10月31日 ◆新米検査288万トン、前年比87%(15日現在)
10月29日 ◆「おてがるもち米」プレミアムキャンペ(ホクレン)
10月25日 ◆ブレンド米、5割未満の強調表示禁止へ(食糧庁)
10月24日 ◆「日付表示」で13道県16卸に指示書・厳重注意
10月22日 ◆売上高335億9千6百万円(日本マタイ中間決算)
10月19日 ◆新潟コシ検査20万トン超、地域差大きい1等比率
10月16日 ◆HACCP対応の新鋭工場が完成(千葉県食糧)
10月11日 ◆経済連と水晶米いわて、15日に卸統合調印式(岩手)
10月10日 ◆低グリテリン米、低アミロース米など5品種命名登録
10月 5日 ◆米穀部、CR、年度内にコメ市場に一本化(全米販)
10月 2日 ◆早生品種岩南16号、「いわてっこ」と命名(岩手)
◆新米検査288万トン、前年比87%(15日現在)
食糧庁はこのほど、13年産米の10月15日現在における検査結果(速報値)を288万4,746トン、前年同期比87%とまとめた。
遅れた地区の検査が始まり差は縮まっているが、まだ前年同期より44万トンも少ない。水稲うるちの1等比率は74.9%、前年同期より6.7ポイント低い。
うるち米の制度別は、計画米249万3千トン、その他計画外等(予定米含む)29万2千トン。検査に占める比率は10.5%。
◆「発足記念パーティ」を盛大に催す(全米販)
10月1日に新たに発足したコメ卸の全国団体である全国米穀販売事業協同組合(略称・全米販)の発足記念パーティが26日、都内の赤坂プリンスホテルで開かれた。
冒頭挨拶に立った野村昭理事長は厳しい環境におかれている現状に言及したうえで、「力をひとつに結集してコメ消費の拡大と流通の効率化を図るため、また21世紀の新たな業界を作り上げるため統一した訳です」と、業界の未来を切り開くべくこの難局を打開する決意を表明した。
山崎拓自民党幹事長や武部農水大臣をはじめ、加藤紘一氏、日出英輔氏など多数の国会議員がお祝いに駈けつけ、「政策提言や組織強化のため統合されたと聞いていますが、心から敬意を表するところです。業界の新たな発展を期待しております」(山崎自民党幹事長)、「ひとつに統合されたこと誠に記念すべき意義深いことと思います。農水省も計画流通制度の抜本的な見直しに取り組んでおります。相当な抵抗がありますが、その抵抗があればあるほど協力に推し進めてまいります」(武部農水相)と祝辞を述べながら流通業界にエールを送り、パーティを盛り上げた。
また祇園から舞妓を呼び、おめでたい行事として由緒ある手打ち式を披露したり、国会議員のそうそうたるメンバーをはじめ総計で400名近い招待客を数えるなど、これまでにない盛大な記念パーティとなった。
◆「おてがるもち米」プレミアムキャンペ(ホクレン)
ホクレンは家庭で赤飯・おこわ・おはぎ等をおいしく簡単に出来る商品として北海道産はくちょうもちを100%原料にした「おてがるもち米」の販売を始めているが、主食卸の神明、山種、千葉県食糧、伊丹産業、パールライス東日本・西日本なども取り扱いを始めているほか、複数社が準備を進めている。
また、販売拡大を図る「おてがるもち米」プレミアムキャンペーンを皇室の慶事や年末需要に合わせ11月中旬から12月末まで実施する。
米袋裏のバーコード1口をハガキに貼付け事務局に応募すると、▽おてがるハッピー賞=タカラ・ホームカラオケ機「イーカラ・プラス」が50名▽おてがるグッド賞=ポータブル冷温庫が50名▽ラッキー賞=おこめ券が1千名に当たる。
大手小売店や大手量販のイトーヨーカ堂、西友、関西スーパーマーケット、オークワ、天満屋ストアなどで展開することが決まっている。ホクレンでは取り扱う卸・小売・店舗を募集しており、問い合わせはホクレン米穀販売室(電話03−5821−3804)まで。今回のキャンペーンで弾みを付け、お彼岸向けなどその後も積極的に提案を行っていく考え。
◆PB蔵米の新米フェアを実施(ダイエー)
ダイエーでは基幹精米PB「蔵米」の13年産切り替えに合わせ、グループのセイフー、サカエ、マルエーとともに「いつも蔵米・新米フェア」を実施している。
協賛は全農山形、ホクレン、あきた経済連、岩手県経済連。商品に付いている応募券を送ることで、蔵米半年分などが当たる仕組み。大阪府内店でも蔵米6銘柄を売場前面に展開し積極PR。
