-2012年2月3日-

◆道内食率82%、過去最高を更新(北海道23RY)

 北海道農政部は2月1日、平成23RY(米穀年度。平成22年11月~23年10月:主に22年産米)における北海道米の道内食率が過去最高の82%(暫定値)となったことを公表した。前年から4ポイント増となり、目標としていた80%を初めて超えた。

 理由として、ななつぼしとゆめぴりかが食味ランキングで特Aを獲得するなど、食味が向上したことで消費者の人気が高まったこと等を挙げている。道推計によると、23RYの総消費量は34万2,471トン、うち道産米28万0,806トン、府県産6万1,665トン。

 24RY(主に23年産米)の動向については、「1月の時点で90%に達している」(業者筋)との声も聞かれ、さらに食率がアップする見通し。原発事故の影響で安全性を求める消費者の動きが大きいと指摘する。道内食率が90%と仮定すると、府県産は3万4千トン程度まで落ち込む見通し。


-2012年2月2日-

◆有機JAS改正、慣行苗の使用を認めず

 農林物資規格調査会総会が1月31日、農水省で開催され、有機JASの見直し案が議決された。米関連では、有機栽培以外の種苗を使用した場合の基準が厳格化される。

 米は現状、有機栽培の種苗を使用することを基本としているが、入手出来ない場合は慣行栽培(通常栽培)物の使用も認められている。今回の改正では、慣行栽培の使用が出来るのは種子のみで、苗は認められなくなる。

 施行は、「告示までに1~2カ月、それから30日設ける必要があるため、3カ月後くらいが目安」(農水省表示・規格課)としている。なお、米の22年度国内有機格付け数量は1万0,976トンで、生産量の0.13%。


-2012年2月1日-

◆中国の米飯製造会社に増資(わらべや日洋)

 わらべや日洋(株)は合弁会社「北京旺洋食品有限公司」について、3月の予定で増資を行う。

 目的は「商品供給の多様化に対応するための生産設備の追加導入など、今後の事業展開に備えるべく増資を行う」としている。

 昨年2月に栄旺控股有限公司50%、わらべや日洋(株)40%、(株)」セブン-イレブン・ジャパン10%の出資構成で設立されたもので、米飯、調理パン、総菜等の製造販売を事業内容としている。工場稼働は今年4月が予定されている。


-2012年1月31日-

◆「空育172号」を優良品種に認定(北海道)

 北海道は1月27日、農作物優良品種認定委員会を開催。米品種では、「空育172号」を優良品種に認定した。減農薬栽培の「ななつぼし」の置き換えとして、3,000haの普及を見込んでいる。

 同品種は、北海道立総合研究機構 農業研究本部 中央農業試験場で育成されたもの。来歴は、(「ふ系187号」×「空育162号」)×「渡育240号」(ふっくりんこ)。いもち病抵抗性が強く、いもち病の本田薬剤防除を省略できるのが特徴。割れ籾の発生が基幹品種より少なく、カメムシ被害も少ない。

 食味は、ななつぼし並みからやや優る。熟期は中生の中で、作付け地帯は北空知、中空知、胆振西部、檜山、渡島南部及びこれに準ずる良地帯。腹白・乳白の発生を助長しないよう多肥栽培は慎むことが必要。


-2012年1月30日-

◆条件付きで100Bq超地域の作付を要請(JA福島)

 JA福島中央会・全農福島は1月26日、「ふくしま米の信頼回復に向けた安全・安心対策について」発表するとともに、県に対し24年産の作付対応などについて要請書を提出した。

 安全・安心対策の中で、23年産の販売は、県の緊急調査地域について全戸の検査終了を前提に進めるほか、ND地域はJAグループによる自主検査を並行して行う…とした。

 24年産の作付については、国などと協議に臨むに当たり以下の考え方を示した。23年産で500Bq/kg以下100Bq/kg超過の米が検出された地域の中で、100Bq/kg超の検出点数が限られるなどリスクが小さい地域においては、最優先で徹底した農地除染と確実な吸収抑制対策に取り組むことを条件に進める。

 100Bq/kgの数値検出の可能性が否定出来ない(NDにならない)場合は、非食用や政府備蓄米としての生産を検討する。販売対策では、入庫時に全袋の測定を実施、100Bq/kgを集荷する。集荷対象はJA米のみで、一般米は販売先の確保後、買取で集荷…などとしている。


-2012年1月27日-

◆備蓄米放出を行う際の販売要領定める(農水省)

 農水省はこのほど、不作等により備蓄米放出を決定した場合の具体的な販売方法を定めた「米穀の買入・販売等に関する基本要領」の改正を関係者に通知した。昨年、食糧部会で備蓄米の放出手法について議論を進め、基本的な考え方が整理されたことを踏まえて定めたもの。概要は以下の通り。

 販売対象者の要件は、(1)国内産米穀の玄米取扱数量が年間4,000トン以上(2)1日30トン程度以上のとう精能力を所有(権原に基づく利用を含む)(3)報告義務…など。平常時に予め申請した届出業者に買い受け資格を付与する。

 買受資格の有効期限は3年で、その後は希望により更新手続きで継続。買受資格者には、放出時における販売上限数量の算定根拠となる平常時の取扱数量の報告(月々の取扱数量を四半期ごと)、放出時における販売計画等の報告(月々)・販売計画に即した販売義務などが生じる。

 なお、買受資格の有効期限を統一するため、国内産米買入入札参加資格の有効期限を毎年から3年間に延長する。


-2012年1月26日-

◆国内の有機米格付け1万0,976トン(22年度)

 農水省のまとめによると、22年度の有機米格付けは国内1万0,976トン(前年比94.9%)、外国1万4,558トン(同44.9%)と、いずれも前年度を下回った。

 有機食品の検査認証制度に基づき、登録認定機関から認定を受けた事業者が格付けまたは格付けの表示を行った数値を23年11月末現在で集計したもの。

 国内で格付けされた有機農産物は、野菜や果実など全体で5万6,415トン(同98.4%)で、うち米は19.5%を占め。野菜の65.3%に次いで2番目に多い。総生産量に対する有機の格付け割合は0.23%で、うち米は0.13%。また、有機加工食品のうち、米加工品の格付けは国内537トン、外国1,153トンとなっている。

 一方、外国で格付けされた有機農産物は全体で86万9,943トン(同123.5%)。外国で格付けされたものには、外国で有機JAS認定事業者が格付けを行ったものや、同等性のある国(EU27カ国、アメリカ、オーストラリア、アルゼンチン、ニュージーランド、スイス)において、有機JAS制度と同等の制度に基づいて認定をうけた事業者が格付けし輸入されたものを含む。


-2012年1月25日-

◆第2回買入入札、2月7日に実施

 24年産政府買入れの第2回入札日程は、2月7日に決まった。対象は、第1回の落札残18万1,629トン。うち、道県枠が5万8,143トン、指定なし12万3,486トン。道県枠のうち、岡山の第1回落札残30トンは、最小申込数量単位(50トン)に満たないため、指定なし枠に繰り入れられた。

 予定価格水準がおおよそ確認できたことで、第1回落札残の約3万トンは応札価格を修正してくるものと見られる。新規・追加の申込数量がどこまで積み上がるかが焦点になりそうだ。


-2012年1月24日-

◆第4回SBS、2月10日に2万1千トンで実施

 農水省は1月20日、第4回SBSを2月10日に実施するとアナウンスした。予定数量は2万1,660トン(砕精米枠は4,000トン)で、年間枠10万トンの残量が提示された。

 今回は仮に一般米の落札が枠(1万7,660トン)より少なかった場合、砕精米で穴埋めする対応が採られる。ただし、一般米の前回落札は2万5,000トンで、今年度の落札推移と見ると枠を余すことは考えづらく、一般米・砕精米とも枠通り落札する可能性が高い。船積期限は24年8月15日、引渡期限は同4月1日~9月28日。


-2012年1月23日-

◆販環米の買受け始める(加工需要者)

 全農・全集連が委託販売する22年産販売環境整備米は、23年産加工用米の引取を終えたところが買受けを始めた。買受期限は今年10月末。全体の数量は2万トン前後と推定され、そのうち全集連分は1,700トン程度といわれる。

 全集連の販売は、丸玄米・丸精米・破砕精米の3種類で行われるが、精米・破砕精米の価格は玄米に比べ割高(加工用米との比較で)になるため、「大半は玄米での申込みになったようだ」と伝わる。

 精米・破砕精米を申し込んだところは、どちらかといえば中小メーカーのもよう。「用途限定米穀であることや、精米工場を持たないところは、委託した方がやりやすいと判断したのだろう」との見方。一方、全農は玄米一本での販売とされる。


-2012年1月20日-

◆出荷制限区域の米を受渡供用品から除外(東穀)

 (株)東京穀物商品取引所は、福島県内の出荷制限指示区域の米を受渡供用品から外すことを決め、取引参加者に周知する。

 当該区域の米については、農水省から米穀流通関連5団体(全農、全集連、全米販、全米工、日米連)に対し、取り扱わないよう要請されているほか、同取引所に対しても、取引参加者にその旨を周知するよう要請されている。

 受渡供用品からの除外はこれを受けたもので、“出荷制限指示区域において産出された平成23年産米については、米穀受渡細則第2条第6号の「一般流通品以上の品位を有するもの」に該当しないものとして扱う”こととした。


-2012年1月19日-

◆東西で福島中通りコシの早受渡しが成立(コメ先物)

 東京穀物商品取引所では18日、早受渡しが成立。11日に豊商事から出ていた早渡し希望(23年産福島中通り産コシヒカリ1等、10枚)のうち、2枚に岡安商事が応諾したもの。残り8枚は早渡し希望として残っている。

 また同日、関西商品取引所でも早受渡しが成立。17日に豊商事から申請された23年産福島県中通り産コシヒカリ1等(23枚)の早渡し希望に応諾があったもの。受方は岡安商事19枚、コムテックス4枚。


-2012年1月18日-

◆超硬質米EM10米粉使用の乾麺を発売(鳥越製粉)

 鳥越製粉(株)(福岡市)は1月下旬から、超硬質米EM10の米粉を約6割使用した乾麺をインターネットで販売する。

 超硬質米EM10は九州大学が開発した品種で、でんぷん・アミロペクチンの性質から糊状になりにくく、硬いために消化吸収されにくい特徴を持っている。「食後の血糖値の上昇を緩やかにするため、糖尿病予備軍の方が安心して食べられる商品」という。

 販売予定価格は、小麦粉製品に比べ約2倍の100g当たり200円程度。今後は、プレミックス・レトルト食品などを発売する予定で、超硬質米EM10を原料にした製品全体で年間1億円の売上を目指す。

 一方、超硬質米EM10は福岡県の契約農家から仕入れている。「契約は22年産米からで、栽培技術が確立してないこともあり、反収は若干、少なめ。仕入価格は一般銘柄米に比べ割高」という。

 同社は従来から米粉製品を販売しているが、「小麦粉の取扱いが10万トンを超えるのに対し、米粉はまだまだ少ない」という。22年12月期の売上高は211億85百万円。


-2012年1月17日-

◆ケンベイミヤギにJAS法、トレサ法違反で改善指示

 仙台市は1月16日、県内の米卸である協同組合ケンベイミヤギに対し、JAS法に基づき再発防止を指示する行政処分を行った。

 立入検査の結果、▽福島県産のコシヒカリ、ひとめぼれを宮城県産と表示▽慣行栽培米の宮城県産ササニシキを、特別栽培米ササニシキと表示▽未検査米を青森つがるロマン、宮城県産こがねもちと表示…したことが明らかになったとされ、「ケンベイミヤギに対して、改善内容の報告を求めている」(市消費生活センター)とのこと。

 また、宮城県は「米の入荷と出荷の伝票の一部が保存されていなかった」(県農産園芸環境課)として、同日付で米トレーサビリティ法に基づき改善指導を行った。


-2012年1月13日-

◆JA東西しらかわ、7,000カ所で土壌調査

 福島県のJA東西しらかわは1月12日、管内7,000haの田畑を1haずつに分けて放射性物質調査を行うことを公表した。

 水田5,000haと畑2,000ha、計7,000カ所において、空間と土壌の放射線量を調査する。空間は地表から1mの距離を、土壌は深さ15cmのサンプルをそれぞれ環境放射線モニターで計測し、土壌サンプルは点数を絞った上で改めてベクレルファインダーで計測する。

 2月初旬までに調査を終え、各市町村の線量マップを公表するという。県の調査では、管内の1市4町1村のうち、白河市(旧古関村)、矢吹町、棚倉町、塙町で微量のセシウムが検出されている。


-2012年1月12日-

◆伊達市、24年産は全市で作付する方針

 福島県伊達市の仁志田昇司市長は1月10日、24年産の米について、原則として全市で作付する方針であることを市の災害対策本部で示した。

 同市は県の緊急調査において、6地区で暫定規制値を超える550~1240ベクレル/kgが検出されているが、収穫後に徹底した調査を行うことで、安全性を保つとしている。

 調査方法については、「全袋検査が必要だと思っているが、具体的なことは検討中」(農林課)という。国が示した方針では、500ベクレル以上が検出された地区は作付を制限する必要があるとしているため、同市は全市での作付に向けて国や県と協議していく。


-2012年1月11日-

◆コメ輸出、昨年比18.8%(貿易統計1~11月)

 財務省の貿易統計によると、11月のコメ輸出は213トン。1~11月の累計では7,150トン、昨年同期比18.8%。

 主要国の1~11月累計では、香港59トン(昨年同期比10.3%増)、シンガポール496トン(同81.7%増)、オーストラリア133トン(同30.4%増)が昨年を上回った。

 中国への輸出は10都県以外で可能となったが、11月はまだ取引がなく、昨年同期比83.3%減の16トン、台湾は同44.5%減の256トンとなった。


-2012年1月10日-

◆飼料用MAの特別販売の24年度買受者受付(農水省)

 農水省は1月10日、MA米の特別販売に係わる買受者の24年度資格申請の概要を公表した。

 主な要件は(1)飼料用として国産米の使用実績のある者、あるいは国産飼料用米の買受契約を締結し、その数量の確認が可能な者(買受希望構成員)により構成されている団体で、国産飼料用米の使用を推進していること(2)買受希望構成員による飼料用としての国産米使用量の合計が500トン以上の団体…など。

 承諾事項としては、▽在姿渡し▽買い受けてから使用し終えるまでの移動を確認出来る書類などの整備と使用後2年間の保存▽不適正流通が確認された場合は、資格取消・不適正の内容公表・違約金の納付…など。

 申請期間は2月10日まで。資格の有効期間は25年3月31日。資格審査に当たっては、地方農政局による現地確認が行われる。なお、2月13日以降も受付は随時行う。

 23年度の買受資格者は、日本養豚協会(買受構成員は16社)と日本養鶏農業協同組合連合会(6社)の2団体。


-2011年12月28日-

◆来月19日に24年産買入入札、実績枠と指定なしで

 農水省は12月27日、24年産国内産米穀の政府買入れに関する入札公告を行った。1月19日(木)に20万トン枠で実施する。

 23年産の買入実績に基づく県別入札枠7万4,540トン、指定なし12万5,460トンに分けて行う。23年産入札の仕組みと同様に一本価格で応札するが、応札時に銘柄は問わない(売渡時に明示)ほか、入札回ごとに契約締結と引渡時期が異なる。

 予定価格は実勢を踏まえるため、現行相対から諸経費を除いた水準が目安。23年産より2千円以上高くなる見通し。最小申込単位は50トン。入札予定日と、契約締結・引渡開始は以下の通り。

 ▽1月19日(第1回)=契約締結24年4月末・引渡開始24年11月21日▽2月上旬(第2回)・2月下旬(第3回)=契約締結24年5月中旬・引渡開始24年12月中旬▽3月上旬(第4回)=契約締結24年6月上旬・引渡開始25年1月中旬。枠に達した時点で入札終了。


-2011年12月27日-

◆戸別所得補償関連は約6,900億円(24年度予算)

 12月24日、政府の24年度予算案が閣議決定され、農林水産関係は一般会計分が2兆1,727億円(前年度対比95.7%)、復旧・復興対策分1,557億円を加えた総額では2兆3,284億円となった。

 戸別所得補償制度関連(一般・特会)は6,901億円で、米の所得補償(定額部分)は1,929億円、米価変動補填(23年産米の米価下落補てん)294億円、水田利活用の所得補償(水田活用の戦略作物への所得補償)2,284億円、規模拡大加算等150億円、畑作物の所得補償2,123億円など。

 定額部分や戦略作物への補償は前年と同額だが、米価下落補てんについては、23年産米の価格が堅調に推移していることなどから、概算要求の1,391億円から1,097億円減額された。

 また、競争力強化対策としては、前述の規模拡大加算のほか、農地集積協力金65億円、新規就農支援事業136億円、6次産業化については新設の農林漁業成長産業化ファンド(仮称)の300億円などが計上された。


-2011年12月26日-

◆木徳神糧、子会社吸収で新役員体制

 木徳神糧(株)(東京・江戸川区)は平成24年1月1日付で、木徳九州(株)、木徳東海(株)、備前食糧(株)の子会社3社を吸収合併する。

 「グループ会社との経営資源やノウハウの融合によるシナジーの最大化を目指し、営業販売面でのレベルアップと標準化の促進、生産効率の向上を図るとともに、経営の意思決定の迅速化、事業基盤の強化を目的としていく」としている。新役員体制は以下の通り。

 ▽取締役会長=木村良▽代表取締役社長=平山惇▽取締役副社長=松山正吉▽専務取締役=山本幸雄▽取締役常務執行役委員=三澤正博▽取締役常務執行役員=水野正夫▽取締役常務執行役員=伊豫田直記▽取締役常務執行役員=小森浩資▽取締役執行役員=天川誠▽常務執行役員=稲垣英樹▽常務執行役員=鎌田慶彦▽常務執行役員=竹内伸夫▽執行役員=竹田光男▽執行役員=佐藤善雄▽執行役員=石田俊幸▽執行役員=大橋正博▽常勤監査役=高橋健治▽監査役=松下守▽監査役=杉野翔子。


-2011年12月22日-

◆パールライス部新設、精米販売を強化(全農1月1日付)

 全農は12月20日、来年1月1日付けの機構改革を発表した。
 米穀関連の本所米穀部では、「パールライス部」を新設する。パールライスグループの卸・工場の再編によりコスト削減をすすめるほか、他流通業者との連携を強化し、精米販売の拡大を図る。

 今年1月には小売・中食・外食等に多様な販売チャネルを有する丸紅との間で、産地精米などの供給などを進めることを狙いとした戦略提携意向書を締結している。

 現在、米穀部内にある精米販売推進課とパールライス課を切り離して、パールライス部を新設するもの。米穀部は5課(総合課、事業対策課、販売企画課、米輸出・需要拡大推進課、麦類課)、2事業所(東日本米穀販売事業所、西日本米穀販売事業所)体制となる。


-2011年12月21日-

◆FOODEX展示向けの米粉製品を募集(米穀機構)

 米穀機構は、FOODEX JAPAN 2012(3月6~9日)の出展ブースにおいて米粉・米粉食品の展示を行うとし、展示品を募集している。

 募集対象は、米粉製品および米粉を使用した加工食品・加工製品で、出展は無料。製品名・企業名のパネルとともに展示され、紹介パンフレットやサンプル品の配布も行う。

 ブースでは米粉料理の調理実演ステージや米粉の特徴を体験するコーナーも併設される。希望者は同機構のホームページ(www.komenet.jp)で配布されている応募用紙をFAXで送付。締切は平成24年1月25日。


-2011年12月20日-

◆24年産目標配分、実績など算定方式を継続(新潟)

 新潟県では、24年産生産数量目標の市町村配分について、前年産と同様に売れる米づくりに努力してきた農業者や産地が報われるよう需要の実績配分を基本に、品揃え、品質や地域の取り組みが反映される算定方法を継続する方針。

 算定要素とその割合は、▽需要実績82%(前年84%)▽コシヒカリ以外銘柄米の品揃え枠約1万8千トン(変わらず)▽品質状況14%(13%)▽農業者・協議会裁量枠[環境保全、担い手、学給等]4%(3%)▽その他(試験研究期間や教育機関への提供)約300トン。26日に正式決定し、市町村に配分する予定。

 同県の生産数量目標数量は54万8,580トン、前年産比200トン増。面積換算値10万1,780haとなっている。


-2011年12月19日-

◆徳島で1月20日、米粉セミナーを開催(米穀機構)

 米穀機構、中国四国農政局は1月20日、中国・四国地区における米粉の需要拡大などを目的に、生産者、製造販売業者、消費者等の情報交換をはかる「中国四国米粉セミナーin徳島」を開催する。

 セミナーでは、(株)資源・食糧問題研究所の柴田代表が基調講演「食料自給率向上における米粉の果たす役割」を行うほか、▽(株)大潟村あきたこまち生産者協会・石岡東京支店長「米粉の付加価値を活かして全国展開する商品開発について」▽(株)東急ストア・花野バイヤー「バイヤーからみた米粉食品の可能性」-などの情報提供が行われる。

 米粉食品の展示・販売も同時開催される。参加費は無料。問い合わせ先は、中国四国農政局生産部生産振興課流通改善係(電話086-224-4511(代表))まで。


-2011年12月16日-

◆売上高5.2%増(くらコーポレーション)

 回転寿司チェーンの(株)くらコーポレーションはこのほど、平成23年10月期(22年11月~23年10月)の業績を公表した。

 売上高744億30百万円(前年同期比5.2%増)、営業利益29億36百万円(同38.1%減)、経常利益35億63百万円(同29.1%減)、当期純利益15億10百万円(同46.9%減)と増収減益。

 「既存店来店客数は前期比99.1%、客単価は96.9%に留まり、既存店売上高は96.1%となった。またテレビCMや有名キャラクターとのタイアップ等、広告宣伝費を中心とする販売促進費の増加が利益を圧迫する結果となった」としている。当期末における店舗数は、26店の新規出店で285店舗。

 次期の業績見通しは、売上高800億円(前期比7.5%増)、営業利益37億33百万円(同27.1%増)、経常利益40億円(同12.3%増)、当期純利益20億39百万円(同35.0%増)が見込まれている。


-2011年12月15日-

◆10月精米価格、前月比4%高(農水省POSデータ)

 農水省が公表した小売精米の価格推移によると、玄米価格の上昇を反映して8月から値上がり傾向にあり、10月の加重平均は10kg換算3,568円(消費税抜き)、前月比104%となっている。全国800店舗のスーパー・生協等から購入されるPOSデータによるもの。

 新米切り替えで一段上昇中だが、販売が伸び悩むケースも指摘されている。原価アップをそのまま反映出来ず、利益率が落ちるところも。消費減も懸念されている。


-2011年12月14日-

◆日新ライス、精米表示の書類不備で指導(新潟県)

 新潟県は12月12日、(株)日新ライス(上越市)に対して、袋詰精米の表示に関する指導を行った。

 県によると、今年7月に農政事務所(現地域センター)に情報が入り、立入検査を8月下旬から10数回実施したが、精米表示の根拠となる書類が整備・保存されていなかったという。

 「書類がなく確証は得られなかったが、違反の可能性がある」(食品・流通課)として、JAS法に基づき、袋詰精米の表示根拠となる情報が記載された書類を整備・保存するよう指導した。改善「指示」ではなく「指導」の位置づけ。

 同課によると、「同社はすでに解散手続きをとり、自ら営業を停止。会社が存続しないので、これで打ち切る格好」としている。


-2011年12月13日-

◆検査強化・買い上げ等を国に要請(全中)

 全中は、国のモニタリング検査終了後に規制値超えの米が検出され、出荷制限指示を重ねていることを受け、食の安全安心の確保および生産者の現状復帰等を図るよう、緊急要請を国に提出している。

 要請内容は、(1)検査体制の強化(2)出荷制限地域の米への対応(3)風評被害等への対応(4)除染ならびに24年産作付への対応--の4点。

 検査体制については、県が実施する再調査、測定機器の購入、人員等の支援を行い、福島県に国直轄の検査機関を設置することを要望。出荷制限された米については、分別・隔離保管を、規制値が見直されたときも含めて実施するよう求めた。

 また、今後の生産に向けて、暫定規制値を超えた原因の究明や詳細な土壌調査を行って除染対策を示すこと、24年産米の作付の可否について早急に方針を明示することを要請している。


-2011年12月12日-

◆ハイゴールド21の内容表示を更新(大阪第一)

 (株)大阪第一食糧(大阪市)では12月8日現在として、看板ブランドである「タワラ印ハイゴールド21(無洗米)」の内容表示を更新した。

 使用している原料玄米は、23年産宮城ひとめぼれ、熊本ヒノヒカリ、熊本くまさんの力で、前回公表時と変わらず。

 同商品については、「特性の違う複数のお米を調合することにより、それぞれの長所を引き立てたおいしいお米が生まれる」としている。


-2011年12月9日-

◆23年産生産目標、作付不可分は県内対応の方向

 福島県は12月7日に行われた県米需給情報検討会議で、24年産の生産数量目標に関し、県内58市町村(桧枝岐村を省く全市町村)の水田面積に応じて一律に配分した上で、原発事故等の影響で作付不可能となる分については、極力県内の地域間調整で対応する方針を示した。

 「もともと過剰作付があるため、作付不可の分を県内で補うことは面積的に可能。23年産は作付の直前に原発事故が起こったが、今回は前もって調整でき、破損したパイプラインも復旧する。あとは生産者の協力次第」(水田畑作課)。県は来年2月までに地域間調整の具体的な内容についてまとめる予定。

 なお、本年産の作付が見送られた地区のうち、緊急時避難準備区域、南相馬市の一部(警戒区域以外のエリア)、いわき市の一部(屋内待避区域に指定されたエリア)では、来年の作付を目指して反転耕や表土除去等の除染が行われる。

 「緊急時避難準備区域の土壌では、本年産の作付基準(5,000ベクレル/kg)を上回っているところは非常に少ない。現在、農水省が作付の基準を準備している」(農業振興課)。


-2011年12月8日-

◆主食収穫813万3千トンで確定

 農水省は12月7日、23年産水稲水陸稲の収穫量(確定値)について、水稲839万7,000トン、陸稲5,220トンの計840万2,000トン(前年産比5万2,000トン減)と公表した。

 うち主食用の水稲収穫量は813万3,000トンとなり、前回調査10月15日現在より1,000トン減で確定した。生産目標795万トンに対して18万3,000トン増、前年産実績に対して10万6,000トン減。

 統計上は過剰環境に変わりないが、震災以後に消費者に買いだめ、流通業者に在庫積み増しの行動が確認されている。今後は、消費動向がポイント。業界筋では、「相場の下げ時期がいつになるか」を注視している。


-2011年12月7日-

◆24年産つや姫の生産農家、4,529人を認定(山形)

 山形県はこのほど、県内の農家4,529人を24年産つや姫の生産者として認定したと発表。

 24年産米の作付計画は6,500ha(前年産比203%)で、認定農家は前年産に比べ1,156人の増加となる。生産量は3万2,500トンの見込み。

 23年産米の検査は10月末現在で1万1,065トン、1等比率91.4%。「(生産量は)検査を見た上で判断することになるが、現時点では計画の1万6,000トンを見込んでいる」(県)としている。

 24年産米でつや姫に取り組む産地は、「来年2月頃にはっきりする見通し」。23年産米は宮城・島根・大分で取り組まれた。


-2011年12月6日-

◆旧福島市に出荷停止要請(福島)

 福島県は12月2日、放射性物質緊急調査の結果(2日現在)を公表。福島市旧福島市の農家3戸から暫定規制値を超える510~590ベクレル/kgが検出され、同地区(406戸)の出荷自粛を要請した。今回検出された農家は計2トンを生産していたが、すべて自家保有米として自宅に保管されており、出荷されていない。

 また、旧小国村の調査で新たに2戸5検体から640~750ベクレル、既に規制値超えが確認されている1戸の残り24検体から580~1,100ベクレルが検出された。


-2011年12月5日-

◆3~5回MA一般入札の契約者判明

 農水省は11月30日、MA一般輸入米入札の3~5回契約業者を明らかにした。

 [3回]▽米国加州産うるち精米中粒種2万6,000トン=太平洋貿易・住友商事の2業者で各1万3,000トン。契約金額はトン換算6万2,824~5,379円▽豪州産同1万2,000トン=伊藤忠商事。金額は6万6,680円▽タイ産うるち精米長粒種2万4,000トン=三菱商事・兼松・(3件)の2業者で各6,000トン。金額は5万2,140~2,898円。

 [4回]▽米国加州産精米中粒種3万8,000トン=兼松(1万2,000トンと1万3,000トンの2件)・カーギルジャパン(1万3,000トン)の2業者。金額は6万2,473~4,323円▽タイ産うるち精米長粒種1万8,000トン=兼松・三井物産・伊藤忠商事の3業者で各6,000トン。金額は5万2,330~2,517円。

 [5回]米国加州産精米中粒種2万5,000トン=豊田通商(1万2,000トンと1万3,000トンの2件)。金額は6万~6万0,500円。


-2011年12月2日-

◆備蓄米販売は4万トン、来年6月末在庫91万トン

 福島県は11月30日、伊達市の2地区で暫定規制値を超えるコメが検出されたことを受けて、6市22地区で実施しているコメの全戸検査を、28市町村に拡大することを発表した。県内の農家6万5,000戸のうち、2万4,730戸が対象となる。

 NaIシンチレーションスペクトロメータを用いた簡易検査となり、農家の規模によってどの程度までサンプル数を増やすか、といった詳細についてはまだ検討中という。

 また、6市22区は検査終了まで出荷停止となっているが、今回拡大する地区については、「実際に止められるのかどうかも含めて検討中」(水田畑作課)としている。


-2011年12月1日-

◆備蓄米販売は4万トン、来年6月末在庫91万トン

 農水省は、23/24年(23年7月から24万6月)における国内産米の備蓄運営について、23年産の買入契約が東日本大震災の影響等で7万トンになったことに伴い、非食用向けの販売を4万トンにとどめることを明らかにした。

 販売するのは、備蓄米のなかで保有期間が最長となる18年産米で、今年7月時点で品質確認し、向け先は飼料用1万トン、援助用3万トン。7月指針では買入・販売20万トンずつと仮置きしていた。

 今年6月末の在庫は88万トンで、年産別は(18年産24万トン、19年産28万トン、20年産10万トン、21年産16万トン、22年産10万トン。来年6月末は91万トン(18年産20万トン、19~22年産変わらず、23年産7万トン)の見通し。


-2011年11月30日-

◆カルローズ使用の無菌パックごはんを発売(木徳神糧)

 木徳神糧(株)(東京)は11月28日から、無菌米飯「越後ごはんカルローズ」を発売している。原料米には米国カリフォルニア州産カルローズを使用しており、日本米にはない軽い食感が特徴とされる。

 安全性については「SBS米マーク」の認証を取得し、農薬や放射性物質の心配もなく安心して食べられるとのこと。主な販売先は既存の病院食向けで、「たんぱく質を抑えた成分調整で、食事制限のある方でも安心して食べてもらえる。植物性乳酸菌発酵製法とふっくら二段炊きで、美味しさをそのままパックしている」という。

 またサラダやスープと相性が良いことから、「レストラン向けなど、新しい食感を前面にして新規開拓を行っていく」としている。


-2011年11月29日-

◆栃木・今源商店、不適正表示でJAS違反

 栃木県は11月25日、袋詰精米に不適正表示を行ったとして(有)今源商店(宇都宮市元今泉)に対し、JAS法に基づく改善を指示した。

 県くらし安全安心課によると、今年8月、袋詰精米の品種に関する疑義情報が寄せられたため調査を行ったところ、「こしひかり産地特選みのりの穂、2kg」、「栃木県産こしひかり、10kg、5kg」、「栃木県産こしひかり穂の香、10kg、5kg」、「おいしさそのまま洗わず炊けます。こしひかり、2kg」の製品について、栃木コシヒカリと宮城ササニシキを混ぜた精米に「単一原料米」、「産地 栃木県」、「品種コシヒカリ」と表示。消費者向けに、少なくとも23年7月25日分(精米年月日。416㎏)と同年8月16日分(211㎏)の合計627㎏を販売していたことを確認したという。

 「(同社では)大震災後、栃木コシヒカリの値段が高くなったため、在庫していた宮城ササニシキを混ぜたとの説明だった」(県)としている。


-2011年11月28日-

◆復興支援米13万1千袋を販売(JAグループ宮城)

 JAグループ宮城は6月2日から販売中の「がんばろう宮城!復興支援米」について、9月の売上げ総量が1万8,740袋になったことを発表した。6月からのトータルは13万1,199袋。

 同商品は東日本大震災により保管倉庫で荷崩れの被害にあった米を、宮城米取扱い米卸の企画で量販店や米穀店で販売されていた。1キロ当たり5円の支援金が宮城県の農業復興に使われる仕組みで、9月の46万8,500円を加え328万1,270円に達した。

 同企画に参加したのは、木徳神糧(株)東北支店、カメイ(株)、菅原精米(株)、ワタヒョウ(株)、(協)ケンベイミヤギ、(株)サンライス宮城、(株)パールライス宮城の7米卸。


-2011年11月25日-

◆大波地区の全袋と、類似環境の地区全戸を検査(福島)

 福島県はこのほど、大波地区の農家1戸から暫定基準値を超えるコメが検出されたことを受け、同地区で収穫された4,752袋の全袋検査を行うことを決めた。また、環境が類似する近隣地区および特定避難勧奨地点がある地域(福島、伊達、相馬、いわき市内の12地域)についても、農家計1,941戸の全戸検査を行う。これらの検査は12月中旬までを予定している。

 大波地区の検査はゲルマニウム半導体検出器で行い、環境が類似する地区等の検査は、主にNaIシンチレーション・スペクトロメータで50袋につき1検体を検査し、200ベクレル/kgを越えたものはゲルマニウム半導体検出器による詳細検査に回される。

 その後、県内の他の地域について、セシウムが微量でも検出された産地を追加調査する予定で、具体的な地域や検査方法に関しては、今回の大波地区等の検査を踏まえた上で検討するという。また、今回基準値超えのコメが検出された圃場の土壌調査(土、落ち葉、水、木の枝、施肥環境など)も進めており、来週か再来週にも結果を公表するとしている。


-2011年11月24日-

◆合弁会社設立で韓国市場に進出(プレナス)

 持ち帰り弁当「ほっともっと」を運営する(株)プレナスは11月21日、韓国国内において合弁会社を設立すると発表した。

 「ほっともっと」チェーンを韓国国内で展開することが目的で、韓国の東源水産(株)と協同で設立する。

 会社名は「ワイケーフドサービス」で、来年1月にプレナス40%、東源水産60%の出資比率で設立。1号店は来春のオープンが予定される。

 同社では「韓国は中食を含む外食比率が高く成熟した市場であることから、有望な市場であると認識している」。


-2011年11月22日-

◆10月の精米消費量、前月比1.2%減(米穀機構)

 米穀機構は11月21日、米の消費動向調査結果(23年10月分)を公表した。1人1カ月当たりの精米消費量は4,783g、前月比1.2%減。

 そのうち、家庭内消費は前月比0.2%減の3,229g、中・外食は同3.1%減の1,554gと、いずれも微減となった。

 購入時に重視する点は、1位から順に「価格」77.5%、「産地」53.5%、「品種」52.2%、「食味(おいしさ)」49.5%。「産地」は前月比5.6ポイント増で、前回4位から2位に上がった。

 本調査は全国の一般的な消費世帯を対象にインターネットで実施された(有効調査世帯数1,347)。


-2011年11月21日-

◆放射性物質、検査体制の見直しを検討(鹿野農相)

 鹿野農相は11月18日の会見で、福島市大波地区のコメが出荷制限になったことに関し、「二本松と周辺環境が非常に類似してることもあり、同じような地形のところを詳細に検査する必要性がある」と述べ、「福島県や厚生労働省と打合せをしながら、来年に向け、検査体制の見直しを具体的に検討する」との方針を示した。

 また、サンプル調査の限界が露呈されたと見方については、「今後の実態調査を受け、具体的に判断していく必要がある」とした。


-2011年11月18日-

◆福島市大波地区で基準値超え、出荷制限を指示(政府)

 政府(原子力対策本部)は17日夕、福島市大波地区(旧小国村)で生産されたコシヒカリから放射性セシウム630ベクレル/kgが検出されたことを受けて、福島県知事に対して出荷制限を指示した。また、検査強化も要請した。

 藤村修官房長官は17日午前の定例記者会見において「同地区の米に対し、原子力災害対策特別措置法に基づく出荷制限の指示を検討。早急に結論を得たい。大きく広がる話というものではなく、やや特殊なケースだと聞いている。風評被害につながらないよう、福島県も国も発信していかなければならない」との考えを示していた。


-2011年11月17日-

◆ゴパン専用米「こまちdeゴパン」開発(全農秋田)

 全農秋田県本部は15日、お米でパンをつくることができる家庭用パン焼き器・GOPAN(ゴパン)専用の精米商品「こまちdeゴパン」の発売発表会を行った。

 秋田県と共同開発、三洋電機の協力を得て進めてきたもので、ゴパンでお米パンを作るときの一斤分220gに小分けしたあきたこまちの無洗米商品。そのまま副食材と一緒に投入するだけでお米パンが作成できる。

 当面はネット販売のみで、JAタウン内「おらほの逸品館」で販売される。1セット(220g×10袋入り)で、2,700円(送料、税込み)。炊飯の目安は、1袋220gに対し、水は約265cc。初年度の販売目標は2万セット。

 「新たな食べ方で、コメの消費拡大につなげるのが狙い。今後はゴパンの普及割合を見ながら首都圏の量販店でも販売を検討していきたい」としている。


-2011年11月16日-

◆営業利益386.2%増(ハークスレイ)

 持ち帰り弁当ほっかほっか亭を運営する(株)ハークスレイはこのほど、平成24年3月期第2四半期(23年4月~9月)の連結業績を公表した。

 売上高276億53百万円(前年同期比7.8%減)、営業利益4億27百万円(同386.2%増)、経常利益6億57百万円(同88.8%増)、四半期純利益3億7百万円(同762.6%増)。

 主力の持ち帰り弁当事業の売上高は126億57百万円(同7.7%減)、営業利益9億71百万円(同29.1%増)。「お値打ち価格による期間限定メニューの提供など、顧客のニーズに応える商品開発を行ってきた」としている。


-2011年11月15日-

◆米穀売上3.7%減、精米減・玄米増(木徳7~9月実績)

 木徳神糧(株)はこのほど、第64期第3四半期(23年7月~9月)報告書を公表した。セグメント別の販売実績は、米穀事業208億12百万円(前年同期比96.3%)、食品事業21億82百万円(同108.5%)、鶏卵事業13億08百万円(同89.0%)、飼料事業12億78百万円(同123.2%)の合計255億81百万円(同97.9%)。このうちイトーヨーカドー向けは、29億71百万円(割合11.6%)、日本デリカフーズ協同組合向けは33億70百万円(同12.7%)。

 生産実績は米穀事業91億70百万円(前年同期比82.9%)、食品事業8億43百万円(同101.0%)。商品仕入実績は、米穀事業96億45百万円(同105.6%)、食品事業6億25百万円(同122.6%)、鶏卵事業12億06百万円(同87.9%)、飼料事業10億41百万円(同125.2%)の合計125億18百万円(同105.7%)となっている。

 米穀事業の内容は、精米販売が数量7万2,850トン(構成比68.8%)、売上高141億42百万円(同68.0%)、玄米販売が数量3万3,013トン(同31.2%)、売上高66億49百万円(同31.9%)。前期実績と比べ精米販売の構成比が、数量1.1ポイント、売上高で0.3ポイントのダウン。玄米販売は数量1.1ポイント、売上高0.4ポイントのアップ。


-2011年11月14日-

◆牛丼売上13.5%増(ゼンショー4~9月)

 (株)ゼンショーホールディングスはこのほど、平成24年3月期第2四半期(23年4月~9月)の連結業績を公表した。

 売上高1,983億8百万円(前年同期比7.5%増)、営業利益129億56百万円(同74.1%増)、経常利益118億50百万円(同87.7%増)、四半期純利益36億75百万円(同80.9%増)。「3拠点の工場及び1拠点の物流センターを新設し、積極的な業容の拡大とグループシナジーの追求による収益力の向上に取組んできた」とする。

 主力の牛丼カテゴリーの売上高は894億87百万円(同13.5%増)で、「新商品やシーズナル商品を継続的に投入し、売上高は堅調に推移した」とのこと。当期末の店舗数は、すき家1,691店舗、なか卯492店舗など4,175店舗。


-2011年11月11日-

◆埼玉コシと会津コシで受渡し(関西商取)

 関西商品取引所は11月10日、コメ先物の試験上場開始以来、初の納会日を迎え、11月限の納会値段1万5,540円で、受渡しが14枚(42トン)あったと公表した。

 渡方は豊商事10枚とコムテックス4枚、受方は岡安商事13枚とアルフィックス1枚で、受渡品は23年産埼玉県産コシヒカリ1等が10枚、同福島県会津産コシヒカリ1等が4枚。受渡日は11月17日(木)。


-2011年11月10日-

◆放射性物質検査、トップバリュ以外でも実施(イオン)

 大手流通グループであるイオンは、食品の放射性物質の検査体制を強化する。検査対象を拡大するとともに、自主検査した結果を店頭及びホームページ上で定期的に公開していく。

 「イオン基準(米、野菜、肉、果物、魚介類について、1gあたり50ベクレルを上限)」を超えて検出された場合は、再検査により検出限界値を下回ることが確認されるまで販売を見合わせる。

 精米商品については、基幹PBトップバリュ以外でも自主検査を実施する。トップバリュは従来から各生産者のサイロ・倉庫において、約200トンの玄米ごとに検体を抜き取り検査している。検査結果及び検査体制は、他の食品とともに定期的に公開していく。


-2011年11月9日-

◆JA秋田おばこ、新米輸出の出発式

 JA秋田おばこは11月7日、輸出用新米の出発式を行い、あきたこまち1.83トンを香港向けに送った。

 本年産の輸出数量は740トンを計画しており、向け先は香港、台湾、米国、オーストラリア、EU。数量は年々伸び、昨年産は640トン(契約数量は772トンだったが、作柄の影響で減少)を輸出。

 本年産については、当初は1,500トンが目標だったが、原発事故による風評と、円高に伴う現地での価格上昇、国内の加工用米の減少(輸出用米は加工用米の一部として取り組んでいる)などの要因により、昨年並みの契約数量となった。「24年産では改めて1,500トンを目標とする」とのこと。


-2011年11月8日-

◆おむすび2品目に異品種米が混入(ファミリーマート)

 ファミリーマートはおむすび2品目について、異品種米混入があったことを明らかにした。同社及び(株)ポオトデリカトオカツが実施したDNA検査で判明したもので、コシヒカリ1等米使用と表示されたおむすびに異なる品種の米が混在していたという。

 同社によると、(株)ポオトデリカトオカツの鳥栖工場(佐賀県)で製造した「北海道秋鮭の山わさび焼(170円)」、同神戸工場(兵庫県)で製造した「ねぎ塩豚カルビ(160円)」の2品目で、浸漬や洗米の過程において異品種米が混入したという。このため▽コシヒカリ1等米専用の浸漬タンクの新設▽炊飯工程における清掃手順の明文化と改善…等の対策が採られる。

 「北海道秋鮭の山わさび焼」は福岡、佐賀、大分、熊本の263店舗、「ねぎ塩豚カルビ」は京都、大阪、兵庫の225店舗で販売されたが「買い上げ店舗でレシートと引き替えに返金させていただく。当社として再発防止に向けて、取引先管理体制の一層の強化に努めていく」としている。


-2011年11月7日-

◆茨城コシで早受渡しが成立(コメ先物)

 11月4日、東京穀物商品取引所で11月限の早受渡しが成立した。2日付けで岡地(株)が「23年産茨城コシヒカリ1等、1枚(12トン)、倉所:東京」で早受け希望の申し出を行い、本日、応諾希望が複数あったため、抽選により豊商事(株)が渡方に決まったもの。受渡値段は応諾日(4日)の帳入値段(1万4,220円)となる。先物取引を介したコメの現物受渡しは戦後初だという。

 早受渡しとは、納会日前に現物の受渡しにより取引を決済する方法のこと。現物を早く取得したい、現物を早く換金したいといったニーズに対応するほか、産地品種銘柄や受渡場所を指定するも可能。 納会日を迎える当月限の建玉を持つ者は、1日から納会日の3営業日前まで“早渡し”“早受け”の希望を申し出ることができ、応諾期間は申出の翌営業日から納会日の2営業日まで。

 応諾期間の初日の午前9時時点で複数の応諾希望があった場合は規定により抽選となり、なかった場合は9時以降、早い者勝ちとなる。受渡単位は6トン(200俵)または12トン(400俵)。


-2011年11月4日-

◆タイの洪水、200万精米トン強に被害(農水省レポート)

 農水省公表の海外食料需給レポート10月号によると、タイ米輸出業協会では洪水で200万トン強の精米に被害が生じると見込んでいる。同国の米生産は、おおまかにいうと11~12月に収穫期を迎える雨期作と3~4月頃の乾季作に分かれ、生産量は雨期作が約75%を占める。

 今回の洪水は雨季作の収穫期に被害を及ぼすこととなり、10月20日時点の農業協同組合省の発表によると、103万世帯以上の農家、165万ha(水田の推定作付面積は991万ha)の農地が被害を受けている。今年の生産量は精米ベースで2,130万トン(米国農務省予測)。

 なお、米生産は灌漑設備が完備されていれば年中作付が可能であるため、今年10月に導入された担保融資制度がインセンティブとして作用し、洪水収束後の作付によって3~4カ月後には大量の米が出回ることも予想されている。このことから2012年(2011/12年度産)における年間供給量が不足することはないと見られている。


-2011年11月2日-

◆登熟期の高温とフェーン現象で、くず米多い(新潟県)

 新潟県はこのほど、23年産米の品質・作柄概況についてまとめた。

 10a当たり予想収量は538kgが見込まれ、前年産より14kg上回り、平年並みを確保しているが、「全もみ数が多いことや、登熟期の高温とフェーン現象等により登熟はやや不良となり、くず米の発生が多くなっている」とした。

 コシヒカリの1等比率(9月末)は75.7%(前年同期18.1%)と、大幅に回復しているとしながら、8月上中旬の高温や9月初旬のフェーン現象(北陸では新潟のみ)等による未熟粒等の発生が見られ、とくにフェーン現象時の気温が高かった地域では品質低下を招いたと推察している。


-2011年11月1日-

◆JA越前たけふ、米など経済事業をコープに譲渡

 福井県のJA越前たけふ(冨田隆組合長)は、2013年度から米購買などの経済事業を100%出資の子会社コープ武生に譲渡することを30日の総代会で決めた。「農家の手取りを上げることが狙い」としており、直売や海外への輸出のほか、先物取引への参画も検討している。

 同JAでは、「米のブランド化を図っており、農家は手間をかけて生産している。魚沼産に引けを取らないものをより高く販売していきたい。食の安全安心の部分を含めて、細分化した取り組みを行っており、コシヒカリだけでも栽培法、食味計測器、外観品質測定器などで14種にランク分けしている。系統、全農を通じた委託販売では、等細分化した販売の取り組みは難しく、直販を拡大していきたい」という。米輸出は、今年度から香港向けに試験的にスタート。農協組織としてはできない先物取引についても子会社で検討していく。

 同JAの組合員数(6月30日現在)は正組合員5,448人、准組合員5,061人の計1万0,509人。22年度の米取扱高は18億7千万円(約13万5千俵)。平成8年に武生、南条、今庄、河野の4JAが合併。県の中央に位置する。


-2011年10月31日-

◆9月のコメ購入、前年比▲4.6%(家計調査)

 総務省が10月28日に公表した家計調査結果によると、9月の1世帯(2人以上の世帯)当たりのコメ購入量は8.52kgとなり、前年同月実績と比べて4.6%減少した。

 東日本大震災が発生した翌月の4月以来、6カ月連続での前年割れ。さらに21年、20年との比較でも大きく落ち込んで厳しい状況が続いている。

 一方、11カ月振りに前年価格を上回った購入単価は、再び前年比98.7%と早々に逆戻りしてしまった格好。ただしかなり20年産米の価格に近づいており、また実際に末端価格の上昇が確認されていることから、今後は前年価格を上回る展開となるはず。

 過去の経験から、「相対価格アップ→末端価格の上昇→そして消費減へ」(卸売業者)の流れが懸念されるところ。


-2011年10月28日-

◆23年産加工用米認定、うるち4割減・もち4割増

 農水省はこのほど、23年産加工用米の10月15日現在における取組計画認定数量・面積を公表した。23年産米は前年産の認定数量に比べ3割減となったが、初めて明らかになった種類別ではうるち4割減、もち4割増と大きく異なった。

 もち米は、3万2,233トンに伸張。加工用米の増加は価格面だけでなく、産地と実需者(仲介事業者を通す場合も)が直接つながることになり、もち米の流通自体に変化をもたらすことになる。もち米の収穫量が30万トン水準とすれば、約1割に該当する格好。

 産地別の取組は主産地である▽秋田=1万6,637トン(前年比142.9%)▽新潟=7,424トン(142.1%)▽北海道=3,883トン(123.58%)…など。

 一方、うるち米は12万2,741トンに縮小。実需者団体が農水省に米穀機構の販売環境整備米などの供給を要望しており、その成否が今後の原料米需給に大きく関わってくる。


-2011年10月27日-

◆ゆめぴりか、TMCM等で道外にアピール(ホクレン)

 ホクレンは10月26日、東京港区の八芳園にて、今年から本格デビューとなるゆめぴりかの新米発表会を行った。

 冒頭、代表理事会長の佐藤俊彰氏は、「今年は道外だけで昨年の2.5倍となる1万トン強の販売を予定している。道内では既に認知、価格ともにトップブランドと位置づけられるが、これから道庁、北海道JAグループが一体となって、全国を代表するトップブランドに育てていきたい」と意気込みを語った。

 ゆめぴりかが店頭に並ぶ10月下旬にあわせ、29日からTVCMも放映し、首都圏、愛知、大阪など大都市を中心にアピールを図る。販売価格は道内で5キロ2,500円前後となっており、道外でも同様になるという。

 また、23年産の作付面積は前年の約2倍となる1万haとなったが、24年産はさらに1割増を目指すとした。23年産は6割が品質基準を満たし、目標どおりの数量が出荷されるが、残りの4割についてはブレンド米、もしくは外食に(ゆめぴりかと称しない形で)販売される。

 ブレンド米については、22年産では、ゆめぴりか8割、おぼろづき2割をゆめぴりかブレンドとして販売したが、23年産では、ゆめぴりか6割、ななつぼし4割のブレンド米を関東コシヒカリと対抗しうるものとして販売する予定とのこと。


-2011年10月26日-

◆売上高予想を上方修正(岩塚製菓・第2四半期)

 岩塚製菓(株)は10月24日、5月に公表した24年3月期第2四半期の連結業績を修正した。

 今回の業績予想は、売上高105億11百万円(前回予想比11百万円増)、営業損失5億42百万円(5億92百万円減)、経常利益4億36百万円(3億14百万円減)、四半期純利益2億5百万円(1億75百万円減)。

 売上高の上方修正については、「主力商品を含む32品について国産米100%を使用し、競合他社との差別化を図った結果、前回予想を上回った」としている。

 一方、営業利益は、「節約志向が高まる中で収益率の高い進物商品が伸び悩んだことと、原材料や販売費といった経費が増加した」ことを要因に上げている。なお、32品以外の商品における国産米100%使用については、「決まっていない」とのこと。


-2011年10月25日-

◆米、寿司、米飯は好調(スーパー9月売上高)

 日本チェーンストア協会(会員60社、8,021店舗)が10月24日にまとめた9月のスーパー販売概況によると、売上高9,870億円、前年比96.4%で、「月初および中旬の大型台風の影響や前年の記録的残暑の反動から苦戦し、総販売額の前年同月比(店舗調整後)は2カ月連続のマイナスとなった」。

 うち食料品の売上高は6,404億円、前年比96.5%で、商品別では「米、麺類、菓子は好調だが、飲料は不調。寿司、米飯は好調。パン類の動きは良かった」と分析。


-2011年10月24日-

◆つや姫、24年産から奨励品種へ(島根)

 島根県農畜産振興課は「島根米産地説明会」において、温暖化対応水稲新品種導入対策(高品質・良食味米の安定生産)について説明した。

 平坦地域を中心としたコシヒカリ代替品種の導入を検討し、「つや姫」(山形県育成)約10ha、「島系68号」(本県育成)約2haの栽培を行っている。23年産米では県下10カ所に現地ほ場を設置し実証栽培しており、(1)収量、品質、食味等の評価調査(2)実需者等の求評調査(試験販売)…を実施するという。

 「つや姫」については、産地品種銘柄として設定(23年4月)しており、23年産米の実証結果や実需者等の評価を踏まえて、「早ければ24年産から奨励品種へ採用を予定している」とした。


-2011年10月21日-

◆誤解を招くネット配信に抗議(JA熊本)

 JA熊本中央会は10月19日、「言われなき中傷へのJAグループ熊本からお知らせ」と題した文書を公表した。

 19日のフジテレビ系の番組で、福島の農家がJAあまくさ(熊本)の使用済みの米袋に入れた米を廃棄している映像が放映されたところ、その一部をカットした映像がインターネット上で配信された。

 画像は「福島の農家がJAあまくさ(熊本)の米袋に産地偽装しているのが堂々と流れる」というタイトルになっており、これを見た消費者が熊本産米への不信感を抱き、購入しないなどの誤解が生じるとして、テレビの内容とかけ離れたネット配信に対し、「大変遺憾に感じ強く抗議する」としている。

 農水省では、一度使用された米の紙袋の農産物検査証明内容を消さずに再び米を入れて流通させると、農産物検査法違反で1年以下の懲役又は100万円以下の罰金になると指導している。インターネット画像の紙袋には×印が付いていたとのこと。


-2011年10月20日-

◆運転音低減、冷やごはんも可能に(ゴパン新製品)

 パナソニックは10月18日、ライスブレッドクッカー「GOPAN(ゴパン)」SD-RBM1000を12月15日から発売すると発表した。

 子会社の三洋電機から販売されたゴパンは2010年11月の発売以降、「おうちのお米で手軽にパンが作れるというユーザーベネフィットと米の消費拡大に貢献出来るという社会的な視点から支持を受け、国内販売は累計約16万台を達成」している。

 パナソニックブランドに切り替わる新製品は製パンプロセスの改良でおいしさを追求するとともに、ミル時の運転音低減・自動投入ケースのフッ素コート採用等、使いやすさにも配慮した。また、ごはんパンコースを新搭載、冷やごはんを小麦粉に配合して、もちもち食感の食パンが出来るという。

 同社調べによると、ホームベーカリー市場の総需要は、▽2009年度=45万台▽2010年度=63万台▽2011年度見通し=80万台▽2012年度予測=100万台…と拡大傾向となっている。


-2011年10月19日-

◆「あたたかのお米」に放射性物質の自主検査(ヨーカドー)

 イトーヨーカドーはオリジナルブランド米「あたたかのお米」に、取引先メーカーと連携して原料(玄米)と製品(精米)を対象にした放射性物質の自主検査を実施することを公表。

 内容は、(1)指定産地倉庫の原料(玄米)から採取したサンプルの放射性物質の検査を実施(2)指定精米工場の製品(精米)から採取したサンプルの放射性物質の検査を実施(3)第三者検査期間(厚生労働省の登録検査機関)による検査と情報の開示-など。

 同社では、「平成23年産の“あたたかのお米”を対象に、各商品の販売前に順次、自主検査を開始しており、19日には自主検査を実施した全ての対象商品が店頭に並ぶ。これまでも商品の産地や生産方法等のトレサビリティ並びに品質管理に注力してきたが、今後もより一層品質管理を徹底していく」としている。


-2011年10月18日-

◆第2回SBS、3万トンで28日に実施

 農水省は10月14日、28日に第2回SBSを実施するとアナウンスした。契約予定数量は前回と同じ3万トンで、うち砕精米枠は5,000トン。スケジュールは、船積期限24年2月15日、引渡期限同3月15日。

 第1回は2万2,202トンが落札したが、商社筋の中には外国産米への需要に懐疑的なところもあり、今回の結果が需要動向を図る試金石になりそうだ。


-2011年10月17日-

◆道産米の主食販売4万3千トン増

 22年産では5万1千トンを市場隔離した道産米。ホクレンの23年産主食用販売計画は前年比4万3千トン増の35万3千トン。すでに早期契約で約6割の20万8千トンがひも付きになるなど好調に推移しており、完売路線。

 今年は低タンパク米の発生率も高く、道内の通年供給、道外への拡販に取り組んでおり、本州産米の行き場が減りそうだ。


-2011年10月14日-

◆福島・山梨で全県下の出荷可能

 福島県は10月12日、23年産米の作付をした48市町村(1,174地点)での本調査が終了、作付制限地区を除いた全県下での出荷が可能になったことを発表した。

 12日は二本松市(34地点)と三春町(3地点)の結果を公表。二本松市は1点470Bq/kg(旧小浜町)が出たものの、その他は不検出~110Bq/kgとなった。三春町は3地点とも不検出。

 また、県では旧小浜町のうち、予備調査で500Bq/kg、本調査で470Bq/kgが出た圃場(3a)とその上下の圃場を合わせた約9a分を研究用に買い上げる。数量は反収が437キロのため、400キロ程度を見込んでいる。買い上げ価格については、JAの概算金(県本部の設定に加算)に見合う水準を念頭に置いているもよう。

山梨県は同日、甲州市・忍野村・小菅村の3市村で不検出になったことを発表。これにより作付のある24市町村での出荷が可能となった。なお、17都県で本調査が終わっていないところは埼玉と東京の2都県。


-2011年10月13日-

◆香系8号、「おいでまい」と命名(香川県)

 香川県はこのほど、今年6月に農水省へ品種登録の出願を行っていた「香系8号」について、「おいでまい」と命名したことを公表。4月に県内外から公募し、その中から選定した。

 「香川県で生まれた新しいお米を多くの人に食べてほしい。また、食べに来てほしい」との願いを込めて、やわらかい讃岐弁で表現したという。

 農水省による3~5年間程度の審査を経て、品種登録は平成26~28年頃になる予定。平成23年から2年間は試験栽培期間とし、25年から本格的に作付拡大をしていく計画。「あわみのり」と「ほほえみ」を交配し、育成。短稈で倒伏しにくく、「ヒノヒカリ」より出穂後の高温に強く、白未熟粒の発生が少ない。玄米は丸みがあり、粒揃いが良い。炊飯米はツヤがあり、「コシヒカリ」並みの粘りと味。

 「おいでまい」の誕生祭(主催=香川県、香川県農業協同組合、かがわ農産物流通消費推進協議会)を11月12日(土)12時~15時、高松丸亀町壱番街前三町ドーム広場で開催する。品種名、キャッチコピー、シンボルマーク採用者の表彰式のほか、「おいでまい」新米の試食、販売を行う。


-2011年10月12日-

◆多検体を自動的に測定できる放射能検査機器導入(穀検)

 穀検は10月11日、東京分析センター(江東区塩浜)に放射能測定装置・シンチレーションスペクトロメータを導入し、食品中の放射性セシウムなどのスクリーニング検査を開始したことを記者発表した。

 多数の検体を短時間に自動的に測定できるのが特徴で、試料50グラムの1検体当たり約10分、最大270サンプル(1日140サンプル)の自動測定が可能。検出限界は50bqで、一定数値以上の検体はゲルマニウム半導体放射能測定装置による再検査で検査結果を確定することで、効率的な検査が可能となる。検査費用は1万円(税別)で、ゲルマニウム半導体測定の半額。標準納期は3営業日。

 厚生労働省は10月4日、牛肉に追加して、米・麦についてもシンチレーションスペクトロメータによる食品中の放射性セシウムスクリーニング法に対応(使用可能)する事務連絡を行っている。

 これで同協会は、ゲルマニウム半導体検出器4台、シンチレーションスペクトロメータ1台、シンチレーションサーベイメータ43台-の3つの検査機器体制となる。

 今回導入したシンチレーションスペクトロメータは、多点数の測定を自動で行える上位機種で、導入経費は1台800万円。7月に放射能検査をスタート、8月から本格的に依頼を受付け、10月7日現在の検査実績は2,330点(うち米穀及び加工製品512点)。山形の牛肉検査では半分程度を担当するなど徐々に依頼が増えており、先週1週間で430点を検査したという。


-2011年10月11日-

◆8月末の民間在庫55万トン、20年水準に近づく

 農水省が10月7日に公表した「米に関するマンスリーレポート」によると、8月末の民間在庫は、出荷段階(年間取扱500トン以上)39万トン、販売段階(同4千トン以上)16万トンの計55万トンとなっている。

 過剰だった過去2年の同月在庫93~102万トンを大きく下回り、需給対策で不足感のあった20年8月末の49万トンに近い。

 出荷段階は前月比23万トン減、前年同月比46万トン減。出荷段階は前月比5万トン減、前年同月比1万トン減。

 8月は、新米の出荷が遅かったことに加えて、消費者の古米買いだめ需要が発生したことが在庫減の要因と見られる。9月末は新米が加わるため100~200万トンに積み上がる見込みだが、出回り遅れで例年よりも下回りそう。


-2011年10月7日-

◆登熟・品質等への影響に留意(第2回水稲作柄委)

 農水省は、23年産第2回目の「水稲の作柄に関する委員会」を10月4日に開催し、その意見概況を公表した。

 9月15日現在調査以降の気象推移・予報からみた作柄への影響について、「登熟はおおむね順調に推移するものと見込まれるが、9月の台風や大雨により倒伏や浸・冠水等の被害が発生した地域では、登熟の抑制や品質への影響が懸念される」との意見をまとめた。

 また、次期調査(10月15日現在)に当たり、(1)台風及び集中豪雨による作柄・品質への影響。特に、倒伏や浸・冠水による登熟、品質及びコンバインロスへの影響(2)8月下旬の低温・日照不足や北日本への一部地域における9月上旬から中旬にかけての日照不足が登熟や品質へ及ぼす影響の有無(3)穂いもちや斑点米カムメシ等の病害虫が登熟や品質に及ぼす影響…の3点に留意すべきとした。


-2011年10月6日-

◆米の放射性物質の自主検査システムを導入(プレナス)

 持ち帰り弁当「ほっともっと」を展開する(株)プレナスは10月5日、「米の放射性物質の自主検査システム」を導入したと発表した。

 福岡と埼玉に保有する自社精米センター(九州精米センター、関東精米センター)に検査機器を設置し、23年産米から放射性物質の自主検査を実施するとしている。

 同社では「放射性物質の検査を導入することで自社の品質基準をより一層強化し、今後も安心・安全でおいしい“ごはん”の提供にこだわり続ける。当社はほっともっと、やよい軒を通して、年間約4万トンのお米を使用している。お米は日本の食文化にとっても、当社の事業にとっても欠かせない重要な食材であり、プレナスのこだわりのひとつ」としている。9月末現在の店舗数は、ほっともっと2,527店舗、やよい軒177店舗。


-2011年10月5日-

◆米ぬかも全地区で出荷・利用可能(千葉県)

 千葉県農林水産部はこのほど、同県の23年産米から生じた米ぬかについて、いずれも放射性セシウムの暫定許容値を下回るとし、出荷・利用可能と関係団体に通知した。

 同県では、玄米の放射性物質本調査において、市川市(46bq/kg)を除く地区で不検出となっており、国との協力で市川市の米ぬかを検査したところ、2桁台に収まる結果となった。

 国の加工係数は今後示される予定だが、今回の検査により、いずれの地区も肥料・土壌改良資材・培土の暫定許容値(400bq/kg)および飼料の暫定許容値(300bq/kg)を下回ることとなるとして、出荷・利用可能と判断した。なお、脱脂ぬかについては、「業界サイドで別途検査して頂くことになる」としている。


-2011年10月4日-

◆第3回MA一般入札、3カ国6万2千トン落札

 農水省は9月30日、第3回MA一般輸入米の入札を行った。落札は3カ国3種類6万2,000トンで、今年度1~3回累計は11万8,000トン。

 また、公表が遅れていた第1回の落札業者(第2回は9月7日号に掲載)が明らかになった。

 米国加州産うるち精米中粒種1万3,000トンはノーブル・ジャパン(株)で、契約金額はトン換算7万5,080円。豪州産同は住友商事(株)で、7万8,104円。


-2011年10月3日-

◆二本松市、国と東電に全量検査の費用等を要望(福島)

 二本松市の三保恵一市長はこのほど、放射性物質予備調査で同市のコメから500bq/kgが検出されたことを受け、国と東京電力に対して全量検査の費用負担、基準値を超えたコメの全量買い上げ、風評被害に伴う価格下落分の賠償を要求した。

 三保市長は9月27日、農水副大臣および民主党幹部に、全量検査のための体制を作ることと、上述の費用負担・賠償を要求。28日に、東電の新妻常正理事および、県の災害対策本部、県に設置された政府の原子力災害対策本部に要望書を提出した。

 これに対し、県は「国を通して検討を行う」と答えたとしている。


-2011年9月30日-

◆加工用米の作付計画、前年比73%(所得補償金対象)

 農水省が公表した23年産加工用米の作付計画は2万7,973ha(8月末の速報値。所得補償交付金対象)で、22年産米のモデル対策の支払面積に比べ73%、面積ベースで1万0,401haの減少となった。

 今回は震災により戸別所得補償の申請期限が延長されていた産地も公表され、全体の傾向が明らかになった。9月15日現在の予想収量は535キロで、加入面積ベースでは約15万トンの生産量になる計算。


-2011年9月29日-

◆品質・食味は良、収量は平年並み以上(ホクレン)

 ホクレンによると、9月27日現在で集荷の進捗は6%、道内の刈取りは7割まで進んでいるという。

 「今のところ、ななつぼしとゆめぴりかが中心。今年は品質が良く、タンパク、アミロースも低めで食味が良い。収量については、茎数・穂数が少なかったものの、登熟が良く、不稔も少なかったため、平年並みは超えているという感触。1等比率は99.7%(27日現在)となっている」。

 ホクレンの昨年産販売実績は、全体で37万4,000トン、主食用30万7,000トン。


-2011年9月28日-

◆業務用小麦粉12月20日分から値上げ(製粉大手)

 日清製粉、日本製粉はこのほど、業務用小麦粉の特約店向け仕切り価格の改定を通知した。

 両社ともに今年12月20日出荷分から、▽強力系小麦粉+45円/25kg当たり▽中力系・薄力系小麦粉+45円/25kg当たり▽国内産小麦100%小麦粉(一部の銘柄を除く)+80円/25kg当たり[いずれも消費税は含まず]となる。

 輸入小麦の政府売渡価格が、10月1日より5銘柄平均で2%引上げられることに伴うもの。精米と競合するパン・めん製品価格に反映されるものと見られるが、米価もそれ以上に値上がりしており、米消費への追い風は期待薄。


-2011年9月27日-

◆二本松市の旧小浜町、500bq/kg検出(福島)

 福島県は9月23日、放射性物質予備調査において、二本松市旧小浜町のひとめぼれから500bq/kgが検出されたことを公表した。予備調査の基準となる200bq/kgを超えたため、同市は重点調査区域に指定され、市内で実施する本調査の地点を38から約300(15haにつき2点)に増やす。本調査で500bq/kgを超える地点があった場合、旧市町村単位で出荷停止となる。

 スケジュールは、「本調査を今週から開始し、10月上旬には終えたい」(水田畑作課)としている。高い値が検出された原因については、「土壌調査で小浜町は4,400bq/kg、今回の圃場は約3,000bq/kgとなっており、移行係数0.1に基づく想定を大きく上回っている。また、汚染状況が同程度の圃場でもこれほどの値は出ていなかった。そのため、原因はまだ分からない」という。

 同市で収穫された米について、JAみちのく安達は、「本調査の結果が出るまでは、生産者が各自で出荷用米袋に詰めた状態で保管する。旧市町村をまたがっている(出入り耕作をしている)農家は、圃場ごとに保管するようにしている」と説明。なお、昨年の二本松市の作付面積は、2,032ha(収量1万1,700トン)、うち旧小浜町は108ha(収量500~550トン)。


-2011年9月26日-

◆SBS結果、枠余すも2万2千トンが落札

 9月21日に行われた23年度第1回SBSは、契約予定数量3万トンに対し2万2,202トンが落札した。

 申込数量も2万7,286トンと予定枠を下回っているものの、国内産米が前年産米より高値で推移しているため、需要が大幅に縮小した22年度SBSに比べ持ち直した。

 一般米の落札数量1万8,752トンは、前年度年間数量(一般米は1万0,606トン)を上回っており、今年度は外国産米から国内産米に切り替わった業務用などが再び、外国産米に戻る可能性が高い。国内産米の需要にとってはマイナス要因となりそうだ。


-2011年9月22日-

◆早生品種の品位、全般的に良好

 23年産早生品種の品位は全般的に良好なことが農水省まとめの8月末検査実績で明らかになった。記録的な猛暑で品質が低下した前年産とは逆に近年では最も良いスタート。

 品種別の1等比率を見ても、越路早生が100%となっているほか、ゆめみづほ、ふさおとめ、ふさこがね、てんたかくなどが90%台を確保している。

 前年を下回っているひとめぼれは、沖縄の0.5%が影響しており、今後、東北産が出回れば上昇する見通し。

 後続の出回り品は、台風や大雨による品質落ちが懸念されるが、最近問題になっている高温障害は避けられそうな展開となっている。


-2011年9月21日-

◆8月の精米消費量、0.2%増(米穀機構)

 米穀機構は9月20日、米の消費動向調査結果(23年8月分)を公表した。1人1カ月当たりの精米消費量は4,692g、前月比0.2%増。うち家庭内消費は3,055g(前月比0.3%増)、中・外食は1,637g(同0.1%増)で、いずれも微増。

 また、購入時に重視する点として、「産地」が2.9%増、「安全性」が3.0%増と、前月に引き続き上昇。「産地」は「価格」「品種」に次いで3位となり、前月まで3位だった「食味(おいしさ)」を上回った。

 本調査は全国の一般的な消費世帯を対象にインターネットで実施。8月分の有効調査世帯数は1,461。


-2011年9月20日-

◆業績予想を上方修正(ヤマタネ)

 (株)ヤマタネは9月16日、平成24年3月期第2四半期累計期間(23年4月~9月)の個別業績予想を売上高234億円(4億円増)、営業利益10億90百万円(2億10百万円増)、経常利益8億50百万円(2億30百万円増)、四半期純利益6億50百万円(2億30百万円増)に上方修正。

 物流部門では、東日本大震災の影響で停滞していた荷動きが活発化し堅調に推移したことが要因。


-2011年9月16日-

◆ゆめぴりか、新パッケージで全国展開(ホクレン)

 ホクレンは、本格販売3年目となる「ゆめぴりか」のパッケージを今秋よりリニューアルし、全国消費者に向けて積極的に販売促進を行う。新パッケージは、雪景色を思わせる白を基調としたデザインで、「ゆめぴりか」の文字が中央縦に配置され、その背景には透明な「粋」の文字が大きく書かれている。

 「『粋』の文字には、日本一のお米をつくりたいという“純粋”な生産者の想い、品質基準を満たす混じりけのない“生粋”、そして開発者たちの長年の品種改良による“技術の粋”という意味が込められています」と、デザインを手がけた佐藤卓氏。

 昨年産ゆめぴりかは食味ランキングで特Aを取得し、今年2月の消費者アンケートでは道内で99%の消費者に認知される銘柄になったという。一方、東名阪では最も高い東京でも認知度が18%。本年産は作付面積が前年産のほぼ倍となり、収量もほぼ2倍の5万トンが期待されていることを受け、今年は本格的に道外への販売に力を入れていくという。

 「TVCM等の活用とともに、首都圏、名古屋、大阪などを中心に対面式の飲食会などを積極的に展開する。厳しい品質基準によって高い品質が守られていることを全国の方々にアピールしたい」(米穀事業本部米穀部)としている。


-2011年9月15日-

◆欧州最大の精米販売企業と提携(丸紅)

 丸紅(株)は欧州最大の精米販売企業のEBRO・FOODS・SA社(エブロ・フーズ)と、提携意向書を締結することで合意に達した。主な提携内容は、(1)カンボジアを中心とする長粒種の産地開発(2)欧州・米国・北アフリカ等での、長・中粒種の販売拡大。

 エブロ・フーズ社はスペイン・マドリッドに本社を置き、年間約150万トンの販売量を持つ欧州最大の精米企業。本国であるスペインに7工場、欧州各国に7工場を始め、米国、エジプト、モロッコ、ウルグアイ、タイなど世界23カ国に拠点を有している。

 今回の件については、「当社ではカンボジアを中心としたアジアにおいて、世界の米需要の主流である長粒種の輸出基盤を目指している。主要米産地であるアジアに産地確保を模索しているエブロ社と組むことで、拡大する米需要の取り込みに相乗効果を発揮出来る。現在遂行中である中長期計画SG-12において、穀物・流通・トレード分野を重点分野を位置付け、世界的に需要拡大が予想される米の供給基地をアジアに確保することを目指している。アジアから北米等への販売能力を拡大するとともに、生産基盤の強化をより一層推進していく」とのこと。

 また、全農と提携しての国内における米穀事業については、「今年1月の提携から着実に、精米の取り扱い規模を高めてきている」(農産部)としている。


-2011年9月14日-

◆新潟コシ相対1万7,500円

 全農新潟県本部は9月13日、取扱米卸など関係者を招き新潟米懇談会を開催。

 23年産コシヒカリの相対価格(東京基準・裸1等)は、一般1万7,500円、岩船・佐渡1万7,800円、魚沼2万2,000円でスタートすることを発表した。県外の初出荷は9月20日頃の予定。

 一般コシは22年産のスタートより2,500円高、現行比1,500円高。19年産の20年2月~10月(1万7,530円)の水準。コシヒカリは収穫前契約で13万トン(前年産は9万5千トン)が契約済み。


-2011年9月13日-

◆6限月揃い、受渡しが行われて市場が完成(東穀取)

 (株)東京穀物商品取引所は9月9日、東穀協会との共催で『コメ上場記念祝賀パーティ』を開催した。

 挨拶のなかで渡辺好明・代表取締役社長は「民主党政権により、コメの価格は市場に委ね、所得は直接補償という方向に政策が転換した。価格変動のリスクがある以上、それに備え、または回避する手段は必要。コメ先物が統制経済の頸木(くびき)から脱却するきっかけになることを願う」と、あらためてコメ先物の意義を述べるとともに「まだ先物市場の整備は不完全。限月が6本揃い、11月20日に受渡しが行われて初めて完成される」との考えを示した。

 また、乾杯の音頭をとった全米販の木村良・理事長は「コメ先物は流通業者などが在庫を持っていても価格リスクを回避できるツール。新しい商品開発に取り組むなどの余裕もできる。生産者にとってもメリットがあるだろう」と評価した。


-2011年9月12日-

◆安価な放射線測定器は食品測定できず(国民生活センター)

 国民生活センターは9月8日、国内で販売されている1万円以上10万円未満で購入できる「比較的安価な放射線測定器の性能」のテスト結果、(1)通常の環境程度以下の自然放射線を正確に測定できなかった(2)セシウム137由来のガンマ線は、照射線量率と測定値に相関がみられたが、総じて正味値が低く、ばらつきも誤差も大きく、正確な測定はできなかった…とまとめた。

 消費者には、「今回テストを実施した放射線測定器では、食品・飲料水等が暫定規制値以下かどうかの測定はできないので、こうした目的で購入・使用することは避ける。環境中の放射線を測定する場合、公表されているデータ等を参考にし、測定器の示す値を直ちに信頼することは避ける」などアドバイスした。


-2011年9月9日-

◆早期出荷米検査、9旧町村が出荷可能に(福島)

 福島県は9月7日、9旧町村における早期出荷米の放射性物質本調査の結果について、いいずれも不検出とし、これらの旧町村は出荷が可能となった。

 対象は、本宮市の旧和木沢村(白沢村)、大玉村の旧大山村、郡山市の旧日和田町、小野町の旧夏井村、喜多方市の旧岩月村、旧慶徳村、旧千咲村、金山町の旧沼沢村、昭和村の旧昭和村。

 現時点で、調査対象の44旧町村のうち33旧町村が出荷可能となっている。早期出荷米の放射性調査は9日で終了となり、以降は一般米として予備調査と本調査が行われる。


-2011年9月8日-

◆24年産政府買入の資格申請10月1日から受付

 農水省は、24年産国内産米穀の政府買入契約に係る売渡申込資格審査(政府買入入札への参加資格)について10月1日から申請を受け付ける。

 資格要件は、①平成23年産国内産米穀の出荷予定数量若しくは販売予定数量又は22年産の米穀の出荷数量若しくは販売数量のいずれか大きい数量が100トン以上である者②米穀の流通に関する法令の規定により罰金以上の刑に処せられ、その執行を終わり、又は執行を受けることがなくなった日から、2年を経過していること-など。

 申請窓口は、農水省生産局 農産部貿易業務課 米穀業務班で、持参・郵送で受け付ける。申請受付期間は10月1日から11月15日までだが、それ以降も随時受け付ける。売渡申込資格の有効期限は、有資格者となった日から24年11月30日まで。


-2011年9月7日-

◆産地を問わず米の放射線検査を開始(ゼンショー)

 牛丼チェーンすき家などを展開する(株)ゼンショーでは9月5日、「産地を問わず国産米の放射線検査を開始した」ことを明らかにした。すき家、なか卯、ココス、ビッグボーイと、米を扱う全てのグループ店舗が対象とされる。

 「福島第一原発の事故により放射能汚染の拡大と消費者の食に対する不安が高まるなか、3月28日から使用する野菜と卵について放射線検査を開始した。また7月20日からはグループの焼肉業態で使用する、すべての国産牛肉の放射線検査も行ってきている。このたび米についても同様に放射線検査を実施し、食品衛生法の暫定基準値にはよらず、少しでも異常値が出た場合は出荷を停止する方針。一部地域では8月19日より早場米を使用しているが、放射線検査済の米」。


-2011年9月6日-

◆有機登録機関の食・エネ研究所に業務改善・停止命令

 農水省は9月2日、有機農産物等の登録認定機関であるNPO法人、食・エネ・環境総合研究所(佐賀県佐賀市)に対しJAS法に基づく認定に関する業務の改善・停止を命じた。

 九州農政局などが今年6月14~16日に立入調査を行ったところ、実施調査において有機加工食品と有機飼料について申請者が圃場で使用する肥料・土壌改良材が有機農産物の日本農林規格に適合しているかの確認をしていなかったほか、認証機関に定められた内部文書の結果を文書化することや認定業務の手順・方法の見直しの記録を維持することなどを実施していないことが確認されたという。

 処分は9月2日~10月31日までの60日間の業務停止。


-2011年9月5日-

◆9月21日に3万トンで実施(第1回SBS)

 23年度第1回SBSは9月1日にアナウンスがあり、見積もり合わせは21日に行われることになった。前年度(9月17日)とほぼ同じスタート。

 契約予定数量は3万トン(そのうち砕精米は5,000トン)で、前年度より5,000トンの増加。

 入港スケジュールは、船積期限23年12月31日、引渡期限24年2月15日。SBSの年間予定数量は、前年度と同じ10万トン。


-2011年9月2日-

◆二本松市(旧岳下村)など4地区が出荷可能に(福島)

 福島県は8月31日、県内4地区で実施された早場米「瑞穂黄金」「五百川」の放射性物質本調査について、いずれも暫定規制値(500Bq/kg)を下回ったため、出荷可能とした。

 調査が行われたのは、二本松市(旧岳下村)、本宮市(旧荒井村)、会津坂下町(旧若宮村、旧川西村)。そのうち、旧荒井村で12Bq/kgが検出され、その他の地区では不検出となった。

 「早場米の放射性本調査は4割まで進んでおり、9日までに完了する予定」としている。


-2011年9月1日-

◆郡山の瑞穂黄金、全量1等(福島)

 福島県郡山市で8月29日、早場米「瑞穂黄金」の農産物検査が行われ、全量1等となった。郡山市旧喜久田村で収穫されたもので、飯島米穀が集荷・検査を行った。

 数量は145袋(30kg)で、「例年よりは少なめだが、まだ1回目なので、これからまた出てくる。収量はそれほど悪くないようだ」という。

 検査後、翌日30日に出荷され、同日中に県内の小売店、米店にて店頭価格2,100円(税込)で販売された。「例年は25~26日に出荷しているので、今年は5日ほど遅いペース」とのこと。


-2011年8月31日-

◆福島市、二本松市内3地区の早場米が出荷可能(福島)

 福島県は8月30日、福島市(旧大久保村)、二本松市(旧石井村、旧渋川村)、会津坂下町(若宮村)、柳津町(旧柳津村)、三島町(旧宮下村)の早場米「瑞穂黄金」「五百川」の放射性物質本調査結果を公表し、いずれも暫定規制値500bq/kgを下回った。

 これにより、福島市の旧大久保村、二本松市の旧石井村、旧渋川村の出荷が可能となった。これら3地区の調査結果は、順に20.8bq/kg、11bq/kg、11bq/kg。その他の3地区については不検出となったが、旧市町村単位での全ての調査結果が出ていないため、出荷自粛が継続される。


-2011年8月30日-

◆届出事業者7万8,540件、3.1%減(3月末)

 農水省まとめによると、23年3月末現在における米穀の出荷・販売の届出事業者数は7万8,540件、前年同期比2,478件減(3.1%減)。8万件の大台を割ったことが明らかになった。

 22年4月から23年3月末までの1年間に、新規届出542件(前年652件)、廃止3,020件(同2,608件)があった。

 廃業の主な理由は、支店ごとの届出を一本化する、いわゆる名寄せ-のほか、高齢化による廃業や、事業解散・統合など。

 事業者数は、集荷・卸売・小売業者別に制度が区分されていた平成13年時に合計9万6,882件、現行の届出制に移行後の平成17年時に9万2,657件あり、近年は毎年1~2千件ずつ減少している。


-2011年8月29日-

◆農水省9月1日付けで組織再編

 農水省は9月1日付けで本省と地方農政局等の組織再編する。

 農山漁村・農林漁業の6次産業化等を担当する食料産業局が設置されるほか、米麦政策を含めた農畜産物に係る政策を「生産局」が一元的に担当。新たに、「生産振興審議官」が設置される。また、戸別所得補償の本格実施に伴う交付金と制度全体の総括を経営局が担当する。

 この再編で、総合食料局食糧部は廃止され、米の流通監視業務は「消費・安全局」に移管、米麦政策(水田活用交付金。米麦の需給対策等)を含めた農畜産物に係る政策は「生産局」に一元化される。一方、地方農政事務所等も廃止され、地域センター(65カ所)と支所(38カ所)が設置される。


-2011年8月26日-

◆7月末の申請件数119万3千件(戸別所得補償)

 農水省は8月24日、戸別所得補償制度の申請状況等(7月末現在、速報値)をまとめ、公表した。東日本大震災の影響で申請期限を8月末まで延長している地域を含め、全国で119万2,576件となった。

 期限延長した5県を除いた申請件数(書類を精査した結果)は103万8,477件、前年度実績比105.3%。期限延長している地域の手続も進められており、「申請件数はさらに増加する見込み」としている。

 交付金別の申請件数(申請期限延長の5県除く)は、米の所得補償交付金が昨年のモデル対策より5万件増加したほか、今年度から導入した畑作物の所得補償交付金の申請件数が9万8千件。また、水田活用の所得補償交付金も昨年実績よりも11万件増加している。


-2011年8月25日-

◆もちの収穫は9月半ば頃、作柄は平年並み(北海道上川)

 北海道もち米の生育は、「普及センターが8月15日現在で2日遅れとしているが、回復基調とも説明しているため、平年並みと推定している。9月1日現在が出れば、よりはっきりしてくるだろう。作柄については、平年並みと見ている」(上川支庁管内)という。

 収穫は「一部早いところもあるが、9月半ば頃を見込んでいる」。生産者概算金は、22年産米と同額(共計契約金1,000円を含め1万2,000円)の方向で検討されているもよう。


-2011年8月24日-

◆新米検査1万1千トン、1等6割(7月末)

 農水省は8月22日、23年産米の7月末検査結果を公表した。

 検査は高知・宮崎・鹿児島・沖縄の4県で合計1万1,224トン(前年同期比259.3%)。種類別は、水稲うるち1万1,220トン、水稲もち4トン。

 うるちの等級は、1等57.7%、2等35.1%、3等6.3%、規格外0.9%。2等以下の格付け要因は、充実度37.6%、着色粒(カメムシ類)30.5%、整粒不足22.8%など。

 22年産米の検査は同日現在で510万2,941トン。6月末に比べ5万5,700トン上積みされた。


-2011年8月23日-

◆23年産米、過剰作付け3万8千ha想定(系統)

 系統関係の作付動向調査によると、平成23年産米は全体で約3万8千haもの過剰作付が想定されているという。中身については飼料用米の作付けが1万ha程度増加し、米粉用米も1千haほど増加する見込みで、逆に加工用米の作付けについては8千ha程度減少するものと想定している。

 これに加え不確定要素として23年産政府備蓄米の買入不足を懸念しており、20万トンの枠で実施しているものの13万トンも枠を余しているのが実態。被災地向けに今月一杯まで期限を延長して実施する予定になっているが、「今後、積み上がる可能性はほとんどない」(系統関係者)と見られており、枠余しのまま終了する公算大となっている。

 結果、作柄が平年作であった場合24年10月末在庫が数量ベースで25万トン程度の過剰。さらに市況価格の上昇等から過剰作付けが拡大していたとすると、大幅な供給過剰に陥ると指摘している。


-2011年8月22日-

◆包装もちの生産量、6月も2桁増と好調

 包装もちの生産が好調に推移している。6月は前年比26.3%増の3,820トン(全餅工組合員分)で、今年3月以降は2桁の増加が続く。

 1~6月上期の累計は1万9,028トン(22.2%増)で、年末需要に向けてこのままのペースを維持すれば6万トン超えに。

 加工米飯は前月より増加率が小さくなったものの、11.9%増の2万1,212トン。食品需給研究センターによる調査。


-2011年8月19日-

◆コシ概算金、愛知1万2千1百円、三重1万1千円

 農協筋によると、JAあいち経済連は23年産の概算金について、一般コシヒカリ(通年)1万2,100円、早期あきたこまち(8月31日集荷分まで)1万3,100円とし、等級格差はともに1,000円と決めたもよう。9月1日以降のあきたこまちは、今後決定されるあさひの夢と同様となる。

 一方、全農三重県本部は、一般コシヒカリ(通年)1万1,000円、出荷契約確約分は1万1,500円、早期あきたこまち(8月18日検査分まで)1万3,000円と決めたもよう。


-2011年8月18日-

◆SBS資格者、2増、1減の計25者(8月11日現在)

 農水省はこのほど、8月11日現在の米麦輸入業者の有資格者を公表した。米穀は一般14者(22年4月1日現在と変わらず)、SBS(特別売買契約)25者(1者増)。一般は業者も同じ。

 SBSは(株)グンプン(群馬県渋川市)と大榮産業(株)(愛知県名古屋市)が新たに資格者となり、伊藤忠ライス(株)が資格者でなくなった。伊藤忠ライスは伊藤忠食糧販売と10月に経営統合される。


-2011年8月12日-

◆千葉3市が出荷可能に(放射性検査結果)

 千葉県は8月11日、館山市、鴨川市、南房総市のふさおとめ、ふさこがねの放射能性物質検査(本調査)の結果を公表し、いずれも「検出せず」とした。これにより、3市では米の出荷が可能となった。

 同県では17市町村で予備調査を、浦安市を除く全市町村で本調査を行うこととしており、残る市町村についても随時結果を公表する予定。

 なお、本調査で基準を下回った市町村は、収穫時期に関わらず、いずれの銘柄も出荷可能となる。


-2011年8月11日-

◆戸別所得補償も見直しで合意

 民主、自民、公明の3党は特例公債法案の成立に向け、民主党の2009年マニフェスト(政権公約)の見直しを含む確認書を取り交わした。戸別所得補償制度もその中に含まれており、来年度以降の実施については「政策効果の検証をもとに必要な見直しを検討」とされている。

 鹿野農相は8月9日の会見で「バラマキには当たらない、一定の政策効果はある」としながらも、「検証は大事、必要があれば見直す」と、党の方針を認めた形。

 同政策は、生産者の所得補償、米価下落補てん、生産調整の推進、加工用・新規需要米への誘導、自給率向上など、複合的な効果が期待されているが、見直しとなれば予算規模の縮減は避けられず、米価水準や需給への影響を再検証する必要がある。


-2011年8月10日-

◆伊藤忠食糧販売と伊藤忠ライス、10月1日付けで経営統合

 伊藤忠商事の100%子会社である伊藤忠食糧販売(株)と伊藤忠ライス(株)は8月9日、今年10月1日付で経営統合することを発表した。

 伊藤忠食糧販売を存続会社とする吸収合併で、同日付で社名を伊藤忠食糧(株)とする。伊藤忠食糧販売は砂糖、小麦粉、油脂などを扱い、伊藤忠ライスは米穀類を扱う共に食料原料会社。

 今回の件について伊藤忠商事では、「取引先に供給可能な品揃えの拡充と付随する情報発信体制の整備、顧客基盤・経営資源の共有による統合シナジーの実現により、安心・安全な食料原料及びサービスの安定的な供給を効率的に行う体制を整備する。国内食料原料販売分野における伊藤忠グループの経営資源を伊藤忠食糧に集中的に投下することで、これまで以上に全国の消費者及び取引先のニーズに応える体制を整える。将来的には売上高3,000億円を目指していく」としている。

 伊藤忠食糧(株)の概略は、▽本社所在地=東京都港区北青山1ー1ー1(予定)▽資本金=4億円▽売上高=1,600億円▽社員数=173名▽代表者=公山隆(現・伊藤忠食糧販売(株)取締役社長)。


-2011年8月9日-

◆コメ先物、東穀は買い殺到で値がつかず。関西は1月限1万9,210円まで成立

 8月8日、72年ぶりにコメ先物が復活し、東京穀物商品取引所と関西商品取引所で取引が始まった。

 東穀では開始の午前9時過ぎから買いが殺到、最後まで値が付かないまま初日の取引を終了。板寄せ方式の関西商取では初立会の1月限で1万9,210円で寄りつくなど、高値スタートとなった。


-2011年8月8日-

◆4~6月2万9千トン、前年比1.3%増(ヤマタネ)

 (株)ヤマタネは8月5日、24年3月期第1四半期(23年4~6月)の決算短信を公表した。連結業績は、売上高127億54百万円(前年同期比4.7%減)、営業利益8億22百万円(同9.1%増)、経常利益5億69百万円(同20.0%増)、四半期純利益1億95百万円(同44.4%増)。

 食品部門では、量販・外食向けの精米販売は1万8千玄米トン(前年同期比12.1%減)と減少したが、一般小売店や他卸売業者向けの玄米販売は1万1千玄米トン(前期比34.7%増)となり、総販売数量は2万9千玄米トン(同1.3%増)。売上高は、販売単価の低下と精米販売の減少により、67億76百万円(同10.4%減)、営業利益は1億18百万円(同6.5%減)となった。


-2011年8月5日-

◆業務予想を上方修正(木徳神糧)

 木徳神糧(株)(東京・江戸川区)は、平成23年12月期(23年1月~12月)の業績、及び平成23年第2四半期(1月~6月)の業績予想を修正した。

 12月期決算予想では売上高1,000億円(前回予想は1,062億35百万円)、営業利益14億90百万円(同11億92百万円)、経常利益14億30百万円(同10億56百万円)、当期純利益2億円(前回は未定)。売上高は前回より減少したものの、利益面では上方修正となっている。

 第2四半期予想は、売上高485億円(同545億05百万円)、営業利益10億40百万円(同6億34百万円)、経常利益10億30百万円(同5億70百万円)、四半期純損失1億10百万円(前回は未定)。

 「当社グループの米穀事業においては東日本大震災による甚大な被害を受けながらも、環境変化に適合した仕入れを実施する一方、製造・販売体制の迅速な見直しを行う等により、取引先や消費者へ食料の安定供給という社会的使命を果たしてきた。第2四半期の売上高は玄米販売の増加やミニマム・アクセス米等の取扱い増加により販売数量は増加したが、22年産米の価格は21年産米より安値で推移したことにより売上高は減少を予想。営業利益と経常利益は既存取引先におけるシェア拡大や新規開拓に努める一方、環境変化に適合した仕入れの実施や製造効率向上により利益率の改善、並びに販売及び管理コストの削減が奏功し、前回予想を大幅に上回ると予想。東日本大震災による被害等により多額な特別損失を計上した結果、四半期純損失1億10百万円を予想」としている。


-2011年8月4日-

◆発芽米売上、6%減の7億円(ファンケル第1四半期)

 (株)ファンケルはこのほど、24年3月期第1四半期の決算短信を公表。業績は、売上高217億6百万円(前年比7.2%減)、営業利益10億1百万円(52.9%減)、経常利益9億56百万円(53.7%減)、四半期純利益4億15百万円(48.9%減)。損益については、「マーケティング費用が前年同期に比べ増加した」。

 発芽米事業の売上高は7億16百万円(6.5%減)。「店頭販促を強化した卸販売他が増収となったものの、通販チャネルが振るわなかった。損益面では原価率改善により黒字幅は拡大した」としている。


-2011年8月3日-

◆放射能検査、今週にも開始(千葉)

 千葉県は、稲の放射性物質検査に関して、収穫前の予備調査と、収穫後の本調査の2段構えで実施することを決めた。予備調査は、ふさおとめの収穫1週間前となる今週中にも行う予定で、対象は17市町村、49地点。

 農水省の基本方針に沿った形で、土壌1,000ベクレル/kg、空間放射線量率0.15ベクレル以上となった同市町村(水田がない浦安市を除く)が対象となった。予備調査で200ベクレルを超えた市町村は15haメッシュで、下回った市町村は旧市町村単位で本調査が行われる。

 本調査は、浦安市を除く53市町村、277地点で実施。旧市町村の数および作付面積に応じ、各市町村ごとに1~17地点で玄米3キロのサンプル調査を行うというもので、前述のように予備調査の結果によって調査地点は追加される。

 各市町村は、本調査で全地点において国の暫定基準値500ベクレルを下回ることが確認されるまで、出荷を控える。


-2011年8月2日-

◆南魚沼で土砂流入も(新潟・福島豪雨被害)

 「平成23年7月新潟・福島豪雨」(7月27~30日)より被害が生じており、水稲作にも影響している。

 新潟県では、「市町村から浸冠水などの農業被害状況を集計中」と、1日午前現在でまだ明らかになっていないが、人的・建物被害の状況(31日現在)をみると、床上・床下浸水被害が多い長岡市、三条市、魚沼市、南魚沼市、阿賀町で影響が出ているもよう。

 産地筋によると、「平場で冠水したところは水が引けば大丈夫だろうが、南魚沼では水田に土砂が流入しており、どの程度の被害面積になるか情報待ち。県全体の被害面積は決壊した平成16年被害よりも小さいと見ている」(集荷筋)。

 「出穂・開花時期にあった早生品種で冠水したところは影響が出るが、コシヒカリの出穂はまだ先なので水が引けば大丈夫」(生産筋)などの声が聞かれる。


-2011年8月1日-

◆22年産加工用米は21万3千トン、新規需要米は9万8千トン

 農水省はこのほど、22年産加工用米の生産量をうるち米19万0,883トン(前年産比142%)、もち米2万1,945トン(323.7%)の計21万2,829トン(150.8%)と公表、取組計画の認定数量に比べ97.5%となった。

 主要産地別の生産量は、▽青森=1万3,118トン▽秋田=4万4,010トン▽山形=1万6,520トン▽新潟=4万0,602トン…など。

 また、新規需要米の生産量は、うるち米9万6,731トン、もち米901トンの計9万7,632トン。取組計画の認定数量に比べ85%。

 主要産地別の生産量は、▽宮城=8,530トン(計画比91.7%)▽秋田=8,569トン(77.7%)▽栃木=7,750トン(88.9%)▽新潟=1万5,755トン(91.6%)…など。


-2011年7月29日-

◆宮崎、鹿児島の作柄「やや不良」(農水省7/15現在)

 農水省は7月28日、23年産水稲の西南暖地における早期栽培米等の作柄概況(7月15日現在)を公表した。

 早期栽培の作柄は、4月の低温や5月上旬から6月中旬にかけての日照不足より、宮崎、鹿児島県は「やや不良」、高知県は「平年並み」が見込まれる。いずれも全もみ数は、「少ない」ないし「やや少ない」。

 沖縄県の第一期稲の作柄は、3月から4月にかけての低温や5月の日照不足等に加え、台風2号の影響により、「不良」が見込まれる。

 「平年並み」は 作況指数99~101、「やや不良」が95~98、「不良」が94以下に相当する。


-2011年7月28日-

◆先物価格への影響は必至、情報の管理が必要(備蓄米放出)

 7月27日の食糧部会では、備蓄米の放出ルールに関し、コメ先物への影響も懸念されるとして、委員からは「放出は先物価格に影響するのでは」「部会の開催自体も重要情報になるのでは?」などの意見が出た。

 天羽課長は「放出により流通量が増えるので当然影響するが、緊急調査の開始や部会の開催などのプロセスをあらかじめ関係者にアナウンスする事が大事。先物時代を意識した仕事の進め方を検討している」とした。

 また、高橋総合食料局長も「インサイダー的に特定の者が特別な情報を得て先物に参加することは問題で、部会開催決定のプロセスや、統計資料の公表ルールの整備など、情報の管理は必要になる。ただ、備蓄米の放出で価格的に影響を受けるのは現物市場も同様で、先物だけに限った話ではない」と述べ、影響は避けられないことを前提に、「関係者が予測可能性をもって対応できるよう、客観性・透明性を確保した上で放出を実施する」ことの必要性を強調した。


-2011年7月27日-

◆販売農家の米在庫見込み、前年比3.9%減(6月末)

 農水省はこのほど、生産者の米穀在庫等調査結果をまとめた。平成23年6月末における販売農家1戸当たりの米の在庫量見込みは321kg、前年同期比13kg(3.9%)の減少。精米を除く在庫量見込みは303kg、10kg(3.2%)減。

 また、22年度(平成22年4月から23年3月)における販売農家1戸当たりの米の供給量は5,920kg、消費量は373kg、販売量は5,281kgとなった。年度末(23年3月末)の在庫量は522kgと、年度始在庫量より43kg減少した。


-2011年7月26日-

◆1人当たり精米消費量、6月も減少傾向(米穀機構)

 米穀機構は7月25日、米の消費動向調査結果(23年6月分)を公表した。1人1カ月当たりの精米消費量は5.0kgと、前月比1.2%減。そのうち、中・外食は1.6kg(同5.2%減)と引き続き減少傾向にあるものの、家庭内消費は3.4kgと、前月から0.9%増となった。

 精米の購入・入手先、購入時に重視する点は、別表の通り。なお、先月まで調査対象外としていた東北6県および茨城県を、今月から調査対象に含んでいるが、「7県を省いて試算しても大きく変わらなかった」としている。

 本調査は全国の一般的な消費世帯を対象にインターネットで行われた。6月分の有効調査世帯数は1,350。


-2011年7月25日-

◆原発対応で自主検査等を実施(ユーコープ)

 ユーコープ事業連合では福島原発事故に対して、農産物などの自主検査の実施などの対応方針を示した。概略は以下の通り。

 ▽今回の事故は国レベルの非常事態であることから、政府の定める判断・指示に沿った対応を基本とする。

 ▽コープ商品を開発している日本生協連の商品検査センターでは、放射能検査体制が整ったことから必要な場合の検査を進めている。日本生協連と組む商品検査共同化と、一部の外部委託検査の範囲で、ユーコープの自主検査を行う。

 ▽消費者が風評に惑わされないための情報を、広報・学習を通じてタイムリーに知らせていく。今後とも安心して利用していただけるように、リスクコミュニケーションを進め風評被害を起こさないよう努める。

 生協業界の原発対応については、「産地と消費地を繋ぐとの使命を掲げることで、安全が確認出来れば米、野菜、果物など福島を始め東北・関東産地の農産物を扱う方針を示している。ただ、販売に際しては安全・安心面に関して手厚いフォローが求められており、仕入れ、営業担当を中心に対応していく」(大手A米卸)と指摘される。


-2011年7月22日-

◆Googleマップを用いた栽培情報システムを開発(農研)

 農研機構東北農業研究センターは7月19日、東北地方の農家を対象に、Googleマップを用いた水稲栽培管理情報システムを開発したことを公表した。水稲の生育状況、冷害・高温障害、病害発生の予測情報を、簡単な操作でリアルタイムに得られる。

 近年、夏季天候の年次変動が大きくなっている一方で、生育予測の情報は測定地点等が限られているほか、長期予報を根拠にしているため精度が低い、更新頻度が月1回程度である、といった問題があった。

 今回開発されたシステムは、1kmの気象メッシュデータを使うことで個々の農家のほ場位置、品種、栽培履歴にも対応できるほか、週間予報に基づいているため精度が高く、携帯電話で情報を得ることも可能という。

 同研究センターは今後、各地域で行われる研究成果を活用し、数年後には本予測システムの適応範囲を全国に広げていく予定。


-2011年7月21日-

◆進発式は7月27日、収穫始まる(高知早期米)

 全農高知県本部は、主食卸に23年産早期米の進発式を7月27日に行うと案内している。昨年に比べ3日早い設定。

 県内の販売業者筋では、「一部で台風の前に収穫したところがある。台風6号については、四万十市などで冠水したような話を農家から聞いているが、南国市・高知市を廻った感じでは大して影響がなさそうだ。昨日(19日)の夕方には雨も止んでおり、早ければ明日(21日)から南国そだちの収穫再開が出来るのではないか」と見ている。

 なお、県農政事務所によると、20日午前段階で「初検査の予定は入っていない」としている。


-2011年7月20日-

◆台風で半倒伏、宮崎・日南で5割超す(集荷筋)

 宮崎県内の各普及センターでは7月19日、台風6号による水稲の被害調査を行っており、実態はいまのところ不明だが、集荷筋などによると「19日は雨もやんでいる。ただ、結構倒伏しており、半倒伏は6~7割程度になりそうだ」(日南)、「全面倒伏が何カ所か見られ、半倒伏を含めれば5割を超えそうだ」(宮崎市北部)としている。

 水稲への影響については、「穂発芽による等級落ちは僅かに留まるだろうが、半倒伏したところでは茎の状況次第で未熟粒の多発が考えられる」と懸念する声も。


-2011年7月19日-

◆震災による営業休止等で減収(プレナス)

 持ち帰り弁当「ほっともっと」を展開する(株)プレナスはこのほど、平成24年2月期第1四半期(23年3月~5月)の連結業績を公表した。

 売上高298億16百万円(前年同期比2.0%減)、営業利益11億82百万円(同1.9%増)、経常利益13億54百万円(同5.9%増)、四半期純損失2億66百万円(前年同期は3億60百万円の四半期純利益)。

 「売上高は店舗数が増加したことによる増加要因はあったが、震災の影響等により既存店売上高が前年同期を下回ったことが主な要因で減少した。営業利益、経常利益については、仕入コストの抑制等により増加した。四半期純利益は、資産除去債務に関する会計基準の適用に伴う特別損失16億43百万円を計上した。当社グループでは震災により東北地方及び関東地方の一部店舗で、営業休止を余儀なくされたものの被害を受けた店舗の大部分で営業を再開した」とする。

 当期末における店舗数は2,686店舗で、「出店余地が大きい関西・東海エリアを中心に、新規出店を行った」としている。


-2011年7月15日-

◆6月末の申請件数は116万6千件(戸別所得補償)

 農水省は7月13日、戸別所得補償制度の申請状況(6月末現在、速報値)をまとめ、公表した。申請件数は116万6,259件で、モデル対策の支払件数(116万3,090件)を3千件ほど上回った。

 震災の影響で宮城・福島などで手続きが遅れているが、申請を8月末まで延長している5県を除く申請数は104万8,630件で、前年に比べ6万件以上多く、宮城・福島の申請が前年並みなら、さらに5万件程度積み上がることになる。

 ただ、農水省では増加の理由として「昨年は様子見だった農家がメリットを感じて加入」「畑作物も補償の対象となったため、畑作農家が新たに加入」をあげており、コメだけ申請件数や面積ベースの数字はまだつかめないとしている。


-2011年7月14日-

◆売上高386億67百万円(壱番屋決算)

 カレーハウスを展開する(株)壱番屋はこのほど、平成23年5月期(22年6月~23年5月)の連結業績を公表した。売上高386億67百万円、営業利益43億30百万円、経常利益44億79百万円、当期純利益20億78百万円。

 「既存店ベースでは第3四半期まで堅調に推移し、第4四半期も東日本大震災の影響があったものの、下げ幅としては比較的小幅に留められた。年間累計ベースでは前年の水準を0.3%上回ることができた。特別損失として、東日本大震災に関する費用1億80百万円を計上した」としている。

 なお、平成23年5月期より連結財務諸表を作成しているため、平成22年5月期の数値及び前年同期増減率については記載されていない。当期末における国内店舗数は、CoCo壱番屋を中心に1,212店舗で、「23年4月には新たな業態として、ひつまぶし専門店うなぎ壱番屋をオープンした」とのこと。


-2011年7月13日-

◆「コメ先物取引勉強会」を随時開催(関西商取)

 関西商品取引所ではコメ先物試験上場の認可を受け、“コメ先物取引を出前します!”のキャッチフレーズのもと、生産者や流通業者などのコメ当業者を対象に、先物取引の理解を深めるための勉強会を随時開催している。

 「どんな質問でもOK」「ちょっと話を聞いてみたい、と思ったらすぐに連絡を」とのこと。同時に、コメ先物取引に造詣の深い経済評論家・島実蔵氏の講演も受付中(参加者20名程度から)。

 申し込み・問い合わせは、関西商品取引所・広報プロジェクトチーム(TEL:06-6531-7932、FAX:06-6538-6832、E-mail:kouhou@kanex.or.jp)まで。


-2011年7月12日-

◆ピカ選、今期の販売目標3,000台(サタケ)

 (株)サタケ(東広島市)は農家用小型光選別機「ピカ選」について、今期(22年11月~23年10月)の販売目標を3,000台としている。

 同商品は2009年8月の発売以来から順調なセールスを続け、累計で2,500台を超える受注実績となっており、「天候条件などで米の品質が悪い時は等級が下がり売価も低くなるが、ピカ選を使って等級を上げれば利益に繋がる。昨年はまさにその事例が随所で見受けられた。籾摺機直結という新しい調整作業シーンを創造したと自負している」という。

 また、東日本大震災の影響には、「農機市場が影響を受けているのは事実。しかし、古来から日本人は米を食べる民族であり、温かいご飯と味噌汁を好む。この伝統が簡単に瓦解するはずはなく、米生産の一翼を担っている農業機械の指命に変わりはないと考えている。メーカーとしても創意工夫次第で、市場の潜在ニーズを掘り起こせると確信している」(増川調製機事業本部長)とのこと。


-2011年7月11日-

◆チルド弁当伸張で増収(わらべや日洋)

 わらべや日洋(株)はこのほど、平成24年2月期第1四半期(23年3月~5月)の連結業績を公表した。売上高377億89百万円(前年同期比0.4%増)、営業利益13億85百万円(同27.6%増)、経常利益12億79百万円(同17.4%増)、四半期純利益3億11百万円(同53.5%減)。

 「わらべや福島の工場で建物と設備の一部に損傷を受けた。また停電や物流網の寸断などにより、首都圏や北関東の工場においても一時的に生産面での制約を受けた。福島工場は3月20日納品分より一部生産を再開し、5月からは通常体制に戻った」としている。

 主力の食品関連事業(弁当、おむすび、総菜等の製造・販売)の売上高は、292億26百万円(同1.0%増)で、「震災の影響によるわらべや福島の売上減はあったものの、チルド弁当などのチルド商品の販売が伸張した。営業利益は一昨年に開設した北陸工場や南アルプス工場損益が改善したこと等で、13億38百万円(同49.5%増)となった」とのこと。


-2011年7月8日-

◆4割強が生産以外の事業に取り組む(集落営農調査)

 農水省はこのほど集落営農活動実態調査結果を公表。農業生産以外の事業に取り組む集落営農は44.2%(予定を含む)となることを明らかにした。

 事業内容としては、「消費者等への直接販売」の割合が最も高く、取り組んでいる組織は20.5%、取り組む予定の組織は16.0%。所得向上に向けた取り組みとしては、「肥料・農薬の使用軽減」が57.9%と最も高く、次いで「生産資材の共同(大口)購入」が53.0%。

 また、主食用米を生産する組織は81.1%となり、次いで大豆が52.4%、麦類が43.7%と続く。

 新たな農産物生産については、法人の40.2%、任意組織の35.5%が予定しており、ともに「米粉用・飼料用・バイオ燃料用米、ホールクロップサイレージ用稲」を予定している組織の割合が最も高くなっている。


-2011年7月7日-

◆米穀青年部会4団体がFTAの講演会を開催

 全米販青年部会、日本青年会議所米穀部会、全国米穀工業(協)青年会議、近畿穀類青年会の4団体は7月15日、合同講演会を開催する。

 演題は「FTA締結が韓国農業に与えた影響~日本の農業はどうあるべきか~」で、講師は農業ジャーナリストの青山浩子氏。

 会場は五反田ゆうぽうと7階「重陽(ちょうよう)・西」(東京都品川区西五反田8-4-13、TEL:03-3494-6473)、時間は15:00受付開始、講演会は15:30~17:00まで。


-2011年7月6日-

◆高温耐性の香系8号育成(香川)

 香川県では高温耐性の香系(かけい)8号を育成。23年産米は一般販売向けに約9haで試験栽培を行う。田植えは6月20日前後を主体に、海岸地帯では6月末に遅らせて実施。1日現在で「田植えはほぼ終わった。

 23年産米は6市3町と県域で作付したが、今後は結果を見ながら作付地帯も検討していきたい」(県農業生産流通課)としている。23産年産米の生産量は、反収500キロ計算で45トンの見込み。県では、27年産米で1,000haに拡大する計画を立てている。ネーミングは今秋に決定する見通し。

 同品種は「あわみのり」と「ほほえみ」の交配。特徴は▽草丈が短く、倒伏しにくい▽籾の熟ムラが少ない▽玄米の粒に丸みがあり、粒揃いが良い▽ヒノヒカリより出穂後の高温に強く、高温障害による白未熟粒の発生が少ない▽コシヒカリ並みの粘りと食味…など。

 また、メッシュ1.85ミリ、タンパク7.5%以下など高品質米の生産に向けた取組みを実施する。


-2011年7月5日-

◆「産地未検査」表示、欄外に用語説明を要望(消費者庁)

 消費者庁食品表示課は7月1日、玄米及び精米品質表示基準Q&Aを一部改正した。

 未検査米は米トレーサビリティ法を根拠に産地の表示が可能となったが、産地名の後に表記する「産地未検査」の用語は「7月の改正により初めて使用されるものであるため、表示する事業者は欄外に用語の意味を積極的に表示するようにお願いします」としている。

 具体的には▽「産地未検査」とは、農産物検査法等による産地の証明を受けていない米穀のことをいいます▽米トレーサビリティ法に基づき伝達された産地をその事実に基づいて表示する場合には、「産地未検査」と記載しています…など。

 なお、従来通り産地を表示せず、「未検査米」との記載も引き続き可能。


-2011年7月4日-

◆コメ先物認可、早ければ19日にも取引開始

 農水省は7月1日、東京穀物商品取引所と関西商品取引所が申請していたコメ先物の試験上場について、認可すると発表した。鹿野農相が会見で明らかにしたもので、当日午後、両取引所に対し認可書が手渡された。

 平成17年の申請時には、当時の生産調整制度との整合性が保てないとして不認可になったが、民主党が価格維持から戸別所得補償制度による所得維持に政策転換したことが前回との違い。

 鹿野農相は「あくまでも試験上場だが、価格形成の場により新たな指標ができることで、コメの生産者や卸売業者にとって判断材料が増え、取引の透明性が高まることを期待したい」と述べるとともに、「異常な取引がないよう、市場を監視・監督していく」との考えも示した。

 試験上場期間は2年間で、取引の開始にあたってはそのシステム更新に3連休が必要となるため、取引開始は早くて今月19日。これに間に合わなければ9月20日となる見込み。


-2011年7月1日-

◆大潟村加工もち3,200トン、3月まで170円(米菓)

 全国米菓工業組合が秋田県大潟村と取り組んでいる23年産加工用もち米の供給量は、前年産米の契約ベースに比べ1,100トン減の3,200トンになったもよう。搗精・流通などは引き続き木徳神糧が担当する。

 販売価格は期別設定が設けられ、玄米は産地置場基準で▽23年11月~24年3月=1万0,200円(キロ換算170円)▽同4~7月=1万0,500円▽同8~10月=1万0,800円。22年産米は167円だったため、値上がりした格好。

 精米は工場置場で同様に▽23年11月~24年3月=キロ217円▽同4~7月=222円▽同8~10月=227円。


-2011年6月30日-

◆23年3月期決算、減収増益(大阪第一食糧)

 (株)大阪第一食糧(市丸勝一社長/大阪市・浪速区)の平成23年3月期(22年4月~23年3月)決算は、減収増益となった。売上高は単価ダウンの影響等により減収となったが、経常利益は1億1,100万円(前期は経常損失1億7,500万円)と増益に。

 「損益面では採算性にも配慮して営業活動を展開し、経費の削減に努めた。自己革新、フードディフェンス体制の構築、安全・安心な製品の提供と、“タワラ印”ブランドの価値向上に向けて、効率的な作業による製造コストの削減、並びに営業・管理体制の見直しや全てに関わる経費削減を行った。全社一丸となって、能率的、効率的な運営に努めてきた」としている。

 また今期以降の方策としては、(1)中期計画の着実な実現(2)社員のスキルアップと意欲の向上(3)リスクマネジメント体制の推進(4)お客様の信頼の確保-が掲げられ、「コンプライアンスの更なる徹底を図り、食の安全・安心の追求を行っていく。また原料・製造・輸送コストを圧縮しながら、採算性の高い品質価値のある製品を送り出し利益確保に邁進していく」とのこと。


-2011年6月29日-

◆ゲルマニウム半導体放射能測定装置を2台導入(穀検)

