8月31日 付加価値米に興味も価格差次第(食糧モニター)

8月30日 ◆生産調整実施見込み99.7%も17府県が未達

8月27日 年間上場105万1千トン計画(11年産入札)

8月26日 ◆等級格差すべて▲600円、きらら地区区分変更

8月25日 ◆加州こまち登熟順調、9月6〜10日頃刈取へ

8月24日 ◆農産物商社エバートン“ベトナム米で販売を”

8月23日 事業所給食の京都魚国、無洗米積極導入

8月20日 ◆第2回入札4万7千トン上場、北海道産も登場

8月19日 ◆小型高品質無洗米機を新発売(クリキ)

8月18日 ◆こいむすび、ハイミノリなど新品種登録(農水省)

8月17日 20日、豪州産有機栽培コシ発売(ダイエー)

8月11日 ◆新形質米の拡大予想(農水省食品総合研・大坪氏)

8月10日 ◆売れる米づくりを積極的にPR(千葉経済連)

8月 9日 ◆第2回SBS、4万トンで27日実施

8月 6日 ◆出荷契約39万8千トン、高品質米に加算(秋田)

8月 5日 ◆スーパーのイズミ、鹿児島コシ2,380円で販売

8月 4日 ◆パール系卸も古米処分へ?

8月 3日 水野氏が米穀販売部長、鈴木氏は常務理事に(全農)

8月 2日 重点卸招き「産地懇談会」開催(岩手経済連)


- 99年8月31日 -

付加価値米に興味も価格差次第(食糧モニター)

 食糧庁がまとめた食糧モニター定期調査(食糧流通に関心のある全国主婦1,300人対象に今年2月から3月にかけてアンケート)結果によると、「どのような付加価値米に興味あるか」との設問に対して、@無農薬・低農薬など付加価値がついた米(63%)A興味ない(16%)Bビタミン強化米(8%)C無洗米・軽洗米(6%)C胚芽米(6%)Dその他(1%)…と、昨今の安全・健康ニーズを反映して断トツで無農薬・低農薬米に興味を示している。

 しかし、「現在購入している米と、これら付加価値米の価格差がどの程度なら購入するか」との設問には、@価格差が全くないなら購入(28%)A10kgで500円以上1,000円未満(24%)B10kgで500円未満(23%)Cわからない(10%)D価格差なくとも購入しない(8%)E10kgで1,000円以上1,500円未満(5%)…などで、高ければ買わないというシビアな消費者購買行動が分かる。無農薬米、ビタミン強化米、無洗米などほぼ同様の傾向。


- 99年8月30日 -

◆生産調整実施見込み99.7%も17府県が未達

 農水省は8月28日、11年度の緊急生産調整推進対策の実施見込み(7月31日現在)をまとめた。

 それによると、消費純増分の補正を行った目標面積96万haに対して、実施見込みは95万7千ha、実施率99.7%。前年度(99.5%)並みが見込まれる。

 都道府県別では、秋田、福島、茨城、群馬、埼玉、千葉、神奈川、静岡、新潟、愛知、三重、大阪、奈良、和歌山、岡山、徳島、高知の17府県が未達成となり、前年の19県から2県減。

 未達県は前年と同じ府県で、前年未達だった大分、宮崎は目標達成となる見込み。米需給安定対策への加入申請面積は59万9千haで、助成対象水田面積の85%となった。


- 99年8月27日 -

年間上場105万1千トン計画(11年産入札)

 11年産自主米入札の年間・期別販売数量(計画)がまとまった。

 年間数量は、全農系102万4,259トン、全集連系2万7,169トンの合計105万1,420トン。10年産上場実績94万4千トン比6%増となるが、これは前年産の集荷実績を基に算出されており、集荷が確定した段階で変更が行われる。

 期別上場は、7〜10月期29万1,954トン(8月1万6,416トン、9月4万6,984トン、9〜10月22万8,554トン)、11〜2月期38万4,309トン、3〜6月期33万6,487トン、7〜10月期3万8,678トン。

 新規上場銘柄として、岩手かけはし2,843トン、宮城まなむすめ3,000トン、香川ヒノヒカリ3,840トンが上場される。


- 99年8月26日 -

◆等級格差すべて▲600円、きらら地区区分変更

 11年産自主米入札取引に係る業務細則が一部改正された。

 等級間格差について、1等と2等の価格差は例外なく60キロ▲600円となった。これまで例外だった新潟コシ▲400円、富山・石川・福井コシ▲500円、兵庫日本晴▲320円もすべて格差▲600円となる。

 また、北海道きらら397の地区区分が変更される。B地区からA地区に格上げになったのが大野町、中富良野町、C地区からB地区に格上げになったのが風連町、逆にB地区からC地区に降格になったのが松前町、長万部町、積丹町。特A地区は変動なし。9月入札から適用される。

