-2019年8月7日-

◆農水省、コメ先物試験上場の2年延長を認可

 農水省は8月7日、大阪堂島商品取引所によるコメ先物取引の試験上場を2年間延長するという申請を認可した。

 商品先物取引法の規定に基づき、その基準に適合していると認められたため、としている。

 大阪堂島商品取引所からの申請内容は「同取引所で試験上場されている米穀の取引期間を現行の8年間から2年延長し、10年間とする」というもの。これにより、取引期間は令和3年8月7日までとなる。


-2019年7月17日-

◆堂島商取、農水省にコメ先物の本上場を申請

 大阪堂島商品取引所(岡本安明理事長)は7月16日、臨時総会を開き、来月8年間の試験上場期限を迎えるコメ先物取引の本上場移行へ向け、定款の一部変更(農産物市場における米穀の上場期間に関する条項を削る)を決議、農林水産大臣に定款変更の認可申請を行った。農水省は試験上場期限の8月7日までに可否の判断を行うことになる。

 2年前にも同様の手続きで本上場への移行申請を行ったが、自民党から“懸念が払拭できず、本上場の申請については認め難い”と農水省への申し入れがあり、堂島商取が本上場への移行申請を取り下げたという経緯がある。当時は、30年産以降のコメ政策改革を控えており、「その結果を見てからでも遅くない」との消極的な意見もあったが、「30年産以降、米の生産も売り方も大きく変化する。生産者が多様な販路を確保するのは悪いことではない」「生産者が経営を考えるうえで、先を見通せるツールとしてあった方が良い。コメの集荷量の多いJAにとっても、うまく活用すれば良いツールになる」など肯定的な意見も多かった。

 また、堂島商取ではこの間、「新潟コシ」「秋田こまち」」市場の創設など、生産者をはじめとする取引参加者の裾野拡大に向けた取り組みを進めたほか、ザラバシステムの導入など、市場流動性の向上に向けた市場設計の変更を積極的に行っており、生産者の参加が倍増するなどの成果も出ている。さらに、コメ政策改革が実施された30年産以降についても、コメ先物が悪影響を及ぼしたという事例は見当たらず、“価格変動や、生産・流通へ著しい支障を及ぼすおそれ”があるとも思えない。

 新たな米政策では、生産者や農協系統の直接販売や、農協系統の買取集荷の推進、長期的・安定的な契約の拡大が求められているほか、国が生産数量目標を配分しないことで、需給が不安定になるのでは、との懸念も生じている。そのような環境のなかで、需給調整機能、価格ヘッジ機能、価格指標機能などを兼ね備えたコメ先物市場は流通業者のみならず、産地の生産者や農協、実需者にとっても、必要な機能を兼ね備えた市場であり、より多くの当業者が参加できるよう本上場への移行が望まれる。


-2019年7月16日-

◆7月25日に「山田錦プロジェクト決起集会」を開催(旭酒造)

 旭酒造(株)(山口県)は7月25日、ホテルニューオータニ大阪で「山田錦プロジェクト決起集会」を開催する。

 「最高の山田錦を目指して農家さんにチャレンジしていただくべく、元年産山田錦の品質を評価するコンテストを実施(来年2月)する」にあたり、審査員である漫画家の弘兼憲史氏、山田錦評価担当者数名やエントリーした全国の農家を招き、記者発表を行うもの。応募は6月30日に締め切られ、27グループ150名以上がエントリーしている。

 審査は機械による分析やDNA鑑定、目視を通して行われ、1位となった米については1俵50万円(出品単位は50俵)で、同社が買い取る。「コンテストは今回が初めてで、再来年以降も行っていく予定」という。


-2019年7月12日-

◆全農とコラボで米粉商品を展開(木徳神糧)

 (株)木徳神糧は、全農とのコラボレーションによる米粉商品の展開を開始した。

 10年に渡り品質向上を重ねてきた木徳神糧の米粉と、全農のライスミルクを使用し、外食向けを想定したシフォンケーキとパンをこのほど開発。

 全農が運営する「みのりカフェ」銀座店をはじめ、その他の各店舗でもシフォンケーキの採用に向けて話を進めている。

 米粉パンについては、レストランやホテル等での展開を視野に入れ、提案を行っていく。「第1回お米産業展」(7月3~5日、パシフィコ横浜)でも試食PRを行い、米粉パンのもっちりとした食感や、シフォンケーキの優しい食感をアピール。まろやかな舌触りを実現したスノーボールクッキーも披露した。

 グルテン不使用の商品は、アレルギーを持つ人のほか、ダイエットや健康への意識が高い人々からも支持されている。ライスミルクを使用しているためビーガン(絶対菜食主義者)にも対応でき、訪日外国人の増加に伴う需要拡大にも期待がかかる。

 木徳神糧は今年、米粉を製造する新潟製粉工場(阿賀野市)でFSSC22000の認証も取得。インバウンド需要、東京オリンピック、輸出等を視野に入れ、高品質の米粉を提供する体制を整えている。


-2019年7月11日-

◆精米工場の情報をクラウドで管理、業界初(サタケ)

 (株)サタケは、クラウド型システムで精米工場の情報を管理するサービス「精米生産の匠」をこのほど開始した。

 精米工場では荷受、原料保管、精米、包装、出荷などの情報を管理するが、手書きの場合は集計などで手間がかかるほか、パソコンの場合は端末やOSの変更に伴うソフトウェアの更新が必要になるなど、いずれも利用者にとって負担が生じている。

 しかし、同サービスはウェブブラウザを介してインターネット経由で情報を提供するクラウド型なので、ソフトウェアの更新は不要。スマートフォン等で遠隔地から利用することもできる。クラウド型システムによる精米工場に特化した情報管理サービスは業界初という。

 基本機能の月額利用料金は1万5千円(初期導入費用が別途必要)。精米工場やJAの精米施設などを対象に、年間30件の契約を目指す。


-2019年7月10日-

◆共済金の早期支払等、山形県沖地震の被害に支援(農水省)

 農水省は7月9日、先月18日夜に発生した、山形県沖を震源とする地震による農林水産関係被害への支援対策をまとめ、発表した。

 共済金や交付金関係は▽農業共済等について、損害評価を迅速に行い、共済金・保険金の早期支払を実施▽被災により、水田活用の直接支払交付金(戦略作物助成、産地交付金)及び畑作物の直接支払交付金(ゲタの面積払)の対象作物について、本年産の栽培の継続を断念せざるを得ない場合でも、それぞれ交付金の対象になることを周知。

 農地・農業用施設の早期復旧支援は▽損壊等の被害を受けた農地周りの小規模な水路等の地域共同による復旧活動を支援▽農業水利施設等の復旧を進めるとともに、水管理・維持管理の省力化や長寿命化対策、防災減災対策等の取り組みを支援▽農地等の復旧を進めるとともに、大区画化、畑地化などの耕作条件の改善や、高収益作物への転換等を図る取り組みに対して支援など。


-2019年7月9日-

◆第1回は12日に9千トンで実施(元年度MA一般入札)

 農水省は7月8日、令和元年度MA一般輸入米の第1回入札を12日に実施するとアナウンスした。

 契約予定はタイ産うるち精米長粒種7,200トン、同もち精米長粒種2,176トンの計9,376トン。

 もち米は5日に行われた加工用MA米の元年12月~2年3月期需要分定例販売の成約結果に基づいて設定されたものと見られる。


-2019年7月8日-

◆コメ海外市場拡大支援事業、全米輸等が補助金交付候補者に

 農水省はこのほど、コメ海外市場拡大戦略プロジェクト推進支援事業における補助金交付候補者を公表した。

 候補者は▽一般社団法人全日本コメ・コメ関連食品輸出促進協議会▽株式会社日本旅行▽株式会社ぐるなび▽トランス・コスモス株式会社▽株式会社大潟村あきたこまち生産者協会…の5者。

 同事業は(1)戦略的輸出事業者が行うコメ・コメ加工品の輸出拡大のためのプロモーション等の推進(2)戦略的輸出事業者と戦略的輸出基地とのマッチング・有機的な連携、戦略的輸出事業者が連携して行う効果的な市場開拓の推進…等に取り組む事業者に旅費・広告宣伝費等を定額補助するもの。


-2019年7月5日-

◆30年度の精米販売は30万6千トン(全農パールライス)

 全農パールライス(株)が6月28日に開催した株主総会で、第47期事業報告等が承認された。

 7月1日付けで発表された平成30度決算事業概要によると、同社の経営理念である「国産米の販売を通じた日本の『食』と『農』への貢献」を具現化するため、産地との関係強化に努めながら、積極的に精米販売の拡大に取り組んだ結果、精米販売数量は30万6千トン(前年比101%)と拡大した。

 この精米販売の拡大と販売価格の上昇により、売上高は1,091億20百万円(前年比104%、計画比103%)、経常利益は6億29百万円(前年比104%、計画比102%)、当期純利益は3億87百万円(前年比100.4%)と、増収増益にとなった。


-2019年7月4日-

◆大澤誠氏が農水審議官に、生産局長は水田正和氏(農水省)

 吉川貴盛農相は7月2日の会見で、同日、閣議で承認された農林水産省幹部の人事異動について言及、「7月8日月曜日付けで、松島浩道農林水産審議官の退職を認め、その後任に大澤誠経営局長を、経営局長に横山紳大臣官房総括審議官(国際担当)を、それぞれ任命した。また、長谷成人水産庁長官の退職を認め、その後任に山口英彰水産庁次長を任命。室本隆司農村振興局長の退職を認め、その後任に牧元幸司林野庁長官を、林野庁長官に本郷浩二林野庁次長をそれぞれ任命する。さらに水田正和大臣官房長を生産局長に任命し、大臣官房長に枝元真徹生産局長を任命する」と説明した。


-2019年7月3日-

◆炊飯米の診断サービス「コメドックごはん」を開始(サタケ)

 (株)サタケはこのほど、炊飯米のおいしさや精米の仕上がりを診断する、白米の品質診断サービスパッケージ「コメドックごはん」を開始した。

 白米を一定条件で炊飯して診断するもので、数値結果に加え、栽培、乾燥調製、精米など各工程の具体的な改善策も報告する。

 DNA品種鑑定と炊飯食味評価を基本セットとし、オプションとして精米の仕上がり評価も追加できる。産地精米に取り組む生産者や中小精米卸業者を想定しており、顧客からのクレームの原因究明や製品品質の向上に繋げられるという。

 同社は昨年7月、主に玄米を対象とした診断サービス「コメドック」も開始している。基本価格は、コメドックごはん2万7千円、コメドック1万7千円だが、12月25日までキャンペーン価格として各7千円値引きする(各種オプションも最大1万円値引き)。


-2019年7月2日-

◆売上高2,641億円(神明ホールディングス、3月決算)

 (株)神明ホールディングスの2019年3月期(2018年4月~2019年3月)連結決算は、売上高2,641億55百万円、営業利益27億08百万円、経常利益68億77百万円(同43億3,100万円)となった。

 元気寿司(株)並びに(株)スシローグローバルホールディングスが非上場の親会社等の決算内容として公表したもの。


-2019年7月1日-

◆宮城でJA合併、新みやぎ農協が誕生(7月1日現在)

 全中がまとめたJA合併推進情報によると、令和元年7月1日の合併が1件あり、総合JA数は607(前回=4月1日比▲4)となった。合併JA名は以下の通り。

【宮城】新みやぎ農協=JA新みやぎ(吸収合併)。参加JA=みどりの、栗っこ、南三陸、あさひな、いわでやま…の5JA。


-2019年6月28日-

◆東洋ライスとJAいるま野が包括連携協定を締結

 東洋ライス株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役:雜賀慶二)と、いるま野農業協同組合(JAいるま野、埼玉県川越市、代表理事組合長:大木清志)は6月27日、同農協管内における「食と農を通じた持続可能な社会の実現」に向け、包括連携協定を締結し、調印式を行った。

 連携事項は▽JAいるま野産米の付加価値向上(BG無洗米・金芽米・ロウカット玄米)のための連携協力▽JAいるま野産米の長期契約に向けた取り組み▽米の米の健康機能性に着目した健康増進への取り組み▽「BG無洗米」による環境貢献の取り組み▽「米の精」を活用した循環型農業の取り組み…の5項目。

 初年度は「彩のきずな」300トンを金芽米に、また、元年産から管内デビューする「五百川」の全量(42トン予定)をBG無洗米に加工し、直売所等で販売するほか、学校給食等にも推進し、地域の健康増進と医療費の削減につなげていく。


-2019年6月27日-

◆18年度の米穀受注高、98億36百万円(パル連合)

 パルシステム生活協同組合連合会は6月24日、第37回通常総会を開催。2018年度の事業・決算報告や2019年事業計画、予算案を議案通り承認した。

 事業報告によると、18年度の供給高は1,568億76百万円(前年比101.6%)で、24億74百万円の増収となった。

 なお、米穀部門の受注高は、98億36百万円(前年比101.4%)と増加。出荷量は精米ベースで2万5,294トン(同98.0%)、受注点数は(同98.2%)に。米穀について「上半期は好調であったが、2018(平成30年)産米の作柄の影響で、価格改定を行ったことが受注高増、点数減につながった」という。

 また、子法人で農産部門を扱う(株)ジーピーエスの売上高は、284億17百万円(102.7%)。そのうち、米穀部門の売上高は、87億8百万円(前年比101.6%)の1億41百万円増となっている。


-2019年6月26日-

◆政府米の販売等業務に関する調査受託機関、穀検に決定

 農水省は6月24日、令和元年度における政府所有米穀の販売等業務に関する調査等委託事業について、一般財団法人日本穀物検定協会を実施調査受託機関に決定したと公表。

 国は備蓄米・MA米の販売等業務について外部化を実施しており、その確認業務は国(地方農政局等)が受託事業体とその再委託先等に対し行ってきたが、令和元年度から実施調査受託機関が再委託先等に対し一部を請け負うことになる。

 なお、受託事業体に対してはこれまで通り国が行う。委託事業の履行期間は契約締結日から令和2年3月10日まで。


-2019年6月25日-

◆DNA鑑定の対象347品種に、多収米など拡充(サタケ)

 (株)サタケは6月24日、DNA品種鑑定サービスの鑑定可能品種に10品種(うるち8、酒造好適米2)を加え、347品種に拡充した。あきだわら、つきあかりなど、中・外食向けを中心に需要が拡大している多収品種などを追加している。

 同社は2003年よりDNA鑑定サービスを開始。これまで数多くの分析を受託するとともに、鑑定可能品種の拡充に取り組んでおり、今後も全国の新品種にいち早く対応するとしている。

 同社の鑑定は単品種を確認する定性分析と、複数の品種を特定して混合割合を分析する定量分析の2コースに対応。料金(税抜)は、▽籾・玄米・精米・無洗米=定性1万2千円(特急2万2千円)、定量6万円▽コシヒカリ新潟BL=定性2万円▽炊飯米=定性1万5千円、定量7万5千円--となっている。分析日数は検体到着から3営業日以内。


-2019年6月24日-

◆「福島酒50号」名称募集を開始、12月発表予定(福島)

 福島県は6月21日、来年本格デビューする酒造好適米「福島酒50号」の品種名の公募を開始した。結果発表は12月予定。

 同県は全国新酒鑑評会の金賞受賞数で7年連続日本一に輝くという実績を持つ。そのような中、「地元の原料を使って、最高のお酒を造りたい」という想いを実現すべく、未来を担う新しい米として同品種の開発を進めてきた。

 福島酒50号は、誉富士×出羽の里の交配。心白が入りやすく、大きい。他の酒造好適米と比べてアルコール収得量が多く、味わいがきれいで香り高い酒になる。

 平成29年から2カ年に渡り、本宮市、天栄村、会津若松市、会津坂下町、会津美里町で栽培試験を行い、玄米品質が優れていることを確認。11の蔵元で醸造試験を行い、酒質が優れることが示された。今年5月31日に奨励品種への採用が決定した。


-2019年6月21日-

◆おにぎり100円に値下げ、7月から全店で(ミニストップ)

 ミニストップはこのほど、おにぎりの価格を7月2日から国内全店で本体100円に値下げすることを発表した。

 現在の主な商品価格は102~130円だが、これを新価格に統一する。これまでも期間限定セールを実施してきたが、毎日の価格として提供する。

 景気の先行き不透明感もある中、朝昼晩3回の食事で購入頻度が高い単品おにぎりを値下げすることで来客数を増やし、関連商品の充実も図ることで、客単価増加に繋げるという。店舗数は5月末現在で2,008店。

 なお、総務省公表の小売物価調査(今年4月)によると、全国81都市別のおにぎり平均価格は最高137円(福島市)、最低76円(長岡市)。81都市の単純平均は本紙計算で108円。


-2019年6月20日-

◆法施行まで1年、精米HACCP認定129工場に(精米工)

 日本精米工業会は6月19日、精米HACCP認定審査会を実施し、新たに5工場(下表)を認定。これで認定工場数は計129に達した。また、11工場の継続審査も行い、いずれも継続維持となっている。

 HACCPを義務付ける改正食品衛生法の施行まであと1年(完全施行2021年6月)に迫る中で、同会への問い合わせもさらに増えているという。

 「認定取得までに必要な期間は一般的に10カ月、工場によっては1年かかることもある。取り組みを開始するまでに残された期間は1年程度となる」(飯野専務)。

 9月に開始する精米HACCP研修会はすでに満席につき受付終了となっており、10月に追加開催を予定している。


-2019年6月19日-

◆妊産婦「母体維持の基本はご飯」の認識高い(米穀機構)

 米穀機構はこのほど、「妊産婦のご飯摂取の現状」に関する30年度アンケート調査結果を公表。ほぼ毎食(週5回以上)食べている人は、朝食34.1%(前年37.4%)、昼食46.2%(同49.7%)、夕食68.5%(同71.7%)だった。

 ご飯の魅力として最も多い回答は「味が淡白なので、どんなおかずとも合い、栄養バランスがとりやすい」(43.4%)、次いで「エネルギーとして消費されやすい割には満腹感がある」(41.8%)と、母体維持の基本はご飯との認識が依然高いことがうかがえるとした。

 そのほか、「アレルギーの心配が少ない」(8.2%)が前年比2.2ポイント増と伸びており、この時期のメリットとして一定の認識を得ているものと分析している。

 炊飯回数は、「1日1回」が49.4%(前年55.3%)で最多。2位の「何日かに1回」は35.0%(同31.4%)と、5年前と比べて12.9ポイント増加しており、まとめ炊きして冷凍保存する傾向にあるものと分析している。

 同調査は昨年4月~今年3月、母子健康手帳と共に配布している小冊子で実施(回答者779人)。


-2019年6月18日-

◆コメ先物は選択肢として必要(コメ価格形成シンポ)

 農業経営支援連絡協議会は6月17日、「シンポジウム~需給を反映したコメ価格形成を考える~」を開催した。

 コメの公正かつ透明な価格形成について考えることを趣旨とするもので、パネルディスカッションでは現状の現物取引の問題点や、望ましい価格形成の在り方が議論されるなかで、コメ先物市場にも言及があり、生産者の立場からは「売り先の選択肢のひとつとしてコメ先物は必要」などの意見があったほか、「試験上場を延長していくのは良くない」との声も出た。

 小林肇氏(JA大潟村代表理事組合長)は「出来秋にならないと価格が分からないという商習慣が変えられないなかで、経営判断をするのはリスクが大きい」と指摘したほか、中嶋康博氏(東京大学大学院農学生命科学研究科教授)も「国は事前契約を増やすことを推奨しており、量的な実績が積み上がっているが、価格は事後的に決まることになるため、農家が経営に迷って生産が不安定になることが心配」との懸念を示し、ともに「選択肢のひとつとしてコメ先物を使うことができる余地があって良い」との意見を述べた。


-2019年6月17日-

◆グランクラスの軽食に「富富富」「金色の風」を採用(JR)

 富山産「富富富」や岩手産「金色の風」を使用した軽食メニューが、「グランクラス」(東北・北海道新幹線、北陸新幹線)で提供されることが決まった。

 7~9月の期間限定で、富山伝統の「押し寿司」(北陸新幹線上り)と「てまり寿司」(東北・北海道新幹線下り)が初めて採用された。

 ほかにも「若狭牛すき煮」「菜彩鶏照り焼き」などのメニューに白飯が使用される。メニュー開発は、日本料理「一凛」の橋本店主が監修し、地域の魅力を感じてもらえる軽食の提供を目指し、3カ月ごとにメニュー変更する。


-2019年6月14日-

◆「夏越ごはんの唄」公開、イオン400店で放映(米穀機構)

 米穀機構は6月13日、6月30日の行事食「夏越(なごし)ごはん」のプロモーションとして、「夏越ごはんの唄」を公式サイトで公開した。

 イラストの和風キャラクター達が、「夏を越(ご)し越し夏越ごはん」と歌って踊る内容で、夏バテに有効であることや、夏の習わしとして食べるという趣旨を盛り込んでいる。6月24~30日にJR山手線・京浜東北線、東京メトロの車内で放映するほか、イオンの400店舗の惣菜売り場でも流す予定。

 なお、今年は初めてコンビニ、百貨店でも夏越ごはんを展開するほか、関東エリアのJR駅構内で「夏越ごはん弁当」も販売する。

 夏越ごはんは、茅の輪をイメージした旬野菜のかき揚げを雑穀ご飯等にのせたもので、邪気払いなどの意味が込められている。

  夏越ごはん公式サイト http://www.komenet.jp/nagoshigohan/


-2019年6月13日-

◆米菓の4月生産量、3カ月振りに前年を上回る(農水省)

 農水省が公表した米菓の4月生産量は1万9,149トン(前年比2%増)で、3カ月振りに前年を上回った。

 1~4月累計は7万4,416トン(同1%減)と前年を割れているものの、構成比率の高いせんべいが増加に転じており、明るい兆しも。

 また、国内産米粉促進ネットワークの総会で原料不足が指摘された新規米粉の4月生産量は2,333トン(同4%減)。原料の調達状況によるものか、月ごとの増減の幅が大きいものの、1~4月累計は9,362トン(同6%増)と好調を維持している。


-2019年6月12日-

◆トップブランド品種、「福島40号」に決定(福島)

 福島県は6月10日、2年後に本格デビューさせるトップブランド品種を「福島40号」に決定した。同品種は、大粒で強い甘みと香りがあり、柔らかめに炊き上がる特徴を持っており、日本穀物検定協会の食味試験で会津コシヒカリを上回る総合評価を得ている。

 しっかりとした粒感が特徴の「福島44号」も候補となっていたが、高級百貨店・高級スーパー・消費者の試食調査で評価が高かった福島40号を選定した。

 県産米全体のイメージと価格をけん引する品種と位置づけ、プレミアム価格帯として2kg税抜1,000円以上での販売を想定。生産量を限定し、栽培基準を作成するとともに、生産者の登録制度やJA・集荷業者による研究会を創設することで、高品質・良食味な生産を推進する。品種名は今夏に公募し、来年3月頃に公表する予定。令和2年産で先行栽培を行い、プレデビューさせる。

 同品種はコシヒカリの血を引く「新潟88号」を母、ひとめぼれの血を引く県育成系統「群系627」を父として交配したもので、5月31日に奨励品種に採用されている。草丈が短いため倒れにくく、いもち病にかかりにくいため、栽培しやすい。収量はコシヒカリ並み~やや優る。熟期がコシヒカリと同じため、主にコシヒカリの栽培エリアで普及するものとみられている。


-2019年6月11日-

◆エルニーニョ、夏は続く可能性が高い(気象庁)

 気象庁は6月10日、エルニーニョ監視速報(5月実況と6~12月見通し)を公表。「エルニーニョ現象が続いている。今後夏は続く可能性が高い(70%)。秋にかけては平常の状態になる可能性もある(40%)が、続く可能性の方がより高い(60%)」とした。状況は、ほぼ変わらず。水稲作柄と相関の高い7~8月の天候は引き続き、要注意。

 監視区域における5月の海面水温は基準値より+0.6℃で、5カ月移動平均値の3月値は+0.7℃と、7カ月連続で+0.5℃以上。同現象が継続していることを表す。

 太平洋赤道域の中部を中心に見られるられる海洋表層の暖水が東進し、東部の海面水温が平年より高い状態を今後しばらく間は維持すると予測した。

 5月における日本の天候については、北~西日本で顕著な高温・多照となったが、エルニーニョの特徴と一致しなかった。一方、世界の天候は、インドシナ半島、インドネシア、インド南部の高温が発生時の特徴に一致していた。


-2019年6月10日-

◆落札3千トン、累計18万トン(第8回備蓄米買入)

 農水省は6月7日、令和元年産備蓄米の第8回買入入札の結果を公表した。

 3万2,353トンの提示に対し、入札2,817トン、落札2,787トン(うち優先枠2,084トン、一般枠703トン)、落札残2万9,567トン。有資格者157業者のうち13業者が応札し、11業者が落札、2業者が不落だった。

 優先枠で7県が応札・落札しており、数量順に秋田971トン、石川777トン、栃木105トン、鳥取100トンなど。今回で栃木の枠が埋まった。

 現時点で、ほぼ全県が前年実績を上回っており、増加幅が大きいのは、順に新潟・青森1万トン、福島9千トン、秋田6千トン。一方、優先枠の残が多いのは、順に山形・秋田8千トン、富山5千トン。


-2019年6月7日-

◆「精米HACCP」「米飯食味評価」研修会を開催(精米工)

 日本精米工業会は9月12~13日、都内・食糧会館で第12回「精米HACCP研修会」を開催する。

 精米HACCP導入のチームリーダーやメンバーとなる人を対象としたもので、手法の基礎を理解し、製造工程管理の基本を習得することが目標。

 現在、124工場が同会の精米HACCP認定を取得しているが、食品衛生法の改正によりHACCPが義務化されることが決定し、すべての精米工場について、速やかな対応が求められている。

 講師はNPO法人HACCP実践研究会の野村尚良理事(元ユーコープ事業連合 瀬谷工場品質担当)。定員30名、締切9月6日。受講費は1名につき税込7万9,920円(非会員の場合)


-2019年6月6日-

◆“需給を反映したコメ価格形成”をテーマにシンポジウム開催

 農業経営支援連絡協議会は6月17日、「シンポジウム~需給を反映したコメ価格形成を考える~」を開催する。国産米の安定した生産・流通・消費のあるべき姿や、持続可能な稲作農業経営の確立、安定した流通体制の構築、消費者への安全・安心なコメの安定供給などについて、多角的な視点から議論し、コメの公正かつ透明な価格形成について考えることを趣旨とするもので、後援は全国稲作経営者会議と大阪堂島商品取引所。

 当日は、新潟ゆうき(株)の佐藤正志代表取締役が「農業現場の変化を考える」と題して基調講演を行うほか、「需給を反映したコメの価格形成を考える」をテーマとしたパネルディスカッションも行われる。パネリストは、青山浩子氏(農業ジャーナリスト)、小林肇氏(JA大潟村代表理事組合長)、佐藤正志氏(新潟ゆうき株式会社代表取締役)、中嶋康博氏(東京大学大学院農学生命科学研究科教授)、平石博氏(全国稲作経営者会議会長)の5名で、商経アドバイスの中村信次代表取締役社長がコーディネーターを務める務める。

 会場は東京大学弥生講堂アネックス セイホクギャラリー(東京都文京区弥生)で、日時は令和元年6月17日(月)13:00~15:00(受付開始12:30)。無料で参加できるが事前申込が必要で(募集定員は先着60名)、参加申込書は農業経営支援連絡協議会や大阪堂島商品取引所のHPからダウンロードできる。

 ※「農業経営支援連絡協議会」は、一般財団法人日本GAP協会、一般社団法人日本食農連携機構、公益社団法人日本農業法人協会、特定非営利活動法人日本プロ農業総合支援機構の4団体が構成メンバーで、団体間の情報共有や連携を通じて、各団体の専門性等を一層発揮することにより、農業経営者等の発展に寄与することを目的としている。


-2019年6月5日-

◆米マッチングフェア2019に先立ち、全国で募集説明会

 全国農業再生推進機構は今年8・9月、来年1・2月に「米マッチングフェア2019」を東京と大阪で各2回開催する。業務用米の安定取引を目指して産地と中食・外食事業者等を結びつけ、ニーズに応じた生産や複数年・播種前契約などにつなげるのが狙い。個別商談コーナーのほか、出展者の米や業務用品種の紹介、料理試食などのコーナーを設けるほか、安定取引の成功事例や実需者に求められる米などについてのセミナーも行う予定。

 また、フェアに先立ち、6月10日~7月2日に産地向けの募集説明会を全国で行う。実需者セミナーとして、元アーリーフーズ代表取締役の鈴木隆氏(6月10日福岡、6月24日札幌)、デリカナカムラの木田正一常務取締役(6月13日岡山、7月2日富山)、楽膳の吉本博次代表取締役(6月14日大阪)、ゼンショーホールディングス商品部の坂田翔一マネージャー(6月18日名古屋、6月27日東京)、殿塚義信シニアマネージャー(6月20日仙台)がそれぞれ講演する。

 また、日米連が中食・外食事業者と取引する生産者等を対象に、HACCPに沿った衛生管理について説明する。申込方法は、ホームページ(https://kome-matching.com)で配布中の応募用紙をFAX・メールで送信。


-2019年6月4日-

◆記録的な多照、高温、少雨(5月の天候)

 気象庁は6月3日、5月の天候をまとめた。北・東・西日本で日照時間がかなり多く、気温がかなり高かった。

 日照時間は、北・東・西日本日本海側と北日本太平洋側では、1946年の統計開始以来5月として1位の多照、西日本日本海側は1位タイ記録だった。また、北日本の月平均気温は平年差が+2.7℃となり、5月として1位の高温。

 一方、 降水量は、西日本日本海側でかなり少なく、北・東日本日本海側と西日本太平洋側で少なかった。西日本日本海側では、月降水量が平年比35%となり、こちらも記録更新。田植え後の初期生育は各地で早まっている。


-2019年6月3日-

◆JR駅構内で「夏越ごはん」駅弁、車内で動画も(米穀機構)

 米穀機構は、6月みそか(30日)に合わせた行事食「夏越(なごし)ごはん」のプロモーションを今年も展開する。

 都内では前年を22上回る100の神社で、レシピと雑穀米を配布するほか、赤坂氷川神社でミニサイズの夏越ごはんを200名に無料配布する。外食店では、定食チェーン・やよい軒が全国約380店舗で「夏越ごはんと蒸し鶏サラダの定食」を提供するほか、(株)ラムラ、ワタミ(株)グループ等の約50店舗でも期間限定メニューを展開。

 スーパーでは、本州・四国約400店舗のイオン・イオンスタイル、首都圏278店舗のマルエツで期間限定商品を販売する。

 また、折詰弁当の老舗・(株)大船軒の協力により、「夏越ごはん弁当」を首都圏JR駅(東京、品川、新宿、上野、大宮)構内で提供。6月24~30日までJR山手線・京浜東北線、東京メトロ等の車内で夏越ごはんの動画も放映する。併せて、スーパーの惣菜売り場でも「夏越ごはんの歌」の動画を流す予定となっている。

 夏越ごはんは、茅の輪をイメージした旬野菜のかき揚げを雑穀ご飯等にのせ、しょうがとレモンを効かせたおろしだれをかけたもので、邪気祓いの意味が込められている。


-2019年5月31日-

◆天羽統括官「導入を極力図りたい」(穀粒判別器検討チーム)

 農水省は5月30日、「穀粒判別器に関する検討チーム(第1回)」を開催した。今年1~3月に開催した「農産物検査規格・検査に関する懇談会」において、機器の活用は合理化の点で一定の意義があるものの、精度や効率的な検査方法を検証する必要があると整理したことを受けて開いたもの。今回は研究職の専門家3名を招き、機器の測定精度に焦点を当て、その検証方法について議論した。

 農水省は事前に行った測定結果を示し、目視と機器の等級判定が一致したこと、メーカー3社の測定にばらつきがないことを説明。一方、被害粒等の項目別では数値にばらつきがあったとし、許容範囲をどう設定するか意見を求めた。

 また、委員への事前の聞き取りを踏まえ、真度(真の値にどれだけ近いか)、精度(繰り返し測定しても値がばらつかないか)の2点に基づきデータを整理する案も示し、3委員とも同意。その上で、目視を真の値とする原案に対し、混入率を調整した“正解サンプル”を用意する案や、平均値のベースとなる検査員の数を増やす案が出たほか、値のばらつきについては特徴の異なるサンプルで検証すべきとの意見もあった。

 さらに、完全に正しい値との比較ではなく、一般的な検査員同士のばらつきを越えない範囲かどうかを見るべきとの声も出た。

 天羽政策統括官は閉会の挨拶で、「検査現場は人手不足、高齢化の課題に直面している。穀粒判別器の開発が進めば、現場での導入を極力図っていきたい」と結んだ。


-2019年5月30日-

◆ミツハシ・千田みずほ・むらせ合同ブースに1,800名

 ミツハシ・千田みずほ・むらせの神奈川米穀卸3社はこのほど、横浜開港イベント「Y160」(5月25~26日、山下公園)に出展。3社の合同ブースに2日間で約1,800名が訪れた。

 ブースでは「お米くじ」を1回200円で実施し、各社がセレクトした5kg・2kgの銘柄米、イベントオリジナルブレンド「Y160」2合、オリジナルグッズなどをプレゼントした。

 また、全米販の協力により、ご飯の素晴らしさと伝えるパネル展示や、子供向けの「お米・ごはんクイズ」などの食育活動も実施。親子連れの家族が多数参加し、大いに盛り上がった。

 さらに、飲食店ブースに白米を提供する「横浜う米(まい)じゃん食堂」も展開。千田みずほグループのジャンボリアが2日で計340kgの白飯を8店に提供するとともに、各店でのぼり等によるPRも行った。


-2019年5月29日-

◆元年産主食作付け、減少傾向は15道府県(農水省)

 農林水産省は28日、令和元年産の主食用米・戦略作物等の作付動向について、各都道府県の第2回中間的取組状況(4月末現在)を取りまとめ、公表した。農業再生協議会からの聞き取りに基づき、30年産実績と比較して、矢印で増減を表したもの。

 主食用米作付動向をみると、増加傾向0県/前年並み傾向32県/減少傾向15県で、減少傾向は6県から15県に増加。北海道、青森、岩手、福島、千葉、富山、石川、島根、香川、佐賀、宮崎の1道10県は、第1回(2月末現在)の前年並み傾向から減少傾向に転じたが、栃木と群馬の2県は減少から前年並みに。また、前回、増加傾向だった鹿児島は前年並み傾向になった。農水省は「全体として前年並み」と見込んでいる。

 一方、備蓄米の取組状況は増加傾向が30県、前年並み傾向1県、減少傾向1県の見込み。備置米入札は第7回までに合計17万7千トン(対前年5万4千トン増)落札されており、増加県は20県→30県へと大幅に増えている。

 なお、第2回中間的取組状況では都道府県別に加え、地域農業再生協議会別(4月末現在)の作付意向も公表されている。


-2019年5月28日-

◆「タイ料理の夕べ」開催、香り米の魅力を堪能(木徳神糧)

 木徳神糧(株)はこのほど、ヤマモリ(株)との共催で「タイ料理の夕べ」を都内のタイ大使館・公邸庭園で盛大に開催、食品関係企業、大使館関係者など約300名が出席した。タイ料理と文化の普及を目的としたもので、今年で16回目を迎える。

 開会の挨拶でバンサーン・ブンナーク特命全権大使は、「これからも日本の色々な地域でタイフェティバルが開催されると思う。タイ国内の人々も、タイカレーの夜食会を好んで行っている。今回の催しを通して、タイについて色々な側面から知って貰いたい」と期待を込めた。

 木徳神糧の平山惇社長は、「弊社が販売するジャスミンライス(香り米)は、タイ料理店を中心に中華、ベトナムレストランにも使って頂いており、より一層の販売拡大に努めている。ゴールデンフェニックスの輸入を通じて、日本とタイの食文化交流にさらに貢献していきたい。また、新潟県と組み、タイフェックス(タイ国際食品見本市2019、5月28~6月1日)で私も出席して同県産米を宣伝する予定となっている。本日も県農林水産部に出席頂いており、タイと新潟県の絆が深まることを喜ばしく思う」と、感慨深く語った。

 会場では、香り米を使ったタイカレーやガパオライスのほか、高級中華レストラン・家全七福酒家と木徳神糧の提供による自家製XO醤を使った本格チャーハンなどが振る舞われた。また、タイ料理研究家の長澤恵氏が、タイのもち米とライスベリーを使用したデザート・カオニャオムーンなどの料理デモンストレーションを行ったほか、タイ伝統舞踊やムエタイのパフォーマンスも披露された。

 木徳神糧が販売している香り米・ゴールデンフェニックスは、最高級品と評価されるタイ王国・チアメン社の米を特約店契約で独占的に輸入しているもので、売上は年々拡大している。外食でも高い評価を得ているほか、タイに旅行した日本人が帰国後に同社商品を購入してタイ料理を食べる動きも広がっているという。5月の大型連休前には小売店からの仮需も発生するなど、定着化が進んでいる。


-2019年5月27日-

◆「穀粒判別器に関する検討チーム」を開催(農水省)

 農林水産省は5月30日、「穀粒判別器に関する検討チーム(第1回)」を開催し、穀粒判別器の測定精度や効率的な検査方法等について検討する。

 農産物検査については、農業競争力強化支援法等で「当該規格の見直しを行う」と規定されており、この1月から3月に農産物規格・検査に関する懇談会が開催され、3月29日には同懇談会の中間論点整理が行われた。

 その中で、穀粒判別器については「農産物検査に新型の穀粒判別器を活用していくことは、検査の合理化の観点から一定の意義はあるが、測定精度や効率的な検査方法等を検証した上で判断する必要があることから、専門家で構成される検討会で、より技術的な検討を行い、結論を得る必要」と整理されていた。

 委員は、新潟薬科大学応用生命科学部応用生命科学科の大坪研一特任教授、農研機構・農業技術革新工学研究センター戦略推進室の杉山隆夫シニアコーディネーター、産業技術総合研究所・計量標準基盤研究グループの田中秀幸グループ長の3名。


-2019年5月24日-

◆猛暑日発生1.8倍になると予測(気象研究チーム)

 気象庁気象研究所、東京大学大気海洋研究所、国立環境研究所、気象業務支援センターの研究チームはこのほど、工業化(1850年)以降の世界の気温上昇が温室効果ガス排出削減の国際枠組み「パリ協定」で設定された長期目標の2度に抑えられたとしても、国内での猛暑日の発生回数は現在の1.8倍になるとの将来見通しをまとめた。

 人為起源による温室効果ガスの排出に伴う地球温暖化を考慮しなければ、昨年のような猛暑は起こりえなかったとして、社会への影響を低減させる対策の一層の推進と、国民一人一人の理解が深まることを期待した。

 平成30年は、全国のアメダス地点における猛暑日(日最高気温が35度以上の日)の年間延べ数点数が6千点を超え、過去最多を記録。地球温暖化の進行に伴って、今後も増え続けると予測。過去にほとんど経験したことのないような頻度で猛暑の発生が増加するとみている。

 水稲にとっては、一定程度の気温上昇は収量増となるものの、程度を超えると収量減や品質低下につながる。近年は、高温登熟耐性を有した品種開発が「売れる米」のキーワードともなっている。上記研究チームの見通しどおり進めば、栽培適地も変化する可能性が大きい。


-2019年5月23日-

◆統一POPでBG無洗米をPR(BG無洗米コンソーシアム)

 BG無洗米コンソーシアムはこのほど、「最大のサスティナブルフードレッスン(複数会場)」のギネス世界記録認定を受け、「BG無洗米統一POP」を作成した。

 BG無洗米製造企業をはじめ、全国の量販店、飲食店、社員食堂など、BG無洗米を販売・使用する先で掲載されることで、BG無洗米の普及拡大と持続可能な社会の実現に向けた取り組みを広げたいとしている。

 BG無洗米コンソーシアムの参加数は、BG無洗米製造企業が37、その他企業・団体が107で、合計144となってる(4月19日現在)。


-2019年5月22日-

◆千葉・印西に大型の新拠点を設立へ(ヤマタネ)

 (株)ヤマタネは、千葉県印西市に大型の物流・精米施設を建設する「印西新拠点プロジェクト(仮称)」をこのほど発表した。「ヤマタネ2024ビジョン」の第2フェーズとして策定した3カ年計画「2022プラン」の柱の1つに掲げている。

 物流部門・食品部門が運営する一体型の施設を計画しており、大型のアーカイブズ専用倉庫・3温度帯倉庫・精米工場の3施設を建設する予定。部門間の垣根を超えたシナジー効果によって生産性を高める狙い。

 拠点の多くが湾岸部に位置する同社にとって、関東では初の内陸型大型拠点となる。敷地面積は11万5,080平方m、頂部平坦部敷地約6万9,000平方m、総延床面積(予定、全棟合算)6万7,000平方m、予定工期2019~2022年度。


-2019年5月21日-

◆30年度新潟コシDNA検査、その他混入5.6%

 新潟県はこのほど、県産コシヒカリの平成30年度第4回DNA検査結果を公表。31年1~3月、首都圏・関西圏の小売店(スーパーマーケット38点、量販店5点、ドラッグストア5点、百貨店7点)及びインターネット(5点)で、「平成30年産・新潟県産コシヒカリ」として販売されている計60点を購入し、分析したもの。

 検査結果は▽コシヒカリBL100%=43点(71.7%)▽従来コシヒカリ100%=8点(13.3%)▽コシヒカリBL+従来コシヒカリ=6点(10.0%)▽コシヒカリBL+その他=2点(3.3%)▽コシヒカリBL+従来コシヒカリ+その他=1点(1.7%)▽従来コシヒカリ+その他=0点(0.0%)で、その他品種の混入は3点、5.0%だった。

 同県では県産コシヒカリの流通実態把握のために、平成21年度からこの検査を実施してきたが、これまでの検査実績から流通実態はおおむね把握できたことから、今年度は(1)これまでの定時・定量検査を見直し、偽装が強く疑われる商品の追跡調査を中心に実施し、検査結果の公表は行わない。偽装が強く疑われる商品については引き続き関係者の告発も視野に対応(2)これまでの検査結果を総括し、業界団体へ情報提供するとともに、傘下組合員等へ原料玄米の適正管理、コンタミ防止等を徹底するよう指導依頼を行った。


-2019年5月20日-

◆新理事長に福岡農産(株)・中島社長が就任(全米工・総会)

 全国米穀工業協同組合は5月16日、都内で第37回通常総会を開催し、事業計画等の議案を承認した。

 また、役員改選も行われ、福岡農産(株)の中島良一氏を新たな理事長とする役員体制が承認された。前理事長の(株)坂本食糧の坂本盛幸氏は顧問に、副理事長には▽菅原精米工業(株)菅原武寛氏▽関東穀粉(株)大嶋衛氏▽千田みずほ(株)千田法久氏▽近喜商事(株)近藤多喜男氏の4名が就任した。

 懇親会の挨拶で中島新理事長は「26~29RYの4年間で、特定米穀のピークは27RYの24万トン、29RYは15万トンと9万トンの差がある。一方、MA米は29RYの18万トン、27RYは9万トンと、同様に9万トンの差となっている。コメ政策の流れの中で、各会員がこの9万トンの変化を緩衝役としてカバーしている。内需縮小は揺るがない事実だが、アゲンストの風を乗り越えてこそ、次の発展につながる」と述べた。


-2019年5月17日-

◆ヤマタネ「2022プラン」策定、新工場稼働に向け体制構築

 (株)ヤマタネは2024年の創業100周年に向けた「ヤマタネ2024ビジョン」の実現に向け、今年4月以降の3カ年計画「ヤマタネ中期経営計画2022プラン」をこのほど策定した。

 食品部門において、販売面では顧客へのきめ細かな提案営業によるシェア拡大と、新規顧客の開拓を推進。仕入面では、マーケットのニーズに即した産地との協働事業の拡大により、既存調達先との関係強化と、新規調達先の開拓に最注力し、安定的な調達を目指す。

 また、SQF(Safe Quality Food)等の国際認証システムを活用することにより、安全・品質・効率を重視した持続的な管理体制の強化を図るとともに、2021年度に竣工予定の新工場稼働に向けた運用体制構築を計画的に進め、信頼される「ヤマタネブランド」の確立を目指す。

 グループの業績目標として、最終年度に売上高640億円(2019年実績比+106億円)、営業利益42億円、経常利益38億円の達成を掲げる。


-2019年5月16日-

◆市場規模10兆2,518億円、2%増(日本惣菜協会・総会)

 日本惣菜協会は5月14日、都内ホテルで2019年度通常総会および設立40周年記念懇親会を開催。過去最多となる374企業・団体の700名超が出席した。

 会長のサトウ産業・佐藤社長は、「2018年の惣菜市場規模は前年比2%増の10兆2,518億円と、2009年から成長が続いている。当協会は今年、外国人食品産業技能評価機構を設立するとともに、外国人技能実習制度の試験業務も行っており、労働力不足の解決に期待したい。また、今年はHACCP制度元年であり、3月に惣菜HACCP手引書を策定しており、併せて当協会のJmHACCPの推進にも力を入れる」と抱負を語った。

 今年は新たに13会員(会員4、賛助会員8、協力会員1)が入会し、5月1日現在で計548会員(会員338、賛助会員210、協力企業38)となっている。


-2019年5月15日-

◆売上高は291億円(木徳神糧1~3月)

 木徳神糧(東京)は5月14日、令和元年12月期第1四半期(31年1月~3月)の連結業績を公表した。

 売上高は、主力の米穀事業において国産米の取引価格が高い水準で推移するなか、拡販に努めたものの、少子高齢化や食の多様化、糖質制限等による米の消費減少が継続、前年同期と比較して外国産米の販売が減少したこと、玄米販売が低調だったことなどから291億01百万円(前年同期比2.1%減)となった。

 損益面では、米穀事業において業務用向けの低価格米の調達難が継続しているなか、コスト削減に取り組んだものの、価格競争によって利益率が低下し、営業利益1億89百万円(同38.1%減)、経常利益1億86百万円(同38.2%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益は1億14百万円(同40.2%減)に。


-2019年5月14日-

◆日米連が組織変更

 日本米穀小売商業組合連合会(日米連)はこのほど、組織・財政の課題解決を図るべく、一般財団法人日本米穀商連合会に組織変更した。理事長は引き続き千葉県組合の山﨑政治氏が務める。

 各県の商業組合が相次いで解散する一方、お米マイスター全国ネットワーク部会の会員が年々増加していることから、商業組合連合会とマイスター部会をそれぞれ解散し、団体・個店のいずれも加入できる組織体へと一本化した。

 また、商業組合連合会で法律上禁止されている経済活動が、今回の組織変更で可能となり、事業活動によって財政改善を図る。

 略称は「日米連」を継続使用し、原則として商業組合連合会のすべての事業・財産・人員等を引き継ぐ。事務所は食糧会館から千代田区岩本町3-4-5第一東ビルに移転した。


-2019年5月13日-

◆米穀売上77億97百万円(ユアサ・フナショク4~3月)

 ユアサ・フナショク(株)は5月10日、平成31年3月期の連結決算短信を公表した。売上高1,085億81百万円(前期比0.7%増)、営業利益18億40百万円(同9.0%減)、経常利益20億86百万円(同5.3%減)、当期純利益は前期に計上した投資有価証券評価損、減損損失の減少により11億67百万円(同3.3%増)となった。

 うち米穀の売上は77億97百万円(同1.1%減)。業務用精米、玄米の販売が順調に推移したものの、家庭用精米が伸び悩んだ。

 食品、業務用商品、米穀、飼料・畜産などの商事部門の売上高は1,039億20百万円(同0.7%増)、営業利益14億92百万円(同3.1%増)。加工食品が順調に推移したほか、業務用商品では、小麦粉は販売数量が前年並みに推移したものの販売価格が上昇し、澱粉、油脂、業務用食材も順調に推移した。


-2019年4月11日-

◆2019年度第1回見積合せは5月下旬の予定(CPTPP豪州枠)

 農水省は4月10日、2019年度の米のCPTPP豪州枠の実施概要(スケジュール予定など)を公表した。第1回見積合せは5月下旬で、以降、2カ月ごとに計6回実施される。

 具体的な日程は▽第2回=7月下旬▽第3回=9月下旬▽第4回=11月下旬▽第5回=2020年1月下旬▽第6回=同3月中旬。年間予定数量は6千実トン。

 また、見積合せに際しては「FOB価格(財務貿易統計等)、輸送費(海運市況情報等)、為替(大手金融機関為替相場情報(先物為替公表建値))により国際市場価格を評価」して行われる。


-2019年4月10日-

◆業務用小麦粉を7月10日から下げ改定(日清・日粉)

 製粉大手の日清製粉・日本製粉は、7月10日出荷分から業務用小麦粉の特約店価格を下げ改定することを公表した。政府売渡価格が4月から平均1.7%引き上げられたため。

 改定額(25kg当たり税抜き)は、強力系(パン・中華麺用)▲25円、中力粉・薄力粉(主にうどん・菓子用)▲10~15円、国内麦100%小麦粉▲25円。今後、他の製粉企業も同様に対応するものとみられる。

 競合する米業界にとっては望ましくない動きではあるものの、これまで3~4期連続の上げ改定となっていたことから、影響は限定的と考えられる。


-2019年4月9日-

◆全国組織、生産目安等を地域再生協と情報共有

 全国農業再生推進機構(全国組織)は3月28日、第5回総会を開催し、平成30年度事業・収支報告と、31年度事業計画・収支予算について、議案通り可決した。

 30年度の収支報告では、「米マッチングフェア2018」の開催事業で、農水省から補助金8千万円の交付を受け、その範囲内で事業を実施し、精算額約7,942万円を同省に交付請求し、確定通知を受けた。

 また、31年度事業計画では、実需者・流通業者・生産者、都道府県・地域再生協議会等の関係者と連携し、需要に応じた生産を推進するため、(1)実需者と産地とのマッチングの支援(2)会員関係者との連携や需要に応じた生産・販売の推進(3)会員間の情報交換および会員拡大…に取り組む。

 (2)の会員関係者との連携では、31年産の目安や、32年産に向けた需給見通しなどを、都道府県・地域農業再生協議会と情報共有を図る、としている。


-2019年4月8日-

◆農水省、備蓄米の第5回買入を16日に実施

 農水省は4月5日、31年産政府備蓄米の第5回買入を4月16日(火)に実施することを公告した。

 提示数量は6万2,391トンで、これまで通り都道府県別優先として提示されているが、第5回入札では「優先枠と一般枠を設ける」「一般枠の数量は都道府県別優先枠の落札残数量の合計」「優先枠の予定数量を超える応札数量は一般枠への応札とみなす」と変更が行われているため、優先枠が埋まっている県の申込資格者も含めて、すべての資格者が一般枠へ応札することができる。

 なお、5回で落札残が出た場合は5月中旬~下旬に第6回入札を行うとされている。


-2019年4月5日-

◆暖冬傾向で、30カ月連続前年を上回る(2月JF)

 一般社団法人日本フードサービス協会は、31年2月度外食産業市場動向調査の結果を公表した。

 2月は暖冬傾向で気温が高く、天候が比較的安定していたことが外食の下支えとなり、全体の売上は101.9%と30カ月連続して前年を上回った。

 また、ファストフードを中心に導入されている宅配代行サービスやQR決済も、全体売上への効果はまだ限定的ではあるものの、売上伸長に寄与していると協会は分析している。

 業態別概要は以下の通り。▽ファストフード業態=全体売上は102.4%。持ち帰り米飯・回転寿司は、店舗減に加え、休日の天候不順もあり、売上は99.2%に▽ファミリーレストラン業態=全体売上は101.1%。中華はTV露出の効果などで、売上は104.1%。焼き肉は店舗増もあり、売上は101.9%となった。


-2019年4月4日-

◆備蓄米・飼料用米推進により主食用米の抑制を(自民党)

 自民党は4月3日、農業基本政策検討委員会(小野寺五典委員長)を開き、「コメをめぐる状況」について議論を行った。

 同委員会の小野寺委員長は「米の需給については様々な情報が入ってきているが、農家の所得を確保することが政府・与党・JA系統の共通のスタンスだと思う。31年産の生産数量は718万トン~726万トンと考えており、30年産より9万トン~17万トン減らす必要がある。現在、備蓄米では20万9千トンの政府買入に取り組んでいるが、これが達成できれば30年産に比べて9万トンの転作になる。また、飼料用米については29年産並みの生産量に戻すことによって8万トン分、転作を拡大することができる。この両方により需給のバランスがとれると考えている。まず、備蓄米の全量買入を達成するためには何が必要で、何が足りないのかを議論しなければならない。その次に飼料用米を含めた非主食用米に振り向けていくことが重要」と、31年産米に向けた課題を整理。

 また、野村哲郎農林部会長も「6月末在庫が200万トン水準になると米価は下落に向い、農家に不安を惹起してしまう。そうならないようにどうしたら良いかを詰めていかなければならない」と述べた。


-2019年4月3日-

◆農協の米取扱高は8,904億円で5.6%増(29年度)

 農水省はこのほど、「平成29事業年度総合農協一斉調査結果」を公表した。

 総合農協の組織・財務及び事業の状況把握を目的に、657組合(農協)の平成29年4月1日から平成30年3月31日までの事業年度を集計したもの。

 販売事業のうち、米の取扱高は8,904億円で、前事業年度の8,429億円に対し5.6%の増加。


-2019年4月2日-

◆精米販売数量は約10万5千トン(伊丹産業)

 伊丹産業(株)は3月28日に定時株主総会を開催、翌29日には伊丹市内で決算報告会を行い、第71期(2018年1月~12月)の連結業績を公表した。

 同期の売上高は1,156億66百万円(前期比100.5%増)、経常利益は32億25百万円(同105.6%増)を計上。

 米穀事業部では、4年連続の米価上昇と、さらなる消費の減少という状況のもと、新規取引先の開拓に取り組み、精米販売の拡販を目指したほか、販売価格の見直しも取り組み、利益を大幅に改善。さらに財務体質改善のため、販売見込みにあった仕入を行うことにより、在庫管理を徹底した結果、精米販売数量は10万4,826トンと、目標の10万3,200トンを上回った。

 精米売上高は267億41百万円で、会社総売上高の23.1%を占める。また、2019年のグループ年間売上目標は1,415億円で、うち伊丹産業の単体目標は1,181億円。


-2019年4月1日-

◆福井いちほまれ販売会でPR、31年産は4千トンに拡大

 福井県のオリジナル新品種いちほまれの販売会が3月29日、都内の伊勢丹立川店で行われた。

 こだわりの米生産者が日替わりで来店し、試食や話を交えながら販売するというもので、当日は有機栽培いちほまれの試食会も行われ、炊き立てのご飯が来店者に振る舞われた。

 県によると30年産生産量は3,000トン。販売も好調で、現状の販売進度は全体で7割程度、県内では8割を超えているという。

 31年産は4,000トン(800ha、前年比200ha増)を見込んでおり、エコ栽培米(農薬・化学肥料2割減)、特別栽培米(同5割減)、有機JAS(無農薬・無化学肥料)のうち、増産分の多くは需要の高いエコ栽培米となる見通し。

 「認知度向上に向け、販売会などに積極的に取り組んできたが、まだまだこれから。福井にしかないお米をPRすることで、関東を含めた県外への販路拡大を目指したい」(福井米戦略課)と期待を込めた。


-2019年3月29日-

◆湯沢市で「秋田こまち先物取引ミニセミナー」を開催(堂島商取)

 大阪堂島商品取引所は4月23日(火)、「秋田こまち先物取引ミニセミナー」を開催する。

 取引経験者の経験談も交えて事例を紹介しながら、コメ先物取引の基本的な活用方法を解説する少人数のセミナーで、内容は(1)コメ先物取引の基本及び秋田こまち先物の取引例等(2)質疑応答及び意見交換。質疑応答も活発に行われるため、各地で好評を得ている。

 会場は秋田県湯沢市の湯沢市ふるさとれあいセンターで、時間は午後2時から4時まで。募集定員は先着20名。問い合わせ・申し込みは同取引所・東京支所(TEL:03-4334-2185)まで。


-2019年3月28日-

◆外国人向け日本産米サイト「WA RICE」開設(木徳神糧)

 木徳神糧(株)はこのほど、外国人に向けた日本産米の紹介サイト「WA(和) RICE」(https://wa-rice.com)をオープンした。

 消費者や卸、レストラン等を対象としたもので、英語・タイ語・ベトナム語・中国語(簡体・繁体)に対応。食味特性や外観品質をはじめ、炊飯方法や料理方法(おにぎり、親子丼、炊き込みご飯、手巻き寿司)、取り扱っている店舗・卸・レストランの国別マップも掲載している。

 「日本産米の魅力を海外の方々に広く知って頂くために開設した。現地の営業担当者にも、日本産米を手軽に紹介する方法として活用して頂きたい」としている。

 同社は農水省の「コメ海外市場拡大戦略プロジェクト」の参加事業者として、中国、台湾、タイ、ベトナムを中心に積極的に輸出を展開。ホクレンと協業で、中国向け輸出指定精米工場の石狩工場からの輸出も開始しているほか、中糧集団(COFCO)との提携も強化している。


-2019年3月27日-

◆早生で耐暑性や害虫に強い「つやきらり」開発(農研機構)

 農研機構はこのほど、早生で暖地や温暖地に適し、害虫に強い多収の「つやきらり」を開発した。

 西海258号とあきだわらを交配し育成。熟期は、きぬむすめや日本晴と同等で、きぬむすめより約7%の多収。高温でも品質が優れる点が特徴で、高温登熟耐性は「やや強」。ヒノヒカリの「弱」、暑さに強い品種として知られるきぬむすめの「中」よりも優れている。

 また、トビイロウンカ抵抗性も「中」。食味はきぬむすめと同等で、やや大粒で酢飯の食感も良く、業務用に向くとしている。


-2019年3月26日-

◆推奨ロゴ、第5号は熊本製粉「ミズホチカラ米粉」(米粉協会)

 日本米粉協会はこのほど、同協会の推奨ロゴマークを使用した製品の第5号が誕生したことを公表。熊本製粉(株)の「九州ミズホチカラ米粉」で、3kgの包材に推奨ロゴマークが貼付されている。

 このマークは、用途別基準に適合した米粉、または地産地消、域内流通に合った高品質な米粉に対して使用が認められている。

 ミズホチカラは九州沖縄農業研究センターが開発した品種で、熊本県ではパン用の米粉に適した品種として栽培されている。

 同商品を使うことで、通常の素材のみで、ふんわり、しっとりしたパンを作ることができるという。包材には、ホームベーカリーで作るグルテンフリー食パンのレシピも記載されている。


-2019年3月25日-

◆「クリーン精米屋」11店舗目を設置(サタケ)

 サタケグループのサタケ・ビジネス・サポート(広島県東広島市)はこのほど、コイン精米機「クリーン精米屋」の11店舗目をJA広島中央・農産物直売所に設置し、営業を開始した。

 今回設置した高屋町杵原地区は、住宅地とともに大手スーパーマーケットや圃場が広がる、農業・商業ともに盛んな地域。農産物直売所では地域で生産された玄米の販売も行っているため、購入した玄米をクリーン精米屋ですぐに精米して持ち帰ることが可能となる。

 従来と同様、料金を入れるまで原料投入口のシャッターが開かない自動開閉の機能や、他の利用者の米と混ざらない残留米排出機構などを搭載している。精米モードは、「クリーン白米」「上白」「標準」「ぶづき米(1~9分)」から選ぶことができる。料金(目安)は10kg100円、20kg200円、30kg300円。


-2019年3月22日-

◆第12回全量落札、30年度MA米は買入終了(農水省)

 農水省は3月19日、MA一般輸入米の第12回入札を実施。契約予定数量7万2,912トン全量が落札された。1~12回累計の落札は61万9,616トンで、WTO枠SBSの落札分(5万8,544トン)を加えると、30年度MA米の買い入れは年間予定枠(玄米ベースで77万トン)に達する。

 30年度MA一般輸入米の国別は豪州産が干ばつによる不作(2018/19年度)の影響か落札がなく、米国・中国・タイ産はそれぞれ前年度を上回った。

 また、うるち精米長粒種はグローバルテンダー(産地国指定なし)の買入提示が87%(23万0,912トン)を占めたが、全量がタイ産。うるち精米中粒種の同買入提示は31%(10万8,000トン)で、米国産(4万8,000トン)と中国産(6万トン)がほぼ分け合った。


-2019年3月20日-

◆米穀事業をKAWACHO RICEに継承、ペボラ工場も新設(川長)

 青森の野菜・米穀卸の(株)川長(川村長治社長、上北郡おいらせ町)は4月1日、米穀・雑穀の販売事業を分割し、(株)KAWACHO RICE(川村静功社長、三沢市)に継承させる。

 以後、川長は野菜を中心とした事業を継続する一方、KAWACHO RICEは米穀・雑穀の販売をはじめ、グループ会社の(株)Pebora(川村静功社長)とともにペットボトル精米商品「ペボラ」等の米関連製品の製造を行う。

 川長は、もともと川村長治社長が野菜事業を、川村静功氏(当時専務)が米穀事業をそれぞれ統括しており、3~4年前から分割・継承の話が進められ、このほど両事業の後継者が決まったため正式決定となった。

 なお、Peboraは製造のオートメーション化を進めるべく工場を建設中で、秋に稼働予定となっている。ペットボトル商品はこれまでギフトとして展開していたが、今後はノベルティの分野にも力を入れる。

 「大手量販店からも、新しい販売スタイルとして要望されている。スーパーやコンビニにそれぞれ合ったスタイルを追求していきたい。全国の自治体や生産者からも、PRのツールとして活用したいとの声が掛かっており、色々な方面で展開している」(川村静功社長)。6月に東京ビッグサイトで開催される「販促・マーケティング総合展」にも同商品を出展予定。


-2019年3月19日-

◆「星空舞」を東京ソラマチで試食・販売PR(鳥取県)

 鳥取県は3月17日、「ソラ」にちなみ、東京スカイツリータウン「ソラマチ」で星空舞のPR会を行った。首都圏で星空舞が販売されるのは今回が初で、ソラマチのスポーツイベント内にて、試食宣伝や1kg袋の販売、トークイベントを開催した。

 イベントでは星空舞に関連したクイズに解答し、正解するとサイコロが1回振れ、その出目によって、星空舞の2合袋やクリアファイルがもらえる企画を実施。親子連れを中心に盛況で、試食した人の多くが「冷めても美味しい」「甘みがある」「もちもちしている」と評価した。

 また、当日は文化放送主催のトークイベントも行われ、鳥取県市場開拓局の森脇局長と声優の佳村はるかさんが星空舞のPRを行った。森脇局長は「県が約20年かけて作ったお米で、ツヤ感と弾力性があり、冷めても美味しいのでおにぎりに最適」とPRした。今後は、とっとり・おかやま新橋館のアンテナショップでの販売も検討中。

 31年度の作付は県内の平地を中心に300haを見込んでいる。


-2019年3月18日-

◆31年産主食作付け、前年並み傾向が40県(農水省)

 農林水産省は3月15日、31年産の主食用米・戦略作物等の作付動向について、各都道府県の第1回中間的取組状況(2月末現在)を取りまとめ、公表した。農業再生協議会からの聞き取りに基づき、30年産実績と比較して、矢印で増減を表したもの。

 主食用米作付動向は、増加傾向1県、前年並み傾向40県/減少傾向6県。増加の鹿児島は硫黄山の噴火に伴い、30年産では制限させていた伊佐市等の作付けが戻ったもの。主食需要が毎年10万トン程度減少し続けるなか、大半の県が横ばいとなっているため、作柄次第では過剰感が出る可能性も。

 一方、備蓄米の取組状況は増加20県、前年並み4県、減少6県の見込み。今回の取りまとめは備蓄米の2回入札終了後の状況だが、31年産の買入入札では運用見直しにより都道府県別優先枠が拡大しているため、増加県が多いが、3回入札終了後も7万トン強の枠が残っており、これが埋まらない場合、主食用米の供給増につながる。

 農水省では「各産地・生産者が今回の公表結果を参考に、需要に応じた生産・販売に向けた取り組みをより一層進めて欲しい」としている。

 第2回中間的取組状況は、4月末現在の都道府県別・地域農業再生協議会別の動向を5月に公表予定。


-2019年3月15日-

◆兵庫の小池米穀が自己破産申請へ

 兵庫県の(株)小池米穀(本社:明石市藤江、小池喜之代表取締役)は3月12日までに事業を停止し、事後処理を崔勝弁護士と畠田健治弁護士(ミネルヴァ法律事務所)に一任、自己破産申請の準備に入った。民間調査会社によると、30年3月末時点の負債は約2億9千万円。

 同社は先月末、ウエルシア薬局とシミズ薬品への納入商品に表示偽装をしていたことを認め、お詫びと商品回収・返金の告知を行ったが、今月12日にはHP上で、「多数の取引先様からお叱りを受けて取引を停止され売り上げが大きく落ち込むなか、事業を継続しようと努力したが、支払い不能状態になり、破産の申立をすることとなった」と説明するとともに、「現在行っている各商品の返品受入れ業務、返金業務も停止させていただきます」と告知している。


-2019年3月14日-

◆「割高でも国産米」74%(日本公庫31年1月)

 日本政策金融公庫はこのほど、31年1月消費者動向調査の結果を公表。「割高でも国産米を選ぶ」人は73.7%だった。

 前回調査(昨年7月)からほぼ横ばいだが、ここ5年のスパンでみると多少上下しながらわずかに下降傾向となっており、末端価格の上昇が影響しているものと考えられる。価格がピークにあった24~25年に国産米を選ぶ割合が大きく下降し、逆に価格が下落した25~27年はその割合が上昇している。

 なお、今回の調査結果の内訳は、「3割高を超える価格でも国産米を選ぶ」35.6%、「3割高まで」8.6%、「2割高まで」15.5%、「1割高まで」14.0%、「同等なら」18.4%、「国産米へのこだわりはない」8.1%となっている。


-2019年3月13日-

◆米粉商品ブースが反響、ホテルの使用など拡大(米穀機構)

 米穀機構は「FOODEX JAPAN 2019」(3月5~8日、幕張メッセ)で、米・米粉を原料とするグルテンフリー食品のブースを設置。メーカー6者が商品をPRするとともに、マエストロの称号を持つイタリアン・シェフがそれらを使用してスパゲティやケーキなどの調理デモを行った。

 「メーカーが米粉商品の専用工場を作るなど、動きが活発化している。会場での外国人の反響も大きい」(河﨑厚夫常務理事)。「米粉は他の食材を邪魔しない上に、製造技術が高く使いやすい。ホテルの関心も高く、今後も伸びる」(タベルナ・アイ 今井寿オーナーシェフ)。商品事例は以下の通り。

 ▽第一屋製パン=新潟産米粉に秋田産玄米ピューレを加えた国内産100%米粉パン「FAHAN(ファハン)」を紹介。通販のほか、ホテルやレストランでもグルテンフリーへの意識の高まりで販売が伸びている。アスリートからも腹持ちが良いと評価されているという。グッドデザイン賞を受賞したパッケージ等により、付加価値商品として訴求。サイトで18個(各40g)入り税抜3,240円で販売中。

 ▽コスモバイタル=ANAで提供中のグルテンフリー米粉パンを展示。米国人向けを想定し、ライ麦パンに似た茶色い生地となっている。独自の過熱水蒸気式還元調理器の技術により、従来のアルファ化米とは異なる保水性・粘土の高さを実現した米粉「VisCome(ヴィスカム)」を使用し、しっとりした美味しさを実現。

 ▽全農=国産米使用の「お米のミルク」をPR。蒸した米に酵母を加え、デンプンをブドウ糖に変えることで、砂糖を使わずに自然な甘さを生み出している。容量125ml、税抜158円。

 ▽小林製麺=米国アマゾンで今年発売したグルテンフリーのラーメン(しょうゆ・みそ・とんこつ)をPR。スープ付きで外国人も簡単に食べることができる。ベジタリアン(みそ味はビーガン)に対応。

 なお、農水省によると米粉用米の利用量は「ノングルテン米粉認証制度」「米粉の用途別基準」の運用に伴い増加し、30年度3万1千トン(前年比6千トン増)見込み、31年度3万6千トン(同5千トン増)見込み。


-2019年3月12日-

◆エルニーニョ継続、夏にかけて続く可能性高い(気象庁)

 気象庁は3月11日、エルニーニョ監視速報(2月実況と3~9月見通し)を公表。同現象は引き続き継続しており、「今後夏にかけて続く可能性が高い(70%)」とした。

 現在の太平洋赤道域では、東部の海面水温が平年より高く、貿易風は弱まっている。今後、西部から中部にかけて見られる海洋表層の暖水が東進し、東部の海面水温が平年より高い状態を強めると考えられるとした。予測モデルの結果も踏まえて、夏にかけて続く可能性が高いと見込んだ。

 2月の日本の天候については、西日本以西の高温及び沖縄・奄美の多雨には同現象が影響したとみられるとした。


-2019年3月11日-

◆業務用米の拡大、現物市場の開発など公募(周年供給事業)

 農水省はこのほど、平成31年度米穀周年供給・需要拡大支援事業のうち「業務用米等の安定取引拡大支援」の公募を開始した。産地と中食・外食事業者の安定取引を拡大することを目的に、セミナーや商談会等を定額で補助するもので、民間団体等が対象。

 また、同事業の「周年供給・需要拡大支援及び現物市場のシステム開発・導入支援」の公募も開始した。主食用米の長期計画的な販売、輸出・業務用向け等への販売促進、非主食用への販売、米の現物市場システム開発などを定額か2分の1以内で補助するもので、集荷業者・団体が対象。


-2019年3月8日-

◆穀粒判別器RN-700、卸や農協の導入進む(ケツト科学)

 ケツト科学研究所は「FOODEX JAPAN 2019」(3月5~8日、幕張メッセ)で、玄米・精米向けの穀粒判別機「RN-700」を展示。簡易性やメンテナンス性の良さ、画像データの利便性などをアピールした。

 同機種は、トレイに米をザッと並べ、機器に挿入するだけで白未熟粒・死米・着色粒・死米・砕粒・胴割粒などの混入率を測定できる。各メーカーから販売されている機器の中でも、国から「新型穀粒判別器」(着色粒・死米・胴割粒・砕粒に対応)と認められている唯一の機種となっている。

 測定速度は1千粒当たり約40秒で、専用ソフトにより約16秒に短縮することも可能。トレイに載せた米を撮影するというシンプルな構造のため汚れにくく、メンテナンス性に優れる点も強み。また、トレイ上の全ての米が1枚の画像として保存されるため、第三者への説明が容易なほか、専用のビューアーで1粒ごとの拡大画像も表示できる。本体価格58万円と、従来機の198万円から大幅にダウンしたことから、「市場がますます広がっている」(国内営業部門)という。

 既にパールライスやコンビニに納入している大手卸、農協、農事組合法人、研究機関などにも導入されている。農協では、カントリーエレベーターのサイロ別に測定し、品質を均一化させるためのブレンドの参考にしている事例もある。

 近年は卸や外食業者が胴割粒などの基準を独自に設けることも多いため、活用の場が広がっているとのこと。そのほか、フレコンのバラ検査で義務付けられている各種項目の数値記入にも利用されている。


-2019年3月7日-

◆9,310トンが落札(第8回SBS・WTO枠)

 3月6日、第8回SBS(WTO枠)が行われ、契約予定数量5万0,766トン(うち砕精米は3,000トン。ただし、一般米の契約枠に残があった場合、砕精米の加算が可能)に対し、1万0,394トンの申し込みが入り、9,310トンが落札された。

 落札の内訳は一般米が5,866トン、砕精米が3,444トン。米国産うるち精米中粒種の売渡価格はキロ171円(前回比2円高)。

 30年度のSBS(WTO枠)は今回が最終。1~8回累計の落札は一般米が3万9,744トン(前年比▲4万4,119トン)、砕精米が1万8,800トン(同+2,663トン)の合計5万8,544トン(同▲4万1,456トン)。

 全体で1万トンを超えたのは第3回だけで、外国産の需要は年間を通し低調だった。なお、年間契約枠の残量(4万1,456トン)はMA一般輸入米入札で対応する。


-2019年3月6日-

◆「ロウカット玄米粉等」で新たな米粉需要の創出を(東洋ライス)

 東洋ライス株式会社(雜賀慶二社長)は3月5日、記者発表を行い、新たな健康価値の高い米粉の開発と、それを活用した米粉グルメ専門店のオープンなど、同社の米粉事業について説明した。

 米粉事業の柱となる「ロウカット玄米粉等」は、同社の「金芽米」「金芽ロウカット玄米」を原料とした米粉であり、雑菌や農薬の残留が懸念される玄米粒のロウ層が均等に除去されているうえ、BG無洗米加工により表面の残留物も除去されている。

 そのため(1)吸水率が普通の玄米に比べ格段に高く、製粉時の損傷率が少ない、きめ細かな米粉に仕上がる(2)菌数の少ない糠を含み、残留農薬の心配もない、安全性の高い米粉(3)玄米は脂分が多いため米粉加工には大きな障害となるうえ、製粉ラインの清掃が大変で、衛生面・安全面で高いリスクがあるが、同社の米粉はこの問題もクリアしており、大量生産が可能に(4)製粉工程の浸漬段階で普通精米のような高濃度の排水を出すことがないため、高い環境効果も実現…などのほか、「健康に良い糠を含んだコメ粉」などの特長がある。

 また、同日、銀座の東洋ライスビル1階(金のダイニングの隣)にオープンした米粉グルメ専門店“キンメッコ キッチン”は、商品提供や米粉に関する情報発信を行う旗艦店となるもので、「ロウカット玄米粉」「金芽米粉」を使った、美味しくて健康的な食品と料理を提案していく。

 すべてのメニューに「ロウカット玄米粉等」が使用され、米粉100%で焼き上げた「キンメッコパン」「キンメッコロール」のほか、パスタやサンドイッチ、調理パン、スイーツなど、季節に応じた様々なバリエーションのメニューが提供される。ランチメニューなど店内での食事はもちろん、食パンやサンドイッチなどは持ち帰りもできる。

 同社では「この進化した米粉により、健康増進・医療費削減・コメの需要拡大を目指すほか、米粉の食シーンをけん引する専門店“キンメッコ キッチン”を中心に、新たな米粉需要の創出と、米粉情報の発信を目指す」としている。


-2019年3月5日-

◆2021年HACCP完全施行のスケジュール説明(農水省)

 HACCPを義務付ける改正食品衛生法が昨年6月に公布され、2020年6月までに施行、その後1年間の猶予期間を経て、2021年6月までに完全施行となる。これにより、原則として全ての食品等事業者にHACCPが義務付けられる。

 完全施行が2年後に迫るなか、農水省は自民党食料産業政策委員会(3月1日)で、改めて上記の通りスケジュールを説明するとともに、認知の状況について報告した。食品事業者を対象とした調査によると、大企業では認知が進んでいるものの、中小規模の事業者を含むと3割程度の認知率にとどまっており、引き続き周知が必要とした。同省はこれまで、補助事業によって研修会や手引書作成の助成を行っている。

 米穀卸については、日本精米工業会を認定機関とする精米HACCPの認定を114工場が既に取得しており、今年度中にも120工場に達する見通しとなっている。

 また、対応が難しい小規模事業者については、日本米穀小売商業組合連合会が作成中の「HACCPの考え方を取り入れた衛生管理」のための手引書に従い、一般衛生管理をベースとした対応をとることとなる。


-2019年3月4日-

◆青天の霹靂、5年連続「特A」記念キャンペーン実施(青森)

 青森県は、30年産米の食味ランキングで「青天の霹靂」が特Aを5年連続(26年産の参考品種を含む)で取得したことを記念し、3月25日までプレゼントキャンペーンを実施する。

 公式インスタグラム、フェイスブックで連載しているPR情報「さっパリジャンのさっパリ旅行記」に関するクイズに正解した人の中から、抽選で青天の霹靂2kgと関連商品(フィナンシェ、ゴーフレット、せんべい汁いずれか1品)のセットを60名に、同じく60kgを1名にプレゼントする。

 同品種は30年産で、食味特性であるさっぱり感と、グルメの街・パリを掛け合わせた「さっパリ」をキーワードに、TVCM、動画・写真、ブログ形式でPRを展開。今回のキャンペーンも、クイズを通してさっぱり感、グルメ好みというコンセプトを消費者に伝える内容となっている。


-2019年3月1日-

◆豪州精米168円、WTO比▲30円(TTP枠SBS)

 農水省は2月28日、CPTTP豪州枠による第1回SBS(追加)を実施した。前日、落札がゼロだったため、契約予定数量は1,000トン(うち、砕精米枠は70トン)。

 申し込みは一般米が540トン、砕精米が70トンの計610トンで、前日に比べ一般米が1,093トン減少した。落札数量は一般米が200トンで、砕精米はゼロ。

 注目されたマークアップはキロ60円(WTO枠7回比▲1円)で、ほとんど変わらなかった。うるち精米短粒種の売渡価格は買入価格が下がったため、168円(同▲30円)にダウンした。

 また、第2回は3月14日、今回の不落札分を加え1,800トンで行われる。


-2019年2月28日-

◆日本産米粉の需要拡大支援事業の公募開始(農水省)

 農水省は2月26日、輸出を含めた日本産米粉の需要拡大支援事業の公募要領を公表した。

 対象は(1)米粉用米産地の育成(生産者と米粉製造業者などとのマッチングを目的とした情報交換会の開催など)(2)ノングルテン米粉製造の支援(ノングルテン米粉を製造している事業者からのヒアリングなどを踏まえた製造手法マニュアルの作成及び当該マニュアルの事業者への普及)(3)日本産米粉の優位性の確立(トウモロコシ粉・でん粉・大豆粉などと比較し、日本産米粉の優位性の分析など)(4)米粉もしくは米粉製品の商品開発又は輸出に取り組む先進事例の調査-の4事業で、この中から必要な取り組みを選択。

 選定された法人・任意団体などは備品費・事業費・旅費などの経費について、要領に基づいた内容に対し補助を受けることが出来る。交付限度額は3千万円で、補助率は定額。応募期限は3月14日まで。問合せ先は政策統括官付穀物課新用途米穀推進班(電話03-3502-8111:内線4239)。


-2019年2月27日-

◆コメ輸出のプロジェクト事業、候補6者選定(農水省)

 農水省は2月26日、平成30年度コメ海外市場拡大戦略プロジェクト推進支援事業における補助金交付候補者を公表。

 (一社)全日本コメ・コメ関連食品輸出促進協議会、(株)JTB、(株)クボタ、(独)日本貿易振興機構、日本米粉協会の5者が選定された。

 同事業は、コメ・コメ加工品の輸出拡大を図るため、プロモーションの推進、事業者と産地のマッチング、海外規制への対応、ビジネスモデル構築に向けた取組などを実施するもので、補助率は定額あるいは2分の1以内。


-2019年2月26日-

◆北~西日本、気温ほぼ並みも晴れ少ない(暖候期予報)

 気象庁は2月25日、「暖候期予報(夏6~8月)」を公表。夏は、▽気温=北、東、西日本は「ほぼ平年並み」、沖縄・奄美は「平年並みか高い」▽降水量=北・東・西日本は「平年並みか多い」、沖縄・奄美は「ほぼ平年並み」―の見込みとまとめた。北、東、西日本は、前線や湿った空気の影響を受けやすく、平年に比べ晴れの日が少ない見通し。日照不足も懸念される。

 予想される海洋と大気の特徴は、(1)地球温暖化の影響等により、全球で大気全体の温度が高い(2)エルニーニョ現象が続き、ニューギニアの東~太平洋東部では海面水温が平年より高く、積乱雲の発生が多い見込み。一方、インド洋北部~フィリピンの東では、積乱雲の発生が少ない(3)上空にあるチベット高気圧は弱く、偏西風は大陸から日本付近で平年より南を流れる見込み。太平洋高気圧は日本の南東で強く、日本付近への張り出しは弱い。このため、日本付近には、太平洋高気圧の縁を回って湿った空気が流れ込みやすい見込み。


-2019年2月25日-

◆「稲作コスト低減シンポジウム」を開催(農水省)

 農水省は3月5日、「稲作コスト低減シンポジウム」を開催する。稲作コスト低減の取り組み活性化を図るため、多収化に焦点を当て、特に多収化の求められる飼料用米や輸出用米、米粉用米の産地の取り組みや、多収品種の普及を進めるために種子供給の県間連携の取り組みなどを紹介し、意見交換を図る。

 当日は、農水省政策統括官付穀物課の添田孝志氏が「稲作コスト低減における多収の意義について」講演を行う。

 また、事例紹介では「飼料用米の多収化に向けた取組について」((株)秋川牧園・村田生産部次長)、「コスト低減に向けた多収品種の開発及び普及の取組について」(農研機構・稲研究領域 山口領域長)、「需要に応じた種子供給のための県間連携について」(全国主要農作物種子供給推進協議会・馬場事務局長)などの発表も予定されている。参加無料(農水省HPから要申し込み)。


-2019年2月22日-

◆無機ヒ素の簡易分析法を公開、費用わずか100円(農研機構)

 農研機構は、コメに含まれる無機ヒ素の簡易分析法をこのほど開発し、2月20日にホームページ上でマニュアルを公開した。

 現在、無機ヒ素の分析は十分な知識をもった分析者による高価・高度な機器を用いた方法しかなく、分析できる機関も限られているが、今回の方法は一般的な実験室でも可能な上に、1検体当たりのコストが100円程度で済むという。

 具体的には、コメ粉末から抽出した無機ヒ素を還元水素化したアルシンガスにより、円形ろ紙に塗布した硝酸銀を発色させ、その発色をスキャナーで読み取って定量化する。この分析法は、コメ生産者や関連事業者、行政当局で役立つとしている。

 マニュアルはトップページ(www.naro.affrc.go.jp)>プレスリリース・広報>広報活動報告より閲覧可能。

 なお、玄米・精米に含まれる無機ヒ素の最大基準値は、コーデックス委員会でそれぞれ1kg当たり0.35mg、0.2mgと定められている。


-2019年2月21日-

◆2018-19年の豪州米は10万4千トンの見込み

 オーストラリア農業資源経済科学局(ABARES)が2月19日に発表した2019年2月の作物レポートによると、2018-19年のコメ生産量は、前年比84%減の10万4,000トン(籾ベース)と予測されている。

 主産地ニューサウスウェールズ州南部のマレー渓谷とムランビッジ灌漑地域では、水の割り当てが少なく、価格が高いことからから大幅な減産となる模様。

 同州の作付面積は約1万ha(前年比83%減)まで減少。単収見込みが10.38トン/haのため、生産量は10万4,000トンとなる。


-2019年2月20日-

◆スシローGH、日本政策投資銀行と業務協力協定締結

 (株)スシローグローバルホールディングス(以下、SGH)は2月18日、(株)日本政策投資銀行(以下、DBJ)と、次世代の「食」に関わる産業の構築・育成に貢献することを目的とした共同投資プログラムに関する業務協力協定を締結したことを発表した。

 両社は同協定に基づき、農業・水産業等の一次産業の発展的な育成、飲食業におけるイノベーション促進など、幅広い領域を対象に将来の投資ファンド組成も視野に入れた共同投資を行い、中長期的視点に基づいた「食」産業への投資育成に取り組む予定。

 SGHは「この共同投資プログラムにより、当社が有する回転すし事業に関する様々な事業ノウハウと、DBJが培ってきた産業調査力に基づく、成長資金の供給ノウハウを相互に活用し、事業と金融の緊密な連携を両輪として、さらなる発展を目指す投資先企業の成長実現を目指す」としている。

 SGHの株主には、(株)神明ホールディングス(持株比率32.72%)、全農(同3.82%)などが名を連ねている(2018年9月30日現在)。


-2019年2月19日-

◆ポークカレー・甘口ポークカレーの価格を改定(壱番屋)

 「カレーハウスCoCo壱番屋」を展開する(株)壱番屋は2月15日、ポークカレーと甘口ポークカレーの価格を3月1日から改定すると発表した。

 地域により改定の有無と額が異なり、東京23区内・神奈川県横浜市・川崎市(175店舗)は現行の484円(税込み、以下同)から21円アップの505円となるが、埼玉県・千葉県・東京都(23区除く)・神奈川県(横浜市・川崎市除く)・大阪府は改定なし。また、上記に含まれない店舗は463円から484円(+21円)になる。

 米を中心とした食材価格の上昇や、人件費アップ等による店舗や工場等の運営コスト上昇がその理由。この価格改定が来期(2020年2月期)の業績に与える影響については現在精査中のため、業績予想を開示する際に織り込んで公表するとしている。


-2019年2月18日-

◆売上高8.5%増(木徳神糧・決算)

 木徳神糧(東京)は2月15日、平成30年12月期の連結業績(30年1~12月)を公表。売上高1,143億45百万円(前年同期比8.5%増)、営業利益8億02百万円(23.6%増)、経常利益8億27百万円(15.6%増)、当期純利益2億83百万円(67.7%減)。

 売上高は、主力の米穀事業において国産米の取引価格が4年連続前年同期を上回る水準で推移したことや、ミニマム・アクセス米の取扱数量が前年同期と比べ大幅に増加したことに加え、単価の高い国からの輸入が多かったこと等から伸びた。

 損益面は、米穀事業において業務用向けの低価格米の調達難が継続しているなか、仕入価格の上昇に伴う販売価格の改定に注力するとともに、コスト削減に取組んだことが奏功した。一方、当期純利益は、たんぱく質調整米を製造・販売する台灣木德生技股?有限公司において、製造設備の本格稼動の遅れが長引き、台湾及び中国市場での販売が計画比大幅に遅れ、固定資産に係る減損損失が発生したことや、前年同期において遊休固定資産の売却等による特別利益の計上があったこと等が要因で大幅減。

 次期31年の業績見通しは、売上高1,120億円、営業利益7億円、経常利益7億円、当期純利益4億60百万円を見込む。


-2019年2月15日-

◆神明、プランツラボラトリー社と業務提携を発表

 (株)神明(藤尾益雄代表取締役社長)は2月12日、プランツラボラトリー(株)と業務提携契約を締結し、同社の株式を取得したことを公表した。

 プランツラボラトリー社の事業内容は、屋内農場(植物工場)に関する研究開発、屋内農場(植物工場)に関するコンサルティング業務、農業資材の販売・卸売業務、農産物の販売・卸売業務などで、最新のテクノロジーを用い、世界中で安定した植物生育ができるシステムの研究開発を行っている。

 両社は“生産者と共に儲かる農業を確立し、日本の農業を守る”を目標に掲げ、屋内農場(植物工場)事業に取り組むことにより、日本の食生活の発展に寄与し、社会に貢献していくことができると考え、今回の業務提携および株式取得に至ったとしている。

 プランツラボラトリー社は、低コストでビニールハウス等の内部の環境を制御し、温度・湿度コントロールが可能な省エネ型屋内農場(植物工場)システム「PUTFARM」を東京大学と共同開発しており、業務提携の内容については(1)「PUTFARM」で生産した農産物の神明グループによる購買(2)神明グループによるプランツラボラトリー社との販売代理店契約に基づく「PUTFARM」および消耗品の拡販(3)プランツラボラトリー社による量産化手法の確立および生産安定化のための農業指導(4)プランツラボラトリー社による神明の野菜事業(自社生産及び契約先での委託生産)で使用する「PUTFARM」の設計・施工…と説明。詳細は両社間で協議の上、別途取り決める予定。


-2019年2月14日-

◆エルニーニョ現象、夏にかけて続く可能性高い(気象庁)

 気象庁は2月12日、エルニーニョ監視速報(1月実況と2~8月見通し)を発表。「今後夏にかけて続くエルニーニョ現象が続く可能性が高い(70%)」とした。前回まで継続見通しが「春」から「夏」に変わった。冷夏との相関もあり、天候経過と水稲生育の動向については例年以上にチェックが必要となりそうだ。

 現在の太平洋赤道域では、東部の海面水温が平年より高い状態が弱まりつつある一方、貿易風も弱まり始めているという。同庁では、今後、貿易風の弱まりにより、海洋表層の暖水が東進し、東部の海面水温が平年より高い状態を維持するように働くと考えており、予測モデルの結果も踏まえ、今後夏にかけてエルニーニョ現象が続く可能性が高いと見込んだ。

 同現象は、太平洋赤道域の日付変更線付近から南米沿岸にかけて海面水温が平年より高くなり、その状態が一定程度続く現象と定義されており、発生すると、世界中で異常な天候が起こると考えられている。なお、1月の天候は、日本、世界ともに発生時の特徴は明瞭には見られなかった。


-2019年2月13日-

◆「おこめ券」取扱店舗の検索ページを開設(全米販事業部)

 全米販事業部はこのほど、「全国共通おこめ券」を販売している、または利用できる店舗を日本全国から検索できるページを開設した。消費者向けのお米情報サイト「ごはん彩々」の中に設置されている。

 地方・県・市町村を選択するか、フリーワードで検索すると、店名・地図のリンク・電話番号などが表示される。「消費者から問い合わせがあるため、ネットで簡単に店舗を見つけられるように対応した」(事業部)という。

 おこめ券は昨年10月末までに累計4億5千万枚が発行されており、米に換算すると年間1万3千トン分となる。


-2019年2月12日-

◆30年産酒造好適米生産9万6千トン程度、需要を若干上回る

 農水省公表の「米に関するマンスリーレポート2月号」では、30年産酒造好適米の需給見通し(推計)を以下の通りまとめ、公表した。

 30年産の生産量は12月末の検査数量から9万6千トン程度(直近3カ年の検査確定値に対する12月末の進捗率を基に推計)が見込まれ、前年産に比べ6%程度(6千トン程度)の減少。

 一方、需要量は9万2~4千トンで、「生産量が若干上回る状況」と想定している。


-2019年2月4日-

◆風水雪特約がスタート、大きな反響(全米販火災共済)

 全米販共済部は2月1日、火災共済における風水雪特約を新たにスタートした。昨年は豪雨、台風、地震と多くの災害が発生したこともあり、案内を行った昨年末から既に500件の電話が寄せられたほか、組合員の卸にも多数の問い合わせが来ているという。

 風水雪特約は、同日より改正された風水雪ひょう害の基本契約と併せて、損害の全額をてん補できる仕組み。基本契約におけるてん補方法は「損害額×30%×(契約額÷評価額)」で、残り70%を特約部分でてん補する。また、基本契約の改正により、支払対象の最低損害額は従来の20万円から10万円に引き下げられ、少額の風水雪ひょう害にも対応できるようになった。

 保険料も割安となっており、参考事例として、A保険会社の専用住宅プラン(風水雪+地震保険)で地域によっては年間13万9千円となるところ、全米販共済は全国一律で8万8千円、また併用住宅で同じく24万4千円になるところ、全米販共済は10万9千円に抑えることができる。

 なお、日本損害保険協会によると、西日本豪雨や台風21号などの保険金支払いが計1兆3千億円超に上ると見込んでおり、東日本大震災の保険金に匹敵する規模となる。内閣府は、猛烈な雨の年間発生回数が増加していることから、保険・共済への加入を促している。問い合わせ先は、全米販共済部(0120-229-579)。


-2019年1月31日-

◆多収で醸造適性が優れる新品種、「土佐麗」と命名(高知)

 土佐酒振興プラットフォームは1月24日、高育酒80号の命名式を開催し、「土佐麗(とさうらら)」と名付けた。

 同品種は母「高育酒326」と父「ひとめぼれ」を交配し育成された。熟期は風鳴子と同じ早生で、収量は1割以上多い。心白の発現が良好で、高度精白でも砕米率が低い。醸造適性は風鳴子並みに良好で、やや辛口、バナナ様の吟醸香が高いことが特徴。

 普及目標は35年産に40haで、県産米原料使用率の向上、「土佐酒」ブランドの一つとなることが期待されている。

 なお、県全体の清酒製造量は4,520kl(29年)、酒米使用量は2,689トン(同上)で、県産米シェアは30%の807トン。

 土佐酒振興プラットフォームは、県酒造組合・県・JA・学識経験者などで構成されており、土佐酒の認知度向上・販路拡大、原料米の生産振興を図るため28年に設立された。


-2019年1月30日-

◆石垣で田植え開始、集荷は前年並み見込む(JAおきなわ)

 沖縄県石垣島で1月26日、新米ひとめぼれの田植えが始まった。先陣を切ったのは、みやぎ米穀の宮城翔伍さんで、1haに植え付けを行った。今年は14haに作付する予定。生育が順調に進めば5月下旬~6月上旬に超早場米として収穫されることとなる。

 JAおきなわ八重山地区営農振興センターによると、田植えの開始時期としては例年並みで、2月中旬から本格化する見通し。

 石垣における前年産の集荷実績は約700トン、八重山地区全体では1,000トン超(うち第一期稲900トン)で、今年産も同様の集荷量を見込んでいる。


-2019年1月29日-

◆いちほまれ、通年販売に向け作付拡大(福井)

 福井県は1月21日、第4回ふくいの農業あり方検討会を開催し、31~35年度の県内農業の方向性を定める「新ふくいの農業基本計画(仮称)」について検討した。米関連では、35年度の米産出額を320億円(29年度310億円)とする目標を示した。

 目標達成に向けた10大プロジェクトの一つとして、アジアを中心とした農産物等の輸出拡大に取り組むとし、輸出用米の生産目標を35年度6億円(29年度0.7億円)に設定。多収品種(あきさかり)に限定することで生産コストを大幅削減し、生産拡大を図る。

 また、いちほまれの全国トップブランド化のプロジェクトとして▽テレビCMや百貨店などへの営業活動等を通じた消費者への認知度向上▽作期幅の拡大、栽培技術の一層の向上等による日本一品質の生産確立▽品質と生産拡大のバランスを取りつつ、全国において最高価格帯での通年販売-等に取り組む。

 また、ハナエチゼン、コシヒカリ、いちほまれ・あきさかりの作付割合(収穫期別)を、35年産では3:4:3(29年産3:6:1)に最適化することで、高品質化と販売価格の向上を目指す。農林水産部は、「ハナエチゼンとあきさかりは現状を維持し、コシヒカリからいちほまれへの作付転換を進める」としている。計画案は3月末に正式決定される予定。


-2018年10月10日-

◆30年産新市場開拓用米、認定数量は2万トン(農水省)

 農水省が公表した30年産新規需要米の取組認定数量(9月15日現在)は46万8,593トン(前年産認定比5万7,868トン減)。

 種類別は▽米粉用=2万8,065トン(同266トン減)▽飼料用=42万0,667トン(同6万2,658トン減)▽新市場開拓用=1万9,862トン(同1万2,513トン増。前年産の数量は輸出用)…で、27年産で大幅に拡大した飼料用が5年振りに前年産を下回った。

 新市場開拓用は30年産から設けられた項目で、輸出用などが該当する。なお、前年産で7,424トンあった酒造用(生産数量目標の枠外)は取りまとめられていない。


-2018年10月9日-

◆神明グループが持株会社制体制に移行

 神明グループは10月1日付で純粋持株会社体制に移行した。(株)神明は同日付で商号を「(株)神明ホールディングス」に変更し、純粋持株会社として事業を開始。これまで(株)神明で行っていた営業活動については同日付で新「(株)神明」に承継し、事業が継続される。


-2018年10月5日-

◆「無洗米未来サミット」を11月に開催(東洋ライス)

 東洋ライス(株)(雜賀慶二社長)は11月15日(木)、東京都港区の明治記念館で「無洗米未来サミット」を開催する。

 同社は環境省から業界をリードする「エコ・ファースト企業」の認定を受けているが、それを期に改めて無洗米の開発意図や機能性を広く社会に発信するため、全国37社のBG無洗米企業が一堂に会し、BG無洗米の健康と良食味効果・保存効果・環境保全効果を中心とした"無洗米宣言"を採択する。

 また、BG無洗米の更なる認知及び消費拡大のために"BG無洗米によるギネス世界記録認定"への挑戦宣言も行われる予定。当日は環境省からも来賓が招かれる。

 世界初の無洗米としてBG無洗米が登場してから27年が経ち、外食産業等では不可欠な存在となっている一方で、現在も統一的な無洗米規格がないため、「無洗米は美味しくない」などのイメージを持つ消費者も多い。同社では「無洗米を更に普及させるため、正しい知識を発信し、一般消費者が持っているイメージを払拭したい」としている。


-2017年4月4日-

◆木徳神糧、全農を予定先とする自己株式処分を決議

 木徳神糧(株)は4月3日に開催した取締役会において、第三者割当による自己株式処分を行うことを決議し、同日公表した。

 処分予定先は全国農業協同組合連合会(全農)で、処分株式数は普通株式300,000株。処分価額は1株につき721円のため、調達資金額は2億1,630万円となり、発行諸費用の概算額250万円を差し引いた2億1,380万円が手取概算額となる。

 処分の目的及び理由について同社は、「全農との業務提携開始を契機に仕入・販売・製造・物流・商品開発等の分野別に協力体制を構築するための具体的な内容について継続的に協議を行っているが、実需者への安定した販路を構築している米卸業者等との資本・業務提携を推進している全農から資本提携の提案があった。これを受けて、単なる業務提携関係を超えて全農が当社の株式を一定数量保有し、全農が当社の企業価値の向上と、株価の上昇によるメリットを直接享受できる資本提携関係を構築することで、当社の企業価値の向上に対する全農のより積極的なコミットメントが期待できると判断した」としている。


-2017年4月3日-

◆千葉銀行が稲作事業に参画、地元企業など15社と法人設立

 千葉銀行はこのほど、地元企業など15社との共同出資により、農業法人「(株)フレッシュファームちば」を設立した。千葉県市原市皆吉の水田76haを借り受け、30年産ではそのうち2.1haでコシヒカリを生産。数年以内に30~40haまで面積を拡大する考え。

 同社は農業を成長分野と捉え、これまでもビジネスマッチングや6次産業化の支援などに取り組んできた。一方、県内では農業の担い手が減少しているほか、生産者の高齢化により耕作放棄地が増加していることから、農業法人を通じて農業経営に参画することを決めた。

 資本金1,450万円で、うち同社の出資割合は4.8%、グループ全体で14.5%。共同出資者には、食料品スーパーの(株)せんどう、米穀卸の(株)ナナミのほか、千葉製粉、富洋観光、マザー牧場、日立製作所などが名を連ねる。

 「ネットを活用するIoT技術、AI(人工知能)など先進的な技術を取り入れるとともに、大規模化、販路確保によって収益性の高い農業モデルを構築する」。


-2017年4月2日-

◆郡山プレミアムブランド「ASAKAMAI 887」発表

 福島県郡山市のブランド「あさか舞」を厳格な基準で選別したプレミアム米「ASAKAMAI 887」がこのほど、市米消費拡大推進協議会によるプロジェクト立ち上げイベントで発表された。

 食味計測値88点以上、タンパク質含有量6.1%以下、ふるい目幅2.0mm、整粒歩合80%以上、特別栽培米、GAP取得、エコファーマーの7つの基準を満たしたコシヒカリを条件としたもので、「イメージのみでなく、明確な基準・数字を示しながら美味しさを極めることを狙った」(市農林部営農推進課)という。名称の「887」は米作りに要する88工程と、7つの基準を表現したもの。歳暮などのギフト、ネット通販のほか、首都圏の米穀店での販売も視野に入れている。

 30年産の作付面積は2,246アール、生産量は最大で1千俵程度を見込む。なお、従来より取り組んでいる「あさか舞」は同市産のコシヒカリ、ひとめぼれの1等米を条件としており、生産量80万俵のうち6~7割が相当する(うち農協の取り扱いは40万俵)。


-2018年3月30日-

◆=30年産の生産事情=<関東編>彩のきずな、ふさこがね・おとめ増加傾向

 埼玉「彩のきずな」、千葉「ふさこがね」「ふさおとめ」、神奈川「はるみ」が増加傾向にある。一方、埼玉・神奈川とも「キヌヒカリ」が減少傾向

 ▽茨城=「コシヒカリ」「あきたこまち」中心。県は「ふくまる」の拡大を推奨
 ▽栃木=「コシヒカリ」「あさひの夢」中心で大きな変化はない
 ▽群馬=「あさひの夢」「コシヒカリ」「ひとめぼれ」「ゆめまつり」中心で大きな変化はない
 ▽埼玉=「コシヒカリ」「彩のかがやき」「キヌヒカリ」中心。近年「キヌヒカリ」が減少傾向、「彩のきずな」が増加傾向
 ▽千葉=「コシヒカリ」「ふさこがね」「ふさおとめ」中心で、「ふさこがね」「ふさおとめ」が増加傾向
 ▽東京=「キヌヒカリ」「コシヒカリ」中心で大きな変化はない
 ▽神奈川=「キヌヒカリ」「さとじまん」中心。近年「キヌヒカリ」「さとじまん」が減少傾向、「はるみ」が増加傾向

 各県とも良質米の生産に向け、適期移植・収穫、適正施肥などの指導を行っている。

 ※水稲の作柄に関する委員会資料「平成30年産水稲の10a当たり平年収量に係る生産事情」(大臣官房統計部)より抜粋。


-2017年8月25日-

◆精米等の直販事業拡大で「営業開発部」設置(全農)

 全農は8月23日、実需者への直販事業を拡大するための営業拠点「営業開発部」を9月1日付けで設置することを公表した。「営業企画課」(品目横断的営業企画、全農コーポレートブランドの構築、eコマース戦略[電子商取引]の構築、ロジスティック戦略の構築、「精米営業課」(精米の直接販売の拡大)、「青果営業課」(青果の直接販売の拡大)の3課を設置する。今年4月1日付けで就任した元イトーヨーカドー社長の戸井和久チーフオフィサー(理事級の処遇)が指揮をとる。

 「農林水産業・地域の活力創造プラン」に基づき策定した販売事業の年次計画を踏まえて、全農の販売事業、全農グループ販売6社(全国農協食品、全農パールライス、JA全農青果センター、JA全農たまご、JA全農ミートフーズ全農チキンフーズ)の機能を融合し、全農におけるバリューチェーンを構築するのが目的。営業開発部では、量販店、生協に加え、CVS、外食、中食、ネット通販、ドラッグストア等への新規取引先の開発や既存取引先への取り扱い品目の拡大をすすめる。

 取引先に対する営業をおこなう中で、取引先のニーズを正確に把握し、産地側にフィードバックするマーケットイン型事業を展開する。取り組みの中で、必要とされるインフラの整備、投資や出資をおこなうほか、新たな販売チャネルとしてのeコマース戦略の構築や物流合理化のためのロジスティック戦略を構築する考え。


-2017年8月24日-

◆コメ国際価格、前月から9.5%下降(8月)

 農水省はこのほど、米国農務省が8月10日付けで公表した2017/18年度(8~7月)における世界の穀物需給見通し(第4回)の概要をまとめた。

 米(精米)の生産量は、タイ等で増加するものの、米国で作付期にアーカンソー州北東部、ミズーリ州南東部で洪水が発生、カリフォルニア州で土壌水分が過剰であったことにより収穫面積の減少が見込まれ、2011/12年度以来の低水準となること等から、世界全体では前年度を下回る見込み。消費量も、中国等で減少することから前年度を下回る見込み。

 タイ国家貿易取引委員会のFOB価格(うるち精米100%、2等)は、7月2日現在トン当たり412ドル、前月比43ドル安(▲9.5%)、前年同月比50ドル安(▲10.8%)。5月以降、アジア・中東諸国等の輸入需要から470ドル台まで値を上げたものの、7月以降の輸入需要の緩和により値を下げ、現在は410ドル半ばで推移。


-2017年8月23日-

◆タイ産赤米「ライスベリー」を業務向けに販売(木徳神糧)

 木徳神糧(東京)では、タイ産赤米「ライスベリー」のレストランなど業務用向け販売を行っている。

 通常の香り米と同じように調理ができ、そのまま炊くことも、香り米と混ぜて炊くこともできる。お粥、チャーハン、サラダ、スイーツ等、様々な料理に活用が期待される食材という。

 「ライスベリー」はカセサート大学(タイ)のライスサイエンスセンターにおいて、母本品種「カオホンマリ105」と父本品種「カオホンニン」の間で自然交配を行い生まれた品種。米粒は黒紫色で細長く、ポリフェノールなどの抗酸化物質を多く含み、美しい色と栄養価の高さからスーパーフードとして注目されているとのこと。

 「タイ王国政府が国内および海外向けの販売に力を入れており、タイ大使館からの販促への協力要請に応えての対応で現在は業務向けのみの販売」(海外事業部)としている。


-2017年8月22日-

◆道内食率、87%で確定(28RY)

 北海道農政部はこのほど、平成28RY(米穀年度。平成27年11月~28年10月:主に27年産米)における北海道米の道内食率が87%で確定したことを公表した。

 2月公表の暫定値と変わらず。前年は88%。府県産米との激しい価格競争が続くなど、道産米の販売環境は依然、厳しい状況にあったものの、テレビCMによる消費者へのPRやコンビニ・スーパー等のおにぎり・弁当など業務用における利用推進などにより、目標の85%を5年連続上回ったとしている。

 今後も引き続き、オール北海道体制による「米チェン」の推進、ゆめぴりか認定マークの認知度向上等による良食味米のブランド力強化、コンビニ・スーパー等との連携による中食・外食など業務用途への販売拡大、多様な需要に応える良質・良食味米の安定生産とコスト低減に向けた取り組みを進める。


-2017年8月21日-

◆中国からのクルーズ船で包装米飯3万5千食を配布(全米輸)

 全日本コメ・コメ関連食品輸出促進協議会(全米輸)は8月24日~12月にかけ、クルーズ船で訪日する中国人旅行客を対象に、日本産包装米飯の配布・プロモーションを実施する。今年1~3月に行った包装米飯10万食の配布に引き続き、さらなる認知拡大に向けて取り組むもの。

 航路は上海~九州で、寄港回数は30回。1航海の乗客定員見込みは3,500~2,500人で、期間中に3万5千食を配布予定。製造工程や食べ方、中国国内の店頭等での販売情報、よりおいしく食べるためのふりかけ・レトルトパックの紹介などを掲載したリーフレットも作成する。

 併せて、9~12月にセミナーを9回実施し、日本産包装米飯の魅力を中心に、日本産米・米菓の紹介やパックご飯の試食・アンケート等を行うこととしており、延べ1,500人程度の参加を見込む。


-2017年8月18日-

◆日本橋兜町7番の開発計画に参画(ヤマタネ)

 ヤマタネはこのほど、子会社である山種不動産が、平和不動産、ちばぎん証券と共同で検討を進めてきた「日本橋兜町7地区開発計画(仮称)」の手続きを今般開始したことを公表した。

 今後、中央区の都市計画審議会による審議、国家戦略特別区域会議における区域計画の作成を経て、内閣総理大臣による認定を受けるべく手続きを進める。計画地には、山種不動産が所有する山種兜町ビルも含まれることとなる。

 「国際金融都市・東京」構想の一翼を担うとともに、地域全体の更なる発展・魅力向上に努めるとしている。主要用途は、事務所、店舗、金融関連施設敷。地面積約3,350平方メートル、延床面積約3万8,000平方メートル、地上15階・地下2階(高さ約90メートル)、予定工期は2018~2020年度。


-2017年8月17日-

◆「石川65号(ひゃくまん穀)」が品種登録(農水省)

 農水省はこのほど、種苗法に基づき品種登録を官報告示した。稲品種では、「石川65号」(登録者:石川県)が登録された。

 石川65号(ひゃくまん穀)は、北陸211号×能登ひかりの交配。外観が優れ、大粒で食べ応えがあり、しっかりとした粒感と粘りの双方が絶妙なバランスをとっている。時間がたっても硬さや粘りの変化が少なく、冷めても美味しさを保つため、おむすびや弁当にも向く。食味の総合評価はコシヒカリ並み。


-2017年8月16日-

◆ネットショップ「ごはんの蔵」を開設(ごはん彩々)

 全米販は8月8日、情報ウェブマガジン「ごはん彩々」において、ネットショップ「ごはんの蔵」を開設した。ごはん彩々で紹介した米を中心に、食味試験評価適性者資格を持つスタッフがお奨めするものをラインナップしている。

 現在は、高知県本山町にこまる、山形県南陽市つや姫、鳥取県江府町コシヒカリ(いずれも28年産、特別栽培米、産地/生産者限定、2kg税込2,300円)のほか、ごはんグッズとして「極(きわみ)しゃもじ プレミアムクリア」も販売中。

 価格競争に陥ることのない販売の場として、会員の要望にも応じながら、今後のラインナップを決めていくという。


-2017年8月10日-

◆最高の記念日を世界最高米で祝う企画を実施(東洋ライス)

 東洋ライス株式会社(雜賀慶二社長)は2017年「世界最高米」事業の一環として、『あなたの「最高の記念日」を「世界最高米」でお祝いするアニバーサリーディナー』を開催。8月4日~6日に各日1組ずつ、合計3組6名の消費者を東京・銀座のお米料理店「金のダイニング」に招待した。

 招待者からは「土なべのフタを取った時の金ピカの光には驚いた」「甘くてとても美味しかった。おかずがなくても食べられるし、大満足」「“私たちの身体は私たちの口に入るもので出来ている”という世界最高米の取り組みに対する思いに共感致した。その思い通り、口に含むと思わず笑顔になってしまうお米」など、世界最高米の感想が聞かれたという。

 世界最高米事業は「わが国のコメの評価を国際的に高めるとともに、日本のコメ生産者に夢と希望を持っていただく」ことを趣旨としており、2年目の今年は少量生産の世界最高米を少しでも多くの消費者に味わっていただくために同企画が実施された。同社HPでの募集には大きな反響があり、3日間で合計91組にも及ぶ応募があったという。

 同社では「来年以降も、世界最高米事業を通じて、日本のコメ品質と加工技術の高さを広く世界に発信するべく、事業の拡大を図る」としている。


-2017年8月9日-

◆2年後には再度、本上場を目指す(堂島商取・岡本理事長)

 大阪堂島商品取引所の岡本安明理事長は8月8日、コメ先物試験上場の再々延長が農水省から認可されたことを受け、コメントを発表した。

 「与党が本上場は認め難いとの申し入れを農水省に行った状況を踏まえ、市場の継続に重きをおく観点から、本上場の申請を取り下げ、改めて試験上場を再度2年延長する定款変更の申請を行った」と、再々延長の申請に至った経緯を説明。

 「試験上場の申請に変更せざるを得なくなったことについては誠に残念だが、2年前の与党の申し入れでは、事実上、本上場が認められなければ廃止を求める内容だったことから、今回の申し入れでは、試験上場の延長の形とはいえ、市場継続を容認する等、一定の評価を頂いたと認識している。本所としては、2年後の本上場実現のために、生産者や集荷業者をはじめとする幅広い方々に、さらなる参加を頂けるよう引き続き努め、その上で、適切な市場管理のもとで、より利用しやすく、安心できる市場の運営を継続する」と、2年後の本上場移行への意欲を示した。


-2017年8月8日-

◆農水省、コメ先物試験上場の2年延長を認可

 農水省は8月7日、大阪堂島商品取引所によるコメ先物取引の試験上場を2年間延長するという申請を認可した。商品先物取引法の規定に基づき、その基準に適合していると認められたため、としている。

 同取引所からの申請内容は「同取引所で試験上場されている米穀の取引期間を現行の6年間から2年延長し、8年間とする」というもの。これにより、取引期間は平成31年8月7日までとなる。


-2017年8月7日-

◆飼料用米政策の必要予算は不退転で確保(齋藤農相)

 齋藤健農相は8月3日の就任会見で、コメ政策や農協改革に言及。

 コメ政策については「大事なことは需要に応じた生産ができなければマーケットもなにもない。国による生産量の配分をやめ、再生協議会が需要を判断し生産する仕組みを進めていくと需要減に入るかもしれない。国が配分していた生産量は毎年減り、農家に割り当てられる量が毎年減っているが、この制度はどこかで行き詰まるので、その前にうまくソフトランディングしなければいけない。きめ細かく需要を予測できるような情報提供や、戦略作物にシフトするお手伝いさせて頂く。最後は需要に応じてそれぞれが道筋をつけていく以外に方法はないと思う」との考えを示した。

 飼料用米政策については「米の消費が減る中で水田を維持するためには飼料用米を作る以外に(麦とかもあるが)方法がないのであれば、そのために必要な予算は不退転で確保していくのが農水省の今の方針。110万トンの飼料用米を作るためには1,600億円の予算が必要であり、その確保が農水省政策のトッププライオリティーになる」と強調。

 農協改革については「法律の改正が既にされており、農協改革の進捗状況を我々も見させてもらう。制度とか大きな枠組に基づいて進んでいるので、みんなで頭を揃えて今の状況からより先が見えやすい状況に変えていこうと、新しい会長とも努力をしていきたい」と述べた。

 さらに、先物市場にも言及し、「堂島商品取引所の方から本上場の申請があったが、議論すると残念ながら思ったほど利用者の伸びがないという現実で、試験上場の再々延長という方向で検討されていると聞く。これから本上場するのであれば、そういう実際の動きがもっとめざましくなる必要がある」と指摘した。


-2017年8月4日-

◆農林水産大臣に斎藤健氏

 8月3日、安倍首相は内閣改造を行い、第3次安倍第3次改造内閣が発足。農林水産大臣には斎藤健氏(58歳、衆議院、千葉7区)が就任した。

 経済産業省出身の斎藤氏は当選3回で初入閣。農林水産副大臣、環境大臣政務官などを歴任したほか、自民党の農林部会長などを務めていた。


-2017年8月3日-

◆お米の品評サイト「Recommend」を開設(伊藤忠食糧)

 伊藤忠食糧(東京)はこのほど、お米の品評サイト「Recommend(レコメンド)」をオープンさせた。全国のお米を集め、専門家の視点からわかりやすく魅力を伝え、 生産者と消費者の懸け橋となるサイトを目指す。

 サイトの特徴は(1)お米の専門家によるレビュー機能(2)お米のこだわり検索機能(3)ユーザーコメント機能…の3つ。“レビュー機能”では、全国の様々なお米に精通する専門家が、お米の特徴、味などを詳しく解説。また、各銘柄の違いや魅力をより感じてもらえるよう、生産者の声や、こだわり、背景なども伝える。専門家はお米のバイヤーや、「ごはんソムリエ」の資格保持者、精米工場の品質管理担当者など、多岐にわたる。“こだわり検索機能”では、全国各地のお米を産地別・品種別・名前だけではなく、 専門家の視点で味の「特徴」や「好み」からも検索することが可能。さらに、粘り気や硬さ、ふっくら具合など、専門家が各地を回って実際に試食してきたデータを元にピックアップすることもできる。“ユーザーコメント機能”では、一般消費者から投稿されたコメントも銘柄ごとに掲載。一般の評価やコメントにより、また違ったお米の魅力が紹介されることになる。

 商品は新潟魚沼コシヒカリ、青森青天の霹靂、山形つや姫、福岡元気つくし、タニタ食堂の金芽米など多様な品揃えで、Amazonや楽天などの専門サイトへのリンクが設置されているため、気にいったお米があれば、再び検索しなくても各お米の紹介ページからすぐに通販購入が可能になっている。お米品評サイト「Recommend(レコメンド)」のURLは http://re-comme-nd.jp/ 。


-2017年8月2日-

◆小売物価、コシ・コシ以外とも下降(総務省7月)

 総務省はこのほど、小売物価統計調査7月分(東京都区部)を公表した。

 主食は、コシヒカリが5kg税込2,359円、前月比26円安(-1.1%)、コシヒカリ以外(各調査店舗で売り場シェアが大きい産地銘柄)が2,098円、同45円安(-2.1%)。28年産の出回り以降で最も高かった前月からともに下がった。

 競合品のパン類は原料の値上げもあってか前月から上昇し、食パンは24年4月以降の最高値。中食は、おにぎりが上昇して1個118円となり、22年6月以降の最高値となったほか、にぎりずしも上昇。一方、冷凍調理ピラフは3カ月連続で下降した。外食はいずれも前月から変わらず。


-2017年8月1日-

◆神明・藤尾社長、わらべや日洋HD・妹川会長も食糧部会の委員に

 農水省は7月31日、「食料・農業・農村政策審議会 食糧部会」を開催し、米穀の需給及び価格の安定に関する基本指針について審議会に意見を求め、了承された。

 今回は委員の改選に伴い、大幅に委員の入れ替わりがあった。新委員は、有田芳子(主婦連合会会長)、大山泰(株式会社フジテレビジョン報道局取材センター室長)、染谷茂(柏染谷農場代表)、中嶋康博(東京大学大学院農学生命科学研究科農業・資源経済学専攻教授)の4名。臨時委員は、妹川英俊(わらべや日洋ホールディングス株式会社代表取締役会長)、大桃美代子(タレント、農政ジャーナリスト)、尾畑留美子(尾畑酒造株式会社専務取締役)、加藤絵美(株式会社カトウファーム専務取締役、農業女子プロジェクトメンバー)、金井健(全国農業協同組合中央会常務理事)、根本勝則(一般社団法人日本経済団体連合会常務理事)、平田勝越(有限会社山形川西産直センター代表取締役社長、山形県農業法人協会会長)、藤尾益雄(株式会社神明代表取締役社長)、真砂靖(西村あさひ法律事務所弁護士)、山田貴夫(株式会社日清製粉グループ本社取締役、日清製粉株式会社取締役社長)の10名(五十音順、敬称略)。

 部会長には互選により中嶋康博氏が選ばれ、副部会長には根本勝則氏を部会長が指名した。


-2017年7月31日-

◆生産者の6月末の在庫見込、前年比6.7%増(農水省)

 農水省は7月28日、28年度(28年4月~29年3月)における生産者の米穀在庫等調査結果を公表。

 販売農家1戸当たりでは▽米の供給量=6,591kg(前年度比▲5kg、0.1%減)▽消費量=329kg(同▲10kg、2.9%減)▽販売量=5,982kg(同▲28kg、0.5%減)▽年度末在庫量=531kg(同±0kg)。

 また、29年6月末における販売農家1戸当たりの米の在庫量見込み(全国、精米を除く)は319kg(前年比+20kg、6.7%増)。


-2017年7月27日-

◆高尾常務、山本部長体制に(全農・米穀事業)

 全農は7月25日に理事の改選を行った。新体制は以下の通り。敬称略。本紙・米穀事業担当だった岩城晴哉常務は専務理事に、高尾雅之米穀部長は常務理事にとなった。また、8月1日付けで本所米穀部長には山本貞郎米穀部次長が昇格する。

 ▽代表理事理事長[総括、業務監査]=神出元一(代表理事専務)▽代表理事専務[販売事業全般、輸出対策]=岩城晴哉(常務理事)▽代表理事専務[購買事業全般、経営管理]=山﨑周二(常務理事)▽常務理事[関東、甲信、東海、北陸地区担当]=吉見均(常務理事)▽同[燃料・生活リテール事業]=野口栄(常務理事)▽同[畜産事業]=桑田義文(常務理事)▽同[北海道、東北、近畿地区担当]=安田忠孝(参事)▽同[耕種総合対策、肥料農薬、生産資材事業]=久保省三(耕種総合対策部長)▽同[中四国、九州地区担当]=久保田治己(広報部長)▽同[米穀事業、麦類]=高尾雅之(米穀部長)【退任】成清一臣(代表理事理事長)、吉永正信(代表理事専務)、小原良教(常務理事)、金剛寺誠(常務理事)。

 【8月1日付】▽本所米穀部部長=山本貞郎(本所米穀部次長)▽本所米穀部次長=山田尊史(本所米穀部西日本米穀販売事業所事業所長)▽本所米穀部次長=金森正幸(本所米穀部主食課課長)▽本所米穀部西日本米穀販売事業所事業所長=浦山健(本所米穀部事業企画課課長)。


-2017年7月27日-

◆「ライスグラノーラ」1周年記念キャンペ実施(むらせ)

 (株)むらせは7月26日、「ライスグラノーラ」発売1周年を記念し、毎月20名に新潟魚沼産コシヒカリ(29年産)と山形庄内産もち米100%使用の「ほの香餅」が当たる「新米プレゼントキャンペーン」を開始した。応募期間は10月末まで。

 対象商品のライスグラノーラ「メープル味(240g)」「きなこ味(240g)」「和風だし味(220g)」のバーコードをハガキに貼って応募する。同社の公式通販サイト「米こころ」で購入、もしくは「むらせライスサポーター」(試食モニター等により景品の抽選に応募可能)に登録すると、当選確率が2倍になる。

 同商品は、お湯や牛乳をかけるだけで食べられる国産米100%使用のグラノーラ。ポン菓子状のパフと玄米粉を丸く成型したパフをメインとしたもので、昼食や朝食をはじめ、軽食にも向く。


-2017年7月26日-

◆南魚沼市で肥料取締法違反が判明(新潟)

 新潟県は7月24日、南魚沼広域有機センターの堆肥原料に、凝集促進材が含まれる家畜ふんが使用されていた事実が判明したと発表した。

 凝集促進材が含まれる家畜ふんを原料とする肥料は「堆肥(特殊肥料)」ではなく「汚泥発酵肥料(普通肥料)」に該当し、農林水産大臣への登録が必要となるが、同センターではこの登録を行っていなかった。

 同センターは南魚沼市が所有し、魚沼みなみ農協が運営する堆肥製造施設で、魚沼みなみ農協が自主的に調査し、違反が判明したことから7月21日に県へ連絡があり、県は24日、同センターに立入検査を実施し肥料取締法違反が認められたもの。

 肥料の出荷は21日から停止しており、県では同センターから報告を徴収し、原因や今後の対策等を明らかにする、としている。


-2017年7月25日-

◆不作等による備蓄米放出時の買受申請受付(農水省)

 農水省は8月31日まで、不作等による政府備蓄米放出時の特例販売の29年度買受資格審査の受け付けを行っている。

 定期審査で、買受資格の有効期間は有資格者となった日から32年9月末日まで。対象は国内産米。

 資格要件は(1)食糧法に規定する届出事業者(2)国内産米の取扱数量が玄米4千トン/年(直近又は直近3カ年平均)以上(3)一定以上の搗精能力(30トン/日程度以上の搗精能力を有していること。権原に基づき搗精施設を利用できる場合を含む)…など。申請先は政策統括官付貿易業務課。なお、7月21現在の有資格者は163業者。


-2017年7月24日-

◆6月末在庫、200万トン程度の見込み(農水省)

 7月21日に開かれた自民党・農業基本政策検討PT(宮腰光寛座長)で、30年産からの米政策の見直しについての議論が行われ、農水省の柄澤彰政策統括官から状況説明があったほか、全中のヒアリングが行われた。

 柄澤政策統括官は「昨年秋に策定した需給フレームでは、今年の6月末在庫を200万トンと見ており、現在、最終確定値を集計中だが、ほぼ200万トン程度となる見込み。従って、29年産の生産を経て、平成30年の6月末在庫は180万トン前後となり、かなり需給は締まる状況。まだ29年産の作況は分からないが、作付けベースで生産数量目標を下回る水準となっているため、仮に若干豊作になったとしても、需給が緩むことはあまり考えられない」との見通しを述べた。

 また、価格についても「28年産米の6月相対価格は前年に比べ、1,200円程度上昇している。29年産についても、事前契約の価格提示を見ると、数百円高でスタートしている銘柄が多く、この先、秋に向けて同様の価格が形成されていくのでは」と述べた。


-2017年7月21日-

◆米国の収穫面積、減少見込み(世界の食料需給7月)

 農水省はこのほど、米国農務省が7月12日付けで公表した2017/18年度(8~7月)における世界の穀物需給見通し(第3回)の概要をまとめた。

 米(精米)の生産量は、タイ等で増加するものの、米国で作付期にアーカンソー州北東部、ミズーリ州南東部で洪水が発生したほか、カリフォルニア州で土壌水分が過剰だったことにより収穫面積の減少が見込まれること等から、世界全体では前年度をわずかに下回る見込み。消費量も、タイ・中国等で減少することから前年度を下回る見込み。

 タイ国家貿易取引委員会のFOB価格(うるち精米100%、2等)は、7月5日現在トン当たり455ドル、前月比15ドル安(▲3.2%)、前年同月比1ドル安(▲0.2%)。5月から6月半ばにかけ、中東諸国等の輸入需要から100ドル近く値を上げ、現在は450ドル前後で推移。


-2017年7月20日-

◆「2017年 世界最高米」の発売を開始(東洋ライス)

 東洋ライス株式会社(雜賀慶二社長)は昨年に続き、2017年「世界最高米」の販売を開始する。価格は140g(1合分)×6袋の1セットが1万0,800円(消費税・送料込み)で昨年と同額。800セット(国内700セット、香港・シンガポールで合計100セット)を販売する予定。7月24日から同社が通信販売するほか、8月1日からは日本橋三越本店が会員様向けに限定販売。香港及びシンガポールの通信販売等は9月末の開始となる。

 この世界最高米事業は、日本米の評価を国際的に高めるとともに、コメ生産者に夢と希望を持ってもらいたいとの思いから開始した事業。本年の世界最高米は、昨年12月に熊本県菊池市で開かれた「第18回米・食味分析鑑定コンクール:国際大会」(米・食味鑑定士協会主催)で金賞等を受賞した玄米の中から同社の基準により玄米5品を厳選。上記コンクール以外から厳選した玄米も加え、独自の選別・熟成・精米・ブレンド・無洗米の各技術によって、最高品質の金芽米に仕上げ、「2017 世界最高米」としたもの。

 なお、今回も原料玄米は一般価格の約8倍となる1kgあたり1,900円で買い受け、販売価格は一般的な白米との約30倍という高価格になった。同社では、世界最高米を一例として、日本産米に機能性を付与することで国際競争力を高め、諸外国への輸出を通じて人々の健康維持に貢献したいとしており、今後も世界最高米事業を継続し、日本のコメ品質と加工技術の高さを世界に発信する方針。


-2017年7月19日-

◆年間プロモーション第2弾「夏カレー」展開(北海道)

 北海道米食率向上戦略会議は、「道みんの日」(7月17日)から子供の夏休みに合わせ、北海道米販売拡大委員会、道内のコンビニ・スーパー10社と連携し、「夏カレー」PRを8月20日まで展開。

 日本ハムファイターズの選手が出演するTVCM、地下鉄の車内広告、店内POP等でPRを行っている。

 また、「道産めぐみ鶏のチキンカツカレー」(イトーヨーカ堂)「チキンカツカレーソースプレート」(イオン北海道)などの期間限定商品を9社で販売し、同庁のブログに全商品のグルメレポートも掲載する。

 今後もシーズンに合わせて、第3弾「お赤飯」(11月初旬~23日)、第4弾「おむすび」(1月初旬~17日)、第5弾「ちらし寿司」(2月下旬~3月3日)を展開する予定。


-2017年7月18日-

◆金色の風、だて正夢、ひゃくまん穀に名称変更(銘柄)

 農水省は、農産物検査法に基づき、農産物規格規定(産地品種銘柄)の一部改正を3月(施行は4月30日)に行っていたが、うち系統名で設定されていた以下の3銘柄については6月30日付けで名称変更となった。

 ▽岩手118号=金色の風▽東北210号=だて正夢▽石川65号=ひゃくまん穀。新米出回り前までに手続きが完了したもので、上記名で検査が受けられ、米袋に表示して販売することができる。


-2017年7月14日-

◆朝倉市・東峰村以外で3.1haの被害(福岡県・10日)

 福岡県の大雨による水稲被害(7月10日現在)は「朝倉市で冠水・土砂の流入などがあるものの東峰村を含め(数字の)把握はできていない。

 それ以外ではうきは市・嘉麻市・上毛町の3市町で3.1haと11日の農林委員会で報告したが、被害の一角」(県)と説明している。県全体の被害がまとまるまでには相当の時間がかかる見通し。


-2017年7月13日-

◆2016-17年の豪州米は83万5千トンの見込み

 オーストラリア農業資源経済科学局(ABARES)がこのほど発表した作物レポートによると、2016-17年のコメ生産量は83万5千トン(籾ベース、以下同)と推定されている。

 2月段階の87万トンから下方修正されているが、前年比では3倍強の増加。うち、ニューサウスウェールズ州の生産見込みは83万トン。季節的な状況はおおむね良好だが、前年度のほぼ過去最高の収穫高に比べると、今年の単収は平均値まで落ちたと推定されている。


-2017年7月12日-

◆堂島商取、コメ先物本上場移行を農水省に申請

 大阪堂島商品取引所(岡本安明理事長)は7月11日、臨時総会を開き、来月6年間の試験上場期限を迎えるコメ先物取引について、本上場への移行を決議、同日付で農水省に移行申請を行った。

 岡本理事長は同日、「6年間の試験上場のなかで、極端な価格の乱高下や、生産・流通への影響もなく、生産者の参加や取引量も増加傾向にある。コメ試験上場検証特別委員会からも"先物市場は平成30年からの新たなコメ政策の方向性に沿っており、その基盤の一部を提供するものとして、本上場の申請が望ましい"との報告を受けており、最終的に本上場移行の環境が整ったと判断した」とのコメントを発表している。


-2017年7月11日-

◆香港で合弁会社設立、外食事業を展開(神明)

 神明(兵庫)は7月7日、香港の外食企業最大手の香港マキシムグループと合弁会社を設立すると発表し、東京本部において記者発表会を開催した。

 香港で新たに設立する合弁会社「Japanese Dining Concepts(Asia)Limited」の事業内容は、アジアにおける外食事業の展開等で、▽アジアを中心とした日本食店舗の展開(寿司、焼肉、ラーメン、天ぷら、和定食等)▽食材(魚、肉、米、野菜、果実)、システム(高速レーン、オペレーションシステム)、人材等を相互供給▽6次化を目指した店舗展開(食材の品質・管理に徹底した真の日本食店舗の展開)などを行う。

 香港マキシムは店舗運営・店舗開発・人材教育を、神明は日本式管理米の提供、食材提案、ブランド提案等を担当する。出資比率は香港マキシムグループが75%、神明が25%。設立予定は平成29年7月31日。


-2017年7月10日-

◆金芽米等を療養食として採用(トムソンメディカル)

 東洋ライス(株)(雜賀慶二社長)の金芽ロウカット玄米はシンガポール政府の「Healthier Choice Symbol(ヘルシアチョイス)」認定を所得し、機能性を持ったコメ(メディカルライス)として療養食での採用が始まっている。

 同社と提携している大手私立医療機関グループのトムソンメディカルセンターはこのほど、「日本のスーパーフードブランドである金芽米と提携、入院患者向け食事サービスを通じて母親たちに最適な栄養補給を行うことを目的に、産後の母親たちが療養する自宅への栄養食の宅配を開始する。金芽米と金芽ロウカット玄米をそのメニューに取り入れて、毎食の栄養価を高め、母親たちの回復過程を支援する」とのリリースを発表した。

 リリースではトムソンメディカルのCEO代理Mega Shuen女史が「妊娠から出産、それ以降もバランスの取れた栄養はお母さんと赤ちゃんの健康に不可欠。より良い栄養を患者さんに届けるという構想で東洋ライス社と協力し、シンガポールで金芽米を提供する初の病院となる機会を得たことを非常に嬉しく思う」と語っている。

 また、東洋ライスの雜賀社長も「米粒の栄養成分を奪ってしまう従来の精米技術と異なり、金芽米の製法では米の有益な成分を逃さない。トムソンメディカルと協力して、女性の妊娠出産のあらゆるステージでこの利点を共有できることを嬉しく思う」とコメントしている。


-2017年7月7日-

◆商業用米の輸出、4,472トン(農水省1~5月)

 農水省が貿易統計からまとめた29年1~5月の国産商業用米の輸出量は4,472トン、前年同期比28%増。

 主要2国向けの輸出量は、香港1,542トン(30%増)、シンガポール1,097トン(22%増)と引き続き堅調。次いでイギリス、アメリカ向けが約400トンで、ともに前年同月を上回っている。

 台湾は約300トンで前年並み。そのほか、中国、オーストラリアなどが前年を上回って推移している。


-2017年7月6日-

◆ふるさと納税、前年比1.7倍(総務省28年度)

 総務省はこのほど、28年度のふるさと納税の状況を公表。金額は2,844億0,888万円(前年度比1.7倍)、件数は1,271万1千件(1.8倍)と、引き続き増加した。返礼品の充実やクレジット納付などの整備等が主な理由としている。

 都道府県別で最も多く寄付を受けたのは北海道(271億24百万円)、2位山形(225億33百万円)、3位宮崎(206億02百万円)。市町村別では、1位宮崎県都城市(73億33百万円)、2位長野県伊那市(72億05百万円)、3位静岡県焼津市(51億21百万円)。

 前年度調査によると、地元の米(加工品含む)を返礼品としている市町村は6割を占めており、28年度についても相当量が返礼品となっているものと推測される。

 28年(1~12月)に返礼品として提供された米は2万4千トン、前年比1万1千トン増。ただ、総務省は返礼品の調達価格の割合を3割以下にすることを求めており、自治体によっては既に60kgの返礼品を50kgに減量するなどの対応も確認されている。


-2017年7月5日-

◆コメ先物、本上場申請へ(堂島商取)

 大阪堂島商品取引所(岡本安明理事長)は、来月6年間の試験上場期限を迎えるコメ先物取引について、本上場への移行を申請する方針を固めた。

 コメ試験上場検証特別委員会がまとめた報告書を受け、7月3日の臨時理事会で定款変更を承認したもの。正式には7月11日に行われる総会での定款変更承認が必要となるが、承認され次第、速やかに農水省に申請を行う予定。その後、農水省は試験上場期限の8月7日までに可否の判断を行う。

 検証特別委員会の報告書は「客観的に検証を行った観点に立てば、本上場の認可基準を満たしており、本上場の申請が望ましい」とまとめられていた。


-2017年7月4日-

◆農総研の及川社長招き、講演会(全国米穀青年団体協議会)

 全国米穀青年団体協議会(全米販青年部会・日本青年会議所米穀部会・全国米穀工業協同組合青年会議・近畿穀類青年会)は7月21日、都内・浜松町東京會舘で講演会を開催する。

 講師に及川智正氏(株式会社農業総合研究所 代表取締役社長)を招き、「今後のコメの生産・流通のあり方」について講演する予定。詳しくは全米販青年部会事務局まで(TEL:03-4334-2120)。


-2017年7月3日-

◆「玄米の機能性を探る」をテーマにシンポジウム(新潟)

 「新潟県新たな米産業創出技術研究会」は7月12日、平成29年度総会と記念シンポジウムを開催する。

 「玄米の機能性を探る」をテーマとする記念シンポジウムでは、東北大学未来科学技術共同研究センター・教授・名誉教授の宮澤陽夫氏が「玄米の機能性に関する最近の研究動向」と題した記念講演を、三和油脂(株)研究二課長の遠藤修二郎氏が「こめ油、米ぬかに関するお話と当社の取り組みについて」と題し、話題提供を行う。

 総会は13:30から、記念シンポジウムは14:10~17:00の予定。会場は新潟東映ホテル白鳥の間。問い合わせは県農業総務課政策室(025-280-5802)まで。


-2017年6月30日-

◆米国・豪州産玄米942トン通関(5月)

 5月の貿易統計によると、28年度SBSと見られるコメの通関は米国産うるち玄米100トン、豪州産同842トンの計942トン。うるち精米は中国産359トン、豪州産144トンなど。米国・タイ産については一般輸入米の落札があり、区別できず。

 種類別の概要は以下の通り。【米国産玄米】税関別は全量が東京。28年10月以降の通関累計は754トン、SBS落札対比100%で終了したものと見られる【豪州産玄米】税関別は横浜(346トン)と大阪(496トン)。通関累計は3,591トン、SBS落札対比56%【中国産精米】税関別は名古屋(201トン)と大阪(158トン)。通関累計は1,058トン、SBS落札対比83%【豪州産精米】税関別は全量が大阪。通関累計は308トン、SBS落札対比75%。


-2017年6月29日-

◆米粉用米を除く新規需要米が増加(28年度経営所得安定対策)

 農水省は6月27日、平成28年度の経営所得安定対策の支払実績(4月末時点)を公表した。支払総額は5,629億円(前年実績比▲247億円)で、内訳は、米の直接支払交付金が708億円(同▲7億円)、水田活用の直接支払交付金が3,168億円(同+119億円)、畑作物が1,754億円(同▲359億円)。

 水田活用の支払対象者数は45万7千件で、前年実績比2万1千件の減少。支払面積は戦略作物全体では約57万8千ha、同2万4千hak増加。新規需要米(WCS用稲、米粉用米、飼料用米)は主食用米からの転換が全国的に進み、米粉用米を除いて作付けが増加し、1万4千ha増の13万5千haに。

 また、米の直接支払交付金(平成29年産までの経過措置)の支払額は708億円で、前年実績に比べ7億円減少した。27年産では生産数量の配分が始まって以来、初めて主食用米の超過作付が解消され、28年産においても継続して解消されていることが背景で、支払対象者数は同4万2千件減、支払面積は同9千ha減の94万4千haとなった。


-2017年6月28日-

◆京山への立入検査、外国産米の混入は確認されず(農水省)

農水省と京都府は6月27日、(株)京山に対する米トレーサビリティ法に基づく立入検査の結果として、「平成24年以降の外国産米の仕入・販売に関し疑わしい点や、28年産の国産米4品種に外国産米の混入が疑われるような点は確認されず、米トレーサビリティ法上の取引等の記録作成・保存義務及び、産地情報の伝達義務に抵触する行為を行った事実は確認されなかった」と発表した。

 週刊ダイヤモンド誌(2月18日号)が報じた京山の産地偽装疑惑を受け、2月から調査が行われていたもので、ようやく結果が明らかになったもの。

 すでにJAグループ京都は、京山への立入調査の結果として「中国産および産地不明の玄米・精米の混入は一切なかった」と公表しており、農水省の検査結果公表が待たれていた。今後はJAグループ京都などが提起している、ダイヤモンド社に対する民事訴訟が焦点となりそう。


-2017年6月27日-

◆「富富富」など5品種の登録出願公表(農水省)

 農水省は6月26日付けで、種苗法に基づき品種登録出願公表を官報告示した。カッコ内は出願者。稲品種では、「富富富」(富山県、国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構)、「石川酒68号」(石川県)、「いなほっこり」(国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構)、「ミネアサヒSBL」(愛知県)、「めんこもち」(地方独立行政法人青森県産業技術センター)の5品種が出願された。

 富富富は30年産で本格デビューする富山県のオリジナル新品種。旨味、粘り、香りが良く、全体的な食味のバランス面で優れている。 炊き上がりは、つやがあり透明。高温でも白未熟粒が少なく高品質。耐倒伏性に優れ、いもち病に強い。29年産の先行販売では7ha、30年産は最大1千ha栽培予定。

 石川酒68号は、「山田錦」を母にもつ酒造好適米。出穂・成熟期は「山田錦」より6日早い晩生、耐倒伏性は「中」、穂数は「五百万石」より多く、収量性で勝る。心白は発現率は低いが、小型の点状心白が多く高度精白に耐える。タンパク質含有率は「五百万石」「山田錦」より低い。大吟醸仕込みのきき酒ではうまみがあり特徴的な味と評価。


-2017年6月26日-

◆8~9月は全国的に気温が高い(気象庁)

 気象庁がまとめた7~9月の3カ月予報によると、予想される海洋と大気の特徴については▽全球で大気全体の温度が高い▽熱帯の海面水温は、太平洋西部やインド洋北部で高い見込み。太平洋西部やインド洋北部では積乱雲の発生が多い▽この影響で、上空の偏西風は大陸から日本付近にかけて、平年より北を流れる見込み▽太平洋高気圧およびチベット高気圧は、日本付近への張り出しが強い見込み。西・東日本を中心に、湿った空気の流れ込みやすい時期がある…と見ている。


-2017年6月23日-

◆「米マッチングフェア2017」Q&A(グレインSP)

 グレイン・エス・ピーは「米マッチングフェア2017」(今年9月~来年2月)の産地向け募集説明会を全国で順次開催中。基本的な質問事項について以下の通り回答している。

 ▽参加資格は?=産地と実需者による長期的かつ安定的な取り引きに向けて、複数年契約や播種前契約の締結を目指す人

 ▽申込期限は?=開催日の3週間前までに申込が必要▽申込をしたら必ず出展できる?=申込者が多数の場合、募集説明会の参加者を優先。それでも多数の場合は、近隣の会場への変更を依頼することも

 ▽出展費用は無料?=小間代は無料

 ▽試食は可能?=炊飯器で炊いたご飯を提供可能。

 各会場の開催日は、▽札幌=11月29・30日▽仙台=11月22・23日▽さいたま=9月6・7日▽東京=10月24・25日、2月6・7日▽金沢=12月7・8日▽名古屋=9月29・30日▽京都=9月20・21日▽大阪=12月12・13日▽岡山=10月31・11月1日▽熊本=10月3・4日。

 問合せ先は、TEL03-3816-0672。


-2017年6月22日-

◆米マッチングフェア説明会「複数年契約を」(グレインSP)

 グレイン・エス・ピーはこのほど、業務用米の安定取引を目的に全国で開催する「米マッチングフェア2017」(9月6日~2月7日)の産地向け募集説明会をスタート。第1回目のさいたま会場には全農、農協、生産者・農業法人、行政関係者、卸の約40名が参加した。

 冒頭挨拶で福井社長は、「持続的、安定的な農業生産を行うには、マーケットインの視点で需要者のニーズを聞くことが重要。需要者の声を聞き、播種前契約、複数年契約の締結を目指して欲しい」と狙いを語った。

 また、農水省農産企画課米穀需給班の佐々木指導官は、開催の背景として国が中食・外食とのマッチングを支援していることを説明。実需ニーズとのミスマッチにより、SBSに国産需要が奪われている実態にも触れ、様々な価格帯の商品を提案することを求めた。また、現在よりも米価が高かった23~25年産でも取り引きされていた過去を踏まえ、適正価格を意見交換するようにアドバイスするとともに、長期的な契約では価格を安くして安定取引につなげることも提案。ユーザーの希望次第で2等米を販売することや、コスト削減で対応する事例も挙げた。

 質疑応答では来場者見込みについて質問があり、東京・大阪会場で300名、地方会場(札幌、仙台、さいたま、金沢、名古屋、京都、岡山、熊本)で200名とした。


-2017年6月21日-

◆指導はJAS3件、食品表示法5件(28年度下期)

 農水省はこのほど、28年度下期(10~3月)のJAS規格と食品表示法(消費者庁・国税庁・農水省)の表示基準に係る指導件数などを公表した。

 米については▽JAS=3件。主な違反区分は3件とも「不適切な『有機』等の表示」▽食品表示法=5件。違反区分は「原料玄米の誤表示・欠落」2件、「精米年月日の誤表示・欠落」2件、「名称の誤表示・欠落」1件。なお、命令・指示はゼロ。


-2017年6月20日-

◆「ごはんをしっかり食べて美ボディ」連載(ごはん彩々)

 全米販はこのほど情報ウェブマガジン「ごはん彩々」で、管理栄養士の伊達友美氏による連載コラム「ごはんをしっかり食べて美ボディ」ルールブックを掲載した。

 メリハリのある“美ボディ”を維持するためのルールを計3回(月1回更新)に渡って紹介するもの。

 6月掲載分では、「ごはんはダイエットの敵ではない。むしろ、意識して食べる必要がある」「引き算ではなく、むしろどんどん食べて、必要な栄養素をプラスする」「自分の好きなものを食べ、心の底から美味しいと感じなければ、ダイエットは成功しない」という3つのルールを解説。質問も受け付けており、サイトに回答を掲載する。


-2017年6月16日-

◆高温耐性・良食味「高育76号」を奨励品種に採用(高知)

 高知県は6月14日、県主要農作物奨励品種等審査会を開催し、極早生品種「高育76号」を奨励品種に採用することを決めた。

 高温耐性が優れる「ふさおとめ」を母、食味の良い「コシヒカリ」を父として交配し、育成。白未熟粒の発生割合がコシヒカリより少ないなど、高温耐性が優れる。食味は総合でコシヒカリ並みに美味しいと評価される。ナツヒカリと熟期が同じで、収量は14~19%多収。玄米千粒重は同程度。

 ナツヒカリの後継品種の位置づけで、極早生・南国そだちと早生・コシヒカリの間を埋める良食味品種としてブランド化が期待される。29年産は試験栽培で9ha(45トン)を生産し、市場テスト販売を行う予定。本格普及する30年産は200ha(1,000トン)を計画している。

 今後は品種名を公募し、9月に命名する予定。高知県のオリジナル系統が奨励品種に採用されるのは、南国そだち以来12年ぶり。


-2017年6月15日-

◆近赤外水分計「KB-230」など出展(ケツト科学)

 ケツト科学研究所はFOOMA JAPAN 2017(6月13日~16日)に近赤外水分計「KB-230」を出展した。近赤外線の反射を用いたもので、サンプルを非破壊でリアルタイムに測定できる。

 従来の近赤外水分計では、サンプルと光源の距離調整が煩雑だったり、粒度の違いによる測定値のばらつきが生じることが課題だったが、サンプル底面に均一に光を当てることで解決した。

 「前処理の時間を軽減できるのが強み。今まではサンプルを粉状にすることでベストな結果を得ていたが、今回は粒形のまま測定できる。ポリ袋に入れたまま測ることも可能」。多数のサンプル測定が必要な現場、即時応答性が求められる現場に最適としている。既にデモ案件も多く寄せられているという。

 玄米などの農産物に加え、食品原料、加工品などあらゆる物質を測定可能となっている。価格は税抜118万円。そのほか、参考出展として新型の穀粒判別器「RN-700」の実機も披露。近日中に詳細情報が明らかになる見通し。


-2017年6月14日-

◆クボタ・山形県・築野食品がセミナーで講演(東京農大)

 東京農業大学は7月12日、同大学内で「稲・コメ・ごはん部会」第4回セミナーを開催する。第一線で活躍する「米」でつながる各業界関係者が協力し、新たな価値観を発見、共有することが目的。

 今回は、(株)クボタがICT(情報通信技術)を利用した新たな営農・サービス支援システムの開発、山形県が水稲新品種「雪若丸」などの県産米のブランド化戦略、築野食品工業(株)がこめ油と関連する生理活性成分の魅力や基礎研究部の取り組みについてそれぞれ講演する予定。

 講演後は、情報交換会を兼ねた懇親会も開催する。事前申し込み制で、参加費は会員無料、非会員2,000円。問い合わせ先は同大学戦略室(TEL:03-5477-2300)。


-2017年6月13日-

◆大分県農協で、くず米横流し事件が発覚

 大分県農協(JAおおいた)は6月10日、中津ライスセンター及び種子センター(北部事業部)で発生したくず米の横流し事件の発覚を受け、事件の概要を公表した。

 本店コンプライアンス統括課への苦情電話で発覚したもので、同農協職員が選別機に残ったくず籾等を、作業工程終了後、再調整して玄米にして販売していたもの。当事者からの聞き取り等により、年間約26万円(5年間で130万円)を着服していたと推測されるという。

 同JAでは「今回の事件を厳粛に受け止め、今後は更なるコンプライアンス意識の醸成および内部牽制機能の確立を図り、不祥事再発防止策の実践に向け役職員一丸となって取り組む」としている。


-2017年6月12日-

◆秋まで平常の状態が続く可能性が高い(エルニーニョ)

 気象庁は6月9日、エルニーニョ監視速報をまとめた。

 5月の実況については、エルニーニョ現象もラニーニャ現象も発生していない平常の状態が続いていると報告。

 また、海洋と大気の状態にはエルニーニョ現象が発達する兆候が見られず、予測モデルも今後秋にかけて基準値に近い値で推移すると予測しているため、「今後秋にかけて平常の状態が続く可能性が高い(70%)」との見通しを示した。

 前月までは、秋までに発生する可能性50%と見ていた。冷夏との相関が高い同現象は、今年の市況材料から外れることになりそう。


-2017年6月9日-

◆幅広い観点からコメ先物を議論(堂島商取セミナー)

 大阪堂島商品取引は6月7日、「コメ先物セミナー@八重洲」を開催した。

 当日は、JA大潟村の小林肇・代表理事組合長、新潟の(有)グリーンの平石博代表取締役、千田みずほ(株)の千田法久社長をパネリストとするディスカッションが行われ、コメ先物取引を実際に行っている経験を踏まえた具体的な活用方法や、先物を活用するメリット、今後の米政策のなかでのコメ先物の役割など、幅広い観点から議論が行われた。

 また、同取引所からは、「コメ先物価格を基準とした買取り販売の契約例(シミュレーション)」説明も行われた。同取引所の岡本安明理事長は「2011年の8月、72年ぶりにコメ先物が試験上場されて早6年が経過する。コメ先物があって良かったと言って頂けるよう、この8月には本上場を目指して取引所としても努力をしていく」と挨拶のなかで述べた。


-2017年6月8日-

◆「業務用ブレンド米コンテスト」開催(アイホー炊飯総研)

 アイホー炊飯総合研究所は今年、「業務用ブレンド米コンテスト」を初開催する。業務用米に不足感があることを背景に実施するもので、多収品種も対象に含め、白米・カレーライス・丼物・成型加工米飯(おにぎり等)を想定して評価する。

 7月3日から募集を開始し、受付後から10日以内に審査結果を報告、8月末に最終結果発表を行う。審査内容は、玄米・白米評価(整粒率・千粒重・タンパク・含水率)、米飯商品最適評価(温かい米飯、冷や飯)。応募料は1品につき税込1万円。

 同所が認定機関である「第4回 すし米コンテスト・国際大会」(主催:米・食味鑑定士協会)の参加者も6月末まで募集中。1~2次審査で玄米・白米を評価した後、3次審査で酢飯としての評価(酢飯重量、咀しゃく値)を行うもの。9月29日に結果発表、11月26日にすし米大賞表彰式を実施する。応募料は1品につき税込1万5千円。

 過去の受賞者からは、受賞実績がすし屋・米屋で評価され、価格も考慮されたとの事例も伝わる。両コンテストとも参加希望者はFAX(0533-63-0471)で申込用紙を請求。


-2017年6月7日-

◆超多収の「とよめき」など2品種登録(農水省)

 農水省はこのほど、種苗法に基づき品種登録を官報告示した。カッコ内は登録者。稲品種では、「とよめき」(国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構)、「コシヒカリつくば黒1号」(株式会社リーゾ)の2品種が登録された。

 とよめきは、極多収の「やまだわら」と良食味品種「イクヒカリ」の交雑後代により育成した、極多収の業務・加工用の早生品種。玄米収量は、施肥量が標準の栽培で10アール当たり738kg(コシヒカリと比べ23%多い)、施肥量が多い栽培で814kg(同60%多い)。栽培適地である東北南部以西の地域で、炊飯米の粘りが強すぎない特徴を活かした冷凍米飯等の加工用としての利用が期待されている。

 コシヒカリつくば黒1号は、東南アジア原産の黒米とコシヒカリを掛け合わせた品種。抗酸化作用を持つポリフェノールの含有量が通常のコシヒカリの5倍となっている。高圧浸漬加工パックご飯が試作され、25年より地域ブランド商品として販売されている。


-2017年6月6日-

◆13道県15事業者が候補者に(米穀周年供給事業)

 農水省は2日、平成29年度米穀周年供給・需要拡大支援事業の公募結果を公表した。今年2~3月にかけて募集されていたもので、13道県15事業者が補助金交付候補者として決定した。

 なお、農産企画課によると、今回の候補者はすべて「周年供給・需要拡大支援」を申請しており、現物市場のシステム開発・導入支援を申請した候補者はいなかった。

 今回から「周年供給・需要拡大支援」の周年安定供給のための長期計画的な販売の取組に対して、新たに事前契約(収穫前・複数年)による加算措置が加わっている。

 また、6月2日から7月31日までの期間、同事業のうち、周年供給・需要拡大支援と現物市場のシステム開発・導入支援について追加公募(2次)を実施している。


-2017年6月5日-

◆業務用米マッチングフェアを全国で開催(グレインSP)

 グレイン・エス・ピー は今年9月~来年2月にかけ、全国10カ所で「米マッチングフェア2017」を開催する。

 業務用米の安定取引に取り組みたい米産地と中食・外食事業者等とのマッチングを図るもので、事前契約、複数年契約等、長期的な取り引きを主眼としている。

 農水省の29年度米穀周年供給・需要拡大支援事業の一環で、出展は無料。会場は札幌、仙台、さいたま、東京(2回)、金沢、名古屋、京都、大阪、岡山、熊本。展示商談会と併せて、安定取引の成功事例、実需者に求められる米などを語るセミナーも実施する。

 また、今月23日~7月5日にかけ、大規模生産法人・農協等向けの参加説明会も各地で開催。業務用米の動きやPR手法も解説する予定となっている。問い合わせ先は米マッチングフェア事務局(TEL:03-3816-0672)。


-2017年6月2日-

◆ブランド米の定期販売、通販サイトで開始(むらせ)

 (株)むらせはこのほど、公式通販サイト「米こころ」でブランド米の定期販売を開始した。毎月1回届けるサービスで、通常の10%引きで購入可能となっている。 期間は最大1年間。対象は新潟魚沼コシヒカリ(10kg税込5,022円)、山形つや姫(5,382円)、福島会津コシヒカリ(4,121円)、福島ミルキークイーン(4,121円)、北海道ゆめぴりか(5,022円)の全6品種(価格は6月1日現在)。

 また、6月1日から同サイトで山形産の購入者を対象としたキャンペーン企画「やまがたのお漬け物をプレゼント」も実施中。先着30名に、もみおしきゅうり70g2袋が贈られる。そのほか、手作りの「オシャレおにぎり」の写真をインスタグラムに投稿するフォトコンテストも開催中。受賞者にはそれぞれ魚沼コシヒカリ、秋田あきたこまち、会津コシヒカリが賞品としてプレゼントされる。


-2017年6月1日-

◆お米マイスター活動強化、HACCP対応も(日米連総会)

 日本米穀小売商業組合連合会はこのほど、都内で第47回通常総会を開催。長谷部理事長は冒頭、「お米マイスターの数が若干ながら伸びている。小学校等への出前授業も引き続き行っており、都内では区が助成する事例もある」と情勢を語った。また、来賓として農水省の佐藤米麦流通加工対策室長は、「消費減が続く中で、消費者に直接顔を見せる取り組みは非常に大事。これからも支援をしていきたい」との意向を示した。

 28年度は三ツ星お米マイスター150名、五ツ星マイスター28名を認定したほか、熊本地震の被災組合員に対する義援金活動、食育事業として小学校への出前授業を131校(1万0,932名)で実施。

 29年度事業では、お米マイスターの活動を強化するほか、すべての食品等事業者に対して新しいHACCP制度導入が検討されていることから対応策を構築しなければならないとした。また、小学校等への出前授業を引き続き支援するほか、お米キャンペーン事業、分づき米・米ぬか活用の普及啓発などにも取り組む。


-2017年5月31日-

◆新潟米産地プレゼンテーション・商談会を開催

 新潟県は7月13日(木)、都内のホテルメトロポリタンエドモント(千代田区)にて、首都圏等の中食・外食企業等を対象に「平成29年度第1回新潟米産地プレゼンテーション及び商談会(東京会場)」を開催する。

 当日は、大口取引等に対応可能な農協等から、こだわりの生産を行う個人生産者まで、新潟県内の生産者23者(5月26日現在)が参加し、各業態の用途に適した多様な品種を紹介するほか、事前マッチングによる個別商談等も行われる。

 7月5日まで、首都圏等の中食・外食分野等企業(食堂・レストラン・専門料理店、ホテル、コンビニ、給食事業者、弁当製造業者、米穀店、米卸等の参加企業募集している。参加費は無料だが、定員100名で、事前登録が必要。詳しくは同県HPを参照。問い合せは新潟県農林水産部食品・流通課食品産業係(025-280-5306)まで。


-2017年5月30日-

◆千葉で超早期米、早くも収穫(JA木更津市)

 千葉県のJA木更津市はこのほど、ビニールハウスで栽培した超早期米「ゴールドプレミアムダイヤモンド米」の刈り取りを行った。今年2月8日に移植されたもので、6月中旬に出荷予定。価格は1俵20万円ですでに全量予約済みとなっている。

 6アールで減農薬・有機栽培のふさおとめを生産しており、反当たり4俵、計240キロの収穫を見込んでいる。10月中旬にも再び田植えを行い、1月に収穫する予定(コシヒカリを予定)。将来的にはハウス栽培を2ha(20棟)まで拡大する考え。

 JAの梅澤千加夫会長により3年前に構想されたもので、今年3月にプロジェクトが立ち上がった。もともと早場米地帯である千葉県において、独自の超早期米に取り組むことで、一層の付加価値を生み出すことを狙ったという。


-2017年5月29日-

◆生産調整、83%の地域協議会が達成見込み(農水省、4月末)

 農水省は5月24日、平成29年産主食用米・飼料用米・麦・大豆等の作付意向について、第2回中間的取組状況(4月末現在)を公表。今回は都道府県別に加え、地域農業再生協議会別の作付動向も公表された。

 主食用米の生産数量目標等の達成見込みを都道府県別にみると、「自主的取組参考値までの深掘が見込まれる」33県(前回比+3)、「生産数量目標の達成が見込まれる」3県(同▲3)、「生産数量目標の達成に向けて更なる取組が必要」11県(前回比変わらず)で、福島、茨城、埼玉、千葉、新潟、長野などの未達見込みは変わらないが、宮城・山梨・沖縄の3県は「深掘が見込まれる」となった。

 飼料用米、WCS(稲発酵粗飼料)、麦及び大豆(二毛作を含む)の中間的取組状況(28年産実績との比較)は、[飼料用米]増加傾向31県、前年並み5県、減少傾向9県。[WCS]増加傾向23県、前年並み15県、減少傾向5県。[麦]増加傾向15県、前年並み19県、減少傾向12県。[大豆]増加傾向19県、前年並み14県、減少傾向12県。

 また、今回初めて地域農業再生協議会別の作付動向も公表された。主食用米については生産数量目標等の達成見込み、飼料用米・麦・大豆等については、増加傾向・前年並み・減少傾向を、29年産米の生産数量目標が配分されている協議会数で表している。全国ベースでみると主食用米は、達成見込み1,240(83%),更なる取組が必要254(17%)となっている。


-2017年5月26日-

◆「夏越ごはん」、やよい軒で初の全国展開も(米穀機構)

 米穀機構は、6月みそか(30日)に合わせた行事食「夏越(なごし)ごはん」のプロモーションを今年も展開する。都内の神社73社(前年比18増)において、レシピと雑穀米を配布するほか、赤坂氷川神社では前年同様にミニサイズの夏越ごはんを200名に無料配布する。

 13日から定食チェーン「やよい軒」で初の全国展開を行い、約330店舗で販売。(株)ラムラが展開する「土風炉」「鳥元」「音音」など計49店舗でも販売が決定したほか、日本橋の和食レストラン「ニホンバシ イチノイチノ イチ」や赤坂氷川神社周辺の飲食店5店をはじめとする都内の幅広いエリアの飲食店でも6月中旬~7月中旬にかけて提供を予定するなど、協力店舗が拡大している。

 併せて、米売り場、全国の郵便局200局でポスター掲示とチラシ配布も実施する。夏越ごはんは、茅の輪をイメージした旬野菜のかき揚げを雑穀ご飯等にのせ、しょうがとレモンを効かせたおろしだれをかけたもので、邪気祓いの意味が込められている。


-2017年5月25日-

◆「6~8月の気温は全国的に高い」(気象庁)

 気象庁は5月24日、水稲の生育に最も影響する6~8月の3カ月予報を公表。「気温は全国的に高い見込み」とした。暖かい空気に覆われやすく、盛夏期には太平洋高気圧が本州付近に張り出しやすいと見ている。

 西日本太平洋側では、梅雨時期は前線に向かって南から湿った空気が流れ込みやすく、降水量は平年並みか多い見込みとした。水稲の作柄は、障害型冷害が発生する可能性が低くなる一方で、高温障害による収量減・品質低下への対応が求められそう。高温耐性品種が活躍する年になるかもしれない。

 予想される海洋と大気の特徴については▽全球で大気全体の温度が高い▽熱帯の海面水温は、太平洋西部ではニューギニア島の東で顕著に高く、インド洋では東部を中心に低い見込み。このため、太平洋西部では夏の前半は平年より南で、夏の後半は平年の位置のフィリピン付近で積乱雲の発生が多く、インド洋では積乱雲の発生が少ない▽この影響で梅雨時期の上空の偏西風は大陸から日本付近にかけて、平年より南を流れる見込み▽太平洋高気圧は、梅雨前線の南で西への張り出しが強く、盛夏期には本州付近に張り出しやすい…と見ている。


-2017年5月24日-

◆「いちほまれ」の記念講演を開催(東米商)

 5月22日の東米商の通常総代会では、記念講演として福井県農林水産部福井米戦略課の長谷光展市場戦略グループ主任が、品種「いちほまれ」の育成過程や販売戦略について紹介した。

 【育成】23年にポストコシヒカリ開発部を農業試験場に設置し、過去60年に及ぶ育種の知見、交配技術をすべて投入。20万種から選抜を行った。「おいしさ」の目標設定のため都市圏1,500人の嗜好調査も実施。粒感、弾力感、粘り過ぎない粘弾性が最も求められているほか、光沢のある白さ、色々なものに合う程度の甘さが好まれるというデータを得た。DNAマーカーで選抜し、高温耐性があり高品質・良食味の系統1万2千種に絞り込んだ上で、粒の粘弾性を測定する機器、デンプンの構造分析を行う機器を開発して硬さ・甘さの評価を行った。日本穀物検定協会と同様の食味鑑定室も設け、1日50種類もの食味検査を実施し、いちほまれ(越南291号)に絞り込んだ。

 【29年産に向けての取り組み】出荷基準を1等、玄米タンパク含有率6.4%以下に設定。JAが一元集荷を行い、生産地と品質の情報を把握する。また、パッケージデザインを特栽米以上と一般(エコ栽培)で区別することで、特栽米等の価格維持を図る。生産計画600トンのうち、42トンが特栽米および有機JAS。コンシェルジュによる炊飯デモ、炊飯器等の情報提供を行うほか、TV、雑誌、ウェブによる切れ目のない発信を行う。


-2017年5月23日-

◆外食産業と産地の連携事業、三次公募開始(米穀機構)

 米穀機構はこのほど、国が助成している「外食産業等と連携した需要拡大対策事業」の米関連の三次公募を開始した。

 外食、中食、加工業者など民間企業を対象に、産地と連携して国産米を原材料とした新商品を開発する際に必要な経費を助成するもの。締切りは5月31日。

 対象となる事業は、商品開発・試作、開発等に必要な機械の開発・改良、試作品のプロモーション、原料原産地表示の取り組み。ソフト事業(商品開発等)は定額、ハード事業(機器開発等)は2分の1が補助される。

 原料米の長期使用、使用原料米の増加、生産の継続などが要件。国の予算総額10億円のうち、同機構は米に関する予算として7千5百万円の交付決定を受けている。


-2017年5月22日-

◆「播種前契約の値決めに活用」などの意見も(コメ試験上場検証特別委員会)

 大阪堂島商品取引所は5月12日に開催された「コメ試験上場検証特別委員会」の概要を公表した。

 当日は関係者からのヒアリングが行われ、集荷・販売業者Cは「初参加した当時は現物調達目的だったが、新潟コシが導入されてからは播種前契約の値決めにも活用」「複数の生産者と播種前契約を締結する際、先物を売り建てることで契約価格を提示することができる」「先物価格は市中現物価格と概ね同じような価格推移と認識している」と発言。

 また、卸売業者Dは「年間を通じた業務用米の確保が難しいため、先物取引(東京コメ)で現物を手当て」「先物では先々の価格が分かるのでコスト計算がしやすく、経営面で参考になる」「先行指標価格として先物価格の利用価値は高い」「生産者が先物に理解を示し、先物価格が高い場合には、売りヘッジによる契約価格が提示できるので、播種前契約が増える可能性はあるのではないか」などと意見を述べた。

 次回は5月26日に開催される予定。


-2017年5月19日-

◆国産米使用推進協議会への加入を発表(全米工・通常総会)

 全国米穀工業協同組合は5月17日、都内で第35回通常総会を開催した。

 坂本盛幸理事長は挨拶の中で、加工用米需要者団体協議会との情報交換を進めていくことや、国産米使用推進団体協議会に入会することを発表し、「新しい時代を見据えて新しい仕事をしていかないといけない」と力強く語った。

 国産米使用推進団体協議会の事務局長からは、「協議会は今年で5年目を迎える。これまで、農水省へ提言や要請をし、業務用米のマッチングイベントの予算化などにつながってきた」と団体を説明したほか、「中食業界では29年産でまた価格が上がるのではないかと不安を抱いている。生産と流通と消費がうまく循環できるように一緒に行動していきたい」と挨拶した。

 全米工の運営状況は、4月現在で組合員107社、賛助会員16社、計123社。新たに、青森県弘前市・(株)フクテイ、島根県出雲市・いずも産業(株)などが加入した。

 平成28年度の米穀斡旋事業は、厳しい米需給・価格動向等の下で、2,994トン(東日本1,158トン、西日本1,836トン)となり、前年度比59%だった。任期満了に伴う役員改選については、いずれも留任となった。


-2016年11月10日-

◆シンガポール向けに「天のつぶ」輸出(JAふくしま未来)

 福島県のJAふくしま未来と木徳神糧(株)は11月25日、シンガポール向けに「天のつぶ」の輸出を開始する。そうま地区で生産されたもので、数量は精米約1トン。「海外での販売実績を1つの強みとして、生産者の意欲がますます高まることに期待したい」(そうま地区本部)と意気込みを語る。

 同地区における天のつぶの28年産主食用作付は540haで、次年産では500~700haの増加を目指す。今年産の1等比率は90%前後を確保している。同品種は大粒が特長で、パエリア等の料理にも合うことから、将来的に和食以外での使用も視野に入れている。

 国内向けでもイベントでのPRを展開しており、同19日には都内のイトーヨーカドー葛西店において天のつぶを中心とした農産物販売を行う。


-2016年11月9日-

◆27年産の補てん総額は332億円(ナラシ対策)

 農水省はこのほど、27年産の収入減少影響緩和対策(ナラシ対策)の支払実績(28年7月末時点)を公表した。

 加入件数10万8,733件に対し、支払い件数は9万3,891件。27年産の米価は前年より上昇したが、標準的収入額を下回ったことから、補てん総額は332億3,300万円(国費と農業者拠出の合計)となった。

 26年産で米価が大きく下落したため、27年産では加入件数が55%増、支払件数は60%増となっが、米価上昇により標準的収入額との差が縮まり、補てん総額は約6割となった。

 収入減少影響緩和対策は、農業者の対象農産物の収入額が標準的な額を下回った場合、その収入額の9割を対象に、国費を財源とする交付金の交付と、農業者の積立金の返納により補てんするもの。


-2016年11月8日-

◆13道県13事業者が決定(米穀周年供給・2次公募)

 農水省はこのほど、28年度米穀周年供給・需要拡大支援事業の2次公募結果を公表。13道県13事業者が補助金交付候補者として決定した。今年度では1~2次公募合わせて25道県27事業者が対象となった。

 また、8府県(富山、岐阜、三重、滋賀、京都、高知、長崎、宮崎)が今後の公募に備えて生産者等積立の体制整備をしている。政策統括官付農産企画課によると、「3次公募を行うかどうかは未定」。

 同事業は“需要に応じた生産を行ってもなお、気象の影響等により、必要な場合”に主食用米を長期計画的に販売する取組や、輸出用などの他用途への販売を行う取組等を自主的に行うための支援措置として実施するもの。


-2016年11月7日-

◆酒造好適米、29年産の需要量見込み8万7千トン(農水省)

 農水省は11月4日、「米に関するマンスリーレポート」内において、酒造好適米の需要量調査結果を公表した。

 今年6月に行われた「日本酒原料米の安定取引に向けた情報交換会」で決定した取り組みで、需要に応じた原料米生産を行うために国が需要量などを調査して情報提供するもの。今回は3カ年分(27~29年産)の需給状況を公表。概要は以下の通り。

 【27年産】生産量が大幅に増加、メーカーの中には、一部の産地品集銘柄を当初の購入希望数量以上に購入したため、需要量(実績見込み)は、8万7千トン。

 【28年産】現時点で生産量等が把握できないため見通しは困難だが、27年産において購入希望数量以上に購入した反動から、28年産の購入数量を減らすケースが見られること等から需要量見込みは、27年産と比較して約2千トン減少する8万5千トンが見込まれている。

 【29年産】需要量見込みは、28年産と比較して約2千トン増加し、8万7千トンとなり、27年産と同水準が見込まれている。

 農水省によると、「28年産における生産量が現時点では見通せないこと等もあり、29年産需要量見込みは変動する可能性があることから、再調査を実施の上、来年1月までに改めて情報提供を行う」としている。


-2016年11月4日-

◆精米HACCPの現地審査を開始(精米工)

 日本精米工業会(精米工)はこのほど、精米HACCPの現地審査を開始した。

 書類審査をパスした企業に審査員が出向いて丸一日かけて実施するもので、すでに1社が終了。さらに8社が審査対象としてリストアップされている。現地審査を終えた案件は、認定審査員9名による認定審査会において認可の可否が決定され、12月上旬に認定通知が送付される。

 第1回目の認定審査会は今月30日に開催。10月以降に申込があった企業については、来年3月に予定している第2回目の認定審査会において審査される。

 厚労省によるHACCPの制度化、オリンピック開催が迫るなか、「精米HACCPへの関心が非常に高まっており、早めの対応を目指す動きが出ている」(精米工)という。今月8~9日に同会が開催する第3回「精米HACCP研修会」では、当初の定員30名を大幅に上回る54名が参加予定となっている。


-2016年11月2日-

◆MA一般入札、第2~3回の契約者を公表(農水省)

 農水省はこのほど、MA一般輸入米における第2~3回入札の契約者を公表した。対象玉はうるち精米。概要は以下の通り。

 【第2回】▽米国産中粒種2万6千トン=契約者はJFCジャパン(1万3千トンが2件)で、契約金額はトン当たり6万6,373~8,391円▽タイ産長粒種2万1千トン=丸紅(7千トンが2件)と兼松(同1件)。金額は4万2,627~3,188円。

 【第3回】▽タイ産長粒種2万8千トン=伊藤忠商事(7千トンが3件)と丸紅(同1件)。金額は4万2,285~2,552円。中粒種はグローバルテンダー(産地国指定なし)で行われたが、不落札だった。


-2016年11月1日-

◆民間在庫を目標値として生産に取り組む(自民党・宮腰議員)

 自民党の宮腰光寛議員(衆議院、党農業基本政策検討PT座長)は、10月27日の全中主催「30年産を目途とする生産調整の見直しにかかる与党との意見交換会」に出席し、「翌年の民間在庫を目標値とする」など、29年産からの生産調整の検討方向を明らかにした。
 意見交換の中で宮腰議員は「これまでのように生産量と需要量の差し引きの結果として民間在庫を見込むのではなく、今後は、翌年6月末の民間在庫の数値を一つの目標値として示し、そこに向けてどう生産するか、目指すべきラインとして明示し、全体で取り組む形にしたい」との考えを示した。
 また、「10月15日現在の作柄概況に基づいて、29年産をどうするのか、30年産を見据えてどうするのか、11月から議論を開始する」としたうえで、昨年7月に公表した中間的な生産調整取組状況に触れ、「作付過剰県に限定して、(中間的な取組状況の)数値を地域農業再生協議会ごとに公表する方向も検討する」と述べた。


-2016年10月31日-

◆11月23日は「コメニケーションの日」(全米販)


 全米販青年部会は11月23日を「コメニケーションの日」とし、米消費拡大の活動を展開する。

 新穀の収穫を祝う新嘗祭が行われる日であり、副会長であるくりや(株)の徳永社長が今年2月に記念日として登録。「お米・ご飯について再認識する機会になって欲しい」「大切な人と一緒にお米を食べて過ごす素敵な日になって欲しい」「お世話になった人にお米を贈って感謝の気持ちを伝える機会になって欲しい」などの思いを込め、“コメ”と“コミュニケーション”を合わせて命名された。

 会員各社がホームページで紹介するほか、直営店舗や取引先の米売り場でのポスター掲示・チラシ配布、全米販ホームページへのバナー貼付、情報ウェブマガジン“ごはん彩々”での紹介、各社それぞれの強みを活かした独自の取り組みを行う。

 また、赤飯文化啓発協会(木村良代表理事)は、“お赤飯の日”でもある同日、明治神宮において赤飯を無料配布するイベントを実施する。同協会は5年前から大手コンビニや全国各地のスーパー、和菓子屋で赤飯を使った様々な商品の販売、ポスターの掲示、小冊子の配布等のキャンペーンを行い、文化を広く啓発してきた。

 明治神宮では2千食を無料配布する予定で、赤飯の歴史や原材料・製造方法などの展示や説明も行う。当日は新嘗祭が行われる予定で、昨年同日の参拝者が約2万5千人であったことから、多数の参加が期待されるとしている。

-2016年10月28日-

◆米粉麺の加工に適した「ふくのこ」を開発(農研機構)

 農研機構西日本農業研究センターはこのほど、西日本向けの高アミロース水稲新品種「ふくのこ」の開発を公表した。多彩で幸せな食卓の主役になれることを願って“ふくのこ”と名付けられた同品種は、高アミロースで製麺適性に優れる「こしのめんじまん」を母、多収で縞葉枯病抵抗性を持つ「関東229号」を父に交配し育成された。

 育成地の広島県福山市では、ヒノヒカリと比較して出穂期は2日、成熟期は4日ほど早く、耐倒伏性に優れ、縞葉枯病、いもち病に強い特徴を持っている。ヒノヒカリと収穫時期がほぼ同じで、同品種の作付地帯での栽培が可能。玄米については、ホシユタカより千粒重・粒大も大きく、収量性も3割ほど多収、脱粒性は難。粒形は長円形で、選別や精米は従来の施設や機械等がそのまま利用できる。アミロース含有率はホシユタカと同等の27%前後。

 米粉と水のみで米粉麺に加工した結果では、製麺適性はこしのめんじまんと同等に良好で、ベトナムの麺料理(フォー)などへの調理が可能。また、炊飯米の粘りが少ないため、カレーライスやエスニック料理などへの利用も期待される。

 28年度から岡山県で栽培開始。あいフーズ(岡山市)が米粉麺の製品化を予定。


-2016年10月27日-

◆銀河のしずく、予定の3分の1を販売(全農岩手)

 今秋に本格デビューとなった岩手の新品種「銀河のしずく」は、10月4日の県内、同7日の県外販売スタートから2週間あまりで、予定数量約700トンの3分の1が販売されたという。

 全農岩手県本部によると、「物産ショップのいわて銀河プラザ(東京・銀座)では、初回納入分の75袋(2キロ)が、数日で完売となるなど消費者の関心の高さが感じられた。県内向けの約200トンについては年内には販売完了も。今年産は数量が限られるため、着実な認知度拡大を進めていきたい。29年産では約1,000haの作付け、約5,000トンの生産を見込む」と(米穀部)する。

 県外向けの約500トンについては、首都圏地区の百貨店、量販店等で販売が進められている。


-2016年10月26日-

◆外部機関でスギ花粉症緩和米の臨床研究実施(農研機構)

 農研機構は10月24日、スギ花粉症の症状改善効果についての臨床研究を実施するため、スギ花粉症緩和米(スギ花粉ポリペプチド含有米、スギ花粉ペプチド含有米)を大阪府立呼吸器・アレルギー医療センターと東京慈恵会医科大学、並びに(株)大塚製薬工場に提供すると発表した。

 スギ花粉症緩和米の用途開発とその実用化を加速するため、この6月に大学や民間企業等の外部機関に対し、提供希望者の公募を行っていたが、このほど、外部有識者を含む審査委員会で研究開発計画書の審査を行い提供を決めたもの。

 今後は提供先の大阪府立呼吸器・アレルギー医療センターと東京慈恵会医科大学ではスギ花粉症の症状改善効果についての臨床研究が、大塚製薬工場では基礎研究が実施される予定。


-2016年10月25日-

◆コメ先物取引の活発な商いを期待(山本農相)

 山本有二氏農相は10月21日の会見で、同日始まった大阪堂島商品取引所の「新潟コシ」先物取引について意見を求められ、「コメの価格については生産者のみならず多くの方々が、主食用米の推移を見ている。特に銘柄米は輸出競争力の主軸になる可能性もある。その意味で先物取引が始まって、生産者あるいはコメ扱い業者にとって、ひとつのツールが、力強い手段が一つ増えたと思っている。先物取引の活発な商いを期待している」と答えた。


-2016年10月24日-

◆むらせ「ライスグラノーラ」が受賞(FANアワード)

 農水省はこのほど、フード・アクション・ニッポン アワード2016を都内で開催。米関係では、(株)むらせの「ライスグラノーラ きなこ味・メープル味・和風だし味」が“世界に通用する”究極の逸品として選定された。

 アマゾンジャパン合同会社による選定産品としての受賞で、同社の前田代表は「日本のお米で健康にもとても配慮しており、アマゾンでも売っていきたい」と称賛。むらせは「少しでも多くお米を食べて頂きたいという想いで開発した」と商品への期待を語った。

 同アワードは、国産農林水産物の消費拡大に寄与する事業者・団体などの取組みを広く募集し、優れた取組みを表彰するもの。国内の大手流通・外食・百貨店のトップ10社が最終審査委員を務める。

 9月末に行われた一次審査では1,008産品の応募の中から100産品に絞られ、最終審査において産品を育ててきた人やその背景にあるストーリー等を基準に“究極の産品”10品が選定された。


-2016年10月21日-

◆新潟コシ先物の成功を期待(全米販・木村良理事長)

 大阪堂島商品取引は10月20日、都内・食糧会館において記者懇談会を開催した。

 同取引所の岡本安明理事長は「今月21日、東京コメ・大阪コメに続く第三の市場として"新潟コシ"をスタートさせて頂く。新潟コシは象徴的な銘柄であり、まだ作付もされていない1年先の価格が示されることが、先物取引の大事な要素たと思う。来年の8月に試験上場期間が終了するが、5年2カ月間じっくり時間をかけ、価格指標として参考になる、選択肢のひとつとして使える、との評価を得てきた。今後は日本コメの価格を世界に発信するという役割を担っていきたい」と挨拶。

 また、同取引所の米穀運営委員会・検証委員会の委員を務める全米販の木村良理事長は「30年産からのコメ政策転換を控え、生産者もこのまま黙って言うことを聞いていればいいのか、積極的に作って出て行くのか、いろいろな考え方があるようだ。一方、米消費は毎年約8万トン減少しており、その対応策として飼料用米がクローズアップされているが、これだけで全体需給のコントロールができるのか心配がある。主食卸は今年も目一杯契約していこうという状況のなかで、新潟コシの一年先の値段がどうなるのか、指標のひとつにしていくという意味で大変関心は強い。新潟コシ市場が成功し、来年8月の本上場に向かって加速されていくことを期待している」と述べた。


-2016年10月20日-

◆「米の残留農薬簡易分析サービス」を開始(サタケ)

 サタケ(東広島市)はこのほど、「米の残留農薬簡易分析サービス」の受託を開始した。
 残留農薬測定装置ACA2000(同社製品)を用い、1検体あたり1万5,000円(税抜)で受付ける。受付けから結果報告まで3営業日と、迅速・低価格での分析が可能という。

 「近年では米生産者・団体などで、出荷前の安全性確認を目的とした分析への需要が高まり、納期の短縮や低価格化が求められるようになった。従来の一斉分析では高精度な分析は可能だが、試料の前処理や測定・解析など分析工程が多く、納期は7営業日、分析料金は1検体あたり5万円(同)を要していた」とのこと。


-2016年10月19日-

◆「ゆきみのり」「和みリゾット」など3品種登録(農水省)

 農水省は10月14日、種苗法に基づき品種登録を官報告示した。稲品種では、「あみちゃんまい」「ゆきみのり」「和みリゾット」(登録者:国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構)の3品種が登録された。

 あみちゃんまいは新潟79号×北陸191号の交配。アミロース含有率が30%程度と高く、米粉麺等に向く。栽培適地は東北中南部、北陸、関東以西。

 ゆきみのりは北陸糯175号×奥羽糯373号の交配。米菓用に適した多収の糯品種。モチの硬化性がヒメノモチより高く、加工した米菓(かきもち)は歯ごたえ、歯ごなれが良い。27年産の検査実績(今年3月末現在)は新潟で2,034トン。

 和みリゾットは北陸204号とイタリア品種CARNAROLIの交配。大粒で、イタリア料理リゾットへの調理適性があり、倒伏に強く栽培しやすい。新潟、茨城、福島で栽培されている。


-2016年10月18日-

◆新潟コシの出し値、1万4,000円(堂島商取)

 大阪堂島商品取引所は10月21日に取引が始まる「新潟コシ」の出し値を1万4,000円とする、と公表した。“平成29年6月限”“平成29年8月限”“平成29年10月限”の前場第1節に適用される。

 出し値とは、取引所が提示する仮の約定値段のことで、この値段から競り始める値段のこと。

 この仮の約定値段に合致する売り注文と買い注文を集計し、売り注文が多いときは買い注文を誘うために仮の約定値段を下げ、買い注文が多いときは売り注文を誘うために仮の約定値段を上げていく。


-2016年10月17日-

◆業界再編は民間事業者の経営判断で(飼料・肥料メーカー)

 自民党は10月14日,農林水産業骨太方針策定PTを開き、「生産資材価格の引下げや流通・加工構造」に関し、飼料・肥料・農機メーカーからヒアリングを行った。

 ヒアリング事項に「規制改革推進会議農業WGの提言に対する考え」が含まれていたため、刀禰俊哉・内閣府規制改革推進室次長が提言の内容を説明。農林・食料戦略調査会の西川公也会長は「農業所得の増大を狙って改善点を探しているが、向かう方向は同じだと思う」として提言を評価。小泉進次郎農林部会長も会議後の会見で、同様の考えを示した。

 ただ、ヒアリングに参加したメーカー側は業界再編について「市場原理によって自然におきるもの」(日清丸紅飼料)、「業界再編や設備投資については民間事業者の経営判断によるもの」(ジェイカムアグリ)との意見を述べた。


-2016年10月14日-

◆機能性を追求した新感覚「極しゃもじ」発売(全米販)

 全米販はこのほど、お米マイスターと(株)マーナとの共同企画による新感覚の「極(きわみ)しゃもじ」を発売した。

 「ご飯をより美味しくするためのシャリ切りのしやすさ、茶碗への装いやすさを追求した」(全米販事業部)とする同商品は、薄型ロングタイプのためご飯を底からほぐしやすく、スリムなスプーン形状なのでご飯を美しく盛ることができる。

 弁当やおにぎりを作る際にも効率的に作業することが可能。裏面の突起により、平置きしても表面が汚れない点も大きな特長となっている。加えて、従来よりも細かいエンボス加工が施されているため、ご飯が付着しにくい。

 膨らみのあるグリップは女性・男性ともにフィット感が得られる。「使用者からの評価も高い」と期待を込める。問合わせは全米販事業部(03-4334-2130)まで。


-2016年10月13日-

◆TPP対策3,453億円など第2次補正予算が成立

 10月11日、参議院本会議で28年度第2次補正予算が可決、成立した。農林水産関係予算は総額5,739億円で、うちTPP(環太平洋経済連携協定)対策には3,453億円が計上された。輸出力の強化に270億円、中山間地の農業所得向上に300億円、産地パワーアップ事業に570億円などがその内訳。

 また、28年度特別交付金として「水田活用の直接支払交付金」144億円も計上された。水田農業の成長産業化を推進するため、野菜等の高収益作物への転換を図り、農業所得を向上させる産地の取組等を支援するもので、今回の補正予算での限定的な措置。

 その支援対象は、主食用米と比べて面積当たり収益の高い野菜、果樹等の高収益作物の作付面積を拡大する計画を策定した地域の高収益作物生産等で、それら高収益作物の作付面積が水田において3%以上拡大(平成28年度→29年度)することを当面の目標としている。


-2016年10月12日-

◆20・30代の女性向けに「朝ごはん」キャンペ(米穀機構)

 米穀機構は来年2~4月の期間、「朝、ごはんをきちんと食べようキャンペーン」を実施するとし、業務実施者の公募を行っている。

 事業内容としては、20・30代の女性を中心に各種媒体等を活用し、朝ごはんの重要性と効用、糖質を制限することのリスクとごはんの適量摂取の必要性、作る・食べる・片づけることが簡単で応用しやすい朝ごはんメニュー等を紹介するものとしている。


-2016年10月11日-

◆SBS取引、調整金等のやりとりを禁止へ(農水省)

 農水省は10月7日、「輸入米に関する調査結果」をまとめ公表した。SBS米の契約における調整金問題に関し、公文書の保存期間である直近5年間のSBS米落札業者(買受業者113者、輸入業者26者)などを対象にヒアリング及び関連データの分析を行ったもの。

 ヒアリングの結果、調整金などと呼ばれる金銭のやりとりがあったと回答したのは、買受業者42者、輸入業者19者で、うち買受業者11者、輸入業者10者は「現在もある」と回答している。

 同省ではこの調査結果を踏まえ、「民間事業者間の金銭のやり取りはある程度あったが、SBS米の価格水準が国産米の需給及び価格に影響を与えている事実は確認できなかった」としたが、「SBS入札をより適正に行い、農業関係者等が不信感を生じないようにする等の観点から契約内容の改善を行う方針」を固めた。契約内容の改善点は以下の通り。

 (1)SBS契約書の契約項目として、個々のSBS取引に係る3者契約に関連して、輸入業者及び買受業者との間で金銭のやりとりを行ってはならないことを明記

 (2)違反した場合は、資格の停止又は取消し等の内容を示した。

 また、上記の契約内容の改善は、TPP国別枠(13年目以降最大7万8,400トン)にも適用するとした。


-2016年10月7日-

◆世界最高米が海外初進出、香港で発売開始(東洋ライス)

 東洋ライス株式会社(雜賀慶二社長)は10月5日、「もっとも高額なお米」としてギネス世界記録にも認定された“世界最高米”の海外初進出を発表した。同13日から香港の高級スーパー「シティ・スーパー」で100箱限定、1箱(140g×6袋)725香港ドルで販売される。

 “世界最高米”は7月17日の発表後、インターネット通販などで完売したが、海外のバイヤーからも多くの問い合わせがあり、今回、その商談の一つがまとまったため、としている。「シティ・スーパー」は品揃えの豊富さと高いクオリティーで評価が高く、2年前から全4店舗で金芽米の取り扱いが始まり、年々数量が増えているという。

 同社の阪本哲生副社長は「年内にはシンガポールの店舗を借りて、試食PRを行いたい」との計画を明らかにしたほか、「12月の食味分析鑑定コンクール・国際大会を皮切りに、世界最高米事業の第二弾をスタートさせる」予定も示した。


-2016年10月6日-

◆新たに3工場で「FSSC22000」取得(神明)

 神明精米の関東工場(埼玉)、西宮浜工場及び阪神工場(兵庫)はこのほど、食品安全マネジメントシステムの国際規格である「FSSC22000」の認証を取得した。

 中四国工場(広島)、富士御殿場工場(静岡)、東京工場(埼玉)、九州工場(佐賀)の4工場と合わせ、全7工場で認証を取得したことになる。

 「顧客に新たな食の楽しさや喜びをお届けしていけるように、FSSC22000の運用を通じて、工場における食品安全や衛生管理のより一層のレベル向上に取り組んでいく」としている。


-2016年10月5日-

◆堂島商取が「新潟コシ」臨時相談窓口を開設

 大阪堂島商品取引所は10月3日付けで新潟市内に「新潟コシ」臨時相談窓口を開設した。同21日の新潟コシ取引開始を控え、先物市場の啓蒙活動等の拠点として設置したもの。

 また、新潟地区の米生産者をはじめとする米穀関係者が、新潟コシ先物の理解を深める一助として、講師を随時派遣するとしている。

 「新潟コシ」臨時相談窓口の相談ダイヤルは070-5507-9108。受付時間は月~金曜(祝日を除く)の午前9時~正午、午後1時~5時。開設期間は10月3日~12日26日。


-2016年10月4日-

◆神明グループが組織再編(神明HD)

 (株)神明ホールディングは10月1日付けでグループ会社である(株)神明を吸収合併した。存続会社は神明HDで、商号は神明へと変更する。

 再編後は営業本部、グループ商品本部、品質管理部、事業創造室、管理本部、内部監査室の体制となる。グループ会社の詳細は以下の通り。

 ▽(株)神明アグリ=米穀の仕入・販売▽(株)神明精米=米穀の搗精業▽神明ロジスティックス=貨物利用運送業▽(株)ウーケ=無菌包装米飯の製造・販売業▽(株)神明アグリイノベーション=6次産業化支援事業▽(株)神明デリカ=炊飯米の製造・販売業▽元気寿司(株)=飲食店の運営▽SHINMEI U.S.A.CORPORATION=米穀の輸出入・販売・外食事業・冷凍米飯▽成都栄町食品有限公司=食品の販売▽神明亜州有限公司=食品の販売。


-2016年10月3日-

◆収入保険制度、米価下落を招かないよう設計(自民党PT)

 自民党は9月30日、農業基本政策検討PT(宮腰光寛座長)を開き、来年の通常国会への法案提出を目指している収入保険制度について、本格的な議論を開始した。

 同制度は「価格低下も含めた収入減少を補てん」「全ての農業経営品目を対象」など、農業経営全体を対象としたセーフティーネットで、政府の「総合的なTPP関連政策大綱」のなかでも検討項目として位置付けられている。

 今回は農水省から制度の大枠と、27年産を対象に26年11月~今年6月まで実施されていた事業化調査の事例の中で、作物類型別の試算も示された。

 宮腰座長は「主食用米は毎年ある程度減少していくが、それに代わるものを作っていく。そのために総合的に努力していくのが農政の目指す方向。米以外のものも含めて経営の安定を図っていく収入保険制度として議論を進めていきたい。ただ、民主党時代の戸別所得補償制度は制度そのものが米価下落を招いた。収入保険制度の設計にあたってはそういう制度にしてはならない」と強調した。

 農水省の大澤誠経営局長も生産調整との関係に触れ、「米は需要に応じた生産を進めており、飼料用米など色々な米の用途を広げていくという前提のなかで、この収入保険制度を提案している」との考えを示した。


-2016年9月30日-

◆ごはんの大量デリバリー「ごはん屋便」を開始(ミツハシ)

 (株)ミツハシ(神奈川県横浜市)は9月29日から、大量のあたたかごはんを配送する「ごはん屋便」を開始した。これまで電話とFAXで対応していたものをインターネットでも注文することを可能にした。

 デリバリーサービスは、関東圏限定(東京・埼玉・千葉・神奈川)で、炊飯商品(白ごはん、雑穀ごはん、茶飯、赤飯、塩飯、酢飯)や加工商品(しゃり玉、おにぎり9種、いなり寿司2種、巻寿司10種)などを提供予定。同社の定期配送ルート上での納品は送料無料(指定日時や場所によっては有料となる場合もある)。

 同社では、こだわりのポイントとして、▽業務用ごはんの専門工場で炊き上げた大量ごはんを安定した品質で届ける▽すべて国産米を使用▽安全、安心にこだわった商品▽あたたかいごはんを保温箱に詰めて、最適な状態で届けることなどを挙げている。

 詳しい商品内容などは「ごはん屋便」HP(https://gohanyabin.com/)まで。


-2016年9月29日-

◆10月末の持越18万7千トン見通し(全農)

 米卸を対象に開催された宮城米取扱説明会では、全農米穀部の山本次長が全国の米穀情報を報告した。

 27年産主食うるち米については、9~10月の販売量(古米含め)が前年と同数量で推移した場合、10月末の持越数量は18万7千トン、前年産比17万5千トン減になるとの試算値を示した。

 また、需給見通しについては、10月末における連合会出荷米の持越在庫は23万トン(うるち19万トン、もち4万トン)と、9月上旬より1万トン下方修正したうえで、SBS輸入米(一般米)が過去最大の9万トン水準となった場合、29年10月末の在庫について作況100で「10~15万トン」、101で「18~23万トン」、102で「26~31万トン」程度になるとの試算値も併せて示した。


-2016年9月28日-

◆農水省の流通合理化案に対し、全米販が申し入れ

 全米販は9月27日、木村理事長名で農水省の柄澤彰政策統括官へ、『消費者と生産者に貢献する流通業の実現に向けて』と題した申し入れを行った。

 自民党の農林水産業骨太方針策定PTの場で農水省が示した資料、『生産者に有利な流通・加工構造の確立に向けて』に対して、「マーケットインの生産は単に中間の流通を抜くことで実現できるとは思えない」としたうえで、「生産者の有利な販売を実現するには流通業が果たしている機能を活用する必要がある」と異議を唱え、流通業界の取り組みに対する支援措置も要請した。申し入れの要旨は以下の通り。

 ▽(同資料には)米流通業界が置かれて状況や、日々の事業活動、取り組みを正しく捉えているとは言い難い面がある。

 ▽米の消費減に加え、毎年、需給事情等により米の価格が予測可能性がない変動を繰り返す下、流通業者は自由競争で低い収益率に耐え、生産者と消費者をつなぎ、米の円滑な流通に努めてきた。

 ▽確かに業界構造は数だけを捉えれば多いかも知れないが、経営廃止や、他社との合併などは軽々にはできない。

 ▽100万を超える米生産者の1000を超える産地銘柄米を、多様な消費者の要望に応え届ける行為は、単に産地直売、産地精米の拡大といった、中間の流通を抜くことで実現できるとは思えない。

 ▽多様な情報を産地に伝え、マーケットインでの生産を可能にできるのは、流通業をおいてほかにない。

 ▽既に、産地と連携して実需者が求める米の生産販売に取り組む者、自ら中・外食等の実需者となって米の販路拡大に努める者、資本提携を通じ稼働率の低い精米工場に精米を委託する者など、米の安定取引の拡大、消費拡大、品質管理の向上、精米工場の稼働率向上など、流通コスト削減、質の向上に向けた取り組みが行われつつある。

 ▽このような取り組みがさらに加速化するような支援措置を講じて頂くことが、消費者と生産者の利益に資し、農業の発展に貢献できるものと考える。


-2016年9月27日-

◆ニューヨークでビジネスマッチング・セミナー開催(全米輸)

 全日本コメ・コメ関連食品輸出促進協議会(全米輸)は10月7日、ニューヨークにおいてビジネスマッチング・セミナー「THIS IS JAPAN QUALITY -CELEBRATING THE RICES OF JAPAN-」を開催する。

 国産米、日本酒、米菓の展示や試食・試飲を行うほか、日本料理シェフ、日本酒の現地プロフェッショナルによるセミナーを実施。その後、会員企業と現地バイヤーを交えたビジネスマッチングを行う。

 参加企業は木徳神糧、東洋ライス、種商、白鶴酒造、月桂冠など10社。同協議会は今年度、香港、マレーシア、イギリスの国際食品見本市にそれぞれ出展しているほか、ベトナムでセミナー、ビジネスマッチングも実施し、日本食文化の普及を図っている。会員数は111(6月14日現在)。


-2016年9月26日-

◆県産コシ使用のおかゆ、中国に初輸出(山口・井上商店)

 山口県萩市の井上商店は9月23日、中国上海に向けて県産コシヒカリを使用したおかゆの出荷式を開催した。県ぶちうまやまぐち推進課によると、8月に在上海総領事公邸において開催された「おいでませ!やまぐち『観光&食』情報発信会」(主催・県、県観光連盟、やまぐちの農林水産物需要拡大協議会等)を契機に商談が成立した。県産米を使用した商品の中国への輸出は今回が初めて。

 今回輸出するのは、萩市産コシを使用し七分粥に仕上げた「萩のおかゆ」、萩市や長門市産コシなどを使用し蟹のスープで仕上げた「おかゆ」(各250g)の各100袋。輸出業者は高島屋、輸入業者は易意貿易有限公司が担当し、現地の上海髙島屋やAPITA、久光百貨店等で取り扱う。


-2016年9月23日-

◆「特Aへの道&米の消費拡大方策」28年版発刊(穀検)

 日本穀物検定協会は9月21日、「特Aへの道&米の消費拡大方策」(平成28年版)を発刊した。

 27年産「米の食味ランキング」(食味官能試験)で、最上級の評価「特A」を獲得した道府県の行政、試験研究機関、生産者団体等による品種開発、生産指導、販売戦略などの取り組みやノウハウを紹介した書籍。

 掲載産地は、北海道、青森、岩手、秋田、山形、栃木、新潟、富山、石川、福井、岐阜、静岡、三重、滋賀、兵庫、奈良、鳥取、島根、山口、佐賀、宮崎、鹿児島の22道県。

 特別寄稿では、山口県の村岡嗣政知事が「『活力みなぎる山口県』の実現にむけた元気な農林水産業の育成と山口のお米づくり」、東京農業大学・東京農業大学短期大学部の高野克己学長が「ご飯の美味しさの形成と評価に関するニューアプローチと挑戦」、東京大学大学院農学生命科学研究科の大杉立特任教授が「美味しい米の収量を向上させるには?」が掲載されている。

 22年版から発刊され、今回で7冊目。静岡、滋賀、山口、宮崎の4県は初めての寄稿となる。A4判・並製本、オールカラー128ページ。定価1,800円(税込み、送料別)。問い合わせは、穀検03-3668-0911まで。


-2016年9月21日-

◆第3回「精米HACCP研修会」を開催(精米工)

 日本精米工業会は11月8~9日、都内・食糧会館において第3回「精米HACCP研修会」を開催する。精米HACCPを用いた製造工程管理の基本的運用を習得することが目的。

 同会は今年3月にHACCP支援法による指定認定機関となり、精米HACCP認定に向けた取組みを開始している。認定取得により、生産から消費までのフードチェーンを繋ぐ役目を果たし、消費者からの信頼を確保することに繋がるとしている。システムの構築を図るには、HACCPに関する専門的な知識の習得と、技術的な理解を深めた人材が欠かせないことから、手順を実践的に学習する研修会を開催することとなった。

 定員30名。申込方法は、ホームページで配布している申込用紙をFAXで送信。受講費は一般向けで1名につき税込7万0,200円。締切は11月4日。


-2016年9月20日-

◆都内で米国家庭料理を味わうイベント開催(USAライス)

 USAライス連合会日本代表事務所は、10月から都内で始まるアメリカ食文化イベント「TASTE OF AMERICA」(米国大使館農産物貿易事務所主催)に参加する。期間中は都内約50店舗のレストランが米国食材を使用した特別メニューを販売。そのうち約20店舗がカルローズを採用する予定。

 また、「ガンボスープ」(ルイジアナ州を起源とするシチューあるいはスープ料理)をカルローズと共に提供する。同事務所によると「日本米より粘り気が少なくサラリとした軽い食感が特長で、溶けにくくベタつかないために、ガンボのまったりした濃厚なスープと相性抜群」と紹介する。

 また、同イベントに先駆けて9月23~25日に東京ビッグサイトで行われる旅の祭典「ツーリズムEXPOジャパン」にカフェを出店し、カルローズメニューを提供する。


-2016年9月16日-

◆東洋ライスが「お米料理店」を銀座にオープン

 東洋ライス株式会社(雜賀慶二社長)は9月16日、米が持っている魅力を様々な料理やスイーツなどで提供するお米料理店「金のダイニング」を東京・銀座にオープンする。

 同社の金芽米及び金芽ロウカット玄米といった機能性米を中心に、独自の精製・加工・熟成・ブレンド技術を使った新しい概念の「熟成米」「黒米」を加えたラインアップで、寿司、おにぎり、丼、おかゆ、お米スイーツといった多様なお米料理を順次提供することで、「今まで知られていなかった米の"凄い"部分を来店者に知っていただくと共に、その情報を広く発信していく」としている。

 具体的には、昼・夜の時間帯限定で「寿司」を先行オープン。次いで、11月中旬からお米料理のバリエーションを増やすと共に、営業時間を全日に拡大し「朝はおかゆ・おにぎり」「昼は丼・ちらし鮨・定食」「午後はお米スイーツ」「夜はにぎり寿司」と、一日を通してそれぞれの時間帯に合わせた多彩なお米料理を提供する予定。

 また、同店では子供から大人までを対象に、米を学ぶ様々なイベントを実施する。子供向けには、お米スイーツを作るパティシエ体験、店のカウンター内で実際に寿司を提供する板前体験など、食育や職業体験の場として。大人向けにはスタンダードなお米料理から、イタリアでは定番となっているライスサラダなどの応用編まで、ワールドワイドなお米料理体験を予定しているという。

 同社は「全国各地の様々な銘柄米も取り扱う予定で、生産者と消費者が直接交流するイベントを開催し、生産者の想いや生産の現状を多くの消費者に知ってもらう機会を積極的に設けたい」としている。


-2016年9月15日-

◆大分で「九州地域飼料用米推進会議」を開催(九州農政局)

 九州農政局は9月29日、大分県内で「九州地域飼料用米推進会議」を開催する。飼料用米の更なる生産利用の拡大を目的に地域資源の有効活用に向けた取組事例の紹介や、多収品種の種子生産現場などの現地調査を実施する。

 当日は、別府国際コンベンションセンターにおいて、秋川牧園の村田開発課長が「実需者が望む飼料用米とその実現に向けた取組について」と題して事例紹介を行う。

 そのほか、鶏糞堆肥利用による多収品種の低コスト生産を行う飼料用米生産ほ場(杵築市)の現地調査などを行う。


-2016年9月14日-

◆宮城「こもちまる」「東北211号」品種登録(農水省)

 農水省は9月13日、種苗法に基づき品種登録を官報告示した。稲品種では、「こもちまる」「東北211号」の2品種が登録された。

 こもちまるは、もちむすめ×東北糯161号の交配。やわらかさが長持ちするのが特長。みやこがねもちよりも耐倒伏性や耐冷性に優れ,いもち病にも強い。つきもち、おこわ、赤飯などの使用が想定されており、コンビニ等での需要も拡大できると見られていることから、みやこがねもちとは違った用途での主力品種と位置付けられている。

 東北211号は、げんきまる×クサユタカの交配。飼料用米に適する。耐冷性が“極強”、 耐倒伏性が“強”で、粗玄米重はげんきまる並みの多収。玄米千粒重が約27gと大きく、乳白粒、腹白粒が多いため、主食用品種との識別性がある。


-2016年9月13日-

◆「日本酒で乾杯推進会議・広島大会」でパネル展示(サタケ)

 サタケ(東広島市)は10月7日開催の「日本酒で乾杯推進会議・広島大会(会場・ANAクラウンプラザホテル広島)」に協賛し、酒造精米のパネル展示等を実施する。

 日本酒づくりにおける精米方法、吟醸酒誕生のきっかけとなった研削式精米機、最新酒造精米機などを紹介する。

 同会は日本酒造組合中央会が推進役となり「日本酒で乾杯」をキャッチフレーズに、日本酒を通して日本文化を広く啓発することを目的に2004年6月に発足。毎年秋には県単位の地方大会を開催している。


-2016年9月12日-

◆「つきすずか」「ふくのこ」の登録出願公表(農水省)

 農水省は9月9日、種苗法に基づき品種登録出願公表を官報告示した。

 稲品種では、「つきすずか」「ふくのこ」(出願者:国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構)の2品種が出願された。


-2016年9月9日-

◆精米工場の防虫管理担当者向け研修会を開催(精米工)

 日本精米工業会は10月18日、第2回「精米工場防虫管理担当者養成研修会」を国際衛生(株)の協力により都内・食糧会館において開催する。

 害虫の生態や害虫駆除業者が行う業務内容を理解し、モニタリング・目視調査・薬剤の基礎知識等を学ぶほか、施工内容を理解し、毎月の報告書の見方・結果の妥当性を評価するための考え方、内部監査・外部監査時の対応(仕様・報告書の説明等)について学習する。自らの工場に合った総合的な防虫管理ができる人材の養成が目的。

 開催時間は10~16時。定員30名。受講料3万2,400円(税込)。問合わせは技術部・松本氏まで(TEL:03-4334-2190、FAX:03-3249-1835、e-mail:matsumoto@jrma.or.jp)。


-2016年9月8日-

◆輸入小麦、10月から7.9%引き下げ(農水省)

 農水省は9月7日、輸入小麦の政府売渡価格(今年10月~来年3月)を5銘柄平均で7.9%引き下げ、トン当たり税込4万8,470円(前期比4,140円安)とすることを決定した。パン・中華麺用は6.5%安、日本麺・菓子用は10.4%安。

 為替が円高基調で推移したこと、小麦の国際相場が世界的に潤沢な在庫・供給量を背景に軟調に推移したことから前期に比べ下落。政府売渡価格の改定ルールに基づき、直近6カ月間の平均買付価格を基に算定した結果、引き下げが決まった。

 小麦粉製品への影響額は、食パン1斤(175円)につき0.7円安と試算している。製粉企業が小麦粉価格を改定するのは、各事業者の在庫状況にもよるが、過去の例から約3カ月後の12月下旬以降になると見られている。前年同期と比べると14.4%引き下げとなり、米価が上昇傾向にある中でコメ消費への影響が懸念される。


-2016年9月7日-

◆アイリス製造の「ぷっくり切り餅」発売(みやぎ生協)

 みやぎ生協の子会社・東北協同事業開発は9月1日から「古今東北・宮城県産米みやこがね使用ぷっくり切り餅」を同生協全店舗および共同購入で販売している。商品は400g入り(税抜498円)、700g入り(同798円)の2タイプ。

 「製造元であるアイリスグループの“東北のおいしい米を全国に販売して、被災地を元気にしたい”という想いと、古今東北のコンセプトが一致することから開発が進んだ」という。

 「古今東北」は同開発が扱う商品ブランドで、東北各地から集めた選りすぐりの食材や加工品を紹介している。


-2016年9月6日-

◆次回調査、台風の影響を見極め(第2回水稲作柄委)

 農水省はこのほど、28年度第2回「水稲の作柄に関する委員会」(9月2日開催)の意見概況を公表。

 8月15日現在調査以降の気象推移・予報から見た作柄への影響について、「早場地帯では、もみ数が一部の地域を除き平年並み以上に確保されているとみられ、遅場地帯の生育もおおむね順調に推移しているものの、出穂期以降が高温傾向で推移していること等から、登熟や品質等への影響が懸念される。

 また、8月下旬の台風7号、第9号、第10号及び11号による影響が懸念されるほか、いもち病や斑点米カメムシ類等の発生が多いと予想されている地区もある」とまとめた。

 次回の調査(9月15日現在)に当たり▽早場地帯は、出穂後の高温や8月中旬以降の寡照が登熟や品質に及ぼす影響▽西日本の遅場地帯は、もみ数、登熟への影響▽台風の影響により倒伏等が発生した地帯では、その影響▽いもち病、斑点米カメムシ等の病害虫の発生が多いと予想される地域においては、その発生状況…にそれぞれ留意、見極める必要があるとした。


-2016年9月5日-

◆全国的に高温・多照、8月台風上陸数1位タイ(気象庁)

 気象庁はこのほど、「8月」及び「夏(6~8月)」の天候をまとめた。
 8月は▽北日本では顕著な多雨▽全国的に高温となり、特に沖縄・奄美では顕著な高温▽北日本日本海側と西日本では顕著な多照…が特徴。北日本では台風5号、6号、7号、11号、9号、10号が相次いで接近・上陸し、前線や湿った気流の影響も加わり、月降水量はかなり多かった。

 日本に上陸した台風は4個(7号、11号、9号、10号)で、平年値0.9個を大きく上回り、統計開始の1951年以降、ひと月の上陸数で1位タイに。また、日本に接近した台風は6個で、平年値3.4個を上回った。

 一方、日本付近は暖かい空気に覆われやすく、月平均気温は全国的に高く。北日本日本海側と西日本では、月間日照時間がかなり多かった。

 夏(6~8月)の天候は▽全国的に暑夏で、特に沖縄・奄美では記録的な高温▽北日本太平洋側は記録的な多雨▽ほぼ全国的に多照-が特徴。高気圧に覆われやすかったため、夏の日照時間はほぼ全国的に多かった。

 水稲作は、収穫期に連続した台風さえなければ、豊作が期待できる天候経過。雨風や河川氾濫に伴い、一部浸冠水や倒伏が発生している。いまのところ被害は局地的で、作況指数に影響するほどではないとの見方もあるが、連続してダメージを受けたところも多い。9月15日現在の作柄調査が注目される。


-2016年9月2日-

◆新米試食会を開催、知事がおにぎり作りアピール(千葉)

 千葉県は9月1日、県庁において県産米の試食会および新米キャンペーン実施のPRを開催。森田知事が新米ふさおとめ、ふさこがね、コシヒカリのおにぎりを自ら作って試食し、「ふっくらとして甘味と粘りがあり、みんな美味い」と評価した。

 また、お米マイスターが品種の特徴を解説し、ふさおとめは粒ぞろいが良くあっさりしているのでカレーなどに合うこと、ふさこがねは粒が大きく粘りがあるので冷めても美味しく弁当やおにぎりに合うこと、コシヒカリは粘りと甘味のバランスが良いことをアピール。会場でも3品種の炊飯米が振る舞われた。

 県産米需要拡大推進協議会は同日から10月末まで「いちばん米ちば米新米キャンペーン」を実施。県産米5kg、10kg商品の応募シールを送付すると計260名に県産品や県マスコットキャラクターのグッズが当たる。


-2016年9月1日-

◆森三中さんをPR推進メンバーに起用(福井県経済連)

 福井県経済連、吉本興業、グルメ杵屋は8月31日、吉本興業東京本部で「うまい!しんまい!福井米キャンペーン2016」記者発表会を開催した。

 JA福井県五連の田波俊明会長から、委嘱状が進呈されたPR推進メンバーであるタレント三人娘、森三中さんは、「福井はコシヒカリ誕生の地であり、穀物検定協会の特Aランクを平成24年から4年連続して獲得している。あきさかりも平成27年産米で獲得した。また福井県経済連では9月~12月の期間、旅行券2万円分などが当選するキャンペーンを行う」とPRした。

