3月29日 ◆JAS改正9月1日から適用、「粒ぞろい」は見送り
3月27日 ◆春に強い? 東北こまち。指値下げは滋賀、鳥取産だけ
3月26日 ◆すべて「不検出」、玄米の安全性確認(ホクレン)
3月20日 ◆13年産豊作で、14年産の作付は1割減(兵庫山田錦)
3月19日 ◆前年割れ続く、2月販売30万1千トン(主食うるち)
3月18日 ◆米ウォルマートが西友買収、コメ業界への影響は?
3月14日 ◆フーデックス、出展各社が安全・安心・健康をPR
3月13日 ◆「平年並みの夏」予想だが・・・(気象庁・暖候期予報)
3月12日 ◆田植開始、きらり半減・こまち導入(宮崎早期米)
3月 1日 ◆14年度参入は400JA程度計画(検査民営化)
◆JAS改正9月1日から適用、「粒ぞろい」は見送り
農水省は3月28日、農林物資規格(JAS)調査会総会を開催。玄米及び精米品質表示基準の一部改正を決めた。表示方法を明確化して消費者の適切な商品選択に資することを目的に、ブレンド米について、
@その使用割合が50%未満の原料の産地、品種又は産年を強調表示することを原則禁止(使用割合を産地、品種、産年を表す用語のうち最も大きく表示してあるものと同程度以上の大きさで付してあるものを除く)
Aブレンド等の複数の原料米の使用を示す文字の大きさについては、品種、産地、産年を表す文字と同等以上の大きさとする…
など、強調表示に規制を加えた。
完全精米のメリット表示「粒ぞろい」については、パブリックコメント等での異論も踏まえ今回は見送り、継続検討となった。改正JASの適用は今年9月1日から。
◆発芽玄米、月間3〜4千ケースと急伸(全米販)
日経POSデータの最新週(11〜17日)の玄米売れ筋ランキングで全米販の「発芽玄米」がトップに立った。
(株)ファンケルからOEM供給を受けRiceJブランドの発芽玄米として今年1月下旬から発売を開始したもので、「月間の販売数量が3,000〜4,000ケース(1ケース32パック入り)まで伸張している。
量販店ではダイエー、西友、ライフ等で売って貰っている。未だ取り扱ってない量販店もあり、会員卸を通じてお願いしていく」(全米販・事業部)と今後の販売増を期待。小売価格は1パック800円で、4,000ケース(12万8千パック)といえば末端売上げ1億円を超える。「無洗米に次ぐ期待の商品」という声もあり、大事に育てたいアイテムか。
ランキング上位10位のうち8商品が発芽玄米で、メーカーとして米卸ではホクレン(5位)、岐阜パールライス(7位)、大和産業(8位)などが名を連ねている。
◆春に強い? 東北こまち。指値下げは滋賀、鳥取産だけ
3月26日の第11回自主米入札では、全体的に値動きが少ないなかで秋田産あきたこまちが3.4倍の申込数量倍率で、前回比125円アップとなった。
岩手、山形産のあきたこまちもそれぞれ99円、79円と上昇、東北こまちの強さを見せつけた。長野産こまちは対照的に落札残が出ている。
その他では、これまで軟調だった栃木コシヒカリが77円反発、高値による需要減が指摘されている宮城、秋田ササニシキは落札残が出ている。滋賀キヌヒカリと鳥取コシヒカリは後場から指値を下げたようだ。
◆すべて「不検出」、玄米の安全性確認(ホクレン)
ホクレンは3月22日、輸入フレコン玄米の安全性確認を公表した。
一部のフレコンから鉛が検出された件に関連して、さらに安全確認に万全を期すため行っていたもので、食品衛生法指定検査機関等の検査結果は、すべて「不検出」の結果となり、内容物の玄米への影響はないと判断したと説明している。
今後の対応については、食糧事務所の立合・確認のうえ、食品衛生法の基準に適合した国内産フレコンへ詰め替えを行い、順次、出荷を開始することとした。
◆4月1日、「叶晶米いわて」発足
岩手県経済連米穀部門パールライス部と、叶晶米いわてが4月1日付で米穀事業を統合、「鰹ワ米いわて」として発足する。