 穀検は6月27日、東京分析センター(江東区塩浜1-2-1)にゲルマニウム半導体放射能測定装置を導入し、米など食品の検査受付を開始した。

 山本会長は、「東日本大震災の発生で放射能漏れ事故が課題となり、測定器の発注と検査要員の育成に入った。すでにシンチレーションサーベイメータを41台を北海道から九州まで各支部に配置し、輸出貨物などの検査を実施中だが、今回はゲルマニウム半導体放射能測定装置を2台導入し、食品、農林水産物一般・水などを対象に、放射性ヨウ素(I-131)、放射性セシウム(Cs-134、Cs-137)を厚生労働省の放射能測定マニュアルに基づき測定する。1台は、農林水産省の「輸出農産物等放射能検査対象事業」の補助対象で、独自発注分と同時に設置となった。さらに独自にもう1台を発注済み(9月設置の予定)」として、公正な第三者検査機関としての対応を説明した。補助対象となる機器は1,766万円で、半額助成となっている。

 当日、玄米とお茶のテスト測定をマスコミ向けに公開し、「検出限界は1桁ベクレルが可能。米の試料は2キロあれば十分。1回当たり33分必要で、1時間当たり2試料を測定できる」(森田副センター長)などと解説。

 検査に必要な試料量は2リットル以上(可食部)で、標準納期は3営業日(試料が集中した場合、納期変動の可能性も)。報告書発行(和文・英文いずれか1通)で、検査料金は2万0,000円(税別)。試料の前処理方法によっては、別途作業手数料が必要となる。

 依頼方法は、同協会本部(東京都中央区日本橋兜町15-6、TEL 03-3668-0911 FAX 03-3668-0058、E-mail: bunseki-c-hed@kokken.or.jp。担当者=松原、河村氏)に連絡の上、所定の依頼書で申し込む。試料送付先は、東京分析センター(〒135-0043 東京都江東区塩浜1-2-1、TEL 03-3644-6410 FAX 03-3644-6738)。


-2011年6月28日-

◆5月相対取引の加重平均1万2,197円(農水調査)

 農水省は6月27日、22年産米の主食用相対取引における5月調査結果を公表した。全銘柄加重平均価格は1万2,197円(1等包装込み、税抜き)、前月比45円高にとどまった。

 主体となる系統委託米の相対基準は据え置かれているため、スポット市場の高騰はあまり影響していない。月1千トン以上取り引きされた公表銘柄は、15産地銘柄。

 前月よりアップしたのは、広島コシヒカリ105%、北海道きらら103%、ななつぼし102%、秋田あきたこまち、福岡ヒノヒカリ101%など。


-2011年6月27日-

◆被災地区の備蓄米買入は8月まで延長

 23年産備蓄米入札は、第7回(6月23日実施分)で通常分は終了するが、震災で戸別所得補償制度の申請が8月末まで延長された地区は、特例的に買入入札を継続することが正式に決まった。実施日程は未定だが、最終は8月中旬頃か。

 対象地域は、岩手県、宮城県、福島県、茨城県及び千葉県の5県の全域、青森県八戸市及びおいらせ町、新潟県十日町市、上越市及び津南町並びに長野県栄村。


-2011年6月24日-

◆冷凍米飯、3週間おいしさ変わらず(精米工)

 日本精米工業会は6月22日、米飯を家庭用冷凍庫で保存した際に、3週間程度はおいしさが保たれるとの試験結果をまとめた。近年、チルド米飯や家庭内における米飯の冷凍保存が普及している状況を受けて行われたもの。

 今回の試験では22年産山形つや姫を家庭用炊飯器で炊き、家庭用冷蔵庫で1日・1週間・2週間・3週間保存した後に、電子レンジで温め直し、炊飯ジャーで保温しておき、パネルに提供した。

 「におい」「光沢」「白さ」「粘り」「かたさ」について評価した結果、いずれの米飯にも優位な差は見られなかったという。


-2011年6月23日-

◆震災被害による作付困難は1,500ha(関東農政局)

 関東農政局は6月21日、東日本大震災による農地・農業水利施設等の被害とその災害復旧状況を公表した。

 それによると、管内では茨城・栃木・群馬・埼玉・千葉・長野県において全水田面積約40万haの約2割にあたる7万5,000haが被災した。このため関係機関が連携し、今年の田植えに間に合わせるべく農地・農業用水等の応急復旧に取り組んだ結果、早期の復旧が困難であったものの約7万4,000haは田植えが出来た。残りの1,500haについては、液状化や水利施設の損傷などが激しいため、作付は困難になったとしている。

 具体的な地域は「県からの聞き取りのため、地域別までは把握していないが、ほとんどは茨城県と千葉県」(整備部設計課)。また、津波による被害は828ha(前記被害の内数)で、こちらも除塩作業などを進め588ha(5月20日現在)で田植えが可能となった。


-2011年6月22日-

◆降雨の影響なし、コシの出穂期は来週(宮崎早期米)

 九州南部では21日にかけて激しい雨が降ったが、宮崎産早期米への影響はなかったようだ。

 ▽南那珂=「大雨の影響は特にない。あきたこまちは出穂期に入っており、コシヒカリもパラパラと出穂が見られ出した。来週初めに出穂期になるだろう。生育は平年より1~2日遅れているが、作柄は心配ない」(普及センター)。

 ▽中部=「冠水が一部で出たが、数字にならないような規模で、雨の心配はない。ハシリ穂が出ており、出穂最盛期は来週に入ってからの見込み。生育は平年に比べ1~2日遅れ」(同)。


-2011年6月21日-

◆「GOPAN」出荷台数、10万台を突破(三洋電機)

 三洋電機は6月16日、米粉パン製造機「GOPAN」の累計出荷台数が、発売から約7カ月で10万台を突破したことを発表した。

 同社は地域特産の米から作ったパンや、地元の和風食材との組み合わせなど、米の新しい消費の形を提案し、食料自給率の向上を目指してきた。製品発表から1周年となる7月13日には、「GOPAN」の試食イベントが開催される。

 全国米穀店による会員制組織「全国米穀店経営研究会」の分科会「お米の未来づくり研究会」によるもので、「米穀店ならではの味と、地産地消にこだわった米」を試食できるという。同研究会には約30店舗が所属、すでに「GOPAN」による米粉パンの試食提供を行っており、今回のイベントで米のさらなる消費拡大を目指す。


-2011年6月20日-

◆もみ保管50トン落札、23日最終回(備蓄米買入)

 農水省は17日、23年産備蓄米買入入札(第6回15日実施分)の結果を公表した。もみ保管枠のうち、買入対象地域の北海道に1業者50トンの申込みがあり、落札となった。もみ保管分の落札は初めて。一般枠は、1業者204トンの申し込みがあったが、不落札だった。1~6回の落札計(震災による落札辞退を除く)は6万7,271トン。

 第7回入札は今月23日(木)に実施される。次回入札が最終回となる予定。


-2011年6月17日-

◆5月末の申請件数は48万1千件(戸別所得補償)

 農水省は6月15日、戸別所得補償制度の申請状況(5月末現在、速報値)をまとめ、公表した。申請件数は48万1,302件で、前年同期実績(48万1,000件)とほぼ同程度となっている。

 農水省では、「申請期限を8月31日まで延長した被災県での加入推進体制が整っていないこと」「昨年のモデル対策の経験を踏まえ、農家から提出された申請書の内容を地域協議会等で精査している地域が多いこと」などの理由で昨年を下回っている地域があるが、「農家からの申請書は順調に提出されており、被災県を除き、申請件数は今後伸びる」とみている。

 なお、前年同期の48万1,000件は、同時期の加入申請書提出件数を支払件数ベースに補正したもの。昨年のモデル対策の最終申請件数は133万0,233件で、支払件数は116万3,090件、約87%だった。昨年5月末の実際の申請件数は54万6,076件で、都道府県別にそれぞれの比率で補正されている。対象面積が10a未満だったなど、要件に合わなかったケースでは、申請しても支払いは行われない。


-2011年6月16日-

◆ササ内陸に振替、生産量維持へ(JAいしのまき)

 宮城県内のJAいしのまき(石巻市)では23年産米の栽培について、「3月11日に発生した東日本大震災により、多くの水田が津波被害を受けた。ただ、内陸部のJAに生産をお願いしたことで、22年産米よりは減少するが生産規模はほぼ守れる見込み。当JAは県内は勿論、全国でも屈指のササニシキ産地だが、前年産と比較して生産量は最小限の減少で済みそうだ」(米穀部)としている。

 同JA管内では水田1万2,300haのうち約4,000haが津波被害を受けたが、そのうち約1,000haが除塩対策を講じて作付される見込み。また本所事務所も津波により浸水被害で使用不能となったが、5月中旬に復旧して通常の業務体制となっている。


-2011年6月15日-

◆全農福島、放射能の汚染調査を開始

 全農福島は、原発事故による土壌の放射能汚染について、今月から独自に調査を開始する。例年5,000の田畑で行っている窒素・リン酸・カリウムなどの通常の調査に、放射性セシウムの項目が加わる形。県が実施した土壌調査ではサンプル数が限られていたが、今回の調査でより詳細なデータが収集される。

 調査の流れとしては、農家や農協が土のサンプルを全農福島に送り、全農福島がサーベイメーターでセシウムを測定。結果のデータは農協に送られ、農協ごとに土壌マップが作成されるという。本調査のために、全農福島は約160万円のサーベイメーターを3台購入したとのこと。

 「数値を判断する材料として、国で定められた作付基準(1kg当たり5,000ベクレル)しかないため、具体的な対応はまだ決まっていない。だが、今後のためにまず状況を知ることが重要と思い、調査を開始することにした」(営農企画部)という。現在は、土の採取方法について県と打ち合わせを行っている段階。本調査は、通常の土壌調査と同様、年間を通じて実施される。


-2011年6月14日-

◆震災中のキャンペーンでも約3万通の応募(福島)

 全農福島県本部は今年も、恒例の「ふくしまの米」の販売促進及び認知度アップを狙った拡販キャンペーンを実施した。『春満載、福(ふく)、福(ふく)キャンペーン』と銘打ったもので、その抽選会が10日、福島市飯坂町の摺上亭大鳥で開かれた。

 3月1日から4月30日までの2カ月間実施したものだが、残念ながらキャンペーンを開始してすぐの3月11日に東日本大震災が発生。そのためメディアのキャンペーンプロモーションを中止せざるを得なくなるなど、厳しい展開を余儀なくされてしまった。しかし、こうした未曾有の混乱のなかでも「ふくしまの米」を応援して下さる消費者から「あたたかい励ましのことば」とともに、2万7,355通もの応募が寄せられた。

 抽選会場には摺上亭大鳥に宿泊している避難者らが招かれ、全農福島県本部の宝槻直志本部長や卸売業者などが、いま話題のライスブレッドクッカー「GOPAN(ゴパン)」をはじめ、県産果物の詰め合わせ、ギフトカードなどの当選者計3,030名を選んだ。抽選会の前に行われた餅つきでは同旅館で生活する避難者も加わり、福島県の農業復興を全員で誓った。


-2011年6月13日-

◆米生産は史上2番目の1億4千万トン見込み(中国)

 農水省がまとめた海外食料需給レポート5月号(統計数値は主に米国農務省の公表から引用)では、2011/12年度の主要国などにおける米の需給予測が公表された。

 中国・タイ・豪州は収穫面積が増え、生産量が増加する見込みで、なかでも中国は1997年に次ぐ史上2番目の1億4,000万精米トンが見込まれている。

 米国は収穫面積の減少により縮小するが、中短粒種は価格が高いため前年比11%増の300万トン(籾ベース)の見込み。中短粒種の生産は、カリフォルニア州が70%を占めている。


-2011年6月10日-

◆22年産加工用米、15%減の5万7千トン(酒造中央会)

 日本酒造組合中央会は6月8日、都内で第58回通常総会を開催した。

 辰馬会長は挨拶の中で東日本大震災に触れ、「東北・関東・信越の13県で、270を超える蔵元が被災し、全壊した蔵は10にのぼる。被災した蔵元の早い再建を期するべく、中央会としても支援・協力をしていきたい」と語った。

 原料米については、「22年産加工用米の販売価格が3年振りに下がったが、購入は5万7,000トンと前年より約15%減少した。23年産米は震災の影響が明らかでないものの、状況を見ながら適切に対処したい」。

 また、原発事故は、「(酒類の)輸出に大きな障害になっている」としており、総会では国に対し「早急に酒類の安全性確保のための分析、検査体制の整備を行うとともに、簡素な証明書発行の手続きを定めること」を強く求めることとした。


-2011年6月9日-

◆土壌付着麦の混入防止へ、倒伏ほ場の別刈りを指導

 農林水産省はこのほど、『原発事故の影響下での農作物の作付に関するQ&A~畑作物~』を更新、麦関係の項目が追加された。

 “原発周辺地域での麦類収穫の留意点”については、「収穫にあたっては穂発芽等による品質低下を防止するため、倒伏したほ場の別刈りを指導しており、土壌が付着した麦の混入防止の観点からも有効なため、原発の周辺地域での指導を徹底して下さい」と回答。

 “麦類を収穫後に麦わらをほ場内で土壌と一緒に耕うんしてよいか”との問いには、「差し支えない。福島第一原発の周辺県の麦わらの放射性セシウム濃度を分析したところ、麦わらを土壌と一緒に耕うんすることによる土壌への影響は限定的である」とした。

 また、“収穫後の検査”については、「土壌中の放射性物質や大気中の放射線の量などからみて必要な地域については、収穫後に麦類、豆類等の分析を実施」「サンプルを検査は麦類の出穂・開花時期や、生産・流通実態を踏まえつつ、関係県等と相談しながら検討」「乾燥調製施設や集出荷施設でサンプルを採取の上検査することとするが、詳細は早急にとりまとめてお知らせする」としている。


-2011年6月8日-

◆外食市場規模、前年並み(外食総研)

 外食産業総合調査研究センターがまとめた22年度の外食市場規は、23兆6,450億円(前年比0.0%減)と、ほぼ前年並みだった。全体の80.3%占める給食主体部門は18兆9,792億円(同0.5%増加)で、このうち営業給食は15兆6,919億円(同0.5%増)、集団給食は3兆2,873億円(同0.4%増)。

 【営業給食】▽飲食店=12兆6,996億円(同0.7%増)。食堂・レストラン、そば・うどん店、その他の飲食店(ファストフードのハンバーガー店、お好み焼き店を含む)が前年を上回ったが、回転寿司を含むすし店が前年より1.4%減少となった。▽宿泊施設=不況等の影響で前年より0.5%減少した。

 【集団給食】市場規模は前年より0.4%増の3兆2,873億円。▽学校給食=児童数の減少等から0.5%減▽事業所給食=1食当たり単価の増加等により、社員食堂(同0.7%増)、弁当給食(同0.1%増)ともに増加した。▽保育所給食=園児数の増加などにより前年より2.2%増加した。

 持ち帰り弁当店や総菜店、テイクアウト主体のファストフードなどが分類される料理品小売業は、前年より2.4%増加して6兆2,342億円となった。


-2011年6月7日-

◆米トレサ法による産地表示、首相に答申(消費者委員会)

 内閣府消費者委員会は6月2日、内閣総理大臣にJAS法に基づく玄米・精米品質表示基準の改正に係わる答申を行った。改正内容については、食品表示部会で審議を重ね、第9回部会で結論を得た。

 主な改正点は、現行の第5条で表示禁止事項となっている「未検査の国産・外国産原料について産地を表す用語の使用」を削除。替わりに「産地の証明を受けていない原料玄米については、米穀等の取引等に係わる情報の記録及び産地情報の伝達に関する法律(米トレサ法)第4条に基づき伝達される産地を記載出来る」とし、表示する場合は「当該産地の次に括弧を付して「産地未検査」と記載すること」。

 施行はスケジュール通り7月1日からの見通し。


-2011年6月6日-

◆政府米の販売等業務委託、30日に入札(農水省)

 農水省はこのほど、23年度政府米の販売等業務における民間委託について、6月30日に入札を実施すると公表した。「内閣府所管による公共サービスのスキームに合わせ、前年の見積もり合わせから入札になったが、参加資格が変わったわけではない」(農水省)としている。

 実施期間は23年10月1日から29年3月31日まで。手法は販売手数料と数量による一般競争入札で、外国産米の委託予定数量は60万玄米トン。受託者(第3者への委託を含む)は米穀の保管・運送・販売(カビ毒検査・変形加工・搗精)・販売出来ない米穀などの処理業務などを行う。

 総合食料局食糧部食糧貿易課は6月29日まで、実施要領・入札説明書などを配布、同9日には総合食料局会議室で説明会を開催する。22年度は、住友商事・日通グル-プ・三菱商事の3者が選定され、加工用MA米の定例販売などを請け負っている。


-2011年6月3日-

◆4トンの収穫を目標に米を自社栽培(吉野家)

 (株)吉野家ではグループの(株)吉野家ファーム神奈川において、平成23年産で4トンを収穫目標に水稲の栽培に取組んでいる。同ファームは「吉野家で使用する食材の安全性をさらに追求し、顧客に安心して食事をしてもらいたいとの思いから、平成21年9月に設立した。

 かねてより吉野家の食材について、自社生産が可能な分野はないかと検討してきた。その過程において、横浜市並びに地元農家の協力を頂くことができた」とのこと。

 設立当初は横浜市青葉区の農地32aを借り入れ、玉葱の栽培から事業をスタート。現在(平成23年)は農地220aで、米、キャベツ、大根、玉葱など多品目を生産している。

 今後の5年間では農地面積を500aに拡大して、多品目大量生産を目指していく計画。水稲の栽培は平成22年産米から取組みをスタートし、約3トンが収穫されている。


-2011年6月2日-

◆トップは亀田製菓、全国穀類も契約(MA1~3月長期)

 農水省はこのほど、加工用MA米の23年1~3月分の契約者を公表した。長期分は21業者(組合)で合計2万1,812トンを契約。トップは亀田製菓の4,600トンで、沖縄県酒造組合3,408トン、全国味噌工連2,621トンと続く。

 加工団体では今回、全国穀類工業協組が初めて契約する一方、全国米菓工組は行っておらず、業界ごとの対応に違いが出ている。

 単月分の契約は、▽1月分=55業者、1,335トン▽2月分=47業者、1,297トン▽3月分=60業者、1,765トン。


-2011年6月1日-

◆相次ぐパン値上げ、効果的にご飯食PR(米卸)

 大手パンメーカーの敷島製パンは5月27日、7月1日納品分より製品価格を平均で約7%値上げすると発表した。同時に内容量の変更も実施される。

 先の山崎製パン(7月1日出荷分から平均で約6%の値上げ)に続く価格改定の動き。いずれも主要原料である輸入小麦の政府売渡価格のアップが要因で、麺類など他の食品部門を合わせ7月以降からの精米売上げに追い風となるか注目されている。

 関係筋からは、「精米販売には間違いなく追い風となるが、その効果は1カ月半から長くて2カ月程度になると思われる。ただ、販売実績増には好材料なことから、納入先別に7月頭から“ご飯食推進キャンペーンを”提案する考えだ。夏場の暑い時期から、冷やし茶漬けなど食品メーカーとのタイアップ企画を検討中」(西日本A米卸)。

 「パン製品の値上げが実施された時点から2週間が勝負。その間に効果的なご飯食をPRする販促を打ち、少しでも長く精米商品への追い風とする必要がある。23年産米相場が高そうだし、売れる時に売っておきたい」(東日本B米卸)との見方を示す。


-2011年5月31日-

◆産地置場、もち対象など取引方法を変更(加工用米取引センター)

 加工用米取引センターは5月28日、30日前場からの取引方法について、一部変更することを明らかにした。

 上場価格をこれまでの関東基準から産地置場に変更したほか、産地県表示を可能とし、うるち玄米だけだった取扱いにもち玄米も加えた。取引期間については、6月20日と再度延長した。基準価格は「7,000円で変更はない」としている。

 取引事例は27日現在で、大震災の影響などを受けてないものの、今回の変更により成約が期待出来そうだ。


-2011年5月30日-

◆原料米、新規取引先とのネットワークを構築(全国味噌)

 全国味噌工連と関係4団体は5月26日、都内の全中・全味会館で23年度通常総会を開催した。

 22年度事業報告では、原料米についてMA米・国内産加工用米とも販売形態の変化が生じたものの、「新たな取引先等とのネットワークが構築され、様々な情報収集による原料対策への反映が出来るようになりつつある。今後は国内産・外国産を問わず、さらに進んだ原料用米の安定供給に向けた仕組みの構築が期待出来る」としている。

 国内産加工用米は、全農の対応で混乱が生じたが、神明から地域流通米の提案を受け、それぞれの供給先の長所・短所などを分かりやすく需要者に提示した。

 MA米については、受託事業者と情報交換に努めるとともに、各県組合の需要・加工工場の状況等を調査し、混乱の起きないように準備を行った。その結果、第1回目からほぼ問題なく実施することが出来、価格・作業・組合業務それぞれの面でメリットの出る仕組みになったとしている。


-2011年5月27日-

◆8月、北日本と東日本日本海側は曇りや雨が多い予報

 気象庁は5月25日、6~8月の3カ月予報を公表。この期間を通じて、北海道・東北は「平年並み」、関東・北陸以西は「平年並み~高い」との見通しを示した。

 稲作に重要な8月の天候については、「北日本と東日本日本海側は、平年に比べて曇りや雨の日が多い」と見ており、作柄・品質への影響がやや懸念される。

 また、24日には北海道、東北で低温に関する異常天候早期警戒情報が出ており、5月29日~6月7日まで平年よりかなり気温が低くなる見通しとして、農産物の管理に注意を呼びかけている。同地帯では田植え後の初期生育が抑制気味に推移しそうだ。


-2011年5月26日-

◆生育は概ね平年並みに回復(高知早期米)

 高知県農業技術センターは5月25日、早期米の生育状況を公表。現状、生育は「概ね平年並みに戻った」(関係者)としている。

 今年産の生育は、育苗期間がやや寒かったため、苗の生育進度はやや遅れ気味で始まった。4月上旬は気温も平年並みで、活着は概ね良好だったが、4月中旬以降は気温がやや低く推移したことにより、その後の生育はやや緩慢で分けつは少なく推移した。

 ただし、5月中旬の気温は平年より高く、日照時間も多く推移したことにより、生育進度は概ね平年並み。茎数も平年の1割減程度まで回復している。「葉の枚数なども平年に近い状況。茎数が少ない点については、平年並みだと無効茎数が多いくらいで、逆にこれくらいが丁度良い」と説明している。


-2011年5月25日-

◆環境整備米の主食売渡用意などを要請(全米販)

 全米販はこのほど、農水省総合局に対して、不測の場合に備えた環境整備米(集円基金を活用した飼料用向け等の過剰米)の主食転用の用意や、需給情報の迅速な提供など「米穀流通の安定について」要請した。

 最近の米流通の現状について、東日本大震災、原発事故の発生に伴い、米需給は例年になく先行きの不確実性が増大、その不安感から市場に出回る米が極端に少なくなり、一部銘柄の不足と価格急騰だけでなく、他銘柄にも波及していると情勢を説明。

 このままでは、23年産米も生産者に誤ったメッセージを与え、市場は混乱、米消費にも悪影響を及ぼす懸念があると指摘した上で、

 (1)環境整備米については、不測の場合に備え、主食用への売り渡しの途を用意しておくとともに、需給状況に応じ機動的、迅速な対応を行うようにすること

 (2)米の需給状況を説明し、迅速な情報提供を行うとともに、仮に不測の事態が生じる場合には実施する予定の措置を含め、早めにアナウンスすることにより、米需給についての先行きの不透明感、不安感を解消すること

 (3)政府備蓄米の運用につき、流通自体を踏まえたきめ細かい運用を図る…ことを要請した。


-2011年5月24日-

◆精米工場向けにLED照明を新発売(サタケ)

 (株)サタケ(東広島市)は5月23日より、精米工場やカントリーエレベーター(CE)向けのLED照明「SOLAPIKA(ソラピカ)」を新発売した。照度範囲が広い「広角タイプ」と、LED直下の照度を重視した「狭角タイプ」が用意される。

 商品の主な特長は▽業界最高水準の明るさ(同社調べ)▽高い省エネ性能(水銀灯と比較して、約78%の消費電力削減)▽CO2排出量の削減(水銀灯400Wタイプを交換した場合、年間3.6トンの削減)▽AC100V~24DVの電源に対応▽高寿命(約6,000時間)。

 「ソラピカ」は精米工場、CE、ライスセンター、農業機械等の整備工場などを主たる販売先として、年間500基を販売目標とする。価格はオープン価格。


-2011年5月23日-

◆宮城ひとめ、年間2万3,000トン使用(サンクス)

 コンビニチェーンの(株)サークルKサンクスは5月24日、宮城ひとめぼれを使用した「THEのり弁」(税込460円)を発売する。東北及び北海道地区のサークルK店舗を対象に、6月13日までの期間限定として販売される。

 今回の企画は被災地の復興支援の目的が持たれ、「サークルKサンクスではこれまで、多くの弁当、おにぎり類の商品で宮城県産ひとめぼれを使用してきた。2010年4月から2011年3月まででは、約2万3,000トンの使用実績。今回は宮城県産の海苔も使うことにより、さらに宮城県産の食材の消費拡大に繋げていく復興に力を注いでいく」とする。


-2011年5月20日-

◆石垣ひとめの出回り平年比1週間遅れか(沖縄本島)

 沖縄の販売業者筋では、石垣ひとめぼれの生育が平年より1週間程度遅れているため、「(本島での)末端販売は早くて6月20日以降ではないか。作柄については、悪いような話を聞いていない」としている。昨年の末端販売は6月14日の開始。

 系統の相対価格は未定で、昨年と同様に今月末頃を目処に決まる格好か。22年産米は前年産に比べ1,600円下げの1等1万4,000円(那覇港着)でスタートしたが、23年産米は1万5,000円程度を想定する販売業者も。


-2011年5月19日-

◆世界の米生産量、前年比1.4%増予想(11/12年度)

 農水省はこのほど、米国農務省が11日に発表した「世界の穀物・大豆の需給動向」をまとめた。

 2011/12年度の米生産量は4億5,790万トン(精米ベース)の予想で、前年度見込みに対し1.4%の増加。

 米国については680万トンの予想で、前年度見込みの10.3%減となっている。米国の輸出量は350万トンの予想(前年比1.7%減)。


-2011年5月18日-

◆「産地未検査」表記で了承、7月施行へ(表示部会)

 内閣府消費者委員会は5月16日、都内で第9回食品表示部会を開催した。

 玄米・精米の表示基準については、未検査米も米トレサ法による産地情報を根拠に、県産名の後に「(産地未検査)」と記載することで産地表示が出来るか審議し、諮問案通り了承された。

 消費者委員会はこれを受けて、近日中に消費者庁に答申する。今後、7月1日からの施行に向けた作業が進められる。なお、5月6日まで行われたパブリックコメントには17件の意見が寄せられた。

 また、産地以外の年産・品種、ふるい下米などの取扱いについては、引き続き実態調査を進めていく。


-2011年5月17日-

◆戸別所得補償モデル対策の支払いが終了

 農林水産省は昨年度に実施した戸別所得補償モデル対策の支払実績(速報値)をまとめ公表した。

 支払額は、米戸別所得補償モデル事業が3,069億円(定額部分1,529億円、変動部分1,539億円)、水田利活用自給力向上事業が1,890億円で、モデル対策全体として4,958億円となっている。

 支払件数は116万3,090件(個人114万9,505件、法人6,187件、集落営農7,398件)、支払面積は米のモデル事業(主食用米)が101万9,476ha、自給力向上事業が60万9,427ha。決算がまだ終わっていないため、“速報値”となつているが、支払いはすべて終了している。

 米のモデル事業では、定額部分(10a当たり1万5,000円)と、変動部分(同1万5,100円)が加入者に支払われることになっており、合計3万0,100円、60kg当たり約3,400円が一律に補てんされた。


-2011年5月16日-

◆4月末の申請件数は9万7千件(戸別所得補償)

 農水省は5月13日、戸別所得補償制度の申請状況(4月末現在、速報値)をまとめ、公表した。申請件数は9万7,220件で、前年同期(15万0,336件)の65%に留まっている。

 農水省は「震災等により申請期限を8月末まで延長した7県での取り組みが遅れている」「宮城・福島と生産数量目標の県間調整を行った12道県で、農業者間の生産数量目標の再調整が行われている」「備蓄米の落札結果とセットで産地資金の具体的使途の説明を行い、これから申請受付を行う地域がある」ことなどから、出足が鈍い地域も多いと分析している。


-2011年5月13日-

◆放射線量の測定業務をスタート(穀検)

 穀検は5月11日、放射線量の測定業務を開始した。原発事故により、輸出品に対して放射能検査証明書の添付が求められる事例が発生するなかで、公正な第三者機関として対応するもの。

 「原発事故が発生し、直ちに検査機器の整備とスタッフ養成を進めるなど、検査体制を整え、機器を全国支部に配置したところ。国内農産物の安全確認ができるゲルマニュウム半導体放射能測定装置も発注済みで、国内の消費者や輸出先が日本の農産物・商品を安心して買ってもらう努力をしたい」と説明した。

 今回は、工業製品等を検査するハンディタイプの測定機器シンチレーションサーベイメータ33台(1台45~6万円、うち3台は上位機種160万円)を導入し、北海道、仙台、関東、中部、関西神戸、九州の各支部(それぞれの主要港で対応)と東京分析センター(放射能計測室)に配置した。検査費用は、1日当たり8万円(消費税・交通費別)に設定。作業上の基本料金のようなもの(複数の荷主でも変わらず)で、検査証明の発行枚数等により異なるという。

 6月以降さらに10台追加導入が予定される他、農産物輸出の検査で求められるというゲルマニュウム半導体放射能測定装置(1台2,000万円弱)もすでに発注済みで、導入しだい検査対応する予定。


-2011年5月12日-

◆新商品ライスミルク4タイプを発表(木徳神糧)

 木徳神糧(株)は5月11日、こっけん料理研究所において新製品「ライスミルク発表・試飲会」を開催した。国産の米を主原料とした甘い飲み物で、当日は▽プレーン▽ライチ▽マンゴー▽木いちご-の4タイプを披露。

 特徴は(1)米の主成分であるでんぷんは、炭水化物の一種で分解されるとブドウ糖などの糖になる。ライスミルクはこの糖の自然な甘さを利用した飲み物で、砂糖や人口甘味料は一切使用していない(2)昔ながらの伝統的製法である、こうじの働きを利用して作った自然派ドリンク…で、主に女性客をターゲットにしていく。タイ香り米の販売ルートを活用する他、米産地にもアプローチしていく予定。

 同社の平山惇社長は、「25年前にアメリカで売れている例を見て、何としても日本国内でも販売したいとの思いがあった。開発は非常に難しく時間が掛かってしまったが、大変に飲みやすい商品として送り出すことが出来る。お米の消費拡大にも結びつく」としている。


-2011年5月11日-

◆香港への輸出を再開(JA東西しらかわ)

 各国が日本産の食品に対して規制を強める中、福島のJA東西しらかわは5月9日、原発事故の影響で中止していた香港へのコメ輸出を再開した。銘柄はコシヒカリ、数量は5トンで、放射能基準適合証明書を添付したという。

 「22年産は放射能の影響を受けていないが、風評被害を懸念して原発事故直後の3月中旬に放射能検査を申し込み、4月の始めに検査結果が届いた。そして県や業者と共に働きかけることで、無事に今回の結果に繋がった。これからも継続的に輸出する予定」(営農経済部)。

 同JAは、21年12月から今年2月末にかけ、香港に97.1トンのコシヒカリを輸出しており、直近では1回につき12~18トンを輸出していた。


-2011年5月10日-

◆売上高予想を下方修正(岩塚製菓23年3月期)

 岩塚製菓(株)(新潟県長岡市)は5月6日、最近の業績動向を踏まえ昨年11月に公表した23年3月期通期の業績予想を下方修正した。

 連結の業績予想は、売上高213億81百万円(前回予想215億円)、営業損益4億41百万円(1億円の営業利益)、経常利益9億15百万円(14億30百万円)、当期純利益2億57百万円(7億30百万円)。

 売上高の修正は、最需要期の12月以降と東日本大震災による需要減で、子会社のギフト商品が伸び悩んだため。営業利益は売上高の減少に加え、シェア拡大に向けて国産米100%のお試しキャンペーンなど積極的な販売施策を行ったが、第3四半期までの遅れを取り戻すことが出来なかった。

 当期純利益は、繰延税金資産の一部を取り崩した。繰延税金資産については、法人税等調整額2億45百万円を計上する予定としている。


-2011年5月9日-

◆放射能の簡易測定を開始(精米工)

 日本精米工業会はこのほど、原発事故で放射能汚染が問題となっている状況を受け、玄米・精米を対象に、放射能の簡易測定を開始した。測定料は1点につき1,050円。

 測定希望者は、1点につき2kgの試料をビニール袋に密閉した形で同会に送付する。試料には会員名、担当者名、連絡先、試料の年産・産地・品種を明記しておく。測定結果はFAXで、試料到着後2日以内(休日は除く)に届くという。

 今回の測定には、(社)アイソトープ協会の校正による機種、米BNC社製のSAM940スペクトルサーベイメータを使用。定性検査(放射能の有無、ヨウ素への換算可)のみとなっているため、定量検査を希望する場合はビジョンバイオ(株)等の検査機関に別途依頼する必要があるとしている。


-2011年5月6日-

◆中国輸出向け、精米工場・薫蒸倉庫を募集(農水省)

 農水省は中国への米輸出拡大に向け、5月18日までトラップ調査を行う精米工場・薫蒸倉庫業者を募集している。

 中国は現在、原発事故を受けて日本産の食品輸入に規制をかけているが、精米工場の指定を受けるためには1年間、薫蒸倉庫の登録には3カ月間、それぞれトラップ調査を受ける必要がある。

 募集は精米工場が12カ所(北海道・東北・関東・北陸・東海・近畿・中国四国・九州の各1カ所以上)で、精米工の「精米工場品質システム」の認定を受けているなどの資格要件がある。

 薫蒸倉庫は32カ所(同様に各地域4カ所以上)で、指定薫蒸倉庫、または同等の構造を有しているなどの資格を要する。問い合わせ先は、総合食料局食糧部食糧貿易課(電話03-3502-7965)まで。


-2011年5月2日-

◆東北支店を移転、5月2日に業務開始(木徳神糧)

 木徳神糧(株)(東京・江戸川区)は、宮城県仙台市内の東北支店を移転させ5月2日より業務を開始する。

 東日本大震災の影響によるもので、「大津波により、仙台市宮城野区の東北支店並びに仙台工場が壊滅的な被害を受けた。仙台工場はいまだに復旧の目処が立たない状況であるが、東北地区の早期復活を目指し仙台市店を移転し営業活動を再開させて頂くこととした。

 商品の供給については、首都圏工場並びに協力工場から納品する。これまで以上に迅速な対応とサービスの向上を目標に、役職員一同一丸となって努めていく」としている。新たな東北支店の概要は以下の通り。

 ▽名称=木徳神糧(株)東北支店▽住所=宮城県青葉区一番町1丁目4番1号福田ビル3階(仙台駅西口徒歩10分)▽電話番号=022-266-3170▽FAX番号=022-266-3175▽業務開始日=23年5月2日(月)。


-2011年4月28日-

◆沿岸部の作付、JA岩手ふるさとなど引き受け(岩手)

 岩手県では東日本大震災の影響を受けて、23年産米の生産数量目標を地域間調整している。津波で多大な被害を受けて作付けが困難な三陸沿岸部の数量目標を、内陸部に振り向けるというもの。県全体の生産目標数量を維持するのが目的。

 陸前高田市約720トン、大船渡市約330トンなど被災した地区から約1,300トンの調整の申し出があり、通常行われている地域間調整分の約1,000トンを含め合計で約2,300トン分を内陸部で生産することになった。岩手県の23年産米の生産数量目標は28万2,020トン。

 県農協中央会によると、「三陸沿岸部の地区では津波により、水田が海水を被り栽培が出来ない状態となっている。このため県や水田農業推進協議会等で調整して、内陸部の農家に生産してもらうこととなった。大部分を引き受けるJA岩手ふるさとのほか、JAいわて花巻、JA新いわてなどで計2,300トンを引き受けることとなった。1キロ当たり32円の調整金を拠出し、削減した地区に還元する形となる。当該地区の水田農業推進協議会で使い道を協議していく」とのこと。


-2011年4月27日-

◆夏期の電力対策、規制緩和を要請(精米工)

 日本精米工業会はこのほど、夏期の電力供給不足を見込んで電力需給緊急対策本部が決定した「夏期の電力需給対策の骨格」に対し、作り置きができない米穀業界の事情を踏えた規制緩和など行政へ意見要望を行った。概要は以下のとおり。

 (1)電力ピーク時間帯を外しての操業は、県や市の条例(騒音規正法等)に抵触するため、規制を緩和すること(2)操業の一部を早朝・深夜に移すと労働時間が長くなるため、労働基準法を改正すること(3)精米年月日の関係から作り置きができないため、袋詰年月日もしくは製造年月日へ変更すること(4)受注から納品までのリードタイムに余裕が欲しいため、行政から指導すること(5)LED照明に切り替える際の助成措置を講じること(6)作り置きが困難な生鮮食品を、工業製品等と同じ扱いにしないこと。


-2011年4月26日-

◆備蓄米の取扱いを追加(需給調整実施要領)

 農水省は4月20日付けで、「米穀の需給調整実施要領」の一部改正を行った。改正のポイントは、戸別所得補償制度の本格実施に当たり、米だけでなく麦・大豆等の畑作物も含めた生産数量目標の検討・生産振興などが必要となるため、従来の水田農業推進協議会を農業再生協議会に改め、担い手育成総合支援協議会・耕作放棄地対策協議会も順次、整理・統合していくことに対応、修正したこと。

 需給調整の取扱米穀には備蓄米を追加し、その対象となる米穀等について定めた。銘柄は農産物規格による産地品種銘柄(多収米・稲発酵粗飼料兼用品種を除く)に設定された主食用米穀で、農産物検査法を受けた3等以上の水稲うるち玄米。不適正流通に対する措置は、加工用米等と変わらず(ただし、備蓄米の契約者として認めないに変更)。

加工用米・新規需要米については、圃場特定と区分出荷の取扱いを明確化。それに合わ様式も区分管理の欄を追加した。また、加工用米の取組計画認定においては、地域流通農業者における部分が削除された。これまでは、原則として加工用米需要者は地域流通農業者と同一都道府県であること、県組合等の団体に所属している場合は全国生産出荷団体等の取り組みと重複していないこと…と規定していた。


-2011年4月25日-

◆水不足で児湯地区などの生育が遅れる(宮崎)

 宮崎県経済連によると、23年産早期米の生育は、4月15日現在で活着期~分けつ始期。移植直後の低温と水不足による浅水管理の影響で、一部葉先の黄化や植え傷みが散見されたが、好天により回復してきている。各地区の概要は以下の通り。

 ▽中部地区(JA宮崎中央・綾町)=生育ステージは活着期~分けつ始期。田植え最盛期は3月29日と平年より3日遅れたが、活着・分けつ始期は平年並み。

 ▽南那珂地区(JAはまゆう)=活着期。水を確保できている地域は、概ね生育順調。水不足の地域については深水管理できず、低温・強風の影響による下葉枯れが散見されたが、天候により概ね回復。管内の分けつ始期は、平年並みの見込み。

 ▽児湯地区(JA西都・児湯・尾鈴)=移植期~活着期。平年より遅い進度。水不足により一部地域で移植が遅れ、終期に至っていない。移植後の低温による植え傷みがあったが、好天により回復しつつある。

 ▽東臼杵南部地区(JA日向)=育苗期~活着期。平年より遅い進度。3月中に植えた一部の圃場において霜による葉の障害等が見られたが、その後の天候で回復。水不足で田植えが6割程度しか終了しておらず、生育も全体的に遅れている。

 ▽東臼杵北部地区(JA延岡)=移植期~活着期。田植えを終了している地域では、順調に生育している。


-2011年4月22日-

◆県間調整、17道府県が受け入れ申し出

 宮城県1万0,600トン、福島県3万5,000トンをそれぞれ申し出ていた23年産米の生産数量目標の県間調整。4月18日までに受け入れを示したのは17道府県となたが、合計でおよそ3万トン程度にとどまり、両県の要請する計4万5,600トンには満たなかったようだ。

 受け入れを申し出たのは、新潟1万トン、秋田4,000トン、青森3,380トン、北海道1,500トン、石川1,370トンのほか、山形、奈良、福岡県などが手を挙げているもよう。26日までに両県と調整する。

 田植え直前の時期に入っているため、要請数量には届かない公算だが、前年産の作付実績に対して、過剰作付分20万トン(4万ha)+備蓄米買上げ20万トン(4万ha)の計40万トン分(8万ha)にも及ぶ主食用米の生産調整強化が求められているなかで、県間調整の未達=新米供給不足と見るのはまだ早い。冷静な判断が求められる。


-2011年4月21日-

◆日東あられ新社、事業継続を断念、廃業へ(岐阜)

 せんべいやあられの菓子メーカーである日東あられ新社(岐阜県池田町、堀内潔社長)が4月19日までに、事業継続を断念したことが明らかになった。民間の信用調査会社の調べでは18日に開いた臨時取締役会にて廃業することを決め、19日に従業員に伝えたという。20日以降も受注してある製品の生産は行うものの、それが終了次第、清算作業に入る予定となっている。

 同社の前身の日東あられは1948年設立。91年、会社更生法に基づいて多額の負債を背負って事実上倒産したが、即席麺大手のサンヨー食品の支援により日東あられ新社を設立して事業を引き継いだ。しかし、売上げの減少に歯止めが掛からず、2011年3月期まで数年にわたって連続して最終赤字となり、今回の事態に至ったものと見られている。

 米穀業界に対しても、「合理化等努力してきたが、経営環境の悪化で存続が不可能になった。19日をもって事業を停止する」旨の通知を出していた。

 信用調査会社では、「自主廃業といっても負債が多額なので簡単には行かない。こうした場合、破産という形を採るケースが多い」とも見ており、39億円と見込まれる債権額の中身とともに今後の成り行きが注目されるところ。


-2011年4月20日-

◆宮城・福島の県間調整、26日までに自治体間で調整

 震災被害を受けた宮城県では23年産生産数量目標36万7,950トンのうち1万0,600トン(面積換算約2,000ha分)、福島県では目標36万3,680トンのうち3万5,000トン(同約6,500ha分)をそれぞれ県間調整として、農水省に申し出ている。

 同省は全都道府県に引き受け意向を18日までに求めており、19日現在集計中。まとまり次第、両県に情報を伝え、当事者の自治体間で4月26日までに調整するスケジュール。


-2011年4月19日-

◆震災被害は管内でカバーへ(千葉香取)

 千葉県香取市で田植えの困難なところが発生している問題は、4月18日取材で「その後、液状化しているところが判明したため、被害面積は前回の2,500ha(管内の作付面積の35%、概算値・以下同)から500ha増え3,000haに拡大した。

 ただし、500haは自力で水の確保が出来る見通しで、作付の判断が出来かねる面積は2,500haと変わっていない」としている。市では2,500haにおいても、自力での水確保などによる田植えを進めており、最終的な被害は作付が終わった段階で本格的に調査をする考えのようだ。

 生産調整は「市内でも被害にあっていないところがあり、そこが70%の配分から100%にすればある程度カバーできるだろう」。同市の23年産の生産数量目標(当初配分)は5,025ha、2万8,141トン。なお、戸別所得補償については、「震災後に若干、変更が出ているため、5月いっぱいを目処に提出するよう要請している」という。


-2011年4月18日-

◆県間調整6,500haを申し出(福島)

 福島県はこのほど、震災に伴う各種被害によりコメの生産減が見込まれる中、6,500ha(3万5千トン)の県間調整を農水省に申し出た。

 「この数字は市町村からの要望を積み上げて算出したもの。現在、県内の受け手側の情報をまとめているところで、変動する可能性はある」(水田畑作課)。

 また、南相馬市は23年産の作付中止を決定したが、まだ今回の数字には反映されていないとのこと(同市の生産目標は2万4千トン)。


-2011年4月15日-

◆日東ベスト(株)、おむすびでJAS違反(農水省)

 農水省は4月13日、日東ベスト(株)(山形県寒河江市幸町4-27)に対しJAS法に基づく改善を指示した。同社は既に農水省の立入検査を受け、社内調査の結果を公表している。

 農水省によると、関東農政局と消費安全技術センターが今年2月から3月にかけて、爽健亭事業本部横浜工場に立入検査を行ったところ、▽「塩むすび会津こしひかり」に会津コシ以外の産地・品種の精米が入っていた商品を昨年7月から11月に58万9,258個製造し、出荷・販売▽同様に「塩むすび会津こしひかり福島県産特別栽培米」について、会津コシ以外の産地・品種の精米が入っていた商品を今年1月から2月まで16万7,934個製造し、出荷・販売したことをそれぞれ確認したという。


-2011年4月14日-

◆瑞穂食品(株)の米粉新工場完成、生産能力倍増

 日本製粉グループで米粉を製造する瑞穂食品(株)(本社/東京都、工場/兵庫県加古川市)は12日、中期経営計画のもと栃木県の「テクノパークかみのかわ」に集約し、推進してきた米粉の工場建設工事が完了したことを公表した。生産能力は、原料米ベースで年間約2,000トン。

 日本製粉(株)と瑞穂食品(株)は昨年9月、秋田県、JA全農と米粉利用促進に向けた生産連携事業計画を発表。JA全農あきたから瑞穂食品(株)の新工場に対し、秋田県が開発した「あきた瑞穂の舞」と「あきたこまち」の供給を受ける。今回の工場建設は、需要拡大に対応するため生産能力を約2倍に増強して、生産効率化と品質向上を目指すもの。

 上三川新工場の概要は、以下の通り。▽ 所在地=栃木県河内郡上三川町多功南原2568-5▽敷地面積=3,540㎡▽建物概要=建物及び倉庫(鉄骨一部2階建)▽生産能力=年間約2,000トン(原料米ベース)▽設計施工=ニップンエンジニアリング(株)▽投資総額=約14億円(全額自己資金)。


-2011年4月13日-

◆放射性物質を懸念した作付制限の必要なし(宮城・山形・関東)

 茨城県は県内農用地の土壌調査結果を公表。全地域で原子力災害対策本部が示している土壌中放射性セシウム濃度の上限値である5,000ベクレルを下回ったため、「放射性物質を懸念した水稲の作付制限の必要はない」と通知を出した。

 調査は県が18カ所(うち水田は15カ所)のサンプリングを行い、農水省が分析。結果は92~496ベクレル/kgの範囲となり、いずれの地点でも上限値の10分の1以下に収まった。

 茨城県同様、宮城県、山形県、栃木県、千葉県、群馬県の各県でも、土壌調査の結果が公表された。いずれも放射性セシウム濃度が上限値の5,000ベクレル/kgを下回ったため、原子力災害対策本部が示した米への移行の指標に基づき、作付制限は行われない。

 ただし、山形県の最上地域については、「消雪後直ちに(4月中旬頃)土壌分析調査を実施し、農作業の進捗に支障がないように進める」とされている。


-2011年4月12日-

◆2千ha分を県間調整へ(宮城)

 宮城県は4月8日、23年産米の生産数量目標について、1万0,600トン(面積換算2千ha分)を削減する方針を固め、農水省に調整を申し出た。

 東日本大震災を受けての対応で、先頃から進めていた地域間調整の枠が埋まらなかったための措置。津波被害により23年産米の作付が困難な三陸沿岸部の15市町村・1万haのうち、約6,500haを内陸部に振り向ける方向で調整が進められていた。

 被災した市町村間で1,500haが調整され、最終的に「仙台市周辺など被害が深刻な地区から約5,000ha分の削減希望があったのに対し、内陸部からの増産希望は約3,000haにとどまった。このため約2,000ha分については、都道府県間調整とすることを決定した。

 当面のスケジュールとしては15日を目処に調整を進めて、今月26日までに全体的な生産目標数量を改めて示したい」(農産園芸環境課)としている。


-2011年4月11日-

◆作付け制限と出荷前検査で2重に安全を確保(農水省)

 篠原副大臣は4月7日の会見で、土壌調査について「福島の調査方法も農水省とすり合わせしたものであり、農水省が行っている茨城県など福島以外の部分も4月中旬以降、遅くとも下旬までには公表する。その土壌調査の結果と、今後定める移行係数(イネが土壌中の放射性物質を吸い上げる割合)を元に、原子力対策特措法に基づく現在の出荷制限と同様の形で、菅首相が地域毎に作付け制限を指示することになる。福島の7市町村以外についても、最終的な作付け可否は農水省が決定する」と述べた。

 制限地域には補償措置をとる考えだが、「半減期が30年といわれるセシウムによって土壌が汚染されているので、来年すぐ解除になるわけではない。出荷制限よりずっと重い判断になる」という。

 また、原発事故の収拾の目処がたたず、放射性物質の流出が今後も続くとの見通しから、鹿野大臣も8日、「作付け制限地域以外で収穫されるコメについても出荷前に検査を行い、規制値を超えるものは流通させないよう、二重にチェックする」方針を示した。


-2011年4月8日-

◆戸別所得補償、本格実施に向け84%が加入の意向

 農水省は4月6日、「戸別所得補償制度に関する意識・意向調査結果」の結果を公表した。22年度のモデル対策の評価と、23年度の本格実施に向け農業者の意識・意向を把握するため実施したもの。調査対象は農林水産情報交流モニターのうち、稲作及び麦・大豆等の畑作物の作付を行っている農業者モニター890名で、回答者は647名。

 モデル対策の評価については、モデル対策に加入した回答者(549名)のうち74%が「制度を継続、骨格は維持すべき」と答えており、「主食米に交付金が出ることで経営が安定する」「需給調整に参加するメリットが大きい」ことを評価する理由としてあげている。23年度の米の所得補償については、84%(537名)が加入の意向で、回答者のモデル事業加入者(80%、516名)を4ポイント上回った。「22年産の米価が下落したため、需給調整に参加し交付金をもらった方が有利」との判断がその理由。水田活用の所得補償交付金についても同様の傾向で、73%(462名)が参加の意向を示している。

 今回の調査の実施時期は23年2月中旬~下旬だが、その後、東日本大震災が発生し、23年産米の需給と価格をどう読むのか、不透明な状況になった。価格下落時の補償が一番の参加メリットだとすると、震災や原発事故が加入申請にどう影響するか、注目される。


-2011年4月7日-

◆23年産940銘柄を設定、新規46・廃止5

 農水省はこのほど、農産物検査法の規定に基づき、農産物規格規程(産地品種銘柄)の一部を改正した。23年産米に適用されるもので、前年産より41銘柄増の940産地品種銘柄となった。施行期日は、平成23年4月30日。銘柄設定されていないものは、銘柄検査が受けられず、JAS表示もできないので要注意。

 新規銘柄は、うるち33、もち10、醸造用3の計46。廃止は、うるち4、醸造用1の計5。一昨年から選択制が導入され、小ロットで流通する品種も設定しやすくなった。

 良食味米として注目されている「つや姫」は、島根県で新規設定され、山形、宮城、大分の4県に増えた。また、高温耐性を有し、ヒノヒカリ・コシヒカリ並みの食味を持つ「にこまる」は、石川、静岡、岡山、愛媛で新規設定され、普及県は14県に拡大する。

 もちは、山形こがねもち、千葉ふさのもち、長野ヒメノモチ、岐阜きねふりもち、愛知峰のむらさきのほか、設定のなかった愛媛(クレナイモチ、モチミノリ)、高知(サイワイモチ、たまひめもち、ヒデコモチ)で銘柄設定された。醸造用は、山梨山田錦・夢山水、福岡壽限無が追加設定された。


-2011年4月6日-

◆沿岸部作付6,500ha分を内陸部に振向け(宮城)

 宮城県は23年産米の作付について、津波被害を受けた沿岸部の枠を内陸部に配分調整する方針を固めた。水稲の作付が困難な三陸沿岸部の15市町村・約1万haのうち、約6,500haを内陸部の20市町村に振り向ける。残りの約3,500haに関しては、予定の転作分として見なすよう国に特例措置を要望している。

 県によると、「三陸沿岸部では今回の大津波により、23年産米の作付が出来ない地区が出てきている。このため先月24日以降から水田農業協議会を通じ、県内各地区へ増減希望の聞き取り調査を行い5日に締め切った。この集計数字を元にして、配分済みの23年産米の生産目標数量を見直す作業に入る。現在のところ、9日前後に再度の調整を行って、今月中旬を目処として改めて生産目標数量を示す予定となっている。今回の対応で県全体の生産数量は確保していく」(農産園芸環境課)としている。


-2011年4月5日-

◆戸別所得補償制度等の申請期限を延長(農水省)

 農水省は4月1日、東日本大震災により東北・関東の被災地では農業者、行政、農業団体等の関係者も被害を受けているため、戸別所得補償制度に関連する手続きの申請期限等を8月31日まで延長することを決めた。

 対象地域は災害救助法の適用を受けた市町村で、具体的な地域は県や農業再生協議会と協議し決定する。

 延長を行う申請手続は、(1)農業者戸別所得補償制度の加入申請(当初期限:6月30日)、(2)22年産ナラシ対策の交付申請(当初期限:4月30日)、(3)23年産ナラシ対策の積立金の納付(当初期限:7月31日)、(4)環境保全型農業直接支援対策の交付申請(当初期限:6月30日)。具体的な手続については事業ごとに今後示す予定。


-2011年4月4日-

◆地域間調整を受け生産目標を見直し(宮城)

 宮城県は3月31日、平成23年産米の生産目標数量について、割り当て済みの配分見直しを行うことを決めた。各地区で進む地域間調整の聞き取り調査の結果を待って、改めて生産目標数量を調整していく。また、仙台市周辺の地区では、減反中の農地を水田に復元させる動きも出てきている。

 同県内においては先に発生した大津波により、三陸沿岸部を中心として深刻な被害が出ており、「23年産米は勿論のことだが、24年産米以降も県全体の生産数量を確保していく」ことを基本方針としている。

 震災の復旧状況には、「4月1日段階でも海に近い水田ではまだ水は引いていない。加えて、津波と共に海底の岩、漁船の残骸や燃料油などで深刻な事態に変わりない。地域別の生産数量や銘柄別のシェアなど大きく変動しそうだ」との(県内業者)声が聞かれる。


-2011年4月1日-

◆放射性物質に関する土壌調査を開始(農水省)

 農水省は3月30日、福島第一原発の事故を受け、放射性物質に関する土壌調査を行うことを明らかにした。

 30km圏外の約150カ所を対象に、耕うんの際にかき混ぜられる可能性がある深さ15cmまでを検査する。稲に関しては作付時期を考慮して4月中旬の結果公表を目標に進められるという。検査は県が主体で行い、検査地点の数も各県が判断。農水省はサンプリング方法を統一するなどの形で協力する。

 収集された土壌のデータは、収穫時に食品の暫定規制値に収まるかどうかを予測する形で公表される見通しで、正式に公表するか否かは自治体の判断による。調査を行う県は明らかではないが、福島および隣接する県が対象とみられる。

 調査対象となる放射性物質はセシウムで、半減期が短い放射性ヨウ素は除かれる。それ以外の放射性物質については、今後の状況によって調査するか否かが検討されるとのこと。調査時以降も放射性物質が土壌に飛来することが考えられるが、出荷時に食品の暫定規制値に基づいて再度調査を行うことで、安全性を確保する。


-2011年3月31日-

◆震災地以外でもJAS法適用外に(加工食品)

 農水省は3月29日、震災に伴い加工食品におけるJAS法の適用について、震災地以外でも震災地への供給増などにより、包装の変更が一時的に追いつかない場合、取り締まりの対象から外すことを公表した。

 ただし、当該製品の一括表示欄の原材料記載順違いなど消費者の誤解を招かない軽微な違いであり、製品に近接したPOPや掲示で本来表示すべき内容を消費者が選択の際に知ることが出来るようにしていなければならない。期間は、「当分の間で、決まっていない」(農水省)としている。


-2011年3月30日-

◆土壌の放射能汚染モニタリング調査を実施(農水省)

 農水省は3月28日、原子力発電所の事故に伴う出荷制限等への対応に関するQ&Aをまとめた。水稲については、「放射能汚染が発生した地域において、米などの作物を作付けてもよいのか」という質問に対し、モニタリング調査を実施することを示している。回答全文は以下のとおり。

 (1)原発事故による影響が懸念される中、農業者にとっては、春の農作業を間近に控え、水稲の田植えをはじめ営農計画を早急に立てることが差し迫った課題であると承知しています。

 (2)現在発生している野菜の汚染は、主に空から降下する放射性物質が野菜の表面に付着することにより生じているが、今後作付けする米などの農作物については、土壌に高濃度の放射性物質が蓄積していれば、作物に吸収され汚染が発生する可能性があります。

 (3)このため、米などの農作物の作付については、放射性物質が土壌中にどの程度蓄積されているか調査し、その結果を踏まえて判断する必要があります。

 (4)農林水産省としては、関係県と連携して、早急に土壌のモニタリング調査を実施し、米などの作付が行われる前に一定の方針を示せるよう取り組んでまいります。

 具体的な調査スケジュールや調査範囲、判断基準、結果の公表スケジュール等については、29日現在未定で、「早急に決めていく」(生産局農業生産支援課)という。なお、Q&Aでは賠償に関しても触れており、出荷制限や風評被害への賠償、賠償のための準備、賠償を受けるまでの資金面での支援、JCO東海事業所事故の際の賠償についてまとめている。同Q&Aは随時更新される予定。


-2011年3月29日-

◆福島、23年産水稲の作付を延期

 福島県は3月28日までに、福島第一原発事故に伴う放射性物質による土壌汚染の可能性を受け、農産物の播種や移植の時期を限界まで延期するように求める通知を出した。耕うん作業も当面は行わないように呼びかけている。

 水稲については、水稲育苗(種子予措、浸種作業、播種、育苗)の各作業工程を見直し、田植えを遅らせても良いように計画するよう求めた。播種作業は平年における県内水稲の播種及び田植えの終期を目安に計画し、塩水選や浸種作業の時期もそれに合わせるように呼びかけている。


-2011年3月28日-

◆田植え始まる、4月2~3日から本格化(高知市)

 高知県でも23年産早期米の田植えが始まった。「早い農家が3連休中(19~21日)に植えたようだ。ただ、気温が低く、若干、苗に傷みが生じている」(高知市)という。本格化するのは、平年並みの4月2~3日(週末)の見込み。

 作付面積は「加工用米・飼料用米が少し増えるかもしれないが、全体的にはあまり変わらない見通し」としており、備蓄米については関心がないもよう。

 早期3品種の構成は、前年産に比べ南国そだちが若干の減少、コシヒカリがその分増加し、おおよその比率は南国そだち2割、ナツヒカリ2割弱、コシヒカリ6割強を想定している。


-2011年3月25日-

◆コメ先物25日官報公示、認可判断7月下旬(篠原副大臣)

 3月24日に行われた参議院農林水産委員会の審議で、自民党の山田俊男議員はコメの価格形成に関し、「コメ先物の試験上場が申請されたが、23年産の生産もどうなるのか分からない状況で、どう判断するのか」と質問。

 篠原副大臣は「それについては明日(25日)官報公示し、関係者の意見も聞きながら判断するが、震災の影響で作業が遅れており、認可するしないの判断は7月下旬になる見込み。水利施設の被害はまだ把握できないが、田植え不可能な面積は津波で潮を被った2万haだけでは済まない。それらをどの程度考慮するかを含めて判断することになる」と答えた。

 これに対し山田議員は「現在、価格形成の場がないために先物という話になるが、現状の相対取引や現物市場を発展させるなどの方策もある。コメを投機に委ねて良いのかどうか、実施に当たってはよく考えて進めるべき」と意見を述べた。


-2011年3月24日-

◆福島や茨城のお米は安全、出荷規制の対象外(農水省)

 農水省は「お米の安定供給の確保」について消費者の疑問に答える形でQ&Aを公表しているが、4つの設問に加え【Q5.福島や茨城のお米は安全でしょうか】を追加した。回答全文は以下の通り。

 (1)現在出回っているお米は、今回の事故の発生前に収穫され、貯蔵されていたものです。(2)このような農産物は、事故の発生時以後も屋内で適切な管理の下に貯蔵されている限り、放射性物質を含む粉じんを浴びることがないため、安全性が損なわれる可能性は極めて低いと考えられます。(3)このため、摂取制限、出荷規制等の対象にもなっておりません。(4)消費者の皆様におかれましても、冷静な対応をお願いします。

 詳しくは>>>農水省「お米の安定供給の確保について」


-2011年3月23日-

◆青森、秋田など6産地の受注再開(全農)

 関西の米卸への聞き取りによると、全農西日本米穀販売事業所より3月19日付で、第8報として地震発生に伴う米穀出荷の対応について通知された模様だ。

 全国規模の量販店チェーンと取引する有力A米卸からは、「19日段階で受注、出庫ともに停止の産地は、岩手、宮城、福島、茨城。また22日からは、新潟、富山と北陸2産地についても、受注、出庫とも停止との措置が採られている。また出庫の時期は明確には記載されていないが、19日段階で受注が再開となった産地は、青森、秋田、山形、栃木、千葉、長野となっている」(仕入担当)との状況が聞かれる。

 同米卸では納入先のオーダーをまとめながら対応する方針だが、「東北産地からの状況報告からは、少なくとも4月半ばまでまとまった出庫は難しい雰囲気だ。過剰在庫に注意しながらも、新たな調達を実施する必要がある」と指摘する。


-2011年3月22日-

◆冷静な購買行動呼びかけ、スーパー団体に要請(全米販)

 全米販は3月17日、日本スーパーマーケット協会、全日食チェーン商業協同組合連合会、新日本スーパーマーケット協会、日本チェーンストア協会、日本フランチャイズチェーン協会の5団体に対して、「米穀の消費者への円滑な供給」について協力要請を行った。

 米卸業界では、早急な工場の復旧、計画停電での精米能力低下のものでフル操業に努めるなど最大限の努力をしていることや、全体として需給に見合う生産量が確保されているなかで仕入調達の切替や運搬に必要な燃料確保を要請するなど通常の米運送が困難な状況にある事情を説明したうえで、「配送の効率化や米の需給事情を踏まえた消費者への冷静な購買行動の呼びかけ」等に協力を求めた。


-2011年3月18日-

◆米穀団体、消費地への米供給で農水省に要請

 全米販・全農・全集連は3月16日、連名で農水省総合食料局長に対し、「地震発生後における消費地への米供給」について、(1)米運搬に必要なガソリン・軽油などを優先的に手当てすること(2)被災地だけでなく米供給に支障が生じている地域については、精米表示にかかるJAS法運用を緩和すること(3)必要に応じ政府が保有する備蓄米を供給すること-の3点を要請した。

 東日本を中心に農協などの米穀保管施設や精米加工施設に深刻な被害が生じているため、原料玄米の産地振替、精米工場の振替・代替製造などの対応により米供給に全力を挙げているとしたうえで、運搬に必要な燃料確保ができないこと、消費地の精米工場でも被害が生じていることに加えて、計画停電のため精米製造能力が大幅に低減しているため、被災地だけではなく首都圏でも円滑な供給に支障が生じている…と現状を説明し、対応を要請した。


-2011年3月17日-

◆「十分なお米がある。備蓄米放出の用意も」(農水大臣)

 鹿野農水大臣は3月16日、「米の安定供給の確保について」のメッセージを公表した。

 被災地以外においても、一部地域の店頭において品薄状態が発生していることに対して、「国内には、十分なお米がある。必要以上に買いだめを行わない等、冷静な消費行動をお願いしたい」と呼びかけた。

 米については、需要量を十分見合う生産量が確保されているうえに、今年6月末の民間在庫は200万トン程度と見込まれるなどの需給見通しを示したほか、政府は約100万トンの備蓄米を保有しており、いつでも放出する用意があるとした。


-2011年3月16日-

◆「開国フォーラム」など中止、TPP判断先送りも

 政府は3月14日、東北地方太平洋沖地震の発生を受け、19日以降に予定されていた「開国フォーラム」の中止を決めた。

 開催中止が決まったのは高松市・名古屋市(19日)、広島市(20日)、福岡市(21日)の4カ所。震災発生後、既に大阪市と札幌市の開催も中止しており、予定の9カ所のうち開催されたのは、さいたま市、金沢市、仙台市の3カ所のみ。

 TPP交渉参加是非の判断のため、国民の意見を聞く場として設けたものだが、6月に下すとされてきたその判断自体が先送りされる可能性も出てきた。

 一方、山田前農相など、TPP参加に反対する民主党国会議員らの「TPPを考える国民会議」も12日に予定していた札幌市での会合を中止している。


-2011年3月15日-

◆売りストップ状態

 3月14日の市中取引きは、地震災害の情報収集が中心となっている。売り手の産地業者は、「倉庫がグチャグチャで、2~3日整理がつかない」「避難所に寄附したり、スーパーから追加注文が出ていて、自分で使わなければならなくなった」など玄米の売りは一時的にストップ状態。電話回線の混乱などもあり、連絡が付かないケースもあるようだ。

 買い手からは、「とりあえず、どんな荷物が出ているのか」「なんでもいいから荷物はないか」との打診が入っているが、ほとんど成約に至らない。

 すでに契約済みの荷物も、「道路がストップ状態で輸送できないほか、ガソリンが足りない」などの理由で、荷渡し出来ないケースも出ているようだ。状況が確認でき、落ち着くまでは、しばらく時間がかかりそうだ。


-2011年3月14日-

◆生産量80万2千トンで、前年比4倍まで増加(豪州)

 オーストラリア農業資源経済局(ABARE)が公表した作物レポートによると、ニューサウスウェールズ州における2010/11年のコメ生産量は80万2千トンとなる見込み。

 豪州のコメ生産は干ばつ等の影響で作付減を余儀なくされ、07/08の収穫量は1万9千トンにまで落ち込んだが、今年産は昨年12月からの記録的な大洪水により、使用可能な潅漑用水が増大したため、干ばつの年に比べ穀物生産が回復したもの。

 09/10の生産量は20万5千トンだったが、1年で4倍もの急拡大となる。19年度以降、SBSでもほとんど輸入されていない豪州米だが、どこまで輸出余力が出てくるのか。


-2011年3月11日-

◆「産地未検査」表記で了承、4月にパブコメ(表示部会)

 内閣府消費者委員会は3月9日、第8回食品表示部会を開催。米トレサ法に基づく未検査米の産地表示について、検査米との違いを明確にするために[△△県産(産地未検査)]の表記を提示し、委員の了承を得た。

 前回、米トレサ法を根拠にした表記を行うことに対し、委員からは反対意見が出ず、予定通り改正に向け作業が進められることになったが、消費者庁が提示した[△△県産(未証明)]に対しては、「未証明という表現は分かりづらい」との意見が大勢を占め、田島眞部会長(実践女子大学生活科学部教授)に表現の修正を一任することになっていた。

 今後は農水省と協議し、「4月にはパブリックコメントを行いたい」(消費者庁)としている。


-2011年3月10日-

◆環境保全米をPR、村井知事も出席(宮城)

 宮城米マーケティング推進機構(宮城県・全農宮城県本部等)は3月16日、有楽町駅前広場の特設ステージで「みやぎの環境保全米PRイベント」を開催する。宮城県の村井嘉浩県知事、全農宮城県本部の千葉和典本部長、宮城県農業協同組合中央会の菅原章夫副会長が出席して、みやぎ環境保全米の取組についてPRする。

 同推進機構では、「宮城県では全国に先駆け環境保全米の作付面積を、平成25年産米までに水稲作付面積の70%に拡大することを目標にしている。昨年は猛暑により厳しい販売環境だったが、丹精込めておいしいみやぎ環境保全米ひとめぼれ、ササニシキを作った。たくさん召し上がってもらい、応援していただきたい」としている。

 また、イベントでは宮城県出身のサンドウィッチマンによるトークショーが開催される他、宮城ふるさとプラザ(池袋)の1日店長として県産品のPRも行われる。


-2011年3月9日-

◆山形つや姫をフランス、オランダに輸出(神明)

 全国米関連食品輸出促進会(全米輸)の会員である(株)神明は、JA山形もがみが生産した22年産米「山形つや姫」を全農山形県本部を通じて輸出したことを明らかにした。

 すでに米は神明の精米工場で5キロ精米袋に加工して、2月18日に横浜港を出港。輸出先はフランス、オランダで、小売店の店頭や外食店で使用されるという。

 今回の件については、「2010年10月にフランスで開催された世界最大の食品見本市SIALに出展したことで実現。JA山形もがみの阿部理事参事も駆けつけ、来場したバイヤーにつや姫をアピールした。

 この結果、オランダの日本食材卸より精米重量で520キロ、フランスの日本食材・総菜店より1,000キロを受注した」(全米輸事務局)としている。

 全米輸は、組合員のJA秋田おばこ、JA魚沼みなみなど6JAと神明グループが、「世界中の人々に日本の美味しい米を食べてもらいたい」として、2010年5月に発足。これまであきたこまち、コシヒカリの輸出拡大を推進してきた。


-2011年3月8日-

◆山形つや姫5キロ2,280円で販売(みやぎ生協)

 みやぎ生活協同組合(仙台市)では今年1月より、山形つや姫を5キロ2,280円(セール時は1,980円)で販売している。店舗販売のみながら、「目新しい産地銘柄米であることや、食味が優れていることから顧客の反応は良い。23年産での継続販売については、今後の販売経過を見ながら検討していく」考え。

 宮城県内においても、23年産米へ向けてつや姫の栽培準備が進められており、JAみやぎ仙南などで生産規模が拡大する見込み。県内からは、「食味が良く市場評価が大変に高い点から、つや姫の栽培には取組んでいきたい。高い概算金設定も魅力」(某JA)と期待も大きい。

 首都圏のA食品スーパーの担当者は、「22年産米は食味が良く、珍しさもあり好調な実績を稼いでいる。生産が拡大した際の販売手法が課題」と指摘する。


-2011年3月7日-

◆米粉パビリオン、規模、内容とも充実(フーデックス)

 国際食品・飲料展「FOODEX・JAPAN(フーデックス)2011」が、千葉県内の幕張メッセにおいて3月1日~4日の期間で開催された。

 前年以上に目立っていたのは農産コーナーの米粉パビリオンで、日本穀物検定協会、国内産米粉促進ネットワーク、フード・アクション・ニッポン、米穀安定供給確保支援機構がぞれぞれ工夫を凝らしたブースを構えていた。加えて、秋田大潟村同友会、埼玉県米粉利用食品推進連絡会、新潟県、札幌商工会議所など産地の出展も多く、規模、内容とも前回以上に充実していた。

 各ブースとも試食など積極的にPRしており、多くの来場者が足を止める光景が見られた。また、大潟村あきたこまち生産者協会、JAみどりの有機農業推進協議会、雲南農業協同組合、全国産直米の会・全国産直あぐりの会、福岡農産、サタケなど、米穀関連の出展も多く見られた。


-2011年3月4日-

◆山田錦など酒造好適米1割減

 酒造好適米の出回減がほぼ確定した。22年産検査は1月末で6万4千トン。過去の同期比較では、21年産比93%、20年産比86%、19年産比90%。需要減に伴う生産抑制と見られ、検査最終値も6万6千トン程度が見込まれる。

 国税庁がまとめる清酒の1~11月課税数量(輸入分を含まず)は49万1,541klとなっており、前年同期比93%、前々年同期比89%と、検査と同じような傾向で推移している。米粉や新規需要米などの普及に力を入れるが、伝統的な米加工品にも目を向けたいところ。

 主な品種の検査(1月末)は、▽山田錦1万9,166トン(前年産同期比91%)▽五百万石1万7,307トン(93%)▽美山錦6,263トン(96%)▽雄町1,438トン(89%)-など。兵庫山田錦は1万4,245トン、前年同期比90%。


-2011年3月3日-

◆23年産政府買入5万3千トン落札

 農水省は3月2日、23年産国内産米穀の政府買入第1回入札(2月25日実施分)の結果を公表した。

 一般枠・優先枠合わせて19万8,800トンの提示(残りの1,200トンはもみ保管分で別途入札対応)に対して、申込みは5万6,144トン、うち5万3,402トンが落札となった。

 提示数量に対する落札率は26.9%(一般枠17.5%、優先枠48.1%)。申込みは延べ69業者、落札58業者で、参加の8割以上が落札した。模様眺めも多かった初回入札にしては積み上がった印象。

 提示残は、一般枠11万3,828トン、優先枠3万1,570トンの計14万5,398トン。第2回入札は、3月中旬に実施される予定。


-2011年3月2日-

◆32品目、1カ月かけ国産米100%表記へ(岩塚製菓)

 岩塚製菓(株)は米トレサ法の適用(産地情報の伝達義務)に先立ち、3月1日から1カ月かけて原料原産地を印刷した商品パッケージに切り替える。「対象は流通している約70品目。このうち主力を含む32品目については、国内産米100%の表記になる」(同社)としている。

 32品目の中には、国内産米への切り替えが必要な品目が一部あり、パッケージに合わせて替えていくことになる。32品目が全体に占めるシェアは明らかにしていないが、主力を含むことから相当量を占めると見られる。32品目以外の国内産米100%使用については、「状況を見ながらの判断で、いまのところは未定」という。

 同社の今年3月期の売上高予想は215億円(前年度実績204億94百万円)。


-2011年3月1日-

◆高温対策には追肥調整、水管理、土づくり(農水省)

 農水省はこのほど「高温適応技術レポート」をまとめ、追肥量の調整、水管理、土づくりが高温対策として効果的であることを改めて示した。高温耐性品種の効果も実証され、22年産の1等比率は、山形つや姫98%、富山てんたかく90%、てんこもり91%、福岡元気つくし87%、大分にこまる72%と、いずれも実力を発揮している。

 長期に渡る高温の影響で、全国1等比率平均61.7%と落ち込んだ昨夏。近年の良食味志向もあり、追肥を抑制した地域では、栄養不足で品質低下を助長した事例も。関東では晩生品種も品質が低下、北陸地方を中心とする「遅植え」も効果が限られた。

 その一方で、水管理(登熟期間中の通水管理、収穫前の早期落水防止等)、土づくり(たい肥の施用、15cm以上の深耕等)などに取組んだ地域では影響が軽減された。「平成22年高温障害に係る適応技術の実施状況調査」によると、水管理の徹底は「効果が高い」とする回答者が12%、「ある程度の効果」は76%、土づくりはそれぞれ40%、60%と、確かな効果が見られる。

 今後の対応としては、高温耐性品種の導入に加え、(1)生育診断に基づく追肥および、17日から10回ほどに分けて少量の穂肥を施用する少量継続追肥法、(2)水管理・土作りについての再点検・見直し…が重要としている。


-2011年2月28日-

◆23年産つや姫、3,373農家を認定(山形県)

 23年産山形つや姫の生産は、当初の計画より700ha増え、3,200haで取り組まれる。県は計画が増えたことに伴い、増加分を作付する農家の認定作業を進めていたが、全体で3,373農家を認定した。22年産米は2,573人だったため、800人の増加。作付地帯は、庄内地区が約半分を占める。生産量は1万6,000トンの計画。

 一方、22年産米は3~5月の3カ月間、全日空の国内線プレミアムクラスの機内食に採用されることが決まった。対象の路線は、羽田空港発の札幌・大阪・福岡・沖縄・庄内便を含む1日約50便で、昼・夕食合わせて1日当たり約800食が提供される。つや姫は「3カ月間で6トン程度を予定している」(県)という。


-2011年2月25日-

◆小麦値上げ、「次の販促策を」(米卸)

 輸入麦の値上げで精米販売への追い風を期待する声が聞かれる一方で、前回、短期的に終わった需要を逃さないよう戦略を立てる必要があるとの指摘も。

 全国展開する大手量販店チェーンと取引する有力A米卸は、「製パンメーカーもさすがに18%もの引き上げ幅では、製品価格の値上げに出ざるを得ないのではないか。当然ながら精米商品には追い風で、販売実績は上向き傾向が明確になっていくだろう。ただし前回、同じように小麦関連商品が値上げになった時に、追い風効果は2カ月程度しか続かなかった。油断せずに次の販促戦略を考えておく必要がある」と指摘する。

 また、広域に店舗展開する有力B量販店チェーンでは、「安易な店頭価格の値上げ対応は売上ダウンに直結する恐れがあり、現段階では各メーカーとも慎重な姿勢を示している。しかし、18%もの上げ幅では利益面で相当に厳しく、一定規模で上げ改定を求めてくると見ている。その場合、消費者は5キロ1,480~1,580円中心の精米商品にシフトしていくだろう」との見方を示す。


-2011年2月24日-

◆政府買入資格者168、うちJA96・新潟34業者

 農水省は2月22日、政府買入契約の有資格者名簿を更新した。資格者数は、22年産89業者、23年産79業者の合計168業者となった。

 22年産の有資格者は2月1日現在より24業者増えたが、22年産の有資格者は23年産でも有資格者とみなされるため、先行して取得したケースも確認されている。

 有資格者168業者のうち、JAが96と全体の約6割を占める。23年産作付前契約への対応を検討していることがうかがえる。コメ卸では、木徳神糧、名古屋食糧、京山、大阪第一食糧なども取得した。

 各県都道府県別の資格者数は、新潟が34業者でトップ。次いで山形・福島各15業者、宮城14業者、秋田・栃木・富山各10業者、青森・石川各8業者、長野7業者と続く。


-2011年2月23日-

◆1月相対、上げ17・下げ18産地銘柄(農水省調査)

 農水省は2月22日、1月の22年産米相対取引価格(出荷業者・速報値)を公表。全銘柄平均は1万2,105円(1等包装込み、消費税抜き)、ほぼ前月並み。公表対象(月間取引1千トン以上)になった44産地銘柄のうち、12月価格と比較可能な35銘柄の変動は、上げ17産地銘柄、下げ18産地銘柄と、銘柄間に格差が出てきた。

 上げ銘柄は、▽宮城ササニシキ417円▽佐渡コシヒカリ402円▽北海道きらら358円▽大分ヒノヒカリ332円▽岩船コシヒカリ219円▽兵庫コシヒカリ210円など。

 下げ銘柄は、▽青森まっしぐら▲584円▽福岡ヒノヒカリ▲230円▽青森つがるロマン▲221円▽福島浜通りコシヒカリ▲213円など。

 今期初めて価格が公表になったのは、▽埼玉彩のかがやき1万1,366円▽長野あきたこまち1万1,770円▽三重伊賀コシヒカリ1万2,860円▽鳥取ひとめぼれ1万1,104円▽香川ヒノヒカリ1万0,908円の5銘柄。


-2011年2月22日-

◆大分県農業協同組合、未検査に産地等表示でJAS違反

 九州農政局は2月18日、大分県農業協同組合(大分市大字羽屋)に対しJAS法に基づく改善を指示した。

 同農政局によると、米の特別調査において産年の欠落があったことから大分みどり地域本部(竹田市大字飛田川)に対し、22年11月4日から23年1月20日までの期間調査に入ったところ、▽未検査米を使用したにも関わらず、産地(大分県)・品種(ひとめぼれ)を表示▽表示様式が品質表示基準で定められた様式でなく、販売者が合併前(大分みどり農業協同組合)の名称▽前記2項目について少なくとも20年9月から22年11月までの間に2,695キロ(5キロ×539袋)を消費者に販売した…ことを確認したという。

 大分県農業協同組合は同日、「お知らせとお詫び」を公表。原因については、「関係職員に対して玄米及び精米品質表示基準が正しく周知出来ておらず、法令遵守のためのチェック機能が働かなかった」としている。なお、対象商品は表示された原料を使用しているとのこと。


-2011年2月21日-

◆在庫や販売状況など米穀情勢を毎月発信(農水省)

 2月17日に行われた自民党農林部会で、農水省は米穀情勢の発信、備蓄米の販売、米トレサなど、今後のコメ政策について説明した。

 荒川食糧部長は「コメビジネスにおける正しい情報を提供・発信するため、月1回、現行の相対取引価格だけでなく、在庫や米価、販売状況などに関する情報を示したい」との方針を示した。

 また、備蓄米の販売については「民間の加工用米に悪影響を及ぼさないよう、今後は輸入トウモロコシ代替やMA米・輸入調製品代替に充てる」と明言。米トレサについては「4月以降、出荷業者などの川上と、販売業者などの川下の方々らに集まってもらい、検討会を開き、方向性をまとめたい」と述べた。

 なお、棚上げ備蓄について宮腰・農林部会長は「民主党はマニフェストで300万トン(国内産以外を含む)を掲げながら、国内産100万トンにとどめた。これは公約違反である」と、政府・民社党の政策を批判した。


-2011年2月18日-

◆「天のつぶ生産販売推進本部」を設置(福島)

 福島県は2月16日、水稲新品種「天のつぶ」のブランド化を進める生産販売推進本部を発足させた。構成員は、県、米穀関連団体、米卸、スーパー、旅館・ホテル業界などで、生産から販売まで一元的かつ戦略的に展開する。

 普及初年度となる23年産は約60ha、約300トンの生産見通しで、24年産5,000トン、25年産3万トンと順次拡大する計画。コシヒカリ、ひとめぼれと並ぶ主要品種に育てる考え。

 「天のつぶ」は、福島県農業総合センターが平成7年から15年かけて開発。炊飯米は、光沢があり、粒揃いがよく、しっかりとした食感。コシ・ひとめと同程度の良食味米。草丈が短くコシヒカリに比べ倒伏にしにくく、コシヒカリより多収。

 命名の由来は、「穂が出るときに天に向かってまっすぐ伸びる稲の力強さと、天の恵みを受けて豊かに稔る一粒一粒のお米をイメージした」という。


-2011年2月17日-

◆コメ先物商品設計ワーキングGを設置(東穀取)

 東京穀物商品取引所は2月15日、定例の記者会見を行い、コメ先物商品設計ワーキンググループ(以下、「WG」)を設置し、コメ先物市場の試験上場を申請する準備として改めて商品設計を行うことを明らかにした。

 具体的には、前回申請時の案を参考にしつつ、それ以降のコメ生産・流通事情等の変化を踏まえて必要な修正を行うもの。

 WGは合計9名で構成されているが、そのメンバーは以下(敬称略、カッコ内は所属及び役職)のとおり。【学識経験者】▽茅野信行(國學院大學経済学部教授)▽矢板雅充(東京大学大学院経済学研究科准教授)【コメ当業者】▽安生敏(全国主食集荷協同組合連合会・米穀販売部部長)▽古庄堅治(全国米穀販売事業共済協同組合・業務部長)▽金子泰彦(木徳神糧(株)・業務チームマネージャー)▽筒井慎治((株)神明・仕入部次長)▽柳下玄文((株)ミツハシ・商品部長)【商品取引業者】▽浦栃健(豊商事(株)・取締役事業本部長)▽大木太郎(岡地(株)・国際法人部部長)。


-2011年2月16日-

◆カップヌードルごはんシーフードの販売を再開(日清)

 日清食品(株)は3月7日から、近畿地区において「日清カップヌードルごはんシーフード」の販売を再開する。2010年8月にカップヌードルごはんと共に発売したが、予想を大幅に上回る販売数となり販売を休止していた。カップヌードルごはんは9月に販売を再開していたが、シーフードも近畿地区での販売を再開させる。

 同商品シリーズは「一度炊きあげた米を高温高速の熱風で乾燥させ、具材・スープと共に電子レンジで炊く“カップヌードルの味をごはんで忠実に再現”したユニークな商品。水から電子レンジで炊くことでカップヌードルの味がごはんのすみずみにまで染みわたり、コシのあるごはんに仕上がる」としている。希望小売価格は250円で、大阪、近畿地区のみで再発売。


-2011年2月15日-

◆九州の5銘柄が特Aランク、地元盛り上がる

 穀検の食味ランキングで、九州産地の5産地銘柄が特Aに評価された。佐賀さがびより、長崎にこまるなど、耐暑品種のランクインには地元から歓迎の声が聞かれた。

 九州全域で幅広く取引する福岡県内のA米卸は、「九州の各産地は、主力銘柄をヒノヒカリから耐暑品種に切り替えることがテーマ。その意味からは、佐賀さがびより、長崎にこまるの特Aランクは大歓迎だ。次回は是非とも元気つくしなど、地元の福岡県産米に期待したいところ。佐賀さがびよりは、消費者の評価が高まりつつある。量販店などにおける店頭売価は5キロ1,880円前後で、リポート客も付いてきている。残念ながら知名度不足で福岡での販売先は限定されるが、効果的な販促キャンペーンを続ければ拡大も望めるだろう。長崎にこまるも同様なポジション」との状況が聞かれる。

 同じく広域で取引するB米卸は、「熊本は森のくまさん、ヒノヒカリの2銘柄が特A評価となり、地元のJA・生産農家では次年産米へ向け栽培意欲が盛り上がっている。また、大分ヒノヒカリは従来から評価の高い地区の米で、苦労が報われたとの声が聞かれる。課題は大消費地の福岡マーケットでのシェア上昇だ」との指摘が聞かれる。


-2011年2月14日-

◆商業用コメ輸出1,898トン、前年比45%増

 2010年の商業用コメ輸出数量は1,898トン(前年比45%増)、金額ベースで691百万円(同27%増)と、順調に増加したことが農水省まとめで明らかになった。1~9月の段階で1,228トンまで積み上がっていたが、10~12月累計でさらに670トン上乗せされた形。アジアでは香港、シンガポール、中国で順調に伸びたほか、豪州、ロシア、ドイツでも大幅な増加を果たした。

 国別の輸出量は、主要な輸出先では香港が645トン(45%増)、シンガポールが334トン(81%増)。中国も96トン(220%増)と、一昨年の水準に戻したが、台湾は前年に引き続き減少し、271トン(19%減)。アジア以外では、豪州が125トン(247%増)と大きく伸び、ロシア52トン(420%)、ドイツ50トン(同614%増)となった。


-2011年2月10日-

◆降灰の影響なし(宮崎早期米)

 宮崎・鹿児島県の県境にある霧島山系の新燃岳の噴火が続いている。来月下旬からは宮崎県で早期米の田植えが始まるが、「育苗はハウスに積もる灰を落としてもらっており、問題はない。本田においても、降灰は2ミリ以下で、成分を調べたところ、そのまま代掻きしても影響はない」(南那珂普及センター)という。懸念は、噴火がいつまで続くかということのようだ。

 また、宮崎県は23年産政府買入で500トンの優先枠がある。「これまで政府米は都城の普通期(ヒノ以外の品種)で取り扱った事例を聞くが、政府米というと安価なイメージがあり、早期米で取り組む農家はいないだろう」(業者筋)と見ている。


-2011年2月9日-

◆23年産からつや姫を奨励品種に指定(大分)

 大分県はこのほど、つや姫を23年産米から奨励品種にすることを決めた。22年産米は約10haの実証圃で取り組んでおり、指定については▽ヒノヒカリとの作期分散▽高温に強い▽食味の評価が高い-ことなどがポイントとなった。

 23年産米は約200ha、1,000トンの生産を予定。栽培は、「特栽米基準。具体的な要件は詰めているところだが、大分産つや姫の評価を得るため、3カ年は産地・生産者を限定する」(県)方針。つや姫の作付増加に伴い、ヒノヒカリは縮小する見通し。

 同県は九州他県に比べヒノヒカリのシェアが高く、検査ベースでは12月末現在で水稲うるち米の70%を占め、2番手の鹿児島(51%)を大きく引き離している。1等比率は、つや姫(83%)とヒノヒカリ(39%)で44ポイント異なる。


-2011年2月8日-

◆売上は前年並みの596億円(亀田製菓第3四半期)

 亀田製菓(株)は4日、23年3月期第3四半期の決算短信を公表した。連結業績は、売上高596億25百万円(前期比▲0.1%)、営業利益21億93百万円(▲14.7%)、経常利益27億1百万円(▲9.6%)、四半期純利益13億89百万円(▲14.7%)。

 利益面については、「副原料・燃料費の高騰、販売促進費の増加などが大きく影響した他、関連会社における関東広域センター開所の初期コスト、海外での原材料の高騰も影響した」としている。

 国内における米菓の販売は、亀田の柿の種などトップ8ブランドが前年同期を上回ったものの、その他の主力商品は価格競争の激化などで前年を下回った。その他では、主食米販売が同様に価格下落などの影響で下回ったが、機能性米・米由来の乳酸菌販売は新規の需要開発に努めた結果、引き続き伸張した。


-2011年2月7日-

◆米飯など中心に技術革新を(ニチレイフーズ商品戦略)

 家庭向け、業務向けの冷凍食品を開発・販売する(株)ニチレイフーズではこのほど、冷凍食品マーケットの推移と2011年度の商品戦略を明らかにした。

 昨年4月~12月の家庭用調理冷凍食品マーケットの販売額は前年比98.8%となっており、「前年好調だったお弁当カテゴリーが、反動を受けて下回った。炒飯を始めとしたピラフご飯類は復調傾向ながら、おにぎりは前年を下回った。

 一方、業務用マーケットにおいては、節約疲れからの解放心理行動が見られ、プチ贅沢・プチ満足需要を喚起した業態において業績の回復が見られた。2011年度の商品戦略については、主力カテゴリーの米飯、チキン、じゃがいもを中心に「原材料の強みを起点とした商品開発、自主生産拠点の拡充、技術革新と品質管理の向上を押し進め、各カテゴリーでの絶対的なナンバーワンを目指していく」としている。


-2011年2月4日-

◆集円基金活用の取組、1月末で14万5,610トン

 集荷円滑化対策の過剰米対策基金を活用して、22年産米を飼料用等に処理する取り組みは、1月31日現在で14万5,610トンとなっていることが食糧部会の資料に示された。

 内訳は、全農14万1,824トン、全集連3,786トン。米穀機構が買い取り、飼料用やバイオエタノール用に処理するもので、申込みごとに順次売買契約を締結する。2月10日が締切りで、若干積み上がる見通し。22年内に買入れする。


-2011年2月3日-

◆既存店の実績増などで増収増益(松屋フーズ)

 牛めし・定食チェーンの(株)松屋フーズはこのほど、平成23年3月期第3四半期(22年4月~12月)の連結業績を公表した。

 売上高521億13百万円(前年同期比11.7%増)、営業利益36億26百万円(同94.4%増)、経常利益36億15百万円(同98.2%増)、当期純利益17億67百万円(同115.4%増)と大幅な増収増益。「売上高は既存店が前年比106.2%と前年を上回った事に加え、新規出店による売上増加分が寄与した。

 販売費及び一般管理費については、売上高に対する比率が前年同期の63.8%から60.4%へ改善した。販売促進策では4月に新生活応援キャンペーンとして牛めしの値引きを実施し、6月以降も期間限定で値引きキャンペーンを継続した。また10月には3種のハンバーグ定食の値引きキャンペーンを実施し、価格に対する消費者ニーズに応えてきた」とする。

 当期末における店舗数は、牛めし定食店786店舗、鮨業態11店舗、とんかつ業態22店舗、その他の業態9店舗となっている。


-2011年2月2日-

◆道産米の道内食率78%、前年と変わらず(北海道)

 北海道農政部は1月28日、平成22米穀年度(平成21年11月~22年10月:主に21年産米)における北海道米の道内食率(暫定値)が、前年同様78%だったことを発表した。

 昨年まで7年連続で道内食率アップを続けてきたが、足踏みする恰好。21年産は天候不順の影響で作況指数89に落ち込み、良食味の安定供給が難しくなった。

 こうした中で、▽農業団体等関係者による販売努力▽農業・経済団体・行政が一体となった取組▽「ゆめぴりか」の販売開始及びPR--などにより、前年水準を維持することができたと分析。

 今後も目標80%に向けて、「ゆめぴりか」「ふっくりんこ」「おぼろづき」といった北海道米ブランドのPR活動を展開していくという。


-2011年2月1日-

◆ヒノヒカリ異品種混入、原因は研究所の原種(大阪府)

 大阪府は1月28日、府環境農林水産総合研究所が配布した「ヒノヒカリ」原種に異品種が混入した問題について、「研究所が生産した原種が原因」とした報告をまとめた。原原種(原種の親にあたる種子)に、品種になる以前の系統段階のものが混入していたという。

 混入した作業工程の特定はできていないが、保管から種まきまでの作業工程で混入した可能性が否定できないとした。今後は外部審査体制を取り入れ、収穫時と採種農家への配布前に全ての原種のDNA鑑定を毎年実施する--などの措置を取るという。

 昨年9月、茨木市の採種ほ場において出穂時期がばらつく異常などが発見され、DNA鑑定の結果、異品種の混入が明らかとなったもの。採種農家で収穫された計47万トンの種籾は、本来1キロ349円の見込みが「その他銘柄(主食用)」として167円になる。

 府は採種農家24戸に差額1,200万円の賠償金を支払うことを検討しており、2月議会で議案が提出される。


-2011年1月31日-

◆12月コメ購入、やっと前年比4.9%増(家計調査)

 総務省が1月28日に公表した家計調査によると、12月の1世帯当たり(2人以上の世帯)のコメ購入量は7,5kgとなり、前年同月実績との比較で4.9%増加した。昨年の7月から5カ月連続して前年割れを示していたのが、ここにきて水面上にやっと浮上した格好。

 ただし、前年同月の実績は、前々年のコメ購入量と比べて大幅に落ち込んだ(前年比▲13.5%)年であり、「単純に前年との比較では計れない部分がある」との指摘も。

 7月以降の累計での比較では、まだ▲4.4%。1月以降この家庭用の回復とともに、業務用向けのさらなる需要増が期待されるところ。


-2011年1月28日-

◆量販店のヒノ価格5キロ1,380円前後(福岡)

 福岡地区における量販店など家庭向け精米販売では、主力銘柄の各県ヒノが5キロ1,380円前後で固定化してきている。昨年12月~現在までの販売経過については、チェーンや米卸による格差もあるが、概ね前年実績を上回ったもよう。一方、ディスカウンターは5キロ1,180円前後が中心。Tチェーンなど勢いは衰えず、店舗数の増加に伴って影響を指摘する声も聞かれる。

 有力な納入先を多く抱える県内A米卸からは、「昨年12月から現在までの販売状況は、米の消費がやや上向き加減なことから数量実績で前年実績をクリア出来ている。売れ筋は福岡、佐賀など各県のヒノヒカリで、店頭売価は5キロ1,380円前後で固定している。ヒノヒカリは年間を通しての供給に不安があるものの、今後に向けても値戻しの動きは想定しにくいとの感触を持っている」との状況が聞かれる。

 県内全域で商売を行うB米卸は、「DSチェーンの出店攻勢が衰えず、この半月程はヒノヒカリが5キロ1,180円前後で集中的に販売されている。当社が納入を担当している食品スーパーでは、精米販売の動きが圧迫されている事例も出ている。今後は南九州などより広域での影響も指摘される」との見方を示す。


-2011年1月27日-

◆山形つや姫の相対1万6千円に改定、受注は7千トン強

 山形つや姫の系統相対価格は、1月24日から1,300円アップの1万6,000円(東京・裸)に改定された。その他の品種は据え置きで、県産コシヒカリと2,500円の格差が付いた。

 つや姫の委託集荷は1万0,600トン程度(系統分)で、そのうち「受注は7,000トンを超えている。契約も同じくらい」(関係者)としている。

 23年産米の生産計画は、県全体で作付面積3,200ha(前年比700ha増)、生産量1万6,000トン(3,500トン増)に拡大する。


-2011年1月26日-

◆新潟、宮城産米粉使用の商品発売(セブンイレブン)

 セブン-イレブン・ジャパンでは、1月25日から新潟と宮城県産の米粉を原料に使用した▽新潟県産米粉のふんわりくるみパン(105円)▽新潟県産の具だくさんピザパン(138円)▽ふんわりホイップケーキ宮城県産米粉入り(115円)▽具だくさんピザパン宮城県産米粉入り(145円)の4商品を発売する。

 新潟県産米粉の商品は、新潟県内の348店舗(12月末)、宮城県産米粉の商品は宮城県内の328店舗(同)で販売。

 日本の食料自給率向上を目的に取り組む「FOOD・ACTION・NIPPON(フード・アクション・ニッポン」事業の「米粉倶楽部」活動に連動した企画。今後も地元の優良食材の使用や地域と密着した商品開発を推進していくという。


-2011年1月25日-

◆ノロウイルスに徹底した対策を(炊飯協会・賀詞交歓会)

 (社)日本炊飯協会はコートヤード・マリオネット銀座東武ホテルで1月21日、「平成23年臨時総会・新年賀詞交歓会」を開催した。

 冒頭、川島会長は「昨今、我々食品業界にとって最大の脅威は、ノロウイルスの大流行です。ノロウイルスにはワクチンは無く、対症療法のみで手洗いが唯一の予防策。万一、食中毒を発生させ営業停止にでもなれば、食品企業として再起不能になると思われる」として、徹底した対策を呼びかけた。

 平成23年度の事業計画(案)では、(1)炊飯事業の衛生管理の高度化(2)ごはんソムリエ認定事業(3)広聴・広報事業(4)災害時の物資援助への補助制度により、ご飯の緊急援助対応を促進する(5)食品衛生推進事業(斡旋物資)(6)米飯品位格付認定事業(ごはんランキング)(7)新規会員の勧誘(8)専門委員会の活動が示された。

 また平成22年12月10日現在における正会員は68社で、小田急食品(株)(神奈川)、(有)炊飯センター柳澤(長野)、サムスンエバーランド(韓国)の3社が新規会員として入会している。


-2011年1月24日-

◆22年産政府買入18万トン枠で2月4日入札

 農水省は1月20日、22年産国内産米穀の政府買入入札を公告した。予定通り買入予定枠は18万トン、入札日は2月4日(郵送は3日午後5時必着)。

 入札要件は、前年産買入れと同じで、(1)申込価格と数量を一本で応札(2)消費税を含まない、包装込み1等玄米60kg当たりの単価で応札(3)最小申込数量は100トン(4)同じ産地品種は1万トン上限など。引渡場所は、受託事業体(住友商事、日通グループ、三菱商事)が所有する倉庫又は指定する倉庫。

 買入対象米穀の等級が2等の場合は600円、3等の場合1,600円をそれぞれ控除した額を契約単価とする。なお、総合食料局の契約指名停止を受けている全農は3月7日までの入札には参加できない。

 引渡倉庫の所在地を担当する受託事業体の対象都道府県は以下の通り。

 ▽住友商事=北海道、福島、栃木、神奈川、福井、長野、三重、滋賀、京都、大阪、兵庫、和歌山、徳島、香川、高知、大分。

 ▽日通グループ=岩手、宮城、茨城、千葉、新潟、石川、岐阜、愛知、鳥取、広島、山口、愛媛、長崎、鹿児島、沖縄。

 ▽三菱商事=青森、秋田、山形、群馬、埼玉、東京、富山、山梨、静岡、奈良、島根、岡山、福岡、佐賀、熊本、宮崎。


-2011年1月21日-

◆12月末検査442万トン、1等61.9%に低下

 農水省は1月20日、12月末現在における22年産米の検査結果を442万3千トン、前年同期比102.2%とまとめた。12月単月で18万5千トンが積み上がった。

 種類別の内訳は、水稲うるち416万4千トン(前年比101.6%)、醸造用6万3千トン(94.4%)、水稲もち19万6千トン(119.9%)、陸もち4百トン219.3%)と、引き続きもち米が前年を大きく上回っている。

 水稲うるち米の等級比率は、1等61.9%、2等32.8%、3等3.2%、規格外2.0%。1等は、11月末よりも0.5ポイント低下し、前年産同期よりも23.5ポイント低い。


-2011年1月20日-

◆佐賀ヒヨクの集荷、系統は2万8千トン程度か

 佐賀産ヒヨクモチの集荷は、「最終確定にもう少し時間がかかるが、農家の出荷契約に対し92%前後になりそうだ」(某管内)という。同県の作況は94。「減収が続いてるため、平年作をどう見るかにもよるが、反収は1俵程度少ないようだ」と受け止めている。県全体の委託集荷は、2万8,000トン程度が想定されている。大方の契約は済んでいると見られ、引取については「前年より若干鈍いが、心配するほどではない」との見方。

 23年産米は生産目標数量が前年より5.9%減少となったが、緩和措置が採られたことや、うるち米などで調整するため、もち米の作付は「前年並みの取組みになる」見通し。22年産ヒヨクモチの作付計画は、6,800ha(系統分)だった。生産においては、「22年産米は外見が良かったが、整粒歩合で低い傾向が見られた。23年産米では天候に負けないように取り組む。具体的には水管理を徹底、中干しの時期も的確に行うよう栽培暦の作成など指導を進める」としている。


-2011年1月19日-

◆沖縄で田植えスタート、系統は2月5日頃から

 沖縄・石垣市で23年産米の田植えが始まった。これは特定の早い人によるもので、JAによる取組みは「苗作りから見て、早い農家で2月5~6日頃から始まることになりそうだ」(関係者)という。

 昨年は田植え後も低温が懸念されたが、今年も「いまのところ若干、寒い天候」となっている。系統の取扱品種は、ひとめぼれのみ。第1期作の作付面積は、「前年と変わらない見通し。2期作については、台風などに左右される」。新規需要米などの取組みは、考えていないもよう。

 22年産米の1期作は作況101。県全体の作付面積は591haで、収穫量2,220トン。


-2011年1月18日-

◆ほっともっと、店舗数増加で増収(プレナス)

 (株)プレナスはこのほど、平成23年2月期第3四半期(22年3月~11月)の連結業績を公表した。売上高916億12百万円(前年同期比3.0%増)、営業利益39億7百万円(同0.9%減)、経常利益41億43百万円(同9.4%減)、四半期純利益17億51百万円(同28.4%減)。

 「東日本の物流センター(埼玉県杉戸町)に精米センターと食肉加工工場を新設し、店舗向け食材の製造から納品までの期間を短縮出来ることなど、顧客に提供する商品の更なる品質の向上を図った。売上高は新規出店による店舗数の増加が主な要因で増加したが、四半期純利益については特別損失4億93百万円を計上したこと等により減少した」としている。

 持ち帰り弁当事業(ほっともっと)は売上高779億10百万円(同2.2%増)、営業利益32億47百万円(同17.3%減)で、「新規出店による店舗数の増加が主な要因で売上高は増加も、利益面では既存店売上高が前年を下回り減少した」という。

 定食事業(やよい軒)は売上高121億67百万円(同6.8%増)、営業利益7億65百万円(同29.7%増)で、「新商品の発売や各種キャンペーンを効果的に実施した結果、既存店売上高は前年比101.9%と好調な成績を収めた」。当期末における店舗数は、ほっともっと2,483店舗、やよい軒169店舗。


-2011年1月17日-

◆備蓄米、JA独自応札が基本

 水田農業政策をめぐる情勢変化等を踏まえ、JAグループは23年産取り組み方針として、(1))主食用米以外への作物転換(2)担い手への農地集積(3)計画生産や戸別所得補償制度実施に向けて、地域関係団体と連携しJAの役割を発揮…などの取り組みの徹底・推進を挙げた。

 主食用米については、集荷円滑化基金の活用や22年産米の政府買入れにより、22年産米の需給ギャップは「一定程度解消する見込み」と分析する一方で、23年産を見通したとき、国の見通し以上に需要が減少する可能性はあり、過剰作付のすべての解消も困難な中で、計画生産の徹底した取り組みが必要とし、主食用米以外の作物への転換と産地形成の取り組みの必要性を示した。

 米の計画生産に向けた目標設定については、備蓄米に関する県・JA段階での対応方針を踏まえながら、地域段階の協議会で行政と一体となって配分ルールを決める考え。備蓄米の生産については、米による転作の一形態として、他の作物同様、地域(JA)が産地資金を活用した支援措置とあわせて、JAが生産希望数量を整理し、JAが独自で応札することを基本に、県内分をまとめて県連または全農が委託を受けて応札するかについて、JA・県域で判断することになる。また、備蓄米の生産枠が競争入札による契約となるため、落札できなかった場合、飼料用として取り組むなど事前に整理したうえで取り組む考え。


-2011年1月14日-

◆恵方巻に続く、商品開発を(米卸)

 480万本以上の販売を目指すセブンイレブンを筆頭に、コンビニチェーンの恵方巻(丸かぶり寿司)商戦が佳境に入っている。今年の特徴は品数のバリエーションを増加した点と、産地銘柄の単品米使用をPRするなど品質面を前面に出している点だ。また、量販店、生協、外食、中食など取扱う業態が広がったことも指摘されている。

 全国展開する大手コンビニと取引する有力A米卸は、「1995年に西日本地区のコンビニチェーンで販売が広まった当時と比べて、販売規模のボリュームが広がってきた。使用する米も当初は2~3銘柄のブレンド米だったが、現在は新米の単品銘柄を使用して品質面を前面に出す事例が増えた。業務向け取引においては有力な稼ぎ頭で、今年も前年並みの実績は確保できそう」と分析する。

 一方、有力B米卸は、「今年も順調な予約の受付が続いているものの、来年はそろそろブームも下火になるとの予想も聞かれる。各チェーンともに第2、第3の恵方巻を目指し、新たな商品の開発計画を進めている最中だ。米卸としての当社は、各営業所を通じ、地方独自の食文化情報を集め、米をテーマに提案する」考え。


-2011年1月13日-

◆反収800kg以上の「もちだわら」育成(農研機構)

 農研機構・作物研究所はこのほど、多収もち米「もちだわら」を育成した。反収800kg以上が期待できる関東以西に適する中晩生品種という。

 「北陸糯181号」と「北陸193号」を交配し、育成。一穂籾数が多く、これまで最も多収とされる「おどろきもち」より15%程度、日本晴に比べると30%程度の多収。玄米収量が高いため、茨城県などで米菓や業務用の餅原料としての利用が計画されているという。

 また、新規の米粉用製品への利用やもち作付地帯における飼料用米としての利用も期待されている。


-2011年1月12日-

◆3月にFOODEX開催、米穀機構が米粉製品を募集

 米穀機構は3月1~4日の4日間、千葉・幕張メッセで開催される「FOODEX JAPAN 2011/国際食品・飲料展」に展示する米粉製品、米粉を使用した加工食品・製品を募集している。出展は無料。

 要件は▽展示品とは別に、出来るだけ配布・試食用サンプル品を提供すること。配布用は個別包装▽製品の特徴紹介パンフレット、市販価格または希望小売価格、取引ロットなどについての資料類の提供。

 申込方法は、安定供給支援事業部にFAX(03-4334-2168)で。締切は1月20日。問い合わせは同事業部(電話03-4334-2165)まで。


-2011年1月11日-

◆「競争力と人材養成が必要」(東京コメ卸協・木村会長)

 1月7日、東京食糧懇話会と神奈川県主食卸商組合の共催による平成23年新春賀詞交歓会が東京・明治記念館で開催された。米穀・運輸・倉庫・製粉・搾油関係者や行政関係者が集まった。
 冒頭、主催者代表として挨拶に立った東京コメ卸協議会の木村良会長は、「農業政策はまだ見えないが、民主党の戸別所得補償制度が本格化する。ペナルティがなくなり、活力でる政策の幅が増えたという感じもしている。競争力をつけることと同時に、質の強い農家を作る、人材を養成することや、自分たちの足下を見て生きる場所を固めることが必要。今年は元気を出していこう」と呼びかけた。

 また、神奈川県主食卸商組合の三橋美幸組合長は、「昨年の米穀業界は、需要減、21年産売れ残り、22年産過剰作付と厳しい状況で、新米もかなり下がってスタートしたが、需要増も期待できる。TPPは避けて通れないと思うが、制度や仕組みが変わったことで業界が生き残れないことはあってならない。チャレンジしていくことが必要。生産・流通のコストダウン、消費増などやることがまだある。今年は卯年、跳ね上がる年にしたい」と抱負を語った。

 また、日東富士製粉(株)執行役員の高岡裕明東京工場長は、「TPP問題は業界に大打撃とされるが、品質(安心・安全)を再認識し、生産技術の創意工夫が必要」と指摘したほか、東京都米穀小売商業組合の長谷部喜通理事長は、「やる気のある人が集まり、良い業界を作っていきたい」と発展を祈念した。


-2011年1月7日-

◆用途限定、微細米の廃棄について説明(農水省Q&A)

 農水省はこのほど、改正食糧法遵守事項関連Q&Aを更新。用途限定米穀の取扱いの中で、微細米などの廃棄についての説明を加えた。

 具体的には、「調製・変形加工・搗精などを行った際に生じた着色米及び微細米などの副産物を廃棄する場合、農水大臣の承認が必要か」との問いに対し、「承認は不要だが、米トレサ法に基づく記録、産業廃棄物処理法に基づく産業廃棄物管理票(マニフェスト)の関係書類などを整備し、保存しておく必要がある。

 なお、用途限定米穀を飼料や肥料などに使用するものとして、廃棄物処理業者などに委託した場合は、農水大臣の承認が必要となる」と答えている。


-2010年12月28日-

◆戸別補償制度、法案提出を見送り(鹿野農相)

 鹿野農相は12月24日、戸別所得補償制度の関連法案について、年明けの通常国会への提出を見送る考えを示した。民主党の農林水産部門会議で「来年度は予算措置で対処したい」と述べたもの。

 同制度は23年度からの本格実施に向け、約8千億円の予算を計上しおり、これまでは「通常国会に関連法案を提出したい」との意欲を示していた。ただ、“衆参のねじれ”という政治状況のなか、仮に法案を提出しても成立の見通しが立たないため、衆議院の議決が優先する予算措置で、同制度を実施する方向に切り替えたもの。

 また、TPP(環太平洋経済連携協定)含む包括的経済連携を見据えて設置された「食と農林漁業の再生推進本部」では、来年6月を目処に基本方針を策定するとしており、その中で戸別所得補償制度も大幅に見直される可能性もある。


-2010年12月27日-

◆第3回新潟コシDNA調査、その他混入16%(県)

 新潟県はこのほど、県産コシヒカリの22年度第3回DNA検査結果を公表した。今年10月に、首都圏、関西圏、中京圏、北海道、九州のスーパーマーケット40店、ディスカウントストア10店から購入した50点を対象に「新潟県産コシヒカリ」のDNA分析を実施したもの。

 結果は、▽コシヒカリBL100%=30点(60%)▽従来コシヒカリ100%=4点(8%)▽コシヒカリBL+従来コシヒカリ=8点(16%)▽コシヒカリBL+その他=7点(14%)▽コシヒカリBL+従来コシヒカリ+その他=1点(2%)-だった。

 その他品種の混入点数は8点(16%)と、1~2回に比べて多かった。関係機関に情報提供し、今後も継続して調査を行うという。同調査は昨年度からスタート、首都圏以外に拡充している。


-2010年12月24日-

◆来年1月21~31日、米麦の輸入業者募集(農水省)

 農水省は12月21日、23~24年度輸入米麦の買入委託と特別売買契約(SBS)に係わる契約資格者の募集概要を公表した。受付期間は23年1月21~31日までで、参加者は総合食料局食糧部食糧貿易課に申請する。輸入米の主な資格要件は以下の通り。

 ▽買入委託契約=(1)申請者は直近3カ年平均で年間1万トン以上の輸出入の実績がある(2)日本で設立された法人で、自己資金が10億円以上であること…など。

 ▽SBS=(1)申請者は直近3カ年で20トン以上の輸出入の実績がある(2)日本で設立された法人で、自己資金が1億円以上であること…など。


-2010年12月22日-

◆12月末で解散、事業は米穀機構に移管(米穀協会)

 (財)全国米穀協会(木村良会長)は今年12月末付けで解散することになった。同協会は1966年(昭和41年)8月設立以来、米穀業界において販売業務の改善のためさまざまな事業を行ってきたのは周知のとおり。

 継続事業となっているリース助成業務の流通合理化推進事業と精米設備導入助成事業については、平成23年1月1日付けで(社)米穀安定供給確保支援機構(米穀機構)に移管する。


-2010年12月21日-

◆うるち1等62.4%、水もち検査2割増(11月末)

 農水省は12月20日、22年産米の検査結果(11月末)を423万9千トン、前年産同期比101.8%とまとめた。11月単月で49万5千トンが積み上がった。

 種類別の内訳は、▽水稲うるち400万トン(前年比101.2%)▽醸造用5万9千トン(93.2%)▽水稲もち18万トン(121.0%)▽陸稲もち3百トン(272.0%)と、もち米の増加が目立つ。

 一方、うるち米の等級比率(カッコ内は前年同期との比較)は、1等62.4%(▲23.3)、2等32.6%(+20.5)、3等3.2%(+2.2)、規格外1.8%(+0.6)。1等比率は、10月末より0.7ポイント落ちた。2等以下に格付けされた主な理由は、心白・腹白40.2%、充実度17.3%、整粒不足17.1%、着色粒12.6%。


-2010年12月20日-

◆農林水産研究成果10大トピックス、米関連5つ選定

 農林水産技術会議事務局は16日、2010年の農林水産研究成果10大トピックスを公表した。民間、大学、公立試験研究機関、独立行政法人研究機関の農林水産研究成果で、この1年間に新聞記事となったうち、内容に優れ社会的関心が高いと考えられる成果10課題を、農業技術クラブ(農業関係専門紙・誌など29社加盟)の協力を得て選定したもの。

 米穀関連では、「イネ収量増加遺伝子の発見」「米粉100%(グルテン不使用)パンの新しい製造技術を開発」「水稲種子にモリブデン化合物をまぶすことにより直播での苗立ちが改善」「コシヒカリの全ゲノム塩基配列解読」「土壌洗浄法によるカドミウム汚染水田の実用的浄化技術を確立」の5つが選ばれた。

 「米粉100%~」は、農研機構食品総合研究所の成果。米粉パンの製造に欠かせなかったグルテンや食塩の代わりに、タンパク質の一種「グルタチオン」を加えることで、ふっくらした米粉パンができる。「水稲種子にモリブデン化合物を~」は、農研機構九州沖縄農業研究センターの成果。植物の微量要素として知られるモリブデン化合物を水稲種子にまぶすことで、従来の直播方法に比べて資材費が10分の1程度で済み、種子の処理作業も容易になるというもので、直播栽培普及の基本技術になることが期待される。


-2010年12月17日-

◆会員1種5減、2種・賛助1増(精米工・上半期事業)

 日本精米工業会はこのほど、22事業年度上半期の事業報告書をまとめた。

 それによると、食の安心・安全への関心がさらに高まる中で、「コンプライアンス」と「安心・安全」の項目を盛り込んだ精米工場品質システム(JRQS2008年版)を会員工場に説明するとともに、新システムへの更新を進めた。また、JRQSを実施している証である「Fマーク」の消費者認知度を高めるため、メディアを活用したPRも行った。

 さらに、22年の夏は記録的な猛暑日が続き、高温障害で米の品質に影響が出たことから、精米の販売に支障をきたさないよう会員・消費者に品質への影響を告知するとともに確かなもの作りに努めた。公益法人制度改革に伴い、23年度には特別民法法人(旧公益法人)から一般社団法人への移行を目指し、定款など移行認可の申請に作業に着手している。