 今回初めてコラボを組むグルメ杵屋の佐伯崇司専務は、「今年は設立50周年を迎える記念の年。そのような年に、福井米キャンペーンに協賛企業として参加できるのは光栄だ。新米が出揃う10月1日からは、グルメ杵屋の全国450店舗以上において、28年産福井米を使ったメニューを提供していく」とあいさつした。


-2016年8月31日-

◆あきたこまち使用のライスバーガーを発売(東洋水産)

 東洋水産は9月1日、「マルちゃんライスバーガー・鶏のてりやきマヨネーズ風味」を発売する。販売先は全国のコンビニエンスストア、量販店等で、希望小売価格はオープン価格となる。

 ライスパテには国産あきたこまちを使用しており、モチモチとした特性を生かしながら粒が立つよう炊いたこだわり仕上げという。「ライスバーガーシリーズはごはんとおかずが1つとなっており、ワンハンドで食べられる軽食として好評をいただいている」という。


-2016年8月30日-

◆28年度コメ・コメ加工品輸出特別支援の公募開始(農水省)

 農水省は28年度コメ・コメ加工品輸出特別支援事業の事業実施主体の公募を26日に開始した。締切は9月23日。

 輸出促進に全国規模で取り組む団体および一定の輸出実績があり、今後も輸出拡大に取り組む事業者を対象に、▽新たなビジネスモデルの構築に向けた取組の実証▽輸出先国における国内規制への対応を図るためのデータ収集や規制当局との協議等の取組--を支援するほか、輸出促進に全国規模で取り組む団体を対象に、プロモーション活動の強化を支援する。

 補助対象経費は、旅費、謝金、賃金、使用料・賃借料、役務費など。補助率は定額。


-2016年8月29日-

◆新之助のパッケージ、紅白で格別感を表現

 新潟県は8月26日、都内ホテルにおいて新品種「新之助」のパッケージお披露目会を開催した。米袋は紅白幕をイメージしたもので、新之助の「助」の文字は水引をイメージした文字デザインとするなど、めでたさ等が表現されている。

 高井県副知事は「ハレの日のお米、格別感を表現した」と説明。真紅の衣装で登場した女優の真矢ミキさんは、「お中元やお歳暮でお米を贈るときにパッケージで違うものに変えるということが多かったが、(新之助は)完璧です。贈り物にも良いと思う」と太鼓判を押した。

 出来秋から始まる試験販売については、300トンを想定。10月中旬から12月末にかけて新潟県内と3大都市圏(首都圏・中京・京阪神)の百貨店や高級スーパー、お米マイスターのいる米穀店等で行う。また、上記地域の三越伊勢丹グループで10月5日から先行販売する。

 先行取扱料理店については、新潟市と東京都表参道の料理店「静香庵」が通年扱うほか、10月中旬から1月末にかけて新潟県内や3大都市圏で合計40店舗以上でも扱う予定。11月に早稲田大学ラグビー蹴球部とPRイベントなどを行う。


-2016年8月26日-

◆コシ新米検査1万6千トン、前年比173.9%(7月末)

 農水省は8月25日、7月末現在における27年産検査実績を公表した。検査がスタートしているのは、三重、徳島、高知、佐賀、熊本、宮崎、鹿児島、沖縄の8県。

 水稲うるち米は1万8,451トン(前年産比161.3%)、水稲もち米9トン(146.4%)。超早期米の作柄は、やや不良の範ちゅうながら、全般的に不良だった前年産を上回ることが要因と見られる。

 別途、飼料用米玄米は95トン(153.2%)受検した。コシヒカリの検査は1万5,781トン(173.9%)、1等比率61.9%(前年比▲6.9ポイント)。


-2016年8月25日-

◆水田活用の直接支払交付金に144億円(第2次補正)

 政府は8月24日、新たな経済対策のための28年度第2次補正予算を閣議決定した。一般会計の歳出規模は4兆1,143億円で、うち農林水産関係は5,739億円(前年度比43%増)となった。

 8月23日の自民党農林水産戦略調査会・農林部会の合同会議では農水省がその概要を説明。輸出力の強化に270億円、中山間地の農業所得向上に300億円、産地パワーアップ事業に570億円など、TPP対策には総額3,453億円を計上。また、飼料用米等の戦略作物助成等の拡大に対応するため、28年度特別交付金として「水田活用の直接支払交付金」144億円を確保した。

 質疑では、飼料用米の恒久財源について議員から質問があり、農業基本政策検討PTの宮腰座長は「コメ消費減が続くなか、主食用米に代わる作物を作付する必要がある。29年度当初予算では前年実績と同規模を計上するが、補正予算では当該年の実績を上乗せし、増加分を確実に確保する。これが恒久的な予算確保の趣旨である」と説明した。


-2016年8月24日-

◆「熱湯3分うす切りもち」を新発発(アイリスフーズ)

 アイリスフーズ(株)(仙台市)は9月上旬の展開予定で、「熱湯3分うす切りもち」を新発売する。

 商品は▽270g(標準10枚入)=298円(参考価格・税抜)▽750g(標準26枚入)=598円(同)の2タイプ。賞味期限は製造から12カ月。全国のスーパーマーケット、コンビニエンスストア、ホームセンター等を対象に、初年度は330万個の販売を目指す。

 7ミリの薄さにカットすることで、熱湯に入れて3分でモチモチとした食感のお餅を楽しめるのが特徴。インスタントのスープや味噌汁、カップ麺などに入れるだけで時短調理が出来るので、時間をかけたくない朝食や軽食にも最適とする。またお餅の表面中央にスリット(浅い切れ込み)を入れているため、器具を使わずに手で簡単に割ることができる。


-2016年8月23日-

◆ワールドスシカップで「ささ結」をPR(宮城・大崎市)

 宮城県大崎市は、東京ビッグサイトで8月18~19日に開催された「ワールドスシカップジャパン2016」において、デビュー2年目となる「ささ結」のPR活動を行った。

 世界の寿司職人が競う創作寿司コンペティション部門(19日実施)で、選手が使うシャリに採用されており、「ササニシキ、ひとめぼれと宮城を代表する米のふるさと大崎市産であること、冷めても固くならないなど寿司には抜群の特性がある点を強調した」(農林振興課・安部祐輝課長補佐)としている。

 会場においては「みやぎライシーレディ」が、ささ結の米袋を示し来場者にアピールした。また同時開催の「アグリフードEXPO」にも出展し、量販店担当者等への試食や、今冬に発売予定のささ結を原料とした日本酒の試飲も行った。

 同品種はササニシキとひとめぼれを交配したもので、寒さに強く倒れにくい特性を持つ。JA古川、JAみどりの、JAいわでやま、県試験場、大崎寿司業組合、木徳神糧とブランドコンソーシアムを組み、寿司店をはじめ家庭向け精米の販売も予定。「県外消費地からの関心も高く、生産及び販売拡大を目指す」とのこと。


-2016年8月22日-

◆カルローズのフレンチ風冷汁が最優秀賞(料理コンテスト)

 USAライス連合会は8月17日、都内で第4回カルローズ料理コンテストの最終審査を実施、最優秀賞などを決定した。

 レストラン部門では、冷たいカルローズとコンソメのような味噌汁のジュレと具材を混ぜ合わせ、冷汁をフレンチ風に表現した『食べる冷製スープカルローズ』(シェラトン都ホテル・野口達哉氏)が、デリ部門では、バターライスとサーモンシチューをパイ生地に詰め込んだ『サーモンとカルローズのシチューポットパイ』(ディーンアンドデルーカジャパン・作田大介氏)が最優秀賞を受賞した。

 審査員からは、「冷やしても美味しい、香りやオイルとの相性が良く、味が浸透しやすい特長を存分に発揮した」、「デリ部門にはパッケージ、持ち運びの良さ、想定販売価格など、デリとしての特性が十分に考案されていた」などの声が聞かれた。


-2016年8月19日-

◆新潟コシDNA検査、その他混入6%(県28年度第1回)

 新潟県はこのほど、県産コシヒカリの平成28年度第1回DNA検査結果を公表。今年5~7月、首都圏・関西圏の小売店(スーパーマーケット28点、量販店4点、ドラッグストア4点、百貨店4点)及びインターネット(10点)で「平成27年産・新潟県産コシヒカリ」として販売されている計50点を購入し、分析したもの。

 検査結果は▽コシヒカリBL100%=34点(68.0%)▽従来コシヒカリ100%=1点(2.0%)▽コシヒカリBL+従来コシヒカリ=12点(24.0%)▽コシヒカリBL+その他=2点(4.0%)▽コシヒカリBL+従来コシヒカリ+その他=1点(2.0%)▽従来コシヒカリ+その他=0点(0.0%)。その他品種の混入は3点、6.0%だった。

 必要に応じて追跡調査、関係機関への情報提供を行うほか、偽装が強く疑われる商品については関係者の告発も視野に対応する。


-2016年8月18日-

◆第1回SBS、9月7日に3万トンで実施

 今年度第1回SBSは9月7日、契約予定数量3万トン(うち、砕精米枠3千トン)で実施される。前年度は9月16日のスタートだった。

 スケジュールは船積期限28年12月31日、引渡期限29年2月14日。


-2016年8月17日-

◆たんぱく質調整米、米粉の販売が増加(木徳神糧)

 木徳神糧はこのほど、平成28年12月期第2四半期(28年1~6月)報告書を公表した。

 米穀事業の売上高は449億04百万円(前年同期比9.4%増)、営業利益9億91百万円(同4.7%減)。食品事業の売上高は38億37百万円(同0.8%減)、営業損失25百万円(前年同期は13百万円の営業損失)。

 たんぱく質調整米や米粉等の販売が増加した。台湾に建設したたんぱく質調整米製造工場の稼動前費用を計上している。


-2016年8月16日-

◆東京、大阪に購買・調達拠点を新設(アイリスオーヤマ)

 アイリスオーヤマ(宮城県)はこのほど、グループの購買・調達機能強化に伴い東京に拠点を新設した。これまでは宮城県角田市と仙台市の事業所に設置していたが、東京に拠点を新設することで、サプライヤー数(仕入先)を2倍の約3,000社にまで拡大していく。

 東京オフィス(文京区)に設置するもので、「企業数が圧倒的に多い東京を拠点にすることで新規サプライヤーの開拓を強化し、調達コストの引き下げによる価格競争力の強化を目指す」という。

 また9月には大阪にも購買・調達拠点を確保する計画で、関西圏を中とした機能強化を推進する。同社グループでは食品事業(米、餅)を3本柱のひとつと位置づけ、2016年度は売上高約150億円(前期は約100億円)を目標としている。


-2016年8月10日-

◆鹿児島の良食味米「なつほのか」など3品種登録(農水省)

 農水省は10月9日、種苗法に基づき品種登録公表を官報告示した。カッコ内は登録者。稲品種では、「べこげんき」(国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構)、「ときめきもち」(国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構、国立研究開発法人国際農林水産業研究センター)、「なつほのか」(鹿児島県)の3品種が登録された。

 べこげんきは稲発酵粗飼料向けで、あきたこまち収穫前に適期収穫することが可能。秋田県平鹿地域において27年度以降30ha以上の作付を見込む。

 ときめきもちは、良質の「奥羽糯391号」を母、直播用・良食味の「奥羽直376号」を父として交配。倒れにくく、いもち病に強い良食味水稲糯品種。出穂期・成熟期はきぬのはだ並みで“中生”。外観品質はきぬのはだ並みの“上下”。搗き餅の食味はきぬのはだ・ヒメノモチより優る良食味、餅硬化速度は両品種より遅い。直播にも適する。

 なつほのかは、高温登熟性の優れる良食味系統「西南115号」を母、良食味系統「にこまる」父として交配。高温に強く多収の極良食味品種。成熟期はコシヒカリと比べて12日遅い“晩生”で、収穫期の分散が可能。玄米の大きさはコシヒカリに比べて大粒で、収量性は上回る。玄米外観品質はコシヒカリ・イクヒカリより優れる。


-2016年8月9日-

◆飼料用米の適正流通に向け、注意喚起(農水省)

 農水省はこのほど、生産者や集荷販売業者等に向けて飼料用米の適正流通について、改めて注意喚起を行った。

 違反事例として、飼料用米として生産した米を主食用として販売することや、主食用米から発生したふるい下米を寄せ集めて新規需要米の飼料用米として出荷し、交付金を申請すること、食用米として生産した米を飼料用米に上積みして出荷し、交付金を申請することなどを示した。

 不適正な流通が確認されて悪質と判断された場合は、当該取組の認定を取り消すとともに、一定期間、新規需要米や加工用米の取組を認めないほか、年産の経営所得安定対策等に係る全ての交付金を返還させることや、横流し等を行った者の名称及び違反事実を公表するなどの措置を講ずるとしている。

 また、「飼料用米等の販売等に関する手続きを他者に委任し、委任された者が不適正な流通を行った場合、委任を行った取組申請者についても上記の措置対象となる」としている。


-2016年8月8日-

◆新潟コシヒカリ先物セミナーを新潟で開催(堂島商取)

 大阪堂島商品取引は「新潟県産コシヒカリ市場」の開始が正式決定したことを受け、8月23日(火)に新潟市内で「新潟コシ先物セミナー」を開催する。

 当日は農林水産省食料産業局の河嶋正敏商品取引室長の挨拶のあと、同取引所の岡本安明理事長が「商品先物市場の歴史、堂島の米会所」と題して講演、同取引所の込宮勇営業企画部部長が「新潟コシ先物取引」について解説する。

 その他、JA大潟村の小林肇・代表理事組合長の「コメ先物取引をやってみた!!」、新潟ゆうき(株)の佐藤正志代表取締役の「新潟コシ先物取引に期待!!」という2つの講演があり、当業者の取引経験談や生産現場でのリスクが語られる予定。

 開催場所は新潟県新潟市のホテルラングウッド新潟、時間は14時~16時(13時40分開場)、募集人数は70名(無料)で要申し込み。詳しくは大阪堂島商品取引HP(http://ode.or.jp/index.html)を参照。


-2016年8月5日-

◆神の米「伊彌彦米」をふるさと納税に活用(新潟県弥彦村)

 新潟県西蒲原郡の弥彦村はこのほど、28年産から村産特別栽培米コシヒカリを「伊彌彦米」(いやひこまい)と命名し、ふるさと納税の返礼品として設定することを発表した。

 ブランドコンセプトは神の米で、弥彦神社のご祭神が新潟に稲作を広めたという言い伝えにちなんだ。今後は生産者の所得向上と村産米のPRにつなげていく。

 弥彦村農業振興課によると、27年度からふるさと納税の取り組みを本格化させて、弥彦村産コシヒカリを設定したところ、納税金額が約1億1,000万円(1,166俵)に達した。制度利用者からの評判も良く、より積極的なPRを行うためにブランド化に至った。28年度では伊彌彦米510俵を返礼品として設定する。

 生産者所得の向上にもつながっており、「系統に出荷するよりも1俵当たり4,000円程度、手取りが多くなる」(同)としている。


-2016年8月4日-

◆新潟コシヒカリ市場の開始が正式決定(堂島商取)

 大阪堂島商品取引所は8月2日、「新潟コシヒカリ」の追加に係る業務規程の変更が農林水産大臣に認可されたと発表した。これにより10月21日(金)から「新潟県産コシヒカリ市場」が開始され、翌29年の6月・8月・10月限が発会することが正式に決まった。

 同取引所の岡本安明理事長は「新潟コシは当業者から個別銘柄取引の対象として、特に要望が高く、消費者にとっても馴染みのある銘柄であるため、その先物価格が広く社会に認知され、日本米の新たな指標となり、幅広い方々に活用されることを期待している。新潟コシが米穀の先物市場全体を牽引していく存在となるよう努めたい」とコメントしている。

 既報の通り、業務規程の変更箇所は(1)農産物市場の米穀の標準品に「新潟県産コシヒカリ」を追加(2)取引期限を最長12カ月とする(3)納会日は偶数月の20日とする(4)価格表示は1俵あたり10円刻み(5)取引・受渡単位を1.5トン(25俵)とする(6)受渡書類は荷渡指図書とする…などで、取引・受渡単位を小口化することで、生産者や生産法人、集荷業者等の参加も期待される。


-2016年8月3日-

◆全国から448件の参加申込み(飼料用米多収日本一

 農水省は8月2日、「飼料用米多収日本一」コンテストに全国から448件の参加申込みがあったことを公表した。

 同コンテストは農業生産者を対象に、単位収量や地域平均単収からの増収を競うもので、今後は28年産の確定収量の結果を踏まえ、審査委員会において各褒賞の受賞者を決定し、来年3月に表彰式を開催する予定。


-2016年8月2日-

◆28年産主食用米、139万haに達する可能性(森山農相)

 森山農相は先週29日の会見で、28年産主食用米の生産見込みについて言及。

 「関係者からの聞き取りによると、作付面積は生産数量目標743万トンを面積換算した140万haを下回り、さらに自主的取組参考値735万トンの面積換算139万haに達する可能性がある。28年産も27年産に引き続き、需要に応じた生産が進んでいる。飼料米や大豆・麦、WCS飼料などに転換して頂いており、ここの予算はしっかり確保することが大事だと改めて思っている」と語った。


-2016年8月1日-

◆6月末の民間在庫205万トン、21万トン減

 農水省は7月29日、「食料・農業・農村政策審議会 食糧部会」を開催し、米穀の需給及び価格の安定に関する基本指針について審議会に意見を求め、了承された。

 27/28年(平成27年7月~28年6月)の主食需要量は速報値ベースで765万トン(前年実績比18万トン減)、28年6月末の民間在庫は205万トン(前年同月比21万トン減)となった。

 205万トンは従来ならまだ過剰水準だが、単年度需要を下回る主食用作付けとなるよう飼料用米等への転換を進めており、新米作柄が需給を左右する展開が予想される。


-2016年7月29日-

◆新品種「山形112号」名称を全国から募集(県)

 山形県では8月1日から31日まで、「山形112号」の名称を募集する。

 ブランド化戦略推進本部によると、「多くの人々から親しまれ、愛され覚えやすいお米の名前を、10文字以内で自由な発想で考えて欲しい」としている。応募された名称は絞り込みを行ったうえで県民投票を実施、来年2月に決定予定。

 同品種は、山形80号と山形90号を交配して育成。炊飯光沢が「つや姫」並みで、食味は「はえぬき」よりも優れる。29年産で先行販売、30年産から本格デビュー。


-2016年7月28日-

◆東洋ライスの世界最高米がギネス世界記録に認定

 東洋ライス株式会社(雜賀慶二社長)が販売する“世界最高米”が「もっとも高額なお米(Most expensive rice)」としてギネス世界記録に認定され、7月27日に都内で公式認定証授与式が行われた。

 “世界最高米”事業は、最高の良食味米を高価格で買い受け、同社の加工技術を駆使して最高価格で販売するもので、初回となる27年産では「第17回米・食味分析鑑定コンクール:国際大会」の国際総合部門で金賞を受賞した18品の玄米から6産地品種(合計3,870キロ)を厳選。

 生産者から1キロ当たり1,900円で買い受け、さらにその中から最も優れた玄米約2,000キロに絞り、同社独自の「熟成」「精米」「ブレンド」「無洗米」の各技術によって超ハイクラスの「金芽米」に仕上げられた。

 料亭の熊魚菴たん熊北店(本店:京都)などへの予約販売のほか、同社通販サイトでは140g(1合分)×6袋を1万0,800円(消費税・送料込み)で一般消費者向けに販売し、予定の30箱を完売。ギネスには消費税・送料を除き、1kgあたり1万1,304円(109USドル)として認定された。


-2016年7月27日-

◆コメ流通の見える化システムを紹介(食品トレサ協会)

 日本食品トレーサビリティ協会は7月26日、都内で協会設立記者発表会を開催した。

 小松範行代表理事は、食品全般に関する安全・安心を担保する仕組みづくりの推進の為に協会を設立したと説明。中小規模の事業者でも利用しやすい食品追跡システムを発掘し、協会が認定、普及させていくことで食産業発展に貢献することを目指す。

 当日は、協会初の認定を受けた追跡システム『UPTRACE』を紹介。スマートフォンで簡単に、産地から精米所や販売店までの流通履歴が閲覧することが可能で、袋単位でコメ流通の見える化を実現したもの。

 協会概要は、▽所在地=東京都港区赤坂4‐9‐19▽代表理事=小松範行(関西ニュービジネス協議会会長)▽理事=服部幸應(料理研究家)、岡野嘉市(兵庫県産業廃棄物協会・青年部会長)、高橋隆造(UPFARM代表取締役社長)▽監事=堀純一郎(食品コンサルタント)▽顧問=高木勇樹(元農林水産事務次官)、左藤恵(元法務、郵政大臣)▽アドバイザー=田中慶一(フード・アクション・ニッポン推進本部事務局長)。敬称略。


-2016年7月26日-

◆「炊き込みごはんセット」を発売(神明精米)

 (株)神明精米は、10分で炊き込みごはんを食べることができる「炊き込みごはんセット」を8月初旬に発売する。

 「鯛の炊き込みごはん」など全3種類の炊き込みごはんんの素各5色分と、ソフトスチーム米75g(約0.5合)20袋の詰め合わせ商品。販売予定価格は、送料込み2,980円(税込)。

 同時に高速小型炊飯器「poddi(ポッディー)」に、イエロー、グリーン、オレンジの3色を追加し、全6色として販売を行う。いずれも同社ホームページ上で購入することができる。


-2016年7月25日-

◆不作等による備蓄米放出時の買受申請受付(農水省)

 農水省は8月31日まで、不作等による政府備蓄米放出時の特例販売の28年度買受資格審査の受け付けを行っている。

 定期審査で、買受資格の有効期間は有資格者となった日から31年9月末日まで。対象は国内産米。

 資格要件は(1)食糧法に規定する届出事業者(2)国内産米の取扱数量が玄米4千トン/年(直近又は直近3カ年平均)以上(3)一定以上の搗精能力(30トン/日程度以上の搗精能力を有していること。権原に基づき搗精施設を利用できる場合を含む)…などで、前年度と変わらず。申請先は政策統括官付貿易業務課。なお、現在の有資格者は160業者。


-2016年7月22日-

◆対象45トン、29日に実施(加工向け備蓄精米入札)

 農水省は7月29日、加工原料向けに備蓄用精米入札を実施する。災害時に対応した備蓄後における非主食用への販売実証事業で、販売対象は26年産水稲うるち精米(無洗米)。

 メニューは、福井ハナエチゼン45トン(精米加工は昨年2月。受託事業体は三菱商事。引渡場所は千葉県佐倉市)の1銘柄のみ。

 前月提示された▽新潟こしいぶき132トン(昨年2月と5月分計)▽鳥取コシヒカリ140トン(同)▽福井ハナエチゼン84トン(5月分)は落札された模様。

 応札最小単位は1トン。引取期限は今年9月末。来月の入札は、新たなメニューが提示される見通し。


-2016年7月21日-

◆新潟コシヒカリ市場の開設を決議(堂島商取)

 大阪堂島商品取引所は7月20日の定例理事会で、業務規程の一部変更を決議した。かねてから検討されていた第三の市場開設に関するもの。

 変更箇所は(1)農産物市場の米穀の標準品に「新潟県産コシヒカリ」を追加(2)取引期限を最長12カ月とする(3)納会日は偶数月の20日とする(4)価格表示は1俵あたり10円刻み(5)取引・受渡単位を1.5トンとする(6)受渡書類は荷渡指図書とする…など。

 生産量が多く、当業者からの要望が高い「新潟コシヒカリ市場」を創設することで、受方の利便性を向上させるとともに、取引・受渡単位を小口化(1.5トン=25俵)することで、生産者・生産法人ニーズにも対応し、生産者や集荷業者等の参加促進を図る狙い。

 この決議を踏まえ、同取引所は同日付で農水大臣に当該変更の認可申請を行っており、認可されれば今年10月21日に「新潟県産コシヒカリ市場」が上場され、翌29年の6月・8月・10月限が発会することになる。


-2016年7月20日-

◆「お米日本一コンテスト」7月上旬から募集開始(静岡)

 静岡県はこのほど、「お米日本一コンテストinしずおか2016」の参加申込みを開始した。締切は10月11日。

 同コンテストは和食文化の推進、良食味米産地の育成、消費拡大を目的に全国の生産者から28年産米を募るもので、今年で13回目を迎える。

 審査の流れは、まずサタケ・静岡製機・東洋ライスの食味評価機器で75点を選出後、11月30日に食味官能審査で30点を選出、12月1日に改めて食味官能審査を実施して各賞を決定する。

 今年から入選枠を拡大し、1都道府県10点以内の要件により最終審査に残ることができなかった出品米を、最終審査に残った75点同様に「入賞」とする。

 また、品種賞の表彰基準も変更し、最終審査に残ったコシヒカリ以外の品種の中の上位2点を表彰する(最高金賞とのダブル受賞も可能)。問い合わせ先は、県農芸振興課内 お米日本一コンテストinしずおか実行委員会(054-221-3249)。


-2016年7月19日-

◆作付不可能な面積、100~200haまで減少(熊本)

 熊本県農林水産部によると、地震による地割れや用水施設損壊等により作付不可能な面積が100~200haまで減少した。5月末段階では阿蘇市や南阿蘇村、西原村等で、330haが作付不可能とされていた。

 なお、県内では今年の営農計画書の提出期限が延長されていることもあり、主食用米の作付動向は集計中で不透明とのこと。


-2016年7月15日-

◆「原料部会」設置、情報提供(酒米情報交換会)

 農水省はこのほど、第2回「日本酒原料米の安定取引に向けた情報交換会」(6月20日開催)の取りまとめ案を公表した。対策の柱は(1)複数年契約の拡大に向けた対応(2)作況変動等に対応する仕組みの構築(3)需要情報の提供体制の構築…の3点。

 中心となる需要情報の提供については、生産者が酒造好適米の作付判断や種子の確保を行う上で、参考となる産地品種銘柄ごとの需要量見通し等を酒造メーカーの協力を得て提示する体制を整備する。

 具体的には、国が直接酒造メーカーに調査し、情報交換会の下に、日本酒造協同組合連合会原料委員会の委員を中心に構成する「原料部会」を設置。分析・検討を行った上で、農水省HP及びマンスリーレポートで情報提供する考え。

 当日の議論では、種子も計画的に作付けしているとの生産者意見が出たことから種子確保の文言が盛り込まれた。28年度のスケジュールは、▽7月=需要調査▽8月=調査結果取りまとめ▽9月=調査結果分析・公表―の予定。

 また、複数年契約については「産地及び酒造メーカーごとの判断により、段階的に取り組みを推進してはどうか」、作況変動については「産地ごとに様々な事情があることから、需要者と協議しつつ、米穀周年供給・需要拡大支援事業の活用等を含め、どういう対応ができるか検討を進めてはどうか」とまとめるにとどまり、さらに検討・研究を進める方向。


-2016年7月14日-

◆伊藤忠・住友商事・丸紅が落札(28年度政府米販売業務)

 農水省はこのほど、28年度政府米の販売等業務における民間委託業者の選定結果を公表。5者(うち1共同企業体)が入札に参加し、伊藤忠食糧、住友商事、丸紅の3者が落札した。落札者は前年度と同じ。

 参加5者は企画書・書類審査により参加資格を満たし、価格についても予定価格の範囲内であったため、入札価格の低い者から外国産米の委託予定数量(60万トン)に達するまで選定した。

 契約金額(業務実施期間:28年7月11日~34年3月31日)の委託限度額は3者とも115億5,351万1,664円(税込み)。外国産米の取扱予定数量は各者20万トンで、国産政府米も3者で分担して受託する。

 3者の実施体制は▽販売=本社を中心に、全国の支店網を活用▽保管・運送等=それぞれの業務を再委託して実施。


-2016年7月13日-

◆7月15日にタイ産1万トンで実施(第1回MA一般入札)

 農水省は7月15日、今年度第1回MA一般輸入米入札を実施する。

 契約予定数量は▽タイ産うるち精米長粒種7,000トン▽同もち精米長粒種3,213トン…の計1万0,213トン。

 もち精米は今年12月~来年3月期需要分が対象と見られ、10月15日到着期限の設定。うるち精米は船積期限で、8月25日~9月25日。前年度第1回と数量・期日ともほぼ同じスタート。


-2016年7月12日-

◆「近大発ナマズ丼」に金賞健康米を使用(幸南食糧)

 幸南食糧(大阪)の「金賞健康米・熊本県産森のくまさん」が、近畿大学農学部の研究成果である「近大発うなぎ味のナマズ丼」で使用された。学内食堂において300食限定の販売で、1時間でほぼ完売となった。

 金賞健康米もナマズ丼も農学部の研究成果で、夢のコラボが実現したとして大盛況だったという。今回の企画では米の銘柄は、学生からの提案により熊本の復興支援として「森のくまさん」が採用された。

 同社では「近畿大学との連携を深め、お米を通して健康をサポートする企業として進んでいくと共に、復興支援企業として熊本県の復興を全力で応援していく」としている。


-2016年7月11日-

◆28年度の通信講座を9月から開講(精米工)

 日本精米工業会は、28年度通信教育講座を9月から開講する。

 「精米検査技術」「精米工場製造技術」「精米工場管理技術」「米飯食味評価技術」「苦情処理対応」の5講座で、期間は6カ月。特に「精米工場製造技術」の講座は重点的に見直しを図り、近年の新型機種(精米機や精選機等)の概要や構造を盛り込んだテキストに更新した。精米工場オペレーター等の技術知識の向上に効果的としている。

 「精米工場管理者ライセンス」取得講座である「精米検査技術」「精米工場製造技術」「精米工場管理技術」の3講座の修了者にはそれぞれライセンスを授与する。

 各講座とも受講費は会員4万3,200円、会員外6万4,800円。申込方法は所定の申込書をFAXで送信。締切はいずれも8月19日。問い合わせ先は03-4334-2190。


-2016年7月8日-

◆飼料用米、九州内のマッチングが進む(6月末)

 農水省まとめによる、畜産農家の28年産飼料用米新規需要量は、6月末で需要量112件、約3万トンまで積み上がっている。

 マッチング状況は34件、1万トンが結び付いた。需要量は多いものの、取り組みがほとんどなかった九州内のマッチングが進んだ。福岡900トン、長崎30トン、大分1,625トン、宮崎1,748トンが結び付いた。


-2016年7月7日-

◆「おにぎりダイエット」減量成功率は約7割(全農)

 全農と(株)ルネサンスが共同開発した「おにぎりダイエットプログラム」。今春実施した1カ月間の体験キャンペーンでは合計962人が参加した。体験後に行ったアンケート調査によると、参加者の減量成功率は約7割で、身体に負担が少なく無理なく続けられるダイエット方法であることが分かった。

 減量成功者のうち2割が2kg以上の減量を成功させており、個人差はあるものの8kgの減量に成功した人もいたという。参加者からは「お米を食べる=太ると思っていたが楽に行うことができてよかった」、「食事の大切さを実感。お米の良さを見直した」などの意見も聞かれた。

 (株)ルネサンスのシニアエキスパート、安藤誉さんによると、「性別、体重、生活活動等の個体差に応じた糖質の適切な摂取方法を学ぶことで、長く続けることができるうえに、健康的な食生活習慣を身に付けられることが最大のポイント」としている。


-2016年7月6日-

◆中食・外食仕入価格、平均キロ264円(米穀機構)

 米穀機構は7月5日、 米に関する調査レポート「中食・外食事業者等の米の仕入等の動向」を公表した。

 2016年6月上~中旬にかけて、コンビニ3社、ファストフード・ファミレス6社、給食事業者8社の計17社を調査した結果、平均仕入価格はキロ税込200円台前半~300円台前半で、全体平均264円。直近の仕入価格はほとんどの事業者が上昇しており、上昇率は最大20%、平均7.8%。価格への転嫁は全事業者とも行っておらず、食材等のコスト見直しを図っている。

 ただ、コストオーバーとなれば使用量を減らす事業者も複数あり、23~24年産のような事態が再来する懸念があると分析した。

 仕入価格の上昇に伴う仕入れ方法の見直しについては、多くの事業者が検討すると回答。生産者との直接契約等の検討、複数年契約の拡大の動きがみられる。生産者・産地等との連携については、過半数が前向きだった。

 市場規模(食の安心安全財団)はここ5年で外食3.0%、中食は12.8%拡大。支出額(家計調査)は直近15年で24%増。中食・外食での米使用量は推計(農中総研)で年間320万トン程度。東日本大震災後の23~24年産では使用量が推計(日本農研究所)で中食8万トン、外食20万トン減少しており、価格の上昇が続いた場合は使用量を減らしたり外国産米に移行する懸念があると分析している。


-2016年7月5日-

◆ゆめぴりか使用の金芽米「金の瑞穂」発売(沖縄食糧)

 沖縄食糧は7月1日、北海道ゆめぴりか特別栽培米を使用した金芽米「金の瑞穂」を100トン限定で発売した。モンドセレクション2016の金賞を獲得した金芽米シリーズ「守礼」「美味(おいしさ)づくり」に続く第3弾の商品となる。

 新すながわ農協から仕入れたもので、同農協は道内のゆめぴりかコンテストにおいて最高金賞獲得という実績を持つ。「ゆめぴりかは県内でも人気。金芽米加工した商品として最上級クラスのものとなっている」(米穀部)とPRする。

 無洗米タイプで、3キロ税別1,680円、5キロ2,680円。今月27日には那覇市の沖縄タイムスビルにおいて「幻の金の瑞穂食堂」を開催し、みそ汁とおかず付きのセットを500円で提供する予定。


-2016年7月4日-

◆ペルー向け携行輸出、1人1キロまで可能に(農水省)

 農水省は6月30日、ペルー向けの米の携行輸出が可能となったことを公表した。1人当たり合計1キロ以内の個人消費用で、種類別に密封包装していれば、旅行者が持ち運ぶことができる。

 空港等にある植物検疫当局に手荷物宣誓供述書を提出し、検査を受けることで認められる。ペルーは病害虫の侵入を防ぐために米等の携行輸入を禁止していたが、植物検疫協議の結果、両国間で今回の合意に至った。

 ペルーにおいて米は主食の1つ。日系人が多く、日本料理の人気が高い。味付けをペルー人好みにしたフュージョン料理「Nikkei料理」も普及している。


-2016年7月1日-

◆国産米100%使用の「ライスグラノーラ」発表(むらせ)

 (株)むらせは6月30日、国産米を100%使用した商品「ライスグラノーラ」の発表会を都内で開催。俳優の小泉孝太郎さん、タレントの河北麻友子さんをゲストに迎え、トークショーを行った。

 創立以来初のTo C(個人向け)オリジナル商材で、村瀬慶太郎社長は「今の生活習慣の中で、どうやって米を食べて頂けるかを考えた」と狙いを語った。同商品は米を使うことで、一般的なグラノーラには無い柔らかな食感を実現し、子供や老人も食べやすく、体にも優しい低グルテン食品。

 グラノーラ市場で初となる“お茶やお湯をかけて食べる”「和風だし味」、和スイーツ感覚で食べることができる「きなこ味」、そして定番の「メープル味」の3種類を取り揃える。

 小泉さんは「色々な食べ方が楽しめる。和風味のものは酒のつまみにも良い。朝食、おやつ、締めのいずれにも向く」、河北さんは「グラノーラは固いイメージだったが、ふわっと軽くて美味しい」と魅力を伝えた。小泉さんはステージで「きなこ味」を独自にアレンジし、クリーム、木苺などを添えた「プリンアラモード」を河北さんに振る舞った。

 また、「父には『和風だし味』を持って会いに行きたい。弟の進次郎は全国を飛び回っているので、かばんにこっそり『きなこ味』を入れてあげたい」(小泉さん)などとトークを繰り広げ、会場を沸かせた。


-2016年6月30日-

◆速見もこみちさん、「夏越ごはん」レシピ披露(米穀機構)

 米穀機構は6月29日、赤坂氷川神社において「夏越ごはん」記者説明会を開催。冒頭、木村理事長は「2年目を迎える今年は、協力いただく神社が55社、中食・外食店が約300店と、大幅に増えた」と報告した。

 トークショーでは料理番組でも人気のタレント・速水もこみちさんが登場し、夏越ごはんを試食。「ごはんに雑穀が入っていて健康的で、女性も嬉しいと思う。夏は揚げ物が欲しくなる上に、野菜は栄養価が高い。おろしだれもさっぱりとしていて美味しい。色味も良く、目で見ても元気になる」と評した。

 さらに独自のレシピとして、イカやエビなどのシーフードのかき揚げを加えたものや、大葉、みょうがを千切りにしてトッピングすることも提案。お茶を掛けてお茶漬けに、さらに氷を入れて冷やし茶漬けにし、3通りのアレンジを楽しむアイディアも披露した。

 夏越ごはんは、一年の後半の無病息災を願う神事“夏越の祓え”に合わせた行事食。今年は神社、飲食店に加え、西友150店舗でも提供するなど、展開規模が拡大している。


-2016年6月29日-

◆29年産で先行販売、公募で名称募集(山形112号)

 山形県はこのほど、県内で「第1回山形112号ブランド化戦略実施本部会議」を開催した。つや姫に続き、ブランド米としての銘柄確立に向けて、具体的戦略等について議論を行った。

 当日は29年産で先行販売、30年産から本格デビューすることが正式決定した。また、8月から名称を一般公募することも決定。

 県産米ブランド推進課によると、「詳細発表はこれからだが、山形112号の特徴でもある、しっかりした食感や粒感等を踏まえて名前を付けてもらえたら」としている。


-2016年6月28日-

◆ミャンマーに展示販売用ショールームを開設(サタケ)

 サタケ(東広島市)はこのほど、ミャンマーに販売協力店アディパティ社を通じて展示販売用ショールームを開設した。

 サタケの籾摺機をはじめ、石抜機、精米機、研米機、光選別機、計量包装機など一連の加工機器が展示されており、実機を見ながら商談できる場として今後の販売拡大が期待される。

 アディパティ社は自社の精米工場を保有し、国内外に白米を販売している。2010年に光選別機を導入し、白米の品質が大幅に向上したことを機に、既存設備をサタケの精米プラントに一新している。

 今後は協力してヤンゴン地区などでセミナーを開催し、新製品の紹介や最適な精米加工技術の伝播に努め、ミャンマーの白米製品の品質向上に貢献していく方針。


-2016年6月27日-

◆対象401トンで30日実施(加工向け備蓄精米入札)

 農水省は6月30日、3カ月振りに加工原料向けに備蓄用精米入札を実施する。災害時に対応した備蓄後における非主食用への販売実証事業で、販売対象は26年産水稲うるち精米(無洗米)。メニューは…

 ▽新潟こしいぶき132トン(精米加工:昨年2月48トン、同5月84トンで、以下同。受託事業体は住友商事。引渡場所は神奈川県厚木市)

 ▽鳥取コシヒカリ140トン(55トン、85トン。日通グループ。滋賀県長浜市)

 ▽福井ハナエチゼン129トン(45トン、84トン。三菱商事。千葉県佐倉市)

 …の合計3銘柄401トン。提示数量は3月入札に比べ▽2月加工分=▲2トン(鳥取コシヒカリ・福井ハナエチゼン各▲1トン)▽5月分=▲3トン(鳥取コシヒカリ▲1トン、福井ハナエチゼン▲2トン)。応札最小単位は1トン。引取期限は、2月分が今年9月末、5月分が同12月末と前回までの一律から分かれた。


-2016年6月24日-

◆大越農園の代表招き、講演会(全国米穀青年団体協議会)

 全国米穀青年団体協議会(全米販青年部会・日本青年会議所米穀部会・全国米穀工業協同組合青年会議・近畿穀類青年会)は7月15日、都内・浜松町東京會舘において講演会を開催する。

 講師に大越農園(新潟)の大越正章代表を招き、「今後の農業、生産者のあり方」について講演する予定。質疑応答も行う。


-2016年6月23日-

◆スギ花粉症緩和米を研究用試料として提供(農研機構)

 農研機構は6月21日、スギ花粉ポリペプチド含有米・ペプチド含有米(スギ花粉症緩和米)の用途開発と実用化の加速に向けて、民間企業や研究機関に対して研究用試料として提供することを発表した。なお、個人への提供は行わない。

 希望者に対して、来月7日までに研究開発計画書の提出を求めている。スギ花粉症緩和米は、米のタンパク質に、スギ花粉の主要なアレルゲンをつくる遺伝子を組み込んだもの。農業生物資源研究所等が花粉症治療の研究開発として取り組んでいる。


-2016年6月22日-

◆食品表示法、米は指示5件(27年度・消費者庁)

 消費者庁はこのほど、平成27年度における食品表示法の食品表示基準に係る指示・命令件数を公表した。

 【国(消費者庁、国税庁、農林水産省)による指示・命令】▽指示=総計5件。うち、米は1件▽命令=なし【都道府県等による指示・命令】▽指示=総計23件。うち、米は4件▽命令=総計2件。米は0件。

 食品表示法では、▽常習性がなく過失による一時的なものであること▽直ちに表示の是正を行っていること▽事実と異なる表示があった旨を、店舗等内の告知等の方法を的確に選択し、速やかに情報提供するなどの改善策を講じている場合は「指導」にとどまるが、そうでない場合や指導に従わなかった場合は、指示が行われる。


-2016年6月21日-

◆表示法7件、JAS法13件(27年度下半期・違反件数)

 農水省はこのほど、27年度下半期(10~3月)における、食品表示法とJAS法違反に係る国の指導件数等を公表した。詳細は以下の通り。

 【食品表示基準に係る指導】総計172件。そのうち、お米は7件(誤表示・欠落のうち、名称が1件、原料玄米が3件、精米年月日が2件、その他が1件)。また、米加工品では、米菓・おにぎり・冷凍米飯各1件において原材料名の誤表示・欠落等があった。

 【JAS規格に係る指導】総計45件。そのうち、お米は13件(有機でないものに有機と表示したものが11件、JASマークがないものに有機と表示したのが1件、不正にJASマークを表示したのが1件)。


-2016年6月20日-

◆永杉伸彦氏が副会長に就任(米麦改良協会)

 全国米麦改良協会は6月17日、都内で平成28年度定時総会を開催した。渡辺会長は挨拶の中で、「麦の持っている良い面の理解が広がってきたが、まだまだもう一息と思っている」として今後も情報発信等に取り組んでいくと語った。

 28年度計画では、米麦改良対策推進事業として産米改良促進助成、米麦改良研修会を開催する。調査事業においては、引き続き米麦種子更新率調査を行う。そのほか、外食産業等と連携した農産物の需要拡大対策事業に取り組む。

 なお、カントリーエレベーター等状況調査については「施設の普及と定着が全国的に進んだため、調査の目的は達成した」ことから、27年度で終了となった。米麦等貯蔵管理施設数(27年3月末)は、▽カントリーエレベーター=893(貯蔵能力約273万トン)▽ライスセンター3,409。

 現理事の百足芳徳副会長の辞任に伴い、永杉伸彦氏(元農水省・農水産業協同組合貯金保険機構理事)が理事、副会長に選任された。


-2016年6月17日-

◆コメ国際価格、タイの水不足で上昇

 農水省はこのほど、米国農務省が10日付けで公表した2016/17年度(8~7月)における世界の穀物需給見通し(第2回)の概要をまとめた。

 米(精米)の生産量は4億8,072万トン、前年度比2.1%増。米国で長粒種の作付面積が大幅増となるほか、インド等でも増加することから、前年度を上回り史上最高となる見込み。消費量も、米国等で増加することから史上最高の見込み。

 タイ国家貿易取引委員会のFOB価格(うるち精米100%、2等)は6月1日現在トン456ドル、前月比49ドル高、前年比68ドル高。1月半ば以降、タイでの水不足により乾季米の作柄懸念が継続していること等から上昇し、現在は450ドル台で推移している。


-2016年6月16日-

◆コメ生産事業に参入、代表に涌井徹氏(三井住友銀行)

 三井住友銀行は6月15日、大潟村あきたこまち生産者協会、三井住友ファイナンス&リース、秋田銀行と共同して、7月を目処に農地所有適格法人を設立し、秋田県内でコメ生産を開始することを発表した。

 同社の資金調達や海外展開支援等の経営高度化ノウハウを農業分野に活かすとともに、農業の生産や販売現場に参画するもので、農業者の「攻めの経営」の実現を支援するという。

 さらに、生産者協会と協働して、日本の農業技術や6次産業化ノウハウをインドネシアに移転・普及させるプロジェクトにも取り組んでおり、研修生の受け入れやジャカルタでのワークショップの開催、同国における米や加工品の市場調査や事業化調査等を進めている。

 農地所有適格法人の代表(予定)は、生産者協会の涌井徹社長。「秋田県内で米の生産を行い、大規模営農化に伴うコスト削減や海外を含む新たな販路拡大等を通じた、効率的で収益性の高い農業経営モデルの構築を目指す」としている。また、リース・金融事業等を手掛けるNECキャピタルソリューションも同事業への参画を検討している。


-2016年6月15日-

◆輸出用の用途限定米、主食用への変更も可能に(農水省)

 農水省は、輸出用の用途限定米が相手のニーズと合わなかった際に、主食用米で柔軟に対応できるよう、「用途限定米穀の用途外使用等事務取扱要領」を今月6日付けで一部改正した。

 従来は、主食用米を代替として輸出すると当初計画していた輸出用米の行き場がなくなっていたが、年産が同一かつ3等以上であることを条件に、代替とする主食用米の販売契約書の写し(もしくは輸出計画書)等を提出し承認されれば、主食用への用途変更が可能になる。輸出先のニーズが多様化し、特定の栽培方法や産地銘柄が求められるようになったことが背景にある。

 同省は4月、輸出用米に取り組む際に販売契約書を6月末までに提出するという義務を緩和したが、今回の改正は「さらに一歩進んだもの。計画通りに作ったが、交渉すると相手の要望が違っていたという場合に交換可能にするため」(穀物課)と説明している。


-2016年6月14日-

◆県産米「特A」プロジェクト推進事業を開始(埼玉県)

 埼玉県では28年度から、「県産米『特A』プロジェクト推進事業」(予算額約2,300万円)を開始する。県産米の有利販売のため、彩のきずなの特A獲得・継続を目指す。

 具体的には、食味向上に向けて、特Aレベルの米がどの地域でも栽培できる体系的な技術開発を行う(同600万円)ほか、実証ほを設置して現地での適応性を調査検討する(同170万円)。また、大規模乾燥調製施設に対して粒揃い向上に必要な機器整備への補助を行う(同447万円)。

 販売力向上に向けては、彩のきずなの販売戦略を構築し、流通業者等に対するPR活動を行い、消費拡大を推進させる(同1,000万円)。


-2016年6月13日-

◆ネット経由の「サーバー式おこめ券」、年度中に実現へ

 6月10日に行われた全米販の総会記者会見では、28年度事業計画の詳細を説明。新たな取り組みとして、共済事業ではリコール保険の導入を検討する。組合員の食品事故に関わるリスク(回収の費用)を軽減するためのもの。

 おこめ券事業では28年度中に「サーバー式おこめ券」の実現を目指す。カードやメールなどで番号を受け取り、サーバーにアクセスして利用するもので、様々なギフトの機会に合わせた形式で提供できるほか、ネット購入時も簡単に利用できるなどの利点を想定している。

 ネット事業では、米の情報サイト「ごはん彩々」の記事とタイアップした企画商品等の販売を検討。記事の読者からどこで購入できるかという問い合わせが来ていることも背景にあるという。

 また、質疑応答ではコメ先物取引におけるザラバ取引、1年限月の導入可能性について質問があり、新たな第3市場で限月を延長することは制度の立て方の問題なので可能とみられる一方、ザラバについてはシステムの改修、コストの持ち方などの面で、もう少し先の課題として検討して頂いている状況と回答した。


-2016年6月10日-

◆飼料用「オオナリ」、極多収「とよめき」開発(農研機構)

 農研機構・次世代作物開発センターは6月8日、飼料用品種「オオナリ」、極多収品種「とよめき」を開発したと発表した。概要は以下の通り。

 【オオナリ】飼料用米に適した中生品種。多収品種「タカナリ」のガンマ線照射による突然変異によるもので、収量がさらに多くなっていることからオオナリと命名された。脱粒性が改良されており、収穫期の収量ロスが少なく、10a当たりで平均940kgと安定した多収。栽培適地は関東以西の地域。栃木県宇都宮市内では、タカナリに替えて数haの普及が見込まれている。

 【とよめき】極多収で業務・加工用に適した早生品種。多収品種「やまだわら」と良食味品種「イクヒカリ」の交雑後代により育成。多収の評判が響き渡ることをイメージして命名された。育成地の茨城県つくばみらい市では、コシヒカリと比較して出穂期は3日早く、成熟期は6日遅い。中稈で耐倒伏性はやや強い。コシヒカリに比べて、早植・標肥で23%、早植・多肥で60%多収。多肥試験では、4カ年平均で10a当たり平均814kgとなっている。極多収に加えて、玄米外観品質と食味が中程度、炊飯米は粘りすぎないため、加工用米としての利用が期待される。栽培適地は東北南部以西の地域。数年後には関東以西中心に、約200haの栽培見込み。27年度から茨城県稲敷市で冷凍米飯用の加工米として栽培されている。


-2016年6月9日-

◆堂島商取が「クイズ&キャンペーン」を実施

 大阪堂島商品取引所は受託会員との共催で、「クイズ&キャンペーン」を実施する。

 「新米プレゼントクイズ」は一般向けで、コメ先物市場で取引されている大阪コメ(コシヒカリ)と東京コメ(業務用米)の28年10月限の納会値段を予想するもの。10月限は大阪コメが10月7日、東京コメは10月20日が納会日となる。

 正解者には新潟コシヒカリ1年分(精米60キロ)がプレゼントされる。応募期間は6月13日~8月31日。

 一方、「予約注文キャンペーン」は投資家向けで、獲得したポイントに応じてお米券が進呈されるというもの。委託者が28年10月限以降の限月に予約注文を入れると1日最大20ポイント獲得でき、さらに予約注文が約定すると枚数に応じてポイントが付与され(上限なし)、100ポイント毎にお米券が1枚進呈される。

 キャンペーン期間は6月13日~10月7日で、手続きは商品先物取引業者が行うため、取引業者の口座が必要となる。詳しくは同取引所HP(http://ode.or.jp/)を参照。


-2016年6月8日-

◆宗島氏が新会長に就任(全集連通常総会)

 全集連は6月7日、都内ホテルで第63回通常総会を開催し、27年度事業報告、28年度事業計画などを提出議案どおり承認。

 また、総会および理事会において役員の変更を行い、宗島慶明前副会長(千葉)が新会長に、龍方利忠前理事(北海道)が副会長に、藤川満前常務理事が専務理事にそれぞれ昇格したほか、新たに鈴木千賀雄氏(元中国四国農政局経営・事業支援部長)が常務理事に就任した。栁田聰前会長は理事として留任。

 挨拶に立った宗島会長は、「食糧行政がますます重大な局面になる中、頑張っていかねばならない」と意気込みを語った。

 来賓として農水省の柄澤政策統括官は、「30年産の改革は必ず成し遂げる。その上で全集連の役割は非常に大きい」と期待を込めた。全米販の木村理事長は、「集荷・販売という車の両輪として、共に消費回復を目指したい」との考えを語った。


-2016年6月7日-

◆妊産婦、ご飯食が多い傾向変わらず(米穀機構調査)

 米穀機構がまとめた27年度アンケート調査結果「妊産婦のご飯摂取の現状」によると、妊産婦はご飯食が多い傾向にあることが改めて分かった。栄養バランスや満腹感が主な理由。

 ごはんをほぼ毎食(週5回以上)食べている人は夕食74.7%、昼食47.6%、朝食36.8%。ご飯の魅力として最も多い回答は「味が淡白なので、どんなおかずとも合い、栄養バランスがとりやすい」(43.3%)、次いで「エネルギーとして消費されやすい割には満腹感がある」(39.1%)と、食事制限が多くなる時期に、母体維持の基本はご飯との認識が依然として高いと分析する。

 炊飯の回数は、「1日1回」が56.1%で最多、次いで「何日かに1回」21.0%。同調査は昨年4月~今年3月、母子健康手帳と共に配布している小冊子により実施(回答者1,227名)。


-2016年6月6日-

◆予約登録米21万5千人、前年比106%(パル連合)

 パルシステム生活協同組合連合会はこのほど、2016年予約登録米の登録者数が21万5,001人(前年比106.7%)に達したと発表した。

 3年連続で20万人を超えることになり、1年間利用すると数量は31万8,850点(同103.9%)となる。

 田植えの段階で産地と1年間の契約を結び、4週に1回定期的に宅配される仕組み。すべて産直産地で生産された米で、化学合成農薬や化学肥料にできる限り頼らずに栽培される。田植え前から出荷が約束されていることが、安心した米作りにつながり、生産者のリスクを軽減する制度になっているとのこと。


-2016年6月3日-

◆全国的に高温、日照時間も多い(5月天候)

 気象庁はこのほど、5月天候の特徴として、▽全国的に高温で、北日本では記録的な高温▽西日本太平洋側では降水量が多く、北日本太平洋側と東日本では少なかった▽北日本から西日本日本海側にかけて日照時間が多かった―の3点をまとめた。水稲は、田植え以降、好天に恵まれたところが多く、初期生育は順調に推移しているもよう。今後は、梅雨入りと明けのタイミングが注目される。

 5月の平均気温は、全国的にかなり高かった。札幌(北海道)、長野(長野県)など25地点で5月の月平均気温の高い方から1位の値を更新し、釧路、根室(以上、北海道)、石垣島(沖縄県)など5地点で1位タイの値を記録。降水量は、北日本太平洋側と東日本で少なく、西日本太平洋側では多かった。北日本日本海側と沖縄・奄美は平年並み。日照時間は、北日本ではかなり多く、東日本と西日本日本海側で多かった。西日本太平洋側と沖縄・奄美では平年並み。

 春(3~5月)の天候の特徴は、▽全国的に顕著な高温▽西日本太平洋側と沖縄・奄美の降水量は多く、北日本太平洋側と東日本日本海側で少なかった▽北・西日本と東日本日本海側の日照時間は多かった…の3点。


-2016年6月2日-

◆「夏越ごはん」、今年もプロモーション展開(米穀機構)

 米穀機構は、6月みそか(30日)に合わせた行事食「夏越(なごし)ごはん」のプロモーションを今年も展開する。都内の神社55社(前年比21増)において、レシピと雑穀米を配布するほか、赤坂氷川神社では前年同様にミニサイズの夏越ごはんが試食できる。

 6月15日から日本橋の和食レストラン「ニホンバシ イチノイチノ イチ」をはじめ、赤坂氷川神社周辺の飲食店6店、グルメ検索サイト「ぐるなび」提携の飲食店10店、「やよい軒」5店、「天丼てんや」1店、(株)ラムラが展開する「鳥元」、「音音」など関東近県の飲食店51店、計74店舗でも趣向を凝らした夏越ごはんを提供する。

 併せて、米売り場の店頭、全国の郵便局200局でポスター掲示とチラシ配布も実施。夏越ごはんは、茅の輪をイメージした旬野菜のかき揚げを雑穀ご飯等にのせ、しょうがとレモンを効かせたおろしだれをかけたもので、邪気祓いの意味が込められている。


-2016年6月1日-

◆イギリス向けに「天のつぶ」輸出(全農福島)

 全農福島県本部は7月下旬頃から、イギリス向けに県産「天のつぶ」1.9トン(5kg×380袋)の輸出を開始することを発表した。

 県産米がヨーロッパ圏に輸出されるのは今回が初となる。現地のTKトレーディング社と商談が成立したことで実現。同社と全農は欧州向け農畜産物の販売を約7年前から行っている。

 PR活動は、同県に所縁のある現地在住の人々からなる「ワールド福島県人会(ロンドンしゃくなげ会)」の満山会長を中心に行う。同会は3年前から復興支援のためロンドン開催の「JAPAN祭」において県産農畜産物の安全・安心、美味しさをPRしていた。

 JA五連大橋会長は、「輸出拡大を実現しようと取り組み始めた矢先の吉報に、大変嬉しく思う」と喜びを語ったほか、猪股県本部長は、今年のJAPAN祭でも引き続き米を含む農畜産物をPRすることを満山会長に要望した。


-2016年5月31日-

◆水稲作付、被害と転作で830ha減見込み(熊本)

 熊本県農林水産部によると、地震により28年産水稲作付面積は、阿蘇市や南阿蘇村、西原村等で地割れや用水施設損壊等により作付不可能な面積が330haあるほか、熊本市等ではダム損壊等により水路が確保できないため、大豆等への転作500ha強あり、合計830ha(本紙試算約4,300トン)に影響が出る見込み。前年産の作付面積の2.3%に相当する。

 前年産は作況指数が「97」だったため、平年作になれば相殺され、出回り量はほぼ変わらない計算。特定地区に被害が集中しているため、産地指定をしているところは早めに代替探しが必要だが、県全体では地震による被害面積よりも、作柄良否の影響が大きそうだ。


-2016年5月30日-

◆コメ複数年契約等の拡大を(べんとう振興協会)

 日本べんとう振興協会は5月26日、都内・明治記念館において28年度通常総会を開催した。

 石原会長は冒頭、コメ価格について「ここに来て値上がりが目立ち、コメの消費拡大にとってマイナスの影響を及ぼすのは明らか。引き続き関係団体からなる国産米使用推進団体協議会の活動に参加していく」方針を示すとともに、会員に向けて「複数年契約等の安定取引の拡大に積極的に取り組んで頂きたい」と改めて助言した。懇談会の挨拶では会員のコメ使用量に触れ、「年々増加して26年度は32万トンとなった。27年度の数字はまだ出ていないが、34万トンに届けばと期待している」と報告。

 総会では来賓として農水省の食文化・市場開拓課の高橋外食産業室長、懇談会では森山農水大臣、自民党・農林水産戦略調査会長の西川議員、石破地方創生担当大臣、民進党・前原議員がそれぞれ祝辞を送った。

 28年度事業計画のうちコメ関係では、「ごはん食啓発・普及シンボルマーク」の活用、ごはん食の啓発・普及事業に関する情報収集、全米販・米穀機構の協力による情報提供を行うことが承認された。また賛助会員の年会費を改正し、従来の一律24万円から売上高に応じて12万円(売上10億円未満)、18万円(10億円~50億円未満)、24万円(50億円~)とした。


-2016年5月27日-

◆全米輸と連携、新市場への輸出も(包装米飯協会)

 全国包装米飯協会は5月25日、ホテルラングウッドで第38回定時総会を開催した。佐藤会長(佐藤食品工業取締役会長)は冒頭、「協会としては、昨年にエスビー食品が米飯事業からの撤退というかたちで退会となったが、皆さんの頑張りで成果があげられた」と報告。

 事務局による28年度事業計画の説明では、コメ・コメ加工品輸出特別支援緊急対策について、全米輸と連携をとりながら、包装米飯等を新市場へ輸出する取組実証等や、米国向けの輸出促進に向けて、情報収集調査等を行うことなどが示された。

 3月末における会員数は15社・団体となっており、包装米版の製造販売では、▽ウーケ▽越後製菓▽カゴメ▽佐藤食品工業▽全農▽たかの▽テーブルマーク▽東洋水産▽ドリームズファーム▽はごろもフーズ。資材関係等では、▽大日本印刷▽東洋製罐▽凸版印刷▽藤森工業▽レンゴーが所属。


-2016年5月26日-

◆業務用精米機「ミルコンボ・摩擦3段タイプ」発売(サタケ)

 サタケ(東広島市)は6月1日より、業務用精米機「ミルコンボ・摩擦3段タイプ」を新発売する。

 摩擦式の精米室を3室備えており、それぞれの精米室を順に通過する際にヌカが削られる。3室に分散させることで、従来の1室あるいは2室タイプの精米機に比べ、低い圧力でやさしく精米できる。削りすぎることなくヌカを取り除くことで、粒感のしっかりとした米飯に仕上げるという。

 また残留水除去機能を装備し、生産ロットの切替時間が3分と迅速な切替ができる。最低30キロからの小ロット精米が可能で、多品種少量生産にも対応する。メーカー希望小売価格は1,800万円(税抜)で、精米工場向けに年間20台の販売を見込む。


-2016年5月25日-

◆新潟米産地プレゼン・商談会、7月に開催(県)

 新潟県農林水産部は7月12日、東京千代田区のホテルメトロポリタンエドモントにおいて、首都圏等の中食・外食分野等企業(食堂・レストラン、給食事業者、弁当製造業者、米穀店、米卸等)を対象とした28年度第1回「新潟米産地プレゼンテーション及び商談会」を開催する予定で、その参加企業を募集(締切6月30日)している。

 JA、農業法人、個人生産者約20者が新潟米の多様な品種をご紹介するほか、事前マッチングによる個別商談等を行う。参加費は無料(事前登録制)。

 出展予定品種(商談希望品種。5月18日現在、変更の可能性も)は、こしいぶき、みずほの輝き、笑みの絆、ゆきん子舞、コシヒカリ、越路早生、ミルキークイーン、あきだわら、和みリゾット、ササニシキ、華麗舞、北陸255、こがねもち、わたぼうし。27年度は東京で2回開催され、企業延べ75社、生産者等延べ26者が参加。


-2016年5月24日-

◆生産量18万5千トン、前年比2.9%増(日本炊飯協会)

 日本炊飯協会は5月20日、コートヤード・マリオット銀座東武ホテルにおいて「平成28年度通常総会及び記念講演会・懇親会」を開催した。

 福田会長は冒頭、「中食業者が最も恐れていることは米消費の減少と、3~4年ごとにやってくる原料米の価格高騰。24年産では中食・外食産業の米減少量が40万トンにも及んだといわれる。各企業の努力で『おにぎりブーム』に助けられたが、今後も英知を絞って頑張っていきたい」と抱負を語ったほか、毎年定員オーバーとなっているごはんソムリエ認定試験を今年度から年2回開催することなどを報告。

 来賓の農水省・柄澤政策統括官は「消費減退を招いてはならない。皆様にしっかりと原料の米を届けていくため全力で頑張っていく。理想は安定的な契約、できれば複数年を結んで頂くことで、ぜひ力を頂きたい」と協力を求めた。

 また、今回の総会においては、新たにジャンボリアの千田法久社長、ミツハシの木津嘉人社長が副会長に、サンフレッセの富澤三継社長、川島屋の川島弘士社長が理事顧問に就任した。会員数は5月20日現在で92社(正会員69、賛助会員23)。


-2016年5月23日-

◆担い手への集積、27年度は約8万ha増加(農水省)

 自民党は5月19日に開いた、農業基本政策検討PT(宮腰光寛座長)では、農地中間管理機構の運用状況について報告があり、農水省の奥原経営局長が現状を説明した。

 それによると、28年3月末の担い手への集積面積(機構以外によるものも含む)は235万0,920haで、前年同期より7万9,727ha増加し、年間の集積目標(14万ha)に対し、約6割の達成率となっている。

 奥原局長は「初年度(26年度)の3倍程度に拡大した。県によってはまだ濃淡があるが、28年度も改善を図り、35年度に担い手シェアを8割にするという政策目標に向けて取り組む」と述べた。

 宮腰座長は「目標は高いが、昨年は実質2年目、1年目よりは成果が上がっているものの、まだ期待通りには進んでいない。現状分析をしつつ、今後の課題を議論していく必要がある」と指摘した。


-2016年5月20日-

◆新会長にサトウ産業・佐藤総一郎氏(惣菜協会通常総会)

 日本惣菜協会は5月18日、都内ホテルで28年度通常総会および記念講演・懇親会を開催。213企業・団体が参加した。

 同日行われた理事会において、サトウ産業(新潟県)の佐藤総一郎代表取締役社長が新会長に選任され、冒頭挨拶で、「中食市場規模は9兆円を超え、生活者に必要不可欠。今後も農水省と連携して取り組む」と抱負を述べた。

 会場には森山農水大臣をはじめ、元大臣の林、西川議員の3名が来賓として出席。「惣菜産業はまだまだ発展する。農林水産物を世界に展開する上でも車の両輪」(森山大臣)、「外国人技能実習制度を今国会か臨時国会で成立させ、次の長期的計画として、AI搭載の機械の活用も視野に入れている」(林議員)、「中食市場は毎年成長しているが、併せて農業の発展も願っている」(西川議員)と、惣菜業界への期待と展望を語った。


-2016年5月19日-

◆中国向け輸出、新たに5事業者が実証計画(輸出力強化WG)

 政府はこのほど、第10回農林水産業の輸出力強化ワーキングループの会合を開催。コメの輸出戦略として、(1)従来の進出ゾーンである香港・シンガポールの高所得者層を主とするハイエンド(キロ600円以上~)のターゲット市場の拡大(2)ミドルレンジの中での高価格帯(ハイミドル層)に向けたターゲット市場の深堀り--などを挙げた。

 ハイエンド市場の拡大では、中国向け輸出ルートの複線化を目指す。現在は全農の指定精米工場から全農が輸出するルートのみだが、28年度に他の5事業者が全農の工場を使用して輸出を行う実証の取り組みを計画している。また、幅広いターゲットに向け、金芽米などの高付加価値商品の市場開拓、インターネット販売の実証、パックご飯の販路開拓など、商品や販売方法の多様化を推進する。

 ハイミドル市場への深堀りでは、担い手の生産コスト4割減の実現に向けて農地集積、省力栽培技術の導入、作期分散、生産資材費の低減などを進める。また、多収性品種の栽培を試験的に実施し、輸出事業者や産地が連携して現地でテスト販売を行う。生産コストが2割ほど低減できると試算しており、価格の一定割合で課される流通マージンも削減できることから、より現地で受け入れやすい価格に近付くとみている。


-2016年5月18日-

◆新潟県新たな米産業創出技術研究会、第1回セミナー開催

 「新潟県新たな米産業創出技術研究会」は5月20日、万代島ビル(新潟市中央区)において本年度の第1回技術セミナーを開催する。新潟大学地域連携フードサイエンスセンターとの共催で、「地域を活かす産学官連携~大坪研一教授の技術シーズと産学官連携事例~」を基本テーマに講演会を行う。

 また、新潟薬科大学応用生命科学部の大坪研一教授が「おいしくて機能性の高い米飯および米加工食品を求めて」と題して講演するほか、亀田製菓株式会社お米研究所の渡辺紀之主任研究員が「米成分の高度加工から新規機能性米加工食品素材の開発へ」、まつや株式会社の松野陽一代表取締役社長が「高アミロース米の特性を生かした商品開発」と題して産学官連携事例を報告する。


-2016年5月17日-

◆中期経営計画「2019プラン」策定(ヤマタネ)

 (株)ヤマタネ(山﨑元裕代表取締役社長)はこのほど、創業100周年に向けて、めざすべき企業像を示した「ヤマタネ2024ビジョン」と、平成28年4月から同31年3月までの3カ年計画「ヤマタネ中期経営計画2019プラン」を策定した。

 長期ビジョンの基本方針には、「お取引先様にとって『不可欠な存在(=ONLY ONE)』であり続けることを挙げ、基本戦略として▽営業基盤▽事業基盤▽組織基盤―の3つを強化する。展望する主要指標は、売上高800億円、営業利益80億円、ROE8%維持。

 中期経営計画「2019プラン」は、2024ビジョンの達成に向けた第1フェーズとして既存事業の戦略的スクラップ&ビルドを中心に成長基盤を構築する考え。食品部門では、信頼される「ヤマタネブランド」の確立をめざす。提案営業と焦点を絞った新規顧客開拓を実施するとともに、産地連携事業の拡大に注力する。

 また、生産管理体制の強化による安全・品質の追求と効率改善、業務手順の見直しによる差益率の向上もめざす。業績目標は、最終年度において売上高630億円、営業利益50億円、経常利益45億円の達成をめざす。


-2016年5月16日-

◆豪州向けの玄米輸出が可能に(農水省)

 農水省は5月13日、豪州で輸入禁止となっていた日本産玄米について、日豪間の植物検疫協議の結果、現地で精米することを条件に輸出可能となったことを公表した。

 豪州は、発芽能力を持つ玄米が種子として使用されることなどによりウィルスがまん延するリスクを懸念していたが、精米加工で発芽能力が失われるとして協議を行った結果、今回の合意に至った。

 主な検疫条件は、(1)豪州に住所をもつ輸入業者が、豪州政府発行の輸入許可証を取得(2)日本側の植物防疫官は、病害虫等の付着がないこと、玄米が散逸しない袋に包装されていること、輸出コンテナが封印されていることを確認し、輸出検疫証明書を発行(3)輸入業者は、豪州政府が発行した輸入許可証に記載された事項(輸入許可証に定められた玄米処理施設で精米され、その記録が保管されること等)を遵守すること。


-2016年5月13日-

◆ネット支出額、1世帯平均8,168円(総務省3月)

 総務省の家計消費状況調査(2人以上の世帯)3月分速報によると、ネットショッピングの支出額は1世帯当たり平均8,168円(利用なしの世帯含む)、前年同月比9.1%減。支出総額に占める割合は2.4%、同0.8ポイント減。

 米が関連する「食料品」のネット支出額は1世帯当たり平均826円(前年同月比14%減)となる一方、弁当や宅配ピザ等を含む「出前」は50円(11.1%増)と伸びた。ネット利用世帯の比率は27.4%(0.2ポイント減)で、利用世帯だけの支出額は平均2万9,787円(8.4%減)。


-2016年5月12日-

◆飼料用米マッチング、16件5,250トン(4月末)

 農水省が行っている畜産農家との飼料用米マッチング状況は、4月末で16件5,250トン。

 県別内訳は、北海道1,000トン、宮城2,400トン、茨城60トン、群馬3トン、山梨32トン、愛知1,355トン、島根400トン。

 新規需要は116件、2万7,400トンまで積み上がっている。九州全体で1万5,000トン程度需要があるものの、現時点では1件も結び付いていない。


-2016年5月11日-

◆「もち麦ごはん」、数量限定で販売再開(はくばく)

 はくばくは5月10日から、予測を上回る売れ行きにより販売を一時休止していた「もち麦ごはん」シリーズを数量限定で順次再開する。

 3月末にテレビで紹介されたことをきっかけにブームとなり、増産体制をとったものの継続して提供することが困難な状況となったため、4月上旬から出荷停止していた。

 同シリーズはもち性の大麦を使用したもので、もちもちプチプチした食感と香り高い味わいが特徴。洗った米に混ぜて炊くだけで手軽に食べることができる。食物繊維が白米の25倍、玄米の4倍と豊富なため、健康食品としても注目されているという。無菌パックや、茹でたもち麦のレトルトパックなどもラインナップしている。


-2016年5月10日-

◆米・炊飯米品種鑑定サービスを320品種に拡充(サタケ)

 サタケ(東広島市)はこのほど、「米・炊飯米品種鑑定サービス」の対象を320品種に拡充した。

 2003年よりサービスを開始しているが、新たな品種が年々登場してきていることから、12品種(うるち米=秋田63号、淡雪こまち、金のいぶき、げんきまる、ササシグレ、青天の霹靂、ちゅらひかり、つぶぞろい、天のつぶ、東北194号[ささ結]、はぎのかおり・酒造好適米=華さやか)を鑑定対象に加えた。

 今回の対応により、国内で流通している国産米の大部分の品種について鑑定が可能となったという。


-2016年5月9日-

◆輸出用米の契約書提出、7月以降も可能に(農水省)

 農水省は新規需要米として取り組む輸出用米の書類提出の要件を緩和する。従来は6月末までに需要者と締結した販売契約書を提出する必要があったが、28年産から輸出国、数量、輸出予定時期などを記載する「輸出計画書」でも代用可能となる。

 「需要者の都合上、6月末までに間に合わないということもあるため、柔軟に対応する必要がある」(穀物課)と判断し、4月1日付けで「需要に応じた米生産の推進に関する要領」を一部改正した。

 これにより、7月以降に契約した分についても転作作物として取り組むことが可能となる。計画書の提出後は、輸出国もしくは輸出代行業者が決定した際に速やかに販売契約書等を締結し、輸出を行うまでに当該契約書の写し、需要者等が作成した誓約書を地方農政局等に提出することとしている。


-2016年5月2日-

◆外食産業と産地の連携事業、二次公募開始(米穀機構)

 米穀機構は5月2日、国が助成している「外食産業等と連携した需要拡大対策事業」における米関連の二次公募を開始した。

 外食・中食・加工業者など民間企業を対象に、産地と連携して国産米を原材料とした新商品を開発する際に必要な経費を助成するもの。締切りは今月31日。

 対象となる事業は、商品開発・試作、開発等に必要な機械の開発・改良、新商品のプロモーション、産地表示の促進。


-2016年5月2日-

◆サークルKサンクスと合同で田植え体験ツアー(全農宮城)

 全農宮城県本部は5月14日、小学生親子20組40名を対象に「宮城米田植え体験ツアー」を実施する。

 サークルKサンクス、JAいしのまきとの合同企画で、地元生産者の指導のもと石巻市内において田植え体験を行う。翌日は被災地への理解と復興支援を目的に、南三陸町を語りべに案内してもらい、その後に登米市などの観光が予定される。

 サークルKサンクスでは、宮城県産ひとめぼれを、弁当、おにぎり等の原料米として使用している。


-2016年4月28日-

◆主力4商品がモンドセレクション受賞(沖縄食糧)

 沖縄食糧の主力商品である「ゆめぴりか5kg」「金芽米美味(おいしさ)づくり5kg」「金芽米守礼5kg」がモンドセレクション2016の金賞、「愛を米守礼5kg」が同じく銀賞を受賞した。

 「金芽米美味づくり」は富山コシヒカリ・てんたかくを6:4で、「守礼」2商品は北海道ななつぼし・きらら397を5:5でブレンドしたもの。また、「愛を米」シリーズはBG無洗米装置により、食味面と環境負荷面で大幅に改善を図ったもの。

 これらの受賞については、「ブレンド割合による食味の安定化、金芽米などの加工による品質向上が評価された」(米穀部)ことを理由に挙げる。同社ではこれからも安全・安心で、皆に愛される商品づくりを行っていくとしている。


-2016年4月27日-

◆特産米「紙パックシリーズ」を発売(全農三重)

 JA全農みえは4月27日、キャップ付き紙パック入りの精米「三重コシヒカリ」「伊賀米コシヒカリ」「結びの神」の3商品を「三重特産米 紙パック商品シリーズ」として発売する。いずれも900g(6合)。

 個食化や少人数世帯化の進行に対応するため、県の27年度「三重の『米力』発揮支援事業」を活用して開発した。キャップ付き紙パックは凸版印刷の開発で、業界初の試みという。

 品質保持のため脱酸素剤を封入しており、冷蔵庫のドアポケットにも保存しやすい。三重の風土や歴史などをテーマにしたイラストが描かれており、「今までにない、お土産感覚で使ってもらえる米」(パールライス販売課)。5月から伊勢志摩サミットが開催されることから、国内外からの来県者増による需要も想定している。

 説明文にはQRコードが付いており、15カ国語の翻訳が閲覧可能。希望小売価格は各1,200円(税別)。県内JAや土産物店、量販店などに順次案内し、県外では東京日本橋のアンテナショップ「三重テラス」での販売が決まっている。


-2016年4月26日-

◆金賞健康米がモンドセレクション金賞に(幸南食糧)

 幸南食糧(大阪)が扱う「金賞健康米・北海道ゆめぴりか5キロ」がこのほど、モンドセレクション2016の金賞を受賞した。

 同商品は近畿大学農学部との共同研究開発で、美味しさと健康応援を両立した商品として昨年度発売されている。今回は、「味・香り・原材料・パッケージデザインとその品質管理」など、質の高さを総合的に評価されての受賞という。

 同社では、「モンドセレクションを受賞することは、国際的な評価基準を満たしており、世界に通用する商品といえる。今後も世界中から愛される商品の開発を行っていく」としている。


-2016年4月25日-

◆八戸港に米穀中心の物流施設を建設(上組)

 港湾運送大手の上組は4月21日、青森県・八戸港に定温・燻蒸機能を備えた物流センターを建設すると公表した。

 主に東北地区における食品貨物の取り扱いや、今後の需要拡大が見込まれる東北地区の米穀の取り扱いを中心に営業展開を図る。21年に開設した仙台出張所と同施設を東北地区の主要拠点とする考え。2万5千トン強を収納することが可能で、竣工は来年3月下旬。「収納するのは主に青森産だが、県内産に留まらず取り扱う」(米事業本部)という。

 県内では備蓄倉庫が従来から不足していることからニーズがあったとのこと。土地面積1万9,000㎡、鉄骨造4階建、延床面積1万6,999㎡(普通倉庫2,876㎡、定温倉庫1万0,919㎡、燻蒸倉庫1,721㎡)。


-2016年4月22日-

◆新之助、奨励品種に指定(新潟県)

 新潟県はこのほど、「新之助」を県の奨励品種に指定した。コシヒカリとは異なるおいしさを追求して、開発された晩生種。

 炊飯米は、硬めでありながら、粘りが強いことが特徴。他品種に比べて、冷めても表層や粒全体が硬くなりにくく、おいしさを保つというのがセールスポイント。

 外観、香り、味、粘り、硬さ、総合評価のいずれにおいても、新潟コシヒカリと同レベルの評価を得ているという。平成29年の一般栽培に向けた準備が進められている。


-2016年4月21日-

◆女性への贈答向け「薔薇の花束米」を発売(マインドバンク)

 長崎県佐世保市のマインドバンクはこのほど、「薔薇の花束米」を新発売した。同社が開発した、ローズコラーゲン米(原料の国産米一粒ずつを、低分子フィッシュコラーゲンなど女性の美容をサポートする成分で包んだもの)を花束状に包装した商品。

 薔薇とコラーゲンによる、香り・癒し・美容などが期待できるという。母の日など女性へのプレゼント向き。価格は税込880円(容量150g)。

 同社は、無洗米表面の微小凹凸に、粒径1/100mmの自然栄養素材微粉末をコーティングする技術により、米に含まれない栄養分をプラス。各種栄養含有素材をコーティングした機能米を作ることも可能としており、同技術は第2回フード・アクション・ニッポンアワードの研究開発・新技術部門に入賞した。


-2016年4月20日-

◆「低リン米みえのゆめ」、売上げ3倍に(ミエライス)

 ミエライスがサタケ、三重県農業研究所と共同開発した「低リン米みえのゆめ」の売上げが好調で、発売当初(26年)の月間200kgから500~700kgと3倍近くに拡大。「今後も需要は増えていく」と見ている。

 同商品は米のおいしさをそのままに、リン、カリウムを独自加工で4割以上減らしたもの。人工透析を受ける前段階の患者等に向けた医療食で、従来の低リン米のような化学処理を行わないため食味を落とすことなく、価格も通常の1.3倍と、従来品に比べ値頃となっている。宅配で販売しており、5kg税込3,000円、10kg5,500円。

 みえフードイノベーション・プロジェクト「医療食プロジェクト」として取り組んだもので、精米試験を行った県産米のなかで最もリンの含有量が少なくなったことからみえのゆめが選ばれた。


-2016年4月19日-

◆コメ国際価格、タイの水不足懸念で上昇

 農水省はこのほど、米国農務省が4月12日付けで公表した2015/16年度(8~7月)における世界の穀物需給見通し(第12回)の概要をまとめた。

 生産量(精米)は4億7,063万トン、前年度比1.7%減。タイで乾燥により収穫面積が減少、単収が低下、インドで収穫面積が減少すること等から前年を下回る見込み。

 タイ国家貿易取引委員会のFOB価格(うるち精米100%、2等)は4月1日現在トン399ドル、前月比11ドル高、前年比12ドル安。1月半ば以降、タイでの水不足により乾季米の作柄懸念が継続していること等から上昇し、現在は390ドル台後半で推移している。


-2016年4月18日-

◆相対取引34万5千トン、前年比84.9%(3月)

 農水省は4月15日、27年産米の相対取引価格・数量(3月分)をまとめ、公表した。取引数量は34万4,801トン、前月比121.2%、前年同月比84.9%。

 契約数量が多いのは、秋田あきたこまち5万2,521トン、岩手ひとめぼれ3万2,194トン、北海道ななつぼし2万3,999トン。その他1万トン以上は、北海道きらら397・ゆめぴりか、山形はえぬき、栃木コシヒカリ、長野コシヒカリ、富山コシヒカリなど。


-2016年4月15日-

◆コシ田植え終了、取扱計画は5千袋(JAながさき県央)

 長崎・JAながさき県央管内ではこのほど、コシヒカリの田植えが終わった。「今年は前年のような霜害もない」とされ、順調なスタートを切った。

 28年産の取扱計画は盆前2,000袋(30キロ)、盆明け3,000袋の計5,000袋で、前年産と変わらず。農家手取りは格差が設けられているものの、マーケット需要との兼ね合いで、盆前後の比率も固定化しているもよう。


-2016年4月14日-

◆彩のきずなや新品種導入を推進(埼玉県5カ年ビジョン)

 埼玉県はこのほど、平成28年度から32年度までの5年間の施策展開の指針「埼玉農林業・農山村振興ビジョン」を策定し、公表した。本紙関連分野では、用途に応じた品種導入や収益性の高い米づくりを進めるほか、担い手への農地集積と低コスト技術導入等を推進し、水田農業経営の構造改革を促進していく。

 具体的には、良食味で病害虫に強く高温耐性品種「彩のきずな」や新品種の導入を推進するほか、食味・品質向上対策を進め、県内消費を中心に外食や中食を含めて、位置付けを明確にした生産・販売戦略を構築し、販路に応じた認知度向上などに取り組む。

 また、平成30年産からの米政策の改革に向けて、生産者が必要とする情報発信を適切に実施する。そのほか、耕種農家との連携強化を進め、飼料用米や飼料用稲の生産利用の拡大等を支援していく。


-2016年4月13日-

◆「飼料用米多収日本一」コンテスト、実施要領を公表

 日本飼料用振興協会はこのほど、「飼料用米多収日本一」収量コンテスト実施要領を公表した。

 全国の農業生産者を対象(知事特認含む多収品種で取り組む、作付面積1ha以上の経営体等)に行うもので、コンテストは[単位収量の部]と[地域の平均単収からの増収の部]の2部構成。

 特に優秀と認められた経営体には、農林水産大臣賞が与えられるほか、政策統括官賞、全国農業協同組合中央会会長賞、全国農業協同組合連合会会長賞、協同組合日本飼料工業会会長賞等も用意されている。

 5月上旬から応募開始。申込用紙や詳細等は、同協会HP(http://www.j-fra.or.jp/)。


-2016年4月12日-

◆夏にラニーニャ現象が発生する可能性も(気象庁)

 気象庁は4月11日、エルニーニョ監視速報(3月の実況と4~10月見通し)を発表。「昨年夏に発生したエルニーニョ現象は弱まりつつあり、夏のはじめに終息している可能性が高い。その後、平常の状態が続く可能性もあるが、夏の間にラニーニャ現象が発生する可能性の方がより高い」との見通しを示した。

 ラニーニャは、太平洋赤道域の海面水温が低くなる現象。発生時の日本の夏(6~8月)の特徴は、沖縄・奄美で降水量が多い傾向にあるが、平均気温・日照時間とも統計的に有意な傾向はないという。

 夏にラニーニャ現象が発生していた直近5回は、▽1995年(平成7年産・水稲作況102)▽1998年(平成10年産98)▽1999年(平成11年産101)▽2007年(平成19年産99)▽2010年(平成22年産98)と、ばらばら。


-2016年4月11日-

◆晩生の良食味品種「石川65号」育成(石川県)

 石川県では、晩生の良食味品種「石川65号」を育成した。収穫作業の競合回避や収益力向上を狙いに、「北陸211号」と「能登ひかり」を交配し、9年かけて開発したもの。

 特徴は、▽良食味▽大粒▽倒伏に強く、枯れ上がりが少ない▽玄米外観品質はコシヒカリ並み―など。食味官能試験では、「炊飯外観に優れ、粘る」「食べごたえがある」などの評価が得られているという。

 コシヒカリより10日程度遅い成熟期で、食味はコシヒカリ並み。玄米千粒重は26.2g(コシヒカリは22.2g)。28年度中に愛称を募集するほか、具体的に販売方法を検討し、29年からの一般栽培を目指している。


-2016年4月8日-

◆県オリジナル品種「熊本58号」の名称を募集

 熊本県は4月7日、県オリジナルの新品種「熊本58号」の名称を募集すると発表した。応募期間は今月22日までで、最優秀賞者には県産米1年分(約60kg)、優秀賞者には県産米10kgが贈呈される。名前の発表は今秋予定。

 同品種は、南海137号(きらら397×ヒノヒカリ)と中部98号(ひとめぼれ×中部69号)を交配し育成された。

 特徴として、▽草丈が低く、倒伏しにくく栽培しやすい▽穂数が多く収量性も高い▽収穫時期はヒノヒカリと同じ10月中下旬▽炊き上がりのお米につやがあり、粘りが強く、食味に優れている…など。県北部や球磨地域など、山麓準平坦地域中心に普及が予定されている。


-2016年4月7日-

◆コメと米粉をテーマにレシピコンテスト開催(自民党)

 自民党(広報本部・農林水産戦略調査会・農林部会)は、米をテーマにした「お米で世界を驚かそう!コメ・米粉レシピコンテスト」を開催すると発表、募集を開始する。

 募集内容は「コメ」「米粉(米ピューレー、米ゲルも可)」のいずれかを使用した創作レシピで、主食・おかず・デザートのいずれかを選択する。応募資格は全国の大学・短大・専門学校等に所属する学生や一般の方々(プロ・アマは問わず)。募集期間は4月15日(金)~6月30日(木)まで。7月の第一次審査を経て、8月下旬に最終審査が行われる予定。

 土屋品子広報戦略局長は「TPP対策においても国内での米消費拡大が大事。色々なレシピを募集し、白米の以外の食べ方も普及・啓発していきたい。また、米を原料に作られる米粉や、米ピューレー、米ゲルは、小麦アレルギーの方にも対応した調理が可能なため、小麦粉の代替として人気が高まっている」と5日の発表会見で述べた。詳しくは自民党HP(https://www.jimin.jp/)を参照。


-2016年4月6日-

◆30年を見据えた米事業のあり方研究会立ち上げ(全農)

 全農は28年度からの3か年計画を策定、30年産以降も含めた中期的な対応方向を検討するため、生産者、JA組合長、県連・全国連の役職員10名で構成する研究会を昨年11月に立ち上げている。

 米の委託販売や買取など事業方式のあり方、共同計算・概算金のあり方、生産者・JA・連合会・パールライス事業の機能分担のあり方等など、現状と課題について検討・研究するのが目的。

 研究予定項目は、(1)米の生産・流通・消費の現状の詳細な把握(2)米の需給動向(消費)の見通し(3)米政策変更にともなう米生産見通し・民間での自主生産調整の可能性・実現性、復田可能面積(4)生産見通しと消費見通しをもとにした需給状況の想定と価格の見通し(5)生産抑制策以外の需給均衡対策(6)米価水準が下がった場合の農業経営安定策・経営複合化による収入の安定、国庫補助のあり方(7)(4)と(5)に資するまとまった輸出事業の可能性…など。

 研究成果は、取りまとめ進度に応じ、米穀事業委員会に報告、諮問するなどにより、JAグループ米穀事業施策の構築に資する考え。


-2016年4月5日-

◆ふるい下の横流れ防止で誓約書義務付け(農水省)

 農水省は28年産から、ふるい下等の低品位クラスの米が、飼料用米等に横流れすることなどを防止するために、生産者に対して適正出荷に関する誓約書の提出を義務付ける。

 4月1日付で見直した「需要に応じた米生産の推進に関する要領」に盛り込まれたもので、新規需要米の適正流通を徹底するもの。特定米穀を扱う業界団体の全国米穀工業(協)の坂本理事長も、農水省に対して適正流通を徹底するよう要請していた。

 生産者が誓約する内容は、以下の3点。▽定められた用途以外の用途として流通することがないよう、明確に区分し、出荷する(子実を収穫しない稲発酵粗飼料、青刈り稲及びわら専用稲に取り組む場合、圃場を特定して作付け、その全量を定められた用途として収穫し、子実は収穫しない。また、収穫した後は適切な管理を行うとともに、その全量を確実に需要者に供給する)▽飼料用又は米粉用以外の用途の米からふるい下等の低品位の米穀を寄せ集め、飼料用又は米粉用として出荷しない▽取引数量に関する帳簿等を備え付け、本要領に基づき、出荷、販売数量等を報告する。

 なお、誓約書は6月末締切の取組計画書とあわせて提出することとなっている。


-2016年4月4日-

◆新ブランド米開発に着手(兵庫県)

 兵庫県では28年度から、新たなブランド米を育成するために「主食米のための新たな品種対策」(予算額約1,800万円)事業を開始する。

 TPPによる影響や産地間競争に備えるのが目的で、農産園芸課によると「平成36年度から新ブランド米の販売が開始できるように取り組んでいる」という。

 同事業では、育種開始時に生産者及び実需者と協議し、県農林水産技術総合センターで交配や養成を進める。育種中期からは、稲作経営者会議やJAグループとともに有望品種を選定していく方針。先月末には県農業会館において、JAグループとブランド米の共同研究に向けた調印式を行った。

 また、28年度から3年間かけて「兵庫のブランド米増産対策事業」を行う。県認証食品制度を活用し、兵庫米の魅力向上、ブランド化を進める。認証食品ブランド米モデル地区の設置等を行うとしており、「豊岡のコウノトリ育むお米のような取り組みを県内各地でも行っていく」(同)とのこと。


-2016年4月1日-

◆外食産業など対象に、産地との連携事業を公募(米穀機構)

 米穀機構は3月31日、国が助成している「外食産業等と連携した需要拡大対策事業」における米関連の一次公募を開始した。

 外食・中食・加工業者など民間企業を対象に、産地との連携による国産米を原材料とした新商品の開発を助成するもの。締め切りは4月15日。

 補助の対象となる事業は、新商品の開発・試作、開発等に必要な機械の開発・改良、新商品のプロモーション、産地表示の促進。国の予算総額36億円のうち、同機構は米に関する予算として約3億6千万円の交付決定を受けている。補助率は、商品開発等のソフト事業が定額、機器の開発等のハード事業は半額。

 選定委員会などを経て、4月下旬に交付が決定する。原料米の長期使用、使用原料米の増加、生産の継続、収益納付が実施事業者の要件、責務としている。応募は所定の様式により郵送等で提出。


-2016年3月31日-

◆集落営農のうち約3割が法人化(農水省)

 農水省は3月29日、集落営農実態調査の結果(平成28年2月1日現在)を公表した。

 集落営農数は1万5,134(前年比281増)、小規模の非法人の集落営農で労働力不足等による解散があったものの、集落営農の組織化の推進に伴う新設があったこと等により増加した。

 そのうち、法人は4,217と前年に比べて595増加、集落営農に閉める法人の割合は27.9%と、約3割が法人化している。非法人は1万917と、前年から314の減少。

 全体を農業地域別に見ると、東北が3,434と最も多く、次いで九州が2,510、北陸2,389の順となっている。


-2016年3月30日-

◆飼料用米のマッチングサイトを開設(福島)

 福島県、JA福島中央会などからなる「福島県水田農業産地づくり対策等推進会議」はこのほど、飼料用米の供給者・需要者を結ぶマッチングサイト「飼料用米需給情報ネット」を開設した。

 県内で生産された飼料用米を極力県内で消費し、安定的な取引の確立、コスト削減を行うことが狙い。エリアや供給形態で検索し、飼料用米の売り・買いを希望する生産者、畜産農家、団体、法人などを見つけることができる。

 同県の28年産生産数量目標は33万6千トン(面積換算6万2千ha)、自主的取組参考値33万2千トン(同6万1千ha)。27年産作付と比べて生産数量目標は500ha上回っており、自主的取組参考値までは200haの削減が必要となっている。


-2016年3月29日-

◆生産と消費を繋ぐ「結び米」の取組みを強化(広島県本部)

 広島県本部では「結び米」の販売強化に向けて、お米のアンバサダーを結成し、県内量販店等でのPRなどを進めている。結び米は、「生産者から消費者へと一方通行な関係になることなく、より繋がりやすく、結び付きを強化するもの」(米穀販売課)とされる。

 具体的な取組みとしては、需要先と直接結び付いた商品展開▽「豊栄産コシヒカリ」(広島中央農協管内の豊栄地区産とイズミが結び付いた商品)▽「北広島町特栽米コシヒカリ」(広島北部農協管内の北広島町地区産とフジが結び付いた商品)▽「豊穣神楽米」(広島北部農協の安芸高田市と北広島町で栽培されたコシヒカリと郷土芸能“神楽”が結び付いた商品)などのほか、体験として「カープ女子農業体験」(イズミと全農広島による消費者と球団を繋ぐプロジェクト)などがある。

 そのほかにも、お米が繋げる色々なことを紹介するフリーペーパー「ムスボ」を発行するなど情報発信にも努めている。


-2016年3月28日-

◆JA合併7件(28年4月1日付け)

 全中がまとめたJA合併推進情報によると、平成28年1月2日から4月1日までの合併は7件あり、総合JA数は659(前回比▲19)となった。合併JA名は以下の通り。

 【富山】JAくろべ(吸収合併)。参加JA=くろべ、くろしん…の2JA。2月1日合併。

 【埼玉】JAさいたま(吸収合併)。参加JA=さいたま、戸田市、川口市、あゆみ野、鴻巣市、あだち野…の6JA。4月1日合併。

 その他、2月1日には新潟でJA新潟市(参加JA=新潟市、豊栄)が発足、3月1日には福島で、JAふくしま未来(同=新ふくしま、伊達みらい、みちのく安達、そうま)、JA福島さくら(同=郡山市、たむら、いわき市、いわき中央、ふたば)、JA夢みなみ(同=すかがわ岩瀬、あぶくま石川、しらかわ)、JA会津よつば(同=会津みなみ、あいづ、会津いいで、会津みどり)の4JAが発足している。


-2016年3月25日-

◆中山間地向けの新品種「里山のつぶ」開発(福島)

 福島県はこのほど、中山間地向けのオリジナル新品種「里山のつぶ」(系統名・福島30号)を開発したと公表した。

 「ゆきん子舞」を母、「福島14号」を父として県農業総合センターが平成15年に交配、育成したもの。粒が大きく、しっかりとした歯ごたえと適度な粘りを兼ね備えた良食味品種。あきたこまちの代替に位置づけられ、同品種と比べて熟期が早く(中生)、耐冷性、耐倒伏性、いもち病抵抗性が優り、食味・収量は同等もしくは上回る。用途は業務用向けを想定。

 すでに普及が進んでいるオリジナル品種「天のつぶ」は標高300m以下の平坦地で作付されている一方、「里山のつぶ」はそれを上回る地域(会津、南会津、阿武隈山間地)で作付される。28年産では一般栽培用の種子を増殖し、29年産から本格栽培を開始する。将来的に、あきたこまちの作付1,200haから置き換えることを想定している。

 名称については、昨年6~7月に一般募集を行い、応募総数138点の中から県・知事が選出し、今年1月15日に品種登録出願を行った。応募者は、天のつぶと並ぶ“つぶシリーズ”として「山のつぶ」と応募。その後、県が里山で広く普及する意味を込めて現在の名称となった。


-2016年3月24日-

◆(株)カーギルジャパンが新規加入(全米販)

 全米販は3月17日に開催した理事会で、商社の(株)カーギルジャパン(東京都千代田区丸の内3丁目1番1号国際ビル、佐々木弘人代表取締役社長)が4月1日付けで、賛助会員として新規加入することを承認した。

 現在全米販の組合員である子会社の東京食糧(株)が3月末日をもって脱退するため、その代わり同社が賛助会員として加入するもの。


-2016年3月23日-

◆新潟県で五百万石の生産を開始(JR東日本)

 JR東日本新潟支社はこのほど、新潟市内の農家と連携し、同市国家戦略特別区域内に、農業法人「JR新潟ファーム」を設立したと発表した。

 酒蔵等地域事業者と連携しながら、質の高い酒造好適米を生産する。農場面積は約2ha、五百万石等を生産する予定で、年間約10トンの収穫を見込む。


-2016年3月22日-

◆現物取引価格調整表を更新(堂島商取)

 大阪堂島商品取引所は3月17日の定例理事会で、4月に新甫発会する28年産米対象の10月限以降の「現物先物取引価格調整表」を承認。受渡供用品の調整額、等級・新旧の調整額は前回を踏襲し、年産表記の変更にとどめられた。

 東京コメの標準品は「群馬県産あさひの夢、栃木県産あさひの夢、埼玉県産彩のかがやき、千葉県産ふさおとめ、千葉県産ふさこがね」で、2等は▲600円、27年産は▲1,000円(同2等は▲1,600円)。

 大阪コメの標準品は「滋賀県産コシヒカリ、三重県産コシヒカリ」で、2等は▲600円、27年産は▲1,500円(同2等は▲2,100円)。27年産の供用期限は東西とも28年12月限まで。

 また、28年度の事業計画及び収支予算(案)についても、「米穀本上場に向け、取引参加者の裾野拡大及び、市場利便性の向上を追求した制度改善に重点的に着手するとともに、財務基盤の強化、ザラバ導入準備、次世代商品の研究及びデリバティブ普及啓蒙に併せて取り組む」として、予算総額3億4,741万円(前年比6%減)の原案が示され、30日の臨時総会に諮ることが承認された。


-2016年3月18日-

◆森光商店「国内産二十八穀」殿堂入り(日本雑穀アワード)

 日本雑穀協会はこのほど、2016年「日本雑穀アワード」金賞を受賞した7商品を発表した。

 ▽「国内産 二十八穀」(森光商店)▽「あ・ぜん まめ NIPPON 十八種穀物米」(あ・ぜんJAPAN)▽「タマチャンの国産三十雑穀」(九南サービス)▽「穀みのり はと麦20穀」(フヨウサキナ)▽「国内産 五種玄氣米」、「(同)麦」(ベストアメニティ)▽「健骨習慣 やずやの発芽十六雑穀 いっしょにカルシウム」(やずや)。同賞は、優れた食品の表彰を通じて健全な雑穀市場形成に繋げることを目的に行われている。

 森光商店「国内産 二十八穀」は、「全て国産で、28種類もの雑穀を一度にとることができる商品。味のバランスも良い」など評価されている。なお、同商品は3年連続で金賞を受賞したことから、殿堂入り金賞商品として表彰された。


-2016年3月17日-

◆「飼料用米多収日本一」収量コンテスト開催(振興協会)

 日本飼料用米振興協会はこのほど、農水省と共同で「飼料用米多収日本一」表彰事業を実施すると発表した。

 生産技術の向上等を目指すもので、全国の農業生産者を対象(飼料用米に知事特認含む多収品種で取り組む、作付面積1ha以上の経営体)に、28年産の10a当たりの収量が優れる経営体を表彰する。4月以降に実施要領を公表、表彰は来年2~3月予定。

 森山農相は3月15日の会見で「飼料用米の多収を全国で競うコンテストを開催して、日本一の生産者に対して農林水産大臣賞を交付する。これらの取り組みが生産者の励みになり、生産意欲向上に繋がることを期待している」と語った。


-2016年3月16日-

◆3銘柄406トンメニュー提示(加工向け備蓄精米3月入札)

 農水省は3月23日、加工原料向けに備蓄用精米入札を実施する。災害時に対応した備蓄後における非主食用への販売実証事業で、販売対象は26年産水稲うるち精米(無洗米)。

 メニューは▽新潟こしいぶき132トン(精米加工:昨年2月48トン、同5月84トンで、以下同。受託事業体は住友商事。引渡場所は神奈川県厚木市)▽鳥取コシヒカリ142トン(56トン、86トン。日通グループ。滋賀県長浜市)▽福井ハナエチゼン132トン(46トン、86トン。三菱商事。千葉県佐倉市)…の合計3銘柄406トン。

 提示数量は2月入札に比べ昨年2月加工分が106トン減少した。応札最小単位は1トン。引取期限は8月末で変わらず。


-2016年3月15日-

◆「精米HACCP導入セミナー」を6月開催(精米工)

 日本精米工業会は6月21日・24日の両日、会員向けに「精米HACCP導入セミナー」を東京、大阪で開催する。

 食品製造業では安全に対する強化が以前にも増して求められており、中でもHACCPシステムの活用が各業種で検討されている。東京オリンピックの成功に向けて様々な検討が行われる中、精米工場においても安全の取り組みが必要不可欠となっていることから、同会はHACCP支援法による指定認定機関となる準備を進め、「精米HACCP規格」の作成も行っている。

 セミナーでは導入の意義、HACCP支援法の概要、支援法と精米HACCPの関係、精米HACCP規格、認定手順、基準等について説明する。東京会場(21日、食糧会館)は定員50名、大阪会場(24日、エル・おおさか)は定員70名。申込締切は6月17日。

 また、14日・15日には第2回「精米HACCP構築研修会」を都内・食糧会館で会員向けに開催する。HACCP手法の基礎を理解し、精米HACCPを用いた製造工程管理の基本的運用を習得するもの。定員30名、申込締切は6月10日。


-2016年3月14日-

◆富山県内店舗で富山米の使用をスタート(セブン)

 セブン-イレブン・ジャパンは3月10日より、富山県内店舗(2月末現在・127店舗)において富山県産米の使用をスタートした。

 おにぎりや弁当商品が対象で、同時に該当商品に「北陸産米使用」のワンポイントシールを貼り付ける。

 「富山県は良質なお米の産地であること、地域の顧客の美味しい御飯を求める強いニーズに対応した。シールを貼り付けることで、地産・地消への取り組みや地域に根差した商品開発について、より広くPRしていく」としている。


-2016年3月11日-

◆飼料用米への助成、不断の点検が必要(麻生大臣)

 麻生太郎財務大臣は3月9日の参議院予算委員会で、飼料用米生産への助成について見解を求められ、「財政制度等審議会では飼料用米の取り扱いも含めて、財政の面から水田農業の在り方をについて議論が行われた。主食用米の需要は年々減っており、食料自給率や自給力の向上を図る観点から、昨年3月に閣議決定された基本計画では、飼料用米は110万トンまで生産拡大を図るとされており、主食用米から飼料用米等への転換に対して財政支援を行っている。農業の競争力強化という面と同時に、過大な国民負担を招かないという観点も大事で、今後とも財政支援の在り方については不断の点検が必要だが、現在は閣議決定された方向で進めている」と答弁した。


-2016年3月10日-

◆3高性能・低価格の成分分析計「AN-920」展示(FOODEX)

 ケツト科学研究所は、FOODEX JAPAN 2016(幕張メッセ、3月8日~10日)において成分分析計「AN-920」を展示。

 米に含まれている水分・タンパク質・アミロース等の成分を非破壊で測定でき、国産米の品質評価値の表示も可能となっている。回折格子を用いた分光器の搭載により高精度な波長分光が可能なため、安定した測定結果を得られる。定価は98万円(税別)で、「100万円を割っているのは業界で弊社のみ」。

 また、コンパクト型の赤外線分析計「FD-660」も展示。公定標準の乾燥減量法と類似した加熱乾燥・質量測定方式を採用しており、種類・性状を問わずほとんどの試料を測定できる。熱源のオーガニックカーボンヒーターは試料の乾燥効率に優れ、赤外線ランプやハロゲンヒーターよりも長寿命。定価は17万8千円。


-2016年3月9日-

◆3割がネットで農産物等を購入、米がトップ(日本公庫)

 日本政策金融公庫の消費者動向調査(今年1月実施)によると、ネット通販で農林水産物等を購入したことがある人は31.8%、うち米の購入は44.6%(複数回答)で全20品目中トップだった。

 農林水産物等の購入経験者を年代別でみると、20、30代が約2割であるのに対し、40代以上は3割以上と、若い世代が比較的少ない。ネットで購入する理由は、男性では「価格が安いから」が44.2%で最多、女性では「店頭まで買いに行く必要がなく楽だから」が48.3%で最多。

 主な購入元では「ネットのショッピングモール」が71.0%で最も多い。情報の入手先は「ネットの検索サイト」が最多だが、20代は友人やSNSを頼りにする傾向がある。事業者に期待するのは「生産者や商品の情報をもっと提供してほしい」が34.7%で最多。同調査はインターネットで全国20~70歳台の男女各1千人を対象に実施。


-2016年3月8日-

◆岡山も追加で36道府県に(周年供給・需要拡大支援事業)

 28年度における米穀周年供給・需要拡大支援事業(産地と国が1対1の割合で負担)は、岡山で新たに体制整備を予定・検討しており、事業の活用見込みは前年の17道県から36道府県となっている。

 なお、前年度の支援対象で多かったのは「業務用向け等への販売促進等の取組」で、地元の寿司組合との連携でポスターを掲示、食味コンテストを実施するなどのケースがあったという。

 次いで多いのは「輸出向けへの販売促進等の取組」。長期計画的に販売するために金利倉敷料等を補助する「周年安定供給のための長期計画的な販売の取組」も含まれる。28年度の公募締め切りは4月8日。


-2016年3月7日-

◆TPP見据え、ベトナムに県産米を輸出(全農徳島)

 JA全農徳島はこのほど、ベトナムに向けて県産コシヒカリ240kgを輸出した。3月9日には現地に到着する予定で、イオンベトナム(ホーチミン市)で開催される物産展に出品するほか、市内の和食レストランに販売する。

 同県本部パールライス課によると、イオンとの繋がりがあったことなどからベトナムへの輸出が決まったもの。同国はTPP参加国であり、協定が発効後には関税が即時撤廃されるため、県産米の販路拡大に向けた先行投資だという。全農徳島では、これまでにも、シンガポール、イギリス、アメリカ、台湾の4カ国に県産米を輸出している。


-2016年3月4日-

◆県産米PRイベントで銀河のしずく試食会(全農岩手)

 全農岩手県本部はこのほど、盛岡市内の岩手県産業会館において「県産米PRイベント」を開催した。新ブランド米「銀河のしずく」と、全農の「お米のミルク」の試食・試飲会等を行った。

 「銀河のしずく」は今秋のデビューを予定しており、来場者からは「粒が大きく、もちもちして美味しい」、「見た目もつやがあり瑞々しい」といった声が聞かれたとのこと。県が進める県産米消費拡大運動に協賛したイベントで、会場では岩手のお米を応援する「お米サポーター」への登録を呼びかけた。


-2016年3月3日-

◆「天のつぶ」主食用集荷、2倍を目指す(福島)

 福島県ではこのほど、「天のつぶ生産販売推進本部幹事会」を開催し、28年産主食用の集荷計画について前年の倍となる2万トン以上を目指すことを確認した。

 27年産では値頃感もありニーズが高いものの、多収のため飼料用・備蓄用にも相当の面積が作付されていた。主食用の集荷数量は少なく、注文に対応できない現状にある。27年産の生産量は推計2万4千トン(JAグループ2万1千トン、商系業者3千トン)で、内訳は、主食用1万トン(49%)、飼料用8千トン(37%)、備蓄用3千トン(14%)。

 主食用確保のため、既存の天のつぶ生産者の作付拡大を軸として、新規生産者の掘り起こしなどに取り組む。作付転換の対象品種はコシヒカリを中心に推進する。また、品質向上のため「天のつぶ生産者コンクール」(今年12月予定)を開催。販売促進対策として、値頃感、良食味で大粒、粒がしっかりしている特性を活かし、テーブルライスから業務用まで多様な用途での販路開拓などに取り組む。


-2016年3月2日-

◆極早生の糯品種「ひさこもち」を登録(農水省)

 農水省は3月1日、種苗法に基づき品種登録を公表した。稲品種では、「ひさこもち」(登録者:檜野儀雄氏、宮城県)が登録された。「こがねもち」の変異株。

 出穂期・成熟期は極早、玄米の千粒重は小、長さはやや短、幅は中、形は長円形、色は白、香りは無または極弱、耐倒伏性は弱、脱粒性は難。対照品種「たつこもち」と比較して、出穂期・成熟期が極早であること、稈の長さ(浮稲品種を除く)がやや長であること等で区別性が認められる。対照品種「こがねもち」と比較して、出穂期・成熟期が極早であること等で区別性が認められる。


-2016年3月1日-

◆「やよい軒」アメリカ初進出、金芽米を輸出(プレナス)

 プレナスは、定食レストラン・やよい軒のアメリカ1号店「YAYOIパロ・アルト店」を3月4日にオープンする。2014年2月に現地に子会社を設立して準備を進めてきた。店内壁面の緑色は、日本の米作りの原風景「棚田」をモチーフとする。

 主食となるご飯は、国内の精米センターで精米した金芽米を輸出する。和の定食を中心に、お重やうどん、アラカルト料理などもメニュー提供する。同社チェーンではこれまで、タイ国内142店舗など海外へ計155店舗を展開している。


-2016年2月29日-

◆「銀河のしずく」など2種が品種登録出願(農水省)

 農水省は2月26日、種苗法に基づき品種登録出願を官報告示した。カッコ内は出願者。稲品種では、銀河のしずく(岩手県)、コシヒカリつくばHT(国立研究開発法人農業生物資源研究所、クミアイ化学工業株式会社)の2種が出願された。

 銀河のしずく(奥羽400号×北陸208号)は日本穀物検定協会の27年産米の食味ランキング(参考品種)で特Aを取得した。「白くて艶があり、軽やかな口当たりとほのかな甘味があるお米」がコンセプト。重点販売エリアは首都圏、名古屋、大阪と消費地および県内(27~29年度戦略)。28年生産計画は500トン、32年には5万トンまで拡大する計画。


-2016年2月26日-

◆農機具の所有経費が生産費を押し上げる(自民党PT)

 自民党は2月24日、農林水産業骨太方針策定PT(小泉進次郎委員長)を開き、コメ生産費の日韓比較や、農業機械・肥料・食品流通等をめぐる情勢について、農水省から説明を受けた。

 柄澤彰・政策統括官は「韓国のコメ生産費は8,571円(60kg当たり)で、日本の1万5,229円(兼業含む全農家)、1万1,424円(15ha以上の担い手)より安い。韓国では作業委託が浸透しており、農家個人が農業機械を所有しないことや、資材の価格自体も日本より安く、物材費がかからない」とコメ生産費の日本と韓国の比較を説明した。

 日本の農機具費は韓国の4~5倍で、委託の状況は、日本の「耕起8%、田植え8%、収穫16%」に対し、韓国は「耕起63%、田植え66%、収穫84%」と大きな差がある。

 野村哲郎議員は「以前、農協が機械銀行を作ったが、その多くは失敗した。自己所有でないため、機械の扱いが粗末になり、メンテナンスもしないため、機械の寿命が短くなり赤字になった。農機等の所有が個人の過剰投資にならないほうが良いが、韓国の事例を日本で広められるのかどうか、検討する必要がある」と述べた。


-2016年2月25日-

◆パックごはん・米菓「重要な輸出商品に」(輸出力強化WG)

 政府はこのほど、TPP関連政策に基づき農林水産業の輸出力強化について検討するワーキンググループの第2回会合を開催。輸出に取り組む事業者が事例等を報告した。

 米関係では大潟村あきたこまち生産者協会の涌井代表取締役社長が輸出に向けた課題を示した。農業者が輸出する上でジェトロと連携した輸出専門の現地法人を設立する等、農林中央金庫の資金を使った新しい輸出支援システムの構築が必要になると指摘。加工食品の開発も必要で、そのための加工施設は国際競争力に対応できる品質とコストが求められるとした。特にパックごはんや米菓等は、重要な輸出商品になるとみる。

 また、クボタ・高橋担当部長が香港、シンガポールの子会社を通した現地精米による輸出事例を報告した。香港工場では年間1,000トン、シンガポール工場では1,200トンの能力を持つ精米ユニットを設置。保冷倉庫、保冷コンテナで品質劣化を防止しているほか、食味等を全ロット検査してデータ保管している。

 また、国際競争力を高めるため、県行政と連携し生産の合理化や品種の選定を開始している。輸出拡大の施策案として、輸出用米としての安全・安心の基準値の設定(重金属など)が不可欠であること、生産履歴管理や栄養成分表示などの付加価値を理論値で表すことができなければ価格競争に陥ることなどを挙げた。


-2016年2月24日-

◆米穀周年供給事業、28年度の公募開始(農水省)

 農水省は2月22日、28年度における米穀周年供給・需要拡大支援事業の公募を開始した。締切りは4月8日。

 27年度では17道県、18事業者が活用しており、28年度では新たに18府県で検討が進んでおり、35道府県が活用する見込み。前年度は4月に公募を開始し、6月、10月に追加公募を行っている。

 予算概算決定額は前年同額の50億円。事業実施者の計画に基づいて生産者等があらかじめ拠出により積み立てを行い、国は事業計画を承認した場合、経費の2分の1以内を支援する仕組み。

 支援項目は、周年安定供給のための長期計画的な販売(生産年の翌年11月~翌々年3月)、輸出向けへの販売促進、業務用向け等への販売促進、非主食用への販売などの取り組み。28年度政府予算原案に基づいて行うもので、成立した予算の内容に応じて事業内容等の変更があり得る。


-2016年2月23日-

◆輸出拡大の取り組み状況を報告(輸出戦略実行委・第3回)

 農水省は2月19日、輸出戦略実行委員会の第3回会合を開催し、取り組み状況を報告した。コメ・コメ加工品部会ではオールジャパンでの輸出拡大のため、全日本コメ・コメ関連食品輸出促進協議会(全米輸)が中心となってブランド育成、海外市場分析データベースの構築等に取り組んでいる。

 主な活動内容としては、シンガポールを対象としたコメの価格構造、米菓に関する輸入規制やマーケティング調査、米国を対象としたアルコールの種類別消費状況やアルコールカテゴリーごとの課税調査などを実施しており、2月を目途に取りまとめる予定。

 今後のイベント活動は、引き続き海外現地の小売店、レストラン等で現地流通関係者、一般消費者等に対して試食、試飲会等を実施する予定。輸出環境課題では、豪州への玄米の輸出に向けた検疫条件の設定が挙げられた。


-2016年2月22日-

◆銀河のしずく、岩手118号ブランド化戦略を発表(岩手)

 岩手県は2月18日、県産米の新品種である「銀河のしずく」(岩手107号)と「岩手118号」のブランド化戦略を発表した。

 銀河のしずくのイメージは「白くてつややか、かろやかな食感」で、県内外から広く愛される米を目指す。ひとめぼれ、あきたこまちより高い売価を見込み、おいしい食べ方の提案や新規開拓などに取り組む。28年産米では約100haの作付けが見込まれる。

 「県中央部生産農家での栽培を計画」(県産米戦略室)しており、今秋10月のデビューが予定される。

 岩手118号は「国産米の常識を打ち破る、ふわりとした食感と豊かな甘みを楽しめる米」を基本コンセプトに設定。県産米最高級品種と位置づけ、新潟県産コシヒカリを超える食味として、高価格帯での販売を想定する。

 「今年度の試験栽培の結果を分析して、29年産米から一般栽培をスタートさせていきたい」(同)とのこと。主に首都圏地区における百貨店等での販売を検討している。生産、流通、消費関係者が連携し、早期のブランド化と米産地としての地位確立を推進していく方針。


-2016年2月19日-

◆新之助研究会55登録、会員数639名(新潟県)

 新潟県は2月17日、晩生品種・新之助の生産を行う「新之助研究会」として55研究会(会員数639名)を登録したことを公表した。

 高いレベルで安定した食味・品質を確保するため、JAなど米穀集荷事業者と生産者が一体となった研究会組織を組織し、生産することになっている。

 28年産の先行生産は、県全体で500トン(100ha相当)を予定。玄米タンパク、整粒歩合、玄米水分など基準を設定し、基準未満米を含む全量を県が指定する米穀集荷業者に出荷することなどが条件となっている。


-2016年2月18日-

◆フーデックスに小ロット醸造精米機など出展(サタケ)

 サタケは3月8~11日、千葉市・幕張メッセで開催される「FOODEX・JAPAN2016(第41回国際食品・飲料展)に、小型製粉ユニットや小ロット醸造精米機などを出展する。

 米粉パビリオンに出展するもので、▽大型米粉製造システム(パネル展示)▽小型製粉ユニット(製粉機本体展示)▽小型製粉機(パネル展示)▽小ロット醸造精米機(パネル展示)▽食品(マジックライスなど実物展示)が予定され、米粉・食品メーカーや自治体、農業法人、醸造メーカーなどに訴求する。

 このうち小ロット醸造精米機は、吟醸酒等への人気を背景に導入が進み、ユーザーより高い評価を得ているという。


-2016年2月17日-

◆28年産「青天の霹靂」作付予定1,560ha(青森)

 青森県の三村県知事は2月16日、「攻めの農林水産業」推進本部会議において28年産「青天の霹靂」作付予定面積が1,560ha(前年比2.8倍)になることを公表した。生産者数は約850経営体と、前年産の363経営体から2.3倍に増加する。

 また、同会議において全農青森県本部の太田本部長は増加分を県外、特に首都圏向けの強化・拡大に向ける考えであることを明らかにした。今後もブランド化を進めるとともに、つがるロマン、まっしぐらの良食味・高品質米の生産を確実に行い、県産米全体の底上げを進めて生産者の所得向上を図る。

 27年産の生産量は2,700トンで、昨年12月中旬時点で産地からの出荷はほぼ終了。独自に設けた栽培・出荷基準は98%以上達成と、良好な品質を確保している。


-2016年2月16日-

◆休耕田活用の山田錦で清酒を販売(ファミマ)

 ファミリーマートはこのほど、山梨県内の休耕田を活用して栽培した米で作った清酒「純米大吟醸・帯那」(税込1,296円)を発売した。甲府市内を中心とした約40店舗で販売されている。

 原料は甲府市上帯那町において収穫された山田錦で、太冠酒造(南アルプス市)と協力して醸造したもの。同社チェーンでは2011年から帯那地域活性化推進協議会とともに、耕作放棄地活性化活動に参加している。


-2016年2月15日-

◆日本酒等の輸出促進に向けPTを設置(自民党)

 自民党は2月10日、日本酒など日本産酒類の輸出促進に向け検討を行う「日本産酒類振興PT(林芳正委員長)」を設置した。

 食料産業調査会と財務金融部会が合同で立ち上げたもので、同日の初会合では、国税庁が「「国内産米のみを原料米として使用し、日本国内で製造された清酒のみが“日本酒”と名乗ることができるよう地理的表示に指定した」と説明。

 また、農水省は「酒造好適米は26年産から生産数量目標の枠外で生産が可能となり、生産量が増加しているが、供給過剰となり需給は緩和している」との状況を報告した。


-2016年2月12日-

◆温暖地における輪作体系の成果を発表(農研機構)

 農研機構は2月24日、温暖地輪作体系コンソーシアム成果発表会を都内・滝野川会館(北区)において行政、普及、生産者、企業関係向けに開催する。

 関東・東海・近畿の温暖地を対象に、水稲の乾田直播栽培や業務用多収品種を用いてコメ生産費を4割削減する低コスト生産や、小麦や大豆を組み合わせた輪作体系を紹介。

 また、ICT・RT(情報通信技術・ロボット技術)を用いたスマート農業や協調作業システム等の先端技術を営農現場で実証した成果を発表する。

 申込は農研機構ホームページ内「イベント・セミナー」リリースの参加申込フォームから。


-2016年2月10日-

◆「すし米コンテスト」3月から募集、健康もテーマに

 米・食味鑑定士協会、アイホー炊飯総合研究所は3月1日から、第3回「すし米コンテスト・国際大会」の募集を開始する。

 玄米、白米、白飯、すしシャリの4工程で、6品のすし(握りずし、持ち帰りずし、祭りずし、包装ずし、押しずし、回転ずし)の総合審査を行うもの。応募対象は昨年実施した「米・食味分析鑑定コンクール:国際大会」の出品者を基本とする。

 今回は“健康”もテーマの1つとし、新たに波動測定を導入。米に含まれているケイ素を測定することで、免疫力を向上させるミトコンドリアの含有量を確認する。ケイ素は有機栽培、無農薬栽培の米に多く含まれており、前回受賞した米も非常に高い数値が示されたという。「安全安心が当たり前のものとなり、これからは健康について考えなければならない。その裏付けのために行う」(平田取締役研究所長)。

 募集は8月15日まで。結果発表は10月20日。12月上旬に授賞式を行う。応募料は1検体につき税抜1万5千円(2検体目から1万3千円)。問い合わせはアイホー炊飯総合研究所(0533-88-7544)まで。


-2016年2月9日-

◆今城生産局長が食料政策について講演(飼料用米振興協会)

 一般社団法人日本飼料用米振興協会は3月11日、東京大学農学1号館で「飼料用米を活かす日本型循環畜産推進交流集会」を開催する。

 【第1部】「日本の食料政策と今後の課題」がテーマ。講演として、▽農水省生産局・今城健晴局長「我が国の食料政策について」▽全農営農販売企画部・遠藤雄士課長「米に関するJAグループの取り組み」▽東京農業大学農学部・信岡誠治准教授「畜産の明日を担う飼料用米という農業改革」ほか、豚への粉砕籾米の給与効果等の研究事例報告なども行われる。

 【第2部】「耕畜消の連携で飼料用米の普及を図ろう」がテーマ。農水省生産局畜産部飼料課の富田課長が「飼料用米の利活用」について基調講演を行うほか、事例紹介として▽コープあいち▽おかやまコープ▽東都生協▽加美よつば農協が報告を行う。

 参加申込みはHP(http://j-fra.or.jp/)から参加申込書を印刷し、3月9日までにFAX等で提出。参加費無料。集会後に行われる懇親会は参加費3,500円。


-2016年2月8日-

◆「アグリフードEXPO大阪」18~19日開催(日本公庫)

 日本政策金融公庫は2月18~19日、第9回「アグリフードEXPO大阪2016」をATCアジア太平洋トレードセンターで開催する。

 国産にこだわり広域に販路拡大を目指す農業者・食品製造業者とバイヤーをつなぎ、ビジネスマッチングの機会を提供するもので、稲作業者も含め430先が出展予定。

 東日本大震災からの復興を応援すべく、被災地の特産品をPRする場として「復興支援コーナー」を初めて設置するほか、JETROがアジア、ヨーロッパ、北米など16カ国・地域からバイヤー18社を招いて個別商談会を開催する。

 前回の出展者数は476、来場者数1万4,956名、商談件数2万6,408件、会期中成約件数1社平均4件、最高40件。来場希望者はホームページから招待状を請求のうえ当日持参。入場無料、当日登録制。


-2016年2月5日-

◆65周年記念講演で「白米プラス」紹介(沖縄食糧)

 沖縄食糧は2月27日、県内で創立65周年記念講演会「健康・長寿沖縄の復活に『白米プラス』の果たす大きな期待」を開催する。

 「白米プラス」は神明、はくばく、ファンケルヘルスサイエンスが共同開発した新商品で、栄養価の高い麦などの雑穀を白米に加えたもの。あらかじめブレンドされていることから手軽に食べられるのが特長。

 講演会では栄養管理士の伊是名カエ氏(ヘルスプランニングカエ代表)が「体のアブラと雑穀の関係」と題して講演を行うほか、はくばく・業務用販売本部の玉川浩司本部長が大麦の機能性について、神明・品質管理部ごはんソムリエの山上華絵氏が白米プラスについて紹介。

 同商品を使った料理の試食会も開催し、来場者全員にサンプルをプレゼントする。


-2016年2月4日-

◆飼料用米「空育181号」を優良品種認定へ(北海道)

 北海道はこのほど、飼料用米「空育181号」を優良品種として認定手続きを進めることを農産物優良品種認定委員会で決定した。飼料用品種としては初の認定となる。

 現在、飼料用米ではななつぼし等が使われているが、これに替わるものとして期待されている。

 酒造好適米の「彗星」を母、気象条件の影響を受けにくい良食味品種「北海302号(ゆきさやか)」を父として交配。収量はななつぼしと比べて109%(移植)、ほしまると比べて119%(直播)。穂ばらみ期の耐冷性、いもち病抵抗性、耐倒伏性が強い。

 28年産に種苗生産を行い、29年産から本格栽培を開始する。普及見込みは5,050ha。移植は道内全域、直播は上川(中南部)、空知(中北部、南部)、後志、胆振(西部)、渡島、檜山での普及が見込まれている。


-2016年2月3日-

◆備蓄米入札、落札18万6千トン、落札率82.8%

 農水省は2月2日、28年産備蓄米の政府買入・第1回入札(1月29日実施分)の結果を公表した。

 提示数量22万5千トンに対して、申込21万6千トン、うち落札18万6千トン、落札率82.8%。前年産の第1回落札数量(20万3千トン)を下回った。全体枠の縮小や飼料用米の取り組み増加が影響したとみられる。

 県別優先枠は14県が全量落札となり、一般枠も前年に続き1回目で終了。有資格者159業者のうち90業者が応札し、落札は57業者。


-2016年2月2日-

◆「おにぎりダイエット」プログラムを開発(全農)

 JA全農は2月1日、米食とトレーニングを組み合わせた「おにぎりダイエット」プログラムを発表した。

 東京を拠点にスポーツクラブの運営等を手がける株式会社ルネサンスとの共同開発によるもので、モニターによる実証テストでは、平均4.4kgの減量結果が得られたという。

 今後は、HP(http://onigiridiet.com/)を通じて普及を進めるほか、15日からは、全国のスポーツクラブ「ルネサンス」90店舗にて同プログラムが体験できるキャンペーンを実施する。

 全農によると、「おにぎりは様々な具材と組み合わせることで栄養を補うことができるうえ、1個単位でのカロリー計算が簡単。日本人の多くが欠かすことのできないお米を我慢することなく上手に摂って、より継続しやすいプログラムにしている」とのこと。


-2016年2月1日-

◆最短10分で炊ける炊飯器「poddi」発売(神明精米)

 (株)神明精米は「いつでも気軽に炊きたてのご飯を」をコンセプトに最短10分でご飯が炊ける高速小型炊飯器「poddi(ポッディー)」を2月中旬(15日予定)から販売する。

 早稲田大学、(株)T.M.L、埼玉県産業技術総合センターの共同研究により、「ソフトスチーム」と呼ばれる加工技術/特許技術を開発。食材成分に最適な温度に制御された飽和湿り空気で食品を加熱処理することで、食材それぞれの特性を生かした加熱により細胞組織へのダメージを最小限に抑えることができ、食味の向上が期待できるという。

 ソフトスチーム加工された米「ソフトスチーム米」についても同社基準の品質を設け、同製品と同時に3種類(白米、玄米、もち玄米)販売する。ソフトスチーム米と同製品を使用すると、洗米せず、浸漬せず、短時間(白米約10分、玄米約40分、もち玄米約20分)で、美味しくお米を炊くことが可能としている。最大炊飯量は1.5合、販売予定価格4,980円(税込)。


-2016年1月29日-

◆「BROWN&WHITE」、なでしこブランドに認定(ミツハシ)

 株式会社ミツハシ(本社:横浜市、三橋美幸代表取締役会長兼CEO)が開発した、玄米と白米をブレンドした新カテゴリ商品「BROWN&WHITE」(ブラウン&ホワイト)がこのほど、「神奈川なでしこブランド」に認定された。

 女性が開発に貢献した商品とアイデアを募集し、県が優れたものを認定するもので、2月7日にマークイズみなとみらいにおいて認定式が行われる。

 同商品は、“お米をもっと美味しくおしゃれに、そして、毎日の生活に健康・美・楽しさをプラスしよう”というコンセプトを基に、洋をイメージした商品名と女性を意識したパッケージとなっている。

 銘柄には岩手ひとめぼれを採用。独自製法で加工した「美食玄米」を使用することで、玄米の栄養価も失わずに、白米と同じ炊飯方法で玄米入りのご飯が楽しめる。食べ切り2合サイズ、無洗加工により軽量も洗米も不要で、働く女性に嬉しい「手軽・時短・栄養・おいしさ」が特徴。内容量300g、税込み360円。


-2016年1月28日-

◆政府米の販売等業務要項、来月8日までパブコメ(農水省)

 農水省は2月8日まで、「28年度政府所有米穀の販売等業務における民間競争入札実施要項(案)」について意見・情報の募集を実施している。全般について見直しを行い、良質かつ低廉な公共サービスの実現を目指すことが目的。

 受託事業体の業務内容は政府米の▽販売(外国産米穀の販売前のカビ確認及びカビ毒検査、搗精、備蓄用精米加工)▽保管▽運送▽品質管理▽販売することができない米穀及び空包装等の処理-など。

 実施期間は28年度中の契約締結日から34年3月31日。選定スケジュールは4月上旬に公告され、5月下旬に入札、6月下旬に落札者が決定する。資料は政策統括官付貿易業務課において配布しており、意見の提出先も同米穀業務班。

 なお、27年度は5者(うち1共同企業体)が参加し、伊藤忠食糧、住友商事、丸紅の3社が各137億円程度で契約した。


-2016年1月27日-

◆A-FIVE、米関係3社に出資(6次産業)

 6次産業化を支援する官民ファンド農林漁業成長産業化支援機構(A-FIVE)はこのほど、サブファンドによる米関係3社への出資に同意決定した。金額と事業内容は以下の通り。

 ▽秋田屋(株)(秋田県横手市)=5百万円。生産者が主にシンガポールなど東南アジア諸国に玄米を販売。

 ▽(株)ゼロサン(滋賀県長浜市)=15百万円。米生産者等がパートナーの持つ飲食店運営のノウハウを活用して飲食事業に進出。

 ▽(株)プログレア(熊本県阿蘇市)=1億25百万円。県内の米生産者等が高級オーベルジュ(宿泊設備を備えたレストラン)を運営。一般消費者に加工品等の通信販売も行う。


-2016年1月26日-

◆中国産1万2千トン、4回目の落札(MA一般10回)

 農水省は1月22日、MA一般輸入米の第10回入札を実施。契約予定数量通り5万7,000トンが落札した。

 グローバルテンダー(産地国指定なし)による落札は、中粒種1万2,000トンが中国産(4回目)、長粒種1万9,000トンがタイ産。

 産地国なしの長粒種は2回目以降、毎回行われているが、タイ産のみの落札となっている。1~10回の落札累計は44万2,712トン。


-2016年1月25日-

◆コメ等の輸出促進について議論を開始(自民党)

 自民党は1月21日、農林水産業骨太方針策定PT(小泉進次郎委員長)を開き、「戦略的輸出体制の整備」に関する議論を開始。輸出関連では初回となるため、農水省から現状と課題の説明が行われた。

 輸出戦略上の重点品目に位置付けられているコメ(昨年1月~11月、援助米を除く)の輸出量は6,649トンで、前年同期間(3,777トン)に比べ76%増、金額ベースは20億円。

 政府は2020年の農林水産物・食品の輸出目標を1兆円(2016年の中間目標7,000億円)とし、うちコメ・コメ加工品は600億円(同280億円)で、現状の目標対比は30%(同64%)になっていることを改めて説明した。

 西川公也・農林水産戦略調査会長は「1兆円の目標をどれだけ前倒しできるか。輸出によって国内需給がタイトになり、価格上昇と農業者所得の向上につながる。そういう意味でも輸出に力を入れる必要がある」とまとめた。


-2016年1月22日-

◆お米マイスターネットワーク会議、2月7日開催(日米連)

 日本米穀小売商業組合連合会は2月7日、「第23回お米マイスター全国ネットワーク会議」を都内で開催する。

 第1講演では博報堂と流通経済研究所を兼務する南部哲宏氏が「これからの食の消費トレンドを読み、販売戦略を考える~どの世代にどんな提案が必要なのか~」と題し、少子高齢化社会における戦略を語る。

 第2講演「米処から登場の新品種を知る!」では、新之助、青天の霹靂、銀河のしずく、ささ結、秋のきらめき、つぶぞろいの特性を各品種の担当者らが紹介する。

 すみだ産業会館サンライズホールにて、13~17時開催。参加者はお米マイスター資格取得者、定員200名、会費3千円(無料受講券で1名無料)、申込締切1月29日。隣会場で生産者商談交流会も開催(10~16時、参加無料)。生産者、JA関係者、関連メーカーなど約50業者が出展する。


-2016年1月21日-

◆27年産うるち検査、前年比92.8%(12月末)

 農水省は1月20日、27年産米の検査実績(12月末)を公表した。種類別は、水稲うるち419万9千トン(前年産同期比92.8%)、醸造用米10万3千トン(118.9%)、水稲もち20万2千トン(116.7%)。酒米・もち米の増加が引き続き目立つ。

 収穫量に対する12月末の受検率は55.8%、前年産同期比0.2ポイント減。最終値は520万トン台半ばが予想される。未検米の出回りが減る見通し。


-2016年1月20日-

◆青木宣親選手とアンバサダー契約(東洋ライス)

 東洋ライス株式会社(雜賀慶二社長)はメジャーリーガーの青木宣親選手(MLBシアトル・マリナーズ所属)とアンバサダー契約を締結したこと発表した。

 対象商品は今年1月で発売10周年を迎えた金芽米で、青木選手が2年前から金芽米を愛食しているファンだった事から、今回の契約に至ったもの。

 青木選手は「金芽米により質の高い食事ができ、グラウンドでのパフォーマンスに結びついている」とコメントしており、今後は21日から全国で放映される金芽米テレビCMに出演するほか、野球教室や各種イベントで金芽米の魅力を伝えていくことになる。

 すでに今月17日には小学生47名を対象に同社主催の「金芽米プレゼンツ 青木宣親選手野球教室」(会場:明治神宮外苑・室内球技場)が開催されており、アンバサダーとしての活動が始まっている。


-2016年1月19日-

◆第6回SBS、29日に3万トンで実施

 農水省は1月29日、第6回SBSを実施する。契約予定数量は3万トン(うち、砕精米枠3,000トン)で、5回までと変わらず。入港スケジュールは船積期限今年7月15日、引渡期限同4月1日~8月31日で、前回と同じ。

 第5回における一般米枠のマークアップはキロ42円、第4回比2円下げた。近年では大幅に枠を余した26年度でも40円が最低ラインで、これを下回る可能性は低いと見られる。

 落札の多い米国産うるち精米中粒種の売渡価格(前回)は179円。135円前後で推移している買入価格が下がらない限り、売渡価格の2ケタの下げも期待できそうにない。


-2016年1月18日-

◆ヤンマーと連携でコメ生産(神明ホールディング)

 神明ホールディング(兵庫)は1月15日、コメの持続的な生産と農業経営基盤の安定に資するため、ヤンマー(大阪)と連携し、生産者のコメ生産・販売における支援を行うことを決定したと公表した。

 同社が保有する農業機械製品・ITツールや生産者とのネットワークを活用し、神明から提案するコメの生産サポートを実施する。生産されたコメを仕入・販売するといった、川上から川下までの生産者支援と農産物の流通の取り組みを進める。

 神明は▽量販店、外食産業など幅広い分野の安定的な販路の確保▽多様な事業展開(外食事業、米飯事業、農業分野など)▽コメの契約栽培を通じた販路の「見える」化▽海外輸出展開の検討と販売支援、ヤンマーは▽契約生産者の紹介・概要説明▽農業機械による農業の効率化・省略化▽ITツールを活用した農作業改善、栽培サポートと生産支援をそれぞれ行う。「全国産地を対象に28年産栽培からスタート。販売先等は今後に検討していく」としている。


-2016年1月15日-

◆海外メディアに向け、駅弁の魅力を紹介(米穀機構)

 米穀機構は1月14日、海外メディア向け説明会「日本の食文化『EKIBEN(駅弁)』とごはんの魅力」を都内で開催。

 木村良理事長は冒頭、「米を中心に形成されている食文化、ご飯のバリエーションを楽しんで頂き、母国で魅力をご紹介頂きたい」と挨拶した。講演として伝承料理研究家の奥村彪生氏は「米、添え物ともに冷めても美味しく、油脂もあまり含まないため健康的」と魅力を説明。

 (株)NRE大増の白木克彦商品開発部長は海外における駅弁の販売事例を紹介した。シンガポールでは、和食としての分かりやすさや、冷えたご飯が好まれない点から寿司を入れたほか、現地の嗜好に合わせてケチャップライスを照り焼きライスにするなどの対応をとった。

 また、駅弁文化のある台湾では、温かいうちに食べることが想定されていることから、冷めても魅力が出るようにご飯をおにぎりにしたほか、高級イメージのある牛肉をすき焼き風にして付加価値を与えるなどの工夫を盛り込み、味・見た目に対する反応は上々だったという。


-2016年1月14日-

◆飼料用MAの特別販売、来月10日まで申請受付(農水省)

 農水省は2月10日まで、飼料用向けMA米の特別販売に係わる28年度資格申請を受け付けている。

 主な資格要件は(1)飼料用として国産米の使用実績のある者、又は国産飼料用米の買受契約を締結し、その数量の確認が可能な者(買受希望構成員)複数により構成されている団体で、国産飼料用米の使用を推進していること(2)買受希望構成員による飼料用としての国産米使用量の合計が500トン以上の団体…などで、前年度と変わらず。有効期間は29年3月31日。随時受け付けも実施している。

 27年度の買受資格者は、日本養豚協会(買受構成員は20者)と日本養鶏農業協同組合連合会(6者)の2団体。


-2016年1月13日-

◆27年産飼料用米、多収性品種の作付4割に(農水省)

 27年産飼料用米は、多収性品種の作付割合が約4割を占めたことが農水省まとめでわかった。

 各都道府県の地域農業再生協議会が確認した面積(12月4日現在)によると、多収性品種の作付が最も多かったのは青森県で3,307ha(県内飼料用作付面積に占める割合は46%)。次いで、▽岩手2,917ha(70%)▽茨城2,641ha(38%)▽山形2,416ha(65%)▽秋田1,739ha(59%)と続く。

 また、鳥取県では飼料用米作付のすべてを多収性品種で行っているなど、地域によって取り組み状況にバラつきも見られている。


-2016年1月12日-

◆新春キャンペーンでゆめぴりかプレゼント(むらせ)

 (株)むらせはこのほど、新春お年玉企画「北海道産ゆめぴりか 5kgが20名様に当たる」キャンペーンを1月末まで開催中。むらせライスファンサイトのアンケート回答者に抽選でプレゼントするもの。

 同銘柄について、日本穀物検定協会の米食味ランキングで5年連続特Aランクを獲得した実績を紹介するとともに、特性として柔らかく炊き上がるが粒に厚みがあり食べ応えがあること、真っ白で艶があり、しっかりとした甘さがあることなどを魅力として挙げている。


-2016年1月8日-

◆ハワイ向けにななつぼし初出荷(JAたいせつ)

 北海道旭川のJAたいせつと、米輸出に取り組む商社Wakka Japan(ワッカ・ジャパン、札幌市)は1月6日、ハワイ向けにななつぼし等13トンを初出荷した。

 27年産は100トン程度の輸出を計画しており、従来から取り組んでいる香港、シンガポール、台湾向けと合わせると270トンとなる(26年産は83トン)。鮮度維持のため現地で精米し、外食向け、消費者向けに販売する。

 同農協はWakka Japanに国内取引で販売しており、農協直売と同様の一般米として、市中相場を下回ることのない価格で売っているという。初めて輸出を行ったのは20年のポーランド向けで、23年産からWakka Japanと手を組むこととなり、輸出数量を伸ばしてきた。「安定的な販売ルートの拡大として取り組んでおり、今後も継続していきたい」(農産販売課)。


-2016年1月7日-

◆結婚を「コウノトリ育むお米」でお祝い(JAたじま)

 JAたじま(兵庫)では、地域のブランド米である「コウノトリ育むお米」を活用して、次世代を支援する取組みを進めている。

 今年1月1日から2020年までの5年間、豊岡市に婚姻届を提出した夫婦に、同米のパックごはん2個や購入優待券(1年間特別価格で提供)を贈る。婚姻件数と米消費拡大を目的とするもので、地域を象徴する農産物で人生の門出を祝おうとの企画。

 優待券は無農薬米が1.5割引、減農薬米が1割引、パックごはんが1割引で、ファーマーズマーケットたじまんま限定で購入できる。


-2016年1月6日-

◆コンビニなど2,700店で「おむすびの日」展開(北海道)

 北海道は1月5日~31日、北海道米販売拡大委員会および道内主要コンビニ、スーパーマーケットと連携し、「おむすびの日」の取り組みを展開する。

 道産米を100%使用したおむすびをPRし、消費拡大を図るもので、連携企業はコンビニ4社(サークルKサンクス、セイコーマート、セブン-イレブン・ジャパン、北海道ファミリーマート)、スーパー10社(イオン北海道、イトーヨーカ堂、コープさっぽろ、ジェイアール生鮮市場、産直生鮮市場、ダイイチ、ホクレンショップ・Aコープ、北雄ラッキー、マックスバリュ北海道、ラルズ)の約2,700店舗。

 マツコ・デラックスさんをモチーフにしたPOPの店内掲示、期間限定商品の発売、テレビCMによるPR(10~17日)等を実施する。「おむすびの日」は、ごはんを食べよう国民運動推進協議会が阪神淡路大震災のあった1月17日に制定したもので、高橋知事が同協議会の副会長を務めている。


-2015年12月28日-

◆政府のTPP効果分析、米は影響なしとの試算だが..

 政府は12月24日、TPP(環太平洋経済連携協定)の経済効果分析をまとめ、経済財政諮問会議で報告した。

 その試算によると、TPPの発効によりGDP(国内総生産)は2.6%、13兆6千億円拡大する一方で、農林水産品の生産額は約1,300億~2,100億円減少する見込み。

 2年前の試算では生産減少額は約3兆円にのぼり、国内農業に大きなマイナス影響が出るとされていたが、今回は合意内容や国内対策を考慮した試算のため、「関税削減等の影響で価格低下による生産額の減少が生じるものの、体質強化対策による生産コストの低減・品質向上や経営安定対策などの国内対策により、引き続き生産や農家所得が確保され、国内生産量が維持される」という見込みになった。

 米については「現行の国家貿易制度や枠外税率を維持することから、国家貿易以外の輸入の増大は見込み難いことに加え、国別枠の輸入量に相当する国産米を政府が備蓄米として買い入れることから、国産主食用米のこれまでの生産量や農家所得に影響は見込み難い」との考え方により、生産量・生産額とも減少はゼロ、需給にも影響はないとの試算になっている。

 しかし、国別枠(米国・豪州計7.8万トン)が業務用米価格に与える影響や、備蓄米の買入増が飼料用米等の非主食用米生産の取り組みに与える影響なども懸念されており、この試算通りになるのかは不透明だ。


-2015年12月25日-

◆米トレサ法施行5年、一層の周知徹底へ(農水省)

 農水省はこのほど、米トレーサビリティ法が施行後5年を経過したことから、附則第5条(施行状況について検討を加え、必要があると認めるときは、その結果に基づいて所要の措置を講ずる)に基づいて取りまとめた結果を公表した。

 それによると、法制度の目的・必要性については、関係者間で概ね認識が共有されているものの、一部事業者や消費者において認知度が十分ではない状況などが示された。このため改めて、関係者に対する法制度自体の周知・普及を徹底し、定着を図っていくほか、「消費・安全対策交付金」の事業メニューを活用した講習会、マニュアルの普及を実施するなど改善に向けた取り組みを行うとしている。


-2015年12月24日-

◆「水田活用の直接支払交付金」3,078億円に増額

 自民党は12月22日、農林水産戦略調査会・農林部会・農政推進協議会の合同会議を開き、農水省から28年度農林関係予算と大臣折衝事項の結果報告を受けた。

 予算総額は2兆3,091億円、前年度対比1億円増(100.0%)と、前年並みの額を確保。財務省側からは削減が求められていたほか、地方創生新型交付金のための拠出額62億円もあるなか、TPP大筋合意を受け、わずかだが増額された。

 また“水田活用の直接支払交付金”は大臣折衝の結果、307億円の増額を獲得し、3,078億円となった(27年度当初2,770億円、同補正160億円)。森山農相は「水田フル活用を図るうえで基礎となる予算だと評価された」と報告。産地交付金を含む同予算が拡充されたことで「飼料用米、麦・大豆等の本作化を進めるとともに、産地交付金により、多収品種の導入など、産地の取り組みを支援する」としている。28年度予算は24日に閣議決定される予定。

 また、同党では「TPP国内対策」の具体的政策を来年秋を目途に策定するとしているが、そのための"農業骨太方針策定PT"を年明けにも設置し、人材力強力や輸出力強化等に向けた議論を始めるとしている。


-2015年12月22日-

◆来年1月に米麦輸入業者の資格審査受付(農水省)

 農水省は来年1月22~29日まで、28~30年度における輸入米麦の買入委託契約、特別売買契約(SBS)の資格審査の受付を行う。

 資格要件は一般MA米入札が直近3カ年平均で1万トン以上の米穀の輸出入の実績があることや、輸出入の業務に3年以上従事した経験のある役職員を本店などに各1名以上配しているなど。

 一方、SBSは直近3カ年で20トン以上の実績があり、輸出入の業務に1年以上従事した役職員を配することなどとなっており、ともに前年度と変わらず。参加資格の有効期限は、資格通知日から31年3月31日まで。

 申請先は政策統括官付貿易業務課契約第2班。なお、前記以外でも申請は随時受け付けている。有資格者は現在、一般MA14社、SBS28社。


-2015年12月21日-

◆クリーン農産物、米関係は2集団が登録(北海道)

 北海道クリーン農業推進協議会はこのほど、「北のクリーン農産物(YES!clean)表示制度」に基づき、新たに5集団の登録を承認。

 うち米関係では、空知地区美唄市の中村南地区共同育苗施設利用組合(構成員数7戸)、上川地区の上川町もち米生産団地組合(同17戸)が登録され、これにより米関係は計65集団(うるち58、もち7)となった。

 この表示制度は、有機物の施用、化学肥料・化学合成農薬の削減など、一定の数値基準を満たす道産農産物にYES!cleanマークを表示する取り組みで、12年に創設された。今回登録された集団の農産物には、28年産からマークが表示される。

 同協議会は、農業団体、経済団体、流通団体、消費者団体、行政機関等で構成され、クリーン農業を全道的に広めるために、生産者や消費者へのPR活動、必要な対策の検討等を行っている。


-2015年12月18日-

◆第5回SBS、来年1月13日に3万トンで実施

 農水省は来年1月13日、第5回SBSを実施する。契約予定数量は3万トン(うち、砕精米枠3,000トン)で、1回目から変わらず。入港スケジュールは、船積期限同7月15日まで、引渡期限同4月1日~8月31日。両期限とも前回より2カ月延長された。

 ポイントの一つは、一般米枠のマークアップが前回キロ44.5円(豪州産)と45円を切ったことで、農水省がさらに引き下げを図るかどうかという点。26年度は40円を基準にしていたものと見られ、下げ余地がないわけではない。

 一方、売渡価格は落札の多い米国産うるち精米中粒種で180円絡みと、前年度とほぼ同水準。どちらを優先するかということか。実施時期は前年度(1月14日)と同じで、需要に大きな変化がなければ、3月初旬にかけて計4回の実施が想定される。農水省の対応を見ながらというところが多いかもしれない。


-2015年12月17日-

◆飼料米生産コスト低減、前倒しの達成を要請(森山農相)

 農水省は12月15日、同省本館で第4回目の飼料用米生産コスト低減推進チーム会合を開催した。

 森山農相は冒頭「飼料用米の生産コストをどう下げるかは、日本農業の根幹をなすもの。今後も色々な検討を重ねて、10年後を待たずして生産コストの5割低減(日本再興戦略において掲げた目標)を実現できるように」と前倒しの達成を要請した。

 これまでの会合で関係者から聞き取りした内容等をまとめ『生産コスト低減マニュアル(案)』として作成。政策統括官や生産部、統計部など関係部署から内容について意見を求めた。内容は、▽多収性品種の解説▽栽培の合理化(直播や疎植栽培の導入や堆肥の利用等)▽規模拡大(農地集積や団地化、作期分散等)―などについて、具体事例を交えながら解説したもの。細かい修正や意見を反映させた完成版を「稲作コスト低減シンポジウム」(12月17日開催)で公表する予定。


-2015年12月16日-

◆4産地の生産者招き「産直ごはんの日」開催(パル連合)

 パルシステム生産者・消費者協議会はこのほど、東新宿本部(東京)において「産直ごはんの日」を開催した。

 花咲農園、JA秋田ふるさと(秋田)、JAみどりの(宮城)、JA庄内たがわ(山形)、JAささかみ・謙信の里(新潟)の4産地の生産者を招き、パルグループ役職員250名が参加。新米おにぎりの試食会と交流が行われた。

 会では「(台風の影響で)今年の米は白い粒が比較的多く混じっているものの、炊き上がりにはほとんど影響がない」(JAささかみ)等の状況が説明された。提供された米は、同システムの独自基準「コア・フード」、「エコ・チャレンジ」により栽培されている。有機JAS認証を取得、または有機に準じた栽培方法で生産されたもので、環境保全や資源循環にも励んでいる。


-2015年12月15日-

◆「新之助研究会」登録申請の受付開始(新潟県)

 新潟県は、新品種「新之助」生産を行うための「新之助研究会」登録申請の受付を開始した。28年度の先行生産に当たり、高いレベルで安定した食味・品質を確保するため、JAなど米穀集荷事業者と生産者が一体となった研究会を組織し、生産体制を整備する方針。

 研究会は、▽県内に主たる事業所を有する米穀集荷事業者が主宰▽県内農業者等が会員として3名以上加入▽米穀集荷事業者と生産者が一体となって生産対策に取り組む-と位置づけられる。

 登録申請の受付期間は、12月11日から来年1月15日まで。提出先は、県地域振興局農林水産(農業)振興部生産振興課又は企画振興課。

 新之助は、区分集荷・販売が実施される。食味・品質基準は、玄米タンパク6.3%以下、整粒歩合70%以上、水分分有率14.0%以上、15.0%以下。


-2015年12月14日-

◆銀河のしずく、年明け2~3月からPR対応(全農岩手)

 全農岩手県本部は水稲新品種「銀河のしずく(岩手107号)」について、「県などと協力して来年2月~3月から内外に向けPR対応を進めていく」(米穀部)方針。

 同品種はあきたこまちを上回る良食味性と、耐冷性、耐倒伏性に優れているとして、平成28年産米で100ha、約500トンの生産を計画している。名称は一般公募により、先月下旬に決定したもの。

 また、同県においては平成29年産から、「県最高級品種(フラッグシップ米)」として、岩手118号の一般栽培を計画している。


-2015年12月11日-

◆最高金賞にJA新すながわ(ゆめぴりかコンテスト)

 全道で最も美味しいゆめぴりかを決める「第1回 ゆめぴりかコンテスト」が12月9日に札幌で開催。空知地区のJA新すながわが最高金賞に輝いた。このゆめぴりかは最高金賞シールが添付され、12月下旬から数量限定で一般発売される。

 同コンテストは北海道米の新たなブランド形成協議会・北海道米販売拡大委員会の主催により、全道7地区で選抜された最優秀サンプルを審査。生産者・JAの取り組みも評価対象とし、より美味しい米を作るための背景なども考慮している。

 「ゆめぴりかデビュー当初より特別栽培米の取り組みに力を入れ、JA独自の基準を設けるなど高いハードルを課した結果だと思う」(JA新すながわ特別栽培米生産組合・加藤組合長)。地区コンテストの最優秀サンプルは、▽道南=JA新はこだて▽後志=JAようてい蘭越▽日胆=JAにいかっぷ▽石狩=JA新しのつ▽空知=JA新すながわ▽留萌=留萌管内産▽上川=JA当麻。


-2015年12月10日-

◆第1回HACCP研修会を開催(精米工)

 一般社団法人日本精米工業会は12月8~9日、第1回「精米工場HACCPチームリーダー研修会」を都内・食糧会館において開催した。

 導入ガイドライン、ハザード(危害)分析などを解説するとともに、図の作成やグループワークなどの実践研修を行うもので、国際衛生(株)の野村上席アドバイザーらが講師を務めた。冒頭、木村会長は「食の安全安心、世界に向けた輸出においてHACCPが必要というのは国の考えでもある。チームリーダーとして役目を果たして頂くための入口として開催した」と挨拶した。

 野村氏は精米業界の関連事項として、カドミウム、O-157、ノロウイルス、アレルゲンなどを事例に挙げ、原料・搬入・生産・配送までの安全担保が要求されていると説明。また、東京オリンピックではICOがHACCP管理を要求しているなど、2020年に向けて国が対応を強化している点にも触れた。

 欧米諸国等ではHACCPやその考え方を衛生基準として求める国際的な動きがあり、日本産食品の輸出の際にも対応が必要となってきている。一方、食品産業の大半を占める中小規模の製造事業者ではまだ普及率が低い水準にある。こうした状況の中、昨年6月にHACCP支援法の一部を改正する法律が成立し、導入に至る前段階の施設や体制の整備も対象とするなど、支援を強化している。


-2015年12月9日-

◆東京・神田の居酒屋で「ささ結」を使用(大崎市)

 宮城県大崎市では塩竃市との共催で、東京神田の居酒屋「なみへい」において、「大崎市・塩竃市フェア2015」を開催している。

 今秋にデビューした新品種「ささ結」をはじめ、両市の特選食材がメニューに使用される。12月28日までの期間で実施されている。


-2015年12月8日-

◆12月11日に4万4千トンで実施(MA一般8回入札)

 農水省は12月11日、MA一般輸入米の第8回入札を実施する。契約予定数量は▽米国産うるち精米中粒種=2万4,000トン▽タイ産うるち精米長粒種=6,800トン▽同もち精米長粒種=200トン▽グローバルテンダー(産地国指定なし)のうるち精米長粒種=1万3,000-の計4万4,000トン。

 タイもちは船積期間の設定で、沖縄向けのものと見られる。また、今年度は産地国指定なしの中粒種が減少していることが特徴。8回までの累計は6万2,000トン(前年度は13万3,000トン)で、替わって米国産が13万3,000トン(4万9,000トン)に増加している。


-2015年12月7日-

◆お米コンテスト、高知にこまるが特別最高金賞(静岡県)

 静岡県主催の「第12回お米日本一コンテストinしずおか」の最終審査がこのほどプラサ ヴェルデ(沼津市)で開催され、高知県四万十町の片岡源造氏(宮内商店稲作部会)が特別最高金賞の栄冠に輝いた。品種はにこまる。同コンテストは、全国の生産者から27年産米を募り、機器審査・食味審査を行い上位を選出するもので、過去最多となる587点(39道府県・54品種)が出品された。

 最高金賞には、茨城県大子町の栗田哲也氏、内田実氏(ともに大子産米販売促進協議会、品種はコシヒカリ)、静岡県御殿場市の瀬戸孝雄氏(JA御殿場エコ栽培米出荷組合、コシヒカリ)、宮城県大崎市の齊藤武康氏(ひとめぼれ)、福島県会津美里町の舩田明氏(ひとめぼれ)の5名が選出され、瀬戸氏は静岡県知事賞も獲得。

 品種賞は、高知県本山町の土佐天空の郷振興会(にこまる)、岐阜県下呂市の曽我康弘氏(合資会社源丸屋ファーム、いのちの壱)が受賞した。


-2015年12月4日-

◆多用途光選別機「ピカ選αPLUS」を新発売(サタケ)

 サタケ(東広島市)はこのほど、多用途光選別機「ピカ選αPLUS」を新発売した。

 形状選別機能を搭載することで、従来の色彩による選別に加え、割れた原料や原料同士が固着したものなど、良品と同色の形状不良品選別が可能となり、より幅広い原料に対応できるという。

 光選別に必要な検査線(原料の種類ごとに設定される、判別基準の初期設定データ)については、簡単な操作で作成できる「自動検量線作成システム」を搭載。ピカ選αと同様、迅速に検量線を作成できる。

 また選別ホッパや不良品排出口は、工具なしで簡単に取り外せるため、清掃などのメンテナンスが用意に行える。価格はオープン価格で、農産物加工・流通業者などへ年間20台の販売を見込んでいる。


-2015年12月3日-

◆「金芽ロウカット玄米ごはん」を発表(東洋ライス)

 東洋ライス株式会社(雜賀慶二社長)は今年3月に発売した金芽ロウカット玄米を原料としたパックご飯「金芽ロウカット玄米ごはん」を開発、12月1日から発売を開始したと発表した。

 金芽ロウカット玄米は新技術により、玄米表面にある蝋(ロウ)を除去(カット)した白米感覚で食べられる玄米。玄米の豊富な栄養成分はほぼそのままで、炊きやすく、おいしいことに加え、炊き増えするためコストと摂取カロリーを抑えられるという特長を持つ。

 今回発表された「金芽ロウカット玄米ごはん」は、水加減や製造方法などに工夫をこらし、金芽ロウカット玄米をレンジアップするだけ、わずか2分で手軽に食べられるようにした無菌米飯。希望小売価格は、3食入り(150g×3食)444円(税別)で、同社通信販売で発売を始め、順次、小売店などに販売網を拡大する方針。

 同社では「時間がない中でも栄養価のあるものを食べたいといったニーズに応えられる商品として、玄米食に馴染みのない消費者にも“おいしさ”“栄養”“時短”を提供し、新たな食シーンを創造することで、健康に寄与したい」としている。


-2015年12月2日-

◆「稲・コメ・ごはん部会」発足、記念セミナー開催(農大)

 東京農業大学総合研究所研究会はこのほど、「稲・コメ・ごはん部会」の発足を公表した。各業界関係者の連携を図ることで、お米社会の発展を目指すもの。

 12月12日には世田谷キャンパスにおいて、部会発足を記念したセミナーが開催される(無料・要申込)。

 当日は、▽「世界の主食穀物需給に今、一体なにが起きているのか」(三井物産食糧本部参与・松本裕之氏)▽「炊飯過程中の米胚乳酵素作用による米飯食味形成メカニズム」(東京農業大学准教授・辻井良政氏)▽「産地を蘇らせるために“ブランド米の必要性”」(スズノブ・西島豊造氏)などの講演が行われるほか、情報交換会を兼ねた懇親会も行われる。


-2015年12月1日-

◆25年産備蓄米の政府買入、60キロ1万4,037円

 農水省はこのほど、25年産備蓄米の政府買入金額を明らかにした。契約者ごとの数量は既に公表しているが、金額については後日となっていた。

 契約者ごとの金額を本社が集計したところ、総額は449億7,735万5,277円。25年産は18万3,092トンを買い入れており、60キロ換算税別で1万4,037円(前年産比1,078円高)となる。

 回数ごとの推移については、第2回で居所(1万4,120円落札。1万4,150円不落)の確認が出来たこともあり1万4,000~100円(加重平均)で推移したが、第8~9回は1万4,186~207円と第2回の不落を上回る。予定価格が修正された格好か。


-2015年11月30日-

◆「銀河のしずく」に決定(岩手107号)

 岩手県はこのほど、水稲新品種・岩手107号の名称を「銀河のしずく」に決定した。一般公募により選考されたもので、「銀河」はキラキラ光る星空から、お米一粒一粒の輝きをイメージさせ、また、宮沢賢治の作品のタイトルにも使用されており、間接的に“岩手”もイメージすることができ、「しずく」はツヤ、白さ、美味しさを表現しているという。

 盛岡市内で11月26日に開催された名称発表会で、達増知事は「お米の特徴もよく伝わる名称になった」とブランド化に向け意欲を語った。「奥羽400号」と「北陸208号」を交配した品種で、あきたこまちを上回る良食味性と、耐冷性、耐病性、耐倒伏性に優れるのが特徴。

 「年度内にロゴマーク等を決める。28年産生産計画は100ha、約500トン。今後は本格的な販売に向け、全国的な販促活動を展開する」(農林水産部県産米戦略室)。


-2015年11月27日-

◆「総合的なTPP関連政策大綱」を決定(政府)

 政府は11月25日、総理官邸で第2回TPP総合対策本部を開催、「総合的なTPP関連政策大綱」決めた。

 農業対策は自民・公明両党の提言を踏まえた内容となり、米については「国別枠の輸入量の増加が国産の主食用米の需給及び価格に与える影響を遮断するため、消費者により鮮度の高い備蓄米を供給する観点も踏まえ、毎年の政府備蓄米の運営を見直し(原則5年の保管期間を3年程度に短縮)、国別枠の輸入量に相当する国産米を政府が備蓄米として買い入れる」…などが分野別施策に明記された。

 また、「農家が安心して飼料用米に取り組めるよう、食料・農業・農村基本計画に明記された生産努力目標の確実な達成に向け、生産性を向上させながら、飼料用米を推進するための取組方策」が継続検討項目に盛り込まれている。


-2015年11月26日-

◆青天の霹靂、作付地域に岩木・大鰐を追加(青森)

 青森県は11月24日、平成27年度第3回あおもり米「青天の霹靂」ブランド化推進協議会を開催。集荷、販売状況等について報告するとともに、28年産の作付方針を協議した。

 集荷数量は11月11日現在で2,721トン、うち栽培・出荷基準を達成したのは2,670トン(98.1%)。平均反収は8.8俵(530kg)、平均玄米タンパク質含有率は5.8%(5.0~6.7%)だった。全国的な販売は、年内いっぱいで完売するかどうかという進捗状況にあることが報告された。28年産の作付面積は、全国上位クラス銘柄並みの価格帯を確保していくために、27年産の販売状況、主要な米卸の需要量、生産者の作付希望などを勘案して調整する。

 また、生産者登録要領が一部変更され、津軽中央、津軽西北の中でも「特に良食味生産が可能」な水田で作付することとしたほか、津軽中央では山間冷涼を除くとしていたところを、弘前市・大鰐町から希望があったこと、また生育・食味等のデータが既作付地域と同等だったことから、弘前市岩木地区、大鰐町の旧弘前市に隣接する平坦地も新たに作付地域に組み入れられた。


-2015年11月25日-

◆26年産検査555万6千トン(10月末)

 農水省はこのほど、26年産米の検査結果(27年10月末・速報値)を555万6千トン(前年産比101.5%)とまとめた。3月末現在より39万5千トン積み上がった。生産量に対する受検率は65.9%と、前年産より2.3ポイント上回る。

 内訳は、水稲うるち527万5千トン(101.3%)、醸造用9万トン(119.0%)、水稲もち19万1千トン(99.8%)、陸もち1百トン(41.4%)。うるち米の等級比率は、1等81.4%、2等15.3%、3等1.3%、規格外2.0%。

 2等以下の格付け理由は、充実度、心白・腹白、整粒不足によるもの。別途、26年産から検査対象となった飼料用は、もみ4万8千トン・玄米14万1千トンとなっている。


-2015年11月24日-

◆7~9月の水陸稲被害2万8千トン(農水省)

 農水省はこのほど、今年7~9月に発生した農作物被害のうち、被害見込金額の総額が10億円以上のものを公表。

 水陸稲の被害については、▽8月1~2日の降ひょう等▽台風15号▽9月関東・東北豪雨(台風18号等による大雨)…の3件により、合計で面積11万9,150ha、数量2万7,935トン、金額58億37百万円。

 1,000トン以上の被害があった産地は▽茨城=1万2,900トン▽新潟=3,790トン▽福岡=2,960トン▽栃木=2,730トン▽熊本=1,670トン▽宮城=1,020トン…の6県。


-2015年11月20日-

◆生産者・集荷業者を対象にDTP3を実施

 大阪堂島商品取引所は「堂島トライアルプロジェクト3(DTP3)」を実施する。

 コメ先物取引を活用した農業政策の可能性に関する研究資料、コメ先物市場の改善等の基礎資料、普及啓発のための基礎資料の作成を目的とするもので、今回は主に生産者や集荷業者にコメ先物取引を実際に経験してもらい、アンケートやインタビュー等により利用実態や行動様式について調査する。

 現在、コメ先物に参加する当業者は卸売業者が中心だが、流通の川上にあたる生産者や集荷業者等の一層の参加を得ながら取引を拡大するため、調査に協力してくれる生産者・集荷業者を募集する。

 応募資格は次の通り。(1)コメの生産者、集荷業者等(生産者団体含む)(2)同取引所が実施する取引終了後の調査に協力できる方(3)取引所受託会員等の取引口座を持つ方。

 募集定員は50名(社)で、募集期間は平成27年11月16日(月)~同28年11月17日(木)まで。また、調査協力費として3万円を支払うとしている。詳しくは関西商品取引所(http://ode.or.jp/ )参照。


-2015年11月19日-

◆その他品種の混入13.8%(新潟コシ第2回DNA検査)

 新潟県はこのほど、県産コシヒカリの27年度第2回DNA検査結果を公表した。

 今年7月~10月、首都圏、関西圏の小売店及びインターネットで「26年産・新潟県産コシヒカリ」として販売されている米80点(スーパーマーケット52点、量販店6点、ドラッグストア6点、百貨店6点、インターネット10点)を購入し、DNA分析を実施したもの。

 結果は、▽コシヒカリBL100%=49点(61.3%)▽従来コシヒカリ100%=9点(11.3%)▽コシヒカリBL+従来コシヒカリ=11点(13.8%)▽コシヒカリBL+その他=6点(7.5%)▽コシヒカリBL+従来コシヒカリ+その他=3点(3.8%)▽従来コシヒカリ+その他=2点(2.5%)となり、その他品種の混入は11点(13.8%)だった。

 従来と同様に、必要に応じて追跡調査、関係機関への情報提供を行うほか、偽装が強く疑われる商品については関係者の告発も視野に対応する考え。


-2015年11月18日-

◆お米家電事業に参入、独自の炊飯器を発売(アイリス)

 アイリスオーヤマ(宮城県仙台市)はこのほど、精米事業のノウハウと調理家電の開発技術を活かし、“お米家電”事業に参入すると発表。今月20日には第1弾として、31銘柄の炊き分け機能を持った「銘柄炊きジャー炊飯器」(マイコン式)を発売する。初年度に5万台の販売を目指す。

 炊き分け機能のほか、極厚火釜と高火力でIH炊飯器に勝る炊きむらのない炊飯が可能、6つの炊飯メニュー(無洗米、白米、炊きこみ、おかゆ、玄米、煮込・蒸し)、操作のしやすい大きなボタンと操作パネルを搭載―が特長。炊飯容量は0.5~3合。参考価格は9,800円。


-2015年11月17日-

◆海外原料コスト上昇で赤字計上(ボーソー油脂4~9月)

 ボーソー油脂はこのほど、平成28年3月期第2四半期(27年4月1日~9月30日)の決算短信を公表した。

 連結業績は、売上高93億83百円(前年同期比2.7%減)、営業損失1億07百万円(前年同期は営業利益2億67百万円)、経常損失1億01百万円(前年同期は経常利益2億48百万円)、四半期純損失62百万円(前年同期は四半期純利益1億48百万円)。

 家庭用コメ油の販売が大きく伸張、せっけん・化粧品も前年同期を上回ったが、油粕製品の販売価格低下の影響で売り上げ減少。収益は、カナダ菜種の市場価格上昇や円安で原料コストが上昇、需要が伸び悩むなかで油脂製品の十分な価格改定を図ることができず、赤字計上。


-2015年11月16日-

◆ローソンファーム新潟のコシおにぎりを発売

 大手コンビニのローソンは11月17日、特殊農業法人「ローソンファーム新潟」で生産された米を使用した「ローソンファーム新潟のコシヒカリおにぎり(塩にぎり2個入・税込248円)を発売する。販売範囲は新潟県内全域(137店舗)および長野、東京、千葉の一部(約580店舗)が対象となる。

 新潟の郷土料理である鮭の焼き漬けと、きんぴらごぼう、玉子焼き、たくあんを添えたおにぎりセット。また25日からは大江山地区で収穫された「無洗米・新潟こしひかり2キロ(税込950円)」を、関東地区のローソンストア100(530店舗)にて数量限定で発売する。

 同ファームは今年3月に設立されたもので、収穫された約6トンをおにぎり、約9トンを無洗米商品として販売していく。今後は100ha規模での米づくりを目標として、農地集約による大規模農業に取り組んでいく予定。将来的には米や青果物の加工施設を作り、6次産業や海外への進出も目指していくとしている。


-2015年11月13日-

◆売上高746億29百万円(木徳神糧1~9月決算)

 木徳神糧(株)は11月12日、平成27年12月期第3四半期(27年1~9月)の連結業績を公表。売上高746億29百万円(前年同期比7.6%減)、営業利益9億57百万円(30.0%増)、経常利益9億55百万円(30.1%増)、四半期純利益6億18百万円(81.3%増)。

 主力の米穀事業は、卸業者向けの玄米販売や中食・外食向けの業務用精米の販売を強化し販売数量を伸ばしたが、需給緩和が続き、国産米の販売価格が大幅に下落したことが売上高に影響した。

 損益面では、販売数量増加による利益拡大、仕入手法の多様化によるコストダウン、在庫管理の徹底を含めた製販コストの削減等の結果、米穀事業は前年同期を上回る利益を確保、加えて食品事業における不採算分野の改善が進んだことがグループ全体の利益拡大に寄与した。

 概ね計画通りに推移しており、通期の業績予想は、売上高1,010億百万円、営業利益11億円、経常利益10億80百万円、当期純利益6億80百万円…で変更なし。


-2015年11月12日-

◆DNA検査、精米7件は表示と内容物が一致(埼玉)

 埼玉県農林部はこのほど、平成27年度食品のDNA鑑定調査(第2回)の結果を公表した。

 調査を行ったのは、袋詰精米7件・その他(牛肉、マグロ等)で合計10件。いずれも食品の表示と内容物が一致した。

 同調査は、食品関係事業者に対する不正表示の抑制、食品表示に対する信頼を確保するために行われており、市販の食品を県が購入しDNA検査を実施。第3回調査も精米などを対象に12月実施予定。


-2015年11月11日-

◆「あぜだより」を品種登録(農水省)

 農水省は11月10日、種苗法に基づき品種登録を公表した。

 稲品種では、あぜだより(登録者:佐藤光男)が登録された。「ササニシキ」の変異株。出穂期・成熟期は中、玄米の千粒重は中、長さはやや長、幅はやや狭、形は長円形、色は淡褐。

 対照品種「ササニシキ」と比べ、穂数がかなり多であること、障害型耐冷性が極弱であること等で区別性が認められる。対照品種「祝い茜」と比べ、稈の長さ(浮稲品種を除く)がやや長であること、外頴先端の色が白であること等で区別性が認められる。


-2015年11月10日-

◆米穀売上35億48百万円(ユアサ・フナショク4~9月)

 ユアサ・フナショク(株)は11月9日、平成28年3月期第2四半期(平成27年4~9月)の連結決算短信を公表。

 売上高518億57百万円(前年同期比1.8%増)、営業利益8億49百万円(同7.3%増)、経常利益9億82百万円(同4.9%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益6億55百万円(同1.9%増)。

 そのうち、米穀の売上は35億48百万円(同6.8%減)。精米・玄米とも販売数量は増加したが、価格の低下により伸び悩んだ。

 食品(酒類・飲料含む)、業務用商品、米穀、飼料・畜産などの商事部門全体の売上高は494億80百万円(同1.6%増)、営業利益5億54百万円(同1.3%増)。ホテル部門は国内の団体客、観光利用客の取り込みなどに加え、一般利用客も順調に推移し、売上高20億15百万円(同6.7%増)、営業利益3億68百万円(同23.9%増)。


-2015年11月9日-

◆成分分析計「AN-920」を初披露(ケツト科学)

 ケツト科学研究所は秋田県種苗交換会(10月29日~11月4日)において、来年頭に発売予定の成分分析計「AN-920」を初披露した。

 玄米・精米に含まれている水分・タンパク質・アミロース等の成分を非破壊で測定でき、国産玄米・精米の品質評価値の表示も可能というもの。上位機種AN-820の廉価版に当たり、予定価格は税別98万円程度と、従来に比べ80万円ほど安い。「今までは他社製品も含め100万円を切る製品はなかった。上位機種のコアとなる部分を変えず、コストを抑えても良好な性能が得られるようにしている」(技術部)。

 測定方式は、近赤外光を試料に当てて透過光を検出・演算する透過型近赤外分光方式を採用しており、高精度な波長分光が可能な分光器を搭載したことで安定した測定結果が得られるという。予め国産玄米・精米の検量線データが入力されているため、すぐに測定でき、結果をプリンターやPCに出力することが可能。また、タッチパネルの搭載で操作が分かりやすい点も大きな特長。


-2015年11月6日-

◆27年産食味ランキング141産地品種で実施(穀検)

 日本穀物検定協会は11月5日、27年産米の食味ランキング試験実施計画の公表と、官能試験用の基準米試食会を記者対象に行った。

 今年で45回目を迎える食味ランキングの対象は141産地品種(前年比+8)。新たに対象になったのは、▽北海道ふっくりんこ▽青森青天の霹靂(中弘南黒[弘前、黒石、平川]・津軽・青森中央)▽栃木とちぎの星▽群馬ゆめまつり(中毛)▽埼玉彩のきずな(県北)▽富山てんこもり▽福井あきさかり▽岐阜コシヒカリ(美濃)▽高知にこまる▽鹿児島イクヒカリ(県南)。

 また、青森つがるロマン、まっしぐら、愛知産(コシヒカリ、あいちのかおり、ミネアサヒ)、広島産(コシヒカリ、ヒノヒカリ、あきろまん)が地区区分なしとなったほか、群馬ゴロピカリが対象から外れた。

 食味試験の基準米は、複数産地コシヒカリのブレンド米で、産地やブレンド比率は未公表。11月から来年2月にかけて食味試験し、2月に公表予定となっている。


-2015年11月5日-

◆中国産の契約はノーブル・ジャパン(MA一般第3回入札)

 農水省はこのほど、MA一般輸入米入札の第2~3回契約者を公表した。第3回で落札した中国産うるち精米中粒種1万2,000トンは、ノーブル・ジャパンがトン当たり10万6,807円で契約。その他は以下の通り。

 【第2回】▽米国産うるち精米中粒種2万4,000トン=三井物産と木徳神糧の2者で、契約金額は10万9,243~9,666円▽タイ産うるち精米長粒種1万9,000トン=ノーブル・ジャパン(2件)と伊藤忠商事の2者で、4万7,875~8,467円。

 【第3回】▽米国産うるち精米中粒種2万4,000トン=カーギルジャパンと三井物産の2者で、10万7,650~9,995円▽タイ産うるち精米長粒種1万8,000トン=伊藤忠商事(3件)で、4万5,876~6,069円。


-2015年11月4日-

◆「とよめき」など5品種を登録(農水省)

 農水省はこのほど、種苗法に基づき品種登録を公表した。カッコ内は登録者。

 稲品種では、豊橋1号(東三河食糧株式会社)、媛育71号(愛媛県)、コシヒカリ富山APQ1号(富山県)、縁結び(株式会社アグリトレード)、とよめき(国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構)の5品種が登録された。


-2015年11月2日-

◆阪急百貨店にお米販売店「米処四代目益屋」を出店(神明)

 神明は10月30日、阪急百貨店にお米販売店「米処四代目益屋」を出店させると発表した。玄米の対面販売方式で、購買者との会話を通じて好みに応じた商品提案を行う。

 店舗には店頭精米機を設置し、希望者には好みの搗き方(3分搗き・5分搗き・7分搗き・10分搗き)で精米して提供することも可能。また、分搗き精米と白米の食べ比べを通じて「白米よりも栄養価が高く、玄米よりも食べやすい分搗き精米を実感してもらう」という。

 開業日は、阪急うめだ本店(大阪府大阪市)が11月1日、阪急大井食品館(東京都品川区)は11月11日。生産者、生産地が見えるお米を取り揃えるほか、米処四代目益屋のNB精米商品(袋売り精米)、国産雑穀、ギフト商品などを扱う。


-2015年10月30日-

◆老舗子供服店「サヱグサ」がコメ販売事業を開始

 老舗子供服店のギンザのサヱグサ(東京都中央区)はこのほど、長野県のアンテナショップ・銀座NAGANOで同社プロデュースのお米「KOTAKI RICE」の販売イベントを行うなど、コメ販売事業を開始した。

 同社が扱うのは、長野県栄村小滝地区で生産されたコシヒカリで、HP等で販売する。商品ラインナップは、ワインボトルに小滝米が詰められたギフトボトル「コタキホワイト」(4合)税込み2,160円や、小滝周辺地区の生産者によるお米を詰めた「コタキフレンド」(4合)同1,728円など。

 同社では昨年、贈答用向けなどとして商品を販売。ワインボトルを利用したことなどが注目を集め、数日間のうちに1,000本を完売させるなど注目を集めていた。


-2015年10月29日-

◆“パキッと割ったら1合分”の新商品3品を発売(神明)

 神明は「あかふじ“パキッと割ったら1合分”シリーズ」の新商品3品を、11月3日より順次販売していく。

 商品は、「あかふじ今日のごはんあきたこまち1合分(秋田こまち100%)」、「あかふじヘルシーごはん1合分(大塚食品のマンナンヒカリをブレンド)」、「あかふじ胚芽ごはん1合分(胚芽精米をブレンド)」で、いずれの商品も無洗米加工されている。

 1パッケージに1合分が脱気包装されており、ハサミを使わず割って開封できる。お米をもっと身近に、気軽に買い求められるよう、健康に配慮した製品を開発したという。販売先は大手コンビニ、量販店等で、先行販売される「あきたこまち」の販売価格は128円(税抜)が予定されている。


-2015年10月28日-

◆アグリビジネス創出フェア、来月18~20日開催(農水省)

 農水省は11月18~20日までの3日間、東京ビッグサイトで「アグリビジネス創出フェア」を開催する。全国の産学機関が持つ、農林水産分野などの最新の研究成果を展示やプレゼンテーションなどで紹介し、研究機関と事業者との連携を促すもの。

 コメ分野では、技術プレゼンとして▽新潟大学「ライス・イノベーションをもたらす米の新規健康機能」▽農研機構「無コーティング種子代かき同時播種機/水稲の低コスト生産を実現」▽健康生活素材「国産高アミロース米の健康価値および利用」▽信州大学「栄養機能性を富化した高圧加工米とその応用開発」などのほか、農水省による「高アミロース米のダイレクト糊化による低コスト高付加価値食品の開発」の研究成果発表が行われる。


-2015年10月27日-

◆山形112号、つや姫の2倍のスピードで拡大へ

 山形県は10月23日、水稲新品種「山形112号」導入検討委員会(委員長:宮城大学・大泉名誉教授)を開催した。

 中間価格帯を維持しつつ、つや姫の倍のスピードで拡大して県産主力品種として育成する方向で議論が進められており、初年度は作付2,000ha、生産量1万トン程度で、将来的には8,000ha程度まで拡大したい意向。

 今後、ブランド戦略会議を設置して具体的なブランド戦略や名称、デビュー時期などを決定していく。同品種は、山形80号と山形90号を交配して育成。炊飯光沢が「つや姫」並みで、食味は「はえぬき」よりも優れる。

 また、将来的な品種別の作付は、▽つや姫=高価格帯を維持し、シェアは戦略的に拡大▽山形112号=家庭向け・高級業務用向けとして位置づけ、当面はつや姫と同程度のシェアを目指す▽コシヒカリ・ひとめぼれ・あきたこまち他=それぞれの(作付)シェアは小さいものの、全国的ブランド品種として一定の作付を残す▽はえぬき=シェアは縮小するが、業務用として一定の固定需要を確保する―方針。


-2015年10月26日-

◆シンガポールで価格調査、セミナー実施(輸出戦略実行委)

 輸出戦略実行委員会はこのほど、27年度輸出拡大方針に基づく取り組みの中間報告を行った。

 コメ・コメ加工品部会では、今後の主な活動予定として、シンガポールで価格構造等を調査して現地流通状況を明らかにするほか、来年1月に同国で水産物の輸出団体と連携してセミナーを実施する。

 また、国内産地にフランス、英国、ブラジルのインフルエンサー(消費者に対して影響力を持つ人物)を招き、日本酒のPRを行う。8月から各地で一般消費者向けの試食・試飲フェアも行っており、10月以降は米国、シンガポール、中国、ドイツ、マレーシア、台湾、香港、ハンガリー、オランダ、ブラジル、フランス、オーストラリアの小売店・レストラン等で実施を予定している。

 28年度輸出拡大方針案では、引き続き全日本コメ・コメ関連食品輸出促進協議会が中心となり、オールジャパンで活動を展開すると報告。PRに当たっては、コメ・米菓・日本酒と他品目との連携、調理器具の食関連製品やアニメなど日本食・食文化と一体となった取り組みを進める。また、マーケティングや需要の調査等を引き続き行う。


-2015年10月23日-

◆機能性表示の「無洗米GABAライス」を発売(サタケ)

 サタケ(東広島市)は年内をめどに、機能性を表示した「無洗米GABAライス」の販売を開始する。

 消費者庁へ提出していた機能性食品の届出が10月19日に公表(受理)されたもので、新たなパッケージでの発売を予定している。

 現在のところは、「おむすびのGABA」各店と、サタケオンラインショップにおいて販売されており、今後も機能性メリットについて、より一層の認知向上に努めていく方針。


-2015年10月22日-

◆東京農業大学と包括連携協定を締結(木徳神糧)

 木徳神糧(東京)は10月21日、東京農業大学と包括連携協定を締結した。

 国内農業及び関連産業の活性化に貢献する活動を展開すると共に、農業開発への支援を通じた国際協力活動を展開することにより、地球的規模での食料・環境問題の解決に貢献することが狙い。

 今回の協定締結によって、コメビジネスにおける同社のグローバルなネットワークや機能性食品の製造販売のノウハウ等と、同大学の農業に関する長年の教育研究実績及び海外教育研究機関との連携等、互いの持つ資源の活用を通じて更なる相乗効果を目指す。両者の間では、従来から商品開発などで相互協力を行っている。


-2015年10月21日-

◆都内で「天のつぶ」試食会を開催(福島県)

 福島県は11月29日、都内・ラフォーレミュージアム六本木において、県オリジナル品種「天のつぶ」の試食会を開催する。

 東京都米穀小売商業組合、日本穀物検定協会の協力のもと実施するもので、県農林水産部による品種特性の説明をはじめ、穀検の萩田氏と元服部栄養専門学校主席教授の中山氏による調理技法の講演も行う。会場では、両氏監修による県産食材を使用した多彩なメニューが用意される。

 また、県は10月17日に開催された「ふくしま大交流フェア」(東京国際フォーラム)において、天のつぶ1kgと県産の梨ジュースのセットを400円で販売。試食も行い、来場者からは「噛んだときに甘みがあって美味しい」と好評だったという。

 同18日には北足立、世田谷市場のイベントにおいてクイズ形式で天のつぶ500gを配布したほか、同25日には淀橋市場、11月1日には豊島市場でも同様にPRを行う。


-2015年10月20日-

◆ベトナムの有力米穀卸を子会社化(木徳神糧)

 木徳神糧は10月19日、ベトナムの有力米穀卸AN DINH TECHNOLOGY(アンディンテクノロジー)社への出資及び子会社化することを発表した。

 11月に契約締結予定で、取得価格は約2億9,500万円。なお、現地関連当局による認可を受けて、来年3月から「キトク・ハノイ有限会社(仮称)」として事業展開する予定。

 アンディンテクノロジー社の概要は、▽設立=2008年9月▽資本金=1,500千万ベトナムドン(約8,000万円)▽事業内容=米穀の生産、加工、販売、輸出入等▽出資比率=木徳神糧80%、Nguyen Thanh Nhi20%。


-2015年10月19日-

◆金賞健康米研究報告会議を開催(機能性健康米協会)

 幸南食糧(大阪)が支援する機能性健康米協会はこのほど、「金賞健康米研究報告会議」を開催した。
 
 近畿大学農学部と共同開発したもので、従来製法では除去されてきた胚芽周辺の栄養成分(ビタミンE)を可視化する製法が採用されている。ビタミンEに含まれる“トコフェロール”は話題の栄養成分で、若返りの分野でクローズアップされることもあるという。
 
 今回は協会の関係者および有識者が集まり、学術・製造・販売の各視点からディスカッションが行われた。同協会では、「日本の主食であるお米で健康応援することは、今後の日本の医療費についても影響を与えることが出来るのではと考える」としている。
 


-2015年10月16日-

◆“最高価値のお米”でギネス記録を狙う(東洋ライス)

 東洋ライス(株)(雜賀慶二社長)は10月15日、ギネス世界記録の認定を目指す「最高価値のおコメ」企画の実施を発表した。

 最高の良食味米を高価格で買い受け、同社の加工技術を駆使して「国際的にも史上最高の価値のコメ」を創り、最高価格で販売する…というもので、初回となる本年度(平成27年度)は、10トン程度を買い入れ、来年5月以降に「最高の価値のお米」に仕立て、数量限定で販売を実施する予定。

 実施要領は(1)「米・食味分析鑑定コンクール」の国際総合部門に出品された玄米のうち、「金賞」「特別優秀賞」受賞米を対象に試食試験を行い、合格したもの同企画の原料玄米とし、生産者と直接交渉のうえ、最高価格で買い取る(2)原料玄米を同社が開発したコメの熟成・保管技術である「エコグリーンカプセル」で熟成させ、食味を向上させる(3)熟成させた玄米を金芽米に精米加工し、高い栄養価を残しつつ、さらに食味を向上させる(4)同社が長年培ってきたブレンド技術を活用し、「最高の価値のお米」に仕立てる、という工程になる。同社では「この企画が日本のコメの価値向上と、コメ生産者の生産意欲向上につながることを願い、今後、継続して毎年実施して行く」としている。


-2015年10月15日-

◆飼料用米の生産利用技術シンポを開催(草地畜産種子協会)

 日本草地畜産種子協会は11月6日、熊本県玉名市で「全国飼料用米生産利用技術シンポジウム」を開催する。

 当日は、農研機構や鹿児島県農業開発センターによる講演のほか、専用品種「ミズホチカラ」実証水田で現地研修等を行うなど、単収向上に直結する栽培技術、ウンカ等の病害虫予防及び地域の給与・供給事業例等を紹介する予定。


-2015年10月14日-

◆日本医師会・米穀機構、食育健康サミット2015開催

 日本医師会・米穀機構は10月22日、都内の日本医師会館において「脂質の質を考慮した血管管理-健康寿命延伸のために」をテーマに、食育健康サミット2015を開催する。同サミットは、生活習慣病の予防・治療におけるご飯を主食とした日本型食生活の有用性等について、医師、栄養士等を対象に毎年開催しているもの。

 基調講演として、帝京大学臨床研究センターの寺本民生センター長が「健康寿命延伸のための包括的管理―動脈硬化の予防を中心に」、日本女子大学家政学部食物学科の丸山千寿子教授が「脂質管理における日本食の意義」、東北大学大学院農学研究科の都築毅准教授が「日本食を基盤とした肥満・生活習慣病を防ぐ食事」、東京医科大学公衆衛生学分野の井上茂主任教授が「動脈硬化の予防と身体活動・運動の効果」について語る。


-2015年10月13日-

◆「コウノトリ育むお米」海外販路拡大へ(JAたじま)

 JAたじま(兵庫)では、豊岡市と協力して海外に無農薬・減農薬「コウノトリ育むお米」の販路拡大を目指す。

 イタリアでは、開催中のミラノ国際展覧会において、日本館の食材として採用されたことから、試験販売を通じて本格的な販売方法を探るほか、三井物産、東邦物産の支援を得て、現地の日本食レストランやスーパーマーケットなど販売先の開拓が行われている。

 シンガポールでは、日本貿易振興機構(ジェトロ)が主催する試験販売事業へ申請した。採択された場合には、12月から来年2月までのうち1カ月間、現地の伊勢丹スコッツ店で試験販売する計画。

 また、米国ニューヨーク市内においては今月4~6日、日本料理店等にサンプルを提供し、調査・商談を実施した。さらに神明グループのウーケと共同開発した無菌包装米飯(パックご飯)の海外展開も進めている。

 同JAでは環境に配慮した生産者や流通業者とともに、普及拡大に取り組む。27年産の生産見込みは1,222トン(前年産比172トン増)。海外展開については、「国内は人口減少をはじめ、様々な要因から需要が減っている。今後を見据えた時には海外市場を目指すべき。販売ノウハウの蓄積やブランド力を強化していくことで、国内市場での販売強化にも結びつけられる」(米穀課)としている。


-2015年10月9日-

◆第2回SBS、10月21日に3万トンで実施

 農水省は10月21日、27年度第2回SBSを実施する。契約予定数量は前回と同じ3万トン(うち、砕精米枠は3,000トン)。入港スケジュールは、船積期限28年2月15日、引渡期限同3月15日。

 一般米は前回、落札ゼロで終わったが、国産新米の裾物がタイトとなる状況下、低価格米の需要が高まっている。特殊用途向けを中心にした手当てに留まらず、短粒種に比べ安価な中粒種狙いの動きが出てくるかもしれない。前回は米国産精米中粒種に820トン応札があった。前年度の売渡価格はキロ180円絡み。

 砕精米は、前年度ゼロだった米国産うるちが落札するなど変化も見られる。国産くず米が強含みになっており、手当てを検討する実需者が増える可能性も。


-2015年10月8日-

◆農林水産大臣に森山裕氏

 10月7日、安倍首相は内閣改造を行い、第3次安倍改造内閣が発足。農林水産大臣には森山裕氏(70歳、衆議院、鹿児島5区)が就任した。

 森山氏は当選6回(参議院1回、衆議院5回)で、財務副大臣や衆議院農林水産委員長などを歴任。平成26年からは自民党TPP対策委員長を務めていた。


-2015年10月7日-

◆水害の茨城西部は90(表示地帯別作況・9月15日現在)

 各農政局が公表した「作柄表示地帯別の作柄概況」(9月15日現在)によると、計128地帯のうち▽106以上の「良」1地帯(0.7%)▽102~105の「やや良」30地帯(23.4%)▽101~99の「平年並み」39地帯(30.4%)▽98~95の「やや不良」47地帯(36.7%)▽94以下の「不良」11地帯(8.5%)。

 平年作以上が半数を占めたほか、26年産同様に作柄は東高西低傾向。水害の影響が心配されている茨城県西部の作況指数は90の「不良」。

 そのほか、▽高知=西部(早期)94▽宮崎=広域沿海(早期)85、西北山間(普通期)94▽鹿児島=薩摩半島(早期・普通期)88・91、出水薩摩(普通期)94、大隅半島(早期・普通期)91・93、熊毛・大島(早期)80、伊佐姶良(普通期)94―が「不良」となっている。


-2015年10月6日-

◆つや姫、銀座三越トップセールスを開催(山形県)

 山形県つや姫ブランド化戦略推進本部は10月10日、三越銀座地下3階のグルメパーク(東京都中央区)において、副知事によるつや姫のトップセールスを開催する。

 デビュー6年目の販売開始をアピールするほか、先着100名までに新米つや姫(300g・ペットボトル入り)をプレゼントする。


-2015年10月5日-

◆主食作付140万6千ha、1万3千ha超過達成

 農水省は10月2日、27年産主食用米の作付面積(9月15日現在)を140万6千haとまとめた。生産数量目標を1万3千ha下回り、目標配分を開始して以来、過剰作付けが初めて解消された。生産数量目標を下回ったのは36都府県、自主的取組参考値まで下回ったのは28道府県。

 新規需要米の取組み計画の認定結果や直接支払い交付金の申請状況を取りまとめた結果、主食用米から飼料用米や麦・大豆・WCS(稲発酵粗飼料)等への転換が進み、主食用米の作付けは前年より6万2千ha減少(33万トン相当)した。

 内訳は、▽飼料用米8万ha(4万6千ha増)▽麦9万9千ha(2千ha増)▽大豆8万7千ha(6千ha増)▽WCS3万8千ha(8千ha増)▽その他(加工用米、備蓄米、飼料作物、そば、なたね等)19万8千ha(-)の合計50万2千ha(6万2千ha増)。


-2015年10月2日-

◆コメ当業者向け先物セミナーを開催(堂島商取)

 大阪堂島商品取引は10月16日(金)、コメ先物取引の理解促進を目的に「コメ当業者向けセミナー」を開催する。コメ先物の取引経験のある当業者(生産・流通)が取引事例や実際の商売にどう活用できるか等について講演やディスカッションを行う。

 全米販の木村良理事長と農林水産省食料産業局の星川泰輝商品取引グループ長の挨拶の後、第一部ではJA大潟村の小林肇・代表理事組合長が「コメ先物取引は使うべきか?使わざるべきか?」と題し講演。第二部では、(有)山形川西産直センターの平田勝越社長、直方食糧販売(株)の川口武壽社長、千田みずほ(株)の千田法久社長、(株)むらせの村瀬慶太郎社長が「コメ先物取引を使ってみたら〇〇だった」をテーマにパネルディスカッションを行う。

 開催場所は東京都中央区日本橋のベルサール東京日本橋5F(ROOM3)、時間は14時~16時20分(13時40分開場)、募集人数は90名で要申し込み。詳しくは詳しくは大阪堂島商品取引HP(http://ode.or.jp/index.html)を参照。


-2015年10月1日-

◆「儲かる色選 XCA TYPE3」を発表(東洋ライス)

 東洋ライス(株)(雜賀慶二社長)は9月30日、色彩選別機における数々の問題を一挙に解決した、「儲かる色彩選別機 XCA TYPE3シリーズ」を発表した。

 新たに開発された選別処理回路に加え、着色箇所を鮮明に映し出す特殊なLEDを採用した画像処理を組み込むことにより、従来は判別が難しいとされた“色の薄い黄変米”や“縦方向に筋のある双胚米・背筋米”などの判別率が大幅に向上したことが特徴。

 これにより、従来は選別除去されるコメに含まれていた約50%の良米を、10~20%まで減らすことができ、年間2万トン搗精する精米工場の場合、製品歩留まり益だけで約310万円の利益が高まる(同社試算)。さらに操作性の向上によるコスト削減も実現しているという。

 「XCA TYPE3」は3トン・6トン・9トンの3タイプ。「同TYPE2」導入工場では、新型機の要部と入れ替えることでヴァージョンアップも可能。また、今回は同時に処理能力1.5トンの小型機「XCA-48R」も開発。大型機と同レベルの選別性能で中規模工場にも対応するとした。


-2015年9月30日-

◆自社ブランド「ろはこ米」の販売を開始(アスクル)

 法人向けオフィス用品通販事業などを手がける「アスクル」の個人向け日用品通販サイト「LOHACO(ロハコ)」は10月14日から、自社ブランド「ろはこ米」の販売を開始することを発表した。同サイトではお米や雑穀なども扱っていたが、自社精米商品がラインナップに加わる。

 商品の原料玄米には北海道産ゆめぴりかを採用。担当者が厳選した美唄・岩見沢エリアの生産者のものをメインにして、今後1年間の展開を予定。販売予定価格(税込)は▽2kg930円▽5kg2,280円。毎日100袋の数量限定販売を予定している。

 同社によると“精米したてのおいしいお米”として鮮度にこだわっており、埼玉県にあるアスクルの物流センター内に最新の精米機を導入し、品質・施設管理を徹底した「アスクルライスセンター」を開設。通販サイトで注文後、商品出荷日に精米を行い、最短で翌日に届けるという。

 また、商品は冷蔵庫でも保管しやすく開閉も簡単なジップ袋を採用し、使い切りやすい2kg、5kg袋で販売を行う。


-2015年9月29日-

◆「中華ニーズでタイ香り米の輸入拡大」(木徳・平山社長)

 木徳神糧はタイ王国大使館において9月25日、ヤマモリと共同運営で「2015タイ料理の夕べ」を開催した。

 平山惇社長は、「タイ香り米はアメリカが30万~40万トン、香港、シンガポールなどが10万トン規模で輸入しているのに対し、日本国内では2千トン程度となっている。アメリカ等では中華料理で使われる場面が多く、日本においても中華でのニーズを広め輸入を拡大させていきたい」との方針を示した。

 ヤマモリの三林憲忠社長は、「日本におけるタイフードマーケットは、ここ何年かで大きく成長してきており、引き続き支援していきたい。当社では1988年にタイ事業をスタートさせており、現地で自社工場を確保するなど事業展開を進めている。今後ともタイと日本との架け橋となっていく」とした。

 当日はシハサック・プアンゲッゲオ駐日全権特命大使も出席し、様々なタイ料理の提供や伝統舞踏のパフォーマンスなどが行われた。


-2015年9月28日-

◆ゆめぴりか新CM、マツコ・デラックスさん続投

 北海道米販売拡大委員会・ホクレンは9月24日、27年産ゆめぴりかのTVCMを10月24日から東北・北陸を除くほぼ全国のエリアで放映することを公表した。出演者として、引き続きマツコ・デラックスさんを起用する。

 今回は含有タンパク値などの基準を満たしたもののみに付与する「ゆめぴりか認定マーク」を訴求する内容となっており、額にマークが付いたマツコ・デラックスさんの顔がビジュアルとして用いられる。10月21日に東京で新米発表会を開催し、TVCMの詳細を発表する。

 また、今年の新たな取組みとして「第1回ゆめぴりかコンテスト」を開催する。「北海道米の新たなブランド形成協議会」主催で、ブランド力向上と最高級ブランド米の育成が目的。

 全道7地区のコンテストで選抜されたサンプルの中から最優秀サンプルを選抜し、選ばれた「最高金賞ゆめぴりか」は、今年12月下旬から数量限定で一般販売される。審査は生産者や各地のJAの取組みなども評価対象とし、さらなるおいしい米を作るための背景なども考慮したうえで決定する。エントリーは100トンのロットで行う。地区コンテストは10月下旬~11月下旬、全道コンテストは12月9日に実施。


-2015年9月25日-

◆新潟103号、「新之助(しんのすけ)」と命名

 新潟県は9月24日、都内で「新潟の新しい米名前発表会」を開催し、平成29年にデビュー予定の新潟103号の名称を「新之助(しんのすけ)」に決定したと発表した。

 泉田知事は「新しい新潟から始まる、誠実で個が識別でき(それぞれの米粒が主張している)、スタイリッシュな現代の日本男児をイメージして名付けた」と由来を説明。県独自の生産・出荷基準を設けるなど、「非コシヒカリのトップブランドを目指す」と意気込みを語った。

 当面は1万トンの生産を目指す方針で、越路早生やこしいぶき等から振り替えるようだ。新潟大学の大坪教授によると、新之助の特長は、▽ツヤがある▽ほぐれやすいが、粘りもある▽タンパク質が低く、適度なアミロース含量▽冷めてもおいしい▽貯蔵中の品質劣化が少ない―など、「きらめく大粒にコクと甘みが満ちている」と紹介した。

 今後は県内や都内の料亭等が先行して取り扱うほか、ミラノ国際博覧会への出展も予定されている。当日、応援に駆けつけたアイドルグループ“NGT48”の加藤美南さんは、「口の中でとろける感じと、モチモチの食感がたまらなく美味しい」と紹介した。


-2015年9月24日-

◆コシヒカリに「飛騨区分」を新設(全農岐阜)

 全農岐阜県本部は27年産からコシヒカリの地区区分を一部変更し、「飛騨地区」を新たに設定する。固定需要があることや、穀検の26年産食味ランキングで特Aを取得して、人気が高まっているため。

 従来も県産コシヒカリは、「特A」「A」「B」の3つに区分されており、飛騨が該当する高山市、飛騨市、大野郡、下呂市は特Aに入っていたが、その他の特A地区(郡上市、瑞浪市、恵那市、中津川市)と区分されることになる。価格設定も異なる。

 コシヒカリの集荷目標1万トンのうち、飛騨地区は3千トンを占める。その他のA、B区分は変わらず。


-2015年9月18日-

◆組合員研修会を開催、柄澤農産部長ら講演(東米商)

 東京都米穀小売商業組合(東米商)は10月18日、組合員研修会を都内で開催する。

 第1部では農水省生産局の柄澤彰農産部長が「米をめぐる状況から考える今後の米流通」(仮題)、第2部では全米販共済部が「業務関連の事故対応について(業災・PL)」(仮題)、東京都福祉保健局の渋谷剛氏が「米流通に係る法令遵守について」(仮題)と題してそれぞれ講演を行う。

 開催時間は午後1時30分~4時30分、場所はアルカディア市ヶ谷(千代田区九段北4-2-25)。


-2015年9月17日-

◆水田・畑作政策を一元化(農水省10月組織再編)

 農水省はこのほど、10月以降の組織再編を公表した。コメ関連では、局長級として新設される政策統括官の下に、生産局農産部(部長ならびに農産企画課、穀物課、貿易業務課、地域作物課の一部)、経営局(経営政策課経営安定対策室)を移管する。水田・畑作農業政策を一元的に担う体制を整備することが狙い。

 また、国産品の市場拡大に向け、食料産業局に食文化・市場開拓課と輸出促進課を設置することに加え、国産飼料の生産・利用を推進するため、生産局に飼料課を設置。地域の実情に応じて農政を推進するため、地域センターを廃止し、現場と農政を結ぶ地方農政局長直属の地方参事官を各都道府県に配置する。

 そのほか、災害対策・危機管理への対応強化のために司令塔機能を大臣官房へ集約することに伴い、危機管理・政策評価審議官を配置。試験研究・開発から実用化・普及までの専門領域を連携させるため、司令塔となる大臣官房技術総括審議官が農林水産技術会議事務局長を兼務する体制を構築する。


-2015年9月16日-

◆お米を黒くする原因遺伝子を特定(生物研)

 農業生物資源研究所はこのほど、富山県農林水産総合技術センターと共同で、紫黒米品種のお米が黒くなる性質のメカニズムが「kala4」遺伝子の変異であることを特定したと発表した。

 同成果によって、今後は好みのブランド米の味をそのままに、紫黒米に含まれる抗酸化物質等を含む健康に良いお米の育種が容易になるなど、既存品種を紫黒米にすることが可能となるという。


-2015年9月15日-

◆9月24日に新品種の名前発表会(新潟県)

 新潟県は9月24日、29年度からの一般発売を予定している新品種(新潟103号)の名前発表会を東京銀座の時事通信ホールで開催(午後2時から2時45分)する。

 当日は県知事が名前を発表し、今後のスケジュールや試食が行われるほか、新潟大学の大坪研一教授が特長を説明する。また、10月にデビューするNGT48のメンバー2名も応援に駆けつける予定。

 23日には県知事がこれまで田植えや管理作業を行ってきた県農業大学校のほ場で稲刈りを実施。生育経過報告を行う。


-2015年9月14日-

◆エルニーニョ現象、冬の間続く(気象庁)

 気象庁は9月10日、「エルニーニョ現象は続いており、今後、冬の間は続く可能性が高い」と公表した。監視海域における8月の海面水温は、1997年以来最大で、1950年以降で2番目の高温だった。

 今夏(6~8月)における世界の天候への影響については「西アフリカ、インド西部、東南アジア、南米北部の高温、中国南東部~西日本、ニュージーランド~ポリネシアの低温、ミクロネシアの多雨、ヨーロッパ東部、カリブ海付近の少雨などに影響」、日本の天候については「西日本では、太平洋側を中心に南から湿った空気が入りやすかったため、降水量が多く、日照時間が少なくなり、冷夏となった。

 これは、日本の西で偏西風が平年より南よりで、太平洋高気圧の西日本への張り出しが弱かったことによるもので、エルニーニョ現象の発生によってフィリピン付近で積乱雲の発生が平年より弱かったことが影響したと考えられる」と解説している。


-2015年9月11日-

◆コシヒカリつくばHD2号など2種が品種登録出願(農水省)

 農水省は9月10日、種苗法に基づき品種登録出願を官報告示した。カッコ内は出願者。稲品種では、コシヒカリつくばHD2号(住友化学株式会社)、マキタ女王(牧田克己氏、鳥取県)の2種が出願された。


-2015年9月10日-

◆全米輸が一般社団法人化

 全日本コメ・コメ関連食品輸出促進協議会はこのほど、8月13日付で法人登記を行い、一般社団法人化したことを公表した。

 同会は22年5月18日に設立されて以来、輸出拡大のため海外でのPR活動等を行っている。昨年11月末には名称変更を行い、コメ・コメ関連食品の統一団体となり、オールジャパンのブランド育成、海外市場分析データベースの提供、会員ニーズに基づく共同の取組の推進等に取り組んでいる。

 8月13~14日には、香港の「FOODEXPO」においてセミナーを開催し、木村良代表による日本食の魅力についての講演、水産団体と合同で寿司ロボットを使った試食会、現地シェフらによる日本食、日本酒の紹介が行われた。10月5~8日にはロシアの国際食品見本市「PIR 2015」において、水産団体との合同セミナーを開催する予定。


-2015年9月9日-

◆輸入小麦、10月から5.7%引き下げ(農水省)

 農水省は9月8日、輸入小麦の政府売渡価格(今年10月~来年3月)を5銘柄平均で5.7%引き下げ、トン当たり税込5万6,640円(前期比3,430円安)とすることを決定した。

 為替が円安基調となった一方で、小麦の国際相場が潤沢な世界在庫量見込みを背景に軟調に推移したこと等から前期に比べ下落。政府売渡価格の決定ルールに基づき、直近6カ月間の平均価格を基に算定した結果、引き下げが決まった。

 小麦粉製品への影響額は、食パン1斤(169円)につき1.1円安と試算している。製粉企業が小麦粉価格を改定するのは、各事業者の在庫状況にもよるが、過去の例から約3カ月後の12月下旬以降になると見られている。


-2015年9月8日-

◆ちくし90号、「実りつくし」と命名(福岡県)

 福岡県はこのほど、27年産から銘柄設定した高温耐性品種「ちくし90号」を「実り(みのり)つくし」と命名し、出願公表されたことを発表した。名前は、「高品質で美味しいお米をたくさん実らせる」との理由から小川県知事が名付けた。28年から「ヒノヒカリ」に代えて本格普及を進めていく方針で、「収穫作業の競合がなくなるため、元気つくしの作付拡大にもつながる」(県水田農業振興課)という。

 実りつくしの特長は、▽夏季の高温でも白未熟粒の発生が少なく、外観品質に優れる▽良食味▽「ヒノヒカリ」と比較して収穫時期は1週間程度遅い10月中旬で、収量は10%程度多い―など。「にこまる」と「元気つくし」を交配して得られた約80系統から、高温条件を人工的に再現できる施設を用いて開発した。


-2015年9月7日-

◆日照不足で登熟・品質への影響懸念(第2回水稲作柄委)

 農水省はこのほど、27年度第2回「水稲の作柄に関する委員会」の意見概況を公表。した。

 8月15日現在調査以降の気象推移・予報から見た作柄への影響について、「早場地帯では、7月下旬以降の高温やその後の日照不足等による登熟・品質への影響が懸念されるとともに、遅場地帯では6月から7月にかけての低温・日照不足等によるもみ数への影響が懸念される」としたほか、「8月下旬の台風15号による影響が懸念されるほか、いもち病や斑点米カメムシ類等の発生が多いと予想されている地区もある」とまとめた。

 次回の調査に当たり、▽早場地帯は、出穂後の高温や8月中旬以降の日照不足等が登熟や品質に及ぼす影響▽6月から7月にかけて低温・日照不足となった西日本の遅場地帯は、もみ数への影響▽台風15号の影響により倒伏等が発生した地帯では、その影響。今後の台風や集中豪雨等による作柄への影響▽いもち病、斑点米カメムシ等の病害虫の発生が多いと予想される地域においては、その発生状況-にそれぞれ留意、見極める必要があるとした。

 また、遅場地帯の出穂最盛期が平年に比べ1~3日程度の遅れに止まっていると見込まれることから、次回のもみ数確定期調査は、例年どおり9月15日現在とすることが適当とした。


-2015年9月4日-

◆道産米の精米商品・包装米飯など展示(食の大商談会)

 都内・池袋サンシャインシティにおいて9月2~3日、北海道と南九州の食品を紹介する「食の大商談会」が開催された。主催は北洋銀行、帯広信用金庫、鹿児島アグリ&フード金融協議会。米関係でも趣向を凝らした精米商品や包装米飯などが展示された。

 ▽ホクレン=包装米飯「ホクレンゆめぴりかごはん」を展示。原料を厳選し、無添加製法、トレーサビリティーシステムに対応しているなど安全安心な商品としている。内容量は150g×3パック。

 ▽函館米穀=生産者組織「函館育ちふっくりんこ蔵部(くらぶ)」による精米商品を紹介。同組織は、2年続けて平均精米タンパクが7.6%以上となった場合は作付けできなくなるなど生産農家を厳選している。ふっくりんこはJAL国内線ファーストクラスでの採用実績もあり、冷めても固くならない点が強みの1つという。

 ▽食創=ななつぼし、ゆめぴりかの1合パックを展示。購入者が依頼した包装デザインを印刷することが可能で、ノベルティーとして活用できる。そのほか、窒素ガス充填した「脱気ゆめぴりか」(1kg)なども紹介。

 ▽JAみねのぶ=「香りの畦道ハーブ米 ななつぼし」(5kg)を展示。水田の畦畔にハーブを栽植することでカメムシ発生を抑え、農薬の使用量を道の基準の半分以下にしたもの。希望小売価格は税別2,180円。


-2015年9月3日-

◆米油を使ったおもてなし料理の発表会を開催(ボーソー油脂)

 ボーソー油脂(千葉県船橋市)は9月29日、KKRホテル東京で「米油を使ったおもてなし料理&スイーツメニュー発表会・試食会」を行う。和洋女子大学との産学連携による取り組みで、昨年に引き続き2回目の開催となる。

 今回のレシピ開発については、「昨今の深刻なバター不足や、オリーブオイルの価格高騰といった状況下で、バターを使わないケーキや米油アヒージョなど、米油の魅力を活かしたメニューが誕生した」という。

 選考会で選ばれた4グループのレシピは、今秋より全国のスーパーや百貨店等で販売されている「米油(こめあぶら)」(600g税込み540円、500g同432円)に付属される。


-2015年9月2日-

◆みずかがみ、9月5日から関西地区でCM開始(滋賀県)

 滋賀県は9月1日、近江米「みずかがみ」の新米出荷時期に合わせて、各種PR事業を実施すると発表した。9月5日から10月31日まで、関西地区の主要放送局(毎日放送、朝日放送、関西テレビ、読売テレビ)で15秒のスポットCMを放映するほか、同映像をインターネット上でも配信する。

 また、新米発売イベントとして、9月6日に「アル・プラザ城陽店」(京都府城陽市)で、お笑い芸人の土肥ポン太さんによるPRなどを行うほか、20日には「イオンモール茨木店」(大阪府茨木市)において、三日月県知事によるトップセールスほか、試食おにぎりの配布等を行う。