 一方、入札の申込数量単位で北海道(袋19.80トン、フレコン19.38トン)、福島・長野(袋10.8Sトン、フレコン12.24トン)に変更される。


- 99年8月25日 -

◆加州こまち登熟順調、9月6〜10日頃刈取へ

 商社筋によると、加州産あきたこまちの新穀は登熟期が順調に推移、9月6〜10日にも刈入れが始まる見通しになっているとされる。コシヒカリは現在登熟期を迎えているが、涼しいため若干遅れそうな見方も。

 アメリカ産新穀の供給数量について、別の商社筋は、前年同様に11月末が船積み期限となることから11月15日頃までに精米作業を終える必要があり、収穫時期を考慮した供給可能量は1万5千〜2万トン弱と見込んでいる。

 一方、中国産も一部新穀に間に合うタイミングとされるが、遼寧、吉林、黒龍江各省とも天候次第の要素があり、「旧穀だけでやった方が無難」との声も出る。


- 99年8月24日 -

◆農産物商社エバートン“ベトナム米で販売を”

 農産物商社のエバートン(浦和市)がベトナム・ハノイ郊外で農家と契約栽培したひとめぼれの白米が、今年5月のSBS入札で144トン落札された(豊田通商が落札)。

 同地では2期作が行われており、前期作は2月に田植えが行われ、6月に収穫。後期作は8月末に田植えが開始され、11月末に収穫される。今回の落札米は6月に収穫された前期作のもので、日本へは盆頃の入荷で、8月末に流通する見通し。

 エバートンでは「品質で勝負している」とし、増量材ではなく「ベトナム米として売りたい」との意向。ひとめぼれのほかコシヒカリも生産しており、山間地のいわゆる棚田で作られているという特徴を生かした販売を希望している。

 ただ、ベトナム米は、近隣諸国向けの輸出分を確保しているため、日本への輸入は数量が限られるが、第3回もしくは第4回(最終回)のどちらかで5月と同程度の数量の応札を予定。


- 99年8月23日 -

事業所給食の京都魚国、無洗米積極導入

 大小合わせて約230の事業所で給食受託サービスを展開する京都魚国鰍ヘ無洗米の導入割合が65%と積極的な取り組みを見せる。

 受託先における厨房での作業省力化、水・光熱費の軽減、汚水問題解消など環境面など利用価値の高さを指摘。仕入れ価格の上昇も若干のため有利性ある商品と捉える。

 導入商品は4品目。仕入れ先を無洗米切り替え前から変えていないためで、量的に最も多い東洋精米機製作所製BG米が幸南食糧、クリキ社製がおかべ糧穀、佐竹製作所製スーパージフライスが京山、クボタ社製リ・フレが神明からの調達。

 各商品への食味評価は様々だが、「病院や福祉施設での浸透はまだ。おかゆなどへの評価がいま一つ」とされる。


- 99年8月20日 -

◆第2回入札4万7千トン上場、北海道産も登場

 自主米センターは、8月31日に実施する11年産第2回の入札販売数量を買い手に通知した。

 対象は41銘柄4万6,984トン(全農系4万6,408トン、全集連系576トン)で、前年同期の入札に対して、銘柄数10%増、上場数量5%減。

 生育が進んでいることから、北海道産4銘柄(きらら・ゆきまる・あきほ・ほしのゆめ)と山形ササ・こまち、庄内ひとめのが上場される。

 関東・東海・近畿・中国・九州産はほとんど前年同期の上場銘柄と変わらず。前年上場されていた宮城ササ・ひとめは次回からとなる。


- 99年8月19日 -

◆小型高品質無洗米機を新発売(クリキ)

 潟Nリキ(本社・和歌山市)はこのほど、米穀小売店向けに従来の「SY−250」同様の高品質な無洗米を製造する小型無洗米機「SY−50」を発売した。

 同製品はコメを研ぎ、乾燥させるかく拌筒と脱水機を一体化してコンパクト化、高速化を進めると同時に効率化も実現させたもの。製造能力は毎時50キロ。白米5キロなら2〜3分の所要時間で大型装置と同様の品質の無洗米が製造可能。

 また、設置スペースも事務机1台でOKという小型機で、従来機のような大がかりな設置工事も不要。さらに288万円と低価格を実現。同製品への問い合わせは同社(電話0734−75−2254)まで。


- 99年8月18日 -

◆こいむすび、ハイミノリなど新品種登録(農水省)