 会員の増減は、第1種会員が5減(福島・(株)東邦フードサービス、静岡・西田米穀(株)、大阪・ワールドフーズ(株)、兵庫・(株)ヒョウベイ、兵庫・(株)神明)、第2種会員が1増(兵庫・(株)コイケ)、賛助会員が1増(福岡・ビジョンバイオ(株))。今年9月末現在の会員数は、第1種226、第2種10、賛助39となっている。


-2010年12月16日-

◆3等不可で地区や銘柄変更も(生協)

 全国的に1等米低下に直面する22年産米の取扱いについて各生協は、産地銘柄によって年明け以降から2等米中心の品揃えを予定している。ただし、生協によっては3等や規格外米での品揃えは不可とする条件を出しており、今後は指定地区(JA)や産地銘柄そのものの変更も予想されるところだ。

 西日本のA生協では、「群馬・ゴロピカリ、埼玉・彩のかがやき等の販売事例も聞かれるものの、当生協を含めて多くの生協は3等米以下は原則として取扱い不可としている。天候などを要因に品質低下の際にのみ、やむなく2等米なら品揃えが可能となっている。22年産米は異常な夏場の高温により2・3等米が中心の産地銘柄が出てきており、2等米が切れた段階で何らかの対応が必要だ。当生協の場合は年明け以降に対象となる銘柄が出る見込みで、地区指定を変更するか産地や銘柄自体を考え直すケースもある。同じような対応を迫られる生協は少なくないだろう」と指摘する。


-2010年12月15日-

◆もち集荷は前年を上回る1万トン(JAいわて中央)

 岩手・JAいわて中央によるもち米の集荷量は約1万トン(加工用米を除く)。作付面積の増加により、前年産に比べ200トン程度増えた。増加した品種は、ヒメノモチ。作柄は「平年並み。うるち米もそうだが、作況104は穫れていない」(関係者)としている。品質は、施設物で調整を進めたため全量1等。

 23年産米の生産については、市町村別の目標数量が提示されていないため、決まっていないものの、もち米の面積自体は変わらず、加工用米の生産が数ポイント増加する方向のようだ。関心はヒメノモチ主体の作付体系のため、他県の生産動向。


-2010年12月14日-

◆ラニーニャ現象、春までに終息(気象庁)

 気象庁は12月10日、エルニーニョ監視速報を公表した。11月の海面水温は基準値差-1.6℃と、ラニーニャ現象が続いている。春には基準値に近い値で推移すると予測しており、同現象は冬から春にかけて終息に向かうと見ている。

 ラニーニャ現象が発生している時の日本の夏(6~8月)天候は、▽平均気温=沖縄・奄美で低い傾向。北日本では高い傾向▽降水量=東日本太平洋側と西日本太平洋側で多い傾向▽日照時間=北日本で多い傾向。東日本日本海側では少ない傾向…が特徴。

 春までに終わることで、高温障害の材料はひとつ消えそう。冷夏をもたらすエルニーニョ現象にいつ切り替わるか、注視。


-2010年12月13日-

◆コメ研究会、試験上場を提案(東穀取)

 (株)東京穀物商品取引所(東穀取)が立ち上げた「コメ研究会」の第5回会合が12月10日、同所の会議室で開催された。当初からのスケジュール通り今回が最終回ということもあり、これまでの議論を報告書に取りまとめると同時に、東穀取に対して2年程度の期間を区切ってコメ先物市場の試験事業を行うよう提案した。

 報告書では、まずコメを取り巻く環境についてさまざまな変化からコメの集荷・販売の競争が激しくなっており、価格変動リスクや過剰在庫リスクに対するヘッジニーズや公正で透明性の高い価格指標の提供に対する要請が高まっているのが現状と分析。

 そうした状況からコメ先物市場がその仕組みを通じて、コメ関係者の計画的な生産や経営の安定にどのように貢献できるか、また先物市場に対して根強く残っている懸念や不安への対応として取引所が行っている取り組みについて整理している。そのうえで議論を重ねた結果、現在のコメ政策と相俟って計画的かつ安定的なコメ生産・流通の実現に貢献できる可能性が高いという結論を得たとまとめている。

 ただし、戦後、長期間にわたって取引が行われていないコメ先物市場の再開にあたって当然生じる戸惑いや活用方法に対する疑問を解消するためにも、まず期間を区切ってコメ先物市場の試験事業を行う必要があるとの結論に至ったものと報告している。


-2010年12月10日-

◆1.7ミリ上は主食用(全米工・東日本情報交換)

 全国米穀工業(協)は12月8日、都内で東日本情報交換会及び席上取引会を開催した。

 情報交換会では、前回の消費者庁との意見交換を受けて、主にふるい下の表現・規定などについて話し合った。組合員からは、「ふるい下という表記はしたくない。夏場のクレーム対策として、中米を使用している製品については、細かい米を使用している旨表記したところ、クレームはなくなったものの売上がかなり落ちた」との事例が報告され、表記における影響の大きさに注意を促した。表現は「特定米穀で良いのではないか」という意見が出たが、方向付けは示されなかった。

 規定については、「1.7ミリ上で調整したものは、ふるい下ではない」「1.7ミリ以上を主食用としているのだから、それを線引きにすべき」との見方が大勢を占めた。事務局では、「消費者庁から話はないが、(前回の意見交換で)1.7ミリ上という認識は出来たのではないか」との考えを示した。


-2010年12月9日-

◆17日に3万トンで実施(第5回SBS)

 今年度第5回SBSは12月17日、予定数量3万トン(砕精米は上限5,000トン)で行われる。全体数量と一般・砕精米の内訳は、第3回以降変わらず。スケジュールは船積期限23年4月30日、引取期限同4月1日~6月15日。

 申込数量は第1回目で1万トンを超えたものの、それ以後は漸次、減少を続けており、第4回は6,636トンと予定枠の2割台まで落ち込んだ。

 第4回の実施から約半月しか経っておらず、これまでの流れでは引き続き低調な結果が見込まれる。引取期限の延長以外に何か手が打たれるのかが焦点。


-2010年12月8日-

◆表示部会13日に開催、玄米・精米などが議題(内閣府)

 内閣府は12月13日、東京・山王パークタワーで「第6回消費者委員会食品表示部会」を開催する。

 議題は(1)食品衛生法に基づく表示基準に関する内閣府令(2)玄米及び精米品質表示基準の見直し開始に伴う意見募集の結果と対応(3)みそ品質表示基準の開始に伴う意見募集の開始(4)今後の品質表示基準の見直しの進め方…など。

 玄米・精米の表示見直しは、未検査米についても米トレサ法による伝票などを根拠に、産地などを表示出来るようにする案件だが、既報のように流通業界からは反対の意見が出されていた。改正となれば、流通業界にも少なからず影響が出るものと見られ、内閣府の対応が注目される。


-2010年12月7日-

◆セール活発、宮城ひとめ10キロ2,580円(関西)

 関西地区の量販店における精米販売では、先週末からさらにセール価格の水準が下がってきた。12月4日~5日にかけての週末企画では、▽宮城ひとめ5キロ1,380円、10キロ2,580円、秋田こまち10キロ2,780円、滋賀コシ10キロ2,880円等の商品が各店頭で販売されていた。

 年末年始商戦へ向け販売に勢いを出したい狙いがあると思われるが、「宮城ひとめの10キロ2,580円の価格には驚いた。2,780円が主流な環境下では突出した格好で、対象チェーンの店舗をチェックしたところ500袋前後が山積みで陳列されていた。夕方の買い物時間帯だったこともあり、相当な勢いで売れている光景が見られた。当社の納入先ではここまでの水準は出しておらず、今週以降の他チェーンに売価政策に影響を及ぼすはずだ。情報によると2日間で関西地区の店舗全体で、約5万袋が納入されたとの話だ。納入価格はキロ220円台後半と推測され、一気に数量を稼ぐ戦略だろう」(大阪A卸)との指摘を聞く。

 また、同じ時期に大阪市内のDS業態チェーンにおいては、「期間、数量限定ながら新潟コシ5キロ1,580円セールも出てきている」(大阪B卸)とのこと。


-2010年12月6日-

◆山形つや姫の生産、23年産は1万6千トンに拡大

 23年産山形つや姫の作付面積は、22年産米に比べ700ha上乗せし、3,200haで取り組むことになった。

 12月1日の県議会で吉村知事が明らかにしたもので、当初は22年産米と同じ面積で計画していたが、需要の高まりを受けて上方修正した。

 「22年産米は、買い手のオファーに応え切れておらず、23産年産米については増やしたい意向を持っていた」(地元筋)とし、今回の決定を歓迎する。生産量は約1万6,000トンで、22年産の計画(1万2,500トン)より3,500トン増える見通し。


-2010年12月3日-

◆22年産加工用米、取組数量21万8千トンで確定

 22年産加工用米の取組計画の認定数量は、うるち米19万4,805トン、もち米2万3,519トンの合計21万8,324トンで確定した。9月15日の速報値に比べ若干の修正が施され、集計中だった宮崎は378トン(全量うるち米)となった。21年産米の集荷実績対比では、うるち米6万0,416トン増、もち米1万6,740トン増の合計7万7,156トンの大幅な増加。

 今後のポイントは、作柄等で生産量に変更が生じるかということ。要領では、農業者などは変更が出た場合、原則11月15日までに農政事務所などに報告することになっている。「いまのところ(結果は)まとまっていないが、相手(需要先)があることだから、作柄による減少分をそのまま減らすことはないのでは」(農水省)としている。

 新規需要米も宮崎の集計がまとまり、認定数量が確定した。用途別(カッコ内は宮崎分)は▽飼料用=8万1,237トン(792トン)▽米粉用=2万7,796トン(120トン)▽バイオ用=2,940トン(ゼロ)▽その他=2,878トン(98トン)の合計11万4,851トン(1,009トン)。その他、数量でまとめられていないWCSは、面積ベースで1万5,939ha(2,810ha)の認定。


-2010年12月2日-

◆新潟コシにタイト感(卸)

 新潟コシにタイト感が出ており、卸間売買も上昇ムード。一般コシは全国展開の大手コンビニ向け需要があったとされるほか、岩船コシも高級スーパー向けで契約が積み上がり、調達のタイミングを探る動きが出ているようだ。

 大手量販店や生協と取引する有力A米卸は、「全国展開するBコンビニチェーンが、おにぎり商品の原料米をすべて一般コシに変更した影響が大きい。指定先の米卸が約3万トンを追加で調達して1等米が早々と消え、先行きにタイト感が生じている。卸間価格も上げムードにあり、当社も納入先の需要をカウントして対応に動く」計画。

 同様に有力B米卸からは、「11月下旬に岩船コシの出荷が産地の判断で瞬間的にストップとなった。生協、高級スーパー向けに大量のオーダーが入ったための措置と聞いている。新潟米は11月末段階で、買い手からの希望を集計して改めて調整するとのことだ。関西地区では品質の関係から、特定地区の滋賀コシにやや不足感が出ている。北陸3県コシに関しては、現段階で不足ムードはない」という。


-2010年12月1日-

◆国産政府米販売7~10月2千トン、在庫95万トン

 政府備蓄米(17年産)の販売状況(引取ベース)は、7~10月累計で2千トンにとどまっている。前年同期実績1万7千トンの12%。

 10月末現在の国産政府米在庫は95万トンで、6月末より3万トン減。援助用に3万トン振り向けた。年産別の在庫量は、▽17年産13万トン▽18年産25万トン▽19年産30万トン▽20年産10万トン▽21年産16万トン。

 23年度から棚上備蓄に移行すれば、適正備蓄水準100万トン程度(6月末)を維持しつつ、一定期間(5年間程度。毎年20万トン)棚上備蓄し、不足時以外は飼料用等の非食用で処理する考え。播種前契約で買入れする予定。


-2010年11月30日-

◆23年産生産目標795万トン(食糧部会)

 農水省は11月29日、「食料・農業・農村政策審議会 食糧部会」を開催。米穀の需給及び価格の安定に関する基本指針の変更案を論議した。

 農水省は、(1)23年産米の生産目標数量を795万トン(前年産目標比18万トン減)とする(2)都道府県別の配分は、6中4平均とし、生産調整の目標達成・未達成による調整措置は廃止する(3)22/23年の需要見通しを6万トン上方修正する-などを諮問、答申した。

 また、棚上げ備蓄方式に移行するため概算要求を行っており、23年度以降は主食用の外枠で備蓄米(20万トン)を生産するとの方針を示した。予算決定後にこの分が追加されれば、生産予定は815万トンと22年産の生産目標813万トンとほぼ同じ水準になる計算。


-2010年11月29日-

◆モデル対策交付金の振り込め詐欺に注意(農政局)

 各農政局は、11月から始まった戸別所得補償モデル対策の交付金の支払いをよそおった「振り込め詐欺」や口座番号や暗証番号など「個人情報の詐取」などに注意を促している。

 近年の社会情勢から交付金の交付をよそおい、事業加入者の情報等をだまし取るなどの犯罪行為の発生が懸念されるとして、「農林水産省、農政局、農政事務所、地域水田農業推進協議会、市町村、農協などがATM(農協、銀行などの現金自動預払機)の操作をお願いすることや、交付金支払いのため加入者の方へ手数料を請求することは絶対ない」としたうえで、農水省職員等を名乗る者から電話があるなど不振な点があったら、「相手の所属・指名・電話番号を確認の上、近くの農政事務所や市町村に連絡する」などの対応を求めている。


-2010年11月26日-

◆「ゴパン」、注文殺到で予約受付を一時中止(三洋電機)

 三洋電機(株)は11月25日、発売を開始したばかりのライスブレッドクッカー「GOPAN」の注文受付を12月1日以降、一時見合わせると発表した。受注が予定数量を大幅に上回り、生産が追いつかない状況になったため。

 同製品はコメから直接パンを焼ける世界初のホームベーカリーで、7月の製品発表時から注文が殺到。当初10月8日だった発売予定を11月11日まで延期した経緯がある。

 すでに来年3月までの販売計画5万8千台を超える受注がある模様で、その分については3月を目処に商品を引き渡し、4月頃には注文受付けを再開する予定。

 同社では当初の月産計画を1万台としていたが、今後は増産体制も視野に入れ対応するとしており、コメの消費拡大にどう寄与するかが注目される。


-2010年11月25日-

◆県内、首都圏でプレミアムひとめ発売(全農岩手)

 全農岩手県本部では「22年産いわて純情プレミアムひとめぼれ」を、11月19日から県内及び首都圏で順次発売している。

 盛岡市内のカワトクデパートで、5キロ2,800円で発売したのに続き、アンテナショップ「いわて銀河プラザ(東京・銀座)」での展開もスタートした。

 同商品は県南産ひとめぼれを対象に、(1)農薬使用回数を、慣行栽培の4分の1に削減する(2)玄米粒の大きさを通常の1.9ミリ以上を、2ミリ以上とする(3)食味値での選別…の基準を定めている。

 「安全・安心はもちろんのこと、食味や粒の大きさまで徹底的にこだわった米」としており、JAいわて南産を県内向け、JA江刺産を主に首都圏での販売としている。また来春には老舗百貨店の高島屋で開催される、「岩手大物産展」での販売も予定している。


-2010年11月24日-

◆魚沼・岩船コシも1等米が不足気味(卸)

 米卸からの聞き取りによると、22年産新潟系統玉は一般コシに続いて魚沼・岩船コシの1等米も不足感が出ているもよう。昨年に比べてカタログ掲載点数が多い百貨店向けの歳暮ギフトや、高級食品スーパー向け等で大手米卸の囲い込みが進んでいることも一因のようだ。10月末の1等比率は、一般の14%に対して、魚沼・岩船は42%となっているが、生産規模が少ない。

 広域展開する有力A米卸からは、「このところ衰退気味だった百貨店の魚沼コシ歳暮ギフトが、今年度は西日本を中心に復活している。当社の納入先においても、カタログ掲載の点数が前年に比べ1.5倍近く上昇している。背景には、不漁傾向が強い海鮮物など他の食品分野の影響で米の指名が増えてきたと聞いている。産地JAから応援を得てギフトセンターなどで、販促PRを積極的に打っている。こうした流れから1等米を確保すべく、早めに各米卸が動いたことから残数は少なくなっている。また、主に高級食品スーパー向けとして、岩船コシにも同様な事態が起こっているようだ」(仕入部長)と指摘する。


-2010年11月22日-

◆戸別所得補、根幹部分の変更はない(篠原副大臣)

 篠原農林水産副大臣は11月18日の会見で、戸別所得補償制度を含む23年度予算の概算要求について、「小幅な修正、微調整以外は考えられない」と、8月31日の予算要求を変えるつもりがないことを強調。玄葉国家戦略相を議長とする農業予算に関する4大臣会合についても、形式上のことであり「あまりは意味はないと思う」と述べた。

 戸別所得補償の中での変更については、「例えば、規模加算や品質加算の拡充で鹿野大臣色を出す」ような修正の可能性を示したが、定額部分の1万5千円や、米価下落対策の変動部分を見直す可能性については、「モデル事業との継続性を考えれば、根幹をいじることはあり得ない。可能性は非常に少ない」と否定した。


-2010年11月19日-

◆丸紅、カンボジア最大手の集荷・精米企業と提携

 大手商社の丸紅(株)は、カンボジア最大手の集荷・精米企業のアンコール・カセカム・ルーングルウング(AKR)と提携したことを明らかにした。東南アジア各国等へ精米の供給拠点としていく。

 AKRは精米能力年間約6万トンの精米工場を保有し、約3万人の農家と稲作契約を行っている。精米輸出に向け事業拡大を目指すAKRと、米の供給基地をアジアに確保をテーマとして丸紅の考えが一致しての決定。

 今後は(1)AKRの既存精米施設の能力拡大(2)輸出体制整備への参画(3)稲作契約拡大による、同国産米の国際競争力の推進ほかを計画する。


-2010年11月18日-

◆衛星活用の面積調査、予算計上見送り(事業仕分け)

 行政刷新会議が行っている事業仕分け第3弾後半戦で、11月17日、農水省の衛星画像を活用した事業が対象となり、「水稲の作付面積調査」は予算計上見送り、「水稲の損害評価方法の確立」は予算要求半減と判定された。

 「水稲作付面積調査」は衛星画像を用いて地域単位の水稲作付面積を確認するもので、農水省は「戸別所得補償制度における現地確認の効率化と、交付金の適正化に資する」と事業目的を説明したが、仕分け人は「具体的な成果が不明」「自民党政権からの継続事業だが、戸別所得補償制度の効率化などと、実施目的が民主党の政策にすり替わっているのはおかしい」などと指摘した。

 EUが直接支払いに導入しているシステムに倣ったものだが、EUと同様、衛星で確認するのが全体の5%程度という事業では、費用対効果に疑問が出るのも当然か。

 「水稲の損害評価方法の確立」については、「国の全額負担は妥当か」「共済組合が負担すべき」などの理由で予算半減が求められた。


-2010年11月17日-

◆彩のかがやき、5kg1,100円(さいたまコープ)

 さいたまコープでは、埼玉彩のかがやきについて、地産地消の推進と県内の生産者を応援することを目的に、22年産米も販売を継続している。販売価格は5kg1,100円(さいたま市、14日調査)。

 店頭では、地元紙が取り上げた「彩のかがやきがピンチ」という記事を大きく掲載、品質が劣っているものの食味には影響がないことを説明した案内とともに積極的にPRに努めていた。販売業者は東日本パール。

 また、同じ県の独自品種・彩のみのりも「彩のかがやきほどではないが、高温障害で品質を落としている。おおよそ3~4割は、規格外になるのではないか。食味はそれほど遜色がない」(関係者)としている。末端価格は5kg1,250円(特別価格)。


-2010年11月16日-

◆弁当事業売上16.4%減(ハークスレイ第2四半期)

 (株)ハークスレイはこのほど、平成23年3月期第2四半期(22年4月~9月)の連結業績を公表した。

 売上高300億1百万円(前年同期比12.8%減)、営業利益88百万円(前年同期は営業損失51百万円)、経常利益3億64百万円(前年同期は経常損失78百万円)、四半期純利益35百万円(前年同期は四半期純損失3億20百万円)で、「個人消費停滞の影響を受け、厳しい状況で推移した」とのこと。

 主力の持ち帰り弁当事業の売上高は137億13百万円(前年同期比16.4%減)、営業利益7億52百万円(同50.9%増)。「期間限定商品をはじめ、お値打ち商品から御前シリーズまで幅広く商品を揃え、積極的な展開を行った」としている。


-2010年11月15日-

◆米穀事業は前年同期並み確保(木徳神糧・第3四半期)

 木徳神糧(株)(平山惇社長/東京・江戸川区)はこのほど、平成22年12月期第3四半期(1月~9月)の連結業績を公表した。売上高787億02百万円(前年同期比0.9%減)、営業利益7億27百万円(同3.7%減)、経常利益6億43百万円(同5.7%減)、四半期純利益3億68百万円(同9.8%減)と減収減益。

 「主力の米穀事業については、コメの消費減少や民間の在庫過多等により販売価格が下落するなか、既存取引の基盤強化や新規取引開拓の促進に注力しながら製造及び販売コストダウンを強力に図った結果、前年同期並みの業績を確保した。飼料事業も取扱数量の拡大を達成したこと等により堅調に推移した。しかしながら、個人消費の低迷、製造コストの上昇等により、鶏卵事業、食品事業の主力分野である鶏肉加工販売と総菜加工販売は依然として厳しい状況にある」という。

 また、22年12月期の通期連結業績予想のうち、営業利益を11億4百万円(前回予想から1億円増)、経常利益9億円(同1億円増)、当期純利益5億円(同50百万円増)と上方修正した。「米穀事業では製造及び販売におけるコストダウンの進展や、連結子会社の業績回復があった。また飼料事業では、引き続き順調に推移するものと予想する」とのこと。


-2010年11月12日-

◆1万7千トンの販売計画、1等86%(さがびより)

 22年産佐賀さがびよりの作付面積は、前年産実績の約3倍に当たる4,400haの見込み。平坦部を中心に、県下全域で作付が増えた。減少したのは、主にヒノヒカリ。

 「さがびよりは23年産米も増加見通しのため、ヒノヒカリと作付面積が逆転する可能性もある」(行政筋)という。種子の備蓄制度も、検討課題に挙がっているもよう。

 22年産米の収穫は終了。反収は「地区によってバラつきがあるものの、ヒノヒカリを上回ると聞いている」(同)。「系統検査は10月末現在で約35%の進度。等級比率は1等約86%で、高温対策品種として一定の評価が出来る」(関係筋)としている。

 販売計画は1万7,000トン程度。県共通の米袋で販売する原料は、1等米に限定される。メッシュは1.9ミリ。末端価格は、「およそ10キロ3,000円台半ば」(業者筋)。


-2010年11月11日-

◆規格外被害8,467ha、3万6千トン規模(埼玉)

 埼玉県は11月9日、「県産ブランド米の彩のかがやきを中心に規格外米が大量に発生し、甚大な被害が生じた」ことを受け、県農業災害対策特別措置条例に基づく特別災害の指定を行った。被害面積は推定で8,467ha、農家数で14,268戸。

 県と市町は共同で、次期作用の種子・肥料購入費を補助するとともに、農業者が無利子で農業災害資金を借りられるよう利子助成を行う。

 県では、被害面積のシェアを24%(21年産の作付面積3万5,700ha対比)、規格外の発生量を約3万6,000トン(10月15日現在で22年産の10a収量426キロを掛けたもの)と推定している。ただし、これは特別条例の基準に適用出来るかどうか図るための数値。「10月下旬を目処に推計を上げてもらったもので、今後、農家別に確認を行うことから、(数値は)前後する見通し」(県)。

 彩のかがやきについては当初、規格外が9割以上といわれていたが、「8月下旬以降に出穂したところは、それほどの被害がないようだ。聞き取り段階では、熊谷などは3等以上が2~3割出ており、全体でも規格外の比率は8割程度を見込んでいる」。


-2010年11月10日-

◆おにぎり全品で新潟コシ、精米ネット販売も(ローソン)

 大手コンビニの(株)ローソンでは11月8日、新潟コシヒカリなど精米商品のネット販売を開始した。また全国のローソン8,873店舗(9月末時点)で扱う「おにぎり屋」の使用米を新潟コシヒカリ新米に切り替えており、「新米本来の美味しさを楽しめる新潟コシ塩にぎりを100円で3週間限定で販売する」としている。

 加えて同チェーンの指定銘柄米について、「これまで高価格帯商品である“新潟コシヒカリおにぎりシリーズ”のみに使用していたが、新米切り替えを機に手頃価格の手巻きおにぎりシリーズなどおにぎり全品で新潟コシを使用する」との対応が採られる。新潟コシヒカリシリーズは2002年の発売開始で、8年間の累計販売個数は50億個を超えたとのこと。

 今回、ネット販売される銘柄米は以下の通り(各5キロ、10キロ、20キロの3タイプ。5キロ袋の価格を掲載)。▽特別栽培米・新潟南魚沼産コシヒカリ=4,980円▽新潟魚沼産コシヒカリ=3,680円▽新潟コシヒカリ=3,380円▽富山県産夢ごこち=3,480円▽栃木コシヒカリ=3,080円▽無洗米・一般精米・秋田あきたこまち=3,080円、2,980円▽無洗米・一般精米・特別栽培米・宮城県産ひとめぼれ=3,180円、3,080円▽北海道産ななつぼし=2,880円▽千葉県産ふさおとめ=2,880円▽青森県産まっしぐら=2,280円。


-2010年11月9日-

◆牛丼カテゴリーの売上高27%増(ゼンショー)

 (株)ゼンショーはこのほど、平成23年3月期第2四半期(22年4月~9月)の連結業績を公表した。売上高1,845億10百万円(前年同期比13.7%増)、営業利益74億40百万円(同9.8%増)、経常利益63億13百万円(同1.7%増)、四半期純利益20億31百万円(同28.0%減)。

 牛丼カテゴリーの売上高は788億43百万円(同27.4%増)で、「すき家では7月、9月に感謝祭として牛丼並盛を250円で販売するなど、顧客のニーズに応える施策を行ってきた。なか卯は季節限定品の投入など、商品力強化に努めた」という。

 レストランカテゴリーの売上高は766億97百万円(同3.2%減)で「ココスについては客数重視の営業施策の効果を活かしながら、売上高の確保による収益回復に取組んできた」としている。当期末における店舗数は、牛丼カテゴリーがすき家1,508店舗、なか卯492店舗の合計2,000店舗。レストランカテゴリーが、ココスジャパン564店舗、サンデーサン252店舗など合計1,605店舗。


-2010年11月8日-

◆彩のかがやき規格外を限定販売(イトーヨーカ堂)

 イトーヨーカ堂は11月6日(土)と7日(日)の2日間、埼玉県内の全店舗をはじめとする首都圏および東北エリアの約120店舗で、22年産彩のかがやき規格外米を限定販売。

 高温障害の影響で収穫量の9割以上が規格外となっているが、「味そのものには遜色がないということを確認。コメ農家を支援する一環として限定販売を決めた」という。

 価格は5キロで1,280円(税込)、各店とも2日間で合計50袋を用意。今後も、埼玉県内の店舗を中心に定期的な販売を検討中とのこと。


-2010年11月5日-

◆米トレサ法根拠による産地表示は「反対」(全米販)

 全米販は11月2日、消費者庁のパブコメに応募する「玄米及び精米品質表示基準に関する意見」を取りまとめた。米トレサ法を根拠に、都道府県名などを表示出来るように見直すことは、「反対」としている。

 消費者庁が説明する「法の整合性を図る観点からは理解出来る」とするものの、米穀事業者間の産地情報伝達の実効性確保が不透明な時点での制度改正は「時期尚早」との考え。仮に見直す場合には、「表示根拠が異なることを消費者に示すため、『未検査米』の併記を義務付けるべき」としている。主な要望として挙げられている3点に付いては、以下の通り。

 (1)検査法を根拠としない産地、産年及び品種の表示(3点セット)は、「不正な表示を拡大させ、消費者の信頼を損ねる事態になるので、反対」。理由は取引当事者が産地などを目視のみで判定することが極めて困難なことと、3点セットの違いによる取引価格の格差が一般の農産物に比べ大きいため。

 (2)3点セットの表示義務化は、「企業の商品政策の自由度を狭めることになり、必ずしも消費者の利益につながらないので、反対」。複数原料米などで表示しないのは、自社のブランド力や商品そのものの価格・品質を訴求している場合、あるいは価格・品質・食味を一定に保つ上で原料構成を変更する場合が一般的なため。

 (3)ふるい下使用などの表示義務化については、「目視で判断することは不可能で、その実効性確保は極めて困難」との意見。また、原料米の品位・品質が必ずしも製品の品質に直結するものではないことから、「商品の品位が一定の基準に達しない場合にその旨の表示を義務化すること」を提案している。


-2010年11月4日-

◆「3点表示は検査によるべき」、パブコメに応募(日精工)

 日本精米工業会はこのほど、消費者庁が行っている「玄米及び精米品質表示基準見直し」のパブリックコメントに対し、同会の意見を取りまとめ応募した。消費者庁が主な要望として挙げている3点について、以下の通りまとめている。

 (1)農産物検査法を根拠としない産地、産年及び品種の表示は、「農産物検査法による証明がある場合に限り産地、産年及び品種を記載すべき」。未検査米は、証明するものがなく、自主申告により表示を可能にすれば、信頼性に欠け、流通に混乱を招くため。

 (2)産地、産年及び品種の表示義務化は、「現行の表示方法が望ましい」。ブレンド米については、使用する米の量に限りがある場合、ブレンド構成を変えざるを得ず、事前に全品種構成を袋に印刷することは物理的に困難であるため。

 (3)ふるい下米使用の場合にその旨及び使用率の表示の義務化は、「すべきである」。ふるい下米は、一般精米を整粒する際に発生する米であり、本来的には加工用として使用するのが望ましく、消費者の不信と誤解を払拭するためにも、ふるい下米の銘柄検査を再検討する必要がある。また、一般精米と低品位米とに表示上の区分を設けることが望ましいとしている。


-2010年11月2日-

◆歳暮ギフトに熊本の棚田米(高島屋)

 百貨店の高島屋では今年の歳暮ギフトで、精米商品に力を入れている。先日も大阪店のギフトセンターにおいて、熊本の生産農家を招いて試食販売する光景が見られた。商品は熊本産山村産・棚田米コシヒカリで、5キロ袋に加えて少量袋での詰め合わせもラインナップされている。

 その他でも新潟魚沼産コシヒカリ、島根仁多産コシヒカリ、山形産つや姫など、21年産米を対象にした前年同期より品揃えが充実している感触を受ける。

 百貨店における精米商品のギフトについては、「当社の商売の中では群を抜いた高利益を稼げる分野で、年間を通しても業績アップに大きく寄与している。残念ながらここ何年かは不振が続いているが、今年は改めて強化していく計画だ。調達ルートが確保出来れば、生き物ブランド米にも取組みたい。ギフト期間中は産地から応援をもらい、販促対応も考えている」(有力A米卸)。


-2010年11月1日-

◆JAS運用改善、「指導」も自ら告知へ

 農水省は10月29日、地方農政局長などに対して「JAS法に基づく指示・公表の指針の運用改善など」について通知した。JAS法に基づく表示違反については、常習性がなく過失による一時的なもので、直ちに改善策を講じている場合「指導」との措置を採っている。

 今回の改善は、これまでの表示の修正・商品の撤去に加えて、「事実と異なる表示があった旨を社告・webサイトの掲示、店舗等内の告知等の方法を的確に選択し、速やかに情報提供すること」を追加したもの。運用は23年1月1日から。同日、消費者庁と連名で都道府県知事にも通知した。農水省では、JAS法違反に係わる指導件数の集計等を行い、定期的に公表する。

 また、地方農政局長等宛てに、食品表示に関する立入検査等についても通知した。運用は同じ23年1月1日から。

 概要は(1)地方農政局等が行う調査については任意でなく、JAS法に基づく立入検査を原則とする。(2)都道府県等の協力要請等については、地方農政局等が事前に要請等の事実を都道府県からの文書等で明らかにしておく。(3)疑義情報等を把握した後の立入検査の実施等については、違反事業者の改善確認の実施に至るまでの全工程の進行管理を適切に行う。


-2010年10月29日-

◆コメ備蓄費、1~2割削減を(事業仕分け)

 内閣府の行政刷新会議は10月27日から、特別会計を対象とする『事業仕分け第3弾』を始めた。初日は「食料安定供給特会」「農業共済再保険特会」など、農業関連も評価対象になった。「食料安定供給特会」では、米・麦の備蓄にかかわる食糧管理について、事業主体は引き続き国で良いが、備蓄量やMA米輸入方式の見直しによる10~20%の国庫負担圧縮が求められた。

 評価の過程では、「コメ需要量が減少するなか、備蓄100万トンは妥当か?」「主食用を買って5年後にエサ用に売却する棚上げ方式は、財政負担が大きすぎる。毎年50万トンずつ買い入れ、同量を主食用に販売する回転方式ではダメか?」「売れないMA米を全量買う必要があるのか。輸入コストの高いアメリカ産のシェアを減らしたり、SBSのシェアを増やすなど、コスト削減を図るべき」などの意見が出た。

 筒井農水副大臣は「食料安全保障上、備蓄量はもっと多くても良いという考えもある。主食用への販売は新米価格への影響が懸念される。備蓄米は緊急時に主食として食べるものであり、一定の品質は求められる」などと説明。“赤字の垂れ流し”という再三の指摘に対しては「赤字ではなく安全保障上のコストである」と強く反論。評価結果については「1~2割も削減すれば運営できなくなる」と主張した。


-2010年10月28日-

◆「22年産米の品質に関する研究会」開催(新潟県)

 新潟県は本県産米の大幅な品質低下の要因を分析し、次年度以降の栽培に活かすため、専門家等を招いて研究会を立ち上げる。第1回は11月4日に新潟県自治会館で開催する。

 研究会は「3回の予定で検討・分析し、報告書をまとめ、23年産以降に向けて対策を周知徹底していきたい」(農産園芸課)としている。

 研究会の委員は、以下の8名で構成する。敬称略。▽丸山幸夫(筑波大学大学院教授、農水省の水稲作柄に関する委員会委員)▽松村修((独)中央農業総合研究センター北陸研究センターチーム長)▽高橋能彦(新潟大学農学部教授)▽澁谷幸男(指導農業士会顧問)▽加藤正作(新潟県主食卸業者協議会会長)▽土田公人(JA全農にいがた県本部副本部長)▽星豊一(新潟県農業総合研究所長)▽佐藤俊彦(新潟県農林水産部技監)。

 新潟産の22年産検査は、9月末現在で水稲うるち21万7,921トンが受検し、1等19.7%、2等77.8%、3等2.3%、規格外0.2%。主力品種の1等は、コシヒカリ18.1%、こしいぶき18.9%にとどまっている。


-2010年10月27日-

◆「戸別所得補償下の水田農業に関する研究会」開催

 (社)農業開発研修センターは11月17日(水)~19(金)、京都市の京都JA会館において、『戸別所得補償モデル対策下における水田農業のあり方に関する特別研究会』を開催する。戸別所得補償モデル対策という農政転換のなか、(1)「生産調整」をどうするか(2)戸別所得補償モデル対策は水田農業をどう動かすか(3)JAの米販売戦略の改革課題…という切り口で、報告と討論などを行う。内容は以下の通り。

 【11月17日】①「米政策改革と米流通の行方」東北大学大学院・農学研究科/冬木勝仁准教授。②「卸売業界からみたこれからの米の需給・価格・流通・消費」全米販/木村良理事長。③「小売店からみたこれからの米の価格・流通・消費」京都府(有)相深(店名ハセガワ)/長谷川正治代表。

 【11月18日】①「モデル対策下におけるJAグループの水田農業振興戦略」全中農業対策部・水田農業対策課/一箭拓朗課長。②シンポジウム『どうする「モデル対策」下における水田農業振興戦略-所得向上をめざした水田高度利用の取り組み-』座長・新潟大学農学部/青柳斉教授。③実践報告(岩手県花巻農協、兵庫県たじま農協、広島県三次農協)。

 【11月19日】①「米トレーサビリティはどう設計され、どう実施されようとしているか」(社)食品需給研究センター/酒井純主任研究員。②「モデル対策はどう設計され、どう実施されようとしているか」滋賀県立大学/小池恒男名誉教授。

 問い合わせ(申し込み)は同センター特別研究会係(TEL:075-681-4297)まで。締め切りは11月11日(木)。詳しくはHP(
http://www.agridtc.or.jp)参照。


-2010年10月26日-

◆業者間取引、2等着1万1,500円絡み(熊本ヒヨク)

 熊本ヒヨクモチは出回り始めたものの、「24~25日に雨が降っており、刈り取りは進んでいない。本格化するのは、週末になるだろう」(集荷筋)と見ている。

 品質は「いまのところ粒が小さく、高温障害を受けて2等中心。ただし、3等に近いレベルで、場所によっては立ち割れが出ており、胴割れに注意する必要がありそうだ」。

 業者間取引は、近県着で2等1万1,500~600円。「売り手は、今年の品質・作柄を見るとともに、佐賀産(熊本産の1,000~1,500円高予想も)の出方を睨みながらで、まだ様子見といったところ。

 一方、買い手も取りあえず1車仕入れて、品質などのチェックをしている段階だろう」としている。収量については、約1俵少ない8俵前後の声も出ているようだ。県内のもち米の作付は、ほぼ前年並みの見通し。


-2010年10月25日-

◆兵庫山田錦の概算金、前年同額の1等1万6千円

 兵庫山田錦の概算金は、特等2万円、1等1万6,000円で、前年産と同額に設定されたもよう。

 検査は始まったばかりだが、品質は例年より劣るようだ。「高温障害の影響かはまだ分からないが、背白などの発生や心白が流れるなど、いままでにない状況が見られる」(関係者)としており、22年産は1等主体で出回る可能性も。21年産は今年9月末現在で、特等59.9%、1等26.1%となっている。

 また、系統は23年産からメッシュを0.5ミリ上げ、2.05ミリにする方針を打ち出している。「その方向だが、農家の啓蒙などこれからの部分もある」(地元筋)といわれる。


-2010年10月22日-

◆長野・千葉産は1等9割超(コシ産地の検査状況)

 コシヒカリの9月末検査は、83万2,606トン。前年産同期比3万2,451トン増(104%)。コシ全体の1等比率は59%、前年同期より24ポイント低下している。

 1万トン以上検査を受けた産地の1等比率を見ると、長野98%、千葉91%、福井87%、茨城83%、栃木79%…が高率。逆に、主産地・新潟は13万3,890トンまで検査が進んだ段階で、1等18%。

 産地別にばらつきが出ているようだが、生産量の多い一般地区の等級が低い傾向にあり、最終的に2割を超えるかどうか厳しい情勢。


-2010年10月21日-

◆評判良い「山形つや姫」(消費地)

 今年産米で本格デビューした山形つや姫の評判が良い。東西の消費地からは、「量販店等で5キロ1,980円~2,380円等で販売しているが、購入客からは概ね好意的な声が多い。最も反響があったのは米穀小売店で、店主から高評価で早々と次年産米でも扱いたいとの声まで聞かれる」(関西A米卸)。

 「(相対価格が)1万4,700円と高価格な点はあるが、今年産では思い切って扱う意味がある。品質と食感が良いことから差別化アイテムとして、納入先に自信を持って提案出来る。あまりセールに出さないで、利益が確保出来る商売をしたい当社は家庭向けが主体ながら、外食ユーザーでも興味を示すバイヤーが存在する。数量が限られるため年間供給はやや困難だが、期間限定として契約に結びつく可能性もある」(首都圏B卸)などの声が聞かれる。


-2010年10月20日-

◆再度のコメ上場申請を睨み、米研究会を発足(関西商取)

 関西商品取引所は10月18日、米研究会を立ち上げ、第1回会合を同所の会議室で開催した。同所は平成17年12月に米穀市場開設の許可申請を行ったが、翌18年4月に不認可となったのは周知のとおり。

 その後4年以上が経過、その間、さまざまな調査研究・検討してきたことを整理するともに現状を認識する目的で研究会を立ち上げたもの。先に東京穀物商品取引所が同様の目的で研究会を推し進めているが、両所とも最終的な狙いは再度のコメ上場申請に向けた環境整備といった色合いが強い。

 初回会合ということもあり、今回は座長の互選を始めここに至った経緯やコメ流通の現状、そして今後の課題と当研究会の進め方等について整理、確認した。研究会のスケジュールとしては今後、毎月1回の会合を計5回ほど開催し、コメ生産・流通の現状を整理したうえで先物市場との整合性、市場設計、大阪に上場する意義等も含めて議論を行い、23年2月には報告書としてまとめる考え。

 米研究会のメンバーは以下(敬称略)のとおり。▽座長=宮本又郎(関西学院大学大学院教授)▽山浦潔久(全国米穀販売事業共済協同組合専務理事)▽島実蔵(経済評論家)▽岡地修一(岡地(株)取締役)▽黒田昇(伊丹産業(株)取締役米穀部部長)▽三宅輝彦((株)大阪第一食糧取締役)▽角石善英(オリオン交易(株)顧問)▽藪本浩((株)アルフィックス代表取締役社長)。


-2010年10月19日-

◆3銘柄の小分けパックを発売(木徳神糧)

 木徳神糧(株)では、10月1日より全国のイトーヨーカドー店舗(北海道を除く)において、「使い切りサイズ詰め合わせパック」を発売している。

 商品は無洗米300gの10個入りで、内容は新潟コシ×4個、秋田こまち×3個、宮城ひとめ×3個の計3キロ。▽計量済み無洗米で簡単便利▽小分けしてあるので冷凍保存が楽▽3種類を食べ比べ、メニューに合わせて選べるのが特徴で、店頭価格は1,500円前後となっている。

 同社では、「シニアの夫婦2人など小世帯からのニーズに対応し、1個で1食分がまかなえるようにした。仕送りやギフトにもお薦め出来る」としている。また、14日からは同じくイトーヨーカドー店頭において、山形つや姫の販売をスタートしており、「時間をおいてもコシに負けない期待の米」と評価している。


-2010年10月18日-

◆今年度中の備蓄積み増しは「あり得ない」(筒井副大臣)

 筒井農林水産副大臣は10月14日の会見で、「作況指数が99で平年並みだったこと、また所得補償制度の結果、過剰作付面積・主食米の作付面積も減っており、過剰在庫も去年と比べて6万トンほど増えているだけ」という根拠から、「変動部分として用意している1,400億円が足りなくなるほど米価が下がる理由はない」との見通しを述べるとともに、「米価対策としてのコメの買い上げはしない、という農水省の方針はどんなことがあっても変えようとは思っていない」と明言した。

 備蓄については「来年度からの棚上げ備蓄では、備蓄米を主食米市場に出さないため、需給を引き締める効果が結果として出てくるということはあると思う」との考えを示したうえで、その前倒しについては「今年度中という意味であれば、それはあり得ない話」と否定した。

 また、集荷円滑化対策の321億円については「これは国の金ではないが、今の米価の動きを慎重に見極めながら、どう処理するのか、どう扱うのか、今後の検討になる」と述べるに留めた。


-2010年10月15日-

◆22年産の品質低下、販売への影響を懸念(全農)

 10月13日に開催された島根米産地説明会では、全農西日本販売センターの渡邉敏明所長が全国の米穀情勢について説明した。

 22年産米の作柄については、「全国産地からの報告では、高温障害の影響により1等米比率の低下が報告されている。この品質低下により、販売面への影響が心配される」とした。また、実際の販売面については、「出回り価格が安いため前年同期の実績を上回っているが、10月に入り各産地の作柄が見えてきたことで、今後の動きを注意していきたい」とのこと。

 21年産米の契約・販売状況については、「東北産地を中心として相当数が残っており、卸様には今後とも協力をお願いしていきたい」とした。


-2010年10月14日-

◆愛知108号、「ゆめまつり」に改正(銘柄)

 愛知県で22年産から新たな銘柄として設定された愛知108号は、「ゆめまつり」と命名、農産物検査規定も改正された。施行期日は10月28日。

 同品種は、食味の良い「あさひの夢」に、縞葉枯病、穂いもち、セジシロウンカ、ツマグロヨコバイに対して抵抗性を持つ「大地の風」を交配し、育成された。

 食味は、あさひの夢、祭り晴より優れる。収量は、祭り晴より7%多く、あさひの夢と同等。複数の病害虫に対して抵抗性を持つため、農薬使用を減らした米づくりが可能となり、環境保全米としての普及も期待される。


-2010年10月13日-

◆国内産農産物検査員の育成研修事業を充実(穀検)

 穀検は10月10日、国内産農産物検査員の育成研修事業を充実するため、同協会に登録されている検査員315名の中から中核的な講師として活躍してもらう職員を研修講師として委嘱(42名)した。当面、(1)農産物鑑定研修会への対応(2)検査品位見本品の作製・提供…の2点を重点的に取り組む。

 同協会は、第3者機関として平成20年度から国内産農産物検査員の育成研修(講師派遣含む)に取り組んでおり、本年度からは全国瑞穂食糧検査協会と連携し、育成研修の実施体制の強化を図っている。育成研修の実施状況は、▽20年度3県76名▽21年度12道県316名▽22年度(現在まで)20道県346名-を養成している。

 今後、農産物検査員の検査技術の維持・向上のため、研修終了後、登録検査機関の依頼に応じ、検査技術の指導等のフォローアップと鑑定研修会を開催。また、平成23年度から検査標準品の作製・配布は、農政局が作製し、登録検査機関へは品目別に1セットのみの配布となることから、同協会が検査標準品を基準に、検査品位見本品を作成し、農政局の確認を受けたうえで登録検査機関に提供する事業にも取り組む。問い合わせは、穀検検査グループ(03-3668-0911)まで。


-2010年10月12日-

◆備蓄前倒し、検討課題に「入っていない」(篠原副大臣)

 篠原農林水産副大臣は10月7日の会見で、米価下落問題に関し、政府買い上げや備蓄前倒しが検討課題に「入っていない」と明言した。

 「公式見解として何回も申し上げておりますけれども、備蓄はそもそも消費者のためのもの。来年に向け、回転備蓄から棚上げ備蓄方式にして、20万トン買って5年後に処分することが原則になりますし、その予算もまだ来年の話ですから、それはしません」と、備蓄前倒しを否定。

 「我々が答えられるのは、農家の皆さんが心配しているので、(固定部分)1万5千円の支払いをなるべく早くすることで安心していただくこと」と、戸別所得補償制度そのものが米価対策であるとの考えを改めて示した。

 当日、篠原・筒井の両副大臣は、全中・全農関係者と意見交換を行い、その場で「農水省として、米価下落について心配している、何か手を打ちたい、というような姿勢を示して欲しい」という要請を受け、「我々も検討する、(なにか対策を)やるということではなくて検討する」と対応しており、その検討範囲についての質問に答えたもの。


-2010年10月8日-

◆米トレサ根拠に産地表示できるよう見直し(消費者庁)

 消費者庁は10月6日、「玄米及び精米品質表示基準の見直し開始に伴う意見」の募集を始めた。

 米と米加工品米は、米トレサ法により23年7月から消費者への産地情報の伝達が義務付けられるが、玄米・精米品質表示基準では検査を受けていない玄米を原料にした精米などは都道府県名などの産地表示が出来なかったが、同法に基づき産地情報が伝達された場合は表示出来るように見直すという案。

 「米トレサ法で産地情報が義務付けられ、分かっているのに表示しないのは整合性に欠ける」(消費者庁)としている。意見は現状の問題点とその改善案・理由。募集期間は11月4日まで。提出先は同庁食品表示課、意見募集担当あて(FAX03-3507-9292)。


-2010年10月7日-

◆もち米の作柄、平年並み(JAいわて中央)

 岩手・JAいわて中央管内では、もち米の収穫が終わった。作柄は「平年並みか、若干、良いくらい」(関係者)としており、国が公表した作況指数103(北上川上流地帯)を下回る見方。

 検査は1週間程度早く始まったが、高温障害の影響か、茶米のような米が発生しており、色彩選別機にかける作業上、今月いっぱいはかかる見通し。

 施設物は全量、1等米(色選で弾く玉は数粒)で調整しており、農家持ち込み分で2等も出るようだ。


-2010年10月6日-

◆登熟期の高温で品質低下を懸念(第2回作柄委員会)

 農水省はこのほど、第2回水稲の作柄に関する委員会を開催した。9月15日現在の作柄調査以降の気象推移・予報等からみた作柄への影響について、(1)今後の天候の見通し(1カ月予報)では、気温は引き続き全国的に平年より高く、日照時間は日本海側が平年並みで、太平洋側はやや少ないと予想されている。(2)気象推移・予報からすると、登熟については、おおむね順調に推移するものと見込まれるが、登熟期の高温による粒の充実不足や白未熟粒、胴割米、カメムシ類による斑点米の発生に伴う品質低下が懸念される…との意見をまとめた。

 次期調査(10月15日現在)に当たり、(1)登熟期の高温が登熟や品質に及ぼす影響(2)出穂前の肥培管理や降雨に伴う刈り遅れが登熟や品質に及ぼす影響(3)ウンカ類、カメムシ類などの虫害が登熟や品質に及ぼす影響[とくに、西日本ではトビイロウンカの発生が多いと予想されており、発生状況の影響に留意](4) 徒長気味の生育と見られる地域においては、倒伏の発生状況(5)今後の台風及び集中豪雨による作柄・品質への影響…の5点に留意する必要があるとした。


-2010年10月5日-

◆高温障害関連、品質情報の資料を作成(日精工)

 (社)日本精米工業会はこのほど、一般の消費者やバイヤー向けの品質情報として、「今年の米は猛暑の影響により白く濁ったお米(紛状質粒)が多い傾向にある」ことを説明した資料を作成、会員に対して送付した。

 これは平成22年産米が全国的に記録的な猛暑となって、高温障害による白未熟粒の多発と、これに伴って精米にした場合、紛状質粒の混入が多くみられている。そうした背景から製品の品質に関する対応が避けられない環境にあるため、販売先に対する具体的な説明資料として作成したもの。また、白未熟粒が発生するメカニズムを解説した資料も同時に作成している。

 一般の消費者向けの資料としては、誰でもアクセス可能なサイトである日本精米工業会のホームページ(http://www.jrma.or.jp)を、必要に応じて利用(紹介あるいは参照)するよう案内している。


-2010年10月4日-

◆過剰米対策否定、備蓄前倒しの選択肢も(筒井副大臣)

 筒井農林水産副大臣は9月30日の会見で、米価対策について「所得補償制度の固定部分と変動部分、特に、変動部分は文字通り米価変動に対応した政策であり、今年度も続いている“ならし”と合わせて、米価変動に対する対策である」との考えを示した。

 また、需給対策については「価格支持政策とその一環としての過剰在庫米の買い上げは、所得補償政策と矛盾する上、公平性の観点から問題がある。基本的に過剰在庫米の買い上げ等の価格支持政策は採らない」と明言した。

 ただ、備蓄の前倒しについては「価格支持政策、米価下落問題とは別次元の問題として、食料安全保障の観点から並行して検討していきたい。残っていないわけではない」と述べ、可能性がゼロではないとの考えを示した。


-2010年10月1日-

◆南九州4県分で約1万1千件増(モデル対策)

 農水省は9月30日、戸別所得補償モデル対策の加入申請状況(8月末現在)をまとめ、公表した。口蹄疫の関係で加入申請期限を延長していた南九州4県(熊本、大分、宮崎、鹿児島)の申請件数を更新したもの。

 申請件数の全国計は133万1,202件で、前回(7月末現在)より約1万1千件の増加。事業別では、「米のモデル事業」が117万5,423件で約4,500件増、「水田利活用事業」は98万9,666件で約1万5,600件増となった。

 熊本・大分・鹿児島は確定値で、宮崎はまだ速報値。品目別加入面積等の更新版は公表されていない。


-2010年9月30日-

◆山形「つや姫」1日に出荷式、相対1万4,700円

 「平成22年産山形県産新米出荷式~『つや姫』デビュー記念~」が10月1日、全農山形県本部庄内連合農業倉庫(山居倉庫)で行われる。期待の新品種・つや姫の本格デビューを記念し、県内外の消費者に広く山形県産米をPRする。

 つや姫の出荷は、玄米で大型トラック2台(10トン車)、精米で4トン車2台。県内販売は3日から始まる。系統の相対価格は、1万4,700円(東京・裸)。

 なお、当日は、山形県産米のより一層の販売拡大が期待されるよう祈願式を実施。「22年産新米を楽しむ会」と題して、つや姫のお披露目と試食も予定している。県・山形農政事務所、穀検、農協役員、JA全農山形、全農ライフサポートほか、約60名が出席する。


-2010年9月29日-

◆新潟コシ2等、仮渡金500円追加(県本部)

 新潟県本部はこのほど、22年産コシヒカリ2等の仮渡価格を500円追加することを決めた。2等米の発生が多いため、生産者の手取り確保と集荷率への影響を考慮した。

 改訂後のコシヒカリ2等の仮渡金単価(60kg、税込み)は、一般・岩船・佐渡1万1,300円、魚沼1万5,500円となる。従来の1-2等格差1,500円が1,000円に圧縮され、コシヒカリ以外の銘柄の格差と同額となる。

 コシヒカリの集荷は、まだ2割の段階。初出荷は今月17日。前年産の25日より8日早く、販売進度は前年を上回る。消費地の大手量販店では、月末セールで5キロ1,780円も登場しており、品質・食味を含めて消費者の評価が注目される。今後、カントリーでの調製次第だが、1等比率の飛躍的な回復は難しそうだ。


-2010年9月28日-

◆新潟コシ、ハシリ受検品は2等が8割

 22年産新潟コシヒカリも例年より出回りが早くなっているが、ハシリの受検品は2等が8割を占めている。背白、乳心白、基部未熟、腹白など、いわゆるシラタが多く、格下げ要因となっている。背白+基部未熟など複合的なものも散見されている。一方、胴割粒や着色粒は平年並みか平年より少ない。

 登録検査機関のひとつ新潟県農産物検査協会では、20日現在で新潟コシヒカリ1万1,500トンを検査(前年産の協会検査実績30万8,000トンの3.7%に該当)。等級は、▽1等1,900トン▽2等9,400トン▽3等230トン▽規格外10トン-で、1等16%、2等82%。受検対象はほとんど一般地区産。県下全体の評価ではないが、高温障害の影響と見られる。


-2010年9月27日-

◆等級落ち理由、(1)着色粒(2)心白・腹白(3)整粒不足

 農水省はこのほど、8月31日現在における22年産米の検査結果(速報値)をまとめた。35道府県で検査がスタートしており、検査総計は24万0,261トン、前年産同期比127.3%。生育が早まり、検査進度もハイペース。種類別は、水稲うるち23万6,144トン、水稲もち3,971トン、醸造用146トン。

 等級比率は、1等67.5%(前年同期比▲0.9ポイント)、2等28.8%(+2.5ポイント)、3等3.1%(▲1.2ポイント)、規格外0.7%(▲0.3ポイント)。2等以下に格付けされた主な理由は、着色粒(カメムシ類)34.6%、心白及び腹白24.4%、整粒不足18.0%、充実度12.6%-の順。


-2010年9月24日-

◆米粉フェア、製粉から商品まで一挙に展示(穀検)

 穀検は9月22~24日の3日間、東京ビッグサイトで「米粉ビジネスフェア(POWREX)2010」を開催している。初めて開催された同フェアでは、川上から川下(製粉から商品)まで一挙に展示し、米粉のビジネスチャンスの場として注目を集めていた。また、穀検は、米粉料理と米粉パンの調理デモ・試食を行った。

 出展者は▽秋田県・全農あきた=米粉用米「あきた瑞穂の舞」を紹介。「転作作物として作りやすく、生産者にも勧めやすい」(県)。22年産米の作付は約270ha(全農分)▽グリコ栄養食品(株)=米粉用つなぎミックス「ヌードルバインダー1」。米粉とヌードルバインダーを用いて米麺を一般の製麺機で簡単に製造出来る▽エイティエイト(株)(愛知県)=「米粉スナックえび」「同いわし」など。国内産米粉100%とえび粉などや、かたくちいわしで作った商品。「米粉事業には4~5年前から参入。製粉工場も持っている」-など、複数の企業がPRに努めていた。


-2010年9月22日-

◆JAたじま・神明・県本部で新ブランド米(兵庫)

 JAたじま、ふるさと但馬米振興会は9月17日、「平成22年度ふるさと但馬米・初出荷式」を行った。会場となったJAたじま農業倉庫前には、振興会役員、全農兵庫県本部などの関係者ら約30名が出席した。当日中に、収穫された22年産米コシヒカリ70トンが出荷された。

 同振興会は、昨年11月、(株)神明、生産者、JAたじま、全農兵庫県本部で設立。現在のところ生産者1,512名で703haを栽培しており、管内全域で集荷される36万袋(22年度計画)のうち8万袋を占めている。米は(株)神明が全量を買い取る契約で、生産農家の経営安定を目指す。

 今回の件について神明は、「県本部などと協力して“ふるさと但馬米”として認知度の拡大に努めることになった。22年産米では2,556トンを販売する計画で、先週末からは近畿地区のダイエー、マイカルなど量販店で発売している。店頭売価は5キロ1,980円前後。1等米比率も高く、品質が良い米が確保出来ている。段階的に首都圏などでも販売していく計画。次年産以降はコシヒカリ以外の品種でも取り組んでいく考え。また、産地交流田等の活動も積極的に実施していきたい」としている。


-2010年9月21日-

◆BG無洗米機を中核とする新精米工場が完成

 (株)東洋精米機製作所(和歌山市、雜賀慶二社長)のBG無洗米機や新精米機器を導入した、農事組合法人多古町旬の味産直センター(千葉県香取郡多古町)の新精米工場が完成、このほど稼動を開始した。

 「市民農園私の田んぼ米 しゅんの米工房」と名付けられた新精米工場の中核となったのはBG無洗米加工装置で、米のとぎ汁の成分である肌ヌカをきれいなまま回収し、副産物“米の精”として生成できるのが大きな特徴。

 同法人では、以前から精米段階で出る通常ヌカも、畑や田んぼに有機質肥料として使用してきたが、、この“米の精”も同様にリサイクル活用することで、コメ商品の製造時排出物の完全リサイクルが実現することになる。

 同法人の高橋清代表は「新精米工場の完成により、完全リサイクルと循環型農業が実施された理想的な施設が誕生した。今後はこれを武器に、安全・安心が担保された精米・BG無洗米をはじめ、“米の精”を活用した肥料で作った安全でおいしい野菜等を消費者に届けたい」と抱負を語った。

 新精米工場の設備概要・生産能力は、普通精米ラインが1.2t/時間×1ライン、BG無洗米加工ラインが1.5t/時間×1ラインで、普通精米ラインは月間190トン、BG無洗米加工ラインは月間240トンの生産能力を持つ。


-2010年9月17日-

◆手作りおにぎり拡大、米を新潟コシに(ミニストップ)

 コンビニチェーンのミニストップでは、「手作りおにぎり」の取扱いを今期末までに200店舗に拡大する。

 「店内炊飯により、ごはんの風味とふんわりした食感を活かした具材たっぷりのおにぎり」が売りで、8月末から都内の40店舗を対象にスタートしている。

 販売が堅調なことから神奈川県内の店舗において導入し、順次拡大していく予定。また10月から米を新潟コシヒカリ100%に切り替える。


-2010年9月16日-

◆「天のつぶ」品種登録出願公表(農水省

 農水省は9月15日、種苗法に基づく品種登録出願を公表、官報告示した。稲部門では、福島県が申請した「天のつぶ」が公表された。

 県が推進するオリジナル品種開発導入事業により育成された品種で、奥羽357号(ひとめぼれ×奥羽333号)に越南159号(越南143号×キヌヒカリ)を交配。コシ・ひとめの流れを汲み、ひとめぼれと同等の良食味米。コシヒカリ、ひとめぼれに比べて、収量はやや優り、粒が揃っているのが特徴。

 熟期は、ひとめぼれとコシヒカリの中間で、ふくみらい並みの中生晩。ひとめぼれ、コシヒカリに比べて草丈が短く倒伏にしにくいほか、いもち病にも強い。収量性はひとめぼれよりやや優り、品質も安定。名前は、天に向かってまっすぐ伸びる稲の力強さと、天の恵みを受けて豊かに稔る一粒一粒のお米を表わす。


-2010年9月15日-

◆10月10日を「おもちの日」に、キャンペも(全餅工)

 全国餅工業(協)(東京都荒川区、加盟社数:23社)は、「国内産水稲もち米100%で作られている包装餅」の需要拡大を目指し、本年より10月10日を「おもちの日」に制定した。

 お餅は簡単調理で食べやすいだけでなく、スポーツ時のエネルギー・栄養補給源として非常に適しており、10月10日が、東京オリンピックの開催日で、「体育の日」だったこと。お餅が膨らんだ姿を横にすると、「10」に見えることも同日に制定された理由。

 制定を記念して、9月23日、アクアシティお台場(東京都港区)でお餅トークショーや餅つきパフォーマンスなどのイベントが行われる。また、9月23日~10月31日までキャンペーンを実施する。内容はクイズに答えると、鍋物セット・お餅が抽選で当たる。


-2010年9月14日-

◆全集連、過剰米処理など、民主党に要望書を提出

 全集連は9月10日、民主党の農林水産部門会議・戸別所得補償制度検討ワーキングチーム(座長・小平忠正衆院議員)に、「米の需給対策の早期実施」「豊作時の出口対策の検討」等を柱とする要望書を提出した。

 要望書では、この出来秋には60~80万トンの在庫発生が懸念され、米価下落や23年産の生産数量目標削減が、生産者の農政不信につながる他、モデル対策に参加した生産者も加入メリットに疑問を持ち始めているなど、生産現場の状況を指摘。これらを解消するため、棚上げ備蓄の前倒しなど、過剰米の市場隔離による需給調整の実施と、戸別所得補償制度の本格実施に当たっては、食糧援助、需給拡大、輸出・入の調整などの出口対策の検討を、と要望している。

 全農・全中からも同様の要望を受けているワーキングチームでは、生産者の不安・同様が戸別所得補償制度にも影響することから、14日に行われる党の代表選後に意見を集約、政府に緊急提言を出すことを決めた。


-2010年9月13日-

◆商社との提携も視野に中期3カ年計画(大阪第一食糧)

 (株)大阪第一食糧(市丸勝一社長/大阪市)はこのほど、中期経営計画(タワラチャレンジアップ24)を策定した。平成23年3月期~平成25年3月期の3カ年を対象としたもの。経営理念と重点施策は以下の通り。

 ▽第1期(平成22年)=前年度の大きな損失を回復する年度で、確実に利益を留保出来る“体質改善”の年度とする。内部機能の大幅な見直し、それに伴う人員配置・構成人数の見直し等を進め黒字化を達成する。

 ▽第2期(平成23年)=繰越損失の解消の年度であり、その損益分岐点から以降は利益剰余金積立を図る。一方、競合他社、ステークホルダーとの協同仕入機構の構築等を模索する。

 ▽第3期(平成24年)=米卸単独での経営形態から、大手商社との資本・業務提携を模索していく。競合他社やステークホルダーとの大同連立を図り、米穀卸のリニューアル形態を構築していく。

 自己資本比率は23年3月期に17.6%、24年3月期20.0%、25年3月期22.0%に引き上げていく方針。


-2010年9月10日-

◆第1四半期の売上32億円、包装餅2割減(サトウ食品)

 サトウ食品工業(新潟市)は9月8日、23年4月期第1四半期の決算短信を公表した。業績は、売上高32億46百万円(前年比9%減)、営業損失4億18百万円(前年同期4億4百万円)、経常損失4億5百万円(同3億88百万円)、四半期純損失3億12百万円(同2億36百万円)。

 四半期純損失の増加については、当会計期間から「資産除去債務に関する会計基準等」が適用されたことに伴い、特別損失に会計基準適用初年度の移行時差異として、52百万円を計上したためとしている。

 製品ごとの業績は次の通り。▽包装餅=売上高は6億79百万円(前年比20.6%減)。前年の同期間は、インフルエンザ対策の一環として、備蓄商品に指定されたため、大手量販店での積極的な販促展開の実施等で、夏場でも需要が落ちなかった▽包装米飯=売上高は25億63百万円(同5.4%減)。包装餅と同様にインフルエンザ需要の影響等が出たとしている。


-2010年9月9日-

◆狙いは回転寿司と持ち帰り弁当(21年産米)

 外食チェーンでは、米卸から21年産米の使用を打診されているが、22年産米の安値スタートを背景に消極的となっている。取材の範囲で採用に前向きなのは、一部の回転寿司チェーンのみで、多くは「余程の価格条件でないと使えない」との姿勢を示す。

 採用に前向きなのは、広域に店舗展開するA回転寿司チェーン。「基本的に来年1月までは21年産米の2~3銘柄ブレンドを使う予定で、新店計画も多く控えることから採用出来ればと考えている。ただし、その場合でも一番の条件は仕入価格で、中途半端な水準なら不採用だろう。指定卸の提案を待って決めたい」という。

 一方、中華Bチェーンでは、「ここまで22年産米が安いとは思わなかった。これなら敢えて21年産米を使う必要はない。中華業態といえども新米使用をPRした方が、来店客に対するイメージが良いのは確かだ」としている。

 21年産米系統玉の処理は、業務向けの販売が想定されているもようで、中でも最大の焦点はボリュームの大きい東北ひとめぼれ。「ブレンド向けで回転寿司業態、中食では持ち帰り弁当業態が多く使っており、ターゲットとしてはこの2分野を狙うべきと思う。ただし、その場合はインパクトある価格でないと…」(業界筋)と指摘する。


-2010年9月8日-

◆「過剰米対策は一切やらない」(山田大臣)

 参議院農林水産委員会は9月7日、閉会中審査を行い、過剰米対策等について質疑が行われた。

 自民党の山田俊男議員は「22年産の過剰作付は4万haで、数量にして約20万トン。これが市場に出てくれば米価が下がるのは当たり前。備蓄の前倒し実施なども含めて、なんらかの対策が必要では」と質問。

 山田農水大臣は「その時の作柄により価格が変動するのは仕方がない。モデル対策により過剰作付は1万ha減少し、約5万トン分需給は締まる」と答弁。

 山田議員はさらに「過剰米の発生が国だけの責任というつもりはないが、集荷円滑化対策をやめたのは間違い。今こそこの仕組みを使うチャンス。現在残っている321億円の基金を使って適切な対策を」と要望。

 しかし、山田大臣は「過剰米が出れば価格は下がるかも知れないが、それによって、今回、モデル対策に参加しなかった農家にも、戸別所得補償に参加しなければ大変なことになると、メリットを感じてもらえるだろう。結果として来年以降、参加農家が増えれば需給バランスがとれ、財政負担も少なくなると考える。戸別所得補償制度そのものの趣旨からしても、今年、過剰米対策は一切やらないとはっきり申し上げる」と方針を述べた。


-2010年9月7日-

◆極早生・多収のWCS品種「なつあおば」開発

 農研機構・中央農業総合研究センターはこのほど、極早生で多収の稲ホールクロップサイレージ(WCS)用水稲品種の「なつあおば」を開発した。

 熟期の異なる飼料用稲品種と組み合わせることでWCSの収穫適期が拡大し、機械体系を変えずに栽培面積を増やすことができるのがポイント。縞葉枯病に対し抵抗性があり、稲麦二毛作地帯における麦収穫後の栽培に適しているという。早生の飼料用品種「北陸187号(後の「夢あおば」)」と早生の多収品種「アキチカラ」の交配で育成。

 埼玉県では、北部の二毛作地帯において、熟期の異なる飼料用稲品種と組み合わせて「なつあおば」を導入し、作期分散による刈り遅れの回避を図る計画。当初は40ha規模で導入される予定。将来的には、全県に広がることが期待されている。


-2010年9月6日-

◆「特Aへの道&米の消費拡大方策」発刊(穀検)

 穀物検定協会はこのほど、食味ランキングで特A評価を獲得した産地関係者が語る、良食味米の生産に適した品種開発・生産指導・栽培管理・肥培管理等の実態や、流通・販売の取り組みなどのノウハウを紹介した「特Aへの道&米の消費拡大方策」(平成22年版)を発刊した。

 特A産地の取り組みとして、▽岩手=「いわて純情米」の生産・販売戦略▽宮城=安心・安全なお米を目指して▽秋田=「あきたこまち」25年を迎えて▽山形=国内トップブランドを目指して▽福島=特Aにむけた会津の米づくり▽群馬=うまい米づくり「田んぼの王様」▽新潟=新潟県におけるコシヒカリの食味・品質向上の取り組みについて▽長野=特Aにつながる五郎兵衛米の伝統▽京都=地域が一体となってつくりあげた「美味しい丹後産コシヒカリ」▽長崎=「にこまる」ブランドの定着を目指す…が紹介されている。

 その他、全米販の木村良理事長、日米商の長谷部喜通理事長、日炊協の三橋昌幸理事、静岡県の川勝平太知事、前農研機構理事・中央農総研センター所長の丸山清明氏がそれぞれ米の消費拡大方策や米の産地や良食味米作りへの取り組み・品種開発などを解説。頒布価格1,800円(税別)、問い合わせはTEL03-3668-0911まで。


-2010年9月3日-

◆さぬき米「香川ヒノ」でおむすび(サークルK)

 サークルKサンクスでは9月2日、「さぬき観音寺おむすび合戦パック(2個入り230円)を発売する。

 商品は香川県の観音寺商工会議所青年部が監修したもので、米はJA香川県の「さぬき米(香川県産ヒノヒカリ)」が使われている。

 パッケージにさぬき米応援キャラクター「おむすびくん」をデザインし、味付にうどんだしを使用するなど県産カラーを前面に出す。9月2日から2週間の限定販売で、四国地区のサークルKサンクス369店舗(7月末時点)で販売される。


-2010年9月2日-

◆戸別所得補償9,160億円を計上(農水省・概算要求)

 農水省は8月31日、平成23年度農林水産予算の概算要求を財務省に提出した。総額は2兆4,875億円で、畑作も含めた戸別所得補償制度の総事業費は9,160億円(12年度予算計上分含む)。

 米関連では、所得補償交付金(定額部分)が1,980億円で、単価も10a当たり1万5千円(全国一律)と前年度と変わらず。ラナシ対策と一本化された米価変動補てん(変動部分)は1,391億円と予算は同額だが、交付金の算定に使用される相対取引価格は“出回りから3月までの平均価格を使用”と対象期間が伸びたため、交付金の支払いが翌年度の5~6月頃となり、この支払時期との関係で、変動補てん交付金は24年度の予算計上となる。また、差額算出の基準となる「標準的な販売価格」は過去5年(18年産~22年産)の最高・最低を除いた3年平均が採用される。

 水田利活用の予算は2,233億円で、交付単価も米粉・飼料用米など8万円、加工用2万円などの面積払いは変わらず。激変緩和措置に替わって創設された産地資金は430億円となり、各都道府県に配分される。コメの備蓄運営関係では、これまでの回転備蓄手法の見直しを前提に522億円を計上。


-2010年9月1日-

◆チルド米飯にマンナンヒカリ採用(ファミりーマート)

 大手コンビニチェーンの(株)ファミリーマートは8月31日、チルド米飯「豆腐ハンバーグ弁当(税込498円)を発売した。

 全国約7,300店舗(北海道、宮崎、鹿児島、沖縄を除く)において、3週間限定での販売が予定されている。

 ご飯にはマンナンヒカリが配合され、「通常の米と比べカロリーが約3割程度は低く、弁当全体のカロリーも約660カロリーと一般的な弁当を比べ2割程度は抑えている。50歳から65歳の客や、女性客におすすすめの商品」としている。


-2010年8月31日-

◆新規需要米1,200トンに拡大(木徳神糧)

 (株)木徳神糧(株)(東京・江戸川区)は8月27日、2010年12月期第2四半期の決算説明資料を公開した。全体売上等は既報の通りだが、米穀事業は売上高433億63百万円(前年同期比▲2億96百万円)、営業利益7億61百万円(同+15百万円)となっており、精米販売単価の下落が要因。

 通期計画達成に向けての課題としては、(1)国内における確固たる地位の確保(2)海外におけるコメビジネスの展開(3)新しい用途、付加価値商品の開発(4)特徴ある飼料事業の成長(5)食品事業・鶏卵事業の収益改善-の5点を掲げる。

 このうち国内事業では、中京・東海地区への営業強化として、8月より100%出資子会社の木徳東海が営業を開始している。新しい用途としては、平成22年産新規需要米の契約栽培を1,200トンに拡大する。また、ライスミルクなど商品開発の加速も示した。


-2010年8月30日-

◆低コストで水田土壌のカドミウムを除去(農環研)

 農業環境技術研究所はこのほど、土壌洗浄法によるカドミウム汚染水田の実用的浄化技術を開発したと公表した。

 汚染水田に塩化鉄を加え、カドミウムを水中に溶出させて除去する技術で、(1)水田における土壌のカドミウム濃度は60~80%程度、生産される玄米中のカドミウム濃度は70~90%程度低下(2)汚染されていない土壌を客土する現行対策に比べ、採土地における環境への影響や適応農地土壌の理化学性への影響が小さい(3)標準的な費用は10アールあたり約300万円と客土(300~600万円程度)と同等以下の水準…という。

 来年2月末日から適用される食品衛生法のカドミウム基準(0.4mg/kg以下)をクリアするための対策の一つとして期待される。

 同研究所は、長野県農業試験場、富山県農林水産総合技術センター、新潟県農業総合研究所、福岡県農業総合試験場、太平洋セメント株式会社と共同で開発。


-2010年8月27日-

◆届出事業者8万1千件、前年比2.4%減(3月末)

 米穀の出荷・販売の届出事業者数が年々減少を続けている。農水省が8月25日にまとめた22年3月末現在の事業者数は8万1,018件、前年同期比1,956件減(2.4%減)となった。21年4月から22年3月末までの1年間に、新規届出652件(前年804件)、廃止2,608件(同2,175件)があった。

 廃業の主な理由は、(1)事業の廃業(2)届出要件の年間販売20精米トンを下回る(3)スーパーなど支店ごとの届出を一本化する、いわゆる名寄せ-など。小規模小売店などは高齢化による廃業のほか、事業解散、統合なども増えているもよう。

 事業者数は、集荷・卸売・小売業者別に制度が分かれていた平成13年時で合計9万6,882件、現行の届出制に移行後の平成17年時で9万2,657件あり、近年は毎年1~2千件ずつ減少している。来年の3月末には8万件の大台を割りそうだ。


-2010年8月26日-

◆新潟コシBL100%は7割(県DNA第2回調査)

 新潟県は8月20日、県産コシヒカリの22年度第2回DNA検査結果を公表した。今年7月に、首都圏、関西圏、中京圏、北海道、九州のスーパーマーケット40店、ディスカウントストア10店から購入した「新潟県産コシヒカリ」50点を対象にDNA分析を実施したもの。

 結果は、▽コシヒカリBL100%=36点(72%)▽従来コシヒカリ100%=6点(12%)▽コシヒカリBL+従来コシヒカリ=7点(14%)▽コシヒカリBL+その他=1点(2%)…と1回目の調査とほぼ同じ結果だった。関係機関に情報提供し、今後も継続して調査を行う。


-2010年8月25日-

◆カップヌードルごはんの販売を一時休止(日清食品)

 日清食品(株)では、「カップヌードルごはん」「カップヌードルごはんシーフード」の2商品について、「販売数量が予想を大きく上回った」として一時販売を休止する。

 同商品は電子レンジ調理専用・即席カップライス。「カップヌードルの味がごはんのすみずみにまで染みわたり、忠実に再現した具材とともに楽しめる商品」と位置づけられる。8月16日に希望小売価格250円で、近畿地区(大阪・京都・滋賀・奈良・和歌山)で先行発売したばかり。

 同社では「当初計画の販売数量を大幅に上回る状況となり、やむなく販売を一時休止せざるを得ない事態となった。今後は十分な供給体制を確立した上で、できるだけ早い機会に販売を再開させていきたい」としている。


-2010年8月24日-

◆「GOPAN」、注文殺到で発売延期(三洋電機)

 三洋電機(株)はこのほど、ライスブレッドクッカー「GOPAN」の発売日を11月11日に延期すると発表した。

 当初は10月8日を予定していたが、「7月13日の記者発表以降、販売店からの取扱い要望が急増し、当初予定していた数量以上の商品を発売日に確保する必要性が出たため」と説明している。

 GOPANは「世界で初めて、家庭にあるお米から手軽にパンが作れる」商品で、米の消費拡大につながるものとして期待されている。


-2010年8月23日-

◆過剰作付の減少は1万ha(モデル対策)

 農水省は8月20日、戸別所得補償モデル対策の加入申請状況(7月末現在)をまとめ、公表した。これまでの申請数に加え、「米のモデル事業」の加入面積、「水田利活用自給率向上事業」の品目別加入面積も初めて明らかになった。

 申請件数の全国計は131万9,845件(熊本・大分・宮崎・鹿児島は速報値、その他は確定値)で、6月末と大きく変わらず。内訳は個人加入が130万6,771件、法人が5,844件、集落営農組織が7,230千件だった。加入申請面積は、「米のモデル事業」(主食用米)が107万8,560ha、「水田利活用事業」のうち、加工用米は3万8,235ha、飼料用米は1万3,379ha、米粉用米は4,804ha…等となった。

 需給調整の実効性の観点から注目されていた主食用米の加入面積について、農水省では「未集計の南九州4県を加えると120万ha弱になる」と予測。過剰作付面積は全国ベースで1万ha程度縮小し、22年産では3万9千ha程度になるとの見通しで、「平年作であれば需給は締まるのでは」とコメントしているが、5,618億円もの予算を注ぎ込んだモデル対策の成果として、十分なものかどうかは議論を呼びそうだ。


-2010年8月20日-

◆フジオフードシステム減収減益(第2四半期決算)

 (株)フジオフードシステムはこのほど、平成22年12月期第2四半期(22年4月~6月)の連結業績を公表した。

 売上高49億57百万円(前年同期比3.4%減)、営業利益3億8百万円(同1.8%増)、経常利益2億71百万円(同2.6%減)、四半期純損失33百万円(前年同期は純損失18百万円)となった。

 「既存店舗については店舗改装や販促活動を進め、収益力の強化を図ってきた」としている。当期末における店舗数は、主力「まいどおおきに食堂」487店など合計694店舗。


-2010年8月19日-

◆22年産加工用米、モデル対策と同時に取組概要を公表

 22年産加工用米は、国による認定作業が進められている。取組の概要については、8月中に公表される予定の戸別所得補償モデル対策と合わせて行われる見通し。公表の内容は「決まっているわけではないが、前年産との比較から多分面積ベースになるのではないか」(農水省)としている。新規需要米についても、同様の流れになりそうだ。

 また、21年産加工用米の集荷実績は、うるち米13万4,389トン、もち米6,779トンの計14万1,168トン(前年比▲7,880トン)。主産地では、▽北海道=7,830トン(▲1万0,092トン)▽秋田=2万0,654トン(+8,275トン)▽山形=1万2,026トン(+117トン)▽新潟=3万0,617トン(+1,205トン)。


-2010年8月18日-

◆第1四半期の売上7億7千万円(ファンケル発芽米)

 (株)ファンケルはこのほど、23年3月期第1四半期の決算短信を公表した。発芽米事業の売上高は、7億66百万円(前年比1.3%減)。売上は減少したものの、「定期購入のお客様の着実な増加や業務用の需要が増えたことなどで、回復の兆しが現れている」という。発芽米事業の黒字化も達成している。

 連結の業績は、売上高233億94百万円(2.8%減)、営業利益21億27百万円(18%増)、経常利益20億63百万円(14.1%増)、四半期純利益8億13百万円(16.2%減)。


-2010年8月17日-

◆米穀業績は前期並みも減収減益(木徳神糧)

 木徳神糧(株)(平山惇社長/東京・江戸川区)はこのほど、平成22年12月期第2四半期(22年1月~6月)の連結業績を公表した。売上高525億62百万円(前年同期比0.9%減)、営業利益4億99百万円(同6.6%減)、経常利益4億39百万円(同15.9%減)、四半期純利益2億35百万円(同23.2%減)と減収減益となった。

 業績については、「主力の米穀事業は既存取引の基盤強化や新規取引開拓の促進に注力しながら、製造及び販売コストダウンを図った結果、前期並みの業績を確保した。飼料事業は相場下落が続く中で、取扱数量の拡大を達成した等により堅調に推移している。しかし、個人消費の低迷や販促機会の減少、製造コストの上昇等により、鶏卵事業、食品事業の鶏肉加工販売や総菜加工販売の業績は不振だった」としている。


-2010年8月11日-

◆冷凍弁当事業が増収増益(グルメ杵屋)

 (株)グルメ杵屋(大阪市)はこのほど、平成23年3月期第1四半期(22年4月~6月)の連結業績を公表した。売上高95億99百万円(前年同期比8.5%減)、営業損失2億84百万円(前年同期は営業損失4億67百万円)、経常損失4億49百万円(同4億56百万円)、四半期純損失16億1百万円(同3億82百万円)。売上原価率は、61.48%と前年同期に比べ0.18ポイント減少した。事業別の概況は以下の通り。

 【レストラン事業】売上高14億99百万円(前年同期比9.7%減)。「新規出店を控え、業績不振店舗の改装及び業態変更を推進した。原材料費率の改善、開店経費の減少等により増益となった」。当期末における店舗数は、41都道府県に507店舗。

 【業務用冷凍食品製造事業】売上高1億94百万円(前年同期比11.1%増)。「冷凍食品(主に冷凍弁当)の製造受注が増え始めたことにより、増収増益となった」。

 【機内食事業】売上高14億99百万円(同4.2%減)。「関西国際空港の長距離路線の減便等により、食数が減少していて減収となった」。

 また、グループの日本食糧卸(株)で展開している米穀卸売事業は、「精米及び炊飯も堅調に推移し増益となった」としている。


-2010年8月10日-

◆夏場の米消費拡大策、カレー・冷茶漬け企画

 量販店向けの7月精米販売では、土用丑の日商戦のほか、カレー、冷茶漬けなど夏場の販促キャンペーンなどの販促企画が見られ、効果があったという。

 広域展開する大手A卸は、「夏場の暑い時期は米消費が落ちるのは当然で、あらかじめ食品メーカーと共同で販促企画を立てていた。やはりヒットしたのは、カレー関連の企画で、数社のメーカーと組んで精米(2キロ、5キロ)とカレー商品をセットして特設売場を設置した。“カレー食べて暑い夏を乗り越えよう!”を売りに、消費地の店舗を中心に1週間単位で実施した。さすがに梅雨明け直後の猛暑到来時には効果がなかったが、その後は回復して精米の出荷ペースも上がった。あまりの暑さに、『しっかり食べなければいけない』との意識が働いたようだ。また、冷茶漬けなどの企画も受けている」という。


-2010年8月9日-

◆4~6月2万8千トン、前年比0.1%増(ヤマタネ)

 (株)ヤマタネは8月6日、23年3月期第1四半期(22年4~6月)の決算短信を公表した。連結業績は、売上高133億90百万円(前年同期比2.4%減)、営業利益7億53百万円(同4.3%増)、経常利益4億74百万円(同14.9%増)、四半期純利益1億35百万円(同28.4%増)。

 景気低迷の影響から情報部門を除くその他の部門が減収となったが、営業利益は国際輸送の取扱いが回復し、食品部門も堅調に推移した。四半期純利益は、資産除去債務会計基準の適用に伴う影響額44百万円を特別損失に計上したが、前年同期を上回った。

 食品部門では、量販・外食向けの精米販売は2万玄米トン(前年同期比3.0%減)とやや減少したが、一般小売店や他卸売業者向けの玄米販売は8千玄米トン(前期比8.9%増)となり、総販売数量は2万8千玄米トン(同0.1%増)。売上高は、精米の販売減で75億61百万円(同3.1%減)となったが、営業利益は採算性の向上に努め、1億26百万円と堅調に推移した。


-2010年8月6日-

◆店頭減もネットスーパーがカバー(家庭向け精米)

 家庭向け精米販売では、猛暑による売上ダウンも指摘されるが、量販店が展開するネットスーパーは好調なもようだ。店頭に足を運ばなくとも商品が購入(家庭まで宅配)出来る点が受けており、連日の暑さが追い風に働いているという。

 全国チェーンと取引する大手A卸は、「7月の家庭向け販売は数量ベースで見ると、前年同月に比べ5%~6%程度は伸びた感触だ。内容的には店頭売上の減少分を、ネットスーパー売上がカバーしてくれた格好だ。納入先のバイヤーからの情報では、梅雨明け後の猛暑到来で会員数が急に増加したとのこと。主婦の方もこの暑さでは外出してまで、重い米を購入する気がおきないようだ。多くの納入先チェーンからも同様の動きが聞かれ、出荷ペースのダウンを覚悟しただけに助かった。しかし、本当の意味で暑さが影響するのは8月で注意したい」(営業部長)と指摘する。


-2010年8月5日-

◆中国精米、6月は4千トン通関

 貿易統計によると、中国産精米の6月分通関数量は速報値で3,555トン。昨年10月からの累計は5万2,382トンで、21年度SBS落札数量に対し89%の進度。未だ7,000トン近くが残っている格好。

 22年度MA米については、一般輸入・SBSともに3日現在でアナウンスされていない。21年度の1回目は、一般輸入9月9日、SBS9月1日だったため、9月上旬と見るのが妥当か。21年度SBSは、一般米の落札が前年比94%の8万トンに減少しており、22年度も砕精米の動向が注目点になりそうだ。

 なお、豊田通商は、19年度の非食用米の不適正流通による処分で、輸入米麦の政府買入入札等について7月22日から3カ月指名停止となっている。


-2010年8月4日-

◆農協販売87万トン、前年比17万トン増(20年産)

 農水省は米の流通の現状(20年産)をまとめた。収穫量882万トン(前年比+11万トン)に対して、生産段階の出荷・販売は636万トン。

 内訳は、農協390万トン(+12万トン)、全集連系21万トン(±0)、その他業者59万トン(-6万トン)、生産者直売165万トン(-2万トン)。

 農協への出荷・販売が増えているが、全農・経済連等への販売委託は303万トン(-5万トン)にとどまり、農協販売が87万トン(+17万トン)とさらに拡大している。


-2010年8月3日-

◆新米5キロ1,780~2,180円(消費地)

 首都圏では、7月31日~8月1日から宮崎コシヒカリ・あきたこまち、鹿児島コシヒカリ新米の店頭販売がスタートした。5キロ当たり1,780~2,180円。各店舗の販売価格(5キロ当たり)は、以下の通り。

 ▽マックスバリュ(千葉)=鹿児島コシヒカリ1,780円(パールライス東日本)▽いなげや(神奈川)=宮崎コシヒカリ2,180円・同無洗米2,280円(伊丹産業)▽オダキューOX(神奈川)=宮崎あきたこまち2,180円(木徳神糧)▽フジ(神奈川)=鹿児島コシヒカリ1,780円(むらせ)▽三和(神奈川)=鹿児島コシヒカリ1,880円(むらせ)▽生鮮市場TOP(埼玉のマミーマート系)=鹿児島コシヒカリ1,880円(パールライス東日本)。

 一方、関西地区では2日から、ダイエーなど大手量販店で宮崎コシヒカリが発売された。店頭価格5キロ1,780~1,888円で、「1,780円でスタートした店舗が多いと聞いている。低価格商戦が顕著となっている21年産販売の状況から、新米でも1,900円台の売価設定は困難だった」(大阪A卸)としている。


-2010年8月2日-

◆三菱商事、傘下の食品4卸を統合へ

 三菱商事(株)は7月29日、(株)菱食、明治屋(株)、(株)フードサービスネットワーク、(株)サンエスの4社統合に向けた協議を開始したと発表した。今後は各社からメンバーを選出して統合準備委員会を設置し、2011年3月までの合意を目指し協議を進めていく予定。

 今回の件については、「消費者が食品に求める安全・安心・満足度の水準は益々高まりつつある。食品製造業と小売業の中間に位置する食品中間流通業者が担うべき役割も高度化していくと考えている。経営資源を結集し早期に機能強化を実現し、小売業のニーズに的確かつスピード感を持って応えていく」としている。

 いずれも三菱商事の子会社の食品卸業者ながら、巨大な卸が誕生することで流通業界へ大きな影響力が出ると見られる。

 米穀業界の関係筋は、「先に最大手の米卸である神明と資本・業務提携しており、今後は米の販売にも従来にも増して力を入れるのでは。産地への集荷にも本格的に参入してくる可能性もある。いずれにしても、商社の米ビジネスへの取組みはさらに拡大しると見ている」と指摘する。


-2010年7月30日-

◆豊作・生育早めの傾向(全米工・東情報交換会)

 全国米穀工業(協)は7月28日、都内で東日本ブロック会議を開催した。情報交換会では、組合員より各産地の生育状況が報告された。全般に豊作基調・生育は早めという傾向がうかがわれる一方で、品質に対する懸念の声も聞かれた。主な概要は次の通り。

 ▽北海道=8月も天候は順調(問題ない)予想のため、豊作基調と見ている。品種ごと(出回りの)差は、ないようだ。収穫は、1週間程度早い9月上旬。イモチが若干出てきたことと、品質面ではヤケ米などの懸念も。

 ▽関東=茨城・千葉の利根川沿いは天候に恵まれ、生育が5日~1週間早く、豊作のようだ。収穫は、千葉の夷隅以南で盆前の10日頃、香取・稲敷(茨城)は盆明け早々と見られる。コシヒカリは8月末の開始ではないか。ゲリラ降雨などに合わなければ、大豊作も見込まれる。農家サイドでは、くず米は少ない見通しの声も。一方、天候が良いので、胴割れ・乳白の発生などが心配される。

 ▽新潟=生育は順調。早いところでは、盆明けに刈り取りが始まりそうだ。出荷は9月中旬くらいから。加工用米・新規需要米の取組が、かなり増えている▽岐阜=早期こまちは、盆頃から刈り取りが出来る見通し。日夜の温度差がなく、高温障害、皮が厚く・シラタの心配がある。


-2010年7月29日-

◆エコファーマー認定19万7千件、水稲40.7%

 農水省はこのほど、「エコファーマー」の認定状況(3月末)を19万6,692件とまとめた。前年同期より1万0,717件増えた。認定を受けた作物のうち最も面積の大きい作物の認定件数の割合は、水稲40.7%、野菜(果菜類)18.9%、果樹18.5%となっている。

 地域別で多いのは、▽東北=5万8,535件▽関東=4万2,362件▽九州=3万4,190件の順。県別で一番多いのは福島県で1万9,553件、次いで新潟県の1万4,436件、山形県の1万0,013件と続く。

 エコファーマーは、「持続性の高い農業生産方式の導入の促進に関する法律」に基づいて、都道府県知事から、たい肥等による土づくりと化学肥料や化学合成農薬の使用の低減を一体的に行う農業生産方式を導入する計画について認定を受けた農業者の愛称。農業改良資金の特例措置が受けられるなどのメリットがある。


-2010年7月28日-

◆ワールドカップが売上げを直撃(6月外食)

 日本フードサービス協会がまとめた6月の外食動向調査によると、全店ベースでの売上高は97.7%と5カ月連続で前年割れとなった。6カ月連続して前年を上回っていた来店客数は99.4%で、客単価も98.4%と昨年6月から前年割れが続いている。「日本代表の試合当日だけでなく、強豪国の試合にも注目が集まりだし、夜21時以降の売上げを直撃した。ワールドカップに振り回された月だった」としている。

 業態別の概況では、▽ファーストフード=昼の売上比率が大きく、売上高は100.3%と前年を上回った。洋風チェーンは101%と前年を上回ったが、和風チェーン・持ち帰り弁当は95.9%、回転寿司は95.8と前年を下回った。2桁増を続けていた麺類チェーンは、104.6%と1桁増となった▽ファミリーレストラン=売上高95.3%、来店客数97.9%、客単価97.4%。洋風96.4%、和風93.1%、焼肉92.4%と、全ての業種で前年割れとなった▽パブ・居酒屋=売上高94.7%、来店客数97.4%、客単価97.3%と前年割れとなった。

 6月の外食取引には、「ランチタイムは比較的好調だったが、ディナータイムが落ち込んだ。せっかく回復傾向にあったファミレスのダウンは痛い」(A卸)と指摘。


-2010年7月27日-

◆22年産政府買入資格、8月16日から申請受付

 農水省は、22年産国内産米穀の政府買入れ資格の申請を8月16日~9月30日まで受け付ける。前年までと同様に、買入入札の準備を整えるもので、10月以降も随時、申請は受け付けられる。有効期間は、有資格者となった日から23年10月31日まで。

 政府買入契約(競争参加者)の資格要件は、(1)22年産国内産米穀の取扱数量が100トン以上であると見込まれる者(2)米穀の流通に関する法令の規程により罰金以上の刑に処せられその執行を終わり、又は執行を受けることがなくなった日から、2年を経過しないものでないこと…など、従前と変わらず。


-2010年7月26日-

◆加工用米、前年比5~6万トン増(全農見通し)

 22年産加工用米の取組計画は、地域流通契約分を含めた全体で前年産を5~6万トン程度上回るとの見通しが聞かれる。

 全農が下部組織に見通しを説明したもので、全農自体も2万5,000トン増の13万8,000トンに拡大する模様。全農分の増加については、10万トンの枠を基に概算金を内外で分けており、「枠を上回る分は4,000円になることから、農家はあまり取り組まないのではないか」(関係筋)との予想が聞かれていただけに、意外と積み上がった感がある。

 一方、需要は、高価格帯の販売先である清酒・加工米飯業界が景気の悪化などの影響を受けており、年度内での販売が終了するか、懸念する状況にあるようだ。


-2010年7月23日-

◆南種子、青未熟で2等主体(種子島コシ初検査)

 鹿児島・種子島コシヒカリの系統検査は7月21日、中種子管内182袋(30kg)、南種子管内194袋の計376袋で行われた。

 品質については、「1~3等まで出ている。2・3等の格落ち要因は、主に着色によるもの」(中種子)、「主に青未熟による2等が多かった」(南種子)とされる。

 南種子では、「今日(22日)の検査も前日に比べたいして増えない。晴れているものの、ぬかるんでいる圃場もある」としており、本格的な収穫にはもう少し時間がかかりそうだ。


-2010年7月22日-

◆約8割が「平年並み」の生育(系統7月1日調査)

 全農が下部組織に伝えたところによると、同会が7月1日現在で実施した22年産米生育の対平年遅速(回答102地区)は、

 ▽平年より早い=10地区▽平年並み=45地区▽平年より遅い=47地区-となっているという。また、生育状況(回答94地区)は、▽やや良=2地区▽平年並み=75地区▽やや不良=17地区…と、

 全体の約8割が「平年並み」で推移しているという。やや不良の回答は7割が西日本地区。


-2010年7月21日-

◆米粉食品、6割が「食べたことがある」(日本公庫調査)

 日本政策金融公庫はこのほど、消費者を対象に行った「米粉食品に関する調査」の結果概要を公表した。調査は6月上旬、全国の20~60歳台までの2千人を対象にインターネットで実施。

 それによると、米粉が色々な食品に利用されているのを「知っている人」は回答者全体の76%、「食べたことがある」人は63%に達し、認知度の高まりが明らかになったとしている。

 また、調査結果のポイントとして(1)米粉を使った食品で知っているものはパン(91.5%)、ケーキ(59.4%)が上位で、うどん(44.8%)、ラーメン(20.4%)など麺類はいまひとつ。

 (2)食べたことのある人の57.6%が「美味しい」と答え、「美味しくない」(6.8%)を大きく引き離した。「美味しい」と答えた人を男女別で見ると、男性44.3%、女性66.9%で、女性に人気がある。

 (3)課題については、「米粉を利用した食品を増やす」(45%)、「米粉の使用を明示する」(23.1%)など…を挙げている。

 なお、米粉食品に対するイメージは、「新しい食感がする」(45.2%)、に続いて、「国内農業の存続に役立つ」(45%)、「国産原料である」(41.4%)が挙げられており、国内農業との結び付きが強いとしている。


-2010年7月20日-

◆姫ごのみ、たちすずかを育成(近中四農研センター)

 農研機構・近畿中四国農業研究センターはこのほど、低アミロース米「姫ごのみ」と稲発酵粗飼料米「たちすずか」の2品種を育成したと公表した。

 「姫ごのみ」は、近畿・中四国の平坦部に普及できる初めての中生晩熟期(ヒノヒカリとほぼ同じ)の低アミロース米品種。米の品質が良く、粘りが強く、食味が優れる。

 「たちすずか」は、既存の品種に比べ、牛にとって消化の良い茎葉の割合が高く、発行に必要な糖の含量が高いほか、収穫適期を過ぎても倒れにくく栽培し易いのが特徴。広島県で普及に向けた取り組みが始まっているという。


-2010年7月16日-

◆せんべい・もち米粉は順調(1~3月生産量)

 農水省がまとめた22年1~3月分の米加工品の生産量は、せんべいともち原料の米粉が前年を上回ったものの、米味噌・包装もち・あられ・加工米飯などは前年割れとなった。品目別の生産量は別表の通り。なお、生産動向調査は、今回で終了となる。

 また、米菓などはトレサ法が適用されるが、米味噌は適用外。原料米については今後、変化が出てくる可能性が高い。中でも米菓組合は、22年産加工用米を積極的に手当てしており、原料米の種類別構成は大きく変わりそうだ。


-2010年7月15日-

◆差別化の武器に「米」指名

 「今夏から今秋にかけては、米卸やJA・全農さんに頑張ってもらう」とコメントするのは、全国展開する大手Aコンビニチェーンの担当者。今期の事業計画では、従来以上に米飯部門の強化をテーマに掲げている。

 「全国のコンビニの店舗数も4万店を超えており、消費地を中心にいよいよ飽和状態を迎えている。厳しさが予想される環境下にあって、他チェーンとの差別化を図る最大の武器は米飯類と認識する」(Aチェーン)として、既存の取引先は勿論だが、7月~8月にかけ広い範囲から新たな提案を求めるとのこと。

 下地の段階での考えとしては、(1)許容出来る価格を条件として、地区別に異なる銘柄米を新たに採用したい(2)米だけでストーリーを出せる産地銘柄を求めたい(3)チャーハン、ピラフと中華・洋風アイテムに最適な米を改めて考えていきたい…の3点が挙げられる。


-2010年7月14日-

◆新規出店で売上げ増(プレナス3~5月)

 (株)プレナスはこのほど、平成23年2月期第1四半期(22年3月~6月)の連結業績を公表した。売上高304億20百万円(前年同期比2.0%増)、営業利益11億60百万円(同19.9%減)、経常利益12億79百万円(同16.9%減)、四半期純利益3億60百万円(同55.3%減)と増収減益の結果となった。

 主力の持ち帰り弁当事業(ほっともっと)は、売上高258億54百万円(同0.9%増)、営業利益9億2百万円(同28.5%減)。「のり弁当、唐揚げ弁当などリニューアルした定番商品は、発売から販売食数を伸ばし支持をもらっている。既存店売上は前年を下回ったが、新規出店により売上高は増加した」としている。

 定食事業(やよい軒)は、売上高40億72百万円(同8.6%増)、営業利益2億73百万円(同23.7%増)。「季節感や郷土料理を取り入れたメニューを手頃な価格で提供すると共に、きめ細かな販売促進を行った」という。

 当期末における店舗数は、ほっともっと2,476店舗、やよい軒162店舗。「店舗数の少ない中部・四国地方を中心に新規出店を行った」とのこと。


-2010年7月13日-

◆米飯強化が顕著(コンビニ3~5月)

 大手コンビニチェーンの平成23年2月期第1四半期(22年3月~5月)の連結業績がまとまってきた。個人消費の低迷など全体的には厳しい結果だが、チェーンによっては新商品や既存商品のリニューアル効果で業績を伸ばしている。今後に向けては主力部門である米飯部門の強化を掲げており、米穀業界でも期待する声が聞かれる。3大チェーンの結果は以下のとおり。

 ▽セブン・イレブン・ジャパン=営業収益4,814億12百万円(前年同期比8.8%増)、営業利益405億91百万円(同9.7%減)、当期末店舗数1万2,746店舗▽ローソン=営業総収入1,065億86百万円(同3.1%減)、営業利益112億1百万円(同8.2%減)、当期末店舗数8,574店舗▽ファミリーマート=営業総収入778億8百万円(同11.0%増)、営業利益86億86百万円(同3.3%増)、当期末店舗数7,250店舗。

 その他のチェーンを含めて米飯部門に力を入れる傾向が顕著で、「ファースト・フード商品の開発に引き続き注力した」(セブン)「中食商品を中心としたオリジナル商品の開発を進めた」(ファミリーマート)、「米飯についてはおにぎり成型機の新規導入によるおにぎりをリニューアルした」(ミニストップ)など。「主力の米飯で差別化を図る動きは強く、産地・卸など米穀業界へは追い風」(関係筋)との指摘も。


-2010年7月12日-

◆12~3月の政府米契約情報(農水省)

 農水省はこのほど、昨年12月から今年3月までに実施した17年産政府米入札販売の契約情報を公表した。この期間に落札したのは43社。

 月別では、▽12月=23社1,100トン(落札加重平均1万2,329円。消費税抜き、以下同)▽1月=37社1,410トン(1万2,300円)▽2月=25社850トン(1万2,329円)▽3月=21社990トン(1万2,398円)。

 4回トータルで最も多く落札したのは、大和産業(株)510トン。次いで穀伸通商(株)380トン、(株)ミツハシ240トン、名糖商事(株)210トン、(株)京山・沖縄食糧(株)各200トンと続く。


-2010年7月9日-

◆新潟コシBL100%は72%(県DNA調査)

 新潟県は7月7日、県産コシヒカリの22年度第1回DNA検査結果を公表した。今年4月~5月に、首都圏、関西圏、中京圏、北海道、九州のスーパーマーケット39店、ディスカウントストア11店から購入した50点を対象に「新潟県産コシヒカリ」のDNA分析を実施したもの。

 結果は、▽コシヒカリBL100%=36点(72%)▽従来コシヒカリ100%=6点(12%)▽コシヒカリBL+従来コシヒカリ=7点(14%)▽コシヒカリBL+従来コシヒカリ+その他=1点(2%)…だった。

 消費者庁等の関係機関に情報提供し、今後も継続して調査を行うという。同調査は昨年度からスタート、首都圏以外に拡充している。


-2010年7月8日-

◆「均一価格の弁当開発」がテーマ

 コンビニエンスストアでは、均一価格の弁当開発がテーマとなっている。単価が安く好調なおにぎりに比べて、依然として不振から脱出できないことが背景にある。価格はチェーンにより様々だが、350円前後の話が多い。

 全国展開する有力Aチェーンからは、「長く続く節約疲れから、一部の商品については高額でも売れるようになった。しかし、毎日のランチ需要においては低価格志向が根強く、弁当類の売上は思うように伸びていない。そこで来店客の購買意欲を喚起すべく、価格を350円前後に統一した弁当の開発を商品部で急いでいる」との経過が聞かれる。

 (1)数種類の弁当を均一価格とすることで値頃感を演出(2)満足出来る内容にして固定客に繋げる(3)均一価格シリーズを足がかりに、弁当を買うなら当社チェーンとの考えを消費者に植え付ける…が狙い。このうち価格と同時に重要なのは、内容の充実で、「価格以上に満足してもらえる内容の弁当にしたい。そのためには新規を含めて食材メーカーには広く協力を求めていきたい」としている。


-2010年7月7日-

◆天候回復、県南コシは4~5日早く推移(茨城)

 茨城県農業総合センターがまとめた水稲の生育状況によると、県南の竜ヶ崎市(6月28日現在)では、4月28日移植分は最高分げつ期~幼穂形成期で、生育はこまちで1日早く、コシで4日早く推移している。5月7日移植分も同様の生育ステージにあり、こちらはあきたこまちが平年並み、コシは5日早くなっている。あきたこまちの出穂期は4月28日移植分で7月17日、5月7日移植分で23日の予測。

 一方、水戸市(6月29日現在)の4月30日移植分は幼穂形成期に入り、生育はあきたこまちで1日早く、コシヒカリで平年並み。5月10日移植分のコシヒカリは最高分げつ期で、こちらも生育は平年並み。県内では、6月第3半旬以降の平均気温は平年より1~3度高く推移し、日照時間も平年より多かったため、遅れが顕著だったコシヒカリの生育は回復している。

 また、つくば地域農業改良普及センターが発表した6月30日現在の水稲生育状況によると、県西のつくば市周辺では、草丈は高く、茎数はやや少なく、葉色は平年並み(過去5年平均との比較)で、出穂は平年並み~1日程度早く、7月28日~30日との予測。


-2010年7月6日-

◆静岡に生産拠点、別会社設立へ(木徳神糧)

 木徳神糧(株)(平山淳社長/東京・江戸川区)は、8月中に静岡市内に別会社を設立して中部地区への事業活動を強化していく。別会社は、西田米穀(株)(西田好広社長/静岡市清水区)が保有する事務所及び精米工場を賃貸で確保する計画。同時に西田米穀の米卸事業を引き継ぐ予定。

 今回の経緯については、「西田米穀さんとは長年の深い付き合いがあり、今年の春頃にごく自然な形で具体的な話が浮上してきた。100%ではないが米卸事業を中心に、西田米穀さんの事業を当社が引き継いでいく予定だ。内容は、米穀店との取引が大半で、しっかりとした商売をしていきたい。また、別会社の名称等は今後に決定していくが、空白だった中部地区での拠点が確保できることになる」としている。

 中部・東海地区には、これまで滋賀工場(滋賀)や本牧工場(神奈川)から供給していたが、今回の対応により利便性が高まる。木徳神糧では、現在のところ本牧精米工場(神奈川)、桶川精米工場(埼玉)、仙台精米工場(宮城)、滋賀精米工場(滋賀)の自社工場と、備前食糧(株)(岡山)、木徳九州(株)(福岡)のグループ会社の精米工場を持つ。西田米穀(株)は安政元年の創業、昭和56年設立の静岡では有力卸で、木徳神糧とは現在の西田社長が一時期に在籍するなど友好的な関係にある。


-2010年7月5日-

◆イレギュラー米袋が波及

 関西地区が“発祥”とされる4キロ、8キロなどの精米商品が、首都圏を始め各地区に広がりつつある。消費者の購買意欲を喚起する価格帯に、中身の量を調整することでヒットさせる目的で重宝されている。ただ、容量の勘違い購入も指摘され、導入時の混乱には注意が必要。

 広域展開する関西の有力A卸からは、「早くから導入を進めた関西の量販店では、消費者に浸透しており、店舗によって5%以上のシェアを獲得する例もある。大容量では2,880~2、980円が売れる価格だが、10キロ袋では無理な銘柄米でも8キロ袋なら可能な場合がある。営業担当者としては提案の幅が広がるし、担当バイヤーも概ね歓迎している。最近は中国地区や東海地区への提案も通っており、2キロ、5キロ、10キロのみの従来型の売場からは変化している。ただ、導入から日が浅いため、“勘違いした”類のクレームは入る。首都圏では1年以上たっており、ほとんどクレームはない」という。


-2010年7月2日-

◆モデル対策の申請締め切り、焦点は減反達成状況に

 戸別所得補償モデル対策への加入申請が6月30日に締め切られた。北海道では対象と見られる2万9千戸の95%以上が申請済み、秋田でも5万戸のほぼ全戸が加入の見通し…などと伝わる。

 山田大臣も会見で、「昨年生産調整に協力してくれた農家数120万戸を超えたいと思っている。いけるという気持ちを持っている」と手応えを感じている様子だが、一方、小規模農家は同制度の恩恵を受けにくいという認識も持っており、「20a、30aしか作っていないところは、飯米分の10aを差し引くとほとんど補償もない、ということで参加しないという農家もかなりの数がいるようだ」と述べている。

 実際、西日本を中心に、小規模農家や中山間地では「数万円の補償では減反分の収入減と相殺されてしまう。参加メリットが小さい」との声も多い。

 現在公表されているのは「米のモデル事業」と「水田利活用自給率向上事業」を合わせた申請数だけであり、ここから生産数量目標の達成状況や、加工用や飼料用、米粉用米など主食用以外の取組状況を推し量ることはできないが、参加者がある程度の数になり、小規模農家の割合が少ないとすれば、過剰作付面積が思った以上に減少する可能性もあるが..。

 いずれにしても、水田協議会がまとめた申請書を農政事務所へ提出する期限が7月末、また、口蹄疫の影響で、宮崎、鹿児島、熊本、大分の九州4県では申請の締め切りが当面延長されていることもあり、農水省によると、面積なども含めた集計結果の公表は8月以降になるという。


-2010年7月1日-

◆外販の米事業部、10月目途に廃止(テーブルマーク)

 冷凍食品などの製造・販売を行っているテーブルマーク(株)(香川県)はこのほど、米の外販事業(スーパーへの精白米、卸業者への玄米販売など)を順次終了していくことを明らかにした。

 同事業を手がける米事業部は、今年10月末を目途に廃止し、加工米飯向けの原料調達機能については業務統括部に移管するという。卸売業の廃止理由としては、(1)近年の国際穀物相場の乱高下と長期的な消費の冷え込み(2)製造メーカーとして付加価値の創造が困難-の2点を挙げている。

 米の外販数量は7万トンと中堅卸規模で、事業廃止に伴う対応については「事業を譲渡するわけではない。(取引先に対し)代替えのところを紹介することはある」(同社・広報部)としている。産地との繋がりも深かっただけに、今後の流通再編が注目される。なお、継続する加工米飯向けの取扱い数量は、明らかにしていない。

 テーブルマーク(株)は、日本たばこ産業株式会社(JT)が平成20年1月に(株)加ト吉を株式公開買い付けで子会社化。同7月にJTの加工食品事業・調味料事業を加ト吉に移管し、事業統合。22年1月には、社名を(株)加ト吉からテーブルマーク(株)へ変更した。本社は香川県観音寺市、東京本社は中央区築地。資本金は475億263万円(2008年12月末現在)。従業員数1,517名(2010年3月末現在)、 売上高2,092億円(2010年3月期連結)。


-2010年6月30日-

◆米供給数量は2万6,182トン(ユーコープ)

 ユーコープ事業連合(横浜市)の2009年度(3月期)における米供給数量は、2万6,182トン(前年度2万6,937トン)となった。

 取り扱う指定産地米と構成比は、▽秋田あきたこまち(JA秋田おばこ、JA秋田みなみ、JA新あきた)13.9%▽栃木コシヒカリ(JAなすの、JAかみつが、JAしおのや、JAはが野)12.9%▽新潟コシヒカリ(JAにいがた南蒲)12.8%▽岩手あきたこまち(JA新いわて)12.0%▽特栽米・岩手ひとめぼれ(JAいわて中央、JAいわて花巻、JA岩手ふるさと、JAいわて南)7.4%▽北海道ななつぼし(JAピンネ、JAきたそらち、JAたきかわ、JAたいせつ)6.9%▽新潟佐渡コシヒカリ(JA佐渡)4.3%▽胚芽精米はえぬき(JA山形おきたま)3.2%▽その他コープのお米4.2%▽メーカー品22.4%。

 ユーコープ事業連合は、コープかながわ、コープしずおか、市民生協やまなし、うらがCO‐OP、全日本海員生活協同組合、富士フィルム生協、おうちCO‐OPの7生協で構成されている。


-2010年6月29日-

◆家庭向け精米もB銘柄苦戦

 5月~6月の家庭向け精米販売は、卸による格差があるものの、概ね順調な経過を示しているもよう。東西卸への聞き取りによると、GWで売れた反動から5月2~3週目に苦戦したとの指摘があるものの、全体的に数量を稼げているようだ。売れ筋は、いずれもコシヒカリ系で、セール指名の増加が消費者の購買意欲を喚起したとのこと。一方、B銘柄は売れ筋から外れる傾向で、価格を含めて巻き返しが必要な状況。

 首都圏の有力A卸では、「4月は苦しかったが、5月~6月は前年実績をクリアしており、関東コシヒカリ5キロ1,580円などセールが中心ながら販売に勢いが出ている。その半面、前年まで値頃商品の定番だったB銘柄は苦戦中で、青森つがるロマン、まっしぐらなどは敬遠されている。1,580円でコシヒカリが買えるのだから仕方ない。何か巻き返しを考えなくては」と思案中。

 また、近畿の有力B卸は、「4月末にセール常連の福井ハナエチゼンの在庫が切れてからは、東北あきたこまち、ひとめぼれなど週替わりでセール企画を打つが、消費者の反応は鈍い。値頃のコシヒカリに慣れたことが要因と思われる」と指摘する。


-2010年6月28日-

◆新潟コシおにぎり139円均一価格へ(ローソン)

 大手コンビニエンスストアのローソンでは6月29日から、おにぎり屋の看板メニュー「新潟コシヒカリおにぎりシリーズ」を139円の均一価格で販売する。

 「製造コスト削減や原材料調達方法の工夫により、質と内容をそのままに全品139円の均一価格を実現した」として、全国8,803店舗(5月末時点)を対象に一斉発売する。商品は、▽岩焼さけハラミ(従来価格168円)▽熟生たらこ(同165円)▽すじこ(同179円)▽いくら(同173円)の4品目。

 均一価格で提供できる理由については、(1)原材料の契約買付け、相場と連動した買付けのタイミングの見極めにより、質と仕様をそのままに価格を下げた(2)鮭や生たらこなど昨今の円高傾向によりコスト削減に繋がった(3)おにぎり屋の7年間のノウハウを最大限に活かした。工場や生産者の数々の努力で139円均一価格が実現した…とする。

 新潟コシヒカリおにぎりシリーズは、2002年11月の発売から7年間で約10万個を販売している。同社では、「今後ともコンビニエンスストアの看板商品であるおにぎりを進化させ、お客様に驚きと満足を提供していく」としており、7月に高級食材を使用した“究極の高級おにぎり”の発売が予定されている。


-2010年6月25日-

◆予約登録米1万3,623トン(パル連合)

 パルシステム連合会は、2010年産の予約登録者数が前年比107%増の16万2,102人に達したと発表した。年間ベースでの数量(精米ベース)は1万3,623トン(登録点数24万8,103点)となり、「米の作付面積で計算すると2,870haとなる」としている。予約登録米は95年からスタートしており、田植え前に産地と1年間の契約を結ぶ。

 2010年産米の登録点数ベスト5は、▽1位=エコ・秋田あきたこまち▽2位=エコ・新潟コシヒカリ▽3位=北海道ほしのゆめ▽4位=エコ・宮城ひとめぼれ▽5位=エコ・青森つがるロマン-となっており、前年の1位と2位が入れ替わった。また、伸び率ベスト5は、▽エコ・福島会津コシヒカリ(327%)▽エコ・秋田あきたこまち(122%)▽エコ・茨城コシヒカリ(121%)▽エコ・青森つがるロマン(115%)▽エコ・山形庄内はえぬき(109%)。