 県農政水産部食のブランド推進課によると、デビュー3年目となる27年産では、昨年比2倍以上の1万トンの収穫を見込んでいる。品質については、「例年にない猛暑となったが、暑さに強いみずかがみの本領が発揮され、収穫されたお米は美しく光沢があり、大変良好」としている。


-2015年9月1日-

◆政府備蓄米買入入札、第8回契約者を公表(農水省)

 農水省はこのほど、27年産政府備蓄米の第8回買入入札の契約者を公表。第8回は10業者が2,504トン応札し、4業者が1,184トン(提示全量)を落札した。

 契約者は【秋田】▽新あきた農協=0千トン(500トン未満はゼロ公表)【東京】▽全農=1千トン【新潟】▽ネイグル新潟=0千トン▽百萬粒=0千トン。

 27年産は第8回で買入枠25万トン全量が埋まった。


-2015年8月31日-

◆早場作柄「やや良」11県、「平年並み」8道県

 農水省は28日、8月15日現在における27年産水稲の作柄概況を公表。東日本を中心とした早場地帯の作柄は、「平年並み」ないし「やや良」の見込み、西日本を中心とした遅場地帯は分げつが抑制された九州等で「やや不良」、その他はおおむね「平年並み」で推移しているとした。このまま推移すれば、全国ベースでは平年作以上が見込まれるが、調査日以降の台風や天候不順の影響が注目される。

 調査時点で出穂済み面積割合が平年ベースでおおむね8割以上を占める早場地帯19道県の作柄見込みは、「やや良」11県、「平年並み」8道県。また、遅場27都府県(沖縄二期作を除く)の生育は、「やや良」2県、「平年並み」18府県、「やや不良」7県。


-2015年8月28日-

◆28年産の銘柄設定、10月に申請受付(関東農政局)

 関東農政局は8月26日、28年産国内産農産物の銘柄設定、変更、廃止や区分変更の申請受付提出日を10月1~31日と公表した。

 設定の条件は、農産物検査において銘柄の鑑定が可能であることや、農産物規格規程に定める品位規格の適用が可能であること。

 また、▽育成者権の侵害の行為を組成するものでないこと▽品種群の設定は、同一の銘柄とすることが適当であること▽銘柄検査を行う1以上の登録検査機関の見込みがあること…など。申請内容は、県、生産者団体及び関係機関等から意見を聴取する。


-2015年8月27日-

◆飼料用米等の支援に3,177億円要求(28年度予算)

 自民党は8月25日の農林水産戦略調査会・農林部会・農政推進協議会の合同会議で28年度農林水産関係予算の概算要求案を了承した。

 総額は約2兆6,497億円で、前年度当初予算比で14.8%増。米関連では「水田フル活用の推進と経営所得安定対策」「強い農林水産業のための基盤づくり」「担い手への農地集積・集約化等による構造改革の推進」などが柱で、「水田活用の直接支払交付金」は前年度当初予算比で407億円増額され、3,177億円の要求となった。

 「水田活用の直接支払交付金」は飼料用米や麦・大豆等の戦略作物への取り組みを助成するもので、「27年度の飼料用米の大幅な拡大を踏まえ、28年度でもきちんと予算を確保したい」と農水省の荒川隆官房長は説明した。

 その他、「収入減少影響緩和(ナラシ)対策」1,948億円(同177億円増)、「米の直接支払交付金」749億円(同11億円減)、「米穀周年供給・需要拡大支援事業」50億円(前年度と同額)、「農地中間管理機構による農地の集積・集約化」124億円(同66億円減)などを要求する。


-2015年8月26日-

◆全農ブランドのライスミルク、10月発売

 全農は10月から「全農 国産米使用 お米のミルク」を発売する。原料には国産米を100%使用し、砂糖は使用せずお米が持つ自然の甘みを活かし、くせがなく飲みやすい喉ごしに仕上げたとしている。

 独自配合した米胚芽油には玄米の機能成分である「γ-オリザノール」を含むとともに、お米のビタミンとも称される「イノシトール」を加えており、お米の栄養がまるごと補給できるという。主食としてのお米に加え、飲むお米の食品原料としても米利用・需要拡大を行い、積極的に米の消費拡大を促進していく考え。

 希望小売価格は税別158円(税抜)、容量125ml。10月5日から JAグループ向け出荷開始予定 (11月より一般向け販売予定)。取扱店舗は全国のAコープ店、JA、JAタウン(予定)。


-2015年8月25日-

◆ブランド化に向け、取組事例を紹介(全国つや姫フォーラム)

 「全国つや姫フォーラム2015」が長崎県壱岐市内で開催された。生産地6県(宮城・山形・島根・大分・宮崎・長崎)が集まり、各県からブランド化に向けた取り組み事例が紹介された。27年産では6県合計で約1万2,000haの作付が計画されている。概要は以下の通り。

 ▽宮城=高位安定生産に向け、同県の作付け方針を紹介▽山形=「日本一おいしい米コンテスト」で最優秀賞を受賞した八鍬修一さんが自身の経験をもとに、事例紹介を実施

 ▽島根=同県農協石見銀山地区本部管内の大田市による取り組み(1.9mmで選別し、氷感庫で熟成等)をモデルとして、県全体に波及させていく

 ▽大分=同県農協安心院事業部による極上基準を満たした「安心院極上米(仮)」の取り組みを実施し、トップブランド化を目指す

 ▽宮崎=導入から作付け開始までの生産経緯を説明したほか、27年産の収量が約480kg(10a)と報告▽長崎=壱岐産のブランド化を目指す壱岐市農協生産部会の活動を紹介した。


-2015年8月24日-

◆ライスビーズ製法の無洗米機が本格稼動(幸南食糧)

 幸南食糧(大阪)はこのほど、「ライスビーズ製法」を採用した無洗米機が本格稼動したと発表した。

 関空工場内に設置したもので、「米ヌカを除去する際に、国産の米で研磨する製法。安心・安全の観点から導入した。今回、本格稼動となったことから、装置の追加導入を決定したところ」(五十嵐専務)としている。

 また、見学可能な無洗米施設としており、企業や消費者団体等の申し込みを受け付けている。現在のところは1日5組程度が限界だが、追加導入することで1度に30~100人規模の見学が可能になるとしている。


-2015年8月21日-

◆コシDNA検査、その他混入12%(新潟27年度第1回)

 新潟県はこのほど、県産コシヒカリを対象とした27年度第1回DNA検査結果を公表した。今年5~7月に、首都圏、関西圏の小売店及びインターネットで「26年産・新潟県産コシヒカリ」として販売されている米についてDNA分析を実施したもの。

 内訳は、小売店での購入40点(スーパーマーケット28点、量販店4点、ドラッグストア4点、百貨店4点)及びインターネットでの購入10点の計50点。

 検査結果は▽コシヒカリBL100%= 36点(72.0%)▽従来コシヒカリ100%=5点(10.0%)▽コシヒカリBL+従来コシヒカリ=3点(6.0%)▽コシヒカリBL+その他=4点(8.0%)▽コシヒカリBL+従来コシヒカリ+その他=0点(0%)▽従来コシヒカリ+その他=2点(4.0%)。その他混入は6点(12%)だった。

 必要に応じて追跡調査や関係機関への情報提供を行い、偽装が強く疑われる商品については関係者の告発も視野に対応する。


-2015年8月20日-

◆7月末、26年産は全量契約完了(全集連)

 全集連の7月末現在における26年産主食用うるち米の契約・販売状況(確定値)がまとまった。

 先月まで1千トンの未契約玉が残っていたが、ここにきてすべて契約が完了(販売計画数量は16万5千トン)した。

 一方の販売数量(出荷)についても、7月単月では前年割れとなったものの累計で前年を8千トン上回る14万9千トン(前年比106%、販売計画比90%)が出荷されている。これで8月以降の要販売数量は、前年より1万2千トン少ない1万6千トンまで縮小した。


-2015年8月19日-

◆東北産酒米振興、生産者と酒造業者の連携が鍵(農政局)

 東北農政局はこのほど、地域で生産された米や地域の水を使った日本酒生産と、それを支える酒米生産の振興を図っていく取り組み「東北・日本酒テロワール・プロジェクト」の報告書をまとめ、公表した。

 米生産者と酒造業者の緊密な連携が成功の鍵としたほか、魅力ある日本酒造りのパートナーになることが重要との見解を示した。

 具体的なポイントとして、▽「こころざし・想い」、「商品コンセプト」の共有=どのような品質、物語を持った日本酒にするのか、そのためにはどんな品質の酒米が必要なのか、なぜそのような日本酒造りを目指すのか。十分な意思疎通と共有が重要▽共生できる取引関係=どちらか一方に過度の負担が生じることのないように、安定的な取引価格を設定するほか、契約取引の促進等の取組を進めることが効果的…とまとめた。


-2015年8月18日-

◆ミエライスが資格取得(国産政府買入入札)

 農水省は8月10日現在の国内産政府買入入札における有資格者名簿を更新。前回(4月9日現在)に比べミエライス(三重県)が資格を取得し、計145業者となった。

 資格審査は3年に1度の定期審査(有効期間は29年11月30日)と随時審査(同)で行われている。なお、27年産は6月23日実施の第8回で終了しており、次回は28年産が対象となる来年1月の実施が見込まれる。


-2015年8月12日-

◆県内3農協へ再編方針を打ち出す(宮城県農協中央会)

 宮城県農協中央会はこのほど、県内14農協を、「北東部」、「中西部」、「中南部」の3農協に再編する方針を打ち出した。今年11月に仙台市内で開催予定の「第38回宮城県農協大会」へ合併構想案を提出し、2018年4月の合併実現を目指す方針。構想案は今月~来月に各農協で協議され、10月上旬の中央理事会で決定する予定。

 構想案では、▽北東部(仮称、以下同)=みやぎ登米、いしのまき、栗っこ、南三陸の4農協▽中西部=古川、いわでやま、加美よつば、みどりの、あさひなの5農協▽中南部=仙台、名取岩沼、岩沼市、みやぎ亘理、みやぎ仙南の5農協。

 再編を目指す背景としては、「生産地における人口減少や担い手の高齢化など、生産現場を巡る環境は厳しさを増すばかり。当県においては東日本大震災の復興および農業の再構築のため、効率化による収益性など基盤強化が必要との結論に達した」(組織対策部)としている。


-2015年8月11日-

◆2年後には本上場を目指す(堂島商取・岡本理事長)

 大阪堂島商品取引所の岡本安明理事長は8月7日、コメ先物試験上場の再延長が農水省に認可されたことを受け、コメントを発表。

 農水省から「試験上場は市場の成長性を見定める制度であり、際限なく延長を認めることは制度の趣旨に合致しないこと。また、これまで農産物先物市場の試験上場で3回以上延長された事例がないことについて、十分に留意すること」という通知があったことを明らかにしたうえで、「2年後には試験上場の再々延長ではなく本上場を目指す。その実現のために、生産者や集荷業者をはじめとする幅広い方々にご参加いただけよう努め、本上場に相応しい市場となるよう、市場機能の一層の発揮に向け、商品設計等について不断の見直しを行う」との考えを示した。

 一方、林芳正農相は同日の会見で再延長の認可について問われ、「試験上場が行われた4年間、生産・流通に著しい支障を及ぼしたとの具体的な事例は見られなかったこと、また、現時点において十分な取引量が見込まれないとまで断ずる事情がなかった点を踏まえ、商品先物取引法の規定に従って認可を行った」と説明。

 さらに「今回の認可に当たって与党からは、コメ政策改革との整合性に対する懸念と、過去の試験上場の事例を十分に踏まえるべきという意見が寄せられた」ことを踏まえ、取引所に対して「将来的にコメの本上場申請が行われた場合には、法律上の認可基準を厳正に運用し、今後のコメ政策の方向にも沿ったものかどうか等について、ゼロベースで検証を行う」との留意事項を通知していると述べた。


-2015年8月10日-

◆米販売量10.9%増、減収増益(ヤマタネ4~6月)

 (株)ヤマタネは8月7日、28年3月期第1四半期(27年4~6月)の決算短信を公表した。連結業績は、売上高128億65百万円(前年同期比1.2%減)、営業利益12億04百万円(同23.6%増)、経常利益11億円(同35.4%増)、四半期純利益5億92百万円(同43.3%増)。

 食品部門は、一般小売店や他卸売業者向けの玄米販売1万1千玄米トン(同26.4%増)、量販・外食向けの精米販売1万7千玄米トン(前年同期比2.5%増)、総販売数量2万9千玄米トン(同10.9%増)と増加したが、販売単価の下落により、売上高は61億26百万円(同7.7%減)。営業利益は、販売数量の増加等により95百万円(同107%増)となった。


-2015年8月7日-

◆水稲品種開発、高温耐性を基本に(農水省・気候適応計画

 農水省は8月6日、気候変動による農林水産分野への影響に関する施策を推進する「農林水産省気候変動適応計画」を決定し、公表した。

 米については、地球温暖化の進行で品質低下が見られることから、今後の品種開発は高温耐性の付与を基本とし、▽2015年以降、高温不稔に対する耐性を併せ持つ育種素材の開発に着手▽2016年以降、生産者、実需者等が一体となった高温耐性品種の選定、導入実証、試食等による消費拡大等を支援する。

 将来予測として、3℃を超える高温では北日本を除き減収、適応策を講じない場合は全国的に1等比率が低下し、九州地方では2046~65年に90年代と比べ28%低下すると見ている。


-2015年8月6日-

◆米穀売上18億02百万円(ユアサ・フナショク4~6月)

 ユアサ・フナショク(株)は8月5日、平成28年3月期第1四半期(平成27年4~6月)の連結決算短信を公表。

 売上高258億79百万円(前年同期比1.9%増)、営業利益3億84百万円(同10.7%増)、経常利益5億05百万円(同0.8%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益3億34百万円(同13.1%増)。

 そのうち、米穀の売上は18億02百万円(同3.5%減)。精米の販売数量は増加したが、米価格の低下により伸び悩んだ。食品(酒類・飲料含む)、業務用商品、米穀、飼料・畜産などの商事部門全体の売上高は247億02百万円(同1.7%増)、営業利益2億52百万円(同10.9%増)。

 ホテル部門においては、訪日外国人客の増加に加え、一般利用客も順調に推移し、サンライト新宿の客室リニューアルを行うなど客室単価の確保に努めたことから売上高9億98百万円(同6.7%増)、営業利益1億77百万円(同19.1%増)。


-2015年8月5日-

◆政府備蓄米7回買入入札、契約7業者を公表(農水省)

 農水省はこのほど、27年産政府備蓄米の第7回買入入札の契約者を公表。第7回は7業者が518トンを応札、全量が落札した。

 契約者(敬称略)は【青森】大川周蔵【秋田】▽三信▽秋山商店▽秋田やまもと農協【東京】▽全農▽日本精米【新潟】百萬粒…の7業者で、数量は千トン単位の公表のため全業者とも0千トン扱い。


-2015年8月4日-

◆秋田こまちの提示が消える(加工向け実証用8月入札)

 農水省は8月7日、加工原料向けに25年産備蓄用精米入札を実施する。災害時に対応した備蓄後における非主食用への販売実証事業で、25年産に切り替わった昨年9月から毎月実施されている。

 メニューは▽新潟こしいぶき130トン(精米加工:昨年1月)・34トン(同3月)・85トン(同9月)(受託事業体は伊藤忠食糧、引渡場所は神奈川県横浜市)▽山形はえぬき132トン・33トン・76トン(日通グループ、千葉県佐倉市)…で、合計2銘柄490トン。

 前月に比べ9月加工の秋田あきたこまち87トンがなくなったほか、同月加工の山形はえぬきは10トン減少した。応札最小単位は1トン。引取期限は今年11月末。


-2015年8月3日-

◆第7回雄町サミットを開催(全農おかやま)

 JA全農おかやま・岡山県酒造組合・岡山県酒造好適米協議会は7月30日、都内で第7回目となる「雄町サミット」を開催した。

 JA全農おかやまの薬師寺眞人会長は、「日本酒は(輸出が増加傾向にあるなど)見直されてきており、流れがどんどん良くなってきている。今後もさらなる良質米の生産に取り組んでいきたい」と意気込みを語った。

 同日行われた歓評会では、吟醸酒の部113点、純米酒の部53点が出品された。このうち、▽吟醸酒=秀鳳酒造場(山形)「秀鳳 大吟醸 奥伝」、五十嵐酒造(埼玉)「天覧山 洗心無」、白菊酒造(岡山)「大典白菊 純米大吟醸 雄町」、宮下酒造(岡山)「極聖 純米大吟醸 高島雄町」など28点▽純米酒=東山酒造(京都)「龍口水 洛伝」、中野酒造(大分)「ちえびじん 備前雄町 特別純米酒」など11点が優等賞を受賞した。


-2015年7月31日-

◆主食転作等で大豆作付け7.2%増

 主食用米の需給改善に向けて大豆への転作が増えている。大豆市況の上昇も要因となっているもよう。

 農水省がまとめた全国集荷団体(全農・全集連)の27年産大豆生産計画によると、大豆の集荷予定面積は11万6,023ha、前年計画比7,756ha増(7.2%増)。麦、大豆、飼料作物、WCS用稲などで前年比1万ha増(米生産ベースで約6万トン分)の見通しとされているが、大豆のウエイトが大きいようだ。

 最も増産が見込まれているのは、小豆からの転換もある北海道の2万9,977ha(前年比4,866ha増)。次いで、震災復旧が進む宮城1万0,430ha(同1,345ha増)、滋賀5,446ha(同427ha増)など。

 一方、飼料用米への転換も進み、山形、石川、広島などでは大豆作付けが減るところも。


-2015年7月30日-

◆深堀り、ほぼ達成見込み(福島)

 東北農政局福島地域センターによると、福島県の27年主食用米の作付面積は7月中旬時点で6万2,000ha程度(前年比350~450ha減)の見込み。国が配分した深堀り面積の6万2,220haはほぼ達成できる見通し。

 飼料用米は約3,200ha(前年実績は888ha)まで積み上がっており、うち主食用米から新たに振り替わるのは400~500ha。7月末までにさらに上積みが見込まれている。

 一方、南相馬市では新たに50haの水田が主食用として復旧する見込み。加工用米は減少し、主に飼料用米へ振り替わる。また、県外への調整分は前年並みになると見られている。


-2015年7月29日-

◆関西初出店、「魚べい京都八幡店」オープン(元気寿司)

 神明ホールディングの子会社「元気寿司」は8月7日、京都府において同社関西地区初出店となるオールオーダー型店舗「魚べい京都八幡店」をオープンする。

 回転レーンをなくし、注文品専用の高速3段レーンを備えた最新店舗で、内外装は清潔感あふれる白を基調としたスタイリッシュな“寿司レストラン”となっている。

 同店は、▽建物面積約110坪▽客席数134席▽売上高予測は年商2億5千万円。


-2015年7月28日-

◆GAPのコメ生産支援、神明と連携し販売(JR西日本)

 JR西日本は7月27日、地域農業の再生と活性化に向け、同社管内初となるグローバルGAP(国際認証規格)のコメ生産支援を開始し、昨年10月に業務提携した神明ホールディングと連携して、イオングループの食品スーパーマーケット「光洋」(大阪府大阪市)で販売することを発表した。

 支援対象は、昨年4月に資本参加したファーム・アライアンス・マネジメントの農業フランチャイズメンバーである農業生産法人「エコ農業ニシサカ」(滋賀県高島市、資本金300万円)。

 今秋収穫するコメにおいて国際認証規格が取得できるように支援を行う。同社グループでは、中期経営企画において掲げた地域共生企業となるべく、地域産業振興等の事業のひとつとして農業に着目し、取り組みを進めていた。


-2015年7月27日-

◆9月から米飯新商品を発売(テーブルマーク)

 テーブルマークでは9月から、秋の家庭用食品として米飯商品を新発売する。

 ▽包装米飯=美味しく健康をテーマとした「美食生活」シリーズに、不足しがちな食物繊維が摂れる「新潟県産こしひかり食物せんい入りごはん」「北海道産ゆめぴりか(同)」(各180g×3食)を発売。

 ▽冷凍米飯=「和のごはん」シリーズから、原料に国産コシヒカリを使用した「なると金時と鶏そぼろごはん」と「牛しぐれ煮とまいたけごはん」(各400g)を発売するほか、「朝食べる」シリーズの「鮭と野沢菜の焼きおにぎり」と「たらこと辛子高菜の焼きおきぎり」(3個入り)をリニューアルする。

 また、同社では製造した米飯商品への異物混入が発覚したとして自主回収を進めている。▽商品名=ローソンセレクト海老ピラフ170g(賞味期限が2016年5月13日の商品)▽製造工場=中央工場(香川県仲多度郡)▽出荷数量=6万5,640食。


-2015年7月24日-

◆飼料用米30%配合の「日本のこめ豚」を発売(パル連合)

 パルシステム生活協同組合は7月30日、東新宿本部において飼料用米の配合比率を30%に引き上げた「日本のこめ豚」の発表と試食会を行う。配合比率を引き上げることで、さらなる遊休農地の活用と資源循環が実現するという。

 同連合では2007年から飼料用米を活用した蓄産品の生産を開始し、豚肉、鶏肉、鶏卵などへと拡大してきた。今回、従来の10%から30%に上げた商品化を実現。秋田県産を中心とした国産飼料用米は8,100トンとなり、遊休農地を1,350ha解消できるとしている。商品の発売開始は10月を予定。


-2015年7月23日-

◆商品設計等、不断の見直しを行う(堂島商取・岡本理事長)

 大阪堂島商品取引所(岡本安明理事長)は7月21日、コメの先物取引の試験上場を2年間再延長する定款変更の認可申請を農水大臣に提出した。

 岡本理事長は同日コメントを発表し、「これまでの取引で価格の極端な乱高下は確認されず、生産、流通の現場に著しい支障を及ぼしているとの具体的な事実は確認されていないため、試験上場の再延長の判断要素に照らし、各々の基準に適合している」と、再延長申請の理由を説明。

 本上場の申請に至らなかった理由については、「現時点でも本上場への移行申請を行う余地はあったが、この4年間で取引の裾野が十二分に拡がっているとまでは言い切れない状況にあるため」として、「さらに細心の注意を払って、試験上場期間を再延長し、価格形成、価格変動のリスクなどを検証したい」との考えを示した。

 また、「新たな2年間、本所として責任をもって市場振興及び適正な市場管理に努め、商品設計等についても、当業者の意見を十分に拝聴した上で、不断の見直しを行い、生産者をはじめ当業者及び投資家にとって、より利用しやすく、安心できる市場の実現を図る」と、認可申請が認められた場合の対応に言及している。


-2015年7月22日-

◆不作等による備蓄米放出時の買受申請受付(農水省)

 農水省は7月21日、不作等による政府備蓄米放出時の特例販売の27年度買受資格審査について、8月31日まで申請を受け付けると公表した。

 定期審査で、買受資格の有効期間は有資格者となった日から30年9月末日まで。15日現在の有資格者は185業者。

 対象は国内産米。資格要件は(1)食糧法に規定する届出事業者(2)国内産米の取扱数量が玄米4千トン/年(直近又は直近3カ年平均)以上(3)一定以上の搗精能力(30トン/日程度以上の搗精能力を有していること。権原に基づき搗精施設を利用できる場合を含む)-などで、前年度と変わらず。申請先は生産局農産部貿易業務課。


-2015年7月21日-

◆「金のいぶき」を品種登録(農水省)

 農水省は7月17日、種苗法に基づき品種登録を公表した。稲品種では、金のいぶき(登録者:宮城県)が登録された。

 同品種は「たきたて」×「めばえもち」の交配。食味・栽培特性に優れた巨大胚米。発芽玄米や加工用米飯のほか、米油の原材料としても期待されている。ひとめぼれに比べて胚芽重は2.9倍、玄米中のGABA含量は3.5倍で、健康志向のニーズ向き。


-2015年7月17日-

◆第1回MA一般入札、タイ産で22日に実施(農水省)

 農水省は7月22日、今年度第1回MA一般輸入米入札を実施する。契約予定数量は▽タイ産うるち精米長粒種7,000トン▽同もち精米長粒種2,873トン-の計9,873トン。タイもち精米は今年10月15日着条件で、加工業界の需要などを基に設定されたものと見られる。

 また、14日現在における米麦輸入業者の有資格者と輸入米穀の特別売買契約(SBS)に係る買受資格者(輸入業者とペアを組む卸など)の名簿を更新。輸入業者・SBS買受資格者とも(株)神明ホールディングから(株)神明となったほか、SBS買受資格者のミツハシ・丸紅ライスと東京食糧の住所が変更された。米穀の資格者は、輸入業者が一般14者、SBS28者。SBS買受資格者は141者。

 第1回SBSはここ数年、9月に実施されている。今年度も同時期のスタートが見込まれるが、外国産の需要は国内産の供給過剰により厳しい状況になりそうだ。


-2015年7月16日-

◆全米輸、健康食の需要調査など実施(輸出戦略実行委)

 輸出戦略実行委員会は8月6日まで、地方ブロック意見交換会を開催中。品目ごとの取り組み等を報告し、米関連の活動内容についても説明を行っている。

 米・米加工品全般では、全日本コメ・コメ関連食品輸出促進協議会(全米輸)が8月、来年2月に国内検討会において効果的なマーケティングの検討・検証を実施。また、健康食品としての玄米や雑穀米、アレルギー対応食品としての需要調査も行い、対象国・地域の小売店等における白米・玄米等の試食を通じた販売促進活動(米国、シンガポール、台湾で予定)等に併せて需要調査を行う。

 米菓については、3月にシンガポールと上海、8月に香港フードエキスポでPRを実施。オールジャパンの取り組みを拡大させるべく、輸出業者と組んでテスト輸出を行うことも検討している。日本酒については、米・中・豪・ブラジルを対象に競合調査を行い、現地の清酒の市場規模、現地清酒メーカーのプレゼンス、小売価格等を調査する。


-2015年7月15日-

◆28年産つや姫、前年比1千ha増で協議(山形県)

 山形つや姫ブランド化戦略推進本部は7月13日、市内で生産・販売戦略合同部会を開催した。

 平成28年度の生産戦略等について、作付面積を8,700ha(前年比1,000ha増)程度とすることと、中小規模の生産者を特別認定するために認定生産者の面積要件を一部緩和することについて協議を行った。

 県産米ブランド推進課によると、「生産方針等は8月に行われる本部会議で決定される。今回の合同部会では、同会議に向けて事務局が叩き台として委員から意見をいただいたもので、正式に決定したものではない」としている。


-2015年7月14日-

◆伊藤忠・住友・丸紅が落札(27年度政府米販売等業務)

 農水省は7月10日、27年度政府米の販売等業務における民間委託業者の選定結果を公表。5者(うち1共同企業体)が入札に参加し、伊藤忠食糧、住友商事、丸紅の3者が落札した。

 参加5者は企画書・書類審査により参加資格を満たし、価格についても予定価格の範囲内であったため、入札価格の低い者から外国産米の委託予定数量(60万トン)に達するまで選定した。契約金額(業務実施期間:27年7月10日~33年3月31日)の委託限度額は3者とも137億0,440万4,332円(税込み)。

 外国産米の取扱予定数量は各者20万トンで、国産政府米も3者で分担して受託する。3者の実施体制は、▽販売=本社を中心に、全国の支店網を活用▽保管・運送等=それぞれの業務を再委託して実施。

 販売等業務の民間委託は、2年目の23年度以降参加が6者(うち1共同企業体)のみで、固定されたメンバーによる持ち回り的な様相になっていると見られる。これまでの落札者は前記3者と三菱商事・日通グループの5者。


-2015年7月13日-

◆地場産の包装米飯「ごはん」販売(和歌山・紀の里農協)

 和歌山・紀の里農協は今月から、管内で収穫した地場産ヒノヒカリを100%使用した包装米飯「ごはん」(200g、税込み120円)の発売を開始した。

 販売部直売課によると、農作業の繁忙期に生産者が簡単に食べることができるものを作る等の理由から商品開発に至ったとしており、「紀の川の豊富な土壌で生産されたお米を手軽に味わってもらえたら」(同)という。

 今回は農産物直売所で試験販売として5千食を販売するほか、特産の八朔を使用したカレーとのセット販売も検討されている。


-2015年7月10日-

◆7店舗目の「クリーン精米屋」を出店(サタケ)

 サタケ(東広島市)はこのほど、「クリーン精米屋」(無人自動精米所)をJA広島中央・農産物直売所に設置した。東広島市内には7店舗目の出店となり、月平均で500人の利用者を見込んでいる。

 他の利用者の米が混じらない「残留ゼロ機構」を装備、精米モードは「クリーン精米」のほか、「上白」、「標準白米」、また健康に良いぶづき米に仕上げる「健康精米(3段階)」から選ぶことができる。設置した農産物直売所では玄米の販売も行っており、購入した玄米をすぐに精米し持ち帰ることが可能。

 料金(目安)は10キロ=100円、20キロ=200円、30キロ=300円。同社では7店舗すべての「クリーン精米屋」から出た不要なヌカを回収、肥料として利用してもらう取組みを行っており、循環型農業の実現にも貢献しているとのこと。


-2015年7月9日-

◆飼料米推進、県独自のキャラバンなど展開(山形県)

 山形県はこのほど、市内で「オールやまがた米づくり日本一運動本部会議」を開催し、関係者間で連携しながら飼料用米のさらなる推進を行っていくことを確認した。

 先日行われた県農業再生協議会の臨時総会では、農水省とは別に県独自のキャラバンの実施を決定。系統や県集荷組合を通していない生産者を中心に展開し、主食用米から飼料用米への振替えを働きかけているほか、県農業法人協会に協力を要請している。

 同協会は、「7月末までには5~10%の飼料米等への転換を会員に周知し、生産調整のさらなる推進を図る」ほか、精肉業者とのマッチングに取り組むなど要請に応えている。

 農水省が公表した中間取組状況(5月15日現在)では、2万2,700トン。26年産に比べて1万トン積み上がっているものの、全中が配分した目標数量3万9,800トンの約6割程度にとどまっている。


-2015年7月8日-

◆ネット支出額、1世帯平均8,029円(総務省5月)

 総務省の家計消費状況調査(2人以上の世帯)5月分によると、インターネットを利用した支出額は1世帯当たり平均8,029円、前月比7.1%減、前年比20.5%増。

 このうち、米が関連する「食料品」の割合は1世帯当たり平均10.6%。弁当や宅配ピザ等を含む「出前」は0.5%だった。ネット利用世帯の比率は28.3%で、利用世帯だけの支出額は平均2万8,371円。

 6月にはネット通販大手のアマゾンが米を含む生活必需品の特売サイトを開設しており、こうした各社のサービス拡充がネット購入にどのように影響するか注目される。


-2015年7月7日-

◆中国向け米輸出、トラップ調査実施工場を募集(農水省)

 農水省は7月8日まで、中国への米輸出拡大に向けた精米工場の条件整備を進めるため、トラップ調査を実施する精米工場を募集している。

 中国への米輸出は指定精米工場と登録くん蒸倉庫における精米・くん蒸が義務つけられており、指定を得るために必要なトラップ調査(精米工場及びくん蒸倉庫において、誘引剤を用いたトラップを設置し、カツオブシムシ類が発生していないことを確認する調査)の支援を実施する。

 応募資格は(1)50馬力程度の精米機を有するとう精施設を有している(2)主食用米穀のとう精事業を営んでいる(3)運営する精米工場が、精米の製造に関して「品質マネジメントシステムISO9001」(国際認証)の登録や日本精米工業会の「精米工場品質システム(JRQS)」の認定を受けている又は食品衛生管理のための「AIB 食品安全統合基準」を導入している…の3点全てを満たすこと。

 問い合わせは生産局農産部貿易業務課(電話03-6744-1387)まで。


-2015年7月6日-

◆マレーシアに低温製法米18トン輸出(アイリスオーヤマ)

 アイリスオーヤマ(仙台市)は7月8日、海外展開第1弾として「低温製法米」20アイテム、18トンをマレーシアに輸出する。

 輸出品目は2キロ、5キロ(通常精米・無洗米)で、銘柄はゆめぴりか、ななつぼし、ひとめぼれ、つや姫、こしひかり。現地の食品卸DОKA社を通じて、マレーシア伊勢丹などを中心とした小売店での販売を予定する。

 マレーシア国内における日本米の流通量は少なく、今後の需要拡大を視野に初の輸出先として選定した。1年間という長期の賞味期限を実現したことで、船便輸送における米の品質保持を可能にし、今回の決定過程において現地での高い評価に繋がったという。

 同社では海外の飲食店における業務用米の展開、マレーシア以外の国への輸出を目指し、TPPを契機に日本の農業ビジネス拡大に貢献できる事業を展開していくとする。


-2015年7月3日-

◆堂島商取、コメ先物の再延長申請へ

 大阪堂島商品取引所(岡本安明理事長)は、8月7日に4年間の試験上場期限を迎えるコメ先物取引について、2年間の再延長を申請する方針を固めた。

 コメ試験上場検証委員会がまとめた報告書を受け、7月1日の臨時理事会で承認したもの。正式には同8日に行われる総会での定款変更承認が必要で、その後、農水省に認可申請を行う予定。

 検証委員会の報告書は「取引を即座に中止すべきとする合理的な事情はなく、コメ先物取引の本上場への移行または少なくとも試験上場の再延長を申請することについて、諸般の状況も踏まえながら検討されることを期待する」とまとめられていたが、全農やJAの参加がなく、取引の裾野が十分に広がっていない事などを勘案し、本上場ではなく、再延長の申請という結論に至ったもよう。


-2015年7月2日-

◆東京コメの月間出来高、過去最高を記録(堂島商取)

 大阪堂島商品取引所は7月1日、「堂島マンスリー速報(6月)」を公表した。それによると、東京コメの出来高は3万0,794枚(前月比1万6,882枚増)で、過去最高を記録。大阪コメは2万2,418(同2,461枚減)で、東西の出来高は合わせて5万3,212枚(同1万4,421枚増)となった。

 また、取組高も東京が7,950枚(6月29日)、大阪が8,606枚(6月5日)と、それぞれ上場来最高記録を更新した。さらに受渡数量は、東京が166.68トン(同116.22トン増)、大阪が70.2トン(同47.1トン増)と、東西ともに前月の月間受渡数量を上回っており、現物の受け渡しも積極的に活用されている。


-2015年7月1日-

◆米穀周年供給・需要拡大支援事業の追加募集を開始(農水省)

 農水省は6月29日、27年度予算に計上している「米穀周年供給・需要拡大支援事業」の追加募集を公告した。公募期間は6月29日から8月28日までの約2カ月間。同省では「天候変動などのリスクを回避するためにも是非検討して欲しい」としている。

 5月11日まで行われた1次募集では、既存の積立を活用できる「北海道農業協同組合中央会」「石川県産米需給調整・需要拡大基金」「島根県農業協同組合」の3産地が手をあげ補助金交付候補者となっているほか、26年度補正予算に計上された同様の事業「主食用米の安定販売、需要拡大支援対策」でも、上記、北海道・石川のほか、新潟の生産法人が取組を実施している。

 同事業は"需要に応じた生産・販売の実現"という米政策の見直しを推進するための環境整備と位置づけられたもので、気象の影響等で過剰が発生し、販売が困難になるなど、必要が生じた場合に生産者や集荷業者・団体が経営判断・販売戦略に基づき、自主的な取組を実施できる体制の構築がその政策目標。

 予算額は50億3,300万円だが、事業実施者の計画に基づいて生産者等があらかじめ拠出により積み立てを行い、国は事業計画を承認した場合、経費の2分の1以内を支援する。支援対象となる自主的な取組としては、主食用米を「翌年から翌々年以降に長期計画的に販売」「輸出向けに販売する際の商品開発・販売促進等」「業務用向け等に販売する際の商品開発・販売促進等」「非主食用へ販売」が掲げられている。


-2015年6月30日-

◆「お米日本一コンテスト」7月上旬から募集開始(静岡)

 静岡県は6月29日、「お米日本一コンテストinしずおか2015」の開催概要を公表。ウェブサイトで7月6日から申込受付を開始し、書面での申込についても同月上旬から開催要領を順次送付する。

 同コンテストは全国の生産者から27年産米を募り、安全でおいしいお米づくりを推奨するもので、今年で12回目を迎える。昨年からの変更点として、出品は1経営体(個人・法人)あたり1品種1点、3品種までとなった。また、全品をサタケ・静岡製機・東洋ライスの3社の食味評価機器で測定することとし、それに伴い出品に必要な米は2kg精米2袋となった。

 審査の流れは、機器審査で75点を選出後、11月27日に1回目の食味審査で30点を選出、28日の最終審査で各賞を決定し、同日表彰式を行う。申込締切10月9日。出品応募が600点を超えた日に受付を締め切る。

 申込先は静岡県庁茶業農産課内 お米日本一コンテストinしずおか実行委員会(TEl:054-221-3249、FAX:054-221-2299、E-mail:chasan@pref.shizuoka.lg.jp)。


-2015年6月29日-

◆トルクメニスタンより精米・種子用機器を受注(サタケ)

 サタケ(東広島市)はこのほど、中央アジアのトルクメニスタン政府より精米工場用機器および種子プラント用機器を受注した。現地企業を経由して受注したもので、契約総額は約1億1,500万円。3月に機器を出荷しており、7月に精米工場が竣工する予定。

 同国政府は農場での穀物収量の増加と効率の良い精米を目指し、精米工場および種子プラントの建設を計画した。受注した精米機器は、竪型研削式精米機や研米機、光選別機など約30機種。種子プラント用機器は、粒厚選別機や光選別機など6機種。

 サタケでは今回の取引を契機として、中央アジア(カザフスタン、ウズベキスタンなど)にも積極的にビジネス展開していくとしている。


-2015年6月26日-

◆「食品事業者の5つの基本原則」意見交換会を実施(農水省)

 農水省は6月26日、第2回「食品事業者の5つの基本原則」に関する意見交換会を開催する。

 昨今の大規模な米の産地偽装、メニューの不適正表示などの事案を振り返り、食品業界・消費者団体・有識者など16名で構成される委員が、企業行動のあり方や「5つの基本原則」について討議を行う。

 基本原則は、平成19年に食品偽装表示等の事件が相次いで発生したことを背景に、法令遵守意識を高めるための道しるべとして策定。▽消費者基点の明確化▽コンプライアンス意識の確立▽適切な衛生管理・品質管理の基本▽適切な衛生管理・品質管理の基本のための体制整備▽情報の収集・伝達・開示等の5つの原則から構成される。


-2015年6月25日-

◆新潟コシ、山形つや姫が好調(パル連合通常総会)

 パルシステム生活協同組合連合会は6月22日、ホテルメトロポリタン池袋において「第33回通常総会」を開催した。2014年度(2014年4月~2015年3月)における供給高は1,459億67百万円(前年比102.1%)で、部門別では米穀部門が前期比90.2%、9億33百万円減となり、消費税増税前の駆け込み需要の反動や、市場価格の影響を受けて不振だった。

 26年産を対象とした予約登録米は、登録人数20万4,479人(前年比104%)、数量31万4,697点(同104.3%)と初めて20万人を突破した。減り続ける米消費の影響を受け、昨年10月の新米スタート時の供給数量は前年の94.5%に落ち込んだが、引き続き予約登録米の比率は5割を維持した。

 予約登録米で多く扱っている「コア・フード米」(有機栽培あるいはそれに準じて、化学肥料・化学合成農薬を使わずに栽培された米)の供給高は3億5,300万円(同96%)と、米価安の影響で金額が下回ったが、ひとめぼれ、つや姫が110%と供給高を伸ばした。年間を通しての販売経過については、3月増税前の買い置き需要が影響して、4月以降は厳しい状況が続いた。銘柄別では新潟コシヒカリ、山形つや姫が比較的に好調だった。

 また同連合では飼料米への取組みを強化しており、畜産提携地においての使用量は約1万9,000トン(同102%)と拡大している。日本の食料自給率向上の一環として飼料の国産化は不可欠との考えによるもので、2015年度もさらに使用量が増える見通しとしている。2015年度では、精米商品で北海道産ゆめぴりかのスポットでの配置、岩手の産直十二穀を原料としたレトルト米飯「産直米と十二穀の白飯150g×3(仮称)」の開発等を計画している。


-2015年6月24日-

◆多雨や日照不足による病害虫の発生に注意(病害虫・第3号)

 農水省は6月23日、向こう1カ月における27年産病害虫発生予報(第3号)を発表した。

 水稲で発生が「やや多い」と予想される病害虫及び地域として、▽いもち病=北東北、近畿、中国、四国、北九州▽紋枯病=南関東、東海▽縞葉枯病=中国、四国(関東は「多い」)▽イネミズゾウムシ=関東、東海、近畿、九州▽ニカメイガ=南関東、中国▽ヒメトビウンカ=南関東、東海、近畿、中国地域を挙げた。

 同省では、全国的に気温が高かったことなどから生育が進んでいるほか、病害虫の発生時期が早まっていることから、圃場の観察をきめ細かく行うとともに、適時適切な防除を実施するよう促した。

 また、気象庁発表(6月10日)ではエルニーニョ現象が続いており、強まりつつあると報じられていることに触れ、「今後は冷夏や多雨、日照不足が懸念される」として、病害虫の発生に注意するよう呼びかけた。


-2015年6月23日-

◆加工用米取組計画の提出延長を農水省に要請(需要者団体)

 各需要者団体からなる全国加工用米需要者団体協議会はこのほど、農水省に対して加工用米の取組計画書提出期限の延長などを要請した。

 飼料用米のさらなる積み上げのために、農水省では取組計画提出期限の1カ月延長(7月末まで)を決定したが、加工用米との期限にズレが生じることから同様の措置を求めたもの。


-2015年6月22日-

◆ささ結ブランドコンソーシアム設立(宮城・大崎市)

 宮城県大崎市では6月22日、「大崎の米ささ結ブランドコンソーシアム」の設立総会を開催する。

 ササニシキ系の新品種東北194号(ささ結)について、農水省の平成27年度新品種・新技術活用型産地育成支援事業(地域コンソーシアム支援事業)の事業採択通知があったことから、国の事業を活用しながら事業を実施することとなった。

 JA古川、JAいわでやま、JAみどりの…の3JA、県試験場、木徳神糧、大崎寿司業組合など実需者とコンソーシアムを組み事業を推進していく。

 「ひとめぼれと交配することにより、食味はササニシキで稲はひとめぼれのイメージ。寒さに強く倒れにくい特性を持ち、ササニシキに比べ栽培が容易となった。27年産米では大崎市内において31haでの栽培を進めており、木徳神糧等を通じての販売を予定している。また寿司に最適な米として、地域内の寿司店への販売も目指していく。お米の聖地大崎市として、攻めの姿勢でササニシキ系新品種ささ結の推進を図れるよう計画し、行動していく」(大崎市・産業経済部農林振興課)としている。


-2015年6月19日-

◆4年連続の干ばつ、作付14%減見込み(カリフォルニア)

 米国カリフォルニア州は4年連続の干ばつとなり、稲の作付に大きな影響が出ると見られている。

 カリフォルニア米協議会(CRC)はこのほど、2015年の稲の作付推計を37万5千エーカー(約15万2千ha)、前年比14%減とまとめた。種子の販売量から推計したもので、1991年の大干ばつ以降で最低。耕作地のうち30%以上が不作付けになる計算という。

 長期的な解決法として、同州では新たな貯水池の建設も提案されており、完成すれば5億立方メートルの水が提供できると見られている。

 なお、米国農務省は3月の作付面積予測で40万8千エーカー(16万5千ha)とまとめており、CRCの予測と同様、1991年以降で最低の見込みとなる。6月末に改めて調査を行う予定。


-2015年6月18日-

◆ロウカット玄米の小売り販売を開始(東洋ライス)

 東洋ライス(株)(雜賀慶二社長)は同社の「金芽ロウカット玄米」の小売り販売を開始する。

 3月の発売以来、自社通販サイトや一部生協・業務用での販売に限定していたが、6月22日から全国の量販店などの一般小売店で順次販売すると発表した。これにより取扱店舗数は大手小売店を中心に1千店以上に拡大する。アイテムは「金芽ロウカット玄米2kg」(参考小売価格1,100円=税別)と「金芽ロウカット玄米1kg」(同550円=税別)の2種類。

 金芽ロウカット玄米は新技術により、玄米表面にある蝋(ロウ)を除去(カット)した白米感覚で食べられる玄米。同社では「発売直後のプレゼントキャンペーンや、その後の特別価格販売キャンペーンで想定以上の反響があったため、生産体制の拡充と販路拡大の準備を進めてきた」としている。


-2015年6月17日-

◆県産米プレミアム商品券を発売(茨城県)

 茨城県農林水産部販売流通課は7月1日から、県産米の購入に利用できる「茨城県産米プレミアム商品券」(プレミアム付お米券)を発行する。お米券は、額面5,000円(500円×10枚)を3,500円で、合計2万冊を販売する。

 商品券の購入及び利用ができるのは、県内の量販店(カスミ、タイヨー、セイブ等)や米穀店、農産物直売所244店舗。他の米穀店から追加申請の声も聞かれており、今後も扱い店舗は増加する。

 県販売流通課では、米の消費拡大を図ることに加え、「他県産米を食べている方にも、是非とも県産米を食べて欲しい」、「お米券はプレミアム(割引)があるので、普段よりワンランク上のお米を食べてもらえたら」としている。購入機会の公平性等などから、事前応募を13日から(WEBは15日)開始。16日現在で、約500件(はがき100件、WEB400件)の応募が確認されている。


-2015年6月16日-

◆いわてオリジナル品種ブランド化戦略実践本部会議

 岩手県は6月12日、エスポワールいわてにおいて、「第1回いわてオリジナル品種ブランド化戦略実践本部会議」を開催した。

 同会議は、県オリジナル良食味新品種「岩手107号」、「岩手118号」のブランド化を図るため、県産米の生産、流通、消費などに関わる機関・団体等が一丸となって、生産・販売等の戦略を実践することを目的に設立された。

 今回は「岩手107号」の名称について、7月1日~31日の期間で公募を行い、10月下旬に本部長である県知事が最終決定することが確認された。

 また11月上旬に戦略案中間とりまとめ、来年2月上旬に各種戦略を策定する。「岩手107号」はあきたこまち以上の食味と収量性を目標に、28年産から一般栽培が予定される。「岩手118号」は、同県最高級品種(フラッグシップ米)として、29年産から一般栽培を予定。


-2015年6月15日-

◆コメ新用途、「コメプリン」を紹介(筑波大学・北村教授)

 筑波大学の北村教授は6月11日、東京ビッグサイトで開催された「美味技術学会シンポジウム」において、消費者が求めるこれからの美味技術の創生に向け、「コメプリン」及び新たな製法である「マイクロウエットミリング」を紹介した。

 北村教授は、研究の一環としてライスミルクを原料とした「コメプリン」(生の玄米をそのまま摩砕したライスミルク(以下、フレッシュミルク)にカスタードや牛乳や香料を加えて加熱成形したもの)を手がけている。従来のプリンに比べて、コメデンプンの糊化によってゲル化させることができるため、米粉を原料にしたプリン同様にもちもち感を与えることができるほか、鶏卵添加の必要がないなどの利点がある。

 原料となるライスミルクは製法によっていくつかに分類され、▽米粉に加水・加熱して調味(沖縄のローカルフードとして販売されている製品)▽生コメを加熱・液化して糖化(国内外で市販される多くの製品)▽生コメを直接、あるいは炊飯して粉砕(家庭向けで見かけるレシピ)などがある。そのほか、生コメを湿式粉砕法により微細化したものがあり、コメピューレやペースト、コメプリンの原料であるフレッシュミルクはこのカテゴリーに分類される。

 石臼をベースにした機械で水と一緒に粉砕すると、白米ではライスミルク、玄米だとフレッシュライスミルク、糠だけでもブランミルクが作れ、調整して混合のライスミルクを作ったりすることもできる。研究実験を繰り返した結果、家庭用ミキサーとは異なり、舌上でざらつきを感じないほか、均質性や流動性、反応性などの特性に優れたミルクを作ることに成功した。

 マイクロレベルのコメ粒子懸濁液を作成できることから、同粉砕方法を「マイクロウエットミリング(MWM)」と命名。MWMは、▽硬質農産物=乾燥させて粉末にするのではなく、湿潤状態のまま液素材に加工することで、従来とは形態や食感が大きく異なる食品に加工できる▽軟質農産物=丸ごと微細化することで健康機能性成分に富む果皮や種子を食材の一部にすることが可能。また、農産物の高付加価値化やフードロスの削減にも通じるので、食品産業の持続的発展に寄与できるとして期待されている。


-2015年6月12日-

◆元気寿司株式の公開買付け終了、連結子会社に(神明)

 神明ホールディングは6月11日、元気寿司の普通株式の公開買付けが今月10日を以って終了し、同月17日付で元気寿司は同社の連結子会社となることを公表した。

 当初予定通り、1株2,500円で70万株を買付けた。取得価格は17億50百万円。買付け前に所有していた290万株(所有割合32.85%)に70万株(同7.93%)が加わり、所有株式は360万株(同40.77%)となった。


-2015年6月11日-

◆売上高1,560億円、営業利益17億円と増収増益(神明)

 神明ホールディング(藤尾益雄社長)の平成27年3月期決算(速報値ベース)は、売上高1,560億円(前期は1,441億84百万円)、営業利益17億円、当期純利益14億円(前期は8億22百万円)と増収増益。米穀取扱数量は49万トン(同49万6千トン)。決算数字については、神明の販売部門を子会社化するなど、グループ再編したため速報値。

 また同社ではグループの元気寿司と協力して、コンビニなど末端販売向けに寿司商品の開発を進めている。今秋にも発売される予定で、「米の消費拡大に向けた取り組みで、まずは棒寿司を念頭にできるだけ早い段階で展開したい。また新たに参入した炊飯部門は、初年度40億円の売上高を見込んでいる。先にラインを増設したウーケの無菌米飯事業は、年間7千万食ペースとなっている」(藤尾社長)としている。


-2015年6月10日-

◆予約登録米の登録数20万1,453人(パル連合)

 パルシステム生活協同組合連合会の「2015年産予約登録米」登録人数は、20万1,453人(前年比98.5%)と、2年連続して20万人を突破した。

 1993年の冷害による米不足を契機に1995年からスタートし、2015年で20年を迎える。

 田植えの段階で産地と1年間の契約を結び、4週に1回の頻度で組合員宅に届けられる仕組み。不作や震災などで調達が厳しくなったときも、登録者を優先して届ける安定した制度として組合員から支持されている。


-2015年6月9日-

◆前月とメニュー変わらず(加工向け実証用備蓄6月入札)

 農水省は6月18日、加工原料向けに25年産備蓄用精米入札を実施する。災害時に対応した備蓄後における非主食用への販売実証事業で、25年産に切り替わった昨年9月から毎月実施されている。

 メニューは▽新潟こしいぶき130トン(精米加工:昨年1月)・34トン(同3月)・85トン(同9月)(受託事業体は伊藤忠食糧、引渡場所は神奈川県横浜市)▽山形はえぬき132トン・33トン・86トン(日通グループ、千葉県佐倉市)▽秋田あきたこまち87トン(同9月。三菱商事、埼玉県久喜市)…で、合計3銘柄587トン。

 応札最小単位は1トンで、引取期限は今年7月末。


-2015年6月8日-

◆吉野屋の道内全店で「そらゆき」使用開始(ホクレン)

 ホクレンは6月4日、今月第2週から道内の吉野家(全22店舗)において、新品種「そらゆき」を含む道産米100%ブレンドの使用が順次開始されることを公表した。

 そらゆきは、多収栽培が期待される業務用向け品種。きらら397の代替品種で、収量性はきららと比べて108%程度、炊飯米の粘り・柔らかさは同程度。耐冷性・いもち病抵抗性が強く割籾が少ない点が特徴。

 今後の取り組みについては、「現場で多収性の試験を行うとともに、お客様の評価、ニーズを見極めながら、段階的な置き換えを図る」(米穀部主食課)としている。生産量見込みは27年産846トン、28年産1,910トン。


-2015年6月5日-

◆JAS違反指導、品質表示6件・規格5件(26年度下期)

 農水省・消費者庁はこのほど、26年度下半期(26年10月~27年3月)のJAS法違反に係わる国の指導件数等を公表した。

 【品質表示基準に係わる指導】全体は204件で、そのうち米は6件。米の主な違反区分は▽原料玄米の誤表示・欠落=3件▽その他=3件。また、米加工品も原料原産地名の誤表示・欠落で1件あった。

 【JAS規格に係わる指導】34件で、米は5件。米の主な違反区分は▽有機でないものに「有機」と表示=4件▽JASマークがないものに「有機」と表示=1件。


-2015年6月4日-

◆飼料用米使用のひろしまレモン卵など認定(6次産業化事業)

 農水省はこのほど、6次産業化・地産地消法に基づき総合化事業計画の認定(27年度第1回)を行った。

 米関係では、▽野菜・米を用いた各種野菜のコロッケの製造・販売と新しいパッケージの精米の販売(佐藤仁美、宮城県)▽米、大根、マコモダケを活用した発芽玄米入り粥などの加工品の製造販売(株式会社だいごの丘、秋田県)▽自家産もち米を用いた「杵つき餅」の製造販売(株式会社和氣ふぁーむ、栃木県)▽愛知県奨励品種「十五夜糯」を100%使用したもち巾着の加工・販売事業(農業生産法人 株式会社大地、愛知県)▽米、麦、大豆の作付面積を拡大し、黒豆茶、コロッケ、弁当等の加工を実施(農事組合法人つづらファーム、滋賀県)▽神石高原にて栽培した有機JAS認証米・大豆を利用したお餅、味噌の加工販売(株式会社ローソンファーム広島 神石高原町、広島県)▽飼料用米と広島産レモン粉末を給餌したひろしまレモン卵等の新たな販売方式の展開(全農広島県本部)--の7件が認定された。

 5月29日現在で累計2,100件が認定されており、うち米関係は11.8%を占める。


-2015年6月3日-

◆北・東日本は記録的な高温(5月天候)

 気象庁がまとめた5月天候の特徴は、▽全国的に気温はかなり高く、北・東日本で記録的な高温▽北日本太平洋側と東日本日本海側では記録的な多照で、東日本太平洋側の降水量はかなり少なかった▽沖縄・奄美では梅雨入りが遅かった…の3点。

 日本の北を通過する低気圧に向かって南西からの暖かい空気が流れ込んだことや本州付近では日照時間が多かったため全国的にかなり高く、北日本では平年差+2.0℃、東日本では平年差+2.1℃でともに1946年の統計開始以来5月としては最も高温となるほか、全国154地点中55地点で月平均気温の高い記録を更新した。

 また、春(3~5月)も平年差+1.9℃となり、春の最高記録を更新。4月上旬の低温を除いて気温は高く、全般的に苗の生育はおおむね順調に推移。移植後は、高温多照のため全般的に水稲の生育は早めの傾向。


-2015年6月2日-

◆ロウカット玄米がネット通販3社で1位を獲得

 東洋ライス(株)(雜賀慶二社長)は、同社が開発した「金芽ロウカット玄米」が、Amazon、Yahoo、楽天市場という大手3社のネット通販で、それぞれの部門別ランキング1位を獲得したと発表した。

 Amazonでは「食品・飲料・お酒のヒット商品」ランキングにおいて、4キロ・8キロ・2キロの3アイテムがトップ3を独占。ヤフーショッピングでは「人気売れ筋商品ランキング」で1位を獲得。楽天市場では「総合・女性ランキング」のデイリー1位・2位を独占し、コメ商品では異例の大ヒット商品になっている(Amazon・ヤフーショッピングは5月26日現在、楽天市場は5月27日現在)。

 金芽ロウカット玄米は新技術により、玄米表面にある蝋(ロウ)を除去(カット)した白米感覚で食べられる玄米。玄米の豊富な栄養成分はほぼそのままで、炊きやすく、おいしいことに加え、炊き増えするためコストと摂取カロリーを抑えられるという特長を持つため、通販ショップでは反響が大きいだけではなく、リピート率も極めて高いという。

 同社ではこのような想定以上の反響を受け、一般流通(生協、量販店等)での販売を開始する予定。既報の通り、東都生協では5月下旬から、長野コシヒカリを原料とする「金芽ロウカット玄米」を1kg550円(税込594円)の価格設定で販売を始めている。


-2015年6月1日-

◆5月15日時点で35万トン、提出期限延長(飼料用米)

 農水省は5月29日、「27年産飼料用米の中間的な取組状況」を公表した。5月15日時点で、各都道府県の農業再生協議会及び地域農業再生協議会から聞き取ったもので、取組面積は6.4万ha、数量は35万トンで、26年産実績(取組計画認定)との比較では面積で3万ha増、数量で17万トン増と整理されている。

 飼料用米等の非主食用米への転換は、需給を均衡させ、主食用米の価格の安定を図るための施策で、全農も飼料用米60万トンの買い取りに取り組んでいるが、35万トンという水準では目標数値を達成できず、当面の目標である来年6月末在庫を圧縮できないことになる。

 そのため、同省はさらなる生産拡大に向け、飼料用米の取組計画書(新規需要米取組計画書)の提出期限を、当初の6月末から7月末日まで延長し、既に提出済みの営農計画書の修正も可能としているほか、農水省管理職の重点県への派遣や農政局職員等による推進活動を行う方針。


-2015年5月29日-

◆マジックライスわかめご飯を新発売(サタケ)

 サタケ(東広島市)は6月1日、マジックライスシリーズの新アイテム「わかめご飯」を発売する。希望小売価格(税抜)は個食タイプが320円、炊き出しタイプ(50食分)が1万4千円。

 年間販売目標は個食タイプ40万食、炊き出しタイプ10万食。アレルギー特定原材料等27品目を使用せずに、味付けに工夫を凝らし、わかめの風味を楽しめるよう開発された。マジックライスはお湯、水を入れるだけで簡単に調理できるため、非常食や海外旅行の携帯食として、多く利用されている。


-2015年5月28日-

◆JA食糧さがに資本参加、九州への供給を強化(木徳神糧)

 木徳神糧(東京)は、「(株)JA食糧さが」(佐賀県多久市)に資本参加し、九州地区への商品供給体制を強めていく方針。今年3月に2割を出資し、地元の佐賀さがびよりをはじめとして、各地の銘柄米を委託精米して納入する。

 同社では福岡県内に自社工場を保有しているが、ほぼフル稼働状態であることから、第2となる生産拠点の確保を目指していた。「昨年12月に工場を新設したJA食糧さがとの間で委託精米の案件が進み、より関係を深めていく目的で3月に出資の話がまとまった。今後は佐賀県産米や広域流通銘柄米などを委託精米して、九州地区の各納入先へ供給していく」(本社)という。

 JA食糧さがは、資本金2億5千万円。佐賀県農業協同組合、佐賀県米穀販売協同組合、木徳神糧が株主となっている。平成元年6月に佐賀県米穀販売協同組合と佐賀県経済連の出資により(株)シー・ピー食糧を設立。同22年4月に(株)佐賀米商との事業統合により、(株)JA食糧さがに移行している。


-2015年5月27日-

◆消費者向けウェブマガシン「ごはん彩々」創刊(全米販)

 全米販は5月26日、コメ・ごはんをテーマにした消費者向けウェブマガジン「ごはん彩々(さいさい)」の創刊を発表した。和食がユネスコの無形文化遺産に登録されたことを受け、コメ・ごはんの持つ魅力を消費者に理解してもらうことを目的としたサイトで、20歳代後半~30代の女性を主なターゲットとしている。

 内容としては、読み切りの特集記事をはじめ、米卸が地元のごはん料理等を紹介する「ふるさとメシ」、Q&A形式の「お米雑学」、おいしく炊く方法を紹介する「彩々炊飯術」、レシピを紹介する「彩々クッキング」、コメ・関連商品の企画販売を予定しているショップのコーナーなどで構成されている。

 特集記事の創刊号では、スポーツキャスター・マラソン解説者で「ごはん好き」として知られる高橋尚子さんのインタビューを掲載。レースに欠かせない食事として、ごはん中心のメニューなどを紹介している。


-2015年5月26日-

◆炊飯設備保有の大阪「関空工場」が本格稼働(幸南食糧)

 幸南食糧(大阪)の大阪第2工場となる「関空工場」がこのほど、本格的な稼働体制をスタートさせた。同工場は和泉市テクノステージ内に3月に竣工している。敷地面積6,500㎡、精米能力は220トン(1日)で、炊飯加工設備も備えている。

 主力の三宅工場に続いてのもので、「当社の三宅工場は大阪府と松原市から、災害援助用精米工場として指定を受けている。ただ、先の大震災以降は全国的に大規模な災害が発生していることから、三宅工場だけでは不安があり工場を新設することを決めた。また新たな分野への参入を考え、炊飯設備及び炊飯部門を導入した」(五十嵐専務)としている。


-2015年5月25日-

◆神明HDとの連携を強化(元気寿司)

 元気寿司(栃木)はこのほど、平成27年3月期決算説明会資料を公表した。今期の取り組み及び戦略として、神明ホールディングとの連携強化を掲げた。同社による連結子会社化を進めるとともに、元気寿司東京本部を設置して、シナジー効果のさらなる追及を目指すという。

 具体的には、▽海外展開による回転寿司店舗数の増加と販路の拡大▽本格的な関西エリアへの進出▽製販一体化による消費者ニーズの取り込み▽仕入機能集約による食材調達力の向上。

 海外事業では、香港をはじめ、中国・東南アジア各国等におけるFC展開を進めていく。海外の店舗数は134店舗(27年3月末現在)で、米国での事業を含め積極的に拡大していく。また国内事業においては、関西(西日本)エリアへの進出を検討している。国内の店舗数は136店舗。


-2015年5月22日-

◆増産に向け、もち米「ゆきみのり研究会」を設立(岩塚製菓)

 岩塚製菓はこのほど、もち米品種「ゆきみのり」の契約栽培拡大に伴い、新潟県・越後さんとう農協とゆきみのり研究会を設立したことを公表した。

 27年産は新潟県内で270ha(うち70haが越後さんとう農協)の作付、2万5千俵の収穫見込み。3年後には500ha(5万俵)を目標としており、▽計画生産による品質向上▽種子生産▽圃場の団地化など安定供給体制を確立し、県産の主要なもち米になるように後押しするという。

 同社によると、ゆきみのりは、おかきやあられの加工に適しており、安全安心で高品質な原料米を安定的に調達できると判断し、契約栽培を開始したという。26年産では同農協で30ha(3千俵)を作付。今年3月、さらなる品質向上と生産者との連携・生産体制の強化、発展を図るために研究会を設立した。


-2015年5月21日-

◆無菌米飯生産量6.5%増、堅調に推移(包装米飯協会)

 全国包装米飯協会は5月19日、都内で第37回定時総会を開催した。冒頭、佐藤会長(佐藤食品工業取締役会長)は、「協会設立当時は、ほとんどレトルト米飯の時代であったが、現在は無菌米飯にシフトしており、年々伸びている」と業界の現状を報告した。

 平成26年(1~12月)の加工米飯の生産量は、対前年5.1%増。このうちレトルト米飯8.7%増、無菌包装米飯6.5%増、包装米飯合計で7.0%増。事務局は、「包装米飯の堅調な伸びは、消費者に認知浸透した結果」と説明した。

 26年度の事業報告では、農林水産祭へ出展して包装米飯をPRしたことや、全日本コメ・コメ関連食品輸出促進協議会に入会したことが報告された。27年度計画は、啓蒙普及・宣伝事業を拡充するほか、安全性確保対策事業として、包装米飯の安全性確保の問題等について、必要に応じて技術委員会を開催するなど業界相互の技術交流等を行う。


-2015年5月20日-

◆いわてオリジナル品種ブランド化戦略実践本部設立へ

 岩手県は5月18日、盛岡市内において「いわての美味しいお米生産・販売戦略会議」を開催。開発中の岩手107号、118号のブランド化を目指し、県内外の生産、米卸、消費者団体で構成される「いわてオリジナル品種ブランド化戦略実践本部」(仮称)を設置する方針が示された。

 県知事を本部長に6月12日に設置される予定で、栽培適地、栽培方法、米袋デザイン、イメージキャラクターなど、生産および販売面について協議を進めていく。

 「平成28年度から一般栽培をスタートする予定の岩手107号は、今年11月に名称等の発表を予定している。あきたこまちより良食味で収量性に優れた品種として期待がかかる。また岩手118号は、新潟コシヒカリを越える極良食味米として、県産米のフラッグシップ米に位置づける。品質の高い米を生産することで、相対価格を高めていく狙いもある。6月に設置の実践本部では、観光関係機関にもメンバーに加わってもらい、効果的な販促戦略など検討していく」(県産米戦略室)という。


-2015年5月19日-

◆金芽ロウカット玄米、東都生協で販売(東洋ライス)

 東洋ライス(株)(雜賀慶二社長)は、同社が新しく開発した「金芽ロウカット玄米」(特許出願中)を、東都生協(東京都世田谷区)が販売する、と公表した。

 「金芽ロウカット玄米」は、玄米の表面を覆う蝋(ロウ)層を均等の厚みで除去(カット)することにより、「食べにくい」「炊飯に手間がかかる」「消化が悪い」などの玄米のデメリットを解消し、(1)白米のようにおいしい(2)玄米と同様に栄養価が高い(3)簡単に炊ける(4)消化に優れている、というこれまでになかった特長を持った玄米。

 "直接"かつ"丁寧"な説明により理解促進をはかる必要があることから、3月23日の発表以来、同社の通販サイト等でのみ販売していたが、消費者から僅かな期間に予想を超える反響があったため、一般流通でも販売を開始することになった、としている。

 東都生協では、長野コシヒカリを原料とする「金芽ロウカット玄米」を、共同購入により5月下旬から販売を開始。価格は1kg550円(税込594円)と設定されている。通販での購入者からは「今までの一般玄米とは味も口当たりも全く違い驚いた。味も美味しかった」「玄米なのに臭みもなく、白米に近い感じで食べられた」などの声が寄せられており、リピーターも増加しているという。


-2015年5月18日-

◆減収増益、米取扱10万8千トン(ヤマタネ4~3月)

 (株)ヤマタネ(山﨑元裕代表取締役社長)は5月15日、27年3月期(26年4月~27年3月)の決算短信を公表した。連結業績は、売上高516億40百万円(前期比6.0%減)、営業利益45億65百万円(18.9%増)、経常利益37億51百万円(27.3%増)、当期純利益20億42百万円(34.4%増)。

 米穀販売は量販店や外食向けの精米販売数量が消費税率引き上げに伴う駆け込み需要の反動等で6万7千玄米トン(前期比9.6%減)にとどまったが、一般小売店や他卸売業者向けの玄米販売がスポット的な需要が増加したこと等で4万1千玄米トン(31.2%増)となり、総販売数量は10万8千玄米トン(2.5%増)。一方、販売価格の大幅な下落の影響で食品部門の売上高は249億65百万円(15.2%減)となったが、営業利益は前年度赤字の主因だった24年産米の差損販売が終了したことにより、3億9百万円(前期は1億28百万円の損失)となった。

 28年3月期の連結業績(通期)は、売上高527億円、営業利益48億円、経常利益41億円、当期純利益22億60百万円を予想。


-2015年5月15日-

◆越前たけふと連携で日本晴を香港に出荷(幸南食糧)

 幸南食糧(大阪)はこのほど、越前たけふ農協(福井)と連携して、「おすし最適米(日本晴)」を香港へ向けて初出荷した。今年度で200トン、今後5年間で約1,000トンの出荷を目指す。香港そごうや、寿司店へ導入されるという。

 越前たけふ指定の日本晴は、大粒で粘りが少なく、舎利にしても口でほどけるような食感から寿司に適ししているとのこと。「海外市場における日本の寿司需要は高まりつつあり、舎利に最適な日本晴の浸透を国内を含め浸透させていきたい。香港市場を皮切りとして、ルートを模索しながら輸出国の拡大を図っていきたい」(五十嵐専務取締役)という。

 同社では2014年に「日本晴復活プロジェクト」を越前たけふと立ち上げ、米飯用途を明確にすることで消費地へ新しいお米の選択基準をつくることを提案してきた。今年4月には「日本晴友の会」を設立し、契約栽培(減農薬・減科学肥料栽培)の形で、今年度は1,200トン、5年間で5,000トンの栽培を予定する。


-2015年5月14日-

◆売上8.9%減、純利益144.9%増(木徳神糧1~3月)

 木徳神糧は5月13日、平成27年12月期第1四半期決算(27年1~3月)の連結業績を公表した。

 主力の米穀事業の売上高は、国内需給緩和により販売競争が激化し、国産米の販売単価が大幅に下落したことから前年を下回ったものの、損益面では、中食や外食向けの精米及び玄米販売の拡大、在庫管理の徹底等に注力した結果、前年同期を上回る利益を確保した。

 同四半期の連結業績は、▽売上高258億52百万円(前年同期比8.9%減)▽営業利益4億65百万円(同95.3%増)▽経常利益4億64百万円(同101.8%増)▽四半期純利益3億11百万円(同144.9%増)。


-2015年5月13日-

◆荷崩れの危険性を低減した新型フレコンを開発(日通商事)

 日通商事はこのほど、米穀保管用フレコン「BOXフレコン A TYPE(保管)」の試作品を公開した。従来の不安定な丸型とは異なり、荷崩れの危険性を低減するため、高さの低い長方形角型となっている。形状が角型であるため、上下左右に積まれたフレコンの接地面積を増やし、安定した「はい山」が形成できる。

 また、高さが低いことから従来よりも数段高い段積みが可能。デッドスペースが少なく、約2倍の保管数量向上が見込まれる。さらに、強度を増した2本の吊ベルトと四隅にフックを配置することで荷扱い時の作業性と安全性を向上させた。

 従来の丸型背高フレコンは、段積みに際し、不安定で荷崩れする可能性や保管効率などの課題があり、同社では東日本大震災の教訓を活かしながら、全農宮城県本部等と新たなモデル開発を進めてきた。平成26年11月から宮城県本部協力のもと、約600トン分のテスト保管と使用試験を開始。今後はテスト結果を踏まえ、全国販売を行っていく予定。


-2015年5月12日-

◆畜産農家の飼料米需要量4万5千トン(農水省4月末)

 農水省はこのほど、4月30日現在の飼料用米マッチング状況を公表した。27年産における畜産農家の新規需要量は203件(約4.5万トン)まで積みあがっており、「そのうち1万トン程度のマッチングが完了している」(畜産振興課)とのこと。

 また、飼料業界における単年度需要量について、全農グループ飼料会社60万トン(MA米・備蓄米含む)、(協)日本飼料工業会63.4万トン(MA米・備蓄米含まず)と、120万トンを超える需要量があると整理。また、同工業会では中長期においても196.4万トンの需要量があるとしている。


-2015年5月11日-

◆サタケ本社で全国醸造機器用品展示会を開催

 サタケは全国醸造機器工業組合などが主催する「全国醸造機器用品展示会」を、5月26~27日の日程で広島本社において開催。「小ロット醸造精米機」、「光選別機ピカ選GRAND」、「DNA検査装置」等の展示や実演を行う。

 展示会は日本酒づくりに必要な各種醸造機器・用品類の展示会で、30社の出展企業が予定されている。同27日に東広島市で「平成26年酒造年度全国新酒鑑評会」が開催されるのに合わせ、同市に本社を置くサタケを展示会場として開かれるもの。


-2015年5月8日-

◆泉田知事が晩生新品種の田植え(新潟県)

 新潟県は5月13日、泉田知事が29年度に一般販売を予定している水稲晩生新品種の田植えを行うことを公表した。

 27年、28年は現地で栽培実証試験を行う計画で、当日は新潟県農業大学校で田植えを行うほか、特性紹介や試食が予定されている。品種開発は各産地とも積極的で、デビューに向けてのPR活動も早まってきた。

 晩生新品種の候補は、「新潟103号」((キヌヒカリ×どまんなか)×北陸190号)で、大粒、甘さと粘りが特徴。高温登熟性に優れ、成熟期はコシヒカリより1週間程度遅い。


-2015年5月7日-

◆局地的な大雨、早期米への影響は見られず(鹿児島5月1日現在)

 鹿児島県東部では4月30日、局地的に猛烈な大雨に見舞われた。鹿児島地方気象台は肝付町と大崎町、志布志市に土砂災害警戒情報を発表し、警戒を呼びかけた。

 県農政部によると、水稲に関して特に被害や影響があった等の報告は聞かれていない(5月1日午前聞き取り)。また、肝付吾平町農協では、「確かに雨は降っているが、川が氾濫するようなこともなく、特に影響は出ていない」という。冠水や土砂流入等も起こっておらず、早期米への影響はなさそうだ。


-2015年5月1日-

◆上げ48・下げ42産地銘柄(農水省・3月相対価格)

 農水省は今年3月分(速報値)における26年産主食用米の相対取引価格・数量を公表。全銘柄平均は税抜きベースで1万1,058円と今期の最安値を更新した。

 前月と比較が可能な産地銘柄別の変動は、上げ48、下げ42、横ばい1とマチマチ.。上げたのは、徳島コシヒカリ742円、石川ゆめみづほ716円、千葉ふさおとめ622円など。

 逆に下げは山形ひとめぼれ2,284円、北海道ゆめぴりか1,955円、宮城まなむすめ1,212円、島根きぬむすめ1,031円など。新潟コシヒカリは、一般1万4,361円、魚沼1万7,939円はほぼ前月並み、佐渡は1万4,735円で245円上げ。


-2015年4月30日-

◆山形酒104号の名称、雪女神に決定

 山形県・吉村県知事はこのほど行った知事記者会見において、県産初となる大吟醸向け酒造好適米「山形酒104号」の名称を「雪女神(ゆきめがみ)」に決定したことを発表した。

 知事は、「心白の発現率が高く、玄米のタンパク質含有率が低いことから、大吟醸酒に適していて、試験醸造では後切れがよくスッキリとした味わいで飲み飽きしない酒質と評価された」と紹介。

 今年度は県内11カ所の酒蔵等で試験醸造を実施するとともに、計画的な種子生産が行える体制作りに取り組んでいく方針を示した。


-2015年4月28日-

◆ふるい下米なども申請により加工用米の対象に(農水省)

 農水省は4月16日付けで「需要に応じた米生産の推進に関する要領」を一部改正した。飼料用米における全農スキームの導入に伴う「米穀の出荷販売事業者が遵守すべき事項を定める省令」の改正などを行ったことに対応したもので、販売が可能となった買取販売事業者は帳簿の整備・横流れ防止措置などの実施が規定された。

 その他、▽米粉用米などの取組計画については、需要者などが在庫の増大により過大な経営負担が発生した場合も変更申請が行える▽加工用米の範囲は、ふるい下米など3等以上格付けされないことが明らかな米穀においても需要者や農業者が申請し、地域センター長などが認めた場合は対象とする▽農業者が作成する加工用米・新規需要米の提出書類については、重複した項目などを省略し、報告などを簡素化する▽加工用米の不適正な流通に対する違反措置については、違反の度合いに応じて期間の長短をつけることができる(これまでは1年間)…などの明記・改正が行われた。


-2015年4月27日-

◆名古屋食糧、執行役員に下山・小畑田両氏が就任

 名古屋食糧(則竹功雄社長)は4月1日付けでグループ会社を吸収合併し、新体制に移行している。

 共和フードサービス、エイティエイトジャパン(ごはんの国事業部、多司事業部)、エイティエイトなど給食センター、炊飯センター等を食品事業本部に位置づけた。

 役員は変わらず。執行役員(新設)に下山尚志品質保証事業本部長、小畑田好紀米穀事業本部長が就任した。本店所在地は変わらず。


-2015年4月24日-

◆「ローソンファーム新潟」設立、コシ・いぶきを栽培

 大手コンビニのローソンは4月23日、国家戦略特別区域の規制緩和制度を活用した特例農業法人「株式会社ローソンファーム新潟」(新潟市江南区。後藤竜佑取締役社長)の設立を公表した。

 コシヒカリ、こしいぶきを5haで栽培(約28トン)し、生産した米は11月からローソングループ店舗で販売するほか、弁当やおにぎり等の中食商品への原材料としての使用を検討している。2015年度計画の販売額は約6.2百万円。資本金は5百万円、出資者は後藤竜佑75%、RAG10%、ローソン15%。

 ローソンファームは全国で23カ所目で、100ha規模での米づくりを目標に、農地集約による大規模農業に取り組む。将来的には米や青果物の加工施設を作り、6次産業化や海外への輸出を目指す。


-2015年4月23日-

◆ギャバを生成できる家庭用精米機を発売(サタケ)

 サタケ(東広島市)は5月1日、ギャバ生成機能を備えた家庭用精米機「マジックミル・ギヤバミル」を発売する。

 ギャバ精米コース(白米)を選択すると、自動的にギャバ生成と精米が行われ、ギャバが豊富な白米を作ることができるという。

 メーカー希望小売価格は3万2,800円(税抜)で、インターネット通信販売サイト「サタケオンラインショップ」と、アンテナショップ「サタケ食彩館」において販売される。


-2015年4月22日-

◆「消費者が求める食」テーマにシンポジウム(美味技術学会)

 美味技術学会は6月11日、FOOMA JAPAN 2015との併催でシンポジウム「消費者が求めるこれからの食、新たな美味技術の創生に向けて」を開催する。日本食品機械工業会との共催。

 トレードワーク消費生活コンサルタントの加藤直美氏による「高齢化時代の食品開発の方向性~コンビニの食マーケティングを中心に」、筑波大学の北村豊教授による「コメプリン加工を支援するマイクロウエットミリング」などの講演が行われる。

 受講料は無料(資料集購入の場合は1,000円必要)。当日参加申込み可、FOOMA JAPAN 2015サイトからも事前登録を受付中。


-2015年4月21日-

◆27年度政府米の販売等業務委託、5月29日に入札実施

 農水省は5月29日、27年度政府米の販売等業務における民間競争入札を実施する。参加資格は日本で設立された法人で、米穀の販売実績が年4千トン以上(直近年又は直近3カ年平均)あり、全国における需要に応じた政府米を販売する拠点又は販売網を有することなど。

 入札は、応札者による外国産米の取扱希望数量の合計が委託予定数量(60万トン)に達するまで応札価格の低い者から複数選定する。受託者(第3者への委託を含む)は米穀の保管・運送・販売(カビ毒検査・搗精・備蓄用精米加工)・販売出来ない米穀と空包装などの処理業務などを行う。実施期間は契約締結日~平成33年3月31日まで。

 実施要領・入札説明書などの配布は、5月22日まで農水省生産局貿易業務課で行っているほか、今月24日に生産局第1会議室で説明会を実施する。落札者は6月下旬に決定される。

 なお、26年度契約者は三菱商事・日通グループ・住友商事で、加工用MA米の定例販売などの業務を請け負っている。


-2015年4月20日-

◆おまかせエコ・チャレンジ米を追加(パル生協)

 パルシステム生協連合会(東京都新宿区)はこのほど、27年産予約登録米の受付開始にあわせて、新たに「おまかせエコ・チャレンジ米」を加えたことを発表した。

 全国23産地から、エコ・チャレンジ基準(化学合成農薬・化学肥料を各地域で定められた慣行栽培基準の1/2以下に削減し、パルシステムが定める農薬を使わずに栽培した米)で栽培されたお米が無作為に届く。

 銘柄は▽つがるロマン▽いわてっこ▽ひとめぼれ▽ササニシキ▽あきたこまち▽つや姫▽コシヒカリ▽ふさおとめ▽こしいぶき等を予定。参考価格は税込み1,706~2,354円。予約登録米は、20年目を迎えた26年産で登録数が初めて20万人を超えた。


-2015年4月17日-

◆米市場等について関係者からヒアリング(産業競争力会議)

 政府の産業競争力会議は4月15日、実行実現点検会合(第18回)を開催し、「米市場」と「農林水産物・食品輸出」について、関係者からヒアリングを行った。

 提出資料によると、全米販は、全国集出荷団体による年間を通じた取引は生産者に価格が見えにくく、スポット的な取引は年間を通じた価格ではない、という米の価格形成の現状を踏まえ、「中長期米仲介市場」を開設し、今年7月1日から業務を開始する予定とした。

 また、国産米使用推進団体協議会は、全農の概算金・相対販売基準価格ともに価格の決定が不透明で、稲作が産業として生き残る為には公正で透明性の高い市場の構築が急務として、生産者が直接、実需者に販売できる「複数年契約可能な米市場」を昨年秋に設立したと説明。

 農業支援サービスや農業生産資材等の販売を展開するグラントマト(株)は、現在の価格形成は、実需者の仕入れ価格の変動不安からただ安値を追うばかりで、米の再生産が可能になる価格ではないと指摘。実需者と生産者が直接つながることができるコメの先渡し市場は重要で、その運用過程で需給バランスがとれ、稲作経営が成り立つ価格に発展していくと期待できる、とした。


-2015年4月16日-

◆新潟農商に1億円出資、輸出を強化(A-FIVE)

 6次産業化を支援する官民ファンド農林漁業成長産業化支援機構(A-FIVE)は4月14日、サブファンドによる(株)新潟農商への出資に同意決定した。出資決定金額は1億円。

 事業内容は、新潟県の米生産者が地域生産者と連携し、先進営農機械化システム・直播技術等を活用するとともに、アジア諸国を中心に輸出し、現地精米で販路拡大を目指すというもの。これにより、周辺農業者との連携強化や地域の雇用拡大、海外展開による販路拡大を図る。

 新潟農商は、クボタの国内ディーラー・新潟クボタのグループ会社。27年の輸出数量は3,000トン、前年比4倍を目標としている。既報のように、クボタは香港とシンガポールに現地法人を設立しており、玄米で輸出して自社設備で精米することにより、鮮度の高い米を販売している。


-2015年4月15日-

◆今年も「ごはんでサポートキャンペーン」(日炊協)

 公益社団法人・日本炊飯協会は、4月~9月までの期間で、「ごはんでサポートキャンペーン」の応募を受け付けている。

 公益性の高い自治体や教育関連のイベント、ボランティア活動、地域のイベントなどに、協会会員からごはんを安く提供するもの。デリバリーが可能なイベントに対し、100キロを上限に約100イベントへの提供が予定されている。

 「原料米の代金のみで加工賃はサービスして、なるべく安い価格で炊飯米を提供する。毎年の恒例キャンペーンで、ごはんの美味しさ見直してもらうことが目的。日本の主食であるお米を、あらゆる機会を通じて消費拡大に繋げていく」(事務局)とする。


-2015年4月14日-

◆コメ試験上場検証特別委員会の概要を公表(堂島商取)

 大阪堂島商品取引所は、4月6日に行われた「コメ試験上場検証特別委員会」の議事概要を公表。

 卸売業者・商社からのヒアリングでは、「先物市場の価格情報は仕入れに当たっての判断材料として有用」「生産される前にどのくらいの値段になりそうかを先行して提示していることは大きい」など、価格指標として活用しているとの意見や、「先物市場を現物市場のイメージで捉え、活用しようとする者が多い」「数カ月後に必要となる数量を確実に入手できるため、定期的に利用している」「東京コメの標準品が業務用の雑銘柄に特定したことは有用」など、現物の調達・仕入れ機能を評価する声もあった。

 一方で、「リスクヘッジ目的で活用しているが、思惑で参入する者が少なく、十分な流動性があるとは言えない」として、さらなる活性化を求める意見もあった。次回の「コメ試験上場検証特別委員会」は5月11日(月)に実施される予定。


-2015年4月13日-

◆サトウ食品に越後製菓への賠償を命じる(東京地裁)

 東京地方裁判所は4月10日、越後製菓(新潟県長岡市)がサトウ食品工業(同県新潟市)の製造販売する切込み入り切り餅に特許権を侵害されたとして、約19億円の賠償請求を求めていた訴訟に関し特許権侵害を認め、サトウ食品工業に対して約7億8,300万円の支払いを命じた。

 両社は切り餅の側面に切り込みを設けるという特許に関して争い、平成24年に知的財産高等裁判所が特許侵害権にあたると判断。サトウ食品工業に約8億円の支払いを命じていた。今回は、この対象とはされていなかった製品および期間について新たに越後製菓がサトウ食品工業に対して損害賠償を求めていたもの。

 サトウ食品工業では、「控訴するか否かを含めて本判決についての対応を社内において協議していく」としている。


-2015年4月10日-

◆2月の食料品ネット支出金額、1世帯777円(総務省)

 総務省の家計消費状況調査(2人以上の世帯)によると、ネットショッピングの2月支出総額は7,354円、前月比16.6%減、前年比21.0%増。利用世帯割合は26.8%、前月からほぼ横ばいだった。支出金額は引き続き前年を上回るものの、月ごとにバラつきがあるようだ。

 米も含む「食料品」の支出額はそのうち1割の777円、前月比28.7%減。弁当や宅配ピザ等を含む「出前」は37円、前月比45.6%減と、年始の需要があった1月と差が出たものとみられ、米もシーズンによって変動が出ることも想定される。

 全農が大手ネット通販アマゾン・ジャパンのサイトで「JAタウンストア」を3月末に開設し、約1,000点の商品を取り揃えている。米商品も2割を占めており、今後の動向が注目される。


-2015年4月9日-

◆コメ先物取引に関するアンケートを実施(堂島商取)

 大阪堂島商品取引所に設置されている「コメ試験上場検証特別委員会」では現在、コメの生産・流通等に関わりのある事業者や投資家などを対象に、コメ先物取引に関するアンケートを実施している。

 今年8月に試験上場期間が終了するため、同委員会では、コメ先物取引の客観的な検証を行い、今後のあり方について助言を行うこととしているが、その取りまとめに向けた議論の参考とするのが目的。

 アンケート項目はコメ先物に対する認識や考え方についてで、「コメ先物価格を参考にしたことがあるか」「参加したことがあるか」など。募集期間は4月7日(火)~4月24日(金)まで。詳細は大阪堂島商品取引所のHP(http://ode.or.jp/)で。


-2015年4月8日-

◆飼料用米の27年度予算は482億円を見込む(農水省)

 4月7日に行われた参議院の農林水産委員会では、飼料用米の予算対応に議論が及んだ。民主党の郡司彰議員が「飼料用米への転換について、生産現場には予算的にいつまで続くのかという不安がある」と質問。

 農水省の松島生産局長は「25年産の生産実績は2万1,800haで11万5千トン、26年産は3万3,900haで17万9千トンの計画数量」と、飼料用米の生産規模を説明したうえで、27年度予算案では「水田活用の直接支払交付金2,770億円のうち、飼料用米分は482億円を見込んでいる」ことを明らかにした。

 また、林農相は「27年産米の生産数量目標では主食用米を14万トン削減しているが、その全部が飼料用米に転換されても対応できる予算計上になっている」と述べ、さらに「14万トンを超えて生産された場合も、他の予算の不用額を回すなど、あらゆる手段を講じて対応する」と明言した。


-2015年4月7日-

◆第10~11回契約者を公表(MA一般米入札)

 農水省はこのほど、MA一般米入札における第10~11回契約者を公表した。各回の産地種類別契約者・契約金額は以下の通り。

 【第10回】▽米国産うるち精米中粒種4万9千トン=三菱商事(1万2千トン2件)、住友商事(1万3千トン)、兼松(1万2千トン)の3業者。金額はトン当たり10万5,633~7,386円▽タイ産うるち精米長粒種1万2千トン=三菱商事(6千トン2件)。金額は5万5,106円と5万5,136円。

 【第11回】▽米国産うるち精米中粒種3万6千トン=カーギルジャパン(1万2千トン2件)と住友商事(1万2千トン)の2業者。金額は10万3,359~4,724円▽タイ産うるち精米長粒種2万1千トン=三井物産(7千トン2件)と丸紅(7千トン)の2業者。金額は5万5,431~6,222円。


-2015年4月6日-

◆晩生の新品種候補、「新潟103号」に決定(新潟)

 新潟県はこのほど、晩生新品種の候補を決定したと公表。「新潟103号」(系統名)で、大粒と、甘さと粘りが特徴。全体のバランスが優れ、コシヒカリとは異なるおいしいさを持つという。高温登熟耐性に優れ、成熟期はコシヒカリより1週間程度遅い。温暖化がさらに進んだ場合でも、新潟米が引き続きトップブランドとしての食味・品質を維持することが狙い。まだ名前は決まっていないが、品種の特徴を的確に表現し、語感や文字の意味も考慮しながら、話題性、斬新さなどを考えてつける予定。

 「新潟75号」(キヌヒカリ×どまんなか)と「北陸190号」(南海129号×どんとこい)を交配したもので、24年度から県内14カ所で地域適応試験を実施し、米穀店や料理人などの専門家に評価を得ながら、最終的に絞り込んだ。27年度中に品種登録出願を行うほか、29年度の一般販売に向けて、生産・販売体制の構築やブランド確立に取り組む。


-2015年4月3日-

◆SBS買受資格141業者に減少、配合飼料用は初公表

 農水省はこのほど、4月1日現在のSBSにおける買受資格者名簿(卸など)を更新した。3年に1度の定期審査により、資格者数は141業者(26年9月に比べ▲66)に減少。26年度の需要低調を受けた申請状況となった。

 また、同日現在の配合飼料用米穀の販売における有資格者名簿も初公表。買受資格者は【北海道】▽MFフィード▽ホクレンくみあい飼料[宮城] ▽JA全農北日本くみあい飼料【群馬】▽JA東日本くみあい飼料【東京】▽科学飼料研究所▽日本飼料工業会▽全農▽全国酪農業協同組合連合会▽日本養鶏農業協同組合連合会【兵庫】▽JA西日本くみあい飼料【福岡】▽ジェイエイ北九州くみあい飼料【鹿児島】▽南日本くみあい飼料【沖縄】 ▽沖縄県飼料協業組合…の計13業者。

 外国産米穀の飼料用特別販売においては買受者を公表しており、統一を図った格好。


-2015年4月2日-

◆神明精米社長に藤尾益人氏が就任(神明HD)

 神明グループは4月1日付で組織再編を行った。神明精米の代表取締役社長には、藤尾益人氏(神明HD取締役・神明ロジスティックス監査役)が就任。コメックスから社名変更した神明デリカの代表取締役社長には、田中義昭氏(神明HD取締役・こうべファーム監査役・神明アグリイノベーション取締役)が就任。同社は炊飯加工調理食品の製造・販売を事業内容としており、株主構成は神明HD85%、伊藤忠食糧15%となっている。

 また同日付で新設された神明アグリの代表取締役社長には、吉川和男氏(神明HD専務取締役・神明ファーム代表取締役社長・神明ロジスティックス常務取締役)が就任。同社は神明HDより米穀仕入販売事業を継承している。昨今の農業を取り巻く大きな環境変化に対応しつつ、新たなビジネスモデルの構築、コメ供給ルートの拡大など、神明グループの成長戦略に貢献していくとしている。


-2015年4月1日-

◆判定時間短縮の新型DNA検査装置を発売(サタケ)

 サタケ(東広島市)は4月1日、判定時間を短縮した新型DNA検査装置「GeneIyzerTM11」を発売。

 同社の従来機種に比べて、▽短時間での判定(約8時間から約2時間)▽作業の効率化(DNAチップによる識別)▽設置スペースの削減(40㎡から7.5㎡)▽販売価格の引き下げ(税別2,280万円から800万円)等を実現させた。

 これまでに比べ検査装置が導入しやすく、専門知識が不要で検査作業の時間的・労力的負荷が軽減することから、品質管理部門だけでなく、生産、製造加工、販売など幅広い分野での活用が期待できる。販売価格は800万円(税別)、コメ品種識別用検査キットが8,500円(1検体に1個必要)。主な販売先は、JA、農業団体、精米工場(米穀卸)、商社などを想定。


-2015年3月31日-

◆東西の標準品を変更、新穀対象の10月限から(堂島商取)

 大阪堂島商品取引所は3月27日、業務規程の一部変更が主務省である農水省から認可されたことを公表した。

 今回の変更は、東京・大阪の標準品に係るもので、東京コメの標準品は、「コシヒカリ(茨城県産、栃木県産、及び千葉県産)」から、「栃木県産あさひの夢、群馬県産あさひの夢、埼玉県産彩のかがやき、千葉県産ふさおとめ及び千葉県産ふさこがね」に変更され、大阪コメの標準品は、「コシヒカリ(石川県産及び福井県産)」から、「滋賀県産コシヒカリ及び三重県産コシヒカリ」に変更される。

 いずれも4月に新甫発会する27年産米を対象とした10月限からの適用で、東京コメは4月21日、大阪コメは4月13日からの実施となる。


-2015年3月30日-

◆道産もち米、前年最終を上回る検査量

 北海道の水もち検査は2月末で4万7千トン、前年産最終値より3千トン増。風の子もち1万8千トン、はくちょうもち1万5千トン、きたゆきもち1万トンなど。

 27年産もち米生産数量目標(主食用)は3万2,623トン。対前年比98.78%。上川2万2,021トン、オホーツク4,340トン、留萌3,423トン、空知1,352トン、渡島1,049トン、後志405トン、十勝34トンの配分。


-2015年3月27日-

◆西日本向け低アミロース米「ぴかまる」など登録(農水省)

 農水省は3月26日、種苗法に基づき品種登録を公表した。カッコ内は登録者。稲品種では、とちぎの星(栃木県)、ぴかまる、えみのあき、ゆめふわり(独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構)の4種が登録された。

 【とちぎの星】栃木11号×なすひかりの交配。縞葉枯病に強く、高温登熟性に優れる。食味はあさひの夢より優れ、粒感や見栄えの評価が高い。

 【ぴかまる】関東221号×にこまるの交配。西日本向きの低アミロース米で、炊飯米の粘りが強い。ヒノヒカリに比べ収量が約10%多く、食味は同等以上。

 【えみのあき】みねはるか×萌えみのりの交配。あきたこまち、ひとめぼれと同レベルの良食味。直播栽培に適しており、低コスト栽培が可能。いもち病に強い。

 【ゆめふわり】たきたて×エルジーシー活の交配。米粉パン用品種。微細かつデンプン損傷が少ない米粉を製造でき、柔らかく、しっとり、もっちりしたパンができる。


-2015年3月26日-

◆低アミロース米「ふ系228号」など認定品種に(青森)

 青森県はこのほど、低アミロース米「ふ系228号」、酒造好適米「華さやか」を第1種認定品種に指定した。作付地域、用途限定で県内での作付が推奨される。

 ふ系228号は、相624(ミルキークイーン/ふ系181号)を母、相612(愛知101号/ふ系184号)を父として交配。既存の低アミロース米「ねばりゆき」の代替品種とする。アミロース含有率の年次による差が「ねばりゆき」より小さく、食味や品質が安定している。熟期は「ねばりゆき」よりやや早い中生の早。いもち病抵抗性は、葉いもちはやや強、穂いもちは強。

 華さやかは、黒1900(中母59/山形40号)を母、岩南酒13号(吟ぎんが)を父として交配。消化しにくいタンパク質のプログルテリンの割合が多いため、淡麗でさっぱりした日本酒ができる。一般の酒米と違った特徴的な醸造適性を持つことから消費者の新規需要が見込まれるほか、栽培特性が優れる。熟期は「華吹雪」よりやや遅い中生の晩。耐冷性は強、いもち病抵抗性は、葉・穂いもちとも極強。


-2015年3月25日-

◆機能性健康米協会を設立(幸南食糧)

 幸南食糧(大阪)はこのほど、NPO法人・日本米飯管理士協会、一般社団法人・日本健康食育協会とともに、「機能性健康米協会」設立した。

 精白で栄養分が損なうことのない精米技術革新の取り組みに基づいて、米が本来有する健康食たる主食の地位を回復し、国民の健康促進に寄与することが目的。

 主な事業内容は、▽米及び精米に関する調査・研究ならびに学術情報の提供▽米および精米に関するセミナー、講演会、シンポジウム等の開催▽精米機および精米技術に関する規格の作成・研究。

 同社では、機能性の栄養分を残した精白米の普及を図り、米の主食としての地位向上を目指していく。


-2015年3月24日-

◆米粉麺・飼料用の「愛知125号」を開発

 愛知県はこのほど、米粉麺・飼料用の新品種「愛知125号」を開発したことを発表した。生産者の経営安定のため、これらの用途に向いた品種の作付要望が高まっているが、製麺に適し、安定的に収量が多い品種がなかったため、18年から開発に取り組んだ。

 「タカナリ」を母、高アミロースで製麺性に優れる「Basilanon」を父として交配し、選抜育成したもの。主食用米の「あいちのかおりSBL」と比べて穂が非常に長く、収量は3割程度多い。米粉麺の食味は「越のかおり」と比べて粘りがあり優れている。玄米の形は一般の主食用米と比べて細長粒で、イネ縞葉枯病に抵抗性がある。

 3月18日付けで品種登録出願を行っており、27年度から原種種子生産、現地栽培試験、29年産から一般栽培を開始する見込み。


-2015年3月23日-

◆中山間地向けのオリジナル品種「福島30号」開発

 福島県農業総合センターはこのほど、会津、阿武隈など中山間地向けのオリジナル品種「福島30号」を開発したことを発表した。

 あきたこまちと比べて多収で、耐冷性・いもち病抵抗性・耐倒伏性に優れる。食味はあきたこまち並みで、玄米外観が優れる。県の奨励品種に採用されることが決定しており、29年産から作付けされる見通し。

 耐倒伏性に優れる良質米「新潟71号(ゆきん子舞)」を母、耐倒伏性・耐冷性に優れる「福島14号」を父として15年に交配し、その後代から育成した。出穂期は8月2日(過去5年平均)、成熟期は9月14日で、あきたこまちより2日程度遅い。品種名は県民から公募することを想定している。


-2015年3月20日-

◆酒米「露葉風」、品質向上目指す(奈良)

 奈良県ではこのほど、県内だけで生産されている酒造好適米「露葉風」の4者会議を開催した。同会議は毎年開催されており、今年で3回目。露葉風の増産・安定供給、製品の販路拡大・ブランド化などについて協議を行うもので、県、奈良県農協、県酒造組合、生産者で構成される。

 当日は、生産量が当初予定の1,000俵に達したことが報告されたほか、課題として品質向上が挙げられ、栽培会を発足させることで技術向上に取り組んでいくとした。27年産では、実需者の要望もあり1,400俵程度までの増産を目指す。

 県では近年、酒造業者から県オリジナルの製品が作りたいとの要望が挙がっていたことから露葉風の栽培を開始し、増産に取り組んでいる。


-2015年3月19日-

◆宮崎つや姫など、銘柄設定5件に異論なし(九州農政局)

 九州農政局はこのほど、27年産銘柄設定等の意見聴取会・議事概要を公表した。新規設定5件、廃止2件の申請に異論は出ず。農水省生産局長に申請されて、今月末にも正式決定し告示される見通し。

 新規設定では、福岡県がヒノヒカリの代替品種として申請した「ちくし90号」や、宮崎県が早期コシヒカリの一部と置き換えていく「つや姫」など、既存品種からの代替品種の申請が見られた。

 うるち米の設定申請は、▽福岡「ちくし90号」(申請者・県)、「姫ごのみ」(酒見糧穀)▽宮崎「つや姫」(県)の3銘柄。醸造用米は、▽熊本「華錦」(県)▽宮崎「南海酒175号」(県)の2銘柄。廃止申請はうるち米で福岡「ニシホマレ」、「ひとめぼれ」の2銘柄。


-2015年3月18日-

◆年間250万杯販売「イベリコ豚丼」を一新(くら寿司)

 くらコーポレーションはこのほど、無添くら寿司で販売されている人気商品「イベリコ豚丼」をリニューアルしたと発表。

 最高級豚べジョータの旨みを引き立てる国産玉ねぎを新たに使用した。同商品は年間250万杯を販売するヒット商品となっており、精米消費量増加にも期待がかかる。

 同社が今月発表した2015年10月期第1四半期決算では、同期の純利益が前年同期比40%増で10億円を超えるなど好決算で、同社が力を入れているサイドメニューの売れ行き増も好調さの要因のひとつとなっている。


-2015年3月17日-

◆27年産つや姫認定生産者、前年比153増(山形)

 山形県は3月13日、山形市内で平成27年産つや姫生産者認定証交付式を開催した。同式はつや姫生産者の高品質、良食味生産に向けた意識の高揚などのために行われたもの。今回、認定証の交付を受けたのは、県内生産者4,737経営体(前年比153増)。

 27年産つや姫の作付計画は、既報の通り7,700ha、生産量3万8,500トンと前年産よりも1,000ha増。地域別では、▽村山1,486ha▽最上757ha▽置賜1,758ha▽庄内3,710haとなっている。


-2015年3月16日-

◆全米輸が統一ロゴマーク発表、林大臣も積極的に後押し

 全日本コメ・コメ関連食品輸出促進協議会(全米輸)は3月13日、国産米・米関連食品の統一ロゴマーク発表会を都内の時事通信ホールで開催した。海外マーケットで国産米の統一性を確保するために開発されたもので、稲穂、富士山、注連縄などをモチーフとしている。

 林芳正農水大臣も登壇し、「世界の食市場はアジアを中心に拡大が見込まれている。その需要をどのように日本のマーケットに取り込むかを考えることが不可欠。我々も積極的に後押ししたいと思っており、官民協力しながら取り組みを進めていきたい」と挨拶した。

 また木村良会長は、「日本産米の輸出拡大に向けて大きな一歩になる」と意気込みを語った。ロゴマークは米袋にシールとして添付するほか、POP、のぼりなど関連グッズにも使用する。QRコードも付いており、スマートフォン等で国産米や日本酒の品質の高さを映像で紹介するサイトにアクセスできる。今後、個々の会員がロゴマークを活用してプロモーション活動を展開し、オールジャパンでPR効果を拡大する。

 今月16日にはシンガポールでもプレス向け発表会を開催し、食品関連事業者・インフルエンサー向けに試食会も開催。20日には上海で現地バイヤー・レストラン関係者向けに日本食のセミナーを開催するほか、16~22日にかけて梅龍鎮伊勢丹で日本料理教室や、現地で人気のある炊飯器メーカーと連携したプロモーションも実施する。

 全米輸には68会員が参画しており(2月7日現在)、会員の輸出量は国産米の総輸出量の過半数を占めるという。日本酒についても、輸出の筆頭企業である白鶴酒造が会員となっており、既報のように松永將義生産本部長が理事に就任している。「協議会発足後、会員数は急激に増えている。ロゴマークの発表を契機に、より一層裾野を広げ、輸出促進に努めていく」(米田実専務理事)。白鶴酒造の輸出量は年間1万~1万5千石(1石=約150kg)で、「5年間で2~3倍の拡大を目指す」(松永生産本部長)という。


-2015年3月13日-

◆つや姫玄米コーヒー、半年間で1万パックの販売(山形)

 「東北に若者の雇用をつくる株式会社」(山形県東田川郡庄内町)が販売している、つや姫玄米コーヒーが人気を集めている。

 昨年8月から庄内空港や東京都内のアンテナショップなどで販売を開始した同商品は、半年間で1万パックの販売を記録。玄米コーヒー1袋につき20gの玄米を使用しており、コメ消費拡大も期待される。

 今月からは、秋田空港で秋田あきたこまちを使用したコーヒーを発売するなど、今後も販路を拡大していく予定だという。また、同社ではつや姫を使用した団子やお米スナックなども手掛けており、コメの新たな活用先として注目されている。


-2015年3月12日-

◆「コシヒカリかずさ9号」を品種登録(農水省)

 農水省は3月11日、種苗法に基づき品種登録を公表した。稲品種では、コシヒカリかずさ9号(登録者:本田技研工業株式会社)が登録された。

 同品種は「コシヒカリかずさ4号」に出願者所有の育成系統を交配し、選抜したもの。出穂・成熟期はやや早、玄米の千粒重は中、長さはやや長、幅は中、形は長円形、色は淡褐。

 対照品種「コシヒカリえいち4号」と比較し、稈の長さが短であること、「ちば28号」「彩のほほえみ」と比較し、穂数が多であること、籾の千粒重がやや小であること等で区別性が認められる。


-2015年3月11日-

◆新人向け勉強会を初開催、非会員も参加可(精米工)

 一般社団法人日本精米工業会は5月15日、「新人向け基礎スキル勉強会」を開催する。今回が初めての企画で、非会員も参加可能。新入社員や新人オペレーターを対象に、業界用語や関係法令等の基礎知識をはじめ、食味評価の体験など、米穀業界で最低限知っておきたい知識・基礎スキルを学習する。

 賛助会員であるエムエスデリカチーム協同組合を講師に招き、コンビニエンスストア(炊飯・惣菜会社)業界が精米工場に期待する生の声についても講演する。申込は、同会ホームページ掲載の申込書をFAXで送信。

 また、会員を対象に、27年度第1回の精米工場見学勉強会を4月27日に開催。(株)山田屋本店の山梨精米工場、(株)はくばくの精麦工場を見学する。同じく会員を対象に、精米工場スキルアップ研修会を6月16日に開催。精米加工の注意点や着眼点、製造環境変化に伴う工程編成(ラインバランス・能力)の考え方等について学習する。


-2015年3月10日-

◆JA全農育成「はるみ」、奨励品種に(神奈川県)

 神奈川県環境農政局はこのほど、JA全農育成の水稲良食味品種「はるみ」を平成27年度から奨励品種に採用すると発表した。民間企業・団体が独自で育成した水稲品種としては、全国で初めての奨励品種となる。

 27年産生産量は約650トンの見通しで、主力品種「キヌヒカリ」の後継品種として普及を進める。収穫された米は、学校給食に供給されるほか、農協直売所でも販売される予定。県では、「JA全農と協力して広くPRしていくので、県民に味わってもらいたい」としている。

 はるみは、JA全農営農・技術センターが「コシヒカリ」と「キヌヒカリ」を両親に、良食味・安定生産の特性を持つ品種として開発し、平成26年に品種登録。品種名は、育成地である神奈川県湘南地域の「晴れた海」に由来して名付けられた。主な特性は、キヌヒカリと比較して▽穂発芽しにくい▽整粒が多く、心白・乳白粒が少ない▽倒伏に強く、収量は同等からやや多い▽食味はコシヒカリ並みの良食味。


-2015年3月9日-

◆14年加工米飯市場、前年比1%増の見込み(富士経済)

 富士経済はこのほど、米飯や麺、パンなど64品目の加工食品市場を分析し、米飯類の2014年の市場規模は2,319億円、前年比1%増の見込みと発表した。

 同年の動向として、冷凍米飯類(成型タイプ)の伸びが特に大きくなっていると指摘。各メーカーでは焼きおにぎり商品が中心に好調なほか、“本格”や“朝食”をキーワードにしている商品が全体を牽引しているという。

 また、包装米飯等については、小容量品や銘柄米を使用した商品など、シニア層の嗜好に合わせたものが投入されたことによって好調さを維持、今後も市場は拡大すると見込まれている。


-2015年3月6日-

◆「青天の霹靂」作付希望550ha(青森2月末)

 青森県によると、県オリジナル新品種「青天の霹靂」の27年産作付希望面積は2月末時点で550ha(数量換算3,000トン弱)となっている。県は1,100ha分の種子を確保しており、ちょうど半分まで達した形。

 「県で初めて玄米タンパク質含有率基準(6.4%)を導入することや、まだ販売価格が明確に示されていないことから、試しに作って様子見する段階」(農産園芸課)という。米食味ランキング(参考品種)の特A獲得については、生産者から肯定的に捉えられているとのこと。

 作付エリアは津軽中央(山間冷涼地帯除く)および津軽西北地区で、良食味生産が可能な水田・生産者で取り組む。作付希望の締切は2月末だが、初年ということで今月半ば頃まで変更に対応する。


-2015年3月5日-

◆ななつぼし10kg価格、前月比12円安(道2月調査)

 北海道はこのほど、消費生活モニター価格動向調査の27年2月結果を公表した。

 ななつぼしの全道平均価格は10キロ税込3,523円、前月比12円安、前年同月比223円安。下降が続いているが、下げ幅は徐々に縮小している。

 地区別の最低価格は、東胆振の3,276円、最高価格は遠紋の3,852円。コシヒカリ(産地問わず)の全道平均価格は税込4,202円、前月比31円安、前年同月比207円安。11月からほぼ横ばいで推移していたが、再び下降した。同調査は全道300人の消費生活モニターが小売店頭に出向くなどにより調べたもの。

 3月は食味ランキング特A取得を知らせるななつぼし・ゆめぴりかTVCMが放映されており、販売動向が注目される。


-2015年3月4日-

◆消費者の視点に立った農業経営を(幸南食糧・川西会長)

 幸南食糧(大阪)の川西修取締役会長はこのほど、加味よつば水田農業推進大会において「環境の変化に対する農業経営とは」をテーマに講演。

 「国民の食料は国内生産・国内消費が基本。しかし、もう10年もすれば作るといっても担い手が高齢化でいなくなる。命を守る食料こそ円高や円安に左右されずに、国内生産・国内消費といった農業経営の仕組みを真剣に考えるべき。そのためには、消費者の視点に立った経営をすることだ。当社は生産地の情報を消費地に、消費地の情報を生産地にスピードで伝えることのできるキーステーションでありたいと考えている」とした。


-2015年3月3日-

◆みやこがねの種子、交雑で2割が不合格(27年産)

 宮城みやこがねもちの27年産用種子において、ひとめぼれの花粉が飛散し圃場での交雑が確認されたため、約2割が生産物審査で不合格となった。出穂期が温暖化により、近接したことが要因と見られている。27年産の種子需要は7万6,900キロで、1万5,780キロが不足。

 県によると、面積換算では約2,000ha(26年産の作付も同じ)のうち、400ha程度が該当するという。農業振興公社では「注文の8割で供給せざるを得ず、各JA(供給は県内14JA)に農家に対し説明、理解してもらう」としている。

 対応としては、10a当たりの播種量(4キロ)を減らす薄まきのほか、希望する農家に代替としてヒメノモチの種子を供給している。


-2015年3月2日-

◆JAグループ愛知、トヨタのIT管理ツール導入

 JAグループ愛知はトヨタ自動車と連携し、トヨタ開発の米生産農業法人向け農業IT管理ツール「豊作計画」を3月から組合員農家に導入する。JAあいち海部、あいち豊田管内の農家4戸に先行導入し、28年以降、県内全域に拡大する予定。

 「豊作計画」はスマートフォン等から利用するサービスで、地図上に登録された多数の水田を複数の作業者が効率的に作業できるように、日ごとの作業計画を自動的に作成し、進捗情報を集積するもの。乾燥、精米等の工程もカバーしており、肥料条件、天候、乾燥条件等のデータや、収量・品質データも蓄積する。

 複数の小規模農家や地主が大規模生産農業法人に農作業を委託するモデルが拡大していることから開発された。生産実績、農機の稼働率等を詳細に把握することで、農地集約化の支援、経営アドバイスを行うとしている。


-2015年2月27日-

◆輸入小麦、4月から3%引き上げ(農水省)

 農水省は2月26日、輸入小麦の政府売渡価格(今年4月~9月)を5銘柄平均で3.0%引き上げ、トン当たり税込6万0,070円(前期比1,740円高)とすることを決定した。

 小麦の国際相場が、潤沢な世界在庫量見込みを背景に軟調に推移した一方、為替相場が円安基調となったこと等から、前期に比べやや上昇。政府売渡価格の決定ルールに基づき、直近6カ月間の平均価格を基に算定した結果、引き上げが決まった。

 小麦粉製品への影響額は、うどん(外食)1杯630円につき0.3円、食パン(小売)1斤164円につき0.2円、小麦粉(家庭用薄力粉)1kg234円につき3.4円と試算している。製粉企業が小麦粉価格を改定するのは、各事業者の在庫状況にもよるが、過去の例から約3カ月後の6月下旬以降になると見られている。


-2015年2月26日-

◆ヨーカ堂向け150トン予定(兵庫・コウノトリ育むお米)

 コウノトリ育むお米推進協議会(兵庫県豊岡市)はこのほど、総会と豊岡市コウノトリ基金への贈呈式を開催し、27年産に向けた取り組みなどについて協議を行った。

 JAたじまによると、26年産の生産量は1,048トン、1等比率は75%。生産者概算金は1万5,000円(前年産比1,800円安)だった。イトーヨーカ堂向けの26年産の販売計画は150トン(25年産実績142トン)を予定している。

 27年産に向けては、食味向上と限定感を出すことでリピート購入してもらえるように様々な取り組みを行っていくとしている。同協議会はイトーヨーカ堂、全農パールライス、豊岡市、コウノトリ育むお米生産部会、JAたじまで構成されている。


-2015年2月25日-

◆「白鶴錦」を主食用米として販売(白鶴酒造)

 白鶴酒造(兵庫県神戸市)はこのほど、オリジナル酒造好適米「白鶴錦」の主食用米販売を開始した。酒米を食べてみたいという要望が多かったことから、商品化に至ったという。価格は450g(真空パック加工)、税込み780円。同社酒造資料館や白鶴御影MUSEの直営店、「いい白鶴ネットショップ」などで販売している。

 同社によると、商品は兵庫県産。玄米の風味を楽しめるように一分搗きにしているほか、粒が大きくハリがあるために噛みごたえがあるという。試食した栄養士からは、「大粒で噛みごたえがあるので、カレーやライスサラダに合うだろう」との評価も。白鶴錦は、山田錦の兄弟品種開発を狙いに、同じ父母品種を交配して育成されたもの。


-2015年2月24日-

◆酒米の新品種「ちほのまい」開発(宮崎県)

 宮崎県はこのほど、酒米新品種「ちほのまい」を開発したと発表した。「吟のさと」を母、「はなかぐら」を父に交配して育成。

 特徴は、▽はなかぐらに比べて出穂・成熟が早い▽はなかぐら並みの収量で、心白が出やすい▽山田錦よりも倒伏しにくい―など。醸造適性等については、千徳酒造(延岡市)から良好な評価を得ているという。27年産作付は計画中。26年産では高千穂地域などで0.6haの作付。

 県農政水産部によると、県産の主力であった「はなかぐら」は、山田錦と比較して倒れにくいなど栽培しやすかったものの、心白が出にくい性質があったために、はなかぐらを改良し、心白の出やすい品種の開発を進めていたという。


-2015年2月23日-

◆26年産検査ペース、引き続き順調(1月末)

 農水省は2月20日、26年産米の検査実績(1月末速報値)を486万1千トン(前年産同期比101.5%)とまとめた。

 1月単月で13万2千トンが積み上がり、生産減の中で、引き続き順調。種類別では、水稲うるち459万5千トン(101.3%)、醸造用8万8千トン(118.9%)、水稲もち17万8千トン(99.1%)、陸稲もち1百トン(33.1%)。

 26年産から検査対象となった飼料用米は、もみ4万5千トン、玄米12万2千トンで推移している。


-2015年2月20日-

◆山田錦増産で補正予算(兵庫県)

 兵庫県ではこのほど、26年補正予算案に約280万円を盛り込み、山田錦を中心とした酒米栽培の集落営農化を支援し、増産に向けて大規模化を推進していく。県内16カ所に1ha程度の実験圃場を設けて、大規模生産に取り組んでもらうという。

 県農産園芸課によると、山田錦は23~25年産にかけて申込数量に応えることができない状況が続き、他県産に振り替えられている。26年産では県産シェアも70%前後まで落ち込んでおり、少なくとも8割台に戻していきたいという。

 「26年産ではJA集荷が24万俵程度だった。これを27年産では25万俵程度まで積み上げていきたい。酒米は契約栽培なので需給調整をしつつ、JAと協力しながら増産していきたい」(同)としている。


-2015年2月19日-

◆ミルキークイーンは出回り減

 低アミロース米の代表格・ミルキークイーンは、前年産を下回る出回量となる見通し。市中相場は、当該産地コシヒカリに対しておよそ1千円高が目安となってきたが、浮動玉が少ないため相対化しており、急ぎの買いは上値を拾わざるを得ないケースも。

 県単の低アミロース品種育成が進み、競合銘柄も増えている。冷めても硬くならないので、冷凍米飯向けの原料米としても注目されている。

 主な低アミ品種の検査(12月末)は、▽ミルキークイーン1万6,505トン(前年産同期比93%)▽おぼろづき1万6,129トン(86%)▽あやひめ1,065トン(97%)▽淡雪こまち558トン(113%)▽ミルキープリンセス485トン(82%)▽彩327トン(117%)▽たきたて305トン(110%)▽ほっかりん262トン(132%)▽里のゆき125トン(114%)▽スノーパール43トン(126%)▽ゆきむすび37トン(48%)▽きらほ33トン(-)▽秋音色33トン(75%)▽ねばりゆき7トン(50%)▽ミルキーサマー5トン(167%)▽ゆきおとめ3トン(43%)▽ゆきのはな3トン(150%)。


-2015年2月18日-

◆名古屋食糧、グループ会社を吸収合併

 名古屋食糧は4月1日付けで、グループ会社の共和フードサービス、山水米本舗、共和食品、エイティエイト、エイティエイトジャパン、吟米本舗を吸収合併する。

 吸収される各社の事業は、4月1日以降も名古屋食糧においてこれまで通り行い、名古屋食糧の事業も同様。グループ拡大による組織の合理化・効率化と、組織統合による事業シナジー創出が目的。

 再編後は、共和食品工業が純粋持株会社(経営管理)、名古屋食糧が事業会社(米穀卸事業・食品加工事業)として位置づけられる。本店所在地は変わらず。


-2015年2月17日-

◆新品種の岩手118号をフラッグシップ米に(岩手)

 岩手県は2月13日に開催した「いわての美味しいお米生産・販売戦略会議」において、開発中の岩手118号を核にした米の生産・販売戦略を決定した。2017年度に約100haの作付を予定。低アミロースでコシヒカリを上回る食味として、県産米のフラッグシップ米に位置づける。

 「会議では全国の消費者・実需者から長く愛され続ける米産地を目指し、新品種である岩手118号を大きく売り込んでいく方針を決めた。実施期間は2015年~2017年度。現在の米価は大変に低い水準であり、より品質の高い米を生産することで相対価格を高めていきたい。本県では米を重要な農産物としていて、4月に県産米戦略室を設置してブランドイメージの向上を図っていく」(県農林水産部)としている。

 主に特A産地の県南部での栽培を見込んでおり、今後は米卸や実需者等に向け様々な販売促進活動を展開していく。また東南アジア向けなどを念頭に、岩手米の海外への輸出も米卸と連携して販売ルート拡大を進めていく。


-2015年2月16日-

◆青山の外食店に「たかたのゆめ」提供(伊藤忠)

 伊藤忠商事は被災地支援として、「3.11食べて応援しよう!たかたのゆめプロジェクトin青山」を開催する。

 表参道から青山周辺の参加飲食店舗に「たかたのゆめ」を提供し、各店舗のランチタイムのご飯やパンに使用してもらうもの。青山学院大学学生食堂や外食店など、合計21店舗の参加が予定される。

 岩手県陸前高田市のブランド米として支援を行っており、2013年11月からグループの伊藤忠食糧を通じて百貨店等での販売をスタートしている。今年産米では約40トン(前年産米は約5トン)の販売が見込まれており、「農業生産法人が加わるなど生産者が増加し、栽培面積は約150haにまで拡大してきた。現在、新宿高島屋等で販売を行っており、店頭売価は2キロ1,500円前後となっている」(本社)としている。


-2015年2月13日-

◆ゆうだい21など、銘柄設定5件に異論なし(関東農政局)

 関東農政局はこのほど、27年産銘柄設定等の意見聴取会・議事概要を公表した。新規設定5件、廃止3件、区分変更1件の申請に異論は出ず、農水省生産局長に申請される。3月末にも正式決定し、告示される見通し。

 新規設定では、神明HDがローソンと宇都宮大学の三者で連携の包括契約を結んだ「ゆうだい21」、大嶋農場が申請した寿司やカレー、パエリア等の調理専用米「笑みの絆」「華麗舞」、腎臓病患者用向け低タンパク米「LGCソフト」など、細分化された消費者ニーズに応えるものなどが目立つ。

 ゆうだい21は、ローソンのおにぎり等に使用され、27年産では2,000トン、29年産では5,000トンまで扱いを拡大する計画となっている。

 うるち米の設定申請はすべて茨城県で、「ゆうだい21」(申請者・神明HD)、「華麗舞・笑みの絆・姫ごのみ・LGCソフト」(大嶋農場)の5銘柄。廃止申請は、うるち米で栃木「月の光」、千葉「夢いっぱい」の2銘柄。醸造用米では、栃木「玉栄」の1銘柄。そのほか、もち米では千葉「ツキミモチ」の必須銘柄から選択銘柄への区分変更申請が出て、異論はなかった。


-2015年2月12日-

◆飼料用米等その他飼肥料作物の作付は37%増(26年)

 農水省は2月10日、26年産飼肥料作物の作付面積を公表した。作付面積は101万9,000ha(前年産比1%増)。このうち、飼料用は92万4,300ha(1%増)となった。

 主な内訳のうち、本紙関連では▽その他青刈り作物(WCS用稲等)は3万4,600ha(14%増)。うち、飼料用は3万3,200ha(15%増)で、主にWCS用稲の作付増によるもの▽その他飼肥料作物(飼料用米等)は4万5,900ha(37%増)。うち、飼料用は3万4,500ha(55%増)で、主に飼料用米の作付増によるもの。


-2015年2月10日-

◆稲作農業の体質強化緊急対策事業の期限延長(農水省)

 農水省は2月6日、26年度補正予算に計上している「稲作農業の体質強化緊急対策事業」の追加募集を行う。米価変動にも対応できるよう、稲作農業の体質強化に向けた生産コスト低減の取組等を支援するもので、当初は先月30日が締め切りとされていたが、2月27日(金)まで延長された形。

 自民党等の議論でも「スケジュールがタイト過ぎる」「周知期間が短い」などと指摘され、農水省も「予算規模の200億円に満たない場合、予算を活用するため1カ月程度延長することはできる」としていた。支払い時期はは5月頃になる見込み。

 同事業は、肥料・農薬代などの資材費の低減や、直播栽培、農業機械の共同利用など、稲作農業者の生産コスト低減計画に基づく取組への支援が中心だが、新たな出口対策として新たな出口対策として「米穀周年供給・需要拡大支援事業」が27年度予算案に計上されている「米穀周年供給・需要拡大支援事業」と同内容の「主食用米の安定販売、需要拡大支援対策」も前倒しで盛り込まれている。


-2015年2月9日-

◆自社炊飯工場「おいしさセンター」を増築(デリカスイト)

 デリカスイト(岐阜)はこのほど、自社炊飯工場「おいしさセンター」(大垣市)の増築工事に着工する。

 1階の炊飯ラインには、AIHO社製の新型I釜炊飯システム「ライスフレンドONE」を新たに導入する。1釜ごとに炊飯する「かまど炊き構造」で、炊きムラを抑えて美味しく炊飯することができるという。またガス消費量を従来の約50%(同社比)にまで削減できることに加え、1釜ごとの火力調節も容易で難しかった追加生産などの半炊きにも対応する。

 今回の増築に合わせて、日本炊飯協会のHACCP認定も取得する予定。竣工予定は2015年7月下旬。既設棟(建坪17万7,890㎡、延床36万3,263㎡)の老朽化に伴う対応で、隣接地に建設(建坪5万9,356㎡、延床11万4,653㎡)する。工事完了後に、既設部分の大規模改修工事を行う予定。


-2015年2月6日-

◆ファンケル子会社、金のいぶき使用のパックごはん発売

 (株)ファンケルヘルスサイエンスは2月20日から、加齢による脳老化に着目した機能性パックごはん「おとなの冴(さえ)ごはん」を数量限定で発売する。

 原料には巨大胚米・金のいぶきの発芽米を使用。秋田県で契約栽培されたもので、胚芽が通常の玄米の約3倍と大きいため、胚芽の栄養を存分に摂取でき、プチッと弾けるゴマのような独特な食感を楽しめるという。

 同品種はフェルラ酸、GABA、オリザノールなど、中高年の脳老化に良い働きがある機能成分が含まれるとし、さらに神経伝達物質の材料となるα-GPCを配合し、脳機能の維持を多角的にサポートするとしている。

 1パック160g、税込281円で、通信・直営店舗にて販売。50・60代の方をターゲットとし、普段の食事から手軽に健康ケアができる商品と位置づけている。


-2015年2月5日-

◆スイーツ向けの「もち米シロップ」販売(ホクレン)

 ホクレンはこのほど、道産もち米100%使用の「もち米(まい)シロップ」の販売を決定した。

 もち米・水・酵素のみを使った添加物不使用の糖化液で、天然由来の甘みと道産もち米ならではのふくよかな風味が特徴としている。米商材の新たなカテゴリーとして、スイーツを中心とした和菓子やアイスクリームなど多様な用途が見込まれる。糖度は40~50度程度で好みに合わせて調整可能。

 道産米とスイーツのコラボ商品企画として、「さっぽろ雪まつり」の期間(2月5日~11日)に合わせ、同商品を使用したスイーツを「月寒あんぱん本舗ほんま大通店」と「ホクレン 食と農のふれあいファーム くるるの杜」(北広島)で期間限定販売する。今後さらに用途を広げ、道産米の消費拡大と新たな食シーンを引き続き提案するとしている。


-2015年2月4日-

◆豪州産の契約は伊藤忠商事(第8回一般MA入札)

 農水省はこのほど、第6~8回一般MA米入札の契約者を明らかにした。8回で今年度初の落札となった豪州産うるち精米中粒種1万2千トンは伊藤忠商事が契約。金額はトン換算11万7,750円だった。7回のタイ産もち精米長粒種3,247トンは丸紅で、8万4,888円。それ以外の契約状況は以下の通り。

 【6回】▽米国産うるち精米中粒種1万3千トン=伊藤忠商事で、11万6,494円▽タイ産うるち精米長粒種2万トン=兼松(7千トン)・ノーブル・ジャパン(同)・豊田通商(6千トン)の3者で、5万6,070~6,255円。

 【7回】▽米国産うるち精米中粒種1万2千トン=兼松で、11万8,399円▽中国産同1万2千トン=木徳神糧で、11万7,855円▽タイ産うるち精米長粒種1万3千トン=丸紅(7千トン)と豊田通商(6千トン)の2者で、5万6,703~6,870円。

 【8回】▽米国産うるち精米中粒種2万5千トン=木徳神糧(1万3千トン)と三菱商事(1万2千トン)の2者で、11万7,544~9,257円▽タイ産うるち精米長粒種2万1千トン=木徳神糧・豊田通商・兼松(各7千トン)の3者で、5万7,469~7,680円。


-2015年2月3日-

◆全農・谷専任部長の講演など予定(飼料用米交流集会)

 一般社団法人日本飼料用米振興協会(旧「超多収穫米普及連絡会」)は3月22日、東京大学農学1号館で「飼料用米を活かす日本型循環畜産推進交流会」を開催する。

 当日は、稲作・畜産農家、流通関係者、農業関係者などによる実践報告や討論が行われるほか、全農営農販売企画部の谷清司専任部長による講演などを行う予定。

 申込みはHP(http://j-fra.or.jp/)から参加申込書を印刷し、3月18日までにFAX等で提出。参加費無料。定員180名。


-2015年2月2日-

◆1年賞味期限の「ギフトセット」発売(アイリスオーヤマ)

 アイリスオーヤマ(仙台市)は2月2日、1年間の賞味期限を実現した「生鮮米食べ比べギフトセット」を発売する。

 新潟魚沼コシヒカリ、北海道ゆめぴりか、ななつぼし、山形つや姫、秋田あきたこまち、宮城ひとめぼれの3合袋を組み合わせたもので、参考価格(税抜)は4袋入が2,000円、6袋入3,000円、12袋入5,000円。

 脱酸素剤入りの気密性の高いパックに小分けし、窒素を充填することにより長期の賞味期限を実現した。販売先は全国のスーパー、ホームセンターなどで、初年度の販売目標は5万セット。ギフトでは「上質、高級、プレミアム」と、従来とは異なる価値を求める傾向が出ているとして、多様なニーズに応えていく。


-2015年1月30日-

◆さがびよりや酒米を増産へ(佐賀県)

 佐賀県はこのほど、県産米のステップアップ推進研修大会を開催。27年産米の作付計画が示された。主食用米の面積については、26年産から変動は見られなかったものの、需要が見込まれるさがびよりなどは増産方針。全国レベルでは非主食用への転換が求められているが、同県ではすでに26年産で自主的取組参考値をも下回る作付となっている。

 県農産課によると、27年産の作付目標面積は全体で2万5,760ha(うるち米2万0,140ha、もち米5,620ha)で前年産と変わらず。主な銘柄については、▽夢しずく6,000ha▽さがびより5,250ha▽ヒノヒカリ5,180ha。前年産に比べて、さがびよりは50ha増、ヒノヒカリ90ha減となった。酒造好適米は135haと増産を目指す。なお、飼料用米についての方針は示されなかった。


-2015年1月29日-

◆「天のつぶ」CM発表会を開催、TOKIO登場(福島県)

 福島県は1月28日、県オリジナル品種「天のつぶ」のTVCM発表会を都内で開催した。CMキャラクターには人気グループTOKIOの国分太一さんを起用。同日より関東エリアと福島県内でオンエアを開始している。

 会場にはTOKIOリーダーの城島茂さんと出演者の国分さん、内堀知事が登場。トークを交えて試食を行い、国分さんは「粒が大きくてふっくらしている。大きい分、食感もあり、甘みも感じられる」と魅力を説明。内堀知事は、「冷めても美味しいところがポイント」とPRし、それを受けて城島さんは「天のつぶだったら、冷めたロケ弁当でも美味しいと思う」と語った。

 CMは15秒で、どんぶりを開けた国分さんが美味しそうな表情を浮かべると、「どんぶりをもっと美味しくするお米」というナレーションが流れ、逆回しの映像で具が空中に消えていき、具の下から現れた天のつぶを国分さんが食べるという内容。最後に、「そのまま食べてももちろんうまい」とコピーが入る。

 県は農林水産物の風評払拭を図るため、「新生!ふくしまの恵み発信事業」としてTVCMや交通広告等で消費者PRを行っており、米以外の農産物も含めてTOKIOがCMキャラクターとなっている。起用は今年で3年目。


-2015年1月28日-

◆米ゲル1日体験講習会を開催(農研機構)

 農研機構は2月(18、20、23、25日)に、食品総合研究所(茨城県つくば市)で米ゲルの1日体験講習会を開催する。

 米ゲルを用いた事業化を検討している法人事業者(民間企業、農協等)を対象に無料で行われる。

 参加希望者はエントリーサイト(http://goo.gl/forms/ouxfyCh4C6)で申込み。当日は、講義形式による概論説明と実際に米ゲルを作成する実習体験を行う予定。


-2015年1月27日-

◆外食の盛り付け回復など米消費拡大を(日炊協・富澤会長)

 日本炊飯協会は1月23日、コートヤード・マリオット銀座東武ホテルで「平成27年度新年賀詞交歓会」を開催した。

 富澤会長は冒頭、「米穀関連業界にとって大きな懸念材料は米消費の減少。昨年、和食が世界文化遺産に登録され米消費は順風に乗ると思われたが、拡大基調にほど遠い有様となっている。特に不透明な形で米価が上昇した平成24年度からは、さらなる減少傾向が続いている。ただ、今年産米においては環境が様変わりして、会員各社では増収増益傾向にあるものと思われる。このような時こそ利益の内部留保に努めるとともに、より品質の高い製品の開発及び提供をしていくべき。さらには外食など盛りつけ量の回復を図るなどして、全体としての米消費拡大に努力していきたい」と挨拶した。

 懇親会会場では塩おむすびがメニュー提供され、「コンビニチェーンにおいては売れ筋商品となっており、おむすびの原点と言える。改めて味わっていただきたい」(福田最高顧問)とした。

 平成27年度の事業計画では、▽HACCP法の高度化計画の認定▽炊飯HACCP認定▽ごはんソムリエ認定事業▽広聴・広報事業等▽災害時の物資援助及び補助制度により、緊急援助対応を促進▽食品衛生推進事業▽米飯品位格付認定事業(ごはんランキング)▽新規会員の勧誘▽専門委員会の活動等が案として示された。

 新規会員として、デリカスイト(岐阜)、東光食品(神奈川)、三丹本店(福井)、賛助会員としてオーケー食品工業(福岡)の入会が報告された。また2月からは大蔵アグリ(東京)の賛助会員としての入会が予定される。


-2015年1月26日-

◆新品種を軸に国内産コメ事業に参入(豊田通商)

 豊田通商(愛知県名古屋市)は1月23日、新品種を軸に国内産コメ事業に参入すると発表した。

 広報室によると、同社が出資する水稲種子開発ベンチャー「水稲生産技術研究所」が権利を持つ多収穫・良食味の新品種を用いて、契約栽培から販売までを一貫して行う。収穫したコメは同社が出資し、給食事業等を手掛ける「フジ産業」(東京都港区)から使用をスタート。その後は中食・外食向けの業務用、さらには一部小売店での販売も検討している。

 27年産では東北、関東、中部エリアで250ha、1,800トンの作付予定。5年後には2,700ha、約2万トンの取り扱いを計画しており、将来的には海外への販売も視野に入れる。「国内の中食・外食企業や一般消費者に対して、産地が見えるおいしいコメを提供していく」(同)としている。本事業は食料本部・農水事業部が担当する。

 新品種は、コシヒカリをベースにしたF1ハイブリッド品種(品種名は選定中、掛け合わせは現時点では非公表)。同社によると特徴は、▽大粒で多収。26年産で行った試験栽培では800kg/10aを超えた産地が複数見られたほか、最高収量1,005kgを記録▽東北から九州まで広範囲で栽培可能(早生・晩生の2系統の品種)▽低アミロース(含量16%前後)で良食味▽初期生育が良く倒れにくいことから直播にも向く…など。


-2015年1月23日-

◆「西南136号」を適品種に選定(鹿児島)

 鹿児島県はこのほど、水稲適品種選定協議会を開催し、適品種の選定1件及び廃止1件を決定した。

 新たに選定となったのは「西南136号」。高温登熟性に優れ、単収が高く極良食味なことから、業務用・加工用(焼酎麹用など)に適する品種として普及が期待されている。

 一方、「さつま白もち」は、さつま雪もちに転換が進み、栽培面積が減少していること等から廃止となった。

 適品種選定は奨励品種に加えて、大幅な生産拡大は見込めないものの、県に適する高い特徴を持った水稲品種を選定し、地域の特徴を生かした多様な米づくり推進のために行われている。


-2015年1月22日-

◆SBS買受資格、27年度以降の審査受付へ(農水省)

 農水省は、輸入米穀の特別売買契約(SBS)に係わる主食用買受資格定期審査の申請を2月20日まで受け付けている。3年ごとに実施しており、買受有効期間は27年4月1日~30年3月末日まで。

 現状の有資格者は今年3月末で期間満了となるため、27年度からの買い受けが対象となる。なお、随時審査も行う。

 卸売業者などの資格要件は▽申請日の当年度(予定数量を含む)または前年度の国内産米の取扱数量が20精米トン以上▽自己資本が300万円以上…などで、前回までと変わらず。組合などの申請においては、共同購入者の誓約書などが新たに求められるようになった。26年9月現在の有資格者は207業者。


-2015年1月21日-

◆第6回SBS、3万トンで2月3日実施

 農水省は2月3日、第6回SBSを実施する。契約予定数量は3万トン(うち、砕精米枠3千トン)で、これまでと変わらず。入港スケジュールは、船積期限今年7月15日まで、引渡期限同4月1日~8月31日。

 また、一般MA米の第11回入札は今月23日に行う。契約予定は▽米国産うるち精米中粒種3万6千トン▽タイ産うるち精米長粒種7千トン▽グローバルテンダー(産地国指定なし)同1万4千トン-の計5万7千トン。


-2015年1月20日-

◆全農とクボタが米輸出で合意書締結、1万トン目標

 全農と(株)クボタは1月19日、国産米の輸出事業に共同で取り組むことに合意したことを発表した。シンガポール、香港を対象に、28年度までに年間1万トン(純増約9千トン)の輸出販売を目指す。

 クボタは2011年10月に香港で国産米の輸入精米販売会社として久保田米業(香港)有限公司を、2013年7月にシンガポールでKubota Rice Industry(Singapore)PTE Ltd.を設立している。

 これら2社では、玄米を輸入して現地で自社設備により精米を行っており、鮮度の高い米を販売する点が強みとなっている。今回の取り組みにより、国産米の輸出支援をさらに拡大し、日本農業の発展に貢献したいとしている。


-2015年1月19日-

◆ななつぼし、10kg3,553円(道12月調査)

 北海道はこのほど、消費生活モニター価格動向調査の26年12月結果を公表した。

 ななつぼしの全道平均価格は10キロ税込3,553円、前月比30円安、前年同月比240円安と9月から下降が続いており、24年同期の水準に並んだ。

 地区別の最低価格は、檜山の3,301円、最高価格は遠紋の3,886円。コシヒカリ(産地問わず)の全道平均価格は税込4,229円、前月比12円安、前年同月比249円安。同調査は、全道300人の消費生活モニターが小売店頭に出向くなどにより調べたもの。

 卸によると量販店の動きは鈍く、その要因として縁故米に加えて農家直売も増加しているとの見方も聞かれる。


-2015年1月16日-

◆輸出促進関連の補正予算5億66百万円(農水省)

 農水省は26年度における輸出促進緊急対策事業の補正予算で5億66百万円計上した。米関連では、米輸出特別支援事業で1億66百万円。オールジャパンの体制でコメ・コメ加工品の輸出拡大に取り組む団体によるプロモーション戦略の策定、共通ロゴマークや広報資材の作成、プロモーション活動、海外マーケティング調査等の取組みを支援するもの。

 また、香港、台湾等を対象とした緊急輸出対策事業として1億円を盛り込んだ。輸出の準備として国産品の価格形成構造と物流実態等の調査、現地の規制等の情報を提供するマーケットセミナーを実施するほか、現地バイヤーへのセミナー等を実施、広告媒体も作成する。農水省はコメ・コメ加工品の輸出額を2020年までに現在の150億円から600億円に拡大することを目標に掲げている。


-2015年1月15日-

◆「コシ泉水」「さちいっぱい」を品種登録(農水省)

 農水省は1月14日、種苗法に基づき品種登録を公表した。カッコ内は登録者。稲品種では、コシ泉水・さちいっぱい(登録者:国立大学法人鳥取大学、幸福米穀株式会社、国立大学法人静岡大学)の2種が登録された。

 コシ泉水は、コシヒカリ並の極良食味で多収穫が可能な「ヒカリ新世紀」に、同じくコシヒカリ並の極良食味で倒伏性を改善した「豊コシヒカリ」を交配し、その後代に「ヒカリ新世紀」を戻し交配して選抜したもの。成熟期は極早、耐倒伏性は強。

 さちいっぱいは「コシヒカリ」に「豊コシヒカリ」を交配し、その後代に「コシヒカリ」を戻し交配して選抜したもの。成熟期はかなり早く、耐倒伏性は強。


-2015年1月14日-

◆実証用備蓄精米入札、22日に238トンで実施(加工)

 農水省は1月22日、加工原料向けに25年産備蓄用精米入札を実施する。

 災害時に対応した備蓄後における非主食用への販売実証事業で、昨年1月に無洗米加工された▽新潟こしいぶき79トン(受託事業体:伊藤忠食糧。引渡場所:神奈川県横浜市)▽山形はえぬき80トン(日通グループ。千葉県佐倉市)▽秋田あきたこまち79トン(三菱商事。埼玉県久喜市)…の3銘柄計238トンが対象。

 応札最小単位は1トンで、引取期限は今年2月末。25年産入札は5回目となる。


-2015年1月13日-

◆27年産の種子購入費、3分の1補助へ(福島)

 福島県は、米価下落で農家の生産意欲が低下している現状を受け、27年産種子購入費の3分の1を補助する方向で調整を進めている。県が種子購入を補助する事例は全国的にも珍しい。県奨励品種(うるち、酒、もち、飼料用)を対象に一律に補助する考えで、2月中旬の県議会で3億円超の予算案を提出する。

 27年産種子の購入予約は12月上旬時点で1,980トンと、前年同期比5%減、面積換算で約3,000ha減となっている。「この減少は非常に大きい。作付をやめたり、購入予約を取り消すケースもある。早めに農家を応援するメッセージを打ち出す」(水田畑作課)。

 県試算によると、10aにつき3.5kgの種子が使われることから、平均作付面積1.2haにつき6千円、大規模な生産法人等を想定した15haのケースでは8万円の補助となる。


-2015年1月9日-

◆ネットショッピングの消費を詳細調査(総務省)

 総務省統計局は今月から、ネットショッピングの消費実態を商品・サービス別に詳細調査する。現状では家計調査で総額のみをまとめていたが、全22区分に細分化して調査を行う。

 そのうち、コメが関わる項目は「食料」「出前(弁当、宅配のピザなど)」等。結果は翌々月の上旬に毎月公表する予定で、初回の公表予定日は3月6日。当面はこの区分を継続するが、将来的には「さらに細かく区分する可能性もある」(統計局消費統計課)という。現行の家計調査と同様に地域別、世帯別等の詳細結果もまとめる。

 スマートフォンやタブレット端末などの普及により、26年のネットショッピングによる消費額は調査開始の14年から5.8倍に拡大し、利用世帯の割合も5倍の24.8%に到達するなど右肩上がりで増加している。


-2015年1月8日-

◆DNAマーカー開発、きぬむすめの鑑定が容易に(島根)

 島根県農業技術センターはこのほど、きぬむすめの品種鑑定が容易にできるDNAマーカーの作成に成功した。

 今後流通する可能性があるものも含め、23の品種との識別が1回の分析で行えるようになる。

 県では原種対策事業として、異品種の混入がないように判別する手法のグレードアップや作業の効率化を模索してきた。


-2015年1月7日-

◆全中は強制監査権を持たない法人形態に(西川農相)

 西川農相は1月6日の会見で農協改革に言及、「地域農協が自由な発想で経済活動を進めてもらうことが大きな課題。中央会制度は自律的な新たな制度に移行すると、与党と政府で合意しており、強制権限を持たない新たな法人形態に移行する必要がある。この基本的な考え方で、抜本的な見直しを進め、これからの在り方を詰めていきたい」との考えを示した。

 また、監査制度については「単純に強制権限を外すことイコール農協の監査制度を止めるということにはつながらないが、強制監査権は持たないということで、全中の監査と広域的な監査法人と、どちらが本当に農協経営に有効か、これから協議する」とした。

 移行期間については「現在時点ではまだ何も決めていない、これから議論する。5年という集中改革期間にはこだわらない」と述べた。


-2015年1月6日-

◆コメックス株式を取得し子会社化(神明HD)

 (株)神明ホールディング(神戸市)は1月5日、コメックス(株)(大阪市)の株式を取得し子会社化したと発表した。既存株主である伊藤忠食糧(東京)より、昨年12月26日に取得した。

 今回の目的は、コメの消費拡大には「精米」として販売するだけではなく、炊飯・加工を行い付加価値を付けて「ごはん」として消費者の口元まで届ける取り組みを強化する必要があると考えて譲り受けることとしたもの。取得後の子会社概要は以下の通り。

 ▽名称=コメックス(株)▽所在地=大阪府泉大津市板原町四丁目15番21号▽代表者=山田博文・代表取締役社長▽資本金=250百万円▽事業内容=炊飯加工調理食品の製造並びに販売▽設立年月日=平成2年4月16日▽大株主及び持株比率=神明HD85.0%、伊藤忠食糧15.0%。なお、平成26年3月期の売上高は32億57百万円、経常利益は45百万円、当期純利益は30百万円。


-2014年12月26日-

◆27年産つや姫、7,700haに作付拡大(山形)

 山形県は12月24日、市内で「平成26年度山形つや姫ブランド化戦略推進本部会議」を開催し、つや姫の生産方針について協議を行った。

 27年産では作付面積7,700ha(生産量3万8,500トン)と、26年産に比べておよそ1,000haの増産を決めた。県では当初7,400ha、認定生産者4,738名の計画としていたが、さらに300ha積み上がったかたち。

 県産米ブランド推進課によると、「生産者概算金の引き下げ等により生産者に影響が出ており、少しでも高価格なお米を作ってもらおうと判断した」という。また、全農山形県本部は生産拡大に対し、「しっかりと集荷していきたい」と語った。


-2014年12月25日-

◆袋井市オリジナル品種「ふくのいち」を登録(農水省)

 農水省は12月24日、種苗法に基づき品種登録を公表した。稲品種では、ふくのいち(袋井市、静岡県)が登録された。

 ふくのいちは、コシヒカリと比べて約1.5倍の粒の大きさを持つ「いのちの壱」の突然変異系統。袋井市の水田で発見されたもので、同市を代表するブランド米として位置づけられる。粒は「いのちの壱」よりもさらに大きく、粘りや香りが強く、甘みもあるのが特徴で、ふっくらとした炊き上がりになるとされる。

 エコファーマー認定生産者、農業団体、小売店、行政からなる「ふくろいブランド米開発販売促進協議会」の生産者が栽培。コシヒカリと比べて背丈は非常に高く、収量は10a当たり約3俵と限られているものの、限定米として価値がある米になると期待されている。


-2014年12月24日-

◆埼玉県羽生市で彩のかがやきを生産(イオン)

 イオンアグリ創造(株)(千葉)はこのほど、埼玉県羽生市においてコメ生産を開始すると発表した。12月19日に羽生市と「農業振興に関する協定を締結」したもので、来年4月下旬から生産を開始し9月下旬の収穫を見込む。

 県の奨励品種「彩のかがやき」を中心に栽培し、10月下旬頃よりイオンなど首都圏の店舗で販売する。直営農場「埼玉羽生農場」において取り組むもので、大手小売企業として初の農地中間管理機構を活用した事例となる。

 締結協定を契機に同社チェーンでは、農業を担う次代の人材育成や食育の推進など、羽生市の農業活性化に向け連携していくという。


-2014年12月22日-

◆売り急ぎ防止支援事業、20万トン程度実施(米穀機構)

 米穀機構は12月19日、「売り急ぎ防止支援事業」の実施を公表した。保有する資金を活用して、米穀の売り急ぎを防止することが狙い。26年産米の年間を通じた安定販売を図るため、産地の長期計画的な販売を支援する。

 対象は、平成27年10月までに主食用として販売することが困難な米穀として、平成27年11月1日以降に出荷されるなど長期計画的に出荷される米穀。米穀機構は、計画的な出荷の決定から実際に出荷されるまでの期間の保管経費等相当額を支払う。

 支援額は、保管経費として月60kg当たり50円、集約経費として60kg120円。対象数量は20万トン程度。支援対象者は、農業者、農家から平成26年産の主食用米を集荷した集出荷業者または当該集出荷業者の団体。


-2014年12月19日-

◆農産物検査法違反、新岩手と土佐あき農協に改善命令

 東北、中国四国農政局はこのほど、登録検査機関の新岩手農協と土佐あき農協に対して、農産物検査法に基づく改善命令を行った。各農政局によると、

 ▽新岩手農協=立入調査(平成26年3~7月)を行った結果、同農協の農産物検査員が、出庫作業中に破袋した検査証明が付された16袋(30kg入り紙袋)について、新たな紙袋に詰め替えた上で不正に検査証明として押印されることを認識していながら、農協職員に証印を貸し出したことを確認した。

 ▽土佐あき農協=立入調査(平成26年6~9月)を行った結果、同農協が平成19~25年産米までの品位等検査において、紙袋検査として提出された検査請求書をそのまま受理し、ばらの農産物検査を実施するとともに、検査結果報告についてばら検査を紙袋検査とする等、事実と異なる内容を農林水産大臣に報告したことが確認されたという。


-2014年12月18日-

◆亘理町の巾着袋と生鮮米でコラボ企画(アイリスオーヤマ)

 アイリスオーヤマ(仙台市)はこのほど、「復興応援コラボレーションギフト」を発売した。宮城県亘理町の(社)WATALIS(ワタリス)との共同企画で、復興支援の象徴として位置づける巾着袋と「アイリスの生鮮米(ひとめぼれ)」を組み合わせたもの。

 商品は▽「はなやぎ1.8kg(3合パック×4袋)」=税込5,980円▽「いろどり900g(3合パック×2袋)」=同3,580円(送料・税込)で、同社の通販サイトを通じて100セットの限定発売。

 亘理町では着物地で作った袋にお米を入れて贈るという習わしがあり、地元初のコラボレーション企画として商品化に至ったとのこと。


-2014年12月17日-

◆購入数量、前年比4.3%減(米穀機構POS11月)

 米穀機構は12月16日、量販店等のPOSデータに基づく価格等の情報(26年11月分)を公表した。

 うるち精米の平均価格はキロ342円、前月比7円安、前年同月比40円安。客数千人当たりの購入数量は47.2kg、前月比3.8kg減(7.5%減)、前年同月比2.1kg減(4.3%減)と、価格・数量とも下降が続いている。

 産地銘柄別の販売割合上位3位は、新潟コシヒカリ9.4%(前月比0.3ポイント増)、北海道ななつぼし8.1%(同0.5ポイント増)、秋田あきたこまち5.9%(同0.2ポイント減)。また、青森まっしぐらが12位にランクインしたほか、三重コシヒカリ、山形つや姫、熊本ヒノヒカリもそれぞれ上位21位にランクインした。データ収集店舗数は、全国のスーパー、総合スーパー、生協、ドラッグストアの427店。


-2014年12月16日-

◆ミャンマーの高品質米生産に技術協力(サタケ)

 サタケの木原和由専務取締役とサタケタイランド(STH)の田中章一社長はこのほど、ミャンマーの商業大臣を表敬訪問し、高品質米の生産に技術協力することを表明した。

 同国では米による外貨獲得のため、東南アジアやアフリカへの輸出に関心を示している。現在約100万トンの米輸出量を、2018年までに500万トンに増やす目標を掲げる。その方策のひとつとして、輸出市場で競争力のある白米を生産するため、高品質な精米機器の導入を進めている。

 サタケは今後の技術協力のほか、STHに顧客向けの技術トレーニングセンターを建設中であることを明らかにし、商業大臣はアフターサービスにも注力していることを認識したとのこと。


-2014年12月15日-

◆コメ国際価格、横ばいで推移

 農水省はこのほど、米国農務省が10日付けで公表した2014/15年度(8~7月)における世界の穀物需給見通し(第8回)の概要をまとめた。

 生産量(精米)は4億7,524万トン、前年度比0.3%減、消費量は4億8,289万トン、同0.6%増、期末在庫量は9,912万トン、同7.2%減。

 タイ国家貿易取引委員会のFOB価格(うるち精米100%、2等)は、12月3日現在でトン427ドル、前月比3ドル安、前年同期比31ドル安。3月以降、タイにおける政府在庫の放出により値を下げたものの、在庫検査のために放出を一時停止したため値を戻し、現在は400ドル前半で推移している。


-2014年12月12日-

◆「米の安定取引研究会」立ち上げ、12月18日初会合(農水省)

 農水省は「米の安定取引研究会」(米流通に係る売り手と買い手で構成)を立ち上げ、初回会合を12月18日に開催することを公表した。米の安定取引の現状や拡大に向けて共通認識の醸成を図り、今後の方針をとりまとめるのが狙い。

 近年、2~3%程度の民間在庫の増減により、安定した取引に支障が生じていることから、生産者のみならず、消費者への安定的な供給を志向する流通業者やユーザーにとって望ましいものでないことや、中食・外食用が国内消費に占めるシェアが高まる中で、安定取引の一層の推進が求められているとした。

 初回会合は、米をめぐる事情及び今後の進め方について議論する。非公開で、議事概要は取りまとまり次第、ホームページ上で公表する。構成メンバーは以下のとおり(敬称略)。

 ▽穴田繁俊(ホクレン米穀事業本部長)▽大貝浩平(全農米穀部部長)▽大友忠(秋田おばこ農協常務理事)▽小内一茂(吉野家ホールディングスグループ商品本部穀物野菜担当部長)▽河﨑厚夫(米穀機構常務理事)▽木之下悟(全集連常務理事)▽佐藤正志(新潟ゆうき代表取締役)▽千田法久(千田みづほ代表取締役社長)▽髙木賢(弁護士)▽中嶋康博(東大大学院農学生命科学研究科農業・資源経済学専攻教授)▽畑裕之(LEOC商品部部長執行役員)▽三澤正博(木徳神糧常務執行役員米穀事業統括)▽山形美憲(東急ストア営業総括本部グロサリー食品部長執行役員)▽吉川和男(神明ホールディング専務取締役)▽吉村哲夫(佐賀県農協常務理事)。


-2014年12月11日-

◆山田錦検査、前年比126%(10月末)

 26年産酒造用米の10月末における検査状況は、6万0,346トンで前年産同期比114.5%と順調に積み上がっている。今年から増産については生産数量目標の枠外で生産できるようになったことが要因とみられる。

 品種別では、▽五百万石1万8,050トン(同111%)▽山田錦1万4,493トン(同126%)▽美山錦6,504トン(同109%)▽出羽燦々2,028トン(同123%)▽秋田酒こまち1,787トン(同112%)▽越淡麗1,146トン(同112%)と、いずれも前年を上回る。

 山田錦を県別でみると、兵庫9,621トン(125%)、岡山1,597トン(137%)、滋賀496トン(144%)、徳島401トン(118%)、山口360トン(111%)と主産地中心に伸びが見られたほか、新潟で186トン(1033%)と大幅に増加した。

 同品種については、兵庫(三木市、加西市)、長崎県諫早市、佐賀県等で独自支援や増産検討会を発足するなど各地で生産拡大に取り組んでいた。


-2014年12月10日-

◆多収性専用品種の供給体制を整備(青森)

 青森県では、27年産の飼料用米生産に向けて、多収性専用品種「みなゆたか」の種子3,000ha分の供給が可能となっている。26年産の専用品種の作付は全体で900ha前後。27年産の作付方針はまだ決まってないが、飼料用米の増産に向けた土台が整備されたかたち。

 同品種は耐冷性に優れ、牛・豚・鶏のいずれにも配給できる点が強みとされる。県内では畜産業が盛んなため需要は確保可能とのこと。もみ米を与えた鶏の卵に付加価値を付けて販売する取り組みも進んでいる。

 同県の生産数量目標は4万1,520ha、前年産比770ha減。26年産では過剰達成となっているため、実質680ha相当となる。深堀り(自主的取組670ha)については、交付金加算に関する具体的な内容が伝わっていないため、現時点では方針は決まっていないという。


-2014年12月9日-

◆大阪第一食糧を完全子会社化へ(伊藤忠食糧)

 伊藤忠食糧(東京)はこのほど、大阪第一食糧(大阪)を完全子会社化することを公表した。現在のところ48.92%を所有する筆頭株主だが、公開買付けにより発行株主全てを取得する。

 12月5日に実施された取締役会において決議されたもので、主な目的は(1)両社が安定的かつ効率的に調達し、さらなるコスト削減を実施するための協調体制の確立(2)系統集荷率の低下に対応するために新たな調達ルートの構築(3)米穀の国内需要が減少する中での販売数量や収益の確保(4)一定水準以上の生産稼動を確保することによる生産コストのさらなる削減(5)流通コスト増加に対応するための新たな物流の構築(6)食の安全安心に向けた品質管理の徹底。

 完全子会社後の経営体制については、経営の独立性を尊重しながらも、シナジー効果を享受できるよう、最適な体制を構築していく考え。


-2014年12月8日-

◆主食用米の収穫量788万2千トンで確定

 農水省は12月5日、26年産水陸稲の収穫量(確定値)を水稲843万5千トン、陸稲4千トンの計843万9千トン(前年産比16万8千トン減)と公表した。

 うち主食用の水稲収穫量は788万2千トン、前回調査10月15日現在より3千トン減で確定した。前年産実績より30万トン減となるが、生産目標765万トンに対して23万トン多い。

 同省では、ふるい下米や青死米等の発生増に伴って流通量が17~20万トン程度減少する可能性があると指摘しているが、ふるい下米を需給見通しで言及するのは初めて。また、青死米等の発生割合も着色・心白・腹白粒の要素も加味されており、実際どこまで歩留まり減となるかは見極めが必要となりそうだ。

 今後は、消費動向と27年産生産数量目標の自主的取組参考値739万トンの達成率がポイントに。


-2014年12月5日-

◆27年産備蓄米買入枠25万トン、優先枠も同じ

 農水省は12月4日、27年産政府備蓄米の買入予定数量と都道府県別優先枠を公表した。総枠は前年と同じ25万トンで、優先枠も変わらず。

 第1回入札は、来年1月下旬に実施する予定。第2回以降は予定枠に達するまで毎月実施するが、25万トンに達しない場合でも6月末で終了する。28年産の優先枠は、27年産の一般枠落札実績も考慮して設定する方針。


-2014年12月4日-

◆ななつぼし、10kg3,583円(道11月調査)

 北海道はこのほど、消費生活モニター価格動向調査の26年11月結果を公表した。ななつぼしの全道平均価格は10キロ税込3,583円、前月比89円安、前年同月比233円安。今年9月と比較すると200円近く下降している。

 地区別の最低価格は、西胆振の3,368円、最高価格は遠紋の3,948円。コシヒカリ(産地問わず)の全道平均価格は税込4,241円、前月比88円安、前年同月比229円安と、引き続き下降傾向にある。

 同調査は、全道300人の消費生活モニターが小売店頭に出向くなどにより調べたもの。


-2014年12月3日-

◆飼料用米みほひかり、満額水準の収量を達成(島根)

 島根県東部農林振興センターではこのほど、多収栽培技術の実証を行ってきた飼料用米「みほひかり」の収量調査を実施。数量払いの交付金満額を受け取れる水準を達成した。

 同センターでは出雲市高松町に展示圃を設置し、JAいずもの栽培こよみに準じた技術体系によって多収技術の実証を行ってきた。坪刈り調査では863kgと、JAいずもの交付金満額を受けられる水準(10a当たり834kg以上)を達成。「飼料用米の推進に向けてはまだ課題が多いものの、多収栽培技術の確立については一定の成果が見られた」(同)としている。

 また、県農林水産部によると、27年産飼料用米は1千haを目標にしている。基本的にはみほひかりで生産を行っていくが、モミロマンやホシアオバなどとの比較試験を行って優位性を調べているとのこと。


-2014年12月2日-

◆省令改正、需要者特定で飼料用米の買取可能に

 農水省は11月28日、「当該用途限定米穀の販売先を通じて確実に当該事業者に販売されると認められる場合に限り、あらかじめ農林水産大臣の承認を受けてその承認を受けたところに従って販売することができる」など、米穀の出荷販売事業者が遵守すべき事項を定める省令を一部改正した。

 飼料用米など用途限定米穀の需要・生産が拡大し、大口取引が主流となることが見込まれることから、全農など全国団体等における飼料用米の買取スキームなどに対応するもの。来年2月1日より施行される。

 募集していたパブリックコメントでは、「当面は流通ルートを限定的にすべき。飼料用米は主食用品種でも取り組める制度であるため、不適正流通を誘発しかねない側面がある」などの意見があったが、農水省は、「主食用への横流れ防止については、販売する用途限定米穀全てについて需要者が特定されている場合に限り、当該需要者以外に販売することを農林水産大臣が承認することにより、制度上担保することが可能と考えている」と回答した。


-2014年12月1日-

◆創立60周年記念式典・祝賀会を開催(東米商)

 東京都米穀小売商業組合は11月27日、創立60周年記念式典・祝賀会を都内KKRホテル東京において開催した。

 挨拶に立った長谷部喜通理事長は、昭和29年の結成からの歴史を振り返った上で、「インターネット販売や農家直売が増えるなど流通が変わってきているが、状況を把握して色々なシステムを取り入れ、組合の発展に尽くしたい。今までと変わらぬご支援をお願いしたい」と抱負を語った。

 来賓として、下村博文文部科学大臣は、「学校給食では、きちんとご飯を食べる習慣をつけることが文科省の方針としてある。和食が世界遺産に認定されたが、和食の中心はお米。2020年オリンピックに向けて和食を堪能できるように、そして皆様の業態が成り立つように支援をさせて頂く」と述べた。

 木村良会長・理事長(東京コメ卸協議会、全米販、米穀機構、日本精米工業会)は、「時代に合わせた取り組みの中で、一番印象に残っているのがお米マイスター制度。全国で一般消費者、外食、給食関係の方々とコミュニケーションをとられているのが一番の強みだと思う。小売・卸業界は、足並み揃えて苦労を共にしてきたが、今後も力を合わせていきたい」と語った。

 また、記念講演として、元農林水産事務次官の高木勇樹日本プロ農業総合支援機構理事長が「農政・稽古照今」と題し、戦後から現在に至る農政、通商交渉の経緯などについて講演を行った。


-2014年11月28日-

◆コシ減、まっし・ひとめ増(10月末の品種別検査)

 26年産の水稲収穫量は、主食用で前年産比30万トン減、備蓄米・加工用米・新規需要米などすべて含んで17万トン減の見通し。そのなかで、作付け・作柄変動などによって品種別に増減が見られる。

 農水省がまとめた10月末現在における検査数量は396万トンまで積みあがっているが、1万トン以上受検した品種の動向をみると、コシヒカリ7万5千トン減、ななつぼし1万3千トン減、ヒノヒカリ9千トン減の一方で、まっしぐら・ひとめぼれ1万4千トン増、ゆめぴりか1万トン増、きぬむすめ7千トン増などが前年同期を上回っている。収穫遅れなどもあり、今後の進度が注目される。

 一方、1等比率は、こしいぶき、にこまる、ふっくりんこが前年同期より2桁のダウン。逆に、あさひの夢、きぬむすめ、彩のかがやき、日本晴、夢しずく、あいちのかおり、あきさかりなどが2桁のアップ。


-2014年11月27日-

◆26年産清酒原料米の酒造適性を予測(酒総研)

 酒類総合研究所はこのほど、26年産清酒原料米の溶解性予測について公表した。

 全体的な概況は、(1)五百万石などの早生品種は、東日本の一部で昨年同様平年並みからやや溶けにくい(2)中生品種は、全国的に平年並みからやや溶けやすい(3)山田錦などの西日本の晩生品種は、昨年並で平年より全般的にやや溶けやすい。

 担当者によると、吟醸酒や高級酒等は原料米をあまり溶かさないようにするなど、酒別によって醸造工程に違いがある。従来では原料米の溶解性を確認しつつ、適宜調整するなどして仕込みを行っていたが、事前に溶解性がわかることで仕込みが予定通りにいくことが期待される。

 同研究所では、気象条件が原料米酒造適性に及ぼす影響を明らかにするため、製造管理に最も需要なお米の溶解性と気象データの関係性について研究を続けていた。今回、イネの登熟期の気温で原料米の溶解性を予測できることが明らかになったという。


-2014年11月26日-

◆1~2月に検査研修会など実施、非会員も参加可(精米工)

 一般社団法人日本精米工業会は1~2月にかけて、会員・非会員を対象に各種研究会を実施する。

 「精米検査研修会」(検査コース・初級、1月19~21日)では、精米の品質、検査、評価に関する基本的な理論と方法について実習を交えて習得。

 「米穀検査技術研修会」(検査コース・中級、1月21~23日)では、玄米から精米、米飯に至る一連の品質検査・評価に関する理論・方法について実習を主体に習得。

 「米飯食味評価研修会」(米飯食味コース・初級、2月2~3日)では、米の適正な評価を行う社内体制を確立することを目的に、正しい食味試験方法、監視、パネルの養成方法などを習得。

 米穀検査主任技術者ライセンスを取得している会員向けに、「米穀検査上級技術者認定試験」(検査コース・上級、1月23日)も実施する。

 申込みは、ホームページの用紙をFAXで送信。「米飯食味評価研修会」の締切りは1月23日、それ以外は1月14日。


-2014年11月25日-

◆発芽米「金のいぶき」を新発売(ファンケル)

 ファンケルヘルスサイエンスは12月18日から、「発芽米金のいぶき」を通信販売、直営店舗および量販店などの一部店舗で新発売する。今春から数量限定で発売をしていたが、購入者からの評価が高く定番製品として扱うこととなった。1袋(1kg)1,080円、1袋(60g×3袋)490円。価格はすべて税込み。

 同製品は、秋田県で契約栽培された胚芽の大きい品種の玄米を発芽させたもの。胚芽が通常の玄米に比べて約3倍と大きく、食物繊維やGABA(ギャバ)などの栄養成分も豊富に含まれている。アミロース含有率が低くもっちりと炊き上がるほか、冷めてもおいしく、おにぎりやお弁当にも適している。


-2014年11月21日-

◆25年産検査547万3千トン(10月末)

 農水省は11月20日、25年産米の検査結果(26年10月末現在の速報値)を547万2,941トン(前年産比102.4%)と公表した。

 種類別は、水稲うるち520万5,588トン(103.3%)、醸造用7万5,813トン(110.9%)、水稲もち19万1,215トン(82.0%)、陸もち325トン(338.1%)。

 水稲うるちの等級比率は、1等79.0%、2等17.4%、3等1.8%、規格外1.8%。2等以下の格付け理由は、心白・腹白28.5%、充実度22.4%、整粒歩合20.4%、着色粒13.3%。


-2014年11月20日-

◆衆院選向けの経済対策に米価下落対策盛り込む(自民党)

 安倍首相の衆議院解散表明を受け、自民党は選挙公約に盛り込む経済対策の具体化を急いでいる。

 今回の経済対策の対象分野は、米価下落等への対策、円安やエネルギー価格の高騰、地方創生の先行的実施、地域における成長戦略などで、これを踏まえて農水省が登録を検討している事項が19日、同党の農林水産戦略調査会・農林部会等の合同会議で説明された。

 米価下落への対策については、先に公表された緊急対策に加え、「飼料用米の生産・利用拡大対策(機械・設備等の導入)」「稲作農業の体質強化対策(生産コスト低減の取組支援)」「農業経営緊急対策(ナラシ対策加入促進、農地中間管理機構による集積・集約化)」を盛り込む案が示され、基本的に承認された。

 選挙公約は25日にもまとめられるもようだが、TPPや農協改革等、その他の政策にどの程度言及するか、注目される。


-2014年11月19日-

◆山形112号の導入を目指す(山形)

 山形県はこのほど行われた米政策推進会議において、平成30年産までに新品種「山形112号」の導入を目指す方針を決定した。早ければ来年にも品種登録を行う見通し。

 県産米ブランド推進課によると、新品種は、高級ブランド品種「つや姫」と県産主力品種「はえぬき」の中間で、高価格帯米と位置付けており、業務用米等ではなく家庭用や包装米飯等向けとして考えられている。

 新品種導入の背景には、はえぬきの販売状況が挙げられる。県内では量販店等の店頭販売も行われているが、県外においては家庭用として店頭にあまり並んでいないのが現状で、業務用米としての使用割合が多い。米価下落や需給環境が緩和状態において、はえぬきは非常に厳しい販売環境にあり、生産者から新たな品種の導入を求める声も聞かれていた。

 山形112号は、はえぬき系統の「山形80号」と「山形90号」を交配し育成したもの。はえぬきと比較して、収量や食味が上回る。


-2014年11月18日-

◆伊藤忠「たかたのゆめプロジェクト」が入賞

 伊藤忠商事(東京)が展開している「たかたのゆめプロジェクト」が、「フード・アクション・ニッポン・アワード2014」の販売促進・消費促進部門で入賞した。

 同プロジェクトは東日本大震災で甚大な被害を受けた陸前高田市(岩手)のブランド米「たかたのゆめ」を、生産から販売まで支援するもの。地域ブランド米として付加価値を付けた販売を目指し、東京都内での販売・イベント出展、ホームページの開設など認知度向上のため様々な活動を行ってきた。

 こうした一連の取り組みが、国産農産物の消費拡大に貢献したと評価された。今後も伊藤忠グループの総合力を活かして被災地支援の取り組みを行っていくとしている。


-2014年11月17日-

◆「飼料用米マッチングイベント」を開催(農水省)

 農水省は12月9日、「飼料用米マッチングイベント」を本館7階講堂で開催する。生産、流通、実需者等の相互理解を深め、今後の安定的な取引を推進することが狙い。

 当日は、今後の取り組みについてJA全農や(協)日本飼料工業会が情報提供するほか、実需者を代表して豚肉の生産・加工・販売など行う、株式会社フリーデンによる取り組み状況の報告などが行われる。


-2014年11月14日-

◆「ゆめごはん」低たんぱく質食品表示許可取得(亀田製菓)

 亀田製菓はこのほど、「ゆめごはん1/35トレー」シリーズ3品が、消費者庁より健康増進法に基づく「特別用途食品 病者用食品 低たんぱく質食品」の表示許可を受けたと発表した。今回の表示許可により、同シリーズは計7種類が許可品目となった。

 同商品は、厳しい食事療法を継続しなければならない慢性腎不全患者などの食生活の向上に貢献できる製品で、エネルギーは通常のご飯と同等にしながら、国内最少の低たんぱく質化(100g当たりたんぱく質0.07g、通常のご飯の約1/35)を実現したもの。「ゆめごはん1/35トレー」は1箱30食入で、希望小売価格6,480円(税込み)。


-2014年11月13日-

◆6次産業化事業、米関係10件認定(26年度第2回)

 農水省はこのほど、6次産業化・地産地消法に基づき総合化事業計画の認定(26年度第2回)を行い、米関係は10件が認定された。

 事業内容は、「飼料用米『みなゆたか』を利用した稲ソフトグレインサイレージの加工・販売事業」(農事組合法人青森マエダライス、青森県)、「自社産黒大豆と米粉を活用したグルテンフリースイーツの製造販売」(ホトトギス株式会社、岡山県)など。

 6次産業化法・地産地消法とは、農業者等による生産および加工/販売を一体的に行う総合化事業計画に対して、農業改良資金融通法の償還期限や措置期間の延長といった特例などを認めるもの。

 10月31日現在で累計1,976件が認定されており、うち米関係は11.6%を占める。事業内容の割合では、「加工・直売」が68.3%で最も多く、続いて「加工」が20.9%となっている。


-2014年11月12日-

◆「青天の霹靂」、津軽で限定栽培(青森)

 あおもり米新品種ブランド化推進協議会はこのほど、県オリジナル新品種「青天の霹靂」の生産販売対策について協議し、27年産は津軽地域で約1,100ha以内の限定栽培を行うことを決定した。津軽中央(山間冷涼除く)、津軽西北の2地帯で、特に良食味生産が可能な水田・生産者に限る。

 生産者は、「メディアで多く取り上げられたこともあり、試しに作りたいという人が多い」(県農産園芸課)。販売価格の目標は、「全国上位クラス銘柄並みの価格帯」をイメージしており、つがるロマン、まっしぐらのワンランク上を想定している。品質面では、玄米タンパク質含有量の目標として水分15%換算6.0%以下(乾物換算7.0%以下)を掲げる。

 収量目標は、食味を考慮して10a当たり9俵程度。栽培基準として、土壌改良のケイカル投入量を10a当たり年100kgを上限に設定するほか、農薬使用回数(成分)について、市町村等が特別栽培農産物の表示ガイドラインにより定める基準の2分の1以下とする。


-2014年11月11日-

◆おいでまい、新米発表会を開催(香川)

 香川県はこのほど、丸亀町グリーンけやき広場(高松市丸亀町)で、県産米おいでまいの新米発表会を開催した。生産状況の報告や新米販売のほか、おにぎりの試食配布が行われた。

 また、県内高校生を対象に募集した「おいでまい応援ソングコンテスト」の結果発表も行われた。最優秀賞に選ばれた作品は今後、県内量販店や各種イベント等に使用される。

 県生産流通課によると、台風等の影響が懸念されていたが、例年に近い等級比率が確保されていることに加えて、登熟期も順調に推移したことから食味も期待できるという。来年産では作付1,300ha(6,500トン)に拡大。従来の綾川町に加えて、高松市と丸亀市の一部でも栽培を行う予定。


-2014年11月10日-

◆プレミアム米「喜ななつぼし」発売(ホクレン)

 ホクレンは今秋から、ホクレンプレミアム北海道米「喜ななつぼし」を道内中心に発売。ホクレンパールライス独自の品質基準(1等米100%、タンパク値6.8%以下、工場の徹底した品質管理)を満たした原料のみを用いた上位ブランド商品で、甘みと粘りのバランスに優れたあっさりとした味わいが魅力という。

 同シリーズはゆめぴりか・おぼろづき・ふっくりんこの3銘柄で展開してきたもので、今回の商品が加わり全4銘柄のラインナップとなる。通常サイズのほか、酸化を防ぐエージレスパックを封入した450gのミニサイズ商品も展開している。パッケージには、銘柄名と合わせて「喜」の草書体(七を3つ組み合わせた字)が用いられている。


-2014年11月7日-

◆24年産政府備蓄買入、60キロ1万2,959円

 農水省はこのほど、24年産政府備蓄米の契約金額を明らかにした。政府備蓄米の買入入札による契約者は既に公表しているが、金額については後日となっていた。

 今回、公表されたのは契約者ごとの金額で、本社集計では総額189億1,177万0,998円(税込み)。24年産は8万3,390トンを買い入れており、前記価格は「総支出額」(農水省)のため、60キロ換算で1万2,959円(税抜き、以下同)となる。

 なお、入札は8回の実施で、最安値が1回目の1万2,561円、最高値は4回目の1万3,253円だった。買入枠に満たず、予定価格変更の見方も出ていた。


-2014年11月6日-

◆東北で飼料用米のマッチングフォーラム開催(農研機構)

 農研機構東北農業研究センターと農林水産技術会議は11月26日、飼料用米に関する技術の普及を目的に、東北地域マッチングフォーラム「飼料用米給与が畜産物生産に与えるメリット」を開催する。生産者、農業団体、企業、普及関係者などが対象。

 山形大学の吉田教授が「飼料用米利用の現状と問題点」、山形県農林水産部畜産振興課の高尾技師らが「飼料用米生産と利用についての事例紹介」、農研機構の福嶌主任研究員らが「多収性専用品種を用いた飼料用米生産の取り組み」、山形県農業総合研究センターの庄司主任専門研究員らが「家畜栄養及び畜産物の品質から見た飼料用米利用」について語る。

 会場はホテルメトロポリタン盛岡(盛岡市)。参加無料、定員200名。申込みは同機構HP内「イベント・セミナー」の該当ページの申込書をEメール・FAXで送付。


-2014年11月5日-

◆26年産加工用米認定、10月15日現在も変更なし

 農水省はこのほど、10月15日現在における26年産加工用米の取組計画認定状況を公表。

 数量はうるち米23万3,968トン、もち米3万4,288トンの計26万8,256トン。面積はうるち米4万2,607ha、もち米6,136ha、計4万8,743haで、数量・面積とも9月15日現在と変わらず。都道府県別も変更なし。

 取組計画の公表は今回で終わり。生産量は来年、公表される予定。


-2014年11月4日-

◆新品種「岩手107号」を開発(岩手)

 岩手県はこのほど、「いわての美味しいお米生産販売・推進協議会」を発足させた。

 席上、平成28年産米からの作付けスタートを目標に、新品種「岩手107号」の開発を進める。「奥羽400号」と「北陸208号」を交配したもので、耐冷性に優れ粘りが強く良食味な点が特長。あきたこまちに代わる品種との位置づけで、「あきたこまちは寒さに弱く、収量面でも不安定なため、昨年度から新たな品種の開発に取り組んできた。収量性や良食味など、今後のブランド化を目指していく」(県農林水産部)としている。

 来年2月の県奨励品種への採用を目指しており、順調に進めば28年産米から作付けがスタートする。また「現在のところ、食味でコシヒカリに優る品種を開発する計画を進めており、平成29年産米からの作付けを見込んでいる。最高級の米の生産を目標としていく」とのこと。


-2014年10月31日-

◆26年産食味ランキング135産地品種で実施(穀検)

 日本穀物検定協会は30日、26年産米の食味ランキング試験実施計画の公表と、官能試験用の基準米試食会を記者対象に行った。

 今年で44回目を迎える食味ランキングの対象は135産地品種(昨年比+4)。新たに対象になったのは、岩手どんぴしゃり、長野コシヒカリ(北信)、滋賀みずかがみ、島根つや姫のほか、前年、異種混入問題で作付けが減少し対象から外れていた栃木なすひかりが復活した。

 また、福島浜通りひとめぼれが対象から外れたほか、茨城ゆめひたち→茨城コシヒカリ(県南・県西・鹿行)、愛知あいちのかおり(尾張)→同(三河)、兵庫キヌヒカリ→兵庫きぬむすめ、岡山アケボノ→岡山きぬむすめにそれぞれ変更となった。

 地区設定は、産地の希望がある場合を除き、前年産から表記しないことになったが、奈良ヒノヒカリ、岡山コシヒカリ・朝日、大分ヒノヒカリ・ひとめぼれも今年から表記せずとなった。

 食味試験の基準米は、複数産地コシヒカリのブレンド米で、産地やブレンド比率は未公表。11月から来年2月にかけて食味試験し、2月に公表予定となっている。


-2014年10月30日-

◆米風土パックごはん鳥取コシを発売(あっぷふぁーむ)

 (株)あっぷふぁーむソリューションズ(東京)はこのほど、「炊き立て品質・米風土パックごはん」の第一弾を発売した。

 商品は「特別優秀賞・鳥取県・三上惇二作コシヒカリ93(200g税抜380円)」で、銀座三越、山陽百貨店のほか、同社のオンラインショップで販売されている。11月中旬からは小田急百貨店、ビッグカメラ、また年内には空港免税店での発売も予定される。年間での販売予定数量は12万パック。

 今回発売されたのは「第15回米・食味分析コンクール国際大会(米・食味鑑定士協会主催)」で93点を獲得した米で、炊きたてのままチッソガスを入れて無菌状態でパッキングした。

 空港免税店での発売は10月1日からスタートした「食品の消費税免税制度」を契機としたもので、主に外国人観光客のお土産としての利用を想定する。このため英語表記と調理方法を示したイラストを加え、富士山をモチーフとしたパッケージデザインとしている。


-2014年10月29日-

◆カッパとの提携解消後も米販売は継続の見通し(神明)

 神明ホールディング(神戸市)はこのほど、コロワイドの連結子会社であるSPCカッパが発表したカッパ・クリエイトCHDに対しての株式を対象とする公開買付けに対し、保有する株式の全部を応募すると発表した。

 公開買付け成立後には、カッパCHDとの資本業務提携契約を合意解約(効力発生予定12月4日)する。

 なお、資本業務提携に基づき実施されている米の安定的な販売については、合意解約後も継続を合意する見通しとしている。


-2014年10月28日-

◆27年産の種子購入を助成、キロ15円(JA青森中央会)

 JA青森中央会はこのほど、米価下落を背景に、27年産の種子購入おいてキロ15円、1袋(20キロ)300円の助成を行うことを発表した。全農青森県本部が実施するもので、県内の全8万袋を想定し、総額2,475万円としている。

 また、今年の生産資材の支払いに向けて、新たな融資制度を創設することも決めた。全農青森県本部、農林中央金庫、全共連、県が利息分を補給し、無利子にする方向で進めており、順調に進めば12月上旬から開始する考え。

 JAグループでの補給はすでに決定しており、県では11月の議会で審議を行う予定。中央会の岡山時夫会長は記者会見において、米価が下がる中で一部でも助成を行うことができれば、とコメントした。


-2014年10月27日-

◆みなゆたかを使用した稲SGSの技術普及へ(青森)

 青森県の西北地域県民局では今年度から、牛の飼料に飼料用米を使用した稲ソフトグレインサイレージ(SGS)の技術普及拡大を進める「西北地域自給飼料増産型肉用牛繁殖経営確立事業」に取り組んでいる。同技術の推進によりコスト削減が期待されている。稲SGSは、もみを粉砕して柔らかくし、家畜が消化しやすいようにしてから、発酵させて給与するもの。

 同県民局畜産課によると、現在、輸入トウモロコシの価格が1キロおおよそ60~70円程度なのに対して、同技術を用いることで価格は30円程度と半分以下に抑えることができ(SGS加工代10円弱+飼料購入費15~20円)、トウモロコシの代替として期待されている。

 県内畜産農家の多くは稲作も行っている複合経営を手掛けているために、自身で飼料を自給することでコストを抑えることができる。現状、飼料用米として主に使用されているのは、県が開発し奨励品種にも採用されている「みなゆたか」。生産者からの要望も強く、県では増産に向けて取り組んでいる。


-2014年10月24日-

◆飼料用イネ、研究会と情報交換会を開催(農研機構)

 農研機構は11月19~20日、茨城県つくば市で「平成26年度自給飼料利用研究会」を開催する。

 1日目には、北海道大学の山田敏彦教授による基調講演「飼料作物品種育種の現状と利用への要望」が行われるほか、農研機構による「WCS用イネ品種の育成と利用」と題した技術紹介などが行われる。2日目には自給飼料の新技術紹介を実施。

 また、12月1~2日は発明会館(東京都港区)で「飼料用イネ・TMRセンターに関する情報交換会」を開催。

 1日目は、農水省畜産部による基調講演「国産飼料増産に向けた取り組み」や、農研機構による飼料用米の「低コスト・多収栽培技術」「流通・加工技術」など技術紹介が行われる。

 2日目は、現地事例として三重県・大内山酪農農業協同組合による「飼料用米を混合した配合飼料製造と飼料用イネ利用の取り組み」の紹介ほか、パネルディスカッションなどを行う。

 どちらも参加は無料で先着申込み順。詳細は、同機構畜産草地研究所まで。


-2014年10月23日-

◆5キロ袋商品を量販店等で発売(アイリスオーヤマ)

 アイリスオーヤマ(宮城)はこのほど、5キロ袋の「低温製法米」5銘柄を量販店を中心に全国発売した。

 商品は北海道ゆめぴりか・ななつぼし、宮城つや姫・ひとめぼれ、秋田あきたこまちの5品目で、10月20日より段階的に店頭発売となっている。売価はオープン価格で、初年度の販売目標は約400万袋としている。

 同社では3合小分けパックの販売を行ってきたが、米の消費量が多い家庭からの大容量の製品要望が強いため、新たにラインナップに加えたとしている。


-2014年10月22日-

◆神明HDとJR西日本が業務提携

 神明ホールディング(神明HD)と西日本旅客鉄道(JR西日本)は10月21日、地域農業の再生と活性化に向けて業務提携したことを明らかにした。

 主な提携内容は、(1)神明グループ及びJR西日本グループ相互のネットワークを活用しながら、地域に共同で働きかけを行い、地域農業の再生と活性化を図る(2)地域自治体とも協力体制を採り、コメ及び青果の生産者と連携し、神明グループ及びJR西日本グループ相互の農業分野での事業拡大を図る…というもの。

 JR西日本グループでは、「地域の産業振興につながり、定住に寄与する事業の一つ」として農業に着目し、今年4月に(株)ファーム・アライアンス・マネジメントに資本参加して、生産者に対する国際認証規格グローバルGAPの取得支援と、農産物の流通ルートへの提供を行うファームアライアンス事業の普及に取り組んでいる。

 両社では、相互のネットワークを活用し、地域と連携し地域農業の発展に貢献していくとしている。


-2014年10月21日-

◆組織変更で、精米販売に特化(伊丹産業)

 伊丹産業は10月19日、有馬グランドホテルにおいて「第40回イタミジャンピングセール」を開催した。

 北嶋一郎社長は、「米穀部門では、販売目標(2~9月)12万4,000トンに対して、12万2,850トン、99.1%の成果となった。米穀事業においては厳しい状況が予想されることから、10月1日から組織変更を行い、精米販売に特化した体制とした」と報告。来年度のジャンピングセールの目標は約10万トン、年間目標は約15万トン。

 米穀事業部門のダイヤモンド賞には、オークワ、関西スーパーマーケット、サミット、マルエツ、コノミヤ、いなげや、ライフコーポレーション、サンエー、マルアイ、スーパーアルプス、たつみや米穀、金川米穀店、米工房かさまつ-が受賞。また、ゴールド賞には、クリエイトエス・ディー、丸久、マルヨシセンター、エコス、サンプラザ、スーパーナショナル、カノー、マツヤスーパー、阪食、マツモト、サンディ、ワイズマート、エイヴィ、ライフフーズ、トーベイ、石田商会、岩崎フーズ、小石産業、岡本の米屋-が受賞した。


-2014年10月20日-

◆大吟醸に適した好適米「山形酒104号」を育成(山形)

 山形県ではこのほど、山田錦並みの醸造特性を有する大吟醸酒用の酒造好適米「山形酒104号」を育成した。

 同品種は、県オリジナル品種「出羽の里」と「蔵の華」を交配し育成された。出羽燦々と比較して、▽出穂・成熟期は1日程度早い中生▽稈長が短く倒伏しにくい▽玄米千粒重も重く、心白が小さいため精米歩合50%以下の大吟醸酒に適している。試験醸造では、雑味の要因になるタンパク質が出羽燦々より低いことから、山田錦と比較しても遜色のないきれいな酒質となった。

 県水田農業試験場によると、今年も試験醸造を実施して結果が良ければ26年度中に品種登録の申請を行い、27年産で種子を増産、28年産から作付を行う見通し。


-2014年10月17日-

◆愛知・ハナノキ会長著、「米とともに三千年」発刊

 愛知の米穀卸(株)ハナノキの池山健次会長が著した「米とともに三千年」が中経マイウェイ新書から発刊された。平成26年3月25日から5月23日まで50回にわたって中部経済新聞最終面に掲載された「マイウェイ」を再構成したもの。

 自分史、会社の歴史、米流通の歴史を織り交ぜながら、時代の変化に合わせて集荷業から小売業、卸売業へと業態を変化させ、無洗米工場の建設などコメ・メーカーとして生き残りをかけてきた経緯や、ネット販売など新しいチャンネルを切り拓く姿を紹介。直営ネットショップ「ハーベストシーズン」は2013年楽天年間ランキングの食品ジャンルで第1位を獲得。看板商品の無洗米山形県産あきたこまちは無洗米部門で395週ランキング1位(8月末現在)をキープしている。

 食生活が洋風化し、日本人の主食である米の存在が気薄になりつつある昨今、先祖が幾世代かにわたって米作りにかけてきた苦労に今一度思いをいたしていただきたいという気持ちを込めて、表題にした。新書判並製本800円(本体)。


-2014年10月16日-

◆26年産新米ストアをオープン(Amazon)

 インターネット通販サイトAmazonはこのほど、26年産新米ストアをオープンした。今年産では全国各地から38品種、約100点と前年に比べて2倍。新米出荷エリア別や精米方法、レビューなどさまざまな条件からお米を選ぶことができる。

 商品の一例として、▽高知コシヒカリ5kg1,910円(幸南食糧)▽石川ゆめみづほ5kg1,750円(神明)などのほか、同サイト限定商品▽特別栽培米新潟こしひかり200g×20個(越後製菓)なども扱われる。価格は全て税込み。


-2014年10月15日-

◆生産調整の見直し等、米政策改革を実行(西川農相)

 西川公也農相は10月14日、衆・参両院の農林水産委員会で、「現在は農政の変革期、攻めの農林水産業を実行する」と所信を表明。

 「農業の競争力強化を図るため、農地中間管理機構を本格的に稼働させ、担い手への農地の集積・集約化を図るとともに、農地の大区画化等の基盤整備を行うことにより、生産コストの低減を図るなど、農業の構造改革を進める」「先の通常国会で成立した農政改革2法に基づき、経営所得安定対策や日本型直接支払い制度の着実な実施を図るとともに、麦・大豆・飼料用米等の戦略作物の本作化により、水田のフル活用を図り、米の生産調整の見直しを含む、米政策の改革を実行する」と基本的な考え方を述べた。

 また、農協・農業委員会・農業生産法人の見直しについては「農家の所得を増やし、農村の賑わいを取り戻すために、避けて通れないもの。本年6月の政府・与党の取りまとめを踏まえ、次期通常国会に関連法案を提出できるよう、検討を進める」と説明した。


-2014年10月14日-

◆全商品の原料を国産米100%使用に(岩塚製菓)

 岩塚製菓(新潟県長岡市)では今秋から、製造する「田舎のおかき」「味しらべ」など全商品の原料米を国産米100%にしたことを発表。

 同社によると、「お米の風味を味わえる生地を作るために不可欠」としており、全商品のパッケージに「国産米100%使用マーク」をデザインすることで、原料米の原産国がひとめで分かるようにした。

 全国米穀工業(協)の情報交換会においても、組合員から「米菓業者の一部で外国産米から国産米に切り替えようという動きもある」という報告も聞かれていた。


-2014年10月10日-

◆早期米出荷、前年比115%(全農9月末)

 全農・大貝米穀部長は10月8日の「ふくしま米」懇談会において、米穀情勢を報告。9月末現在(速報値)における26年産早期米の出荷状況について、実出荷ベースで3万4,682トン(前年比115%)と好調に推移していると報告した。

 また、意見交換の場において、27年産では60万トンまで生産を拡大させるとした飼料用米について、「現状で20万トン生産されていることから、残りは40万トン。来年度では政府備蓄米が20万トンと5万トン減少すると見ていること、加工用米の過剰生産傾向から、それぞれ5万トンずつ飼料用米に振り向けることができれば」と説明。

 残り30万トンについては、「各産地において、生産者手取りのことを考えながら取り組んでもらえたら」と考えを述べた。


-2014年10月9日-

◆自動計量包装機の新製品「ネオス」を発表(のむら産業)

 のむら産業(東京都東久留米市)は10月、東京ビッグサイトで開催された東京国際包装展において、自動計量包装機の新製品「インテリジェントパッカーネオス」を出展・発表した。

 同機の特徴は、▽低価格▽コンパクト性▽生産能力▽省エネ▽省資源…の5つ。同社担当者によると、中小規模の精米工場や米穀店から、適度な能力で価格を抑えた機械を求めるニーズがあったほか、確実かつきれいにシールを行って欲しいという要望が大規模米卸から聞かれていたことに対応したものという。

 「お米を確実に袋詰するのは、とても大変なこと。新製品では低価格でコンパクト、そして安心安定(トラブルも少なく、シールもきれい)の包装機となっており、お客さんのニーズに応えることができた」(同)とのこと。

 同機は、これまでのノウハウを生かし、安定性を確保しながらも機能を集約することで低価格を実現。本体価格は1,480万円。シンプルで操作性も良いのが特徴。また、フィルムの送り方向を工夫し、機械全長を短縮。特に後部においては同社従来機比で735mmの短縮した。

 生産能力は、計量機が1基ながら10袋/分(5kg時)。エアー消費量は120NL/分と同社同等従来機比48%減。電力消費量も37%削減。さらに、ユニット組み替えにより、シール位置を袋端から8mm、18mmと選択可能。袋長を短くすることができ、省資源化を実現している。


-2014年10月8日-

◆農地バンク活用で米栽培へ参入(イオン)

 大手量販店チェーンのイオン(千葉)では、27年産米から埼玉県内において米の栽培事業に参入する。農地中間管理機構(農地バンク)を活用したもので、羽生市で11haの水田を借り「彩のかがやき」の栽培に取り組む。

 同社では、「羽生市では以前から自社の野菜農場を保有しており、その関係から米の生産事業への提案を頂いていた。値頃な価格で消費者に農産物を提供したいとの考えから、米の栽培事業に参入していくこととなった。27年産米では約60トンの収穫を見込んでおり、埼玉県内の自社店舗やグループの外食店でのメニューに活用する計画」(広報室)とのこと。


-2014年10月7日-

◆西日本の配合飼料供給体制を整備(全農)

 JA全農はこのほど、子会社であるJA西日本くみあい飼料と全農サイロが、J‐オイルミルズとともに、岡山県内に食料コンビナートを構築することを、県ならびに倉敷市と合意したことを発表した。

 全農サイロなど3社は、工業団地の玉島ハーバーアイランド(倉敷市)に飼料工場、サイロ、搾油工場を隣接して建設する。

 全農によると、それぞれの施設をコンベアで結ぶことによって、原料(穀物、大豆等)ならびに生産物(大豆ミール等)を効率的に搬送できる体制が整い、西日本地区(近畿、四国、中国)における配合飼料の合理的・安定的な供給体制が実現するとしている。食料コンビナートの稼動は平成29年4月を予定している。


-2014年10月6日-

◆飼料用稲種子、前年比4割増へ(草地畜産種子協会)

 日本草地畜産種子協会はこのほど、平成27年播種用飼料用稲種子の採種計画を公表した。生産計画量は312トンと前年に比べて4割増を見込んでいる。品種別では、夢あおば・たちすずか・タチアオバの増加が目立つ。

 昨年末に飼料用米の推進が決定されてからは全国から注文や問い合わせが殺到、今年の年明けに行われた1次注文の時点では、準備していた種子220トンに対して320トンの注文が寄せられた。同協会では27年産に向けて、種子を切らさないように注文のあった320トンは確保できるように取り組みを進めていた。


-2014年10月3日-

◆不作等による備蓄米特例販売、資格者は185業者に減少

 農水省はこのほど、10月1日現在の不作等による政府備蓄米放出時の特例販売の有資格者185業者を公表した。

 26年度の資格審査結果を受けたもので、前回更新時(今年8月18日)に比べ▲22業者。減少については、「申請が少なかった」(農水省)としており、26年9月で期間満了になったところが一部、見送ったものと思われる。26年度資格者の有効期限は29年9月末まで。

 なお、特例販売は現在、行われていないものの、定期検査のため今年度の申請受付は終了している。


-2014年10月2日-

◆国内産政府買入の売渡資格、11月まで審査受付(農水省)

 農水省はこのほど、関係者に国内産の政府買入における売渡資格者の審査概要を提示した。

 主な概要は(1)資格要件(法人または個人)=25年国内産の出荷(もしくは販売)予定数量、または24年産同のいずれか大きい数量が100トン以上である者(2)受付=10月1日から11月14日までで、窓口は生産局農産部貿易業務課米穀業務班(3)有効期限=有資格者となった日から29年11月30日まで…など。

 なお、今年2月18日現在の有資格者は176業者。


-2014年10月1日-

◆JA越前たけふと合意、日本晴を海外へ販売(幸南食糧)

 幸南食糧(大阪府)はこのほど、JA越前たけふ(福井)と寿司最適米として「日本晴」を、26年産から販売することに合意したことを明らかにした。海外流通を視野に入れた取り組みを行う計画。

 26年産米では特栽米を含め1,200トンの取扱いが計画されており、香港を始め海外諸国へ販売していく。27年産米では一層の安心・安全な米を出荷するため、全量を特栽米として、5年後に5,000トンの販売計画を掲げる。

 日本晴は特色である粒が大きくさっぱりしたところから、「寿司最適米として大きな評価を頂いている」とのこと。


-2014年9月30日-

◆表示地帯別の作柄、6割が平年作上回る(9月15日現在)

 農水省は9月15日現在における26年産水稲の作柄概況を公表した。各農政局が公表した作柄表示地帯別の状況を見ると、計125地帯のうち、▽「良」13地帯(10%)▽「やや良」36地帯(29%)▽「平年並み」26地帯(21%)▽「やや不良」46地帯(37%)▽「不良」4地帯(3%)と、平年作以上が6割を占めた。

 北海道と東北、関東と北陸の一部地域など東日本を中心に豊作傾向となったものの、西日本では作況95~98の「やや不良」地帯が多くみられたほか、岡山中北部94、広島北部94、山口東部94・長北93は「不良」となった。


-2014年9月29日-

◆26年度の申請件数は104万2千件(経営所得安定対策)

 農水省は9月26日、26年度の経営所得安定対策の加入申請状況(7月31日現在)をまとめ、公表した。全体の申請件数は104万1,881件で、25年度の支払実績との比較では3万0,242件の減少。前年度の減少数は約1万件で、申請件数ははさらに減少した形。

 項目別にみると、米の直接支払交付金の申請件数は90万1,823件で、同4万1,119件の減少。交付単価が半減することや、制度自体が29年産で廃止されることなとが影響している模様。このため、作付計画面積は110万3千haとなり、前年度の支払実績比で3万3千ha減少した。一方、戦略作物など水田活用の直接支払交付金は54万0,548件で同3万6,299件増、畑作も4,111件増となった。

 26年産の米価下落で注目される収入減少影響緩和交付金(ナラシ対策)は、7万0,573件で3,500件増。その積立申出面積の合計は84万6,642haで、うち米は44万9,519ha(同2万4,893ha増)。また、26年産限りのナラシ対策移行のための円滑化対策の申請件数は81万3千件、申請面積の合計は63万6千haとなった。


-2014年9月26日-

◆ヤマダ電機、米のネット販売

 アマゾンや楽天をはじめとした米のネット通販が拡大しているが、家電量販店のサイトでもコメ販売の動きが目立つ。

 ヤマダ電機はこのほど、ネット通販サイト「ヤマダモール」で米の販売を行っている。新米の価格は、10kg税込で新潟コシヒカリ特別栽培米5,600円(送料別)、富山コシヒカリ4,399円(送料無料)、富山てんたかく3,599円(送料無料)、三重コシヒカリ3,999円(送料無料)。5kg税込で千葉コシヒカリ1,999円(送料無料)など。無洗米や、30kg(27kg)、2kgの商品など様々な形態で販売されている。

 サイトのおすすめ上位商品の販売者は、足立米穀店(愛知)、阪神酒販(兵庫)、内山農園(新潟)など。昨年は同じく家電量販店のヨドバシカメラが自社サイトで米の販売を開始している。


-2014年9月25日-

◆「さいこううち」など5種を品種登録(農水省)

 農水省は9月24日、種苗法に基づき品種登録を公表した。カッコ内は登録者。

 稲品種では、▽ハイブリッドとうごう1~4号(本田技研工業株式会社・国立大学法人名古屋大学)▽「さいこううち(鈴木信治氏、福島県二本松市)の5種が登録された。

 ハイブリッドとうごう1~4号は、収量性を向上させるF1雑種育種法による雑種品種。さいこううちは、コシヒカリの変異株。ひとめぼれと比べて出穂期がやや早い。名称は、二本松市西光内の地名にちなむ。


-2014年9月24日-

◆水稲うるち検査23万トン、1等76.6%(8月末)

 農水省は9月22日、26年産米の検査実績(8月末)を公表した。36道府県で実施され、検査累計は23万3千トン。種類別では、水稲うるち22万9千トン(前年同期比86.3%)、水稲もち4千トン(120.3%)など。別途、飼料用米2千トン。

 うるち米の等級比率は、1等76.6%(前年産同期+2.6ポイント)、2等19.9%(-3.1ポイント)、3等3.0%(+0.6ポイント)、規格外0.6%(-0.1ポイント)。2等以下の格付け理由は、▽着色粒(カメムシ類)32.8%▽心白・腹白23.4%▽充実度17.2%▽整粒不足14.9%。


-2014年9月22日-

◆AIHO、リフター付き立体炊飯器を展示(F-SYS)

 AIHOはフードシステムソリューション2014(9月17~19日、東京ビッグサイト)において、新製品のリフター付きガス式立体炊飯器(低輻射仕様)を展示した。

 釜を載せるリフターをレバーで上下できるため、作業負担を削減できるというもの。会場では縦3段の炊飯器で実演を行い、「力の弱い女性でも取り扱い易い」とアピールした。自動洗米機と組み合わせることで、洗米から炊飯までの作業を効率化できると同時に、省スペース化にも繋がるという。

 そのほか、カーボンヒーターによる速暖式の連続炊飯器も展示。予熱の必要がなく、黒色炊飯釜との相乗効果で省電力化を可能とした。「熱調整の反応が早いため、従来のヒーターと比べて釜底の焦げを抑えることもできる」。排熱が少なく、クリーンな作業環境を実現できる点も強みとしている。


-2014年9月19日-

◆「なつきらり」など5種が品種登録出願(農水省)

 農水省は9月18日、種苗法に基づき品種登録出願を官報告示した。カッコ内は出願者。

 稲品種では、なつきらり(愛知県)、べこげんき、やたのもち、ちほみのり(独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構)、ときめきもち(独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構、独立行政法人國際農林水産業研究センター)の5種が出願された。

 また同日、コシヒカリかずさ2号(本田技研工業株式会社)の登録出願が拒絶された。


-2014年9月18日-

◆少量タイプ商品がテーマ(量販店)

 近畿地区の量販店によると、「最近の会議では精米販売について、少量タイプ商品がテーマとなる機会が多い」(担当バイヤー)とのこと。

 背景にはここ1年のデータ分析で、「10キロ袋の販売点数が大きく下がっている。1家庭当たりのコメ消費量は減ってきているのは確実で、今後は少量タイプ商品の充実で購入機会を増やす戦略を採る」という。早い段階で商品化して展開する予定。


-2014年9月17日-

◆4万2千トン落札、産地指定なしはタイ産(第2回一般MA)

 農水省は9月12日、一般MA米の第2回入札を実施した。落札は米国・タイ産計4万2千トンで、グローバルテンダー(産地指定なし)によるうるち精米長粒種1万2千トンはタイ産となった。

 加重平均の落札価格はトン当たり8万7,596円(税別)。両国産が落札された前年度第2回(数量・比率もほぼ同じ)に比べ2万3,287円高(+36%)。価格の上昇は今後、加工用向けの定例販売価格に影響を与えそうだ。


-2014年9月16日-

◆26年産からマッチング業務(複数年産コメ市場)

 国産米使用推進団体協議会は9月12日、東京駅前ビルにおいて「複数年産米コメ市場」についての説明会を開催した。説明会の参加登録者は90名で、生産法人や農家など産地側の出席が多かった。

 福田会長は、「平成30年の本格スタートに向けての助走期間として、26年産からマッチング業務を行っていく」と説明。今年10月1週目から開始することを明らかにした。マッチング業務を担当する加工用米センターの佐藤社長は、「今は決済業務をできないので、マッチングのみを行っていく。本日から登録者を募集していく」とした。

 質疑応答では、「生産法人は参加できるのか」との問いに、「代表者が登録すればOK」としたほか、「参加資格の基準はハードルが高すぎる」には「原則なのでケースバイケース」、「本格稼働に向けて26年産はテスト期間か」との問いには「その通り」と回答。また、「成約価格のイメージは」との問いには「生産者概算金を下回ることはない。再生産できるようプラスアルファを出していきたい」とした。

 【複数年産米コメ市場の事業概要】(1)一定規模以上の大型農業生産者及びその団体、集荷業者(JA含む)(2)一定規模以上の実需者(3)一定規模以上の加工業者(4)一定規模以上の流通業者等を構成員として、会員制クローズ型コメ市場とする。平成30年までは助走期間として、情報交換の場として斡旋業務にとどめる。


-2014年9月12日-

◆みずかがみ、県外販売記念イベント開催(パールライス)

 パールライス滋賀と平和堂は9月13日、近江米新品種「みずかがみ」の京阪神地域の平和堂店舗での販売開始にあたり、複合ショッピングセンター「アル・プラザ城陽(京都府城陽市)」で記念イベントを開催する。

 当日は、パールライス滋賀の荒木清孝社長と、平和堂の一般食品事業部長・福嶋繁氏によるインタビューのほか、ご当地アイドルのフルーレットによるミニコンサート、クイズ大会などが行われる予定。また、先着1,000名に無洗米みずかがみ(300g)をプレゼントするほか、試食も実施する。

 みずかがみは作付を大幅に拡大させたことで県外販売が可能となり、26年産生産量は昨年の6倍以上(約5,000トン)の見込み。県や全農滋賀県本部、関係会社などは普及拡大を目指している。本社が滋賀県にある平和堂でも普及に協力しており、25年産では県内店舗で生産量の約3分の1を販売した。


-2014年9月11日-

◆おかやま「雄町と地酒の祭典」を開催

 JA全農おかやまや県酒造好適米協議会、県酒造組合などからなる「雄町サミットinおかやま実行委員会」は9月23日、岡山コンベンションセンターでおかやま「雄町と地酒の祭典」を開催する。

 当日は8月に東京で行われた「雄町サミット」歓評会に出された出品酒のきき酒ができるコーナーのほか、JA全農おかやまの特産品コーナーなどが設けられるなど、岡山の魅力に触れられるイベントになっている。


-2014年9月10日-

◆高温でも玄米品質に優れる「恋の予感」開発(農研機構)

 農研機構はこのほど、近畿中国四国地域向けの水稲新品種「恋の予感」の開発を発表した。同品種は食味や収量に優れる「きぬむすめ」と縞葉枯病に強い「中国178号」を交配し育成された中生品種。

 ヒノヒカリと比較して▽玄米品質は高く、高温条件でも低下しにくい(にこまると同程度)▽食味は同程度で、収量は約8%多収▽いもち病に強く、縞葉枯病抵抗性もあり、栽培がしやすい…など。

 恋の予感という名称は、JA全農ひろしまと協力して一般公募から選定。由来は、「ひとたび食すると恋するようなときめきや情熱のあるお米となることを願った」とのこと。

 同品種は関東以西の(温)暖地向けで、ヒノヒカリ普及地帯で同品種に替わる品種として普及が期待される。広島県では奨励品種に採用予定であり、28年産では2,000haの作付予定(26年産では約100ha)。


-2014年9月9日-

◆実証用備蓄精米入札、26日に25年産で実施(加工)

 農水省は9月26日、加工原材料向けに25年産備蓄用精米入札を実施する。平成24年度より国が買い入れる備蓄米の一部を試験的に精米形態で備蓄し、販売実証などを行っている。

 販売対象は今回から25年産精米に移行し、今年1月に無洗米加工した▽新潟こしいぶき84トン(引渡場所は神奈川県横浜市。受託事業体:伊藤忠食糧)▽山形はえぬき84トン(千葉県佐倉市。日通グループ)▽秋田あきたこまち84トン(埼玉県久喜市。三菱商事)…の3産地銘柄252トン。

 応札最小単位は1トンで、引取期限は今年10月末。サンプル照会は今月16~18日の間、受託事業体の対応可能な時間にて確認出来る。なお、24年産は備蓄期間2~15カ月を対象に計806トン全量が落札した。


-2014年9月8日-

◆遅場地帯、寡照・長雨でもみ数への影響懸念(作柄委)

 農水省は9月5日、26年度第2回水稲の作柄に関する委員会(4日開催)の意見概要を公表した。

 早生地帯ではもみ数が確保されているとみられるものの、8月以降の北海道や関東の一部を除き全国的な日照不足等により、早場地帯で登熟・品質への影響や、遅場地帯でもみ数への影響が懸念されるほか、いもち病等の発生が懸念される地域がある…とまとめた。

 次回調査に向けては、▽早場地帯では日照不足等が登熟や品質に及ぼす影響▽寡照・長雨となっている近畿以西は、もみ数への影響▽集中豪雨による冠水や倒伏が発生した地域はその影響。北陸等の一部地域はフェーン現象等による白穂発生状況▽いもち病、斑点米カメムシ類の発生状況…にそれぞれ留意が必要とした。

 また、遅場地帯の出穂最盛期で平年比おおむね2日程度の遅れにとどまっているとみられることから、次回のもみ数定期調査は、例年どおり9月15日現在が適当とした。


-2014年9月5日-

◆農協改革は農家所得の増大のため(西川農相)

 西川公也農相は9月3日の就任会見で、TPP交渉や農協改革、コメ政策について言及。

 TPPについては「衆・参両院の決議をしっかり守るという基本姿勢で、政府全体の合意に向けて、対策本部と連絡・調整して合意に向け努力していきたい。早く合意した方が良いが、安易な妥協をするわけにはいかない」としたほか、農協改革については「総理からは改革ありきではなく、農家の所得をどう増大するかに取り組んでほしいと言われた。農協自らの改革案と政府の改革案をすりあわせて、どちらが農家の所得を増やすことできるかで最終判断すべき」と述べた。

 また、コメの概算金が厳しい状況については「去年も過剰基調で、今年も過剰基調になるのとの見方もあるが、9月下旬にならないと分からないのが実状。コメの値段は非常に難しいが、やはり農家は生計を立てなければならないので、政策的な応援ができるか検討して、生産者が困らない状況に前向きに取り組んでいきたい」との考えを示した。


-2014年9月4日-

◆多様な機能をイネに付与する遺伝子を発見(生物研)

 農業生物資源研究所はこのほど、愛媛大学との共同研究チームにおいて、イネに多くの有用機能を付与する遺伝子を発見したと発表した。

 生物研によると、発見されたのは「ヘムアクチベータータンパク質遺伝子」。同遺伝子をイネに組み込んで栽培実験を行ったところ、イネ白葉枯病・イネいもち病抵抗性、耐塩性・耐乾性の付与、光合成の向上・分げつ数の増加など、1つの遺伝子が、イネに多くの機能を与えることがわかったという。

 同遺伝子の発見により、人口増大に伴う食料不足に貢献することが期待されている。


-2014年9月3日-

◆コメ事業参入、つくばSDなど販売へ(住友化学)

 住友化学はこのほど、コメの生産・販売事業に参入すると発表した。植物ゲノムセンターから良食味と多収性のあるコメ品種(既登録品種を含む)や関連資産を取得。各地の農業生産法人などに生産委託して、収穫したコメを業務用向けに販売する。

 数年後には作付面積1万ha、年間生産額100億円を目指していく。同社では、すでに各地で試験栽培を行っており、今秋にも試験販売を行う。外食事業者などに向けて、「コシヒカリつくばSD1号」「つくばSD2号」などの品種を業務用として販売する予定だ。

 同社によると、「農薬や肥料など関連事業を手掛けており、日本の農業に貢献できることから参入を決めた」としており、事業は健康・農業関連事業部門が担当する。


-2014年9月2日-

◆大吟醸向けの新品種開発へ(静岡)

 静岡県では、大吟醸酒に適した新たな酒米の開発を行っている。開発を進めている新品種は「山田錦」を母、県産オリジナル好適米「誉富士」をかけ合わせて育成。誉富士に比べて収量が多く、従来の吟醸酒だけでなく大吟醸酒にも適していることなどが特徴。

 県茶業農産課によると、誉富士を使用していた酒造会社から、大吟醸酒用にも使いたいとの要望があったほか、生産者からも収量増を求める声があったことから新品種の開発に至った。

