1月31日 ◆卸売在庫12月末で29万7千トン、前年比73%
1月30日 ◆仮渡し金上乗せなど、ササ増産を支援(宮城)
1月29日 ◆炊飯協会会員のHACCP認定は半数近くに
1月26日 ◆不適正表示1万5千店突破、うち3件に業務改善命令
1月25日 ◆12月販売は29万5千トン(主食うるち)
1月24日 ◆3月に新商品「美食玄米」発売へ(ミツハシ)
1月23日 ◆2月から「茨城米大好き得得キャンペーン」(経済連)
1月22日 ◆MA一般輸入で未実積国対象に試験入札制度枠
1月19日 ◆精白米購入しDNA鑑定、食糧庁モニタリング調査
1月18日 ◆既存店売上げ前年比97%(外食JF・11月)
1月17日 ◆合併準備、2月10日に事務所移転(全米商連)
1月16日 ◆長野コシ、2等格差▲1,000円に拡大
1月15日 ◆記者懇で「めんこいな」説明(あきた経済連)
1月12日 ◆米麦輸入業務、2月1〜13日申請受付(食糧庁)
1月11日 ◆石原食糧庁長官「活動の場確保を」(東京食糧懇話会)
1月10日 ◆大阪第一食糧、長崎屋富山店へ新規納入
1月 9日 ◆熊澤事務次官、石原食糧庁長官(農水省人事)
1月 9日 ◆食糧庁は2部8課、検査課廃止・国際課新設など
◆卸売在庫12月末で29万7千トン、前年比73%
米情報委員会がまとめた、卸売業者の12月末在庫状況は29万7千トンと、12RYの最低水準だった8月末の20万5千トンより9万2千トン増加している。ただし、所有権移転玉で在庫が膨らんでいた前年同期との対比では11万2千トン減(73%)。
なお、12RY末(10月末)の在庫は31万トンで、前年同期比17万1千トン減。12RY月平均在庫は30万8千トン、前年度比6万8千トン減。
◆仮渡し金上乗せなど、ササ増産を支援(宮城)
宮城県では昭和52年から続く「県稲作安定対策本部」の性格に一部変更を加え、「県米づくり推進本部」を1月29日にスタートさせた。
「現在のコメ流通では量販店など末端販売状況の把握が不可欠であり、生産、流通、販売をトータルで考えていこうとの考え」(県農産部)から、全農宮城県本部、みやぎ生協、パールライス宮城、仙台食糧などがメンバーとなる。当面は年に4〜5回の会議を通じて、県産米の販売促進策を協議していく。
中で注目されるのはササニシキの作付け誘導政策と増産。全農宮城では「首都圏、近畿の卸からのササ需要は根強い。将来的には現在15%程度の作付け率を、25%の水準にまで引き上げたい」(米穀部)として、▽生産者仮渡し金の上乗せ(60キロ当たり、ひとめぼれプラス500円)▽10アール当たり種子代400円助成を固めている。
また品質面の向上を目指して、田植え時期の変更が検討される。ササは12年産で1等米比率37%にまで落ち込むなど、産地卸から品質難を指摘する声が多く挙がっている。
県では「作付けは3年後の20%まで引き上げを目指すが、販売面で品質向上が伴わないと意味がない。ササ田植えのピークは例年GW後半だが、収穫を秋雨時期から外す意味で15日〜20日間程度遅らせる」(農産部)案が検討されている。同県のササ作付けは平成2年の83%をピークに減小が続き、12年では15%にまで落ち込んでいる。
◆炊飯協会会員のHACCP認定は半数近くに
(社)日本炊飯協会は25日、平成13年臨時総会並びに新年賀詞交歓会を開催。
三橋会長は新年会挨拶で、協会として、ご飯格付け認定事業(ご飯ランキング)、HACCP手法支援法の認定事業、米消費拡大事業の3つを引き続き中核事業に取り組んでいくと表明。
なかでも安心安全を目指したHACCP手法支援法の認定は重要課題であるとし、指定認定機関として炊飯協会では23の会員企業(工場)に認定通知したことを紹介。協会の正会員は51であり、半数近くが認定を受けたことになる。
また同日は、明治乳業潟wルスサイエンス研究所の理学博士、中道昇氏が「米のDNA鑑定について」と題して講演、品種判別に関連して、米のDNAについての説明、PCR(ポリメラーゼ連鎖反応)法やRAPD法の概要、検定品種の識別結果などを詳しく紹介した。
◆不適正表示1万5千店突破、うち3件に業務改善命令
