-2010年3月23日-

◆ドラッグ市場の成長に注目

 日本ドラッグストア協会がまとめた2009年度のドラッグストア市場規模は、前年比4%増の5兆4,430億円。調査開始から10年連続の増加で、09年度は特に食品の伸びが大きかったと分析している。最近は、食品部門の品揃えが充実しており、一般的な食品スーパー並みの売場も見られる。中でも精米商品を扱うチェーン(店舗)は増加傾向にあり、地域によってはかなりの売上実績を示す事例も聞かれる。

 こうした動きは、米卸の営業担当者も迅速に反応しており、「かつてはドラッグストアで米を買うことなど考えられなかったが、この1~2年ですっかり普通の光景となっている。特に景気悪化による節約志向が広まった昨年から、ドラッグストアにおける売上の上昇が目立っている」(大手A卸)。

 「値頃感ある食品で集客して、利益率の高い医薬品等で収益を稼ぐ戦略だ。米の品揃えは、かつての中米10キロ1,480円などから、広域銘柄の単品などへ格段にグレードアップしている。今後は普通の取引先として新規開拓していく」(大手B卸)といったコメントも。リカーなどDS業態を含め、業界内から注目が集まりつつある。


-2010年3月19日-

◆マンナンヒカリ売上目標21億円(大塚食品)

 大塚食品(株)(中井吉人社長/大阪市)は3月17日、ホテルオークラ東京で「2010年度製品政策発表会」を開催した。

 冒頭、中井社長は「当社は大塚食品と大塚ベバレジが今年1月1日に合併し、食品と飲料の両部門を持つ総合食品メーカーとしてスタートしている。昨年の6月から統合に向けて両社が動き始め、グループ内とはいえ半年間というスピードで合併を達成した。新生大塚食品としては潜在する需要を広げるべく、品質を最も大事なテーマとして事業を進めていきたい。日本、中国、アメリカを3大フィールドとして、今後の4年間で売上高1,000億円を目標にしていく」と挨拶した。

 食品事業部の座間富治男事業部長は、マンナンヒカリの来期売上げについて、今期見込みの11億円に対し、2倍以上となる目標21億円を示した。新規ユーザー50万世帯の獲得を目指し、営業部員を現行の16名から35名に増員する。開拓先はコンビニ、量販店、生協、事業所給食、外食などと共に、「テレビ・ラジオの通販やネットスーパーと通販ビジネスにも参入していきたい」という。

 今期中までにイオン、イトーヨーカドー、ローソン、ファミリーマート、サークルKサンクスを始めとして、大手流通チェーンの弁当、おにぎり等で採用されており、「商品に添付してもらうマンナンヒカリのロゴマークを、さらに認知度を高めていきたい」考え。また、米の消費促進に関係する事項としては、「ボンカレーシリーズに代表されるレトルトカレー、おかゆのリソラシリーズは、今秋に大幅なリニューアルを予定する」という。


-2010年3月18日-

◆水田面積、衛星画像利用で効率化へ(作物統計)

 農水省は、作物統計の調査手法を見直す方向。23年から戸別所得補償制度が本格実施されることを踏まえ、(1)品目別の調査を一括調査に切り替え(2)水稲の作付面積調査を、台帳から衛星画像へ…の2つを見直す予定。

 それぞれ24年を目途に進める。出先機関の改革により、職員は平成17年の4,100名から22年に2,200名に削減しており、効率化を目指す。


-2010年3月17日-

◆特栽米などネット通販に参入(くら寿司)

 くら寿司を展開する(株)くらコーポレーションでは、3月15日から特別栽培米など食品のネット通販事業を開始した。扱い商品は、米、味付けのり、粉末緑茶、純米酒など合計12品目で、ネット上で注文しカードかコンビニで支払いする仕組み。

 精米商品は特栽米2キロ袋で、▽富山コシヒカリ1,900円▽山形庄内ひとめぼれ▽福岡ヒノヒカリ1,600円の3銘柄。

 今回の件については、「米を始めとして顧客の家庭においても、安心・安全、本物の美味しさを味わってもらいたいとの思いから参入した。すべて当社の契約先の商品で自信を持ってお奨め出来る」(本社広報部)としている。同社では、回転寿司の無添くら寿司を中心に252店を展開している。


-2010年3月16日-

◆2月末検査456万トン、前年比27万トン減

 農水省がまとめた2月末現在における21年産検査結果(速報値)は455万6千トン、前年産同期比26万5千トン減となった。2月単月で11万7千トンが積み上がった。過去2年の3~10月期の受検量(50~54万トン)や、2月末時点の受検率53.8%から推定すると、最終値は500~510万トンの水準が見込まれる。

 種類別の検査は、水稲431万3千トン(前年比94.4%)、醸造用6万9千トン(92.7%)、水稲もち17万4千トン(98.2%)、陸もち2百トン(125.1%)。うるち米の比率は、1等85.1%(前年産比+5.5ポイント)、2等12.4%(-4.9ポイント)、3等1.1%(-0.5ポイント)、規格外1.4%(-0.1ポイント)。2等以下の格付け理由は、整粒不足26.8%、充実不足26.2%。


-2010年3月15日-

◆直売所が善戦中

 全国で約1万4,000カ所と言われるJAなどの農産物直売所が、販売不振に苦慮する量販店を横目に好調を持続しているという。店舗による優劣があるが、年商2億円もの売上げを誇る事例もあり、末端担当者が参考にリサーチするケースも多いとのこと。

 西日本のA量販店の精米担当者によると、「先日、青果のバイヤーと一緒に絶好調と言われる道の駅など何カ所か農産物直売所を視察した。まず印象に残ったのは、商品のひとつひとつに付記されて、生産者の紹介からこだわりまで丁寧に説明されたPOPカードだ。手書きの点からも安心・安全なイメージが伝わり、我々の目から見ても購買意欲が刺激される。精米商品は平均して1キロ460~480円と安くないが、泥臭い陳列手法などの効果もあり、一定規模の売れ行きがあるようだ。効率を重視する自社チェーンでの導入は難しい面もあるが、アレンジの上で段階的に取り入れたい」としている。

 また、B量販店からも、「農産物直売所は野菜、果物など全体的に一般的な量販店に比べると割高だが、かなり動きが良い店舗があると聞いている。安くなければ消費者は飛びつかないとの傾向に逆行する現象で、分析しながらMDの参考にしていきたい」としている。


-2010年3月12日-

◆米作り事業の子会社、業績低迷で解散(マルシェ)

 八剣伝、酔虎伝、居心伝などを展開するマルシェ(株)は、3月10日開催の取締役会において、子会社のエコファーム・マルシェ(株)(大阪市中央区。資本金1,000万円)の解散・清算を決議したと公表。解散日は3月31日。

 エコファーム・マルシェは、平成17年11月に設立し、荒廃田を復興させて米作り事業や農作物を使用して加工品の生産、販売を行ってきたが、業績が低迷し改善が見込めないことから、マルシェグループの経営効率化を図るため解散することを決めたという。

 最近3年間の業績は、(平成19年3月期)売上高=2百万円、経常利益=11百万円の損失(平成20年3月期)売上高=9百万円、経常利益=27百万の損失(平成21年3月期)売上高=40百万円、経常利益=20百万円の損失…だった。


-2010年3月11日-

◆佐賀と新潟で県間調整(22年産需要量)

 22年産米の需要量について、佐賀と新潟のJA間で県間調整を行うことになった。佐賀が2,615トンを提供し、新潟が枠を譲り受ける格好。調整金は、10a当たり3万5,000円。

 佐賀はJAさが、JAからつ、新潟はJA魚沼みなみ、JAしおざわ、JA十日町。この結果、生産目標数量は佐賀県14万9,605トン、新潟県56万0,445トンとなる。

 昨年までは、農水省が産地確立交付金の増額・減額で都道府県間の調整を行ってきた。戸別所得補償モデル対策への変更で仕組みが変わったため、個別対応で進められた。

 ちなみに21年産の県間調整では、佐賀8,580トン、大分690トン、宮城250トンの3県が合計9,520トンの削減を申出し、新潟5,040トン、石川1,673トン、長野1,579トン、山形931トン、山梨297トンの5県で配分した。削減した県は交付金が増え、増加した県は減額された。


-2010年3月10日-

◆ブランド名「熊水そだち」に決定(熊本・くまさんの力)

 くまもと売れる米づくり推進本部は3月7日、新品種「くまさんの力」のブランド名を『熊水(ゆうすい)そだち』に決定したと発表した。昨年11月~今年1月までネーミングを募集しており、応募総数1,275件から選ばれた。新ネーミングの米袋による販売は4月下旬を目標に進行中で、県内卸により主に県内量販店・小売店向けに行われる。

 くまさんの力は、ヒノヒカリを母に、北陸174号を父に開発された耐暑性品種で、艶があり、モチモチとした噛むほどに味のある美味しさが特徴。21年産米はJA熊本市を中心に163haで作付され、収穫量は約780トン。

 今後の推進計画は[22年産米]▽作付=325ha▽収穫予想=1,560トン(10a当たり8俵で試算)▽委託見込み=1,404トン(収穫予想の90%で試算)[23年産米]▽835ha▽4,008トン▽3,607トン。

 また、販売については、(1)県内卸で対応(2)価格はヒノヒカリと同価格~▲300円▽統一米袋で臨む▽宣伝(TV・ラジオ)・広告(新聞)を多様して認知度のアップ-などを上げている。


-2010年3月9日-

◆『おこめ券』が住宅エコポイントの交換商品に(全米販)

 全国米穀販売事業共済協同組合(全米販)はこのほど、エコポイントの活用による環境対応住宅普及促進事業における交換商品提供事業者として採択され、家電エコポイント制度に続き、『全国共通おこめ券』が住宅エコポイント制度の交換商品となった。

 このおこめ券は、昭和58年11月発行以来、現在までに3億5千万枚を超えて発行されており、今回の制度への参画によって、社会的な認知がさらに高まることが期待されるところ。交換商品は、家電エコポイント制度同様『エコポイント10,000点と「全国共通おこめ券20枚(8,800円分)」』で、使用飛車への直送による受渡しとなる。また環境保護対策への寄附も同様に1枚につき1円を予定している。

 なお、家電エコポイント制度と同様、個人情報を取り扱うことや受渡しの際の本人確認・不正防止対策が必要なため、米穀卸売業者や小売店・量販店等での店頭での受渡しは行わないこととしており、商品の発送仕様、受領確認などさまざまな制約もあるため、プライバシーマーク取得企業へ管理・配送関連業務を委託することにしている。詳しいお問い合わせは、全米販事業部おこめ券(電話03-4334-2135)まで。


-2010年3月8日-

◆米など農業参入の気運が高まる(生協・外食)

 全国の各生協において、米の直接栽培への取組みが広まってきそうだ。安全・安心を最重要視する業態特性から、日本の主食である米に深く関わる姿勢を示す狙いがあるようだ。また、外食業界も米栽培に関心を持つチェーンがあり、商社や米卸も巻き込んで中長期計画での産地への食い込みが予想される。

 有力A生協の米担当者からは、「生協業界全体で農業へ直接に参入しようとの気運が高まっており、4月以降の新事業年度にテーマとして盛り込む例が多く聞かれる。当生協においても商品本部が窓口となって、すでに地域エリアで水田の確保に向け接触を進めている。大手量販店等との差別化には生協の強味を出す必要があり、その意味で主食の米栽培に取組んでいきたい。手法は生産農家の囲い込み(組織化)と、JAとの共同化の2つのパターンを想定している。3~4年後に規模がまとまればと考える。同じような動きは全国生協で出ており、取組みは広がってくる」との状況。

 また、有力なB外食チェーンも、「まだまだ構想段階ではあるが、野菜・米など自社で使う食材の直接栽培には関心がある。参入してしばらくは大きな負担となるが、軌道に乗ればコストの削減に繋がると見ている。雑談ベースながら取引関係の商社、卸と話題にしており、将来的に農業へ乗り出す可能性は十分にあるとの認識」としている。


-2010年3月5日-

◆明暗はっきりの外食チェーン決算

 外食チェーンの決算を見ると、企業間の明暗がはっきりと出ている。消費者志向に対応した低価格メニューの提供や、厳選した食材使用など個性的な企業が伸びる一方で、割高感が否めないファミレス等は厳しい結果となっている。

 好業績(予想を含む)は、サイゼリヤ、王将フードサービス、幸楽苑、ハイディ日高、リンガーハット、くらコーポレーション、あきんどスシローなど。いずれも低価格メニューや独自メニューを提供する「店舗の主張が明確な企業」(関係筋)。

 一方、画一的で割高感が感じられるメニューを提供するファミレス等は、客数・売上高とも伸び悩む傾向が強くなっている。3~4月の新営業年度からは、好調チェーンへの新規コメ納入開拓が活発になると見られる。

 外食業界は、「1997年の29兆円をピークとして市場規模の縮小が続いており、今期も単純に前年と比較した場合には5%から10%程度は縮小したと言われている」(同)と指摘される。


-2010年3月4日-

◆「割」への移行期間、今月末で終了(精米表示)

 平成21年1月の品質表示基準の改定で、精米表示における使用割合の記載方法が「%」から「割」に変更されており、その移行期間が今月31日で終了となる。すでに量販店などの商品は、「割」表示に移行しているケースも多いが、4月1日以降に製造した商品は、新表示でなければJAS違反となるので注意が必要。

 今回の改定は、18年10月に開催された米の農産物検査等検討会で、単一原料米でも意図せざる混入(コンタミ)があることが示されことを受けて、食品表示に関する共同会議で議論し、消費者が商品の内容に誤解することを防ぐため、変更したもの。「割」表示でも、〇〇県コシヒカリ75%、〇〇県あきたこまち25%の場合、「国産米10割(〇〇県コシヒカリ7.5割、〇〇県あきたこまち2.5割)」など事実に基づいて表示することが求められる。

 なお、米トレサ法(米穀等の取引等に係る情報の伝達及び産地情報の伝達に関する法律)によって、米穀事業者は平成23年7月1日から指定米穀等の産地を一般消費者に伝達しなければならないが、JAS法により定められた品質表示基準に従って産地を表示しなければならない場合は、米トレサの対象外となるので、引き続き玄米及び精米品質表示基準に基づく表示が行うことになる。


-2010年3月3日-

◆モデル事業など22年度予算案が可決(衆議院)

 22年度の予算案は3月2日、衆議院予算委員会で連立与党の賛成多数により可決され、同日夕方の本会議でも可決、参議院に送られる見通し。憲法の規定により衆院通過後30日で自然成立するため予算の年度内の成立が確定する。

 農業関連では戸別所得補償制度や食糧備蓄について審議され、野党議員からは新制度における生産調整の実効性と米価下落についての懸念が続出、過剰米対策や出口対策の必要性が求められた。

 赤松大臣を始め政府・与党側は、モデル事業は参加するメリットが多く、これまでの減反非協力者も多く参加するとの見込みから、「需給は締まり、価格は下落しない」との答弁を繰り返した。

 1日の予算委員会と分科会でも赤松大臣は、「秋田の大潟村でも全体で90%以上の参加率になり、約20万俵(1万2千トン)生産量が減る」との事例を紹介。「大潟村は全国から注目される地域であり、そこでの成功は福島などの東北地域や、関東などでも良い影響を与える」と続けたが、果たして見込み通りになるかどうか。


-2010年3月2日-

◆17年産政府米の1月引取1千トンに縮小

 農水省はこのほど、今年1月における17年産政府米の販売(引取ベース)を1千トンとまとめた。

 昨年7月からの販売累計は2万3千トンとなり、前年同期(13万5千トン)に比べて17%、数量にして11万2千トン少ないペース。残り2~6月分を加えても年間3万トン程度と、近年で最も少ない需要量にとどまりそうだ。

 21年産の市況に比べて、17年産の予定価格が割高なことが主要因。一定価格で、同じ品質の産地柄を使う業務用や加工用等の用途に限定されている。


-2010年3月1日-

◆ファーストフード売上げ104.9%(1月外食)

 日本フードサービス協会がまとめた1月の外食動向調査によると、全店ベースの売上高は101.8%と3カ月ぶりに前年実績を上回った。客単価は96.1%と前月に続き下落したが、来店客数が105.9%と伸びたたことでカバーした。「昨年の1月より休日が1日多かったこと、天候に恵まれたことなどが追い風となった」と分析。

 業態別では、▽ファーストフード=売上高104.9%、来店客数108.0%と前年を上回り、麺類、持ち帰り弁当、回転寿司の各チェーンが好調だった▽ファミリーレストラン=客単価95.3%と下落したが、来店客数105.1%、売上高100.2%と前年実績を上回った。中華チェーンが売上高103.4%、洋風チェーンが105.2%と好調だった▽パブ・居酒屋=売上高96.9%、来店客数98.7%、客単価98.3%と前月調査に続いて厳しい結果となった。

 1月の外食取引には、「牛丼チェーンなどファーストフードは、企業間の明暗別れたが全体的に好調だった。特に回転寿司チェーンは勝ち組、負け組が明確になりつつあり、3月以降は店舗のスクラップも出てきそうだ。ファミリーレストランも12月から回復傾向が続くが、チェーン間の格差が広がってきた」(関係筋)と指摘される。


-2010年2月26日-

◆マンナンヒカリのおむすびが人気(おむすび専科)

 「おむすび専科」を展開する(株)グゥー(埼玉県)では、マンナンヒカリを使用した商品の売れ行きが伸びているという。

 販売するのは「マンナンヒカリの藻塩おむすび(140円)」、「マンナンヒカリの紀州梅おむすび(180円)」の2タイプ。1個当たり48gのマンナンヒカリを配合することで、カロリーを30%カットすると共に食物繊維が3.5g(レタスの玉中1個分)取れるとのこと。

 「カロリーカット、食物繊維と女性の関心事に着目し、大塚食品のマンナンヒカリを採用し商品化した。魚沼コシヒカリを使用した独自の最適合米との相性は抜群。購買層は7対3と女性の割合が多い。今後もマンナンヒカリの展開を積極的に行っていく」(北詰東京営業統括部長)とする。

 おむすび専科は、現在のところ関東、東北で27店を展開し、米、水、塩、海苔など素材に強いこだわりを持つ。おむすびのラインナップは全部で40種で、全店合計で1日に1万5,000個以上が販売されるという。日本一美味しいおむすび店を目指すとして、「洗米から炊飯、にぎる時のご飯温度や、握る回数に至るまで約28項目の美味しさを追求するための決まり事がある」としている。


-2010年2月25日-

◆メニューや原料費削減に不安の声(ファミレス取引)

 ファミレスは、春以降からメニューを縮小する動きが聞かれる。効率化とコスト削減による収益力の向上が狙い。同時にメニュー内容リニューアルの抑制、季節メニューの削減まで盛りまれている。食材コストの徹底的な低減も打ち出すことで、納入先の米卸から警戒と不安の声がでている。

 バリエーション豊富なメニューはファミレスの魅力だが、同時に多大なコスト負担が掛かるのも事実だ。複数の大手ファミレスではメニュー点数を下げることで、手間とコストの削減を目指す方針。

 「手法としては理解出来るが諸刃の剣だ。確かに収益体質がは改善出来るかもしれないが、メニューが少なくなると客は飽きてしまう。加えて年間を通してのリニューアルの抑制は、集客力のダウンに繋がる恐れがある。せっかく回復してきた業績の悪化が心配される」(関係A卸)と指摘する。

 また、同じ理由による食材コストの削減には、「今はほとんどが21年産米の単品銘柄を使用しているが、先方の出方次第によってはブレンド米の提案も選択肢だ。すでに一部の和食チェーンでは20年産の単品銘柄から、業績悪化を理由に21年産米ではブレンド米に切り替えている。ファミレスは当面、来月の商談が最初の山場だ」(関係B卸)とする。


-2010年2月24日-

◆業績回復、決算予想を上方修正(リンガーハット)

 長崎ちゃんぽんチェーンの(株)リンガーハットは、既存店の売上高が計画以上に回復したため、2月の通期決算予想を売上高323億円(+1億円)、経常利益7億30百万円(+1億30百万円)と上方修正した。

 要因は、(1)餃子の皮に米粉をブレンドして、食べた時のパリパリ感を向上(2)従来は冷凍の形で加工メーカーから仕入れていたチャーハンを、佐賀工場での完全内製化に切り替え。コスト面の削減効果と、バリエーションを充実(3)全店で使用する野菜を完全に国産化-などが奏功し、12月は前年同月比105.9%、1月は108.1%と業績が改善したため。

 同社グループの年間の米使用量は約1,400トンで、東日本地区は関東産コシヒカリ、西日本地区は中国産コシヒカリを使用している。自社工場で製造するチャーハンは、北海道きらら、佐賀たんぼの夢のブレンド米が使われている。

 「国産野菜へ切り替えた直後はメニュー価格を上げたことから、客数、売上高ともしばらくは苦戦が続いたようだ。しかし、取組みの認知度が広まるにつれ、客足が戻り業績が急速に回復。個性的なチェーンは評価されると見ている」(関係筋)との声を聞く。


-2010年2月23日-

◆コシへの変更が好評(フジオフードシステム)

 (株)フジオフードシステム(大阪市)はこのほど、21年12月期決算(1月~12月)の連結業績を公表した。売上高206億37百万円、営業利益12億92百万円、経常利益11億72百万円、当期利益2億18百万円。

 主力ブランドの「まいどおおきに食堂」は、直営部門の売上高86億60百万円。「メニュー・価格など商品開発の見直し、店舗内経費削減に注力した結果、既存店の収益力を高めることが出来た。

 また11月から直営全店において米の銘柄をコシヒカリに変更し、コシヒカリキャンペーンを展開した。人気、知名度、味が日本一の米を手頃な価格で提供することで、お客から好評な意見を頂いている。FC店も順次コシヒカリへの変更を進めている」とする。

 当期末の店舗数は、「まいどおおきに食堂」517店、「つるまる」37店など合計715店舗(直営272店、FC437店、海外6店)。平成22年12月期の通期業績は、連結売上高208億円、経常利益10億60百万円、当期純利益2億23百万円を見込む。


-2010年2月22日-

◆DSトライアルが関東へ出店攻勢

 福岡を基盤とするディスカウント業態のトライアルが、関東、東北など北日本地区へ積極的な出店を進めている。一般的な量販店なみに充実した食品の品揃えが特徴で、価格帯も大手チェーンのPB以上の低価格を実現させている。

 精米商品は10キロ袋を基本に2,980円前後の価格帯で、九州ならヒノヒカリ、関東ではひとめぼれ、コシヒカリ等が販売されている。

 価格のみなら量販店の週末特売でも見られるが、「カップ麺59円(箱買いなら30個入りで1,700円)、缶入りお茶27円、おにぎり67円と、破格値の商品を目当てに来店した客が精米も購入していく」(都内A卸)という購買行動が目立つとのこと。関東ではまだ店舗数が少ないものの、米卸営業担当の間では勢いの良さが話題になっている。

 福岡県内では、「1店舗当たりの販売力が高くて、月商が地場の食品SMの2倍との事例も聞く。地域によっては精米商品など食品スーパーの売上高を“喰う”現象が起きている」(福岡B卸)との指摘も。

 トライアルの売上高は、ここ何年も右肩上がりを続けている。2002年度に216億円だった年商が、前期の2009年度には1,711億円にまで成長している。2010年度中にも関東へ多くの出店計画が持たれており、米穀業界への影響力も強まりそうだ。


-2010年2月19日-

◆新潟コシDNA調査、全国に拡大(県)

 新潟県は、県産コシヒカリの信頼を確保するため消費地で実施しているDNA調査など流通実態調査を拡充する。ひ
 2月17日に公表した22年度予算案では、「新潟米モニター設置事業」として1,600万円を計上(21年度200万円)した。今年度から実施している首都圏に加え、中京圏、関西圏ほか、北から南までフォローしたい考え。継続して新潟米モニターも設置(21年度と同じ20名)する。

 今年度は、首都圏(東京、神奈川、千葉、埼玉)のスーパー、ディスカウントストアで年2回(各25点)購入し、DNA分析を実施。22年度は、その検査規模で12回分の予算を計上した。「北から南まで全国の大都市圏を対象に実施個所や回数、時期などを決めていく」(食品・流通課)方針。


-2010年2月18日-

◆沖縄ひとめ、田植えスタートも低温懸念

 沖縄・八重山管内では、22産産米の田植えが始まっている。「田植えは一部の早い人を除いて2月1日くらいから始まり、3月20日頃を目途に行われる。ピークは例年通り2月20日からの見込み」(関係者)としている。

 今年は寒暖の差が大きいようで、「いまのところは植え傷みが出ていないものの、石垣では16日の気温が15度まで下がっており、心配な状況」としている。

 作付品種は、ひとめぼれが約90%を占め、その他はもち米・黒米・ミルキークイーンなど。系統集荷は、22年産米もひとめぼれのみ。作付面積は300ha程度で、こちらも前年産と変わらず。


-2010年2月17日-

◆生産量17万5千トン、前年比11万トン増(豪州)

 2010/11年のオーストラリア米の生産量は17万5千トン超となる見込み。

 オーストラリア農業資源経済局(ABARE)が2月16日に公表した作物レポートによると、ニューサウスウェールズ州における今期の作付面積は1万9千ha、単収9.21トン、生産量は17万5千トンの予測。前期は作付面積8千ha、単収7.75トン、生産量6万3千トンだったため、10万トン以上の増産となる。

 今期は1・2月にある程度の降雨があったこと、また、潅漑用水の配分が増加したことにより、作付面積を拡大できたもの。さらに天候の回復により単収見込みが平均を上回っていることも増産につながった。作物レポートでは2月の気温が温暖に推移すれば、生産量はさらに向上する可能性がある、としている。


-2010年2月16日-

◆9点が「A」評価に昇格(穀検の食味ランク)

 穀検が公表した21年産食味ランキングによると、低温・日照不足の影響を受けて全般的に食味評価は前年を下回る傾向だった。

 同協会が独自に設定する基準米(近畿コシヒカリのブレンド)と比べて、特に良好な「特A」の数は20点と変わらなかったが、そのレベルは前年より低め。また、基準米より良好な「A」評価は38点と前年より6点減。

 その中で、基準米と同等の「A’」評価から「A」評価に昇格したのは、石川全県コシヒカリ、愛知三河コシヒカリ・尾張あいちのかおり、京都丹波コシヒカリ、奈良県北ヒノヒカリ、山口県中コシヒカリ、愛媛全県ヒノヒカリ、熊本城南ヒノヒカリ、大分豊肥ヒノヒカリ-の9点。逆に、「A」から「A’」に降格したのは16点。新規対象となった愛知三河ミネアサヒ、佐賀北部ヒノヒカリ、宮崎霧島まいひかりの3点が「A」となっている。


-2010年2月15日-

◆発芽米事業の売上8億円(ファンケル10~12月)

 (株)ファンケルは10日、22年3月期第3四半期の決算を公表。会計期間(10~12月)における発芽米事業の売上高は8億63百万円(前年比8.3%減)となった。新米キャンペーンの実施や「発芽米スープごはん」の販売など積極的な拡販に努めたものの、コンビニなど業務用の低迷が続いたとしている。

 発芽米事業を含めたその他事業の売上高は54億29百万円(1.8%増)で、営業利益は16百万円(前年同四半期は1億18百万円の損失)と四半期ベースでは19年3月期第3四半期以来の黒字に転換した。なお、連結売上高は289億78百万円(8.8%増)。


-2010年2月12日-

◆セブンイレブンもチルド弁当を投入

 セブン-イレブン・ジャパンでは、予定を前倒しする形で、今月から日持ち期間の長いチルド弁当を発売していく予定という。同分野ではファミリーマートが昨年中に販売エリアを全国に拡大するなどコンビニ業界では先行展開している。従来の弁当に比べ賞味期限を延ばすことで、廃棄ロスの削減を実現させるなどコスト面の効率化を目指す。

 実際の販売状況については、「発売からしばらくは何日も経過した弁当を敬遠する消費者が多かったが、宣伝効果が浸透してからは売上が伸びている。新商品を定期的に投入することで、現在ではバリエーションも豊富になった。また、店舗側も日持ちがすることでの経費負担の軽減と、思い切った発注が掛けられるようになった」(関係筋)としている。

 原料米は、「通常の米飯商品と同じ銘柄米を、特殊な工程を経て商品化している」(同)とのこと。22年産米へ向け、「よりチルド弁当に合う産地銘柄米、ブレンド米の提案も考えていきたい。当然のことだが、22年産米の指名入札では、新規参入のライバルが出てくることを覚悟している」とする。最大手のセブンイレブンの参入により、産地を巻き込んでの新たな争いが予想される。


-2010年2月10日-

◆米粉2・3月講座の受講者募集(こっけん料理研究所)

 「こっけん料理研究所」では、米粉食品の2月及び3月スタート講座の受講者を募集中。米粉食品の普及推進では、家庭等での米粉調理のレシピ、調理技術等の普及が大きな鍵を握る。地域での指導者育成が急務になっている。

 「米粉ケーキ・調理コース」(3月29日スタート)では、グルテン等加えない米粉100%使用のケーキや米粉パン、ソース類、グラタン、クッキー、天ぷらなどの調理と米粉特性などの技術・知識を習得し、地域で普及指導できる方の育成を行う。募集人員は20名(先着順)。

 「米粉パスタコース」(2月24日スタート)は、▽米粉パスタ製造・販売を考えている方▽パスタ用原料米を生産したい方▽米粉パスタメニュー販売を考えている方▽米粉100%による米粉パスタの製造技術と各種米粉パスタ調理の技術習得をされたい方-などが対象。

 募集人員は15名(先着順)。有料で、問い合わせは「こっけん料理研究所」TEL03-6661-9381まで。


-2010年2月9日-

◆「岩手の米がうまい」春キャンペ(ライスフレンド)

 ライスフレンド(株)(本社:大阪市)は、全農いわてと共同で3月1日~31日の期間、「春らんまん“岩手の米がうまい”キャンペーン」を展開する。いわて純情米の拡販を目的に、新聞、ラジオ、チラシなどを活用して前衛書家・吉川壽一氏の揮毫による共感キャッチフレーズをアピールし、認知拡大、需要拡大を図る。

 キャンペーン対象は、関西地区の同社取扱い米穀専門店、量販店、スーパーなど(参加目標500店)。米穀専門店では、▽玄米=いわて純情米「ひとめぼれ」「あきたこまち」▽精白米=「江刺金札米ひとめぼれ」を対象として、先着2万名に唐丹湾産「生わかめ」をプレゼント。

 量販店・スーパーでは、▽精白米=「岩手のまんま(ひとめぼれ)」「遠野あきたこまち」を対象として、岩手の特産品や図書カードなどが600名に当たるクローズド懸賞を実施する。販促イベント「美味しいご飯フェア」も同時開催。同社は、資本金7,000万円、年商(平成20年度)212億円。


-2010年2月8日-

◆精米が売れるコンビニ店舗

 意外?なことに、精米アイテムが好調なコンビニ店舗があるという。2キロ袋で決して安くはない価格にも関わらずに、毎月のように買い上げ点数が増加しているとのことだ。正体は、地域に密着したオーナーが経営するFC店の、ご用聞きスタイルによる高齢者世帯の買い上げだという。

 「一人暮らしの高齢者は一回の食事で食べられる量も限られ、一般的なスーパーの総菜では多すぎる。その点では完全に個食需要のコンビニの総菜は適量で、かつ身近にあり高齢者の利用が多い。そこに目を付けたオーナーがご用聞きに回ったら、色々な食品とともに精米の注文も入るようになった」(某米卸)という。

 各コンビニチェーンが少量パックの冷凍食品や野菜、刺身など、新アイテムを投入するのも高齢者ニーズの取込みがあるとのこと。その米が売れる店では、「コシヒカリ中心だが、ササニシキも根強い支持が続いている」(同)という。


-2010年2月5日-

◆コシBL100%6割、第2回DNA調査(新潟県)

 新潟県は2月3日、首都圏で流通している新潟コシヒカリの第2回DNA検査結果を公表した。消費者の信頼確保のため、昨年10~11月に実施したもので、昨年7月に続く調査。

 東京、神奈川、千葉、埼玉の1都3県のスーパーマーケット20店、ディスカウントストア5店で販売されていた新潟コシヒカリ2kg袋を新潟米モニター等が購入し、DNA分析した。結果は、▽コシヒカリBL100%=15点(60%)▽従来コシヒカリ100%=2点(8%)▽従来コシヒカリ+BL=8点(32%)-となった。異品種の混入はなかった。

 21年産では、BL比率が9割を超えており、結果比率と誤差が出ている。消費者庁に情報を提供するとともに、今後も継続して調査を進める方針。


-2010年2月4日-

◆新規需要米など研究成果まとめる(農林水産技術会議)

 農林水産技術会議はこのほど、戸別所得補償モデル対策の実施に当たって、技術面から支える参考資料として、「食料自給率の向上を支える技術~新規需要米、麦、大豆等の最近の研究成果~」を取りまとめた。これまでの普及資料に最近の成果も加味した。水稲編では、(1)新規需要米に適した多収品種(2)米粉原料用稲品種(3)稲発酵粗飼料(稲WCS)・飼料用米生産の効率化のための技術-についてまとめている。

 新規需要米については、気候区分ごとに低コスト生産が可能となる多収品種として、きたあおば、みなゆたか、べこごのみ、ふくひびき、べこあおば、夢あおば、北陸193号、ホシアオバ、タカナリ、クサホナミ、モミロマン、ミズホチカラ、タチアオバを紹介。玄米収量10a当たり700~800kg、WCSで同1.5トンの多収品種。これら種子の入手先は、各都道府県で取り組みが検討されているほか、社団法人日本草地畜産種子協会でも購入が可能になっている。

 また、米粉原料用稲品種には、北海303号、タカナリ、ホシアオバ、クサノホシ、モミロマン、越のかおり、ミズホチカラを紹介。稲WCS・飼料用米生産の効率化の技術では、嗜好性の高いWCSが調製可能な収穫調製技術や安価な飼料用米破砕装置を解説している。


-2010年2月3日-

◆多収品種の加工用米、焼酎用に150円で販売(人吉市)

 熊本県人吉市では、県の「球磨焼酎等ブランド確立推進事業」を活用した21年産焼酎向け加工用米が1.8ha作付された。同事業は生産調整を行っている農家が焼酎向け原料米を生産した場合に、主食用米並みの収入が得られるように国の助成金などで不足する額(10a当たり上限2万5,000円)を補填する施策。

 人吉市は多収穫米の北陸193号、タチアオバ、ミズホチカラの3品種を選定。3品種の収量は「北陸193号が800キロ近くと一番穫れた。タチアオバは600キロ台。ミズホチカラは残念ながら500キロ程度。今後は1品種に絞りたいが、22年産は3品種を継続する」(農業振興課)考え。なお、タチアオバについては、農業高校が既に良い米焼酎を造っている実績があるそうだ。

 焼酎メーカーへの白米の販売価格は、農家の肥料代など生産費を分析した結果、品種を問わずキロ150円に設定。「22年産米の生産は計画を進めている段階。メーカーサイドの感触は良く、10倍くらい増やしたいというところもある」。


-2010年2月2日-

◆増収増益、仙台店も好調(王将フード)

 餃子の王将を展開する(株)王将フードサービスはこのほど、平成22年3月期第3四半期(21年4月~12月)の連結業績を公表した。

 売上高502億48百万円(前年同期比23.3%増)、営業利益83億42百万円(同79.3%増)、経常利益84億62百万円(同78.2%増)、四半期純利益43億26百万円(同67.9%増)と増収増益。来店客数が全店ベースで前期比24.6%増、既存店ベースでも20.5%増となったことが大きい。当期末における店舗数は551店舗。

 また、昨年12月25日に東北初として出店した仙台店(宮城)については、「予定を大幅に上回る実績を上げつつあり、今後も東北地区へ積極的に店舗展開していく」としている。


-2010年2月1日-

◆付加価値米の売り方

 量販店では、特別栽培米、生き物ブランド米など、付加価値アイテムが苦戦。無洗米も一時の勢いがない。いずれも価格が主な要因。その中で、環境をアピールしてシェアを拡大している事例も聞かれる。土地柄や売場における販促手法などの違いが出ているようだ。

 首都圏の大手A卸では、「一般米に比べて割高な特別栽培米の動きが悪く、多くの納入先から販売不振の報告が入っている。節約志向から消費者は100円でも安い銘柄を選んでおり、あまりセール指名が出来ない特別栽培米は苦しい。無洗米についても同じで、一般精米に比べて100円高(5キロ)が要因で動きが悪くなりつつある。また、一定の売上げを稼いでいた生き物ブランド米も動きが鈍くなっている」という。

 一方、関西のBチェーンでは、「滋賀や京都などの店舗では無洗米のシェアが高まっており、間もなく80%を超えてきそうな流れ。逆に大阪の店舗ではダウンして50%台に落ち込んでいる。ひとつには琵琶湖が間近で、消費者の環境意識の高さがある。特別栽培米や生き物ブランド米などの商品も、大阪・神戸の落ち込みに比べ滋賀などは安定している。売場ではパネル等を使って、環境問題への訴求を行っていることも購入へ結びついているようだ」と分析する。


-2010年1月29日-

◆新品種「ゆうだい21」の種籾販売開始(宇都宮大学)

 宇都宮大学農学部が育成した新品種「ゆうだい21」が1月14日、品種登録された。

 コシヒカリより甘みや粘りが強い良食味の早生品種。稈長・穂長ともコシヒカリより5センチほど長いが、茎が太く硬いため倒伏しにくく、いもち病に強いことも特徴。21年産では卒業生などの協力により、全国50カ所、約6.5haで試験栽培を行い、宮城県から沖縄県までの地域で適応が確認されたという。

 また、22年産に向けて、今月18日から種籾の販売受付けが始まっている。価格は1キロ597円で、数量は5千キロの予定。「ゆうだい21」は、すでに学内の生協やコンビニなどで2キロ1千円で販売されており、好評だという。詳しくは宇都宮大学HP (http://www.utsunomiya-u.ac.jp/)参照。


-2010年1月28日-

◆「ふーど米」供給実績820トン(パル連合)

 パルシステム生活協同組合連合会(東京・文京区)では先頃、第17回農法研究会を開催した。ふーど米研究会からは、20年産米の供給実績が約820トンとなったことが報告された。

 ふーど米は、「種子の段階から化学合成農薬・化学肥料を使用せず、堆肥や有機肥料による土作りを重視した栽培」を基本として、(1)種子消毒=温湯浸法[60度のお湯に約10分浸す](2)育苗=生育に必要な栄養素はすべて有機質を利用する。産地によってはプール育苗[水を張って苗の病原菌感染を防ぐ]で栽培(3)堆肥=地域の有機資材(稲わら・畜糞・米ぬか・おから等)を完熟発酵させて使用(4)肥料=魚かすやナタネなどの有機質を投入(5)除草=手取りを基本とする。紙マルチやアイガモ農法、米ぬか散布、機械除草など手間をかける等の基準が定められている。

 今後は、「収量、価格、品質ともに目標を高くして、技術の向上と経営の安定を目指していきたい」としている。現在、12産地が参加。


-2010年1月27日-

◆12月相対取引、軒並み下げ(農水省)

 農水省はこのほど、21年産相対価格の12月調査結果を公表した。20年産でセンターに上場があった銘柄で、かつ月間1千トン以上の取引があった23産地30品種が対象。

 全国出荷団体など出荷業者と卸売業者における主食用取引の1等価格を調べたもので、前月と比較可能な24品種銘柄の変動は、上げ4銘柄・下げ20銘柄。指標となる全農系統が相対価格を300~500円程度の改訂を行ったことや、商人玉の取引ウエイトが多くなったことなどが反映されたものと見られる。

 下げ幅が大きいのは、福島浜通りコシヒカリ453円安(1万3,561円)、茨城コシヒカリ448円安(1万3,561円)、富山コシヒカリ431円安(1万4,827円)、秋田あきたこまち350円安(1万3,910円)など、コシヒカリの下げが目立った。全銘柄の加重平均(消費税抜き)は1万4,051円。前月比116円安、前年同期比389円安。


-2010年1月26日-

◆ごはんソムリエ、受験地を関西に拡大(炊飯協会)

 (社)日本炊飯協会は銀座東武ホテルにおいて1月22日、平成22年新春賀詞交歓会を開催した。

 冒頭に挨拶に立った川島会長は、「今年は寅年ということで虎は単独で行動するが、我々はチームワークを大切にしていきたい。食べ物商売は必要不可欠であり、今後も魅力ある商品づくりを進めていきたい。また、今年はごはんソムリエの受験地を関西に広げると共に、認定者302名に対してのフォローアップ研修を行っていく。3月22日に穀物検定協会での開催を予定している」と、厳しい経済環境が続くなかでの発展を祈念した。

 平成22年度の事業計画では、▽HACCP手法支援法の認定事業▽米飯加工品HACCP認定事業▽米飯品位格付認定事業(ごはんランキング)▽ごはんソムリエ認定事業▽研修指導事業▽食品衛生推進事業▽広報事業▽緊急時支援物資提供補助金制度事業▽新規会員の勧誘▽専門委員会の活動-などが示された。

 また、「炊飯業界は売上高、利益の激減で、極めて苦しい経営を強いられている。コストの中で最も大きなウエイトを占める原料米の価格が上がれば、企業の存続も危ぶまれることになっていく。認定事業では、特にごはんソムリエ事業は会員外の受検者が7割になり、地方自治体職員、海外(イギリス、イタリア)からの受検や韓国国営放送の取材など認知度が高くなってきた。また、HACCP認定業者は73社と順調に推移している」と現状を説明した。


-2010年1月25日-

◆買入予定価格の変更、「考えていない」(山田副大臣)

 山田農林水産副大臣は1月21日の定例会見において、21年産政府米の第2回目の買入れが約4万トンにとどまり、産地から予定価格が安すぎるとの声も出ていることに対し、「農水省の立場で米価が下がるのは困るから、買入価格をグーンと下の値段でやったらおかしい。これくらいのという相当な値段に一応設定しており、4万トンしか落ちていないことは暴落とか安くなり過ぎるということにならないと思っている」との考えを示した上で、「適正な水準までは、公正に入札をしながら買い増していく」とした。

 従来の買入手法が農業団体との話し合いで特定銘柄を買っていたことに言及し、「そういうものを止めて全国一律に、公正に、透明にやっているので、予定価格より下回って落ちないことはあり得て当然。組織が大きく変わったと考えていただければ分かりやすい」と説明し、16万トンの備蓄を急ぐため、予定価格を変えることは「今のところ、まだ考えていない」とした。


-2010年1月22日-

◆コンビニ、地元米の商品企画を拡大

 全国展開する大手Aコンビニチェーンでは、1年前から取組む地元米での商品化が成功しつつあると認識する。1~2週間単位で特定の地域を対象として、弁当、おにぎりなどを販売するもの。

 「おかずには野菜、肉など当該県の食材を多く使って、米は“地元産の○○米”といった形でPR。その効果は大きく、予定期間前に販売が終了した企画もある」とのことで、東北、北陸、関東など各地で想定以上の成績を示したという。

 2週間程度で使用量は少ないが、「大手コンビニに採用されたという実績は勲章で、販売ルート拡大の武器となる」(関係筋)。原料米調達は、「指定米卸からの提案や友好商社からの紹介など様々で、系統本部を通す形と直接に引く形の2手法で仕入れている」(Aチェーン)とのこと。

 今後は、「東海、近畿、中四国、九州地区での企画を進めていきたい」としており、月に1~2回のペースで実施していく考え。


-2010年1月21日-

◆量販決算セールはB銘柄中心

 2月の量販店決算セールでは、関東、北陸、近畿などのB銘柄の企画が多くなる見込み。店頭売価は5キロ1,480円、10キロ2,980円が中心になりそうで、これに週替わりで広域銘柄を組み合わせていくようだ。

 大手A卸は、「現在でもスポットで打つ5キロ1,480円が、店頭価格の下限となってくるのではないか。多くのバイヤーはこの下を潜っても動きは同じだと見ており、収益面から考えてもこれ以上の下値は広まらないと考えている。このため決算セールでは1,480円に、どの産地銘柄を指名するかが商談時のテーマ。その場合には少しでも利益を稼ぐ目的から、福井ハナエチゼン、滋賀キヌヒカリ、栃木あさひの夢、千葉ふさおとめ等の銘柄を提案していく予定」という。

 大手B卸も、「関東コシヒカリで5キロ1,480円の要望が多いが、なるべくならB銘柄でのセール企画を押し込みたい。そのB銘柄でのセール企画を中心として、週替わりで秋田あきたこまち、新潟コシヒカリなど広域銘柄を組み合わせて対応していく考え」。


-2010年1月20日-

◆共通PB拡大で精米も(ユニー、イズミヤ、フジ)

 ユニー、イズミヤ、フジの3量販店チェーンでは、共同PBブランド「StyleONE(スタイルワン)」の品揃えを拡大しつつある。昨年12月末の段階では無菌包装米飯コシヒカリ298円(200g×3)など160品目が展開され、今年度中には240品目以上にまで拡大を目指す。

 「米穀関係は、現在のところ無菌と冷凍の商品のみだが、将来的には精米商品の企画も出てくると思われる」(関係米卸)とされる。取組んでいる3チェーンでは昨年3月に商品調達などで業務提携を結び、9月に共同PBの販売をスタートさせている。ユニーは東海、イズミヤは関西、フジは四国を基盤としていることから、今後は資材の共同購入やそれぞれのデリバリー網の活用も検討されている模様だ。

 また、共同PBの販売(拡大)状況次第では、九州など他エリアのチェーンへ波及していく可能性もある。こうした共同PBについては、「厳しい販売環境を勝ち抜いていくため、特に中堅チェーン間で活発化していくだろう」(関係筋)と指摘されている。


-2010年1月19日-

◆サタケ、山本製作所が提携記念キャンペーン

 (株)サタケと(株)山本製作所は6月30日までの期間、「にこにこキャンペーン」を実施している。

 昨年中に締結した包括的提携契約を記念したもので、両社の対象商品の全購入者に記念品(米のかりんとう、マジックライス)をプレゼント。また、抽選で合計70名に、大型液晶テレビなどの商品が当選する。

 両社は、「包括的提携により両社の力を融合して、農家の方により良い製品やサービスを提供出来ると考えている。今回のキャンペーンはお客様に対する両社の感謝の気持ち」としている。


-2010年1月18日-

◆JAたじまと米の交流田を設置(神明)

 (株)神明は、兵庫県のJAたじまと22年産米の栽培・販売で協力体制を進めていく。管内に産地交流田を設置して共に米栽培に取組んでいく予定。

 交流田には神明、JAたじま、全農兵庫県本部の旗を設置して、ふるさとたじま米として栽培する。4月の田植えに始まり、栽培・収穫に至る過程を、それぞれのホームページ上で紹介。今秋の収穫後は専用のオリジナル米袋を使い販売する計画。

 同卸では、「従来からお付き合いのあるJAたじまから、栽培する環境や米作りへの思いを伝えたいとの話があり、協力していくことになった。銘柄はコシヒカリが有力だが、今後の協議で決定していく。当面は3者で定期的に協議の場を持っていく」としている。


-2010年1月15日-

◆焼酎用加工用米に上限2万5千円の補助(熊本県)

 熊本県は米焼酎向けに21年産加工用米を生産する農家に対し、10a当たり2万5,000円を上限に補助を実施。21年産米の生産は、前年産の倍となる約320トンに拡大した。一方、買い受ける蔵元も14カ所に増加。全て球磨焼酎を造っているところで、全28蔵元の半数が取り組むことになった。

 補助の内容は「主食用と同じ収入になるように、(メーカーへの)販売価格などとの差額を補填するもので、農家収入は10a当たり10~11万円を目途としている」(県・生産総合班)。品種は「出来るだけ多収量をとの考えはあるが、絞り込めてなく特定はしていない」という。

 対応する業種は米焼酎のみ。「他の加工業界から何で焼酎だけという声が出たが、焼酎は県を代表する特産物ということで理解をいただいた。22年産米については継続すべく、予算要求を進める」としている。


-2010年1月14日-

◆PBグリーンアイ米袋にCO2を表示(イオン)

 イオンはグループのマイカルが運営する草津サティ(滋賀県)は1月15日、生産や流通の過程で二酸化炭素(CO2)の量を表示する「カーボンフットプリント」の米を発売する。

 原料米はJA北びわこ指定の滋賀コシヒカリで、米袋には、栽培、輸送などでCO2が7.7キロ排出されると表記される。商品名はPB「トップバリュグリーンアイ特別栽培米コシヒカリ」で、店頭価格は4キロ1,780円。当面は草津店のみでの販売となるが、今後はジャスコ、マックスバリュなど滋賀県内の各店舗に拡大していく計画。

 今回の企画は消費者の環境への関心を高める目的で、経済産業省が試行する制度に基づくもの。草津市内の立命館大の理工学部が計算に協力した。


-2010年1月13日-

◆種子温湯消毒施設の竣工記念式典(JA秋田おばこ)

 JA秋田おばこは、仙北低温倉庫敷地内に建設を進めてきた水稲種子温湯消毒施設の竣工記念式典を今月26日に開催する。

 同JAは合併以来、「おばこライスターミナル」の建設など消費地の要望に対応してきたが、さらに安全・安心、環境を考慮した米づくりへの対応が求められる中で、減農薬栽培米の作付拡大が急務と位置づけた取り組み。

 (1)種子消毒による廃液処理が不要で、環境にやさしい(2)種子段階での使用農薬成分を低減できる(3)種子消毒薬液コストの削減-など、安全・安心な秋田おばこ米の生産体制が確立されるほか、生産者の所得向上の一環として特別栽培米の作付拡大につながるとみている。種子の安定供給や人件費削減も可能になる。


-2010年1月12日-

◆コメ価格センター、廃止含め検討(郡司副大臣)

 コメ価格センターのあり方について郡司農林水産副大臣は、1月7日の定例会見において、「売り買い双方とも多様な取引が可能な相対取引を志向し、事実上、コメ取引の指標価格を形成す役割を担っているとは言い難い」との認識を示した上で、「今年の応札・入札状況を見ながら、今後のあり方について関係者との話し合いを始めていきたい」との考えを明らかにした。

 また、「廃止ありきではないが、否定するものでもなく、全てに関しての検討を判断の中に入れる」とした。


-2010年1月8日-

◆国内の有機米格付け1万1,278トン(20年度)

 農水省まとめによると、20年度の有機米格付けは国内1万1,278トン(前年比104%)、外国1万3,835トン(483%)と、前年度より拡大した。有機食品の検査認証制度に基づいて、登録認定機関から認定を受けた事業者が格付けした数値を平成21年11月末現在で集計したもの。

 国内で格付けされた有機農産物は、野菜、大豆などを含め5万5,928トン(前年比105%)あり、うち米が20%を占める。また、外国で格付けされたものには、外国で有機JAS認定事業者が格付けを行ったものや、同等性のある国(EU15カ国、アメリカ等)で有機格付けが行われ輸入されものを含む。

 有機認定事業者数(平成21年5月31日現在)は、▽生産行程管理者3,010(うち有機農産物1,990)▽小分け業者759▽輸入業者156▽合計3,925▽(参考)農家戸数3,821。

 また、国内の有機ほ場の面積(平成21年4月1日現在)は、田2,810ha、畑5,777ha(普通畑4,416ha、樹園地998ha、牧草地362ha)、その他9haの合計8,595haとなっている。


-2010年1月7日-

◆コシを黒米・赤米化、「富山黒75号・富山赤71号」

 富山県では、ご飯用だけでなく、お菓子や料理にも使用できる新ブランド米として黒米の「富山黒75号」、赤米の「富山赤71号」を開発した。おにぎりや弁当、複数の雑穀と組み合わせた炊き込み用の健康食品や天然色素を生かした加工食品など特産品への活用が期待される。

 1月4日から2月22日まで名称を募集しており、命名検討会で審査・選考して4月頃に発表する。応募者には抽選で20名にコシヒカリ10kgを進呈。

 「富山黒75号」は、「コシヒカリ」に「紅血糯」(こうけつもち。中国の在来品種)を交配したあと、コシヒカリを4回戻し交配。アントシアニン色素を豊富に含み、抗酸化性に優れる。

 「富山赤71号」は、「と系赤1284」に「SL-202」を交配。両親とも赤米「kasalath」にコシヒカリを交配したあと、コシヒカリを4回戻し交配したもので、コシの遺伝背景を98%引き継ぐ。いずれもコシの良食味性を取り入れた。


-2010年1月6日-

◆11月相対、平均1万4,168円(農水省)

 農水省がまとめた21年産米の11月相対価格(速報)は、対象となった31産地銘柄の平均で1万4,168円(消費税抜き、包装込み)、前月比107円安、前年同月比272円安となった。

 前月と比較可能な22銘柄の変動は、上げ8銘柄・下げ14銘柄。全農の相対改訂が進んでいることが要因。下げ幅が大きいのは、栃木コシヒカリ1万3,696円(564円安)、山形はえぬき1万3,502円(436円安)、長野コシヒカリ1万4,583円(190円安)。


-2009年12月25日-

◆落札ゼロだった買入入札、次回は1月15日実施

 12月18日に行われた21年産政府買入入札の落札はゼロだった。次回入札は1月15日に実施される。手法、条件(売渡申込は1本価格、銘柄ごと100トン以上1万トン以下など)とも1回目と変わらず。今後、月1回ごとに実施するのかという本紙取材に対しては、「次回の結果次第」(農水省)と回答している。

 初回入札は、予定数量16万トンに対して、42業者が合計8万0,909トンを申し込んだが、国の予定価格をすべて上回り、落札はなかった。参加資格者数は53業者で、15日現在(本紙17日掲載)のまま。今回の入札には間に合わなかったが、申請中のところや今後申請する意向の業者も複数確認されており、資格者は増えそう。


-2009年12月24日-

◆来年4月以降の輸入業者の資格申請受付(農水省)

 農水省は12月21日、輸入米麦の「特別売買契約(SBS)」と「買入委託契約」に係わる資格審査の申請内容について公表。22年1月22日~2月1日まで資格申請を受け付ける。米穀におけるSBS、MA一般輸入米入札の主な資格要件は従来と変わらない。資格の有効期限は22年4月1日~25年3月31日。主な資格要件は以下の通り。

 [SBS](1)申請者は直近3カ年間で20トン以上の米穀の輸出入の実績を有する(2)日本において設立された法人で、自己資金が1億円以上である、または金融機関から同額以上の融資が得られる(3)関係諸法令により、罰金以上の刑に処せらた場合は、2年を経過している-ことなど。

[一般輸入米入札](1)直近3カ年平均で年間1万トン以上の実績(2)日本において設立された法人で、自己資金、または金融機関からの融資が10億円以上である(3)同…など。


-2009年12月22日-

◆ネットスーパーに期待(卸)

 深刻な消費不況を受け、11月下旬から悪いムードが続く精米販売だが、参入が相次ぐネットスーパーに限ると、順調な推移を見せている模様。家庭のパソコンを通じて商品を注文し宅配されるシステムで、外出が難しい主婦層や高齢者世帯の利用が増えているという。中でも重くかさばる精米商品は、常に売上高の上位に入るようだ。

 大手量販店チェーンと取引のあるA卸では、「単純に前年との比較で、オーダー件数は1.5倍からチェーンによっては2倍近くに伸びている。利便性など認知度が拡大するにつれ、利用する世帯が広がりつつある。売れ筋は東北ひとめぼれ、秋田こまちなど定番銘柄で、地方エリアによっては地場産銘柄の人気も高い。先方バイヤーからも売上げ上位の常連にあることから、“新しい提案を”との要望が多くきている。まだまだ伸びる要素があることから、広域銘柄、地場銘柄の2方面からの企画を検討」している。

 また、B卸は、「店頭販売が不振な部分をネット販売がカバーしている。全体的にはマイナスだが、希望が持てる分野となっている。既存の納入先チェーンでも新たに参入を考えたり、拡大(リニューアル)の話がある」として、的確に対応する考え。


-2009年12月21日-

◆FOODEX向け、米粉展示品を募集(米穀機構)

 米穀機構は、来年3月に行われる第35回国際食品・飲料展「FOODEX JAPAN 2010」への展示品を募集している。募集対象は▽米粉製品▽米粉を使用した加工食品、加工製品。米穀機構では、米粉食品の普及・定着を図ることを目的に実施するもので、展示品の出展は無料。

 概要は次の通り。▽日時=22年3月2~5日の4日間▽場所=千葉・幕張メッセ(国際展示場)▽展示・紹介方法=(1)出展品とその概要紹介パネル(A4寸法)をセットで展示(2)提供した製品の紹介パンフレット・サンプル品の配布(3)ブース内ミニステージにおいて紹介する説明要員を派遣する企業・団体を優先的に募集-など▽申込締切=22年1月20日。詳細はhttp://www.komenet.jpまで。


-2009年12月18日-

◆新春のびのびダッシュキャンペーン(ライスフレンド)

 ライスフレンド(株)(大阪市)は、来年1月1日~2月28日の期間、「新春!のびのびダッシュキャンペーン」を実施する。同社が手掛ける「のびのび(山形庄内産つくばSD1号)」を対象に、新聞やラジオなどマスコミ媒体を駆使して認知と需要の拡大を図る。

 内容は(1)産経新聞夕刊に全5段カラー広告を掲載(1月25日号)し、その前後1週間にABCテレビでスポットCM100本を放送(2)参加店にはキャンペーン告知のチラシを助成。新聞広告と連動して配布し、販売店での購買へスムーズに誘導する(3)のびのび5キロ袋購入につき、のびのびレンジご飯1パックをプレゼントする(4)店頭ポスター、のぼり、POPを参加店に提供し、店頭における活性化を図る。

 のびのびの特徴は、「穀検の食味ランキングの特A評価を、発売以来4年連続で受けている。稲の背丈がコシヒカリより10~20㎝低く、強風にも倒れにくい。さらに、まっすぐに伸びるため日照を多く受け、大粒で食味も優れている」としている。5キロ販売価格は、オープン価格。


-2009年12月17日-

◆課題残した北海道米

 きらら、ほしのゆめと北海道米はタレ通りが良いなどの特性から、丼ぶり物チェーンでの使用事例が多い。年間で数万トンも使用するところもあり、外食向けでは欠かすことの出来ない存在となっている。しかし、大幅な収量ダウンの21年産米は、良質米の確保に苦労したせいか、バイヤーにはショックだったようだ。

 大手チェーンの指定卸であるA社では、「長年の大口需要先であることから産地も優先してくれ、結果的には年間使用分が確保出来た。しかし、決定(年間調達の目途を先方に報告)が例年に比べ大幅に遅れたことで、バイヤーの心証を悪くした」(営業部長)という。

 商談では、「米がなくては営業ができず、本当に心配したと言われた。今のところメニュー特性から北海道米がベストで、22年産米以降も継続使用の見込み。ただ、今回の事態は深刻に受け止められ、不測の事態に対応(銘柄、産地の提案)することが求められている」とのこと。複数の商談現場で聞かれた。


-2009年12月16日-

◆値下げ・価格維持、対応分かれる牛丼チェーン

 米の大口需要先である牛丼チェーン各社は、年末商戦を前に激しい値引き競争に突入している。並盛り価格は、松屋フーズが320円、すき家が280円に値下げしており、動向が注目される吉野家は現在のところ価格修正しないとしている。

 大手チェーンに納入するA米卸によると、「すき家の300円を切る280円はインパクトがあり、消費地を中心に来店客数は伸びてきている。客単価が下落して売上高は厳しいが、集客効果と米の需要は確実に上がってきている。同じく値下げ対応の松屋も同じ傾向だと聞いている。一方、価格を据え置いたチェーンについては、先週末段階で客数は伸び悩んでいるようだ。ただ、今月下旬から年明けに向けては、様々な販促キャンペーン等で対抗してくる模様だ」との状況が聞かれる。

 また、商社筋からは、「牛丼業界全体ではこの2~3カ月は、前年実績のクリアに苦労しているのが実情だ。今後も値下げ対応の拡大が有力だが、品質面の差別化で価格を維持するチェーンもあると聞いている」との指摘も。


-2009年12月15日-

◆「こっけん料理研究所」オープン(穀検)

 日本穀物検定協会は12月14日、「こっけん料理研究所」(日本橋兜町15-6製粉会館2F)をオープンし、報道機関に施設や講座内容を披露した。

 伊藤元久理事長は、「米粉など粉食の普及拡大に貢献していきたい。最先端の設備を導入しており、情報発信の場として利用していただきたい。役に立つ料理研究所にしたい」と豊富を語った。

 製粉振興会が行ってきた料理教室を設備を一新して引き継ぐほか、米粉食品等の業務用製パン技術などの専門技術のセミナーを開催する。開業支援コース、米粉食品指導員認定スクール、各種米粉パン専門コースのほか、製粉特性、製パン機器操作・技術研修等が出来る場として、業務用からカルチャー系までさまざまな講座を予定している。本格的な業務用製パン、冷凍生地製パン用小型ベーカリー、急速冷凍庫などさまざまな対応が出来る施設となっており、小型製粉機、小型パスタ機、卓上こね機等の設備も備えている。

 料理教室「こっけんクッキング」では、週替わりで西洋料理、菓子と軽食、日本料理、中国料理の4講座を学ぶことが出来る。受講料は月4回で8千円(別途、入学金5千円、テキスト代1千円)。また、昼間は、各種セミナーのほか、企業の調理デモなど部屋レンタルも行う。


-2009年12月14日-

◆第2四半期累計の売上、包装餅33億円(サトウ食品工業)

 サトウ食品工業(株)(新潟市)は12月10日、22年4月期第2四半期の決算短信を公表した。

 第2四半期累計の業績は売上高94億34百万円(前年比1.5%減)、営業損失3億83百万円(前年同期3億77百万円)、経常損失3億47百万円(同2億67百万円)、四半期純損失2億24百万円(同1億80百万円)。

 部門別の概要は次の通り。[包装餅]昨年10月からの包装餅製品の価格改定の影響が一巡したこともあり、当第2四半期の売上高は前年比0.2%増。ただし、昨年の小麦粉を原料としたカップめんやパン等の値上げの影響により、包装餅の売上高が伸張した反動等から、累計期間の売上高は32億84百万円(前年比0.6%減)となった。[包装米飯]当第2四半期の売上高は同1.3%増となったが、第1四半期の影響により、累計期間の売上高は61億43百万円(同1.9%減)。


-2009年12月11日-

◆1.9下の網下米63万トン、前年比2万トン減

 21年産水稲の収穫量(農水統計)は846万6千トン、前年産比35万トン減で確定した。ふるい目幅別の重量分布から推計(本社)すると、市場で中米として扱われる1.7ミリ上~1.9ミリ下の網下米の収穫量はおよそ63万トン、前年産比2万トン減にとどまる。

 年産別の動向を見ると、栽培技術の向上や大粒品種への転換で全体的に減少傾向にあり、19年産では60万トンの大台を割り込んだが、20年産、21年産と60万トン台を維持している。1.7ミリ上~1.85ミリ下の収穫量はおよそ35万トン、前年比2万トン減。一方、2.0ミリ上の収穫量は637万トン、前年産比35万トン減。生産減とほぼイコール。