概要は以下の通り▽社長=中村善一(叶晶米いわて社長))▽本社=岩手県盛岡市湯沢15―1―2▽電話=019―638―0120▽FAX=019―637―7911▽工場=湯沢本社精米センター、矢巾いわて純情米センター▽営業所=6営業所(北上、水沢、久慈、宮古、釜石、大船渡)体制。
◆13年産集荷446万トンで終了へ
13年産米の2月末現在における集荷実績は446万トンまで積み上がり、ほぼ終了。前年実績比36万トン減で、計画流通米の集荷率は49.2%と初めて5割を下回ることが確実になった。
指定法人・行政は、この要因について@生産調整の拡大、緊急需給調整対策の取り組みで作付面積が減少したことA作況が前年より下がったことBふるい目下の数量が増加していること…を挙げている。
一方、13年産の計画外米の出回り数量は農家消費等を含めて460万トン、前年産比▲7万トン減が見込まれる。本年産の計画外検査は2月末で42万トンと前年産より12万トン多く、未検査米は19万トン少ない計算。
食糧庁は「生産者の米穀現在高調査結果等」から計画外米の出回りは9〜1月累計で前年産より17万トン多いと推定している。まだ、市中への売り物は出ているが、前年ほど3月以降の余裕はない計算だが・・・。
◆13年産豊作で、14年産の作付は1割減(兵庫山田錦)
兵庫山田錦の14年産米作付計画は3,800ha程度(JA分)で、前年計画比約1割減となっている。13年産米が作況105の豊作で、集荷は需要を上回る30万8千俵に伸びた。「13年産米の結び付けは終わったが、来期用に回る玉が出ることになり、14年産米の作付計画はかなりなダウンにつながった」(関係者)もの。
また、需要者の引取ペースにも影響が出ている。某大手管内では例年に比べ在庫が6割程度多い。「倉敷料が入るためその面では問題がないが、酒米を置いておく低温設備がない。夏場前に引き取ってもらわないと、倉庫業者などにお願いするケースが出るかもしれない」としている。
◆前年割れ続く、2月販売30万1千トン(主食うるち)
食糧庁は3月18日、2月分の国内産主食用米穀(うるち米)の販売数量を自主流通米28万6千トン、政府米1万5千トンの計30万1千トンとまとめた。今米穀年度に入って初めて30万トンを上回ったものの前年実績クリアとはならず、13年産出回り開始の7月以来、連続して前年割れを続けている。
制度別には絶対数量は少ないが政府米が増加、逆に自主米減となっているのが今期の特徴。11〜2月累計で政府米は2万8千トン増(247.4%)、一方の自主米は9万8千トン減(90.8%)となり前月までのショートをさらに拡大してしまった。
実販売と違って契約についてはこれほどの落ち込みがない自主米。少しずつ切り替わってくるものと思われるが、26日の第11回入札、そのすぐ後に申し込みが受け付けられる4〜5月の期別相対の行方も注目されるところ。
◆米ウォルマートが西友買収、コメ業界への影響は?
世界最大の小売業である米ウォルマートが、西友を買収する形で日本市場に参入する。3月14日に資本、業務両面での包括提携が発表された。当面の出資比率は6.1%だが、将来的には66.7%まで引き上げが可能。2000年12月には仏カルフールが進出しており、世界1、2位小売業が出揃うことになる。
コメ業界が気にするのは取引形態、条件と、仕入先卸に変更が生じるのかという点。バイイングパワーを武器に仕入価格を引き下げ、有利な条件を求めるのが特徴だけに警戒感は強い。
ただし「当初はメーカー直接取引を目指したカルフールも、強引さとMD戦略の曖昧さで、現在は売上苦戦と商品調達に苦慮している。日本マーケットの難しさも研究しているはずで、最初は店舗、取引先など西友の資産を活用してくるのでは」(大手J量販店経営企画部)との見方もある。
ウォルマート絡みで影響が及ぶと予想されるのは、西友(年間精米販売規模3万1,000トン)と、同じ住友商事グループのサミット(同1万2,000トン)、マミーマート(同4,000トン)の3社。関わってくる主なコメ卸は神明、ヤマタネ、日本マタイ、パールライス東日本他。「当面は西友の取引形態を踏襲するのでは」(同)と見られるが、巨大資本がバックについた西友の発言力が強まることは確実で、今後の動きには注意が必要。