 25年産では、現地での試験栽培、酒造会社2社による試験醸造を実施。26年産では試験栽培の作付面積拡大するほか、醸造試験も拡大。数年かけて品種登録を目指していく。


-2014年9月1日-

◆コシの一部に変色籾や白穂、管理対策を通知(新潟県)

 新潟県は8月27日、台風11号の被害状況と今後の管理対策(臨時号)を通知した。

 台風は8月10日から11日にかけて接近し、フェーン現象や通過後の吹き返しにより、コシヒカリの一部に、変色籾(褐変、黒変、灰白色化した籾)や白穂が発生。出穂直後に、夜間にフェーンが吹いた下越地域中心に発生が見られるという。減収のほか、その他未熟粒や着色粒(茶米)等など品質への影響が懸念される。

 県では、9月1日現在で被害状況を調査する予定。今後の管理対策として、登熟促進、収穫・乾燥・調整の別扱い、適期刈り取り、より丁寧な調整作業…を呼びかけている。


-2014年8月29日-

◆作柄表示地帯別の作柄、「やや良」38%(8/15現在)

 農水省は8月15日現在における25年産水稲の作柄概況(早場19道県の作柄概況、遅場27都府県の生育良否)を公表した。

 各農政局が公表した作柄表示地帯別の状況を見ると、早場・遅場124地帯のうち、「良」10地帯(8%)、「やや良」47地帯(38%)、「平年並み」65地帯(52%)、「やや不良」2地帯(2%)だった。

 早期栽培は、▽徳島=北部99、南部97▽高知=中東部99、西部99▽宮崎=102▽鹿児島=薩摩半島104、大隅半島103、熊毛・大島100-の作況指数となっている。


-2014年8月28日-

◆ブランド化目指し、名称を募集(群馬中之条町)

 群馬県中之条町では、中之条産米のブランド化を目指して、町内で生産されるコメの名称を募集し、収穫前に決定する。全国的に過剰環境下の中で、他産地とは違うコメのおいしさを届けるためにも、ブランド名を決めてPRしていくとしている。

 農林課によると、中之条町では平成23年から、町内で生産されるコメのブランド化を目指して生産者や関係団体からなる研究会を発足し、品質向上に向けて取り組んできた。

 生産者独自の工夫による取り組み等が奏功し、全国のコンクールでも上位に選ばれるなど食味スコアも向上したことから、今回の募集に至った。同町ではコシヒカリを中心に250ha、約1,200トンを生産している。


-2014年8月27日-

◆輸入麦、10月から0.4%引き下げ(農水省)

 農水省は8月26日、輸入小麦の政府売渡価格(今年10月~来年3月)を5銘柄平均で0.4%引き下げ、トン当たり税込5万8,330円(▲260円)とすることを決定。

 小麦の国際相場は、米国での乾燥・凍害懸念やウクライナ情勢を受けて今年2月以降上昇したものの、5月以降は世界在庫量見込みが潤沢なこと等から低下したことや為替や海上運賃に大きな変動がなかったことから、輸入小麦の直近6カ月間の平均買付価格は前期とほぼ変わらない水準となった。

 この結果、政府売渡価格の決定ルールに基づき、直近6カ月間の平均価格を基に算定した。


-2014年8月26日-

◆外食企業向けの納入先を拡大(アイリスオーヤマ)

 アイリスオーヤマ(宮城県)は今秋から、外食企業向けの米販売を拡大していく。量販店、ホームセンターなどを対象とした家庭向け精米販売と並び、将来的に業務用向けと2本柱で米事業を展開していく計画。

 具体的には、「グループ会社の舞台アグリイノベーションに共同出資する舞台ファームでは、従来から外食企業向けに米の納入業務を行っている。当面はこの既存ルートを拡大する形で、段階的に納入先を開拓していく計画を持つ」(広報室)とのこと。

 また家庭向け精米販売については、現在の小分けタイプにキロ単位での商品開発も検討していくとしている。


-2014年8月25日-

◆イネいもち病防除の徹底を呼びかけ(農水省)

 農水省は8月21日、26年産水稲作においてイネいもち病防除の徹底を呼びかけた。

 西日本では7月下旬から8月中旬までの間、平年よりも低温、多雨、日照不足となったことからイネいもち病が発生しやすい状態が続いており、3県(島根・山口・佐賀)で警報、12県で注意報が発表されている。

 また、今月14日に気象庁が発表した1カ月予報によると、今後も西日本では同様の天候が続くと予想されており、いもち病の発生拡大が懸念されている。


-2014年8月22日-

◆新会社、9月に「きむら食品」へ名称変更(サトウ食品)

 サトウ食品工業は8月20日、民事再生手続き中のきむら食品の事業を譲り受ける新会社「宝町食品株式会社」を設立し、同社との間で事業譲渡契約を締結したと発表した。

 なお、宝町食品は事業譲受日(9月中旬予定)に「きむら食品」へ商号を変更する予定。それに伴って、事業譲受日には名称や本店所在地、資本金の額が変更となるほか、きむら食品(事業譲渡会社)の全従業員を雇用する予定となっている。


-2014年8月21日-

◆日本初の種子コーティング鉄粉「粉美人」開発(JFE)

 JFEスチールは8月18日、直播稲作で使用する種子コーティング用プレミックス鉄粉「粉美人」を日本で初めて開発し、製造を開始したと発表した。

 同商品は鉄粉と焼石膏をあらかじめ均一に混合したもので、従来生産者が行っていた混合作業や同作業に伴うコーティングのムラを解消することができる。

 同年6月にはJA全農に品質が認められ、全国のJAにおいて農業資材として取り扱われることとなった。なお、販売はキンセイマテック(大阪市)が行う。


-2014年8月20日-

◆シンガポール向けに輸出再開(福島)

 全農は8月18日、原発事故以降、止まっていた福島産米の輸出を再開することを発表。輸出先はシンガポールで、須賀川産のコシヒカリ300キロ(5キロ×60袋)が、22日から日系食品スーパー「明治屋」で販売される。

 福島県が実施している園芸等の輸出事業とともに、全農全国本部が各国と交渉を行った結果、同国から手が上がったという。全農は安全・安心をPRするため、県との協力による販促資材などを用いて販促活動を行うほか、22~24日に現地で店頭販促応援も実施する。来月以降の輸出については、売れ行きを見ながら判断するとしている。

 他国への展開については、県がタイ、香港などアジア向けに事業を進めていることから、可能性として考えられるのはアジア圏になるとのこと。全農は今回の輸出再開を含め、JAとともに生産者支援、復興に全力を上げるとしている。


-2014年8月19日-

◆三瀧商事の元社長ら逮捕(三重県警)

 三重県警は8月14日、三瀧商事(清算手続き中)の服部洋子元社長ら4名を、不正競争防止法違反(誤認惹起)の疑いで逮捕した。他3名は、北村文伸元取締役、北村専之元取締役、関係会社ジャパンゼネラル(8月1日に破産手続き終了)の服部俊明元社長。

 県警によると、同社は昨年4月、中国産米を4割混入させた精米137トンを国産米と偽って米飯類製造会社2社に納入し、約4,400万円の売上、700万円の利益を上げていたとみられる。

 農水省によると偽装された米は4,386トンに上るとされる。県警は今後、詐欺容疑などでの立件を視野に入れ、捜査を進める。


-2014年8月13日-

◆27年産つや姫、作付面積700ha増(山形)

 山形つや姫ブランド化戦略推進本部は8月11日、27年産つや姫の作付面積を7,400ha、生産量4万2,000トンと26年産に比べて約700ha増加させる方針を決定した。

 県産米ブランド推進課によれば、25年産米の販売が好調だったことに加えて、生産者からや県内団体からの要望があり増産を決めた。

 生産量を増やすことによるブランドへの影響については、「品質維持はもちろん大前提。限定生産(生産者認定・出荷基準など)の仕組みはしっかりと守っていき、高品質米を生産していく」としている。


-2014年8月12日-

◆その他混入2%(新潟コシ26年度第1回DNA検査)

 新潟県は8月8日、県産コシヒカリの26年度第1回DNA検査結果を公表した。

 今年5月~7月に、首都圏、関西圏の小売店及びインターネットで「25年産・新潟県産コシヒカリ」として販売されている15点(スーパーマーケット30点、ディスカウントストア6点、ドラッグストア4点、百貨店5点)及びインターネットでの購入5点の計50点を購入し、DNA分析を実施。

 結果は、▽コシヒカリBL100%=43点(86.0%)▽従来コシヒカリ100%=3点(6.0%)▽コシヒカリBL+従来コシヒカリ=3点(6.0%)▽コシヒカリBL+その他=1点(2.0%)▽コシヒカリBL+従来コシヒカリ+その他=0点(0%)▽従来コシヒカリ+その他=0点(0%)。その他混入は1点(2%)だった。


-2014年8月11日-

◆いすみ市、南房総市、検出せず(千葉・放射性物質検査)

 千葉県産米は、国の放射性物質検査対象品目から除かれているが、県は26年産においても国のガイドラインに沿って放射性物質検査を行っている。

 主要産地(作付面積1千ha以上)の市町村で1点ずつ検査、その他の市町村は希望があれば検査を行う計画を立て、全33市町村で検査を実施する。

 26年産ではいすみ市、南房総市の検査が終了しており、いずれも検出せず。県の予定では、15日までに約半数の市町村で検査が終了する見通し。前年産では全市町村で放射性セシウムの検出はなかった。

 農協系統では、検査結果が出るまで、当該市町村の出荷を自粛する方向だが、「出回りに大きな影響はない」などの声が聞かれる。


-2014年8月8日-

◆消費者庁に食品表示基準について意見提出(全米販)

 全米販は8月5日、消費者庁食品表示企画課に「食品表示基準(案)についての意見」を提出した。

 主な概要は(1)原料玄米をブレンドし、独自の商品名を付して販売する商品が、端境期の需給状況等によっては、単一の原料玄米のみで当該商品を構成せざるを得ない場合に、「複数原料米」との表示でもよい(2)販売業者等の表示について、他の一般商品と同様の表示基準となるよう電話番号の記載を求めない…ようにそれぞれ改正すること。

 消費者の選択の機会の確保及び必要な情報の提供という観点から合理的でないと考えられる表示基準について改正を要望したもの。


-2014年8月7日-

◆慎重な捜査求める申入書を提出(ライズ)

 国産米に中国産米を混入した疑いで福井県警等から捜査を受けた福井県の(株)ライズ(樋田信男相談役)は、▽指摘を受けた中国産コシヒカリ精米は25年8月以降入荷実績がなく、現在は在来品種のみを取扱っている▽指摘された商品は中国産より原価が安い▽捜査機関が依頼した民間検査機関等へ独自に検査試料米の分析を依頼した結果、正確な結果が出ず、証拠が不確定である…ことを挙げ、事実無根と主張している。

 弁護士・企業経営者・大学教授による第三者機関を開催し、捜査機関に対して慎重な捜査を求める申入書を提出したことを明らかにした。


-2014年8月6日-

◆山田錦の安定調達にクラウドサービスを活用(旭酒造)

 山口・旭酒造は8月4日、同社が製造・販売する「獺祭」の原料米である山田錦の生産量増加と安定的な調達に向けた新たな取り組みを開始すると発表した。

 同社では今年4月から、富士通の食・農クラウドサービス「Akisai(秋彩)」などを活用し、山田錦の栽培情報の収集・蓄積を行ってきた。今後は得た情報を基に、山田錦の安定栽培技術の確立を目指すとともに、新規生産者に対して栽培ノウハウを提供することで生産量の増加に取り組んでいく。

 旭酒造では15年度以降に取り組み参加者を増加させていき、地域に対応した山田錦の栽培暦の質向上を目指し、将来的には新規生産者の安定的生産から経営の安定化までを支援していく。


-2014年8月5日-

◆契約予定の1万トン落札(MA一般第1回入札)

 農水省は8月1日、26年度MA米一般輸入米の第1回入札を実施。

 契約予定のタイ産うるち精米長粒種6,700トン、同もち精米長粒種3,003トンの計9,703トン全量が落札した。

 応札は12業者7万1,109トン、落札は2業者。落札価格の加重平均はトン当たり6万2,106円(税別)。


-2014年8月4日-

◆業務用米「空育180号」、牛丼店から高評価(ホクレン)

 ホクレン農業総合研究所はこのほど、きらら397の後継品種とされる「空育180号」の食味試験を大手牛丼チェーン店の協力で実施。9項目で評価した結果、たれ通り、たれをかけた後の粒感などで高評価となり、「食感がしっかりしており、粘りが適度におさえられている。業務用としては好ましい」などの判定が出た。同研究所によるきらら397との比較分析では、パネルによる食味試験の結果、白さ、つや、香り、味、硬さ、粘りの項目で有意差はなく、業務用適性は遜色ないとまとめた。

 同品種は、低価格で補える多収性と、低コスト・安定生産が可能な農業特性を持つ。中央農業試験場によると、27年栽培開始予定で、普及見込み面積2万3千ha。きらら397の全てに置き換える方向。


-2014年8月1日-

◆「笑みの絆」「みずかがみ」を品種登録(農水省)

 農水省は7月30日、種苗法に基づき品種登録を公表した。カッコ内は登録者。稲品種では、▽笑みの絆(独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構)▽「みずかがみ」(滋賀県)が登録された。

 笑みの絆は、ハツシモから育成された「岐系120号」と、良食味系統「収6602」の交配後代から育成。粘りが少なく、硬めの良食味品種で、寿司米への利用が期待される。ササニシキと比べて寿司飯の外観、なめらかさは優り、ほぐれ易く、粘りは弱い。ササニシキ・コシヒカリの古米より硬く、総合ではササニシキ・ハツシモに優る。

 みずかがみは、短強稈でいもち病に強い「滋賀66号」と、極早生「滋賀64号」の交配。高温登熟性に優れ、倒伏しにくく栽培しやすい。食味はコシヒカリと同等以上の極良食味。冷めても美味しいことや、「環境こだわり」で安全・安心である点などを訴求し、30~40歳代の主婦層をターゲットに宣伝戦略を展開する。


-2014年7月31日-

◆亘理精米工場稼動で初年度200億円見込む(舞台アグリ)

 舞台アグリイノベーション(宮城県仙台市)では、建設中だった亘理精米工場が完成し、7月1日から本格稼動している。年間精米能力は約10万トンで、初年度200億円の販売を見込んでいる。

 新工場の特長は、▽業界初めての「トータルコールド製法」を可能にする低温設備=米の保管に最適とされる15℃以下の環境で玄米の保存から精米と包装を一貫して行い、鮮度とおいしさを保つ。

 ▽国内最大級の低温自動倉庫=国内最大規模の収容能力で4万2,000トンを保管することができる。すべてをコンピューター管理による先入れ先出しを行い、徹底した鮮度管理を行っている。

 ▽品質とおいしさを守る検査施設=最新の設備と分析機器を備え、検査専門スタッフを配置することにより、品質の管理を確実に行う…など。

 亘理精米工場の概要は以下の通り。(1)所在地=宮城県亘理郡亘理町(2)敷地面積=2万2,827㎡(3)建築面積=1万1,524㎡(4)延べ床面積=6万0,206㎡(5)主たる建物=精米工場棟、玄米・精米用自動倉庫棟。

 同社はアイリスオーヤマと舞台ファームの共同出資による精米事業会社で、昨年10月から角田工場内に精米ラインを導入しテスト販売を行っていた。


-2014年7月30日-

◆生産者の6月末の在庫見込、前年比3%増(農水省)

 農水省は7月29日、25年度(25年4月~26年3月)における生産者の米穀在庫等調査結果を公表。

 販売農家1戸当たりでは、▽供給量=6,511kg(前年度比190kg、3.0%増)▽消費量=348kg(同10kg、2.8%減)▽販売量=5,857kg(同179kg、3.2%増)▽在庫量=573kg(前年度末比7kg、1.2%増)。

 また、26年6月末における販売農家1戸当たりの米の在庫量見込みは、345kg(前年比10kg、3.0%増)。精米を除くと、327kg(同12kg、3.8%増)。


-2014年7月29日-

◆大雨など影響し4カ月ぶり前年下回る(6月外食)

 日本フードサービス協会がまとめた6月の外食売上高(既存店ベース)は、前年同月比98.2%と4カ月ぶりに前年を下回った。関東甲信地方を中心に記録的な大雨となり、また土曜日が昨年より1日少なかったことなどから客数が95.3%に減少したことが要因。

 業態別では、▽ファーストフード=全体売上高は96.8%と前年を下回った。和風は新メニューの投入や価格改定で高めの客単価を維持し、前月に引き続き売上は前年を上回った。麺類は出店増や季節メニュー等で堅調。持ち帰り米飯・回転寿司は、店舗数と客数の減少で売上は93.8%となった▽ファミリーレストラン=首都圏を中心に大雨の影響が見られ客数は99.2%と前年を下回ったが、引き続き客単価が堅調で売上は101.5%と前年を上回った。


-2014年7月28日-

◆高知、宮崎、鹿児島の早期作柄「平年並み」(農水省7/15現在)

 農水省は7月25日、26年産水稲の西南暖地における早期栽培米等の作柄概況(7月15日現在)を公表した。

 高知、宮崎、鹿児島における早期栽培の作柄は、宮崎・鹿児島で6月下旬以降の低温・日照不足により出穂に遅れがみられるものの、総じて全もみ数は平年並みないしやや多いと見込まれることから「平年並み」が見込まれる。

 一方、沖縄の第一期稲の作柄は、台風8号の影響や、野鳥・スクミリンゴガイ(ジャンボタニシ)による被害等により「不良」が見込まれる。7月8日に沖縄に接近し、7月9~11日で本州を横断した台風第8号による影響は、現段階で把握できる被害について見込んでいる。「平年並み」は作況指数99~101、「不良」は94以下に相当する。


-2014年7月25日-

◆26年産作柄表示地帯別の平年収量を設定(農水省)

 農水省はこのほど、26年産水稲の作柄表示地帯別10a当たり平年収量を公表した。増加は北海道・千葉・新潟・福井の20地帯、減少は長野・佐賀の5地帯。

 3月に決定した都道府県別の平年収量(北海道、千葉県、新潟県、福井県を引上げ、長野県、佐賀県を引上げ、佐賀県を引下げ、全国では前年産と同じ530kgに設定)を基に、当該地帯における品種構成や作付分布などの変化等の生産事情を総合的に検討して決定。

 「作柄表示地帯」は、水稲収穫量調査結果の提供・利用のため、水稲の作柄を表示する区域として、都道府県の区域を水稲の生産力(地形、気象、栽培品種等)により分割したもの。


-2014年7月24日-

◆Fマーク認知度、34.5%に上昇(精米工)

 日本精米工業会はこのほど、Fマーク認知度等の消費者アンケート調査結果をまとめた(調査期間:今年2月14日~3月4日)。

 Fマークが付いているお米を「見たことがある」人は34.5%と、3割を超える結果となり、17年度調査時と比べて6.9ポイント上昇した。 貼付製品を「購入したことがある」のは30.2%で、そのうち「いつも購入している」は10.7%となっている。

 Fマークの信頼度は、「信頼できる」「まあまあ信頼できる」が全体の81.5%に達し、予め同会のホームページで紹介されている内容が理解されているものと推測している。購入の目安として、「とても重要」「割と目安になる」と答えた人は計57.0%だった。

 回答者のコメントでは、「食の安全が問われることが多い時代なので、とても良い取り組みだと思う」「安心して購入できる目安になる」「もっとFマークのことを宣伝したほうが良いかと思う」などの声があった。同調査はインターネットで実施、回答者数4,118名。


-2014年7月23日-

◆体重維持できる人は、お米の摂取頻度が高い(全農)

 日本チェーンストア協会(60社・9,228店舗)がまとめた6月のスーパー概況によると、総販売額は1兆0,605億円(前年同月比97.2%)と3カ月連続のマイナスとなった。

 相場高の影響もあり畜産品が好調だったが、気温上昇の遅れから夏物関連商品が伸び悩んだ。食料品の売上高は6,706億円(同99.3%)。米飯、寿司は好調だったが、米、涼味関連商品などは不調だった。


-2014年7月22日-

◆体重維持できる人は、お米の摂取頻度が高い(全農)

 JA全農はこのほど、「お米とダイエット・美容に関する意識調査」を実施。結果、体重を維持できている人は、お米の摂取頻度が高いほど多いことが分かった。

 意識調査では、(1)20~30代女性の半数以上(51.3%)がお米を食べることは美容に良いと回答。

 (2)ダイエット経験回数は、毎日食べる派は「2~3回」が最多なのに対し、ほとんど食べない派は「11回以上」が最多。お米摂取頻度が低い人ほどダイエットを繰り返しており、お米摂取頻度が高いほど体重の変動が少なかった。

 (3)糖質制限(炭水化物抜きダイエット)の調査では、4人に3人が体調や肌の調子が悪くなったなど体の不調を感じた経験があった…などの結果が得られた。多くの女性がお米は「美」と「健康」を保つ上で大切な役割を果たす食べ物であると考えていることが伺えたと分析している。

 この結果について管理栄養士の柴田真希さんは、「お米は炭水化物の中でも燃えやすく、食べたからといって太ることはない。しっかり食べることでカラダの中からキレイになることができる」と解説している。調査は6月13~17日(5日間)、全国の健康・美容を意識している未婚女性(20~30代)計600名に、インターネットで実施。


-2014年7月18日-

◆新品種「華さやか」を使った清酒販売へ(青森)

 青森県産業技術センターでは、県内酒造会社などと協力して県産酒造好適米の新品種「華さやか」(はなさやか。青系酒184号)を原料にした純米酒の販売に向けて取り組みを進めている。

 華さやかを用いて清酒にしてみると「あっさりとした淡白な味わいのお酒になる」(同)という。販売は来年春の5月頃の見通しで、今年産では2.5haの作付となっている。

 同品種は、ふ系PL4と山形40号を交配させた「黒1900」と、「吟ぎんが」を交配。中生の晩、中稈・穂重型の粳種。寒さやいもち病に強い。玄米は心白の発現率と心白率が低い。

 製成酒の酒質は、アミノ酸度が低く、淡麗ですっきりとしたものとなる。今年の2月に出願公表。名称変更は10月に提出予定で、来年から正式に品種名「華さやか」となる見通し。


-2014年7月17日-

◆コメ国際価格トン431ドル、わずかに上昇

 農水省はこのほど、米国農務省が7月11日付けで公表した2014/15年度(8~7月)における世界の穀物需給見通し(第3回)の概要をまとめた。

 生産量(精米)は4億7,943万トン、前年度比0.4%増、消費量は4億8,240万トン、同1.4%増、期末在庫量は1億0,855万トン、同2.7%減。

 タイ国家貿易取引委員会のFOB価格(うるち精米100%、2等)は、7月3日現在で431ドル/トン、前月比19ドル高、前年同期比109ドル安。3月以降、タイにおける再度の政府在庫放出により値を下げ、現在はトン400ドル前半で推移。6月以降はわずかに上昇している。


-2014年7月16日-

◆掛け米「出羽きらり」を品種登録(農水省)

 農水省は7月15日、種苗法に基づき品種登録を公表した。稲品種では、掛け米「出羽きらり」が登録された。登録者は山形県。

 まなむすめ、はえぬきの血を引く「山形75号」と、ひとめぼれの血を引く「ちゅらひかり」の交配。いもち病抵抗性が強い良質品種として育成された。出穂期、成熟期ともはえぬき並で、“中生の晩”の品種。玄米千粒重がはえぬきより1割程度重く、大粒で多収。胴割れ検定の結果では、胴割れしにくいひとめぼれ並で、雪化粧よりも明らかに割れにくい。

 雑味がなくすっきりと淡麗な酒質となり、甘口・辛口など様々なタイプの酒に対応できる。適応地帯は、山形県の平坦~中山間地域で、普及面積は500haが見込まれる。


-2014年7月15日-

◆「新たな米産業創出技術研究会」を設立(新潟)

 「新潟県新たな米産業創出技術研究会」は7月9日、市内で設立総会を開催。同会の発起人は、門脇基二副学長(新潟大学)、佐藤眞治教授(新潟薬科大学)、江川和徳会長(県食品技術研究会)、松井基晴所長(県農業総合研究所)。会員には、岩塚製菓、亀田製菓、佐藤食品工業、たいまつ食品、ブルボンなど法人・団体会員が34機関。新潟大学の大坪研一氏など個人会員17名。

 コメ消費減に歯止めをかけ、県が今後も米産業を引っ張っていくことなどを目的に、(1)米加工に関する最新情報の収集及び情報交換会、シンポジウムや研究会の開催(2)産業化へ向けた米関連共同研究テーマの設定(3)分科会活動及びコンソーシアム結成による外部資金の獲得(4)米関連産業創出のための活動等をテーマに共同研究体制を進める。

 当日は設立記念シンポジウムも実施。▽「わが国の食品研究の現状と展望~食品研究の最先端~」農研機構食品総合研究所・大谷敏郎所長=食品研究について紹介したほか、▽「健康寿命をのばす食生活と米~日本の米料理、世界の米料理~」昭和学院短期大学・畑江敬子学長=和食は海外への普及を考えていくべきと提案した。


-2014年7月14日-

◆エルニーニョ発生、秋にずれ込み

 エルニーニョ現象の発生は、秋にずれ込む見通し。冷夏(不作)の可能性も低くなり、米穀市況にとっては弱材料となりそうだ。

 気象庁は6月でまだ発生に至っておらず、「秋に発生する可能性が高い」に修正。7月12日からの1カ月予報(今日のグラフ参照)でも、北・西日本の平均気温は「平年並みか高い」、東日本「高い」見込みとした。

 大半の産地で出穂・開花期を迎える3~4週目(7/26~8/8)の気温予想も、北日本「ほぼ平年並み」、東・西日本「平年並みか高い」見込みで、このまま推移すれば、豊作の可能性すら出てきそうだ。


-2014年7月11日-

◆多収穫品種「N系65」を試験栽培(幸南食糧)

 幸南食糧(大阪)ではこのほど、中島美雄商店、香川県農業協同組合との三位一体の取り組みとして、多収穫品種「N系65」の試験栽培をスタートさせた。

 「N系65」は2004年に中島美雄商店・稲育種研究所において、極良食味品種「夢ごこち」を母親、多収穫品種「ホシアオバ」を交配したもの。収量性が高く程よい粘りを持つ多収穫中生品種で、収穫時期は10月上旬頃を予定する。

 同社では、稲作の発展の支援及び海外を含めたグローバルマーケットへの取り組みを強化し、5年後に年間1,000トンの取扱いを計画している。


-2014年7月10日-

◆県庁で職員装い、お米券騙し取る(山梨県警)

 山梨県警甲府署によると7月8日、県職員を装う男が米穀店員を県庁舎に呼び出し、お米券250枚(1枚500円、12万5千円相当)を騙し取る事件が発生。詐欺事件として捜査を進めている。類似の詐欺手法には注意が必要。

 同署の手口説明によると、男は7日に県産業労働部地域振興課の「イノウエ」と名乗り、市内の米穀店に「イベントで使うお米券を注文したい」と電話。8日昼に県庁の正面1階ロビーで待ち合わせた後、2階の地域振興課の前まで連れて行き、信用した店員が廊下でお米券と納品書を渡すと、男は課内に入って行ったが、その後音沙汰が無かったという。

 同課には入口を抜けると非常口があり、そこから外に逃げたと見られている。男は50~60歳ぐらいでがっちり体型、白い半袖ワイシャツと黒いズボンを履き、クールビズの県職員風の姿だったとしている。


-2014年7月9日-

◆飼料用米2,500haの作付計画(生活クラブ連合会)

 生活クラブ連合会では、提携生産者による26年産飼料用米の作付計画を2,440haと、前年産をおよそ700ha上回る計画をまとめた。同時に畜産生産者の活用による連携が広がるようにしていく。

 同連合会では平成16年から、山形県のJA庄内みどりや平田牧場などと連携して飼料用米の生産を開始。その後は栃木県開拓農協や宮城県JA加美よつばなどにも取り組みが拡大。鶏や牛への給餌を進めることで25年産では1,743haまで拡大していた。


-2014年7月8日-

◆米心石川に2億6千万円出資、6次産業支援(A-FIVE)

 6次産業化を支援する官民ファンド農林漁業成長産業化支援機構(A-FIVE)はこのほど、JAグループと設立したサブファンドが(株)米心石川に2億6千万円を出資することに同意決定した。

 石川産米を使用した寿司加工品等の新商品の開発、直売施設の出店、新しい生産者との連携等を行うことで、県産米のブランド化や農産物の新販路拡大、地域の雇用拡大を図る。

 同社はパールライス石川と県内米穀卸の合併により17年に発足。精米・玄米の販売、県内量販店や学校等に向けた炊飯事業を行っている。本社所在地は石川県金沢市、資本金2億6千万円、年商125億円、従業員数280名。

 サブファンドである農林水産業投資事業有限責任組合は、農林中央金庫とJA共済連が計50億円、A-FIVEが50億円出資して設立された。


-2014年7月7日-

◆ぴりか、契約96%・販売68%

 農水省公表の25年産産地別契約・販売状況(5月末)によると、道産米は集荷39万1千トンに対して契約89%・販売60%。

 品種別では、ゆめぴりか集荷5万5千トンで契約96%・販売68%、ななつぼし集荷16万2千トンで契約90%・販売64%、きらら集荷10万3千トンで契約85%・販売49%。

 いずれも全国ベースの平均進度より早いが、品種別にバラツキがある。


-2014年7月4日-

◆酒造用原料に適した新品種「ぎんさん」を発表(秋田)

 秋田県は7月2日、県農業試験場で「平成26年度農業試験場研究成果発表会」を開催。発表会では酒造用原料に適する水稲新品種「ぎんさん」が紹介された。

 全国的に清酒消費量が落ち込む中で、吟醸酒や純米酒といった特定名称酒の出荷数は増加傾向が見られており、業界では高品質で低価格な純米酒を開発していくために新たな原料米が求められていた。そうした背景をもとに育成されたのが、「ぎんさん」。

 同品種は、ちゅらひかりと岩南12号を交配させた「岩手75号」を母、多収である「秋田63号」を父に交配。あきたこまちと比較して成熟期は5日遅い中生の晩、収量性は明らかに優れ、酒造適性や酒質も優れる。

 官能評価では、味が良く後味がきれいという短評を受けており、高品質・低価格な純米酒の原料米としての利用が期待される。県農業試験場によると当分は県内のみで普及を進めていくという。栽培適地は県内平坦部一円で普及面積は150haを想定している。


-2014年7月3日-

◆三菱・日通・住友が落札(26年度政府米販売業務)

 農水省は7月1日、26年度政府米の販売等業務における民間委託業者の選定結果を公表。6者(うち1共同企業体)が入札に参加し、三菱商事、日通グループ、住友商事の3者が落札した。

 契約金額(業務実施期間:26年7月1日~32年3月31日の委託費限度額)は3業者とも122億0,678万4,665円(税込み)で、外国産の取扱予定数量も各20万トン。国産政府米も3者で分担して受託する。

 3者の実施体制は、▽三菱商事・住友商事=販売業務は本社を中心に、全国の支店網を活用。販売以外の保管・運送等は再委託により実施▽日通グループ=日通商事を代表企業として、日本通運と共同企業体(JV)を形成。販売は米穀の出荷販売事業者である日通商事がJV販売業務管理責任者をJV事務局に配置し、全国の支店網を活用。販売以外の保管・運送等は必要に応じて再委託により実施する。

 販売等業務の民間委託は、初年度の22年度は13業者(うち1共同企業体)が入札に参加したものの、23年度以降は6業者(同)のみで、外国産の取扱数量も各20万トンと変わらない。これまでに選定されたところは前記3業者と伊藤忠商事、丸紅を合わせた5業者。ちなみに、三菱商事は初年度から毎回、選定されている。


-2014年7月2日-

◆飼料用米、作付面積1,000ha(秋田)

 秋田県農林水産部によると、6月15日現在における県内の飼料用米作付面積は、およそ1,000haと転作面積全体の2%にとどまっていることが各方面からの聞き取りによりわかった。25年産の認定面積は748haだったため、現時点で250haほどの上積み。

 「まだ途中段階の数字なので、もう少し上積みはあるだろう」、「生産者も、すぐに飼料用米に切り替えていくのは難しいのではないか」(同)との見方を示している。県では、29年産で作付面積2,575haを目標として掲げている。

 一方、加工用米は、詳細はまだ不透明ながらも若干の上積みは期待できそうとのことで、1万haは超えるのではないかとみている(25年産認定面積9,147ha)。


-2014年7月1日-

◆ネット購入、若年層で大きく増加(JC総研・消費行動調査)

 JC総研がまとめた2014年の消費行動調査によると、米の購入先として「ネット、通販等」が若年層で大きく増加していることが明らかになった。

 20代以下は前年の2.9%から8.1%に、30代は前年の4.5%から10.8%に上昇し、ともに「スーパー・量販店」「親兄弟等からほぼ無償で」に次ぐ比率。他のいずれの年齢層においても増加が見られた。

 全般的な傾向では、米を主食とした食数が前年比0.1ポイント減となる一方、パン類が0.19ポイント上昇。米の食数が減ったのは既婚男性と単身女性で、既婚男性は「食べなかった」が増え、単身女性は「パン類」が増えた。

 米の購入価格帯は5kg1,700円未満が31.4%、前年比6.4ポイント増と、低価格志向が強まっている。同調査は今年3月12~17日にネットで実施(回答者2,026名)。


-2014年6月30日-

◆先物取引についてカーギルジャパン佐藤氏が講演(全米工)

 全国米穀工業(協)は6月26日、東京・剛堂会館で席上取引会を開催。情報交換会では、(株)カーギルジャパンの穀物グループ統括部長・佐藤広宣氏が「先物取引を利用したコメ取引~東京コメ先物と新米先渡し取引“ヘッジ”するとはどういうことか~」と題して講演を行った。

 制度設計が変わった東京コメについて、「安いコメ、いわゆるB銘柄が対象になっていく。東京コメは価格に敏感であり、まとまった量を扱う中食・外食業界をターゲットにしていくだろう」との見解を示した。

 先物取引市場については、▽価格発見▽需給調整▽与信管理の機能-のほか、▽公平性(大手も個人も取引条件は同じ)▽柔軟性(様々な取引手法)▽指標性があると説明。先物ヘッジの事例について具体例を示した。今後の展望について「一番足りていないのは消費者目線」「先物を利用してリスクをヘッジする動きが増えていく」との見方を示した。


-2014年6月27日-

◆農地中間管理事業、米卸の借受希望面積を修正(米穀機構)

 米穀機構はこのほど、6月24日現在における農地中間管理事業の実施状況(第2報)を公表した。米穀卸売業者による農地の借り受け申込みは、引き続き兵庫県の11業者のみ。

 前報の借受希望面積が修正され、▽尼崎米穀=100ha▽淡路米穀=100ha▽伊丹産業=100ha▽こうべファーム=100ha▽神明ファーム=100ha▽神明ホールディング=100ha▽但馬米穀=100ha▽トウバン=1,000ha▽西播米穀=100ha▽阪神米穀=10ha▽ヒョウベイ=100ha-計1,910haとなっている。


-2014年6月26日-

◆輸出戦略実行委を設置、全米輸木村会長も委員に(農水省)

 農水省は、輸出拡大に向けた「輸出戦略実行委員会」をこのほど設置し、第1回会合を6月26日に開催する。

 同省は昨年8月、輸出額1兆円規模を目標に、「農林水産物・食品の国別・品目別輸出戦略」を策定、これに基づく取り組みの検証や、オールジャパンでの取り組み体制等について議論を行う。

 委員は関係府省、事業者団体の計23名で構成される予定で、米関係では全国米関連食品輸出促進会の木村良会長がメンバーとなっているほか、全中の大西茂志常務理事、全農の神出元一代表理事専務、日本酒造組合中央会の篠原成行会長らが選出される予定。

 重点7品目、主要5テーマでそれぞれ部会も設け、米関係では「コメ・コメ加工品部会」を設置。全国9カ所で地方ブロック意見交換会も開催するとしている。事務所は農水省食料産業局輸出促進グループ。


-2014年6月25日-

◆3品目のGABA楽メシを新発売(サタケ)

 サタケ(東広島市)は7月1日より、パックご飯「GABA楽メシ」を新発売する。原料米にGABAライスを使用しており、「カレーピラフ」、「炊き込みご飯」、「ちらし寿司」の3品目をラインナップする。

 電子レンジで約1分30秒、また湯せんで約10分加熱するだけで調理できるという。価格は278円(税抜)で、サタケオンラインショップや各取扱店舗において販売される。今後はGABA楽メシの販売と併せ、GABAライスとご飯加工設備の、より一層の認知度向上を目指す。


-2014年6月24日-

◆食味値で新たなブランドを展開(あっぷふぁーむ)

 (株)あっぷふぁーむソリューションズ(東京都渋谷区)は6月20日、代官山T-SITEにおいて「米風土ブランドプロジェクト」記者発表会を開催した。米・食味分析鑑定コンクール世界大会で計測された食味値と栽培方法を基準に、生産者の米に対して価格格差を設けた新しいブランドを展開するという。消費者にとり産地や品種のほかに新しい基準を設けることで、商品を選択する際の安心感や選ぶ楽しさといった付加価値を持たせることが狙い。

 商品パッケージは統一デザインとして、食味値の数字を大きく表記する。最高ランクであるダイヤモンド褒賞の商品は300gで1,000円と高めの設定ながら、特別な場面で食べるなどお米を楽しむ文化を広げていきたい考え。食味値及び栽培方法を基準に生産者から米を買い上げ、店頭売価にも反映させていく仕組みで、食味鑑定士協会とライセンス契約を結び、食味値情報を共有していくという。

 米・食味鑑定士でもある高橋社長は、「米の消費拡大が最大の目的で、米卸、流通業者とともにブランド拡大を図っていく。展開中の紀ノ国屋においては、通常の精米商品とともに特別な場面で食べる米として購入してもらっている。大きな取引の話も進んでおり、事業拡大を図っていく。ここ20~30年の間で米の売り方は全く変わっておらず、新たな展開で消費量を増やしていきたい」と語った。同社は平成19年4月25日の設立で、農作物の企画販売・情報提供サービス、保管管理、梱包・出荷業務、農業経営コンサルティング等を主な事業内容としている。


-2014年6月23日-

◆ご飯とメタボは関係なし、医学研究を紹介(米穀機構)

 米穀機構は、米と健康に関する医学・栄養学的研究調査結果を紹介しており、6月19日には「都市部地域住民を対象とするご飯摂取量とメタボリックシンドローム罹病との関係に関する追跡研究(中間報告)」(国立循環器病研究センター 小久保喜弘医長)と「女子大学生のごはん摂取に関する食生態学的研究」(奈良女子大学 西尾素子特任講師)等を公表した。

 ご飯の摂取量とメタボリックシンドロームに関する研究は、日本の現状を考慮し、都市部を対象に行ったもの。1日当たり220~280g、281~379g、380g以上の3区分で調べた結果、罹病のリスクはそれぞれ0.90倍、0.95倍、0.99倍と統計的に有意にはならなかった。380g以上と多い集団でも関係が見られないことから、通常の摂取量ではメタボリックシンドロームにはなっていないと報告している。

 女子大学生のご飯摂取の研究では、普段食べる量として200gが最も多く、加えて、しっかりと食べることに対して「健康づくりに役立つ」「好ましい」など肯定的な意見が多い結果が出た。このことから、習慣化できるように働きかけるとともに、大学の食堂、外食・中食でも200gのご飯が入手できるような環境づくりが重要と指摘している。

 詳細は米穀機構ホームページ「米ネット」、「お米と健康」コーナーに掲載中。


-2014年6月20日-

◆惣菜市場は今後も安定成長が続く(矢野経済研究所)

 矢野経済研究所はこのほど、惣菜(中食)市場に関する調査結果を公表した。同調査によると、2012年度の惣菜市場規模は8兆2,278億円(前年比100.6%)で堅調に推移しているとまとめた。

 長期的には少子高齢化の影響を受けるも、単身や共働き世帯が増加することで家庭内での調理機会が減少していくことから、惣菜市場は今後も安定的な成長を続けていくとした。

 販売チャネル別では、▽コンビニエンスストア=震災以降に高齢者の割合が高まったことなどから好調に推移、さらに保存性が強みのパウチ惣菜の注目が高まっている▽百貨店=量販店などで販売される惣菜の品質向上により“デパ地下”との差別化が困難になってきていることなどから低迷▽給食弁当業・ファストフード店=共働き世帯の増加や高齢者向け在宅配食サービスの需要増などから宅配事業の拡大が見込まれる。


-2014年6月19日-

◆はくばく、山梨県米穀の事業を譲り受け

 (株)はくばくは6月18日、山梨県米穀(株)の事業を7月1日付けで譲り受けることを株主総会で正式に決定した。対象は米穀販売等の全事業とし、名称を同日付けで「株式会社はくばく甲西工場」に変更する。従業員は全員再雇用する。

 山梨県米穀の売上高(米中心)は26年3月末決算で11億8,900万円。米卸事業で困難な状況が続く中で、事業を維持・発展させることを目的としている。はくばくの長澤重俊社長は平成19年から山梨県米穀の社長を兼任しており、筆頭株主となっている。

 はくばくの主要な事業内容は、精麦・製粉・乾麺・その他の食料品・飼料の製造加工、倉庫事業不動産の賃貸事業、損害保険取扱代理業。従業員数333名。主要工場・営業所は、山梨本社、東京本社、南湖工場(山梨県)、東海営業所、関西営業所、九州営業所、東北営業所、中四国営業所、北海道営業所のほか、金沢市に出張所を持つ。


-2014年6月18日-

◆低アミロースの紫黒米「佐賀40号」を品種登録

 佐賀県ではこのほど、県農業試験研究センターが開発した紫黒米「佐賀40号」が品種登録(既報5月16日付)された。県内唐津市の宮島醤油が酢の原料に同品種を使用するなど、健康食品等への活用など新たな需要開拓が期待されている。

 県農産課によると、佐賀40号は紫黒米「関東198号」を母、低アミロースで紫黒米の「佐賀30号」を父に交配して育成。中生でヒノヒカリに栽培適性が似ており、短稈で倒れにくく、いもち病に強い特性を持つ。「佐賀30号と同様、低アミロースでうるちともち米の中間のような品種で、紫黒米としては珍しい」という。


-2014年6月17日-

◆JA革新委員会で事業・組織を検討(全中・冨士専務)

 JA全中の専務理事・冨士重夫氏は6月13日、農政ジャーナリストの会主催の研究会で『JAグループの営農・経済革新プランについて』と題し、講演。今年4月にまとめた同プランを説明しつつ、自民党や規制改革会議の農協改革案への対応方針などを述べた。

 全中の役割としては、経営指導・監査機能や、県域・全国域を越えた調整機能を強調。「公認会計士の監査と違い、監査と経営指導を一体的に実施しており、車の両輪のように有効に機能しているとの評価も得ている」「飼料用米の推進など、新しい政策を単協に伝達しつつ、米主産地と畜産主産地の間で県域を越えた調整を行っている」と具体例を示した。

 農協改革への道筋については、「来年開催される3年に一度の"JA全国大会"に向け、総合審議会等でも議論するほか、具体的なことはこれからだが、学者や経済人、マスコミなど、外部の有識者の方々に参加して頂く"JA革新委員会"を設置し、事業や組織のあり方をまとめていきたい」との方針を明らかにした。


-2014年6月16日-

◆みえのゆめ低リン米を開発(三重県)

 三重県はこのほど、(株)ミエライス、(株)サタケとの連携で、みえのゆめの低リン米を開発した。県産資源で商品開発を行う「みえフードイノベーション」の「医療食プロジェクト」として取り組んだもの。

 骨粗しょう症のリスク要因の一つと考えられ、肝臓病の食事療法において症状によっては摂取が制限されるリンやカリウムを4割以上低減した。米の表面を約83%まで削る独自の精米製法で実現したもので、通常米と同様に生鮮品として販売できるのが利点の1つとされる。

 化学処理のため加工品に分類される既販の低リン米と比べて、価格は1/2~1/3程度、通常米比1.3倍程度で、食味も良いという。ミエライスの宅配サービスで受注しており、5kg3,000円、10kg5,500円(消費税、送料、代引き手数料込み)。


-2014年6月13日-

◆米穀販売数量49万6,000トン(神明・決算)

 神明(神戸市)の平成26年3月期決算(単体)は、売上高1,441億84百万円(前期比3.2%減)、経常利益12億33百万円(同53.4%減)、当期純利益8億22百万円(同41.7%減)、米穀販売数量(玄米換算)は49万6,000トン(同1.2%減)となっている。

 精米部門の売上高は860億50百万円(同0.6%減)、販売数量27万4,000トン(同1.5%増)。玄米部門は439億69百万円(同13.8%減)、販売数量18万9,000トン(同7.3%減)。食品部門の売上高は142億10百万円(同25.4%増)。

 決算については神明単体で、グループの神明精米は約6億円の純利益となっている。来期からはグループ会社を含めた連結決算となる。食品部門の売上高増は、ウーケの無菌包装米飯が牽引した形とのこと。


-2014年6月12日-

◆エルニーニョの被害防止に注意喚起(農水省)

 農水省は6月10日、エルニーニョ現象が発生する可能性が高いと発表した気象庁予報に伴い、農作物の生育への影響が想定されることから、被害防止に向けた注意喚起を地方農政局等を通じて各都府県に対して通知した。

 エルニーニョ現象発生時の夏(6~8月)の天候の特徴として、▽平均気温は、北日本、東日本及び西日本で低い傾向▽降水量は、北日本太平洋側と西日本日本海側で多い傾向▽日照時間は、北日本西日本大平洋側及び沖縄・奄美では少ない傾向があるとされている。

 今後、低温・長雨等の気象状況の発生が見られる場合は、別途、農作物被害防止に向けた技術指導通知を出す予定。


-2014年6月11日-

◆飼料用米の県内需要3,000ha(山形)

 山形県畜産課が昨年末に行った県内畜産関係者に対する需要調査によると、3,000ha程度の見込みがあることが明らかになった(25年産認定面積1,700ha)。同課では取り組みの普及推進に向けて、フレコンバックや稲作・畜産農家のマッチング協議会設立などに対して支援を行っていく。

 同・県産米ブランド推進課では、取り組みが県内で広まっていることから、今後は飼料用米の栽培技術向上などに力を入れていくという。また、山形22号の知事特認品種としての許可が下りたことから、今年産では種子増産を図り、4つの専用品種(べこあおば、べこごのみ、ゆめあおば、ふくひびき)に加えて選択肢を拡充させていく。


-2014年6月10日-

◆ミツハシ、本社を移転し、2営業事務所を統合

 (株)ミツハシ(三橋美幸代表取締役会長兼CEO)は本社を移転し、6月23日(月)から営業を開始する。

 新住所は〒221-0052 神奈川県横浜市神奈川区栄町3番地4 パシフィックマークス横浜イースト3階。電話:045-285-3284(代表)FAX:045-285-3277 にそれぞれ変更される。

 また、本社移転に伴い、新横浜事務所と東京事務所は閉鎖、新本社に統合される。なお、本店所在地はこれまで通り「神奈川県横浜市金沢区幸浦2丁目25番地」とする。


-2014年6月9日-

◆ななつぼし末端価格、10kg3,778円(道5月調査)

 北海道はこのほど、消費生活モニター価格動向調査の26年5月結果を公表した。

 ななつぼしの全道平均価格は10キロ税込3,778円、前月比42円安、前年同月比140円安。地区別の最高価格は、留萌の4,051円、最低価格は南空知の3,508円。

 コシヒカリ(産地問わず)の全道平均価格は4,431円、前月比34円安、前年同月比266円安。本調査は、全道300人の消費生活モニターが小売店頭に出向くなどにより調べたもの。

 卸からは、「4月以降の動きは悪くないが、価格が安くなっている。納入価格が下がる一方、市中の出回りがなくなっており、対応が難しい」との声が聞かれる。


-2014年6月6日-

◆炊飯事業を拡大(神明)

 神明(神戸市)は今期以降から炊飯事業を拡大していく方針。当面はグループであるカッパ・クリエイトホールディングスの炊飯設備を活用して、広範囲での事業展開を進めていく計画。カッパHDの炊飯部門は現在のところ約130億円規模で、白飯など販売していく。

 また提携関係の元気寿司を含めた回転寿司事業については、「寿司は魚介がメインとなるが、シャリとして米も食べてもらえる。結果としてコメ消費拡大に繋がっていくことになり、今後とも積極的に展開していく」(藤尾社長)としている。


-2014年6月5日-

◆新たな米政策へ、一体的に取り組む(全集連通常総会)

 全集連は6月4日、都内のホテルで第61回通常総会を開催し、平成25年度事業報告及び同26年度事業計画など提出議案どおり承認した。

 挨拶に立った栁田会長は、「皆様のおかげで、今年度は昨年よりも多くの米を取り扱うことができた。今年は新たな米政策ということで、農家、集荷組合、全集連として一体的に取り組んでいきたい」と抱負を語った。

 また、来賓として自民党の金子恵美衆議院議員は、「米政策は大きな変革を迎えているところだが、むしろチャンスにして頂いて、全集連の皆様には盛り上げて頂きたい」と挨拶した。

 農水省の今城農産部長は、「今後の消費増が想定しづらい中で、トップの魚沼コシヒカリから手ごろな値段の業務用まで、特色に応じた米流通を担って頂く必要がある。今回の米改革のポイントは、川下の要望、需要の動向を機動的に伝えて頂いて、生産現場に対応して頂くというところにあり、皆様の役割は大事だと考えている」と語った。

 全米販の石原常務理事は、「需要サイドから見た生産という点では、需給に応じた価格の形成が重要になってくる。消費に関しては、昔は年1%という減少だったが、月々の統計を見ると、それだけでは済まないと懸念している。ぜひ皆さんと拡大需要に向けて取り組みたい」と述べた。


-2014年6月4日-

◆多用途フルカラー光選別機2機種を発売(サタケ)

 サタケ(東広島市)は6月10日、多用途フルカラー光選別機2機種を新発売する。

 多用途フルカラーベルトソーター「BELTUZA(ベルトゥーザ)」は、主に食品工場向けとして開発された高機能選別機。▽割れた原料、原料どうしが固着したものなどを形状で識別して選別できる、新開発の形状選別機能を搭載。回転金網などを用いた選別機に比べ原料へのダメージが少なく、歩留りの高い製品を製造できる▽光選別に必要な検量線(原料の種類ごとに設定される、判別基準の初期設定データ)を簡単な操作で作成できる自動検量線作成システムを搭載し、従来に比べ迅速に検量線を作成できる等の特長を持つ。

 多用途シュート式光選別機ピカ選αは、主に農業生産地向けとして開発された。自動検量線作成システム搭載により、多品種生産を行う生産者などでは検量作成にかかる時間を削減できる。

 ベルトゥーザのメーカー希望小売価格は1,800万円(税抜)で、販売目標は初年度20台。ピカ選αは国内外同一仕様にて供給し、メーカー希望小売価格は185万円(同)で、販売目標は初年度1,000台。出荷開始は10月を予定している。


-2014年6月3日-

◆飼料用米検査、パブコメ結果を公表(農水省)

 農水省は6月2日、飼料用米に関する「農産物規格規程の一部改正案についての意見・情報の募集」結果について、関係する意見を公表した。

 内容は、▽被害が軽微で飼料の品質及びもみすり又は精米歩合に影響を及ぼさない程度のものを除くこととすべき▽異物として土砂及び土砂類の混入を禁止することとされているが、緩和してほしい―など。

 農水省の回答として、▽土砂については、家畜に悪影響が生じることも考えられること等から混入を認めないこととする規定は必要と回答。具体的運用については、今後要領において細部を定めることにしており、その際に稲の倒伏などにより土砂が付着してしまうなど、指摘にあった現場実態を踏まえて検討するとしている。


-2014年6月2日-

◆金芽米事業が次々スタート(東洋ライス)

 東洋ライス(株)(雜賀慶二社長)は5月29日、『金芽米による日本のコメ農業の活性化戦略』の成果報告会を行った。

 同戦略は"金芽米受託加工サービス"や"学童向け金芽米推進"など、良食味・健康効果等の金芽米の特性を活用して"生産者の米を高く、かつ多く売る"ことにより、コメ農業の活性化を図るもの。昨年11月の発表後の問い合わせは伸べ50件を超え、すでに数件が活性化事業としてスタートしているという。

 今回はその事例のうち、「竹粉を使った良食味米を金芽米に加工。小・中19校への試験導入が決定」(庄原里山の夢ファーム/広島県)、「御杖村コシを金芽米に委託加工し、東洋ライスの通販サイトで販売。25年産は1トン、26年産は2ha増の10トンの出荷予定」(集落営農組合アグリみつえ/奈良県)、「金芽米沼田コシを販売。26年産から原料玄米の買い取り価格を上げるように調整、6次産業に生産者も巻き込み、意欲向上に努める」(ファームドゥ(株)/群馬県)、「栄養と美味しさを兼ね備えた金芽米に注目。町議会で学校給食への導入を検討し、4月から幼稚園5園、小学校5校、中学校2校に導入開始」(名西郡石井町役場/徳島県)の4件が紹介された。


-2014年5月30日-

◆「やよい軒」オーストラリア初進出、金芽ごはん提供

 (株)プレナスは5月29日、「やよい軒」オーストラリア1号店となるシドニー店を6月5日にオープンすることを発表した。昨年3月、子会社PLENUS AusT PTY. LTD.(プレナス・オーストラリア社)を設立し、準備を進めてきた。今後、海外展開においては、「YAYOI」のブランド名で展開する。

 オーストラリアで展開する「YAYOI」では、日本人の主食である炊きたてのごはんを中心に、みそ汁、おかず・副菜などを一つのお膳にバランスよくまとめた「定食」を中心としたメニューを提供する。

 主食となるごはんは、こだわりのひとつで、同社の精米センターで精米した日本産の金芽ごはんをオーストラリアに輸出し、提供。ディナータイムには、テーブルでお釜を使ってごはんを炊きあげる。同社の定食レストラン「やよい軒」は4月末現在で、国内で254店舗、タイで119店舗、シンガポールで4店舗の計377店舗を展開している。


-2014年5月29日-

◆飼料用米向け「東北211号」、種子増産へ(宮城)

 宮城県では、今年産から飼料用米向け多収性専用品種「東北211号」の種子増産に取り組み、27年産から徐々に作付を広げていく方針。今春には知事特認品種として承認を受けるなど、飼料用米向け基幹品種として拡大の準備が着々と進められている。

 「東北211号」は県古川農業試験場が、多収穫品種「げんきまる」を母、WCS(稲発酵粗飼料)米「クサユタカ」を父に交配して育成。県農林水産部によると、倒伏しにくいなど飼料用米に適した特徴を持っており、試験場では600kg(10a)程度の収量がみられたという。


-2014年5月28日-

◆沖縄ひとめぼれの収穫開始、6月6日から販売

 JAおきなわによると、26年産ひとめぼれの収穫が八重山地区でこのほど開始した。

 「540トンが出荷されたが、見たところ、少し刈り取りが早い感じがしたので、生産者にはまだ待って貰っている。本格化するのは来週以降。6月10日~20日にピークとなる」(八重山地区営農振興センター)。

 同地区の農協直売所では、6月6日から販売開始となる予定で、価格は5kg1,800~900円(税込)になると見られている。本島への出回りは20日以降になる見通し。


-2014年5月27日-

◆飼料用米、積極利用を明言(日本飼料工業会・最終報告)

 協同組合日本飼料工業会は5月23日、都内で会見を行い「飼料用米に関する日本飼料工業会のメッセージ」を発表した。

 山内孝史会長は冒頭、「中間とりまとめから更に検討を行った結果、日本飼料工業会は飼料用米を配合飼料原料として積極的に使用していく」と明言。そのための取り組みとして、

 ▽飼料用米生産者や農協からの販売に関する相談を受け付け、組合員(飼料メーカー)に仲介。場合によっては工業会による共同買付も行う。相談の受け皿として、「飼料用米ダイヤル」(TEL:03-3583-8031、Esamai@jafma.or.jp)を設置。

 ▽取引のバックアップとして、飼料用米産地と飼料メーカーの交流会の実施。両者の提携事例の紹介や普及を行う―とした。


-2014年5月26日-

◆「スマートアグリシステム」サービス開始へ(クボタ)

 クボタは6月2日から、ICT(情報通信技術)を利用した営農・サービス支援システム「クボタスマートアグリシステム」のサービスを開始する。

 食味収量センサ搭載のコンバインと連動することで、ほ場1枚ごとに収穫情報を記録し、スマートフォンなどの携帯端末で情報が確認できるというもの。収穫作業をしながら情報を把握できるので、水分率毎にモミを仕分けて乾燥し、調製作業(乾燥工程)のコストダウンを図ることが可能なほか、タンパク含有率毎にコメを仕分けて出荷することでブランド向上にも貢献できるとしている。

 日々の作業を日誌形式で記録することも可能なため、ノウハウの継承が容易になる上に、圃場が数百枚にわたる場合でもそれぞれの作業進捗を把握できるため、作業効率が向上する。対応農機なしの基本コースは月額3,500円、農機と連動する本格コースは月額6,500円(税抜)。6月2日からホームページで受付開始。


-2014年5月23日-

◆規制改革会議の改革案を批判、対案策定へ(自民党)

 自民党は5月21日、新農政における農協の役割に関する検討PT(森山裕座長)と、農業委員会・農業生産法人に関する検討PT(西川公也座長)の合同会議を開催、規制改革会議農業WGの『農業改革に関する意見』について議論した。

 中谷元・農林水産戦略調査会長が「(規制改革会議の案は)見てくれだけの改革。すべての政策は党で決める」と冒頭の挨拶で述べると、他の議員からも「中身を読んでも、結論ありきの感。まともに議論したものなのか?」「年次改革要望書でアメリカが求めていたこと。共済を狙っている」「農業は市場原理主義だけでは成り立たない」「中央会の存在によって本当に単協の自主性が削がれているのか、そういう事例があるのか」「主体性・自主性重視のため中央会は廃止だと言うが、短絡的過ぎる」「全農を株式会社化するだけで競争力が高まるのか」など批判が続出。

 ただ、改革が必要との認識は自民党側も共有しており、「協同組合の良い点は残しながら、変えるべきところは変える」「所得倍増・農地の有効利用など、新農政実現に資する部分に絞った改革案を」などの意見が出た。

 森山裕座長はこれまでのPTでの論議を踏まえ「(1)経済事業を重視した農協の在り方(2)高齢化・過疎化が進む農村に対応した農協の在り方(3)この2つを達成するための農協組織はどうあるべきか…を3本柱として改革案をまとめる」と整理。中谷会長も「"新たな成長戦略"の策定に向け、党としての農業改革の方向を示し、政府と調整する」とした。


-2014年5月22日-

◆山田錦など増産に向けて検討会発足(佐賀)

 佐賀県では、昨年「佐賀県酒米検討会」を発足、今年から山田錦を中心に酒造好適米の増産に向けて具体的な施策を実施する。県段階では種子確保、生産や収量を安定させるための栽培事例集を作成し、地域段階では新しい生産者確保や技術普及など行う。

 県農産課によると、県では清酒が好調な動きを見せているが、生産者が減少していることもあり、山田錦を中心に酒造好適米が不足している。こうした現状を打破するために県庁・農協・酒造組合・生産者などの団体からなる酒米検討会を発足。技術普及などによって、酒米の安定栽培や面積拡大を図っていく。

 25年産米ではトビイロウンカや高温障害の影響等で酒米不足がおきており、酒造業者は他県産米を調達するなどの対応に追われていた。


-2014年5月21日-

◆AIHOなど米関係の機器を出展(FOOMA)

 FOOMA JAPAN 2014(6月10~13日、東京ビッグサイト)では、炊飯機器、選別機、製粉機など、米穀関係のメーカーも出展を行う。

 【AIHO】新たな1釜炊飯システム「ライスフレンドONE」を展示。かまど炊きを再現した燃焼構造で美味しく炊き上げるというもので、1釜ごとの火力調整が容易なことに加え、ガス消費量を約50%削減した。追加生産の半炊きや1釜ごとの炊飯メニュー変更も実現している。そのほか、連続炊飯システム、水無洗米装置、自動反転ほぐし機、立体炊飯器なども展示。

 【静岡製機】旋回流式粉砕機を展示。気流で冷却しながら粉砕物同士を衝突させるとともに、水冷式冷却を行うことで、品質劣化を抑えられるのが特長。大型液晶のタッチパネル式で簡単に操作できるほか、粉砕室が分解掃除できるため、コンタミも防止できる。

 【安西製作所】新型シュート式フルカラー選別機「ハイパーレオソーター」などを展示。同機種は、1,677万色フルカラーカメラを搭載し、観察部にはLED照明を採用。機能性に富んだコンパクト設計となっている。ブースではデモも実施する。

 【西村機械製作所】小型気流粉砕機「スーパーパウダーミル ミニ」を展示。乾式粉砕・湿式粉砕どちらにも対応可能な気流粉砕機で、粉砕粒度や清掃性は従来機と同様のまま小型化したもの。原料供給機・製品捕集サイクロンなどユニット化して出展する。


-2014年5月20日-

◆7月に検査研修会など実施、非会員も参加可能(精米工)

 一般社団法人日本精米工業会は7月、会員・非会員を対象に各種研修会を開催する。

 「精米検査研修会」(14~16日)では精米の品質、検査、評価に関する基本的な理論等、「米穀検査技術研修会」(16~18日)では玄米から精米、米飯に至るまでの一連の品質検査、評価に関する理論等、「米飯食味評価研修会」(28日~29日)では米の適正な食味評価方法、評価者の育成方法等についてそれぞれ習得する内容となっている。

 参加の要望などが多数寄せられたことから、今回から非会員の参加も受け付けることとなった。会場は、湘南国際村センター(神奈川県)および同会会議室。申込みについては、同会ホームページ参照。また、会員向けとして、18日に「米穀検査上級技術者認定試験」も実施する。


-2014年5月19日-

◆コンビニ、外食向け堅調で米穀売上2%増(木徳1~3月)

 木徳神糧はこのほど、平成26年12月期第1四半期(1月~3月)報告書を公表した。

 米穀事業の売上高は230億61百万円(前年同月比2.0%増)、営業利益3億90百万円(同38.2%増)。コンビニや外食等向け精米及び玄米の販売数量が堅調に推移したほか、消費税増税に伴う駆け込み需要が発生し量販店や生協向け精米の販売数量も増加した。ミニマム・アクセスによる外国産米も前年同期を上回った。

 食品事業の売上高は21億95百万円(同1.7%減)、営業損失31百万円(前年同期は14百万円の営業損失)。「真粒米」をはじめとする付加価値商品のたんぱく質調整米や、米粉の販売が引き続き好調に推移した。しかし、鶏肉を扱う食品子会社において、鶏の生育不良によるチャンスロスや鶏肉加工品の開発販売の遅れ等が発生したため、業績悪化が継続した。


-2014年5月16日-

◆中央会制度の廃止等、農業改革プランを提言(規制改革会議)

 政府の規制改革会議の農業ワーキング・グループは5月14日、「農業改革に関する意見」をまとめた。農業の成長産業化を実現するための提言で、農業委員会等・農業生産法人・農業協同組合の見直しがその柱。

 農業生産法人については、農業関係者以外の議決権ベースでの出資制限を、25%以下から50%未満へ緩和。

 農協の見直しでは、単協が独自性を発揮できるよう中央会主導から単協中心へ系統を再構築するため、農協法に基づく中央会制度を廃止するとともに、グローバル市場における競争に参加するため全農を株式会社に転換する、としている。

 政府は6月にまとめる新たな成長戦略に農協改革の具体策を盛り込む方針だが、すでに自らの改革プランを策定している全中からの反発は必至なうえ、自民党も政府サイドで進められている農業改革に対抗する形で改革案を検討しており、調整は難航しそう。


-2014年5月15日-

◆さがびよりなど、県産米の香港輸出を計画(JAさが)

 JAさがでは、今年度中を目途にさがびよりを中心とした県産米の香港への輸出を目指している。現在香港には佐賀牛が輸出されており、県産米の輸出を含めて県生産物全体の展開を図っていくのが狙い。

 JAさがによると、県産米は全農経由でシンガポールに数十トン輸出しており、香港はそれに次いで2国目となる予定。両国ともに佐賀牛を輸出しているが、香港での伸びが良いことなどから県産米の輸出を計画。価格などの問題もあるが、現地富裕層へのアプローチを考えている。

 「県産米だけでなくトータル佐賀として展開しPRしていけたらと思う。また、取り組みを国内にフィードバックできれば」(同)としている。


-2014年5月14日-

◆夏にエルニーニョ発生、秋にかけて続く可能性高い

 気象庁は5月12日、エルニーニョ監視速報を公表。4月はエルニーニョ現象もラニーニャ現象も発生していない平常の状態が続いているが、「夏には5年ぶりにエルニーニョ現象が発生し、秋にかけて続く可能性が高い」とした。

 夏の天候見通しに織り込み、チベット高気圧や太平洋高気圧の北日本付近への張り出しが弱くなる可能性を挙げ、北日本の6~8月平均気温見通しについて「平年並みか低い」と予報している。


-2014年5月13日-

◆第4回県産コシDNA調査結果(新潟県)

 新潟県はこのほど、県産コシヒカリのDNA検査結果(25年度第4回)を公表した。

 今年1~3月に、首都圏、関西圏の小売店及びインターネットで「25年産新潟県産コシヒカリ」として販売されている米を対象に、小売店55点(スーパーマーケット37点、ディスカウントストア7点、ドラッグストア5点、百貨店6点)及びインターネット5点の計60点を購入したもの。

 検査結果は、▽コシヒカリBL100%42点(70.0%)▽従来コシヒカリ100%4点(6.7%)▽コシヒカリBL+従来コシヒカリ6点(10.0%)▽コシヒカリBL+その他3点(5.0%)▽コシヒカリBL+従来コシヒカリ+その他4点(6.7%)▽従来コシヒカリ+その他 1点(1.7%)だった。

 必要に応じて追跡調査、関係機関への情報提供を行う。引き続き26年度も検査を実施する予定。


-2014年5月12日-

◆米粉競争力強化検討会を開催(新潟県)

 新潟県は5月13日、米粉競争力強化検討会(第1回)を開催。米粉のさらなる需要拡大に向けて、米粉関連企業の参加を得て、製造コスト低減などについて検討する。

 当日は、米粉の現状についての説明(▽米粉の現状等について▽米粉の競争力強化に向けた今後の展望▽研究機関から見た米粉の現状と今後の展望)のほか、 米粉コスト低減等の競争力強化に向けた意見交換を行う。座長は、大坪研一・新潟大学大学院自然科学研究科教授。

 検討会の参加予定企業は、小国製麺、亀田製菓、齋藤製粉、佐藤食肉、たかい食品、鳥越製粉、新潟製粉、藤井商店、ブルボン、丸榮製粉。


-2014年5月9日-

◆山田錦、独自交付金で増産支援(兵庫・加西)

 兵庫県加西市では、酒造好適米「山田錦」に対して独自支援を行う。生産数量目標の枠内外問わず、市内で生産される全てを対象に2,500円(10а)の助成を行い、増産を支援する。26年産作付見込みは320haと、前年産から約30ha増加。

 同市農政課によると、「生産数量目標が減少し、転作で山田錦増産の可能性が出てきたことから、加西市としても取り組みを行っていくこととなった」という。同市では、4月から加西産の酒で乾杯を推進する条例を施行しており、生産と消費の両サイドから市を盛り上げていこうとしている。


-2014年5月8日-

◆おいでまい、26年産は約800ha(香川)

 香川県はこのほど「おいでまい委員会総会」を開催し、今年度の事業計画などについて協議。県を代表する食材になることを目指し、引き続き県内中心にPRしていくことを確認した。

 「将来的には県外にも流通させていきたいが、まずは県内での認知度を向上させて地元ファンをもっと獲得していきたい」(県農業生産流通課)。26年産ではおよそ750~800haの作付を見込んでいる。

 同委員会は、25年産では県・地域単位で積極的な研修を行うことで栽培技術向上を図ったほか、販売面では県内の各量販店に流通させるために計画的な販売を実施し、特A受賞を積極的にPRした。メディア戦略では県内中心に認知度向上イベントを実施した。


-2014年5月7日-

◆「一番星」「ふくまる」など3種を品種登録(農水省)

 農水省は5月2日、種苗法に基づき品種登録を公表した。カッコ内は登録者。稲品種では、▽沢潤(堀内邦彦氏・板倉景介氏、宮城県登米市)▽一番星、ふくまる(茨城県)の3品種が登録された。

 沢潤は「ひとめぼれ」の変異株で、出穂・成熟期は極早、耐倒伏性は強。

 一番星は「ふさおとめ」と、祭り晴・コシヒカリの血を引く「愛知101号」の交配。あきたこまちより成熟期が3日早い極早生品種で、食味が優れ、高温耐性が強い。

 ふくまるは「ふさおとめ」と、まなむすめ等の血を引く「ひたち20号」の交配。茨城県における業務用米の主要品種として期待されている早生品種。粒が大きく、外観が優れる。加工適正に優れ、加水が多い場合でも形が崩れず、冷めても食味が良好。


-2014年5月2日-

◆稲作への融資、25年度は248億円(日本公庫)

 日本公庫はこのほど、25年度の融資実績を公表。稲作への融資は248億円、前年比23.4%増となった。農林水産事業全体では3,318億円、前年比4.1%増。

 農水省が24年4月からスタートした「人・農地プラン(地域農業マスタープラン)」の特例融資が浸透したほか、6次産業化の整備・長期運転資金などの融資実績が増加したとしている。

 稲作の事例としては、異業種から新規参入した(有)穂海農耕を紹介。同社はこれまで借地を中心に規模拡大していたところ、隣接する農地取得に伴い、米の乾燥調製作業の請負が増え、従来より高い処理能力の乾燥機が必要となった。

 同社は「人・農地プラン」で地域の担い手と位置付けられていることから、貸付当初5年間の無利子化措置を適用。農地取得と乾燥機の増設のための設備資金を融資したという。


-2014年5月1日-

◆「金芽米ななつぼし無洗米」を販売(ホクレン)

 ホクレンはこのほど、道内のホクレン商品取扱店において、「金芽米ななつぼし無洗米」を販売。東洋ライスが開発した精米方法で製造したもので、お米のうまみが多い亜糊粉層を残す製法となっている。

 味覚分析(味香り戦略研究所調べ)によると、普通精米のななつぼしと比べて、「うまさ・まろやかさ」「コク・深み」「濃さ」で上回っており、特に「うまみ」の数値が高い点が特長とされる。

 3kg米袋で、小売価格はオープン。消費量拡大に繋げると同時に、地産地消との道内食率向上にも寄与したいとしている。


-2014年4月30日-

◆好調なファミレスが全体を牽引(3月外食)

 日本フードサービス協会がまとめた3月の外食売上高(既存店ベース)は、前年同月比101.7%と前年実績超えを取り戻した。

 ファミリーレストラン業態は引き続き高単価商品などが支持され、客数・客単価・売上ともに好調で外食全体を牽引した。消費税増税前の駆け込み買いでショッピングにでかける人が増えたことで、商業施設に立地する外食店の一部では客足が伸びた。

 業態別では、▽ファーストフード=全体売上高は101.8%と前年を上回った。和風は季節メニュー等により好調。持ち帰り米飯・回転寿司は店舗数等を主因に客数が減少し、売上高もマイナスとなった▽ファミリーレストラン=全ての業種で売上高・客単価が前年を上回り引き続き好調。高付加価値・高単価商品が支持された。しゃぶしゃぶ、焼き肉は特に好調に推移した。

 3月の外食取引には、「ファミレスが好調を続け、ライス、ピラフ等向けで米の使用数量も増加している。久々に新店計画が活況」(首都圏A卸)との指摘が聞かれる。


-2014年4月28日-

◆北日本は平年並みか低い(気象庁5~7月)

 気象庁は4月25日、5~7月の3カ月予報を公表。夏にはエルニーニョ現象が発生する可能性が高く、南アジアは対流活動(積乱雲の発生)が平年に比べて不活発な状態となる見込み。この影響で偏西風は平年より南を流れ、北日本では寒気の影響を受けやすいと見ており、水稲の生育への影響が懸念される。

 全国的には、季節進行が遅く、梅雨前半に当たる沖縄・奄美の5月、東・西日本の6月は平年に比べ前線の影響を受けにくい見込み。梅雨後半にあたる沖縄・奄美の6月、北・東・西日本の7月は、平年に比べ前線の影響を受けやすいと見ている。


-2014年4月25日-

◆広島深川工場の玄米生産能力を増強(食協)

 食協(広島市)はこのほど、深川精米工場(安佐北区)の玄米加工設備の能力を増強した。主に「簡単に炊けるプチッと玄米」の生産向けで、月間1トンから5トンに増やした。

 同商品は特栽米を使用した玄米で、水を吸収しやすく白米と同じ時間で炊ける。白米と比べ食物繊維は約5倍、ビタミンEは約11倍、ギャバも豊富に含まれる。希望小売価格は450g入が457円(税抜き)、2キロ入り1,850円(同)。

 先に発売した高品質ブレンド米「“和食のおもてなし”金のごはん」は、四国地区への販売拡大が予定されている。


-2014年4月24日-

◆国産初のリゾット米「和みリゾット」を開発(農研機構)

 農研機構はこのほど、国産初のリゾット米「和み(なごみ)リゾット」を開発した。

 同品種は、コシヒカリ並みの極良食味「北陸204号」を母、イタリア原産の大粒品種「CARNAROLI(カルナローリ)」を父に交配し育成。

 調理した際、コシヒカリに比べて外観が優れ、歯ごたえがあり、粘りがなくべたつかない。また、煮崩れしにくい。総合的には、コシヒカリよりも優れカルナローリに近い評価となっており、国産リゾット米としての普及が期待される。

 26年産から新潟県柏崎市で作付予定。ひとめぼれと比較して、出穂期は1日、成熟期は3日程度早い(育成地の新潟県上越市内では早生)、稈長はやや短く耐倒伏性に優れる。

 収量性は、ひとめぼれよりも劣るがカルナローリより高く、玄米千粒重は同品種並みの極大粒。抵抗性は、葉いもち「強」、穂いもち「弱」。耐冷性は「中」。脱粒性は「難」。穂発芽性は「やや難」。


-2014年4月23日-

◆中国向け輸出、26年度整備支援の精米工場募集(農水省)

 農水省は26年度においても、中国への米輸出に向けた精米工場の指定に必要なトラップ調査の支援を実施することにしており、植物防疫所の指定を受けることを希望している精米工場業者及び24年度に国の支援によりトラップ調査を実施した精米工場業者を対象に募集を行っている。

 応募用件は▽50馬力程度の精米機のある搗精施設を有している▽主食用米穀の搗精事業を営んでいる▽精米工場が精米の製造に関して「品質マネジメントシステムISO9001」の登録や精米工の「精米工場品質システム」の認定を受けている。または「AIB食品安全統合基準」を導入している…ことなど。

 募集期間は4月30日まで。問い合わせ先は生産局農産部貿易業務課(電話03-6744-1387)まで。


-2014年4月22日-

◆25年産検査500万トン超(3月末)

 農水省は21日、3月末における25年産米の検査結果(速報値)を505万3千トン(前年産同期比102.1%)とまとめ、公表した。3月単月で13万4千トン積み上がった。

 種類別は、水稲うるち479万3千トン(同102.9%)、醸造用7万5千トン(同110.9%)、水稲もち18万5千トン(同83.2%)、陸もち3百トン(同263.8%)。


-2014年4月21日-

◆宮崎の早期米、田植えほぼ終了

 宮崎経済連によると、早期米の田植えはほぼ100%に達し、終了を迎えた(17日聞き取り)。生育については低温も見られず、活着も順調とのこと。

 作付面積は種子から推計すると変わらない見通しだが、県では26年産における加工用米の取り組みに力を入れていることもあり、「早期(主食用)米が加工用米に振り替わる可能性も十分ある」(同)とみている。


-2014年4月18日-

◆「亀の蔵」を品種登録、ソフトタイプ米菓向け(農水省)

 農水省は4月17日、種苗法に基づき品種登録を公表した。稲品種では「亀の蔵」が登録された。登録者は独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構。ソフトタイプ米菓の製造に適した低アミロース米。

 亀の蔵は「たきたて」×「収6374」の交配で、多収で耐冷性が強い。出穂期・成熟期は「あきたこまち」と同等かやや早い。米菓業界において、既存製品と差別化できるソフトタイプせんべい等の新商品の開発が求められていることを背景に、もち米とうるち米の中間に当たる位置づけとして開発された。その性質により、作業性と柔らかな食感が両立可能となっている。

 製造時における延し行程の作業性は、国産のうるち米原料と同等。製品のふくらみは良好で、口溶けが良く、米の風味、甘味が強い。


-2014年4月17日-

◆徳島県の集荷データを修正(農水省)

 農水省はこのほど、3月28日に公表した25年産米の産地別契約・販売状況(2月末現在・速報)のうち、徳島産米の集荷データを9.1千トンから14.3千トンに修正した。

 契約数量9.1千トン、販売数量7.3千トンは変わらずで、契約比率は64%、販売比率51%となる。品種別の集荷数量もコシヒカリ10.3千トン、キヌヒカリ3.0千トンに修正。

 これに伴い、全国計の集荷数量は3,316千トンから3,322千トンに修正された。


-2014年4月16日-

◆53社・997店舗で加州産コシ販売(シジシージャパン)

 商品開発・供給機構のシジシージャパン(東京)では、年間612トンの予定で加盟チェーンに米国カリフォルニア産コシヒカリを供給している。

 「外国産米プロジェクト会議」に参加する53社、997店舗で取り扱っており、5キロ袋商品を基本に店頭売価はチェーンにより異なる。玄米はSBS入札を活用して調達し、2月上旬から順次販売がスタートとなっている。

 今回の件については、「5年後、10年後を見据えた米の安定供給面から、国内産は勿論だが外国産米にも取り組んでいくとの方針によるもの。発端は東日本大震災の発生。国産米の調達が困難となった場合に機構として、高品質、高食味の外国産米を手掛ける必要があるとの考え。当面はプロジェクトに参加する53社での販売となっている」(本社広報部)とのこと。

 シジシージャパンには全国の量販店262社・3,867店舗(4月1日現在)が加盟しており、加盟企業の総年商は4兆2,380億円となっている。


-2014年4月15日-

◆26年度政府米の販売等業務委託、5月30日に入札

 農水省は4月11日、26年度政府米の販売等業務における民間委託について、5月30日に入札を実施すると公表した。

 参加資格は日本で設立された法人で、米穀の販売実績が年4千トン以上(直近年又は直近3カ年平均)あり、全国における需要に応じた政府米を販売する拠点又は販売網を有することなど。

 入札は応札者による外国産米の取扱希望数量の合計が委託予定数量(60万トン)に達するまで応札価格の低い者から複数選定する。

 受託者(第3者への委託を含む)は米穀の保管・運送・販売(カビ毒検査・搗精・備蓄用精米加工)・販売出来ない米穀と空包装などの処理業務などを行う。

 実施期間は契約締結日~平成32年3月31日まで。実施要領・入札説明書などの配布は、5月23日まで農水省生産局貿易業務課で行っているほか、4月18日に生産局第1会議室で説明会を実施する。

 なお、25年度は6業者(うち1共同企業体)が申込み、伊藤忠食糧・日通グループ・三菱商事の3者がそれぞれ20万トンづつ契約した。


-2014年4月14日-

◆区分管理計画書など申請様式を公表(加工用米)

 農水省はこのほど、「需要に応じた米生産の推進に関する要領」の制定に伴い、加工用米における取組計画の申請様式(書類)を見直し、公表した。

 農業者に対しては、多収性専用品種の作付の有無などを確認する「区分管理計画書」を新たに設定したほか、取組計画認定申請書ではふるい下米等の低品位米が生じた際の用途・販売先の記入欄を加えている。その他、販売先変更承認申請書などが設定された。


-2014年4月11日-

◆夏に5年ぶりエルニーニョ発生の可能性高い(気象庁)

 気象庁は4月10日、エルニーニョ監視速報を公表。「夏には5年ぶりにエルニーニョ現象が発生する可能性が高い」とした。

 3月の実況はエルニーニョ現象もラニーニャ現象も発生していない平常の状態が続いているが、監視海域の海面水温が次第に基準値より高くなると予測した。

 前回のエルニーニョ現象は、2009年夏から2010年春にかけて発生。全般的に梅雨明けが遅く、水稲は7月の寡照でもみ数が抑制。9月の天候は多照で推移し、登熟は概ね順調だったが、北海道は冷害の影響で作柄不良となった。2009年産(平成21年産)の全国単収は522kg、作況98だった。

 主食用米の生産数量目標が26万トン削減されるなか、今後の天候には目が離せなくなった。


-2014年4月10日-

◆酒の直販を開始、日本酒にも注力(アマゾン)

 アマゾンジャパンは4月8日、酒類の直販を開始した。従来は、サイト上に出店している企業が商品を取り扱っていたが、自社で販売することにより、会員特典や、当日配送などのサービスが利用可能となる。

 直販で扱う酒類は5,000種類以上で、従来の商品と合わせると15万種類。直販の開始にあたって特に力を入れた分野の1つが地酒で、47都道府県の銘酒を揃え、日本酒では1,000種類以上を扱う。

 日本酒の価格は、8日正午現在の人気トップから順に「白瀧酒造 上善如水 純米吟醸 瓶 1800ml」2,703円、「清洲桜醸造 清洲城信長鬼ころし 900ml×6本」3,591円、「秋田銘醸 爛漫 純米まなぐ凧 瓶 1800ml」1,886円など(いずれも税込、送料込み)。ブランド、産地、製法、ギフトなどの用途に合わせて、簡単に商品を選べるのも魅力としている。


-2014年4月9日-

◆2013年コメ輸出、モンゴルなど増加(農水省)

 農水省調べによると、2013年の輸出数量は3,121トン、前年比42%増。主要国はいずれも前年を上回ったほか、新たにモンゴル・インドネシアが上位11位内にランクインした。

 中国は、東日本大震災のあった2011年に輸出ゼロとなったが、その後は回復している。単価は前年と同水準だが、2009年と比較すると79.4%に下降している。


-2014年4月8日-

◆26年10月限の出し値は9月限と同値(堂島商取)

 大阪堂島商品取引所は4月7日、今月発会する26年10月限の出し値を公表。いずれも同日前場1節の9月限の約定値段と同値となる。

 「大阪コメ」は11日、「東京コメ」は21日に新甫発会となるが、「東京コメ」は10月限から適用される大幅な商品設計の変更を考慮して、出し値は価格差なしとしたもので、大阪コメも東京に合わせた形。

 ちなみに新古格差は東京1,000円、大阪1,500円に設定されている。


-2014年4月7日-

◆西日本向き低アミロース米「ぴかまる」開発(農研機構)

 農研機構・九州沖縄農業研究センターは4月3日、多収で病気に強い西日本向き低アミロース米「ぴかまる」の開発を発表した。

 「ぴかまる」は、低アミロース米の「関東221号」を母、良食味多収の「にこまる」を父に交配し育成。ヒノヒカリと比較して、出穂・成熟期は同程度の中生。倒伏に強く、移植では9%、直播では13%多収。いもち病・縞葉枯病に強い。玄米はやや白濁するが、粒ぞろいが良く外観品質に優れる。また、ヒノヒカリよりも食味に優れ、飯米は粘りが強く柔らかい。

 九州では安定して栽培できる特性の優れた低アミロース米品種がなく、地域に適した新品種が望まれていた。既に試作が始まっている福岡・熊本・鹿児島に加えて26年度からは岡山でも開始され、当面は数十haの作付を見込んでいる。


-2014年4月4日-

◆「トライアル輸出」本格化、台湾に米輸出も(日本公庫)

 日本政策金融公庫(日本公庫)はこのほど、農産物などの海外販路開拓を後押しする「トライアル輸出支援事業」で、25年度に全国31農業者の支援を実施したことを公表。

 うち米関係では、宮城・山形・新潟の3生産者が台湾向けに試験輸出を実施し、26年度では輸出量が1.5倍程度に拡大する見通し。

 同事業は、生産地から比較的近隣で取引できる貿易商社を利用することで、国内販売と同様の取引方法で間接輸出できるのが特長とされる。日本公庫がマッチングを行い、商社が輸出可能と判断すれば、各種手続きの支援や、販売状況のフィードバックなどのサポートも行う。取引が軌道に乗った後は、相対取引で継続することとなる。

 今回の米輸出では、台湾の鼎三(ていさん)國際企業有限公司と取引が行われた。「特定の産地を積極的に支援したいとの要望があり、実現した」(日本公庫)という。同社は日本国内で取引可能な体制を整えていることから、今回の提携が可能となった。26年度ではさらに数社が米関係で提携する予定で、西日本の産地も支援していくという。


-2014年4月3日-

◆きたふくもち、みずほの輝きなどが認定品種に

 農水省はこのほど、25年度の農林水産省農作物農林認定品種を決定した。稲部門では、水稲の「きたふくもち」「みずほの輝き」「モグモグあおば」の3品種が選ばれた。

 「きたふくもち」は、上川農試が「上系糯04240」と「しろくまもち」を交配し、育成。硬化性が「はくちょうもち」や「しろくまもち」より高いのが特徴。北海道で奨励品種に採用、普及込み面積は1,600ha。

 「みずほの輝き」は中央農業総合研究センターが「北陸174号」(どんとこい×収4695)と「中部98号」(ひとめぼれ×中部69号)を交配し、育成。粒が大きく、炊飯米の外観が良く、コシヒカリ並みの極良食味米。冷めてもおいしく、弁当やおにぎり等に適する。普及見込みは、新潟、福島、埼玉、京都など許諾件数8件。25年度は新潟上越で約400haの作付。

 「モグモグあおば」は、九州沖縄農業研究センターが「ホシアオバ」と「ミズホチカラ」を交配し、育成。稲WCSや飼料用米向きの多収品種。福岡県で奨励品種に採用。九州中心に普及見込み。

 同省は、農林研究開発の一環として、全国各地の独立行政法人、都道府県の研究研関、民間団体及び大学への委託等で、農作物の新品種の育種研究を行っており、育種した品種の中から、品質、収量及び耐病性の向上等の特性が優良と認められる品種を「農林認定品種」としている。


-2014年4月2日-

◆飼料用米使った畜産物、消費者の9割が購入意欲(日本公庫)

 日本政策金融公庫はこのほど、国産飼料用米で育てた畜産物について、消費者の86.8%が購入意欲を持っていることをアンケート調査で明らかにした。

 このうち、「割高でも購入したい」と答えた人は4~5割で、品目別では牛肉が最も多く47.2%、次いで豚肉45.4%、鶏肉44.1%と続く。

 国産の飼料用米を家畜に与える取組について「知っている」と答えた人は4割で、男女別では男性、年代別ではシニア層で認知度が高い。

 飼料用米で育てた農畜産物の購入(外食を含む)経験については、2割弱が「購入したことがある」と回答。その理由として最も多かったのが「飼料が国産で安心できる」50.0%、次いで「お米を飼料にする取組みを応援したい」34.6%、「味が良さそう」26.1%と続く。

 同調査は、1月1日~14日にかけ、全国の20~70代の男女2,000を対象にインターネットで実施。


-2014年4月1日-

◆加工用24年産備蓄精米入札、4月11日に落札残で実施

 農水省は4月11日、加工原材料向けに24年産備蓄用精米入札を実施する。

 3月入札の落札残214トン(無洗米)が対象で、販売銘柄は▽山形はえぬき33トン(精米加工は25年7月。引渡場所は神奈川県横浜市。受託事業体:住友商事)▽秋田あきたこまち34トン(精米加工同。埼玉県久喜市。三菱商事)▽栃木コシヒカリ147トン(精米加工は25年1月、3月、5月、7月。神奈川県横浜市。丸紅)-の3銘柄。応札単位(1トン)を始め、入札要件は変わらず。引取期限は5月末。

 3月の入札では6トンしか申込み(落札も同じ)が入らず、加工業界の関心はスタート時に比べ大幅に低下している。25年産米が安価に手当て出来る状況にあり、今回も前回同様の結果になる可能性が高い。農水省では、落札残が発生した場合の取扱いについて「入札結果後に検討する」と説明している。


-2014年3月31日-

◆にこまる、26年産から県奨励品種に(高知県)

 高知県はこのほど、高温耐性品種「にこまる」を26年産から県の奨励品種にすることを決めた。夏期の高温による影響の改善や作付拡大などを図る。

 県環境農業推進課によると、「県では高温による水稲品種の品質低下が問題視されており、1等米比率も全国的に見て低い。特にヒノヒカリが顕著」と話す。そうした状況を改善するために奨励品種に採用した。

 25年産では中山間地域(嶺北や四万十)を中心に300haの作付。現状では、にこまるの作付増に伴い黄金錦の作付が減少傾向にあったが、今後はヒノヒカリに置きかわっていく可能性が高いとしている。


-2014年3月28日-

◆加工用米基準は置場価格(加工用米センター)

 加工用米取引センターでは26年度加工用米取引について、基準価格は置場設定であることを追加公表した。

 うるち米は基準が8,500円で、値幅制限が1,500円に設定されたことから、7,000~1万円の範囲での取引となる。仮に某産地銘柄が成約すれば、以後、同産地銘柄は成約価格が基準となり、その他は引き続き8,500円を継続する手法は変わらず。

 値幅制限を拡大したことについては、「許容範囲が広がり、成約しやすくなった」と説明している。なお、全農の丸玄米販売価格9,600円は需要者指定場所渡し。


-2014年3月27日-

◆米タンパク質、抗メタボ作用に期待(新潟大・門脇教授)

 農水省は3月25日、省内において今月28日まで開催している、大学ブランド食品を紹介する特別展示「大学は美味しい!!」の特別講演を開催。新潟大学副学長の門脇基二教授が「米のイノベーション:付加価値の向上を目指して」と題して講演を行った。

 門脇教授は米に含まれるタンパク質に注目し、同物質の持つ機能性について研究を行っている。講演では、最近の研究成果から明らかになりつつある米タンパク質の健康機能について紹介。詳しくは以下の通り。

 ▽抗メタボ作用=動物試験で明確な効果を確認。動脈硬化予防・抗肥満が期待される▽糖尿病の予防=GLP-1分泌を亢進させる(二型糖尿病発症の一因としてGLP-1分泌低下の可能性が考えられている)▽透析患者のタンパク質栄養=リンやカリウムの含量が低く、必要量を摂取しても骨や心臓への影響が少ない▽免疫調節機能=抗アレルギー・感染症予防作用の可能性。米ペプチドには歯周病を予防できるという結果も。

 米は人が一日に摂取するタンパク質のうち、動物性・植物性に次ぐ3番目。エネルギー供給源であるとともに、重要なタンパク質供給源でもある。「お米を食べるということは主食を食べるということだけではなく、高齢化社会における色んな生活習慣病に影響するようなものに、ポジティブな面で効果があることが理解してもらえたら」と語った。


-2014年3月26日-

◆ファベックスにタイ香り米を出展(木徳神糧)

 木徳神糧は東京ビッグサイトで4月2~4日に開催される「第17回ファベックス」に、ゴールデンフェニックスのタイ香り米ジャスミンライスを出展する。

 これまでは各地のタイフェスティバル等でタイカレーなどを提案してきたが、今回は中華料理を初めとしたアジアのエスニック料理の米として紹介する。

 実際にタイ香り米の主要輸出先は香港やシンガポールで、広東料理、シンガポールのチキンライスなどに使用されている。


-2014年3月25日-

◆大雪で食品などまとめ買い(2月コンビニ)

 日本フランチャイズチェーン協会がまとめた2月のコンビニエンスストア統計(加盟10チェーン・既存店ベース)によると、売上高6,435億円(前年同月比1.0%増)と3カ月ぶりのプラスとなった。

 来店客数10億5,249万人(同0.002%増)、平均客単価611円(同1.0%増)と、来店客数は4カ月連続のプラス、平均客単価は4カ月ぶりのプラス。大雪の影響を受けた地域で、食品や非食品のまとめ買いがあった。米飯類(寿司、弁当、おにぎり)が分類される日配食品の構成比は35.6%(売上高前年同月比10.4%増)となっている。

 2月のコンビニ取引には、「2週連続して大雪となった関東甲信越地方において、2キロ袋を中心に精米商品の実績が伸びた。無菌包装米飯も同じ状況で、“買い物に行けなくなるかも”との心理からのまとめ買いと分析する」(米卸)との指摘を聞く。


-2014年3月24日-

◆米飯市場、2兆2,465億円見込み(矢野経済研究所)

 矢野経済研究所はこのほど、2013年度の米飯市場規模を2兆2,465億円、前年比0.3%増の見込みとまとめた。

 東日本大震災を契機に高齢者などのコンビニ利用が増加し、弁当やおにぎりの消費が伸びているほか、無菌包装米飯や冷凍米飯などの需要も増加傾向にあると分析。今後も当面横ばいから微増傾向で推移すると見ている。

 米飯市場の対象は、日配米飯(弁当、おにぎり、持ち帰り弁当、持ち帰り寿司、持ち帰り丼、給食弁当他)と加工米飯(冷凍米飯、レトルト米飯、無菌包装米飯、セット米飯他)。

 同調査は、2013年10月~2014年1月にかけてコメビジネス関連企業、米飯メーカー、関連業界団体・省庁等を対象に、直接面談、電話、e-mailで実施し、文献調査を併用。


-2014年3月20日-

◆「割高でも国産米を選ぶ」76.4%(日本公庫1月調査)

 日本政策金融公庫は3月18日、25年度下半期消費者動向調査(26年1月実施)の結果を公表。

 国産品に対する意識調査で、米については「割高でも国産を選ぶ」と回答した割合は76.4%だった。前回は調査開始以降で最高値となったが、今回もほぼ同水準を保ったかたち。

 価格許容度は、「3割高を超える価格でも国産品を選ぶ」が4割を占める。食品全体では、「割高でも国産を選ぶ」は61.7%と、前回調査から0.4ポイント上昇し、調査開始以降で2番目に高い数値となった。

 また、消費者の「健康志向」は過去最高の46.5%となり、特に30~40代のミドル層で上昇が目立つ。年代が上がるにつれて「手作り志向」「国産志向」の割合も高くなる一方、若い層ほど「経済性志向」「簡便化志向」の割合が高い。本調査は全国の20歳代~70歳代の男女2,000人を対象にインターネットで実施。


-2014年3月19日-

◆MA一般15回入札、20日に残3万3千トンで実施

 農水省は3月20日、今年度第15回MA一般入札を実施する。

 契約予定は▽タイ産うるち精米長粒種6,000トン▽グローバルテンダーによるうるち精米長粒種2万6,753トンの合計3万2,753トン。

 今回はSBSを含めた年間契約予定77万玄米トンの残量を提示しており、全量落札されれば最終となる。


-2014年3月18日-

◆精米表示は個別的事項、現行通りの扱い(消費者委員会)

 3月14日、消費者委員会食品表示部会による「第3回生鮮食品・業務用食品の表示に関する調査会」が行われた。

 食品表示基準における「生鮮食品」と「加工食品」の整理について検討を進めており、消費者庁は前回、生鮮食品の表示基準のイメージ案として、玄米及び精米品質表示基準については現行のJAS表示基準を提案。

 委員からは前回同様に特に意見が出ず、個別的事項として整理する方針。今後、上部組織である食品表示部会に報告、了承される見通し。


-2014年3月17日-

◆「べにひめ」「夢の舞」など4種を品種登録(農水省)

 農水省は3月14日、種苗法に基づき品種登録を公表した。稲品種では、べにひめ、ヒノヒカリ関東BL2号、コシヒカリ近中四SBL1号、夢の舞(登録者:独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構)の4品種が登録された。

 べにひめは、ミルキークイーンを親に持つ「つ系942」と、モチミノリを親に持つ「和系77」の交配。低アミロース性の胚乳を有する赤米品種で、コシヒカリ並の食味を有する。おこわや和菓子に加え、パン・ケーキ・クッキー等への用途も期待されている。

 夢の舞は、ひとめぼれを親に持つ「こいむすび」と、キヌヒカリなどの血を引く「収6084」の交配。寒冷地南部では早生に属し、多収で良食味。耐冷性、いもち病抵抗性が強いため、中山間部の稲作振興に繋がると期待されている。


-2014年3月14日-

◆販売会社の独立でホールディングス化(神明)

 (株)神明(藤尾益雄社長/神戸市)は4月1日付で、販売会社としての神明を独立させる形でホールディングス化する。

 (株)神明ホールディングを頭に、神明、神明精米、ウーケ、神明ロジスティックスなどグループ会社を吊す形とする。14日に開催される臨時総会で決定し、4月1日付から新たな体制に移行する予定。

 今回の件については、「各グループ会社に独立した権限を持たせることで、事業責任を明確化し、モラルを向上させる狙い。またリスクを分散させることで、グループ全体のリスク回避を図る。新しい事業年度に入ることで実現させた」(本社)という。


-2014年3月13日-

◆「たちはるか」など3種を品種登録(農水省)

 農水省は3月12日、種苗法に基づき品種登録を公表した。稲品種では、たちはるか、たちあやか、はいごころ(登録者:独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構)の3品種が登録された。

 たちはるかは、「タチアオバ」×「みねはるか」の交配。多収・良食味で直播栽培に適しており、いもち病、縞葉枯病の抵抗性を持つ。ヒノヒカリに近い良食味で、酒造原料用に適するほか、主食業務用米としての利用も期待される。

 たちあやかは、「ホシアオバ」と「極短穂(00個選11)」との雑種第一代に、「ホシアオバ」を二回戻し交配したもの。茎葉多収で中生のWCS用品種。

 はいごころは、「ミルキープリンセス」×「巨5-7」の交配。低アミロース性で、通常品種よりも胚芽の部分が3倍ほど大きく、GABAも約3倍含まれている。収量性が良く、食味も優れ、玄米粉としても利用できる。


-2014年3月12日-

◆JAしまねへ合併予備契約調印式(島根)

 島根県ではこのほど、松江市内のホテルにおいて「島根県11JA合併予備契約調印式」を実施した。

 当日は県内JA、中央会、連合会役員など約130名が出席し、各JAの組合長が予備契約に調印した。今月23日に県下JAが一斉に臨時総会を開催し、承認が得られれば正式に1JAとなることが決まる。

 来年3月1日に発足予定の新JAは島根県農業協同組合として、愛称はJAしまねとする。本店は松江市殿町JAビルに置き、11JAは地区本部として事業を進める。統合に伴うJA支所、支店、事業所の統廃合は行わない。


-2014年3月11日-

◆「東北194号」など6種を品種登録(農水省)

 農水省は3月10日、種苗法に基づき品種登録を公表した。カッコ内は登録者。稲品種では、▽やまだわら(独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構、独立行政法人国際農林水産業研究センター)▽楽風舞(独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構)▽おてんとそだち(宮崎県)▽こはるもち(愛知県)▽東北194号、さち未来(宮城県)の6品種が登録された。

 やまだわらは、ミズホチカラの血を引く「泉348」と、コシヒカリ・どんとこいの血を引く「関東192号」の交配。多収で、炊飯米の粘りが強すぎないため、中・外食、冷凍米飯、醸造用掛米等としての利用が期待されている。

 楽風舞は、「どんとこい」×「五百万石」の交配。丈が短いため栽培しやすく、収量性は五百万石と同程度で、清酒、泡盛用の醸造適性を備える。

 おてんとそだちは、「南海149号」×「北陸190号」の交配。高温登熟性に優れ、耐倒伏性が強く、極良食味。

 こはるもちは、モチミノリの血を引く「愛知糯103号」と、祭り晴の血を引く「あ系糯783号」の交配。大粒で白度が高く、多収で、耐倒伏性に優れる。

 東北194号は、「ササニシキ」×「ひとめぼれ」の交配。食味・炊飯特性がササニシキに近く、耐冷性に優れており、和食・寿司等の用途を想定している。

 さち未来は、マレーシア在来種の「Engkatek」×「まなむすめ」の交配に、「まなむすめ」を3回戻し交配した短粒の高アミロース米。


-2014年3月10日-

◆福島、3,200haで作付再開が可能(農水省)

 農水省は3月7日、福島県の26年産作付について、3,200haで実質的に再開可能とまとめた。対象は南相馬市・富岡町・浪江町の一部。

 25年産では6,000haを作付制限していたが、26年産ではこのうち3,900haが解除される。再開可能な3,200haは、「作付再開準備区域」と呼ばれるエリアで、管理計画を策定し、実証栽培等を実施する区域となっており、収穫された米は基準値をクリアすれば一般流通が可能となる。

 残りの700haは、26年産で新設する「農地保全・試験栽培区域」となり、収穫された米は廃棄処分される。

-2014年3月7日-

◆「彩のきずな」など4種を品種登録(農水省)

 農水省は3月6日、種苗法に基づき品種登録を公表した。カッコ内は登録者。稲品種では、▽コシヒカリ関東BL1号、ヒノヒカリ関東BL1号(独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構)▽コシヒカリ新潟BL13号(新潟県)▽彩のきずな(埼玉県)の4品種が登録された。

 彩のきずなは、あさひの夢・大地の風を親とする「ゆめまつり」と「埼445」の交配。白未熟粒の発生が少なく、イネ縞葉枯病・穂いもち・ツマグロヨコバイに抵抗性を持つため、減農薬栽培を安定的に行える。食味はコシヒカリ・キヌヒカリと同等。キヌヒカリと比較し、出穂期は2日早く、成熟期は同等、稈長は10cm短く、穂長はやや長く、穂数はやや多い偏穂数型。


-2014年3月6日-

◆東北194号、愛称は「ささ結」(宮城県大崎市)

 宮城県大崎市はこのほど、市内で栽培される東北194号の愛称を「ささ結(むすび)」に決定したと発表。市が昨年11月1日~29日に市民から募集し、応募総数425件の中から選ばれた。26年度は県と連携しながら試験栽培し、27年度は市内で約40haの作付を予定する。

 「大崎生まれのササニシキとひとめぼれが結ばれ、粘りを抑えたあっさり、ふっくら食感のさわやかな米が生まれた。特に寿司などの和食に最適なこの米に、市として愛称を“ささ結”と名づけた。今後は国内を始め、世界に向けても広げていきたい」(市農林振興課)としている。

 東北194号はひとめぼれ、ササニシキを交配し開発。昨年2月に県奨励品種となった。県が愛称を付けずに売り出すことを受け、ササニシキ誕生の地である同市が独自に募集し、今年2月に商標登録を申請した。冷害や病気への強さはひとめぼれ、あっさりした食感はササニシキを受け継いでいる。


-2014年3月5日-

◆ミャンマー産の契約は三井物産(MA一般9回入札)

 農水省はこのほど、今年度MA一般輸入米入札の第9~10回契約業者を明らかにした。3者が応札した今年度初のミャンマー産うるち精米長粒種6千トン(第9回)は、三井物産がトン換算5万2,499円で契約。その他の契約は以下の通り。

【9回】▽米国加州産うるち精米中粒種2万6千トン=契約者は兼松と丸紅で各1万3千トン。契約金額は8万5,333~7,823円▽タイ産うるち精米長粒種1万9千トン=兼松(7千トン・6千トン)と木徳神糧(6千トン)。契約金額は4万7,444~5万0,956円。

【10回】▽タイ産うるち精米長粒種2万5千トン=伊藤忠商事(6千トンが2件)とノーブル・ジャパン(6千トン・7千トン)。契約金額は4万7,692~8,478円。米国産うるち精米中粒種2万6千トンは不落札だった。


-2014年3月4日-

◆飼料用米、約3千トン増産の見込み(鳥取)

 鳥取県では、飼料用米の生産拡大が予想されることから、出口対策のひとつとして乳牛と和牛への給餌実証実験を行う。今まで飼料用米の利用実績のなかった乳牛と和牛の配合飼料をトウモロコシ等から25年産飼料用米に代替して半年間の実証実験を行い、肉質への効果などを検証する。また、26年産で収穫された飼料用米を豚やブロイラーにも与え、実証実験を行っていく予定。

 県畜産課によると、飼料用米は26年産で約3千トン分ほどの増産があると見込んでいる。具体的な面積は現時点ではわからないとしているが、「生産数量目標削減により、減少する主食用米670ha分のほとんどが飼料用米に置き換わる見通し」(同課)。25年産飼料用米の認定取組計画は1,576トン(297ha)だった。


-2014年3月3日-

◆ホクレンCMのアートディレクター、「コメ展」開催

 ホクレンのTVCMを手掛けるアートディレクター・佐藤卓氏らは2月28日~6月15日まで、21_21 DESIGN SIGHT(東京ミッドタウン)において展覧会「コメ展」を開催。

 しめかざりなどの伝統的な作品から、デジタル技術を用いた参加型の作品まで、様々なかたちで日本のコメ文化を表現している。佐藤氏は2012年のゆめぴりか新米発表会と併設で「米の道」展を開催しており、その頃から今回の構想があったという。「今はネットで検索すれば個人でも情報が得られるが、それとは違った形で、コメを知るきっかけを作ることを考えた」(佐藤氏)。

 共にディレクターを務めた文化人類学者の竹村真一氏は、企画の背景について「コメを主食とする伝統が失われつつあり、糖質やデンプンを摂らない食事が長寿につながるといった考え方まで出て来ている。慣れ親しんできたコメを新たな視点で見直してみたいという思いがあった」としている。


-2014年2月28日-

◆8%に異品種混入(新潟県・第3回コシDNA検査)

 新潟県はこのほど、県産コシヒカリの25年度第3回DNA検査結果をまとめた。

 25年10月~12月に、首都圏、関西圏の小売店及びインターネットで「25年産新潟県産コシヒカリ」として販売されている米55点(スーパーマーケット37点、ディスカウントストア7点、ドラッグストア5点、百貨店6点)及びインターネットでの購入5点の計60点についてDNA分析を実施。

 結果は、▽コシヒカリBL100%=40点(66.7%)▽従来コシヒカリ100%=7点(11.7%)▽コシヒカリBL+従来コシヒカリ=8点(13.3%)▽コシヒカリBL+その他=4点(6.7%)▽コシヒカリBL+従来コシヒカリ+その他=0点(0.0%)▽従来コシヒカリ+その他=1点(1.7%)だった。必要に応じて追跡調査、関係機関への情報提供を行う。


-2014年2月27日-

◆「北陸地域飼料用米生産利用推進会議」を設置

 北陸では2月27日、「北陸地域飼料用米生産利用推進会議」が設置され、第1回会議を開催する。管内の飼料用米の生産・流通・需要等の関係者による情報交換の場としての位置づけで、飼料用米の増産を図る上での課題や行動方針の情報共有、優良事例の普及等を行う。

 当日は、▽飼料用米生産利用にかかる支援策等について(北陸農政局各担当者)▽講演「飼料用米の家畜への利用に関する最新情報」(国立大学法人・新潟大学農学部業生産科学科教授高田良三氏)▽飼料用米の生産利用拡大に向けた意見交換…などが行われる。参集範囲は、各県行政機関担当者、試験研究機関、普及機関、各県農畜産業関係団体、各県農業再生(活性化)協議会など。

 北陸の飼料用米取り組みは、25年産認定ベースで▽新潟3,454トン(面積651ha)▽富山1,569トン(289ha)▽石川1,210トン(235ha)▽福井1,059トン(206ha)。計7,383トン(1,381ha)で、政府備蓄米への振り替え等で24年産同比45%となっている。


-2014年2月26日-

◆飼料用米の協議会を設立、生産拡大を目指す(北海道)

 北海道、集荷団体、関係団体などは2月24日、道内における飼料用米の生産・利用拡大を目指す「北海道飼料用米生産・利用推進協議会(仮称)」を設立した。生産、需要サイドのマッチングや、需給バランスを取れる体制作りを進めるため、情報共有や連携の推進を行うというもの。

 25年産の飼料用米の取組計画認定は521ha(2,687トン)だが、30年産では4,921haまで拡大できるように検討を進めている。全国の米需要で年間8万トン減のトレンドが続くと仮定すると、道内では毎年1,100ha相当の作付が減る計算で、この分の水張りを維持する上で必要な面積として割り出した。今後、検討すべき課題や適性品種の開発などを加味し、長期的計画、目標面積を決める。

 構成員は、ホクレン、北海道農産物集荷協同組合、北農中央会、北海道養鶏会議、北海道食鶏生産推進協議会、北海道養豚生産者協会、北海道チクレン農業協同組合連合会、北海道酪農畜産協会、コープさっぽろ、協同組合日本飼料工業会北海道支部、(株)ライスフィールド、(株)ショクレン北海道、北海道農業研究センター、道総研中央農業試験場、北海道米麦改良協会、農水省北海道農政事務所、道農政部。


-2014年2月25日-

◆大阪第一食糧の株式公開買い付け終了(伊藤忠食糧)

 伊藤忠商事(東京)は2月24日、子会社である伊藤忠食糧による大阪第一食糧(大阪)の株式公開買い付けが終了したと発表した。

 すでに保有している4,573株(27.91%)に加え、3,441株(21.00%)を取得した。

 株式の追加取得については、▽多品質・小ロットの生産増加に対応する生産体制構築▽流通コストの増加に対応する新たな物流の構築▽これまで以上の人材交流…等の考えが示されている。


-2014年2月24日-

◆3月は10キロ2,780円セール(関西)

 卸筋によると、関西~中四国地区における量販店の3月セール企画は、10キロ2,780円が中心となっていく見通し。期日、数量限定では2,680円も予定されているという。駆け込み需要の反動で消費が冷え込むと予想される4月以降も、この価格が定着するとの見方も出ている。

 広域展開する大手量販店と取引するA卸は、「3月は10キロ2,780円がセールの中心価格となる。提案する産地銘柄は検討中だが、他の卸も同じ対応を検討しており、差別化を考えて来週末までに判断したい。4月以降もこの売価のセール企画が定着しそうで、末端価格の下げはほぼ確実と見ている。今後の追加契約にも影響しそうだ」としている。


-2014年2月21日-

◆あきほなみ、問い合わせ増える

 鹿児島では、穀検の25年産食味ランキングで特Aを取得した「あきほなみ」が注目されている。

 「地元紙の一面で紹介されたこともあり、問い合わせが増えている。売れ行きもヒノヒカリからあきほなみに替わってきており、消費者の意識が変わりつつあるように感じる」(販売業者)。


-2014年2月20日-

◆コメ政策・TPP等、所信を表明(林農相)

 林芳正農相は2月19日の衆議院農林水産委員会で「本年は攻めの農林水産業の実行元年であり、あらゆる施策を総動員し、強い農林水産業を作り上げていく」と所信を表明した。

 農林水産行政の主要な取り組みとして、「農業の競争力強化、農業の構造改革を進め、経営感覚に優れた農業経営体が太宗を占めるよう、人農地プランの作成・見直し、農地中間管理機構の設立等の体制整備と円滑な制度実施、経営所得安定対策の見直しや日本型直接支払いの創設に加え、これら制度の安定的な実施に資するよう関連法案を今国会に提出する」と説明。

 また「麦・大豆・飼料用米などの戦略作物の本作化により、水田のフル活用を図るとともに、米の生産調整の見直しを含む米政策の改革を実行する」とした。さらにTPP交渉については「コメ・麦・牛肉・豚肉・乳製品・甘味資源作物など、重要品目の聖域を確保すること等の衆参両院の農林水産委員会での決議も踏まえ、国益を守り抜くよう交渉を進める」と述べた。


-2014年2月19日-

◆売上5.8%増も米は損失計上(木徳神糧1~12月)

 木徳神糧(東京/平山惇社長)は2月18日、平成25年12月期(25年1月~12月)の連結業績を公表した。

 売上高1,155億47百万円(前年同期比5.8%増)、営業損失9億12百万円(前年同期は7億84百万円の営業利益)、経常損失9億30百万円(同7億86百万円の経常利益)、当期純損失5億46百万円(同6億38百万円の当期純利益)。

 主力の米穀事業の売上高は936億83百万円(前年同期比6.4%増)。卸業者間の玄米取引数量が減少したものの、玄米全体の取引数量は微増となった。ミニマム・アクセス米の取扱量やコンビニ、外食等向けの精米販売数量が堅調に推移したことや、24年産米の販売単価が前年同期を上回る水準だったことが要因。

 一方、損益面は営業損失3億39百万円(前年同期は13億70百万円の営業利益)。24年産米の大幅な販売損失と次年度に持ち越す在庫に対し収益性の低下に基づく簿価切り下げを適用し損失を計上。次期(平成26年12月期)の業績見通しは、売上高1,090億円、営業利益6億50百万円、経常利益6億円、当期純利益3億40百万円。売上高では販売単価下落による減少を見込む。


-2014年2月18日-

◆コンビニ向け3合パック単品を発売(アイリスオーヤマ)

 アイリスオーヤマは3月10日より、コンビニエンスストア向けに「アイリスの生鮮米3合パック(450g)」を発売する。

 商品は北海道ゆめぴりか(参考価格350円)、山形つや姫(同350円)、秋田あきたこまち(同330円)、新潟コシヒカリ(同330円)、宮城ひとめぼれ(同300円)の5品目で、従来の小分けパックを単品商品として販売する。“その日に炊く分や食べきる分”として購買層の拡大を図る。

 また既存の1.8キロ(3合パック×4)、4.5キロ(3合パック×10)タイプは、店頭で特長がより分かりやすく伝わるようパッケージを一新し、3月17日に発売する予定。同社では現在、宮城県亘理町に精米工場建設を進めており、今年6月の稼働開始の予定となっている。


-2014年2月17日-

◆一般米6千トン落札、豪州産が7割(第5回SBS)

 2月13日に行われた今年度第5回SBSは、契約予定数量3万トンのうち1万1,473トンが落札した。一般米の落札は契約枠の26%に当たる6,473トンで低調。申込みは前回までに比べ約半分に縮小し、成約率は85%だった。

 国別では豪州産が70%を占め、米国産は28%にとどまった。売渡価格は豪州産うるち玄米短粒種で182円(前回比4円安)。

 一方、砕精米の落札は5,000トン。前回と同様に契約枠に対し約1.5倍の申込みが入り、需要堅調。国別は豪州産50%、タイ産30%など。売渡価格は豪州産うるちで94円(2円安)。


-2014年2月14日-

◆冷凍おこわ「わびすけ庵」など展示(ミツハシライス)

 (株)ミツハシライスは、デリカテッセン・トレードショー2014において、冷凍おこわ「わびすけ庵」を展示した。

 国産もち米100%使用で、おこわ専門店(株)わびすけの特許製法により本格セイロでもっちりと蒸しあげている。1人分の食べ切りサイズ(160g)なのでロスがなく、自然解凍に対応している点も強みで、「主婦が弁当用に買うことが多い」という。4種類の味を取り揃えており、中でも人気が高いのは「さつまいも赤飯」で、北海道産の大納言小豆で自然の赤色を引き出し、甘みの強い鹿児島県産さつまいもを使用するなど素材にこだわった商品となっている。

 希望小売価格は税込260円。このほか、冷凍の中華ちまきやしゃり玉(18g×15個)、自然解凍可能ないなり寿司(1パック5個入り)なども紹介された。


-2014年2月13日-

◆酒米「夢吟香」を奨励品種に採用(愛知県)

 愛知県はこのほど、醸造用品種「夢吟香(ゆめぎんが)」を奨励品種に正式採用した。24年産から県の銘柄に設定されており、酒造メーカーにおいて実用レベルで試用したのち、さらなる普及を目指すべく今回採用されるに至ったもの。

 山田錦を母本、若水・五百万石の血を引く育酒1764を父本として交配。心白の形と揃いが良く、精米歩合60%以下に精米可能。香り豊かで、淡麗な酒が醸造できるという。また、主要な病害に強く、倒伏しにくいため、栽培しやすい。

 県内で100haの普及面積を目指しており、地域特産の新酒の開発、酒米生産地の活性化、生産農家の経営向上が期待される。県内における酒米の24年度作付面積は約74ha。


-2014年2月12日-

◆大型米粉製造システム等でFOODEXに出展(サタケ)

 サタケ(東広島市)は3月4日~7日に開催の「FOODEX・JAPAN2014(国際食品・飲料展)」に出展する。

 今回は米粉パビリオンにおいて、▽大型米粉製造システム(パネル展示)▽小型製粉機(実機展示)▽小ロット醸造精米機(パネル展示)▽食品(マジックライスなど実物展示)…等を予定する。

 「このうち大型米粉製造システムはサタケの独自技術である“調質式製粉プロセス”を採用し、効率のよい省動力での製粉が可能」としている。会場は千葉市の幕張メッセ。


-2014年2月10日-

◆きたしずく、空育180号を優良品種登録(北海道)

 北海道はこのほど、空育酒177号(きたしずく)、空育180号を道農作物優良品種に認定登録した。

 空育酒177号は、「雄町」×「ほしのゆめ」と「吟風」を交配したもの。吟風に比べて耐冷性が優れており、大粒で多収。心白の発現が良く、醸造された酒は吟風と彗星の中間の特性を持っており、道内で第3の酒米品種として期待されている。将来的に60haの作付を目指す。

 空育180号は、「上育455号」×「大地の星」の交配。きらら397と比べて収量が優っており、いもち病に強く、耐冷性に優れている。食味はきらら397と同程度。実需者によると、丼物などの業務用に向くとされる。きらら397に置き換わる品種として、将来的に2万3千haの作付を目指す。


-2014年2月7日-

◆近江米のキャンペーンを実施(全農しが)

 JA全農しがは、2月から3月末まで「近江米みずかがみもう一袋おかわりキャンペーン」を実施している。

 パールライス滋賀が扱う「滋賀県産みずかがみ(5、10kg)」、「同無洗米(5kg)」を対象商品に、無洗米みずかがみ5kgが“もう一袋おかわり”として500名に当たる。また、同期間内の毎週末、県内の量販店等で試食販売も実施される。


-2014年2月6日-

◆ななつぼしCM発表会を開催、マツコさん登壇(ホクレン)

 ホクレン、北海道米販売拡大委員会は2月5日、「ななつぼし」新CM発表会を都内ホテルで開催。今回のCMではタレントのマツコ・デラックスさんを起用し、発表会でもゲストとして参加したほか、高橋はるみ知事も出席した。

 冒頭、挨拶に立ったホクレンの佐藤俊彰代表理事会長は、「ななつぼしは、ゆめぴりかと同じく食味ランキングで3年連続特Aの評価を頂いている良食味米。繊細であっさりとした味わいが持ち味」とアピール。高橋知事は、「もちろん炊き立ては美味しく、冷めても美味しい。弁当、おにぎり、寿司にも合うオールラウンドプレイヤー。これからもご愛顧頂きたい」と挨拶した。

 CM放送エリアは、「ゆめぴりか」CMでの北海道、関東、中京、関西、沖縄に加え、東海、中四国、九州と過去最大規模で、2月8日~3月23日にかけてオンエアされる。ななつぼしの認知度は別表の通りで、今後はゆめぴりかと同程度の認知度を目指す。25年産の販売計画は15万1千トン(道外8万4千トン、道内6万7千トン)。


-2014年2月5日-

◆世界のコメ生産、前年比0.4%増見込み(農水省1月)

 農水省がこのほど公表した食糧需給リポート1月分(米国農務省の情報等に基づきまとめたもの)によると、2013/14年度における世界全体のコメ生産量は47億12百万精米トン、前年比0.4%増の見込み。

 国際穀物理事会(IGC)によれば、タイ農業経済局は2014年の1月~6月の生産量を850万トン(対前年比21%減)と予測。籾担保融資制度が変更されたことで、生産者が米(乾季作)の作付を減らしたためと見られている。

 さらにIGCによると、タイ現地報道は、政府の農業先物取引委員会が政府在庫米の放出のため、在庫米から白米11万トン、タイホームマリ(香米)3万8千トンを1月22日に競争入札にかける予定であると伝えている。

 また、海外情報会社によれば、ベトナムのメコンデルタにおける冬春作は、豪雨・強風によって穂発芽等が発生し、生産量の減少が見込まれている。


-2014年2月4日-

◆もち麦のレトルトパック発売(はくばく)

 (株)はくばくは3月1日から、もち麦を使用したレトルトパック「そのまま使えるもち麦」を発売する。

 茹でたもち麦を手軽に料理に使えるというもので、ごはんをはじめ、サラダ、スープ、炒め物、ヨーグルトにも合うという。1袋(40g)で食物繊維2,100mgを摂取できるため、食物繊維不足の解消にも役立つ。

 もち麦とは、もち性の大麦のことで、うるち性の大麦に比べてもちもちプチプチした食感と、香り高い味わいが特徴とされる。価格は120円(税抜)。

 このほか、「もち麦うどん」も同日より発売し、春夏に向けてもち麦シリーズのラインナップを拡充する。全国のスーパー、米穀店などの他、同社通販サイト「マムズテーブル・ストア」でも販売。


-2014年2月3日-

◆カドミウム吸収しない「コシヒカリ環1号」開発(農環研)

 農業環境技術研究所はこのほど、水稲新品種「コシヒカリ環(かん)1号」を開発、品種登録の出願をしたと発表した。同品種は、カドミウムを土壌からほとんど吸収しないため、人が摂取するカドミウム量をさらに減少させることが期待されている。

 農環研によると、従来のコシヒカリと同じ方法で栽培することが可能で、低カドミウム以外の形質や収量、食味などは同じ。現在、利用を希望する機関に提供しており、65の水稲品種、系統に交配が進められている。


-2014年1月31日-

◆えだ豆に似た香りを持つ「酒田糯14号」開発(酒田市)

 山形県酒田市・庄内バイオ研究センターはこのほど、もち米新品種「酒田糯14号」を開発した。酒田糯14号は食味に優れ、えだ豆に似た香りを持つのが特徴。同センターが開発した「酒田女鶴」と香りが特徴の「紅香」を交配し、付加価値の高いもち米を目指し育成が進められていた。26年産では種子を確保して、27年産から生産者を募り生産をしていく予定。

 市農政課によると、「昨年末に行われた試食会では、酒田糯14号の味の良さと特徴的な香りに驚く声が聞かれた。市の特産品として売り出していくために、今後もさらなる戦略を考えていく」とのこと。また、品種登録の申請は済んでおり、同品種の名称を近く公募する。


-2014年1月30日-

◆加工向けで初の不落、12日に再入札(精米備蓄実証事業)

 1月28日に加工原材料用向けに行われた24年産政府備蓄精米(無洗米)販売入札は不落が発生し、来月12日に135トンで再度行われることになった。

 農水省では落札結果について公表していないものの、提示(403トン)との差268トン(山形はえぬき132トン、秋田あきたこまち136トン)が落札したもよう。

 再提示されたメニューは全量が栃木コシヒカリで、▽25年1月(精米年月日)=68トン▽同3月=34トン▽同5月=33トン。受託事業体は丸紅で、引渡場所は神奈川県横浜市。

 加工向けの販売は精米備蓄実証事業として昨年3月からスタートしており、今回の4回目で初の不落。


-2014年1月29日-

◆つや姫、県外購入者の8割が再購入に前向き(山形)

 山形県が実施した平成24年産「つや姫」消費者アンケート調査の結果がまとまった。同調査によると、つや姫を食べた感想として全体の88%がおいしいと評価。さらに85.4%が今後購入したいと答えている。

 認知度に関しては、全体で67.2%(県内購入者100%、県外購入者66.1%)が知っていたと回答。

 また、つや姫に関して「つぶがふっくら大きく味食感とも大好き」「冷めても美味しい、お弁当は特に良し」「まだまだ知名度が低いと思う。一度食べてもらえばファンが増えるはず」「ネーミングが上品な感じがして好印象」などの意見がみられた。

 アンケートは、平成24年10月~25年10月の期間で24年産つや姫の購入者など1,298人を対象に行われた。


-2014年1月28日-

◆都内で「ふくしま米」トップセールス、天のつぶPR

 福島県は1月26日、イトーヨーカドー木場店(東京都江東区)のイベント会場において「おいしい!安全!ふくしま米」トップセールスを実施。佐藤雄平県知事、JAグループ福島の庄條徳一会長をはじめ、ゲストとしてタレントの安めぐみさんが出席した。

 冒頭、挨拶に立った佐藤知事は「天のつぶなど、福島県の農林水産物がいかに美味しいかを味わって頂きたい。皆様に消費して頂くことが復興に繋がるという中で、ご支援をお願いしたい」と述べた。

 また庄條会長は、「米は全量全袋検査を行い、流通に乗っているものは全て安全を確認している。今年度は天候に恵まれ、極上のものが収穫できた。消費者の皆様にご愛用頂くことを心からお願いしたい」とアピールした。

 会場では全袋検査の説明も行い、ミニチュア模型を用いてベルトコンベアー式で1袋ずつ検査する流れを紹介。また、ステージでは知事らが天のつぶを試食し、ゲストの安めぐみさんは「弾力が凄くてびっくりした。甘味がありつつ、さっぱりしているので、色々なおかずと一緒に食べても美味しいし、お米そのものとしても味わえる」と魅力を伝えた。

 また、福島県復興シンボルキャラクター「キビタン」、ふくしま農業PRサポーターのフラガールらがダンスで会場を盛り上げたほか、キャンペーンガールのうつくしまライシーホワイトが県の農産物、自然、史跡などの魅力を語った。来場者に対して天のつぶ(300g)等のプレゼントが配布されたほか、会場ではコシヒカリ、天のつぶ(5kg)の販売も行われた。


-2014年1月27日-

◆道産米、26年産新銘柄候補

 道産米の26年産新銘柄候補は、耐冷性が強い高アミロース米で米粉等の加工に適した「北瑞穂」、吟風・彗星とは別の味わいと評価され、新たな需要の堀り越しが期待される酒造好適米「きたしずく」、耐冷性に強く、硬化性の高いもち米「きたふくもち(上育464号)」の3銘柄。

 昨年12月に行われた意見聴取会では、特に反対の意見は出ず、3月に設定される見通し。市中取引は、道産基幹銘柄の浮動玉が少なく、必需筋は上値での商談が求められる。


-2014年1月24日-

◆第5回SBS来月13日、3万トン枠で実施

 農水省は1月22日、今年度第5回SBSを2月13日に実施するとアナウンスした。契約予定数量は3万トン(うち、砕精米は5,000トン)で、前回と同じ。

 前回は1万9,814トンが落札し、累計4万4,626トンまで積み上がった。一般米は中国産が低調なものの、米国・豪州産が外食の使用継続などを受け堅調に推移している。

 5回目を含めあと3回は実施出来そうで、落札ペースが落ちなければ年間の契約枠クリアも。今回の船積期限は来年4月1日~同8月15日(国庫債務負担)、引渡期限は同4月1日~同9月30日(同)。


-2014年1月23日-

◆県産酒米が不作で他県から調達も(佐賀)

 佐賀県酒造組合によると、トビイロウンカや高温障害の影響等により25年県産酒米が不足しており、県内酒造業者は他県産米を調達するなどの対応をとっているという。

 同組合によると、「平成18年の台風でも不作が問題になったが、今回はそれ以上。蔵元によっては、ここ30年で初めての事態だという声も聞かれる」という。

 実際の酒米の手当ては、山田錦3,200俵に対して2,300俵、レイホウ4,000俵に対して2,200~300俵など組合の希望数量を下回る。各酒造業者は県産米の不足分について、他県産米を確保するなどの対策をとっており、製品の供給不足になることはなさそうとのこと。

 一方で、県原産地呼称管理制度で進められている県産米を100%使用した製品については、例年よりも製品は少なくなりそうとみている。


-2014年1月22日-

◆2013-14年の豪州米は90万7千トンの見込み

 オーストラリア農業資源経済局(ABARES)の作物レポートによると、2013-14年のコメ生産は90万7千トンとなる見込み。

 主産地のニューサウスウェールズで春の降雨量が少なかったためで、11月後半の降雨により若干回復したが、作付面積は前年比12%減の10万haとなる見込み。単収を平年の9トンと仮定した場合、生産数量は90万トン(前年比22%減)となる。その他産地と合わせた総生産量は90万7千トン(同22%減)の見込み。

 ちなみに、2012-13年のコメ生産は、作付面積11万3,900ha、単収10.2トン、生産量116万6,300トンで、うち65万トンを輸出している。


-2014年1月21日-

◆コイン精米機の残米販売でお詫び(福岡九州クボタ)

 福岡九州クボタは1月17日、自社拠点に設置しているコイン精米機内部に残った米を一般消費者や飲食店等に販売していたとして、ホームページにお詫びを掲載した。

 それによると、昨年10月下旬に外部からの指摘を受け、社内調査と行政当局への報告を行った結果、当局から産地の特定できない残米を販売することは不適切であるとして指導が行われ、同社でも倫理的な観点から問題があると判断し、販売を中止。

 平成24年12月から25年10月までに3,908kgの残米を販売していた。商品の回収、返金を行っている。


-2014年1月20日-

◆下落補填に代わる保険機構が必要(ローソン・新浪氏)

 (株)ローソンの代表取締役CEO・新浪剛史氏は16日、農政ジャーナリストの会の研究会で「日本農業再生への提言」と題し講演。産業競争力会議の民間議員の立場から、農地集約政策や生産調整について、以下の通り、考え方を述べた。

 ▽農業を特別なものとして扱い、補助金漬けにしてきた農政は失敗。生産性・競争力が上がらなかった。今回、農地を集約し、主食用米から飼料用米等へシフトする、という道筋はついたが、農業改革としてはまだ4合目、半分にもいっていない。

 ▽グローバルな観点からみれば米の生産性は低い。ただ、使う側のニーズに合った米づくりに取り組んでいるところもあり、一概に生産性だけでみてはいけないと思うが、農地の集約によって経済合理性をつくる必要がある。そこでまず、分散している農地を集約をするという政策を決め、それを実行する機関として農地中間管理機構ができた。ただ、土木事業が先行し、借り手のない農地ができても意味がない。農業をやりたい人が優良な農地を借りられる仕組みなので、制度施行後の運用もしっかりチェックしなければならない。

 ▽農地が大型化される仕組みを作った次のステップとして主食用米の生産調整の廃止がある。この目的はやりたい人がやれる環境をつくること。これまでの農政はすべて主食用米に集中してきたが、これ以上、米の消費は増えないので、そういう現状に合った農政に転換すべき▽米価下落補填は廃止されるが、それに代えて早く保険機構を作るべき、という提案をしている。やはり経営の安定度は必要で、国費も入れた制度設計をお願いしたい。

 ▽飼料用米への助成は拡充されたが、この制度はずっと保つのか、全国津々浦々で飼料用米を作れるのかどうか。畜産県にはメリットがあるが、物流体制が整っていない地域では畜産業から買ってもらえないという懸念もある。一方で、畜産業をどうするかという議論をしっかりしないと、飼料用米の制度も続かなくなる。


-2014年1月17日-

◆駆け込み需要に向け「保管にご注意マーク」販売(精米工)

 日本精米工業会は、消費税率引き上げに伴う駆け込み需要が予想されることから、精米製造・販売業者向けに「保管にご注意マーク」(ステッカー)を販売する。

 消費者に対し、米の保管に関する注意を喚起するもので、密閉容器を使用し、冷蔵庫保管することを勧める内容となっている。

 添付のQRコードにより、容器の清掃や、水漏れ・高温・多湿、におい、ヒビ割れに関する注意事項を示したウェブサイトを見ることもできる。

 価格は税別1,000円(1巻き・シート1,000枚単位)。申込締切日は2月13日、納期は2月26日以降。


-2014年1月16日-

◆精米4件いずれも表示と一致(埼玉・DNA検査)

 埼玉県は1月14日、平成25年度第3回食品のDNA鑑定調査結果を公表した。検査を行ったのは精米4件、その他9件(牛肉、ポークソーセージ、マグロ等)で計13件のアイテムはいずれも表示と内容物が一致した。精米は第1、2回の調査分8件を含め累計12件で異品種の混入は見られなかった。

 調査は食品関係事業者に対する不正表示の抑制、食品表示に対する信頼を確保するために行われており、市販の食品を県が購入しDNA検査を実施。25年度の調査では、県内全域を対象に、合計30件(精米12件、その他食品18件)の検査が行われた。


-2014年1月15日-

◆飼料用MAの特別販売、26年度申請受付(農水省)

 農水省は1月9日から、飼料用向けMA米の特別販売に係わる26年度資格申請の受付を開始した。

 主な申請要件は(1)飼料用として国産米の使用実績のある者、又は国産飼料用米の買受契約を締結し、その数量の確認が可能な者(買受希望構成員)により構成されている団体で、国産飼料用米の使用を推進していること(2)買受希望構成員による飼料用としての国産米使用量の合計が500トン以上の団体…など。

 申請は2月7日の定期期間以降も、随時受け付けている。資格の有効期間は27年3月31日まで。

 25年度の買受資格者(25年9月3日現在)は、日本養豚協会(買受構成員は19者)と日本養鶏農業協同組合連合会(7者)の2団体。


-2014年1月14日-

◆26年産政府備蓄米買入入札、28日に実施(第1回)

 農水省は1月10日、26年産国内産米穀の政府買入(第1回)の入札公告を行った。実施日は今月28日(火)。買入予定数量は、都道府県優先枠19万5,610トン、一般枠5万4,390トンの計25万トン。

 入札概要は、▽対象=生産数量目標に従って生産を行った販売農家・集落営農が生産し、入札要件を満たす米穀▽参加資格=国内産米穀の買入契約の有資格者▽最小申込数量=10トン以上▽引渡日=26年11月21日~27年3月13日までの期間における各期の初日(1日、11日、21日。休日に当たる場合は翌日)と3月13日。生産者ごとの引渡数量は、作況調整を任意とする。また、引渡数量が契約に基づき算出された数量に満たない場合などは、違約金が発生する。

 2回以降の入札スケジュールは、▽第2回=2月上旬(引渡開始26年12月1日)▽第3回=2月下旬(同)▽第4回=3月上旬(27年1月13日)。落札累計が25万トンに達した場合、入札は終了する。


-2014年1月10日-

◆赤外線水分計「FD-660」発売(ケツト科学)

 (株)ケツト科学研究所はこのほど、赤外線水分計「FD-660」を発売した。公定標準の「乾燥減量法」と類似した加熱乾燥・質量測定方式を採用しており、種類・性状を問わずほとんどの試料の水分を測定できる。

 従来と比べてコンパクトな外観ながら、測定中に電子天秤のゼロ点調整を行う「オートテア機構」を継承。視認性の良いLCDとLED付きのキーを備えたことで、器械の状態や操作を簡単に把握できる。また、オーガニックカーボンヒーターを初採用し、試料皿のサイズも従来と比べて大きくなったことにより、乾燥効率も向上した。

 さらに、新機能「Pre Heat(予備加熱)」モードによって内部温度を安定化できるため、測定の誤差を抑えられる。水分管理を必要とする品質管理部門や検査部門など、さまざまな場面で活用が期待される。


-2014年1月9日-

◆つや姫、台湾で「山形滋雅」商標登録(山形県)

 山形県はこのほど、県産ブランド米「つや姫」の台湾での商標登録が完了したことを公表した。

 商標名は中国語で「山形滋雅(シャンソン ズーヤー)」。美しいという意味を表す「滋」と、高貴さを表す「雅」を組み合わせた。

 1月9日から12日まで台北市の百貨店などで「つや姫」販売促進フェアを開催。現地のバイヤーと連携してPRを行い、海外でのブランドの定着と拡大を図る。


-2014年1月8日-

◆タイもち契約は伊藤忠商事(第5回MA一般入札)

 農水省はこのほど、今年度MA一般輸入米入札の第5~6回契約業者を明らかにした。6者が応札した沖縄向けのタイ産もち精米長粒種200トン(第5回)は、伊藤忠商事がトン換算7万2,000円で契約。その他の契約は以下の通り。

 【5回】▽米国加州産うるち精米中粒種2万4,000トン=契約者は木徳神糧と三井物産で各1万2,000トン。契約金額は6万9,888~7万0,795円▽タイ産うるち精米長粒種2万3,800トン=伊藤忠商事(5,800トン、6,000トン2件)とノーブル・ジャパン(6,000トン)で、契約金額は4万4,395~5,192円。

【6回】▽米国加州産うるち精米中粒種2万4,000トン=兼松とカーギル・ジャパンで各1万2,000トン。契約金額は7万0,350~1,845円。一方、グローバルテンダーによるうるち精米長粒種1万9,000トンは今年度初の不落札だった。


-2014年1月7日-

◆外食支出額、昼食915円、夕食1,994円(日本公庫調査)

 日本政策金融公庫はこのほど、「外食に関する消費者意識と飲食店の経営実態調査」(今年9月実施)を公表。

 外食の1回当たりの支出額平均は、昼食915円、夕食1,994円だった。外食の頻度は、夕食・昼食ともに「月に1~3回」が最も多く、以下ともに「週に1~3回」、「週に4回以上」、「半年に1~3回」と続く。

 外食の利用回数が前年と比べて「増えた」のは16.9%、「変わらない」は64.5%、「減った」は18.7%。このうち、「増えた」割合が最も高かったのは20代男性で27.0%だった。

 一方、支出額で「増えた」割合が最も高かったのは20代女性で21.2%。「年収1,200万円以上」では、外食の回数・支出額ともに「増えた」割合が2割で高い。

 飲食店を選ぶ際の重視点(複数回答)では、「入店時に時間がかからないこと」が72.2%で最も高く、次いで「低価格であること」が70.8%となったほか、女性は「お店に長い時間いられる」が7割超と高い。本調査は最近1年以内に飲食店を利用した全国の消費者5,000人(男女各2,500人)を対象にインターネットで実施。


-2013年12月26日-

◆おいでまいの販売が好調(香川)

 香川県では、11月から本格販売が始まった県産新ブランド米「おいでまい」の販売が好調に推移しており、従来の県産米とは異なる食感に、消費者の反応も上々だという。

 JA香川県では、「TVCMの放映によって、おいでまいの存在が浸透してきている」「今までの県産米とは異なり、かたさと粘りのバランスが良く、消費者の方にも評価してもらっている」と話す。また、県農業生産流通課によると、県内の量販店からは通年販売が行えるよう増産を求める声も聞かれるという。

 おいでまいの11月末現在の検査実績は1,264トンで、1等比率86.7%と、高率となっている。


-2013年12月25日-

◆26年産作付、居住制限区域で試験栽培が可能に(農水省)

 農水省は12月24日、26年産の作付に関する方針を公表した。福島県における避難指示区域の3区分(帰還困難区域、居住制限区域、避難指示解除準備区域)が整理されたことや、25年産の検査結果がまとまったことから、居住制限区域における試験栽培が認められた。

 可能な範囲で除染後農地の保全管理や市町村の管理の下で栽培するもので、福島県によると対象面積は約1,000ha。検査結果に関わらず市場には流通せず、今後に向けて実証栽培(基準値以下で流通可能)が可能か否かを判断するもの。流通可能な作付面積については、来年の1月終わりにまとまる見込み。


-2013年12月24日-

◆増税前のまとめ買い調査でコメは32.6%(西友)

 大手量販店の西友ではこのほど、「消費税増税前のまとめ買い意向調査」の結果をまとめ公表した。調査は全国の20代以上の主婦1,000人を対象に、11月5日~6日にインターネットで実施した。

 このうち精米商品は32.6%(複数回答あり)と高い数値を示しており、「主食のコメは単価が高いため、購入しておきたい商品としてあがっている」としている。同社チェーンではこの結果を受け、年明けから3カ月間に渡りキャンペーン企画を計画している。

 第一弾は1月5日から「増税前にストック買い(まとめ買い)!キャンペーン」で、その後も3月31日まで継続して実施される予定。「まとめ買い需要の高い食品・日用品等の上位20カテゴリー商品の圧倒的な価格を、店頭やテレビCMにてインパクト強く訴求していく」とのこと。具体的な売価のつおては、詳細が決定次第に発表するとしている。


-2013年12月20日-

◆センサー付き農機で食味・収量を管理(クボタ)

 (株)クボタは来年6月から、センサー付きコンバインと携帯端末を使って食味・収量を管理する「クボタスマートアグリシステム(KSAS)」のサービスを開始する。

 専用コンバインには収量・タンパク含有率・水分率を測定するセンサーが搭載され、圃場のデータを携帯端末(スマートフォン)経由でクボタに送信。生産者も圃場の作業情報を送信し、これらのデータを同社が蓄積、分析する。生産者は携帯端末で圃場の収量、タンパク含有率の分布を示したグラフを見ることができ、次年産において的確に施肥を行うことが可能となる。

 また、収穫作業をしながら水分率の情報を確認できるため、籾を水分率ごとに仕分けて乾燥し、調整作業のコストダウンを図ることもできる。さらに、タンパク含有率ごとに仕分けて出荷することで、ブランド向上にも貢献できるという。専用コンバインの価格は1,110万~1,390万円(税別)。


-2013年12月19日-

◆色彩選別機「イージー SCS-32EH」発売(静岡製機)

 静岡製機(株)はこのほど、フルオート色彩選別機「イージー SCS-32EH」を発売した。

 新光源にLEDを採用したことで、省電力と4万時間の長寿命、ウォームアップ時間の短縮を実現しており、玄米/白米に合わせて光源が自動で切り替わる。32チャンネルの溝シュートにより、1時間で最大1,000kgの選別が可能。高精度CCDカメラは1粒あたり1,000分割して判定するため、小さな斑点も見逃さず、着色粒などの選別精度が大幅に向上した。

 エジェクターは1秒400回作動可能で、二次選別機能によって精度をさらに高めている。リアルタイム調整機能も搭載し、不良米の混入率に合わせて流量と感度を自動で調節するほか、チャンネルごとのバラつきを補正し、確実な選別を行う。メーカー希望小売価格167万円(税込)。


-2013年12月18日-

◆米ゲルなど選定(農林水産研究成果10大トピックス)

 農林水産技術会議事務局はこのほど、2013年の農林水産研究成果10大トピックスを選定した。米関係では「新規食品素材米ゲル」「コメの粒数を左右する遺伝子(TAWAWA1)の発見」「米粉パンに適した水稲新品種ゆめふわりの育成」「コメ・コムギ 3ヶ月前に豊凶予測」の4つが選ばれた。

 「米ゲル」は、(独)農業・食品産業技術総合研究機構による成果。高アミロース米を原料に、新規ゲル素材の製造法を開発。柔らかいゼリータイプから高弾性のゴム状まで幅広い物性を持つ素材が調整でき、小麦粉を使わない代替食品、油脂を低減した低カロリー食品等への利用が期待される。

 「コメの粒数~」は、東京大学、岡山大学、(独)農業生物資源研究所による成果。イネの穂にできる粒(コメ)の数を決める遺伝子(TAWAWA1)を発見。同遺伝子の働きが高まった変異体とコシヒカリを交配した系統では、株当たりの玄米重が増加することを解明した。

 「ゆめふわり」は、(独)農業・食品産業技術総合研究機構による成果。ゆめふわりの米粉は、あきたこまちと比べて損傷デンプンの割合が低く、粒径の小さい、パンに適した米粉となる。

 「豊凶予測」は、(独)農業環境技術研究所などによる成果。コメ・コムギの豊凶を世界の栽培面積の約2割について、収穫3ヶ月前の短期予測(季節予測)に基づいて予測できることを示した。


-2013年12月17日-

◆南相馬市で作付再開(福島)

 福島県南相馬市ではこのほど、26年産の作付を一部地域で再開することを決定した。12月13日に開催した市地域農業再生協議会の総会において賛成多数で決まったもので、対象面積3,200haのうち500ha以上の作付を目指す。市独自の奨励金を圃場ごとに支給することも決定している。

 同市は原発事故以降、全域で作付を自粛しており、4年ぶりの再開となる。避難指示解除準備区域・居住制限区域・帰宅困難区域以外のエリアが対象で、具体的には原町区(旧鹿島町・真野村・八沢村・上真野村)と原町区(旧高平村、太田村、大甕村、石神村)が想定されている。

 これらの地域では、25年産において約123haの実証栽培を実施しており、このうち旧太田村で基準値超えが検出されたため、同地区を中心に放射性物質の吸収抑制対策を強化する。


-2013年12月16日-

◆水田フル活用対策で282億円確保(25年度補正予算)

 政府は12月12日、25年度補正予算案を決定。農林水産関係では総額4,310億円を計上した。うち水田フル活用実績緊急対策では282億円を確保し、低コスト生産に向けた高効率機械の導入や施設の機能向上、飼料用米等を利用・保管する機械等の導入を支援する。

 内訳は、攻めの農業実践緊急対策(水田見合分)で230億円、畜産収益力向上緊急支援リース事業(飼料用米等見合分)で52億円。農地集積・集約に関しては、農地中間管理機構による集積・集約化活動で400億円、農地の大区画化・汎用化等を推進する農業農村整備事業で450億円、耕作放棄地の再生利用に向けた緊急対策交付金で2億円を確保。

 また、6次産業化関連では革新的技術緊急展開事業として100億円を確保し、低コスト生産・高収益農業を実現する技術体系の実証や、民間企業等による事業化に向けた研究、異分野と融合した共同研究を支援する。


-2013年12月13日-

◆飼料米、「受け皿を整備」(全農・岩城常務)

 関東地区と新潟、長野の生協で組織するコープネット事業連合は、このほど東京大手町のJAビルにおいて「コープネットエリアJA連絡会」を開催。加盟する8都県JA県本部、JA全農本所など、約40人が参加して農畜産物の消費拡大等について意見交換が行われた。

 全農本所の岩城常務理事は、「コメの在庫過剰と生産調整の終了を視野に入れ、飼料米の活用について受け皿を整備していく」と説明。コープネットの赤松理事長は、「世界の食料問題が緊迫する中で食料を安定的に供給するために、協力して国内の農業を盛り上げていく必要がある」 とした。

 当日は、グループのビジョンや事業計画を報告し合うと共に、消費者と生産者の産地交流、食育活動など連係の進捗について活発に意見が交換されたとのこと。同会は日本の食料自給率向上を目指すことを目的に2008年に結成され、今回で5回目の開催となる。


-2013年12月12日-

◆商業用の10月コメ輸出、330トン(農水省10月)

 農水省が貿易統計からまとめた商業用の10月コメ輸出数量は330トン。1~10月累計では2,319トン、前年同期比632トン増と、前年を上回るペースが続いている。

 国別の累計では、上位から順に香港941トン(前年同期比216トン増)、シンガポール695トン(同178トン増)、台湾113トン(同24トン増)と、いずれも前年を上回って推移している。


-2013年12月11日-

◆トビイロウンカ被害11県4万6千トン・105億円

 農水省は25年産水稲被害のうち、とくに影響が大きかった西日本地域におけるトビイロウンカの被害発生状況について、被害応急調査を11県で実施。

 合計の被害面積は9万1,500ヘクタール、被害量4万6,100トン、被害見込金額105億円とまとめた。

 被害見込金額が大きかった主な県は、佐賀県17億3,000万円、大分県16億4,000万円、福岡県14億6,000万円、岡山県13億円、熊本県11億6,000万円。


-2013年12月10日-

◆台湾など3国に輸出、年間150トン計画(ショクレン)

 北海道の(株)ショクレンは、今年度から台湾・ロシア・イギリスの3国へ輸出している。年間の総輸出量は、既に輸出している香港・シンガポールと合わせて150トン、前年比1.5倍を計画。いずれの国も商社を経由して販売しており、台湾・ロシア向けは今年の夏~秋に、イギリス向けは11月末に開始した。

 銘柄はななつぼしが7割で、ゆめぴりか、おぼろづきも取り扱っている。大きなボリュームを占めるのはアジア圏で、香港の店頭ではゆめぴりか2kg2,000円台の半ばで販売されているという。現地で販売されているタイ、中国産米に比べて2~3倍の価格で、富裕層がターゲットとされる。また、業務用として、主にななつぼしを日本食レストラン向けにも販売している。

 「まずは“食べて頂くこと”を目指し、日本式の研ぎ方や、日本の炊飯器を使った炊飯を知って貰いたい。アジアでは日本ブランドの炊飯器も既に販売されている。また、北海道は観光地として認知されているので、そのイメージとリンクして貰えるように販促をかけたい」。

 課題となるのは水質の違いで、「日本の軟水も併せて購入してもらうのが本当は理想」という。また、炊飯器を利用する上で、電圧の違いも課題の1つとのこと。利益面では、国内で販売した方がメリットは大きいものの、国内市場が縮小する中で、中長期的視点に立って販路拡大に取り組むとしている。


-2013年12月9日-

◆飼料用米作付2,500haプラスαが可能(山形)

 山形県はこのほど、コメ政策の見直しに関しての会合を開催。飼料用米の生産について県内で2,500haプラスαの作付が可能であるとのシミュレーションを示した。

 県畜産課によると、今までの取り組み実績や、実需者(飼料メーカー、畜産農家)などの話から勘案し、24年産実績2,500haに、県外需要分(プラスα)を足した面積までくらいなら作付が可能だろうとの説明を行ったという。

 県では、平成19年から大手養豚企業を中心とした飼料用米の取り組みがスタート。4つの専用品種(べこあおば、べこごのみ、ゆめあおば、ふくひびき)を生育。作付面積は増加傾向にあり、23年産では2,347ha、24年産では2,507haまで拡大。25年産では備蓄米の生産にまわったことから、およそ1,700haとなっている。


-2013年12月6日-

◆中部食糧が国分のグループ会社に(愛知)

 国分(東京)と豊田通商(愛知)はこのほど、食品流通分野の事業拡大等を目的に業務提携を締結したと発表した。同時に豊田通商の子会社である中部食糧の株式67%を、国分が譲渡を受ける形でグループ会社化(子会社化)する。

 両社では、「お互いが保有するノウハウ、サービスを共有、相互補完することで、フードサービスを中心とした食品流通事業、貿易・海外事業等における事業拡大及び取引先の満足度向上を実現していく」としている。中部食糧の株式譲渡については、「中部エリアにおける業務用食材の販売を強化することで、取引先の利便性向上を実現していく」とのこと。また13%の株式は豊田通商の資本・業務提携先のトーカンに譲渡され、今後は国分、豊田通商、トーカンが協力関係を強化することで、中部エリアでの販売・供給体制の充実を目指す。

 業界筋からは、「名古屋を中心とした中部エリアでは近畿、首都圏の大手米卸の参入で、米穀販売におけるシェア争いが過熱している。3社が協力することで競争に勝ち抜くとの思惑が働いたのでは。中部食糧は地元量販店向けの精米販売の他に炊飯工場も保有して、外食、中食向けの取引も行っている」と指摘される。


-2013年12月5日-

◆県産コシ1割にその他混入(新潟県第2回DNA検査)

 新潟県は12月2日、今年8~10月に実施した県産コシヒカリの25年度第2回DNA検査結果を公表した。

 調査対象80点のうち、8点(1割)にその他品種の混入が見られたという。今回は、首都圏、関西圏の小売店及びインターネットで「24年産・新潟県産コシヒカリ」として販売されている米80点(スーパーマーケット51点、ディスカウントストア10点、ドラッグストア6点、百貨店8点、インターネット5点)を購入し、DNA分析を実施。

 結果は、▽コシヒカリBL100%=58点(72.5%)▽従来コシヒカリ100%=8点(10.0%)▽コシヒカリBL+従来コシヒカリ=6点(7.5%)▽コシヒカリBL+その他=3点(3.8%)▽コシヒカリBL+従来コシヒカリ+その他=4点(5.0%)▽従来コシヒカリ+その他=1点(1.3%)だった。

 必要に応じて追跡調査、関係機関への情報提供を行い、偽装が強く疑われる商品については関係者の告発も視野に対応する考え。


-2013年12月4日-

◆つや姫、集荷1万7千トン(全農山形)

 全農山形県本部によると、つや姫の集荷は先月27日現在で1万7,000トン。今年産は昨年よりも流通が早かったことから、前年の1万3,000トン(10月末)を上回る集荷状況で、最終的に2万トン以上の集荷を想定している。出荷は3,300トンと前年対比130%で進んでいる。

 つや姫の10月末現在の1等比率は98.4%と、検査数量1万トン以上では全国1位となった。「刈り取り時の天候が良かったことなども良い影響を与えた」とみている。卸筋からも「食味も良く、申し分のない品質」と高い評価が聞かれる。


-2013年12月3日-

◆寿司事業、将来は海外店舗も日本米使用へ(神明・藤尾社長)

 11月29日付で、カッパ・クリエイトホールディングスの代表取締役会長兼社長に就任した神明の藤尾益雄社長は、「筆頭株主である元気寿司との統合後は、主に海外への店舗展開を積極的に進めていく」との考えを示している。

 今回の両社の業務提携契約については、「9月に具体的な提携の話が持ち上がり、店舗ノウハウの相互活用等で協力していくことでまとまった。統合時期については今後協議していくが、来年度中に経営統合できればと考えている。統合後は国内は勿論だが、海外への店舗展開を従来以上に充実させていく。現在はアメリカ国内店はカリフォルニア米など、それぞれ現地の米を寿司シャリに使っているが、将来的には海外の店舗も日本産米を使っていく。国内最大手の米卸として、日本の食文化、米食、農業をしっかりと守っていく」としている。

 また、国内店舗については、「かっぱ寿司の関西地区49店舗において、今週からリニューアルした“新あかふじ米”の導入をスタートさせる。国産米を絶妙なバランスでブレンドしたもので、今後は供給範囲を拡大していきたい」とのこと。


-2013年12月2日-

◆飼料用米の取り組み、産地の反応さまざま

 生産調整の見直しは、主食用米から飼料用米に切り替えることができるかが最大のポイント。産地の反応はさまざまで、当面の26年産も主食枠の26万トン削減分を吸収できるか不透明。各地の声を拾った。

 ▽生産者の作付方針は今までと大きく変わらないと思う。直接支払交付金が半額になるものの、日本型直接支払いでかなり相殺される可能性もあり、それがいくらになるかが焦点となる。飼料用米への転換については難しいと見ている。多収専用の品種が確定しておらず、出口対策・流通整備もまだ不十分。流通経費が高くつくと、交付金から支払うことになりかねない(北海道A農協)。

 ▽政策の転換がしばしばあったため、生産者は「またか」と冷めた反応を示している。7,500円の交付金をもらいながら新規需要米を作っていくかどうかは生産調整の数字がどうなるか、まずはそれ次第だが、柔軟に動けるようにしている。飼料会社からはトウモロコシよりも価格が安いなら受け入れると言われている(東北B農協)。

 ▽主食用米が減少することはない。飼料用米に取り組んでいるのはほんの数%で、これまで取り組まなかった人が着手するかというと、疑問。25年産では飼料用米の作付が減少し、WCSの取り組みが増えたことから、業者から問い合わせが来ており、一定の需要はあるようだ(関東C農協)。

 ▽生産調整(飼料用米の作付)に取り組む人とそうでない人とで二極化すると見ている。ただ、飼料用米を作付する人でも、専用品種にすると主食用に回せなかったり、水田の掃除も必要になるので、最高額の10万5千円でなく基準反収の8万円を目安に取り組むだろう(関東D農協)。


-2013年11月29日-

◆電動式籾すり器「TR-250」発売(ケツト科学)

 (株)ケツト科学研究所(東京都)は11月27日、電動式籾すり器「TR-250」を発売した。

 試験用の玄米試料の籾すりを手軽にできるというもので、ライスセンターやカントリーエレベーター等の農業施設において水分測定の効率向上に役立つ。

 手順としては、籾をホッパーに入れて、カバーを閉じてスタートキーを押すと籾すりが始まり、籾がらと玄米が分離されるという流れ。籾がらと玄米はセパレート式のケースに排出される仕組みになっているため、水分測定に必要な玄米のみを採取することができる。

 また、投入口にカバーを取り付けたことで、籾すり中に籾が飛び出してくることもない。1回当たりの籾すり量は約20g。同社の電気抵抗式米麦水分計「PB-1D2」「SP-1D3」「ライスタf」などの玄米試料を作成するのに最適とされる。


-2013年11月28日-

◆たかたのゆめ、一定の動きで知名度広がる(伊藤忠)

 伊藤忠商事が販促を支援する「陸前高田産・たかたのゆめ」は、銀座三越店、新宿高島屋店など首都圏3店舗で販売している。「現在まで一定の動きを示しており、知名度が広がってきた」(広報部)としている。

 店頭売価は2キロ1,780円。また、26年産米へ向けては、「産地である陸前高田市と協力して、生産農家の拡大に向けての取り組みを進めていく」(同)としている。


-2013年11月27日-

◆北海道・東北・北陸・東海の申請状況(26年産銘柄)

 北海道農政事務所と東北・北陸・東海各農政局はこのほど、26年産国内産農産物銘柄設定等の申請受付結果と意見聴取会の開催日程を公表した。米は以下の通り(カッコ内は意見聴取会)。

 【北海道】選択銘柄の設定=▽上育糯464号▽きたしずく▽北瑞穂(12月12日)

 【青森】選択銘柄の設定=▽ひとめぼれ▽青系酒184号(12月18日)

 【岩手】選択銘柄の設定=▽きらほ▽ほむすめ舞(12月17日)

 【宮城】選択銘柄の設定=▽金のいぶき▽ササシグレ(12月25日)

 【秋田】選択銘柄の設定=▽秋のきらめき▽つぶぞろい。名称変更=金のいぶき[東北胚202号](12月9日)

 【山形】選択銘柄の設定=▽山形95号(12月13日)

 【福島】選択銘柄の設定・品種群の設定=▽みつひかり[みつひかり2003](12月10日)

 【富山】選択銘柄の設定=▽あきだわら(12月9日)

 【岐阜】選択銘柄の設定=▽夢の華(12月6日)


-2013年11月26日-

◆兵庫にこまるなど申請(西日本26年産銘柄設定)

 近畿、中四国、九州農政局管内における26年産国内農産物の銘柄設定等の申請要望(米)は以下の通り。カッコ内は意見聴取会の日程。

 【滋賀】▽廃止=新生夢ごこち、内助の功、夢いっぱい(12月5日)

 【兵庫】▽新規設定[選択銘柄]=にこまる▽必須→選択に区分変更=[うるち]あきたこまち、かぐや姫、中生新千本、ハナエチゼン、兵庫ゆめおとめ、フクヒカリ、みつひかり、ミルキークイーン、むらさきの舞、夢ごこち、夢の華[醸造用]愛山、いにしえの舞、白菊、新山田穂1号、神力、たかね錦、但馬強力、杜氏の夢、野条穂、白鶴錦、兵庫北錦、兵庫恋錦、兵庫夢錦、フクノハナ、山田穂、渡船2号(12月12日)

 【広島】▽新規設定[選択銘柄]中国201号(12月10日)

 【佐賀】▽新規設定=ホシユタカ(11月28日)

 【鹿児島】▽新規設定=さつま絹もち(12月3日)

 【熊本】▽廃止=秋音色(12月17日)


-2013年11月25日-

◆種子混種で約1,300トンがその他銘柄に(千葉)

 千葉県は11月21日、県内の一部地域で「ふさおとめ」と「コシヒカリ」の種子混種事故が発生し、流通区分した上で生産者に補償対応していることを明らかにした。4JA(成田市、いんば、木更津市、きみつ)管内の水田で、被害農家は約170戸、面積約220ha、生産量は約1,300トン。

 県によると、長南町の種子センターから出荷された種子の一部に、コシヒカリとふさおとめの種子が互いに混入する事故が発生。種子農家が出荷の際に袋を間違えたことが原因と考えられるという。

 収穫された米は、その他銘柄米としてコシヒカリ、ふさおとめとは完全に区分して出荷・流通させているため、流通上の混乱は起きておらず、被害を受けた生産者に対しては共済金を使って補償していく方針。

 今後は▽種子生産組合にチェック内容の再確認を求める▽種子用フレコンを品種ごとに色分けする▽袋ごとにDNA検査を行う―など再発防止に努める。


-2013年11月22日-

◆第3回SBS来月4日、2万5千トンで実施

 農水省は11月20日、今年度第3回SBSを来月4日に実施するとアナウンスした。契約予定数量は2万5,000トン(うち砕精米の上限は2,500トン)で、過去2回と変わらず。船積期限は来年2月15日、同6月15日(国庫債務負担)、引渡期限は同3月14日、4月1日~7月31日(同)。

 また、19日現在の米麦輸入業者と米穀でペアを組む卸など売渡契約のそれぞれ有資格者を公表。輸入業者はコロンビアグレイン・ファーイーストが麦で資格を取得。米については一般14者・SBS28者で変わらず。売渡契約者は204業者で、前回(10月4日)に比べ▽青森=舘山▽福井=ライズ、ライズ・福井▽広島=食協-の4者が増えた。


-2013年11月21日-

◆26年産銘柄、新規4件・廃止3件申請(関東農政局)

 関東農政局は、26年産国内産農産物銘柄の設定等申請に係る意見募集を11月25日まで受け付けている。米については茨城、埼玉、栃木、長野県から新規設定4件、廃止3件の申請があった。意見を踏まえ、学識経験者、県、生産者団体、実需者団体、登録検査機関等の関係機関で構成される意見聴取会を開催する。

 【茨城】=▽ほしじるし(選択銘柄申請)。収量性が高い中生種で、縞葉枯病抵抗性を有し、麦作後の晩植栽培にも適する。耐倒伏性があり、直播栽培にも適する。コシヒシカリに近い良食味(意見聴取会12月12日。

 【栃木】=▽ほしじるし(選択銘柄申請)。同上(12月18日)。

 【埼玉】=▽新生夢ごこち(選択銘柄申請)。穂いもち病・縞葉枯病に強い。アミロース含量が低く、粘りに富む軟らかい口当たりの極良食味品種。日本晴と比較して、出穂期・成熟期は同時期、稈長は同程度だが稈が太く、剛く、強稈で耐倒伏性は強い。また、粒長及び粒幅は僅かに短く、粒厚は同等で、やや小粒(11月29日)。

 【長野】=▽あきだわら(選択銘柄申請)。コシヒカリと比較し、出穂期は7日遅く、成熟期は15日程度遅い。いもち病抵抗性は同程度で、耐倒伏性は優れる。千粒重は同等で、10%程度多収。やや晩生で、コシヒカリに近い良食味▽秋晴・夢いっぱい・みずほの輝き(選択銘柄廃止の申請)=秋晴、夢いっぱいは過去3年間検査実績がない。みずほの輝きは、設定申請者が作付けを中止(11月28日)。


-2013年11月20日-

◆新規事業の売上21億円に拡大(亀田製菓)

 亀田製菓(新潟市)が公表した2014年3月期第2四半期決算説明資料によると、菓子製造販売の部門別売上高は▽国内米菓・スナック=368億34百万円(前年比9%増)▽国内新規事業=20億78百万円(129.5%増)▽海外子会社=20億67百万円(520.5%増)。このうち、国内新規事業は尾西食品の買収などにより売上が増加。

 今後は(1)25年新潟松村産こしひかりなどの産地指定米の売上拡大(2)販売代理店であるキッセイ薬品工業との取り組み強化による「ゆめごはん」の売上拡大(3)介護食「ふっくらおかゆ」の販路拡大(スーパー・ドラッグストア向け)-などに取り組むとしている。


-2013年11月19日-

◆「おこめ券」発行30周年、記念キャンペ実施(全米販)

 全米販はこのほど、「全国共通おこめ券」が11月15日に発行30周年を迎えるに当たり、記念キャンペーン「おこめ券にまつわるエピソード募集」を実施した。6月、7月、8月にもアンケート付きおこめ券が当たる抽選キャンペーンを実施してきたが、それらに続く第4弾の企画として行ったもの。

 全国から600件を超えるエピソードが寄せられ、15日に受賞作品を発表した。全米販賞として、戦時中にお米の大切さを実感した母親がお祝い・お返しに必ずおこめ券を送っていたという「亡き母の思い出」(るるさん、静岡県)が選ばれたほか、おこめ券賞3件、ほのぼの賞など10件、合計14作品が受賞した。

 「親から子供へ想いをのせた仕送り」、「子供から親への感謝のしるし」、「出産祝いやそのお返し」、「とっさの時のお礼」「現金を受け取らない人へのどうしても伝えたいお礼のしるし」など、様々な場面でおこめ券が活用されていることがエピソードを通して伝わってきたという。

 また、新婚の思い出や一人暮らしを始めた時の話、いつもよりもおいしいお米を食べる機会ができ、改めてお米のファンになった話なども寄せられた。おこめ券の発行枚数は、昭和58年から今年10月末までで累計4億3,300万枚に達している。


-2013年11月18日-

◆着ぐるみPRなど、きぬむすめの販売促進(島根)

 全農島根県本部では25年産米において、「きぬむすめ」の販売促進対策を積極的に行っていく方針。

 具体的には、▽消費者の認知度向上(マスメディア・ラッピングバスによる宣伝)▽試食販売などキャンペーンの実施▽統一デザイン精米袋の活用による販売の拡大▽「きぬむすめ」の着ぐるみによるPR活動の実施…など。「他県においても奨励品種化、市場への流通が進む中、“きぬむすめイコール島根米”とのイメージが定着するよう努めていく」としている。

 また、温暖化対応の水稲新品種として、ハナエチゼン代換品種の導入が検討されている。島根県育成の有望系統である「島系72号」(ハナエチゼン×コシヒカリ)を選定し、平成24年度から松江市、出雲市など県下6カ所で実証栽培が開始されている。

 「ハナエチゼンに代わる新品種の育成や、つや姫の導入推進を進めていく。産地、流通販売業者、関係機関等と連係し、平坦部を中心に優良品種へ積極的に作付転換し、西日本を代表する良質米産地を目指していく」とのこと。


-2013年11月15日-

◆米穀事業の売上高は708億69百万円(木徳)

 木徳神糧は、平成25年12月期第3四半期(25年1月~9月)の報告書を公表した。主力である米穀事業の売上高は708億69百万円(前年同期比9.1%増)、営業利益4億41百万円(同60.9%減)。既報の通り、「24年産米在庫の過剰感を解消すべく販売単価を下げて販売強化を図ったため、収益を大きく圧迫した」とのこと。米関連商品では「付加価値の高いたんぱく質調整米の販売は引き続き好調で、コンビニ向けの米粉販売も堅調に推移した」としている。

 また先頃には、USAライス連合会がリーダーシップ研修会の一環として、桶川精米工場を見学し、「当工場の生産ラインや品質検査を見学し、受注から生産・出荷までの生産管理に対する考え方について理解を深めてもらった。その後、日本米の試食を通じて日本米の特徴についても、ふれることができた」という。


-2013年11月14日-

◆いもち病に強い良食味米「中部134号」開発(愛知)

 愛知県農業総合試験場はこのほど、いもち病に強い極早生の良食味米「中部134号」を開発したことを公表。

 DNAマーカーを利用した選抜により、県として初めて2つのいもち病抵抗性遺伝子を持たせることに成功した。いもち病の発生が多い中山間地での普及が期待される。

 食味は柔らかく粘りがあり、あきたこまちとほぼ同等。収穫時期は、あきたこまち、峰ひびきとほぼ同時期で、中山間地域では8月下旬~9月上旬。普及見込面積は現時点では未定ながら、「奨励品種指定に向けて試験を進めていく」(県農林水産部)。


-2013年11月13日-

◆コンビニや外食向け堅調も家庭用が減少(木徳1~9月)

 木徳神糧は11月12日、平成25年12月期第3四半期(25年1月~9月)の連結業績を公表した。

 売上高865億83百万円(前年同期比8.0%増)、営業損失71百万円(前年同期は5億94百万円の営業利益)、経常損失79百万円(同6億18百万円の経常利益)、四半期純損失40百万円(同5億26百万円の四半期純利益)。

 「販売価格の値上げは米消費の減退を招き、とりわけ家庭向けの精米販売量は前年同期比で大きく減少した。加えて卸業者の在庫が大幅に増加したため、卸業者間の玄米取引も減少した。しかしながら、ミニマム・アクセス米の取扱いは大幅に増加したほか、コンビニや外食向けの精米販売は堅調に推移した。その結果、第3四半期連結累計期間の売上高は、前年同期比で8.0%増となった。損益面では25年産米の豊作基調を背景に先安感が強まり、販売競争が激化するとともに利益率が著しく低下した。また養鶏・鶏肉販売事業は、国内相場低迷の影響を受け採算悪化が続いた」という。


-2013年11月12日-

◆33支部を廃止、原材料購入は東京に一本化(全国穀類)

 全国穀類工業協同組合はこのほど、三瀧商事の一件を受け、農水省に再発防止策などをまとめた改善報告書を提出した。

 報告書に記された内容は、(1)東京本部内にホットラインを設け、不正などに対して内部通報を行えるシステムを構築(2)加盟企業に対して、第三者機関による監査を定期的に行い、新たに設置する監視委員会が検査結果の確認や指導にあたる(3)全国にある33支部を廃止、今まで各支部が行っていた原材料などの購入を2015年までを目処に東京本部で一本化する。


-2013年11月11日-

◆相対取引15万7千トン、前年比52%(農水省9月末)

 農水省は25年産主食用うるち米の相対取引数量(9月末累計、速報値)を15万7千トンとまとめた。前年産同期比52%、前々年産比60%。古米の在庫増を背景に出遅れ傾向。

 産地銘柄に見ると、数量の上位から▽北海道ななつぼし2万3,374トン(前年比44%)▽北海道きらら1万1,632トン(60%)▽新潟一般コシヒカリ8,140トン(93%)▽北海道ゆめぴりか7,989トン(-)▽富山コシヒカリ6,539トン(22%)▽千葉コシヒカリ6,337トン(42%)▽千葉ふさおとめ6,160トン(64%)など。

 調査対象は、▽全国団体▽年間玄米仕入数量が5千トン以上の道県出荷団体▽年間直売数量が5千トン以上の出荷業者-が卸売業者と相対取引契約(数量と価格が決定した時点)を行った数量。


-2013年11月8日-

◆人気ブロガーとコラボ「ミツボシライス」発売(ミツハシ)

 ミツハシは11月15日から、ママ世代に向けたお米「ミツボシライス」をインターネット限定で販売する。

 同商品はブログサービスDECOLOGで、料理ブログ人気No.1ブロガーのyuuki.ちゃんとコラボレーションしたもので、10~20代の女性をターゲットに開発されたセレクション米(数種のブレンド米)。現在、アマゾン内販売ページでは5キロ1,980円で予約を受付中。

 開発にあたってはyuuki.ちゃんが何種類ものブランド米を食べ比べ、香りや食感、甘みなど様々な点を評価。点数の高かった数種類のお米を配合割合にもこだわりブレンド。同商品は炊き上がった後の香りの良さとつやつやとした白さなどが特徴で、冷めてもおいしく、おかずとのバランスを考え主張しすぎない甘さとなめらかな食感が味わえるという。今後は「ミツボシライス」を使ったレシピを、ブログ「yuuki.‘s kitchen」で紹介する。

 同社によると、「米の産地とも共同し、人気ブロガーたちに田植えから刈り取りまで携わってもらった新米を商品化するなど、さらなる取り組みを計画している」という。


-2013年11月7日-

◆米菓用の多収もち品種「ゆきみのり」を開発(農研機構)

 農研機構中央農業総合研究センターはこのほど、「ゆきみのり」を開発したことを公表。米菓用に適した多収の水稲もち品種で、多収の「北陸糯175号」を母、「奥羽糯373号」を父に交配し育成。「ヒメノモチ」と比較して、▽出穂期は同程度で成熟期はやや遅い(育成地の新潟県上越市では早生)▽耐倒伏性は同程度でいもち病にやや強い▽収量性は標肥栽培で13%、多肥栽培で8%多収。

 モチの硬化性も高く、「ゆきみのり」で作られた米菓は歯ごたえや食感が良いことから加工適性が高いとみられている。新潟県内の米菓業界から評価されたため平成26年度から作付が計画されており、国産米を原料とした米菓の安定生産が期待できるという。


-2013年11月6日-

◆ゆめぴりか、無菌米飯で支持層が拡大(ホクレン)

 無菌パックご飯の販売が伸びる中、原料でゆめぴりかを扱う商品も次々と発売されている。ホクレンによると、ゆめぴりかの持つ粘りと甘み、見た目のつややかさ、冷めても味の劣化が少ないといった特徴がパックごはんに適しているという。

 佐藤食品工業は、ホクレンの米袋と同じデザインを使用した「サトウのごはん 北海道産ゆめぴりか」を全国で発売しており、高価格帯ながら美味しさを求める消費者に支持層を広げている。

 ウーケは、主にインターネットで「ふんわりごはん 北海道産ゆめぴりか」を発売し、特に若い主婦層、女性に支持され、リピート率も高いという。

 テーブルマークは、全国の大手スーパーで今秋から「たきたてご飯 北海道産ゆめぴりか」を発売。150gと、お茶碗1膳分の少量パックとなっているのが特長で、ごはんの旨さにこだわる高齢者や女性によって支持されているという。


-2013年11月5日-

◆作柄表示地帯の作況、上げ14、下げ50

 25年産水稲の作柄表示地帯別の作況指数(10月15日現在)は、前回(9月15日現在)から上方修正14地帯、下方修正50地帯、変わらず61地帯となっている。

 上がったのは▽3ポイント(以下ポイント=P)=群馬東毛▽2P=山形村山、群馬北毛▽1P=北海道オホーツク・十勝、岩手北部、宮城南部、秋田県中央・県南、山形最上・置賜、福島会津、栃木中部・南部、長野北信。

 下がったのは▽9P=岡山南部▽8P=大分日田▽6P=佐賀佐賀▽5P=兵庫淡路、福岡筑後、佐賀松浦、熊本県北、大分北部・南部、宮崎広域霧島▽4P=広島南部、愛媛中予、長崎南部、熊本県南、大分湾岸▽3P=兵庫県南、山口西部、愛媛東予、長崎北部、熊本阿蘇、宮崎西北山間、鹿児島伊佐姶良▽2P=島根出雲・石見、岡山中北部、愛媛南予、高知西部、福岡福岡・北東部、長崎壱岐・対馬…など。

 東日本では▽2P=岩手東部、埼玉西部▽1P=岩手北上川上流・下流、埼玉東部、福井嶺南、静岡東部・西部が下方修正された。


-2013年11月1日-

◆神明、カッパ・クリエイトの筆頭株主に

 (株)神明は10月31日、回転寿司事業のカッパ・クリエイトホールディングス(株)の株式460万株を(株)ジェム・エンタープライズから取得することで合意し、譲渡契約を締結したことを発表した。

 取得総額は84億1,340万円。今年4月にも資本業務提携により株式を80万株取得しており、異動後は540万株となり、議決権26.49%の筆頭株主となる。

 今回の株式取得により、協働体制をより強固なものにすることで両社の企業価値向上につながると判断した。株式譲受日は11月29日の予定。


-2013年10月31日-

◆菓子売上449億円、米菓は前年を下回る(ブルボン)

 ブルボン(新潟県)は29日、26年3月期第2四半期の決算短信を公表した。連結の業績は、売上高475億23百万円(前年比1.9%増)、営業利益15百万円(92.4%減)、経常利益2億98百万円(100%増)、四半期純利益1億66百万円(前期は85百万円の営業損失)。

 利益面については、為替の影響などにより経常利益・四半期純利益は前年同期を大きく上回った。菓子の売上高は449億43百万円(2.2%増)。このうち米菓品目は、加工商品群が伸び悩み前年同期を下回ったとしている。


-2013年10月30日-

◆加工用米・新規需要米、製品数量も報告義務へ(農水)

 農水省は10月23日付けで「米穀の需給調整実施要領」の一部を改正し、加工用米と新規需要米を使用する需要者・加工農業者に対し、これまでの使用状況等の報告に加え、新たに受払状況や使用製品の製造・出荷状況の追加報告を義務付けた。各四半期の最終月の翌月末までに地域センター長に報告する。

 また、認定方針作成者などの農業者、仲介事業者のほか、新たに加工用米需要者団体などにも保管台帳、出荷・売渡に関する台帳類の整備、報告を義務付けた。


-2013年10月29日-

◆県産米に推奨マーク、県が独自基準を設定(熊本県)

 熊本県はこのほど、県産米に独自の品質基準である熊本県推奨うまい米基準(県推奨基準)を設定すると公表した。基準を満たした県産米には人気キャラクター「くまもん」の推奨マークを表示する。11月上旬以降、推奨マーク付きの新米が店頭に並ぶという。

 農産課によると、穀検の24年産米の食味ランキングで「森のくまさん」「くまさんの力」「ヒノヒカリ」が最高ランクの特Aを獲得したことで、消費者の注目や期待が高まっているため、「今後も消費者の期待に応える米を生産し、県産米のブランド力や価値を高めていき、有利な販売を展開することで農家所得向上につなげていく」のが狙い。

 基準項目には▽農薬や化学肥料の削減▽種子更新▽タンパク質含有率など8項目を設定。一定の基準をクリアしたものにはAランク、さらに高い基準を満たしたものにSランク評価を与える。Sランクについては県産米の数%を想定しているという。


-2013年10月28日-

◆親子工場見学会で“食育”貢献(幸南食糧)

 幸南食糧(株)(大阪・松原市)はこのほど、「1日工場長になろう!親子工場見学inおくさま印」を開催した。NPO法人日本米飯管理士協会との共催で、(株)マザープラスが募集した親子20名が参加した。

 当日は生産工程のひとつひとつを観察・点検し、工場長として“OK”の合図を出すなどの体験会が行われた。また米飯管理技能士によるお米の炊き方講習会を実施するなどし、終了後に1日工場長修了証とお米博士認定証が手渡された。

 同社では、「幸南食糧は、食を通じて心と体を健康にさせる取り組み“食育”を応援している。今後とも会社見学会や食育イベントへの参加など、食育貢献推進企業として取り組んでいく」としている。


-2013年10月25日-

◆25年産食味ランキング131産地品種で実施(穀検)

 穀検は10月24日、25年産「米の食味ランキング」試験の実施計画と基準米披露・試食会を記者対象に行った。

 25年産の食味ランキングの対象は131産地品種(昨年より+3)。これまで全道・全県などとしてきた地区設定については、全サンプルが評価対象と誤解を生じるため、産地による希望がある場合を除き、表記しないことを決めた。

 また、新規対象として、宮城県南ひとめぼれ、宮城つや姫、秋田ゆめおばこ、福島天のつぶ、鳥取きぬむすめ、宮崎沿岸ヒノヒカリが追加されたほか、作況不良で前年辞退していた熊本城東コシヒカリが復活した。

 一方、宮城ササニシキ(県北・県中)、鳥取コシヒカリ(県西、県中、県東)の地区設定がなくなったほか、種子混入の問題で作付けが減少した栃木なすひかりが調査対象から外れた。さらに、山口(県中ヒノヒカリ→県西きぬむすめ)、徳島キヌヒカリ(全県→北部)、香川(はえぬき→おいでまい)、愛媛(愛のゆめ→にこまる)、大分(ヒノヒカリ全県→ヒノヒカリ豊肥、ひとめぼれ全県→ひとめぼれ久大)が変更となった。

 食味試験の基準米は、複数産地(2産地)コシヒカリのブレンド米。産地やブレンド比率は未公表で、前年とは異なる産地が採用されたという。11月から来年2月にかけて食味試験し、来年2月に公表予定。


-2013年10月24日-

◆コシ新米検査3%増、1等73.5%(9月末)

 コシヒカリの新米検査は、9月末で93万1千トンまで積み上がり、前年産同期比3%増(3万1千トン増)のペースで進捗している。うち関東産が30万トン、7%増(2万トン増)と順調で、茨城、栃木産は9~10%増となっている。北陸産は31万トンでほぼ前年並みだが、県別では富山増、石川・福井減の傾向。西日本では、中国産がやや出遅れ気味。

 一方、コシヒカリの等級比率は、1等73.5%(前年産同期比▲2.5)、2等24.6%(+2.5)、3等1.6%(+0.1)、規格外0.3%(▲0.1)。まだハシリの段階ながら前年同期を下回り、東高西低の傾向が現れている。5千トン以上受検した産地で、1等9割超で推移しているのは、福島、茨城、栃木、千葉、長野。逆に、5割を下回っているのは、岐阜、愛知、三重、兵庫、島根、愛媛、高知。数量はまだ少ないが、近畿以西では奈良76.4%、佐賀88.5%が全国平均を上回っている。


-2013年10月23日-

◆「島の香り 隠岐藻塩米」を首都圏で販売(JA隠岐)

 島根県・JA隠岐はこのほど、隠岐の島町で生産している「島の香り 隠岐藻塩米 特選コシヒカリ」を従来の販売先である中京圏に加え、首都圏での販売も始めた。25年産では約30トンの出荷を予定。末端価格は3,500円前後(5kg)。

 JA隠岐によると、生誕10周年を記念した生産振興大会で講演に来ていた、はくばくの担当者が藻塩米を試食して好評だったことがきっかけになり販売が決定したという。同社を通して東京を中心とした首都圏の米穀店などで販売される。今後は生産量を増やして、販売量の拡大を目指していく。

 隠岐藻塩米は、通常の栽培過程に天然塩「藻塩」の水溶液を散布することでマグネシウムなどの海のミネラルを吸収させ、通常の隠岐産コシヒカリよりも甘味としっかりした食感が期待できる。また、炊飯米は時間が経過するにつれ、より甘味が増してくるなど時間とともに変化する味が楽しめるという。


-2013年10月22日-

◆来期目標13万8千トン(伊丹ジャンピングセール)

 伊丹産業は10月20日、有馬グランドホテルにおいて「第39回伊丹ジャンピングセール」を開催した。

 北嶋一郎社長は、「東日本大震災以降の混沌とした流通実態の中で、大幅な消費減退とそれに伴う過剰在庫により市場価格が暴落するなど、非常に苦しい展開となった。今年も2月~9月の8カ月間をジャンピングセール期間としたが、販売目標15万トンに対して、10万9,048トンと75.7%の結果にとどまった。千葉工場は今年6年目に設備をリニューアルしており、さらに安心・安全な商品供給ができるようになった。来期の目標はジャンピングセール期間が13万8,000トン、年間販売を20万トンと設定する」と挨拶した。

 米穀事業部門のダイヤモンド賞には、精米商品でオークワ、関西スーパーマーケット、マルエツ、ライフコーポレーション、サミット、コノミヤ、いなげや、サンエー、スーパーアルプス、丸久、玄米商品で金川米穀店、米工房かさまつ、たつみや米穀がそれぞれ受賞。また、ゴールド賞には、精米商品でサンプラザ、マルアイ、スーパーナショナル、クリエイトエス・ディー、エコス、マツモト、マルヨシセンター、サンディ、マツヤスーパー、カノー、近鉄百貨店、阪急キッチンエールが受賞した。


-2013年10月21日-

◆スカイツリーで26日に新米PRキャラバン(全農宮城)

 全農宮城県本部は10月26日、東京スカイツリータウン(スカイアリーナ4F)において「2013年宮城の新米東京PRキャラバン」を実施する。

 当日は、▽生産者による宮城米トーク▽宮城米おにぎり配布▽タレント三船美佳さんによる宮城米トークショー等が予定される。また先着4,000名を対象として、新米500gがプレゼントされる宮城米クイズを行う。

 「ササニシキ生誕50周年の節目にあたる25年産宮城米は、東日本大震災からの復興と向き合いながら、良質米づくりに取り組んだ熱い想いがたくさん詰まったお米。天候にも恵まれ、品質・食味ともに良く、新米の味と香りを自信を持ってお届けできる。今回のPRキャラバンは、今年の宮城の新米を消費者に紹介するとともに、安全・安心をお届けする場と考えている」としている。


-2013年10月18日-

◆飼料用向けの多収品種「いわいだわら」を開発(農研機構)

 農研機構はこのほど、飼料用米の生産に適した早生の多収品種「いわいだわら」を開発したと発表。

 大粒の「奥羽飼394号」を母、多収の「べこごのみ」を父に交配し、育成。「あきたこまち」に比べて出穂期は2日程度早く、成熟期は3日程度遅い。多肥栽培では稈長が長くなるが、稈が太く倒れにくく、耐倒伏性はやや強。粗玄米収量は「ふくひびき」と同程度、「あきたこまち」より13%多収。多くの俵が積まれ、豊作を祝うことを願い「いわいだわら」と命名。

 平成25年度から、岩手県一関市で畜産業者との連携により作付が開始、26年産では30haの作付を見込んでいる。


-2013年10月17日-

◆復興支援で福島天のつぶを拡販(イトーヨカドー)

 大手量販店イトーヨーカドーでは全国規模で、復興支援企画「東北かけはしプロジェクト第7弾」を実施している。協賛・参加188社、展開商品数約1,400アイテムと規模を拡大し、東北各県の新米も品揃えされ“試食・メニュー提案”等のイベントも予定される。

 特に福島県産天のつぶ5キロ1,880円については、「当初の計画より取り扱いを2割増やす。炊き上がりの香り、粒揃いが良く、光沢があり、しっかりとした食感の品質にこだわった米」としている。

 その他、「あたたか秋田あきたこまち」5キロ1,980円、10キロ3,880円など、福島、宮城、岩手と東北各県の新米がラインナップされる。実施対象は、イトーヨーカドー約160店舗、ヨークベニマル180店舗、ザ・ガーデン自由が丘20店舗の合計約360店舗。

 さらにキリンビールとの協賛企画「仙台工場産!東北かけはし限定パック」企画では、購入客に「岩手陸前高田市のおいしい米・たかたのゆめ10キロ袋」が50名に当選するキャンペーンも行われている。今回の支援企画には、JA全農福島、JAあきた北中央、大潟村あきたこまち生産者協会等が参加している。


-2013年10月16日-

◆三瀧商事とミタキライス、会社解散・清算へ

 三瀧商事(株)と(株)ミタキライス(いずれも服部洋子代表取締役)は10月11日、解散・清算することを明らかにした。

 用途限定米を主食用米穀と表示して販売したことや、外国産米を国産米と表示して販売したことが発覚し、10月2日・7日付けで農水省と三重県から指示・勧告を受けていた。

 同社は、「食品への信頼性を揺るがせる重大な事態を引き起こしてしまったことを重く受け止め、臨時株主総会において10月10日付けで会社を解散し、清算することを決議した」としている。今後は、行政の指示・勧告に従いつつ、会社清算業務を適切に行っていく考えを示している。

 同社HPによると、三瀧商事(株)は、創業明治10年、設立昭和45年8月、資本金7,000万円、従業員数80名。(株)ミタキライスは、設立昭和47年、資本金4,500万円、従業員数35名。


-2013年10月15日-

◆アイリスオーヤマ、宮城県内で米販売スタート

 アイリスオーヤマ(株)は10月10日、宮城県内で新米の販売をスタートした。ホームセンターのダイシン全15店舗で展開し、新潟コシヒカリ、秋田あきたこまち、宮城ひとめぼれ、北海道ゆめぴりか、山形つや姫の5銘柄を取り揃えた。

 3合の小分けパックが入ったスタンドパック形態で、価格は4袋入(1.8kg)が1,200円前後、10袋入り(4.5kg)が2,500~3,000円前後。今後は全国のスーパー、ドラッグストア、ホームセンター、コンビニへと販路を拡大し、取扱い銘柄も増やしていく見通し。

 鮮度へのこだわりが特長で、玄米の保存から精米、包装にいたる工程を15℃以下の環境で行うトータルコールド製法を採用し、製品パックには脱酸素剤を封入している。

 子会社の舞台アグリイノベーション(株)が県内で建設中の亘理工場は、震災の影響による人材不足で稼動時期が2カ月延期され、6月稼動予定。それまではトータルコールド製法が可能な県内の角田工場で対応する。


-2013年10月10日-

◆業務用米マッチングイベントを初開催(農水省)

 農水省は10月25日、東京国際展示場で行われるアグリビジネス創出フェア内において、業務用米マッチングイベントを開催する。同フェアは平成16年から毎年開催され今年で10周年を迎えるが、こうした取り組みが行われるのは初めて。

 内容は、▽生産・実需者代表による講演▽マッチングイベント(名刺交換会と商談会)。安定的な販路の確保を望む生産者、値頃感のある米を安定的に調達したい実需者(外食・中食事業者)、それらのマッチングや技術支援などを行うコーディネーター(米卸、研究機関など)達がwin-winな関係を築けるような取り組みを行うもの。

 背景には、中食・外食業界において利用される米の割合が上昇していること。また、業務用米はコシヒカリなどブランド米とは異なる品質を求められるため、業務用途に使用される米の安定取引推進が目的。現時点では15団体ほどが参加申し込みを行っている。

 同イベントは事前登録制となっており、申し込みは16日まで。詳細はアグリビジネス創出フェアのホームページを参照(http://agribiz-fair.jp/d301/)。


-2013年10月9日-

◆「山形95号」など5種が品種登録出願(農水省)

 農水省は10月8日、種苗法に基づき品種登録出願を官報告示した。カッコ内は出願者。

 稲品種では、▽汢ノ川1号(南部隆男氏、下元利文氏、ともに高知県)▽和みリゾット、ほしみのり(独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構)▽山形95号(山形県)▽いないだわら(独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構、独立行政法人国際農林水産業研究センター)の5品種が出願された。


-2013年10月8日-

◆こうべファームの米をイオンで発売(神明)

 神明は10月12日から、イオングループ店舗において出資先の農業生産法人こうべファームで生産した米を発売する。商品は、「こうべファームコシヒカリ」、「こうべファームキヌヒカリ」の2品目で、いずれも25年産米の5キロ袋。

 販売対象店舗は、兵庫県内のイオン、ダイエー、マックバリュ各店で、予定数量21精米トンが完売次第に販売終了。一部店舗においては試食販売も予定する。

 「“日本の水田を守る”ことを経営理念に掲げる神明は、今春に神戸市北区のこうべファームに出資して、地元で収穫された農産物の地産地消をサポートする活動を開始。“生産者の顔が見える安全・安心なコメを地域の消費者にお届けする試み”に賛同いただいた、イオングループの兵庫県内店舗において初めての発売が実現した」としている。


-2013年10月7日-

◆ななつぼし末端価格、3,845円(道9月調査)

 北海道はこのほど、消費生活モニター価格動向調査の25年9月結果を公表した。

 ななつぼしの全道平均価格は10キロ税込3,845円、前月比2円高。地区別の最高価格は宗谷の4,004円、最低価格は渡島の3,664円。

 コシヒカリ(産地問わず)の全道平均価格は4,680円、前月比69円高、前年同期比19円高。年始から続いていた下降が止まったかたちで、今後の動向が気になるところ。

 本調査は、全道300人の消費生活モニターが小売店頭に出向くなどにより調べたもの。


-2013年10月4日-

◆新潟米コシヒカリ、新CMに四代目・市川猿之助さんを起用

 JA全農にいがたは10月3日、東京・ベルサール九段で「新潟米 新CM 発表会」を行った。

 JA全農新潟吉見県本部長は挨拶の中で、「今年もいつもと変わらない美味しい新潟のコシヒカリができました」と話し、今回の新CMについて、「伝統芸能は多くの場合、稲作に由来がある。新潟の米も長い間途切れることなく生産者が作ってきた。歌舞伎も古くからの伝統で相通ずるものがある」と語った。

 また、新CMのイメージキャラクターを務める四代目・市川猿之助さんが登場。新米について問われると、「うまかったです。お米はおかずが進むかどうかが大事。口にしたときにこのおかずをこのお米で食べたいと思うことが最高。このお米はおかずが欲しくなる。最高の米だと思いました」とし、「これを機にお米のおいしさを再発見してもらいたいと思います。そういう意味では自信を持ってうまいと言えます」と太鼓判を押した。

 市川猿之助さんが出演する新CM「中身があるブランド」篇は、12日から新潟県内および東京・名古屋・大阪エリアでオンエアされる。


-2013年10月3日-

◆中国米混入を受け、県内30業者を特別監査(三重県)

 三重県は10月1日、イオングループ店舗で「国産米」と表示した弁当・おにぎり類の一部において、中国産米が混入していた精米が卸業者から納入されていたことを受け、近日中にJAS法・米トレーサビリティ法等に基づく特別監査を実施することを決めた。

 対象は、輸入米も含めて米を取り扱う県内の約30業者で、輸入元や納入先などを調査する。県は数年に1回、JAS法・米トレサ法に基づく調査を実施しているが、今回の件を受けて緊急的に監査を実施するかたち。結果はまとまり次第公表される予定。


-2013年10月2日-

◆神奈川に続き福島でも米の生産に参入(吉野家)

 吉野家ホールディングスはこのほど、神奈川に続いて福島県内でも米の生産事業をスタートさせる。10月1日付で農業生産法人「吉野家ファーム福島(白河市)」を設立して、玉ねぎなど野菜とともに米の栽培にも取り組む。地元農家と共同出資の形で、吉野家の出資比率は49%。

 「福島県の生産農家とは以前より交流があり、今回は環境が整ったことから農業生産法人の設立に至った。福島は首都圏に近いなど農業経営には恵まれた県である一方、担い手不足等から耕作放棄地が全国で最大など課題を抱えている。このため新たな地域の担い手となる農業生産法人を設立し、吉野家ファーム神奈川で得た農業ノウハウを活かし、安定的な農産物の確保を実現する。同県ではコシヒカリの生産が多いが、牛丼メニューには合わないのでみつひかりの栽培を計画している。初年度は4.3haでスタートし、2017年度までに13ha、約35トンの収穫を目指していく。米の自主検査体制等は、現在のところ検討中」(広報部)という。

 同社では2010年度から吉野家ファーム神奈川において、みつひかりの生産事業に参入している。同年は3トン、2011年度には4トンを収穫し、全量を買い上げる方式で、牛丼など自社店舗のメニューに使用している。


-2013年10月1日-

◆コシ・ヒノ増産見通し

 農水省は25年産水稲の9月15日現在における主食用米の予想収穫量を約825万トン、計画比約34万トン増とまとめた。前年産実績より約4万トン増産が見込まれている。

 前年産と比べ、北海道2万トン減、東北8千トン減に対して、九州3万トン、関東・東山8千トン、近畿・四国各7千トン、中国4千トン、北陸3千トン、東海2千トンそれぞれ増加の見通し。

 作付品種を考えると、コシヒカリ、ヒノヒカリの増加、ななつぼし・ほしのゆめ・きららなどの減少が推定される。高額銘柄の競争がさらに激しくなりそうだ。また、関東以西では品質低下も出ており、低価格米との競合も考えられる。


-2013年9月30日-

◆既存店が好調で利益増(壱番屋6~8月)

 カレーハウスを展開する壱番屋はこのほど、平成26年5月期第1四半期(25年6月~25年8月)の連結業績を公表した。

 売上高105億54百万円(前年同期比6.3%増)、営業利益11億22百万円(同4.7%増)、経常利益11億66百万円(同4.3%増)、四半期純利益4億70百万円(同8.6%増)。

 「既存店の売上強化を最重要課題に掲げ、夏の新作メニュー・冷たいカレーの販売や、新たな顧客層の開拓などの取り組みを行った。利益面については、米など一部食材の仕入価格が高止まりしたことや物流コスト等が増加したものの、既存店売上高が好調だった」としている。当期末における国内の店舗数は1,220店舗。


-2013年9月27日-

◆岡安商事がコメ先物セミナーを開催

 岡安商事(株)は10月18日(金)、コメ先物セミナーを開催する。大阪堂島商品取引所の協賛で、全米販の木村良理事長が挨拶に立つほか、堂島商取の白坂部長がコメ先物の現状を報告。

 また、すでにコメ先物に参加している当業者(石川県の生産法人,茨城県の集荷業者,新潟県・兵庫県の卸業者)がパネルディスカッションを行う。

 時間は14:00~16:00(13:30開場)、場所は東京商品取引所セミナールーム(東京都中央区日本橋堀留町1-10-7)、参加費は無料。申込み・問い合わせは岡安商事(株)東京本部法人部・米穀担当(TEL:0120-284-290)まで。


-2013年9月26日-

◆ヨドバシカメラ、新米のネット販売開始

 ヨドバシカメラはこのほど、ネット通販サイト「ヨドバシ・ドット・コム」において新米の予約販売を開始した。10産地14銘柄を取り扱い、今後も順次追加する。配達料は無料、指定日配達が可能で、10%のポイント還元もつく。

 価格(5kg税込)は、新潟コシヒカリ2,380円、魚沼コシヒカリ2,680円、秋田あきたこまち2,580円、宮城登米市ひとめぼれ特別栽培米2,380円、富山コシヒカリ2,380円、千葉コシヒカリ2,280円、山形つや姫2,480円、山形庄内はえぬき2,280円、北海道ななつぼし2,380円など。

 米袋は2kg、5kg、10kgの3種類を揃え、玄米、無洗米も取り扱う。調理家電(炊飯器、オーブンレンジ、冷蔵庫等)と併せて購入した場合、新米セットや、3銘柄が一緒になった食べ比べセットも購入できる。


-2013年9月25日-

◆アイリスオーヤマがゆめぴりか販売、2万トンを視野

 アイリスオーヤマ(株)(宮城県仙台市)の子会社・舞台アグリイノベーション(株)はこのほど、ゆめぴりかの販売に着手することを決定。農協を通さずに生産者、卸から仕入れる形をとり、10月半ばから全国でテスト販売を行う。

 来年4月には宮城県亘理町の精米工場が稼動する予定で、それまでに数千トンを販売する見込み。亘理工場の稼動後、状況次第で将来的に北海道に精米工場を建設することも考えており、販売数量2万トンを視野に入れているという。道内では大部分をホクレンが集荷販売しているが、その半分近くに相当する。

 その他の銘柄では、新潟コシヒカリ、秋田あきたこまち、宮城ひとめぼれ、山形つや姫も販売し、1.8kg(3合パック4袋)が1,200円前後、4.5kg(3合パック10袋)が2,500~3,000円前後となる。

 取引先は、GMS(イオン、イトーヨーカドー、ダイエー、西友等)、DS(DCMホールディングス、島忠、ユニー等)、ドラッグストア(ツルハ、マツモトキヨシ等)、スーパーなど。亘理工場稼動後は、年間200億円の販売を目指し、将来的に新潟にも精米工場を設立することを検討している。


-2013年9月24日-

◆「えみのあき」と「ゆめふわり」を開発(農研機構)

 農研機構東北農業研究センターはこのほど、「えみのあき」と「ゆめふわり」を開発した。

 「えみのあき」は、業務用米を中心に普及している「萌えみのり」がいもち病常発地域での栽培が難しいため、いもち病に強い「みねはるか」を母、直播向きの「萌えみのり」を父に交配し、育成された。出穂、成熟期は「ひとめぼれ」並み。短稈で倒れにくい。葉、穂いもち抵抗性は極強。収量は直播栽培では「あきたこまち」より多収。玄米特性は、「ひとめぼれ」に比べ千粒重は同程度~やや重く、外観品質は同程度。食味は、「あきたこまち」「ひとめぼれ」と同程度。新潟、秋田県などの産地で低コスト良食味米の安定生産が期待でき、新潟県では平成26年に5haの作付を見込んでいる。

 「ゆめふわり」は米粉パン用水稲品種で、低アミロース米「たきたて」を母、「放育2号」を父に交配し、育成。パンの品質に影響を与える損傷デンプンの割合が少なく、粒径の小さい米粉に製粉でき、やわらかく、しっとり、もっちりとしたパンが製造できる。特性は、「あきたこまち」と比べ稈長は短く倒れにくい。出穂・成熟期、千粒重は同程度。秋田県の一部で試験栽培が行われており、米粉利用の普及に期待ができるという。


-2013年9月20日-

◆ゆめぴりかTVCM、道内で21日から放映予定(ホクレン)

 北海道米販売拡大委員会・ホクレンは9月21日から、25年産ゆめぴりかの認証マーク訴求と消費拡大を目的としたCMを道内各テレビ局で放映する予定。2011、12年に東京・大阪・名古屋で放映されたTVCMシリーズの第3弾で、道内ではシリーズ初放映となる。

 前作に出演したタレント・スザンヌさんをはじめ、「北海道米の新たなブランド形成協議会」委員である全道7地区の生産者代表も出演し、認定マークの訴求を行う。認定マークは、米粒に含まれるタンパク値や、栽培適地での生産、種子更新率100%などの基準を満たした商品にのみ付与される。東京・大阪・名古屋では11月2日から放映する予定。


-2013年9月19日-

◆宮城農業高校に五百川の栽培指導(木徳神糧)

 木徳神糧(東京)では宮城県農業高等学校に対し、極早生品種の「五百川」の栽培指導を行っている。

 「将来の担い手に夢と希望を与えようと、復興支援の意味からの対応。さらに大潟愛情米クラブ、フクダ物産と共に、精米機と食味分析器を寄贈させてもらった。被災しても熱心に稲作を学習している」としている。

 同社では25年産米で首都圏に販売を拡大するなど、五百川の扱いを積極的に進めている」。


-2013年9月18日-

◆業務用米推進、概算要求に盛り込む(国産米推進協)

 国産米使用推進団体協議会は先に「マーケティング志向での米生産」の要望を行ったが、このほど農林水産省から26年度概算要求に盛り込んだとの回答があったという。

 ▽外食・中食・加工用も視野に入れた米の生産▽実需等ニーズに適した品種開発の加速化…他で、「先に行われた農水省穀物課による説明会の場で、業務用米推進に関わる項目を盛り込んだとの話があった。

 具体的にどの程度が反映されるのかは今後だが、業界にとってはまた一歩前進した格好」とのこと。同協会では林農林水産大臣に要望書を提出した際にも、「大変に前向きな方針が示された」としている。


-2013年9月17日-

◆食品産業景況DI、改善・持ち直し(日本公庫7月調査)

 日本政策金融公庫はこのほど、25年度上半期食品産業動向調査(25年7月実施)について、前回調査から回復に転じたとまとめた。

 景況DI(売上高・経常利益・資金繰りの各DIの平均)はまだマイナス15.0となっているものの、24年下半期と比べて4.4ポイント上昇。売上高DIは4.6ポイント、経常利益DIは6.2ポイント、資金繰りDIは2.6ポイントそれぞれ上昇した。

 業種/業態別の景況DIは、製造業の「精穀・製粉」が6.7ポイント上昇のマイナス12.5、「炊飯・そう菜」が20.2ポイント上昇のプラス10.1、卸売業の「穀類・豆類」が2.2ポイント低下のマイナス12.1など。

 先行きの25年下半期見通しは、景況DIがさらに11.4ポイントと大幅に上昇してマイナス3.6と改善が続く見通しで、特に売上高DI、経常利益DIの上昇が大きい見込み。本調査は全国の食品関係企業6,805社を対象に、郵送により調査票を配布し、郵送またはファックスで回収(有効回答数2,701)。


-2013年9月13日-

◆陸前高田産たかたのゆめを販売支援(伊藤忠商事)

 伊藤忠商事は10月に収穫予定の「たかたのゆめ」について、グループの伊藤忠食糧とともに販売支援に取り組む。当面は5トン分を百貨店で販売する他、将来的にはファミリーマートでの取扱いも目指している。

 今回の件については、「たかたのゆめの産地である岩手県陸前高田市において、当社社員ががれき撤去などのボランティア活動を続けていた。そこで同市から販路などについての相談があり、復興支援の意味も含めてグループ全体で協力することになった」(高杉食糧部門長)としている。9月10日には本社において試食会が実施され、「ほどよい甘さで冷めても美味しい米。将来的には海外への輸出も視野に、陸前高田の農家に元気を与えたい」(同)という。

 同品種はJT(日本たばこ産業)がいもち病に強い米として開発したが、復興支援の一環として権利を陸前高田市へ寄贈した。平成25年産米では12農家で作付けされ、10月に約50トンの収穫が見込まれている。


-2013年9月12日-

◆西村機械、「スーパーパウダーミル」出展(F-SYS 2013)

 製粉機械メーカー・西村機械製作所は、9月25日~27日に開催される「フードシステムソリューション2013」に出展する。

 今回は「米粉を中心とした6次産業化サポートと最新米粉製粉技術」をテーマに、米粉製粉機「スーパーパウダーミル」や、袋詰め装置「エヌパックスケール」を展示する。

 スーパーパウダーミルは、気流粉砕・乾湿製粉対応で、白米1時間あたり30kgの製粉が可能となっており、澱粉損傷を5%にまで抑えているのが特長。米粉関連のプレゼンテーションも行い、自家製粉の優位性、6次産業化への新たな提案などについて発表する予定。

 同社が推薦する米粉商品の試食もでき、大幸(新潟県)の発芽玄米を原料としたGABAが豊富な焼きドーナツや、ライスパウダーかずさ(千葉県)の米粉パンが用意される。会場は東京ビッグサイト。


-2013年9月11日-

◆「割高でも国産米を選ぶ」77.5%、過去最高(日本公庫)

 日本政策金融公庫はこのほど、25年度上半期消費者動向調査(25年7月実施)の結果を公表。国産品に対する意識調査で、米については「割高でも国産を選ぶ」と回答した割合は77.5%、20年5月の調査開始以降で最も高い数値となった。

 前々回調査(24年7月)では過去最低となっていたが、今年1月調査でわずかに回復し、今回で大きく上伸したかたち。価格許容度では「3割高を超える価格でも国産品を選ぶ」は4割と、調査開始以降で最高となった。

 食品全体では、「割高でも国産を選ぶ」と答えた割合は61.3%と、前回調査から6.9ポイント上昇し、調査開始以降で2番目に高い数値となっている。本調査は全国の20歳代~70歳代の男女2,000人を対象にインターネットで実施。


-2013年9月10日-

◆コメの消費量が増えていく事業を(舞台アグリ・大山社長)

 アイリスオーヤマ(仙台市)が出資する舞台アグリイノベーションは先頃、亘理町町長を始め事業関係者を招いて地鎮祭を行った。

 同社の大山健太郎社長は、「舞台アグリイノベーションは今年4月に設立した。設立発表後は、全国各地の小売業の方を中心に予想を上回る反響をいただいた。その結果、当初計画していた仙台市では広さが足りなくなり、新たに用地を捜していたところ亘理町の工業団地をご紹介いただいた。TPPやおコメの消費量減少という課題の中で、買いやすく美味しいおコメを提供し、消費量が増えていく事業を行っていく」と挨拶した。

また亘理町の齋藤邦男町長は、「東日本大震災の津波被害を受け、町民の中には職を失ってしまった方もいます。そのような中、舞台アグリイノベーションの精米工場が亘理町に建設されることは、非常に明るいニュースです。工場の建設工事が円滑に進むよう、万全の体制で支援していきたいと思います。舞台アグリイノベーションの進出は町内の関連企業を活性化するだけでなく、将来的に大きな発展をもたらすものと大いに期待しています」としている。


-2013年9月9日-

◆登熟や品質への影響を懸念(第2回水稲作柄委員会)

 農水省は9月6日、第2回水稲の作柄に関する委員会(4日開催)の意見概要を公表。

 本年の水稲は、現時点では大きな減収要因は見当たらないとした上で、▽登熟期間となる8月以降高温で推移していることから登熟や品質への影響が懸念▽気象条件によりいもち病や斑点米カメムシ類等の発生が懸念される地域がある…とした。

 次回調査に向けては、▽登熟や品質への影響▽7月中下旬に寡照・長雨となった東北はもみ数への影響、6月に寡照だった九州では穂数・もみ数への影響▽大雨による冠水・倒伏した地域はその影響▽斑点米カメムシ類の発生状況…に留意が必要とした。

 出穂が一部で早まっているが、次回のもみ数定期調査は例年どおり9月15日現在が適当とした。


-2013年9月6日-

◆秋田あきたこまちデビュー30周年、新CMに壇蜜さん

 JAグループ秋田・JA全農あきたは9月5日、東京・汐留のコンラッド東京で、JAグループ秋田・JA全農あきた「あきたこまち デビュー30周年」新CM発表会を行った。

 全農秋田県本部、木村一男運営委員会会長は挨拶の中で、「秋田県産あきたこまちは昭和59年にデビューし、来年30周年の大きな節目を迎えることになりました。昨今、全国から新品種が相次いで登場し、お米の販売競争が激しさを増しています。あきたこまちデビュー30周年を機に、これからもあきたこまちをご愛好いただくようお願い申し上げます」と語った。

 また、CMキャラクターの壇蜜さんが登場し、JA関係者から市女笠(いちめがさ)を贈呈され名誉こまち大使に任命された。あきたこまちについて問われると、「色んなお米が新しくたくさんでている中で、あきたこまちが30周年というのはとても名誉なことだと思います。色んな方に食べてもらいたいと思います」とし、「秋田生まれということでキャラクターに選んでいただいたことは大変光栄だし、責任重大だと思っています。秋田のお米の良さをお伝えできたら嬉しいです」と語った。

 新テレビCMは、9月21日から「目覚めなさい」篇が秋田県内で、10月11日から「朝日」、「旅」篇が東京・大阪・名古屋エリアでオンエアされる。


-2013年9月5日-

◆2013年新米ストアをオープン(アマゾン)

 インターネット通販大手のアマゾンはこのほど、「2013年度新米ストア」をオープンした。特栽米、有機米、無洗米の取扱いを増加させ、全国47都道府県から50品目以上が品揃えされる。

 「地域によって新米の収穫時期が異なるため、入荷状況に応じて販売及び予約を開始している。産地にこだわる顧客の要望に応じて、人気、注目の産地特集ページも開設した」としている。

 商品は▽高知コシ5キロ2,080円▽千葉ふさおとめ同1,880円▽富山入善町産ミルキークイーン同2,570円▽北海道きらら1,990円他…といったところ。神明、パール東日本等が指名されている。また炊飯器、小型精米器、米びつなどの関連商品も扱われる。


-2013年9月4日-

◆作柄表示地帯別の作柄、「やや良」46%(8/15現在)

 農水省は8月15日現在における25年産水稲の作柄概況(早場19道県の作柄概況、遅場27都府県の生育良否)を公表した。

 各農政局が公表した作柄表示地帯別の状況を見ると、早場・遅場123地帯のうち、「やや良」56地帯(46%)、「平年並み」67地帯(54%)と、おおよそ半々で、「平年並み」以下はゼロだった。

 早期栽培は、▽徳島=北部103、南部100▽高知=中東部99、西部98▽宮崎=広域沿岸99▽鹿児島=薩摩半島105、大隈半島103、熊毛・大島105-の作況指数となっている。