-2009年12月10日-

◆道産米の調達に目途(札幌・大手量販店)

 札幌市内の大手量販店では、ほしのゆめ、ななつぼしで5キロ1,580~1,680円のセールが中心。おぼろづきは5キロ1,980~2,080円の売価設定。きららの取扱いは一部の食品スーパーのみで、品揃えする店舗は少ない。

 本州産米は、秋田こまち5キロ1,880円前後、茨城コシ1,980円前後-が品揃えされる程度で、前年産と同様に道産米の棚割りシェアが高い。

 21年産米の販売経過には、「新米の出回りが遅れたが、10月下旬~11月とまずまずの販売実績を稼げた。店頭売価は引き続き低価格だが、数量ベースでは0.1~0.2%程度だが10、11月は前年実績をクリア出来た」(Aチェーン)という。

 また、道産米の大幅な減収と品質難に関しては、「道内での消費を優先することと、産地との長年の付き合いから、良品質米を年間を通じて調達出来そうだ。新品種ゆめぴりかは一瞬のみの販売だったが、消費者には好評で22年産に期待したい」(同)。


-2009年12月9日-

◆サタケと山本製作所が包括的提携契約

 (株)サタケ(広島県)と(株)山本製作所(山形県)はこのほど、包括的提携契約を締結した。具体的な提携業務は個別に協議を進めているが、大枠は(1)生産・調達(2)販売・広告宣伝(3)技術開発・製品開発(4)物流・アフターサービス-の4項目。

 現段階で決定している提携業務は、製品相互補完と部品調達。山本製作所がサタケから光選別機「ピカ選」を、サタケが山本製作所から汎用乾燥機や農産物保冷庫など相互に取り扱う。製品の販路を両社の営業ルートに広げることが可能とし、海外市場においても協調販売を目指す。

 サタケは明治29年に創業した穀類調整加工機械メーカーで、山本製作所は大正7年創業の収穫後機器の専門メーカー。事業領域に共通点があるため、提携について協議を進めてきた。今回の提携については、(1)両社の技術を融合させることで、効率的な新製品の開発・生産が促進される(2)両社の重複している販売領域での物流・販売・アフターサービス等の効率化が図れるとしている。


-2009年12月8日-

◆京都米提供の28店を登録(京都府米食推進協議会)

 (社)京都府米食推進協議会(林正和理事長・(株)京山代表取締役社長)は、府内28店舗の料理店を京都米提供店として初登録する。

 「安心・安全でおいしい京都米を恒常的に使用し、京都米を使った店舗を提供店として登録。地産地消による消費拡大を積極的に推進するとともに、京都米生産者の生産意欲の喚起を図っていく」ことが狙い。

 12月9日にリピノ京都堀川の加賀の間において、登録章の交付式及び報告会が行われる。登録された料理店(ホテル、百貨店、生協等でのインショップを含む)では、登録章とプレートを掲げる。

 同協会は、(株)京山、伊藤忠ライス(株)、内外物産事業部、全農京都府本部、JA京都中央会など府内の米卸業者、集荷団体、米穀小売店で組織される。


-2009年12月7日-

◆「きらら」特性を持つ米を求む(西日本生協)

 西日本の有力生協では、約10%の銘柄別シェア(20年産実績)を持つ北海道きららについて、「大幅な減収と品質のブレが心配なため、3月~4月頃にカタログ掲載を取りやめるかもしれない」(商品部)としている。

 きららは、「粒が大きく、やや固めの炊きあがりで、コシやひとめと違う食感として一定のニーズがある」として、毎年安定した実績を残しているとのこと、しかし、21年産米は「指定先のJAが著しい減収に直面しており、年間を回せるボリュームの確保が難しくなった。また、年間を通して品質の安定に疑問がある。そのため適当な時期に縮小を検討している」という。

 代換えの銘柄は、指定卸に提案を求める考えで、「やや固いなど、きららの特性を持つ米を、可能なら九州を含めて西日本産地から引きたい」としている。商品部内の結論を待ち、仕入先の複数卸にサンプルの提出を指示したい意向。

 また、21年産米の販売経過には、「9~11月上旬までは前年実績をクリア出来ていたが、中旬以降からは厳しい状況。年末年始商戦も厳しいかも」とのこと。


-2009年12月4日-

◆栃木、埼玉産米で21年産ブレンド(IY)

 大手量販店のイトーヨーカドー(IY)で発売された「セブンプレミアム21年産粒をそろえたおこめ」の内容は、栃木あさひの夢70%、埼玉彩のかがやき30%のブレンド配合となっており、5キロ1,680円は通年価格と見られる。

 量販店業界では、「年間を通して値頃な精米商品を常に品揃えしたいとの目的で、改めてブレンド米の商品化の動きが広まってきている。西日本地区では、今月中にも新アイテムが見られそうだ。首都圏ではイオン、西友で見られる程度だが、今後は拡大する模様だ」(関係卸)。


-2009年12月3日-

◆21年産新規需要米の取組認定1万8千ha

 戸別所得補償の制度設計が遅れているが、22年産の需給を予測する上で焦点になるのは「新規需要米」の取り組み。概算要求では10a当たり8万円(水田利活用自給力向上事業)が盛り込まれており、どこまで拡大出来るかが主食用に影響する。単純に、21年産主食用作付からあと5万ha程度が転換されればいい計算だが・・・。

 農水省がまとめた21年産新規需要米の取組計画認定状況によると、▽飼料用4,123ha(2万3,264トン)▽米粉2,401ha(1万3,041トン)▽輸出用164ha(926トン)▽バイオエタノール295ha(2,414トン)▽青刈り稲・わら専用稲・稲発酵粗飼料1万0,947hのほか、主食用以外の種子、消費純増策などその他を含め1万8,142haとなっている。


-2009年12月2日-

◆新米検査395万6千トン、前年比94.5%

 農水省まとめによると、21年産米の検査は11月15日現在で395万6千トン、前年産同期比94.5%。11月1日~15日で32万5千トンが積み上がった。数量ベースで前年同期よりおよそ23万トン減となっており。生産減(前年比35万トン減)が主な要因。

 種類別では、水稲うるち377万トン(94.5%)、醸造用5万8千トン(88.2%)、水稲もち12万7千トン(97.7%)、陸もち1百トン(109.1%)。

 水稲うるちの等級比率(カッコ内は前年との比較で、ポイント)は、1等85.9%(+5.5)、2等12.1%(-5.0)、3等0.9%(-0.6)、規格外1.0%(0.0)。主な2等以下の格付け理由は、整粒不足25.6%(総検査割合3.6%)、充実度22.8%(3.2%)。


-2009年12月1日-

◆買入入札3日公告、一参加者の同一銘柄上限1万トン

 21年産米の政府買入入札は、12月3日に公告し、12月中に実施予定。買入予定数量は、政府備蓄米の年産構成の適正化を図るため、10月末在庫84万トンと在庫水準100万トンとの差の「16万トン」に設定。

 主食用需給への影響を可能な限り小さなものとするほか、客観的かつ透明性の確保が図られるよう、これまでの産地品種銘柄ごとの買入予定数量は設定せず、一定の品質水準、数量単位を設けた上で、低価格のものから順次買入予定数量に達するまで買い入れる手法に変更する。

 買入対象米穀は、(1)産地銘柄及び等級別に最低100トンのロットを設定(2)特定の産地品種銘柄への偏重を回避するため、一入札参加者からの同一産地品種銘柄の引渡数量上限1万トンを設定…する。入札参加資格は、従来の資格要件(当該年産の年間取扱数量100トン以上)を満たす者。


-2009年11月30日-

◆10月コメ購入、前年比100.3%で横這い(家計調査)

 総務省が11月27日にまとめた家計調査によると、10月の1世帯当たり(2人以上の世帯)のコメ購入量は11.24kgとなり、前年同月実績を0.3%上回ったもののほぼ横這いの状態。

 7~10月の累計では34.01kg(前年比102.7%)となっており、家庭用精米の部分でここまでは好調な消費が続いている。

 ただし、「麦価引き下げ(平均で▲23%)の影響が11月、12月の年末にかけて間違いなく出てくる」(卸売業者)見方が強まっていることと、実際に「11月に入って売れていない」声も聞こえてくる。コメ消費に変化が出るのか、とりあえず11月の実績に注目。


-2009年11月27日-

◆政府買入資格25業者(11月12日現在)

 100万トン水準までの政府米備蓄積み増し(14万トン程度)が視野に入っているが、国内産の政府買入入札の参加資格者は、11月12日現在で25業者となっている。

 うち、不適正表示でJAS改善指示が出された全農は11月20日から来年2月19日まで資格停止処分となっている。申請は、随時受け付けられている。

 有資格者(全農除く)は、全国出荷団体の全集連のほか、全農系ではホクレン、福井県経済連、愛知県経済連、佐賀県経済連、熊本県経済連。

 その他、▽岩手=関庄糧穀▽福島=白岩屋商店、根本三志商店、福島物産、横山商店、二瓶商店、あいづ松川、中野商店、福島地区米穀卸商業協、白河精米工業、福島第一食糧卸協、フクショク、カネクチ山口、オヤケ▽大阪=西村商事、産地精米、ライスフレンド、津田物産…となっている。


-2009年11月26日-

◆全農、売渡・買入契約など3カ月資格停止(農水省)

 農水省は11月20日、赤米の袋詰玄米に未検米を使用したにもかかわらず単一原料と表記するなど、不適正な表示を行ってJAS法に基づく改善指示が出された全農に対して、国内産米穀の売渡契約、買入契約の資格停止の処分を行った。

 また、総合食料局関係契約も指名停止となった。いずれの停止期間とも平成21年11月20日から同22年2月19日までの3カ月間。政府買入れ枠が示されても手を挙げられない状況になった。10万トン規模の枠を全農なしに積み上げすることは実質的に不可能で、回数を分けて実施したり、先送りしたりする格好か?


-2009年11月25日-

◆アイホー炊飯総合研究所に社名変更(サントク)

 米・ご飯の品質測定分析検査を主業務とする(株)サントク(愛知県)は、12月1日付けで社名を(株)アイホー炊飯総合研究所に変更する。

 同社では、「お米からご飯までさらなるきめ細かな分析・リサーチ業務に精励し、科学的データに裏打ちされた分析技術の追求を通して、皆様からご信頼いただけるライスサーチレーションセンターとして一層努力を重ねてまいります」としている。

 役員(敬称略)は▽代表取締役=鈴木好司▽取締役研究所長=平田孝一。住所などの連絡先は変わらない。


-2009年11月24日-

◆都市部に有力米穀店あり

 長年に渡り厳しい環境に直面する米穀専門店だが、少ないながら堅調な売上を維持している店も存在する。

 首都圏の有力A卸の営業担当によると、「意外と都心部で健闘している店を見かけ、逆に郊外都市などでは苦戦する店が多く、廃業するケースも多い」という。都市部に優良店が存在する理由のひとつは、「昔からの住宅地などでは住人が高齢化して、重い米を宅配する米穀店が重宝される」(同)とのこと。「コシ・こまち・ササを5キロ2,380~2,480円前後の価格で定期的に購入する。食が細いため購入機会は少ないが利益も確保出来る」という。

 急速に普及しつつあるネットスーパーは、「会員になる家庭もあるが、やはり敬遠する世帯が多い」とのこと。そのため当該地区の米穀店では、「高齢者が好む食品を独自に品揃えして、米を一緒に届けるなど工夫を凝らしている。

 また、一番効果があるのは昔ながらの“ご用聞き”と聞いている。店主の中には、近隣の世帯をしっかり把握して、米がなくなりそうな時期を予想し、絶妙なタイミングで訪問することで確実に売上を確保している」(同)。また、買い物の代行をする試みも聞かれ、「工夫する店は強い」が結論のようだ。


-2009年11月20日-

◆産直秋田こまち使用のパックご飯を発売(パル連合)

 パルシステム生活協同組合連合会は11月23日、産直米の秋田こまちを使用した無菌パックご飯を発売する。商品は200g×5個入り・598円、消費期限は常温で240日となっている。

 原料米は同連合の産直米指定産地である、JAこまち、JA秋田ふるさとの21年産秋田こまちが100%使用される。製造ラインにガス直火の釜炊き製法を採用し、産直米の甘みを引き出しているとしている。

 2JAとは近隣の生産者団体や自治体と共に、「パルシステム・秋田南部圏食と農の推進協議会」を組織している。産直の拡大と人的交流を進めると同時に、環境保全型・資源循環型社会の構築を目指しているとのこと。


-2009年11月19日-

◆米トレサに最適、「QCM-200」(アクティブ販売)

 アクティブ販売(株)(千葉市)では、選別機を監視するラインオートシステム「QCM-200」を販売しているが、このほど公布された米トレサ法などの対応にも最適としている。

 米トレサ法は米穀取扱業者に米穀等の取引情報の記録・伝達情報を義務付けたもの。これにより事務処理・工程確認業務などの負担増が生じるが、「QCM-200」は製品チェックを数値化してデータ集積が出来、それを容易にパソコンにデータで取り込めることから、生産データの自動集積・即時開示が簡単に出来る。

 その他の特徴は▽自動運転で選別機の感度・流量をコントロール。オペレーターの手間を省く▽設置が容易なコンパクトサイズ-など。詳細は http://www.activecorp.co.jp/ まで。


-2009年11月18日-

◆22年産の銘柄申請受け付け

 各農政局では、22年産国内産農産物の銘柄設定、変更、廃止、区分変更などの準備が始まった。農政局により日程は若干ずれるが、今月から来月にかけて申請を受け付ける。

 銘柄の設定の要件は、(1)農産物検査において、銘柄の鑑定が可能であること(2)品種銘柄及び産地品種銘柄については、農産物規格規程に定める品位規格の適用が可能であること(3)品種銘柄及び産地品種銘柄については、当該産地において、当該品種の収穫物が、種苗法に規定する育成者権の侵害の行為を組成するものでないこと(4)品種群について品種銘柄又は産地品種銘柄を設定する場合は、品種特性、品質の観点から、複数の品種を品種群として同一の銘柄とすることが適当であること(5)産地品種銘柄については、当該品種に係る銘柄検査を行う1以上の登録検査機関の見込みがあること…など。


-2009年11月17日-

◆歳暮ギフト、魚沼コシから環境米へ(卸)

 今月下旬から本格的にスタートする百貨店の歳暮ギフトでは、消費者の節約志向から魚沼コシヒカリがカタログから外れるケースが聞かれる。米ギフトの定番的な存在だったが、通常の精米販売と同じく価格がネックとなっている模様だ。一方、生き物ブランド米、環境保全米など付加価値米が採用されるケースもあり、例年とは様相が違う。

 呉服系の老舗百貨店と取引のあるA卸は、「化粧箱入りで5キロ5千円前後の魚沼コシヒカリが売れ筋だったが、今回の商談においては3千円台後半の商品が要望されている。進物でも高い価格では敬遠されるというのが理由で、コシヒカリ系の生き物ブランド米を中心に提案し了承された。中元からギフトの価格ラインは下がっている」という。

 また、電鉄系百貨店へ納入するB卸は、「魚沼コシヒカリは中元での不振から、価格の下げか銘柄の入れ換えが求められている。来週末に最終的な商談が予定されるが、場合によっては東北の環境保全米など候補になる可能性がある」としている。


-2009年11月16日-

◆数量が期待出来るカレーの販促企画

 食品部門の中でカレーは好調な動きを持続させており、今後も“クロスMD(マーチャンダイジング)”と呼ばれるご飯関連商品との共同企画が活発となりそうだ。

 大手食品メーカーによると、「カレールー、レトルトカレーとも春先から順調で、当社も平均して毎月3~4%は出荷実績が増加している。朝カレーの提案、ダイエット効果など、テレビ、雑誌などメディアへの露出が援護となっている」(経営企画)としている。

 そのため、精米商品、無菌パックご飯等のメーカーと組み、1週間単位での共同での販促プロモーションが盛んとのこと。「我々からも声を掛けるし、米卸から提案を受けるケースも少なくない。カレーに米(ご飯)は不可欠な事から、両者が共に恩恵を受ける企画だ。今後も全国各地で活発に打っていく計画」という。

 米卸側も「数少ないヒットしている販促企画で、精米の数量実績も確実に期待出来る。メーカーから要望が来るれば、積極的に応じている。また、弁当ブームでふりかけメーカーとの企画も多くなっている。当面はこの2分野で稼ぎながら、新たな切り口を模索していく」(大手A卸)としている。


-2009年11月13日-

◆マンナンヒカリ事業、3年後100億円(大塚食品)

 大塚食品(株)が今年9月に発売した「マンナンヒカリ228gスティックタイプ」と「マンナンごはんの こにぎり」は、順調な販売経過を示している。

 「マンナンヒカリ228gスティックタイプ」(希望小売価格475円)は、「初めて購入してくれる消費者でも気軽に手が届く、トライアル的な価格としている。店頭での販促効果もあり、新規ユーザーを獲得しつつある」という。初年度の売上目標は3億円。

 一方の「マンナンごはんの こにぎり」は冷凍食品の焼きおにぎり。通常型の商品に比べ約23%のカロリーカットを実現している。初年度の売上目標は7億円。「冷凍食品におけるダイエットサポート食品の提案」として、既存の市場にはない新しいコンセプトで差別化を目指す。

 「10月6日からタレントの島田紳助さんを起用したテレビCMを流してから、一気に認知度がアップし、量販店等で冷凍食品の売上高上位にランキングされた」という。

 マンナンヒカリ事業全体の今期目標は21億円。2010年度に45億円、2011年度に100億円の目標を掲げる。「日本人の主食である米をもっと食べて欲しいとの気持からも、着実に目標に向かってチャレンジしていく」と意欲的。

 現在、家庭向け約50%、業務向け約50%のシェア目標で、「今後もバランス良く新規開拓を進めていく」方針。新規開拓では(株)グリーンハウスに続いて、外食チェーンなど様々な業態にアプローチしている。


-2009年11月12日-

◆中国の農業大手に出資(伊藤忠商事)

 伊藤忠商事(株)はこのほど、中国の農業大手の北大荒亜経貿有限責任公司との間で、業務提携(10%出資)することで合意した。北大荒公司は、黒龍江省で農産物の買付け、販売等を行っている。

 伊藤忠商事は、有機栽培等の技術供与で、安全・安心な米や野菜を生産していく。中国国内では付加価値の高い食品へのニーズが高まっており、各種の農産物を販売していく計画。また、将来的には、日本への輸出も検討していくとしている。

 同社は、従来から中国におけるビジネスに力を入れており、今回の提携で一層の事業拡大を目指す。中国産の農産物は、冷凍ギョーザの中毒騒動で敬遠されていたが、最近では消費者の低価格志向で風向きが変化している。

 業界内からは、「厳しい環境に置かれる外食チェーンが最も顕著だが、米でも内容が良ければ中国産でも検討するとのバイヤーが増えている。1年前までは考えられないことで、ブレンド原料等で採用事例が聞かれるかもしれない。環境変化で商社・卸の中国への進出は今後も活発になるだろう」(業界筋)との指摘が聞かれる。


-2009年11月11日-

◆売上高は4%増の380億円(亀田製菓第2四半期累計)

 亀田製菓(株)は11月9日、平成22年3月期第2四半期決算短信を公表した。累計期間(21年4~9月)の連結業績は、売上高380億93百万円(前期比15億56百万円増、4.3%増)、四半期純利益6億13百万円(4億3百万円増)。

 菓子の製造販売事業は、スーパー・コンビニ市場において主力商品「スーパーフレッシュ柿の種」が大きく伸張、百貨店市場は来店客数の減少などで前年を下回った。

 海外市場は米国における「柿の種」の取扱店を拡大、本格的な展開に向けた地歩を築くことができた。原料米については価格の高止まりで、コスト環境は厳しい状況としている。


-2009年11月10日-

◆グリーンハウスでマンナンヒカリ採用(大塚食品)

 大塚食品(株)(大阪市・中央区)の販売する「マンナンヒカリ」が、大手給食業者である(株)グリーンハウスに正式採用された。

 主にオフィスなどで提供されるメニュー食材が対象で、受託運営する約130カ所で先行的な提供を行うとしている。

 「マンナンヒカリ」は、コンニャク製粉等を使用した米粒状の食材で、お米と混ぜて炊飯することでカロリー総量が抑えられる。事業所給食業者の本部での採用は初のケースとのこと。


-2009年11月9日-

◆米販売5万4千玄米トン(ヤマタネ第2四半期)

 (株)ヤマタネは6日、22年3月期第2四半期(21年4~9月)の決算短信を公表。連結業績は、売上高267億73百万円(前期比4.0%減)、営業利益17億06百万円(1.0%増)、経常利益10億56百万円(2.4%減)、中間純利益4億27百万円(28.8%減)。食品部門と不動産部門は増収となったが、その他部門は景気低迷の影響を受けて減収。

 食品部門は、量販・外食向けの精米販売が4万玄米トン(前年同期比7.0%増)と好調に推移したが、一般小売店や卸間の玄米販売が当用買いの影響を受けて1万3千玄米トン(同24.0%減)に減少し、総販売数量は5万4千玄米トン(同3.0%減)。

 売上高は、精米販売の増加と販売単価の上昇により147億67百万円(同0.4%増)。営業利益は、玄米販売の減少や精米販売の利ざやの縮小により21百万円(前年同期は67百万円の損失)にとどまった。


-2009年11月6日-

◆業績好調が続き、東北も視野に(王将フード)

 (株)王将フードサービスはこのほど、第2四半期(4月~9月)の連結業績の概要を公表した。売上高328億39百万円(前期比22.2%増)、営業利益54億38百万円(同77.1%増)、経常利益23億72百万円(75.2%増)、四半期純利益9億50百万円(同53.2%増)となった。

 外食業界を取巻く厳しい環境下、第1四半期に続く好調な結果で、「新店効果の他に既存店の客数が大幅に増えている。8月には直営売上が過去最高の日商2億4千万円を達成した」としている。当期末の店舗数は542店舗。今後は首都圏に重点的に出店を進める他、仙台など未開拓の東北への進出も視野に入れる。

 「白飯、炒飯、天津丼、定食などご飯メニューも多く、米の需要も高い。低価格の外食への支持は高く、今後の需要拡大が期待される」(米卸)との声も。


-2009年11月5日-

◆11月2日、「(株)東京穀物商品取引所」がスタート

 東京穀物商品取引所は11月2日、組織体制を会員組織から株式会社組織へと変更し、「株式会社東京穀物商品取引所」として、新たなスタートを切った。

 当日の第1回取締役会において、前理事長の渡辺好明氏が初代代表取締役社長に選任。9名の取締役のうち7名が社外取締役で、本紙関連ではコメ卸の全国団体である全国米穀販売事業共済協同組合(全米販)の木村良理事長が起用されている。資本金は12億3千万円。


-2009年11月4日-

◆新米検査265万トン、前年比93%(10/15現在)

 農水省はこのほど、10月15日現在における21年産米の検査結果を265万万1千トン(前年同期比93%)とまとめた。10月1日から15日まで124万6千トンが積み上がった。

 種類別では、水稲うるち255万4千トン(93%)、醸造用2万9千トン(92%)、水稲もち6万7千トン(94%)、陸もち1百トン(112%)。受検率の高い北海道が減産となっているため、前年を下回る展開が続きそうだ。

 水稲うるち米の等級比率は、1等86.3%、2等12.2%、3等1.0%、規格外0.6%。1等比率は前年産同期より5.0ポイント高い。2等以下の格付けは、整粒不足27.0%(総検査数量に対する割合3.7%)、着色粒22.0%(同3.0%)。

 地帯別の1等比率は、▽北海道90%▽東北95%▽関東94%▽北陸89%▽東海60%▽近畿73%▽中四国64%▽九州62%-と、6割以上を確保している。


-2009年11月2日-

◆22都府県で前回比1~2ポイントアップ(作況)

 10月15日現在の水稲作況で平年を下回っているのは、北海道89、東海96、近畿98のみ。その他の地域は、沖縄の103を除き、九州101、東北・四国100、北陸・関東東山・中国99と平年並みとなった。

 前回調査(9月15日現在)からのマイナス変動は、北海道▲2、山梨・長野・岐阜・鳥取各▲1。

 逆に、熊本+3、群馬・埼玉・神奈川・香川・愛媛・長崎各+2、青森・宮城・福島・栃木・東京・大阪・奈良・島根・岡山・山口・福岡・佐賀・大分・宮崎・鹿児島各+1。遅場地帯の方が回復傾向にあるようだ。


-2009年10月30日-

◆「あぶくまもち」「ともほなみ」など品種登録出願

 農水省は10月29日、種苗法に基づく品種登録出願を公表した。稲部門は以下の4品種。カッコ内は出願者。▽はたはったん(自然農法国際研究開発センター)▽ともほなみ(愛知県、農業生物資源研究所、農業・食品産業技術総合研究機構)▽あぶくまもち(福島県)▽コシヒカリかずさ2号(本田技研工業)。

 福島県農業総合センターが育成した「あぶくまもち」(福島糯8号)は、耐冷性が強く、穂発芽しにくい中山間地向けの水稲もち品種。阿武隈山間地域(標高400~600m)の「ヒメノモチ」に代わる地域限定品種として普及推進する予定。母「ふ系172号」に父「奥羽糯347号」を交配し育成。ヒメノモチの血が受け継がれている。

 出穂期は「ヒメノモチ」よりも2日早い(8月5日頃)中生の早。いもち病のほ場抵抗性は、葉いもち、穂いもちとも「ヒメノモチ」と同等で、強。収量は、「ヒメノモチ」並み~優り、品質は「ヒメノモチ」並み。切り餅、丸め餅にする時の作業性に優れ、「ヒメノモチ」よりも加工適性が高い…のが特徴。


-2009年10月29日-

◆製粉値下げ、米卸も10キロのスポット企画で対抗

 製粉大手各社は、11月下旬から小麦粉の出荷価格を引き下げることを公表した。これを受けてパンメーカー等では、商品の値下げや増量の検討に入っているもようで、「精米など米穀への影響は避けられない」(関東A卸)と見られている。

 量販店等の売場においては、先行しての値下げも始まっており、「消費者の目を引きつけようと、メーカーからの提案で今月中旬から実施している。対象商品の動きは良い」(関西Bチェーン)という。対抗する意味で、「すでに十分に値頃だが、10キロで新たなスポット企画を検討している」(A卸)。


-2009年10月28日-

◆田の耕地面積250万6千ha、1万ha減(21年)

 農水省は27日、21年耕地面積(7月15日現在)を公表した。それによると、全国の耕地面積(田畑計)は460万9,000ha、前年より1万9,000ha(0.4%)減少。要因は、宅地等への転用や耕作放棄等のかい廃。

 田の耕地面積は250万6,000ha(前年比1万ha減)。拡張面積は、自然災害等からの復旧、開墾、田畑転換等で116ha。かい廃は1万0,300ha(宅地転用3,530ha、耕作放棄2,180ha、田畑転換2,260haなど)。

 畑の耕地面積は210万3,000ha(9,000ha減)。拡張3,750ha、い廃1万3,100ha。


-2009年10月27日-

◆「戸別所得補償制度」に関する意見を募集(農水省)

 農林水産省は、先週末から11月10日まで「戸別所得補償制度」に関する意見を募集している。

 同省は平成23年度から導入する「戸別所得補償制度」の円滑な実施に向け、22年度に全国規模で実証を行うモデル対策として、(1)米戸別所得補償モデル事業(2)水田利活用自給力向上事業とともに、生産費等不足するデータを取得するための調査事業等も実施するため、総額5,618億円の予算を要求している。

 詳しくは同省HP(http://www.maff.go.jp/j/press/kanbo/kihyo01/091023_1.html )参照。


-2009年10月26日-

◆伊藤忠とユニーが資本・業務提携

 伊藤忠商事とユニーは10月22日、資本・業務提携すると発表した。両社は商品調達や物流の効率化などを進めると同時に、店舗展開面でも協力関係を行っていきたいとしている。

 ユニーは、中部地区を基盤とし、総合スーパー「アピタ」、食品スーパー「ピアゴ」など235店舗を展開。また、約6,300店舗を展開するサークルKサンクスを傘下にしている。

 伊藤忠商事は、ファミリーマートを抱えていることから、将来的な協力関係も予想され、「スケールメリットを目指すのは当然の流れ。精米、弁当、おにぎりなど米穀関係を含めて、新たな動きが出てくるはず」(関係卸)と指摘される。

 さらに、ユニーは、今年3月にイズミヤ、フジと3社で業務提携を結び、共同でPB商品の開発を進めており、「伊藤忠の仕入れルートが加わることにより、新規の産地開拓も考えられる」(同)。加えて、「川下の物流網を確保したい商社と、幅広い調達ルートを望む末端流通では、今後も協力関係が拡大していくだろう」(商社筋)との声も聞かれる。


-2009年10月23日-

◆もち集荷は「1万トンを少し下回る」(JAいわて中央)

 岩手もち米生産の大半を担うJAいわて中央の21年産もち米集荷は、「施設分が終わったものの、個人分がまだある。目途が付くのは月末頃になる見通しだが、最終は計画の1万トン強に対し1万トンを若干下回りそうだ。不稔はなかったものの、作柄が平年より少し落ちるため」(関係者)としている。

 品質は若干、カメムシの影響が出ているもよう。9月末現在の検査実績は、県全体で3,771トン、1等比率86%。


-2009年10月22日-

◆JF商談会09に米粉商品を紹介(米穀機構)

 米穀機構は11月17日に開催される「JFフードサービスバイヤーズ商談会2009」に米穀機構のコーナーを設け、全国の米粉関係企業10社による国産米を原料にした米粉・米粉加工食品を提案する。開催場所は東京都立産業貿易センター浜松町館3F。

 同商談会は外食産業と関連業界の経営者、商品開発・仕入責任者、担当者を対象に、ビジネスマッチングの場として行われている。

 今回は80の企業・団体から▽業態用途別の米穀類、冷凍加工米飯▽産地オンリーワン商品、産地連携による農畜産物の新品種やプレゼンテーション-などが出展・行われる。申込みは主催の日本フードサービス協会事務局(FAX03-5403-1070)まで。


-2009年10月21日-

◆新たな食事スタイル提案で増収増益(プレナス)

 (株)プレナスはこのほど、22年2月期の第2四半期(3~8月)の連結業績を公表した。売上高599億13百万円(前年同期比0.1%増)、営業利益28億69百万円(同15.2%増)、経常利益30億円(同8.4%増)、四半期純利益15億60百万円と増収増益。

 主力の持ち帰り弁当事業「ほっともっと」は、売上高514億67百万円(同0.3%増)、営業利益25億80百万円(同15%増)となり、「定番人気商品の値下げを実施すると共に、おにぎりサンドなど新しい食事スタイルを提案した」としている。

 定食事業の「やよい軒」は、売上高75億49百万円(同4.2%増)、営業利益3億65百万円(同20.7%増)で、「季節感や郷土料理を取り入れた、美味しいメニューを開発・提供した」という。

 当期末における店舗数は「ほっともっと」が2,351店舗(75店増)、「やよい軒」が158店舗(8店増)。外食全体には「外食離れと低価格競争が一層進むなど、厳しい環境で推移した」と分析する。


-2009年10月20日-

◆集荷は出荷契約の2割(千葉・もち主産地)

 千葉県のもち米主産地である某管内の集荷量は、10月半ば段階で出荷契約の約2割(2,000俵前後)にとどまっている。集荷価格は買取方式で1万4,500円。「管内の集荷はもともと出荷契約の5割程度だが、今年はそれにしても集まらない。減収ということもあるだろうが、業者筋も積極的に動いているわけでなく、農家がまだ持っているようだ」(関係者)という。

 ただし、そろそろ放出するものと見ている。「先日の集まりで、大型農家がもち米は1万6,500円までいかないだろう。11月に入れば下がるかもしれないと見ている向きもある」。品質は良好のようだ。県全体の9月15日現在の検査量は4,468トン、1等が9割を占めている。


-2009年10月19日-

◆米の売買業務、食料生産局へ(農水省・組織再編)

 農水省は10月15日、22年度の組織・定員要求を発表。戸別所得補償に関する現場への伝達や制度浸透の円滑化を図るため、現行の「地方農政事務所」(地域課と統計・情報センター含め346拠点)を廃止、「農政・統計」と「消費・安全」を推進する65の「地域センター」(仮称)と38の駐在所に集約。

 また、米トレーサビリティ等の米の流通監視業務を米の売買・管理業務から分離し、消費・安全局に移管。売買・管理業務は食料生産局(生産局を改組)に再編する。現場の地方出先機関では米の売買・管理業務は行わない。前政権で策定した再編案を引き継いだ形。


-2009年10月16日-

◆こがね、ヒヨク、ヒメノに不足感なし?

 変動の大きいもち米市況。全体需給はまだ不透明ながら、銘柄別には種子や作柄動向から傾向が見えつつある。

 高級もち米・こがねもち、みやこがねもちの種子購入は前年比102%。作柄は新潟、福島、宮城などいずれも平年並みで、不足感はなさそう。

 西日本の代表品種ヒヨクモチの種子は前年比102%。こちらの作柄も回復し、ほぼ平年並みが見込まれる。

 また、東日本の代表品種ヒメノモチの種子購入も前年比101%。主産地・岩手・山形・福島・千葉の作柄も平年並み-となっている。作柄低下が確定した北海道はくちょうもち、風の子もちでなければダメというユーザー以外はそこそこ振り替えも可能か。


-2009年10月15日-

◆福岡SAYA、新米キャンペ(ライスフレンド)

 ライスフレンド(株)(大阪市)は、JA全農ふくれんと共同で、「特栽米・福岡県産SAYA新米キャンペーン」を実施する。

 人気の高まる本格欧風レトルトカレーを景品(先着1万5,000名)に、産経新聞にタブロイド版4面広告を出すなどプロモーションを実施する。期間は11月1日~12月31日の2カ月間。関西地区の米穀店200店以上を対象に行う。

 また、インターネットを活用したバナー及びテキスト広告を関西2府4県在住のユーザーを対象に、1億回以上表示する。

 福岡SAYA(つやおとめ)は、上品な旨み、爽やかな食感で、カレーやハンバーグ等の洋食との相性が良いのが特徴。商品は5キロ精米。JAみなみ筑後、JA福岡大城、JA筑前あさくらの3JA管内で栽培されている。


-2009年10月14日-

◆販売食数伸びるも単価下落(わらべや第2四半期)

 わらべや日洋(株)はこのほど、22年2月期第2四半期(3月~8月)の連結業績を公表した。

 売上高743億6百万円(前期比2.8%減)、営業利益26億4千8百万円(同15.6%減)、経常利益27億5百万円(同15.2%減)、四半期純利益15億3千7百万円(同6.3%減)となった。

 主力である食品事業の売上高は、571億9百万円(同0.1%減)で、「販売食数は伸びたが、商品単価が下落した」とする。通期に向けても「新規エリア進出(富山・石川・福井)進出に伴い販売食数の増加は見込まれるが、引き続き商品単価の下落リスクがある」と指摘する。


-2009年10月13日-

◆宮城製粉(株)、民事再生法適用を申請、負債11億円

 宮城県の宮城製粉(株)(角田市島田三島、代表後藤浩一氏)は10月6日、東京地裁へ民事再生法の適用を申請し、同日保全命令を受けた。民間の信用調査会社の調べで分かったもので、負債は約11億円に上るものと見られている。

 同社は1993年4月に設立された豆乳加工食品、もち等製造・販売業者。切り餅、よもぎ餅を主体にあんみつ、みつ豆等デザート各種食品を手掛け、近年はコンビニやスーパー向けにダイエットや健康を意識した商品開発を行い、06年3月期には約22億8,100万円の売上高を計上していた。

 しかし同業他社から類似商品が発売され競争が激化、大幅な売上げの減少を余儀なくされ、08年、09年と2期連続で純損失を計上して債務超過に転落していた。


-2009年10月9日-

◆「さがびより」のロゴデザインを発表(佐賀)

 佐賀の米・麦・大豆マーケティング協議会はこのほど、新品種「さがびより」のロゴタイプ・パッケージデザインを発表した。

 統一感あるビジュアル・デザインで、知名度の早期醸成をコンセプトに、米袋には「米のうまさは“さ”がの誇り 町で噂の“が”ばいうまいっ!」といったように銘柄名をキャッチフレーズに織り込んで表記。21年産米は11月1日から店頭発売を開始する。

 21年産米の生産・販売方針は次の通り。[生産]▽作付面積=1,163ha(実績)▽生育=梅雨明け以降は、十分な日照時間・平年並みの気温などから良好。収穫は10月中旬から[販売]▽販売計画=5,500トン▽販売ターゲット=優先順位は県内→近県(福岡・長崎)→九州→消費地(関東・関西)。

 県内卸を中心に約7割を県内、近県で販売(約4,000トン)。消費地小売店や次年度への拡販の布石として業務用などに約3割(約1,500トン)を販売する考え。


-2009年10月8日-

◆道産代替え、秋田めんこいな候補に

 秋田めんこいなは、価格次第で業務向けに需要拡大の可能性が出ている。外食、中食など業務向け取引では、作柄ダウンの北海道米の代替えとして名前が挙がっている。

 「外食チェーンが好む粒が大きい点と、コシ系と異なるさっぱりした食感が注目されている」(有力A卸)とされ、何件かの納入先からサンプル提出を求められているという。採用に際して一番の問題は価格で、「系統相対価格は1万3,900円だが、青森や関東、近畿のB銘柄と比較してどう判断されるかだ」(同)としている。

 当面は、「道産米の作柄(調達数量の規模)が明確になるまで、20年産米を引っ張ってくれと要望されている。その間に複数産地の銘柄に関して、“不足の事態”に備え炊飯試験等を行うとの対応となっている。必要な道産米が確保出来るのがベターだが、対策だけは進めていく方針」(有力B卸)とのこと。


-2009年10月7日-

◆1日現在、空知・上川の生育は平年比「遅9日」に

 北海道農政部がまとめた10月1日現在の農産物の生育状況によると、水稲の生育は平年に比べた遅速日数が「遅8日」(9月15日現在では遅6日)で推移している。

 9月後半の気象概況としては、期間を通した気温は平年並み、降水量は少なく、日照時間は平年に比べ多かった。

 しかし、それでも主産地の空知・上川の両地区とも「遅9日」となって、前回調査よりさらに2日遅れてしまっているのが気がかりな点。


-2009年10月6日-

◆新米検査54万トン、もち前年比94%(9/15現在)

 農水省はこのほど、9月15日現在における21年産米の検査数量を54万2,350トン、前年産同期比99.4%とまとめた。9月1~15日まで約35万4千トンが積み上がった。

 種類別では、水稲うるち52万5,414トン・同99.9%、水稲もち1万0,157トン・同94.1%、醸造用6,765トン・同76.3%-と、もち米・酒米が前年割れ。生育遅れ、作柄変動の影響が注目される。

 うるち米の等級比率は、1等76.7%、2等20.5%、3等2.2%、規格外0.5%。1等比率は、前年産同期より6.5ポイント高い。2等以下に格付けされた主な理由は、着色粒(カメムシ類)29.2%、整粒不足25.7%など。


-2009年10月5日-

◆「戸別所得補償制度推進本部」を設置(農水省)

 農水省は10月1日、戸別所得補償制度の具体化に向け「戸別所得補償制度推進本部」(以下「推進本部」)を設置、初会合を開いた。

 推進本部の構成は、本部長が赤松広隆大臣、副本部長は郡司副大臣、本部長補佐が佐々木大臣政務官と舟山大臣政務官。さらに「推進本部」の下に、山田副大臣をチーム長とする「制度推進チーム」を置き、政治主導で具体的な制度設計の検討を進める。「推進チーム」の構成はチーム長代理・井出事務次官、副チーム長(総括)・針原総括審議官以下、事務局を含む20数名体制。

 推進本部の検討事項は(1)モデル事業の検討を含む戸別所得補償制度の制度設計(2)その他戸別所得補償制度の導入に当たり検討が必要な事項…だが、当面は15日が提出期限となっている新たな概算要求の作成で、市場価格や生産費の調査費、モデル事業費など、22年度予算に盛り込む中身を決めていくことになる。


-2009年10月2日-

◆認知拡大がテーマ、相次ぐチルド弁当の採用

 ファミリーマート、セブンイレブンなどコンビニチェーンでは、低温で管理して賞味期限を延ばしたチルド弁当の導入が進んでいる。期限切れに伴う廃棄ロスの問題や、環境面を考慮したことが採用の理由。消費者への認知拡大がテーマとなっている。

 現状の販売経過について関係筋は、「チルド弁当の先駆けはスリーエフで、その後のファミリーマートが導入したことで広まりつつある。通常は20℃前後から5℃前後の低温で管理することで、消費期限が3日にまで伸ばすことが出来た。また製造から配送、販売に至るまで低温で管理することから、生野菜や海鮮物等の活用が可能になった。ご飯に使用する米はそれぞれのチェーン毎に、従来からの採用銘柄を当てているようだ。ただ、実際の販売は“日持ちがしすぎて逆に不安だ”と、敬遠する消費者も少なくない。メニューの工夫とともに、安心イメージの浸透が鍵を握る」と語る。

 また、有力B卸は「一般的に認知と販売実績の拡大を前提とするが、将来性は十分にあると見ている。メニュー特性に合う米の提案も考えたい」と意欲的。


-2009年10月1日-

◆「新規需要米」活用の精米・包装米飯を輸出(神明)

 (株)神明は9月30日、「新規需要米」を活用した海外戦略について明らかにした。海外において日本の「ごはん」を定着させるため、精米・無菌包装米飯を本格的に輸出すべく、(1)新規需要米枠を利用する産地農協との契約(2)海外用パッケージ及び製品ラベルの作成(3)海外食品見本市への出展・出品(農水省とのタイアップ)…の体制が整ったとしている。各項目の概要は以下の通り。

 (1)輸出する精米・無菌包装米飯の原料は新規需要米を使用し、これらを安定確保するために富山・みな穂農協、秋田・秋田おばこ農協と供給契約を締結。21年産の計画数量は約330トン。

 (2)海外戦略の新たな取り組みとして、欧州・中国・東南アジア向けの無菌包装米飯のパッケージ及び製品ラベルを作成。製品は子会社の(株)ウーケの完全無添加食品で、香りが良くおいしいごはん。精米輸出は多くの国で輸入障壁があるのに対し、加工食品である無菌包装米飯はほとんどの国への輸出が可能。

 (3)海外の食品見本市に積極的に取り組んでおり、今年10~11月にかけてドイツ・イギリス・中国・韓国での出品などが決まっている。


-2009年9月30日-

◆ミルキーサマー、ミルキースターを育成(作物研究所)

 農研機構・作物研究所はこのほど、低アミロース水稲品種「ミルキーサマー」「ミルキースター」を育成したことを明らかにした。

 「ミルキーサマー」は、DNA選抜により、インド品種kasalath(カサラス)由来の出穂性遺伝子Hd1を「ミルキークイーン」に導入した品種。温暖地では早期出荷用、沖縄では多収で良食味の品種として活用できるという。

 「ミルキースター」は、倒伏しにくい良食味の「東北168号」と縞葉枯病抵抗性のある低アミロース品種「ミルキープリンセス」の交配により育成。稲麦二毛作の多い北関東などでの利用が期待される。

 「ミルキーサマー」の位置づけは、低アミロース品種の代表格「ミルキークイーン」と熟期の異なる低アミロース品種がほとんどないことから、極早生と晩生の品種を開発することで、産地拡大を図るのが狙い。農水省委託プロジェクト「新農業展開ゲノムプロジェクト」(政策ニーズに合致したイネ新品種の開発)により開発。

 「ミルキースター」は、麦あとの晩植栽培が多い地域で市場性の高い低アミロース品種の育成が狙い。農水省委託プロジェクト「低コストで質の良い加工・業務用農産物の安定供給技術の開発」により開発。


-2009年9月29日-

◆戸別所得補償制度の具体化に向けPT設置

 赤松農相は9月25日の会見で、戸別所得補償制度について言及。「一番大きな課題であり、来年に向けていかにスピードを上げて実証していくか。完全実施は11年からだが、10年には調査や一部モデル地区での実施を行うためにも、急ピッチで予算措置を進める」とした。

 また、「大臣以下、政務三役の5人で体制を作りながら、政務三役の下に事務次官を筆頭とするプロジェクトチーム(PT)を設置する。関係する3局から人選して10~20人程度の規模になる見込み」と、戸別所得補償制度の具体化に向けた体制を明らかにした。


-2009年9月28日-

◆「つや姫」を奨励品種に指定(宮城)

 宮城県はこのほど、山形で育成した「つや姫」を奨励品種に指定した。つや姫は高温に強く、高食味米として来年秋に本格的なデビューを予定しており、山形県ではブランド米として期待を寄せている新品種。

 宮城県では、今回の経緯について「主力のひとめぼれのシェアが高く、晩生品種は従来から弱く新たな品種を捜していた。そんな中でつや姫は栽培しやすく、高い食味であることから山形県に要請したところ、県外への普及に積極的で今回の導入に至った」(県農産園芸環境課)としている。

 種子の供給時期や数量などは未定だが、「来年には供給を受け、栽培に取組んでいきたい」(同)とのこと。


-2009年9月25日-

◆新潟コシ新米、週明けにも末端発売

 21年産新潟コシヒカリの関西卸への入庫は9月25~26日が見込まれ、早ければ週明けにも末端発売される予定。店頭売価は相対価格が20年産現行より500円引き下げられたことで、5キロ2,080~2,180円中心となりそうだ。ただ、20年産米の販売は割高感から弾かれた感があり、全国規模の大手チェーンなどでは「1,980円前後でスタートする事例も出てくる」との予想が聞かれる。

 有力A卸では、「相対水準が下がった事から、売価も前年スタート時の5キロ2,480円中心より低く設定する考え。先方バイヤーと最終的な調整中だが、2,180円前後が有力と見ている。昨年は露出度が低かった新米切り替えキャンペーンも、産地が熱心なことから各納入先でPR策を強めていく」。

 有力B量販店では、「20年産米は年間を通して販売に勢いが出ず、結果的に銘柄別シェアが5%以上ダウンした。復活にはとにかく消費者に手に取ってもらうしかなく、最初から5キロ2,000円以下でのスタートを仕入先に要望している。地区や店舗限定となる予定だが、1,880円売価も想定しているところ」という。


-2009年9月24日-

◆岐路に立つ新潟米

 20年産新潟米の販売不振については、産地も強い危機感を持つが、量販店など実際の販売現場では棚割りの減少を指摘する。21年産米の販売で失地回復が出来るか、本年産の焦点のひとつになりそうだ。

 有力A量販店チェーンでは、「ブランド米の代名詞であった新潟コシも、最近ではかつての神通力は薄れてきている。20年産米の販売戦略は失敗したと思う。割高感から、秋田こまちを始めとした他銘柄米に、相当な客が流れている。販売データからも明らかで、銘柄別のシェアも5%以上はダウンしている。深刻な消費不況という厳しい環境のなかで、途中からでも値下げして売りに出るべきだったのでは。昔なら売場から新潟コシがないことは考えられなかったが、極端な話、現在なら大丈夫だ。21年産米は勝負を掛けないと、失地回復は難しいのではないか」と見ている。

 有力B卸からは、「特に深刻なのは魚沼コシだ。不況に伴う消費者の節約志向により、ギフト向けなどでも厳しかった。価格とともに効果的な販促が課題」としている。


-2009年9月18日-

◆もち米、酒米の21年産出荷計画(新潟県本部)

 全農新潟県本部における21年産もち米の出荷計画は1万3,200トン。銘柄別内訳は、こがねもち7,300トン(20年産集荷実績7,081トン)、わたぼうし5,800トン(同4,762トン)など。

 また、酒米の21年産出荷計画は1万トン。銘柄別内訳は、五百万石8,900トン(同9,876トン)、越淡麗540トン(同493トン)など。


-2009年9月17日-

◆作柄不安で採用銘柄の決定を先延ばし(外食)

 低温・日照不足による出回り遅れ、作柄不安等で、外食各チェーンの21年産米の採用決定が遅れている。「多くの納入ルートを持つが、平均して昨年に比べ1週間から10日は先延ばしとなっている。通常なら今月の頭に決まっているチェーンも、今年は作柄をしっかり見極めてからとしている」(A卸)とのこと。

 最も話題となるのはボリュームの大きい道産米。それに関係するのか「東北や北陸のB銘柄を採用しないかと、先週辺りから営業が激しくなってきている。基本的には長年にわたり使っている道産米を、メニュー特性からも継続使用したい。ただ、卸、産地からも明確な作柄の情報が入らず、やや不安なことから話(情報収集)だけは聞いている」(大手B外食チェーン)。

 なお、某産地の関係者は、「はっきりしていないが、(北海道の)減収は避けられないようだ。状況次第では新たな業務向けの需要が発生するかもしれない」と新規の取り組みを睨んだコメントも。


-2009年9月16日-

◆新米検査18万9千トン、前年比103%(8月末)

 農水省は9月15日、8月末現在における21年産米の検査結果をまとめた。33府県で始まっており、合計18万9千トン、前年同期比103%。8月15~末日まで12万4千トンが積み上がった。前年同期との比較では茨城産が2倍近い数字。

 内訳は、水稲うるち18万7千トン、水稲もち2千トンなど。うるち米の等級比率は、1等68.4%、2等26.3%、3等4.3%、規格外1.0%。1等比率は前年産同期より7.9ポイント高。近年では16年産に次いで高い。2等以下の格付けは、着色粒36.8%、心白・腹白24.0%によるもの。

 関東産で1万トン以上受検した銘柄は、▽茨城あきたこまち2万0,335トン(1等93%)▽千葉ふさおとめ1万5,574トン(96%)▽千葉ふさこがね1万2,624トン(92%)と、いずれも1等比率は9割超。


-2009年9月15日-

◆宮崎コシ好評で、末端販売を延長(九州)

 九州量販店の、宮崎コシヒカリ販売は、高品質を追い風に例年以上に延長して販売している。店頭売価は8月中の5キロ1,680円から、100円下げの1,580円が中心となっている。

 福岡市内のA卸では、「“新米らしい品質と食感だ”とリピート客が9月に入っても多く、納入先バイヤーの要望でもある。出荷数量は前年の1.5倍の規模で推移している。営業部の市場調査でも、販売期間を延長するチェーンが福岡など消費地で目立つとの報告が入っている」(仕入部長)という。

 その他の九州産新米は、「今週から熊本コシヒカリの品揃えが拡大しており、5キロ1,780~1,880円絡みの売価でまずまずのスタートを切っている。ただ、品質を含め地域のバラつきがあるようだ。今週末には福岡夢つくしの発売を控えている」(同)とのこと。


-2009年9月14日-

◆「岡山県雄町・山田錦サミット」、出品99点で歓評会

 岡山県酒造組合、岡山県酒造好適米協議会、JA全農おかやまは9月10日、東京・ベルサール神保町で「岡山県雄町・山田錦サミット」を開催した。

 生産者と蔵元・酒販店などの相互理解や、岡山産酒造好適米とこれを原料とする日本酒のPRなどを目的に行われたもので、今年で2回目となる。当日は(1)両品種のお酒の歓評会(2)講演「日本酒と食の相性」(田崎真也氏)(3)利き酒会…などが行われた。

 歓評会への出品は▽雄町(吟醸の部)=56点▽同(純米の部)=25点▽山田錦(吟醸の部)=11点▽同(純米の部)=7点-の計99点で、優等賞などが選出された。審査員からは「雄町の酒はソフトで深い味わいがある。山田錦の吟醸はサラッとした味」などの講評が聞かれた。


-2009年9月11日-

◆スペース確保や企画物など目立つ新米販促

 首都圏の量販店では、千葉・茨城など関東産新米の販売が広がっている。厳しい消費者の節約志向から安めの売価が目立つが、一方で別売りスペースの確保など販促の熱心な店舗を多く見かける。

 先週末のチェックでも▽ジャスコ都内店=2カ所のエントランスに千葉ふさおとめ、ふさこがねの2銘柄で、新米専用の販売コーナーを設置。目立つように産地をPRする幟、ポスターを掲示すると共に、大型炊飯器を配置(炊きあがりイメージの写真付き)して購買意欲を喚起する工夫や、▽イトーヨーカドー=レジ前とエントランスに、ご飯関連商品(ふりかけ、漬け物、カレールーなど)と一緒に高知コシ・南国育ちの販売コーナーを配置するなどの試みが見られた。

 背景には「今後のパンなど小麦製品の値下げに対抗する意味で、前月中に当社の側から各納入先に提案した。また、勢いの衰えないカレー人気に加え、最近では朝ご飯(朝に健康なご飯を食べよう)とのキャンペーンもあり、量販店側も乗り気になっている」(同)ことがあるようだ。


-2009年9月10日-

◆包装もちの売上9億円(サトウ食品・第1四半期)

 サトウ食品工業(株)はこのほど、今年5~7月(第1四半期)の決算短信を公表した。業績は売上高35億69百万円(前期比1億88百万円減)、営業損失4億4百万円(前年同期4億10百万円)、経常損失3億88百万円(同3億63百万円)、純損失2億36百万円(同2億21百万円)。

 部門別の売上高は以下の通り。▽包装もち=8億56百万円(前期比2.8%減)▽包装米飯=27億9百万円(同5.7%減)。

 包装米飯部門については、「無菌化製品市場の拡大に伴い、新規参入企業を中心とした低価格化競争が常態化しているなかで、無菌化包装米飯のパイオニアメーカーとして味と品質を重視、ブランドに対する消費者からの信頼を確固することを目指すとともに、健全な市場育成に取り組むべく販売活動を行った」としている。


-2009年9月9日-

◆夢つくし新米、今週末に発売(福岡)

 福岡市内の量販店では、夢つくし新米の店頭発売を今週末の9月12~13日に予定している。5キロ価格はスタート時で1,880円前後が見込まれ、「福岡では人気の銘柄だけに、産地と組んで試食などのPR策を打つ計画」(福岡A卸)。

 また、新品種の元気つくしについては、「夢つくし人気の要因の一つでもあるテレビCMを行政が支援して放映する予定で、早い段階での認知拡大を進めている」(同)という。


-2009年9月8日-

◆米のKK(カカクヤスク)戦略継続か(西友)

 量販店チェーンの西友は1日付で株式会社から、ウォルマート・ジャパン・ホールディングス傘下の合同会社に改組した。同時にウォルマートが進めるEDLP戦略を、今後もさらに強めていく方針を明らかにした。

 精米商品では「KK(カカクヤスク)」により、20年産米は今年2月から新潟コシ5キロ1,999円、秋田こまち同1,699円の価格を現在に至るまで維持している。

 21年産米についても、「明確な計画は出ていないが、広域流通銘柄で同じくKK販売が継続されるのでは」(関係筋)との見方が聞かれる。

 販売動向は「何時でも値頃価格で米が購入出来ることから、競合地区では抜き出た威力を発揮している。納入を担当する業者は利益面で大変だろうが、苦戦が伝わる新潟コシも安定した数量を稼いでいるようだ」(同)と指摘する。


-2009年9月7日-

◆末端売価、さらに低価格傾向

 従来、精米の末端販売は5キロ1,980円が売れ筋といわれていたが、最近の首都圏スーパーの販売動向を見ると、一気に1,580~1,680円水準に下がっている感じ。ここ1~2カ月では、さらに1,300~1,400円台の売価設定も期間限定、数量限定ながら行われる事例が確認されている。

 新米の売価は、宮崎コシヒカリが5キロ1,980円水準でスタート。弾みがつかなかず1,780~1,880円に下方修正する場面が見られた。茨城あきたこまちは1,780円中心、千葉ふさおとめは1,580~1,680円、千葉ふさこがねは1,580円でそれぞれ新米セールが進行中。20年産は、北海道ほしのゆめ、埼玉彩のかがやきなどが1,500円を切る設定で売られている。


-2009年9月4日-

◆大手筋は前年販売量を上回る(8月家庭用)

 大手卸筋からは、8月の家庭向け精米販売量が速報値で前年実績を上回ったとの声が聞かれる。宮崎コシなど新米販売がプラスになったことに加え、20年産米の10キロセールが効果を発揮したもようだ。一方、価格競争に対抗出来ない中堅卸からは、近隣店舗に押されて苦しいとの事情も聞かれる。また、地域差もあるようだ。

 大手A卸では、「新米販売の中心は宮崎コシだが、品質が評価されたことからリピート客も付き、前年実績を5%ほど上回っている。他の九州、四国産の新米も売価は低いが、数量では順調な推移を示している。7月から継続する20年産米の10キロ2,980円セールも好評で、トータルでも前年実績をクリア出来たようだ」(営業課長)。

 中堅B卸では、「宮崎など新米販売はまずまずの成績だが、20年産米は他の競合店舗に価格負けして動きが鈍い。大手卸が10キロ2,980円セールを復活させたため、その価格を打ち出せない当社は苦しいところだ。数量ベースでは前年を下回る見込み。家庭向け精米販売全体では内食志向もあり、夏場の落ち込みは低かったようだ。地域格差はあるが、全体では良かったのでは」と指摘する。


-2009年9月3日-

◆9月1日現在、さらに遅れて「遅5日」へ(北海道)

 北海道農政部がまとめた9月1日現在の農作物の生育状況によると、水稲の生育は平年と比べた遅速日数が「遅5日」(8月15日現在では遅3日)で推移している。

 8月後半(16日~31日)の気象は期間を通して気温が平年に比べ低く、降水量、日照時間はともに平年より少なかった。

 そのためこれまでの遅れを取り戻すどころか、主産地の空知地区が「遅5日」(同遅4日)、上川地区は「遅6日」(同遅4日)と、逆に前回調査より1~2日さらに遅れてしまっているのが心配なところ。


-2009年9月2日-

◆福井コシ12~13日に発売予定(関西)

 関西卸への福井コシヒカリ新米の入庫は、前年に比べ3日から4日遅れの9~10日の見込み。7月中の低温・日照不足が影響したもので、富山、石川でも同じく出荷の遅れが指摘される。

 量販店など末端での発売は「ロットが積み上がれば、週末の12~13日を見込でいる」(大阪A卸)としている。

 ただ、難しいのはスタート時の売価設定で、「当初は5キロ2,180円前後を想定していたが、前年からボリュームが増加した千葉など関東産が1,580~1,680円で販売中で、再考している。1,880~1,980円になるかも」(同)とのこと。


-2009年9月1日-

◆米トレサ、酒類も追加しパブコメ受付け(農水省)

 農水省は、事故米事件を発端に制定した米トレーサビリティ法(米トレサ法)の具体的な運用方針を定める政省令「米穀等の取引等に係る情報の記録及び産地情報の伝達に関する法律の具体的な運用(案)」を固め、8月29日から9月28日までの1カ月間、パブリックコメントを受け付けている。意見等を踏まえて正式に決定する。

 米穀取扱い事業者に取引(仕入れ・販売)の記録・保存と、一般消費者への産地情報の伝達を義務付けるもので、財務省と調整中だった「清酒」「単式蒸留しょうちゅう」なども対象品目に追加した。施行期日は、トレサの記録・保存が平成22年10月1日、産地情報伝達が23年7月1日の予定。対象品目は、

 (1)主要食糧に該当するもの=米粉、米粉調製品(もち粉調製品を含む)、米こうじ、米穀をひき割りしたもの、ミール、米菓生地等

 (2)米飯類=各種弁当、各種おにぎり、ライスバーガー、赤飯、おこわ、米飯を調理したもの、包装米飯、発芽玄米、乾燥米飯等の米飯類(いずれも、冷凍食品、レトルト食品及び缶詰類を含む)[注]米飯類については、いわゆる「白めし」として一般消費者に提供されるもののほか、おかゆ、寿司、チャーハン、オムライス、カレーライス、ドリアなどご飯として提供される料理が対象

 (3)もち、だんご、米菓、清酒、単式蒸留しょうちゅう、みりん=[注]これらの米加工品は、基本的に米穀又は米粉等が原材料中1位となる商品が大部分を占める品目を日本標準商品分類(酒類は酒税法)を基本に選定。


-2009年8月31日-

◆宮城みやこがね作柄、平年並み予想

 宮城みやこがねもちは「出穂が8月15~20日と平年並みで、作柄についてもいまのところ同様の見方をしている」(内陸地帯)という。

 作付面積は微増。前年産米は例年、8月末に移動保管を掛けるが、20年産米も「(数量面で)特に変わりはない」。

 業者筋では、20年産を100俵前後抱えているところがあるようだが、21年産の主産地の作柄が懸念されていることから、特に慌てて処分する雰囲気も見受けられない。


-2009年8月28日-

◆ヒットした宮崎コシの4キロ袋販売

 良好な売れ行きが伝わる宮崎コシだが、これには4キロ袋での販売戦略も奏功したようだ。5キロ袋(1,980~2,080円)による販売が多いなかで、4キロ袋は1,580~1,680円でスタート。

 玄米価格を考慮したうえで、購買意欲を喚起する売価にミートさせる手法で、「消費者が混乱すると敬遠された納入先もあるが、企画を実施したチェーンでは数量ベースでも前年実績を上回った。その後は品質面が評価されてリピート客に繋がった」(有力A卸)との声が聞かれる。

 一方、5キロ2,080円でスタートした店舗では、「安値の20年産米のセールに埋没し、最初の1週間の動きは鈍かった。1,780~1,880円に値下げした後は、段々と上向いた」(有力B卸)としている。


-2009年8月27日-

◆籾数平年並み、こまち刈取適期は来月中旬以降(秋田)

 秋田県は8月24日、作況ニュース第7号をまとめた。それによると、本田の移植栽培(各普及指導課調査)では、出穂期は8月6日と平年より1日遅れ。

 穂揃い期(8月20日)に実施した定点調査結果では、▽あきたこまち(65地点)=穂数442本/㎡(平年比98%)、1穂着粒数74.4粒/本(103%)、㎡当たり籾数32.8千粒(100%)▽ひとめぼれ(7地点)=穂数493本/㎡(平年比96%)、1穂着粒数64.6粒/本(101%)、㎡当たり籾数31.7千粒(98%)と、籾数は平年並み。

 本年の生育は、ほ場間差が大きく、登熟もやや緩慢に進むと見込まれることから、生育状況の的確な把握と、水管理の徹底を呼びかけている。8月21日以降、平年の気温で経過した場合、あきたこまちの刈取適期の目安は、▽鹿角9月21~27日▽鷹巣9月19~25日▽能代9月19~24日▽秋田9月15~20日▽本荘9月18~23日▽大曲9月14~19日▽横手9月17~22日▽湯沢9月18~24日-と予想している。


-2009年8月26日-

◆都内で新米こまちのキャンペ(茨城・JA稲敷)

 茨城・JA稲敷、稲敷市、JA全農いばらきは8月25日、都内の東京国際フォーラムにおいて「稲敷産あきたこまち新米キャンペーン」を行った。

 ごはんミュージアムで開かれている料理教室において、田口久克・稲敷市長が参加者に新米のPRを行うとともに、周辺で消費者にあきたこまち(300g×1,000袋)などを配布した。

 今年産のあきたこまちは、「収量が少ないものの、品質は良い。米も旬があり、香りを味わってもらいたい」(根本脩・JA稲敷理事長)としている。新米キャンペーンは初の試みで、JA自らがPRすべく企画したもの。