4月からのJAS法適用を踏まえ、食糧事務所が量販店を中心に立入調査を実施しているが、食糧庁まとめによると平成11年11月から12年12月まに調査した7万5,344店舗のうち、不適正事項があったのは1万5,474店舗(21%)になっている。
これらの店舗は適正な表示が行われるよう指導等が行われているが、改善が見られないなどとして10月24日(東京)、11月28日(静岡)、12月28日(神奈川)の小売・卸3件に業務改善命令が出されている。
3件とも魚沼コシと称して、表示と異なる玄米を使用していた。既報のように食糧庁は、4月から精米を店頭で購入しDNA鑑定するモニタリング調査も行う。
◆12月販売は29万5千トン(主食うるち)
食糧庁は1月24日、昨年12月の国内産主食用米穀(うるち米)の販売・売却数量(速報値)を自主流通米29万トン、政府米5千トンの計29万5千トンとまとめた。
単純な前年実績との比較では、自主流通米が131.8%で7万トン増。一方の政府米が27.8%の1万3千トン減となり、総計で5万7千トン増えた格好。
自主流通米は一昨年の米穀年度末に18万トンもの所有権移転玉があり、その消化の進捗が遅かったのか11月の増加分(前年実績比で2万6千トン増)と合わせても12年産米の進度が停滞気味であることが分かる。
「(12年産米の出来秋は)とくに計画外米が早めにしかも数量的にも異常に増大して流通している。それが計画流通米の販売枠を縮小させている」(卸)ことが影響してものと思われる。ただ計画外米がいつまでもあるわけではなく、この年明けから自主米へのシフト傾向が表出している。
◆3月に新商品「美食玄米」発売へ(ミツハシ)
全国展開を進める大手卸・潟~ツハシ(神奈川県横浜市、三橋美幸社長)はこのほど、玄米の栄養と白米の美味しさを合わせもった食べやすい玄米を開発、この3月から「ミツハシ美食玄米」のネーミングで新発売する。
健康指向の高まりと食生活が豊かになった反面、栄養バランスが乱れはじめ、食物繊維やビタミン等が不足傾向にある現状を捉え玄米に注目して開発したもの。
これまで調理が面倒で、しかも美味しくないというイメージが強い玄米食だが、同社独自の加工方法で「若干水を多くする必要はあるが普通の炊飯器で炊け、白米に近い美味しさがある」のが特徴。
一般消費者に対し試食による調査も実施、高い評価を得たという。一部で販売に入っているが3月から本格的な販売を展開する計画。
◆2月から「茨城米大好き得得キャンペーン」(経済連)
茨城経済連は、2月1日から5月7日まで茨城産コシヒカリの拡販と新規販売先の開拓を目的とした全国統一の「春一番茨城米大好き得得キャンペーン」を実施する。
茨城産コシヒカリ100%精米(5kg、10kg)を対象にしたもので、精米袋に貼付した応募券シールを送ってもらう消費者還元型の懸賞キャンペーン。
特賞(旅行券5万円)100本、A賞(常陸牛サーロインステーキ1万円相当)300本、B賞(旬の果実・メロン4千円相当)400本、C賞(オリジナル携帯ストラップ)2,000本−が当たる。
販売計画は2万トン。販売店頭のほか、ラジオCM等の媒体でも告知する。引き続き、13年産米販売対策として、9月〜10月には新米キャンペーンを計画している。
◆MA一般輸入で未実積国対象に試験入札制度枠
MA一般米輸入に新たな枠が設定される。
50万トン以上の輸出能力があり、一般米入札に実績がない国を対象とした試験入札制度で、食糧庁は日本国内の加工用需要者向けの枠と説明している。事実上は米国・豪州・タイ・中国の独占状態になっていることに対して他の有力産地国から強い輸入要請があったとの見方も。
この制度は1月下旬に実施が見込まれる12会計年度のMA一般最終入札に組み入れられる予定で、一船単位で仕切られる可能性が強く、5千〜1万トンが新制度の枠となる見込み。加工業界がどれだけ新規参入国のコメを要望するか不透明。
輸入先の有力候補にはウルグアイ、パキスタン、エジプト、インドなどが挙がる。
◆精白米購入しDNA鑑定、食糧庁モニタリング調査
食糧庁は、4月からJAS精米表示に移行することに伴い、店頭等で販売されている精米を無作為に購入し、DNA鑑定を行うなどのモニタリング調査を実施する。表示適正化が狙い。これまで価格調査や適正表示の確認・指導を行ってきたが、精白米の現物を購入してチェックするのは初めて。