-2013年9月3日-

◆産地視察会を開催、大阪でも販売説明会を実施(全農福島)

 全農福島県本部は9月26~27日、県農業総合センターにおいて、米卸、量販店、外食・中食業者等を対象に平成25年産米「極上のふくしまの米」産地視察説明会を開催する。

 県産米の品質・おいしさへの徹底した取り組みやPR事業、全量全袋検査を通じた安全対策について説明するほか、学識経験者による基調講演、全袋検査の現地視察も行う。内容は両日とも同じで、開催時間はいずれも10~15時。

 また、10月16日には、大阪のホテルヒルトン大阪で「極上のふくしま米」関西地区販売説明会を実施。同じく品質面の取り組みや全量全袋検査の説明、基調講演を行う。開催時間は10~13時。


-2013年9月2日-

◆亘理町に精米工場、目標200億円(アイリスオーヤマ)

 アイリスオーヤマ(仙台市)が出資する舞台アグリイノベーション㈱は29日、宮城県亘理町と立地協定を締結し精米工場を建設すると発表した。9月1日から建設工事を開始し、2014年4月の操業開始が予定される。初年度売上は、当初計画の4倍にあたる200億円を見込む。

 新精米工場の名称は「舞台アグリイノベーション亘理工場」。精米能力は年間5万トンで、4万2,000トンの収容能力を持つ低温自動倉庫も備える。建設事業費は約70億円で、地元を中心として約50名を雇用する。

 「4月に農業生産法人舞台ファームと共同出資で舞台アグリイノベーションを設立して以降、全国の小売店からの反響が大きく当初の計画では供給が間に合わない見込みとなった。このため宮城県からの誘致の提案を受け、亘理町の中央工業団地内に建設することとなった。東北の銘柄米を中心に100%1等米を使用することで、おいしいコメの普及拡大に努めていく。低温精米・新鮮小袋パックへの包装を徹底することで、精米したてのおいしさと新鮮さを保つ。全国のスーパー、ホームセンター、コンビニ、外食チェーンなど、幅広い導入を予定しており、初年度売上200億円を目指していく」としている。


-2013年8月30日-

◆金芽米のパワーを研究者が紹介するセミナー(東洋ライス)

 東洋ライス(株)(雜賀慶二社長)は、同社が独自の精米技術で開発した金芽米の自然免疫力アップのメカニズムや詳細な研究結果について、研究者がわかりやすく紹介するセミナーを全国の主要地域で行うことを決めた。

 その第一回目が9月14日、東京のベルサール八重洲(中央区八重洲1-3-7 八重洲ファーストフィナンシャルビル3階)で開催される。

 時間は13:30~15:00で、香川大学医学部准教授の稲川裕之氏が「自然免疫力を高める金芽米の力」と題して講演を行うほか、金芽米の紹介や質疑応答も予定されている。入場無料で定員は先着200名、申し込みは同社サイト(http://www.toyo-rice.jp/seminar/ )から。


-2013年8月29日-

◆輸入麦、10月から4.1%引き上げ(農水省)

 農水省は8月28日、輸入麦の政府売渡価格を今年10月~来年3月まで5銘柄平均で4.7%引き上げ、トン当たり5万7,260円(2,270円上げ)とすることを決定。23年度並みの価格水準となった。

 パン・中華めん用のハード・セミハード系がトン当たり5万7,130円、前期比1,670円上げ。日本めん・菓子用のソフト系は5万7,490円、同3,360円上げとなる。

 昨年末から円安が進むとともに、少雨で生産減となった豪州産小麦の輸入価格が高止まりで推移した一方、米国産冬小麦の収穫の進展等により、昨年7月頃から高水準で推移していた国際相場が、豪州産小麦を除き全体として軟調に推移したことによる。

 農水省は、今回の引き上げによる小麦粉製品への影響について、うどん(外食)1杯590円が0.4円高に、食パン(小売)1斤168円が0.3円高に、小麦粉(家庭用小袋)1kg227円が4.1円高になると試算。消費生活に与える影響は極めて限定的とした。製粉企業の改定時期は、12月下旬以降と見られている。


-2013年8月28日-

◆炊飯工場を新設、取扱高目標8億円超(全農宮城)

 全農宮城県本部は8月26日、来年8月を完成予定として仙台市宮城野区に炊飯工場を新設すると発表した。工場用地は同県本部の倉庫跡地を活用し、鉄骨平屋で床面積約1,300平方メートルの建物を建設する。

 製造能力は1日7万2千食(7.2トン)で、運営はグループのパールライス宮城が主体となって行う。建設計画の概要は以下の通り。

 ▽取扱品目は、白飯、酢飯、おにぎり、巻き寿司、いなり、シャリ玉、おこわ等▽宮城県産米を主な原料として、安全・安心で美味しいご飯商品の取扱拡大を進めていく。
 ▽営業体制の強化や新規商品の開発等に取り組みながら、宮城県内を中心とした東北エリアへ幅広い営業活動を展開していく。既存取引先への販売拡大、新規取引先の獲得を進め、将来的には8億円超の取扱高を計画。

 ▽新工場の稼働に伴い取扱高が拡大されれば、新たに30名程度の雇用を予定する。

 「お米の生産から消費までの、一環したサプライチェーンを構築していく。地産地消に軸足を置いた消費者接近事業への本格的な進出を目的に、炊飯工場の建設を決定した。JAグループの総合力を活かした積極的な炊飯事業を展開することにより、宮城県産農畜産物の消費拡大を図っていく。さらに被災地域の雇用促進にも貢献していきたい」としている。


-2013年8月27日-

◆中小スーパー、苦戦鮮明に(帝国データバンク)

 帝国データバンクが公表した「全国スーパーストア770社の経営実態調査」によると、総売上高が増加する一方、地域別業績では多くの企業が減収となっている。特に、大手やドラッグストアの影響を受ける中小スーパーの苦しい状況が目立つ結果となった。

 調査結果によると、▽売上高推移=2012年度(12年4月期~13年3月期)の売上高の総額は約21兆5,340億円となり、前年度(約21兆5,083億円)を僅かに上回った▽増減収推移=売上1,000億円以上のスーパーでは過半数を超える19社が増収となったが、100~500億円未満では3社に2社が減収▽損益推移=1,000億円以上では32社(9割弱)が黒字、10~50億未満では4社に1社が赤字▽地域別売上高=全ての地域で減収が増収を上回る。東北(73.6%)・北陸(78%)の2地域では7割超のスーパーが減収となった。復興特需の一服感がみられたことに加え、業界内での価格競争や、ドラッグストアの食料品販売などの影響と思われる▽倒産動向=7月までで累計52件と、3年ぶりに100件割れの見込みだが、負債総額は約268億円と、既に前年(約228億円)を上回っており、中規模クラスの倒産が目立っている。


-2013年8月26日-

◆全袋検査、二本松市でスタート(福島)

 福島県で8月22日、25年産米の放射性物質の全袋検査がスタートした。二本松市とJAみちのく安達が早場米の五百川122袋(30キロ)を検査し、いずれも測定下限値未満で、出荷可能となっている。

 福島県では、収穫された全ての米をベルトコンベアー式の検査機器で測定している。


-2013年8月23日-

◆清酒メーカー、続々値上げ

 白鶴酒造、大関に続いて宝酒造、沢の鶴も清酒の出荷価格を今年10月1日から上げ改定すると公表した。沢の鶴は1~8%(平均約4%)、その他2~7%上げ。

 いずれも原料米の急激な上昇や、包装資材・燃料費の上昇などの影響で、企業努力のみで現行価格の維持は困難というもの。

 全農の25年産加工用米(清酒用精米70%)価格は、キロ換算で295円。24年産比20円アップ(7.2%)、23年産比66円アップ(28.8%)となっている。


-2013年8月22日-

◆24年産の在庫重く、9月から特売増へ(大手米卸)

 東西の大手米卸への聞き取りによると、8月下旬段階においても24年産の在庫が重く、9月上旬~中旬にかけて特売を増加させる計画を示す。一方、宮崎、鹿児島コシなど新米販売については、価格水準が好感され動きは良いとしている。

 全国展開する大手量販店と取引する首都圏A米卸では、「7月に一度は上向きかけたものの、量販店を中心とした家庭向け精米販売が振るわない。このため8月下旬に入っても24年産の在庫は大変に重く、出来秋までに一定の目処を付ける必要が出ている。関東など新米販売と重なってしまうが、9月上旬から特売回数を増やして在庫消化を進めていきたい。5キロ1,580円~1,680円前後の価格帯を提案している。その一方で、宮崎コシなど新米販売は2千円以下の価格が好感され、予想以上に動きが良い状況だが、販売計画を縮小しており前年実績には及ばない」という。

同じく大口取引先を抱える近畿圏B米卸からは、「過剰状態が続く24年産については、特売機会を増やして9月中の適正在庫を目指したい。量販店が中心だがDS向けも考えている。嬉しい誤算は宮崎、鹿児島コシなど新米販売の好調さで、調達規模を縮小したのが悔やまれるところだ」との状況が聞かれる。


-2013年8月21日-

◆米粉パン講習会、参加者募集(新潟県)

 新潟県主催でパン製造業者対象の「米粉パン講習会」が8月30日(金)に、こっけん料理研究所で開催される。

 米粉の基本知識から、用途に適した米粉の選び方、用途別品質の特性・製パンデモ、試作などを実施する。

 参加費は1,000円、募集は先着40名。申込みは、新潟県農林水産部食品・流通課、米粉普及推進室(025-280-5427)まで。


-2013年8月20日-

◆神鍋米生産部会を設立(JAたじま)

 JAたじま(兵庫)ではこのほど、生産者組織「JAたじま神鍋米生産部会」を発足させた。▽おいしい米作りの推進▽消費者から信頼される産地の確立▽農家の経営安定と、地域の営農振興…が目的とされる。

 生産者54人で構成されJAたじまと出荷契約を結び、平成25年産米では約60トンの販売を目指す。

 「昼夜の気温差が大きい神鍋高原一帯の神鍋地区は、豊岡市の中で良質米の産地とされる。特長のある米を販売したいと業者から要望があり、平成23年産米から大手百貨店の高島屋や、系列のスーパーなどで販売して売れ行きは好調。神鍋米をたくさんの人に食べてもらえるよう、一袋でも多く出荷したい」としている。


-2013年8月19日-

◆長田産業と組み、低たんぱく米の新商品(木徳神糧)

 木徳神糧(株)はこのほど、たんぱく質調整米「真粒米(まつぶ米)」を新発売した。価格は3キロ4,750円。兵庫県内の長田産業(株)(小麦澱粉・小麦蛋白の製造販売)と組み、専用のテストプラントを設置して製造している。

 「当社の独自製法により粒感が向上し、普通米のような食感が味わえる。粒がしっかりしているので、炊飯米を冷凍保存し電子レンジで再加熱しても団子にならず、炊き立てとほぼ同様の粒感。そのため、様々な調理に使用できる。また保存性が高く、開封後でも通常の精米と同様に常温保存が可能」としている。


-2013年8月13日-

◆「金のいぶき」など2種が品種登録出願(農水省)

 農水省は8月12日、種苗法に基づき品種登録出願を官報告示した。カッコ内は出願者。

 稲品種では、▽金のいぶき(宮城県)▽せとのかがやき(独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構)の2品種が出願された。


-2013年8月12日-

◆その他混入6%(新潟コシ25年度第1回DNA検査)

 新潟県はこのほど、県産コシヒカリの平成25年度第1回DNA検査結果を公表した。50点中3点(6.0%)に、その他品種の混入が確認された。

 今年5月~7月に、首都圏、関西圏の小売店及びインターネットで24年産・新潟県産コシヒカリとして販売されている米について実施したもので、内訳は小売店購入45点(スーパーマーケット30点、ディスカウントストア6点、ドラッグストア4点、百貨店5点)及びインターネット購入5点の計50点。

 検査結果は、▽コシヒカリBL100%37点(74.0%)▽従来コシヒカリ100%4点(8.0%)▽コシヒカリBL+従来コシヒカリ6点(12.0%)▽コシヒカリBL+その他1点(2.0%)▽コシヒカリBL+従来コシヒカリ+その他0点(0%)▽従来コシヒカリ+その他2点(4.0%)…だった。

 必要に応じて追跡調査や、関係機関への情報提供を行い、偽装が強く疑われる商品については関係者の告発も視野に対応するという。


-2013年8月9日-

◆24年度食料自給率39%、米の需要減が影響

 農水省は8月8日、平成24年度の食料自給率(概算値)について、カロリーベースで39%(前年度と変わらず)、生産額ベースで68%(同1ポイント上昇)と公表した。

 カロリーベースでは、小麦及び大豆の国内生産量が増加したが、価格の上昇等の影響で米の需要量が減少し、前年度と同率になった。生産額ベースの変動は、米及び牛肉の国内生産額が増加したこと等が要因。

 平成23年度の生産額ベースは、昨年公表された概算値66%に対して、67%で確定した。なお、1人1年当たりの米消費量は56.3kg、前年比1.6kg減となった。


-2013年8月8日-

◆トライアル、8月7日に岩手県内へ初進出

 福岡を基盤とするトライアルカンパニーは8月7日、岩手県内への初進出として盛岡青山店をオープンさせた。東北地区では福島7店舗、宮城1店舗に続くもので、今後も店舗網の拡大を計画している。

 同店では米を始め食品から家電まで、幅広く品揃えしており、精米商品では独自のブレンド米から、新潟魚沼コシ、岩船コシ、山形はえぬき、茨城コシ、千葉コシ、福岡夢つくし、ヒノヒカリなど単品銘柄も多くラインナップされる。

 すでに進出済みの宮城県内の業者筋からは、「イオンの大型SCに比べれば小さいものの、一般的な量販店に比べれば広いスペースに多くの商品が陳列される。一度に買い物が済んでしまうことから、週末などに車で来店するケースを多く見る。精米商品も結構なボリュームを稼いでいるようで、近隣の他業態の店舗が少なからぬ影響を受けている模様だ」との指摘が聞かれる。


-2013年8月7日-

◆世界初、イネの根を深く伸ばす遺伝子を発見(農研機構)

 農研機構は8月5日、イネの根を土壌深くまで伸ばす「DRO1遺伝子」を世界で初めて発見したことを明らかにした。

 根の張り方が浅いイネに導入することで干ばつ耐性が高まるとされ、実際に導入した結果、干ばつのない状態で栽培した場合の30%の収量が得られた。これほど飛躍的に干ばつ耐性を高めた事例は世界でも初としている。この深根性の改良は、乾燥耐性を強化するだけでなく、例えば国内のイネ品種の耐倒伏性や登熟性の改善にも寄与することが期待されている。

 本研究は、世界の将来的な人口増加と水不足が懸念される中で、干ばつ地域における米の安定性産を目的に取り組まれた。今後は国際イネ研究所(フィリピン)と共同で、DRO1遺伝子を導入した品種をアジアで普及することを目指し、天水田で実際に評価する計画を進めている。


-2013年8月6日-

◆コメ流通効率化と海外での販売を拡大(丸紅)

 大手総合商社である丸紅はこのほど、「コーポレートマニュアル2013」を公表した。

 食糧部門では「農産部分野においては国内におけるコメ流通の効率化を推進するとともに、海外での販売拡大と事業の展開を目指していく」とした。同部門の2013年3月期における穀物取扱量は2,500万トンで、北米で穀物・肥料事業を行うガビロン社の子会社化により2014年3月期は5,500万トンとなる見通し。

 食品部門については、「首都圏を中心とする食品スーパーへの出資・提携を通じて培った販売力と情報力を基に、提案力を持って食品メーカーとの関係強化を図り、食品のサプライチェーン強化・拡大を進めていく」とのこと。

 同社では現在のところ、ダイエー、マルエツ、東武ストア、相鉄ローゼンを出資先とする他、イオングループと戦略的パートナーシップ関係を結んでいる。


-2013年8月5日-

◆米部門は増収減益、精米増・玄販減(ヤマタネ4~6月)

 (株)ヤマタネは8月2日、26年3月期第1四半期(25年4~6月)の決算短信を公表した。連結業績は、売上高146億61百万円(前年同期比2.9%増)、営業利益9億16百万円(同11.0%増)、経常利益7億13百万円(同25.8%増)、四半期純利益3億34百万円(同504.6%増)。

 食品部門では、量販・外食向けの精米販売は2万玄米トン(前年同期比4.8%増)と増加したが、一般小売店や他卸売業者向けの玄米販売は7千玄米トン(同19.5%減)となり、総販売数量は2万7千玄米トン(同3.0%減)。売上高は、精米販売の増加と販売単価の上昇により83億10百万円(同3.1%増)となったが、営業利益は仕入価格の上昇による販売差益の減少や支払運賃の増加等の要因から44百万円(同56.9%減)となった。


-2013年8月2日-

◆予約登録米の登録者、19万人を突破(パル連合)

 パルシステム生活協同組合連合会では、2013年の予約登録米の登録者数が19万名に達したと発表した。田植え時期に産地と1年間の契約を結び、秋の新米出回りから4週に1回のペースで宅配される仕組み。2005年のスタートから順調に登録者数が増加し、前年比106.6%の19万5,171名となった。

 現在、月間供給数量は30万1,685点で、年間出荷数量(精米ベース)では約1万6,000トン。同連合の産直米出荷数量全体の5割近くを占め、組合員の約4割が登録しているという。

 「予約登録米はすべて産直米で、化学合成農薬や化学肥料に出来る限り頼らない環境保全型の米づくりをしている。こうした生産者の米が組合員に届くことが、産直方針・環境保全型農業を具体化・象徴する取り組みとなっている」としている。


-2013年8月1日-

◆魚沼コシ6月相対、前月比2,757円安(農水省調)

 農水省が調査・公表した24年産主食うるち米の6月相対取引価格は、全銘柄加重平均1万5,517円(1等、運賃込み、消費税抜き。以下同)、前月比142円安となった。

 公表対象銘柄(月1千トン以上の取引があったもの)を前月と比較すると、▽魚沼コシヒカリ1万9,561円(▲2,757円)▽長野コシヒカリ1万5,420円(▲551円)▽福島中通りコシヒカリ1万5,104円(▲306円)▽新潟一般コシヒカリ1万7,141円(▲246円)▽熊本コシヒカリ1万6,882円(▲212円)▽宮城ひとめぼれ1万5,291円(▲194円)▽茨城コシヒカリ1万5,537円(▲194円)などが値下がり。逆に、▽福島ひとめぼれ1万5,024円(+262円)▽福島浜通りコシヒカリ1万5,302円(+248円)▽熊本ヒノヒカリ1万6,087円(+157円)などが値上がりとなっている。

 全国出荷団体、年間仕入5千トン以上の道県出荷団体、年間直売5千トン以上の出荷業者と卸売業者等の相対取引契約(数量と価格が決定した時点)で、個々の契約数量に応じて設定される大口割引などが適用された価格。


-2013年7月31日-

◆新品種みずかがみの米袋デザインが決定(滋賀)

 滋賀県はこのほど、近江米の新品種である「みずかがみ」の米袋デザインを決定したと発表した。「“ゆたかな水”ということから青を基調とし、一つ一つの花の模様がお米の粒で出来ていて“かがやく実り”を表現している。

 9月上旬より、県内のスーパー等において販売が開始される予定」(県農政水産部・食のブランド推進課)という。

 みずかがみ(滋賀73号)は、25年産米で約150haが作付され、26年産で1,000ha、27年産で2,000haにまで拡大が計画されている。現在、県内の量販店等において、認知度アップのためのキャンペーンが実施されている。


-2013年7月30日-

◆米先物取引、試験上場の延長申請を報告

 7月26日の食糧部会では大阪堂島商品取引所の米の「試験上場の延長申請」について、申請内容、試験上場の状況など事実関係を農水省が報告。申請内容を精査し、現行の認可期間中(8月7日まで)に判断を行う予定にあることを説明した。

 廣瀬委員は、「先物取引の延長はいいことだと思う。市場における米の立ち位置、先を見て状況を把握することはこれからの米産業に大切。報道によれば中国も短粒種で米先物を立ち上げる動きもある」としたほか、木村委員も、「米卸団体としては継続をお願いしたい。リスクヘッジの一つの手段として確保しておきたい」と賛成意見を述べる一方で、冨士委員は「取引量が低い」として反対の意見を述べた。


-2013年7月29日-

◆全店舗でふっくりんこブレンド採用(くら寿司)

 ホクレンによると、回転寿司チェーン・くら寿司は全国の321店舗(6月末現在)全てで、北海道産ふっくりんこを使用したブレンド米を採用している。

 くら寿司は2年前に、ベストな寿司米としてこのブレンド米に辿りついたとのことで、自家製の寿司酢を合わせたとき、ふわっと口に広がる旨みと、ふっくらとした食感がシャリの旨さを引き立てると評価する。最近は客の好みに変化が見られ、特に家族連れや若い世代の客が多い店舗ではサーモンなど脂ののったネタが人気だが、ふっくりんこはこうしたネタと相性が良いとのこと。

 同社はシャリの美味しさがこだわりの1つで、気候や米の状態のチェック、水や寿司酢の量の微調整、炊き上がりの温度調整などきめ細かな管理を行っており、シャリの美味しさから同社の店を利用する客も多いという。


-2013年7月26日-

◆インドネシア向けに試験輸出を開始(ホクレン)

 ホクレンは今年度から、インドネシア向けの試験輸出を開始。初年度はななつぼし300キロを現地企業にサンプル提供し、商品開発を進める。首都ジャカルタの富裕層や現地の日本人、日本食レストランをターゲットとし、精米、おにぎり、加工品など様々な商品形態を想定している。

 「今年3月まで現地調査を進めてきたが、実際に商品を作って現地の反応を見るために試験輸出を行うこととなった。1年間と比べて為替も変動しているため、取り組みやすくなる。最終的にはコストや生産者手取りの問題になるが、まずは現地に合った商品やPR方法を模索する」(米穀企画課)。

 課題の1つが現地産との価格差で、付加価値をつけて対抗することを考えているが、食文化や米の位置付けが異なることから入念にリサーチを進めている。また、各産地がシェアを奪い合うと価格下落を招くため、本来であれば「オールジャパンとして取り組むこと」が理想と語る。

 実際に輸出に取り組んで実感したのは、通関手続き、物流、品質保持、英語を用いた営業などのハードルの高さで、商社など専門業者と手を組む必要があるという。来年度以降の取り組みについては、今年の結果をもとに計画する。また、JAたきかわも今年度から5トン程度を輸出し、5年後に600トンまで拡大することを目標としている。


-2013年7月25日-

◆第1回MA一般入札、26日に9千トンで実施

 農水省は7月26日、25年度第1回MA一般入札を実施する。契約予定はタイ産精米長粒種のうるち米6,000トン、もち米3,298トンの合計9,298トン。前年度より2カ月早いスタートとなった。

 もち米は7月18日に実施された定例販売25年12月~26年3月需要分の成約に基づいて実施される。このため今年10月10日着での入札。うるち米は船積期限で9月20日~11月10日。


-2013年7月24日-

◆不作等による備蓄米放出時の買受資格申請受付(農水省)

 農水省は7月22日、不作等による政府備蓄米放出時の特例販売の25年度資格審査について、8月23日まで買受資格の申請を受け付けると公表した。定期審査で、買受資格の有効期間は審査結果通知日から3年間。今年3月現在の有資格者は204業者。

 対象は国内産米。資格要件は(1)食糧法に規定する届出事業者(2)国内産米の取扱数量が玄米4,000トン/年(直近年または直近3カ年平均)以上(3)一定以上の搗精能力(30トン/日程度以上の搗精能力を有していることをいい、権原に基づき搗精施設を利用出来る場合を含む)…など。申請先は生産局農産部貿易業務課(電話03-6744-1354)。


-2013年7月23日-

◆世界のコムギ・コメを3カ月前に豊凶予測(農環研)

 農業環境技術研究所と海洋研究開発機構はこのほど、3カ月先の短期気候予測(季節予測)による穀物の世界的豊凶を予測する手法を開発したと発表。

 気温と土壌水分量の季節予測データを用いることで、コムギとコメの豊凶を世界の栽培面積の約2割で予測することができたという。

 従来では限られた地域で行われていた気象条件のみに基づく豊凶推定が世界規模で可能となり、世界の穀物生産動向を監視するために利用することが期待できるという。


-2013年7月22日-

◆新潟コシの販売割合が増加(米穀機構POS6月分)

 米穀機構は7月19日、量販店等のPOSデータに基づく価格等の情報(25年6月分)を公表した。

 うるち精米の平均価格はキロ416円、前月比2円安、前年同月比16円高。客数1千人当たりの購入数量は、前年比5.2%減、前々年度平均比8.0%減。

 産地品種の購入割合では、1位の新潟コシヒカリが前月比1.9ポイント増となり、前月から1キロ14円安となったことが要因と考えられる。2位のブレンド米の割合は1.8ポイント減。また、福岡夢つくし、青森まっしぐらが新たに上位20位に入った。


-2013年7月19日-

◆ヒノのセール5キロ1,580円が拡大(九州)

 福岡県内の量販店など末端販売においては、先週末から主力銘柄であるヒノヒカリセール価格がさらに下がっている。複数の全国チェーン店頭では福岡、佐賀を始め、5キロ1,580円企画が実施されている。

 いずれも大手米卸の納入によるもので、「在庫の消化促進を目的として、一気に数量を稼ぐ戦略のようだ。新潟コシヒカリの1,680円企画を含め、九州全域で攻勢を強めていると聞く。対抗策として当社を含め周辺もセール回数を増やさざるを得ず、ここへ来て店頭売価が急激に下がった。今のところ全体的に動き良いが、いつまで続くかは不安」(県内A米卸)という。


-2013年7月18日-

◆おにぎりリニューアルで売上10%アップ目指す(西友)

 大手量販店の西友は7月18日、全面的にリニューアルした「おにぎり」を店頭発売する。68円、98円、128円の3つの価格帯で展開し、サケ、明太子などベーシックな具材にシーズン毎に切り替える商品もラインナップする。販売対象店舗は関東、長野エリアの203店舗で、他エリアについては8月下旬からの発売が予定されている。

 同社では、「“西友おにぎりプロジェクト”を始動し、納得の低価格で提供すする商品。お米は自社工場において水加減・火加減・むらし加減など試行錯誤を繰り返しながら、細部にわたり改良を加えて、一粒一粒のふっくらした食感を感じてもらえる商品に仕上げた。128円おにぎりではコシヒカリを使用。これまでコンビニでおにぎりを購入する頻度の高かった顧客の獲得を目指し、新おにぎりシリーズで年間売上高で昨年比10%アップを目指していく」としている。

 商品はグループ会社の「若菜」が製造し、全国9カ所の工場から納品する体制となっている。


-2013年7月17日-

◆米の原価、前期比4億94百万円増(壱番屋)

 カレーハウスを展開する壱番屋(愛知)はこのほど、平成25年5月期(24年6月~25年5月)の決算説明会資料を公表した。

 このうち仕入価格変動(前期比)の項目中で、米は4億94百万円増で、「米など食材の仕入価格が高止まりした影響などから減収となった」と説明、米は最大の原価上昇幅となっている。

 また、次期の26年5月期へ向けても、米の上昇幅を1億05百万円と予想している。


-2013年7月16日-

◆外国産と国産米のブレンド米販売事業をスタート(杵屋)

 うどん・そばチェーンを展開するグルメ杵屋(大阪)は、外国産米と国産米とのブレンド米販売事業をスタートさせた。グループ会社である日本食糧卸の精米工場において、生産及び納入業務が行われている。

 精米工場はグルメ杵屋本社(住之江区)近くの、ケータリング子会社の敷地を転用して先月末に完成した。現在のところは杵屋の各店舗向けを中心に、オーストラリア産米等で取り組まれている。

 「国産米の価格が高止まりしている環境の中で、値頃な外国産と国産米ブレンド米の需要は望めると認識している。今後はすでに外国産米を導入済みの外食チェーンなど、全国を対象として販売先を広げていく考え」としている。初年度販売目標は約3,600トンで、新工場の運営・管理ノウハウでは提携関係の神明が協力している。


-2013年7月12日-

◆米など食材価格の高止まりで減収(壱番屋)

 カレーハウスを展開する壱番屋(愛知)はこのほど、平成25年5月期(24年6月~25年5月)の連結業績を公表した。

 売上高399億89百万円(前期比0.5%増)、営業利益40億11百万円(同4.9%減)、経常利益41億68百万円(同3.5%減)、当期純利益21億64百万円(同3.1%減)。

 「既存店の売上強化を最重要課題に掲げ、店舗ごとのオリジナルメニュー、販促方法の実施を進めてきた。また従来から取組んできた宅配サービスの導入に加え、ドライブスルーやテイクアウト専用窓口の導入も推進。利益面については、米など一部食材の仕入価格が引き続き高止まりした影響などから減収となった」という。当期末における店舗数は、前期比13店舗増の1,215店舗。


-2013年7月11日-

◆農家・米穀店向けの小型色選機を発売(静岡製機)

 静岡製機(株)はこのほど、直販農家・米穀店向けの小型色彩選別機「イージー(SCSー7)」を発売した。

 画素サイズ0.2×0.15mmのセンサカメラにより、微妙な色の差や黒点を捉えられる上に、7チャンネル・14レーンのダブルレーンシュートにより、1回通しで高歩留りを確保できるのが特長。

 自動流量制御を搭載しているため、感度調整に専念することができる。白米と玄米の選別時で蛍光灯を変えれば、さらに高精度な選別が可能となる。

 処理能力は毎時200kg、不良混入率は1%以下を実現している。メーカー希望小売価格は136万5,000円(税込)。


-2013年7月10日-

◆インドネシアで現地法人を設立(サタケ)

 サタケ(東広島市)は7月8日、インドネシアで家電製品の生産販売や物流、食品生産等の事業を展開するゴーベル・グループと合弁で、精米機・光選別機の販売等を行う現地法人「サタケ・ゴーベル・インドネシア」を設立すると発表した。

 同国での売上拡大には販売力の強化とアフターサービスの充実が不可欠と判断し、これらを積極的に行う現地法人の設立を決定したという。事業開始後は、アフターサービスの充実や据付工事の品質向上に取り組むほか、マーケティング調査に基づく戦略の立案や大型プロジェクト受注体制の構築を図っていくとしており、現在の4倍である年20億円の売上を目指す。

 合弁会社の概要は以下の通り。▽会社名=サタケ・ゴーベル・インドネシア(PT.Satake Gobel Indonesia)▽事業内容=精米機・光選別機などの販売、アフターサービス、据付工事など▽資本金=100万ドル(サタケ60万ドル、ゴーベル社40万ドル)▽事業開始日=平成26年1月予定。


-2013年7月9日-

◆コメ先物、2年間の試験上場延長を申請(堂島商取)

 大阪堂島商品取引所(岡本安明理事長)は7月8日、農林水産大臣にコメ試験上場の延長にかかる認可申請書を提出した。

 コメ先物取引は平成23年8月8日に取引を開始、まもなく2年の試験上場期限を迎える。同取引所では先に公表された、コメ試験上場検証特別委員会の検証報告書を踏まえ、試験上場期間を延長して、価格形成、価格変動リスクなどを検証し、取引所として参加者の裾野を広げる取組を行うため、試験上場を2年延長するための定款変更を行う。

 岡本理事長は「現時点でも本上場への移行申請を行う余地はあったが、生産者団体の理解が得られていないなど、取引の裾野が十二分に広がっているとは言えない状況に加え、この2年間は、震災と原発事故の影響で、特殊な状況下だったことを踏まえ、念のため、慎重を期し、2年間の延長の申請を行った」とのコメントを発表している。


-2013年7月8日-

◆24年産相対取引239万7千トン(農水省5月末)

 農水省調査によると、24年産主食用うるち米の相対取引数量は5月単月で8万9千トンが積み上がった。5月末累計で約239万7千トン、前年産同期比98%、前々年産比103%となっている。

 対象は、全国団体、年間玄米仕入・直売5千トン以上の道県出荷団体、出荷業者が卸売業者等と契約(数量と価格が決定した時点を基準)を行った数量。

 前月との比較では、遅れていた福島産のうち、中通りコシヒカリが前年比105%と上回ったほか、福島ひとめぼれも98%となっている。また、新潟コシヒカリも一般97%、魚沼82%、佐渡81%、岩船84%まで進んでいる。


-2013年7月5日-

◆米専門店「おこめの美米庵」オープン(ライスフレンド)

 ライスフレンド(大阪)ではこのほど、アンテナショップ「おこめの美米庵」豊中岡町店をオープンさせた。

 「米卸が直営するおこめ専門店」として、▽注文を受けてから精米し、搗きたてのお米を提供▽好みの玄米を好みの分量だけ精米▽3分・5分・7分づきなど、分づき精米の注文にも対応…等が特長。

 玄米商品では、佐賀さがびより1キロ510円、熊本森のくまさん同510円、山形名人のつや姫同720円等を品揃えする。精米商品では、熊本阿蘇コシヒカリ、福岡元気つくし、山口コシヒカリといった西日本銘柄米に加え、新潟魚沼コシヒカリ、福井コシヒカリ、富山コシヒカリ、岩手ひとめぼれ、山形庄内のびのびなど多様な産地銘柄米を扱う。7月31日までは様々なキャンペーンが行われる。他に高島屋大阪店内にも出店している。


-2013年7月4日-

◆大阪ライス(株)、負債は約3億9千万円(大阪)

 大阪のコメ卸・大阪ライス(株)(吹田市千里、代表清水康文氏)は6月5日に大阪地裁へ自己破産を申請していたが、6月19日に同地裁より破産手続き開始決定を受けていたことが判明した。負債は約3億9千万円とみられている。

 同社は今年2月13日に異品種を混入して新潟コシヒカリと偽り販売した不正競争防止法違反の疑いで、新潟県警に代表取締役・清水康文容疑者ら3名が逮捕されていた。そのため、その後は対外的な信用が大きく失墜し事業継続が困難となっていた。


-2013年7月3日-

◆最新モデルの精米機・色選機を導入(東北むらせ)

 (株)東北むらせは7月1日、福島工場(会津若松市)において最新モデルの精米機と色彩選別機を導入するための工事に着手した。老朽化に対応するとともに、電力消費減、品質向上、米のロス削減等を図る。

 導入する精米機はサタケのミルマスター。「モーター出力の向上により電力消費を減らせる上に、形質の向上も見込めるという。また、今までは最小ロットが1トンだったが、500~600キロでも対応できるため、ロスを削減できる」(福島工場)。処理能力は毎時4トンで、2ラインに各2台導入するため、計16トンの処理が可能となる。

 色彩選別機は、同じくサタケのピカ選GRANDを採用。フルカラーのCCDカメラにより、異物の処理が格段に高まるとされ、「今までは異物と一緒に米もはじいていたが、そのロスも減らせる」とのこと。これら2機種の導入に合わせて、精米からパッキングまでのラインも効率化する。稼動開始時期は片側のラインが8月中旬、両ラインの稼動は10月予定となっている。


-2013年7月2日-

◆越智孝司氏が新たに取締役に(大阪第一)

 大阪第一食糧(大阪市)は先に開催された定時株主総会・取締役会において、社外取締役を含み新役員が選任された。新たな役員体制は以下の通り。

 敬省略。▽代表取締役社長=市丸勝一(重任)▽取締役(業務本部長)=三宅輝彦(重任)▽取締役(管理本部長)=越智孝司(新任)▽取締役執行役員(管理副本部長)=加藤恭則(重任)▽取締役=林修一(社外・重任)▽常勤監査役=西田嘉次▽監査役=久保隆(社外)▽監査役=吉岡富雄(社外)▽執行役員=浦上幸博(重任)。


-2013年7月1日-

◆25年産作柄表示地帯別の平年収量を公表(農水省)

 農水省はこのほど、25年産水稲の作柄表示地帯別10a当たり平年収量を決定し、公表した。

 前年産より増えたのは、▽青森=青森、南部・下北各1kg、津軽2kg▽山形=村山3kg、最上1kg▽長崎=五島2kg、壱岐・対馬13kg▽鹿児島=早期・大隅半島1kg。逆に減ったのは、▽山形=置賜2kg、庄内1kg▽佐賀=佐賀2kg、松浦7kg。

 都道府県別の平年収量は今年3月、青森県を引上げ、佐賀県を引下げ、全国では前年産と同じ530kgに決定。これを基に、当該地帯における品種構成や作付分布の変化等の生産事情を総合的に検討し、決めたもの。作柄表示地帯は、水稲の生産力(地形、気象、栽培品種等)により分割している。


-2013年6月28日-

◆活性化狙いコメ先物取引に参入(神明・藤尾社長)

 神明(神戸市・藤尾益雄社長)は今月から、大阪堂島商品取引所のコメ先物取引に参入した。先週中に登録を済ませ、6月26日に初の札入れを行っている。

 今回の件について藤尾社長は、「現在の玄米取引価格は一方的なもので、目安となる価格が存在しない。先物価格は一定の需給を反映した価格で、ある意味で適正な価格と言える。参入は先物取引市場の活性化を目的とした対応で、当社が参加することにより活気づけばと考えている」としている。

 また、「本来、価格はユーザー、消費者の意向が反映されるべきで、24年産米においては不可解な世界となっている。機会の度に産地には伝えているが、米の消費拡大のために具体的な動きを示すべきだ。消費が減ったら話にならない」と指摘する。


-2013年6月27日-

◆全業態で前年を上回る(5月外食売上高)

 日本フードサービス協会がまとめた5月の外食動向(既存店ベース)によると、全体売上高は前年同月比103.3%と2カ月ぶりにプラスに転じた。「北日本と沖縄・奄美を除きおおむね晴れの日が多く、GWや母の日以後も客足は好調で、全体客数は103.0%となった。すべての業態で前年を上回ったのは13カ月ぶり」という。

 業態別では、▽ファーストフード=全体売上高は104.1%とこの1年で最高の伸びを示し、全業種で売上高は前年を上回った。和風は客単価が下がったものの、客数は115.1%と前月に引き続き大幅に増加し、売上高は109.8%となった。麺類は新規開店効果などで売上は好調に推移。持ち帰り米飯・回転寿司も客数が増加し、売上高は前年より2.1ポイント上昇した▽ファミリーレストラン=全体売上高は103.1%と好調に推移し、全業種で売上高は前年を上回った。洋風は単価が高めのメニューが好調で、客単価、客数ともに前年を上回り売上は101.1%と堅調に推移した。焼き肉は近場のレジャーとしての需要が高まり、売上高は113.9%と引き続き好調に推移した。


-2013年6月26日-

◆7~9月、北・東日本で高温(気象庁予報)

 気象庁は6月25日、7~9月の3カ月予報を公表した。

 ▽8月=北・東・西日本では、太平洋高気圧に広く覆われて、平年より晴れの日が多く、高温傾向、少雨傾向

 ▽9月=日本の東で太平洋高気圧が平年より強いため、北・東日本で高温傾向…をそれぞれ見込んでいる。

 予報通りなら、水稲作は豊作型が予想される一方で、高温障害による品質落ちの懸念も。過去の例では、同じ産地でも生産者・品種ごとのバラツキが大きくなるケースが多い。技術対策の徹底が必要になりそうだ。


-2013年6月25日-

◆「お米日本一コンテスト2013」募集開始(静岡)

 静岡県はこのほど、11月に開催する「お米日本一コンテストinしずおか2013」の募集を開始した。全国の生産者から25年産米を募り、おいしい、売れる米づくりを推奨するというもので、今年で10回目を迎える。

 審査方法は、まず栽培履歴の書類で一次審査を行い、二次審査として食味評価機器(サタケ・静岡製機・東洋ライス)で評点し、最終審査として上位30点の官能審査を11月28日に行う。

 今年は消費者の嗜好や品種の多様化に応えるため、コシヒカリ以外の品種部門を設けて特別審査も実施。二次審査を通過した30点以外で、評点が高い10点の官能審査を行って選出する。

 申込先は、静岡県庁茶業農産課内お米日本一コンテストinしずおか実行委員会 〒420-8601静岡市葵区追手町9番6号、Eメール:chasan@pref.shizuoka.lg.jp、FAX:054-221-2299。FAXでの申込の場合は、確認のため必ず電話連絡(054-221-3249)が必要。ホームページからの申請も可能となっている。申込締切9月30日。


-2013年6月24日-

◆「結びの神」、キャップ付き小型袋で販売(三重)

 三重県では6月23日から、マックスバリュ中部、ぎゅーとら各店舗において、県オリジナル米「結びの神」の1kgスパウトパウチ(キャップ付き小型袋)の販売がスタートする。

 「三重の新たな米協創振興会議」の参加事業者である(株)ミエライスが商品化したもので、少量でも鮮度を保ちやすく、冷蔵庫にもそのまま入れられるのが特長。6月上旬から一部店舗で試験販売され、好評につき本格販売となった。今後は県内の他の販売店などでも順次取り扱われる予定となっている。

 「結びの神」は「三重23号」の商品名で、県が選定した生産者が栽培を行い、一定の品質基準に適合したものだけを販売している。もっちりとした食感とべたつきが少ないのが特徴で、弁当や寿司などにも向くという。25年産では400トンの生産が見込まれている。


-2013年6月21日-

◆25年度の米穀部門取扱高、53億円増を計画(ホクレン)

 ホクレンはこのほど、平成24年度事業実績と25年度事業計画をまとめた。24年度実績は、取扱高1兆4,510億円(前年比205億円増)、事業総利益268億24百万円(同2億17百万円減)、経常利益57億86百万円(同9億21百万円増)。そのうち米穀部門の取扱高は1,132億08百万円(前年比173億円増、うるち米は158億円増)。

 平成25年度事業計画は、取扱高1兆4,473億45百万円(前年計画比52億78百万円増)。うち米穀部門は1,032億20百万円(前年計画比52億56百万円増)。

 第11次中期計画(平成25年~27年)については下表の通り。基本方針において、水稲は「北海道水田農業ビジョン」に基づき水張面積の拡大に取り組むとともに、稲作所得の向上や北海道米の安定的な需要確保に向けた施策を推進するとしている。


-2013年6月20日-

◆24年外食市場、支出額増加で1.5%増(外食総研)

 食の安全・安心財団(付属機関・外食産業総合調査研究センター)はこのほど、平成24年(暦年)の外食市場規模を23兆2,386億円、前年比1.5%増加と推計した。

 東日本大震災の反動等により世帯1人当たり外食支出額の増加、法人交際費の下げ止まりが予想されることが要因と分析。飲食店、宿泊施設、社員食堂、病院給食などを含む「給食主体部門」の市場規模は、18兆5,865億円、前年比2.1%増加。全体の80.0%を占める。概要は以下の通り。

 【営業給食】(市場規模15兆2,274億円、前年比2.5%増)▽飲食店=市場規模12兆4,686億円、前年比2.0%増。「食堂・レストラン」3.2%増、「そば・うどん店」0.8%増、「すし店」0.7%減、「その他の飲食店」1.7%減▽宿泊施設=市場規模2兆5,131億円、前年比4.7%増。震災の影響が薄れる中、稼働率が改善傾向。

 【集団給食】(市場規模3兆3,591億円、前年比0.5%増)▽学校給食=児童数の減少傾向等から前年実績を下回り0.7%減▽事業所給食=従業員数が減少したが、「社員食堂等給食」は、出勤日数の増加等から0.2%増、「弁当給食」0.2%減▽病院給食=1.5%増▽保育所給食=保育所数の増加傾向などにより2.5%増。

 持ち帰り弁当店や惣菜店、テイクアウト主体のファストフードなどの「料理品小売業」の市場規模は、6兆4,648億円、前年比2.7%増。


-2013年6月19日-

◆生産局長に原料米供給を再要請(国産米推進協)

 国産米使用推進団体協議会(日本炊飯協会・日本べんとう振興協会・日本惣菜協会・日本弁当サービス協会・加工用米取引センター)は先週、農水省の佐藤生産局長に対して、農水省や全農が主体となり国産米の使用推進に取り組むよう要望書を提出。業界が直面する厳しい環境とこれまでの活動内容を説明した。

 同協議会は、「本来、国産米の使用推進は“官民一体”となる課題で、農水省及び全農JAが主体となるべく事業」と要請。「中食業界がこの活動を開始した昨年11月以降も当局に動きなく、さらに4月23日に当協議会からの要請提言後1カ月以上経過しているが、新たなご指導も頂いていない。その後も米消費は減少を続けている現状に、業界の存続懸念と日本の稲作農業の将来に危機感を抱いている」と経過を説明した。

 中食業界の環境について、「価格転換は到底不可能のため、個食盛付量を減量してのコスト吸収も行われ、“元に戻らない米離れ”に拍車をかける事態に至っている」としたほか、「個食盛付量の減少は年間5%と見られ、平成25年には滋賀県産米相当量が不要となり、人口減、毎年の消費減を加味すると平成29年には新潟県産米相当量が不要となると予測される」という日炊協の調査(4月末実施)結果を示した。

 会長を務める日炊協の福田最高顧問は、「佐藤生産局長からは、大変に前向きで良い回答をもらった。今後に適切で迅速な対応を行いたいとした上で、当協会と定期的な協議の場を持ちたいということだった。また、全農全国本部からも声が掛かっており、タイミングを見て会合を考えている」とした。


-2013年6月18日-

◆ベトナム精米最大手のAGPPS社へ技術協力(サタケ)

 サタケ(東広島市)はこのほど、ベトナムの精米・稲種子・農薬生産販売会社の最大手であるAGPPS社と技術協力の覚書を締結した。

 米の乾燥・精米・分析・品質管理及び付加価値米に関する技術協力で、概要は(1)米の乾燥機(2)米の分析・品質管理(3)精米機・研米機(4)付加価値米などの技術貸与や製品供給…など。当面はAGPPS社の精米工場(もみ乾燥から精米までを行う)で使用する新型乾燥機の自社生産、GABAライスの製造などが視野に入る。

 サタケでは、「AGPPSは精米事業で2018年までに売上高を現在の約25倍(日本円で約600億円)に伸ばし、併せて精米工場を18工場へと増設する戦略を立てている。目標達成のためには米の品質向上が不可欠であり、使用している自社製乾燥機の性能向上や米の分析・品質管理の徹底が必要と判断した。乾燥から炊飯に至るまでの一環した技術力の高さを認識し、当社に技術協力を求めてきた」としている。


-2013年6月17日-

◆コメ輸出の課題を指摘(美味技術学会)

 美味技術学会は6月13日、FOOMA JAPAN 2013において「日本発農産物の海外展開-美味技術に求められるもの-」を開催。会場には業界関連の担当者が多数つめかけた。

 日本大学の下渡敏治教授が「日本産農産物の世界市場への挑戦」、三菱商事の吉田誠シニアアドバイザーが「どのような農産物・農産加工品が輸出できるのか ~海外市場ニーズへのアプローチ」、日本精米工業会の向井敏彦理事・統括部長が「美味しい日本産米の海外販売戦略」、農業生産法人(株)新潟玉木農園の玉木修社長が「海外輸出の表と裏」について講演し、未成熟な物流インフラやニーズ把握の難しさ、世界と日本の反収比較など多岐に渡る課題を指摘した。


-2013年6月14日-

◆つや姫1万トン計画(全農宮城)

 全農宮城県本部は、25年産つや姫の取扱いについて、約1万トンの販売計画を立てている。首都圏を始め、広域での販売を考えている。

 また、25年産米の販売においては、「改めて、主産地として宮城のPRを進めていきたい」(米穀部)として、新米出荷の秋口に大々的な販促のプロモーションを実施する計画を持つ。また、ササニシキの増産プロジェクトも検討している。


-2013年6月13日-

◆包装餅2%減、包装米飯4%増(サトウ食品4月期)

 サトウ食品工業(新潟県)は4月11日、25年4月期の決算短信を公表した。業績は、売上高267億44百万円(前年比0.8%増)、営業利益3億87百万円(42.2%減)、経常利益4億50百万円(55.9%減)、当期純利益1億79百万円(709.2%増)。

 製品別の売上高は、包装餅が前年を下回ったものの、包装米飯は上回った。概要は▽包装餅=126億69百万円(2.1%減)。特定産地製品である「新潟魚沼産こがねもち」「滋賀羽二重糯」や発売3年目の「サトウのやさしい鏡餅」は消費者の認知が拡がりを見せ堅調だったが、備蓄需要が第4四半期において軟調に推移した▽包装米飯=140億62百万円(3.6%増)。原料米仕入先との共同企画による各県の農産品や名産品を産地直送する販売促進企画を継続的に実施し、販売拡大に努めた。


-2013年6月12日-

◆稲わらを飼料にする場合の考え方を通知(農水省)

 農水省はこのほど、25年産稲わら(25年収集)を飼料として流通・利用する場合の考え方を東北・関東農政局に通知した。

 調査対象県は岩手・宮城・福島・茨城・栃木・群馬の6県で、各対象県は、畜産農家・飼料生産者・飼料販売業者等に対して、25年産稲わらの飼料としての流通・利用の自粛を要請。対象県は手順に基づいた調査で得られた放射性セシウム濃度と暫定許容値を比較し、原則として調査地域毎に自粛の解除を判断する、とされている。

 また、対象県は玄米検査の結果、玄米中のセシウム濃度が100Bq/kgを超え、出荷自粛となった地域・生産者の25年産稲わらについては、稲わら自体の調査結果にかかわらず、その流通・利用を自粛するとされる。


-2013年6月11日-

◆補正予算盛り込み、「森のくまさん」首都圏でPR(熊本)

 熊本県は、13年度の一般会計補正予算案に700万円を盛り込み、東京など首都圏での「森のくまさん」販売促進事業に乗り出す。

 県農産課によると、穀検の食味ランキングで1位になったことを受け、東京での販売も可能と判断。新米の流通が始まる秋までに間に合うように予算を盛り込んだ。

 高所得者層をターゲットに、効果的なPR方法を検討して宣伝販売を展開していく…としている。


-2013年6月10日-

◆「おいしい十六穀」の夏キャンペ実施(ライスアイランド)

 雑穀メーカーの(株)ライスアイランドは7月1日~9月30日にかけて、「おいしい十六穀」を対象に「RIDオリーブオイル ポーションタイプ」の添付キャンペーンを全国で実施する。

 これから夏を迎えるにあたり、低迷しがちな米売場の売上げアップ企画として行うもの。雑穀にオリーブオイルを入れて炊くことで、お米がふっくら炊き上がるという。健康的な身体作りの応援として雑穀の新しい食べ方を提案し、その魅力を高めていくとしている。

 「おいしい十六穀」は、もちきびをはじめ、白麦、もち米、あわ等をブレンドし、スティック(25g×8本)に小分けした商品。もっちりした食感と、クセがなく食べやすいのが特長で、毎日食べても飽きない味わいが魅力とされる。


-2013年6月7日-

◆コメ生産コスト4割減(産業競争力会議)

 政府は6月5日、産業競争力会議(議長・安倍晋三首相)を開催、今月中旬に取りまとめる予定の成長戦略の素案を示した。

 農業の成果目標は「全農地面積の8割を担い手集約」「コメの生産コストを現状比4割削減」「法人経営体数を2010年比約4倍の5万法人へ」「2020年には、6次産業の市場規模を10兆円(現状1兆円)、農林水産物・食品の輸出額を1兆円(現状約4,500億円)に」「今後10年間で6次産業化を進め、農業・農村全体の所得を倍増する戦略を策定」とされた。

 具体的には、担い手への農地集積・集約や耕作放棄地の解消を加速化するため、農地中間管理機構(仮称)を設置。法人経営・大規模家族経営・集落営農・企業等の多様な担い手による農地のフル活用、生産コストの削減を目指し、農地を最大限効率的に活用できるよう生産現場を強化する。

 秋までに具体的スキームを固め、速やかに法制度・予算措置を含む必要な措置を講じる方針。


-2013年6月6日-

◆金芽米の新たな健康機能を紹介(東洋ライス)

 東洋ライス(株)(雜賀慶二社長)は6月4日、都内で「金芽米の新機能」に関するセミナーを開催した。

 まず、同社品質保証部の市場部長が「金芽米は亜糊粉層(あこふんそう)と金芽(胚芽の基底部)を残した白米で、普通白米と比べると、ビタミンB1・Eは約2倍、健康糖質であるマルトース・オリゴ糖・グルコースはそれぞれ約60倍・12倍・5.5倍…」など特長を説明。

 また、香川大学医学部の稲川裕之准教授が「金芽米には糖脂質(LPS)が多く含まれ、普通精米にはないマクロファージ活性化能(自然免疫)がある」と、日本栄養・食糧学会で発表した研究成果を説明した。

 稲川准教授によると、マクロファージは死んだ細胞や体内に侵入した細菌などの異物を掃除したり、免疫機能の中心的役割を担う細胞で、ストレスに弱いため、日常的に活性化させないと自然免疫力が低下してしまうが、糖脂質の摂取によりマクロファージを活性化できるという。

 金芽米の亜糊粉層には普通精米の5.9倍の糖脂質が含まれており、金芽米を1日2合食べると、必要な摂取量の3分の1を賄うことができ、生活習慣病や感染症、ぼけやがん、花粉症などの予防・治療効果が期待できるとしている。


-2013年6月5日-

◆気温変動が大きかった春、東・西日本で多照

 気象庁はこのほど、春(3~5月)の天候特徴として、(1)全国的に気温の変動が大きかった(2)西日本太平洋側では春の降水量が記録的に少なく、東日本太平洋側と西日本では春の日照時間が記録的に多かった(3)北日本日本海側では、春の日照時間がかなり少なかった…とまとめた。

 3月から4月はじめにかけてと5月中旬以降は南からの暖かい空気に覆われ、東・西日本を中心に高温となる一方、4月中旬から5月上旬にかけては寒気の影響により全国的に低温となるなど、気温の変動が大きかった。

 田植期の5月は、上旬に、この時期としては強い寒気に覆われて全国的に気温は平年を大幅に下回った。その後は、北海道では気圧の谷や湿った気流の影響、沖縄・奄美では前線などの影響により曇りや雨の日が多かったが、東北地方と東・西日本では高気圧に覆われて晴れ、気温の高い日が多かった。

 月の終わりには、北日本から西日本にかけて南からの湿った気流を受けやすくなり曇りや雨となった。水稲の生育は全般的に田植え後の低温で抑制されたところが多かったが、その後の好天で回復傾向にあるもよう。


-2013年6月4日-

◆米国のコメ生産量、4.7%減(農水省)

 農水省がこのほど公表した食糧需給リポート5月分(米国農務省の情報等に基づきまとめたもの)によると、米国の2013/14年度のコメ生産量は、作付面積が減少することから前年比4.7%減の600万精米トンとなる見込み。

 州別では、アーカンソー州が49.7万haで1989/90年産以降最も低い作付面積となるほか、カリフォルニア州は中粒種の作付面積が減少することから22万ヘクタールと前年産に比べて減少となる。

 作付面積の減少分は、収益性が高く手間の掛からないとうもろこし・大豆への作付け転換が行われていると見られている。米国農務省によると、種類別の生産量では中・短粒種が2.4%減、長粒種が6.0%減となる見込み。


-2013年6月3日-

◆山田錦の最適作期決定システムを開発(兵庫農技センター)

 兵庫県農林水産技術総合センターはこのほど、温暖化による品質低下を抑制するため、「山田錦最適作期決定システム」を開発した。

 最適な条件である出穂後11~20日の平均気温が23度以下となるように予測し、50m区画の詳細な日平均気温データを使って、圃場毎に最適な移植日を決定するもの。

 これにより、高温による白未熟粒の発生を抑え、検査で特等以上になる傾向が高くなるなど良質米生産が期待される。また、米の消化性が高くなり酒造適性が最適になるとも見られている。


-2013年5月31日-

◆販売段階で持越在庫、25年産価格に影響(有識者懇)

 農水省はこのほど、5月17日に実施した「米取引に関する有識者懇談会」(第11回)の概要を公表した。

 24年産米の契約・販売については、▽契約は概ね順調に推移している。産直は苦戦している生産者が見られる▽一部は販売段階での持越在庫になると見込まれ、25年産価格にも影響を与える。20年産同時期の在庫状況と似ているが、今後の販売の仕方で10月末の在庫が変わってくる-などの意見が出た。また、▽業務用を中心に米自体の値上げの影響を受けないメニューの開発が進んでおり、米需要減に繋がることを懸念している▽銘柄毎の販売進度差が明確になってきている▽小売段階での売上げは比較的堅調であるものの、特定銘柄への人気の偏りが見られる。また、売上げが特売に集中し、利益がそれほど上がらない-などの現状報告があった。

 25年産に向けては、▽生産者側と実需者側との間で考え方にギャップがあり、過去の需給実績や現在の状況、今後の動向も見据え、ギャップ解消に向けた情報を産地に伝えていく必要がある▽播種前契約等も進められていく中で、基準価格については基本的なルールを業界で決めておく必要があるのではないか▽SBS輸入にも大きく影響することから、25年産の価格水準が注目される▽米粉用米の需要が伸びていないことを背景に、備蓄米への作付けの切り替えが見られる-などの意見が出た。

 その他、▽加工用米は地域流通の割合が増加する中、毎年のスタート時に供給量不足の懸念から生産者側と実需者側との間で混乱が生じることも見られるが、両者がよく意志疎通を図ることで解決できる部分もあるのではないか▽水張り面積拡大のためには、政策の継続性や需給の安定が重要。加工用米・備蓄米の確保を推進しているといった政策情報を生産者までよく伝える必要がある▽国産米需要の減退を避ける観点からも、中食・外食をターゲットにした中長期的な生産を考える必要がある▽食料安全保障上、一定面積の圃場確保が必要であり、食用の米だけでなく、補助金の交付やコスト削減を図りながら、飼料用米の生産を推進していく必要がある…などの意見が出された。


-2013年5月30日-

◆「おこめ券30周年記念キャンペーン」実施(全米販)

 全米販は6月3日から、「おこめ券30周年記念キャンペーン」を実施する。同組合が発行する「全国共通おこめ券」は今年で30周年目を迎えることとなり、累計発行枚数は3月末時点で4億2,700万枚に達した。

 これに合わせて、「おこめ券」のホームページをリニューアルするとともに、日頃の感謝を込めて本キャンペーンを実施する運びとなった。同サイトの専用フォームから応募するオープン方式で、第1弾(6月3日~17日)では、「おこめ券」3枚とオリジナルキャラクター付箋1個が30名に当たる。7月、8月の商品・当選者数については現在企画中。

 「おこめ券」は慶弔いずれにも利用しやすい贈答券として、一般消費者をはじめ、株主優待等で法人にも好評を得ており、全国の米穀小売店、スーパー、デパートで利用できる便利な贈答券として支持されている。


-2013年5月29日-

◆東京・山口精米店、産地偽装で書類送検(警視庁)

 警視庁生活経済課と目白警察署の共同捜査本部は5月28日、(株)山口精米店(東京都豊島区雑司が谷)の社長と従業員の2名を不正競争防止法違反(誤認惹起)で書類送検した。

 警視庁によると、同社は去年4月2日頃、産地不明のコシヒカリ・あさひの夢・朝の光などを混ぜたブレンド米に「宮城県産ひとめぼれ100%」などと印字されたシールを添付し、目白警察署管内の老人ホームや給食向けに計240kgを7万5,600円で販売したという。


-2013年5月28日-

◆安西製作所、色選機「レオソーター」など展示(FOOMA)

 選別機メーカー・安西製作所は、6月11日~14日開催のFOOMA JAPAN 2013において、新型シュート式フルカラー選別機「レオソーター」など6機種を展示する。

 今回の目玉は、工場のFA化・省人化に対応した新システム「ANNZAI Hyper Link System」。パソコンと色彩選別機をLANで接続することで、リアルタイムで状況確認ができ、どこからでもタイムリーに操作を行えるというもの。万が一のトラブルが発生した際も、コストや時間をかけず、素早く生産ラインを復旧できる。

 同社のパソコンでもモニターできるため、将来的には定期的な遠隔診断や、トラブル発生時のアシスタントサービスの提供まで想定しているという。このシステムに対応した色彩・異物選別機「LEDマイティーソーター」も展示される。会場は東京ビッグサイト。


-2013年5月27日-

◆コープネット組合員と飼料用米の田植え(全農岩手)

 全農岩手県本部(米穀部・畜産酪農部)はこのほど、コープネット事業連合の「飼料用米の田植え交流会」を実施した。同連合の職員、会員生協を対象に、飼料用米専用品種「つぶゆたか」の田植えを行った。

 場所は県内のJAいわて花巻管内で、米は産直豚肉「お米育ち豚」に給餌される。「田植えを通して首都圏の消費者と、岩手の生産者の交流を深めることができた」としている。

 つぶゆたかは「江70」を母、「ふくひびき」を父に人工交配を行い、その後代から選抜育成された品種。岩手県の気象条件に適した、耐冷性の強い多収品種とされる。


-2013年5月24日-

◆輸入米の使用増加、国産米09年比4割高(亀田製菓)

 亀田製菓(新潟県)はこのほど、2013年3月期の決算説明資料を公表した。それによると、コスト削減の取り組みの中で原料米については「品質と価格を考慮して、輸入米の使用を増加した」としている。

 国内産うるち米の期末時点における購入価格は、09年3月期を100とした場合▽10年=87%▽11年=81.9%▽12年=87%▽13年=141.3%。米国産うるち米は同様に92.8%、85.9%、90.5%、93.5%-で推移。

 「特定米穀・加工用米・新規需要米の国内産は供給不足と主食米の値上がりにつられて価格が高騰。加工用などの米国・タイ産は供給・価格・品質とも比較的安定」と説明している。

 部門別の業績は▽国内米菓・スナック=売上高736億88百万円(前年比1.4%増)、営業利益30億58百万円(1.6%減)▽国内ヘルスケア=26億89百万円(37.8%増)、2億06百万円(97.3%増)-など。ヘルスケアは13年1月に子会社化した尾西食品が貢献したとしている。

 尾西食品の12年9月期業績は、売上高30億83百万円(前期は23億32百万円)、当期純利益3億90百万円(2億82百万円)。


-2013年5月23日-

◆新潟コシ24年度DNA検査、その他混入7.6%

 新潟県はこのほど、県産コシヒカリの24年度第4回DNA検査結果をまとめた。今年1~3月、首都圏・関西圏で販売されていた56点(スーパーマーケット38点、ディスカウント12点、百貨店6点)とインターネット5点の計61点を購入し、分析したもの。

 結果は、▽コシヒカリBL100%39点(63.9%)▽従来コシヒカリ100%6点(9.8%)▽コシヒカリBL+従来コシヒカリ10点(16.4%)▽コシヒカリBL+その他5点(8.2%)▽コシヒカリBL+従来コシヒカリ+その他1点(1.6%)▽従来コシヒカリ+その他 0点(0%)。

 上記調査を含め24年度全体では、250点(スーパーマーケット155点、ディスカウントストア50点、百貨店25点[首都圏125点、関西圏105点]、インターネット20点)の検査を実施している。

 結果は、▽コシヒカリBL100%150点(60.0%)▽従来コシヒカリ100%28点(11.2%)▽コシヒカリBL+従来コシヒカリ53点(21.2%)▽コシヒカリBL+その他13点(5.2%)▽コシヒカリBL+従来コシヒカリ+その他4点(1.6%)▽従来コシヒカリ+その他2点(0.8%)。その他品種が混入していた商品は19点、7.6%だった。

 同県では、24年度の検査結果を踏まえ、引き続き25年度も検査を実施する。結果は、必要に応じて追跡調査、関係機関への情報提供を行う方針。この調査で不適正表示が発覚した事例も出ている。


-2013年5月22日-

◆おむすびのGABA秋葉原店がオープン(サタケ)

 (株)サタケと(株)きちりは5月20日、「おむすびのGABA秋葉原店」の内覧会・記者発表会を行った。

 サタケの佐竹代表は、「健康促進が期待できるGABAライスの認知・普及活動を目的として、おむすびのGABA秋葉原店が21日のグランドオープンを迎えることになった。きちりさんには企画段階から協力してもらっており、今後もパートナー企業として共に店舗運営をお願いしていく」と挨拶。

 タニタ食堂などのアンテナショップのプロデュースを手掛ける、きちりの平川社長は、「今回のオープンに向けては、世界的な企業であるサタケさんと協力できて大変名誉だ。GABAライスはリラックス効果や、脳細胞の代謝機能を高めるなどさまざまな効果がある。今後は一人でも多くの人にGABAライスを認知してもらい、食べることで健康づくりに役立ててもらいたい」とした。


-2013年5月21日-

◆西村機械、「スーパーパウダーミル」など出展(FOOMA)

 製粉機械メーカー・西村機械製作所は、6月11日~14日に開催される「FOOMA JAPAN 2013(国際食品工業展)」に出展する。

 今年のテーマは「新たな市場(6次産業化)に向けた提案~TPPに向けたグローバルな視点での御提案」。米粉の自家製粉から製パン、製麺への活用をはじめとする商品化について提案する場になるとしている。

 ブースでは米粉製粉機「スーパーパウダーミル」の大型機と少量タイプ、計量充填袋詰め装置「エヌパックスケール」を実機展示する。商談の来客には米粉ドーナツなども提供されるという。

 また、同社サイト「米粉.jp」のFOOMA出展のページでアンケートに答えることで、無料招待券も送られる(数が無くなり次第、終了)。会場は東京ビッグサイト。


-2013年5月20日-

◆米穀事業売上、前年比9.4%増(木徳第1四半期)

 木徳神糧はこのほど、平成25年12月期第1四半期(25年1月~3月)報告書を公表した。

 米穀事業の売上高は225億98百万円(前年同期比9.4%増)、営業利益3億08百万円(同28.6%減)で、「平成24年産米の仕入価格が高騰しているなか、消費者の節約志向や低価格競争のあおりを受けた」としている。

 食品事業の売上高は22億33百万円(同8.8%減)、営業損失21百万円(前年同期は16百万円の営業損失)。

 「付加価値商品の低たんぱく米や米粉の販売が引き続き好調に推移したが、雛の飼育や鶏肉の加工・販売を手掛ける食品子会社の業績改善が遅れた」とのこと。


-2013年5月17日-

◆農産物検査の基本要領を一部改正(農水省)

 農水省は4月30日付けで、農産物検査に関する基本要領を一部改正している。

 主な改正点は、(1)検査標準品について、写真・印刷したものも可能とする(2)銘柄設定の手続きを1カ月前倒しする[募集は11月→10月、意見聴取は翌年1月末→12月末。報告期日12月末など](3)標準計測方法の運用見直し[登録検査機関以外にメーカーの直接申請が可能。HPで公開](4)農産物検査員の育成研修における講師の定義付け[指導的役割を果たす農産物検査員又は同等の知識を有すると認められる者で、過去1年以内に地方農政局が開催する程度統一会に参加した者]…など。

 検査標準品については、これまで現物で対応していたが、確保の手間などを省くのが狙い。今年から5年計画で、出来るところから対応を進める考え。


-2013年5月16日-

◆ゆめぴりか認知度75.3%、つや姫69.3%(精米工調査)

 精米工はこのほど、第22回お米に対する消費者の意識調査アンケート結果をまとめた。

 普段よく購入する品種で最も多かったのは「コシヒカリ」で69.4%、以下は「あきたこまち」46.4%、「ひとめぼれ」33.4%、「きらら397」12.3%と続く。また、ゆめぴりか、つや姫等の新品種と並んで国内産ブレンド米も上位に挙がったのが今回の特徴とされる。

 新品種の認知度(複数回答)では、ゆめぴりか(75.3%)とつや姫(69.3%)が3位以下を大きく上回っており、食べてみたい品種でも同様の結果となった。食べたことのある新品種でもこれら2品種がトップとなったものの、「いずれも食べたことがない」(54.6%)という回答が最も多かった。

 調査期間は25年2月5日~28日。同調査はインターネットで実施(回答者数3,226)。


-2013年5月15日-

◆コメ先物アンケートを開始(堂島商取)

 大阪堂島商品取引所に設置されたコメ試験上場検証特別委員会は5月14日、同委員会の議論の参考とするためのアンケートを開始した。

 コメの生産・流通に関わる事業者や投資家などを対象に、コメの先物取引についての認識や考え方を把握するためのもので、設問は、コメ先物への参加の有無や、先物価格を事業の参考にしたことがあるか、事業への支障や公的なコメの価格形成の場など。

 回答は5月28(火)まで、FAX、メール又は郵送で受け付ける。詳しくはHP(http://ode.or.jp/)を参照。


-2013年5月14日-

◆新農政に関する提言案を公表(全中)

 全中は5月10日、26年度以降の新農政に関する提言(案)をまとめ、公表した。高付加価値化・需要拡大・コスト低減による「農業者の所得増大」と、農地の集積・担い手育成等による「食料自給率・自給力の向上」を最重要目標とする提言で、“大規模・大量生産によるコスト削減と価格競争を目指す取り組みは限界”という問題意識のもと、国産農産物の知的財産を含む付加価値を創出する政策、農産物デフレから脱却するための販売価格引き上げなど価格転嫁をすすめる政策..などへの転換を求めている。

 また、政策全体を下支えする日本型直接支払制度については、米の需給と価格の安定を前提に、現行の経営所得安定対策を再整理したうえで、その品目別対策とは別に、農業・農村の多面的機能を維持・発揮させるための「新たな直接支払制度」を措置する必要があると指摘している。

 一方、政策転換に適応したJAグループの取り組みとしては、「川下への展開による販売力強化」「担い手対応など営農支援対策の強化」などを掲げ、新農政実現のための戦略とした。「川下への展開による販売力強化」では、直販や契約取引、加工販売など多様な販売を重視する戦略を再構築するほか、ニーズに応じた米の用途別生産販売など品目別に販売・需要先を明確化した販売戦略の展開、JA・6次化ファンド等を活用した6次産業化の促進…に取り組む。

 「担い手対応など営農支援対策の強化」では、経営体への個別事業対応、JA農地集積円滑化事業の展開、ブランド化への対応等を強化するとしている。


-2013年5月13日-

◆加州コシ、来年2月から50社で取扱い(シジシージャパン)

 量販店向けの商品開発・供給機構シジシージャパン(東京)では、来年2月から米国カリフォルニア州産コシヒカリの取扱いをスタートさせる。加盟54社が参加して「外国産米プロジェクト」を立ち上げ、このほど現地視察を行い約600トンの販売計画(見通し)を固めた。カリフォリニア州サクラメントで収穫予定のコシヒカリを、SBS入札を活用して調達する予定。

 今回の件については、「シジシージャパンは今年で設立40周年を迎えることで、改めて外国産米に取り組んでいこうということになった。以前にはタイ産米を扱うなど実績はあったが、グループを上げての扱いは初めてとなる。安全面と品質面などにおいて、外国産米を手掛ける環境が整ってきたことからの対応。先の現地視察では実際に生産者と懇談の場を持ち、高品質の米が調達出来ると判断した。現在のところ取り扱い方針の50社で、26年2月上旬から店頭発売する予定。入庫のスケジュールにもよるが、早いところでは1月下旬の発売も考えられる」(本社広報部)としている。

 店頭売価については今後だが、「国内産のコシヒカリよりは低く設定できる見込み。ただ、シジシージャパンでは米については、アップグレード商品との位置づけとしている。米国産コシヒカリの取扱いにおいても、あくまで高品質、高食味を追求しての販売となる」とのこと。

 シジシージャパンは全国の量販店228社、3,807店舗(5月1日現在)が加盟しており、加盟企業の総年商は4兆2,658億円となっている。


-2013年5月10日-

◆新店増で売上4.5%増(松屋フーズ)

 牛めし・定食チェーンを展開する松屋フーズはこのほど、平成25年3月期(24年4月~25年3月)の連結業績を公表した。

 売上高790億91百万円(前期同期比4.5%増)、営業利益19億27百万円(同60.2%減)、経常利益19億50百万円(同60.0%減)、当期純利益7億70百万円(同63.8%減)。

 「売上高は既存店売上が前年同期比92.9%と前年を下回ったが、前期以降の新規出店による売上増加分が寄与し前年同期比4.5%増となった。売上原価については食材の仕入単価上昇や、23年12月稼働開始の川島生産物流センターに係る労務費・経費の増加により、原価率が前年同期の32.5%から33.9%に上昇した」という。

 当期末における店舗数は、牛めし・定食996店舗、とんかつ業態店35店舗など合計1,045店舗。主力である牛めし・定食「松屋」においては、地域によって国産米100%と国産米とオーストラリア産のブレンド米が使用されている。

 次期の通期業績は、売上高821億円(前年同期比3.8%増)、営業利益18億50百万円(同4.0%減)、経常利益20億80百万円(同6.6%増)、当期純利益6億円(同22.1%減)が見込まれる。


-2013年5月9日-

◆ニーズに合った国産米の増産を要望(国産米推進協)

 国産米使用推進団体協議会はこのほど、林芳正農林水産大臣に「ニーズに合った国産米の増産のお願い」とする要望書を改めて提出した。

 需要に見合った供給が行われ適正な米価格に近付けるべく、主要食糧の需給及び価格の安定に関する法律に沿って、「消費者・ユーザーにあった銘柄米を増産」できるよう、国産米の生産を主として担っている農業団体、JAへの指導や、「一方的な値決めをする体質」を改め、透明性のある価格形成となるよう所要の改善・指導を要望した。

 同協議会によると、中食産業の売上規模は8兆3千億円と推定されており、24年度の年間米仕入額は4,650億円、22年度比1,240億円(単価80円アップの300円/㎏)の増加が見込まれるという。外食・中食産業は、年間290万トン(中食産業155万トン)の米を消費し、国産米消費量808万トンの36%(中食業界は約20%)を使用しているとのこと。

 協議会は日本炊飯協会、日本べんとう振興協会、日本惣菜協会、日本弁当サービス協会、加工用米取引センターと4団体1社の参加で今年3月28日に設立。会長は日本炊飯協会の福田耕作理事最高顧問が就任している。


-2013年5月8日-

◆7月30日に「カルローズ料理コンテスト」を実施

 USAライス連合会は7月30日、シェフを対象にした「カルローズ料理コンテスト」を実施する。6月28日までカルローズの特長を生かしたオリジナルのレシピを募集しており、書類審査で8点を選出し、最終実技審査で最優秀賞1名、優秀賞2名を決める。

 受賞メニューは同連合会ウェブサイト・ニュースレター、業界専門誌などで広く紹介する予定。応募条件など詳細は http://www.usarice-jp.com/ まで。

 また、6月30日まで東京ドームシティ・ベースボールカフェで「USAライスフェア」が実施されている。期間中はカルローズを使ったメニュー6品を提供。

 同連合会によると、「ベースボールカフェでカルローズを使うようになって5年。シェフによればカルローズはカフェのあらゆる料理に汎用性があって使い勝手がよく、品質・価格的に魅力」とのコメントを紹介している。


-2013年5月7日-

◆最終14回は伊藤忠商事が契約(24年度MA一般入札)

 農水省はこのほど、24年度MA一般輸入米入札の第11~14回契約者を明らかにした。

 13回入札は、うるち精米長粒種対象のグローバルテンダー(産地国の指定なし)で、タイ産米が2万4,008トン落札したものの、予定価格を超えた5,017トンが不落となった。契約金額はトン換算で5万8,492~9,688円。契約者は兼松(3件)と三井物産。

 14回は伊藤忠商事が前回の不落分をタイ産米で落札し、24年度の買付が終了した。価格は5万9,576円。11~12回の契約概要は以下の通り。

 【11回】▽米国加州産うるち精米中粒種3万1,000トン(3件)=三井物産、太平洋貿易、丸紅で、価格は6万9,962~7万0,979円▽タイ産うるち精米長粒種1万2,000トン(2件)=兼松、伊藤忠商事で、5万4,977~5,828円▽同もち精米長粒種3,077トン(1件)=伊藤忠商事で、8万9,390円。

 【12回】▽タイ産うるち精米長粒種2万8,000トン(5件)=5件とも伊藤忠商事で、5万7,235~7,860円。


-2013年5月2日-

◆海外展開のシンポジウム開催(美味食学会)

 美味食学会は6月13日、日本食品機械工業会との共催で「日本発農産物の海外展開-美味技術に求められるもの-」を開催する。FOOMA JAPAN 2013との併催。

 日本大学の下渡敏治教授が「日本産農産物の世界市場への挑戦」、三菱商事の吉田誠シニアアドバイザーが「どのような農産物・農産加工品が輸出できるのか ~海外市場ニーズへのアプローチ」、日本精米工業会の向井敏彦理事・統括部長が「美味しい日本産米の海外販売戦略」について講演を行う。

 受講料は無料(資料集購入の場合は1,000円必要)。当日参加申込み可、FOOMA JAPAN 2013サイトからも事前登録を受付中。


-2013年5月1日-

◆ななつぼし末端価格、3,934円(道4月調査)

 北海道はこのほど、消費生活モニター価格動向調査(25年4月結果)を公表した。ななつぼしの全道平均価格は10キロ税込3,934円。今回の調査から対象銘柄を従来のほしのゆめから変更。「近年はななつぼしの作付面積が最も多く、道内食率も最も高いため」(消費者安全課)としている。ほしのゆめとの参考比較では前月比0.4%高、前年比6.2%高。

 コシヒカリ(産地問わず)の全道平均価格は4,700円、前月比1.6%安、前年同月比0.2%高。ピークの1月と比較して100円近く下降しており、出来秋前の水準に近づいたかたち。本調査は、全道300人の消費生活モニターが小売店頭に出向くなどにより調べたもの。


-2013年4月30日-

◆冷凍食品の二重価格、6団体に適正化を要請(消費者庁)

 消費者庁は25日、冷凍食品の販売価格を安く見せるために実在しないメーカー希望小売価格を併記することについて、景品表示法(有利誤認)に違反する恐れがあるとし、スーパーやドラッグストア等の小売業者12社に行政指導したことを公表。

 日本チェーンストア協会など6団体に対しても、価格表示の適正化を要請した。「一般論として対象の食品には冷凍米飯も含まれる」とされる。

 問題となったのは、店頭のプライスカードやチラシ等に「希望小売価格500円の品 半額250円」などと書かれた不当な二重価格表示。同庁によると、近年の冷凍食品業界において、製造業者が個々の卸売業者に参考として提示している価格を「メーカー希望小売価格」等と称していることが判明した。この価格は安いかどうかを判断する情報にはなり得ず、消費者に安いとの誤認を与えるとしている。


-2013年4月26日-

◆水田フル活用など参院選農業政策を決定(自民党)

 自民党は4月25日、参院選の公約に盛り込む「農業・農村所得倍増目標10カ年戦略」をまとめた。

 基本政策としては、今後10年で担い手への農地集約を進める「担い手利用面積8割計画」で効率的営農体制の構築と、耕作放棄地のフル活用を図り、生産性の向上と高付加価値を目指す。また、農業・農村の多面的機能を維持するための「日本型直接支払い制度」の法制化を進めるとしている。

 水田・畑作など土地利用型農業の品目別政策では、“新規需要米・加工用米等の需要と結びついた生産体制の整備”“飼料用米・WCSの団地化の推進”“多収性品種の導入・直播・二毛作の推進等によるコスト低減と高収益化”“外食・中食需要の増加に対応した生産供給体制の整備”“産地資金の充実により地域の特性・創意工夫を活かした取組の活性化”などにより水田フル活用を図り、飼料用米・WCS・加工用米等については、今後10年間で150万トンの生産を目指すとしている。


-2013年4月25日-

◆生活用品のアイリスオーヤマ、米穀事業へ参入

 生活用品製造卸のアイリスオーヤマ(株)(宮城県仙台市)は4月24日、米穀事業への参入を発表。今月末に農業生産法人(株)舞台ファーム(仙台市)との共同出資で「舞台アグリイノベーション(株)」を設立する。

 資本金5,000万円で、出資比率は、アイリスホールディングス51%、舞台ファーム49%。初年度売上は16億円、26年は50億円、27年は100億円を目標としている。

 同社は農商工連携による復興支援を目的に、農業の競争力を高めるアグリイノベーションを行うとし、TPPに影響されない農業のビジネス化を目指すとしている。

 来年2月に仙台市の精米工場を稼動し、取扱数量は初年5,000トン、3年後に2万5,000トンを目指す。仕入先は東北6県の農家や生産法人等で、あきたこまち、ひとめぼれ、ササニシキなどの銘柄米を全量買い取るかたち。「東北の被災地を念頭に置いている。他県への拡大については現時点では未定だが、可能性はある」(広報室)としている。

 全国展開しているネットワークを活用し、スーパー、ホームセンター、コンビニで販売するほか、外食チェーン向けやネット販売、海外輸出も視野に入れる。一般消費者向け商品として、食べ切りタイプの3合パックを製造し、4袋入り1.8kgと10袋入り4.5kgを取り揃える。鮮度を維持するために低温精米・低温保存し、パックには脱酸素剤が封入される。


-2013年4月24日-

◆偽装容疑でライスネットワーク代表ら4名逮捕(大阪府警)

 大阪府警は4月22日、表示と異なる品種を混入して販売した疑いで、米穀販売会社・ライスネットワーク(東大阪市)の代表取締役八木尚之容疑者ら4名を不正競争防止法違反(品質等の誤認惹起)容疑で逮捕した。3月4日に家宅捜索が行われ、今回の逮捕に至ったかたち。

 府警によると、同社は昨年10月初旬~1月中旬にかけて、京都府宇治市の陸自大久保駐屯地に、福島・福井・徳島コシヒカリなどの混合精米計4,800キロを「滋賀県産キヌヒカリ」と表示して納入したという。

 また、大阪・奈良・京都・兵庫4県のディスカウントストア4店舗にも、福島コシヒカリ、外国産米、品種不明の国産米の精米17キロを「三重県産あきたこまち」「徳島県産キヌヒカリ」と偽って納入したとしている。府警は今後、他の駐屯地やスーパーでも調査を進めるという。


-2013年4月23日-

◆金峰・種子島とも生育はほぼ順調(鹿児島コシ)

 鹿児島コシヒカリの生育は、南さつま市金峰町・種子島とも寒波などにより被害を受けたところが一部あるものの回復傾向で、全般的にはほぼ順調に推移しているようだ。

 ▽金峰町=4月初旬の寒波により、生育遅れなどがおよそ1割程度発生したものの、その後、暖かい日が続き回復基調となっているもよう。全般には病気も発生しておらず順調で、間もなく分けつが始まる見込み。

 ▽種子島=先日の強風で傷んだところが出たものの、時期が早かったことから十分回復出来る見通し。被害面積は全体の2割程度のもよう。生育ステージは分けつの始まっているところがあり、ほぼ順調に進んでいる。南種子管内の作付面積は「前年産より20ha増の480ha程度が見込まれる」(地元筋)という。


-2013年4月22日-

◆富山赤78号を品種登録(農水省)

 農水省は4月18日、種苗法に基づき品種登録を公表した。稲品種では、富山赤78号(登録者:富山県)が登録された。赤むすび(富山赤71号)の品種群として富山県で銘柄として追加設定されている。要旨は以下の通り。

 【特性の概要】葉の緑色の濃淡は中、葉耳のアントシアニン着色の有無は無、初期の止め葉の姿勢は半立、出穂期はやや早、柱頭の色は紫、稈の太さは中、稈の長さ(浮稲品種を除く)は長、穂の主軸の長さは中、穂数は中、芒の有無は有、初期の芒の色は赤、芒の分布は先端のみ、最長芒の長さはかなり短、外頴の毛じの粗密は中、外頴先端の色は紫、穂の主軸の湾曲の程度は垂れる、穂型は紡錘形、穂の抽出度は穂軸もよく抽出、成熟期はやや早、頴の色は黄白、護頴の長さは中、護頴の色は黄白、籾の千粒重は中、頴のフェノール反応の有無は無、玄米の千粒重は中、玄米の長さは中、玄米の幅は中、玄米の形は長円形、玄米の色は赤、胚乳の型は粳、胚乳のアミロース含量は4型、玄米の香りは無又は極弱、穂発芽性は難、耐倒伏性はかなり弱、脱粒性は難である。対照品種「富山赤71号」と比較して、柱頭の色が紫であること、外頴先端の色が紫であること等で区別性が認められる。

 【育成経過】「H19Rc/Rd-2-1」(後の「富山赤71号」)に出願者所有の育成系統を交配し、選抜したものである。


-2013年4月19日-

◆震災後の営農再開74%、前年比4ポイント増(農水省)

 農水省は4月17日、東日本大震災による農業・漁業経営体の被災・経営再開状況(25年3月11日現在)を公表した。

 農業関係については、被害(津波被害を含む)のあった3万7,700経営体のうち、74%が営農を再開しており、前年から4ポイント増となった。

 県別では、岩手97%(前年比2ポイント増)、宮城65%(同10ポイント増)、福島59%(同3ポイント増)。

 このうち、津波被害のあった1万0,100経営体では50%が再開しており、前年から10ポイント増。県別では、岩手48%(前年比29ポイント増)、宮城58%(同13ポイント増)、福島20%(同3ポイント増)となっている。

 営農を再開できない理由は、岩手・宮城では「耕地や施設が使用(耕作)できない」、福島では「原発事故の影響」が最も多い。


-2013年4月18日-

◆ファイターズ米、9月まで500g増量(ホクレン)

 ホクレンは9月までの期間限定で、「頑張れファイターズ!!無洗米ほしのゆめ/ななつぼし」(5kg)を500g増量で販売する。価格は据え置きで、参考小売価格2,450(税込)。

 「日本ハムファイターズが北海道への本拠地移転10年目を迎えた記念として、10%の増量を決めた。球団の10周年記念ロゴが完成していたこともあり、ホクレンとしても力になれればと思った」(パールライス販売課)。

 ホクレンは同球団のオフィシャルスポンサーとして、平成16年からファイターズ米を販売している。21年からは売上げの一部(1kgあたり1円)を積み立てて、北海道の河川の清掃活動などを行う「キープ!クリーンウォーターエコプロジェクト」に共同で取り組んでいる。


-2013年4月17日-

◆原材料価格の高騰で減収(吉野家)

 吉野家ホールディングスはこのほど、平成25年2月期(24年3月~25年2月)の連結業績を公表した。

 売上高1,645億99百万円(前期比0.8%減)、営業利益18億77百万円(同60.9%減)、経常利益24億60百万円(同53.7%減)、当期純損失3億64百万円(前期は当期純利益13億10百万円)。「売上高は前期と比べ12億84百万円減少し、利益については原材料価格の高騰等の影響から減収となった」としている。

 国内吉野家の売上高は865億53百万円(前期は876億67百万円)で、「9月は牛焼肉丼、12月には焼鳥つくね丼を発売し、“焼き”商品は累計5,000万食を突破した。しかしながら、消費者の外食を控える傾向が続き、また主要原材料の高騰が影響した。店舗数は26店舗を出店し、1,193店舗」とのこと。


-2013年4月16日-

◆低温貯蔵庫「さいこ」、新モデル発売(静岡製機)

 静岡製機(株)はこのほど、玄米低温貯蔵庫「さいこ」の新モデル、GEシリーズを発売。

 新機能として、節電機能が冷却ユニットに追加されたほか、操作パネルが従来の冷却ユニットから本体前面に移され、より簡単に管理できるようになった。さらに、保証期間を従来の3年から5年に延長し、「業界最長クラス」としている。

 同シリーズは、温度12℃以下、湿度55~75%で米の鮮度を保つというもので、パネル厚50mm、底板60mmと断熱性にも優れる。排水がユニット内部で蒸発するドレンレス仕様となっているため排水処理の手間が掛からないうえに、冷蔵ユニットに搭載されているフィルタにより、優れた抗菌・脱臭効果も備える。

 収容数7~32袋(30kg)までの5サイズを取り揃えており、メーカー希望小売価格は15万8千円~32万8千円(税抜)。


-2013年4月15日-

◆コメ先物、プレミアム設定廃止で活況に

 コメ先物は新穀対象の大阪コメ10月限の発会に伴い、久しぶりに出来高が膨らんだ。4月11日の大阪の出来高は1,264枚で、うち10月限が953枚。一方、東京コメの出来高も市場移管後は低迷していたが、11日は大阪の影響もあり623枚となった。

 取引業者によると、やはり10月限以降の価格調整表の変更に伴うプレミアム設定廃止の影響が大きいとのこと。受渡しに使用されることの多かった新潟コシが標準品と同額となったことで、コメ先物を仕入れツールと考える当業者が関心を示しているという。

 プレミアム設定廃止で売方のスタンスは難しい面があるものの、4月22日に発会する東京コメ10月限の値段や、現在軟調に推移している現物価格の底値がある程度確認できれば、売方の参加意欲が高まってくると見られている。


-2013年4月12日-

◆加工用備蓄米、調製先はメーカーの裁量(農水省)

 全国米穀工業(協)は4月11日、都内で東日本情報交換・席上取引会を開催した。

 情報交換では、農水省企画課・谷口氏が加工原材料向けに販売する18年産備蓄米などについて説明。組合員からの質問に対して、年産更新による8万トンのうち今回の2万7千トンはほぼ残量全部を販売対象としており、今後の追加はないと応えた。

 その他、主な概要は以下の通り。▽引渡場所は在庫倉庫と再調製工場(変形加工工場)だが、加工調製などは引き渡した加工工場でしなければならないものでなく、その後の取扱いはメーカーの判断に任せている▽申込数量がどのくらいになるかは分からないが、条件が2つある。24年産米の不足分であることと、25年産加工用米に上乗せすること。メーカーは原料手当てで苦労されており、多めにという考えもあるだろうが、25年産米に影響を及ぼさないということで、加工団体には11日、不足分限定と説明している。受渡しは5月中旬以降と見ている▽次期の対応については、25年産加工用米の状況を見た上で考えないといけない。加工用米・新規需要米に対する助成は基本的に8月の概算要求の中で検討していくことになる…などと説明した。


-2013年4月11日-

◆佐伯コシ田植え始まる(JAおおいた)

 大分・JAおおいたの早場地帯である佐伯事業部管内で、コシヒカリの田植えが始まった。「4月1日頃からスタートーし、ピークは13日から21日かけてが見込まれる」(関係者)とされ、平年ペースとなっている。今年は2~3月と暖かく、苗の生育が良好で、水関係を含め懸念される点はないようだ。作付面積は横ばいの見通し。

 24年産米については、ヒノヒカリの結び付けが終わっているものの、「引取は例年に比べ遅い感じがする」(JAおおいた管内)という。追加払いは年末に500円で実施しており、概算金を含め1万4,000円。なお、事業部の中には買取で行ったところもあるもよう。


-2013年4月10日-

◆25年度政府米の販売等業務委託、5月28日に入札

 農水省は4月9日、25年度政府米の販売等業務における民間委託について、5月28日に入札を実施すると公表した。

 参加資格は日本で設立された法人で、米穀の販売実績が年4千トン以上(直近年又は直近3カ年平均)あり、全国における需要に応じた政府米を販売する拠点又は販売網を有することなど。

 入札は応札者による外国産米の取扱希望数量の合計が委託予定数量(60万トン)に達するまで応札価格の低い者から複数選定する。

 受託者(第3者への委託を含む)は米穀の保管・運送・販売(カビ毒検査・搗精・備蓄用精米加工)・販売出来ない米穀と空包装などの処理業務などを行う。実施期間は契約締結日~平成31年3月31日まで。

 実施要領・入札説明書などの配布は、5月17日まで農水省生産局貿易業務課で行っているほか、4月17日に生産局第1会議室で説明会を実施する。なお、24年度契約者は住友商事・丸紅・三菱商事で、加工用MA米の定例販売などの業務を請け負っている。


-2013年4月9日-

◆タイワ精機、能力アップの3機種を発売

 (株)タイワ精機は、6月に無残米精米機「コメック・ネオ CA-100」、7月に業務用小米選別機「コピック RS-3」、8月に業務用精米機「あさかぜ AF-20M」の3製品をそれぞれ発売する。いずれも従来製品から馬力を高めた上位機種で、よりスピーディな処理が可能となる。

 「コメック・ネオCA-100」は、従来機種の5馬力から10馬力にアップしたもので、省エネ対応の高効率モーターにより運転コストも低減できる。また、精米後の残留米ゼロを実現しており、コンタミを防げるのが大きな特長。

 「コピックRS-3」は25馬力まで対応可能で、2段網の採用により整粒・砕粒に加えて糠玉の選別もできる。選別網は耐久性の高いオールステンレス製で、脱着も工具なしで行える。

 「あさかぜ AF-20M」は20馬力モーターを搭載し、最大で毎時1.2トン(玄米)の精米能力を持つ。圧送吸引による安定した除糠方式で、糠切れが良く、低温精米で品質が安定するのが特長となっている。

 メーカー希望小売価格(税込)は、順に197万4,000円、56万4,900円、302万4,000円。


-2013年4月8日-

◆2012年の飼料用米取扱量2.7万トン超(日生協)

 日本生活協同組合連合会(日生協)ではこのたび、「2012年度生協の飼料用米利用状況」をまとめ公表した。

 飼料用米の給餌量は全国で2万7,548トンで、2010年度の調査に比べ1.7倍となっている。作付面積は6,218haで、2010年度実績2,764haから2.2倍に広がった。データは全国31生協・事業連合の実績をまとめたもので、このうち8生協・事業連合で飼料用米の給餌量が1,000トンを超えている。

 「2012年度は組合員の支持の高まりにより、作付面積・量ともに2010年度と比べ大幅に拡大した。日生協と全国の生協は、飼料用米を給餌として生産された鶏卵や畜肉、牛乳の利用を広げることで、日本の農業を支援していく」としている。


-2013年4月5日-

◆無菌米飯、好調が続く

 大手食品会社や量販店への聞き取りによると、無菌米飯商品の動きが好調で、1月以降も前年実績を大きく上回っているとのこと。(1)震災を契機として生まれた新規客が定着し、その後も購買頻度を高めている(2)自宅で炊飯をしない若年層など、新たな顧客が誕生している(3)従来に比べて価格が下がった…等が理由として挙げられる。加えて、ネット販売で大量購入する行動もあるという。

 首都圏の大手食品会社からは、「無菌米飯の出荷は昨年10月から2月まで、ずっと点数ベースで前年実績2桁増を続けている。好調の理由のひとつは、震災を契機として初めて食べ、“意外に美味しい”として顧客がリピーターとなって継続購入してくれていること。家庭内在庫として一定量を備蓄する動きもある。また、炊飯器を持たない若年層など新規顧客が生まれている」との分析が聞かれる。

 また、近畿圏の量販店では、「無菌米飯は各メーカーともに好調な販売実績が続いている。震災後の新規客が固定化した点が大きいが、加えて値頃な売価も好感されている。セール時では3個パックで230円~240円も出している。また、ネット販売においてはケース(24個入)購入も目立っている」としている。


-2013年4月4日-

◆すき家、松屋で並盛250円セール

 牛丼チェーンのすき家を展開するゼンショーでは、5日~12日の期間、「春の感謝祭」として並盛250円(通常280円)企画を実施する。全国店舗(現在1,913店舗)を対象とするもので、「国産コシヒカリ100%のお米を使った牛丼を、5日午前9時より並盛250円で提供する」としている。

また松屋フーズでも8日~15日の期間、「1,000店舗達成感謝セール」として牛めし並盛250円(通常280円)企画を実施する。「1,000店舗達成の感謝を込めて、8日午前10時から松屋の定番である牛めし並盛を250円で提供する」としている。米飯には国産米とオーストラリア米をブレンドして使用している。

 関係筋からは、「輸入牛肉の価格が下がったため、250円値引き企画を打ってきたもの。また牛丼チェーン各社は2月~3月と低迷が続いており、集客増を狙うとの思惑もある。かつては乱発しすぎて消費者に飽きられたが、今回は久々の実施なので効果が出るのではないか」(首都圏米卸)との指摘が聞かれる。


-2013年4月3日-

◆米穀の輸入資格業者、一般1減・SBS3減(4月1日現在)

 農水省はこのほど、4月1日現在の米麦輸入業者の有資格者名簿を公表した。今年度は3年に1回の全社による更新時期。

 米穀については、一般13社(前回の2月7日現在に比べ1社減)、SBS26社(同3社減)。新規はゼロ。資格者でなくなったのは、一般が木徳神糧、SBSは木徳神糧・日の本穀粉・ホクガンの3社。

 落札した一般MA米の到着遅れなどで資格停止(5月17日まで)の措置を受けている木徳神糧は申請しなかったようだ。資格停止中でも要件を満たせば資格者となれるが、停止期間中は業務を行えない。既報のように24年度MA米は買付が終了しており、25年度の開始までに申請するものと見られる。


-2013年4月2日-

◆ミャンマー産は三井物産が契約(9回一般MA)

 農水省はこのほど、24年度MA一般輸入米入札の第9~10回契約業者を明らかにした。第9回で落札したミャンマー産うるち精米長粒種は45年振りの輸入で、契約商社は三井物産。契約金額はトン換算4万2,743円。各回の契約概要は以下の通り。

 【9回】▽米国加州産うるち精米中粒種2万5千トン(落札業者2社)=伊藤忠商事とノーブル・ジャパンで、金額は6万3,740~5,625円▽豪州産うるち精米中粒種1万トン(1社)=住友商事で、6万4,502円▽タイ産うるち精米長粒種2万1千トン(3社)=ノーブル・ジャパン、三井物産、伊藤忠商事で、5万6,450~6,938円。

 【10回】▽米国加州産うるち精米中粒種1万3千トン(1社)=丸紅で、6万7,926円▽タイ産うるち精米長粒種2万6千トン(4社)=三井物産(2件)、ノーブル・ジャパン、兼松で、5万6,748~8,083円。


-2013年4月1日-

◆「国産米推進協」設立、会長に福田氏就任

 日本炊飯協会、日本惣菜協会、日本べんとう振興協会、日本弁当サービス協会、加工用米取引センターの4団体1社は3月28日、参議院会館において「国産米使用推進団体協議会(呼称・国産米推進協)の設立総会を開催。会長には日本炊飯協会の福田耕作最高顧問が就任した。4月4日には、農林水産省に挨拶に行くとしている。

 設立趣意書では、▽米価格高騰の原因のひとつに「生産者の銘柄米生産志向」があることから、農水省に「ニーズに合った国産米の生産」を要請したものの、効果的な対策が打たれない▽外食・中食業界の米使用量は年間290万トン(中食業界155万トン)とビッグユーザーにも拘わらず、一部外国産米に切替えざるを得ない状況で業界として大きな危機感を抱えている▽個食盛付量が減量され「元に戻れないコメ離れ」に拍車をかけ、米消費減退に向かっている事も「日本農業の危機」と懸念される▽稲作農業の持続可能性を回復させ、国産米の用途に応じた生産を実現するため、関係団体による協議会を設けて活動を強化していく必要がある…等としている。

 具体的に(1)価格形成の透明性確立(2)減反政策の抜本的見直し(3)生産者の増産インセンティブ(4)適宣な政府米放出のほか、次善の策として(5)SBS米の適正な輸入量増加を挙げている。事務局は、加工用米取引センター内に置かれる。


-2013年3月29日-

◆14回入札で5千トン落札、24年度MA米は買付終了

 農水省は3月27日、MA一般輸入米の第14回入札を実施、前回の不落分5,017トン全量が落札した。

 入札はうるち精米長粒種対象のグローバルテンダー(産地国の指定なし)で、落札国はタイ。価格はトン当たり5万9,576円で、全量がタイ産米だった前回(3月22日)に比べ433円高となった。1~14回累計は57万9,564トン。

 24年度MA米はSBSが既に10万トン枠を満たしており、今回の一般輸入米の全量落札に伴い、年間予定数量77万玄米トンの買い付けが終わった。


-2013年3月28日-

◆「つや姫」新CM、放送地域を拡大(山形)

 山形つや姫ブランド化戦略推進本部はこのほど、ブランド化を進めている「つや姫」の新テレビCM「阿川さんおすすめのつや姫」篇の放映を開始。新CMは、作家の阿川佐和子さんがつや姫のおいしさを消費者に向けて語りかける内容となっている。

 放送地域は山形県内・首都圏・関西に加え、今回から名古屋市を中心とした中京エリアでも放映。山形県内では3月12日から30日、首都圏・中京・関西エリアでは10日から31日にかけて放映している。

 25年産つや姫については、作付面積を24年産と同程度の6,500ha、販売量は3万2,500トンを目指す。また、生産者の実情に応じたきめ細やかな個別指導を行い、高品質・良食味安定生産体制の確立を図る。


-2013年3月27日-

◆購入時の重視点、「品種」が上昇(米穀機構2月)

 米穀機構の消費動向調査結果(25年2月分)によると、購入時の重視点(複数回答)は「品種」が前年同月比5.7ポイント増で54.9%となり、「産地」「食味」も引き続き微増した。また、「品種」と「産地」の順位が入れ替わっており、穀検の食味ランキングで話題になるなど特定銘柄への関心が高まっている可能性が考えられる。

 重視項目トップは「価格」74.9%だが、前年同月比4.1ポイント減と、引き続き減少傾向。入手・購入経路別の人数割合は、「スーパー」48.1%、「家族・知人から無償で入手」19.3%が上位で、前年と比べてスーパーは微増、無償入手は微減となっている。


-2013年3月26日-

◆5、6月は全国的にやや高温傾向(気象庁)

 気象庁は3月25日、4月から6月までの3カ月予報を公表した。近年の温暖化傾向で北半球中緯度対流圏の気温が高いことや、ユーラシア中緯度~日本で偏西風がやや北寄りになるとして、3カ月平均ではほぼ全国的にやや高温傾向を見込んでいる。

 4月は、寒気の影響を受けやすい沖縄・奄美でやや低温傾向、そのほかは平年並みの気温と予想。

 稲の田植期から初期生育期にあたる5、6月はほぼ全国的にやや高温傾向。6月は、日本の南海上に高気圧が張り出すため、西日本、沖縄・奄美は南から湿った気流が入りやすいとして、やや多雨を予想している。2月に発表した暖候期予報は変更なし。


-2013年3月25日-

◆25年産森のくまさん、作付減の方向(JA鹿本)

 24年産熊本森のくまさんは、穀検の食味ランキングで最高点となり話題が沸騰、取り扱う米穀業者が増えたことで市中でも高値取引が見られた。

 JA鹿本では全体(2,900ha)の3割強に当たる900ha程度の作付を行っているが、25年産米では2割程度に減る見通し。「森のくまさんは減少傾向で、農家は売りやすいヒノヒカリを増やしている」とされ、今回の人気も減少に歯止めをかけるまでには至らないようだ。

 県によると、森のくまさんの24年産作付は4,200ha(見込みベース)で23年産並み。25年産米の動向については、5月頃に見通しがつくもよう。


-2013年3月22日-

◆作付制限区域、2,000ha減(福島)

 農水省が示した25年産の作付制限の方針において、福島県では「作付制限区域」「作付再開準備区域」「全量生産出荷管理区域」の3区域が指定されている。

 「作付制限区域」は作付が行われないエリアで、前年から2,000ha減の5,300ha。対象地域は浪江、双葉、大熊、富岡、葛尾の5町村全域と、南相馬市、飯舘村の一部。

 「作付再開準備区域」は、管理計画の下で実証栽培を行い、全袋検査で基準値以下であれば流通可能となるエリア。計4,000haで、このうち100haが作付再開となる見通し。

 「全量生産出荷管理区域」は、吸収抑制対策を実施して作付を再開・継続するエリアで、計4,100ha。この区域はほぼ全域で作付される見通しとなっている。

 24年産で不作付だった面積は1万0,500ha(作付制限・自粛)で、県推計によると、このうち840haが再開する見込み。


-2013年3月21日-

◆「割高でも国産米を選ぶ」71.7%(日本公庫)

 日本政策金融公庫はこのほど、24年度下半期消費者動向調査結果(25年1月実施)を公表。

 輸入米に対する国産米の価格許容度の調査において、割高でも国産品を選ぶ人は71.7%(前期比1.4ポイント増)となった。東日本大震災直後の23年7月、24年1月は一時的に76~77%まで伸びたが、その後は再び震災前の水準に戻り、そのまま横ばいとなっている。

 内訳は、「3割高を超える価格でも国産品を選ぶ」34.0%、「3割高までなら国産品を選ぶ」8.1%、「2割高まで」15.2%、「1割高まで」14.4%。一方、「国産品へのこだわりはない」人は6.3%と、調査開始以降で最高値となった前期から変わらず。「同等の価格なら国産品を選ぶ」人は22.0%、前期比1.4ポイント減。

 同調査は、25年1月1日~11日にかけて全国の20代~70代の男女2,000人を対象にインターネットで実施。


-2013年3月19日-

◆青森2kg増、佐賀2kg減(25年平年収量)

 農水省は水稲の作柄に関する委員会の意見を踏まえ、25年産水稲の全国の10a当たり平年収量を530kgに決定した。

 都道府県別では、青森県が2kg増、佐賀県が2kg減。青森県は、つがるロマンと比べて収量水準の高いまっしぐらの作付が津軽地域で増加したことや、収量水準の高い同地域の作付面積割合が増加したことが要因。

 佐賀県は、省力化のために利用が増えている基肥一発肥料が、出穂期前後の高温によって適切な時期に十分な効果を発揮しないことや、稲後作の準備のために早期落水することが要因。

 九州の中で一発肥料が最も普及しているのが佐賀県であり、生産の組織率も高いため、省力化の影響が平年収量に出やすいと説明した。

 平年収量が最も多い県は、長野(623kg)。次いで山形(594kg)、青森(584kg)、秋田(573kg)、山梨(547kg)。


-2013年3月18日-

◆全国530kgに据置(25年産平年収量)

 農水省は3月15日、水稲の作柄に関する委員会(平成24年度第3回)を開催。24年産の作柄を総括し、25年産の水稲10a当たり平年収量について議論した。全国の平年収量案は530kgに据え置き。後日、正式決定する。

 都道府県別では、青森県で2kg増、佐賀県で2kg減となった。平年収量は作柄の良否を表す作況指数の基準となるほか、需給調整など米政策の基本データとして利用される。


-2013年3月15日-

◆米の家庭内備蓄3割、低下傾向(キリンビバレッジ調べ)

 キリンビバレッジはこのほど、「震災後の水分補給とストックに対する意識調査」の結果を公表した。

 東日本大震災をきっかけに消費者の間で備蓄への意識が高まり、ほとんどの品目で備蓄割合が高まったものの、今年2月調査では震災直後と同様もしくはそれ以下の割合に落ち込んでいることがわかった。

 米の備蓄割合は昨年夏の41.9%から32.1%と9.8ポイント落ちた。米穀機構が公表している米の消費動向調査でも、米の家庭内在庫は減少傾向を示しており、裏付ける格好。

 その他品目では、米の競合であるパンが8.6%と前回比6.9%減、カップラーメンは46%と前回比5.8%減だった。飲料では水の備蓄量が震災直後に比べてペットボトル約2本(3.86リットル)減り、備蓄ゼロの家庭も半数近くいることがわかった。本調査は、小学生の子どもを持つ母親800名を対象にインターネットで実施。


-2013年3月14日-

◆種子島コシの田植え始まる、主食用は若干増?

 鹿児島・種子島コシヒカリの田植えが始まった。「今年は10日から始まり、15日以降に本格化する見通し。昨年は10日頃に田植えをしていたところが結構あり、それに比べると遅い感じ」(南種子の地元筋)としている。

 植え付け後の天候は順調のようで、植え傷みなどは出ていないもよう。主食用の作付面積は若干、増える見通し。飼料用米の生産増加で減少傾向だったが、「主食用の価格が上昇したことによるもの」と見ている。


-2013年3月13日-

◆風評被害、情報の周知が課題(消費者庁調査)

 消費者庁はこのほど、消費者を対象とした風評被害に関する意識調査の結果を公表。福島県産の農畜産物・加工食品など購入をためらう人は全体の2割を占めることが分かった。

 農畜産物全般について、購入時に産地を「気にする」「どちらかというと気にする」人は7割で、うち放射性物質を要因に挙げている人は4割ある。これらの人が特に産地を注意している食品として、7割が「米」を選んでいる。

 一方、検査に関する知識の有無については、「行われていることを知らない」が全体の2割に達したほか、市町村が基準値超えの食品の流通・消費を防いでいることを知らない人も4割を占め、情報の周知不足が浮き彫りとなった。福島県では25年産も引き続き全袋検査を行うことを決めており、今後の情報発信が課題となる。

 同調査は2月14日以降に20~60代の男女5,176人を対象にインターネットで実施。対象地域は、被災県と被災県農林水産物の主要仕向け先県(東京、大阪など11都府県)等。


-2013年3月12日-

◆「国産米需要者団体協議会」(仮称)が月内発足へ

 日本炊飯協会、日本惣菜協会、日本べんとう振興協会、日本弁当サービス協会、加工用米取引センターの4団体1社は3月19日、実務者が集まり「国産米需要者団体協議会(仮称)」について協議を行う。

 正式名称、発足日、役職など内容を詰めるもので、今月中の正式な発足を目指す。新団体は「業界の需要に見合った国産米の増産を、継続的に産地へ向け要望していく」もので、加工用米取引センターの佐藤社長が世話人となる予定。

 参加が見込まれる4団体1社は1月~2月にかけ、農林水産大臣に対し要望書を提出するなど行政への働きかけを行っていた。


-2013年3月11日-

◆ケツト科学、もち米用の胴割粒透視器を展示

 FOODEX JAPAN 2013(幕張メッセ、3月5~8日)で、(株)ケツト科学研究所が、もち玄米用の胴割れを目視で確認できる胴割粒透視器・TX-300を展示。

 うるち玄米は目視で胴割粒を判別できるが、もち玄米は光を透過しないため白濁しており、搗精しなければ判別ができなかった。同製品では、一粒ごとに波長500~700nmのLED光を照射することにより、胴割れ断面が拡散反射されて筋のように見えるため、目視でも判別することが可能となった。

 また、本体に搭載されたルーペを通して見ることで、より簡単に見分けることができる。(独)農研機構食品総合研究所との共同開発製品で、発売時期は3~4月の予定。


-2013年3月8日-

◆TVアニメとタイアップキャンペーン(はくばく)

 (株)はくばくはこのほど、子供向けTVアニメ「はなかっぱ」とのタイアップキャンペーン「ぱくぱく食べてにっこり開花」を実施。

 3月から発売となった「かぞくのぱくぱくもちもちざっこく」や、「まいにちおいしい雑穀ごはん」のバーコードを応募ハガキで送ると、アニメキャラの植木鉢(100名)やキャラと一緒に描かれた家族の似顔絵(10名)が抽選で当たる。

 また、母の日に合わせて「おかあさんありがとう」キャンペーンも実施。「ぱくぱくもちもちざっこく」のパッケージにある応募券を花屋へ持っていくと、88円(税込)でカーネーションと交換できるというもの。同商品は白系雑穀をブレンドしたもので、従来の雑穀にあったような色合いがなく、子供や父親も食べやすいことが大きな売りとなっている。


-2013年3月7日-

◆小型昇降機「美白米アッパー」を発売(サタケ)

 サタケ(東広島市)は3月1日より、小型昇降機「美白米アッパー」の発売を開始している。

 自立式スタンドを装備していて、電源を接続するだけで簡単に使用できる設置工事不要の白米・玄米用小型昇降機。小型光選別機「ピカ選mini」と接続できる専用ホッパカバーを標準装備し、同選別機の精品昇降機としてジャストフィットする。

 ホッパは地上高295㎜と低く抑えてあり、精米機や石抜機などさまざまな機器との接続が容易という。昇降機下部カバーや精品排出口は、工具不要で簡単に着脱でき清掃が楽に出来る。

 またオプションとして、糠が付着しにくいステンレス製ホッパも用意される。メーカー希望小売価格は12万6,000円(税込)。産直農家、営農法人などへ、初年度500台の販売が見込まれている。出荷開始は4月初旬の予定。


-2013年3月6日-

◆北海道の25年産銘柄設定申請、意見聴取会概要

 北海道における25年産米の銘柄設定の意見聴取会概要は以下の通り。

 「きたくりん(空育172号)」(水稲うるち、申請者・ホクレン)、「雪の穂」(水稲うるち、申請者・株式会社三和化学)を産地銘柄設定として申請し、「あきほ」「ほしたろう」「初雫」を銘柄廃止する方向で意見集約された。

 「きたくりん」の申請理由は、いもち病の抵抗性が強いため、いもち病の被害額が年々増えている主力銘柄の弱点をサポートできること、また投薬を減らせるため、道が推進しているクリーン農業に繋がり、生協・量販店の減農薬米のニーズにも応えられること。

 「雪の穂」の申請理由は、食後の血糖上昇を緩慢にする性質があり、長期的に食べることで血糖コントロールが改善することが確認されているため、糖尿病などで食事制限のある人が食べられること。

 「あきほ」「ほしたろう」「初雫」は、作付実績・予定がないことから、銘柄廃止を申請する方向。


-2013年3月5日-

◆その他品種混入6.7%(新潟コシ第3回DNA検査)

 新潟県はこのほど、県産コシヒカリの24年度第3回DNA結果を公表した。平成24年10月から同25年1月の期間、首都圏、関西圏の小売店及びインターネットで「24年産・新潟県産コシヒカリ」として販売されている米を購入し、DNA分析を実施したもの。購入先は、小売店55点(スーパーマーケット37点、ディスカウントストア12点、百貨店6点)、インターネット5点の計60点。

 結果は、▽コシヒカリBL100%=29点(48.3%)▽従来コシヒカリ100%=9点(15.0%)▽コシヒカリBL+従来コシヒカリ=18点(30.0%)▽コシヒカリBL+その他=2点(3.3%)▽コシヒカリBL+従来コシヒカリ+その他=1点(1.7%)▽従来コシヒカリ+その他=1点(1.7%)だった。

 必要に応じて追跡調査、関係機関への情報提供を行っており、偽装が強く疑われる商品については関係者の告発も視野に対応している。先に発覚した大阪ライスの不正表示は、24年第1回調査で異品種混入が確認され、追跡調査し、県が告発していた。今後も継続して調査を行う。


-2013年3月4日-

◆12/13年の生産量、108万2千トンに増加(豪州)

 豪州ABARES(2013年2月)によると、米の2012/13年度生産量は108万2千トン(籾ベース)で、前年度(94万1千トン)を上回る見込み。

 灌漑用水が十分に確保出来ることから、作付面積は前年度より12%増加し、最近数カ月の生育条件も良好で、生育は順調に進展。生産量はこのままいけば、01/02年度以来の高水準になる見込みとしている。農水省「海外食料需給レポート2月」より抜粋。

 豪州産米は24年度SBSで2万4千トンが落札。量販店での単品販売や、大手外食などのブレンド原料に使われるなど、使用機会が拡がった。増産が見込まれることから、25年度も引き続き中国・米国とのシェア競争が起こりそうだ。


-2013年3月1日-

◆輸入米の衛生法基準超はゼロ(24年前期、農水省)

 農水省はこのほど、24年度前期(4~9月)に買い入れた輸入米麦について、「食品衛生法に基づく残留農薬基準等を超過するものはなかった」との分析結果を公表した。

 輸入商社は残留農薬・カビ毒等の検査が義務付けられており、米は産地(産地国の精米所・倉庫等)と船積時においてそれぞれサンプル検査が行われる。なお、日本到着時においては、厚生労働省がモニタリング検査を実施している。


-2013年2月28日-

◆地域の独自性を発揮した生産取組み(山形つや姫25年度)

 山形つや姫ブランド化戦略推進本部はこのほど、25年度事業における生産・販売・コミュニケーション戦略を決めた。

 デビュー4年目となる25年度は「ブランドの評価確立」をテーマに、(1)高品質・良食味安定生産の確立と地域の独自性を発揮した生産(2)通年高価格販売のための戦略的な展開(3)知ってもらい・買ってもらうための積極的な情報発信-を柱に取り組む。各戦略(抜粋)は以下の通り。

 【生産戦略】生産者の実状に応じたきめ細かい個別指導を実施し、気象変動に迅速に対応できる情報伝達体制の確立ほか、多様なニーズへの対応と産地の自立化を支援する。

 【販売戦略】「冷めても美味しい」特長を生かした弁当の利用拡大など、通年での販売促進キャンペーンや夏場のギフト商品の拡大を促進するほか、新たなニーズの開拓として高級料理店やホテル等での利用拡大を働きかける。県内での一層の定着も目指す。

 【コミュニケーション戦略】マスメディアの使用や観光・スポーツ等と連携したアピールのほか、やまがた特命観光・つや姫大使の拡充と連携強化を図る。


-2013年2月27日-

◆食味重視の傾向強まる(米穀機構1月)

 米穀機構の消費動向調査結果(25年1月分)によると、購入時の重視点(複数回答)では「食味」が前年同月比3.9ポイント増で51.0%となったほか、「産地」「品種」も微増傾向。ゆめぴりか・つや姫などの登場で産地銘柄や味への関心が高まっていることが考えられる。

 「価格」は74.2%と重視項目のトップながら、前年同月比2.9ポイント減と低下した。入手・購入経路別の人数割合は、「スーパー」42.2%、「家族・知人から無償で入手」26.2%が上位だが、前年と比べてスーパーは微減、無償入手は微増となっている。


-2013年2月26日-

◆夏は北・東・西日本とも「高温傾向」(気象庁)

 気象庁は2月25日、今夏の天候を予想する「暖候期予報(6~8月)」と直近の「全般3カ月予報(3~5月)」を公表。

 夏の気温は、▽北・東・西日本は高温傾向▽沖縄・奄美は平年並み…と予想した。この夏は、エルニーニョ・ラニーニャ現象が発生しない平常な状態と見込み、太平洋高気圧の影響がやや強いと予報した。

 また、北・東日本太平洋側を中心に低温をもたらすオホーツク海高気圧は、平年程度の出現を見込んでいるが、亜熱帯ジェット気流が平年より北寄りを流れることから、影響を受ける時期は一時的と見ている。


-2013年2月25日-

◆北陸の25年産銘柄設定申請、意見聴取会概要

 北陸農政局管内における25年産米の銘柄設定等の意見聴取会概要は以下の通り。いずれも産地品種銘柄として申請する方向で意見集約された。富山県は申請なし。

 ▽新潟=「亀の蔵」(水稲うるち。申請者・新潟農園)、「越神楽」(醸造用。申請者・原酒造)を産地品種銘柄として申請する方向で意見集約。「亀の蔵」の申請理由は、多収性を備えたソフトタイプの米菓に向く低アミロース米を使用して製品開発を目指し、実需者の要望に応えるため。「越神楽」は、大吟醸をはじめ、オール新潟産による酒造りを可能にし、独自性を発揮していくため。

 ▽石川=「日本晴」(水稲うるち。申請者・全農石川)を産地品種銘柄として申請する方向で意見集約。近年、高温の夏が続く中で、早生品種とコシヒカリの作期幅がかなり縮まっており、晩稲品種の要望があることや、実需者からあっさり系の米がないかとの問い合わせがあり、生産・実需相互の需要が出てきたため。

 ▽福井=「みつひかり」(水稲うるち。申請者[生産者]・近藤清美さん)を産地品種銘柄として申請する方向で、また「内助の功」を廃止申請することで意見集約。「みつひかり」の申請理由は、農地の大規模化に対応すること、作業分散できる品種であること、ハイブリッドライスでマーケットの需要があること、銘柄表示でユーザーにより安心感を与えること。「内助の功」は前年産・前々年産の検査実績がなかった。


-2013年2月22日-

◆応募総数が前回を上回る(いわて純情米キャンペ)

 全農岩手県本部はこのほど、盛岡市内のホテルにおいて「いわて純情米・恋するおコメ新米キャンペーン」の抽選会を実施した。キャンペーンは岩手米の購入者を対象に昨年10月~12月に行ったもので、全国から9万2,843通の応募があった。

 当選者には県産牛などの商品が送られた。今回で2回目を迎え「米卸を始め各方面の協力をいだだいて、応募総数は前回を7,675通上回り大好評だった。全国の消費者に対して、いわて純情米を広く届けることができた。今後とも継続して効果的なキャンペーンを行っていきたい」(米穀部)としている。

 また24年産米の契約・販売状況については、「契約はほぼ目処が付いた。販売についても順調で、各卸と一緒にさらに進捗を図っていきたい」とのこと。


-2013年2月21日-

◆秋葉原駅で安全性PR(ふくしま米元気プロジェクト)

 首都圏の米卸による「ふくしま米元気プロジェクト」、JAグループ福島、全農福島は2月20日、東京・秋葉原駅において福島産米のPRイベントを開催。同プロジェクトの木村良会長は、「絶対の安全を確保するために、1,000万袋以上の全袋検査が行われた。安心して皆様にお勧めしたい」と挨拶した。

 またJA福島五連の庄條徳一会長は、「県と生産者が結集して吸収抑制対策、全袋検査を行った。愛情込めて作ったお米をご堪能頂けるよう、今後ともよろしくお願いしたい」と述べた。

 来賓として出席した福島県出身の力士・双大竜は、「小さい頃から福島のおいしい米を食べて育った。皆様に安全性をご理解いただき、おいしく召し上がって頂きたい」と県産米をアピール。会場には多くの来場者が訪れ、天のつぶ500gが2,000名にプレゼントされた。


-2013年2月20日-

◆旧沢辺村産米の出荷自粛を解除(宮城)

 宮城県では2月18日、栗原市(旧沢辺村)で生産された米について、安全性が確認できたとして出荷自粛を解除した。先月に基準を超える放射性物質が検出され、これまで出荷自粛されていた。

 県によると、「栗原市旧沢辺村で生産された米について全量検査を行い、全てにおいて基準値以下であり、安全性に問題がないことが確認された。18日付で出荷自粛を解除した」(農産園芸環境課)としている。


-2013年2月19日-

◆秋葉原で「ふくしま米元気プロジェクト」PR

 全農福島と首都圏卸による「ふくしま米元気プロジェクト」は2月20日、東京・JR秋葉原駅で福島産米のPRイベントを開催する。

 全袋検査の実施により、県産米が安全・安心であることを一般消費者に向けてアピールするもので、全米販の木村良会長が、首都圏で流通している福島産米の安全性について、JA福島五連の庄條徳一会長が全袋検査について説明を行う。

 また、プロジェクトに参加している各卸、全農福島、JR秋葉原駅駅長、日本相撲協会所属力士・双大竜、キャンペーンガールのうつくしまライシーホワイトが、県産米のサンプルと全袋検査実施PRチラシを配布する。開始時間は15~16時、1階コンコース内特設ステージにて。


-2013年2月18日-

◆米飯工場を新設、3月から供給開始(ダイエー)

 (株)ダイエーは3月8日から、自社専用に新設した米飯工場を本格稼動する。同社はこの数年、デリカ売場の拡充や中食関連の売場集約を推進してきたが、今後も中食市場の成長が期待できることから、米飯工場の新設を決めた。

 関東エリアの物流拠点である川崎プロセスセンター(神奈川県川崎市)内に設置し、100%子会社の(株)アルティフーズが運営する。

 敷地面積623.5坪、従業員数約140名。おにぎり、巻き寿司、いなり寿司など80品目の製造に加え、これまで各店舗で行っていた白飯、舎利などの炊飯作業を集約し、関東エリアのダイエー・グルメシティ計124店舗へ供給する予定。製造から店着までの時間が4~5時間短縮でき、精米後4日以内の炊飯米を店舗に供給できるという。

 また、全商品の米を同社指定の国産米へ変更し、最新の加圧式IH炊飯機で炊き上げることで、炊きムラがなくハリとツヤのあるご飯を提供するとしている。今後は関東エリアの稼動状況を踏まえ、他のエリアへの拡大も視野に入れる。


-2013年2月15日-

◆偽コシ販売容疑で大阪ライス代表ら3名逮捕(新潟県警)

 新潟県警は2月13日、異品種を混入して新潟コシヒカリと偽り販売した不正競争防止法違反の疑いで、大阪の米卸「大阪ライス」(吹田市)の代表取締役・清水康文容疑者ら3名を逮捕した。

 長岡署によると、昨年7~9月にかけて、中国産と他県産をブレンドした米を新潟産コシヒカリと表示し、大阪市内のスーパー5店舗に2キロ入り7袋を計5,950円で販売した疑いがもたれており、清水容疑者らは、中国米などを入れた容疑を認めているという。

 県警では今後、販売期間、販売先、製造過程などの詳細を調べる方針。既報(5日号)のように、同社は今月4日、事業を停止している。

 発覚のきっかけは、新潟県が毎年実施しているDNA検査(首都圏、近畿圏のスーパー、ディスカウントストア、百貨店、ネット販売の米を購入して分析)。24年度第1回調査(24年6~8月)で、スーパーで販売されていた同社商品から異品種混入が確認され、追跡調査。その結果を踏まえ、県が昨年10月中旬に県警に告発していたもの。「今後もDNA検査を継続し、不正には厳正に対処したい」(食品・流通課)としている。


-2013年2月14日-

◆「アグリフードEXPO大阪2013」、2月21日から開催

 日本政策金融公庫は、国産農産物をテーマとした全国規模の展示商談会、第6回「アグリフードEXPO大阪2013」を2月21~22日に開催する。

 会場はアジア太平洋トレードセンターATCホール(大阪市住之江区南港北)、開催時間は21日10~17時、22日10~16時。全国各地の農業者や食品加工業者など、これまでで最多となる493先が出展する予定。

 前回の入場者数は1万3,473名で、「求めていた素材が多く出展されていたので、商品開発へ向けたトレンドを感じることが出来た」「東京から出向いたが、普段知ることのない業者・生産者の商品を見ることができ、大変良かった」などの感想が寄せられた。

 会場内では食の輸出セミナーも開催され、日本貿易振興機構(JETRO)が海外市場の現状などについて講演を行う。


-2013年2月13日-

◆おむすびのGABAの東京店をオープン(サタケ)

 (株)サタケ(東広島市)は今春を目処として、東京本社1階に「おむすびのGABA」をオープンさせる。GABAライスを使ったおむすびや各種サイドメニューを、テイクアウトとイートインで販売する予定。

 (株)きちりと業務提携しての出店で、「丸の内タニタ食堂をプロデュースし外食産業に新風を吹き込んでいるきちりと業務提携し、美味しく健康に役立つGABAライスの認知・普及活動を展開することで合意した。店舗デザインや運営マネジメント、食材調達、人材登用などのトータルプロデュースと、新店舗の運営を委託する。情報発信の場としても重要な店舗になる。サタケではおむすびのGABAの海外展開も見据えており、お米の美味しさや健康への有効性を広く伝えていきたいと考えている」としている。


-2013年2月12日-

◆23年産の特別隔離対策、今月28日で受付終了(福島)

 福島県は2月28日、23年産の特別隔離対策の受付を終了する。JAグループらによる隔離協会(一般社団法人米穀特別隔離対策推進協会)は昨年3月から、23年産で100bq/kgを超えた1万7,000トンをすでに市場から隔離し、出荷代金相当額を生産者に支払っている。

 終了時期を設定したのは、「開始から充分な期間が経過し、受付がない状態であることと、すでに24年産の出荷・販売が行われていることから、23年産は残っていないと考えられること」(県)が理由という。

 隔離対象の米は民間倉庫に集約され、国、自治体、関係団体が廃棄・処分を行う予定で、出荷代金相当額は東京電力から損害賠償金が支払われた段階で相殺される仕組み。廃棄処分の方法は未定。


-2013年2月8日-

◆グループ1,200店舗で米粉フェア(シダックス)

 シダックスは2月28日までの期間で、「食べて応援しよう!おいしい米粉メニューフェア」を実施している。

 グループ約1,200の店舗・施設において、唐揚げ、あんかけ麺など秋田県産の米粉を使用した計4品目のメニューが提供される。

 農水省のフード・アクション・ニッポン推進本部が取り組む、“米粉倶楽部”と連動した企画で昨年に続く2回目の実施。

 「米粉は吸油率が小麦粉の4割以下というヘルシーさが特長で、近年はパンや麺類、スイーツなど幅広い料理に利用されている。日本人の主食である米を身近に摂取できる食材として注目されている」という。


-2013年2月7日-

◆第7回JAグループ商談会、2月19日~20日開催

 JAグループは2月19日~20日にかけて、「第7回JAグループ国産農畜産物商談会」を東京国際フォーラムで開催する。

 国産農畜産物の販売力強化を目的としたもので、全国から101のJAグループ・関連団体・生産者等が出展。米をはじめ、野菜、加工品などの地元特産品が1千数百点出品される。

 商談の場としてビジネスラウンジ(予約制)が提供されるほか、予約なしで利用できる商談コーナーも各ブースに設置される。また、来場者には四季ごとに旬の農畜産物などの産地情報を配信するほか、来場予定の各バイヤーには事前に出展予定の照会メッセージも配信する。

 同商談会は、回を重ねるごとに商談件数が増加し、来場した実需者からは「全国の優れた農畜産物やJAと出会える場」との評価を受けているという。


-2013年2月6日-

◆ヨーカドーで270トン(コウノトリを育むお米)

 コウノトリを育むお米推進協議会(会長・兵庫県のJAたじま金子洋一組合長)は、1月31日に開催した総会において24年産米の販売計画等を確認した。

 大手量販店のイトーヨーカドー向けが対象で、約270トンの販売を目指す。商品は減農薬・無農薬の「コウノトリを育むお米」で、現在のところ全国約140店舗で販売されている。

 同協議会は生産者、イトーヨーカドー、東邦物産、全農パールライス西日本、全農パールライス東日本、豊岡市、JAたじまで構成されており、「23年産米の販売実績は精米で201トンとなり、22年産の110トンを大きく上回った。特に首都圏における販売が好調だった。計画数量が終了したため昨年は7月で販売終了したが、引き続き首都圏等での需要が見込めることから24年産米は約270トンの販売を見込んでいる」(広報課)としている。

 イトーヨーカドーで販売される同ブランド米は全量が豊岡市産で、JAでは23年産より26.4トン多い513.8トンの玄米を集荷している。

 また来年度は豊岡市内にイトーヨーカドーが全量を買い取りする契約圃場を、「場所や規模は検討中」(同)ながら設置する方針。


-2013年2月5日-

◆政府買入資格、7業者増(2月1日現在)

 農水省は2月1日、政府買入における有資格者の追加業者を公表した。

 前回(1月23日)に比べ▽ライスプラントくどう(青森)▽PFTサービス(宮城)▽秋田ふるさと農協(秋田)▽秋田おばこ農協(同)▽丹野商店(山形)▽貝沼純(新潟)▽ライズ(福井)-の7業者が増えた。有資格者は134業者となる。

 第2回入札は2月12日、道府県枠24万4,483トン、産地指定なし3,820トンの計24万8,303トンで実施される。


-2013年2月4日-

◆国内の有機米格付け1万トン、1割減(23年度)

 農水省まとめによると、23年度の有機米格付けは国内1万0,015トン(前年比91.0%)、外国2万6,329トン(同180.9%)となっている。

 有機食品の検査認証制度に基づき、登録認定機関から認定を受けた事業者が格付けまたは格付けの表示を行った数値を24年12月17日現在で集計したもの。

 外国の格付のうち、日本向け出荷数量は587トン。また、有機加工食品のうち、米加工品の格付けは国内535トン(99.6%)、外国6,497トン(564.0%)。外国の米加工品のうち日本向け出荷は19トン。


-2013年2月1日-

◆政府米買入入札、第2回以降のスケジュール

 25年産政府備蓄米買入の第1回入札は、ほぼ想定内の結果となった。前年産初回より約1.6倍の応札があり、参加見送りした産地を含めて次回は10万トン台の応札が見込めそうだ。

 前年産は第2回入札で買入総量の5割が落札されており、予定枠にどこまで迫るか注目される。第2回のスケジュールは以下の通り。買入予定枠25万トンに達した時点で終了となる。

 第2回入札は2月12日(火)。買入数量は、第1回提示残の24万8,303トン。うち道府県枠は24万4,483トン、産地指定なし3,820トン。


-2013年1月31日-

◆変動補填は大幅減額(25年度農林水産予算)

 1月29日、政府の25年度予算案が閣議決定され、農林水産関係は総額で2兆2,976億円となった。政権交代後の概算要求見直し時に戸別所得補償制度は経営所得安定対策に名称を変えたが、制度と予算の大枠は維持された。

 10a当たり1万5,000円が交付される米の直接支払交付金は1,613億円、水田活用の直接支払交付金は2,517億円、畑作物の直接支払交付金は2,123億円と、見直し時点からの増減はないが、24年産米の米価変動補填交付金は221億円から84億円へ大幅に減額された。

 変動補填の単価算定には“出回りから3月までの平均相対価格”が使用されるが、24年産米の作況指数と25年産米の生産数量目標などの材料公表後も、24年産米価格は堅調に推移しており、変動補填が出る可能性が減少したため。その他、24年産を対象とした収入減少影響緩和対策(ナラシ対策)は724億円とされている。


-2013年1月30日-

◆客単価減等で売上高99.0%(12月外食)

 日本フードサービス協会がまとめた12月の外食動向(既存店ベース)によると、全体売上高は前年同月比99.0%となった。

 「冬のボーナスの減少や、業態によっては中旬の選挙の影響もあり、従来は伸びていた年末の外食需要が足踏み状態となった。新商品・季節商品のプロモーション・クリスマス・年末キャンペーン等により、客数は100.7%と僅かに前年を上回った。しかし、客単価は前年割れで98.3%、売上高は99.0%にとどまった」としている。

 業態別では、▽ファーストフード=全体売上高は97.1%。和風は新商品関連のCMやクーポン等で販促を図ったが、好調であった昨年のハードルは高く、全体売上高は99.0%と前年に及ばなかった▽麺類=出店数の増加に牽引されて、全体売上高は前年比105.8%と依然好調▽持ち帰り米飯・回転寿司=予想以上の寒さで特に中高年の客数が減少したこともあり、売上高97.9%▽ファミリーマート=全体売上高は前年を2.9ポイント上回り、全業種で売上高・客数・客単価が伸びた。要因は新規開店、高価格メニューの好調等だが、同じ業種でも店舗によって明暗を分けた。


-2013年1月29日-

◆スーパー購入割合、前年比4%減(米穀機構12月)

 米穀機構の消費動向調査結果(24年12月分)によると、入手・購入経路別の人数割合は、「スーパーマーケット」が41.2%で前年同月比4.0ポイント減となった。卸からは、「末端価格の上昇で、売上数量に影響が出ていると考えられる」「前月から依然として厳しい状況が続いている」などの状況が聞かれる。

 一方、前年から増えたのは、「米穀専門店」1.9ポイント増(5.5%)、「生産者から直接購入」1.2ポイント増(8.3%)など。「家族・知人などから無償で入手」は前年と比べて0.9%減とほぼ横ばいで、卸からも「例年と変わらない」(卸)との声が聞かれる。

 購入時の重視点では、「価格」が前年同月比5.4ポイント減(73.6%)となる一方、産地が2.6ポイント増(55.0%)、品種が2.9ポイント増(52.3%)となった。


-2013年1月28日-

◆ふくしまの米支援キャンペーン(JA福島中央会)

 JA福島中央会は県商工会議所連合会との共催で、3月31日まで「2013ふくしまの米支援キャンペーン」を実施中。商工会議所会員向けに、オンラインショップおよびFAXで県産米を販売している。「福島商工会議所様からご支援を頂けることとなり、季節柄、米が商品としてふさわしいということで、今回の実施に至った」(農業振興課)。

 ラインナップは、会津産の特別栽培米コシヒカリ「匠の大地」5kg4,200円(送料・税込み)、天のつぶ5kg3,000円、10kg5,000円、「まるごと味くらべ」セット(天のつぶ、会津コシヒカリエコ米、会津ひとめぼれ各2kg×3袋)3,800円。

 「米は全国で作られているということもあり、今回のキャンペーンでは福島県ならではの特色があるものや、高品質のものを揃えた」としている。


-2013年1月25日-

◆政府買入資格32増の127業者(23日現在)

 農水省は国内産米の政府買入における1月23日現在の有資格者名簿を公表した。

 前回(昨年12月5日)比32増の127業者で、24年産米最終入札の参加資格者に比べ37増、23年産米対比で53減。

 新規資格者は住友商事東北(株)や奈良県農協などで、業種別では生産法人の取得が目立つ。また、県別では、優先枠の多い新潟30件、秋田12件、山形10件、福島10件-など。

 25年産米の第1回買入入札は29日、25万トンの枠で実施される。


-2013年1月24日-

◆ゆめぴりか道外認知率、82.7%(ホクレン)

 ホクレンの12月調査によると、ゆめぴりかの道外(東京・愛知・大阪)における名称認知率は平均82.7%、前年同期比30.6ポイント増と大きく上昇した。昨年10月から放送されたTVCM等が奏功したかたち。地域別では、東京86.0%、愛知82.4%、大阪79.6%。「前年は東京で6割、愛知・大阪で4割台と地域差があったが、今年はその差がなくなり、全体的に上昇している」(米穀総合課)。

 ゆめぴりかの12月末時点の販売数量も、道内1万6,100トン(前年同期比207%)、道外1万0,200トン(同388%)と、大幅増となっている。「食味が評価され、リピートされているのだと思う。露出が多かった分、食味に対するハードルは上がったと思うが、その期待に応えることができたのだろう」。


-2013年1月23日-

◆四国、東北に新工場、セブン新店に対応(わらべや日洋)

 わらべや日洋では12月を稼働予定として、香川県内に新たに米飯商品の製造工場を建設する。グループのわらべや関西が展開するもので、敷地面積2万2,715㎡、製造品目は弁当、おにぎり、麺類となっている。

 「セブン-イレブン・ジャパンの四国地方への新規出店計画に対応し、新工場を竣工し事業進出する」としている。同時に秋田県を始めとした東北地区への出店増加に対応し、同エリアへの新工場の設立計画も明らかにした。工場の立地、稼働時期等は検討中。

 セブン-イレブン取引については、「今後に全国で1,500店もの出店計画を持っており、指定米卸では原料米の安定供給が課題となっている。このうち初進出となる四国地区では、今後6年間で520店まで拡大していく予定。指定米卸は近々に入札するようで、大手2卸を始め地場卸も狙っていると聞く。また店舗網が薄い東北地区に関しては、秋田を筆頭として新店計画が目白押し。四国地区と同様に指定米卸の行方が注目される。コンビニ業界では大手チェーンが拡大戦略を続けている一方で、中堅規模チェーンが苦戦する傾向が感じられる」との指摘も。


-2013年1月22日-

◆北糧連グループ「北海道米キャンペーン」実施

 北海道食糧事業協同組合(北糧連)グループは、2月28日まで「北海道米キャンペーン」を実施している。

 キャンペーンシールのある北海道米を購入した人の中から抽選で130名にプレゼントが当たるというもので、外れた人もWチャンスとして抽選で200名に全米販「全国共通おこめ券」が当たる。

 プレゼント内容は、パナソニック「GOPAN」(30名)、マイヤージャパン「電子レンジ圧力鍋」(100名)の2種で、10kg1口、5kg2口で応募できる。


-2013年1月21日-

◆1月19日からオーストラリア産米を発売(西友)

 大手量販店の西友は1月19日、関東地区と静岡県内の154店舗においてオーストラリア産米を発売する。店頭価格は5キロ1,599円。

 ニューサウスウェールズ州で昨年4月に収穫された短粒種で、外見、食味とも良好な米とのこと。販売期間は3カ月程度を見込んでいる。

 同社では「現在のところ精米分野では低価格帯の商品の品揃えが薄い状態。当社では消費者のニーズに応えるため、まずは国内産米を対象に捜してみた。しかし調達の目処が立たず外国産米に目を向けたところ、SBS入札で入庫が可能とのことから発売に至った。販売するオーストラリア米は安全・安心かつ美味しい米で、消費者に自信を持って提供できる。5キロ袋とともに、より買い易くするため2キロ袋商品を799円で販売する」(広報室)としている。

 同社チェーンでは昨年中にも中国産米を販売しており、「3月に発売して10月上旬までに、好評のうちに予定販売数量を売り切った」(同)とのこと。


-2013年1月18日-

◆有機栽培、雑草対策や事務作業が課題(パル連合)

 パルシステム生活協同組合連合会(総事業高1,938億73百万円/会員数134.5万人)は1月16日、ヤクルトホールにおいて「公開確認会・農法研究会」を開催した。同連合会の産直産地生産者と消費者である組合員が集まり、新たな農法の研究や情報共有を行うもの。米穀関係の報告は以下の通り。

 新潟県のJAえちご上越と生産者団体の(有)謙信の郷は、産直米新潟コシヒカリの栽培への取組について説明。コアフード(JAS有機栽培米)、エコ・チャレンジ(化学合成農薬4成分=除草3・箱殺虫1、化学肥料窒素成分は育苗時のみ使用可=最大0.125㎏)に取組んでおり、パル連合の予約登録米の指定産地として新潟コシヒカリを供給している。栽培の過程において課題となっているのは、▽有機栽培に取組む上で採算性の問題▽JAS有機認証制度は事務作業が頻雑で、肥料などの資材コストがかかる▽コアフードの米は特に雑草対策に時間がかかり、生産面積をなかなか増やせない-等が上げられ、「有機農法は雑草との戦い」としている。

 同じく新潟のJAささかみからは、エコチャレンジ米栽培へ取組む上で▽高齢化により離農者が増え、受け入れ農家の経営面積が拡大し管理が行き届かない▽米価低迷時は、加算金だけではコストが合わない▽異常気象と使用農薬の減少により、品質・収量が低下してきている-が上げられた。同JAの水稲面積は2,015haで、このうち1,000haでこだわり米の栽培が行われている。


-2013年1月17日-

◆25年産超早場米の田植え始まる(沖縄石垣市)

 沖縄県石垣市で、25年産超早場米の田植えが始まった。

 1月15日に平田原地区で仲新城淳さんがコシヒカリを作付したもので、年末年始に曇り・少雨が続き、気温も低かったことから、当初の予定より10日ほど遅れたものの、例年通りの時期でのスタートとなった。15日からは天気に恵まれ、活着も問題がないと見ている。

 はえぬき、あきたこまちも順次植えていき、2月末からひとめぼれの作付も始まる見通しで、「コシヒカリは5月11日に収穫する予定」という。


-2013年1月16日-

◆飼料用MAの特別販売の25年度申請受付へ

 農水省は1月10日から、飼料用向けMA米の特別販売に係わる25年度資格申請の受付を開始した。

 主な申請要件は(1)飼料用として国産米の使用実績のある者、又は国産飼料用米の買受契約を締結し、その数量の確認が可能な者(買受希望構成員)により構成されている団体で、国産飼料用米の使用を推進していること(2)買受希望構成員による飼料用としての国産米使用量の合計が500トン以上の団体…など。

 申請は2月8日の定期期間以降も、随時受け付けている。資格の有効期間は26年3月31日。

 24年度の買受資格者(24年12月11日現在)は、日本養豚協会(買受構成員は16社)と日本養鶏農業協同組合連合会(8社)の2団体。


-2013年1月15日-

◆直接支払、変動補てん交付金とも減額(25年度予算)

 農水相は1月11日、25年度予算の概算要求を見直し、「農林水産予算入替要求の骨子」として公表した。民主党政権時代の戸別所得補償制度は、「経営所得安定対策」に名称が変更されたが、生産現場が混乱しないようにとの配慮から現行制度の大枠は維持された。

 ただ、予算額は、米の直接支払交付金が1,613億円(24年度当初予算額1,929億円)、米価変動補てん交付金(24年産)は221億円(同294億円)と減額。

 その他、水田活用の直接支払交付金は2,517億円(同2,284億円)、畑作物の直接支払交付金は2,123億円(同2,123億円)、収入減少影響緩和対策(24年産)は725億円(同722億円)とされている。

 また、「日本型直接支払」と新たな経営所得安定制度を中心とする「担い手総合支援」の制度設計に向けた調査に係る経費として18億円が計上されている。


-2013年1月11日-

◆基準値超え、栗原市旧沢辺村の米を出荷自粛(宮城)

 宮城県は1月10日、栗原市(旧沢辺村)産の自家消費米から、基準値を超える放射性物質が検出されたと発表した。

 昨年12月に農家から持ち込まれた米を市が検査したところ、ひとめぼれ、みやこがねもちから186~208bq/kgの放射性セシウムが検出された。基準値を超過したほ場(10a)の米は、自家消費米として保管しており流通していない。

 県では出荷米への影響を確認するため、栗原市及びJA栗っこに対し、旧沢辺村産米の出荷自粛を要請した。今回の件には「長く休耕しており原発事故当時に雑草が繁茂していたこと等から、表層近くにセシウムが多くなっていたと推定される。昨年12月15日に調査したところでは、周辺ほ場への汚染の広がりは確認されなかった」(農産園芸環境課)という。

 今後は旧沢辺村産米の全量調査を実施するとともに、隣接する旧市町村についても全戸調査を行う。


-2013年1月10日-

◆中国ジャポニカ米、水分含量が多め(農水省海外レポート)

 農水省海外食料需給レポート昨年12月号によると、中国東北地域の2012年産米は水分含量が比較的多いという。昨年はジャポニカ米の生育期に十分な降水量があったことで品質にプラスの効果があった半面、収穫時期も雨が続いたことから水分含量が概して多く、(中国国内の)買い入れる側にとってあまり好ましくない状況とされる。

 米国農務省の昨年12月報告によると、最大の生産地であるアーカンソー州などが反収の最高記録を更新する一方、主に中短粒種を生産しているカリフォルニア州は植え付け遅れや昨年8月の高温を受け減収となるなどばらつきが出ている。

 また、ビールやペットフードに使用されている砕米は需要が間に合わず、ベトナムから輸入したと見られているとしている。今年度SBSにおいては、例年になくミャンマー・ベトナム産砕精米が落札しており、米国の砕米事情が影響しているのかもしれない。


-2013年1月9日-

◆「消費視点の時代」(東京コメ卸協・木村会長)

 1月8日、東京食糧懇話会・神奈川県主食卸商組合・関東食糧懇話会の3団体共催による平成25年新春賀詞交歓会が東京・明治記念館で開催された。米穀・運輸・倉庫・製粉関係者や行政関係者などが集まり、業界の発展を祈念した。

 主催者代表として挨拶に立った東京コメ卸協議会の木村良会長は、「各調査では、農家から直接買うまたは無償でもらう比率が上昇しており、流通ルートが変わってくる兆しをはっきり表している。今までは供給側のマインドが強く、作る側・流通する側が食糧管理法の時代を引きずりながら来ていたが、消費する側が引っ張る時代に入ってきた。使う側、食べる側の視点から、原点に戻りやるべきことなど立ち位置をはっきりしながら、進めていく時代」と指摘した。

 また、神奈川県主食卸商組合の三橋美幸組合長は、「一人当たりの国民所得やエンゲル係数は業界に入った25年前とほぼ同じで、振り出しに戻ったとも考えられる。物流合理化、先物市場の活用など業界がやれることは残っており、元気で明るく楽しく、再生産・再投資ができるような業界にして行こう」と抱負を語った。

 来賓として出席した農水省生産局の今城健晴農産部長は、「24年産米は作況102の中で、流通のところに十分集まっていないではないかとの声も散見されるが、昨年も同じ話をしていた。食糧法改正10年、少しずつ流通が変動していると思っている。需要のミスマッチも売れた量を配分するということで6月末在庫水準を図りながら配分しており、そのなかで売れる米づくりを進めて欲しい。政府備蓄米は25年産の希望が約25万トン積み上がった」と報告した。


-2013年1月8日-

◆第5回MA一般入札の契約者が判明

 農水省はこのほど、今年度MA一般輸入米入札の第5回契約業者を明らかにした。

 ▽米国加州産うるち精米中粒種2万4,000トン=伊藤忠商事(各1万2,000トンの2件)で、契約金額はトン換算6万5,039~6,139円。

 ▽タイ産うるち精米長粒種2万4,000トン=兼松(7,000トンと5,000トンの2件)、豊田通商(7,000トン)、伊藤忠商事(5,000トン)の3社。契約金額は4万9,469~5万0,508円。


-2012年12月27日-

◆0.5%増と前月より持ち直し(11月外食)

 日本フードサービス協会がまとめた11月の外食動向(既存店ベース)は、全体売上高が前年同月比100.5%となった。

 「冬メニューやキャンペーンメニュー等の販売増が客単価押し上げにつながり、売上高は前月より持ち直した。また業態によっては祝日を入れて3連休になった下旬に土曜日減少の影響が緩和され、客数の下支えと客単価のプラスにつながった」としている。

 業態別では、▽ファーストフード=100.1%とほぼ前年並み▽和風=価格が高めのメニューが客単価上昇に貢献し、売上高は前年より3.1%上昇▽麺類=客数、売上高とも前年を上回った▽持ち帰り米飯・回転寿司=低気温と土曜日減少が影響して前年を下回った▽ファミリーレストランは前年を1.0%上回った▽和風と中華=新規出店や集客キャンペーン等から、それぞれ客数と客単価が前年を上回った▽焼き肉=店舗によりバラツキがあるが、全体の売上高は前年を9.7%上回った。


-2012年12月26日-

◆「今後も購入したい」が87%(山形つや姫・アンケート)

 山形つや姫ブランド化戦略推進本部によると、つや姫の購入者によるアンケートで「今後も購入したい」との回答は「ぜひ購入したい」を含め87%と、リピートの高い結果となった。

 購入動機は「試食して美味しかった」(52%)、「冷めても美味しい」(41%)など品質に対する評価が高い一方、認知度が63%(県内100%、県外60%)と知らない消費者は約40%に上っており、認知度のアップが課題。

 その他、価格については県内で「やや高い」が67%を占めたのに対し、県外は「ちょうど良い」と「やや高い」がともに40%台とほぼ均衡。「県内の購入者は、特A(穀検ランキング)のはえぬきがあり、それと比較しているのだろう」と受け止めている。

 5キロ袋の県外売価は、米穀店2,700~3,000円、量販店2,480~2,880円。対象は10月中旬~12月上旬までに回答した購入者452人(県内33人、県外406人、不明13人)。

 また、25年産米は、認定面積6,508ha(前年産認定比8ha増)、認定生産者4,503人(26人減)で決まった。生産量は3万2,500トン程度が見込まれる。


-2012年12月25日-

◆尾西食品子会社化を決議、天津亀田の合弁解消(亀田製菓)

 亀田製菓(新潟市)は12月20日、取締役会において尾西食品(東京)の株式を取得し、子会社化することを決議した。尾西食品は長期保存食を製造販売しており、24年9月期の売上高は30億83百万円。

 また、持分法関連会社である天津亀田食品有限公司(中国)の持分全てを中国出資側に譲渡し、合弁事業を解消することを明らかにした。

 17年7月に合弁で中国の米菓市場への事業展開を行う拠点として天津亀田食品を設立したが、販売不振などから合弁継続は難しいと判断した。今後は、子会社の青島亀田食品有限公司を通じて中国での事業拡大を目指す。


-2012年12月21日-

◆東西しらかわ・唐津農協、農検法違反で改善命令

 東北・九州農政局は12月19日、それぞれ管内の登録検査機関である東西しらかわ農協(福島)と唐津農協(佐賀)に対して、農産物検査法に違反したとして改善命令を行った。

 農政局によると、東西しらかわ農協に立入調査をしたところ、生産者が農協に販売を委託しない23年産について、2名の検査員が水稲うるち玄米452袋(30キロ)に対し検査証明を行わなかったことなどを確認したという。

 唐津農協は23年産水稲うるち玄米について、検査結果を農林水産大臣に報告しなかった。「数量は公表していないが、わずかな量」(消費・安全部流通監視課)とのこと。


-2012年12月20日-

◆25年産生産目標を市町村別配分、空知5千トン減(北海道)

 北海道はこのほど、第1回北海道農業再生協議会を開催し、25年産の市町村別生産数量目標を配分した。

 算定方法は、前年産配分数量の一定割合を基礎生産数量とした上で、収量の安定性や1等比率等の評価に基づいて算定した数量を加算している。市町村別生産数量目標は販売目的ではない試験場、学校等(157トン)を除いた57万2,783トン。

 内訳は、うるち米53万3,575トン、もち米3万4,160トン、種子生産用5,084トン。主産地では空知が5,215トン減、上川が3,216トン減となる。道・農業団体は数量減となる分について、生産数量目標の外数で生産できる政府備蓄米・加工用米での作付を促す考え。


-2012年12月19日-

◆新品種「亀の蔵」「北瑞穂」を育成(農研機構)

 農研機構はこのほど、ソフト米菓に適した低アミロース品種「亀の蔵」、米粉麺などに適した高アミロース品種「北瑞穂(きたみずほ)」を育成した。

 「亀の蔵」は、低アミロース品種「たきたて」と、多収系統「収6374」を交配・選抜したもの。もち米とうるち米の中間に当たる品種。

 「北瑞穂」は、北海道向けとして初の高アミロース米(含有率約30%)で、粘りが少ないのが特長。米粉麺やライスパスタへの加工適性・食味に優れ、米粉クッキーにするとサクサクとした食感が得られる。24年度は、旭川市で2ha作付けされた。


-2012年12月18日-

◆衆院選、自民圧勝で農政・TPPはどうなる?

 12月16日の衆院選で民主党が惨敗、自民党が圧勝したことで、農政も転換を余儀なくされる。今回の衆院選の政権公約では、「戸別所得補償」から「農地を農地として維持する支援策」への振替拡充を行うとして、戸別所得補償制度の見直しが明言されており、年明けからの25年度予算編成とともに、「多面的機能直接支払法案」の成立も緊急の課題となる見込み。

 自民党が今年4月に公表した『日本の再起のための政策』のなかの“新農政ビジョン”では、戸別所得補償の固定部分は多面的機能直接支払制度に振り替えて予算総額3,500億円(現行1,929億円)に増額、変動部分は農家の負担を前提とした価格変動補てん金(ナラシ対策)に振り替えて1,000億円規模とされている。

 また、TPPについては“「聖域なき関税撤廃」を前提にする限り、TPP交渉参加に反対”と政権公約に書かれているが、経済界からは早くも、「TPP交渉参加を来夏の参院選後に先送りするべきでない」との要望も出ている。民主党同様、自民党も多数の反対派を抱えており、こちらは不透明な状況。


-2012年12月17日-

◆精米備蓄実証事業、来年1月から開始(農水省)

 農水省は来年1月から精米備蓄実証事業を開始する。東日本大震災を踏まえ、災害時に対応した備蓄を検討するのが狙い。震災発生後に、被災地から応急食料としての精米供給要請があったことや、大消費地の首都圏で一時的に米の品薄状態が発生したことを受け、需要増加・精米供給能力の低下に対応する体制確保が必要とされていた。

 実証事業は24年産備蓄米の一部を活用して試験的に精米形態での備蓄を実施する。実施主体は、政府所有米穀の販売業務の委託事業者で、対象数量は東日本大震災発生~4月20日までの被災地向け精米供給量に相当する500トン。全国数カ所で、主要銘柄を選定して実施する予定。

 併せて、食味等の分析試験や非食用で販売実証を行うことで、今後の効率的なら精米備蓄の可能性を検証する。検証期間は1年の予定で、販売実証は再来年の3月。品質が良ければ加工用、劣れば飼料用向けとなる見通し。


-2012年12月14日-

◆福島フェア、東京国際フォーラムで24日に開催

 福島県は12月24日、東京国際フォーラムにおいて、「げんき咲かそう!ふくしま大交流フェア」を開催する。今年3月に開催された第1回に続き、2回目の開催となる。

 米関係では、県オリジナル品種「天のつぶ」の試食会やリーフレットの配布が行われるほか、コシヒカリ、ひとめぼれ(2kg袋・個袋)が展示される。また、県産米を使った「会津ソースかつ丼」などの郷土料理・B級グルメも展示される予定となっている。

 「前回、来場者の方々から“また開催して欲しい”“もっと大々的に開催してはどうか”といった声が寄せられたこともあり、今回は倍の規模で行うこととなった」(観光交流課)という。

 会場では、2013年のNHK大河ドラマ『八重の桜』主演の綾瀬はるかさんが出演するほか、“フラガール”のダンスショー、伝統の祭りの再現なども行われる。


-2012年12月13日-

◆ハイゴールド21の原料玄米を公表(大阪第一)

 大阪第一食糧(大阪)ではこのほど、看板ブランド商品「タワラ印ハイゴールド21(無洗米)」の原料玄米を公表した。

 12月11日現在で使用されているのは、新潟コシヒカリ、山口ひとめぼれ、山口ヒノヒカリで3銘柄とも24年産米。

 「ブレンド米ハイゴールド21は特性の違う米を調合することにより、それぞれの長所を引き立てた美味しいお米となっている。長年培ったプロの技でブレンドした」としている。


-2012年12月12日-

◆包装餅売上6%増、包装米飯4%増(サトウ食品第2四半期)

 サトウ食品工業(株)はこのほど、25年4月期第2四半期の決算短信を公表した。業績は、売上高97億44百万円(前年比4.5%増)、営業損失4億54百万円(前年は2億73百万円の損失)、経常損失3億82百万円(98百万円の利益)、四半期純損失2億55百万円(39百万円の利益)。

 利益面については、原材料価格の上昇や販売促進費の増加に加え、営業外収益における受取手数料が前年同期に比べ減少した。

 製品別の売上高は、包装もち30億43百万円(6%増)、包装米飯66億94百万円(3.8%増)。包装もちについては、10月中旬以降の気温低下から、量販店を中心とした秋・冬物商材への切替や鍋物関連商材の販売促進活動を積極的に実施したという。


-2012年12月11日-

◆関西商取、「大阪堂島商品取引所」への名称変更を決定

 関西商品取引所(岡本安明理事長)は127日、臨時総会を開き、取引所の名称を「大阪堂島商品取引所」に変更することを正式に決めた。

 農林水産大臣の認可を経て、東穀取からコメ先物市場が移管される来年2月に実施となる見込み。

 岡本安明理事長は臨時総会で「コメ先物が一元化され、国内唯一のコメ先物市場となる。先物取引発祥の地として堂島アピールしたい」としている。


-2012年12月10日-

◆輸出向けの初出荷式を14日に開催(JA秋田おばこ)

 JA秋田おばこは12月月14日、おばこライスターミナル(大仙市)において、24年産の輸出用米の初出荷セレモニーを開催する。

 20年産の輸出開始から5年目となり、今年産は出荷契約526トン、作付面積909haの取り組みとなっている。品種はあきたこまち、輸出先は香港・台湾・米国・オーストラリア・EU・モンゴル・インドネシアで、今回はアジア向けに出荷されるという。

 輸出用米は助成金が出る転作作物ではないことに加えて、円高や輸出コスト等で販売価格が抑えられているが、「水田を休ませないことと、日本産のブランドを海外に広めることを目的に取り組んでいる」(米穀課)という。


-2012年12月7日-

◆新品種「みずかがみ」をPR(滋賀)

 滋賀県では平成25年度から、近江米の新品種「みずかがみ」(滋賀73号)の本格的な生産・販売を行っていく予定。24年産では約10haの試験販売を行い、▽イオンなど量販店等における試食イベント▽コープしがなど、企業や団体を訪問しての試食会▽県内の飲食店とコラボレーションして、様々なランチメニューを提供-等の各種PRを実施している。

 県では「消費者からは“つや”があり美味しいと概ね好意的な声をいただいている。先に名称が“みずかがみ”と決定したため、今月からは販促PRにさらに弾みが出ている。美しく輝く琵琶湖の水をイメージしている。25年産で約150haの栽培が計画され、本格的な販売と同時に県内への認知度拡大に努める。26年産では約1,000haへの拡大を見込んでおり、県外向けへの販売も考えていく」(食のブランド推進課)とする。

 同品種は「滋賀66号を母、滋賀64号を父として、県農業技術振興センターにおいて平成15年に交配したもの。炊きあがったご飯は白く美しくつやがあり、ほど良い粘りと甘み、うまみを備えた大変においしい米。また夏の高温に強く、生産者の方にとって作りやすい品種。今後は近江米の中核品種となることを目指し、生産拡大・流通促進を図っていく」(農業経営課)とのこと。


-2012年12月6日-

◆ご飯の量を減らす動きが目立つ(外食取引)

 関西地区の米卸によると、先月後半から外食チェーンでご飯の量を減らす動きが目立ってきたという。

 「依然として高値が続く米価に、収益の維持に白飯など1杯分の量を減らす動きが広がっている」(大阪A卸)とのこと。

 今後も続くチェーンが出てくる雰囲気で、「米消費の減退がますます心配になってきた」と指摘する。


-2012年12月5日-

◆23年米産出額、前年比19.2%増

 農水省はこのほど、23年農業総産出額(全国)を8兆2,463億円(前年比1.5%増)とまとめた。野菜や果実が価格低下で減少したが、米の産出額が価格の上昇で増加したことが要因。米の算出額は1兆8,497億円(同19.2%増)。部門別で米の構成比は22.4%と前年より3.3ポイント上昇した。

 都道府県別の米産出額は、新潟県が1,604億円(都道府県別の合計に占める割合は8.7%)でトップ。次いで北海道1,291億円(7.0%)、秋田1,062億円(5.7%)茨城915億円(4.9%)、山形816億円(4.4%)と続く。

 産出額は、23年1~12月の1年間が対象で、暦年をまたがって生産されるものは年産区分。米は23年産米(玄米、くず米等)が対象。生産量(飯米含み、種子は除く)×農家庭先販売価格(各種奨励補助金等を販売価格の一部とみなし加えた価格)で算出される。


-2012年12月4日-

◆4地区で基準値超え検出(福島)

 福島県はこのほど、福島市(旧福島市)、二本松市(旧渋川村)、本宮市(旧白岩村)、福島市(旧立子山村)の米から110~230bq/kgが検出されたことを公表した。これらの米は隔離・保管され、流通しない。

 福島市(旧立子山村)は11月22日にも基準値超えが検出されており、その際に管理計画を策定したことで国の出荷制限が解除されているため、今後も基準値以下の米袋は出荷可能となっている。

 また、その他3地区は事前出荷制限区域に指定されているため、同様に基準値以下の米袋は出荷可能。


-2012年12月3日-

◆ほしのゆめ11月末端価格、3,938円(道消費調査)

 北海道はこのほど、消費生活モニター価格動向調査の11月結果を公表した。

 ほしのゆめの全道平均価格は10キロ税込3,938円、前月比0.2%高、前年同月比11.8%高だった。前月は新米への切り替えに伴って144円上昇し、高値を記録したが、今回はほぼ横ばいとなっている。

 コシヒカリ(産地問わず)は4,750円、前月比0.2%高、前年同月比4.2%高で、ほしのゆめと同様に横ばいの状態となっている。本調査は、全道300人の消費生活モニターが小売店頭に出向くなどにより調べたもの。


-2012年11月30日-

◆コメ特別講演会を都内で開催(関西商取など)

 関西商品取引所、(株)東京穀物商品取引所、日本商品先物振興協会は12月12日、都内で「コメ特別講演会」を開催する。

 JA大潟村の組合長・小林肇氏が『農家のための米先物取引』と題して講演を行うほか、小林氏と(株)カーギルジャパン穀物油脂本部穀物G統括部長・佐藤広宣氏、関西商取の岡本安明理事長が加わる3名でのディスカッションの場も設けられる。

 場所は食糧会館2Fの会議室(東京都中央区日本橋小伝馬町15-15)、日時は12月12日(水)、午後5時30分~午後7時。参加費は無料。関西商取、東穀取、先物振興協会の各HPから。問い合わせは、関西商品取引所業務部(TEL:06-6531-7932)まで。


-2012年11月29日-

◆ネットスーパーで購入ニーズ、米が6割(パル連合)

 パルシステム生活協同組合連合会はこのほど、「主婦の買い物に関する調査」の結果をまとめ公表した。

 このうちネットスーパーの利用意向についての設問では、26.9%が利用したいと回答している。また「どのような商品を購入したいか」には、「ペットボトル飲料(酒類含む)」が69.1%と最も多く、次いで「お米」が61.7%となっている。

 「ネットスーパーの宅配サービスで良い点は」には、「重いものも配達してもらえる」が56.6%、「雨の日にも買い物に出かけなくてよい」45.9%が上位2つを占める。調査は10月22日~24日の3日間で、全国の20歳~59歳の主婦1,000名を対象に実施し、有効サンプルを集計した。


-2012年11月28日-

◆「夢の舞」「みやびもち」を開発(農研機構)

 農研機構はこのほど、業務用向けの多収品種「夢の舞」と、おこわ・つき餅向けの「みやびもち」を開発したことを公表した。

 「夢の舞」は、低価格の業務用米に対する要望が高まっていることを背景に、多収で良食味の品種として開発された。育成地(新潟県上越市)における出穂・成熟期がコシヒカリより3日程度早い早生品種で、収量(多肥条件)はひとめぼれより10%ほど多い。玄米の外観品質はひとめぼれより優れ、食味はひとめぼれとほぼ同等で、コシヒカリに近い良食味。いもち病抵抗性はひとめぼれより強く、耐冷性はひとめぼれと同等の極強。今後は、島根県の山間部にある農業法人で数十haの作付けが計画されている。

 「みやびもち」は、おこわ・つき餅から作られる製品が6次産業化において重要な商品となっていること受けて開発されたもの。ヒメノモチ・峰の雪もちに優る多収で、つき餅の食味は両品種と同等か優る。おこわの食味は総合評価でヒメノモチ並みで、より柔らかくなる。成熟期はヒメノモチとほぼ同じで、育成地(新潟県上越市)では9月初旬には収穫できるため、主食用うるち品種との競合が避けられる。島根・新潟県の農業法人において、それぞれ数十haの作付けが計画されている。


-2012年11月27日-

◆福島市旧下川崎村で基準値超え検出

 福島県はこのほど、福島市(旧下川崎村)で生産された2袋から170、180 bq/kgが検出されたことを公表。これらの米は隔離・保管され、流通しない。

 この地区は事前出荷制限区域に指定されているため、旧市町村単位での出荷自粛等は要請されず、基準値以下の米袋は出荷可能となっている。


-2012年11月26日-

◆つや姫PR、パイオニアとスポンサー契約(全農山形)

 JA全農山形は11月21日、女子バレーボールのV・プレミアムリーグで活躍するパイオニアレッドウィングスとスポンサー契約したことを発表した。

 つや姫のより一層の知名度向上を図るためで、ユニフォームの左肩部に「つや姫」のロゴが入る。「全国各地での宣伝効果が期待出来る。日本一のブランド米を目指すとともに、パイオニアレッドウィングスの優勝に向けて応援する」としている。

 期間は11月24日のNECレッドロケッツ戦から2013/14リーグ開始までの1年間。


-2012年11月22日-

◆検査上位35品種の数量と等級比率(10月末)

 24年産うるち米の検査は10月末で375万トン、23年産同期比26万トン増、22年産同18万トン増と順調に推移している。

 1万トン以上受検した上位35品種を見ると、コシヒカリが137万トンまで積み上がり、前年産同期比10万トン増となっているほか、ひとめぼれ40万トン、あきたこまち38万トンと各2万トン前後の増加で進捗しており、震災の影響等も回復傾向がうかがえる。

 作柄低下となったヒノヒカリも13万トンと前年を上回るペース。まっしぐらも10万トンの大台に乗せているほか、つや姫も3万トン超と大幅に伸びている。

 逆に前年同期を下回るのは、きらら397、つがるロマン、めんこいな、ほしのゆめ、夢しずく、彩のかがやきの6品種。作付減や作柄変動によるものと見られ、最終値も前年を下回りそうだ。


-2012年11月21日-

◆米価上昇、端境期の需給ひっ迫等が要因(全中・全農)

 JA全中・JA全農は11月20日、「豊作にもかかわらず米価が高いのはJA全農の概算金引き上げに要因がある」とする一部報道について、主産地の猛暑被害など今後の需給と価格が不透明ななかで取引先や消費者に誤った情報を与えることになりかねないとして、反論した。

 現行水準になった要因については、(1)端境期の需給がひっ迫していた(2)平均価格の水準が高いのは、高価格帯と低価格帯の価格幅が縮小したため(3)主産地における猛暑被害の発生で歩留まり低下が懸念され、需給と価格が不透明-などを示し、概算金の引き上げが価格を引き上げたわけではないとの見解を示した。

 端境期の需給については、1年古米の23年産米の在庫数量が昨年並みに非常に低い水準にあった需給環境が要因と分析。高価格帯と低価格帯の価格幅縮小については、業務用の需要が多い低価格帯米の需給がひっ迫したほか、政府米が棚上備蓄方式に移行し、主食用に売却されなくなったことも要因のひとつとした。


-2012年11月20日-

◆(株)栃木ライス、負債約1億6千万円(香川)

 米穀卸である(株)栃木ライス(香川県観音寺市坂本町、代表清算人津村精一氏)は11月5日に東京地裁より特別清算開始決定を受けた。信用調査会社の調べで判明したもので、負債は約1億6千万円が見込まれている。

 同社は1997年(平成9年)11月に(株)ライスショップ(栃木県宇都宮市)の小売部門を分離独立し設立されたが、その後2006年に(株)加ト吉(現:テーブルマーク(株))が100%子会社とし、加ト吉から仕入れた米穀をスーパーなどへ販売する形をとっていた。

 2005年7月期には約15億円の売上高を計上していたが、その後は販売が低迷傾向となっていたうえに、2007年に親会社の(株)加ト吉が不適切な取引を行ったとして社会的な信用が低下、2008年に加ト吉が日本たばこ産業(株)の完全子会社となる間、(株)栃木ライスの活動はなくなったもよう。

 グループ内の債権債務を整理するに当たり、7月31日開催の臨時株主総会の決議により解散していた。


-2012年11月19日-

◆予定分を消化後に豪州産米の使用を中止へ(松屋フーズ)

 牛めし・定食チェーンの松屋フーズ(東京)では、使用中の豪州産米について予定分を消化した後に国産米100%に戻す方針。従来は国産米100%だったが、価格や品質を理由に今年2月下旬から豪州産米を導入していた。

 同社では、「現在のところ全国で約1,000店舗を展開していて、およそ7割の店舗において国産米と豪州産米をブレンドして使っている。国産米が多いブレンド比率で、2月の導入から来店客からのクレーム等は全くない。ただ、希望としては国産米100%が理想なことから、予定分を消化した後には豪州産米の使用を中止し、国産米100%に戻す方針でいる」(広報室)としている。

 同社チェーンでは牛めし等に使用する米は、埼玉県内の嵐山精米工場で精米加工して各店舗へ納入する体制。


-2012年11月16日-

◆にこまる作付、伸び悩み?(長崎)

 長崎県によると、24年産にこまるの作付見込みは2,200ha(23年産実績2,020ha)と当初の予想を下回っている。27年産米で4,000haの計画を立てており、「順調に伸びるかなと見ていたが、足踏みしたような格好」(県)と受け止めている。

 要因の一つとして、業務用などでヒノヒカリの需要が強いことを上げる。具体的な対応策は今後検討していくが、収量・品質がヒノヒカリを上回るなど、にこまるのメリットを農家にPRしていく考えのようだ。24年産米については、「秋ウンカの被害を受けないように、県北などで早刈りしたところがあり、充実不足」(地元筋)との声も。

 つや姫は壱岐・佐世保市で約100haが作付された。特別栽培による生産で、来年は360haを計画している。県では経営規模の基準を設けていないが、JA段階で設定されているもよう。「ほとんどが1等」「食味が良かった」(地元筋)と評価は高い。「概算金は県北の管内で1万6,500円絡みだったようだ」とされ、系統の相対価格も山形産米を上回るもよう。末端売価は5キロ2,580円水準。


-2012年11月15日-

◆国の放射能検査、全域で終了

 11月14日の食糧部会において、農水省は24年産の放射性物質検査の進捗状況について報告した。

 17都県を対象に実施している抽出検査は11月7日までに全域で終了しており、福島県を除く16都県では基準値超過はなかった。

 福島県では、県が実施している全袋検査で予定数量1,200万袋のうち約7割に当たる819万袋(13日現在)が検査済みとなっている。このうち超過したのは7地区(40袋)で、うち3地区は事前出荷制限区域のため、基準値を下回った米袋は出荷可能、その他4地区も出荷制限が解除されたため、同様に出荷可能となっている。

 福島県の全袋検査の結果(12日現在)は、▽25bq/kg未満=817万5,042袋▽25~50bq/kg=1万5,317袋▽51~75bq/kg=1,138袋▽76~100bq/kg=241袋▽100bq/kg超=40袋。


-2012年11月14日-

◆売上3.7%増も米価の上昇等で減益(ゼンショー)

 ゼンショーホールディングスはこのほど、平成25年3月期第2四半期(24年4月~9月)の連結業績を公表した。

 売上高2,056億18百万円(前年同期比3.7%増)、営業利益89億17百万円(同31.2%減)、経常利益81億46百万円(同31.3%減)、四半期純利益31億76百万円(同13.6%減)。

 「すき家では既存の商品に加えて新商品やシーズナル商品を継続的に投入し、商品力の強化を行ってきた。なか卯については、朝ごはん等によるメニュー強化や季節限定商品の投入、既存商品のブラッシュアップによる商品力の強化の実施により、業績の向上に努めてきた。米価格をはじめとする食材価格の上昇や、防犯強化のための人件費の増加が主要因となり減益となった」としている。

 当期末における店舗数は、すき家1,856店舗、なか卯487店舗など合計4,447店舗。


-2012年11月13日-

◆業務用5インチ籾摺機をマイナーチェンジ(サタケ)

 サタケ(東広島市)はこのほど、業務用5インチ籾摺機「ネオライスマスター」をマイナーチェンジし販売を開始した。

 今回のマイナーチェンジでは、「モータ停止機能付き自動循環排出切替装置(循環切替後、モーターを自動で停止させる新機能を追加)」と「機外排出機能付き異物除去装置(選別された異物を機外へ自動排出する新機能を追加」の2つの新機能を追加し、作業における利便性の向上を図った。

 メーカー希望小売価格(税込)は従来機の149万1,000円に据え置かれた。「担い手農家、営農法人や大規模稲作農家向けに1日より販売を開始した。出荷開始は2013年1月で、初年度販売目標は300台」としている。


-2012年11月12日-

◆売上8.2%増も、通期業績予想を下方修正(木徳神糧)

 木徳神糧(株)はこのほど、平成24年12月期第3四半期(24年1月~9月)の連結業績を公表した。

 売上高801億48百万円(前年同期比8.2%増)、営業利益5億94百万円(同60.7%減)、経常利益6億18百万円(同58.5%減)、四半期純利益5億26百万円(同2011.4%増)。

 「ミニマム・アクセス米や玄米販売の数量は減少したが、精米販売の数量は堅調であったこと、コメの販売単価が上昇したこと、飼料事業が順調に業容拡大を図れたことから増収となった。損益面では、原料相場の高騰で米穀事業の利益率が低下したこと、鶏肉相場の長期低迷で食品事業の採算が悪化したこと、販売エリアの拡大に伴う物流費用等のコスト増があった」という。

 同時に公表された24年12月期の通期業績予想は、売上高は前回発表通り1,040億円ながら、営業利益9億20百万円(前回予想比3億円減)、経常利益8億60百万円(同2億70百万円減)、当期純利益6億30百万円(同1億40百万円減)と下方修正。

 「営業利益と経常利益については、主力である米穀事業で原料相場の高騰に対し販売価格の値上げが十分でなかったこと、加えて鶏肉販売の採算が相場の長期低迷で一段と悪化したこと等により、前回発表予想を下回る見通し。当期純利益については、営業利益並びに経常利益の減額により、前回発表を下回る見通し」とのこと。


-2012年11月9日-

◆戸別補償の見直し、費用対効果の検証必要(財政審)

 財政制度等審議会(財務相の諮問機関)の財政制度分科会が11月7日に開かれ、農林水産関係予算について議論が行われた。

 「農林水産業産出額は約10兆円で、農林水産省の予算は2兆円規模、さらに25年度では6次産業化等を推進するため特別重点要求が認められ1,400億円以上、増額要求されている」との論点が示されたが、委員の議論では、農産物の輸出拡大に向けた競争力強化等に重点配分すべきとの認識で一致。

 また、25年度予算で6901億円が概算要求されている戸別所得補償制度については、「一律の交付金では非効率な小規模農家の温存になるだけで、農業の体質改善にはつながらない」など、見直しが必要との意見が相次いだ。

 さらに、水田活用の所得補償交付金についても「自給率向上への貢献も含めて、費用対効果の検証が必要」と指摘された。分科会では歳出抑制策を検討しており11月中に報告書をまとめる方針。


-2012年11月8日-

◆福島市旧水原村で110~120bq/kg検出(福島)

 福島県は11月6日、福島市(旧水原村)で生産されたコシヒカリ17袋から、基準値を超える110~120bq/kgが検出されたことを公表した。

 3日に行われた全袋検査で、同市の旧水原村、旧平田村、旧水保村の21袋からスクリーニングレベル(60bq/kg)を超える値が検出され、ゲルマニウム半導体検出器で詳細検査を行った結果、旧水原村の17袋から今回の値が出たという。他の2地区は全て基準値以下だった。これらの米袋は同市が隔離・保管するため、流通しない。

 県は同地区の出荷自粛を要請しており、国からも出荷制限が指示される見通し。国の出荷制限は、地区内の米の管理計画を策定することで解除できるため、県は早期に着手するように同市に促すとともに、国との調整も進める。旧水原村の作付面積は約149ha、当該農家の収穫量は76袋。


-2012年11月7日-

◆売上370億円、米などの上昇で利益減少(亀田製菓)

 亀田製菓(新潟県)はこのほど、25年3月期第2四半期の決算短信を公表した。連結業績は、売上高370億37百万円(前年比1.2%減)、営業利益2億04百万円(81.6%減)、経常利益5億75百万円(60%減)、四半期純利益3億47百万円(65.9%減)。

 利益面については、販売減と生産高の減少による工場稼働率の低下、米・ピーナッツなどの原材料価格の大幅な上昇、競争激化に伴う販売促進費の増加などが利益の減少要因となった。

 一方、米国TH FOODS, INC.は 米国での健康志向の高まりで需要が伸びており、米国西部に第2工場を新設するなど事業規模を拡大し、経常利益の増加に貢献したとしている。


-2012年11月6日-

◆郡山市・大玉村のもち米から基準値超え(福島)

 福島県はこのほど、郡山市旧富久山町の農家1戸が生産した8袋から120bq/kg、大玉村旧玉井村の農家1戸が生産した6袋から270~280bq/kgが検出されたことを公表した。

 品種はいずれもこがねもち。これらの米は同市村が隔離・保管し、流通しない。県は両地区に対して旧市町村単位で出荷自粛を要請しており、国も出荷制限を指示する見通しとなっている。国の出荷制限は、地区内の米の管理計画を策定することで解除できるため、県は同市村に早期の着手を促すとともに、国との調整も進めていく。また、当該圃場で基準値を超えた玄米が発生した原因の究明も行うとしている。

 旧富久山町の作付面積は282ha、当該農家の収穫量は254袋(うち検査済み167袋)。旧玉井村の作付面積は519ha、当該農家の収穫量は167袋(全量検査済み)。


-2012年11月5日-

◆販売5万1千トン、6.4%減(ヤマタネ第2四半期)

 (株)ヤマタネは11月2日、25年3月期第2四半期(24年4~9月)の決算短信を公表した。連結業績は、売上高271億81百万円(前期比6.2%増)、営業利益19億13百万円(3.7%増)、経常利益13億32百万円(3.3%増)、四半期純利益2億59百万円(49.7%減)。

 売上高は食品部門や不動産部門の増収、営業利益は物流、情報、不動産部門の増収と金融・証券部門の赤字幅縮小がそれぞれ寄与。四半期純利益減は、金山(株)の事業譲渡・事業廃止に伴う事業譲渡損や事業整理損等の特別損益の増加が要因。

 本紙関連の食品部門は、量販・外食向けの精米販売が3万6千玄米トン(前年同期比1.5%減)、一般小売店や他卸売業者向けの玄米販売が当用買いの影響を受けて1万5千玄米トン(同15.9%増)となり、総販売数量は5万1千玄米トン(同6.4%減)。売上高は、販売単価の上昇により149億9百万円(同11.0%増)となったが、営業利益は販売数量の減少と仕入価格の上昇による販売差益の減少で1億43百万円(同39.5%減)に。

 なお、通期連結(4~3月)の連結予想については、24年産米の動向が収益に影響を及ぼす可能性があるものの、全体としては概ね計画通りに推移していることから、売上高529億円、営業利益39億円、経常利益28億円、当期純利益12億円と、5月時点からの予想は変更なし。


-2012年11月2日-

◆作柄表示地帯の作況、上げ25・下げ24(10/15現在)

 各農政局が公表した24年産水稲の作柄表示地帯別の作柄概況(10月15日現在)によると、前回(9月15日現在)の作況指数からの変動は、上方修正25地帯、下方修正24地帯、変わらず87地帯となっている。

 上がったのは、群馬東毛3ポイント、岩手北部、栃木南部、群馬北部、長野東信が2ポイント、北海道網走、宮城北部・東部、福島中通り、長野北信、岐阜西南濃・中濃・飛騨、静岡東部・西部、愛知尾張・西三河・東三河、広島南部、愛知東予・中予・南予、大分北部・日田、鹿児島普通期出水薩摩が1ポイント。

 逆に下がったのは長崎全地帯、宮崎普通期全地帯、熊本湾岸・県南など九州地帯が目立つ。東日本では、新潟岩船・魚沼・佐渡が1ポイント下方修正となっている。


-2012年11月1日-

◆新潟一般コシ1万7,570円(農水省9月相対調査)

 農水省が公表した24年産米の9月相対取引価格調査結果によると、全銘柄平均は消費税抜きで1万5,857円(包装代、運賃込み)、23年産同期比1,385円高、22年産同比3,438円高、21年産同比1,410円高となった。

 産地銘柄別で前年同期と比較すると、新潟一般コシヒカリ472円高(1万7,5705円)から福島ひとめぼれの2,495円高(1万5,170円)までばらつきがある。青森つがるロマン1,976円高、まっしぐら1,847円高、島根コシヒカリ2,292円高、山口コシヒカリ2,271円高、熊本コシヒカリ1,850円高など、低価格米や西日本産米の上げ幅が大きい傾向。

 本調査は、(1)全国出荷団体(2)年間仕入数量が5,000トン以上の道県出荷団体(3)年間直接販売数量が5,000トン以上の出荷業者と卸売業者等の主食用の相対取引契約(数量と価格が決定した時点を基準)の1等価格を加重平均したもの。大口割引などの割引が適用された価格。


-2012年10月31日-

◆ベルト破片混入、精米1万袋を自主回収(全農岐阜)

 全農岐阜県本部はこのほど、同会が製造した精米商品の一部から、製造工程で使用しているベルトの破片(合成樹脂)の混入が発見されたため、精米1万袋を自主回収することを公表した。

 精米センターで行っている終業時の設備点検で発見されたという。対象となるのは、10月10日~16日に精米された岐阜コシヒカリ、あきたこまち、ハツシモ、栃木あさひの夢、国産ブレンド米など30アイテム。


-2012年10月30日-

◆25年産銘柄設定、1日から申請受付(北陸農政局)

 北陸農政局は平成25年産国内産農産物の銘柄設定・変更・廃止及び区分の変更の申請を11月1日(木)~30日(金)まで受け付ける。申請内容については、県、生産者団体及び関係機関等から意見を聴取する。他農政局も別途期間を設定し受け付ける。

 銘柄設定の要件は(1)農産物検査において、銘柄の鑑定が可能であること(2)品種銘柄及び産地品種銘柄は、農産物規格規程に定める品位規格の適用が可能であること(3)品種銘柄及び産地品種銘柄は、当該品種が、種苗法に規定する育成者権の侵害の行為を組成するものでないこと(4)複数の品種を一つの品種群について品種銘柄又は産地品種銘柄として設定する場合は、品種特性、品質の観点から、品種群として同一の銘柄とすることが適当であること(5)品種銘柄及び産地品種銘柄については、当該品種に係る銘柄検査を行う1以上の登録検査機関の見込みがあること-など。


-2012年10月29日-

◆アルファ化米米製造の尾西食品を子会社化へ(亀田製菓)

 亀田製菓(新潟県)は10月26日、アルファ化米などを製造・販売する尾西食品(東京都)の全株式を取得し、両社間で子会社化することについて基本合意書を締結したと発表した。

 尾西食品は米を原料とする長期保存の草分けであり、昨今の災害など危機管理対応の意識の高まりを受け、炊き立ての美味しさを損なうことなく5年間長期保存出来る米飯及びその加工食品は内外より大きな注目を浴びており、順調に業績を拡大しているという。

 亀田製菓では、両社の製品・技術開発、販売・マーケティング、製造などの各分野でお互いの強みを融合させることが可能となり、それぞれのお客様に対して「お米」を通して更に幅広い商品・サービスが提供出来るようになると考えているとしている。

 尾西食品の概要は以下の通り。▽事業内容=長期保存食料及び宇宙食の製造・販売▽資本金=3,000万円▽売上高=23億33百万円(23年9月期)。今後、譲渡契約締結が24年12月(予定)で、株式取得は25年1月(同)に行われる。


-2012年10月26日-

◆旧西袋村、出荷制限解除に向けて管理計画を策定(福島)

 基準値を超える110bq/kgが1袋から検出された福島県須賀川市の旧西袋村の米穀は、国から出荷制限が指示される見通し。

 県によると、同地区から既に流通した分は、全袋検査で基準値を下回っているため、回収などは予定していない。また、流通していない分についても、同地区の検査済み・出荷済み・保管中・未検査の数量などを確認し、管理計画を策定することで、出荷制限を解除できるという。

 「今月中に策定できるかどうかは分からないが、来月中旬までかかるということはないだろう」(水田畑作課)。出荷制限が解除された後は、全袋検査で基準値以下のものは出荷可能となる。また、基準値を超えた場合は対象の米袋のみを隔離処分する。旧西袋村の生産数量は2,400トン。


-2012年10月25日-

◆須賀川市の旧西袋村で110bq/kg検出(福島)

 福島県は10月24日、須賀川市の旧西袋村で生産されたコシヒカリ1袋から、基準値を超える110 bq/kg が検出されたことを公表。21日に県の全袋検査で104 bq/kg が検出され、24日にゲルマニウム半導体検出器で詳細検査を行った結果、今回の値が検出された。

 県は同日、同地区(約450ha)の出荷自粛を要請し、国も出荷制限を指示する見通し。今回検出された農家は、コシヒカリ・ひとめぼれ・こがねもちを計320袋生産しており、1袋以外は基準値を下回った。そのうち、先んじて検査が終わっていたひとめぼれは既に流通しているという。

 基準値超えが出た原因については、「現時点では特定できない。今回の農家は天日干しを行っており、この方法は値が高くなる傾向にあるが、圃場自体の問題も考えられる」(水田畑作課)という。


-2012年10月24日-

◆「初山吹」が品種登録(農水省)

 農水省は10月23日、種苗法に基づく品種登録を行い、官報公示した。

 稲では、「初山吹」(はつやまぶき)が登録された。登録者は、農業・食品産業技術総合研究所。「キヌヒカリ」へのγ線照射処理によって得られた変異株より選抜・固定した品種。玄米の千粒重は中、玄米の長さは中、玄米の幅は中、玄米の形は長円形、玄米の色は淡褐。対照品種「キヌヒカリ」と比較して、胚乳の色が黄色半透明であること等で区別性が認められるという。

 また同日、品種登録出願が公表された。稲では、「仁木1号」(出願者/徳島・仁木學氏)が公表。


-2012年10月23日-

◆来年から作付再開、種籾を全額負担(福島県川内村)

 23・24年産で作付を自粛していた福島県の川内村は、来年産から作付を再開する。旧緊急時避難準備区域の水田218カ所の土壌調査を行った結果、78%で1,000bq/kg以下となり、11月末までに除染が完了する見込みとなっていることから、再開を決めた。

 同区域に指定された5市町村では初となる。農家の生産意欲を高めるため、同村はJAふたばと提携し、種籾の購入費を全額負担することも決定した。購入費413万円のうち、3分の2を村が負担、残り3分の1をJAが負担することとなっており、村負担分の275万円を盛り込んだ2012年度一般会計補正予算案が村議会の臨時会で可決された。

 22年産(280ha)の7割に当たる196haで再開する見込みで、コシヒカリ・ひとめぼれなどが作付される。


-2012年10月22日-

◆いわき市の農家飯米用に100bq/kg検出(福島)

 福島県は10月18日、24年産のモニタリング検査で、いわき市の旧川部村から基準値上限の100bq/kgが検出されたことを公表。

 16日に採取されたもので、セシウム134が39.6bq/kg、セシウム137が63.2bq/kg、合計102.8bq/kgが検出されたが、厚労省の基準では合計値の有効数字を2桁(3桁目を四捨五入)とするため、100bq/kgちょうどとなる。

 自家消費のみの農家の米で、市場には流通しない。「基準値内なので十分安全。基準値を超えたものについては詳細調査を行うが、今回は予定していない」(水田畑作課)。


-2012年10月19日-

◆山本製作所と共同開発で遠赤外線乾燥機を発売(サタケ)

 サタケ(広島)は11月1日、山本製作所(山形)と共同開発の遠赤外線乾燥機(穀物乾燥機)を新発売する。同時にマイナーチェンジ機種が追加される。

 発売されるのは「ソラーナ・ネックス・グランド(LPタイプ)」。「シリーズ最大処理量の乾燥機で、60石、65石の2機種が揃えられる」という。また共同開発で培ったノウハウを活かしたオリジナルの新機種(MPタイプ)も発売される。

 さらに従来のCPタイプに張込量自動検知機能を加えたマイナーチェンジ機種(CP11タイプ)が追加される。発売は11月1日、出荷開始は来年1月。同社では「今回のシリーズ化により、30石~65石のラインナップとなり、幅広いユーザーに対応できるようになった」としている。


-2012年10月18日-

◆24年度の申請件数は115万7千件(戸別所得補償)

 農水省は10月17日、24年度の戸別所得補償制度の加入申請状況をまとめ、公表した。

 申請件数は115万7,466件で、23年度の支払実績との比較では7,300件の増加。都道府県別では、震災からの復旧が進んだ宮城や福島の申請件数が増える一方、新潟の申請件数は2,400件減少した。

 対象作物別では、米の所得補償は2,395件増、戦略作物など水田活用の所得補償は4万7,817件増となった。米の作付計画面積は約115万4千haで、前年度の支払実績との比較で約2万5千ha増加。

 一方、戦略作物の作付計画面積は約51万5千haで、前年実績と比べると5,643ha増。なかでも加工用米が5,460ha増えたほか、飼料作物やWCS用稲も増加している。


-2012年10月17日-

◆刈取り進捗96%(岩手)

 岩手中央農業改良普及センターがまとめた24年産水稲の刈取り状況(14日現在)は、県全体で96%の水田で刈取りが終了した。地帯別では、北上川上流95%、北上川下流96%、東部96%、北部94%。

 県内では先月28日から新米販売がスタートしており、「外見、食味とも良く、新米切り替えから好調な販売経過を示している。特に10キロ袋が良く動いている。新米が登場する前は23年産米の不足から、秋田こまち等で棚割を補っていたが、現在では県産米が約90%と本来の米売場に戻った」(A量販店)とのこと。


-2012年10月16日-

◆既存店増などで売上高13.5%増(プレナス)

 (株)プレナスはこのほど、平成25年2月期第2四半期(24年3月~8月)の連結業績を公表した。売上高694億20百万円(前年同期比13.5%増)、営業利益27億50百万円(同2.9%増)、経常利益29億91百万円(同2.3%増)、四半期純利益16億23百万円(同192.3%増)。

 「売上高は既存店売上が継続して前年同月を上回ったことに加えて、新規出店により店舗数が増加したため前年実績を上回った。営業利益、経常利益については、仕入れコストの増加等があったものの、売上高の増加により前年同期実績を上回った」としている。

 主力の持ち帰り弁当ほっともっと事業の売上高は579億81百万円(同12.8%増)、営業利益24億70百万円(同6.7%増)で、「季節感あるメニューを発売し、幅広いお客様のニーズに対応し、既存店売上高は前年同期比104.7%。出店余地が大きい近畿・東海エリアを中心に新規出店を75店舗行い、店舗数は2,625店舗となった」とのこと。


-2012年10月15日-

◆24年産加工用米の取組、3万トン増の18万トン

 農水省は24年産加工用米の取組数量を18万トン(見込み)とまとめた。23年産米に比べ3万トンの増加。加工用米は民間同士の契約に基づき取り組まれており、今後とも清酒用などの高価格帯、米菓・焼酎用などの低価格帯ともに民間取引の下で安定的に供給されていくことが基本と位置付けている。

 ただし、23年7月の米トレサ法の施行により国内産米のニーズが高まっている一方で、23年産主食用米の価格上昇に伴い、24年産加工用米の販売価格が60キロ1万1,000円程度に上昇しており、安価な原料を取り扱う米菓・味噌・焼酎用などの低価格帯需要への供給不足が見込まれる。

 このため、24年産米の不足分として18年産備蓄米を販売することにしたのは既報の通り。加工用米については、高価格帯・低価格帯それぞれの用途ごとに、需要に見合った生産が行われ、安定的に需要者に供給される取組体制の確立が重要としている。


-2012年10月12日-

◆深川米、アイドルとコラボレーション(JAきたそらち)

 北海道のJAきたそらちは10月10日、アイドルグループ「乃木坂46」メンバー・深川麻衣さんとのコラボレーションによる「ふかがわまい・ふっくりんこ」を道内のホクレン取扱店で発売した。

 発売に先駆けて、8月にはJA管内でCDのプロモーションビデオが撮影され、映像がCDに収録された。価格は5kg2,090円で、オリジナルグッズ(ストラップ、缶バッチ)付きが2,690円。

 同JAブランド「深川米」と読みが同じことから、米穀部の星野忠雄部長が深川麻衣さんに打診し実現したもので、「若い人に深川米を知ってもらう良いきっかけになる。また、話題性で関心が高まることから、組合員の集荷意欲の維持にも繋がる」と語る。

 管内の24年産作付面積は1万ha強、生産数量目標は約6万トンで、統計情報によると過去8年の平均集荷率は97%を誇っている。今後は関東・関西のホクレン取扱店でも発売する予定という。


-2012年10月11日-

◆彩のかがやき規格外発生、最終2割予想も(県東管内)

 埼玉彩のかがやきは高温障害により品質が低下、出回りの早いものほど規格外の発生率が高くなっている。「ハシリは規格外が7割出るなど、早植えのものに高温障害による白未熟が出ている。現状は半分を下回る発生に下がり、最終的には全体の2割程度が規格外になるのではないか」(県東の某地区)と見ている。

 収穫は5割程度まで進んでおり、平年より早めに推移している。物は穫れているものの、系統集荷は「進んでいないようだ。規格外の概算金が出ていないことも影響している。業者筋では規格外かははっきりしないが、彩のかがやきを1万3,000~4,000円で集荷している話を聞く」(地元筋)という。3等の概算金は1万1,400円。なお、くず米の発生は少ない。「実になったということだろう。JAは農家からキロ120円前後で集めているようだ」としている。

 22年産米は77%が規格外となり、量販店などでは食味に影響がないことを説明しながら、販売に努めた経緯がある。24年産米は22年産米ほどの被害にはならないとの見方が聞かれるものの、裾物の相場に影響を及ぼす可能性はありそうだ。


-2012年10月10日-

◆米国カルローズを9月から本格的に使用(吉野家)

 吉野家ホールディングスは牛丼の吉野家において9月から、米国産カルローズの使用をスタートさせている。10月5日に明らかにされたもので、国産米に10%程度をブレンドして使われている。対象店舗は現在のところ、関東、近畿、四国、沖縄地区の合計126店舗。

 同社では今回の対応について、「あくまで一時的な措置で、使用は年内いっぱいを目処としている。米国産米を導入した理由は、国産原料米価格の高止まりが続いているため。8月中に実験店舗でテスト的に導入し、9月から本格的な使用を開始した。食味等に関して顧客からのクレームはない」(広報部)としている。


-2012年10月9日-

◆「山形つや姫」の種子無許可販売、種苗法違反で有罪判決

 山形地裁で10月4日、つや姫の種子を県の許可を得ずに販売したとして種苗法違反などで逮捕された愛知県知多市の石井規裕被告の判決があり、懲役1年6月、執行猶予3年と罰金50万円が言い渡された。

 県では、逮捕後に県内の農業者団体・認定生産者、つや姫を生産している4県に対し、種子の適正管理などの徹底をお願いする文書を出している。今後、25年産の生産に向けて「農家向けの研修会などを通じ、種苗法をしっかり認識してもらうとともに、ブランドを守るように図っていきたい」としている。


-2012年10月5日-

◆国産米の政府買入、26年までの売渡資格者を受付

 農水省はこのほど、26年11月30日までを有効期間とする、国内産米の政府買入における売渡者の資格審査の受付けを開始した

 24年1月の基本要領改正に伴い、定期審査は3年に1度実施することになっており、24年1月当時、資格を有していた者は26年11月30日まで有効。

 資格者の要件は、法人・個人の場合、前年国内産の出荷予定数量もしくは販売予定数量、または前々年産の出荷数量もしくは販売数量のいずれか大きい数量が100トン以上であること。農業者グループの場合は、構成員全員の出荷などの数量が合計で100トン以上であること。

 申請は随時受け付けている。問い合わせ先は生産局農産部貿易業務課米穀業務班(電話03-3502-8111:内線5016)まで。


-2012年10月4日-

◆集荷は前年比127%(全農9月20日現在)

 全農の川崎史郎参事は北海道米意見交換会において、全国の集荷状況を報告。9月20日現在で前年同期比127%と前年を大きく上回っているとした。

 前年と比べて契約進度は上回り、出荷は下回っているが、22年産と比較するといずれも上回っている。

 23年産の引き取りの残数量は、昨年の22年産及びそれ以前の古米とほぼ同水準とした。

 また、24年産の生産数量は820万トンと、目標を27万トン超過しているが、「今後どのように対応するかは卸の方々の力をお借りして考えたい」と述べた。


-2012年10月3日-

◆輸入米、11月から残留農薬の検査を強化(農水省)

 農水省は10月28日まで「輸入米麦の品質管理見直し(案)」について意見・情報の募集を行っている。品質管理による安全性と効率性の面から、より適切に行うことが出来るようにするもの。

 見直しのポイントは、今年11月から実施する残留農薬等検査で、安全性を損なわないことを条件に、輸入米についてはこれまで基準値を超える物質が検出された国・産地や輸出新興国において検査単位を細分化(1,000トン→400トン)する。

 また、25年度からは、カビ毒・重金属について輸出を予定している国の米麦の汚染実態を把握するための実態調査を行う。意見募集の資料はホームページhttp://www.maff.go.jpまで。意見の提出先は、生産局農産部貿易業務課貿易企画班。


-2012年10月2日-

◆お米アドバイザー第1回合格者100名を認定(穀検)

 日本穀物検定協会は10月1日、お米アドバイザーの第1回合格者100名を認定し、記者公表した。受験者総数は112名で、合格率89%。山本徹会長は、「米消費拡大に寄与したい」として1,000名の育成を目指している。

 同事業は、お米の最新・専門知識を持つスペシャリストを育成することが狙い。お米の食味・品質、関係法令、理化学分析の3分野15講座について、DVDとテキストで自主学習した上で、8月28~29日の2日間に全国6カ所の会場でスクーリングを開催。1日目に実技実習、2日目に筆記試験、論文、食味試験、味覚・嗅覚試験、品位確認試験からなる認定試験を行った。150点満点で合格基準点は113点(平均125点、最高144点、最低94点)となり、「(学習の)範囲は広いが、的確に回答しており、点数は高かった。よく勉強していたというのが実感」(平島理事)。

 合格者の所属内訳は、▽JA関連12▽農業生産法人7▽卸売業者47▽小売業者21▽県、農試4▽米関連機器等(検査会社、家電メーカー等)3▽その他(中小企業診断士等)6で、三つ星マイスター6名、五つ星マイスター2名が含まれる。同協会HPで氏名掲載(許可した97名)している。合格者には、お米アドバイザー認定証及び認定カードを発行するほか、フォローアップとして、法令改正などの情報をメールや郵送で情報提供する予定。また、各支部組織で支援する取り組みも検討している。第2回のスクーリングは、来年2月、また第3回は8月にそれぞれ開催の予定。


-2012年10月1日-

◆2回SBSの枠、需給動向など総合的に判断(農水省)

 第1回SBSの申込みは、契約予定数量2万5,000トンの3.6倍が入った。農水省では、次回の対応ついて「国内産の作柄が分かってくるにつれて、需給動向に変化が出てくる。相手国の輸出力など、総合的に勘案して決めることになる」と説明している。

 また、ホームページで公表した結果概要の中で、カンボジア・インドなど申込みがないにも関わらず掲載された産地種類玉があることについて、「事前の段階では(応札の)可能性があるとのことだったが、応札がなかったもの。次回は整理して対応する考え」とのこと。

 中国産米の輸入は23年度分が終わっており、24年度分についても「いまのところ(差し障りが出るような話は)聞いていない」としている。


-2012年9月28日-

◆中国米ブレンド、50%以上で食味に差(精米工)

 日本精米工業会は9月26日、国産米と中国米のブレンド比率を変えた場合の食味試験結果を公表。

 23年産長野コシヒカリ100%と、中国米(複数原料米)を30、50、70%の比率でブレンドしたものを比較した場合、50%以上で「におい」「光沢」「白さ」「総合評価」で評価が低くなった。中国米30%のブレンドでは、これら4項目で優位差は見られなかった。

 「粘り」「かたさ」に関しては、いずれのブレンド比率でも優位差は見られなかった。本調査は24年5月15日に実施、4種類のブレンド比率の試料について、上述の6項目を9段階で絶対評価した。


-2012年9月27日-

◆米価高騰で業績予想を大幅に下方修正(吉野家HD)

 吉野家ホールディングスは9月25日、業績予想を下方修正した。平成25年第2四半期の連結累計期間(3月1日~8月31日)は、既存店売上高の伸び悩みと新規出店計画間の見直しの影響により、売上高は当初予想を下回る見込みとなった。

 米と牛肉など主要食材価格の高騰が影響し、原価率が上昇したことで粗利益高が減少。また、生産改善等のコスト低減策による効果も及ばなかった。

 食材原価の高騰などコスト上昇傾向の継続与件を勘案し、グループ主要各社における第3四半期以降の出店計画等の見直しを行った結果、通期の連結業績予想を売上高1,660億円(前回比▲40億円)、営業利益29億円(▲26億円)、経常利益32億円(▲23億円)、純利益4億円(▲15億円)に大幅修正した。


-2012年9月26日-

◆加工向け備蓄米販売、買受資格者の申請受付(農水省)

 農水省は24年産加工用米の不足分に対する備蓄米の販売において、買受を希望する営業者の資格審査を行う。

 買受資格者の要件は、届出事業者であることなどのほか、全国生産出荷団体・都道府県出荷団体・認定方針作成者または農業者(以下:全国生産出荷団体など)であるか、全国生産出荷団体などと加工用米需要者団体などとの取引について仲介を行う業者。

 申請の受付は9月24日~10月5日までで、受付場所は農水省生産局農産部貿易業務課。資格審査の結果通知は10月12日までに行われ、買受の有効期間は通知日から1年間。また、審査に係わる説明会を10月2日に農水省で実施する。問い合わせは貿易業務課(電話03-6744-1354)まで。


-2012年9月25日-

◆青森ロマン、関西着で買い注文(加工用米センター)

 加工用米取引センターは9月24日、24年産主食用米の新たな買い注文をホームページに掲載した。

 メニューは青森つがるロマン1等で関西着1万4,800円。数量は1,000俵で、期限の確認が必要。買い注文は24日午前段階で合計10件、売り注文は1件となっている。


-2012年9月24日-

◆高温による乳白粒の原因を遺伝子レベルで解明(農研機構)

 農研機構は9月20日、新潟大学、(独)理化学研究所との共同研究で、登熟期の高温による米の品質低下の仕組みを遺伝子レベルで解明したことを発表。

 乳白粒の発生は、デンプンを分解する酵素「α-アミラーゼ」が高温で活性化されることが原因であることを明らかにした。α-アミラーゼ遺伝子の発現を抑えたイネを高温で登熟させた結果、乳白粒の発生が軽減され、白濁のない健全粒が多くなったという。

 近年全国的に水稲の登熟期の気温が上昇しており、22年には乳白粒の多発による品質低下が全国的に大きな問題となった。今後は既存の遺伝資源を探索したり、新規の遺伝子突然変異を誘発することにより、α-アミラーゼ遺伝子が変異したイネを見出し、高温でも乳白粒を生じにくい、温暖化に強いイネ品種の開発が期待されるとしている。


-2012年9月21日-

◆早生品種の1等比率74.0%と良好(8月末)

 農水省は9月20日、24年産米の検査実績(8月末)を公表した。検査は35府県で実施されており、検査累計は22万8千トン。種類別では、水稲うるち22万3千トン(前年同期比134%)、水稲もち4万6千トン(168%)、醸造用トン3千トン(142%)。

 うるち米の等級比率は、1等74.0%(前年産同期比+4.4ポイント)、2等21.6%(-3.4ポイント)、3等3.3%(-1.2ポイント)、規格外1.1%(+0.3ポイント)。2等以下の格付け理由は、▽着色粒(カメムシ類)38.3%▽心白・腹白27.0%▽整粒不足13.3%▽充実度12.0%。

 100トン以上受検した品種別の状況を見ると、ほとんど前年同期を上回る。1等比率は、てんたかく、ふさおとめ、ふさこがねが9割台、あきたこまち、ハナエチゼン、ほほほの穂、ゆめみづほが8割台を確保する一方で、イクヒカリ、キヌヒカリなどが1~2割台にとどまる。


-2012年9月20日-

◆放射性検査、4,000円下げ改定(ビジョンバイオ)

 食品検査サービスのビジョンバイオ(株)はこのほど、ゲルマニウム半導体検出器による放射性セシウムの測定の検査料金を1検体あたり4,000円下げ、1万5,000円(税別)に改定した。検査日数は従来どおり4~5営業日で対応する。

 同社では福島第一原発事故以来、放射性物質に関する検査において、時勢に合わせた新サービスの開始や内容の変更を行っている。

 「今回は新米などを対象にした検査の需要が高まる季節を前に、よりお客様が利用しやすいよう、価格改定を行った」としている。


-2012年9月19日-

◆「タイランド・ベスト・フレンド賞」を受賞(木徳神糧)

 木徳神糧(平山惇社長/東京)はこのほど、タイ国商務省から「2012年度・タイランド・ベスト・フレンド賞」を受賞した。タイ国産品の輸出促進を目的に外国企業を表彰するもので、2010年に続いて2回目の受賞となる。

 「当社は長年に亘って最高級のタイ香り米(ジャスミンライス)をはじめとするタイ国産米を輸入しており、タイ国産品の輸出に貢献したとして、有力取引先であるチアメン社の推薦を受け受賞者に名を連ねることとなった」としている。


-2012年9月18日-

◆早期米の放射性調査終了、すべて出荷可能に(福島)

 福島県は9月13日、24年産早期出荷米の放射性物質調査が終了し、いずれも出荷可能となったことを公表した。

 12市町村25地区の6,990袋(30kg)で全袋検査を行った結果、いずれも測定下限値25bq/kg未満だった。今後は早期出荷米以外の米(一般米)の調査が進められ、すでに会津坂下町や三島町の一部地区ではひとめぼれの検査が始まっている。

 一般米については、事前出荷制限区域(23年産で100bq/kg超~500bq/kg以下が検出された区域など)では全袋検査で100bq/kg以下だったものから順次出荷自粛が解除される。

 同区域以外では、旧市町村単位で抽出検査を実施後、全袋検査を行い、100bq/kg以下であれば旧市町村単位で出荷自粛が解除される。


-2012年9月14日-

◆セブンが四国進出、2019年までに520店

 大手コンビニのセブン-イレブン・ジャパンは、2013年春を目処として四国地方への出店を決定した。香川、徳島、高知、愛媛の四国4県すべてに、2019年2月末までに約520店の出店が予定される。

 同チェーンでは、「早期に四国地方に新たに工場や配送センターを設け、フレッシュな製品を製造しタイムリーに配送する体制を整え、新たな店舗展開に向け万全の体制で臨んでいく」としている。店舗数は2012年8月末現在で1万4,562店舗で、未出店エリアは青森、鳥取、沖縄と3県のみ。今年5月には秋田県へ初出店している。

 セブンの動きについては、「24年産米で前年産プラス2万トンの、合計17万トンの調達計画を決めたのも大量出店を睨んだもの。店舗網が手薄なのは東北地区で岩手、秋田、北陸地区で富山、石川、福井、中京地区で岐阜、三重、近畿地区で奈良、和歌山、中国地区で島根、九州地区で鹿児島、長崎といったところ。これらのエリアへの新規出店に絡み仕入先など様々な話が出てくるだろう」(関係筋)との指摘を聞く。


-2012年9月13日-

◆JAくにびきで、つや姫の県外へ初出荷式(島根)

 全農島根県本部では9月12日、JAくにびきカントリーエレベーター前にて「平成24年産島根米“つや姫”販売記念式典」を開催した。当日は県、JAくにびき等の関係者が出席し、県外(関西地区)への初出荷式が行われた。

 全農島根県本部からは、「つや姫は24年産米で1,300トンを販売目標としている。今後の作付計画としては、25年産で700ha、27年産で3,700haを見込んでいる。県内は勿論のこと、関西など県外へ対しても販売拡大を目指していく」との方針が示された。

 また、JR松江駅前においては「本格栽培の初年度として、消費者に広く知ってもらいたい」として、県本部の職員による新米つや姫2合パックの配布が実施された。


-2012年9月12日-

◆玉島食糧企業組合にJAS違反で改善指示(岡山・倉敷市)

 岡山県倉敷市は9月10日、市内の玉島食糧企業組合(浅原英夫代表理事)に対し、同社が販売する袋詰米穀の不正表示について、JAS法に基づく改善指示を行った。

 今回確認されたのは、(1)新潟県産コシヒカリを使用していたにもかかわらず、魚沼コシヒカリと表示していた(2)検査米の岡山県産コシヒカリと未検査米を混合させていたにもかかわらず、単一原料米・新潟県産コシヒカリと表示していた(3)未検査米を原料玄米としていたにもかかわらず、単一原料米・岡山コシヒカリと表示していた…の3件。