 県産あきたこまちの検査は8月11日に始まり、21日段階で1万2,000袋(30kg)が受検、「24日現在で5万袋程度になっているのではないか。週末の刈り取りが加わり、(概算金の早期加算のある)25日までの累計は10万袋を見込んでいる」(同)という。コシヒカリの収穫は今月末頃になる見通し。


-2009年8月25日-

◆いもち病に強い良食味品種を育成

 農業生物資源研究所はこのほど、愛知県農総試、石川県立大学、農林水産先端技術研究所と共同で、陸稲(オカボ)から新しいタイプのいもち病抵抗性遺伝子を特定し、その遺伝子のゲノム情報を利用して、美味しく、いもち病に強い品種を開発したと発表した。

 これまでも陸稲はいもち病に対して持続性のある抵抗性(圃場抵抗性)を持つことはわかっていたが、交配によっていもち病抵抗性を水稲に導入した場合、いもち病には強くなるが、同時に食味が低下してしまうため、この抵抗性を育種に利用することはできなかった。

 今回、ゲノム情報を利用した育種法により、陸稲の圃場抵抗性を支配する最も重要な遺伝子pi21を特定、さらにpi21の近くにある食味を損ねる遺伝子を切り離して、pi21遺伝子だけを水稲に導入し、良食味でいもち病に強い品種を作出することができたという。

 関係機関共同で品種登録を出願、来年から一般農家による契約栽培を始める予定としている。


-2009年8月24日-

◆売上高、客数とも大きくダウン(7月コンビニ)

 日本フランチャイズチェーン協会がまとめた7月のコンビニ統計によると、売上高(既存店ベース)6,548億円(前年同月比7.5%減)、来店客数11億5,578万人(同4.5%減)。売上高は2カ月連続、来店客数は16カ月ぶりのマイナスで、堅調だったコンビニの失速傾向が明らかとなった。

 タスポ効果がなくなり、梅雨が長引いたこともマイナス要因となったようだ。また、消費者の節約志向により、平均客単価は566.5円(同3.1%減)に下落。米飯類(寿司、弁当、おにぎり等)が入る日配品の売上高は、全店ベースで前年同期に比べ5.4ポイントダウンしている。

 7月のコンビニ取引では、「一部のチェーンで高額の弁当がヒットした例もあるが、全体的に弁当は不振で、100円前後のおにぎりが健闘している。消費者の生活防衛意識は強く、低価格商品の開発が活発化するだろう」(関係卸)と見ている。


-2009年8月21日-

◆売上高179億円(ハークスレイ・4~6月)

 持ち帰り弁当ほっかほっか亭を運営する(株)ハークスレイは、平成21年4月~6月期の連結業績を公表した。

 売上高179億22百万円(前年同期比144.3%増)、営業利益38百万円(同82.4%減)、経常利益1億31百万円(同10.6%減)、純利益65百万円(前年同期は9百万円の損失)。なお、前第1四半期末日よりTRNコーポレーション(株)と同子会社を連結の範囲に含めている。

 主力の持ち帰り弁当事業は「価格帯の充実や期間限定のお値打ち商品、季節感あふれる商品の販売を展開した」としている。


-2009年8月20日-

◆8月23日頃から1週間、低温警戒(気象庁)

 気象庁は8月18日、北海道から中四国までの広い範囲で「8月23日頃からの約1週間、気温が平年よりかなり低くなる確率が30%以上の見込み」とする異常天候早期警戒情報を発表。農作物の管理に注意を呼びかけている。

 天候は、8月に入って回復気味に推移しているが、稲作にとって最後まで気を抜けない情勢となりそうだ。また、台風10号が発生、北上しており、今後の進路が注目される。

 早期警戒情報の、「かなり低い」水準は(7日平均地域平年差)、北海道-2.0℃以下、東北-2.4℃以下、関東・甲信-2.0℃以下、北陸-2.2℃以下、東海、近畿-1.6℃以下、中国-2.0℃以下、四国-1.2℃以下。


-2009年8月19日-

◆品種別の作付変動も

 米麦改良協会調べによると、主要うるち品種別の種子購入動向は、コシヒカリ、ひとめぼれの上位2銘柄は変わらずだが、ヒノヒカリが3位から4位、あきたこまちが4位から3位、きらら397が7位から8位、ななつぼしが8位から7位、ほしのゆめが11位から14位にそれぞれ変動。

 種子購入量が増加しているのは、ななつぼし(前年比115%)、こしいぶき(109%)、あいちのかおりSBL(106%)、まっしぐら(104%)、あさひの夢(103%)。逆に減少したのは、ほしのゆめ(68%)、きらら397(88%)、ヒノヒカリ(91%)、つがるロマン(93%)、キヌヒカリ(95%)、あきたこまち(96%)、はえぬき(96%)。


-2009年8月18日-

◆第2四半期、前年比増収も大幅な減益へ(木徳神糧)

 大手卸である木徳神糧(株)(本社・東京都江戸川区、平山惇社長)はこのほど、平成21年12月期第2四半期(平成21年1月1日~同年6月30日)の連結業績を発表した。

 この第2四半期における環境は、企業収益の悪化、雇用・所得の不安による個人消費の減退が依然として継続していると分析。その中でグループの中心的な米穀事業に関しては、米穀卸売業者の玄米在庫が高水準にあることや価格の先安感が根強いこと等から、卸業者間の玄米販売が大幅に減少したが、新規開拓、ミニマムアクセス米の取扱い拡大等により精米販売数量は増加し、売上高は前年同期を上回る結果となっている。

 ただし、前年に比べ仕入価格が高値で推移し、米消費全体が鈍化しているなか販売競争が激化しているため営業利益、経常利益ともに前年同期を大幅に下回ることになった。

 その結果、第2四半期連結累計期間の業績は売上高530億52百万円(前年比7.7%増)、営業利益5億34百万円(同比36.3%減)、経常利益5億22百万円(同比33.4%減)、当四半期純利益3億07百万円(同比58.1%減)--となったと報告している。

 なお、8月13日に開催した取締役会において、21年12月期期末配当予想について上方修正することを決めた。前回予想(5月14日発表)は期末の1株当たりの配当は2円で年間4円としていたが、今回、期末3円とし年間5円の配当予想に修正したもの。


-2009年8月12日-

◆もち米の作柄「白黒は盆明けてから」(北海道・北見)

 21年北海道産もち米に対する作柄懸念が、地元筋などで持ち上がっている。なかでも20年産米で作況70と不作だった網走支所の出来に関心が集まる。もち米団地がある北見管内の状況を関係筋に聞いた。

 「8月に入り、カラッとした天候となった。生育は平年に比べ4日遅れで、開花の真っ最中。作柄については、7月のダメージで少し花粉の出来が良くなく、確かに心配な状況であるが、白黒がはっきりするのは、盆明けの8月20日過ぎてからのこと。収穫は9月25日頃から始まり、10月に入る見通し。水稲はもち米しかないようなところだが、たまねぎ畑に転換していることから、作付は前年産より減っている」という。

 なお、北見市の20年産作付面積は938ha(農政事務所統計部)で、反収322kg、収穫量3,020トン。


-2009年8月11日-

◆低温や日照不足の影響に留意(第1回作柄委員会)

 農水省は8月7日、21年産第1回目の「水稲の作柄に関する委員会」を開催。8月15日現在における作柄概況調査を的確に実施するため、学識経験者による専門的な見地から意見を聞いた。

 7月以降、日照時間が平年を大きく下回っていることから、「稲体が軟弱徒長気味に生育していると考えられるため、穂数や1穂当たりもみ数の正確な把握や、いもち病や倒伏の発生状況」に留意が必要とした。

 また、北海道及び東北北部は「7月中・下旬以降、低温・日照不足で推移していることから耐冷性品種の作付動向や幼穂形成期から減数分裂期にかけての低温の動向を把握した上で、稔実への影響」、北日本及び西日本の一部地域では「梅雨前線の停滞による集中豪雨で浸冠水したほ場の影響」、さらに、全国的な日照不足の影響で植物体内の蓄積炭水化物も少ないと考えられるため、「登熟不良や品質低下の影響。特に西日本において温度が高いと予測されており、日照不足の影響が強く表れることに留意する必要がある」と指摘した。


-2009年8月10日-

◆4~6月2万8千トン、前年比2.3%減(ヤマタネ)

 (株)ヤマタネは8月7日、22年3月期第1四半期(21年4~6月)の決算短信を公表した。

 連結業績は、売上高137億20百万円(前年同期比2.2%減)、営業利益7億22百万円(同18.1%減)、経常利益4億13百万円(同31.9%減)、当期四半期純利益1億05百万円(同75.8%減)。食品部門で精米販売が堅調で売上げを伸ばし、不動産部門も増収となったが、景気低迷の影響からその他部門が減収。

 精米販売は2万1千玄米トン(前年同期比7.7%増)と引き続き増加する一方で、玄米販売は当用買いの影響で7千玄米トン(前期比22.3%減)となり、総販売量は2万8千玄米トン(同2.3%減)。

 売上高は精米販売の増加で78億1百万円(同2.3%増)となったが、営業利益は玄米の販売減と営業費用の増加で24百万円(同79.6%減)になった。


-2009年8月7日-

◆宮崎コシ、良品質でリピート客も

 福岡地区の量販店では、宮崎コシヒカリ新米が5キロ1,580~1,680円中心に販売されている。売れ行きは、良好な品質からリピート客に繋がっているという。市内のAチェーンでは、「本当に新米らしい食感だと、購入客からは高い評価をもらっている。個人的にも、良品質米が入庫したと受け止めている」(担当バイヤー)。

 また、百貨店、生協を含めた全体の価格帯は1,580~2,180円。「売れ筋は1,680円前後で、1,880円以上は反応が弱い」(県内B卸)とのこと。

 1等比率は80%を超えているようで、「2等、3等米を調達している業者からも、食味は良好で使い道が広いとの話を聞く。後は関西、関東など消費地で盛り上がれば良いのだが」(同)と新米を機に販売環境の好転を期待する。


-2009年8月6日-

◆「岡山県雄町・山田錦サミット」、9/10開催

 岡山県酒造組合、岡山県酒造好適米協議会、JA全農おかやまは9月10日、東京・ベルサール神保町(住友不動産千代田ファーストビル)で「岡山県雄町・山田錦サミット」を開催する。

 内容は(1)全国の岡山県産雄町・山田錦のお酒の審査(2)講演「日本酒と酒米」(田崎真也氏)(3)歓評会講評(4)利き酒会…など。

 参加申込みなど問い合わせはJA全農おかやま(http://home.oy.zennoh.or.jp/ )まで。


-2009年8月5日-

◆新米販売、売価設定で明暗

 宮崎コシヒカリ新米の販売状況は、売価設定により明暗が分かれているもようだ。5キロ1,980円前後でスタートした店舗は不調、1,680円前後のところはまずまずの動きを示している。食味など品質面は、概ね評価する声が多い。

 有力A量販店の売価は5キロ1,980円。「近県コシの値頃な20年産米セールの影に隠れ、消費者の反応は低い状況が続いている。今週末には1,780円前後に下げる予定で、本年産は品質が良好なことから期待出来ると考える。ほとんどの購入客から、美味しいとの反応が入っている」という。

 一方、B量販店は1,680円でスタート。「仕入先には無理にお願いして1,680円としたところ、投入から順調な販売実績を稼いでいる。値頃な20年産米が氾濫する現在の精米売場の状態では、新米でも1,780円が上限だと思う」との指摘が聞かれる。


-2009年8月4日-

◆米国とのFTA問題に強い懸念(全農総代会)

 全農は7月31日、都内で第33回通常総代会を開催した。

 20年度事業報告によると、取扱高は5兆1,740億円で、計画・前年対比ともに97%と下回った。事業別では、米穀事業が7,827億円(前年比83%)。19年産米の前倒し販売の影響により、20年度の販売量が減少し、計画(95%)を下回ったという。内訳は米穀販売7,658億円(前年比83%)、パールライス169億円(136%)。

 また、全中の茂木会長が来賓挨拶を終え、退場しようとしたところ、代議員から「挨拶をすまして帰るというのは、私どもと考え方に違いがあるのではないか。農業情勢が厳しいなか、皆さんの声を聞いて業務に当たるのが本筋」と強い憤りをうかがわせる意見が上がった。茂木会長は「私も同感であるが、公務があるので理解して欲しい」と返答して会場を後にした。

 質疑のなかでは、民主党がマニフェストのなかで採り上げた米国とのFTA問題について、総代会で見直しの緊急動議を図って欲しいとの意見が出た。これに対しては、全中が8月7日に全国集会を開くことなどを説明するとともに、総代会としても強い意見要望として承るとした。


-2009年8月3日-

◆タイムリーな需要量情報を求む

 昨年7月から今年6月までの1年間の主食需要量は、基本指針見通しの855万トンに対して、824万トン(速報値)と31万トンも大幅にショートしていたことが7月31日の食糧部会で明らかになった。

 委員でもある全米販の木村理事長は、部会の席上「需要見通しが大きくブレた。生産、流通業界にとって重要な指針となる。タイムリーに情報を出して欲しい」と農水省に要請。需要見通しは年3回出されており、今年3月にも855万トンと示したばかり。

 村井計画課長は、「ご指摘の通りだが、家計調査では落ち込む状況になかった。パン、麺にシフトしているデータもなかった」などと回答したが、初めから過大な数字で、期待値に近かった。

 農水省は、最近の米需要について「米穀販売業者等のヒアリングや家計調査によると、家庭における消費は堅調だが、外食向けは厳しい状況」としている。小麦も下がっているので、影響はこれからとの想定も。


-2009年7月31日-

◆値下げ後の動きに期待(宮崎コシ)

 首都圏の量販店では25~26日頃から、宮崎コシヒカリ新米の販売がスタートしている。店頭価格は5キロ1,980~2,080円が多く、前年産に比べ安価な設定。

 売れ行きについては、「発売して間もないが、残念ながら消費者の反応は鈍い。販促イベントを打っていない影響もあると思うが、関東コシ5キロ1,680~1,780円など20年産の値頃品に買いが集中している」(都内A卸)という。

 今後は「8月から段階的に値下げしていく予定で、1,780円前後になれば動いていくのではないか」(同)と期待する。

 一方、関西の量販店もスタート価格は1,880円が中心で、一部の食品スーパー等で1,780円前後が見られる。安値の20年産米に弾かれる格好で、首都圏と同様に「8月に入ってからが期待される」(大阪B卸)状況。


-2009年7月30日-

◆マンナン入り道産米の焼きおにぎり発売へ(大塚食品)

 大塚食品(株)(大阪市中央区)は7月29日、ホテルオークラで「新商品に関する記者説明会・試食会」を開催した。新商品は…

 ▽「マンナンごはんの こにぎり」=冷凍食品の焼きおにぎりで、北海道産米にマンナンヒカリを配合した。通常の製品に比べ、カロリーを約23%カット。内容量は282g(47g×6個)。オープン価格。

 ▽「マンナンヒカリ228gスティックタイプ」=世帯での炊飯量が少なくなっている点に着目し、便利でトライアルしやすいタイプの商品。内容量は228g(38g×6本)で、希望小売価格は475円。

 両商品ともスーパー、ドラッグストア等で、9月1日の発売予定。

 「焼きおにぎり市場は現在のところ、約100億円規模とされる。ダイエットサポートとのコンセプトで、他のメーカーと食い合うのでなく、新たな市場を開拓していく考え。また、475円というお手頃価格で、マンナンヒカリのユーザーを広げていきたい」としている。

 マンナンヒカリの販売計画は、2011年度に100億円の目標を掲げている。「今年3月にラインを増設して、今期の目標である21億円の供給が可能となった。9月に投入する新商品を武器に拡販を図っていく」という。将来的には、無菌パックご飯への参入も視野に入れているとし、「ラインの設置を含めて検討していく」方針も示した。


-2009年7月29日-

◆新米はゆっくり販売(西日本量販店)

 西日本の量販店バイヤーへの取材では、宮崎コシヒカリ新米に対する販売について消極的な姿勢が伺えた。新米が入庫したら即座に販売との姿勢は限りなく少数派で、価格が下がってくる8月から本格的にスタートとの対応が目立っている。

 西日本の有力Aチェーンでは、従来は7月から販売していたが、「21年産は7月中の取り扱いを見送り、仕入価格が下がる8月から店頭に品揃えする。今月は精米の販売が鈍っており、新米とはいえ5キロ1,880円前後では拡販は難しいと判断した。仕入先の卸にも入庫は急がなくて良いと通知している。また、消費者から期待の声が少ないのも理由」(担当バイヤー)と説明する。

 有力Bチェーンも、「今月中に取り扱うものの、本格的なスタートは8月からの予定。宮崎コシは新米第一弾との位置づけだが、現在の売場環境(20年産米の10キロ2,980円セールが氾濫)から値頃売価でないと動かない」(担当バイヤー)との指摘が聞かれる。


-2009年7月28日-

◆全農京都から原田章氏が専務取締役に就任(京山)

 (株)京山(京都市)は、このほど開催した株主総会及び取締役会において、新たな役員体制を選任した。新体制は以下(敬省略)の通り。

 ▽代表取締役社長=林正和(重任)▽代表取締役専務(JA全農京都)=原田章(新任)▽常務取締役=西山伸男(重任)▽取締役営業本部長=村上重一(重任)。

 また、非常勤で府内JAから、3名の取締役と1名の監査役が新たに就任した。


-2009年7月27日-

◆再び米袋バリエーション増加へ

 21年産米では再び米袋のバリエーションが増えそうだ。消費者の選択肢を広げる目的などから、4キロ以下がテーマとなってくるもよう。

 有力A量販店では、「20年産米は7キロ、8キロ袋を追加し、従来の2キロ、5キロと合わせアイテム数を増加させた。特に8キロ袋が容量と2,280円などの値頃売価から消費者の反応が良く、実績アップに貢献している。21年産米では4~2キロの間で、目新しい単位での新たな米袋を投入する構想を持っている」(担当バイヤー)という。

 卸筋によれば、現在はリサーチ段階とのことで、「商談の席でひとつの可能性として話題となった。米袋メーカーとの調整などもあり、具体化は不透明だが、当該バイヤーの気持ちは強いようだ。来月の商談で再び出たら、指定卸として真剣に考えていく」(B卸)としている。なお、「20年産米での成功から、末端では再度、バリエーション増加の希望は多い」(同)。


-2009年7月24日-

◆水稲作に黄信号か、8月北日本低温・全国的に晴れ少

 気象庁は7月23日、8~10月の3カ月予報を公表した。期間を通じての気温はほぼ平年並みとする一方で、8月については「北日本の気温は平年より低い確率50%」、「北日本、東日本、西日本ともに平年に比べて晴れの日が少ない」とした。

 北日本の水稲は幼穂形成期を過ぎ、出穂期に向かっているところで、7月下旬から8月上中旬にかけて重要な生育ステージに入っている。まだほとんどの地域が梅雨明けしておらず、水稲作にとって「黄信号」が点滅しかかっている。低温の時期と程度がポイントになりそうだ。

 同庁では、エルニーニョ現象の影響を考慮し、太平洋高気圧の日本付近の張り出しは平年よりやや弱く、(8~10月の期間を通じては)気温も平年並みに近いと見ている。7月の天候経過は、1~21日までの平均気温が北海道で平年を下回ったほかは、全国的に平年を上回った。日照時間は、ほぼ全国的に平年を下回っている。


-2009年7月23日-

◆首都圏でも新潟コシのセールが広がる

 首都圏量販店でも新潟コシの5キロ1,980円セールが広がり始め、暑さが本格化する8月に向けさらに値下げが進行する見込みだ。

 先週末のチェックでは、マックスバリュ、サミットで1,980円、西友1,999円、ココスナカムラ1,900円と、今月上旬時の2,380円前後から下げ対応が進んだ。

 大手A卸では、「6月中に組んだセール計画に沿った対応で、今週からは対応店舗を広げる予定だ。週末の3日間(18~20日)ながら、まずまずの反応だった。今後は動きの鈍る夏本番に向け、さらに100~200円の追加値下げを実施する。これは7月頭に緊急的に決めたもので、数量ベースの促進を狙ったもの」(営業課長)としている。

 また、秋田あきたこまちのセールは9月まで続くほか、関東コシ、山形はえぬきなど各卸による在庫セールも拡大するもようだ。

 「秋田こまちはバイヤーから継続の要望が多く、このまま9月まで走る見込み」(同)、「そろそろ抱える在庫の目途を付ける必要があり、8月頭からは関東コシ、山形はえぬきなど重い銘柄のセールを打つ考え。週末に各納入先と商談を持つが、新潟コシが下がってきたことから、10キロセールが有力かもしれない」(大手B卸・営業部長)との見方が聞かれる。


-2009年7月22日-

◆6月検査9万トン、累計526万トン(20年産)

 農水省がまとめた6月末現在における20年産米の検査実績は526万1千トン、前年産の同期比27万3千トン増(105.5%)となっている。6月単月で9万3千トンが積み上がった。予想通り、最終10月末は530万トンの大台に乗りそうだ。

 種類別は、水稲うるち500万1千トン(前年産同期比26万2千トン増)、醸造用7万7千トン(4千トン増)、水稲もち18万3千トン(7千トン増)、陸もち2百トン(2百トン減)。

 うるち米の等級比率は、1等79.9%、2等16.8%、3等1.5%、規格外1.8%。前年産より1等0.3ポイント、2等0.2ポイントそれぞれ高い。2等以下の格付け要因は、充実度28.4%(総検査数量に対する割合は5.7%)、心白・腹白23.8%(同4.8%)、着色粒14.3%(同2.9%)。


-2009年7月21日-

◆千葉低温倉庫の竣工式を開催(伊丹産業)

 伊丹産業(株)(北嶋一郎社長/兵庫県伊丹市)は7月17日、千葉精米工場において新たに建設した低温倉庫の竣工式を行った。北嶋社長は「最新の機能を持った全く新しい低温倉庫を持つことで、安全・安心対応や良い品質の商品をお届けすれることが出来る」と挨拶した。

 昨年10月30日から建設が進められ、約10カ月かけて完成。低温倉庫はこれまで近隣地区に保有していたが、「精米ラインの近くに新たに設置することで、従来以上に品質が確保出来ることからの対応」としている。

 千葉低温倉庫の概要は以下の通り。▽敷地面積=8,267・73㎡▽建物=鉄筋コンクリート2階建て▽保管量=2,200トン▽投資額=6億5,400万円(土地は17年9月に取得済み)。なお、千葉精米工場(平成18年12月竣工)の精米能力は、月間2,500トン、無洗米製造能力は月間1,000トンとなっている。


-2009年7月17日-

◆1年前の水準に戻った水もち

 もち米の市中相場は保ち合い。いま出てくるのは残払い的な売り物で、安値を嫌い処分を見送る手持ち筋も一部ありそうだ。21年産は作付微増が見込まれているが、まだ作柄は不透明。売り買いともに新米待ちの状態だ。

 現在の相場気配(関東着値)は、山形ヒメノモチ1等1万5,100~300円、千葉ヒメノモチ未検1万4,200円、陸もち未検1万2,700~3,000円。

 市況が加熱していた昨年10月下旬~11月上旬のピーク時と比較しておおよそ2,000~3,000円安。水もちは検査・未検とも、ちょうど1年前の19年産と同じか若干安い水準まで戻した格好。


-2009年7月16日-

◆持ち帰り弁当チェーンは回復傾向

 4~5月と苦戦が続いた持ち帰り弁当チェーンは、低価格メニュー投入の効果で前月から回復に向かっているもようだ。根強い消費者の節約志向に対応し、300円台のメニューを厚くしたことが要因。

 「新聞折り込みチラシなど積極的にPRしたことで、来店客数がようやく回復してきた。客単価こそ下がってしまったが、買い上げ点数の増加に期待したい」(大手A卸)という。

 また、「新型インフル騒動が完全に終息したことから、特に関西地区の店舗が急速に息を吹き返してきた。5月が悪すぎたせいもあるものの、6月は前年実績をクリアする店舗が増えた」(大手B卸)と指摘する。

 販売現場の好転で、「原料米のオーダーが増加傾向にあり、20年産米の消化促進に寄与しつつある」(A卸)と明るいコメントが聞かれる。今後のポイントは、「回復が果たして本物かということと、秋に向け指定卸のポジションを守れるかだ」(C卸)とのこと。


-2009年7月15日-

◆大幅に収益改善(プレナス第1四半期)

 (株)プレナスはこのほど、22年2月期の第1四半期(3~5月)の連結業績を発表した。概要は売上高298億25百万円(前期比1.1%減)、営業利益14億48百万円(同21.1%増)、経常利益15億39百万円(同18.2%増)、四半期純利益8億5百万円(同16.9%増)と収益が大幅に改善した。

 主力の持ち帰り弁当事業の売上高は256億28百万円。「4月に人気商品の値下げを実施したほかに、おにぎりサンドなどを発売し、新しい食事スタイルの提案を行った」とする。

 同期末の店舗数は2,310店舗。また、定食事業のやよい軒は売上高37億50百万円。「既存店の売上高が前年比0.9%増と順調に推移した」としている。店舗数は152店舗。


-2009年7月14日-

◆エルニーニョ冬まで持続、6月影響は不明瞭(気象庁)

 気象庁は7月10日、エルニーニョ監視速報を公表。「エルニーニョ現象が発生しているとみられ、冬まで持続する可能性が高い」とした。また、初期の段階にあるため、6月の日本の天候への影響は「明瞭ではなかった」と分析している。

 6月の太平洋赤道域のほぼ全体で暖水の蓄積が見られ、エルニーニョ現象の初期に見られる海洋の特徴を示しているという。同庁では、異常気象発生をより的確に予測するため、7月からはインド洋・西太平洋亜熱帯の海洋変動の監視・予測情報も追加する。

 同日、7月11日から8月10日までの1カ月予報について、「北日本は気圧の谷が数日の周期で通過する。寒気の影響で低温となる時期がある。東・西日本では、前半は低気圧や前線の影響を受けやすく曇や雨の日が多く、後半は太平洋高気圧に覆われ晴れの日が多い。沖縄・奄美は平年と同様に高気圧に覆われ晴れの日が多い」とした。


-2009年7月13日-

◆6月の販売実績、前年をクリア(大手卸)

 大手米卸に6月の販売実績を聞き取りしたところ、速報値ベースで前年同期を僅かに上回ったもようだ。秋田あきたこまちを筆頭に家庭向け精米が好調とされ、5月が不振だった外食など業務向けの回復もプラスに働いた。ただ、7~8月にかけては、夏場の失速を警戒する声も聞かれる。

 首都圏A卸では、「量販店、生協など家庭向け精米は、秋田こまち、関東コシのセールなどが効を奏し、前年実績をクリアした。しかし、月を通して見た場合には、前半の貯金を後半にやや崩した格好となっている。このため夏場に向けての失速が懸念されることから、価格を含めた販促策を練っているところ。一方、厳しかった外食向けは、ようやく客足が回復してきた」という。

 また、西日本のB卸でも、「6月の明るい材料は外食向けの回復で、最悪だった5月時点からは立ち直りつつある。家庭向けと合わせれば、何とか前年実績を上回った」としている。


-2009年7月10日-

◆10キロ2,980円セールが増加(関西)

 関西地区の量販店では今週に入り、10キロ2,980円セールが拡大しているようだ。

 大阪のA卸によると、「10キロ2,980円セールが定着し、実施の期間も長期化している。銘柄についても、滋賀・三重など近県産コシ、ななつぼし・ほしのゆめと道産米が多かったが、週明けからは秋田こまち、関東コシ、東北ひとめと種類が広がっている。今回の動きは、米卸側からの提案が発端で、重い在庫を早く処理したいとの思惑が働いたもの。セール指名銘柄を見ると、各卸の置かれた立場が分かる」としている。

 また、B卸からは、「一部のチェーンだが、新潟コシが5キロ1,780~1,880円で売られている。2,000円割れのセールは今後、さらに拡大するものと見ている」との声が聞かれた。


-2009年7月9日-

◆実施者も現状維持は少数派(生産調整アンケート)

 農業者に対する生産調整アンケート結果によると、生産調整実施者・非実施者とも「現在のまま続ければよい(以下は「現状」)」という回答は少なく、見直しや中止を求める割合が7~8割と大半を占める。

 見直しの内容については、「自主性や経営の自由度が高まるようにすべき(以下「自主性」)」との回答が両者とも「強化し、確実に行われるようにすべき(以下「強化」)」を上回った。「やめるべき」は実施者が11%、非実施者は22.7%の比率。

 また、作付面積の規模別では、「現状」が規模に関係なく、ほぼ一定(24.5~27.8%)しているのに対し、「強化」は面積が拡大するに従って回答率が高くなっている。

 一方、地域別で見ると、見直しの内容について関東・東海・近畿・中国・四国は「自主性」が高く、北海道は「強化」が上回る。東北・北陸・九州(沖縄含む)は他地域に比べ、両回答が接近している。


-2009年7月8日-

◆新潟セール不発、秋田こまち加速(首都圏・定点)

 本社が実施した21年7月上旬における精米小売価格定点調査(首都圏量販店20店舗。5キロ袋商品対象)によると、セールの拡大が予想された新潟コシヒカリは、横這い対応を採る店舗が目立ち、実施は継続を含め小数派だった。

 逆に秋田あきたこまちのセールは加速しており、1,580円の売価設定も見られた。全般的には、売れ筋の価格帯である1,680円前後に、各店ごと銘柄米を指名する展開が続いている。

 新潟コシヒカリは値戻しが見られるなど、セールは全体的な流れに転じていない。ただ、1日限定販売で1,790円のBig-A、また前回から継続する1,980円の三和、1,780円の岡田屋モアーズ、1,999円の西友と、「2極化の対応ながら値頃売価も出ている」(都内A卸)。

 一方、セールが拡大した観のある秋田あきたこまちは、1,580円(マルヤ)、1,680円(三和)など価格ゾーンも一部でさらに低下した。「稼ぎ頭として、先方バイヤーから最もセールの要望が多い」(都内B卸)ことも理由と見られる。


-2009年7月7日-

◆ウーケの包装米飯、「世界が認める日本の食150」に入選

 (株)ウーケの無菌包装米飯が、農水省による「世界が認める日本の食150」の加工食品部門で選出された。

 このほど開催された農林水産物等輸出促進全国協議会の総会で発表されたもので、対象商品は「北アルプスの天然水仕立てふんわりごはん」。今後は農水省が実施する輸出促進イベント等への参加などにより、国内外へ積極的に紹介していくことになる。

 また、ウーケでは大手量販店、外食を始め国内へ販路を拡大するとともに、ヨーロッパの食品展への参加など海外への売り込みも目指すとしている。


-2009年7月6日-

◆ご飯一杯21円とお得感を告知

 値下げに伴うパンの販促キャンペーンに対抗するため、精米アイテムも10キロ2,880円などのセールが拡大している。同時に「“ご飯茶碗一杯にすれば○○円に!”とPOPに表示して、消費者に一層のお得感をイメージさせせる」(A卸)手法も採られている。

 今週は「納入先の2つの食品スーパーを対象に、茨城コシ5キロ1,630円の棚に“茶碗一杯なら約21円”とのPOPを付けて販売している。先方のバイヤーからは、一定の効果が出ているとの声を聞いている」(同)とのこと。

 また、好評だったカレーメーカーとのタイアップ企画については、「2回目のキャンペーンを計画している。今回のコピーは、“朝にカレーを食べることでダイエット効果が”で、今月中にも複数の量販店で実施する予定」(B卸)という。両卸とも「実際の価格面と、中身を工夫したインパクトある販促を打つことが大事だ」と指摘している。


-2009年7月3日-

◆無洗米使用を全国7,400店に拡大(ファミリーマート)

 ファミリーマートは米飯類の原料を無洗米に切り替える作業を進めているが、このほど導入が全国約7,400店舗に拡大した。対象品目はおむすび、寿司、弁当(チルド弁当を含む)の全品。

 同チェーンでは2008年11月から東京、神奈川の約400店舗で無洗米を導入し、2009年3月には関東地区の約3,000店舗にまで広げている。今回の対応で北海道を除く、全国に拡大したことになる。

 米飯類製造(炊飯)における環境負荷に配慮するのが狙いで、年間で約2億5、000万リットルの水使用の削減が見込まれるという。


-2009年7月2日-

◆20年産実出庫、6月中旬で7割強(秋田主食集荷)

 秋田県主食集荷協同組合はこのほど、取引先卸など関係者を集め「秋田県産米求評会」を開催し、20年産販売状況や21年産取組方針を報告した。

 20年産の集荷実績は、全集米2万3,045トン(うち、あきたこまち2万0,910トン)、秋集米[買い取り]9,316トン(同8,830トン)の計3万2,361トン。

 全集米は前年比98%、秋集米115%の計103%。転作強化で全集米は減少したが、トータルでは前年を上回った。販売契約はほぼ100%。販売進捗(6月中旬現在の実出庫)は、全集米6割、秋集米完売で計7割強。

 一方、21年産米の出荷契約(加工用米除く)は2万6,025トン(前年産契約対比98.6%)。うち、あきたこまちは2万1,790トン(同98.6%)。秋田県の生産目標数量が前年対比で7,820トン減(1.6%減)になったことが要因。


-2009年7月1日-

◆東北末端で10キロセールが拡大

 東北地区の末端販売では先週末から、特売の規模が拡大してきている。主力銘柄で10キロ2,880~3,180円で販売される例が目立ち、実施期間や対象店舗の広がっていることが特徴。売上が伸び悩む7~8月には、さらに拡大すると見られている。

 宮城県内のA量販店では、「これまで10キロセールは週末2日限定等で実施していたが、先週末の25日頃からは1週間を通してに拡大した。仕入先からの提案によるもので、20年産米の在庫を放出したいようだ。価格は地域や店舗で異なるが、2,880~3,180円の範囲で打ち出している。周辺の他店でも同じような動きをしており、特にパール系卸さんが積極的に働きかけていると聞く」(担当バイヤー)とする。

 また、B生協からは、「東北地区では福島と山形県内のセールが突出しており、コシ、はえぬきなど2,780~2,980円の価格を打ち出している。仕入先が在庫調整に入っている模様で、数量を稼ぎたい末端側が応じた形のようだ」との指摘が聞かれる。


-2009年6月30日-

◆長岡コシなどを販売(里山元気ファーム)

 岩塚製菓(株)は6月17日、100%出資の里山元気ファーム(株)(新潟県長岡市)を設立した。新会社は「単に農場を指すのではなく、つくる人と食べる人が行き交う社交(縁)の場所」として考えているという。

 事業内容はWEB・岩塚・中沢の各直売店において農産物・農産加工品の販売。売上計画は2億円(21年7月~22年3月)。

 米の取扱い地元の長岡コシヒカリで、20年産では▽里山米(旧越路町産)=5kg3,000円(通常価格)、2kg1,500円▽棚田米(山古志産)=5kg3,500円2kg1,700円…の2種類を販売するほか、21年産米においては極上米(有機JAS認証、旧越路町産)をラインナップし、7月から予約受付を始める。極上米はたんぼごと契約しているという。販売価格は未定。


-2009年6月29日-

◆ゆめぴりかへの期待と要望

 北海道の量販店では、新品種「ゆめぴりか」に対する期待が高まっている。

 「適度な甘みと粘りがあり、食味も良く、次代の北海道米として期待している。21年産米の販売アイテムは、ななつぼし、ふっくりんこ、おぼろづきとを合わせた4本柱で取り組む。道産米の販売シェアも高まると見ている。やや心配なのは価格設定で、あまり高いと裏目になる恐れがある」(A量販店)。

 「産地も販促にかなり力を入れると聞いており、作柄が良ければ早い段階での認知度アップが期待出来ると思う。当社でも21年産から採用する予定で、新米時期には積極的な販促を打ちたい。品質、食味的には高い評価を持っており、あとは消費者に敬遠されない売価設定をすることだ」(B量販店)としている。


-2009年6月26日-

◆生産調整の見直し論議は先送りへ(特命チーム)

 農政改革特命チームの第12回会合が6月24日に開催された。再開1回目に当たり、事務局からこれまでの経過報告や、「農政改革の検討方向」について説明が行われた。

 質疑応答では、委員から「米の生産調整が大きな課題であり、どう取り扱っていくか関心のあること」との意見が出されたが、事務局の返答は「微妙な時期で慎重に検討していきたい」にとどまった。

 生産調整の論点は、アンケート調査や2次シミュレーションを踏まえ、21年度からの水田フル活用・全面活用の実施状況を検証しながら、(1)生産調整実施者の不公平感解消(2)担い手経営の安定・発展や農業経営者の創意工夫につながる(3)大幅な過剰在庫の発生回避-を基本に検討を進めるの3点のみで、具体的な進展がない。8月を目途に取りまとめる予定になっているが、9月以降にズレ込みそうだ。

 また、農政改革は▽食品の安全性の向上▽担い手の育成・確保▽農地問題▽農業生産・流通に関する施策のあり方▽農業所得の増大▽食料自給力問題▽農山漁村対策…の7項目を検討に進めている。

 このうち農業所得の増大のなかで米に向けた対応では、▽販売価格の向上=基本的に下落傾向のなか、直接販売・付加価値の向上などにより、主食用米価格の引き上げ努力が必要▽販売量の拡大=主食用米の国内消費の拡大は困難で、海外市場の開拓が重要。米粉用などは生産者と実需者の取組を支援することで、拡大・定着を推進▽コストの縮減=直播など低コスト化技術の普及や規模拡大などによる効率化。新規需要米の本格生産に取り組むことで、米作付規模を拡大など…の3方針が示された。


-2009年6月25日-

◆宮崎コシ新米、5キロ1,780円を軸に検討(九州)

 九州の末端販売では、21年産宮崎コシヒカリの店頭価格について、5キロ1,780前後を軸に発売する計画でいるようだ。新米に対する消費者の関心が低くなっていることや、「売れる価格で数量を一気に稼ぎたい」とのバイヤーの意向が働いてのこと。

 米卸、量販店への聞き取りによると、「先日の商談は宮崎コシ新米がテーマだった。結論からいえば5キロ1,780円を基本として、最初から数量を稼ごうとの考えになった。新米への関心の低さを考えた場合に、値頃感が必要だろうということ。最終的な売価設定は来月だが、1,680円でスタートする店舗も想定される」(福岡A卸)。

 「5キロ1,580~1,780円で発売とのイメージを持っており、週内にも仕入先の卸と1回目の商談を持つ予定。低価格路線が強い当地の事情を考えれば、1,780円が上限ラインだと考える。また、新米登場との高揚感は年々薄れていることで、値頃価格で発売して波に乗りたいとの気持ちが強い」(福岡B量販店)としている。


-2009年6月24日-

◆農業法人の5割強はJAとの取引なし(農業法人白書)

 (社)日本農業法人協会がこのほど公表した「農業法人白書(2008年度農業法人基礎調査の結果概要)」によると、販路の多様化に伴い約7割の法人が直販を実施、農協と取引のない法人は56%…などの状況が明らかになった。

 品目別・販売先別の割合をみると、米麦・豆類(回答数414)ではJA系統への販売が減少する一方で、市場や飲食・加工業者への販売が増加。また、コメだけではないが、直販については消費者が23.2%、小売・飲食・製造業などの業者が14.9%、消費者+業者は31.3%と、全体の69%が実施している。

 さらに、農協への加入状況をみると、「組合員である」60.7%、「代表のみが組合員」27.5%、「組合員でない」11.8%と、9割弱が農協の組合員となっているが、農協との販売取引について聞くと、「メインの販売先である」27.3%、「メインではないが取引はある」16.7%、「取引なし」56%と、5割強の法人は農協との販売取引がなかった。農業生産法人の数は2000年=5,889、2004年=7,383、2008年=1万0,519と増加しており(農水省の調べ)、今後もこうした傾向が続くとみられる。

 この調査は2008年6月から12月に郵送留め置き法により行われたもので、調査対象は同協会の会員876法人(平均売上高2億7,054万円)。過去2000年、2004年に同様の調査が行われている。


-2009年6月23日-

◆農水省処分53名、調査を統廃合(米麦調査ねつ造)

 農水省は、米麦調査業務の一斉点検結果を公表した。

 虚偽報告の発覚で全国的に3カ年まで遡って調査したところ、全国34件16カ所の農政事務所等で虚偽報告などが明らかになり、職員32名を停職・減給・戒告などの懲戒処分(退職者1、出向者1除く)、管理監督者21名を矯正措置(訓告)処分とした。米麦の在庫、販売のデータをねつ造したほか、出張経費や謝礼品などもごまかしていたという。調査を見直すほか、再発防止策を地方組織に通知した。

 同省では、現在ある米麦調査を7つから3つに集約する。生産者が調査対象となる「米穀生産者の直接販売に関する調査」と「米穀の6月末在庫調査(生産段階)」を、「生産者の米穀現在高調査」に一本化し、毎月調査から年2回(6月末、3月末)に見直す。食糧部から統計部に移管し、民間調査員を活用することを検討する。

 また、販売業者が調査対象となる「米穀の取引に関する報告徴収」(相対取引価格)を継続する一方で、「米穀の取引価格調査」と「麦製品等の取引価格調査」を一本化し、店頭調査から本店・支店への聞き取り調査方式に見直す。「米麦加工食品生産動態等統計調査」は今期限りで廃止。


-2009年6月22日-

◆「コシBL」ロゴマーク、使用承認始まる(新潟県)

 新潟県が創設した「新潟オリジナルコシヒカリ」ロゴマーク使用の承認書交付が始まった。6月18日現在で、▽新潟みらい農協▽新潟ケンベイ▽越後ながおか農協▽戸辺米穀店(東京)▽東尾張食糧販売(愛知)の5事業者が承認を受け、県ホームページに掲載された。

 BLの特徴をアピールするため決めたロゴマークを、適正に使用するための制度で、希望する生産者や卸売・小売業者を対象に、5月1日から申請を受け付けている。

 県産コシBLでトレース可能な米が条件で、申請に基づき県が審査し使用承認書を交付する。精米袋やPOP、シール、チラシ、のぼりなどに使用(経費は使用者負担)できる。履歴を確認できる客観的な資料や管理体制の整備し、その資料を3年以上保存することが必要。

 ロゴマークの商標権は県が所有し、使用料は無料。なお、承認事業者の商品全てにロゴマークが表示されているものではない。


-2009年6月19日-

◆改正農地法が成立、企業参入を緩和

 改正農地法が6月17日、参院本会議において賛成多数で可決、成立した。農地の貸借についての規制を大幅緩和して企業の農業参入を促す一方で、農地の転用規制を強化する。耕作放棄地の拡大などに歯止めをかけて農地を集積し、有効利用を促進するのが狙い。年内にも施行される。

 改正の柱は、制度の基本を「所有」から「利用」に再構築した点。農地法第1条の目的規定について、「農地を耕作者みずからが所有することを最も適当である」とする考え方を、「農地の効率的な利用を促進する」との考え方に改めた。

 農地の賃借期間を最長20年から50年に延長して有効活用を促すほか、農業に参入した企業の農業生産法人への出資比率を10%から25%に緩和した。一方、農地転用規制を見直し、違法転用の罰金(法人)を300万円以下から1億円以下に強化する。

 農地面積は、昭和36年の609万haから平成20年に463万haまで減少。農地分散、耕作放棄の増加、農業従事者の減少などが課題となっていた。今回の農地制度見直しで、どこまで農地利用拡大が進むかは、論議中の生産調整見直しを含めた農政改革次第ともいえそうだ。


-2009年6月18日-

◆21年産加工用米は全量を直接取引へ(JA新あきた)

 秋田・JA新あきたは、21年産加工用米で秋田県酒造(協)と直接取引を始める。

 「地元の米を地元で消費する観点から模索していたもの」(関係者)とされ、補正予算の10a1万5千円助成が決まる以前から取り組みを検討していたという。農政事務所に取組計画を上げる期限が今月末までで、酒造組合との契約は7月が見込まれている。

 販売数量は加工用米生産の全量に当たる2,500トンを計画。銘柄については、「農家からの出荷契約を受けている段階で、どの銘柄が該当するかは確定していない」。販売価格は60キロ9,500円前後を目途にしている模様。なお、全農が販売する20年産玄米価格は1万0,600円。


-2009年6月17日-

◆20年産検査517万トン、26万トン増(5月末)

 農水省は、5月末現在における20年産米の検査数量を516万7千トン、前年産同期比105.2%(25万6千トン増)とまとめた。5月単月で8万1千トンが積み上がった。

 このままのペースで推移すれば、最終10月末は530万トン程度になるものと推定される。前年産との比較では、収穫量の11万トン増に対して、検査量はおよそ25万トン増が見込まれる。

 種類別の検査は、水稲うるち490万9千トン(前年比105.3%)、醸造用7万6千トン(104.8%)、水稲もち18万2千トン(104.2%)、陸もち2百トン(46.8%)。


-2009年6月16日-

◆キャンペのメール配信など情報伝達も促進(はくばく会)

 全国はくばく会はこのほど、新潟市で第48回総会を開催した。20年度事業報告によると、米穀チャネルトータルでは前年比100%の実績を上げたとしている。品目別は雑穀100%、麦107%、豊熟麺100%などとなった。

 「小麦・大麦の原料高騰により、製品の価格修正が行われるなど多様な1年であった」としているが、中食・外食に向けた業務用商品の提案では、「健康・ヘルシーというニーズに合った麦・雑穀のメニュー提案で成功例が数多く見られた」という。

 また、全国の米穀店への情報発信も行う「お米とおむすび&カフェ和穀菜汁魁」(山梨県甲府市)は、開店より1年足らずで200件近くの視察があり、米穀店からの期待の高さを示した。

 21年度も原料を取り巻く環境は、外国産小麦の値下げ、国内産大麦の値上げと多様であるが、安心・安全・高品質を目指し、より良い商品作りを進めたいとしている。

 21年度事業活動については、▽米穀店2000店舗に向けて、キャンペーン企画のメール発信・ダイレクトメールの発送により、素早く確実な情報伝達の実現▽新規開拓、新しい売り方の提案=雑穀ギフトの販売、米穀卸・米穀店を通じての業務用販売の拡大-などを挙げている。


-2009年6月15日-

◆高知・徳島の早期米は3日早~平年並み

 全農高知・徳島県本部によると、早期米の生育は両産地とも順調に推移している。

 【高知】9日現在の生育状況は、平年より2~3日早く、ステージは幼穂形成期~減数分裂期。生育は概ね順調で、病害虫の発生も少ない。草丈はやや長め、茎数は平年並み~やや多めとなっている。

 【徳島】10日現在の状況は次の通り。[ハナエチゼン]生育進度は一部山沿いの地域で2~3日程度の遅れが見られるが、それ以外の地域は概ね平年並みで推移しており、現在は有効分けつ終期を迎えている。病害虫等の発生も少なく、生育は順調。[コシヒカリ]進度は概ね平年並みで推移、現在は分けつ盛期を迎えている段階。こちらも生育は順調。


-2009年6月12日-

◆売り手、買い手ともに減少(センター登録)

 コメ価格センターはこのほど、6月10日現在の登録業者名簿を更新した。

 それによると、売り手37業者(うち匿名2)、買い手232業者の計269業者となっている。

 年度変わり前(3月2日現在)に比べて、売り手14減、買い手41減。また、前年同期(6月20日現在)に比べて、売り手11減、買い手43減。

 上場・応札の機会が少ないことから更新を見合わせるケースが増えたものと見られる。21年産の上場を確認してから再登録の形か。


-2009年6月11日-

◆外食市場規模、前年比0.5%減(外食総研)

 外食産業総合調査研究センターがまとめた外食市場規模推計によると、20年は24兆4,315億円(前年比0.5%減)と前年実績を下回った。世帯1人当たりの支出額は若干増加したものの、法人交際費の減少等が影響したものと分析する。

 全体の80%占める給食主体部門は19兆4,207億円(0.3%減)で、このうち営業給食は前年比0.1%増、集団給食は1.9%減と明暗を分けた。

 【営業給食】▽飲食店=12兆8,663億円(同0.9%増)。食堂・レストラン、ファーストフードが前年を上回ったが、寿司店などが減少。

 【集団給食】▽事業所給食=1兆7,588億円(同3.5%減)。施設数の減少やコンビニなどとの競合で、社員食堂(3.0%減)、弁当給食(4.8%減)ともに減少した。

 また、持ち帰り弁当店や総菜店、テイクアウト主体のファーストフードなどで分類される料理品小売業は、6兆777億円(同2.2減)となった。


-2009年6月10日-

◆オリジナル好適米「舞風」、オール群馬の地酒づくり

 群馬県では、21年産から酒造好適米「舞風」が銘柄設定されている。県内の酒造メーカーから要請を受けた県農業技術センターが開発した二毛作に適したオリジナル好適米。

 本品種を原料に、「群馬の自然に恵まれた水」と、群馬産業技術センターで開発した「群馬KAZE酵母」を使用したオール群馬の地酒づくりに取り組む。従来品種の若水より5~10%多収で、縞葉枯病抵抗性、穂いもちに強いのが特徴。醸造特性は、若水よりも吸水性や消化性が緩やか。群馬KAZE酵母との相性も良く、淡麗な仕上がりになるという。「試験栽培・醸造試験を実施しており、21年産の作付予定は200a」(県農政課)。

 来歴は、群馬酒23号(サケピカリ)×佐賀酒12号(さがの華)。若水と比較して、出穂・成熟期は同程度で、中生の晩。稈長はやや短く短稈で、穂長は長い。収量性が優れるほか、縞葉枯病に抵抗性を持ち、穂いもち病に強い。心白の発現と大きさは同程度。


-2009年6月9日-

◆8月に鹿児島コシの新米キャンペ(ライスフレンド)

 ライスフレンド(株)(大阪市)は8月3~31日の1カ月間、JA鹿児島県経済連と共同で「美味しさサキドリ鹿児島新米コシヒカリキャンペーン」を実施する。今年は期間中にラジオ、新聞による新米の告知に注力し、米穀店・量販店など300店以上のキャンペーン参加を目標にしている。キャンペーンの内容は以下の通り。

 【米穀専門店向け施策】▽参加店に手配りチラシ500部を無償助成▽関西情報紙を中心に、新米プレゼント提供による記事を掲載▽購入特典として「かごしまのお茶ふりかけ」をプレゼント(限定1万名)。

 【量販店・生協向け】店頭で試食販売を行い、購入したお客に「手ぬぐい」をプレゼント(2千セット)する。


-2009年6月8日-

◆沖縄ひとめ系統玉は全量1等(3日初検査)

 沖縄ひとめぼれの系統玉による初検査が6月3日、石垣島の八重山ライスセンターで行われた。受検した15トン172キロ全量が1等の格付け。また、同日はみやぎ米屋がひとめぼれ480キロを受検。こちらは5月11日の県内初検査と同じく全量3等で、格落ち要因は着色粒によるもの。

 本島での末端価格は、系統相対の60キロ500円の値下げにより、「5キロで2,080円中心(前年より100~200円安)に売られる見通し。20年産より安い設定になるので、売れ行きも期待したい」(卸筋)としている。


-2009年6月5日-

◆5月の販売実績、前年をやや下回る(大手卸)

 大手米卸に5月の販売実績を聞き取りしたところ、速報値ベースでは前年同期を僅かに下回った模様だ。量販店、生協中心に家庭向けは好調だったが、業務向けのマイナスが響いた格好。また、地区別ごと「格差が出た」とも指摘される。

 首都圏A卸では、「家庭向け精米は月を通し好調が続き、新型インフルによる買い置き需要もプラス材料となった。しかし、外食・中食など業務向けでは逆にマイナス要素となり、家庭向けの黒字を取り崩す構図となってしまった。詳細なデータは集計中だが、各地区からの報告を聞く限りでは、やや前年実績を下回った感触」。

 西日本B卸でも、「関西地区の実績が5月の動きを象徴しており、家庭向けが好調で、業務向けは低調だった。トータルすると前年同月をやや割ってしまったようだ。ただ、インフル余波が小さかった東北、北陸などの地区は、家庭・業務用ともに前年実績を上回った。首都圏、関西のマイナスがなければ、5月は前年クリアとなったと予想出来ただけに残念なところ」としている。


-2009年6月4日-

◆売れ筋価格が100円下落(コンビニ弁当)

 大手Aコンビニチェーンによると、弁当の売れ筋価格は、前年と比較しておよそ100円程度下落しているという。5月中の販売データによるもので、「前年同期は400~450円が良く動いたが、今年は320~400円が売れ筋となっている。500円以上の商品は、目に見える形で動きが悪い」(担当者)という。

 消費者の節約志向を如実に反映した動きで、「対応策として300円台、400円台の新商品を前月中旬から数多く投入した。その効果で弁当類の売上がようやく回復した」としており、今後も定期的な新商品で「購買意欲を喚起する」。

 低価格路線は継続する考えだが、「かつてランチはワンコイン(500円玉)が定番だったのに、今は100円玉何枚の世界になった。これ以上の下落は回避したい」との本音も。


-2009年6月3日-

◆家庭用小麦粉の値下げ1.5%~6%

 大手製粉各社は、家庭用小麦粉製品の値下げを発表。先月の業務用に続く値下げで、コメ消費にも影響しそう。先月29日に値下げを発表した日本製粉に続き、1日には日清フーズ、昭和産業も引き下げを発表し、大手3社の値下げが出揃った。輸入麦価の下げに対応したもの。値下げ率は、約1.5%~6%。価格改定の内容は以下の通り。

 【日清フーズ】▽家庭用小麦粉=約1.5~6%値下げ(6月15日出荷分から適用)。

 【日本製粉】▽家庭用小麦粉=平均5%値下げ▽家庭用プレミックス類=平均6%値下げ(6月1日出荷分から適用)。

 【昭和産業】▽家庭用小麦粉=約5%下げ▽小麦粉二次加工品=約2%値下げ・対象13品目(6月1日納入分から適用)。


-2009年6月2日-

◆食料自給率、18道県で上昇(19年度概算値)

 農水省はこのほど、19年度における都道府県別の食料自給率(概算値。全国は40%、前年比1ポイント高)をまとめた。

 カロリーベースの食料自給率は、18道県で上昇し、12県が低下、17都府県は横ばいとなった。国産熱量のうち米の占める割合が大きく、米生産動向が反映される。佐賀の102%(36ポイント高)、長崎45%(7ポイント高)、大分51%(6ポイント高)など昨年の台風被害等から作柄が回復した九州各県の自給率が前年を上回った。

 なお、自給率100%以上は、佐賀のほか、北海道198%、青森119%、岩手104%、秋田177%、山形133%の6道県。

 また、生産額ベースの19年度食料自給率(概算値。全国66%、前年比2ポイント減)は、6県で上昇し、35道府県が低下、6都県は横ばい。国内生産額のうち野菜・畜産物の占める割合が大きく、これらの生産動向が反映される。


-2009年6月1日-

◆朝・弁当カレーの企画が成功

 関西発の情報として採り上げたカレーをテーマにした販促策。首都圏A卸も、「家庭向け精米販売の動きが良い要因のひとつは、ルウなどカレー関係の追い風がある。メジャーリーグのイチロー選手の食習慣を契機とした“朝カレー”の提案はかなり広まってきた。また、弁当向けのミニサイズ、健康志向に対応したカロリーカットのレトルトカレーなど各メーカーの打つ新企画が成功している。カレーに欠かせないのは米で、必然的に精米が売れるとの構図」(営業担当)と説明する。

 同社では継続中を含めて、メーカーと協力しての販促企画が数多くあるという。現在は首都圏、近畿と2大消費地の反応が良く、「今後は東海・九州など他の地区に、同様な手法で販促を打つ考え。すでに夏向けの企画も検討している」。


-2009年5月29日-

◆シダックス、ローソンと新規出店などで業務提携

 シダックス(株)はこのほど、コンビニのローソンと5月31日付けで、業務提携を行うと発表した。

 シダックスグループは病院・大学・事業所を始めとする施設内の給食・売店事業などを展開しており、今回の提携については(1)新規出店における協力=両社の病院・大学・事業所などへの出店に関する情報を交換し、効率的に行う(2)既存店舗の転換=シダックスグループの店舗の一部を、ローソン店舗への転換を検討する(3)新規営業モデルの検討=病院・大学・事業所内のコンビニ・外来外食のコラボによる営業形態モデルの検討-などを挙げている。

 関係筋では、今回の件に関して「コメもビジネスの柱の一つとなるだろう。末端流通では厳しい環境が続いており、今後も業態の垣根を超えた提携は続くと考えられる」と指摘する。


-2009年5月28日-

◆子会社の日本食糧卸、炊飯事業拡大を表明(グルメ杵屋)

 (株)グルメ杵屋(大阪市・住之江区)の日村千尋社長は、5月25日に本社で実施した記者懇談会で「グループの日本食糧卸の業容は、精米と炊飯の売上が50%ずつのシェアだが、将来的には炊飯部門のシェアを高めていきたい。そのために生産ラインの増強も考えていきたい」との意欲を示した。

 同社では今年2月末日付で、日本食糧卸(株)を100%子会社化している。日本食糧卸は、涼本彦之前会長が創業した関係で、従来から仕入を担当するなど繋がりが深かった。今回の経緯としては「炊飯事業を中心に米の商売の可能性が大きいと判断し、区切りとして当社の100%子会社とした。今後はグループ内店舗への納入業務を柱に、主に炊飯を中心として事業展開していく」(本社)としている。なお日本食糧卸の代表取締役社長には、福本憲治氏(前グルメ杵屋・仕入物流部部長)が就任している。

 (株)グルメ杵屋の売上高は450億6百万円(平成21年3月期)。一方、日本食糧卸(株)は1972年9月の設立、資本金は4,000万円、事業内容は米穀卸、炊飯米卸売、加工米飯卸売、大阪住之江区内に本社社屋、精米、炊飯工場、低温倉庫、物流センターを保有する。


-2009年5月27日-

◆セール銘柄拡大、在庫整理へ(卸筋)

 関西など西日本の量販店では、秋田あきたこまち10キロ2,980円セールが拡大する見通し。先行したイトーヨーカドーに続く動きで、某卸筋では「今週末から範囲を拡げて取り組む」としている。また、同時期には近畿・北陸コシ同2,980~3,080円セールの予定も組んでおり、在庫整理に入った観がある。

 関西の有力A卸では、「23~24日出荷分から秋田こまちの2,980円セールを特定チェーン(店舗。期間限定)で実施している。この企画ではイトーヨーカドーが先行し、相当の数量を稼いだといわれ、遅ればせながら計画を組んだ。対象は今週末以降に範囲を拡げていく考えで、併行して近畿・北陸産コシも同じ価格帯でセールを打つ予定」としている。

 西日本のB卸からは、「当社を含めて各卸とも20年産米の在庫整理に入っており、今後は“重い銘柄”を筆頭にセールが活発になってくるだろう。スケジュール的には秋田こまちを継続しつつ、近県のコシ系銘柄、そして新潟コシを実施していく予定でいる」との方針が聞かれた。


-2009年5月26日-

◆6~8月、北日本に寒気の影響?