 農水省は13日、11年度の同省育成農作物新品種の命名登録(第1回)を行った。稲部門は「ハイミノリ」「こいむすび」「はつもち」の3品種で、詳細は以下の通り。

 ▽ハイミノリ(中国137号)=中国農試育成。巨大胚系統EM40にアケノホシを交配して育成。胚芽内に蓄積されるγ−アミノ酪酸(GABA、血圧を鎮静化させる機能を持つ)が多く、健康食品の素材として利用するなど新規需要を期待。適地は暖地、温暖地西部平坦部。

 ▽こいむすび(東北160号)=宮城古川農試育成。中部73号にひとめぼれを交配して育成。いもち病抵抗性、耐冷性が強く食味が良い。宮城県では晩生種で、ひとめ・ササとの組合せにより障害型冷害に対する危険分散と刈取適期幅の拡大を図る。適地は東北中南部平坦地帯。普及見込みは宮城県で4,000ha。

 ▽はつもち(中部91号)=愛知農総試山間農業研究所育成。愛知糯60号に中部35号を交配して育成。早生、強稈で、いもち病に強い。もちの加工適性が優れる。適地は温暖地・暖地の中山間地。普及見込みは福岡県で300ha。


- 99年8月17日 -

20日、豪州産有機栽培コシ発売(ダイエー)

 ダイエーは8月20日(金)より関東地区店舗限定として、「99年度産豪州産有機栽培コシヒカリ」を発売する。

 価格は5キロ2,380円で、販売予定数量は100トン。前年より約1ヶ月遅れの発売。ニューサウスウェールズ州オーストラリアン生産者連盟加盟の農家が生産したもので、有機農産者認定団体「NASAA」の認定を受けている。

 昨年はマルエツ、セイフーなどグループ780店において、5キロ1,980円の価格で185トンの販売実績。

 また国産新米については現在のところ宮崎コシ、鹿児島コシ、高知とさぴかを販売中で、今月下旬から千葉ふさおとめの発売が予定されている。


- 99年8月11日 -

◆新形質米の拡大予想(農水省食品総合研・大坪氏)

 8月6日に行われた商経アドバイス主催(本社後援)の「新米対策研修会99」で農水省食品研究所の大坪氏が「新形質米の魅力と将来性」と題して講演。

 ミルキークイーンやスノーパールといった低アミロース米を始め各種米の多様な特性を紹介しながら、「用途によって使いこなすことが大事。それぞれの特徴を生かして使えば良い」と進言した。

 ミルキークイーンはアミロース含量が安定していることや玄米がやや白濁であることに言及。粘りが強く、「冷やごはんにしても硬くなりにくい」とアピール。

 新形質米の問題点・注意点としては、@普及面積が小さく、種子供給が不安定A栽培方法が未確立で低収量のものもあるB農産物検査段階での基準が未確定C精白特性に問題のあるものもある――等を挙げた。新形質米の全国作付面積は10年産が約1千haで、拡大が見込まれるとした。


- 99年8月10日 -

◆売れる米づくりを積極的にPR(千葉経済連)

 千葉県経済連は8月6日、千葉市のホテルグリーンタワー幕張に首都圏や北海道の卸をはじめ関係者約80名を招待し、「千葉菜の花米懇談会」を開催した。

 冒頭挨拶に立った経済連の斎藤代表理事会長は、「生産・流通が大きく変化し、特色ある米づくりが産地に求められている。千葉県も良質米生産の拡大、早期出荷など売れる米づくりを進めています。首都圏で最も早い産地としてコシヒカリ、ふさおとめはじめご愛顧のほどを」と卸に要請した。

 今年産米については「平年比5〜7日ほど早まっている。病害虫等の被害もなく品質は良好。昨年一般栽培を開始した期待のふさおとめも、今年は6,700haに作付けされ育成は順調で、千葉米のトップバッターとしてお盆前に出荷できる見込みです」(千葉県農林部)、「11日から検査が始まる予定で、天候も良く豊作型でいままでにない良い品質の米が出来たと思う。食味が良く歩留まりのいい米と自信をもってお薦めできる」(食糧事務所)と報告。

 なお経済連は「千葉菜の花米」の銘柄確立を図るため8月16日からふさおとめの、9月3日からコシヒカリのラジオ宣伝及び紙上広告を実施する。


- 99年8月9日 -

◆第2回SBS、4万トンで27日実施

 「アメリカ産米が中心になる」と見られている本年度第2回SBSは落札枠4万トンが確保され、今月27日に行われる。

 食糧庁では、第1回での競争倍率が高かったこと、北半球で新穀の出回りを迎えることなどを枠確保の要因に挙げている。

 発表前の時点で、商社は「3万トンと3万5千トンの違いによる影響は大きい」との認識も示していたが、4万トンではさらにこれが増すことに。

 なお、現地船積み期限は昨年と同じ11月末。中国産新穀も昨年同様に、「一部、間に合うと思う」と食糧庁ではみている。


- 99年8月6日 -

◆出荷契約39万8千トン、高品質米に加算(秋田)