これまで登録業者に限定されてきた食糧庁精米表示はJAS表示移行により生産者の産直、無登録店など消費者向けに販売するすべての業者に義務づけられるため、モニタリング調査もインターネット販売を含む全業者が対象となる。
食糧事務所を通じて4月1日以降に調査が始まるが、年間平均的に実施するものと、年産が切り替わる出来秋など重点的に実施するものに分けられる。量販店やディスカウント店などで廉価販売されている3点セット表示の単品販売精米や、過去の立入調査で指導を受けた店舗などが優先的に調査されるものと見られる。
モニタリング調査点数は公表していないが、1千点規模となる模様。調査の結果、不適正な表示が明らかになった場合、JAS法に基づき「指導→公表→命令→罰則」などの措置がとられることになる。有機JASについての違反は、即、排除命令が出される。
13年度新規予算として精米品質表示(JAS)関係で3,400万円を計上。精米品質表示に係るモニタリング調査及び指導と、品質表示の普及啓発(消費者向けPR)を行う。モニタリング調査関連ではおよそ1,000万円強を計上している。
◆既存店売上げ前年比97%(外食JF・11月)
外食産業団体の(社)日本フードサービス協会(略称JF)が会員社を対象にまとめた「外食産業市場動向調査」の昨年11月度では、新規出店を含んだ全店ベースでの売り上げが全体で前年同月比103.5%と、店舗数の伸び103.5%に比例して市場を拡大。
ファミリーレストランの中華が120.8%(客数122.3%)、居酒屋は111.0%(同116.3%)と大きな伸びを示した。
一方、既存店ベースでは、全体の売り上げが96.9%、客数97.6%、客単価99.3%と前年割れの傾向に変化はなし。分野別では、持ち帰り米飯・回転寿司が客数102.5%で、売り上げ100.0%と前年並みを確保。ファミリーレストランの中華は既存店ベースでは売り上げが99.2%(客数98.7%)とわずかにマイナスだった。
◆合併準備、2月10日に事務所移転(全米商連)
全国のコメ卸団体である全米商連と全糧連は、基本合意に基づいた合併に向けて着々と準備を進めている。
両団体で立ち上げた全国コメ卸協議会を食糧会館内に設けて活動を開始しているが、具体的な一本化の前段として全米商連はこのほど、中央区銀座にある事務所を食糧会館別館(千代田区麹町)の3階に移転することを決めた。すでに役員会で承認済みの事項で、「引っ越しは2月10日(土)」(幹部)に予定している。
コメ卸協議会に3名を出向させていることもあり、基本的に2カ所に分かれているのは「事務の問題や、そのほか連絡体制の点でも何かとうまくいかない」(同)のが理由。連休の初日に移転作業を済ませ連休明けの13日から業務を開始する。関係者に対しては今週中にも案内を発送する予定。
◆長野コシ、2等格差▲1,000円に拡大
長野コシヒカリの1−2等の等級間格差が▲1,000円に拡大することが決まった。1月の第7回入札(2月受け渡し分)から適用される。
長野コシヒカリは、検査約5万1千トンのうち1等比率91%を占めているが、2等に落ちたものは胴割れが要因とされ、買い手から基本格差▲600円からの拡大要望が出されていた。
すでに富山・石川・福井コシ、福井ハナエチゼンが第5回入札から▲1,000円に拡大しており、等級間格差の特例は5産地銘柄となる。
◆記者懇で「めんこいな」説明(あきた経済連)
秋田県経済連は1月11日、定例記者懇で新銘柄「めんこいな」(ひとめぼれとあきた39の交配)の販売方針を説明した。
それによると、12年産集荷量は3,450トンと数量が限られるが、県外向けも精米での単品販売を基本に取り組み、業務用への展開も視野に推進を図るとした。13年産では作付面積3,500ha、1万5,000トンの見込み。
米袋デザインの完成で、1月12日からは県内販売が開始、店頭標準価格は5キロ2,030円(税別)。主食用のほかに、タレのなじみやしゃり切りが良く丼物やすし飯にも向くとアピール。
作付地帯は県内平坦部一円だが、熟期が遅くトヨニシキが栽培できる地域としている。いもち病耐病性はやや弱く、防除体系はあきたこまちに準ずる。耐倒伏性は強、耐冷性(障害型)が中、穂発芽性は中。千粒重は23.5グラム。