 5月25日、気象庁が公表した6~8月の3カ月予報。亜熱帯高気圧の強さは平年と同程度とする一方で、オホーツク海高気圧の発生を予想している。

 3ヵ月の平均気温は、「東日本以西では平年並みか高い可能性が大きいが、北日本は時々寒気の影響を受け、気温の確率に傾向はない」という。

 北海道の予報は、「6~7月は一時的に冷たい気流の影響を受ける時期がある見込み。8月は晴れて暑い日があるが、寒気の影響で天気のぐずつく時期もある見込み」。北海道が21年産市況のカギを握ることになりそうだ。


-2009年5月25日-

◆インフルの影響で7~8キロ袋が増加(西日本)

 西日本の末端販売では、7キロ、8キロ袋のアイテムが増加している。すでに販売中の店舗は品揃えを拡大したのに加え、新たに売場に投入する店舗も出始めている模様だ。

 背景には新型インフルの影響があり、「しばらく続くと見られる精米商品の追い風に、売れ筋価格の2,880円~2,980円にヒットさせる狙いがある」(有力A卸)という。

 実際の店頭でも「容量の大きい米袋アイテムを“生活必需品コーナー”と称して、他の食品と一緒に陳列して販促を打つケースもある」(有力B卸)とのこと。

 同時に無菌米飯や冷凍米飯などの動きも良好とのことで、「やや複雑だが、今月の実績は確実に期待出来る」(A卸)との指摘も聞く。

 その反面、心配なのが終息後の揺り戻し。「その頃には新潟コシのセールが広がる見込みで、関連した販促策を考えている」(B卸)とのこと。


-2009年5月22日-

◆米など新規事業の子会社を6月に設立(岩塚製菓)

 岩塚製菓(株)は5月20日、21年3月期決算を公表。同時に米などの農産物を取り扱う子会社「里山元気ファーム(株)」を6月に設立することを明らかにした。

 連結の業績は売上高198億86百万円(前期比2.3%減)、営業損失4億28百万円(前年度は31百万円の営業利益)、経常利益5億21百万円(130.4%増)、当期純利益8億77百万円(1億21百万円の純損失)。利益面については、「在庫の圧縮やライン改善による労務費の削減を行ったが、原材料費の高騰による原価の吸収に至らず、主力製品の価格改定を実施した」としている。

 また、里山元気ファーム(株)の設立は、「お米の可能性を追求し、お米を含めた農産物・農産加工品の新規事業展開を図ること」を目的に挙げている。具体的な事業内容は「設立予定が6月23日で、それ以降に再度、お知らせるする考え」(広報)。

 新会社の概要は次の通り。▽代表取締役社長=阿部雅栄(現同社取締役新規事業開発室長)▽本店所在地=新潟県長岡市▽主な事業内容=菓子、食品の製造・販売▽資本金=1千万円▽株主=岩塚製菓100%。

 なお、米菓業界については、「素材に安心感のある米を原料としており、安全志向の消費者の需要を捉えたことから、市場規模は拡大した。一方で、原油価格の高騰による影響を避けられず、販売価格競争はより熾烈なものとなり、寡占化競争に拍車がかかった」としている。


-2009年5月21日-

◆炊飯生産量、96%と初の前年割れ(炊飯協会)

 (社)日本炊飯協会は5月20日、虎ノ門パストラルにおいて平成21年度通常総会・懇親会を開催した。

 川島会長は冒頭の挨拶で、「会員の協力で炊飯の生産量を調査しているが、今年度は前年比96%と初めて前年を割り込んだ。これは自店などによる炊飯の増加が影響したためと思われ、今後もこの傾向は続くと考えられる。更に不況の影響から西友の298円弁当、関西で70円おにぎり等が出るなど、末端価格が下落しており、炊飯業界には厳しい現状となっている。炊飯協会は今後も、会員の利益・適切で迅速な情報伝達を最大の使命と考えている」と語った。同日現在の正会員は66社、賛助会員18社。

 役員改選では新理事にエスアールジャパン(株)・村橋香副社長、炊飯協会・三橋昌幸事務局長が就任したほか、監事に愛知県経済連・天野正裕米穀販売部長が就いた。


-2009年5月20日-

◆埼玉彩のほほえみ、「食味は良好」(業者筋)

 埼玉彩のほほえみ、彩のみのりが21年産で新規に銘柄認定された。県内の農業試験場では、両品種の普及に向けて関係者を集めての説明会を開催している。

 参加した某業者筋によれば、「キヌヒカリと朝の光の代替として考えており、栽培方法は田植えをGWからズラして5月下旬とし、量を確保(反当たり600kg)するために収穫は10月上・中旬にするようにとのことだった」。試食では、「彩のほほえみの方が柔らかく、食味も良かった」としている。21年産は試験的な作付にとどまる見方。

 20年産については、農家から少量の売り玉が持ち込まれ、「1万2千円から良質なものは1万3千円絡みで買っている」という。


-2009年5月19日-

◆インフル影響、コメ購買行動にも

 市中取引きは、連休明けに値頃感のある福島、関東コシヒカリなどが拾われたあと、買い一服気味。競合する小麦粉製品値下げや新型インフル拡大などコメ消費動向に不透明な材料が増えている。

 関西地区では、新型インフルエンザの感染が拡大する中で、家庭向け精米のオーダーが伸びているもよう。外出を控え、家庭で米を保有したいとの心理が働いていると見られる。一方、イベントのキャンセルなど逆風に直面するのが外食業界。今後も客数の伸び悩みが予想される。

 関西A卸では、「新型インフルエンザの騒ぎが広まったGW前後から、精米の追加オーダーが相次いでいる。主食を確保しておきたい消費者の行動を反映したものと考えられる。担当バイヤーからは今後1~2週間、買い上げ点数の増加を予想していると言われた」という。

 一方、業務用向けでは、「外食は厳しくなる感触。メニュー改訂で反撃を期待していただけに、思わぬアクシデントが発生した格好だ。事態が沈静化するのを待つしかない」(関西B卸)。


-2009年5月18日-

◆相次ぐ生協の値下げ

 コープこうべ、パルシステム連合会など大規模生協が相次いで精米商品の値下げに動いている。単品銘柄米の定番価格を引き下げるもので、大手量販店に続いて価格競争に突入した格好だ。

 こうした動きは、「量販店が新聞折り込みチラシに、精米商品を目玉にするケースが多いことへの対応策。また、生協の中には1カ月間のロングラン企画や、量販店並みのセールを打つ例まで出てきている」(大手A卸)との指摘が聞れる。

 値下げの効果については、「消費者は価格に敏感で、改定後は5~8%数量が伸びている。(生協も)生活防衛意識に応えるのも使命」(B生協)としている。

 一方で、21年産へ向けたテーマでは、「近隣の単独生協と将来的な合併を前提に、玄米仕入の共同化や共通ブランドの開発が挙げられる。体力をつけ、量販店に対抗していく」(同)考え。


-2009年5月15日-

◆個人消費の低迷で減収減益(平禄寿司・3月決算)

 回転寿司チェーンの仙台平禄を展開する(株)ジー・テイストはこのほど、平成21年3月期の決算短信(非連結)を発表した。

 業績は売上高134億29百万円(前年同期比4.4%減)、営業利益5億96百万円(同38.2%減)、経常利益7億86百万円(同30.0%減)、当期純利益34百万円(同96.6%減)。

 主力の寿司部門の売上高は83億50百万円(同16.2%減)。「グランドメニューを毎月変更したほか80円商品を投入するなど、地域に合った最適なメニューを採用した。

 しかし、景気悪化に伴う個人消費の落ち込みの影響を受け、既存店の売上高は前年度実績を下回った」としている。


-2009年5月14日-

◆減反の維持・強化は否定的(石破大臣)

 石破農水大臣は12日の定例会見において、生産調整の見直しについて「維持・強化した場合、財政負担が増す」として、個人的にその政策は取り得ないとの考えを示した。

 「コストは下がらず、米価も下がらず、構造改革も進まない、消費者も安いものが食べられない。何の見通しがあるのか、全く理解できない」と否定的。減反強化、価格維持には、現在の財源2千億円は2倍にもなりうることを数式をもって示す必要があるとして、可能な限りデータを添えて論議していく考え。

 また、10ha(東京ドームのグランド7つ分)のコメを作って得られる所得が400万円と具体的な例を示したうえで、後継者、消費拡大、所得確保の問題など、「何が国全体の利益なのか」という議論を徹底的に進めるべきとした。

 「農林水産予算は一時的に増嵩することは有りうべし。コストを下げる、付加価値を上げるための投資は必要なこと。5年、10年後にどのように構造が変わっているか、国民負担が低減するかまで見極めて論議すべき」との認識を示した。


-2009年5月13日-

◆生育は平年並み~2日早(宮崎早期米)

 宮崎県経済連がまとめた5月7日現在の早期米生育は、平年並みから2日早い分けつ前期~分けつ盛期のステージ。

 4月下旬の強風・低温の影響で、下葉枯れや生育が若干停滞した地域も見られるが、5月に入り生育も平年並み以上に回復してきているという。

 地区別では、中部(JA宮崎中央・綾町)と児湯(西都・児湯・尾鈴)などが平年より早い傾向で、逆に南那珂(はまゆう)は若干遅れ気味。

 また、「下葉が黄褐色となっている部分も見受けられるが、大きな影響はない」(中央地区)としている。


-2009年5月12日-

◆6月中旬から新潟コシのセール拡大へ(卸)

 6月中旬から大手量販店において、新潟コシのセールが拡大する見込みだ。店頭価格は5キロ1,780~1,980円が想定され、西日本地区では10キロ企画も打たれる模様。米卸と量販店による商談で決められたもので、2千円台主体の展開が続いていただけに、販売進度の促進を期待している。

 首都圏大手A卸では、「4月下旬に行った価格交渉の場で、5キロ1,780~1,880円を提案し、了承された。秋口までの在庫をシミュレーションしたところ、新潟コシが相当に重くなることでの対応だ。タイミングを逃した感触は否めないが、値下げによる出荷ペースのアップを期待したい」という。

 西日本の大手B卸でも、「当社を含め多くの卸が新潟コシの在庫放出に動いており、全国展開の量販店を中心にセールが拡大していく流れにある。今回の商談が店頭に反映されるのは40日から60日先なので、6月半ばから新価格が浸透していく見通し。逆に新潟コシが値下げに走ったことで、福島、長野、北陸3県コシは企画が通りづらくなった。今後の焦点は、新潟以外のコシがどれだけの下げ幅を出すかだ」としている。


-2009年5月11日-

◆「所得補償モデル事業」公募(新潟県)

 新潟県では、5月1日から新潟県版「所得保障モデル事業」を募集している。主食用米から加工用米等への生産誘導を図る「水田経営安定化・フル活用モデル事業」と、中山間地域での新規就農者の所得を保障する「中山間地域新規就農者確保モデル事業」の2つ。

 農業経営の安定化と食の安全・安心という農業者・消費者双方にメリットがある所得補償制度の創設が狙い。制度の有効性を検証し、国にも提案したい考え。公募期間は6月1日までの1カ月間で、第3者委員会の選考を経て6月中旬に決定する。

 経営安定化事業は、20~30ha程度の集落(2地区、選定は21年度のみ)を対象に、5年間実施。米価下落や、水田フル活用の取り組みに一定の所得確保を支援。1地区最大600万円まで補償する。

 また、中山間地域における新規就農者の確保事業は、直接支払制度実施地域の農業生産法人など(4地区)を対象に、3年間実施。販売経験者を雇用する場合は年最高500万円(3年目は300万円)、若い農家子弟を雇用する場合は年最高300万円をそれぞれ補償する。


-2009年5月8日-

◆発芽米売上36億円、前期比4.6%減(ファンケル決算)

 (株)ファンケルはこのほど、21年3月期の決算短信を公表した。発芽米事業は、売上高35億71百万円(前期比4.6%減)。

 概要は、「コンビニのおにぎり・弁当などの業務用は拡大したが、通信販売が客の減少により不振だった」としている。損益については、その他事業としてまとめられており、営業損失は「発芽米事業などの損益が改善した」ことで9億81百万円、前期に比べ4億3百万円縮小した。

 なお、連結の業績は売上高980億4百万円(1.4%減)、当期純利益26億62百円(27.9%減)。


-2009年5月7日-

◆「コシBL」ロゴマーク使用制度を創設(新潟県)

 新潟県は、県産コシヒカリBLをアピールするため検討会で決めた「新潟オリジナルコシヒカリ」のロゴマークについて、希望する生産者や卸売・小売業者に使用を認める制度を創設した。5月1日から受け付けを開始している。

 県産コシBLであることがトレース可能なことが条件で、希望者の申請に基づき県が審査し承認する。精米袋やPOP、シール、チラシ、のぼりなどに使用できる。履歴を確認できる客観的な資料や管理体制の整備が必要で、その資料は3年以上の保存が求められる。

 ロゴマークの商標権は県が所有し、使用料は無料。使用の際に必要な経費は使用者負担。使用者は県のHPで公表されるほか、違反者した場合は承認を取り消し公表する。

 また、同県では21年度の新潟米モニターを5月1日から29日まで募集している。消費者の声を生産に反映する仕組みづくりの一環として、首都圏で販売されている新潟コシヒカリなどを対象に、品質や食味の評価と、表示状況の調査を行う。募集人数は20名。


-2009年5月1日-

◆米粉、飼料向きの「ミズホチカラ」開発(九沖農研)

 農研機構・九州沖縄農業研究センターはこのほど、米粉や飼料用米向きの多収品種「ミズホチカラ」(西海203号)を開発したと公表した。

 福岡県では、飼料用用途として21年度から作付が始まるほか、熊本県では米粉パン等の用途向けにも普及が見込まれる。同センターでは、穀物高騰を背景に、低コスト生産が可能な多収穫品種の育成を目指し、JAふくれんで飼料用米としての適性試験、熊本製粉(株)と共同研究で米粉利用への適性試験を行ってきたという。

 「ミズホチカラ」は、「奥羽326号」(韓国の多収品種・密陽23号と日本の多収品種・アキヒカリの交配後代)と「86SH283長」(韓国の多収品種・水原258号と台湾の多収品種・台農67号の交配後代)の交配。

 玄米の見かけの品質は、白未熟粒が多いため不良。米飯の食味も良くないため通常の主食用には適さないが、パンのふくらみが良く、腰折れ(焼成後変形)が少ないなど加工適性がある。命名の由来は、「水田で力らを発揮する多収品種」を表す。


-2009年4月30日-

◆「ツキミモチ」奨励品種の廃止を通知(千葉)

 全農千葉県本部はこのほど、水稲もちの「ツキミモチ」奨励品種の廃止を生産者に対して通知した。

 同品種は1966年に奨励品種に採用して以来、千葉県のもち主力品種として栽培されてきた。しかし、もち米需要の変化等により栽培面積が減少し、種子の計画的な生産・供給体制の維持が困難となり、21年産米の種子配布を停止した経緯がある。

 ただし奨励品種の廃止は決定したものの、農産物検査を行う産地品種銘柄としては継続されるため、紙袋等の検査証明書欄の「銘柄」と検査請求者記載の「品種」は、そのまま「ツキミモチ」と記載することが出来る。


-2009年4月28日-

◆金額クリアも、数量ベースは企業間で格差(量販店)

 量販店チェーンの2月決算における精米販売実績は、金額ベースでは概ね前年をクリアしたもよう。「20年産の価格改定(値上げ)が主な要因」(量販店)としている。一方、数量ベースでは、企業の体力差による明暗が感じられる。また、今年1月以降は消費者の節約志向を受け、全国的に安いアイテムから売れていく構図が鮮明となってきた。

 量販店担当者によると、「前半はパンなど小麦粉製品の値上げに伴う米への追い風で数量が伸張、昨年10月以降は単価の値上げにより金額実績を稼ぐことが出来た。最終的な数字は集計中だが、金額、数量ともに前年実績をクリア出来る見通し。ただ、1月以降は慎重な購買行動が顕著になり、銘柄に関係なく値段(低価格)で選ぶ傾向が強くなっている」(広域展開Aチェーン)。

 「ご飯食への追い風が吹いた上期の貯金と20年産米の上げ改訂で、金額ベースの通期実績は前年をクリア出来たようだ。しかし、数量ベースでは下期のダウンが響き、下回りそうだ。特に1月以降は価格訴求で大手に力負けするパターンが多く、急激に失速してしまった。この動きははほぼ全国的な傾向で、企業の体力差が実績に反映した格好」(地域内展開Bチェーン)としている。


-2009年4月27日-

◆2月期決算減収減益、関西などに出店(プレナス)

 持ち帰り弁当チェーン「ほっともっと」などを展開する(株)プレナスはこのほど、平成21年2月期の連結業績(20年3月~21年2月)を発表した。

 概要は売上高1,198億円(前年比3.3%減)、営業利益57億60百万円(同48.7%減)、経常利益61億23百万円(同47.8%減)、当期純利益31億77百万円(同39.4%減)。当期は、「持ち帰り弁当の新ブランド創設による看板・備品等の差し替えに係わる費用が一時的に発生するなど、痛みを伴うものであった」としている。

 主力業態の「ほっともっと」の当期末における店舗数は2,276店舗(44店増)、定食業態「やよい軒」は152店舗(6店増)。また、次期については、関西や中・四国など新規エリアを中心に積極的な出店を行い、店舗網の充実を図っていく考え。


-2009年4月24日-

◆GWに20円引き、新潟コシおにぎりは3割増(ローソン)

 大手コンビニのローソンは4月28日~5月6日の期間、新潟コシヒカリおにぎりの全品20円引きセールを実施する。「ゴールデンウィークは、持ち運びがしやすく、片手でも食べられる手軽さから、おにぎりの需要が高くなる。

 おにぎりの総販売数は約2割増となり、もっとも多い日には全国の店舗で合計200万個以上を販売。なかでも、ちょっとした贅沢感を味わえる『新潟コシヒカリおにぎり』シリーズの販売数は約3割に増加する」(同社)という。

 また、4月28日から、新潟コシヒカリおにぎりの新アイテムを新発売する。商品は具材の量を通常の1.5倍にした「大きな焼さけハラミ(179円)」と「生たらこ増量(168円)」の2品。


-2009年4月23日-

◆21年産もち米、作付は横ばい(佐賀)

 佐賀21年産もち米の作付は、「配分数量が前年産と同じなので、面積も横ばいで取り組む」(某JA関係者)としており、県全体でも前年並みが見込まれる。

  同県は19・20年産と連続で前年比約1割の削減を進めてきたが、縮小に歯止めをかけたようだ。農水省統計による作付面積は、両年産とも前年比1割減で、20年産は6,320ha。

 一方、20年産の系統出庫は、「前年より進捗が悪く、数ポイントは落ちている感じ」という。県全体の検査量は3月末現在で3万0,637トン、前年産最終とほぼ同じ水準。大きく変わったのは、1等比率が49%と、前年より約40ポイント上昇したこと。

 なお、20年産の収穫量は3万5,500トン(農水省統計)。収穫量が前年に比べ減少したことから、検査率は5ポイントアップしている。


-2009年4月22日-

◆亀田製菓、タイもち砕精米900トンを契約(2月)

 農水省はこのほど、加工用MA米の2月分定例販売の契約情報を公表した。

 2月分は契約業者310業者、契約数量2万1,505トン。定例販売の成約量は2万0,072トンで、上回った分は「沖縄の契約分が加わっている」(農水省)という。今後も契約情報の公表時に沖縄分が足される。

 500トン以上の契約者は▽亀田製菓=5,100トン▽霧島酒造=2,009トン▽マルコメ=2,000トン▽アルトス=520トン▽京都グレインシステム=510トン▽北海道味噌=502トン▽近藤製粉=500トン。

 また、2月の定例販売は2回に分けて行われており、2回目のメニューはタイ産もち砕精米のみで、契約は亀田製菓(900トン)が全体の67%を占めている。


-2009年4月21日-

◆美少年酒造(株)、負債19億円で民事再生法適用へ

 熊本県の酒造メーカーである美少年酒造(株)(下益城郡城南町、代表緒方直明氏ほか1名)は16日、熊本地裁へ民事再生法の適用を申請し、翌17日に保全命令を受けた。民間の信用調査会社の調べで判明したもので、負債は約19億円が見込まれている。

 同社は1879年に創業、1920年に法人改組した清酒・焼酎の老舗の製造業者。日本酒「美少年」を冠としてブランドを確立しており、ピーク時の87年9月期には売上高約24億円を計上していた。

 しかし、日本酒需要の落ち込みに伴って年々売上高が減少、08年9月期の売上高は13億400万円にまでダウン。追い打ちをかけるように08年9月に、事故米を食用と偽って転売していた三笠フーズ(株)(大阪市、08年11月に破産)から原料仕入れを行っていたことが表面化。

 さらに今年3月には三笠フーズの関連会社から約20年間にわたって裏金を受け取っていたことが発覚し、商品の返品が続くなか自主再建を断念したもの。


-2009年4月20日-

◆生産現場の取組意欲が高い「さがびより」

 佐賀県の新品種「さがびより(佐賀37号)」は、21年産で1,500haの作付が計画されている。

 「ヒノヒカリの品質低下で、農家からは何とかしてくれという要望が多かった。さがびよりは短桿で、収量はヒノヒカリを上回り、食味は同等。粒張りも良い」(関係者)としており、生産現場では取組への意欲が高い。某管内でも、配分された面積をヒノヒカリの代替として生産する。

 関係筋では、品質面などは期待が出来るため、販売がスムースにいくかを気に掛ける。1年目としては、作付面積が多いことも、販売面に目を向かせる理由のようだ。「農家はヒノヒカリ並みの価格を希望するだろうが、収量が良いことから安くても、(消費者に)受け入れられるようにすべき」との指摘も。


-2009年4月17日-

◆ヒメノモチ主体の商談

 市中のもち米取引きは、検査・未検ともヒメノモチ主体。売り買いの居所も、ほぼ想定の範囲内で定まりつつある。

 関東産ヒメノモチ1等は、関東着値1万5,500円で動いている。同未検は1万5,000円までの成約となっており、それぞれ折り合いが付いたようだ。

 東北産ヒメノモチ1等は、同1万5,700円がつながっているが、荷物は出たり消えたり。同未検の1万5,500円は割高感があり、買い見送られている。関東産水もち未検は、同1万4,800円気配。

 一方、九州ヒヨクモチ2等は、産地置場1万6,000円が通らず。気配を落としている。


-2009年4月16日-

◆吉野家の2月決算、増収減益

 (株)吉野家ホールディングスはこのほど、平成21年2月期の連結業績を発表した。業績は売上高1,742億49百万円(前期比11.9%増)、営業利益35億82百万円(同42.4%減)、経常利益43億40百万円(同41.1%減)、当期純利益2億8百万円(同12.0%増)。売上高は下期から(株)どんの連結子会社化で増収となったが、営業利益は原材料価格の高騰などで減収となった。

 主力の牛丼関連事業は、売上高1,035億33百万円(同2.5%増)、営業利益64億35百万円(同7.8%減)。当期末における吉野家の国内店舗数は1,102店舗。次期の連結見通しは、売上高2,000億円、営業利益42億円、経常利益44億円、当期純利益2億50百万円としている。


-2009年4月15日-

◆4~6月セールも主役は秋田こまち

 4月後半から6月にかけての量販店セール計画では、これまでと同様に秋田あきたこまちが主役になる模様。これに加えて、納入卸が得意とする銘柄米を5キロ1,580円前後で販売する見込み。

 東西卸によると、「量販店から要望が多いのは、新潟コシヒカリ・秋田あきこまちの2銘柄だが、価格的に対応するとなると秋田あきたこまちに集中する。消費意欲を刺激すべく1,680円が望まれ、大型連休から6月にかけて各店舗で予定を組んでいる。新潟コシヒカリは相対価格の改定もないようで、しばらくは現在の2,480円前後での販売を続けていく」(首都圏A卸)。

 「セール企画は、秋田あきたこまちを柱に、1,580円前後の価格帯アイテムを近畿・北陸産銘柄で週替わりに提案していく。新潟コシヒカリは、産地も自然体で秋まで粛々と販売を進めていく覚悟のようだ。値頃セールは新米に弾みを付ける夏場かな」(関西B卸)と語っている。


-2009年4月14日-

◆木徳神糧、8回計で6万9千トン(MA一般契約)

 今年2月までのMA一般輸入米入札(20年度第1~8回)における商社別の契約状況が明らかになった。

 落札数量は累計で40万9千トン。商社別の上位は▽木徳神糧=6万9千トン▽双日=5万6千トン▽伊藤忠商事=4万4千トン▽豊田通商=4万4千トンなど。

 木徳神糧は19年度年間で1万3千トンの契約で、20年度は大幅な増加となっている。なお、20年度は3月に17万2千トンが落札しており、総量は58万1千トン。


-2009年4月13日-

◆難しい南九州での商売

 九州圏の市場へは、東日本から中国地方まで広範囲の米卸が進出しているが、各卸の担当者が口を揃えて指摘するのは、南九州での商売の難しさ。

 なかでも鹿児島は、「スーパーの棚割はほぼ地元産100%で、県内の卸業者などが圧倒的に強く、簡単には入り込めなかった。現状は1~2アイテムの口座を開設したが、それでも地域米のルートを押さえる県内業者にはかなわない」(A卸)という。多くの進出組がここ2~3年、産地開拓を試みたが、「結びつきは非常に強く、思うような手当が出来ない」(B卸)。

 象徴的な事例といえるのが、全国規模の大手Jチェーンのケース。「通常は新店を出す場合、取引業者を福岡の本部へ呼ぶが、鹿児島についてはバイヤーが現地へ足を運んで商談を行っている。米以外でも品揃えは地域カラーが鮮明で、地元のメーカー・業者と良好な関係が必要なため」(A卸)としている。


-2009年4月10日-

◆作物気象データベースを開発(農環研)

 (独)農業環境技術研究所は、地球温暖化などの気候変動がイネの生産性に及ぼす影響を解析するための「モデル結合型作物気象データベース(MeteoCrop DB)」を開発した。

 アメダスの気象データに加え、収量や品質に影響する水田水温や穂温など、一般の気象観測では得られない水田の微気象要素を推定し、データを供給するシステムで、イネ収量の将来予測や品質低下のリスク評価、温暖化に備えた技術開発などに活用できる。

 これまでの研究から、気候変動の影響は一般の気象要素だけでは予測できないことが明らかになっており、水田の微気象要素を全国レベルで推定し、データ供給する簡便なシステムが必要とされていた。

 MeteoCrop DBでは1980年以降のアメダス約850地点における気象データや水田水温の推定値が容易に入手できるうえ、データベースに組み込まれたイネ生育モデルと水田物理環境モデルによって、主要品種(コシヒカリ)の生育ステージや出穂・開花期における穂温が推定できるため、既存の作物データベースや栽培試験データと組み合わせて、温暖化がイネの生育に及ぼす影響を簡単に調べることが可能となった。

 同データベースは3月31日からインターネット上で公開されている(http://meteocrop.dc.affrc.go.jp/)。


-2009年4月9日-

◆米飯部門の売上、単価下落で97%(ミニストップ)

 コンビニチェーンのミニストップ(株)はこのほど、2009年2月期の連結業績(08年3月~09年2月)の概要を発表した。

 業績は営業総収入1,129億71百万円(前年同期比89.2%)、営業利益70億47百万円(同89.9%)、経常利益78億47百万円(同89.9%)、当期純利益31億5百万円(同102.1%)。

 米飯・デリカ部門の売上高については、「上期はタスポ導入に合わせおにぎり100円セールを実施したことなどから前年並みを維持することが出来た。しかし、下期は消費者の生活防衛行動が顕著となり、低価格な弁当の構成比が上昇。単価が下落したことから、通期では97.1%となった」。

 今期は、イオンリテール(株)、オリジン東秀(株)と共同開発弁当に取り組む計画としている。なお、09期末における店舗数は1,772店舗で、44店舗の増加。


-2009年4月8日-

◆「さがびより」と命名(佐賀37号)

 佐賀県は4月6日、高温条件に強い「佐賀37号」の名称を「さがびより」と決めたことを公表した。

 由来は、「気候が大きく変動する中で、雨が降り続いたり、強い風が吹いても日々米づくりに励み、自慢の米を収穫する秋には笑顔で晴れやかな日を迎える、そんな『思い』を込めた」という。

 同日付けで品種登録の出願公表が行われており、商標も「さがびより」「佐賀日和」で登録申請中。作付規模は21年産1,200~1,500ha、22年産5,000haが見込まれている。

 「佐賀37号」は、県農試研究センターが「佐賀27号」(天使の詩)と「愛知100号」(あいちのかおりSBL)を交配、育成したもの。両親品種ともにコシヒカリの血を受け継ぐ。熟期は中生の晩で、ヒノヒカリより出穂期は5日遅、成熟期は3日遅。稈長はヒノヒカリより4cmほど短く、倒伏に強い。収量はヒノヒカリより10%以上多く、千粒重は1.0g重い。

 玄米の外観品質はヒノヒカリより優れ、登熟温度27℃以上の高温下でも外観品質の低下は小さい。炊飯米は、▽つやがある▽粒が大きく、しっかりしている▽食感はもっちりとしている▽甘みや香りがある▽冷めてもおいしい-のが特徴とされ、食味はヒノヒカリと同等…という。


-2009年4月7日-

◆早期米田植え、31日現在83%(宮崎)

 宮崎県では、3月31日現在の早期米の田植え進捗を83%とまとめた。今年も前年(82%)と同様のペース。

 県南の業者筋は、「例年並みのペースだが、気温が高かったことから、4月に行うところも3月中に植えるケースがあり、終了は早くなった感じ」。一方、「あまり影響はなかったようだが、3月15日頃低温になったことで、一部の圃場に凍結したところが出た」(業者筋)という。

 県では、「植え傷みなどによる植え直しの報告は上がっていない」としており、大事に至るケースはなかったと見られる。

 業者筋は、21年産の販売について厳しい展開を予想する。「地元では早期米の扱いは中元商品」といわれ、景気動向が影をさす格好のようだ。


-2009年4月6日-

◆3月後半より上昇ムード(仙台)

 宮城・仙台市内の量販店における精米販売は、「3月後半から縁故米を含め各家庭の在庫が消費され、ようやく上昇ムードに転じてきた」(市内卸)という。

 要因は大手チェーン中心に、ひとめぼれ・ササニシキなど県産銘柄の10キロ2,980~3,080円セールが拡大したこと。県外産についても、「売れ筋は5キロ1,780円前後のの秋田こまちなど。東北でも値頃でないと反応が鈍い」としている。

 また、県を挙げて取り組んでいる「みやぎ環境保全米」については、「地元テレビ局がニュースで大きく取り上げたこともあり、消費者の反応も上々で良いスタートとなった」。


-2009年4月3日-

◆17年産を原料から外す動きも(冷食メーカー)

 某大手卸筋では、冷食メーカーが4月から17年産政府米を原料指定から外すなどの動きが出たことで、今後の手当ては必要最小限にとどめる考え。また、購入銘柄については、北海道きららなど価格重視に絞った対応が進むのではないかとの指摘も。

 大手卸筋によると、冷食メーカーの対応は「17年産を原料指定から外すところと、使用割合を20~30%に限定するなどに分かれるが、重点納入先であっただけに需要は少なくなる。今後も政府米を外す傾向は増えてくることから、納入先の追加オーダーに合わせた補充買いに留める」(首都圏卸)としている。

 また、今後の購入動向は、「コシヒカリ・はえぬき・ハナエチゼンなどの需要が減り、比較的安価な北海道きらら・青森つがるロマンの2銘柄程度に絞られると見ている。当社では業務向けのブレンド配合率が低くなっており、手当ては必要最低限のみ」(関西卸)との対応。


-2009年4月2日-

◆こまち・ロマンなどでセール企画(首都圏卸)

 首都圏量販店における4~5月のセール企画は、秋田こまちを中心に岩手こまち・青森つがるロマンなど、各納入卸の得意とする銘柄で取り組まれる見込み。

 大手量販店・生協と取引する都内A卸では、「4月上旬~中旬は秋田こまち5キロ1,980円、関東コシ1,880~1,980円をメインにしている。下旬から大型連休に向けては、秋田こまち1,780円、岩手こまち1,680円などを提案している。パンの値下がりに対抗した追加のセールも検討している」という。

 食品スーパーに納入する都内B卸では、「4月~5月上旬は青森つがるロマン1,580円、北海道きらら1,780円を中心に数量を稼ぐ考え。また、初となる8キロ袋、5.25キロ袋と米袋にバリエーションを持たせ、消費者の選択肢を増やすことで購買意欲を喚起する手法も予定している。中身は検討中」としている。


-2009年4月1日-

◆4月6日より予約登録米を受付(パル連合)

 パルシステム生活協同組合連合会(会員生協の組合員総数113万4千人)は、4月6日より2009年度予約登録米の注文を受け付ける。商品カタログを通して組合員に登録を呼びかけるもので、バケツ稲の注文も同日から始める。

 予約登録米は95年(平成7年)から取り組んでおり、田植え前の段階で産地と1年間の契約を結ぶ制度。登録数量(玄米換算)は18年産8,290トン、19年産9,683トン、20年産1万0,634トンと、ここ数年は10%前後の伸びを示している。

 同制度については「収穫前から年間購入予約をすることで、生産者を応援する制度ともなっている」。指定産地銘柄は▽北海道ほしのゆめ▽青森つがるロマン▽秋田あきたこまち▽福島会津コシヒカリ▽新潟コシヒカリ▽茨城コシヒカリなど。


-2009年3月31日-

◆「あきさかり」「吟のさと」(20年度の農林認定品種)

 農水省は3月27日、20年度農林認定品種を決定し公表した。稲は、「あきさかり」と「吟のさと」の2品種。全国の独立行政法人や指定試験地、民間団体・大学への委託等で育成した品種の中から、品質、収量、耐病性の向上など、特性が優良と認められた品種を認定。特徴は以下の通り。

 ▽あきさかり(水稲農林432号)=旧系統名・越南208号。育成は福井農業試験場。多収で、食味は「コシヒカリ」と同等で極めて優れる。また、高温登熟下でも玄米品質の劣化が少ない。

 ▽吟のさと(水稲農林433号)=旧系統名・西海酒255号。育成は九州沖縄農業研究センター。玄米の心白発現が良好で、酒造適性に優る。また、耐倒伏性が強く、多収。


-2009年3月30日-

◆マンナンヒカリ、2011年で100億円の目標(大塚食品)

 大塚食品(株)(大阪市)は3月27日、ホテルオークラ東京で「マンナンヒカリの事業説明会と試食会」を開催した。
 中井吉人社長は、「マンナンヒカリは今期09年度の決算で売上高20億円に伸びてきており、認知・拡大を進め2011年度では100億円を目標にしている。今後も健康を中心に考えた商品開発を行ってゆく」と事業戦略について説明した。

 商品担当の高島靖男PMは、経緯について「2006年に売上高5億円でスタートしたが、07年が前年比120%、08年167%と実績を伸ばしてきた。当初は市販のウエートが高かったが、今期は業務・市販がほぼ50%のシェアとなった」としている。

 また、生産設備はすでに能力がいっぱいであることから、今年3月の設備拡大に続き、今後も増産体制を進めていくという。

 同商品は▽サークルKサンクス=おにぎり・弁当の4アイテム▽バンダイ=社員食堂の定食のご飯▽サイプレス=寿司シャリ-などで採用されている。当日は日本料理「青柳」の主人である小山裕久氏によるマンナンごはんを使ったメニューの試食会も行われた。


-2009年3月27日-

◆山形「つや姫」の生産者選定、田植えは5月中旬から

 山形県はこのほど、新品種「つや姫」の21年産生産者を選定した。

 生産は栽培適地を選定し、そのなかで技術力の高い生産者を登録、品質・食味・安全の三位一体の米作りを実施する。

 今秋は来年秋の本格デビューを前に、県内と首都圏向けに先行販売を行う。21年産は作付面積約60ha、300トン程度の生産。「田植えは5月中旬頃から始まり、10月初旬頃の収穫を目指す」(県)という。


-2009年3月26日-

◆弁当とおにぎりで明暗(コンビニ)

 日本フランチャイズチェーン協会はこのほど、2月のコンビニエンスストア売上高の統計結果を発表した。

 既存店ベースでは、来店客数が前年同月比3.4%増、売上高同2.0%増で、それぞれ11カ月、10カ月連続のプラスとなった。「タスポカード導入による対面販売のプラス効果が継続しており、来店客数・売上高ともに前年実績を上回った」。

 ただ、おにぎり・寿司・弁当の米飯類が入る日配品の構成比は33.5%で、3.4ポイントのマイナス。商品別の動向としては、「調理パン類は好調だったが、弁当類は不調」としている。

 卸筋では、「消費者の節約志向が依然として強く、単価の高い弁当類は苦戦する傾向。その反面で、大手チェーンを中心としたおにぎり100円セールは好調な動きを示しており、価格対応の重要性を実感している」という。


-2009年3月25日-

◆節分で巻き寿司が好調(2月・スーパー)

 日本チェーンストア協会(70社・8,786店)は3月23日、2月の全国スーパー売上高の概要を発表した。

 全店ベースでの売上高は9,526億円(前年同月比5.4%減)で、1991年以来の売上高1兆円割れとなった。これまで堅調だった食料品も前年同月比3%減。「生活者が節約志向をさらに強めている中で、鍋物食材などの動きが悪かった」という。

 今回の調査では精米販売のコメントはなかったが、節分の日関連で巻き寿司の動きが良かったとしている。

 2月の末端販売は、「量販店の決算企画を多く打った首都圏・近畿などが良かったが、地方においては消費者の動きが鈍く苦戦した。縁故米や直売がまだ消化し切れていないようで、西日本の回復が遅れている感じ。ただ、当社ではトータルで前年実績を上回った」(大手卸)としている。


-2009年3月24日-

◆21年度計画、仕入れの新たなスキーム確立へ(全米販)

 全米販は3月19日、理事会を開催し、平成21年度事業計画及び負担金、出資持ち分の譲渡、譲受加入など提出議案通り承認した。

 まず全体の情勢認識として世界的金融危機が発端となった不況の影響に言及したうえで、事故米事件に絡んで農水省の業務・組織改革、さらには農政改革にまで及んでいる現状に対して、これらの諸問題に組織を挙げて一体的に取り組む方向を提示した。

 また、気になるこの20年産米については全体需給は概ね均衡するとの見方はあるものの、今後の需要動向等によっては供給過剰が顕在化する恐れも残っていると警鐘を鳴らしている。

 21年度の事業計画に関しては、▽業界の社会的認知と地位の向上を図る▽組合員の健全な経営と適正な利益の確保▽組織運営の効率化と活性化--を大きな柱に据え、その項目ごとに細部にわたる行動方針を示した。

 仕入れ、販売など実務的な課題として提案しているのは、会員卸が主たる仕入先である全国出荷団体が取扱数量を減少させながらも、一販売業者としての姿勢を強めており、公正な取引と安定的な仕入れの確保のためには新たな仕入れルートの拡大が必須要件と指摘していること。

 その関連で全国団体として支援する方策としては、現在行っている産地共同購入やSBSへの参加に加え、組合員卸の仕入れの多様化に寄与する新たなスキームを検討すると明示している。


-2009年3月23日-

◆「南国そだち」「うしもえ」など14品種登録

 農水省は3月19日、種苗法に基づき品種登録を行い、官報告示した。稲部門は以下の14品種。カッコ内は登録者(敬称略)。

 ▽ヒカリッコ(高知・村井正之)▽誉富士(静岡県)▽南国そだち(高知県)▽兵庫牛若丸(兵庫県)▽コシヒカリえいち1号(東京・本田技研工業(株))▽コシヒカリえいち2号(同)▽コシヒカリえいち3号(同)▽コシヒカリえいち4号(同)▽うしもえ(埼玉県)▽さつま雪もち(鹿児島県)▽夢はやと(鹿児島県)▽さぬきよいまい(香川大学、香川県酒造協組、香川県農協、香川県)▽べたぼれ(宮城・佐々木康廣)▽雪の穂(愛知・(株)三和化学研究所)。


-2009年3月19日-

◆おにぎり100円など米飯の販促企画が増加(コンビニ)

 コンビニのセブン-イレブンは、3月19日から「おにぎり100円セール」を5日間限定で実施する。手巻きおにぎりなど160円までの商品は100円、贅沢おむすびなど170円以上の商品は150円にそれぞれ値引きする。

 ローソン、ファミリーマートなど他のチェーンにおいても、今月下旬~4月にかけて米飯アイテムの販促企画が多数控えている。

 5月の大型連休に向けて需要拡大を狙った動きと見られ、「途中経過ながらおにぎり類の動きが良く、当社の納入先においては原料米の出荷実績が前年を上回る感触を持っている。弁当類の動きがやや鈍いものの、今後、登場してくる新商品効果が刺激になってくると期待している」(関係卸)。


-2009年3月18日-

◆みやぎ環境保全米の発売キャンペ(みやぎ生協)

 みやぎ生活協同組合(宮城県)はこのほど、仙台市・幸町店で「宮城県環境保全米」の発売スタートのイベントを実施した。

 県や県本部等が取組んでいる20年産環境保全米の県内一斉発売に合わせたもので、当日は試食販売を始め様々なPRを行った。

 同商品は統一のブランドとロゴマークを使用した県を挙げての企画で、県内向けは1万トンの販売を計画している。

 なお、同生協の米穀販売量は約4,400トン(19年4月~20年3月)で、そのうち特栽米以上と定義とした“産直ふるさと米”が約2,900トンを占めている。


-2009年3月17日-

◆加工用米不足弁済米の販売開始、配分トップは米菓

 加工用米供給不足分による17年産現物弁済米の販売は、今月からスタートする。買受条件は加工用米の引取後となっているが、味噌業者など一部の実需者は早々と加工用米の買受を済ませているようだ。

 今年度の供給数量は製品ベースで約8,300トン。「弁済米はMA米向けでも販売していることから、加工用米不足分はもう十分という実需者もあった」(関係者)といわれるが、需要調査では9,700トンの希望が上がった。

 配分は19・20RYの実績などを基に算出し、団体別は概算で▽米菓=3,100トン▽味噌=1,600トン▽穀類=900トン▽菓子=100トン▽員外=2,500トン-となっている。穀類・菓子は希望通りの配分となったが、米菓・味噌は希望の約8割に留まった。員外も少し削られている。販売形態はうるち破砕精米で、価格はキロ140円。

 一方、MA米向けの弁済米販売は、外国産の供給に支障が出ていることから、実需者の買受ピッチが早まっている。昨年11~12月は月1千トンペースだったが、「前倒し的に買い受けている」という。


-2009年3月16日-

◆田植え早まる、コシ作付ほぼ前年並み(宮崎・中央)

 宮崎の早場地帯では、コシヒカリの田植えが始まっている。「今年は暖かく、8日頃からの開始。自家苗を植える生産者には、気候の関係で早めの指導を行っている。(JAによる)苗の出荷は22日頃を予定しており、管内の作付は今月いっぱいでほぼ終わる見通し。ただ、気になる点は雨が多く、苗が若干軟弱なこと」(中央管内)としている。

 コシヒカリの作付面積は転作が若干増えるものの、ほぼ前年並みを見込んでいる。生産者からの出荷契約は5月20日で、具体的な集荷計画はそれからになるようだ。

 一方、21年産の販売については厳しい予想も。「7月いっぱいで8~9割の出荷をしたいが、今年は昨年と一転して買い手の在庫が増えている」ことを懸念する。


-2009年3月13日-

◆ヒノ10キロ2,680円に下げる(福岡・量販店)

 福岡県の量販店では、各県ヒノヒカリが10キロ2,680~780円を中心に販売されている。「ダイエー・マルショクなどの大手の売価は前月まで2,880円前後だったが、バイヤーからの新営業年度で弾みをつけたいとの要望に応えて下げた」(県内卸)という。

 その他は福岡夢つくし5キロ1,980~2,080円、佐賀夢しずく同1,680~1,780円。佐賀夢しずくの販売は「拡大傾向にある」としている。価格は3月中旬の調査。


-2009年3月12日-

◆花粉症緩和米の生産を提案(石破農相)

 石破茂農相は3月10日に行われた経済財政諮問会議(21年第6回)で、「スギ花粉症緩和米」を生産するプロジェクトを提案した。

 農相は「農業・農村の潜在力を活かした新たな挑戦」と題した資料を提出。「減感作効果(いわゆる慣れ)」によりスギ花粉症の症状が緩和できることが動物実験によって確認されていること、また、植物工場で品質管理を行いながら生産・安定供給を行い、新たな市場と雇用を創出する狙いも提示した。

 資料によると、スギ花粉症患者は約3,800万人で、その医療費や医療関連費(マスク・目薬代等)の支出は毎年約2,300億円にものぼり、発症を抑制するスギ花粉症緩和米には市場から大きな期待があるとしている。

 「花粉症緩和米」は農水省所管の農業生物資源研究所(茨城県つくば市)が遺伝子組換え技術を用いて開発を進めていたが、2007年に厚労省から「花粉症緩和米は治療を目的にしており医薬品として扱うべき」との最終判断が出たため、医薬品としての開発に方向転換を余儀なくされた。その後、同研究所では実験用に毎年栽培を続けているが、共同開発する製薬会社も見つからず、実用化に向け暗礁に乗り上げていた。


-2009年3月11日-

◆6千トン枠で13日に実施(8回SBS入札)

 農水省は3月13日、第8回SBS入札を実施する。予定契約数量は5,508トン(うち砕精米枠は2千トン)と僅かだが、農水省では「指針で示した年間10万トン枠を淡々と消化するだけ」としている。

 応札は、前回通り一般米は中国産、砕精米はタイ産という構図が予想される。中国産うるち精米短粒種の売渡価格は、今回もキロ230円絡みの横ばいになりそうだ。国は4回連続で価格を維持しており、他種類玉を含めれば下げずとも枠は埋まるとの見方が可能。

 砕精米は、前回で枠を3千トン上回る応札があり、こちらは全量落札が確実な情勢。船積期限は今年8月31日、引取期限は同4月1日~9月30日で、前回のスケジュールと同じ。


-2009年3月10日-

◆温暖化に強い「元気つくし」開発(福岡県)

 福岡県は3月6日、温暖化に強い良食味米として「元気つくし」が誕生したことを公表した。近年、8~9月の気温が高いため、米粒の充実不足により、食味や品質の低下がみられることから、県農業試験場では平成10年から高温条件を人工的に再現できる施設を用いて、新品種の開発に取り組んでいた。

 新品種の特徴は、(1)暑い夏でも、高温に負けない高品質な米(2)ご飯は、粒がしっかりし、つやと粘りがある(3)おにぎりにしても美味しい…という。オリジナル品種として、県内限定で作付けする方針。21年産の栽培は420haの予定(約2,000トン)で、順次拡大する。「夢つくし」と並ぶブランド米として、県内中心に販売を促進する考え。

 「元気つくし」(系統名「ちくし64号」)は、「ちくし46号」(つくしろまん)と「つくし早生」を交配したもの。名前の由来は、「暑さに強く元気に育つ、おいしいお米」、今の時代に「元気を与える、おいしいお米」の気持ちを込めている。


-2009年3月9日-

◆増田製粉所の株式を日東富士製粉に譲渡(神明)

 (株)神明(神戸市・中央区/藤尾益雄社長)は3月6日に開催した取締役会で、保有している(株)増田製粉所の株式280万株(発行株式総数の28%)を日東富士製粉(株)に譲渡することを決議した。同日中に譲渡契約が締結され、今月24日に譲渡される予定。譲渡価格は8億3,160万円で、異動後の所有株式数は134万株(所有割合13.4%)となる。

 今回の件については「当社は米・砂糖・雑穀・小麦粉・その他食料品の卸売、加工を通じて、わが国の明るい食生活に貢献してきた。その中で増田製粉所が属する製粉業界の環境は、昨年来より一段と厳しさが増してきており、経営環境の変化に耐えうる企業体質の強化が求められている。このような環境に対処するために、増田製粉所と地域補完関係にあり、将来的に生産面や物流面のシナジー効果が見込める日東富士製粉へ株式を譲渡することとした」としている。

 (株)増田製粉所は明治41年の設立で、資本金5億円、売上高61億59百万円(平成20年3月期)、取扱品目は小麦粉、ふすま粉、乾麺、畜産など。日東富士製粉(株)は大正3年の設立で、資本金は2,500百万円、売上高は477億円(平成20年3月期)となっている。


-2009年3月6日-

◆飼料用米に追加支援策(自民党)

 自民党は3月5日、農業基本政策委員会(西川公也委員長)を開き、農業振興政策について論議した。主な議題は、加工・流通対策で、飼料用米に対する支援の低さが指摘され、追加対策で10a当たり10万円の生産者手取りを確保する方針を決めた。

 21年度予算では、米粉・飼料用米等の作付拡大に10a当たり5万5,000円を交付する「水田等有効活用促進対策」が盛り込まれているが、「飼料用米の販売価格に交付金を上乗せしても生産経費を差し引くと手取りはゼロかマイナスになる」(二田孝治議員)と、追加措置の必要性を指摘。

 この意見に対して、▽(主食用米の)水田よりも所得が得られることが大前提であり、補正予算で担保すべき(西川委員長)▽飼料用米には10a当たり最低8万円を交付する必要がある(加藤紘一特別顧問)-など他の農林幹部からも見解が示され、21年度補正予算の編成を前提に、追加支援策を策定する方針が決まった。谷津義男総合農政調査会長は飼料用米の手取り水準について、「品代(販売代金)を含めて10a当たり10万円をひとつの基準にする」と意欲を示した。

 なお、21年産も生産調整に取り組むことを条件に20年産の生産調整協力者に10a当たり3,000円を交付する「水田フル活用推進交付金」について町田総合食料局長は、▽今月中に地域協議会に配分する▽県を経由しない-など説明した。


-2009年3月5日-

◆マンナンヒカリ09年度の目標45億円(大塚食品)

 大塚食品(株)は、「マンナンヒカリ」の2008年度の販売金額を前年実績(約12億円)の1.8倍に当たる約21億円を見込んでいる。また、2009年度についても更なる需要を捉えることで、45億円規模の販売を目指していくとしている。

 同商品はこんにゃく精粉を主原料にした加工食品で、米と混ぜて炊くことでカロリーカットが出来るというもの。発売は2002年6月で、「グルコマンナン(こんにゃく芋の主成分)」と銘柄米のコシヒカリにちなんでのネーミング。近年のメタボリックシンドロームや、健康への意識の高まりで家庭向けに加えて、外食・中食でのニーズが増えてきたという。

 08年度については、「従来は個人需要向けの販売が中心であったが、主食のごはんでのカロリーコントロール食材として企業食堂や外食産業での需要が大幅に増加した」としている。食堂向けではJR東日本の食堂部門、大阪大学内の食堂スカイレストラン他が導入事例として挙げられる。

 また、コンビニのサークルKサンクスではおにぎり商品の原料に使われ、生協のコープこうべでは弁当・おにぎりの原料に使用されている。09年度の目標45億円については、「外食や中食等でのニーズがますます高まってきていることからの数字」としている。


-2009年3月4日-

◆記録的な暖冬

 東北の生産現場から「今年は雪が少なく、異常気象」との声も出ていたが、冬(12~2月)の平均気温は1947年以降、北日本で第3位、東日本は第2位の高温と、やはり記録的な暖冬だった。

 寒気の南下が弱く、冬型の気圧配置となることが少なかったのが要因で、北日本から東日本の日本海側では顕著な少雪となった。

 最も高温だった暖冬年の作況は、▽1948/49年=100▽2006/07=99と平年並み。この年を含めて暖冬年は1947年以降、昨年までの期間に21回あり、うち作況98以下の不作は5回。水稲作柄との相関はないものの、楽観は禁物か。

 3月3日の市中取引きは、雑未検の売り物が増える一方で買い鈍く、先週より100円切り下げ。東北産で関東着値1万3,200~300円、関東産で同1万3,300~400円。検査物は青森まっしぐら、栃木あさひの夢1等で関東着値1万3,600円。


-2009年3月3日-

◆100トン以上は18業者(1月27日分の試行契約)

 農水省はこのほど、1月27日に実施した17年産試行販売の契約情報を公表した。落札は、105業者5,140トン。うち100トン以上の契約は、以下の18業者だった。(敬称略)

 ▽伊丹産業790トン▽神明300トン▽田島屋240トン▽大阪第一食糧280トン▽神明マタイ200トン▽ヒョウベイ150トン▽大和産業130トン▽関東穀粉・千田みづほ各120トン▽樋口米穀・イクタツ・丸紅・全農パールライス東日本・米マイスター麹町・播州精米・九州むらせ・沖縄食糧・新幸地各100トン。


-2009年3月2日-

◆決算セール拡大で数量を期待

 2月の量販店決算セールが拡大。東日本では5キロ袋、西日本では10キロ袋を中心に展開されている。納入担当卸は、「利益幅は圧縮されるものの、数量ベースでは計算出来る」として、実績の上積みを期待している。

 東日本のA卸は、「先方バイヤーから要望の多い秋田こまちを1,880円(5キロ)、新潟コシを2,080円で、28日~3月上旬にかけて展開していく予定。店舗によっては限定で関東コシ5キロ1,680円も計画しており、利益は別にして数量は確実に期待出来ると見ている。やや厳しかった1月分のマイナスをカバー出来ればと考えている」(営業課長)。

 西日本のB卸は、「関西は福井ハナエチを10キロ2,880円、中四国は宮城ひとめ10キロ2,980円をメインに、各納入先の量販店でセールを実施する予定だ。食品フロア全体がセール一色。相乗効果を含めて売上は期待出来ると見ている」(営業部長)という。


-2009年2月27日-

◆上げ26銘柄、下げ8銘柄(農水省1月相対調査)

 20年産米の1月相対取引価格(農水省調査)が公表された。19年産センター上場銘柄で月1千トン以上の取引があった41産地銘柄が対象。うち前月調査と比較が可能な34銘柄の変動は、上げ26銘柄・下げ8銘柄となった。相対価格の改定が反映されたことや年内早期引取の割引がなくなったためか、東北産中心に上げ銘柄が増えた。

 最も上昇したのは、青森津軽ロマンの722円高。東日本の受渡条件で1万3,800円(1等、包装込み。消費税抜き)となっている。次いで、まっしぐら546円高、宮城ひとめぼれ443円高、岩手ひとめぼれ299円高、山形コシヒカリ296円高と続く。

 逆に値下がりは、北海道きらら249円安、佐渡コシヒカリ126円安、佐賀夢しずく117円安など。本調査は、全国出荷団体や年間仕入5千トン以上の出荷団体・出荷業者と卸売業者等の主食用の取引価格を調べたもの。


-2009年2月26日-

◆7回SBS、3週連続で3月6日に実施

 農水省はこのほど、今年度第7回SBS入札を3月6日に実施するとアナウンスした。予定数量は1万3,725トン(うち砕精米の上限は3,400トン)で、第5回の枠未達分をそのまま割り当てたもの。船積期限は今年8月31日、引取期限は今年4月1日~同9月30日。

 SBS入札は第6回を2月27日に予定しており、これで3週連続の開催になる。農水省は第6回で落札残が出た場合の対応を未定としているが、前回同様に3月13日に行うことも十分考えられる。需要者筋の対応はこれまでと変わらないと見られ、今後は国が予定価格下げても枠を埋めるのか、それとも回数を重ねることで出来るだけ上積みを図るのかによる。

 第5回の中国産うるち精米短粒種の売渡価格はキロ230円。マークアップは縮小しているものの、17年産政府米の安価な銘柄は1万2,100円絡み(キロ換算で220円台半ば)で落とせていることを考慮に入れれば、予定価格の下げ余地はあると見られる。


-2009年2月25日-

◆山形97号、名称「つや姫」に決定

 山形県は2月23日、山形97号の名称を「つや姫」に決定した。山形97号は県がコシヒカリを超える良食味品種として開発したもので、平成22年10月のデビューに向けてブランド化戦略を立てて進めている期待の品種。

 名称の決定に向けては昨年8月に全国から約3万2千件の公募を受け、会議などで7件に絞ったなかから県民に投票してもらい、上位3点の「山形97号」「出羽穂の香」「つや姫」を選出。

 3点のなかで出羽穂の香は栃木のブランド名に穂の香が使われていること、山形97号は他県で作付される場合に県名がついていたのでは抵抗感を持たれることも考えられることから外れ、山形97号の特性の一つである「艶がある」ことが評価された。21年産では約300トンの先行販売を行い、認知度を高めていく方針。


-2009年2月24日-

◆弁当類の売上が不調(1月コンビニ)

 日本フランチャイズチェーン協会はこのほど、1月のコンビニエンスストア売上高の統計結果を発表した。

 既存店ベースでの来店客数は前年同月比7.6%増と10ヵ月連続のプラス、売上高も同7.0%増と9ヵ月連続のプラスとなった。「引き続きタスポカード導入によるたばこの対面販売が好調で、来店客数の増加と売上高を押し上げた」としている。

 おにぎり、寿司、弁当と米飯類が入る日配品の構成比は33.2%で、前年同月と比較して1.2ポイントのアップだったが、商品別の動向では「弁当類が不調であった」とのこと。

 1月のコンビニ取引には「生活防衛意識の高まりは依然として強く、購入単価を抑える傾向から弁当類が敬遠される動きが出てきた。その反面、1個100円~120円を中心としたおにぎり関係は好調で、原料米の出荷実績は前年同期を僅かに上回った。2月についても同様な傾向が続いており、今後は値頃感を刺激する弁当の新商品開発がテーマになっている」(関係米卸)との指摘が聞かれる。


-2009年2月23日-

◆MA米の販売前にカビ毒分析を実施(農水省)

 農水省はこのほど、MA米販売における検査体制の方針を示した。現在は販売後のカビ毒の発生を防ぐために解袋による目視確認を行っているが、今後はこれに加えて全てのロットについてカビ毒分析を実施するとしている。

 検査の流れは(1)MA米を販売する際に全袋を開け、目視でカビの有無をチェック。カビがないことを確認したうえで、新しいフレコンに詰め替える。カビがあった場合は袋単位で廃棄(2)フレコンに詰め替えたものは、同一の場所(倉庫等)における1~3日の解袋作業量(50トンを上限)を1ロットとする(3)ロット全てのフレコンからサンプルを採取(4)サンプルは食品衛生法で規制されているカビ毒(アフラトキシンB1)を分析する。なお、飼料用はアフラトキシンB1・ゼアラレノン・デオキシニバレノールが対象(5)検査の結果、食品衛生法の場合は陰性になったもの(飼料用は基準以下)を販売する。それ以外の場合はロット全袋を廃棄。

 また、今後はカビ毒の検査を行うことから、カビ発見時の同一船・同一契約のコメの販売凍結は行わない。なお、今回の措置は暫定的なもので、チェックに応じて見直しが行われるという。


-2009年2月20日-

◆減収減益(フジオフード決算)

 (株)フジオフードサービスはこのほど、平成20年12月期(平成20年1月1日~12月31日)の連結業績の概要を公表した。

 売上高は213億69百万円(前年同期比5.2%減)、経常利益9億38百万円(同27.1%減)。「まいどおおきに食堂を始め全ブランドの業績改善に全社一丸となって取組むと同時に、効率化のために不採算店舗の閉店を実施した」としている。

 当事業年度末の店舗数は748店舗(直営268店、FC480店)で、うどん業態の「浪速麺乃庄つるまる」は20店舗まで拡大した。

 同社の年間米使用数量は北海道ほしのゆめを中心に約8,000トン規模。また、外食儀業界全体には「景況感の悪化が個人消費の節約志向につながると同時に、食品偽装問題が相次ぐなど経営環境は非常に厳しい状況にある」と分析する。


-2009年2月19日-

◆SBS第6回、1万3千トン枠で27日に実施

 農水省はこのほど、今年度第6回SBS入札を2月27日に実施するとアナウンスした。予定数量は1万2,747トン(うち砕精米の上限は1,200トン)で、砕精米枠はもち米も対象となる。

 今回の設定は年間10万トン枠から1~4回の落札量と第5回(20日の実施)の予定数量を差し引いたもの。第5回で落札残が出た場合も「第6回に上積みすることはない」(農水省)とされる。

 会計年度末まで1カ月残しており、第7回が実施される可能性は十分ありそうだ。船積期限は今年7月31日、引取期限は4月1日~8月31日。


-2009年2月18日-

◆カルロ-ズ試食会、新食感を提案(USAライス連合)

 USAライス連合会日本代表事務所は2月17日、都内でカリフォルニア米「カルローズ」の試食会を開催した。

 カルローズは2007年9月の国内販売スタート以来、新しい食感として定着しつつあり、当日は日本米と異なる特徴をいかした各種の料理を紹介した。

 国内での販売は昨年、木徳神糧によりデニーズ全店で取り扱われたほか、今年に入って伊藤忠商事(販売は伊藤忠ライス)が輸入に携わるようになり、「より安定した流通経路になった」。昨年の輸入量は400トン弱。

 中粒種であるカルローズの特徴は▽軽い食感▽アルデンテ感▽香り・味を吸収しやすい▽冷めても美味しい▽簡単・手間なし▽ドレッシング・オリーブオイルと合う…とされ、「これまでに味わえなかった食の機会、メニューの多様性が図られる。連合会としても出来るだけ支援していきたい」としている。詳細はホームページ(http://www.usarice-jp.com/)まで。


-2009年2月17日-

◆新潟県本部、来年8月に新精米工場

 全農はこのほど、新潟県本部の現行2精米工場を廃止し、新精米工場を新設する考えを明らかにした。全国流通の新潟コシヒカリを中心に取り扱う基幹精米工場と位置づけ、精米販売の拡大に取り組む考え。

 全農米穀事業の機能強化には、パールライス子会社と一体となった量販店・業務用等実需者への精米販売の拡大が重要として、高品質・低コスト・トレーサ対応など取引先のニースに対応できる工場として再編するのが狙い。

 新工場は21年11月に着工、22年8月に完成の予定。全農が取得し、全農パールライス東日本に賃貸する。今月24日の新潟県本部運営委員会で確認の予定。

 概要は、県本部隣接地(新潟市西区)に鉄筋造2階建て、建築面積2,861㎡(延床面積7,544㎡)、精米機9トン/h×1基、4トン/h×1基、無洗米設備2トン/h×1基、年間とう精能力2万2,000トン(8時間/日、22日/月稼働として計算)、他用途搬送システム(他用途ラック9列×10段、モバイルコンテナ1トン×64基)など。工事概算額は34億円。現行の新潟精米工場(年間能力1万5,000トン)、上越精米工場(同3万トン)は廃止する。


-2009年2月16日-

◆1月末検査469万トン、前年比105%

 農水省は2月13日、1月末現在における20年産米検査結果を468万9千トン(前年同期比105.2%)とまとめた。

 1月単月で11万2千トンが積み上がっており、前年同期より23万4千トン多い。既報のように生産量は11万トン増で、このまま検査が進めば、未検米出回りは10万トン以上も縮小することになりそうだ。

 種類別では、水稲うるち444万3千トン(前年同期比105.3%)、醸造用7万4千トン(104.5%)、水稲もち17万3千トン(103.3%)、陸稲もち2百トン(68.8%)と、陸もち以外はいずれも前年を上回っている。

 うるち米の等級比率は、1等79.7%、2等17.3%、3等1.6%、規格外1.5%。1等比率は前年同期と同じ。2等以下の格付け理由は、充実度25.8%、心白・腹白25.4%、着色粒15.5%。


-2009年2月13日-

◆家庭向け精米、1月下旬から鈍化の声(卸)

 昨年12月後半から好調さが続いていた家庭向け精米販売だが、その反動からか1月下旬から失速との指摘が伝わる。秋田こまち、関東コシ、近畿コシとセールを実施の銘柄は堅調ながら、新潟コシ、東北ひとめなと値引きの少ない銘柄が苦戦している模様。

 失速が目立ってきたのは1月18日前後からで、「一定規模は稼いでいた通常売価での販売が、目に見える形で動かなくなってきた。反応があるのはセールを継続する秋田こまち、関東コシ程度で、それでも前半までの勢いは影を潜めた状態だ。年末20日過ぎから出荷が加速した分の反動か?今月下旬に向けて予定される“量販店決算駆け込みセール”に期待したい」(首都圏A卸)との状況が聞かれる。

 また、銘柄別には、「コンビニ向けの出荷が伸びているものの、家庭向けで苦戦する新潟コシはやや気になる。ある程度の数量実績をコンスタントに稼がないと、次年産販売へマイナスイメージを残しかなねい。また配分的に安易なセールを打てないが、東北ひとめにも同様なやや懸念を持っている。納入エリア(店舗)によっては前年と比較して、数量実績の落ち込みが目立つ例があり、打開策を検討している」(西日本B卸)との動きを聞く。


-2009年2月12日-

◆政府買入、初度で8万8千トン落札

 集荷円滑化対策による20年産区分出荷米の政府買入れの初度入札が2月6日に行われ、10万0,805トン枠のうち、8万7,995トンが落札となった。落札率は87.3%。全銘柄の加重平均(産地在姿渡し。包装込み)は、1万3,589円(消費税込み1万4,268円)。84業者が申込み、53業者が落札した。240産地銘柄のうち、全量落札は177産地銘柄(74%)、全量不落は34産地銘柄(14%)。

 落札がなかった産地銘柄およそ1万1千トンは12日に再度入札が実施される。また、初度・再度入札の結果、不落札の産地銘柄は随意契約の意向を確認したうえで見積合わせが行われる。最終的に、ほぼ全量が落札となる見通しだ。

 初度入札の結果を都道府県別にみると、秋田、茨城、富山、福井、山口など15府県が全量落札。その他、北海道98%、岩手92%、山形99%、栃木90%、新潟96など主産地も初度入札での落札率が高い。


-2009年2月10日-

◆四半期の売上高582億円に増加(亀田製菓)

 亀田製菓(株)はこのほど、平成21年第3四半期決算を公表。

 連結業績(20年4月~12月)は売上高582億31百万円(前年同期562億12百万円)、営業利益20億99百万円、経常利益22億51百万円、四半期純利益12億9百万円で、概ね計画通りの推移になったとしている。

 概要については「原材料・エネルギー費の高騰は一段落したものの、総じて高止まりの推移となっている。

 当グループはコストダウン活動を積極的に展開するとともに、20年4月より一部の米菓製品の価格改定を実施。これらの対応に加え、積極的な販売促進活動により販売が堅調に推移した」という。


-2009年2月9日-

◆存在感を示すササ

 低温に弱いなど栽培の困難さから生産規模が縮小傾向のササニシキだが、量販店などの末端販売においては、「銘柄別シェアは6~7%前後ながら、ここ何年かは安定した数量を稼いでいる。特徴は、銘柄をササと決めているヘビーユーザーが多いことで、50歳代以上の顧客層が大部分を占める」(関西A量販店)。

 「共同購入では毎月オーダーをもらう客も少なくなく、数量の予想がある程度は可能な銘柄米だ。仕入規模の関係から爆発的に動く米ではないが、必要な銘柄米であることは確か」(首都圏B生協)と、存在感を示す。