-2010年6月24日-

◆検査489万トン、前年比94.6%(5月末)

 21年産米の検査(農水省まとめ)は、今年5月現在で488万9千トン(前年比94.6%)となった。5月単月で8万1千トン積み上がった。収穫量に対する5月時点の受検率は57.7%、ちょうど19年産と20年産の中間くらい。最終値は、19年産並みの505万トン前後と推定される。

 種類別の内訳は、水稲うるち463万9千トン(94.5%)、醸造用7万トン(92.9%)、水稲もち18万トン(98.7%)、陸もち3百トン(154.0%)。水稲うるちの等級比率は、1等85.0%、2等12.3%、3等1.0%、規格外1.6%。1等比率は前年産の同期より5.3ポイント高。


-2010年6月23日-

◆25周年祝う、秋に消費拡大イベント実施(JCI)

 日本青年会議所 米穀部会(JCI)は19日、東京プリンスホテルにおいて創立25周年記念式典を開催した。

 大森光信・第25代部会長は、米価低迷やコメ消費減、政策見直しなど激動する米穀情勢に言及したうえで、「臨機応変に取り組んできたが、不透明な環境に対応してこれからも歴史を刻みたい」と決意を語った。

 来賓として、村瀬慶太郎・全米販青年部会会長、千田法久・全米販青年部会副会長、森裕章・全国米穀工業青年会議議長、岡澤諭・近畿穀類青年会会長、城口安彦・近畿穀類青年会の各氏が出席した。

 2010年の米穀部会基本理念として、生産(産地との連携)、消費(需要喚起)、業界の役割り(産地と消費者をつなぐ)の3つの視点から、「『青年経済人として何ができるか』を原点に立ち戻り、未知の可能性を切り拓いていく。米穀業界がいかに苦境に立たされようとも、英知と勇気と情熱を持って、業界をリードし、明るい豊かな社会実現を目指す」ことを掲げた。

 また、25周年実行委員長の田中洋平氏は、25周年記念事業を発表。一般消費者向けにコメの消費拡大を啓発するイベントを今秋(10月頃)に実施する。ターゲットは、女性と子育て世代。美容(健康)、おいしさ、食育の3つをキーワードに、新しいおコメの魅力を訴求する考え。コメの新しい価値を提案・発信することにより、食生活のシフトチェンジを促し、コメの消費拡大を図るのが狙い。


-2010年6月22日-

◆徳島コシの出回り、盆明け予測も(地元筋)

 徳島の早期米生育は、「平年より5日~1週間程度遅れている感じ。大雨で植え直したところもあったようだし、出回りはハナエチゼンで8月10日頃、コシヒカリは盆明けになる可能性もある」(地元筋)と見ている。

 系統の相対価格については、「コシヒカリが8月後半で1万3,500~4,000円。9月は1万3,000~3,500円と、前年産に比べ500~1,000円落ち程度ではないか」との予測。


-2010年6月21日-

◆飼料用米、特例で3万5千円助成も(口蹄疫対策)

 農水省では、宮崎県で発生した口蹄疫問題に伴う支援措置として、戸別所得補償モデル対策の加入申請期限の延期、飼料用作物等の確保支援策を講じている。

 モデル対策の申請は、関連対策の中で「宮崎県及び隣接県(熊本県、鹿児島県及び大分県)において、口蹄疫の状況を踏まえ期限を弾力的に運用」との方針を示している。期限は決まっていないものの、当分の間延期されることになる。

 また、飼料用作物等の確保支援策については、▽需要先の農家の家畜が殺処分等になり、供給が困難となった農家について、新たな需要先とのマッチング活動を推進▽それでも需要先が見つからなかった場合は、水田利活用事業において、特例でWCS用稲等の生産を中止しても交付金(10a当たり3万5,000円)を交付する…の2点。

 なお、特例を申請した場合、作付けされている飼料用米等は、収穫期までにすき込み等、確実な横流れ防止の取組を行うことが必要。


-2010年6月18日-

◆「吉野家牛丼ふりかけ付ごはん」を発売(ウーケ)

 (株)ウーケは6月17日、(株)吉野家と「吉野家牛丼ふりかけ付ごはん」を共同開発し、28日から全国量販店・コンビニエンスストアを中心に発売することを発表した。年間販売目標数量は、初年度(~23年3月末)300万食、次年度以降600万食としている。

 パックごはんをレンジで2分加熱し、セットのふりかけをかけるだけで、手軽に吉野家の牛丼のおいしさを味わえる、新しいジャンルの商品。ふりかけは、吉野家の牛丼の具をフリーズドライしたものに、紅生姜などを合わせて仕上げ、「ごはん」はウーケで無菌包装加工したものを組み合わせた。ご飯離れを食い止めようと模索する中、若者を中心に支持されている吉野家ブランドに魅かれ、実現したという。セット以外にもふりかけ単品、ごはん単品でも販売する。吉野家の国内店舗数は1,183店(5月末現在)。

 商品は、▽吉野家牛丼ふりかけ付ごはん(ふりかけ8g×1包、ごはん200g×1パック)=希望小売・参考価格(税等込)158円▽吉野家牛丼ふりかけ(26g×1袋)=同128円▽吉野家ごはん(200g×1パック)=同128円。


-2010年6月17日-

◆新品種の採用に前向き姿勢(生協)

 各生協では、22年産米から新品種の採用事例が増えそうだ。(1)他業態への対抗から品揃えして、精米部門の販売実績を上げていく、(2)各産地とも栽培技術が進歩しており、デビューして間もない米でもラインナップが可能、(3)新品種の認知度拡大に産地が熱心な姿勢を示していることから、売場での販促活動などの支援が期待出来る…等が理由となっている。

 精米販売へ熱心な取り組みで知られるA生協では、「4月段階から全国産地の系統本部やJAなどから、22年産米で新品種を採用してほしいとの申し出を頻繁に受けている。それだけ普及拡大したい狙いがあるようだが、その熱心な姿勢には感心してしまう。当生協としても大手量販店など他業態に対抗する意味で、新品種を品揃えする意義は大きいと認識している。栽培技術も進歩しており、実績の低い新品種を品揃えしてもクレーム(食味など)の心配は薄い。また、採用した場合には、産地から販促支援が期待出来る点も魅力だ。価格等の問題もあるが、何銘柄かは採用したい」としている。


-2010年6月16日-

◆連休中心にファミレスが好調(5月外食)

 本紙聞き取りによる5月の外食売上(原料米使用)は、大型連休中の需要などで地方部のファミリーレストランが好調な動きを示したもよう。一方、都心部においては低価格の中華・麺類チェーンが順調で、価格を戻した牛丼などファーストフードはやや苦しかったという。回転寿司はチェーン別の格差がさらに明確になってきたようだ。

 全国展開する和食Aチェーンによると、5月は「今年は暦の並びが良く国内旅行が活況だったことから、行楽地とその周辺の店舗は前半を中心に客数・売上高ともに前年実績を大きく上回った。昨年は新型インフル騒動で最悪だったため、ハードルは低いものの、都心部店舗を含めて全体に良かった。白飯などに使用する米のオーダーも伸びた。ただ、都心部は前年をクリアしたものの、好調が続く中華など低価格チェーンには押され気味だ」としている。

 同じく全国展開する回転寿司のBチェーンは、「ここへきてチェーン別の明暗がはっきりしてきたようだ。当社を含めて売り(個性)を明確にしたチェーンは伸びてきているが、価格戦略のみに頼るチェーンは見放されつつある感触だ」と指摘する。


-2010年6月15日-

◆「イネは体内時計を持っていた」(農業生物資源研)

 農業生物資源研究所は6月14日、「イネは日の長さを測るための正確な体内時計を持っていた」とする研究成果を発表した。30分の日の長さの違いを認識し、開花ホルモンの遺伝子の働きを調節していることを明らかにしたもので、今後、イネ品種の開花期を正確に制御することが可能になるという。

 同研究所は、イネが季節変化にともなうわずか30分の日の長さの違いを認識し、開花ホルモンである「フロリゲン」の合成を調節する正確な体内時計を持っていることを発見したという。さらに、開花ホルモンの合成を促進する機能と逆に抑制する機能をもつ、相反する2つの遺伝子を同定し、日の長さによってそれらの相互作用が変化することにより、開花を早めたり、遅らせたりしていることも明らかにした。

 今回の発見は、イネの開花期の微妙な調整を可能にし、品種ごとで栽培に適した地域を拡大する育種につながる成果という。将来、人工的にイネの開花期を調節する技術を開発するための基盤となると考えられている。


-2010年6月14日-

◆米トレサQ&A、対象品目編を公表(農水省)

 農水省は6月10日、米トレーサビリティ制度Q&A「対象品目編」を公表した。今年4月に「案」を提示し、パブリックコメントを行っており、寄せられた意見(17件)を踏まえ検討・修正した。

 品目編で採り上げているのは、▽米穀▽米穀粉、米穀のひき割りなど▽米菓生地▽もち▽だんご▽加熱処理による粒状のものなど▽米菓▽その他-の8品目で、24項目について調査の対象になるかどうか解説している。

 案からの修正は、おこげについての箇所。何を指しているのか明確でなかったため、次の通りに変更した。「米飯を板状に押し固め乾燥し、揚げて中華料理のおこげ料理やインスタントカップスープ等の具としているもの」。なお、Q&Aでは、次のように分類(抜粋)している。

 (1)米ぬか=白ぬか(白米部分を含む米ぬかから、白米部分を取り出したもの)は調査対象(2)米穀のひき割りなど=米粉調製品の規定により、例えば米粉40%・加工澱粉30%・小麦粉16%・砂糖14%の製品は対象。一方、無糖・もち米粉84%・とうもろこし粉16%の製品は対象外。ただし、米トレサ法の指定米穀等に該当しない米粉調製品でも、調査品目の米菓などの原材料に使用される場合は対象となる(3)もち=もちで他の原材料を包み込んだもの、もちに他の原材料をかけたり、まぶしたものは対象外-など。


-2010年6月11日-

◆就任会見で過剰米対策を否定(山田大臣)

 山田農水大臣は6月9日の就任会見で、戸別所得補償について「来年の本格実施に向けて、制度設計と法案の整備などに取り組む。現在のところ1兆円の予算規模を考えている。成長戦略・経済成長戦略の一環として、また雇用対策としても、予算の確保に全力を挙げたい。幹事長が替わった影響はないと考える」と述べた。

 また、水田利活用事業については「宮崎でも口蹄疫の影響で、畜産農家と契約を結んだが飼料米を食べる畜産がいなくなったなどの事情は聞いている。早速、九州農政局を通じて、食鳥協会などとマッチングの話を進めている。農水省としても農政局・農政事務所を通じて、販路の見つからない農家に対し、マッチングを直接させていただく準備しているところ」と対応策を示した。

 21年産米にいては「米価がじりじりと下がっていることは認識しているが、前年同期比で94%程度。在庫数量も調べているが、一昨年、去年、現在と比較しても、22年産のモデル対策で需給が締まってくれば、今の段階で心配するような状況ではないと考えている。今、政府が買い入れよう、という気持ちはない」と過剰米対策を行わないことを表明した。


-2010年6月10日-

◆中部地区で「米粉ビジネス相談会」(穀検)

 穀検は、中部地域(愛知県、静岡県、三重県)において、「米粉ビジネス相談会」を実施する。米粉設備関連機器の展示や米粉加工適性等の情報発進、意見交換等により、米粉ビジネス参入をサポートするのが狙い。

 講演「米粉ビジネスの可能性と展望」のほか、米粉関連機器の展示と各機器メーカーのプレゼンを行い、各種相談等も行う。中部での開催は初めて。参加対象者は、新たな米粉を産業と考えている生産者、実需者等及び県、市町村、JA等の関係機関・団体の関係者など。

 各企業等のプレゼンは、「製粉機械、製パン機器、米粉測定機器、米粉の安心システムなど」。参加企業は、(株)サタケ、(株)西村機械製作所、槇野産業(株)、静岡製機(株)、(株)東洋商会、(株)コトブキベーキングマシン、(株)セイシン企業、(株)中国リス食品販売、(財)日本穀物検定協会、(株)ケット科学研究所。

 開催時期と場所は以下の通り。▽愛知県会場(JAあぐりタウンげんきの郷、あすなろ舎会議室)=6月30日(水)13:30~▽静岡県会場(静岡県農林技術研究所 研究所本館3F会議室)=7月1日(木)13:30~▽三重県会場(メッセウイングみえ、大研修室2F)=7月2日(金)13:30~。


-2010年6月9日-

◆米粉100%パンの製造技術を開発(食品総合研究所)

 (独)農研機構・食品総合研究所は、グルテンを添加しない米粉100%パンの製造技術を開発した。

 グルテンは小麦由来のタンパク質で、その粘り気がパン酵母が出す発酵ガスを閉じこめることにより小麦のパンは膨らむ。一方、米はグルテンをもたないため、ほとんどの米粉パンにはグルテンや、それに代わる増粘剤が添加されており、小麦アレルギーの方が摂取できないなどの問題があった。

 今回、同研究所は、生物が広く持っているグルタチオン(3つのアミノ酸からなるトリペプチド)を、米粉パンの生地に添加することで、米デンプンを糊化・膨潤しやすくし、米粉パンの容積をグルタチオン未添加に比べて約2.4倍に高めることに成功した。

 この技術はパンだけでなく、新しい米粉製品の開発にも利用できるほか、グルテン使用時のように、食塩を全く添加しなくてもパンが膨らむため、減塩食品の開発にも利用できる、とされている。


-2010年6月8日-

◆再任辞退の赤松大臣、下落の財源不足を否定

 赤松農水大臣は6月4日、内閣総辞職後の会見で、「けじめとして私がやらない方が、新しいリーダー、新しい体制でやった方が良い」と述べ、口蹄疫の感染拡大を防げなかった責任をとる形で、再任を辞退する意向を明らかにした。

 また、戸別所得補償制度モデル事業の新規立ち上げ等の成果を強調しつつ、大潟村がデル事業に自ら参加したことも結果として思い出に残っていると語った。

 戸別所得補償の本格実施に向けた見通しや、過剰米対策、また米価下落に伴う変動部分の財源不足の可能性等については、「戸別所得補償はモデル対策から本格実施へとステージが変わることは、今度の参院選マニフェストの中にも出ると思う。必要予算が1兆円なのか9千億円なのかはこれからだが、農水省独自の事業仕分けなど、無駄を省く努力も引き続きやって頂きたい。過剰米対策については、この夏は天候不順の傾向もあるので、作況指数の推移を見ないと。変動部分については、最大の下落を想定したうえで設定しているので、足りなくなることは事実上あり得ないと思う」との考えを示した。


-2010年6月7日-

◆愛媛・JAえひめ南にJAS改善指示(農水省)

 農水省は6月4日、JAえひめ南(愛媛県宇和島市)に対し、JAS法に基づく改善を指示した。

 概要は、愛媛農政事務所が21年産精米の表示適正化調査として、JAえひめ南の精米・商品名「みなみちゃん」(愛媛県産コシヒカリ21年産5キロ)を買い上げDNA分析を行ったところ、異品種の混入の疑いが生じた。

 21年11月から22年3月にかけて調査を実施したところ、(1)未検米を使用したにも関わらず、原料玄米欄に「産地:愛媛県、品種:コシヒカリ」と表示し、「平成20年産又は平成21年産」の表示ラベルを貼付。20年8月27日から21年12月3日までの間に、少なくとも6万4,455キロ(5キロ袋4,181袋、10キロ袋4,355袋)を自組合の各支所に配送し、支所と催事場で販売した。また、取引先の小売においては、395キロを販売した(2)前記のうち6万4,350キロについては、「愛媛県産」と「こしひかり」の強調表示を行っていた(3)少なくとも20年9月から21年12月3日までの間、精米した日と異なる精米年月日を表示。

 また、新たに精米したものと区分けせず、混合した商品も同様の精米年月日を表示していた…ことを確認したという。


-2010年6月4日-

◆産直米、新たに2銘柄を品揃え(パル連合)

 パルシステム連合会(10会員・事業高1,964億円・組合員数119.9万人)は、6月7日から産直米に宮城まなむすめ5キロ1,850円(JAみどりの指定)と千葉ふさこがね同1,850円(JAきみつ指定)の2銘柄(無洗米)を新たに品揃えする。

 「まなむすめは大きな粒に適度な粘りとさっぱりとした甘みが特徴で、ふっくらと炊きあがる。JAみどりのとは神奈川ゆめコープを中心に、産地と組合員の交流を積極的に行っている。ふさこがねは冷めても味が落ちないため、弁当やおにぎり、太巻き寿司などに最適。JAきみつは産直米・千葉ふさおとめの産地としてお馴染み」としている。


-2010年6月3日-

◆ウーケの無菌米飯、ベルギーの優秀味覚賞で2つ星

 (株)ウーケ(富山県)が製造・販売する無菌包装米飯「ふんわりごはん(富山コシ100%)」が、ベルギーで開催されたSuperior Taste Award(優秀味覚賞)2010」で2つ星を受賞した。5月27日(現地時間)には、ブリュッセルで表彰式が行われた。

 (株)神明(神戸市)では、日本米の輸出事業に積極的に取組んでいるが、21年産米の輸出実績は4月末時点で160トン(玄米換算)を超えてきている。

 輸出先は、現在9カ国にのぼり、「一昨年から秋田県産米(精米)を海外輸出しており、昨年からはウーケの無菌包装米飯(原料は富山県産米)も対象商品に加えている。日本が誇る米を世界中の人々に食べていただくことで農業・水田を守るとともに、食糧自給率の向上も目的としている。今後も輸出事業に力を入れていく」とする。


-2010年6月2日-

◆外食市場規模、前年比2.3%減(外食総研)

 外食産業総合調査研究センターがまとめた21年度の外食市場規模は、23兆9,156億円(前年比2.3%減)と前年実績を下回った。全体の79.9%を占める給食主体部門は19兆1,144億円(同2.0%減)で、このうち営業給食は15兆8,303億円(同2.0%減)、集団給食は3兆2,841億円(同1.6%減)。

 【営業給食】▽飲食店=12兆6,526億円(同1.5%減)でファーストフード業態(同1.5%増)以外はすべて減少し、ファミリーレストラン・定食屋など食堂レストランは2.1%減、回転寿司を含むすし店は1.0%減となった▽宿泊施設=新型インフルエンザ等の影響で宿泊単価や稼働率が悪化し、前年より3.6%減少した。

 【集団給食】市場規模は前年より1.6%減の3兆2,841億円▽学校給食=給食費の上昇等から2.3%増▽事業所給食=施設数や従業員数の減少等により4.2%減▽保育所給食=園児数の増加で前年より4.0%増加した。

 持ち帰り弁当店や総菜店、テイクアウト主体のファーストフードなどが分類される料理品小売業は、前年より0.1%増加して6兆0,858億円となった。


-2010年6月1日-

◆22年度も米穀のDNA調査を実施(埼玉県)

 埼玉県は、22年度も食品表示不正防止対策を実施する。21年度から県内で市販されている食品のDNA鑑定調査を実施しており、今年度は米穀・食肉・鮮魚について3回にわたり行う。

 「件数は全体で30件を予定しており、品目ごとの内訳は、行っていくなかで決めていく。実施時期については、年間3回をバランス良くしたい」(県農産物安全課)という。不適正表示の疑いが生じた場合は、立入調査を実施、偽装が確認されたものは随時、改善指示を行うとともに公表する。

 なお、21年度の精米調査は24件。うち不適正表示の疑いがあったのは2件。いずれも「単一原料米について、他の品種が混入しているとの鑑定結果があり、事業者への立入調査を実施したところ、意図的・常習的なものではなく、精米時に誤って混入したものであることが認められた。業務手順の改善などで防止するように指導した」。


-2010年5月31日-

◆富山の黒米・赤米、「黒むすび、赤むすび」と命名

 富山県が公募していた黒米・富山黒75号と赤米・富山赤71号の名称が「黒むすび」「赤むすび」に決定した。「むすび」は、「縁結び」「結果が実る」「仲良くする」に通じる、めでたいイメージがあることや、見た目を想像しやすく3色おにぎり等にも活用できる名称というのが採用理由。商標登録も出願申請した。

 「富山黒75号」は、「コシヒカリ」に「紅血糯」(こうけつもち。中国の在来品種)を交配したあと、コシヒカリを4回戻し交配。アントシアニン色素を豊富に含み、抗酸化性に優れる。22年度は、県内2カ所の約20aで栽培実証、県内レストランや県外実需者を対象に試験販売する。

 また、「富山赤71号」は、「と系赤1284」に「SL-202」を交配。両親とも赤米「kasalath」にコシヒカリを交配したあと、コシヒカリを4回戻し交配したもので、コシの遺伝背景を98%引き継ぐ。22年度は、県農業研究所で約10aを栽培、試験販売する。どちらも当面、富山オリジナル品種として県内のみで作付推進し、県内外の多様な需要に対応する予定。


-2010年5月28日-

◆6月1日からご飯の品揃えを強化(サークルK)

 サークルKサンクスでは、6月1日から全国6,216店舗(4月末現在)において、ご飯の品揃えを強化する。

 特徴は、(1)ふっくらと炊き上げたご飯を、求めやすい価格で提供。小サイズ180gで100円/大サイズ250gで130円(2)お米の美味しさを引き出すため、18度~20度の温度帯で管理し、販売(3)保存料・合成着色料は不使用…としており、今後は玄米や炊き込みご飯の取り扱いも行う予定。

 また、従来よりバラエティに富んだ和洋中の総菜を品揃えして、「ご飯と好きな総菜を組み合わせることで、好みの食事を楽しめる」セット総菜も発売する。298~380円の価格帯で、1日からは5アイテムの発売が予定されている。


-2010年5月27日-

◆4月相対、滋賀・三重コシなど軒並み下げ

 農水省が調査・公表した21年産おの4月相対取引価格によると、全銘柄平均は1万3,698円(消費税抜き、以下同)。指標となる全農系統の相対価格は横ばいだが、大口割引きなど条件付き値引きで販売を促進したものと見られる。

 今月の公表対象は、20年産でセンター上場があり、かつ月間1千トン以上の取り引きがあった38産地銘柄。

 うち前月と比較できる29銘柄の変動は、下げ24・上げ5。滋賀コシヒカリ1万3,220円(前月比▲474円)、三重一般コシヒカリ1万3,495円(▲428円)、福島ひとめぼれ1万3,127円(▲399円)、岩手あきたこまち1万2,978円(▲373円)、島根コシヒカリ1万3,766円(▲373円)、熊本ヒノヒカリ1万3,222円(▲365円)、会津コシヒカリ1万4,066円(▲348円)など、400円台の下げ2銘柄、300円台の下げ5銘柄、200円台の下げ3銘柄、100円台の下げ7銘柄。


-2010年5月26日-

◆コシヒカリの全ゲノム情報を解読(農業生物資源研究所)

 (独)農業生物資源研究所は、コシヒカリの全ゲノム塩基配列を解読したと発表した。遺伝子配列の解読技術を用いたもので、これにより品種識別の精度が飛躍的に高まり、植物品種保護やトレーサビリティーの高精度化が進むと見られるほか、特定の遺伝子がどのように現在の品種に伝わってきたのかという、ゲノムに刻まれた品種改良の歴史も明らかになりつつあり、品種改良の飛躍的な効率化につながる、と期待されている。

 今回、コシヒカリと、既に分かっている日本晴のゲノム情報との比較では、67,051か所の塩基配列の違いが明らかになったほか、品種改良の歴史で重要な151品種との違いを調査したところ、コシヒカリは朝日・亀の尾・愛国など100年以上前の品種を含む6種の在来品種から、まとまったゲノム領域を受け継いでいることがわかった。

 また、コシヒカリを親に持つひとめぼれ、あきたこまち、ヒノヒカリに伝達されたゲノム領域を抽出した結果、あきたこまち・ひとめぼれはゲノムの80%を、ヒノヒカリは60%をコシヒカリと共有していることが明らかとなった。

 さらに151品種を育成年代別に3つのグループに分け、特定のゲノム領域あたりのDNA配列パターンの違いを調査したところ、在来品種群から最近の品種群に移行するにつれてパターン数、すなわち遺伝的多様性が減少していることも判明。日本のイネ品種群は、品種改良によりコシヒカリの遺伝子ばかりが導入され、遺伝的多様性が失われつつあると推定されている。


-2010年5月25日-

◆天候不順で17カ月連続のマイナス(4月スーパー)

 日本チェーンストア協会(会員62社・7,877店舗)がまとめた4月のスーパー販売概況によると、売上高1兆0,093億円(前年同月比4.9%減)と17カ月連続のマイナスとなった。

 「生活者の生活防衛意識や低価格志向に加え、雨が多く気温がかなり低いなど天候不順から苦戦した」とする。食料品の売上高は前期比4.5%減の6,217億円で、「寿司の動きは良かった。ベーカリーの動きは鈍かった」とする。

 4月のスーパー取引は、「家庭向けの精米販売は3月下旬から回復し、4月に入っても好調を持続することが出来た。売上(数量ベース)の80%近くがセール品ながら、ひと頃の最悪期は抜け出した感触を持っている。GWを挟んだ5月に入っても好調だが、地域によってはやや失速の気配も感じられ、気が抜けない状況だ」(大手A卸)。

 一方では、「前半こそ3月までのマイナスを回復すべく良い動きを見せていたが、後半は大手米卸による5キロ1,480円などに客足を奪われた。結果的に前年実績は僅かながらクリアしたが、大手の攻勢は止まらず5月は苦しい」(中堅B卸)との指摘も。


-2010年5月24日-

◆来春申請へ向け、6月に研究会立ち上げ(東穀取)

 東京穀物商品取引所は、コメ上場に向けて準備を進めるため6月を目途に研究会を立ち上げる。

 すでに同社の渡辺社長が来年には上場申請を行う姿勢を示しており、「政策(戸別所得補償制度)との整合性を検証することが第一だが、そのほかにも環境が確実に変わっており、商品設計の見直しが必要なので6月くらいを目途に立ち上げる予定」(東穀取)としている。

 23年産米の出来秋からスタートさせるためには、逆算して「来年の春(3~4月)に申請するスケジュールを組む必要がある。早い段階で準備を整えて置きたい」(同)考え。


-2010年5月21日-

◆減収増益、出店抑制し既存店を改装(大戸屋)

 定食チェーンの(株)大戸屋はこのほど、平成22年3月期(21年4月~22年3月)の連結業績を公表した。

 売上高168億72百万円(前年同期比3.0%減)、営業利益3億92百万円(同19.1%増)、経常利益3億49百万円(同25.7%増)、当期純利益45百万円(同67.6%増)と減収増益。当期は店舗閉鎖損失及び本社移転費用として、58百万円の特別損失を計上した。

 「新規出店を抑制して既存店舗の改装等を進める一方、フランチャイズ事業の強化拡充を行ってきた。無農薬かつ高品質の葉物野菜の生産技術確立へ向け研究開発を進めた」としている。当期末における店舗数は「大戸屋ごはん処」120店舗、「おおとや厨房」2店舗など合計157店舗。

 また、外食業界全体については、「各チェーンが低価格化を推し進める動きも見られ、引き続き厳しい経営環境が続いていくものと予想する」と指摘している。


-2010年5月20日-

◆加工MA買受資格598業者、全国米菓も取得

 農水省はこのほど、5月17日現在における加工用MA米の買受資格者598業者(組合)を公表した。

 4月に買受資格審査が行われたことで、2月17日現在に比べ約3割(240件)減少したが、定例販売の買受者が毎月300業者程度に留まっていることを考えると、実需者のMA米に対する需要は底堅いといえそうだ。資格の有効期間は、24年3月31日まで。

 新たに資格者となったのは21件で、全国米菓工業組合も取得。MA米の販売は、10月から長期契約制度が導入(現在は試行的に実施)されるため、中小組合員などが数量要件を満たせない場合の対応などを念頭に置いたものと見られる。

 なお、加工業界の全国3団体では、全国穀類工業協同組合が取得済みだが、全国味噌工業協同組合連合会は取得していない。某味噌実需者は、「全味工連が対応するのは難しいと聞いている」としている。


-2010年5月19日-

◆大幅増益、米の全国供給体制の構築を(日清医療食品)

 医療・福祉施設向けにヘルスケアフードサービス事業を展開している日清医療食品(株)(東京都千代田区)は5月17日、22年3月期(21年4月~22年3月)の決算短信を公表。

 連結業績は、売上高2,026億97百万円(前期比0.8%増)、営業利益145億67百万円(71.9%増)、経常利益147億53百万円(69.1%増)、当期純利益80億24百万円(104.4%増)で大幅な増益となった。会計年度末における事業所数は、同社4,266件、連結子会社1,754件の計6,020件(116件増)で、「順調に推移した」という。

 食の安全管理の強化の一環として、21年4月に東北ライスセンターを開設、22年1月には熊本県の精米工場、アグリK・C熊本(株)を子会社にしたことで、東北・関東地区及び九州全域に自社流通による安全な米の供給体制を構築した。今後の課題のなかでは、ライスセンターの全国供給体制の構築を上げている。

 また、同社では、主要3施設(病院・介護老人保健施設・介護老人福祉施設)を中心にシェアを拡大するとともに、有料老人ホームや高齢者専用賃貸住宅、保育所の営業推進に取り組んでいくとしている。


-2010年5月18日-

◆25年度の営業利益目標48億円(ヤマタネ新計画)

 (株)ヤマタネはこのほど、平成22年4月から同25年3月まで3カ年の新中期経営計画「ヤマタネ ニューステージアップ2013プラン」を策定した。最終年度の業績目標は、営業利益48億円、経常利益35億円。

 同社は、平成20年4月から「ステージアップ2011プラン」をスタートしたが、世界的な金融危機の影響から金融・証券部門の業績低迷が顕著となり、計画を中断。商品先物取引業から徹底などした上で、これまでの利益水準や財務体質を一段とレベルアップすることを骨子とした新中期計画を策定した。物流、食品、情報の主力3部門を中心に安定的なベース収益の増強を目指す。

 本紙関連の食品部門では、信頼される「ヤマタネブランド」の確立を目指し、既存顧客へのきめ細かな提案営業と焦点を絞った新規顧客開拓を行う方針。また、加工用米や新規需要米等の取扱拡大や生産者と共同したコメ作りにも取り組む。業務手順・生産管理・品質管理の見直しにより管理体制の再構築にも努める。

 平成25年3月期における連結業績目標は、売上高610億円(22年3月期529億円)、営業利益48億円(同35億円)、経常利益35億円(同22億円)。有利子負債削減目標も3カ年で80億円(新規案件による資金調達除く)。


-2010年5月17日-

◆不適切な取引の発生防止を関連団体に要請(農水省)

 農水省は5月14日、米モデル事業の実施を契機に、流通過程で不適切な値引き交渉等が行われないよう、関係団体等に宛て、傘下事業者に対し周知・徹底を図るよう通知した。

 米の取引価格は「当事者の自由意思に基づいて定められるもの」であり、「値引き要請といった取引交渉そのものが一概に問題となるものではない」としながらも、米モデル事業の定額交付を理由に、定額部分相当額の値引きを強引に要請する事態を憂慮する声も出ており、モデル事業の趣旨や、参加者に対する実質的な効果が減殺される懸念があるため。

 また、取引上の優位な立場を利用し、正常な商慣習に照らして不当な値引き要請が行われれば、独占禁止法上も問題になる可能性があり、その疑いのある情報(案件)は公正取引委員会に報告するなど、同委員会と連携した対応をとることも明らかにした。


-2010年5月14日-

◆280円牛丼で、増収増益(ゼンショー)

 (株)ゼンショーはこのほど、平成22年3月期(21年4月~22年3月)の連結業績を公表した。売上高3,341億72百万円(前年同期比7.7%増)、営業利益125億39百万円(同61.0%増)、経常利益111億14百万円(同80.0%増)、当期純利益35億6百万円(同41.7%増)と増収増益となった。

 原材料価格の改善及び店舗生産性の改善などコストコントロールの展開が定着し、営業利益・経常利益・当期純利益ともに前年を上回った。下期からは外部環境の変化に対応した経営戦略により、前年比較で入客数が改善傾向にあるという。連結子会社の(株)なか卯、大和フルーツ(株)を、3月24日付で完全子会社化。

 主力の牛丼カテゴリーの売上高は1,294億21百万円。「すき家」では、牛丼を昨年4月に従来価格の350円から330円に、さらに12月には米、肉、タレの品質を総合的に向上させたうえで280円に改定し、好評を得た。

 「なか卯」では、親子丼小うどんセットを590円で提供するほか、牛丼も価格改訂するなど収益力の強化に努めた。当期末における店舗数は、すき家1,405店舗、なか卯482店舗。


-2010年5月13日-

◆エルニーニョ終息、秋にラニーニャ(気象庁)

 「エルニーニョ現象は春のうちに終息するとみられ、秋にはラニーニャ現象が発生する可能性がある」と気象庁は5月11日、公表した。冷夏と相関の高いエルニーニョは終息するが、インド洋海面水温の高温が予測されて北日本の低温が懸念されるほか、ラニーニャの秋の特徴に北日本日本海側から西日本にかけて日照が少ない傾向があるなど不安材料が残っている。

 太平洋の4月監視海域の海面水温は、基準比+0.9℃。夏から秋にかけて、基準値に近い値から低い値へ推移すると予測している。エルニーニョ現象とは逆のラニーニャ現象が発生した場合の秋(9~11月)の天候は、「平均気温は、沖縄・奄美で高い。降水量は、北日本太平洋側、東日本太平洋側および西日本で少ない。日照時間は、北日本日本海側、西日本および沖縄・奄美で少ない」傾向がある。登熟期への影響も気になる。

 一方、インド洋熱帯域の海面水温は、今後夏にかけて基準値より高い値で、秋には基準値に近い値で推移すると予測している。インド洋熱帯域が高温時の夏(6~8月)の天候は、「平均気温は、北日本で低い。沖縄・奄美では高い。降水量は、北日本、東日本および西日本日本海側で多い。日照時間は、北日本、東日本および西日本日本海側で少ない。沖縄・奄美では多い」傾向があるという。


-2010年5月12日-

◆松屋フーズは増益(3月期決算)

 (株)松屋フーズは5月10日、22年3月期決算短信を公表。売上高624億25百万円(前期比変わらず)、営業利益25億46百万円(同6.6%増)、経常利25億23百万円(同6.3%増)、当期純利益10億26百万円(同38.7%)。2月期決算で最終損失89億円を出した吉野家ホールディングスと明暗を分けた。値下げ対応の有無で来店客数が大きく影響した。

 決算報告によると、4月に「新生活応援キャンペーン」、8月に「夏トク応援フェア」、10月に「秋の大感謝祭」、3月に「春の感謝祭」などで牛めし・豚めしなどの値下げ販売を実施。売上高は、既存店が前年比96.4%と下回ったものの、新規出店の増加分が寄与したという。

 新規出店は、直営の牛めし定食店41店舗、とんかつ業態9店舗の計50店舗を出店する一方、直営店10店舗を撤退、FC店2店舗の契約を解除。年度末の店舗数は、FC店を含め791店舗(うちFC店6店舗、海外5店舗)。業態別では、牛めし定食店754店舗、とんかつ業態20店舗、鮨業態11店舗、その他業態6店舗となっている。


-2010年5月11日-

◆22年産沖縄ひとめ、早いものは収穫期に

 22年産沖縄ひとめぼれは、一部の早いところで刈り取りが出来る状況のようだ。昨年の初検査は、5月11日に販売業者が行った。系統玉については、「生育が平年並みと伝わっている」(関係筋)という。昨年同様に今月中・下旬からライスセンターでの荷受けが始まり、沖縄本島での末端販売は、6月中旬頃になりそうだ。

 系統の販売価格は未定。販売業者筋では、「売り手は昨年と同額の1等1万5,600円(7月5日までの那覇港着)で打診してくるのではないか。ただし、21年産米の需給状況などから見て、最低でも1万5,000円を切らないと。1万4,600~4,800円が目途になりそうだ」と見ている。昨年は500円下げにとどまっており、そこまで下げ切れるかが注目される。

 また、沖縄本島における21年産米の末端販売は、「福島コシヒカリで5キロ1,680円絡み、同ひとめぼれは1,600円を切っている。1万4,600円になったとしても、新米の売れ行きは厳しいものになる」(同)との見方。


-2010年5月10日-

◆仙台の商社・カメイが樋口米穀の株式95%取得

 宮城県仙台市を拠点にする総合商社・カメイ(株)(亀井文行社長)は4月28日、埼玉県の(株)樋口米穀(鴻巣市)の発行株式の95%(7万6,000株)を取得したと発表した。樋口米穀をグループに入れることで、食料部及びグループ会社とのシナジー効果が図れるとしている。

 同社は、法人営業部、ホーム事業部、カーライフ事業部、食料部、建設資材部、ファーマシー事業部の6部門制による営業活動を行っており、卸売業としてENEOS系で最大であるほか、食品・住宅関連などを展開している。子会社には、トヨタ・ボルボなどの自動車ディーラーのほか、食料関連では仙台コカ・コーラボトリング(株)、三興メイビス(株)(水産物・機械資材などの輸入商社)、ウイングエース(株)(ドレッシングなどの加工食品やお菓子を輸入・販売)、(株)池光エンタープライズ(ビール・ワインの輸入・販売)などがある。

 食料部門については、「主食白米を今期の最重要商品の一つとして位置付け、販売の拡大を目標に掲げている」という。一方、樋口米穀は、自動残粒排出装置付き精米機の最新鋭設備を有するなど、少ロット・トレーサビリティーに完全対応しているとのこと。


-2010年5月7日-

◆チルド弁当の商品開発に注力(フジフーズ)

 フジフーズ(株)はこのほど、平成22年3月期(平成21年4月~22年3月)の連結業績を公表した。

 売上高602億62百万円(前年同期比1.0%減)、経常利益12億56百万円(前年度比2億40百万円減)、当期純利益3億7千5百万円(同79百万円減)で、「低価格志向と内食志向が一段と進む一方、コンビニエンスストア業界の再編が加速する厳しい状況が続いた」としている。

 基幹の食品事業では「日持ちのするチルド弁当の開発に成功し、販売エリアの拡大による売上増加に力を注ぐと共に商品開発に努めてきた」としている。同社の主要な販売先はセブンーイレブン・ジャパンで、売上高依存度は89.6%となっている。


-2010年5月6日-

◆本気の商社、業界も大変化

 米穀業界では、神明と三菱商事の資本・業務提携が大きな話題。特に量販店を筆頭とした末端流通への影響に関心が集まる。

 背景には、三菱商事がイオン、ダイエー、ローソン、ミニストップなど、幅広い販売チャネルを保有することから、「最大手の米卸と正式に手を組んだという事実は、イコール販売は勿論だが、集荷など川上戦略も視野に入れているはず」(業界筋)だからだ。加えて、従来から資本関係にあるミツハシも含めて、「米穀業界に対する影響力は限りなく大きくなってくる」(同)と指摘される。

 最近の総合商社による米ビジネスへの関心の高さは特筆され、▽伊藤忠商事(伊藤忠ライス)=大阪第一食糧、旧内外物産と提携しての新規開拓の促進。同時にグループのファミリーマートがam/pmジャパンを吸収合併。ユニー(サークルKサンクス)と業務提携▽住友商事=西友、サミットと共同企画の推進と共に、秋田など産地対策の強化▽丸紅=神明と共同出資のウーケを通じた、国内外へ対しての無菌米飯事業の展開…と話題に事欠かない。

 いずれにしても、「商社の米ビジネスへの意気込みは本気で、産地囲い込みなど川上川下戦略を同時に進めていく考えだ。5年後や10年度を考えた場合に、米穀業界の姿はかなり変化してくるのではないか」(某商社)。


-2010年4月30日-

◆エバーグリーンなど2社設立(ぐんべいグループ)

 群馬県の米卸・(株)ぐんべい、原(株)、中屋商事(株)の3社は、4月1日付けで「エバーグリーン(株)」と「トリニティアグリ(株)」を設立した。新会社の設立は、事業の分割・統合を目的にしたもの。会社概要は、以下の通り。

 【エバーグリーン(株)】▽事業内容=食料・米穀の流通販売▽代表取締役=原浩一郎会長、浜辺宣昭社長、曽我孝之氏▽本社=群馬県高崎市問屋町2-11-2▽電話=027-361-4671。

 【トリニティアグリ(株)】▽事業内容=畜産飼料・肥料などの流通販売▽代表取締役=曽我孝之会長、薊準社長、原浩一郎氏▽本社=群馬県前橋市問屋町2-1-4。


-2010年4月28日-

◆「無洗米ゆめぴりかブレンド」発売へ(ホクレン)

 ホクレンはこのほど、新商品「無洗米ゆめぴりかブレンド」を発売した。

 周知のように21年産「ゆめぴりか」は天候不順により、日本一美味しいブレンド米づくりを目指すために設定した品質基準をクリアする原料が非常に少なかった。

 しかし、「基準に満たないゆめぴりかでも食べてみたい」という消費者の要望に応えるため、それに近い美味しさを再現した「ゆめぴりかブレンド」を昨年12月から発売している。そして今回は、「無洗米を商品化して欲しい」との声に応える形で発売に至ったものという。

 原料は「ゆめぴりかブレンド」と同一の内容で、認定基準に満たない「ゆめぴりか」8割、「おぼろづき」2割。参考小売価格は5kgで2,300円(税別)。Aコープ、生協、量販店、米穀店などホクレンパールライス商品取扱店で販売する計画で、数量は200トンを予定している。


-2010年4月27日-

◆三菱商事、神明の株式20%を取得

 (株)神明(神戸市・中央区/藤尾益雄社長)と三菱商事(株)(東京都・千代田区/小島順彦社長)は、資本提携及び業務提携を行うことで合意に達した。4月中を目途として三菱商事が、取得済み株式と合わせて神明の発行済み株式20%を取得する。

 業務提携の内容は、(1)米穀精米加工・販売事業に関する分野(2)食品事業に関する分野(3)その他両社が都度協議の上で合意する分野…として、両社の間で提携推進委員会を設置し取組内容を鋭意協議し具体策を決定していくとしている。

 提携の目的としては、「昨今の農政の転換により米麦業界を取巻く環境が激変すること等が予想され、新たな商品価値の向上と消費の創出が求められている。関東、関西、九州に精米・加工・物流拠点を有し、高水準の品質管理システムを持つ国内最大の精米・販売者の神明と、小売・中食・外食に多様な販売チャネルを有する三菱商事が資本・業務提携を行うことで課題を克服して行くとの合意に達した。

 今後は両社の経営資源・ノウハウを最大限に活用し、創意工夫を安全・安心で高品質な製品やサービスを安定的、効率的に供給する体制を整えていく。また、主食米の消費拡大のみならず、加工用米や飼料米、海外輸出等、新規需要の創出に貢献していく」としている。また役員派遣については、「今後、協議していく」(神明)としている。三菱商事は、約2年前にも神奈川の米卸(株)ミツハシの株式33.4%を取得しており、業界に対する影響力が増す。


-2010年4月26日-

◆生き物ブランド米を改めて売り込め

 20年産米で販売が苦戦した生き物ブランド米。産地・米卸では、今春以降から改めて販促キャンペーンを打とうとの動きが出ている。背景には、行政などが積極的な支援の姿勢を示すことに加えて、ここへ来て消費不振に改善の兆しが見えてきたため。

 広域展開する有力A卸では、「20年産米では通常の精米商品に比べて、割高感がある点がネックで全体的に販売が苦戦した。その構図は21年産も変わりないものの、やや販売環境に追い風が吹いている。ひとつは行政や産地が生き物ブランド米のPRに、積極的に支援する姿勢を見せていることだ。販促ツールも格段に充実してきており、末端販売の担当バイヤーに売り込みやすくなった。もうひとつは3月後半からやや消費マインドが回復傾向にあることで、生き物ブランド米のコンセプトを丁寧に訴えて売上げを伸ばしていく考え。既存の量販店に加え、百貨店も開拓したい」とする。

 同じく手広く取引する有力B卸でも、「栽培手法の関係から安易な値下げは出来ないものの、販売環境はかなり整ってきている。百貨店の売上げも若干だが、改善している。最近では産地からの販売支援体制が格段に強まっており、コンセプトの再アピールで実績増に結び付けていきたい」としている。


-2010年4月23日-

◆日清医療食品、業績予想を上方修正

 医療・福祉施設に特化した給食業務委託を展開する大手の日清医療食品(株)は4月21日、業績予想を上方修正した。22年3月期の売上高は、新規契約が計画を下回ったこと等により連結で2,030億円(計画比35億円減)、個別で1,681億円(同29億円減)となる見込み。

 一方、利益は主に確定給付型企業年金運用利回りが大幅に上回ったことにより約15億円を計上するため、連結は営業利益145億50百万円(同25億50百万円増)、経常利益148億円(同27億50百万円増)、当期純利益83億円(同18億円増)、個別は営業利益141億円(同21億円増)、経常利益143億円(同22億円増)、当期純利益83億50百万円(同17億円増)と、計画を大幅に上回る見込みとした。

 同社は、今年1月に熊本の米卸・アグリK・C熊本を子会社化したほか、4月には事業所給食事業を展開する(株)日京クリエイトの株式90%を取得、子会社化することを公表している。


-2010年4月22日-

◆二極化する外食の「ご飯の量」

 コンビニや持ち帰り弁当チェーンが提供する商品の「ご飯の量」に、二極化が見られる。女性客や高齢者層向けに小盛りタイプのご飯を提供する動きが聞かれる一方で、ガッツリ食べる派の男性客向けに大盛りやドカ盛りの提供事例も見られるもの。

 大手コンビニチェーンと取引する首都圏A卸は、「コンビニ各チェーンにおける春以降の弁当企画では、単価を下げ値頃感を出すと共に少量タイプご飯の商品も控えている。量は多く取れないが様々なおかずを食べたい女性客・高齢客をターゲットにした動き。新たな需要を喚起することで、客数・売上高のアップを狙う。ただ、ご飯の量を少なくするのは当社にはマイナスで、販売個数でカバー出来ればと考えている。その反面、とにかくボリュームを求める男性客のニーズに応え、ご飯もおかずの量も増加させた弁当の企画も出ている。両方のタイプとも売れることを願いたい」という。

 また、持ち帰り弁当チェーンの指定先である西日本B卸は、「牛丼業態と同じく、小盛りタイプの商品化の動きがある。女性客の“食べきれない”の声に応えたもので、価格も下げて何品目か間もなく登場する予定だ。逆に今までの弁当の量では物足りないとのニーズに対応し、ドカ盛りタイプの弁当の商品化も進められている。米穀業界の人間としては様々な企画を出して、全体的な米消費アップに繋がればと思う」とする。


-2010年4月21日-

◆米の先物市場の創設などを検討(行政刷新会議)

 内閣府の行政刷新会議は、『規制・制度改革に関する分科会』の中に、特定分野に関する調査を行うためのワーキング・グループ(WG)を設けているが、農業についてもその成長産業化に向け、「意欲ある多様な農業者の参入促進」「農業支援機関(農協)の機能や役割の検証」「消費者目線での安心・安全(食品表示等)」…の視点から、個別の規制・制度のあり方を検証・検討するため、『農業WG』が設置されている。

 4月14日までに行われた議事ではテーマの分類等が行われ、「米の先物市場の創設」「農業生産法人の要件の更なる緩和」「農業共済のコメ・麦に係る強制加入制の見直し」「米の農作物検査法(年産や品種の表示)のあり方」などの検討項目案が確認された。

 また農協については、「独占禁止法の適用除外の見直し」「信用・共済事業の分離」「株式会社等の子会社設立や株式会社等への出資の制限」等が検討されることになる。今後、集中審議や各省の調整を経て結論を取りまとめ、5月末以降、行政刷新会議に報告される。


-2010年4月20日-

◆新潟コシ・東北ひとめ一段下げ(量販5月セール)

 5月以降の量販店セール企画は、これまでの首都圏=関東コシ、関西=近畿コシを目玉とする構図に加え、新潟コシや東北ひとめの下げ幅が大きくなる見込み。また、今月上旬から目立ち始めた魚沼コシのセールは、下旬からGWにかけ継続される見込み。

 首都圏の有力A卸は、「集客の目玉セール企画は、関東コシで5キロ1,580円、関東B銘柄で1,480円の指名が多く、従来通りの内容。新潟コシの5キロ価格は1780~1,880円と、各チェーンで下げ幅が大きくなる見込み。また、4月までセール企画が少なかった宮城、岩手など東北ひとめも、重点卸による提案で5月以降から拡大していく予定。首都圏の末端販売も4月に入り回復傾向になり、効果的なセールで刺激することで勢いを継続していきたい」という。

 また、関西の有力B卸は、「セールの主役は近畿コシ、北陸B銘柄の5キロ1,580円、10キロ2,980円。5月以降は一部の北陸コシもスポットで1,580円企画が出てくる予定。魚沼コシのセールも継続し、新潟コシも5キロ1,780円など下げ幅を大きくして集客を促す戦略が各店で採られる」としている。


-2010年4月19日-

◆豊作分の買取り、義務付けなし(加工用米Q&A)

 農水省は4月16日、「米穀の生産調整実施要領の一部改正に係わるQ&A」を更新した。

 このなかで注目されるのは、加工用米の豊作分の取扱いについてで、需要者による買い取りは「義務付けない」としたこと。これは豊作分について需要者が引き取らない契約になる場合を想定したもので、出荷者は主食用以外の用途で他の需要者と販売契約を結ぶ必要がある。

 ただし、円滑な取組のためには、出荷者と需要者の間で販売契約を結ぶ時に、契約数量の変更に関する事項を設けることが最適としている。なお、契約数量の変更は次のように規定されている。

 (1)主食用米と同一品種で、生産・収穫・調製を一緒に管理=自然災害による減収の場合を除き、加工用米の作付面積相当の契約数量を作況指数に応じて変更(2)多収性品種などで、主食用と区分管理=当該圃場からの全収穫量。変更報告の期限は原則11月15日。


-2010年4月16日-

◆最終損失89億円(吉野家ホールディングス)

 (株)吉野家ホールディングスはこのほど、平成22年2月期の連結業績を公表した。

 売上高1,796億2百万円(前年同期差53億52百万円増)、営業損失8億95百万円(同44億77百万円減)、経常損失4億76百万円(同48億17百万円減)、当期純損失89億41百万円(同91億50百万円減)で、「消費者の外食を控える傾向は依然として強く、来店客が減少したため既存店売上高は前年同期比8.4%減となった」としている。103店舗を出店し不採算店舗20店を閉鎖した結果、当期末における国内総店舗数は1,185店舗となった。

 ステーキ関連事業の子会社(株)どんの売上高は249億23百万円。既存店売上高は前年同期比14.1%減、当期末における店舗数は195店舗。うどん関連事業の売上高は145億65百万円。

 子会社の(株)はなまるでは「競合店の新規参入が相次ぐなど競争激化により、既存店売上高は前年同期比2.0%減となった」。当時末における店舗数は269店舗。

 なお、(株)どんについては平成18年3月1日付で(株)フォルクスを存続会社として吸収合併したことに伴い、大阪証券取引所から「不適当な合併等」の規定に基づき猶予期間に入っていた(2月28日まで)。同社では、「22年3月1日付にて、管理銘柄に指定されている。当社銘柄は上場廃止となる予定」としている。


-2010年4月15日-

◆既存店売上減で減収減益(プレナス決算)

 (株)プレナスはこのほど、平成22年2月期の連結業績を公表した。

 売上高1,176億23百万円(前年同期比1.8%減)、営業利益54億80百万円(同4.9%減)、経常利益57億84百万円(同5.5%減)、当期純利益29億40百万円(同7.5%減)で、「コスト低減等を図ったものの、既存店の売上高前年未達成の影響が補えなかった」としている。

 主力の持ち帰り弁当事業(ほっともっと)の売上高は1,005億19百万円(同2.0%減)で、「原料・価格・店内の調理手順の見直しを図り、当社の強味である手づくりの美味しさを追求した」とのこと。

 当期末の店舗数は2,643店舗。定食事業(やよい軒)の売上高は152億50百万円(同4.3%増)で、「既存店売上高は前年同期比1.5%減だが、店舗数の増加により増収となった」としている。当期末の店舗数は162店舗。


-2010年4月14日-

◆米国短粒種の契約栽培、価格は1割以上のダウン

 商社筋によると、2010年米国産うるち短粒種の現地価格は「ベースとなる中粒種が下がっているため、短粒種も前年に比べれば1割以上のダウンになる見込み」としている。

 09年産米は大幅なアップになったことから契約栽培が縮小し、21年度SBSの落札数量の減少につながった。

 今年産米は価格が下がるものの、国内産米の過剰感や米トレサ法の開始など販売環境が異なることから、「卸などの実需サイドが(買い約束に)躊躇している」という。このため米国との交渉が進んでいない模様。一方、SBSで落札が増えた砕精米の需要は、「価格次第」との受け止め方。


-2010年4月13日-

◆コストダウン奏功し、大幅増益(リンガーハット)

 (株)リンガーハットはこのほど、平成22年2月期の連結業績を公表した。

 売上高323億83百万円(前年同期比29億92百万円減)、営業利益9億34百万円(同7億73百万円増)、経常利益7億83百万円(同7億54百万円増)、当期純利益5億21百万円(同25億77百万円増)と減収増益の結果となった。

 「不採算店舗50店舗のクローズが影響し大幅な損失となったが、内製化の推進など全社的なコストダウンへの取組みが奏功して減収ながら大きく増益となった」とする。主力の長崎ちゃんぽん事業では、人気メニューの餃子の皮に国産米粉を加味し全国展開した。全国店舗で年間1万数千トンにも及ぶ野菜をすべて国産使用とした。

 同時に契約栽培農家と年間を通しての安定供給のため早期に準備し、国産化によるコストアップやリスクを最小限に抑えとのこと。加えて今年1月からは、麺に使用する小麦年間使用分の約2,500トンを国産化し、安心・安全に加え国産小麦ならではの風味や食感を開発した。当期末の店舗数はリンガーハットが446店舗、とんかつ浜勝が110店舗。


-2010年4月12日-

◆JA博多ごはんうどんを発売(群馬製粉、JA福岡)

 群馬製粉(株)は、4月7~9日に東京で開催された第13回ファベックス2010に「J麺」を出展したほか、8日から販売を開始した『JA博多ごはんうどん』(JA福岡と共同開発)の紹介・発表を行った。同日、JAグループ福岡、福岡農産物通商(株)も福岡で「JA博多ごはんうどん発表・商談会」を開催した。

 JA博多ごはんうどんは、炊飯したご飯(6~7割)に国産米粉(3~4割)をつなぎに使用した製品で、ご飯の原料は福岡産ヒノヒカリ。食感は、「べったりしておらず、食べ飽きない」(山口・群馬製粉社長)、「ご飯本来のもちもち感がある」(渡邊・福岡農産物通商社長)。

 製品は冷凍化してあり、10分程度で茹で上がる。賞味期限は半年。小売予定価格は、1袋200円(150g)。「どんぶりでご飯を3分の2くらい食べた量」(渡邊社長)という。


-2010年4月9日-

◆「つくし酒舞」「星あかり」品種登録取り消し

 農水省は4月7日、種苗法の第49条第1項第5号の規定(期間内に登録料が納付されないとき)に基づき、品種登録の取り消しを官報公示した。

 稲部門では、▽つくし酒舞(登録者=福岡県。登録日=平成18年7月13日、同21年7月14日に消滅したものとみなされる)▽星あかり(登録者=東北電力株式会社。登録日=平成13年7月27日、同21年7月28日に消滅したものとみなされる)の2品種。

 品種登録を受ければ、25年の育成者権が発生するが、それを維持するには登録料を納付しなければならない。年間登録料は、登録後1~3年6千円、4~6年9千円、7~9年1万8千円、10~30年3万6千円。納付がない場合、育成者権は取り消される。


-2010年4月8日-

◆22年産兵庫山田錦、農家手取りは前年並みか

 22年産兵庫山田錦の農家手取りは、21年産据え置きに設定される模様。「系統サイドは22年産米全体の価格下落を見込んで、山田錦も400~500円下げの方向でいたが、農家との話し合いのなかで系統が折れた格好のようだ」(販売業者筋)という。21年産米の最終精算額は特等で2万3,100円(地区格差あり)。

 一方、22年産米の生産計画は概算で19万俵。ここ2年は約5,000俵ごとの減産が続いている。ただし、系統の計画通りにはいかず、農家の作付はそれほど減っていないようだ。

 「大規模農家などは7割程度を系統委託に廻し、残り3割は独自に販売している。酒米についても作る自由の動きが出ている」。販売業者筋も「21年産米は前年産より2割取扱が増えた。理由は系統より400~500円安いためで、22年産米も同程度増えるのではないか」と見ている。


-2010年4月7日-

◆低価格戦略で増収増益(カッパ・クリエイト)

 回転寿司チェーンのカッパ・クリエイト(株)はこのほど、平成22年2月期の連結業績を公表した。

 売上高876億13百万円(前期比13.3%増)、営業利益55億83百万円(同7.6%増)、経常利益54億32百万円(同3.5%増)、当期純利益21億57百万円(同19.5%増)と増収増益となった。

 「価格競争に打ち勝つために実施している平日90円は、ほぼ全ての地域において導入した。また、タッチパネル、高速供給レーンの導入を中心に、55店舗の店舗改装を行った」とする。

 当期末における総店舗数は354店舗。今期についてもロープライスポリシー(低価格販売対策)を基本方針に掲げ、平日終日90円を継続していくとしている。


-2010年4月6日-

◆22年度新潟米モニターを募集(県)

 新潟県は、22年度の新潟米モニターを募集している。県産米の信頼確保を図るため、消費者の声を生産に反映する仕組みづくりの一環として、首都圏で販売されている新潟県産コシヒカリなどを対象に、品質や食味の評価と表示状況などをモニターするもの。

 食の安全・安心や食品表示制度に関心を持つ、東京、千葉、埼玉、神奈川に在住する満20歳以上の人などが対象で、募集人員は20名。

 内容は(1)新潟県産コシヒカリの購入(年4回)、(2)購入した米の食味・品質評価と報告(年4回)、(3)モニター会議等への参加(年2回、都内開催)、(4)新潟米の食味、品質、表示等の報告(随時)など。応募締切は4月30日。活動期間は、委嘱日から23年3月末まで。


-2010年4月5日-

◆予約登録米が拡大へ(生協)

 全国生協における食品産直カテゴリーの総事業高は約2,400億円で、そのうち精米分野は約330億円と言われている。21年産米では大手量販店へ対抗する意味で、セールの拡大が目立ったが、併行して産直米にも引き続き力を入れる。

 4月からの新事業計画では、▽産直米(特別栽培米含む)の拡大▽環境保全米への取組み▽ごはん食の提案(米消費拡大)…のテーマが並ぶ。

 もうひとつ動きが広がってきたのは、田植え前に米の購入契約を結ぶ予約登録米だ。売り先が保証されることで生産農家が、安心して特別栽培米など生産に取組んでもらう仕組み。これまでは首都圏などの大消費地が中心だったが、22年産米からは地方部の生協等での参入も聞かれそうだ。

 改正生協法により生協間での合併、業務提携が進むことが背景で、「組合員が増加するなど体力が強化され、予約登録米に初めて取り組めそうだ。産地との密接な繋がりを武器とする生協の米担当として、以前からやってみたかった事業だ。今のところは22年産米からの参入を考えている」(有力A生協)とのコメントが聞かれる。


-2010年4月2日-

◆日京クリエイトも子会社化(日清医療食品)

 今年1月に熊本の米卸、アグリK・C熊本を子会社化した大手給食会社の日清医療食品(株)(東京都)は3月31日、給食受託業務などを行う(株)日京クリエイト(東京都)の株式90%を取得し、子会社化することを決議した。

 同社では株式取得の目的について、「事業所給食事業を中心に全国展開する日京クリエイトを子会社化することで、両社の得意分野を活かしたシナジーをあげ、総合給食企業としての事業基盤の確立。また、給食事業を取り巻く環境は、事業所給食市場の縮小、競争の激化など今後も厳しくなることが予想され、当社グループの事業所給食部門を強化すること」としている。

 日京クリエイトの売上高は「給食関係で300億円」(同社総務部)。今後、子会社化による食材の仕入については、「(日京クリエイトの)これまでの仕入のやり方にもよるが、バイイングパワー(の対応)も出てくる」とのこと。同社は精米工場を宮城と熊本に有しており、他地区の工場取得については、「いまのところ具体化した話はないが、可能性はある」とのコメント。


-2010年4月1日-

◆(社)東京穀物市況調査会が3月31日付けで解散

 社団法人東京穀物市況調査会(窪田武理事長)は3月30日、臨時総会を開催し平成22年3月31日付けをもって解散することを決めた。

 同調査会は、1957年1月に農林大臣の許可を受けて設立。事業内容としては東京穀物商品取引所に協力する形で新規上場商品の研究開発を始め、商品先物取引の調査研究、情報収集及び提供、そして普及啓蒙活動などを行ってきた。

 しかし、昨今の先物取引業界を巡る状況は総取引数量が急激に減少し、これに伴い東京穀物商品取引所の会員の脱退が相次ぎ、必然的に取引参加者が急速に離脱するという厳しい状態に追い込まれている。当然、同調査会の運営に必要な経費である同取引所からの特別会費や会員収入が望めなくなり、事業を継続することが極めて困難な情勢となっている。

 また、東京穀物商品取引所は昨年11月に会員組織から株式会社組織へと移行しており、同調査会の事業活動について自ら行うことが可能となっている。それらの要因等を理由に同調査会の役割は終了したものと判断、今回の措置となったもの。


-2010年3月31日-

◆政府米買受資格、有効期間2年で更新へ

 農水省は3月29日、「政府米の売渡に係わる買受資格の定期審査」の概要を公表した。政府米の買受資格については随時受け付けていたが、有効期間を設けて定期更新する手法に変更したもので、これまで国内産米、MA米を買い受けていた有資格者とみなされている者でも22年度に政府米を買受る場合は新たに申請が必要。農水省では、「特に要件で変わった点はなく、違反などの問題がない限り、有資格者は更新される」としている。

 また、販売用途では、(1)特に限定のない用途(2)加工原材料用(3)配合飼料用(4)その他必要と認める用途に、バイオ燃料原料用が加わった。要件は▽自己資金が300万円以上▽バイオ燃料地域利用モデル実証事業において、輸入米を使用した地域計画に基づき実施する事業実施主体であること…など。

 主な概要は次の通り。【申請期間】3月29日~4月12日。なお、この期間以外においても、随時申請は受け付けている【有効期間】有資格者となった日から、24年3月31日まで【結果通知】「どのくらいの数がくるのか分からないが、早めに対応したい」。定期審査以後の申請は5月以降の予定【現地確認】申請者のうち、加工原材料用、配合飼料用、バイオ燃料原料用、その他必要と認める用途については、申請事務所などの長が現地確認を行う。


-2010年3月30日-

◆「米アドバイス事業」をスタート(穀検)

 日本穀物検定協会は3月26日、理事会・評議員会を開催し、22年度事業計画・収支予算案を原案通り承認した。米トレサ法や国の組織再編など新たな制度に合わせた検査検定、理化学分析、調査・研究開発などに取り組む。新規事業では、米トレサ法施行を踏まえた「米アドバイス事業」をスタートするほか、輸入食糧麦の即時販売・民間備蓄の対応した業務を展開。また、食味ランギングで特Aに評価された12県20産地の栽培指導方法などをまとめた米作り特集版を5月を目途に編集するほか、全国瑞穂食糧検査協会と連携し、農協系登録検査機関職員も対象とした農産物検査員の育成事業を行う。

 山本徹会長は記者説明会で、「昭和26年に業務を開始。職員は同46年度の1,308名、事業収入は平成6年度の92億26百万円がピーク。平成21年は45億円程度で、近年45~46億円で推移している」と穀検の58年の歴史を確認した上で、「22年度の事業収入計画は50億11百万円で承認を受けた」と説明。食の安全安心が国民的課題との認識を示し、理化学分析のニーズが高まっていると指摘。同分野の事業収入は16年度の25.7%から20年度は37.8%にまで増加している。中央研究所の人員や施設を充実するため、所有不動産を売却し整備していく方針が了承されたことも報告した。

 新規事業の「米アドバイス事業」は今年3月からスタート。生産者や米穀販売業者などを対象に、研修会・セミナー開催やコンサルタント事業を実施。品種・検査・安全性・DNA鑑定など米の基礎知識から、米トレサ法・関連法規の説明、計量管理、サンプリング理論、食味官能試験・味覚識別試験など、要望に応じて研修カリキュラムを組み立て、講義・実技実習など専門研修を行うもので、専門分野のアドバイザーも派遣する。すでに3月には大手卸の職員22名を対象に2日間の研修を行ったという。費用は講座の内容や日数により異なる。お問い合わせは穀検関東支部(TEL03-3668-0931。児玉、佐藤、平島)まで。


-2010年3月29日-

◆「食品安全庁」の創設を検討(基本計画)

 農水省は3月25日、食料・農業・農村政策審議会企画部会(第23回)を開き、「食料・農業・農村基本計画」の修正案を提出、出席した各委員から大筋で了承された。さらなる若干の修正は鈴木部会長に一任され、赤松農林水産大臣は「29日の政策審議会で答申を受け、30日の閣議決定したい」と述べた。

 修正案では、32年度の自給率目標50%(供給熱量ベース)や、その実現に向けての生産数量目標については変更はなく、“食料・農業・農村政策を日本の国家戦略の一つと位置づける”“関係府省の連携の下で総合的かつ計画的に推進”などの文言が新たに盛り込まれた。

 総論のポイントは「戸別所得補償制度の導入」「消費者ニーズに合った生産体制への転換」「農業の6次産業化」など、農政転換の柱となるもの。「戸別所得補償制度」については、“実施に向けて検討”とされていたものを“モデル対策の実施状況を踏まえて、23年度から実施する”に修正されたほか、6次産業化により“6兆円規模の新産業を農山漁村地域に創出することを目指す”と明記。また、食品の安全性向上の取り組みとして、“「食品安全庁」について、関係府省の連携の下、検討を行う”と提起された。


-2010年3月26日-

◆米国加州第5位の精米会社に40%出資(豊田通商)

 豊田通商(株)(名古屋市)は3月24日、米国の精米会社・サンバレー・ライス社(カリフォルニア州アーバックル市、SVR社)とSVR社の持分資本の40%を取得することで合意したと公表した。今後は共同経営パートナーとして、海外で伸張著しい日本食食品市場へのコメ流通販売に、本格的に参入するとしている。

 SVR社は2000年創業の米国北部カリフォルニア州の準大手精米会社で、事業内容はコメの集荷・精米・販売。「カリフォルニア州内の生産(集荷)シェアは第5位で、日本食向けの中・短粒種の供給において高いシェアを持っている」(同社広報・IR室)。従業員は120名で、豊田通商では近く役員を派遣する予定。

 今回の出資により、豊田通商はSVR社の販売ルートを通じ、コメ以外の食品販売・物流にも取り組み、海外での総合食品バリューチェーンの拡大を目指す。一方、SVR社はさらなる需要確保に向け、原料調達・製造・品質管理の一貫体制を強化、合わせて豊田通商の持つ海外ネットワークとロジスティック機能を取り入れ、販売拡大を目指す。


-2010年3月25日-

◆外食業界で小盛り需要が増加

 大手牛丼チェーンの吉野家は、ミニサイズの牛どんを発売する。並盛りを食べきれない女性客などに対応する目的とのこと。すでに導入済みの他チェーンでは好評とのことで、男性客の利用も多いという。

 うどんなどサイドメニューと組み合わせて注文する行動がほとんどだが、「小盛りの牛丼一杯で食事を済ます客もいる」(関係筋)との指摘も。外食業界では、この1~2年で大盛り需要と同時に小盛り需要も多く、新たにメニューに加えるチェーンの例が増えている。

 先日取材した有力A定食チェーンでは、「特盛り、大盛り、普通盛りと3タイプの白飯を提供してきたが、昨年から小盛りを出して欲しいとの要望が入っている。4月から新たに小盛りを発売することにした。多くは女性客からの要望だが、若年層の男性客からの声も聞かれる。外食業界ではメガ牛丼など大盛り需要と、小食対応を求める需要と2極化している」(バイヤー)と解説する。

 また、B和食チェーンも、「最近は量を多く食べる客と、少ししか食べない客とに大きく別れている。米飯メニューでは、どうも1人当たりの食べる量が減っている気がする。今後は小食派に喜ばれるメニュー開発が課題」(バイヤー)と指摘。


-2010年3月24日-

◆恵方寿司は好調も精米不調(2月スーパー)

 日本チェーンストア協会(68社・8,201店)がまとめた2月のスーパー販売概況によると、売上高は9,333億円(前年同月比2.0%減)と15カ月連続のマイナスとなった。

 食料品の売上高も6,176億円(同2.3%)減で、「1月に比べ下げ幅は小さかったが、依然として厳しい状況が続いている。消費者の生活防衛意識の高まりと、節約志向による低価格化が影響した。商品別では精米商品は不調であったが、恵方寿司、手巻き寿司など米飯類は好調だった」としている。

 2月のスーパー取引は、「5キロ1,580円、10キロ2,980円と決算セール効果で下旬から回復したが、前半のマイナスを払拭するには至らなかった。地区別では特に関東から北日本の不振が際立っていた。また、納入先チェーン別の成績格差が、2月は目立っている。米飯、総菜部門では恵方寿司が不況知らずで、前年を上回る販売実績を残している。第2の恵方寿司が待望される」(有力A卸)。

 今回の調査対象店舗は全国で8,201店だが、前年同期と比較すると585店の減少となっている。赤字店舗クローズと量販店業界の厳しさがうかがわれるデータだ。


-2010年3月23日-

◆ドラッグ市場の成長に注目

 日本ドラッグストア協会がまとめた2009年度のドラッグストア市場規模は、前年比4%増の5兆4,430億円。調査開始から10年連続の増加で、09年度は特に食品の伸びが大きかったと分析している。最近は、食品部門の品揃えが充実しており、一般的な食品スーパー並みの売場も見られる。中でも精米商品を扱うチェーン(店舗)は増加傾向にあり、地域によってはかなりの売上実績を示す事例も聞かれる。
 こうした動きは、米卸の営業担当者も迅速に反応しており、「かつてはドラッグストアで米を買うことなど考えられなかったが、この1~2年ですっかり普通の光景となっている。特に景気悪化による節約志向が広まった昨年から、ドラッグストアにおける売上の上昇が目立っている」(大手A卸)。

 「値頃感ある食品で集客して、利益率の高い医薬品等で収益を稼ぐ戦略だ。米の品揃えは、かつての中米10キロ1,480円などから、広域銘柄の単品などへ格段にグレードアップしている。今後は普通の取引先として新規開拓していく」(大手B卸)といったコメントも。リカーなどDS業態を含め、業界内から注目が集まりつつある。


-2010年3月19日-

◆マンナンヒカリ売上目標21億円(大塚食品)

 大塚食品(株)(中井吉人社長/大阪市)は3月17日、ホテルオークラ東京で「2010年度製品政策発表会」を開催した。

 冒頭、中井社長は「当社は大塚食品と大塚ベバレジが今年1月1日に合併し、食品と飲料の両部門を持つ総合食品メーカーとしてスタートしている。昨年の6月から統合に向けて両社が動き始め、グループ内とはいえ半年間というスピードで合併を達成した。新生大塚食品としては潜在する需要を広げるべく、品質を最も大事なテーマとして事業を進めていきたい。日本、中国、アメリカを3大フィールドとして、今後の4年間で売上高1,000億円を目標にしていく」と挨拶した。

 食品事業部の座間富治男事業部長は、マンナンヒカリの来期売上げについて、今期見込みの11億円に対し、2倍以上となる目標21億円を示した。新規ユーザー50万世帯の獲得を目指し、営業部員を現行の16名から35名に増員する。開拓先はコンビニ、量販店、生協、事業所給食、外食などと共に、「テレビ・ラジオの通販やネットスーパーと通販ビジネスにも参入していきたい」という。

 今期中までにイオン、イトーヨーカドー、ローソン、ファミリーマート、サークルKサンクスを始めとして、大手流通チェーンの弁当、おにぎり等で採用されており、「商品に添付してもらうマンナンヒカリのロゴマークを、さらに認知度を高めていきたい」考え。また、米の消費促進に関係する事項としては、「ボンカレーシリーズに代表されるレトルトカレー、おかゆのリソラシリーズは、今秋に大幅なリニューアルを予定する」という。


-2010年3月18日-

◆水田面積、衛星画像利用で効率化へ(作物統計)

 農水省は、作物統計の調査手法を見直す方向。23年から戸別所得補償制度が本格実施されることを踏まえ、(1)品目別の調査を一括調査に切り替え(2)水稲の作付面積調査を、台帳から衛星画像へ…の2つを見直す予定。

 それぞれ24年を目途に進める。出先機関の改革により、職員は平成17年の4,100名から22年に2,200名に削減しており、効率化を目指す。


-2010年3月17日-

◆特栽米などネット通販に参入(くら寿司)

 くら寿司を展開する(株)くらコーポレーションでは、3月15日から特別栽培米など食品のネット通販事業を開始した。扱い商品は、米、味付けのり、粉末緑茶、純米酒など合計12品目で、ネット上で注文しカードかコンビニで支払いする仕組み。

 精米商品は特栽米2キロ袋で、▽富山コシヒカリ1,900円▽山形庄内ひとめぼれ▽福岡ヒノヒカリ1,600円の3銘柄。

 今回の件については、「米を始めとして顧客の家庭においても、安心・安全、本物の美味しさを味わってもらいたいとの思いから参入した。すべて当社の契約先の商品で自信を持ってお奨め出来る」(本社広報部)としている。同社では、回転寿司の無添くら寿司を中心に252店を展開している。


-2010年3月16日-

◆2月末検査456万トン、前年比27万トン減

 農水省がまとめた2月末現在における21年産検査結果(速報値)は455万6千トン、前年産同期比26万5千トン減となった。2月単月で11万7千トンが積み上がった。過去2年の3~10月期の受検量(50~54万トン)や、2月末時点の受検率53.8%から推定すると、最終値は500~510万トンの水準が見込まれる。

 種類別の検査は、水稲431万3千トン(前年比94.4%)、醸造用6万9千トン(92.7%)、水稲もち17万4千トン(98.2%)、陸もち2百トン(125.1%)。うるち米の比率は、1等85.1%(前年産比+5.5ポイント)、2等12.4%(-4.9ポイント)、3等1.1%(-0.5ポイント)、規格外1.4%(-0.1ポイント)。2等以下の格付け理由は、整粒不足26.8%、充実不足26.2%。


-2010年3月15日-

◆直売所が善戦中

 全国で約1万4,000カ所と言われるJAなどの農産物直売所が、販売不振に苦慮する量販店を横目に好調を持続しているという。店舗による優劣があるが、年商2億円もの売上げを誇る事例もあり、末端担当者が参考にリサーチするケースも多いとのこと。

 西日本のA量販店の精米担当者によると、「先日、青果のバイヤーと一緒に絶好調と言われる道の駅など何カ所か農産物直売所を視察した。まず印象に残ったのは、商品のひとつひとつに付記されて、生産者の紹介からこだわりまで丁寧に説明されたPOPカードだ。手書きの点からも安心・安全なイメージが伝わり、我々の目から見ても購買意欲が刺激される。精米商品は平均して1キロ460~480円と安くないが、泥臭い陳列手法などの効果もあり、一定規模の売れ行きがあるようだ。効率を重視する自社チェーンでの導入は難しい面もあるが、アレンジの上で段階的に取り入れたい」としている。

 また、B量販店からも、「農産物直売所は野菜、果物など全体的に一般的な量販店に比べると割高だが、かなり動きが良い店舗があると聞いている。安くなければ消費者は飛びつかないとの傾向に逆行する現象で、分析しながらMDの参考にしていきたい」としている。


-2010年3月12日-

◆米作り事業の子会社、業績低迷で解散(マルシェ)

 八剣伝、酔虎伝、居心伝などを展開するマルシェ(株)は、3月10日開催の取締役会において、子会社のエコファーム・マルシェ(株)(大阪市中央区。資本金1,000万円)の解散・清算を決議したと公表。解散日は3月31日。

 エコファーム・マルシェは、平成17年11月に設立し、荒廃田を復興させて米作り事業や農作物を使用して加工品の生産、販売を行ってきたが、業績が低迷し改善が見込めないことから、マルシェグループの経営効率化を図るため解散することを決めたという。

 最近3年間の業績は、(平成19年3月期)売上高=2百万円、経常利益=11百万円の損失(平成20年3月期)売上高=9百万円、経常利益=27百万の損失(平成21年3月期)売上高=40百万円、経常利益=20百万円の損失…だった。


-2010年3月11日-

◆佐賀と新潟で県間調整(22年産需要量)

 22年産米の需要量について、佐賀と新潟のJA間で県間調整を行うことになった。佐賀が2,615トンを提供し、新潟が枠を譲り受ける格好。調整金は、10a当たり3万5,000円。

 佐賀はJAさが、JAからつ、新潟はJA魚沼みなみ、JAしおざわ、JA十日町。この結果、生産目標数量は佐賀県14万9,605トン、新潟県56万0,445トンとなる。

 昨年までは、農水省が産地確立交付金の増額・減額で都道府県間の調整を行ってきた。戸別所得補償モデル対策への変更で仕組みが変わったため、個別対応で進められた。

 ちなみに21年産の県間調整では、佐賀8,580トン、大分690トン、宮城250トンの3県が合計9,520トンの削減を申出し、新潟5,040トン、石川1,673トン、長野1,579トン、山形931トン、山梨297トンの5県で配分した。削減した県は交付金が増え、増加した県は減額された。


-2010年3月10日-

◆ブランド名「熊水そだち」に決定(熊本・くまさんの力)

 くまもと売れる米づくり推進本部は3月7日、新品種「くまさんの力」のブランド名を『熊水(ゆうすい)そだち』に決定したと発表した。昨年11月~今年1月までネーミングを募集しており、応募総数1,275件から選ばれた。新ネーミングの米袋による販売は4月下旬を目標に進行中で、県内卸により主に県内量販店・小売店向けに行われる。

 くまさんの力は、ヒノヒカリを母に、北陸174号を父に開発された耐暑性品種で、艶があり、モチモチとした噛むほどに味のある美味しさが特徴。21年産米はJA熊本市を中心に163haで作付され、収穫量は約780トン。

 今後の推進計画は[22年産米]▽作付=325ha▽収穫予想=1,560トン(10a当たり8俵で試算)▽委託見込み=1,404トン(収穫予想の90%で試算)[23年産米]▽835ha▽4,008トン▽3,607トン。

 また、販売については、(1)県内卸で対応(2)価格はヒノヒカリと同価格~▲300円▽統一米袋で臨む▽宣伝(TV・ラジオ)・広告(新聞)を多様して認知度のアップ-などを上げている。


-2010年3月9日-

◆『おこめ券』が住宅エコポイントの交換商品に(全米販)

 全国米穀販売事業共済協同組合(全米販)はこのほど、エコポイントの活用による環境対応住宅普及促進事業における交換商品提供事業者として採択され、家電エコポイント制度に続き、『全国共通おこめ券』が住宅エコポイント制度の交換商品となった。

 このおこめ券は、昭和58年11月発行以来、現在までに3億5千万枚を超えて発行されており、今回の制度への参画によって、社会的な認知がさらに高まることが期待されるところ。交換商品は、家電エコポイント制度同様『エコポイント10,000点と「全国共通おこめ券20枚(8,800円分)」』で、使用飛車への直送による受渡しとなる。また環境保護対策への寄附も同様に1枚につき1円を予定している。

 なお、家電エコポイント制度と同様、個人情報を取り扱うことや受渡しの際の本人確認・不正防止対策が必要なため、米穀卸売業者や小売店・量販店等での店頭での受渡しは行わないこととしており、商品の発送仕様、受領確認などさまざまな制約もあるため、プライバシーマーク取得企業へ管理・配送関連業務を委託することにしている。詳しいお問い合わせは、全米販事業部おこめ券(電話03-4334-2135)まで。


-2010年3月8日-

◆米など農業参入の気運が高まる(生協・外食)

 全国の各生協において、米の直接栽培への取組みが広まってきそうだ。安全・安心を最重要視する業態特性から、日本の主食である米に深く関わる姿勢を示す狙いがあるようだ。また、外食業界も米栽培に関心を持つチェーンがあり、商社や米卸も巻き込んで中長期計画での産地への食い込みが予想される。

 有力A生協の米担当者からは、「生協業界全体で農業へ直接に参入しようとの気運が高まっており、4月以降の新事業年度にテーマとして盛り込む例が多く聞かれる。当生協においても商品本部が窓口となって、すでに地域エリアで水田の確保に向け接触を進めている。大手量販店等との差別化には生協の強味を出す必要があり、その意味で主食の米栽培に取組んでいきたい。手法は生産農家の囲い込み(組織化)と、JAとの共同化の2つのパターンを想定している。3~4年後に規模がまとまればと考える。同じような動きは全国生協で出ており、取組みは広がってくる」との状況。

 また、有力なB外食チェーンも、「まだまだ構想段階ではあるが、野菜・米など自社で使う食材の直接栽培には関心がある。参入してしばらくは大きな負担となるが、軌道に乗ればコストの削減に繋がると見ている。雑談ベースながら取引関係の商社、卸と話題にしており、将来的に農業へ乗り出す可能性は十分にあるとの認識」としている。


-2010年3月5日-

◆明暗はっきりの外食チェーン決算

 外食チェーンの決算を見ると、企業間の明暗がはっきりと出ている。消費者志向に対応した低価格メニューの提供や、厳選した食材使用など個性的な企業が伸びる一方で、割高感が否めないファミレス等は厳しい結果となっている。

 好業績(予想を含む)は、サイゼリヤ、王将フードサービス、幸楽苑、ハイディ日高、リンガーハット、くらコーポレーション、あきんどスシローなど。いずれも低価格メニューや独自メニューを提供する「店舗の主張が明確な企業」(関係筋)。

 一方、画一的で割高感が感じられるメニューを提供するファミレス等は、客数・売上高とも伸び悩む傾向が強くなっている。3~4月の新営業年度からは、好調チェーンへの新規コメ納入開拓が活発になると見られる。

 外食業界は、「1997年の29兆円をピークとして市場規模の縮小が続いており、今期も単純に前年と比較した場合には5%から10%程度は縮小したと言われている」(同)と指摘される。


-2010年3月4日-

◆「割」への移行期間、今月末で終了(精米表示)

 平成21年1月の品質表示基準の改定で、精米表示における使用割合の記載方法が「%」から「割」に変更されており、その移行期間が今月31日で終了となる。すでに量販店などの商品は、「割」表示に移行しているケースも多いが、4月1日以降に製造した商品は、新表示でなければJAS違反となるので注意が必要。

 今回の改定は、18年10月に開催された米の農産物検査等検討会で、単一原料米でも意図せざる混入(コンタミ)があることが示されことを受けて、食品表示に関する共同会議で議論し、消費者が商品の内容に誤解することを防ぐため、変更したもの。「割」表示でも、〇〇県コシヒカリ75%、〇〇県あきたこまち25%の場合、「国産米10割(〇〇県コシヒカリ7.5割、〇〇県あきたこまち2.5割)」など事実に基づいて表示することが求められる。

 なお、米トレサ法(米穀等の取引等に係る情報の伝達及び産地情報の伝達に関する法律)によって、米穀事業者は平成23年7月1日から指定米穀等の産地を一般消費者に伝達しなければならないが、JAS法により定められた品質表示基準に従って産地を表示しなければならない場合は、米トレサの対象外となるので、引き続き玄米及び精米品質表示基準に基づく表示が行うことになる。


-2010年3月3日-

◆モデル事業など22年度予算案が可決(衆議院)

 22年度の予算案は3月2日、衆議院予算委員会で連立与党の賛成多数により可決され、同日夕方の本会議でも可決、参議院に送られる見通し。憲法の規定により衆院通過後30日で自然成立するため予算の年度内の成立が確定する。

 農業関連では戸別所得補償制度や食糧備蓄について審議され、野党議員からは新制度における生産調整の実効性と米価下落についての懸念が続出、過剰米対策や出口対策の必要性が求められた。

 赤松大臣を始め政府・与党側は、モデル事業は参加するメリットが多く、これまでの減反非協力者も多く参加するとの見込みから、「需給は締まり、価格は下落しない」との答弁を繰り返した。

 1日の予算委員会と分科会でも赤松大臣は、「秋田の大潟村でも全体で90%以上の参加率になり、約20万俵(1万2千トン)生産量が減る」との事例を紹介。「大潟村は全国から注目される地域であり、そこでの成功は福島などの東北地域や、関東などでも良い影響を与える」と続けたが、果たして見込み通りになるかどうか。


-2010年3月2日-

◆17年産政府米の1月引取1千トンに縮小

 農水省はこのほど、今年1月における17年産政府米の販売(引取ベース)を1千トンとまとめた。

 昨年7月からの販売累計は2万3千トンとなり、前年同期(13万5千トン)に比べて17%、数量にして11万2千トン少ないペース。残り2~6月分を加えても年間3万トン程度と、近年で最も少ない需要量にとどまりそうだ。

 21年産の市況に比べて、17年産の予定価格が割高なことが主要因。一定価格で、同じ品質の産地柄を使う業務用や加工用等の用途に限定されている。


-2010年3月1日-

◆ファーストフード売上げ104.9%(1月外食)

 日本フードサービス協会がまとめた1月の外食動向調査によると、全店ベースの売上高は101.8%と3カ月ぶりに前年実績を上回った。客単価は96.1%と前月に続き下落したが、来店客数が105.9%と伸びたたことでカバーした。「昨年の1月より休日が1日多かったこと、天候に恵まれたことなどが追い風となった」と分析。

 業態別では、▽ファーストフード=売上高104.9%、来店客数108.0%と前年を上回り、麺類、持ち帰り弁当、回転寿司の各チェーンが好調だった▽ファミリーレストラン=客単価95.3%と下落したが、来店客数105.1%、売上高100.2%と前年実績を上回った。中華チェーンが売上高103.4%、洋風チェーンが105.2%と好調だった▽パブ・居酒屋=売上高96.9%、来店客数98.7%、客単価98.3%と前月調査に続いて厳しい結果となった。

 1月の外食取引には、「牛丼チェーンなどファーストフードは、企業間の明暗別れたが全体的に好調だった。特に回転寿司チェーンは勝ち組、負け組が明確になりつつあり、3月以降は店舗のスクラップも出てきそうだ。ファミリーレストランも12月から回復傾向が続くが、チェーン間の格差が広がってきた」(関係筋)と指摘される。


-2010年2月26日-

◆マンナンヒカリのおむすびが人気(おむすび専科)

 「おむすび専科」を展開する(株)グゥー(埼玉県)では、マンナンヒカリを使用した商品の売れ行きが伸びているという。

 販売するのは「マンナンヒカリの藻塩おむすび(140円)」、「マンナンヒカリの紀州梅おむすび(180円)」の2タイプ。1個当たり48gのマンナンヒカリを配合することで、カロリーを30%カットすると共に食物繊維が3.5g(レタスの玉中1個分)取れるとのこと。

 「カロリーカット、食物繊維と女性の関心事に着目し、大塚食品のマンナンヒカリを採用し商品化した。魚沼コシヒカリを使用した独自の最適合米との相性は抜群。購買層は7対3と女性の割合が多い。今後もマンナンヒカリの展開を積極的に行っていく」(北詰東京営業統括部長)とする。

 おむすび専科は、現在のところ関東、東北で27店を展開し、米、水、塩、海苔など素材に強いこだわりを持つ。おむすびのラインナップは全部で40種で、全店合計で1日に1万5,000個以上が販売されるという。日本一美味しいおむすび店を目指すとして、「洗米から炊飯、にぎる時のご飯温度や、握る回数に至るまで約28項目の美味しさを追求するための決まり事がある」としている。


-2010年2月25日-

◆メニューや原料費削減に不安の声(ファミレス取引)

 ファミレスは、春以降からメニューを縮小する動きが聞かれる。効率化とコスト削減による収益力の向上が狙い。同時にメニュー内容リニューアルの抑制、季節メニューの削減まで盛りまれている。食材コストの徹底的な低減も打ち出すことで、納入先の米卸から警戒と不安の声がでている。

 バリエーション豊富なメニューはファミレスの魅力だが、同時に多大なコスト負担が掛かるのも事実だ。複数の大手ファミレスではメニュー点数を下げることで、手間とコストの削減を目指す方針。

 「手法としては理解出来るが諸刃の剣だ。確かに収益体質がは改善出来るかもしれないが、メニューが少なくなると客は飽きてしまう。加えて年間を通してのリニューアルの抑制は、集客力のダウンに繋がる恐れがある。せっかく回復してきた業績の悪化が心配される」(関係A卸)と指摘する。

 また、同じ理由による食材コストの削減には、「今はほとんどが21年産米の単品銘柄を使用しているが、先方の出方次第によってはブレンド米の提案も選択肢だ。すでに一部の和食チェーンでは20年産の単品銘柄から、業績悪化を理由に21年産米ではブレンド米に切り替えている。ファミレスは当面、来月の商談が最初の山場だ」(関係B卸)とする。


-2010年2月24日-

◆業績回復、決算予想を上方修正(リンガーハット)

 長崎ちゃんぽんチェーンの(株)リンガーハットは、既存店の売上高が計画以上に回復したため、2月の通期決算予想を売上高323億円(+1億円)、経常利益7億30百万円(+1億30百万円)と上方修正した。

 要因は、(1)餃子の皮に米粉をブレンドして、食べた時のパリパリ感を向上(2)従来は冷凍の形で加工メーカーから仕入れていたチャーハンを、佐賀工場での完全内製化に切り替え。コスト面の削減効果と、バリエーションを充実(3)全店で使用する野菜を完全に国産化-などが奏功し、12月は前年同月比105.9%、1月は108.1%と業績が改善したため。

 同社グループの年間の米使用量は約1,400トンで、東日本地区は関東産コシヒカリ、西日本地区は中国産コシヒカリを使用している。自社工場で製造するチャーハンは、北海道きらら、佐賀たんぼの夢のブレンド米が使われている。

 「国産野菜へ切り替えた直後はメニュー価格を上げたことから、客数、売上高ともしばらくは苦戦が続いたようだ。しかし、取組みの認知度が広まるにつれ、客足が戻り業績が急速に回復。個性的なチェーンは評価されると見ている」(関係筋)との声を聞く。


-2010年2月23日-

◆コシへの変更が好評(フジオフードシステム)

 (株)フジオフードシステム(大阪市)はこのほど、21年12月期決算(1月~12月)の連結業績を公表した。売上高206億37百万円、営業利益12億92百万円、経常利益11億72百万円、当期利益2億18百万円。

 主力ブランドの「まいどおおきに食堂」は、直営部門の売上高86億60百万円。「メニュー・価格など商品開発の見直し、店舗内経費削減に注力した結果、既存店の収益力を高めることが出来た。

 また11月から直営全店において米の銘柄をコシヒカリに変更し、コシヒカリキャンペーンを展開した。人気、知名度、味が日本一の米を手頃な価格で提供することで、お客から好評な意見を頂いている。FC店も順次コシヒカリへの変更を進めている」とする。

 当期末の店舗数は、「まいどおおきに食堂」517店、「つるまる」37店など合計715店舗(直営272店、FC437店、海外6店)。平成22年12月期の通期業績は、連結売上高208億円、経常利益10億60百万円、当期純利益2億23百万円を見込む。


-2010年2月22日-

◆DSトライアルが関東へ出店攻勢

 福岡を基盤とするディスカウント業態のトライアルが、関東、東北など北日本地区へ積極的な出店を進めている。一般的な量販店なみに充実した食品の品揃えが特徴で、価格帯も大手チェーンのPB以上の低価格を実現させている。

 精米商品は10キロ袋を基本に2,980円前後の価格帯で、九州ならヒノヒカリ、関東ではひとめぼれ、コシヒカリ等が販売されている。

 価格のみなら量販店の週末特売でも見られるが、「カップ麺59円(箱買いなら30個入りで1,700円)、缶入りお茶27円、おにぎり67円と、破格値の商品を目当てに来店した客が精米も購入していく」(都内A卸)という購買行動が目立つとのこと。関東ではまだ店舗数が少ないものの、米卸営業担当の間では勢いの良さが話題になっている。

 福岡県内では、「1店舗当たりの販売力が高くて、月商が地場の食品SMの2倍との事例も聞く。地域によっては精米商品など食品スーパーの売上高を“喰う”現象が起きている」(福岡B卸)との指摘も。

 トライアルの売上高は、ここ何年も右肩上がりを続けている。2002年度に216億円だった年商が、前期の2009年度には1,711億円にまで成長している。2010年度中にも関東へ多くの出店計画が持たれており、米穀業界への影響力も強まりそうだ。


-2010年2月19日-

◆新潟コシDNA調査、全国に拡大(県)

 新潟県は、県産コシヒカリの信頼を確保するため消費地で実施しているDNA調査など流通実態調査を拡充する。ひ
 2月17日に公表した22年度予算案では、「新潟米モニター設置事業」として1,600万円を計上(21年度200万円)した。今年度から実施している首都圏に加え、中京圏、関西圏ほか、北から南までフォローしたい考え。継続して新潟米モニターも設置(21年度と同じ20名)する。

 今年度は、首都圏(東京、神奈川、千葉、埼玉)のスーパー、ディスカウントストアで年2回(各25点)購入し、DNA分析を実施。22年度は、その検査規模で12回分の予算を計上した。「北から南まで全国の大都市圏を対象に実施個所や回数、時期などを決めていく」(食品・流通課)方針。


-2010年2月18日-

◆沖縄ひとめ、田植えスタートも低温懸念

 沖縄・八重山管内では、22産産米の田植えが始まっている。「田植えは一部の早い人を除いて2月1日くらいから始まり、3月20日頃を目途に行われる。ピークは例年通り2月20日からの見込み」(関係者)としている。

 今年は寒暖の差が大きいようで、「いまのところは植え傷みが出ていないものの、石垣では16日の気温が15度まで下がっており、心配な状況」としている。

 作付品種は、ひとめぼれが約90%を占め、その他はもち米・黒米・ミルキークイーンなど。系統集荷は、22年産米もひとめぼれのみ。作付面積は300ha程度で、こちらも前年産と変わらず。


-2010年2月17日-

◆生産量17万5千トン、前年比11万トン増(豪州)

 2010/11年のオーストラリア米の生産量は17万5千トン超となる見込み。

 オーストラリア農業資源経済局(ABARE)が2月16日に公表した作物レポートによると、ニューサウスウェールズ州における今期の作付面積は1万9千ha、単収9.21トン、生産量は17万5千トンの予測。前期は作付面積8千ha、単収7.75トン、生産量6万3千トンだったため、10万トン以上の増産となる。

 今期は1・2月にある程度の降雨があったこと、また、潅漑用水の配分が増加したことにより、作付面積を拡大できたもの。さらに天候の回復により単収見込みが平均を上回っていることも増産につながった。作物レポートでは2月の気温が温暖に推移すれば、生産量はさらに向上する可能性がある、としている。


-2010年2月16日-

◆9点が「A」評価に昇格(穀検の食味ランク)

 穀検が公表した21年産食味ランキングによると、低温・日照不足の影響を受けて全般的に食味評価は前年を下回る傾向だった。

 同協会が独自に設定する基準米(近畿コシヒカリのブレンド)と比べて、特に良好な「特A」の数は20点と変わらなかったが、そのレベルは前年より低め。また、基準米より良好な「A」評価は38点と前年より6点減。

 その中で、基準米と同等の「A’」評価から「A」評価に昇格したのは、石川全県コシヒカリ、愛知三河コシヒカリ・尾張あいちのかおり、京都丹波コシヒカリ、奈良県北ヒノヒカリ、山口県中コシヒカリ、愛媛全県ヒノヒカリ、熊本城南ヒノヒカリ、大分豊肥ヒノヒカリ-の9点。逆に、「A」から「A’」に降格したのは16点。新規対象となった愛知三河ミネアサヒ、佐賀北部ヒノヒカリ、宮崎霧島まいひかりの3点が「A」となっている。


-2010年2月15日-

◆発芽米事業の売上8億円(ファンケル10~12月)

 (株)ファンケルは10日、22年3月期第3四半期の決算を公表。会計期間(10~12月)における発芽米事業の売上高は8億63百万円(前年比8.3%減)となった。新米キャンペーンの実施や「発芽米スープごはん」の販売など積極的な拡販に努めたものの、コンビニなど業務用の低迷が続いたとしている。

 発芽米事業を含めたその他事業の売上高は54億29百万円(1.8%増)で、営業利益は16百万円(前年同四半期は1億18百万円の損失)と四半期ベースでは19年3月期第3四半期以来の黒字に転換した。なお、連結売上高は289億78百万円(8.8%増)。


-2010年2月12日-

◆セブンイレブンもチルド弁当を投入

 セブン-イレブン・ジャパンでは、予定を前倒しする形で、今月から日持ち期間の長いチルド弁当を発売していく予定という。同分野ではファミリーマートが昨年中に販売エリアを全国に拡大するなどコンビニ業界では先行展開している。従来の弁当に比べ賞味期限を延ばすことで、廃棄ロスの削減を実現させるなどコスト面の効率化を目指す。

 実際の販売状況については、「発売からしばらくは何日も経過した弁当を敬遠する消費者が多かったが、宣伝効果が浸透してからは売上が伸びている。新商品を定期的に投入することで、現在ではバリエーションも豊富になった。また、店舗側も日持ちがすることでの経費負担の軽減と、思い切った発注が掛けられるようになった」(関係筋)としている。

 原料米は、「通常の米飯商品と同じ銘柄米を、特殊な工程を経て商品化している」(同)とのこと。22年産米へ向け、「よりチルド弁当に合う産地銘柄米、ブレンド米の提案も考えていきたい。当然のことだが、22年産米の指名入札では、新規参入のライバルが出てくることを覚悟している」とする。最大手のセブンイレブンの参入により、産地を巻き込んでの新たな争いが予想される。


-2010年2月10日-

◆米粉2・3月講座の受講者募集(こっけん料理研究所)

 「こっけん料理研究所」では、米粉食品の2月及び3月スタート講座の受講者を募集中。米粉食品の普及推進では、家庭等での米粉調理のレシピ、調理技術等の普及が大きな鍵を握る。地域での指導者育成が急務になっている。

 「米粉ケーキ・調理コース」(3月29日スタート)では、グルテン等加えない米粉100%使用のケーキや米粉パン、ソース類、グラタン、クッキー、天ぷらなどの調理と米粉特性などの技術・知識を習得し、地域で普及指導できる方の育成を行う。募集人員は20名(先着順)。

 「米粉パスタコース」(2月24日スタート)は、▽米粉パスタ製造・販売を考えている方▽パスタ用原料米を生産したい方▽米粉パスタメニュー販売を考えている方▽米粉100%による米粉パスタの製造技術と各種米粉パスタ調理の技術習得をされたい方-などが対象。

 募集人員は15名(先着順)。有料で、問い合わせは「こっけん料理研究所」TEL03-6661-9381まで。


-2010年2月9日-

◆「岩手の米がうまい」春キャンペ(ライスフレンド)

 ライスフレンド(株)(本社:大阪市)は、全農いわてと共同で3月1日~31日の期間、「春らんまん“岩手の米がうまい”キャンペーン」を展開する。いわて純情米の拡販を目的に、新聞、ラジオ、チラシなどを活用して前衛書家・吉川壽一氏の揮毫による共感キャッチフレーズをアピールし、認知拡大、需要拡大を図る。

 キャンペーン対象は、関西地区の同社取扱い米穀専門店、量販店、スーパーなど(参加目標500店)。米穀専門店では、▽玄米=いわて純情米「ひとめぼれ」「あきたこまち」▽精白米=「江刺金札米ひとめぼれ」を対象として、先着2万名に唐丹湾産「生わかめ」をプレゼント。

 量販店・スーパーでは、▽精白米=「岩手のまんま(ひとめぼれ)」「遠野あきたこまち」を対象として、岩手の特産品や図書カードなどが600名に当たるクローズド懸賞を実施する。販促イベント「美味しいご飯フェア」も同時開催。同社は、資本金7,000万円、年商(平成20年度)212億円。


-2010年2月8日-

◆精米が売れるコンビニ店舗

 意外?なことに、精米アイテムが好調なコンビニ店舗があるという。2キロ袋で決して安くはない価格にも関わらずに、毎月のように買い上げ点数が増加しているとのことだ。正体は、地域に密着したオーナーが経営するFC店の、ご用聞きスタイルによる高齢者世帯の買い上げだという。

 「一人暮らしの高齢者は一回の食事で食べられる量も限られ、一般的なスーパーの総菜では多すぎる。その点では完全に個食需要のコンビニの総菜は適量で、かつ身近にあり高齢者の利用が多い。そこに目を付けたオーナーがご用聞きに回ったら、色々な食品とともに精米の注文も入るようになった」(某米卸)という。

 各コンビニチェーンが少量パックの冷凍食品や野菜、刺身など、新アイテムを投入するのも高齢者ニーズの取込みがあるとのこと。その米が売れる店では、「コシヒカリ中心だが、ササニシキも根強い支持が続いている」(同)という。


-2010年2月5日-

◆コシBL100%6割、第2回DNA調査(新潟県)

 新潟県は2月3日、首都圏で流通している新潟コシヒカリの第2回DNA検査結果を公表した。消費者の信頼確保のため、昨年10~11月に実施したもので、昨年7月に続く調査。

 東京、神奈川、千葉、埼玉の1都3県のスーパーマーケット20店、ディスカウントストア5店で販売されていた新潟コシヒカリ2kg袋を新潟米モニター等が購入し、DNA分析した。結果は、▽コシヒカリBL100%=15点(60%)▽従来コシヒカリ100%=2点(8%)▽従来コシヒカリ+BL=8点(32%)-となった。異品種の混入はなかった。

 21年産では、BL比率が9割を超えており、結果比率と誤差が出ている。消費者庁に情報を提供するとともに、今後も継続して調査を進める方針。


-2010年2月4日-

◆新規需要米など研究成果まとめる(農林水産技術会議)

 農林水産技術会議はこのほど、戸別所得補償モデル対策の実施に当たって、技術面から支える参考資料として、「食料自給率の向上を支える技術~新規需要米、麦、大豆等の最近の研究成果~」を取りまとめた。これまでの普及資料に最近の成果も加味した。水稲編では、(1)新規需要米に適した多収品種(2)米粉原料用稲品種(3)稲発酵粗飼料(稲WCS)・飼料用米生産の効率化のための技術-についてまとめている。

 新規需要米については、気候区分ごとに低コスト生産が可能となる多収品種として、きたあおば、みなゆたか、べこごのみ、ふくひびき、べこあおば、夢あおば、北陸193号、ホシアオバ、タカナリ、クサホナミ、モミロマン、ミズホチカラ、タチアオバを紹介。玄米収量10a当たり700~800kg、WCSで同1.5トンの多収品種。これら種子の入手先は、各都道府県で取り組みが検討されているほか、社団法人日本草地畜産種子協会でも購入が可能になっている。

 また、米粉原料用稲品種には、北海303号、タカナリ、ホシアオバ、クサノホシ、モミロマン、越のかおり、ミズホチカラを紹介。稲WCS・飼料用米生産の効率化の技術では、嗜好性の高いWCSが調製可能な収穫調製技術や安価な飼料用米破砕装置を解説している。


-2010年2月3日-

◆多収品種の加工用米、焼酎用に150円で販売(人吉市)

 熊本県人吉市では、県の「球磨焼酎等ブランド確立推進事業」を活用した21年産焼酎向け加工用米が1.8ha作付された。同事業は生産調整を行っている農家が焼酎向け原料米を生産した場合に、主食用米並みの収入が得られるように国の助成金などで不足する額(10a当たり上限2万5,000円)を補填する施策。

 人吉市は多収穫米の北陸193号、タチアオバ、ミズホチカラの3品種を選定。3品種の収量は「北陸193号が800キロ近くと一番穫れた。タチアオバは600キロ台。ミズホチカラは残念ながら500キロ程度。今後は1品種に絞りたいが、22年産は3品種を継続する」(農業振興課)考え。なお、タチアオバについては、農業高校が既に良い米焼酎を造っている実績があるそうだ。

 焼酎メーカーへの白米の販売価格は、農家の肥料代など生産費を分析した結果、品種を問わずキロ150円に設定。「22年産米の生産は計画を進めている段階。メーカーサイドの感触は良く、10倍くらい増やしたいというところもある」。


-2010年2月2日-

◆増収増益、仙台店も好調(王将フード)

 餃子の王将を展開する(株)王将フードサービスはこのほど、平成22年3月期第3四半期(21年4月~12月)の連結業績を公表した。

 売上高502億48百万円(前年同期比23.3%増)、営業利益83億42百万円(同79.3%増)、経常利益84億62百万円(同78.2%増)、四半期純利益43億26百万円(同67.9%増)と増収増益。来店客数が全店ベースで前期比24.6%増、既存店ベースでも20.5%増となったことが大きい。当期末における店舗数は551店舗。

 また、昨年12月25日に東北初として出店した仙台店(宮城)については、「予定を大幅に上回る実績を上げつつあり、今後も東北地区へ積極的に店舗展開していく」としている。


-2010年2月1日-

◆付加価値米の売り方

 量販店では、特別栽培米、生き物ブランド米など、付加価値アイテムが苦戦。無洗米も一時の勢いがない。いずれも価格が主な要因。その中で、環境をアピールしてシェアを拡大している事例も聞かれる。土地柄や売場における販促手法などの違いが出ているようだ。

 首都圏の大手A卸では、「一般米に比べて割高な特別栽培米の動きが悪く、多くの納入先から販売不振の報告が入っている。節約志向から消費者は100円でも安い銘柄を選んでおり、あまりセール指名が出来ない特別栽培米は苦しい。無洗米についても同じで、一般精米に比べて100円高(5キロ)が要因で動きが悪くなりつつある。また、一定の売上げを稼いでいた生き物ブランド米も動きが鈍くなっている」という。

 一方、関西のBチェーンでは、「滋賀や京都などの店舗では無洗米のシェアが高まっており、間もなく80%を超えてきそうな流れ。逆に大阪の店舗ではダウンして50%台に落ち込んでいる。ひとつには琵琶湖が間近で、消費者の環境意識の高さがある。特別栽培米や生き物ブランド米などの商品も、大阪・神戸の落ち込みに比べ滋賀などは安定している。売場ではパネル等を使って、環境問題への訴求を行っていることも購入へ結びついているようだ」と分析する。


-2010年1月29日-

◆新品種「ゆうだい21」の種籾販売開始(宇都宮大学)

 宇都宮大学農学部が育成した新品種「ゆうだい21」が1月14日、品種登録された。

 コシヒカリより甘みや粘りが強い良食味の早生品種。稈長・穂長ともコシヒカリより5センチほど長いが、茎が太く硬いため倒伏しにくく、いもち病に強いことも特徴。21年産では卒業生などの協力により、全国50カ所、約6.5haで試験栽培を行い、宮城県から沖縄県までの地域で適応が確認されたという。

 また、22年産に向けて、今月18日から種籾の販売受付けが始まっている。価格は1キロ597円で、数量は5千キロの予定。「ゆうだい21」は、すでに学内の生協やコンビニなどで2キロ1千円で販売されており、好評だという。詳しくは宇都宮大学HP (http://www.utsunomiya-u.ac.jp/)参照。


-2010年1月28日-

◆「ふーど米」供給実績820トン(パル連合)

 パルシステム生活協同組合連合会(東京・文京区)では先頃、第17回農法研究会を開催した。ふーど米研究会からは、20年産米の供給実績が約820トンとなったことが報告された。

 ふーど米は、「種子の段階から化学合成農薬・化学肥料を使用せず、堆肥や有機肥料による土作りを重視した栽培」を基本として、(1)種子消毒=温湯浸法[60度のお湯に約10分浸す](2)育苗=生育に必要な栄養素はすべて有機質を利用する。産地によってはプール育苗[水を張って苗の病原菌感染を防ぐ]で栽培(3)堆肥=地域の有機資材(稲わら・畜糞・米ぬか・おから等)を完熟発酵させて使用(4)肥料=魚かすやナタネなどの有機質を投入(5)除草=手取りを基本とする。紙マルチやアイガモ農法、米ぬか散布、機械除草など手間をかける等の基準が定められている。

 今後は、「収量、価格、品質ともに目標を高くして、技術の向上と経営の安定を目指していきたい」としている。現在、12産地が参加。


-2010年1月27日-

◆12月相対取引、軒並み下げ(農水省)

 農水省はこのほど、21年産相対価格の12月調査結果を公表した。20年産でセンターに上場があった銘柄で、かつ月間1千トン以上の取引があった23産地30品種が対象。

 全国出荷団体など出荷業者と卸売業者における主食用取引の1等価格を調べたもので、前月と比較可能な24品種銘柄の変動は、上げ4銘柄・下げ20銘柄。指標となる全農系統が相対価格を300~500円程度の改訂を行ったことや、商人玉の取引ウエイトが多くなったことなどが反映されたものと見られる。

 下げ幅が大きいのは、福島浜通りコシヒカリ453円安(1万3,561円)、茨城コシヒカリ448円安(1万3,561円)、富山コシヒカリ431円安(1万4,827円)、秋田あきたこまち350円安(1万3,910円)など、コシヒカリの下げが目立った。全銘柄の加重平均(消費税抜き)は1万4,051円。前月比116円安、前年同期比389円安。


-2010年1月26日-

◆ごはんソムリエ、受験地を関西に拡大(炊飯協会)

 (社)日本炊飯協会は銀座東武ホテルにおいて1月22日、平成22年新春賀詞交歓会を開催した。

 冒頭に挨拶に立った川島会長は、「今年は寅年ということで虎は単独で行動するが、我々はチームワークを大切にしていきたい。食べ物商売は必要不可欠であり、今後も魅力ある商品づくりを進めていきたい。また、今年はごはんソムリエの受験地を関西に広げると共に、認定者302名に対してのフォローアップ研修を行っていく。3月22日に穀物検定協会での開催を予定している」と、厳しい経済環境が続くなかでの発展を祈念した。

 平成22年度の事業計画では、▽HACCP手法支援法の認定事業▽米飯加工品HACCP認定事業▽米飯品位格付認定事業(ごはんランキング)▽ごはんソムリエ認定事業▽研修指導事業▽食品衛生推進事業▽広報事業▽緊急時支援物資提供補助金制度事業▽新規会員の勧誘▽専門委員会の活動-などが示された。

 また、「炊飯業界は売上高、利益の激減で、極めて苦しい経営を強いられている。コストの中で最も大きなウエイトを占める原料米の価格が上がれば、企業の存続も危ぶまれることになっていく。認定事業では、特にごはんソムリエ事業は会員外の受検者が7割になり、地方自治体職員、海外(イギリス、イタリア)からの受検や韓国国営放送の取材など認知度が高くなってきた。また、HACCP認定業者は73社と順調に推移している」と現状を説明した。


-2010年1月25日-

◆買入予定価格の変更、「考えていない」(山田副大臣)

 山田農林水産副大臣は1月21日の定例会見において、21年産政府米の第2回目の買入れが約4万トンにとどまり、産地から予定価格が安すぎるとの声も出ていることに対し、「農水省の立場で米価が下がるのは困るから、買入価格をグーンと下の値段でやったらおかしい。これくらいのという相当な値段に一応設定しており、4万トンしか落ちていないことは暴落とか安くなり過ぎるということにならないと思っている」との考えを示した上で、「適正な水準までは、公正に入札をしながら買い増していく」とした。

 従来の買入手法が農業団体との話し合いで特定銘柄を買っていたことに言及し、「そういうものを止めて全国一律に、公正に、透明にやっているので、予定価格より下回って落ちないことはあり得て当然。組織が大きく変わったと考えていただければ分かりやすい」と説明し、16万トンの備蓄を急ぐため、予定価格を変えることは「今のところ、まだ考えていない」とした。


-2010年1月22日-

◆コンビニ、地元米の商品企画を拡大

 全国展開する大手Aコンビニチェーンでは、1年前から取組む地元米での商品化が成功しつつあると認識する。1~2週間単位で特定の地域を対象として、弁当、おにぎりなどを販売するもの。

 「おかずには野菜、肉など当該県の食材を多く使って、米は“地元産の○○米”といった形でPR。その効果は大きく、予定期間前に販売が終了した企画もある」とのことで、東北、北陸、関東など各地で想定以上の成績を示したという。

 2週間程度で使用量は少ないが、「大手コンビニに採用されたという実績は勲章で、販売ルート拡大の武器となる」(関係筋)。原料米調達は、「指定米卸からの提案や友好商社からの紹介など様々で、系統本部を通す形と直接に引く形の2手法で仕入れている」(Aチェーン)とのこと。

 今後は、「東海、近畿、中四国、九州地区での企画を進めていきたい」としており、月に1~2回のペースで実施していく考え。


-2010年1月21日-

◆量販決算セールはB銘柄中心

 2月の量販店決算セールでは、関東、北陸、近畿などのB銘柄の企画が多くなる見込み。店頭売価は5キロ1,480円、10キロ2,980円が中心になりそうで、これに週替わりで広域銘柄を組み合わせていくようだ。

 大手A卸は、「現在でもスポットで打つ5キロ1,480円が、店頭価格の下限となってくるのではないか。多くのバイヤーはこの下を潜っても動きは同じだと見ており、収益面から考えてもこれ以上の下値は広まらないと考えている。このため決算セールでは1,480円に、どの産地銘柄を指名するかが商談時のテーマ。その場合には少しでも利益を稼ぐ目的から、福井ハナエチゼン、滋賀キヌヒカリ、栃木あさひの夢、千葉ふさおとめ等の銘柄を提案していく予定」という。

 大手B卸も、「関東コシヒカリで5キロ1,480円の要望が多いが、なるべくならB銘柄でのセール企画を押し込みたい。そのB銘柄でのセール企画を中心として、週替わりで秋田あきたこまち、新潟コシヒカリなど広域銘柄を組み合わせて対応していく考え」。


-2010年1月20日-

◆共通PB拡大で精米も(ユニー、イズミヤ、フジ)

 ユニー、イズミヤ、フジの3量販店チェーンでは、共同PBブランド「StyleONE(スタイルワン)」の品揃えを拡大しつつある。昨年12月末の段階では無菌包装米飯コシヒカリ298円(200g×3)など160品目が展開され、今年度中には240品目以上にまで拡大を目指す。

