◆生産調整アンケート、農家の52%が国の関与に否定的

 農水省は米政策・水田農業政策に関するアンケートの調査結果を公表した。調査は生産調整のやり方などについて、農業者、地方公共団体(都道府県・市町村)、消費者、消費者団体・農業者団体に対し、5月25日~6月19日にかけて調査したもの。

 それによると、農業者の回答は現在の生産調整のやり方に対し、「自主性や経営の自由度が高まるように見直す」と「中止」が合わせて半数を超えており、国の関与に否定的な結果となった。一方、消費者は生産調整について「必要」との回答よりも、「中止」と「対策を講じたうえで中止」の合算の方が多かった。対象者ごとの質問と回答(抜粋)は以下の通り。

 【農業者(回答数8,075人)】生産調整のやり方についてどう思うかとの回答は次の通り。(1)「現在のまま続ければよい」は25.4%。理由は米価安定のために、全体としての需給バランスが必要(80%、複数回答・以下同)(2)「強化し、確実に行われるように見直す」は20.5%(3)「自主性や経営の自由度が高まるように見直す」は38.7%。(2)と(3)の見直すに当たってのポイント(見直すべきと答えた人が対象)は▽米価が下落した時の経営安定対策の内容(51.7%)▽主食用以外の作物を作った時の助成金の内容(44.4%)▽未達成者・地域に対するペナルティ(30.2%)が上位を占めた(4)「やめるべき」は13.1%。理由は▽何のしがらみもなく、自由に作れる(26.9%)▽達成者・未達成者の不公平感が解消出来ない(14.7%)など。

 【都道府県(47)、市町村(1,382)】都道府県の55.3%、市町村の50%が「農家の自主性や経営の自由度が高まるように見直すべき」と回答。次点は「現在のまま続ければよい」で、都道府県が10.6%、市町村17.7%。見直すに当たってのポイントは、前記の農業者と同じで、経営安定対策や助成金の内容が高い回答率。

 【消費者(3,559人)】生産調整は「今後も必要」が32.8%、「麦・大豆などの自給率向上対策を別途講じたうえで、やめるべき」35.4%、「やめるべき(何も必要ない)」4.4%。生産調整が必要の理由は「自給率向上のためには、米を作る必要のない水田を有効活用する必要がある」(82%)。一方、やめるべき理由は、「何を生産するかは、農家が自分で考えるべき」(65.9%)との回答がそれぞれトップ。また、支援の仕方については、「消費者が少々高くとも国産品を買うことで支援し、税金による支援は維持又は小さくすべき」が51.3%で、次点は「農家の経営が成り立つよう、仮に税金での負担が増えたとしても、国からの補助金などで支援を行うべき」の33.2%。

 【消費者団体(9団体)】生産調整については、「別途対策を講じたうえで、やめるべき」が55.6%とトップ、「今後も必要」が33.3%となった。「やめるべき(何も必要ない)」はゼロ。

 農業者団体は集計上、有効なものはなかったとしている。

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