 同市と中国四国農政局が合同で7月26日、立ち入り調査を実施した際に明かになったもの。同市では、「魚沼コシヒカリ商品は300キロ、新潟コシヒカリ商品は420キロ、岡山コシヒカリ商品は7,455キロと、合計8,175キロ分を一般消費者に販売した。倉敷市としては同組合に対して、9月28日までに再発防止策等の提出を求めている」(消費生活センター)としている。


-2012年9月11日-

◆7月精米価格、宮城ひとめ2千円台に(農水省POSデータ)

 農水省が公表した7月の精米価格は、全POS取引平均5kg換算2,037円(消費税込み)、前月比0.8%高、前年同期比17.1%高。

 銘柄別では、宮城ひとめぼれが75円高で2千円台に乗せ、あきたこまちを上回ったほか、北海道きらら397が38円高、青森つがるロマンが36円高となった。

 逆に下がったのは、栃木コシヒカリが64円安、山形はえぬき21円安。新潟一般コシヒカリは前月に続きほぼ横ばいだった。本調査は全国850店舗のスーパー・生協等から購入されるPOSデータによる。


-2012年9月10日-

◆戸別所得補償6901億円を計(農水省・概算要求)

 農水省は9月6日、平成25年度農林水産予算概算要求の概要をまとめた。一般会計総額は2兆3,166億円(前年度当初比6・6%増)で、このうち政府の「日本再生戦略」に伴う特別重点・重点要求関係では、6次産業化200億円、新規就農の支援等575億円、農産物の輸出促進等233億円など、計2,427億円が盛り込まれた。

 戸別所得補償制度の総事業費は6,901億円(特会・一般)で前年度予算と同額。米関連では、所得補償交付金(定額部分)が1,700億円、水田活用の所得補償交付金が2,507億円、規模拡大加算等が150億円など。24年産米の米価変動補てん交付金(変動部分)は300億円となった。

 全体では同額だが、事業別では増減が出ており、定額部分は前年度の1,929億円から229億円減額、逆に、水田活用の所得補償交付金(水田での麦・大豆・米粉用米・飼料用米等の所得補償)は同2,284億円から223億円増額された。定額部分は前年度400億円近くを使い残しており、その分を勘案したものと思われる。


-2012年9月7日-

◆高温による登熟や品質への影響を懸念(水稲作柄委)

 農水省は9月4日、24年度第1回の「水稲の作柄に関する委員会」(座長は公益財団法人中央果実協会・染英昭副理事長。学識経験者7名で構成)を開催。24年産水稲の8月15日現在における作柄概況と次回調査の留意事項を議論した。

 8月15日現在調査における本年産の水稲については、「初期生育が遅れた地域があるものの、その後生育は回復しているとみられ、現時点までは大きな減少要因は見当たらない」とした上で、同調査以降の気象推移・予報等からみた作柄の影響について、「出穂期以降高温で推移していることや、今後も高温が続くとの予報からすると、高温による登熟や品質への影響が懸念される」とした。


-2012年9月6日-

◆除草剤問題で近江鉄道が補償(滋賀)

 滋賀県の除草剤散布による稲枯れ問題について近江鉄道は、線路から100メートル以内の作物について補償(買い上げ)する方針を示した。9月3日~4日に行われたJAへの説明会で明らかにしたもので、買い取り金額等は今後、交渉していく。

 この対応を受けて県では、「対象とされる湖南部5JAに対しては、引き続き収穫及び出荷の自粛をお願いしている。すでに収穫して出荷を希望する農家に対しては、厳格な分析をしての安全確認を絶対的な条件としている。すでに刈り遅れの状況となっているが、各生産農家には我慢をしてもらっている。とにかく疑わしき米は流通させない体制を整え、近江米ブランドの評価を守っていく」(農業経営課)としている。

 この問題に関しては滋賀県の嘉田知事が4日の定例会見で、「農家にとり精魂込めて作った米をこの段階で出荷できないのはつらく、経済的にも負担は大きい」と述べて、生産農家の理解を得ながら対策を進める考えを示している。

 また滋賀米の扱いが大きい関西米卸では、「本当なら入庫や発売スケジュールの話が出る時期だが、今は産地の動きを見守るしかない。対象となっている地区は県内でも生産規模が大きく、長引くと販売計画の調整が必要になる」(大阪卸)としている。


-2012年9月5日-

◆北日本から西日本では暑夏(気象庁)

 気象庁は、今夏(6~8月)の天候について、(1)北日本から西日本では暑夏(2)西日本は多雨(3)沖縄・奄美は、多雨・少照-とまとめた。一時的に低温の時期や豪雨があったものの、水稲作柄にとってはおおむね天候に恵まれたようだ。

 平均気温は、北日本から西日本にかけて高かった。また、降水量は、西日本太平洋側、沖縄・奄美でかなり多く、西日本日本海側で多かった。名瀬、沖永良部(以上、鹿児島県)では、夏の降水量の多い方からの1位を更新。一方、北日本太平洋側ではかなり少なく、東日本で少なかった。北日本日本海側は平年並みだった。

 日照時間は、東日本日本海側でかなり多く、北日本日本海側、東日本太平洋側で多かった。一方、沖縄・奄美ではかなり少なく、西日本太平洋側で少なかった。北日本太平洋側、西日本日本海側では平年並みだった。


-2012年9月4日-

◆除草剤による被害で出荷を自粛(滋賀)

 滋賀県内では琵琶湖南地区の5JA管内において、除草剤散布の影響で水田の稲が枯れる被害が出ている。先月30日に近江鉄道(株)が明らかにしたもので、沿線の3市2町(東近江市、彦根市、近江八幡市、多賀町、日野町)の水田約200カ所で被害が出ているとのこと。

 近江鉄道では「当社で実施した鉄道線路用地への除草剤散布作業による影響と思われる稲枯れ、稲の変色等の被害が広範囲にわたって発生しているとの事実が判明した。被害にあわれた皆様や関係の皆様には、多大なるご迷惑をおかけしておりますことを深くお詫び申し上げます」としており、29日に滋賀県農林水産部へ状況報告を行ったとのこと。

 県では「現在のところ、JAレーク伊吹、JA東びわこ、JAグリーン近江、JA滋賀蒲生町、JA甲賀郡の5JAに対して、安全性が確認されるまで出荷の自粛をお願いしている。JAや外部機関によるサンプリング調査を行っており、早い段階での正常化を目指していく。ぼぼ刈取り前だったので、収穫した農家は僅か。収穫した分は廃棄処分とするなど、個別の生産農家へ指導している」(農業経営課)という。

 また米卸では、「当該地区では収穫の目前だったことから、今のところ仕入や販売面への影響は出ていない。ただ、今後の経過や入荷がやや心配」(大阪卸)としている。


-2012年9月3日-

◆58銘柄米で米のネットショッピング(ローソン)

 大手コンビニの(株)ローソンは9月3日、ネットショッピングモール内に「ローソン・お米と水の専門店」をオープンさせる。

 「好みや用途に合った米や水を簡単に選べる提案型ネットショップ。商品特徴を詳細に記載した紹介ページで、お客様に合った米と水を提案する“米と水のコンシェルジェ”を目指していく」としている。

 商品ページでは商品の特長、名前の由来、系譜、1等米比率、特性(硬さ、粘り、コシ、外見、味、品質)などの項目を図や表を用いて掲載する。

 商品は、新潟コシヒカリ、福井コシヒカリ、富山コシヒカリ、茨城コシヒカリ、福井ハナエチゼン、青森まっしぐら、岩手あきたこまち、北海道ゆめぴりかなど、58銘柄が品揃えされている。送料は無料で、注文から2~9日以内に出荷される仕組み。


-2012年8月31日-

◆放射性検査は8割終了、全て検出せず(千葉8月29日現在)

 千葉県が実施している24年産の放射性物質検査は、8月29日に千葉市・柏市・我孫子市・佐倉市・四街道市・栄町が不検出となり、出荷自粛が解除された。

 これで県内51市町村のうち40市町村、作付面積のうち8割の放射性検査が終了し、結果はいずれも不検出となっている(検出限界値は2.8~5.0bq/kg)。検査は9月14日に終了する予定。


-2012年8月30日-

◆産地認証事業を開始、ブランド形成に有効(穀検)

 日本穀物検定協会は8月28日、米・野菜・果物等の産地認証事業を開始したことを記者発表で明らかにした。産地で栽培された農産物と、店舗に並ぶ商品(または加工場の原材料)の同一性を理化学分析で確認するというもの。偽装表示の問題が発生したことから、生産者からの要望があったという。

 穀検は同事業のため、3,000万円の認証蛍光X線分析装置と、8,000万円の誘導結合プラズマ質量分析計を導入。「品種を確認するDNA鑑定では、産地の同一性までは判別できなかったが、今回の事業でそれが可能になった。産地ブランドの形成に役立てて頂けると思う」としており、魚沼コシヒカリの産地などから認証の依頼があるという。

 検査の流れは、まず産地で試料10点程度を採取し、認証蛍光X線分析装置で元素の濃度を分析するとともに、誘導結合プラズマ質量分析計でストロンチウム・鉛の同位体比などを分析。得られた基礎データに基づき、同一性の許容範囲を設定した後、商品(加工場の原材料)を同様に分析して比較する。

 結果判明まで4~5日で、生産記録等の確認も同時に行う。認証手数料は25万円(認証期間は1年)、2年目以降は5万円。別途費用で情報提供システムを利用することにより、放射能や残留農薬、重金属含量等に関する分析結果を追加し、WEB上で情報を開示することも可能。認証マークも用意されており、シール・印刷代などの実費のみで利用できる。


-2012年8月29日-

◆新品種・滋賀73号の名称を募集

 滋賀県では9月17日までの期間、「近江米新品種の名称・キャッチフレーズ」を募集している。

 対象は滋賀73号(滋賀66号[ゆめおうみ×ヒノヒカリ]を母、滋賀64号[チクブワセ×ひとめぼれ]を父として交配)で、消費者に広く親しまれ普及拡大を図る目的。

 新品種の特徴は、▽炊飯後、時間がたっても粘りがある美味しい米▽米の品質が良い(夏の高温に強く、米の品質が安定している)▽米粒がコシヒカリよりやや小粒で、厚みがある▽収穫期は8月下旬(コシヒカリと同時期の早生品種)。

 想定する主な販売ターゲットは、若中年層女性。決定した名称及びキャッチフレーズは、11月頃に公表される予定。

 県では、「ここ何年かは夏場の高温により、主力銘柄であるコシヒカリ、キヌヒカリの1等米の確保に苦労している。新品種は高温に強い特徴があり、近江米の品質向上へ向け取組んでいる。来年から本格栽培を計画しており、25年産米で約100ha、26年産米で約1,000haの作付を見込んでいる。25年産米では県内消費者向けに普及と認知度拡大を図り、26年産米からは県外への拡大も目指していきたい」(農林水産部・食のブランド推進課)としている。


-2012年8月28日-

◆二本松市で全袋検査、14袋全て下限値未満(福島)

 福島の二本松市で8月25日、24年産の早場米 五百川の放射性物質全袋検査が行われ、全て検出下限値未満だった(検出下限値は10~11bq/kg)。

 23日に収穫された分で、数量はくず米も含めて14袋(30kg)。県内では初の検査事例となる。

 また、27日に農産物検査も行われ、全量1等に格付けされた。米袋には放射性検査済みのシールが貼られ、28日からJA直売所2店舗で販売開始となる。「店頭価格は2kg800円で、昨年と同じ」(JAみちのく安達)。


-2012年8月27日-

◆25年産の生産取組は24年産と同程度(山形つや姫)

 山形つや姫ブランド化戦略推進本部はこのほど、25年産つや姫の生産取組について24年産米(6,500ha、3万2,500トン)と同程度にすることを決めた。

 生産取組は需要の増加に伴い22年産2,500ha、23年産3,200haと拡大を続けてきたが、「23年産米が台風の影響などで品質の低下を招いた。卸・小売からは22年産米がとても良かったのに比べ、食味にバラつきがあるとの声が挙がった。このため25年産では、拡大よりも生産体制を整えることにした。また、24年産で通年販売が出来るようになったため、状況を見極める必要があるだろうとの意見が多数を占めた」(県)としている。

 25年産の認定生産者は9月上旬に募集する。認定要件は水田面積が3ha以上などとなっているが、良質米を生産している小さな農家もあり、24年産で67名が取り組んだ。「25年産では市町村の推薦を受けることで、(中規模農家の取り組みを)拡大する方向で決まった」という。


-2012年8月24日-

◆「げんきまる」を品種登録(農水省)

 農水省はこのほど、種苗法に基づき品種登録を公表。稲品種では「げんきまる」(出願者:宮城県)が登録された。

 同品種は、北陸188号×まなむすめを交配し、その後代から育成した系統。外観品質は“上の中”、食味は、まなむすめにやや劣る。まなむすめに比べて搗精時間は同程度、胚芽の残存歩合はやや高く、搗精歩合はやや低く、精米白度は並~やや低い。出穂・成熟期は、まなむすめ・ひとめぼれよりやや遅く、育成地では“中生の晩”。耐倒伏性は、まなむすめよりも強い“強”、いもち病真性抵抗性遺伝子型は“Pib”。収量はまなむすめよりやや優る。

 宮城において、倒伏やいもち病の発生で収量・品質が不安定となっている復元田におけるまなむすめの代替えとして導入される。普及見込み面積は1,000ha。


-2012年8月23日-

◆概算要求、戸別所得補償は昨年と同額(郡司大臣)

 郡司彰農水大臣は8月21日の会見で、来年度予算の概算要求に関し、戸別所得補償は削減の分野に入ってないとの認識のもと、昨年と同額を求める考えを明らかにした。

 17日に閣議決定された概算要求基準では、日本再生戦略(7月31日閣議決定)で掲げられた「農林漁業(6次産業化など)」「環境」「健康」を日本経済の成長力強化につながる3分野として予算を集中的に投入する一方、公共事業や政策経費を中心に10%削減する方針などが示されている。

 ただ、戸別所得補償制度などのマニフェスト(政権公約)関連は削減対象外となっており、郡司大臣の発言もこれを踏まえたもの。

 今年度予算では戸別所得補償制度の総事業費は当初8,003億円(特会・一般)と計上されたが、23年産米の米価下落補てんが(変動部分)が1,391億円から294億円に削減されるなど、決定段階では6,901億円まで圧縮された。

 また、日本再生戦略の農林漁業再生戦略の中では、「戸別所得補償制度の更なる推進と新規就農の促進」が重点施策として示され、“意欲ある農業者が安心して農業を継続できるよう、戸別所得補償制度を適切に推進”“米粉用米・飼料用米などの需要拡大等、食料自給率目標達成に寄与する需要・生産両面での取組を強化”と明記されている。


-2012年8月22日-

◆「さちいっぱい」など4種が品種登録出願(農水省)

 農水省は8月21日、種苗法に基づき品種登録出願を官報告示した。カッコ内は出願者。

 稲品種では、▽さちいっぱい(国立大学法人鳥取大学、幸福米穀株式会社)▽みやびもち、夢の舞(独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構)▽一番星(茨城県)の4品種が出願された。


-2012年8月21日-

◆品質、サービス向上で売上8.9%増(フジオフード)

 定食チェーンを展開する(株)フジオフードシステム(大阪)はこのほど、平成24年12月期第2四半期(24年1月~6月)の連結業績を公表した。

 売上高110億39百万円(前年同期比8.9%増)、営業利益8億72百万円(同89.7%増)、四半期純利益3億52百万円(前年同期は四半期純損失2億96百万円)。

 「既存店事業の品質、サービスの向上、販売促進活動の強化、コストの見直し、不採算店舗の撤退などを行った」としている。当期末における店舗数は、まいどおおきに食堂444店舗、神楽食堂59店舗など、合計648店舗。


-2012年8月20日-

◆ゆめぴりか、冷や飯で科学的なアプローチ

 ホクレン農業総合研究所では、「冷や飯」に科学的なアプローチをする取り組みを進めている。

 冷や飯でも粘りの維持が美味しいご飯の重要な要素と考察し、ゆめぴりかの粘りの優位性が際立っていることを確認したほか、粘りを測定する機器でも付着性の強さが認められたという。

 ご飯が劣化しにくいお米であることを示唆しているとして、さらに科学的な解析を進めており、駅弁用途など販路の拡大にも期待している。


-2012年8月17日-

◆精米堅調・売価上昇で売上7.6%増(木徳神糧)

 木徳神糧(株)(東京・江戸川区)はこのほど、平成24年12月期第2四半期(24年1月~6月)の連結業績を公表した。

 売上高521億72百万円(前年同期比7.6%増)、営業利益4億57百万円(同56.3%減)、経常利益4億92百万円(同52.5%減)、四半期純利益4億72百万円(前年同期は1億11百万円の四半期純損失)。

 「ミニマム・アクセス米や玄米の販売数量は減少したが、精米の販売量が堅調であったことや、コメの販売価格が上昇したことで売上増。営業利益・経常利益は、米穀事業の利益率低下、食品事業の鶏肉販売における採算悪化、物流費用のコスト増加で前年を下回った。また子会社を吸収合併したことにより、法人税等の低減が図られた」としている。

 米穀業界全体に対しては、「23年産米の需給は引き締まっているなか、夏場の端境期の在庫不足への懸念から、卸業者の在庫積み増しによりコメの卸間価格は前年同期を大幅に上回る高値となった。6月に大震災や原発事故による被害の代替として政府備蓄米4万トンの放出があったものの、24年産新米の先高感が強まりつつあるため、23年産の取引価格は依然として高値で推移している。一方、小麦価格の値下げによりパンや麺類の販売価格が下がるなか、コメの販売価格の上昇が米消費に悪影響を及ぼしている」とのこと。


-2012年8月13日-

◆放射性物質検査、国の方針より厳格化(宮城)

 宮城県では24年産米の放射性物質検査方法について、国の方針より厳格化した基準で検査する。検査地点を昨年に比べ9倍の3,489カ所に増やし、約3,900のサンプル採取を想定している。

 検査内容は、▽前年の検査で放射性物質が20ベクレル未満の地区では、70ha当たり1サンプル検査▽20~50ベクレルが検出された地区では、10ha当たり1サンプルを検査▽50ベクレルを超えた地区と隣接地区は、農家全戸から1サンプルを検査▽100ベクレルを超えた白石市越河の農家は、全袋検査を行う。

 検査で50ベクレル超100ベクレル以下が検出された場合は、対象旧市町村の全農家から1サンプルを再検査する。最初の調査や再検査で100ベクレル以上が出た場合は、旧市町村単位で出荷制限する。


-2012年8月10日-

◆斑点米カメムシ類の発生が多い(農水省)

 農水省は8月9日、24年度病害虫発生予報(第6号)を発表。向こう1か月の水稲の病害虫の発生については、斑点米カメムシ類の発生が多くなると予想されるとして、防除を呼びかけた。

 ▽葉いもち=近畿の一部地域で「多い」、四国の一部地域で「やや多い」▽穂いもち=近畿及び四国の一部地域で「やや多い」▽セジロウンカ=中国の一部地域で「多い」、北東北、南関東、近畿及び九州の一部地域で「やや多い」▽トビイロウンカ=九州の一部地域で「多い」又は「やや多い」▽フタオビコヤガ=北東北の一部地域で「多い」、北陸、東海及び四国の一部地域で「やや多い」▽斑点米カメムシ類=南関東及び中国の一部地域で「多い」、東北、北陸及び東海の一部地域で「多い」又は「やや多い」、近畿、四国及び北九州の一部地域で「やや多い」。


-2012年8月9日-

◆検査機器の実証実験(JAみちのく安達)

 福島のJAみちのく安達は8月7日、放射性物質の全袋検査に向けて検査機器の実証実験を行った。今月下旬から始まる早場米の出荷に備え、検査の流れを確認するというもので、JA職員、製造元の島津製作所、システム担当の日本IBMの関係者など120名が出席。

 今回は昨年産コシヒカリの玄米をサンプルとし、産地・生産者などを記録したバーコードを添付後、ベルトコンベアー式検査機器で測定。基準値以下かどうかが画面に○×で示され、○であればQRコードを添付、×であれば機器を止めて別管理した。

 検査速度は、1分につき4袋、1時間につき24袋程度で、1日2,000袋を目安としている。検出下限値は、今回の実験では7bq/kg程度だった。検査のための人員については、「地域協議会から手配し、臨時雇用も行う」(営農課)という。それに伴う掛かり増し経費には、県が補正予算で組んだ60億円の助成金を充てる。

 また、県では8月7~9日にかけて、検査員を要請するための研修会を県内全域で実施している。地域農業再生協議会、ふくしまの恵み安全対策推進協議会、運送・集荷・倉庫業者が対象で、修了者は検査員として委嘱することとなる。


-2012年8月8日-

◆新米遅れ、関東コシ定価ベースへ(首都圏定点7月下)

 本社が実施した24年7月下旬における精米小売価格定点調査(首都圏量販店22店舗。5キロ精米袋商品対象)によると、23年産は前年同期と比較して260~290円高の水準。

 一方、宮崎コシヒカリなどの新米は「大雨の影響等で収穫がずれ込み、月末入庫予定が8月に伸びた」(首都圏A米卸)ことにより、調査段階でアイテムが確認出来なかった。

 23年産米の平均価格は、新潟コシヒカリ2,459円(前年同期差291円高)、秋田あきたこまち2,102円(同260円高)、宮城ひとめぼれ2,083円(同280円)、関東コシヒカリ2,052円(同270円高)。

 在庫を睨みながら販売調整されるケースも多いようで、前回調査でセールが見られた関東コシヒカリは、定価ベースに戻す傾向。


-2012年8月7日-

◆全袋検査に向けて60億円の補正予算を決定(福島)

 福島県は8月3日、24年産の全袋検査で発生する追加経費を補助するため、総額約60億円の補正予算を組むことを佐藤雄平知事の専決処分により決定した。市町村やJAによる地域協議会が全袋検査を行う際には、運搬費、人件費、保管場所の賃貸費、米袋に貼るラベル代などの追加経費が掛かる。

 県の「ふくしまの恵み安全対策推進協議会」はこれらの追加経費について、既に賠償金の対象とすることで東電との合意を得ているが、賠償金が支払われるまでの費用負担を避けるため、今回の決定に至った。60億円は同協議会への助成金という形をとり、各地域協議会に分配される。そして東電から賠償金が支払われた後に、同協議会が県に返金する流れとなる。

 「地域協議会や業者が追加費用を負担するのは厳しいため、資金繰りを支援すべく、今回の対応となった」(水田畑作課)。


-2012年8月6日-

◆住友・丸紅・三菱の3者が落札(24年度政府米販売業務)

 農水省は8月2日、24年度政府米の販売等業務における民間委託業者の選定結果を公表した。

 落札者は住友商事(株)、丸紅(株)、三菱商事(株)の3者。入札参加者は前年度と同じ6者(うち1共同企業体)で、落札者の決定理由は、「提出された入札書類などが参加資格を満たすことを確認。入札価格はいずれも予定価格の範囲内であったことから、価格の低い者から順次、当該者の外国産米の取扱希望数量の計が委託予定数量(60万トン)に達するまで行った」としている。

 契約金額(業務実施期間:24年8月2日~30年3月31日の委託費限度額)、外国産米の取扱予定数量は3者とも同じで、103億1,266万3,665円、20万トン。国産政府米も3者で分担して受託する。受託業務は22年度から始まり、22・23年度は住友商事、日通グループ、三菱商事の3者が選定されており、24年度で丸紅が新たに加わった。


-2012年8月3日-

◆「第4回雄町サミット」開催(全農おかやま)

 JA全農おかやま・岡山県酒造組合・岡山県酒造好適米協議会は8月1日、「雄町サミット」を都内ホテルで開催。今年で4回目を迎える。

 冒頭、JA全農おかやま運営委員会の薬師寺眞人会長は、「生産関係者・JA・酒蔵・酒造組合・酒販店・飲食店が一同に集まるのは全国的にも珍しい。日本酒の発展がなければ、酒造米の発展もない。今後とも手を取り合って日本酒をPRしたい」と挨拶した。

 また、日本酒造組合中央会の岡本佳郎副会長は、「東日本大震災で蔵元が打撃を受けた。全国で蔵元は1,500くらいあり、東日本は600のうち300弱が被害を受け、今も復興途上にある。震災後4月~3月の出荷数量は、阪神淡路大震災以来16年ぶりの前年増となった。これは復興支援を含めて応援して頂いた方々のおかげ。この機会を活かして底打ち宣言できるよう頑張っていきたい」と意気込みを語った。

 同日行われた鑑評会では、吟醸酒68点、純米種38点が出品。このうち、吟醸酒では舞姫酒造(長野)の「翠露 純米吟醸 中取り生酒」、瀧自慢酒造(三重)の「瀧自慢 純米吟醸 雄町」など17点が、純米酒では十八盛酒造(岡山)の「雄町純米 備前蒼海」、高橋酒造店(山形)の「東北泉 ちょっとおまち 辛口」など11点が優等賞に輝いた。


-2012年8月2日-

◆24年産備蓄米の落札平均は税込1万3,406円

 24年産備蓄米買入れの落札加重平均は1万3,406円(包装代、消費税込み)となっていたことが明らかになった。農水省が食糧部会提出の資料で公表したもの。

 税別換算で1万2,768円。予定価格は1万2,900円水準と見られていたが、実際の落札価格も大きく変わらなかった。相対取引価格と比較する場合は、流通経費等(消費地までの運賃、広告宣伝費、系統手数料等)600円~1,500円を上乗せする必要がある。

 主食用米並みの価格にも関わらず、買入未達となった原因を検証し、25年産の買入手法見直しを進める方針。


-2012年8月1日-

◆製粉大手3社、家庭用小麦粉2~6%値下げ

 製粉大手の日清フーズ(株)と日本製粉(株)はこのほど、家庭用小麦粉の製品価格を8月20日出荷分から2~5%値下げすることを発表。

 同じく昭和産業(株)も、同日納品分から約3%~6%値下げすることを発表した。政府の輸入小麦売り渡し価格が4月から15%引き下げられたため。

 業務用についても、既に7月10日出荷分から値下げ改定している。24年産米の高値スタートが見込まれるなか、米業界にとって逆風となる可能性も。


-2012年7月31日-

◆豪州玄米2千トン、累計で1万トンの通関(6月)

貿易統計によると、外国産玄米の6月分通関数量(枠外税率キロ341円を除く)は、速報値で豪州2,086トン、中国2,103トン。

 23年度SBS落札玉が該当すると見られる23年10月~24年6月の通関累計は豪州産米で9,868トン。SBSの落札量に対し62%の進度となっている。

 中国産米は累計で1万0,410トンで、進度は95%。また、豪州産米の通関は、前月の5港から再度、横浜のみとなった。横浜の累計は7,889トンで、全体の80%を占める。


-2012年7月30日-

◆高知・宮崎・沖縄の作柄「やや不良」(農水省7/15現在)

 農水省は7月27日、24年産水稲の西南暖地における早期栽培米等の作柄概況(7月15日現在)を公表した。

 早期栽培の作柄は、3月下旬から4月上旬の低温等や5月下旬以降の日照不足の影響により、高知、宮崎県は「やや不良」、鹿児島県は「平年並み」が見込まれる。全もみ数は、高知・宮崎が「少ない」、鹿児島が「やや少ない」。

 沖縄県の第一期稲の作柄は、全般的に生育・登熟がおおむね順調であったものの、一部地域で田植え後の少雨により収穫皆無となる被害が発生したことから「やや不良」が見込まれる。「平年並み」は作況指数99~101、「やや不良」は95~98に相当する。


-2012年7月27日-

◆米久デリカフーズの工場継承、冷凍米飯に着手(ミツハシ)

 (株)ミツハシはこのほど、24年12月1日より米久デリカフーズ(株) 清水工場(静岡県静岡市)の事業を継承することを発表した。これにより、新規事業として冷凍米飯の製造に着手するという。

 「米久デリカフーズの冷凍米飯の技術力、製造能力の高さから、同社工場の事業を継承する運びとなった」。

 ミツハシは“コメの一貫メーカー”として、原料購入から炊飯・加工品の製造、販売に至るまでを自社で行い、スピーディーかつ安心・安全な供給体制を確立してきた。冷凍米飯事業についても、その一環として取り組んでいくとしている。


-2012年7月26日-

◆九州のタイト感、やや薄まる

 九州地区の卸業界では、タイト感がやや薄まりつつある。「先週末から、政府備蓄米の入庫がスタート。23年産相場は相変わらず高いままだが、在庫状況はやや改善している」(福岡A卸)という。

 佐賀夢しずくなど21年産米は食品スーパー等のブレンド米商品に、19年~20年産米は炊飯ベンダーや地場の弁当チェーン向けにそれぞれ使われる予定とされる。「浮いた23年産米は、量販店や生協向けに振り向けられる計画で進んでいる」との指摘も。


-2012年7月25日-

◆上半期の飲食業倒産が過去最多(東京商工リサーチ)

 (株)東京商工リサーチがまとめたところによると、平成24年上半期(1月~6月)における飲食業倒産は418件(前年同期比0.2%増)となり、現在の業種分類で比較可能な平成元年以降、上半期としては平成23年(417件)を抜き過去最多を記録した。

 上半期では平成17年以降、8年連続で前年同期を上回った。しかも、年間で過去最多の平成23年(800件)を上回るペースで推移しており、全体の倒産件数が落ち着くなかで飲食業の倒産増が際立っていると指摘している。

 その要因として「中食」「家飲み」に象徴される消費行動の変化や所得の伸び悩みから、外食市場が縮小している。デフレ経済の下、価格競争が激化する一方で、食材などの仕入れ価格が上昇しており、こうした変化に対応できない飲食業者が苦境に立たされていると分析。下半期以降も飲食業の倒産は増勢をたどる可能性が高いと予測している。本社関連のコメ販売にも関係する指摘であり、十分なリスク管理が求められる情勢となっている。


-2012年7月24日-

◆不作等の備蓄米放出、買受資格者を受付(農水省)

 農水省は7月23日、不作等による政府備蓄米放出時の特例販売の資格審査について、8月31日まで買受資格の申請を受け付けると公表した。

 審査は年1回実施する定期審査で、今回資格を採っておかないと、仮に不作になった場合でも「24年度で備蓄米の買受けは出来ない」(農水省)としている。概要は以下の通り。

 対象は国内産米。資格要件は、(1)食糧法に規定する届出事業者(2)国内産米の取扱数量が玄米4,000トン/年(直近年または直近3カ年平均)以上(3)一定以上の搗精能力(30トン/日程度以上の搗精能力を有していることをいい、権原に基づき搗精施設を利用出来る場合を含む)(4)米穀の取扱数量・販売計画等の買受資格者義務を適切に行うことを誓約する者…などとなっている。

 有効期間は審査結果通知日から3年間。申請先は生産局農産部貿易業務課(電話03-6744-1354)。


-2012年7月23日-

◆<ネット販売>購入先トップは楽天(JC総研・米消費Web調査)

 米の主な購入先(上位3位までの複数回答合計)として3位の「ネット/通販等」。1度でもネット販売等を使った人に購入先を聞いた結果、2位以下を引き離して「楽天市場」が66.8%でトップとなった。

 このことから、ポータルサイトとしての訪問のしやすさは、調査時点では楽天市場が1番と推測されている。次いで「ヤフー」「イトーヨーカドーのネットスーパー」が同率の10.9%。

 また、利用頻度が1番高いのは生協のネット販売(共同購入含む)であることが、同研究所の別調査で分かっている。

 ネット販売を利用する理由は、「重いお米を持たなくて済むから」がトップで、特に買い物頻度が高い主婦が83.8%と他の属性(既婚男性、単身女性、単身男性)より高い。また、単身男性は、「色々な価格帯のお米が選べるから」「色々な種類のお米が選べるから」の割合が他の属性と比べて高く、安価なものも含めて色々な米をネットで探す傾向が見られる。


-2012年7月20日-

◆HPで紹介する山形つや姫を使った加工製品を募集(県)

 山形県は8月3日まで、つや姫を使った加工製品の紹介コーナーへ協賛する事業者を募集している。つや姫の継続的なPRを行うため、専用ホ-ムページ上の紹介コーナー「味姉妹」において1カ月単位で製品を紹介し、双方の認知度と販売拡大を図る。

 応募条件は(1)つや姫を使った製品を開発・販売している事業者で、常温保存が可能な加工製品(2)閲覧者へのプレゼント品(原則2,000円程度×5名)の提供-など。掲載期間は今年9月から来年3月を予定。詳細は山形つや姫ブランド化戦略推進本部事務局(電話023-630-2316)まで。


-2012年7月19日-

◆使用済み米袋、検査証明等の表示抹消を再度要請

 農水省はこのほど、米穀業界団体に対して、使用済み米袋について検査証明等の表示が抹消されたもののみ譲渡・販売することを会員等に周知徹底するよう要請した。

 不適正使用を防止し、消費者の米流通に対する信頼を確保するため、昨年11月にも協力を求めていたが、新米出回り前に再度、要請したもの。米袋の紐を切断する等の処理を行っている場合はこの限りではない。

 農産物検査証明は、精米に産地・品種・産年を表示する場合の表示根拠となっており、一度使用した農産物検査の証明がある米袋の証明内容を抹消しないで、再び、米を入れて流通させた場合は、農産物検査法違反となり、1年以下の懲役又は100万円以下の罰金が科せられる。


-2012年7月18日-

◆全国小売酒販組合中央会、負債150億円(東京)

 全国の酒屋をはじめとする酒類小売業者で構成される各都道府県の小売酒販組合連合会を会員とする全国小売酒販組合中央会は7月13日、東京地裁へ民事再生法の適用を申請した。

 同組合は1953年(昭和28年)創業、同年11月に設立。以来、酒税の保全に対する協力や共同の利益の増進などを目的として、会員の賦課金で運営されてきた。

 これまで年金事業の投資先に対する投資金の返還訴訟、金融機関に対する不法行為に基づく損害賠償訴訟等を提起してきたものの、年金加入者に約束していた年金掛金の返還が困難であることが確定的になったほか、一部の債権者から同組合に訴訟が提起され同組合が敗訴したため、現預金・不動産信託受益権・賦課金までも強制執行を受け、今後の運営が困難になった。

 負債は債権者約1万5千人に対し、年金掛金返還債務約140億円と借入金約10億円を合わせた約150億円。


-2012年7月17日-

◆「山形つや姫」種子の無許可販売で逮捕

 山形県警は7月12日、つや姫の種子を県の許諾を得ずに販売したとして、愛知県知多市の石井規裕容疑者を逮捕した。

 県によると、石井容疑者は昨年12月上旬から今年2月中旬にかけて、埼玉在住の男性などに種子5袋(12キロ6,000円相当)を2万9,000円で販売した疑いがあり、県の育成者権を侵害したとしている。

 今後については、「事案の中身がほとんど分かっておらず、捜査の進展を見ながら厳正に対処していく。種苗法による差し止め請求などが出来るため、それらを検討していく。また、今後、こういうことが起きないように県内の生産者・生産者団体、県外で生産しているところに対して種子の適正管理を徹底するよう、要請することを検討中」と話している。

 山形つや姫は、基本要件(種子の再譲渡と自家採取を行わないことなど)を始め面積(つや姫の最低作付面積20a以上など)・栽培(有機・特別)要件を満たした農家を対象に県による認定者が生産出来る。


-2012年7月13日-

◆価格改定の影響で売上微減(リンガーハット第1四半期)

 (株)リンガーハットはこのほど、25年2月期第1四半期決算(連結)を公表した。売上高85億18百万円(前年同期比0.4%減)、営業利益2億41百万円(同33.7%減)、経常利益2億11百万円(同36.6%減)、四半期純利益1億58百万円(前年同期四半期純損失3億27百万円)と、減収増益。

 なお、前年同期には資産除去債務会計基準の適用に伴う影響額、東日本大震災関連の損失など合計6億51百万円を特別損失に計上している。

 長崎ちゃんぽん事業のリンガーハットは、東日本エリアの価格改定の影響、50周年記念メニューの販売不調なども重なり、既存店の対前年売上高達成率は96.6%となった。この結果、売上高63億85百万円(前年同期比1.4%増)、営業利益1億71百万円(同25.4%減)。

 とんかつ事業の浜勝は、売上高20億03百万円(同3.5%減)、営業利益8百万円(前年同期比90.1%減)。和食事業の長崎卓袱浜勝は、売上高49百万円(同5.4%減)、営業損失2百万円(前年同期は営業損失0百万円)。


-2012年7月12日-

◆エルニーニョ、夏に発生する可能性が高い(気象庁)

 気象庁はこのほど、「夏の間にエルニーニョ現象が発生する可能性が高い」との見通しを公表した。

 6月の現況としては、エルニーニョ現象もラニーニャ現象も発生していない平常の状態が続いているが、海洋の状態が発生に適した状態を示しているという。

 エルニーニョ現象が発生していた日本の夏は、▽平均気温=北日本、東日本、西日本で低い傾向▽降水量=北日本太平洋側と西日本日本海側で多い傾向▽日照時間=北日本、西日本太平洋側、沖縄・奄美で少ない傾向…があり、稲作への影響も少なくない。

 同庁は、「大気の状況を考慮すると、今後も平常の状態が続く可能性もある」としており、発生の有無やその時期が注目される。


-2012年7月11日-

◆取扱は17%増の1万1,650トン(トーヨーライス)

 トーヨーライス(株)(東京都中央区、雜賀慶二社長)は10日、平成23年度(23年4月~24年3月)の業績をまとめ、全体の取扱数量は前年対比17%増の1万1,650トンと報告した。

 原料玄米の調達が困難で、すべての要望に応えられなかった状況のなか、金芽米は業務用を中心に通販・PB商品が伸び、BG無洗米も堅調に推移した結果としている。

 金芽米は発売開始から6年が経過し、その健康効果に対する認識が広まっており、タニタ食堂やANAファーストクラスに採用されたほか、主力3商品がモンドセレクションを受賞するなど、注目を集めている。

 一方、昨年11月に(株)東洋精米機製作所が発表した「サイカ式精米法」は、従来の米に比べて多い場合で10%も炊き増えすることから、採用する米穀企業が増加し、炊飯業者や弁当業者、企業給食などへの供給が始まっている。

 一般消費者向けについても、長野県の(株)中島屋降籏米穀が県下の量販店でBG無洗米を「サイカ式精米法」に切り替えたところ、6月の販売数量は前年対比128%に増加したという。

 同社は商品を二重包装にして米袋内に「サイカ式精米法」専用の計量カップを同梱し、炊飯時に水が少ないと美味しく炊けないという欠点を克服したため、リピート希望も多いという。


-2012年7月10日-

◆2011年度の供給数量は2万千トン(ユーコープ)

 ユーコープ事業連合(神奈川、静岡、山梨の6会員生協が加盟)の、2012年3月における米穀供給数量は2万2,449トン(前期は2万3,024トン)となっている。

 商品別構成比は、▽特栽米・岩手ひとめぼれ15.3%(JAいわて中央、JAいわて花巻、JA岩手ふるさと、JAいわて南)▽秋田あきたこまち(JA秋田おばこ、JA秋田みなみ、JA新あきた)13.5%▽新潟コシヒカリ(JAにいがた南蒲)12.5%▽岩手あきたこまち(JA新いわて)9.8%▽北海道ななつぼし(JAピンネ、JAきたそらち、JAたきかわ、JAたいせつ)8.6%▽新潟佐渡コシヒカリ(JA佐渡)8.6%▽特栽米・秋田大潟村あきたこまち(大潟村カントリーエレベーター公社)2.6%▽その他COOP米2.5%▽一般メーカー品20.5%。

 また一般精米の構成比は46.5%、無洗米は53.5%となっている。


-2012年7月9日-

◆チルド商品の伸長等で売上高13%増(わらべや日洋)

 わらべや日洋はこのほど、平成25年2月期第1四半期(24年3月~5月)の連結業績を公表した。

 売上高427億05百万円(前年同期比13.0%増)、営業利益13億03百万円(同5.9%減)、経常利益13億22百万円(同3.4%増)、四半期純利益7億96百万円(同156.0%)増。

 「主要顧客であるセブン-イレブン・ジャパンの積極出店やチルド商品の販売伸長などにより、順調に売上高を拡大した」としている。

 主力の食品関連事業の売上高は327億90百万円(同12.2%増)で、「首都圏、関西、東海、北陸地区を中心とした納品店舗数の増加、チルド温度帯の商品の売上高伸長により増収。しかし、営業利益は、増収効果はあったものの、米価の上昇などにより10億62百万円(同20.6%減)となった」とのこと。


-2012年7月6日-

◆「ともほなみ」など2種を品種登録(農水省)

 農水省は7月4日、種苗法に基づき品種登録を公表した。カッコ内は登録者。稲品種では、▽はたはったん(財団法人自然農法国際研究開発センター)▽ともほなみ(愛知県、独立行政法人農業生物資源研究所、独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構)の2品種が登録された。

 「はたはったん」は、出願者所有の系統の自然交雑実生から選抜したもの。キヌヒカリと比較して稈が長く、コシヒカリと比較して成熟期が中、耐倒伏性が中となっている。

 「ともほなみ」は、稲系IL946にコシヒカリを交配し、その後代にコシヒカリを戻し交配して選抜したもの。いもち病圃場抵抗性と、コシヒカリ並の極良食味特性を併せ持つ。特に葉いもち抵抗性に優れ、いもち病に対する農薬防除を省略できるほどという。


-2012年7月5日-

◆東邦フードサービス、日付でJAS改善指示(農水省)

 農水省は7月4日、(株)東邦フードサービス(東京都渋谷区)に対しJAS法に基づく改善を指示した。

 関東農政局が本社に今年5月31日~6月18日まで、東北農政局が福島支店に5月29日~6月7日までの間それぞれ立入調査をしたところ、(1)福島支店で搗精した業務用向けもち精米を本社において混合し、改めて小分け・包装した上で取引先への納品日より7~10日遡った日付けの精米年月日を表示。

 商品名「もち米1kg」について少なくとも22年10月から24年5月までの間に2,323kg、「もち米3kg」を23年4月から24年4月まで621kgそれぞれ消費者に販売(2)不適正表示と認識しつつ行った-ことを確認したという。


-2012年7月4日-

◆掛米「京の輝き」開発、京都の新ブランドへ(農研機構)

 農研機構は7月2日、酒造掛米水稲新品種「京の輝き」を、京都府と共同開発したことを発表した。

 掛米として従来使われている日本晴、祭り晴より多収・大粒で、タンパク質含有量が低いという特長を持つ。玄米千粒重は日本晴より大きく、玄米品質は日本晴並みで、作られた酒は香り・味ともに日本晴に勝る。耐倒伏性は日本晴とほぼ同じ“やや強”で、収量性は日本晴より1割増収、祭り晴より明らかに多収。

 京都府内の酒造メーカーでは、大量醸造試験と同時に、24年度中の商品化を目指した製品開発を進めている。

 また、京都府では日本晴と祭り晴の一部に代えて、200ha程度の普及を計画し、奨励品種採用を予定。清酒生産量が全国第2位である同府の新たな地域ブランド清酒として展開、清酒、米の需要拡大に繋がることが期待されている。


-2012年7月3日-

◆「金芽米」が「丸の内タニタ食堂」に採用

 トーヨーライス(株)(東京都中央区、雜賀慶二社長)はこのほど、「金芽米」が「丸の内タニタ食堂」と、同食堂が三越銀座店などで発売する特製ランチボックスに採用されることになった、と発表した。

 「丸の内タニタ食堂」は体重計・体脂肪計などの計測機器で知られる(株)タニタが展開するレストランで、昼食に食べるだけでダイエット効果や一定の健康改善効果が見られるという同社の社員食堂のコンセプトを忠実に再現したメニューを提供。このメニューを紹介したレシピ本『体脂肪計タニタの社員食堂』はベストセラーになっている。

 金芽米はサイカ式精米法により亜糊粉層(うまみ層)と金芽(胚芽の基底部)を残すことより、従来の白米と比べビタミンB1やビタミンEが約2倍、食物繊維が約1.5倍、腸内環境を整える健康糖質であるマルトースが約60倍、オリゴ糖が約12倍含まれるほか、炊飯時に亜糊粉層がたくさんの水を吸収して炊き上がるため、一般の白米より摂取カロリーを10%程度抑えられるという。今回はこのような金芽米の特徴が高く評価され採用に至ったもの。

 トーヨーライスは「今後もタニタと協業しながら金芽米の普及に努め、丸の内タニタ食堂やランチボックスの利用者の健康づくりに貢献していきたい」としている。


-2012年7月2日-

◆19年産は寿司シャリ、チャーハンに(米卸)

 落札した19年産政府備蓄米の使い道については、業務向けが主体で寿司シャリ、チャーハン向け等が多く聞かれる。また一部地区においてはブレンド米の材料として、20%~30%を配合して商品化を行うとの話が聞かれる。

 西日本地区の有力A米卸によると、「当社では先の備蓄米入札で一定規模の19年産米を落札したが、大部分を業務向けの納入先に使う予定だ。寿司シャリ、チャーハン、ピラフ等には十分に使える。また一部地区のDSチェーンを対象にして、20%~30%程度をブレンドしての商品化を進めていく考え」(仕入担当)としている。


-2012年6月29日-

◆戸別所得補の支払い、対象者減・面積増(23年度)

 農林水産省は6月28日、平成23年度の戸別所得補償制度の支払実績(4月末時点)を公表した。

 支払総額は5,366億円で、内訳は、米の所得補償が1,533億円、水田活用が2,218億円、畑作物が1,578億円、加算交付金が36億円。支払対象者総数は115万件(モデル対策比▲1万3千件)で、うち米の所得補償は100万8千件(同+2千件)、水田活用は54万件(同▲3万9千件)。

 一方、支払面積は102万2千haとなり、前年度のモデル対策に比べ3千ha増加。集落営農の組織化・法人化が進展したため、制度全体の支払対象者数は減少したが支払面積は増加し、米の過剰作付も前年比で約2万ha減少した。

 水田活用の支払面積は、主食用米の生産数量目標が削減されたため、モデル対策に比べ、ほとんどの作物で増加している。新規需要米(米粉用米、飼料用米、WCS用稲)は水田でも生産でき、農業機械等の追加投資も少ないことから全国的に作付が増加し、6万4千ha(+2万8千ha)となる一方、加工用米は東北・北陸で作付が減少したため2万7千ha(▲1万1千ha)となった。


-2012年6月28日-

◆台湾の農協と協定を締結(JA越前たけふ)

 福井県のJA越前たけふはこのほど、台湾北部の農業協同組合である桃園県農会と、輸出入の強化に向けた協定を締結。台湾で調印式が行われ、同JAの冨田組合長と桃園県農会の遊象紀理事長が協定書に署名を行った。

 同JAからは、台湾の富裕層、日本料理レストラン、日系企業向けに米を輸出し、台湾からはマンゴーやパイナップルといった果物の輸入を行う。24年産はコシヒカリ20トンの輸出を予定しているという。

 輸出用米は大麦の転作として取り組んでおり、23年産では台湾と15トンとの取引があった。27日から台北ワールド・トレード・センター(台北市)で開催している国際食品見本市にも出展しており、同JAのコシヒカリブランド「しきぶ米」や「あきさかり」を現地の卸業者に向けてPRする。


-2012年6月27日-

◆全袋検査用の機器を追加へ(福島)

 福島県は、24年産の全袋検査に向けて検査機器150台を導入する予定だったが、地域の要望に合わせて台数を追加することをこのほど決めた。

 JAや市町村から台数追加の要望が相次いでいたことに加え、当初の見込みよりも機器の価格を安く抑えることができる見通しがついたため、今回の決定に至ったという。

 「5社ほどのメーカーから提案を受けた結果、1台2,000万円で予算を組んでいたところを、それよりも低い価格で購入できる見込みとなった。地域によってはより細かく配置した方が良かったり、検査のシステム的に追加が必要なところもある。

 また、JA以外の業者も検査が必要ということで、追加を求める声もある。各地域協議会の検査計画を見て、柔軟に対応する」という。具体的な台数については、検査計画が提出され次第、検討するとしている。


-2012年6月26日-

◆「おいでまい委員会」設立(香川)

 香川県の新品種・おいでまいの普及を目指して6月20日、県庁で関係者35名による「おいでまい委員会」(事務局は県)の設立総会が開かれた。

 委員会では会長に県農政水産部・川池部長が就いたほか、設置された生産振興・販売戦略・メディア戦略の3チームにJA担当者・おいでまい生産者部会長・卸業者・小売業者・量販店・地元メディアなどがメンバーとなり、それぞれ連携しながら消費者への浸透など売れる米作りに向けた対応を図る。

 また、25年産米の作付面積は水稲の4%に当たる500~600ha程度とし、綾川町を推進地域に選定することを決めた。試験栽培最終となる24年産米は、29農家による26haの栽培(収穫量は130トンの収穫量)を予定。27年産米で1,000ha(5,000トン)を見込む。おいでまい(あわみのりとほほえみの交配)は生産時期が重なるヒノヒカリに比べ高温耐性があり、コシヒカリ並みの粘りと食味を有する県オリジナルの品種。


-2012年6月25日-

◆「お米日本一コンテスト2012」募集開始(静岡)

 静岡県主催で11月に開催される「お米日本一コンテストinしずおか2012」が、出品者の募集を開始した。このコンテストは、全国の生産者から24年産米を募り、「安全・安心」と「おいしさ」を基準に日本一おいしい米を選出するというもので、今年で第9回目となる。

 審査方法は、まず一次審査として栽培履歴の書類審査を行い、11月7日~9日に二次審査で食味評価機器(サタケ・静岡製機・東洋精米機製作所)で評点。上位30点を選出し、11月17日に最終審査として、日本穀物検定協会、米・食味鑑定士、お米マイスター、ふじのくに食の仕事人、消費者代表が官能審査を行い、順位を決定する。

 申込先は、静岡県庁茶業農産課内お米日本一コンテストinしずおか実行委員会 〒420-8601静岡市葵区追手町9番6号、Eメール:chasan@pref.shizuoka.lg.jp、FAX:054-221-2299。メール、FAXでの申込の場合は、確認のため必ず電話連絡(054-221-3249)が必要。ホームページからの簡易電子申請も可能となっている。申込締切9月7日。


-2012年6月22日-

◆食糧倉庫管理システム事業、受付け開始(穀検)

 穀検は6月21日、「食糧倉庫管理システム事業」の受付けを開始した。有害生物防除や保管管理対策等を客観的に評価し、安心・安全で高品質な保管を事業者自らが確認・是正する体制の強化を支援する管理システム。「現場での指導や人材教育を重視した」(伊藤元久理事長)のが特徴。同会会長が委嘱した審査員38名(穀検23名、衛生関係企業4社15名)が審査業務を行う。対象は食糧倉庫や農業倉庫など7千棟(推計)。

 衛生管理の専門家、食糧保管業界団体、AIBシステム(アメリカ製パン研究所が開発した食品安全管理システム)の認定機関・(社)日本パン技術研究所の専門家などで取りまとめた食糧倉庫管理基準を基本に、5カテゴリー32項目(作業方法と保管管理9項目、施設管理5項目、清掃管理3項目、総合有害生物管理5項目、責務と文章規程10項目)で構成。

 コンサルティング(審査手数料3万円)、予備調査(6万円)、本審査(7万円)、継続的適合確認(4万円)のSTEP1~4まで、審査内容の選択が可能。本審査のランク付判定報告書「S(最優秀)、A(優秀)、B(適合)、C(不適合)」はオプションで1万円(継続的適合判定ランク付けも同額)。格付けの有効期間は1年。申込・問い合わせは、業務部・事業開発部(03-3668-0911)まで。


-2012年6月21日-

◆22年度の農薬使用、米は不適正なし(農水省)

 農水省はこのほど、22年度の国内産農産物における農薬の使用状況調査の結果を公表。

 米に関しては農薬の不適正使用はなかった。米の調査農家数373戸、総使用回数1,931回のうち、対象作物、使用量・希釈倍数、時期、回数における不適正使用回数はいずれも0回だった。

 他の作物も含めた調査全体(4,745戸)では、不適正な使用があったのは1戸。昨年に引き続きほぼ全ての農家で農薬が適正に使用されており、生産現場における適正使用への意識が高いと考えられる。

 残留農薬の分析では、1,437検体のうち2検体(ほうれんそう、にら)を除き、食品衛生法による基準値を超えておらず、使用状況調査結果を反映していると考えられるとしている。


-2012年6月20日-

◆「十和」など8種が品種登録出願(農水省)

 農水省は6月19日、種苗法に基づき品種登録出願を官報告示した。カッコ内は出願者。

 稲品種では、▽十和(国立大学法人鳥取大学、有限会社宮内商店 高知県、上山チドリ氏 高知県)▽コシ泉水(国立大学法人鳥取大学、幸福米穀株式会社)▽たちはるか(独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構)▽京の輝き(独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構、京都府)▽コシヒカリ新潟BL13号(新潟県)▽たちあやか、はいごころ(独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構)▽出羽きらり(山形県)の8品種が出願された。


-2012年6月19日-

◆高精度計量の「高速ブレンド計量機」を発売(サタケ)

 (株)サタケ(東広島市)はこのほど、白米・玄米専用の「高速ブレンド計量機(BHW15A)を新発売した。

 タンク下などのわずかなすき間にも設置できるよう、本体の高さを従来機の約2分の1としている。サイズを小型化したことで、一度に計量できる重量が従来機の4分の1(60キロ→15キロ)となったが、最大15トンの処理能力維持のため、計量の速さを従来機の約4倍(15秒→3.6秒)に速めたという。

 また計量時に発生する振動を平準化し、より正確な計量値を出す「振動キャンセルアルゴリズム」を独自に開発し搭載している。メーカー希望小売本体価格は210万円(税込み)。販売先は精米工場や乾燥調製施設など、年間100台の販売目標が設定される。

 同社では「近年ではブレンドによる独自の食味を活かした“高級ブレンド米”や、外食チェーン向けのブレンド米などが登場し、多用な用途や味覚に対応できると人気を集めている」としている。


-2012年6月18日-

◆転売でない事例は玄米売渡し認める方向(備蓄米)

 政府米入札における落札玉の販売手法が話題。必要としている実需者に速やかに渡るようにするため、原則、精米売渡しが条件として、誓約書も求めたことから「玄米販売は禁止」と受け取ったところも多く、生産局長との協議で認められる玄米売渡しの取扱いが注目された。

 農水省では、通常の米卸-米穀店-実需者の関係を否定するものではないとしており、小売が精米して実需者に販売することも認める方向。販売先名と数量の報告も求めており、転売されないことを示せば、玄米売渡しが認められるようだ。

 また、実者者自らが精米工場を持っているケースや、玄米食メニューを採用している実需者などにも玄米販売が認められる方向。農水省では、問い合わせが多いことから、事例を整理して早めに提示したいとしている。


-2012年6月15日-

◆「玄米・精米白度計 C-600」など展示(ケツト科学)

 ケツト科学はFOOMA JAPAN 2012において、「玄米・精米白度計 C-600」を展示した。

 試料が入った試料ケースを測定部に挿入するという簡単操作で、白度と測定回数がすぐにデジタル表示される。従来器C-300に比べて3kg軽量化し、LED光源によって消費電力と発熱量を抑えた。起動後の感度調整の時間も短縮され、起動から最速20秒で測定が可能。従来器では測定ごとに感度調整を行っていたが、本機では測定が必要な場合にのみ調整するかたちとなった。価格は37万8千円。

 また、ブースでは「米麦単粒水分計 PQ-520」も展示された。大きな間口をとった試料投入口に試料を流し入れ、「スタート・ストップ」キーを押すというシンプルな操作で平均水分値が表示される。画面には水分分布を表すヒストグラムも表示され、直感的に水分分布が把握できるため、乾燥ムラも容易に見つけられる。価格は38万8千円。


-2012年6月14日-

◆カリフォルニア産コシ使用を4店に拡大(かっぱ寿司)

 かっぱ寿司を展開しているカッパクリエイト(株)(埼玉)では、6月12日から草加店、越谷大里店において米国カリフォルニア産コシヒカリの使用を開始した。これで北上尾店、上尾店を加え、同銘柄米の使用は4店舗となった。

 関係筋によると、「ほど良い硬さが寿司ネタに合うと好評で、今年2月の与野店での使用スタートから、顧客からの評判は概ね良いと聞いている。店内ではカリフォルニア産コシヒカリの使用を告知しているが、好意的な反応がほとんどのようだ。埼玉県内の店舗でテスト使用を続け、その後は他県にも拡大していくのでは」との指摘を聞く。


-2012年6月13日-

◆天のつぶ、24年産は4千トン生産(福島)

 福島県はこのほど、24年産の天のつぶの作付面積について、450ha(数量換算4千トン)の見通しであることを明らかにした。

 23年産は震災や原発事故の影響により、当初目標60haに対して39ha(211トン)に留まっていたが、今後は作付面積を拡大し、25年産は2,000ha、将来的には6,000haを目指す。今年10月以降に県内でTVCMを放送し、知名度の向上も図る。

 天のつぶは、県が平成7年から15年かけて開発した独自ブランド米。光沢、粒揃いの良さ、しっかりとした食感が特徴で、品質、収量、耐いもち性等に優れる。23年産は、「粒がしっかりしていて食味が良いと評価された。また、背丈が低いため倒れにくく、生産者からも評価が高かった」(水田畑作課)という。


-2012年6月12日-

◆三冨実業と神明が資格取得(米穀SBS)

 農水省はこのほど、6月8日現在の米麦輸入業者の有資格者名簿を公表した。

 前回(5月7日)との比較では、米穀のSBSで三冨実業(株)(東京)と(株)神明(兵庫)の2社が新たに資格を取得し、計27社となった。一般は14社で変わらず。

 麦は一般でシー・ビー・エイチ・グレイン・ジャパン(株)(東京)、SBS(区分2)で(株)組合貿易がそれぞれ新規取得した。麦の資格者は▽一般=18社▽SBS(区分1)=17社▽同(区分2)=20社▽同(飼料用)=17社。


-2012年6月11日-

◆カドミ米810トン焼却、23年度で終了(米麦改良協会)

 全国米麦改良協会は6月8日、都内で第53回通常総会を開催した。米穀関係では、米流通安心確保対策事業として23年度で22年産カドミウム含有米715トンを買い上げ、22年度で買い上げた95トンと併せた810トンを焼却処理した。なお、同事業は昨年9月末で終了し、補助金残金は農水省に返納したという。

 24年度事業計画では、民間流通麦促進対策・国内麦流通円滑化特別対策事業のほか、カントリーエレベーター等状況・米麦種子更新率の調査事業などを実施する。


-2012年6月8日-

◆備蓄米放出とSBS枠拡大を要望(べんとう振興協会)

 公益社団法人・日本べんとう振興協会(安田定明会長)は6月6日、郡司彰農林水産大臣に「政府備蓄米の放出についてお願い」の要望書を提出した。

 「現在、米の需給が逼迫しており、市場での米の不足が目立ってきている。特に業務用にこの傾向が顕著に表れており、23年産米は市場にほとんど出回らない状態がここ2~3カ月続いている。また米の価格も昨年対比で約20%上昇しており、会員の中にも経営の苦境を訴える企業が増加している」として、20~30万トン程度の政府備蓄米の早急な放出を求めたほか、SBS制度(現行10万トン)の15~20万トンへの枠拡大も要請した。

 樋浦専務理事は、「会員企業からの声を受けて、1カ月前に協会として動くべきと判断した。当協会はセブン-イレブン、ローソン、ファミリーマート、サークルKサンクスなどコンビニエンスストアに、弁当やおにぎりを納入するメーカ約40社で構成されている。年間の米の消費高は約30万トンと、大きなボリュームとなっている。セブン-イレブンなどがおにぎりのセール企画を打てば、簡単に1万トン程が消費されてしまう。23年産米はB銘柄米がまずなくなり、押される形で会員企業が使うコシヒカリやひとめぼれなどに波及している。消費者に近い位置の当協会の要望を、農林水産省は真剣に受け止めてもらいたい」としている。


-2012年6月7日-

◆千葉の生育「並~やや早め」(6月4日現在)

 千葉県農林水産部がまとめた6月4日現在における24年産水稲の生育状況によると、葉齢の進みはやや早く、茎数は多い。

 田植え以降の天候は良好で、順調に生育している。茎数が過剰になると乳白米等の未熟粒が発生しやすくなるとして、速やかに中干しを開始するよう促している。


-2012年6月6日-

◆台風3号、稲への影響はほとんどなし(沖縄)

 強い台風3号が6月4~5日にかけて沖縄地方に接近し、収穫期を迎えた第一期稲への影響が懸念されたが、ほとんど影響ない見通し。

 JAおきなわによると、「上空をかすめた程度で、5日現在も朝から晴れている。北部はまだ収穫前だが、倒れたのは若干程度」という。刈り取り数量は、4日現在で20~30トン、進度は2%となっている。「収穫の開始時期は5月末で平年並み。12~15日にピークを迎え、天候が良ければ100トンあたりまで積み上がると見ている。品質は良く、食味値は81だった。反収も良く、豊作と聞いている」。

 石垣での検査はJA以外にも卸筋で行われているが、昨年の検査数量は10トン程度とわずかで、「JAの検査がほとんどと見て構わない」(沖縄総合事務所)という。石垣以外では「そろそろ西表で刈り取りが始まる。与那国の検査は今月下旬と聞いており、中旬頃から刈り取りに入るのではないか。台風については本島でも影響がなさそうだ」としている。


-2012年6月5日-

◆政府米の販売等業務委託、7月3日に入札(農水省)

 農水省はこのほど、24年度政府米の販売等業務における民間委託について、7月3日に入札を実施すると公表した。参加資格は日本で設立された法人であることなど前年度を踏襲しているが、販売業務の中で変形加工がなくなり、替わりに備蓄用精米加工が加わっている。

 入札は、応札者による外国産米の取扱希望数量の合計が委託予定数量(60万トン)に達するまで応札価格の低い者から複数選定する。受託者(第3者への委託を含む)は米穀の保管・運送・販売(カビ毒検査・搗精・備蓄用精米加工)・販売出来ない米穀などの処理業務などを行う。実施期間は契約締結日~平成30年3月31日まで。

 実施要領・入札説明書などの配布は、6月28日まで農水省生産局貿易業務課で行っているほか、6月7日に生産局第1会議室で説明会を実施する。なお、23年度の受託者は住友商事・日通グル-プ・三菱商事で、加工用MA米の定例販売などを請け負っている。


-2012年6月4日-

◆町村会・市長会が県に検査体制強化を要請(福島)

 福島県の町村会と市長会は5月31日、県に対してコメの検査体制を強化するように求め、要請書を提出した。県庁を訪ねたのは町村会の佐藤正博会長と、市長会の瀬戸孝則会長で、全袋検査に用いる検査機器の台数増加などを要望した。

 県は35億円の予算でベルトコンベアー式検査機器を150台導入することを決めており、地域協議会に対して、生産量に応じた台数を振り分けることとなっている。一方、JAや生産者からは、台数不足で出荷時期が遅れることが不安視されている。

 「出荷の時期を逸すると、商品として販売する上で影響が出る懸念がある。地域によって収穫量が多いところや、収穫時期が早いところもあるため、150台では足りない。市町村に負担が掛かることがないように県に求めた」(町村会)。


-2012年6月1日-

◆中国向け第一便のコメ廃棄、促進協議会は説明求める

 中国大使館・1等書記官のスパイ疑惑にも絡んで問題視されている日本農産物の対中輸出促進事業だが、2月末に北京の日本産食品展示館向け第一便として輸出したコメと粉ミルク、日本酒が中国側で廃棄されていたことが分かった。

 5月31日、岩本副大臣が会見で「先月末に中国の質検総局から、すでに廃棄済みとの連絡があった。理由は手続き上の瑕疵(かし)」と明らかにしたもの。

 瑕疵の内容は明らかではないが、コメについては筒井副大臣が「くん蒸していない物。中国と北京の検疫当局、税関当局が特別に認めた」と説明していたが、この“くん蒸なし”が問題になった可能性もある。

 また、この輸出事業の日本側窓口である、(社)農林水産物中国輸出促進協議会はこの件ついて、「廃棄されたことは聞いており、中国側に書面でいきさつの説明を求めている。(協議会としては)基本方針は変わっておらず、障壁がとれればコメの輸出を行いたい」としている。展示会のグランドオープンについては、中国側の受け入れ態勢が整っていないようで未定。


-2012年5月31日-

◆加工用うるちの基準1万円に設定(加工用米取引センター)

 加工用米取引センターは5月30日、24年産加工用うるち米の基準価格を1万円(置場)に決め、公表した。23年産米に比べ2,000円高(6月6日以降の基準比)の設定。

 「会員によるメニューがそろそろ提示出来る段階となったため、基準価格を設定した」(同社)としている。取引は上下1,000円の値幅(9,000~1万1,000円)で行われる。もち米は未定。

 「売り買いの声が出そうなタイミングで、フイットする価格で設定する」考え。また、今年4月からは、入会しやすいように取扱数量・年会費などの会員条件を改定しており、「問い合わせが寄せられている」状況。


-2012年5月30日-

◆「東北194号」など7種が品種登録出願(農水省)

 農水省は5月29日、種苗法に基づき品種登録出願を官報告示した。カッコ内は出願者。

 稲品種では、▽東北194号、さち未来(宮城県)▽次世代のまなざし、次世代の七光(赤羽修一氏、埼玉県)▽さつま絹もち(鹿児島県)▽夏の笑み(宮崎県)▽日本杉山錦515―宮城1号(杉山親嗣氏、宮城県)の7品種が出願された。


-2012年5月29日-

◆小ロット醸造精米機を新発売(サタケ)

 (株)サタケ(東広島市)はこのほど、少量多品種醸造に対応した「小ロット醸造精米機」を新発売した。

 同商品は10俵(600キロ)の玄米があれば精米歩合30%まで精米することができる。「小型ながら高性能の金剛ロール(研削ロール)を装備し、精米の進度に合わせコンピュータが最適なロール回転機・精米圧力となるよう制御するので、大型機と同様に品質の優れた米に加工することができる。従来機の場合は精米歩合35%まで精米するには、30俵(1、800キロ)の玄米が必要だった。1,800キロに満たない端量は精米できず、少量多品種を精米する場合はロスが多く発生していた」としている。

 メーカー希望小売価格は1,207万5,000円で、初年度10台を販売目標としている。


-2012年5月28日-

◆種子島コシの生育、昨年より遅れ気味(業者筋)

 鹿児島・種子島コシヒカリの生育は「4月初旬の風雨による影響も回復傾向にあるものの、未だ昨年より少し遅れている。このまま推移すれば、7月20日頃の刈り取りが見込まれる」(集荷業者筋)としている。

 昨年は7月18日に初検査を行っており、2~3日程度遅れる格好か。作柄については「風雨による傷みが出たところで減収になるかもしれないが、全体に占める割合は少ない。その他の懸念材料はない」とのこと。取扱量は昨年より減少する見通し。

 「南種子は飼料用の生産が増えている。昨年に比べ1割近く落ち込むかもしれない」とされ、一昨年に続いて飼料用による影響が出そうだ。


-2012年5月25日-

◆東穀で初の「合意早受渡し」が成立

 東京穀物商品取引所は5月24日、「合意早受渡し制度」を利用した受渡しが初めて成立したと発表した。

 合意早受渡しは、受渡当事者間で受渡銘柄、受渡場所、受渡日や受渡書類などを合意し、同取引所が承認すれば、通常の受渡条件とは異なる条件の受渡しが可能となるもの。この4月に受渡当事者の利便を図るため新設していた。

 今回、成立したのは渡方・受方ともにエース交易で、受渡品は23年産福島浜通り産コシヒカリ1等。数量は2枚(12トン、紙袋)。受渡場所は埼玉県。受渡日は5月25日で、値段は受渡日前日(24日)の帳入値段が基準となるが、標準品との格差などは当事者間で調整も可能。今回は、まだ早受渡しができない6月限が対象となった。


-2012年5月24日-

◆ベルトコンベアー式の検査装置を発売(島津製作所)

 (株)島津製作所は5月22日、米袋に含まれる放射性セシウムをベルトコンベアー式で検査する「食品放射能検査装置 FOODSEYE(フーズアイ)」を発売。価格は2,000万円、8月に納入開始となる。30kg米袋を1分間で5~7袋、1時間で300~400袋検査できるという。

 測定下限値は5秒で20bq/kg以下、15秒で10bq/kg以下を達成しており、今年4月からの新基準値にも対応する。タッチパネルでシンプルに操作できるほか、米袋にQRコードを添付するなどの拡張性を有していることも特長。

 同社は2月中旬から福島県二本松市で実証実験を行い、ゲルマニウム半導体検出器で精密測定したものとほぼ一致する結果が得られたという。「福島のJA、生産者をはじめ、集荷業者やNPO等への販売を想定している。2月の実証実験、3月の開発発表以来、各所から問い合わせを頂いており、これから本格的に話を進めていく」。


-2012年5月23日-

◆行楽ニーズで米飯は好調(4月コンビニ)

 日本フランチャイズチェーン協会がまとめた4月のコンビニエンスストア統計(加盟10チェーン・既存店ベース)によると、売上高6,589億円(前年同月比6.1%増)と7カ月連続してのプラスとなった。

 来店客数は10億9,726万人(同1.4%増)、平均客単価600.5円(同4.6%増)で、「花見や行楽ニーズから米飯、調理パン、惣菜の需要が高まったため、全店・既存店ともに売上高はプラスで推移した」としている。米飯類が分類される日配食品の構成比は33.6%と、前年同月から9.8ポイントのプラスとなった。

 4月のコンビニ取引には、「昨年は震災の影響から自粛傾向が目立った行楽需要が、今年は回復して行楽地近辺の店舗で米飯商品に動きが良かった。また都心部店舗においても新たなターゲットとしている高齢者層の支持が前月以上に高まりプラスに働いた。当社でもコンビニ向けの実績は4月に続いて良好」(首都圏A米卸)との指摘を聞く。


-2012年5月22日-

◆◆沖縄ひとめ、初検査は28日の予定

 今週後半から収穫が始まる見通しの沖縄ひとめぼれ。JAによる初検査は「いまのところ28日の予定で連絡が入っている」(沖縄総合事務局)という。

 直近3年は▽21年産6月3日▽22年産5月31日▽23年産6月13日…で推移しており、近年では早めのスタート。ただし、既報のように出回り当初分は学校給食などに供給されるため、県内卸による本島での末端販売はズレ込む見通し。

 生育については「被害などの話は聞いていない。平年並みを見込んでいる」としている。


-2012年5月21日-

◆新潟コシ偽装容疑で、大阪府の米穀店経営者が逮捕

 新潟県警は5月17日、「新潟県産コシヒカリ」「単一原料米」と偽装表示したコメを販売した疑いで、大阪府の米穀店経営 松井義幸容疑者と従業者2人を逮捕したことを明らかにした。

 3~4月に、インターネットで5都県(千葉、東京、新潟、静岡、広島)の客に対し、ブレンド米5kg10袋を2万5,960円で販売した疑い。新潟県が去年8月にDNA検査を行ったところ偽装が発覚し、今年4月上旬に県が告発、県警は4月に家宅捜索していたという。


-2012年5月18日-

◆麦の輸入資格者、AZLがCZLに商号変更

 農水省はこのほど、5月7日現在の米麦輸入業者の有資格者名簿を公表した。前回(4月13日)からの変更は、麦で一般・SBS(1・2・飼料用)の資格を有していたAZL(株)(中央区日本橋)がCZL(株)に商号を変えたこと。米穀の変更はなく、資格者は一般14社、SBS25社。

 米穀の24年度は一般輸入入札・SBSとも17日現在でアナウンスが行われていない。一般輸入は昨年、1回目を5月27日に実施しているが、「いまのところ白紙」(農水省)とのこと。


-2012年5月17日-

◆インドネシアで大型精米設備一式を受注(サタケ)

 (株)サタケは、インドネシアの精米加工会社「ルンブン・パディ・インドネシア」から、乾燥から精米までを一環して行う大型精米設備一式を受注した。

 「2013年3月の完成を目指して、スラバヤ市近郊に精米工場の建設が計画される。精米設備の選定にあたっては、サタケの世界各国での実績が評価された。光選別機を核とした精米工程が導入されることから、生産される米の大幅な品質向上が期待される」という。

 また、ルンブン・パディ・インドネシアでは、精米工場をさらに国内で3~4カ所を建設する計画とのことで、「サタケは同国内でのニーズがさらに増加すると見て、積極的な営業展開を図っていく考え」としている。


-2012年5月16日-

◆売上増も、米穀は利益率低下(木徳神糧、第1四半期)

 木徳神糧(株)はこのほど、平成24年12月期第1四半期(24年1月~3月)の連結業績を公表した。

 売上高258億28百万円(前年同期比1.7%増)、営業利益2億63百万円(同48.4%減)、経常利益2億52百万円(同48.7%減)、四半期純利益3億90百万円(前年同期は3億72百万円の四半期純損失)。

 食品事業と飼料事業における販売数量の増加により売上高は1.7%増。損益面では、米穀事業の売上総利益率の低下、運賃や放射能検査費用の増加等により営業利益、経常利益とも減少。また、子会社との吸収合併により法人税等の低減が図られたこと、国の土地収用による特別損益73百万円を計上している。

 米穀業界について、「平成23年産米の仕入価格が平成22年産米に比べ高値で推移する一方で、パンや麺の原料である小麦価格が値下げとなったことが米消費の減退に繋がり、厳しい状況が続いている」と指摘する。


-2012年5月15日-

◆秋田こまち等に初の買い注文(加工用米取引センター)

 加工用米取引センターで5月14日、23年産主食用米の取引メニューに初の買い注文が掲載された。

 午前段階で▽岩手あきたこまち1等600俵(紙袋)、中部着1万8,000円▽秋田あきたこまち1等600俵(同)、中部着1万8,000円▽青森つがるロマン1等600俵(同)、関東着1万7,000円-の3産地銘柄。一方、売りメニューは掲載なし。


-2012年5月14日-

◆米販売10万5千トン、6.0%減(ヤマタネ決算)

 (株)ヤマタネは5月11日、24年3月期(23年4月~24年3月)の決算短信を公表した。連結業績は、売上高513億11百万円(前期比0.4%増)、営業利益36億32百万円(6.3%増)、経常利益25億24百万円(12.7%増)、当期純利益11億13百万円(48.5%増)。物流部門が堅調に推移して売上げ増、営業利益は金融・証券部門の赤字幅が縮小。

 米穀販売は、一般小売店や他卸売業者向けの玄米販売が3万4千玄米トン(前期比3.6%減)、量販店や外食向けの精米販売数量が7万1千玄米トン(同7.2%減)となり、総販売数量は10万5千玄米トン(同6.0%減)となった。食品部門の売上高は販売数量減で272億40百万円(1.7%減)となり、営業利益も仕入価格上昇による販売差益減少の影響から2億76百万円(同52.9%減)となった。

 25年3月期の連結業績(通期)は、売上高529億円、営業利益39億円、経常利益28億円、当期純利益12億円を予想している。


-2012年5月11日-

◆信頼回復に向け、安全対策協議会を設立(福島)

 福島県はこのほど、農産物の安全性確保と信頼回復を図るため、農業団体や流通関係団体などと「ふくしまの恵み安全対策協議会」を設立した。

 産地の協議会(JA・商系業者)が行う放射性物質測定のデータを一括管理し、QRコード等で消費者にデータを開示する一連のシステムを3年間で構築する。モモの出荷が始まる7~8月から暫定的にシステムを稼動する予定で、24年産米についても、「業界の協力を得て、可能なところから対応する」(環境保全課)という。

 また、全袋検査に向けてベルトコンベア式測定機器150台を整備する方針を改めて示したほか、マスメディアを通した風評被害の払拭、首都圏等に対するPR活動も展開するとしている。県やJA福島中央会、消費者団体など13団体で構成され、会長には県農業振興公社の松浦幹夫理事長が選出された。


-2012年5月10日-

◆中・外食業者の関心高まるカルローズ(試食セミナー)

 USAライス連合会は5月8日、中・外食業者を招き、カリフォルニア州産中粒種カルローズの試食セミナーを都内で開催。連合会本部や米国コメ産業界代表による米国産の動向説明をはじめ、カルローズの特長を活かした調理法などを紹介した。

 中・外食業者からは、カルローズの収穫期や日本に入る時期、価格等について活発な質問が出た。「収穫時期は9月で、日本では11月には入手でき、価格は米国で1トン500~700ドル、関税にもよるが、700ドルであれば日本でおよそ2,500ドルになる」と説明した。

 同連合会まとめによると、カルローズの2011年作付面積は21万4,000haで、州全体の9割。

 特長のひとつとして安全性の高さを挙げ、「乾燥気候のため農薬が少なく、水は生活水として利用できる水準で管理されているほか、水田に生息している鳥が天然の肥料を生み出す。さらに、輸出にあたって3段階で600項目もの検査を実施している」とアピールした。ベタつかない食感や、香り・味を吸収しやすいという特長も売りとし、従来のチャーハンやカレーのほか、スイーツや前菜、ライスサラダ、冷製カレーにも向いているとのこと。

 同連合会は中・外食企業向けに12月末まで販促サポートプログラムを実施し、サンプル提供や個別試食会の開催を行うほか、プロモーション・パートナー企業が実施する販促費用の一部を負担するとしている。


-2012年5月9日-

◆DNA鑑定体験セミナーを開催(ビジョンバイオ)

 食品検査サービスのビジョンバイオ(株)(福岡県久留米市)は5月25日から、米・肉加工食品を扱うメーカー、商社等の法人を対象に「食品DNA鑑定体験セミナー」を開催する。

 遺伝子の仕組みや検査の原理について解説するほか、検査試料の準備から結果判定までの一連の流れを参加者全員が体験できるというもの。

 「DNA鑑定は米品種判別などで有用な技術でありながら、専門性が高いことから専門機関以外への普及は進んでいないというのが実情だ。そこで、“簡単で分かりやすく、誰にでもできる”をコンセプトに、今回の体験セミナーを企画した」。

 検査キットには、コシヒカリか否かの判別を行う同社開発の「コシヒカリ鑑定団」を用いる。第1回目は福岡県久留米市で、その後は東京、大阪でも順次開催していく予定となっている。参加料金は1名当たり8,400円(税込)。


-2012年5月8日-

◆道産ブレンド米「ふっくらきらら」発売(ホクレン)

 ホクレンパールライスはこのほど、道産のブレンド米商品「ふっくらきらら」(10kg、5kg)を、全道のホクレンパールライス取扱店で発売した。ブレンド比率は、きらら397が6割、ふっくりんこが4割で、実勢価格はきらら397並みか少し高めの3,380~3,580円(10kg)。

 「良食味のふっくりんこを活かした、食味を重視したブレンドとなっている。冷めても美味しいという特長があるため、弁当やおにぎりにも向いている」(販売課)という。

 同社が行った食味比較調査によると、炊き上がり1時間後、6時間後のいずれにおいても、ほしのゆめと比べて粘り、やわらかさ、味などで総合的に高い評価を得たとしている。販売は23年産を対象に9月末まで行う予定で、月600トンを目指す。


-2012年5月7日-

◆福島南部の水路が復旧、3,200haが作付再開

 福島県の南部では、東日本大震災による水路の破損で、23年産の作付が一部で見送られていたが、来週にも水路が復旧する見込みとなっている。

 破損していたのは、羽鳥ダムを水源とする水路で、受益エリアは須賀川市、鏡石町、天栄村、泉崎村、中島村、矢吹町の6市町村。23年産では3,200haで田植えが見送られたが、24年産は全域で再開する見込みという。

 「1日から通水試験を開始しており、上流から順に分水工の通水を行っていく。全地域で問題なく送水できると思う」(矢吹原土地改良区)。


-2012年5月2日-

◆量販店、外食など新規開拓の動きが激化(仙台)

 東北地区の大消費地である宮城県仙台市周辺では、量販店、外食など新規開拓を目指した米卸の動きが激しくなってきた。(1)イオン、トライアルなど大手流通チェーンが、意欲的な新店計画を持っている(2)震災からの復興需要を追い風として、同じく大手の外食チェーンが大量の出店計画を予定する-等が背景にある。

 県内で広く店舗展開する有力Aチェーンによると、「現在のところ仙台市を始めとして宮城県内には、イオンやトライアルなど勢いのある大手チェーンが、意欲的な出店計画を持っている。基本的には既存の米卸が納入業務を担当するが、不安定な23年産米の調達状況から指定卸を増やしたい意向を持っている。そのため県内外の多くの米卸が、チャンスが大きいと新規開拓に動いている。また先に自己破産申請の準備に入ったケンベイミヤギの納入先だった量販店等について、暫定的に複数の卸が指名されているが、24年産販売へ向け正式な座を目指しての動きも活発化している。さらには復興需要を追い風に業績が好調な外食・中食向けについても、同様に新店計画を理由として口座開設へ向けた営業活動が激しくなっている」とのこと。


-2012年5月1日-

◆カルローズ使用のメニューを提供(東京・ベースボールカフェ)

 USAライス連合会によると、5月1日~6月30日の2カ月間、東京ドームシティ「ベースボールカフェ」で米国産カルローズを使用したメニューを提供する。メニューは「ゴルードラッシュステーキライス」(2,180円)、「ウィーバービル・Wチーズタコライス」(1,370円)など4品。

カルローズが該当する米国産うるち中粒種は、23年度SBSで玄米・精米合計で1,402トンが落札している。


-2012年4月27日-

◆福島の安達地方、全袋検査の装置を県に要望

 福島県の二本松市、本宮市、大玉村で構成される安達地方市町村会と、これら3市村を管轄するJAみちのく安達は4月25日、24年産の全袋検査に向けた放射能検査装置の配備と、国・県を主体とする検査体制の整備を求める要望書を県に提出した。

 安達地方の24年産は約74万袋(2万2,200トン)が見込まれており、出荷時期に間に合わせるためには最低17台の検査装置が必要としている。県は、全域で全袋検査を実施するために検査装置150台の導入を決めているが、「管内で必要な台数を確保しなければならないため、要望書を提出した」(JAみちのく安達)という。検査期間は、通常の農産物検査と並行するかたちで1カ月を見込んでいる。

 また、23年産で100bq/kgを超えた米の特別隔離についても、隔離期限や廃棄、処分方法を示すように求めた。「最終処分は市町村が行うことになっているが、原発事故で避難してきた人がいるので人口が増えており、処分場はすでにフル稼働状態。また、隔離分の買入は9月と聞いているが、その時期まで倉庫が満杯では困る」という。


-2012年4月26日-

◆県間調整、新潟などに3,000トン(福島)

 福島県水田農業産地づくり対策等推進会議における24年産の県間調整は約3,000トンとなるもよう。受け手は、新潟約3,000トン、福井約10トン。

 「24年産の県間調整はこれで全てとなる予定」。24年産は作付制限などで1万0,500ha(数量換算5万2,500トン)の作付が見送られているが、そのほとんどが県内の地域間調整で埋め合わされるかたち。

 昨年産では、3万5,000トンの県間調整を希望し、2万トンが調整、1万5,000トンが未調整となっていた。


-2012年4月25日-

◆コンベア式の放射能検査装置を5月販売(三菱重工)

 三菱重工業(株)は4月23日、30kg米袋をコンベアに乗せて高速で放射性セシウムを測定する検査装置を開発し、5月に販売することを発表。価格は約2,000万円。1分当たり約4袋分の測定が可能という。

 100%子会社の三菱重工メカトロシステムズ(株)と、放射線計測機器メーカーのセイコー・イージーアンドジー(株)が共同開発した。

 5秒で下限値15bq/kgでの測定ができ、4月から施行された食品衛生法の新基準値にも対応する。検査室全体を遮蔽で覆い、外界からの放射線を遮断することで高精度の測定ができるのが特徴。ユーザーの要望により、不合格品取り出しラインの追設などもできる。

 「福島県が24年産を全袋検査する方針であることを受けて開発した。隣接県にも活用して頂ければと思っている」。現在はフィールドテストを実施中で、早期の販売開始に繋げる方針。


-2012年4月24日-

◆米飯類等が好調で6カ月連続プラス(3月コンビニ)

 日本フランチャイズチェーン協会がまとめた3月のコンビニエンスストア統計(加盟10チェーン・既存店ベース)によると、売上高6,671億円(前年同月比0.4%増)と6ヶ月連続してのプラスとなった。

 来店客数は10億9,955万人(同2.2%増)、平均客単価は606.8円(同1.7%減)。「昨年に発生した東日本大震災における特需の反動から、加工食品(インスタント食品等)や非食品の売上が落ちた。

 その反面、米飯、惣菜、調理パンは好調であったため、全店・既存店ともに売上高はプラスを維持した」としている。米飯類が分類される日配品の構成比は33.6%と、前年同月から12.4ポイントのプラス。

 3月のコンビニ取引には、「前年に発生した震災の影響でマイナス実績も予想されたが、昼食需要を中心として弁当、おにぎり等の動きが好調で、米飯分野については原料米の出荷は前年実績を上回った。ただ、精米アイテムは前年割れ」との指摘が聞かれる。


-2012年4月23日-

◆中国の米流通などテーマにシンポジウム(美味技術学会)

 美味技術に関するあらゆる分野を研究対象とする美味技術学会(広島)は、6月に中国の米流通などをテーマとしたシンポジウムを開催する。

 6月6日に開催する「日中米加工流通シンポジウム」では、中国から講師を招いて(1)中国の米加工流通業界の現状と展望(2)中国の米品質検査(3)中国の籾貯蔵における安全指標研究と検査技術-等をテーマに講演が行われる。会場は東京ビッグサイト内の703会議室。

 同7日には「時代が求める多様な美味技術」に関するシンポジウムを、同じく東京ビッグサイト6階セミナー会場で開催する。2012年国際食品工業展の併催行事で、(1)美味しさをはかる美味技術(2)海外展開に向けた日本の美味技術(3)非常事態下の美味技術-等をテーマに講演が行われる。同学会のホームページ上において、参加申し込みが受け付けられている。


-2012年4月20日-

◆作付見送り分、県内で調整可能(福島)

 福島県によると、作付け制限などで24年産の作付が見送られている1万0,500ha(数量換算5万2,500トン)について、県内の地域間調整でほとんど埋め合わせができるという。

 「一部地域において、県外の方針作成者と調整するところはあるものの、ほぼ県内のみで消化することが可能。昨年と同様、受け手の中心は会津となっており、そのほか県内全域でも対応している」(水田畑作課)。

 除染や管理計画策定などの条件付きで作付する地域(100~500bq/kgが検出された地域)の水田作業については、除染が遅れている地域と、順調に進んでいる地域とで進捗にばらつきが出ているもよう。苗作りに関しては、「特別に遅れが出ているような状況は聞かれない」としている。


-2012年4月19日-

◆おこめ券の新キャラクターCFをHPで公開(全米販)

 全米販は4月18日、同組合が発行している全国共通おこめ券の新キャラクター「ぜんべいはんのおこめケン」のTVCF、ラジオ用音源等をホームページで公開した。全米販は現在、北海道と沖縄地区において、朝のテレビ番組等のスポンサーとして同キャラクターのCFを放映し、おこめ券の宣伝を行っている。

 今回ホームページにアップするにあたり、それらを視聴できるだけでなく、卸売業者や米穀小売店のホームページ上でも手軽に公開できるよう、タグも添えている。「販売店等でのプロモーションなど、さまざまな場面で活用して頂きたい」(事業部)。

 「ぜんべいはんのおこめケン」(意匠登録済み)は、おこめ券の普及に精を出す「日夜ガンバル全米藩(ぜんべいはん)の礼儀正しいお侍さん」という設定。新CFは、一般消費者向け(4本)、法人向け(1本)の計5本を制作しており、TVCMや街頭ビジョン、デジタルサイネージ(電子看板)等の宣伝に活用していく計画。

 消費者向けCFの1つ「ダンス編」では、同キャラクターと男の子がおこめ券ソングを歌いながら可愛らしく踊るという、年少の子供も踊って楽しめる内容となっている。


-2012年4月18日-

◆「Safety Checkマーク認定」を開始(ビジョンバイオ)

 食品検査のビジョンバイオ(株)は4月16日、新サービス「Safety Checkマーク認定」を開始した。

 同社の検査システムを導入している製品について認定を行う独自のサービスで、原材料や製造体制に応じて検査項目、ボリューム、頻度などを提案し、対象製品にマークを記載する。また、流通した製品についても抜き打ち検査を行い、品質の担保を図る。料金は1製品につき年間50万円。

 米関連の事例として、原料米のDNA鑑定、残留農薬検査、カドミウム検査を実施し、Safety Checkマークを付けて販売することで、取引先や消費者への信頼性が高められたという。

 「検査を実施していることがひと目で分かるものが欲しいという声があったため、当サービスを開始した。消費者の方々も検査についての情報が得づらいという現状があるため、情報格差を解消する一助になればと考えている」。


-2012年4月17日-

◆中国向け輸出再開、ななつぼし14トンを販売(全農)

 全農はこのほど、中国向けに日本精米の輸出を再開したことを明らかにした。

 中国向けの輸出は22年11月の出港を最後に実績がなかったが、中国政府による日本産食品などの輸入規制に関して、日中政府間で23年11月に産地証明書の様式が整ったことから、COFCO向けに販売することが決まった。

 商品は23年産北海道ななつぼし2キロ精米で、数量は14トン。産地銘柄の選定は、「取引先との協議の上、決まった」(全農)としている。販売は、4月下旬から北京・上海などの都市部における百貨店・量販店などを予定。

 現地の販売価格は、「こちらが設定することではないが、2キロ180~190元(2千円台前半)が想定される」。中国向けの輸出は、今回の14トンを含め累計301トン。


-2012年4月16日-

◆子会社ウーケの無菌包装米飯製造設備を増設(神明)

 (株)神明は4月12日、子会社(株)ウーケの無菌包装米飯製造設備を増設することを明らかにした。総工費は約30億円。着工は2012年6月予定、竣工は2013年4月予定で、生産開始は同年5月を予定している。

 現在、富山県入善町に1時間当たり7,200食(年間約43百万食)を製造可能なラインを1列有しているが、メンテナンスと清掃の停止時間を除き、24時間フル操業で稼働しており、需要に応えるため工場を拡張し、ほぼ同規模の能力を持つ製造ラインを1列増設するという。

 また、入善町の提案で、来場者に平服のまま見学できる見学者道路も設ける予定。現工場の北側隣接地に12,055㎡の土地を追加取得。増設ライン作業員は約30名(現状は管理人員を含め56名)。


-2012年4月13日-

◆BG無洗米、震災契機に6%増46万トン(トーヨー)

 (株)東洋精米機製作所(和歌山市、雜賀慶二社長)は4月11日、BG無洗米について、「23年3月から24年2月まで、直近の年間総生産量は約46万トンで、前年同期に比べ6%増になった」と報告した。

 その要因について「前年度はBG無洗米工場の新設・増設が4カ所あった」ことに加え、「東日本大震災を契機に、BG無洗米に対する新たな消費者ニーズが発生した」と分析している。

 月別の増加比率では、震災発生後の23年3月~6月が100.3%前後なのに対し、8・9月は110%以上と増加比率が上昇。「炊き出し支援などに使われた実績で、防災用の備蓄食料として需要が高まった」ものと見ている。

 総生産量46万トンには、金芽米やサイカ式精米法による商品も含まれ、工場数では57工場、製造設備では83台の生産数量を合算したもの。

 また、同社は、本社・和歌山工場にBG無洗米機を1台増設するほか、4番目の直営無洗米工場を近畿地区に建設中で、一層の需要増へ対応するため、増産体制を整えている。


-2012年4月12日-

◆カルローズセミナーを5月8日に開催(USAライス連合会)

 USAライス連合会日本代表事務所は5月8日、都内・アークヒルズカフェで「カルローズ試食セミナー 外食・中食産業における可能性」を開催する。

 当日はレストラン・ホテル・ケータリング・中食など商品の企画・開発をする担当者を招待し、カルローズの特長を活かした調理法などを紹介するほか、同連合会本部とコメ産業界の代表によるアメリカの米作りについて説明する。


-2012年4月10日-

◆製粉大手、7月から業務用小麦価格を引き下げ

 製粉大手の日清製粉(株)、日本製粉(株)は、4月1日から輸入小麦の政府売渡価格が5銘柄平均で15%引き下げられたことを受け、7月10日出荷分から業務用小麦粉の特約店仕切り価格を引き下げることを発表した。

 日清製粉の改定額(25kg当たり。消費税含まず)は、▽強力系小麦粉▲240円▽中力系・薄力系小麦粉▲255円▽国内産小麦100%小麦粉▲270円。日本製粉は、▽強力系小麦粉▲240円▽中力系・薄力系小麦粉▲260円▽国内産小麦100%小麦粉▲270円…とほぼ同じ下げ幅。追随するメーカーも同程度の改定が予想される。

 今後のパン製品の価格動向について、「小麦の価格は今まで上昇傾向にあったが、末端価格に反映させることができなかったため、メーカーは利益が圧縮されていた。特に中小メーカーは簡単に値下げやキャンペーンに踏み切れないだろうし、できたとしても一部に留まるのではないか。大手も同じ状況で、値下げできるかどうかは体力次第だろう」(全日本パン協同組合連合会)との見方もあり、小売価格にどの程度反映されるか注目される。

 いずれにしても、競合するコメ消費への影響は少なからず出そうで、一層の販促が必要になりそうだ。


-2012年4月9日-

◆食料備蓄基地構想を策定、米の雪氷貯蔵も(北海道)

 北海道はこのほど、災害時に農産物の安定供給を図るための食料備蓄基地構想を策定した。米の備蓄も行い、貯蔵性に優れた品種や貯蔵方法などの研究開発を行う方向。

 東日本大震災をきっかけに道はバックアップ拠点構想を策定しており、国の備蓄とは別に、道独自で食糧・水、エネルギー等を備蓄する体制の構築を進めている。今回の取り組みもその柱の1つ。今月中旬過ぎに、流通や搬送について検討する機関を立ち上げるという。

 「今後、ホクレンなどの団体と協議を行うほか、スーパーとも連携して下地を整えていく。また、長期保存された米の状態に関するデータ(民間ベースのもの)も収集する。開始時期や備蓄数量など具体的な点については、まだ検討中の段階」(農政部)。

 品種開発や貯蔵施設の導入にあたっては、国に支援を求めるかたちをとる。また、冷涼地帯ならではの取り組みとして、雪で低温を保つ雪氷冷熱による長期貯蔵も導入する考え。


-2012年4月6日-

◆会員条件を60トン以上などに緩和(加工用米取引センター)

 加工用米取引センターは4月1日から、新規会員の条件を年間取扱数量60トン以上(従来は1万トン)に緩和したほか、入会金5万円(10万円)、年会費2万円(10万円)に改訂した。

 「会員間の取引のため、会員を増やさないと活性化しない。大規模農家のようなところから直接行いたいとの声が聞かれ、入会しやすいようにした」(関係者)としている。

 今後、ダイレクトメールなどで周知を図る。現状の会員は18社。24年産加工用米の基準価格は未公表。売り手筋が出し値を模索している状況で、売り注文が出た段階で具体化するもよう。


-2012年4月5日-

◆「ルリアオバ」を品種登録(農水省)

 農水省は4月4日、種苗法に基づき品種登録を公表した。稲品種では、ルリアオバ(独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構)が登録された。

 ルリアオバは、台湾の飼料イネ品種「Taporuri」にγ線を照射し、突然変異を起こして育成したもの。WCS(稲発酵粗飼料用)に適した極晩生種で、九州南部の平坦地において、茎葉型の2回刈り専用種として利用できる。

 Taporuriは乾物生産能力、刈取後の再生力が優れている一方で脱粒性が「易」であり、サイレージ収穫時の子実ロスや、採種栽培時の脱粒が課題となっていた。これを受け、九州沖縄農業研究センターがTaporuriの脱粒性を改良し、子実ロスや採種性の点で優れている本品種を開発した。

 普及見込み地域は鹿児島(鹿屋、指宿地域)、普及見込み面積は50ha。


-2012年4月4日-

◆放射性物質調査後の米の取扱いでパブコメ(農水省)

 農水省・農産企画課は「米穀の出荷販売業者が遵守すべき事項を定める省令」の一部改正に当たり、4月15日まで意見などの募集を行っている。

 改正点は現行の原発事故による作付制限区域及び出荷制限区域内における米の対応が23年産となっているため、24年産においても両区域内で生産された米は原則、都道府県知事の指示に基づく廃棄を義務付けること。

 また、新たに放射性物質調査の結果を受けた米の取扱いとして、「都道府県知事が実施する調査の結果、食品衛生法により適合が認められたものについては、出荷制限区域米穀として取り扱わない」という項目が加わる。

 施行期日は4月下旬(4月中旬に予定されている原子力災害対策本部長による作付制限指示及び事前の出荷制限指示のあと)。意見の提出先は農産企画課総務担当班(FAX03-6738-8976)。


-2012年4月3日-

◆青森の「ほっかりん」、耐冷性が極強で食味まっし並み

 24年産で青森県の銘柄に新規設定された「ほっかりん」は、耐冷性に優れた早生品種。同じく早生のかけはしと比べて耐冷性が1ランク高い「極強」となっており、下北半島、津軽半島北部、海岸冷涼地帯で作付される。

 これらの地域では、穂ばらみ期にヤマセの影響で低温の影響を受ける時期があり、収量減や品質低下を招く傾向にあるが、同品種は19年の冷害期でも多収だったという実績を持つ。

 アミロース含有率は、かけはしより5%低く、食味はまっしぐら並の「上下」。かけはし、まっしぐらからの切り替えとして作付され、24年産は30ha、将来的には80ha前後を目指す。

 「地産地消の品種として考えており、民宿や旅館、ホテルなどで『この地域にはこういうお米もある』と紹介して貰えればと思っている。人気が出れば、作付面積を広げていく」(農産園芸課)。


-2012年4月2日-

◆24年産962銘柄を設定、新規28・廃止6・変更1

 農水省は3月30日、農産物検査法の規定に基づき、農産物規格規程(産地品種銘柄)の一部を改正した。24年産米に適用されるもので、前年産より22銘柄増の962産地品種銘柄となる。施行期日は、平成24年4月30日。銘柄設定されていないものは、銘柄検査が受けられず、JAS表示もできないので注意が必要。

 新規銘柄は、うるち21、もち3、醸造用4の計28。廃止は、うるち4、醸造用2の計6。名称変更が1。選択制が導入されたことで、小ロットで流通する品種も設定しやすくなった。

 良食味米として注目される「つや姫」は、長崎県で新規設定され、山形、宮城、島根、大分と合わせて5県に増えた。また、高温耐性を有し、ヒノ・コシ並みの食味を持つ「にこまる」は、滋賀、京都、広島、宮崎で新規設定され、普及県は18県に拡大する。宮崎の南海166号は「おてんとそだち」に名称変更。

 もちは、設定がなかった香川でクレナイモチが設定されたほか、滋賀ヒメノモチ、鹿児島峰の雪もちが追加された。醸造用は、群馬改良信交、愛知夢吟香、三重弓形穂、熊本吟のさとが追加設定された。


-2012年3月30日-

◆豪州産米使用の反応は上々(松屋フーズ)

 大手牛めしチェーンの(株)松屋フーズでは豪州産米を使用しているが、3月末段階において顧客の反応は上々としている。

 同社チェーンでは2月20日から首都圏店舗を中心に、豪州産米と国産米をブレンドして使用しているが、「店内及びメニューにおいて、豪州産米を使っていることを来店客に告知している。現在までの反応は概ね良く、本部への問い合わせも予想したより少ない。内容も“この店舗では豪州産米を使っているのか?”といった問い合わせ程度」(広報)とのこと。

 豪州産米の使用店舗は首都圏地区が中心で、関西など他の地区は従来通り国産米100%を使用している。「調達の目処が立てば国産米100%に戻したい」との姿勢を示している。


-2012年3月29日-

◆22年産販環米、3月まで約15万トン処理

 集荷円滑化対策の過剰米対策基金を活用して米穀機構が買い取り、市場隔離された22年産販売環境整備米。

 買取数量約17万トンに対して▽飼料用5.6万トン程度▽災害等0.7万トン▽バイオエタノール用0.4万トン▽加工用0.3万トン程度▽政府備蓄用7.8万トン…の約15万トンが処理され、今年3月末の在庫数量は約2万トン程度となっている。

 残りも加工用に振り向けられる予定で、処理に目途がついた格好。


-2012年3月28日-

◆風評被害「ある」81%(精米工アンケート結果)

 日本精米工業会はこのほど、風評被害に関するアンケート調査結果(第2回)をまとめた。23年産米の風評被害について、81%が「ある」と回答し、改めて原発事故の影響が浮き彫りになった。

 23年12月16日~24年1月31日にかけて調査したもので、23年産が対象(回答会員数73。昨夏に実施された第1回は22年産対象)。

 得意先からの具体的な納入制限、風評被害による仕入計画の変更(23年産米)についても、8割近くが「あった」と回答。風評被害のあった産地全体の販売割合は平均30%減となっている。

 また、「納入先から放射性物質測定の依頼があった」「測定器を購入した」とする回答者は、いずれも半数に上った。仕入れに関する意見として、「代替地の数量確保に苦慮している」「自県産の仕入れができない状況になりつつある」との声が寄せられたほか、検査に関して「低価格にして欲しい」「測定器の斡旋や貸し出し、リースなどの情報がほしい」などの声もあった。


-2012年3月27日-

◆AIB監査で10年連続の最高評価(大和産業)

 大和産業(株)はこのほど、AIBフードセーフティ監査において、10年連続で最高評価Superior(優秀)評価を取得した。

 AIBは、HACCPやISO、その基礎となる連邦規則の適正製造規範(GMP)の達成度を高めるための統合基準。原材料の受付から製品の出荷までの全工程の安全衛生状況検査し、現場80%、書類20%の比率で行う実践的な内容となっている。Superior評価の下限値は、世界の全施設の総合点を収集し、統合基準のグループごとに上位25%に入る総合点を算出して設定されている。

 同社はハイレベルなGMP達成を目指すためAIBを導入。今年の1月24日、25日に愛知県碧南市のヤマトライスセンターにおいて受審した結果、今回の評価を得た。「食品業界に求められる品質管理レベルの急速な高度化に鑑み、AIBを通して品質管理体制を一層充実させ、安全・安心な製品をお届けする」としている。


-2012年3月26日-

◆「姫ごのみ」など2種を品種登録(農水省)

 農水省は3月23日、種苗法に基づき品種登録を公表(カッコ内は登録者)した。稲品種では、関東BPH1号(独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構)、姫ごのみ(独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構、独立行政法人国際農林水産業研究センター)の2品種が登録された。

 関東BPH1号は、トビイロウンカ抵抗性遺伝子を持つIR54742(GSK178-5)とヒノヒカリを交配し、さらにヒノヒカリを4回戻し交配した後、抵抗性遺伝子以外の染色体領域をヒノヒカリに置換したもの。玄米の外観品質は「中上」で、ヒノヒカリと比べてやや優れる。収量性、食味はヒノヒカリと同等。葉・穂いもち圃場抵抗性、白葉枯病抵抗性、耐倒伏性は「やや弱」、で、いずれもヒノヒカリと同等。

 姫ごのみは、ミルキークイーン×中国192号の交配。近畿、中国四国地方の平野部では気候条件等によりミルキークイーンの品質が低下しがちであるため、この地方で広く普及できる低アミロース米品種として開発された。中生晩品種で、ヒノヒカリと比べて葉・穂いもち病、縞葉枯病に強く、倒れにくい。収量はヒノヒカリと同程度かそれ以上。


-2012年3月23日-

◆サトウ食品に8億円賠償と販売差止め命令(知財高裁)

 切り餅に入れる切れ込みの特許権を侵害されたとして、越後製菓(株)がサトウ食品工業(株)に対し製造差止めと損害倍賞を求めた訴訟の控訴審判決で、知的財産高等裁判所は3月22日、サトウ食品に8億275万9,264円及びこれに対する遅延損害金の支払いと、対象製品の販売差止めなどを命じた。

 同日、サトウ食品は判決を不服として、「上告を提起し、当社の主張が十分に検討された上で真実に基づいた正当な判断が得られるよう、引き続き主張」とのリリースを発表した。


-2012年3月22日-

◆2月末検査458万6千トン、前年比98.6%

 農水省は3月21日、2月末現在における23年産米の検査実績(速報値)を458万6千トン(前年産同期比98.6%)とまとめた。2月単月の積み上げは12万トン。

 種類別内訳は、水稲うるち米430万2千トン(前年産同期比98.2%)、醸造用米6万4千トン(100.1%)、水稲もち米22万トン(107.1%)、陸もち米2百トン(48.8%)。

 水稲うるち米の等級比率は、1等80.8%(前年産比+19.2ポイント)、2等16.4%(同▲16.6ポイント)、3等1.3%(同▲2.0ポイント)、規格外%1.6%(同▲0.7ポイント)。2等以下に格付けされた主な理由は、整粒不足23.9%、心白・腹白22.8%、充実度22.7%、着色粒15.4%。


-2012年3月21日-

◆朱鷺認証米、23年産米は1千トン目標(ヨーカドー)

 大手量販店のイトーヨーカドーは23年産米で、「朱鷺と暮らす郷づくり認証米・新潟県佐渡産こしひかり」の販売目標を約1,000トンとしている。同商品は現在のところ全国165店舗で販売中で、450g310円、2キロ1,180円、4キロ2,280円。

 商品の特長は、(1)朱鷺の餌場となる田んぼの生き物を育む農法による生産(2)江の設置、ビオトープ等の設置等による生物多様性の保全を行うことで、土壌が活性化し健康な稲作・高品質の米となる農法(3)減農薬、減化学肥料栽培(4)顧客の「エコ」「環境保全」意識に対応した商品…となっている。

 また6月には、無菌米飯パック商品の発売が予定されている。同社では「佐渡市トキ環境整備基金へ、販売利益の一部を贈呈している。より多くの顧客に賛同していただくために、参加型イベントの実施や、無菌米飯の販売等、新たな取組を推進していく」という。


-2012年3月19日-

◆融雪遅れ、田植時期の調整など対策を(農水省)

 農水省は3月15日、融雪等に伴う農作物等の被害防止技術対策について地方農政局等を通じて県などに通知した。

 本格的な雪解け時期を迎え、融雪遅れによる農作物の生育への影響等が懸念されることから、被害拡大の防止のため、指導の徹底を呼びかけた。

 水稲については、(1)融雪の促進及び苗の確保(2) 田植時期等の調整…を通知。田植時期等の調整については、活着期の低温による植え傷み等が懸念される場合には、稚苗から中苗又は成苗への切り替えや、登熟期の高温障害による被害リスクを軽減する観点から、可能な限りの遅植え推進を呼びかけた。


-2012年3月16日-

◆輸入米「購入しない」37%(日本公庫・消費者動向)

 日本政策金融公庫は3月14日、平成23年第2回消費者動向調査結果(24年1月1日~1月20日調査)を公表した。

 輸入米の購入経験については、割合が高いものから順に「購入しない」37.0%、「全く購入したことがない」31.3%、「めったに購入しない」17.5%、「まれに購入する(2~3カ月に1回以上)」2.8%、「たまに購入する(月に1回以上)」1.8%、「よく購入する(週に1回以上)」0.4%となった。輸入米の購入価格は、「国産より2割安」「国産より1割安」がいずれも19.4%で最も高く、次いで「国産と同等」9.2%、「国産より割高」7.1%となっている。

 同日公表の平成23年下半期食品産業動向調査結果(1月1日調査)によると、現在の主力商品、今後に伸びる商品の志向として、いずれも「国産」の減少傾向が続いており、それぞれ15.3%、11.3%。減少傾向にあった「低価格」は前回調査(23年上半期)より増加し、それぞれ35.9%、35.6%となっている。

 上記の調査結果を見ると、今後の価格次第で、注目されているSBS米が伸びる可能性も考えられる。


-2012年3月15日-

◆第2回新潟コシDNA検査、その他混入8.3%(県)

 新潟県は3月12日、消費地で販売されている新潟県産コシヒカリの23年度第2回DNA検査結果を公表した。

 対象は、23年9月から24年1月に首都圏、関西圏、中京圏の小売店とインターネットで販売されていた22~23年産の60点(スーパーマーケット40点、ディスカウントストア10点、百貨店5点、インターネット5点)。

 結果は、▽コシヒカリBL100%=38点(63.3%)▽従来コシヒカリ100%=6点(10.0%)▽コシヒカリBL+従来コシヒカリ=11点(18.3%)▽コシヒカリBL+その他=2点(3.3%)▽コシヒカリBL+従来コシヒカリ+その他=3点(5.0%)。いくつかの商品について追跡調査を実施しているという。


-2012年3月14日-

◆1月精米価格、8カ月ぶり値下がり(農水省POSデータ)

 農水省がマンスリーレポートで公表した1月の精米価格は、全POS取引平均10kg換算3,628円(消費税抜き)。

 前年同期比113.4%と、前年を上回っているものの、前月比30円安(0.8%安)と小幅ながら下落。値下がりは8カ月ぶり。販売不振などでセール企画が増えてきたことが要因とみられる。

 原料価格(農水省1月調査)は前年比120%となっており、前年より利益が圧縮されているものと見られる。

 一方、銘柄別では上げ下げがみられる。上げたのは北海道きらら108円高、新潟コシヒカリ47円高など。逆に下げたのは、山形はえぬき111円安、富山コシヒカリ93円安など。

 本調査は全国800店舗のスーパー・生協等から購入されるPOSデータによる。


-2012年3月13日-

◆中国吉林米、「予想以上に反応は良い」(西友)

 大手量販店の西友(東京)では3月10日に発売した中国産の精米商品「中国吉林米(5キロ1,299円)」について、「顧客の反応は当初に予想したより良く、発売して3日目ながらかなりの動きを示している」(本社広報)としている。

 販売期間については「特に定めていない」(同)としている。現在のところは関東、静岡エリアの149店舗での販売だが、「今後の動向を見て販売エリアの拡大も考えていきたい」とのこと。


-2012年3月12日-

◆一般社団法人「米穀特別隔離対策推進協会」設立

 100bq/kg超の米を市場から隔離する特別隔離対策の実施主体「一般社団法人米穀特別隔離対策推進協会」が正式に設立(3月2日に登記)された。

 代表者は全中で、構成員は全中、全農、全集連、米穀機構。全農は3月の臨時総代会決議後に加入予定となっている。消費者の不安解消と生産者の経営安定を狙いに、昨年末に決定した施策。

 隔離対象となる米穀は、全農・全集連系の出荷業者に集約し、全国団体を通じて同協会に代金請求などが提出される仕組み。東電に一括して賠償請求を行う。倉庫選定や廃棄処分までの保管管理は出荷業者が実施する予定。対象地域に反収を乗じた試算では、最大3万5,000トン程度。全体需給への影響は軽微と見られる。


-2012年3月9日-

◆種子の受渡式開催、6,500haで作付(山形つや姫)

 山形県は3月6日、山形市で「24年産つや姫生産者認定証交付・種子受渡式」を開催した。

 吉村知事は挨拶の中で、約400名が参加した農家に、23年産米が地域でバラつきが見られたことを踏まえ、2倍に増える24年産米では高品質な物を出荷できるようにと激励した。

 24年産米は前年より1,156多い4,529人の農家を認定しており、作付面積6,500ha(23年産実績3,197ha)で取り組む。生産量は3万2,500トン(同1万5,600トン)に拡大する見込み。

 また、栽培マニュアルを一部改定した。主な点は▽土作りの部分で土壌診断の上、水はけなどを考慮して進める▽施肥レベルを1キロ上乗せ出来るようにするなど、元肥の対応を柔軟化する▽23年産米はフェーン現象の影響が大きかったことから、水管理をしっかり行う…ことなど。


-2012年3月8日-

◆復興基金を創設、造成額5億4千万円(JA福島)

 JA福島中央会はこのほど、「JAグループ福島復興基金」の創設を理事会で決定した。全国のJAグループの組合員・役職員から贈られた東日本大震災の復興支援募金を財源とし、農地の除染、除塩などの復興活動を行う。

 また、福島ブランドの信頼回復、くらしの安全・安心確保、JAの経営基盤確立対策にも取り組むとしている。設定造成額は5億3,800万円(2月27日現在)。今後贈られる募金なども繰り入れるため、造成額はさらに増えるとみられている。

 基金はJA・連合会が行う事業経費の一部助成と、中央会事業に要する経費への充当として活用されるが、復興ビジョンの趣旨に沿った事業であれば対象は限定されない。活用期間は、原則として2012年度から15年度までの4年間。


-2012年3月7日-

◆東光食糧、東光食品と3月1日付で合併

 米卸の東光食糧(株)は、東光食品(株)と3月1日付で合併し、総合食品会社の東光食品(株)としてスタートしている。

 今回の件については、「同じ東急ストアグループとして、合併することで相乗効果を目的とした対応。米穀、炊飯に加えて豆腐、納豆など他の食品が加わり、総合食品卸としての新たな営業、販売を行っていく。またデリバリー面においても効率化が期待出来る。本社機能は従来通り川崎に置く」(本社)という。新会社の社長には旧東光食糧の手塚氏が就任し、副社長には旧東光食品の中西氏が就任した。

 新会社の役員体制は以下の通り。敬称略。▽取締役社長=手塚正義▽取締役副社長=中西久幸▽専務取締役=北島愛二郎▽常務取締役=浜瀬明一▽常務取締役=後藤俊夫 ▽取締役=三尾諭▽取締役=田中忠雄▽取締役=木下雄治▽取締役=吉田一郎▽取締役=塩路茂▽監査役=水島憲太郎▽監査役=石川勉。資本金は9,600万円、従業員数は192名。決算期は2月となっている。


-2012年3月6日-

◆ベルトコンベアー式の検査装置を開発(島津製作所)

 (株)島津製作所は3月5日、米袋に含まれる放射性セシウムを高速・高精度で測定できるベルトコンベアー式検査装置を開発したことを発表。

 「食品放射能検査装置FOODSEYE(フーズアイ)」と呼ばれ、5秒で下限値20bq/kgまで、15秒で10bq/kgまで測定可能となっている。30kg米袋をそのまま測定でき、設定した基準値を下回るかどうかを○×表示で簡単に確認できる。

 1袋あたり5秒で測定すると、1日8時間の作業で約2,000袋以上、15秒で測定すると約1,200袋以上の検査が可能となる。

 同社は2月中旬から性能確認のために福島県の二本松市で実証実験を行い、ゲルマニウム半導体検出器で精密測定したものとほぼ一致する結果が得られたという。発売は今年5月、価格は2,000万円を予定している。


-2012年3月5日-

◆FOODEXでカルローズの試食を実施(USAライス連合会)

 USAライス連合会は3月8日、千葉・幕張メッセで開かれる「FOODEX JAPAN2012」でカルローズ(中粒種)を使用したメニューの試食サンプリングを実施する。

 場所はアメリカパビリオン内アメリカ農産物貿易事務所のデモンストレーション・ブースで、サマーカレーを提供する。

 23年度SBSによるアメリカ産うるち中粒種の落札量は、玄米370トン(前年度なし)、精米1,032トン(38トン)の計1,402トンに拡大した。「M401は国内向け(米国)に生産しているため、日本向けはカルローズと見て良いのではないか。外食向けに需要があると思う」(日本事務所)としている。


-2012年3月2日-

◆大手牛丼もカリフォルニア産コシ採用か?

 国内で1,100店舗以上を展開している大手A牛丼チェーンでは、テスト中の米国カリフォルニア産コシヒカリの採用に前向きな姿勢を見せている模様だ。またグループ合計で2,000店舗以上を展開中のBチェーンでも、外国産米採用の方向で進んでいるという。牛丼3大チェーンが、揃って外国産米を導入することも想定される。

 関係する有力C米卸によると、「Aチェーンでは北海道と東北産米のブレンド米を使用しているが、新規出店計画もあり年間分の調達が困難となっている。このため早い段階から外国産米をテストしていたが、地区や店舗を限定してカリフォルニア産コシヒカリを採用するようだ。その場合もブレンドして使われる予定」とのこと。

 同じく関係D米卸では、「最大手のBチェーンでは国産米で通す計画で、多くの指定米卸との間で商談を進めたが、やはり年間分の確保は難しいと判断したようだ。このため地域限定で、4月頃から外国産米の使用をスタートすると聞いている」という。


-2012年3月1日-

◆ベトナム産契約は木徳神糧(9回MA一般入札)

 第9回MA一般輸入米入札の落札業者が明らかになった。

 今年度初の落札となったベトナム産うるち精米長粒種6,000トンは木徳神糧(契約金額はトン換算4万4,175円)、タイ産もち精米長粒種200トンは丸紅(7万3,049円)がそれぞれ契約した。

 その他は▽米国加州産うるち精米中粒種2万6,000トン=三菱商事と丸紅の2社で各1万3,000トン。価格は5万5,254~5,610円▽豪州産同1万2,000トン=住友商事で、価格は5万4,459円▽タイ産うるち精米長粒種1万9,600トン=丸紅(6,000トン・6,600トン・7,000トンの3件)で、価格は4万3,227~3,815円。


-2012年2月29日-

◆米のヒ素基準値、コーデックスで協議へ

 農水省と厚労省は2月27日、3月下旬にオランダで開かれるコーデックス第6回汚染物質部会で米におけるヒ素の基準値設定などが検討されることを受け、日本としての対応を協議した。

 日本では、ヒ素を摂取する懸念があるのは主に飲料水。米は事故を除けば一般に問題になったことがないため、基準値は設定されていない。

 当日は協議会事務局から玄米1キロに対し無機ヒ素で0.3ミリグラムなどの基準値原案が示されたものの、データが少ないことと分析法が確立していないことを理由に、「前提となるデータの収集が先決」(農水省)との方針となった。なお、米で基準値を設けているのは、中国など一部の国にとどまるとされる。


-2012年2月28日-

◆直播米「ほしまる」を道央などで発売(ホクレン)

 ホクレンは3月3日から、直播栽培用の道オリジナル品種「ほしまる」を、道央圏を中心としたホクレンショップ・ホクレンFood Farmで発売する。「タネから育ち ほしまる」という商品名で、販売予定価格は5kg1,980円。

 「田んぼに直接タネモミを播き育つ」という直播栽培の特徴を、消費者に分かりやすく伝えるというコンセプトでネーミングされた。

 同品種は、道立総合研究機構 上川農業試験場にて開発。粒が大きく、炊飯特性試験(ホクレン農業総合研究所調べ)では「味」「粘り」「外観」で高評価を獲得し、総合評価で「ほしのゆめ」よりやや優れる。実りが早く、収量が安定しているという特徴も備える。

 稲作農家の高齢化による負担増が予想される中で、「直接労働時間の44%とされる育苗と田植えを省くことで、稲作農家の負担を軽減できる」と期待されている。


-2012年2月27日-

◆放射性物質の新基準値、4月施行が決定

 厚生労働省の薬事・食品衛生審議会は2月24日、「食品中の放射性物質の新たな基準値案」を「妥当」と答申した。これにより新基準値の4月1日施行が正式に決まったことになる。

 コメを含む穀類は一般食品に括られ、暫定規制値の500Bq/kgから新基準値の100Bq/kgに引き下げられる。

 コメについては9月末までは暫定規制値を適用、24年産米の出回りに合わせ10月1日から新基準を適用、という経過措置が設定されているが、国は100Bq/kgを超える米の隔離対策を発表しているほか、コメの先物市場も経過措置を適用せず、4月1日から100Bq/kg超のものは受渡しの対象としないことを決めており、すでに100Bq/kgが事実上の基準と言えるだろう。


-2012年2月24日-

◆輸入麦4月から15%下げ、米消費に逆風

 農水省は2月23日、4月1日からの輸入麦の政府売渡価格について、5銘柄平均で15%引き下げ、トン当たり4万8,780円(税込み。現行比8,940円減)に改定することを決定し、公表した。

 価格改定ルールに基づき、直近6か月間(平成23年9月~平成24年2月)の平均買付価格をもとに算定。23年は4月から18%上昇、米業界には追い風となっていたものの、再び21~22年並の水準に戻す格好となった。

 業界筋からは、「今回の改定を受け、大手パンメーカーは既に商品の値下げを決定したと聞く。また、パン関連のキャンペーンを積極的に実施する可能性もあるだろう。ただでさえ米が不足気味で価格が上昇しており、消費減が懸念されている中で、さらに逆風が強まる」との声が聞かれる。


-2012年2月23日-

◆JAみちのく安達、作付制限で経済損失58億円と試算

 福島県のJAみちのく安達はこのほど、100bq/kg以上が検出された地区で作付制限を行った場合、管内の経済損失が58億4千万円に達するとの試算を発表した。

 例年通り作付した場合は、2市1村(二本松市、本宮市、大玉村)で91億8千万円の経済効果が得られる試算だが、作付制限を実施すればそのうち6割強が失われることとなる。特に二本松市では、43億5千万円から8割減の8億7千万円に落ち込む。

 このほか、米袋、生産資材、燃料、農機具の利用、伝統行事の休止などの影響も計り知れないという。こうした試算のもと、同JAは「例年通りの作付を行いたい」(営農課)と表明している。

 一方、国や県は、100bq/kg以上の地区を作付制限する方向で調整を進めている。


-2012年2月22日-

◆「つくばSD2号」など4種を品種登録(農水省)

 農水省は2月21日、種苗法に基づき品種登録を公表した。カッコ内は登録者。稲品種では、▽つくばSD2号((株)植物ゲノムセンター、(株)植物ディー・エヌ・エー機能研究所)▽もちだわら(独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構)▽ゆきあそび(地方独立行政法人青森県産業技術センター)▽なつあおば(独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構)の4品種が登録された。

 「つくばSD2号」は、(つくばSD1号×コシヒカリ)×ミルキークイーンの交配。短稈のミルキークイーンの位置づけ。「もちだわら」は10a当たり800kg以上という多収性もち品種。「ゆきあそび」は葉色が白い観賞用品種で、田んぼアートで白色の部分として利用できる。「なつあおば」は多収性WCS用品種で、極早生のため収穫適期を拡大できるほか、麦収穫後の栽培にも適している。


-2012年2月21日-

◆三重23号が品種登録出願(農水省)

 農水省は2月10日、種苗法に基づき品種登録出願を官報告示した。稲品種では、三重23号(出願者:三重県)が出願された。

 三重23号は、県農業研究所で育成された三重県オリジナルの水稲うるち品種。関東200号(南海122号×関東163号)と、関東196号(トドロキワセ×キヌヒカリ)を交配したもの。

 高温耐性に優れており、白未熟粒の発生が少ない。稈長が短く、栽培性に優れる。外観はつやがあり、極良食味で、「一粒一粒に存在感があり、コシヒカリとはひと味違うおいしさがある」という。作期は、みえのえみ(コシヒカリより4日程度早生)からコシヒカリ、キヌヒカリまで対応可能としている。

 生産者・実需者・地域関係団体の連携によって地域や流通販売事業者の活性化を目指す「三重県産米新品種プロジェクト」において、競争力のある新たな米として活用される。


-2012年2月20日-

◆寿司の出前サービス開始(イオン)

 イオン(株)は2月18日から、東京と千葉の10店舗において、寿司の出前サービスを開始する。本格的に寿司の出前サービスを開始するのは大手小売業では初という。

 価格帯は、握り寿司盛り合わせ1人前1,180円~5人前7,800円。品目数は、計6品目18種類となっており、盛り合わせ=2品目10種類、単品盛り=3品目6種類、巻寿司=1品目2種類。申込みは、届け日2日前からイオンのネットスーパーで行う。

 全国の店舗で利用されているこのネットシステムを活用することで、コストを抑えるとともに、グループの商品調達力を最大限に生かすことができ、リーズナブルな価格を実現した。

 「祭日に限らず、毎日の生活にある特別な日の食卓に、お寿司を手軽に取り入れていただきたい」としている。同サービスは、2012年度中に主要都市部を中心に100店舗以上へ拡大する予定。


-2012年2月17日-

◆米穀売上809億円、営業利益23.4%増(木徳神糧)

 木徳神糧(株)は2月16日、平成23年12月期の決算短信を公表した。

 連結業績(23年1~12月)は、売上高1,007億45百万円(前期比1.5%減)、営業利益15億68百万円(27.9%増)、経常利益15億74百万円(44.8%増)、当期純利益3億51百万円(39.9%減)。

 また、震災被害に対する保険金等の特別利益が4億43百万円あったものの、特別損失が12億24百万円に上った。

 主力の米穀事業は、震災直後の混乱や消費減退の影響を受けて精米販売は前年並みにとどまったが、MA米の取扱数量の拡大や玄米販売が堅調に推移したことにより、前年同期に比べ販売数量は大幅に増加した。

 しかし、22年産米が当初安値でスタートしたことが販売単価の低下を招いたことから、売上高は前期比2.8%減の809億64百万円。一方、仕入政策の効果や営業活動における販売促進の見直しにより利益率が改善し、営業利益は20億95百万円(23.4%増)となったとしている。


-2012年2月16日-

◆フーデックスの米粉パビリオンへ出展(サタケ)

 (株)サタケ(東広島市)は3月6日~9日に開催される、「FOODEX・JAPAN2012」に専門ブースを構えて出展する。

 今回は米粉の普及や米粉設備の提案を目的とした米粉パビリオンへの出展で、(1)大型米粉製造システム=パネル展示(2)小型製粉機=実機展示・パネル展示(3)小ロット醸造精米機=パネル展示(4)食品=マジックライスなど実物展示…等が予定される。会場は千葉市の幕張メッセ。


-2012年2月15日-

◆山﨑誠三氏を偲ぶ会に各界から約700名が参会

 昨年11月に84歳で死去された山﨑誠三氏(やまざき・せいぞう=元辰巳倉庫(株)<現(株)ヤマタネ>代表取締役社長)の「偲ぶ会」が14日に東京會舘で開かれ、米穀業界はもとより、物流業界、情報業界、不動産業界など広く経済界につながりがあったことから、関係者約700名が参会し、故人をしのんだ。

 山﨑氏は、日本倉庫協会常任理事、東京米穀卸商組合理事長、学校法人山崎学園理事長、全米商連協同組合(現全国米穀販売事業共済協同組合)理事長、社団法人日本経済団体連合会農政部会長などの要職を歴任、米穀業界のほか各界に貢献。平成元年には藍綬褒章を受章した。


-2012年2月14日-

◆タカラトミーとコラボで新潟米キャンペ(伊丹産業)

 伊丹産業(株)は3月1日~4月30日の期間で、(株)タカラトミーとのコラボレーション企画「新潟米を食べてトミカオリジナル伊丹米トラックを当てよう!」キャンペーンを実施する。

 新潟魚沼コシヒカリ、新潟コシヒカリ2キロ、5キロ、10キロ袋を対象に、商品に添付される告知シールで応募することで「トミカオリジナル伊丹米トラック」が当選する仕組み。応募締め切りは4月30日で、大手量販店等での実施が予定される。

 同社では、「昨今のキャンペーンでは企業間コラボ商品を景品としたものが増加しており、消費者にもプレミアム感が高いと好評。トミカとコラボレーションした伊丹米トラックは、景品として消費者にかなりのインパクトを与え、キャンペーンの注目度も自ずと高まる」としている。


-2012年2月13日-

◆第3回買入入札、2月21日に実施

 24年産政府買入れ第3回入札は2月21日に実施される。対象は、落札残13万9,701トン。うち、道県枠が2万7,785トン、指定なし11万1,916トン。

 道県枠のうち、岡山の第1回落札残30トンと千葉の第2回落札残1トンは、最小申込数量単位(50トン)に満たないため、指定なし枠に繰り入れられた。道県枠は第3回入札で終了し、残枠は第4回以降、指定なしに一本化される。


-2012年2月10日-

◆加工米飯、震災需要で16%増(23暦年生産)

 加工米飯の23年1~12月分生産量は26万4,020トン(前年比15.8%増)で、全月で前年を上回った。大震災による需要増加が主な伸張要因と見られる。

 12月分は20.8%増と3カ月振りに2桁増で、今年1月分以降も引き続き好調を維持出来るのか注目される。

 包装もちは年間で5万7,725トン(3.5%増)と2年連続で前年を上回ったが、8月以降は前年割れが多く、中でも12月は16%減と大きく落ち込んだ。23年産もち米の消費減が想定され、もち米需給に影響を与える可能性も。


-2012年2月9日-

◆神戸市内で米の宅配事業をスタート(神明)

 (株)神明(神戸市)は神戸市東部エリアを対象として、米の宅配事業をスタートさせる。

 新聞折り込みチラシ等を通じて消費者に告知し、電話等で受け付け宅配業者を利用して米を届ける。精米商品は、兵庫但馬コシヒカリ、新潟南魚沼産コシヒカリ、福岡元気つくしなど、「こだわりのある精米商品をラインナップする予定。各地区の棚田米等も考えていきたい」としている。

 宅配事業に取組む理由については、「米穀小売店の減少により、重い米を自宅で受け取れない年配客が増えている。そうした不自由を感じている消費者に、美味しい米を届けたいとの考えから新たに宅配事業に取組むこととなった」としている。

 当面は今春の予定で神戸市東部エリアでスタートさせ、「モデル事業として軌道に乗れば、対象エリアを拡大させていきたい」とのこと。


-2012年2月8日-

◆収益予想を上方修正(木徳神糧)

 木徳神糧(株)はこのほど、平成23年12月期(23年1月~12月)の連結業績予想を上方修正した。

 営業利益は14億90百万円から15億50百万円、経常利益は14億30百万円から15億50百万円、当期純利益は2億円から3億50百万円とそれぞれ上方修正。

 修正理由については、「営業利益と経常利益は、スケールメリットを生かした仕入政策の効果や販売促進の見直しにより利益率が改善した。加えて飼料事業で好調が続いていること等により、前回発表予想を上回る見通し。また特別利益として東日本大震災により流失した米穀の在庫に対し、卸組合より1億75百万円の災害補填金があり、当期純利益は前回発表予想を大幅に上回る見通し」としている。


-2012年2月7日-

◆100bq/kg超は12市町村65地区(福島緊急調査)

 福島県はこのほど、米の放射性物質緊急調査を終え、2月3日付で取りまとめ結果を公表した。

 調査対象29市町村151地区のうち、100bq/kgを超過したのは12市町村65地区、うち500bq/kg超過は3市9地区。戸数の割合では、全2万3,240戸のうち、500bq/kg超が0.2%、100~500bq/kgが2.3%、検出下限値以下が84.3%となっている。

 県は100bq/kgを下回った地域の出荷を可能とした。超過した地域については特別隔離対策の対象となるように国に求め、国も対応を検討しているため、引き続き出荷を見合わせる。

 また今後の対応として、100bq/kg以下となって出荷が可能となった地域において、諸般の事情により未検査となっている生産者についても分析を進めるとしている。


-2012年2月6日-

◆ゆめぴりか道外CM、3月から再放映(ホクレン)

 ホクレンはこのほど、ゆめぴりかの道外向けCMを3月10日より再放映し、さらなる認知度向上を図ることを決めた。同CMは昨年10月29日から道外の大都市圏(関東、中京、関西)を対象に1~2カ月間放映されたが、今回も同じ地域で3月末まで放映される予定。本数は合計228本と、昨年11月の2分の1相当で、内容は前回同様となる。

 昨年5月の時点では、東京、愛知、大阪における認知率(「知っている」+「聞いたことはある」の合計)は平均14%だったが、CM開始後の12月時点では50.3%に上がり、特に東京では62%にまで上昇した。「3、4月からの後半戦に向け、さらに弾みをつけたい」(主食課)。

 ゆめぴりかの販売目標は道外1万5千トン、道外1万7千トンとしており、ほぼ契約に目途がついたとしている。1月末時点での販売量は道内6,000トン弱、道外3,600トン。特に道外は前年同期比5倍弱と、昨年を大きく上回るペースとなっている。


-2012年2月3日-

◆道内食率82%、過去最高を更新(北海道23RY)

 北海道農政部は2月1日、平成23RY(米穀年度。平成22年11月~23年10月:主に22年産米)における北海道米の道内食率が過去最高の82%(暫定値)となったことを公表した。前年から4ポイント増となり、目標としていた80%を初めて超えた。

 理由として、ななつぼしとゆめぴりかが食味ランキングで特Aを獲得するなど、食味が向上したことで消費者の人気が高まったこと等を挙げている。道推計によると、23RYの総消費量は34万2,471トン、うち道産米28万0,806トン、府県産6万1,665トン。

 24RY(主に23年産米)の動向については、「1月の時点で90%に達している」(業者筋)との声も聞かれ、さらに食率がアップする見通し。原発事故の影響で安全性を求める消費者の動きが大きいと指摘する。道内食率が90%と仮定すると、府県産は3万4千トン程度まで落ち込む見通し。


-2012年2月2日-

◆有機JAS改正、慣行苗の使用を認めず

 農林物資規格調査会総会が1月31日、農水省で開催され、有機JASの見直し案が議決された。米関連では、有機栽培以外の種苗を使用した場合の基準が厳格化される。

 米は現状、有機栽培の種苗を使用することを基本としているが、入手出来ない場合は慣行栽培(通常栽培)物の使用も認められている。今回の改正では、慣行栽培の使用が出来るのは種子のみで、苗は認められなくなる。

 施行は、「告示までに1~2カ月、それから30日設ける必要があるため、3カ月後くらいが目安」(農水省表示・規格課)としている。なお、米の22年度国内有機格付け数量は1万0,976トンで、生産量の0.13%。


-2012年2月1日-

◆中国の米飯製造会社に増資(わらべや日洋)

 わらべや日洋(株)は合弁会社「北京旺洋食品有限公司」について、3月の予定で増資を行う。

 目的は「商品供給の多様化に対応するための生産設備の追加導入など、今後の事業展開に備えるべく増資を行う」としている。

 昨年2月に栄旺控股有限公司50%、わらべや日洋(株)40%、(株)」セブン-イレブン・ジャパン10%の出資構成で設立されたもので、米飯、調理パン、総菜等の製造販売を事業内容としている。工場稼働は今年4月が予定されている。


-2012年1月31日-

◆「空育172号」を優良品種に認定(北海道)

 北海道は1月27日、農作物優良品種認定委員会を開催。米品種では、「空育172号」を優良品種に認定した。減農薬栽培の「ななつぼし」の置き換えとして、3,000haの普及を見込んでいる。

 同品種は、北海道立総合研究機構 農業研究本部 中央農業試験場で育成されたもの。来歴は、(「ふ系187号」×「空育162号」)×「渡育240号」(ふっくりんこ)。いもち病抵抗性が強く、いもち病の本田薬剤防除を省略できるのが特徴。割れ籾の発生が基幹品種より少なく、カメムシ被害も少ない。

 食味は、ななつぼし並みからやや優る。熟期は中生の中で、作付け地帯は北空知、中空知、胆振西部、檜山、渡島南部及びこれに準ずる良地帯。腹白・乳白の発生を助長しないよう多肥栽培は慎むことが必要。


-2012年1月30日-

◆条件付きで100Bq超地域の作付を要請(JA福島)

 JA福島中央会・全農福島は1月26日、「ふくしま米の信頼回復に向けた安全・安心対策について」発表するとともに、県に対し24年産の作付対応などについて要請書を提出した。

 安全・安心対策の中で、23年産の販売は、県の緊急調査地域について全戸の検査終了を前提に進めるほか、ND地域はJAグループによる自主検査を並行して行う…とした。

 24年産の作付については、国などと協議に臨むに当たり以下の考え方を示した。23年産で500Bq/kg以下100Bq/kg超過の米が検出された地域の中で、100Bq/kg超の検出点数が限られるなどリスクが小さい地域においては、最優先で徹底した農地除染と確実な吸収抑制対策に取り組むことを条件に進める。

 100Bq/kgの数値検出の可能性が否定出来ない(NDにならない)場合は、非食用や政府備蓄米としての生産を検討する。販売対策では、入庫時に全袋の測定を実施、100Bq/kgを集荷する。集荷対象はJA米のみで、一般米は販売先の確保後、買取で集荷…などとしている。


-2012年1月27日-

◆備蓄米放出を行う際の販売要領定める(農水省)

 農水省はこのほど、不作等により備蓄米放出を決定した場合の具体的な販売方法を定めた「米穀の買入・販売等に関する基本要領」の改正を関係者に通知した。昨年、食糧部会で備蓄米の放出手法について議論を進め、基本的な考え方が整理されたことを踏まえて定めたもの。概要は以下の通り。

 販売対象者の要件は、(1)国内産米穀の玄米取扱数量が年間4,000トン以上(2)1日30トン程度以上のとう精能力を所有(権原に基づく利用を含む)(3)報告義務…など。平常時に予め申請した届出業者に買い受け資格を付与する。

 買受資格の有効期限は3年で、その後は希望により更新手続きで継続。買受資格者には、放出時における販売上限数量の算定根拠となる平常時の取扱数量の報告(月々の取扱数量を四半期ごと)、放出時における販売計画等の報告(月々)・販売計画に即した販売義務などが生じる。

 なお、買受資格の有効期限を統一するため、国内産米買入入札参加資格の有効期限を毎年から3年間に延長する。


-2012年1月26日-

◆国内の有機米格付け1万0,976トン(22年度)

 農水省のまとめによると、22年度の有機米格付けは国内1万0,976トン(前年比94.9%)、外国1万4,558トン(同44.9%)と、いずれも前年度を下回った。

 有機食品の検査認証制度に基づき、登録認定機関から認定を受けた事業者が格付けまたは格付けの表示を行った数値を23年11月末現在で集計したもの。

 国内で格付けされた有機農産物は、野菜や果実など全体で5万6,415トン(同98.4%)で、うち米は19.5%を占め。野菜の65.3%に次いで2番目に多い。総生産量に対する有機の格付け割合は0.23%で、うち米は0.13%。また、有機加工食品のうち、米加工品の格付けは国内537トン、外国1,153トンとなっている。

 一方、外国で格付けされた有機農産物は全体で86万9,943トン(同123.5%)。外国で格付けされたものには、外国で有機JAS認定事業者が格付けを行ったものや、同等性のある国(EU27カ国、アメリカ、オーストラリア、アルゼンチン、ニュージーランド、スイス)において、有機JAS制度と同等の制度に基づいて認定をうけた事業者が格付けし輸入されたものを含む。


-2012年1月25日-

◆第2回買入入札、2月7日に実施

 24年産政府買入れの第2回入札日程は、2月7日に決まった。対象は、第1回の落札残18万1,629トン。うち、道県枠が5万8,143トン、指定なし12万3,486トン。道県枠のうち、岡山の第1回落札残30トンは、最小申込数量単位(50トン)に満たないため、指定なし枠に繰り入れられた。

 予定価格水準がおおよそ確認できたことで、第1回落札残の約3万トンは応札価格を修正してくるものと見られる。新規・追加の申込数量がどこまで積み上がるかが焦点になりそうだ。


-2012年1月24日-

◆第4回SBS、2月10日に2万1千トンで実施

 農水省は1月20日、第4回SBSを2月10日に実施するとアナウンスした。予定数量は2万1,660トン(砕精米枠は4,000トン)で、年間枠10万トンの残量が提示された。

 今回は仮に一般米の落札が枠(1万7,660トン)より少なかった場合、砕精米で穴埋めする対応が採られる。ただし、一般米の前回落札は2万5,000トンで、今年度の落札推移と見ると枠を余すことは考えづらく、一般米・砕精米とも枠通り落札する可能性が高い。船積期限は24年8月15日、引渡期限は同4月1日~9月28日。


-2012年1月23日-

◆販環米の買受け始める(加工需要者)

 全農・全集連が委託販売する22年産販売環境整備米は、23年産加工用米の引取を終えたところが買受けを始めた。買受期限は今年10月末。全体の数量は2万トン前後と推定され、そのうち全集連分は1,700トン程度といわれる。

 全集連の販売は、丸玄米・丸精米・破砕精米の3種類で行われるが、精米・破砕精米の価格は玄米に比べ割高(加工用米との比較で)になるため、「大半は玄米での申込みになったようだ」と伝わる。

 精米・破砕精米を申し込んだところは、どちらかといえば中小メーカーのもよう。「用途限定米穀であることや、精米工場を持たないところは、委託した方がやりやすいと判断したのだろう」との見方。一方、全農は玄米一本での販売とされる。


-2012年1月20日-

◆出荷制限区域の米を受渡供用品から除外(東穀)

 (株)東京穀物商品取引所は、福島県内の出荷制限指示区域の米を受渡供用品から外すことを決め、取引参加者に周知する。

 当該区域の米については、農水省から米穀流通関連5団体(全農、全集連、全米販、全米工、日米連)に対し、取り扱わないよう要請されているほか、同取引所に対しても、取引参加者にその旨を周知するよう要請されている。

 受渡供用品からの除外はこれを受けたもので、“出荷制限指示区域において産出された平成23年産米については、米穀受渡細則第2条第6号の「一般流通品以上の品位を有するもの」に該当しないものとして扱う”こととした。


-2012年1月19日-

◆東西で福島中通りコシの早受渡しが成立(コメ先物)

 東京穀物商品取引所では18日、早受渡しが成立。11日に豊商事から出ていた早渡し希望(23年産福島中通り産コシヒカリ1等、10枚)のうち、2枚に岡安商事が応諾したもの。残り8枚は早渡し希望として残っている。

 また同日、関西商品取引所でも早受渡しが成立。17日に豊商事から申請された23年産福島県中通り産コシヒカリ1等(23枚)の早渡し希望に応諾があったもの。受方は岡安商事19枚、コムテックス4枚。


-2012年1月18日-

◆超硬質米EM10米粉使用の乾麺を発売(鳥越製粉)

 鳥越製粉(株)(福岡市)は1月下旬から、超硬質米EM10の米粉を約6割使用した乾麺をインターネットで販売する。

 超硬質米EM10は九州大学が開発した品種で、でんぷん・アミロペクチンの性質から糊状になりにくく、硬いために消化吸収されにくい特徴を持っている。「食後の血糖値の上昇を緩やかにするため、糖尿病予備軍の方が安心して食べられる商品」という。

 販売予定価格は、小麦粉製品に比べ約2倍の100g当たり200円程度。今後は、プレミックス・レトルト食品などを発売する予定で、超硬質米EM10を原料にした製品全体で年間1億円の売上を目指す。

 一方、超硬質米EM10は福岡県の契約農家から仕入れている。「契約は22年産米からで、栽培技術が確立してないこともあり、反収は若干、少なめ。仕入価格は一般銘柄米に比べ割高」という。

 同社は従来から米粉製品を販売しているが、「小麦粉の取扱いが10万トンを超えるのに対し、米粉はまだまだ少ない」という。22年12月期の売上高は211億85百万円。


-2012年1月17日-

◆ケンベイミヤギにJAS法、トレサ法違反で改善指示

 仙台市は1月16日、県内の米卸である協同組合ケンベイミヤギに対し、JAS法に基づき再発防止を指示する行政処分を行った。

 立入検査の結果、▽福島県産のコシヒカリ、ひとめぼれを宮城県産と表示▽慣行栽培米の宮城県産ササニシキを、特別栽培米ササニシキと表示▽未検査米を青森つがるロマン、宮城県産こがねもちと表示…したことが明らかになったとされ、「ケンベイミヤギに対して、改善内容の報告を求めている」(市消費生活センター)とのこと。

 また、宮城県は「米の入荷と出荷の伝票の一部が保存されていなかった」(県農産園芸環境課)として、同日付で米トレーサビリティ法に基づき改善指導を行った。


-2012年1月13日-

◆JA東西しらかわ、7,000カ所で土壌調査

 福島県のJA東西しらかわは1月12日、管内7,000haの田畑を1haずつに分けて放射性物質調査を行うことを公表した。

 水田5,000haと畑2,000ha、計7,000カ所において、空間と土壌の放射線量を調査する。空間は地表から1mの距離を、土壌は深さ15cmのサンプルをそれぞれ環境放射線モニターで計測し、土壌サンプルは点数を絞った上で改めてベクレルファインダーで計測する。

 2月初旬までに調査を終え、各市町村の線量マップを公表するという。県の調査では、管内の1市4町1村のうち、白河市(旧古関村)、矢吹町、棚倉町、塙町で微量のセシウムが検出されている。


-2012年1月12日-

◆伊達市、24年産は全市で作付する方針

 福島県伊達市の仁志田昇司市長は1月10日、24年産の米について、原則として全市で作付する方針であることを市の災害対策本部で示した。

 同市は県の緊急調査において、6地区で暫定規制値を超える550~1240ベクレル/kgが検出されているが、収穫後に徹底した調査を行うことで、安全性を保つとしている。

 調査方法については、「全袋検査が必要だと思っているが、具体的なことは検討中」(農林課)という。国が示した方針では、500ベクレル以上が検出された地区は作付を制限する必要があるとしているため、同市は全市での作付に向けて国や県と協議していく。


-2012年1月11日-

◆コメ輸出、昨年比18.8%(貿易統計1~11月)

 財務省の貿易統計によると、11月のコメ輸出は213トン。1~11月の累計では7,150トン、昨年同期比18.8%。

 主要国の1~11月累計では、香港59トン(昨年同期比10.3%増)、シンガポール496トン(同81.7%増)、オーストラリア133トン(同30.4%増)が昨年を上回った。

 中国への輸出は10都県以外で可能となったが、11月はまだ取引がなく、昨年同期比83.3%減の16トン、台湾は同44.5%減の256トンとなった。


-2012年1月10日-

◆飼料用MAの特別販売の24年度買受者受付(農水省)

 農水省は1月10日、MA米の特別販売に係わる買受者の24年度資格申請の概要を公表した。

 主な要件は(1)飼料用として国産米の使用実績のある者、あるいは国産飼料用米の買受契約を締結し、その数量の確認が可能な者(買受希望構成員)により構成されている団体で、国産飼料用米の使用を推進していること(2)買受希望構成員による飼料用としての国産米使用量の合計が500トン以上の団体…など。

 承諾事項としては、▽在姿渡し▽買い受けてから使用し終えるまでの移動を確認出来る書類などの整備と使用後2年間の保存▽不適正流通が確認された場合は、資格取消・不適正の内容公表・違約金の納付…など。

 申請期間は2月10日まで。資格の有効期間は25年3月31日。資格審査に当たっては、地方農政局による現地確認が行われる。なお、2月13日以降も受付は随時行う。

 23年度の買受資格者は、日本養豚協会(買受構成員は16社)と日本養鶏農業協同組合連合会(6社)の2団体。


-2011年12月28日-

◆来月19日に24年産買入入札、実績枠と指定なしで

 農水省は12月27日、24年産国内産米穀の政府買入れに関する入札公告を行った。1月19日(木)に20万トン枠で実施する。

 23年産の買入実績に基づく県別入札枠7万4,540トン、指定なし12万5,460トンに分けて行う。23年産入札の仕組みと同様に一本価格で応札するが、応札時に銘柄は問わない(売渡時に明示)ほか、入札回ごとに契約締結と引渡時期が異なる。

 予定価格は実勢を踏まえるため、現行相対から諸経費を除いた水準が目安。23年産より2千円以上高くなる見通し。最小申込単位は50トン。入札予定日と、契約締結・引渡開始は以下の通り。

 ▽1月19日(第1回)=契約締結24年4月末・引渡開始24年11月21日▽2月上旬(第2回)・2月下旬(第3回)=契約締結24年5月中旬・引渡開始24年12月中旬▽3月上旬(第4回)=契約締結24年6月上旬・引渡開始25年1月中旬。枠に達した時点で入札終了。


-2011年12月27日-

◆戸別所得補償関連は約6,900億円(24年度予算)

 12月24日、政府の24年度予算案が閣議決定され、農林水産関係は一般会計分が2兆1,727億円(前年度対比95.7%)、復旧・復興対策分1,557億円を加えた総額では2兆3,284億円となった。

 戸別所得補償制度関連(一般・特会)は6,901億円で、米の所得補償(定額部分)は1,929億円、米価変動補填(23年産米の米価下落補てん)294億円、水田利活用の所得補償(水田活用の戦略作物への所得補償)2,284億円、規模拡大加算等150億円、畑作物の所得補償2,123億円など。

 定額部分や戦略作物への補償は前年と同額だが、米価下落補てんについては、23年産米の価格が堅調に推移していることなどから、概算要求の1,391億円から1,097億円減額された。

 また、競争力強化対策としては、前述の規模拡大加算のほか、農地集積協力金65億円、新規就農支援事業136億円、6次産業化については新設の農林漁業成長産業化ファンド(仮称)の300億円などが計上された。


-2011年12月26日-

◆木徳神糧、子会社吸収で新役員体制

 木徳神糧(株)(東京・江戸川区)は平成24年1月1日付で、木徳九州(株)、木徳東海(株)、備前食糧(株)の子会社3社を吸収合併する。

 「グループ会社との経営資源やノウハウの融合によるシナジーの最大化を目指し、営業販売面でのレベルアップと標準化の促進、生産効率の向上を図るとともに、経営の意思決定の迅速化、事業基盤の強化を目的としていく」としている。新役員体制は以下の通り。

 ▽取締役会長=木村良▽代表取締役社長=平山惇▽取締役副社長=松山正吉▽専務取締役=山本幸雄▽取締役常務執行役委員=三澤正博▽取締役常務執行役員=水野正夫▽取締役常務執行役員=伊豫田直記▽取締役常務執行役員=小森浩資▽取締役執行役員=天川誠▽常務執行役員=稲垣英樹▽常務執行役員=鎌田慶彦▽常務執行役員=竹内伸夫▽執行役員=竹田光男▽執行役員=佐藤善雄▽執行役員=石田俊幸▽執行役員=大橋正博▽常勤監査役=高橋健治▽監査役=松下守▽監査役=杉野翔子。


-2011年12月22日-

◆パールライス部新設、精米販売を強化(全農1月1日付)

 全農は12月20日、来年1月1日付けの機構改革を発表した。
 米穀関連の本所米穀部では、「パールライス部」を新設する。パールライスグループの卸・工場の再編によりコスト削減をすすめるほか、他流通業者との連携を強化し、精米販売の拡大を図る。

 今年1月には小売・中食・外食等に多様な販売チャネルを有する丸紅との間で、産地精米などの供給などを進めることを狙いとした戦略提携意向書を締結している。

 現在、米穀部内にある精米販売推進課とパールライス課を切り離して、パールライス部を新設するもの。米穀部は5課(総合課、事業対策課、販売企画課、米輸出・需要拡大推進課、麦類課)、2事業所(東日本米穀販売事業所、西日本米穀販売事業所)体制となる。


-2011年12月21日-

◆FOODEX展示向けの米粉製品を募集(米穀機構)

 米穀機構は、FOODEX JAPAN 2012(3月6~9日)の出展ブースにおいて米粉・米粉食品の展示を行うとし、展示品を募集している。

 募集対象は、米粉製品および米粉を使用した加工食品・加工製品で、出展は無料。製品名・企業名のパネルとともに展示され、紹介パンフレットやサンプル品の配布も行う。

 ブースでは米粉料理の調理実演ステージや米粉の特徴を体験するコーナーも併設される。希望者は同機構のホームページ(www.komenet.jp)で配布されている応募用紙をFAXで送付。締切は平成24年1月25日。


-2011年12月20日-

◆24年産目標配分、実績など算定方式を継続(新潟)

 新潟県では、24年産生産数量目標の市町村配分について、前年産と同様に売れる米づくりに努力してきた農業者や産地が報われるよう需要の実績配分を基本に、品揃え、品質や地域の取り組みが反映される算定方法を継続する方針。

 算定要素とその割合は、▽需要実績82%(前年84%)▽コシヒカリ以外銘柄米の品揃え枠約1万8千トン(変わらず)▽品質状況14%(13%)▽農業者・協議会裁量枠[環境保全、担い手、学給等]4%(3%)▽その他(試験研究期間や教育機関への提供)約300トン。26日に正式決定し、市町村に配分する予定。

 同県の生産数量目標数量は54万8,580トン、前年産比200トン増。面積換算値10万1,780haとなっている。


-2011年12月19日-

◆徳島で1月20日、米粉セミナーを開催(米穀機構)

 米穀機構、中国四国農政局は1月20日、中国・四国地区における米粉の需要拡大などを目的に、生産者、製造販売業者、消費者等の情報交換をはかる「中国四国米粉セミナーin徳島」を開催する。

 セミナーでは、(株)資源・食糧問題研究所の柴田代表が基調講演「食料自給率向上における米粉の果たす役割」を行うほか、▽(株)大潟村あきたこまち生産者協会・石岡東京支店長「米粉の付加価値を活かして全国展開する商品開発について」▽(株)東急ストア・花野バイヤー「バイヤーからみた米粉食品の可能性」-などの情報提供が行われる。

 米粉食品の展示・販売も同時開催される。参加費は無料。問い合わせ先は、中国四国農政局生産部生産振興課流通改善係(電話086-224-4511(代表))まで。


-2011年12月16日-

◆売上高5.2%増(くらコーポレーション)

 回転寿司チェーンの(株)くらコーポレーションはこのほど、平成23年10月期(22年11月~23年10月)の業績を公表した。

 売上高744億30百万円(前年同期比5.2%増)、営業利益29億36百万円(同38.1%減)、経常利益35億63百万円(同29.1%減)、当期純利益15億10百万円(同46.9%減)と増収減益。

 「既存店来店客数は前期比99.1%、客単価は96.9%に留まり、既存店売上高は96.1%となった。またテレビCMや有名キャラクターとのタイアップ等、広告宣伝費を中心とする販売促進費の増加が利益を圧迫する結果となった」としている。当期末における店舗数は、26店の新規出店で285店舗。

 次期の業績見通しは、売上高800億円(前期比7.5%増)、営業利益37億33百万円(同27.1%増)、経常利益40億円(同12.3%増)、当期純利益20億39百万円(同35.0%増)が見込まれている。


-2011年12月15日-

◆10月精米価格、前月比4%高(農水省POSデータ)

 農水省が公表した小売精米の価格推移によると、玄米価格の上昇を反映して8月から値上がり傾向にあり、10月の加重平均は10kg換算3,568円(消費税抜き)、前月比104%となっている。全国800店舗のスーパー・生協等から購入されるPOSデータによるもの。

 新米切り替えで一段上昇中だが、販売が伸び悩むケースも指摘されている。原価アップをそのまま反映出来ず、利益率が落ちるところも。消費減も懸念されている。


-2011年12月14日-

◆日新ライス、精米表示の書類不備で指導(新潟県)

 新潟県は12月12日、(株)日新ライス(上越市)に対して、袋詰精米の表示に関する指導を行った。

 県によると、今年7月に農政事務所(現地域センター)に情報が入り、立入検査を8月下旬から10数回実施したが、精米表示の根拠となる書類が整備・保存されていなかったという。

 「書類がなく確証は得られなかったが、違反の可能性がある」(食品・流通課)として、JAS法に基づき、袋詰精米の表示根拠となる情報が記載された書類を整備・保存するよう指導した。改善「指示」ではなく「指導」の位置づけ。

 同課によると、「同社はすでに解散手続きをとり、自ら営業を停止。会社が存続しないので、これで打ち切る格好」としている。


-2011年12月13日-

◆検査強化・買い上げ等を国に要請(全中)

 全中は、国のモニタリング検査終了後に規制値超えの米が検出され、出荷制限指示を重ねていることを受け、食の安全安心の確保および生産者の現状復帰等を図るよう、緊急要請を国に提出している。

 要請内容は、(1)検査体制の強化(2)出荷制限地域の米への対応(3)風評被害等への対応(4)除染ならびに24年産作付への対応--の4点。

 検査体制については、県が実施する再調査、測定機器の購入、人員等の支援を行い、福島県に国直轄の検査機関を設置することを要望。出荷制限された米については、分別・隔離保管を、規制値が見直されたときも含めて実施するよう求めた。

 また、今後の生産に向けて、暫定規制値を超えた原因の究明や詳細な土壌調査を行って除染対策を示すこと、24年産米の作付の可否について早急に方針を明示することを要請している。


-2011年12月12日-

◆ハイゴールド21の内容表示を更新(大阪第一)

 (株)大阪第一食糧(大阪市)では12月8日現在として、看板ブランドである「タワラ印ハイゴールド21(無洗米)」の内容表示を更新した。

 使用している原料玄米は、23年産宮城ひとめぼれ、熊本ヒノヒカリ、熊本くまさんの力で、前回公表時と変わらず。

 同商品については、「特性の違う複数のお米を調合することにより、それぞれの長所を引き立てたおいしいお米が生まれる」としている。


-2011年12月9日-

◆23年産生産目標、作付不可分は県内対応の方向

 福島県は12月7日に行われた県米需給情報検討会議で、24年産の生産数量目標に関し、県内58市町村(桧枝岐村を省く全市町村)の水田面積に応じて一律に配分した上で、原発事故等の影響で作付不可能となる分については、極力県内の地域間調整で対応する方針を示した。

 「もともと過剰作付があるため、作付不可の分を県内で補うことは面積的に可能。23年産は作付の直前に原発事故が起こったが、今回は前もって調整でき、破損したパイプラインも復旧する。あとは生産者の協力次第」(水田畑作課)。県は来年2月までに地域間調整の具体的な内容についてまとめる予定。

 なお、本年産の作付が見送られた地区のうち、緊急時避難準備区域、南相馬市の一部(警戒区域以外のエリア)、いわき市の一部(屋内待避区域に指定されたエリア)では、来年の作付を目指して反転耕や表土除去等の除染が行われる。

 「緊急時避難準備区域の土壌では、本年産の作付基準(5,000ベクレル/kg)を上回っているところは非常に少ない。現在、農水省が作付の基準を準備している」(農業振興課)。


-2011年12月8日-

◆主食収穫813万3千トンで確定

 農水省は12月7日、23年産水稲水陸稲の収穫量(確定値)について、水稲839万7,000トン、陸稲5,220トンの計840万2,000トン(前年産比5万2,000トン減)と公表した。

 うち主食用の水稲収穫量は813万3,000トンとなり、前回調査10月15日現在より1,000トン減で確定した。生産目標795万トンに対して18万3,000トン増、前年産実績に対して10万6,000トン減。

 統計上は過剰環境に変わりないが、震災以後に消費者に買いだめ、流通業者に在庫積み増しの行動が確認されている。今後は、消費動向がポイント。業界筋では、「相場の下げ時期がいつになるか」を注視している。


-2011年12月7日-

◆24年産つや姫の生産農家、4,529人を認定(山形)

 山形県はこのほど、県内の農家4,529人を24年産つや姫の生産者として認定したと発表。

 24年産米の作付計画は6,500ha(前年産比203%)で、認定農家は前年産に比べ1,156人の増加となる。生産量は3万2,500トンの見込み。

 23年産米の検査は10月末現在で1万1,065トン、1等比率91.4%。「(生産量は)検査を見た上で判断することになるが、現時点では計画の1万6,000トンを見込んでいる」(県)としている。

 24年産米でつや姫に取り組む産地は、「来年2月頃にはっきりする見通し」。23年産米は宮城・島根・大分で取り組まれた。


-2011年12月6日-

◆旧福島市に出荷停止要請(福島)

 福島県は12月2日、放射性物質緊急調査の結果(2日現在)を公表。福島市旧福島市の農家3戸から暫定規制値を超える510~590ベクレル/kgが検出され、同地区(406戸)の出荷自粛を要請した。今回検出された農家は計2トンを生産していたが、すべて自家保有米として自宅に保管されており、出荷されていない。

 また、旧小国村の調査で新たに2戸5検体から640~750ベクレル、既に規制値超えが確認されている1戸の残り24検体から580~1,100ベクレルが検出された。


-2011年12月5日-

◆3~5回MA一般入札の契約者判明

 農水省は11月30日、MA一般輸入米入札の3~5回契約業者を明らかにした。

 [3回]▽米国加州産うるち精米中粒種2万6,000トン=太平洋貿易・住友商事の2業者で各1万3,000トン。契約金額はトン換算6万2,824~5,379円▽豪州産同1万2,000トン=伊藤忠商事。金額は6万6,680円▽タイ産うるち精米長粒種2万4,000トン=三菱商事・兼松・(3件)の2業者で各6,000トン。金額は5万2,140~2,898円。

 [4回]▽米国加州産精米中粒種3万8,000トン=兼松(1万2,000トンと1万3,000トンの2件)・カーギルジャパン(1万3,000トン)の2業者。金額は6万2,473~4,323円▽タイ産うるち精米長粒種1万8,000トン=兼松・三井物産・伊藤忠商事の3業者で各6,000トン。金額は5万2,330~2,517円。

 [5回]米国加州産精米中粒種2万5,000トン=豊田通商(1万2,000トンと1万3,000トンの2件)。金額は6万~6万0,500円。


-2011年12月2日-

◆備蓄米販売は4万トン、来年6月末在庫91万トン

 福島県は11月30日、伊達市の2地区で暫定規制値を超えるコメが検出されたことを受けて、6市22地区で実施しているコメの全戸検査を、28市町村に拡大することを発表した。県内の農家6万5,000戸のうち、2万4,730戸が対象となる。

 NaIシンチレーションスペクトロメータを用いた簡易検査となり、農家の規模によってどの程度までサンプル数を増やすか、といった詳細についてはまだ検討中という。

 また、6市22区は検査終了まで出荷停止となっているが、今回拡大する地区については、「実際に止められるのかどうかも含めて検討中」(水田畑作課)としている。


-2011年12月1日-

◆備蓄米販売は4万トン、来年6月末在庫91万トン

 農水省は、23/24年(23年7月から24万6月)における国内産米の備蓄運営について、23年産の買入契約が東日本大震災の影響等で7万トンになったことに伴い、非食用向けの販売を4万トンにとどめることを明らかにした。

 販売するのは、備蓄米のなかで保有期間が最長となる18年産米で、今年7月時点で品質確認し、向け先は飼料用1万トン、援助用3万トン。7月指針では買入・販売20万トンずつと仮置きしていた。

 今年6月末の在庫は88万トンで、年産別は(18年産24万トン、19年産28万トン、20年産10万トン、21年産16万トン、22年産10万トン。来年6月末は91万トン(18年産20万トン、19~22年産変わらず、23年産7万トン)の見通し。


-2011年11月30日-

◆カルローズ使用の無菌パックごはんを発売(木徳神糧)

 木徳神糧(株)(東京)は11月28日から、無菌米飯「越後ごはんカルローズ」を発売している。原料米には米国カリフォルニア州産カルローズを使用しており、日本米にはない軽い食感が特徴とされる。

 安全性については「SBS米マーク」の認証を取得し、農薬や放射性物質の心配もなく安心して食べられるとのこと。主な販売先は既存の病院食向けで、「たんぱく質を抑えた成分調整で、食事制限のある方でも安心して食べてもらえる。植物性乳酸菌発酵製法とふっくら二段炊きで、美味しさをそのままパックしている」という。

 またサラダやスープと相性が良いことから、「レストラン向けなど、新しい食感を前面にして新規開拓を行っていく」としている。


-2011年11月29日-

◆栃木・今源商店、不適正表示でJAS違反

 栃木県は11月25日、袋詰精米に不適正表示を行ったとして(有)今源商店(宇都宮市元今泉)に対し、JAS法に基づく改善を指示した。

 県くらし安全安心課によると、今年8月、袋詰精米の品種に関する疑義情報が寄せられたため調査を行ったところ、「こしひかり産地特選みのりの穂、2kg」、「栃木県産こしひかり、10kg、5kg」、「栃木県産こしひかり穂の香、10kg、5kg」、「おいしさそのまま洗わず炊けます。こしひかり、2kg」の製品について、栃木コシヒカリと宮城ササニシキを混ぜた精米に「単一原料米」、「産地 栃木県」、「品種コシヒカリ」と表示。消費者向けに、少なくとも23年7月25日分(精米年月日。416㎏)と同年8月16日分(211㎏)の合計627㎏を販売していたことを確認したという。

 「(同社では)大震災後、栃木コシヒカリの値段が高くなったため、在庫していた宮城ササニシキを混ぜたとの説明だった」(県)としている。


-2011年11月28日-

◆復興支援米13万1千袋を販売(JAグループ宮城)

 JAグループ宮城は6月2日から販売中の「がんばろう宮城!復興支援米」について、9月の売上げ総量が1万8,740袋になったことを発表した。6月からのトータルは13万1,199袋。

 同商品は東日本大震災により保管倉庫で荷崩れの被害にあった米を、宮城米取扱い米卸の企画で量販店や米穀店で販売されていた。1キロ当たり5円の支援金が宮城県の農業復興に使われる仕組みで、9月の46万8,500円を加え328万1,270円に達した。

 同企画に参加したのは、木徳神糧(株)東北支店、カメイ(株)、菅原精米(株)、ワタヒョウ(株)、(協)ケンベイミヤギ、(株)サンライス宮城、(株)パールライス宮城の7米卸。


-2011年11月25日-

◆大波地区の全袋と、類似環境の地区全戸を検査(福島)

 福島県はこのほど、大波地区の農家1戸から暫定基準値を超えるコメが検出されたことを受け、同地区で収穫された4,752袋の全袋検査を行うことを決めた。また、環境が類似する近隣地区および特定避難勧奨地点がある地域(福島、伊達、相馬、いわき市内の12地域)についても、農家計1,941戸の全戸検査を行う。これらの検査は12月中旬までを予定している。

 大波地区の検査はゲルマニウム半導体検出器で行い、環境が類似する地区等の検査は、主にNaIシンチレーション・スペクトロメータで50袋につき1検体を検査し、200ベクレル/kgを越えたものはゲルマニウム半導体検出器による詳細検査に回される。

 その後、県内の他の地域について、セシウムが微量でも検出された産地を追加調査する予定で、具体的な地域や検査方法に関しては、今回の大波地区等の検査を踏まえた上で検討するという。また、今回基準値超えのコメが検出された圃場の土壌調査(土、落ち葉、水、木の枝、施肥環境など)も進めており、来週か再来週にも結果を公表するとしている。


-2011年11月24日-

◆合弁会社設立で韓国市場に進出(プレナス)

 持ち帰り弁当「ほっともっと」を運営する(株)プレナスは11月21日、韓国国内において合弁会社を設立すると発表した。

 「ほっともっと」チェーンを韓国国内で展開することが目的で、韓国の東源水産(株)と協同で設立する。

 会社名は「ワイケーフドサービス」で、来年1月にプレナス40%、東源水産60%の出資比率で設立。1号店は来春のオープンが予定される。

 同社では「韓国は中食を含む外食比率が高く成熟した市場であることから、有望な市場であると認識している」。


-2011年11月22日-

◆10月の精米消費量、前月比1.2%減(米穀機構)

 米穀機構は11月21日、米の消費動向調査結果(23年10月分)を公表した。1人1カ月当たりの精米消費量は4,783g、前月比1.2%減。

 そのうち、家庭内消費は前月比0.2%減の3,229g、中・外食は同3.1%減の1,554gと、いずれも微減となった。

 購入時に重視する点は、1位から順に「価格」77.5%、「産地」53.5%、「品種」52.2%、「食味(おいしさ)」49.5%。「産地」は前月比5.6ポイント増で、前回4位から2位に上がった。

 本調査は全国の一般的な消費世帯を対象にインターネットで実施された(有効調査世帯数1,347)。


-2011年11月21日-

◆放射性物質、検査体制の見直しを検討(鹿野農相)

 鹿野農相は11月18日の会見で、福島市大波地区のコメが出荷制限になったことに関し、「二本松と周辺環境が非常に類似してることもあり、同じような地形のところを詳細に検査する必要性がある」と述べ、「福島県や厚生労働省と打合せをしながら、来年に向け、検査体制の見直しを具体的に検討する」との方針を示した。

 また、サンプル調査の限界が露呈されたと見方については、「今後の実態調査を受け、具体的に判断していく必要がある」とした。


-2011年11月18日-

◆福島市大波地区で基準値超え、出荷制限を指示(政府)

 政府(原子力対策本部)は17日夕、福島市大波地区(旧小国村)で生産されたコシヒカリから放射性セシウム630ベクレル/kgが検出されたことを受けて、福島県知事に対して出荷制限を指示した。また、検査強化も要請した。

 藤村修官房長官は17日午前の定例記者会見において「同地区の米に対し、原子力災害対策特別措置法に基づく出荷制限の指示を検討。早急に結論を得たい。大きく広がる話というものではなく、やや特殊なケースだと聞いている。風評被害につながらないよう、福島県も国も発信していかなければならない」との考えを示していた。


-2011年11月17日-

◆ゴパン専用米「こまちdeゴパン」開発(全農秋田)

 全農秋田県本部は15日、お米でパンをつくることができる家庭用パン焼き器・GOPAN(ゴパン)専用の精米商品「こまちdeゴパン」の発売発表会を行った。

 秋田県と共同開発、三洋電機の協力を得て進めてきたもので、ゴパンでお米パンを作るときの一斤分220gに小分けしたあきたこまちの無洗米商品。そのまま副食材と一緒に投入するだけでお米パンが作成できる。

 当面はネット販売のみで、JAタウン内「おらほの逸品館」で販売される。1セット(220g×10袋入り)で、2,700円(送料、税込み)。炊飯の目安は、1袋220gに対し、水は約265cc。初年度の販売目標は2万セット。

 「新たな食べ方で、コメの消費拡大につなげるのが狙い。今後はゴパンの普及割合を見ながら首都圏の量販店でも販売を検討していきたい」としている。


-2011年11月16日-

◆営業利益386.2%増(ハークスレイ)

 持ち帰り弁当ほっかほっか亭を運営する(株)ハークスレイはこのほど、平成24年3月期第2四半期(23年4月~9月)の連結業績を公表した。

 売上高276億53百万円(前年同期比7.8%減)、営業利益4億27百万円(同386.2%増)、経常利益6億57百万円(同88.8%増)、四半期純利益3億7百万円(同762.6%増)。

 主力の持ち帰り弁当事業の売上高は126億57百万円(同7.7%減)、営業利益9億71百万円(同29.1%増)。「お値打ち価格による期間限定メニューの提供など、顧客のニーズに応える商品開発を行ってきた」としている。


-2011年11月15日-

◆米穀売上3.7%減、精米減・玄米増(木徳7~9月実績)

 木徳神糧(株)はこのほど、第64期第3四半期(23年7月~9月)報告書を公表した。セグメント別の販売実績は、米穀事業208億12百万円(前年同期比96.3%)、食品事業21億82百万円(同108.5%)、鶏卵事業13億08百万円(同89.0%)、飼料事業12億78百万円(同123.2%)の合計255億81百万円(同97.9%)。このうちイトーヨーカドー向けは、29億71百万円(割合11.6%)、日本デリカフーズ協同組合向けは33億70百万円(同12.7%)。

 生産実績は米穀事業91億70百万円(前年同期比82.9%)、食品事業8億43百万円(同101.0%)。商品仕入実績は、米穀事業96億45百万円(同105.6%)、食品事業6億25百万円(同122.6%)、鶏卵事業12億06百万円(同87.9%)、飼料事業10億41百万円(同125.2%)の合計125億18百万円(同105.7%)となっている。

 米穀事業の内容は、精米販売が数量7万2,850トン(構成比68.8%)、売上高141億42百万円(同68.0%)、玄米販売が数量3万3,013トン(同31.2%)、売上高66億49百万円(同31.9%)。前期実績と比べ精米販売の構成比が、数量1.1ポイント、売上高で0.3ポイントのダウン。玄米販売は数量1.1ポイント、売上高0.4ポイントのアップ。


-2011年11月14日-

◆牛丼売上13.5%増(ゼンショー4~9月)

 (株)ゼンショーホールディングスはこのほど、平成24年3月期第2四半期(23年4月~9月)の連結業績を公表した。

 売上高1,983億8百万円(前年同期比7.5%増)、営業利益129億56百万円(同74.1%増)、経常利益118億50百万円(同87.7%増)、四半期純利益36億75百万円(同80.9%増)。「3拠点の工場及び1拠点の物流センターを新設し、積極的な業容の拡大とグループシナジーの追求による収益力の向上に取組んできた」とする。

 主力の牛丼カテゴリーの売上高は894億87百万円(同13.5%増)で、「新商品やシーズナル商品を継続的に投入し、売上高は堅調に推移した」とのこと。当期末の店舗数は、すき家1,691店舗、なか卯492店舗など4,175店舗。


-2011年11月11日-

◆埼玉コシと会津コシで受渡し(関西商取)

 関西商品取引所は11月10日、コメ先物の試験上場開始以来、初の納会日を迎え、11月限の納会値段1万5,540円で、受渡しが14枚(42トン)あったと公表した。

 渡方は豊商事10枚とコムテックス4枚、受方は岡安商事13枚とアルフィックス1枚で、受渡品は23年産埼玉県産コシヒカリ1等が10枚、同福島県会津産コシヒカリ1等が4枚。受渡日は11月17日(木)。


-2011年11月10日-

◆放射性物質検査、トップバリュ以外でも実施(イオン)

 大手流通グループであるイオンは、食品の放射性物質の検査体制を強化する。検査対象を拡大するとともに、自主検査した結果を店頭及びホームページ上で定期的に公開していく。

 「イオン基準(米、野菜、肉、果物、魚介類について、1gあたり50ベクレルを上限)」を超えて検出された場合は、再検査により検出限界値を下回ることが確認されるまで販売を見合わせる。

 精米商品については、基幹PBトップバリュ以外でも自主検査を実施する。トップバリュは従来から各生産者のサイロ・倉庫において、約200トンの玄米ごとに検体を抜き取り検査している。検査結果及び検査体制は、他の食品とともに定期的に公開していく。


-2011年11月9日-

◆JA秋田おばこ、新米輸出の出発式

 JA秋田おばこは11月7日、輸出用新米の出発式を行い、あきたこまち1.83トンを香港向けに送った。

 本年産の輸出数量は740トンを計画しており、向け先は香港、台湾、米国、オーストラリア、EU。数量は年々伸び、昨年産は640トン(契約数量は772トンだったが、作柄の影響で減少)を輸出。

 本年産については、当初は1,500トンが目標だったが、原発事故による風評と、円高に伴う現地での価格上昇、国内の加工用米の減少(輸出用米は加工用米の一部として取り組んでいる)などの要因により、昨年並みの契約数量となった。「24年産では改めて1,500トンを目標とする」とのこと。


-2011年11月8日-

◆おむすび2品目に異品種米が混入(ファミリーマート)

 ファミリーマートはおむすび2品目について、異品種米混入があったことを明らかにした。同社及び(株)ポオトデリカトオカツが実施したDNA検査で判明したもので、コシヒカリ1等米使用と表示されたおむすびに異なる品種の米が混在していたという。

 同社によると、(株)ポオトデリカトオカツの鳥栖工場(佐賀県)で製造した「北海道秋鮭の山わさび焼(170円)」、同神戸工場(兵庫県)で製造した「ねぎ塩豚カルビ(160円)」の2品目で、浸漬や洗米の過程において異品種米が混入したという。このため▽コシヒカリ1等米専用の浸漬タンクの新設▽炊飯工程における清掃手順の明文化と改善…等の対策が採られる。

 「北海道秋鮭の山わさび焼」は福岡、佐賀、大分、熊本の263店舗、「ねぎ塩豚カルビ」は京都、大阪、兵庫の225店舗で販売されたが「買い上げ店舗でレシートと引き替えに返金させていただく。当社として再発防止に向けて、取引先管理体制の一層の強化に努めていく」としている。


-2011年11月7日-

◆茨城コシで早受渡しが成立(コメ先物)

 11月4日、東京穀物商品取引所で11月限の早受渡しが成立した。2日付けで岡地(株)が「23年産茨城コシヒカリ1等、1枚(12トン)、倉所:東京」で早受け希望の申し出を行い、本日、応諾希望が複数あったため、抽選により豊商事(株)が渡方に決まったもの。受渡値段は応諾日(4日)の帳入値段(1万4,220円)となる。先物取引を介したコメの現物受渡しは戦後初だという。

 早受渡しとは、納会日前に現物の受渡しにより取引を決済する方法のこと。現物を早く取得したい、現物を早く換金したいといったニーズに対応するほか、産地品種銘柄や受渡場所を指定するも可能。 納会日を迎える当月限の建玉を持つ者は、1日から納会日の3営業日前まで“早渡し”“早受け”の希望を申し出ることができ、応諾期間は申出の翌営業日から納会日の2営業日まで。

 応諾期間の初日の午前9時時点で複数の応諾希望があった場合は規定により抽選となり、なかった場合は9時以降、早い者勝ちとなる。受渡単位は6トン(200俵)または12トン(400俵)。


-2011年11月4日-

◆タイの洪水、200万精米トン強に被害(農水省レポート)

 農水省公表の海外食料需給レポート10月号によると、タイ米輸出業協会では洪水で200万トン強の精米に被害が生じると見込んでいる。同国の米生産は、おおまかにいうと11~12月に収穫期を迎える雨期作と3~4月頃の乾季作に分かれ、生産量は雨期作が約75%を占める。

 今回の洪水は雨季作の収穫期に被害を及ぼすこととなり、10月20日時点の農業協同組合省の発表によると、103万世帯以上の農家、165万ha(水田の推定作付面積は991万ha)の農地が被害を受けている。今年の生産量は精米ベースで2,130万トン(米国農務省予測)。

 なお、米生産は灌漑設備が完備されていれば年中作付が可能であるため、今年10月に導入された担保融資制度がインセンティブとして作用し、洪水収束後の作付によって3~4カ月後には大量の米が出回ることも予想されている。このことから2012年(2011/12年度産)における年間供給量が不足することはないと見られている。


-2011年11月2日-

◆登熟期の高温とフェーン現象で、くず米多い(新潟県)

 新潟県はこのほど、23年産米の品質・作柄概況についてまとめた。

 10a当たり予想収量は538kgが見込まれ、前年産より14kg上回り、平年並みを確保しているが、「全もみ数が多いことや、登熟期の高温とフェーン現象等により登熟はやや不良となり、くず米の発生が多くなっている」とした。

 コシヒカリの1等比率(9月末)は75.7%(前年同期18.1%)と、大幅に回復しているとしながら、8月上中旬の高温や9月初旬のフェーン現象(北陸では新潟のみ)等による未熟粒等の発生が見られ、とくにフェーン現象時の気温が高かった地域では品質低下を招いたと推察している。


-2011年11月1日-

◆JA越前たけふ、米など経済事業をコープに譲渡

 福井県のJA越前たけふ(冨田隆組合長)は、2013年度から米購買などの経済事業を100%出資の子会社コープ武生に譲渡することを30日の総代会で決めた。「農家の手取りを上げることが狙い」としており、直売や海外への輸出のほか、先物取引への参画も検討している。

 同JAでは、「米のブランド化を図っており、農家は手間をかけて生産している。魚沼産に引けを取らないものをより高く販売していきたい。食の安全安心の部分を含めて、細分化した取り組みを行っており、コシヒカリだけでも栽培法、食味計測器、外観品質測定器などで14種にランク分けしている。系統、全農を通じた委託販売では、等細分化した販売の取り組みは難しく、直販を拡大していきたい」という。米輸出は、今年度から香港向けに試験的にスタート。農協組織としてはできない先物取引についても子会社で検討していく。

 同JAの組合員数(6月30日現在)は正組合員5,448人、准組合員5,061人の計1万0,509人。22年度の米取扱高は18億7千万円(約13万5千俵)。平成8年に武生、南条、今庄、河野の4JAが合併。県の中央に位置する。


-2011年10月31日-

◆9月のコメ購入、前年比▲4.6%(家計調査)

 総務省が10月28日に公表した家計調査結果によると、9月の1世帯(2人以上の世帯)当たりのコメ購入量は8.52kgとなり、前年同月実績と比べて4.6%減少した。

 東日本大震災が発生した翌月の4月以来、6カ月連続での前年割れ。さらに21年、20年との比較でも大きく落ち込んで厳しい状況が続いている。

 一方、11カ月振りに前年価格を上回った購入単価は、再び前年比98.7%と早々に逆戻りしてしまった格好。ただしかなり20年産米の価格に近づいており、また実際に末端価格の上昇が確認されていることから、今後は前年価格を上回る展開となるはず。

 過去の経験から、「相対価格アップ→末端価格の上昇→そして消費減へ」(卸売業者)の流れが懸念されるところ。


-2011年10月28日-

◆23年産加工用米認定、うるち4割減・もち4割増

 農水省はこのほど、23年産加工用米の10月15日現在における取組計画認定数量・面積を公表した。23年産米は前年産の認定数量に比べ3割減となったが、初めて明らかになった種類別ではうるち4割減、もち4割増と大きく異なった。

 もち米は、3万2,233トンに伸張。加工用米の増加は価格面だけでなく、産地と実需者(仲介事業者を通す場合も)が直接つながることになり、もち米の流通自体に変化をもたらすことになる。もち米の収穫量が30万トン水準とすれば、約1割に該当する格好。

 産地別の取組は主産地である▽秋田=1万6,637トン(前年比142.9%)▽新潟=7,424トン(142.1%)▽北海道=3,883トン(123.58%)…など。

 一方、うるち米は12万2,741トンに縮小。実需者団体が農水省に米穀機構の販売環境整備米などの供給を要望しており、その成否が今後の原料米需給に大きく関わってくる。


-2011年10月27日-

◆ゆめぴりか、TMCM等で道外にアピール(ホクレン)

 ホクレンは10月26日、東京港区の八芳園にて、今年から本格デビューとなるゆめぴりかの新米発表会を行った。

 冒頭、代表理事会長の佐藤俊彰氏は、「今年は道外だけで昨年の2.5倍となる1万トン強の販売を予定している。道内では既に認知、価格ともにトップブランドと位置づけられるが、これから道庁、北海道JAグループが一体となって、全国を代表するトップブランドに育てていきたい」と意気込みを語った。

 ゆめぴりかが店頭に並ぶ10月下旬にあわせ、29日からTVCMも放映し、首都圏、愛知、大阪など大都市を中心にアピールを図る。販売価格は道内で5キロ2,500円前後となっており、道外でも同様になるという。

 また、23年産の作付面積は前年の約2倍となる1万haとなったが、24年産はさらに1割増を目指すとした。23年産は6割が品質基準を満たし、目標どおりの数量が出荷されるが、残りの4割についてはブレンド米、もしくは外食に(ゆめぴりかと称しない形で)販売される。

 ブレンド米については、22年産では、ゆめぴりか8割、おぼろづき2割をゆめぴりかブレンドとして販売したが、23年産では、ゆめぴりか6割、ななつぼし4割のブレンド米を関東コシヒカリと対抗しうるものとして販売する予定とのこと。


-2011年10月26日-

◆売上高予想を上方修正(岩塚製菓・第2四半期)

 岩塚製菓(株)は10月24日、5月に公表した24年3月期第2四半期の連結業績を修正した。

 今回の業績予想は、売上高105億11百万円(前回予想比11百万円増)、営業損失5億42百万円(5億92百万円減)、経常利益4億36百万円(3億14百万円減)、四半期純利益2億5百万円(1億75百万円減)。

 売上高の上方修正については、「主力商品を含む32品について国産米100%を使用し、競合他社との差別化を図った結果、前回予想を上回った」としている。

 一方、営業利益は、「節約志向が高まる中で収益率の高い進物商品が伸び悩んだことと、原材料や販売費といった経費が増加した」ことを要因に上げている。なお、32品以外の商品における国産米100%使用については、「決まっていない」とのこと。


-2011年10月25日-

◆米、寿司、米飯は好調(スーパー9月売上高)

 日本チェーンストア協会(会員60社、8,021店舗)が10月24日にまとめた9月のスーパー販売概況によると、売上高9,870億円、前年比96.4%で、「月初および中旬の大型台風の影響や前年の記録的残暑の反動から苦戦し、総販売額の前年同月比(店舗調整後)は2カ月連続のマイナスとなった」。

 うち食料品の売上高は6,404億円、前年比96.5%で、商品別では「米、麺類、菓子は好調だが、飲料は不調。寿司、米飯は好調。パン類の動きは良かった」と分析。


-2011年10月24日-

◆つや姫、24年産から奨励品種へ(島根)

 島根県農畜産振興課は「島根米産地説明会」において、温暖化対応水稲新品種導入対策(高品質・良食味米の安定生産)について説明した。

 平坦地域を中心としたコシヒカリ代替品種の導入を検討し、「つや姫」(山形県育成)約10ha、「島系68号」(本県育成)約2haの栽培を行っている。23年産米では県下10カ所に現地ほ場を設置し実証栽培しており、(1)収量、品質、食味等の評価調査(2)実需者等の求評調査(試験販売)…を実施するという。

 「つや姫」については、産地品種銘柄として設定(23年4月)しており、23年産米の実証結果や実需者等の評価を踏まえて、「早ければ24年産から奨励品種へ採用を予定している」とした。


-2011年10月21日-

◆誤解を招くネット配信に抗議(JA熊本)

 JA熊本中央会は10月19日、「言われなき中傷へのJAグループ熊本からお知らせ」と題した文書を公表した。

 19日のフジテレビ系の番組で、福島の農家がJAあまくさ(熊本)の使用済みの米袋に入れた米を廃棄している映像が放映されたところ、その一部をカットした映像がインターネット上で配信された。

 画像は「福島の農家がJAあまくさ(熊本)の米袋に産地偽装しているのが堂々と流れる」というタイトルになっており、これを見た消費者が熊本産米への不信感を抱き、購入しないなどの誤解が生じるとして、テレビの内容とかけ離れたネット配信に対し、「大変遺憾に感じ強く抗議する」としている。

 農水省では、一度使用された米の紙袋の農産物検査証明内容を消さずに再び米を入れて流通させると、農産物検査法違反で1年以下の懲役又は100万円以下の罰金になると指導している。インターネット画像の紙袋には×印が付いていたとのこと。


-2011年10月20日-

◆運転音低減、冷やごはんも可能に(ゴパン新製品)

 パナソニックは10月18日、ライスブレッドクッカー「GOPAN(ゴパン)」SD-RBM1000を12月15日から発売すると発表した。

 子会社の三洋電機から販売されたゴパンは2010年11月の発売以降、「おうちのお米で手軽にパンが作れるというユーザーベネフィットと米の消費拡大に貢献出来るという社会的な視点から支持を受け、国内販売は累計約16万台を達成」している。

 パナソニックブランドに切り替わる新製品は製パンプロセスの改良でおいしさを追求するとともに、ミル時の運転音低減・自動投入ケースのフッ素コート採用等、使いやすさにも配慮した。また、ごはんパンコースを新搭載、冷やごはんを小麦粉に配合して、もちもち食感の食パンが出来るという。

 同社調べによると、ホームベーカリー市場の総需要は、▽2009年度=45万台▽2010年度=63万台▽2011年度見通し=80万台▽2012年度予測=100万台…と拡大傾向となっている。


-2011年10月19日-

◆「あたたかのお米」に放射性物質の自主検査(ヨーカドー)

 イトーヨーカドーはオリジナルブランド米「あたたかのお米」に、取引先メーカーと連携して原料(玄米)と製品(精米)を対象にした放射性物質の自主検査を実施することを公表。

 内容は、(1)指定産地倉庫の原料(玄米)から採取したサンプルの放射性物質の検査を実施(2)指定精米工場の製品(精米)から採取したサンプルの放射性物質の検査を実施(3)第三者検査期間(厚生労働省の登録検査機関)による検査と情報の開示-など。

 同社では、「平成23年産の“あたたかのお米”を対象に、各商品の販売前に順次、自主検査を開始しており、19日には自主検査を実施した全ての対象商品が店頭に並ぶ。これまでも商品の産地や生産方法等のトレサビリティ並びに品質管理に注力してきたが、今後もより一層品質管理を徹底していく」としている。


-2011年10月18日-

◆第2回SBS、3万トンで28日に実施

 農水省は10月14日、28日に第2回SBSを実施するとアナウンスした。契約予定数量は前回と同じ3万トンで、うち砕精米枠は5,000トン。スケジュールは、船積期限24年2月15日、引渡期限同3月15日。

 第1回は2万2,202トンが落札したが、商社筋の中には外国産米への需要に懐疑的なところもあり、今回の結果が需要動向を図る試金石になりそうだ。


-2011年10月17日-

◆道産米の主食販売4万3千トン増

 22年産では5万1千トンを市場隔離した道産米。ホクレンの23年産主食用販売計画は前年比4万3千トン増の35万3千トン。すでに早期契約で約6割の20万8千トンがひも付きになるなど好調に推移しており、完売路線。

 今年は低タンパク米の発生率も高く、道内の通年供給、道外への拡販に取り組んでおり、本州産米の行き場が減りそうだ。


-2011年10月14日-

◆福島・山梨で全県下の出荷可能

 福島県は10月12日、23年産米の作付をした48市町村(1,174地点)での本調査が終了、作付制限地区を除いた全県下での出荷が可能になったことを発表した。

 12日は二本松市(34地点)と三春町(3地点)の結果を公表。二本松市は1点470Bq/kg(旧小浜町)が出たものの、その他は不検出~110Bq/kgとなった。三春町は3地点とも不検出。

 また、県では旧小浜町のうち、予備調査で500Bq/kg、本調査で470Bq/kgが出た圃場(3a)とその上下の圃場を合わせた約9a分を研究用に買い上げる。数量は反収が437キロのため、400キロ程度を見込んでいる。買い上げ価格については、JAの概算金(県本部の設定に加算)に見合う水準を念頭に置いているもよう。

山梨県は同日、甲州市・忍野村・小菅村の3市村で不検出になったことを発表。これにより作付のある24市町村での出荷が可能となった。なお、17都県で本調査が終わっていないところは埼玉と東京の2都県。


-2011年10月13日-

◆香系8号、「おいでまい」と命名(香川県)

 香川県はこのほど、今年6月に農水省へ品種登録の出願を行っていた「香系8号」について、「おいでまい」と命名したことを公表。4月に県内外から公募し、その中から選定した。

 「香川県で生まれた新しいお米を多くの人に食べてほしい。また、食べに来てほしい」との願いを込めて、やわらかい讃岐弁で表現したという。

 農水省による3~5年間程度の審査を経て、品種登録は平成26~28年頃になる予定。平成23年から2年間は試験栽培期間とし、25年から本格的に作付拡大をしていく計画。「あわみのり」と「ほほえみ」を交配し、育成。短稈で倒伏しにくく、「ヒノヒカリ」より出穂後の高温に強く、白未熟粒の発生が少ない。玄米は丸みがあり、粒揃いが良い。炊飯米はツヤがあり、「コシヒカリ」並みの粘りと味。

 「おいでまい」の誕生祭(主催=香川県、香川県農業協同組合、かがわ農産物流通消費推進協議会)を11月12日(土)12時~15時、高松丸亀町壱番街前三町ドーム広場で開催する。品種名、キャッチコピー、シンボルマーク採用者の表彰式のほか、「おいでまい」新米の試食、販売を行う。


-2011年10月12日-

◆多検体を自動的に測定できる放射能検査機器導入(穀検)

 穀検は10月11日、東京分析センター(江東区塩浜)に放射能測定装置・シンチレーションスペクトロメータを導入し、食品中の放射性セシウムなどのスクリーニング検査を開始したことを記者発表した。

 多数の検体を短時間に自動的に測定できるのが特徴で、試料50グラムの1検体当たり約10分、最大270サンプル(1日140サンプル)の自動測定が可能。検出限界は50bqで、一定数値以上の検体はゲルマニウム半導体放射能測定装置による再検査で検査結果を確定することで、効率的な検査が可能となる。検査費用は1万円(税別)で、ゲルマニウム半導体測定の半額。標準納期は3営業日。

 厚生労働省は10月4日、牛肉に追加して、米・麦についてもシンチレーションスペクトロメータによる食品中の放射性セシウムスクリーニング法に対応(使用可能)する事務連絡を行っている。

 これで同協会は、ゲルマニウム半導体検出器4台、シンチレーションスペクトロメータ1台、シンチレーションサーベイメータ43台-の3つの検査機器体制となる。

 今回導入したシンチレーションスペクトロメータは、多点数の測定を自動で行える上位機種で、導入経費は1台800万円。7月に放射能検査をスタート、8月から本格的に依頼を受付け、10月7日現在の検査実績は2,330点(うち米穀及び加工製品512点)。山形の牛肉検査では半分程度を担当するなど徐々に依頼が増えており、先週1週間で430点を検査したという。


-2011年10月11日-

◆8月末の民間在庫55万トン、20年水準に近づく

 農水省が10月7日に公表した「米に関するマンスリーレポート」によると、8月末の民間在庫は、出荷段階(年間取扱500トン以上)39万トン、販売段階(同4千トン以上)16万トンの計55万トンとなっている。

 過剰だった過去2年の同月在庫93~102万トンを大きく下回り、需給対策で不足感のあった20年8月末の49万トンに近い。

 出荷段階は前月比23万トン減、前年同月比46万トン減。出荷段階は前月比5万トン減、前年同月比1万トン減。

 8月は、新米の出荷が遅かったことに加えて、消費者の古米買いだめ需要が発生したことが在庫減の要因と見られる。9月末は新米が加わるため100~200万トンに積み上がる見込みだが、出回り遅れで例年よりも下回りそう。


-2011年10月7日-

◆登熟・品質等への影響に留意(第2回水稲作柄委)

 農水省は、23年産第2回目の「水稲の作柄に関する委員会」を10月4日に開催し、その意見概況を公表した。

 9月15日現在調査以降の気象推移・予報からみた作柄への影響について、「登熟はおおむね順調に推移するものと見込まれるが、9月の台風や大雨により倒伏や浸・冠水等の被害が発生した地域では、登熟の抑制や品質への影響が懸念される」との意見をまとめた。

 また、次期調査(10月15日現在)に当たり、(1)台風及び集中豪雨による作柄・品質への影響。特に、倒伏や浸・冠水による登熟、品質及びコンバインロスへの影響(2)8月下旬の低温・日照不足や北日本への一部地域における9月上旬から中旬にかけての日照不足が登熟や品質へ及ぼす影響の有無(3)穂いもちや斑点米カムメシ等の病害虫が登熟や品質に及ぼす影響…の3点に留意すべきとした。


-2011年10月6日-

◆米の放射性物質の自主検査システムを導入(プレナス)

 持ち帰り弁当「ほっともっと」を展開する(株)プレナスは10月5日、「米の放射性物質の自主検査システム」を導入したと発表した。

 福岡と埼玉に保有する自社精米センター(九州精米センター、関東精米センター)に検査機器を設置し、23年産米から放射性物質の自主検査を実施するとしている。

 同社では「放射性物質の検査を導入することで自社の品質基準をより一層強化し、今後も安心・安全でおいしい“ごはん”の提供にこだわり続ける。当社はほっともっと、やよい軒を通して、年間約4万トンのお米を使用している。お米は日本の食文化にとっても、当社の事業にとっても欠かせない重要な食材であり、プレナスのこだわりのひとつ」としている。9月末現在の店舗数は、ほっともっと2,527店舗、やよい軒177店舗。


-2011年10月5日-

◆米ぬかも全地区で出荷・利用可能(千葉県)

 千葉県農林水産部はこのほど、同県の23年産米から生じた米ぬかについて、いずれも放射性セシウムの暫定許容値を下回るとし、出荷・利用可能と関係団体に通知した。

 同県では、玄米の放射性物質本調査において、市川市(46bq/kg)を除く地区で不検出となっており、国との協力で市川市の米ぬかを検査したところ、2桁台に収まる結果となった。

 国の加工係数は今後示される予定だが、今回の検査により、いずれの地区も肥料・土壌改良資材・培土の暫定許容値(400bq/kg)および飼料の暫定許容値(300bq/kg)を下回ることとなるとして、出荷・利用可能と判断した。なお、脱脂ぬかについては、「業界サイドで別途検査して頂くことになる」としている。


-2011年10月4日-

◆第3回MA一般入札、3カ国6万2千トン落札

 農水省は9月30日、第3回MA一般輸入米の入札を行った。落札は3カ国3種類6万2,000トンで、今年度1~3回累計は11万8,000トン。

 また、公表が遅れていた第1回の落札業者(第2回は9月7日号に掲載)が明らかになった。

 米国加州産うるち精米中粒種1万3,000トンはノーブル・ジャパン(株)で、契約金額はトン換算7万5,080円。豪州産同は住友商事(株)で、7万8,104円。


-2011年10月3日-

◆二本松市、国と東電に全量検査の費用等を要望(福島)

 二本松市の三保恵一市長はこのほど、放射性物質予備調査で同市のコメから500bq/kgが検出されたことを受け、国と東京電力に対して全量検査の費用負担、基準値を超えたコメの全量買い上げ、風評被害に伴う価格下落分の賠償を要求した。

 三保市長は9月27日、農水副大臣および民主党幹部に、全量検査のための体制を作ることと、上述の費用負担・賠償を要求。28日に、東電の新妻常正理事および、県の災害対策本部、県に設置された政府の原子力災害対策本部に要望書を提出した。

 これに対し、県は「国を通して検討を行う」と答えたとしている。


-2011年9月30日-

◆加工用米の作付計画、前年比73%(所得補償金対象)

 農水省が公表した23年産加工用米の作付計画は2万7,973ha(8月末の速報値。所得補償交付金対象)で、22年産米のモデル対策の支払面積に比べ73%、面積ベースで1万0,401haの減少となった。

 今回は震災により戸別所得補償の申請期限が延長されていた産地も公表され、全体の傾向が明らかになった。9月15日現在の予想収量は535キロで、加入面積ベースでは約15万トンの生産量になる計算。


-2011年9月29日-

◆品質・食味は良、収量は平年並み以上(ホクレン)

 ホクレンによると、9月27日現在で集荷の進捗は6%、道内の刈取りは7割まで進んでいるという。

 「今のところ、ななつぼしとゆめぴりかが中心。今年は品質が良く、タンパク、アミロースも低めで食味が良い。収量については、茎数・穂数が少なかったものの、登熟が良く、不稔も少なかったため、平年並みは超えているという感触。1等比率は99.7%(27日現在)となっている」。

 ホクレンの昨年産販売実績は、全体で37万4,000トン、主食用30万7,000トン。


-2011年9月28日-

◆業務用小麦粉12月20日分から値上げ(製粉大手)

 日清製粉、日本製粉はこのほど、業務用小麦粉の特約店向け仕切り価格の改定を通知した。

 両社ともに今年12月20日出荷分から、▽強力系小麦粉+45円/25kg当たり▽中力系・薄力系小麦粉+45円/25kg当たり▽国内産小麦100%小麦粉(一部の銘柄を除く)+80円/25kg当たり[いずれも消費税は含まず]となる。

 輸入小麦の政府売渡価格が、10月1日より5銘柄平均で2%引上げられることに伴うもの。精米と競合するパン・めん製品価格に反映されるものと見られるが、米価もそれ以上に値上がりしており、米消費への追い風は期待薄。


-2011年9月27日-

◆二本松市の旧小浜町、500bq/kg検出(福島)

 福島県は9月23日、放射性物質予備調査において、二本松市旧小浜町のひとめぼれから500bq/kgが検出されたことを公表した。予備調査の基準となる200bq/kgを超えたため、同市は重点調査区域に指定され、市内で実施する本調査の地点を38から約300(15haにつき2点)に増やす。本調査で500bq/kgを超える地点があった場合、旧市町村単位で出荷停止となる。

 スケジュールは、「本調査を今週から開始し、10月上旬には終えたい」(水田畑作課)としている。高い値が検出された原因については、「土壌調査で小浜町は4,400bq/kg、今回の圃場は約3,000bq/kgとなっており、移行係数0.1に基づく想定を大きく上回っている。また、汚染状況が同程度の圃場でもこれほどの値は出ていなかった。そのため、原因はまだ分からない」という。

 同市で収穫された米について、JAみちのく安達は、「本調査の結果が出るまでは、生産者が各自で出荷用米袋に詰めた状態で保管する。旧市町村をまたがっている(出入り耕作をしている)農家は、圃場ごとに保管するようにしている」と説明。なお、昨年の二本松市の作付面積は、2,032ha(収量1万1,700トン)、うち旧小浜町は108ha(収量500~550トン)。


-2011年9月26日-

◆SBS結果、枠余すも2万2千トンが落札

 9月21日に行われた23年度第1回SBSは、契約予定数量3万トンに対し2万2,202トンが落札した。

 申込数量も2万7,286トンと予定枠を下回っているものの、国内産米が前年産米より高値で推移しているため、需要が大幅に縮小した22年度SBSに比べ持ち直した。

 一般米の落札数量1万8,752トンは、前年度年間数量(一般米は1万0,606トン)を上回っており、今年度は外国産米から国内産米に切り替わった業務用などが再び、外国産米に戻る可能性が高い。国内産米の需要にとってはマイナス要因となりそうだ。


-2011年9月22日-

◆早生品種の品位、全般的に良好

 23年産早生品種の品位は全般的に良好なことが農水省まとめの8月末検査実績で明らかになった。記録的な猛暑で品質が低下した前年産とは逆に近年では最も良いスタート。

 品種別の1等比率を見ても、越路早生が100%となっているほか、ゆめみづほ、ふさおとめ、ふさこがね、てんたかくなどが90%台を確保している。

 前年を下回っているひとめぼれは、沖縄の0.5%が影響しており、今後、東北産が出回れば上昇する見通し。

 後続の出回り品は、台風や大雨による品質落ちが懸念されるが、最近問題になっている高温障害は避けられそうな展開となっている。


-2011年9月21日-

◆8月の精米消費量、0.2%増(米穀機構)

 米穀機構は9月20日、米の消費動向調査結果(23年8月分)を公表した。1人1カ月当たりの精米消費量は4,692g、前月比0.2%増。うち家庭内消費は3,055g(前月比0.3%増)、中・外食は1,637g(同0.1%増)で、いずれも微増。

 また、購入時に重視する点として、「産地」が2.9%増、「安全性」が3.0%増と、前月に引き続き上昇。「産地」は「価格」「品種」に次いで3位となり、前月まで3位だった「食味(おいしさ)」を上回った。

 本調査は全国の一般的な消費世帯を対象にインターネットで実施。8月分の有効調査世帯数は1,461。


-2011年9月20日-

◆業績予想を上方修正(ヤマタネ)

 (株)ヤマタネは9月16日、平成24年3月期第2四半期累計期間(23年4月~9月)の個別業績予想を売上高234億円(4億円増)、営業利益10億90百万円(2億10百万円増)、経常利益8億50百万円(2億30百万円増)、四半期純利益6億50百万円(2億30百万円増)に上方修正。

 物流部門では、東日本大震災の影響で停滞していた荷動きが活発化し堅調に推移したことが要因。


-2011年9月16日-

◆ゆめぴりか、新パッケージで全国展開(ホクレン)

 ホクレンは、本格販売3年目となる「ゆめぴりか」のパッケージを今秋よりリニューアルし、全国消費者に向けて積極的に販売促進を行う。新パッケージは、雪景色を思わせる白を基調としたデザインで、「ゆめぴりか」の文字が中央縦に配置され、その背景には透明な「粋」の文字が大きく書かれている。

 「『粋』の文字には、日本一のお米をつくりたいという“純粋”な生産者の想い、品質基準を満たす混じりけのない“生粋”、そして開発者たちの長年の品種改良による“技術の粋”という意味が込められています」と、デザインを手がけた佐藤卓氏。

 昨年産ゆめぴりかは食味ランキングで特Aを取得し、今年2月の消費者アンケートでは道内で99%の消費者に認知される銘柄になったという。一方、東名阪では最も高い東京でも認知度が18%。本年産は作付面積が前年産のほぼ倍となり、収量もほぼ2倍の5万トンが期待されていることを受け、今年は本格的に道外への販売に力を入れていくという。

 「TVCM等の活用とともに、首都圏、名古屋、大阪などを中心に対面式の飲食会などを積極的に展開する。厳しい品質基準によって高い品質が守られていることを全国の方々にアピールしたい」(米穀事業本部米穀部)としている。


-2011年9月15日-

◆欧州最大の精米販売企業と提携(丸紅)

 丸紅(株)は欧州最大の精米販売企業のEBRO・FOODS・SA社(エブロ・フーズ)と、提携意向書を締結することで合意に達した。主な提携内容は、(1)カンボジアを中心とする長粒種の産地開発(2)欧州・米国・北アフリカ等での、長・中粒種の販売拡大。

 エブロ・フーズ社はスペイン・マドリッドに本社を置き、年間約150万トンの販売量を持つ欧州最大の精米企業。本国であるスペインに7工場、欧州各国に7工場を始め、米国、エジプト、モロッコ、ウルグアイ、タイなど世界23カ国に拠点を有している。

 今回の件については、「当社ではカンボジアを中心としたアジアにおいて、世界の米需要の主流である長粒種の輸出基盤を目指している。主要米産地であるアジアに産地確保を模索しているエブロ社と組むことで、拡大する米需要の取り込みに相乗効果を発揮出来る。現在遂行中である中長期計画SG-12において、穀物・流通・トレード分野を重点分野を位置付け、世界的に需要拡大が予想される米の供給基地をアジアに確保することを目指している。アジアから北米等への販売能力を拡大するとともに、生産基盤の強化をより一層推進していく」とのこと。

 また、全農と提携しての国内における米穀事業については、「今年1月の提携から着実に、精米の取り扱い規模を高めてきている」(農産部)としている。


-2011年9月14日-

◆新潟コシ相対1万7,500円

 全農新潟県本部は9月13日、取扱米卸など関係者を招き新潟米懇談会を開催。

 23年産コシヒカリの相対価格(東京基準・裸1等)は、一般1万7,500円、岩船・佐渡1万7,800円、魚沼2万2,000円でスタートすることを発表した。県外の初出荷は9月20日頃の予定。

 一般コシは22年産のスタートより2,500円高、現行比1,500円高。19年産の20年2月~10月(1万7,530円)の水準。コシヒカリは収穫前契約で13万トン(前年産は9万5千トン)が契約済み。


-2011年9月13日-

◆6限月揃い、受渡しが行われて市場が完成(東穀取)

 (株)東京穀物商品取引所は9月9日、東穀協会との共催で『コメ上場記念祝賀パーティ』を開催した。

 挨拶のなかで渡辺好明・代表取締役社長は「民主党政権により、コメの価格は市場に委ね、所得は直接補償という方向に政策が転換した。価格変動のリスクがある以上、それに備え、または回避する手段は必要。コメ先物が統制経済の頸木(くびき)から脱却するきっかけになることを願う」と、あらためてコメ先物の意義を述べるとともに「まだ先物市場の整備は不完全。限月が6本揃い、11月20日に受渡しが行われて初めて完成される」との考えを示した。

 また、乾杯の音頭をとった全米販の木村良・理事長は「コメ先物は流通業者などが在庫を持っていても価格リスクを回避できるツール。新しい商品開発に取り組むなどの余裕もできる。生産者にとってもメリットがあるだろう」と評価した。


-2011年9月12日-

◆安価な放射線測定器は食品測定できず(国民生活センター)

 国民生活センターは9月8日、国内で販売されている1万円以上10万円未満で購入できる「比較的安価な放射線測定器の性能」のテスト結果、(1)通常の環境程度以下の自然放射線を正確に測定できなかった(2)セシウム137由来のガンマ線は、照射線量率と測定値に相関がみられたが、総じて正味値が低く、ばらつきも誤差も大きく、正確な測定はできなかった…とまとめた。

 消費者には、「今回テストを実施した放射線測定器では、食品・飲料水等が暫定規制値以下かどうかの測定はできないので、こうした目的で購入・使用することは避ける。環境中の放射線を測定する場合、公表されているデータ等を参考にし、測定器の示す値を直ちに信頼することは避ける」などアドバイスした。


-2011年9月9日-

◆早期出荷米検査、9旧町村が出荷可能に(福島)

 福島県は9月7日、9旧町村における早期出荷米の放射性物質本調査の結果について、いいずれも不検出とし、これらの旧町村は出荷が可能となった。

 対象は、本宮市の旧和木沢村(白沢村)、大玉村の旧大山村、郡山市の旧日和田町、小野町の旧夏井村、喜多方市の旧岩月村、旧慶徳村、旧千咲村、金山町の旧沼沢村、昭和村の旧昭和村。

 現時点で、調査対象の44旧町村のうち33旧町村が出荷可能となっている。早期出荷米の放射性調査は9日で終了となり、以降は一般米として予備調査と本調査が行われる。


-2011年9月8日-

◆24年産政府買入の資格申請10月1日から受付

 農水省は、24年産国内産米穀の政府買入契約に係る売渡申込資格審査(政府買入入札への参加資格)について10月1日から申請を受け付ける。

 資格要件は、①平成23年産国内産米穀の出荷予定数量若しくは販売予定数量又は22年産の米穀の出荷数量若しくは販売数量のいずれか大きい数量が100トン以上である者②米穀の流通に関する法令の規定により罰金以上の刑に処せられ、その執行を終わり、又は執行を受けることがなくなった日から、2年を経過していること-など。

 申請窓口は、農水省生産局 農産部貿易業務課 米穀業務班で、持参・郵送で受け付ける。申請受付期間は10月1日から11月15日までだが、それ以降も随時受け付ける。売渡申込資格の有効期限は、有資格者となった日から24年11月30日まで。


-2011年9月7日-

◆産地を問わず米の放射線検査を開始(ゼンショー)

 牛丼チェーンすき家などを展開する(株)ゼンショーでは9月5日、「産地を問わず国産米の放射線検査を開始した」ことを明らかにした。すき家、なか卯、ココス、ビッグボーイと、米を扱う全てのグループ店舗が対象とされる。

 「福島第一原発の事故により放射能汚染の拡大と消費者の食に対する不安が高まるなか、3月28日から使用する野菜と卵について放射線検査を開始した。また7月20日からはグループの焼肉業態で使用する、すべての国産牛肉の放射線検査も行ってきている。このたび米についても同様に放射線検査を実施し、食品衛生法の暫定基準値にはよらず、少しでも異常値が出た場合は出荷を停止する方針。一部地域では8月19日より早場米を使用しているが、放射線検査済の米」。