 「米穀関係は、現在のところ無菌と冷凍の商品のみだが、将来的には精米商品の企画も出てくると思われる」(関係米卸)とされる。取組んでいる3チェーンでは昨年3月に商品調達などで業務提携を結び、9月に共同PBの販売をスタートさせている。ユニーは東海、イズミヤは関西、フジは四国を基盤としていることから、今後は資材の共同購入やそれぞれのデリバリー網の活用も検討されている模様だ。

 また、共同PBの販売(拡大)状況次第では、九州など他エリアのチェーンへ波及していく可能性もある。こうした共同PBについては、「厳しい販売環境を勝ち抜いていくため、特に中堅チェーン間で活発化していくだろう」(関係筋)と指摘されている。


-2010年1月19日-

◆サタケ、山本製作所が提携記念キャンペーン

 (株)サタケと(株)山本製作所は6月30日までの期間、「にこにこキャンペーン」を実施している。

 昨年中に締結した包括的提携契約を記念したもので、両社の対象商品の全購入者に記念品(米のかりんとう、マジックライス)をプレゼント。また、抽選で合計70名に、大型液晶テレビなどの商品が当選する。

 両社は、「包括的提携により両社の力を融合して、農家の方により良い製品やサービスを提供出来ると考えている。今回のキャンペーンはお客様に対する両社の感謝の気持ち」としている。


-2010年1月18日-

◆JAたじまと米の交流田を設置(神明)

 (株)神明は、兵庫県のJAたじまと22年産米の栽培・販売で協力体制を進めていく。管内に産地交流田を設置して共に米栽培に取組んでいく予定。

 交流田には神明、JAたじま、全農兵庫県本部の旗を設置して、ふるさとたじま米として栽培する。4月の田植えに始まり、栽培・収穫に至る過程を、それぞれのホームページ上で紹介。今秋の収穫後は専用のオリジナル米袋を使い販売する計画。

 同卸では、「従来からお付き合いのあるJAたじまから、栽培する環境や米作りへの思いを伝えたいとの話があり、協力していくことになった。銘柄はコシヒカリが有力だが、今後の協議で決定していく。当面は3者で定期的に協議の場を持っていく」としている。


-2010年1月15日-

◆焼酎用加工用米に上限2万5千円の補助(熊本県)

 熊本県は米焼酎向けに21年産加工用米を生産する農家に対し、10a当たり2万5,000円を上限に補助を実施。21年産米の生産は、前年産の倍となる約320トンに拡大した。一方、買い受ける蔵元も14カ所に増加。全て球磨焼酎を造っているところで、全28蔵元の半数が取り組むことになった。

 補助の内容は「主食用と同じ収入になるように、(メーカーへの)販売価格などとの差額を補填するもので、農家収入は10a当たり10~11万円を目途としている」(県・生産総合班)。品種は「出来るだけ多収量をとの考えはあるが、絞り込めてなく特定はしていない」という。

 対応する業種は米焼酎のみ。「他の加工業界から何で焼酎だけという声が出たが、焼酎は県を代表する特産物ということで理解をいただいた。22年産米については継続すべく、予算要求を進める」としている。


-2010年1月14日-

◆PBグリーンアイ米袋にCO2を表示(イオン)

 イオンはグループのマイカルが運営する草津サティ(滋賀県)は1月15日、生産や流通の過程で二酸化炭素(CO2)の量を表示する「カーボンフットプリント」の米を発売する。

 原料米はJA北びわこ指定の滋賀コシヒカリで、米袋には、栽培、輸送などでCO2が7.7キロ排出されると表記される。商品名はPB「トップバリュグリーンアイ特別栽培米コシヒカリ」で、店頭価格は4キロ1,780円。当面は草津店のみでの販売となるが、今後はジャスコ、マックスバリュなど滋賀県内の各店舗に拡大していく計画。

 今回の企画は消費者の環境への関心を高める目的で、経済産業省が試行する制度に基づくもの。草津市内の立命館大の理工学部が計算に協力した。


-2010年1月13日-

◆種子温湯消毒施設の竣工記念式典(JA秋田おばこ)

 JA秋田おばこは、仙北低温倉庫敷地内に建設を進めてきた水稲種子温湯消毒施設の竣工記念式典を今月26日に開催する。

 同JAは合併以来、「おばこライスターミナル」の建設など消費地の要望に対応してきたが、さらに安全・安心、環境を考慮した米づくりへの対応が求められる中で、減農薬栽培米の作付拡大が急務と位置づけた取り組み。

 (1)種子消毒による廃液処理が不要で、環境にやさしい(2)種子段階での使用農薬成分を低減できる(3)種子消毒薬液コストの削減-など、安全・安心な秋田おばこ米の生産体制が確立されるほか、生産者の所得向上の一環として特別栽培米の作付拡大につながるとみている。種子の安定供給や人件費削減も可能になる。


-2010年1月12日-

◆コメ価格センター、廃止含め検討(郡司副大臣)

 コメ価格センターのあり方について郡司農林水産副大臣は、1月7日の定例会見において、「売り買い双方とも多様な取引が可能な相対取引を志向し、事実上、コメ取引の指標価格を形成す役割を担っているとは言い難い」との認識を示した上で、「今年の応札・入札状況を見ながら、今後のあり方について関係者との話し合いを始めていきたい」との考えを明らかにした。

 また、「廃止ありきではないが、否定するものでもなく、全てに関しての検討を判断の中に入れる」とした。


-2010年1月8日-

◆国内の有機米格付け1万1,278トン(20年度)

 農水省まとめによると、20年度の有機米格付けは国内1万1,278トン(前年比104%)、外国1万3,835トン(483%)と、前年度より拡大した。有機食品の検査認証制度に基づいて、登録認定機関から認定を受けた事業者が格付けした数値を平成21年11月末現在で集計したもの。

 国内で格付けされた有機農産物は、野菜、大豆などを含め5万5,928トン(前年比105%)あり、うち米が20%を占める。また、外国で格付けされたものには、外国で有機JAS認定事業者が格付けを行ったものや、同等性のある国(EU15カ国、アメリカ等)で有機格付けが行われ輸入されものを含む。

 有機認定事業者数(平成21年5月31日現在)は、▽生産行程管理者3,010(うち有機農産物1,990)▽小分け業者759▽輸入業者156▽合計3,925▽(参考)農家戸数3,821。

 また、国内の有機ほ場の面積(平成21年4月1日現在)は、田2,810ha、畑5,777ha(普通畑4,416ha、樹園地998ha、牧草地362ha)、その他9haの合計8,595haとなっている。


-2010年1月7日-

◆コシを黒米・赤米化、「富山黒75号・富山赤71号」

 富山県では、ご飯用だけでなく、お菓子や料理にも使用できる新ブランド米として黒米の「富山黒75号」、赤米の「富山赤71号」を開発した。おにぎりや弁当、複数の雑穀と組み合わせた炊き込み用の健康食品や天然色素を生かした加工食品など特産品への活用が期待される。

 1月4日から2月22日まで名称を募集しており、命名検討会で審査・選考して4月頃に発表する。応募者には抽選で20名にコシヒカリ10kgを進呈。

 「富山黒75号」は、「コシヒカリ」に「紅血糯」(こうけつもち。中国の在来品種)を交配したあと、コシヒカリを4回戻し交配。アントシアニン色素を豊富に含み、抗酸化性に優れる。

 「富山赤71号」は、「と系赤1284」に「SL-202」を交配。両親とも赤米「kasalath」にコシヒカリを交配したあと、コシヒカリを4回戻し交配したもので、コシの遺伝背景を98%引き継ぐ。いずれもコシの良食味性を取り入れた。


-2010年1月6日-

◆11月相対、平均1万4,168円(農水省)

 農水省がまとめた21年産米の11月相対価格(速報)は、対象となった31産地銘柄の平均で1万4,168円(消費税抜き、包装込み)、前月比107円安、前年同月比272円安となった。

 前月と比較可能な22銘柄の変動は、上げ8銘柄・下げ14銘柄。全農の相対改訂が進んでいることが要因。下げ幅が大きいのは、栃木コシヒカリ1万3,696円(564円安)、山形はえぬき1万3,502円(436円安)、長野コシヒカリ1万4,583円(190円安)。


-2009年12月25日-

◆落札ゼロだった買入入札、次回は1月15日実施

 12月18日に行われた21年産政府買入入札の落札はゼロだった。次回入札は1月15日に実施される。手法、条件(売渡申込は1本価格、銘柄ごと100トン以上1万トン以下など)とも1回目と変わらず。今後、月1回ごとに実施するのかという本紙取材に対しては、「次回の結果次第」(農水省)と回答している。

 初回入札は、予定数量16万トンに対して、42業者が合計8万0,909トンを申し込んだが、国の予定価格をすべて上回り、落札はなかった。参加資格者数は53業者で、15日現在(本紙17日掲載)のまま。今回の入札には間に合わなかったが、申請中のところや今後申請する意向の業者も複数確認されており、資格者は増えそう。


-2009年12月24日-

◆来年4月以降の輸入業者の資格申請受付(農水省)

 農水省は12月21日、輸入米麦の「特別売買契約(SBS)」と「買入委託契約」に係わる資格審査の申請内容について公表。22年1月22日~2月1日まで資格申請を受け付ける。米穀におけるSBS、MA一般輸入米入札の主な資格要件は従来と変わらない。資格の有効期限は22年4月1日~25年3月31日。主な資格要件は以下の通り。

 [SBS](1)申請者は直近3カ年間で20トン以上の米穀の輸出入の実績を有する(2)日本において設立された法人で、自己資金が1億円以上である、または金融機関から同額以上の融資が得られる(3)関係諸法令により、罰金以上の刑に処せらた場合は、2年を経過している-ことなど。

[一般輸入米入札](1)直近3カ年平均で年間1万トン以上の実績(2)日本において設立された法人で、自己資金、または金融機関からの融資が10億円以上である(3)同…など。


-2009年12月22日-

◆ネットスーパーに期待(卸)

 深刻な消費不況を受け、11月下旬から悪いムードが続く精米販売だが、参入が相次ぐネットスーパーに限ると、順調な推移を見せている模様。家庭のパソコンを通じて商品を注文し宅配されるシステムで、外出が難しい主婦層や高齢者世帯の利用が増えているという。中でも重くかさばる精米商品は、常に売上高の上位に入るようだ。

 大手量販店チェーンと取引のあるA卸では、「単純に前年との比較で、オーダー件数は1.5倍からチェーンによっては2倍近くに伸びている。利便性など認知度が拡大するにつれ、利用する世帯が広がりつつある。売れ筋は東北ひとめぼれ、秋田こまちなど定番銘柄で、地方エリアによっては地場産銘柄の人気も高い。先方バイヤーからも売上げ上位の常連にあることから、“新しい提案を”との要望が多くきている。まだまだ伸びる要素があることから、広域銘柄、地場銘柄の2方面からの企画を検討」している。

 また、B卸は、「店頭販売が不振な部分をネット販売がカバーしている。全体的にはマイナスだが、希望が持てる分野となっている。既存の納入先チェーンでも新たに参入を考えたり、拡大(リニューアル)の話がある」として、的確に対応する考え。


-2009年12月21日-

◆FOODEX向け、米粉展示品を募集(米穀機構)

 米穀機構は、来年3月に行われる第35回国際食品・飲料展「FOODEX JAPAN 2010」への展示品を募集している。募集対象は▽米粉製品▽米粉を使用した加工食品、加工製品。米穀機構では、米粉食品の普及・定着を図ることを目的に実施するもので、展示品の出展は無料。

 概要は次の通り。▽日時=22年3月2~5日の4日間▽場所=千葉・幕張メッセ(国際展示場)▽展示・紹介方法=(1)出展品とその概要紹介パネル(A4寸法)をセットで展示(2)提供した製品の紹介パンフレット・サンプル品の配布(3)ブース内ミニステージにおいて紹介する説明要員を派遣する企業・団体を優先的に募集-など▽申込締切=22年1月20日。詳細はhttp://www.komenet.jpまで。


-2009年12月18日-

◆新春のびのびダッシュキャンペーン(ライスフレンド)

 ライスフレンド(株)(大阪市)は、来年1月1日~2月28日の期間、「新春!のびのびダッシュキャンペーン」を実施する。同社が手掛ける「のびのび(山形庄内産つくばSD1号)」を対象に、新聞やラジオなどマスコミ媒体を駆使して認知と需要の拡大を図る。

 内容は(1)産経新聞夕刊に全5段カラー広告を掲載(1月25日号)し、その前後1週間にABCテレビでスポットCM100本を放送(2)参加店にはキャンペーン告知のチラシを助成。新聞広告と連動して配布し、販売店での購買へスムーズに誘導する(3)のびのび5キロ袋購入につき、のびのびレンジご飯1パックをプレゼントする(4)店頭ポスター、のぼり、POPを参加店に提供し、店頭における活性化を図る。

 のびのびの特徴は、「穀検の食味ランキングの特A評価を、発売以来4年連続で受けている。稲の背丈がコシヒカリより10~20㎝低く、強風にも倒れにくい。さらに、まっすぐに伸びるため日照を多く受け、大粒で食味も優れている」としている。5キロ販売価格は、オープン価格。


-2009年12月17日-

◆課題残した北海道米

 きらら、ほしのゆめと北海道米はタレ通りが良いなどの特性から、丼ぶり物チェーンでの使用事例が多い。年間で数万トンも使用するところもあり、外食向けでは欠かすことの出来ない存在となっている。しかし、大幅な収量ダウンの21年産米は、良質米の確保に苦労したせいか、バイヤーにはショックだったようだ。

 大手チェーンの指定卸であるA社では、「長年の大口需要先であることから産地も優先してくれ、結果的には年間使用分が確保出来た。しかし、決定(年間調達の目途を先方に報告)が例年に比べ大幅に遅れたことで、バイヤーの心証を悪くした」(営業部長)という。

 商談では、「米がなくては営業ができず、本当に心配したと言われた。今のところメニュー特性から北海道米がベストで、22年産米以降も継続使用の見込み。ただ、今回の事態は深刻に受け止められ、不測の事態に対応(銘柄、産地の提案)することが求められている」とのこと。複数の商談現場で聞かれた。


-2009年12月16日-

◆値下げ・価格維持、対応分かれる牛丼チェーン

 米の大口需要先である牛丼チェーン各社は、年末商戦を前に激しい値引き競争に突入している。並盛り価格は、松屋フーズが320円、すき家が280円に値下げしており、動向が注目される吉野家は現在のところ価格修正しないとしている。

 大手チェーンに納入するA米卸によると、「すき家の300円を切る280円はインパクトがあり、消費地を中心に来店客数は伸びてきている。客単価が下落して売上高は厳しいが、集客効果と米の需要は確実に上がってきている。同じく値下げ対応の松屋も同じ傾向だと聞いている。一方、価格を据え置いたチェーンについては、先週末段階で客数は伸び悩んでいるようだ。ただ、今月下旬から年明けに向けては、様々な販促キャンペーン等で対抗してくる模様だ」との状況が聞かれる。

 また、商社筋からは、「牛丼業界全体ではこの2~3カ月は、前年実績のクリアに苦労しているのが実情だ。今後も値下げ対応の拡大が有力だが、品質面の差別化で価格を維持するチェーンもあると聞いている」との指摘も。


-2009年12月15日-

◆「こっけん料理研究所」オープン(穀検)

 日本穀物検定協会は12月14日、「こっけん料理研究所」(日本橋兜町15-6製粉会館2F)をオープンし、報道機関に施設や講座内容を披露した。

 伊藤元久理事長は、「米粉など粉食の普及拡大に貢献していきたい。最先端の設備を導入しており、情報発信の場として利用していただきたい。役に立つ料理研究所にしたい」と豊富を語った。

 製粉振興会が行ってきた料理教室を設備を一新して引き継ぐほか、米粉食品等の業務用製パン技術などの専門技術のセミナーを開催する。開業支援コース、米粉食品指導員認定スクール、各種米粉パン専門コースのほか、製粉特性、製パン機器操作・技術研修等が出来る場として、業務用からカルチャー系までさまざまな講座を予定している。本格的な業務用製パン、冷凍生地製パン用小型ベーカリー、急速冷凍庫などさまざまな対応が出来る施設となっており、小型製粉機、小型パスタ機、卓上こね機等の設備も備えている。

 料理教室「こっけんクッキング」では、週替わりで西洋料理、菓子と軽食、日本料理、中国料理の4講座を学ぶことが出来る。受講料は月4回で8千円(別途、入学金5千円、テキスト代1千円)。また、昼間は、各種セミナーのほか、企業の調理デモなど部屋レンタルも行う。


-2009年12月14日-

◆第2四半期累計の売上、包装餅33億円(サトウ食品工業)

 サトウ食品工業(株)(新潟市)は12月10日、22年4月期第2四半期の決算短信を公表した。

 第2四半期累計の業績は売上高94億34百万円(前年比1.5%減)、営業損失3億83百万円(前年同期3億77百万円)、経常損失3億47百万円(同2億67百万円)、四半期純損失2億24百万円(同1億80百万円)。

 部門別の概要は次の通り。[包装餅]昨年10月からの包装餅製品の価格改定の影響が一巡したこともあり、当第2四半期の売上高は前年比0.2%増。ただし、昨年の小麦粉を原料としたカップめんやパン等の値上げの影響により、包装餅の売上高が伸張した反動等から、累計期間の売上高は32億84百万円(前年比0.6%減)となった。[包装米飯]当第2四半期の売上高は同1.3%増となったが、第1四半期の影響により、累計期間の売上高は61億43百万円(同1.9%減)。


-2009年12月11日-

◆1.9下の網下米63万トン、前年比2万トン減

 21年産水稲の収穫量(農水統計)は846万6千トン、前年産比35万トン減で確定した。ふるい目幅別の重量分布から推計(本社)すると、市場で中米として扱われる1.7ミリ上~1.9ミリ下の網下米の収穫量はおよそ63万トン、前年産比2万トン減にとどまる。

 年産別の動向を見ると、栽培技術の向上や大粒品種への転換で全体的に減少傾向にあり、19年産では60万トンの大台を割り込んだが、20年産、21年産と60万トン台を維持している。1.7ミリ上~1.85ミリ下の収穫量はおよそ35万トン、前年比2万トン減。一方、2.0ミリ上の収穫量は637万トン、前年産比35万トン減。生産減とほぼイコール。


-2009年12月10日-

◆道産米の調達に目途(札幌・大手量販店)

 札幌市内の大手量販店では、ほしのゆめ、ななつぼしで5キロ1,580~1,680円のセールが中心。おぼろづきは5キロ1,980~2,080円の売価設定。きららの取扱いは一部の食品スーパーのみで、品揃えする店舗は少ない。

 本州産米は、秋田こまち5キロ1,880円前後、茨城コシ1,980円前後-が品揃えされる程度で、前年産と同様に道産米の棚割りシェアが高い。

 21年産米の販売経過には、「新米の出回りが遅れたが、10月下旬~11月とまずまずの販売実績を稼げた。店頭売価は引き続き低価格だが、数量ベースでは0.1~0.2%程度だが10、11月は前年実績をクリア出来た」(Aチェーン)という。

 また、道産米の大幅な減収と品質難に関しては、「道内での消費を優先することと、産地との長年の付き合いから、良品質米を年間を通じて調達出来そうだ。新品種ゆめぴりかは一瞬のみの販売だったが、消費者には好評で22年産に期待したい」(同)。


-2009年12月9日-

◆サタケと山本製作所が包括的提携契約

 (株)サタケ(広島県)と(株)山本製作所(山形県)はこのほど、包括的提携契約を締結した。具体的な提携業務は個別に協議を進めているが、大枠は(1)生産・調達(2)販売・広告宣伝(3)技術開発・製品開発(4)物流・アフターサービス-の4項目。

 現段階で決定している提携業務は、製品相互補完と部品調達。山本製作所がサタケから光選別機「ピカ選」を、サタケが山本製作所から汎用乾燥機や農産物保冷庫など相互に取り扱う。製品の販路を両社の営業ルートに広げることが可能とし、海外市場においても協調販売を目指す。

 サタケは明治29年に創業した穀類調整加工機械メーカーで、山本製作所は大正7年創業の収穫後機器の専門メーカー。事業領域に共通点があるため、提携について協議を進めてきた。今回の提携については、(1)両社の技術を融合させることで、効率的な新製品の開発・生産が促進される(2)両社の重複している販売領域での物流・販売・アフターサービス等の効率化が図れるとしている。


-2009年12月8日-

◆京都米提供の28店を登録(京都府米食推進協議会)

 (社)京都府米食推進協議会(林正和理事長・(株)京山代表取締役社長)は、府内28店舗の料理店を京都米提供店として初登録する。

 「安心・安全でおいしい京都米を恒常的に使用し、京都米を使った店舗を提供店として登録。地産地消による消費拡大を積極的に推進するとともに、京都米生産者の生産意欲の喚起を図っていく」ことが狙い。

 12月9日にリピノ京都堀川の加賀の間において、登録章の交付式及び報告会が行われる。登録された料理店(ホテル、百貨店、生協等でのインショップを含む)では、登録章とプレートを掲げる。

 同協会は、(株)京山、伊藤忠ライス(株)、内外物産事業部、全農京都府本部、JA京都中央会など府内の米卸業者、集荷団体、米穀小売店で組織される。


-2009年12月7日-

◆「きらら」特性を持つ米を求む(西日本生協)

 西日本の有力生協では、約10%の銘柄別シェア(20年産実績)を持つ北海道きららについて、「大幅な減収と品質のブレが心配なため、3月~4月頃にカタログ掲載を取りやめるかもしれない」(商品部)としている。

 きららは、「粒が大きく、やや固めの炊きあがりで、コシやひとめと違う食感として一定のニーズがある」として、毎年安定した実績を残しているとのこと、しかし、21年産米は「指定先のJAが著しい減収に直面しており、年間を回せるボリュームの確保が難しくなった。また、年間を通して品質の安定に疑問がある。そのため適当な時期に縮小を検討している」という。

 代換えの銘柄は、指定卸に提案を求める考えで、「やや固いなど、きららの特性を持つ米を、可能なら九州を含めて西日本産地から引きたい」としている。商品部内の結論を待ち、仕入先の複数卸にサンプルの提出を指示したい意向。

 また、21年産米の販売経過には、「9~11月上旬までは前年実績をクリア出来ていたが、中旬以降からは厳しい状況。年末年始商戦も厳しいかも」とのこと。


-2009年12月4日-

◆栃木、埼玉産米で21年産ブレンド(IY)

 大手量販店のイトーヨーカドー(IY)で発売された「セブンプレミアム21年産粒をそろえたおこめ」の内容は、栃木あさひの夢70%、埼玉彩のかがやき30%のブレンド配合となっており、5キロ1,680円は通年価格と見られる。

 量販店業界では、「年間を通して値頃な精米商品を常に品揃えしたいとの目的で、改めてブレンド米の商品化の動きが広まってきている。西日本地区では、今月中にも新アイテムが見られそうだ。首都圏ではイオン、西友で見られる程度だが、今後は拡大する模様だ」(関係卸)。


-2009年12月3日-

◆21年産新規需要米の取組認定1万8千ha

 戸別所得補償の制度設計が遅れているが、22年産の需給を予測する上で焦点になるのは「新規需要米」の取り組み。概算要求では10a当たり8万円(水田利活用自給力向上事業)が盛り込まれており、どこまで拡大出来るかが主食用に影響する。単純に、21年産主食用作付からあと5万ha程度が転換されればいい計算だが・・・。

 農水省がまとめた21年産新規需要米の取組計画認定状況によると、▽飼料用4,123ha(2万3,264トン)▽米粉2,401ha(1万3,041トン)▽輸出用164ha(926トン)▽バイオエタノール295ha(2,414トン)▽青刈り稲・わら専用稲・稲発酵粗飼料1万0,947hのほか、主食用以外の種子、消費純増策などその他を含め1万8,142haとなっている。


-2009年12月2日-

◆新米検査395万6千トン、前年比94.5%

 農水省まとめによると、21年産米の検査は11月15日現在で395万6千トン、前年産同期比94.5%。11月1日~15日で32万5千トンが積み上がった。数量ベースで前年同期よりおよそ23万トン減となっており。生産減(前年比35万トン減)が主な要因。

 種類別では、水稲うるち377万トン(94.5%)、醸造用5万8千トン(88.2%)、水稲もち12万7千トン(97.7%)、陸もち1百トン(109.1%)。

 水稲うるちの等級比率(カッコ内は前年との比較で、ポイント)は、1等85.9%(+5.5)、2等12.1%(-5.0)、3等0.9%(-0.6)、規格外1.0%(0.0)。主な2等以下の格付け理由は、整粒不足25.6%(総検査割合3.6%)、充実度22.8%(3.2%)。


-2009年12月1日-

◆買入入札3日公告、一参加者の同一銘柄上限1万トン

 21年産米の政府買入入札は、12月3日に公告し、12月中に実施予定。買入予定数量は、政府備蓄米の年産構成の適正化を図るため、10月末在庫84万トンと在庫水準100万トンとの差の「16万トン」に設定。

 主食用需給への影響を可能な限り小さなものとするほか、客観的かつ透明性の確保が図られるよう、これまでの産地品種銘柄ごとの買入予定数量は設定せず、一定の品質水準、数量単位を設けた上で、低価格のものから順次買入予定数量に達するまで買い入れる手法に変更する。

 買入対象米穀は、(1)産地銘柄及び等級別に最低100トンのロットを設定(2)特定の産地品種銘柄への偏重を回避するため、一入札参加者からの同一産地品種銘柄の引渡数量上限1万トンを設定…する。入札参加資格は、従来の資格要件(当該年産の年間取扱数量100トン以上)を満たす者。


-2009年11月30日-

◆10月コメ購入、前年比100.3%で横這い(家計調査)

 総務省が11月27日にまとめた家計調査によると、10月の1世帯当たり(2人以上の世帯)のコメ購入量は11.24kgとなり、前年同月実績を0.3%上回ったもののほぼ横這いの状態。

 7~10月の累計では34.01kg(前年比102.7%)となっており、家庭用精米の部分でここまでは好調な消費が続いている。

 ただし、「麦価引き下げ(平均で▲23%)の影響が11月、12月の年末にかけて間違いなく出てくる」(卸売業者)見方が強まっていることと、実際に「11月に入って売れていない」声も聞こえてくる。コメ消費に変化が出るのか、とりあえず11月の実績に注目。


-2009年11月27日-

◆政府買入資格25業者(11月12日現在)

 100万トン水準までの政府米備蓄積み増し(14万トン程度)が視野に入っているが、国内産の政府買入入札の参加資格者は、11月12日現在で25業者となっている。

 うち、不適正表示でJAS改善指示が出された全農は11月20日から来年2月19日まで資格停止処分となっている。申請は、随時受け付けられている。

 有資格者(全農除く)は、全国出荷団体の全集連のほか、全農系ではホクレン、福井県経済連、愛知県経済連、佐賀県経済連、熊本県経済連。

 その他、▽岩手=関庄糧穀▽福島=白岩屋商店、根本三志商店、福島物産、横山商店、二瓶商店、あいづ松川、中野商店、福島地区米穀卸商業協、白河精米工業、福島第一食糧卸協、フクショク、カネクチ山口、オヤケ▽大阪=西村商事、産地精米、ライスフレンド、津田物産…となっている。


-2009年11月26日-

◆全農、売渡・買入契約など3カ月資格停止(農水省)

 農水省は11月20日、赤米の袋詰玄米に未検米を使用したにもかかわらず単一原料と表記するなど、不適正な表示を行ってJAS法に基づく改善指示が出された全農に対して、国内産米穀の売渡契約、買入契約の資格停止の処分を行った。

 また、総合食料局関係契約も指名停止となった。いずれの停止期間とも平成21年11月20日から同22年2月19日までの3カ月間。政府買入れ枠が示されても手を挙げられない状況になった。10万トン規模の枠を全農なしに積み上げすることは実質的に不可能で、回数を分けて実施したり、先送りしたりする格好か?


-2009年11月25日-

◆アイホー炊飯総合研究所に社名変更(サントク)

 米・ご飯の品質測定分析検査を主業務とする(株)サントク(愛知県)は、12月1日付けで社名を(株)アイホー炊飯総合研究所に変更する。

 同社では、「お米からご飯までさらなるきめ細かな分析・リサーチ業務に精励し、科学的データに裏打ちされた分析技術の追求を通して、皆様からご信頼いただけるライスサーチレーションセンターとして一層努力を重ねてまいります」としている。

 役員(敬称略)は▽代表取締役=鈴木好司▽取締役研究所長=平田孝一。住所などの連絡先は変わらない。


-2009年11月24日-

◆都市部に有力米穀店あり

 長年に渡り厳しい環境に直面する米穀専門店だが、少ないながら堅調な売上を維持している店も存在する。

 首都圏の有力A卸の営業担当によると、「意外と都心部で健闘している店を見かけ、逆に郊外都市などでは苦戦する店が多く、廃業するケースも多い」という。都市部に優良店が存在する理由のひとつは、「昔からの住宅地などでは住人が高齢化して、重い米を宅配する米穀店が重宝される」(同)とのこと。「コシ・こまち・ササを5キロ2,380~2,480円前後の価格で定期的に購入する。食が細いため購入機会は少ないが利益も確保出来る」という。

 急速に普及しつつあるネットスーパーは、「会員になる家庭もあるが、やはり敬遠する世帯が多い」とのこと。そのため当該地区の米穀店では、「高齢者が好む食品を独自に品揃えして、米を一緒に届けるなど工夫を凝らしている。

 また、一番効果があるのは昔ながらの“ご用聞き”と聞いている。店主の中には、近隣の世帯をしっかり把握して、米がなくなりそうな時期を予想し、絶妙なタイミングで訪問することで確実に売上を確保している」(同)。また、買い物の代行をする試みも聞かれ、「工夫する店は強い」が結論のようだ。


-2009年11月20日-

◆産直秋田こまち使用のパックご飯を発売(パル連合)

 パルシステム生活協同組合連合会は11月23日、産直米の秋田こまちを使用した無菌パックご飯を発売する。商品は200g×5個入り・598円、消費期限は常温で240日となっている。

 原料米は同連合の産直米指定産地である、JAこまち、JA秋田ふるさとの21年産秋田こまちが100%使用される。製造ラインにガス直火の釜炊き製法を採用し、産直米の甘みを引き出しているとしている。

 2JAとは近隣の生産者団体や自治体と共に、「パルシステム・秋田南部圏食と農の推進協議会」を組織している。産直の拡大と人的交流を進めると同時に、環境保全型・資源循環型社会の構築を目指しているとのこと。


-2009年11月19日-

◆米トレサに最適、「QCM-200」(アクティブ販売)

 アクティブ販売(株)(千葉市)では、選別機を監視するラインオートシステム「QCM-200」を販売しているが、このほど公布された米トレサ法などの対応にも最適としている。

 米トレサ法は米穀取扱業者に米穀等の取引情報の記録・伝達情報を義務付けたもの。これにより事務処理・工程確認業務などの負担増が生じるが、「QCM-200」は製品チェックを数値化してデータ集積が出来、それを容易にパソコンにデータで取り込めることから、生産データの自動集積・即時開示が簡単に出来る。

 その他の特徴は▽自動運転で選別機の感度・流量をコントロール。オペレーターの手間を省く▽設置が容易なコンパクトサイズ-など。詳細は http://www.activecorp.co.jp/ まで。


-2009年11月18日-

◆22年産の銘柄申請受け付け

 各農政局では、22年産国内産農産物の銘柄設定、変更、廃止、区分変更などの準備が始まった。農政局により日程は若干ずれるが、今月から来月にかけて申請を受け付ける。

 銘柄の設定の要件は、(1)農産物検査において、銘柄の鑑定が可能であること(2)品種銘柄及び産地品種銘柄については、農産物規格規程に定める品位規格の適用が可能であること(3)品種銘柄及び産地品種銘柄については、当該産地において、当該品種の収穫物が、種苗法に規定する育成者権の侵害の行為を組成するものでないこと(4)品種群について品種銘柄又は産地品種銘柄を設定する場合は、品種特性、品質の観点から、複数の品種を品種群として同一の銘柄とすることが適当であること(5)産地品種銘柄については、当該品種に係る銘柄検査を行う1以上の登録検査機関の見込みがあること…など。


-2009年11月17日-

◆歳暮ギフト、魚沼コシから環境米へ(卸)

 今月下旬から本格的にスタートする百貨店の歳暮ギフトでは、消費者の節約志向から魚沼コシヒカリがカタログから外れるケースが聞かれる。米ギフトの定番的な存在だったが、通常の精米販売と同じく価格がネックとなっている模様だ。一方、生き物ブランド米、環境保全米など付加価値米が採用されるケースもあり、例年とは様相が違う。

 呉服系の老舗百貨店と取引のあるA卸は、「化粧箱入りで5キロ5千円前後の魚沼コシヒカリが売れ筋だったが、今回の商談においては3千円台後半の商品が要望されている。進物でも高い価格では敬遠されるというのが理由で、コシヒカリ系の生き物ブランド米を中心に提案し了承された。中元からギフトの価格ラインは下がっている」という。

 また、電鉄系百貨店へ納入するB卸は、「魚沼コシヒカリは中元での不振から、価格の下げか銘柄の入れ換えが求められている。来週末に最終的な商談が予定されるが、場合によっては東北の環境保全米など候補になる可能性がある」としている。


-2009年11月16日-

◆数量が期待出来るカレーの販促企画

 食品部門の中でカレーは好調な動きを持続させており、今後も“クロスMD(マーチャンダイジング)”と呼ばれるご飯関連商品との共同企画が活発となりそうだ。

 大手食品メーカーによると、「カレールー、レトルトカレーとも春先から順調で、当社も平均して毎月3~4%は出荷実績が増加している。朝カレーの提案、ダイエット効果など、テレビ、雑誌などメディアへの露出が援護となっている」(経営企画)としている。

 そのため、精米商品、無菌パックご飯等のメーカーと組み、1週間単位での共同での販促プロモーションが盛んとのこと。「我々からも声を掛けるし、米卸から提案を受けるケースも少なくない。カレーに米(ご飯)は不可欠な事から、両者が共に恩恵を受ける企画だ。今後も全国各地で活発に打っていく計画」という。

 米卸側も「数少ないヒットしている販促企画で、精米の数量実績も確実に期待出来る。メーカーから要望が来るれば、積極的に応じている。また、弁当ブームでふりかけメーカーとの企画も多くなっている。当面はこの2分野で稼ぎながら、新たな切り口を模索していく」(大手A卸)としている。


-2009年11月13日-

◆マンナンヒカリ事業、3年後100億円(大塚食品)

 大塚食品(株)が今年9月に発売した「マンナンヒカリ228gスティックタイプ」と「マンナンごはんの こにぎり」は、順調な販売経過を示している。

 「マンナンヒカリ228gスティックタイプ」(希望小売価格475円)は、「初めて購入してくれる消費者でも気軽に手が届く、トライアル的な価格としている。店頭での販促効果もあり、新規ユーザーを獲得しつつある」という。初年度の売上目標は3億円。

 一方の「マンナンごはんの こにぎり」は冷凍食品の焼きおにぎり。通常型の商品に比べ約23%のカロリーカットを実現している。初年度の売上目標は7億円。「冷凍食品におけるダイエットサポート食品の提案」として、既存の市場にはない新しいコンセプトで差別化を目指す。

 「10月6日からタレントの島田紳助さんを起用したテレビCMを流してから、一気に認知度がアップし、量販店等で冷凍食品の売上高上位にランキングされた」という。

 マンナンヒカリ事業全体の今期目標は21億円。2010年度に45億円、2011年度に100億円の目標を掲げる。「日本人の主食である米をもっと食べて欲しいとの気持からも、着実に目標に向かってチャレンジしていく」と意欲的。

 現在、家庭向け約50%、業務向け約50%のシェア目標で、「今後もバランス良く新規開拓を進めていく」方針。新規開拓では(株)グリーンハウスに続いて、外食チェーンなど様々な業態にアプローチしている。


-2009年11月12日-

◆中国の農業大手に出資(伊藤忠商事)

 伊藤忠商事(株)はこのほど、中国の農業大手の北大荒亜経貿有限責任公司との間で、業務提携(10%出資)することで合意した。北大荒公司は、黒龍江省で農産物の買付け、販売等を行っている。

 伊藤忠商事は、有機栽培等の技術供与で、安全・安心な米や野菜を生産していく。中国国内では付加価値の高い食品へのニーズが高まっており、各種の農産物を販売していく計画。また、将来的には、日本への輸出も検討していくとしている。

 同社は、従来から中国におけるビジネスに力を入れており、今回の提携で一層の事業拡大を目指す。中国産の農産物は、冷凍ギョーザの中毒騒動で敬遠されていたが、最近では消費者の低価格志向で風向きが変化している。

 業界内からは、「厳しい環境に置かれる外食チェーンが最も顕著だが、米でも内容が良ければ中国産でも検討するとのバイヤーが増えている。1年前までは考えられないことで、ブレンド原料等で採用事例が聞かれるかもしれない。環境変化で商社・卸の中国への進出は今後も活発になるだろう」(業界筋)との指摘が聞かれる。


-2009年11月11日-

◆売上高は4%増の380億円(亀田製菓第2四半期累計)

 亀田製菓(株)は11月9日、平成22年3月期第2四半期決算短信を公表した。累計期間(21年4~9月)の連結業績は、売上高380億93百万円(前期比15億56百万円増、4.3%増)、四半期純利益6億13百万円(4億3百万円増)。

 菓子の製造販売事業は、スーパー・コンビニ市場において主力商品「スーパーフレッシュ柿の種」が大きく伸張、百貨店市場は来店客数の減少などで前年を下回った。

 海外市場は米国における「柿の種」の取扱店を拡大、本格的な展開に向けた地歩を築くことができた。原料米については価格の高止まりで、コスト環境は厳しい状況としている。


-2009年11月10日-

◆グリーンハウスでマンナンヒカリ採用(大塚食品)

 大塚食品(株)(大阪市・中央区)の販売する「マンナンヒカリ」が、大手給食業者である(株)グリーンハウスに正式採用された。

 主にオフィスなどで提供されるメニュー食材が対象で、受託運営する約130カ所で先行的な提供を行うとしている。

 「マンナンヒカリ」は、コンニャク製粉等を使用した米粒状の食材で、お米と混ぜて炊飯することでカロリー総量が抑えられる。事業所給食業者の本部での採用は初のケースとのこと。


-2009年11月9日-

◆米販売5万4千玄米トン(ヤマタネ第2四半期)

 (株)ヤマタネは6日、22年3月期第2四半期(21年4~9月)の決算短信を公表。連結業績は、売上高267億73百万円(前期比4.0%減)、営業利益17億06百万円(1.0%増)、経常利益10億56百万円(2.4%減)、中間純利益4億27百万円(28.8%減)。食品部門と不動産部門は増収となったが、その他部門は景気低迷の影響を受けて減収。

 食品部門は、量販・外食向けの精米販売が4万玄米トン(前年同期比7.0%増)と好調に推移したが、一般小売店や卸間の玄米販売が当用買いの影響を受けて1万3千玄米トン(同24.0%減)に減少し、総販売数量は5万4千玄米トン(同3.0%減)。

 売上高は、精米販売の増加と販売単価の上昇により147億67百万円(同0.4%増)。営業利益は、玄米販売の減少や精米販売の利ざやの縮小により21百万円(前年同期は67百万円の損失)にとどまった。


-2009年11月6日-

◆業績好調が続き、東北も視野に(王将フード)

 (株)王将フードサービスはこのほど、第2四半期(4月~9月)の連結業績の概要を公表した。売上高328億39百万円(前期比22.2%増)、営業利益54億38百万円(同77.1%増)、経常利益23億72百万円(75.2%増)、四半期純利益9億50百万円(同53.2%増)となった。

 外食業界を取巻く厳しい環境下、第1四半期に続く好調な結果で、「新店効果の他に既存店の客数が大幅に増えている。8月には直営売上が過去最高の日商2億4千万円を達成した」としている。当期末の店舗数は542店舗。今後は首都圏に重点的に出店を進める他、仙台など未開拓の東北への進出も視野に入れる。

 「白飯、炒飯、天津丼、定食などご飯メニューも多く、米の需要も高い。低価格の外食への支持は高く、今後の需要拡大が期待される」(米卸)との声も。


-2009年11月5日-

◆11月2日、「(株)東京穀物商品取引所」がスタート

 東京穀物商品取引所は11月2日、組織体制を会員組織から株式会社組織へと変更し、「株式会社東京穀物商品取引所」として、新たなスタートを切った。

 当日の第1回取締役会において、前理事長の渡辺好明氏が初代代表取締役社長に選任。9名の取締役のうち7名が社外取締役で、本紙関連ではコメ卸の全国団体である全国米穀販売事業共済協同組合(全米販)の木村良理事長が起用されている。資本金は12億3千万円。


-2009年11月4日-

◆新米検査265万トン、前年比93%(10/15現在)

 農水省はこのほど、10月15日現在における21年産米の検査結果を265万万1千トン(前年同期比93%)とまとめた。10月1日から15日まで124万6千トンが積み上がった。

 種類別では、水稲うるち255万4千トン(93%)、醸造用2万9千トン(92%)、水稲もち6万7千トン(94%)、陸もち1百トン(112%)。受検率の高い北海道が減産となっているため、前年を下回る展開が続きそうだ。

 水稲うるち米の等級比率は、1等86.3%、2等12.2%、3等1.0%、規格外0.6%。1等比率は前年産同期より5.0ポイント高い。2等以下の格付けは、整粒不足27.0%(総検査数量に対する割合3.7%)、着色粒22.0%(同3.0%)。

 地帯別の1等比率は、▽北海道90%▽東北95%▽関東94%▽北陸89%▽東海60%▽近畿73%▽中四国64%▽九州62%-と、6割以上を確保している。


-2009年11月2日-

◆22都府県で前回比1~2ポイントアップ(作況)

 10月15日現在の水稲作況で平年を下回っているのは、北海道89、東海96、近畿98のみ。その他の地域は、沖縄の103を除き、九州101、東北・四国100、北陸・関東東山・中国99と平年並みとなった。

 前回調査(9月15日現在)からのマイナス変動は、北海道▲2、山梨・長野・岐阜・鳥取各▲1。

 逆に、熊本+3、群馬・埼玉・神奈川・香川・愛媛・長崎各+2、青森・宮城・福島・栃木・東京・大阪・奈良・島根・岡山・山口・福岡・佐賀・大分・宮崎・鹿児島各+1。遅場地帯の方が回復傾向にあるようだ。


-2009年10月30日-

◆「あぶくまもち」「ともほなみ」など品種登録出願

 農水省は10月29日、種苗法に基づく品種登録出願を公表した。稲部門は以下の4品種。カッコ内は出願者。▽はたはったん(自然農法国際研究開発センター)▽ともほなみ(愛知県、農業生物資源研究所、農業・食品産業技術総合研究機構)▽あぶくまもち(福島県)▽コシヒカリかずさ2号(本田技研工業)。

 福島県農業総合センターが育成した「あぶくまもち」(福島糯8号)は、耐冷性が強く、穂発芽しにくい中山間地向けの水稲もち品種。阿武隈山間地域(標高400~600m)の「ヒメノモチ」に代わる地域限定品種として普及推進する予定。母「ふ系172号」に父「奥羽糯347号」を交配し育成。ヒメノモチの血が受け継がれている。

 出穂期は「ヒメノモチ」よりも2日早い(8月5日頃)中生の早。いもち病のほ場抵抗性は、葉いもち、穂いもちとも「ヒメノモチ」と同等で、強。収量は、「ヒメノモチ」並み~優り、品質は「ヒメノモチ」並み。切り餅、丸め餅にする時の作業性に優れ、「ヒメノモチ」よりも加工適性が高い…のが特徴。


-2009年10月29日-

◆製粉値下げ、米卸も10キロのスポット企画で対抗

 製粉大手各社は、11月下旬から小麦粉の出荷価格を引き下げることを公表した。これを受けてパンメーカー等では、商品の値下げや増量の検討に入っているもようで、「精米など米穀への影響は避けられない」(関東A卸)と見られている。

 量販店等の売場においては、先行しての値下げも始まっており、「消費者の目を引きつけようと、メーカーからの提案で今月中旬から実施している。対象商品の動きは良い」(関西Bチェーン)という。対抗する意味で、「すでに十分に値頃だが、10キロで新たなスポット企画を検討している」(A卸)。


-2009年10月28日-

◆田の耕地面積250万6千ha、1万ha減(21年)

 農水省は27日、21年耕地面積(7月15日現在)を公表した。それによると、全国の耕地面積(田畑計)は460万9,000ha、前年より1万9,000ha(0.4%)減少。要因は、宅地等への転用や耕作放棄等のかい廃。

 田の耕地面積は250万6,000ha(前年比1万ha減)。拡張面積は、自然災害等からの復旧、開墾、田畑転換等で116ha。かい廃は1万0,300ha(宅地転用3,530ha、耕作放棄2,180ha、田畑転換2,260haなど)。

 畑の耕地面積は210万3,000ha(9,000ha減)。拡張3,750ha、い廃1万3,100ha。


-2009年10月27日-

◆「戸別所得補償制度」に関する意見を募集(農水省)

 農林水産省は、先週末から11月10日まで「戸別所得補償制度」に関する意見を募集している。

 同省は平成23年度から導入する「戸別所得補償制度」の円滑な実施に向け、22年度に全国規模で実証を行うモデル対策として、(1)米戸別所得補償モデル事業(2)水田利活用自給力向上事業とともに、生産費等不足するデータを取得するための調査事業等も実施するため、総額5,618億円の予算を要求している。

 詳しくは同省HP(http://www.maff.go.jp/j/press/kanbo/kihyo01/091023_1.html )参照。


-2009年10月26日-

◆伊藤忠とユニーが資本・業務提携

 伊藤忠商事とユニーは10月22日、資本・業務提携すると発表した。両社は商品調達や物流の効率化などを進めると同時に、店舗展開面でも協力関係を行っていきたいとしている。

 ユニーは、中部地区を基盤とし、総合スーパー「アピタ」、食品スーパー「ピアゴ」など235店舗を展開。また、約6,300店舗を展開するサークルKサンクスを傘下にしている。

 伊藤忠商事は、ファミリーマートを抱えていることから、将来的な協力関係も予想され、「スケールメリットを目指すのは当然の流れ。精米、弁当、おにぎりなど米穀関係を含めて、新たな動きが出てくるはず」(関係卸)と指摘される。

 さらに、ユニーは、今年3月にイズミヤ、フジと3社で業務提携を結び、共同でPB商品の開発を進めており、「伊藤忠の仕入れルートが加わることにより、新規の産地開拓も考えられる」(同)。加えて、「川下の物流網を確保したい商社と、幅広い調達ルートを望む末端流通では、今後も協力関係が拡大していくだろう」(商社筋)との声も聞かれる。


-2009年10月23日-

◆もち集荷は「1万トンを少し下回る」(JAいわて中央)

 岩手もち米生産の大半を担うJAいわて中央の21年産もち米集荷は、「施設分が終わったものの、個人分がまだある。目途が付くのは月末頃になる見通しだが、最終は計画の1万トン強に対し1万トンを若干下回りそうだ。不稔はなかったものの、作柄が平年より少し落ちるため」(関係者)としている。

 品質は若干、カメムシの影響が出ているもよう。9月末現在の検査実績は、県全体で3,771トン、1等比率86%。


-2009年10月22日-

◆JF商談会09に米粉商品を紹介(米穀機構)

 米穀機構は11月17日に開催される「JFフードサービスバイヤーズ商談会2009」に米穀機構のコーナーを設け、全国の米粉関係企業10社による国産米を原料にした米粉・米粉加工食品を提案する。開催場所は東京都立産業貿易センター浜松町館3F。

 同商談会は外食産業と関連業界の経営者、商品開発・仕入責任者、担当者を対象に、ビジネスマッチングの場として行われている。

 今回は80の企業・団体から▽業態用途別の米穀類、冷凍加工米飯▽産地オンリーワン商品、産地連携による農畜産物の新品種やプレゼンテーション-などが出展・行われる。申込みは主催の日本フードサービス協会事務局(FAX03-5403-1070)まで。


-2009年10月21日-

◆新たな食事スタイル提案で増収増益(プレナス)

 (株)プレナスはこのほど、22年2月期の第2四半期(3~8月)の連結業績を公表した。売上高599億13百万円(前年同期比0.1%増)、営業利益28億69百万円(同15.2%増)、経常利益30億円(同8.4%増)、四半期純利益15億60百万円と増収増益。

 主力の持ち帰り弁当事業「ほっともっと」は、売上高514億67百万円(同0.3%増)、営業利益25億80百万円(同15%増)となり、「定番人気商品の値下げを実施すると共に、おにぎりサンドなど新しい食事スタイルを提案した」としている。

 定食事業の「やよい軒」は、売上高75億49百万円(同4.2%増)、営業利益3億65百万円(同20.7%増)で、「季節感や郷土料理を取り入れた、美味しいメニューを開発・提供した」という。

 当期末における店舗数は「ほっともっと」が2,351店舗(75店増)、「やよい軒」が158店舗(8店増)。外食全体には「外食離れと低価格競争が一層進むなど、厳しい環境で推移した」と分析する。


-2009年10月20日-

◆集荷は出荷契約の2割(千葉・もち主産地)

 千葉県のもち米主産地である某管内の集荷量は、10月半ば段階で出荷契約の約2割(2,000俵前後)にとどまっている。集荷価格は買取方式で1万4,500円。「管内の集荷はもともと出荷契約の5割程度だが、今年はそれにしても集まらない。減収ということもあるだろうが、業者筋も積極的に動いているわけでなく、農家がまだ持っているようだ」(関係者)という。

 ただし、そろそろ放出するものと見ている。「先日の集まりで、大型農家がもち米は1万6,500円までいかないだろう。11月に入れば下がるかもしれないと見ている向きもある」。品質は良好のようだ。県全体の9月15日現在の検査量は4,468トン、1等が9割を占めている。


-2009年10月19日-

◆米の売買業務、食料生産局へ(農水省・組織再編)

 農水省は10月15日、22年度の組織・定員要求を発表。戸別所得補償に関する現場への伝達や制度浸透の円滑化を図るため、現行の「地方農政事務所」(地域課と統計・情報センター含め346拠点)を廃止、「農政・統計」と「消費・安全」を推進する65の「地域センター」(仮称)と38の駐在所に集約。

 また、米トレーサビリティ等の米の流通監視業務を米の売買・管理業務から分離し、消費・安全局に移管。売買・管理業務は食料生産局(生産局を改組)に再編する。現場の地方出先機関では米の売買・管理業務は行わない。前政権で策定した再編案を引き継いだ形。


-2009年10月16日-

◆こがね、ヒヨク、ヒメノに不足感なし?

 変動の大きいもち米市況。全体需給はまだ不透明ながら、銘柄別には種子や作柄動向から傾向が見えつつある。

 高級もち米・こがねもち、みやこがねもちの種子購入は前年比102%。作柄は新潟、福島、宮城などいずれも平年並みで、不足感はなさそう。

 西日本の代表品種ヒヨクモチの種子は前年比102%。こちらの作柄も回復し、ほぼ平年並みが見込まれる。

 また、東日本の代表品種ヒメノモチの種子購入も前年比101%。主産地・岩手・山形・福島・千葉の作柄も平年並み-となっている。作柄低下が確定した北海道はくちょうもち、風の子もちでなければダメというユーザー以外はそこそこ振り替えも可能か。


-2009年10月15日-

◆福岡SAYA、新米キャンペ(ライスフレンド)

 ライスフレンド(株)(大阪市)は、JA全農ふくれんと共同で、「特栽米・福岡県産SAYA新米キャンペーン」を実施する。

 人気の高まる本格欧風レトルトカレーを景品(先着1万5,000名)に、産経新聞にタブロイド版4面広告を出すなどプロモーションを実施する。期間は11月1日~12月31日の2カ月間。関西地区の米穀店200店以上を対象に行う。

 また、インターネットを活用したバナー及びテキスト広告を関西2府4県在住のユーザーを対象に、1億回以上表示する。

 福岡SAYA(つやおとめ)は、上品な旨み、爽やかな食感で、カレーやハンバーグ等の洋食との相性が良いのが特徴。商品は5キロ精米。JAみなみ筑後、JA福岡大城、JA筑前あさくらの3JA管内で栽培されている。


-2009年10月14日-

◆販売食数伸びるも単価下落(わらべや第2四半期)

 わらべや日洋(株)はこのほど、22年2月期第2四半期(3月~8月)の連結業績を公表した。

 売上高743億6百万円(前期比2.8%減)、営業利益26億4千8百万円(同15.6%減)、経常利益27億5百万円(同15.2%減)、四半期純利益15億3千7百万円(同6.3%減)となった。

 主力である食品事業の売上高は、571億9百万円(同0.1%減)で、「販売食数は伸びたが、商品単価が下落した」とする。通期に向けても「新規エリア進出(富山・石川・福井)進出に伴い販売食数の増加は見込まれるが、引き続き商品単価の下落リスクがある」と指摘する。


-2009年10月13日-

◆宮城製粉(株)、民事再生法適用を申請、負債11億円

 宮城県の宮城製粉(株)(角田市島田三島、代表後藤浩一氏)は10月6日、東京地裁へ民事再生法の適用を申請し、同日保全命令を受けた。民間の信用調査会社の調べで分かったもので、負債は約11億円に上るものと見られている。

 同社は1993年4月に設立された豆乳加工食品、もち等製造・販売業者。切り餅、よもぎ餅を主体にあんみつ、みつ豆等デザート各種食品を手掛け、近年はコンビニやスーパー向けにダイエットや健康を意識した商品開発を行い、06年3月期には約22億8,100万円の売上高を計上していた。

 しかし同業他社から類似商品が発売され競争が激化、大幅な売上げの減少を余儀なくされ、08年、09年と2期連続で純損失を計上して債務超過に転落していた。


-2009年10月9日-

◆「さがびより」のロゴデザインを発表(佐賀)

 佐賀の米・麦・大豆マーケティング協議会はこのほど、新品種「さがびより」のロゴタイプ・パッケージデザインを発表した。

 統一感あるビジュアル・デザインで、知名度の早期醸成をコンセプトに、米袋には「米のうまさは“さ”がの誇り 町で噂の“が”ばいうまいっ!」といったように銘柄名をキャッチフレーズに織り込んで表記。21年産米は11月1日から店頭発売を開始する。

 21年産米の生産・販売方針は次の通り。[生産]▽作付面積=1,163ha(実績)▽生育=梅雨明け以降は、十分な日照時間・平年並みの気温などから良好。収穫は10月中旬から[販売]▽販売計画=5,500トン▽販売ターゲット=優先順位は県内→近県(福岡・長崎)→九州→消費地(関東・関西)。

 県内卸を中心に約7割を県内、近県で販売(約4,000トン)。消費地小売店や次年度への拡販の布石として業務用などに約3割(約1,500トン)を販売する考え。


-2009年10月8日-

◆道産代替え、秋田めんこいな候補に

 秋田めんこいなは、価格次第で業務向けに需要拡大の可能性が出ている。外食、中食など業務向け取引では、作柄ダウンの北海道米の代替えとして名前が挙がっている。

 「外食チェーンが好む粒が大きい点と、コシ系と異なるさっぱりした食感が注目されている」(有力A卸)とされ、何件かの納入先からサンプル提出を求められているという。採用に際して一番の問題は価格で、「系統相対価格は1万3,900円だが、青森や関東、近畿のB銘柄と比較してどう判断されるかだ」(同)としている。

 当面は、「道産米の作柄(調達数量の規模)が明確になるまで、20年産米を引っ張ってくれと要望されている。その間に複数産地の銘柄に関して、“不足の事態”に備え炊飯試験等を行うとの対応となっている。必要な道産米が確保出来るのがベターだが、対策だけは進めていく方針」(有力B卸)とのこと。


-2009年10月7日-

◆1日現在、空知・上川の生育は平年比「遅9日」に

 北海道農政部がまとめた10月1日現在の農産物の生育状況によると、水稲の生育は平年に比べた遅速日数が「遅8日」(9月15日現在では遅6日)で推移している。

 9月後半の気象概況としては、期間を通した気温は平年並み、降水量は少なく、日照時間は平年に比べ多かった。

 しかし、それでも主産地の空知・上川の両地区とも「遅9日」となって、前回調査よりさらに2日遅れてしまっているのが気がかりな点。


-2009年10月6日-

◆新米検査54万トン、もち前年比94%(9/15現在)

 農水省はこのほど、9月15日現在における21年産米の検査数量を54万2,350トン、前年産同期比99.4%とまとめた。9月1~15日まで約35万4千トンが積み上がった。

 種類別では、水稲うるち52万5,414トン・同99.9%、水稲もち1万0,157トン・同94.1%、醸造用6,765トン・同76.3%-と、もち米・酒米が前年割れ。生育遅れ、作柄変動の影響が注目される。

 うるち米の等級比率は、1等76.7%、2等20.5%、3等2.2%、規格外0.5%。1等比率は、前年産同期より6.5ポイント高い。2等以下に格付けされた主な理由は、着色粒(カメムシ類)29.2%、整粒不足25.7%など。


-2009年10月5日-

◆「戸別所得補償制度推進本部」を設置(農水省)

 農水省は10月1日、戸別所得補償制度の具体化に向け「戸別所得補償制度推進本部」(以下「推進本部」)を設置、初会合を開いた。

 推進本部の構成は、本部長が赤松広隆大臣、副本部長は郡司副大臣、本部長補佐が佐々木大臣政務官と舟山大臣政務官。さらに「推進本部」の下に、山田副大臣をチーム長とする「制度推進チーム」を置き、政治主導で具体的な制度設計の検討を進める。「推進チーム」の構成はチーム長代理・井出事務次官、副チーム長(総括)・針原総括審議官以下、事務局を含む20数名体制。

 推進本部の検討事項は(1)モデル事業の検討を含む戸別所得補償制度の制度設計(2)その他戸別所得補償制度の導入に当たり検討が必要な事項…だが、当面は15日が提出期限となっている新たな概算要求の作成で、市場価格や生産費の調査費、モデル事業費など、22年度予算に盛り込む中身を決めていくことになる。


-2009年10月2日-

◆認知拡大がテーマ、相次ぐチルド弁当の採用

 ファミリーマート、セブンイレブンなどコンビニチェーンでは、低温で管理して賞味期限を延ばしたチルド弁当の導入が進んでいる。期限切れに伴う廃棄ロスの問題や、環境面を考慮したことが採用の理由。消費者への認知拡大がテーマとなっている。

 現状の販売経過について関係筋は、「チルド弁当の先駆けはスリーエフで、その後のファミリーマートが導入したことで広まりつつある。通常は20℃前後から5℃前後の低温で管理することで、消費期限が3日にまで伸ばすことが出来た。また製造から配送、販売に至るまで低温で管理することから、生野菜や海鮮物等の活用が可能になった。ご飯に使用する米はそれぞれのチェーン毎に、従来からの採用銘柄を当てているようだ。ただ、実際の販売は“日持ちがしすぎて逆に不安だ”と、敬遠する消費者も少なくない。メニューの工夫とともに、安心イメージの浸透が鍵を握る」と語る。

 また、有力B卸は「一般的に認知と販売実績の拡大を前提とするが、将来性は十分にあると見ている。メニュー特性に合う米の提案も考えたい」と意欲的。


-2009年10月1日-

◆「新規需要米」活用の精米・包装米飯を輸出(神明)

 (株)神明は9月30日、「新規需要米」を活用した海外戦略について明らかにした。海外において日本の「ごはん」を定着させるため、精米・無菌包装米飯を本格的に輸出すべく、(1)新規需要米枠を利用する産地農協との契約(2)海外用パッケージ及び製品ラベルの作成(3)海外食品見本市への出展・出品(農水省とのタイアップ)…の体制が整ったとしている。各項目の概要は以下の通り。

 (1)輸出する精米・無菌包装米飯の原料は新規需要米を使用し、これらを安定確保するために富山・みな穂農協、秋田・秋田おばこ農協と供給契約を締結。21年産の計画数量は約330トン。

 (2)海外戦略の新たな取り組みとして、欧州・中国・東南アジア向けの無菌包装米飯のパッケージ及び製品ラベルを作成。製品は子会社の(株)ウーケの完全無添加食品で、香りが良くおいしいごはん。精米輸出は多くの国で輸入障壁があるのに対し、加工食品である無菌包装米飯はほとんどの国への輸出が可能。

 (3)海外の食品見本市に積極的に取り組んでおり、今年10~11月にかけてドイツ・イギリス・中国・韓国での出品などが決まっている。


-2009年9月30日-

◆ミルキーサマー、ミルキースターを育成(作物研究所)

 農研機構・作物研究所はこのほど、低アミロース水稲品種「ミルキーサマー」「ミルキースター」を育成したことを明らかにした。

 「ミルキーサマー」は、DNA選抜により、インド品種kasalath(カサラス)由来の出穂性遺伝子Hd1を「ミルキークイーン」に導入した品種。温暖地では早期出荷用、沖縄では多収で良食味の品種として活用できるという。

 「ミルキースター」は、倒伏しにくい良食味の「東北168号」と縞葉枯病抵抗性のある低アミロース品種「ミルキープリンセス」の交配により育成。稲麦二毛作の多い北関東などでの利用が期待される。

 「ミルキーサマー」の位置づけは、低アミロース品種の代表格「ミルキークイーン」と熟期の異なる低アミロース品種がほとんどないことから、極早生と晩生の品種を開発することで、産地拡大を図るのが狙い。農水省委託プロジェクト「新農業展開ゲノムプロジェクト」(政策ニーズに合致したイネ新品種の開発)により開発。

 「ミルキースター」は、麦あとの晩植栽培が多い地域で市場性の高い低アミロース品種の育成が狙い。農水省委託プロジェクト「低コストで質の良い加工・業務用農産物の安定供給技術の開発」により開発。


-2009年9月29日-

◆戸別所得補償制度の具体化に向けPT設置

 赤松農相は9月25日の会見で、戸別所得補償制度について言及。「一番大きな課題であり、来年に向けていかにスピードを上げて実証していくか。完全実施は11年からだが、10年には調査や一部モデル地区での実施を行うためにも、急ピッチで予算措置を進める」とした。

 また、「大臣以下、政務三役の5人で体制を作りながら、政務三役の下に事務次官を筆頭とするプロジェクトチーム(PT)を設置する。関係する3局から人選して10~20人程度の規模になる見込み」と、戸別所得補償制度の具体化に向けた体制を明らかにした。


-2009年9月28日-

◆「つや姫」を奨励品種に指定(宮城)

 宮城県はこのほど、山形で育成した「つや姫」を奨励品種に指定した。つや姫は高温に強く、高食味米として来年秋に本格的なデビューを予定しており、山形県ではブランド米として期待を寄せている新品種。

 宮城県では、今回の経緯について「主力のひとめぼれのシェアが高く、晩生品種は従来から弱く新たな品種を捜していた。そんな中でつや姫は栽培しやすく、高い食味であることから山形県に要請したところ、県外への普及に積極的で今回の導入に至った」(県農産園芸環境課)としている。

 種子の供給時期や数量などは未定だが、「来年には供給を受け、栽培に取組んでいきたい」(同)とのこと。


-2009年9月25日-

◆新潟コシ新米、週明けにも末端発売

 21年産新潟コシヒカリの関西卸への入庫は9月25~26日が見込まれ、早ければ週明けにも末端発売される予定。店頭売価は相対価格が20年産現行より500円引き下げられたことで、5キロ2,080~2,180円中心となりそうだ。ただ、20年産米の販売は割高感から弾かれた感があり、全国規模の大手チェーンなどでは「1,980円前後でスタートする事例も出てくる」との予想が聞かれる。

 有力A卸では、「相対水準が下がった事から、売価も前年スタート時の5キロ2,480円中心より低く設定する考え。先方バイヤーと最終的な調整中だが、2,180円前後が有力と見ている。昨年は露出度が低かった新米切り替えキャンペーンも、産地が熱心なことから各納入先でPR策を強めていく」。

 有力B量販店では、「20年産米は年間を通して販売に勢いが出ず、結果的に銘柄別シェアが5%以上ダウンした。復活にはとにかく消費者に手に取ってもらうしかなく、最初から5キロ2,000円以下でのスタートを仕入先に要望している。地区や店舗限定となる予定だが、1,880円売価も想定しているところ」という。


-2009年9月24日-

◆岐路に立つ新潟米

 20年産新潟米の販売不振については、産地も強い危機感を持つが、量販店など実際の販売現場では棚割りの減少を指摘する。21年産米の販売で失地回復が出来るか、本年産の焦点のひとつになりそうだ。

 有力A量販店チェーンでは、「ブランド米の代名詞であった新潟コシも、最近ではかつての神通力は薄れてきている。20年産米の販売戦略は失敗したと思う。割高感から、秋田こまちを始めとした他銘柄米に、相当な客が流れている。販売データからも明らかで、銘柄別のシェアも5%以上はダウンしている。深刻な消費不況という厳しい環境のなかで、途中からでも値下げして売りに出るべきだったのでは。昔なら売場から新潟コシがないことは考えられなかったが、極端な話、現在なら大丈夫だ。21年産米は勝負を掛けないと、失地回復は難しいのではないか」と見ている。

 有力B卸からは、「特に深刻なのは魚沼コシだ。不況に伴う消費者の節約志向により、ギフト向けなどでも厳しかった。価格とともに効果的な販促が課題」としている。


-2009年9月18日-

◆もち米、酒米の21年産出荷計画(新潟県本部)

 全農新潟県本部における21年産もち米の出荷計画は1万3,200トン。銘柄別内訳は、こがねもち7,300トン(20年産集荷実績7,081トン)、わたぼうし5,800トン(同4,762トン)など。

 また、酒米の21年産出荷計画は1万トン。銘柄別内訳は、五百万石8,900トン(同9,876トン)、越淡麗540トン(同493トン)など。


-2009年9月17日-

◆作柄不安で採用銘柄の決定を先延ばし(外食)

 低温・日照不足による出回り遅れ、作柄不安等で、外食各チェーンの21年産米の採用決定が遅れている。「多くの納入ルートを持つが、平均して昨年に比べ1週間から10日は先延ばしとなっている。通常なら今月の頭に決まっているチェーンも、今年は作柄をしっかり見極めてからとしている」(A卸)とのこと。

 最も話題となるのはボリュームの大きい道産米。それに関係するのか「東北や北陸のB銘柄を採用しないかと、先週辺りから営業が激しくなってきている。基本的には長年にわたり使っている道産米を、メニュー特性からも継続使用したい。ただ、卸、産地からも明確な作柄の情報が入らず、やや不安なことから話(情報収集)だけは聞いている」(大手B外食チェーン)。

 なお、某産地の関係者は、「はっきりしていないが、(北海道の)減収は避けられないようだ。状況次第では新たな業務向けの需要が発生するかもしれない」と新規の取り組みを睨んだコメントも。


-2009年9月16日-

◆新米検査18万9千トン、前年比103%(8月末)

 農水省は9月15日、8月末現在における21年産米の検査結果をまとめた。33府県で始まっており、合計18万9千トン、前年同期比103%。8月15~末日まで12万4千トンが積み上がった。前年同期との比較では茨城産が2倍近い数字。

 内訳は、水稲うるち18万7千トン、水稲もち2千トンなど。うるち米の等級比率は、1等68.4%、2等26.3%、3等4.3%、規格外1.0%。1等比率は前年産同期より7.9ポイント高。近年では16年産に次いで高い。2等以下の格付けは、着色粒36.8%、心白・腹白24.0%によるもの。

 関東産で1万トン以上受検した銘柄は、▽茨城あきたこまち2万0,335トン(1等93%)▽千葉ふさおとめ1万5,574トン(96%)▽千葉ふさこがね1万2,624トン(92%)と、いずれも1等比率は9割超。


-2009年9月15日-

◆宮崎コシ好評で、末端販売を延長(九州)

 九州量販店の、宮崎コシヒカリ販売は、高品質を追い風に例年以上に延長して販売している。店頭売価は8月中の5キロ1,680円から、100円下げの1,580円が中心となっている。

 福岡市内のA卸では、「“新米らしい品質と食感だ”とリピート客が9月に入っても多く、納入先バイヤーの要望でもある。出荷数量は前年の1.5倍の規模で推移している。営業部の市場調査でも、販売期間を延長するチェーンが福岡など消費地で目立つとの報告が入っている」(仕入部長)という。

 その他の九州産新米は、「今週から熊本コシヒカリの品揃えが拡大しており、5キロ1,780~1,880円絡みの売価でまずまずのスタートを切っている。ただ、品質を含め地域のバラつきがあるようだ。今週末には福岡夢つくしの発売を控えている」(同)とのこと。


-2009年9月14日-

◆「岡山県雄町・山田錦サミット」、出品99点で歓評会

 岡山県酒造組合、岡山県酒造好適米協議会、JA全農おかやまは9月10日、東京・ベルサール神保町で「岡山県雄町・山田錦サミット」を開催した。

 生産者と蔵元・酒販店などの相互理解や、岡山産酒造好適米とこれを原料とする日本酒のPRなどを目的に行われたもので、今年で2回目となる。当日は(1)両品種のお酒の歓評会(2)講演「日本酒と食の相性」(田崎真也氏)(3)利き酒会…などが行われた。

 歓評会への出品は▽雄町(吟醸の部)=56点▽同(純米の部)=25点▽山田錦(吟醸の部)=11点▽同(純米の部)=7点-の計99点で、優等賞などが選出された。審査員からは「雄町の酒はソフトで深い味わいがある。山田錦の吟醸はサラッとした味」などの講評が聞かれた。


-2009年9月11日-

◆スペース確保や企画物など目立つ新米販促

 首都圏の量販店では、千葉・茨城など関東産新米の販売が広がっている。厳しい消費者の節約志向から安めの売価が目立つが、一方で別売りスペースの確保など販促の熱心な店舗を多く見かける。

 先週末のチェックでも▽ジャスコ都内店=2カ所のエントランスに千葉ふさおとめ、ふさこがねの2銘柄で、新米専用の販売コーナーを設置。目立つように産地をPRする幟、ポスターを掲示すると共に、大型炊飯器を配置(炊きあがりイメージの写真付き)して購買意欲を喚起する工夫や、▽イトーヨーカドー=レジ前とエントランスに、ご飯関連商品(ふりかけ、漬け物、カレールーなど)と一緒に高知コシ・南国育ちの販売コーナーを配置するなどの試みが見られた。

 背景には「今後のパンなど小麦製品の値下げに対抗する意味で、前月中に当社の側から各納入先に提案した。また、勢いの衰えないカレー人気に加え、最近では朝ご飯(朝に健康なご飯を食べよう)とのキャンペーンもあり、量販店側も乗り気になっている」(同)ことがあるようだ。


-2009年9月10日-

◆包装もちの売上9億円(サトウ食品・第1四半期)

 サトウ食品工業(株)はこのほど、今年5~7月(第1四半期)の決算短信を公表した。業績は売上高35億69百万円(前期比1億88百万円減)、営業損失4億4百万円(前年同期4億10百万円)、経常損失3億88百万円(同3億63百万円)、純損失2億36百万円(同2億21百万円)。

 部門別の売上高は以下の通り。▽包装もち=8億56百万円(前期比2.8%減)▽包装米飯=27億9百万円(同5.7%減)。

 包装米飯部門については、「無菌化製品市場の拡大に伴い、新規参入企業を中心とした低価格化競争が常態化しているなかで、無菌化包装米飯のパイオニアメーカーとして味と品質を重視、ブランドに対する消費者からの信頼を確固することを目指すとともに、健全な市場育成に取り組むべく販売活動を行った」としている。


-2009年9月9日-

◆夢つくし新米、今週末に発売(福岡)

 福岡市内の量販店では、夢つくし新米の店頭発売を今週末の9月12~13日に予定している。5キロ価格はスタート時で1,880円前後が見込まれ、「福岡では人気の銘柄だけに、産地と組んで試食などのPR策を打つ計画」(福岡A卸)。

 また、新品種の元気つくしについては、「夢つくし人気の要因の一つでもあるテレビCMを行政が支援して放映する予定で、早い段階での認知拡大を進めている」(同)という。


-2009年9月8日-

◆米のKK(カカクヤスク)戦略継続か(西友)

 量販店チェーンの西友は1日付で株式会社から、ウォルマート・ジャパン・ホールディングス傘下の合同会社に改組した。同時にウォルマートが進めるEDLP戦略を、今後もさらに強めていく方針を明らかにした。

 精米商品では「KK(カカクヤスク)」により、20年産米は今年2月から新潟コシ5キロ1,999円、秋田こまち同1,699円の価格を現在に至るまで維持している。

 21年産米についても、「明確な計画は出ていないが、広域流通銘柄で同じくKK販売が継続されるのでは」(関係筋)との見方が聞かれる。

 販売動向は「何時でも値頃価格で米が購入出来ることから、競合地区では抜き出た威力を発揮している。納入を担当する業者は利益面で大変だろうが、苦戦が伝わる新潟コシも安定した数量を稼いでいるようだ」(同)と指摘する。


-2009年9月7日-

◆末端売価、さらに低価格傾向

 従来、精米の末端販売は5キロ1,980円が売れ筋といわれていたが、最近の首都圏スーパーの販売動向を見ると、一気に1,580~1,680円水準に下がっている感じ。ここ1~2カ月では、さらに1,300~1,400円台の売価設定も期間限定、数量限定ながら行われる事例が確認されている。

 新米の売価は、宮崎コシヒカリが5キロ1,980円水準でスタート。弾みがつかなかず1,780~1,880円に下方修正する場面が見られた。茨城あきたこまちは1,780円中心、千葉ふさおとめは1,580~1,680円、千葉ふさこがねは1,580円でそれぞれ新米セールが進行中。20年産は、北海道ほしのゆめ、埼玉彩のかがやきなどが1,500円を切る設定で売られている。


-2009年9月4日-

◆大手筋は前年販売量を上回る(8月家庭用)

 大手卸筋からは、8月の家庭向け精米販売量が速報値で前年実績を上回ったとの声が聞かれる。宮崎コシなど新米販売がプラスになったことに加え、20年産米の10キロセールが効果を発揮したもようだ。一方、価格競争に対抗出来ない中堅卸からは、近隣店舗に押されて苦しいとの事情も聞かれる。また、地域差もあるようだ。

 大手A卸では、「新米販売の中心は宮崎コシだが、品質が評価されたことからリピート客も付き、前年実績を5%ほど上回っている。他の九州、四国産の新米も売価は低いが、数量では順調な推移を示している。7月から継続する20年産米の10キロ2,980円セールも好評で、トータルでも前年実績をクリア出来たようだ」(営業課長)。

 中堅B卸では、「宮崎など新米販売はまずまずの成績だが、20年産米は他の競合店舗に価格負けして動きが鈍い。大手卸が10キロ2,980円セールを復活させたため、その価格を打ち出せない当社は苦しいところだ。数量ベースでは前年を下回る見込み。家庭向け精米販売全体では内食志向もあり、夏場の落ち込みは低かったようだ。地域格差はあるが、全体では良かったのでは」と指摘する。


-2009年9月3日-

◆9月1日現在、さらに遅れて「遅5日」へ(北海道)

 北海道農政部がまとめた9月1日現在の農作物の生育状況によると、水稲の生育は平年と比べた遅速日数が「遅5日」(8月15日現在では遅3日)で推移している。

 8月後半(16日~31日)の気象は期間を通して気温が平年に比べ低く、降水量、日照時間はともに平年より少なかった。

 そのためこれまでの遅れを取り戻すどころか、主産地の空知地区が「遅5日」(同遅4日)、上川地区は「遅6日」(同遅4日)と、逆に前回調査より1~2日さらに遅れてしまっているのが心配なところ。


-2009年9月2日-

◆福井コシ12~13日に発売予定(関西)

 関西卸への福井コシヒカリ新米の入庫は、前年に比べ3日から4日遅れの9~10日の見込み。7月中の低温・日照不足が影響したもので、富山、石川でも同じく出荷の遅れが指摘される。

 量販店など末端での発売は「ロットが積み上がれば、週末の12~13日を見込でいる」(大阪A卸)としている。

 ただ、難しいのはスタート時の売価設定で、「当初は5キロ2,180円前後を想定していたが、前年からボリュームが増加した千葉など関東産が1,580~1,680円で販売中で、再考している。1,880~1,980円になるかも」(同)とのこと。


-2009年9月1日-

◆米トレサ、酒類も追加しパブコメ受付け(農水省)

 農水省は、事故米事件を発端に制定した米トレーサビリティ法(米トレサ法)の具体的な運用方針を定める政省令「米穀等の取引等に係る情報の記録及び産地情報の伝達に関する法律の具体的な運用(案)」を固め、8月29日から9月28日までの1カ月間、パブリックコメントを受け付けている。意見等を踏まえて正式に決定する。

 米穀取扱い事業者に取引(仕入れ・販売)の記録・保存と、一般消費者への産地情報の伝達を義務付けるもので、財務省と調整中だった「清酒」「単式蒸留しょうちゅう」なども対象品目に追加した。施行期日は、トレサの記録・保存が平成22年10月1日、産地情報伝達が23年7月1日の予定。対象品目は、

 (1)主要食糧に該当するもの=米粉、米粉調製品(もち粉調製品を含む)、米こうじ、米穀をひき割りしたもの、ミール、米菓生地等

 (2)米飯類=各種弁当、各種おにぎり、ライスバーガー、赤飯、おこわ、米飯を調理したもの、包装米飯、発芽玄米、乾燥米飯等の米飯類(いずれも、冷凍食品、レトルト食品及び缶詰類を含む)[注]米飯類については、いわゆる「白めし」として一般消費者に提供されるもののほか、おかゆ、寿司、チャーハン、オムライス、カレーライス、ドリアなどご飯として提供される料理が対象

 (3)もち、だんご、米菓、清酒、単式蒸留しょうちゅう、みりん=[注]これらの米加工品は、基本的に米穀又は米粉等が原材料中1位となる商品が大部分を占める品目を日本標準商品分類(酒類は酒税法)を基本に選定。


-2009年8月31日-

◆宮城みやこがね作柄、平年並み予想

 宮城みやこがねもちは「出穂が8月15~20日と平年並みで、作柄についてもいまのところ同様の見方をしている」(内陸地帯)という。

 作付面積は微増。前年産米は例年、8月末に移動保管を掛けるが、20年産米も「(数量面で)特に変わりはない」。

 業者筋では、20年産を100俵前後抱えているところがあるようだが、21年産の主産地の作柄が懸念されていることから、特に慌てて処分する雰囲気も見受けられない。


-2009年8月28日-

◆ヒットした宮崎コシの4キロ袋販売

 良好な売れ行きが伝わる宮崎コシだが、これには4キロ袋での販売戦略も奏功したようだ。5キロ袋(1,980~2,080円)による販売が多いなかで、4キロ袋は1,580~1,680円でスタート。

 玄米価格を考慮したうえで、購買意欲を喚起する売価にミートさせる手法で、「消費者が混乱すると敬遠された納入先もあるが、企画を実施したチェーンでは数量ベースでも前年実績を上回った。その後は品質面が評価されてリピート客に繋がった」(有力A卸)との声が聞かれる。

 一方、5キロ2,080円でスタートした店舗では、「安値の20年産米のセールに埋没し、最初の1週間の動きは鈍かった。1,780~1,880円に値下げした後は、段々と上向いた」(有力B卸)としている。


-2009年8月27日-

◆籾数平年並み、こまち刈取適期は来月中旬以降(秋田)

 秋田県は8月24日、作況ニュース第7号をまとめた。それによると、本田の移植栽培(各普及指導課調査)では、出穂期は8月6日と平年より1日遅れ。

 穂揃い期(8月20日)に実施した定点調査結果では、▽あきたこまち(65地点)=穂数442本/㎡(平年比98%)、1穂着粒数74.4粒/本(103%)、㎡当たり籾数32.8千粒(100%)▽ひとめぼれ(7地点)=穂数493本/㎡(平年比96%)、1穂着粒数64.6粒/本(101%)、㎡当たり籾数31.7千粒(98%)と、籾数は平年並み。

 本年の生育は、ほ場間差が大きく、登熟もやや緩慢に進むと見込まれることから、生育状況の的確な把握と、水管理の徹底を呼びかけている。8月21日以降、平年の気温で経過した場合、あきたこまちの刈取適期の目安は、▽鹿角9月21~27日▽鷹巣9月19~25日▽能代9月19~24日▽秋田9月15~20日▽本荘9月18~23日▽大曲9月14~19日▽横手9月17~22日▽湯沢9月18~24日-と予想している。


-2009年8月26日-

◆都内で新米こまちのキャンペ(茨城・JA稲敷)

 茨城・JA稲敷、稲敷市、JA全農いばらきは8月25日、都内の東京国際フォーラムにおいて「稲敷産あきたこまち新米キャンペーン」を行った。

 ごはんミュージアムで開かれている料理教室において、田口久克・稲敷市長が参加者に新米のPRを行うとともに、周辺で消費者にあきたこまち(300g×1,000袋)などを配布した。

 今年産のあきたこまちは、「収量が少ないものの、品質は良い。米も旬があり、香りを味わってもらいたい」(根本脩・JA稲敷理事長)としている。新米キャンペーンは初の試みで、JA自らがPRすべく企画したもの。

 県産あきたこまちの検査は8月11日に始まり、21日段階で1万2,000袋(30kg)が受検、「24日現在で5万袋程度になっているのではないか。週末の刈り取りが加わり、(概算金の早期加算のある)25日までの累計は10万袋を見込んでいる」(同)という。コシヒカリの収穫は今月末頃になる見通し。


-2009年8月25日-

◆いもち病に強い良食味品種を育成

 農業生物資源研究所はこのほど、愛知県農総試、石川県立大学、農林水産先端技術研究所と共同で、陸稲(オカボ)から新しいタイプのいもち病抵抗性遺伝子を特定し、その遺伝子のゲノム情報を利用して、美味しく、いもち病に強い品種を開発したと発表した。

 これまでも陸稲はいもち病に対して持続性のある抵抗性(圃場抵抗性)を持つことはわかっていたが、交配によっていもち病抵抗性を水稲に導入した場合、いもち病には強くなるが、同時に食味が低下してしまうため、この抵抗性を育種に利用することはできなかった。

 今回、ゲノム情報を利用した育種法により、陸稲の圃場抵抗性を支配する最も重要な遺伝子pi21を特定、さらにpi21の近くにある食味を損ねる遺伝子を切り離して、pi21遺伝子だけを水稲に導入し、良食味でいもち病に強い品種を作出することができたという。

 関係機関共同で品種登録を出願、来年から一般農家による契約栽培を始める予定としている。


-2009年8月24日-

◆売上高、客数とも大きくダウン(7月コンビニ)

 日本フランチャイズチェーン協会がまとめた7月のコンビニ統計によると、売上高(既存店ベース)6,548億円(前年同月比7.5%減)、来店客数11億5,578万人(同4.5%減)。売上高は2カ月連続、来店客数は16カ月ぶりのマイナスで、堅調だったコンビニの失速傾向が明らかとなった。

 タスポ効果がなくなり、梅雨が長引いたこともマイナス要因となったようだ。また、消費者の節約志向により、平均客単価は566.5円(同3.1%減)に下落。米飯類(寿司、弁当、おにぎり等)が入る日配品の売上高は、全店ベースで前年同期に比べ5.4ポイントダウンしている。

 7月のコンビニ取引では、「一部のチェーンで高額の弁当がヒットした例もあるが、全体的に弁当は不振で、100円前後のおにぎりが健闘している。消費者の生活防衛意識は強く、低価格商品の開発が活発化するだろう」(関係卸)と見ている。


-2009年8月21日-

◆売上高179億円(ハークスレイ・4~6月)

 持ち帰り弁当ほっかほっか亭を運営する(株)ハークスレイは、平成21年4月~6月期の連結業績を公表した。

 売上高179億22百万円(前年同期比144.3%増)、営業利益38百万円(同82.4%減)、経常利益1億31百万円(同10.6%減)、純利益65百万円(前年同期は9百万円の損失)。なお、前第1四半期末日よりTRNコーポレーション(株)と同子会社を連結の範囲に含めている。

 主力の持ち帰り弁当事業は「価格帯の充実や期間限定のお値打ち商品、季節感あふれる商品の販売を展開した」としている。


-2009年8月20日-

◆8月23日頃から1週間、低温警戒(気象庁)

 気象庁は8月18日、北海道から中四国までの広い範囲で「8月23日頃からの約1週間、気温が平年よりかなり低くなる確率が30%以上の見込み」とする異常天候早期警戒情報を発表。農作物の管理に注意を呼びかけている。

 天候は、8月に入って回復気味に推移しているが、稲作にとって最後まで気を抜けない情勢となりそうだ。また、台風10号が発生、北上しており、今後の進路が注目される。

 早期警戒情報の、「かなり低い」水準は(7日平均地域平年差)、北海道-2.0℃以下、東北-2.4℃以下、関東・甲信-2.0℃以下、北陸-2.2℃以下、東海、近畿-1.6℃以下、中国-2.0℃以下、四国-1.2℃以下。


-2009年8月19日-

◆品種別の作付変動も

 米麦改良協会調べによると、主要うるち品種別の種子購入動向は、コシヒカリ、ひとめぼれの上位2銘柄は変わらずだが、ヒノヒカリが3位から4位、あきたこまちが4位から3位、きらら397が7位から8位、ななつぼしが8位から7位、ほしのゆめが11位から14位にそれぞれ変動。

 種子購入量が増加しているのは、ななつぼし(前年比115%)、こしいぶき(109%)、あいちのかおりSBL(106%)、まっしぐら(104%)、あさひの夢(103%)。逆に減少したのは、ほしのゆめ(68%)、きらら397(88%)、ヒノヒカリ(91%)、つがるロマン(93%)、キヌヒカリ(95%)、あきたこまち(96%)、はえぬき(96%)。


-2009年8月18日-

◆第2四半期、前年比増収も大幅な減益へ(木徳神糧)

 大手卸である木徳神糧(株)(本社・東京都江戸川区、平山惇社長)はこのほど、平成21年12月期第2四半期(平成21年1月1日~同年6月30日)の連結業績を発表した。

 この第2四半期における環境は、企業収益の悪化、雇用・所得の不安による個人消費の減退が依然として継続していると分析。その中でグループの中心的な米穀事業に関しては、米穀卸売業者の玄米在庫が高水準にあることや価格の先安感が根強いこと等から、卸業者間の玄米販売が大幅に減少したが、新規開拓、ミニマムアクセス米の取扱い拡大等により精米販売数量は増加し、売上高は前年同期を上回る結果となっている。

 ただし、前年に比べ仕入価格が高値で推移し、米消費全体が鈍化しているなか販売競争が激化しているため営業利益、経常利益ともに前年同期を大幅に下回ることになった。

 その結果、第2四半期連結累計期間の業績は売上高530億52百万円(前年比7.7%増)、営業利益5億34百万円(同比36.3%減)、経常利益5億22百万円(同比33.4%減)、当四半期純利益3億07百万円(同比58.1%減)--となったと報告している。

 なお、8月13日に開催した取締役会において、21年12月期期末配当予想について上方修正することを決めた。前回予想(5月14日発表)は期末の1株当たりの配当は2円で年間4円としていたが、今回、期末3円とし年間5円の配当予想に修正したもの。


-2009年8月12日-

◆もち米の作柄「白黒は盆明けてから」(北海道・北見)

 21年北海道産もち米に対する作柄懸念が、地元筋などで持ち上がっている。なかでも20年産米で作況70と不作だった網走支所の出来に関心が集まる。もち米団地がある北見管内の状況を関係筋に聞いた。

 「8月に入り、カラッとした天候となった。生育は平年に比べ4日遅れで、開花の真っ最中。作柄については、7月のダメージで少し花粉の出来が良くなく、確かに心配な状況であるが、白黒がはっきりするのは、盆明けの8月20日過ぎてからのこと。収穫は9月25日頃から始まり、10月に入る見通し。水稲はもち米しかないようなところだが、たまねぎ畑に転換していることから、作付は前年産より減っている」という。

 なお、北見市の20年産作付面積は938ha(農政事務所統計部)で、反収322kg、収穫量3,020トン。


-2009年8月11日-

◆低温や日照不足の影響に留意(第1回作柄委員会)

 農水省は8月7日、21年産第1回目の「水稲の作柄に関する委員会」を開催。8月15日現在における作柄概況調査を的確に実施するため、学識経験者による専門的な見地から意見を聞いた。

 7月以降、日照時間が平年を大きく下回っていることから、「稲体が軟弱徒長気味に生育していると考えられるため、穂数や1穂当たりもみ数の正確な把握や、いもち病や倒伏の発生状況」に留意が必要とした。

 また、北海道及び東北北部は「7月中・下旬以降、低温・日照不足で推移していることから耐冷性品種の作付動向や幼穂形成期から減数分裂期にかけての低温の動向を把握した上で、稔実への影響」、北日本及び西日本の一部地域では「梅雨前線の停滞による集中豪雨で浸冠水したほ場の影響」、さらに、全国的な日照不足の影響で植物体内の蓄積炭水化物も少ないと考えられるため、「登熟不良や品質低下の影響。特に西日本において温度が高いと予測されており、日照不足の影響が強く表れることに留意する必要がある」と指摘した。


-2009年8月10日-

◆4~6月2万8千トン、前年比2.3%減(ヤマタネ)

 (株)ヤマタネは8月7日、22年3月期第1四半期(21年4~6月)の決算短信を公表した。

 連結業績は、売上高137億20百万円(前年同期比2.2%減)、営業利益7億22百万円(同18.1%減)、経常利益4億13百万円(同31.9%減)、当期四半期純利益1億05百万円(同75.8%減)。食品部門で精米販売が堅調で売上げを伸ばし、不動産部門も増収となったが、景気低迷の影響からその他部門が減収。

 精米販売は2万1千玄米トン(前年同期比7.7%増)と引き続き増加する一方で、玄米販売は当用買いの影響で7千玄米トン(前期比22.3%減)となり、総販売量は2万8千玄米トン(同2.3%減)。

 売上高は精米販売の増加で78億1百万円(同2.3%増)となったが、営業利益は玄米の販売減と営業費用の増加で24百万円(同79.6%減)になった。


-2009年8月7日-

◆宮崎コシ、良品質でリピート客も

 福岡地区の量販店では、宮崎コシヒカリ新米が5キロ1,580~1,680円中心に販売されている。売れ行きは、良好な品質からリピート客に繋がっているという。市内のAチェーンでは、「本当に新米らしい食感だと、購入客からは高い評価をもらっている。個人的にも、良品質米が入庫したと受け止めている」(担当バイヤー)。

 また、百貨店、生協を含めた全体の価格帯は1,580~2,180円。「売れ筋は1,680円前後で、1,880円以上は反応が弱い」(県内B卸)とのこと。

 1等比率は80%を超えているようで、「2等、3等米を調達している業者からも、食味は良好で使い道が広いとの話を聞く。後は関西、関東など消費地で盛り上がれば良いのだが」(同)と新米を機に販売環境の好転を期待する。


-2009年8月6日-

◆「岡山県雄町・山田錦サミット」、9/10開催

 岡山県酒造組合、岡山県酒造好適米協議会、JA全農おかやまは9月10日、東京・ベルサール神保町(住友不動産千代田ファーストビル)で「岡山県雄町・山田錦サミット」を開催する。

 内容は(1)全国の岡山県産雄町・山田錦のお酒の審査(2)講演「日本酒と酒米」(田崎真也氏)(3)歓評会講評(4)利き酒会…など。

 参加申込みなど問い合わせはJA全農おかやま(http://home.oy.zennoh.or.jp/ )まで。


-2009年8月5日-

◆新米販売、売価設定で明暗

 宮崎コシヒカリ新米の販売状況は、売価設定により明暗が分かれているもようだ。5キロ1,980円前後でスタートした店舗は不調、1,680円前後のところはまずまずの動きを示している。食味など品質面は、概ね評価する声が多い。

 有力A量販店の売価は5キロ1,980円。「近県コシの値頃な20年産米セールの影に隠れ、消費者の反応は低い状況が続いている。今週末には1,780円前後に下げる予定で、本年産は品質が良好なことから期待出来ると考える。ほとんどの購入客から、美味しいとの反応が入っている」という。

 一方、B量販店は1,680円でスタート。「仕入先には無理にお願いして1,680円としたところ、投入から順調な販売実績を稼いでいる。値頃な20年産米が氾濫する現在の精米売場の状態では、新米でも1,780円が上限だと思う」との指摘が聞かれる。


-2009年8月4日-

◆米国とのFTA問題に強い懸念(全農総代会)

 全農は7月31日、都内で第33回通常総代会を開催した。

 20年度事業報告によると、取扱高は5兆1,740億円で、計画・前年対比ともに97%と下回った。事業別では、米穀事業が7,827億円(前年比83%)。19年産米の前倒し販売の影響により、20年度の販売量が減少し、計画(95%)を下回ったという。内訳は米穀販売7,658億円(前年比83%)、パールライス169億円(136%)。

 また、全中の茂木会長が来賓挨拶を終え、退場しようとしたところ、代議員から「挨拶をすまして帰るというのは、私どもと考え方に違いがあるのではないか。農業情勢が厳しいなか、皆さんの声を聞いて業務に当たるのが本筋」と強い憤りをうかがわせる意見が上がった。茂木会長は「私も同感であるが、公務があるので理解して欲しい」と返答して会場を後にした。

 質疑のなかでは、民主党がマニフェストのなかで採り上げた米国とのFTA問題について、総代会で見直しの緊急動議を図って欲しいとの意見が出た。これに対しては、全中が8月7日に全国集会を開くことなどを説明するとともに、総代会としても強い意見要望として承るとした。


-2009年8月3日-

◆タイムリーな需要量情報を求む

 昨年7月から今年6月までの1年間の主食需要量は、基本指針見通しの855万トンに対して、824万トン(速報値)と31万トンも大幅にショートしていたことが7月31日の食糧部会で明らかになった。

 委員でもある全米販の木村理事長は、部会の席上「需要見通しが大きくブレた。生産、流通業界にとって重要な指針となる。タイムリーに情報を出して欲しい」と農水省に要請。需要見通しは年3回出されており、今年3月にも855万トンと示したばかり。

 村井計画課長は、「ご指摘の通りだが、家計調査では落ち込む状況になかった。パン、麺にシフトしているデータもなかった」などと回答したが、初めから過大な数字で、期待値に近かった。

 農水省は、最近の米需要について「米穀販売業者等のヒアリングや家計調査によると、家庭における消費は堅調だが、外食向けは厳しい状況」としている。小麦も下がっているので、影響はこれからとの想定も。


-2009年7月31日-

◆値下げ後の動きに期待(宮崎コシ)

 首都圏の量販店では25~26日頃から、宮崎コシヒカリ新米の販売がスタートしている。店頭価格は5キロ1,980~2,080円が多く、前年産に比べ安価な設定。

 売れ行きについては、「発売して間もないが、残念ながら消費者の反応は鈍い。販促イベントを打っていない影響もあると思うが、関東コシ5キロ1,680~1,780円など20年産の値頃品に買いが集中している」(都内A卸)という。

 今後は「8月から段階的に値下げしていく予定で、1,780円前後になれば動いていくのではないか」(同)と期待する。

 一方、関西の量販店もスタート価格は1,880円が中心で、一部の食品スーパー等で1,780円前後が見られる。安値の20年産米に弾かれる格好で、首都圏と同様に「8月に入ってからが期待される」(大阪B卸)状況。


-2009年7月30日-

◆マンナン入り道産米の焼きおにぎり発売へ(大塚食品)

 大塚食品(株)(大阪市中央区)は7月29日、ホテルオークラで「新商品に関する記者説明会・試食会」を開催した。新商品は…

 ▽「マンナンごはんの こにぎり」=冷凍食品の焼きおにぎりで、北海道産米にマンナンヒカリを配合した。通常の製品に比べ、カロリーを約23%カット。内容量は282g(47g×6個)。オープン価格。

 ▽「マンナンヒカリ228gスティックタイプ」=世帯での炊飯量が少なくなっている点に着目し、便利でトライアルしやすいタイプの商品。内容量は228g(38g×6本)で、希望小売価格は475円。

 両商品ともスーパー、ドラッグストア等で、9月1日の発売予定。

 「焼きおにぎり市場は現在のところ、約100億円規模とされる。ダイエットサポートとのコンセプトで、他のメーカーと食い合うのでなく、新たな市場を開拓していく考え。また、475円というお手頃価格で、マンナンヒカリのユーザーを広げていきたい」としている。

 マンナンヒカリの販売計画は、2011年度に100億円の目標を掲げている。「今年3月にラインを増設して、今期の目標である21億円の供給が可能となった。9月に投入する新商品を武器に拡販を図っていく」という。将来的には、無菌パックご飯への参入も視野に入れているとし、「ラインの設置を含めて検討していく」方針も示した。


-2009年7月29日-

◆新米はゆっくり販売(西日本量販店)

 西日本の量販店バイヤーへの取材では、宮崎コシヒカリ新米に対する販売について消極的な姿勢が伺えた。新米が入庫したら即座に販売との姿勢は限りなく少数派で、価格が下がってくる8月から本格的にスタートとの対応が目立っている。

 西日本の有力Aチェーンでは、従来は7月から販売していたが、「21年産は7月中の取り扱いを見送り、仕入価格が下がる8月から店頭に品揃えする。今月は精米の販売が鈍っており、新米とはいえ5キロ1,880円前後では拡販は難しいと判断した。仕入先の卸にも入庫は急がなくて良いと通知している。また、消費者から期待の声が少ないのも理由」(担当バイヤー)と説明する。

 有力Bチェーンも、「今月中に取り扱うものの、本格的なスタートは8月からの予定。宮崎コシは新米第一弾との位置づけだが、現在の売場環境(20年産米の10キロ2,980円セールが氾濫)から値頃売価でないと動かない」(担当バイヤー)との指摘が聞かれる。


-2009年7月28日-

◆全農京都から原田章氏が専務取締役に就任(京山)

 (株)京山(京都市)は、このほど開催した株主総会及び取締役会において、新たな役員体制を選任した。新体制は以下(敬省略)の通り。

 ▽代表取締役社長=林正和(重任)▽代表取締役専務(JA全農京都)=原田章(新任)▽常務取締役=西山伸男(重任)▽取締役営業本部長=村上重一(重任)。

 また、非常勤で府内JAから、3名の取締役と1名の監査役が新たに就任した。


-2009年7月27日-

◆再び米袋バリエーション増加へ

 21年産米では再び米袋のバリエーションが増えそうだ。消費者の選択肢を広げる目的などから、4キロ以下がテーマとなってくるもよう。

 有力A量販店では、「20年産米は7キロ、8キロ袋を追加し、従来の2キロ、5キロと合わせアイテム数を増加させた。特に8キロ袋が容量と2,280円などの値頃売価から消費者の反応が良く、実績アップに貢献している。21年産米では4~2キロの間で、目新しい単位での新たな米袋を投入する構想を持っている」(担当バイヤー)という。

 卸筋によれば、現在はリサーチ段階とのことで、「商談の席でひとつの可能性として話題となった。米袋メーカーとの調整などもあり、具体化は不透明だが、当該バイヤーの気持ちは強いようだ。来月の商談で再び出たら、指定卸として真剣に考えていく」(B卸)としている。なお、「20年産米での成功から、末端では再度、バリエーション増加の希望は多い」(同)。


-2009年7月24日-

◆水稲作に黄信号か、8月北日本低温・全国的に晴れ少

 気象庁は7月23日、8~10月の3カ月予報を公表した。期間を通じての気温はほぼ平年並みとする一方で、8月については「北日本の気温は平年より低い確率50%」、「北日本、東日本、西日本ともに平年に比べて晴れの日が少ない」とした。

 北日本の水稲は幼穂形成期を過ぎ、出穂期に向かっているところで、7月下旬から8月上中旬にかけて重要な生育ステージに入っている。まだほとんどの地域が梅雨明けしておらず、水稲作にとって「黄信号」が点滅しかかっている。低温の時期と程度がポイントになりそうだ。

 同庁では、エルニーニョ現象の影響を考慮し、太平洋高気圧の日本付近の張り出しは平年よりやや弱く、(8~10月の期間を通じては)気温も平年並みに近いと見ている。7月の天候経過は、1~21日までの平均気温が北海道で平年を下回ったほかは、全国的に平年を上回った。日照時間は、ほぼ全国的に平年を下回っている。


-2009年7月23日-

◆首都圏でも新潟コシのセールが広がる

 首都圏量販店でも新潟コシの5キロ1,980円セールが広がり始め、暑さが本格化する8月に向けさらに値下げが進行する見込みだ。

 先週末のチェックでは、マックスバリュ、サミットで1,980円、西友1,999円、ココスナカムラ1,900円と、今月上旬時の2,380円前後から下げ対応が進んだ。

 大手A卸では、「6月中に組んだセール計画に沿った対応で、今週からは対応店舗を広げる予定だ。週末の3日間(18~20日)ながら、まずまずの反応だった。今後は動きの鈍る夏本番に向け、さらに100~200円の追加値下げを実施する。これは7月頭に緊急的に決めたもので、数量ベースの促進を狙ったもの」(営業課長)としている。

 また、秋田あきたこまちのセールは9月まで続くほか、関東コシ、山形はえぬきなど各卸による在庫セールも拡大するもようだ。

 「秋田こまちはバイヤーから継続の要望が多く、このまま9月まで走る見込み」(同)、「そろそろ抱える在庫の目途を付ける必要があり、8月頭からは関東コシ、山形はえぬきなど重い銘柄のセールを打つ考え。週末に各納入先と商談を持つが、新潟コシが下がってきたことから、10キロセールが有力かもしれない」(大手B卸・営業部長)との見方が聞かれる。


-2009年7月22日-

◆6月検査9万トン、累計526万トン(20年産)

 農水省がまとめた6月末現在における20年産米の検査実績は526万1千トン、前年産の同期比27万3千トン増(105.5%)となっている。6月単月で9万3千トンが積み上がった。予想通り、最終10月末は530万トンの大台に乗りそうだ。

 種類別は、水稲うるち500万1千トン(前年産同期比26万2千トン増)、醸造用7万7千トン(4千トン増)、水稲もち18万3千トン(7千トン増)、陸もち2百トン(2百トン減)。

 うるち米の等級比率は、1等79.9%、2等16.8%、3等1.5%、規格外1.8%。前年産より1等0.3ポイント、2等0.2ポイントそれぞれ高い。2等以下の格付け要因は、充実度28.4%(総検査数量に対する割合は5.7%)、心白・腹白23.8%(同4.8%)、着色粒14.3%(同2.9%)。


-2009年7月21日-

◆千葉低温倉庫の竣工式を開催(伊丹産業)

 伊丹産業(株)(北嶋一郎社長/兵庫県伊丹市)は7月17日、千葉精米工場において新たに建設した低温倉庫の竣工式を行った。北嶋社長は「最新の機能を持った全く新しい低温倉庫を持つことで、安全・安心対応や良い品質の商品をお届けすれることが出来る」と挨拶した。

 昨年10月30日から建設が進められ、約10カ月かけて完成。低温倉庫はこれまで近隣地区に保有していたが、「精米ラインの近くに新たに設置することで、従来以上に品質が確保出来ることからの対応」としている。

 千葉低温倉庫の概要は以下の通り。▽敷地面積=8,267・73㎡▽建物=鉄筋コンクリート2階建て▽保管量=2,200トン▽投資額=6億5,400万円(土地は17年9月に取得済み)。なお、千葉精米工場(平成18年12月竣工)の精米能力は、月間2,500トン、無洗米製造能力は月間1,000トンとなっている。


-2009年7月17日-

◆1年前の水準に戻った水もち

 もち米の市中相場は保ち合い。いま出てくるのは残払い的な売り物で、安値を嫌い処分を見送る手持ち筋も一部ありそうだ。21年産は作付微増が見込まれているが、まだ作柄は不透明。売り買いともに新米待ちの状態だ。

 現在の相場気配(関東着値)は、山形ヒメノモチ1等1万5,100~300円、千葉ヒメノモチ未検1万4,200円、陸もち未検1万2,700~3,000円。

 市況が加熱していた昨年10月下旬~11月上旬のピーク時と比較しておおよそ2,000~3,000円安。水もちは検査・未検とも、ちょうど1年前の19年産と同じか若干安い水準まで戻した格好。


-2009年7月16日-

◆持ち帰り弁当チェーンは回復傾向

 4~5月と苦戦が続いた持ち帰り弁当チェーンは、低価格メニュー投入の効果で前月から回復に向かっているもようだ。根強い消費者の節約志向に対応し、300円台のメニューを厚くしたことが要因。

 「新聞折り込みチラシなど積極的にPRしたことで、来店客数がようやく回復してきた。客単価こそ下がってしまったが、買い上げ点数の増加に期待したい」(大手A卸)という。

 また、「新型インフル騒動が完全に終息したことから、特に関西地区の店舗が急速に息を吹き返してきた。5月が悪すぎたせいもあるものの、6月は前年実績をクリアする店舗が増えた」(大手B卸)と指摘する。

 販売現場の好転で、「原料米のオーダーが増加傾向にあり、20年産米の消化促進に寄与しつつある」(A卸)と明るいコメントが聞かれる。今後のポイントは、「回復が果たして本物かということと、秋に向け指定卸のポジションを守れるかだ」(C卸)とのこと。


-2009年7月15日-

◆大幅に収益改善(プレナス第1四半期)

 (株)プレナスはこのほど、22年2月期の第1四半期(3~5月)の連結業績を発表した。概要は売上高298億25百万円(前期比1.1%減)、営業利益14億48百万円(同21.1%増)、経常利益15億39百万円(同18.2%増)、四半期純利益8億5百万円(同16.9%増)と収益が大幅に改善した。

 主力の持ち帰り弁当事業の売上高は256億28百万円。「4月に人気商品の値下げを実施したほかに、おにぎりサンドなどを発売し、新しい食事スタイルの提案を行った」とする。

 同期末の店舗数は2,310店舗。また、定食事業のやよい軒は売上高37億50百万円。「既存店の売上高が前年比0.9%増と順調に推移した」としている。店舗数は152店舗。


-2009年7月14日-

◆エルニーニョ冬まで持続、6月影響は不明瞭(気象庁)

 気象庁は7月10日、エルニーニョ監視速報を公表。「エルニーニョ現象が発生しているとみられ、冬まで持続する可能性が高い」とした。また、初期の段階にあるため、6月の日本の天候への影響は「明瞭ではなかった」と分析している。

 6月の太平洋赤道域のほぼ全体で暖水の蓄積が見られ、エルニーニョ現象の初期に見られる海洋の特徴を示しているという。同庁では、異常気象発生をより的確に予測するため、7月からはインド洋・西太平洋亜熱帯の海洋変動の監視・予測情報も追加する。

 同日、7月11日から8月10日までの1カ月予報について、「北日本は気圧の谷が数日の周期で通過する。寒気の影響で低温となる時期がある。東・西日本では、前半は低気圧や前線の影響を受けやすく曇や雨の日が多く、後半は太平洋高気圧に覆われ晴れの日が多い。沖縄・奄美は平年と同様に高気圧に覆われ晴れの日が多い」とした。


-2009年7月13日-

◆6月の販売実績、前年をクリア(大手卸)

 大手米卸に6月の販売実績を聞き取りしたところ、速報値ベースで前年同期を僅かに上回ったもようだ。秋田あきたこまちを筆頭に家庭向け精米が好調とされ、5月が不振だった外食など業務向けの回復もプラスに働いた。ただ、7~8月にかけては、夏場の失速を警戒する声も聞かれる。

 首都圏A卸では、「量販店、生協など家庭向け精米は、秋田こまち、関東コシのセールなどが効を奏し、前年実績をクリアした。しかし、月を通して見た場合には、前半の貯金を後半にやや崩した格好となっている。このため夏場に向けての失速が懸念されることから、価格を含めた販促策を練っているところ。一方、厳しかった外食向けは、ようやく客足が回復してきた」という。

 また、西日本のB卸でも、「6月の明るい材料は外食向けの回復で、最悪だった5月時点からは立ち直りつつある。家庭向けと合わせれば、何とか前年実績を上回った」としている。


-2009年7月10日-

◆10キロ2,980円セールが増加(関西)

 関西地区の量販店では今週に入り、10キロ2,980円セールが拡大しているようだ。

 大阪のA卸によると、「10キロ2,980円セールが定着し、実施の期間も長期化している。銘柄についても、滋賀・三重など近県産コシ、ななつぼし・ほしのゆめと道産米が多かったが、週明けからは秋田こまち、関東コシ、東北ひとめと種類が広がっている。今回の動きは、米卸側からの提案が発端で、重い在庫を早く処理したいとの思惑が働いたもの。セール指名銘柄を見ると、各卸の置かれた立場が分かる」としている。

 また、B卸からは、「一部のチェーンだが、新潟コシが5キロ1,780~1,880円で売られている。2,000円割れのセールは今後、さらに拡大するものと見ている」との声が聞かれた。


-2009年7月9日-

◆実施者も現状維持は少数派(生産調整アンケート)

 農業者に対する生産調整アンケート結果によると、生産調整実施者・非実施者とも「現在のまま続ければよい(以下は「現状」)」という回答は少なく、見直しや中止を求める割合が7~8割と大半を占める。

 見直しの内容については、「自主性や経営の自由度が高まるようにすべき(以下「自主性」)」との回答が両者とも「強化し、確実に行われるようにすべき(以下「強化」)」を上回った。「やめるべき」は実施者が11%、非実施者は22.7%の比率。

 また、作付面積の規模別では、「現状」が規模に関係なく、ほぼ一定(24.5~27.8%)しているのに対し、「強化」は面積が拡大するに従って回答率が高くなっている。

 一方、地域別で見ると、見直しの内容について関東・東海・近畿・中国・四国は「自主性」が高く、北海道は「強化」が上回る。東北・北陸・九州(沖縄含む)は他地域に比べ、両回答が接近している。


-2009年7月8日-

◆新潟セール不発、秋田こまち加速(首都圏・定点)

 本社が実施した21年7月上旬における精米小売価格定点調査(首都圏量販店20店舗。5キロ袋商品対象)によると、セールの拡大が予想された新潟コシヒカリは、横這い対応を採る店舗が目立ち、実施は継続を含め小数派だった。

 逆に秋田あきたこまちのセールは加速しており、1,580円の売価設定も見られた。全般的には、売れ筋の価格帯である1,680円前後に、各店ごと銘柄米を指名する展開が続いている。

 新潟コシヒカリは値戻しが見られるなど、セールは全体的な流れに転じていない。ただ、1日限定販売で1,790円のBig-A、また前回から継続する1,980円の三和、1,780円の岡田屋モアーズ、1,999円の西友と、「2極化の対応ながら値頃売価も出ている」(都内A卸)。

 一方、セールが拡大した観のある秋田あきたこまちは、1,580円(マルヤ)、1,680円(三和)など価格ゾーンも一部でさらに低下した。「稼ぎ頭として、先方バイヤーから最もセールの要望が多い」(都内B卸)ことも理由と見られる。


-2009年7月7日-

◆ウーケの包装米飯、「世界が認める日本の食150」に入選

 (株)ウーケの無菌包装米飯が、農水省による「世界が認める日本の食150」の加工食品部門で選出された。

 このほど開催された農林水産物等輸出促進全国協議会の総会で発表されたもので、対象商品は「北アルプスの天然水仕立てふんわりごはん」。今後は農水省が実施する輸出促進イベント等への参加などにより、国内外へ積極的に紹介していくことになる。

 また、ウーケでは大手量販店、外食を始め国内へ販路を拡大するとともに、ヨーロッパの食品展への参加など海外への売り込みも目指すとしている。


-2009年7月6日-

◆ご飯一杯21円とお得感を告知

 値下げに伴うパンの販促キャンペーンに対抗するため、精米アイテムも10キロ2,880円などのセールが拡大している。同時に「“ご飯茶碗一杯にすれば○○円に!”とPOPに表示して、消費者に一層のお得感をイメージさせせる」(A卸)手法も採られている。

 今週は「納入先の2つの食品スーパーを対象に、茨城コシ5キロ1,630円の棚に“茶碗一杯なら約21円”とのPOPを付けて販売している。先方のバイヤーからは、一定の効果が出ているとの声を聞いている」(同)とのこと。

 また、好評だったカレーメーカーとのタイアップ企画については、「2回目のキャンペーンを計画している。今回のコピーは、“朝にカレーを食べることでダイエット効果が”で、今月中にも複数の量販店で実施する予定」(B卸)という。両卸とも「実際の価格面と、中身を工夫したインパクトある販促を打つことが大事だ」と指摘している。


-2009年7月3日-

◆無洗米使用を全国7,400店に拡大(ファミリーマート)

 ファミリーマートは米飯類の原料を無洗米に切り替える作業を進めているが、このほど導入が全国約7,400店舗に拡大した。対象品目はおむすび、寿司、弁当(チルド弁当を含む)の全品。

 同チェーンでは2008年11月から東京、神奈川の約400店舗で無洗米を導入し、2009年3月には関東地区の約3,000店舗にまで広げている。今回の対応で北海道を除く、全国に拡大したことになる。

 米飯類製造(炊飯)における環境負荷に配慮するのが狙いで、年間で約2億5、000万リットルの水使用の削減が見込まれるという。


-2009年7月2日-

◆20年産実出庫、6月中旬で7割強(秋田主食集荷)

 秋田県主食集荷協同組合はこのほど、取引先卸など関係者を集め「秋田県産米求評会」を開催し、20年産販売状況や21年産取組方針を報告した。

 20年産の集荷実績は、全集米2万3,045トン(うち、あきたこまち2万0,910トン)、秋集米[買い取り]9,316トン(同8,830トン)の計3万2,361トン。

 全集米は前年比98%、秋集米115%の計103%。転作強化で全集米は減少したが、トータルでは前年を上回った。販売契約はほぼ100%。販売進捗(6月中旬現在の実出庫)は、全集米6割、秋集米完売で計7割強。

 一方、21年産米の出荷契約(加工用米除く)は2万6,025トン(前年産契約対比98.6%)。うち、あきたこまちは2万1,790トン(同98.6%)。秋田県の生産目標数量が前年対比で7,820トン減(1.6%減)になったことが要因。


-2009年7月1日-

◆東北末端で10キロセールが拡大

 東北地区の末端販売では先週末から、特売の規模が拡大してきている。主力銘柄で10キロ2,880~3,180円で販売される例が目立ち、実施期間や対象店舗の広がっていることが特徴。売上が伸び悩む7~8月には、さらに拡大すると見られている。

 宮城県内のA量販店では、「これまで10キロセールは週末2日限定等で実施していたが、先週末の25日頃からは1週間を通してに拡大した。仕入先からの提案によるもので、20年産米の在庫を放出したいようだ。価格は地域や店舗で異なるが、2,880~3,180円の範囲で打ち出している。周辺の他店でも同じような動きをしており、特にパール系卸さんが積極的に働きかけていると聞く」(担当バイヤー)とする。