 産地は宮城県産が圧倒的に多く、「60歳以上の客層にはいまだに、宮城はササとの顧客も存在する」(B生協)とのこと。

 同生協が気にするのは、「和食店で食べて美味しかった等の理由から、30~40代の客層が購入するケースが見られ始めたこと。ボリューム的にはまだ低いが、やや気になるデータ」という。顧客へのモニター調査では「食べ慣れない食感が新鮮だった」との声も出ている。


-2009年2月6日-

◆食糧法改正で罰則強化、懲役や罰金最高1億円へ

 2月5日、自民党で政調、農林部会・総合農政調査会・林政調査会の合同会議が開催され、農水省が示したコメ関係3法案条文を了承した。

 (1)米穀等の取引等に係る情報の記録及び産地情報の伝達(2)主要食糧の需給及び価格の安定に関する法律の一部改正(3)米穀の新用途への利用の促進-に関する法律案。今通常国会に提出される。

 食糧法改正案は、事故米穀の不正規流通問題を受け、主食用以外に用途(加工用米、飼料用米など)を限定された米穀の用途外使用を禁止するなど米穀の出荷・販売事業者の遵守事項を創設。流通ルート解明などの際に、報告徴収や立入検査を拒否した場合、現行の30万円以下の罰金から「6カ月以下の懲役又は50万円以下の罰金」へ改正するほか、農林水産大臣の勧告・命令に従わない場合は、命令違反として「1年以下の懲役又は100万円以下の罰金(法人は1億円以下の罰金)」を科すなど罰則を強化する。

 米トレーサビリティ法案は、事故米問題を受けて、食品としての安全性の確保、表示の適正化及び適正かつ円滑な流通確保のため、米穀等を取り扱う事業者に対し、米穀等の取引等に係る情報の記録・産地情報の伝達を義務付けるもの。

 また、米粉・エサ米法案は、新規用途への利用促進のため、生産者と加工品製造業者が連携した取り組みや新品種育成に対して、支援措置を講ずる。


-2009年2月5日-

◆初めて「もち砕精米1千トン」落札(SBS)

 SBS入札でもち砕精米が初めて落札された。これまでは国内産需給への影響懸念から対象外だった。落札は米国産108トン、タイ産1,040トンの計1,148トン。価格面ではうるち砕精米と異なり、魅力のある水準といえそうだ。

 タイ産米の売渡価格キロ107.8円は、1月分定例販売に比べ6.6円安。米国産米は定例販売メニューにないが、先日行われた17年産現物弁済もち米入札の落札平均より約16円安い。砕精米のため使用は加工業界に限られる見通しだが、今後、国内産もち米相場にも影響を及ぼしそうだ。

 一方、もち精米は1,098トンの落札。数量が膨らまなかったものの、申込量に対する落札比率は米国産5割、中国産6割で、同国産うるち精米の2~3割に比べ高い。米国産もちは第3回がほぼ100%の落札で、今回の残も486トンと少なく、商社筋が現地で行った契約栽培も残り少ない状況か。SBSもち米の落札は、砕精米を含めて6,504トンになる。


-2009年2月4日-

◆にこまる取扱いに積極的な量販店

 高温障害に強い品種として普及拡大が期待される九州産にこまるは、産地・米卸が一緒になり末端流通へのアプローチが進められている。大手量販店は概ね好意的で、販売も拡大しつつあるが、生協ではやや慎重な姿勢が目立つようだ。

 「長崎県内では前年産から人気が継続する形で、安定した売上実績を稼いでいる。20年産米では生産量が増加したことで、他の量販店チェーンへの納入も進めほぼ良好な動きをしている。店頭価格は佐賀産を含めて5キロ1,880円前後。販促POP(期待の品種だとアピール)の効果もあり、新規に購入する客が増えつつある。今後も産地と協力してタイミング良くPRをしていく考え」(福岡県内卸の営業部長)と順調に普及しつつある。

 また、一方で、「量販店のバイヤーは比較的に柔軟に提案を受け入れてくれるが、生協向けでは認知度はまだ低いこともあり慎重な姿勢が目立つ。担当バイヤーも地球温暖化等で必要な銘柄との考えは持つが、実際の導入にはテストを重ねてからとの回答。まずは月に2回程度のカタログ掲載からスタートする計画」(福岡B卸)の段階という。


-2009年2月3日-

◆2月1日付けで正式合併、営業開始(アグリK・C熊本)

 アグリK・C熊本株式会社は、(株)熊本県中央食糧と熊本県菊池食糧(株)が昨年8月23日に締結した合併契約書のとおり、この2月1日付けで正式に合併し、同日付けで営業を開始した。

 新会社の概要は、田邊甚代表取締役会長、松村賢治代表取締役社長の両代表を筆頭にした新経営陣の下、資本金71,932千円、従業員28名(うち正社員22名)体制で初年度の総売上高30億円(経常利益は3千万円)を目標に新たなスタートを切った。

 事業内容としては、米穀類の製造及び加工品の販売を主体に、食料品・家庭電気製品・燃料等の販売の他、飼料・肥料などの販売も手がける。

 旧熊本菊池食糧の住所を本店所在地とするものの、改築・改装を行うため当面は旧熊本中央食糧(熊本市長嶺西1丁目)の事務所を営業、製造の拠点とする方針。


-2009年2月2日-

◆JAS違反の改善指示すべて公表(農水省・運用改定)

 農水省は1月29日、JAS法に基づく指示・公表の運用指針を改定した。これまで食品表示偽装で改善指示など行政処分が行われた場合、「原則として公表」とされていたが、地方自治体によって対応が異なっているため、原則を削除してすべて「公表」に改めたもの。同日付けで地方自治法に基づく技術的助言として通知した。

 また、非公表の扱いとなる指導を行う場合の要件についても「改善の意志を示している場合」としていた表現を「改善方策を講じている場合」と明確化した。

 さらに、表示根拠の書類を整備・保存せず、報告徴収・立入検査にも適切に対応しない業者を行政指導の対象とするほか、書類の意図的な廃棄が確認された場合などは、指導を受けた事業者名等を公表することとした。


-2009年1月30日-

◆コメ関連3法案、了承(自民党合同会議)

 自民党は1月29日、農林部会・総合農政調査会・林政調査会の合同会議を開いた。農水省は、通常国会に提出する(1)米粉・エサ米法案(2)米トレーサビリティ法案(3)食糧法改正案などコメ関連3法案の骨子を説明し、了承された。

 米粉・エサ法案は、新用途への利用を促進するため、生産者と製造業者の連携した取組や新品種育成の計画に認定制度を設け、農業改良資金の償還期間の延長や種苗法出願・登録料の減免など支援する。施行は公布日から6カ月以内。

 米トレーサビリティ法案は、米穀取扱い業者に、米穀等の取引情報の記録・情報伝達を義務付けるもの。施行は、事業者間の情報記録は公布日から1年6カ月以内、一般消費者への情報伝達は2年6カ月以内。

 食糧法改正案は、事故米穀の不正規流通を踏まえ、主食用以外に用途を限定(加工原料米、飼料用等)された米穀の用途外使用・販売の禁止など事業者の遵守事項を創設、大臣による勧告・命令や、懲役刑・罰金刑など罰則の導入を検討中。

 米トレサ法案については、「小規模の生産者直売などに負担にならないように」、米粉促進法案には、「助成措置の単価(5万5千円)をもっと高く」などの意見が出た。また、政府案・農政改革6大臣会合の協議とは別に論議を進め、施策をまとめる方針。


-2009年1月29日-

◆低カロリー米飯商品、市場拡大へ

 生協、食品スーパーでは従来品よりカロリーをカットした、おにぎり、弁当などのアイテムの人気が続いており、「先方バイヤーからは新企画の提案が求められていて、今後の動き次第では大きなマーケットに成長する可能性もある」(関西大手A卸)と指摘される。

 通常の米(ご飯)にこんにゃく素材などをブレンドしたもので、「最大の顧客は若い女性客だが、体重を気にするミドル層の購入も目立ってきた」(同)という。ヒットの背景には「健康をコンセプトとした商品には変わらぬ強いニーズがあり、その需要に最近の内食傾向がプラスの要素となり支持された」(同)と分析する。

 今後も「他のスーパーは勿論のこと、大手コンビニチェーンも高い関心を示している。すでに商談が進行中の納入先もあり、今春以降の稼ぎ頭に期待している」とのこと。加えて、まだリサーチ程度ではあるが、「定食など外食チェーンへ売り込む考えも」(同)とする。


-2009年1月28日-

◆100円以上の変動、上げ8・下げ12(12月相対)

 20年産米の12月相対取引価格(農水省調査)が公表された。センターの19年産上場銘柄で、月間1千トン以上の取引があった37産地銘柄が対象。うち前月調査と比較できる32産地銘柄のうち100円以上の変動は、上げ8銘柄、下げ12銘柄。

 最も上げ幅の大きかったのは北海道きらら476円、次いで、ほしのゆめ216円、新潟こしいぶき194円、佐渡コシヒカリ・滋賀キヌヒカリ164円など。

 逆に下げは、大分ヒノヒカリ365円、山形コシヒカリ342円、山形はえぬき324円、青森つがるロマン285円など。

 11月に全農相対が上げ改定された青森、宮城産は2産地とも逆に値下がりになっており、大口契約の値引きや全農以外の取引分が反映されたものと見られる。全農相対価格との直接比較でも青森、宮城、山形、福島産などは価格差が大きい。


-2009年1月27日-

◆HACCP認定事業所、70カ所へ(炊飯協会)

 (社)日本炊飯協会は1月23日、都内で平成21年新年賀詞交歓会を開催した。

 川島弘士会長((株)川島屋社長)は、「当協会にはHACCP・ごはんランキング・ごはんソムリエの三つの認定事業を持っており、特に炊飯HACCP認定事業所は総認定数の25%に当たる70カ所になった」と報告、不況により購買力の低下が懸念される環境を説明したうえで、「強い商品力」の必要性を強調した。

 HACCP認定事業の柱は主要原材料のトレサビリティーと二次汚染防止で、「安全・安心のリーダーシップを発揮し、業界の発展に努力していきたい」と挨拶した。


-2009年1月26日-

◆政府買入10万トン入札公告、530区分で2月6日に実施

 集荷円滑化対策による20年産区分出荷米の政府買入れ枠は10万0,805トンと決まり、1月23日に入札公告された。

 対象は34道府県の水稲うるち米で、産地・品種・等級別に530の買入区分に整理されている。等級内訳は、1等8万1,782トン(81%)、2等1万6,088トン(16%)、3等2,934トン(3%)と、1等が8割を占める。

 入札実施日は2月6日(郵送は5日午後5時必着)。参加資格者は、全農・全集連など全国団体のほか、経済連、農協、個人など契約方針作成者の130業者。


-2009年1月23日-

◆コシBL表示、「新潟オリジナル」(県検討会)

 新潟県は1月20日、コシヒカリBLの表示に関する「新潟米の情報提供に関する検討会」を開いた。

 昨年末に行った消費地での市場調査結果を分析し論議を進めた結果、消費者の意見が拮抗した表現方法の「新潟オリジナルコシヒカリ」と「進化した新潟コシヒカリ」については、前者の「オリジナル」が望ましいとの合意に達した。

 また、付帯して(1)オリジナルの根拠(2)BLの表記(3)新潟の取り組み…を織り込んだ4点セットを情報内容とすることで、意見が一致した。今後、具体的な表示例や進め方について検討を進め、年度内に方向をとりまとめる方針。


-2009年1月22日-

◆きらら裸1万4,527円に上昇

 1月21日、20年産で初めて全農系統玉が上場されたコメ価格センターの20年産第3回入札の結果、落札平均(裸1等、東京・大阪渡し。センター手数料、包装代、消費税を除く)は、▽北海道きらら1万4,527円(現行相対比円1,027円高)▽ななつぼし1万4,198円(498円高)▽青森つがるロマン1万4,200円(100円高)▽まっしぐら1万4,019円(219円高)▽会津ひとめぼれ1万5,160円(660円高)▽熊本ヒノヒカリ1万5,241円(841円高)-など、ほぼ予想通りの銘柄が値上がり。

 42産地品種銘柄1万2,413トンの上場に対して、落札は9,559トン(落札率77%)。申込数量倍率は3.5倍。最も倍率が高かったのは、北海道きららの12.6倍だった。


-2009年1月21日-

◆家庭向け精米販売、12月後半から好調(卸)

 家庭向け精米販売は、昨年末からの好調さが1月に入っても継続しており、セール対象銘柄を中心に数量実績を稼ぎつつあるもよう。米卸からは、12月20日前後を境に動きが加速した点が指摘されている。全体的には、11月不振を12月売上がカバーした格好で、今後は2月の量販店決算セールなどの動向が鍵を握りそうだ。

 消費地卸への聞き取りでは、「新米販促セールの反動で落ち込んだ11月から一転して、12月は数量ベースで前年比10%増と良好な成績を示した。後半の動きが良くて、20日過ぎから出荷ペースが大幅に加速した。アイテムでは、秋田こまち、北陸、近畿コシと、セール指名した銘柄の売れ行きが良かった。5キロ2,980~3,280円の魚沼コシも好調だった」(関西A卸)。

 「年末からの勢いは今月に入っても続いており、数量ベースで7%は前年実績を上回っている状況。ここまでの販売経過は10月は絶好調、11月はその反動で失速し、12月で相殺した形。特徴は12月後半に良く動いたこと。今後の焦点は2月の量販店決算セールで、その成績が米卸3月決算の明暗を分ける」(首都圏B卸)。


-2009年1月20日-

◆購買意欲喚起に新たなセール企画(量販店)

 生活防衛意識から消費者の買い控え行動が顕著な中、各量販店では工夫を凝らしたセール対応が見られる。いずれも新たな試みにより購買意欲を喚起しようとの目的。
 
 都内中心に店舗展開するココスナカムラでは“価格凍結”とした、2週間のロングセールを実施している。今月の企画は16日~31日の期間で、茨城コシヒカリ無洗米5キロ1,880円が指名される。また14日~17日の週末セールには、茨城コシヒカリ同1,650円が打たれる他、冷凍食品5割引きセールなど様々な企画が実施される。

 同じく首都圏を基盤とするマルエツでは週2回だったセール実施を、週3回に拡大して販促を掛ける計画で、「秋田あきたこまち、新潟コシヒカリ、関東コシヒカリと、店舗や実施時期を調整して、セール指名銘柄を提案していく考え」(関係卸)とのこと。

 新たなセール企画の先駆けは西友で昨秋から1ヵ月間のロングセール、多社チラシ価格照合制度と次々に新たな試みを実施している。業界で話題と呼んだ価格照合制度については、「店舗によっては1日に5~6件程度の申し出があると聞いている。精米商品に関しては、これまで目立った対象事例は発生していない模様だ」(関係筋)という。


-2009年1月19日-

◆20年産検査458万トン、前年比6%増(12月末)

 20年産米の検査は、12月末現在で457万8千トン(前年同期比105.6%)となった。

 農水省調べによると、12月単月で21万トンが積み上がり、前年同期より数量ベースで24万4千トン上回っている。生産量に対する受検率は51.9%で、前年同期より2.2ポイント高い。

 種類別では、水稲うるち433万8千トン(105.7%)、醸造用米7万2千トン(104.7%)、水稲もち16万8千トン(103.6%)、陸もち2百トン(71.4%)と陸もちを除き、いずれも順調。うるち米の等級比率は、1等79.9%、17.2%、3等1.6%、規格外1.4%。1等比率は前年同期より0.1ポイント高。

 主要品種の検査実績は、▽コシヒカリ154万9千トン(104.2%)▽あきたこまち46万8千トン(98.2%)▽ひとめぼれ49万1千トン(103.8%)▽ヒノヒカリ22万7千トン(100.1%)。


-2009年1月16日-

◆ふーど米1,000トン計画(パルシステム)

 パルシステム連合会生産者・消費者協議会は1月13日、グランドプリンスホテル赤坂において「第16回農法研究会」を開催した。ふーど米研究会からは、21年産米の1,000トン計画が示された。作付面積を拡大し、技術向上による収量増を図る。

 ふーど米は、「種子の段階から化学合成農薬・化学肥料を使用せず、堆肥や有機肥料による土作りを重視した栽培」を基本として、▽種子消毒=温湯浸法(60度のお湯に約10分浸す)▽育苗=生育に必要な栄養素はすべて有機質を利用する。産地によってはプール育苗(水を張って苗の病原菌感染を防ぐ)で栽培▽堆肥=地域の有機資材(稲わら・蓄糞・米ぬか・おから等)を完熟発酵させ使用▽肥料=魚かすやナタネなどの有機質を投入▽植え付け数を少なくすることで、風通しを良くし病気を防ぐ▽除草=基本は手取り。紙マルチやアイガモ農法、米ぬか散布、機械除草など手間をかける…等の基準が定められている。

 19年産米で887トン、20年産米で911トンの栽培数量となっている。現在、18産地24名が参加し、今後も拡大を目指す方針。


-2009年1月15日-

◆レジ脇の精米販売が好調(外食)

 フードコート型店舗を中心に客足が回復傾向ながら、外食業界を取り巻く環境は依然として厳しい。

 そんな中で西日本地区の有力A和食チェーンでは、店舗内に設置した精米販売コーナーの動きが良く、「米をテーマにした販促策は効果が大きく、今後とも魅力ある提案を打っていきたい」(担当バイヤー)という。扱うのは買取契約先の棚田米と、仕入先米卸から仕入れる生き物ブランド米の2アイテム。

 昨秋から新たな試みとしてレジ脇の物販コーナを転用したもので、「元々は玩具など子供向けの商品を置いていたが、昨年11月に精米商品100%に切り替えた。動機は一連の事故米騒動で、米への不信感を逆手に店舗で安全な米を提供しようと考えた」とのこと。

 棚田米は従来から自社通販(一部は社員向け販売)で扱っており、生き物ブランド米は「大手スーパー、百貨店で好調とのことで、取引先米卸に提案を求めて採用した」という。

 5キロ3千円後半~4千円前半と高めの売価設定が危惧されたが、「以前から米にこだわってきた下地(メニューで使用米を告知するなど)もあり、予想以上の数量を稼ぎつつある。改めて食への安心意識の高さ感じた」(同)という。このため同社チェーンでは、「主力業態以外にも拡販すべく、新規を含め提案を求めていく」としている。


-2009年1月14日-

◆全農、21日か28日にセンター上場へ

 全農は、今月21日か28日にもコメ価格センターの20年産入札取引に上場する見通し。本年産での上場は初めて。

 全農は出来秋以来、相対契約を優先する販売を進めてきたが、集荷のめどがつき始めたことや、産地づくり交付金など政策価格の関係から上場を行うものと見られる。複数の産地が上場しそうだ。

 年明け1月のセンター開催予定は14日と28日となっているが、今週14日は上場の申出がなく見送られている。未確認ながら、今月21日か28日で調整中との情報が伝わっており、21日に臨時開催される可能性も高くなっている。


-2009年1月13日-

◆初回の「コメ指数(KRI)」は『97.6』(関西商取)

 関西商品取引所(岩村信理事長)は1月9日、初の『関西商取コメ指数(KRI)』を公表した。

 基礎となる価格及びその条件等は既報(12月5日付け。同所のホームページにも掲載)の通りで、基準年度を価格変動が小さく、比較的価格が安定した平成17年度(平成17年9月~同18年8月)に設定、その平均価格を100としてスタートさせた。

 結果、初回指数は『97.6』となった。今後も毎週金曜日(当日が休日の場合は、繰り下げる)に公表される。相場変動のひとつの目安となるため、その動向に注目されたい。


-2009年1月9日-

◆酒米、供給過剰の公算大

 20年産米の需要では酒米が供給過剰になる公算大。昨年11月末現在の検査量は6万6千トンで、前年同期比4%増。一方、国税庁が公表している清酒の課税数量は20年1~9月累計で41万9千kl(前年比98%、国税局分)と前年割れのペース。不況が清酒の消費にも影響を与えそうで、先々の製造量も厳しい展開が見込まれる。

 一方、米トレサ法の導入が検討されるコメ関連商品の表示問題。酒類業界は管轄が異なるため、昨年の米流通システム検討会の論議では原産地表示伝達義務の対象品目から外れた格好になっており、対象とされる加工業界から不公平感が出ている。現状は、「清酒の製法品質表示基準」で、原材料名「米、米こうじ」などの表示が定められているのみ。

 SBS入札における砕精米は酒類業界向けが多いといわれるなど、同業界も外国産米の使用は間違いないところ。事故米穀に絡んで国内産米への切り替えも伝わるが、他業界の取り組み次第では対象外ですまなくなるかも。


-2009年1月8日-

◆「オリジナル」「進化」支持率は半々(新潟コシBL)

 新潟県は1月6日、昨年11月に首都圏で実施したコシヒカリBL表示に関する市場調査結果(速報)を公表した。

 「新潟米の情報提供に関する検討会」の議論を踏まえ、店頭でコシヒカリBLを表示する際に、POPや米袋などでどのような表現をすれば消費者から支持されるか把握するため、他産地コシと区別できることを表す「新潟オリジナルコシヒカリ」と、技術力を集結して進化させたことを表す「進化した新潟コシヒカリ」の2つのキャッチコピーについて、都内の米穀小売店4店、首都圏生協4店、表参道・新潟館(ネスパス)において比較陳列で販売して購入者の意向を調べた。

 結果、回答数880のうち、「オリジナル」45.5%、「進化」45.1%、「無効回答」9.4%-で、半々の結果となった。選ぶ際に評価したポイント(複数回答)で最も多かったのは、「いもち病に強く、『進化』させたコシヒカリ」53.5%、次いで「他産地のコシヒカリと区別ができること」49.8%、「新潟オリジナルであること」49.2%と続いた。

 県では、今月中にも情報提供検討会を開いて市場調査の結果を分析し、年度内に具体的な表示方法などを決めたい考え。


-2009年1月7日-

◆減反廃止?? 波紋呼ぶ大臣発言

 石破農水大臣が、タブーなく論議するとの考えを示した生産調整(減反)見直し発言が波紋を呼んでいる。

 1月5日の大臣定例会見では、「廃止を前提に考えているわけではない」とした上で、生産調整実施者の不公平感が払拭されないことや、WTO対応などと関連して検討していかなければならないとして、21年産からの水田フル活用という政策の状況を見ながら水田農業政策のあり方を全ての角度から抜本的に検討する考えを改めて示している。

 国家貿易など全体のパッケージとして、食料・農業・農村基本計画の見直しや22年度に向けた組織改革の中で検討を進める方針。国民的な理解と共感も必要としている。

 現状は、水田有効活用の道筋が示されたばかりで、コメ政策の方向が大きく変わる見通しにはないが、総選挙を控えて何があってもおかしくない情勢。生産者の所得補償がキーワードになりそうだ。


-2009年1月6日-

◆11月相対価格、下げ13・上げ22(農水省)

 農水省は昨年末、20年産米の主食用11月相対取引価格(速報)を公表した。

 対象となった38産地銘柄のうち、前月より値下がりになったのは新潟コシヒカリ、秋田あきたこまち、北海道きららなど14産地銘柄。

 新潟一般コシヒカリは1万6,245円(消費税抜き。包装込み)、前月比504円安で、全農相対の引き下げが反映された格好。逆に、北海道ななつぼし、岩手ひとめ・こまち、宮城ひとめ・ササ、関東コシヒカリ、香川ヒノなど22産地銘柄は値上がりとなっている。

 本調査は、センター入札がないこと等から国が報告を求め、本年産から公表しているもので、(1)全国出荷団体(2)年間仕入5千トン以上の道県出荷団体等(3)年間直売5千トン以上の出荷業者と卸売業者等の相対取引価格(数量と価格が決定した時点を基準)の1等米の数量と価格を加重平均したもの。大口割引などが適用された価格。公表対象は、19年産のセンター上場銘柄で、かつ月1千トン以上の取引があった銘柄。


-2008年12月26日-

◆多収性品種の原種種子31事業体に譲渡、商社も

 農水省は、21年の種子生産に向けた多収性稲品種原種種子の譲渡結果を公表した。9品種31事業主体161口(1口は種籾10アール相当分で4キログラム)で、モミロマン、夢あおば、北陸193号などが人気だった。

 品種別の事業主体数と口数は以下の通り。県や農協、WCS生産組合などのほか、商社にも譲渡。三井物産は、べこごのみ、北陸193号、きたあおばの3品種計30口の譲渡を受けた。

 同省は、飼料用、米粉用などの非主食用の米生産を支援するため、農研機構が育成・管理している種子を試験研究用の利用や、地域の需要に応じた種子生産の取り組みに譲渡するとして募集していた。

 ▽べにあおば=2事業2口▽ホシアオバ=2事業8口▽べこごのみ=3事業14口▽北陸193号=5事業25口▽タカナリ=2事業4口▽ふくひびき=2事業16口▽夢あおば=8事業25口▽きたあおば=1事業10▽モミロマン=6事業57口。


-2008年12月25日-

◆条件緩和で再チャレンジ

 タスポ効果による来店客数の増加で好調なコンビニの米飯売上だが、その中でも地域限定アイテムが消費者に強い支持を集めている。

 地方行政とコンビニチェーンが協力して、地元食材を豊富に使った商品を開発する手法で、「行政側には地域の特産品の知名度アップが期待でき、コンビニ側でも他チェーンとの差別化が打ち出せる」(関係A米卸)と互いにメリットがある。

 その場合には米も地元産米が採用されるケースが多く、「全国的に知名度の低い銘柄米の採用例も目立ち、次の企画で再び指名される可能性が大きい」(同)としている。

 納入は既存の大手卸が担当するケースが多いものの、「県、地域ブロックなど限定販売の方式が採られることから、地元業者にも売り込み次第で十分にチャンスがある」(商社筋)との指摘も聞かれる。

 ただ、実際にチャレンジしたという地方の某卸によると、「口座を持たないということから納入条件は、価格、デリバリーともハードルは高い。先日の営業では価格的に折り合いが付かず、結果的には失敗に終わってしまった。しかし、今後は同様な企画を計画するコンビニチェーンの増加に伴い、ハードルが低くなるとの流れが聞かれる。機会を見て何度でもチャレンジしていきたい」(B卸常務)と意欲的。


-2008年12月24日-

◆神明と共同で低カロリー米商品を開発(木徳神糧)

 木徳神糧(株)は、(株)神明などと組み、年明け1月下旬にコラボレーション商品を発売する予定。商品は「毎日続くマンナンが入ったおいしいおこめ」で、マンナンヒカリを特栽米岩手ひとめぼれ無洗米に7%配合した。

 こんにゃくが原料のマンナンヒカリを使用することで、通常の米に比べ15%程度カロリーが抑えられたとのこと。価格は700g入り・店頭小売780円程度の見通しで、中身は140g入り袋に小分される。

 発売先は木徳神糧がイトーヨーカドーなどセブン&アイ・ホールディングス、神明はジャスコなどイオングループ店舗での展開が予定されている。

 今回の件は、今年始めに立ち上げた「e顔*食卓プロジェクト」で開発されたもので、大塚食品(株)、アルファー食品(株)と加工食品メーカー2社も参加しており、「各社が得意とする部分で協力していこうと、コラボレーション企画の話が進んだ。今後も様々な可能性から話合いを進めていき、第二段第三段の商品化の可能性も」とのこと。

 また11月1日から発売した家庭向けコメ油「こめしぼり」は、国内産100%を売りに順調な販売経過を示しているとしている。


-2008年12月22日-

◆第3回SBS、1月9日に通常の2万5千トン枠で実施

 20年度第3回SBS入札が来年1月9日に実施される。注目された予定数量は2万5千トン(うち砕精米枠2,500トン)で、第2回のように前回の枠未達分の上乗せはしない。

 農水省では「淡々と行うだけ」としており、第2回が大幅に枠を下回ったことから、上積みしても仕方ないとの判断か。

 20年度は1~2回累計で2万5千トンがショートしており、第3回の結果次第では第5回を実施しても、年間10万トンに届かずというケースも。前回の枠未達は16年度で、6千トンがショートした。

 スケジュールは年度内が船積期限21年2月28日、引取期限同3月31日。翌年度対応は同様に21年4月22日、同5月29日で、国庫債務行為負担分となる。


-2008年12月19日-

◆来年2月から食品表示偽装業者すべて公表へ

 農水省は、JAS法の運用指針を改正し、食品表示偽装の業者名をすべて公表する方針を決めた。また、伝票など関係書類を故意に破棄するなど悪質な手法で偽装を隠蔽した業者名も公表できるようにする。国と地方自治体の解釈が異なるケースが出ているため、見直しを決めた。

 同省では、今月18日から来月18日までパブリックコメントを募集し、早ければ2月から実施したい考え。米穀は、事故米の不正規流通事件の発覚を契機に、米トレサ法の導入が検討されているが、同時にJAS法の運用も強化されることになる。年明けは、より慎重な対応が求められそうだ。

 現在、JAS法の運用は、広域に営業展開している業者は国、県内など地域内業者は都道府県がそれぞれ所管しており、表示違反で改善指示した場合、すべて公表する国に対して、地元企業の保護などを背景に公表しない自治体があり、不公平感が生じていた。

 平成14年以降、自治体の判断で非公表扱いの「指導」としたケースが54件、「指示」で非公表のケースが18件あったという。このうち、米穀関連も複数含まれている。


-2008年12月18日-

◆米卸と食品メーカーとのコラボ企画が進行中

 米卸業界では食品メーカーとのコラボレーション企画が話題。量販店、生協、コンビニ等の店頭での発売を目指し、開発が進められている模様。

 注目されるひとつの契機となったのが、コープこうべでの「カロリーコントロールおむすび」の成功事例。兵庫コシにこんにゃく食材を独自にブレンドすることで、従来のおにぎりと比較してカロリーを22%もカットした。

 消費者の健康志向、メタボ対応を狙ったもので、「若い女性などの昼食需要などで、1日で1,300個以上も売ったと聞いている。市場のニーズを上手に吸い上げた商品開発で、我々としても大いに刺激となった。まだ案の段階だが健康をキーワードとして、複数の食品メーカーと協議の場を持っている」(大手A卸営業部長)との状況が聞かれる。

 玄米、精米、炊飯の3部門での開発を目指すとのことで、「春先3月~4月にも具体化すれば」(同)としている。また、業界内では「先行しているB卸、C卸では年明け早々にも、コラボ企画商品を発売してくるようだ」とも。


-2008年12月17日-

◆シッテ米も豊作、農家買い1万円(宮崎)

 宮崎の作況は104で豊作となったが、今年は「定期的に雨が降るなど収穫後の天候にも恵まれ、シッテ米も穫れている」(販売業者)という。シッテ米は、刈り取り後に出る二番穂のことで「ひこばい」とも呼ばれる。

 生産者の売値は60kg9,000~1万円。同業者は数トン手当てしており、品質は「ヒエなどの実が入っているため色彩選別機に2回通すなどの作業が必要だが、粒がしっかりして歩留まりも良い」と使い手があるようだ。使用は複数原料米向け。


-2008年12月16日-

◆焼酎用の原料米1千トンを全量国産へ(アサヒビール)

 アサヒビールはこのほど、芋焼酎の製造販売の再開にあたり、原料米を国産のみなどにする新たな品質管理体制について明らかにした。

 米焼酎を含めたグループ全体の焼酎用の米使用量は年間1千トン。グループ会社はさつま司酒造(株)、ニッカウヰスキー(株)で、製造委託先の西酒造(株)も対象となる。

 同社は、芋焼酎の一部商品において今年9月、三笠フーズにより不正転売された事故米穀が含まれていた原酒を使用した製品の自主的回収や販売を休止していた。新たな体制は芋焼酎の麹用で使用する米について、農協あるいは農家までの流通経路が明確な国産米のみ(従来は主に輸入米を使用)とし、さらにグループ会社・製造委託先で使用する原料においても同社指定の米穀加工会社から調達するとしている。

 米穀加工会社は「複数ある」(広報部)に留まり、社名は明らかにしていない。販売再開は来年3月。また、米焼酎についても在庫がなくなり次第、切り替えていく。


-2008年12月15日-

◆もち検査、前年並みの14万9千トン(11月末)

 農水省は12月12日、20年産米の検査結果(速報値)を公表した。それによると、水稲うるち415万3千トン(前年同期比18万9千トン増)、醸造用6万6千トン(2千トン増)、水稲もち14万9千トン(1千トン増)、陸もち1百トン(1百トン減)の合計436万7千トン(19万2千トン増)。11月15日から末日まで18万3千トンが積み上がった。

 需給が不透明なもち米は、北海道、佐賀、熊本などが前年同期を下回るが、岩手、秋田、山形、新潟、千葉などが前年を大きく上回っている。

 都道府県別で前年同期を1割以上上回っているのは、北海道、埼玉、福井、三重、鳥取、岡山、広島、山口、徳島、愛媛、高知、宮崎など。逆に、前年同期を下回っているのは、宮城、栃木、香川、佐賀など。佐賀、熊本はもち米が前年を下回ることが影響している。


-2008年12月12日-

◆4週目から新潟コシセール拡大へ

 関西地区の量販店では今月12月23日~25日前後から、新潟コシヒカリ5キロ1,880円~1,980円セールが拡大する見込みだ。先月末の商談で通った企画が適用されるもので、全国展開の大手チェーンを中心に年末年始にかけ実施される模様。また歳暮ギフトでの受注不振が伝わる魚沼コシも、2,980円~3,380円企画が増えそうだ。

 納入担当卸への聞き取りでは、「新潟コシヒカリは2週目段階で5キロ2,280円~2,380円が中心で、前月末時とほぼ同水準で動きは今ひとつといった感触。ただ、23日前後からは先の商談でまとまった、1,880円~1,980円セールを広範囲で打つ予定。スポットではあったが20年産米では、実質的に初の2千円切れセールだけに実績は大いに期待出来るだろう」(関西大手A卸)。

 「新潟コシヒカリの2千円切りセールと同時に、店舗数限定ながら魚沼コシヒカリの2,980円~3,380円企画も打つ考え。今年は様々な要因から化粧箱入り5千円近くのギフトは、前年に比べて25%も受注が減る感触で店頭販売でカバーする必要がある」(関西大手B卸)という。


-2008年12月11日-

◆緊急保証の対象に「米麦卸売業」が追加指定

 政府与党が決めた緊急総合対策のうち新しい保証制度『原材料価格高騰対応等緊急保証』が10月31日からスタートしているが、その指定業種の中に「米麦卸売業」が12月10日付けで新たに追加された。

 この制度は、原油に加え原材料価格の高騰や仕入価格の高騰を転嫁できていない中小企業者を対象にその資金繰りを支援するためのもので、民間の金融機関から融資を受ける際に信用保証協会が保証を行う仕組み。

 今回、米麦卸売業が指定業種の対象となった経緯は、コメ卸売業者の全国団体である全米販が農水省窓口を通じて、担当所管である経済産業省中小企業庁に指定の要請をしていたことが功を奏したもの。

 周知のようにコメ卸は仕入価格がアップしていることに加え、関連資材や運送コスト等も上昇しており資金需要が増しているのが現実。すでに西日本地区でこの制度を活用した卸も出ているという。


-2008年12月10日-

◆20年産水陸収穫量882万トン

 農水省は12月9日、20年産水陸稲の収穫量(確定値)を公表。水稲881万5,000トン、陸稲8,490トンの計882万3,000トン(前年産比10万9,000トン増)となった。

 うち主食用の水稲収穫量は865万8,000トンと、前回調査10月15日現在の数字と変わらず、生産目標より約51万トン増が確定した。集荷円滑化対策の発動で、区分出荷米として約11万トンの政府買入れが決まっているが、このままでは消費がさらに増えなければ過剰となる計算で、今後のコメ消費動向に焦点が移っている。

 水稲の10a当たり収量は543kgで、前回調査10月15日現在と変わらず。作況指数も102の「やや良」。前回調査から10a収量が変動したのは、大分の1kg増と沖縄・第二期作の2kg減。収穫量で変動したのは大分の200トン増のみで、沖縄の二期作は面積が少なく、ラウンドの関係で変わらず。作況指数の変動も、沖縄第二期作の1ポイント減(作柄表示地帯別の沖縄・八重山)にとどまった。


-2008年12月9日-

◆三菱商事、イオンの業務提携の影響は(商社、卸)

 三菱商事はイオンの発行済株式の5%程度を取得し、資本業務提携を結び筆頭株主となるもよう。今後は商品調達など業務面での協力関係を強化すると同時に、コンビニエンスストア、量販店など両社グループが保有するチェーン店網の活用を目指すようだ。

 米穀業界への影響については、「一時の勢いにブレーキが掛かったイオンと、小売部門の拡大を進める三菱商事側の思惑が一致しての対応だろう。まずはミニストップ、ローソンなどコンビニエンスストアの原料米調達の行方が焦点となってくるだろう。ベンダー、米卸、産地と3者間での調整が気になるところ」(商社筋)。

 「同じく提携関係にある丸紅グループと合わせて、今後の1~2年間で指定米卸など再編が十分に考えられる。むしろメインを担当する米卸より、地方部店をめぐる産地卸の変動が予想される。調整の過程で新参のチャンスを得る業者が出てくるのでは」(関係大手卸)との指摘が聞かれる。


-2008年12月8日-

◆販売失速、タイアップ企画で販促(量販店)

 10月まで好調を続けてきた精米販売だが、値上げの影響等によって11月中旬頃から失速傾向にあるもよう。とくにコシ系の高額銘柄はセールを控えたこともあり、前年同期に比べ10~15%ダウンとの話も聞かれる。

 西日本の有力A量販チェーンでは、「11月中旬~12月頭までは、かなりの苦戦が続いている。単純に値段が高いことに加えて、パン、パスタなどが企業努力で逆に価格を下げているのも大きい」(担当バイヤー)とのこと。このため同チェーンでは、年末年始商戦に向けて、「週ごとのセール銘柄米の提案に、冬の売れ筋である鍋物商材とのタイアップ企画を打つ考え」という。

 具体的には、キムチ鍋、カレー鍋などの素とともに、1キロ~5キロの精米商品を販促しようというもので、「ごはん食への回帰現象は少し鈍化しただけで、PRのやり方によってはまだ進む。年明け以降も様々な販売企画で市場を拡大していきたい」としている。


-2008年12月5日-

◆来年1月9日より『コメ指数(KRI)』公表へ(関西商取)

 関西商品取引所(岩村信理事長)はこのほど、来年1月から『関西商取コメ指数(KRI)』を公表することを決めた。

 基礎となる価格は、本社発行の「日刊・米穀市況速報」の調査価格を使用する。その構成銘柄はコシヒカリ(新潟一般、千葉、茨城、栃木、富山の各産地)、あきたこまち(秋田産)、ひとめぼれ(宮城産)、はえぬき(山形産)の計8産地品種銘柄で、農水省が公表する卸売(小売)価格調査銘柄にも選定されている代表的な産地品種。

 価格条件は、▽10トン以上の仲間相場▽検査米1等の1俵当たりの税抜き価格▽東京着価格及び大阪市内着価格の中値の平均値--の3項目。価格変動が小さく、比較的価格が安定した平成17年度(平成17年9月~同18年8月)を基準年度に設定。その平均価格を100としてスタート。指数値の計算法は、価格の水準を適格に表すことを重視して、「単純算術平均相対法」を採用。

 公表開始日は平成21年1月9日(金)、その後は毎週金曜日(当日が休日の場合は繰り下げて公表)に同所のホームページのほか、経済紙をはじめ関連する業界紙上にて公表する予定という。

 同所は平成18年4月、米穀市場開設に係る定款変更申請について主務省である農水省より不認可の通知を受けたものの、その後もコメ先物取引に関する啓蒙活動を継続。また昨年8月には、コメ当業者からの「先行価格指標の具現化」及び「価格変動リスクヘッジ」へのニーズの高まりに応える形で、「コメ受渡等ワーキンググループ」を再開させ、現在に至るまで8回の会合を開催するなどコメ先物市場開設の準備を着々と推し進めている。今回の指数公表はその環境整備の一環として、現物先物市場で明示される先行指標ではなく、コメ価格水準を表す指標として公表するもの。


-2008年12月4日-

◆「単一の原料米」「%→割表示」告示へ(農水省)

 12月2日、農林物資規格調査会総会(JAS総会)が開催され、農水省が「玄米及び精米品質表示基準の一部改正」を諮問した。

 農産物検査を受けたものでも異品種の混入があることを踏まえ、一括表示内における現行の%(百分率)表示の義務付けを廃止。(1)単一原料米は「単一の原料米」である旨を記載し、使用割合欄を削除する(2)ブレンド米については割の単位での表示を義務付ける-というもの。案通り、答申された。これを受けて農水省では「告示の手続きを行う」。

 審議では品質表示が分かりやすくなるのか疑問などの意見も出たが、「消費者・業界の声を踏まえて変えさせていただくことになった」(農水省)と説明。また、単一の原料米の表記位置など詳細はQ&Aで示していく方針。


-2008年12月3日-

◆セールで巻き返す新潟コシ、年末は魚沼も

 首都圏量販店では、前月下旬からジャスコ、西友他の店舗で、新潟コシの5キロ2,080円~2,280円セールがスタートし上々の反応を示しているもよう。また、定期的なセールで好調が伝わる秋田こまちは、各店舗で1,980円セールが継続されている。

 関係米卸への聞き取りでは、「納入先からは5キロ1,880円~1,980円価格を希望する声が多かったが、先行的な意味でのセールで2,180円前後とした。今後は他店舗(米卸)の展開状況を見ながら1,980円セールも実施していく考え。新潟コシは2,480円が続いてただけに来店客の反応は良く、初回入庫分は早々と売り切れたと連絡が入った」(都内A卸)。

 「秋田こまちはまだ1,980円セールに向ける余裕があり、定期的に打っていく方針。また新潟コシは何とか1,980円セールを打てる環境から、主に郊外店を中心に実施していく考え。魚沼コシも現在の5キロ3,780円~3,880円を、年末年始商戦では2,980円~3,080円で数量を稼ぐ戦略も」(都内B卸)との状況が聞かれる。


-2008年12月2日-

◆買い取り価格を1万3,550円に改定(JA北つくば)

 茨城のJA北つくばは11月28日、20年産の買い取り価格を1万3,550円に改訂すると発表した。

 9月から1万3,100円で買い取り集荷を行っていたが、販売先と予想より高く契約できたこと、また、流通経費や人件費などの経費削減を積み重ねたことにより、450円の追加払いが可能になったもの。すでに支払いが終わっている生産者には差額を支払う。

 同JAの20年産集荷数量は約30万1,500俵(1万8、000トン)で、そのうちコシヒカリの買い取り分は21万3,000俵(1万2,600トン)、全農県本部への再委託分は約9万俵(5,400トン強)。

 販売先は首都圏を中心とした卸売業者・量販店・商社など22社で、買い取り分の契約はほぼ終了しているうえ、追加取引の要望も出ており、さらに2万俵(1,200トン)の追加集荷にも取り組む方針。


-2008年12月1日-

◆12月9日入札分から落札者公表の余波

 12月9日に実施される17年産政府米試行入札から、落札業者名と数量がホームページで公開されることが28日に出された入札公告で明らかになった。買い受け業者の対応が焦点になっている。

 「初めは参加を回避するところが多いのではないか」「倍率が下がれば、下値で落とせるチャンス。どうせ使わざるを得ない」「20年産裾物にシフトすれば、市況は上がるのでは」などの憶測が流れている。広島コシや熊本森のくまさんなど新メニューも登場するが・・・。

 一方、28日の食糧部会では、20/21年(今年7月から来年7月)の主食用需給見通しが前年実績と同じ855万トンに上方修正された。これで21年6月末在庫は20年同期より11万トン増える計算。国の備蓄水準は100万トンが上限で、民間のどこかで増えることになる。コメ消費の結果次第で増減も。


-2008年11月28日-

◆もち米、売り指値下げ

 もち米は、なかなか買い声が出ない。売り指値は、先週まで東北・関東ヒメノモチの1等関東置場1万7,000円、未検同1万6,500円あたりが下値水準だったが、今週は千葉ヒメノ1等で未検並みの価格が出始めてきた。

 需要筋からは、「すでに必需分を確保済みで、いまさら換金玉の安いものが出てきても買えない」との声も出ており、すんなり売り物が捌ける状況にもなさそうだ。

 くず米も買い一巡。無選別は、東北産で関東着値125円中心、関東産で同110円台後半のものが、サンプル取引でそれぞれ折り合ったものがポツポツ成約。

 中米は、東北産が関東値値1万0,500~1万1,500円と上旬から売り指値が変わらず、なかなか買い手と折り合えない。くず白米も荷動きは芳しくない。


-2008年11月27日-

◆ご飯単品の注文が増える(持ち帰り弁当)

 持ち帰り弁当チェーンの動きとして、「白飯単品の売上点数が増加している」との話が聞かれる。通常はおかずとセットになっているが、「ご飯だけというオーダーや、弁当1個にご飯2個といった客が、相当の規模で増えてきている。結果的に原料米需要のアップに繋がっており、当社の出荷実績を押し上げている」(関係A米卸)とのこと。

 広域展開する大手チェーンと取引関係にある同卸では、「納入先担当者と要因を分析したところ、小家族化や独身世帯の増加が背景にあるようだ。加えて、景気後退による中食への回帰現象も大きい」(同)とされ、10月出荷実績は前年比106%と好調だったとする。

 また、「業界内の混乱に伴い、未開拓の地区に新たに新規出店を進めたことのプラス分も寄与した。もちろん、スクラップ店舗分のマイナスもあるが…」との指摘も。今後の注目事項としては、「まだまだ先の話だが、新エリアへの大量出店に伴って新たな指定卸が出てくるかもしれない」(同)としている。


-2008年11月26日-

◆ブレンド精米、卸平均2.3%値上がり

 ブレンド精米の10月販売価格は、卸業者平均3,165円(10kg当たり包装・消費税込み)、前月比2.3%アップ、小売業者平均3,686円、同1.8%アップ…となっていることが農水省調査で明らかになった。

 裾物が値上がりし、着値1万2千円台で手当て可能な原料玄米がほとんどないことが影響しているものと見られる。調査対象は、卸125業者、小売187業者。

 卸ブレンド米の販売価格帯別アイテム数も、3,000円未満37%(9月比4ポイント減)、3,000円以上3,500円未満46%(同2ポイント増)、3,500円以上4,000円未満15%(同2ポイント増)-など、3,000円未満が減少。


-2008年11月25日-

◆予想以上に売れる生き物ブランド米

 量販店や生協で発売されている生き物ブランド米。「予想以上に売れており、良い意味で読み違えた」(首都圏A生協)との動きを示している。

 野鳥が暮らせる環境をテーマに5キロ2,900円前後と割高な商品だが、「当生協のイメージアップが主な狙い。補完的に売れればと想定したが、ほぼ商業ベースになっている」と嬉しい誤算。

 また、同様なアイテムを1日から投入した関西B量販店でも「正直なところ驚くほどの消費者反応で、発売前に予想した数字の3倍は出ている。商品コンセプトが支持されたと認識する。極端に荷動きが悪い新潟コシと対照的。発売して2週間ながら上々すぎる成績だ」(バイヤー)とされ、周囲にも新たに導入する動きが聞かれるという。

 この状況を受け某卸では「伸び悩む棚田米商品の販促に活用すべく、営業部員にリサーチを指示した」(米穀部長)という。


-2008年11月21日-

◆区分出荷米の買入、3等以上の水稲うるち玄米に限定

 農水省は11月19日、農業団体、米穀機構、都道府県、農政事務所などに対して、「集荷円滑化対策による20年産区分出荷米の政府買入に係る特例取扱いの実施等」について通知し、円滑な買入事務の実施を求めた。入札は、来年2月上旬頃となる見通し。

 区分出荷米の政府売渡し予定者に競争参加資格を与え、入札参加には区分出荷米であることの申請書の提出を義務化する。買入対象米穀は、(1)20年産の区分出荷米(対策加入生産者から売渡委託または買い取った区分出荷米も対象)(2)水稲うるち玄米に限定(3)3等以上(4)水分含有率15.0%以下(5)紙袋、麻袋、樹脂袋は農検合格規格、フレコンは買入要領規格同等程度。

 買い入れる区分出荷米は、北海道きらら○等○○○トンなど、産地・銘柄及び等級ごとの上限数量を公告。買入区分ごとの数量及びその合計数量が、当該入札者が取り扱う区分出荷米数量の範囲内で、かつ予定価格を超えない単価で、低価の者から順次、買入数量に達するまで落札決定する。従来入札の仕組みと同じ。


-2008年11月20日-

◆もち・酒米は不可(区分出荷)

 20年産の区分出荷米は政府買入となったことで、もち・酒造好適米は対象から外される。「農水省の担当者による説明では、うるち米を供出出来るように地域内で協力・調整が必要になるとしている。ただ、実施するには他から買い受けするケースも出てくるのではないか」(関係者)との見方も。

 もち米主産地で作況が101以上のところは北海道・岩手・山形・新潟・熊本など。このうち北海道のJA系統は作付面積の自主削減を実施していることから、もち米の区分出荷は行わない方針といわれる。酒造好適米の主産地では新潟・富山・兵庫などが101以上となっている。


-2008年11月19日-

◆相対価格の調査結果、11月末に公表(井出次官)

 公表が遅れている20年産相対価格の調査結果について、農水省の井出事務次官は定例会見において、「11月末を目途に公表準備を進めている」ことを明らかにした。

 当初日程よりずれ込んでいる理由について、「およその対象業者数が70、産地品種銘柄112あり、調査の精度を検証・確認している」ことを挙げた。

 農水省は、コメ価格センターの上場・落札数量が減少したことを受けて、今年産から契約ベースでの相対取引価格を調査・公表することを決めている。

 「今後のセンター取引の見通しや、相対価格公表がどのように相場に反映されるかを見ながら、指標価格のあり方を検討していかなければならない」との考えを示した。


-2008年11月18日-

◆新潟コシ、居所修正を受けセール(卸)

 先週末に通知された新潟コシヒカリの全農相対価格の修正を受け、各卸は販売計画の見直し作業に入った。焦点は年末年始商戦における量販店売価で、卸利益を考慮して5キロ1,980円をラインに納入先と商談に臨む模様だ。

 東西米卸への聞き取りでは「今月頭から新潟は下げ改訂との噂があり、打診レベルで納入先と準備していた。先週末に正式通知を受け17日中には社内で検討し、今週末に各納入先と商談に入るスケジュール。5キロ袋では1,980円をセールの基本価格とし、他の銘柄米のセール計画を考慮しながら企画を立てて提案する」(関西大手A卸)。

 「12月の量販店セール企画は10月末段階で提出済みだが、今回の居所修正を受け変更を考えているところ。他の米卸も同様だろうから、やはり5キロ1,980円を打ち出せるかが鍵となってくる」(首都圏B卸)との状況が聞かれる。


-2008年11月17日-

◆もち米供給は前年の半分以下(県内向け産地)

 系統によるもち米の集荷が苦戦している。なかでも生産量が少なく、県内業者への販売が主体の産地は厳しい展開となっているようだ。

 某需要者筋によれば、自県産の購入量は「前年実績の半分以下に落ち込む見通し」という。もともと数量が少ないとはいえ、今年は全国提示分も減っており、系統分の手当ては大きく減少する見込み。

 一方、旧計画外米は「業者筋の案内が佐賀産ヒヨクモチ2等で1万8,800円、熊本産同1万8,600円、北海道産はくちょうもち未検米1万7,800円」(近畿圏内の業者)とされ、高値から手当てを逡巡する向きも。加工業者のなかには、もち粉を再検討するところも出ているようだ。


-2008年11月14日-

◆加工向け需要で広範囲から札入れが(政府米入札)

 落札率、落札業者数とも前回から増加となった11月11日の政府米入札では、加工向け関係での必要札が広範囲から入れられた模様。

 本社聞き取りによると▽千葉コシ1万2,700円▽茨城コシ1万2,800円▽福井コシ1万2,850円▽富山コシ1万2,900円▽宮城ひとめ1万2,700円との落札事例が聞けた。関東コシは北陸コシに比べ100円程度低い水準で落ちている。

 使い道と今後については、「チャーハン、ピラフなど冷凍米飯向けが主な販売先で、今後も先方からのオーダー状況を見ながら必要量は手当していく考え。今回も含めて最近の政府米入札では加工向け需要で、少量ながら必要札を入れる業者が広範囲から増えている感触」(関西有力A卸)という。


-2008年11月13日-

◆外食値上げ交渉の成功事例

 外食チェーンとの20年産米価格交渉が佳境だが、内食回帰など厳しい環境から値上げには難航している模様だ。

 大手米卸への聞き取りでも「量販店が概ね認めてくれるのに比べて、なかなか交渉が進展しないのが実情。比較的に業績が好調な納入先は何とか通りそうだが、ファミレスなど苦戦中のチェーンは厳しい」(関西大手A卸)、「交渉中の11件のうち値上げが了承してくれたのは5件で、平均して5円がやっとで渋々ながら応じてくれた」(関西大手B卸)との状況が聞かれる。

 背景には小麦関連、鮮魚など多くの食材価格の高騰が大きいことに加え、「仕入コスト上昇に伴うメニュー価格の値上げは、即座に客数減少に繋がることで可能な限り避けたい」(有力和食チェーン)との思惑もある。

 成功事例の卸では「概算金と相対価格の一覧表、系統本部が用意した肥料コスト負担など説明したパンフレットの3セットに、事故米絡みの悪影響を示したリポートを作成して提出した。トレース可能で安全、安心な当社の米を、多少の値上げでも採用するメリットを説明し納得してもらった」(B卸)としている。


-2008年11月12日-

◆第2回もち提示223トン(全集連)

 全集連は11月10日、需要者に対し20年産もち米の年間契約第2回提示を行った。メニューは2産地4種類222.9トンで、提示方法は全量が需要者別。

 種類別内訳は[山形]ヒメノモチ60トン[新潟]▽こがねもち131.61トン▽わたぼうし29.64トン▽その他水稲1.65トン。スケジュールは申込期日11月21日、決定通知同28日。需要者別で行われていることから、申込みは提示数量通りになりそうだ。

 21RYの契約は第1回提示が見送られており、契約栽培と今回の分を合わせると760トン規模。前年度の第2回までに比べ300トン弱下回る状況。


-2008年11月11日-

◆落札ゼロ、米国産は応札もなし(第2回一般MA入札)

 11月7日実施の20年度第2回MA一般輸入米入札は、予定数量5万1千トン全量が不成立となった。タイ産・グローバル・テンダーは各1者の応札で入札が成立せず、米国産にいたっては応札自体がなかった。落札がゼロとなるのは19年度第10回(20年4月)以来2回目のこと。

 一般輸入米入札は例年10回前後に分けて行われているが、会計年度末までのあと4カ月半で消化するには月2回程度のハイペースの実施が必要。農水省では第3回の開催時期について、「商社にヒアリングをするなど情報収集してから決める」としており現段階で未定。

 また、今回の応札は商社が輸入米穀買入委託契約書の変更に伴い、保険会社との調整に時間がかかっていることも影響したようだ。なお、「応札があったことから、(変更により入札が)出来ないわけではない」との見方で、手法の見直しはないようだ。


-2008年11月10日-

◆11月12日から表示特別調査、ネット販売も対象(農水省)

 農水省は、11月12日から12月末までの期間、全国の小売・卸など約2,000業者を対象に、20年産袋詰精米の表示特別調査を実施する。

 毎年実施している銘柄米調査のほか、今年のテーマとしてインターネット上等において通信販売される袋詰精米を加えた。「近年、さまざまな事案が出る中で、ネット関係も結構あるため、傾向を探る」(農水省)のが目的。

 表示調査のほか、20年産の銘柄米を全国約300商品(うち通信販売100商品)を目標に買い上げて、品種判別も行う。調査の結果、表示の疑義や異品種混入の疑義が認められた場合、都道府県と連携して調査。JAS違反が確認されれば、措置を講じる。

 調査対象は、小売販売業者(量販店、小売店)、卸売業者。小売には通信販売事業を営む者が含まれる。

 調査は、(1)表示確認=表示事項、遵守事項の確認(2)根拠確認=対象者が販売する20年産の銘柄米及びインターネット上等において通信販売される袋詰精米を主体に、内容の一致状況、表示根拠を確認(3)品種判別=20年産の銘柄米を買い上げて、品種判別を行う。


-2008年11月7日-

◆21年産の銘柄設定、選択制導入で申請受付

 21年産における国内産農産物の銘柄設定・変更・廃止についての受け付けが始まる。米の産地品種銘柄は選択制が導入され、都道府県ごと「必須銘柄」と「選択銘柄」の2つに区分されることになっている。

 選択銘柄は、「鑑定可能な登録検査機関が1以上あること」が主な要件。従来の「奨励品種や市町村の一定の地域でまとまった取り組みがあり、拡大が見込まれるものに限定」などの要件は必要なく、流通が少ない品種でも銘柄設定が可能。必須銘柄は鑑定を義務付け、選択銘柄は登録機関が選択することになる。

 新規申請は、「必須」「選択」別で申し込む。20年産銘柄は、必須銘柄に移行することになるが、選択銘柄に区分変更する申請も受け付けられる。各県によって申請時期は異なり、おおよそ11~12月に受付け、申請者・県、生産・実需団体など関係機関で意見聴取の後、農水省に申請、決定を受ける運び。来年3月に告示される予定。


-2008年11月6日-

◆大阪市内に関西支店を開設(木徳神糧)

 木徳神糧(株)(平山惇社長/東京都)は、大阪市内に関西支店を開設し営業機能を集中させる。従来は滋賀精米工場内に置かれていたが、「より積極的な営業活動を行うために、組織体制を変更する形で大阪に拠点を持つ方針を決めた。事務所の場所や人員については検討中だが、年度内には業務をスタートさせる」(本社)とのこと。

 また、商品面では1日から一般家庭向けコメ油「こめしぼり」(520円)を、イトーヨーカドーの基幹23店舗で発売している。自社精米工場の精米ラインに抽出設備を新設し商品化したもので、「現在のところ販売されているコメ油製品の三分の一が輸入品と言われている環境下で、安心出きる国内産100%として発売した」としている。


-2008年11月5日-

◆一般11月7日、SBS14日(MA米入札)

 農水省はこのほど、MA米の入札日程を明らかにした。

 [第2回一般米]11月7日実施。契約予定数量は5万1千トンで、区分は一般米と砕精米。国別などの内訳は▽タイ(長粒種)2万5千トン▽米国(中粒種)1万3千トン▽グローバル・テンダー(中粒種)1万3千トン。

 [第1回SBS]11月14日。契約予定数量は2万5千トンで、区分は一般米(2万2,500トン)・砕精米(2,500トン)。船積期限は21年1月30日、引取期限は同3月6日。

 同時に公表された「輸入米穀買入委託契約書」の見直しについては、10月に出た輸入麦と変わらずで、事故品などが発生した場合は、商社負担で返送あるいは廃棄物処理が行われる。商社はリスク対応のために保険手続きを進めており、SBS入札などの価格にも影響が出てきそうだ。


-2008年11月4日-

◆食衛法、JAS法の中で検討を(全米販・安藤常務)

 10月31日、農水省で第4回米流通システム検討会が開催された。引き続き、関係業界のヒアリングを実施。今回は、▽安藤勲・全米販常務理事▽高橋利郎・日本酒造組合中央会理事▽山崎喜彦・㈱グリーンハウス執行役員商品本部副本部長▽相澤良太・㈱イトーヨーカ堂加工食品部開発商品担当バイヤー▽樋浦憲次・㈱武蔵野常務取締役執行役員経営企画本部長-各氏が業界や自社の現状を紹介し、トレーサ、原料原産地表示、流通規制のあり方について議論を進めた。

 全米販の安藤常務は、事故米事案は工業用等の利用しか認められない安価な事故米が不正に食用ルートに乗った特殊ケースとして、「自由化された現行の流通構造が引き起こしたとは受け止めていない」との考えを示した。トレーサは、他の食品と同じく、食品衛生法、JAS法にしたがった仕組みの整備を促進しており、米政策改革の目指す方向を修正する必要は特段ないとした。

 また、原料原産地表示もJAS法の中で総合的に検討すべきとした。流通規制は、米全体について国の管理を強めることは基本的に反対とし、加工用米・MA米・新規需要米など用途等が特定されたものは不正流通の防止強化や仕入・加工・販売の報告義務づけ、また不正規流通の罰則を強化すべきとした。


-2008年10月31日-

◆作況102変わらず、36都道府県で区分出荷実施へ(10/15現在)

 農水省は10月30日、20年産水稲の10月15日現在における作況指数を102の「やや良」とまとめた。これで作況101以上となった36都道府県(地域)の集荷円滑化対策の発動が確定した。今年は特例的に、主食価格並みの実勢水準で政府買入れされることも決まっており、どこの産地銘柄が区分出荷されるかが今後の焦点になる。

 登熟は順調に推移し10a当たりの予想反収は543kgと、前回9月15日現在より1kgアップしたが、作況指数は102で変わらず。青刈りを除いた作付面積は162万4,000ha、前年比4万5,000ha減。結局、10万ha削減目標の半分にも満たなかった。主食用作付見込みは159万6,000haが見込まれている。

 予想収穫量見込みは881万5,000トン。うち、主食用の予想収穫量は865万8,000トン。目標生産量よりも50万8,000トン増となる見通し。区分出荷10万トン程度を市場から隔離した上で、どこまで当初見込みより消費量が増加するかがもうひとつの焦点だ。


-2008年10月30日-

◆関係業界からヒアリング(米流通システム検討会)

 10月29日、農水省で第3回米流通システム検討会が開催された。トレーサビリティ、原料原産地表示、流通規制-の3テーマについて、業界関係者からヒアリングを行った。

 今回は、▽市川和哉・㈱大戸屋執行役員商品部長▽齋藤孝喜・全国米菓副理事長▽佐藤功・全国包装米飯協会会長▽米本博一・全農常務-の4氏が自社や業界における取り組み、検討課題に対する考えを報告。

 全農米本常務は、今回の不正規流通事件は流通段階でのトレースができない現行の流通の盲点を悪用したとして、「米穀を取り扱う全ての業者に対し、米の仕入れ・加工・販売等の記帳や行政への報告を義務付ける必要がある」としたほか、原料原産地表示も「米加工品や外食産業での米使用も含めた全ての米商品に原産地表示の義務付けを拡大することが必要」などの考えを示した。

 齋藤全国米菓副理事長は、原料原産地表示は不安定な原料(くず米、MA米)購入事情に影響するとの考えを示し、安定した国産加工米の供給を要請した。阿南委員は、「義務付けや流通規制は国に要望するものではなく、事業者が実施すべき」との意見を述べた。


-2008年10月29日-

◆遅れ戻す新米検査、もち米は105%(10/15現在)

 農水省は10月28日、10月15日現在における20年産米の検査結果を286万4千トン(前年同期比98%)とまとめた。

 10月1日から15日まで136万5千トンが積み上がった。遅れていた関東産は102%と前年を上回り、北海道も98%とほぼ前年近くまで戻した。現在、遅れているのは東北(84%)だけ。

 種類別で見ると、水稲うるち276万1千トン(前年同期比98%)、醸造用3万2千トン(101%)、水稲もち7万1千トン(105%)などで、水稲もち米の進捗が順調。

 うるちの等級比率(カッコ内は前年差でポイント)は、▽1等81.3%(▲1.0)▽2等16.8%(+2.0)▽3等1.3%(▲0.3)▽規格外0.7%(▲0.6)。前年同期と比べて1等比率がやや下回るものの、3等・規格外など下位等級は少ない。