販売価格は週末(19日〜21日)ということもあって、新潟コシ5キロ2,380円、秋田こまち同2,180円、山形ササ同2,180円、岩手ひとめ同2,150円、北海道きらら同1,880円と低目。納入はミツハシ。また週末イベント「九州、沖縄フェア」の一環として、熊本コシが10キロ3,220円(神明)で販売されていた。
◆ブレンド米、5割未満の強調表示禁止へ(食糧庁)
食糧庁は、玄米・精米品質表示基準をより明確化するため、ブレンド米について消費者の優良誤認を招きやすい表示の規制、的確な商品選択ができるような奨励的措置を検討している。
具体的には@混合割合が5割未満の原料の産地、品種及び年産の強調表示の禁止A強調表示で、複数原料であることを表す用語の活字の大きさが、産地、品種を表す活字より小さい活字の禁止B通常の精米と低品位の精米を区別するため、一定品位を満たした精米のメリット表示可能…の3点を示している。
◆「日付表示」で13道県16卸に指示書・厳重注意
食糧庁は、精米表示の適正化取り組みの一環として、今年6月と9月の2回、登録米卸の精米工場を対象とした精米年月日表示の実態調査を行い、結果を公表した。
13道県の16卸の精米工場で、精米年月日の先付け等を確認し、15業者に大臣名の指示書、1業者に知事による厳重注意が出されている。
今回の調査は、6月11日に48卸61工場、9月21日に124卸138工場の計172卸199工場を対象に、調査日における精米年月日の刻印状況を調べたもの。
16卸で先付け等が確認されたが、@日付先付け(調査日の精米製品在庫に占める割合4.3%)。翌日日付が一番多く、1週間先も存在A日付刻印なし(9月調査)。調査日の精米製品在庫に占める割合17.1%…となった。
先付け業者には冒頭の対応がなされ、日付表示なしの製品は、理由を確認の上、先付けの疑いがあるものは指示書等の改善を図るとしている。
◆9月販売は25万7千トン(主食用うるち)
食糧庁は10月22日、9月分の国内産主食用うるち米の販売数量(速報値)を、自主流通米22万9千トン、政府米2万8千トンの計25万7千トンとまとめた。単純な前年同月実績との比較では自主米が6万トン減、一方の政府米は逆に1万6千トン増となった。
指標価格アップを避けた12年産自主の引取りが進んでいるのが特徴で、年産別内訳は12産米が約7万トン、13年産新米同15万トン程度と推定される。
新米自主の販売が昨年の数字を5千トンほど減少しており、、「その分、JAS表示分は計画外米検査、そして業務用向けとしてはこれまで以上に未検玉の手当てに走った」(関係者)卸、小売が多い。実態としてどの程度の変化なのか10月の販売内容が注目されるところ。
なお13RYもあと1カ月を残すのみとなったが、9月までの累計では去年より18万1千トン(自主米+19万3千トン、政府米▲1万2千トン)多い358万9千トンとなっている。
◆売上高335億9千6百万円(日本マタイ中間決算)
日本マタイ梶i東京都台東区)は平成14年2月期の中間決算を公表した。
13年8月中間期の業績(平成13年3月1日〜13年8月31日)は、売上高335億9,600万円(対前年中間期比3.3%増)、営業利益3億0,100万円(同52.6%減)、経常利益3億0,800万円(同40.2%減)、中間純利益14億0,700万円損失で、増収減益。
通期の見通しは売上高680億円、経常利益7億円、当期純利益13億円損失を予想している。前期の13年2月期実績は売上高645億7,100万円で、うち米の売上げは198億円だった。
◆新潟コシ検査20万トン超、地域差大きい1等比率
新潟の9月末新米検査は28万9千トンで、前年比93%。水稲うるちは26万9千トン、水稲もち1万1千トン、醸造用9千トン。
主要品種のコシヒカリは21万8千トンで、前年同期比94%。うち計画出荷米は20万8千トンで、1等比率73%で、前年より16ポイント低い。
地区別に見ると、魚沼2万1千トン(1等94%)、岩船6千トン(87%)、佐渡1万トン(83%)、一般17万1千トン(69%)と、一般地区の低下が顕著。