 また、B生協からは、「東北地区では福島と山形県内のセールが突出しており、コシ、はえぬきなど2,780~2,980円の価格を打ち出している。仕入先が在庫調整に入っている模様で、数量を稼ぎたい末端側が応じた形のようだ」との指摘が聞かれる。


-2009年6月30日-

◆長岡コシなどを販売(里山元気ファーム)

 岩塚製菓(株)は6月17日、100%出資の里山元気ファーム(株)(新潟県長岡市)を設立した。新会社は「単に農場を指すのではなく、つくる人と食べる人が行き交う社交(縁)の場所」として考えているという。

 事業内容はWEB・岩塚・中沢の各直売店において農産物・農産加工品の販売。売上計画は2億円(21年7月~22年3月)。

 米の取扱い地元の長岡コシヒカリで、20年産では▽里山米(旧越路町産)=5kg3,000円(通常価格)、2kg1,500円▽棚田米(山古志産)=5kg3,500円2kg1,700円…の2種類を販売するほか、21年産米においては極上米(有機JAS認証、旧越路町産)をラインナップし、7月から予約受付を始める。極上米はたんぼごと契約しているという。販売価格は未定。


-2009年6月29日-

◆ゆめぴりかへの期待と要望

 北海道の量販店では、新品種「ゆめぴりか」に対する期待が高まっている。

 「適度な甘みと粘りがあり、食味も良く、次代の北海道米として期待している。21年産米の販売アイテムは、ななつぼし、ふっくりんこ、おぼろづきとを合わせた4本柱で取り組む。道産米の販売シェアも高まると見ている。やや心配なのは価格設定で、あまり高いと裏目になる恐れがある」(A量販店)。

 「産地も販促にかなり力を入れると聞いており、作柄が良ければ早い段階での認知度アップが期待出来ると思う。当社でも21年産から採用する予定で、新米時期には積極的な販促を打ちたい。品質、食味的には高い評価を持っており、あとは消費者に敬遠されない売価設定をすることだ」(B量販店)としている。


-2009年6月26日-

◆生産調整の見直し論議は先送りへ(特命チーム)

 農政改革特命チームの第12回会合が6月24日に開催された。再開1回目に当たり、事務局からこれまでの経過報告や、「農政改革の検討方向」について説明が行われた。

 質疑応答では、委員から「米の生産調整が大きな課題であり、どう取り扱っていくか関心のあること」との意見が出されたが、事務局の返答は「微妙な時期で慎重に検討していきたい」にとどまった。

 生産調整の論点は、アンケート調査や2次シミュレーションを踏まえ、21年度からの水田フル活用・全面活用の実施状況を検証しながら、(1)生産調整実施者の不公平感解消(2)担い手経営の安定・発展や農業経営者の創意工夫につながる(3)大幅な過剰在庫の発生回避-を基本に検討を進めるの3点のみで、具体的な進展がない。8月を目途に取りまとめる予定になっているが、9月以降にズレ込みそうだ。

 また、農政改革は▽食品の安全性の向上▽担い手の育成・確保▽農地問題▽農業生産・流通に関する施策のあり方▽農業所得の増大▽食料自給力問題▽農山漁村対策…の7項目を検討に進めている。

 このうち農業所得の増大のなかで米に向けた対応では、▽販売価格の向上=基本的に下落傾向のなか、直接販売・付加価値の向上などにより、主食用米価格の引き上げ努力が必要▽販売量の拡大=主食用米の国内消費の拡大は困難で、海外市場の開拓が重要。米粉用などは生産者と実需者の取組を支援することで、拡大・定着を推進▽コストの縮減=直播など低コスト化技術の普及や規模拡大などによる効率化。新規需要米の本格生産に取り組むことで、米作付規模を拡大など…の3方針が示された。


-2009年6月25日-

◆宮崎コシ新米、5キロ1,780円を軸に検討(九州)

 九州の末端販売では、21年産宮崎コシヒカリの店頭価格について、5キロ1,780前後を軸に発売する計画でいるようだ。新米に対する消費者の関心が低くなっていることや、「売れる価格で数量を一気に稼ぎたい」とのバイヤーの意向が働いてのこと。

 米卸、量販店への聞き取りによると、「先日の商談は宮崎コシ新米がテーマだった。結論からいえば5キロ1,780円を基本として、最初から数量を稼ごうとの考えになった。新米への関心の低さを考えた場合に、値頃感が必要だろうということ。最終的な売価設定は来月だが、1,680円でスタートする店舗も想定される」(福岡A卸)。

 「5キロ1,580~1,780円で発売とのイメージを持っており、週内にも仕入先の卸と1回目の商談を持つ予定。低価格路線が強い当地の事情を考えれば、1,780円が上限ラインだと考える。また、新米登場との高揚感は年々薄れていることで、値頃価格で発売して波に乗りたいとの気持ちが強い」(福岡B量販店)としている。


-2009年6月24日-

◆農業法人の5割強はJAとの取引なし(農業法人白書)

 (社)日本農業法人協会がこのほど公表した「農業法人白書(2008年度農業法人基礎調査の結果概要)」によると、販路の多様化に伴い約7割の法人が直販を実施、農協と取引のない法人は56%…などの状況が明らかになった。

 品目別・販売先別の割合をみると、米麦・豆類(回答数414)ではJA系統への販売が減少する一方で、市場や飲食・加工業者への販売が増加。また、コメだけではないが、直販については消費者が23.2%、小売・飲食・製造業などの業者が14.9%、消費者+業者は31.3%と、全体の69%が実施している。

 さらに、農協への加入状況をみると、「組合員である」60.7%、「代表のみが組合員」27.5%、「組合員でない」11.8%と、9割弱が農協の組合員となっているが、農協との販売取引について聞くと、「メインの販売先である」27.3%、「メインではないが取引はある」16.7%、「取引なし」56%と、5割強の法人は農協との販売取引がなかった。農業生産法人の数は2000年=5,889、2004年=7,383、2008年=1万0,519と増加しており(農水省の調べ)、今後もこうした傾向が続くとみられる。

 この調査は2008年6月から12月に郵送留め置き法により行われたもので、調査対象は同協会の会員876法人(平均売上高2億7,054万円)。過去2000年、2004年に同様の調査が行われている。


-2009年6月23日-

◆農水省処分53名、調査を統廃合(米麦調査ねつ造)

 農水省は、米麦調査業務の一斉点検結果を公表した。

 虚偽報告の発覚で全国的に3カ年まで遡って調査したところ、全国34件16カ所の農政事務所等で虚偽報告などが明らかになり、職員32名を停職・減給・戒告などの懲戒処分(退職者1、出向者1除く)、管理監督者21名を矯正措置(訓告)処分とした。米麦の在庫、販売のデータをねつ造したほか、出張経費や謝礼品などもごまかしていたという。調査を見直すほか、再発防止策を地方組織に通知した。

 同省では、現在ある米麦調査を7つから3つに集約する。生産者が調査対象となる「米穀生産者の直接販売に関する調査」と「米穀の6月末在庫調査(生産段階)」を、「生産者の米穀現在高調査」に一本化し、毎月調査から年2回(6月末、3月末)に見直す。食糧部から統計部に移管し、民間調査員を活用することを検討する。

 また、販売業者が調査対象となる「米穀の取引に関する報告徴収」(相対取引価格)を継続する一方で、「米穀の取引価格調査」と「麦製品等の取引価格調査」を一本化し、店頭調査から本店・支店への聞き取り調査方式に見直す。「米麦加工食品生産動態等統計調査」は今期限りで廃止。


-2009年6月22日-

◆「コシBL」ロゴマーク、使用承認始まる(新潟県)

 新潟県が創設した「新潟オリジナルコシヒカリ」ロゴマーク使用の承認書交付が始まった。6月18日現在で、▽新潟みらい農協▽新潟ケンベイ▽越後ながおか農協▽戸辺米穀店(東京)▽東尾張食糧販売(愛知)の5事業者が承認を受け、県ホームページに掲載された。

 BLの特徴をアピールするため決めたロゴマークを、適正に使用するための制度で、希望する生産者や卸売・小売業者を対象に、5月1日から申請を受け付けている。

 県産コシBLでトレース可能な米が条件で、申請に基づき県が審査し使用承認書を交付する。精米袋やPOP、シール、チラシ、のぼりなどに使用(経費は使用者負担)できる。履歴を確認できる客観的な資料や管理体制の整備し、その資料を3年以上保存することが必要。

 ロゴマークの商標権は県が所有し、使用料は無料。なお、承認事業者の商品全てにロゴマークが表示されているものではない。


-2009年6月19日-

◆改正農地法が成立、企業参入を緩和

 改正農地法が6月17日、参院本会議において賛成多数で可決、成立した。農地の貸借についての規制を大幅緩和して企業の農業参入を促す一方で、農地の転用規制を強化する。耕作放棄地の拡大などに歯止めをかけて農地を集積し、有効利用を促進するのが狙い。年内にも施行される。

 改正の柱は、制度の基本を「所有」から「利用」に再構築した点。農地法第1条の目的規定について、「農地を耕作者みずからが所有することを最も適当である」とする考え方を、「農地の効率的な利用を促進する」との考え方に改めた。

 農地の賃借期間を最長20年から50年に延長して有効活用を促すほか、農業に参入した企業の農業生産法人への出資比率を10%から25%に緩和した。一方、農地転用規制を見直し、違法転用の罰金(法人)を300万円以下から1億円以下に強化する。

 農地面積は、昭和36年の609万haから平成20年に463万haまで減少。農地分散、耕作放棄の増加、農業従事者の減少などが課題となっていた。今回の農地制度見直しで、どこまで農地利用拡大が進むかは、論議中の生産調整見直しを含めた農政改革次第ともいえそうだ。


-2009年6月18日-

◆21年産加工用米は全量を直接取引へ(JA新あきた)

 秋田・JA新あきたは、21年産加工用米で秋田県酒造(協)と直接取引を始める。

 「地元の米を地元で消費する観点から模索していたもの」(関係者)とされ、補正予算の10a1万5千円助成が決まる以前から取り組みを検討していたという。農政事務所に取組計画を上げる期限が今月末までで、酒造組合との契約は7月が見込まれている。

 販売数量は加工用米生産の全量に当たる2,500トンを計画。銘柄については、「農家からの出荷契約を受けている段階で、どの銘柄が該当するかは確定していない」。販売価格は60キロ9,500円前後を目途にしている模様。なお、全農が販売する20年産玄米価格は1万0,600円。


-2009年6月17日-

◆20年産検査517万トン、26万トン増(5月末)

 農水省は、5月末現在における20年産米の検査数量を516万7千トン、前年産同期比105.2%(25万6千トン増)とまとめた。5月単月で8万1千トンが積み上がった。

 このままのペースで推移すれば、最終10月末は530万トン程度になるものと推定される。前年産との比較では、収穫量の11万トン増に対して、検査量はおよそ25万トン増が見込まれる。

 種類別の検査は、水稲うるち490万9千トン(前年比105.3%)、醸造用7万6千トン(104.8%)、水稲もち18万2千トン(104.2%)、陸もち2百トン(46.8%)。


-2009年6月16日-

◆キャンペのメール配信など情報伝達も促進(はくばく会)

 全国はくばく会はこのほど、新潟市で第48回総会を開催した。20年度事業報告によると、米穀チャネルトータルでは前年比100%の実績を上げたとしている。品目別は雑穀100%、麦107%、豊熟麺100%などとなった。

 「小麦・大麦の原料高騰により、製品の価格修正が行われるなど多様な1年であった」としているが、中食・外食に向けた業務用商品の提案では、「健康・ヘルシーというニーズに合った麦・雑穀のメニュー提案で成功例が数多く見られた」という。

 また、全国の米穀店への情報発信も行う「お米とおむすび&カフェ和穀菜汁魁」(山梨県甲府市)は、開店より1年足らずで200件近くの視察があり、米穀店からの期待の高さを示した。

 21年度も原料を取り巻く環境は、外国産小麦の値下げ、国内産大麦の値上げと多様であるが、安心・安全・高品質を目指し、より良い商品作りを進めたいとしている。

 21年度事業活動については、▽米穀店2000店舗に向けて、キャンペーン企画のメール発信・ダイレクトメールの発送により、素早く確実な情報伝達の実現▽新規開拓、新しい売り方の提案=雑穀ギフトの販売、米穀卸・米穀店を通じての業務用販売の拡大-などを挙げている。


-2009年6月15日-

◆高知・徳島の早期米は3日早~平年並み

 全農高知・徳島県本部によると、早期米の生育は両産地とも順調に推移している。

 【高知】9日現在の生育状況は、平年より2~3日早く、ステージは幼穂形成期~減数分裂期。生育は概ね順調で、病害虫の発生も少ない。草丈はやや長め、茎数は平年並み~やや多めとなっている。

 【徳島】10日現在の状況は次の通り。[ハナエチゼン]生育進度は一部山沿いの地域で2~3日程度の遅れが見られるが、それ以外の地域は概ね平年並みで推移しており、現在は有効分けつ終期を迎えている。病害虫等の発生も少なく、生育は順調。[コシヒカリ]進度は概ね平年並みで推移、現在は分けつ盛期を迎えている段階。こちらも生育は順調。


-2009年6月12日-

◆売り手、買い手ともに減少(センター登録)

 コメ価格センターはこのほど、6月10日現在の登録業者名簿を更新した。

 それによると、売り手37業者(うち匿名2)、買い手232業者の計269業者となっている。

 年度変わり前(3月2日現在)に比べて、売り手14減、買い手41減。また、前年同期(6月20日現在)に比べて、売り手11減、買い手43減。

 上場・応札の機会が少ないことから更新を見合わせるケースが増えたものと見られる。21年産の上場を確認してから再登録の形か。


-2009年6月11日-

◆外食市場規模、前年比0.5%減(外食総研)

 外食産業総合調査研究センターがまとめた外食市場規模推計によると、20年は24兆4,315億円(前年比0.5%減)と前年実績を下回った。世帯1人当たりの支出額は若干増加したものの、法人交際費の減少等が影響したものと分析する。

 全体の80%占める給食主体部門は19兆4,207億円(0.3%減)で、このうち営業給食は前年比0.1%増、集団給食は1.9%減と明暗を分けた。

 【営業給食】▽飲食店=12兆8,663億円(同0.9%増)。食堂・レストラン、ファーストフードが前年を上回ったが、寿司店などが減少。

 【集団給食】▽事業所給食=1兆7,588億円(同3.5%減)。施設数の減少やコンビニなどとの競合で、社員食堂(3.0%減)、弁当給食(4.8%減)ともに減少した。

 また、持ち帰り弁当店や総菜店、テイクアウト主体のファーストフードなどで分類される料理品小売業は、6兆777億円(同2.2減)となった。


-2009年6月10日-

◆オリジナル好適米「舞風」、オール群馬の地酒づくり

 群馬県では、21年産から酒造好適米「舞風」が銘柄設定されている。県内の酒造メーカーから要請を受けた県農業技術センターが開発した二毛作に適したオリジナル好適米。

 本品種を原料に、「群馬の自然に恵まれた水」と、群馬産業技術センターで開発した「群馬KAZE酵母」を使用したオール群馬の地酒づくりに取り組む。従来品種の若水より5~10%多収で、縞葉枯病抵抗性、穂いもちに強いのが特徴。醸造特性は、若水よりも吸水性や消化性が緩やか。群馬KAZE酵母との相性も良く、淡麗な仕上がりになるという。「試験栽培・醸造試験を実施しており、21年産の作付予定は200a」(県農政課)。

 来歴は、群馬酒23号(サケピカリ)×佐賀酒12号(さがの華)。若水と比較して、出穂・成熟期は同程度で、中生の晩。稈長はやや短く短稈で、穂長は長い。収量性が優れるほか、縞葉枯病に抵抗性を持ち、穂いもち病に強い。心白の発現と大きさは同程度。


-2009年6月9日-

◆8月に鹿児島コシの新米キャンペ(ライスフレンド)

 ライスフレンド(株)(大阪市)は8月3~31日の1カ月間、JA鹿児島県経済連と共同で「美味しさサキドリ鹿児島新米コシヒカリキャンペーン」を実施する。今年は期間中にラジオ、新聞による新米の告知に注力し、米穀店・量販店など300店以上のキャンペーン参加を目標にしている。キャンペーンの内容は以下の通り。

 【米穀専門店向け施策】▽参加店に手配りチラシ500部を無償助成▽関西情報紙を中心に、新米プレゼント提供による記事を掲載▽購入特典として「かごしまのお茶ふりかけ」をプレゼント(限定1万名)。

 【量販店・生協向け】店頭で試食販売を行い、購入したお客に「手ぬぐい」をプレゼント(2千セット)する。


-2009年6月8日-

◆沖縄ひとめ系統玉は全量1等(3日初検査)

 沖縄ひとめぼれの系統玉による初検査が6月3日、石垣島の八重山ライスセンターで行われた。受検した15トン172キロ全量が1等の格付け。また、同日はみやぎ米屋がひとめぼれ480キロを受検。こちらは5月11日の県内初検査と同じく全量3等で、格落ち要因は着色粒によるもの。

 本島での末端価格は、系統相対の60キロ500円の値下げにより、「5キロで2,080円中心(前年より100~200円安)に売られる見通し。20年産より安い設定になるので、売れ行きも期待したい」(卸筋)としている。


-2009年6月5日-

◆5月の販売実績、前年をやや下回る(大手卸)

 大手米卸に5月の販売実績を聞き取りしたところ、速報値ベースでは前年同期を僅かに下回った模様だ。量販店、生協中心に家庭向けは好調だったが、業務向けのマイナスが響いた格好。また、地区別ごと「格差が出た」とも指摘される。

 首都圏A卸では、「家庭向け精米は月を通し好調が続き、新型インフルによる買い置き需要もプラス材料となった。しかし、外食・中食など業務向けでは逆にマイナス要素となり、家庭向けの黒字を取り崩す構図となってしまった。詳細なデータは集計中だが、各地区からの報告を聞く限りでは、やや前年実績を下回った感触」。

 西日本B卸でも、「関西地区の実績が5月の動きを象徴しており、家庭向けが好調で、業務向けは低調だった。トータルすると前年同月をやや割ってしまったようだ。ただ、インフル余波が小さかった東北、北陸などの地区は、家庭・業務用ともに前年実績を上回った。首都圏、関西のマイナスがなければ、5月は前年クリアとなったと予想出来ただけに残念なところ」としている。


-2009年6月4日-

◆売れ筋価格が100円下落(コンビニ弁当)

 大手Aコンビニチェーンによると、弁当の売れ筋価格は、前年と比較しておよそ100円程度下落しているという。5月中の販売データによるもので、「前年同期は400~450円が良く動いたが、今年は320~400円が売れ筋となっている。500円以上の商品は、目に見える形で動きが悪い」(担当者)という。

 消費者の節約志向を如実に反映した動きで、「対応策として300円台、400円台の新商品を前月中旬から数多く投入した。その効果で弁当類の売上がようやく回復した」としており、今後も定期的な新商品で「購買意欲を喚起する」。

 低価格路線は継続する考えだが、「かつてランチはワンコイン(500円玉)が定番だったのに、今は100円玉何枚の世界になった。これ以上の下落は回避したい」との本音も。


-2009年6月3日-

◆家庭用小麦粉の値下げ1.5%~6%

 大手製粉各社は、家庭用小麦粉製品の値下げを発表。先月の業務用に続く値下げで、コメ消費にも影響しそう。先月29日に値下げを発表した日本製粉に続き、1日には日清フーズ、昭和産業も引き下げを発表し、大手3社の値下げが出揃った。輸入麦価の下げに対応したもの。値下げ率は、約1.5%~6%。価格改定の内容は以下の通り。

 【日清フーズ】▽家庭用小麦粉=約1.5~6%値下げ(6月15日出荷分から適用)。

 【日本製粉】▽家庭用小麦粉=平均5%値下げ▽家庭用プレミックス類=平均6%値下げ(6月1日出荷分から適用)。

 【昭和産業】▽家庭用小麦粉=約5%下げ▽小麦粉二次加工品=約2%値下げ・対象13品目(6月1日納入分から適用)。


-2009年6月2日-

◆食料自給率、18道県で上昇(19年度概算値)

 農水省はこのほど、19年度における都道府県別の食料自給率(概算値。全国は40%、前年比1ポイント高)をまとめた。

 カロリーベースの食料自給率は、18道県で上昇し、12県が低下、17都府県は横ばいとなった。国産熱量のうち米の占める割合が大きく、米生産動向が反映される。佐賀の102%(36ポイント高)、長崎45%(7ポイント高)、大分51%(6ポイント高)など昨年の台風被害等から作柄が回復した九州各県の自給率が前年を上回った。

 なお、自給率100%以上は、佐賀のほか、北海道198%、青森119%、岩手104%、秋田177%、山形133%の6道県。

 また、生産額ベースの19年度食料自給率(概算値。全国66%、前年比2ポイント減)は、6県で上昇し、35道府県が低下、6都県は横ばい。国内生産額のうち野菜・畜産物の占める割合が大きく、これらの生産動向が反映される。


-2009年6月1日-

◆朝・弁当カレーの企画が成功

 関西発の情報として採り上げたカレーをテーマにした販促策。首都圏A卸も、「家庭向け精米販売の動きが良い要因のひとつは、ルウなどカレー関係の追い風がある。メジャーリーグのイチロー選手の食習慣を契機とした“朝カレー”の提案はかなり広まってきた。また、弁当向けのミニサイズ、健康志向に対応したカロリーカットのレトルトカレーなど各メーカーの打つ新企画が成功している。カレーに欠かせないのは米で、必然的に精米が売れるとの構図」(営業担当)と説明する。

 同社では継続中を含めて、メーカーと協力しての販促企画が数多くあるという。現在は首都圏、近畿と2大消費地の反応が良く、「今後は東海・九州など他の地区に、同様な手法で販促を打つ考え。すでに夏向けの企画も検討している」。


-2009年5月29日-

◆シダックス、ローソンと新規出店などで業務提携

 シダックス(株)はこのほど、コンビニのローソンと5月31日付けで、業務提携を行うと発表した。

 シダックスグループは病院・大学・事業所を始めとする施設内の給食・売店事業などを展開しており、今回の提携については(1)新規出店における協力=両社の病院・大学・事業所などへの出店に関する情報を交換し、効率的に行う(2)既存店舗の転換=シダックスグループの店舗の一部を、ローソン店舗への転換を検討する(3)新規営業モデルの検討=病院・大学・事業所内のコンビニ・外来外食のコラボによる営業形態モデルの検討-などを挙げている。

 関係筋では、今回の件に関して「コメもビジネスの柱の一つとなるだろう。末端流通では厳しい環境が続いており、今後も業態の垣根を超えた提携は続くと考えられる」と指摘する。


-2009年5月28日-

◆子会社の日本食糧卸、炊飯事業拡大を表明(グルメ杵屋)

 (株)グルメ杵屋(大阪市・住之江区)の日村千尋社長は、5月25日に本社で実施した記者懇談会で「グループの日本食糧卸の業容は、精米と炊飯の売上が50%ずつのシェアだが、将来的には炊飯部門のシェアを高めていきたい。そのために生産ラインの増強も考えていきたい」との意欲を示した。

 同社では今年2月末日付で、日本食糧卸(株)を100%子会社化している。日本食糧卸は、涼本彦之前会長が創業した関係で、従来から仕入を担当するなど繋がりが深かった。今回の経緯としては「炊飯事業を中心に米の商売の可能性が大きいと判断し、区切りとして当社の100%子会社とした。今後はグループ内店舗への納入業務を柱に、主に炊飯を中心として事業展開していく」(本社)としている。なお日本食糧卸の代表取締役社長には、福本憲治氏(前グルメ杵屋・仕入物流部部長)が就任している。

 (株)グルメ杵屋の売上高は450億6百万円(平成21年3月期)。一方、日本食糧卸(株)は1972年9月の設立、資本金は4,000万円、事業内容は米穀卸、炊飯米卸売、加工米飯卸売、大阪住之江区内に本社社屋、精米、炊飯工場、低温倉庫、物流センターを保有する。


-2009年5月27日-

◆セール銘柄拡大、在庫整理へ(卸筋)

 関西など西日本の量販店では、秋田あきたこまち10キロ2,980円セールが拡大する見通し。先行したイトーヨーカドーに続く動きで、某卸筋では「今週末から範囲を拡げて取り組む」としている。また、同時期には近畿・北陸コシ同2,980~3,080円セールの予定も組んでおり、在庫整理に入った観がある。

 関西の有力A卸では、「23~24日出荷分から秋田こまちの2,980円セールを特定チェーン(店舗。期間限定)で実施している。この企画ではイトーヨーカドーが先行し、相当の数量を稼いだといわれ、遅ればせながら計画を組んだ。対象は今週末以降に範囲を拡げていく考えで、併行して近畿・北陸産コシも同じ価格帯でセールを打つ予定」としている。

 西日本のB卸からは、「当社を含めて各卸とも20年産米の在庫整理に入っており、今後は“重い銘柄”を筆頭にセールが活発になってくるだろう。スケジュール的には秋田こまちを継続しつつ、近県のコシ系銘柄、そして新潟コシを実施していく予定でいる」との方針が聞かれた。


-2009年5月26日-

◆6~8月、北日本に寒気の影響?

 5月25日、気象庁が公表した6~8月の3カ月予報。亜熱帯高気圧の強さは平年と同程度とする一方で、オホーツク海高気圧の発生を予想している。

 3ヵ月の平均気温は、「東日本以西では平年並みか高い可能性が大きいが、北日本は時々寒気の影響を受け、気温の確率に傾向はない」という。

 北海道の予報は、「6~7月は一時的に冷たい気流の影響を受ける時期がある見込み。8月は晴れて暑い日があるが、寒気の影響で天気のぐずつく時期もある見込み」。北海道が21年産市況のカギを握ることになりそうだ。


-2009年5月25日-

◆インフルの影響で7~8キロ袋が増加(西日本)

 西日本の末端販売では、7キロ、8キロ袋のアイテムが増加している。すでに販売中の店舗は品揃えを拡大したのに加え、新たに売場に投入する店舗も出始めている模様だ。

 背景には新型インフルの影響があり、「しばらく続くと見られる精米商品の追い風に、売れ筋価格の2,880円~2,980円にヒットさせる狙いがある」(有力A卸)という。

 実際の店頭でも「容量の大きい米袋アイテムを“生活必需品コーナー”と称して、他の食品と一緒に陳列して販促を打つケースもある」(有力B卸)とのこと。

 同時に無菌米飯や冷凍米飯などの動きも良好とのことで、「やや複雑だが、今月の実績は確実に期待出来る」(A卸)との指摘も聞く。

 その反面、心配なのが終息後の揺り戻し。「その頃には新潟コシのセールが広がる見込みで、関連した販促策を考えている」(B卸)とのこと。


-2009年5月22日-

◆米など新規事業の子会社を6月に設立(岩塚製菓)

 岩塚製菓(株)は5月20日、21年3月期決算を公表。同時に米などの農産物を取り扱う子会社「里山元気ファーム(株)」を6月に設立することを明らかにした。

 連結の業績は売上高198億86百万円(前期比2.3%減)、営業損失4億28百万円(前年度は31百万円の営業利益)、経常利益5億21百万円(130.4%増)、当期純利益8億77百万円(1億21百万円の純損失)。利益面については、「在庫の圧縮やライン改善による労務費の削減を行ったが、原材料費の高騰による原価の吸収に至らず、主力製品の価格改定を実施した」としている。

 また、里山元気ファーム(株)の設立は、「お米の可能性を追求し、お米を含めた農産物・農産加工品の新規事業展開を図ること」を目的に挙げている。具体的な事業内容は「設立予定が6月23日で、それ以降に再度、お知らせるする考え」(広報)。

 新会社の概要は次の通り。▽代表取締役社長=阿部雅栄(現同社取締役新規事業開発室長)▽本店所在地=新潟県長岡市▽主な事業内容=菓子、食品の製造・販売▽資本金=1千万円▽株主=岩塚製菓100%。

 なお、米菓業界については、「素材に安心感のある米を原料としており、安全志向の消費者の需要を捉えたことから、市場規模は拡大した。一方で、原油価格の高騰による影響を避けられず、販売価格競争はより熾烈なものとなり、寡占化競争に拍車がかかった」としている。


-2009年5月21日-

◆炊飯生産量、96%と初の前年割れ(炊飯協会)

 (社)日本炊飯協会は5月20日、虎ノ門パストラルにおいて平成21年度通常総会・懇親会を開催した。

 川島会長は冒頭の挨拶で、「会員の協力で炊飯の生産量を調査しているが、今年度は前年比96%と初めて前年を割り込んだ。これは自店などによる炊飯の増加が影響したためと思われ、今後もこの傾向は続くと考えられる。更に不況の影響から西友の298円弁当、関西で70円おにぎり等が出るなど、末端価格が下落しており、炊飯業界には厳しい現状となっている。炊飯協会は今後も、会員の利益・適切で迅速な情報伝達を最大の使命と考えている」と語った。同日現在の正会員は66社、賛助会員18社。

 役員改選では新理事にエスアールジャパン(株)・村橋香副社長、炊飯協会・三橋昌幸事務局長が就任したほか、監事に愛知県経済連・天野正裕米穀販売部長が就いた。


-2009年5月20日-

◆埼玉彩のほほえみ、「食味は良好」(業者筋)

 埼玉彩のほほえみ、彩のみのりが21年産で新規に銘柄認定された。県内の農業試験場では、両品種の普及に向けて関係者を集めての説明会を開催している。

 参加した某業者筋によれば、「キヌヒカリと朝の光の代替として考えており、栽培方法は田植えをGWからズラして5月下旬とし、量を確保(反当たり600kg)するために収穫は10月上・中旬にするようにとのことだった」。試食では、「彩のほほえみの方が柔らかく、食味も良かった」としている。21年産は試験的な作付にとどまる見方。

 20年産については、農家から少量の売り玉が持ち込まれ、「1万2千円から良質なものは1万3千円絡みで買っている」という。


-2009年5月19日-

◆インフル影響、コメ購買行動にも

 市中取引きは、連休明けに値頃感のある福島、関東コシヒカリなどが拾われたあと、買い一服気味。競合する小麦粉製品値下げや新型インフル拡大などコメ消費動向に不透明な材料が増えている。

 関西地区では、新型インフルエンザの感染が拡大する中で、家庭向け精米のオーダーが伸びているもよう。外出を控え、家庭で米を保有したいとの心理が働いていると見られる。一方、イベントのキャンセルなど逆風に直面するのが外食業界。今後も客数の伸び悩みが予想される。

 関西A卸では、「新型インフルエンザの騒ぎが広まったGW前後から、精米の追加オーダーが相次いでいる。主食を確保しておきたい消費者の行動を反映したものと考えられる。担当バイヤーからは今後1~2週間、買い上げ点数の増加を予想していると言われた」という。

 一方、業務用向けでは、「外食は厳しくなる感触。メニュー改訂で反撃を期待していただけに、思わぬアクシデントが発生した格好だ。事態が沈静化するのを待つしかない」(関西B卸)。


-2009年5月18日-

◆相次ぐ生協の値下げ

 コープこうべ、パルシステム連合会など大規模生協が相次いで精米商品の値下げに動いている。単品銘柄米の定番価格を引き下げるもので、大手量販店に続いて価格競争に突入した格好だ。

 こうした動きは、「量販店が新聞折り込みチラシに、精米商品を目玉にするケースが多いことへの対応策。また、生協の中には1カ月間のロングラン企画や、量販店並みのセールを打つ例まで出てきている」(大手A卸)との指摘が聞れる。

 値下げの効果については、「消費者は価格に敏感で、改定後は5~8%数量が伸びている。(生協も)生活防衛意識に応えるのも使命」(B生協)としている。

 一方で、21年産へ向けたテーマでは、「近隣の単独生協と将来的な合併を前提に、玄米仕入の共同化や共通ブランドの開発が挙げられる。体力をつけ、量販店に対抗していく」(同)考え。


-2009年5月15日-

◆個人消費の低迷で減収減益(平禄寿司・3月決算)

 回転寿司チェーンの仙台平禄を展開する(株)ジー・テイストはこのほど、平成21年3月期の決算短信(非連結)を発表した。

 業績は売上高134億29百万円(前年同期比4.4%減)、営業利益5億96百万円(同38.2%減)、経常利益7億86百万円(同30.0%減)、当期純利益34百万円(同96.6%減)。

 主力の寿司部門の売上高は83億50百万円(同16.2%減)。「グランドメニューを毎月変更したほか80円商品を投入するなど、地域に合った最適なメニューを採用した。

 しかし、景気悪化に伴う個人消費の落ち込みの影響を受け、既存店の売上高は前年度実績を下回った」としている。


-2009年5月14日-

◆減反の維持・強化は否定的(石破大臣)

 石破農水大臣は12日の定例会見において、生産調整の見直しについて「維持・強化した場合、財政負担が増す」として、個人的にその政策は取り得ないとの考えを示した。

 「コストは下がらず、米価も下がらず、構造改革も進まない、消費者も安いものが食べられない。何の見通しがあるのか、全く理解できない」と否定的。減反強化、価格維持には、現在の財源2千億円は2倍にもなりうることを数式をもって示す必要があるとして、可能な限りデータを添えて論議していく考え。

 また、10ha(東京ドームのグランド7つ分)のコメを作って得られる所得が400万円と具体的な例を示したうえで、後継者、消費拡大、所得確保の問題など、「何が国全体の利益なのか」という議論を徹底的に進めるべきとした。

 「農林水産予算は一時的に増嵩することは有りうべし。コストを下げる、付加価値を上げるための投資は必要なこと。5年、10年後にどのように構造が変わっているか、国民負担が低減するかまで見極めて論議すべき」との認識を示した。


-2009年5月13日-

◆生育は平年並み~2日早(宮崎早期米)

 宮崎県経済連がまとめた5月7日現在の早期米生育は、平年並みから2日早い分けつ前期~分けつ盛期のステージ。

 4月下旬の強風・低温の影響で、下葉枯れや生育が若干停滞した地域も見られるが、5月に入り生育も平年並み以上に回復してきているという。

 地区別では、中部(JA宮崎中央・綾町)と児湯(西都・児湯・尾鈴)などが平年より早い傾向で、逆に南那珂(はまゆう)は若干遅れ気味。

 また、「下葉が黄褐色となっている部分も見受けられるが、大きな影響はない」(中央地区)としている。


-2009年5月12日-

◆6月中旬から新潟コシのセール拡大へ(卸)

 6月中旬から大手量販店において、新潟コシのセールが拡大する見込みだ。店頭価格は5キロ1,780~1,980円が想定され、西日本地区では10キロ企画も打たれる模様。米卸と量販店による商談で決められたもので、2千円台主体の展開が続いていただけに、販売進度の促進を期待している。

 首都圏大手A卸では、「4月下旬に行った価格交渉の場で、5キロ1,780~1,880円を提案し、了承された。秋口までの在庫をシミュレーションしたところ、新潟コシが相当に重くなることでの対応だ。タイミングを逃した感触は否めないが、値下げによる出荷ペースのアップを期待したい」という。

 西日本の大手B卸でも、「当社を含め多くの卸が新潟コシの在庫放出に動いており、全国展開の量販店を中心にセールが拡大していく流れにある。今回の商談が店頭に反映されるのは40日から60日先なので、6月半ばから新価格が浸透していく見通し。逆に新潟コシが値下げに走ったことで、福島、長野、北陸3県コシは企画が通りづらくなった。今後の焦点は、新潟以外のコシがどれだけの下げ幅を出すかだ」としている。


-2009年5月11日-

◆「所得補償モデル事業」公募(新潟県)

 新潟県では、5月1日から新潟県版「所得保障モデル事業」を募集している。主食用米から加工用米等への生産誘導を図る「水田経営安定化・フル活用モデル事業」と、中山間地域での新規就農者の所得を保障する「中山間地域新規就農者確保モデル事業」の2つ。

 農業経営の安定化と食の安全・安心という農業者・消費者双方にメリットがある所得補償制度の創設が狙い。制度の有効性を検証し、国にも提案したい考え。公募期間は6月1日までの1カ月間で、第3者委員会の選考を経て6月中旬に決定する。

 経営安定化事業は、20~30ha程度の集落(2地区、選定は21年度のみ)を対象に、5年間実施。米価下落や、水田フル活用の取り組みに一定の所得確保を支援。1地区最大600万円まで補償する。

 また、中山間地域における新規就農者の確保事業は、直接支払制度実施地域の農業生産法人など(4地区)を対象に、3年間実施。販売経験者を雇用する場合は年最高500万円(3年目は300万円)、若い農家子弟を雇用する場合は年最高300万円をそれぞれ補償する。


-2009年5月8日-

◆発芽米売上36億円、前期比4.6%減(ファンケル決算)

 (株)ファンケルはこのほど、21年3月期の決算短信を公表した。発芽米事業は、売上高35億71百万円(前期比4.6%減)。

 概要は、「コンビニのおにぎり・弁当などの業務用は拡大したが、通信販売が客の減少により不振だった」としている。損益については、その他事業としてまとめられており、営業損失は「発芽米事業などの損益が改善した」ことで9億81百万円、前期に比べ4億3百万円縮小した。

 なお、連結の業績は売上高980億4百万円(1.4%減)、当期純利益26億62百円(27.9%減)。


-2009年5月7日-

◆「コシBL」ロゴマーク使用制度を創設(新潟県)

 新潟県は、県産コシヒカリBLをアピールするため検討会で決めた「新潟オリジナルコシヒカリ」のロゴマークについて、希望する生産者や卸売・小売業者に使用を認める制度を創設した。5月1日から受け付けを開始している。

 県産コシBLであることがトレース可能なことが条件で、希望者の申請に基づき県が審査し承認する。精米袋やPOP、シール、チラシ、のぼりなどに使用できる。履歴を確認できる客観的な資料や管理体制の整備が必要で、その資料は3年以上の保存が求められる。

 ロゴマークの商標権は県が所有し、使用料は無料。使用の際に必要な経費は使用者負担。使用者は県のHPで公表されるほか、違反者した場合は承認を取り消し公表する。

 また、同県では21年度の新潟米モニターを5月1日から29日まで募集している。消費者の声を生産に反映する仕組みづくりの一環として、首都圏で販売されている新潟コシヒカリなどを対象に、品質や食味の評価と、表示状況の調査を行う。募集人数は20名。


-2009年5月1日-

◆米粉、飼料向きの「ミズホチカラ」開発(九沖農研)

 農研機構・九州沖縄農業研究センターはこのほど、米粉や飼料用米向きの多収品種「ミズホチカラ」(西海203号)を開発したと公表した。

 福岡県では、飼料用用途として21年度から作付が始まるほか、熊本県では米粉パン等の用途向けにも普及が見込まれる。同センターでは、穀物高騰を背景に、低コスト生産が可能な多収穫品種の育成を目指し、JAふくれんで飼料用米としての適性試験、熊本製粉(株)と共同研究で米粉利用への適性試験を行ってきたという。

 「ミズホチカラ」は、「奥羽326号」(韓国の多収品種・密陽23号と日本の多収品種・アキヒカリの交配後代)と「86SH283長」(韓国の多収品種・水原258号と台湾の多収品種・台農67号の交配後代)の交配。

 玄米の見かけの品質は、白未熟粒が多いため不良。米飯の食味も良くないため通常の主食用には適さないが、パンのふくらみが良く、腰折れ(焼成後変形)が少ないなど加工適性がある。命名の由来は、「水田で力らを発揮する多収品種」を表す。


-2009年4月30日-

◆「ツキミモチ」奨励品種の廃止を通知(千葉)

 全農千葉県本部はこのほど、水稲もちの「ツキミモチ」奨励品種の廃止を生産者に対して通知した。

 同品種は1966年に奨励品種に採用して以来、千葉県のもち主力品種として栽培されてきた。しかし、もち米需要の変化等により栽培面積が減少し、種子の計画的な生産・供給体制の維持が困難となり、21年産米の種子配布を停止した経緯がある。

 ただし奨励品種の廃止は決定したものの、農産物検査を行う産地品種銘柄としては継続されるため、紙袋等の検査証明書欄の「銘柄」と検査請求者記載の「品種」は、そのまま「ツキミモチ」と記載することが出来る。


-2009年4月28日-

◆金額クリアも、数量ベースは企業間で格差(量販店)

 量販店チェーンの2月決算における精米販売実績は、金額ベースでは概ね前年をクリアしたもよう。「20年産の価格改定(値上げ)が主な要因」(量販店)としている。一方、数量ベースでは、企業の体力差による明暗が感じられる。また、今年1月以降は消費者の節約志向を受け、全国的に安いアイテムから売れていく構図が鮮明となってきた。

 量販店担当者によると、「前半はパンなど小麦粉製品の値上げに伴う米への追い風で数量が伸張、昨年10月以降は単価の値上げにより金額実績を稼ぐことが出来た。最終的な数字は集計中だが、金額、数量ともに前年実績をクリア出来る見通し。ただ、1月以降は慎重な購買行動が顕著になり、銘柄に関係なく値段(低価格)で選ぶ傾向が強くなっている」(広域展開Aチェーン)。

 「ご飯食への追い風が吹いた上期の貯金と20年産米の上げ改訂で、金額ベースの通期実績は前年をクリア出来たようだ。しかし、数量ベースでは下期のダウンが響き、下回りそうだ。特に1月以降は価格訴求で大手に力負けするパターンが多く、急激に失速してしまった。この動きははほぼ全国的な傾向で、企業の体力差が実績に反映した格好」(地域内展開Bチェーン)としている。


-2009年4月27日-

◆2月期決算減収減益、関西などに出店(プレナス)

 持ち帰り弁当チェーン「ほっともっと」などを展開する(株)プレナスはこのほど、平成21年2月期の連結業績(20年3月~21年2月)を発表した。

 概要は売上高1,198億円(前年比3.3%減)、営業利益57億60百万円(同48.7%減)、経常利益61億23百万円(同47.8%減)、当期純利益31億77百万円(同39.4%減)。当期は、「持ち帰り弁当の新ブランド創設による看板・備品等の差し替えに係わる費用が一時的に発生するなど、痛みを伴うものであった」としている。

 主力業態の「ほっともっと」の当期末における店舗数は2,276店舗(44店増)、定食業態「やよい軒」は152店舗(6店増)。また、次期については、関西や中・四国など新規エリアを中心に積極的な出店を行い、店舗網の充実を図っていく考え。


-2009年4月24日-

◆GWに20円引き、新潟コシおにぎりは3割増(ローソン)

 大手コンビニのローソンは4月28日~5月6日の期間、新潟コシヒカリおにぎりの全品20円引きセールを実施する。「ゴールデンウィークは、持ち運びがしやすく、片手でも食べられる手軽さから、おにぎりの需要が高くなる。

 おにぎりの総販売数は約2割増となり、もっとも多い日には全国の店舗で合計200万個以上を販売。なかでも、ちょっとした贅沢感を味わえる『新潟コシヒカリおにぎり』シリーズの販売数は約3割に増加する」(同社)という。

 また、4月28日から、新潟コシヒカリおにぎりの新アイテムを新発売する。商品は具材の量を通常の1.5倍にした「大きな焼さけハラミ(179円)」と「生たらこ増量(168円)」の2品。


-2009年4月23日-

◆21年産もち米、作付は横ばい(佐賀)

 佐賀21年産もち米の作付は、「配分数量が前年産と同じなので、面積も横ばいで取り組む」(某JA関係者)としており、県全体でも前年並みが見込まれる。

  同県は19・20年産と連続で前年比約1割の削減を進めてきたが、縮小に歯止めをかけたようだ。農水省統計による作付面積は、両年産とも前年比1割減で、20年産は6,320ha。

 一方、20年産の系統出庫は、「前年より進捗が悪く、数ポイントは落ちている感じ」という。県全体の検査量は3月末現在で3万0,637トン、前年産最終とほぼ同じ水準。大きく変わったのは、1等比率が49%と、前年より約40ポイント上昇したこと。

 なお、20年産の収穫量は3万5,500トン(農水省統計)。収穫量が前年に比べ減少したことから、検査率は5ポイントアップしている。


-2009年4月22日-

◆亀田製菓、タイもち砕精米900トンを契約(2月)

 農水省はこのほど、加工用MA米の2月分定例販売の契約情報を公表した。

 2月分は契約業者310業者、契約数量2万1,505トン。定例販売の成約量は2万0,072トンで、上回った分は「沖縄の契約分が加わっている」(農水省)という。今後も契約情報の公表時に沖縄分が足される。

 500トン以上の契約者は▽亀田製菓=5,100トン▽霧島酒造=2,009トン▽マルコメ=2,000トン▽アルトス=520トン▽京都グレインシステム=510トン▽北海道味噌=502トン▽近藤製粉=500トン。

 また、2月の定例販売は2回に分けて行われており、2回目のメニューはタイ産もち砕精米のみで、契約は亀田製菓(900トン)が全体の67%を占めている。


-2009年4月21日-

◆美少年酒造(株)、負債19億円で民事再生法適用へ

 熊本県の酒造メーカーである美少年酒造(株)(下益城郡城南町、代表緒方直明氏ほか1名)は16日、熊本地裁へ民事再生法の適用を申請し、翌17日に保全命令を受けた。民間の信用調査会社の調べで判明したもので、負債は約19億円が見込まれている。

 同社は1879年に創業、1920年に法人改組した清酒・焼酎の老舗の製造業者。日本酒「美少年」を冠としてブランドを確立しており、ピーク時の87年9月期には売上高約24億円を計上していた。

 しかし、日本酒需要の落ち込みに伴って年々売上高が減少、08年9月期の売上高は13億400万円にまでダウン。追い打ちをかけるように08年9月に、事故米を食用と偽って転売していた三笠フーズ(株)(大阪市、08年11月に破産)から原料仕入れを行っていたことが表面化。

 さらに今年3月には三笠フーズの関連会社から約20年間にわたって裏金を受け取っていたことが発覚し、商品の返品が続くなか自主再建を断念したもの。


-2009年4月20日-

◆生産現場の取組意欲が高い「さがびより」

 佐賀県の新品種「さがびより(佐賀37号)」は、21年産で1,500haの作付が計画されている。

 「ヒノヒカリの品質低下で、農家からは何とかしてくれという要望が多かった。さがびよりは短桿で、収量はヒノヒカリを上回り、食味は同等。粒張りも良い」(関係者)としており、生産現場では取組への意欲が高い。某管内でも、配分された面積をヒノヒカリの代替として生産する。

 関係筋では、品質面などは期待が出来るため、販売がスムースにいくかを気に掛ける。1年目としては、作付面積が多いことも、販売面に目を向かせる理由のようだ。「農家はヒノヒカリ並みの価格を希望するだろうが、収量が良いことから安くても、(消費者に)受け入れられるようにすべき」との指摘も。


-2009年4月17日-

◆ヒメノモチ主体の商談

 市中のもち米取引きは、検査・未検ともヒメノモチ主体。売り買いの居所も、ほぼ想定の範囲内で定まりつつある。

 関東産ヒメノモチ1等は、関東着値1万5,500円で動いている。同未検は1万5,000円までの成約となっており、それぞれ折り合いが付いたようだ。

 東北産ヒメノモチ1等は、同1万5,700円がつながっているが、荷物は出たり消えたり。同未検の1万5,500円は割高感があり、買い見送られている。関東産水もち未検は、同1万4,800円気配。

 一方、九州ヒヨクモチ2等は、産地置場1万6,000円が通らず。気配を落としている。


-2009年4月16日-

◆吉野家の2月決算、増収減益

 (株)吉野家ホールディングスはこのほど、平成21年2月期の連結業績を発表した。業績は売上高1,742億49百万円(前期比11.9%増)、営業利益35億82百万円(同42.4%減)、経常利益43億40百万円(同41.1%減)、当期純利益2億8百万円(同12.0%増)。売上高は下期から(株)どんの連結子会社化で増収となったが、営業利益は原材料価格の高騰などで減収となった。

 主力の牛丼関連事業は、売上高1,035億33百万円(同2.5%増)、営業利益64億35百万円(同7.8%減)。当期末における吉野家の国内店舗数は1,102店舗。次期の連結見通しは、売上高2,000億円、営業利益42億円、経常利益44億円、当期純利益2億50百万円としている。


-2009年4月15日-

◆4~6月セールも主役は秋田こまち

 4月後半から6月にかけての量販店セール計画では、これまでと同様に秋田あきたこまちが主役になる模様。これに加えて、納入卸が得意とする銘柄米を5キロ1,580円前後で販売する見込み。

 東西卸によると、「量販店から要望が多いのは、新潟コシヒカリ・秋田あきこまちの2銘柄だが、価格的に対応するとなると秋田あきたこまちに集中する。消費意欲を刺激すべく1,680円が望まれ、大型連休から6月にかけて各店舗で予定を組んでいる。新潟コシヒカリは相対価格の改定もないようで、しばらくは現在の2,480円前後での販売を続けていく」(首都圏A卸)。

 「セール企画は、秋田あきたこまちを柱に、1,580円前後の価格帯アイテムを近畿・北陸産銘柄で週替わりに提案していく。新潟コシヒカリは、産地も自然体で秋まで粛々と販売を進めていく覚悟のようだ。値頃セールは新米に弾みを付ける夏場かな」(関西B卸)と語っている。


-2009年4月14日-

◆木徳神糧、8回計で6万9千トン(MA一般契約)

 今年2月までのMA一般輸入米入札(20年度第1~8回)における商社別の契約状況が明らかになった。

 落札数量は累計で40万9千トン。商社別の上位は▽木徳神糧=6万9千トン▽双日=5万6千トン▽伊藤忠商事=4万4千トン▽豊田通商=4万4千トンなど。

 木徳神糧は19年度年間で1万3千トンの契約で、20年度は大幅な増加となっている。なお、20年度は3月に17万2千トンが落札しており、総量は58万1千トン。


-2009年4月13日-

◆難しい南九州での商売

 九州圏の市場へは、東日本から中国地方まで広範囲の米卸が進出しているが、各卸の担当者が口を揃えて指摘するのは、南九州での商売の難しさ。

 なかでも鹿児島は、「スーパーの棚割はほぼ地元産100%で、県内の卸業者などが圧倒的に強く、簡単には入り込めなかった。現状は1~2アイテムの口座を開設したが、それでも地域米のルートを押さえる県内業者にはかなわない」(A卸)という。多くの進出組がここ2~3年、産地開拓を試みたが、「結びつきは非常に強く、思うような手当が出来ない」(B卸)。

 象徴的な事例といえるのが、全国規模の大手Jチェーンのケース。「通常は新店を出す場合、取引業者を福岡の本部へ呼ぶが、鹿児島についてはバイヤーが現地へ足を運んで商談を行っている。米以外でも品揃えは地域カラーが鮮明で、地元のメーカー・業者と良好な関係が必要なため」(A卸)としている。


-2009年4月10日-

◆作物気象データベースを開発(農環研)

 (独)農業環境技術研究所は、地球温暖化などの気候変動がイネの生産性に及ぼす影響を解析するための「モデル結合型作物気象データベース(MeteoCrop DB)」を開発した。

 アメダスの気象データに加え、収量や品質に影響する水田水温や穂温など、一般の気象観測では得られない水田の微気象要素を推定し、データを供給するシステムで、イネ収量の将来予測や品質低下のリスク評価、温暖化に備えた技術開発などに活用できる。

 これまでの研究から、気候変動の影響は一般の気象要素だけでは予測できないことが明らかになっており、水田の微気象要素を全国レベルで推定し、データ供給する簡便なシステムが必要とされていた。

 MeteoCrop DBでは1980年以降のアメダス約850地点における気象データや水田水温の推定値が容易に入手できるうえ、データベースに組み込まれたイネ生育モデルと水田物理環境モデルによって、主要品種(コシヒカリ)の生育ステージや出穂・開花期における穂温が推定できるため、既存の作物データベースや栽培試験データと組み合わせて、温暖化がイネの生育に及ぼす影響を簡単に調べることが可能となった。

 同データベースは3月31日からインターネット上で公開されている(http://meteocrop.dc.affrc.go.jp/)。


-2009年4月9日-

◆米飯部門の売上、単価下落で97%(ミニストップ)

 コンビニチェーンのミニストップ(株)はこのほど、2009年2月期の連結業績(08年3月~09年2月)の概要を発表した。

 業績は営業総収入1,129億71百万円(前年同期比89.2%)、営業利益70億47百万円(同89.9%)、経常利益78億47百万円(同89.9%)、当期純利益31億5百万円(同102.1%)。

 米飯・デリカ部門の売上高については、「上期はタスポ導入に合わせおにぎり100円セールを実施したことなどから前年並みを維持することが出来た。しかし、下期は消費者の生活防衛行動が顕著となり、低価格な弁当の構成比が上昇。単価が下落したことから、通期では97.1%となった」。

 今期は、イオンリテール(株)、オリジン東秀(株)と共同開発弁当に取り組む計画としている。なお、09期末における店舗数は1,772店舗で、44店舗の増加。


-2009年4月8日-

◆「さがびより」と命名(佐賀37号)

 佐賀県は4月6日、高温条件に強い「佐賀37号」の名称を「さがびより」と決めたことを公表した。

 由来は、「気候が大きく変動する中で、雨が降り続いたり、強い風が吹いても日々米づくりに励み、自慢の米を収穫する秋には笑顔で晴れやかな日を迎える、そんな『思い』を込めた」という。

 同日付けで品種登録の出願公表が行われており、商標も「さがびより」「佐賀日和」で登録申請中。作付規模は21年産1,200~1,500ha、22年産5,000haが見込まれている。

 「佐賀37号」は、県農試研究センターが「佐賀27号」(天使の詩)と「愛知100号」(あいちのかおりSBL)を交配、育成したもの。両親品種ともにコシヒカリの血を受け継ぐ。熟期は中生の晩で、ヒノヒカリより出穂期は5日遅、成熟期は3日遅。稈長はヒノヒカリより4cmほど短く、倒伏に強い。収量はヒノヒカリより10%以上多く、千粒重は1.0g重い。

 玄米の外観品質はヒノヒカリより優れ、登熟温度27℃以上の高温下でも外観品質の低下は小さい。炊飯米は、▽つやがある▽粒が大きく、しっかりしている▽食感はもっちりとしている▽甘みや香りがある▽冷めてもおいしい-のが特徴とされ、食味はヒノヒカリと同等…という。


-2009年4月7日-

◆早期米田植え、31日現在83%(宮崎)

 宮崎県では、3月31日現在の早期米の田植え進捗を83%とまとめた。今年も前年(82%)と同様のペース。

 県南の業者筋は、「例年並みのペースだが、気温が高かったことから、4月に行うところも3月中に植えるケースがあり、終了は早くなった感じ」。一方、「あまり影響はなかったようだが、3月15日頃低温になったことで、一部の圃場に凍結したところが出た」(業者筋)という。

 県では、「植え傷みなどによる植え直しの報告は上がっていない」としており、大事に至るケースはなかったと見られる。

 業者筋は、21年産の販売について厳しい展開を予想する。「地元では早期米の扱いは中元商品」といわれ、景気動向が影をさす格好のようだ。


-2009年4月6日-

◆3月後半より上昇ムード(仙台)

 宮城・仙台市内の量販店における精米販売は、「3月後半から縁故米を含め各家庭の在庫が消費され、ようやく上昇ムードに転じてきた」(市内卸)という。

 要因は大手チェーン中心に、ひとめぼれ・ササニシキなど県産銘柄の10キロ2,980~3,080円セールが拡大したこと。県外産についても、「売れ筋は5キロ1,780円前後のの秋田こまちなど。東北でも値頃でないと反応が鈍い」としている。

 また、県を挙げて取り組んでいる「みやぎ環境保全米」については、「地元テレビ局がニュースで大きく取り上げたこともあり、消費者の反応も上々で良いスタートとなった」。


-2009年4月3日-

◆17年産を原料から外す動きも(冷食メーカー)

 某大手卸筋では、冷食メーカーが4月から17年産政府米を原料指定から外すなどの動きが出たことで、今後の手当ては必要最小限にとどめる考え。また、購入銘柄については、北海道きららなど価格重視に絞った対応が進むのではないかとの指摘も。

 大手卸筋によると、冷食メーカーの対応は「17年産を原料指定から外すところと、使用割合を20~30%に限定するなどに分かれるが、重点納入先であっただけに需要は少なくなる。今後も政府米を外す傾向は増えてくることから、納入先の追加オーダーに合わせた補充買いに留める」(首都圏卸)としている。

 また、今後の購入動向は、「コシヒカリ・はえぬき・ハナエチゼンなどの需要が減り、比較的安価な北海道きらら・青森つがるロマンの2銘柄程度に絞られると見ている。当社では業務向けのブレンド配合率が低くなっており、手当ては必要最低限のみ」(関西卸)との対応。


-2009年4月2日-

◆こまち・ロマンなどでセール企画(首都圏卸)

 首都圏量販店における4~5月のセール企画は、秋田こまちを中心に岩手こまち・青森つがるロマンなど、各納入卸の得意とする銘柄で取り組まれる見込み。

 大手量販店・生協と取引する都内A卸では、「4月上旬~中旬は秋田こまち5キロ1,980円、関東コシ1,880~1,980円をメインにしている。下旬から大型連休に向けては、秋田こまち1,780円、岩手こまち1,680円などを提案している。パンの値下がりに対抗した追加のセールも検討している」という。

 食品スーパーに納入する都内B卸では、「4月~5月上旬は青森つがるロマン1,580円、北海道きらら1,780円を中心に数量を稼ぐ考え。また、初となる8キロ袋、5.25キロ袋と米袋にバリエーションを持たせ、消費者の選択肢を増やすことで購買意欲を喚起する手法も予定している。中身は検討中」としている。


-2009年4月1日-

◆4月6日より予約登録米を受付(パル連合)

 パルシステム生活協同組合連合会(会員生協の組合員総数113万4千人)は、4月6日より2009年度予約登録米の注文を受け付ける。商品カタログを通して組合員に登録を呼びかけるもので、バケツ稲の注文も同日から始める。

 予約登録米は95年(平成7年)から取り組んでおり、田植え前の段階で産地と1年間の契約を結ぶ制度。登録数量(玄米換算)は18年産8,290トン、19年産9,683トン、20年産1万0,634トンと、ここ数年は10%前後の伸びを示している。

 同制度については「収穫前から年間購入予約をすることで、生産者を応援する制度ともなっている」。指定産地銘柄は▽北海道ほしのゆめ▽青森つがるロマン▽秋田あきたこまち▽福島会津コシヒカリ▽新潟コシヒカリ▽茨城コシヒカリなど。


-2009年3月31日-

◆「あきさかり」「吟のさと」(20年度の農林認定品種)

 農水省は3月27日、20年度農林認定品種を決定し公表した。稲は、「あきさかり」と「吟のさと」の2品種。全国の独立行政法人や指定試験地、民間団体・大学への委託等で育成した品種の中から、品質、収量、耐病性の向上など、特性が優良と認められた品種を認定。特徴は以下の通り。

 ▽あきさかり(水稲農林432号)=旧系統名・越南208号。育成は福井農業試験場。多収で、食味は「コシヒカリ」と同等で極めて優れる。また、高温登熟下でも玄米品質の劣化が少ない。

 ▽吟のさと(水稲農林433号)=旧系統名・西海酒255号。育成は九州沖縄農業研究センター。玄米の心白発現が良好で、酒造適性に優る。また、耐倒伏性が強く、多収。


-2009年3月30日-

◆マンナンヒカリ、2011年で100億円の目標(大塚食品)

 大塚食品(株)(大阪市)は3月27日、ホテルオークラ東京で「マンナンヒカリの事業説明会と試食会」を開催した。
 中井吉人社長は、「マンナンヒカリは今期09年度の決算で売上高20億円に伸びてきており、認知・拡大を進め2011年度では100億円を目標にしている。今後も健康を中心に考えた商品開発を行ってゆく」と事業戦略について説明した。

 商品担当の高島靖男PMは、経緯について「2006年に売上高5億円でスタートしたが、07年が前年比120%、08年167%と実績を伸ばしてきた。当初は市販のウエートが高かったが、今期は業務・市販がほぼ50%のシェアとなった」としている。

 また、生産設備はすでに能力がいっぱいであることから、今年3月の設備拡大に続き、今後も増産体制を進めていくという。

 同商品は▽サークルKサンクス=おにぎり・弁当の4アイテム▽バンダイ=社員食堂の定食のご飯▽サイプレス=寿司シャリ-などで採用されている。当日は日本料理「青柳」の主人である小山裕久氏によるマンナンごはんを使ったメニューの試食会も行われた。


-2009年3月27日-

◆山形「つや姫」の生産者選定、田植えは5月中旬から

 山形県はこのほど、新品種「つや姫」の21年産生産者を選定した。

 生産は栽培適地を選定し、そのなかで技術力の高い生産者を登録、品質・食味・安全の三位一体の米作りを実施する。

 今秋は来年秋の本格デビューを前に、県内と首都圏向けに先行販売を行う。21年産は作付面積約60ha、300トン程度の生産。「田植えは5月中旬頃から始まり、10月初旬頃の収穫を目指す」(県)という。


-2009年3月26日-

◆弁当とおにぎりで明暗(コンビニ)

 日本フランチャイズチェーン協会はこのほど、2月のコンビニエンスストア売上高の統計結果を発表した。

 既存店ベースでは、来店客数が前年同月比3.4%増、売上高同2.0%増で、それぞれ11カ月、10カ月連続のプラスとなった。「タスポカード導入による対面販売のプラス効果が継続しており、来店客数・売上高ともに前年実績を上回った」。

 ただ、おにぎり・寿司・弁当の米飯類が入る日配品の構成比は33.5%で、3.4ポイントのマイナス。商品別の動向としては、「調理パン類は好調だったが、弁当類は不調」としている。

 卸筋では、「消費者の節約志向が依然として強く、単価の高い弁当類は苦戦する傾向。その反面で、大手チェーンを中心としたおにぎり100円セールは好調な動きを示しており、価格対応の重要性を実感している」という。


-2009年3月25日-

◆節分で巻き寿司が好調(2月・スーパー)

 日本チェーンストア協会(70社・8,786店)は3月23日、2月の全国スーパー売上高の概要を発表した。

 全店ベースでの売上高は9,526億円(前年同月比5.4%減)で、1991年以来の売上高1兆円割れとなった。これまで堅調だった食料品も前年同月比3%減。「生活者が節約志向をさらに強めている中で、鍋物食材などの動きが悪かった」という。

 今回の調査では精米販売のコメントはなかったが、節分の日関連で巻き寿司の動きが良かったとしている。

 2月の末端販売は、「量販店の決算企画を多く打った首都圏・近畿などが良かったが、地方においては消費者の動きが鈍く苦戦した。縁故米や直売がまだ消化し切れていないようで、西日本の回復が遅れている感じ。ただ、当社ではトータルで前年実績を上回った」(大手卸)としている。


-2009年3月24日-

◆21年度計画、仕入れの新たなスキーム確立へ(全米販)

 全米販は3月19日、理事会を開催し、平成21年度事業計画及び負担金、出資持ち分の譲渡、譲受加入など提出議案通り承認した。

 まず全体の情勢認識として世界的金融危機が発端となった不況の影響に言及したうえで、事故米事件に絡んで農水省の業務・組織改革、さらには農政改革にまで及んでいる現状に対して、これらの諸問題に組織を挙げて一体的に取り組む方向を提示した。

 また、気になるこの20年産米については全体需給は概ね均衡するとの見方はあるものの、今後の需要動向等によっては供給過剰が顕在化する恐れも残っていると警鐘を鳴らしている。

 21年度の事業計画に関しては、▽業界の社会的認知と地位の向上を図る▽組合員の健全な経営と適正な利益の確保▽組織運営の効率化と活性化--を大きな柱に据え、その項目ごとに細部にわたる行動方針を示した。

 仕入れ、販売など実務的な課題として提案しているのは、会員卸が主たる仕入先である全国出荷団体が取扱数量を減少させながらも、一販売業者としての姿勢を強めており、公正な取引と安定的な仕入れの確保のためには新たな仕入れルートの拡大が必須要件と指摘していること。

 その関連で全国団体として支援する方策としては、現在行っている産地共同購入やSBSへの参加に加え、組合員卸の仕入れの多様化に寄与する新たなスキームを検討すると明示している。


-2009年3月23日-

◆「南国そだち」「うしもえ」など14品種登録

 農水省は3月19日、種苗法に基づき品種登録を行い、官報告示した。稲部門は以下の14品種。カッコ内は登録者(敬称略)。

 ▽ヒカリッコ(高知・村井正之)▽誉富士(静岡県)▽南国そだち(高知県)▽兵庫牛若丸(兵庫県)▽コシヒカリえいち1号(東京・本田技研工業(株))▽コシヒカリえいち2号(同)▽コシヒカリえいち3号(同)▽コシヒカリえいち4号(同)▽うしもえ(埼玉県)▽さつま雪もち(鹿児島県)▽夢はやと(鹿児島県)▽さぬきよいまい(香川大学、香川県酒造協組、香川県農協、香川県)▽べたぼれ(宮城・佐々木康廣)▽雪の穂(愛知・(株)三和化学研究所)。


-2009年3月19日-

◆おにぎり100円など米飯の販促企画が増加(コンビニ)

 コンビニのセブン-イレブンは、3月19日から「おにぎり100円セール」を5日間限定で実施する。手巻きおにぎりなど160円までの商品は100円、贅沢おむすびなど170円以上の商品は150円にそれぞれ値引きする。

 ローソン、ファミリーマートなど他のチェーンにおいても、今月下旬~4月にかけて米飯アイテムの販促企画が多数控えている。

 5月の大型連休に向けて需要拡大を狙った動きと見られ、「途中経過ながらおにぎり類の動きが良く、当社の納入先においては原料米の出荷実績が前年を上回る感触を持っている。弁当類の動きがやや鈍いものの、今後、登場してくる新商品効果が刺激になってくると期待している」(関係卸)。


-2009年3月18日-

◆みやぎ環境保全米の発売キャンペ(みやぎ生協)

 みやぎ生活協同組合(宮城県)はこのほど、仙台市・幸町店で「宮城県環境保全米」の発売スタートのイベントを実施した。

 県や県本部等が取組んでいる20年産環境保全米の県内一斉発売に合わせたもので、当日は試食販売を始め様々なPRを行った。

 同商品は統一のブランドとロゴマークを使用した県を挙げての企画で、県内向けは1万トンの販売を計画している。

 なお、同生協の米穀販売量は約4,400トン(19年4月~20年3月)で、そのうち特栽米以上と定義とした“産直ふるさと米”が約2,900トンを占めている。


-2009年3月17日-

◆加工用米不足弁済米の販売開始、配分トップは米菓

 加工用米供給不足分による17年産現物弁済米の販売は、今月からスタートする。買受条件は加工用米の引取後となっているが、味噌業者など一部の実需者は早々と加工用米の買受を済ませているようだ。

 今年度の供給数量は製品ベースで約8,300トン。「弁済米はMA米向けでも販売していることから、加工用米不足分はもう十分という実需者もあった」(関係者)といわれるが、需要調査では9,700トンの希望が上がった。

 配分は19・20RYの実績などを基に算出し、団体別は概算で▽米菓=3,100トン▽味噌=1,600トン▽穀類=900トン▽菓子=100トン▽員外=2,500トン-となっている。穀類・菓子は希望通りの配分となったが、米菓・味噌は希望の約8割に留まった。員外も少し削られている。販売形態はうるち破砕精米で、価格はキロ140円。

 一方、MA米向けの弁済米販売は、外国産の供給に支障が出ていることから、実需者の買受ピッチが早まっている。昨年11~12月は月1千トンペースだったが、「前倒し的に買い受けている」という。


-2009年3月16日-

◆田植え早まる、コシ作付ほぼ前年並み(宮崎・中央)

 宮崎の早場地帯では、コシヒカリの田植えが始まっている。「今年は暖かく、8日頃からの開始。自家苗を植える生産者には、気候の関係で早めの指導を行っている。(JAによる)苗の出荷は22日頃を予定しており、管内の作付は今月いっぱいでほぼ終わる見通し。ただ、気になる点は雨が多く、苗が若干軟弱なこと」(中央管内)としている。

 コシヒカリの作付面積は転作が若干増えるものの、ほぼ前年並みを見込んでいる。生産者からの出荷契約は5月20日で、具体的な集荷計画はそれからになるようだ。

 一方、21年産の販売については厳しい予想も。「7月いっぱいで8~9割の出荷をしたいが、今年は昨年と一転して買い手の在庫が増えている」ことを懸念する。


-2009年3月13日-

◆ヒノ10キロ2,680円に下げる(福岡・量販店)

 福岡県の量販店では、各県ヒノヒカリが10キロ2,680~780円を中心に販売されている。「ダイエー・マルショクなどの大手の売価は前月まで2,880円前後だったが、バイヤーからの新営業年度で弾みをつけたいとの要望に応えて下げた」(県内卸)という。

 その他は福岡夢つくし5キロ1,980~2,080円、佐賀夢しずく同1,680~1,780円。佐賀夢しずくの販売は「拡大傾向にある」としている。価格は3月中旬の調査。


-2009年3月12日-

◆花粉症緩和米の生産を提案(石破農相)

 石破茂農相は3月10日に行われた経済財政諮問会議(21年第6回)で、「スギ花粉症緩和米」を生産するプロジェクトを提案した。

 農相は「農業・農村の潜在力を活かした新たな挑戦」と題した資料を提出。「減感作効果(いわゆる慣れ)」によりスギ花粉症の症状が緩和できることが動物実験によって確認されていること、また、植物工場で品質管理を行いながら生産・安定供給を行い、新たな市場と雇用を創出する狙いも提示した。

 資料によると、スギ花粉症患者は約3,800万人で、その医療費や医療関連費(マスク・目薬代等)の支出は毎年約2,300億円にものぼり、発症を抑制するスギ花粉症緩和米には市場から大きな期待があるとしている。

 「花粉症緩和米」は農水省所管の農業生物資源研究所(茨城県つくば市)が遺伝子組換え技術を用いて開発を進めていたが、2007年に厚労省から「花粉症緩和米は治療を目的にしており医薬品として扱うべき」との最終判断が出たため、医薬品としての開発に方向転換を余儀なくされた。その後、同研究所では実験用に毎年栽培を続けているが、共同開発する製薬会社も見つからず、実用化に向け暗礁に乗り上げていた。


-2009年3月11日-

◆6千トン枠で13日に実施(8回SBS入札)

 農水省は3月13日、第8回SBS入札を実施する。予定契約数量は5,508トン(うち砕精米枠は2千トン)と僅かだが、農水省では「指針で示した年間10万トン枠を淡々と消化するだけ」としている。

 応札は、前回通り一般米は中国産、砕精米はタイ産という構図が予想される。中国産うるち精米短粒種の売渡価格は、今回もキロ230円絡みの横ばいになりそうだ。国は4回連続で価格を維持しており、他種類玉を含めれば下げずとも枠は埋まるとの見方が可能。

 砕精米は、前回で枠を3千トン上回る応札があり、こちらは全量落札が確実な情勢。船積期限は今年8月31日、引取期限は同4月1日~9月30日で、前回のスケジュールと同じ。


-2009年3月10日-

◆温暖化に強い「元気つくし」開発(福岡県)

 福岡県は3月6日、温暖化に強い良食味米として「元気つくし」が誕生したことを公表した。近年、8~9月の気温が高いため、米粒の充実不足により、食味や品質の低下がみられることから、県農業試験場では平成10年から高温条件を人工的に再現できる施設を用いて、新品種の開発に取り組んでいた。

 新品種の特徴は、(1)暑い夏でも、高温に負けない高品質な米(2)ご飯は、粒がしっかりし、つやと粘りがある(3)おにぎりにしても美味しい…という。オリジナル品種として、県内限定で作付けする方針。21年産の栽培は420haの予定(約2,000トン)で、順次拡大する。「夢つくし」と並ぶブランド米として、県内中心に販売を促進する考え。

 「元気つくし」(系統名「ちくし64号」)は、「ちくし46号」(つくしろまん)と「つくし早生」を交配したもの。名前の由来は、「暑さに強く元気に育つ、おいしいお米」、今の時代に「元気を与える、おいしいお米」の気持ちを込めている。


-2009年3月9日-

◆増田製粉所の株式を日東富士製粉に譲渡(神明)

 (株)神明(神戸市・中央区/藤尾益雄社長)は3月6日に開催した取締役会で、保有している(株)増田製粉所の株式280万株(発行株式総数の28%)を日東富士製粉(株)に譲渡することを決議した。同日中に譲渡契約が締結され、今月24日に譲渡される予定。譲渡価格は8億3,160万円で、異動後の所有株式数は134万株(所有割合13.4%)となる。

 今回の件については「当社は米・砂糖・雑穀・小麦粉・その他食料品の卸売、加工を通じて、わが国の明るい食生活に貢献してきた。その中で増田製粉所が属する製粉業界の環境は、昨年来より一段と厳しさが増してきており、経営環境の変化に耐えうる企業体質の強化が求められている。このような環境に対処するために、増田製粉所と地域補完関係にあり、将来的に生産面や物流面のシナジー効果が見込める日東富士製粉へ株式を譲渡することとした」としている。

 (株)増田製粉所は明治41年の設立で、資本金5億円、売上高61億59百万円(平成20年3月期)、取扱品目は小麦粉、ふすま粉、乾麺、畜産など。日東富士製粉(株)は大正3年の設立で、資本金は2,500百万円、売上高は477億円(平成20年3月期)となっている。


-2009年3月6日-

◆飼料用米に追加支援策(自民党)

 自民党は3月5日、農業基本政策委員会(西川公也委員長)を開き、農業振興政策について論議した。主な議題は、加工・流通対策で、飼料用米に対する支援の低さが指摘され、追加対策で10a当たり10万円の生産者手取りを確保する方針を決めた。

 21年度予算では、米粉・飼料用米等の作付拡大に10a当たり5万5,000円を交付する「水田等有効活用促進対策」が盛り込まれているが、「飼料用米の販売価格に交付金を上乗せしても生産経費を差し引くと手取りはゼロかマイナスになる」(二田孝治議員)と、追加措置の必要性を指摘。

 この意見に対して、▽(主食用米の)水田よりも所得が得られることが大前提であり、補正予算で担保すべき(西川委員長)▽飼料用米には10a当たり最低8万円を交付する必要がある(加藤紘一特別顧問)-など他の農林幹部からも見解が示され、21年度補正予算の編成を前提に、追加支援策を策定する方針が決まった。谷津義男総合農政調査会長は飼料用米の手取り水準について、「品代(販売代金)を含めて10a当たり10万円をひとつの基準にする」と意欲を示した。

 なお、21年産も生産調整に取り組むことを条件に20年産の生産調整協力者に10a当たり3,000円を交付する「水田フル活用推進交付金」について町田総合食料局長は、▽今月中に地域協議会に配分する▽県を経由しない-など説明した。


-2009年3月5日-

◆マンナンヒカリ09年度の目標45億円(大塚食品)

 大塚食品(株)は、「マンナンヒカリ」の2008年度の販売金額を前年実績(約12億円)の1.8倍に当たる約21億円を見込んでいる。また、2009年度についても更なる需要を捉えることで、45億円規模の販売を目指していくとしている。

 同商品はこんにゃく精粉を主原料にした加工食品で、米と混ぜて炊くことでカロリーカットが出来るというもの。発売は2002年6月で、「グルコマンナン(こんにゃく芋の主成分)」と銘柄米のコシヒカリにちなんでのネーミング。近年のメタボリックシンドロームや、健康への意識の高まりで家庭向けに加えて、外食・中食でのニーズが増えてきたという。

 08年度については、「従来は個人需要向けの販売が中心であったが、主食のごはんでのカロリーコントロール食材として企業食堂や外食産業での需要が大幅に増加した」としている。食堂向けではJR東日本の食堂部門、大阪大学内の食堂スカイレストラン他が導入事例として挙げられる。

 また、コンビニのサークルKサンクスではおにぎり商品の原料に使われ、生協のコープこうべでは弁当・おにぎりの原料に使用されている。09年度の目標45億円については、「外食や中食等でのニーズがますます高まってきていることからの数字」としている。


-2009年3月4日-

◆記録的な暖冬

 東北の生産現場から「今年は雪が少なく、異常気象」との声も出ていたが、冬(12~2月)の平均気温は1947年以降、北日本で第3位、東日本は第2位の高温と、やはり記録的な暖冬だった。

 寒気の南下が弱く、冬型の気圧配置となることが少なかったのが要因で、北日本から東日本の日本海側では顕著な少雪となった。

 最も高温だった暖冬年の作況は、▽1948/49年=100▽2006/07=99と平年並み。この年を含めて暖冬年は1947年以降、昨年までの期間に21回あり、うち作況98以下の不作は5回。水稲作柄との相関はないものの、楽観は禁物か。

 3月3日の市中取引きは、雑未検の売り物が増える一方で買い鈍く、先週より100円切り下げ。東北産で関東着値1万3,200~300円、関東産で同1万3,300~400円。検査物は青森まっしぐら、栃木あさひの夢1等で関東着値1万3,600円。


-2009年3月3日-

◆100トン以上は18業者(1月27日分の試行契約)

 農水省はこのほど、1月27日に実施した17年産試行販売の契約情報を公表した。落札は、105業者5,140トン。うち100トン以上の契約は、以下の18業者だった。(敬称略)

 ▽伊丹産業790トン▽神明300トン▽田島屋240トン▽大阪第一食糧280トン▽神明マタイ200トン▽ヒョウベイ150トン▽大和産業130トン▽関東穀粉・千田みづほ各120トン▽樋口米穀・イクタツ・丸紅・全農パールライス東日本・米マイスター麹町・播州精米・九州むらせ・沖縄食糧・新幸地各100トン。


-2009年3月2日-

◆決算セール拡大で数量を期待

 2月の量販店決算セールが拡大。東日本では5キロ袋、西日本では10キロ袋を中心に展開されている。納入担当卸は、「利益幅は圧縮されるものの、数量ベースでは計算出来る」として、実績の上積みを期待している。

 東日本のA卸は、「先方バイヤーから要望の多い秋田こまちを1,880円(5キロ)、新潟コシを2,080円で、28日~3月上旬にかけて展開していく予定。店舗によっては限定で関東コシ5キロ1,680円も計画しており、利益は別にして数量は確実に期待出来ると見ている。やや厳しかった1月分のマイナスをカバー出来ればと考えている」(営業課長)。

 西日本のB卸は、「関西は福井ハナエチを10キロ2,880円、中四国は宮城ひとめ10キロ2,980円をメインに、各納入先の量販店でセールを実施する予定だ。食品フロア全体がセール一色。相乗効果を含めて売上は期待出来ると見ている」(営業部長)という。


-2009年2月27日-

◆上げ26銘柄、下げ8銘柄(農水省1月相対調査)

 20年産米の1月相対取引価格(農水省調査)が公表された。19年産センター上場銘柄で月1千トン以上の取引があった41産地銘柄が対象。うち前月調査と比較が可能な34銘柄の変動は、上げ26銘柄・下げ8銘柄となった。相対価格の改定が反映されたことや年内早期引取の割引がなくなったためか、東北産中心に上げ銘柄が増えた。

 最も上昇したのは、青森津軽ロマンの722円高。東日本の受渡条件で1万3,800円(1等、包装込み。消費税抜き)となっている。次いで、まっしぐら546円高、宮城ひとめぼれ443円高、岩手ひとめぼれ299円高、山形コシヒカリ296円高と続く。

 逆に値下がりは、北海道きらら249円安、佐渡コシヒカリ126円安、佐賀夢しずく117円安など。本調査は、全国出荷団体や年間仕入5千トン以上の出荷団体・出荷業者と卸売業者等の主食用の取引価格を調べたもの。


-2009年2月26日-

◆7回SBS、3週連続で3月6日に実施

 農水省はこのほど、今年度第7回SBS入札を3月6日に実施するとアナウンスした。予定数量は1万3,725トン(うち砕精米の上限は3,400トン)で、第5回の枠未達分をそのまま割り当てたもの。船積期限は今年8月31日、引取期限は今年4月1日~同9月30日。

 SBS入札は第6回を2月27日に予定しており、これで3週連続の開催になる。農水省は第6回で落札残が出た場合の対応を未定としているが、前回同様に3月13日に行うことも十分考えられる。需要者筋の対応はこれまでと変わらないと見られ、今後は国が予定価格下げても枠を埋めるのか、それとも回数を重ねることで出来るだけ上積みを図るのかによる。

 第5回の中国産うるち精米短粒種の売渡価格はキロ230円。マークアップは縮小しているものの、17年産政府米の安価な銘柄は1万2,100円絡み(キロ換算で220円台半ば)で落とせていることを考慮に入れれば、予定価格の下げ余地はあると見られる。


-2009年2月25日-

◆山形97号、名称「つや姫」に決定

 山形県は2月23日、山形97号の名称を「つや姫」に決定した。山形97号は県がコシヒカリを超える良食味品種として開発したもので、平成22年10月のデビューに向けてブランド化戦略を立てて進めている期待の品種。

 名称の決定に向けては昨年8月に全国から約3万2千件の公募を受け、会議などで7件に絞ったなかから県民に投票してもらい、上位3点の「山形97号」「出羽穂の香」「つや姫」を選出。

 3点のなかで出羽穂の香は栃木のブランド名に穂の香が使われていること、山形97号は他県で作付される場合に県名がついていたのでは抵抗感を持たれることも考えられることから外れ、山形97号の特性の一つである「艶がある」ことが評価された。21年産では約300トンの先行販売を行い、認知度を高めていく方針。


-2009年2月24日-

◆弁当類の売上が不調(1月コンビニ)

 日本フランチャイズチェーン協会はこのほど、1月のコンビニエンスストア売上高の統計結果を発表した。

 既存店ベースでの来店客数は前年同月比7.6%増と10ヵ月連続のプラス、売上高も同7.0%増と9ヵ月連続のプラスとなった。「引き続きタスポカード導入によるたばこの対面販売が好調で、来店客数の増加と売上高を押し上げた」としている。

 おにぎり、寿司、弁当と米飯類が入る日配品の構成比は33.2%で、前年同月と比較して1.2ポイントのアップだったが、商品別の動向では「弁当類が不調であった」とのこと。

 1月のコンビニ取引には「生活防衛意識の高まりは依然として強く、購入単価を抑える傾向から弁当類が敬遠される動きが出てきた。その反面、1個100円~120円を中心としたおにぎり関係は好調で、原料米の出荷実績は前年同期を僅かに上回った。2月についても同様な傾向が続いており、今後は値頃感を刺激する弁当の新商品開発がテーマになっている」(関係米卸)との指摘が聞かれる。


-2009年2月23日-

◆MA米の販売前にカビ毒分析を実施(農水省)

 農水省はこのほど、MA米販売における検査体制の方針を示した。現在は販売後のカビ毒の発生を防ぐために解袋による目視確認を行っているが、今後はこれに加えて全てのロットについてカビ毒分析を実施するとしている。

 検査の流れは(1)MA米を販売する際に全袋を開け、目視でカビの有無をチェック。カビがないことを確認したうえで、新しいフレコンに詰め替える。カビがあった場合は袋単位で廃棄(2)フレコンに詰め替えたものは、同一の場所(倉庫等)における1~3日の解袋作業量(50トンを上限)を1ロットとする(3)ロット全てのフレコンからサンプルを採取(4)サンプルは食品衛生法で規制されているカビ毒(アフラトキシンB1)を分析する。なお、飼料用はアフラトキシンB1・ゼアラレノン・デオキシニバレノールが対象(5)検査の結果、食品衛生法の場合は陰性になったもの(飼料用は基準以下)を販売する。それ以外の場合はロット全袋を廃棄。

 また、今後はカビ毒の検査を行うことから、カビ発見時の同一船・同一契約のコメの販売凍結は行わない。なお、今回の措置は暫定的なもので、チェックに応じて見直しが行われるという。


-2009年2月20日-

◆減収減益(フジオフード決算)

 (株)フジオフードサービスはこのほど、平成20年12月期(平成20年1月1日~12月31日)の連結業績の概要を公表した。

 売上高は213億69百万円(前年同期比5.2%減)、経常利益9億38百万円(同27.1%減)。「まいどおおきに食堂を始め全ブランドの業績改善に全社一丸となって取組むと同時に、効率化のために不採算店舗の閉店を実施した」としている。

 当事業年度末の店舗数は748店舗(直営268店、FC480店)で、うどん業態の「浪速麺乃庄つるまる」は20店舗まで拡大した。

 同社の年間米使用数量は北海道ほしのゆめを中心に約8,000トン規模。また、外食儀業界全体には「景況感の悪化が個人消費の節約志向につながると同時に、食品偽装問題が相次ぐなど経営環境は非常に厳しい状況にある」と分析する。


-2009年2月19日-

◆SBS第6回、1万3千トン枠で27日に実施

 農水省はこのほど、今年度第6回SBS入札を2月27日に実施するとアナウンスした。予定数量は1万2,747トン(うち砕精米の上限は1,200トン)で、砕精米枠はもち米も対象となる。

 今回の設定は年間10万トン枠から1~4回の落札量と第5回(20日の実施)の予定数量を差し引いたもの。第5回で落札残が出た場合も「第6回に上積みすることはない」(農水省)とされる。

 会計年度末まで1カ月残しており、第7回が実施される可能性は十分ありそうだ。船積期限は今年7月31日、引取期限は4月1日~8月31日。


-2009年2月18日-

◆カルロ-ズ試食会、新食感を提案(USAライス連合)

 USAライス連合会日本代表事務所は2月17日、都内でカリフォルニア米「カルローズ」の試食会を開催した。

 カルローズは2007年9月の国内販売スタート以来、新しい食感として定着しつつあり、当日は日本米と異なる特徴をいかした各種の料理を紹介した。

 国内での販売は昨年、木徳神糧によりデニーズ全店で取り扱われたほか、今年に入って伊藤忠商事(販売は伊藤忠ライス)が輸入に携わるようになり、「より安定した流通経路になった」。昨年の輸入量は400トン弱。

 中粒種であるカルローズの特徴は▽軽い食感▽アルデンテ感▽香り・味を吸収しやすい▽冷めても美味しい▽簡単・手間なし▽ドレッシング・オリーブオイルと合う…とされ、「これまでに味わえなかった食の機会、メニューの多様性が図られる。連合会としても出来るだけ支援していきたい」としている。詳細はホームページ(http://www.usarice-jp.com/)まで。


-2009年2月17日-

◆新潟県本部、来年8月に新精米工場

 全農はこのほど、新潟県本部の現行2精米工場を廃止し、新精米工場を新設する考えを明らかにした。全国流通の新潟コシヒカリを中心に取り扱う基幹精米工場と位置づけ、精米販売の拡大に取り組む考え。

 全農米穀事業の機能強化には、パールライス子会社と一体となった量販店・業務用等実需者への精米販売の拡大が重要として、高品質・低コスト・トレーサ対応など取引先のニースに対応できる工場として再編するのが狙い。

 新工場は21年11月に着工、22年8月に完成の予定。全農が取得し、全農パールライス東日本に賃貸する。今月24日の新潟県本部運営委員会で確認の予定。

 概要は、県本部隣接地(新潟市西区)に鉄筋造2階建て、建築面積2,861㎡(延床面積7,544㎡)、精米機9トン/h×1基、4トン/h×1基、無洗米設備2トン/h×1基、年間とう精能力2万2,000トン(8時間/日、22日/月稼働として計算)、他用途搬送システム(他用途ラック9列×10段、モバイルコンテナ1トン×64基)など。工事概算額は34億円。現行の新潟精米工場(年間能力1万5,000トン)、上越精米工場(同3万トン)は廃止する。


-2009年2月16日-

◆1月末検査469万トン、前年比105%

 農水省は2月13日、1月末現在における20年産米検査結果を468万9千トン(前年同期比105.2%)とまとめた。

 1月単月で11万2千トンが積み上がっており、前年同期より23万4千トン多い。既報のように生産量は11万トン増で、このまま検査が進めば、未検米出回りは10万トン以上も縮小することになりそうだ。

 種類別では、水稲うるち444万3千トン(前年同期比105.3%)、醸造用7万4千トン(104.5%)、水稲もち17万3千トン(103.3%)、陸稲もち2百トン(68.8%)と、陸もち以外はいずれも前年を上回っている。

 うるち米の等級比率は、1等79.7%、2等17.3%、3等1.6%、規格外1.5%。1等比率は前年同期と同じ。2等以下の格付け理由は、充実度25.8%、心白・腹白25.4%、着色粒15.5%。


-2009年2月13日-

◆家庭向け精米、1月下旬から鈍化の声(卸)

 昨年12月後半から好調さが続いていた家庭向け精米販売だが、その反動からか1月下旬から失速との指摘が伝わる。秋田こまち、関東コシ、近畿コシとセールを実施の銘柄は堅調ながら、新潟コシ、東北ひとめなと値引きの少ない銘柄が苦戦している模様。

 失速が目立ってきたのは1月18日前後からで、「一定規模は稼いでいた通常売価での販売が、目に見える形で動かなくなってきた。反応があるのはセールを継続する秋田こまち、関東コシ程度で、それでも前半までの勢いは影を潜めた状態だ。年末20日過ぎから出荷が加速した分の反動か?今月下旬に向けて予定される“量販店決算駆け込みセール”に期待したい」(首都圏A卸)との状況が聞かれる。

 また、銘柄別には、「コンビニ向けの出荷が伸びているものの、家庭向けで苦戦する新潟コシはやや気になる。ある程度の数量実績をコンスタントに稼がないと、次年産販売へマイナスイメージを残しかなねい。また配分的に安易なセールを打てないが、東北ひとめにも同様なやや懸念を持っている。納入エリア(店舗)によっては前年と比較して、数量実績の落ち込みが目立つ例があり、打開策を検討している」(西日本B卸)との動きを聞く。


-2009年2月12日-

◆政府買入、初度で8万8千トン落札

 集荷円滑化対策による20年産区分出荷米の政府買入れの初度入札が2月6日に行われ、10万0,805トン枠のうち、8万7,995トンが落札となった。落札率は87.3%。全銘柄の加重平均(産地在姿渡し。包装込み)は、1万3,589円(消費税込み1万4,268円)。84業者が申込み、53業者が落札した。240産地銘柄のうち、全量落札は177産地銘柄(74%)、全量不落は34産地銘柄(14%)。

 落札がなかった産地銘柄およそ1万1千トンは12日に再度入札が実施される。また、初度・再度入札の結果、不落札の産地銘柄は随意契約の意向を確認したうえで見積合わせが行われる。最終的に、ほぼ全量が落札となる見通しだ。

 初度入札の結果を都道府県別にみると、秋田、茨城、富山、福井、山口など15府県が全量落札。その他、北海道98%、岩手92%、山形99%、栃木90%、新潟96など主産地も初度入札での落札率が高い。


-2009年2月10日-

◆四半期の売上高582億円に増加(亀田製菓)

 亀田製菓(株)はこのほど、平成21年第3四半期決算を公表。

 連結業績(20年4月~12月)は売上高582億31百万円(前年同期562億12百万円)、営業利益20億99百万円、経常利益22億51百万円、四半期純利益12億9百万円で、概ね計画通りの推移になったとしている。

 概要については「原材料・エネルギー費の高騰は一段落したものの、総じて高止まりの推移となっている。

 当グループはコストダウン活動を積極的に展開するとともに、20年4月より一部の米菓製品の価格改定を実施。これらの対応に加え、積極的な販売促進活動により販売が堅調に推移した」という。


-2009年2月9日-

◆存在感を示すササ

 低温に弱いなど栽培の困難さから生産規模が縮小傾向のササニシキだが、量販店などの末端販売においては、「銘柄別シェアは6~7%前後ながら、ここ何年かは安定した数量を稼いでいる。特徴は、銘柄をササと決めているヘビーユーザーが多いことで、50歳代以上の顧客層が大部分を占める」(関西A量販店)。

 「共同購入では毎月オーダーをもらう客も少なくなく、数量の予想がある程度は可能な銘柄米だ。仕入規模の関係から爆発的に動く米ではないが、必要な銘柄米であることは確か」(首都圏B生協)と、存在感を示す。

 産地は宮城県産が圧倒的に多く、「60歳以上の客層にはいまだに、宮城はササとの顧客も存在する」(B生協)とのこと。

 同生協が気にするのは、「和食店で食べて美味しかった等の理由から、30~40代の客層が購入するケースが見られ始めたこと。ボリューム的にはまだ低いが、やや気になるデータ」という。顧客へのモニター調査では「食べ慣れない食感が新鮮だった」との声も出ている。


-2009年2月6日-

◆食糧法改正で罰則強化、懲役や罰金最高1億円へ

 2月5日、自民党で政調、農林部会・総合農政調査会・林政調査会の合同会議が開催され、農水省が示したコメ関係3法案条文を了承した。

 (1)米穀等の取引等に係る情報の記録及び産地情報の伝達(2)主要食糧の需給及び価格の安定に関する法律の一部改正(3)米穀の新用途への利用の促進-に関する法律案。今通常国会に提出される。

 食糧法改正案は、事故米穀の不正規流通問題を受け、主食用以外に用途(加工用米、飼料用米など)を限定された米穀の用途外使用を禁止するなど米穀の出荷・販売事業者の遵守事項を創設。流通ルート解明などの際に、報告徴収や立入検査を拒否した場合、現行の30万円以下の罰金から「6カ月以下の懲役又は50万円以下の罰金」へ改正するほか、農林水産大臣の勧告・命令に従わない場合は、命令違反として「1年以下の懲役又は100万円以下の罰金(法人は1億円以下の罰金)」を科すなど罰則を強化する。

 米トレーサビリティ法案は、事故米問題を受けて、食品としての安全性の確保、表示の適正化及び適正かつ円滑な流通確保のため、米穀等を取り扱う事業者に対し、米穀等の取引等に係る情報の記録・産地情報の伝達を義務付けるもの。

 また、米粉・エサ米法案は、新規用途への利用促進のため、生産者と加工品製造業者が連携した取り組みや新品種育成に対して、支援措置を講ずる。


-2009年2月5日-

◆初めて「もち砕精米1千トン」落札(SBS)

 SBS入札でもち砕精米が初めて落札された。これまでは国内産需給への影響懸念から対象外だった。落札は米国産108トン、タイ産1,040トンの計1,148トン。価格面ではうるち砕精米と異なり、魅力のある水準といえそうだ。

 タイ産米の売渡価格キロ107.8円は、1月分定例販売に比べ6.6円安。米国産米は定例販売メニューにないが、先日行われた17年産現物弁済もち米入札の落札平均より約16円安い。砕精米のため使用は加工業界に限られる見通しだが、今後、国内産もち米相場にも影響を及ぼしそうだ。

 一方、もち精米は1,098トンの落札。数量が膨らまなかったものの、申込量に対する落札比率は米国産5割、中国産6割で、同国産うるち精米の2~3割に比べ高い。米国産もちは第3回がほぼ100%の落札で、今回の残も486トンと少なく、商社筋が現地で行った契約栽培も残り少ない状況か。SBSもち米の落札は、砕精米を含めて6,504トンになる。


-2009年2月4日-

◆にこまる取扱いに積極的な量販店

 高温障害に強い品種として普及拡大が期待される九州産にこまるは、産地・米卸が一緒になり末端流通へのアプローチが進められている。大手量販店は概ね好意的で、販売も拡大しつつあるが、生協ではやや慎重な姿勢が目立つようだ。

 「長崎県内では前年産から人気が継続する形で、安定した売上実績を稼いでいる。20年産米では生産量が増加したことで、他の量販店チェーンへの納入も進めほぼ良好な動きをしている。店頭価格は佐賀産を含めて5キロ1,880円前後。販促POP(期待の品種だとアピール)の効果もあり、新規に購入する客が増えつつある。今後も産地と協力してタイミング良くPRをしていく考え」(福岡県内卸の営業部長)と順調に普及しつつある。

 また、一方で、「量販店のバイヤーは比較的に柔軟に提案を受け入れてくれるが、生協向けでは認知度はまだ低いこともあり慎重な姿勢が目立つ。担当バイヤーも地球温暖化等で必要な銘柄との考えは持つが、実際の導入にはテストを重ねてからとの回答。まずは月に2回程度のカタログ掲載からスタートする計画」(福岡B卸)の段階という。


-2009年2月3日-

◆2月1日付けで正式合併、営業開始(アグリK・C熊本)

 アグリK・C熊本株式会社は、(株)熊本県中央食糧と熊本県菊池食糧(株)が昨年8月23日に締結した合併契約書のとおり、この2月1日付けで正式に合併し、同日付けで営業を開始した。

 新会社の概要は、田邊甚代表取締役会長、松村賢治代表取締役社長の両代表を筆頭にした新経営陣の下、資本金71,932千円、従業員28名(うち正社員22名)体制で初年度の総売上高30億円(経常利益は3千万円)を目標に新たなスタートを切った。

 事業内容としては、米穀類の製造及び加工品の販売を主体に、食料品・家庭電気製品・燃料等の販売の他、飼料・肥料などの販売も手がける。

 旧熊本菊池食糧の住所を本店所在地とするものの、改築・改装を行うため当面は旧熊本中央食糧(熊本市長嶺西1丁目)の事務所を営業、製造の拠点とする方針。


-2009年2月2日-

◆JAS違反の改善指示すべて公表(農水省・運用改定)

 農水省は1月29日、JAS法に基づく指示・公表の運用指針を改定した。これまで食品表示偽装で改善指示など行政処分が行われた場合、「原則として公表」とされていたが、地方自治体によって対応が異なっているため、原則を削除してすべて「公表」に改めたもの。同日付けで地方自治法に基づく技術的助言として通知した。

 また、非公表の扱いとなる指導を行う場合の要件についても「改善の意志を示している場合」としていた表現を「改善方策を講じている場合」と明確化した。

 さらに、表示根拠の書類を整備・保存せず、報告徴収・立入検査にも適切に対応しない業者を行政指導の対象とするほか、書類の意図的な廃棄が確認された場合などは、指導を受けた事業者名等を公表することとした。


-2009年1月30日-

◆コメ関連3法案、了承(自民党合同会議)

 自民党は1月29日、農林部会・総合農政調査会・林政調査会の合同会議を開いた。農水省は、通常国会に提出する(1)米粉・エサ米法案(2)米トレーサビリティ法案(3)食糧法改正案などコメ関連3法案の骨子を説明し、了承された。

 米粉・エサ法案は、新用途への利用を促進するため、生産者と製造業者の連携した取組や新品種育成の計画に認定制度を設け、農業改良資金の償還期間の延長や種苗法出願・登録料の減免など支援する。施行は公布日から6カ月以内。

 米トレーサビリティ法案は、米穀取扱い業者に、米穀等の取引情報の記録・情報伝達を義務付けるもの。施行は、事業者間の情報記録は公布日から1年6カ月以内、一般消費者への情報伝達は2年6カ月以内。

 食糧法改正案は、事故米穀の不正規流通を踏まえ、主食用以外に用途を限定(加工原料米、飼料用等)された米穀の用途外使用・販売の禁止など事業者の遵守事項を創設、大臣による勧告・命令や、懲役刑・罰金刑など罰則の導入を検討中。

 米トレサ法案については、「小規模の生産者直売などに負担にならないように」、米粉促進法案には、「助成措置の単価(5万5千円)をもっと高く」などの意見が出た。また、政府案・農政改革6大臣会合の協議とは別に論議を進め、施策をまとめる方針。


-2009年1月29日-

◆低カロリー米飯商品、市場拡大へ

 生協、食品スーパーでは従来品よりカロリーをカットした、おにぎり、弁当などのアイテムの人気が続いており、「先方バイヤーからは新企画の提案が求められていて、今後の動き次第では大きなマーケットに成長する可能性もある」(関西大手A卸)と指摘される。

 通常の米(ご飯)にこんにゃく素材などをブレンドしたもので、「最大の顧客は若い女性客だが、体重を気にするミドル層の購入も目立ってきた」(同)という。ヒットの背景には「健康をコンセプトとした商品には変わらぬ強いニーズがあり、その需要に最近の内食傾向がプラスの要素となり支持された」(同)と分析する。

 今後も「他のスーパーは勿論のこと、大手コンビニチェーンも高い関心を示している。すでに商談が進行中の納入先もあり、今春以降の稼ぎ頭に期待している」とのこと。加えて、まだリサーチ程度ではあるが、「定食など外食チェーンへ売り込む考えも」(同)とする。


-2009年1月28日-

◆100円以上の変動、上げ8・下げ12(12月相対)

 20年産米の12月相対取引価格(農水省調査)が公表された。センターの19年産上場銘柄で、月間1千トン以上の取引があった37産地銘柄が対象。うち前月調査と比較できる32産地銘柄のうち100円以上の変動は、上げ8銘柄、下げ12銘柄。

 最も上げ幅の大きかったのは北海道きらら476円、次いで、ほしのゆめ216円、新潟こしいぶき194円、佐渡コシヒカリ・滋賀キヌヒカリ164円など。

 逆に下げは、大分ヒノヒカリ365円、山形コシヒカリ342円、山形はえぬき324円、青森つがるロマン285円など。

 11月に全農相対が上げ改定された青森、宮城産は2産地とも逆に値下がりになっており、大口契約の値引きや全農以外の取引分が反映されたものと見られる。全農相対価格との直接比較でも青森、宮城、山形、福島産などは価格差が大きい。


-2009年1月27日-

◆HACCP認定事業所、70カ所へ(炊飯協会)

 (社)日本炊飯協会は1月23日、都内で平成21年新年賀詞交歓会を開催した。

 川島弘士会長((株)川島屋社長)は、「当協会にはHACCP・ごはんランキング・ごはんソムリエの三つの認定事業を持っており、特に炊飯HACCP認定事業所は総認定数の25%に当たる70カ所になった」と報告、不況により購買力の低下が懸念される環境を説明したうえで、「強い商品力」の必要性を強調した。

 HACCP認定事業の柱は主要原材料のトレサビリティーと二次汚染防止で、「安全・安心のリーダーシップを発揮し、業界の発展に努力していきたい」と挨拶した。


-2009年1月26日-

◆政府買入10万トン入札公告、530区分で2月6日に実施

 集荷円滑化対策による20年産区分出荷米の政府買入れ枠は10万0,805トンと決まり、1月23日に入札公告された。

 対象は34道府県の水稲うるち米で、産地・品種・等級別に530の買入区分に整理されている。等級内訳は、1等8万1,782トン(81%)、2等1万6,088トン(16%)、3等2,934トン(3%)と、1等が8割を占める。

 入札実施日は2月6日(郵送は5日午後5時必着)。参加資格者は、全農・全集連など全国団体のほか、経済連、農協、個人など契約方針作成者の130業者。


-2009年1月23日-

◆コシBL表示、「新潟オリジナル」(県検討会)

 新潟県は1月20日、コシヒカリBLの表示に関する「新潟米の情報提供に関する検討会」を開いた。

 昨年末に行った消費地での市場調査結果を分析し論議を進めた結果、消費者の意見が拮抗した表現方法の「新潟オリジナルコシヒカリ」と「進化した新潟コシヒカリ」については、前者の「オリジナル」が望ましいとの合意に達した。

 また、付帯して(1)オリジナルの根拠(2)BLの表記(3)新潟の取り組み…を織り込んだ4点セットを情報内容とすることで、意見が一致した。今後、具体的な表示例や進め方について検討を進め、年度内に方向をとりまとめる方針。


-2009年1月22日-

◆きらら裸1万4,527円に上昇

 1月21日、20年産で初めて全農系統玉が上場されたコメ価格センターの20年産第3回入札の結果、落札平均(裸1等、東京・大阪渡し。センター手数料、包装代、消費税を除く)は、▽北海道きらら1万4,527円(現行相対比円1,027円高)▽ななつぼし1万4,198円(498円高)▽青森つがるロマン1万4,200円(100円高)▽まっしぐら1万4,019円(219円高)▽会津ひとめぼれ1万5,160円(660円高)▽熊本ヒノヒカリ1万5,241円(841円高)-など、ほぼ予想通りの銘柄が値上がり。

 42産地品種銘柄1万2,413トンの上場に対して、落札は9,559トン(落札率77%)。申込数量倍率は3.5倍。最も倍率が高かったのは、北海道きららの12.6倍だった。


-2009年1月21日-

◆家庭向け精米販売、12月後半から好調(卸)

 家庭向け精米販売は、昨年末からの好調さが1月に入っても継続しており、セール対象銘柄を中心に数量実績を稼ぎつつあるもよう。米卸からは、12月20日前後を境に動きが加速した点が指摘されている。全体的には、11月不振を12月売上がカバーした格好で、今後は2月の量販店決算セールなどの動向が鍵を握りそうだ。

 消費地卸への聞き取りでは、「新米販促セールの反動で落ち込んだ11月から一転して、12月は数量ベースで前年比10%増と良好な成績を示した。後半の動きが良くて、20日過ぎから出荷ペースが大幅に加速した。アイテムでは、秋田こまち、北陸、近畿コシと、セール指名した銘柄の売れ行きが良かった。5キロ2,980~3,280円の魚沼コシも好調だった」(関西A卸)。

 「年末からの勢いは今月に入っても続いており、数量ベースで7%は前年実績を上回っている状況。ここまでの販売経過は10月は絶好調、11月はその反動で失速し、12月で相殺した形。特徴は12月後半に良く動いたこと。今後の焦点は2月の量販店決算セールで、その成績が米卸3月決算の明暗を分ける」(首都圏B卸)。


-2009年1月20日-

◆購買意欲喚起に新たなセール企画(量販店)

 生活防衛意識から消費者の買い控え行動が顕著な中、各量販店では工夫を凝らしたセール対応が見られる。いずれも新たな試みにより購買意欲を喚起しようとの目的。
 
 都内中心に店舗展開するココスナカムラでは“価格凍結”とした、2週間のロングセールを実施している。今月の企画は16日~31日の期間で、茨城コシヒカリ無洗米5キロ1,880円が指名される。また14日~17日の週末セールには、茨城コシヒカリ同1,650円が打たれる他、冷凍食品5割引きセールなど様々な企画が実施される。

 同じく首都圏を基盤とするマルエツでは週2回だったセール実施を、週3回に拡大して販促を掛ける計画で、「秋田あきたこまち、新潟コシヒカリ、関東コシヒカリと、店舗や実施時期を調整して、セール指名銘柄を提案していく考え」(関係卸)とのこと。

 新たなセール企画の先駆けは西友で昨秋から1ヵ月間のロングセール、多社チラシ価格照合制度と次々に新たな試みを実施している。業界で話題と呼んだ価格照合制度については、「店舗によっては1日に5~6件程度の申し出があると聞いている。精米商品に関しては、これまで目立った対象事例は発生していない模様だ」(関係筋)という。


-2009年1月19日-

◆20年産検査458万トン、前年比6%増(12月末)

 20年産米の検査は、12月末現在で457万8千トン(前年同期比105.6%)となった。

 農水省調べによると、12月単月で21万トンが積み上がり、前年同期より数量ベースで24万4千トン上回っている。生産量に対する受検率は51.9%で、前年同期より2.2ポイント高い。

 種類別では、水稲うるち433万8千トン(105.7%)、醸造用米7万2千トン(104.7%)、水稲もち16万8千トン(103.6%)、陸もち2百トン(71.4%)と陸もちを除き、いずれも順調。うるち米の等級比率は、1等79.9%、17.2%、3等1.6%、規格外1.4%。1等比率は前年同期より0.1ポイント高。

 主要品種の検査実績は、▽コシヒカリ154万9千トン(104.2%)▽あきたこまち46万8千トン(98.2%)▽ひとめぼれ49万1千トン(103.8%)▽ヒノヒカリ22万7千トン(100.1%)。


-2009年1月16日-

◆ふーど米1,000トン計画(パルシステム)

 パルシステム連合会生産者・消費者協議会は1月13日、グランドプリンスホテル赤坂において「第16回農法研究会」を開催した。ふーど米研究会からは、21年産米の1,000トン計画が示された。作付面積を拡大し、技術向上による収量増を図る。

 ふーど米は、「種子の段階から化学合成農薬・化学肥料を使用せず、堆肥や有機肥料による土作りを重視した栽培」を基本として、▽種子消毒=温湯浸法(60度のお湯に約10分浸す)▽育苗=生育に必要な栄養素はすべて有機質を利用する。産地によってはプール育苗(水を張って苗の病原菌感染を防ぐ)で栽培▽堆肥=地域の有機資材(稲わら・蓄糞・米ぬか・おから等)を完熟発酵させ使用▽肥料=魚かすやナタネなどの有機質を投入▽植え付け数を少なくすることで、風通しを良くし病気を防ぐ▽除草=基本は手取り。紙マルチやアイガモ農法、米ぬか散布、機械除草など手間をかける…等の基準が定められている。

 19年産米で887トン、20年産米で911トンの栽培数量となっている。現在、18産地24名が参加し、今後も拡大を目指す方針。


-2009年1月15日-

◆レジ脇の精米販売が好調(外食)

 フードコート型店舗を中心に客足が回復傾向ながら、外食業界を取り巻く環境は依然として厳しい。

 そんな中で西日本地区の有力A和食チェーンでは、店舗内に設置した精米販売コーナーの動きが良く、「米をテーマにした販促策は効果が大きく、今後とも魅力ある提案を打っていきたい」(担当バイヤー)という。扱うのは買取契約先の棚田米と、仕入先米卸から仕入れる生き物ブランド米の2アイテム。

 昨秋から新たな試みとしてレジ脇の物販コーナを転用したもので、「元々は玩具など子供向けの商品を置いていたが、昨年11月に精米商品100%に切り替えた。動機は一連の事故米騒動で、米への不信感を逆手に店舗で安全な米を提供しようと考えた」とのこと。

 棚田米は従来から自社通販(一部は社員向け販売)で扱っており、生き物ブランド米は「大手スーパー、百貨店で好調とのことで、取引先米卸に提案を求めて採用した」という。

 5キロ3千円後半~4千円前半と高めの売価設定が危惧されたが、「以前から米にこだわってきた下地(メニューで使用米を告知するなど)もあり、予想以上の数量を稼ぎつつある。改めて食への安心意識の高さ感じた」(同)という。このため同社チェーンでは、「主力業態以外にも拡販すべく、新規を含め提案を求めていく」としている。


-2009年1月14日-

◆全農、21日か28日にセンター上場へ

 全農は、今月21日か28日にもコメ価格センターの20年産入札取引に上場する見通し。本年産での上場は初めて。

 全農は出来秋以来、相対契約を優先する販売を進めてきたが、集荷のめどがつき始めたことや、産地づくり交付金など政策価格の関係から上場を行うものと見られる。複数の産地が上場しそうだ。

 年明け1月のセンター開催予定は14日と28日となっているが、今週14日は上場の申出がなく見送られている。未確認ながら、今月21日か28日で調整中との情報が伝わっており、21日に臨時開催される可能性も高くなっている。


-2009年1月13日-

◆初回の「コメ指数(KRI)」は『97.6』(関西商取)

 関西商品取引所(岩村信理事長)は1月9日、初の『関西商取コメ指数(KRI)』を公表した。

 基礎となる価格及びその条件等は既報(12月5日付け。同所のホームページにも掲載)の通りで、基準年度を価格変動が小さく、比較的価格が安定した平成17年度(平成17年9月~同18年8月)に設定、その平均価格を100としてスタートさせた。

 結果、初回指数は『97.6』となった。今後も毎週金曜日(当日が休日の場合は、繰り下げる)に公表される。相場変動のひとつの目安となるため、その動向に注目されたい。


-2009年1月9日-

◆酒米、供給過剰の公算大

 20年産米の需要では酒米が供給過剰になる公算大。昨年11月末現在の検査量は6万6千トンで、前年同期比4%増。一方、国税庁が公表している清酒の課税数量は20年1~9月累計で41万9千kl(前年比98%、国税局分)と前年割れのペース。不況が清酒の消費にも影響を与えそうで、先々の製造量も厳しい展開が見込まれる。

 一方、米トレサ法の導入が検討されるコメ関連商品の表示問題。酒類業界は管轄が異なるため、昨年の米流通システム検討会の論議では原産地表示伝達義務の対象品目から外れた格好になっており、対象とされる加工業界から不公平感が出ている。現状は、「清酒の製法品質表示基準」で、原材料名「米、米こうじ」などの表示が定められているのみ。

 SBS入札における砕精米は酒類業界向けが多いといわれるなど、同業界も外国産米の使用は間違いないところ。事故米穀に絡んで国内産米への切り替えも伝わるが、他業界の取り組み次第では対象外ですまなくなるかも。


-2009年1月8日-

◆「オリジナル」「進化」支持率は半々(新潟コシBL)

 新潟県は1月6日、昨年11月に首都圏で実施したコシヒカリBL表示に関する市場調査結果(速報)を公表した。

 「新潟米の情報提供に関する検討会」の議論を踏まえ、店頭でコシヒカリBLを表示する際に、POPや米袋などでどのような表現をすれば消費者から支持されるか把握するため、他産地コシと区別できることを表す「新潟オリジナルコシヒカリ」と、技術力を集結して進化させたことを表す「進化した新潟コシヒカリ」の2つのキャッチコピーについて、都内の米穀小売店4店、首都圏生協4店、表参道・新潟館(ネスパス)において比較陳列で販売して購入者の意向を調べた。

 結果、回答数880のうち、「オリジナル」45.5%、「進化」45.1%、「無効回答」9.4%-で、半々の結果となった。選ぶ際に評価したポイント(複数回答)で最も多かったのは、「いもち病に強く、『進化』させたコシヒカリ」53.5%、次いで「他産地のコシヒカリと区別ができること」49.8%、「新潟オリジナルであること」49.2%と続いた。

 県では、今月中にも情報提供検討会を開いて市場調査の結果を分析し、年度内に具体的な表示方法などを決めたい考え。


-2009年1月7日-

◆減反廃止?? 波紋呼ぶ大臣発言

 石破農水大臣が、タブーなく論議するとの考えを示した生産調整(減反)見直し発言が波紋を呼んでいる。

 1月5日の大臣定例会見では、「廃止を前提に考えているわけではない」とした上で、生産調整実施者の不公平感が払拭されないことや、WTO対応などと関連して検討していかなければならないとして、21年産からの水田フル活用という政策の状況を見ながら水田農業政策のあり方を全ての角度から抜本的に検討する考えを改めて示している。

 国家貿易など全体のパッケージとして、食料・農業・農村基本計画の見直しや22年度に向けた組織改革の中で検討を進める方針。国民的な理解と共感も必要としている。

 現状は、水田有効活用の道筋が示されたばかりで、コメ政策の方向が大きく変わる見通しにはないが、総選挙を控えて何があってもおかしくない情勢。生産者の所得補償がキーワードになりそうだ。


-2009年1月6日-

◆11月相対価格、下げ13・上げ22(農水省)