-2008年10月28日-

◆播州精米がJAS違反(兵庫)

 兵庫県北播磨農政局農林振興事務所は10月24日、西脇市黒田庄町の播州精米(株)が但馬コシを丹波産と偽って販売していたとしてJAS法に基づく改善を指示した。

 同事務所によると「不正販売の情報を受けて調査したところ明らかになった。現在のところ把握しているのは今年8月から9月にかけて、但馬コシ約400袋を丹波産として販売していたもので、売り先は県内や大阪の量販店、小売店など」としている。

 また鹿児島、三重県産米をブレンドしたものを、兵庫県産と偽って販売していたことも判明したとのこと。


-2008年10月27日-

◆20年産販売、前年比4万9千トン増(全農22日現在)

 全農の米本常務理事は10月23日、宮城米取扱懇談会で20年産米穀情勢について説明した。

 9月末現在における主食うるち米の販売状況は、14万3,000トン(前年同期11万3,000トン)と前年比128%で推移しており、「7~9月の端境期の19年産米のタイト感から20年産米の早喰い需要が旺盛であった。南九州地区では前年産が台風の影響等で収穫量が大幅に減少したが、今年産は収穫が順調に推移していること等が要因」とした。

 また、22日現在の速報値では「前年同期に比べ4万9,000トン上回っている」とのこと。需給環境については「20年産米の生産量865万トンから予想される政府買い入れ12万トンを引くと、昨年の需要量853万トンとぴったりになる。ただ、本年も853万トンの需要が本当に見込めるかなど、今後の動きを慎重に見ていく必要がある」としている。


-2008年10月24日-

◆区分出荷米、実勢価格での政府買入れ決定(農水省)

 農水省は10月22日、集荷円滑化対策により区分出荷される20年産米の豊作分を実勢価格で政府買入れすることを決め、農業団体・都道府県など関係者に通知した。

 従来の区分出荷では1俵7千円(生産者支援金4千円、短期融資3千円)しか保証されず、21年産以降の水田フル活用推進には生産調整実施者の不公平感の是正が重要と判断。政府備蓄米の在庫が9月末で約90万トンで、適正水準を念頭に置けばある程度買入れが行える状況とした。入札は年明け以降に実施となる見通し。

 区分出荷の政府買入は、(1)対象=10月15日現在で作況101以上となり、区分出荷の対象となった都道府県及び地域の産米(2)手法=入札方式(3)価格=銘柄ごとに、センター価格または相対価格を基準に全農等手数料を差し引いた価格程度(4)等級=1~3等…など。

 価格の設定手法はこれまでの通常買入れとほとんど変わらず。センター取引がないため、実質的に相対価格が基準となる見通し。違うのは3等が対象となっていることや銘柄指定枠がないことくらいか。


-2008年10月23日-

◆もち1回年契はほぼ全量の1万2千トンで決定(全農)

 全農による21RYもち米の第1回年間契約数量は、1万2,156.39トンで決定した。提示数量(1万2,181.29トン)に対し99.8%とほぼ全量が結び付いた。

 第1回提示は11産地16種類。全量が需要者別提示だったことや、販売価格が市中相場より安価なことから、実需者サイドは系統玉の確保を優先したものと見られる。

 これで20年産の契約数量は契約栽培分を含め7万8千トンで、前年度同期に比べ2千トン多い。第2回提示は11月4日の予定。北海道・佐賀産などで数千トン規模の提示が見込まれる。


-2008年10月22日-

◆販売業者の在庫調査8月から277業者に(農水省)

 米穀機構はこのほど、8月末における米穀販売業者のうるち玄米在庫(速報値)を16万4千トンとまとめた。

 今回の調査結果は、今年8月から行われている農水省「米穀取引に関する報告徴収」によるもの。対象は、米穀の販売事業を行う者で、年間の玄米取扱い数量が4,000トン以上の値。20年7月以前の調査に含まれていた年間取扱い4,000トン未満の旧登録卸在庫は外れる。

 ちなみに調査対象は、7月調査の362業者から8月調査は277業者と23%減少しているが、在庫数量ベースでは3%減にとどまり、「連続して見ても誤差は少ない」(農水省)としている。


-2008年10月21日-

◆こだわり米・秋田こまち30口上場(センター入札)

 コメ価格センターで10月22日に行われる20年産第2回入札(定期注文取引)に、民間玉の秋田産あきたこまち(こだわり米)2アイテム各180トンの計360トン(30口)が上場される。

 地域区分は、旧大曲市と能代市。受渡地は、関東甲信(茨城、栃木、群馬、埼玉、千葉、東京、神奈川、山梨、長野)限定で、運賃・包装代は申込価格に含まれる。受渡時期は、10月24日から31日まで。

 上場者の付属説明書によると、旧大曲市は「大仙みのり会」、能代市のものは「かまくら会」による栽培米。


-2008年10月20日-

◆関心高い「おぼろづき」「ふっくりんこ」

 ホクレンが今秋から首都圏販売を計画する「おぼろづき」「ふっくりんこ」に興味を示す量販店、米穀小売店が多い。

 とくに高級スーパーと分類される食品専門スーパーを納入先に抱える卸の関心は高く、「一定の価格までなら許容範囲の顧客が多く、販促コストなど込みでの販売が期待出来る。是非とも導入を検討したい。最近は新品種に対する米担当バイヤーの柔軟な姿勢が目立ち、商談に際してもスムースに進む傾向がある」(都内A卸)と取扱いに前向き。

 また、B卸も「まっしぐら導入時の販促PRのノウハウを活かせば、北海道の新品種も売り込める自信はある。サンプルを入手してからの話だが、納入先の米穀店との商談で話題になっている」としている。


-2008年10月17日-

◆新ブランド創設経費などで減収減益(プレナス・中間)

 持ち帰り弁当店「ほっともっと」を運営する(株)プレナスは10月15日、平成20年8月中間期連結業績(20年3月1日~8月31日)の概要を発表した。

 売上高は598億58百万円(前年同期比3.4%減)、営業利益24億90百万円(同48.5%減)、経常利益27億68百万円(同45.3%減)。「新ブランドほっともっとを創設し、営業を開始するという大きな事業の転換期を迎えた。最終的には賛同していただけなかった一部加盟店の離脱、看板・備品等の差し替えに係る費用が一時的に発生するなど痛みを伴うものであった」としている。

 売上高の内訳は、持ち帰り弁当事業が513億20百万円(前期比5.5%減)、定食事業が72億46百万円(同9.9%増)、その他レストラン事業が12億91百万円(同17%増)。中間期末における「ほっともっと」の店舗数は、新規出店192店舗、退店249店舗の合計2,175店舗、定食事業「やよい軒」は149店舗となった。

 また、平成21年2月期の通期見通しは、売上高1,204億円(前期比2.8%減)、営業利益59億10百万円(同47.4%減)、経常利益63億70百万円(同45.7%減)の予想で、「新規エリアにおける出店体制をより充実させることで、今後の新規出店をさらに加速させていきたい」としている。


-2008年10月16日-

◆ストーリーのある米(コンビニ)

 コンビニ各社では、10月以降もおにぎり、弁当など米飯類の新商品企画が多く控える。なかでも地場業者、JA等の新規開拓のチャンスは、「ストーリー性のある米」(関係商社)。

 従来から盛んな地方行政とタイアップした地元食材導入の過程から、「栽培方法や産地の特色など米にストーリーを持たせ、より地域色を鮮明に出していく」との考え方。採用に際しては小ロットでも可能とのことで、「基本的に栽培手法、産地周辺の環境などで、ひとつのストーリーが語れること」(同)という。

 物語はPOP、パッケージ(包装)等に活用する考えで、「日本食の基本である米に熱心な姿勢を示す狙いもある」。多くのチェーンでは冬メニューからの投入を検討中で、「今月中には本部に売り込む必要がある」という。また、おにぎりの具など米に、他の食材をセットする営業も有効とも。


-2008年10月15日-

◆宮城ひとめ販売、前年並みスタート(首都圏卸)

 宮城ひとめぼれは、10月3~4日から消費地での販売が拡大しており、「スタート価格は5キロ2,280円、無洗米2,380円と設定し、発売して1週間ながらほぼ前年並みの実績(数量ベース)で経過している。リピート客に繋げるかは価格、販促など今後が勝負。入庫分の品質はまずまずだが、前年産と比較してやや小粒な印象を受ける」(首都圏卸)という。

 県内の20年産水稲の刈取りは9日現在で4万6,738ha、進捗率61%と平年より4日遅れ。地域別には▽大河原=5,785ha(73%)▽仙台=1万1,162ha(73%)▽大崎=1万1,486ha(52%)▽栗原=5,370ha(50%)▽登米=6,630ha(59%)▽石巻=5,705ha(69%)▽気仙沼=600ha(53%)。


-2008年10月14日-

◆米流通検査マニュアル作成、販売先の社名・数量公表

 農水省は10月10日、事故米不正規流通対策の工程表で示した「米流通に関する検査マニュアル」を作成し、公表した。

 政府所有米穀を加工用・飼料用等で販売する場合の横流れ防止対策。(1)販売先の情報公開(2)定期的な報告徴求(3)食糧法に基づく立入検査の定期的・随時抜き打ち実施(4)立入検査手順の明確化とチェック項目の統一(5)販売先の買受者に対する報告徴求・立入検査(6)加工等への立合抜き打ち実施(7)立入検査等報告書の作成と審査…などが整備された。

 これまで実施されていなかった販売先(破砕工場等を含む)の会社名や販売数量を販売の都度、ホームページで公表ほか、必要に応じ買受者に対して報告徴求・立入検査を実施し、政府の販売先の帳簿が正しいか照合する。


-2008年10月10日-

◆岩手ひとめ新米、9日にも首都圏で発売

 岩手の米卸・(株)純情米いわては10月6日、ひとめぼれ、あきたこまちなどと岩手産新米を県内向けに一斉発売した。

 発売先は百貨店、量販店、生協等で、「天候不順の影響で昨年より4~5日遅れながら、良好な品質の新米を出荷することが出来た。胴割れやカメムシ被害は例年に比べて少ない」としている。今月中旬からはいわてっこ、どんぴしゃりの出荷もスタートする予定。

 また、ひとめぼれの県外出荷については「今週始めから出荷が本格化」(全農岩手)しており、首都圏の量販店等では9~10日にも登場してくる見込み。価格は「5キロ2,280円前後を予定」(都内卸)とのこと。


-2008年10月9日-

◆米・米調製品の暫定税率延長を要望(農水省)

 財務省はこのほど、平成21年度関税改正要望事項を公表した。コメ関連では農水省が「米及び米調製品」において暫定税率の適用期間の延長を要望している。適用期間は平成21年4月1日~22年3月31日。

 延期を要望する理由・必要性は(1)諸外国からの無秩序かつ大量・安価な米及び米加工品の輸入を抑制し、国産米の需給に影響を与えないことを目的とする(2)ウルグアイ・ラウンド農業合意以後は、現在行われている農業交渉(ドーハ・ラウンド)に委ねられているが、現在において合意されていないため、本関税率・制度の延長を要するなどとしている。

 また、延長による効果として、国家貿易以外の輸入量が米・米加工品とも国内の全体需給にほとんど影響を与えない程度に抑えられており、延長の要望は妥当というもの。なお、米の関税はWTO協定でキロ341円。米菓で29.8~34%。

 関税改正の流れは財務省と関係省庁が通常9月から、翌年度の改正要望を協議する。関税・外国為替等審議会関税分科会において審議を行い、12月中下旬頃に財務大臣に対して答申。財務省は例年2月頃、閣議決定ののち国会に提出し、審議・採決を経て3月末に公布される。改正法の施行時期は基本的に4月1日からとなる。


-2008年10月8日-

◆「おぼろづき」「ふっくりんこ」を全国販売へ(ホクレン)

 ホクレンはこのほど、首都圏を中心に今秋から「おぼろづき」と「ふっくりんこ」の販売を開始することを明らかにした。北海道の高級ブランド米と位置づけて、それぞれ1,000トン以上を販売目標に設定している。

 「おぼろづき」はアミロース含有率が14%前後と低く、日本穀物検定協会へ委託した食味試験結果ではコシヒカリに匹敵する評価を獲得している自信の品種。この20年産米では前年比75%増の約7,000トンの収量を見込んでいる。

 一方、「ふっくりんこ」は2003年に試験栽培がスタートした新品種の米。生産者によって組織された「ふっくりんこ蔵部」が、栽培・生産・出荷について厳しいガイドラインを定め、基準に達した米だけを出荷するという努力を重ねた結果、品質の高いお米として、函館を中心とした道南地区で圧倒的な人気を博している。今年の生産量は約1万トン(前年は5,000トン、道内で完売)が見込まれているが、その一部を首都圏に振り向ける予定。

 ホクレンではこの2品種について、試食販売を積極的に採り入れながら販売拡大を推進していく方針。


-2008年10月7日-

◆米国産包装もち、容量を縮小(イオン)

 大手量販店であるイオンは包装もちのPB商品を販売しているが、米国産もち米を原料にしている切り餅の製品量を400g(100g減)に変更している。10月3日の岩槻サティの調査(前回は8月30日)。

 販売価格は400g358円で、これまでの500g商品(398円)より実質値上げとなる。20年度SBS入札は未だ行われておらず、これも容量変更の要因か。

 国産もち製品については、出来秋から値上げするメーカーも多いが、同じPBである丸もちは国産原料で、容量(500g)・価格(398円)とも変わっていなかった。


-2008年10月6日-

◆「米流通システム検討会」立ち上げ、委員11名

 農水省は10月3日、事故米不正規流通対策の工程表で示していた「米流通システム検討会」を立ち上げた。(1)米の流通規制(2)米のトレーサビリティ(3)米の原産地表示…などの課題を実務的に検討し、具体的なシステムを構築する。

 今月第3週に第1回会合を開く予定で、11月中に新制度の骨格をまとめる。次期通常国会に食糧法改正法案を提出する考え。委員のメンバーは、学識経験者、米穀集荷販売団体、量販、外食など以下の11名で構成する。敬称略。

 ▽相澤良太((株)イトーヨーカ堂商品部バイヤー担当)▽阿久澤良造(日本獣医生命科学大学教授)▽阿南久(全国消費者団体連絡会事務局長)▽川史郎(全農米穀部長)▽酒井純(社団法人食品需給研究センター主任研究員)▽佐藤勇(亀田製菓(株)取締役常務執行役員)▽新山陽子(京都大学大学院教授)▽樋浦憲次((株)武蔵野常務取締役執行役員)▽藤田高雄(全米販理事長付)▽森下裕一((株)吉野家執行役員)▽吉田俊幸(高崎経済大学学長)。


-2008年10月3日-

◆新潟コシ2,380円前後が中心(首都圏)

 首都圏量販店では先月26日~27日頃から新潟コシヒカリ新米が発売となっており、店頭価格は5キロ2,380円前後が中心となっている。品質については「新米らしい食感が納入先バイヤーから高い評価をもらっており、リピート客に繋がる販促PRの計画が求められている」(都内卸)という。

 その影響か今週の入りジャスコなど大手量販店では、5キロ1,980円~2,080円のセールが見られ「通常の精米売場への陳列に加えて、店舗によってはレジ脇に特設売場が設置されるなど力が入っている」という。また、今週末から週明けにかけては、「収穫が順調に進めば秋田あきたこまち新米が入庫する見込みとなっており、数量がまとまった時点で末端発売していく予定。価格は5キロ2,280円を目安に考えるが、10月2日の商談で決定する見込み」(同)。

 販売中の新米に関しては、「一部の納入先では富山コシヒカリを新米切り替えを待たずに切らした例があり、5キロ1,880円前後でお詫びセールを毎週のように打っている。どれだけ顧客が戻ってくれるかが焦点」との状況も聞かれる。


-2008年10月2日-

◆検査進捗は前年比106%、東日本出遅れ(9/15現在)

 農水省はこのほど、9月15日現在における20年産米の検査結果を54万6千トン(前年同期比106%)とまとめた。9月1日~15日で36万2千トンが積み上がった。種類別では、水稲うるち52万6千トン(106%)、醸造用9千トン(115%)、水稲もち1万1千トン(101%)。

 農政局別で前年同期と比較すると、北陸136%、東海107%、近畿117%、中四国114%、九州121%と前年を大きく上回る一方で、関東89%、東北57%、北海道12%-と東日本の主産地が8月中旬以降の低温・日照で登熟が緩慢となったほか、雨天の影響でいずれも出遅れている。

 うるち米の等級比率は、1等70.2%(前年同期比▲3.9ポイント)、2等25.6%(+8.2)、3等3.2%(▲0.7)、規格外0.9%(▲3.7)。2等以下の格付けは、心白・腹白36.4%、着色粒28.6%が主な要因。


-2008年10月1日-

◆全日本食品がハナマサに50%出資

 中堅規模スーパーが加盟する商品共同仕入会社の全日本食品は、業務用スーパー「肉のハナマサ」を展開する花正に50%出資した。10月から全日本食品グループへの加盟が予定され、PB商品などの共同開発等が進められていくと見られる。

 ハナマサは精肉、鮮魚、各種加工品など食品専門スーパーで、プロ仕様とした大容量の品揃えが特徴となっている。精米商品も新潟コシヒカリ、秋田あきたこまち、コシヒカリブレンドを始め、1店舗当たり常時8~10アイテムが品揃えされる。

 納入は「主に都内の2卸が中心となって担当している模様。価格は一般的な量販店と変わらないが、他の食材と共についで買いが目立っている」(関係米卸)とのこと。店舗は都内中心に約50店舗が展開中で、「今回の件で納入卸体制に変化が出る可能性もある」(同)との指摘が聞かれる。


-2008年9月29日-

◆流通規制強化、原産国表示義務付けへ(農水省)

 農水省は9月28日、第2回目の事故米対策本部を開催し、流通ルートの全容解明や再発防止のための米流通規制強化など食糧法改正も視野に入れた対応策の工程表(スケジュール)を決めた。

 事故米問題については、10月中に全体像を解明するとともに、事故米の輸出国への返却・廃棄など契約条件の改定や、善意の関連事業者への回収費用支援などを進める。一方、米については、(1)流通規制[規制強化](2)トレーサビリティ[取扱業者に対する仕入れ・加工・販売の記録義務付け、報告](3)原料原産地表示[コメ関連商品に義務付け](4)罰則強化-など、食糧法改正を検討し、次期通常国会に法案提出する考え。10月に米流通の専門家で構成する「米流通システム検討会」(仮称)を立ち上げ、第3週に第1回開講を開催。11月中に新制度の骨格をまとめる。

 流通規制の強化、さらにはトレーサビリティやコメ関連商品の原産国表示(現行で米部門は、もち製品のみ義務付け)の義務化で、流通市場は混乱必至の状況。市況面では、国産米に強材料か。


-2008年9月29日-

◆割高でも産白にスポット

 関西の末端販売では、新米コーナーに“産地直送”をPRする店舗が増えている。対象は、北陸、近畿コシが多く、「産地で精米した上で、直接お店にお届けしました・・・」等のPOPが設置される。

 店頭価格は、5キロ当たり2,480~2,580円前後と安くはないが、「例の事故米事件で、消費者はいつも買っている米より100~200円高くても、安心できる米を買いたいとの心理が働いている」(関西A量販店)とのことで、好調な動きを示している。各量販店では、「10~11月からの新規取引を狙って、東北の卸や生産者団体からの申込み(営業)が増えている」(同)という。

 こうした動きに対して、「産白にスポットが当たっているのは事実だが、どけだけブームが続くかは疑問だ。ただ、パール卸などには注意している」(大阪B卸)との声が聞かれる。


-2008年9月25日-

◆加工MA米の定例販売も急遽延期

 9月24日に予定されていた加工用MA米の定例販売が延期となった。18日に本社が取材した段階では、事故米穀に絡んでの「延期などは考えていない」(農水省)としており、今回の延期について実需者サイドに連絡を行ったのは「当日の24日」と急な話。今後については「対応を検討しているところ。実需者に迷惑をかけないようにしたい」との返答に留まる。

 一方、実需者サイドは一刻も早い再開を求めている。原料仕入れが不透明になるという根本的な問題以外にも、「MA米は事故米穀と異なり、安全なもの」との認識から、同一視しかねないような対応には不満が上がりそうだ。


-2008年9月25日-

◆事故米絡みで、井之上製粉にJAS改善指示(宮崎)

 宮崎県は9月22日、井之上製粉(株)(都城市千町4847)に対しJAS法に基づく指示を行った。県によると、三笠フーズに係わる事故米穀の不正規流通調査のなか発覚したもので、中国産もち精米を熊本県産米として販売していたことが確認されたという。

 9月17日に立入調査を実施。この結果、▽井之上製粉は米穀販売業者(熊本県)から平成19年12月20日に中国産もち精米4,000kgを仕入れたが、米穀販売業者が発行した請求書には「中国モチ(白)」と記載されており、原産地として「中国」が伝達された▽井之上製粉はもち精米4,000kgを再精米により合計3,600kgの製品を製造し、「くまもともち米」と表示された米袋120袋に詰め、19年12月25日から20年6月25日に間までに1菓子業者に全量を販売したとしている。

 また、佐賀県は16日、県内の米穀仲介業者に対しJAS法による文書指導を行っている。事故米穀の不正販売において9月9日に立入調査をしたところ、事故米の原産地について容器もしくは包装・納品書等による伝達が行われていなかったという。


-2008年9月24日-

◆台風被害900ha、倒伏分はくず米発生多に(宮崎)

 宮崎県がこのほど公表した台風13号による水稲被害は、北諸方郡・西諸方郡・中部地区(宮崎市など)中心に900ha超となっている。

 普通期の作付面積は約1万1千ha。「倒伏の程度は大したものではない」(県)という。某JA関係者は「普通期の約5%程度が倒伏となった。収穫1カ月前の青いものが倒れており、減収及びくず米・規格外の発生が多くなりそうだ」と懸念する。


-2008年9月22日-

◆買い取り・直売は1万2,600トン(JA北つくば)

 茨城のJA北つくばは18日、20年産の買い取り集荷分は契約段階で1万2,600トンになると発表した。管内契約数量の約7割にあたる数量で、全農茨城に再委託する分は残りの約6,000トン(18万袋強)となる見込み。

 20年産では出荷契約の段階で農協の買い取り集荷(一時払い+追加払い)か、全農への再委託(共計のなかでの精算)か、生産者が選択できるようにしており、コシヒカリの買い取り価格を1万3,100円(茨城県本部の概算金は1万2,000円)に設定したところ、3,440戸の生産者が買い取りを選択したもの。

 販売先は首都圏を中心とした卸売業者、量販店、商社など22社で、「集荷数量が固まり次第、価格を含めて契約をつめていく。できれば年内を目途に追加払いも行いたい」(同JA)としている。

 同農協は昨年、JAで初めてコメ価格センターの売り手登録業者となり、上場も行っているが、「今年産の上場についてはまだ検討中で、集荷数量と収穫前契約の数字が決まってからとなる」模様。


-2008年9月19日-

◆SBS入札延期

 9月17日に予定されていた20年度第1回SBS入札が延期となった。米の国際相場の高騰などから、実施が例年に比べ3カ月程度遅れて組まれたが、事故米穀の不正規流通問題が発覚したことで、「事故米穀の処理方法の要領作成が先決となったようだ」(商社筋)としている。

 今回のSBS入札は中国産の供給がなく、実施されたとしても米国産主体の展開。価格のアップは予想されるものの、「米国産もち米などの需要があった」という。延期が長期間になるようだと、米国産もち米は年内需要に間に合わない可能性も出てくる。影響が考えられるのは国産もちだけでなく、外国産うるち米の動向次第では裾物にも影響を及ぼしそうだ。

 今回の問題は事故米穀を不正規流通させた業者と、その監視体制がおろそかだった農水省に責任があり、今後のSBS入札自体は「検査などこれまでの体制と変わらないのではないか」と見ている。


-2008年9月18日-

◆落札68業者5,300トン(17年産政府米)

 農水省が9月16日に行った17年産政府米試行入札の結果は、落札加重平均1万2,610円、前回比27円下げ。提示1万2千トンに対して、落札は5,300トン(落札率44%)。応札は156業者(前回比26減)、うち落札は68業者(12減)となった。

 24産地銘柄のうち、全量落札は▽北海道きらら▽青森つがるロマン▽群馬ゴロピカリ-の3銘柄。特定銘柄に狙いを絞った応札になる一方で、高い銘柄は敬遠されているため、落札水準は下がらず。次回入札は9月30日頃の予定。

 本社聞き取りによると、落札水準は▽北海道きらら1万2,100~200円▽青森つがるロマン1万2,300円▽東北ひとめぼれ1万2,500円▽関東コシヒカリ1万2,700円。

 今回の落札で、17年産の試行販売は1~8回累計4万6,730トンまで積み上がった。1~4回で落札になった19年産3万8,100トンを加えると総計8万4,830トン。売り買い見合いルールの20年産政府買入れ枠に連動する。


-2008年9月17日-

◆コンビニ本部への売り込みが活発化

 三笠フーズの事故米不正転売。9月16日現在で、関係企業数が約370社に拡大したことが明らかになった。前代未聞の悪質な事件で、当事者の責任が一番重いが、それに匹敵する責任を負うのが農水省だ。

 事前告知での立ち入りなど監視体制の甘さや、昨年1月に匿名の情報があってから発覚まで1年9カ月も費やすなど、ずさんな対応。過去の食品偽装事件の経験がまったく反映されていない。

 さらには、太田大臣の「人体に影響がないことは自信を持って申し上げられる。あんまりじたばた騒いでいない」「中国製ギョーザの時に比べれば、濃度は低い状態」発言や、白須次官の「責任は一義的には食用に回した企業にある。立ち入り調査は不十分だったが、農水省に責任があるとは考えていない」発言は、消費者視点から大きく離れて、ひんしゅくをかっている。流通ルートの企業名公表のあり方についても二転三転し流通現場は混乱、官邸から指示が出されるほどのおそまつぶりだ。

 米穀流通業界からは、「毎日、数十件の取引先から証明書を求められている。それも輸入米でなく、国産うるち米の検査物だよ」と困惑する声と、「農水省は何をやっているんだ」と批判の声が日増しに大きくなっている。加工業界からは、損害賠償訴訟を検討する動きも出ているもようだ。

 焼酎、米菓にとどまらず、食用にも波及したことで、自らPRしているコメ消費拡大にも影響大。実態の早期解明、事故米や使用商品の回収などが最優先事項だが、風評被害をどこまで抑えられるかが当面の課題だ。


-2008年9月16日-

◆コンビニ本部への売り込みが活発化

 コンビニ業界では、ampmの売却話で騒がしいが、一方で本格的な北陸、東北産新米の出回りを直前に控え、「各産地からコンビニ本部へ米の売り込みが、例年以上に活発化してきている」(関係A卸)もよう。

 背景には、各社が力を入れる、リージョナルマーケティングと呼ばれる地産地消の商品開発がある。「地域の食材を積極的に活用した新商品の投入で、他チェーンとの差別化で集客促進を図るのが狙い。食材を提供する側も大手チェーンに採用されることで、信用力のアップと実際の売上高増に繋がる」(同)とのこと。

 米主産地である北陸、東北などの各県では、20年産米での食い込み目指して営業攻勢を掛けている。特徴的なのはおにぎり、弁当等の原料米向けと並んで、900g~1kgと精米商品での売り込みが目立つ点。

 「まず県内限定販売の採用を狙い、口座開設後はエリア拡大を狙っていきたい。コンビニでの精米売上は伸びつつあり、何とか20年産米でチャンスを掴みたい」(某県パール卸)という。


-2008年9月12日-

◆事件の余波、くず米にも

 事故米穀の不正規流通事件では、加工業界が大打撃。製造委託していた原酒に事故米が含まれていたとして大手メーカーのアサヒビールも芋焼酎「さつま司」「かのか」など一部製品の回収を余儀なくされている。今後の原料使用にも影響が及びそうだ。

 「外国産米は扱えないというところが出るだろう」(業者筋)とされ、くず米の値上がりを予想する向きもある。

 一方、20年産の過剰米対策では、集荷円滑化対策の発動準備が各県で進んでいるが、新潟県ではまたぞろ「くず米で対応」との案も出ているらしい。成り行きに注視。


-2008年9月11日-

◆豊作下の概算金上乗せ

 今週は東北各県の集荷概算金が決まりつつある。主力品種のひとめぼれ、はえぬき、コシヒカリで1万2,200~300円。前年産の設定より2千円強の上値水準。

 産地からは、「8月下旬から9月上旬の低温で登熟やや不良で経過しているが、作柄は平年以上。良品質が期待できる」との声も多い。

 西日本は、「夜温が下がっており、久しぶりに九州産は豊作見通し」との話が伝わるなど、全国的には平年作以上が確保できる見通し。

 全国集荷団体は、しばらく相対取引で販売し、出回りが本格化してからセンター入札を活用する方針を示しており、スタートは18年産水準で突っ走る考え。

 市中もこれを指標に取引きが進んでいるが、油断できない。過剰米対策は、「総選挙のタイミングで変わる」(消息筋)との指摘もあり、相場の先行きを楽観しすぎるのは危険だ。


-2008年9月10日-

◆富山てんたかく1,880~1,980円(卸)

 関西地区卸へは9月3日~4日に富山てんたかく新米が入庫し、早いところで週末6日前後に末端発売された。

 店頭価格は5キロ1,880円~1,980円と前年並みで、「初回分ということもあるが外見、品質とも良好で、前年産に続いて良質米が入庫している状況。食味は80ポイント以上が期待出来るのでは」(大阪有力A卸)とのこと。

 また、コシヒカリは「前年より出荷が早まってくるとの予想もあったが、天候の関係で17日~18日と概ね前年並みの入荷を見込んでいる」(同)。

 富山コシヒカリについては8月下旬頃から消費地での欠品も見られ、「19年産は手持ち在庫が枯渇寸前で新米の出荷早まりを期待したが、現在のところは19日前後が入庫スケジュール」(都内B卸)との声も。


-2008年9月9日-

◆2万8千トン落札、3割が不落(1回MA一般入札)

 農水省は9月5日、20年度第1回MA一般輸入米入札を実施した。予定数量4万1千トンのうち2万8千トンが落札。

 1万3千トンは予定価格をオーバーしたことから、不落札扱いとなった。加重平均はトン10万2,361円。同じ米国・タイ産を対象に実施した19年度第9回(20年3月)に比べると2万1千円高い水準。

 また、19年度未達分7万トンについては、再入札を行わないことが決まった。5日の定例会見で太田農水大臣が明らかにしたもので、「約束数量を超える入札機会を提供するなど、適切に対処した」としている。19年度の輸入量は70万トンで確定。


-2008年9月8日-

◆第1四半期の売上38億円(サトウ食品)

 サトウ食品工業(株)はこのほど、21年4月期第1四半期(20年5~7月)の決算短信(非連結)を公表した。

 それによると、売上高37億57百万円(前年同期比+5.6%)、四半期純損失2億21百万円。部門別の売上高は▽包装餅8億81百万円(+38.2%)。

 カップめんやパンなど簡便な加工食品から、家庭内調理を伴う商品に消費者の関心が移っているといわれ、手作り・節約志向が重なって手作り用の包装餅などがスーパーで売上を伸ばした。▽包装米飯28億72百万円(▲1.5%)▽その他3百万円(▲13.3%)。

 また、全ての包装餅商品(鏡餅を含む)の価格を10月1日出荷分から値上げする。改訂内容は希望小売価格の5~10%の値上げ。「サトウの切り餅パリッとスリット」700gで、参考小売価格は860円(改訂前815円)になる。原油高騰・資材価格の上昇、さらには20年産もち米価格(全農)が約5%高に決定するものと見ての対応。


-2008年9月5日-

◆てんたかく県外初出荷、品質良好(富山)

 全農富山県本部は9月3日、県産米の初出荷式を行い、てんたかく59トンが東京、愛知、兵庫など消費地に出荷された。すべて1等に格付けされており、収量・品質ともに良好で、香り、食味もよいとされる。前年産の県外出荷は6日で、3日早い。コシヒカリの出荷は9月中旬を見込んでいる。

 県本部の20年産主食うるち米の取扱い目標は、▽コシヒカリ10万0,600トン(前年産実績比109%)▽てんたかく1万0,200トン(109%)▽てんこもり2,100トン(443%)▽その他1,300トン(166%)▽合計11万4,200トン(111%)となっている。


-2008年9月4日-

◆20年産集荷目標27万7千トン(山形)

 JA全農山形は2日、酒田市のホテルで「平成20年産山形県産米販売拡大推進大会」を開催した。今年4月に新生「全農山形県本部」が発足し、地域に根ざした事業展開を基本に、着実な歩みを進めている。

 20年産米の集荷目標は27万6,700トン。品種別は、[基幹品種]▽はえぬき16万8,400トン▽コシヒカリ2万7,600トン▽ひとめぼれ3万5,900トン[需要指定品種]▽あきたこまち2万2,100トン[その他]1万3,800トン[酒米]▽出羽燦々他1,100トン[もち米]▽ヒメノモチ他7,800トン。


-2008年9月3日-

◆端境期の裾物不足

 1万3千円以下の売り物がなく、端境期の裾物不足が顕著になっている。買い手は、あきらめ顔で、新米未検の出回りが増えるまでガマンの姿勢。

 例年、9月に入れば新米切り替わりで古米処分や、未検新米がポツポツ散見される時期だが、19年産はスポットで東北雑品種の未検が関東着値1万3,200~500円で出る程度。

 また20年産未検は検査優先で後回しにされており、千葉ふさおとめ未検もほとんど出てこない。2日現在、一番安いのが20年千葉産ふさこがね1等の関東着値1万3,200円になっている。

 17年産政府米の市中取引きも1万3,000円以上。試行入札は、3年古米のうえ、在姿渡しで運賃がかかるなど割高感があり、固定ユーザー以外の関心は低い。


-2008年9月2日-

◆集中豪雨で収穫遅れの懸念も(岩手・宮城)

 ひとめぼれを主力銘柄とする岩手、宮城両県内では、前月末の低温、日照不足の影響は回避したが、断続的に続いている集中豪雨による収穫遅れが指摘される。

 9月1日段階の聞き取りでは、「先月末の低温では特にひとめぼれへの影響が心配されたものの、出穂期が過ぎていたこともありほぼ回避出来たとの感触。ただ、このところ1日置きにまとまった降雨があり、地域によっては収穫時期に遅れが出る可能性も」(岩手県内JA)。

 「当地区管内では低温は回復傾向にあるものの、強い雨が続き生育への影響がやや懸念される。昨年は早い地区で19日前後に検査が実施されたが、今年は1~2日の遅れも」(宮城県内JA)との状況。


-2008年9月1日-

◆耐暑性持つコメに注目(量販店)

 関西量販店の米担当バイヤーの課題は、20年産通年銘柄米の仕入先卸選定と店割りの雛形作り。「北陸、近畿の新米販売と併行して、毎日のように新規を含め商談スケジュールが入っている」(有力A量販店)という。

 納入卸の動きでは、8月下旬段階では、単品アイテム納入での新規参入以外は大きな変動は聞かれない。しかし取材の過程では、長崎にこまるに代表される耐暑性に優れた品種への興味が強く感じられた。

 同バイヤーも「ここ数年の西日本産地の栽培経過からは、地球温暖化の影響が色濃く反映されている。将来の米調達を考えた場合には、暑さに強い品種を視野に入れる必要がある」として、20年産米では仕入先卸にサンプル提出を要望するという。

 こうした動きは西日本地区に新店計画を持つ量販店ほど熱心で、「地元米を品揃えするのは新店成功の必須事項で、中国以西の店舗を対象に今年から4~5年先を睨んだ米仕入を考えていく。目玉は各産地で開発が進む耐暑性を持つコメ」とのこと。


-2008年8月29日-

◆20年産、6~7割が「やや良」(農水省、8月15日現在)

 農水省は8月28日、8月15日現在における20年産水稲の作柄概況を公表した。早場地帯の6割強、遅場地帯の7割が「やや良」で、その他は「平年並み」の範ちゅう。平年作以下はゼロ。早期栽培の作況も105~106が見込まれ、今後、よほど大きな被害が発生しない限り、豊作となりそうだ。

 早場地帯(19道県)の作柄は、「やや良」12道県、「平年並み」7県が見込まれている。5月から6月にかけての低温・日照不足等の影響で初期生育が抑制されたが、7月以降は高温・多照に推移しているため生育は回復。もみ数も確保され、登熟も順調に推移していると見込んでいる。また、遅場地帯(27都府県)の生育も「やや良」19府県、「平年並み」8府県が見込まれる。

 一方、収穫が終盤に入った早期栽培地域(5県)の作況指数は、徳島105の「やや良」、高知、宮崎、鹿児島が106の「良」が見込まれる。


-2008年8月28日-

◆新規契約の打診が例年の倍(外食)

 9月~10月の本入札(納入卸の選択)を前に各外食チェーンへ、米卸(産地JA含む)による20年産米提案が活況だ。

 特に今年は米が脚光を浴びる影響からか、「例年ならせいぜい5~6社の新規契約打診が、22日までに12社と倍増している。現在も商談希望の連絡が入る状況で、担当は対応に苦慮している」(A和食チェーン)との声が聞かれる。

 提案を受けた銘柄は「庄内ひとめぼれ、青森まっしぐら、福島コシヒカリ、長野コシヒカリ、島根コシヒカリ他といったところで、いずれも炊飯特性データとサンプル持参で熱心に売り込んでくる」という。なかでもはえぬきは、産地1JA、2米卸から打診があるとのことで、「昨年に続いての提案で、熱心な姿勢が目立つ」とのこと。

 白飯、炊き込みご飯、おにぎり等で単品銘柄を使用する同チェーンでは、「精米施設、年間安定供給力等を考慮、9月中旬までに既存先を含め第一次の絞り込みを行う」としている。


-2008年8月27日-

◆注目される輸入小麦10月売渡改定の上げ幅

 米消費追い風の要因にもなっている輸入小麦の政府売渡価格改定が注目されている。

 4月と10月の年2回、直近の8カ月間の買付価格の平均値等を踏まえて決定する仕組み。単純計算なら10月期は2割程度引き上げられるところだが、改定続きのため上げ幅圧縮の可能性も。

 白須農水事務次官は定例会見において、「今年10月期は、昨年の12月から今年7月までの買付平均等を踏まえて決定することになっているが、現時点で引き上げ幅は決定していない」としたほか、2段階方式が検討されているという一部報道に対して、「年2回というルールで、10月期の改定幅を小さくして、来年4月までの間にもう1回改定することは考えていない」と説明している。


-2008年8月26日-

◆熊本キヌ、関東産睨みながらの取引(近畿圏)

 20年産熊本キヌヒカリの品質は「高温障害による背白などやカメムシ被害で2等の比率が高かったが、ここにきて3等中心になりつつある」(産地業者)という。

 業者間取引の目安は九州圏着で2等1万3,500円程度。近畿圏からも引き合いがあるが、売り手・買い手のギャップ(500円程度)からなかなか商談成立に至らないようだ。「買い手は関東産の動向を見てからという判断だろう。こちらも作付が減っており、今後の出具合を図りながらの対応になる。長期的になりそうだ」との見通し。

 農水省調べでは20年産作付は、19年産に比べ0.9ポイント減(熊本県うるち米に占める比率は2.6%)。また、くず米は「発生が少ないが、質が悪い。取引価格は持ち込みキロ100~110円で高い」としている。


-2008年8月25日-

◆新米フェア活況、イベント求める量販店

 関西地区の量販店チェックでは、新米フェアが前年に比べ活発な印象。夏場に入っても続いている米への追い風が影響するのか、新米コーナがスペース、演出ともに目立つ。

 中でもイオン系のマックスバリュ大阪市内店では、徳島米が5キロ、10キロ袋合計で7アイテム近くが集中販売されていた。主なところで20年産コシヒカリ5キロ2,080円、19年産キヌヒカリ同1,580円、19年産ハナエチゼン(産地精米)同1,680円といったところ。店内エントランス付近の絶好の位置に陳列され、短時間のチェックながら足を止める顧客が多く見られた。

 ジャスコ、ダイエー、ライフと他の店舗でも同様に、九州、四国産新米を全面に押し出す販促手法が採られていた。「価格設定が難しいところだが、今年は米の提案には例年以上に間口が広い。作柄の関係で単純比較は出来ないものの、前年は無関心に近かった量販店も今年は対応が一変。先方から場所を空けるので新米イベントはどうか?との打診があった。通年銘柄の登場まで続くと良いが...」(大阪卸)。


-2008年8月22日-

◆北陸産新米の出荷早まり、棚割り調整(関西卸)

 関西卸では、福井産新米の出荷が早まったことを受けて、九州、四国産米などと合わせて棚割り調整に入っている。

 福井ハナエチゼンは、「22~23日には入庫する見込みで、ロットがまとまれば週末の23~24日に発売したい。価格は近畿着裸で1万4,200円」(関西A卸)という。また、北陸産で最も早い福井コシヒカリについては、「例年より3~4日早い9月5日には出荷できそうとの連絡が入っており、8~9日前後の発売を予定」(関西B卸)している。

 北陸産の出回りが早まったことを受けて各卸では、宮崎コシヒカリ、高知コシヒカリ、徳島コシヒカリなどの現行販売する新米と合わせて、量販店バイヤーと棚割りバランスの商談を続けている。福井米については、「9月10日頃に出回ってくる滋賀コシヒカリなど近畿産と同じく、高温障害がやや懸念されるため、入庫後のチェックを厳格にしていく」(同)考え。


-2008年8月21日-

◆上位品種は不動、ななつぼし上伸(20年産作付比率)

 農水省は8月19日、20年産水稲うるち米の品種別作付状況(10a以上の生産者から抽出した情報をもとに推計)を公表した。

 「コシヒカリ」「ひとめぼれ」「ヒノヒカリ」「あきたこまち」「キヌヒカリ」など上位10品種で全体の8割と、集中する傾向は変わらず。そのなかで、「ヒノヒカリ」「あきたこまち」「きらら397」「ほしのゆめ」は前年より0.1~0.6ポイント下がり、「ななつぼし」などに置き換わった。

 また、上位20以内では「彩のかがやき」(埼玉)が19位に上伸。前年20位だった「ふさおとめ」が圏外に。なお、都道府県別では、前年産と同様に上位3品種で全体の8割以上が作付されている。


-2008年8月20日-

◆20年産のセンター入札日程決定、初回上場27日か

 コメ価格センターは、20年産入札取引の実施予定日を公表した。年内は毎週、年明けは隔週の実施。原則、上場申出は金曜、買い手への通知・一般公表は月曜、実施は水曜-のスケジュール。初回予定は今月27日だが、19日現在で上場銘柄は未定。

 20年産センター入札ルールは前年産と同じ。(1)通年(2)期別(3)定期注文(4)特定(5)日常的…の5つの取引形態があるが、19日までに通年取引・期別取引(四半期)への上場申し出は出ておらず、本年産も定期注文主体で入札が行われることがほぼ確定した。

 前年産のスタートは8月29日で、千葉コシヒカリ1,200トン、三重一般コシヒカリ194トンが上場された。申込倍率は3.0~4.3倍ついたが、指値以下の応札で落札はなかった。


-2008年8月19日-

◆ついきプロヴァンス、JAS法違反(福岡県)

 福岡県は8月14日、築上町の第3セクター・(株)ついきプロヴァンスに対しJAS法に基づく指示を行った。

 県によると、同社が運営する築上町物産館「メタセの杜」で、未検査米を「夢つくし」「ひのひかり」と表示して販売していたことを確認したため。

 経緯は▽不正表示に関する情報提供があり、県が調査を開始▽調査の結果、19年9月から20年8月までの間、仕入れた未検査米の一部を「福岡県夢つくし19年産100%」(4,540kg)、「福岡県ひのひかり19年産100%」(2,050kg)と表示し、販売していたとされる。


-2008年8月13日-

◆宮崎コシ、前年比2桁増(末端販売)

 西日本の末端販売では、新米・宮崎コシヒカリの販売が好調に推移しており、15日以降に発売が予定される三重コシヒカリなど東海産新米にも期待がかかる。一方、19年産米では自制が続いた新潟コシヒカリに、28日前後のセール復活が指摘される。

 各消費地チェーンへの聞き取りでは、「不作であった前年産と単純に比較は出来ないものの、宮崎コシヒカリは数量ベースで前年比10%増で推移している。店頭価格は5キロ1,880円、無洗米タイプ1,980円で、購入した消費者からは大粒で新米らしいとの好意的な声が多い。15日~16日には徳島ハナエチゼン、20日~21日には三重コシヒカリが発売されるスケジュール。パン、パスタ類など他の食品の値上げが続く中で、米への追い風を止めないため価格は1,880円前後を検討している」(有力A量販店)。

 「宮崎コシヒカリの販売経過には久々に手応えを感じており、4日~9日のデータでは数量ベースで前年比12%増との状況。価格は5キロ2,080円で、前年は1,880円だったので金額ベースでも良好な結果。特に共同購入分のオーダーが好調で、購入後の声(ネットアンケート)も評価する声が多い。新米では18日の週の三重コシヒカリをカタログ掲載する予定で、その後は近畿、北陸新米の入庫を待つスケジュール。三重コシヒカリは5キロ2,080円でスタート」(B生協)の予定。


-2008年8月12日-

◆北日本は日照不足に留意(第2回水稲作柄委員会)

 農水省は8月8日、20年産水稲の作柄に関する委員会(第2回)を開催した。

 8月15日現在における作柄概況調査にあたり、委員からは、(1)北日本は日照不足で推移したことから穂数・もみ数・登熟や倒伏・病害虫への影響(2)関東以西は大きな減収要因は少ないと見られるが、気象の推移に注視(3)斑点米カメムシ類の被害状況や、北日本のいもち病発生(4)出穂期から登熟期にかけての高温による品質への影響-にそれぞれ留意する必要があるとの提言を行った。

 関東以西は7月以降、高温・多照に推移したことから、生育は回復し、平年並みに推移していると見込まれるとした。調査結果は、下旬に公表される。


-2008年8月11日-

◆上育453号、「ゆめぴりか」と命名(北海道)

 8月5日付けで品種登録出願が公表(官報告示)された北海道の「ゆめぴりか」。系統名は上育453号で、親は低アミロース良食味系統の「北海287号」と多収良食味系統の「ほしたろう」。

 アミロース含量が適度に低いため粘りがあり、食味は「ほしのゆめ」を明らかに優り、「おぼろづき」並みかやや上回る。収量性は「ほしのゆめ」「おぼろづき」より高く、耐冷性・耐倒伏性は両品種よりやや劣る。「おぼろづき」と「ほしのゆめ」の一部に置き換わり、普及が見込まれる。

 名前は公募し、アイヌ語で「美しい」を意味する「ぴりか」を入れた造語が選ばれた。北海道米の食味向上に寄与し、本州産ブランドに並ぶ評価が期待されている。


-2008年8月8日-

◆次回の試行販売も17年産限定の見込み

 政府米の試行販売がいつまで続くか注目されている。当面、次回8月18日の週も継続して実施される見通しだが、「試行」の文字がとれるのも近そうだ。

 農水省は、第5回結果(8月5日実施分)や19年産をメニューから外した影響を見極めながら、次回の試行販売について検討している。

 先の食糧部会で枝元計画課長は、「店頭の棚からなくなることのないようにするのが基本で、状況を見極めながら慎重に対応したい」(食糧部会で枝元計画課長)と試行販売について言及しており、末端で消費者が買えないような事態にならない限り、19年産の再登場はなさそうだ。

 このため、次回対象は、前回と同じ17年産1万2千トン枠と予想される。販売残が発生した状況から増枠はなさそう。


-2008年8月7日-

◆全国作況102の「やや良」(7月末現在)

 本社では、各都道府県別の7月末までの気象データを、作況推計プログラムに投入して作況を予想した。

 20年産水稲は、田植え後の5月中旬と、5月下旬から6月上旬にかけて強い寒気が南下したことから北日本、東日本の初期生育が抑制されたものの、6月は全国的にほぼ平年並みの気温で推移し、7月も全国的に高温で経過したことから生育は回復傾向で、おおむね順調に推移している。

 全国の作況指数は102の「やや良」になることが予想される。地帯別では、北海道、東北、関東、東海、近畿、四国が作況指数102~105の「やや良」、北陸、中国、九州、沖縄が99~101の「平年並み」が見込まれる。

 作況指数102~105の「やや良」は、北海道、宮城、秋田など34都道府県、99~101の「平年並み」は山形、新潟など13県がそれぞれ見込まれる。なお、7月以降、高温傾向が続いており、高温障害による品質低下の懸念も出ている。


-2008年8月6日-

◆北海道95%、佐賀99%(もち種子、県別購入)

 20年産水稲もち米の種子購入は、前年産比95%と減少していることが米麦改良協会調べで明らかになった。

 主な産地は、▽北海道95%▽岩手102%▽山形104%▽千葉97%▽新潟93%▽佐賀99%▽熊本93%。主産地・北海道と佐賀が前年割れの一方で、東北ヒメノモチの産地が微増。

 関東では、千葉以外も茨城94%、栃木93%と減少しており、未検玉の出回りにも影響しそうだ。


-2008年8月5日-

◆売上横ばい、利益増(松屋フーズ)

 牛めし・定食チェーンを展開する(株)松屋フーズは8月1日、平成21年3月期第1四半期連結業績(平成20年4月1日~6月30日)の概要を発表した。

 売上高は151億89百万円(前年同期比0.1%減)、営業利益3億60百万円(同19.0%増)、経常利益3億54百万円(20.1%増)で、「売上高は前年同時期と比較してほぼ横ばいながら、原材料費及び人件費などコスト面の改善効果により、利益面は前年実績を上回ることが出来た」としている。期末店舗数は牛飯定食店700店、寿司業態14店、とんかつ業態12店、その他5店の合計731店となっている。

 外食業界全体は、「外食マーケット自体の縮小傾向が強まる中で、中食企業など業態の垣根を超えた競争が激化しつつある。また、消費者の安全・安心意識の高まりから、各企業の取組み姿勢が強く問われるようになってきている」と分析する。

 同チェーンは牛めし・定食の松屋が90%を占めており、最近では寿司の「福松」、「すし丸」、 とんかつチェーンの「松八」と新ブレンドも積極的に展開する。米は北海道きらら中心のブレンド米を年間2万トン規模で使用。


-2008年8月4日-

◆集荷円滑化対策、コメサポート情報を提供(米穀機構)

 米穀機構はこのほど、契約方針作成者などに対し、「平成20年産水稲の作柄(7月15日現在)」を通知した。西南暖地における早期栽培などの作柄概況は既報の通り。

 その他は気象情報と病害虫発生予報。なかでも斑点カメムシ類の発生は全国的に多い傾向で、7月23日までに8県から「注意報」が発表されている。早期水稲は東海の一部で「やや多い」、四国・九州で「多い」または「やや多い」。普通期は東北・南関東・甲信・北陸・中国及び四国の一部で「多い」または「やや多い」との予想。宮崎コシヒカリは検査スタートでカメムシによる等級落ちが出ており、今年は全国的に注意する必要がありそうだ。

 なお、今年は「集荷円滑化対策のための作柄情報交換会」を開催しない。作柄関連情報については「コメサポート情報」として提供し、集荷円滑化対策の実効性確保に向けた取り組みに活用してもらう。


-2008年8月1日-

◆WTO決裂も、競争力強化が重要

 WTO交渉が決裂した。早期再開は難しいとされるが、ラミー事務局長案(農産品の重要品目数は原則4%、条件・代償付きで2%追加)は日本の主張(8%)とかけ離れていただけに、再開されれば日本農業にとって厳しい展開になる見通し。国内産米の競争力強化が重要になっている。

 コメに限定すれば、議長案が適用されたとしても、重要品目から外れることは想定しずらい。また、外国産を国内産に対抗できる関税(現行341円から2~5割削減でも)になることも考えにくかった。ただ、コメは「麦や大豆と違い、暴落する可能性がある」(商社筋)ほか、高関税を維持すればその分はMA米の輸入幅が大きくなり、少なくとも100万トン超の枠が課せられる計算だった。輸出抑制が行われているなか、30万トン以上の輸入増加が可能かという問題はあるにせよ、少なからぬ影響が考えられた。

 主食業界では、「マークアップによる調整が行われるかもしれないが、常識的にいってSBSの比率も増えるのではないか」と予想する声もあった。主食用については、国会決議により等量の国内産を海外に輸出することが求められているとはいえ、増枠になれば低価格米の需要への波及は避けられない。加工業界やエサ用へのMA米販売増は、最終的に国産米需要の縮小につながる。間接的にはコメ加工品の関税率も課題だ。米菓の半製品の輸入が増えれば、国内の原料米需要に跳ね返ってくる。交渉が先に伸びたとはいえ、楽観できない状況が続く。

 20年度第1回SBS入札の公告は、7月31日午前段階で行われていない。商社筋では「実需から実施要望が出ている」ことから、早期開催を求めている。


-2008年7月31日-

◆試行メニューから消えた19年産(政府米入札)

 8月5日に行われる第5回目の政府米試行入札。30日の入札公告から19年産メニューが消えた。

 17年産は各500トンと倍増し、3銘柄を追加した計1万2千トンに増やしたが、いきなりの変更に販売業者からは戸惑いが広がっている。

 農水省は今回の変更について、(1)前回増枠の結果、申込倍率は半分になった(2)価格も1千円下げるなど一定の落ち着きが出ている…など、パニックは解消され、試行販売の役割は終わったとの見解で、今後は回転備蓄(従来の備蓄米販売)に切り替える方針。


-2008年7月30日-

◆コシBL、「安心・安全」「環境」など情報発信へ

 新潟県はこのほど、第3回新潟米の情報提供に関する検討会を開催し、引き続きコシBLの情報発信のあり方を論議した。

 前回、▽「新潟米の米づくりは常に進化している」ことを共通の土台として、情報発信について検討を進める▽売場での情報発信と、売場以外の情報発信を区別して検討していく…の方向で合意したことを踏まえ、情報発信の方向性について「安心・安全」「環境」「高品質・良食味」の要素を表現していくことになった。

 売り場以外での情報については、ホームページや雑誌などで発信していく方向。また、売り場は、販売者の責任・判断となるため、産地側から取り組み可能な内容も検討する。

 8月上旬に第4回検討会を開催して今後の進め方を論議、年明け1月下旬に情報発信等の結果を検討し、課題を整理する予定。


-2008年7月29日-

◆%表示の義務付け廃止、「単一」表示へ(共同会議)

 農水省で7月28日、第35回食品の表示に関する共同会議が開催され、「玄米及び精米品質表示基準の見直し」について論議した。

 これまでの論議通り、コンタミが発生する現状を踏まえて、現行の%(百分率)表示の義務付けを廃止し、(1)単一原料米については、「単一」の原料米である旨を、(2)ブレンド米については、○割等-とそれぞれ記載する制度に変更する…ことが了承された。

 パブリックコメントやJAS総会などを経て、正式に決定する。今後、実務的なことはQ&Aで示し、周知する考え。


-2008年7月28日-

◆米飯分野の好調が続く(コンビニ6月)

 日本フランチャイズチェーン協会はこのほど、6月のコンビニエンスストア売上高の統計結果を発表した。

 既存店ベースでの来店客数は10億3,713万人(前年同月比2.3%増)と3ヶ月連続プラス、売上高は6,001億円(同4.2%増)と2ヶ月連続のプラス結果で、「たばこ自動販売機用成人識別ICカードの導入地域拡大で、来店客数が増加したのに伴い売上高のプラスに繋がった」としている。おにぎり、寿司、弁当類が入る日配品の構成比は34.2%で、前年同月と比較して1.1ポイントのアップとなった。

 米飯関連商品の動きには「6月もセブンイレブン、ローソン、ファミリーマートなど大手チェーンで、具材や米にこだわった新アイテム投入を続けており好調を持続している。7月も前半はおにぎり100円セールなど販促効果等で、動きの良さは継続するが、中旬に入り暑さか?西日本でやや鈍化」(関係卸)と聞いているという。


-2008年7月25日-

◆19年産千円下げ、17年産百円下げ

 7月23日に行われた政府米試行入札の結果。19年産は、前回比1千円下げ程度とやや下げ渋った感じだが、増枠になったことで申込倍率も下がり、産地銘柄によっては予想以上に「お買い得」の下値札が拾われている。

 本社聞き取りでは、同じ関東産コシヒカリでも下値水準は千葉産1万5,000円(税抜き、以下同)に対して茨城産1万6,600円と、1,600円もの差が生じている。一方、新潟コシヒカリは一般コシが佐渡コシの1,181円高で、今回も産地銘柄の居所がメチャメチャ。会津コシ、千葉コシなどが狙い目だった。

 また、初めて提示された大阪在姿分は、産地在姿の落札より100~200円高かったもようだ。落札業者は183業者(前回比52増)。


-2008年7月24日-

◆コメ販売は5ヶ月連続で好調(6月スーパー)

 日本チェーンストア協会は7月22日、6月のスーパー売上高(会員数73社・8,713店)を発表した。

 既存店ベースでの売上高は1兆0,814億円(前年同月比0.9%減)と前月に続いてのマイナス結果。「食料品の売上は、引き続き堅調な推移を見せたが、衣料品、住関連部門の動きが鈍かった」としている。食料品については、「精米商品、総菜が好調な経過を示しており、全体的には特売品や価格凍結品の動きが良かった」とのこと。

 5ヶ月連続して好結果が続く精米商品には、「全国に店舗展開する大手チェーンが概ね好調で、数量ベースで10%増との事例も聞いている。ふりかけ、カレールーなど関連メーカーと組んだ販促キャンペーンが、当社の納入先スーパーでは消費者の反応が良かった。ただ、7月はさすがに連日の暑さで失速気味」(A米卸)との指摘が聞かれる。


-2008年7月23日-

◆宮崎コシ、8月1日頃から店頭発売(西日本末端)

 西日本の末端販売における新米・宮崎コシヒカリの発売。大手量販店で8月1~2日頃、生協・食品スーパー等で7~8日頃にそれぞれ予定している。今年産は良好な生育経過が伝わり、台風被害等により品質が低下した前年産に比べて、売れ行きが期待されている。店頭価格は5キロ1,980円~2,080円が主流となるもようだ。

 各消費地チェーンへの聞き取りでは、「仕入先米卸の入庫状況を見てからの判断となるが、現在ところ8月1日に5キロ1,980円での発売予定を組んでいる。まだ企画段階だが、今年は米への追い風が吹くため、鶏肉・果物など他の食材と共に宮崎フェアを打つ考え。米卸からの連絡では、品質に関してはかなり期待出来るとのことで、早目の発売とした」(A量販店バイヤー)。

 「前年産は品質低下で組合員に迷惑を掛けたことから、今年は8月の2週目以降の発売予定を組んでいた。しかし、先週末に現地視察したところ相当に良好な生育で、やや後悔している。生協組織の性格から慎重姿勢が求められたが、店舗向けは1日にも投入したかった。価格は5キロ2,080円を考えている」(B生協バイヤー)などの状況が聞かれる。


-2008年7月22日-

◆コシ相場、すでに1千円下げ

 コシヒカリの売り唱えは、政府米入札増枠発表(16日)直前に比べ、平均1千円程度下げているが市中の反応は鈍い。

 今のところ、こまち、ひとめで売れているのは着1万7千円以下のもの。入札の結果が発表される24日までは、買い手の模様眺めが続きくだろう。

 半面、19年産米で1万3千円台から1万4千円台前半のものについては、供給増の見通しが立たず、売り手市場の状態をなかなか脱しきれない。17年産政府米も「試行入札」の間は政府予定価格が高く、割安感はない。

 ただ、9月から17、18年産米の通常入札が始まる可能性があり、その場合は17年産の予定価格は大幅に下がりそうだ。


-2008年7月18日-

◆宮崎コシ、5日関東着1万6,800円売り

 新米・宮崎コシヒカリの商談が始まった。17日現在の売唱えは、8月5日関東到着条件で1等1万6,800円、9日到着条件で同1万6,300円。1万7千円割れのスタートは、23日に行われる19年産試行入札の応札価格にも影響を及ぼしそうだ。

 地元筋では、「(入札増枠アナウンス前に)関東の販売業者が置場1万7千円絡みでハシリの玉を手当てしたという話も出たが、九州圏内の業者が買った話は聞かれないし、とてもその価格では手が出せない」(九州の中間業者)。

 卸筋から入る買い打診は1万5,500~600円程度で、8月初旬以降の「価格が安くなってからの対応で十分のようだ。以前のように新米の分を他の商品の儲けで補えるような状況ではないし、消費者の新米コシに対する反応も鈍い」という。高温障害を懸念する声も出ている。


-2008年7月17日-

◆19年産は2万1千トンに増枠(政府米入札)

 7月23日に実施される政府米入札では、19年産の販売対象が14産地銘柄2万1千トンに増枠されることが決まった。

 前回まで提示されていた7産地銘柄は一律2千トン枠になったほか、新規に福島コシや茨城コシなど7産地銘柄が追加された。前回比3.4倍になったことで下値札が拾われることは間違いなく、不足感は一気に解消しそうだ。

 今回の増枠は、米消費が基本指針の予測より20万トン増大していることが背景にあり、次回8月入札も同規模の販売枠が提示される見通し。

 17年産は21銘柄5,250トンと据え置きだが、9月からは通常の備蓄米販売(17年産、18年産)の再開も視野に入りそうだ。


-2008年7月16日-

◆種子島コシ、収穫ピークは19日からの3連休

 鹿児島・種子島コシヒカリの収穫が始まった。今年の生育は「日照不足が心配されたが、出穂・開花以降の天候に恵まれたため熟れ具合が早い。

 収穫は今週末の3連休(19~21日)で一斉に始まるとともに、相当に進みそうだ」(関係筋)とされ、26~27日でほぼ終わりそうな状況。

 作柄も良好で、平年作を上回る見通し。初検査は商人系が18日、JAは19日が予定されている。


-2008年7月15日-

◆冷凍向けでも需要多い17年産米

 提示5,250トンが全量落札となった政府米入札の17年産では、チャーハン、ピラフなど冷凍食品メーカーを納入先に持つ業者も積極的に札入れしたもよう。

 西日本卸への聞き取りでは、「自社営業部からの要望で3回目で初めて、本気札で17年産米の手当に動いた。落札出来たのは北海道きららが按分で1万2,580円、青森つがるロマンが1万2,700円、岩手あきたこまちが1万3,200円といったところ。特に北海道きららは冷凍チャーハン、ピラフ等の原料米として、得意先のメーカーから調達要望が多い」(大手A卸)。

 「系列の米穀小売店と加工食品メーカー向けに、秋田あきたこまち、宮城ひとめぼれ、福島コシヒカリを、いずれも1万3,200円で落札した。17年産米は一定の古米需要から使い勝手が広く、品質に問題がない限りは納入先も使ってくれる」(中堅B卸)という。