品質概況は、▽魚沼=充実度・整粒歩合や未熟・被害混入は平年並み。胴割混入は少ない▽岩船=魚沼と同じ傾向も地域差が大きい▽佐渡=充実度・整粒歩合等は平年並み。胴割混入は少ない▽一般=充実は平年並みも未熟粒の乳白粒と青未熟粒の混入が多い。胴割・着色粒は少ない。
◆前年比3割減も計画外は増加(9月末検査)
食糧庁はこのほど、13年産米の9月末現在における検査結果(速報値)を161万6,434トン、前年同期比71%とまとめた。
早期米は収穫が早まり8月末現在までハイペースの検査だったが、北海道・東北地区の生育が遅れ、水稲うるちは前年を約63万6千トン下回る結果になった。うるちの1等比率は70.4%、前年同期より11.5ポイント低下している。主な格落ち要因は心白・腹白粒55%、着色粒(カメムシ等)14%、胴割粒6%。
うるち米の制度別は、計画米138万8千トン、その他計画外等(予定米含む)16万9千トン。前年同期に比べ60万トン以上も検査進捗が遅れるなかで、計画外等の検査は前年をわずかながら上回り、検査に占める比率は10.9%と、前年同期の7.9%より3ポイントアップしている。
◆230JA・県本部が登録完了(検査民営化)
JAグループは、13年産からの検査民営化に伴い登録検査機関として255JA・県本部(JA数は295)が参入を予定しているが、10月5日現在で230JA・県本部(270JA)が登録を完了した。カントリーエレベーター・ライスセンター等の検査を主体に、一般検査場所での袋物を含め、全検査量の14〜15%を見込んでいる。
JAは初年度における状況を把握するため、全国・各県段階に民営検査移行円滑化推進本部を設置し、問題点・課題等の整理を行っている。
また、全国食糧検査協会が委託を受けて進めている穀粒判別器の開発については、判別精度以外の操作性の検証、器機の対応性、現場の意見要望を聞くため10〜11月に現地試験を全国10カ所で実施する予定。
◆HACCP対応の新鋭工場が完成(千葉県食糧)
千葉県食糧梶i本社・千葉市、宍倉平八郎社長)は、千葉工場内に新たに建設していたHACCP対応可能な新鋭精米工場をこのほど完成させた。
多層階構造とし搬送設備を極力削減、空気搬送設備を採用することで生産性・衛生面・メンテナンス性の向上を実現した。
コンセプトは、@製品の品質保持、品質向上(HACCPに対応可能な設備・構造)A生産性の向上、ロス抑制B顧客ニーズへの柔軟な対応(小ロット多品種生産が可能な設備、ジャスト・イン・タイムが可能な設備・構造)C環境保全への対応…で、食品メーカーとしての精米工場が狙い。設計・施工は日立プラント建設鰍ェ担当した。
新工場の所在地は千葉市美浜区新港23番地。敷地面積11,558u、延床面積9,155u、鉄骨造、荷受棟3階建て、精米棟6階建て。年間生産量は4万トン。同社は昭和27年9月設立、資本金4億7千5百万円、従業員158名、売上高約216億円(平成13年3月現在)。工場(精米・米飯)は、千葉工場と市川塩浜工場を持つ。
◆登録制度の範囲広げる(米政策・意見交換会)
食糧庁は10月11日、霞が関で米政策の総合的・抜本的見直しに関する関東ブロックの意見交換会を開催した。
石原長官、針原計画課長などが素案を説明、農業団体・JA、行政担当者などが意見・質問に立ったが、ボジ配分移行での現場混乱や、稲経に係る副業農家の除外反論、地域事情に応じた水田農業再編対策の要望など生産面に論議が集中。米流通システムに関係する質問は、「販売業者登録の改革はどうなるか」(都庁行政担当)のひとつだけ。
回答は、「計画米と計画外米の競争を公平にしたい考え。規制が必要か項目ごと検討し、見直せるもの自由にしたい」−とした上で、@登録期間の延長(3年→5年)A登録制度の範囲を広げる−の2点を示した。
無登録業者について、集荷現場のクレームや表示違反の例を挙げた。具体的な手法は言及しなかったが、規制を緩和して取り込むことを検討している模様。また、稲経に絡み副業農家の切り捨てに対する反論の意見に対して、石原長官は「完全に切り離すことを今の段階で考えていない。担い手に焦点を当てより有効な仕組みへ改組する」と説明。
◆新潟こしいぶき、東京でお披露目会
本年産からデビューする新潟の新品種「こしいぶき」のお披露目会が10月10日、東京・品川プリンスホテルで米卸など関係者を集め開かれた。