-2011年9月6日-

◆有機登録機関の食・エネ研究所に業務改善・停止命令

 農水省は9月2日、有機農産物等の登録認定機関であるNPO法人、食・エネ・環境総合研究所(佐賀県佐賀市)に対しJAS法に基づく認定に関する業務の改善・停止を命じた。

 九州農政局などが今年6月14~16日に立入調査を行ったところ、実施調査において有機加工食品と有機飼料について申請者が圃場で使用する肥料・土壌改良材が有機農産物の日本農林規格に適合しているかの確認をしていなかったほか、認証機関に定められた内部文書の結果を文書化することや認定業務の手順・方法の見直しの記録を維持することなどを実施していないことが確認されたという。

 処分は9月2日~10月31日までの60日間の業務停止。


-2011年9月5日-

◆9月21日に3万トンで実施(第1回SBS)

 23年度第1回SBSは9月1日にアナウンスがあり、見積もり合わせは21日に行われることになった。前年度(9月17日)とほぼ同じスタート。

 契約予定数量は3万トン(そのうち砕精米は5,000トン)で、前年度より5,000トンの増加。

 入港スケジュールは、船積期限23年12月31日、引渡期限24年2月15日。SBSの年間予定数量は、前年度と同じ10万トン。


-2011年9月2日-

◆二本松市(旧岳下村)など4地区が出荷可能に(福島)

 福島県は8月31日、県内4地区で実施された早場米「瑞穂黄金」「五百川」の放射性物質本調査について、いずれも暫定規制値(500Bq/kg)を下回ったため、出荷可能とした。

 調査が行われたのは、二本松市(旧岳下村)、本宮市(旧荒井村)、会津坂下町(旧若宮村、旧川西村)。そのうち、旧荒井村で12Bq/kgが検出され、その他の地区では不検出となった。

 「早場米の放射性本調査は4割まで進んでおり、9日までに完了する予定」としている。


-2011年9月1日-

◆郡山の瑞穂黄金、全量1等(福島)

 福島県郡山市で8月29日、早場米「瑞穂黄金」の農産物検査が行われ、全量1等となった。郡山市旧喜久田村で収穫されたもので、飯島米穀が集荷・検査を行った。

 数量は145袋(30kg)で、「例年よりは少なめだが、まだ1回目なので、これからまた出てくる。収量はそれほど悪くないようだ」という。

 検査後、翌日30日に出荷され、同日中に県内の小売店、米店にて店頭価格2,100円(税込)で販売された。「例年は25~26日に出荷しているので、今年は5日ほど遅いペース」とのこと。


-2011年8月31日-

◆福島市、二本松市内3地区の早場米が出荷可能(福島)

 福島県は8月30日、福島市(旧大久保村)、二本松市(旧石井村、旧渋川村)、会津坂下町(若宮村)、柳津町(旧柳津村)、三島町(旧宮下村)の早場米「瑞穂黄金」「五百川」の放射性物質本調査結果を公表し、いずれも暫定規制値500bq/kgを下回った。

 これにより、福島市の旧大久保村、二本松市の旧石井村、旧渋川村の出荷が可能となった。これら3地区の調査結果は、順に20.8bq/kg、11bq/kg、11bq/kg。その他の3地区については不検出となったが、旧市町村単位での全ての調査結果が出ていないため、出荷自粛が継続される。


-2011年8月30日-

◆届出事業者7万8,540件、3.1%減(3月末)

 農水省まとめによると、23年3月末現在における米穀の出荷・販売の届出事業者数は7万8,540件、前年同期比2,478件減(3.1%減)。8万件の大台を割ったことが明らかになった。

 22年4月から23年3月末までの1年間に、新規届出542件(前年652件)、廃止3,020件(同2,608件)があった。

 廃業の主な理由は、支店ごとの届出を一本化する、いわゆる名寄せ-のほか、高齢化による廃業や、事業解散・統合など。

 事業者数は、集荷・卸売・小売業者別に制度が区分されていた平成13年時に合計9万6,882件、現行の届出制に移行後の平成17年時に9万2,657件あり、近年は毎年1~2千件ずつ減少している。


-2011年8月29日-

◆農水省9月1日付けで組織再編

 農水省は9月1日付けで本省と地方農政局等の組織再編する。

 農山漁村・農林漁業の6次産業化等を担当する食料産業局が設置されるほか、米麦政策を含めた農畜産物に係る政策を「生産局」が一元的に担当。新たに、「生産振興審議官」が設置される。また、戸別所得補償の本格実施に伴う交付金と制度全体の総括を経営局が担当する。

 この再編で、総合食料局食糧部は廃止され、米の流通監視業務は「消費・安全局」に移管、米麦政策(水田活用交付金。米麦の需給対策等)を含めた農畜産物に係る政策は「生産局」に一元化される。一方、地方農政事務所等も廃止され、地域センター(65カ所)と支所(38カ所)が設置される。


-2011年8月26日-

◆7月末の申請件数119万3千件(戸別所得補償)

 農水省は8月24日、戸別所得補償制度の申請状況等(7月末現在、速報値)をまとめ、公表した。東日本大震災の影響で申請期限を8月末まで延長している地域を含め、全国で119万2,576件となった。

 期限延長した5県を除いた申請件数(書類を精査した結果)は103万8,477件、前年度実績比105.3%。期限延長している地域の手続も進められており、「申請件数はさらに増加する見込み」としている。

 交付金別の申請件数(申請期限延長の5県除く)は、米の所得補償交付金が昨年のモデル対策より5万件増加したほか、今年度から導入した畑作物の所得補償交付金の申請件数が9万8千件。また、水田活用の所得補償交付金も昨年実績よりも11万件増加している。


-2011年8月25日-

◆もちの収穫は9月半ば頃、作柄は平年並み(北海道上川)

 北海道もち米の生育は、「普及センターが8月15日現在で2日遅れとしているが、回復基調とも説明しているため、平年並みと推定している。9月1日現在が出れば、よりはっきりしてくるだろう。作柄については、平年並みと見ている」(上川支庁管内)という。

 収穫は「一部早いところもあるが、9月半ば頃を見込んでいる」。生産者概算金は、22年産米と同額(共計契約金1,000円を含め1万2,000円)の方向で検討されているもよう。


-2011年8月24日-

◆新米検査1万1千トン、1等6割(7月末)

 農水省は8月22日、23年産米の7月末検査結果を公表した。

 検査は高知・宮崎・鹿児島・沖縄の4県で合計1万1,224トン(前年同期比259.3%)。種類別は、水稲うるち1万1,220トン、水稲もち4トン。

 うるちの等級は、1等57.7%、2等35.1%、3等6.3%、規格外0.9%。2等以下の格付け要因は、充実度37.6%、着色粒(カメムシ類)30.5%、整粒不足22.8%など。

 22年産米の検査は同日現在で510万2,941トン。6月末に比べ5万5,700トン上積みされた。


-2011年8月23日-

◆23年産米、過剰作付け3万8千ha想定(系統)

 系統関係の作付動向調査によると、平成23年産米は全体で約3万8千haもの過剰作付が想定されているという。中身については飼料用米の作付けが1万ha程度増加し、米粉用米も1千haほど増加する見込みで、逆に加工用米の作付けについては8千ha程度減少するものと想定している。

 これに加え不確定要素として23年産政府備蓄米の買入不足を懸念しており、20万トンの枠で実施しているものの13万トンも枠を余しているのが実態。被災地向けに今月一杯まで期限を延長して実施する予定になっているが、「今後、積み上がる可能性はほとんどない」(系統関係者)と見られており、枠余しのまま終了する公算大となっている。

 結果、作柄が平年作であった場合24年10月末在庫が数量ベースで25万トン程度の過剰。さらに市況価格の上昇等から過剰作付けが拡大していたとすると、大幅な供給過剰に陥ると指摘している。


-2011年8月22日-

◆包装もちの生産量、6月も2桁増と好調

 包装もちの生産が好調に推移している。6月は前年比26.3%増の3,820トン(全餅工組合員分)で、今年3月以降は2桁の増加が続く。

 1~6月上期の累計は1万9,028トン(22.2%増)で、年末需要に向けてこのままのペースを維持すれば6万トン超えに。

 加工米飯は前月より増加率が小さくなったものの、11.9%増の2万1,212トン。食品需給研究センターによる調査。


-2011年8月19日-

◆コシ概算金、愛知1万2千1百円、三重1万1千円

 農協筋によると、JAあいち経済連は23年産の概算金について、一般コシヒカリ(通年)1万2,100円、早期あきたこまち(8月31日集荷分まで)1万3,100円とし、等級格差はともに1,000円と決めたもよう。9月1日以降のあきたこまちは、今後決定されるあさひの夢と同様となる。

 一方、全農三重県本部は、一般コシヒカリ(通年)1万1,000円、出荷契約確約分は1万1,500円、早期あきたこまち(8月18日検査分まで)1万3,000円と決めたもよう。


-2011年8月18日-

◆SBS資格者、2増、1減の計25者(8月11日現在)

 農水省はこのほど、8月11日現在の米麦輸入業者の有資格者を公表した。米穀は一般14者(22年4月1日現在と変わらず)、SBS(特別売買契約)25者(1者増)。一般は業者も同じ。

 SBSは(株)グンプン(群馬県渋川市)と大榮産業(株)(愛知県名古屋市)が新たに資格者となり、伊藤忠ライス(株)が資格者でなくなった。伊藤忠ライスは伊藤忠食糧販売と10月に経営統合される。


-2011年8月12日-

◆千葉3市が出荷可能に(放射性検査結果)

 千葉県は8月11日、館山市、鴨川市、南房総市のふさおとめ、ふさこがねの放射能性物質検査(本調査)の結果を公表し、いずれも「検出せず」とした。これにより、3市では米の出荷が可能となった。

 同県では17市町村で予備調査を、浦安市を除く全市町村で本調査を行うこととしており、残る市町村についても随時結果を公表する予定。

 なお、本調査で基準を下回った市町村は、収穫時期に関わらず、いずれの銘柄も出荷可能となる。


-2011年8月11日-

◆戸別所得補償も見直しで合意

 民主、自民、公明の3党は特例公債法案の成立に向け、民主党の2009年マニフェスト(政権公約)の見直しを含む確認書を取り交わした。戸別所得補償制度もその中に含まれており、来年度以降の実施については「政策効果の検証をもとに必要な見直しを検討」とされている。

 鹿野農相は8月9日の会見で「バラマキには当たらない、一定の政策効果はある」としながらも、「検証は大事、必要があれば見直す」と、党の方針を認めた形。

 同政策は、生産者の所得補償、米価下落補てん、生産調整の推進、加工用・新規需要米への誘導、自給率向上など、複合的な効果が期待されているが、見直しとなれば予算規模の縮減は避けられず、米価水準や需給への影響を再検証する必要がある。


-2011年8月10日-

◆伊藤忠食糧販売と伊藤忠ライス、10月1日付けで経営統合

 伊藤忠商事の100%子会社である伊藤忠食糧販売(株)と伊藤忠ライス(株)は8月9日、今年10月1日付で経営統合することを発表した。

 伊藤忠食糧販売を存続会社とする吸収合併で、同日付で社名を伊藤忠食糧(株)とする。伊藤忠食糧販売は砂糖、小麦粉、油脂などを扱い、伊藤忠ライスは米穀類を扱う共に食料原料会社。

 今回の件について伊藤忠商事では、「取引先に供給可能な品揃えの拡充と付随する情報発信体制の整備、顧客基盤・経営資源の共有による統合シナジーの実現により、安心・安全な食料原料及びサービスの安定的な供給を効率的に行う体制を整備する。国内食料原料販売分野における伊藤忠グループの経営資源を伊藤忠食糧に集中的に投下することで、これまで以上に全国の消費者及び取引先のニーズに応える体制を整える。将来的には売上高3,000億円を目指していく」としている。

 伊藤忠食糧(株)の概略は、▽本社所在地=東京都港区北青山1ー1ー1(予定)▽資本金=4億円▽売上高=1,600億円▽社員数=173名▽代表者=公山隆(現・伊藤忠食糧販売(株)取締役社長)。


-2011年8月9日-

◆コメ先物、東穀は買い殺到で値がつかず。関西は1月限1万9,210円まで成立

 8月8日、72年ぶりにコメ先物が復活し、東京穀物商品取引所と関西商品取引所で取引が始まった。

 東穀では開始の午前9時過ぎから買いが殺到、最後まで値が付かないまま初日の取引を終了。板寄せ方式の関西商取では初立会の1月限で1万9,210円で寄りつくなど、高値スタートとなった。


-2011年8月8日-

◆4~6月2万9千トン、前年比1.3%増(ヤマタネ)

 (株)ヤマタネは8月5日、24年3月期第1四半期(23年4~6月)の決算短信を公表した。連結業績は、売上高127億54百万円(前年同期比4.7%減)、営業利益8億22百万円(同9.1%増)、経常利益5億69百万円(同20.0%増)、四半期純利益1億95百万円(同44.4%増)。

 食品部門では、量販・外食向けの精米販売は1万8千玄米トン(前年同期比12.1%減)と減少したが、一般小売店や他卸売業者向けの玄米販売は1万1千玄米トン(前期比34.7%増)となり、総販売数量は2万9千玄米トン(同1.3%増)。売上高は、販売単価の低下と精米販売の減少により、67億76百万円(同10.4%減)、営業利益は1億18百万円(同6.5%減)となった。


-2011年8月5日-

◆業務予想を上方修正(木徳神糧)

 木徳神糧(株)(東京・江戸川区)は、平成23年12月期(23年1月~12月)の業績、及び平成23年第2四半期(1月~6月)の業績予想を修正した。

 12月期決算予想では売上高1,000億円(前回予想は1,062億35百万円)、営業利益14億90百万円(同11億92百万円)、経常利益14億30百万円(同10億56百万円)、当期純利益2億円(前回は未定)。売上高は前回より減少したものの、利益面では上方修正となっている。

 第2四半期予想は、売上高485億円(同545億05百万円)、営業利益10億40百万円(同6億34百万円)、経常利益10億30百万円(同5億70百万円)、四半期純損失1億10百万円(前回は未定)。

 「当社グループの米穀事業においては東日本大震災による甚大な被害を受けながらも、環境変化に適合した仕入れを実施する一方、製造・販売体制の迅速な見直しを行う等により、取引先や消費者へ食料の安定供給という社会的使命を果たしてきた。第2四半期の売上高は玄米販売の増加やミニマム・アクセス米等の取扱い増加により販売数量は増加したが、22年産米の価格は21年産米より安値で推移したことにより売上高は減少を予想。営業利益と経常利益は既存取引先におけるシェア拡大や新規開拓に努める一方、環境変化に適合した仕入れの実施や製造効率向上により利益率の改善、並びに販売及び管理コストの削減が奏功し、前回予想を大幅に上回ると予想。東日本大震災による被害等により多額な特別損失を計上した結果、四半期純損失1億10百万円を予想」としている。


-2011年8月4日-

◆発芽米売上、6%減の7億円(ファンケル第1四半期)

 (株)ファンケルはこのほど、24年3月期第1四半期の決算短信を公表。業績は、売上高217億6百万円(前年比7.2%減)、営業利益10億1百万円(52.9%減)、経常利益9億56百万円(53.7%減)、四半期純利益4億15百万円(48.9%減)。損益については、「マーケティング費用が前年同期に比べ増加した」。

 発芽米事業の売上高は7億16百万円(6.5%減)。「店頭販促を強化した卸販売他が増収となったものの、通販チャネルが振るわなかった。損益面では原価率改善により黒字幅は拡大した」としている。


-2011年8月3日-

◆放射能検査、今週にも開始(千葉)

 千葉県は、稲の放射性物質検査に関して、収穫前の予備調査と、収穫後の本調査の2段構えで実施することを決めた。予備調査は、ふさおとめの収穫1週間前となる今週中にも行う予定で、対象は17市町村、49地点。

 農水省の基本方針に沿った形で、土壌1,000ベクレル/kg、空間放射線量率0.15ベクレル以上となった同市町村(水田がない浦安市を除く)が対象となった。予備調査で200ベクレルを超えた市町村は15haメッシュで、下回った市町村は旧市町村単位で本調査が行われる。

 本調査は、浦安市を除く53市町村、277地点で実施。旧市町村の数および作付面積に応じ、各市町村ごとに1~17地点で玄米3キロのサンプル調査を行うというもので、前述のように予備調査の結果によって調査地点は追加される。

 各市町村は、本調査で全地点において国の暫定基準値500ベクレルを下回ることが確認されるまで、出荷を控える。


-2011年8月2日-

◆南魚沼で土砂流入も(新潟・福島豪雨被害)

 「平成23年7月新潟・福島豪雨」(7月27~30日)より被害が生じており、水稲作にも影響している。

 新潟県では、「市町村から浸冠水などの農業被害状況を集計中」と、1日午前現在でまだ明らかになっていないが、人的・建物被害の状況(31日現在)をみると、床上・床下浸水被害が多い長岡市、三条市、魚沼市、南魚沼市、阿賀町で影響が出ているもよう。

 産地筋によると、「平場で冠水したところは水が引けば大丈夫だろうが、南魚沼では水田に土砂が流入しており、どの程度の被害面積になるか情報待ち。県全体の被害面積は決壊した平成16年被害よりも小さいと見ている」(集荷筋)。

 「出穂・開花時期にあった早生品種で冠水したところは影響が出るが、コシヒカリの出穂はまだ先なので水が引けば大丈夫」(生産筋)などの声が聞かれる。


-2011年8月1日-

◆22年産加工用米は21万3千トン、新規需要米は9万8千トン

 農水省はこのほど、22年産加工用米の生産量をうるち米19万0,883トン(前年産比142%)、もち米2万1,945トン(323.7%)の計21万2,829トン(150.8%)と公表、取組計画の認定数量に比べ97.5%となった。

 主要産地別の生産量は、▽青森=1万3,118トン▽秋田=4万4,010トン▽山形=1万6,520トン▽新潟=4万0,602トン…など。

 また、新規需要米の生産量は、うるち米9万6,731トン、もち米901トンの計9万7,632トン。取組計画の認定数量に比べ85%。

 主要産地別の生産量は、▽宮城=8,530トン(計画比91.7%)▽秋田=8,569トン(77.7%)▽栃木=7,750トン(88.9%)▽新潟=1万5,755トン(91.6%)…など。


-2011年7月29日-

◆宮崎、鹿児島の作柄「やや不良」(農水省7/15現在)

 農水省は7月28日、23年産水稲の西南暖地における早期栽培米等の作柄概況(7月15日現在)を公表した。

 早期栽培の作柄は、4月の低温や5月上旬から6月中旬にかけての日照不足より、宮崎、鹿児島県は「やや不良」、高知県は「平年並み」が見込まれる。いずれも全もみ数は、「少ない」ないし「やや少ない」。

 沖縄県の第一期稲の作柄は、3月から4月にかけての低温や5月の日照不足等に加え、台風2号の影響により、「不良」が見込まれる。

 「平年並み」は 作況指数99~101、「やや不良」が95~98、「不良」が94以下に相当する。


-2011年7月28日-

◆先物価格への影響は必至、情報の管理が必要(備蓄米放出)

 7月27日の食糧部会では、備蓄米の放出ルールに関し、コメ先物への影響も懸念されるとして、委員からは「放出は先物価格に影響するのでは」「部会の開催自体も重要情報になるのでは?」などの意見が出た。

 天羽課長は「放出により流通量が増えるので当然影響するが、緊急調査の開始や部会の開催などのプロセスをあらかじめ関係者にアナウンスする事が大事。先物時代を意識した仕事の進め方を検討している」とした。

 また、高橋総合食料局長も「インサイダー的に特定の者が特別な情報を得て先物に参加することは問題で、部会開催決定のプロセスや、統計資料の公表ルールの整備など、情報の管理は必要になる。ただ、備蓄米の放出で価格的に影響を受けるのは現物市場も同様で、先物だけに限った話ではない」と述べ、影響は避けられないことを前提に、「関係者が予測可能性をもって対応できるよう、客観性・透明性を確保した上で放出を実施する」ことの必要性を強調した。


-2011年7月27日-

◆販売農家の米在庫見込み、前年比3.9%減(6月末)

 農水省はこのほど、生産者の米穀在庫等調査結果をまとめた。平成23年6月末における販売農家1戸当たりの米の在庫量見込みは321kg、前年同期比13kg(3.9%)の減少。精米を除く在庫量見込みは303kg、10kg(3.2%)減。

 また、22年度(平成22年4月から23年3月)における販売農家1戸当たりの米の供給量は5,920kg、消費量は373kg、販売量は5,281kgとなった。年度末(23年3月末)の在庫量は522kgと、年度始在庫量より43kg減少した。


-2011年7月26日-

◆1人当たり精米消費量、6月も減少傾向(米穀機構)

 米穀機構は7月25日、米の消費動向調査結果(23年6月分)を公表した。1人1カ月当たりの精米消費量は5.0kgと、前月比1.2%減。そのうち、中・外食は1.6kg(同5.2%減)と引き続き減少傾向にあるものの、家庭内消費は3.4kgと、前月から0.9%増となった。

 精米の購入・入手先、購入時に重視する点は、別表の通り。なお、先月まで調査対象外としていた東北6県および茨城県を、今月から調査対象に含んでいるが、「7県を省いて試算しても大きく変わらなかった」としている。

 本調査は全国の一般的な消費世帯を対象にインターネットで行われた。6月分の有効調査世帯数は1,350。


-2011年7月25日-

◆原発対応で自主検査等を実施(ユーコープ)

 ユーコープ事業連合では福島原発事故に対して、農産物などの自主検査の実施などの対応方針を示した。概略は以下の通り。

 ▽今回の事故は国レベルの非常事態であることから、政府の定める判断・指示に沿った対応を基本とする。

 ▽コープ商品を開発している日本生協連の商品検査センターでは、放射能検査体制が整ったことから必要な場合の検査を進めている。日本生協連と組む商品検査共同化と、一部の外部委託検査の範囲で、ユーコープの自主検査を行う。

 ▽消費者が風評に惑わされないための情報を、広報・学習を通じてタイムリーに知らせていく。今後とも安心して利用していただけるように、リスクコミュニケーションを進め風評被害を起こさないよう努める。

 生協業界の原発対応については、「産地と消費地を繋ぐとの使命を掲げることで、安全が確認出来れば米、野菜、果物など福島を始め東北・関東産地の農産物を扱う方針を示している。ただ、販売に際しては安全・安心面に関して手厚いフォローが求められており、仕入れ、営業担当を中心に対応していく」(大手A米卸)と指摘される。


-2011年7月22日-

◆Googleマップを用いた栽培情報システムを開発(農研)

 農研機構東北農業研究センターは7月19日、東北地方の農家を対象に、Googleマップを用いた水稲栽培管理情報システムを開発したことを公表した。水稲の生育状況、冷害・高温障害、病害発生の予測情報を、簡単な操作でリアルタイムに得られる。

 近年、夏季天候の年次変動が大きくなっている一方で、生育予測の情報は測定地点等が限られているほか、長期予報を根拠にしているため精度が低い、更新頻度が月1回程度である、といった問題があった。

 今回開発されたシステムは、1kmの気象メッシュデータを使うことで個々の農家のほ場位置、品種、栽培履歴にも対応できるほか、週間予報に基づいているため精度が高く、携帯電話で情報を得ることも可能という。

 同研究センターは今後、各地域で行われる研究成果を活用し、数年後には本予測システムの適応範囲を全国に広げていく予定。


-2011年7月21日-

◆進発式は7月27日、収穫始まる(高知早期米)

 全農高知県本部は、主食卸に23年産早期米の進発式を7月27日に行うと案内している。昨年に比べ3日早い設定。

 県内の販売業者筋では、「一部で台風の前に収穫したところがある。台風6号については、四万十市などで冠水したような話を農家から聞いているが、南国市・高知市を廻った感じでは大して影響がなさそうだ。昨日(19日)の夕方には雨も止んでおり、早ければ明日(21日)から南国そだちの収穫再開が出来るのではないか」と見ている。

 なお、県農政事務所によると、20日午前段階で「初検査の予定は入っていない」としている。


-2011年7月20日-

◆台風で半倒伏、宮崎・日南で5割超す(集荷筋)

 宮崎県内の各普及センターでは7月19日、台風6号による水稲の被害調査を行っており、実態はいまのところ不明だが、集荷筋などによると「19日は雨もやんでいる。ただ、結構倒伏しており、半倒伏は6~7割程度になりそうだ」(日南)、「全面倒伏が何カ所か見られ、半倒伏を含めれば5割を超えそうだ」(宮崎市北部)としている。

 水稲への影響については、「穂発芽による等級落ちは僅かに留まるだろうが、半倒伏したところでは茎の状況次第で未熟粒の多発が考えられる」と懸念する声も。


-2011年7月19日-

◆震災による営業休止等で減収(プレナス)

 持ち帰り弁当「ほっともっと」を展開する(株)プレナスはこのほど、平成24年2月期第1四半期(23年3月~5月)の連結業績を公表した。

 売上高298億16百万円(前年同期比2.0%減)、営業利益11億82百万円(同1.9%増)、経常利益13億54百万円(同5.9%増)、四半期純損失2億66百万円(前年同期は3億60百万円の四半期純利益)。

 「売上高は店舗数が増加したことによる増加要因はあったが、震災の影響等により既存店売上高が前年同期を下回ったことが主な要因で減少した。営業利益、経常利益については、仕入コストの抑制等により増加した。四半期純利益は、資産除去債務に関する会計基準の適用に伴う特別損失16億43百万円を計上した。当社グループでは震災により東北地方及び関東地方の一部店舗で、営業休止を余儀なくされたものの被害を受けた店舗の大部分で営業を再開した」とする。

 当期末における店舗数は2,686店舗で、「出店余地が大きい関西・東海エリアを中心に、新規出店を行った」としている。


-2011年7月15日-

◆6月末の申請件数は116万6千件(戸別所得補償)

 農水省は7月13日、戸別所得補償制度の申請状況(6月末現在、速報値)をまとめ、公表した。申請件数は116万6,259件で、モデル対策の支払件数(116万3,090件)を3千件ほど上回った。

 震災の影響で宮城・福島などで手続きが遅れているが、申請を8月末まで延長している5県を除く申請数は104万8,630件で、前年に比べ6万件以上多く、宮城・福島の申請が前年並みなら、さらに5万件程度積み上がることになる。

 ただ、農水省では増加の理由として「昨年は様子見だった農家がメリットを感じて加入」「畑作物も補償の対象となったため、畑作農家が新たに加入」をあげており、コメだけ申請件数や面積ベースの数字はまだつかめないとしている。


-2011年7月14日-

◆売上高386億67百万円(壱番屋決算)

 カレーハウスを展開する(株)壱番屋はこのほど、平成23年5月期(22年6月~23年5月)の連結業績を公表した。売上高386億67百万円、営業利益43億30百万円、経常利益44億79百万円、当期純利益20億78百万円。

 「既存店ベースでは第3四半期まで堅調に推移し、第4四半期も東日本大震災の影響があったものの、下げ幅としては比較的小幅に留められた。年間累計ベースでは前年の水準を0.3%上回ることができた。特別損失として、東日本大震災に関する費用1億80百万円を計上した」としている。

 なお、平成23年5月期より連結財務諸表を作成しているため、平成22年5月期の数値及び前年同期増減率については記載されていない。当期末における国内店舗数は、CoCo壱番屋を中心に1,212店舗で、「23年4月には新たな業態として、ひつまぶし専門店うなぎ壱番屋をオープンした」とのこと。


-2011年7月13日-

◆「コメ先物取引勉強会」を随時開催(関西商取)

 関西商品取引所ではコメ先物試験上場の認可を受け、“コメ先物取引を出前します!”のキャッチフレーズのもと、生産者や流通業者などのコメ当業者を対象に、先物取引の理解を深めるための勉強会を随時開催している。

 「どんな質問でもOK」「ちょっと話を聞いてみたい、と思ったらすぐに連絡を」とのこと。同時に、コメ先物取引に造詣の深い経済評論家・島実蔵氏の講演も受付中(参加者20名程度から)。

 申し込み・問い合わせは、関西商品取引所・広報プロジェクトチーム(TEL:06-6531-7932、FAX:06-6538-6832、E-mail:kouhou@kanex.or.jp)まで。


-2011年7月12日-

◆ピカ選、今期の販売目標3,000台(サタケ)

 (株)サタケ(東広島市)は農家用小型光選別機「ピカ選」について、今期(22年11月~23年10月)の販売目標を3,000台としている。

 同商品は2009年8月の発売以来から順調なセールスを続け、累計で2,500台を超える受注実績となっており、「天候条件などで米の品質が悪い時は等級が下がり売価も低くなるが、ピカ選を使って等級を上げれば利益に繋がる。昨年はまさにその事例が随所で見受けられた。籾摺機直結という新しい調整作業シーンを創造したと自負している」という。

 また、東日本大震災の影響には、「農機市場が影響を受けているのは事実。しかし、古来から日本人は米を食べる民族であり、温かいご飯と味噌汁を好む。この伝統が簡単に瓦解するはずはなく、米生産の一翼を担っている農業機械の指命に変わりはないと考えている。メーカーとしても創意工夫次第で、市場の潜在ニーズを掘り起こせると確信している」(増川調製機事業本部長)とのこと。


-2011年7月11日-

◆チルド弁当伸張で増収(わらべや日洋)

 わらべや日洋(株)はこのほど、平成24年2月期第1四半期(23年3月~5月)の連結業績を公表した。売上高377億89百万円(前年同期比0.4%増)、営業利益13億85百万円(同27.6%増)、経常利益12億79百万円(同17.4%増)、四半期純利益3億11百万円(同53.5%減)。

 「わらべや福島の工場で建物と設備の一部に損傷を受けた。また停電や物流網の寸断などにより、首都圏や北関東の工場においても一時的に生産面での制約を受けた。福島工場は3月20日納品分より一部生産を再開し、5月からは通常体制に戻った」としている。

 主力の食品関連事業(弁当、おむすび、総菜等の製造・販売)の売上高は、292億26百万円(同1.0%増)で、「震災の影響によるわらべや福島の売上減はあったものの、チルド弁当などのチルド商品の販売が伸張した。営業利益は一昨年に開設した北陸工場や南アルプス工場損益が改善したこと等で、13億38百万円(同49.5%増)となった」とのこと。


-2011年7月8日-

◆4割強が生産以外の事業に取り組む(集落営農調査)

 農水省はこのほど集落営農活動実態調査結果を公表。農業生産以外の事業に取り組む集落営農は44.2%(予定を含む)となることを明らかにした。

 事業内容としては、「消費者等への直接販売」の割合が最も高く、取り組んでいる組織は20.5%、取り組む予定の組織は16.0%。所得向上に向けた取り組みとしては、「肥料・農薬の使用軽減」が57.9%と最も高く、次いで「生産資材の共同(大口)購入」が53.0%。

 また、主食用米を生産する組織は81.1%となり、次いで大豆が52.4%、麦類が43.7%と続く。

 新たな農産物生産については、法人の40.2%、任意組織の35.5%が予定しており、ともに「米粉用・飼料用・バイオ燃料用米、ホールクロップサイレージ用稲」を予定している組織の割合が最も高くなっている。


-2011年7月7日-

◆米穀青年部会4団体がFTAの講演会を開催

 全米販青年部会、日本青年会議所米穀部会、全国米穀工業(協)青年会議、近畿穀類青年会の4団体は7月15日、合同講演会を開催する。

 演題は「FTA締結が韓国農業に与えた影響~日本の農業はどうあるべきか~」で、講師は農業ジャーナリストの青山浩子氏。

 会場は五反田ゆうぽうと7階「重陽(ちょうよう)・西」(東京都品川区西五反田8-4-13、TEL:03-3494-6473)、時間は15:00受付開始、講演会は15:30~17:00まで。


-2011年7月6日-

◆高温耐性の香系8号育成(香川)

 香川県では高温耐性の香系(かけい)8号を育成。23年産米は一般販売向けに約9haで試験栽培を行う。田植えは6月20日前後を主体に、海岸地帯では6月末に遅らせて実施。1日現在で「田植えはほぼ終わった。

 23年産米は6市3町と県域で作付したが、今後は結果を見ながら作付地帯も検討していきたい」(県農業生産流通課)としている。23産年産米の生産量は、反収500キロ計算で45トンの見込み。県では、27年産米で1,000haに拡大する計画を立てている。ネーミングは今秋に決定する見通し。

 同品種は「あわみのり」と「ほほえみ」の交配。特徴は▽草丈が短く、倒伏しにくい▽籾の熟ムラが少ない▽玄米の粒に丸みがあり、粒揃いが良い▽ヒノヒカリより出穂後の高温に強く、高温障害による白未熟粒の発生が少ない▽コシヒカリ並みの粘りと食味…など。

 また、メッシュ1.85ミリ、タンパク7.5%以下など高品質米の生産に向けた取組みを実施する。


-2011年7月5日-

◆「産地未検査」表示、欄外に用語説明を要望(消費者庁)

 消費者庁食品表示課は7月1日、玄米及び精米品質表示基準Q&Aを一部改正した。

 未検査米は米トレーサビリティ法を根拠に産地の表示が可能となったが、産地名の後に表記する「産地未検査」の用語は「7月の改正により初めて使用されるものであるため、表示する事業者は欄外に用語の意味を積極的に表示するようにお願いします」としている。

 具体的には▽「産地未検査」とは、農産物検査法等による産地の証明を受けていない米穀のことをいいます▽米トレーサビリティ法に基づき伝達された産地をその事実に基づいて表示する場合には、「産地未検査」と記載しています…など。

 なお、従来通り産地を表示せず、「未検査米」との記載も引き続き可能。


-2011年7月4日-

◆コメ先物認可、早ければ19日にも取引開始

 農水省は7月1日、東京穀物商品取引所と関西商品取引所が申請していたコメ先物の試験上場について、認可すると発表した。鹿野農相が会見で明らかにしたもので、当日午後、両取引所に対し認可書が手渡された。

 平成17年の申請時には、当時の生産調整制度との整合性が保てないとして不認可になったが、民主党が価格維持から戸別所得補償制度による所得維持に政策転換したことが前回との違い。

 鹿野農相は「あくまでも試験上場だが、価格形成の場により新たな指標ができることで、コメの生産者や卸売業者にとって判断材料が増え、取引の透明性が高まることを期待したい」と述べるとともに、「異常な取引がないよう、市場を監視・監督していく」との考えも示した。

 試験上場期間は2年間で、取引の開始にあたってはそのシステム更新に3連休が必要となるため、取引開始は早くて今月19日。これに間に合わなければ9月20日となる見込み。


-2011年7月1日-

◆大潟村加工もち3,200トン、3月まで170円(米菓)

 全国米菓工業組合が秋田県大潟村と取り組んでいる23年産加工用もち米の供給量は、前年産米の契約ベースに比べ1,100トン減の3,200トンになったもよう。搗精・流通などは引き続き木徳神糧が担当する。

 販売価格は期別設定が設けられ、玄米は産地置場基準で▽23年11月~24年3月=1万0,200円(キロ換算170円)▽同4~7月=1万0,500円▽同8~10月=1万0,800円。22年産米は167円だったため、値上がりした格好。

 精米は工場置場で同様に▽23年11月~24年3月=キロ217円▽同4~7月=222円▽同8~10月=227円。


-2011年6月30日-

◆23年3月期決算、減収増益(大阪第一食糧)

 (株)大阪第一食糧(市丸勝一社長/大阪市・浪速区)の平成23年3月期(22年4月~23年3月)決算は、減収増益となった。売上高は単価ダウンの影響等により減収となったが、経常利益は1億1,100万円(前期は経常損失1億7,500万円)と増益に。

 「損益面では採算性にも配慮して営業活動を展開し、経費の削減に努めた。自己革新、フードディフェンス体制の構築、安全・安心な製品の提供と、“タワラ印”ブランドの価値向上に向けて、効率的な作業による製造コストの削減、並びに営業・管理体制の見直しや全てに関わる経費削減を行った。全社一丸となって、能率的、効率的な運営に努めてきた」としている。

 また今期以降の方策としては、(1)中期計画の着実な実現(2)社員のスキルアップと意欲の向上(3)リスクマネジメント体制の推進(4)お客様の信頼の確保-が掲げられ、「コンプライアンスの更なる徹底を図り、食の安全・安心の追求を行っていく。また原料・製造・輸送コストを圧縮しながら、採算性の高い品質価値のある製品を送り出し利益確保に邁進していく」とのこと。


-2011年6月29日-

◆ゲルマニウム半導体放射能測定装置を2台導入(穀検)

 穀検は6月27日、東京分析センター(江東区塩浜1-2-1)にゲルマニウム半導体放射能測定装置を導入し、米など食品の検査受付を開始した。

 山本会長は、「東日本大震災の発生で放射能漏れ事故が課題となり、測定器の発注と検査要員の育成に入った。すでにシンチレーションサーベイメータを41台を北海道から九州まで各支部に配置し、輸出貨物などの検査を実施中だが、今回はゲルマニウム半導体放射能測定装置を2台導入し、食品、農林水産物一般・水などを対象に、放射性ヨウ素(I-131)、放射性セシウム(Cs-134、Cs-137)を厚生労働省の放射能測定マニュアルに基づき測定する。1台は、農林水産省の「輸出農産物等放射能検査対象事業」の補助対象で、独自発注分と同時に設置となった。さらに独自にもう1台を発注済み(9月設置の予定)」として、公正な第三者検査機関としての対応を説明した。補助対象となる機器は1,766万円で、半額助成となっている。

 当日、玄米とお茶のテスト測定をマスコミ向けに公開し、「検出限界は1桁ベクレルが可能。米の試料は2キロあれば十分。1回当たり33分必要で、1時間当たり2試料を測定できる」(森田副センター長)などと解説。

 検査に必要な試料量は2リットル以上(可食部)で、標準納期は3営業日(試料が集中した場合、納期変動の可能性も)。報告書発行(和文・英文いずれか1通)で、検査料金は2万0,000円(税別)。試料の前処理方法によっては、別途作業手数料が必要となる。

 依頼方法は、同協会本部(東京都中央区日本橋兜町15-6、TEL 03-3668-0911 FAX 03-3668-0058、E-mail: bunseki-c-hed@kokken.or.jp。担当者=松原、河村氏)に連絡の上、所定の依頼書で申し込む。試料送付先は、東京分析センター(〒135-0043 東京都江東区塩浜1-2-1、TEL 03-3644-6410 FAX 03-3644-6738)。


-2011年6月28日-

◆5月相対取引の加重平均1万2,197円(農水調査)

 農水省は6月27日、22年産米の主食用相対取引における5月調査結果を公表した。全銘柄加重平均価格は1万2,197円(1等包装込み、税抜き)、前月比45円高にとどまった。

 主体となる系統委託米の相対基準は据え置かれているため、スポット市場の高騰はあまり影響していない。月1千トン以上取り引きされた公表銘柄は、15産地銘柄。

 前月よりアップしたのは、広島コシヒカリ105%、北海道きらら103%、ななつぼし102%、秋田あきたこまち、福岡ヒノヒカリ101%など。


-2011年6月27日-

◆被災地区の備蓄米買入は8月まで延長

 23年産備蓄米入札は、第7回(6月23日実施分)で通常分は終了するが、震災で戸別所得補償制度の申請が8月末まで延長された地区は、特例的に買入入札を継続することが正式に決まった。実施日程は未定だが、最終は8月中旬頃か。

 対象地域は、岩手県、宮城県、福島県、茨城県及び千葉県の5県の全域、青森県八戸市及びおいらせ町、新潟県十日町市、上越市及び津南町並びに長野県栄村。


-2011年6月24日-

◆冷凍米飯、3週間おいしさ変わらず(精米工)

 日本精米工業会は6月22日、米飯を家庭用冷凍庫で保存した際に、3週間程度はおいしさが保たれるとの試験結果をまとめた。近年、チルド米飯や家庭内における米飯の冷凍保存が普及している状況を受けて行われたもの。

 今回の試験では22年産山形つや姫を家庭用炊飯器で炊き、家庭用冷蔵庫で1日・1週間・2週間・3週間保存した後に、電子レンジで温め直し、炊飯ジャーで保温しておき、パネルに提供した。

 「におい」「光沢」「白さ」「粘り」「かたさ」について評価した結果、いずれの米飯にも優位な差は見られなかったという。


-2011年6月23日-

◆震災被害による作付困難は1,500ha(関東農政局)

 関東農政局は6月21日、東日本大震災による農地・農業水利施設等の被害とその災害復旧状況を公表した。

 それによると、管内では茨城・栃木・群馬・埼玉・千葉・長野県において全水田面積約40万haの約2割にあたる7万5,000haが被災した。このため関係機関が連携し、今年の田植えに間に合わせるべく農地・農業用水等の応急復旧に取り組んだ結果、早期の復旧が困難であったものの約7万4,000haは田植えが出来た。残りの1,500haについては、液状化や水利施設の損傷などが激しいため、作付は困難になったとしている。

 具体的な地域は「県からの聞き取りのため、地域別までは把握していないが、ほとんどは茨城県と千葉県」(整備部設計課)。また、津波による被害は828ha(前記被害の内数)で、こちらも除塩作業などを進め588ha(5月20日現在)で田植えが可能となった。


-2011年6月22日-

◆降雨の影響なし、コシの出穂期は来週(宮崎早期米)

 九州南部では21日にかけて激しい雨が降ったが、宮崎産早期米への影響はなかったようだ。

 ▽南那珂=「大雨の影響は特にない。あきたこまちは出穂期に入っており、コシヒカリもパラパラと出穂が見られ出した。来週初めに出穂期になるだろう。生育は平年より1~2日遅れているが、作柄は心配ない」(普及センター)。

 ▽中部=「冠水が一部で出たが、数字にならないような規模で、雨の心配はない。ハシリ穂が出ており、出穂最盛期は来週に入ってからの見込み。生育は平年に比べ1~2日遅れ」(同)。


-2011年6月21日-

◆「GOPAN」出荷台数、10万台を突破(三洋電機)

 三洋電機は6月16日、米粉パン製造機「GOPAN」の累計出荷台数が、発売から約7カ月で10万台を突破したことを発表した。

 同社は地域特産の米から作ったパンや、地元の和風食材との組み合わせなど、米の新しい消費の形を提案し、食料自給率の向上を目指してきた。製品発表から1周年となる7月13日には、「GOPAN」の試食イベントが開催される。

 全国米穀店による会員制組織「全国米穀店経営研究会」の分科会「お米の未来づくり研究会」によるもので、「米穀店ならではの味と、地産地消にこだわった米」を試食できるという。同研究会には約30店舗が所属、すでに「GOPAN」による米粉パンの試食提供を行っており、今回のイベントで米のさらなる消費拡大を目指す。


-2011年6月20日-

◆もみ保管50トン落札、23日最終回(備蓄米買入)

 農水省は17日、23年産備蓄米買入入札(第6回15日実施分)の結果を公表した。もみ保管枠のうち、買入対象地域の北海道に1業者50トンの申込みがあり、落札となった。もみ保管分の落札は初めて。一般枠は、1業者204トンの申し込みがあったが、不落札だった。1~6回の落札計(震災による落札辞退を除く)は6万7,271トン。

 第7回入札は今月23日(木)に実施される。次回入札が最終回となる予定。


-2011年6月17日-

◆5月末の申請件数は48万1千件(戸別所得補償)

 農水省は6月15日、戸別所得補償制度の申請状況(5月末現在、速報値)をまとめ、公表した。申請件数は48万1,302件で、前年同期実績(48万1,000件)とほぼ同程度となっている。

 農水省では、「申請期限を8月31日まで延長した被災県での加入推進体制が整っていないこと」「昨年のモデル対策の経験を踏まえ、農家から提出された申請書の内容を地域協議会等で精査している地域が多いこと」などの理由で昨年を下回っている地域があるが、「農家からの申請書は順調に提出されており、被災県を除き、申請件数は今後伸びる」とみている。

 なお、前年同期の48万1,000件は、同時期の加入申請書提出件数を支払件数ベースに補正したもの。昨年のモデル対策の最終申請件数は133万0,233件で、支払件数は116万3,090件、約87%だった。昨年5月末の実際の申請件数は54万6,076件で、都道府県別にそれぞれの比率で補正されている。対象面積が10a未満だったなど、要件に合わなかったケースでは、申請しても支払いは行われない。


-2011年6月16日-

◆ササ内陸に振替、生産量維持へ(JAいしのまき)

 宮城県内のJAいしのまき(石巻市)では23年産米の栽培について、「3月11日に発生した東日本大震災により、多くの水田が津波被害を受けた。ただ、内陸部のJAに生産をお願いしたことで、22年産米よりは減少するが生産規模はほぼ守れる見込み。当JAは県内は勿論、全国でも屈指のササニシキ産地だが、前年産と比較して生産量は最小限の減少で済みそうだ」(米穀部)としている。

 同JA管内では水田1万2,300haのうち約4,000haが津波被害を受けたが、そのうち約1,000haが除塩対策を講じて作付される見込み。また本所事務所も津波により浸水被害で使用不能となったが、5月中旬に復旧して通常の業務体制となっている。


-2011年6月15日-

◆全農福島、放射能の汚染調査を開始

 全農福島は、原発事故による土壌の放射能汚染について、今月から独自に調査を開始する。例年5,000の田畑で行っている窒素・リン酸・カリウムなどの通常の調査に、放射性セシウムの項目が加わる形。県が実施した土壌調査ではサンプル数が限られていたが、今回の調査でより詳細なデータが収集される。

 調査の流れとしては、農家や農協が土のサンプルを全農福島に送り、全農福島がサーベイメーターでセシウムを測定。結果のデータは農協に送られ、農協ごとに土壌マップが作成されるという。本調査のために、全農福島は約160万円のサーベイメーターを3台購入したとのこと。

 「数値を判断する材料として、国で定められた作付基準(1kg当たり5,000ベクレル)しかないため、具体的な対応はまだ決まっていない。だが、今後のためにまず状況を知ることが重要と思い、調査を開始することにした」(営農企画部)という。現在は、土の採取方法について県と打ち合わせを行っている段階。本調査は、通常の土壌調査と同様、年間を通じて実施される。


-2011年6月14日-

◆震災中のキャンペーンでも約3万通の応募(福島)

 全農福島県本部は今年も、恒例の「ふくしまの米」の販売促進及び認知度アップを狙った拡販キャンペーンを実施した。『春満載、福(ふく)、福(ふく)キャンペーン』と銘打ったもので、その抽選会が10日、福島市飯坂町の摺上亭大鳥で開かれた。

 3月1日から4月30日までの2カ月間実施したものだが、残念ながらキャンペーンを開始してすぐの3月11日に東日本大震災が発生。そのためメディアのキャンペーンプロモーションを中止せざるを得なくなるなど、厳しい展開を余儀なくされてしまった。しかし、こうした未曾有の混乱のなかでも「ふくしまの米」を応援して下さる消費者から「あたたかい励ましのことば」とともに、2万7,355通もの応募が寄せられた。

 抽選会場には摺上亭大鳥に宿泊している避難者らが招かれ、全農福島県本部の宝槻直志本部長や卸売業者などが、いま話題のライスブレッドクッカー「GOPAN(ゴパン)」をはじめ、県産果物の詰め合わせ、ギフトカードなどの当選者計3,030名を選んだ。抽選会の前に行われた餅つきでは同旅館で生活する避難者も加わり、福島県の農業復興を全員で誓った。


-2011年6月13日-

◆米生産は史上2番目の1億4千万トン見込み(中国)

 農水省がまとめた海外食料需給レポート5月号(統計数値は主に米国農務省の公表から引用)では、2011/12年度の主要国などにおける米の需給予測が公表された。

 中国・タイ・豪州は収穫面積が増え、生産量が増加する見込みで、なかでも中国は1997年に次ぐ史上2番目の1億4,000万精米トンが見込まれている。

 米国は収穫面積の減少により縮小するが、中短粒種は価格が高いため前年比11%増の300万トン(籾ベース)の見込み。中短粒種の生産は、カリフォルニア州が70%を占めている。


-2011年6月10日-

◆22年産加工用米、15%減の5万7千トン(酒造中央会)

 日本酒造組合中央会は6月8日、都内で第58回通常総会を開催した。

 辰馬会長は挨拶の中で東日本大震災に触れ、「東北・関東・信越の13県で、270を超える蔵元が被災し、全壊した蔵は10にのぼる。被災した蔵元の早い再建を期するべく、中央会としても支援・協力をしていきたい」と語った。

 原料米については、「22年産加工用米の販売価格が3年振りに下がったが、購入は5万7,000トンと前年より約15%減少した。23年産米は震災の影響が明らかでないものの、状況を見ながら適切に対処したい」。

 また、原発事故は、「(酒類の)輸出に大きな障害になっている」としており、総会では国に対し「早急に酒類の安全性確保のための分析、検査体制の整備を行うとともに、簡素な証明書発行の手続きを定めること」を強く求めることとした。


-2011年6月9日-

◆土壌付着麦の混入防止へ、倒伏ほ場の別刈りを指導

 農林水産省はこのほど、『原発事故の影響下での農作物の作付に関するQ&A~畑作物~』を更新、麦関係の項目が追加された。

 “原発周辺地域での麦類収穫の留意点”については、「収穫にあたっては穂発芽等による品質低下を防止するため、倒伏したほ場の別刈りを指導しており、土壌が付着した麦の混入防止の観点からも有効なため、原発の周辺地域での指導を徹底して下さい」と回答。

 “麦類を収穫後に麦わらをほ場内で土壌と一緒に耕うんしてよいか”との問いには、「差し支えない。福島第一原発の周辺県の麦わらの放射性セシウム濃度を分析したところ、麦わらを土壌と一緒に耕うんすることによる土壌への影響は限定的である」とした。

 また、“収穫後の検査”については、「土壌中の放射性物質や大気中の放射線の量などからみて必要な地域については、収穫後に麦類、豆類等の分析を実施」「サンプルを検査は麦類の出穂・開花時期や、生産・流通実態を踏まえつつ、関係県等と相談しながら検討」「乾燥調製施設や集出荷施設でサンプルを採取の上検査することとするが、詳細は早急にとりまとめてお知らせする」としている。


-2011年6月8日-

◆外食市場規模、前年並み(外食総研)

 外食産業総合調査研究センターがまとめた22年度の外食市場規は、23兆6,450億円(前年比0.0%減)と、ほぼ前年並みだった。全体の80.3%占める給食主体部門は18兆9,792億円(同0.5%増加)で、このうち営業給食は15兆6,919億円(同0.5%増)、集団給食は3兆2,873億円(同0.4%増)。

 【営業給食】▽飲食店=12兆6,996億円(同0.7%増)。食堂・レストラン、そば・うどん店、その他の飲食店(ファストフードのハンバーガー店、お好み焼き店を含む)が前年を上回ったが、回転寿司を含むすし店が前年より1.4%減少となった。▽宿泊施設=不況等の影響で前年より0.5%減少した。

 【集団給食】市場規模は前年より0.4%増の3兆2,873億円。▽学校給食=児童数の減少等から0.5%減▽事業所給食=1食当たり単価の増加等により、社員食堂(同0.7%増)、弁当給食(同0.1%増)ともに増加した。▽保育所給食=園児数の増加などにより前年より2.2%増加した。

 持ち帰り弁当店や総菜店、テイクアウト主体のファストフードなどが分類される料理品小売業は、前年より2.4%増加して6兆2,342億円となった。


-2011年6月7日-

◆米トレサ法による産地表示、首相に答申(消費者委員会)

 内閣府消費者委員会は6月2日、内閣総理大臣にJAS法に基づく玄米・精米品質表示基準の改正に係わる答申を行った。改正内容については、食品表示部会で審議を重ね、第9回部会で結論を得た。

 主な改正点は、現行の第5条で表示禁止事項となっている「未検査の国産・外国産原料について産地を表す用語の使用」を削除。替わりに「産地の証明を受けていない原料玄米については、米穀等の取引等に係わる情報の記録及び産地情報の伝達に関する法律(米トレサ法)第4条に基づき伝達される産地を記載出来る」とし、表示する場合は「当該産地の次に括弧を付して「産地未検査」と記載すること」。

 施行はスケジュール通り7月1日からの見通し。


-2011年6月6日-

◆政府米の販売等業務委託、30日に入札(農水省)

 農水省はこのほど、23年度政府米の販売等業務における民間委託について、6月30日に入札を実施すると公表した。「内閣府所管による公共サービスのスキームに合わせ、前年の見積もり合わせから入札になったが、参加資格が変わったわけではない」(農水省)としている。

 実施期間は23年10月1日から29年3月31日まで。手法は販売手数料と数量による一般競争入札で、外国産米の委託予定数量は60万玄米トン。受託者(第3者への委託を含む)は米穀の保管・運送・販売(カビ毒検査・変形加工・搗精)・販売出来ない米穀などの処理業務などを行う。

 総合食料局食糧部食糧貿易課は6月29日まで、実施要領・入札説明書などを配布、同9日には総合食料局会議室で説明会を開催する。22年度は、住友商事・日通グル-プ・三菱商事の3者が選定され、加工用MA米の定例販売などを請け負っている。


-2011年6月3日-

◆4トンの収穫を目標に米を自社栽培(吉野家)

 (株)吉野家ではグループの(株)吉野家ファーム神奈川において、平成23年産で4トンを収穫目標に水稲の栽培に取組んでいる。同ファームは「吉野家で使用する食材の安全性をさらに追求し、顧客に安心して食事をしてもらいたいとの思いから、平成21年9月に設立した。

 かねてより吉野家の食材について、自社生産が可能な分野はないかと検討してきた。その過程において、横浜市並びに地元農家の協力を頂くことができた」とのこと。

 設立当初は横浜市青葉区の農地32aを借り入れ、玉葱の栽培から事業をスタート。現在(平成23年)は農地220aで、米、キャベツ、大根、玉葱など多品目を生産している。

 今後の5年間では農地面積を500aに拡大して、多品目大量生産を目指していく計画。水稲の栽培は平成22年産米から取組みをスタートし、約3トンが収穫されている。


-2011年6月2日-

◆トップは亀田製菓、全国穀類も契約(MA1~3月長期)

 農水省はこのほど、加工用MA米の23年1~3月分の契約者を公表した。長期分は21業者(組合)で合計2万1,812トンを契約。トップは亀田製菓の4,600トンで、沖縄県酒造組合3,408トン、全国味噌工連2,621トンと続く。

 加工団体では今回、全国穀類工業協組が初めて契約する一方、全国米菓工組は行っておらず、業界ごとの対応に違いが出ている。

 単月分の契約は、▽1月分=55業者、1,335トン▽2月分=47業者、1,297トン▽3月分=60業者、1,765トン。


-2011年6月1日-

◆相次ぐパン値上げ、効果的にご飯食PR(米卸)

 大手パンメーカーの敷島製パンは5月27日、7月1日納品分より製品価格を平均で約7%値上げすると発表した。同時に内容量の変更も実施される。

 先の山崎製パン(7月1日出荷分から平均で約6%の値上げ)に続く価格改定の動き。いずれも主要原料である輸入小麦の政府売渡価格のアップが要因で、麺類など他の食品部門を合わせ7月以降からの精米売上げに追い風となるか注目されている。

 関係筋からは、「精米販売には間違いなく追い風となるが、その効果は1カ月半から長くて2カ月程度になると思われる。ただ、販売実績増には好材料なことから、納入先別に7月頭から“ご飯食推進キャンペーンを”提案する考えだ。夏場の暑い時期から、冷やし茶漬けなど食品メーカーとのタイアップ企画を検討中」(西日本A米卸)。

 「パン製品の値上げが実施された時点から2週間が勝負。その間に効果的なご飯食をPRする販促を打ち、少しでも長く精米商品への追い風とする必要がある。23年産米相場が高そうだし、売れる時に売っておきたい」(東日本B米卸)との見方を示す。


-2011年5月31日-

◆産地置場、もち対象など取引方法を変更(加工用米取引センター)

 加工用米取引センターは5月28日、30日前場からの取引方法について、一部変更することを明らかにした。

 上場価格をこれまでの関東基準から産地置場に変更したほか、産地県表示を可能とし、うるち玄米だけだった取扱いにもち玄米も加えた。取引期間については、6月20日と再度延長した。基準価格は「7,000円で変更はない」としている。

 取引事例は27日現在で、大震災の影響などを受けてないものの、今回の変更により成約が期待出来そうだ。


-2011年5月30日-

◆原料米、新規取引先とのネットワークを構築(全国味噌)

 全国味噌工連と関係4団体は5月26日、都内の全中・全味会館で23年度通常総会を開催した。

 22年度事業報告では、原料米についてMA米・国内産加工用米とも販売形態の変化が生じたものの、「新たな取引先等とのネットワークが構築され、様々な情報収集による原料対策への反映が出来るようになりつつある。今後は国内産・外国産を問わず、さらに進んだ原料用米の安定供給に向けた仕組みの構築が期待出来る」としている。

 国内産加工用米は、全農の対応で混乱が生じたが、神明から地域流通米の提案を受け、それぞれの供給先の長所・短所などを分かりやすく需要者に提示した。

 MA米については、受託事業者と情報交換に努めるとともに、各県組合の需要・加工工場の状況等を調査し、混乱の起きないように準備を行った。その結果、第1回目からほぼ問題なく実施することが出来、価格・作業・組合業務それぞれの面でメリットの出る仕組みになったとしている。


-2011年5月27日-

◆8月、北日本と東日本日本海側は曇りや雨が多い予報

 気象庁は5月25日、6~8月の3カ月予報を公表。この期間を通じて、北海道・東北は「平年並み」、関東・北陸以西は「平年並み~高い」との見通しを示した。

 稲作に重要な8月の天候については、「北日本と東日本日本海側は、平年に比べて曇りや雨の日が多い」と見ており、作柄・品質への影響がやや懸念される。

 また、24日には北海道、東北で低温に関する異常天候早期警戒情報が出ており、5月29日~6月7日まで平年よりかなり気温が低くなる見通しとして、農産物の管理に注意を呼びかけている。同地帯では田植え後の初期生育が抑制気味に推移しそうだ。


-2011年5月26日-

◆生育は概ね平年並みに回復(高知早期米)

 高知県農業技術センターは5月25日、早期米の生育状況を公表。現状、生育は「概ね平年並みに戻った」(関係者)としている。

 今年産の生育は、育苗期間がやや寒かったため、苗の生育進度はやや遅れ気味で始まった。4月上旬は気温も平年並みで、活着は概ね良好だったが、4月中旬以降は気温がやや低く推移したことにより、その後の生育はやや緩慢で分けつは少なく推移した。

 ただし、5月中旬の気温は平年より高く、日照時間も多く推移したことにより、生育進度は概ね平年並み。茎数も平年の1割減程度まで回復している。「葉の枚数なども平年に近い状況。茎数が少ない点については、平年並みだと無効茎数が多いくらいで、逆にこれくらいが丁度良い」と説明している。


-2011年5月25日-

◆環境整備米の主食売渡用意などを要請(全米販)

 全米販はこのほど、農水省総合局に対して、不測の場合に備えた環境整備米(集円基金を活用した飼料用向け等の過剰米)の主食転用の用意や、需給情報の迅速な提供など「米穀流通の安定について」要請した。

 最近の米流通の現状について、東日本大震災、原発事故の発生に伴い、米需給は例年になく先行きの不確実性が増大、その不安感から市場に出回る米が極端に少なくなり、一部銘柄の不足と価格急騰だけでなく、他銘柄にも波及していると情勢を説明。

 このままでは、23年産米も生産者に誤ったメッセージを与え、市場は混乱、米消費にも悪影響を及ぼす懸念があると指摘した上で、

 (1)環境整備米については、不測の場合に備え、主食用への売り渡しの途を用意しておくとともに、需給状況に応じ機動的、迅速な対応を行うようにすること

 (2)米の需給状況を説明し、迅速な情報提供を行うとともに、仮に不測の事態が生じる場合には実施する予定の措置を含め、早めにアナウンスすることにより、米需給についての先行きの不透明感、不安感を解消すること

 (3)政府備蓄米の運用につき、流通自体を踏まえたきめ細かい運用を図る…ことを要請した。


-2011年5月24日-

◆精米工場向けにLED照明を新発売(サタケ)

 (株)サタケ(東広島市)は5月23日より、精米工場やカントリーエレベーター(CE)向けのLED照明「SOLAPIKA(ソラピカ)」を新発売した。照度範囲が広い「広角タイプ」と、LED直下の照度を重視した「狭角タイプ」が用意される。

 商品の主な特長は▽業界最高水準の明るさ(同社調べ)▽高い省エネ性能(水銀灯と比較して、約78%の消費電力削減)▽CO2排出量の削減(水銀灯400Wタイプを交換した場合、年間3.6トンの削減)▽AC100V~24DVの電源に対応▽高寿命(約6,000時間)。

 「ソラピカ」は精米工場、CE、ライスセンター、農業機械等の整備工場などを主たる販売先として、年間500基を販売目標とする。価格はオープン価格。


-2011年5月23日-

◆宮城ひとめ、年間2万3,000トン使用(サンクス)

 コンビニチェーンの(株)サークルKサンクスは5月24日、宮城ひとめぼれを使用した「THEのり弁」(税込460円)を発売する。東北及び北海道地区のサークルK店舗を対象に、6月13日までの期間限定として販売される。

 今回の企画は被災地の復興支援の目的が持たれ、「サークルKサンクスではこれまで、多くの弁当、おにぎり類の商品で宮城県産ひとめぼれを使用してきた。2010年4月から2011年3月まででは、約2万3,000トンの使用実績。今回は宮城県産の海苔も使うことにより、さらに宮城県産の食材の消費拡大に繋げていく復興に力を注いでいく」とする。


-2011年5月20日-

◆石垣ひとめの出回り平年比1週間遅れか(沖縄本島)

 沖縄の販売業者筋では、石垣ひとめぼれの生育が平年より1週間程度遅れているため、「(本島での)末端販売は早くて6月20日以降ではないか。作柄については、悪いような話を聞いていない」としている。昨年の末端販売は6月14日の開始。

 系統の相対価格は未定で、昨年と同様に今月末頃を目処に決まる格好か。22年産米は前年産に比べ1,600円下げの1等1万4,000円(那覇港着)でスタートしたが、23年産米は1万5,000円程度を想定する販売業者も。


-2011年5月19日-

◆世界の米生産量、前年比1.4%増予想(11/12年度)

 農水省はこのほど、米国農務省が11日に発表した「世界の穀物・大豆の需給動向」をまとめた。

 2011/12年度の米生産量は4億5,790万トン(精米ベース)の予想で、前年度見込みに対し1.4%の増加。

 米国については680万トンの予想で、前年度見込みの10.3%減となっている。米国の輸出量は350万トンの予想(前年比1.7%減)。


-2011年5月18日-

◆「産地未検査」表記で了承、7月施行へ(表示部会)

 内閣府消費者委員会は5月16日、都内で第9回食品表示部会を開催した。

 玄米・精米の表示基準については、未検査米も米トレサ法による産地情報を根拠に、県産名の後に「(産地未検査)」と記載することで産地表示が出来るか審議し、諮問案通り了承された。

 消費者委員会はこれを受けて、近日中に消費者庁に答申する。今後、7月1日からの施行に向けた作業が進められる。なお、5月6日まで行われたパブリックコメントには17件の意見が寄せられた。

 また、産地以外の年産・品種、ふるい下米などの取扱いについては、引き続き実態調査を進めていく。


-2011年5月17日-

◆戸別所得補償モデル対策の支払いが終了

 農林水産省は昨年度に実施した戸別所得補償モデル対策の支払実績(速報値)をまとめ公表した。

 支払額は、米戸別所得補償モデル事業が3,069億円(定額部分1,529億円、変動部分1,539億円)、水田利活用自給力向上事業が1,890億円で、モデル対策全体として4,958億円となっている。

 支払件数は116万3,090件(個人114万9,505件、法人6,187件、集落営農7,398件)、支払面積は米のモデル事業(主食用米)が101万9,476ha、自給力向上事業が60万9,427ha。決算がまだ終わっていないため、“速報値”となつているが、支払いはすべて終了している。

 米のモデル事業では、定額部分(10a当たり1万5,000円)と、変動部分(同1万5,100円)が加入者に支払われることになっており、合計3万0,100円、60kg当たり約3,400円が一律に補てんされた。


-2011年5月16日-

◆4月末の申請件数は9万7千件(戸別所得補償)

 農水省は5月13日、戸別所得補償制度の申請状況(4月末現在、速報値)をまとめ、公表した。申請件数は9万7,220件で、前年同期(15万0,336件)の65%に留まっている。

 農水省は「震災等により申請期限を8月末まで延長した7県での取り組みが遅れている」「宮城・福島と生産数量目標の県間調整を行った12道県で、農業者間の生産数量目標の再調整が行われている」「備蓄米の落札結果とセットで産地資金の具体的使途の説明を行い、これから申請受付を行う地域がある」ことなどから、出足が鈍い地域も多いと分析している。


-2011年5月13日-

◆放射線量の測定業務をスタート(穀検)

 穀検は5月11日、放射線量の測定業務を開始した。原発事故により、輸出品に対して放射能検査証明書の添付が求められる事例が発生するなかで、公正な第三者機関として対応するもの。

 「原発事故が発生し、直ちに検査機器の整備とスタッフ養成を進めるなど、検査体制を整え、機器を全国支部に配置したところ。国内農産物の安全確認ができるゲルマニュウム半導体放射能測定装置も発注済みで、国内の消費者や輸出先が日本の農産物・商品を安心して買ってもらう努力をしたい」と説明した。

 今回は、工業製品等を検査するハンディタイプの測定機器シンチレーションサーベイメータ33台(1台45~6万円、うち3台は上位機種160万円)を導入し、北海道、仙台、関東、中部、関西神戸、九州の各支部(それぞれの主要港で対応)と東京分析センター(放射能計測室)に配置した。検査費用は、1日当たり8万円(消費税・交通費別)に設定。作業上の基本料金のようなもの(複数の荷主でも変わらず)で、検査証明の発行枚数等により異なるという。

 6月以降さらに10台追加導入が予定される他、農産物輸出の検査で求められるというゲルマニュウム半導体放射能測定装置(1台2,000万円弱)もすでに発注済みで、導入しだい検査対応する予定。


-2011年5月12日-

◆新商品ライスミルク4タイプを発表(木徳神糧)

 木徳神糧(株)は5月11日、こっけん料理研究所において新製品「ライスミルク発表・試飲会」を開催した。国産の米を主原料とした甘い飲み物で、当日は▽プレーン▽ライチ▽マンゴー▽木いちご-の4タイプを披露。

 特徴は(1)米の主成分であるでんぷんは、炭水化物の一種で分解されるとブドウ糖などの糖になる。ライスミルクはこの糖の自然な甘さを利用した飲み物で、砂糖や人口甘味料は一切使用していない(2)昔ながらの伝統的製法である、こうじの働きを利用して作った自然派ドリンク…で、主に女性客をターゲットにしていく。タイ香り米の販売ルートを活用する他、米産地にもアプローチしていく予定。

 同社の平山惇社長は、「25年前にアメリカで売れている例を見て、何としても日本国内でも販売したいとの思いがあった。開発は非常に難しく時間が掛かってしまったが、大変に飲みやすい商品として送り出すことが出来る。お米の消費拡大にも結びつく」としている。


-2011年5月11日-

◆香港への輸出を再開(JA東西しらかわ)

 各国が日本産の食品に対して規制を強める中、福島のJA東西しらかわは5月9日、原発事故の影響で中止していた香港へのコメ輸出を再開した。銘柄はコシヒカリ、数量は5トンで、放射能基準適合証明書を添付したという。

 「22年産は放射能の影響を受けていないが、風評被害を懸念して原発事故直後の3月中旬に放射能検査を申し込み、4月の始めに検査結果が届いた。そして県や業者と共に働きかけることで、無事に今回の結果に繋がった。これからも継続的に輸出する予定」(営農経済部)。

 同JAは、21年12月から今年2月末にかけ、香港に97.1トンのコシヒカリを輸出しており、直近では1回につき12~18トンを輸出していた。


-2011年5月10日-

◆売上高予想を下方修正(岩塚製菓23年3月期)

 岩塚製菓(株)(新潟県長岡市)は5月6日、最近の業績動向を踏まえ昨年11月に公表した23年3月期通期の業績予想を下方修正した。

 連結の業績予想は、売上高213億81百万円(前回予想215億円)、営業損益4億41百万円(1億円の営業利益)、経常利益9億15百万円(14億30百万円)、当期純利益2億57百万円(7億30百万円)。

 売上高の修正は、最需要期の12月以降と東日本大震災による需要減で、子会社のギフト商品が伸び悩んだため。営業利益は売上高の減少に加え、シェア拡大に向けて国産米100%のお試しキャンペーンなど積極的な販売施策を行ったが、第3四半期までの遅れを取り戻すことが出来なかった。

 当期純利益は、繰延税金資産の一部を取り崩した。繰延税金資産については、法人税等調整額2億45百万円を計上する予定としている。


-2011年5月9日-

◆放射能の簡易測定を開始(精米工)

 日本精米工業会はこのほど、原発事故で放射能汚染が問題となっている状況を受け、玄米・精米を対象に、放射能の簡易測定を開始した。測定料は1点につき1,050円。

 測定希望者は、1点につき2kgの試料をビニール袋に密閉した形で同会に送付する。試料には会員名、担当者名、連絡先、試料の年産・産地・品種を明記しておく。測定結果はFAXで、試料到着後2日以内(休日は除く)に届くという。

 今回の測定には、(社)アイソトープ協会の校正による機種、米BNC社製のSAM940スペクトルサーベイメータを使用。定性検査(放射能の有無、ヨウ素への換算可)のみとなっているため、定量検査を希望する場合はビジョンバイオ(株)等の検査機関に別途依頼する必要があるとしている。


-2011年5月6日-

◆中国輸出向け、精米工場・薫蒸倉庫を募集(農水省)

 農水省は中国への米輸出拡大に向け、5月18日までトラップ調査を行う精米工場・薫蒸倉庫業者を募集している。

 中国は現在、原発事故を受けて日本産の食品輸入に規制をかけているが、精米工場の指定を受けるためには1年間、薫蒸倉庫の登録には3カ月間、それぞれトラップ調査を受ける必要がある。

 募集は精米工場が12カ所(北海道・東北・関東・北陸・東海・近畿・中国四国・九州の各1カ所以上)で、精米工の「精米工場品質システム」の認定を受けているなどの資格要件がある。

 薫蒸倉庫は32カ所(同様に各地域4カ所以上)で、指定薫蒸倉庫、または同等の構造を有しているなどの資格を要する。問い合わせ先は、総合食料局食糧部食糧貿易課(電話03-3502-7965)まで。


-2011年5月2日-

◆東北支店を移転、5月2日に業務開始(木徳神糧)

 木徳神糧(株)(東京・江戸川区)は、宮城県仙台市内の東北支店を移転させ5月2日より業務を開始する。

 東日本大震災の影響によるもので、「大津波により、仙台市宮城野区の東北支店並びに仙台工場が壊滅的な被害を受けた。仙台工場はいまだに復旧の目処が立たない状況であるが、東北地区の早期復活を目指し仙台市店を移転し営業活動を再開させて頂くこととした。

 商品の供給については、首都圏工場並びに協力工場から納品する。これまで以上に迅速な対応とサービスの向上を目標に、役職員一同一丸となって努めていく」としている。新たな東北支店の概要は以下の通り。

 ▽名称=木徳神糧(株)東北支店▽住所=宮城県青葉区一番町1丁目4番1号福田ビル3階(仙台駅西口徒歩10分)▽電話番号=022-266-3170▽FAX番号=022-266-3175▽業務開始日=23年5月2日(月)。


-2011年4月28日-

◆沿岸部の作付、JA岩手ふるさとなど引き受け(岩手)

 岩手県では東日本大震災の影響を受けて、23年産米の生産数量目標を地域間調整している。津波で多大な被害を受けて作付けが困難な三陸沿岸部の数量目標を、内陸部に振り向けるというもの。県全体の生産目標数量を維持するのが目的。

 陸前高田市約720トン、大船渡市約330トンなど被災した地区から約1,300トンの調整の申し出があり、通常行われている地域間調整分の約1,000トンを含め合計で約2,300トン分を内陸部で生産することになった。岩手県の23年産米の生産数量目標は28万2,020トン。

 県農協中央会によると、「三陸沿岸部の地区では津波により、水田が海水を被り栽培が出来ない状態となっている。このため県や水田農業推進協議会等で調整して、内陸部の農家に生産してもらうこととなった。大部分を引き受けるJA岩手ふるさとのほか、JAいわて花巻、JA新いわてなどで計2,300トンを引き受けることとなった。1キロ当たり32円の調整金を拠出し、削減した地区に還元する形となる。当該地区の水田農業推進協議会で使い道を協議していく」とのこと。


-2011年4月27日-

◆夏期の電力対策、規制緩和を要請(精米工)

 日本精米工業会はこのほど、夏期の電力供給不足を見込んで電力需給緊急対策本部が決定した「夏期の電力需給対策の骨格」に対し、作り置きができない米穀業界の事情を踏えた規制緩和など行政へ意見要望を行った。概要は以下のとおり。

 (1)電力ピーク時間帯を外しての操業は、県や市の条例(騒音規正法等)に抵触するため、規制を緩和すること(2)操業の一部を早朝・深夜に移すと労働時間が長くなるため、労働基準法を改正すること(3)精米年月日の関係から作り置きができないため、袋詰年月日もしくは製造年月日へ変更すること(4)受注から納品までのリードタイムに余裕が欲しいため、行政から指導すること(5)LED照明に切り替える際の助成措置を講じること(6)作り置きが困難な生鮮食品を、工業製品等と同じ扱いにしないこと。


-2011年4月26日-

◆備蓄米の取扱いを追加(需給調整実施要領)

 農水省は4月20日付けで、「米穀の需給調整実施要領」の一部改正を行った。改正のポイントは、戸別所得補償制度の本格実施に当たり、米だけでなく麦・大豆等の畑作物も含めた生産数量目標の検討・生産振興などが必要となるため、従来の水田農業推進協議会を農業再生協議会に改め、担い手育成総合支援協議会・耕作放棄地対策協議会も順次、整理・統合していくことに対応、修正したこと。

 需給調整の取扱米穀には備蓄米を追加し、その対象となる米穀等について定めた。銘柄は農産物規格による産地品種銘柄(多収米・稲発酵粗飼料兼用品種を除く)に設定された主食用米穀で、農産物検査法を受けた3等以上の水稲うるち玄米。不適正流通に対する措置は、加工用米等と変わらず(ただし、備蓄米の契約者として認めないに変更)。

加工用米・新規需要米については、圃場特定と区分出荷の取扱いを明確化。それに合わ様式も区分管理の欄を追加した。また、加工用米の取組計画認定においては、地域流通農業者における部分が削除された。これまでは、原則として加工用米需要者は地域流通農業者と同一都道府県であること、県組合等の団体に所属している場合は全国生産出荷団体等の取り組みと重複していないこと…と規定していた。


-2011年4月25日-

◆水不足で児湯地区などの生育が遅れる(宮崎)

 宮崎県経済連によると、23年産早期米の生育は、4月15日現在で活着期~分けつ始期。移植直後の低温と水不足による浅水管理の影響で、一部葉先の黄化や植え傷みが散見されたが、好天により回復してきている。各地区の概要は以下の通り。

 ▽中部地区(JA宮崎中央・綾町)=生育ステージは活着期~分けつ始期。田植え最盛期は3月29日と平年より3日遅れたが、活着・分けつ始期は平年並み。

 ▽南那珂地区(JAはまゆう)=活着期。水を確保できている地域は、概ね生育順調。水不足の地域については深水管理できず、低温・強風の影響による下葉枯れが散見されたが、天候により概ね回復。管内の分けつ始期は、平年並みの見込み。

 ▽児湯地区(JA西都・児湯・尾鈴)=移植期~活着期。平年より遅い進度。水不足により一部地域で移植が遅れ、終期に至っていない。移植後の低温による植え傷みがあったが、好天により回復しつつある。

 ▽東臼杵南部地区(JA日向)=育苗期~活着期。平年より遅い進度。3月中に植えた一部の圃場において霜による葉の障害等が見られたが、その後の天候で回復。水不足で田植えが6割程度しか終了しておらず、生育も全体的に遅れている。

 ▽東臼杵北部地区(JA延岡)=移植期~活着期。田植えを終了している地域では、順調に生育している。


-2011年4月22日-

◆県間調整、17道府県が受け入れ申し出

 宮城県1万0,600トン、福島県3万5,000トンをそれぞれ申し出ていた23年産米の生産数量目標の県間調整。4月18日までに受け入れを示したのは17道府県となたが、合計でおよそ3万トン程度にとどまり、両県の要請する計4万5,600トンには満たなかったようだ。

 受け入れを申し出たのは、新潟1万トン、秋田4,000トン、青森3,380トン、北海道1,500トン、石川1,370トンのほか、山形、奈良、福岡県などが手を挙げているもよう。26日までに両県と調整する。

 田植え直前の時期に入っているため、要請数量には届かない公算だが、前年産の作付実績に対して、過剰作付分20万トン(4万ha)+備蓄米買上げ20万トン(4万ha)の計40万トン分(8万ha)にも及ぶ主食用米の生産調整強化が求められているなかで、県間調整の未達=新米供給不足と見るのはまだ早い。冷静な判断が求められる。


-2011年4月21日-

◆日東あられ新社、事業継続を断念、廃業へ(岐阜)

 せんべいやあられの菓子メーカーである日東あられ新社(岐阜県池田町、堀内潔社長)が4月19日までに、事業継続を断念したことが明らかになった。民間の信用調査会社の調べでは18日に開いた臨時取締役会にて廃業することを決め、19日に従業員に伝えたという。20日以降も受注してある製品の生産は行うものの、それが終了次第、清算作業に入る予定となっている。

 同社の前身の日東あられは1948年設立。91年、会社更生法に基づいて多額の負債を背負って事実上倒産したが、即席麺大手のサンヨー食品の支援により日東あられ新社を設立して事業を引き継いだ。しかし、売上げの減少に歯止めが掛からず、2011年3月期まで数年にわたって連続して最終赤字となり、今回の事態に至ったものと見られている。

 米穀業界に対しても、「合理化等努力してきたが、経営環境の悪化で存続が不可能になった。19日をもって事業を停止する」旨の通知を出していた。

 信用調査会社では、「自主廃業といっても負債が多額なので簡単には行かない。こうした場合、破産という形を採るケースが多い」とも見ており、39億円と見込まれる債権額の中身とともに今後の成り行きが注目されるところ。


-2011年4月20日-

◆宮城・福島の県間調整、26日までに自治体間で調整

 震災被害を受けた宮城県では23年産生産数量目標36万7,950トンのうち1万0,600トン(面積換算約2,000ha分)、福島県では目標36万3,680トンのうち3万5,000トン(同約6,500ha分)をそれぞれ県間調整として、農水省に申し出ている。

 同省は全都道府県に引き受け意向を18日までに求めており、19日現在集計中。まとまり次第、両県に情報を伝え、当事者の自治体間で4月26日までに調整するスケジュール。


-2011年4月19日-

◆震災被害は管内でカバーへ(千葉香取)

 千葉県香取市で田植えの困難なところが発生している問題は、4月18日取材で「その後、液状化しているところが判明したため、被害面積は前回の2,500ha(管内の作付面積の35%、概算値・以下同)から500ha増え3,000haに拡大した。

 ただし、500haは自力で水の確保が出来る見通しで、作付の判断が出来かねる面積は2,500haと変わっていない」としている。市では2,500haにおいても、自力での水確保などによる田植えを進めており、最終的な被害は作付が終わった段階で本格的に調査をする考えのようだ。

 生産調整は「市内でも被害にあっていないところがあり、そこが70%の配分から100%にすればある程度カバーできるだろう」。同市の23年産の生産数量目標(当初配分)は5,025ha、2万8,141トン。なお、戸別所得補償については、「震災後に若干、変更が出ているため、5月いっぱいを目処に提出するよう要請している」という。


-2011年4月18日-

◆県間調整6,500haを申し出(福島)

 福島県はこのほど、震災に伴う各種被害によりコメの生産減が見込まれる中、6,500ha(3万5千トン)の県間調整を農水省に申し出た。

 「この数字は市町村からの要望を積み上げて算出したもの。現在、県内の受け手側の情報をまとめているところで、変動する可能性はある」(水田畑作課)。

 また、南相馬市は23年産の作付中止を決定したが、まだ今回の数字には反映されていないとのこと(同市の生産目標は2万4千トン)。


-2011年4月15日-

◆日東ベスト(株)、おむすびでJAS違反(農水省)

 農水省は4月13日、日東ベスト(株)(山形県寒河江市幸町4-27)に対しJAS法に基づく改善を指示した。同社は既に農水省の立入検査を受け、社内調査の結果を公表している。

 農水省によると、関東農政局と消費安全技術センターが今年2月から3月にかけて、爽健亭事業本部横浜工場に立入検査を行ったところ、▽「塩むすび会津こしひかり」に会津コシ以外の産地・品種の精米が入っていた商品を昨年7月から11月に58万9,258個製造し、出荷・販売▽同様に「塩むすび会津こしひかり福島県産特別栽培米」について、会津コシ以外の産地・品種の精米が入っていた商品を今年1月から2月まで16万7,934個製造し、出荷・販売したことをそれぞれ確認したという。


-2011年4月14日-

◆瑞穂食品(株)の米粉新工場完成、生産能力倍増

 日本製粉グループで米粉を製造する瑞穂食品(株)(本社/東京都、工場/兵庫県加古川市)は12日、中期経営計画のもと栃木県の「テクノパークかみのかわ」に集約し、推進してきた米粉の工場建設工事が完了したことを公表した。生産能力は、原料米ベースで年間約2,000トン。

 日本製粉(株)と瑞穂食品(株)は昨年9月、秋田県、JA全農と米粉利用促進に向けた生産連携事業計画を発表。JA全農あきたから瑞穂食品(株)の新工場に対し、秋田県が開発した「あきた瑞穂の舞」と「あきたこまち」の供給を受ける。今回の工場建設は、需要拡大に対応するため生産能力を約2倍に増強して、生産効率化と品質向上を目指すもの。

 上三川新工場の概要は、以下の通り。▽ 所在地=栃木県河内郡上三川町多功南原2568-5▽敷地面積=3,540㎡▽建物概要=建物及び倉庫(鉄骨一部2階建)▽生産能力=年間約2,000トン(原料米ベース)▽設計施工=ニップンエンジニアリング(株)▽投資総額=約14億円(全額自己資金)。


-2011年4月13日-

◆放射性物質を懸念した作付制限の必要なし(宮城・山形・関東)

 茨城県は県内農用地の土壌調査結果を公表。全地域で原子力災害対策本部が示している土壌中放射性セシウム濃度の上限値である5,000ベクレルを下回ったため、「放射性物質を懸念した水稲の作付制限の必要はない」と通知を出した。

 調査は県が18カ所(うち水田は15カ所)のサンプリングを行い、農水省が分析。結果は92~496ベクレル/kgの範囲となり、いずれの地点でも上限値の10分の1以下に収まった。

 茨城県同様、宮城県、山形県、栃木県、千葉県、群馬県の各県でも、土壌調査の結果が公表された。いずれも放射性セシウム濃度が上限値の5,000ベクレル/kgを下回ったため、原子力災害対策本部が示した米への移行の指標に基づき、作付制限は行われない。

 ただし、山形県の最上地域については、「消雪後直ちに(4月中旬頃)土壌分析調査を実施し、農作業の進捗に支障がないように進める」とされている。


-2011年4月12日-

◆2千ha分を県間調整へ(宮城)

 宮城県は4月8日、23年産米の生産数量目標について、1万0,600トン(面積換算2千ha分)を削減する方針を固め、農水省に調整を申し出た。

 東日本大震災を受けての対応で、先頃から進めていた地域間調整の枠が埋まらなかったための措置。津波被害により23年産米の作付が困難な三陸沿岸部の15市町村・1万haのうち、約6,500haを内陸部に振り向ける方向で調整が進められていた。

 被災した市町村間で1,500haが調整され、最終的に「仙台市周辺など被害が深刻な地区から約5,000ha分の削減希望があったのに対し、内陸部からの増産希望は約3,000haにとどまった。このため約2,000ha分については、都道府県間調整とすることを決定した。

 当面のスケジュールとしては15日を目処に調整を進めて、今月26日までに全体的な生産目標数量を改めて示したい」(農産園芸環境課)としている。


-2011年4月11日-

◆作付け制限と出荷前検査で2重に安全を確保(農水省)

 篠原副大臣は4月7日の会見で、土壌調査について「福島の調査方法も農水省とすり合わせしたものであり、農水省が行っている茨城県など福島以外の部分も4月中旬以降、遅くとも下旬までには公表する。その土壌調査の結果と、今後定める移行係数(イネが土壌中の放射性物質を吸い上げる割合)を元に、原子力対策特措法に基づく現在の出荷制限と同様の形で、菅首相が地域毎に作付け制限を指示することになる。福島の7市町村以外についても、最終的な作付け可否は農水省が決定する」と述べた。

 制限地域には補償措置をとる考えだが、「半減期が30年といわれるセシウムによって土壌が汚染されているので、来年すぐ解除になるわけではない。出荷制限よりずっと重い判断になる」という。

 また、原発事故の収拾の目処がたたず、放射性物質の流出が今後も続くとの見通しから、鹿野大臣も8日、「作付け制限地域以外で収穫されるコメについても出荷前に検査を行い、規制値を超えるものは流通させないよう、二重にチェックする」方針を示した。


-2011年4月8日-

◆戸別所得補償、本格実施に向け84%が加入の意向

 農水省は4月6日、「戸別所得補償制度に関する意識・意向調査結果」の結果を公表した。22年度のモデル対策の評価と、23年度の本格実施に向け農業者の意識・意向を把握するため実施したもの。調査対象は農林水産情報交流モニターのうち、稲作及び麦・大豆等の畑作物の作付を行っている農業者モニター890名で、回答者は647名。

 モデル対策の評価については、モデル対策に加入した回答者(549名)のうち74%が「制度を継続、骨格は維持すべき」と答えており、「主食米に交付金が出ることで経営が安定する」「需給調整に参加するメリットが大きい」ことを評価する理由としてあげている。23年度の米の所得補償については、84%(537名)が加入の意向で、回答者のモデル事業加入者(80%、516名)を4ポイント上回った。「22年産の米価が下落したため、需給調整に参加し交付金をもらった方が有利」との判断がその理由。水田活用の所得補償交付金についても同様の傾向で、73%(462名)が参加の意向を示している。

 今回の調査の実施時期は23年2月中旬~下旬だが、その後、東日本大震災が発生し、23年産米の需給と価格をどう読むのか、不透明な状況になった。価格下落時の補償が一番の参加メリットだとすると、震災や原発事故が加入申請にどう影響するか、注目される。


-2011年4月7日-

◆23年産940銘柄を設定、新規46・廃止5

 農水省はこのほど、農産物検査法の規定に基づき、農産物規格規程(産地品種銘柄)の一部を改正した。23年産米に適用されるもので、前年産より41銘柄増の940産地品種銘柄となった。施行期日は、平成23年4月30日。銘柄設定されていないものは、銘柄検査が受けられず、JAS表示もできないので要注意。

 新規銘柄は、うるち33、もち10、醸造用3の計46。廃止は、うるち4、醸造用1の計5。一昨年から選択制が導入され、小ロットで流通する品種も設定しやすくなった。

 良食味米として注目されている「つや姫」は、島根県で新規設定され、山形、宮城、大分の4県に増えた。また、高温耐性を有し、ヒノヒカリ・コシヒカリ並みの食味を持つ「にこまる」は、石川、静岡、岡山、愛媛で新規設定され、普及県は14県に拡大する。

 もちは、山形こがねもち、千葉ふさのもち、長野ヒメノモチ、岐阜きねふりもち、愛知峰のむらさきのほか、設定のなかった愛媛(クレナイモチ、モチミノリ)、高知(サイワイモチ、たまひめもち、ヒデコモチ)で銘柄設定された。醸造用は、山梨山田錦・夢山水、福岡壽限無が追加設定された。


-2011年4月6日-

◆沿岸部作付6,500ha分を内陸部に振向け(宮城)

 宮城県は23年産米の作付について、津波被害を受けた沿岸部の枠を内陸部に配分調整する方針を固めた。水稲の作付が困難な三陸沿岸部の15市町村・約1万haのうち、約6,500haを内陸部の20市町村に振り向ける。残りの約3,500haに関しては、予定の転作分として見なすよう国に特例措置を要望している。

 県によると、「三陸沿岸部では今回の大津波により、23年産米の作付が出来ない地区が出てきている。このため先月24日以降から水田農業協議会を通じ、県内各地区へ増減希望の聞き取り調査を行い5日に締め切った。この集計数字を元にして、配分済みの23年産米の生産目標数量を見直す作業に入る。現在のところ、9日前後に再度の調整を行って、今月中旬を目処として改めて生産目標数量を示す予定となっている。今回の対応で県全体の生産数量は確保していく」(農産園芸環境課)としている。


-2011年4月5日-

◆戸別所得補償制度等の申請期限を延長(農水省)

 農水省は4月1日、東日本大震災により東北・関東の被災地では農業者、行政、農業団体等の関係者も被害を受けているため、戸別所得補償制度に関連する手続きの申請期限等を8月31日まで延長することを決めた。

 対象地域は災害救助法の適用を受けた市町村で、具体的な地域は県や農業再生協議会と協議し決定する。

 延長を行う申請手続は、(1)農業者戸別所得補償制度の加入申請(当初期限:6月30日)、(2)22年産ナラシ対策の交付申請(当初期限:4月30日)、(3)23年産ナラシ対策の積立金の納付(当初期限:7月31日)、(4)環境保全型農業直接支援対策の交付申請(当初期限:6月30日)。具体的な手続については事業ごとに今後示す予定。


-2011年4月4日-

◆地域間調整を受け生産目標を見直し(宮城)

 宮城県は3月31日、平成23年産米の生産目標数量について、割り当て済みの配分見直しを行うことを決めた。各地区で進む地域間調整の聞き取り調査の結果を待って、改めて生産目標数量を調整していく。また、仙台市周辺の地区では、減反中の農地を水田に復元させる動きも出てきている。

 同県内においては先に発生した大津波により、三陸沿岸部を中心として深刻な被害が出ており、「23年産米は勿論のことだが、24年産米以降も県全体の生産数量を確保していく」ことを基本方針としている。

 震災の復旧状況には、「4月1日段階でも海に近い水田ではまだ水は引いていない。加えて、津波と共に海底の岩、漁船の残骸や燃料油などで深刻な事態に変わりない。地域別の生産数量や銘柄別のシェアなど大きく変動しそうだ」との(県内業者)声が聞かれる。


-2011年4月1日-

◆放射性物質に関する土壌調査を開始(農水省)

 農水省は3月30日、福島第一原発の事故を受け、放射性物質に関する土壌調査を行うことを明らかにした。

 30km圏外の約150カ所を対象に、耕うんの際にかき混ぜられる可能性がある深さ15cmまでを検査する。稲に関しては作付時期を考慮して4月中旬の結果公表を目標に進められるという。検査は県が主体で行い、検査地点の数も各県が判断。農水省はサンプリング方法を統一するなどの形で協力する。

 収集された土壌のデータは、収穫時に食品の暫定規制値に収まるかどうかを予測する形で公表される見通しで、正式に公表するか否かは自治体の判断による。調査を行う県は明らかではないが、福島および隣接する県が対象とみられる。

 調査対象となる放射性物質はセシウムで、半減期が短い放射性ヨウ素は除かれる。それ以外の放射性物質については、今後の状況によって調査するか否かが検討されるとのこと。調査時以降も放射性物質が土壌に飛来することが考えられるが、出荷時に食品の暫定規制値に基づいて再度調査を行うことで、安全性を確保する。


-2011年3月31日-

◆震災地以外でもJAS法適用外に(加工食品)

 農水省は3月29日、震災に伴い加工食品におけるJAS法の適用について、震災地以外でも震災地への供給増などにより、包装の変更が一時的に追いつかない場合、取り締まりの対象から外すことを公表した。

 ただし、当該製品の一括表示欄の原材料記載順違いなど消費者の誤解を招かない軽微な違いであり、製品に近接したPOPや掲示で本来表示すべき内容を消費者が選択の際に知ることが出来るようにしていなければならない。期間は、「当分の間で、決まっていない」(農水省)としている。


-2011年3月30日-

◆土壌の放射能汚染モニタリング調査を実施(農水省)

 農水省は3月28日、原子力発電所の事故に伴う出荷制限等への対応に関するQ&Aをまとめた。水稲については、「放射能汚染が発生した地域において、米などの作物を作付けてもよいのか」という質問に対し、モニタリング調査を実施することを示している。回答全文は以下のとおり。

 (1)原発事故による影響が懸念される中、農業者にとっては、春の農作業を間近に控え、水稲の田植えをはじめ営農計画を早急に立てることが差し迫った課題であると承知しています。

 (2)現在発生している野菜の汚染は、主に空から降下する放射性物質が野菜の表面に付着することにより生じているが、今後作付けする米などの農作物については、土壌に高濃度の放射性物質が蓄積していれば、作物に吸収され汚染が発生する可能性があります。

 (3)このため、米などの農作物の作付については、放射性物質が土壌中にどの程度蓄積されているか調査し、その結果を踏まえて判断する必要があります。

 (4)農林水産省としては、関係県と連携して、早急に土壌のモニタリング調査を実施し、米などの作付が行われる前に一定の方針を示せるよう取り組んでまいります。

 具体的な調査スケジュールや調査範囲、判断基準、結果の公表スケジュール等については、29日現在未定で、「早急に決めていく」(生産局農業生産支援課)という。なお、Q&Aでは賠償に関しても触れており、出荷制限や風評被害への賠償、賠償のための準備、賠償を受けるまでの資金面での支援、JCO東海事業所事故の際の賠償についてまとめている。同Q&Aは随時更新される予定。


-2011年3月29日-

◆福島、23年産水稲の作付を延期

 福島県は3月28日までに、福島第一原発事故に伴う放射性物質による土壌汚染の可能性を受け、農産物の播種や移植の時期を限界まで延期するように求める通知を出した。耕うん作業も当面は行わないように呼びかけている。

 水稲については、水稲育苗(種子予措、浸種作業、播種、育苗)の各作業工程を見直し、田植えを遅らせても良いように計画するよう求めた。播種作業は平年における県内水稲の播種及び田植えの終期を目安に計画し、塩水選や浸種作業の時期もそれに合わせるように呼びかけている。


-2011年3月28日-

◆田植え始まる、4月2~3日から本格化(高知市)

 高知県でも23年産早期米の田植えが始まった。「早い農家が3連休中(19~21日)に植えたようだ。ただ、気温が低く、若干、苗に傷みが生じている」(高知市)という。本格化するのは、平年並みの4月2~3日(週末)の見込み。

 作付面積は「加工用米・飼料用米が少し増えるかもしれないが、全体的にはあまり変わらない見通し」としており、備蓄米については関心がないもよう。

 早期3品種の構成は、前年産に比べ南国そだちが若干の減少、コシヒカリがその分増加し、おおよその比率は南国そだち2割、ナツヒカリ2割弱、コシヒカリ6割強を想定している。


-2011年3月25日-

◆コメ先物25日官報公示、認可判断7月下旬(篠原副大臣)

 3月24日に行われた参議院農林水産委員会の審議で、自民党の山田俊男議員はコメの価格形成に関し、「コメ先物の試験上場が申請されたが、23年産の生産もどうなるのか分からない状況で、どう判断するのか」と質問。

 篠原副大臣は「それについては明日(25日)官報公示し、関係者の意見も聞きながら判断するが、震災の影響で作業が遅れており、認可するしないの判断は7月下旬になる見込み。水利施設の被害はまだ把握できないが、田植え不可能な面積は津波で潮を被った2万haだけでは済まない。それらをどの程度考慮するかを含めて判断することになる」と答えた。

 これに対し山田議員は「現在、価格形成の場がないために先物という話になるが、現状の相対取引や現物市場を発展させるなどの方策もある。コメを投機に委ねて良いのかどうか、実施に当たってはよく考えて進めるべき」と意見を述べた。


-2011年3月24日-

◆福島や茨城のお米は安全、出荷規制の対象外(農水省)

 農水省は「お米の安定供給の確保」について消費者の疑問に答える形でQ&Aを公表しているが、4つの設問に加え【Q5.福島や茨城のお米は安全でしょうか】を追加した。回答全文は以下の通り。

 (1)現在出回っているお米は、今回の事故の発生前に収穫され、貯蔵されていたものです。(2)このような農産物は、事故の発生時以後も屋内で適切な管理の下に貯蔵されている限り、放射性物質を含む粉じんを浴びることがないため、安全性が損なわれる可能性は極めて低いと考えられます。(3)このため、摂取制限、出荷規制等の対象にもなっておりません。(4)消費者の皆様におかれましても、冷静な対応をお願いします。

 詳しくは>>>農水省「お米の安定供給の確保について」


-2011年3月23日-

◆青森、秋田など6産地の受注再開(全農)

 関西の米卸への聞き取りによると、全農西日本米穀販売事業所より3月19日付で、第8報として地震発生に伴う米穀出荷の対応について通知された模様だ。

 全国規模の量販店チェーンと取引する有力A米卸からは、「19日段階で受注、出庫ともに停止の産地は、岩手、宮城、福島、茨城。また22日からは、新潟、富山と北陸2産地についても、受注、出庫とも停止との措置が採られている。また出庫の時期は明確には記載されていないが、19日段階で受注が再開となった産地は、青森、秋田、山形、栃木、千葉、長野となっている」(仕入担当)との状況が聞かれる。

 同米卸では納入先のオーダーをまとめながら対応する方針だが、「東北産地からの状況報告からは、少なくとも4月半ばまでまとまった出庫は難しい雰囲気だ。過剰在庫に注意しながらも、新たな調達を実施する必要がある」と指摘する。


-2011年3月22日-

◆冷静な購買行動呼びかけ、スーパー団体に要請(全米販)

 全米販は3月17日、日本スーパーマーケット協会、全日食チェーン商業協同組合連合会、新日本スーパーマーケット協会、日本チェーンストア協会、日本フランチャイズチェーン協会の5団体に対して、「米穀の消費者への円滑な供給」について協力要請を行った。

 米卸業界では、早急な工場の復旧、計画停電での精米能力低下のものでフル操業に努めるなど最大限の努力をしていることや、全体として需給に見合う生産量が確保されているなかで仕入調達の切替や運搬に必要な燃料確保を要請するなど通常の米運送が困難な状況にある事情を説明したうえで、「配送の効率化や米の需給事情を踏まえた消費者への冷静な購買行動の呼びかけ」等に協力を求めた。


-2011年3月18日-

◆米穀団体、消費地への米供給で農水省に要請

 全米販・全農・全集連は3月16日、連名で農水省総合食料局長に対し、「地震発生後における消費地への米供給」について、(1)米運搬に必要なガソリン・軽油などを優先的に手当てすること(2)被災地だけでなく米供給に支障が生じている地域については、精米表示にかかるJAS法運用を緩和すること(3)必要に応じ政府が保有する備蓄米を供給すること-の3点を要請した。

 東日本を中心に農協などの米穀保管施設や精米加工施設に深刻な被害が生じているため、原料玄米の産地振替、精米工場の振替・代替製造などの対応により米供給に全力を挙げているとしたうえで、運搬に必要な燃料確保ができないこと、消費地の精米工場でも被害が生じていることに加えて、計画停電のため精米製造能力が大幅に低減しているため、被災地だけではなく首都圏でも円滑な供給に支障が生じている…と現状を説明し、対応を要請した。


-2011年3月17日-

◆「十分なお米がある。備蓄米放出の用意も」(農水大臣)

 鹿野農水大臣は3月16日、「米の安定供給の確保について」のメッセージを公表した。

 被災地以外においても、一部地域の店頭において品薄状態が発生していることに対して、「国内には、十分なお米がある。必要以上に買いだめを行わない等、冷静な消費行動をお願いしたい」と呼びかけた。

 米については、需要量を十分見合う生産量が確保されているうえに、今年6月末の民間在庫は200万トン程度と見込まれるなどの需給見通しを示したほか、政府は約100万トンの備蓄米を保有しており、いつでも放出する用意があるとした。


-2011年3月16日-

◆「開国フォーラム」など中止、TPP判断先送りも

 政府は3月14日、東北地方太平洋沖地震の発生を受け、19日以降に予定されていた「開国フォーラム」の中止を決めた。

 開催中止が決まったのは高松市・名古屋市(19日)、広島市(20日)、福岡市(21日)の4カ所。震災発生後、既に大阪市と札幌市の開催も中止しており、予定の9カ所のうち開催されたのは、さいたま市、金沢市、仙台市の3カ所のみ。

 TPP交渉参加是非の判断のため、国民の意見を聞く場として設けたものだが、6月に下すとされてきたその判断自体が先送りされる可能性も出てきた。

 一方、山田前農相など、TPP参加に反対する民主党国会議員らの「TPPを考える国民会議」も12日に予定していた札幌市での会合を中止している。


-2011年3月15日-

◆売りストップ状態

 3月14日の市中取引きは、地震災害の情報収集が中心となっている。売り手の産地業者は、「倉庫がグチャグチャで、2~3日整理がつかない」「避難所に寄附したり、スーパーから追加注文が出ていて、自分で使わなければならなくなった」など玄米の売りは一時的にストップ状態。電話回線の混乱などもあり、連絡が付かないケースもあるようだ。

 買い手からは、「とりあえず、どんな荷物が出ているのか」「なんでもいいから荷物はないか」との打診が入っているが、ほとんど成約に至らない。

 すでに契約済みの荷物も、「道路がストップ状態で輸送できないほか、ガソリンが足りない」などの理由で、荷渡し出来ないケースも出ているようだ。状況が確認でき、落ち着くまでは、しばらく時間がかかりそうだ。


-2011年3月14日-

◆生産量80万2千トンで、前年比4倍まで増加(豪州)

 オーストラリア農業資源経済局(ABARE)が公表した作物レポートによると、ニューサウスウェールズ州における2010/11年のコメ生産量は80万2千トンとなる見込み。

 豪州のコメ生産は干ばつ等の影響で作付減を余儀なくされ、07/08の収穫量は1万9千トンにまで落ち込んだが、今年産は昨年12月からの記録的な大洪水により、使用可能な潅漑用水が増大したため、干ばつの年に比べ穀物生産が回復したもの。

 09/10の生産量は20万5千トンだったが、1年で4倍もの急拡大となる。19年度以降、SBSでもほとんど輸入されていない豪州米だが、どこまで輸出余力が出てくるのか。


-2011年3月11日-

◆「産地未検査」表記で了承、4月にパブコメ(表示部会)

 内閣府消費者委員会は3月9日、第8回食品表示部会を開催。米トレサ法に基づく未検査米の産地表示について、検査米との違いを明確にするために[△△県産(産地未検査)]の表記を提示し、委員の了承を得た。

 前回、米トレサ法を根拠にした表記を行うことに対し、委員からは反対意見が出ず、予定通り改正に向け作業が進められることになったが、消費者庁が提示した[△△県産(未証明)]に対しては、「未証明という表現は分かりづらい」との意見が大勢を占め、田島眞部会長(実践女子大学生活科学部教授)に表現の修正を一任することになっていた。

 今後は農水省と協議し、「4月にはパブリックコメントを行いたい」(消費者庁)としている。


-2011年3月10日-

◆環境保全米をPR、村井知事も出席(宮城)

 宮城米マーケティング推進機構(宮城県・全農宮城県本部等)は3月16日、有楽町駅前広場の特設ステージで「みやぎの環境保全米PRイベント」を開催する。宮城県の村井嘉浩県知事、全農宮城県本部の千葉和典本部長、宮城県農業協同組合中央会の菅原章夫副会長が出席して、みやぎ環境保全米の取組についてPRする。

 同推進機構では、「宮城県では全国に先駆け環境保全米の作付面積を、平成25年産米までに水稲作付面積の70%に拡大することを目標にしている。昨年は猛暑により厳しい販売環境だったが、丹精込めておいしいみやぎ環境保全米ひとめぼれ、ササニシキを作った。たくさん召し上がってもらい、応援していただきたい」としている。

 また、イベントでは宮城県出身のサンドウィッチマンによるトークショーが開催される他、宮城ふるさとプラザ(池袋)の1日店長として県産品のPRも行われる。


-2011年3月9日-

◆山形つや姫をフランス、オランダに輸出(神明)

 全国米関連食品輸出促進会(全米輸)の会員である(株)神明は、JA山形もがみが生産した22年産米「山形つや姫」を全農山形県本部を通じて輸出したことを明らかにした。

 すでに米は神明の精米工場で5キロ精米袋に加工して、2月18日に横浜港を出港。輸出先はフランス、オランダで、小売店の店頭や外食店で使用されるという。

 今回の件については、「2010年10月にフランスで開催された世界最大の食品見本市SIALに出展したことで実現。JA山形もがみの阿部理事参事も駆けつけ、来場したバイヤーにつや姫をアピールした。

 この結果、オランダの日本食材卸より精米重量で520キロ、フランスの日本食材・総菜店より1,000キロを受注した」(全米輸事務局)としている。

 全米輸は、組合員のJA秋田おばこ、JA魚沼みなみなど6JAと神明グループが、「世界中の人々に日本の美味しい米を食べてもらいたい」として、2010年5月に発足。これまであきたこまち、コシヒカリの輸出拡大を推進してきた。


-2011年3月8日-

◆山形つや姫5キロ2,280円で販売(みやぎ生協)

 みやぎ生活協同組合(仙台市)では今年1月より、山形つや姫を5キロ2,280円(セール時は1,980円)で販売している。店舗販売のみながら、「目新しい産地銘柄米であることや、食味が優れていることから顧客の反応は良い。23年産での継続販売については、今後の販売経過を見ながら検討していく」考え。

 宮城県内においても、23年産米へ向けてつや姫の栽培準備が進められており、JAみやぎ仙南などで生産規模が拡大する見込み。県内からは、「食味が良く市場評価が大変に高い点から、つや姫の栽培には取組んでいきたい。高い概算金設定も魅力」(某JA)と期待も大きい。

 首都圏のA食品スーパーの担当者は、「22年産米は食味が良く、珍しさもあり好調な実績を稼いでいる。生産が拡大した際の販売手法が課題」と指摘する。


-2011年3月7日-

◆米粉パビリオン、規模、内容とも充実(フーデックス)

 国際食品・飲料展「FOODEX・JAPAN(フーデックス)2011」が、千葉県内の幕張メッセにおいて3月1日~4日の期間で開催された。

 前年以上に目立っていたのは農産コーナーの米粉パビリオンで、日本穀物検定協会、国内産米粉促進ネットワーク、フード・アクション・ニッポン、米穀安定供給確保支援機構がぞれぞれ工夫を凝らしたブースを構えていた。加えて、秋田大潟村同友会、埼玉県米粉利用食品推進連絡会、新潟県、札幌商工会議所など産地の出展も多く、規模、内容とも前回以上に充実していた。

 各ブースとも試食など積極的にPRしており、多くの来場者が足を止める光景が見られた。また、大潟村あきたこまち生産者協会、JAみどりの有機農業推進協議会、雲南農業協同組合、全国産直米の会・全国産直あぐりの会、福岡農産、サタケなど、米穀関連の出展も多く見られた。


-2011年3月4日-

◆山田錦など酒造好適米1割減

 酒造好適米の出回減がほぼ確定した。22年産検査は1月末で6万4千トン。過去の同期比較では、21年産比93%、20年産比86%、19年産比90%。需要減に伴う生産抑制と見られ、検査最終値も6万6千トン程度が見込まれる。

 国税庁がまとめる清酒の1~11月課税数量(輸入分を含まず)は49万1,541klとなっており、前年同期比93%、前々年同期比89%と、検査と同じような傾向で推移している。米粉や新規需要米などの普及に力を入れるが、伝統的な米加工品にも目を向けたいところ。

 主な品種の検査(1月末)は、▽山田錦1万9,166トン(前年産同期比91%)▽五百万石1万7,307トン(93%)▽美山錦6,263トン(96%)▽雄町1,438トン(89%)-など。兵庫山田錦は1万4,245トン、前年同期比90%。


-2011年3月3日-

◆23年産政府買入5万3千トン落札

 農水省は3月2日、23年産国内産米穀の政府買入第1回入札(2月25日実施分)の結果を公表した。

 一般枠・優先枠合わせて19万8,800トンの提示(残りの1,200トンはもみ保管分で別途入札対応)に対して、申込みは5万6,144トン、うち5万3,402トンが落札となった。

 提示数量に対する落札率は26.9%(一般枠17.5%、優先枠48.1%)。申込みは延べ69業者、落札58業者で、参加の8割以上が落札した。模様眺めも多かった初回入札にしては積み上がった印象。

 提示残は、一般枠11万3,828トン、優先枠3万1,570トンの計14万5,398トン。第2回入札は、3月中旬に実施される予定。


-2011年3月2日-

◆32品目、1カ月かけ国産米100%表記へ(岩塚製菓)

 岩塚製菓(株)は米トレサ法の適用(産地情報の伝達義務)に先立ち、3月1日から1カ月かけて原料原産地を印刷した商品パッケージに切り替える。「対象は流通している約70品目。このうち主力を含む32品目については、国内産米100%の表記になる」(同社)としている。

 32品目の中には、国内産米への切り替えが必要な品目が一部あり、パッケージに合わせて替えていくことになる。32品目が全体に占めるシェアは明らかにしていないが、主力を含むことから相当量を占めると見られる。32品目以外の国内産米100%使用については、「状況を見ながらの判断で、いまのところは未定」という。

 同社の今年3月期の売上高予想は215億円(前年度実績204億94百万円)。


-2011年3月1日-

◆高温対策には追肥調整、水管理、土づくり(農水省)

 農水省はこのほど「高温適応技術レポート」をまとめ、追肥量の調整、水管理、土づくりが高温対策として効果的であることを改めて示した。高温耐性品種の効果も実証され、22年産の1等比率は、山形つや姫98%、富山てんたかく90%、てんこもり91%、福岡元気つくし87%、大分にこまる72%と、いずれも実力を発揮している。

 長期に渡る高温の影響で、全国1等比率平均61.7%と落ち込んだ昨夏。近年の良食味志向もあり、追肥を抑制した地域では、栄養不足で品質低下を助長した事例も。関東では晩生品種も品質が低下、北陸地方を中心とする「遅植え」も効果が限られた。

 その一方で、水管理(登熟期間中の通水管理、収穫前の早期落水防止等)、土づくり(たい肥の施用、15cm以上の深耕等)などに取組んだ地域では影響が軽減された。「平成22年高温障害に係る適応技術の実施状況調査」によると、水管理の徹底は「効果が高い」とする回答者が12%、「ある程度の効果」は76%、土づくりはそれぞれ40%、60%と、確かな効果が見られる。

 今後の対応としては、高温耐性品種の導入に加え、(1)生育診断に基づく追肥および、17日から10回ほどに分けて少量の穂肥を施用する少量継続追肥法、(2)水管理・土作りについての再点検・見直し…が重要としている。


-2011年2月28日-

◆23年産つや姫、3,373農家を認定(山形県)

 23年産山形つや姫の生産は、当初の計画より700ha増え、3,200haで取り組まれる。県は計画が増えたことに伴い、増加分を作付する農家の認定作業を進めていたが、全体で3,373農家を認定した。22年産米は2,573人だったため、800人の増加。作付地帯は、庄内地区が約半分を占める。生産量は1万6,000トンの計画。

 一方、22年産米は3~5月の3カ月間、全日空の国内線プレミアムクラスの機内食に採用されることが決まった。対象の路線は、羽田空港発の札幌・大阪・福岡・沖縄・庄内便を含む1日約50便で、昼・夕食合わせて1日当たり約800食が提供される。つや姫は「3カ月間で6トン程度を予定している」(県)という。


-2011年2月25日-

◆小麦値上げ、「次の販促策を」(米卸)

 輸入麦の値上げで精米販売への追い風を期待する声が聞かれる一方で、前回、短期的に終わった需要を逃さないよう戦略を立てる必要があるとの指摘も。

 全国展開する大手量販店チェーンと取引する有力A米卸は、「製パンメーカーもさすがに18%もの引き上げ幅では、製品価格の値上げに出ざるを得ないのではないか。当然ながら精米商品には追い風で、販売実績は上向き傾向が明確になっていくだろう。ただし前回、同じように小麦関連商品が値上げになった時に、追い風効果は2カ月程度しか続かなかった。油断せずに次の販促戦略を考えておく必要がある」と指摘する。

 また、広域に店舗展開する有力B量販店チェーンでは、「安易な店頭価格の値上げ対応は売上ダウンに直結する恐れがあり、現段階では各メーカーとも慎重な姿勢を示している。しかし、18%もの上げ幅では利益面で相当に厳しく、一定規模で上げ改定を求めてくると見ている。その場合、消費者は5キロ1,480~1,580円中心の精米商品にシフトしていくだろう」との見方を示す。


-2011年2月24日-

◆政府買入資格者168、うちJA96・新潟34業者

 農水省は2月22日、政府買入契約の有資格者名簿を更新した。資格者数は、22年産89業者、23年産79業者の合計168業者となった。

 22年産の有資格者は2月1日現在より24業者増えたが、22年産の有資格者は23年産でも有資格者とみなされるため、先行して取得したケースも確認されている。

 有資格者168業者のうち、JAが96と全体の約6割を占める。23年産作付前契約への対応を検討していることがうかがえる。コメ卸では、木徳神糧、名古屋食糧、京山、大阪第一食糧なども取得した。

 各県都道府県別の資格者数は、新潟が34業者でトップ。次いで山形・福島各15業者、宮城14業者、秋田・栃木・富山各10業者、青森・石川各8業者、長野7業者と続く。


-2011年2月23日-

◆1月相対、上げ17・下げ18産地銘柄(農水省調査)

 農水省は2月22日、1月の22年産米相対取引価格(出荷業者・速報値)を公表。全銘柄平均は1万2,105円(1等包装込み、消費税抜き)、ほぼ前月並み。公表対象(月間取引1千トン以上)になった44産地銘柄のうち、12月価格と比較可能な35銘柄の変動は、上げ17産地銘柄、下げ18産地銘柄と、銘柄間に格差が出てきた。

 上げ銘柄は、▽宮城ササニシキ417円▽佐渡コシヒカリ402円▽北海道きらら358円▽大分ヒノヒカリ332円▽岩船コシヒカリ219円▽兵庫コシヒカリ210円など。

 下げ銘柄は、▽青森まっしぐら▲584円▽福岡ヒノヒカリ▲230円▽青森つがるロマン▲221円▽福島浜通りコシヒカリ▲213円など。

 今期初めて価格が公表になったのは、▽埼玉彩のかがやき1万1,366円▽長野あきたこまち1万1,770円▽三重伊賀コシヒカリ1万2,860円▽鳥取ひとめぼれ1万1,104円▽香川ヒノヒカリ1万0,908円の5銘柄。


-2011年2月22日-

◆大分県農業協同組合、未検査に産地等表示でJAS違反

 九州農政局は2月18日、大分県農業協同組合(大分市大字羽屋)に対しJAS法に基づく改善を指示した。

 同農政局によると、米の特別調査において産年の欠落があったことから大分みどり地域本部(竹田市大字飛田川)に対し、22年11月4日から23年1月20日までの期間調査に入ったところ、▽未検査米を使用したにも関わらず、産地(大分県)・品種(ひとめぼれ)を表示▽表示様式が品質表示基準で定められた様式でなく、販売者が合併前(大分みどり農業協同組合)の名称▽前記2項目について少なくとも20年9月から22年11月までの間に2,695キロ(5キロ×539袋)を消費者に販売した…ことを確認したという。

 大分県農業協同組合は同日、「お知らせとお詫び」を公表。原因については、「関係職員に対して玄米及び精米品質表示基準が正しく周知出来ておらず、法令遵守のためのチェック機能が働かなかった」としている。なお、対象商品は表示された原料を使用しているとのこと。


-2011年2月21日-

◆在庫や販売状況など米穀情勢を毎月発信(農水省)

 2月17日に行われた自民党農林部会で、農水省は米穀情勢の発信、備蓄米の販売、米トレサなど、今後のコメ政策について説明した。

 荒川食糧部長は「コメビジネスにおける正しい情報を提供・発信するため、月1回、現行の相対取引価格だけでなく、在庫や米価、販売状況などに関する情報を示したい」との方針を示した。

 また、備蓄米の販売については「民間の加工用米に悪影響を及ぼさないよう、今後は輸入トウモロコシ代替やMA米・輸入調製品代替に充てる」と明言。米トレサについては「4月以降、出荷業者などの川上と、販売業者などの川下の方々らに集まってもらい、検討会を開き、方向性をまとめたい」と述べた。

 なお、棚上げ備蓄について宮腰・農林部会長は「民主党はマニフェストで300万トン(国内産以外を含む)を掲げながら、国内産100万トンにとどめた。これは公約違反である」と、政府・民社党の政策を批判した。


-2011年2月18日-

◆「天のつぶ生産販売推進本部」を設置(福島)

 福島県は2月16日、水稲新品種「天のつぶ」のブランド化を進める生産販売推進本部を発足させた。構成員は、県、米穀関連団体、米卸、スーパー、旅館・ホテル業界などで、生産から販売まで一元的かつ戦略的に展開する。

 普及初年度となる23年産は約60ha、約300トンの生産見通しで、24年産5,000トン、25年産3万トンと順次拡大する計画。コシヒカリ、ひとめぼれと並ぶ主要品種に育てる考え。

 「天のつぶ」は、福島県農業総合センターが平成7年から15年かけて開発。炊飯米は、光沢があり、粒揃いがよく、しっかりとした食感。コシ・ひとめと同程度の良食味米。草丈が短くコシヒカリに比べ倒伏にしにくく、コシヒカリより多収。

 命名の由来は、「穂が出るときに天に向かってまっすぐ伸びる稲の力強さと、天の恵みを受けて豊かに稔る一粒一粒のお米をイメージした」という。


-2011年2月17日-

◆コメ先物商品設計ワーキングGを設置(東穀取)

 東京穀物商品取引所は2月15日、定例の記者会見を行い、コメ先物商品設計ワーキンググループ(以下、「WG」)を設置し、コメ先物市場の試験上場を申請する準備として改めて商品設計を行うことを明らかにした。

 具体的には、前回申請時の案を参考にしつつ、それ以降のコメ生産・流通事情等の変化を踏まえて必要な修正を行うもの。

 WGは合計9名で構成されているが、そのメンバーは以下(敬称略、カッコ内は所属及び役職)のとおり。【学識経験者】▽茅野信行(國學院大學経済学部教授)▽矢板雅充(東京大学大学院経済学研究科准教授)【コメ当業者】▽安生敏(全国主食集荷協同組合連合会・米穀販売部部長)▽古庄堅治(全国米穀販売事業共済協同組合・業務部長)▽金子泰彦(木徳神糧(株)・業務チームマネージャー)▽筒井慎治((株)神明・仕入部次長)▽柳下玄文((株)ミツハシ・商品部長)【商品取引業者】▽浦栃健(豊商事(株)・取締役事業本部長)▽大木太郎(岡地(株)・国際法人部部長)。


-2011年2月16日-

◆カップヌードルごはんシーフードの販売を再開(日清)

 日清食品(株)は3月7日から、近畿地区において「日清カップヌードルごはんシーフード」の販売を再開する。2010年8月にカップヌードルごはんと共に発売したが、予想を大幅に上回る販売数となり販売を休止していた。カップヌードルごはんは9月に販売を再開していたが、シーフードも近畿地区での販売を再開させる。

 同商品シリーズは「一度炊きあげた米を高温高速の熱風で乾燥させ、具材・スープと共に電子レンジで炊く“カップヌードルの味をごはんで忠実に再現”したユニークな商品。水から電子レンジで炊くことでカップヌードルの味がごはんのすみずみにまで染みわたり、コシのあるごはんに仕上がる」としている。希望小売価格は250円で、大阪、近畿地区のみで再発売。


-2011年2月15日-

◆九州の5銘柄が特Aランク、地元盛り上がる

 穀検の食味ランキングで、九州産地の5産地銘柄が特Aに評価された。佐賀さがびより、長崎にこまるなど、耐暑品種のランクインには地元から歓迎の声が聞かれた。

 九州全域で幅広く取引する福岡県内のA米卸は、「九州の各産地は、主力銘柄をヒノヒカリから耐暑品種に切り替えることがテーマ。その意味からは、佐賀さがびより、長崎にこまるの特Aランクは大歓迎だ。次回は是非とも元気つくしなど、地元の福岡県産米に期待したいところ。佐賀さがびよりは、消費者の評価が高まりつつある。量販店などにおける店頭売価は5キロ1,880円前後で、リポート客も付いてきている。残念ながら知名度不足で福岡での販売先は限定されるが、効果的な販促キャンペーンを続ければ拡大も望めるだろう。長崎にこまるも同様なポジション」との状況が聞かれる。

 同じく広域で取引するB米卸は、「熊本は森のくまさん、ヒノヒカリの2銘柄が特A評価となり、地元のJA・生産農家では次年産米へ向け栽培意欲が盛り上がっている。また、大分ヒノヒカリは従来から評価の高い地区の米で、苦労が報われたとの声が聞かれる。課題は大消費地の福岡マーケットでのシェア上昇だ」との指摘が聞かれる。


-2011年2月14日-

◆商業用コメ輸出1,898トン、前年比45%増

 2010年の商業用コメ輸出数量は1,898トン(前年比45%増)、金額ベースで691百万円(同27%増)と、順調に増加したことが農水省まとめで明らかになった。1~9月の段階で1,228トンまで積み上がっていたが、10~12月累計でさらに670トン上乗せされた形。アジアでは香港、シンガポール、中国で順調に伸びたほか、豪州、ロシア、ドイツでも大幅な増加を果たした。

 国別の輸出量は、主要な輸出先では香港が645トン(45%増)、シンガポールが334トン(81%増)。中国も96トン(220%増)と、一昨年の水準に戻したが、台湾は前年に引き続き減少し、271トン(19%減)。アジア以外では、豪州が125トン(247%増)と大きく伸び、ロシア52トン(420%)、ドイツ50トン(同614%増)となった。


-2011年2月10日-

◆降灰の影響なし(宮崎早期米)

 宮崎・鹿児島県の県境にある霧島山系の新燃岳の噴火が続いている。来月下旬からは宮崎県で早期米の田植えが始まるが、「育苗はハウスに積もる灰を落としてもらっており、問題はない。本田においても、降灰は2ミリ以下で、成分を調べたところ、そのまま代掻きしても影響はない」(南那珂普及センター)という。懸念は、噴火がいつまで続くかということのようだ。

 また、宮崎県は23年産政府買入で500トンの優先枠がある。「これまで政府米は都城の普通期(ヒノ以外の品種)で取り扱った事例を聞くが、政府米というと安価なイメージがあり、早期米で取り組む農家はいないだろう」(業者筋)と見ている。


-2011年2月9日-

◆23年産からつや姫を奨励品種に指定(大分)

 大分県はこのほど、つや姫を23年産米から奨励品種にすることを決めた。22年産米は約10haの実証圃で取り組んでおり、指定については▽ヒノヒカリとの作期分散▽高温に強い▽食味の評価が高い-ことなどがポイントとなった。

 23年産米は約200ha、1,000トンの生産を予定。栽培は、「特栽米基準。具体的な要件は詰めているところだが、大分産つや姫の評価を得るため、3カ年は産地・生産者を限定する」(県)方針。つや姫の作付増加に伴い、ヒノヒカリは縮小する見通し。

 同県は九州他県に比べヒノヒカリのシェアが高く、検査ベースでは12月末現在で水稲うるち米の70%を占め、2番手の鹿児島(51%)を大きく引き離している。1等比率は、つや姫(83%)とヒノヒカリ(39%)で44ポイント異なる。


-2011年2月8日-

◆売上は前年並みの596億円(亀田製菓第3四半期)

 亀田製菓(株)は4日、23年3月期第3四半期の決算短信を公表した。連結業績は、売上高596億25百万円(前期比▲0.1%)、営業利益21億93百万円(▲14.7%)、経常利益27億1百万円(▲9.6%)、四半期純利益13億89百万円(▲14.7%)。

 利益面については、「副原料・燃料費の高騰、販売促進費の増加などが大きく影響した他、関連会社における関東広域センター開所の初期コスト、海外での原材料の高騰も影響した」としている。

 国内における米菓の販売は、亀田の柿の種などトップ8ブランドが前年同期を上回ったものの、その他の主力商品は価格競争の激化などで前年を下回った。その他では、主食米販売が同様に価格下落などの影響で下回ったが、機能性米・米由来の乳酸菌販売は新規の需要開発に努めた結果、引き続き伸張した。


-2011年2月7日-

◆米飯など中心に技術革新を(ニチレイフーズ商品戦略)

 家庭向け、業務向けの冷凍食品を開発・販売する(株)ニチレイフーズではこのほど、冷凍食品マーケットの推移と2011年度の商品戦略を明らかにした。

 昨年4月~12月の家庭用調理冷凍食品マーケットの販売額は前年比98.8%となっており、「前年好調だったお弁当カテゴリーが、反動を受けて下回った。炒飯を始めとしたピラフご飯類は復調傾向ながら、おにぎりは前年を下回った。

 一方、業務用マーケットにおいては、節約疲れからの解放心理行動が見られ、プチ贅沢・プチ満足需要を喚起した業態において業績の回復が見られた。2011年度の商品戦略については、主力カテゴリーの米飯、チキン、じゃがいもを中心に「原材料の強みを起点とした商品開発、自主生産拠点の拡充、技術革新と品質管理の向上を押し進め、各カテゴリーでの絶対的なナンバーワンを目指していく」としている。


-2011年2月4日-

◆集円基金活用の取組、1月末で14万5,610トン

 集荷円滑化対策の過剰米対策基金を活用して、22年産米を飼料用等に処理する取り組みは、1月31日現在で14万5,610トンとなっていることが食糧部会の資料に示された。

 内訳は、全農14万1,824トン、全集連3,786トン。米穀機構が買い取り、飼料用やバイオエタノール用に処理するもので、申込みごとに順次売買契約を締結する。2月10日が締切りで、若干積み上がる見通し。22年内に買入れする。


-2011年2月3日-

◆既存店の実績増などで増収増益(松屋フーズ)

 牛めし・定食チェーンの(株)松屋フーズはこのほど、平成23年3月期第3四半期(22年4月~12月)の連結業績を公表した。

 売上高521億13百万円(前年同期比11.7%増)、営業利益36億26百万円(同94.4%増)、経常利益36億15百万円(同98.2%増)、当期純利益17億67百万円(同115.4%増)と大幅な増収増益。「売上高は既存店が前年比106.2%と前年を上回った事に加え、新規出店による売上増加分が寄与した。

 販売費及び一般管理費については、売上高に対する比率が前年同期の63.8%から60.4%へ改善した。販売促進策では4月に新生活応援キャンペーンとして牛めしの値引きを実施し、6月以降も期間限定で値引きキャンペーンを継続した。また10月には3種のハンバーグ定食の値引きキャンペーンを実施し、価格に対する消費者ニーズに応えてきた」とする。

 当期末における店舗数は、牛めし定食店786店舗、鮨業態11店舗、とんかつ業態22店舗、その他の業態9店舗となっている。


-2011年2月2日-

◆道産米の道内食率78%、前年と変わらず(北海道)

 北海道農政部は1月28日、平成22米穀年度(平成21年11月~22年10月:主に21年産米)における北海道米の道内食率(暫定値)が、前年同様78%だったことを発表した。

 昨年まで7年連続で道内食率アップを続けてきたが、足踏みする恰好。21年産は天候不順の影響で作況指数89に落ち込み、良食味の安定供給が難しくなった。

 こうした中で、▽農業団体等関係者による販売努力▽農業・経済団体・行政が一体となった取組▽「ゆめぴりか」の販売開始及びPR--などにより、前年水準を維持することができたと分析。

 今後も目標80%に向けて、「ゆめぴりか」「ふっくりんこ」「おぼろづき」といった北海道米ブランドのPR活動を展開していくという。


-2011年2月1日-

◆ヒノヒカリ異品種混入、原因は研究所の原種(大阪府)

 大阪府は1月28日、府環境農林水産総合研究所が配布した「ヒノヒカリ」原種に異品種が混入した問題について、「研究所が生産した原種が原因」とした報告をまとめた。原原種(原種の親にあたる種子)に、品種になる以前の系統段階のものが混入していたという。

 混入した作業工程の特定はできていないが、保管から種まきまでの作業工程で混入した可能性が否定できないとした。今後は外部審査体制を取り入れ、収穫時と採種農家への配布前に全ての原種のDNA鑑定を毎年実施する--などの措置を取るという。

 昨年9月、茨木市の採種ほ場において出穂時期がばらつく異常などが発見され、DNA鑑定の結果、異品種の混入が明らかとなったもの。採種農家で収穫された計47万トンの種籾は、本来1キロ349円の見込みが「その他銘柄(主食用)」として167円になる。

 府は採種農家24戸に差額1,200万円の賠償金を支払うことを検討しており、2月議会で議案が提出される。


-2011年1月31日-

◆12月コメ購入、やっと前年比4.9%増(家計調査)

 総務省が1月28日に公表した家計調査によると、12月の1世帯当たり(2人以上の世帯)のコメ購入量は7,5kgとなり、前年同月実績との比較で4.9%増加した。昨年の7月から5カ月連続して前年割れを示していたのが、ここにきて水面上にやっと浮上した格好。

 ただし、前年同月の実績は、前々年のコメ購入量と比べて大幅に落ち込んだ(前年比▲13.5%)年であり、「単純に前年との比較では計れない部分がある」との指摘も。

 7月以降の累計での比較では、まだ▲4.4%。1月以降この家庭用の回復とともに、業務用向けのさらなる需要増が期待されるところ。


-2011年1月28日-

◆量販店のヒノ価格5キロ1,380円前後(福岡)

 福岡地区における量販店など家庭向け精米販売では、主力銘柄の各県ヒノが5キロ1,380円前後で固定化してきている。昨年12月~現在までの販売経過については、チェーンや米卸による格差もあるが、概ね前年実績を上回ったもよう。一方、ディスカウンターは5キロ1,180円前後が中心。Tチェーンなど勢いは衰えず、店舗数の増加に伴って影響を指摘する声も聞かれる。

 有力な納入先を多く抱える県内A米卸からは、「昨年12月から現在までの販売状況は、米の消費がやや上向き加減なことから数量実績で前年実績をクリア出来ている。売れ筋は福岡、佐賀など各県のヒノヒカリで、店頭売価は5キロ1,380円前後で固定している。ヒノヒカリは年間を通しての供給に不安があるものの、今後に向けても値戻しの動きは想定しにくいとの感触を持っている」との状況が聞かれる。

 県内全域で商売を行うB米卸は、「DSチェーンの出店攻勢が衰えず、この半月程はヒノヒカリが5キロ1,180円前後で集中的に販売されている。当社が納入を担当している食品スーパーでは、精米販売の動きが圧迫されている事例も出ている。今後は南九州などより広域での影響も指摘される」との見方を示す。


-2011年1月27日-

◆山形つや姫の相対1万6千円に改定、受注は7千トン強

 山形つや姫の系統相対価格は、1月24日から1,300円アップの1万6,000円(東京・裸)に改定された。その他の品種は据え置きで、県産コシヒカリと2,500円の格差が付いた。

 つや姫の委託集荷は1万0,600トン程度(系統分)で、そのうち「受注は7,000トンを超えている。契約も同じくらい」(関係者)としている。

 23年産米の生産計画は、県全体で作付面積3,200ha(前年比700ha増)、生産量1万6,000トン(3,500トン増)に拡大する。


-2011年1月26日-

◆新潟、宮城産米粉使用の商品発売(セブンイレブン)

 セブン-イレブン・ジャパンでは、1月25日から新潟と宮城県産の米粉を原料に使用した▽新潟県産米粉のふんわりくるみパン(105円)▽新潟県産の具だくさんピザパン(138円)▽ふんわりホイップケーキ宮城県産米粉入り(115円)▽具だくさんピザパン宮城県産米粉入り(145円)の4商品を発売する。

 新潟県産米粉の商品は、新潟県内の348店舗(12月末)、宮城県産米粉の商品は宮城県内の328店舗(同)で販売。

 日本の食料自給率向上を目的に取り組む「FOOD・ACTION・NIPPON(フード・アクション・ニッポン」事業の「米粉倶楽部」活動に連動した企画。今後も地元の優良食材の使用や地域と密着した商品開発を推進していくという。


-2011年1月25日-

◆ノロウイルスに徹底した対策を(炊飯協会・賀詞交歓会)

 (社)日本炊飯協会はコートヤード・マリオネット銀座東武ホテルで1月21日、「平成23年臨時総会・新年賀詞交歓会」を開催した。

 冒頭、川島会長は「昨今、我々食品業界にとって最大の脅威は、ノロウイルスの大流行です。ノロウイルスにはワクチンは無く、対症療法のみで手洗いが唯一の予防策。万一、食中毒を発生させ営業停止にでもなれば、食品企業として再起不能になると思われる」として、徹底した対策を呼びかけた。

 平成23年度の事業計画(案)では、(1)炊飯事業の衛生管理の高度化(2)ごはんソムリエ認定事業(3)広聴・広報事業(4)災害時の物資援助への補助制度により、ご飯の緊急援助対応を促進する(5)食品衛生推進事業(斡旋物資)(6)米飯品位格付認定事業(ごはんランキング)(7)新規会員の勧誘(8)専門委員会の活動が示された。

 また平成22年12月10日現在における正会員は68社で、小田急食品(株)(神奈川)、(有)炊飯センター柳澤(長野)、サムスンエバーランド(韓国)の3社が新規会員として入会している。


-2011年1月24日-

◆22年産政府買入18万トン枠で2月4日入札

 農水省は1月20日、22年産国内産米穀の政府買入入札を公告した。予定通り買入予定枠は18万トン、入札日は2月4日(郵送は3日午後5時必着)。

 入札要件は、前年産買入れと同じで、(1)申込価格と数量を一本で応札(2)消費税を含まない、包装込み1等玄米60kg当たりの単価で応札(3)最小申込数量は100トン(4)同じ産地品種は1万トン上限など。引渡場所は、受託事業体(住友商事、日通グループ、三菱商事)が所有する倉庫又は指定する倉庫。

 買入対象米穀の等級が2等の場合は600円、3等の場合1,600円をそれぞれ控除した額を契約単価とする。なお、総合食料局の契約指名停止を受けている全農は3月7日までの入札には参加できない。

 引渡倉庫の所在地を担当する受託事業体の対象都道府県は以下の通り。

 ▽住友商事=北海道、福島、栃木、神奈川、福井、長野、三重、滋賀、京都、大阪、兵庫、和歌山、徳島、香川、高知、大分。

 ▽日通グループ=岩手、宮城、茨城、千葉、新潟、石川、岐阜、愛知、鳥取、広島、山口、愛媛、長崎、鹿児島、沖縄。

 ▽三菱商事=青森、秋田、山形、群馬、埼玉、東京、富山、山梨、静岡、奈良、島根、岡山、福岡、佐賀、熊本、宮崎。


-2011年1月21日-

◆12月末検査442万トン、1等61.9%に低下

 農水省は1月20日、12月末現在における22年産米の検査結果を442万3千トン、前年同期比102.2%とまとめた。12月単月で18万5千トンが積み上がった。

 種類別の内訳は、水稲うるち416万4千トン(前年比101.6%)、醸造用6万3千トン(94.4%)、水稲もち19万6千トン(119.9%)、陸もち4百トン219.3%)と、引き続きもち米が前年を大きく上回っている。

 水稲うるち米の等級比率は、1等61.9%、2等32.8%、3等3.2%、規格外2.0%。1等は、11月末よりも0.5ポイント低下し、前年産同期よりも23.5ポイント低い。


-2011年1月20日-

◆佐賀ヒヨクの集荷、系統は2万8千トン程度か

 佐賀産ヒヨクモチの集荷は、「最終確定にもう少し時間がかかるが、農家の出荷契約に対し92%前後になりそうだ」(某管内)という。同県の作況は94。「減収が続いてるため、平年作をどう見るかにもよるが、反収は1俵程度少ないようだ」と受け止めている。県全体の委託集荷は、2万8,000トン程度が想定されている。大方の契約は済んでいると見られ、引取については「前年より若干鈍いが、心配するほどではない」との見方。

 23年産米は生産目標数量が前年より5.9%減少となったが、緩和措置が採られたことや、うるち米などで調整するため、もち米の作付は「前年並みの取組みになる」見通し。22年産ヒヨクモチの作付計画は、6,800ha(系統分)だった。生産においては、「22年産米は外見が良かったが、整粒歩合で低い傾向が見られた。23年産米では天候に負けないように取り組む。具体的には水管理を徹底、中干しの時期も的確に行うよう栽培暦の作成など指導を進める」としている。


-2011年1月19日-

◆沖縄で田植えスタート、系統は2月5日頃から

 沖縄・石垣市で23年産米の田植えが始まった。これは特定の早い人によるもので、JAによる取組みは「苗作りから見て、早い農家で2月5~6日頃から始まることになりそうだ」(関係者)という。

 昨年は田植え後も低温が懸念されたが、今年も「いまのところ若干、寒い天候」となっている。系統の取扱品種は、ひとめぼれのみ。第1期作の作付面積は、「前年と変わらない見通し。2期作については、台風などに左右される」。新規需要米などの取組みは、考えていないもよう。

 22年産米の1期作は作況101。県全体の作付面積は591haで、収穫量2,220トン。


-2011年1月18日-

◆ほっともっと、店舗数増加で増収(プレナス)

 (株)プレナスはこのほど、平成23年2月期第3四半期(22年3月~11月)の連結業績を公表した。売上高916億12百万円(前年同期比3.0%増)、営業利益39億7百万円(同0.9%減)、経常利益41億43百万円(同9.4%減)、四半期純利益17億51百万円(同28.4%減)。

 「東日本の物流センター(埼玉県杉戸町)に精米センターと食肉加工工場を新設し、店舗向け食材の製造から納品までの期間を短縮出来ることなど、顧客に提供する商品の更なる品質の向上を図った。売上高は新規出店による店舗数の増加が主な要因で増加したが、四半期純利益については特別損失4億93百万円を計上したこと等により減少した」としている。

 持ち帰り弁当事業(ほっともっと)は売上高779億10百万円(同2.2%増)、営業利益32億47百万円(同17.3%減)で、「新規出店による店舗数の増加が主な要因で売上高は増加も、利益面では既存店売上高が前年を下回り減少した」という。

 定食事業(やよい軒)は売上高121億67百万円(同6.8%増)、営業利益7億65百万円(同29.7%増)で、「新商品の発売や各種キャンペーンを効果的に実施した結果、既存店売上高は前年比101.9%と好調な成績を収めた」。当期末における店舗数は、ほっともっと2,483店舗、やよい軒169店舗。


-2011年1月17日-

◆備蓄米、JA独自応札が基本

 水田農業政策をめぐる情勢変化等を踏まえ、JAグループは23年産取り組み方針として、(1))主食用米以外への作物転換(2)担い手への農地集積(3)計画生産や戸別所得補償制度実施に向けて、地域関係団体と連携しJAの役割を発揮…などの取り組みの徹底・推進を挙げた。

 主食用米については、集荷円滑化基金の活用や22年産米の政府買入れにより、22年産米の需給ギャップは「一定程度解消する見込み」と分析する一方で、23年産を見通したとき、国の見通し以上に需要が減少する可能性はあり、過剰作付のすべての解消も困難な中で、計画生産の徹底した取り組みが必要とし、主食用米以外の作物への転換と産地形成の取り組みの必要性を示した。

 米の計画生産に向けた目標設定については、備蓄米に関する県・JA段階での対応方針を踏まえながら、地域段階の協議会で行政と一体となって配分ルールを決める考え。備蓄米の生産については、米による転作の一形態として、他の作物同様、地域(JA)が産地資金を活用した支援措置とあわせて、JAが生産希望数量を整理し、JAが独自で応札することを基本に、県内分をまとめて県連または全農が委託を受けて応札するかについて、JA・県域で判断することになる。また、備蓄米の生産枠が競争入札による契約となるため、落札できなかった場合、飼料用として取り組むなど事前に整理したうえで取り組む考え。


-2011年1月14日-

◆恵方巻に続く、商品開発を(米卸)

 480万本以上の販売を目指すセブンイレブンを筆頭に、コンビニチェーンの恵方巻(丸かぶり寿司)商戦が佳境に入っている。今年の特徴は品数のバリエーションを増加した点と、産地銘柄の単品米使用をPRするなど品質面を前面に出している点だ。また、量販店、生協、外食、中食など取扱う業態が広がったことも指摘されている。

 全国展開する大手コンビニと取引する有力A米卸は、「1995年に西日本地区のコンビニチェーンで販売が広まった当時と比べて、販売規模のボリュームが広がってきた。使用する米も当初は2~3銘柄のブレンド米だったが、現在は新米の単品銘柄を使用して品質面を前面に出す事例が増えた。業務向け取引においては有力な稼ぎ頭で、今年も前年並みの実績は確保できそう」と分析する。

 一方、有力B米卸は、「今年も順調な予約の受付が続いているものの、来年はそろそろブームも下火になるとの予想も聞かれる。各チェーンともに第2、第3の恵方巻を目指し、新たな商品の開発計画を進めている最中だ。米卸としての当社は、各営業所を通じ、地方独自の食文化情報を集め、米をテーマに提案する」考え。


-2011年1月13日-

◆反収800kg以上の「もちだわら」育成(農研機構)

 農研機構・作物研究所はこのほど、多収もち米「もちだわら」を育成した。反収800kg以上が期待できる関東以西に適する中晩生品種という。

 「北陸糯181号」と「北陸193号」を交配し、育成。一穂籾数が多く、これまで最も多収とされる「おどろきもち」より15%程度、日本晴に比べると30%程度の多収。玄米収量が高いため、茨城県などで米菓や業務用の餅原料としての利用が計画されているという。

 また、新規の米粉用製品への利用やもち作付地帯における飼料用米としての利用も期待されている。


-2011年1月12日-

◆3月にFOODEX開催、米穀機構が米粉製品を募集

 米穀機構は3月1~4日の4日間、千葉・幕張メッセで開催される「FOODEX JAPAN 2011/国際食品・飲料展」に展示する米粉製品、米粉を使用した加工食品・製品を募集している。出展は無料。

 要件は▽展示品とは別に、出来るだけ配布・試食用サンプル品を提供すること。配布用は個別包装▽製品の特徴紹介パンフレット、市販価格または希望小売価格、取引ロットなどについての資料類の提供。

 申込方法は、安定供給支援事業部にFAX(03-4334-2168)で。締切は1月20日。問い合わせは同事業部(電話03-4334-2165)まで。


-2011年1月11日-

◆「競争力と人材養成が必要」(東京コメ卸協・木村会長)

 1月7日、東京食糧懇話会と神奈川県主食卸商組合の共催による平成23年新春賀詞交歓会が東京・明治記念館で開催された。米穀・運輸・倉庫・製粉・搾油関係者や行政関係者が集まった。
 冒頭、主催者代表として挨拶に立った東京コメ卸協議会の木村良会長は、「農業政策はまだ見えないが、民主党の戸別所得補償制度が本格化する。ペナルティがなくなり、活力でる政策の幅が増えたという感じもしている。競争力をつけることと同時に、質の強い農家を作る、人材を養成することや、自分たちの足下を見て生きる場所を固めることが必要。今年は元気を出していこう」と呼びかけた。

 また、神奈川県主食卸商組合の三橋美幸組合長は、「昨年の米穀業界は、需要減、21年産売れ残り、22年産過剰作付と厳しい状況で、新米もかなり下がってスタートしたが、需要増も期待できる。TPPは避けて通れないと思うが、制度や仕組みが変わったことで業界が生き残れないことはあってならない。チャレンジしていくことが必要。生産・流通のコストダウン、消費増などやることがまだある。今年は卯年、跳ね上がる年にしたい」と抱負を語った。

 また、日東富士製粉(株)執行役員の高岡裕明東京工場長は、「TPP問題は業界に大打撃とされるが、品質(安心・安全)を再認識し、生産技術の創意工夫が必要」と指摘したほか、東京都米穀小売商業組合の長谷部喜通理事長は、「やる気のある人が集まり、良い業界を作っていきたい」と発展を祈念した。


-2011年1月7日-

◆用途限定、微細米の廃棄について説明(農水省Q&A)

 農水省はこのほど、改正食糧法遵守事項関連Q&Aを更新。用途限定米穀の取扱いの中で、微細米などの廃棄についての説明を加えた。

 具体的には、「調製・変形加工・搗精などを行った際に生じた着色米及び微細米などの副産物を廃棄する場合、農水大臣の承認が必要か」との問いに対し、「承認は不要だが、米トレサ法に基づく記録、産業廃棄物処理法に基づく産業廃棄物管理票(マニフェスト)の関係書類などを整備し、保存しておく必要がある。

 なお、用途限定米穀を飼料や肥料などに使用するものとして、廃棄物処理業者などに委託した場合は、農水大臣の承認が必要となる」と答えている。


-2010年12月28日-

◆戸別補償制度、法案提出を見送り(鹿野農相)

 鹿野農相は12月24日、戸別所得補償制度の関連法案について、年明けの通常国会への提出を見送る考えを示した。民主党の農林水産部門会議で「来年度は予算措置で対処したい」と述べたもの。

 同制度は23年度からの本格実施に向け、約8千億円の予算を計上しおり、これまでは「通常国会に関連法案を提出したい」との意欲を示していた。ただ、“衆参のねじれ”という政治状況のなか、仮に法案を提出しても成立の見通しが立たないため、衆議院の議決が優先する予算措置で、同制度を実施する方向に切り替えたもの。

 また、TPP(環太平洋経済連携協定)含む包括的経済連携を見据えて設置された「食と農林漁業の再生推進本部」では、来年6月を目処に基本方針を策定するとしており、その中で戸別所得補償制度も大幅に見直される可能性もある。


-2010年12月27日-

◆第3回新潟コシDNA調査、その他混入16%(県)

 新潟県はこのほど、県産コシヒカリの22年度第3回DNA検査結果を公表した。今年10月に、首都圏、関西圏、中京圏、北海道、九州のスーパーマーケット40店、ディスカウントストア10店から購入した50点を対象に「新潟県産コシヒカリ」のDNA分析を実施したもの。

 結果は、▽コシヒカリBL100%=30点(60%)▽従来コシヒカリ100%=4点(8%)▽コシヒカリBL+従来コシヒカリ=8点(16%)▽コシヒカリBL+その他=7点(14%)▽コシヒカリBL+従来コシヒカリ+その他=1点(2%)-だった。

 その他品種の混入点数は8点(16%)と、1~2回に比べて多かった。関係機関に情報提供し、今後も継続して調査を行うという。同調査は昨年度からスタート、首都圏以外に拡充している。


-2010年12月24日-

◆来年1月21~31日、米麦の輸入業者募集(農水省)

 農水省は12月21日、23~24年度輸入米麦の買入委託と特別売買契約(SBS)に係わる契約資格者の募集概要を公表した。受付期間は23年1月21~31日までで、参加者は総合食料局食糧部食糧貿易課に申請する。輸入米の主な資格要件は以下の通り。

 ▽買入委託契約=(1)申請者は直近3カ年平均で年間1万トン以上の輸出入の実績がある(2)日本で設立された法人で、自己資金が10億円以上であること…など。

 ▽SBS=(1)申請者は直近3カ年で20トン以上の輸出入の実績がある(2)日本で設立された法人で、自己資金が1億円以上であること…など。


-2010年12月22日-

◆12月末で解散、事業は米穀機構に移管(米穀協会)

 (財)全国米穀協会(木村良会長)は今年12月末付けで解散することになった。同協会は1966年(昭和41年)8月設立以来、米穀業界において販売業務の改善のためさまざまな事業を行ってきたのは周知のとおり。

 継続事業となっているリース助成業務の流通合理化推進事業と精米設備導入助成事業については、平成23年1月1日付けで(社)米穀安定供給確保支援機構(米穀機構)に移管する。


-2010年12月21日-

◆うるち1等62.4%、水もち検査2割増(11月末)

 農水省は12月20日、22年産米の検査結果(11月末)を423万9千トン、前年産同期比101.8%とまとめた。11月単月で49万5千トンが積み上がった。

 種類別の内訳は、▽水稲うるち400万トン(前年比101.2%)▽醸造用5万9千トン(93.2%)▽水稲もち18万トン(121.0%)▽陸稲もち3百トン(272.0%)と、もち米の増加が目立つ。

 一方、うるち米の等級比率(カッコ内は前年同期との比較)は、1等62.4%(▲23.3)、2等32.6%(+20.5)、3等3.2%(+2.2)、規格外1.8%(+0.6)。1等比率は、10月末より0.7ポイント落ちた。2等以下に格付けされた主な理由は、心白・腹白40.2%、充実度17.3%、整粒不足17.1%、着色粒12.6%。


-2010年12月20日-

◆農林水産研究成果10大トピックス、米関連5つ選定

 農林水産技術会議事務局は16日、2010年の農林水産研究成果10大トピックスを公表した。民間、大学、公立試験研究機関、独立行政法人研究機関の農林水産研究成果で、この1年間に新聞記事となったうち、内容に優れ社会的関心が高いと考えられる成果10課題を、農業技術クラブ(農業関係専門紙・誌など29社加盟)の協力を得て選定したもの。

 米穀関連では、「イネ収量増加遺伝子の発見」「米粉100%(グルテン不使用)パンの新しい製造技術を開発」「水稲種子にモリブデン化合物をまぶすことにより直播での苗立ちが改善」「コシヒカリの全ゲノム塩基配列解読」「土壌洗浄法によるカドミウム汚染水田の実用的浄化技術を確立」の5つが選ばれた。

 「米粉100%~」は、農研機構食品総合研究所の成果。米粉パンの製造に欠かせなかったグルテンや食塩の代わりに、タンパク質の一種「グルタチオン」を加えることで、ふっくらした米粉パンができる。「水稲種子にモリブデン化合物を~」は、農研機構九州沖縄農業研究センターの成果。植物の微量要素として知られるモリブデン化合物を水稲種子にまぶすことで、従来の直播方法に比べて資材費が10分の1程度で済み、種子の処理作業も容易になるというもので、直播栽培普及の基本技術になることが期待される。


-2010年12月17日-

◆会員1種5減、2種・賛助1増(精米工・上半期事業)

 日本精米工業会はこのほど、22事業年度上半期の事業報告書をまとめた。

 それによると、食の安心・安全への関心がさらに高まる中で、「コンプライアンス」と「安心・安全」の項目を盛り込んだ精米工場品質システム(JRQS2008年版)を会員工場に説明するとともに、新システムへの更新を進めた。また、JRQSを実施している証である「Fマーク」の消費者認知度を高めるため、メディアを活用したPRも行った。

 さらに、22年の夏は記録的な猛暑日が続き、高温障害で米の品質に影響が出たことから、精米の販売に支障をきたさないよう会員・消費者に品質への影響を告知するとともに確かなもの作りに努めた。公益法人制度改革に伴い、23年度には特別民法法人(旧公益法人)から一般社団法人への移行を目指し、定款など移行認可の申請に作業に着手している。

 会員の増減は、第1種会員が5減(福島・(株)東邦フードサービス、静岡・西田米穀(株)、大阪・ワールドフーズ(株)、兵庫・(株)ヒョウベイ、兵庫・(株)神明)、第2種会員が1増(兵庫・(株)コイケ)、賛助会員が1増(福岡・ビジョンバイオ(株))。今年9月末現在の会員数は、第1種226、第2種10、賛助39となっている。


-2010年12月16日-

◆3等不可で地区や銘柄変更も(生協)

 全国的に1等米低下に直面する22年産米の取扱いについて各生協は、産地銘柄によって年明け以降から2等米中心の品揃えを予定している。ただし、生協によっては3等や規格外米での品揃えは不可とする条件を出しており、今後は指定地区(JA)や産地銘柄そのものの変更も予想されるところだ。

 西日本のA生協では、「群馬・ゴロピカリ、埼玉・彩のかがやき等の販売事例も聞かれるものの、当生協を含めて多くの生協は3等米以下は原則として取扱い不可としている。天候などを要因に品質低下の際にのみ、やむなく2等米なら品揃えが可能となっている。22年産米は異常な夏場の高温により2・3等米が中心の産地銘柄が出てきており、2等米が切れた段階で何らかの対応が必要だ。当生協の場合は年明け以降に対象となる銘柄が出る見込みで、地区指定を変更するか産地や銘柄自体を考え直すケースもある。同じような対応を迫られる生協は少なくないだろう」と指摘する。


-2010年12月15日-

◆もち集荷は前年を上回る1万トン(JAいわて中央)

 岩手・JAいわて中央によるもち米の集荷量は約1万トン(加工用米を除く)。作付面積の増加により、前年産に比べ200トン程度増えた。増加した品種は、ヒメノモチ。作柄は「平年並み。うるち米もそうだが、作況104は穫れていない」(関係者)としている。品質は、施設物で調整を進めたため全量1等。

 23年産米の生産については、市町村別の目標数量が提示されていないため、決まっていないものの、もち米の面積自体は変わらず、加工用米の生産が数ポイント増加する方向のようだ。関心はヒメノモチ主体の作付体系のため、他県の生産動向。


-2010年12月14日-

◆ラニーニャ現象、春までに終息(気象庁)

 気象庁は12月10日、エルニーニョ監視速報を公表した。11月の海面水温は基準値差-1.6℃と、ラニーニャ現象が続いている。春には基準値に近い値で推移すると予測しており、同現象は冬から春にかけて終息に向かうと見ている。

 ラニーニャ現象が発生している時の日本の夏(6~8月)天候は、▽平均気温=沖縄・奄美で低い傾向。北日本では高い傾向▽降水量=東日本太平洋側と西日本太平洋側で多い傾向▽日照時間=北日本で多い傾向。東日本日本海側では少ない傾向…が特徴。

 春までに終わることで、高温障害の材料はひとつ消えそう。冷夏をもたらすエルニーニョ現象にいつ切り替わるか、注視。


-2010年12月13日-

◆コメ研究会、試験上場を提案(東穀取)

 (株)東京穀物商品取引所(東穀取)が立ち上げた「コメ研究会」の第5回会合が12月10日、同所の会議室で開催された。当初からのスケジュール通り今回が最終回ということもあり、これまでの議論を報告書に取りまとめると同時に、東穀取に対して2年程度の期間を区切ってコメ先物市場の試験事業を行うよう提案した。

 報告書では、まずコメを取り巻く環境についてさまざまな変化からコメの集荷・販売の競争が激しくなっており、価格変動リスクや過剰在庫リスクに対するヘッジニーズや公正で透明性の高い価格指標の提供に対する要請が高まっているのが現状と分析。

 そうした状況からコメ先物市場がその仕組みを通じて、コメ関係者の計画的な生産や経営の安定にどのように貢献できるか、また先物市場に対して根強く残っている懸念や不安への対応として取引所が行っている取り組みについて整理している。そのうえで議論を重ねた結果、現在のコメ政策と相俟って計画的かつ安定的なコメ生産・流通の実現に貢献できる可能性が高いという結論を得たとまとめている。

 ただし、戦後、長期間にわたって取引が行われていないコメ先物市場の再開にあたって当然生じる戸惑いや活用方法に対する疑問を解消するためにも、まず期間を区切ってコメ先物市場の試験事業を行う必要があるとの結論に至ったものと報告している。


-2010年12月10日-

◆1.7ミリ上は主食用(全米工・東日本情報交換)

 全国米穀工業(協)は12月8日、都内で東日本情報交換会及び席上取引会を開催した。

 情報交換会では、前回の消費者庁との意見交換を受けて、主にふるい下の表現・規定などについて話し合った。組合員からは、「ふるい下という表記はしたくない。夏場のクレーム対策として、中米を使用している製品については、細かい米を使用している旨表記したところ、クレームはなくなったものの売上がかなり落ちた」との事例が報告され、表記における影響の大きさに注意を促した。表現は「特定米穀で良いのではないか」という意見が出たが、方向付けは示されなかった。

 規定については、「1.7ミリ上で調整したものは、ふるい下ではない」「1.7ミリ以上を主食用としているのだから、それを線引きにすべき」との見方が大勢を占めた。事務局では、「消費者庁から話はないが、(前回の意見交換で)1.7ミリ上という認識は出来たのではないか」との考えを示した。


-2010年12月9日-

◆17日に3万トンで実施(第5回SBS)

 今年度第5回SBSは12月17日、予定数量3万トン(砕精米は上限5,000トン)で行われる。全体数量と一般・砕精米の内訳は、第3回以降変わらず。スケジュールは船積期限23年4月30日、引取期限同4月1日~6月15日。

 申込数量は第1回目で1万トンを超えたものの、それ以後は漸次、減少を続けており、第4回は6,636トンと予定枠の2割台まで落ち込んだ。

 第4回の実施から約半月しか経っておらず、これまでの流れでは引き続き低調な結果が見込まれる。引取期限の延長以外に何か手が打たれるのかが焦点。


-2010年12月8日-

◆表示部会13日に開催、玄米・精米などが議題(内閣府)

 内閣府は12月13日、東京・山王パークタワーで「第6回消費者委員会食品表示部会」を開催する。

 議題は(1)食品衛生法に基づく表示基準に関する内閣府令(2)玄米及び精米品質表示基準の見直し開始に伴う意見募集の結果と対応(3)みそ品質表示基準の開始に伴う意見募集の開始(4)今後の品質表示基準の見直しの進め方…など。

 玄米・精米の表示見直しは、未検査米についても米トレサ法による伝票などを根拠に、産地などを表示出来るようにする案件だが、既報のように流通業界からは反対の意見が出されていた。改正となれば、流通業界にも少なからず影響が出るものと見られ、内閣府の対応が注目される。


-2010年12月7日-

◆セール活発、宮城ひとめ10キロ2,580円(関西)

 関西地区の量販店における精米販売では、先週末からさらにセール価格の水準が下がってきた。12月4日~5日にかけての週末企画では、▽宮城ひとめ5キロ1,380円、10キロ2,580円、秋田こまち10キロ2,780円、滋賀コシ10キロ2,880円等の商品が各店頭で販売されていた。

 年末年始商戦へ向け販売に勢いを出したい狙いがあると思われるが、「宮城ひとめの10キロ2,580円の価格には驚いた。2,780円が主流な環境下では突出した格好で、対象チェーンの店舗をチェックしたところ500袋前後が山積みで陳列されていた。夕方の買い物時間帯だったこともあり、相当な勢いで売れている光景が見られた。当社の納入先ではここまでの水準は出しておらず、今週以降の他チェーンに売価政策に影響を及ぼすはずだ。情報によると2日間で関西地区の店舗全体で、約5万袋が納入されたとの話だ。納入価格はキロ220円台後半と推測され、一気に数量を稼ぐ戦略だろう」(大阪A卸)との指摘を聞く。

 また、同じ時期に大阪市内のDS業態チェーンにおいては、「期間、数量限定ながら新潟コシ5キロ1,580円セールも出てきている」(大阪B卸)とのこと。


-2010年12月6日-

◆山形つや姫の生産、23年産は1万6千トンに拡大

 23年産山形つや姫の作付面積は、22年産米に比べ700ha上乗せし、3,200haで取り組むことになった。

 12月1日の県議会で吉村知事が明らかにしたもので、当初は22年産米と同じ面積で計画していたが、需要の高まりを受けて上方修正した。

 「22年産米は、買い手のオファーに応え切れておらず、23産年産米については増やしたい意向を持っていた」(地元筋)とし、今回の決定を歓迎する。生産量は約1万6,000トンで、22年産の計画(1万2,500トン)より3,500トン増える見通し。


-2010年12月3日-

◆22年産加工用米、取組数量21万8千トンで確定

 22年産加工用米の取組計画の認定数量は、うるち米19万4,805トン、もち米2万3,519トンの合計21万8,324トンで確定した。9月15日の速報値に比べ若干の修正が施され、集計中だった宮崎は378トン(全量うるち米)となった。21年産米の集荷実績対比では、うるち米6万0,416トン増、もち米1万6,740トン増の合計7万7,156トンの大幅な増加。

 今後のポイントは、作柄等で生産量に変更が生じるかということ。要領では、農業者などは変更が出た場合、原則11月15日までに農政事務所などに報告することになっている。「いまのところ(結果は)まとまっていないが、相手(需要先)があることだから、作柄による減少分をそのまま減らすことはないのでは」(農水省)としている。

 新規需要米も宮崎の集計がまとまり、認定数量が確定した。用途別(カッコ内は宮崎分)は▽飼料用=8万1,237トン(792トン)▽米粉用=2万7,796トン(120トン)▽バイオ用=2,940トン(ゼロ)▽その他=2,878トン(98トン)の合計11万4,851トン(1,009トン)。その他、数量でまとめられていないWCSは、面積ベースで1万5,939ha(2,810ha)の認定。


-2010年12月2日-

◆新潟コシにタイト感(卸)

 新潟コシにタイト感が出ており、卸間売買も上昇ムード。一般コシは全国展開の大手コンビニ向け需要があったとされるほか、岩船コシも高級スーパー向けで契約が積み上がり、調達のタイミングを探る動きが出ているようだ。

 大手量販店や生協と取引する有力A米卸は、「全国展開するBコンビニチェーンが、おにぎり商品の原料米をすべて一般コシに変更した影響が大きい。指定先の米卸が約3万トンを追加で調達して1等米が早々と消え、先行きにタイト感が生じている。卸間価格も上げムードにあり、当社も納入先の需要をカウントして対応に動く」計画。

 同様に有力B米卸からは、「11月下旬に岩船コシの出荷が産地の判断で瞬間的にストップとなった。生協、高級スーパー向けに大量のオーダーが入ったための措置と聞いている。新潟米は11月末段階で、買い手からの希望を集計して改めて調整するとのことだ。関西地区では品質の関係から、特定地区の滋賀コシにやや不足感が出ている。北陸3県コシに関しては、現段階で不足ムードはない」という。


-2010年12月1日-

◆国産政府米販売7~10月2千トン、在庫95万トン

 政府備蓄米(17年産)の販売状況(引取ベース)は、7~10月累計で2千トンにとどまっている。前年同期実績1万7千トンの12%。

 10月末現在の国産政府米在庫は95万トンで、6月末より3万トン減。援助用に3万トン振り向けた。年産別の在庫量は、▽17年産13万トン▽18年産25万トン▽19年産30万トン▽20年産10万トン▽21年産16万トン。

 23年度から棚上備蓄に移行すれば、適正備蓄水準100万トン程度(6月末)を維持しつつ、一定期間(5年間程度。毎年20万トン)棚上備蓄し、不足時以外は飼料用等の非食用で処理する考え。播種前契約で買入れする予定。


-2010年11月30日-

◆23年産生産目標795万トン(食糧部会)

 農水省は11月29日、「食料・農業・農村政策審議会 食糧部会」を開催。米穀の需給及び価格の安定に関する基本指針の変更案を論議した。

 農水省は、(1)23年産米の生産目標数量を795万トン(前年産目標比18万トン減)とする(2)都道府県別の配分は、6中4平均とし、生産調整の目標達成・未達成による調整措置は廃止する(3)22/23年の需要見通しを6万トン上方修正する-などを諮問、答申した。

 また、棚上げ備蓄方式に移行するため概算要求を行っており、23年度以降は主食用の外枠で備蓄米(20万トン)を生産するとの方針を示した。予算決定後にこの分が追加されれば、生産予定は815万トンと22年産の生産目標813万トンとほぼ同じ水準になる計算。


-2010年11月29日-

◆モデル対策交付金の振り込め詐欺に注意(農政局)

 各農政局は、11月から始まった戸別所得補償モデル対策の交付金の支払いをよそおった「振り込め詐欺」や口座番号や暗証番号など「個人情報の詐取」などに注意を促している。

 近年の社会情勢から交付金の交付をよそおい、事業加入者の情報等をだまし取るなどの犯罪行為の発生が懸念されるとして、「農林水産省、農政局、農政事務所、地域水田農業推進協議会、市町村、農協などがATM(農協、銀行などの現金自動預払機)の操作をお願いすることや、交付金支払いのため加入者の方へ手数料を請求することは絶対ない」としたうえで、農水省職員等を名乗る者から電話があるなど不振な点があったら、「相手の所属・指名・電話番号を確認の上、近くの農政事務所や市町村に連絡する」などの対応を求めている。


-2010年11月26日-

◆「ゴパン」、注文殺到で予約受付を一時中止(三洋電機)

 三洋電機(株)は11月25日、発売を開始したばかりのライスブレッドクッカー「GOPAN」の注文受付を12月1日以降、一時見合わせると発表した。受注が予定数量を大幅に上回り、生産が追いつかない状況になったため。

 同製品はコメから直接パンを焼ける世界初のホームベーカリーで、7月の製品発表時から注文が殺到。当初10月8日だった発売予定を11月11日まで延期した経緯がある。

 すでに来年3月までの販売計画5万8千台を超える受注がある模様で、その分については3月を目処に商品を引き渡し、4月頃には注文受付けを再開する予定。

 同社では当初の月産計画を1万台としていたが、今後は増産体制も視野に入れ対応するとしており、コメの消費拡大にどう寄与するかが注目される。


-2010年11月25日-

◆県内、首都圏でプレミアムひとめ発売(全農岩手)

 全農岩手県本部では「22年産いわて純情プレミアムひとめぼれ」を、11月19日から県内及び首都圏で順次発売している。

 盛岡市内のカワトクデパートで、5キロ2,800円で発売したのに続き、アンテナショップ「いわて銀河プラザ(東京・銀座)」での展開もスタートした。

 同商品は県南産ひとめぼれを対象に、(1)農薬使用回数を、慣行栽培の4分の1に削減する(2)玄米粒の大きさを通常の1.9ミリ以上を、2ミリ以上とする(3)食味値での選別…の基準を定めている。

 「安全・安心はもちろんのこと、食味や粒の大きさまで徹底的にこだわった米」としており、JAいわて南産を県内向け、JA江刺産を主に首都圏での販売としている。また来春には老舗百貨店の高島屋で開催される、「岩手大物産展」での販売も予定している。


-2010年11月24日-

◆魚沼・岩船コシも1等米が不足気味(卸)

 米卸からの聞き取りによると、22年産新潟系統玉は一般コシに続いて魚沼・岩船コシの1等米も不足感が出ているもよう。昨年に比べてカタログ掲載点数が多い百貨店向けの歳暮ギフトや、高級食品スーパー向け等で大手米卸の囲い込みが進んでいることも一因のようだ。10月末の1等比率は、一般の14%に対して、魚沼・岩船は42%となっているが、生産規模が少ない。

 広域展開する有力A米卸からは、「このところ衰退気味だった百貨店の魚沼コシ歳暮ギフトが、今年度は西日本を中心に復活している。当社の納入先においても、カタログ掲載の点数が前年に比べ1.5倍近く上昇している。背景には、不漁傾向が強い海鮮物など他の食品分野の影響で米の指名が増えてきたと聞いている。産地JAから応援を得てギフトセンターなどで、販促PRを積極的に打っている。こうした流れから1等米を確保すべく、早めに各米卸が動いたことから残数は少なくなっている。また、主に高級食品スーパー向けとして、岩船コシにも同様な事態が起こっているようだ」(仕入部長)と指摘する。


-2010年11月22日-

◆戸別所得補、根幹部分の変更はない(篠原副大臣)

 篠原農林水産副大臣は11月18日の会見で、戸別所得補償制度を含む23年度予算の概算要求について、「小幅な修正、微調整以外は考えられない」と、8月31日の予算要求を変えるつもりがないことを強調。玄葉国家戦略相を議長とする農業予算に関する4大臣会合についても、形式上のことであり「あまりは意味はないと思う」と述べた。

 戸別所得補償の中での変更については、「例えば、規模加算や品質加算の拡充で鹿野大臣色を出す」ような修正の可能性を示したが、定額部分の1万5千円や、米価下落対策の変動部分を見直す可能性については、「モデル事業との継続性を考えれば、根幹をいじることはあり得ない。可能性は非常に少ない」と否定した。


-2010年11月19日-

◆丸紅、カンボジア最大手の集荷・精米企業と提携

 大手商社の丸紅(株)は、カンボジア最大手の集荷・精米企業のアンコール・カセカム・ルーングルウング(AKR)と提携したことを明らかにした。東南アジア各国等へ精米の供給拠点としていく。

 AKRは精米能力年間約6万トンの精米工場を保有し、約3万人の農家と稲作契約を行っている。精米輸出に向け事業拡大を目指すAKRと、米の供給基地をアジアに確保をテーマとして丸紅の考えが一致しての決定。

 今後は(1)AKRの既存精米施設の能力拡大(2)輸出体制整備への参画(3)稲作契約拡大による、同国産米の国際競争力の推進ほかを計画する。


-2010年11月18日-

◆衛星活用の面積調査、予算計上見送り(事業仕分け)

 行政刷新会議が行っている事業仕分け第3弾後半戦で、11月17日、農水省の衛星画像を活用した事業が対象となり、「水稲の作付面積調査」は予算計上見送り、「水稲の損害評価方法の確立」は予算要求半減と判定された。

 「水稲作付面積調査」は衛星画像を用いて地域単位の水稲作付面積を確認するもので、農水省は「戸別所得補償制度における現地確認の効率化と、交付金の適正化に資する」と事業目的を説明したが、仕分け人は「具体的な成果が不明」「自民党政権からの継続事業だが、戸別所得補償制度の効率化などと、実施目的が民主党の政策にすり替わっているのはおかしい」などと指摘した。

 EUが直接支払いに導入しているシステムに倣ったものだが、EUと同様、衛星で確認するのが全体の5%程度という事業では、費用対効果に疑問が出るのも当然か。

 「水稲の損害評価方法の確立」については、「国の全額負担は妥当か」「共済組合が負担すべき」などの理由で予算半減が求められた。


-2010年11月17日-

◆彩のかがやき、5kg1,100円(さいたまコープ)

 さいたまコープでは、埼玉彩のかがやきについて、地産地消の推進と県内の生産者を応援することを目的に、22年産米も販売を継続している。販売価格は5kg1,100円(さいたま市、14日調査)。

 店頭では、地元紙が取り上げた「彩のかがやきがピンチ」という記事を大きく掲載、品質が劣っているものの食味には影響がないことを説明した案内とともに積極的にPRに努めていた。販売業者は東日本パール。

 また、同じ県の独自品種・彩のみのりも「彩のかがやきほどではないが、高温障害で品質を落としている。おおよそ3~4割は、規格外になるのではないか。食味はそれほど遜色がない」(関係者)としている。末端価格は5kg1,250円(特別価格)。


-2010年11月16日-

◆弁当事業売上16.4%減(ハークスレイ第2四半期)

 (株)ハークスレイはこのほど、平成23年3月期第2四半期(22年4月~9月)の連結業績を公表した。

 売上高300億1百万円(前年同期比12.8%減)、営業利益88百万円(前年同期は営業損失51百万円)、経常利益3億64百万円(前年同期は経常損失78百万円)、四半期純利益35百万円(前年同期は四半期純損失3億20百万円)で、「個人消費停滞の影響を受け、厳しい状況で推移した」とのこと。

 主力の持ち帰り弁当事業の売上高は137億13百万円(前年同期比16.4%減)、営業利益7億52百万円(同50.9%増)。「期間限定商品をはじめ、お値打ち商品から御前シリーズまで幅広く商品を揃え、積極的な展開を行った」としている。


-2010年11月15日-

◆米穀事業は前年同期並み確保(木徳神糧・第3四半期)

 木徳神糧(株)(平山惇社長/東京・江戸川区)はこのほど、平成22年12月期第3四半期(1月~9月)の連結業績を公表した。売上高787億02百万円(前年同期比0.9%減)、営業利益7億27百万円(同3.7%減)、経常利益6億43百万円(同5.7%減)、四半期純利益3億68百万円(同9.8%減)と減収減益。

 「主力の米穀事業については、コメの消費減少や民間の在庫過多等により販売価格が下落するなか、既存取引の基盤強化や新規取引開拓の促進に注力しながら製造及び販売コストダウンを強力に図った結果、前年同期並みの業績を確保した。飼料事業も取扱数量の拡大を達成したこと等により堅調に推移した。しかしながら、個人消費の低迷、製造コストの上昇等により、鶏卵事業、食品事業の主力分野である鶏肉加工販売と総菜加工販売は依然として厳しい状況にある」という。

 また、22年12月期の通期連結業績予想のうち、営業利益を11億4百万円(前回予想から1億円増)、経常利益9億円(同1億円増)、当期純利益5億円(同50百万円増)と上方修正した。「米穀事業では製造及び販売におけるコストダウンの進展や、連結子会社の業績回復があった。また飼料事業では、引き続き順調に推移するものと予想する」とのこと。


-2010年11月12日-

◆1万7千トンの販売計画、1等86%(さがびより)

 22年産佐賀さがびよりの作付面積は、前年産実績の約3倍に当たる4,400haの見込み。平坦部を中心に、県下全域で作付が増えた。減少したのは、主にヒノヒカリ。

 「さがびよりは23年産米も増加見通しのため、ヒノヒカリと作付面積が逆転する可能性もある」(行政筋)という。種子の備蓄制度も、検討課題に挙がっているもよう。

 22年産米の収穫は終了。反収は「地区によってバラつきがあるものの、ヒノヒカリを上回ると聞いている」(同)。「系統検査は10月末現在で約35%の進度。等級比率は1等約86%で、高温対策品種として一定の評価が出来る」(関係筋)としている。

 販売計画は1万7,000トン程度。県共通の米袋で販売する原料は、1等米に限定される。メッシュは1.9ミリ。末端価格は、「およそ10キロ3,000円台半ば」(業者筋)。


-2010年11月11日-

◆規格外被害8,467ha、3万6千トン規模(埼玉)

 埼玉県は11月9日、「県産ブランド米の彩のかがやきを中心に規格外米が大量に発生し、甚大な被害が生じた」ことを受け、県農業災害対策特別措置条例に基づく特別災害の指定を行った。被害面積は推定で8,467ha、農家数で14,268戸。

 県と市町は共同で、次期作用の種子・肥料購入費を補助するとともに、農業者が無利子で農業災害資金を借りられるよう利子助成を行う。

 県では、被害面積のシェアを24%(21年産の作付面積3万5,700ha対比)、規格外の発生量を約3万6,000トン(10月15日現在で22年産の10a収量426キロを掛けたもの)と推定している。ただし、これは特別条例の基準に適用出来るかどうか図るための数値。「10月下旬を目処に推計を上げてもらったもので、今後、農家別に確認を行うことから、(数値は)前後する見通し」(県)。

 彩のかがやきについては当初、規格外が9割以上といわれていたが、「8月下旬以降に出穂したところは、それほどの被害がないようだ。聞き取り段階では、熊谷などは3等以上が2~3割出ており、全体でも規格外の比率は8割程度を見込んでいる」。


-2010年11月10日-

◆おにぎり全品で新潟コシ、精米ネット販売も(ローソン)

 大手コンビニの(株)ローソンでは11月8日、新潟コシヒカリなど精米商品のネット販売を開始した。また全国のローソン8,873店舗(9月末時点)で扱う「おにぎり屋」の使用米を新潟コシヒカリ新米に切り替えており、「新米本来の美味しさを楽しめる新潟コシ塩にぎりを100円で3週間限定で販売する」としている。

 加えて同チェーンの指定銘柄米について、「これまで高価格帯商品である“新潟コシヒカリおにぎりシリーズ”のみに使用していたが、新米切り替えを機に手頃価格の手巻きおにぎりシリーズなどおにぎり全品で新潟コシを使用する」との対応が採られる。新潟コシヒカリシリーズは2002年の発売開始で、8年間の累計販売個数は50億個を超えたとのこと。

 今回、ネット販売される銘柄米は以下の通り(各5キロ、10キロ、20キロの3タイプ。5キロ袋の価格を掲載)。▽特別栽培米・新潟南魚沼産コシヒカリ=4,980円▽新潟魚沼産コシヒカリ=3,680円▽新潟コシヒカリ=3,380円▽富山県産夢ごこち=3,480円▽栃木コシヒカリ=3,080円▽無洗米・一般精米・秋田あきたこまち=3,080円、2,980円▽無洗米・一般精米・特別栽培米・宮城県産ひとめぼれ=3,180円、3,080円▽北海道産ななつぼし=2,880円▽千葉県産ふさおとめ=2,880円▽青森県産まっしぐら=2,280円。


-2010年11月9日-

◆牛丼カテゴリーの売上高27%増(ゼンショー)

 (株)ゼンショーはこのほど、平成23年3月期第2四半期(22年4月~9月)の連結業績を公表した。売上高1,845億10百万円(前年同期比13.7%増)、営業利益74億40百万円(同9.8%増)、経常利益63億13百万円(同1.7%増)、四半期純利益20億31百万円(同28.0%減)。

 牛丼カテゴリーの売上高は788億43百万円(同27.4%増)で、「すき家では7月、9月に感謝祭として牛丼並盛を250円で販売するなど、顧客のニーズに応える施策を行ってきた。なか卯は季節限定品の投入など、商品力強化に努めた」という。

 レストランカテゴリーの売上高は766億97百万円(同3.2%減)で「ココスについては客数重視の営業施策の効果を活かしながら、売上高の確保による収益回復に取組んできた」としている。当期末における店舗数は、牛丼カテゴリーがすき家1,508店舗、なか卯492店舗の合計2,000店舗。レストランカテゴリーが、ココスジャパン564店舗、サンデーサン252店舗など合計1,605店舗。


-2010年11月8日-

◆彩のかがやき規格外を限定販売(イトーヨーカ堂)

 イトーヨーカ堂は11月6日(土)と7日(日)の2日間、埼玉県内の全店舗をはじめとする首都圏および東北エリアの約120店舗で、22年産彩のかがやき規格外米を限定販売。

 高温障害の影響で収穫量の9割以上が規格外となっているが、「味そのものには遜色がないということを確認。コメ農家を支援する一環として限定販売を決めた」という。

 価格は5キロで1,280円(税込)、各店とも2日間で合計50袋を用意。今後も、埼玉県内の店舗を中心に定期的な販売を検討中とのこと。


-2010年11月5日-

◆米トレサ法根拠による産地表示は「反対」(全米販)

 全米販は11月2日、消費者庁のパブコメに応募する「玄米及び精米品質表示基準に関する意見」を取りまとめた。米トレサ法を根拠に、都道府県名などを表示出来るように見直すことは、「反対」としている。

 消費者庁が説明する「法の整合性を図る観点からは理解出来る」とするものの、米穀事業者間の産地情報伝達の実効性確保が不透明な時点での制度改正は「時期尚早」との考え。仮に見直す場合には、「表示根拠が異なることを消費者に示すため、『未検査米』の併記を義務付けるべき」としている。主な要望として挙げられている3点に付いては、以下の通り。

 (1)検査法を根拠としない産地、産年及び品種の表示(3点セット)は、「不正な表示を拡大させ、消費者の信頼を損ねる事態になるので、反対」。理由は取引当事者が産地などを目視のみで判定することが極めて困難なことと、3点セットの違いによる取引価格の格差が一般の農産物に比べ大きいため。

 (2)3点セットの表示義務化は、「企業の商品政策の自由度を狭めることになり、必ずしも消費者の利益につながらないので、反対」。複数原料米などで表示しないのは、自社のブランド力や商品そのものの価格・品質を訴求している場合、あるいは価格・品質・食味を一定に保つ上で原料構成を変更する場合が一般的なため。

 (3)ふるい下使用などの表示義務化については、「目視で判断することは不可能で、その実効性確保は極めて困難」との意見。また、原料米の品位・品質が必ずしも製品の品質に直結するものではないことから、「商品の品位が一定の基準に達しない場合にその旨の表示を義務化すること」を提案している。


-2010年11月4日-

◆「3点表示は検査によるべき」、パブコメに応募(日精工)

 日本精米工業会はこのほど、消費者庁が行っている「玄米及び精米品質表示基準見直し」のパブリックコメントに対し、同会の意見を取りまとめ応募した。消費者庁が主な要望として挙げている3点について、以下の通りまとめている。

 (1)農産物検査法を根拠としない産地、産年及び品種の表示は、「農産物検査法による証明がある場合に限り産地、産年及び品種を記載すべき」。未検査米は、証明するものがなく、自主申告により表示を可能にすれば、信頼性に欠け、流通に混乱を招くため。

 (2)産地、産年及び品種の表示義務化は、「現行の表示方法が望ましい」。ブレンド米については、使用する米の量に限りがある場合、ブレンド構成を変えざるを得ず、事前に全品種構成を袋に印刷することは物理的に困難であるため。

 (3)ふるい下米使用の場合にその旨及び使用率の表示の義務化は、「すべきである」。ふるい下米は、一般精米を整粒する際に発生する米であり、本来的には加工用として使用するのが望ましく、消費者の不信と誤解を払拭するためにも、ふるい下米の銘柄検査を再検討する必要がある。また、一般精米と低品位米とに表示上の区分を設けることが望ましいとしている。


-2010年11月2日-

◆歳暮ギフトに熊本の棚田米(高島屋)

 百貨店の高島屋では今年の歳暮ギフトで、精米商品に力を入れている。先日も大阪店のギフトセンターにおいて、熊本の生産農家を招いて試食販売する光景が見られた。商品は熊本産山村産・棚田米コシヒカリで、5キロ袋に加えて少量袋での詰め合わせもラインナップされている。

 その他でも新潟魚沼産コシヒカリ、島根仁多産コシヒカリ、山形産つや姫など、21年産米を対象にした前年同期より品揃えが充実している感触を受ける。

 百貨店における精米商品のギフトについては、「当社の商売の中では群を抜いた高利益を稼げる分野で、年間を通しても業績アップに大きく寄与している。残念ながらここ何年かは不振が続いているが、今年は改めて強化していく計画だ。調達ルートが確保出来れば、生き物ブランド米にも取組みたい。ギフト期間中は産地から応援をもらい、販促対応も考えている」(有力A米卸)。


-2010年11月1日-

◆JAS運用改善、「指導」も自ら告知へ

 農水省は10月29日、地方農政局長などに対して「JAS法に基づく指示・公表の指針の運用改善など」について通知した。JAS法に基づく表示違反については、常習性がなく過失による一時的なもので、直ちに改善策を講じている場合「指導」との措置を採っている。

 今回の改善は、これまでの表示の修正・商品の撤去に加えて、「事実と異なる表示があった旨を社告・webサイトの掲示、店舗等内の告知等の方法を的確に選択し、速やかに情報提供すること」を追加したもの。運用は23年1月1日から。同日、消費者庁と連名で都道府県知事にも通知した。農水省では、JAS法違反に係わる指導件数の集計等を行い、定期的に公表する。

 また、地方農政局長等宛てに、食品表示に関する立入検査等についても通知した。運用は同じ23年1月1日から。

 概要は(1)地方農政局等が行う調査については任意でなく、JAS法に基づく立入検査を原則とする。(2)都道府県等の協力要請等については、地方農政局等が事前に要請等の事実を都道府県からの文書等で明らかにしておく。(3)疑義情報等を把握した後の立入検査の実施等については、違反事業者の改善確認の実施に至るまでの全工程の進行管理を適切に行う。


-2010年10月29日-

◆コメ備蓄費、1~2割削減を(事業仕分け)

 内閣府の行政刷新会議は10月27日から、特別会計を対象とする『事業仕分け第3弾』を始めた。初日は「食料安定供給特会」「農業共済再保険特会」など、農業関連も評価対象になった。「食料安定供給特会」では、米・麦の備蓄にかかわる食糧管理について、事業主体は引き続き国で良いが、備蓄量やMA米輸入方式の見直しによる10~20%の国庫負担圧縮が求められた。

 評価の過程では、「コメ需要量が減少するなか、備蓄100万トンは妥当か?」「主食用を買って5年後にエサ用に売却する棚上げ方式は、財政負担が大きすぎる。毎年50万トンずつ買い入れ、同量を主食用に販売する回転方式ではダメか?」「売れないMA米を全量買う必要があるのか。輸入コストの高いアメリカ産のシェアを減らしたり、SBSのシェアを増やすなど、コスト削減を図るべき」などの意見が出た。

 筒井農水副大臣は「食料安全保障上、備蓄量はもっと多くても良いという考えもある。主食用への販売は新米価格への影響が懸念される。備蓄米は緊急時に主食として食べるものであり、一定の品質は求められる」などと説明。“赤字の垂れ流し”という再三の指摘に対しては「赤字ではなく安全保障上のコストである」と強く反論。評価結果については「1~2割も削減すれば運営できなくなる」と主張した。


-2010年10月28日-

◆「22年産米の品質に関する研究会」開催(新潟県)

 新潟県は本県産米の大幅な品質低下の要因を分析し、次年度以降の栽培に活かすため、専門家等を招いて研究会を立ち上げる。第1回は11月4日に新潟県自治会館で開催する。

 研究会は「3回の予定で検討・分析し、報告書をまとめ、23年産以降に向けて対策を周知徹底していきたい」(農産園芸課)としている。

 研究会の委員は、以下の8名で構成する。敬称略。▽丸山幸夫(筑波大学大学院教授、農水省の水稲作柄に関する委員会委員)▽松村修((独)中央農業総合研究センター北陸研究センターチーム長)▽高橋能彦(新潟大学農学部教授)▽澁谷幸男(指導農業士会顧問)▽加藤正作(新潟県主食卸業者協議会会長)▽土田公人(JA全農にいがた県本部副本部長)▽星豊一(新潟県農業総合研究所長)▽佐藤俊彦(新潟県農林水産部技監)。

 新潟産の22年産検査は、9月末現在で水稲うるち21万7,921トンが受検し、1等19.7%、2等77.8%、3等2.3%、規格外0.2%。主力品種の1等は、コシヒカリ18.1%、こしいぶき18.9%にとどまっている。


-2010年10月27日-

◆「戸別所得補償下の水田農業に関する研究会」開催

 (社)農業開発研修センターは11月17日(水)~19(金)、京都市の京都JA会館において、『戸別所得補償モデル対策下における水田農業のあり方に関する特別研究会』を開催する。戸別所得補償モデル対策という農政転換のなか、(1)「生産調整」をどうするか(2)戸別所得補償モデル対策は水田農業をどう動かすか(3)JAの米販売戦略の改革課題…という切り口で、報告と討論などを行う。内容は以下の通り。

 【11月17日】①「米政策改革と米流通の行方」東北大学大学院・農学研究科/冬木勝仁准教授。②「卸売業界からみたこれからの米の需給・価格・流通・消費」全米販/木村良理事長。③「小売店からみたこれからの米の価格・流通・消費」京都府(有)相深(店名ハセガワ)/長谷川正治代表。

 【11月18日】①「モデル対策下におけるJAグループの水田農業振興戦略」全中農業対策部・水田農業対策課/一箭拓朗課長。②シンポジウム『どうする「モデル対策」下における水田農業振興戦略-所得向上をめざした水田高度利用の取り組み-』座長・新潟大学農学部/青柳斉教授。③実践報告(岩手県花巻農協、兵庫県たじま農協、広島県三次農協)。

 【11月19日】①「米トレーサビリティはどう設計され、どう実施されようとしているか」(社)食品需給研究センター/酒井純主任研究員。②「モデル対策はどう設計され、どう実施されようとしているか」滋賀県立大学/小池恒男名誉教授。

 問い合わせ(申し込み)は同センター特別研究会係(TEL:075-681-4297)まで。締め切りは11月11日(木)。詳しくはHP(
http://www.agridtc.or.jp)参照。


-2010年10月26日-

◆業者間取引、2等着1万1,500円絡み(熊本ヒヨク)

 熊本ヒヨクモチは出回り始めたものの、「24~25日に雨が降っており、刈り取りは進んでいない。本格化するのは、週末になるだろう」(集荷筋)と見ている。

 品質は「いまのところ粒が小さく、高温障害を受けて2等中心。ただし、3等に近いレベルで、場所によっては立ち割れが出ており、胴割れに注意する必要がありそうだ」。

 業者間取引は、近県着で2等1万1,500~600円。「売り手は、今年の品質・作柄を見るとともに、佐賀産(熊本産の1,000~1,500円高予想も)の出方を睨みながらで、まだ様子見といったところ。

 一方、買い手も取りあえず1車仕入れて、品質などのチェックをしている段階だろう」としている。収量については、約1俵少ない8俵前後の声も出ているようだ。県内のもち米の作付は、ほぼ前年並みの見通し。


-2010年10月25日-

◆兵庫山田錦の概算金、前年同額の1等1万6千円

 兵庫山田錦の概算金は、特等2万円、1等1万6,000円で、前年産と同額に設定されたもよう。

 検査は始まったばかりだが、品質は例年より劣るようだ。「高温障害の影響かはまだ分からないが、背白などの発生や心白が流れるなど、いままでにない状況が見られる」(関係者)としており、22年産は1等主体で出回る可能性も。21年産は今年9月末現在で、特等59.9%、1等26.1%となっている。

 また、系統は23年産からメッシュを0.5ミリ上げ、2.05ミリにする方針を打ち出している。「その方向だが、農家の啓蒙などこれからの部分もある」(地元筋)といわれる。


-2010年10月22日-

◆長野・千葉産は1等9割超(コシ産地の検査状況)

 コシヒカリの9月末検査は、83万2,606トン。前年産同期比3万2,451トン増(104%)。コシ全体の1等比率は59%、前年同期より24ポイント低下している。

 1万トン以上検査を受けた産地の1等比率を見ると、長野98%、千葉91%、福井87%、茨城83%、栃木79%…が高率。逆に、主産地・新潟は13万3,890トンまで検査が進んだ段階で、1等18%。

 産地別にばらつきが出ているようだが、生産量の多い一般地区の等級が低い傾向にあり、最終的に2割を超えるかどうか厳しい情勢。


-2010年10月21日-

◆評判良い「山形つや姫」(消費地)

 今年産米で本格デビューした山形つや姫の評判が良い。東西の消費地からは、「量販店等で5キロ1,980円~2,380円等で販売しているが、購入客からは概ね好意的な声が多い。最も反響があったのは米穀小売店で、店主から高評価で早々と次年産米でも扱いたいとの声まで聞かれる」(関西A米卸)。

 「(相対価格が)1万4,700円と高価格な点はあるが、今年産では思い切って扱う意味がある。品質と食感が良いことから差別化アイテムとして、納入先に自信を持って提案出来る。あまりセールに出さないで、利益が確保出来る商売をしたい当社は家庭向けが主体ながら、外食ユーザーでも興味を示すバイヤーが存在する。数量が限られるため年間供給はやや困難だが、期間限定として契約に結びつく可能性もある」(首都圏B卸)などの声が聞かれる。


-2010年10月20日-

◆再度のコメ上場申請を睨み、米研究会を発足(関西商取)

 関西商品取引所は10月18日、米研究会を立ち上げ、第1回会合を同所の会議室で開催した。同所は平成17年12月に米穀市場開設の許可申請を行ったが、翌18年4月に不認可となったのは周知のとおり。

 その後4年以上が経過、その間、さまざまな調査研究・検討してきたことを整理するともに現状を認識する目的で研究会を立ち上げたもの。先に東京穀物商品取引所が同様の目的で研究会を推し進めているが、両所とも最終的な狙いは再度のコメ上場申請に向けた環境整備といった色合いが強い。

 初回会合ということもあり、今回は座長の互選を始めここに至った経緯やコメ流通の現状、そして今後の課題と当研究会の進め方等について整理、確認した。研究会のスケジュールとしては今後、毎月1回の会合を計5回ほど開催し、コメ生産・流通の現状を整理したうえで先物市場との整合性、市場設計、大阪に上場する意義等も含めて議論を行い、23年2月には報告書としてまとめる考え。

 米研究会のメンバーは以下(敬称略)のとおり。▽座長=宮本又郎(関西学院大学大学院教授)▽山浦潔久(全国米穀販売事業共済協同組合専務理事)▽島実蔵(経済評論家)▽岡地修一(岡地(株)取締役)▽黒田昇(伊丹産業(株)取締役米穀部部長)▽三宅輝彦((株)大阪第一食糧取締役)▽角石善英(オリオン交易(株)顧問)▽藪本浩((株)アルフィックス代表取締役社長)。


-2010年10月19日-

◆3銘柄の小分けパックを発売(木徳神糧)

 木徳神糧(株)では、10月1日より全国のイトーヨーカドー店舗(北海道を除く)において、「使い切りサイズ詰め合わせパック」を発売している。

 商品は無洗米300gの10個入りで、内容は新潟コシ×4個、秋田こまち×3個、宮城ひとめ×3個の計3キロ。▽計量済み無洗米で簡単便利▽小分けしてあるので冷凍保存が楽▽3種類を食べ比べ、メニューに合わせて選べるのが特徴で、店頭価格は1,500円前後となっている。

 同社では、「シニアの夫婦2人など小世帯からのニーズに対応し、1個で1食分がまかなえるようにした。仕送りやギフトにもお薦め出来る」としている。また、14日からは同じくイトーヨーカドー店頭において、山形つや姫の販売をスタートしており、「時間をおいてもコシに負けない期待の米」と評価している。


-2010年10月18日-

◆今年度中の備蓄積み増しは「あり得ない」(筒井副大臣)

 筒井農林水産副大臣は10月14日の会見で、「作況指数が99で平年並みだったこと、また所得補償制度の結果、過剰作付面積・主食米の作付面積も減っており、過剰在庫も去年と比べて6万トンほど増えているだけ」という根拠から、「変動部分として用意している1,400億円が足りなくなるほど米価が下がる理由はない」との見通しを述べるとともに、「米価対策としてのコメの買い上げはしない、という農水省の方針はどんなことがあっても変えようとは思っていない」と明言した。

 備蓄については「来年度からの棚上げ備蓄では、備蓄米を主食米市場に出さないため、需給を引き締める効果が結果として出てくるということはあると思う」との考えを示したうえで、その前倒しについては「今年度中という意味であれば、それはあり得ない話」と否定した。

 また、集荷円滑化対策の321億円については「これは国の金ではないが、今の米価の動きを慎重に見極めながら、どう処理するのか、どう扱うのか、今後の検討になる」と述べるに留めた。


-2010年10月15日-

◆22年産の品質低下、販売への影響を懸念(全農)

 10月13日に開催された島根米産地説明会では、全農西日本販売センターの渡邉敏明所長が全国の米穀情勢について説明した。

 22年産米の作柄については、「全国産地からの報告では、高温障害の影響により1等米比率の低下が報告されている。この品質低下により、販売面への影響が心配される」とした。また、実際の販売面については、「出回り価格が安いため前年同期の実績を上回っているが、10月に入り各産地の作柄が見えてきたことで、今後の動きを注意していきたい」とのこと。

 21年産米の契約・販売状況については、「東北産地を中心として相当数が残っており、卸様には今後とも協力をお願いしていきたい」とした。


-2010年10月14日-

◆愛知108号、「ゆめまつり」に改正(銘柄)

 愛知県で22年産から新たな銘柄として設定された愛知108号は、「ゆめまつり」と命名、農産物検査規定も改正された。施行期日は10月28日。

 同品種は、食味の良い「あさひの夢」に、縞葉枯病、穂いもち、セジシロウンカ、ツマグロヨコバイに対して抵抗性を持つ「大地の風」を交配し、育成された。

 食味は、あさひの夢、祭り晴より優れる。収量は、祭り晴より7%多く、あさひの夢と同等。複数の病害虫に対して抵抗性を持つため、農薬使用を減らした米づくりが可能となり、環境保全米としての普及も期待される。


-2010年10月13日-

◆国内産農産物検査員の育成研修事業を充実(穀検)

 穀検は10月10日、国内産農産物検査員の育成研修事業を充実するため、同協会に登録されている検査員315名の中から中核的な講師として活躍してもらう職員を研修講師として委嘱(42名)した。当面、(1)農産物鑑定研修会への対応(2)検査品位見本品の作製・提供…の2点を重点的に取り組む。

 同協会は、第3者機関として平成20年度から国内産農産物検査員の育成研修(講師派遣含む)に取り組んでおり、本年度からは全国瑞穂食糧検査協会と連携し、育成研修の実施体制の強化を図っている。育成研修の実施状況は、▽20年度3県76名▽21年度12道県316名▽22年度(現在まで)20道県346名-を養成している。

 今後、農産物検査員の検査技術の維持・向上のため、研修終了後、登録検査機関の依頼に応じ、検査技術の指導等のフォローアップと鑑定研修会を開催。また、平成23年度から検査標準品の作製・配布は、農政局が作製し、登録検査機関へは品目別に1セットのみの配布となることから、同協会が検査標準品を基準に、検査品位見本品を作成し、農政局の確認を受けたうえで登録検査機関に提供する事業にも取り組む。問い合わせは、穀検検査グループ(03-3668-0911)まで。


-2010年10月12日-

◆備蓄前倒し、検討課題に「入っていない」(篠原副大臣)

 篠原農林水産副大臣は10月7日の会見で、米価下落問題に関し、政府買い上げや備蓄前倒しが検討課題に「入っていない」と明言した。

 「公式見解として何回も申し上げておりますけれども、備蓄はそもそも消費者のためのもの。来年に向け、回転備蓄から棚上げ備蓄方式にして、20万トン買って5年後に処分することが原則になりますし、その予算もまだ来年の話ですから、それはしません」と、備蓄前倒しを否定。

 「我々が答えられるのは、農家の皆さんが心配しているので、(固定部分)1万5千円の支払いをなるべく早くすることで安心していただくこと」と、戸別所得補償制度そのものが米価対策であるとの考えを改めて示した。

 当日、篠原・筒井の両副大臣は、全中・全農関係者と意見交換を行い、その場で「農水省として、米価下落について心配している、何か手を打ちたい、というような姿勢を示して欲しい」という要請を受け、「我々も検討する、(なにか対策を)やるということではなくて検討する」と対応しており、その検討範囲についての質問に答えたもの。


-2010年10月8日-

◆米トレサ根拠に産地表示できるよう見直し(消費者庁)

 消費者庁は10月6日、「玄米及び精米品質表示基準の見直し開始に伴う意見」の募集を始めた。

 米と米加工品米は、米トレサ法により23年7月から消費者への産地情報の伝達が義務付けられるが、玄米・精米品質表示基準では検査を受けていない玄米を原料にした精米などは都道府県名などの産地表示が出来なかったが、同法に基づき産地情報が伝達された場合は表示出来るように見直すという案。

 「米トレサ法で産地情報が義務付けられ、分かっているのに表示しないのは整合性に欠ける」(消費者庁)としている。意見は現状の問題点とその改善案・理由。募集期間は11月4日まで。提出先は同庁食品表示課、意見募集担当あて(FAX03-3507-9292)。


-2010年10月7日-

◆もち米の作柄、平年並み(JAいわて中央)

 岩手・JAいわて中央管内では、もち米の収穫が終わった。作柄は「平年並みか、若干、良いくらい」(関係者)としており、国が公表した作況指数103(北上川上流地帯)を下回る見方。

 検査は1週間程度早く始まったが、高温障害の影響か、茶米のような米が発生しており、色彩選別機にかける作業上、今月いっぱいはかかる見通し。

 施設物は全量、1等米(色選で弾く玉は数粒)で調整しており、農家持ち込み分で2等も出るようだ。


-2010年10月6日-

◆登熟期の高温で品質低下を懸念(第2回作柄委員会)

 農水省はこのほど、第2回水稲の作柄に関する委員会を開催した。9月15日現在の作柄調査以降の気象推移・予報等からみた作柄への影響について、(1)今後の天候の見通し(1カ月予報)では、気温は引き続き全国的に平年より高く、日照時間は日本海側が平年並みで、太平洋側はやや少ないと予想されている。(2)気象推移・予報からすると、登熟については、おおむね順調に推移するものと見込まれるが、登熟期の高温による粒の充実不足や白未熟粒、胴割米、カメムシ類による斑点米の発生に伴う品質低下が懸念される…との意見をまとめた。

 次期調査(10月15日現在)に当たり、(1)登熟期の高温が登熟や品質に及ぼす影響(2)出穂前の肥培管理や降雨に伴う刈り遅れが登熟や品質に及ぼす影響(3)ウンカ類、カメムシ類などの虫害が登熟や品質に及ぼす影響[とくに、西日本ではトビイロウンカの発生が多いと予想されており、発生状況の影響に留意](4) 徒長気味の生育と見られる地域においては、倒伏の発生状況(5)今後の台風及び集中豪雨による作柄・品質への影響…の5点に留意する必要があるとした。


-2010年10月5日-

◆高温障害関連、品質情報の資料を作成(日精工)

 (社)日本精米工業会はこのほど、一般の消費者やバイヤー向けの品質情報として、「今年の米は猛暑の影響により白く濁ったお米(紛状質粒)が多い傾向にある」ことを説明した資料を作成、会員に対して送付した。

 これは平成22年産米が全国的に記録的な猛暑となって、高温障害による白未熟粒の多発と、これに伴って精米にした場合、紛状質粒の混入が多くみられている。そうした背景から製品の品質に関する対応が避けられない環境にあるため、販売先に対する具体的な説明資料として作成したもの。また、白未熟粒が発生するメカニズムを解説した資料も同時に作成している。

 一般の消費者向けの資料としては、誰でもアクセス可能なサイトである日本精米工業会のホームページ(http://www.jrma.or.jp)を、必要に応じて利用(紹介あるいは参照)するよう案内している。


-2010年10月4日-

◆過剰米対策否定、備蓄前倒しの選択肢も(筒井副大臣)

 筒井農林水産副大臣は9月30日の会見で、米価対策について「所得補償制度の固定部分と変動部分、特に、変動部分は文字通り米価変動に対応した政策であり、今年度も続いている“ならし”と合わせて、米価変動に対する対策である」との考えを示した。

 また、需給対策については「価格支持政策とその一環としての過剰在庫米の買い上げは、所得補償政策と矛盾する上、公平性の観点から問題がある。基本的に過剰在庫米の買い上げ等の価格支持政策は採らない」と明言した。

 ただ、備蓄の前倒しについては「価格支持政策、米価下落問題とは別次元の問題として、食料安全保障の観点から並行して検討していきたい。残っていないわけではない」と述べ、可能性がゼロではないとの考えを示した。


-2010年10月1日-

◆南九州4県分で約1万1千件増(モデル対策)

 農水省は9月30日、戸別所得補償モデル対策の加入申請状況(8月末現在)をまとめ、公表した。口蹄疫の関係で加入申請期限を延長していた南九州4県(熊本、大分、宮崎、鹿児島)の申請件数を更新したもの。

 申請件数の全国計は133万1,202件で、前回(7月末現在)より約1万1千件の増加。事業別では、「米のモデル事業」が117万5,423件で約4,500件増、「水田利活用事業」は98万9,666件で約1万5,600件増となった。

 熊本・大分・鹿児島は確定値で、宮崎はまだ速報値。品目別加入面積等の更新版は公表されていない。


-2010年9月30日-

◆山形「つや姫」1日に出荷式、相対1万4,700円

 「平成22年産山形県産新米出荷式~『つや姫』デビュー記念~」が10月1日、全農山形県本部庄内連合農業倉庫(山居倉庫)で行われる。期待の新品種・つや姫の本格デビューを記念し、県内外の消費者に広く山形県産米をPRする。

 つや姫の出荷は、玄米で大型トラック2台(10トン車)、精米で4トン車2台。県内販売は3日から始まる。系統の相対価格は、1万4,700円(東京・裸)。

 なお、当日は、山形県産米のより一層の販売拡大が期待されるよう祈願式を実施。「22年産新米を楽しむ会」と題して、つや姫のお披露目と試食も予定している。県・山形農政事務所、穀検、農協役員、JA全農山形、全農ライフサポートほか、約60名が出席する。


-2010年9月29日-

◆新潟コシ2等、仮渡金500円追加(県本部)

 新潟県本部はこのほど、22年産コシヒカリ2等の仮渡価格を500円追加することを決めた。2等米の発生が多いため、生産者の手取り確保と集荷率への影響を考慮した。

 改訂後のコシヒカリ2等の仮渡金単価(60kg、税込み)は、一般・岩船・佐渡1万1,300円、魚沼1万5,500円となる。従来の1-2等格差1,500円が1,000円に圧縮され、コシヒカリ以外の銘柄の格差と同額となる。

 コシヒカリの集荷は、まだ2割の段階。初出荷は今月17日。前年産の25日より8日早く、販売進度は前年を上回る。消費地の大手量販店では、月末セールで5キロ1,780円も登場しており、品質・食味を含めて消費者の評価が注目される。今後、カントリーでの調製次第だが、1等比率の飛躍的な回復は難しそうだ。


-2010年9月28日-

◆新潟コシ、ハシリ受検品は2等が8割

 22年産新潟コシヒカリも例年より出回りが早くなっているが、ハシリの受検品は2等が8割を占めている。背白、乳心白、基部未熟、腹白など、いわゆるシラタが多く、格下げ要因となっている。背白+基部未熟など複合的なものも散見されている。一方、胴割粒や着色粒は平年並みか平年より少ない。

 登録検査機関のひとつ新潟県農産物検査協会では、20日現在で新潟コシヒカリ1万1,500トンを検査(前年産の協会検査実績30万8,000トンの3.7%に該当)。等級は、▽1等1,900トン▽2等9,400トン▽3等230トン▽規格外10トン-で、1等16%、2等82%。受検対象はほとんど一般地区産。県下全体の評価ではないが、高温障害の影響と見られる。


-2010年9月27日-

◆等級落ち理由、(1)着色粒(2)心白・腹白(3)整粒不足

 農水省はこのほど、8月31日現在における22年産米の検査結果(速報値)をまとめた。35道府県で検査がスタートしており、検査総計は24万0,261トン、前年産同期比127.3%。生育が早まり、検査進度もハイペース。種類別は、水稲うるち23万6,144トン、水稲もち3,971トン、醸造用146トン。

 等級比率は、1等67.5%(前年同期比▲0.9ポイント)、2等28.8%(+2.5ポイント)、3等3.1%(▲1.2ポイント)、規格外0.7%(▲0.3ポイント)。2等以下に格付けされた主な理由は、着色粒(カメムシ類)34.6%、心白及び腹白24.4%、整粒不足18.0%、充実度12.6%-の順。


-2010年9月24日-

◆米粉フェア、製粉から商品まで一挙に展示(穀検)

 穀検は9月22~24日の3日間、東京ビッグサイトで「米粉ビジネスフェア(POWREX)2010」を開催している。初めて開催された同フェアでは、川上から川下(製粉から商品)まで一挙に展示し、米粉のビジネスチャンスの場として注目を集めていた。また、穀検は、米粉料理と米粉パンの調理デモ・試食を行った。

 出展者は▽秋田県・全農あきた=米粉用米「あきた瑞穂の舞」を紹介。「転作作物として作りやすく、生産者にも勧めやすい」(県)。22年産米の作付は約270ha(全農分)▽グリコ栄養食品(株)=米粉用つなぎミックス「ヌードルバインダー1」。米粉とヌードルバインダーを用いて米麺を一般の製麺機で簡単に製造出来る▽エイティエイト(株)(愛知県)=「米粉スナックえび」「同いわし」など。国内産米粉100%とえび粉などや、かたくちいわしで作った商品。「米粉事業には4~5年前から参入。製粉工場も持っている」-など、複数の企業がPRに努めていた。


-2010年9月22日-

◆JAたじま・神明・県本部で新ブランド米(兵庫)

 JAたじま、ふるさと但馬米振興会は9月17日、「平成22年度ふるさと但馬米・初出荷式」を行った。会場となったJAたじま農業倉庫前には、振興会役員、全農兵庫県本部などの関係者ら約30名が出席した。当日中に、収穫された22年産米コシヒカリ70トンが出荷された。

 同振興会は、昨年11月、(株)神明、生産者、JAたじま、全農兵庫県本部で設立。現在のところ生産者1,512名で703haを栽培しており、管内全域で集荷される36万袋(22年度計画)のうち8万袋を占めている。米は(株)神明が全量を買い取る契約で、生産農家の経営安定を目指す。

 今回の件について神明は、「県本部などと協力して“ふるさと但馬米”として認知度の拡大に努めることになった。22年産米では2,556トンを販売する計画で、先週末からは近畿地区のダイエー、マイカルなど量販店で発売している。店頭売価は5キロ1,980円前後。1等米比率も高く、品質が良い米が確保出来ている。段階的に首都圏などでも販売していく計画。次年産以降はコシヒカリ以外の品種でも取り組んでいく考え。また、産地交流田等の活動も積極的に実施していきたい」としている。


-2010年9月21日-

◆BG無洗米機を中核とする新精米工場が完成

 (株)東洋精米機製作所(和歌山市、雜賀慶二社長)のBG無洗米機や新精米機器を導入した、農事組合法人多古町旬の味産直センター(千葉県香取郡多古町)の新精米工場が完成、このほど稼動を開始した。

 「市民農園私の田んぼ米 しゅんの米工房」と名付けられた新精米工場の中核となったのはBG無洗米加工装置で、米のとぎ汁の成分である肌ヌカをきれいなまま回収し、副産物“米の精”として生成できるのが大きな特徴。

 同法人では、以前から精米段階で出る通常ヌカも、畑や田んぼに有機質肥料として使用してきたが、、この“米の精”も同様にリサイクル活用することで、コメ商品の製造時排出物の完全リサイクルが実現することになる。

 同法人の高橋清代表は「新精米工場の完成により、完全リサイクルと循環型農業が実施された理想的な施設が誕生した。今後はこれを武器に、安全・安心が担保された精米・BG無洗米をはじめ、“米の精”を活用した肥料で作った安全でおいしい野菜等を消費者に届けたい」と抱負を語った。

 新精米工場の設備概要・生産能力は、普通精米ラインが1.2t/時間×1ライン、BG無洗米加工ラインが1.5t/時間×1ラインで、普通精米ラインは月間190トン、BG無洗米加工ラインは月間240トンの生産能力を持つ。