-2008年7月14日-

◆宮崎初検査、7月22日の週後半からか

 宮崎産早期米の初検査は「24~25日頃を見込んでいるが、決まってはいない」(はまゆう管内)とされる。西都市でも同じ頃を予定しており、22日の週後半以降のスタートが確実なところか。

 県経済連によると、早期米の生育ステージは、6月30日現在で穂ばらみ期~乳熟期。生育進度は梅雨入り以降の低温及び日照不足の影響で、平年より5日遅れ。平年と比較して草丈は長く、茎数はやや少ない。


-2008年7月11日-

◆元農水大臣も政府米の販売増枠を要請(自民基本小委)

 7月10日、自民党の農業基本政策小委員会(西川委員長)が開かれ、米政策見直し論議を進めた。産地づくり対策のあり方については、参加が増えると助成額が薄まることや、肥料など資材費の高騰対策などを理由に、別途の対策を組むべきなど金額の充実を求める意見が出た。
 また、生産調整の達成県からペナルティ要請も出ている未達県に対する取扱いについては、県単位や市町村単位のペナルティは未達県の実施者に不公平感が生じ、助成金を減らすとますます未達になるとの意見が出た。農水省総合食料局の町田局長も「地域全体だと不公平になる」との認識を示した。元農水副大臣の宮越議員は、新規需要米について、補正予算を組んで追加で積み上げを図るべきとした。

 一方、元農水大臣の赤城議員からは、政府備蓄米の放出について「栃木コシが1万8千円乗せで結構だが、茨城産が放出されていない。ニーズがあり、早く出して欲しい」と要請した。これに対して、農水省は「3回の結果を分析。米価に影響しないように、検討したい」とした。


-2008年7月10日-

◆栃木コシ1,179円高で1万8千円乗せ

 7月8日に行われた政府米入札の結果は、19年産栃木コシヒカリが前回より1,179円高の1万8,073円(産地在姿、消費税抜き。以下同)まで急騰したほか、その他19年産も200~400円続伸。

 全農相対価格との比較では、宮城ひとめ・秋田こまち・栃木コシ・新潟コシが約3割高、山形はえぬき・富山コシが約2割高の水準まで上昇した。

 19年産、17年産ともに提示全量が落札となっており、米卸からは「火に油を注いでいる。生産者に反映されず、卸業者のみに負担を強いる入札。7万トンを政府買入れした秋田こまち、新潟コシは少なくとも1万トン水準で提示すべき」の声も。次回入札は23日頃に実施される見通し。

 「今回は修正を見送ったが、買い手の意見を聞いて検討中」(計画課)とメニュー見直しの方向も示唆されるが、9日段階で買い手が期待するような水準での増枠気配は感じられなかった。今回は、312業者(前回比3増)が参加、うち落札は131業者(同16増)だった。


-2008年7月9日-

◆7月実施は困難に(SBS入札)

 20年度第1回SBS入札は、7月実施が困難な状況となった。農水省は8日午前段階で公告を行っておらず、入札までおよそ3週間を要するため。

 農水省の担当部署では「GOサインが出れば、行える準備は出来ている」(貿易課)としているものの、商社筋などは国の政策的な思惑を懸念し、明確な方針を打ち出して欲しいとの思いが強い。

 「実需者からは問い合わせが入っている。期限に余裕(昨年の1回目の船積みは9月12日)があるものの、こちらとしても早く実施して欲しい」(商社筋)という。

 外国側の輸出は「タイ・ベトナムが出すなど柔軟な対応になっているところがある一方で、中国がはっきりしない。中国が無理とすると、2万5千トンの枠が埋まらないかもしれない。ただ、米国との契約栽培があるし、米国サイドも国に対し実施するように働きかけているのではないか」と見ている。


-2008年7月8日-

◆北海道もち、競争倍率へ(20年産契約栽培)

 全農による21RYもち米契約栽培の購入申込締切は7月7日。全国一斉で唯一、提示された20年産北海道米(1,259.7トン)は競争倍率が付くことなったようだ。

 「需要者提示分(20年産米は6,028.2トン)だけでは足りなくて、全国一斉にも申し込んだ実需者があると聞いている。さらに、倍率が付くという話から、実績の少ないところが多めに申し込でいるようだ」(関係筋)とされる。

 一方、需要者別の20年産提示総量は2万1,572.73トンで、こちらもほとんどが結び付きそう。既契約数量と合わせても6万5千トン。20RYの19年産米実績(6万8千トン)に比べ少なく、契約栽培は数量確保が優先される見通し。


-2008年7月7日-

◆加工用米も20年産から収穫前契約を導入

 全農は加工用うるち米の販売で、20年産米から収穫前契約を導入、年3回に分けて契約する手法に変更する考え。これまでは出来秋の10月頃に販売数量・価格を提示し、実需者から申込みを受ける年1回を基本(出来秋時は出荷契約の約9割を提示、その後の集荷状況を踏まえて追加というケースも)としてきた。

 実需者筋によれば、これを収穫前に全体の約半分を提示し、残りの半分を2回(出来秋と年明けか)に分ける格好のようだ。「収穫前というからには、今月末までに具体的な話が出るのだろう。こちらとしてもMA米など原材料手当てに不安が出ており、手法自体は歓迎する」とされる。全国出荷団体による20年産米の取組計画は17万8千トン(農水省への変更報告は7月15日まで)。

 一方、6月中旬現在における水田農業推進協議会の作付集計では、2万6,825ha(平年収量ベース14万2千トン)となっている。販売価格は、MA米の価格上昇などから、値上げされる公算が大。なお、地域流通農業者(実需者との直接取引)の取組数量は「手続きが終わっていない」(農水省)とされ未定。今月中には固まる見通し。


-2008年7月4日-

◆生産調整は目標の3割、約7万ha未達(6月中旬)

 20年産米の生産調整は、前年産比10万ha削減目標に対して6月中旬現在で3割程度にとどまり、未達面積は前年産と同じ7万ha規模が見込まれることが明らかになった。

 長期5年契約の拡大分に10a当たり5万円の踏切料などを助成する緊急一時金(水田水田農業活性化緊急対策)の実施見込面積も2万5千haにとどまっている。未達分を数量換算すると37万トン程度になる計算。

 農水省は、過剰作付分について、引き続き非主食用米として販売契約の締結を指導する一方で、過剰作付県の取扱いを検討する方針だが、未達解消はかなり厳しい情勢だ。


-2008年7月3日-

◆銘柄・数量メニュー前回と変わらず(8日政府米入札)

 農水省は7月2日、来週8日に実施する3回目の政府米入札の販売メニューについて、対象銘柄・数量ともに前回と変わらずで提示した。

 「産地や販売業界から情報収集し状況を分析中で、検討する時間をもらった」(計画課)としており、センター価格より2割以上高くなった栃木コシの提示数量を含め、すべて前回に据え置いた。条件も(1)1銘柄10トン単位で最高100トンまで(2)在庫産地の在姿渡し…と変わらず。

 同省では、見え始めた20年産の姿も考えながら次回(今月22日の週)以降の入札について慎重に検討する方針を示している。なお、試行入札は、コメ価格センターで20年産入札が始まるまで(8月一杯)最低でも継続する見通し。


-2008年7月2日-

◆八重山の収穫8割終了、ひとめは1等主体

 沖縄ひとめぼれの収穫は、八重山地区で8割方が終わり、同地区の検査は来週あたりから終盤に向かう模様。与那国でも検査が始まり、本島の県北は来週から開始の見込み。

 県内の卸筋によれば、仕入れは「いまのところ石垣島(八重山管内)のみのため、ほぼ1等米が入っている。県産米はどうしても着色の傾向が見られるが、粒自体はしっかりしている」とされ、食味は平年並みのようだ。

 末端の売れ行きは「米全体が良くなっているものの、こと新米に限れば平年並み」との見方。ひとめぼれの末端価格は5キロ2,180円。19年産コシヒカリが1,980円などで売られており、価格的な魅力が薄いためのようだ。


-2008年7月1日-

◆19年産政府米のメニュー増枠を希望(卸)

 7月第2週に予定される3回目の政府米試行入札へ向けて、行政は米卸など買い手に対し、販売手法やメニューについて意向調査を行っているが、車側販売の実施、提示銘柄の拡大、販売数量の増枠など初回直後と同じ要望が出ている。

 西日本有力米卸への本社聞き取りでは、「19年産米は新潟コシヒカリを2万1,800円、17年産富山コシヒカリを1万3,300円で落札した。平均価格より高目だが量販店向けPB商品向けと、持ち帰り米飯チェーン向けブレンド材料として絶対確保が必要だった。行政には19年産メニューの増枠希望を伝えておいたが、他卸からも同様なニーズが吸い上げられているようだ。時期的にも7月中にコシ系の調達を希望する卸が多い」(A卸・仕入本部長)。

 「19年産米は、生協向けに山形はえぬきを1万5,900円、17年産米は業務向けに山口コシヒカリを1万3,100円で確保した。19年産米は新潟コシが欲しかったが、次回は若干冷えると見て見送った。19年産米の提示メニュー拡大の声が大手卸を含め強く、期待出来るかも」(仕入課長)との指摘も。


-2008年6月30日-

◆コメ不足、政府米入札前より深刻化

 2回行われた政府米入札だが、コメの消費増に追いつかず、全国各地で卸、小売りの在庫が底を見せ始めている。

 コメの消費量について、国は毎年1%程度の需要減退を見込んでいるが、小麦粉製品を始め副食類の値上がりによる春先からのコメの消費が増加に転じていることは明らかだ。1%減と見込んだものが前年並みなら8万トン、1%増に逆転したら16万トンの狂いを生ずることになる。

 市中取引では売り物の涸渇が著しく、「売りメニューがこれほど淋しくなったのは記憶にない」(日本農産情報)と言われている。政府米入札が始まる前の5月は相場は上昇しながらも、取引きは活発だった。

 現状はうるち米全般に「無い物高」の様相を呈し始めている。火事で消防が出動したが、火の勢いが強すぎて(消防車の台数が足りなくて)、放水前より火の手のが強まっているような図である。農水省も「入札試行」だなどと、悠長なことを言っていられる状況ではなくなっていることを認識すべきである。


-2008年6月27日-

◆市丸勝一新社長が就任会見と事業報告(大阪第一食糧)

 (株)大阪第一食糧(大阪・浪速区)は6月25日、市丸勝一新社長の就任記者会見を行い、経営方針を示すとともに第8期(19年4月1日~20年3月31日)の業績を報告した。

 24日の取締役会で代表取締役社長に選任された市丸社長は、「奥ノ博久前社長が健康上の理由で退任されたのに伴い、大変厳しい時期ではあるが社長に就任することになった。本日は、全社員に3つのキーワードを私の方針として示した。1つは変革で、まだ事業協同組合からの気持ちから脱し切れておらず、はっきりとした意識改革をお願いした。2つめはトライで、これは特に小売営業担当に向けてもう一度挑戦意識を持ってもらいたいとお願いした。3つめはチャレンジで、異業種企業と組むなどして、新たな商品開発に取り組んでいく」とした。

 同社長は、まず自らが率先して示すとして、社長室と社長専用車を廃止したことを明らかにした。また、前期の業績については、売上高208億1,200万円(前期比84.6%)、米穀販売実績137万俵(同83.2%)、経常利益5,000万円(同109.9%)で、「売上高は37億9,600万円の減収となったが、これは卸間での玄米販売が縮小した結果。量販店、外食取引は10%売上高が伸びており、この分野を積極的に伸ばしていきたい。今期は、利益を最低ライン5,000万円に設定し、数量実績では2%程度のアップを目指していく。また、累損がまだ残っており、これを第9期~10期には解消していきたい」と説明した。


-2008年6月26日-

◆栃木コシ699円高、富山コシ869円安(政府米入札)

 6月24日に行われた第2回目の政府米試行入札の落札加重平均(産地在姿、消費税抜き。以下同)は、▽17年産1万3,320円(前回比164円安)▽19年産1万7,421円(同206円高)となった。

 入札直前に不足感の強かった19年産栃木コシヒカリは1万6,894円(前回比699円高)と、市中相場と同じ水準まで上伸した。一方、富山コシヒカリは1万7,450円(869円安)まで下げた。

 その他の19年産は、前回比100円内外での上げ下げにとどまった。17年産は、7銘柄に落札残(前回3銘柄)が発生し、下値探り応札対応が見られた。


-2008年6月25日-

◆新潟米の進化をアピール(コシBL)

 新潟県では、新潟コシカリBLの販売表示方法などを論議しており、今月中旬に開かれた第2回新潟米の情報提供のあり方に関する検討会では、「(環境にやさしい、農薬を減らしているなど)新潟米が進化していることを消費者にアピールすることが必要」との方向を確認した。

 店頭表示、精米表示については販売業者の判断が必要となるため、産地からの情報発信はそれらと区分して検討していくこととした。

 米袋のBL表示については、「販売業者の責任で、産地が強制する話ではない。BLと従来コシが混在して流通しているなかで、米袋での区別表示は面倒だしコストもかかる」(関係筋)との指摘もあり、当面、消費者や流通業者にプラスメッセージとして受け止められる情報発信を先行して進めることになりそうだ。

 論議を契機に県内の末端販売では、店頭BL掲示や区別販売などの動きも伝えられるが、「消費者の購入行動に変化は見られない」(同)との声も。


-2008年6月24日-

◆コシ系が人気(広島の末端販売)

 広島市内における精米販売ではコシヒカリ系が好まれる傾向で、自県産を筆頭に北陸、中部など各地区のコシヒカリが棚の多くを占める。

 6月上旬時における精米売場チェック(5キロ当たり)では、▽ユアーズ(広島県内に41店、岡山県内に1店と合計42店の食品スーパーを展開)=広島コシヒカリ1,880円、長野コシヒカリ1,980円、新潟コシヒカリ2,780円、岩手ひとめぼれ1,980円(納入は(株)オクモト)▽そごう=(全国に12店の百貨店を展開)広島コシヒカリ2,180円、無洗米タイプ2,280円、新潟コシヒカリ2,780円、島根仁多コシヒカリ3,780円(納入は全農広島直販)といったところ。

 同地区の精米販売には、「広島市は中国地区で最大の消費地であり、他県に比べ県外産米も多く流入する。基本的には長年に渡りコシヒカリ志向が強く、中でも地元の広島コシヒカリが一番の人気。最近ではあきろまんの知名度もアップしつつある。新潟を始め北陸等のコシヒカリの動きも良い。

 また、ここ1~2年ではひとめぼれ、はえぬき等の東北銘柄も店頭での露出が高まりつつある。島根仁多コシヒカリは高額だが、固定ファンが存在する」(某量販店)との指摘が聞かれる。


-2008年6月23日-

◆3月決算は減収増益(神明)

 (株)神明(神戸市・中央区)の2008年3月期決算は、神明単体で売上高が1,311億7,100万円(前期比2.8%減)、営業利益16億4,900万円(同69.2%増)、経常利益17億2,300万円(同63.3%増)との減収増益となった。

 年間の米販売数量は玄米換算で50万7,000トン(同2.8%減)で、玄米販売分のマイナスが影響したとのこと。神明マタイ、東京中央食糧などグループ各社の合計売上高は約1,950億円となっている。

 次期見通しについては売上高1,379億9,500万円、経常利益23億6,900万円、米販売数量53万7,700トンを目指す。

 今年3月にグループ4社を集約させる形で東京本社ビルを完成させた同社では、現在のところ2ヶ所の精米工場建設のプロジェクトを持つ。丸紅と共同で設立した(株)ウーケの無菌化米飯工場(富山県入善町)は平成21年1月の稼働が、また千葉県印旛地区の精米工場は当初計画より遅れ気味ながら21年度中の稼働が見込まれる。


-2008年6月20日-

◆中山物産、統合精米工場が完成、稼働開始(大阪)

 大阪の米穀販売業者である中山物産(株)(八尾市太田、中山棟司社長)はこのほど、BG無洗米工場に隣接する敷地に、本社、倉庫、精米工場からなる新棟を建設。従来の本社工場の精米設備2ラインを移設すると同時に、東洋精米機製作所の精選機器を各ラインに拡充した統合精米工場を完成させ、稼働を開始した。

 同社は明治8年創業の老舗米穀業者。大阪府下を中心に商圏を拡げ、若手営業の起用によってユニークな独自商品を企画提案する提案型営業を展開、最近では月産2,500トンを超える急速な成長を遂げている。

 米穀業界は周知のとおり厳しさは増すばかりだが、中山社長は、「今後さらに厳しくなるだろう業界の状況を踏まえ、それに打ち勝つための体制作りが急務」とする考えから、安全・安心をアピールできる商品作りと徹底した合理化を実現するため今回の設備投資を断行したもの。さらに同社は、消費者に安心を与える方法の一環として「美味しく召し上がれる目安期間」を米袋に印字する提案も行っていく方針という。


-2008年6月19日-

◆19年産新潟コシなど4銘柄1千トン提示(試行入札)

 農水省は、第2回目となる政府米の試行入札公告を行った。

 初回入札(9日実施)に対し、19年産の宮城ひとめぼれ、秋田あきたこまち、新潟一般コシヒカリ、富山コシヒカリ-4銘柄の販売予定数量が1,000トン(前回700トン)にわずかながら増枠となった。

 その他は、産地銘柄・数量ともに変わらずで、17年産21銘柄5,250トン、19年産7銘柄6,100トンの計1万1,350トン(前回比1,200トン増)。

 条件は、(1)応札は、1銘柄につき10トン単位で最高100トンまで(2)産地倉庫における在姿での受渡し(3)引取期限は翌月末(7月31日)…など変更なし。24日に実施される。


-2008年6月18日-

◆入札ルール、20年産も現行手法を継続(センター運営委)

 コメ価格センターは6月17日、運営委員会を開催し、決算・事業報告について意見交換した。

 消息筋によると、入札ルールについては「(現行の取引手法は)複雑すぎる」との意見が出たものの、「毎年ルールを変更するのもいかがなものか」「19年産入札は特殊要因(米緊急対策の実施)があり、途中で売る物がなくなった」などを背景に、ルール変更を求める意見は出ず、継続することが決まった。

 現行入札は、通年・期別・定期注文・特定・日常の5取引のうち「定期注文取引」だけが活用されている状態で、将来的には取引手法の整理も検討課題に挙がりそうだ。


-2008年6月17日-

◆米穀関連の被害軽微、政府米引取も支障なし(地震)

 6月14日、マグニチュード7.2(暫定値)、最大震度6強(岩手県奥州市、宮城県栗原市)の地震が発生、「岩手・宮城内陸地震」と命名された。

 同日、東北農政局は、農政局長を本部長とする地震災害対策本部を設置した。16日現在、本社聞き取りによると、岩手・宮城県とも米卸・小売関係では、「(16日正午現在で)被害報告はない」(岩手事務所・計画課)、「一部の倉庫で荷崩れなどが見られるものの、大きな被害はない」(東北農政局・食糧部)とされており、先に行われた政府米試行入札の落札玉引取りにも「影響ない」(同)としている。

 農水省が16日にまとめた被害状況(15日19時現在)によると、農地・農業用施設(岩手・宮城、山形)関係では、▽農業用ダム貯水池への土砂流入等=6カ所▽農業用水、ため池、頭首工、農道等の損壊=75カ所▽農地の損壊=4カ所-となっている。


-2008年6月16日-

◆新潟コシ応札、2万1千円台に集中か(試行初回)

 6月9日の試行入札は、324業者が応札し、落札は109業者だった。年産別の落札(延べ)は、17年産=約150業者、19年産=約100業者-程度のもよう。全般的に、中小業者が多い傾向だったと見られる。

 19年産新潟コシヒカリは、平均落札(税抜き)2万2,011円。本社聞き取りによると、下値2万1,600~上値2万3,000円台。落札当落線上の2万1千円台に応札が集中していたもようで、よほど増枠にならない限り、次回の落札平均は期待ほど下がらないものと予想される。

 また、19年産秋田あきたこまちは、平均落札(同)1万7,523円。本社聞き取りでは、1万6千円前後での落札が複数確認されており、平均価格以上で大口の落札があったものと推定される。当該業者が必要数量を確保していれば第2回入札の平均は大きく下がりそうだ。


-2008年6月13日-

◆国際相場下げへ、SBS実施へ機運高まる?

 20年度SBS入札の第1回は6月12日午前段階で、商社に対し実施についてのアナウンスが行われていない。

 「4回の実施を考えれば、各回の間隔からそろそろあってもおかしくない。これまでは実需などから期待を含めた話が出るものの、結局は噂レベルで終わってしまった」(商社筋)とされるが、タイ産米の国際相場が下げに転じたことから実施に向けての機運は高まりそうだ。一方、一般輸入は「噂自体出ない」状況。

 農水省が6月11日に公表した米国農務省報告によると、タイ産うるち精米のFOB価格は6月第1水曜日で850ドル/トン前後(砕米混入率10%)。5月21日に1,018ドルと史上最高値を更新した後、ベトナムが7月から輸出を再開するとの情報を受け下げに転じている。


-2008年6月12日-

◆新規開拓材料に棚田米が脚光(九州の外食業界)

 九州地区の外食企業では、各県別に地元産銘柄を採用するケースが多く、新営業年度に入った4月以降から20年産へ向けた前哨戦がスタートしている。

 新規開拓に絡む話で最も多いのはヒノヒカリだが、今年の特徴は「山間部における棚田米が他社との差別化として、提案材料として用意する業者が増えている」(福岡卸)との指摘が聞かれる。

 実際のところ福岡、大分等を基盤とするチェーンでは、「比較的に米使用数量が少ない居酒屋業態など、保有するブランドのひとつを対象に棚田米を指定する事例が多い」とのこと。理由は稀少価値のある米としてアピール効果が大きい点で、「折り込みチラシやメニューでPRしている」とのこと。

 このため新規参入を目指す業者は棚田米を確保した上で、「まずは少量契約で口座を開設し、実績を積んでメインの業態へも営業を掛ける戦略」(同)という。既存卸では「対抗策は準備済み」とのことだ。


-2008年6月11日-

◆過去最高の324業者が応札(政府米)

 6月9日に行われた政府米試行入札。有資格者474業者のうち、324業者が応札し、109業者が落札した。

 従来の政府米売渡し入札とは位置づけが異なるが、応札業者は政府米の入札制度がスタートした16年4月以降、最多だった昨年7月の270業者を2割も上回り最高記録を更新した。

 申込数量も、1銘柄上限100トンの制限付きながら昨年3月以来の10万トン超。申込数量の10万トン乗せは、18年6月、7月、19年3月に次いで4回目となる。

 過去2年、春から夏にかけて政府米の需要が増える傾向にあり、昨年も春季の販売抑制でヒートアップしたのは記憶に新しい。今回、隔週で実施が予定されている試行入札も当面は高い参加率で推移するものと見られる。

 参加者からは、「1銘柄当たりの販売数量が少なく、増やしてもらいたい」「地方業者ほど運賃で損をする。在姿を止めて従来の条件に戻して欲しい」などを要請する声が聞かれる。


-2008年6月10日-

◆沖縄ひとめ、6日の初検査は全量2等(みやぎ米屋)

 沖縄ひとめぼれの初検査が6月6日に行われた。みやぎ米屋が15袋(30kg紙袋)実施したもので、等級は充実が劣ることから全量2等の格付け。「有機無農薬に取り組んでいる生産者2名分が対象。例年に比べ虫害は少ない」(関係者)とされる。

 JA玉は6日段階で生産者3名による搬入に留まり、検査は9日の週に延期。「4日に搬入された玉を籾乾燥したところ、こちらは昨年より充実が良かった。作柄は昨年並みとの声が聞かれる」という。9日は機械メーカーのテストが行われるため、収穫が進む見通し。

 JA検査は今年も月・水・金曜日を予定しており、11日・13日の検査量は膨らみそうだ。なお、今年は2月植え分が低温の影響を受けたことで、遅く植えたものと時期格差が縮まる見通し。


-2008年6月9日-

◆仙台周辺量販店で小袋アイテムが充実

 宮城県内の量販店でも都市部を中心として、1キロ~2キロの小袋アイテムが充実しつつあり、「今後の新店計画に伴う重要テーマとなっている」(県内業者)という。

 背景には、JR仙台駅を中心に地下鉄沿線などへの大規模マンション開発があり、「郊外型店舗では週末にまとめて購入するパターンに対し、都市部では勤め帰りに総菜等と一緒に買う購買行動が目立っている」(同)とのこと。このため持ち帰りが容易な小袋アイテムのニーズが高まり、「多少割高でも購入する消費者が少なくない」との報告も聞かれるという。

 実際に市内ダイエー店舗6月上旬時のチェックでは、目分量ながら2月時の1.5倍に小袋アイテムが拡大していた。内容は、地元卸による宮城ひとめぼれ、ササニシキ、たきたて、まなむすめに、周辺県卸(パール系含む)の東北銘柄を集め独立したコーナーが作られていた。この動きは今後もしばらくは続くと見られ、「新たな需要の喚起を期待すると同時に、新アイテム等で他業者の食い込みを警戒」(同)する。


-2008年6月6日-

◆20年産米、生育は平年並みに推移(北海道)

 北海道農政部はこのほど、6月1日現在における農作物の生育状況を公表した。

 それによると、5月の天気は数日の周期で変化、1日にオホーツク海側で最高気温が30℃以上の真夏日となったが、9日から13日にかけては3月下旬並みの強い寒気が入り、降雪・降霜が観測されるなど寒暖の差が大きかった。気温は月を通しては平年並み、降水量も同様で、日照時間だけが平年を下回った。

 水稲の移植作業は平年並み(農作業遅速は平年比早1日)に終了、その生育も平年並みに推移している。


-2008年6月5日-

◆ジャスコ都内店に8キロ袋商品が登場

 ジャスコ都内店に先週末から石川ゆめみづほ8キロ袋商品が、2,780円で平積み方式で登場した。新潟こしいぶき2,980円に続く8キロ袋商品で、今春から拡大した4キロ袋商品と共にバリエーションが大きく広がった。

 これら4キロ、8キロ袋商品は関西地区店舗から投入がスタートし、首都圏を始め東日本地区に拡大しており、「大容量タイプの精米商品で、消費者が購買意欲を喚起するのは2,880円~2,980円前後。10キロ袋では価格転換が困難なため、8キロ袋商品を投入していった。4キロ袋商品は石川ゆめみづほ1,480円で、選択肢を増やす目的」(関係卸)という。


-2008年6月4日-

◆アメリカ米作付減の可能性(農水省・商社意見交換会)

 先月、農水省で行われた商社との「国際的な食料需給の情報に関する意見交換会」の概要がまとまった。今後の穀物価格については、昔のような安値に戻るという楽観した見方は出来ないなかで、天候リスクなど様々な変動要因に注視していく必要があることを確認した。米については、

 ▽自給的穀物で貿易率が他の農産物より低いことに留意する必要があり、一国での需給変動が貿易や国際価格に大きな影響を及ぼす状況下で、現在、輸出国による輸出規制が実施されている。

 ▽豪州は、過去2年の干ばつにより壊滅的打撃を受けており、マイナークロップである米に水を使えないことから生産量は激減、輸出余力がなくなった。

 ▽アメリカは、水利権の転売により、水を要さない作物への作付転換が進んでおり、米の作付が減る可能性があることに加えて、中粒種が短粒種と同等の値段になってきているため、今後短粒種の生産が落ち込む可能性がある。

 ▽中国は積極的増産に努めているが、輸出余力を獲得するレベルまではたどりつかない可能性がある▽中国四川省の地震や、ミャンマーのサイクロン被害の影響も米の需給に影響してくる可能性がある…などの意見が出された。

 出席したのは、伊藤忠商事、兼松、住友商事、豊田通商、丸紅、三井物産、三菱商事の7社。


-2008年6月3日-

◆宮崎コシ2千2百トン計画、良質米の販売へ(主食集荷)

 宮崎県主食集荷(協)は5月29日、取引卸を招いて「産地報告会」を開催した。

 20年産コシヒカリの集荷・販売計画は、前年と同じ2,200トン。産地サイドでは19年産米の品質低下を受け、危機感を持って生産に取り組んでおり、今年は「(需要者に)認めてもらえるような品質の米が販売できると確信をもっている」(関係者)という。

 生育進度は平年比3日程度の遅れだが、作柄は平年並みの見込み。販売価格については「買ってもらえなければ話にならない」とされ、需給バランスに沿った価格に落ち着くとの受け止め方。


-2008年6月2日-

◆高知コシの集荷計画、前年と同じ8,500トン

 高知20年産早期米の系統集荷計画は、南国そだち400トン、ナツヒカリ1,000トン、コシヒカリ8,500トンの計9,900トン。コシヒカリは前年計画と同じで、ナツヒカリは200トンの増加。

 「生産者による出荷契約は5月末が締切り」(JA関係者)とされ、6月半ば以降には具体的な状況が見えてくる。

 また、生育については「順調で、進度は平年並み。コシヒカリのステージは、分けつ最盛期に近い段階。草丈は若干低く、分けつは平年並み」とされる。


-2008年5月30日-

◆BL表示、情報提供の検討会を30日立上げ(新潟県)

 新潟県は、コシヒカリBL表示の具体的な方策を検討する「新潟米の情報提供に関する検討会」を5月30日に立ち上げる。

 今年3月にまとめた「新潟米ブランドの強化に関する検討会」で、(1)消費者からの分かりやすい表示を求める声に応え、コシヒカリBLの良さを消費者に十分理解を得るため、産地として消費者、生産者、流通関係者、表示責任者の理解を得ながら、精米袋への表示についても何らかの対応を進めることが必要(2)消費者から遺伝子組み替え米やブレンド米等と誤解されかねないことから、県、生産者、流通関係者が一体となって消費者に対する十分な情報提供をすみやかに行う(3)消費者の理解が得られ、ブランドの強化に結びつく表示方法は、新たな検討会を立ち上げ、十分な研究・検討を行う必要がある(4)精米袋への表示は、販売者の判断・責任で行われることから、関係者の理解と協力が不可欠で、十分に認識して進めていく必要がある…などの提言をまとめていた。

 第2ステップの新検討会の委員は、消費生活の学識経験者や生産団体、流通団体、県などの関係者ほかマーケティング専門家を加えて10名程度となる予定。

 泉田県知事は、一部の販売でBL表示が始まっていることに対して、「小売段階で情報が提供されていくことは良いこと」としているほか、「アンケートをやる予定で、一部のものから実験的にトライアルでやっていく」として、BL表示に向けたマーケティングを進める考えを示している。


-2008年5月29日-

◆外食がレジ脇で精米販売も

 米への追い風が続く環境下で、外食各社ではおにぎりをメニューに加えたり、小袋での精米商品を店頭販売するなどの動きが出てきている。

 おにぎりを主に朝食メニューとして検討するのは首都圏A社。中華メニューを主力とする同チェーンでは珍しい取組みで、「実験的に前年産で提供した事例はあるが、米への関心が高まり、6月中旬を目途に本格導入を」(購買部長)とのこと。基本的には現在使用中の東北銘柄を流用する予定だが、「価格次第だが、魅力ある提案があれば考慮も」とする。

 一方、西日本のBフェミレスチェーンでは、「スーパーでの好調な動きに触発され、レジ脇で1キロ等の精米商品を置こうと考えている。可能なら店舗立地により地元米を揃えたいので、既存の仕入先を含めて6月中には商談に入る予定」(商品部長)とのこと。


-2008年5月28日-

◆19・17年産、来月9日から試行入札(政府米)

 農水省は5月27日、国産政府米の販売再開を決め、6月9日に実施する入札公告を行った。

 一部銘柄の不足感や卸間売買での価格上昇が見られる一方で、センター上場がほとんど終了していることから、需給動向を的確に把握するために19年産を含めて特例的に「試行入札」を行うことにしたもの。当面、隔週で実施する。

 初回入札の対象は、19年産7銘柄(各700トン)4,900トンと17年産21銘柄(各250トン)5,250トンの合計1万0,150トン。

 ポイントは、(1)国内産の需給や価格に悪影響が生じた場合、中止を含めて検討する(2)1社当たりの応札は1銘柄につき、10トン単位で最高100トンまで(3)受渡しは在庫倉庫における在姿渡しで、車側販売は実施しない(4)初度入札のみで、再度入札・不落札玉の随意契約販売は実施しない-の4点。

 落札米穀の引取期限は、入札実施日の翌月末まで。従来通り、入札翌日に結果を公表する。入札参加の有資格者は、5月27日現在で474業者となっている。


-2008年5月27日-

◆開店セールで茨城コシ10キロ2,980円(ダイエー)

 弁当など中食食品を機軸としたダイエーの新業態フーディアム2号店が5月24日、川崎市内のJR武蔵小杉駅近くにオープンした。

 安全・安心、健康、上質をコンセプトとした食品スーパーで、1号店である多摩店と同じく米飯類には新潟コシヒカリ100%使用をPRする。24日、25日の2日間が新規オープンセールとして、茨城コシヒカリが5キロ1,580円、10キロ2,980円で集客の目玉として販売された。

 こうした米飯加工アイテムに産地銘柄を前面に出す手法は、大阪のイズミヤを始め各地で広がりつつあり、「今後は中堅規模スーパーにも拡大していく見込み。納入米卸には新規開拓チャンスと共に、コンタミ等の安全対策が厳しくなる」(関係卸)との指摘を聞く。


-2008年5月26日-

◆「2番手」のこまち、ひとめが安い

 うるち米相場は調整局面に入り、新潟コシの上げが止まり、先週は福島・関東コシ、秋田産こまちが反落した。

 ここへきて目立つのは、秋田産以外のあきたこまち、宮城産以外のひとめぼれの下げ幅が大きいこと。3月以降の急騰相場のなかで秋田産こまちや宮城産ひとめの上げに「連れ高」となってきた茨城こまちや福島ひとめが5月9日以前の高値に比べると500~1,000円幅で下げているもの。

 全農、全集連ではこれらの銘柄も、ほぼ例外なく契約が完了しているが、卸業者段階で今後在庫に余裕が出るとすればこのクラスの銘柄になる確率が高い。さらに下のB銘柄の相場は、政府米との兼ね合いで需給環境が流動的であり、当用分の暫定仕入れ価格という色彩が濃い。


-2008年5月23日-

◆秋田のコメ生産、農協・卸と協力で(イオン)

 大手量販店イオン(株)が秋田県内でコメの生産事業に参入するとの報道に対し、秋田おばこ農協は「事実に異なる点がある」との内容の文書を出している。

 主な内容は(1)20年産米で生産数量1,000トンは800トン(2)栽培基準はイオン指導によるものではなく、県農業試験場と秋田おばこ農協が行う(3)農協を排除した米の仕入との内容となっているが、出荷はすべて農協、米卸(精米)を経由して行う―の3点。

 この件についてイオン本社では、「秋田県内の農業組合法人たねっこに生産委託するもので、農協や米卸を外しての仕入とは発表していない。20年産米の生産に際しては、おばこ農協や米卸とも協力して取組んでいく考え。数量は約1,000トンを予定している。栽培指導についてはイオンPB米商品として企画するため、当社独自のDNA鑑定等を実施させてもらう考え。栽培基準は産地の特別栽培米基準を適用する」(広報室)としている。


-2008年5月22日-

◆20年産系統もち、販売価格は上げに転換か

 21RYもち契約栽培の諸条件は、既報の提示数量の項目(販売計画の7割が上限)以外でも、大枠は前年度と変わらない見通し。

 ポイントとなる(1)複数年契約は3カ年が対象(20~22年産米)(2)20年産販売価格は基準価格に対し±5%で決定…となりそうだ。

 基準価格は「この段階で(現行の販売価格に対し)上げてしまうと、20年産米の生産に影響する懸念があり、現行価格スライドで検討していると聞いている。ただ、販売価格はいろいろな生産コストのアップや世界的な穀物事情などから、これまでのように下げることは止めて欲しいと上部団体に伝えている」(JA関係者)という。

 一方、基準価格を上げたい考えの産地もあるといわれ、全農がバランスをとるため「調整を図る場面も出てくるかもしれない」と指摘する関係者も。


-2008年5月21日-

◆07年の米麦卸倒産10件・負債72億円(帝国データバンク)

 帝国データバンクによると、2007年度(07年4月~08年3月)の米麦卸の倒産は10件、負債総額72億31百万円で、件数・金額とも前年度を上回っている。

 東京支社情報部・阿倍史朗情報編集課長が全国米穀工業の総会後の講演「倒産動向と危ない会社」で語ったもので、倒産は「米穀小売業も増加傾向にある。スーパーは高い水準が続き、地方のスーパーで苦しんでいるところが多い。食品スーパーも体力が弱っており、他店舗展開しているところでは撤退するなどの動きが見られる」という。

 危ない会社の見分け方としては【ヒト】代表者の交代、幹部社員の退職など【モノ】製品開発と設備投資、取引先の倒産など【カネ】収益状況の傾向、支払い条件の変更など-の3点を取り上げて、それぞれのポイント説明した。「客のところに行って様子を見るなど現地確認をし、前回と比べてどのくらい変わっているかをチェックすることが大切」という。

 また、取り込む詐欺を防ぐため、パクリ屋に見られる特徴として▽設立の経緯▽代表者▽業種▽取引銀行▽業績▽取引実績の裏付けが乏しい▽調査依頼が増加…の項目を挙げた。


-2008年5月20日-

◆近畿、東海を中心に新規出店(ハークスレイ)

 持ち帰り弁当店ほっかほっか亭を運営する(株)ハークスレイ(大阪市)はこのほど、平成20年3月期の連結業績結果の概要を発表した。

 売上高は247億70百万円(前期比1.5%増)、経常利益13億31百万円(同48.4%減)、当期純損失29億46百万円(前期は当期純利益10億49百万円)となり、「持ち帰り弁当事業ほっかほっか亭では玄米を商品化した玄米シリーズや、兵庫県尼崎市と共同開発したメタボ対応のヘルシー弁当等が好評であった。ただ期末店舗数が36店舗減少したなどの影響が出ている」としている。

 今期は5月に連結子会社化した店舗コンサルティング支援のTRNコーポレーション(株)と、経営に関するコミットメントを高め食材、資材の共同購入などを進めていくという。新店の出店に際しても「同社のノウハウを生かし近畿、東海地区を中心に新規出店を進め、顧客満足度の高い店舗を実現していく考え」としている。


-2008年5月19日-

◆20年産もち契約栽培、提示は上限7割の見込み

 全農による21RYもち契約栽培は、前年と同様に販売計画数量の7割を上限に取り組まれる見込み。20年産米は昨年6月の複数年契約で約4万3千トンが結び付いており、既契約分のある産地は上限枠からその分を差し引いた数量になる。

 前年度の19年産契約栽培は、既契約分と提示数量を合わせ7万1千トン規模で取り組まれた。

 20年産米の提示については「JAの意向などを聞いたうえで数字を詰めたい」(某産地)とされ、未だ数量を固めていないものの、配分枠は19年産米と同じ数量という。19年産米の取組数量(7万1千トン)から20年産米の既契約数量を引くと2万8千トン。前年5月に提示された19年産米に比べ約2倍となるが、系統もちの契約状況は前年より好転していることから、3万トン近い提示の可能性は十分ありそうだ。

 なお、市中相場が強含みにあることから、20年産基準価格は現行の19年産販売価格より上げたい意向の産地があると伝わる。


-2008年5月16日-

◆イオンが秋田でコメ生産、PB米で販売へ

 大手量販店のイオン(株)(千葉県・千葉市)が20年産米から秋田県内においてコメの生産事業に参入することが明らかになった。農業組合法人「たねっこ」(秋田県大仙市)と委託生産契約を結び、約170haの専用水田を確保して、あきたこまちを栽培する。

 20年産米では約1,000トンの生産を見込んでおり、収穫後はトップバリュ・グリーンアイ特別栽培米秋田あきたこまちとして販売する予定。店頭価格は5キロ1,980円を想定する。

 今回の件については、「イオングループのPB米商品は安全、安心、安定供給を基本的な考えとしており、秋田県内での委託生産事業はこれまでの取組みの一環。当社グループでは中国など海外へも広く店舗展開しており、将来的には品質の良い日本米の海外における販売も考えていきたい」(広報室)としている。今後は、他地区でも4~5カ所の水田を確保し、自社でのコメ生産数量を拡大していく方針。

 PBトップバリュ・グリーンアイ(特別栽培米)は19年産で1万トン・40億円の販売計画になっており、22年産米では数量ベースで2万5,000トンまで拡大していく。イオングループ全体の精米販売規模は、「PB米商品以外にも多くの銘柄米を揃えており、相当なボリュームになるが、具体的な数量は未公表」(同)としている。


-2008年5月15日-

◆弁済米をフィリピンに輸出か

 国際的なコメ市場では、米穀機構が保有する17年産米がフィリピン向けに輸出されるのではないかという観測が流れている。世界最大のコメ輸入国フィリピン国内では、国際市況の高騰と、インド政府よるコメ輸出禁止などで輸入数量がなかなか確保できず、同国内ではコメ不足パニックのようなことも起こっている。

 5月5日に行われたフィリピン政府の買い付け(67万5千トン、トン767ドル)に応札したのはベトナムだけだったが、結果は「書類不備」という理由で買い付けゼロに終わった。フィリピン当局はその際、「日本を含む東アジア諸国から10万トン以内の輸入を交渉中」としていた。

 最近になって市場に「日本米は2005年産米で販売元は民間の組織になる」という推測情報が流れ出しており、米穀機構の手元にある弁済米(6万7千トン)に目が向けられているもの。米穀機構では「(フィリピン向け輸出について)何もしていないし、国から話もない」としている。


-2008年5月14日-

◆ほっともっと2,028店でスタート(プレナス)

 持ち帰り弁当チェーンを展開する(株)プレナス(福岡市・博多区)は5月13日、新ブランド「ほっともっと」の事業計画を発表した。

 新ブランド立ち上げの15日時点の予想店舗数は2,028店で、内訳は直営店が1,113店舗、加盟店が915店舗。説明会等を通して加盟店オーナーに賛同を求めた結果だが、全体で266店舗が退店となったとのこと。

 展開地区は北海道、宮城、山形、福島、栃木、群馬、埼玉、千葉、東京、神奈川、新潟、山梨、長野、静岡、山口、福岡、佐賀、長崎、熊本、大分、宮崎、鹿児島、沖縄と従来地区に加え、20日には神戸市中央区に関西地区の第一号店をオープンさせる予定。また15日からは茨城地区本部を開設し、県内を中心に営業をスタートさせる計画。

 展開にあたっては「日本の食文化に欠かせない米は重要な素材で、その品質には徹底してこだわり続けていく」と米へのこだわりを強調する。同社グループの年間米使用数量は玄米ベースで約4万トン。そのうち東日本エリアで6割の2万4,000トン、福岡を中心の西日本エリアで4割の1万6,000トンが使用されるとのこと。

 物流拠点は、東日本が埼玉県の杉戸物流センター、九州・山口エリアが福岡県の甘木物流センターの2箇所。福岡甘木物流センターに自社精米センターを保有しており、「3日間で玄米の精米加工から商品供給を行うシステムを確立した」としている。


-2008年5月13日-

◆東北ひとめ、九州ヒノブレンドを投入(量販店取引)

 量販店の精米販売では新潟コシヒカリ、秋田あきたこまちの値戻しが進み、今後はほぼ通常売価での対応が続くと見られている。セール対象は東北ひとめぼれ、秋田産以外のあきたこまち単品に指定が集中する他に、九州ヒノヒカリのブレンドアイテムも注目される。

 各地区への聞き取りでは…「魚沼コシヒカリ、新潟コシヒカリ、秋田あきこまちの3大定番銘柄は、在庫の関係から今後は通常売価での販売が多くなる。こうした事情は各納入先から、概ね理解と了承をもらっている。セールは東北ひとめぼれ、少しだけ余裕の関東コシヒカリをタイミングを見て投入していく。本来ならブレンド米商品を考えたいが、関東市場では受けが悪く近県玉を中心に繋いでいく」(都内卸)。

 「食への不信ムードを背景として、国産米100%のブレンド米は受け入れられると考える。政府米の噂も気になるところではあるが、今月4週目頃から売り打診が活発になるだろう九州ヒノヒカリを活用していきたい」(大阪卸)。

 「新潟コシヒカリは在庫が無くなり次第に棚から外して、各県ヒノヒカリの単品アイテムを厚くする方針。大消費地である博多周辺以外では、欠品しても大きな支障はないと判断している。ただ、ヒノヒカリは大阪など関西からの引き合いもあり、相場の上昇が心配されるところ」(九州卸)などの声が聞かれた。


-2008年5月12日-

◆秋田こまち、宮城ひとめは1万7千円台

 コメ値上がりの火はまだ消えていない。連休明けの5月7日こそ、模様眺め気分があったが、8日には新たに出た売り物が上値を通す展開で相場が上昇、関東コシ1等で関東置場1万6,500~700円、秋田産こまち、宮城産ひとめは1等関東着1万7千円台に乗せた。西日本産コシヒカリも急上昇しており、1万6千円台に乗せてきている。

 政府米については情報というより憶測が目まぐるしく飛び交っている。「某卸の営業が6月再開と売り先に説明している」という伝聞がある一方で、同じ卸の営業が「再開は11月だと言っていた」と真逆の情報もある。本社予想としては、7月再開が大本命という立場を保持しておく。


-2008年5月9日-

◆米粉・飼料用米で食料供給力を強化(新農政2008)

 政府の食料・農業・農村政策推進本部(本部長・福田康夫首相)は5月7日、食料の安定供給体制の確立に向けた今後の農政指針「21世紀新農政2008」をまとめた。世界の食料事情が深刻化する中で、米粉や飼料用米などの米を利用した新たな可能性の追求など国内における食料供給力の強化などを盛り込んだ。

 この指針は、農水省の有識者会議「食料の未来を描く戦略会議」(生源寺真一座長)の提言を踏まえてまとめたもの。(1)国際的な食料事情を踏まえた食料安全保障の確保(2)消費者の「食」への信頼確保と食生活の充実を図る施策の展開(3)国内農業の体質強化による食料供給力の確保…などが柱。

 輸入国として独自の中長期世界食料需給予測モデルを開発して食料需給レポート等の情報を提供するほか、米粉や飼料用米など米を利用して国内の食料供給力を強化する。国内農業の体質強化では、農地の賃借を容易にするための措置など農地政策改革や、行政と農業団体の連携により生産調整の達成に全力をあげることなどが盛り込まれた。


-2008年5月8日-

◆日本産精米の中国輸出条件が確立

 日本産精米の中国向け輸出条件が確立した。昨年4月に基本的な検疫条件は一致しており、具体的なくん蒸処理方法などの細部条件について協議が進められていた。

 今回まとまった内容は、(1)くん蒸処理の際の再汚染防止措置として、くん蒸倉庫については予め3カ月間のトラップ調査と、くん蒸処理の都度の1カ月のトラップ調査を実施。

 (2)新たな精米工場の指定に際して実施する事前のトラップ調査期間を1年間とする…ことなど。


-2008年5月7日-

◆沖縄ひとめ、月末から収穫へ

 20年産沖縄ひとめぼれの1期作は、前年並みの今月末頃からの収穫が見込まれている。昨年の初検査は5月31日。

 減反強化の必要のない同県では、1期作全体の作付面積が「ほぼ100%前年と変わらない」(関係者)とされ、今年も2千トン強の収穫量(昨年は2,470トン)になりそうだ。品種は渡嘉敷などでちゅらひかりが作付されているが、大半はひとめぼれの見込み。

 系統の販売価格はこれからの交渉次第だが、買い手筋は19年産米の相場高騰のあおりを受けないように「慎重に進めたい」との考え。19年産ひとめぼれの販売価格は1等1万6千円(7月10日までの那覇港着値)で、前年より300円安で決まった。

 なお、19年産2期作は「台風の影響で、収量が平年の半分しかなく、販売は終了している」という。


-2008年5月2日-

◆キンレイ、杵屋など首都圏進出に意欲

 関西を基盤とする大手外食企業は、今営業年度以降に東京など首都圏地区への新店舗計画が目白押し。米需要が期待されており、仕入れ面で5月以降に新たな展開の可能性も指摘される。

 和食・しゃぶしゃぶ「かごの屋」を展開する(株)キンレイ(大阪)は、2011年までに53店の店舗数を90店以上にまでに拡大する計画。やや手薄な関東は、重点地区として積極展開するという。現在の使用米は山形はえぬき中心のブレンド米。

 同じく大阪が本拠の(株)グルメ杵屋も、続々とオープンする都内、横浜などの商業施設に旺盛に出店する計画。出店に際しては主力のうどん杵屋、そば処そじ坊に、韓国料理シジャンなど組み合わせ多様なブランドを一気に展開する手法が採られる。東日本地区の現在の使用銘柄米は、福島、秋田など東北ひとめぼれ。

 その他でも居酒屋チェーンのがんこフードサービス(株)(大阪)が、新たなとんかつ専門店で首都圏への拡大方針を示すなど意欲的。


-2008年5月1日-

◆18年産加工用米、農家の最終手取り8,430円

 全農による18年産加工用米の生産者への追加払いは、60ka当たり1,650円(税込み)に決まった。18年産米の概算金(生産者手取保証)は6,780円で、追加を加えた最終手取額は8,430円。販売単価の下落などで、17年産米に比べると566円安になる。

 18年産変形加工品の販売価格はkg135円で、前年度の17年産米に比べ25円安。18年産米は13万8千トンの集荷に対し、19RYで13万7千トンを販売し、残り1千トンも今年3月までに終了している。

 19年産米は15万トン程度の集荷が見込まれ、全量が結び付いた模様。概算金は4,400円。前年度と同様に保管料などのコスト削減が実施出来る見通しだが、販売単価は18年産米に比べ値下げされており、最終手取りはダウンする可能性も。

 なお、米穀機構が加工用米不足対応として17年産現物弁済米の販売を始めていることから、需要者のなかには19年産加工用米(破砕精米)の引取が終わっているところも出ている。

 20年産米は5~6月に生産者と出荷契約を交わし、概算金については7月頃を目途に設定される見通し。


-2008年4月30日-

◆「関東BPH1号」など10品種を農林認定品種に

 農水省はこのほど、19年度農林水産省「農林認定品種」として20作物37品種を決定、公表した。

 従来、農水省が独立法人・指定試験地など委託等より育成された優良品種の認定と命名(命名登録制度)を行ってきたが、19年度から育成機関に品種命名を委ねる新たな認定制度に改めたもの。

 稲品種では、品質・収量・耐病性の向上など特性が優良と認められた10品種が対象となった。申請機関(主となる育成機関)と特性は以下の通り。

 ▽関東BPH1号(農業・食品産業技術総合研究機構 作物研究所)=トビイロウンカ抵抗性のヒノヒカリ同質遺伝子系統
 ▽関東HD2号(同)=出穂期が遅いコシヒカリ同質遺伝子系統
 ▽ゆきのめぐみ(同 北海道農業研究センター)=巨大胚米でGABAやビタミンE含量が多い
 ▽べこごのみ(同 東北農業研究センター)=乾物収量が高く、早生に属する飼料イネ品種
 ▽みずほのか(同 近畿中国四国農業研究センター)=アミノ酸度の低いすっきりした清酒を醸造できる
 ▽しろくまもち(北海道立上川農業試験場)=硬化性が高く、つきもちでの食味が良い品種
 ▽やまのしずく(宮城県立古川農業試験場)=こころまちより冷害に強く、食味が良い品種
 ▽ゆきむすび(同)=冷害やいもち病に強く、食味が良い中山間地向けの低アミロース品種
 ▽みねはるか(愛知県立農業試験場)=いもち病に対する防除を省略できるほど同病に強い
 ▽まんぷくもち(福井県立農業試験場)=収量が安定的に高く、餅質が優れる糯品種。


-2008年4月28日-

◆ノーブル・ジャパン(株)に社名変更(アンドレイ)

 アンドレイ・ファーイースト(株)は3月17日の株主総会並びに取締役会において、4月1日より社名を「ノーブル・ジャパン株式会社」に変更することを決めた。

 新会社は「ノーブルグループ100%子会社に移行後、増資を行い穀物部門のみならずエネルギー等グループのリソースを活用し新しいマーケットの開拓にも着手、さらなるビジネスの拡大を図っていきたい」としている。


-2008年4月25日-

◆5~7月は高温傾向、一時北日本に寒気も(気象庁)

 気象庁は4月24日、5~7月の3カ月予報を公表。予報期間の気温は、東日本と西日本で「高い」、北日本と沖縄・奄美で「平年並み高い」見込み。6~7月は一時的にオホーツク海高気圧が発達して北日本で低温の可能性もあるとしたが、「暑い夏」と予報した暖候期予報の内容に変更はなかった。

 各地で田植えがスタートしているが、「4月の気温が高すぎて、平年並みの天候でおさまらない感じ。豊凶どちらにしても極端に振れるかも」(北日本のコメ卸)などの予想が出始めている。4月1~22日までの平均気温は、ほぼ全国的に平年を上回り、北日本日本海側では2度以上上回ったところがある。

 今回の予想根拠は、南シナ海からフィリピン東方海上にかけて対流活動が活発となり、日本の南海上での太平洋高気圧の西への張り出しが弱く、その軸が平年より北に位置すると予測。また、チベット高気圧が平年より強く、寒気が南下しにくい流れが予測されていること。この傾向は各月とも同じという。

 月別は、▽5月=天気は数日の周期で変わる。沖縄・奄美では平年と同様に曇や雨の日が多い▽6月=天気は平年と同様に曇や雨の日が多い。北日本では数日の周期で変わる▽7月=天気は終日の周期で変わる。東日本日本海側では平年と同様に曇や雨の日が多い。東日本太平洋側、西日本では平年に比べ晴れの日が多い。沖縄・奄美では平年と同様に晴れの日が多い。


-2008年4月24日-

◆初の落札ゼロ(MA一般輸入・第10回入札)

 農水省は4月22日、19年度第10回MA一般輸入米入札を実施したが、初の落札ゼロとなった。世界の穀物相場の高騰が、影響したものと見られる。

 概要は入札予定数量6万2,502トンに対し、不成立4万1,502トン、不落札2万1千トンの内訳。

 19年度は3月までの会計年度中に予定数量を消化出来ず、翌年度に持ち越していた。通常なら新年度第1回の入札が5月に行われるが、今回の結果から20年度の取り組み自体にも大きな影響を及ぼすことになりそうだ。


-2008年4月23日-

◆ヒノ確保済みも、懸念は東北銘柄(九州小売)

 九州の某小売によれば、九州ヒノヒカリはほぼ年間分を確保済み。仕入価格は1~2等プールで1万3千円を少し切った水準という。小売価格は通常5kg1,700円絡みで、特売でも「1,600円絡みに留め、極端なディスカウントをしないようにしている」。

 一方、福島会津コシヒカリ・福島ひとめぼれなど東北銘柄は使用量が少ないものの、「3月半ばに卸から購入した会津コシヒカリは5月いっぱいもつ見込みだが、今後の玉の手当てがはっきりしない」と先々に懸念を持っている。会津コシヒカリの仕入値(4月上旬)は1等1万5千円半ばで、小売価格は5kg2,780円。

 「今後の仕入値がいくらになるか分からないが、安売りはしていないので、赤字にはならないと思う」。魚沼コシヒカリに次ぐ高額商品で、固定客がいることから切らすというわけにもいかないようだ。


-2008年4月22日-

◆ほっともっと2千店超で立ち上げ(プレナス決算)

 持ち帰り弁当店大手の(株)プレナス(福岡市・博多区)は4月18日、平成20年2月期(平成19年3月1日~平成20年2月29日)の連結業績概要を発表した。

 売上高1,238億82百万円(前期比1.0%増)、営業利益112億37百万円(同14.7%減)、経常利益117億37百万円(同12.1%減)、当期純利益52億41百万円(同21.8%減)となり、「新ブランドほっともっと店舗へ転換させていくことに伴い発生する16億52百万円のコストを特別損失として計上したため、前年実績を下回る結果となった」としている。主力の持ち帰り弁当事業の当期末店舗数は、前期比12店舗減の2,223店舗となっている。

 5月15日からスタートする新ブランドほっともっとに関しては、「引き続きほっかほっか亭での営業を希望する加盟店もあったが、2,000店舗を超える規模で立ち上げることが出来る見通し」と説明した。

 次期の業績予想は売上高1,220億円(前期比1.5%減)、営業利益87億30百万円(同22.3%減)、経常利益91億10百万円(同22.4%減)、当期純利益50億50百万円(同3.7%減)で、「関西地区などこれまで出店できなかったエリアへの店舗展開と、中長期的な経営基盤を確立させていく方針。しかし、新ブランドの立ち上げや、未開拓エリアへの展開等に伴うコストが一時的に発生する」とのこと。


-2008年4月21日-

◆20年産米の予約10%増(生協)

 小麦など世界的な穀物価格の高騰を受け、パン、麺類等が値上げを余儀なくされる中でコメに注目が集まっている。

 広域流通銘柄を中心に東日本地区で精米を販売する有力生協では、「毎月1回5キロをお届け…など領布会形式で募集している20年産米を対象とした予約数量が15日段階で前年実績10%増の状況。ギョーザ事件が影響した組合員減少を考えれば、コメへの追い風が影響しているのではないか」(本部)と分析する。

 実際に商品が動くのは10月以降となるが、新潟コシヒカリ、秋田あきたこまち、宮城ひとめぼれ、茨城コシヒカリの4アイテムの人気が高いとのこと。

 また現行の19年産米についても「パン、麺類の値上げ改訂が進む5月以降からは、共同購入、店舗販売とも活況が期待できる」(同)としている。


-2008年4月18日-

◆1等9割超は9道県、東高西低が顕著(水稲うるち)

 19年産水稲うるちの1等比率は、3月末で79.4%、前年同期より1.2ポンイト高。2等以下に格付けされた主な理由は、充実度30.0%、心白・腹白19.9%。

 昨年と同様に東高西低が顕著で、北海道・岩手・秋田・山形・福島・栃木・千葉・長野・奈良の9道県が1等9割超なのに対して、香川・高知・福岡・佐賀・長崎・宮崎などは3割未満。近年、九州では温暖化や台風被害によって等級落ちの傾向が続いており、高温条件下に適応した「にこまる」などの品種が普及し始めている。

 17年産から19年産まで3年連続して1等9割以上を確保しているのは、岩手、栃木、長野の3県。また、近畿以西で唯一9割以上を確保している奈良県では、作付シェアが8割近い中生ヒノヒカリの1等比率が97%となっているのが要因。


-2008年4月17日-

◆過熱、止まらない相場上昇

 市中相場の値上がりが止まらない。月曜の14日は高値買いがやや減り、沈静化する気配もあったが、15、16日と買いが戻り、出来値は軒並み先週を上回っている。

 新潟一般コシは余裕で2万円突破(1等関東着値基準)しているのをはじめ、関東コシ、秋田こまち、宮城ひとめは1万4千円台半ばにさしかかっている。福島中通りコシは1万5千円台半ば、富山コシは1万6千円台乗せの気配。

 主産地では播種が進行中だが「業者が買い付けに回っているので農家は今の相場上昇を知っている。これでは生産調整強化なんかできるわけがない」(福島)、「コメ価格を上げておいてもっと減反しろとは、国のやっていることがチグハグ」(新潟)など批判の声があがっている。

 一方、消費地では食堂、レストランなどの外食企業と米穀販売業者で納入継続がうまくいかないケースが増えているらしく、「最近外食から新規の仕入れ商談がいくつか舞いこんできている」(中部)という指摘もある。


-2008年4月16日-

◆銘柄米相場の暴走とは違う末端状況

 3月中旬から始まったコシ、こまち、ひとめの相場暴走は、今週もまだ止まったとは言えない。低価格クラスでは青森つがるロマン1等の値上がりに引きずられるように、まっしぐら1等も堅調。未検米は関東コシ未検が一頃より高いとはいえ、まだ置場1万3千円水準であり、大部分の銘柄の未検はまだ着1万2千円台である。

 家庭用小袋精米向けの検査物の値上がりが先行、業務用向け未検は需給状況や末端価格の上がらないこともあって相場もそれほど上がっていない。

 政府米の販売再開時期がまた注目されているが、現状では7月再開を妨げる理由はどこにもない。このまま、19年産が値上がりしていっても生産者には還元されず、本年産新米の相場とは別次元の現象だからだ。


-2008年4月15日-

◆九州産米、検査6万トン増・未検9万トン増(3月末)

 やはり19年産の需給は九州産米がカギを握りそうだ。農水省が公表した3月末の検査累計は471万トン(前年同期比100.2%)と、依然として前年並みの数字で推移。前年産より増産になった15万トン相当分はそのまま未検米となる公算が大きくなっている。

 緊急対策による政府買入などの市場隔離後の全体需給は、「均衡~若干過剰」が見込まれるなかで、産地別や検査米の過不足が春以降の市況に大きく影響している。

 九州産米は、検査米が前年同期より6万トン増、未検米が同9万トン増となっており、需給の大きなポイントになっている。なお、全体の最終検査数量は505~510万トン前後が見込まれる。

 地帯別で見ると、検査米は北海道、北陸産の減少分を関東、九州産が補う格好。一方、未検米は3月末現在で400万トン、前年同期比14万8千トン増。前年同期との比較では、甲信東海が下回るほかは、いずれも上回っている。


-2008年4月14日-

◆米国08年産の契約栽培、現地打診は2割高(商社筋)

 今年5~6月の実施が見込まれる20年度SBSの第1回入札は、波乱の幕開けになりそうだ。

 某商社筋によれば、「ここ1カ月で状況がガラッと変わった。現地での価格上昇がどうにもならず、リスクを考えれば対応は慎重にならざるを得ない。商社ごとの判断は、固定の実需者を持っているかによっても違ってくるだろう」とされる。

 米国2008産米の種まきは4月末頃から始まるため、契約は遅くとも4月半ばまでに目途を付ける必要がある。「現地からの価格打診は、19年度より20%程度のアップ。穀物の高騰は世界的傾向で、いまのところ下がる要因が見つからない」(商社筋)とされ、足踏みしている間に状況はより厳しくなるようだ。

 米国農務省が公表したタイ国家貿易取引委員会によるうるち精米(砕米混入率10%)のFOB価格は、4月第1週水曜日でトン当たり776ドル。前年同期に比べ2倍以上、今年3月比でも約60%の上昇となる。


-2008年4月11日-

◆19年産もち米は全量契約の見通し(全農)

 全農による19年産もち米の集荷・販売数量は、10万7千トンが見込まれている。

 20RYの契約は契約栽培+第1~3回年間契約の累計で約8万6千トン。この他にスポット取引や全国提示を行っていない産地玉の結び付けが進んでおり、全量契約に向けて「あと一踏ん張りの状況」(関係者)とされ、今期中の結び付けに目途が付いたようだ。

 18年産米は11万3千トンの集荷・販売に対し、1万5千トン(20RY引取契約1万4千トン+未契約1千トン)を繰り越したが、19年産米は久方振りに単年度で契約が完了する見通し。


-2008年4月10日-

◆日の本穀粉と福岡農産が新規取得(SBS資格)