親は、ひとめぼれ×どまんなかで、コシヒカリの血統を受け継ぐ早生品種。コシヒカリに並ぶ基幹品種に位置づけ、新潟米の品揃えの充実と新規需要層(若者)への拡大を狙う。
生産は、生産者登録制度を導入(本年産は1,881人)、良食味生産と高品質を確保。初年度の作付は1,000ha、生産量5,000トンで、全農にいがたの集荷計画は4,500トン。県内・県外半々の取扱いを予定している。
今年は統一パッケージを使用した卸精米が基本で、今月の相対価格は1万6,800円。県内ではすでに9月から販売を開始しており、5キロ2千円前後から2千円台前半の末端小売価格になっている。今後の生産計画は14年産1万トン、15年産2万トン、16年産6万6千トン。
◆経済連と水晶米いわて、15日に卸統合調印式(岩手)
JA岩手県経済連と叶晶米いわては10月10日、米穀卸売業の事業統合について正式に協議が整ったため15日(月)に盛岡市内のホテルニューカリーナにて、その調印式を行うことを明らかにした。
統合に至った理由については、「規制緩和が進展する中で米穀業界は激しく変化しています。競争力・経営基盤の強化と双方の特長を生かした事業展開を図るため…」と説明している。調印式後、新社名・社章等を発表すると同時に新会社の概要が公表される。
平成14年4月1日に岩手経済連の卸売事業を水晶米いわてに移管する形で、新しい会社としてスタートさせる。
◆低グリテリン米、低アミロース米など5品種命名登録
農水省は10月9日、低アミロース米・低グリテリン米など新形質米5品種を命名登録(13年度第1回)した。品種名と特性、栽培適地などの概要は以下の通り。
▽エルジーシー1(ワン)[農業生物資源研究所]=易消化性蛋白質のグリテリン含量が通常品種と比べて低い。蛋白摂取制限が必要な保全期腎臓病患者の病態食として需要が見込まれる。出穂期は日本晴より5日程度早い中生の早。適地は関東から中国・近畿・東海。
▽春陽(しゅんよう)[中央農業総合研究センター]=易消化性蛋白質のグリテリン含量が通常品種と比べて低い。成熟期はひとめぼれよりやや遅い早生の晩。多収。大粒で一般食用品種との識別性がある。適地は、東北中南部、北陸。
▽たきたて[宮城古川農業試験場]=低アミロース米。成熟期はひとめぼれ並みの中生の版。冷飯でもおいしく、他品種とのブレンド適性も高い。障害型例外・いもち病・倒伏に弱い。適地は東北中南部。
▽シルキーパール[東北農業研究センター]=低アミロース米。短稈、強稈、糯臭が弱く良食味。チルド米飯等の加工用米飯に適する。適地は東北。
▽あやひめ[北海道立上川農業試験場]=低アミロース米。成熟期は、はなぶさより1日程度早い中生の早。玄米白度、白米白度が高い。はなぶさより多収。適地は上川、留萌、空知、石狩、後志、日高、胆振、渡島、檜山各支庁。
◆10万トン規模の『食創』が誕生(北海道)
北海道内で最大手の卸・十勝米穀梶i本社・帯広市、西佐古求社長)と中堅卸の空知米穀梶i本社・滝川市、吉住敏夫社長)は10月5日、平成14年4月1日をもって合併し、新会社『株式会社食創(しょくそう)』を設立することを発表した。米穀の取扱数量約10万トン(12年度実績で年商415億円)規模のコメ卸が誕生したことになる。
合併に至った理由として、「広域展開をはじめとする大競争時代に突入し、企業が勝ち残っていくためには新しい戦略の再構築が必至」「食における多様な付加価値の創出に挑戦すべく両社による合併が最善であるとして合意に至った」と説明している。
新社名については「“食”の分野で21世紀にふさわしい新しい価値を“創”り出していこうという決意と気概を込めてネーミングした」という。
◆米穀部、CR、年度内にコメ市場に一本化(全米販)
10月1日に発足した全米販は、役員数が66名と異常に多い。これは元の全糧連と全米商連それぞれの役員を任期(来年5月)の関係からそのまま引き継いだもので、今後の課題として来年5月を目処に新役員の見直しを図る予定。
また組織変更の点では両団体が中心となって設立した日本コメ市場と、現在の卸間売買を業務にしている米穀部と計画外米を取り扱うクリスタルライス(通称・シーアール)の一本化が課題となっている。