◆イタリア米「カルナローリ」でリゾットの提案
愛知の米卸、共和食品工業のグループ会社であるエイティエイト梶i愛知県尾西市)はイタリア産米「カルナローリ」がリゾットやパエリアに最適と紹介。国際食品・飲料展(フーデックス)では試食を行い宣伝した。
同社は早炊き米を手掛けておりフーデックスでは早炊き米の「カルナローリ」もPR。「カルナローリ」を使った「トマトとチキンのリゾット」、「シーフードのリゾット」2品を紹介した。
調理は、鍋で中火により約15分煮込み、最後に強火で好みの水分状態にし、仕上げにオリーブオイルを垂らす。エイティエイトでは「カルナローリ」を「イタリア米らしい」と評価、需要者の要望に応え「本格的な米を紹介する」と話す。馴染みのない品種であるため加工品にして使いやすさをアピール、消費者の反応に期待している。SBSで17トンを輸入した。
◆フーデックス、出展各社が安全・安心・健康をPR
国際食品・飲料展(フーデックス)が3月12日、千葉市の幕張メッセで開幕した。
国内ブースでは米および米加工品について生産者、食品製造・加工メーカーが多数出展。安心、安全、健康の視点からバイヤーほか来場者に大いにアピールした。なかでも目を引いたのは“有機(オーガニック)”。日本オーガニック農産物協会をはじめ認証団体が活動内容を紹介した。
このほかでも、全農が取り組む独自検査認証制度による「安心システム米」、駅弁販売の日本レストランエンタプライズ(NRE)のアメリカ製弁当など話題の新製品も見られた。
前回に引き続き出展した加工品メーカーはさらなる販路拡大に向け力を入れていた。海外ブースでは、前年オーストラリアが出展を取り止めたが、今年はアメリカも出展を見送った。3月15日まで開催。
◆「平年並みの夏」予想だが・・・(気象庁・暖候期予報)
気象庁は3月11日、暖候期予報(4〜9月)を公表。6〜8月の夏平均気温は「平年並み」となる可能性が大きいとした。エルニーニョ現象が夏に発生する可能性が高くなっているだけに注目されていたが、現時点では平均気温、梅雨期間、降水量とも平年並みの可能性が大きいと見ている。
ただ、過去にエルニーニョ現象が発生した年の水稲作況は13回のうち7回が平年作を下回るという“不作率5割”を記録するだけに、引き続きチェックが必要。
昨年の予測と大きく異なる要素は、エルニーニョ現象の存在。この現象が発生すると日本の夏の天候は、気温が低く、梅雨の降水量が多めで、梅雨明けが遅れる、などの傾向がある。
しかし、最近の天候は@夏気温は北日本は変動多いが、平年並み〜高温が多いA北半球の中緯度では大気の気温が平年を上回る状態が続いており、高温基調にあるB東日本、西日本の夏平均気温と相関の高い西部太平洋熱帯域の海面水温は平年並みで太平洋高気圧の日本付近の張り出しは平年と同程度が見込まれる…ことから、「エルニーニョ現象の影響はさほど重視しない」予想となった。類似年として1997年を挙げている。エルニーニョが発生し、南西諸島では低温になったが、その他は平年並みとなっている。
この年の水稲作柄(平成9年産)を見ると、田植期以降と出穂後に一時低温があったものの、その他は好天に恵まれ、水稲作況指数は102の「やや良」。
ただし、台風(8号、9号、19号)の影響が東海・中四国・九州などで出た。暖後期予報では台風予想はしていないが、近年の本土への台風接近数は毎年5個程度ある。こちらも注意したい。
◆田植開始、きらり半減・こまち導入(宮崎早期米)
宮崎県の14年産早期米は「一部で4日から田植えが始まった。例年より温暖で9〜10日の週末も若干進んだが、早い地区で21日の休日前後がピーク」(県)とみており、基本的にはほぼ例年並みに推移する見通し。
14年産米はきらり宮崎が単品販売に不向きとして代替品種の試作に取り組む。JA系統は南那珂地区などであきたこまちの作付を実施、きらり宮崎は13年産米に比べ半減以下になる見込み。
経済連の取扱計画はきらり宮崎が900トンから400トン程度に減少、あきたこまちは100トン程度。コシヒカリは1万6千トン弱(13年産米の計画は1万7,665トン)。
