日本のコメ需要量(1985-2020年)

 

【解説】

 国民1人当たりのコメ消費量は、年間65.46精米kg(95年度。農水省調べ)。コメ消費は長期減退をたどってはいるが、減少幅そのものも縮小傾向にあり、本社が行ったシミュレーションでは2003年ごろには64kg台で平衡状態に達するとの結果が出た。

 上図の需要予測は、1人当たりの消費予測量と、人口(厚生省による予測)の積をとったもの。「主食米需要量」(黒線)は、清酒、米菓など加工原料としてのコメ需要量(約90万トン)を除いてある。この主食米需要量からさらに稲作農家の自家消費量を除いたものを、「流通需要量」(赤線)として図示した。

 日本の稲作農家数は高齢化と、新規就農者が少ないことにより、急激に減少しつつある。このため、日本市場で「売れるコメ」、つまり流通需要は95年前後に底打ち、2010年頃までなだらかな上昇をたどると予測する。ただし、93年のような緊急輸入米の出回り急増や、過去の過剰米時代のような古米・古々米の大量売却によって消費量が急減した場合、その「コメ離れ」分が完全には回復できない例があり、注意を要する。