 秋田県の11年産米出荷契約は39万8,581トン、前年比97%に留まっている。

 10年産集荷(37万2,694トン)対比では、107%。品種別の出荷契約は、あきたこまち31万6,280トン(前年比99%)、ひとめぼれ2万8,725トン(同137%)、ササニシキ1万5,754トン(同77%)、でわひかり5,700トン、キヨニシキ5,107トン、はえぬき2,156トンなど。

 また、経済連では、高品質米(対象品種=こまち・ひとめ・ササ)に加算金をつけて集荷する方針。3銘柄35万トンのうち35%の約12万トン程度を見込んでいる。

 高品質の基準案は@整粒80%以上A被害粒5%以内B着色粒0.0%C水分15.0%D玄米蛋白6.5以下E玄米白度19.0%以上F食味値75以上G種子更新率100%。加算は300円前後になる模様。

 なお、11年産の稲作経営対策の加入率は99.7%で、ほぼ前年並み。


- 99年8月5日 -

◆スーパーのイズミ、鹿児島コシ2,380円で販売

 西日本で展開のスーパー、イズミ(本社・広島市)の今年産新米の販売は実験的レベルで沖縄産ひとめぼれ5キロ入り600袋でスタート、上々の評判だった。

 これに次いでは鹿児島産コシヒカリを計画、初回納入量は5キロ入り2,000袋。ほぼ全店で販売、1袋2,380円(税別)。8月以降も各店での在庫状況などを見ながら納品を行って、盆頃まで販売を続ける。

 仕入れ先は沖縄産ひとめぼれが食協で、鹿児島産コシヒカリがカツヤ。宮崎産の販売については品質を見て決めることにしている。


- 99年8月4日 -

◆パール系卸も古米処分へ?

 端境期に至って古米の在庫整理も佳境に入る時期。11年産計画外米と古米の動きを合わせ、東京、大阪、福岡の3会場におよそ100社の卸が参加して5日に開かれる全糧連の席上取引会の行方が気になるところ。

 事前の情報では、大手卸から10年産古米の売り物が前回より安い価格で相当量が出ているという話や、これまでになかったパール系(全農系統)の卸からの売り物も出てきた。数量と売り価格をセットにし大量であればさらに安く…という新しい動きもあると伝えられる。

 前回は成約の出足が悪かったものの、最終4,500トンまで積み上がった。今回は宮崎、鹿児島をはじめ中部、関東玉新米の計画外米も実売りで取引の俎上に乗る。その成約内容と九州以外の早期地帯新米の模擬入札結果に注目。


- 99年8月3日 -

水野氏が米穀販売部長、鈴木氏は常務理事に(全農)

 7月30日に開かれた全農の第23回通常総代会で、理事、監事が役員候補者通り承認されたが、その後に開催された役員会で執行部の新体制が決まった。

 新体制は以下(敬称略)の通り。▽代表理事会長=大池裕(岐阜県経済連)▽代表理事副会長=森口旻(鹿児島県経済連)、木下順一(長野県経済連)▽代表理事専務=堀喬(学識経験者)、四ノ宮孝義(同)▽常務理事=杉谷信一(同)、松尾英章(同)、田林聰(同)、三村浩昭(同)、鈴木郭史(同)▽代表監事=山瀬博(徳島県経済連)▽常任監事=白幡豊明(学識経験者)、藤村征夫(同)。

 なおコメ関連で米穀販売部の次長だった水野文雄氏が同部の部長に就任した。いずれも7月30日付け。


- 99年8月2日 -

重点卸招き「産地懇談会」開催(岩手経済連)

 岩手県経済連は7月29日、北上市の県農業研究センターにおいて「いわて純情米重点卸懇談会」を開催した。

 出席卸は、ホクレン、十勝米穀、水晶米いわて、三多摩食糧、山手食糧、日本マタイ、ヤマタネ、木徳、丸紅、ミツハシ、神奈川県経済連、千葉県食糧、愛知県穀物卸、大和産業、江口米穀、津田物産、大阪第一食糧、神明、広島県食糧他。

 同連は、11年産集荷販売計画について、ひとめぼれ12万2,000トン、あきたこまち5万5,000トン、ササニシキ5,000トン、ゆめさんさ1,600トン、かけはし1万トンの合計19万3,600トンと、10年産の17万5,000トンから増加になることを説明。

 また、集出荷対策では「仮渡し金については10年産同様に、生産者が納得する金額を9月10日前後に提示」、ある程度高めの価格にする考えを表明した。