◆サッポロライオン、無洗米が全体の6割に
ビアレストランほかを展開するサッポロライオンでは無洗米を使用する店舗が昨年で全体の6割になった。導入は一昨年からで徐々に使用店舗を増やした。水道料金が節約できることや作業効率の向上で有利とする。自動洗米機を設置していた店舗でもICチップの変更で設備を無洗米に対応できるようにした。
導入店はビアホール、ビアレストランの「ライオン」やフランス風ビアホール「ブラッスリー」、和風ビアホール「安具楽」など。
サッポロライオンは客単価の異なる業態店を各種展開しているが、無洗米の導入は一般客が来店するランチタイムで客単価が1,000円前後の店舗で進んだ。BG米を選択しており、将来的には食味がさらに向上し「今より安価で入ってくれば…」と期待している。
◆全農、「安心システム米」をフーデックスで紹介
全農は3月12日〜15日まで開かれる「国際食品・飲料展(フーデックス)」で国産農畜産物の生産履歴が分かる独自検査認証制度「安心システム」を紹介する。米をはじめ認証品目を展示して、新鮮、美味、安心といった国産品の良さをアピールする。
全農では安心システムで認証されている減農薬・減化学肥料栽培でつくる宮城産まなむすめを使った「全農ぴゅあ弁当」の発売を2月から開始している。
◆食品表示110番、精米情報は84件(2月)
農水省は、消費者から情報提供を受け付けるホットライン「食品表示110番」を2月15日から食糧事務所など全国63カ所に設置したが、2月28日までの期間に1,141件の情報が寄せられたことを公表した。
品目別内訳では、生鮮食品630件(55%)、加工食品316件(28%)、米麦102件(9%)、その他93件(8%)。生鮮食品でのうち話題の食肉が385件(34%)とトップで、加工食品でも食肉加工品が38件あった。
米麦のうち精米に関するものは84件(7%)になっている。「肉の表示について、行政が厳しく取り締まるべき」「虚偽表示は通常の詐欺より悪質。厳しく対応すべき」「農水省は生産者を保護しすぎ」などの意見が寄せられているという。
◆米粉調整品、国産もち米への影響(食糧庁)
食糧庁は、生産調整企画部会に米粉調整品の輸入実態とその影響について追加資料を提出した。
もち米粉調整品の影響について「国内産もち米の需要規模の減少につながっていることは否定できない」と言及し、これまで「加工米、くず米、MA米等との競合関係が生じている」とした分析から国産米への影響を認めた格好。
輸入実態は▽タイ、米国、中国からの輸入が太宗を占め、13CY(暦年)ではタイ4万7,316トン、米国2万7,132トン、中国2万4,995トン。もち米粉が主流のタイは微増、米国は横ばいないし微減、中国は増。
▽平成4年までは加糖(関税率24%)の割合が9割程度を占めていたが、平成5年以降は無糖(関税率16%)が増加し、平成13年では6割強となっている。無糖は85%の米粉にスターチを混入、分離せず直接製品化が可能。推定されるうるち・もち別の比率はうるち米粉3:もち米粉7(13年うるち米粉3万3千トン、もち米粉7万3千トン)。
▽13CY(通関価格は加重平均)における1キロ当たりの仕入れ価格試算は、◇加糖=通関72.2円+関税17.3円+港湾諸経費等7.2円=96.7円◇無糖=通関78.8円+関税12.6円+港湾諸経費7.9円=99.3円▽用途は、もち米粉の加糖は大福等、無糖は切り餅、うるち米粉の加糖は団子・柏餅、無糖は米菓。
◆『ホクレン発芽米』8割弱が美味しいと評価
ホクレンは先頃、東京・お米ギャラリー銀座で「北海道みんなの『ほしのゆめ』フェア」を実施、来場者に実施した『ホクレン発芽米』の試食アンケート結果では78%(有効数766人)が美味しいと評価した。そのうち「とても美味しい」と答えた回答者が23%あり、特に20〜30代の支持率が高い。
発芽玄米に対する認知度は55%、うち食べたことのある人が43%。「体に良い」(76%)、「多くの栄養素がある」(64%)といったイメージが持たれている。