 農水省は昨年末、20年産米の主食用11月相対取引価格(速報)を公表した。

 対象となった38産地銘柄のうち、前月より値下がりになったのは新潟コシヒカリ、秋田あきたこまち、北海道きららなど14産地銘柄。

 新潟一般コシヒカリは1万6,245円(消費税抜き。包装込み)、前月比504円安で、全農相対の引き下げが反映された格好。逆に、北海道ななつぼし、岩手ひとめ・こまち、宮城ひとめ・ササ、関東コシヒカリ、香川ヒノなど22産地銘柄は値上がりとなっている。

 本調査は、センター入札がないこと等から国が報告を求め、本年産から公表しているもので、(1)全国出荷団体(2)年間仕入5千トン以上の道県出荷団体等(3)年間直売5千トン以上の出荷業者と卸売業者等の相対取引価格(数量と価格が決定した時点を基準)の1等米の数量と価格を加重平均したもの。大口割引などが適用された価格。公表対象は、19年産のセンター上場銘柄で、かつ月1千トン以上の取引があった銘柄。


-2008年12月26日-

◆多収性品種の原種種子31事業体に譲渡、商社も

 農水省は、21年の種子生産に向けた多収性稲品種原種種子の譲渡結果を公表した。9品種31事業主体161口(1口は種籾10アール相当分で4キログラム)で、モミロマン、夢あおば、北陸193号などが人気だった。

 品種別の事業主体数と口数は以下の通り。県や農協、WCS生産組合などのほか、商社にも譲渡。三井物産は、べこごのみ、北陸193号、きたあおばの3品種計30口の譲渡を受けた。

 同省は、飼料用、米粉用などの非主食用の米生産を支援するため、農研機構が育成・管理している種子を試験研究用の利用や、地域の需要に応じた種子生産の取り組みに譲渡するとして募集していた。

 ▽べにあおば=2事業2口▽ホシアオバ=2事業8口▽べこごのみ=3事業14口▽北陸193号=5事業25口▽タカナリ=2事業4口▽ふくひびき=2事業16口▽夢あおば=8事業25口▽きたあおば=1事業10▽モミロマン=6事業57口。


-2008年12月25日-

◆条件緩和で再チャレンジ

 タスポ効果による来店客数の増加で好調なコンビニの米飯売上だが、その中でも地域限定アイテムが消費者に強い支持を集めている。

 地方行政とコンビニチェーンが協力して、地元食材を豊富に使った商品を開発する手法で、「行政側には地域の特産品の知名度アップが期待でき、コンビニ側でも他チェーンとの差別化が打ち出せる」(関係A米卸)と互いにメリットがある。

 その場合には米も地元産米が採用されるケースが多く、「全国的に知名度の低い銘柄米の採用例も目立ち、次の企画で再び指名される可能性が大きい」(同)としている。

 納入は既存の大手卸が担当するケースが多いものの、「県、地域ブロックなど限定販売の方式が採られることから、地元業者にも売り込み次第で十分にチャンスがある」(商社筋)との指摘も聞かれる。

 ただ、実際にチャレンジしたという地方の某卸によると、「口座を持たないということから納入条件は、価格、デリバリーともハードルは高い。先日の営業では価格的に折り合いが付かず、結果的には失敗に終わってしまった。しかし、今後は同様な企画を計画するコンビニチェーンの増加に伴い、ハードルが低くなるとの流れが聞かれる。機会を見て何度でもチャレンジしていきたい」(B卸常務)と意欲的。


-2008年12月24日-

◆神明と共同で低カロリー米商品を開発(木徳神糧)

 木徳神糧(株)は、(株)神明などと組み、年明け1月下旬にコラボレーション商品を発売する予定。商品は「毎日続くマンナンが入ったおいしいおこめ」で、マンナンヒカリを特栽米岩手ひとめぼれ無洗米に7%配合した。

 こんにゃくが原料のマンナンヒカリを使用することで、通常の米に比べ15%程度カロリーが抑えられたとのこと。価格は700g入り・店頭小売780円程度の見通しで、中身は140g入り袋に小分される。

 発売先は木徳神糧がイトーヨーカドーなどセブン&アイ・ホールディングス、神明はジャスコなどイオングループ店舗での展開が予定されている。

 今回の件は、今年始めに立ち上げた「e顔*食卓プロジェクト」で開発されたもので、大塚食品(株)、アルファー食品(株)と加工食品メーカー2社も参加しており、「各社が得意とする部分で協力していこうと、コラボレーション企画の話が進んだ。今後も様々な可能性から話合いを進めていき、第二段第三段の商品化の可能性も」とのこと。

 また11月1日から発売した家庭向けコメ油「こめしぼり」は、国内産100%を売りに順調な販売経過を示しているとしている。


-2008年12月22日-

◆第3回SBS、1月9日に通常の2万5千トン枠で実施

 20年度第3回SBS入札が来年1月9日に実施される。注目された予定数量は2万5千トン(うち砕精米枠2,500トン)で、第2回のように前回の枠未達分の上乗せはしない。

 農水省では「淡々と行うだけ」としており、第2回が大幅に枠を下回ったことから、上積みしても仕方ないとの判断か。

 20年度は1~2回累計で2万5千トンがショートしており、第3回の結果次第では第5回を実施しても、年間10万トンに届かずというケースも。前回の枠未達は16年度で、6千トンがショートした。

 スケジュールは年度内が船積期限21年2月28日、引取期限同3月31日。翌年度対応は同様に21年4月22日、同5月29日で、国庫債務行為負担分となる。


-2008年12月19日-

◆来年2月から食品表示偽装業者すべて公表へ

 農水省は、JAS法の運用指針を改正し、食品表示偽装の業者名をすべて公表する方針を決めた。また、伝票など関係書類を故意に破棄するなど悪質な手法で偽装を隠蔽した業者名も公表できるようにする。国と地方自治体の解釈が異なるケースが出ているため、見直しを決めた。

 同省では、今月18日から来月18日までパブリックコメントを募集し、早ければ2月から実施したい考え。米穀は、事故米の不正規流通事件の発覚を契機に、米トレサ法の導入が検討されているが、同時にJAS法の運用も強化されることになる。年明けは、より慎重な対応が求められそうだ。

 現在、JAS法の運用は、広域に営業展開している業者は国、県内など地域内業者は都道府県がそれぞれ所管しており、表示違反で改善指示した場合、すべて公表する国に対して、地元企業の保護などを背景に公表しない自治体があり、不公平感が生じていた。

 平成14年以降、自治体の判断で非公表扱いの「指導」としたケースが54件、「指示」で非公表のケースが18件あったという。このうち、米穀関連も複数含まれている。


-2008年12月18日-

◆米卸と食品メーカーとのコラボ企画が進行中

 米卸業界では食品メーカーとのコラボレーション企画が話題。量販店、生協、コンビニ等の店頭での発売を目指し、開発が進められている模様。

 注目されるひとつの契機となったのが、コープこうべでの「カロリーコントロールおむすび」の成功事例。兵庫コシにこんにゃく食材を独自にブレンドすることで、従来のおにぎりと比較してカロリーを22%もカットした。

 消費者の健康志向、メタボ対応を狙ったもので、「若い女性などの昼食需要などで、1日で1,300個以上も売ったと聞いている。市場のニーズを上手に吸い上げた商品開発で、我々としても大いに刺激となった。まだ案の段階だが健康をキーワードとして、複数の食品メーカーと協議の場を持っている」(大手A卸営業部長)との状況が聞かれる。

 玄米、精米、炊飯の3部門での開発を目指すとのことで、「春先3月~4月にも具体化すれば」(同)としている。また、業界内では「先行しているB卸、C卸では年明け早々にも、コラボ企画商品を発売してくるようだ」とも。


-2008年12月17日-

◆シッテ米も豊作、農家買い1万円(宮崎)

 宮崎の作況は104で豊作となったが、今年は「定期的に雨が降るなど収穫後の天候にも恵まれ、シッテ米も穫れている」(販売業者)という。シッテ米は、刈り取り後に出る二番穂のことで「ひこばい」とも呼ばれる。

 生産者の売値は60kg9,000~1万円。同業者は数トン手当てしており、品質は「ヒエなどの実が入っているため色彩選別機に2回通すなどの作業が必要だが、粒がしっかりして歩留まりも良い」と使い手があるようだ。使用は複数原料米向け。


-2008年12月16日-

◆焼酎用の原料米1千トンを全量国産へ(アサヒビール)

 アサヒビールはこのほど、芋焼酎の製造販売の再開にあたり、原料米を国産のみなどにする新たな品質管理体制について明らかにした。

 米焼酎を含めたグループ全体の焼酎用の米使用量は年間1千トン。グループ会社はさつま司酒造(株)、ニッカウヰスキー(株)で、製造委託先の西酒造(株)も対象となる。

 同社は、芋焼酎の一部商品において今年9月、三笠フーズにより不正転売された事故米穀が含まれていた原酒を使用した製品の自主的回収や販売を休止していた。新たな体制は芋焼酎の麹用で使用する米について、農協あるいは農家までの流通経路が明確な国産米のみ(従来は主に輸入米を使用)とし、さらにグループ会社・製造委託先で使用する原料においても同社指定の米穀加工会社から調達するとしている。

 米穀加工会社は「複数ある」(広報部)に留まり、社名は明らかにしていない。販売再開は来年3月。また、米焼酎についても在庫がなくなり次第、切り替えていく。


-2008年12月15日-

◆もち検査、前年並みの14万9千トン(11月末)

 農水省は12月12日、20年産米の検査結果(速報値)を公表した。それによると、水稲うるち415万3千トン(前年同期比18万9千トン増)、醸造用6万6千トン(2千トン増)、水稲もち14万9千トン(1千トン増)、陸もち1百トン(1百トン減)の合計436万7千トン(19万2千トン増)。11月15日から末日まで18万3千トンが積み上がった。

 需給が不透明なもち米は、北海道、佐賀、熊本などが前年同期を下回るが、岩手、秋田、山形、新潟、千葉などが前年を大きく上回っている。

 都道府県別で前年同期を1割以上上回っているのは、北海道、埼玉、福井、三重、鳥取、岡山、広島、山口、徳島、愛媛、高知、宮崎など。逆に、前年同期を下回っているのは、宮城、栃木、香川、佐賀など。佐賀、熊本はもち米が前年を下回ることが影響している。


-2008年12月12日-

◆4週目から新潟コシセール拡大へ

 関西地区の量販店では今月12月23日~25日前後から、新潟コシヒカリ5キロ1,880円~1,980円セールが拡大する見込みだ。先月末の商談で通った企画が適用されるもので、全国展開の大手チェーンを中心に年末年始にかけ実施される模様。また歳暮ギフトでの受注不振が伝わる魚沼コシも、2,980円~3,380円企画が増えそうだ。

 納入担当卸への聞き取りでは、「新潟コシヒカリは2週目段階で5キロ2,280円~2,380円が中心で、前月末時とほぼ同水準で動きは今ひとつといった感触。ただ、23日前後からは先の商談でまとまった、1,880円~1,980円セールを広範囲で打つ予定。スポットではあったが20年産米では、実質的に初の2千円切れセールだけに実績は大いに期待出来るだろう」(関西大手A卸)。

 「新潟コシヒカリの2千円切りセールと同時に、店舗数限定ながら魚沼コシヒカリの2,980円~3,380円企画も打つ考え。今年は様々な要因から化粧箱入り5千円近くのギフトは、前年に比べて25%も受注が減る感触で店頭販売でカバーする必要がある」(関西大手B卸)という。


-2008年12月11日-

◆緊急保証の対象に「米麦卸売業」が追加指定

 政府与党が決めた緊急総合対策のうち新しい保証制度『原材料価格高騰対応等緊急保証』が10月31日からスタートしているが、その指定業種の中に「米麦卸売業」が12月10日付けで新たに追加された。

 この制度は、原油に加え原材料価格の高騰や仕入価格の高騰を転嫁できていない中小企業者を対象にその資金繰りを支援するためのもので、民間の金融機関から融資を受ける際に信用保証協会が保証を行う仕組み。

 今回、米麦卸売業が指定業種の対象となった経緯は、コメ卸売業者の全国団体である全米販が農水省窓口を通じて、担当所管である経済産業省中小企業庁に指定の要請をしていたことが功を奏したもの。

 周知のようにコメ卸は仕入価格がアップしていることに加え、関連資材や運送コスト等も上昇しており資金需要が増しているのが現実。すでに西日本地区でこの制度を活用した卸も出ているという。


-2008年12月10日-

◆20年産水陸収穫量882万トン

 農水省は12月9日、20年産水陸稲の収穫量(確定値)を公表。水稲881万5,000トン、陸稲8,490トンの計882万3,000トン(前年産比10万9,000トン増)となった。

 うち主食用の水稲収穫量は865万8,000トンと、前回調査10月15日現在の数字と変わらず、生産目標より約51万トン増が確定した。集荷円滑化対策の発動で、区分出荷米として約11万トンの政府買入れが決まっているが、このままでは消費がさらに増えなければ過剰となる計算で、今後のコメ消費動向に焦点が移っている。

 水稲の10a当たり収量は543kgで、前回調査10月15日現在と変わらず。作況指数も102の「やや良」。前回調査から10a収量が変動したのは、大分の1kg増と沖縄・第二期作の2kg減。収穫量で変動したのは大分の200トン増のみで、沖縄の二期作は面積が少なく、ラウンドの関係で変わらず。作況指数の変動も、沖縄第二期作の1ポイント減(作柄表示地帯別の沖縄・八重山)にとどまった。


-2008年12月9日-

◆三菱商事、イオンの業務提携の影響は(商社、卸)

 三菱商事はイオンの発行済株式の5%程度を取得し、資本業務提携を結び筆頭株主となるもよう。今後は商品調達など業務面での協力関係を強化すると同時に、コンビニエンスストア、量販店など両社グループが保有するチェーン店網の活用を目指すようだ。

 米穀業界への影響については、「一時の勢いにブレーキが掛かったイオンと、小売部門の拡大を進める三菱商事側の思惑が一致しての対応だろう。まずはミニストップ、ローソンなどコンビニエンスストアの原料米調達の行方が焦点となってくるだろう。ベンダー、米卸、産地と3者間での調整が気になるところ」(商社筋)。

 「同じく提携関係にある丸紅グループと合わせて、今後の1~2年間で指定米卸など再編が十分に考えられる。むしろメインを担当する米卸より、地方部店をめぐる産地卸の変動が予想される。調整の過程で新参のチャンスを得る業者が出てくるのでは」(関係大手卸)との指摘が聞かれる。


-2008年12月8日-

◆販売失速、タイアップ企画で販促(量販店)

 10月まで好調を続けてきた精米販売だが、値上げの影響等によって11月中旬頃から失速傾向にあるもよう。とくにコシ系の高額銘柄はセールを控えたこともあり、前年同期に比べ10~15%ダウンとの話も聞かれる。

 西日本の有力A量販チェーンでは、「11月中旬~12月頭までは、かなりの苦戦が続いている。単純に値段が高いことに加えて、パン、パスタなどが企業努力で逆に価格を下げているのも大きい」(担当バイヤー)とのこと。このため同チェーンでは、年末年始商戦に向けて、「週ごとのセール銘柄米の提案に、冬の売れ筋である鍋物商材とのタイアップ企画を打つ考え」という。

 具体的には、キムチ鍋、カレー鍋などの素とともに、1キロ~5キロの精米商品を販促しようというもので、「ごはん食への回帰現象は少し鈍化しただけで、PRのやり方によってはまだ進む。年明け以降も様々な販売企画で市場を拡大していきたい」としている。


-2008年12月5日-

◆来年1月9日より『コメ指数(KRI)』公表へ(関西商取)

 関西商品取引所(岩村信理事長)はこのほど、来年1月から『関西商取コメ指数(KRI)』を公表することを決めた。

 基礎となる価格は、本社発行の「日刊・米穀市況速報」の調査価格を使用する。その構成銘柄はコシヒカリ(新潟一般、千葉、茨城、栃木、富山の各産地)、あきたこまち(秋田産)、ひとめぼれ(宮城産)、はえぬき(山形産)の計8産地品種銘柄で、農水省が公表する卸売(小売)価格調査銘柄にも選定されている代表的な産地品種。

 価格条件は、▽10トン以上の仲間相場▽検査米1等の1俵当たりの税抜き価格▽東京着価格及び大阪市内着価格の中値の平均値--の3項目。価格変動が小さく、比較的価格が安定した平成17年度(平成17年9月~同18年8月)を基準年度に設定。その平均価格を100としてスタート。指数値の計算法は、価格の水準を適格に表すことを重視して、「単純算術平均相対法」を採用。

 公表開始日は平成21年1月9日(金)、その後は毎週金曜日(当日が休日の場合は繰り下げて公表)に同所のホームページのほか、経済紙をはじめ関連する業界紙上にて公表する予定という。

 同所は平成18年4月、米穀市場開設に係る定款変更申請について主務省である農水省より不認可の通知を受けたものの、その後もコメ先物取引に関する啓蒙活動を継続。また昨年8月には、コメ当業者からの「先行価格指標の具現化」及び「価格変動リスクヘッジ」へのニーズの高まりに応える形で、「コメ受渡等ワーキンググループ」を再開させ、現在に至るまで8回の会合を開催するなどコメ先物市場開設の準備を着々と推し進めている。今回の指数公表はその環境整備の一環として、現物先物市場で明示される先行指標ではなく、コメ価格水準を表す指標として公表するもの。


-2008年12月4日-

◆「単一の原料米」「%→割表示」告示へ(農水省)

 12月2日、農林物資規格調査会総会(JAS総会)が開催され、農水省が「玄米及び精米品質表示基準の一部改正」を諮問した。

 農産物検査を受けたものでも異品種の混入があることを踏まえ、一括表示内における現行の%(百分率)表示の義務付けを廃止。(1)単一原料米は「単一の原料米」である旨を記載し、使用割合欄を削除する(2)ブレンド米については割の単位での表示を義務付ける-というもの。案通り、答申された。これを受けて農水省では「告示の手続きを行う」。

 審議では品質表示が分かりやすくなるのか疑問などの意見も出たが、「消費者・業界の声を踏まえて変えさせていただくことになった」(農水省)と説明。また、単一の原料米の表記位置など詳細はQ&Aで示していく方針。


-2008年12月3日-

◆セールで巻き返す新潟コシ、年末は魚沼も

 首都圏量販店では、前月下旬からジャスコ、西友他の店舗で、新潟コシの5キロ2,080円~2,280円セールがスタートし上々の反応を示しているもよう。また、定期的なセールで好調が伝わる秋田こまちは、各店舗で1,980円セールが継続されている。

 関係米卸への聞き取りでは、「納入先からは5キロ1,880円~1,980円価格を希望する声が多かったが、先行的な意味でのセールで2,180円前後とした。今後は他店舗(米卸)の展開状況を見ながら1,980円セールも実施していく考え。新潟コシは2,480円が続いてただけに来店客の反応は良く、初回入庫分は早々と売り切れたと連絡が入った」(都内A卸)。

 「秋田こまちはまだ1,980円セールに向ける余裕があり、定期的に打っていく方針。また新潟コシは何とか1,980円セールを打てる環境から、主に郊外店を中心に実施していく考え。魚沼コシも現在の5キロ3,780円~3,880円を、年末年始商戦では2,980円~3,080円で数量を稼ぐ戦略も」(都内B卸)との状況が聞かれる。


-2008年12月2日-

◆買い取り価格を1万3,550円に改定(JA北つくば)

 茨城のJA北つくばは11月28日、20年産の買い取り価格を1万3,550円に改訂すると発表した。

 9月から1万3,100円で買い取り集荷を行っていたが、販売先と予想より高く契約できたこと、また、流通経費や人件費などの経費削減を積み重ねたことにより、450円の追加払いが可能になったもの。すでに支払いが終わっている生産者には差額を支払う。

 同JAの20年産集荷数量は約30万1,500俵(1万8、000トン)で、そのうちコシヒカリの買い取り分は21万3,000俵(1万2,600トン)、全農県本部への再委託分は約9万俵(5,400トン強)。

 販売先は首都圏を中心とした卸売業者・量販店・商社など22社で、買い取り分の契約はほぼ終了しているうえ、追加取引の要望も出ており、さらに2万俵(1,200トン)の追加集荷にも取り組む方針。


-2008年12月1日-

◆12月9日入札分から落札者公表の余波

 12月9日に実施される17年産政府米試行入札から、落札業者名と数量がホームページで公開されることが28日に出された入札公告で明らかになった。買い受け業者の対応が焦点になっている。

 「初めは参加を回避するところが多いのではないか」「倍率が下がれば、下値で落とせるチャンス。どうせ使わざるを得ない」「20年産裾物にシフトすれば、市況は上がるのでは」などの憶測が流れている。広島コシや熊本森のくまさんなど新メニューも登場するが・・・。

 一方、28日の食糧部会では、20/21年(今年7月から来年7月)の主食用需給見通しが前年実績と同じ855万トンに上方修正された。これで21年6月末在庫は20年同期より11万トン増える計算。国の備蓄水準は100万トンが上限で、民間のどこかで増えることになる。コメ消費の結果次第で増減も。


-2008年11月28日-

◆もち米、売り指値下げ

 もち米は、なかなか買い声が出ない。売り指値は、先週まで東北・関東ヒメノモチの1等関東置場1万7,000円、未検同1万6,500円あたりが下値水準だったが、今週は千葉ヒメノ1等で未検並みの価格が出始めてきた。

 需要筋からは、「すでに必需分を確保済みで、いまさら換金玉の安いものが出てきても買えない」との声も出ており、すんなり売り物が捌ける状況にもなさそうだ。

 くず米も買い一巡。無選別は、東北産で関東着値125円中心、関東産で同110円台後半のものが、サンプル取引でそれぞれ折り合ったものがポツポツ成約。

 中米は、東北産が関東値値1万0,500~1万1,500円と上旬から売り指値が変わらず、なかなか買い手と折り合えない。くず白米も荷動きは芳しくない。


-2008年11月27日-

◆ご飯単品の注文が増える(持ち帰り弁当)

 持ち帰り弁当チェーンの動きとして、「白飯単品の売上点数が増加している」との話が聞かれる。通常はおかずとセットになっているが、「ご飯だけというオーダーや、弁当1個にご飯2個といった客が、相当の規模で増えてきている。結果的に原料米需要のアップに繋がっており、当社の出荷実績を押し上げている」(関係A米卸)とのこと。

 広域展開する大手チェーンと取引関係にある同卸では、「納入先担当者と要因を分析したところ、小家族化や独身世帯の増加が背景にあるようだ。加えて、景気後退による中食への回帰現象も大きい」(同)とされ、10月出荷実績は前年比106%と好調だったとする。

 また、「業界内の混乱に伴い、未開拓の地区に新たに新規出店を進めたことのプラス分も寄与した。もちろん、スクラップ店舗分のマイナスもあるが…」との指摘も。今後の注目事項としては、「まだまだ先の話だが、新エリアへの大量出店に伴って新たな指定卸が出てくるかもしれない」(同)としている。


-2008年11月26日-

◆ブレンド精米、卸平均2.3%値上がり

 ブレンド精米の10月販売価格は、卸業者平均3,165円(10kg当たり包装・消費税込み)、前月比2.3%アップ、小売業者平均3,686円、同1.8%アップ…となっていることが農水省調査で明らかになった。

 裾物が値上がりし、着値1万2千円台で手当て可能な原料玄米がほとんどないことが影響しているものと見られる。調査対象は、卸125業者、小売187業者。

 卸ブレンド米の販売価格帯別アイテム数も、3,000円未満37%(9月比4ポイント減)、3,000円以上3,500円未満46%(同2ポイント増)、3,500円以上4,000円未満15%(同2ポイント増)-など、3,000円未満が減少。


-2008年11月25日-

◆予想以上に売れる生き物ブランド米

 量販店や生協で発売されている生き物ブランド米。「予想以上に売れており、良い意味で読み違えた」(首都圏A生協)との動きを示している。

 野鳥が暮らせる環境をテーマに5キロ2,900円前後と割高な商品だが、「当生協のイメージアップが主な狙い。補完的に売れればと想定したが、ほぼ商業ベースになっている」と嬉しい誤算。

 また、同様なアイテムを1日から投入した関西B量販店でも「正直なところ驚くほどの消費者反応で、発売前に予想した数字の3倍は出ている。商品コンセプトが支持されたと認識する。極端に荷動きが悪い新潟コシと対照的。発売して2週間ながら上々すぎる成績だ」(バイヤー)とされ、周囲にも新たに導入する動きが聞かれるという。

 この状況を受け某卸では「伸び悩む棚田米商品の販促に活用すべく、営業部員にリサーチを指示した」(米穀部長)という。


-2008年11月21日-

◆区分出荷米の買入、3等以上の水稲うるち玄米に限定

 農水省は11月19日、農業団体、米穀機構、都道府県、農政事務所などに対して、「集荷円滑化対策による20年産区分出荷米の政府買入に係る特例取扱いの実施等」について通知し、円滑な買入事務の実施を求めた。入札は、来年2月上旬頃となる見通し。

 区分出荷米の政府売渡し予定者に競争参加資格を与え、入札参加には区分出荷米であることの申請書の提出を義務化する。買入対象米穀は、(1)20年産の区分出荷米(対策加入生産者から売渡委託または買い取った区分出荷米も対象)(2)水稲うるち玄米に限定(3)3等以上(4)水分含有率15.0%以下(5)紙袋、麻袋、樹脂袋は農検合格規格、フレコンは買入要領規格同等程度。

 買い入れる区分出荷米は、北海道きらら○等○○○トンなど、産地・銘柄及び等級ごとの上限数量を公告。買入区分ごとの数量及びその合計数量が、当該入札者が取り扱う区分出荷米数量の範囲内で、かつ予定価格を超えない単価で、低価の者から順次、買入数量に達するまで落札決定する。従来入札の仕組みと同じ。


-2008年11月20日-

◆もち・酒米は不可(区分出荷)

 20年産の区分出荷米は政府買入となったことで、もち・酒造好適米は対象から外される。「農水省の担当者による説明では、うるち米を供出出来るように地域内で協力・調整が必要になるとしている。ただ、実施するには他から買い受けするケースも出てくるのではないか」(関係者)との見方も。

 もち米主産地で作況が101以上のところは北海道・岩手・山形・新潟・熊本など。このうち北海道のJA系統は作付面積の自主削減を実施していることから、もち米の区分出荷は行わない方針といわれる。酒造好適米の主産地では新潟・富山・兵庫などが101以上となっている。


-2008年11月19日-

◆相対価格の調査結果、11月末に公表(井出次官)

 公表が遅れている20年産相対価格の調査結果について、農水省の井出事務次官は定例会見において、「11月末を目途に公表準備を進めている」ことを明らかにした。

 当初日程よりずれ込んでいる理由について、「およその対象業者数が70、産地品種銘柄112あり、調査の精度を検証・確認している」ことを挙げた。

 農水省は、コメ価格センターの上場・落札数量が減少したことを受けて、今年産から契約ベースでの相対取引価格を調査・公表することを決めている。

 「今後のセンター取引の見通しや、相対価格公表がどのように相場に反映されるかを見ながら、指標価格のあり方を検討していかなければならない」との考えを示した。


-2008年11月18日-

◆新潟コシ、居所修正を受けセール(卸)

 先週末に通知された新潟コシヒカリの全農相対価格の修正を受け、各卸は販売計画の見直し作業に入った。焦点は年末年始商戦における量販店売価で、卸利益を考慮して5キロ1,980円をラインに納入先と商談に臨む模様だ。

 東西米卸への聞き取りでは「今月頭から新潟は下げ改訂との噂があり、打診レベルで納入先と準備していた。先週末に正式通知を受け17日中には社内で検討し、今週末に各納入先と商談に入るスケジュール。5キロ袋では1,980円をセールの基本価格とし、他の銘柄米のセール計画を考慮しながら企画を立てて提案する」(関西大手A卸)。

 「12月の量販店セール企画は10月末段階で提出済みだが、今回の居所修正を受け変更を考えているところ。他の米卸も同様だろうから、やはり5キロ1,980円を打ち出せるかが鍵となってくる」(首都圏B卸)との状況が聞かれる。


-2008年11月17日-

◆もち米供給は前年の半分以下(県内向け産地)

 系統によるもち米の集荷が苦戦している。なかでも生産量が少なく、県内業者への販売が主体の産地は厳しい展開となっているようだ。

 某需要者筋によれば、自県産の購入量は「前年実績の半分以下に落ち込む見通し」という。もともと数量が少ないとはいえ、今年は全国提示分も減っており、系統分の手当ては大きく減少する見込み。

 一方、旧計画外米は「業者筋の案内が佐賀産ヒヨクモチ2等で1万8,800円、熊本産同1万8,600円、北海道産はくちょうもち未検米1万7,800円」(近畿圏内の業者)とされ、高値から手当てを逡巡する向きも。加工業者のなかには、もち粉を再検討するところも出ているようだ。


-2008年11月14日-

◆加工向け需要で広範囲から札入れが(政府米入札)

 落札率、落札業者数とも前回から増加となった11月11日の政府米入札では、加工向け関係での必要札が広範囲から入れられた模様。

 本社聞き取りによると▽千葉コシ1万2,700円▽茨城コシ1万2,800円▽福井コシ1万2,850円▽富山コシ1万2,900円▽宮城ひとめ1万2,700円との落札事例が聞けた。関東コシは北陸コシに比べ100円程度低い水準で落ちている。

 使い道と今後については、「チャーハン、ピラフなど冷凍米飯向けが主な販売先で、今後も先方からのオーダー状況を見ながら必要量は手当していく考え。今回も含めて最近の政府米入札では加工向け需要で、少量ながら必要札を入れる業者が広範囲から増えている感触」(関西有力A卸)という。


-2008年11月13日-

◆外食値上げ交渉の成功事例

 外食チェーンとの20年産米価格交渉が佳境だが、内食回帰など厳しい環境から値上げには難航している模様だ。

 大手米卸への聞き取りでも「量販店が概ね認めてくれるのに比べて、なかなか交渉が進展しないのが実情。比較的に業績が好調な納入先は何とか通りそうだが、ファミレスなど苦戦中のチェーンは厳しい」(関西大手A卸)、「交渉中の11件のうち値上げが了承してくれたのは5件で、平均して5円がやっとで渋々ながら応じてくれた」(関西大手B卸)との状況が聞かれる。

 背景には小麦関連、鮮魚など多くの食材価格の高騰が大きいことに加え、「仕入コスト上昇に伴うメニュー価格の値上げは、即座に客数減少に繋がることで可能な限り避けたい」(有力和食チェーン)との思惑もある。

 成功事例の卸では「概算金と相対価格の一覧表、系統本部が用意した肥料コスト負担など説明したパンフレットの3セットに、事故米絡みの悪影響を示したリポートを作成して提出した。トレース可能で安全、安心な当社の米を、多少の値上げでも採用するメリットを説明し納得してもらった」(B卸)としている。


-2008年11月12日-

◆第2回もち提示223トン(全集連)

 全集連は11月10日、需要者に対し20年産もち米の年間契約第2回提示を行った。メニューは2産地4種類222.9トンで、提示方法は全量が需要者別。

 種類別内訳は[山形]ヒメノモチ60トン[新潟]▽こがねもち131.61トン▽わたぼうし29.64トン▽その他水稲1.65トン。スケジュールは申込期日11月21日、決定通知同28日。需要者別で行われていることから、申込みは提示数量通りになりそうだ。

 21RYの契約は第1回提示が見送られており、契約栽培と今回の分を合わせると760トン規模。前年度の第2回までに比べ300トン弱下回る状況。


-2008年11月11日-

◆落札ゼロ、米国産は応札もなし(第2回一般MA入札)

 11月7日実施の20年度第2回MA一般輸入米入札は、予定数量5万1千トン全量が不成立となった。タイ産・グローバル・テンダーは各1者の応札で入札が成立せず、米国産にいたっては応札自体がなかった。落札がゼロとなるのは19年度第10回(20年4月)以来2回目のこと。

 一般輸入米入札は例年10回前後に分けて行われているが、会計年度末までのあと4カ月半で消化するには月2回程度のハイペースの実施が必要。農水省では第3回の開催時期について、「商社にヒアリングをするなど情報収集してから決める」としており現段階で未定。

 また、今回の応札は商社が輸入米穀買入委託契約書の変更に伴い、保険会社との調整に時間がかかっていることも影響したようだ。なお、「応札があったことから、(変更により入札が)出来ないわけではない」との見方で、手法の見直しはないようだ。


-2008年11月10日-

◆11月12日から表示特別調査、ネット販売も対象(農水省)

 農水省は、11月12日から12月末までの期間、全国の小売・卸など約2,000業者を対象に、20年産袋詰精米の表示特別調査を実施する。

 毎年実施している銘柄米調査のほか、今年のテーマとしてインターネット上等において通信販売される袋詰精米を加えた。「近年、さまざまな事案が出る中で、ネット関係も結構あるため、傾向を探る」(農水省)のが目的。

 表示調査のほか、20年産の銘柄米を全国約300商品(うち通信販売100商品)を目標に買い上げて、品種判別も行う。調査の結果、表示の疑義や異品種混入の疑義が認められた場合、都道府県と連携して調査。JAS違反が確認されれば、措置を講じる。

 調査対象は、小売販売業者(量販店、小売店)、卸売業者。小売には通信販売事業を営む者が含まれる。

 調査は、(1)表示確認=表示事項、遵守事項の確認(2)根拠確認=対象者が販売する20年産の銘柄米及びインターネット上等において通信販売される袋詰精米を主体に、内容の一致状況、表示根拠を確認(3)品種判別=20年産の銘柄米を買い上げて、品種判別を行う。


-2008年11月7日-

◆21年産の銘柄設定、選択制導入で申請受付

 21年産における国内産農産物の銘柄設定・変更・廃止についての受け付けが始まる。米の産地品種銘柄は選択制が導入され、都道府県ごと「必須銘柄」と「選択銘柄」の2つに区分されることになっている。

 選択銘柄は、「鑑定可能な登録検査機関が1以上あること」が主な要件。従来の「奨励品種や市町村の一定の地域でまとまった取り組みがあり、拡大が見込まれるものに限定」などの要件は必要なく、流通が少ない品種でも銘柄設定が可能。必須銘柄は鑑定を義務付け、選択銘柄は登録機関が選択することになる。

 新規申請は、「必須」「選択」別で申し込む。20年産銘柄は、必須銘柄に移行することになるが、選択銘柄に区分変更する申請も受け付けられる。各県によって申請時期は異なり、おおよそ11~12月に受付け、申請者・県、生産・実需団体など関係機関で意見聴取の後、農水省に申請、決定を受ける運び。来年3月に告示される予定。


-2008年11月6日-

◆大阪市内に関西支店を開設(木徳神糧)

 木徳神糧(株)(平山惇社長/東京都)は、大阪市内に関西支店を開設し営業機能を集中させる。従来は滋賀精米工場内に置かれていたが、「より積極的な営業活動を行うために、組織体制を変更する形で大阪に拠点を持つ方針を決めた。事務所の場所や人員については検討中だが、年度内には業務をスタートさせる」(本社)とのこと。

 また、商品面では1日から一般家庭向けコメ油「こめしぼり」(520円)を、イトーヨーカドーの基幹23店舗で発売している。自社精米工場の精米ラインに抽出設備を新設し商品化したもので、「現在のところ販売されているコメ油製品の三分の一が輸入品と言われている環境下で、安心出きる国内産100%として発売した」としている。


-2008年11月5日-

◆一般11月7日、SBS14日(MA米入札)

 農水省はこのほど、MA米の入札日程を明らかにした。

 [第2回一般米]11月7日実施。契約予定数量は5万1千トンで、区分は一般米と砕精米。国別などの内訳は▽タイ(長粒種)2万5千トン▽米国(中粒種)1万3千トン▽グローバル・テンダー(中粒種)1万3千トン。

 [第1回SBS]11月14日。契約予定数量は2万5千トンで、区分は一般米(2万2,500トン)・砕精米(2,500トン)。船積期限は21年1月30日、引取期限は同3月6日。

 同時に公表された「輸入米穀買入委託契約書」の見直しについては、10月に出た輸入麦と変わらずで、事故品などが発生した場合は、商社負担で返送あるいは廃棄物処理が行われる。商社はリスク対応のために保険手続きを進めており、SBS入札などの価格にも影響が出てきそうだ。


-2008年11月4日-

◆食衛法、JAS法の中で検討を(全米販・安藤常務)

 10月31日、農水省で第4回米流通システム検討会が開催された。引き続き、関係業界のヒアリングを実施。今回は、▽安藤勲・全米販常務理事▽高橋利郎・日本酒造組合中央会理事▽山崎喜彦・㈱グリーンハウス執行役員商品本部副本部長▽相澤良太・㈱イトーヨーカ堂加工食品部開発商品担当バイヤー▽樋浦憲次・㈱武蔵野常務取締役執行役員経営企画本部長-各氏が業界や自社の現状を紹介し、トレーサ、原料原産地表示、流通規制のあり方について議論を進めた。

 全米販の安藤常務は、事故米事案は工業用等の利用しか認められない安価な事故米が不正に食用ルートに乗った特殊ケースとして、「自由化された現行の流通構造が引き起こしたとは受け止めていない」との考えを示した。トレーサは、他の食品と同じく、食品衛生法、JAS法にしたがった仕組みの整備を促進しており、米政策改革の目指す方向を修正する必要は特段ないとした。

 また、原料原産地表示もJAS法の中で総合的に検討すべきとした。流通規制は、米全体について国の管理を強めることは基本的に反対とし、加工用米・MA米・新規需要米など用途等が特定されたものは不正流通の防止強化や仕入・加工・販売の報告義務づけ、また不正規流通の罰則を強化すべきとした。


-2008年10月31日-

◆作況102変わらず、36都道府県で区分出荷実施へ(10/15現在)

 農水省は10月30日、20年産水稲の10月15日現在における作況指数を102の「やや良」とまとめた。これで作況101以上となった36都道府県(地域)の集荷円滑化対策の発動が確定した。今年は特例的に、主食価格並みの実勢水準で政府買入れされることも決まっており、どこの産地銘柄が区分出荷されるかが今後の焦点になる。

 登熟は順調に推移し10a当たりの予想反収は543kgと、前回9月15日現在より1kgアップしたが、作況指数は102で変わらず。青刈りを除いた作付面積は162万4,000ha、前年比4万5,000ha減。結局、10万ha削減目標の半分にも満たなかった。主食用作付見込みは159万6,000haが見込まれている。

 予想収穫量見込みは881万5,000トン。うち、主食用の予想収穫量は865万8,000トン。目標生産量よりも50万8,000トン増となる見通し。区分出荷10万トン程度を市場から隔離した上で、どこまで当初見込みより消費量が増加するかがもうひとつの焦点だ。


-2008年10月30日-

◆関係業界からヒアリング(米流通システム検討会)

 10月29日、農水省で第3回米流通システム検討会が開催された。トレーサビリティ、原料原産地表示、流通規制-の3テーマについて、業界関係者からヒアリングを行った。

 今回は、▽市川和哉・㈱大戸屋執行役員商品部長▽齋藤孝喜・全国米菓副理事長▽佐藤功・全国包装米飯協会会長▽米本博一・全農常務-の4氏が自社や業界における取り組み、検討課題に対する考えを報告。

 全農米本常務は、今回の不正規流通事件は流通段階でのトレースができない現行の流通の盲点を悪用したとして、「米穀を取り扱う全ての業者に対し、米の仕入れ・加工・販売等の記帳や行政への報告を義務付ける必要がある」としたほか、原料原産地表示も「米加工品や外食産業での米使用も含めた全ての米商品に原産地表示の義務付けを拡大することが必要」などの考えを示した。

 齋藤全国米菓副理事長は、原料原産地表示は不安定な原料(くず米、MA米)購入事情に影響するとの考えを示し、安定した国産加工米の供給を要請した。阿南委員は、「義務付けや流通規制は国に要望するものではなく、事業者が実施すべき」との意見を述べた。


-2008年10月29日-

◆遅れ戻す新米検査、もち米は105%(10/15現在)

 農水省は10月28日、10月15日現在における20年産米の検査結果を286万4千トン(前年同期比98%)とまとめた。

 10月1日から15日まで136万5千トンが積み上がった。遅れていた関東産は102%と前年を上回り、北海道も98%とほぼ前年近くまで戻した。現在、遅れているのは東北(84%)だけ。

 種類別で見ると、水稲うるち276万1千トン(前年同期比98%)、醸造用3万2千トン(101%)、水稲もち7万1千トン(105%)などで、水稲もち米の進捗が順調。

 うるちの等級比率(カッコ内は前年差でポイント)は、▽1等81.3%(▲1.0)▽2等16.8%(+2.0)▽3等1.3%(▲0.3)▽規格外0.7%(▲0.6)。前年同期と比べて1等比率がやや下回るものの、3等・規格外など下位等級は少ない。


-2008年10月28日-

◆播州精米がJAS違反(兵庫)

 兵庫県北播磨農政局農林振興事務所は10月24日、西脇市黒田庄町の播州精米(株)が但馬コシを丹波産と偽って販売していたとしてJAS法に基づく改善を指示した。

 同事務所によると「不正販売の情報を受けて調査したところ明らかになった。現在のところ把握しているのは今年8月から9月にかけて、但馬コシ約400袋を丹波産として販売していたもので、売り先は県内や大阪の量販店、小売店など」としている。

 また鹿児島、三重県産米をブレンドしたものを、兵庫県産と偽って販売していたことも判明したとのこと。


-2008年10月27日-

◆20年産販売、前年比4万9千トン増(全農22日現在)

 全農の米本常務理事は10月23日、宮城米取扱懇談会で20年産米穀情勢について説明した。

 9月末現在における主食うるち米の販売状況は、14万3,000トン(前年同期11万3,000トン)と前年比128%で推移しており、「7~9月の端境期の19年産米のタイト感から20年産米の早喰い需要が旺盛であった。南九州地区では前年産が台風の影響等で収穫量が大幅に減少したが、今年産は収穫が順調に推移していること等が要因」とした。

 また、22日現在の速報値では「前年同期に比べ4万9,000トン上回っている」とのこと。需給環境については「20年産米の生産量865万トンから予想される政府買い入れ12万トンを引くと、昨年の需要量853万トンとぴったりになる。ただ、本年も853万トンの需要が本当に見込めるかなど、今後の動きを慎重に見ていく必要がある」としている。


-2008年10月24日-

◆区分出荷米、実勢価格での政府買入れ決定(農水省)

 農水省は10月22日、集荷円滑化対策により区分出荷される20年産米の豊作分を実勢価格で政府買入れすることを決め、農業団体・都道府県など関係者に通知した。

 従来の区分出荷では1俵7千円(生産者支援金4千円、短期融資3千円)しか保証されず、21年産以降の水田フル活用推進には生産調整実施者の不公平感の是正が重要と判断。政府備蓄米の在庫が9月末で約90万トンで、適正水準を念頭に置けばある程度買入れが行える状況とした。入札は年明け以降に実施となる見通し。

 区分出荷の政府買入は、(1)対象=10月15日現在で作況101以上となり、区分出荷の対象となった都道府県及び地域の産米(2)手法=入札方式(3)価格=銘柄ごとに、センター価格または相対価格を基準に全農等手数料を差し引いた価格程度(4)等級=1~3等…など。

 価格の設定手法はこれまでの通常買入れとほとんど変わらず。センター取引がないため、実質的に相対価格が基準となる見通し。違うのは3等が対象となっていることや銘柄指定枠がないことくらいか。


-2008年10月23日-

◆もち1回年契はほぼ全量の1万2千トンで決定(全農)

 全農による21RYもち米の第1回年間契約数量は、1万2,156.39トンで決定した。提示数量(1万2,181.29トン)に対し99.8%とほぼ全量が結び付いた。

 第1回提示は11産地16種類。全量が需要者別提示だったことや、販売価格が市中相場より安価なことから、実需者サイドは系統玉の確保を優先したものと見られる。

 これで20年産の契約数量は契約栽培分を含め7万8千トンで、前年度同期に比べ2千トン多い。第2回提示は11月4日の予定。北海道・佐賀産などで数千トン規模の提示が見込まれる。


-2008年10月22日-

◆販売業者の在庫調査8月から277業者に(農水省)

 米穀機構はこのほど、8月末における米穀販売業者のうるち玄米在庫(速報値)を16万4千トンとまとめた。

 今回の調査結果は、今年8月から行われている農水省「米穀取引に関する報告徴収」によるもの。対象は、米穀の販売事業を行う者で、年間の玄米取扱い数量が4,000トン以上の値。20年7月以前の調査に含まれていた年間取扱い4,000トン未満の旧登録卸在庫は外れる。

 ちなみに調査対象は、7月調査の362業者から8月調査は277業者と23%減少しているが、在庫数量ベースでは3%減にとどまり、「連続して見ても誤差は少ない」(農水省)としている。


-2008年10月21日-

◆こだわり米・秋田こまち30口上場(センター入札)

 コメ価格センターで10月22日に行われる20年産第2回入札(定期注文取引)に、民間玉の秋田産あきたこまち(こだわり米)2アイテム各180トンの計360トン(30口)が上場される。

 地域区分は、旧大曲市と能代市。受渡地は、関東甲信(茨城、栃木、群馬、埼玉、千葉、東京、神奈川、山梨、長野)限定で、運賃・包装代は申込価格に含まれる。受渡時期は、10月24日から31日まで。

 上場者の付属説明書によると、旧大曲市は「大仙みのり会」、能代市のものは「かまくら会」による栽培米。


-2008年10月20日-

◆関心高い「おぼろづき」「ふっくりんこ」

 ホクレンが今秋から首都圏販売を計画する「おぼろづき」「ふっくりんこ」に興味を示す量販店、米穀小売店が多い。

 とくに高級スーパーと分類される食品専門スーパーを納入先に抱える卸の関心は高く、「一定の価格までなら許容範囲の顧客が多く、販促コストなど込みでの販売が期待出来る。是非とも導入を検討したい。最近は新品種に対する米担当バイヤーの柔軟な姿勢が目立ち、商談に際してもスムースに進む傾向がある」(都内A卸)と取扱いに前向き。

 また、B卸も「まっしぐら導入時の販促PRのノウハウを活かせば、北海道の新品種も売り込める自信はある。サンプルを入手してからの話だが、納入先の米穀店との商談で話題になっている」としている。


-2008年10月17日-

◆新ブランド創設経費などで減収減益(プレナス・中間)

 持ち帰り弁当店「ほっともっと」を運営する(株)プレナスは10月15日、平成20年8月中間期連結業績(20年3月1日~8月31日)の概要を発表した。

 売上高は598億58百万円(前年同期比3.4%減)、営業利益24億90百万円(同48.5%減)、経常利益27億68百万円(同45.3%減)。「新ブランドほっともっとを創設し、営業を開始するという大きな事業の転換期を迎えた。最終的には賛同していただけなかった一部加盟店の離脱、看板・備品等の差し替えに係る費用が一時的に発生するなど痛みを伴うものであった」としている。

 売上高の内訳は、持ち帰り弁当事業が513億20百万円(前期比5.5%減)、定食事業が72億46百万円(同9.9%増)、その他レストラン事業が12億91百万円(同17%増)。中間期末における「ほっともっと」の店舗数は、新規出店192店舗、退店249店舗の合計2,175店舗、定食事業「やよい軒」は149店舗となった。

 また、平成21年2月期の通期見通しは、売上高1,204億円(前期比2.8%減)、営業利益59億10百万円(同47.4%減)、経常利益63億70百万円(同45.7%減)の予想で、「新規エリアにおける出店体制をより充実させることで、今後の新規出店をさらに加速させていきたい」としている。


-2008年10月16日-

◆ストーリーのある米(コンビニ)

 コンビニ各社では、10月以降もおにぎり、弁当など米飯類の新商品企画が多く控える。なかでも地場業者、JA等の新規開拓のチャンスは、「ストーリー性のある米」(関係商社)。

 従来から盛んな地方行政とタイアップした地元食材導入の過程から、「栽培方法や産地の特色など米にストーリーを持たせ、より地域色を鮮明に出していく」との考え方。採用に際しては小ロットでも可能とのことで、「基本的に栽培手法、産地周辺の環境などで、ひとつのストーリーが語れること」(同)という。

 物語はPOP、パッケージ(包装)等に活用する考えで、「日本食の基本である米に熱心な姿勢を示す狙いもある」。多くのチェーンでは冬メニューからの投入を検討中で、「今月中には本部に売り込む必要がある」という。また、おにぎりの具など米に、他の食材をセットする営業も有効とも。


-2008年10月15日-

◆宮城ひとめ販売、前年並みスタート(首都圏卸)

 宮城ひとめぼれは、10月3~4日から消費地での販売が拡大しており、「スタート価格は5キロ2,280円、無洗米2,380円と設定し、発売して1週間ながらほぼ前年並みの実績(数量ベース)で経過している。リピート客に繋げるかは価格、販促など今後が勝負。入庫分の品質はまずまずだが、前年産と比較してやや小粒な印象を受ける」(首都圏卸)という。

 県内の20年産水稲の刈取りは9日現在で4万6,738ha、進捗率61%と平年より4日遅れ。地域別には▽大河原=5,785ha(73%)▽仙台=1万1,162ha(73%)▽大崎=1万1,486ha(52%)▽栗原=5,370ha(50%)▽登米=6,630ha(59%)▽石巻=5,705ha(69%)▽気仙沼=600ha(53%)。


-2008年10月14日-

◆米流通検査マニュアル作成、販売先の社名・数量公表

 農水省は10月10日、事故米不正規流通対策の工程表で示した「米流通に関する検査マニュアル」を作成し、公表した。

 政府所有米穀を加工用・飼料用等で販売する場合の横流れ防止対策。(1)販売先の情報公開(2)定期的な報告徴求(3)食糧法に基づく立入検査の定期的・随時抜き打ち実施(4)立入検査手順の明確化とチェック項目の統一(5)販売先の買受者に対する報告徴求・立入検査(6)加工等への立合抜き打ち実施(7)立入検査等報告書の作成と審査…などが整備された。

 これまで実施されていなかった販売先(破砕工場等を含む)の会社名や販売数量を販売の都度、ホームページで公表ほか、必要に応じ買受者に対して報告徴求・立入検査を実施し、政府の販売先の帳簿が正しいか照合する。


-2008年10月10日-

◆岩手ひとめ新米、9日にも首都圏で発売

 岩手の米卸・(株)純情米いわては10月6日、ひとめぼれ、あきたこまちなどと岩手産新米を県内向けに一斉発売した。

 発売先は百貨店、量販店、生協等で、「天候不順の影響で昨年より4~5日遅れながら、良好な品質の新米を出荷することが出来た。胴割れやカメムシ被害は例年に比べて少ない」としている。今月中旬からはいわてっこ、どんぴしゃりの出荷もスタートする予定。

 また、ひとめぼれの県外出荷については「今週始めから出荷が本格化」(全農岩手)しており、首都圏の量販店等では9~10日にも登場してくる見込み。価格は「5キロ2,280円前後を予定」(都内卸)とのこと。


-2008年10月9日-

◆米・米調製品の暫定税率延長を要望(農水省)

 財務省はこのほど、平成21年度関税改正要望事項を公表した。コメ関連では農水省が「米及び米調製品」において暫定税率の適用期間の延長を要望している。適用期間は平成21年4月1日~22年3月31日。

 延期を要望する理由・必要性は(1)諸外国からの無秩序かつ大量・安価な米及び米加工品の輸入を抑制し、国産米の需給に影響を与えないことを目的とする(2)ウルグアイ・ラウンド農業合意以後は、現在行われている農業交渉(ドーハ・ラウンド)に委ねられているが、現在において合意されていないため、本関税率・制度の延長を要するなどとしている。

 また、延長による効果として、国家貿易以外の輸入量が米・米加工品とも国内の全体需給にほとんど影響を与えない程度に抑えられており、延長の要望は妥当というもの。なお、米の関税はWTO協定でキロ341円。米菓で29.8~34%。

 関税改正の流れは財務省と関係省庁が通常9月から、翌年度の改正要望を協議する。関税・外国為替等審議会関税分科会において審議を行い、12月中下旬頃に財務大臣に対して答申。財務省は例年2月頃、閣議決定ののち国会に提出し、審議・採決を経て3月末に公布される。改正法の施行時期は基本的に4月1日からとなる。


-2008年10月8日-

◆「おぼろづき」「ふっくりんこ」を全国販売へ(ホクレン)

 ホクレンはこのほど、首都圏を中心に今秋から「おぼろづき」と「ふっくりんこ」の販売を開始することを明らかにした。北海道の高級ブランド米と位置づけて、それぞれ1,000トン以上を販売目標に設定している。

 「おぼろづき」はアミロース含有率が14%前後と低く、日本穀物検定協会へ委託した食味試験結果ではコシヒカリに匹敵する評価を獲得している自信の品種。この20年産米では前年比75%増の約7,000トンの収量を見込んでいる。

 一方、「ふっくりんこ」は2003年に試験栽培がスタートした新品種の米。生産者によって組織された「ふっくりんこ蔵部」が、栽培・生産・出荷について厳しいガイドラインを定め、基準に達した米だけを出荷するという努力を重ねた結果、品質の高いお米として、函館を中心とした道南地区で圧倒的な人気を博している。今年の生産量は約1万トン(前年は5,000トン、道内で完売)が見込まれているが、その一部を首都圏に振り向ける予定。

 ホクレンではこの2品種について、試食販売を積極的に採り入れながら販売拡大を推進していく方針。


-2008年10月7日-

◆米国産包装もち、容量を縮小(イオン)

 大手量販店であるイオンは包装もちのPB商品を販売しているが、米国産もち米を原料にしている切り餅の製品量を400g(100g減)に変更している。10月3日の岩槻サティの調査(前回は8月30日)。

 販売価格は400g358円で、これまでの500g商品(398円)より実質値上げとなる。20年度SBS入札は未だ行われておらず、これも容量変更の要因か。

 国産もち製品については、出来秋から値上げするメーカーも多いが、同じPBである丸もちは国産原料で、容量(500g)・価格(398円)とも変わっていなかった。


-2008年10月6日-

◆「米流通システム検討会」立ち上げ、委員11名

 農水省は10月3日、事故米不正規流通対策の工程表で示していた「米流通システム検討会」を立ち上げた。(1)米の流通規制(2)米のトレーサビリティ(3)米の原産地表示…などの課題を実務的に検討し、具体的なシステムを構築する。

 今月第3週に第1回会合を開く予定で、11月中に新制度の骨格をまとめる。次期通常国会に食糧法改正法案を提出する考え。委員のメンバーは、学識経験者、米穀集荷販売団体、量販、外食など以下の11名で構成する。敬称略。

 ▽相澤良太((株)イトーヨーカ堂商品部バイヤー担当)▽阿久澤良造(日本獣医生命科学大学教授)▽阿南久(全国消費者団体連絡会事務局長)▽川史郎(全農米穀部長)▽酒井純(社団法人食品需給研究センター主任研究員)▽佐藤勇(亀田製菓(株)取締役常務執行役員)▽新山陽子(京都大学大学院教授)▽樋浦憲次((株)武蔵野常務取締役執行役員)▽藤田高雄(全米販理事長付)▽森下裕一((株)吉野家執行役員)▽吉田俊幸(高崎経済大学学長)。


-2008年10月3日-

◆新潟コシ2,380円前後が中心(首都圏)

 首都圏量販店では先月26日~27日頃から新潟コシヒカリ新米が発売となっており、店頭価格は5キロ2,380円前後が中心となっている。品質については「新米らしい食感が納入先バイヤーから高い評価をもらっており、リピート客に繋がる販促PRの計画が求められている」(都内卸)という。

 その影響か今週の入りジャスコなど大手量販店では、5キロ1,980円~2,080円のセールが見られ「通常の精米売場への陳列に加えて、店舗によってはレジ脇に特設売場が設置されるなど力が入っている」という。また、今週末から週明けにかけては、「収穫が順調に進めば秋田あきたこまち新米が入庫する見込みとなっており、数量がまとまった時点で末端発売していく予定。価格は5キロ2,280円を目安に考えるが、10月2日の商談で決定する見込み」(同)。

 販売中の新米に関しては、「一部の納入先では富山コシヒカリを新米切り替えを待たずに切らした例があり、5キロ1,880円前後でお詫びセールを毎週のように打っている。どれだけ顧客が戻ってくれるかが焦点」との状況も聞かれる。


-2008年10月2日-

◆検査進捗は前年比106%、東日本出遅れ(9/15現在)

 農水省はこのほど、9月15日現在における20年産米の検査結果を54万6千トン(前年同期比106%)とまとめた。9月1日~15日で36万2千トンが積み上がった。種類別では、水稲うるち52万6千トン(106%)、醸造用9千トン(115%)、水稲もち1万1千トン(101%)。

 農政局別で前年同期と比較すると、北陸136%、東海107%、近畿117%、中四国114%、九州121%と前年を大きく上回る一方で、関東89%、東北57%、北海道12%-と東日本の主産地が8月中旬以降の低温・日照で登熟が緩慢となったほか、雨天の影響でいずれも出遅れている。

 うるち米の等級比率は、1等70.2%(前年同期比▲3.9ポイント)、2等25.6%(+8.2)、3等3.2%(▲0.7)、規格外0.9%(▲3.7)。2等以下の格付けは、心白・腹白36.4%、着色粒28.6%が主な要因。


-2008年10月1日-

◆全日本食品がハナマサに50%出資

 中堅規模スーパーが加盟する商品共同仕入会社の全日本食品は、業務用スーパー「肉のハナマサ」を展開する花正に50%出資した。10月から全日本食品グループへの加盟が予定され、PB商品などの共同開発等が進められていくと見られる。

 ハナマサは精肉、鮮魚、各種加工品など食品専門スーパーで、プロ仕様とした大容量の品揃えが特徴となっている。精米商品も新潟コシヒカリ、秋田あきたこまち、コシヒカリブレンドを始め、1店舗当たり常時8~10アイテムが品揃えされる。

 納入は「主に都内の2卸が中心となって担当している模様。価格は一般的な量販店と変わらないが、他の食材と共についで買いが目立っている」(関係米卸)とのこと。店舗は都内中心に約50店舗が展開中で、「今回の件で納入卸体制に変化が出る可能性もある」(同)との指摘が聞かれる。


-2008年9月29日-

◆流通規制強化、原産国表示義務付けへ(農水省)

 農水省は9月28日、第2回目の事故米対策本部を開催し、流通ルートの全容解明や再発防止のための米流通規制強化など食糧法改正も視野に入れた対応策の工程表(スケジュール)を決めた。

 事故米問題については、10月中に全体像を解明するとともに、事故米の輸出国への返却・廃棄など契約条件の改定や、善意の関連事業者への回収費用支援などを進める。一方、米については、(1)流通規制[規制強化](2)トレーサビリティ[取扱業者に対する仕入れ・加工・販売の記録義務付け、報告](3)原料原産地表示[コメ関連商品に義務付け](4)罰則強化-など、食糧法改正を検討し、次期通常国会に法案提出する考え。10月に米流通の専門家で構成する「米流通システム検討会」(仮称)を立ち上げ、第3週に第1回開講を開催。11月中に新制度の骨格をまとめる。

 流通規制の強化、さらにはトレーサビリティやコメ関連商品の原産国表示(現行で米部門は、もち製品のみ義務付け)の義務化で、流通市場は混乱必至の状況。市況面では、国産米に強材料か。


-2008年9月29日-

◆割高でも産白にスポット

 関西の末端販売では、新米コーナーに“産地直送”をPRする店舗が増えている。対象は、北陸、近畿コシが多く、「産地で精米した上で、直接お店にお届けしました・・・」等のPOPが設置される。

 店頭価格は、5キロ当たり2,480~2,580円前後と安くはないが、「例の事故米事件で、消費者はいつも買っている米より100~200円高くても、安心できる米を買いたいとの心理が働いている」(関西A量販店)とのことで、好調な動きを示している。各量販店では、「10~11月からの新規取引を狙って、東北の卸や生産者団体からの申込み(営業)が増えている」(同)という。

 こうした動きに対して、「産白にスポットが当たっているのは事実だが、どけだけブームが続くかは疑問だ。ただ、パール卸などには注意している」(大阪B卸)との声が聞かれる。


-2008年9月25日-

◆加工MA米の定例販売も急遽延期

 9月24日に予定されていた加工用MA米の定例販売が延期となった。18日に本社が取材した段階では、事故米穀に絡んでの「延期などは考えていない」(農水省)としており、今回の延期について実需者サイドに連絡を行ったのは「当日の24日」と急な話。今後については「対応を検討しているところ。実需者に迷惑をかけないようにしたい」との返答に留まる。

 一方、実需者サイドは一刻も早い再開を求めている。原料仕入れが不透明になるという根本的な問題以外にも、「MA米は事故米穀と異なり、安全なもの」との認識から、同一視しかねないような対応には不満が上がりそうだ。


-2008年9月25日-

◆事故米絡みで、井之上製粉にJAS改善指示(宮崎)

 宮崎県は9月22日、井之上製粉(株)(都城市千町4847)に対しJAS法に基づく指示を行った。県によると、三笠フーズに係わる事故米穀の不正規流通調査のなか発覚したもので、中国産もち精米を熊本県産米として販売していたことが確認されたという。

 9月17日に立入調査を実施。この結果、▽井之上製粉は米穀販売業者(熊本県)から平成19年12月20日に中国産もち精米4,000kgを仕入れたが、米穀販売業者が発行した請求書には「中国モチ(白)」と記載されており、原産地として「中国」が伝達された▽井之上製粉はもち精米4,000kgを再精米により合計3,600kgの製品を製造し、「くまもともち米」と表示された米袋120袋に詰め、19年12月25日から20年6月25日に間までに1菓子業者に全量を販売したとしている。

 また、佐賀県は16日、県内の米穀仲介業者に対しJAS法による文書指導を行っている。事故米穀の不正販売において9月9日に立入調査をしたところ、事故米の原産地について容器もしくは包装・納品書等による伝達が行われていなかったという。


-2008年9月24日-

◆台風被害900ha、倒伏分はくず米発生多に(宮崎)

 宮崎県がこのほど公表した台風13号による水稲被害は、北諸方郡・西諸方郡・中部地区(宮崎市など)中心に900ha超となっている。

 普通期の作付面積は約1万1千ha。「倒伏の程度は大したものではない」(県)という。某JA関係者は「普通期の約5%程度が倒伏となった。収穫1カ月前の青いものが倒れており、減収及びくず米・規格外の発生が多くなりそうだ」と懸念する。


-2008年9月22日-

◆買い取り・直売は1万2,600トン(JA北つくば)

 茨城のJA北つくばは18日、20年産の買い取り集荷分は契約段階で1万2,600トンになると発表した。管内契約数量の約7割にあたる数量で、全農茨城に再委託する分は残りの約6,000トン(18万袋強)となる見込み。

 20年産では出荷契約の段階で農協の買い取り集荷(一時払い+追加払い)か、全農への再委託(共計のなかでの精算)か、生産者が選択できるようにしており、コシヒカリの買い取り価格を1万3,100円(茨城県本部の概算金は1万2,000円)に設定したところ、3,440戸の生産者が買い取りを選択したもの。

 販売先は首都圏を中心とした卸売業者、量販店、商社など22社で、「集荷数量が固まり次第、価格を含めて契約をつめていく。できれば年内を目途に追加払いも行いたい」(同JA)としている。

 同農協は昨年、JAで初めてコメ価格センターの売り手登録業者となり、上場も行っているが、「今年産の上場についてはまだ検討中で、集荷数量と収穫前契約の数字が決まってからとなる」模様。


-2008年9月19日-

◆SBS入札延期

 9月17日に予定されていた20年度第1回SBS入札が延期となった。米の国際相場の高騰などから、実施が例年に比べ3カ月程度遅れて組まれたが、事故米穀の不正規流通問題が発覚したことで、「事故米穀の処理方法の要領作成が先決となったようだ」(商社筋)としている。

 今回のSBS入札は中国産の供給がなく、実施されたとしても米国産主体の展開。価格のアップは予想されるものの、「米国産もち米などの需要があった」という。延期が長期間になるようだと、米国産もち米は年内需要に間に合わない可能性も出てくる。影響が考えられるのは国産もちだけでなく、外国産うるち米の動向次第では裾物にも影響を及ぼしそうだ。

 今回の問題は事故米穀を不正規流通させた業者と、その監視体制がおろそかだった農水省に責任があり、今後のSBS入札自体は「検査などこれまでの体制と変わらないのではないか」と見ている。


-2008年9月18日-

◆落札68業者5,300トン(17年産政府米)

 農水省が9月16日に行った17年産政府米試行入札の結果は、落札加重平均1万2,610円、前回比27円下げ。提示1万2千トンに対して、落札は5,300トン(落札率44%)。応札は156業者(前回比26減)、うち落札は68業者(12減)となった。

 24産地銘柄のうち、全量落札は▽北海道きらら▽青森つがるロマン▽群馬ゴロピカリ-の3銘柄。特定銘柄に狙いを絞った応札になる一方で、高い銘柄は敬遠されているため、落札水準は下がらず。次回入札は9月30日頃の予定。

 本社聞き取りによると、落札水準は▽北海道きらら1万2,100~200円▽青森つがるロマン1万2,300円▽東北ひとめぼれ1万2,500円▽関東コシヒカリ1万2,700円。

 今回の落札で、17年産の試行販売は1~8回累計4万6,730トンまで積み上がった。1~4回で落札になった19年産3万8,100トンを加えると総計8万4,830トン。売り買い見合いルールの20年産政府買入れ枠に連動する。


-2008年9月17日-

◆コンビニ本部への売り込みが活発化

 三笠フーズの事故米不正転売。9月16日現在で、関係企業数が約370社に拡大したことが明らかになった。前代未聞の悪質な事件で、当事者の責任が一番重いが、それに匹敵する責任を負うのが農水省だ。

 事前告知での立ち入りなど監視体制の甘さや、昨年1月に匿名の情報があってから発覚まで1年9カ月も費やすなど、ずさんな対応。過去の食品偽装事件の経験がまったく反映されていない。

 さらには、太田大臣の「人体に影響がないことは自信を持って申し上げられる。あんまりじたばた騒いでいない」「中国製ギョーザの時に比べれば、濃度は低い状態」発言や、白須次官の「責任は一義的には食用に回した企業にある。立ち入り調査は不十分だったが、農水省に責任があるとは考えていない」発言は、消費者視点から大きく離れて、ひんしゅくをかっている。流通ルートの企業名公表のあり方についても二転三転し流通現場は混乱、官邸から指示が出されるほどのおそまつぶりだ。

 米穀流通業界からは、「毎日、数十件の取引先から証明書を求められている。それも輸入米でなく、国産うるち米の検査物だよ」と困惑する声と、「農水省は何をやっているんだ」と批判の声が日増しに大きくなっている。加工業界からは、損害賠償訴訟を検討する動きも出ているもようだ。

 焼酎、米菓にとどまらず、食用にも波及したことで、自らPRしているコメ消費拡大にも影響大。実態の早期解明、事故米や使用商品の回収などが最優先事項だが、風評被害をどこまで抑えられるかが当面の課題だ。


-2008年9月16日-

◆コンビニ本部への売り込みが活発化

 コンビニ業界では、ampmの売却話で騒がしいが、一方で本格的な北陸、東北産新米の出回りを直前に控え、「各産地からコンビニ本部へ米の売り込みが、例年以上に活発化してきている」(関係A卸)もよう。

 背景には、各社が力を入れる、リージョナルマーケティングと呼ばれる地産地消の商品開発がある。「地域の食材を積極的に活用した新商品の投入で、他チェーンとの差別化で集客促進を図るのが狙い。食材を提供する側も大手チェーンに採用されることで、信用力のアップと実際の売上高増に繋がる」(同)とのこと。

 米主産地である北陸、東北などの各県では、20年産米での食い込み目指して営業攻勢を掛けている。特徴的なのはおにぎり、弁当等の原料米向けと並んで、900g~1kgと精米商品での売り込みが目立つ点。

 「まず県内限定販売の採用を狙い、口座開設後はエリア拡大を狙っていきたい。コンビニでの精米売上は伸びつつあり、何とか20年産米でチャンスを掴みたい」(某県パール卸)という。


-2008年9月12日-

◆事件の余波、くず米にも

 事故米穀の不正規流通事件では、加工業界が大打撃。製造委託していた原酒に事故米が含まれていたとして大手メーカーのアサヒビールも芋焼酎「さつま司」「かのか」など一部製品の回収を余儀なくされている。今後の原料使用にも影響が及びそうだ。

 「外国産米は扱えないというところが出るだろう」(業者筋)とされ、くず米の値上がりを予想する向きもある。

 一方、20年産の過剰米対策では、集荷円滑化対策の発動準備が各県で進んでいるが、新潟県ではまたぞろ「くず米で対応」との案も出ているらしい。成り行きに注視。


-2008年9月11日-

◆豊作下の概算金上乗せ

 今週は東北各県の集荷概算金が決まりつつある。主力品種のひとめぼれ、はえぬき、コシヒカリで1万2,200~300円。前年産の設定より2千円強の上値水準。

 産地からは、「8月下旬から9月上旬の低温で登熟やや不良で経過しているが、作柄は平年以上。良品質が期待できる」との声も多い。

 西日本は、「夜温が下がっており、久しぶりに九州産は豊作見通し」との話が伝わるなど、全国的には平年作以上が確保できる見通し。

 全国集荷団体は、しばらく相対取引で販売し、出回りが本格化してからセンター入札を活用する方針を示しており、スタートは18年産水準で突っ走る考え。

 市中もこれを指標に取引きが進んでいるが、油断できない。過剰米対策は、「総選挙のタイミングで変わる」(消息筋)との指摘もあり、相場の先行きを楽観しすぎるのは危険だ。


-2008年9月10日-

◆富山てんたかく1,880~1,980円(卸)

 関西地区卸へは9月3日~4日に富山てんたかく新米が入庫し、早いところで週末6日前後に末端発売された。

 店頭価格は5キロ1,880円~1,980円と前年並みで、「初回分ということもあるが外見、品質とも良好で、前年産に続いて良質米が入庫している状況。食味は80ポイント以上が期待出来るのでは」(大阪有力A卸)とのこと。

 また、コシヒカリは「前年より出荷が早まってくるとの予想もあったが、天候の関係で17日~18日と概ね前年並みの入荷を見込んでいる」(同)。

 富山コシヒカリについては8月下旬頃から消費地での欠品も見られ、「19年産は手持ち在庫が枯渇寸前で新米の出荷早まりを期待したが、現在のところは19日前後が入庫スケジュール」(都内B卸)との声も。


-2008年9月9日-

◆2万8千トン落札、3割が不落(1回MA一般入札)

 農水省は9月5日、20年度第1回MA一般輸入米入札を実施した。予定数量4万1千トンのうち2万8千トンが落札。

 1万3千トンは予定価格をオーバーしたことから、不落札扱いとなった。加重平均はトン10万2,361円。同じ米国・タイ産を対象に実施した19年度第9回(20年3月)に比べると2万1千円高い水準。

 また、19年度未達分7万トンについては、再入札を行わないことが決まった。5日の定例会見で太田農水大臣が明らかにしたもので、「約束数量を超える入札機会を提供するなど、適切に対処した」としている。19年度の輸入量は70万トンで確定。


-2008年9月8日-

◆第1四半期の売上38億円(サトウ食品)

 サトウ食品工業(株)はこのほど、21年4月期第1四半期(20年5~7月)の決算短信(非連結)を公表した。

 それによると、売上高37億57百万円(前年同期比+5.6%)、四半期純損失2億21百万円。部門別の売上高は▽包装餅8億81百万円(+38.2%)。

 カップめんやパンなど簡便な加工食品から、家庭内調理を伴う商品に消費者の関心が移っているといわれ、手作り・節約志向が重なって手作り用の包装餅などがスーパーで売上を伸ばした。▽包装米飯28億72百万円(▲1.5%)▽その他3百万円(▲13.3%)。

 また、全ての包装餅商品(鏡餅を含む)の価格を10月1日出荷分から値上げする。改訂内容は希望小売価格の5~10%の値上げ。「サトウの切り餅パリッとスリット」700gで、参考小売価格は860円(改訂前815円)になる。原油高騰・資材価格の上昇、さらには20年産もち米価格(全農)が約5%高に決定するものと見ての対応。


-2008年9月5日-

◆てんたかく県外初出荷、品質良好(富山)

 全農富山県本部は9月3日、県産米の初出荷式を行い、てんたかく59トンが東京、愛知、兵庫など消費地に出荷された。すべて1等に格付けされており、収量・品質ともに良好で、香り、食味もよいとされる。前年産の県外出荷は6日で、3日早い。コシヒカリの出荷は9月中旬を見込んでいる。

 県本部の20年産主食うるち米の取扱い目標は、▽コシヒカリ10万0,600トン(前年産実績比109%)▽てんたかく1万0,200トン(109%)▽てんこもり2,100トン(443%)▽その他1,300トン(166%)▽合計11万4,200トン(111%)となっている。


-2008年9月4日-

◆20年産集荷目標27万7千トン(山形)

 JA全農山形は2日、酒田市のホテルで「平成20年産山形県産米販売拡大推進大会」を開催した。今年4月に新生「全農山形県本部」が発足し、地域に根ざした事業展開を基本に、着実な歩みを進めている。

 20年産米の集荷目標は27万6,700トン。品種別は、[基幹品種]▽はえぬき16万8,400トン▽コシヒカリ2万7,600トン▽ひとめぼれ3万5,900トン[需要指定品種]▽あきたこまち2万2,100トン[その他]1万3,800トン[酒米]▽出羽燦々他1,100トン[もち米]▽ヒメノモチ他7,800トン。


-2008年9月3日-

◆端境期の裾物不足

 1万3千円以下の売り物がなく、端境期の裾物不足が顕著になっている。買い手は、あきらめ顔で、新米未検の出回りが増えるまでガマンの姿勢。

 例年、9月に入れば新米切り替わりで古米処分や、未検新米がポツポツ散見される時期だが、19年産はスポットで東北雑品種の未検が関東着値1万3,200~500円で出る程度。

 また20年産未検は検査優先で後回しにされており、千葉ふさおとめ未検もほとんど出てこない。2日現在、一番安いのが20年千葉産ふさこがね1等の関東着値1万3,200円になっている。

 17年産政府米の市中取引きも1万3,000円以上。試行入札は、3年古米のうえ、在姿渡しで運賃がかかるなど割高感があり、固定ユーザー以外の関心は低い。


-2008年9月2日-

◆集中豪雨で収穫遅れの懸念も(岩手・宮城)

 ひとめぼれを主力銘柄とする岩手、宮城両県内では、前月末の低温、日照不足の影響は回避したが、断続的に続いている集中豪雨による収穫遅れが指摘される。

 9月1日段階の聞き取りでは、「先月末の低温では特にひとめぼれへの影響が心配されたものの、出穂期が過ぎていたこともありほぼ回避出来たとの感触。ただ、このところ1日置きにまとまった降雨があり、地域によっては収穫時期に遅れが出る可能性も」(岩手県内JA)。

 「当地区管内では低温は回復傾向にあるものの、強い雨が続き生育への影響がやや懸念される。昨年は早い地区で19日前後に検査が実施されたが、今年は1~2日の遅れも」(宮城県内JA)との状況。


-2008年9月1日-

◆耐暑性持つコメに注目(量販店)

 関西量販店の米担当バイヤーの課題は、20年産通年銘柄米の仕入先卸選定と店割りの雛形作り。「北陸、近畿の新米販売と併行して、毎日のように新規を含め商談スケジュールが入っている」(有力A量販店)という。

 納入卸の動きでは、8月下旬段階では、単品アイテム納入での新規参入以外は大きな変動は聞かれない。しかし取材の過程では、長崎にこまるに代表される耐暑性に優れた品種への興味が強く感じられた。

 同バイヤーも「ここ数年の西日本産地の栽培経過からは、地球温暖化の影響が色濃く反映されている。将来の米調達を考えた場合には、暑さに強い品種を視野に入れる必要がある」として、20年産米では仕入先卸にサンプル提出を要望するという。

 こうした動きは西日本地区に新店計画を持つ量販店ほど熱心で、「地元米を品揃えするのは新店成功の必須事項で、中国以西の店舗を対象に今年から4~5年先を睨んだ米仕入を考えていく。目玉は各産地で開発が進む耐暑性を持つコメ」とのこと。


-2008年8月29日-

◆20年産、6~7割が「やや良」(農水省、8月15日現在)

 農水省は8月28日、8月15日現在における20年産水稲の作柄概況を公表した。早場地帯の6割強、遅場地帯の7割が「やや良」で、その他は「平年並み」の範ちゅう。平年作以下はゼロ。早期栽培の作況も105~106が見込まれ、今後、よほど大きな被害が発生しない限り、豊作となりそうだ。

 早場地帯(19道県)の作柄は、「やや良」12道県、「平年並み」7県が見込まれている。5月から6月にかけての低温・日照不足等の影響で初期生育が抑制されたが、7月以降は高温・多照に推移しているため生育は回復。もみ数も確保され、登熟も順調に推移していると見込んでいる。また、遅場地帯(27都府県)の生育も「やや良」19府県、「平年並み」8府県が見込まれる。

 一方、収穫が終盤に入った早期栽培地域(5県)の作況指数は、徳島105の「やや良」、高知、宮崎、鹿児島が106の「良」が見込まれる。


-2008年8月28日-

◆新規契約の打診が例年の倍(外食)

 9月~10月の本入札(納入卸の選択)を前に各外食チェーンへ、米卸(産地JA含む)による20年産米提案が活況だ。

 特に今年は米が脚光を浴びる影響からか、「例年ならせいぜい5~6社の新規契約打診が、22日までに12社と倍増している。現在も商談希望の連絡が入る状況で、担当は対応に苦慮している」(A和食チェーン)との声が聞かれる。

 提案を受けた銘柄は「庄内ひとめぼれ、青森まっしぐら、福島コシヒカリ、長野コシヒカリ、島根コシヒカリ他といったところで、いずれも炊飯特性データとサンプル持参で熱心に売り込んでくる」という。なかでもはえぬきは、産地1JA、2米卸から打診があるとのことで、「昨年に続いての提案で、熱心な姿勢が目立つ」とのこと。

 白飯、炊き込みご飯、おにぎり等で単品銘柄を使用する同チェーンでは、「精米施設、年間安定供給力等を考慮、9月中旬までに既存先を含め第一次の絞り込みを行う」としている。


-2008年8月27日-

◆注目される輸入小麦10月売渡改定の上げ幅

 米消費追い風の要因にもなっている輸入小麦の政府売渡価格改定が注目されている。

 4月と10月の年2回、直近の8カ月間の買付価格の平均値等を踏まえて決定する仕組み。単純計算なら10月期は2割程度引き上げられるところだが、改定続きのため上げ幅圧縮の可能性も。

 白須農水事務次官は定例会見において、「今年10月期は、昨年の12月から今年7月までの買付平均等を踏まえて決定することになっているが、現時点で引き上げ幅は決定していない」としたほか、2段階方式が検討されているという一部報道に対して、「年2回というルールで、10月期の改定幅を小さくして、来年4月までの間にもう1回改定することは考えていない」と説明している。


-2008年8月26日-

◆熊本キヌ、関東産睨みながらの取引(近畿圏)

 20年産熊本キヌヒカリの品質は「高温障害による背白などやカメムシ被害で2等の比率が高かったが、ここにきて3等中心になりつつある」(産地業者)という。

 業者間取引の目安は九州圏着で2等1万3,500円程度。近畿圏からも引き合いがあるが、売り手・買い手のギャップ(500円程度)からなかなか商談成立に至らないようだ。「買い手は関東産の動向を見てからという判断だろう。こちらも作付が減っており、今後の出具合を図りながらの対応になる。長期的になりそうだ」との見通し。

 農水省調べでは20年産作付は、19年産に比べ0.9ポイント減(熊本県うるち米に占める比率は2.6%)。また、くず米は「発生が少ないが、質が悪い。取引価格は持ち込みキロ100~110円で高い」としている。


-2008年8月25日-

◆新米フェア活況、イベント求める量販店

 関西地区の量販店チェックでは、新米フェアが前年に比べ活発な印象。夏場に入っても続いている米への追い風が影響するのか、新米コーナがスペース、演出ともに目立つ。

 中でもイオン系のマックスバリュ大阪市内店では、徳島米が5キロ、10キロ袋合計で7アイテム近くが集中販売されていた。主なところで20年産コシヒカリ5キロ2,080円、19年産キヌヒカリ同1,580円、19年産ハナエチゼン(産地精米)同1,680円といったところ。店内エントランス付近の絶好の位置に陳列され、短時間のチェックながら足を止める顧客が多く見られた。

 ジャスコ、ダイエー、ライフと他の店舗でも同様に、九州、四国産新米を全面に押し出す販促手法が採られていた。「価格設定が難しいところだが、今年は米の提案には例年以上に間口が広い。作柄の関係で単純比較は出来ないものの、前年は無関心に近かった量販店も今年は対応が一変。先方から場所を空けるので新米イベントはどうか?との打診があった。通年銘柄の登場まで続くと良いが...」(大阪卸)。


-2008年8月22日-

◆北陸産新米の出荷早まり、棚割り調整(関西卸)

 関西卸では、福井産新米の出荷が早まったことを受けて、九州、四国産米などと合わせて棚割り調整に入っている。

 福井ハナエチゼンは、「22~23日には入庫する見込みで、ロットがまとまれば週末の23~24日に発売したい。価格は近畿着裸で1万4,200円」(関西A卸)という。また、北陸産で最も早い福井コシヒカリについては、「例年より3~4日早い9月5日には出荷できそうとの連絡が入っており、8~9日前後の発売を予定」(関西B卸)している。

 北陸産の出回りが早まったことを受けて各卸では、宮崎コシヒカリ、高知コシヒカリ、徳島コシヒカリなどの現行販売する新米と合わせて、量販店バイヤーと棚割りバランスの商談を続けている。福井米については、「9月10日頃に出回ってくる滋賀コシヒカリなど近畿産と同じく、高温障害がやや懸念されるため、入庫後のチェックを厳格にしていく」(同)考え。


-2008年8月21日-

◆上位品種は不動、ななつぼし上伸(20年産作付比率)

 農水省は8月19日、20年産水稲うるち米の品種別作付状況(10a以上の生産者から抽出した情報をもとに推計)を公表した。

 「コシヒカリ」「ひとめぼれ」「ヒノヒカリ」「あきたこまち」「キヌヒカリ」など上位10品種で全体の8割と、集中する傾向は変わらず。そのなかで、「ヒノヒカリ」「あきたこまち」「きらら397」「ほしのゆめ」は前年より0.1~0.6ポイント下がり、「ななつぼし」などに置き換わった。

 また、上位20以内では「彩のかがやき」(埼玉)が19位に上伸。前年20位だった「ふさおとめ」が圏外に。なお、都道府県別では、前年産と同様に上位3品種で全体の8割以上が作付されている。


-2008年8月20日-

◆20年産のセンター入札日程決定、初回上場27日か

 コメ価格センターは、20年産入札取引の実施予定日を公表した。年内は毎週、年明けは隔週の実施。原則、上場申出は金曜、買い手への通知・一般公表は月曜、実施は水曜-のスケジュール。初回予定は今月27日だが、19日現在で上場銘柄は未定。

 20年産センター入札ルールは前年産と同じ。(1)通年(2)期別(3)定期注文(4)特定(5)日常的…の5つの取引形態があるが、19日までに通年取引・期別取引(四半期)への上場申し出は出ておらず、本年産も定期注文主体で入札が行われることがほぼ確定した。

 前年産のスタートは8月29日で、千葉コシヒカリ1,200トン、三重一般コシヒカリ194トンが上場された。申込倍率は3.0~4.3倍ついたが、指値以下の応札で落札はなかった。


-2008年8月19日-

◆ついきプロヴァンス、JAS法違反(福岡県)

 福岡県は8月14日、築上町の第3セクター・(株)ついきプロヴァンスに対しJAS法に基づく指示を行った。

 県によると、同社が運営する築上町物産館「メタセの杜」で、未検査米を「夢つくし」「ひのひかり」と表示して販売していたことを確認したため。

 経緯は▽不正表示に関する情報提供があり、県が調査を開始▽調査の結果、19年9月から20年8月までの間、仕入れた未検査米の一部を「福岡県夢つくし19年産100%」(4,540kg)、「福岡県ひのひかり19年産100%」(2,050kg)と表示し、販売していたとされる。


-2008年8月13日-

◆宮崎コシ、前年比2桁増(末端販売)

 西日本の末端販売では、新米・宮崎コシヒカリの販売が好調に推移しており、15日以降に発売が予定される三重コシヒカリなど東海産新米にも期待がかかる。一方、19年産米では自制が続いた新潟コシヒカリに、28日前後のセール復活が指摘される。

 各消費地チェーンへの聞き取りでは、「不作であった前年産と単純に比較は出来ないものの、宮崎コシヒカリは数量ベースで前年比10%増で推移している。店頭価格は5キロ1,880円、無洗米タイプ1,980円で、購入した消費者からは大粒で新米らしいとの好意的な声が多い。15日~16日には徳島ハナエチゼン、20日~21日には三重コシヒカリが発売されるスケジュール。パン、パスタ類など他の食品の値上げが続く中で、米への追い風を止めないため価格は1,880円前後を検討している」(有力A量販店)。

 「宮崎コシヒカリの販売経過には久々に手応えを感じており、4日~9日のデータでは数量ベースで前年比12%増との状況。価格は5キロ2,080円で、前年は1,880円だったので金額ベースでも良好な結果。特に共同購入分のオーダーが好調で、購入後の声(ネットアンケート)も評価する声が多い。新米では18日の週の三重コシヒカリをカタログ掲載する予定で、その後は近畿、北陸新米の入庫を待つスケジュール。三重コシヒカリは5キロ2,080円でスタート」(B生協)の予定。


-2008年8月12日-

◆北日本は日照不足に留意(第2回水稲作柄委員会)

 農水省は8月8日、20年産水稲の作柄に関する委員会(第2回)を開催した。

 8月15日現在における作柄概況調査にあたり、委員からは、(1)北日本は日照不足で推移したことから穂数・もみ数・登熟や倒伏・病害虫への影響(2)関東以西は大きな減収要因は少ないと見られるが、気象の推移に注視(3)斑点米カメムシ類の被害状況や、北日本のいもち病発生(4)出穂期から登熟期にかけての高温による品質への影響-にそれぞれ留意する必要があるとの提言を行った。

 関東以西は7月以降、高温・多照に推移したことから、生育は回復し、平年並みに推移していると見込まれるとした。調査結果は、下旬に公表される。


-2008年8月11日-

◆上育453号、「ゆめぴりか」と命名(北海道)

 8月5日付けで品種登録出願が公表(官報告示)された北海道の「ゆめぴりか」。系統名は上育453号で、親は低アミロース良食味系統の「北海287号」と多収良食味系統の「ほしたろう」。

 アミロース含量が適度に低いため粘りがあり、食味は「ほしのゆめ」を明らかに優り、「おぼろづき」並みかやや上回る。収量性は「ほしのゆめ」「おぼろづき」より高く、耐冷性・耐倒伏性は両品種よりやや劣る。「おぼろづき」と「ほしのゆめ」の一部に置き換わり、普及が見込まれる。

 名前は公募し、アイヌ語で「美しい」を意味する「ぴりか」を入れた造語が選ばれた。北海道米の食味向上に寄与し、本州産ブランドに並ぶ評価が期待されている。


-2008年8月8日-

◆次回の試行販売も17年産限定の見込み

 政府米の試行販売がいつまで続くか注目されている。当面、次回8月18日の週も継続して実施される見通しだが、「試行」の文字がとれるのも近そうだ。

 農水省は、第5回結果(8月5日実施分)や19年産をメニューから外した影響を見極めながら、次回の試行販売について検討している。

 先の食糧部会で枝元計画課長は、「店頭の棚からなくなることのないようにするのが基本で、状況を見極めながら慎重に対応したい」(食糧部会で枝元計画課長)と試行販売について言及しており、末端で消費者が買えないような事態にならない限り、19年産の再登場はなさそうだ。

 このため、次回対象は、前回と同じ17年産1万2千トン枠と予想される。販売残が発生した状況から増枠はなさそう。


-2008年8月7日-

◆全国作況102の「やや良」(7月末現在)

 本社では、各都道府県別の7月末までの気象データを、作況推計プログラムに投入して作況を予想した。

 20年産水稲は、田植え後の5月中旬と、5月下旬から6月上旬にかけて強い寒気が南下したことから北日本、東日本の初期生育が抑制されたものの、6月は全国的にほぼ平年並みの気温で推移し、7月も全国的に高温で経過したことから生育は回復傾向で、おおむね順調に推移している。

 全国の作況指数は102の「やや良」になることが予想される。地帯別では、北海道、東北、関東、東海、近畿、四国が作況指数102~105の「やや良」、北陸、中国、九州、沖縄が99~101の「平年並み」が見込まれる。

 作況指数102~105の「やや良」は、北海道、宮城、秋田など34都道府県、99~101の「平年並み」は山形、新潟など13県がそれぞれ見込まれる。なお、7月以降、高温傾向が続いており、高温障害による品質低下の懸念も出ている。


-2008年8月6日-

◆北海道95%、佐賀99%(もち種子、県別購入)

 20年産水稲もち米の種子購入は、前年産比95%と減少していることが米麦改良協会調べで明らかになった。

 主な産地は、▽北海道95%▽岩手102%▽山形104%▽千葉97%▽新潟93%▽佐賀99%▽熊本93%。主産地・北海道と佐賀が前年割れの一方で、東北ヒメノモチの産地が微増。

 関東では、千葉以外も茨城94%、栃木93%と減少しており、未検玉の出回りにも影響しそうだ。


-2008年8月5日-

◆売上横ばい、利益増(松屋フーズ)

 牛めし・定食チェーンを展開する(株)松屋フーズは8月1日、平成21年3月期第1四半期連結業績(平成20年4月1日~6月30日)の概要を発表した。

 売上高は151億89百万円(前年同期比0.1%減)、営業利益3億60百万円(同19.0%増)、経常利益3億54百万円(20.1%増)で、「売上高は前年同時期と比較してほぼ横ばいながら、原材料費及び人件費などコスト面の改善効果により、利益面は前年実績を上回ることが出来た」としている。期末店舗数は牛飯定食店700店、寿司業態14店、とんかつ業態12店、その他5店の合計731店となっている。

 外食業界全体は、「外食マーケット自体の縮小傾向が強まる中で、中食企業など業態の垣根を超えた競争が激化しつつある。また、消費者の安全・安心意識の高まりから、各企業の取組み姿勢が強く問われるようになってきている」と分析する。

 同チェーンは牛めし・定食の松屋が90%を占めており、最近では寿司の「福松」、「すし丸」、 とんかつチェーンの「松八」と新ブレンドも積極的に展開する。米は北海道きらら中心のブレンド米を年間2万トン規模で使用。


-2008年8月4日-

◆集荷円滑化対策、コメサポート情報を提供(米穀機構)

 米穀機構はこのほど、契約方針作成者などに対し、「平成20年産水稲の作柄(7月15日現在)」を通知した。西南暖地における早期栽培などの作柄概況は既報の通り。

 その他は気象情報と病害虫発生予報。なかでも斑点カメムシ類の発生は全国的に多い傾向で、7月23日までに8県から「注意報」が発表されている。早期水稲は東海の一部で「やや多い」、四国・九州で「多い」または「やや多い」。普通期は東北・南関東・甲信・北陸・中国及び四国の一部で「多い」または「やや多い」との予想。宮崎コシヒカリは検査スタートでカメムシによる等級落ちが出ており、今年は全国的に注意する必要がありそうだ。

 なお、今年は「集荷円滑化対策のための作柄情報交換会」を開催しない。作柄関連情報については「コメサポート情報」として提供し、集荷円滑化対策の実効性確保に向けた取り組みに活用してもらう。


-2008年8月1日-

◆WTO決裂も、競争力強化が重要

 WTO交渉が決裂した。早期再開は難しいとされるが、ラミー事務局長案(農産品の重要品目数は原則4%、条件・代償付きで2%追加)は日本の主張(8%)とかけ離れていただけに、再開されれば日本農業にとって厳しい展開になる見通し。国内産米の競争力強化が重要になっている。

 コメに限定すれば、議長案が適用されたとしても、重要品目から外れることは想定しずらい。また、外国産を国内産に対抗できる関税(現行341円から2~5割削減でも)になることも考えにくかった。ただ、コメは「麦や大豆と違い、暴落する可能性がある」(商社筋)ほか、高関税を維持すればその分はMA米の輸入幅が大きくなり、少なくとも100万トン超の枠が課せられる計算だった。輸出抑制が行われているなか、30万トン以上の輸入増加が可能かという問題はあるにせよ、少なからぬ影響が考えられた。

 主食業界では、「マークアップによる調整が行われるかもしれないが、常識的にいってSBSの比率も増えるのではないか」と予想する声もあった。主食用については、国会決議により等量の国内産を海外に輸出することが求められているとはいえ、増枠になれば低価格米の需要への波及は避けられない。加工業界やエサ用へのMA米販売増は、最終的に国産米需要の縮小につながる。間接的にはコメ加工品の関税率も課題だ。米菓の半製品の輸入が増えれば、国内の原料米需要に跳ね返ってくる。交渉が先に伸びたとはいえ、楽観できない状況が続く。

 20年度第1回SBS入札の公告は、7月31日午前段階で行われていない。商社筋では「実需から実施要望が出ている」ことから、早期開催を求めている。


-2008年7月31日-

◆試行メニューから消えた19年産(政府米入札)

 8月5日に行われる第5回目の政府米試行入札。30日の入札公告から19年産メニューが消えた。

 17年産は各500トンと倍増し、3銘柄を追加した計1万2千トンに増やしたが、いきなりの変更に販売業者からは戸惑いが広がっている。

 農水省は今回の変更について、(1)前回増枠の結果、申込倍率は半分になった(2)価格も1千円下げるなど一定の落ち着きが出ている…など、パニックは解消され、試行販売の役割は終わったとの見解で、今後は回転備蓄(従来の備蓄米販売)に切り替える方針。


-2008年7月30日-

◆コシBL、「安心・安全」「環境」など情報発信へ

 新潟県はこのほど、第3回新潟米の情報提供に関する検討会を開催し、引き続きコシBLの情報発信のあり方を論議した。

 前回、▽「新潟米の米づくりは常に進化している」ことを共通の土台として、情報発信について検討を進める▽売場での情報発信と、売場以外の情報発信を区別して検討していく…の方向で合意したことを踏まえ、情報発信の方向性について「安心・安全」「環境」「高品質・良食味」の要素を表現していくことになった。

 売り場以外での情報については、ホームページや雑誌などで発信していく方向。また、売り場は、販売者の責任・判断となるため、産地側から取り組み可能な内容も検討する。

 8月上旬に第4回検討会を開催して今後の進め方を論議、年明け1月下旬に情報発信等の結果を検討し、課題を整理する予定。


-2008年7月29日-

◆%表示の義務付け廃止、「単一」表示へ(共同会議)

 農水省で7月28日、第35回食品の表示に関する共同会議が開催され、「玄米及び精米品質表示基準の見直し」について論議した。

 これまでの論議通り、コンタミが発生する現状を踏まえて、現行の%(百分率)表示の義務付けを廃止し、(1)単一原料米については、「単一」の原料米である旨を、(2)ブレンド米については、○割等-とそれぞれ記載する制度に変更する…ことが了承された。

 パブリックコメントやJAS総会などを経て、正式に決定する。今後、実務的なことはQ&Aで示し、周知する考え。


-2008年7月28日-

◆米飯分野の好調が続く(コンビニ6月)

 日本フランチャイズチェーン協会はこのほど、6月のコンビニエンスストア売上高の統計結果を発表した。

 既存店ベースでの来店客数は10億3,713万人(前年同月比2.3%増)と3ヶ月連続プラス、売上高は6,001億円(同4.2%増)と2ヶ月連続のプラス結果で、「たばこ自動販売機用成人識別ICカードの導入地域拡大で、来店客数が増加したのに伴い売上高のプラスに繋がった」としている。おにぎり、寿司、弁当類が入る日配品の構成比は34.2%で、前年同月と比較して1.1ポイントのアップとなった。

 米飯関連商品の動きには「6月もセブンイレブン、ローソン、ファミリーマートなど大手チェーンで、具材や米にこだわった新アイテム投入を続けており好調を持続している。7月も前半はおにぎり100円セールなど販促効果等で、動きの良さは継続するが、中旬に入り暑さか?西日本でやや鈍化」(関係卸)と聞いているという。


-2008年7月25日-

◆19年産千円下げ、17年産百円下げ

 7月23日に行われた政府米試行入札の結果。19年産は、前回比1千円下げ程度とやや下げ渋った感じだが、増枠になったことで申込倍率も下がり、産地銘柄によっては予想以上に「お買い得」の下値札が拾われている。

 本社聞き取りでは、同じ関東産コシヒカリでも下値水準は千葉産1万5,000円(税抜き、以下同)に対して茨城産1万6,600円と、1,600円もの差が生じている。一方、新潟コシヒカリは一般コシが佐渡コシの1,181円高で、今回も産地銘柄の居所がメチャメチャ。会津コシ、千葉コシなどが狙い目だった。

 また、初めて提示された大阪在姿分は、産地在姿の落札より100~200円高かったもようだ。落札業者は183業者(前回比52増)。


-2008年7月24日-

◆コメ販売は5ヶ月連続で好調(6月スーパー)

 日本チェーンストア協会は7月22日、6月のスーパー売上高(会員数73社・8,713店)を発表した。

 既存店ベースでの売上高は1兆0,814億円(前年同月比0.9%減)と前月に続いてのマイナス結果。「食料品の売上は、引き続き堅調な推移を見せたが、衣料品、住関連部門の動きが鈍かった」としている。食料品については、「精米商品、総菜が好調な経過を示しており、全体的には特売品や価格凍結品の動きが良かった」とのこと。

 5ヶ月連続して好結果が続く精米商品には、「全国に店舗展開する大手チェーンが概ね好調で、数量ベースで10%増との事例も聞いている。ふりかけ、カレールーなど関連メーカーと組んだ販促キャンペーンが、当社の納入先スーパーでは消費者の反応が良かった。ただ、7月はさすがに連日の暑さで失速気味」(A米卸)との指摘が聞かれる。


-2008年7月23日-

◆宮崎コシ、8月1日頃から店頭発売(西日本末端)

 西日本の末端販売における新米・宮崎コシヒカリの発売。大手量販店で8月1~2日頃、生協・食品スーパー等で7~8日頃にそれぞれ予定している。今年産は良好な生育経過が伝わり、台風被害等により品質が低下した前年産に比べて、売れ行きが期待されている。店頭価格は5キロ1,980円~2,080円が主流となるもようだ。

 各消費地チェーンへの聞き取りでは、「仕入先米卸の入庫状況を見てからの判断となるが、現在ところ8月1日に5キロ1,980円での発売予定を組んでいる。まだ企画段階だが、今年は米への追い風が吹くため、鶏肉・果物など他の食材と共に宮崎フェアを打つ考え。米卸からの連絡では、品質に関してはかなり期待出来るとのことで、早目の発売とした」(A量販店バイヤー)。

 「前年産は品質低下で組合員に迷惑を掛けたことから、今年は8月の2週目以降の発売予定を組んでいた。しかし、先週末に現地視察したところ相当に良好な生育で、やや後悔している。生協組織の性格から慎重姿勢が求められたが、店舗向けは1日にも投入したかった。価格は5キロ2,080円を考えている」(B生協バイヤー)などの状況が聞かれる。


-2008年7月22日-

◆コシ相場、すでに1千円下げ

 コシヒカリの売り唱えは、政府米入札増枠発表(16日)直前に比べ、平均1千円程度下げているが市中の反応は鈍い。

 今のところ、こまち、ひとめで売れているのは着1万7千円以下のもの。入札の結果が発表される24日までは、買い手の模様眺めが続きくだろう。

 半面、19年産米で1万3千円台から1万4千円台前半のものについては、供給増の見通しが立たず、売り手市場の状態をなかなか脱しきれない。17年産政府米も「試行入札」の間は政府予定価格が高く、割安感はない。

 ただ、9月から17、18年産米の通常入札が始まる可能性があり、その場合は17年産の予定価格は大幅に下がりそうだ。


-2008年7月18日-

◆宮崎コシ、5日関東着1万6,800円売り

 新米・宮崎コシヒカリの商談が始まった。17日現在の売唱えは、8月5日関東到着条件で1等1万6,800円、9日到着条件で同1万6,300円。1万7千円割れのスタートは、23日に行われる19年産試行入札の応札価格にも影響を及ぼしそうだ。

 地元筋では、「(入札増枠アナウンス前に)関東の販売業者が置場1万7千円絡みでハシリの玉を手当てしたという話も出たが、九州圏内の業者が買った話は聞かれないし、とてもその価格では手が出せない」(九州の中間業者)。

 卸筋から入る買い打診は1万5,500~600円程度で、8月初旬以降の「価格が安くなってからの対応で十分のようだ。以前のように新米の分を他の商品の儲けで補えるような状況ではないし、消費者の新米コシに対する反応も鈍い」という。高温障害を懸念する声も出ている。


-2008年7月17日-

◆19年産は2万1千トンに増枠(政府米入札)

 7月23日に実施される政府米入札では、19年産の販売対象が14産地銘柄2万1千トンに増枠されることが決まった。

 前回まで提示されていた7産地銘柄は一律2千トン枠になったほか、新規に福島コシや茨城コシなど7産地銘柄が追加された。前回比3.4倍になったことで下値札が拾われることは間違いなく、不足感は一気に解消しそうだ。

 今回の増枠は、米消費が基本指針の予測より20万トン増大していることが背景にあり、次回8月入札も同規模の販売枠が提示される見通し。

 17年産は21銘柄5,250トンと据え置きだが、9月からは通常の備蓄米販売(17年産、18年産)の再開も視野に入りそうだ。


-2008年7月16日-

◆種子島コシ、収穫ピークは19日からの3連休

 鹿児島・種子島コシヒカリの収穫が始まった。今年の生育は「日照不足が心配されたが、出穂・開花以降の天候に恵まれたため熟れ具合が早い。

 収穫は今週末の3連休(19~21日)で一斉に始まるとともに、相当に進みそうだ」(関係筋)とされ、26~27日でほぼ終わりそうな状況。

 作柄も良好で、平年作を上回る見通し。初検査は商人系が18日、JAは19日が予定されている。


-2008年7月15日-

◆冷凍向けでも需要多い17年産米

 提示5,250トンが全量落札となった政府米入札の17年産では、チャーハン、ピラフなど冷凍食品メーカーを納入先に持つ業者も積極的に札入れしたもよう。

 西日本卸への聞き取りでは、「自社営業部からの要望で3回目で初めて、本気札で17年産米の手当に動いた。落札出来たのは北海道きららが按分で1万2,580円、青森つがるロマンが1万2,700円、岩手あきたこまちが1万3,200円といったところ。特に北海道きららは冷凍チャーハン、ピラフ等の原料米として、得意先のメーカーから調達要望が多い」(大手A卸)。

 「系列の米穀小売店と加工食品メーカー向けに、秋田あきたこまち、宮城ひとめぼれ、福島コシヒカリを、いずれも1万3,200円で落札した。17年産米は一定の古米需要から使い勝手が広く、品質に問題がない限りは納入先も使ってくれる」(中堅B卸)という。


-2008年7月14日-

◆宮崎初検査、7月22日の週後半からか

 宮崎産早期米の初検査は「24~25日頃を見込んでいるが、決まってはいない」(はまゆう管内)とされる。西都市でも同じ頃を予定しており、22日の週後半以降のスタートが確実なところか。

 県経済連によると、早期米の生育ステージは、6月30日現在で穂ばらみ期~乳熟期。生育進度は梅雨入り以降の低温及び日照不足の影響で、平年より5日遅れ。平年と比較して草丈は長く、茎数はやや少ない。


-2008年7月11日-

◆元農水大臣も政府米の販売増枠を要請(自民基本小委)

 7月10日、自民党の農業基本政策小委員会(西川委員長)が開かれ、米政策見直し論議を進めた。産地づくり対策のあり方については、参加が増えると助成額が薄まることや、肥料など資材費の高騰対策などを理由に、別途の対策を組むべきなど金額の充実を求める意見が出た。
 また、生産調整の達成県からペナルティ要請も出ている未達県に対する取扱いについては、県単位や市町村単位のペナルティは未達県の実施者に不公平感が生じ、助成金を減らすとますます未達になるとの意見が出た。農水省総合食料局の町田局長も「地域全体だと不公平になる」との認識を示した。元農水副大臣の宮越議員は、新規需要米について、補正予算を組んで追加で積み上げを図るべきとした。

 一方、元農水大臣の赤城議員からは、政府備蓄米の放出について「栃木コシが1万8千円乗せで結構だが、茨城産が放出されていない。ニーズがあり、早く出して欲しい」と要請した。これに対して、農水省は「3回の結果を分析。米価に影響しないように、検討したい」とした。


-2008年7月10日-

◆栃木コシ1,179円高で1万8千円乗せ

 7月8日に行われた政府米入札の結果は、19年産栃木コシヒカリが前回より1,179円高の1万8,073円(産地在姿、消費税抜き。以下同)まで急騰したほか、その他19年産も200~400円続伸。

 全農相対価格との比較では、宮城ひとめ・秋田こまち・栃木コシ・新潟コシが約3割高、山形はえぬき・富山コシが約2割高の水準まで上昇した。

 19年産、17年産ともに提示全量が落札となっており、米卸からは「火に油を注いでいる。生産者に反映されず、卸業者のみに負担を強いる入札。7万トンを政府買入れした秋田こまち、新潟コシは少なくとも1万トン水準で提示すべき」の声も。次回入札は23日頃に実施される見通し。

 「今回は修正を見送ったが、買い手の意見を聞いて検討中」(計画課)とメニュー見直しの方向も示唆されるが、9日段階で買い手が期待するような水準での増枠気配は感じられなかった。今回は、312業者(前回比3増)が参加、うち落札は131業者(同16増)だった。


-2008年7月9日-

◆7月実施は困難に(SBS入札)

 20年度第1回SBS入札は、7月実施が困難な状況となった。農水省は8日午前段階で公告を行っておらず、入札までおよそ3週間を要するため。

 農水省の担当部署では「GOサインが出れば、行える準備は出来ている」(貿易課)としているものの、商社筋などは国の政策的な思惑を懸念し、明確な方針を打ち出して欲しいとの思いが強い。

 「実需者からは問い合わせが入っている。期限に余裕(昨年の1回目の船積みは9月12日)があるものの、こちらとしても早く実施して欲しい」(商社筋)という。

 外国側の輸出は「タイ・ベトナムが出すなど柔軟な対応になっているところがある一方で、中国がはっきりしない。中国が無理とすると、2万5千トンの枠が埋まらないかもしれない。ただ、米国との契約栽培があるし、米国サイドも国に対し実施するように働きかけているのではないか」と見ている。


-2008年7月8日-

◆北海道もち、競争倍率へ(20年産契約栽培)

 全農による21RYもち米契約栽培の購入申込締切は7月7日。全国一斉で唯一、提示された20年産北海道米(1,259.7トン)は競争倍率が付くことなったようだ。

 「需要者提示分(20年産米は6,028.2トン)だけでは足りなくて、全国一斉にも申し込んだ実需者があると聞いている。さらに、倍率が付くという話から、実績の少ないところが多めに申し込でいるようだ」(関係筋)とされる。

 一方、需要者別の20年産提示総量は2万1,572.73トンで、こちらもほとんどが結び付きそう。既契約数量と合わせても6万5千トン。20RYの19年産米実績(6万8千トン)に比べ少なく、契約栽培は数量確保が優先される見通し。


-2008年7月7日-

◆加工用米も20年産から収穫前契約を導入

 全農は加工用うるち米の販売で、20年産米から収穫前契約を導入、年3回に分けて契約する手法に変更する考え。これまでは出来秋の10月頃に販売数量・価格を提示し、実需者から申込みを受ける年1回を基本(出来秋時は出荷契約の約9割を提示、その後の集荷状況を踏まえて追加というケースも)としてきた。

 実需者筋によれば、これを収穫前に全体の約半分を提示し、残りの半分を2回(出来秋と年明けか)に分ける格好のようだ。「収穫前というからには、今月末までに具体的な話が出るのだろう。こちらとしてもMA米など原材料手当てに不安が出ており、手法自体は歓迎する」とされる。全国出荷団体による20年産米の取組計画は17万8千トン(農水省への変更報告は7月15日まで)。

 一方、6月中旬現在における水田農業推進協議会の作付集計では、2万6,825ha(平年収量ベース14万2千トン)となっている。販売価格は、MA米の価格上昇などから、値上げされる公算が大。なお、地域流通農業者(実需者との直接取引)の取組数量は「手続きが終わっていない」(農水省)とされ未定。今月中には固まる見通し。


-2008年7月4日-

◆生産調整は目標の3割、約7万ha未達(6月中旬)

 20年産米の生産調整は、前年産比10万ha削減目標に対して6月中旬現在で3割程度にとどまり、未達面積は前年産と同じ7万ha規模が見込まれることが明らかになった。

 長期5年契約の拡大分に10a当たり5万円の踏切料などを助成する緊急一時金(水田水田農業活性化緊急対策)の実施見込面積も2万5千haにとどまっている。未達分を数量換算すると37万トン程度になる計算。

 農水省は、過剰作付分について、引き続き非主食用米として販売契約の締結を指導する一方で、過剰作付県の取扱いを検討する方針だが、未達解消はかなり厳しい情勢だ。


-2008年7月3日-

◆銘柄・数量メニュー前回と変わらず(8日政府米入札)

 農水省は7月2日、来週8日に実施する3回目の政府米入札の販売メニューについて、対象銘柄・数量ともに前回と変わらずで提示した。

 「産地や販売業界から情報収集し状況を分析中で、検討する時間をもらった」(計画課)としており、センター価格より2割以上高くなった栃木コシの提示数量を含め、すべて前回に据え置いた。条件も(1)1銘柄10トン単位で最高100トンまで(2)在庫産地の在姿渡し…と変わらず。

 同省では、見え始めた20年産の姿も考えながら次回(今月22日の週)以降の入札について慎重に検討する方針を示している。なお、試行入札は、コメ価格センターで20年産入札が始まるまで(8月一杯)最低でも継続する見通し。


-2008年7月2日-

◆八重山の収穫8割終了、ひとめは1等主体

 沖縄ひとめぼれの収穫は、八重山地区で8割方が終わり、同地区の検査は来週あたりから終盤に向かう模様。与那国でも検査が始まり、本島の県北は来週から開始の見込み。

 県内の卸筋によれば、仕入れは「いまのところ石垣島(八重山管内)のみのため、ほぼ1等米が入っている。県産米はどうしても着色の傾向が見られるが、粒自体はしっかりしている」とされ、食味は平年並みのようだ。

 末端の売れ行きは「米全体が良くなっているものの、こと新米に限れば平年並み」との見方。ひとめぼれの末端価格は5キロ2,180円。19年産コシヒカリが1,980円などで売られており、価格的な魅力が薄いためのようだ。


-2008年7月1日-

◆19年産政府米のメニュー増枠を希望(卸)

 7月第2週に予定される3回目の政府米試行入札へ向けて、行政は米卸など買い手に対し、販売手法やメニューについて意向調査を行っているが、車側販売の実施、提示銘柄の拡大、販売数量の増枠など初回直後と同じ要望が出ている。

 西日本有力米卸への本社聞き取りでは、「19年産米は新潟コシヒカリを2万1,800円、17年産富山コシヒカリを1万3,300円で落札した。平均価格より高目だが量販店向けPB商品向けと、持ち帰り米飯チェーン向けブレンド材料として絶対確保が必要だった。行政には19年産メニューの増枠希望を伝えておいたが、他卸からも同様なニーズが吸い上げられているようだ。時期的にも7月中にコシ系の調達を希望する卸が多い」(A卸・仕入本部長)。

 「19年産米は、生協向けに山形はえぬきを1万5,900円、17年産米は業務向けに山口コシヒカリを1万3,100円で確保した。19年産米は新潟コシが欲しかったが、次回は若干冷えると見て見送った。19年産米の提示メニュー拡大の声が大手卸を含め強く、期待出来るかも」(仕入課長)との指摘も。


-2008年6月30日-

◆コメ不足、政府米入札前より深刻化

 2回行われた政府米入札だが、コメの消費増に追いつかず、全国各地で卸、小売りの在庫が底を見せ始めている。

 コメの消費量について、国は毎年1%程度の需要減退を見込んでいるが、小麦粉製品を始め副食類の値上がりによる春先からのコメの消費が増加に転じていることは明らかだ。1%減と見込んだものが前年並みなら8万トン、1%増に逆転したら16万トンの狂いを生ずることになる。

 市中取引では売り物の涸渇が著しく、「売りメニューがこれほど淋しくなったのは記憶にない」(日本農産情報)と言われている。政府米入札が始まる前の5月は相場は上昇しながらも、取引きは活発だった。

 現状はうるち米全般に「無い物高」の様相を呈し始めている。火事で消防が出動したが、火の勢いが強すぎて(消防車の台数が足りなくて)、放水前より火の手のが強まっているような図である。農水省も「入札試行」だなどと、悠長なことを言っていられる状況ではなくなっていることを認識すべきである。


-2008年6月27日-

◆市丸勝一新社長が就任会見と事業報告(大阪第一食糧)

 (株)大阪第一食糧(大阪・浪速区)は6月25日、市丸勝一新社長の就任記者会見を行い、経営方針を示すとともに第8期(19年4月1日~20年3月31日)の業績を報告した。

 24日の取締役会で代表取締役社長に選任された市丸社長は、「奥ノ博久前社長が健康上の理由で退任されたのに伴い、大変厳しい時期ではあるが社長に就任することになった。本日は、全社員に3つのキーワードを私の方針として示した。1つは変革で、まだ事業協同組合からの気持ちから脱し切れておらず、はっきりとした意識改革をお願いした。2つめはトライで、これは特に小売営業担当に向けてもう一度挑戦意識を持ってもらいたいとお願いした。3つめはチャレンジで、異業種企業と組むなどして、新たな商品開発に取り組んでいく」とした。

 同社長は、まず自らが率先して示すとして、社長室と社長専用車を廃止したことを明らかにした。また、前期の業績については、売上高208億1,200万円(前期比84.6%)、米穀販売実績137万俵(同83.2%)、経常利益5,000万円(同109.9%)で、「売上高は37億9,600万円の減収となったが、これは卸間での玄米販売が縮小した結果。量販店、外食取引は10%売上高が伸びており、この分野を積極的に伸ばしていきたい。今期は、利益を最低ライン5,000万円に設定し、数量実績では2%程度のアップを目指していく。また、累損がまだ残っており、これを第9期~10期には解消していきたい」と説明した。


-2008年6月26日-

◆栃木コシ699円高、富山コシ869円安(政府米入札)

 6月24日に行われた第2回目の政府米試行入札の落札加重平均(産地在姿、消費税抜き。以下同)は、▽17年産1万3,320円(前回比164円安)▽19年産1万7,421円(同206円高)となった。

 入札直前に不足感の強かった19年産栃木コシヒカリは1万6,894円(前回比699円高)と、市中相場と同じ水準まで上伸した。一方、富山コシヒカリは1万7,450円(869円安)まで下げた。

 その他の19年産は、前回比100円内外での上げ下げにとどまった。17年産は、7銘柄に落札残(前回3銘柄)が発生し、下値探り応札対応が見られた。


-2008年6月25日-

◆新潟米の進化をアピール(コシBL)

 新潟県では、新潟コシカリBLの販売表示方法などを論議しており、今月中旬に開かれた第2回新潟米の情報提供のあり方に関する検討会では、「(環境にやさしい、農薬を減らしているなど)新潟米が進化していることを消費者にアピールすることが必要」との方向を確認した。

 店頭表示、精米表示については販売業者の判断が必要となるため、産地からの情報発信はそれらと区分して検討していくこととした。

 米袋のBL表示については、「販売業者の責任で、産地が強制する話ではない。BLと従来コシが混在して流通しているなかで、米袋での区別表示は面倒だしコストもかかる」(関係筋)との指摘もあり、当面、消費者や流通業者にプラスメッセージとして受け止められる情報発信を先行して進めることになりそうだ。

 論議を契機に県内の末端販売では、店頭BL掲示や区別販売などの動きも伝えられるが、「消費者の購入行動に変化は見られない」(同)との声も。


-2008年6月24日-

◆コシ系が人気(広島の末端販売)

 広島市内における精米販売ではコシヒカリ系が好まれる傾向で、自県産を筆頭に北陸、中部など各地区のコシヒカリが棚の多くを占める。

 6月上旬時における精米売場チェック(5キロ当たり)では、▽ユアーズ(広島県内に41店、岡山県内に1店と合計42店の食品スーパーを展開)=広島コシヒカリ1,880円、長野コシヒカリ1,980円、新潟コシヒカリ2,780円、岩手ひとめぼれ1,980円(納入は(株)オクモト)▽そごう=(全国に12店の百貨店を展開)広島コシヒカリ2,180円、無洗米タイプ2,280円、新潟コシヒカリ2,780円、島根仁多コシヒカリ3,780円(納入は全農広島直販)といったところ。

 同地区の精米販売には、「広島市は中国地区で最大の消費地であり、他県に比べ県外産米も多く流入する。基本的には長年に渡りコシヒカリ志向が強く、中でも地元の広島コシヒカリが一番の人気。最近ではあきろまんの知名度もアップしつつある。新潟を始め北陸等のコシヒカリの動きも良い。

 また、ここ1~2年ではひとめぼれ、はえぬき等の東北銘柄も店頭での露出が高まりつつある。島根仁多コシヒカリは高額だが、固定ファンが存在する」(某量販店)との指摘が聞かれる。


-2008年6月23日-

◆3月決算は減収増益(神明)

 (株)神明(神戸市・中央区)の2008年3月期決算は、神明単体で売上高が1,311億7,100万円(前期比2.8%減)、営業利益16億4,900万円(同69.2%増)、経常利益17億2,300万円(同63.3%増)との減収増益となった。

 年間の米販売数量は玄米換算で50万7,000トン(同2.8%減)で、玄米販売分のマイナスが影響したとのこと。神明マタイ、東京中央食糧などグループ各社の合計売上高は約1,950億円となっている。

 次期見通しについては売上高1,379億9,500万円、経常利益23億6,900万円、米販売数量53万7,700トンを目指す。

 今年3月にグループ4社を集約させる形で東京本社ビルを完成させた同社では、現在のところ2ヶ所の精米工場建設のプロジェクトを持つ。丸紅と共同で設立した(株)ウーケの無菌化米飯工場(富山県入善町)は平成21年1月の稼働が、また千葉県印旛地区の精米工場は当初計画より遅れ気味ながら21年度中の稼働が見込まれる。


-2008年6月20日-

◆中山物産、統合精米工場が完成、稼働開始(大阪)

 大阪の米穀販売業者である中山物産(株)(八尾市太田、中山棟司社長)はこのほど、BG無洗米工場に隣接する敷地に、本社、倉庫、精米工場からなる新棟を建設。従来の本社工場の精米設備2ラインを移設すると同時に、東洋精米機製作所の精選機器を各ラインに拡充した統合精米工場を完成させ、稼働を開始した。

 同社は明治8年創業の老舗米穀業者。大阪府下を中心に商圏を拡げ、若手営業の起用によってユニークな独自商品を企画提案する提案型営業を展開、最近では月産2,500トンを超える急速な成長を遂げている。

 米穀業界は周知のとおり厳しさは増すばかりだが、中山社長は、「今後さらに厳しくなるだろう業界の状況を踏まえ、それに打ち勝つための体制作りが急務」とする考えから、安全・安心をアピールできる商品作りと徹底した合理化を実現するため今回の設備投資を断行したもの。さらに同社は、消費者に安心を与える方法の一環として「美味しく召し上がれる目安期間」を米袋に印字する提案も行っていく方針という。


-2008年6月19日-

◆19年産新潟コシなど4銘柄1千トン提示(試行入札)

 農水省は、第2回目となる政府米の試行入札公告を行った。

 初回入札(9日実施)に対し、19年産の宮城ひとめぼれ、秋田あきたこまち、新潟一般コシヒカリ、富山コシヒカリ-4銘柄の販売予定数量が1,000トン(前回700トン)にわずかながら増枠となった。

 その他は、産地銘柄・数量ともに変わらずで、17年産21銘柄5,250トン、19年産7銘柄6,100トンの計1万1,350トン(前回比1,200トン増)。

 条件は、(1)応札は、1銘柄につき10トン単位で最高100トンまで(2)産地倉庫における在姿での受渡し(3)引取期限は翌月末(7月31日)…など変更なし。24日に実施される。


-2008年6月18日-

◆入札ルール、20年産も現行手法を継続(センター運営委)

 コメ価格センターは6月17日、運営委員会を開催し、決算・事業報告について意見交換した。

 消息筋によると、入札ルールについては「(現行の取引手法は)複雑すぎる」との意見が出たものの、「毎年ルールを変更するのもいかがなものか」「19年産入札は特殊要因(米緊急対策の実施)があり、途中で売る物がなくなった」などを背景に、ルール変更を求める意見は出ず、継続することが決まった。

 現行入札は、通年・期別・定期注文・特定・日常の5取引のうち「定期注文取引」だけが活用されている状態で、将来的には取引手法の整理も検討課題に挙がりそうだ。


-2008年6月17日-

◆米穀関連の被害軽微、政府米引取も支障なし(地震)

 6月14日、マグニチュード7.2(暫定値)、最大震度6強(岩手県奥州市、宮城県栗原市)の地震が発生、「岩手・宮城内陸地震」と命名された。

 同日、東北農政局は、農政局長を本部長とする地震災害対策本部を設置した。16日現在、本社聞き取りによると、岩手・宮城県とも米卸・小売関係では、「(16日正午現在で)被害報告はない」(岩手事務所・計画課)、「一部の倉庫で荷崩れなどが見られるものの、大きな被害はない」(東北農政局・食糧部)とされており、先に行われた政府米試行入札の落札玉引取りにも「影響ない」(同)としている。

 農水省が16日にまとめた被害状況(15日19時現在)によると、農地・農業用施設(岩手・宮城、山形)関係では、▽農業用ダム貯水池への土砂流入等=6カ所▽農業用水、ため池、頭首工、農道等の損壊=75カ所▽農地の損壊=4カ所-となっている。


-2008年6月16日-

◆新潟コシ応札、2万1千円台に集中か(試行初回)

 6月9日の試行入札は、324業者が応札し、落札は109業者だった。年産別の落札(延べ)は、17年産=約150業者、19年産=約100業者-程度のもよう。全般的に、中小業者が多い傾向だったと見られる。

 19年産新潟コシヒカリは、平均落札(税抜き)2万2,011円。本社聞き取りによると、下値2万1,600~上値2万3,000円台。落札当落線上の2万1千円台に応札が集中していたもようで、よほど増枠にならない限り、次回の落札平均は期待ほど下がらないものと予想される。

 また、19年産秋田あきたこまちは、平均落札(同)1万7,523円。本社聞き取りでは、1万6千円前後での落札が複数確認されており、平均価格以上で大口の落札があったものと推定される。当該業者が必要数量を確保していれば第2回入札の平均は大きく下がりそうだ。


-2008年6月13日-

◆国際相場下げへ、SBS実施へ機運高まる?