 米麦輸入業者の20年~22年度の資格審査が行われ、SBS輸入で新たに日の本穀粉(株)と福岡農産(株)が資格を取得した。

 一方、資格者名簿から野村貿易(株)とラサ商事(株)が抹消された。これで米の有資格者は一般16社、SBS29社となる。

 また、19年度MA一般輸入米の未契約分は「今月中に入札を予定している」(農水省)とされる。


-2008年4月9日-

◆南国そだち減、ナツ・コシにシフト(高知)

 高知産早期米の田植えは、5~6日の週末時点で「南国市・高知市が6~7割の進捗。今度の週末(12~13日)でほぼ終了するのではないか」(関係者)とされる。平年ペースで進んでおり、天候的にも問題がない。

 品種別は20年産からとさぴかの種子供給が中止され、自家採種のみとなる。19年産米で大幅に拡大した南国そだち(約120ha)は若干減少する見通しで、その分はナツヒカリ・コシヒカリにシフトするようだ。

 「19年産の南国そだちは日照不足・台風などが作柄に影響した。生産者のなかには仕切直しという考えがある」といわれる。系統の集荷・販売計画は、今月中に決まる模様。


-2008年4月8日-

◆20年産もち、計画は3万2千トン(北海道)

 北海道20年産もち米の計画数量は、19年産米と同様に3万2,200トン(系統分)で立てられたようだ。加工用もち米は実需者側との要望がマッチし、「若干増える見通し」(関係者)にある。田植えは「気持ち早まるかも知れない。ここらも雪がなく、例年に比べ1週間以上早い感じだ」といわれる。

19年産もち米の集荷は2万8千トン絡みに落ち着いた模様。契約は3月上旬段階でほぼ終了している。その後、スポットの申し込みが上がっており、19年産米は早々にケリがつきそうだ。


-2008年4月7日-

◆緊急対策で転作を増やす農家も(宮崎JA)

 宮崎県の某JAによれば、早期米の田植えは9割方が終了し、ほぼ平年並みのペースとなっている。

 20年産米の作付は転作が達成出来ているにも関わらず、「緊急対策により一部の生産者が自主転作に取り組む状況にある」という。自主転作分は普通期米を含めた全体のわずか数%だが、JAに米が集まらない環境下においては「困った対応」との受け止め方をしているようだ。

 販売面では買い手卸側の価格動向を見ながら直売の対応を考える。19年産米は早期米に規格外が大量に発生したことから、約半分を直売で捌いたとしている。また、品質低下に見舞われたことで、20年産米は土壌改良材を使用するなど品質改善に取り組んでいる。品種構成は飯米農家がさきひかり・まいひかりの作付比率を高める傾向にあるが、全体としては19年産米とほぼ同じで、早期米はコシヒカリが大半を占める。


-2008年4月4日-

◆もち米作付、前年並みの2千ha(JAいわて中央)

 岩手県・JAいわて中央による20年産米の作付計画は、前年産米並みのうるち・もち米合計で約6千haとなっている。同JAは減反を達成しているうえ、「売り先があることから、産地交付金の助成でエサ米用に取り組まれたら困る」という状況。

 県内の大半を占めるもち米の作付は約2千haで、19年産米(2,070ha)に比べ微減を見込む。ヒメノモチが約8割(1,500~600ha)を占め、残りはもち美人400ha、こがねもち50ha。うるち米はひとめぼれが2,600ha程度と6割強で、どんぴしゃり・あきたこまちが補完する。

 田植えは「カメムシ被害の回避や温暖化の影響があるので、5月17~18日(土・日曜日)から次の週にかけてと、後ろにズラすように指導している」という。


-2008年4月3日-

◆全農販売玉、二重の組み替え

 全農が販売した玄米の川下での動き方が変わってきている。

 自社使用量の多い大手卸は他卸に譲ることが可能な米が非常に限られている。半面、普段あまり目立たない卸筋からの売り物がポツポツ見られる。次に、19年産までは市中で楽に調達できた主役級銘柄はおおむね不足しており、全農玉のなかから手当するにしても第2列、第3列の銘柄になるという傾向が出てきている。出元の変化と、対象銘柄の変化という二重の変化だ。

 今週は新潟一般コシ、宮城ひとめ、秋田こまちの3銘柄は、買い注文に対する売り物が極端に少なく、3月相場に「ちょっと色を付ける」くらいの買い指し値では手当難。出るとしても価格は売り手の言いなりに近い。


-2008年4月2日-

◆07年間登録米、8,500トン規模に(パル連合)

 パルシステム事業連合(東京・文京区)は4月7日、2008年予約登録米の受付をスタートする。田植え前の春先に1年間の購入契約を結ぶ同制度は、1995年の開始から今年で14年目を迎えることになる。2007年実績(19年産米)は、登録組合員数約10万人、供給数量約8,500トンとなっている。

 「予約登録米の多くは特栽米エコ・チャレンジ米が対象となることから、実績の伸びに比例する形で環境保全米への取組みが広がってきた」との効果も発揮しているとのこと。また、3週目の共同購入分には予約登録米お試し銘柄セット(宮城ひとめぼれ、北海道ほしのゆめ、フードの無洗米)として、各銘柄450g×3袋セット680円がカタログ掲載される。

 08年予約登録米の指定銘柄(産地)は、▽北海道ほしのゆめ(JA北いぶき)▽青森つがるロマン(JA常盤村)▽秋田あきたこまち(JAこまち、JA秋田ふるさと)▽宮城ひとめぼれ(JAみどりの)▽福島会津コシヒカリ(JA会津いいで)▽新潟コシヒカリ(JAささかみ、JA北蒲みなみ)▽茨城コシヒカリ(JAつくば市谷田部)に、東京マイコープ限定指定で長野コシヒカリ(JA佐久浅間)となっている。


-2008年4月1日-

◆はえぬき・ひとめ原料の「交粒米」販売(東北食糧)

 (株)東北食糧(山形市)は酒販チェーンのやまや(仙台市)と共同企画による「仙山交粒米(せんざんこうりゅうまい)」を山形・宮城県で販売している。

 原料米は19年産山形はえぬきと同宮城ひとめぼれの各50%のブレンドで、小売目安価格は10kg3,780円(税込み)。

 やまやが以前から仙台と山形の交流を図るイベンドを行っていたことから企画したもので、「両県の代表銘柄米を原料に選んだ」(東北食糧)とされる。初年度の販売は約30トンを見込んでいる。東北食糧では自県産米の販売拡大に向け、今後も商品の企画を考えていきたいとしている。


-2008年3月31日-

◆19年度MA一般、年度内に消化出来ず

 19年度のMA一般輸入米は予定枠を残しているものの、3月28日午前段階で商社にアナウンスが行われておらず、会計年度内での消化が見込めない状況になった。

 MA一般輸入米の落札量は、第9回入札までの累計が53万0,550実トン。SBS入札分による10万トンを除くと、約58万トン(過去2年の実績)が一般米枠で輸入されており、5万トン程度が残っていると見られる。国際相場の高騰が遅れている要因。

 残玉については「タイ産米を対象にするのではないか。ただし、相手側もこちらの状況が分かっており、足下を見られかねない」(商社筋)と厳しい情勢を語る。農水省サイドからは「2期・3期作で作っているところもあり、新穀が出回る時期の動向を見ることも考えられる」とされ、対応を決めかねている模様。


-2008年3月28日-

◆コシBL表示4月以降も検討、従来コシ増?(新潟)

 新潟県が検討しているコシBL表示問題は、4月以降も継続して論議することが決まった。当面、販売・流通上での米袋変更や混乱はなさそうだが、表示問題が浮上したことで従来コシヒカリへの関心が高まっている。種子需要も増えているもようで、20年産の作付にも影響し、従来コシ需要に変化が出る可能性も。

 新潟県は3月26日、新潟米ブランド強化に関する検討会(第5回・最終)を開き、コシヒカリBL表示問題について、「何らかの対応が必要」との取りまとめを行った。

 ただ、消費者のBL認知度が低い中で、表示対応しても遺伝子組み替えではないかなど誤解や混乱を招くおそれがあるとして、具体的な表示方法については結論を持ち越し、4月以降も検討会を立ち上げて引き続き論議していくことになった。ブランド強化策では、「一定水準以上の食味、品質確保」に取り組む方向が示され、タンパク質含有率による区分集荷・販売などを研究する。

 業界筋では、「当面は、消費者に農薬を大幅に削減して栽培できるBLの良さを積極的にPRし、浸透した段階で米袋表示も研究しようということ。法律で定められた一括表示欄は変えられないし、産地が決めても米袋を作成・販売する卸や小売が判断することで、理解や協力が必要になる。シール対応もコストがかかる」との認識を示す。


-2008年3月27日-

◆きらら1万3,777円横ばい、島根ハナエチは不落

 3月26日、コメ価格センターで行われた19年産の第21回入札(定期注文取引)の結果、北海道きららの落札加重平均(東京基準、裸、税抜き)は1万3,777円、前回比4円安。予想通り横ばいで、全量が落札となった。申込数量倍率は5.6倍と、前回(6.7倍)を下回った。

 一方、初上場となった民間の島根ハナエチゼンは、上場97トンに対して2.4倍の申込倍率が付いたが、落札はゼロ。売り手の指値と応札にかり離があった。


-2008年3月26日-

◆米国に米菓販売子会社を設立(亀田製菓)

 亀田製菓(株)(新潟市)はこのほど、米国に子会社を設立することを明らかにした。柿の種を中心とする米菓などの販売が主たる事業で、今年4月の設立を予定している。同社によると、「国内で生産した米菓を輸出し、米国産のピーナッツを混ぜる」という。

 米国における米菓市場は小売金額で約200億円(米菓に属するあられ・あせんべいの合計、同社調べ)と推定され、LOHAS・健康食品ブームに乗って今後も大きく拡大するものと予測している。同社が直接、米菓を輸出するのはこれが初めてで、「西海岸から始めて市場の確認を行うことも目的」とされる。

 新会社の概要は▽商号=KAMEDA USA,INC.▽資本金=US300万ドル▽所在地=米国カリフォルニア州トーランス市▽代表者=代表取締役・谷山泰朗(海外業務室長)▽株主=亀田製菓(株)(100%)。


-2008年3月25日-

◆歯止めにならない全農マル公

 例年の春相場は全農VS販売業界という構図だったが、今年の場合、19年産の販売契約をほぼ完了した全農は、もはやプレイヤーではなくなった。これからの全農玉の相場は卸VS卸の勝負である。

 卸が全農から買った米は、余ればマル公割れとなり、足りないとなればマル公を突き抜けて上がってしまう。全農が未契約玉を持ったまま値を突っ張っている場合と違って、マル公が歯止めにならず相場の流動性は増している。


-2008年3月24日-

◆20年産「内助の功」販売へリサーチ活動(幸南食糧)

 幸南食糧(株)(大阪府・松原市)では平成20年産米より、育成者権を取得した「内助の功」を外食企業向けに販売していく考え。

 主に寿司業態店を対象に「ササニシキ系のさっぱりした食感をアピールし、寿司店を筆頭に関西地区の外食企業に売り込んでいきたい。すでにリサーチ活動をスタートさせている」(五十嵐専務)としている。

 同品種は(株)中島美雄商店(滋賀県・草津市)が開発した民間育成品種で、独自ブランドを充実を目指し先に育成者権の譲渡を受けたもの。ササニシキ系の極良食味で、3月18日に品種登録された。20年産では主に滋賀県内で栽培を実施し「600トン規模の販売を見込んでいる。関西地区で好まれる食感との感触を持っている」としている。

 回転、持ち帰りなど寿司業態店では全国的な生産規模縮小に反比例する形で、寿司ネタを生かす米としてササニシキを求める声が多く聞かれている。


-2008年3月21日-

◆パン値上げで、米需要増は5~6月?

 小麦相場の高騰を受けて、パンの値上げが予想される環境下、大手コンビニ各社によるおにぎり、弁当類の新アイテムが目白押し。米穀業界ではご飯需要の喚起を期待している。

 有力コンビニチェーンの精米納入を担当する首都圏A卸では、「実際にパン、パスタなどの小売価格が値上げとなってから、ジワジワと消費者に心理的な効果が波及してくると読む。現状では原料米オーダー上乗せ等の要望は来ていないが、重点納入先のコンビニ本部からは、5月GWへ向け米飯アイテムの新アイテムを大幅に増やすとの通知を受けている。注意事項として5~6月に“追加分”が発生したケースでは、指定原料米を切らさぬよう留意を…が付記されている」(営業本部)という。

 また、西日本地区のコンビニを担当する関西B卸では、「大手パンメーカーがどういう姿勢を打ち出すかによるが、仮に大幅値上げとなった場合には追い風だ。コンビニなど中食需要に加えて、一般家庭向けの精米商品も期待出来ると考える。上手く条件がマッチして原料米数量に波及するとしたら、早くて5月上旬頃からではないか」(仕入部長)と期待している。


-2008年3月19日-

◆ほっかほっか亭の出店エリア拡大へ(ハークスレイ)

 持ち帰り弁当店大手の(株)ハークスレイ(大阪・北区)はこのほど、店舗コンサルティング支援を行うTRNコーポレーション(株)(東京・渋谷区)を連結子会社化すると発表した。

 現在のところ発行済み株式の31.93%を保有しており、今後は株式公開買い付けを進めていく計画。関東地区等で店舗ザザイン等を手がけるTRNコーポとの結び付きを強化することで、新規出店展開など事業拡大を狙う。

 ハークスレイは西日本地区(山口、九州地区を除く)において、持ち帰り弁当店「ほっかほっか亭」を運営している。

 今回の件では「当社では現在のところ売上高1千億円規模の中食グループを目指して、西日本地区の1府13県においてほっかほっか亭チェーンを展開している。西日本地区を基盤とする当社グループと、関東、東海地区で事業展開するTRNコーポと組むことで相互補完効果が期待出来る」としている。

◆エリア拡大へ関西営業部を新設(プレナス)

 持ち帰り弁当店大手の(株)プレナス(福岡市・博多区)は3月17日、4月1日付で関西営業部を新設すると発表した。

 同社では九州、山口、関東、東北、北海道地区に、「ほっかほっか亭」を展開しており、関西地区においては定食チェーンの「やよい軒」のみが出店されている。

 今回の対応については、「持ち帰り弁当事業の新ブランドHottoMooto(ほっともっと)が5月15日に展開を開始するため、エリア拡大を図る」としている。


-2008年3月18日-

◆検査2月末累計459万トン、前年比99.9%

 農水省がまとめた2月末現在における19年産検査結果は459万トン(前年同期比99.9%)となった。

 2月単月で13万4千トン積み上がったが、ほぼ前年並みのペース。前年産より生産量は15万トン多く、未検米の流通が多くなっているものと見られる。

 種類別は、水稲うるち434万8千トン(100.3%)、醸造用米7万1千トン(96.4%)、水稲もち17万1千トン(91.7%)、陸もち3百トン(36.8%)。


-2008年3月17日-

◆とねのめぐみ、約1,500俵集荷(ふるさとかわち)

 日本モンサント(株)が開発・育成した水稲品種「とねのめぐみ」は、昨年から茨城県稲敷郡の(株)ふるさとかわちが種子の販売を行っている。

 どんとこいとコシヒカリを交配して育成された「とねのめぐみ」は、コシヒカリ並みの良食味で、草丈が短く倒伏しにくい、収量が10%ほど多いなどの特性を持つため、茨城県外からも注文が相次ぎ、19年産では約100ha分の種子を県内及び県外に供給したという。

 ふるさとかわちでは自社で集荷・販売も行っており、18年産で1,145俵、19年産では約1,500俵と3割ほど扱い数量も増えている。20年産の種子についてもほぼ前年並みの数量となる見込み。

 (株)ふるさとかわちは河内町、農協、地元業者・生産者が出資し、地域の米のブランド化を図る目的で設立された第3セクター。コメの集荷・販売状況は16年産4,271俵、17年産は4,252俵、18年産4,575俵と推移し、19年産では5,000俵を目標としている。


-2008年3月14日-

◆佐賀の温暖化対応は「佐賀37号」

 佐賀県では、温暖化に対応した県独自の有望品種として「佐賀37号」を選定し、普及に向けた取り組みを進めている。

 管内5カ所で行われた実証ほの結果では、(1)ヒノヒカリに比べて未熟粒の発生が少なく、充実も良く、品質が優れる(2)食味は、ヒノヒカリと遜色ない(3)収量性は、ヒノヒカリと比べて111%と安定…なとが確認されたという。

 九州各県は、気象変動による品質低下などの被害が深刻化。米価下落と併せて収益性が低下しており、競争力のある新品種の開発が急務になっている。

 佐賀37号は、「佐賀27号」(天使の詩)と「愛知100号」(あいちのかおりSBL)を交配、育成しているもの。両親品種ともにコシヒカリの血を受け継ぐ。


-2008年3月13日-

◆GWに向けて値頃ヒノブレンド投入も

 量販店決算セールが一段落となった西日本末端販売では、5月のGW商戦に向けて九州ヒノヒカリ2等米などを使った値頃ブレンドが投入されるとの話が聞かれる。主に関西地区周辺の販売業者の納入によるもので、5キロ1,380~1,480円、10キロ2,780~2,880円の価格帯が見込まれ、広域流通銘柄の単品アイテムへの影響が懸念されている。

 大阪市内の卸業者によると、「2月頃から関西地区への九州など西日本ヒノヒカリの流入が増加しており、値頃ブレンド商品として盛んに食品スーパー等へ売り込まれていた。いずれもスポットでの新規開拓狙いで、結構な件数が成約したが続出したDS破綻等の影響で延期されたようだ。詳しい情報は把握出来ていないが、4月下旬に食品SM等の業態で売場投入との話が伝わっている。当社納入先量販店周辺への影響を心配しているところ」(大阪A卸)。

 「当社の得意先である大手量販店バイヤーから、4月下旬から安値ブレンド米発売の情報が入り、調べたら九州ヒノヒカリブレンド米だった。ここ数年はブレンド米アイテムはやや日陰の位置だったが、最近の加熱とも言える国産農産物ブームでは侮れない存在だ」(大阪B卸)としている。


-2008年3月12日-

◆木徳神糧、タイ料理レセプションに協賛(FOODEX)

 木徳神糧(株)は3月11日、幕張メッセで開催されたFOODEX2008のタイパビリオンで、タイ王国大使館が主催する「タイ料理レセプション」にヤマモリ、池光エンタープライズ他とともに協賛参加した。当日は、外食企業担当者やプレスなど多数が出席した。

 タイ王国全権駐日大使によるオープニングセレモニーに続く昼食レセプションでは、▽フレッシュサーモンのラープ・タイ長粒種もち米添え▽グリーンカレーのコロッケ仕立て▽花のしずくのレッドカレー…など新鮮なイメージのタイ料理が提供された。

 11~14日の期間で開催される今回のFOODEX08には、タイ国の企業50社が参加して多種に渡るタイ食品・料理の提案が行われる。


-2008年3月11日-

◆新潟コシの店頭販売を抑制

 新潟コシの店頭価格値上がりが目立つ。表面上の理由は玄米価格上昇だろうが、大手スーパーのバイヤーが米卸に甘いわけでなく、6月以降の品切れを警戒して販売量を抑制しているのだろう。

 首都圏では新潟コシの特売がほとんどなくなったため、特売される銘柄は東北産ひとめ、こまち、関東コシといった例年のスタイルに戻った。今週はどれが安いかはチラシ見るまではわからないような状態である。

 新潟コシの相場、一般、岩船、佐渡産とも売りが細く、一般でも1等関東・近畿着1万8千円に迫っている。岩船、佐渡産は同1万8千円台後半の気配。魚沼産だけは、ダレ気味で2万3千円確保もままならない状態が続いている。


-2008年3月10日-

◆大手卸「決算期だから売らない」

 3月末に決算を迎える大手卸では、売り上げ高を確保するため駆け込み的な玄米販売に力を入れることが多かった。ところが、今年は一転、3月一杯までは玄米販売を抑制する姿勢を見せている。

 想像するに、精米の末端価格は玄米価格に比較すると安定しているなかで、今期の売り上げ・利益はそこそこ出ており、これからの売り上げはなるべく来期に回そうという判断が働いているかもしれない。2、3月決算セールを当てにしていた買い手サイドにすれば、逆に供給が絞られたような意味があり、一部銘柄の供給が窮屈になる原因にもなっている。

 問題は決算処分セールで相場が下がった年に4月から相場が締まるとは限らないのと同様に、決算売り控えが終わって多少売り物が増えたからといって、1、2月のような価格で出てくるとは限らないこと。


-2008年3月7日-

◆米国産主体の応札か(5回SBS入札)

 19年度第5回SBS入札が3千トン枠で3月7日に実施される。商社筋によれば、事前段階では「買い手サイドも付き合い程度という感じで、こちらも淡々といったところ」という。

 これまでのSBS入札は中国産米が一般米枠の75%(19年度1~4回累計)を占めるが、中国産冷凍食品の事件が波及しているようで「中国産米の応札は考えていない」(商社筋)と消極的な声も。仮に米国産米主体の申込みになったとしても、供給面での懸念はないようだ。

 前回の米国産うるち精米短粒種の売渡価格はキロ228円で、中国産米より20円安価。価格面でも両国産米に格差が出ている。20年度第1回は5月下旬~6月上旬の実施が予想される。落札状況は国による予定価格の設定水準と、必需筋が約1カ月間の空白(第4回の落札玉の引取期限は5月9日)を既に手当て出来ているかによりそうだ。申込自体は遊び札が入るかもしれない。


-2008年3月6日-

◆公開定例会でコメ論議(日本青年会議所・米穀部会)

 日本青年会議所・米穀部会は、3月15日に3月公開定例会を開催する。基調講演では、大泉一貫・宮城大学事業構想学部部長が「日本のコメ~産業としてのコメ生産のゆくえ~」と題して講演するほか、「日本の売れているコメ・売れているご飯~そこから見える消費ニーズとは~」(コーディネーター・坂本文仁米穀部会部会長)をテーマにパネルディスカッションを行う。

 パネリストには、三橋美幸(株)ミツハシ代表取締役社長、山縣敏史(有)やまがた屋代表取締役、箱石文祥ホクレン米穀事業本部部長、染野実(有)ソメノグリーンファーム社長、下澤理如鳥取三洋重機(株)ホームアプライアンス推進事業部部長を招き、コメ産業として生き残り、発展するためのあり方を考える。

 会場は、東京プリンスホテル・プロビデンスホール。講演会・パネルディスカッションは、15時から18時30分。入場料は無料で、事前の申し込みが必要。終了後には、懇親会(参加費1万円)も設営されている。問い合わせは、日本青年会議所米穀部会(TEL・FAX0235-57-2572)まで。


-2008年3月5日-

◆道期待の新品種「上育453号」名称公募

 北海道は、2月に道優良品種に認定された新品種「上育453号」の名称を道民から公募している。期間は2月28日から3月14日まで。原則7文字以内で、ひらがな、カタカナ、漢字若しくはこの組み合わせ又は記号(アルファベット、数字)の組み合わせ。既存品種名や特定の個人名、作付地名、企業名を含むものは除く。

 最優秀作品賞1名には副賞として北海道米1年分(60kg)、優秀作品賞5名に北海道米半年分(30kg)を贈る。1位の最優秀作品の名称で品種登録出願を行う予定。発表は、品種登録出願後(20年秋以降)。

 上育453号は、低アミロース良食味系統の「札系96118」(後の「北海287号」。おぼろづきの親)に多収良食味系統の「上育427号」(後の「ほしたろう」、ほしのゆめの子)を交配して、育成されたもの。

 アミロースが適度に低く、炊飯米は粘りがあるのが特徴。食味は、ほしのゆめを上回り、おぼろづき並みかやや優れる。おぼろづき、ほしのゆめに比べて収量性も高い。ほしのゆめ、おぼろづきに置き換わり、基幹品種として普及が期待されているのでチェックしておきたい。今年は種子を生産し、21年産の一般栽培見込みは2,600ha。普及見込面積は1万ha。


-2008年3月4日-

◆第5回SBS入札、3月7日に3千トンで実施

 農水省は第5回SBS入札を3月7日に実施するとアナウンスした。予定数量は3,180トンで、内訳は一般米枠2,862トン、砕精米枠318トン。

 年間10万トン枠の残玉を対象に行うものだが、商社筋は数量が少ないことから見送る可能性も指摘していた。農水省では実施について「余っている分をたんたんと消化するだけ」との説明。

 一般輸入米入札は海外の穀物事情などで不成立・不落札が生じており、国とすればSBS入札分はきっちり消化しておきたいという思惑もあるはず。

 前回、中国産うるち精米短粒種のマークアップはキロ82円(前回比5円安)に下がったが、落札を主眼に置けば引き続き下がる可能性も。応札を検討してみるのも無駄ではないかもしれない。実施が3月にズレ込んだ関係で、引取期限などが例年より延期されている。船積期限は20年5月30日、引取期限は6月30日で、ともに国庫債務行為負担。


-2008年3月3日-

◆青森まっしぐらの行き先は?

 ゆめあかりに代わる品種として生産規模が拡大する青森まっしぐらは、外食企業に続き食品スーパーからの新規採用事例も目立ち始めた。ゆめあかり、むつほまれと同じ青森産米からの引き継ぎに加えて、関東、近畿など各県コシヒカリからの切り替え事例も聞かれる。

 特に首都圏は青森米の口座件数が多いこともあるが、「スーパーの新営業年度に便乗して、4月からスポット契約に成功した」(都内米卸)と春先からの販路拡大が指摘される。気軽に提案出来ないイメージのスーパーだが、基本的に新品種の話には興味を示してくれる。「後は中身次第だ」とのこと。

 事実、18年産米で申し訳程度に置かれていた関西有力チェーンでは、「19年産米では某近畿コシヒカリから、1年間だが定番銘柄の座を奪った」(大阪卸)という。仮に4月以降に同様の成功例が聞かれれば、得意な産地の新品種を武器にした営業合戦が始まるかも?


-2008年2月29日-

◆夢つくし上げ改定、ひとめ・こまちは勝残り?(福岡)

 福岡市内の末端販売チェックでは、品薄状況にある福岡夢つくしが中旬以降から価格改定の動きが見られ、「最安値はそれまでの5キロ1,680円から1,880円中心となってきており、在庫事情から他銘柄へ切り替える卸も出てきている」(福岡卸)という。主力の各県ヒノヒカリは5キロ1,680円前後で、上旬段階と同じ水準が続いている。

 また、前年産で棚割を拡大した本州産銘柄は、「生き残りの目安は、3~4月の販売(セール)計画。東北ひとめぼれ、あきたこまちはオーダーも多く順当なところだろう。逆に北陸コシヒカリは当社納入先に関しては、反応が鈍く棚割り減少で元に戻りそうな感触」と指摘する。

 一方、「地元業者等では関西など本州消費地へ、相当量のヒノヒカリ2等を出荷していると聞く。食品スーパー向けのブレンド原料に使用するようで、3~4月にも投入されてくるのでは?」との指摘が聞かれる。


-2008年2月28日-

◆届出業者への生産者直売比率、12月も前年上回る

 生産者直売のうち、米穀小売・旧登録卸・加工業者など「届出事業者等」への販売比率が高くなっている。

 米穀機構の公表した需給データ(農水省調査)によると、届け出事業者等の比率は▽11月22%(前年同期8%)▽12月20%(同8%)と、8~9月の水準を維持したままで、前年同期を大きく上回っている。

 19年産は、農協系統の集荷価格見直しにより、生産者と米穀販売業者のパイプが太くなり、かつ固定化している可能性も考えられる。19年度7~12月平均の販売先別比率は、▽届出事業者19%▽縁故者11%▽一般消費者等44%▽外食事業者等1%▽その他(産地仲買人等)24%。


-2008年2月27日-

◆コメ販売、地域格差を指摘(1月スーパー売上)

 日本チェーンストア協会がまとめた1月の全国スーパー売上高(会員数78社・8653店)によると、既存店ベースでの売上高は1兆1,721億円(前年同月比1.8%減)と25ヶ月連続のマイナスとなっている。結果については「分野別に見ると食料品はほぼ前年並みを確保出来たが、上旬を中心に衣料品の不振が大きく響いた」と分析している。

 精米販売状況について広域展開の大手A卸では、「1月の出荷(数量)実績は関西など消費地は5%前後のマイナスだが、納入先量販店の新店効果で東北を始めとした地方部がプラスとなっている。全体的にはほぼ前年並みとの感触だが、地域により成績の格差が大きかった。主要銘柄では2,480円前後に値戻しした新潟コシヒカリは急ブレーキだが、5~10キロでのセールを継続した秋田こまち、宮城、岩手ひとめぼれの動きが良かった」とする。

 同じく広域に納入ルートを持つ大手B卸では、「セールのタイミングの関係もあり当社納入範囲では、関西地区が苦戦する傾向が報告されている。善戦は関東コシヒカリ5キロ1580円など積極セールの首都圏で、不振の関西地区や東海地区をカバーした格好。1月はエリアにより優劣が明確」としている。


-2008年2月26日-

◆しろくまもち一般栽培1年延期、種子うるち混入(道)

 北海道が育成し、20年産から一般栽培がスタートするはずだった新もち品種の「しろくまもち(上育糯451号)」の種子にうるちが混入していたことが明らかになり、1年延期になることが決まった。

 種子試験で許容基準0.04%以下に対して0.1~0.2%前後の混入が確認され不合格となったもので、道の試験場で原々種・原種生産の段階でうるち米の花粉が自然交雑した可能性が高いと見られている。なお、はくちょうもち、風の子もちの種子があり、もち生産に支障はない(道農産振興課)という。

 「しろくまもち」は、北海糯290号(ほしのゆめ×はくちょうもち)と大地の星を交配して育成された水稲もち米。はくちょうもちより硬化性が高く(硬くなりやすい)、つき餅の食味がやや優れるのが特徴。加工食後の柔らかさ・粘りが長時間維持され、おこわ等の主食用に向くはくちょうもちと合わせて、需要拡大を図る狙いで育成された。


-2008年2月25日-

◆コシつくばSD1号など品種登録(農水省)

 農水省は2月22日、種苗法に基づき品種登録を行い、官報公示した。稲部門は、以下の6品種。カッコ内は登録者。コシヒカリつくばSD1号は、穀検の19年産食味ランキング(参考品種)で「特A」に評価されるなど食味評価も高い。「のびのび」「恋しぐれ」などのブランド名で普及拡大している。

 ▽コシヒカリつくばSD1号(茨城・株式会社植物ゲノムセンター、株式会社植物ディー・エヌ・エー機能研究所)▽すえあかり(岐阜・尾関二郎)▽西都の雫(さいとのしずく。山口県)▽彩南月(あやなつき。鹿児島県)▽レーク65(滋賀県)▽ゆきん子舞(ゆきんこまい。新潟県)。

 当該品種の19年産検査数量(1月末)は、コシヒカリつくばSD1号(山形2,866トン、茨城1,075トン)、西都の雫(醸造用米=山口73トン)、彩南月(鹿児島262トン)、レーク65(滋賀1,135トン)、ゆきん子舞(新潟3,448トン)。


-2008年2月22日-

◆08年産米の収穫量は1万8千トンに(豪州)

 オーストラリアでは2年連続の干ばつの影響で、2008年産米の収穫量は前年よりさらに落ち込み、約1万8千トンとなることが確定した。

 オーストラリア農業資源経済局(ABARE)が19日に公表した作物レポートによると、ニューサウスウェールズ州のコメ作付面積は約2千ha、単収見込みは9トンのため、収穫量は1万8千トン(籾ベース)、前年実績より89%減と予測されている。

 オーストラリア・ライスグロワーズが各農家から収集した数字でもほぼ同様の規模となっており、作付品種も「08年産米はほとんどが中粒種」(ライスグロワーズ)とみられ、前年産と同様、日本向けの確保は厳しい状況。


-2008年2月21日-

◆評価高い「ひとめ」(穀検19年産食味ランク公表)

 穀検は2月20日、19年産米の食味ランキングを公表した。食味試験は、前年産と同様に近畿の複数産地コシヒカリ(2産地)をブレンドした同協会独自の基準米との相対法で行われ、特に良好なものを「特A」、良好なものを「A」、概ね同等なものを「A’」、やや劣るものを「B」、劣るものを「B’」とランク付けした。

 124産地品種(前年産122)の評価結果は、特Aランクが17(前年17)、Aランクが45(同43)、A’ランクが62(同62)、Bが0(同0)となった。18年産と比較すると上げ12産地銘柄、下げ11産地銘柄だった。特AとAの比率を滋賀県を境に東西に分けると、東が56%(前年60%)、西41%(同36%)で、前年に続いて「東高西低」傾向のなかで、西が前年産より食味が上昇しているのが特長。

 特Aランクは、17産地銘柄(前年17)で、宮城県中ひとめぼれ・京都丹後コシヒカリが前年のAランクから特Aに返り咲き。一方、茨城県北コシヒカリ・大分九大ひとめぼれがAランクに降格。茨城県北コシは外観、大分九大ひとめは香り・味の項目が下げ要因となり、わずかに特Aに届かなかったという。特Aの中で最高得点は、山形庄内ひとめぼれで、全体もひとめぼれの評価は高い傾向。ベスト10の中では、福島中通りコシヒカリ、新潟佐渡・岩船コシヒカリの評価も高かったという。

 新規対象となった富山県東コシヒカリ、岐阜飛騨コシヒカリ、佐賀南部夢しずくは、それぞれAランク、青森まっしぐらはA’ランクに。参考品種の山形(庄内)つくばSD1号、茨城(奥久慈)コシヒカリ、茨城(つくば)つくばSD1号はれぞれ特A、滋賀(甲賀)秋の詩はAランクの評価だった。


-2008年2月20日-

◆スポンサー支援を得て再建を(酒の楽市)

 民事再生法を申請し保全命令を受けた(株)前田(池田市神田)の第1回債権者説明会が2月18日、エルおおさかエルシアターで行われた。負債総額は約109億7,200万円で、債権者には総合食品卸、酒類メーカー、リース会社の名前が見られる。本紙関連の米穀業者も複数が含まれる。

 民事再生申立てに至った原因は、「平成15年9月からの酒類販売免許の自由化に伴う競争激化に備え店舗数を増やしたが、そうした新規店舗開店費用を短期借入金で賄っていたことから資金繰りが悪化。平成18年9月に(株)ボン・サンテの株式を約4億7,000万円で取得したが、取得代金を運転資金から捻出したことでますます悪化した。また店舗拡大に伴う買掛金債務の額も増大し、平成19年12月には仕入先への支払いが遅延する事態となった。

 打開を図るべく支援要請をしてきたが、平成20年2月15日の資金繰りの目途が立たず申し立てを行った」と説明された。今後はスポンサーの支援を得て再建する方法が採られる見込みで、すでに支援に名乗りをあげている徳岡との調整が焦点となる模様だ。

 地元関係者によると、「酒の楽市は60店のうち黒字が33店舗、赤字は27店舗で、業務スーパーは9店のうち黒字が3店舗、赤字が6店との状態。徳岡としては酒の楽市の黒字店を継続していく考えのようだ。支援先は入札方式で決める方針だが、おそらく同じ酒類扱いから徳岡が指名を受けるのではないか」と指摘される。

 民事再生申立て時における同社の資本金は1,200万円、従業員は1,362名(正社員237名)、大阪、兵庫、福岡に酒DS「酒の楽市」60店舗、FC契約方式の「業務スーパー」9店舗を展開していた。


-2008年2月19日-

◆期末総店舗数768店舗に(フジオフードシステム)

 定食チェーン「まいどおおきに食堂」を展開する(株)フジオフードシステム(大阪市・北区)は2月15日、平成19年12月期(19年1月1月~19年12月31日)における非連結業績概要を発表した。

 売上高は225億43百万円(前期比20%増)、経常利益12億87百万円(同26.2%減)、当期純利益1億88百万円(同73.2%減)。「大衆というカテゴリーで日本一の外食事業になるを旗印に、まいどおおきに食堂を中心に店舗展開を進めてきたが、郊外型店舗の業績改善が当初の予定通りに進まなかった」としている。

 新規出店は直営60店、FC117店の合計177店で、期末総店舗数は直営272店、FC496店の合計768店舗。主力業態である「まいどおおきに食堂」で提供される白飯には、北海道ほしのゆめ単品を基本に、青森まっしぐら、島根ひとめぼれ等が使用される。

 外食業界を取り巻く環境には「食品原材料費の高騰、安全管理体制の厳格化など、企業の姿勢が厳しく問われる時代になってきた」と分析する。平成20年12月期には売上高223億95百万円(前期比0.6%減)、経常利益14億円(同8.7%増)、当期純利益3億84百万円(同3.9%増)の見通し。


-2008年2月18日-

◆三重、鳥取、山口産も100円加算廃止(全農)

 全農は2月14日、米卸など取引先に19年産主食うるち米一般契約価格の改定を通知した。

 3月1日以降、三重一般・伊賀コシヒカリ、鳥取コシヒカリ・ひとめぼれ、山口コシヒカリ・ヒノヒカリ・ひとめぼれの7産地品種銘柄の100円加算がなくなる。

 加算はセンター上場終了月の翌月申込分から廃止されることになっており、これで全農玉の100円加算は全産地がなくなった。3月以降は、ホクレンの上場余地が残されているだけか。

 今回改定される産地銘柄の新価格(大阪基準。裸1等、税抜き)は、▽三重一般コシヒカリ1万3,907円、三重伊賀コシヒカリ1万4,307円▽鳥取コシヒカリ1万3,878円、鳥取ひとめぼれ1万3,602円▽山口コシヒカリ1万3,902円、山口ヒノヒカリ1万3,411円、山口ひとめぼれ1万3,411円。


-2008年2月15日-

◆「酒の楽市」(株)前田が民事再生申請、負債100億円

 大阪を中心に近畿圏でディスカウントストア「酒の楽市」などを展開する(株)前田(池田市神田、前田貞洋代表。資本金1,200万円)は2月13日、大阪地裁に民事再生法の適用を申請し、同日保全命令を受けた。負債は約100億円の見込み。

 民間の信用調査会社などによると、同社は大正10年6月に創業、昭和47年8月に(株)前田商店を設立し、平成6年4月に現在の社名に変更。大阪、兵庫、福岡に「酒の楽市」「楽市スーパーセンター」「プロ仕様卸値館」「業務スーパー(FC)」などの屋号で酒類や食料品のディスカウントストアおよそ70店舗を展開。従業員数は、20年1月現在で正社員数240名、アルバイト数(パート含む)1,156名。

 売上高は、19年3月期で294億9,500万円まで伸張させたが、借入金への依存や競争激化で採算が悪化、資金繰りに行き詰まり今回の措置となった。「酒の楽市」では、米穀も取扱いアイテムのひとつで、ホームページで“こだわりの米”として産地直送米をPRしていた。複数の米穀業者と取引きしていたようだ。

 関西の米穀関係者からは、「ビール、焼酎などアルコール類がメインだが、産白をセールスポイントに精米商品の扱いも多かった。今回の件では関西のA業者が1億円、B業者が5,000万円、C業者が1,000万円など、関西地区の4業者が引っかかったとの話が聞かれる。今月15日の支払い日を直前に控えて、ほとんど噂が出なかっただけに額が大きくなったようだ」との指摘も聞かれるが、事実関係は確認できていない。


-2008年2月14日-

◆BL表示は慎重に検討(新潟米ブランド強化検討会)

 新潟県は2月12日、「新潟米」ブランドの強化に関する検討会の第2回会合を開催した。県産米の価格が下落していることなどを踏まえて、現状を検証し対応策をまとめるのが狙い。泉田県知事が提起したコシヒカリBL表示のあり方の問題も含まれる。

 関係筋によると、今回は(1)品揃え[コシヒカリ偏重](2)品質向上(3)BL表示-などについて意見交換したという。BLについては、農薬の使用量が少なくてすむなど良さがあり、安心安全をもっとPRすべきとの共通認識が確認される一方で、表示のあり方については「もっと慎重に検討する必要がある」との意見が出たようだ。

 検討会は、農業団体の委員等を含め12名で構成されており、5回の検討会を開き、ブランド向上のあり方を取りまとめる予定。


-2008年2月13日-

◆ギョーザ問題で精米共同仕入計画も凍結(生協)

 中国製冷凍ギョーザの中毒事件の広がりが影響し、生協間における仕入共同化のスケジュールに遅れが生じている。「新営業年度に入る今年4月にも、近隣県の地域生協と1~2アイテムの価格訴求型商品(ブレンド米)を共同調達する予定だった。しかし、予想以上にギョーザ問題が深刻で凍結してしまった」(有力生協)との状況が聞かれる。

 生協業界では、共同仕入を模索する動きが盛んで、首都圏や近畿地区では8~10生協が集まる大きな案件も出ていた。しかし、「一昨年のミートホープ絡みの冷凍コロッケに続く今回の事態で、いざ調達を集約した時の危機管理が問題となって浮上した。もともと国産産100%の精米分野は安心だが、生協本体が共同化に慎重な姿勢になり一時棚上げになった」(同)という。

 仮に今春に向け集約がスケジュール通り進行した場合には、「数千トン規模の単位で納入卸のシェア変動も予想された。外される見通しにあったところは一息で、巻き返すチェンスもあるのでは」(同)との指摘も。


-2008年2月12日-

◆増収増益、玄米・精米販売も増(ヤマタネ第3四半期)

 (株)ヤマタネは2月8日、平成20年3月期の第3四半期の財務・業績概況(連結)を公表した。

 平成19年4月~12月の連結業績は、売上高406億13百万円(前第3四半期比1.5%増)、営業利益29億44百万円(4.9%増)、経常利益19億52百万円(8.7%増)、当期(四半期)純利益7億79百万円(12.3%増)となった。

 売上げ増は、物流部門の取扱い増加と食品部門の玄米・精米販売数量の増加が要因。利益は、金融・証券部門が市況低迷の影響で37百万円の営業損失となったものの、物流部門が好調、食品部門が黒字転換、不動産部門が堅調-に推移した。食品部門の売上高は204億16百万円(4.9%増)となった。

 20年3月期の通期業績予想は、売上高530億円、営業利益41億円、経常利益27億円、当期純利益10億80百万円。金融・証券部門で厳しい業務環境が続く見込みも、物流・食品部門が順調に推移して計画を上回る見込みとして、通期業績予想に変更なし。


-2008年2月8日-

◆ハナマサ、半数の店舗クローズに驚きの声(米卸)

 業務向けスーパー「肉のハナマサ」を運営する(株)ハナマサ(東京・港区)は、2月12日で都内を中心として47店を閉鎖することを明らかにした。同店は精肉、鮮魚、調味料、各種加工品など食品専門スーパーで、プロ仕様とした大容量の商品を品揃えするのが特徴となっている。

 精米商品でも新潟コシヒカリ、秋田あきたこまち、宮城ひとめぼれ、コシヒカリブレンドなど、店舗差はあるものの8~10アイテムが品揃されていた。納入は首都圏の有力3卸が主に担当している模様で、「店頭売価はブレンド米商品で10キロ3,380円~3,480円と、一般的な量販店価格と変わりない水準。立地環境による差は大きいが、客数のある店舗では毎月確実な数量を稼いでいる」(関係米卸)とのこと。

 全102店舗のおよそ半数を一斉にクローズするのは業界でも異例で、「業績好調な都心部店に比べ郊外店は苦戦と聞いていたが、半分を撤退とは驚きだ」(同)という。


-2008年2月7日-

◆魚沼コシ、2万3千円割れも

 今週は茨城、栃木のコシが軟調、1等関東着1万3千円も出来ている。正月休み明けは産地置場で1万3千円だったので、1カ月で200~300円下げたことになる。

 この間、東北産コシ、ひとめは値上がりしており、少しずつ買い手の関心は関東コシの方に戻りつつある。また、関東産こまち、ひとめなどの中間銘柄にも割安感が出てきた。

 福島コシは中通産1等で1万3,300~400円と、関東コシとは差がついた。浜通産は1万3,100円前後、会津産は1万3,900~4,100円。新潟産は一般コシが保合っているが、魚沼コシは軟調で一部2万3千円割れも出ている。


-2008年2月6日-

◆トップバリュを3月から本格導入(ダイエー)

 大手量販店ダイエーは2月4日、イオンが筆頭株主となったと発表した。また今年3月からPBトップバリュを本格導入する予定で、コメを含めて両グループ間での再編が加速していく見込みだ。

 イオンの持ち株保有率が19.26%と、丸紅の18.41%を上回ったもので、「イオン、丸紅とも安定的に長期保有するとのことから、今後とも3社での資本・業務提携による政策を推進していく」としている。同時にイオングループの主力PBであるトップバリュを3月から各店で導入していくとのことで、従来からのセービングブランドは08年中に廃止される計画。

 関係米卸によると「現在は味菜ブレンド米(19年産北海道きらら50%+18年産山形はえぬき50%)の1アイテムを、両グループの各店舗で販売している。今後は3月下旬以降を目途にアイテム拡大が予定されている」(米穀部)とのこと。現行のトップバリュ精米アイテムには、魚沼コシヒカリ、滋賀コシヒカリ、岩手ひとめぼれ、宮城ひとめぼれ他が販売されている。


-2008年2月5日-

◆県間調整7,580トンどまり(20年産需要量)

 農水省は2月4日、20年産米需要量(生産調整目標)の都道府県間調整の結果を公表した。削減を申し出した佐賀県の7,580トンを新潟、福島、青森、茨城、石川、宮城、山梨の7県で配分した格好。

 本年度から産地づくり交付金を使って国が生産調整目標数量の増減を調整する仕組みを導入したもので、目標削減の申出県には産地づくり交付金をトン当たり11万円を上限に加算、増加の申出県にはトン当たり4万円を下限に産地づくり交付金が減額される。削減を申出したのは、19年産でも目標を超過達成していた佐賀県のみだった。同県は交付金が約8億3千万円増える。

 農業団体が前年実施した県間調整600トンより拡大したが、面積換算ベースではわずか1,430haの調整。全国で前年作付実績より10万haを削減目標としている20年産生産調整の実効性確保にはほど遠い水準。次は、長期の生産調整実施や非食用米低コスト生産技術確立への転作を条件に一時金を支払う地域水田農業活性化対策の加入動向が焦点になるが、初年度のみの助成措置では効果も期待薄との声が多い。


-2008年2月4日-

◆環境保全米を基本定義に安定販売へ(宮城米)

 宮城米づくり推進本部では、平成19年~21年の3ヶ年計画で「こだわりのみやぎ米づくり推進運動」を県を挙げて実施している。基幹作目として売れる米づくりを目指したもので、今年度から第2期目に入っている。

 主な推進事項は、(1)生産戦略=晩期栽培の普及拡大として21年産米で1万4,000ha(平坦部作付面積の約20%)を数値目標とする(2)販売先供給戦略=業務用価格訴求米として「まなむすめ」の作付拡大(21年産米で4,000ha)を目指す(3)商品・消費拡大戦略=▽みやぎ吟撰米(プレミアムひとめぼれ)安定供給のための技術確立▽オリジナルブレンド米「みやぎっ娘」などを活用し、学校給食など宮城米の地産地消拡大を図る(4)環境保全米づくり全県運動への支援…など。

 環境保全米を宮城米の基本定義とすることを目標に「19年産米の契約締結時から提案していて、20年産米以降の安定した販売の布石とするための展開を構築していく」としている。また供給規模が拡大しつつあるコンビニ等の業務用に関しては、広域産地(複数JA)の栽培基準を統一し、複数年契約を目指す方針。


-2008年2月1日-

◆三重の酒米・神の穂、試験栽培で400俵収穫

 1月15日付けの官報で品種登録の出願が告示された三重県の酒米「神の穂」。品種の特徴は▽倒れにくく、栽培しやすい▽収量が多い…点が挙げられ、「試験データでは反600kg程度穫れる」(県)という。

 「山田錦は県内でも一部生産しているが、五百万石はほとんど他県産を使用している。酒造メーカーから県独自品種の要望が出ていた」。

 19年産米は4haで試験栽培が行われ、約400俵を収穫。酒造メーカー12社が試験醸造を行っており、3月21日の県酒造組合主催による新酒品評会で発表の予定。20年産米は10ha分の種子を確保、試験醸造の結果を踏まえ作付計画を決める。将来的には「県外にも販売出来るように育てていきたい」としている。


-2008年1月31日-

◆沖縄で田植え開始、通常植えは2月10日頃

 沖縄県・石垣島で20年産米の田植えが始まった。1期作は通常、2月10日頃からの開始で、「今年もいまのところ大きな変更はない」(県)とされる。ひとめぼれ主体の作付も同じ。2期作では飼料米の生産が行われる見通し。「面積など具体的なことはこれから。転作は農家の自主的な判断で、飼料米の価格上昇が理由のようだ」。

 19年産米は下表の通り作況が低下したが、品質は12月末で1等34%(前年最終比27ポイント増)と前年産を上回っている。


-2008年1月30日-

◆コメの伸び目立つ(12月スーパー)

 日本チェーンストア協会がまとめた12月の全国スーパー売上高(会員数79社・8,800店)によると、既存店ベースでの売上高は1兆3,908億円(前年同月比1.8%減)と24ヶ月連続のマイナスとなっている。結果については「食料品分野は好調を持続しており、中でも12月は乾麺、コメの伸びが目立った」と3ヶ月連続してコメの好調さを指摘している。

 広域展開する大手量販店の納入を担当する有力米卸は、「全国ベースでは新潟コシヒカリの5キロ1,980円セールを縮小した関東地区はダウンしたが、秋田こまち、東北ひとめぼれ、北陸B銘柄での10キロセールを盛んに打った西日本地区がカバーする形で前年同月比8~10%増になった」といった声が聞かれた。

 また食品スーパー、生協等へ納入する都内卸では、「新潟コシヒカリは郊外店舗と都心部店舗で明暗が別れ、セールを継続した郊外店の好調で数量ベースは僅かに前年を上回った。また12月後半から1月初旬にかけては、宮城ひとめぼれ、秋田こまちの5キロ1,880円~1,980円と、千葉、茨城コシヒカリの5キロ1,780円セールの反応が良かった」との指摘も聞かれる。


-2008年1月29日-

◆狭い値幅の中間銘柄

 東北産のひとめ、こまちで1等関東着1万3千円を切るものが見当たらない。山形はえぬきもじりじり切り上げ1万3千円に接近中だ。こうなると着1万3,100~300円の福島、関東コシの動きが良くなる。

 また、これまで東北産こまち、ひとめの安値の陰に隠れていた銘柄の出番も増している。関東産あきたこまち、ふさおとめなどの復活組と、めんこいな、まなむすめなど東北の中間銘柄である。

 裾物1等でも関東着1万2,400~500円はするご時世だから、「中間」といっても1万2,600~900円の隙間しかないのだが。


-2008年1月28日-

◆生産者狙った農作物の取り込み詐欺が多発

 このところ全国各地で、生産者を狙った農作物の取り込み詐欺と見られる被害が多発。米穀も対象になっている。新潟県や九州農政局では、「信用できる相手か確認する」「取引にあたっては代金引換対応等を行う」など、注意を呼びかけている。

 新潟県では、県のホームページで氏名等を公表しているエコファーマー及び県特別栽培農産物認証情報により、実被害や詐欺と疑わしい事例が報告されているとして、「知らない相手から取引の依頼があった際には信用できる相手かどうか確認するなど十分注意するよう」呼びかけた。

 最初はサンプルとして少量の注文をして代金を支払い、信用させた後に大口の注文をして支払をせず行方をくらますという手口が一般的と、例示を挙げた。大分農政事務所も同様の告知を行っている。


-2008年1月25日-

◆全農12月末契約215万トン、取引77万3千トン

 1月23日に実施された宮城米生産流通会では、全農宮城県本部より米穀情勢が報告された。19年産主食うるち米の全農契約状況は、12月末現在で215万トン(前年同期148万トン)と、前年より66万トン上回るペースで進んでいるとした。

 契約が早まっている主な要因としては、「米緊急対策による政府売渡し等により需給にタイト感が出始め、価格浮揚が予想されることで卸が契約を相当量積み上げていること。19年産米の相対取引において、早期に契約購入した販売先に価格メリットを付与する仕組みを導入したことなどが考えられる」とした。

 また、販売状況(引取り)については、「12月末現在で77万3,000トン(前年同期70万7,000トン)と、前年差6万6,000トン増、前年比109%と大きく上回るペースで好調な進捗状況」と説明した。

 販売経過については、「11月末累計では前年比99%と前年産をやや下回っていたものの、相対取引において早期の契約購入した販売先に価格メリットを付与する仕組みを導入し、19年12月末受渡期限の対象のものが多かったことから、12月単月では前年比132%と前年産を大きく上回った」という。


-2008年1月24日-

◆20年産ヒヨク作付1割減へ(佐賀)

 佐賀県の系統による20年産ヒヨクモチの作付計画は、前年に比べ約1割の削減で進められている模様。19年産米(5,730ha)も前年比1割減で取り組んでおり、2年連続で縮小される格好。「もち米を減らした分は、にこまるなどに切り替える考え」(JA関係者)という。

 20年産米の販売計画は概算で2万8,500トン。18年産米に比べると約5千トンの大幅な減少となる。

 19年産米の検査は昨年12月末で2万6,338トン。某団地関係者によれば、同日現在の検査は「予約に対し80%程度。今後の上積みは5~6ポイントではないか」とされる。最終見込みが予約に対し1割強減る要因は「収量が思うように上がっていない。バラつきがあるものの均せば8.7~8俵の収穫で、通常は9.5俵程度で見ている」。

 全農は佐賀産米の集荷見込みを2万9千トンと需要者サイドに説明(昨年11月)していたが、それを下回る可能性もありそうだ。


-2008年1月23日-

◆ふーど米を1,000トンに拡大(パル連合)

 パルシステム事業連合会はグランドプリンスホテル赤坂において1月17日、第15回農法研究会及び第10回環境保全型農業推進会議を開催。当日はJAささかみ、JAみどりの、(株)ジーピーエスなど米穀関連者を始め、畜産、酪農産地、会員生協等約200名が出席した。

 精米販売分野ではふーど米研究会の渡邊幹事より「各産直産地の一層の協力を仰ぎながら、ふーど米(有機栽培米)の生産を09年に1,000トンにまで拡大していく。07年産については06年の500トンから700トンに増産となった」と報告が行われた。現在は08年度の計画準備段階とのことで、「1~3月は各産地においての活動計画策定、作付け前の栽培技術研修会等を実施していく。

 また今年は9月に中国で開催される日韓中・環境創造型稲作技術会議、10月に韓国で開催されるラムサール条約締約国際会議と、海外における活動も強化していく計画」としている。


-2008年1月22日-

◆19米穀年度、道産米の道内食率7割超える(北海道)

 北海道農政部は1月18日、平成19米穀年度(18年11月~19年10月末)における道産米の道内食率が70.2%と初めて7割を超え、過去最高となったと発表した。

 同年度の販売は主に18年産米で、食味、品質ともに良好だったうえ、本格的に販売が開始された新品種・おぼろづきが好評を博したこと、なおかつ官民一体となったPR活動等が浸透してきたことなどを食率アップの理由に挙げている。

 なお直近の販売状況についても、ホクレンの19年産米販売が12月末現在で3万トン(前年同期比128%)となっていることを取り上げ、引き続き順調に推移しているとしている。道産米の道内食率の当面の目標は80%。


-2008年1月21日-

◆千葉県印旛地区に新精米工場を建設(神明)

 (株)神明(藤尾益雄社長/神戸市・中央区)では来年1月の稼働を目標として、千葉県内に新たな精米工場を建設する。

 現在は土地取得及び建築確認の段階ながら「印旛地区への建設を前提に計画を進めており、竣工及び稼働スタートは平成21年1月を目標にしている」(本社)とのこと。

 新工場はグループ会社の東京中央食糧(株)の千葉新工場との位置づけで、「東京の東雲精米工場周辺の宅地化が進んでおり、満足に機能出来ない状況にある。現在は中央食糧分の精米業務は、(株)神明マタイの東京工場で行っている。神明本体を含めて関東地区での能力不足から、千葉県内に新工場を保有との決定に至った」という。東雲精米工場はクローズする予定。

 完成すれば九州工場(佐賀県)西宮浜北工場、西宮浜南工場、阪神工場(兵庫県)、関東工場、(株)神明マタイ東京工場(千葉県)と7工場体制となる。この他、丸紅との共同会社・(株)ウーケの無菌化包装米飯の製造工場が、今年12月の竣工予定で建設中。


-2008年1月18日-

◆全農相対、17日申込分から3銘柄が改定

 入札結果を受けて、全農は19年産主食うるち米一般契約の17日申込分から青森つがるロマン、新潟一般コシヒカリ・魚沼コシヒカリの価格を改定し、米卸など取引先に通知している。

 落札平均に100円加算されたもので、東京基準、裸1等、税抜きで▽青森つがるロマン1万3,544円(361円下げ)▽新潟一般コシ1万7,630円(972円下げ)▽魚沼コシ2万3,607円(107円高)。

 新潟コシは、一般・魚沼産ともに今回の入札で最後と見込まれており、この場合、来月1日申込分から100円加算はなくなる。


-2008年1月17日-

◆新潟コシ末端販売、西高東低の傾向(12月~1月)

 新潟コシヒカリの昨年12月~今年1月の末端販売は、西高東低の傾向が聞かれており、量販店販売ではセールの頻度で差が出ている模様だ。

 東西卸への聞き取りでは、「出来秋から11月中までは5キロ1,980円セールを積極的に打った影響で、前年を上回る数量ベースが続いた。しかし、定価ベースに戻した12月に入ってからは急ブレーキで、中旬から1月上旬にかけてはセールを継続した東海、関西店舗のみ出荷が好調だった。セール対象を秋田こまちに移した関東地区はこの傾向が顕著」(首都圏A卸)。

 「12月以降の当社納入先については、セール継続の郊外店はプラス、ストップ(北陸ハナエチゼン等へシフト)した都市部店はマイナス傾向で、トータルして数量ベースで前年比5~7%増といったところ。5キロ2千円を超えると途端に反応が鈍くなる」(関西B卸)。

 「地域的なマーケット特性(低価格傾向)もあって、新潟コシヒカリは5キロ1,980円セールを年末まで継続し、前年比10~15%増で推移した。2,280円前後に価格を改定した今月8日以降からは、ほぼ前年並みになっている」(福岡C卸)といった声が聞かれる。


-2008年1月16日-

◆首都圏の店舗拡大で米需要も増(がんこフードサービス)

 和食業態店「がんこ」を運営する(株)がんこフードサービス(大阪市・淀川区)では、2月1日にJR立川駅前に「寿司・和食がんこ立川店」をオープンさせる。

 新規開店記念として1日~3日の3日間は、料理長厳選メニュー27品が30%引きで提供される。上野、蒲田、銀座1丁目、銀座4丁目、川崎に続き都内6号店目になり、今後も首都圏地区へ他店舗化を目指していく。

 同社グループの年間米取扱数量は約500トン規模で、主力業態の「和食がんこ」では無洗米タイプの単品銘柄とブレンド米が使用されている。店舗は大阪を中心として90店舗以上が展開されており、「回転寿司がんこ」「とんかつ頑固」など新業態展開による米需要の増加が見込まれている。

 精米仕入体制については肉、魚介類など全分野を対象に毎月開催の食材会議で、既存の納入業者を含めて入札方式で指名される仕組みが採られている。


-2008年1月15日-

◆全農山形・庄内本部、4月1日に統合

 1月10日に開催された「山形県農協代表経営者協議会全体会議」で、全農山形県本部と全農庄内本部が4月1日に統合することで基本合意した。

 統合により県本部単位での取扱い品目の多様化や事業分量のスケールアップなどが図られ、販売力の向上に結び付くとしている。

 統合後の名称は「全農山形県本部」とし、本所も現在の山形県本部本所(山形市)に置く。現在の庄内本部本所は庄内地域の事業運営拠点として「庄内統括事務所」とする。

 経営計画は今後、詳細な計画を策定するが、20年度の取扱高見込みは1,640億円。なお、事業取扱高は東北地区で1位、全国36都府県本部の中で4位となる。


-2008年1月11日-

◆「コシBL」表示を検討する委員会設置へ(新潟県)

 新潟県の泉田知事は1月9日、県内で置き換わっている「コシヒカリBL」が従来と同じ「コシヒカリ」で流通していることについて「BL」に改めることを検討する委員会を設置することを明らかにした。

 同知事は昨年、コシヒカリとの違いを分からないように売ってしまおうという戦略だったと言及し、現行の名称で販売していることについて否定的な考えを示していた。

 県では、「本年産で価格が下落したことを踏まえ、ゼロに立ち戻り検証するため、新潟米ブランド向上のあり方を検討する委員会を設置する。その中で、BL表示も検討する。月内の早い段階に立ち上げるべくメンバー構成を含め準備中」(農産園芸課)としている。

 品種群で設定される銘柄表示のあり方が消費者に分かりにくいということも事実で成り行きが注目されるが、県内の米穀生産・流通関係者からは不満と困惑の声が聞かれる。BL表記へ見直しになれば、販売量に影響することは間違いなく、従来のコシヒカリ種子に戻す生産者が増えることも予想される。


-2008年1月10日-

◆16日センター入札に新潟一般・魚沼コシ上場の公算

 米卸業界では、1月16日のセンター入札に新潟一般コシヒカリと魚沼コシヒカリが上場されるとの情報が話題で、上場数量は一般コシ100口(1,224トン)、魚沼30口(367.2トン)で間違いなさそうだ。

 一般コシヒカリは、前回入札(12月5日実施)で1万8,502円と2,702円急騰した価格の居所調整が注目されている。

 市中取引では1万6千円台後半で商談が進むが、前回も1万7千円台の応札が複数入っており、どこまで下がるかやや不透明。

 一方、魚沼コシは本年産で初登場。品目横断対策に絡む価格づくりや、地域区分上場などの絡みから上場のタイミングを図っていたもよう。指値は現行相対の2万3,500円で変わらないものと見られる。


-2008年1月9日-

◆相場に緩む気配はなし

 1月7、8日の取引きでは、着1万2千円前後の未検から、着1万2千円台後半の1等までほぼ順調に売れており、相場は12月から横這いでも、緩む気配はない。

 市中取引への取り組みは、消費地の方が産地より早いこともあり、目先に限れば売り・買いのバランスは4対6くらいで買い方が優勢のような雰囲気である。

 政府の備蓄米販売が凍結されていることと、全農が持ち越した18年産が数字的には見合いの関係とはいっても、大部分の流通業者にとっては16年産ストップだけが響いており、裾物供給は去年の1-2月より窮屈に感じられている。


-2008年1月8日-

◆金芽米の年商、約30億円の見込み(トーヨーライス)

 トーヨーライスが販売している『金芽米』の年間(平成19年4月~同20年3月)売上高は、約30億円に上る見込みとなっている。

 オリンピックに絡んで一時は商品供給が間に合わなくなるほどフィーバーしたが、説明商品であるという商品特性から現在は安定した販売状況となっており、今後も「ゆるやかな伸びを目指す」(幹部)方針という。

 売上高を業態別にみると、最も多いのが生協で全体の約4割を占有、次いで企業内食堂等を含めた業務用向けが3割、量販店2割、その他(米穀店、通販等)約1割という比率。原料については、「19年産米では長野コシ、岩手こまちが多い。今年は品質が良好で食味も高い」という。


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