◆米麦輸入業務、2月1〜13日申請受付(食糧庁)
食糧庁は、輸入米麦の買受委託契約の相手方となる輸入業者の資格審査を13年2月1日から13日まで受け付ける。米については、一般輸入業者と売買同時契約方式(SBS)ともに選考要領は変わらず。
主な資格要件は、@直近3カ年平均で年間1万トン以上(SBSは20トン以上)の米の輸出入実績(三国間貿易を含む)A日本に設立された法人で自己資本が10億円以上(SBSは1億円以上)B米穀の輸出入業務に3年以上従事(SBSは1年以上)…など。
受付先は、食糧庁計画流通部流通課第1班(SBSは同2班)。有資格者となった場合の有効期限は13年4月1日から16年3月31日まで。
昨年は、一般輸入で豊田通商梶ASBS輸入で大倉アグリ梶A群馬製粉梶A潟zクガンの4社が登録され、累計で一般輸入28社、SBS輸入49社が有資格者となっている。
◆石原食糧庁長官「活動の場確保を」(東京食糧懇話会)
1月10日、東京食糧懇話会の平成13年新春賀詞交歓会が東京の東條會館インペリアルで開催され、米穀・運輸・倉庫・製粉各業界や関連団体関係者など約160名が集まり歓談した。
来賓挨拶では、6日付けで就任した石原葵食糧庁長官が「これまで出先を含め食糧庁では勤務していないが、有能な人材を配置しているので不安ないように。21世紀は食糧問題が大きな位置を占めてくる。皆さんの活動の場を確保したい」と抱負を語り、食糧庁へのバックアップを要請。
5日付けで退官した高木賢前長官は「変革の真っただ中だが、新メンバーで難局を乗り切って頂きたい」と挨拶した。
また、東京都生活文化局消費生活部の中澤正明部長が適正表示や消費拡大への協力を要請したほか、東京食糧事務所の白川俊信所長が備蓄米の「たくわえくん」をPR。
交歓会の冒頭、世話人代表の木村良東米卸会長(木徳神糧社長)は「米を取り巻く環境は厳しい。生産から販売まで、居場所を見定めていかないと得られるものはない。流通業界も新しい流れで、全部負けか全部勝ちとなっている。間違うと経営は破綻する。規模ではなく、マーケットで場所をつくりレースに勝つことが重要。お客を中心に考えないとだめ。際限ない競争の中で、自分のポジションをつかむことが必要」などと語った。
◆大阪第一食糧、長崎屋富山店へ新規納入
椛蜊繿謌齔H糧(本社・大阪府八尾市)は9日から、長崎屋富山店への精米商品納入をスタートさせた。
商品は大阪府内の自社精米工場からデリバリーされる形で、秋田こまち、新潟コシ、富山コシ、北海道きらら他の銘柄がラインナップされる。
同店は「大型コンビニエンスストア並み」(担当バイヤー)と小型店舗ながら長崎屋(本社・東京中央区)が、経営再建の柱に食品部門の充実を挙げているだけに注目される。
大阪第一食糧では昨年2月の長崎屋倒産後も、精米販売自体は好調であったことから積極的な支援を継続していた。今回の措置についてもデリバリー面などでは困難が予想されるが、長崎屋経営再建を見据え今後の結び付き強化を示したものと見られる。
◆熊澤事務次官、石原食糧庁長官(農水省人事)
農水省は、1月6日からの省庁再編に備えた幹部人事を以下の通り発表した。敬称略。
▽農林水産事務次官=熊澤英昭(農林水産審議官)▽農林水産審議官=竹中美晴氏(農林水産大臣官房長)▽食糧庁長官=石原葵(経済局長)▽林野庁長官=中須勇雄(水産庁長官)▽水産庁長官=渡辺好明(構造改善局長)▽大臣官房長=田原文夫(総務審議官)▽総合食料局長=西藤久三(食品流通局長)▽生産局長=小林芳雄(水産庁漁政部長)▽経営局長=須賀田菊仁(林野庁次長)▽農村振興局長=木下寛之(農産園芸局長)。高木勇樹事務次官、高木賢食糧庁長官、伴次雄林野庁長官、樋口久俊畜産局長は勇退。
◆食糧庁は2部8課、検査課廃止・国際課新設など
中央省庁の再編に伴い、農水省は1月6日から1官房4局3庁の新体制となった。課の数は120課から98課に縮小。食糧庁は2部8課で1課減。
農産園芸局企画課が担ってきた米の生産調整は食糧庁計画課に移管されたほか、検査民営化に伴い検査課が廃止され、新設される流通改善課と統合、米消費拡大・精米表示・農産物検査・品質管理などを担う。
また、WTO交渉に備える国際課を新設、貿易業務課を廃止。米麦の輸出入実施実務は流通課に統合された。