 20年度SBS入札の第1回は6月12日午前段階で、商社に対し実施についてのアナウンスが行われていない。

 「4回の実施を考えれば、各回の間隔からそろそろあってもおかしくない。これまでは実需などから期待を含めた話が出るものの、結局は噂レベルで終わってしまった」(商社筋)とされるが、タイ産米の国際相場が下げに転じたことから実施に向けての機運は高まりそうだ。一方、一般輸入は「噂自体出ない」状況。

 農水省が6月11日に公表した米国農務省報告によると、タイ産うるち精米のFOB価格は6月第1水曜日で850ドル/トン前後(砕米混入率10%)。5月21日に1,018ドルと史上最高値を更新した後、ベトナムが7月から輸出を再開するとの情報を受け下げに転じている。


-2008年6月12日-

◆新規開拓材料に棚田米が脚光(九州の外食業界)

 九州地区の外食企業では、各県別に地元産銘柄を採用するケースが多く、新営業年度に入った4月以降から20年産へ向けた前哨戦がスタートしている。

 新規開拓に絡む話で最も多いのはヒノヒカリだが、今年の特徴は「山間部における棚田米が他社との差別化として、提案材料として用意する業者が増えている」(福岡卸)との指摘が聞かれる。

 実際のところ福岡、大分等を基盤とするチェーンでは、「比較的に米使用数量が少ない居酒屋業態など、保有するブランドのひとつを対象に棚田米を指定する事例が多い」とのこと。理由は稀少価値のある米としてアピール効果が大きい点で、「折り込みチラシやメニューでPRしている」とのこと。

 このため新規参入を目指す業者は棚田米を確保した上で、「まずは少量契約で口座を開設し、実績を積んでメインの業態へも営業を掛ける戦略」(同)という。既存卸では「対抗策は準備済み」とのことだ。


-2008年6月11日-

◆過去最高の324業者が応札(政府米)

 6月9日に行われた政府米試行入札。有資格者474業者のうち、324業者が応札し、109業者が落札した。

 従来の政府米売渡し入札とは位置づけが異なるが、応札業者は政府米の入札制度がスタートした16年4月以降、最多だった昨年7月の270業者を2割も上回り最高記録を更新した。

 申込数量も、1銘柄上限100トンの制限付きながら昨年3月以来の10万トン超。申込数量の10万トン乗せは、18年6月、7月、19年3月に次いで4回目となる。

 過去2年、春から夏にかけて政府米の需要が増える傾向にあり、昨年も春季の販売抑制でヒートアップしたのは記憶に新しい。今回、隔週で実施が予定されている試行入札も当面は高い参加率で推移するものと見られる。

 参加者からは、「1銘柄当たりの販売数量が少なく、増やしてもらいたい」「地方業者ほど運賃で損をする。在姿を止めて従来の条件に戻して欲しい」などを要請する声が聞かれる。


-2008年6月10日-

◆沖縄ひとめ、6日の初検査は全量2等(みやぎ米屋)

 沖縄ひとめぼれの初検査が6月6日に行われた。みやぎ米屋が15袋(30kg紙袋)実施したもので、等級は充実が劣ることから全量2等の格付け。「有機無農薬に取り組んでいる生産者2名分が対象。例年に比べ虫害は少ない」(関係者)とされる。

 JA玉は6日段階で生産者3名による搬入に留まり、検査は9日の週に延期。「4日に搬入された玉を籾乾燥したところ、こちらは昨年より充実が良かった。作柄は昨年並みとの声が聞かれる」という。9日は機械メーカーのテストが行われるため、収穫が進む見通し。

 JA検査は今年も月・水・金曜日を予定しており、11日・13日の検査量は膨らみそうだ。なお、今年は2月植え分が低温の影響を受けたことで、遅く植えたものと時期格差が縮まる見通し。


-2008年6月9日-

◆仙台周辺量販店で小袋アイテムが充実

 宮城県内の量販店でも都市部を中心として、1キロ~2キロの小袋アイテムが充実しつつあり、「今後の新店計画に伴う重要テーマとなっている」(県内業者)という。

 背景には、JR仙台駅を中心に地下鉄沿線などへの大規模マンション開発があり、「郊外型店舗では週末にまとめて購入するパターンに対し、都市部では勤め帰りに総菜等と一緒に買う購買行動が目立っている」(同)とのこと。このため持ち帰りが容易な小袋アイテムのニーズが高まり、「多少割高でも購入する消費者が少なくない」との報告も聞かれるという。

 実際に市内ダイエー店舗6月上旬時のチェックでは、目分量ながら2月時の1.5倍に小袋アイテムが拡大していた。内容は、地元卸による宮城ひとめぼれ、ササニシキ、たきたて、まなむすめに、周辺県卸(パール系含む)の東北銘柄を集め独立したコーナーが作られていた。この動きは今後もしばらくは続くと見られ、「新たな需要の喚起を期待すると同時に、新アイテム等で他業者の食い込みを警戒」(同)する。


-2008年6月6日-

◆20年産米、生育は平年並みに推移(北海道)

 北海道農政部はこのほど、6月1日現在における農作物の生育状況を公表した。

 それによると、5月の天気は数日の周期で変化、1日にオホーツク海側で最高気温が30℃以上の真夏日となったが、9日から13日にかけては3月下旬並みの強い寒気が入り、降雪・降霜が観測されるなど寒暖の差が大きかった。気温は月を通しては平年並み、降水量も同様で、日照時間だけが平年を下回った。

 水稲の移植作業は平年並み(農作業遅速は平年比早1日)に終了、その生育も平年並みに推移している。


-2008年6月5日-

◆ジャスコ都内店に8キロ袋商品が登場

 ジャスコ都内店に先週末から石川ゆめみづほ8キロ袋商品が、2,780円で平積み方式で登場した。新潟こしいぶき2,980円に続く8キロ袋商品で、今春から拡大した4キロ袋商品と共にバリエーションが大きく広がった。

 これら4キロ、8キロ袋商品は関西地区店舗から投入がスタートし、首都圏を始め東日本地区に拡大しており、「大容量タイプの精米商品で、消費者が購買意欲を喚起するのは2,880円~2,980円前後。10キロ袋では価格転換が困難なため、8キロ袋商品を投入していった。4キロ袋商品は石川ゆめみづほ1,480円で、選択肢を増やす目的」(関係卸)という。


-2008年6月4日-

◆アメリカ米作付減の可能性(農水省・商社意見交換会)

 先月、農水省で行われた商社との「国際的な食料需給の情報に関する意見交換会」の概要がまとまった。今後の穀物価格については、昔のような安値に戻るという楽観した見方は出来ないなかで、天候リスクなど様々な変動要因に注視していく必要があることを確認した。米については、

 ▽自給的穀物で貿易率が他の農産物より低いことに留意する必要があり、一国での需給変動が貿易や国際価格に大きな影響を及ぼす状況下で、現在、輸出国による輸出規制が実施されている。

 ▽豪州は、過去2年の干ばつにより壊滅的打撃を受けており、マイナークロップである米に水を使えないことから生産量は激減、輸出余力がなくなった。

 ▽アメリカは、水利権の転売により、水を要さない作物への作付転換が進んでおり、米の作付が減る可能性があることに加えて、中粒種が短粒種と同等の値段になってきているため、今後短粒種の生産が落ち込む可能性がある。

 ▽中国は積極的増産に努めているが、輸出余力を獲得するレベルまではたどりつかない可能性がある▽中国四川省の地震や、ミャンマーのサイクロン被害の影響も米の需給に影響してくる可能性がある…などの意見が出された。

 出席したのは、伊藤忠商事、兼松、住友商事、豊田通商、丸紅、三井物産、三菱商事の7社。


-2008年6月3日-

◆宮崎コシ2千2百トン計画、良質米の販売へ(主食集荷)

 宮崎県主食集荷(協)は5月29日、取引卸を招いて「産地報告会」を開催した。

 20年産コシヒカリの集荷・販売計画は、前年と同じ2,200トン。産地サイドでは19年産米の品質低下を受け、危機感を持って生産に取り組んでおり、今年は「(需要者に)認めてもらえるような品質の米が販売できると確信をもっている」(関係者)という。

 生育進度は平年比3日程度の遅れだが、作柄は平年並みの見込み。販売価格については「買ってもらえなければ話にならない」とされ、需給バランスに沿った価格に落ち着くとの受け止め方。


-2008年6月2日-

◆高知コシの集荷計画、前年と同じ8,500トン

 高知20年産早期米の系統集荷計画は、南国そだち400トン、ナツヒカリ1,000トン、コシヒカリ8,500トンの計9,900トン。コシヒカリは前年計画と同じで、ナツヒカリは200トンの増加。

 「生産者による出荷契約は5月末が締切り」(JA関係者)とされ、6月半ば以降には具体的な状況が見えてくる。

 また、生育については「順調で、進度は平年並み。コシヒカリのステージは、分けつ最盛期に近い段階。草丈は若干低く、分けつは平年並み」とされる。


-2008年5月30日-

◆BL表示、情報提供の検討会を30日立上げ(新潟県)

 新潟県は、コシヒカリBL表示の具体的な方策を検討する「新潟米の情報提供に関する検討会」を5月30日に立ち上げる。

 今年3月にまとめた「新潟米ブランドの強化に関する検討会」で、(1)消費者からの分かりやすい表示を求める声に応え、コシヒカリBLの良さを消費者に十分理解を得るため、産地として消費者、生産者、流通関係者、表示責任者の理解を得ながら、精米袋への表示についても何らかの対応を進めることが必要(2)消費者から遺伝子組み替え米やブレンド米等と誤解されかねないことから、県、生産者、流通関係者が一体となって消費者に対する十分な情報提供をすみやかに行う(3)消費者の理解が得られ、ブランドの強化に結びつく表示方法は、新たな検討会を立ち上げ、十分な研究・検討を行う必要がある(4)精米袋への表示は、販売者の判断・責任で行われることから、関係者の理解と協力が不可欠で、十分に認識して進めていく必要がある…などの提言をまとめていた。

 第2ステップの新検討会の委員は、消費生活の学識経験者や生産団体、流通団体、県などの関係者ほかマーケティング専門家を加えて10名程度となる予定。

 泉田県知事は、一部の販売でBL表示が始まっていることに対して、「小売段階で情報が提供されていくことは良いこと」としているほか、「アンケートをやる予定で、一部のものから実験的にトライアルでやっていく」として、BL表示に向けたマーケティングを進める考えを示している。


-2008年5月29日-

◆外食がレジ脇で精米販売も

 米への追い風が続く環境下で、外食各社ではおにぎりをメニューに加えたり、小袋での精米商品を店頭販売するなどの動きが出てきている。

 おにぎりを主に朝食メニューとして検討するのは首都圏A社。中華メニューを主力とする同チェーンでは珍しい取組みで、「実験的に前年産で提供した事例はあるが、米への関心が高まり、6月中旬を目途に本格導入を」(購買部長)とのこと。基本的には現在使用中の東北銘柄を流用する予定だが、「価格次第だが、魅力ある提案があれば考慮も」とする。

 一方、西日本のBフェミレスチェーンでは、「スーパーでの好調な動きに触発され、レジ脇で1キロ等の精米商品を置こうと考えている。可能なら店舗立地により地元米を揃えたいので、既存の仕入先を含めて6月中には商談に入る予定」(商品部長)とのこと。


-2008年5月28日-

◆19・17年産、来月9日から試行入札(政府米)

 農水省は5月27日、国産政府米の販売再開を決め、6月9日に実施する入札公告を行った。

 一部銘柄の不足感や卸間売買での価格上昇が見られる一方で、センター上場がほとんど終了していることから、需給動向を的確に把握するために19年産を含めて特例的に「試行入札」を行うことにしたもの。当面、隔週で実施する。

 初回入札の対象は、19年産7銘柄(各700トン)4,900トンと17年産21銘柄(各250トン)5,250トンの合計1万0,150トン。

 ポイントは、(1)国内産の需給や価格に悪影響が生じた場合、中止を含めて検討する(2)1社当たりの応札は1銘柄につき、10トン単位で最高100トンまで(3)受渡しは在庫倉庫における在姿渡しで、車側販売は実施しない(4)初度入札のみで、再度入札・不落札玉の随意契約販売は実施しない-の4点。

 落札米穀の引取期限は、入札実施日の翌月末まで。従来通り、入札翌日に結果を公表する。入札参加の有資格者は、5月27日現在で474業者となっている。


-2008年5月27日-

◆開店セールで茨城コシ10キロ2,980円(ダイエー)

 弁当など中食食品を機軸としたダイエーの新業態フーディアム2号店が5月24日、川崎市内のJR武蔵小杉駅近くにオープンした。

 安全・安心、健康、上質をコンセプトとした食品スーパーで、1号店である多摩店と同じく米飯類には新潟コシヒカリ100%使用をPRする。24日、25日の2日間が新規オープンセールとして、茨城コシヒカリが5キロ1,580円、10キロ2,980円で集客の目玉として販売された。

 こうした米飯加工アイテムに産地銘柄を前面に出す手法は、大阪のイズミヤを始め各地で広がりつつあり、「今後は中堅規模スーパーにも拡大していく見込み。納入米卸には新規開拓チャンスと共に、コンタミ等の安全対策が厳しくなる」(関係卸)との指摘を聞く。


-2008年5月26日-

◆「2番手」のこまち、ひとめが安い

 うるち米相場は調整局面に入り、新潟コシの上げが止まり、先週は福島・関東コシ、秋田産こまちが反落した。

 ここへきて目立つのは、秋田産以外のあきたこまち、宮城産以外のひとめぼれの下げ幅が大きいこと。3月以降の急騰相場のなかで秋田産こまちや宮城産ひとめの上げに「連れ高」となってきた茨城こまちや福島ひとめが5月9日以前の高値に比べると500~1,000円幅で下げているもの。

 全農、全集連ではこれらの銘柄も、ほぼ例外なく契約が完了しているが、卸業者段階で今後在庫に余裕が出るとすればこのクラスの銘柄になる確率が高い。さらに下のB銘柄の相場は、政府米との兼ね合いで需給環境が流動的であり、当用分の暫定仕入れ価格という色彩が濃い。


-2008年5月23日-

◆秋田のコメ生産、農協・卸と協力で(イオン)

 大手量販店イオン(株)が秋田県内でコメの生産事業に参入するとの報道に対し、秋田おばこ農協は「事実に異なる点がある」との内容の文書を出している。

 主な内容は(1)20年産米で生産数量1,000トンは800トン(2)栽培基準はイオン指導によるものではなく、県農業試験場と秋田おばこ農協が行う(3)農協を排除した米の仕入との内容となっているが、出荷はすべて農協、米卸(精米)を経由して行う―の3点。

 この件についてイオン本社では、「秋田県内の農業組合法人たねっこに生産委託するもので、農協や米卸を外しての仕入とは発表していない。20年産米の生産に際しては、おばこ農協や米卸とも協力して取組んでいく考え。数量は約1,000トンを予定している。栽培指導についてはイオンPB米商品として企画するため、当社独自のDNA鑑定等を実施させてもらう考え。栽培基準は産地の特別栽培米基準を適用する」(広報室)としている。


-2008年5月22日-

◆20年産系統もち、販売価格は上げに転換か

 21RYもち契約栽培の諸条件は、既報の提示数量の項目(販売計画の7割が上限)以外でも、大枠は前年度と変わらない見通し。

 ポイントとなる(1)複数年契約は3カ年が対象(20~22年産米)(2)20年産販売価格は基準価格に対し±5%で決定…となりそうだ。

 基準価格は「この段階で(現行の販売価格に対し)上げてしまうと、20年産米の生産に影響する懸念があり、現行価格スライドで検討していると聞いている。ただ、販売価格はいろいろな生産コストのアップや世界的な穀物事情などから、これまでのように下げることは止めて欲しいと上部団体に伝えている」(JA関係者)という。

 一方、基準価格を上げたい考えの産地もあるといわれ、全農がバランスをとるため「調整を図る場面も出てくるかもしれない」と指摘する関係者も。


-2008年5月21日-

◆07年の米麦卸倒産10件・負債72億円(帝国データバンク)

 帝国データバンクによると、2007年度(07年4月~08年3月)の米麦卸の倒産は10件、負債総額72億31百万円で、件数・金額とも前年度を上回っている。

 東京支社情報部・阿倍史朗情報編集課長が全国米穀工業の総会後の講演「倒産動向と危ない会社」で語ったもので、倒産は「米穀小売業も増加傾向にある。スーパーは高い水準が続き、地方のスーパーで苦しんでいるところが多い。食品スーパーも体力が弱っており、他店舗展開しているところでは撤退するなどの動きが見られる」という。

 危ない会社の見分け方としては【ヒト】代表者の交代、幹部社員の退職など【モノ】製品開発と設備投資、取引先の倒産など【カネ】収益状況の傾向、支払い条件の変更など-の3点を取り上げて、それぞれのポイント説明した。「客のところに行って様子を見るなど現地確認をし、前回と比べてどのくらい変わっているかをチェックすることが大切」という。

 また、取り込む詐欺を防ぐため、パクリ屋に見られる特徴として▽設立の経緯▽代表者▽業種▽取引銀行▽業績▽取引実績の裏付けが乏しい▽調査依頼が増加…の項目を挙げた。


-2008年5月20日-

◆近畿、東海を中心に新規出店(ハークスレイ)

 持ち帰り弁当店ほっかほっか亭を運営する(株)ハークスレイ(大阪市)はこのほど、平成20年3月期の連結業績結果の概要を発表した。

 売上高は247億70百万円(前期比1.5%増)、経常利益13億31百万円(同48.4%減)、当期純損失29億46百万円(前期は当期純利益10億49百万円)となり、「持ち帰り弁当事業ほっかほっか亭では玄米を商品化した玄米シリーズや、兵庫県尼崎市と共同開発したメタボ対応のヘルシー弁当等が好評であった。ただ期末店舗数が36店舗減少したなどの影響が出ている」としている。

 今期は5月に連結子会社化した店舗コンサルティング支援のTRNコーポレーション(株)と、経営に関するコミットメントを高め食材、資材の共同購入などを進めていくという。新店の出店に際しても「同社のノウハウを生かし近畿、東海地区を中心に新規出店を進め、顧客満足度の高い店舗を実現していく考え」としている。


-2008年5月19日-

◆20年産もち契約栽培、提示は上限7割の見込み

 全農による21RYもち契約栽培は、前年と同様に販売計画数量の7割を上限に取り組まれる見込み。20年産米は昨年6月の複数年契約で約4万3千トンが結び付いており、既契約分のある産地は上限枠からその分を差し引いた数量になる。

 前年度の19年産契約栽培は、既契約分と提示数量を合わせ7万1千トン規模で取り組まれた。

 20年産米の提示については「JAの意向などを聞いたうえで数字を詰めたい」(某産地)とされ、未だ数量を固めていないものの、配分枠は19年産米と同じ数量という。19年産米の取組数量(7万1千トン)から20年産米の既契約数量を引くと2万8千トン。前年5月に提示された19年産米に比べ約2倍となるが、系統もちの契約状況は前年より好転していることから、3万トン近い提示の可能性は十分ありそうだ。

 なお、市中相場が強含みにあることから、20年産基準価格は現行の19年産販売価格より上げたい意向の産地があると伝わる。


-2008年5月16日-

◆イオンが秋田でコメ生産、PB米で販売へ

 大手量販店のイオン(株)(千葉県・千葉市)が20年産米から秋田県内においてコメの生産事業に参入することが明らかになった。農業組合法人「たねっこ」(秋田県大仙市)と委託生産契約を結び、約170haの専用水田を確保して、あきたこまちを栽培する。

 20年産米では約1,000トンの生産を見込んでおり、収穫後はトップバリュ・グリーンアイ特別栽培米秋田あきたこまちとして販売する予定。店頭価格は5キロ1,980円を想定する。

 今回の件については、「イオングループのPB米商品は安全、安心、安定供給を基本的な考えとしており、秋田県内での委託生産事業はこれまでの取組みの一環。当社グループでは中国など海外へも広く店舗展開しており、将来的には品質の良い日本米の海外における販売も考えていきたい」(広報室)としている。今後は、他地区でも4~5カ所の水田を確保し、自社でのコメ生産数量を拡大していく方針。

 PBトップバリュ・グリーンアイ(特別栽培米)は19年産で1万トン・40億円の販売計画になっており、22年産米では数量ベースで2万5,000トンまで拡大していく。イオングループ全体の精米販売規模は、「PB米商品以外にも多くの銘柄米を揃えており、相当なボリュームになるが、具体的な数量は未公表」(同)としている。


-2008年5月15日-

◆弁済米をフィリピンに輸出か

 国際的なコメ市場では、米穀機構が保有する17年産米がフィリピン向けに輸出されるのではないかという観測が流れている。世界最大のコメ輸入国フィリピン国内では、国際市況の高騰と、インド政府よるコメ輸出禁止などで輸入数量がなかなか確保できず、同国内ではコメ不足パニックのようなことも起こっている。

 5月5日に行われたフィリピン政府の買い付け(67万5千トン、トン767ドル)に応札したのはベトナムだけだったが、結果は「書類不備」という理由で買い付けゼロに終わった。フィリピン当局はその際、「日本を含む東アジア諸国から10万トン以内の輸入を交渉中」としていた。

 最近になって市場に「日本米は2005年産米で販売元は民間の組織になる」という推測情報が流れ出しており、米穀機構の手元にある弁済米(6万7千トン)に目が向けられているもの。米穀機構では「(フィリピン向け輸出について)何もしていないし、国から話もない」としている。


-2008年5月14日-

◆ほっともっと2,028店でスタート(プレナス)

 持ち帰り弁当チェーンを展開する(株)プレナス(福岡市・博多区)は5月13日、新ブランド「ほっともっと」の事業計画を発表した。

 新ブランド立ち上げの15日時点の予想店舗数は2,028店で、内訳は直営店が1,113店舗、加盟店が915店舗。説明会等を通して加盟店オーナーに賛同を求めた結果だが、全体で266店舗が退店となったとのこと。

 展開地区は北海道、宮城、山形、福島、栃木、群馬、埼玉、千葉、東京、神奈川、新潟、山梨、長野、静岡、山口、福岡、佐賀、長崎、熊本、大分、宮崎、鹿児島、沖縄と従来地区に加え、20日には神戸市中央区に関西地区の第一号店をオープンさせる予定。また15日からは茨城地区本部を開設し、県内を中心に営業をスタートさせる計画。

 展開にあたっては「日本の食文化に欠かせない米は重要な素材で、その品質には徹底してこだわり続けていく」と米へのこだわりを強調する。同社グループの年間米使用数量は玄米ベースで約4万トン。そのうち東日本エリアで6割の2万4,000トン、福岡を中心の西日本エリアで4割の1万6,000トンが使用されるとのこと。

 物流拠点は、東日本が埼玉県の杉戸物流センター、九州・山口エリアが福岡県の甘木物流センターの2箇所。福岡甘木物流センターに自社精米センターを保有しており、「3日間で玄米の精米加工から商品供給を行うシステムを確立した」としている。


-2008年5月13日-

◆東北ひとめ、九州ヒノブレンドを投入(量販店取引)

 量販店の精米販売では新潟コシヒカリ、秋田あきたこまちの値戻しが進み、今後はほぼ通常売価での対応が続くと見られている。セール対象は東北ひとめぼれ、秋田産以外のあきたこまち単品に指定が集中する他に、九州ヒノヒカリのブレンドアイテムも注目される。

 各地区への聞き取りでは…「魚沼コシヒカリ、新潟コシヒカリ、秋田あきこまちの3大定番銘柄は、在庫の関係から今後は通常売価での販売が多くなる。こうした事情は各納入先から、概ね理解と了承をもらっている。セールは東北ひとめぼれ、少しだけ余裕の関東コシヒカリをタイミングを見て投入していく。本来ならブレンド米商品を考えたいが、関東市場では受けが悪く近県玉を中心に繋いでいく」(都内卸)。

 「食への不信ムードを背景として、国産米100%のブレンド米は受け入れられると考える。政府米の噂も気になるところではあるが、今月4週目頃から売り打診が活発になるだろう九州ヒノヒカリを活用していきたい」(大阪卸)。

 「新潟コシヒカリは在庫が無くなり次第に棚から外して、各県ヒノヒカリの単品アイテムを厚くする方針。大消費地である博多周辺以外では、欠品しても大きな支障はないと判断している。ただ、ヒノヒカリは大阪など関西からの引き合いもあり、相場の上昇が心配されるところ」(九州卸)などの声が聞かれた。


-2008年5月12日-

◆秋田こまち、宮城ひとめは1万7千円台

 コメ値上がりの火はまだ消えていない。連休明けの5月7日こそ、模様眺め気分があったが、8日には新たに出た売り物が上値を通す展開で相場が上昇、関東コシ1等で関東置場1万6,500~700円、秋田産こまち、宮城産ひとめは1等関東着1万7千円台に乗せた。西日本産コシヒカリも急上昇しており、1万6千円台に乗せてきている。

 政府米については情報というより憶測が目まぐるしく飛び交っている。「某卸の営業が6月再開と売り先に説明している」という伝聞がある一方で、同じ卸の営業が「再開は11月だと言っていた」と真逆の情報もある。本社予想としては、7月再開が大本命という立場を保持しておく。


-2008年5月9日-

◆米粉・飼料用米で食料供給力を強化(新農政2008)

 政府の食料・農業・農村政策推進本部(本部長・福田康夫首相)は5月7日、食料の安定供給体制の確立に向けた今後の農政指針「21世紀新農政2008」をまとめた。世界の食料事情が深刻化する中で、米粉や飼料用米などの米を利用した新たな可能性の追求など国内における食料供給力の強化などを盛り込んだ。

 この指針は、農水省の有識者会議「食料の未来を描く戦略会議」(生源寺真一座長)の提言を踏まえてまとめたもの。(1)国際的な食料事情を踏まえた食料安全保障の確保(2)消費者の「食」への信頼確保と食生活の充実を図る施策の展開(3)国内農業の体質強化による食料供給力の確保…などが柱。

 輸入国として独自の中長期世界食料需給予測モデルを開発して食料需給レポート等の情報を提供するほか、米粉や飼料用米など米を利用して国内の食料供給力を強化する。国内農業の体質強化では、農地の賃借を容易にするための措置など農地政策改革や、行政と農業団体の連携により生産調整の達成に全力をあげることなどが盛り込まれた。


-2008年5月8日-

◆日本産精米の中国輸出条件が確立

 日本産精米の中国向け輸出条件が確立した。昨年4月に基本的な検疫条件は一致しており、具体的なくん蒸処理方法などの細部条件について協議が進められていた。

 今回まとまった内容は、(1)くん蒸処理の際の再汚染防止措置として、くん蒸倉庫については予め3カ月間のトラップ調査と、くん蒸処理の都度の1カ月のトラップ調査を実施。

 (2)新たな精米工場の指定に際して実施する事前のトラップ調査期間を1年間とする…ことなど。


-2008年5月7日-

◆沖縄ひとめ、月末から収穫へ

 20年産沖縄ひとめぼれの1期作は、前年並みの今月末頃からの収穫が見込まれている。昨年の初検査は5月31日。

 減反強化の必要のない同県では、1期作全体の作付面積が「ほぼ100%前年と変わらない」(関係者)とされ、今年も2千トン強の収穫量(昨年は2,470トン)になりそうだ。品種は渡嘉敷などでちゅらひかりが作付されているが、大半はひとめぼれの見込み。

 系統の販売価格はこれからの交渉次第だが、買い手筋は19年産米の相場高騰のあおりを受けないように「慎重に進めたい」との考え。19年産ひとめぼれの販売価格は1等1万6千円(7月10日までの那覇港着値)で、前年より300円安で決まった。

 なお、19年産2期作は「台風の影響で、収量が平年の半分しかなく、販売は終了している」という。


-2008年5月2日-

◆キンレイ、杵屋など首都圏進出に意欲

 関西を基盤とする大手外食企業は、今営業年度以降に東京など首都圏地区への新店舗計画が目白押し。米需要が期待されており、仕入れ面で5月以降に新たな展開の可能性も指摘される。

 和食・しゃぶしゃぶ「かごの屋」を展開する(株)キンレイ(大阪)は、2011年までに53店の店舗数を90店以上にまでに拡大する計画。やや手薄な関東は、重点地区として積極展開するという。現在の使用米は山形はえぬき中心のブレンド米。

 同じく大阪が本拠の(株)グルメ杵屋も、続々とオープンする都内、横浜などの商業施設に旺盛に出店する計画。出店に際しては主力のうどん杵屋、そば処そじ坊に、韓国料理シジャンなど組み合わせ多様なブランドを一気に展開する手法が採られる。東日本地区の現在の使用銘柄米は、福島、秋田など東北ひとめぼれ。

 その他でも居酒屋チェーンのがんこフードサービス(株)(大阪)が、新たなとんかつ専門店で首都圏への拡大方針を示すなど意欲的。


-2008年5月1日-

◆18年産加工用米、農家の最終手取り8,430円

 全農による18年産加工用米の生産者への追加払いは、60ka当たり1,650円(税込み)に決まった。18年産米の概算金(生産者手取保証)は6,780円で、追加を加えた最終手取額は8,430円。販売単価の下落などで、17年産米に比べると566円安になる。

 18年産変形加工品の販売価格はkg135円で、前年度の17年産米に比べ25円安。18年産米は13万8千トンの集荷に対し、19RYで13万7千トンを販売し、残り1千トンも今年3月までに終了している。

 19年産米は15万トン程度の集荷が見込まれ、全量が結び付いた模様。概算金は4,400円。前年度と同様に保管料などのコスト削減が実施出来る見通しだが、販売単価は18年産米に比べ値下げされており、最終手取りはダウンする可能性も。

 なお、米穀機構が加工用米不足対応として17年産現物弁済米の販売を始めていることから、需要者のなかには19年産加工用米(破砕精米)の引取が終わっているところも出ている。

 20年産米は5~6月に生産者と出荷契約を交わし、概算金については7月頃を目途に設定される見通し。


-2008年4月30日-

◆「関東BPH1号」など10品種を農林認定品種に

 農水省はこのほど、19年度農林水産省「農林認定品種」として20作物37品種を決定、公表した。

 従来、農水省が独立法人・指定試験地など委託等より育成された優良品種の認定と命名(命名登録制度)を行ってきたが、19年度から育成機関に品種命名を委ねる新たな認定制度に改めたもの。

 稲品種では、品質・収量・耐病性の向上など特性が優良と認められた10品種が対象となった。申請機関(主となる育成機関)と特性は以下の通り。

 ▽関東BPH1号(農業・食品産業技術総合研究機構 作物研究所)=トビイロウンカ抵抗性のヒノヒカリ同質遺伝子系統
 ▽関東HD2号(同)=出穂期が遅いコシヒカリ同質遺伝子系統
 ▽ゆきのめぐみ(同 北海道農業研究センター)=巨大胚米でGABAやビタミンE含量が多い
 ▽べこごのみ(同 東北農業研究センター)=乾物収量が高く、早生に属する飼料イネ品種
 ▽みずほのか(同 近畿中国四国農業研究センター)=アミノ酸度の低いすっきりした清酒を醸造できる
 ▽しろくまもち(北海道立上川農業試験場)=硬化性が高く、つきもちでの食味が良い品種
 ▽やまのしずく(宮城県立古川農業試験場)=こころまちより冷害に強く、食味が良い品種
 ▽ゆきむすび(同)=冷害やいもち病に強く、食味が良い中山間地向けの低アミロース品種
 ▽みねはるか(愛知県立農業試験場)=いもち病に対する防除を省略できるほど同病に強い
 ▽まんぷくもち(福井県立農業試験場)=収量が安定的に高く、餅質が優れる糯品種。


-2008年4月28日-

◆ノーブル・ジャパン(株)に社名変更(アンドレイ)

 アンドレイ・ファーイースト(株)は3月17日の株主総会並びに取締役会において、4月1日より社名を「ノーブル・ジャパン株式会社」に変更することを決めた。

 新会社は「ノーブルグループ100%子会社に移行後、増資を行い穀物部門のみならずエネルギー等グループのリソースを活用し新しいマーケットの開拓にも着手、さらなるビジネスの拡大を図っていきたい」としている。


-2008年4月25日-

◆5~7月は高温傾向、一時北日本に寒気も(気象庁)

 気象庁は4月24日、5~7月の3カ月予報を公表。予報期間の気温は、東日本と西日本で「高い」、北日本と沖縄・奄美で「平年並み高い」見込み。6~7月は一時的にオホーツク海高気圧が発達して北日本で低温の可能性もあるとしたが、「暑い夏」と予報した暖候期予報の内容に変更はなかった。

 各地で田植えがスタートしているが、「4月の気温が高すぎて、平年並みの天候でおさまらない感じ。豊凶どちらにしても極端に振れるかも」(北日本のコメ卸)などの予想が出始めている。4月1~22日までの平均気温は、ほぼ全国的に平年を上回り、北日本日本海側では2度以上上回ったところがある。

 今回の予想根拠は、南シナ海からフィリピン東方海上にかけて対流活動が活発となり、日本の南海上での太平洋高気圧の西への張り出しが弱く、その軸が平年より北に位置すると予測。また、チベット高気圧が平年より強く、寒気が南下しにくい流れが予測されていること。この傾向は各月とも同じという。

 月別は、▽5月=天気は数日の周期で変わる。沖縄・奄美では平年と同様に曇や雨の日が多い▽6月=天気は平年と同様に曇や雨の日が多い。北日本では数日の周期で変わる▽7月=天気は終日の周期で変わる。東日本日本海側では平年と同様に曇や雨の日が多い。東日本太平洋側、西日本では平年に比べ晴れの日が多い。沖縄・奄美では平年と同様に晴れの日が多い。


-2008年4月24日-

◆初の落札ゼロ(MA一般輸入・第10回入札)

 農水省は4月22日、19年度第10回MA一般輸入米入札を実施したが、初の落札ゼロとなった。世界の穀物相場の高騰が、影響したものと見られる。

 概要は入札予定数量6万2,502トンに対し、不成立4万1,502トン、不落札2万1千トンの内訳。

 19年度は3月までの会計年度中に予定数量を消化出来ず、翌年度に持ち越していた。通常なら新年度第1回の入札が5月に行われるが、今回の結果から20年度の取り組み自体にも大きな影響を及ぼすことになりそうだ。


-2008年4月23日-

◆ヒノ確保済みも、懸念は東北銘柄(九州小売)

 九州の某小売によれば、九州ヒノヒカリはほぼ年間分を確保済み。仕入価格は1~2等プールで1万3千円を少し切った水準という。小売価格は通常5kg1,700円絡みで、特売でも「1,600円絡みに留め、極端なディスカウントをしないようにしている」。

 一方、福島会津コシヒカリ・福島ひとめぼれなど東北銘柄は使用量が少ないものの、「3月半ばに卸から購入した会津コシヒカリは5月いっぱいもつ見込みだが、今後の玉の手当てがはっきりしない」と先々に懸念を持っている。会津コシヒカリの仕入値(4月上旬)は1等1万5千円半ばで、小売価格は5kg2,780円。

 「今後の仕入値がいくらになるか分からないが、安売りはしていないので、赤字にはならないと思う」。魚沼コシヒカリに次ぐ高額商品で、固定客がいることから切らすというわけにもいかないようだ。


-2008年4月22日-

◆ほっともっと2千店超で立ち上げ(プレナス決算)

 持ち帰り弁当店大手の(株)プレナス(福岡市・博多区)は4月18日、平成20年2月期(平成19年3月1日~平成20年2月29日)の連結業績概要を発表した。

 売上高1,238億82百万円(前期比1.0%増)、営業利益112億37百万円(同14.7%減)、経常利益117億37百万円(同12.1%減)、当期純利益52億41百万円(同21.8%減)となり、「新ブランドほっともっと店舗へ転換させていくことに伴い発生する16億52百万円のコストを特別損失として計上したため、前年実績を下回る結果となった」としている。主力の持ち帰り弁当事業の当期末店舗数は、前期比12店舗減の2,223店舗となっている。

 5月15日からスタートする新ブランドほっともっとに関しては、「引き続きほっかほっか亭での営業を希望する加盟店もあったが、2,000店舗を超える規模で立ち上げることが出来る見通し」と説明した。

 次期の業績予想は売上高1,220億円(前期比1.5%減)、営業利益87億30百万円(同22.3%減)、経常利益91億10百万円(同22.4%減)、当期純利益50億50百万円(同3.7%減)で、「関西地区などこれまで出店できなかったエリアへの店舗展開と、中長期的な経営基盤を確立させていく方針。しかし、新ブランドの立ち上げや、未開拓エリアへの展開等に伴うコストが一時的に発生する」とのこと。


-2008年4月21日-

◆20年産米の予約10%増(生協)

 小麦など世界的な穀物価格の高騰を受け、パン、麺類等が値上げを余儀なくされる中でコメに注目が集まっている。

 広域流通銘柄を中心に東日本地区で精米を販売する有力生協では、「毎月1回5キロをお届け…など領布会形式で募集している20年産米を対象とした予約数量が15日段階で前年実績10%増の状況。ギョーザ事件が影響した組合員減少を考えれば、コメへの追い風が影響しているのではないか」(本部)と分析する。

 実際に商品が動くのは10月以降となるが、新潟コシヒカリ、秋田あきたこまち、宮城ひとめぼれ、茨城コシヒカリの4アイテムの人気が高いとのこと。

 また現行の19年産米についても「パン、麺類の値上げ改訂が進む5月以降からは、共同購入、店舗販売とも活況が期待できる」(同)としている。


-2008年4月18日-

◆1等9割超は9道県、東高西低が顕著(水稲うるち)

 19年産水稲うるちの1等比率は、3月末で79.4%、前年同期より1.2ポンイト高。2等以下に格付けされた主な理由は、充実度30.0%、心白・腹白19.9%。

 昨年と同様に東高西低が顕著で、北海道・岩手・秋田・山形・福島・栃木・千葉・長野・奈良の9道県が1等9割超なのに対して、香川・高知・福岡・佐賀・長崎・宮崎などは3割未満。近年、九州では温暖化や台風被害によって等級落ちの傾向が続いており、高温条件下に適応した「にこまる」などの品種が普及し始めている。

 17年産から19年産まで3年連続して1等9割以上を確保しているのは、岩手、栃木、長野の3県。また、近畿以西で唯一9割以上を確保している奈良県では、作付シェアが8割近い中生ヒノヒカリの1等比率が97%となっているのが要因。


-2008年4月17日-

◆過熱、止まらない相場上昇

 市中相場の値上がりが止まらない。月曜の14日は高値買いがやや減り、沈静化する気配もあったが、15、16日と買いが戻り、出来値は軒並み先週を上回っている。

 新潟一般コシは余裕で2万円突破(1等関東着値基準)しているのをはじめ、関東コシ、秋田こまち、宮城ひとめは1万4千円台半ばにさしかかっている。福島中通りコシは1万5千円台半ば、富山コシは1万6千円台乗せの気配。

 主産地では播種が進行中だが「業者が買い付けに回っているので農家は今の相場上昇を知っている。これでは生産調整強化なんかできるわけがない」(福島)、「コメ価格を上げておいてもっと減反しろとは、国のやっていることがチグハグ」(新潟)など批判の声があがっている。

 一方、消費地では食堂、レストランなどの外食企業と米穀販売業者で納入継続がうまくいかないケースが増えているらしく、「最近外食から新規の仕入れ商談がいくつか舞いこんできている」(中部)という指摘もある。


-2008年4月16日-

◆銘柄米相場の暴走とは違う末端状況

 3月中旬から始まったコシ、こまち、ひとめの相場暴走は、今週もまだ止まったとは言えない。低価格クラスでは青森つがるロマン1等の値上がりに引きずられるように、まっしぐら1等も堅調。未検米は関東コシ未検が一頃より高いとはいえ、まだ置場1万3千円水準であり、大部分の銘柄の未検はまだ着1万2千円台である。

 家庭用小袋精米向けの検査物の値上がりが先行、業務用向け未検は需給状況や末端価格の上がらないこともあって相場もそれほど上がっていない。

 政府米の販売再開時期がまた注目されているが、現状では7月再開を妨げる理由はどこにもない。このまま、19年産が値上がりしていっても生産者には還元されず、本年産新米の相場とは別次元の現象だからだ。


-2008年4月15日-

◆九州産米、検査6万トン増・未検9万トン増(3月末)

 やはり19年産の需給は九州産米がカギを握りそうだ。農水省が公表した3月末の検査累計は471万トン(前年同期比100.2%)と、依然として前年並みの数字で推移。前年産より増産になった15万トン相当分はそのまま未検米となる公算が大きくなっている。

 緊急対策による政府買入などの市場隔離後の全体需給は、「均衡~若干過剰」が見込まれるなかで、産地別や検査米の過不足が春以降の市況に大きく影響している。

 九州産米は、検査米が前年同期より6万トン増、未検米が同9万トン増となっており、需給の大きなポイントになっている。なお、全体の最終検査数量は505~510万トン前後が見込まれる。

 地帯別で見ると、検査米は北海道、北陸産の減少分を関東、九州産が補う格好。一方、未検米は3月末現在で400万トン、前年同期比14万8千トン増。前年同期との比較では、甲信東海が下回るほかは、いずれも上回っている。


-2008年4月14日-

◆米国08年産の契約栽培、現地打診は2割高(商社筋)

 今年5~6月の実施が見込まれる20年度SBSの第1回入札は、波乱の幕開けになりそうだ。

 某商社筋によれば、「ここ1カ月で状況がガラッと変わった。現地での価格上昇がどうにもならず、リスクを考えれば対応は慎重にならざるを得ない。商社ごとの判断は、固定の実需者を持っているかによっても違ってくるだろう」とされる。

 米国2008産米の種まきは4月末頃から始まるため、契約は遅くとも4月半ばまでに目途を付ける必要がある。「現地からの価格打診は、19年度より20%程度のアップ。穀物の高騰は世界的傾向で、いまのところ下がる要因が見つからない」(商社筋)とされ、足踏みしている間に状況はより厳しくなるようだ。

 米国農務省が公表したタイ国家貿易取引委員会によるうるち精米(砕米混入率10%)のFOB価格は、4月第1週水曜日でトン当たり776ドル。前年同期に比べ2倍以上、今年3月比でも約60%の上昇となる。


-2008年4月11日-

◆19年産もち米は全量契約の見通し(全農)

 全農による19年産もち米の集荷・販売数量は、10万7千トンが見込まれている。

 20RYの契約は契約栽培+第1~3回年間契約の累計で約8万6千トン。この他にスポット取引や全国提示を行っていない産地玉の結び付けが進んでおり、全量契約に向けて「あと一踏ん張りの状況」(関係者)とされ、今期中の結び付けに目途が付いたようだ。

 18年産米は11万3千トンの集荷・販売に対し、1万5千トン(20RY引取契約1万4千トン+未契約1千トン)を繰り越したが、19年産米は久方振りに単年度で契約が完了する見通し。


-2008年4月10日-

◆日の本穀粉と福岡農産が新規取得(SBS資格)

 米麦輸入業者の20年~22年度の資格審査が行われ、SBS輸入で新たに日の本穀粉(株)と福岡農産(株)が資格を取得した。

 一方、資格者名簿から野村貿易(株)とラサ商事(株)が抹消された。これで米の有資格者は一般16社、SBS29社となる。

 また、19年度MA一般輸入米の未契約分は「今月中に入札を予定している」(農水省)とされる。


-2008年4月9日-

◆南国そだち減、ナツ・コシにシフト(高知)

 高知産早期米の田植えは、5~6日の週末時点で「南国市・高知市が6~7割の進捗。今度の週末(12~13日)でほぼ終了するのではないか」(関係者)とされる。平年ペースで進んでおり、天候的にも問題がない。

 品種別は20年産からとさぴかの種子供給が中止され、自家採種のみとなる。19年産米で大幅に拡大した南国そだち(約120ha)は若干減少する見通しで、その分はナツヒカリ・コシヒカリにシフトするようだ。

 「19年産の南国そだちは日照不足・台風などが作柄に影響した。生産者のなかには仕切直しという考えがある」といわれる。系統の集荷・販売計画は、今月中に決まる模様。


-2008年4月8日-

◆20年産もち、計画は3万2千トン(北海道)

 北海道20年産もち米の計画数量は、19年産米と同様に3万2,200トン(系統分)で立てられたようだ。加工用もち米は実需者側との要望がマッチし、「若干増える見通し」(関係者)にある。田植えは「気持ち早まるかも知れない。ここらも雪がなく、例年に比べ1週間以上早い感じだ」といわれる。

19年産もち米の集荷は2万8千トン絡みに落ち着いた模様。契約は3月上旬段階でほぼ終了している。その後、スポットの申し込みが上がっており、19年産米は早々にケリがつきそうだ。


-2008年4月7日-

◆緊急対策で転作を増やす農家も(宮崎JA)

 宮崎県の某JAによれば、早期米の田植えは9割方が終了し、ほぼ平年並みのペースとなっている。

 20年産米の作付は転作が達成出来ているにも関わらず、「緊急対策により一部の生産者が自主転作に取り組む状況にある」という。自主転作分は普通期米を含めた全体のわずか数%だが、JAに米が集まらない環境下においては「困った対応」との受け止め方をしているようだ。

 販売面では買い手卸側の価格動向を見ながら直売の対応を考える。19年産米は早期米に規格外が大量に発生したことから、約半分を直売で捌いたとしている。また、品質低下に見舞われたことで、20年産米は土壌改良材を使用するなど品質改善に取り組んでいる。品種構成は飯米農家がさきひかり・まいひかりの作付比率を高める傾向にあるが、全体としては19年産米とほぼ同じで、早期米はコシヒカリが大半を占める。


-2008年4月4日-

◆もち米作付、前年並みの2千ha(JAいわて中央)

 岩手県・JAいわて中央による20年産米の作付計画は、前年産米並みのうるち・もち米合計で約6千haとなっている。同JAは減反を達成しているうえ、「売り先があることから、産地交付金の助成でエサ米用に取り組まれたら困る」という状況。

 県内の大半を占めるもち米の作付は約2千haで、19年産米(2,070ha)に比べ微減を見込む。ヒメノモチが約8割(1,500~600ha)を占め、残りはもち美人400ha、こがねもち50ha。うるち米はひとめぼれが2,600ha程度と6割強で、どんぴしゃり・あきたこまちが補完する。

 田植えは「カメムシ被害の回避や温暖化の影響があるので、5月17~18日(土・日曜日)から次の週にかけてと、後ろにズラすように指導している」という。


-2008年4月3日-

◆全農販売玉、二重の組み替え

 全農が販売した玄米の川下での動き方が変わってきている。

 自社使用量の多い大手卸は他卸に譲ることが可能な米が非常に限られている。半面、普段あまり目立たない卸筋からの売り物がポツポツ見られる。次に、19年産までは市中で楽に調達できた主役級銘柄はおおむね不足しており、全農玉のなかから手当するにしても第2列、第3列の銘柄になるという傾向が出てきている。出元の変化と、対象銘柄の変化という二重の変化だ。

 今週は新潟一般コシ、宮城ひとめ、秋田こまちの3銘柄は、買い注文に対する売り物が極端に少なく、3月相場に「ちょっと色を付ける」くらいの買い指し値では手当難。出るとしても価格は売り手の言いなりに近い。


-2008年4月2日-

◆07年間登録米、8,500トン規模に(パル連合)

 パルシステム事業連合(東京・文京区)は4月7日、2008年予約登録米の受付をスタートする。田植え前の春先に1年間の購入契約を結ぶ同制度は、1995年の開始から今年で14年目を迎えることになる。2007年実績(19年産米)は、登録組合員数約10万人、供給数量約8,500トンとなっている。

 「予約登録米の多くは特栽米エコ・チャレンジ米が対象となることから、実績の伸びに比例する形で環境保全米への取組みが広がってきた」との効果も発揮しているとのこと。また、3週目の共同購入分には予約登録米お試し銘柄セット(宮城ひとめぼれ、北海道ほしのゆめ、フードの無洗米)として、各銘柄450g×3袋セット680円がカタログ掲載される。

 08年予約登録米の指定銘柄(産地)は、▽北海道ほしのゆめ(JA北いぶき)▽青森つがるロマン(JA常盤村)▽秋田あきたこまち(JAこまち、JA秋田ふるさと)▽宮城ひとめぼれ(JAみどりの)▽福島会津コシヒカリ(JA会津いいで)▽新潟コシヒカリ(JAささかみ、JA北蒲みなみ)▽茨城コシヒカリ(JAつくば市谷田部)に、東京マイコープ限定指定で長野コシヒカリ(JA佐久浅間)となっている。


-2008年4月1日-

◆はえぬき・ひとめ原料の「交粒米」販売(東北食糧)

 (株)東北食糧(山形市)は酒販チェーンのやまや(仙台市)と共同企画による「仙山交粒米(せんざんこうりゅうまい)」を山形・宮城県で販売している。

 原料米は19年産山形はえぬきと同宮城ひとめぼれの各50%のブレンドで、小売目安価格は10kg3,780円(税込み)。

 やまやが以前から仙台と山形の交流を図るイベンドを行っていたことから企画したもので、「両県の代表銘柄米を原料に選んだ」(東北食糧)とされる。初年度の販売は約30トンを見込んでいる。東北食糧では自県産米の販売拡大に向け、今後も商品の企画を考えていきたいとしている。


-2008年3月31日-

◆19年度MA一般、年度内に消化出来ず

 19年度のMA一般輸入米は予定枠を残しているものの、3月28日午前段階で商社にアナウンスが行われておらず、会計年度内での消化が見込めない状況になった。

 MA一般輸入米の落札量は、第9回入札までの累計が53万0,550実トン。SBS入札分による10万トンを除くと、約58万トン(過去2年の実績)が一般米枠で輸入されており、5万トン程度が残っていると見られる。国際相場の高騰が遅れている要因。

 残玉については「タイ産米を対象にするのではないか。ただし、相手側もこちらの状況が分かっており、足下を見られかねない」(商社筋)と厳しい情勢を語る。農水省サイドからは「2期・3期作で作っているところもあり、新穀が出回る時期の動向を見ることも考えられる」とされ、対応を決めかねている模様。


-2008年3月28日-

◆コシBL表示4月以降も検討、従来コシ増?(新潟)

 新潟県が検討しているコシBL表示問題は、4月以降も継続して論議することが決まった。当面、販売・流通上での米袋変更や混乱はなさそうだが、表示問題が浮上したことで従来コシヒカリへの関心が高まっている。種子需要も増えているもようで、20年産の作付にも影響し、従来コシ需要に変化が出る可能性も。

 新潟県は3月26日、新潟米ブランド強化に関する検討会(第5回・最終)を開き、コシヒカリBL表示問題について、「何らかの対応が必要」との取りまとめを行った。

 ただ、消費者のBL認知度が低い中で、表示対応しても遺伝子組み替えではないかなど誤解や混乱を招くおそれがあるとして、具体的な表示方法については結論を持ち越し、4月以降も検討会を立ち上げて引き続き論議していくことになった。ブランド強化策では、「一定水準以上の食味、品質確保」に取り組む方向が示され、タンパク質含有率による区分集荷・販売などを研究する。

 業界筋では、「当面は、消費者に農薬を大幅に削減して栽培できるBLの良さを積極的にPRし、浸透した段階で米袋表示も研究しようということ。法律で定められた一括表示欄は変えられないし、産地が決めても米袋を作成・販売する卸や小売が判断することで、理解や協力が必要になる。シール対応もコストがかかる」との認識を示す。


-2008年3月27日-

◆きらら1万3,777円横ばい、島根ハナエチは不落

 3月26日、コメ価格センターで行われた19年産の第21回入札(定期注文取引)の結果、北海道きららの落札加重平均(東京基準、裸、税抜き)は1万3,777円、前回比4円安。予想通り横ばいで、全量が落札となった。申込数量倍率は5.6倍と、前回(6.7倍)を下回った。

 一方、初上場となった民間の島根ハナエチゼンは、上場97トンに対して2.4倍の申込倍率が付いたが、落札はゼロ。売り手の指値と応札にかり離があった。


-2008年3月26日-

◆米国に米菓販売子会社を設立(亀田製菓)

 亀田製菓(株)(新潟市)はこのほど、米国に子会社を設立することを明らかにした。柿の種を中心とする米菓などの販売が主たる事業で、今年4月の設立を予定している。同社によると、「国内で生産した米菓を輸出し、米国産のピーナッツを混ぜる」という。

 米国における米菓市場は小売金額で約200億円(米菓に属するあられ・あせんべいの合計、同社調べ)と推定され、LOHAS・健康食品ブームに乗って今後も大きく拡大するものと予測している。同社が直接、米菓を輸出するのはこれが初めてで、「西海岸から始めて市場の確認を行うことも目的」とされる。

 新会社の概要は▽商号=KAMEDA USA,INC.▽資本金=US300万ドル▽所在地=米国カリフォルニア州トーランス市▽代表者=代表取締役・谷山泰朗(海外業務室長)▽株主=亀田製菓(株)(100%)。


-2008年3月25日-

◆歯止めにならない全農マル公

 例年の春相場は全農VS販売業界という構図だったが、今年の場合、19年産の販売契約をほぼ完了した全農は、もはやプレイヤーではなくなった。これからの全農玉の相場は卸VS卸の勝負である。

 卸が全農から買った米は、余ればマル公割れとなり、足りないとなればマル公を突き抜けて上がってしまう。全農が未契約玉を持ったまま値を突っ張っている場合と違って、マル公が歯止めにならず相場の流動性は増している。


-2008年3月24日-

◆20年産「内助の功」販売へリサーチ活動(幸南食糧)

 幸南食糧(株)(大阪府・松原市)では平成20年産米より、育成者権を取得した「内助の功」を外食企業向けに販売していく考え。

 主に寿司業態店を対象に「ササニシキ系のさっぱりした食感をアピールし、寿司店を筆頭に関西地区の外食企業に売り込んでいきたい。すでにリサーチ活動をスタートさせている」(五十嵐専務)としている。

 同品種は(株)中島美雄商店(滋賀県・草津市)が開発した民間育成品種で、独自ブランドを充実を目指し先に育成者権の譲渡を受けたもの。ササニシキ系の極良食味で、3月18日に品種登録された。20年産では主に滋賀県内で栽培を実施し「600トン規模の販売を見込んでいる。関西地区で好まれる食感との感触を持っている」としている。

 回転、持ち帰りなど寿司業態店では全国的な生産規模縮小に反比例する形で、寿司ネタを生かす米としてササニシキを求める声が多く聞かれている。


-2008年3月21日-

◆パン値上げで、米需要増は5~6月?

 小麦相場の高騰を受けて、パンの値上げが予想される環境下、大手コンビニ各社によるおにぎり、弁当類の新アイテムが目白押し。米穀業界ではご飯需要の喚起を期待している。

 有力コンビニチェーンの精米納入を担当する首都圏A卸では、「実際にパン、パスタなどの小売価格が値上げとなってから、ジワジワと消費者に心理的な効果が波及してくると読む。現状では原料米オーダー上乗せ等の要望は来ていないが、重点納入先のコンビニ本部からは、5月GWへ向け米飯アイテムの新アイテムを大幅に増やすとの通知を受けている。注意事項として5~6月に“追加分”が発生したケースでは、指定原料米を切らさぬよう留意を…が付記されている」(営業本部)という。

 また、西日本地区のコンビニを担当する関西B卸では、「大手パンメーカーがどういう姿勢を打ち出すかによるが、仮に大幅値上げとなった場合には追い風だ。コンビニなど中食需要に加えて、一般家庭向けの精米商品も期待出来ると考える。上手く条件がマッチして原料米数量に波及するとしたら、早くて5月上旬頃からではないか」(仕入部長)と期待している。


-2008年3月19日-

◆ほっかほっか亭の出店エリア拡大へ(ハークスレイ)

 持ち帰り弁当店大手の(株)ハークスレイ(大阪・北区)はこのほど、店舗コンサルティング支援を行うTRNコーポレーション(株)(東京・渋谷区)を連結子会社化すると発表した。

 現在のところ発行済み株式の31.93%を保有しており、今後は株式公開買い付けを進めていく計画。関東地区等で店舗ザザイン等を手がけるTRNコーポとの結び付きを強化することで、新規出店展開など事業拡大を狙う。

 ハークスレイは西日本地区(山口、九州地区を除く)において、持ち帰り弁当店「ほっかほっか亭」を運営している。

 今回の件では「当社では現在のところ売上高1千億円規模の中食グループを目指して、西日本地区の1府13県においてほっかほっか亭チェーンを展開している。西日本地区を基盤とする当社グループと、関東、東海地区で事業展開するTRNコーポと組むことで相互補完効果が期待出来る」としている。

◆エリア拡大へ関西営業部を新設(プレナス)

 持ち帰り弁当店大手の(株)プレナス(福岡市・博多区)は3月17日、4月1日付で関西営業部を新設すると発表した。

 同社では九州、山口、関東、東北、北海道地区に、「ほっかほっか亭」を展開しており、関西地区においては定食チェーンの「やよい軒」のみが出店されている。

 今回の対応については、「持ち帰り弁当事業の新ブランドHottoMooto(ほっともっと)が5月15日に展開を開始するため、エリア拡大を図る」としている。


-2008年3月18日-

◆検査2月末累計459万トン、前年比99.9%

 農水省がまとめた2月末現在における19年産検査結果は459万トン(前年同期比99.9%)となった。

 2月単月で13万4千トン積み上がったが、ほぼ前年並みのペース。前年産より生産量は15万トン多く、未検米の流通が多くなっているものと見られる。

 種類別は、水稲うるち434万8千トン(100.3%)、醸造用米7万1千トン(96.4%)、水稲もち17万1千トン(91.7%)、陸もち3百トン(36.8%)。


-2008年3月17日-

◆とねのめぐみ、約1,500俵集荷(ふるさとかわち)

 日本モンサント(株)が開発・育成した水稲品種「とねのめぐみ」は、昨年から茨城県稲敷郡の(株)ふるさとかわちが種子の販売を行っている。

 どんとこいとコシヒカリを交配して育成された「とねのめぐみ」は、コシヒカリ並みの良食味で、草丈が短く倒伏しにくい、収量が10%ほど多いなどの特性を持つため、茨城県外からも注文が相次ぎ、19年産では約100ha分の種子を県内及び県外に供給したという。

 ふるさとかわちでは自社で集荷・販売も行っており、18年産で1,145俵、19年産では約1,500俵と3割ほど扱い数量も増えている。20年産の種子についてもほぼ前年並みの数量となる見込み。

 (株)ふるさとかわちは河内町、農協、地元業者・生産者が出資し、地域の米のブランド化を図る目的で設立された第3セクター。コメの集荷・販売状況は16年産4,271俵、17年産は4,252俵、18年産4,575俵と推移し、19年産では5,000俵を目標としている。


-2008年3月14日-

◆佐賀の温暖化対応は「佐賀37号」

 佐賀県では、温暖化に対応した県独自の有望品種として「佐賀37号」を選定し、普及に向けた取り組みを進めている。

 管内5カ所で行われた実証ほの結果では、(1)ヒノヒカリに比べて未熟粒の発生が少なく、充実も良く、品質が優れる(2)食味は、ヒノヒカリと遜色ない(3)収量性は、ヒノヒカリと比べて111%と安定…なとが確認されたという。

 九州各県は、気象変動による品質低下などの被害が深刻化。米価下落と併せて収益性が低下しており、競争力のある新品種の開発が急務になっている。

 佐賀37号は、「佐賀27号」(天使の詩)と「愛知100号」(あいちのかおりSBL)を交配、育成しているもの。両親品種ともにコシヒカリの血を受け継ぐ。


-2008年3月13日-

◆GWに向けて値頃ヒノブレンド投入も

 量販店決算セールが一段落となった西日本末端販売では、5月のGW商戦に向けて九州ヒノヒカリ2等米などを使った値頃ブレンドが投入されるとの話が聞かれる。主に関西地区周辺の販売業者の納入によるもので、5キロ1,380~1,480円、10キロ2,780~2,880円の価格帯が見込まれ、広域流通銘柄の単品アイテムへの影響が懸念されている。

 大阪市内の卸業者によると、「2月頃から関西地区への九州など西日本ヒノヒカリの流入が増加しており、値頃ブレンド商品として盛んに食品スーパー等へ売り込まれていた。いずれもスポットでの新規開拓狙いで、結構な件数が成約したが続出したDS破綻等の影響で延期されたようだ。詳しい情報は把握出来ていないが、4月下旬に食品SM等の業態で売場投入との話が伝わっている。当社納入先量販店周辺への影響を心配しているところ」(大阪A卸)。

 「当社の得意先である大手量販店バイヤーから、4月下旬から安値ブレンド米発売の情報が入り、調べたら九州ヒノヒカリブレンド米だった。ここ数年はブレンド米アイテムはやや日陰の位置だったが、最近の加熱とも言える国産農産物ブームでは侮れない存在だ」(大阪B卸)としている。


-2008年3月12日-

◆木徳神糧、タイ料理レセプションに協賛(FOODEX)

 木徳神糧(株)は3月11日、幕張メッセで開催されたFOODEX2008のタイパビリオンで、タイ王国大使館が主催する「タイ料理レセプション」にヤマモリ、池光エンタープライズ他とともに協賛参加した。当日は、外食企業担当者やプレスなど多数が出席した。

 タイ王国全権駐日大使によるオープニングセレモニーに続く昼食レセプションでは、▽フレッシュサーモンのラープ・タイ長粒種もち米添え▽グリーンカレーのコロッケ仕立て▽花のしずくのレッドカレー…など新鮮なイメージのタイ料理が提供された。

 11~14日の期間で開催される今回のFOODEX08には、タイ国の企業50社が参加して多種に渡るタイ食品・料理の提案が行われる。


-2008年3月11日-

◆新潟コシの店頭販売を抑制

 新潟コシの店頭価格値上がりが目立つ。表面上の理由は玄米価格上昇だろうが、大手スーパーのバイヤーが米卸に甘いわけでなく、6月以降の品切れを警戒して販売量を抑制しているのだろう。

 首都圏では新潟コシの特売がほとんどなくなったため、特売される銘柄は東北産ひとめ、こまち、関東コシといった例年のスタイルに戻った。今週はどれが安いかはチラシ見るまではわからないような状態である。

 新潟コシの相場、一般、岩船、佐渡産とも売りが細く、一般でも1等関東・近畿着1万8千円に迫っている。岩船、佐渡産は同1万8千円台後半の気配。魚沼産だけは、ダレ気味で2万3千円確保もままならない状態が続いている。


-2008年3月10日-

◆大手卸「決算期だから売らない」

 3月末に決算を迎える大手卸では、売り上げ高を確保するため駆け込み的な玄米販売に力を入れることが多かった。ところが、今年は一転、3月一杯までは玄米販売を抑制する姿勢を見せている。

 想像するに、精米の末端価格は玄米価格に比較すると安定しているなかで、今期の売り上げ・利益はそこそこ出ており、これからの売り上げはなるべく来期に回そうという判断が働いているかもしれない。2、3月決算セールを当てにしていた買い手サイドにすれば、逆に供給が絞られたような意味があり、一部銘柄の供給が窮屈になる原因にもなっている。

 問題は決算処分セールで相場が下がった年に4月から相場が締まるとは限らないのと同様に、決算売り控えが終わって多少売り物が増えたからといって、1、2月のような価格で出てくるとは限らないこと。


-2008年3月7日-

◆米国産主体の応札か(5回SBS入札)

 19年度第5回SBS入札が3千トン枠で3月7日に実施される。商社筋によれば、事前段階では「買い手サイドも付き合い程度という感じで、こちらも淡々といったところ」という。

 これまでのSBS入札は中国産米が一般米枠の75%(19年度1~4回累計)を占めるが、中国産冷凍食品の事件が波及しているようで「中国産米の応札は考えていない」(商社筋)と消極的な声も。仮に米国産米主体の申込みになったとしても、供給面での懸念はないようだ。

 前回の米国産うるち精米短粒種の売渡価格はキロ228円で、中国産米より20円安価。価格面でも両国産米に格差が出ている。20年度第1回は5月下旬~6月上旬の実施が予想される。落札状況は国による予定価格の設定水準と、必需筋が約1カ月間の空白(第4回の落札玉の引取期限は5月9日)を既に手当て出来ているかによりそうだ。申込自体は遊び札が入るかもしれない。


-2008年3月6日-

◆公開定例会でコメ論議(日本青年会議所・米穀部会)

 日本青年会議所・米穀部会は、3月15日に3月公開定例会を開催する。基調講演では、大泉一貫・宮城大学事業構想学部部長が「日本のコメ~産業としてのコメ生産のゆくえ~」と題して講演するほか、「日本の売れているコメ・売れているご飯~そこから見える消費ニーズとは~」(コーディネーター・坂本文仁米穀部会部会長)をテーマにパネルディスカッションを行う。

 パネリストには、三橋美幸(株)ミツハシ代表取締役社長、山縣敏史(有)やまがた屋代表取締役、箱石文祥ホクレン米穀事業本部部長、染野実(有)ソメノグリーンファーム社長、下澤理如鳥取三洋重機(株)ホームアプライアンス推進事業部部長を招き、コメ産業として生き残り、発展するためのあり方を考える。

 会場は、東京プリンスホテル・プロビデンスホール。講演会・パネルディスカッションは、15時から18時30分。入場料は無料で、事前の申し込みが必要。終了後には、懇親会(参加費1万円)も設営されている。問い合わせは、日本青年会議所米穀部会(TEL・FAX0235-57-2572)まで。


-2008年3月5日-

◆道期待の新品種「上育453号」名称公募

 北海道は、2月に道優良品種に認定された新品種「上育453号」の名称を道民から公募している。期間は2月28日から3月14日まで。原則7文字以内で、ひらがな、カタカナ、漢字若しくはこの組み合わせ又は記号(アルファベット、数字)の組み合わせ。既存品種名や特定の個人名、作付地名、企業名を含むものは除く。

 最優秀作品賞1名には副賞として北海道米1年分(60kg)、優秀作品賞5名に北海道米半年分(30kg)を贈る。1位の最優秀作品の名称で品種登録出願を行う予定。発表は、品種登録出願後(20年秋以降)。

 上育453号は、低アミロース良食味系統の「札系96118」(後の「北海287号」。おぼろづきの親)に多収良食味系統の「上育427号」(後の「ほしたろう」、ほしのゆめの子)を交配して、育成されたもの。

 アミロースが適度に低く、炊飯米は粘りがあるのが特徴。食味は、ほしのゆめを上回り、おぼろづき並みかやや優れる。おぼろづき、ほしのゆめに比べて収量性も高い。ほしのゆめ、おぼろづきに置き換わり、基幹品種として普及が期待されているのでチェックしておきたい。今年は種子を生産し、21年産の一般栽培見込みは2,600ha。普及見込面積は1万ha。


-2008年3月4日-

◆第5回SBS入札、3月7日に3千トンで実施

 農水省は第5回SBS入札を3月7日に実施するとアナウンスした。予定数量は3,180トンで、内訳は一般米枠2,862トン、砕精米枠318トン。

 年間10万トン枠の残玉を対象に行うものだが、商社筋は数量が少ないことから見送る可能性も指摘していた。農水省では実施について「余っている分をたんたんと消化するだけ」との説明。

 一般輸入米入札は海外の穀物事情などで不成立・不落札が生じており、国とすればSBS入札分はきっちり消化しておきたいという思惑もあるはず。

 前回、中国産うるち精米短粒種のマークアップはキロ82円(前回比5円安)に下がったが、落札を主眼に置けば引き続き下がる可能性も。応札を検討してみるのも無駄ではないかもしれない。実施が3月にズレ込んだ関係で、引取期限などが例年より延期されている。船積期限は20年5月30日、引取期限は6月30日で、ともに国庫債務行為負担。


-2008年3月3日-

◆青森まっしぐらの行き先は?

 ゆめあかりに代わる品種として生産規模が拡大する青森まっしぐらは、外食企業に続き食品スーパーからの新規採用事例も目立ち始めた。ゆめあかり、むつほまれと同じ青森産米からの引き継ぎに加えて、関東、近畿など各県コシヒカリからの切り替え事例も聞かれる。

 特に首都圏は青森米の口座件数が多いこともあるが、「スーパーの新営業年度に便乗して、4月からスポット契約に成功した」(都内米卸)と春先からの販路拡大が指摘される。気軽に提案出来ないイメージのスーパーだが、基本的に新品種の話には興味を示してくれる。「後は中身次第だ」とのこと。

 事実、18年産米で申し訳程度に置かれていた関西有力チェーンでは、「19年産米では某近畿コシヒカリから、1年間だが定番銘柄の座を奪った」(大阪卸)という。仮に4月以降に同様の成功例が聞かれれば、得意な産地の新品種を武器にした営業合戦が始まるかも?


-2008年2月29日-

◆夢つくし上げ改定、ひとめ・こまちは勝残り?(福岡)

 福岡市内の末端販売チェックでは、品薄状況にある福岡夢つくしが中旬以降から価格改定の動きが見られ、「最安値はそれまでの5キロ1,680円から1,880円中心となってきており、在庫事情から他銘柄へ切り替える卸も出てきている」(福岡卸)という。主力の各県ヒノヒカリは5キロ1,680円前後で、上旬段階と同じ水準が続いている。

 また、前年産で棚割を拡大した本州産銘柄は、「生き残りの目安は、3~4月の販売(セール)計画。東北ひとめぼれ、あきたこまちはオーダーも多く順当なところだろう。逆に北陸コシヒカリは当社納入先に関しては、反応が鈍く棚割り減少で元に戻りそうな感触」と指摘する。

 一方、「地元業者等では関西など本州消費地へ、相当量のヒノヒカリ2等を出荷していると聞く。食品スーパー向けのブレンド原料に使用するようで、3~4月にも投入されてくるのでは?」との指摘が聞かれる。


-2008年2月28日-

◆届出業者への生産者直売比率、12月も前年上回る

 生産者直売のうち、米穀小売・旧登録卸・加工業者など「届出事業者等」への販売比率が高くなっている。

 米穀機構の公表した需給データ(農水省調査)によると、届け出事業者等の比率は▽11月22%(前年同期8%)▽12月20%(同8%)と、8~9月の水準を維持したままで、前年同期を大きく上回っている。

 19年産は、農協系統の集荷価格見直しにより、生産者と米穀販売業者のパイプが太くなり、かつ固定化している可能性も考えられる。19年度7~12月平均の販売先別比率は、▽届出事業者19%▽縁故者11%▽一般消費者等44%▽外食事業者等1%▽その他(産地仲買人等)24%。


-2008年2月27日-

◆コメ販売、地域格差を指摘(1月スーパー売上)

 日本チェーンストア協会がまとめた1月の全国スーパー売上高(会員数78社・8653店)によると、既存店ベースでの売上高は1兆1,721億円(前年同月比1.8%減)と25ヶ月連続のマイナスとなっている。結果については「分野別に見ると食料品はほぼ前年並みを確保出来たが、上旬を中心に衣料品の不振が大きく響いた」と分析している。

 精米販売状況について広域展開の大手A卸では、「1月の出荷(数量)実績は関西など消費地は5%前後のマイナスだが、納入先量販店の新店効果で東北を始めとした地方部がプラスとなっている。全体的にはほぼ前年並みとの感触だが、地域により成績の格差が大きかった。主要銘柄では2,480円前後に値戻しした新潟コシヒカリは急ブレーキだが、5~10キロでのセールを継続した秋田こまち、宮城、岩手ひとめぼれの動きが良かった」とする。

 同じく広域に納入ルートを持つ大手B卸では、「セールのタイミングの関係もあり当社納入範囲では、関西地区が苦戦する傾向が報告されている。善戦は関東コシヒカリ5キロ1580円など積極セールの首都圏で、不振の関西地区や東海地区をカバーした格好。1月はエリアにより優劣が明確」としている。


-2008年2月26日-

◆しろくまもち一般栽培1年延期、種子うるち混入(道)

 北海道が育成し、20年産から一般栽培がスタートするはずだった新もち品種の「しろくまもち(上育糯451号)」の種子にうるちが混入していたことが明らかになり、1年延期になることが決まった。

 種子試験で許容基準0.04%以下に対して0.1~0.2%前後の混入が確認され不合格となったもので、道の試験場で原々種・原種生産の段階でうるち米の花粉が自然交雑した可能性が高いと見られている。なお、はくちょうもち、風の子もちの種子があり、もち生産に支障はない(道農産振興課)という。

 「しろくまもち」は、北海糯290号(ほしのゆめ×はくちょうもち)と大地の星を交配して育成された水稲もち米。はくちょうもちより硬化性が高く(硬くなりやすい)、つき餅の食味がやや優れるのが特徴。加工食後の柔らかさ・粘りが長時間維持され、おこわ等の主食用に向くはくちょうもちと合わせて、需要拡大を図る狙いで育成された。


-2008年2月25日-

◆コシつくばSD1号など品種登録(農水省)

 農水省は2月22日、種苗法に基づき品種登録を行い、官報公示した。稲部門は、以下の6品種。カッコ内は登録者。コシヒカリつくばSD1号は、穀検の19年産食味ランキング(参考品種)で「特A」に評価されるなど食味評価も高い。「のびのび」「恋しぐれ」などのブランド名で普及拡大している。

 ▽コシヒカリつくばSD1号(茨城・株式会社植物ゲノムセンター、株式会社植物ディー・エヌ・エー機能研究所)▽すえあかり(岐阜・尾関二郎)▽西都の雫(さいとのしずく。山口県)▽彩南月(あやなつき。鹿児島県)▽レーク65(滋賀県)▽ゆきん子舞(ゆきんこまい。新潟県)。

 当該品種の19年産検査数量(1月末)は、コシヒカリつくばSD1号(山形2,866トン、茨城1,075トン)、西都の雫(醸造用米=山口73トン)、彩南月(鹿児島262トン)、レーク65(滋賀1,135トン)、ゆきん子舞(新潟3,448トン)。


-2008年2月22日-

◆08年産米の収穫量は1万8千トンに(豪州)

 オーストラリアでは2年連続の干ばつの影響で、2008年産米の収穫量は前年よりさらに落ち込み、約1万8千トンとなることが確定した。

 オーストラリア農業資源経済局(ABARE)が19日に公表した作物レポートによると、ニューサウスウェールズ州のコメ作付面積は約2千ha、単収見込みは9トンのため、収穫量は1万8千トン(籾ベース)、前年実績より89%減と予測されている。

 オーストラリア・ライスグロワーズが各農家から収集した数字でもほぼ同様の規模となっており、作付品種も「08年産米はほとんどが中粒種」(ライスグロワーズ)とみられ、前年産と同様、日本向けの確保は厳しい状況。


-2008年2月21日-

◆評価高い「ひとめ」(穀検19年産食味ランク公表)

 穀検は2月20日、19年産米の食味ランキングを公表した。食味試験は、前年産と同様に近畿の複数産地コシヒカリ(2産地)をブレンドした同協会独自の基準米との相対法で行われ、特に良好なものを「特A」、良好なものを「A」、概ね同等なものを「A’」、やや劣るものを「B」、劣るものを「B’」とランク付けした。

 124産地品種(前年産122)の評価結果は、特Aランクが17(前年17)、Aランクが45(同43)、A’ランクが62(同62)、Bが0(同0)となった。18年産と比較すると上げ12産地銘柄、下げ11産地銘柄だった。特AとAの比率を滋賀県を境に東西に分けると、東が56%(前年60%)、西41%(同36%)で、前年に続いて「東高西低」傾向のなかで、西が前年産より食味が上昇しているのが特長。

 特Aランクは、17産地銘柄(前年17)で、宮城県中ひとめぼれ・京都丹後コシヒカリが前年のAランクから特Aに返り咲き。一方、茨城県北コシヒカリ・大分九大ひとめぼれがAランクに降格。茨城県北コシは外観、大分九大ひとめは香り・味の項目が下げ要因となり、わずかに特Aに届かなかったという。特Aの中で最高得点は、山形庄内ひとめぼれで、全体もひとめぼれの評価は高い傾向。ベスト10の中では、福島中通りコシヒカリ、新潟佐渡・岩船コシヒカリの評価も高かったという。

 新規対象となった富山県東コシヒカリ、岐阜飛騨コシヒカリ、佐賀南部夢しずくは、それぞれAランク、青森まっしぐらはA’ランクに。参考品種の山形(庄内)つくばSD1号、茨城(奥久慈)コシヒカリ、茨城(つくば)つくばSD1号はれぞれ特A、滋賀(甲賀)秋の詩はAランクの評価だった。


-2008年2月20日-

◆スポンサー支援を得て再建を(酒の楽市)

 民事再生法を申請し保全命令を受けた(株)前田(池田市神田)の第1回債権者説明会が2月18日、エルおおさかエルシアターで行われた。負債総額は約109億7,200万円で、債権者には総合食品卸、酒類メーカー、リース会社の名前が見られる。本紙関連の米穀業者も複数が含まれる。

 民事再生申立てに至った原因は、「平成15年9月からの酒類販売免許の自由化に伴う競争激化に備え店舗数を増やしたが、そうした新規店舗開店費用を短期借入金で賄っていたことから資金繰りが悪化。平成18年9月に(株)ボン・サンテの株式を約4億7,000万円で取得したが、取得代金を運転資金から捻出したことでますます悪化した。また店舗拡大に伴う買掛金債務の額も増大し、平成19年12月には仕入先への支払いが遅延する事態となった。

 打開を図るべく支援要請をしてきたが、平成20年2月15日の資金繰りの目途が立たず申し立てを行った」と説明された。今後はスポンサーの支援を得て再建する方法が採られる見込みで、すでに支援に名乗りをあげている徳岡との調整が焦点となる模様だ。

 地元関係者によると、「酒の楽市は60店のうち黒字が33店舗、赤字は27店舗で、業務スーパーは9店のうち黒字が3店舗、赤字が6店との状態。徳岡としては酒の楽市の黒字店を継続していく考えのようだ。支援先は入札方式で決める方針だが、おそらく同じ酒類扱いから徳岡が指名を受けるのではないか」と指摘される。

 民事再生申立て時における同社の資本金は1,200万円、従業員は1,362名(正社員237名)、大阪、兵庫、福岡に酒DS「酒の楽市」60店舗、FC契約方式の「業務スーパー」9店舗を展開していた。


-2008年2月19日-

◆期末総店舗数768店舗に(フジオフードシステム)

 定食チェーン「まいどおおきに食堂」を展開する(株)フジオフードシステム(大阪市・北区)は2月15日、平成19年12月期(19年1月1月~19年12月31日)における非連結業績概要を発表した。

 売上高は225億43百万円(前期比20%増)、経常利益12億87百万円(同26.2%減)、当期純利益1億88百万円(同73.2%減)。「大衆というカテゴリーで日本一の外食事業になるを旗印に、まいどおおきに食堂を中心に店舗展開を進めてきたが、郊外型店舗の業績改善が当初の予定通りに進まなかった」としている。

 新規出店は直営60店、FC117店の合計177店で、期末総店舗数は直営272店、FC496店の合計768店舗。主力業態である「まいどおおきに食堂」で提供される白飯には、北海道ほしのゆめ単品を基本に、青森まっしぐら、島根ひとめぼれ等が使用される。

 外食業界を取り巻く環境には「食品原材料費の高騰、安全管理体制の厳格化など、企業の姿勢が厳しく問われる時代になってきた」と分析する。平成20年12月期には売上高223億95百万円(前期比0.6%減)、経常利益14億円(同8.7%増)、当期純利益3億84百万円(同3.9%増)の見通し。


-2008年2月18日-

◆三重、鳥取、山口産も100円加算廃止(全農)

 全農は2月14日、米卸など取引先に19年産主食うるち米一般契約価格の改定を通知した。

 3月1日以降、三重一般・伊賀コシヒカリ、鳥取コシヒカリ・ひとめぼれ、山口コシヒカリ・ヒノヒカリ・ひとめぼれの7産地品種銘柄の100円加算がなくなる。

 加算はセンター上場終了月の翌月申込分から廃止されることになっており、これで全農玉の100円加算は全産地がなくなった。3月以降は、ホクレンの上場余地が残されているだけか。

 今回改定される産地銘柄の新価格(大阪基準。裸1等、税抜き)は、▽三重一般コシヒカリ1万3,907円、三重伊賀コシヒカリ1万4,307円▽鳥取コシヒカリ1万3,878円、鳥取ひとめぼれ1万3,602円▽山口コシヒカリ1万3,902円、山口ヒノヒカリ1万3,411円、山口ひとめぼれ1万3,411円。


-2008年2月15日-

◆「酒の楽市」(株)前田が民事再生申請、負債100億円

 大阪を中心に近畿圏でディスカウントストア「酒の楽市」などを展開する(株)前田(池田市神田、前田貞洋代表。資本金1,200万円)は2月13日、大阪地裁に民事再生法の適用を申請し、同日保全命令を受けた。負債は約100億円の見込み。

 民間の信用調査会社などによると、同社は大正10年6月に創業、昭和47年8月に(株)前田商店を設立し、平成6年4月に現在の社名に変更。大阪、兵庫、福岡に「酒の楽市」「楽市スーパーセンター」「プロ仕様卸値館」「業務スーパー(FC)」などの屋号で酒類や食料品のディスカウントストアおよそ70店舗を展開。従業員数は、20年1月現在で正社員数240名、アルバイト数(パート含む)1,156名。

 売上高は、19年3月期で294億9,500万円まで伸張させたが、借入金への依存や競争激化で採算が悪化、資金繰りに行き詰まり今回の措置となった。「酒の楽市」では、米穀も取扱いアイテムのひとつで、ホームページで“こだわりの米”として産地直送米をPRしていた。複数の米穀業者と取引きしていたようだ。

 関西の米穀関係者からは、「ビール、焼酎などアルコール類がメインだが、産白をセールスポイントに精米商品の扱いも多かった。今回の件では関西のA業者が1億円、B業者が5,000万円、C業者が1,000万円など、関西地区の4業者が引っかかったとの話が聞かれる。今月15日の支払い日を直前に控えて、ほとんど噂が出なかっただけに額が大きくなったようだ」との指摘も聞かれるが、事実関係は確認できていない。


-2008年2月14日-

◆BL表示は慎重に検討(新潟米ブランド強化検討会)

 新潟県は2月12日、「新潟米」ブランドの強化に関する検討会の第2回会合を開催した。県産米の価格が下落していることなどを踏まえて、現状を検証し対応策をまとめるのが狙い。泉田県知事が提起したコシヒカリBL表示のあり方の問題も含まれる。

 関係筋によると、今回は(1)品揃え[コシヒカリ偏重](2)品質向上(3)BL表示-などについて意見交換したという。BLについては、農薬の使用量が少なくてすむなど良さがあり、安心安全をもっとPRすべきとの共通認識が確認される一方で、表示のあり方については「もっと慎重に検討する必要がある」との意見が出たようだ。

 検討会は、農業団体の委員等を含め12名で構成されており、5回の検討会を開き、ブランド向上のあり方を取りまとめる予定。


-2008年2月13日-

◆ギョーザ問題で精米共同仕入計画も凍結(生協)

 中国製冷凍ギョーザの中毒事件の広がりが影響し、生協間における仕入共同化のスケジュールに遅れが生じている。「新営業年度に入る今年4月にも、近隣県の地域生協と1~2アイテムの価格訴求型商品(ブレンド米)を共同調達する予定だった。しかし、予想以上にギョーザ問題が深刻で凍結してしまった」(有力生協)との状況が聞かれる。

 生協業界では、共同仕入を模索する動きが盛んで、首都圏や近畿地区では8~10生協が集まる大きな案件も出ていた。しかし、「一昨年のミートホープ絡みの冷凍コロッケに続く今回の事態で、いざ調達を集約した時の危機管理が問題となって浮上した。もともと国産産100%の精米分野は安心だが、生協本体が共同化に慎重な姿勢になり一時棚上げになった」(同)という。

 仮に今春に向け集約がスケジュール通り進行した場合には、「数千トン規模の単位で納入卸のシェア変動も予想された。外される見通しにあったところは一息で、巻き返すチェンスもあるのでは」(同)との指摘も。


-2008年2月12日-

◆増収増益、玄米・精米販売も増(ヤマタネ第3四半期)

 (株)ヤマタネは2月8日、平成20年3月期の第3四半期の財務・業績概況(連結)を公表した。

 平成19年4月~12月の連結業績は、売上高406億13百万円(前第3四半期比1.5%増)、営業利益29億44百万円(4.9%増)、経常利益19億52百万円(8.7%増)、当期(四半期)純利益7億79百万円(12.3%増)となった。

 売上げ増は、物流部門の取扱い増加と食品部門の玄米・精米販売数量の増加が要因。利益は、金融・証券部門が市況低迷の影響で37百万円の営業損失となったものの、物流部門が好調、食品部門が黒字転換、不動産部門が堅調-に推移した。食品部門の売上高は204億16百万円(4.9%増)となった。

 20年3月期の通期業績予想は、売上高530億円、営業利益41億円、経常利益27億円、当期純利益10億80百万円。金融・証券部門で厳しい業務環境が続く見込みも、物流・食品部門が順調に推移して計画を上回る見込みとして、通期業績予想に変更なし。


-2008年2月8日-

◆ハナマサ、半数の店舗クローズに驚きの声(米卸)

 業務向けスーパー「肉のハナマサ」を運営する(株)ハナマサ(東京・港区)は、2月12日で都内を中心として47店を閉鎖することを明らかにした。同店は精肉、鮮魚、調味料、各種加工品など食品専門スーパーで、プロ仕様とした大容量の商品を品揃えするのが特徴となっている。

 精米商品でも新潟コシヒカリ、秋田あきたこまち、宮城ひとめぼれ、コシヒカリブレンドなど、店舗差はあるものの8~10アイテムが品揃されていた。納入は首都圏の有力3卸が主に担当している模様で、「店頭売価はブレンド米商品で10キロ3,380円~3,480円と、一般的な量販店価格と変わりない水準。立地環境による差は大きいが、客数のある店舗では毎月確実な数量を稼いでいる」(関係米卸)とのこと。

 全102店舗のおよそ半数を一斉にクローズするのは業界でも異例で、「業績好調な都心部店に比べ郊外店は苦戦と聞いていたが、半分を撤退とは驚きだ」(同)という。


-2008年2月7日-

◆魚沼コシ、2万3千円割れも

 今週は茨城、栃木のコシが軟調、1等関東着1万3千円も出来ている。正月休み明けは産地置場で1万3千円だったので、1カ月で200~300円下げたことになる。

 この間、東北産コシ、ひとめは値上がりしており、少しずつ買い手の関心は関東コシの方に戻りつつある。また、関東産こまち、ひとめなどの中間銘柄にも割安感が出てきた。

 福島コシは中通産1等で1万3,300~400円と、関東コシとは差がついた。浜通産は1万3,100円前後、会津産は1万3,900~4,100円。新潟産は一般コシが保合っているが、魚沼コシは軟調で一部2万3千円割れも出ている。


-2008年2月6日-

◆トップバリュを3月から本格導入(ダイエー)

 大手量販店ダイエーは2月4日、イオンが筆頭株主となったと発表した。また今年3月からPBトップバリュを本格導入する予定で、コメを含めて両グループ間での再編が加速していく見込みだ。

 イオンの持ち株保有率が19.26%と、丸紅の18.41%を上回ったもので、「イオン、丸紅とも安定的に長期保有するとのことから、今後とも3社での資本・業務提携による政策を推進していく」としている。同時にイオングループの主力PBであるトップバリュを3月から各店で導入していくとのことで、従来からのセービングブランドは08年中に廃止される計画。

 関係米卸によると「現在は味菜ブレンド米(19年産北海道きらら50%+18年産山形はえぬき50%)の1アイテムを、両グループの各店舗で販売している。今後は3月下旬以降を目途にアイテム拡大が予定されている」(米穀部)とのこと。現行のトップバリュ精米アイテムには、魚沼コシヒカリ、滋賀コシヒカリ、岩手ひとめぼれ、宮城ひとめぼれ他が販売されている。


-2008年2月5日-

◆県間調整7,580トンどまり(20年産需要量)

 農水省は2月4日、20年産米需要量(生産調整目標)の都道府県間調整の結果を公表した。削減を申し出した佐賀県の7,580トンを新潟、福島、青森、茨城、石川、宮城、山梨の7県で配分した格好。

 本年度から産地づくり交付金を使って国が生産調整目標数量の増減を調整する仕組みを導入したもので、目標削減の申出県には産地づくり交付金をトン当たり11万円を上限に加算、増加の申出県にはトン当たり4万円を下限に産地づくり交付金が減額される。削減を申出したのは、19年産でも目標を超過達成していた佐賀県のみだった。同県は交付金が約8億3千万円増える。

 農業団体が前年実施した県間調整600トンより拡大したが、面積換算ベースではわずか1,430haの調整。全国で前年作付実績より10万haを削減目標としている20年産生産調整の実効性確保にはほど遠い水準。次は、長期の生産調整実施や非食用米低コスト生産技術確立への転作を条件に一時金を支払う地域水田農業活性化対策の加入動向が焦点になるが、初年度のみの助成措置では効果も期待薄との声が多い。


-2008年2月4日-

◆環境保全米を基本定義に安定販売へ(宮城米)

 宮城米づくり推進本部では、平成19年~21年の3ヶ年計画で「こだわりのみやぎ米づくり推進運動」を県を挙げて実施している。基幹作目として売れる米づくりを目指したもので、今年度から第2期目に入っている。

 主な推進事項は、(1)生産戦略=晩期栽培の普及拡大として21年産米で1万4,000ha(平坦部作付面積の約20%)を数値目標とする(2)販売先供給戦略=業務用価格訴求米として「まなむすめ」の作付拡大(21年産米で4,000ha)を目指す(3)商品・消費拡大戦略=▽みやぎ吟撰米(プレミアムひとめぼれ)安定供給のための技術確立▽オリジナルブレンド米「みやぎっ娘」などを活用し、学校給食など宮城米の地産地消拡大を図る(4)環境保全米づくり全県運動への支援…など。

 環境保全米を宮城米の基本定義とすることを目標に「19年産米の契約締結時から提案していて、20年産米以降の安定した販売の布石とするための展開を構築していく」としている。また供給規模が拡大しつつあるコンビニ等の業務用に関しては、広域産地(複数JA)の栽培基準を統一し、複数年契約を目指す方針。


-2008年2月1日-

◆三重の酒米・神の穂、試験栽培で400俵収穫

 1月15日付けの官報で品種登録の出願が告示された三重県の酒米「神の穂」。品種の特徴は▽倒れにくく、栽培しやすい▽収量が多い…点が挙げられ、「試験データでは反600kg程度穫れる」(県)という。

 「山田錦は県内でも一部生産しているが、五百万石はほとんど他県産を使用している。酒造メーカーから県独自品種の要望が出ていた」。

 19年産米は4haで試験栽培が行われ、約400俵を収穫。酒造メーカー12社が試験醸造を行っており、3月21日の県酒造組合主催による新酒品評会で発表の予定。20年産米は10ha分の種子を確保、試験醸造の結果を踏まえ作付計画を決める。将来的には「県外にも販売出来るように育てていきたい」としている。


-2008年1月31日-

◆沖縄で田植え開始、通常植えは2月10日頃

 沖縄県・石垣島で20年産米の田植えが始まった。1期作は通常、2月10日頃からの開始で、「今年もいまのところ大きな変更はない」(県)とされる。ひとめぼれ主体の作付も同じ。2期作では飼料米の生産が行われる見通し。「面積など具体的なことはこれから。転作は農家の自主的な判断で、飼料米の価格上昇が理由のようだ」。

 19年産米は下表の通り作況が低下したが、品質は12月末で1等34%(前年最終比27ポイント増)と前年産を上回っている。


-2008年1月30日-

◆コメの伸び目立つ(12月スーパー)

 日本チェーンストア協会がまとめた12月の全国スーパー売上高(会員数79社・8,800店)によると、既存店ベースでの売上高は1兆3,908億円(前年同月比1.8%減)と24ヶ月連続のマイナスとなっている。結果については「食料品分野は好調を持続しており、中でも12月は乾麺、コメの伸びが目立った」と3ヶ月連続してコメの好調さを指摘している。

 広域展開する大手量販店の納入を担当する有力米卸は、「全国ベースでは新潟コシヒカリの5キロ1,980円セールを縮小した関東地区はダウンしたが、秋田こまち、東北ひとめぼれ、北陸B銘柄での10キロセールを盛んに打った西日本地区がカバーする形で前年同月比8~10%増になった」といった声が聞かれた。

 また食品スーパー、生協等へ納入する都内卸では、「新潟コシヒカリは郊外店舗と都心部店舗で明暗が別れ、セールを継続した郊外店の好調で数量ベースは僅かに前年を上回った。また12月後半から1月初旬にかけては、宮城ひとめぼれ、秋田こまちの5キロ1,880円~1,980円と、千葉、茨城コシヒカリの5キロ1,780円セールの反応が良かった」との指摘も聞かれる。


-2008年1月29日-

◆狭い値幅の中間銘柄

 東北産のひとめ、こまちで1等関東着1万3千円を切るものが見当たらない。山形はえぬきもじりじり切り上げ1万3千円に接近中だ。こうなると着1万3,100~300円の福島、関東コシの動きが良くなる。

 また、これまで東北産こまち、ひとめの安値の陰に隠れていた銘柄の出番も増している。関東産あきたこまち、ふさおとめなどの復活組と、めんこいな、まなむすめなど東北の中間銘柄である。

 裾物1等でも関東着1万2,400~500円はするご時世だから、「中間」といっても1万2,600~900円の隙間しかないのだが。


-2008年1月28日-

◆生産者狙った農作物の取り込み詐欺が多発

 このところ全国各地で、生産者を狙った農作物の取り込み詐欺と見られる被害が多発。米穀も対象になっている。新潟県や九州農政局では、「信用できる相手か確認する」「取引にあたっては代金引換対応等を行う」など、注意を呼びかけている。

 新潟県では、県のホームページで氏名等を公表しているエコファーマー及び県特別栽培農産物認証情報により、実被害や詐欺と疑わしい事例が報告されているとして、「知らない相手から取引の依頼があった際には信用できる相手かどうか確認するなど十分注意するよう」呼びかけた。

 最初はサンプルとして少量の注文をして代金を支払い、信用させた後に大口の注文をして支払をせず行方をくらますという手口が一般的と、例示を挙げた。大分農政事務所も同様の告知を行っている。


-2008年1月25日-

◆全農12月末契約215万トン、取引77万3千トン

 1月23日に実施された宮城米生産流通会では、全農宮城県本部より米穀情勢が報告された。19年産主食うるち米の全農契約状況は、12月末現在で215万トン(前年同期148万トン)と、前年より66万トン上回るペースで進んでいるとした。

 契約が早まっている主な要因としては、「米緊急対策による政府売渡し等により需給にタイト感が出始め、価格浮揚が予想されることで卸が契約を相当量積み上げていること。19年産米の相対取引において、早期に契約購入した販売先に価格メリットを付与する仕組みを導入したことなどが考えられる」とした。

 また、販売状況(引取り)については、「12月末現在で77万3,000トン(前年同期70万7,000トン)と、前年差6万6,000トン増、前年比109%と大きく上回るペースで好調な進捗状況」と説明した。

 販売経過については、「11月末累計では前年比99%と前年産をやや下回っていたものの、相対取引において早期の契約購入した販売先に価格メリットを付与する仕組みを導入し、19年12月末受渡期限の対象のものが多かったことから、12月単月では前年比132%と前年産を大きく上回った」という。


-2008年1月24日-

◆20年産ヒヨク作付1割減へ(佐賀)

 佐賀県の系統による20年産ヒヨクモチの作付計画は、前年に比べ約1割の削減で進められている模様。19年産米(5,730ha)も前年比1割減で取り組んでおり、2年連続で縮小される格好。「もち米を減らした分は、にこまるなどに切り替える考え」(JA関係者)という。

 20年産米の販売計画は概算で2万8,500トン。18年産米に比べると約5千トンの大幅な減少となる。

 19年産米の検査は昨年12月末で2万6,338トン。某団地関係者によれば、同日現在の検査は「予約に対し80%程度。今後の上積みは5~6ポイントではないか」とされる。最終見込みが予約に対し1割強減る要因は「収量が思うように上がっていない。バラつきがあるものの均せば8.7~8俵の収穫で、通常は9.5俵程度で見ている」。

 全農は佐賀産米の集荷見込みを2万9千トンと需要者サイドに説明(昨年11月)していたが、それを下回る可能性もありそうだ。


-2008年1月23日-

◆ふーど米を1,000トンに拡大(パル連合)

 パルシステム事業連合会はグランドプリンスホテル赤坂において1月17日、第15回農法研究会及び第10回環境保全型農業推進会議を開催。当日はJAささかみ、JAみどりの、(株)ジーピーエスなど米穀関連者を始め、畜産、酪農産地、会員生協等約200名が出席した。

 精米販売分野ではふーど米研究会の渡邊幹事より「各産直産地の一層の協力を仰ぎながら、ふーど米(有機栽培米)の生産を09年に1,000トンにまで拡大していく。07年産については06年の500トンから700トンに増産となった」と報告が行われた。現在は08年度の計画準備段階とのことで、「1~3月は各産地においての活動計画策定、作付け前の栽培技術研修会等を実施していく。

 また今年は9月に中国で開催される日韓中・環境創造型稲作技術会議、10月に韓国で開催されるラムサール条約締約国際会議と、海外における活動も強化していく計画」としている。


-2008年1月22日-

◆19米穀年度、道産米の道内食率7割超える(北海道)

 北海道農政部は1月18日、平成19米穀年度(18年11月~19年10月末)における道産米の道内食率が70.2%と初めて7割を超え、過去最高となったと発表した。

 同年度の販売は主に18年産米で、食味、品質ともに良好だったうえ、本格的に販売が開始された新品種・おぼろづきが好評を博したこと、なおかつ官民一体となったPR活動等が浸透してきたことなどを食率アップの理由に挙げている。

 なお直近の販売状況についても、ホクレンの19年産米販売が12月末現在で3万トン(前年同期比128%)となっていることを取り上げ、引き続き順調に推移しているとしている。道産米の道内食率の当面の目標は80%。


-2008年1月21日-

◆千葉県印旛地区に新精米工場を建設(神明)

 (株)神明(藤尾益雄社長/神戸市・中央区)では来年1月の稼働を目標として、千葉県内に新たな精米工場を建設する。

 現在は土地取得及び建築確認の段階ながら「印旛地区への建設を前提に計画を進めており、竣工及び稼働スタートは平成21年1月を目標にしている」(本社)とのこと。

 新工場はグループ会社の東京中央食糧(株)の千葉新工場との位置づけで、「東京の東雲精米工場周辺の宅地化が進んでおり、満足に機能出来ない状況にある。現在は中央食糧分の精米業務は、(株)神明マタイの東京工場で行っている。神明本体を含めて関東地区での能力不足から、千葉県内に新工場を保有との決定に至った」という。東雲精米工場はクローズする予定。

 完成すれば九州工場(佐賀県)西宮浜北工場、西宮浜南工場、阪神工場(兵庫県)、関東工場、(株)神明マタイ東京工場(千葉県)と7工場体制となる。この他、丸紅との共同会社・(株)ウーケの無菌化包装米飯の製造工場が、今年12月の竣工予定で建設中。


-2008年1月18日-

◆全農相対、17日申込分から3銘柄が改定

 入札結果を受けて、全農は19年産主食うるち米一般契約の17日申込分から青森つがるロマン、新潟一般コシヒカリ・魚沼コシヒカリの価格を改定し、米卸など取引先に通知している。

 落札平均に100円加算されたもので、東京基準、裸1等、税抜きで▽青森つがるロマン1万3,544円(361円下げ)▽新潟一般コシ1万7,630円(972円下げ)▽魚沼コシ2万3,607円(107円高)。

 新潟コシは、一般・魚沼産ともに今回の入札で最後と見込まれており、この場合、来月1日申込分から100円加算はなくなる。


-2008年1月17日-

◆新潟コシ末端販売、西高東低の傾向(12月~1月)

 新潟コシヒカリの昨年12月~今年1月の末端販売は、西高東低の傾向が聞かれており、量販店販売ではセールの頻度で差が出ている模様だ。

 東西卸への聞き取りでは、「出来秋から11月中までは5キロ1,980円セールを積極的に打った影響で、前年を上回る数量ベースが続いた。しかし、定価ベースに戻した12月に入ってからは急ブレーキで、中旬から1月上旬にかけてはセールを継続した東海、関西店舗のみ出荷が好調だった。セール対象を秋田こまちに移した関東地区はこの傾向が顕著」(首都圏A卸)。

 「12月以降の当社納入先については、セール継続の郊外店はプラス、ストップ(北陸ハナエチゼン等へシフト)した都市部店はマイナス傾向で、トータルして数量ベースで前年比5~7%増といったところ。5キロ2千円を超えると途端に反応が鈍くなる」(関西B卸)。

 「地域的なマーケット特性(低価格傾向)もあって、新潟コシヒカリは5キロ1,980円セールを年末まで継続し、前年比10~15%増で推移した。2,280円前後に価格を改定した今月8日以降からは、ほぼ前年並みになっている」(福岡C卸)といった声が聞かれる。


-2008年1月16日-

◆首都圏の店舗拡大で米需要も増(がんこフードサービス)

 和食業態店「がんこ」を運営する(株)がんこフードサービス(大阪市・淀川区)では、2月1日にJR立川駅前に「寿司・和食がんこ立川店」をオープンさせる。

 新規開店記念として1日~3日の3日間は、料理長厳選メニュー27品が30%引きで提供される。上野、蒲田、銀座1丁目、銀座4丁目、川崎に続き都内6号店目になり、今後も首都圏地区へ他店舗化を目指していく。

 同社グループの年間米取扱数量は約500トン規模で、主力業態の「和食がんこ」では無洗米タイプの単品銘柄とブレンド米が使用されている。店舗は大阪を中心として90店舗以上が展開されており、「回転寿司がんこ」「とんかつ頑固」など新業態展開による米需要の増加が見込まれている。

 精米仕入体制については肉、魚介類など全分野を対象に毎月開催の食材会議で、既存の納入業者を含めて入札方式で指名される仕組みが採られている。


-2008年1月15日-

◆全農山形・庄内本部、4月1日に統合

 1月10日に開催された「山形県農協代表経営者協議会全体会議」で、全農山形県本部と全農庄内本部が4月1日に統合することで基本合意した。

 統合により県本部単位での取扱い品目の多様化や事業分量のスケールアップなどが図られ、販売力の向上に結び付くとしている。

 統合後の名称は「全農山形県本部」とし、本所も現在の山形県本部本所(山形市)に置く。現在の庄内本部本所は庄内地域の事業運営拠点として「庄内統括事務所」とする。

 経営計画は今後、詳細な計画を策定するが、20年度の取扱高見込みは1,640億円。なお、事業取扱高は東北地区で1位、全国36都府県本部の中で4位となる。


-2008年1月11日-

◆「コシBL」表示を検討する委員会設置へ(新潟県)

 新潟県の泉田知事は1月9日、県内で置き換わっている「コシヒカリBL」が従来と同じ「コシヒカリ」で流通していることについて「BL」に改めることを検討する委員会を設置することを明らかにした。

 同知事は昨年、コシヒカリとの違いを分からないように売ってしまおうという戦略だったと言及し、現行の名称で販売していることについて否定的な考えを示していた。

 県では、「本年産で価格が下落したことを踏まえ、ゼロに立ち戻り検証するため、新潟米ブランド向上のあり方を検討する委員会を設置する。その中で、BL表示も検討する。月内の早い段階に立ち上げるべくメンバー構成を含め準備中」(農産園芸課)としている。

 品種群で設定される銘柄表示のあり方が消費者に分かりにくいということも事実で成り行きが注目されるが、県内の米穀生産・流通関係者からは不満と困惑の声が聞かれる。BL表記へ見直しになれば、販売量に影響することは間違いなく、従来のコシヒカリ種子に戻す生産者が増えることも予想される。


-2008年1月10日-

◆16日センター入札に新潟一般・魚沼コシ上場の公算

 米卸業界では、1月16日のセンター入札に新潟一般コシヒカリと魚沼コシヒカリが上場されるとの情報が話題で、上場数量は一般コシ100口(1,224トン)、魚沼30口(367.2トン)で間違いなさそうだ。

 一般コシヒカリは、前回入札(12月5日実施)で1万8,502円と2,702円急騰した価格の居所調整が注目されている。

 市中取引では1万6千円台後半で商談が進むが、前回も1万7千円台の応札が複数入っており、どこまで下がるかやや不透明。

 一方、魚沼コシは本年産で初登場。品目横断対策に絡む価格づくりや、地域区分上場などの絡みから上場のタイミングを図っていたもよう。指値は現行相対の2万3,500円で変わらないものと見られる。


-2008年1月9日-

◆相場に緩む気配はなし

 1月7、8日の取引きでは、着1万2千円前後の未検から、着1万2千円台後半の1等までほぼ順調に売れており、相場は12月から横這いでも、緩む気配はない。

 市中取引への取り組みは、消費地の方が産地より早いこともあり、目先に限れば売り・買いのバランスは4対6くらいで買い方が優勢のような雰囲気である。

 政府の備蓄米販売が凍結されていることと、全農が持ち越した18年産が数字的には見合いの関係とはいっても、大部分の流通業者にとっては16年産ストップだけが響いており、裾物供給は去年の1-2月より窮屈に感じられている。


-2008年1月8日-

◆金芽米の年商、約30億円の見込み(トーヨーライス)

 トーヨーライスが販売している『金芽米』の年間(平成19年4月~同20年3月)売上高は、約30億円に上る見込みとなっている。

 オリンピックに絡んで一時は商品供給が間に合わなくなるほどフィーバーしたが、説明商品であるという商品特性から現在は安定した販売状況となっており、今後も「ゆるやかな伸びを目指す」(幹部)方針という。

 売上高を業態別にみると、最も多いのが生協で全体の約4割を占有、次いで企業内食堂等を含めた業務用向けが3割、量販店2割、その他(米穀店、通販等)約1割という比率。原料については、「19年産米では長野コシ、岩手こまちが多い。今年は品質が良好で食味も高い」という。


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