-2010年9月17日-

◆手作りおにぎり拡大、米を新潟コシに(ミニストップ)

 コンビニチェーンのミニストップでは、「手作りおにぎり」の取扱いを今期末までに200店舗に拡大する。

 「店内炊飯により、ごはんの風味とふんわりした食感を活かした具材たっぷりのおにぎり」が売りで、8月末から都内の40店舗を対象にスタートしている。

 販売が堅調なことから神奈川県内の店舗において導入し、順次拡大していく予定。また10月から米を新潟コシヒカリ100%に切り替える。


-2010年9月16日-

◆「天のつぶ」品種登録出願公表(農水省

 農水省は9月15日、種苗法に基づく品種登録出願を公表、官報告示した。稲部門では、福島県が申請した「天のつぶ」が公表された。

 県が推進するオリジナル品種開発導入事業により育成された品種で、奥羽357号(ひとめぼれ×奥羽333号)に越南159号(越南143号×キヌヒカリ)を交配。コシ・ひとめの流れを汲み、ひとめぼれと同等の良食味米。コシヒカリ、ひとめぼれに比べて、収量はやや優り、粒が揃っているのが特徴。

 熟期は、ひとめぼれとコシヒカリの中間で、ふくみらい並みの中生晩。ひとめぼれ、コシヒカリに比べて草丈が短く倒伏にしにくいほか、いもち病にも強い。収量性はひとめぼれよりやや優り、品質も安定。名前は、天に向かってまっすぐ伸びる稲の力強さと、天の恵みを受けて豊かに稔る一粒一粒のお米を表わす。


-2010年9月15日-

◆10月10日を「おもちの日」に、キャンペも(全餅工)

 全国餅工業(協)(東京都荒川区、加盟社数:23社)は、「国内産水稲もち米100%で作られている包装餅」の需要拡大を目指し、本年より10月10日を「おもちの日」に制定した。

 お餅は簡単調理で食べやすいだけでなく、スポーツ時のエネルギー・栄養補給源として非常に適しており、10月10日が、東京オリンピックの開催日で、「体育の日」だったこと。お餅が膨らんだ姿を横にすると、「10」に見えることも同日に制定された理由。

 制定を記念して、9月23日、アクアシティお台場(東京都港区)でお餅トークショーや餅つきパフォーマンスなどのイベントが行われる。また、9月23日~10月31日までキャンペーンを実施する。内容はクイズに答えると、鍋物セット・お餅が抽選で当たる。


-2010年9月14日-

◆全集連、過剰米処理など、民主党に要望書を提出

 全集連は9月10日、民主党の農林水産部門会議・戸別所得補償制度検討ワーキングチーム(座長・小平忠正衆院議員)に、「米の需給対策の早期実施」「豊作時の出口対策の検討」等を柱とする要望書を提出した。

 要望書では、この出来秋には60~80万トンの在庫発生が懸念され、米価下落や23年産の生産数量目標削減が、生産者の農政不信につながる他、モデル対策に参加した生産者も加入メリットに疑問を持ち始めているなど、生産現場の状況を指摘。これらを解消するため、棚上げ備蓄の前倒しなど、過剰米の市場隔離による需給調整の実施と、戸別所得補償制度の本格実施に当たっては、食糧援助、需給拡大、輸出・入の調整などの出口対策の検討を、と要望している。

 全農・全中からも同様の要望を受けているワーキングチームでは、生産者の不安・同様が戸別所得補償制度にも影響することから、14日に行われる党の代表選後に意見を集約、政府に緊急提言を出すことを決めた。


-2010年9月13日-

◆商社との提携も視野に中期3カ年計画(大阪第一食糧)

 (株)大阪第一食糧(市丸勝一社長/大阪市)はこのほど、中期経営計画(タワラチャレンジアップ24)を策定した。平成23年3月期~平成25年3月期の3カ年を対象としたもの。経営理念と重点施策は以下の通り。

 ▽第1期(平成22年)=前年度の大きな損失を回復する年度で、確実に利益を留保出来る“体質改善”の年度とする。内部機能の大幅な見直し、それに伴う人員配置・構成人数の見直し等を進め黒字化を達成する。

 ▽第2期(平成23年)=繰越損失の解消の年度であり、その損益分岐点から以降は利益剰余金積立を図る。一方、競合他社、ステークホルダーとの協同仕入機構の構築等を模索する。

 ▽第3期(平成24年)=米卸単独での経営形態から、大手商社との資本・業務提携を模索していく。競合他社やステークホルダーとの大同連立を図り、米穀卸のリニューアル形態を構築していく。

 自己資本比率は23年3月期に17.6%、24年3月期20.0%、25年3月期22.0%に引き上げていく方針。


-2010年9月10日-

◆第1四半期の売上32億円、包装餅2割減(サトウ食品)

 サトウ食品工業(新潟市)は9月8日、23年4月期第1四半期の決算短信を公表した。業績は、売上高32億46百万円(前年比9%減)、営業損失4億18百万円(前年同期4億4百万円)、経常損失4億5百万円(同3億88百万円)、四半期純損失3億12百万円(同2億36百万円)。

 四半期純損失の増加については、当会計期間から「資産除去債務に関する会計基準等」が適用されたことに伴い、特別損失に会計基準適用初年度の移行時差異として、52百万円を計上したためとしている。

 製品ごとの業績は次の通り。▽包装餅=売上高は6億79百万円(前年比20.6%減)。前年の同期間は、インフルエンザ対策の一環として、備蓄商品に指定されたため、大手量販店での積極的な販促展開の実施等で、夏場でも需要が落ちなかった▽包装米飯=売上高は25億63百万円(同5.4%減)。包装餅と同様にインフルエンザ需要の影響等が出たとしている。


-2010年9月9日-

◆狙いは回転寿司と持ち帰り弁当(21年産米)

 外食チェーンでは、米卸から21年産米の使用を打診されているが、22年産米の安値スタートを背景に消極的となっている。取材の範囲で採用に前向きなのは、一部の回転寿司チェーンのみで、多くは「余程の価格条件でないと使えない」との姿勢を示す。

 採用に前向きなのは、広域に店舗展開するA回転寿司チェーン。「基本的に来年1月までは21年産米の2~3銘柄ブレンドを使う予定で、新店計画も多く控えることから採用出来ればと考えている。ただし、その場合でも一番の条件は仕入価格で、中途半端な水準なら不採用だろう。指定卸の提案を待って決めたい」という。

 一方、中華Bチェーンでは、「ここまで22年産米が安いとは思わなかった。これなら敢えて21年産米を使う必要はない。中華業態といえども新米使用をPRした方が、来店客に対するイメージが良いのは確かだ」としている。

 21年産米系統玉の処理は、業務向けの販売が想定されているもようで、中でも最大の焦点はボリュームの大きい東北ひとめぼれ。「ブレンド向けで回転寿司業態、中食では持ち帰り弁当業態が多く使っており、ターゲットとしてはこの2分野を狙うべきと思う。ただし、その場合はインパクトある価格でないと…」(業界筋)と指摘する。


-2010年9月8日-

◆「過剰米対策は一切やらない」(山田大臣)

 参議院農林水産委員会は9月7日、閉会中審査を行い、過剰米対策等について質疑が行われた。

 自民党の山田俊男議員は「22年産の過剰作付は4万haで、数量にして約20万トン。これが市場に出てくれば米価が下がるのは当たり前。備蓄の前倒し実施なども含めて、なんらかの対策が必要では」と質問。

 山田農水大臣は「その時の作柄により価格が変動するのは仕方がない。モデル対策により過剰作付は1万ha減少し、約5万トン分需給は締まる」と答弁。

 山田議員はさらに「過剰米の発生が国だけの責任というつもりはないが、集荷円滑化対策をやめたのは間違い。今こそこの仕組みを使うチャンス。現在残っている321億円の基金を使って適切な対策を」と要望。

 しかし、山田大臣は「過剰米が出れば価格は下がるかも知れないが、それによって、今回、モデル対策に参加しなかった農家にも、戸別所得補償に参加しなければ大変なことになると、メリットを感じてもらえるだろう。結果として来年以降、参加農家が増えれば需給バランスがとれ、財政負担も少なくなると考える。戸別所得補償制度そのものの趣旨からしても、今年、過剰米対策は一切やらないとはっきり申し上げる」と方針を述べた。


-2010年9月7日-

◆極早生・多収のWCS品種「なつあおば」開発

 農研機構・中央農業総合研究センターはこのほど、極早生で多収の稲ホールクロップサイレージ(WCS)用水稲品種の「なつあおば」を開発した。

 熟期の異なる飼料用稲品種と組み合わせることでWCSの収穫適期が拡大し、機械体系を変えずに栽培面積を増やすことができるのがポイント。縞葉枯病に対し抵抗性があり、稲麦二毛作地帯における麦収穫後の栽培に適しているという。早生の飼料用品種「北陸187号(後の「夢あおば」)」と早生の多収品種「アキチカラ」の交配で育成。

 埼玉県では、北部の二毛作地帯において、熟期の異なる飼料用稲品種と組み合わせて「なつあおば」を導入し、作期分散による刈り遅れの回避を図る計画。当初は40ha規模で導入される予定。将来的には、全県に広がることが期待されている。


-2010年9月6日-

◆「特Aへの道&米の消費拡大方策」発刊(穀検)

 穀物検定協会はこのほど、食味ランキングで特A評価を獲得した産地関係者が語る、良食味米の生産に適した品種開発・生産指導・栽培管理・肥培管理等の実態や、流通・販売の取り組みなどのノウハウを紹介した「特Aへの道&米の消費拡大方策」(平成22年版)を発刊した。

 特A産地の取り組みとして、▽岩手=「いわて純情米」の生産・販売戦略▽宮城=安心・安全なお米を目指して▽秋田=「あきたこまち」25年を迎えて▽山形=国内トップブランドを目指して▽福島=特Aにむけた会津の米づくり▽群馬=うまい米づくり「田んぼの王様」▽新潟=新潟県におけるコシヒカリの食味・品質向上の取り組みについて▽長野=特Aにつながる五郎兵衛米の伝統▽京都=地域が一体となってつくりあげた「美味しい丹後産コシヒカリ」▽長崎=「にこまる」ブランドの定着を目指す…が紹介されている。

 その他、全米販の木村良理事長、日米商の長谷部喜通理事長、日炊協の三橋昌幸理事、静岡県の川勝平太知事、前農研機構理事・中央農総研センター所長の丸山清明氏がそれぞれ米の消費拡大方策や米の産地や良食味米作りへの取り組み・品種開発などを解説。頒布価格1,800円(税別)、問い合わせはTEL03-3668-0911まで。


-2010年9月3日-

◆さぬき米「香川ヒノ」でおむすび(サークルK)

 サークルKサンクスでは9月2日、「さぬき観音寺おむすび合戦パック(2個入り230円)を発売する。

 商品は香川県の観音寺商工会議所青年部が監修したもので、米はJA香川県の「さぬき米(香川県産ヒノヒカリ)」が使われている。

 パッケージにさぬき米応援キャラクター「おむすびくん」をデザインし、味付にうどんだしを使用するなど県産カラーを前面に出す。9月2日から2週間の限定販売で、四国地区のサークルKサンクス369店舗(7月末時点)で販売される。


-2010年9月2日-

◆戸別所得補償9,160億円を計上(農水省・概算要求)

 農水省は8月31日、平成23年度農林水産予算の概算要求を財務省に提出した。総額は2兆4,875億円で、畑作も含めた戸別所得補償制度の総事業費は9,160億円(12年度予算計上分含む)。

 米関連では、所得補償交付金(定額部分)が1,980億円で、単価も10a当たり1万5千円(全国一律)と前年度と変わらず。ラナシ対策と一本化された米価変動補てん(変動部分)は1,391億円と予算は同額だが、交付金の算定に使用される相対取引価格は“出回りから3月までの平均価格を使用”と対象期間が伸びたため、交付金の支払いが翌年度の5~6月頃となり、この支払時期との関係で、変動補てん交付金は24年度の予算計上となる。また、差額算出の基準となる「標準的な販売価格」は過去5年(18年産~22年産)の最高・最低を除いた3年平均が採用される。

 水田利活用の予算は2,233億円で、交付単価も米粉・飼料用米など8万円、加工用2万円などの面積払いは変わらず。激変緩和措置に替わって創設された産地資金は430億円となり、各都道府県に配分される。コメの備蓄運営関係では、これまでの回転備蓄手法の見直しを前提に522億円を計上。


-2010年9月1日-

◆チルド米飯にマンナンヒカリ採用(ファミりーマート)

 大手コンビニチェーンの(株)ファミリーマートは8月31日、チルド米飯「豆腐ハンバーグ弁当(税込498円)を発売した。

 全国約7,300店舗(北海道、宮崎、鹿児島、沖縄を除く)において、3週間限定での販売が予定されている。

 ご飯にはマンナンヒカリが配合され、「通常の米と比べカロリーが約3割程度は低く、弁当全体のカロリーも約660カロリーと一般的な弁当を比べ2割程度は抑えている。50歳から65歳の客や、女性客におすすすめの商品」としている。


-2010年8月31日-

◆新規需要米1,200トンに拡大(木徳神糧)

 (株)木徳神糧(株)(東京・江戸川区)は8月27日、2010年12月期第2四半期の決算説明資料を公開した。全体売上等は既報の通りだが、米穀事業は売上高433億63百万円(前年同期比▲2億96百万円)、営業利益7億61百万円(同+15百万円)となっており、精米販売単価の下落が要因。

 通期計画達成に向けての課題としては、(1)国内における確固たる地位の確保(2)海外におけるコメビジネスの展開(3)新しい用途、付加価値商品の開発(4)特徴ある飼料事業の成長(5)食品事業・鶏卵事業の収益改善-の5点を掲げる。

 このうち国内事業では、中京・東海地区への営業強化として、8月より100%出資子会社の木徳東海が営業を開始している。新しい用途としては、平成22年産新規需要米の契約栽培を1,200トンに拡大する。また、ライスミルクなど商品開発の加速も示した。


-2010年8月30日-

◆低コストで水田土壌のカドミウムを除去(農環研)

 農業環境技術研究所はこのほど、土壌洗浄法によるカドミウム汚染水田の実用的浄化技術を開発したと公表した。

 汚染水田に塩化鉄を加え、カドミウムを水中に溶出させて除去する技術で、(1)水田における土壌のカドミウム濃度は60~80%程度、生産される玄米中のカドミウム濃度は70~90%程度低下(2)汚染されていない土壌を客土する現行対策に比べ、採土地における環境への影響や適応農地土壌の理化学性への影響が小さい(3)標準的な費用は10アールあたり約300万円と客土(300~600万円程度)と同等以下の水準…という。

 来年2月末日から適用される食品衛生法のカドミウム基準(0.4mg/kg以下)をクリアするための対策の一つとして期待される。

 同研究所は、長野県農業試験場、富山県農林水産総合技術センター、新潟県農業総合研究所、福岡県農業総合試験場、太平洋セメント株式会社と共同で開発。


-2010年8月27日-

◆届出事業者8万1千件、前年比2.4%減(3月末)

 米穀の出荷・販売の届出事業者数が年々減少を続けている。農水省が8月25日にまとめた22年3月末現在の事業者数は8万1,018件、前年同期比1,956件減(2.4%減)となった。21年4月から22年3月末までの1年間に、新規届出652件(前年804件)、廃止2,608件(同2,175件)があった。

 廃業の主な理由は、(1)事業の廃業(2)届出要件の年間販売20精米トンを下回る(3)スーパーなど支店ごとの届出を一本化する、いわゆる名寄せ-など。小規模小売店などは高齢化による廃業のほか、事業解散、統合なども増えているもよう。

 事業者数は、集荷・卸売・小売業者別に制度が分かれていた平成13年時で合計9万6,882件、現行の届出制に移行後の平成17年時で9万2,657件あり、近年は毎年1~2千件ずつ減少している。来年の3月末には8万件の大台を割りそうだ。


-2010年8月26日-

◆新潟コシBL100%は7割(県DNA第2回調査)

 新潟県は8月20日、県産コシヒカリの22年度第2回DNA検査結果を公表した。今年7月に、首都圏、関西圏、中京圏、北海道、九州のスーパーマーケット40店、ディスカウントストア10店から購入した「新潟県産コシヒカリ」50点を対象にDNA分析を実施したもの。

 結果は、▽コシヒカリBL100%=36点(72%)▽従来コシヒカリ100%=6点(12%)▽コシヒカリBL+従来コシヒカリ=7点(14%)▽コシヒカリBL+その他=1点(2%)…と1回目の調査とほぼ同じ結果だった。関係機関に情報提供し、今後も継続して調査を行う。


-2010年8月25日-

◆カップヌードルごはんの販売を一時休止(日清食品)

 日清食品(株)では、「カップヌードルごはん」「カップヌードルごはんシーフード」の2商品について、「販売数量が予想を大きく上回った」として一時販売を休止する。

 同商品は電子レンジ調理専用・即席カップライス。「カップヌードルの味がごはんのすみずみにまで染みわたり、忠実に再現した具材とともに楽しめる商品」と位置づけられる。8月16日に希望小売価格250円で、近畿地区(大阪・京都・滋賀・奈良・和歌山)で先行発売したばかり。

 同社では「当初計画の販売数量を大幅に上回る状況となり、やむなく販売を一時休止せざるを得ない事態となった。今後は十分な供給体制を確立した上で、できるだけ早い機会に販売を再開させていきたい」としている。


-2010年8月24日-

◆「GOPAN」、注文殺到で発売延期(三洋電機)

 三洋電機(株)はこのほど、ライスブレッドクッカー「GOPAN」の発売日を11月11日に延期すると発表した。

 当初は10月8日を予定していたが、「7月13日の記者発表以降、販売店からの取扱い要望が急増し、当初予定していた数量以上の商品を発売日に確保する必要性が出たため」と説明している。

 GOPANは「世界で初めて、家庭にあるお米から手軽にパンが作れる」商品で、米の消費拡大につながるものとして期待されている。


-2010年8月23日-

◆過剰作付の減少は1万ha(モデル対策)

 農水省は8月20日、戸別所得補償モデル対策の加入申請状況(7月末現在)をまとめ、公表した。これまでの申請数に加え、「米のモデル事業」の加入面積、「水田利活用自給率向上事業」の品目別加入面積も初めて明らかになった。

 申請件数の全国計は131万9,845件(熊本・大分・宮崎・鹿児島は速報値、その他は確定値)で、6月末と大きく変わらず。内訳は個人加入が130万6,771件、法人が5,844件、集落営農組織が7,230千件だった。加入申請面積は、「米のモデル事業」(主食用米)が107万8,560ha、「水田利活用事業」のうち、加工用米は3万8,235ha、飼料用米は1万3,379ha、米粉用米は4,804ha…等となった。

 需給調整の実効性の観点から注目されていた主食用米の加入面積について、農水省では「未集計の南九州4県を加えると120万ha弱になる」と予測。過剰作付面積は全国ベースで1万ha程度縮小し、22年産では3万9千ha程度になるとの見通しで、「平年作であれば需給は締まるのでは」とコメントしているが、5,618億円もの予算を注ぎ込んだモデル対策の成果として、十分なものかどうかは議論を呼びそうだ。


-2010年8月20日-

◆フジオフードシステム減収減益(第2四半期決算)

 (株)フジオフードシステムはこのほど、平成22年12月期第2四半期(22年4月~6月)の連結業績を公表した。

 売上高49億57百万円(前年同期比3.4%減)、営業利益3億8百万円(同1.8%増)、経常利益2億71百万円(同2.6%減)、四半期純損失33百万円(前年同期は純損失18百万円)となった。

 「既存店舗については店舗改装や販促活動を進め、収益力の強化を図ってきた」としている。当期末における店舗数は、主力「まいどおおきに食堂」487店など合計694店舗。


-2010年8月19日-

◆22年産加工用米、モデル対策と同時に取組概要を公表

 22年産加工用米は、国による認定作業が進められている。取組の概要については、8月中に公表される予定の戸別所得補償モデル対策と合わせて行われる見通し。公表の内容は「決まっているわけではないが、前年産との比較から多分面積ベースになるのではないか」(農水省)としている。新規需要米についても、同様の流れになりそうだ。

 また、21年産加工用米の集荷実績は、うるち米13万4,389トン、もち米6,779トンの計14万1,168トン(前年比▲7,880トン)。主産地では、▽北海道=7,830トン(▲1万0,092トン)▽秋田=2万0,654トン(+8,275トン)▽山形=1万2,026トン(+117トン)▽新潟=3万0,617トン(+1,205トン)。


-2010年8月18日-

◆第1四半期の売上7億7千万円(ファンケル発芽米)

 (株)ファンケルはこのほど、23年3月期第1四半期の決算短信を公表した。発芽米事業の売上高は、7億66百万円(前年比1.3%減)。売上は減少したものの、「定期購入のお客様の着実な増加や業務用の需要が増えたことなどで、回復の兆しが現れている」という。発芽米事業の黒字化も達成している。

 連結の業績は、売上高233億94百万円(2.8%減)、営業利益21億27百万円(18%増)、経常利益20億63百万円(14.1%増)、四半期純利益8億13百万円(16.2%減)。


-2010年8月17日-

◆米穀業績は前期並みも減収減益(木徳神糧)

 木徳神糧(株)(平山惇社長/東京・江戸川区)はこのほど、平成22年12月期第2四半期(22年1月~6月)の連結業績を公表した。売上高525億62百万円(前年同期比0.9%減)、営業利益4億99百万円(同6.6%減)、経常利益4億39百万円(同15.9%減)、四半期純利益2億35百万円(同23.2%減)と減収減益となった。

 業績については、「主力の米穀事業は既存取引の基盤強化や新規取引開拓の促進に注力しながら、製造及び販売コストダウンを図った結果、前期並みの業績を確保した。飼料事業は相場下落が続く中で、取扱数量の拡大を達成した等により堅調に推移している。しかし、個人消費の低迷や販促機会の減少、製造コストの上昇等により、鶏卵事業、食品事業の鶏肉加工販売や総菜加工販売の業績は不振だった」としている。


-2010年8月11日-

◆冷凍弁当事業が増収増益(グルメ杵屋)

 (株)グルメ杵屋(大阪市)はこのほど、平成23年3月期第1四半期(22年4月~6月)の連結業績を公表した。売上高95億99百万円(前年同期比8.5%減)、営業損失2億84百万円(前年同期は営業損失4億67百万円)、経常損失4億49百万円(同4億56百万円)、四半期純損失16億1百万円(同3億82百万円)。売上原価率は、61.48%と前年同期に比べ0.18ポイント減少した。事業別の概況は以下の通り。

 【レストラン事業】売上高14億99百万円(前年同期比9.7%減)。「新規出店を控え、業績不振店舗の改装及び業態変更を推進した。原材料費率の改善、開店経費の減少等により増益となった」。当期末における店舗数は、41都道府県に507店舗。

 【業務用冷凍食品製造事業】売上高1億94百万円(前年同期比11.1%増)。「冷凍食品(主に冷凍弁当)の製造受注が増え始めたことにより、増収増益となった」。

 【機内食事業】売上高14億99百万円(同4.2%減)。「関西国際空港の長距離路線の減便等により、食数が減少していて減収となった」。

 また、グループの日本食糧卸(株)で展開している米穀卸売事業は、「精米及び炊飯も堅調に推移し増益となった」としている。


-2010年8月10日-

◆夏場の米消費拡大策、カレー・冷茶漬け企画

 量販店向けの7月精米販売では、土用丑の日商戦のほか、カレー、冷茶漬けなど夏場の販促キャンペーンなどの販促企画が見られ、効果があったという。

 広域展開する大手A卸は、「夏場の暑い時期は米消費が落ちるのは当然で、あらかじめ食品メーカーと共同で販促企画を立てていた。やはりヒットしたのは、カレー関連の企画で、数社のメーカーと組んで精米(2キロ、5キロ)とカレー商品をセットして特設売場を設置した。“カレー食べて暑い夏を乗り越えよう!”を売りに、消費地の店舗を中心に1週間単位で実施した。さすがに梅雨明け直後の猛暑到来時には効果がなかったが、その後は回復して精米の出荷ペースも上がった。あまりの暑さに、『しっかり食べなければいけない』との意識が働いたようだ。また、冷茶漬けなどの企画も受けている」という。


-2010年8月9日-

◆4~6月2万8千トン、前年比0.1%増(ヤマタネ)

 (株)ヤマタネは8月6日、23年3月期第1四半期(22年4~6月)の決算短信を公表した。連結業績は、売上高133億90百万円(前年同期比2.4%減)、営業利益7億53百万円(同4.3%増)、経常利益4億74百万円(同14.9%増)、四半期純利益1億35百万円(同28.4%増)。

 景気低迷の影響から情報部門を除くその他の部門が減収となったが、営業利益は国際輸送の取扱いが回復し、食品部門も堅調に推移した。四半期純利益は、資産除去債務会計基準の適用に伴う影響額44百万円を特別損失に計上したが、前年同期を上回った。

 食品部門では、量販・外食向けの精米販売は2万玄米トン(前年同期比3.0%減)とやや減少したが、一般小売店や他卸売業者向けの玄米販売は8千玄米トン(前期比8.9%増)となり、総販売数量は2万8千玄米トン(同0.1%増)。売上高は、精米の販売減で75億61百万円(同3.1%減)となったが、営業利益は採算性の向上に努め、1億26百万円と堅調に推移した。


-2010年8月6日-

◆店頭減もネットスーパーがカバー(家庭向け精米)

 家庭向け精米販売では、猛暑による売上ダウンも指摘されるが、量販店が展開するネットスーパーは好調なもようだ。店頭に足を運ばなくとも商品が購入(家庭まで宅配)出来る点が受けており、連日の暑さが追い風に働いているという。

 全国チェーンと取引する大手A卸は、「7月の家庭向け販売は数量ベースで見ると、前年同月に比べ5%~6%程度は伸びた感触だ。内容的には店頭売上の減少分を、ネットスーパー売上がカバーしてくれた格好だ。納入先のバイヤーからの情報では、梅雨明け後の猛暑到来で会員数が急に増加したとのこと。主婦の方もこの暑さでは外出してまで、重い米を購入する気がおきないようだ。多くの納入先チェーンからも同様の動きが聞かれ、出荷ペースのダウンを覚悟しただけに助かった。しかし、本当の意味で暑さが影響するのは8月で注意したい」(営業部長)と指摘する。


-2010年8月5日-

◆中国精米、6月は4千トン通関

 貿易統計によると、中国産精米の6月分通関数量は速報値で3,555トン。昨年10月からの累計は5万2,382トンで、21年度SBS落札数量に対し89%の進度。未だ7,000トン近くが残っている格好。

 22年度MA米については、一般輸入・SBSともに3日現在でアナウンスされていない。21年度の1回目は、一般輸入9月9日、SBS9月1日だったため、9月上旬と見るのが妥当か。21年度SBSは、一般米の落札が前年比94%の8万トンに減少しており、22年度も砕精米の動向が注目点になりそうだ。

 なお、豊田通商は、19年度の非食用米の不適正流通による処分で、輸入米麦の政府買入入札等について7月22日から3カ月指名停止となっている。


-2010年8月4日-

◆農協販売87万トン、前年比17万トン増(20年産)

 農水省は米の流通の現状(20年産)をまとめた。収穫量882万トン(前年比+11万トン)に対して、生産段階の出荷・販売は636万トン。

 内訳は、農協390万トン(+12万トン)、全集連系21万トン(±0)、その他業者59万トン(-6万トン)、生産者直売165万トン(-2万トン)。

 農協への出荷・販売が増えているが、全農・経済連等への販売委託は303万トン(-5万トン)にとどまり、農協販売が87万トン(+17万トン)とさらに拡大している。


-2010年8月3日-

◆新米5キロ1,780~2,180円(消費地)

 首都圏では、7月31日~8月1日から宮崎コシヒカリ・あきたこまち、鹿児島コシヒカリ新米の店頭販売がスタートした。5キロ当たり1,780~2,180円。各店舗の販売価格(5キロ当たり)は、以下の通り。

 ▽マックスバリュ(千葉)=鹿児島コシヒカリ1,780円(パールライス東日本)▽いなげや(神奈川)=宮崎コシヒカリ2,180円・同無洗米2,280円(伊丹産業)▽オダキューOX(神奈川)=宮崎あきたこまち2,180円(木徳神糧)▽フジ(神奈川)=鹿児島コシヒカリ1,780円(むらせ)▽三和(神奈川)=鹿児島コシヒカリ1,880円(むらせ)▽生鮮市場TOP(埼玉のマミーマート系)=鹿児島コシヒカリ1,880円(パールライス東日本)。

 一方、関西地区では2日から、ダイエーなど大手量販店で宮崎コシヒカリが発売された。店頭価格5キロ1,780~1,888円で、「1,780円でスタートした店舗が多いと聞いている。低価格商戦が顕著となっている21年産販売の状況から、新米でも1,900円台の売価設定は困難だった」(大阪A卸)としている。


-2010年8月2日-

◆三菱商事、傘下の食品4卸を統合へ

 三菱商事(株)は7月29日、(株)菱食、明治屋(株)、(株)フードサービスネットワーク、(株)サンエスの4社統合に向けた協議を開始したと発表した。今後は各社からメンバーを選出して統合準備委員会を設置し、2011年3月までの合意を目指し協議を進めていく予定。

 今回の件については、「消費者が食品に求める安全・安心・満足度の水準は益々高まりつつある。食品製造業と小売業の中間に位置する食品中間流通業者が担うべき役割も高度化していくと考えている。経営資源を結集し早期に機能強化を実現し、小売業のニーズに的確かつスピード感を持って応えていく」としている。

 いずれも三菱商事の子会社の食品卸業者ながら、巨大な卸が誕生することで流通業界へ大きな影響力が出ると見られる。

 米穀業界の関係筋は、「先に最大手の米卸である神明と資本・業務提携しており、今後は米の販売にも従来にも増して力を入れるのでは。産地への集荷にも本格的に参入してくる可能性もある。いずれにしても、商社の米ビジネスへの取組みはさらに拡大しると見ている」と指摘する。


-2010年7月30日-

◆豊作・生育早めの傾向(全米工・東情報交換会)

 全国米穀工業(協)は7月28日、都内で東日本ブロック会議を開催した。情報交換会では、組合員より各産地の生育状況が報告された。全般に豊作基調・生育は早めという傾向がうかがわれる一方で、品質に対する懸念の声も聞かれた。主な概要は次の通り。

 ▽北海道=8月も天候は順調(問題ない)予想のため、豊作基調と見ている。品種ごと(出回りの)差は、ないようだ。収穫は、1週間程度早い9月上旬。イモチが若干出てきたことと、品質面ではヤケ米などの懸念も。

 ▽関東=茨城・千葉の利根川沿いは天候に恵まれ、生育が5日~1週間早く、豊作のようだ。収穫は、千葉の夷隅以南で盆前の10日頃、香取・稲敷(茨城)は盆明け早々と見られる。コシヒカリは8月末の開始ではないか。ゲリラ降雨などに合わなければ、大豊作も見込まれる。農家サイドでは、くず米は少ない見通しの声も。一方、天候が良いので、胴割れ・乳白の発生などが心配される。

 ▽新潟=生育は順調。早いところでは、盆明けに刈り取りが始まりそうだ。出荷は9月中旬くらいから。加工用米・新規需要米の取組が、かなり増えている▽岐阜=早期こまちは、盆頃から刈り取りが出来る見通し。日夜の温度差がなく、高温障害、皮が厚く・シラタの心配がある。


-2010年7月29日-

◆エコファーマー認定19万7千件、水稲40.7%

 農水省はこのほど、「エコファーマー」の認定状況(3月末)を19万6,692件とまとめた。前年同期より1万0,717件増えた。認定を受けた作物のうち最も面積の大きい作物の認定件数の割合は、水稲40.7%、野菜(果菜類)18.9%、果樹18.5%となっている。

 地域別で多いのは、▽東北=5万8,535件▽関東=4万2,362件▽九州=3万4,190件の順。県別で一番多いのは福島県で1万9,553件、次いで新潟県の1万4,436件、山形県の1万0,013件と続く。

 エコファーマーは、「持続性の高い農業生産方式の導入の促進に関する法律」に基づいて、都道府県知事から、たい肥等による土づくりと化学肥料や化学合成農薬の使用の低減を一体的に行う農業生産方式を導入する計画について認定を受けた農業者の愛称。農業改良資金の特例措置が受けられるなどのメリットがある。


-2010年7月28日-

◆ワールドカップが売上げを直撃(6月外食)

 日本フードサービス協会がまとめた6月の外食動向調査によると、全店ベースでの売上高は97.7%と5カ月連続で前年割れとなった。6カ月連続して前年を上回っていた来店客数は99.4%で、客単価も98.4%と昨年6月から前年割れが続いている。「日本代表の試合当日だけでなく、強豪国の試合にも注目が集まりだし、夜21時以降の売上げを直撃した。ワールドカップに振り回された月だった」としている。

 業態別の概況では、▽ファーストフード=昼の売上比率が大きく、売上高は100.3%と前年を上回った。洋風チェーンは101%と前年を上回ったが、和風チェーン・持ち帰り弁当は95.9%、回転寿司は95.8と前年を下回った。2桁増を続けていた麺類チェーンは、104.6%と1桁増となった▽ファミリーレストラン=売上高95.3%、来店客数97.9%、客単価97.4%。洋風96.4%、和風93.1%、焼肉92.4%と、全ての業種で前年割れとなった▽パブ・居酒屋=売上高94.7%、来店客数97.4%、客単価97.3%と前年割れとなった。

 6月の外食取引には、「ランチタイムは比較的好調だったが、ディナータイムが落ち込んだ。せっかく回復傾向にあったファミレスのダウンは痛い」(A卸)と指摘。


-2010年7月27日-

◆22年産政府買入資格、8月16日から申請受付

 農水省は、22年産国内産米穀の政府買入れ資格の申請を8月16日~9月30日まで受け付ける。前年までと同様に、買入入札の準備を整えるもので、10月以降も随時、申請は受け付けられる。有効期間は、有資格者となった日から23年10月31日まで。

 政府買入契約(競争参加者)の資格要件は、(1)22年産国内産米穀の取扱数量が100トン以上であると見込まれる者(2)米穀の流通に関する法令の規程により罰金以上の刑に処せられその執行を終わり、又は執行を受けることがなくなった日から、2年を経過しないものでないこと…など、従前と変わらず。


-2010年7月26日-

◆加工用米、前年比5~6万トン増(全農見通し)

 22年産加工用米の取組計画は、地域流通契約分を含めた全体で前年産を5~6万トン程度上回るとの見通しが聞かれる。

 全農が下部組織に見通しを説明したもので、全農自体も2万5,000トン増の13万8,000トンに拡大する模様。全農分の増加については、10万トンの枠を基に概算金を内外で分けており、「枠を上回る分は4,000円になることから、農家はあまり取り組まないのではないか」(関係筋)との予想が聞かれていただけに、意外と積み上がった感がある。

 一方、需要は、高価格帯の販売先である清酒・加工米飯業界が景気の悪化などの影響を受けており、年度内での販売が終了するか、懸念する状況にあるようだ。


-2010年7月23日-

◆南種子、青未熟で2等主体(種子島コシ初検査)

 鹿児島・種子島コシヒカリの系統検査は7月21日、中種子管内182袋(30kg)、南種子管内194袋の計376袋で行われた。

 品質については、「1~3等まで出ている。2・3等の格落ち要因は、主に着色によるもの」(中種子)、「主に青未熟による2等が多かった」(南種子)とされる。

 南種子では、「今日(22日)の検査も前日に比べたいして増えない。晴れているものの、ぬかるんでいる圃場もある」としており、本格的な収穫にはもう少し時間がかかりそうだ。


-2010年7月22日-

◆約8割が「平年並み」の生育(系統7月1日調査)

 全農が下部組織に伝えたところによると、同会が7月1日現在で実施した22年産米生育の対平年遅速(回答102地区)は、

 ▽平年より早い=10地区▽平年並み=45地区▽平年より遅い=47地区-となっているという。また、生育状況(回答94地区)は、▽やや良=2地区▽平年並み=75地区▽やや不良=17地区…と、

 全体の約8割が「平年並み」で推移しているという。やや不良の回答は7割が西日本地区。


-2010年7月21日-

◆米粉食品、6割が「食べたことがある」(日本公庫調査)

 日本政策金融公庫はこのほど、消費者を対象に行った「米粉食品に関する調査」の結果概要を公表した。調査は6月上旬、全国の20~60歳台までの2千人を対象にインターネットで実施。

 それによると、米粉が色々な食品に利用されているのを「知っている人」は回答者全体の76%、「食べたことがある」人は63%に達し、認知度の高まりが明らかになったとしている。

 また、調査結果のポイントとして(1)米粉を使った食品で知っているものはパン(91.5%)、ケーキ(59.4%)が上位で、うどん(44.8%)、ラーメン(20.4%)など麺類はいまひとつ。

 (2)食べたことのある人の57.6%が「美味しい」と答え、「美味しくない」(6.8%)を大きく引き離した。「美味しい」と答えた人を男女別で見ると、男性44.3%、女性66.9%で、女性に人気がある。

 (3)課題については、「米粉を利用した食品を増やす」(45%)、「米粉の使用を明示する」(23.1%)など…を挙げている。

 なお、米粉食品に対するイメージは、「新しい食感がする」(45.2%)、に続いて、「国内農業の存続に役立つ」(45%)、「国産原料である」(41.4%)が挙げられており、国内農業との結び付きが強いとしている。


-2010年7月20日-

◆姫ごのみ、たちすずかを育成(近中四農研センター)

 農研機構・近畿中四国農業研究センターはこのほど、低アミロース米「姫ごのみ」と稲発酵粗飼料米「たちすずか」の2品種を育成したと公表した。

 「姫ごのみ」は、近畿・中四国の平坦部に普及できる初めての中生晩熟期(ヒノヒカリとほぼ同じ)の低アミロース米品種。米の品質が良く、粘りが強く、食味が優れる。

 「たちすずか」は、既存の品種に比べ、牛にとって消化の良い茎葉の割合が高く、発行に必要な糖の含量が高いほか、収穫適期を過ぎても倒れにくく栽培し易いのが特徴。広島県で普及に向けた取り組みが始まっているという。


-2010年7月16日-

◆せんべい・もち米粉は順調(1~3月生産量)

 農水省がまとめた22年1~3月分の米加工品の生産量は、せんべいともち原料の米粉が前年を上回ったものの、米味噌・包装もち・あられ・加工米飯などは前年割れとなった。品目別の生産量は別表の通り。なお、生産動向調査は、今回で終了となる。

 また、米菓などはトレサ法が適用されるが、米味噌は適用外。原料米については今後、変化が出てくる可能性が高い。中でも米菓組合は、22年産加工用米を積極的に手当てしており、原料米の種類別構成は大きく変わりそうだ。


-2010年7月15日-

◆差別化の武器に「米」指名

 「今夏から今秋にかけては、米卸やJA・全農さんに頑張ってもらう」とコメントするのは、全国展開する大手Aコンビニチェーンの担当者。今期の事業計画では、従来以上に米飯部門の強化をテーマに掲げている。

 「全国のコンビニの店舗数も4万店を超えており、消費地を中心にいよいよ飽和状態を迎えている。厳しさが予想される環境下にあって、他チェーンとの差別化を図る最大の武器は米飯類と認識する」(Aチェーン)として、既存の取引先は勿論だが、7月~8月にかけ広い範囲から新たな提案を求めるとのこと。

 下地の段階での考えとしては、(1)許容出来る価格を条件として、地区別に異なる銘柄米を新たに採用したい(2)米だけでストーリーを出せる産地銘柄を求めたい(3)チャーハン、ピラフと中華・洋風アイテムに最適な米を改めて考えていきたい…の3点が挙げられる。


-2010年7月14日-

◆新規出店で売上げ増(プレナス3~5月)

 (株)プレナスはこのほど、平成23年2月期第1四半期(22年3月~6月)の連結業績を公表した。売上高304億20百万円(前年同期比2.0%増)、営業利益11億60百万円(同19.9%減)、経常利益12億79百万円(同16.9%減)、四半期純利益3億60百万円(同55.3%減)と増収減益の結果となった。

 主力の持ち帰り弁当事業(ほっともっと)は、売上高258億54百万円(同0.9%増)、営業利益9億2百万円(同28.5%減)。「のり弁当、唐揚げ弁当などリニューアルした定番商品は、発売から販売食数を伸ばし支持をもらっている。既存店売上は前年を下回ったが、新規出店により売上高は増加した」としている。

 定食事業(やよい軒)は、売上高40億72百万円(同8.6%増)、営業利益2億73百万円(同23.7%増)。「季節感や郷土料理を取り入れたメニューを手頃な価格で提供すると共に、きめ細かな販売促進を行った」という。

 当期末における店舗数は、ほっともっと2,476店舗、やよい軒162店舗。「店舗数の少ない中部・四国地方を中心に新規出店を行った」とのこと。


-2010年7月13日-

◆米飯強化が顕著(コンビニ3~5月)

 大手コンビニチェーンの平成23年2月期第1四半期(22年3月~5月)の連結業績がまとまってきた。個人消費の低迷など全体的には厳しい結果だが、チェーンによっては新商品や既存商品のリニューアル効果で業績を伸ばしている。今後に向けては主力部門である米飯部門の強化を掲げており、米穀業界でも期待する声が聞かれる。3大チェーンの結果は以下のとおり。

 ▽セブン・イレブン・ジャパン=営業収益4,814億12百万円(前年同期比8.8%増)、営業利益405億91百万円(同9.7%減)、当期末店舗数1万2,746店舗▽ローソン=営業総収入1,065億86百万円(同3.1%減)、営業利益112億1百万円(同8.2%減)、当期末店舗数8,574店舗▽ファミリーマート=営業総収入778億8百万円(同11.0%増)、営業利益86億86百万円(同3.3%増)、当期末店舗数7,250店舗。

 その他のチェーンを含めて米飯部門に力を入れる傾向が顕著で、「ファースト・フード商品の開発に引き続き注力した」(セブン)「中食商品を中心としたオリジナル商品の開発を進めた」(ファミリーマート)、「米飯についてはおにぎり成型機の新規導入によるおにぎりをリニューアルした」(ミニストップ)など。「主力の米飯で差別化を図る動きは強く、産地・卸など米穀業界へは追い風」(関係筋)との指摘も。


-2010年7月12日-

◆12~3月の政府米契約情報(農水省)

 農水省はこのほど、昨年12月から今年3月までに実施した17年産政府米入札販売の契約情報を公表した。この期間に落札したのは43社。

 月別では、▽12月=23社1,100トン(落札加重平均1万2,329円。消費税抜き、以下同)▽1月=37社1,410トン(1万2,300円)▽2月=25社850トン(1万2,329円)▽3月=21社990トン(1万2,398円)。

 4回トータルで最も多く落札したのは、大和産業(株)510トン。次いで穀伸通商(株)380トン、(株)ミツハシ240トン、名糖商事(株)210トン、(株)京山・沖縄食糧(株)各200トンと続く。


-2010年7月9日-

◆新潟コシBL100%は72%(県DNA調査)

 新潟県は7月7日、県産コシヒカリの22年度第1回DNA検査結果を公表した。今年4月~5月に、首都圏、関西圏、中京圏、北海道、九州のスーパーマーケット39店、ディスカウントストア11店から購入した50点を対象に「新潟県産コシヒカリ」のDNA分析を実施したもの。

 結果は、▽コシヒカリBL100%=36点(72%)▽従来コシヒカリ100%=6点(12%)▽コシヒカリBL+従来コシヒカリ=7点(14%)▽コシヒカリBL+従来コシヒカリ+その他=1点(2%)…だった。

 消費者庁等の関係機関に情報提供し、今後も継続して調査を行うという。同調査は昨年度からスタート、首都圏以外に拡充している。


-2010年7月8日-

◆「均一価格の弁当開発」がテーマ

 コンビニエンスストアでは、均一価格の弁当開発がテーマとなっている。単価が安く好調なおにぎりに比べて、依然として不振から脱出できないことが背景にある。価格はチェーンにより様々だが、350円前後の話が多い。

 全国展開する有力Aチェーンからは、「長く続く節約疲れから、一部の商品については高額でも売れるようになった。しかし、毎日のランチ需要においては低価格志向が根強く、弁当類の売上は思うように伸びていない。そこで来店客の購買意欲を喚起すべく、価格を350円前後に統一した弁当の開発を商品部で急いでいる」との経過が聞かれる。

 (1)数種類の弁当を均一価格とすることで値頃感を演出(2)満足出来る内容にして固定客に繋げる(3)均一価格シリーズを足がかりに、弁当を買うなら当社チェーンとの考えを消費者に植え付ける…が狙い。このうち価格と同時に重要なのは、内容の充実で、「価格以上に満足してもらえる内容の弁当にしたい。そのためには新規を含めて食材メーカーには広く協力を求めていきたい」としている。


-2010年7月7日-

◆天候回復、県南コシは4~5日早く推移(茨城)

 茨城県農業総合センターがまとめた水稲の生育状況によると、県南の竜ヶ崎市(6月28日現在)では、4月28日移植分は最高分げつ期~幼穂形成期で、生育はこまちで1日早く、コシで4日早く推移している。5月7日移植分も同様の生育ステージにあり、こちらはあきたこまちが平年並み、コシは5日早くなっている。あきたこまちの出穂期は4月28日移植分で7月17日、5月7日移植分で23日の予測。

 一方、水戸市(6月29日現在)の4月30日移植分は幼穂形成期に入り、生育はあきたこまちで1日早く、コシヒカリで平年並み。5月10日移植分のコシヒカリは最高分げつ期で、こちらも生育は平年並み。県内では、6月第3半旬以降の平均気温は平年より1~3度高く推移し、日照時間も平年より多かったため、遅れが顕著だったコシヒカリの生育は回復している。

 また、つくば地域農業改良普及センターが発表した6月30日現在の水稲生育状況によると、県西のつくば市周辺では、草丈は高く、茎数はやや少なく、葉色は平年並み(過去5年平均との比較)で、出穂は平年並み~1日程度早く、7月28日~30日との予測。


-2010年7月6日-

◆静岡に生産拠点、別会社設立へ(木徳神糧)

 木徳神糧(株)(平山淳社長/東京・江戸川区)は、8月中に静岡市内に別会社を設立して中部地区への事業活動を強化していく。別会社は、西田米穀(株)(西田好広社長/静岡市清水区)が保有する事務所及び精米工場を賃貸で確保する計画。同時に西田米穀の米卸事業を引き継ぐ予定。

 今回の経緯については、「西田米穀さんとは長年の深い付き合いがあり、今年の春頃にごく自然な形で具体的な話が浮上してきた。100%ではないが米卸事業を中心に、西田米穀さんの事業を当社が引き継いでいく予定だ。内容は、米穀店との取引が大半で、しっかりとした商売をしていきたい。また、別会社の名称等は今後に決定していくが、空白だった中部地区での拠点が確保できることになる」としている。

 中部・東海地区には、これまで滋賀工場(滋賀)や本牧工場(神奈川)から供給していたが、今回の対応により利便性が高まる。木徳神糧では、現在のところ本牧精米工場(神奈川)、桶川精米工場(埼玉)、仙台精米工場(宮城)、滋賀精米工場(滋賀)の自社工場と、備前食糧(株)(岡山)、木徳九州(株)(福岡)のグループ会社の精米工場を持つ。西田米穀(株)は安政元年の創業、昭和56年設立の静岡では有力卸で、木徳神糧とは現在の西田社長が一時期に在籍するなど友好的な関係にある。


-2010年7月5日-

◆イレギュラー米袋が波及

 関西地区が“発祥”とされる4キロ、8キロなどの精米商品が、首都圏を始め各地区に広がりつつある。消費者の購買意欲を喚起する価格帯に、中身の量を調整することでヒットさせる目的で重宝されている。ただ、容量の勘違い購入も指摘され、導入時の混乱には注意が必要。

 広域展開する関西の有力A卸からは、「早くから導入を進めた関西の量販店では、消費者に浸透しており、店舗によって5%以上のシェアを獲得する例もある。大容量では2,880~2、980円が売れる価格だが、10キロ袋では無理な銘柄米でも8キロ袋なら可能な場合がある。営業担当者としては提案の幅が広がるし、担当バイヤーも概ね歓迎している。最近は中国地区や東海地区への提案も通っており、2キロ、5キロ、10キロのみの従来型の売場からは変化している。ただ、導入から日が浅いため、“勘違いした”類のクレームは入る。首都圏では1年以上たっており、ほとんどクレームはない」という。


-2010年7月2日-

◆モデル対策の申請締め切り、焦点は減反達成状況に

 戸別所得補償モデル対策への加入申請が6月30日に締め切られた。北海道では対象と見られる2万9千戸の95%以上が申請済み、秋田でも5万戸のほぼ全戸が加入の見通し…などと伝わる。

 山田大臣も会見で、「昨年生産調整に協力してくれた農家数120万戸を超えたいと思っている。いけるという気持ちを持っている」と手応えを感じている様子だが、一方、小規模農家は同制度の恩恵を受けにくいという認識も持っており、「20a、30aしか作っていないところは、飯米分の10aを差し引くとほとんど補償もない、ということで参加しないという農家もかなりの数がいるようだ」と述べている。

 実際、西日本を中心に、小規模農家や中山間地では「数万円の補償では減反分の収入減と相殺されてしまう。参加メリットが小さい」との声も多い。

 現在公表されているのは「米のモデル事業」と「水田利活用自給率向上事業」を合わせた申請数だけであり、ここから生産数量目標の達成状況や、加工用や飼料用、米粉用米など主食用以外の取組状況を推し量ることはできないが、参加者がある程度の数になり、小規模農家の割合が少ないとすれば、過剰作付面積が思った以上に減少する可能性もあるが..。

 いずれにしても、水田協議会がまとめた申請書を農政事務所へ提出する期限が7月末、また、口蹄疫の影響で、宮崎、鹿児島、熊本、大分の九州4県では申請の締め切りが当面延長されていることもあり、農水省によると、面積なども含めた集計結果の公表は8月以降になるという。


-2010年7月1日-

◆外販の米事業部、10月目途に廃止(テーブルマーク)

 冷凍食品などの製造・販売を行っているテーブルマーク(株)(香川県)はこのほど、米の外販事業(スーパーへの精白米、卸業者への玄米販売など)を順次終了していくことを明らかにした。

 同事業を手がける米事業部は、今年10月末を目途に廃止し、加工米飯向けの原料調達機能については業務統括部に移管するという。卸売業の廃止理由としては、(1)近年の国際穀物相場の乱高下と長期的な消費の冷え込み(2)製造メーカーとして付加価値の創造が困難-の2点を挙げている。

 米の外販数量は7万トンと中堅卸規模で、事業廃止に伴う対応については「事業を譲渡するわけではない。(取引先に対し)代替えのところを紹介することはある」(同社・広報部)としている。産地との繋がりも深かっただけに、今後の流通再編が注目される。なお、継続する加工米飯向けの取扱い数量は、明らかにしていない。

 テーブルマーク(株)は、日本たばこ産業株式会社(JT)が平成20年1月に(株)加ト吉を株式公開買い付けで子会社化。同7月にJTの加工食品事業・調味料事業を加ト吉に移管し、事業統合。22年1月には、社名を(株)加ト吉からテーブルマーク(株)へ変更した。本社は香川県観音寺市、東京本社は中央区築地。資本金は475億263万円(2008年12月末現在)。従業員数1,517名(2010年3月末現在)、 売上高2,092億円(2010年3月期連結)。


-2010年6月30日-

◆米供給数量は2万6,182トン(ユーコープ)

 ユーコープ事業連合(横浜市)の2009年度(3月期)における米供給数量は、2万6,182トン(前年度2万6,937トン)となった。

 取り扱う指定産地米と構成比は、▽秋田あきたこまち(JA秋田おばこ、JA秋田みなみ、JA新あきた)13.9%▽栃木コシヒカリ(JAなすの、JAかみつが、JAしおのや、JAはが野)12.9%▽新潟コシヒカリ(JAにいがた南蒲)12.8%▽岩手あきたこまち(JA新いわて)12.0%▽特栽米・岩手ひとめぼれ(JAいわて中央、JAいわて花巻、JA岩手ふるさと、JAいわて南)7.4%▽北海道ななつぼし(JAピンネ、JAきたそらち、JAたきかわ、JAたいせつ)6.9%▽新潟佐渡コシヒカリ(JA佐渡)4.3%▽胚芽精米はえぬき(JA山形おきたま)3.2%▽その他コープのお米4.2%▽メーカー品22.4%。

 ユーコープ事業連合は、コープかながわ、コープしずおか、市民生協やまなし、うらがCO‐OP、全日本海員生活協同組合、富士フィルム生協、おうちCO‐OPの7生協で構成されている。


-2010年6月29日-

◆家庭向け精米もB銘柄苦戦

 5月~6月の家庭向け精米販売は、卸による格差があるものの、概ね順調な経過を示しているもよう。東西卸への聞き取りによると、GWで売れた反動から5月2~3週目に苦戦したとの指摘があるものの、全体的に数量を稼げているようだ。売れ筋は、いずれもコシヒカリ系で、セール指名の増加が消費者の購買意欲を喚起したとのこと。一方、B銘柄は売れ筋から外れる傾向で、価格を含めて巻き返しが必要な状況。

 首都圏の有力A卸では、「4月は苦しかったが、5月~6月は前年実績をクリアしており、関東コシヒカリ5キロ1,580円などセールが中心ながら販売に勢いが出ている。その半面、前年まで値頃商品の定番だったB銘柄は苦戦中で、青森つがるロマン、まっしぐらなどは敬遠されている。1,580円でコシヒカリが買えるのだから仕方ない。何か巻き返しを考えなくては」と思案中。

 また、近畿の有力B卸は、「4月末にセール常連の福井ハナエチゼンの在庫が切れてからは、東北あきたこまち、ひとめぼれなど週替わりでセール企画を打つが、消費者の反応は鈍い。値頃のコシヒカリに慣れたことが要因と思われる」と指摘する。


-2010年6月28日-

◆新潟コシおにぎり139円均一価格へ(ローソン)

 大手コンビニエンスストアのローソンでは6月29日から、おにぎり屋の看板メニュー「新潟コシヒカリおにぎりシリーズ」を139円の均一価格で販売する。

 「製造コスト削減や原材料調達方法の工夫により、質と内容をそのままに全品139円の均一価格を実現した」として、全国8,803店舗(5月末時点)を対象に一斉発売する。商品は、▽岩焼さけハラミ(従来価格168円)▽熟生たらこ(同165円)▽すじこ(同179円)▽いくら(同173円)の4品目。

 均一価格で提供できる理由については、(1)原材料の契約買付け、相場と連動した買付けのタイミングの見極めにより、質と仕様をそのままに価格を下げた(2)鮭や生たらこなど昨今の円高傾向によりコスト削減に繋がった(3)おにぎり屋の7年間のノウハウを最大限に活かした。工場や生産者の数々の努力で139円均一価格が実現した…とする。

 新潟コシヒカリおにぎりシリーズは、2002年11月の発売から7年間で約10万個を販売している。同社では、「今後ともコンビニエンスストアの看板商品であるおにぎりを進化させ、お客様に驚きと満足を提供していく」としており、7月に高級食材を使用した“究極の高級おにぎり”の発売が予定されている。


-2010年6月25日-

◆予約登録米1万3,623トン(パル連合)

 パルシステム連合会は、2010年産の予約登録者数が前年比107%増の16万2,102人に達したと発表した。年間ベースでの数量(精米ベース)は1万3,623トン(登録点数24万8,103点)となり、「米の作付面積で計算すると2,870haとなる」としている。予約登録米は95年からスタートしており、田植え前に産地と1年間の契約を結ぶ。

 2010年産米の登録点数ベスト5は、▽1位=エコ・秋田あきたこまち▽2位=エコ・新潟コシヒカリ▽3位=北海道ほしのゆめ▽4位=エコ・宮城ひとめぼれ▽5位=エコ・青森つがるロマン-となっており、前年の1位と2位が入れ替わった。また、伸び率ベスト5は、▽エコ・福島会津コシヒカリ(327%)▽エコ・秋田あきたこまち(122%)▽エコ・茨城コシヒカリ(121%)▽エコ・青森つがるロマン(115%)▽エコ・山形庄内はえぬき(109%)。


-2010年6月24日-

◆検査489万トン、前年比94.6%(5月末)

 21年産米の検査(農水省まとめ)は、今年5月現在で488万9千トン(前年比94.6%)となった。5月単月で8万1千トン積み上がった。収穫量に対する5月時点の受検率は57.7%、ちょうど19年産と20年産の中間くらい。最終値は、19年産並みの505万トン前後と推定される。

 種類別の内訳は、水稲うるち463万9千トン(94.5%)、醸造用7万トン(92.9%)、水稲もち18万トン(98.7%)、陸もち3百トン(154.0%)。水稲うるちの等級比率は、1等85.0%、2等12.3%、3等1.0%、規格外1.6%。1等比率は前年産の同期より5.3ポイント高。


-2010年6月23日-

◆25周年祝う、秋に消費拡大イベント実施(JCI)

 日本青年会議所 米穀部会(JCI)は19日、東京プリンスホテルにおいて創立25周年記念式典を開催した。

 大森光信・第25代部会長は、米価低迷やコメ消費減、政策見直しなど激動する米穀情勢に言及したうえで、「臨機応変に取り組んできたが、不透明な環境に対応してこれからも歴史を刻みたい」と決意を語った。

 来賓として、村瀬慶太郎・全米販青年部会会長、千田法久・全米販青年部会副会長、森裕章・全国米穀工業青年会議議長、岡澤諭・近畿穀類青年会会長、城口安彦・近畿穀類青年会の各氏が出席した。

 2010年の米穀部会基本理念として、生産(産地との連携)、消費(需要喚起)、業界の役割り(産地と消費者をつなぐ)の3つの視点から、「『青年経済人として何ができるか』を原点に立ち戻り、未知の可能性を切り拓いていく。米穀業界がいかに苦境に立たされようとも、英知と勇気と情熱を持って、業界をリードし、明るい豊かな社会実現を目指す」ことを掲げた。

 また、25周年実行委員長の田中洋平氏は、25周年記念事業を発表。一般消費者向けにコメの消費拡大を啓発するイベントを今秋(10月頃)に実施する。ターゲットは、女性と子育て世代。美容(健康)、おいしさ、食育の3つをキーワードに、新しいおコメの魅力を訴求する考え。コメの新しい価値を提案・発信することにより、食生活のシフトチェンジを促し、コメの消費拡大を図るのが狙い。


-2010年6月22日-

◆徳島コシの出回り、盆明け予測も(地元筋)

 徳島の早期米生育は、「平年より5日~1週間程度遅れている感じ。大雨で植え直したところもあったようだし、出回りはハナエチゼンで8月10日頃、コシヒカリは盆明けになる可能性もある」(地元筋)と見ている。

 系統の相対価格については、「コシヒカリが8月後半で1万3,500~4,000円。9月は1万3,000~3,500円と、前年産に比べ500~1,000円落ち程度ではないか」との予測。


-2010年6月21日-

◆飼料用米、特例で3万5千円助成も(口蹄疫対策)

 農水省では、宮崎県で発生した口蹄疫問題に伴う支援措置として、戸別所得補償モデル対策の加入申請期限の延期、飼料用作物等の確保支援策を講じている。

 モデル対策の申請は、関連対策の中で「宮崎県及び隣接県(熊本県、鹿児島県及び大分県)において、口蹄疫の状況を踏まえ期限を弾力的に運用」との方針を示している。期限は決まっていないものの、当分の間延期されることになる。

 また、飼料用作物等の確保支援策については、▽需要先の農家の家畜が殺処分等になり、供給が困難となった農家について、新たな需要先とのマッチング活動を推進▽それでも需要先が見つからなかった場合は、水田利活用事業において、特例でWCS用稲等の生産を中止しても交付金(10a当たり3万5,000円)を交付する…の2点。

 なお、特例を申請した場合、作付けされている飼料用米等は、収穫期までにすき込み等、確実な横流れ防止の取組を行うことが必要。


-2010年6月18日-

◆「吉野家牛丼ふりかけ付ごはん」を発売(ウーケ)

 (株)ウーケは6月17日、(株)吉野家と「吉野家牛丼ふりかけ付ごはん」を共同開発し、28日から全国量販店・コンビニエンスストアを中心に発売することを発表した。年間販売目標数量は、初年度(~23年3月末)300万食、次年度以降600万食としている。

 パックごはんをレンジで2分加熱し、セットのふりかけをかけるだけで、手軽に吉野家の牛丼のおいしさを味わえる、新しいジャンルの商品。ふりかけは、吉野家の牛丼の具をフリーズドライしたものに、紅生姜などを合わせて仕上げ、「ごはん」はウーケで無菌包装加工したものを組み合わせた。ご飯離れを食い止めようと模索する中、若者を中心に支持されている吉野家ブランドに魅かれ、実現したという。セット以外にもふりかけ単品、ごはん単品でも販売する。吉野家の国内店舗数は1,183店(5月末現在)。

 商品は、▽吉野家牛丼ふりかけ付ごはん(ふりかけ8g×1包、ごはん200g×1パック)=希望小売・参考価格(税等込)158円▽吉野家牛丼ふりかけ(26g×1袋)=同128円▽吉野家ごはん(200g×1パック)=同128円。


-2010年6月17日-

◆新品種の採用に前向き姿勢(生協)

 各生協では、22年産米から新品種の採用事例が増えそうだ。(1)他業態への対抗から品揃えして、精米部門の販売実績を上げていく、(2)各産地とも栽培技術が進歩しており、デビューして間もない米でもラインナップが可能、(3)新品種の認知度拡大に産地が熱心な姿勢を示していることから、売場での販促活動などの支援が期待出来る…等が理由となっている。

 精米販売へ熱心な取り組みで知られるA生協では、「4月段階から全国産地の系統本部やJAなどから、22年産米で新品種を採用してほしいとの申し出を頻繁に受けている。それだけ普及拡大したい狙いがあるようだが、その熱心な姿勢には感心してしまう。当生協としても大手量販店など他業態に対抗する意味で、新品種を品揃えする意義は大きいと認識している。栽培技術も進歩しており、実績の低い新品種を品揃えしてもクレーム(食味など)の心配は薄い。また、採用した場合には、産地から販促支援が期待出来る点も魅力だ。価格等の問題もあるが、何銘柄かは採用したい」としている。


-2010年6月16日-

◆連休中心にファミレスが好調(5月外食)

 本紙聞き取りによる5月の外食売上(原料米使用)は、大型連休中の需要などで地方部のファミリーレストランが好調な動きを示したもよう。一方、都心部においては低価格の中華・麺類チェーンが順調で、価格を戻した牛丼などファーストフードはやや苦しかったという。回転寿司はチェーン別の格差がさらに明確になってきたようだ。

 全国展開する和食Aチェーンによると、5月は「今年は暦の並びが良く国内旅行が活況だったことから、行楽地とその周辺の店舗は前半を中心に客数・売上高ともに前年実績を大きく上回った。昨年は新型インフル騒動で最悪だったため、ハードルは低いものの、都心部店舗を含めて全体に良かった。白飯などに使用する米のオーダーも伸びた。ただ、都心部は前年をクリアしたものの、好調が続く中華など低価格チェーンには押され気味だ」としている。

 同じく全国展開する回転寿司のBチェーンは、「ここへきてチェーン別の明暗がはっきりしてきたようだ。当社を含めて売り(個性)を明確にしたチェーンは伸びてきているが、価格戦略のみに頼るチェーンは見放されつつある感触だ」と指摘する。


-2010年6月15日-

◆「イネは体内時計を持っていた」(農業生物資源研)

 農業生物資源研究所は6月14日、「イネは日の長さを測るための正確な体内時計を持っていた」とする研究成果を発表した。30分の日の長さの違いを認識し、開花ホルモンの遺伝子の働きを調節していることを明らかにしたもので、今後、イネ品種の開花期を正確に制御することが可能になるという。

 同研究所は、イネが季節変化にともなうわずか30分の日の長さの違いを認識し、開花ホルモンである「フロリゲン」の合成を調節する正確な体内時計を持っていることを発見したという。さらに、開花ホルモンの合成を促進する機能と逆に抑制する機能をもつ、相反する2つの遺伝子を同定し、日の長さによってそれらの相互作用が変化することにより、開花を早めたり、遅らせたりしていることも明らかにした。

 今回の発見は、イネの開花期の微妙な調整を可能にし、品種ごとで栽培に適した地域を拡大する育種につながる成果という。将来、人工的にイネの開花期を調節する技術を開発するための基盤となると考えられている。


-2010年6月14日-

◆米トレサQ&A、対象品目編を公表(農水省)

 農水省は6月10日、米トレーサビリティ制度Q&A「対象品目編」を公表した。今年4月に「案」を提示し、パブリックコメントを行っており、寄せられた意見(17件)を踏まえ検討・修正した。

 品目編で採り上げているのは、▽米穀▽米穀粉、米穀のひき割りなど▽米菓生地▽もち▽だんご▽加熱処理による粒状のものなど▽米菓▽その他-の8品目で、24項目について調査の対象になるかどうか解説している。

 案からの修正は、おこげについての箇所。何を指しているのか明確でなかったため、次の通りに変更した。「米飯を板状に押し固め乾燥し、揚げて中華料理のおこげ料理やインスタントカップスープ等の具としているもの」。なお、Q&Aでは、次のように分類(抜粋)している。

 (1)米ぬか=白ぬか(白米部分を含む米ぬかから、白米部分を取り出したもの)は調査対象(2)米穀のひき割りなど=米粉調製品の規定により、例えば米粉40%・加工澱粉30%・小麦粉16%・砂糖14%の製品は対象。一方、無糖・もち米粉84%・とうもろこし粉16%の製品は対象外。ただし、米トレサ法の指定米穀等に該当しない米粉調製品でも、調査品目の米菓などの原材料に使用される場合は対象となる(3)もち=もちで他の原材料を包み込んだもの、もちに他の原材料をかけたり、まぶしたものは対象外-など。


-2010年6月11日-

◆就任会見で過剰米対策を否定(山田大臣)

 山田農水大臣は6月9日の就任会見で、戸別所得補償について「来年の本格実施に向けて、制度設計と法案の整備などに取り組む。現在のところ1兆円の予算規模を考えている。成長戦略・経済成長戦略の一環として、また雇用対策としても、予算の確保に全力を挙げたい。幹事長が替わった影響はないと考える」と述べた。

 また、水田利活用事業については「宮崎でも口蹄疫の影響で、畜産農家と契約を結んだが飼料米を食べる畜産がいなくなったなどの事情は聞いている。早速、九州農政局を通じて、食鳥協会などとマッチングの話を進めている。農水省としても農政局・農政事務所を通じて、販路の見つからない農家に対し、マッチングを直接させていただく準備しているところ」と対応策を示した。

 21年産米にいては「米価がじりじりと下がっていることは認識しているが、前年同期比で94%程度。在庫数量も調べているが、一昨年、去年、現在と比較しても、22年産のモデル対策で需給が締まってくれば、今の段階で心配するような状況ではないと考えている。今、政府が買い入れよう、という気持ちはない」と過剰米対策を行わないことを表明した。


-2010年6月10日-

◆中部地区で「米粉ビジネス相談会」(穀検)

 穀検は、中部地域(愛知県、静岡県、三重県)において、「米粉ビジネス相談会」を実施する。米粉設備関連機器の展示や米粉加工適性等の情報発進、意見交換等により、米粉ビジネス参入をサポートするのが狙い。

 講演「米粉ビジネスの可能性と展望」のほか、米粉関連機器の展示と各機器メーカーのプレゼンを行い、各種相談等も行う。中部での開催は初めて。参加対象者は、新たな米粉を産業と考えている生産者、実需者等及び県、市町村、JA等の関係機関・団体の関係者など。

 各企業等のプレゼンは、「製粉機械、製パン機器、米粉測定機器、米粉の安心システムなど」。参加企業は、(株)サタケ、(株)西村機械製作所、槇野産業(株)、静岡製機(株)、(株)東洋商会、(株)コトブキベーキングマシン、(株)セイシン企業、(株)中国リス食品販売、(財)日本穀物検定協会、(株)ケット科学研究所。

 開催時期と場所は以下の通り。▽愛知県会場(JAあぐりタウンげんきの郷、あすなろ舎会議室)=6月30日(水)13:30~▽静岡県会場(静岡県農林技術研究所 研究所本館3F会議室)=7月1日(木)13:30~▽三重県会場(メッセウイングみえ、大研修室2F)=7月2日(金)13:30~。


-2010年6月9日-

◆米粉100%パンの製造技術を開発(食品総合研究所)

 (独)農研機構・食品総合研究所は、グルテンを添加しない米粉100%パンの製造技術を開発した。

 グルテンは小麦由来のタンパク質で、その粘り気がパン酵母が出す発酵ガスを閉じこめることにより小麦のパンは膨らむ。一方、米はグルテンをもたないため、ほとんどの米粉パンにはグルテンや、それに代わる増粘剤が添加されており、小麦アレルギーの方が摂取できないなどの問題があった。

 今回、同研究所は、生物が広く持っているグルタチオン(3つのアミノ酸からなるトリペプチド)を、米粉パンの生地に添加することで、米デンプンを糊化・膨潤しやすくし、米粉パンの容積をグルタチオン未添加に比べて約2.4倍に高めることに成功した。

 この技術はパンだけでなく、新しい米粉製品の開発にも利用できるほか、グルテン使用時のように、食塩を全く添加しなくてもパンが膨らむため、減塩食品の開発にも利用できる、とされている。


-2010年6月8日-

◆再任辞退の赤松大臣、下落の財源不足を否定

 赤松農水大臣は6月4日、内閣総辞職後の会見で、「けじめとして私がやらない方が、新しいリーダー、新しい体制でやった方が良い」と述べ、口蹄疫の感染拡大を防げなかった責任をとる形で、再任を辞退する意向を明らかにした。

 また、戸別所得補償制度モデル事業の新規立ち上げ等の成果を強調しつつ、大潟村がデル事業に自ら参加したことも結果として思い出に残っていると語った。

 戸別所得補償の本格実施に向けた見通しや、過剰米対策、また米価下落に伴う変動部分の財源不足の可能性等については、「戸別所得補償はモデル対策から本格実施へとステージが変わることは、今度の参院選マニフェストの中にも出ると思う。必要予算が1兆円なのか9千億円なのかはこれからだが、農水省独自の事業仕分けなど、無駄を省く努力も引き続きやって頂きたい。過剰米対策については、この夏は天候不順の傾向もあるので、作況指数の推移を見ないと。変動部分については、最大の下落を想定したうえで設定しているので、足りなくなることは事実上あり得ないと思う」との考えを示した。


-2010年6月7日-

◆愛媛・JAえひめ南にJAS改善指示(農水省)

 農水省は6月4日、JAえひめ南(愛媛県宇和島市)に対し、JAS法に基づく改善を指示した。

 概要は、愛媛農政事務所が21年産精米の表示適正化調査として、JAえひめ南の精米・商品名「みなみちゃん」(愛媛県産コシヒカリ21年産5キロ)を買い上げDNA分析を行ったところ、異品種の混入の疑いが生じた。

 21年11月から22年3月にかけて調査を実施したところ、(1)未検米を使用したにも関わらず、原料玄米欄に「産地:愛媛県、品種:コシヒカリ」と表示し、「平成20年産又は平成21年産」の表示ラベルを貼付。20年8月27日から21年12月3日までの間に、少なくとも6万4,455キロ(5キロ袋4,181袋、10キロ袋4,355袋)を自組合の各支所に配送し、支所と催事場で販売した。また、取引先の小売においては、395キロを販売した(2)前記のうち6万4,350キロについては、「愛媛県産」と「こしひかり」の強調表示を行っていた(3)少なくとも20年9月から21年12月3日までの間、精米した日と異なる精米年月日を表示。

 また、新たに精米したものと区分けせず、混合した商品も同様の精米年月日を表示していた…ことを確認したという。


-2010年6月4日-

◆産直米、新たに2銘柄を品揃え(パル連合)

 パルシステム連合会(10会員・事業高1,964億円・組合員数119.9万人)は、6月7日から産直米に宮城まなむすめ5キロ1,850円(JAみどりの指定)と千葉ふさこがね同1,850円(JAきみつ指定)の2銘柄(無洗米)を新たに品揃えする。

 「まなむすめは大きな粒に適度な粘りとさっぱりとした甘みが特徴で、ふっくらと炊きあがる。JAみどりのとは神奈川ゆめコープを中心に、産地と組合員の交流を積極的に行っている。ふさこがねは冷めても味が落ちないため、弁当やおにぎり、太巻き寿司などに最適。JAきみつは産直米・千葉ふさおとめの産地としてお馴染み」としている。


-2010年6月3日-

◆ウーケの無菌米飯、ベルギーの優秀味覚賞で2つ星

 (株)ウーケ(富山県)が製造・販売する無菌包装米飯「ふんわりごはん(富山コシ100%)」が、ベルギーで開催されたSuperior Taste Award(優秀味覚賞)2010」で2つ星を受賞した。5月27日(現地時間)には、ブリュッセルで表彰式が行われた。

 (株)神明(神戸市)では、日本米の輸出事業に積極的に取組んでいるが、21年産米の輸出実績は4月末時点で160トン(玄米換算)を超えてきている。

 輸出先は、現在9カ国にのぼり、「一昨年から秋田県産米(精米)を海外輸出しており、昨年からはウーケの無菌包装米飯(原料は富山県産米)も対象商品に加えている。日本が誇る米を世界中の人々に食べていただくことで農業・水田を守るとともに、食糧自給率の向上も目的としている。今後も輸出事業に力を入れていく」とする。


-2010年6月2日-

◆外食市場規模、前年比2.3%減(外食総研)

 外食産業総合調査研究センターがまとめた21年度の外食市場規模は、23兆9,156億円(前年比2.3%減)と前年実績を下回った。全体の79.9%を占める給食主体部門は19兆1,144億円(同2.0%減)で、このうち営業給食は15兆8,303億円(同2.0%減)、集団給食は3兆2,841億円(同1.6%減)。

 【営業給食】▽飲食店=12兆6,526億円(同1.5%減)でファーストフード業態(同1.5%増)以外はすべて減少し、ファミリーレストラン・定食屋など食堂レストランは2.1%減、回転寿司を含むすし店は1.0%減となった▽宿泊施設=新型インフルエンザ等の影響で宿泊単価や稼働率が悪化し、前年より3.6%減少した。

 【集団給食】市場規模は前年より1.6%減の3兆2,841億円▽学校給食=給食費の上昇等から2.3%増▽事業所給食=施設数や従業員数の減少等により4.2%減▽保育所給食=園児数の増加で前年より4.0%増加した。

 持ち帰り弁当店や総菜店、テイクアウト主体のファーストフードなどが分類される料理品小売業は、前年より0.1%増加して6兆0,858億円となった。


-2010年6月1日-

◆22年度も米穀のDNA調査を実施(埼玉県)

 埼玉県は、22年度も食品表示不正防止対策を実施する。21年度から県内で市販されている食品のDNA鑑定調査を実施しており、今年度は米穀・食肉・鮮魚について3回にわたり行う。

 「件数は全体で30件を予定しており、品目ごとの内訳は、行っていくなかで決めていく。実施時期については、年間3回をバランス良くしたい」(県農産物安全課)という。不適正表示の疑いが生じた場合は、立入調査を実施、偽装が確認されたものは随時、改善指示を行うとともに公表する。

 なお、21年度の精米調査は24件。うち不適正表示の疑いがあったのは2件。いずれも「単一原料米について、他の品種が混入しているとの鑑定結果があり、事業者への立入調査を実施したところ、意図的・常習的なものではなく、精米時に誤って混入したものであることが認められた。業務手順の改善などで防止するように指導した」。


-2010年5月31日-

◆富山の黒米・赤米、「黒むすび、赤むすび」と命名

 富山県が公募していた黒米・富山黒75号と赤米・富山赤71号の名称が「黒むすび」「赤むすび」に決定した。「むすび」は、「縁結び」「結果が実る」「仲良くする」に通じる、めでたいイメージがあることや、見た目を想像しやすく3色おにぎり等にも活用できる名称というのが採用理由。商標登録も出願申請した。

 「富山黒75号」は、「コシヒカリ」に「紅血糯」(こうけつもち。中国の在来品種)を交配したあと、コシヒカリを4回戻し交配。アントシアニン色素を豊富に含み、抗酸化性に優れる。22年度は、県内2カ所の約20aで栽培実証、県内レストランや県外実需者を対象に試験販売する。

 また、「富山赤71号」は、「と系赤1284」に「SL-202」を交配。両親とも赤米「kasalath」にコシヒカリを交配したあと、コシヒカリを4回戻し交配したもので、コシの遺伝背景を98%引き継ぐ。22年度は、県農業研究所で約10aを栽培、試験販売する。どちらも当面、富山オリジナル品種として県内のみで作付推進し、県内外の多様な需要に対応する予定。


-2010年5月28日-

◆6月1日からご飯の品揃えを強化(サークルK)

 サークルKサンクスでは、6月1日から全国6,216店舗(4月末現在)において、ご飯の品揃えを強化する。

 特徴は、(1)ふっくらと炊き上げたご飯を、求めやすい価格で提供。小サイズ180gで100円/大サイズ250gで130円(2)お米の美味しさを引き出すため、18度~20度の温度帯で管理し、販売(3)保存料・合成着色料は不使用…としており、今後は玄米や炊き込みご飯の取り扱いも行う予定。

 また、従来よりバラエティに富んだ和洋中の総菜を品揃えして、「ご飯と好きな総菜を組み合わせることで、好みの食事を楽しめる」セット総菜も発売する。298~380円の価格帯で、1日からは5アイテムの発売が予定されている。


-2010年5月27日-

◆4月相対、滋賀・三重コシなど軒並み下げ

 農水省が調査・公表した21年産おの4月相対取引価格によると、全銘柄平均は1万3,698円(消費税抜き、以下同)。指標となる全農系統の相対価格は横ばいだが、大口割引きなど条件付き値引きで販売を促進したものと見られる。

 今月の公表対象は、20年産でセンター上場があり、かつ月間1千トン以上の取り引きがあった38産地銘柄。

 うち前月と比較できる29銘柄の変動は、下げ24・上げ5。滋賀コシヒカリ1万3,220円(前月比▲474円)、三重一般コシヒカリ1万3,495円(▲428円)、福島ひとめぼれ1万3,127円(▲399円)、岩手あきたこまち1万2,978円(▲373円)、島根コシヒカリ1万3,766円(▲373円)、熊本ヒノヒカリ1万3,222円(▲365円)、会津コシヒカリ1万4,066円(▲348円)など、400円台の下げ2銘柄、300円台の下げ5銘柄、200円台の下げ3銘柄、100円台の下げ7銘柄。


-2010年5月26日-

◆コシヒカリの全ゲノム情報を解読(農業生物資源研究所)

 (独)農業生物資源研究所は、コシヒカリの全ゲノム塩基配列を解読したと発表した。遺伝子配列の解読技術を用いたもので、これにより品種識別の精度が飛躍的に高まり、植物品種保護やトレーサビリティーの高精度化が進むと見られるほか、特定の遺伝子がどのように現在の品種に伝わってきたのかという、ゲノムに刻まれた品種改良の歴史も明らかになりつつあり、品種改良の飛躍的な効率化につながる、と期待されている。

 今回、コシヒカリと、既に分かっている日本晴のゲノム情報との比較では、67,051か所の塩基配列の違いが明らかになったほか、品種改良の歴史で重要な151品種との違いを調査したところ、コシヒカリは朝日・亀の尾・愛国など100年以上前の品種を含む6種の在来品種から、まとまったゲノム領域を受け継いでいることがわかった。

 また、コシヒカリを親に持つひとめぼれ、あきたこまち、ヒノヒカリに伝達されたゲノム領域を抽出した結果、あきたこまち・ひとめぼれはゲノムの80%を、ヒノヒカリは60%をコシヒカリと共有していることが明らかとなった。

 さらに151品種を育成年代別に3つのグループに分け、特定のゲノム領域あたりのDNA配列パターンの違いを調査したところ、在来品種群から最近の品種群に移行するにつれてパターン数、すなわち遺伝的多様性が減少していることも判明。日本のイネ品種群は、品種改良によりコシヒカリの遺伝子ばかりが導入され、遺伝的多様性が失われつつあると推定されている。


-2010年5月25日-

◆天候不順で17カ月連続のマイナス(4月スーパー)

 日本チェーンストア協会(会員62社・7,877店舗)がまとめた4月のスーパー販売概況によると、売上高1兆0,093億円(前年同月比4.9%減)と17カ月連続のマイナスとなった。

 「生活者の生活防衛意識や低価格志向に加え、雨が多く気温がかなり低いなど天候不順から苦戦した」とする。食料品の売上高は前期比4.5%減の6,217億円で、「寿司の動きは良かった。ベーカリーの動きは鈍かった」とする。

 4月のスーパー取引は、「家庭向けの精米販売は3月下旬から回復し、4月に入っても好調を持続することが出来た。売上(数量ベース)の80%近くがセール品ながら、ひと頃の最悪期は抜け出した感触を持っている。GWを挟んだ5月に入っても好調だが、地域によってはやや失速の気配も感じられ、気が抜けない状況だ」(大手A卸)。

 一方では、「前半こそ3月までのマイナスを回復すべく良い動きを見せていたが、後半は大手米卸による5キロ1,480円などに客足を奪われた。結果的に前年実績は僅かながらクリアしたが、大手の攻勢は止まらず5月は苦しい」(中堅B卸)との指摘も。


-2010年5月24日-

◆来春申請へ向け、6月に研究会立ち上げ(東穀取)

 東京穀物商品取引所は、コメ上場に向けて準備を進めるため6月を目途に研究会を立ち上げる。

 すでに同社の渡辺社長が来年には上場申請を行う姿勢を示しており、「政策(戸別所得補償制度)との整合性を検証することが第一だが、そのほかにも環境が確実に変わっており、商品設計の見直しが必要なので6月くらいを目途に立ち上げる予定」(東穀取)としている。

 23年産米の出来秋からスタートさせるためには、逆算して「来年の春(3~4月)に申請するスケジュールを組む必要がある。早い段階で準備を整えて置きたい」(同)考え。


-2010年5月21日-

◆減収増益、出店抑制し既存店を改装(大戸屋)

 定食チェーンの(株)大戸屋はこのほど、平成22年3月期(21年4月~22年3月)の連結業績を公表した。

 売上高168億72百万円(前年同期比3.0%減)、営業利益3億92百万円(同19.1%増)、経常利益3億49百万円(同25.7%増)、当期純利益45百万円(同67.6%増)と減収増益。当期は店舗閉鎖損失及び本社移転費用として、58百万円の特別損失を計上した。

 「新規出店を抑制して既存店舗の改装等を進める一方、フランチャイズ事業の強化拡充を行ってきた。無農薬かつ高品質の葉物野菜の生産技術確立へ向け研究開発を進めた」としている。当期末における店舗数は「大戸屋ごはん処」120店舗、「おおとや厨房」2店舗など合計157店舗。

 また、外食業界全体については、「各チェーンが低価格化を推し進める動きも見られ、引き続き厳しい経営環境が続いていくものと予想する」と指摘している。


-2010年5月20日-

◆加工MA買受資格598業者、全国米菓も取得

 農水省はこのほど、5月17日現在における加工用MA米の買受資格者598業者(組合)を公表した。

 4月に買受資格審査が行われたことで、2月17日現在に比べ約3割(240件)減少したが、定例販売の買受者が毎月300業者程度に留まっていることを考えると、実需者のMA米に対する需要は底堅いといえそうだ。資格の有効期間は、24年3月31日まで。

 新たに資格者となったのは21件で、全国米菓工業組合も取得。MA米の販売は、10月から長期契約制度が導入(現在は試行的に実施)されるため、中小組合員などが数量要件を満たせない場合の対応などを念頭に置いたものと見られる。

 なお、加工業界の全国3団体では、全国穀類工業協同組合が取得済みだが、全国味噌工業協同組合連合会は取得していない。某味噌実需者は、「全味工連が対応するのは難しいと聞いている」としている。


-2010年5月19日-

◆大幅増益、米の全国供給体制の構築を(日清医療食品)

 医療・福祉施設向けにヘルスケアフードサービス事業を展開している日清医療食品(株)(東京都千代田区)は5月17日、22年3月期(21年4月~22年3月)の決算短信を公表。

 連結業績は、売上高2,026億97百万円(前期比0.8%増)、営業利益145億67百万円(71.9%増)、経常利益147億53百万円(69.1%増)、当期純利益80億24百万円(104.4%増)で大幅な増益となった。会計年度末における事業所数は、同社4,266件、連結子会社1,754件の計6,020件(116件増)で、「順調に推移した」という。

 食の安全管理の強化の一環として、21年4月に東北ライスセンターを開設、22年1月には熊本県の精米工場、アグリK・C熊本(株)を子会社にしたことで、東北・関東地区及び九州全域に自社流通による安全な米の供給体制を構築した。今後の課題のなかでは、ライスセンターの全国供給体制の構築を上げている。

 また、同社では、主要3施設(病院・介護老人保健施設・介護老人福祉施設)を中心にシェアを拡大するとともに、有料老人ホームや高齢者専用賃貸住宅、保育所の営業推進に取り組んでいくとしている。


-2010年5月18日-

◆25年度の営業利益目標48億円(ヤマタネ新計画)

 (株)ヤマタネはこのほど、平成22年4月から同25年3月まで3カ年の新中期経営計画「ヤマタネ ニューステージアップ2013プラン」を策定した。最終年度の業績目標は、営業利益48億円、経常利益35億円。

 同社は、平成20年4月から「ステージアップ2011プラン」をスタートしたが、世界的な金融危機の影響から金融・証券部門の業績低迷が顕著となり、計画を中断。商品先物取引業から徹底などした上で、これまでの利益水準や財務体質を一段とレベルアップすることを骨子とした新中期計画を策定した。物流、食品、情報の主力3部門を中心に安定的なベース収益の増強を目指す。

 本紙関連の食品部門では、信頼される「ヤマタネブランド」の確立を目指し、既存顧客へのきめ細かな提案営業と焦点を絞った新規顧客開拓を行う方針。また、加工用米や新規需要米等の取扱拡大や生産者と共同したコメ作りにも取り組む。業務手順・生産管理・品質管理の見直しにより管理体制の再構築にも努める。

 平成25年3月期における連結業績目標は、売上高610億円(22年3月期529億円)、営業利益48億円(同35億円)、経常利益35億円(同22億円)。有利子負債削減目標も3カ年で80億円(新規案件による資金調達除く)。


-2010年5月17日-

◆不適切な取引の発生防止を関連団体に要請(農水省)

 農水省は5月14日、米モデル事業の実施を契機に、流通過程で不適切な値引き交渉等が行われないよう、関係団体等に宛て、傘下事業者に対し周知・徹底を図るよう通知した。

 米の取引価格は「当事者の自由意思に基づいて定められるもの」であり、「値引き要請といった取引交渉そのものが一概に問題となるものではない」としながらも、米モデル事業の定額交付を理由に、定額部分相当額の値引きを強引に要請する事態を憂慮する声も出ており、モデル事業の趣旨や、参加者に対する実質的な効果が減殺される懸念があるため。

 また、取引上の優位な立場を利用し、正常な商慣習に照らして不当な値引き要請が行われれば、独占禁止法上も問題になる可能性があり、その疑いのある情報(案件)は公正取引委員会に報告するなど、同委員会と連携した対応をとることも明らかにした。


-2010年5月14日-

◆280円牛丼で、増収増益(ゼンショー)

 (株)ゼンショーはこのほど、平成22年3月期(21年4月~22年3月)の連結業績を公表した。売上高3,341億72百万円(前年同期比7.7%増)、営業利益125億39百万円(同61.0%増)、経常利益111億14百万円(同80.0%増)、当期純利益35億6百万円(同41.7%増)と増収増益となった。

 原材料価格の改善及び店舗生産性の改善などコストコントロールの展開が定着し、営業利益・経常利益・当期純利益ともに前年を上回った。下期からは外部環境の変化に対応した経営戦略により、前年比較で入客数が改善傾向にあるという。連結子会社の(株)なか卯、大和フルーツ(株)を、3月24日付で完全子会社化。

 主力の牛丼カテゴリーの売上高は1,294億21百万円。「すき家」では、牛丼を昨年4月に従来価格の350円から330円に、さらに12月には米、肉、タレの品質を総合的に向上させたうえで280円に改定し、好評を得た。

 「なか卯」では、親子丼小うどんセットを590円で提供するほか、牛丼も価格改訂するなど収益力の強化に努めた。当期末における店舗数は、すき家1,405店舗、なか卯482店舗。


-2010年5月13日-

◆エルニーニョ終息、秋にラニーニャ(気象庁)

 「エルニーニョ現象は春のうちに終息するとみられ、秋にはラニーニャ現象が発生する可能性がある」と気象庁は5月11日、公表した。冷夏と相関の高いエルニーニョは終息するが、インド洋海面水温の高温が予測されて北日本の低温が懸念されるほか、ラニーニャの秋の特徴に北日本日本海側から西日本にかけて日照が少ない傾向があるなど不安材料が残っている。

 太平洋の4月監視海域の海面水温は、基準比+0.9℃。夏から秋にかけて、基準値に近い値から低い値へ推移すると予測している。エルニーニョ現象とは逆のラニーニャ現象が発生した場合の秋(9~11月)の天候は、「平均気温は、沖縄・奄美で高い。降水量は、北日本太平洋側、東日本太平洋側および西日本で少ない。日照時間は、北日本日本海側、西日本および沖縄・奄美で少ない」傾向がある。登熟期への影響も気になる。

 一方、インド洋熱帯域の海面水温は、今後夏にかけて基準値より高い値で、秋には基準値に近い値で推移すると予測している。インド洋熱帯域が高温時の夏(6~8月)の天候は、「平均気温は、北日本で低い。沖縄・奄美では高い。降水量は、北日本、東日本および西日本日本海側で多い。日照時間は、北日本、東日本および西日本日本海側で少ない。沖縄・奄美では多い」傾向があるという。


-2010年5月12日-

◆松屋フーズは増益(3月期決算)

 (株)松屋フーズは5月10日、22年3月期決算短信を公表。売上高624億25百万円(前期比変わらず)、営業利益25億46百万円(同6.6%増)、経常利25億23百万円(同6.3%増)、当期純利益10億26百万円(同38.7%)。2月期決算で最終損失89億円を出した吉野家ホールディングスと明暗を分けた。値下げ対応の有無で来店客数が大きく影響した。

 決算報告によると、4月に「新生活応援キャンペーン」、8月に「夏トク応援フェア」、10月に「秋の大感謝祭」、3月に「春の感謝祭」などで牛めし・豚めしなどの値下げ販売を実施。売上高は、既存店が前年比96.4%と下回ったものの、新規出店の増加分が寄与したという。

 新規出店は、直営の牛めし定食店41店舗、とんかつ業態9店舗の計50店舗を出店する一方、直営店10店舗を撤退、FC店2店舗の契約を解除。年度末の店舗数は、FC店を含め791店舗(うちFC店6店舗、海外5店舗)。業態別では、牛めし定食店754店舗、とんかつ業態20店舗、鮨業態11店舗、その他業態6店舗となっている。


-2010年5月11日-

◆22年産沖縄ひとめ、早いものは収穫期に

 22年産沖縄ひとめぼれは、一部の早いところで刈り取りが出来る状況のようだ。昨年の初検査は、5月11日に販売業者が行った。系統玉については、「生育が平年並みと伝わっている」(関係筋)という。昨年同様に今月中・下旬からライスセンターでの荷受けが始まり、沖縄本島での末端販売は、6月中旬頃になりそうだ。

 系統の販売価格は未定。販売業者筋では、「売り手は昨年と同額の1等1万5,600円(7月5日までの那覇港着)で打診してくるのではないか。ただし、21年産米の需給状況などから見て、最低でも1万5,000円を切らないと。1万4,600~4,800円が目途になりそうだ」と見ている。昨年は500円下げにとどまっており、そこまで下げ切れるかが注目される。

 また、沖縄本島における21年産米の末端販売は、「福島コシヒカリで5キロ1,680円絡み、同ひとめぼれは1,600円を切っている。1万4,600円になったとしても、新米の売れ行きは厳しいものになる」(同)との見方。


-2010年5月10日-

◆仙台の商社・カメイが樋口米穀の株式95%取得

 宮城県仙台市を拠点にする総合商社・カメイ(株)(亀井文行社長)は4月28日、埼玉県の(株)樋口米穀(鴻巣市)の発行株式の95%(7万6,000株)を取得したと発表した。樋口米穀をグループに入れることで、食料部及びグループ会社とのシナジー効果が図れるとしている。

 同社は、法人営業部、ホーム事業部、カーライフ事業部、食料部、建設資材部、ファーマシー事業部の6部門制による営業活動を行っており、卸売業としてENEOS系で最大であるほか、食品・住宅関連などを展開している。子会社には、トヨタ・ボルボなどの自動車ディーラーのほか、食料関連では仙台コカ・コーラボトリング(株)、三興メイビス(株)(水産物・機械資材などの輸入商社)、ウイングエース(株)(ドレッシングなどの加工食品やお菓子を輸入・販売)、(株)池光エンタープライズ(ビール・ワインの輸入・販売)などがある。

 食料部門については、「主食白米を今期の最重要商品の一つとして位置付け、販売の拡大を目標に掲げている」という。一方、樋口米穀は、自動残粒排出装置付き精米機の最新鋭設備を有するなど、少ロット・トレーサビリティーに完全対応しているとのこと。


-2010年5月7日-

◆チルド弁当の商品開発に注力(フジフーズ)

 フジフーズ(株)はこのほど、平成22年3月期(平成21年4月~22年3月)の連結業績を公表した。

 売上高602億62百万円(前年同期比1.0%減)、経常利益12億56百万円(前年度比2億40百万円減)、当期純利益3億7千5百万円(同79百万円減)で、「低価格志向と内食志向が一段と進む一方、コンビニエンスストア業界の再編が加速する厳しい状況が続いた」としている。

 基幹の食品事業では「日持ちのするチルド弁当の開発に成功し、販売エリアの拡大による売上増加に力を注ぐと共に商品開発に努めてきた」としている。同社の主要な販売先はセブンーイレブン・ジャパンで、売上高依存度は89.6%となっている。


-2010年5月6日-

◆本気の商社、業界も大変化

 米穀業界では、神明と三菱商事の資本・業務提携が大きな話題。特に量販店を筆頭とした末端流通への影響に関心が集まる。

 背景には、三菱商事がイオン、ダイエー、ローソン、ミニストップなど、幅広い販売チャネルを保有することから、「最大手の米卸と正式に手を組んだという事実は、イコール販売は勿論だが、集荷など川上戦略も視野に入れているはず」(業界筋)だからだ。加えて、従来から資本関係にあるミツハシも含めて、「米穀業界に対する影響力は限りなく大きくなってくる」(同)と指摘される。

 最近の総合商社による米ビジネスへの関心の高さは特筆され、▽伊藤忠商事(伊藤忠ライス)=大阪第一食糧、旧内外物産と提携しての新規開拓の促進。同時にグループのファミリーマートがam/pmジャパンを吸収合併。ユニー(サークルKサンクス)と業務提携▽住友商事=西友、サミットと共同企画の推進と共に、秋田など産地対策の強化▽丸紅=神明と共同出資のウーケを通じた、国内外へ対しての無菌米飯事業の展開…と話題に事欠かない。

 いずれにしても、「商社の米ビジネスへの意気込みは本気で、産地囲い込みなど川上川下戦略を同時に進めていく考えだ。5年後や10年度を考えた場合に、米穀業界の姿はかなり変化してくるのではないか」(某商社)。


-2010年4月30日-

◆エバーグリーンなど2社設立(ぐんべいグループ)

 群馬県の米卸・(株)ぐんべい、原(株)、中屋商事(株)の3社は、4月1日付けで「エバーグリーン(株)」と「トリニティアグリ(株)」を設立した。新会社の設立は、事業の分割・統合を目的にしたもの。会社概要は、以下の通り。

 【エバーグリーン(株)】▽事業内容=食料・米穀の流通販売▽代表取締役=原浩一郎会長、浜辺宣昭社長、曽我孝之氏▽本社=群馬県高崎市問屋町2-11-2▽電話=027-361-4671。

 【トリニティアグリ(株)】▽事業内容=畜産飼料・肥料などの流通販売▽代表取締役=曽我孝之会長、薊準社長、原浩一郎氏▽本社=群馬県前橋市問屋町2-1-4。


-2010年4月28日-

◆「無洗米ゆめぴりかブレンド」発売へ(ホクレン)

 ホクレンはこのほど、新商品「無洗米ゆめぴりかブレンド」を発売した。

 周知のように21年産「ゆめぴりか」は天候不順により、日本一美味しいブレンド米づくりを目指すために設定した品質基準をクリアする原料が非常に少なかった。

 しかし、「基準に満たないゆめぴりかでも食べてみたい」という消費者の要望に応えるため、それに近い美味しさを再現した「ゆめぴりかブレンド」を昨年12月から発売している。そして今回は、「無洗米を商品化して欲しい」との声に応える形で発売に至ったものという。

 原料は「ゆめぴりかブレンド」と同一の内容で、認定基準に満たない「ゆめぴりか」8割、「おぼろづき」2割。参考小売価格は5kgで2,300円(税別)。Aコープ、生協、量販店、米穀店などホクレンパールライス商品取扱店で販売する計画で、数量は200トンを予定している。


-2010年4月27日-

◆三菱商事、神明の株式20%を取得

 (株)神明(神戸市・中央区/藤尾益雄社長)と三菱商事(株)(東京都・千代田区/小島順彦社長)は、資本提携及び業務提携を行うことで合意に達した。4月中を目途として三菱商事が、取得済み株式と合わせて神明の発行済み株式20%を取得する。

 業務提携の内容は、(1)米穀精米加工・販売事業に関する分野(2)食品事業に関する分野(3)その他両社が都度協議の上で合意する分野…として、両社の間で提携推進委員会を設置し取組内容を鋭意協議し具体策を決定していくとしている。

 提携の目的としては、「昨今の農政の転換により米麦業界を取巻く環境が激変すること等が予想され、新たな商品価値の向上と消費の創出が求められている。関東、関西、九州に精米・加工・物流拠点を有し、高水準の品質管理システムを持つ国内最大の精米・販売者の神明と、小売・中食・外食に多様な販売チャネルを有する三菱商事が資本・業務提携を行うことで課題を克服して行くとの合意に達した。

 今後は両社の経営資源・ノウハウを最大限に活用し、創意工夫を安全・安心で高品質な製品やサービスを安定的、効率的に供給する体制を整えていく。また、主食米の消費拡大のみならず、加工用米や飼料米、海外輸出等、新規需要の創出に貢献していく」としている。また役員派遣については、「今後、協議していく」(神明)としている。三菱商事は、約2年前にも神奈川の米卸(株)ミツハシの株式33.4%を取得しており、業界に対する影響力が増す。


-2010年4月26日-

◆生き物ブランド米を改めて売り込め

 20年産米で販売が苦戦した生き物ブランド米。産地・米卸では、今春以降から改めて販促キャンペーンを打とうとの動きが出ている。背景には、行政などが積極的な支援の姿勢を示すことに加えて、ここへ来て消費不振に改善の兆しが見えてきたため。

 広域展開する有力A卸では、「20年産米では通常の精米商品に比べて、割高感がある点がネックで全体的に販売が苦戦した。その構図は21年産も変わりないものの、やや販売環境に追い風が吹いている。ひとつは行政や産地が生き物ブランド米のPRに、積極的に支援する姿勢を見せていることだ。販促ツールも格段に充実してきており、末端販売の担当バイヤーに売り込みやすくなった。もうひとつは3月後半からやや消費マインドが回復傾向にあることで、生き物ブランド米のコンセプトを丁寧に訴えて売上げを伸ばしていく考え。既存の量販店に加え、百貨店も開拓したい」とする。

 同じく手広く取引する有力B卸でも、「栽培手法の関係から安易な値下げは出来ないものの、販売環境はかなり整ってきている。百貨店の売上げも若干だが、改善している。最近では産地からの販売支援体制が格段に強まっており、コンセプトの再アピールで実績増に結び付けていきたい」としている。


-2010年4月23日-

◆日清医療食品、業績予想を上方修正

 医療・福祉施設に特化した給食業務委託を展開する大手の日清医療食品(株)は4月21日、業績予想を上方修正した。22年3月期の売上高は、新規契約が計画を下回ったこと等により連結で2,030億円(計画比35億円減)、個別で1,681億円(同29億円減)となる見込み。

 一方、利益は主に確定給付型企業年金運用利回りが大幅に上回ったことにより約15億円を計上するため、連結は営業利益145億50百万円(同25億50百万円増)、経常利益148億円(同27億50百万円増)、当期純利益83億円(同18億円増)、個別は営業利益141億円(同21億円増)、経常利益143億円(同22億円増)、当期純利益83億50百万円(同17億円増)と、計画を大幅に上回る見込みとした。

 同社は、今年1月に熊本の米卸・アグリK・C熊本を子会社化したほか、4月には事業所給食事業を展開する(株)日京クリエイトの株式90%を取得、子会社化することを公表している。


-2010年4月22日-

◆二極化する外食の「ご飯の量」

 コンビニや持ち帰り弁当チェーンが提供する商品の「ご飯の量」に、二極化が見られる。女性客や高齢者層向けに小盛りタイプのご飯を提供する動きが聞かれる一方で、ガッツリ食べる派の男性客向けに大盛りやドカ盛りの提供事例も見られるもの。

 大手コンビニチェーンと取引する首都圏A卸は、「コンビニ各チェーンにおける春以降の弁当企画では、単価を下げ値頃感を出すと共に少量タイプご飯の商品も控えている。量は多く取れないが様々なおかずを食べたい女性客・高齢客をターゲットにした動き。新たな需要を喚起することで、客数・売上高のアップを狙う。ただ、ご飯の量を少なくするのは当社にはマイナスで、販売個数でカバー出来ればと考えている。その反面、とにかくボリュームを求める男性客のニーズに応え、ご飯もおかずの量も増加させた弁当の企画も出ている。両方のタイプとも売れることを願いたい」という。

 また、持ち帰り弁当チェーンの指定先である西日本B卸は、「牛丼業態と同じく、小盛りタイプの商品化の動きがある。女性客の“食べきれない”の声に応えたもので、価格も下げて何品目か間もなく登場する予定だ。逆に今までの弁当の量では物足りないとのニーズに対応し、ドカ盛りタイプの弁当の商品化も進められている。米穀業界の人間としては様々な企画を出して、全体的な米消費アップに繋がればと思う」とする。


-2010年4月21日-

◆米の先物市場の創設などを検討(行政刷新会議)

 内閣府の行政刷新会議は、『規制・制度改革に関する分科会』の中に、特定分野に関する調査を行うためのワーキング・グループ(WG)を設けているが、農業についてもその成長産業化に向け、「意欲ある多様な農業者の参入促進」「農業支援機関(農協)の機能や役割の検証」「消費者目線での安心・安全(食品表示等)」…の視点から、個別の規制・制度のあり方を検証・検討するため、『農業WG』が設置されている。

 4月14日までに行われた議事ではテーマの分類等が行われ、「米の先物市場の創設」「農業生産法人の要件の更なる緩和」「農業共済のコメ・麦に係る強制加入制の見直し」「米の農作物検査法(年産や品種の表示)のあり方」などの検討項目案が確認された。

 また農協については、「独占禁止法の適用除外の見直し」「信用・共済事業の分離」「株式会社等の子会社設立や株式会社等への出資の制限」等が検討されることになる。今後、集中審議や各省の調整を経て結論を取りまとめ、5月末以降、行政刷新会議に報告される。


-2010年4月20日-

◆新潟コシ・東北ひとめ一段下げ(量販5月セール)

 5月以降の量販店セール企画は、これまでの首都圏=関東コシ、関西=近畿コシを目玉とする構図に加え、新潟コシや東北ひとめの下げ幅が大きくなる見込み。また、今月上旬から目立ち始めた魚沼コシのセールは、下旬からGWにかけ継続される見込み。

 首都圏の有力A卸は、「集客の目玉セール企画は、関東コシで5キロ1,580円、関東B銘柄で1,480円の指名が多く、従来通りの内容。新潟コシの5キロ価格は1780~1,880円と、各チェーンで下げ幅が大きくなる見込み。また、4月までセール企画が少なかった宮城、岩手など東北ひとめも、重点卸による提案で5月以降から拡大していく予定。首都圏の末端販売も4月に入り回復傾向になり、効果的なセールで刺激することで勢いを継続していきたい」という。

 また、関西の有力B卸は、「セールの主役は近畿コシ、北陸B銘柄の5キロ1,580円、10キロ2,980円。5月以降は一部の北陸コシもスポットで1,580円企画が出てくる予定。魚沼コシのセールも継続し、新潟コシも5キロ1,780円など下げ幅を大きくして集客を促す戦略が各店で採られる」としている。


-2010年4月19日-

◆豊作分の買取り、義務付けなし(加工用米Q&A)

 農水省は4月16日、「米穀の生産調整実施要領の一部改正に係わるQ&A」を更新した。

 このなかで注目されるのは、加工用米の豊作分の取扱いについてで、需要者による買い取りは「義務付けない」としたこと。これは豊作分について需要者が引き取らない契約になる場合を想定したもので、出荷者は主食用以外の用途で他の需要者と販売契約を結ぶ必要がある。

 ただし、円滑な取組のためには、出荷者と需要者の間で販売契約を結ぶ時に、契約数量の変更に関する事項を設けることが最適としている。なお、契約数量の変更は次のように規定されている。

 (1)主食用米と同一品種で、生産・収穫・調製を一緒に管理=自然災害による減収の場合を除き、加工用米の作付面積相当の契約数量を作況指数に応じて変更(2)多収性品種などで、主食用と区分管理=当該圃場からの全収穫量。変更報告の期限は原則11月15日。


-2010年4月16日-

◆最終損失89億円(吉野家ホールディングス)

 (株)吉野家ホールディングスはこのほど、平成22年2月期の連結業績を公表した。

 売上高1,796億2百万円(前年同期差53億52百万円増)、営業損失8億95百万円(同44億77百万円減)、経常損失4億76百万円(同48億17百万円減)、当期純損失89億41百万円(同91億50百万円減)で、「消費者の外食を控える傾向は依然として強く、来店客が減少したため既存店売上高は前年同期比8.4%減となった」としている。103店舗を出店し不採算店舗20店を閉鎖した結果、当期末における国内総店舗数は1,185店舗となった。

 ステーキ関連事業の子会社(株)どんの売上高は249億23百万円。既存店売上高は前年同期比14.1%減、当期末における店舗数は195店舗。うどん関連事業の売上高は145億65百万円。

 子会社の(株)はなまるでは「競合店の新規参入が相次ぐなど競争激化により、既存店売上高は前年同期比2.0%減となった」。当時末における店舗数は269店舗。

 なお、(株)どんについては平成18年3月1日付で(株)フォルクスを存続会社として吸収合併したことに伴い、大阪証券取引所から「不適当な合併等」の規定に基づき猶予期間に入っていた(2月28日まで)。同社では、「22年3月1日付にて、管理銘柄に指定されている。当社銘柄は上場廃止となる予定」としている。


-2010年4月15日-

◆既存店売上減で減収減益(プレナス決算)

 (株)プレナスはこのほど、平成22年2月期の連結業績を公表した。

 売上高1,176億23百万円(前年同期比1.8%減)、営業利益54億80百万円(同4.9%減)、経常利益57億84百万円(同5.5%減)、当期純利益29億40百万円(同7.5%減)で、「コスト低減等を図ったものの、既存店の売上高前年未達成の影響が補えなかった」としている。

 主力の持ち帰り弁当事業(ほっともっと)の売上高は1,005億19百万円(同2.0%減)で、「原料・価格・店内の調理手順の見直しを図り、当社の強味である手づくりの美味しさを追求した」とのこと。

 当期末の店舗数は2,643店舗。定食事業(やよい軒)の売上高は152億50百万円(同4.3%増)で、「既存店売上高は前年同期比1.5%減だが、店舗数の増加により増収となった」としている。当期末の店舗数は162店舗。


-2010年4月14日-

◆米国短粒種の契約栽培、価格は1割以上のダウン

 商社筋によると、2010年米国産うるち短粒種の現地価格は「ベースとなる中粒種が下がっているため、短粒種も前年に比べれば1割以上のダウンになる見込み」としている。

 09年産米は大幅なアップになったことから契約栽培が縮小し、21年度SBSの落札数量の減少につながった。

 今年産米は価格が下がるものの、国内産米の過剰感や米トレサ法の開始など販売環境が異なることから、「卸などの実需サイドが(買い約束に)躊躇している」という。このため米国との交渉が進んでいない模様。一方、SBSで落札が増えた砕精米の需要は、「価格次第」との受け止め方。


-2010年4月13日-

◆コストダウン奏功し、大幅増益(リンガーハット)

 (株)リンガーハットはこのほど、平成22年2月期の連結業績を公表した。

 売上高323億83百万円(前年同期比29億92百万円減)、営業利益9億34百万円(同7億73百万円増)、経常利益7億83百万円(同7億54百万円増)、当期純利益5億21百万円(同25億77百万円増)と減収増益の結果となった。

 「不採算店舗50店舗のクローズが影響し大幅な損失となったが、内製化の推進など全社的なコストダウンへの取組みが奏功して減収ながら大きく増益となった」とする。主力の長崎ちゃんぽん事業では、人気メニューの餃子の皮に国産米粉を加味し全国展開した。全国店舗で年間1万数千トンにも及ぶ野菜をすべて国産使用とした。

 同時に契約栽培農家と年間を通しての安定供給のため早期に準備し、国産化によるコストアップやリスクを最小限に抑えとのこと。加えて今年1月からは、麺に使用する小麦年間使用分の約2,500トンを国産化し、安心・安全に加え国産小麦ならではの風味や食感を開発した。当期末の店舗数はリンガーハットが446店舗、とんかつ浜勝が110店舗。


-2010年4月12日-

◆JA博多ごはんうどんを発売(群馬製粉、JA福岡)

 群馬製粉(株)は、4月7~9日に東京で開催された第13回ファベックス2010に「J麺」を出展したほか、8日から販売を開始した『JA博多ごはんうどん』(JA福岡と共同開発)の紹介・発表を行った。同日、JAグループ福岡、福岡農産物通商(株)も福岡で「JA博多ごはんうどん発表・商談会」を開催した。

 JA博多ごはんうどんは、炊飯したご飯(6~7割)に国産米粉(3~4割)をつなぎに使用した製品で、ご飯の原料は福岡産ヒノヒカリ。食感は、「べったりしておらず、食べ飽きない」(山口・群馬製粉社長)、「ご飯本来のもちもち感がある」(渡邊・福岡農産物通商社長)。

 製品は冷凍化してあり、10分程度で茹で上がる。賞味期限は半年。小売予定価格は、1袋200円(150g)。「どんぶりでご飯を3分の2くらい食べた量」(渡邊社長)という。


-2010年4月9日-

◆「つくし酒舞」「星あかり」品種登録取り消し

 農水省は4月7日、種苗法の第49条第1項第5号の規定(期間内に登録料が納付されないとき)に基づき、品種登録の取り消しを官報公示した。

 稲部門では、▽つくし酒舞(登録者=福岡県。登録日=平成18年7月13日、同21年7月14日に消滅したものとみなされる)▽星あかり(登録者=東北電力株式会社。登録日=平成13年7月27日、同21年7月28日に消滅したものとみなされる)の2品種。

 品種登録を受ければ、25年の育成者権が発生するが、それを維持するには登録料を納付しなければならない。年間登録料は、登録後1~3年6千円、4~6年9千円、7~9年1万8千円、10~30年3万6千円。納付がない場合、育成者権は取り消される。


-2010年4月8日-

◆22年産兵庫山田錦、農家手取りは前年並みか

 22年産兵庫山田錦の農家手取りは、21年産据え置きに設定される模様。「系統サイドは22年産米全体の価格下落を見込んで、山田錦も400~500円下げの方向でいたが、農家との話し合いのなかで系統が折れた格好のようだ」(販売業者筋)という。21年産米の最終精算額は特等で2万3,100円(地区格差あり)。

 一方、22年産米の生産計画は概算で19万俵。ここ2年は約5,000俵ごとの減産が続いている。ただし、系統の計画通りにはいかず、農家の作付はそれほど減っていないようだ。

 「大規模農家などは7割程度を系統委託に廻し、残り3割は独自に販売している。酒米についても作る自由の動きが出ている」。販売業者筋も「21年産米は前年産より2割取扱が増えた。理由は系統より400~500円安いためで、22年産米も同程度増えるのではないか」と見ている。


-2010年4月7日-

◆低価格戦略で増収増益(カッパ・クリエイト)

 回転寿司チェーンのカッパ・クリエイト(株)はこのほど、平成22年2月期の連結業績を公表した。

 売上高876億13百万円(前期比13.3%増)、営業利益55億83百万円(同7.6%増)、経常利益54億32百万円(同3.5%増)、当期純利益21億57百万円(同19.5%増)と増収増益となった。

 「価格競争に打ち勝つために実施している平日90円は、ほぼ全ての地域において導入した。また、タッチパネル、高速供給レーンの導入を中心に、55店舗の店舗改装を行った」とする。

 当期末における総店舗数は354店舗。今期についてもロープライスポリシー(低価格販売対策)を基本方針に掲げ、平日終日90円を継続していくとしている。


-2010年4月6日-

◆22年度新潟米モニターを募集(県)

 新潟県は、22年度の新潟米モニターを募集している。県産米の信頼確保を図るため、消費者の声を生産に反映する仕組みづくりの一環として、首都圏で販売されている新潟県産コシヒカリなどを対象に、品質や食味の評価と表示状況などをモニターするもの。

 食の安全・安心や食品表示制度に関心を持つ、東京、千葉、埼玉、神奈川に在住する満20歳以上の人などが対象で、募集人員は20名。

 内容は(1)新潟県産コシヒカリの購入(年4回)、(2)購入した米の食味・品質評価と報告(年4回)、(3)モニター会議等への参加(年2回、都内開催)、(4)新潟米の食味、品質、表示等の報告(随時)など。応募締切は4月30日。活動期間は、委嘱日から23年3月末まで。


-2010年4月5日-

◆予約登録米が拡大へ(生協)

 全国生協における食品産直カテゴリーの総事業高は約2,400億円で、そのうち精米分野は約330億円と言われている。21年産米では大手量販店へ対抗する意味で、セールの拡大が目立ったが、併行して産直米にも引き続き力を入れる。

 4月からの新事業計画では、▽産直米(特別栽培米含む)の拡大▽環境保全米への取組み▽ごはん食の提案(米消費拡大)…のテーマが並ぶ。

 もうひとつ動きが広がってきたのは、田植え前に米の購入契約を結ぶ予約登録米だ。売り先が保証されることで生産農家が、安心して特別栽培米など生産に取組んでもらう仕組み。これまでは首都圏などの大消費地が中心だったが、22年産米からは地方部の生協等での参入も聞かれそうだ。

 改正生協法により生協間での合併、業務提携が進むことが背景で、「組合員が増加するなど体力が強化され、予約登録米に初めて取り組めそうだ。産地との密接な繋がりを武器とする生協の米担当として、以前からやってみたかった事業だ。今のところは22年産米からの参入を考えている」(有力A生協)とのコメントが聞かれる。


-2010年4月2日-

◆日京クリエイトも子会社化(日清医療食品)

 今年1月に熊本の米卸、アグリK・C熊本を子会社化した大手給食会社の日清医療食品(株)(東京都)は3月31日、給食受託業務などを行う(株)日京クリエイト(東京都)の株式90%を取得し、子会社化することを決議した。

 同社では株式取得の目的について、「事業所給食事業を中心に全国展開する日京クリエイトを子会社化することで、両社の得意分野を活かしたシナジーをあげ、総合給食企業としての事業基盤の確立。また、給食事業を取り巻く環境は、事業所給食市場の縮小、競争の激化など今後も厳しくなることが予想され、当社グループの事業所給食部門を強化すること」としている。

 日京クリエイトの売上高は「給食関係で300億円」(同社総務部)。今後、子会社化による食材の仕入については、「(日京クリエイトの)これまでの仕入のやり方にもよるが、バイイングパワー(の対応)も出てくる」とのこと。同社は精米工場を宮城と熊本に有しており、他地区の工場取得については、「いまのところ具体化した話はないが、可能性はある」とのコメント。


-2010年4月1日-

◆(社)東京穀物市況調査会が3月31日付けで解散

 社団法人東京穀物市況調査会(窪田武理事長)は3月30日、臨時総会を開催し平成22年3月31日付けをもって解散することを決めた。

 同調査会は、1957年1月に農林大臣の許可を受けて設立。事業内容としては東京穀物商品取引所に協力する形で新規上場商品の研究開発を始め、商品先物取引の調査研究、情報収集及び提供、そして普及啓蒙活動などを行ってきた。

 しかし、昨今の先物取引業界を巡る状況は総取引数量が急激に減少し、これに伴い東京穀物商品取引所の会員の脱退が相次ぎ、必然的に取引参加者が急速に離脱するという厳しい状態に追い込まれている。当然、同調査会の運営に必要な経費である同取引所からの特別会費や会員収入が望めなくなり、事業を継続することが極めて困難な情勢となっている。

 また、東京穀物商品取引所は昨年11月に会員組織から株式会社組織へと移行しており、同調査会の事業活動について自ら行うことが可能となっている。それらの要因等を理由に同調査会の役割は終了したものと判断、今回の措置となったもの。


-2010年3月31日-

◆政府米買受資格、有効期間2年で更新へ

 農水省は3月29日、「政府米の売渡に係わる買受資格の定期審査」の概要を公表した。政府米の買受資格については随時受け付けていたが、有効期間を設けて定期更新する手法に変更したもので、これまで国内産米、MA米を買い受けていた有資格者とみなされている者でも22年度に政府米を買受る場合は新たに申請が必要。農水省では、「特に要件で変わった点はなく、違反などの問題がない限り、有資格者は更新される」としている。

 また、販売用途では、(1)特に限定のない用途(2)加工原材料用(3)配合飼料用(4)その他必要と認める用途に、バイオ燃料原料用が加わった。要件は▽自己資金が300万円以上▽バイオ燃料地域利用モデル実証事業において、輸入米を使用した地域計画に基づき実施する事業実施主体であること…など。

 主な概要は次の通り。【申請期間】3月29日~4月12日。なお、この期間以外においても、随時申請は受け付けている【有効期間】有資格者となった日から、24年3月31日まで【結果通知】「どのくらいの数がくるのか分からないが、早めに対応したい」。定期審査以後の申請は5月以降の予定【現地確認】申請者のうち、加工原材料用、配合飼料用、バイオ燃料原料用、その他必要と認める用途については、申請事務所などの長が現地確認を行う。


-2010年3月30日-

◆「米アドバイス事業」をスタート(穀検)

 日本穀物検定協会は3月26日、理事会・評議員会を開催し、22年度事業計画・収支予算案を原案通り承認した。米トレサ法や国の組織再編など新たな制度に合わせた検査検定、理化学分析、調査・研究開発などに取り組む。新規事業では、米トレサ法施行を踏まえた「米アドバイス事業」をスタートするほか、輸入食糧麦の即時販売・民間備蓄の対応した業務を展開。また、食味ランギングで特Aに評価された12県20産地の栽培指導方法などをまとめた米作り特集版を5月を目途に編集するほか、全国瑞穂食糧検査協会と連携し、農協系登録検査機関職員も対象とした農産物検査員の育成事業を行う。

 山本徹会長は記者説明会で、「昭和26年に業務を開始。職員は同46年度の1,308名、事業収入は平成6年度の92億26百万円がピーク。平成21年は45億円程度で、近年45~46億円で推移している」と穀検の58年の歴史を確認した上で、「22年度の事業収入計画は50億11百万円で承認を受けた」と説明。食の安全安心が国民的課題との認識を示し、理化学分析のニーズが高まっていると指摘。同分野の事業収入は16年度の25.7%から20年度は37.8%にまで増加している。中央研究所の人員や施設を充実するため、所有不動産を売却し整備していく方針が了承されたことも報告した。

 新規事業の「米アドバイス事業」は今年3月からスタート。生産者や米穀販売業者などを対象に、研修会・セミナー開催やコンサルタント事業を実施。品種・検査・安全性・DNA鑑定など米の基礎知識から、米トレサ法・関連法規の説明、計量管理、サンプリング理論、食味官能試験・味覚識別試験など、要望に応じて研修カリキュラムを組み立て、講義・実技実習など専門研修を行うもので、専門分野のアドバイザーも派遣する。すでに3月には大手卸の職員22名を対象に2日間の研修を行ったという。費用は講座の内容や日数により異なる。お問い合わせは穀検関東支部(TEL03-3668-0931。児玉、佐藤、平島)まで。


-2010年3月29日-

◆「食品安全庁」の創設を検討(基本計画)

 農水省は3月25日、食料・農業・農村政策審議会企画部会(第23回)を開き、「食料・農業・農村基本計画」の修正案を提出、出席した各委員から大筋で了承された。さらなる若干の修正は鈴木部会長に一任され、赤松農林水産大臣は「29日の政策審議会で答申を受け、30日の閣議決定したい」と述べた。

 修正案では、32年度の自給率目標50%(供給熱量ベース)や、その実現に向けての生産数量目標については変更はなく、“食料・農業・農村政策を日本の国家戦略の一つと位置づける”“関係府省の連携の下で総合的かつ計画的に推進”などの文言が新たに盛り込まれた。

 総論のポイントは「戸別所得補償制度の導入」「消費者ニーズに合った生産体制への転換」「農業の6次産業化」など、農政転換の柱となるもの。「戸別所得補償制度」については、“実施に向けて検討”とされていたものを“モデル対策の実施状況を踏まえて、23年度から実施する”に修正されたほか、6次産業化により“6兆円規模の新産業を農山漁村地域に創出することを目指す”と明記。また、食品の安全性向上の取り組みとして、“「食品安全庁」について、関係府省の連携の下、検討を行う”と提起された。


-2010年3月26日-

◆米国加州第5位の精米会社に40%出資(豊田通商)

 豊田通商(株)(名古屋市)は3月24日、米国の精米会社・サンバレー・ライス社(カリフォルニア州アーバックル市、SVR社)とSVR社の持分資本の40%を取得することで合意したと公表した。今後は共同経営パートナーとして、海外で伸張著しい日本食食品市場へのコメ流通販売に、本格的に参入するとしている。

 SVR社は2000年創業の米国北部カリフォルニア州の準大手精米会社で、事業内容はコメの集荷・精米・販売。「カリフォルニア州内の生産(集荷)シェアは第5位で、日本食向けの中・短粒種の供給において高いシェアを持っている」(同社広報・IR室)。従業員は120名で、豊田通商では近く役員を派遣する予定。

 今回の出資により、豊田通商はSVR社の販売ルートを通じ、コメ以外の食品販売・物流にも取り組み、海外での総合食品バリューチェーンの拡大を目指す。一方、SVR社はさらなる需要確保に向け、原料調達・製造・品質管理の一貫体制を強化、合わせて豊田通商の持つ海外ネットワークとロジスティック機能を取り入れ、販売拡大を目指す。


-2010年3月25日-

◆外食業界で小盛り需要が増加

 大手牛丼チェーンの吉野家は、ミニサイズの牛どんを発売する。並盛りを食べきれない女性客などに対応する目的とのこと。すでに導入済みの他チェーンでは好評とのことで、男性客の利用も多いという。

 うどんなどサイドメニューと組み合わせて注文する行動がほとんどだが、「小盛りの牛丼一杯で食事を済ます客もいる」(関係筋)との指摘も。外食業界では、この1~2年で大盛り需要と同時に小盛り需要も多く、新たにメニューに加えるチェーンの例が増えている。

 先日取材した有力A定食チェーンでは、「特盛り、大盛り、普通盛りと3タイプの白飯を提供してきたが、昨年から小盛りを出して欲しいとの要望が入っている。4月から新たに小盛りを発売することにした。多くは女性客からの要望だが、若年層の男性客からの声も聞かれる。外食業界ではメガ牛丼など大盛り需要と、小食対応を求める需要と2極化している」(バイヤー)と解説する。

 また、B和食チェーンも、「最近は量を多く食べる客と、少ししか食べない客とに大きく別れている。米飯メニューでは、どうも1人当たりの食べる量が減っている気がする。今後は小食派に喜ばれるメニュー開発が課題」(バイヤー)と指摘。


-2010年3月24日-

◆恵方寿司は好調も精米不調(2月スーパー)

 日本チェーンストア協会(68社・8,201店)がまとめた2月のスーパー販売概況によると、売上高は9,333億円(前年同月比2.0%減)と15カ月連続のマイナスとなった。

 食料品の売上高も6,176億円(同2.3%)減で、「1月に比べ下げ幅は小さかったが、依然として厳しい状況が続いている。消費者の生活防衛意識の高まりと、節約志向による低価格化が影響した。商品別では精米商品は不調であったが、恵方寿司、手巻き寿司など米飯類は好調だった」としている。

 2月のスーパー取引は、「5キロ1,580円、10キロ2,980円と決算セール効果で下旬から回復したが、前半のマイナスを払拭するには至らなかった。地区別では特に関東から北日本の不振が際立っていた。また、納入先チェーン別の成績格差が、2月は目立っている。米飯、総菜部門では恵方寿司が不況知らずで、前年を上回る販売実績を残している。第2の恵方寿司が待望される」(有力A卸)。

 今回の調査対象店舗は全国で8,201店だが、前年同期と比較すると585店の減少となっている。赤字店舗クローズと量販店業界の厳しさがうかがわれるデータだ。


-2010年3月23日-

◆ドラッグ市場の成長に注目

 日本ドラッグストア協会がまとめた2009年度のドラッグストア市場規模は、前年比4%増の5兆4,430億円。調査開始から10年連続の増加で、09年度は特に食品の伸びが大きかったと分析している。最近は、食品部門の品揃えが充実しており、一般的な食品スーパー並みの売場も見られる。中でも精米商品を扱うチェーン(店舗)は増加傾向にあり、地域によってはかなりの売上実績を示す事例も聞かれる。
 こうした動きは、米卸の営業担当者も迅速に反応しており、「かつてはドラッグストアで米を買うことなど考えられなかったが、この1~2年ですっかり普通の光景となっている。特に景気悪化による節約志向が広まった昨年から、ドラッグストアにおける売上の上昇が目立っている」(大手A卸)。

 「値頃感ある食品で集客して、利益率の高い医薬品等で収益を稼ぐ戦略だ。米の品揃えは、かつての中米10キロ1,480円などから、広域銘柄の単品などへ格段にグレードアップしている。今後は普通の取引先として新規開拓していく」(大手B卸)といったコメントも。リカーなどDS業態を含め、業界内から注目が集まりつつある。


-2010年3月19日-

◆マンナンヒカリ売上目標21億円(大塚食品)

 大塚食品(株)(中井吉人社長/大阪市)は3月17日、ホテルオークラ東京で「2010年度製品政策発表会」を開催した。

 冒頭、中井社長は「当社は大塚食品と大塚ベバレジが今年1月1日に合併し、食品と飲料の両部門を持つ総合食品メーカーとしてスタートしている。昨年の6月から統合に向けて両社が動き始め、グループ内とはいえ半年間というスピードで合併を達成した。新生大塚食品としては潜在する需要を広げるべく、品質を最も大事なテーマとして事業を進めていきたい。日本、中国、アメリカを3大フィールドとして、今後の4年間で売上高1,000億円を目標にしていく」と挨拶した。

 食品事業部の座間富治男事業部長は、マンナンヒカリの来期売上げについて、今期見込みの11億円に対し、2倍以上となる目標21億円を示した。新規ユーザー50万世帯の獲得を目指し、営業部員を現行の16名から35名に増員する。開拓先はコンビニ、量販店、生協、事業所給食、外食などと共に、「テレビ・ラジオの通販やネットスーパーと通販ビジネスにも参入していきたい」という。

 今期中までにイオン、イトーヨーカドー、ローソン、ファミリーマート、サークルKサンクスを始めとして、大手流通チェーンの弁当、おにぎり等で採用されており、「商品に添付してもらうマンナンヒカリのロゴマークを、さらに認知度を高めていきたい」考え。また、米の消費促進に関係する事項としては、「ボンカレーシリーズに代表されるレトルトカレー、おかゆのリソラシリーズは、今秋に大幅なリニューアルを予定する」という。


-2010年3月18日-

◆水田面積、衛星画像利用で効率化へ(作物統計)

 農水省は、作物統計の調査手法を見直す方向。23年から戸別所得補償制度が本格実施されることを踏まえ、(1)品目別の調査を一括調査に切り替え(2)水稲の作付面積調査を、台帳から衛星画像へ…の2つを見直す予定。

 それぞれ24年を目途に進める。出先機関の改革により、職員は平成17年の4,100名から22年に2,200名に削減しており、効率化を目指す。


-2010年3月17日-

◆特栽米などネット通販に参入(くら寿司)

 くら寿司を展開する(株)くらコーポレーションでは、3月15日から特別栽培米など食品のネット通販事業を開始した。扱い商品は、米、味付けのり、粉末緑茶、純米酒など合計12品目で、ネット上で注文しカードかコンビニで支払いする仕組み。

 精米商品は特栽米2キロ袋で、▽富山コシヒカリ1,900円▽山形庄内ひとめぼれ▽福岡ヒノヒカリ1,600円の3銘柄。

 今回の件については、「米を始めとして顧客の家庭においても、安心・安全、本物の美味しさを味わってもらいたいとの思いから参入した。すべて当社の契約先の商品で自信を持ってお奨め出来る」(本社広報部)としている。同社では、回転寿司の無添くら寿司を中心に252店を展開している。


-2010年3月16日-

◆2月末検査456万トン、前年比27万トン減

 農水省がまとめた2月末現在における21年産検査結果(速報値)は455万6千トン、前年産同期比26万5千トン減となった。2月単月で11万7千トンが積み上がった。過去2年の3~10月期の受検量(50~54万トン)や、2月末時点の受検率53.8%から推定すると、最終値は500~510万トンの水準が見込まれる。

 種類別の検査は、水稲431万3千トン(前年比94.4%)、醸造用6万9千トン(92.7%)、水稲もち17万4千トン(98.2%)、陸もち2百トン(125.1%)。うるち米の比率は、1等85.1%(前年産比+5.5ポイント)、2等12.4%(-4.9ポイント)、3等1.1%(-0.5ポイント)、規格外1.4%(-0.1ポイント)。2等以下の格付け理由は、整粒不足26.8%、充実不足26.2%。


-2010年3月15日-

◆直売所が善戦中

 全国で約1万4,000カ所と言われるJAなどの農産物直売所が、販売不振に苦慮する量販店を横目に好調を持続しているという。店舗による優劣があるが、年商2億円もの売上げを誇る事例もあり、末端担当者が参考にリサーチするケースも多いとのこと。

 西日本のA量販店の精米担当者によると、「先日、青果のバイヤーと一緒に絶好調と言われる道の駅など何カ所か農産物直売所を視察した。まず印象に残ったのは、商品のひとつひとつに付記されて、生産者の紹介からこだわりまで丁寧に説明されたPOPカードだ。手書きの点からも安心・安全なイメージが伝わり、我々の目から見ても購買意欲が刺激される。精米商品は平均して1キロ460~480円と安くないが、泥臭い陳列手法などの効果もあり、一定規模の売れ行きがあるようだ。効率を重視する自社チェーンでの導入は難しい面もあるが、アレンジの上で段階的に取り入れたい」としている。

 また、B量販店からも、「農産物直売所は野菜、果物など全体的に一般的な量販店に比べると割高だが、かなり動きが良い店舗があると聞いている。安くなければ消費者は飛びつかないとの傾向に逆行する現象で、分析しながらMDの参考にしていきたい」としている。


-2010年3月12日-

◆米作り事業の子会社、業績低迷で解散(マルシェ)

 八剣伝、酔虎伝、居心伝などを展開するマルシェ(株)は、3月10日開催の取締役会において、子会社のエコファーム・マルシェ(株)(大阪市中央区。資本金1,000万円)の解散・清算を決議したと公表。解散日は3月31日。

 エコファーム・マルシェは、平成17年11月に設立し、荒廃田を復興させて米作り事業や農作物を使用して加工品の生産、販売を行ってきたが、業績が低迷し改善が見込めないことから、マルシェグループの経営効率化を図るため解散することを決めたという。

 最近3年間の業績は、(平成19年3月期)売上高=2百万円、経常利益=11百万円の損失(平成20年3月期)売上高=9百万円、経常利益=27百万の損失(平成21年3月期)売上高=40百万円、経常利益=20百万円の損失…だった。


-2010年3月11日-

◆佐賀と新潟で県間調整(22年産需要量)

 22年産米の需要量について、佐賀と新潟のJA間で県間調整を行うことになった。佐賀が2,615トンを提供し、新潟が枠を譲り受ける格好。調整金は、10a当たり3万5,000円。

 佐賀はJAさが、JAからつ、新潟はJA魚沼みなみ、JAしおざわ、JA十日町。この結果、生産目標数量は佐賀県14万9,605トン、新潟県56万0,445トンとなる。

 昨年までは、農水省が産地確立交付金の増額・減額で都道府県間の調整を行ってきた。戸別所得補償モデル対策への変更で仕組みが変わったため、個別対応で進められた。

 ちなみに21年産の県間調整では、佐賀8,580トン、大分690トン、宮城250トンの3県が合計9,520トンの削減を申出し、新潟5,040トン、石川1,673トン、長野1,579トン、山形931トン、山梨297トンの5県で配分した。削減した県は交付金が増え、増加した県は減額された。


-2010年3月10日-

◆ブランド名「熊水そだち」に決定(熊本・くまさんの力)

 くまもと売れる米づくり推進本部は3月7日、新品種「くまさんの力」のブランド名を『熊水(ゆうすい)そだち』に決定したと発表した。昨年11月~今年1月までネーミングを募集しており、応募総数1,275件から選ばれた。新ネーミングの米袋による販売は4月下旬を目標に進行中で、県内卸により主に県内量販店・小売店向けに行われる。

 くまさんの力は、ヒノヒカリを母に、北陸174号を父に開発された耐暑性品種で、艶があり、モチモチとした噛むほどに味のある美味しさが特徴。21年産米はJA熊本市を中心に163haで作付され、収穫量は約780トン。

 今後の推進計画は[22年産米]▽作付=325ha▽収穫予想=1,560トン(10a当たり8俵で試算)▽委託見込み=1,404トン(収穫予想の90%で試算)[23年産米]▽835ha▽4,008トン▽3,607トン。

 また、販売については、(1)県内卸で対応(2)価格はヒノヒカリと同価格~▲300円▽統一米袋で臨む▽宣伝(TV・ラジオ)・広告(新聞)を多様して認知度のアップ-などを上げている。


-2010年3月9日-

◆『おこめ券』が住宅エコポイントの交換商品に(全米販)

 全国米穀販売事業共済協同組合(全米販)はこのほど、エコポイントの活用による環境対応住宅普及促進事業における交換商品提供事業者として採択され、家電エコポイント制度に続き、『全国共通おこめ券』が住宅エコポイント制度の交換商品となった。

 このおこめ券は、昭和58年11月発行以来、現在までに3億5千万枚を超えて発行されており、今回の制度への参画によって、社会的な認知がさらに高まることが期待されるところ。交換商品は、家電エコポイント制度同様『エコポイント10,000点と「全国共通おこめ券20枚(8,800円分)」』で、使用飛車への直送による受渡しとなる。また環境保護対策への寄附も同様に1枚につき1円を予定している。

 なお、家電エコポイント制度と同様、個人情報を取り扱うことや受渡しの際の本人確認・不正防止対策が必要なため、米穀卸売業者や小売店・量販店等での店頭での受渡しは行わないこととしており、商品の発送仕様、受領確認などさまざまな制約もあるため、プライバシーマーク取得企業へ管理・配送関連業務を委託することにしている。詳しいお問い合わせは、全米販事業部おこめ券(電話03-4334-2135)まで。


-2010年3月8日-

◆米など農業参入の気運が高まる(生協・外食)

 全国の各生協において、米の直接栽培への取組みが広まってきそうだ。安全・安心を最重要視する業態特性から、日本の主食である米に深く関わる姿勢を示す狙いがあるようだ。また、外食業界も米栽培に関心を持つチェーンがあり、商社や米卸も巻き込んで中長期計画での産地への食い込みが予想される。

 有力A生協の米担当者からは、「生協業界全体で農業へ直接に参入しようとの気運が高まっており、4月以降の新事業年度にテーマとして盛り込む例が多く聞かれる。当生協においても商品本部が窓口となって、すでに地域エリアで水田の確保に向け接触を進めている。大手量販店等との差別化には生協の強味を出す必要があり、その意味で主食の米栽培に取組んでいきたい。手法は生産農家の囲い込み(組織化)と、JAとの共同化の2つのパターンを想定している。3~4年後に規模がまとまればと考える。同じような動きは全国生協で出ており、取組みは広がってくる」との状況。

 また、有力なB外食チェーンも、「まだまだ構想段階ではあるが、野菜・米など自社で使う食材の直接栽培には関心がある。参入してしばらくは大きな負担となるが、軌道に乗ればコストの削減に繋がると見ている。雑談ベースながら取引関係の商社、卸と話題にしており、将来的に農業へ乗り出す可能性は十分にあるとの認識」としている。


-2010年3月5日-

◆明暗はっきりの外食チェーン決算

 外食チェーンの決算を見ると、企業間の明暗がはっきりと出ている。消費者志向に対応した低価格メニューの提供や、厳選した食材使用など個性的な企業が伸びる一方で、割高感が否めないファミレス等は厳しい結果となっている。

 好業績(予想を含む)は、サイゼリヤ、王将フードサービス、幸楽苑、ハイディ日高、リンガーハット、くらコーポレーション、あきんどスシローなど。いずれも低価格メニューや独自メニューを提供する「店舗の主張が明確な企業」(関係筋)。

 一方、画一的で割高感が感じられるメニューを提供するファミレス等は、客数・売上高とも伸び悩む傾向が強くなっている。3~4月の新営業年度からは、好調チェーンへの新規コメ納入開拓が活発になると見られる。

 外食業界は、「1997年の29兆円をピークとして市場規模の縮小が続いており、今期も単純に前年と比較した場合には5%から10%程度は縮小したと言われている」(同)と指摘される。


-2010年3月4日-

◆「割」への移行期間、今月末で終了(精米表示)

 平成21年1月の品質表示基準の改定で、精米表示における使用割合の記載方法が「%」から「割」に変更されており、その移行期間が今月31日で終了となる。すでに量販店などの商品は、「割」表示に移行しているケースも多いが、4月1日以降に製造した商品は、新表示でなければJAS違反となるので注意が必要。

 今回の改定は、18年10月に開催された米の農産物検査等検討会で、単一原料米でも意図せざる混入(コンタミ)があることが示されことを受けて、食品表示に関する共同会議で議論し、消費者が商品の内容に誤解することを防ぐため、変更したもの。「割」表示でも、〇〇県コシヒカリ75%、〇〇県あきたこまち25%の場合、「国産米10割(〇〇県コシヒカリ7.5割、〇〇県あきたこまち2.5割)」など事実に基づいて表示することが求められる。

 なお、米トレサ法(米穀等の取引等に係る情報の伝達及び産地情報の伝達に関する法律)によって、米穀事業者は平成23年7月1日から指定米穀等の産地を一般消費者に伝達しなければならないが、JAS法により定められた品質表示基準に従って産地を表示しなければならない場合は、米トレサの対象外となるので、引き続き玄米及び精米品質表示基準に基づく表示が行うことになる。


-2010年3月3日-

◆モデル事業など22年度予算案が可決(衆議院)

 22年度の予算案は3月2日、衆議院予算委員会で連立与党の賛成多数により可決され、同日夕方の本会議でも可決、参議院に送られる見通し。憲法の規定により衆院通過後30日で自然成立するため予算の年度内の成立が確定する。

 農業関連では戸別所得補償制度や食糧備蓄について審議され、野党議員からは新制度における生産調整の実効性と米価下落についての懸念が続出、過剰米対策や出口対策の必要性が求められた。

 赤松大臣を始め政府・与党側は、モデル事業は参加するメリットが多く、これまでの減反非協力者も多く参加するとの見込みから、「需給は締まり、価格は下落しない」との答弁を繰り返した。

 1日の予算委員会と分科会でも赤松大臣は、「秋田の大潟村でも全体で90%以上の参加率になり、約20万俵(1万2千トン)生産量が減る」との事例を紹介。「大潟村は全国から注目される地域であり、そこでの成功は福島などの東北地域や、関東などでも良い影響を与える」と続けたが、果たして見込み通りになるかどうか。


-2010年3月2日-

◆17年産政府米の1月引取1千トンに縮小

 農水省はこのほど、今年1月における17年産政府米の販売(引取ベース)を1千トンとまとめた。

 昨年7月からの販売累計は2万3千トンとなり、前年同期(13万5千トン)に比べて17%、数量にして11万2千トン少ないペース。残り2~6月分を加えても年間3万トン程度と、近年で最も少ない需要量にとどまりそうだ。

 21年産の市況に比べて、17年産の予定価格が割高なことが主要因。一定価格で、同じ品質の産地柄を使う業務用や加工用等の用途に限定されている。


-2010年3月1日-

◆ファーストフード売上げ104.9%(1月外食)

 日本フードサービス協会がまとめた1月の外食動向調査によると、全店ベースの売上高は101.8%と3カ月ぶりに前年実績を上回った。客単価は96.1%と前月に続き下落したが、来店客数が105.9%と伸びたたことでカバーした。「昨年の1月より休日が1日多かったこと、天候に恵まれたことなどが追い風となった」と分析。

 業態別では、▽ファーストフード=売上高104.9%、来店客数108.0%と前年を上回り、麺類、持ち帰り弁当、回転寿司の各チェーンが好調だった▽ファミリーレストラン=客単価95.3%と下落したが、来店客数105.1%、売上高100.2%と前年実績を上回った。中華チェーンが売上高103.4%、洋風チェーンが105.2%と好調だった▽パブ・居酒屋=売上高96.9%、来店客数98.7%、客単価98.3%と前月調査に続いて厳しい結果となった。

 1月の外食取引には、「牛丼チェーンなどファーストフードは、企業間の明暗別れたが全体的に好調だった。特に回転寿司チェーンは勝ち組、負け組が明確になりつつあり、3月以降は店舗のスクラップも出てきそうだ。ファミリーレストランも12月から回復傾向が続くが、チェーン間の格差が広がってきた」(関係筋)と指摘される。


-2010年2月26日-

◆マンナンヒカリのおむすびが人気(おむすび専科)

 「おむすび専科」を展開する(株)グゥー(埼玉県)では、マンナンヒカリを使用した商品の売れ行きが伸びているという。

 販売するのは「マンナンヒカリの藻塩おむすび(140円)」、「マンナンヒカリの紀州梅おむすび(180円)」の2タイプ。1個当たり48gのマンナンヒカリを配合することで、カロリーを30%カットすると共に食物繊維が3.5g(レタスの玉中1個分)取れるとのこと。

 「カロリーカット、食物繊維と女性の関心事に着目し、大塚食品のマンナンヒカリを採用し商品化した。魚沼コシヒカリを使用した独自の最適合米との相性は抜群。購買層は7対3と女性の割合が多い。今後もマンナンヒカリの展開を積極的に行っていく」(北詰東京営業統括部長)とする。

 おむすび専科は、現在のところ関東、東北で27店を展開し、米、水、塩、海苔など素材に強いこだわりを持つ。おむすびのラインナップは全部で40種で、全店合計で1日に1万5,000個以上が販売されるという。日本一美味しいおむすび店を目指すとして、「洗米から炊飯、にぎる時のご飯温度や、握る回数に至るまで約28項目の美味しさを追求するための決まり事がある」としている。


-2010年2月25日-

◆メニューや原料費削減に不安の声(ファミレス取引)

 ファミレスは、春以降からメニューを縮小する動きが聞かれる。効率化とコスト削減による収益力の向上が狙い。同時にメニュー内容リニューアルの抑制、季節メニューの削減まで盛りまれている。食材コストの徹底的な低減も打ち出すことで、納入先の米卸から警戒と不安の声がでている。

 バリエーション豊富なメニューはファミレスの魅力だが、同時に多大なコスト負担が掛かるのも事実だ。複数の大手ファミレスではメニュー点数を下げることで、手間とコストの削減を目指す方針。

 「手法としては理解出来るが諸刃の剣だ。確かに収益体質がは改善出来るかもしれないが、メニューが少なくなると客は飽きてしまう。加えて年間を通してのリニューアルの抑制は、集客力のダウンに繋がる恐れがある。せっかく回復してきた業績の悪化が心配される」(関係A卸)と指摘する。

 また、同じ理由による食材コストの削減には、「今はほとんどが21年産米の単品銘柄を使用しているが、先方の出方次第によってはブレンド米の提案も選択肢だ。すでに一部の和食チェーンでは20年産の単品銘柄から、業績悪化を理由に21年産米ではブレンド米に切り替えている。ファミレスは当面、来月の商談が最初の山場だ」(関係B卸)とする。


-2010年2月24日-

◆業績回復、決算予想を上方修正(リンガーハット)

 長崎ちゃんぽんチェーンの(株)リンガーハットは、既存店の売上高が計画以上に回復したため、2月の通期決算予想を売上高323億円(+1億円)、経常利益7億30百万円(+1億30百万円)と上方修正した。

 要因は、(1)餃子の皮に米粉をブレンドして、食べた時のパリパリ感を向上(2)従来は冷凍の形で加工メーカーから仕入れていたチャーハンを、佐賀工場での完全内製化に切り替え。コスト面の削減効果と、バリエーションを充実(3)全店で使用する野菜を完全に国産化-などが奏功し、12月は前年同月比105.9%、1月は108.1%と業績が改善したため。

 同社グループの年間の米使用量は約1,400トンで、東日本地区は関東産コシヒカリ、西日本地区は中国産コシヒカリを使用している。自社工場で製造するチャーハンは、北海道きらら、佐賀たんぼの夢のブレンド米が使われている。

 「国産野菜へ切り替えた直後はメニュー価格を上げたことから、客数、売上高ともしばらくは苦戦が続いたようだ。しかし、取組みの認知度が広まるにつれ、客足が戻り業績が急速に回復。個性的なチェーンは評価されると見ている」(関係筋)との声を聞く。


-2010年2月23日-

◆コシへの変更が好評(フジオフードシステム)

 (株)フジオフードシステム(大阪市)はこのほど、21年12月期決算(1月~12月)の連結業績を公表した。売上高206億37百万円、営業利益12億92百万円、経常利益11億72百万円、当期利益2億18百万円。

 主力ブランドの「まいどおおきに食堂」は、直営部門の売上高86億60百万円。「メニュー・価格など商品開発の見直し、店舗内経費削減に注力した結果、既存店の収益力を高めることが出来た。

 また11月から直営全店において米の銘柄をコシヒカリに変更し、コシヒカリキャンペーンを展開した。人気、知名度、味が日本一の米を手頃な価格で提供することで、お客から好評な意見を頂いている。FC店も順次コシヒカリへの変更を進めている」とする。

 当期末の店舗数は、「まいどおおきに食堂」517店、「つるまる」37店など合計715店舗(直営272店、FC437店、海外6店)。平成22年12月期の通期業績は、連結売上高208億円、経常利益10億60百万円、当期純利益2億23百万円を見込む。


-2010年2月22日-

◆DSトライアルが関東へ出店攻勢

 福岡を基盤とするディスカウント業態のトライアルが、関東、東北など北日本地区へ積極的な出店を進めている。一般的な量販店なみに充実した食品の品揃えが特徴で、価格帯も大手チェーンのPB以上の低価格を実現させている。

 精米商品は10キロ袋を基本に2,980円前後の価格帯で、九州ならヒノヒカリ、関東ではひとめぼれ、コシヒカリ等が販売されている。

 価格のみなら量販店の週末特売でも見られるが、「カップ麺59円(箱買いなら30個入りで1,700円)、缶入りお茶27円、おにぎり67円と、破格値の商品を目当てに来店した客が精米も購入していく」(都内A卸)という購買行動が目立つとのこと。関東ではまだ店舗数が少ないものの、米卸営業担当の間では勢いの良さが話題になっている。

 福岡県内では、「1店舗当たりの販売力が高くて、月商が地場の食品SMの2倍との事例も聞く。地域によっては精米商品など食品スーパーの売上高を“喰う”現象が起きている」(福岡B卸)との指摘も。

 トライアルの売上高は、ここ何年も右肩上がりを続けている。2002年度に216億円だった年商が、前期の2009年度には1,711億円にまで成長している。2010年度中にも関東へ多くの出店計画が持たれており、米穀業界への影響力も強まりそうだ。


-2010年2月19日-

◆新潟コシDNA調査、全国に拡大(県)

 新潟県は、県産コシヒカリの信頼を確保するため消費地で実施しているDNA調査など流通実態調査を拡充する。ひ
 2月17日に公表した22年度予算案では、「新潟米モニター設置事業」として1,600万円を計上(21年度200万円)した。今年度から実施している首都圏に加え、中京圏、関西圏ほか、北から南までフォローしたい考え。継続して新潟米モニターも設置(21年度と同じ20名)する。

 今年度は、首都圏(東京、神奈川、千葉、埼玉)のスーパー、ディスカウントストアで年2回(各25点)購入し、DNA分析を実施。22年度は、その検査規模で12回分の予算を計上した。「北から南まで全国の大都市圏を対象に実施個所や回数、時期などを決めていく」(食品・流通課)方針。


-2010年2月18日-

◆沖縄ひとめ、田植えスタートも低温懸念

 沖縄・八重山管内では、22産産米の田植えが始まっている。「田植えは一部の早い人を除いて2月1日くらいから始まり、3月20日頃を目途に行われる。ピークは例年通り2月20日からの見込み」(関係者)としている。

 今年は寒暖の差が大きいようで、「いまのところは植え傷みが出ていないものの、石垣では16日の気温が15度まで下がっており、心配な状況」としている。

 作付品種は、ひとめぼれが約90%を占め、その他はもち米・黒米・ミルキークイーンなど。系統集荷は、22年産米もひとめぼれのみ。作付面積は300ha程度で、こちらも前年産と変わらず。


-2010年2月17日-

◆生産量17万5千トン、前年比11万トン増(豪州)

 2010/11年のオーストラリア米の生産量は17万5千トン超となる見込み。

 オーストラリア農業資源経済局(ABARE)が2月16日に公表した作物レポートによると、ニューサウスウェールズ州における今期の作付面積は1万9千ha、単収9.21トン、生産量は17万5千トンの予測。前期は作付面積8千ha、単収7.75トン、生産量6万3千トンだったため、10万トン以上の増産となる。

 今期は1・2月にある程度の降雨があったこと、また、潅漑用水の配分が増加したことにより、作付面積を拡大できたもの。さらに天候の回復により単収見込みが平均を上回っていることも増産につながった。作物レポートでは2月の気温が温暖に推移すれば、生産量はさらに向上する可能性がある、としている。


-2010年2月16日-

◆9点が「A」評価に昇格(穀検の食味ランク)

 穀検が公表した21年産食味ランキングによると、低温・日照不足の影響を受けて全般的に食味評価は前年を下回る傾向だった。

 同協会が独自に設定する基準米(近畿コシヒカリのブレンド)と比べて、特に良好な「特A」の数は20点と変わらなかったが、そのレベルは前年より低め。また、基準米より良好な「A」評価は38点と前年より6点減。

 その中で、基準米と同等の「A’」評価から「A」評価に昇格したのは、石川全県コシヒカリ、愛知三河コシヒカリ・尾張あいちのかおり、京都丹波コシヒカリ、奈良県北ヒノヒカリ、山口県中コシヒカリ、愛媛全県ヒノヒカリ、熊本城南ヒノヒカリ、大分豊肥ヒノヒカリ-の9点。逆に、「A」から「A’」に降格したのは16点。新規対象となった愛知三河ミネアサヒ、佐賀北部ヒノヒカリ、宮崎霧島まいひかりの3点が「A」となっている。


-2010年2月15日-

◆発芽米事業の売上8億円(ファンケル10~12月)

 (株)ファンケルは10日、22年3月期第3四半期の決算を公表。会計期間(10~12月)における発芽米事業の売上高は8億63百万円(前年比8.3%減)となった。新米キャンペーンの実施や「発芽米スープごはん」の販売など積極的な拡販に努めたものの、コンビニなど業務用の低迷が続いたとしている。

 発芽米事業を含めたその他事業の売上高は54億29百万円(1.8%増)で、営業利益は16百万円(前年同四半期は1億18百万円の損失)と四半期ベースでは19年3月期第3四半期以来の黒字に転換した。なお、連結売上高は289億78百万円(8.8%増)。


-2010年2月12日-

◆セブンイレブンもチルド弁当を投入

 セブン-イレブン・ジャパンでは、予定を前倒しする形で、今月から日持ち期間の長いチルド弁当を発売していく予定という。同分野ではファミリーマートが昨年中に販売エリアを全国に拡大するなどコンビニ業界では先行展開している。従来の弁当に比べ賞味期限を延ばすことで、廃棄ロスの削減を実現させるなどコスト面の効率化を目指す。

 実際の販売状況については、「発売からしばらくは何日も経過した弁当を敬遠する消費者が多かったが、宣伝効果が浸透してからは売上が伸びている。新商品を定期的に投入することで、現在ではバリエーションも豊富になった。また、店舗側も日持ちがすることでの経費負担の軽減と、思い切った発注が掛けられるようになった」(関係筋)としている。

 原料米は、「通常の米飯商品と同じ銘柄米を、特殊な工程を経て商品化している」(同)とのこと。22年産米へ向け、「よりチルド弁当に合う産地銘柄米、ブレンド米の提案も考えていきたい。当然のことだが、22年産米の指名入札では、新規参入のライバルが出てくることを覚悟している」とする。最大手のセブンイレブンの参入により、産地を巻き込んでの新たな争いが予想される。


-2010年2月10日-

◆米粉2・3月講座の受講者募集(こっけん料理研究所)

 「こっけん料理研究所」では、米粉食品の2月及び3月スタート講座の受講者を募集中。米粉食品の普及推進では、家庭等での米粉調理のレシピ、調理技術等の普及が大きな鍵を握る。地域での指導者育成が急務になっている。

 「米粉ケーキ・調理コース」(3月29日スタート)では、グルテン等加えない米粉100%使用のケーキや米粉パン、ソース類、グラタン、クッキー、天ぷらなどの調理と米粉特性などの技術・知識を習得し、地域で普及指導できる方の育成を行う。募集人員は20名(先着順)。

 「米粉パスタコース」(2月24日スタート)は、▽米粉パスタ製造・販売を考えている方▽パスタ用原料米を生産したい方▽米粉パスタメニュー販売を考えている方▽米粉100%による米粉パスタの製造技術と各種米粉パスタ調理の技術習得をされたい方-などが対象。

 募集人員は15名(先着順)。有料で、問い合わせは「こっけん料理研究所」TEL03-6661-9381まで。


-2010年2月9日-

◆「岩手の米がうまい」春キャンペ(ライスフレンド)

 ライスフレンド(株)(本社:大阪市)は、全農いわてと共同で3月1日~31日の期間、「春らんまん“岩手の米がうまい”キャンペーン」を展開する。いわて純情米の拡販を目的に、新聞、ラジオ、チラシなどを活用して前衛書家・吉川壽一氏の揮毫による共感キャッチフレーズをアピールし、認知拡大、需要拡大を図る。

 キャンペーン対象は、関西地区の同社取扱い米穀専門店、量販店、スーパーなど(参加目標500店)。米穀専門店では、▽玄米=いわて純情米「ひとめぼれ」「あきたこまち」▽精白米=「江刺金札米ひとめぼれ」を対象として、先着2万名に唐丹湾産「生わかめ」をプレゼント。

 量販店・スーパーでは、▽精白米=「岩手のまんま(ひとめぼれ)」「遠野あきたこまち」を対象として、岩手の特産品や図書カードなどが600名に当たるクローズド懸賞を実施する。販促イベント「美味しいご飯フェア」も同時開催。同社は、資本金7,000万円、年商(平成20年度)212億円。


-2010年2月8日-

◆精米が売れるコンビニ店舗

 意外?なことに、精米アイテムが好調なコンビニ店舗があるという。2キロ袋で決して安くはない価格にも関わらずに、毎月のように買い上げ点数が増加しているとのことだ。正体は、地域に密着したオーナーが経営するFC店の、ご用聞きスタイルによる高齢者世帯の買い上げだという。

 「一人暮らしの高齢者は一回の食事で食べられる量も限られ、一般的なスーパーの総菜では多すぎる。その点では完全に個食需要のコンビニの総菜は適量で、かつ身近にあり高齢者の利用が多い。そこに目を付けたオーナーがご用聞きに回ったら、色々な食品とともに精米の注文も入るようになった」(某米卸)という。

 各コンビニチェーンが少量パックの冷凍食品や野菜、刺身など、新アイテムを投入するのも高齢者ニーズの取込みがあるとのこと。その米が売れる店では、「コシヒカリ中心だが、ササニシキも根強い支持が続いている」(同)という。


-2010年2月5日-

◆コシBL100%6割、第2回DNA調査(新潟県)

 新潟県は2月3日、首都圏で流通している新潟コシヒカリの第2回DNA検査結果を公表した。消費者の信頼確保のため、昨年10~11月に実施したもので、昨年7月に続く調査。

 東京、神奈川、千葉、埼玉の1都3県のスーパーマーケット20店、ディスカウントストア5店で販売されていた新潟コシヒカリ2kg袋を新潟米モニター等が購入し、DNA分析した。結果は、▽コシヒカリBL100%=15点(60%)▽従来コシヒカリ100%=2点(8%)▽従来コシヒカリ+BL=8点(32%)-となった。異品種の混入はなかった。

 21年産では、BL比率が9割を超えており、結果比率と誤差が出ている。消費者庁に情報を提供するとともに、今後も継続して調査を進める方針。


-2010年2月4日-

◆新規需要米など研究成果まとめる(農林水産技術会議)

 農林水産技術会議はこのほど、戸別所得補償モデル対策の実施に当たって、技術面から支える参考資料として、「食料自給率の向上を支える技術~新規需要米、麦、大豆等の最近の研究成果~」を取りまとめた。これまでの普及資料に最近の成果も加味した。水稲編では、(1)新規需要米に適した多収品種(2)米粉原料用稲品種(3)稲発酵粗飼料(稲WCS)・飼料用米生産の効率化のための技術-についてまとめている。

 新規需要米については、気候区分ごとに低コスト生産が可能となる多収品種として、きたあおば、みなゆたか、べこごのみ、ふくひびき、べこあおば、夢あおば、北陸193号、ホシアオバ、タカナリ、クサホナミ、モミロマン、ミズホチカラ、タチアオバを紹介。玄米収量10a当たり700~800kg、WCSで同1.5トンの多収品種。これら種子の入手先は、各都道府県で取り組みが検討されているほか、社団法人日本草地畜産種子協会でも購入が可能になっている。

 また、米粉原料用稲品種には、北海303号、タカナリ、ホシアオバ、クサノホシ、モミロマン、越のかおり、ミズホチカラを紹介。稲WCS・飼料用米生産の効率化の技術では、嗜好性の高いWCSが調製可能な収穫調製技術や安価な飼料用米破砕装置を解説している。


-2010年2月3日-

◆多収品種の加工用米、焼酎用に150円で販売(人吉市)

 熊本県人吉市では、県の「球磨焼酎等ブランド確立推進事業」を活用した21年産焼酎向け加工用米が1.8ha作付された。同事業は生産調整を行っている農家が焼酎向け原料米を生産した場合に、主食用米並みの収入が得られるように国の助成金などで不足する額(10a当たり上限2万5,000円)を補填する施策。

 人吉市は多収穫米の北陸193号、タチアオバ、ミズホチカラの3品種を選定。3品種の収量は「北陸193号が800キロ近くと一番穫れた。タチアオバは600キロ台。ミズホチカラは残念ながら500キロ程度。今後は1品種に絞りたいが、22年産は3品種を継続する」(農業振興課)考え。なお、タチアオバについては、農業高校が既に良い米焼酎を造っている実績があるそうだ。

 焼酎メーカーへの白米の販売価格は、農家の肥料代など生産費を分析した結果、品種を問わずキロ150円に設定。「22年産米の生産は計画を進めている段階。メーカーサイドの感触は良く、10倍くらい増やしたいというところもある」。


-2010年2月2日-

◆増収増益、仙台店も好調(王将フード)

 餃子の王将を展開する(株)王将フードサービスはこのほど、平成22年3月期第3四半期(21年4月~12月)の連結業績を公表した。

 売上高502億48百万円(前年同期比23.3%増)、営業利益83億42百万円(同79.3%増)、経常利益84億62百万円(同78.2%増)、四半期純利益43億26百万円(同67.9%増)と増収増益。来店客数が全店ベースで前期比24.6%増、既存店ベースでも20.5%増となったことが大きい。当期末における店舗数は551店舗。

 また、昨年12月25日に東北初として出店した仙台店(宮城)については、「予定を大幅に上回る実績を上げつつあり、今後も東北地区へ積極的に店舗展開していく」としている。


-2010年2月1日-

◆付加価値米の売り方

 量販店では、特別栽培米、生き物ブランド米など、付加価値アイテムが苦戦。無洗米も一時の勢いがない。いずれも価格が主な要因。その中で、環境をアピールしてシェアを拡大している事例も聞かれる。土地柄や売場における販促手法などの違いが出ているようだ。

 首都圏の大手A卸では、「一般米に比べて割高な特別栽培米の動きが悪く、多くの納入先から販売不振の報告が入っている。節約志向から消費者は100円でも安い銘柄を選んでおり、あまりセール指名が出来ない特別栽培米は苦しい。無洗米についても同じで、一般精米に比べて100円高(5キロ)が要因で動きが悪くなりつつある。また、一定の売上げを稼いでいた生き物ブランド米も動きが鈍くなっている」という。

 一方、関西のBチェーンでは、「滋賀や京都などの店舗では無洗米のシェアが高まっており、間もなく80%を超えてきそうな流れ。逆に大阪の店舗ではダウンして50%台に落ち込んでいる。ひとつには琵琶湖が間近で、消費者の環境意識の高さがある。特別栽培米や生き物ブランド米などの商品も、大阪・神戸の落ち込みに比べ滋賀などは安定している。売場ではパネル等を使って、環境問題への訴求を行っていることも購入へ結びついているようだ」と分析する。


-2010年1月29日-

◆新品種「ゆうだい21」の種籾販売開始(宇都宮大学)

 宇都宮大学農学部が育成した新品種「ゆうだい21」が1月14日、品種登録された。

 コシヒカリより甘みや粘りが強い良食味の早生品種。稈長・穂長ともコシヒカリより5センチほど長いが、茎が太く硬いため倒伏しにくく、いもち病に強いことも特徴。21年産では卒業生などの協力により、全国50カ所、約6.5haで試験栽培を行い、宮城県から沖縄県までの地域で適応が確認されたという。

 また、22年産に向けて、今月18日から種籾の販売受付けが始まっている。価格は1キロ597円で、数量は5千キロの予定。「ゆうだい21」は、すでに学内の生協やコンビニなどで2キロ1千円で販売されており、好評だという。詳しくは宇都宮大学HP (http://www.utsunomiya-u.ac.jp/)参照。


-2010年1月28日-

◆「ふーど米」供給実績820トン(パル連合)

 パルシステム生活協同組合連合会(東京・文京区)では先頃、第17回農法研究会を開催した。ふーど米研究会からは、20年産米の供給実績が約820トンとなったことが報告された。

 ふーど米は、「種子の段階から化学合成農薬・化学肥料を使用せず、堆肥や有機肥料による土作りを重視した栽培」を基本として、(1)種子消毒=温湯浸法[60度のお湯に約10分浸す](2)育苗=生育に必要な栄養素はすべて有機質を利用する。産地によってはプール育苗[水を張って苗の病原菌感染を防ぐ]で栽培(3)堆肥=地域の有機資材(稲わら・畜糞・米ぬか・おから等)を完熟発酵させて使用(4)肥料=魚かすやナタネなどの有機質を投入(5)除草=手取りを基本とする。紙マルチやアイガモ農法、米ぬか散布、機械除草など手間をかける等の基準が定められている。

 今後は、「収量、価格、品質ともに目標を高くして、技術の向上と経営の安定を目指していきたい」としている。現在、12産地が参加。


-2010年1月27日-

◆12月相対取引、軒並み下げ(農水省)

 農水省はこのほど、21年産相対価格の12月調査結果を公表した。20年産でセンターに上場があった銘柄で、かつ月間1千トン以上の取引があった23産地30品種が対象。

 全国出荷団体など出荷業者と卸売業者における主食用取引の1等価格を調べたもので、前月と比較可能な24品種銘柄の変動は、上げ4銘柄・下げ20銘柄。指標となる全農系統が相対価格を300~500円程度の改訂を行ったことや、商人玉の取引ウエイトが多くなったことなどが反映されたものと見られる。

 下げ幅が大きいのは、福島浜通りコシヒカリ453円安(1万3,561円)、茨城コシヒカリ448円安(1万3,561円)、富山コシヒカリ431円安(1万4,827円)、秋田あきたこまち350円安(1万3,910円)など、コシヒカリの下げが目立った。全銘柄の加重平均(消費税抜き)は1万4,051円。前月比116円安、前年同期比389円安。


-2010年1月26日-

◆ごはんソムリエ、受験地を関西に拡大(炊飯協会)

 (社)日本炊飯協会は銀座東武ホテルにおいて1月22日、平成22年新春賀詞交歓会を開催した。

 冒頭に挨拶に立った川島会長は、「今年は寅年ということで虎は単独で行動するが、我々はチームワークを大切にしていきたい。食べ物商売は必要不可欠であり、今後も魅力ある商品づくりを進めていきたい。また、今年はごはんソムリエの受験地を関西に広げると共に、認定者302名に対してのフォローアップ研修を行っていく。3月22日に穀物検定協会での開催を予定している」と、厳しい経済環境が続くなかでの発展を祈念した。

 平成22年度の事業計画では、▽HACCP手法支援法の認定事業▽米飯加工品HACCP認定事業▽米飯品位格付認定事業(ごはんランキング)▽ごはんソムリエ認定事業▽研修指導事業▽食品衛生推進事業▽広報事業▽緊急時支援物資提供補助金制度事業▽新規会員の勧誘▽専門委員会の活動-などが示された。

 また、「炊飯業界は売上高、利益の激減で、極めて苦しい経営を強いられている。コストの中で最も大きなウエイトを占める原料米の価格が上がれば、企業の存続も危ぶまれることになっていく。認定事業では、特にごはんソムリエ事業は会員外の受検者が7割になり、地方自治体職員、海外(イギリス、イタリア)からの受検や韓国国営放送の取材など認知度が高くなってきた。また、HACCP認定業者は73社と順調に推移している」と現状を説明した。


-2010年1月25日-

◆買入予定価格の変更、「考えていない」(山田副大臣)

 山田農林水産副大臣は1月21日の定例会見において、21年産政府米の第2回目の買入れが約4万トンにとどまり、産地から予定価格が安すぎるとの声も出ていることに対し、「農水省の立場で米価が下がるのは困るから、買入価格をグーンと下の値段でやったらおかしい。これくらいのという相当な値段に一応設定しており、4万トンしか落ちていないことは暴落とか安くなり過ぎるということにならないと思っている」との考えを示した上で、「適正な水準までは、公正に入札をしながら買い増していく」とした。

 従来の買入手法が農業団体との話し合いで特定銘柄を買っていたことに言及し、「そういうものを止めて全国一律に、公正に、透明にやっているので、予定価格より下回って落ちないことはあり得て当然。組織が大きく変わったと考えていただければ分かりやすい」と説明し、16万トンの備蓄を急ぐため、予定価格を変えることは「今のところ、まだ考えていない」とした。


-2010年1月22日-

◆コンビニ、地元米の商品企画を拡大

 全国展開する大手Aコンビニチェーンでは、1年前から取組む地元米での商品化が成功しつつあると認識する。1~2週間単位で特定の地域を対象として、弁当、おにぎりなどを販売するもの。

 「おかずには野菜、肉など当該県の食材を多く使って、米は“地元産の○○米”といった形でPR。その効果は大きく、予定期間前に販売が終了した企画もある」とのことで、東北、北陸、関東など各地で想定以上の成績を示したという。

 2週間程度で使用量は少ないが、「大手コンビニに採用されたという実績は勲章で、販売ルート拡大の武器となる」(関係筋)。原料米調達は、「指定米卸からの提案や友好商社からの紹介など様々で、系統本部を通す形と直接に引く形の2手法で仕入れている」(Aチェーン)とのこと。

 今後は、「東海、近畿、中四国、九州地区での企画を進めていきたい」としており、月に1~2回のペースで実施していく考え。


-2010年1月21日-

◆量販決算セールはB銘柄中心

 2月の量販店決算セールでは、関東、北陸、近畿などのB銘柄の企画が多くなる見込み。店頭売価は5キロ1,480円、10キロ2,980円が中心になりそうで、これに週替わりで広域銘柄を組み合わせていくようだ。

 大手A卸は、「現在でもスポットで打つ5キロ1,480円が、店頭価格の下限となってくるのではないか。多くのバイヤーはこの下を潜っても動きは同じだと見ており、収益面から考えてもこれ以上の下値は広まらないと考えている。このため決算セールでは1,480円に、どの産地銘柄を指名するかが商談時のテーマ。その場合には少しでも利益を稼ぐ目的から、福井ハナエチゼン、滋賀キヌヒカリ、栃木あさひの夢、千葉ふさおとめ等の銘柄を提案していく予定」という。

 大手B卸も、「関東コシヒカリで5キロ1,480円の要望が多いが、なるべくならB銘柄でのセール企画を押し込みたい。そのB銘柄でのセール企画を中心として、週替わりで秋田あきたこまち、新潟コシヒカリなど広域銘柄を組み合わせて対応していく考え」。


-2010年1月20日-

◆共通PB拡大で精米も(ユニー、イズミヤ、フジ)

 ユニー、イズミヤ、フジの3量販店チェーンでは、共同PBブランド「StyleONE(スタイルワン)」の品揃えを拡大しつつある。昨年12月末の段階では無菌包装米飯コシヒカリ298円(200g×3)など160品目が展開され、今年度中には240品目以上にまで拡大を目指す。

 「米穀関係は、現在のところ無菌と冷凍の商品のみだが、将来的には精米商品の企画も出てくると思われる」(関係米卸)とされる。取組んでいる3チェーンでは昨年3月に商品調達などで業務提携を結び、9月に共同PBの販売をスタートさせている。ユニーは東海、イズミヤは関西、フジは四国を基盤としていることから、今後は資材の共同購入やそれぞれのデリバリー網の活用も検討されている模様だ。

 また、共同PBの販売(拡大)状況次第では、九州など他エリアのチェーンへ波及していく可能性もある。こうした共同PBについては、「厳しい販売環境を勝ち抜いていくため、特に中堅チェーン間で活発化していくだろう」(関係筋)と指摘されている。


-2010年1月19日-

◆サタケ、山本製作所が提携記念キャンペーン

 (株)サタケと(株)山本製作所は6月30日までの期間、「にこにこキャンペーン」を実施している。

 昨年中に締結した包括的提携契約を記念したもので、両社の対象商品の全購入者に記念品(米のかりんとう、マジックライス)をプレゼント。また、抽選で合計70名に、大型液晶テレビなどの商品が当選する。

 両社は、「包括的提携により両社の力を融合して、農家の方により良い製品やサービスを提供出来ると考えている。今回のキャンペーンはお客様に対する両社の感謝の気持ち」としている。


-2010年1月18日-

◆JAたじまと米の交流田を設置(神明)

 (株)神明は、兵庫県のJAたじまと22年産米の栽培・販売で協力体制を進めていく。管内に産地交流田を設置して共に米栽培に取組んでいく予定。

 交流田には神明、JAたじま、全農兵庫県本部の旗を設置して、ふるさとたじま米として栽培する。4月の田植えに始まり、栽培・収穫に至る過程を、それぞれのホームページ上で紹介。今秋の収穫後は専用のオリジナル米袋を使い販売する計画。

 同卸では、「従来からお付き合いのあるJAたじまから、栽培する環境や米作りへの思いを伝えたいとの話があり、協力していくことになった。銘柄はコシヒカリが有力だが、今後の協議で決定していく。当面は3者で定期的に協議の場を持っていく」としている。


-2010年1月15日-

◆焼酎用加工用米に上限2万5千円の補助(熊本県)

 熊本県は米焼酎向けに21年産加工用米を生産する農家に対し、10a当たり2万5,000円を上限に補助を実施。21年産米の生産は、前年産の倍となる約320トンに拡大した。一方、買い受ける蔵元も14カ所に増加。全て球磨焼酎を造っているところで、全28蔵元の半数が取り組むことになった。

 補助の内容は「主食用と同じ収入になるように、(メーカーへの)販売価格などとの差額を補填するもので、農家収入は10a当たり10~11万円を目途としている」(県・生産総合班)。品種は「出来るだけ多収量をとの考えはあるが、絞り込めてなく特定はしていない」という。

 対応する業種は米焼酎のみ。「他の加工業界から何で焼酎だけという声が出たが、焼酎は県を代表する特産物ということで理解をいただいた。22年産米については継続すべく、予算要求を進める」としている。


-2010年1月14日-

◆PBグリーンアイ米袋にCO2を表示(イオン)

 イオンはグループのマイカルが運営する草津サティ(滋賀県)は1月15日、生産や流通の過程で二酸化炭素(CO2)の量を表示する「カーボンフットプリント」の米を発売する。

 原料米はJA北びわこ指定の滋賀コシヒカリで、米袋には、栽培、輸送などでCO2が7.7キロ排出されると表記される。商品名はPB「トップバリュグリーンアイ特別栽培米コシヒカリ」で、店頭価格は4キロ1,780円。当面は草津店のみでの販売となるが、今後はジャスコ、マックスバリュなど滋賀県内の各店舗に拡大していく計画。

 今回の企画は消費者の環境への関心を高める目的で、経済産業省が試行する制度に基づくもの。草津市内の立命館大の理工学部が計算に協力した。


-2010年1月13日-

◆種子温湯消毒施設の竣工記念式典(JA秋田おばこ)

 JA秋田おばこは、仙北低温倉庫敷地内に建設を進めてきた水稲種子温湯消毒施設の竣工記念式典を今月26日に開催する。

 同JAは合併以来、「おばこライスターミナル」の建設など消費地の要望に対応してきたが、さらに安全・安心、環境を考慮した米づくりへの対応が求められる中で、減農薬栽培米の作付拡大が急務と位置づけた取り組み。

 (1)種子消毒による廃液処理が不要で、環境にやさしい(2)種子段階での使用農薬成分を低減できる(3)種子消毒薬液コストの削減-など、安全・安心な秋田おばこ米の生産体制が確立されるほか、生産者の所得向上の一環として特別栽培米の作付拡大につながるとみている。種子の安定供給や人件費削減も可能になる。


-2010年1月12日-

◆コメ価格センター、廃止含め検討(郡司副大臣)

 コメ価格センターのあり方について郡司農林水産副大臣は、1月7日の定例会見において、「売り買い双方とも多様な取引が可能な相対取引を志向し、事実上、コメ取引の指標価格を形成す役割を担っているとは言い難い」との認識を示した上で、「今年の応札・入札状況を見ながら、今後のあり方について関係者との話し合いを始めていきたい」との考えを明らかにした。

 また、「廃止ありきではないが、否定するものでもなく、全てに関しての検討を判断の中に入れる」とした。


-2010年1月8日-

◆国内の有機米格付け1万1,278トン(20年度)

 農水省まとめによると、20年度の有機米格付けは国内1万1,278トン(前年比104%)、外国1万3,835トン(483%)と、前年度より拡大した。有機食品の検査認証制度に基づいて、登録認定機関から認定を受けた事業者が格付けした数値を平成21年11月末現在で集計したもの。

 国内で格付けされた有機農産物は、野菜、大豆などを含め5万5,928トン(前年比105%)あり、うち米が20%を占める。また、外国で格付けされたものには、外国で有機JAS認定事業者が格付けを行ったものや、同等性のある国(EU15カ国、アメリカ等)で有機格付けが行われ輸入されものを含む。

 有機認定事業者数(平成21年5月31日現在)は、▽生産行程管理者3,010(うち有機農産物1,990)▽小分け業者759▽輸入業者156▽合計3,925▽(参考)農家戸数3,821。

 また、国内の有機ほ場の面積(平成21年4月1日現在)は、田2,810ha、畑5,777ha(普通畑4,416ha、樹園地998ha、牧草地362ha)、その他9haの合計8,595haとなっている。


-2010年1月7日-

◆コシを黒米・赤米化、「富山黒75号・富山赤71号」

 富山県では、ご飯用だけでなく、お菓子や料理にも使用できる新ブランド米として黒米の「富山黒75号」、赤米の「富山赤71号」を開発した。おにぎりや弁当、複数の雑穀と組み合わせた炊き込み用の健康食品や天然色素を生かした加工食品など特産品への活用が期待される。

 1月4日から2月22日まで名称を募集しており、命名検討会で審査・選考して4月頃に発表する。応募者には抽選で20名にコシヒカリ10kgを進呈。

 「富山黒75号」は、「コシヒカリ」に「紅血糯」(こうけつもち。中国の在来品種)を交配したあと、コシヒカリを4回戻し交配。アントシアニン色素を豊富に含み、抗酸化性に優れる。

 「富山赤71号」は、「と系赤1284」に「SL-202」を交配。両親とも赤米「kasalath」にコシヒカリを交配したあと、コシヒカリを4回戻し交配したもので、コシの遺伝背景を98%引き継ぐ。いずれもコシの良食味性を取り入れた。


-2010年1月6日-

◆11月相対、平均1万4,168円(農水省)

 農水省がまとめた21年産米の11月相対価格(速報)は、対象となった31産地銘柄の平均で1万4,168円(消費税抜き、包装込み)、前月比107円安、前年同月比272円安となった。

 前月と比較可能な22銘柄の変動は、上げ8銘柄・下げ14銘柄。全農の相対改訂が進んでいることが要因。下げ幅が大きいのは、栃木コシヒカリ1万3,696円(564円安)、山形はえぬき1万3,502円(436円安)、長野コシヒカリ1万4,583円(190円安)。


-2009年12月25日-

◆落札ゼロだった買入入札、次回は1月15日実施

 12月18日に行われた21年産政府買入入札の落札はゼロだった。次回入札は1月15日に実施される。手法、条件(売渡申込は1本価格、銘柄ごと100トン以上1万トン以下など)とも1回目と変わらず。今後、月1回ごとに実施するのかという本紙取材に対しては、「次回の結果次第」(農水省)と回答している。

 初回入札は、予定数量16万トンに対して、42業者が合計8万0,909トンを申し込んだが、国の予定価格をすべて上回り、落札はなかった。参加資格者数は53業者で、15日現在(本紙17日掲載)のまま。今回の入札には間に合わなかったが、申請中のところや今後申請する意向の業者も複数確認されており、資格者は増えそう。


-2009年12月24日-

◆来年4月以降の輸入業者の資格申請受付(農水省)

 農水省は12月21日、輸入米麦の「特別売買契約(SBS)」と「買入委託契約」に係わる資格審査の申請内容について公表。22年1月22日~2月1日まで資格申請を受け付ける。米穀におけるSBS、MA一般輸入米入札の主な資格要件は従来と変わらない。資格の有効期限は22年4月1日~25年3月31日。主な資格要件は以下の通り。

 [SBS](1)申請者は直近3カ年間で20トン以上の米穀の輸出入の実績を有する(2)日本において設立された法人で、自己資金が1億円以上である、または金融機関から同額以上の融資が得られる(3)関係諸法令により、罰金以上の刑に処せらた場合は、2年を経過している-ことなど。

[一般輸入米入札](1)直近3カ年平均で年間1万トン以上の実績(2)日本において設立された法人で、自己資金、または金融機関からの融資が10億円以上である(3)同…など。


-2009年12月22日-

◆ネットスーパーに期待(卸)

 深刻な消費不況を受け、11月下旬から悪いムードが続く精米販売だが、参入が相次ぐネットスーパーに限ると、順調な推移を見せている模様。家庭のパソコンを通じて商品を注文し宅配されるシステムで、外出が難しい主婦層や高齢者世帯の利用が増えているという。中でも重くかさばる精米商品は、常に売上高の上位に入るようだ。

 大手量販店チェーンと取引のあるA卸では、「単純に前年との比較で、オーダー件数は1.5倍からチェーンによっては2倍近くに伸びている。利便性など認知度が拡大するにつれ、利用する世帯が広がりつつある。売れ筋は東北ひとめぼれ、秋田こまちなど定番銘柄で、地方エリアによっては地場産銘柄の人気も高い。先方バイヤーからも売上げ上位の常連にあることから、“新しい提案を”との要望が多くきている。まだまだ伸びる要素があることから、広域銘柄、地場銘柄の2方面からの企画を検討」している。

 また、B卸は、「店頭販売が不振な部分をネット販売がカバーしている。全体的にはマイナスだが、希望が持てる分野となっている。既存の納入先チェーンでも新たに参入を考えたり、拡大(リニューアル)の話がある」として、的確に対応する考え。


-2009年12月21日-

◆FOODEX向け、米粉展示品を募集(米穀機構)

 米穀機構は、来年3月に行われる第35回国際食品・飲料展「FOODEX JAPAN 2010」への展示品を募集している。募集対象は▽米粉製品▽米粉を使用した加工食品、加工製品。米穀機構では、米粉食品の普及・定着を図ることを目的に実施するもので、展示品の出展は無料。

 概要は次の通り。▽日時=22年3月2~5日の4日間▽場所=千葉・幕張メッセ(国際展示場)▽展示・紹介方法=(1)出展品とその概要紹介パネル(A4寸法)をセットで展示(2)提供した製品の紹介パンフレット・サンプル品の配布(3)ブース内ミニステージにおいて紹介する説明要員を派遣する企業・団体を優先的に募集-など▽申込締切=22年1月20日。詳細はhttp://www.komenet.jpまで。


-2009年12月18日-

◆新春のびのびダッシュキャンペーン(ライスフレンド)

 ライスフレンド(株)(大阪市)は、来年1月1日~2月28日の期間、「新春!のびのびダッシュキャンペーン」を実施する。同社が手掛ける「のびのび(山形庄内産つくばSD1号)」を対象に、新聞やラジオなどマスコミ媒体を駆使して認知と需要の拡大を図る。

 内容は(1)産経新聞夕刊に全5段カラー広告を掲載(1月25日号)し、その前後1週間にABCテレビでスポットCM100本を放送(2)参加店にはキャンペーン告知のチラシを助成。新聞広告と連動して配布し、販売店での購買へスムーズに誘導する(3)のびのび5キロ袋購入につき、のびのびレンジご飯1パックをプレゼントする(4)店頭ポスター、のぼり、POPを参加店に提供し、店頭における活性化を図る。

 のびのびの特徴は、「穀検の食味ランキングの特A評価を、発売以来4年連続で受けている。稲の背丈がコシヒカリより10~20㎝低く、強風にも倒れにくい。さらに、まっすぐに伸びるため日照を多く受け、大粒で食味も優れている」としている。5キロ販売価格は、オープン価格。


-2009年12月17日-

◆課題残した北海道米

 きらら、ほしのゆめと北海道米はタレ通りが良いなどの特性から、丼ぶり物チェーンでの使用事例が多い。年間で数万トンも使用するところもあり、外食向けでは欠かすことの出来ない存在となっている。しかし、大幅な収量ダウンの21年産米は、良質米の確保に苦労したせいか、バイヤーにはショックだったようだ。

 大手チェーンの指定卸であるA社では、「長年の大口需要先であることから産地も優先してくれ、結果的には年間使用分が確保出来た。しかし、決定(年間調達の目途を先方に報告)が例年に比べ大幅に遅れたことで、バイヤーの心証を悪くした」(営業部長)という。

 商談では、「米がなくては営業ができず、本当に心配したと言われた。今のところメニュー特性から北海道米がベストで、22年産米以降も継続使用の見込み。ただ、今回の事態は深刻に受け止められ、不測の事態に対応(銘柄、産地の提案)することが求められている」とのこと。複数の商談現場で聞かれた。


-2009年12月16日-

◆値下げ・価格維持、対応分かれる牛丼チェーン

 米の大口需要先である牛丼チェーン各社は、年末商戦を前に激しい値引き競争に突入している。並盛り価格は、松屋フーズが320円、すき家が280円に値下げしており、動向が注目される吉野家は現在のところ価格修正しないとしている。

 大手チェーンに納入するA米卸によると、「すき家の300円を切る280円はインパクトがあり、消費地を中心に来店客数は伸びてきている。客単価が下落して売上高は厳しいが、集客効果と米の需要は確実に上がってきている。同じく値下げ対応の松屋も同じ傾向だと聞いている。一方、価格を据え置いたチェーンについては、先週末段階で客数は伸び悩んでいるようだ。ただ、今月下旬から年明けに向けては、様々な販促キャンペーン等で対抗してくる模様だ」との状況が聞かれる。

 また、商社筋からは、「牛丼業界全体ではこの2~3カ月は、前年実績のクリアに苦労しているのが実情だ。今後も値下げ対応の拡大が有力だが、品質面の差別化で価格を維持するチェーンもあると聞いている」との指摘も。


-2009年12月15日-

◆「こっけん料理研究所」オープン(穀検)

 日本穀物検定協会は12月14日、「こっけん料理研究所」(日本橋兜町15-6製粉会館2F)をオープンし、報道機関に施設や講座内容を披露した。

 伊藤元久理事長は、「米粉など粉食の普及拡大に貢献していきたい。最先端の設備を導入しており、情報発信の場として利用していただきたい。役に立つ料理研究所にしたい」と豊富を語った。

 製粉振興会が行ってきた料理教室を設備を一新して引き継ぐほか、米粉食品等の業務用製パン技術などの専門技術のセミナーを開催する。開業支援コース、米粉食品指導員認定スクール、各種米粉パン専門コースのほか、製粉特性、製パン機器操作・技術研修等が出来る場として、業務用からカルチャー系までさまざまな講座を予定している。本格的な業務用製パン、冷凍生地製パン用小型ベーカリー、急速冷凍庫などさまざまな対応が出来る施設となっており、小型製粉機、小型パスタ機、卓上こね機等の設備も備えている。

 料理教室「こっけんクッキング」では、週替わりで西洋料理、菓子と軽食、日本料理、中国料理の4講座を学ぶことが出来る。受講料は月4回で8千円(別途、入学金5千円、テキスト代1千円)。また、昼間は、各種セミナーのほか、企業の調理デモなど部屋レンタルも行う。


-2009年12月14日-

◆第2四半期累計の売上、包装餅33億円(サトウ食品工業)

 サトウ食品工業(株)(新潟市)は12月10日、22年4月期第2四半期の決算短信を公表した。

 第2四半期累計の業績は売上高94億34百万円(前年比1.5%減)、営業損失3億83百万円(前年同期3億77百万円)、経常損失3億47百万円(同2億67百万円)、四半期純損失2億24百万円(同1億80百万円)。

 部門別の概要は次の通り。[包装餅]昨年10月からの包装餅製品の価格改定の影響が一巡したこともあり、当第2四半期の売上高は前年比0.2%増。ただし、昨年の小麦粉を原料としたカップめんやパン等の値上げの影響により、包装餅の売上高が伸張した反動等から、累計期間の売上高は32億84百万円(前年比0.6%減)となった。[包装米飯]当第2四半期の売上高は同1.3%増となったが、第1四半期の影響により、累計期間の売上高は61億43百万円(同1.9%減)。


-2009年12月11日-

◆1.9下の網下米63万トン、前年比2万トン減

 21年産水稲の収穫量(農水統計)は846万6千トン、前年産比35万トン減で確定した。ふるい目幅別の重量分布から推計(本社)すると、市場で中米として扱われる1.7ミリ上~1.9ミリ下の網下米の収穫量はおよそ63万トン、前年産比2万トン減にとどまる。

 年産別の動向を見ると、栽培技術の向上や大粒品種への転換で全体的に減少傾向にあり、19年産では60万トンの大台を割り込んだが、20年産、21年産と60万トン台を維持している。1.7ミリ上~1.85ミリ下の収穫量はおよそ35万トン、前年比2万トン減。一方、2.0ミリ上の収穫量は637万トン、前年産比35万トン減。生産減とほぼイコール。


-2009年12月10日-

◆道産米の調達に目途(札幌・大手量販店)

 札幌市内の大手量販店では、ほしのゆめ、ななつぼしで5キロ1,580~1,680円のセールが中心。おぼろづきは5キロ1,980~2,080円の売価設定。きららの取扱いは一部の食品スーパーのみで、品揃えする店舗は少ない。

 本州産米は、秋田こまち5キロ1,880円前後、茨城コシ1,980円前後-が品揃えされる程度で、前年産と同様に道産米の棚割りシェアが高い。

 21年産米の販売経過には、「新米の出回りが遅れたが、10月下旬~11月とまずまずの販売実績を稼げた。店頭売価は引き続き低価格だが、数量ベースでは0.1~0.2%程度だが10、11月は前年実績をクリア出来た」(Aチェーン)という。

 また、道産米の大幅な減収と品質難に関しては、「道内での消費を優先することと、産地との長年の付き合いから、良品質米を年間を通じて調達出来そうだ。新品種ゆめぴりかは一瞬のみの販売だったが、消費者には好評で22年産に期待したい」(同)。


-2009年12月9日-

◆サタケと山本製作所が包括的提携契約

 (株)サタケ(広島県)と(株)山本製作所(山形県)はこのほど、包括的提携契約を締結した。具体的な提携業務は個別に協議を進めているが、大枠は(1)生産・調達(2)販売・広告宣伝(3)技術開発・製品開発(4)物流・アフターサービス-の4項目。

 現段階で決定している提携業務は、製品相互補完と部品調達。山本製作所がサタケから光選別機「ピカ選」を、サタケが山本製作所から汎用乾燥機や農産物保冷庫など相互に取り扱う。製品の販路を両社の営業ルートに広げることが可能とし、海外市場においても協調販売を目指す。

 サタケは明治29年に創業した穀類調整加工機械メーカーで、山本製作所は大正7年創業の収穫後機器の専門メーカー。事業領域に共通点があるため、提携について協議を進めてきた。今回の提携については、(1)両社の技術を融合させることで、効率的な新製品の開発・生産が促進される(2)両社の重複している販売領域での物流・販売・アフターサービス等の効率化が図れるとしている。


-2009年12月8日-

◆京都米提供の28店を登録(京都府米食推進協議会)

 (社)京都府米食推進協議会(林正和理事長・(株)京山代表取締役社長)は、府内28店舗の料理店を京都米提供店として初登録する。

 「安心・安全でおいしい京都米を恒常的に使用し、京都米を使った店舗を提供店として登録。地産地消による消費拡大を積極的に推進するとともに、京都米生産者の生産意欲の喚起を図っていく」ことが狙い。

 12月9日にリピノ京都堀川の加賀の間において、登録章の交付式及び報告会が行われる。登録された料理店(ホテル、百貨店、生協等でのインショップを含む)では、登録章とプレートを掲げる。

 同協会は、(株)京山、伊藤忠ライス(株)、内外物産事業部、全農京都府本部、JA京都中央会など府内の米卸業者、集荷団体、米穀小売店で組織される。


-2009年12月7日-

◆「きらら」特性を持つ米を求む(西日本生協)

 西日本の有力生協では、約10%の銘柄別シェア(20年産実績)を持つ北海道きららについて、「大幅な減収と品質のブレが心配なため、3月~4月頃にカタログ掲載を取りやめるかもしれない」(商品部)としている。

 きららは、「粒が大きく、やや固めの炊きあがりで、コシやひとめと違う食感として一定のニーズがある」として、毎年安定した実績を残しているとのこと、しかし、21年産米は「指定先のJAが著しい減収に直面しており、年間を回せるボリュームの確保が難しくなった。また、年間を通して品質の安定に疑問がある。そのため適当な時期に縮小を検討している」という。

 代換えの銘柄は、指定卸に提案を求める考えで、「やや固いなど、きららの特性を持つ米を、可能なら九州を含めて西日本産地から引きたい」としている。商品部内の結論を待ち、仕入先の複数卸にサンプルの提出を指示したい意向。

 また、21年産米の販売経過には、「9~11月上旬までは前年実績をクリア出来ていたが、中旬以降からは厳しい状況。年末年始商戦も厳しいかも」とのこと。


-2009年12月4日-

◆栃木、埼玉産米で21年産ブレンド(IY)

 大手量販店のイトーヨーカドー(IY)で発売された「セブンプレミアム21年産粒をそろえたおこめ」の内容は、栃木あさひの夢70%、埼玉彩のかがやき30%のブレンド配合となっており、5キロ1,680円は通年価格と見られる。

 量販店業界では、「年間を通して値頃な精米商品を常に品揃えしたいとの目的で、改めてブレンド米の商品化の動きが広まってきている。西日本地区では、今月中にも新アイテムが見られそうだ。首都圏ではイオン、西友で見られる程度だが、今後は拡大する模様だ」(関係卸)。


-2009年12月3日-

◆21年産新規需要米の取組認定1万8千ha

 戸別所得補償の制度設計が遅れているが、22年産の需給を予測する上で焦点になるのは「新規需要米」の取り組み。概算要求では10a当たり8万円(水田利活用自給力向上事業)が盛り込まれており、どこまで拡大出来るかが主食用に影響する。単純に、21年産主食用作付からあと5万ha程度が転換されればいい計算だが・・・。

 農水省がまとめた21年産新規需要米の取組計画認定状況によると、▽飼料用4,123ha(2万3,264トン)▽米粉2,401ha(1万3,041トン)▽輸出用164ha(926トン)▽バイオエタノール295ha(2,414トン)▽青刈り稲・わら専用稲・稲発酵粗飼料1万0,947hのほか、主食用以外の種子、消費純増策などその他を含め1万8,142haとなっている。


-2009年12月2日-

◆新米検査395万6千トン、前年比94.5%

 農水省まとめによると、21年産米の検査は11月15日現在で395万6千トン、前年産同期比94.5%。11月1日~15日で32万5千トンが積み上がった。数量ベースで前年同期よりおよそ23万トン減となっており。生産減(前年比35万トン減)が主な要因。

 種類別では、水稲うるち377万トン(94.5%)、醸造用5万8千トン(88.2%)、水稲もち12万7千トン(97.7%)、陸もち1百トン(109.1%)。

 水稲うるちの等級比率(カッコ内は前年との比較で、ポイント)は、1等85.9%(+5.5)、2等12.1%(-5.0)、3等0.9%(-0.6)、規格外1.0%(0.0)。主な2等以下の格付け理由は、整粒不足25.6%(総検査割合3.6%)、充実度22.8%(3.2%)。


-2009年12月1日-

◆買入入札3日公告、一参加者の同一銘柄上限1万トン

 21年産米の政府買入入札は、12月3日に公告し、12月中に実施予定。買入予定数量は、政府備蓄米の年産構成の適正化を図るため、10月末在庫84万トンと在庫水準100万トンとの差の「16万トン」に設定。

 主食用需給への影響を可能な限り小さなものとするほか、客観的かつ透明性の確保が図られるよう、これまでの産地品種銘柄ごとの買入予定数量は設定せず、一定の品質水準、数量単位を設けた上で、低価格のものから順次買入予定数量に達するまで買い入れる手法に変更する。

 買入対象米穀は、(1)産地銘柄及び等級別に最低100トンのロットを設定(2)特定の産地品種銘柄への偏重を回避するため、一入札参加者からの同一産地品種銘柄の引渡数量上限1万トンを設定…する。入札参加資格は、従来の資格要件(当該年産の年間取扱数量100トン以上)を満たす者。


-2009年11月30日-

◆10月コメ購入、前年比100.3%で横這い(家計調査)

 総務省が11月27日にまとめた家計調査によると、10月の1世帯当たり(2人以上の世帯)のコメ購入量は11.24kgとなり、前年同月実績を0.3%上回ったもののほぼ横這いの状態。

 7~10月の累計では34.01kg(前年比102.7%)となっており、家庭用精米の部分でここまでは好調な消費が続いている。

 ただし、「麦価引き下げ(平均で▲23%)の影響が11月、12月の年末にかけて間違いなく出てくる」(卸売業者)見方が強まっていることと、実際に「11月に入って売れていない」声も聞こえてくる。コメ消費に変化が出るのか、とりあえず11月の実績に注目。


-2009年11月27日-

◆政府買入資格25業者(11月12日現在)

 100万トン水準までの政府米備蓄積み増し(14万トン程度)が視野に入っているが、国内産の政府買入入札の参加資格者は、11月12日現在で25業者となっている。

 うち、不適正表示でJAS改善指示が出された全農は11月20日から来年2月19日まで資格停止処分となっている。申請は、随時受け付けられている。

 有資格者(全農除く)は、全国出荷団体の全集連のほか、全農系ではホクレン、福井県経済連、愛知県経済連、佐賀県経済連、熊本県経済連。

 その他、▽岩手=関庄糧穀▽福島=白岩屋商店、根本三志商店、福島物産、横山商店、二瓶商店、あいづ松川、中野商店、福島地区米穀卸商業協、白河精米工業、福島第一食糧卸協、フクショク、カネクチ山口、オヤケ▽大阪=西村商事、産地精米、ライスフレンド、津田物産…となっている。


-2009年11月26日-

◆全農、売渡・買入契約など3カ月資格停止(農水省)

 農水省は11月20日、赤米の袋詰玄米に未検米を使用したにもかかわらず単一原料と表記するなど、不適正な表示を行ってJAS法に基づく改善指示が出された全農に対して、国内産米穀の売渡契約、買入契約の資格停止の処分を行った。

 また、総合食料局関係契約も指名停止となった。いずれの停止期間とも平成21年11月20日から同22年2月19日までの3カ月間。政府買入れ枠が示されても手を挙げられない状況になった。10万トン規模の枠を全農なしに積み上げすることは実質的に不可能で、回数を分けて実施したり、先送りしたりする格好か?


-2009年11月25日-

◆アイホー炊飯総合研究所に社名変更(サントク)

 米・ご飯の品質測定分析検査を主業務とする(株)サントク(愛知県)は、12月1日付けで社名を(株)アイホー炊飯総合研究所に変更する。

 同社では、「お米からご飯までさらなるきめ細かな分析・リサーチ業務に精励し、科学的データに裏打ちされた分析技術の追求を通して、皆様からご信頼いただけるライスサーチレーションセンターとして一層努力を重ねてまいります」としている。

 役員(敬称略)は▽代表取締役=鈴木好司▽取締役研究所長=平田孝一。住所などの連絡先は変わらない。


-2009年11月24日-

◆都市部に有力米穀店あり

 長年に渡り厳しい環境に直面する米穀専門店だが、少ないながら堅調な売上を維持している店も存在する。

 首都圏の有力A卸の営業担当によると、「意外と都心部で健闘している店を見かけ、逆に郊外都市などでは苦戦する店が多く、廃業するケースも多い」という。都市部に優良店が存在する理由のひとつは、「昔からの住宅地などでは住人が高齢化して、重い米を宅配する米穀店が重宝される」(同)とのこと。「コシ・こまち・ササを5キロ2,380~2,480円前後の価格で定期的に購入する。食が細いため購入機会は少ないが利益も確保出来る」という。

 急速に普及しつつあるネットスーパーは、「会員になる家庭もあるが、やはり敬遠する世帯が多い」とのこと。そのため当該地区の米穀店では、「高齢者が好む食品を独自に品揃えして、米を一緒に届けるなど工夫を凝らしている。

 また、一番効果があるのは昔ながらの“ご用聞き”と聞いている。店主の中には、近隣の世帯をしっかり把握して、米がなくなりそうな時期を予想し、絶妙なタイミングで訪問することで確実に売上を確保している」(同)。また、買い物の代行をする試みも聞かれ、「工夫する店は強い」が結論のようだ。


-2009年11月20日-

◆産直秋田こまち使用のパックご飯を発売(パル連合)

 パルシステム生活協同組合連合会は11月23日、産直米の秋田こまちを使用した無菌パックご飯を発売する。商品は200g×5個入り・598円、消費期限は常温で240日となっている。

 原料米は同連合の産直米指定産地である、JAこまち、JA秋田ふるさとの21年産秋田こまちが100%使用される。製造ラインにガス直火の釜炊き製法を採用し、産直米の甘みを引き出しているとしている。

 2JAとは近隣の生産者団体や自治体と共に、「パルシステム・秋田南部圏食と農の推進協議会」を組織している。産直の拡大と人的交流を進めると同時に、環境保全型・資源循環型社会の構築を目指しているとのこと。


-2009年11月19日-

◆米トレサに最適、「QCM-200」(アクティブ販売)

 アクティブ販売(株)(千葉市)では、選別機を監視するラインオートシステム「QCM-200」を販売しているが、このほど公布された米トレサ法などの対応にも最適としている。

 米トレサ法は米穀取扱業者に米穀等の取引情報の記録・伝達情報を義務付けたもの。これにより事務処理・工程確認業務などの負担増が生じるが、「QCM-200」は製品チェックを数値化してデータ集積が出来、それを容易にパソコンにデータで取り込めることから、生産データの自動集積・即時開示が簡単に出来る。

 その他の特徴は▽自動運転で選別機の感度・流量をコントロール。オペレーターの手間を省く▽設置が容易なコンパクトサイズ-など。詳細は http://www.activecorp.co.jp/ まで。


-2009年11月18日-

◆22年産の銘柄申請受け付け

 各農政局では、22年産国内産農産物の銘柄設定、変更、廃止、区分変更などの準備が始まった。農政局により日程は若干ずれるが、今月から来月にかけて申請を受け付ける。

 銘柄の設定の要件は、(1)農産物検査において、銘柄の鑑定が可能であること(2)品種銘柄及び産地品種銘柄については、農産物規格規程に定める品位規格の適用が可能であること(3)品種銘柄及び産地品種銘柄については、当該産地において、当該品種の収穫物が、種苗法に規定する育成者権の侵害の行為を組成するものでないこと(4)品種群について品種銘柄又は産地品種銘柄を設定する場合は、品種特性、品質の観点から、複数の品種を品種群として同一の銘柄とすることが適当であること(5)産地品種銘柄については、当該品種に係る銘柄検査を行う1以上の登録検査機関の見込みがあること…など。


-2009年11月17日-

◆歳暮ギフト、魚沼コシから環境米へ(卸)

 今月下旬から本格的にスタートする百貨店の歳暮ギフトでは、消費者の節約志向から魚沼コシヒカリがカタログから外れるケースが聞かれる。米ギフトの定番的な存在だったが、通常の精米販売と同じく価格がネックとなっている模様だ。一方、生き物ブランド米、環境保全米など付加価値米が採用されるケースもあり、例年とは様相が違う。

 呉服系の老舗百貨店と取引のあるA卸は、「化粧箱入りで5キロ5千円前後の魚沼コシヒカリが売れ筋だったが、今回の商談においては3千円台後半の商品が要望されている。進物でも高い価格では敬遠されるというのが理由で、コシヒカリ系の生き物ブランド米を中心に提案し了承された。中元からギフトの価格ラインは下がっている」という。

 また、電鉄系百貨店へ納入するB卸は、「魚沼コシヒカリは中元での不振から、価格の下げか銘柄の入れ換えが求められている。来週末に最終的な商談が予定されるが、場合によっては東北の環境保全米など候補になる可能性がある」としている。


-2009年11月16日-

◆数量が期待出来るカレーの販促企画

 食品部門の中でカレーは好調な動きを持続させており、今後も“クロスMD(マーチャンダイジング)”と呼ばれるご飯関連商品との共同企画が活発となりそうだ。

 大手食品メーカーによると、「カレールー、レトルトカレーとも春先から順調で、当社も平均して毎月3~4%は出荷実績が増加している。朝カレーの提案、ダイエット効果など、テレビ、雑誌などメディアへの露出が援護となっている」(経営企画)としている。

 そのため、精米商品、無菌パックご飯等のメーカーと組み、1週間単位での共同での販促プロモーションが盛んとのこと。「我々からも声を掛けるし、米卸から提案を受けるケースも少なくない。カレーに米(ご飯)は不可欠な事から、両者が共に恩恵を受ける企画だ。今後も全国各地で活発に打っていく計画」という。

 米卸側も「数少ないヒットしている販促企画で、精米の数量実績も確実に期待出来る。メーカーから要望が来るれば、積極的に応じている。また、弁当ブームでふりかけメーカーとの企画も多くなっている。当面はこの2分野で稼ぎながら、新たな切り口を模索していく」(大手A卸)としている。


-2009年11月13日-

◆マンナンヒカリ事業、3年後100億円(大塚食品)

 大塚食品(株)が今年9月に発売した「マンナンヒカリ228gスティックタイプ」と「マンナンごはんの こにぎり」は、順調な販売経過を示している。

 「マンナンヒカリ228gスティックタイプ」(希望小売価格475円)は、「初めて購入してくれる消費者でも気軽に手が届く、トライアル的な価格としている。店頭での販促効果もあり、新規ユーザーを獲得しつつある」という。初年度の売上目標は3億円。

 一方の「マンナンごはんの こにぎり」は冷凍食品の焼きおにぎり。通常型の商品に比べ約23%のカロリーカットを実現している。初年度の売上目標は7億円。「冷凍食品におけるダイエットサポート食品の提案」として、既存の市場にはない新しいコンセプトで差別化を目指す。

 「10月6日からタレントの島田紳助さんを起用したテレビCMを流してから、一気に認知度がアップし、量販店等で冷凍食品の売上高上位にランキングされた」という。

 マンナンヒカリ事業全体の今期目標は21億円。2010年度に45億円、2011年度に100億円の目標を掲げる。「日本人の主食である米をもっと食べて欲しいとの気持からも、着実に目標に向かってチャレンジしていく」と意欲的。

 現在、家庭向け約50%、業務向け約50%のシェア目標で、「今後もバランス良く新規開拓を進めていく」方針。新規開拓では(株)グリーンハウスに続いて、外食チェーンなど様々な業態にアプローチしている。


-2009年11月12日-

◆中国の農業大手に出資(伊藤忠商事)

 伊藤忠商事(株)はこのほど、中国の農業大手の北大荒亜経貿有限責任公司との間で、業務提携(10%出資)することで合意した。北大荒公司は、黒龍江省で農産物の買付け、販売等を行っている。

 伊藤忠商事は、有機栽培等の技術供与で、安全・安心な米や野菜を生産していく。中国国内では付加価値の高い食品へのニーズが高まっており、各種の農産物を販売していく計画。また、将来的には、日本への輸出も検討していくとしている。

 同社は、従来から中国におけるビジネスに力を入れており、今回の提携で一層の事業拡大を目指す。中国産の農産物は、冷凍ギョーザの中毒騒動で敬遠されていたが、最近では消費者の低価格志向で風向きが変化している。

 業界内からは、「厳しい環境に置かれる外食チェーンが最も顕著だが、米でも内容が良ければ中国産でも検討するとのバイヤーが増えている。1年前までは考えられないことで、ブレンド原料等で採用事例が聞かれるかもしれない。環境変化で商社・卸の中国への進出は今後も活発になるだろう」(業界筋)との指摘が聞かれる。


-2009年11月11日-

◆売上高は4%増の380億円(亀田製菓第2四半期累計)

 亀田製菓(株)は11月9日、平成22年3月期第2四半期決算短信を公表した。累計期間(21年4~9月)の連結業績は、売上高380億93百万円(前期比15億56百万円増、4.3%増)、四半期純利益6億13百万円(4億3百万円増)。

 菓子の製造販売事業は、スーパー・コンビニ市場において主力商品「スーパーフレッシュ柿の種」が大きく伸張、百貨店市場は来店客数の減少などで前年を下回った。

 海外市場は米国における「柿の種」の取扱店を拡大、本格的な展開に向けた地歩を築くことができた。原料米については価格の高止まりで、コスト環境は厳しい状況としている。


-2009年11月10日-

◆グリーンハウスでマンナンヒカリ採用(大塚食品)

 大塚食品(株)(大阪市・中央区)の販売する「マンナンヒカリ」が、大手給食業者である(株)グリーンハウスに正式採用された。

 主にオフィスなどで提供されるメニュー食材が対象で、受託運営する約130カ所で先行的な提供を行うとしている。

 「マンナンヒカリ」は、コンニャク製粉等を使用した米粒状の食材で、お米と混ぜて炊飯することでカロリー総量が抑えられる。事業所給食業者の本部での採用は初のケースとのこと。


-2009年11月9日-

◆米販売5万4千玄米トン(ヤマタネ第2四半期)

 (株)ヤマタネは6日、22年3月期第2四半期(21年4~9月)の決算短信を公表。連結業績は、売上高267億73百万円(前期比4.0%減)、営業利益17億06百万円(1.0%増)、経常利益10億56百万円(2.4%減)、中間純利益4億27百万円(28.8%減)。食品部門と不動産部門は増収となったが、その他部門は景気低迷の影響を受けて減収。

 食品部門は、量販・外食向けの精米販売が4万玄米トン(前年同期比7.0%増)と好調に推移したが、一般小売店や卸間の玄米販売が当用買いの影響を受けて1万3千玄米トン(同24.0%減)に減少し、総販売数量は5万4千玄米トン(同3.0%減)。

 売上高は、精米販売の増加と販売単価の上昇により147億67百万円(同0.4%増)。営業利益は、玄米販売の減少や精米販売の利ざやの縮小により21百万円(前年同期は67百万円の損失)にとどまった。


-2009年11月6日-

◆業績好調が続き、東北も視野に(王将フード)

 (株)王将フードサービスはこのほど、第2四半期(4月~9月)の連結業績の概要を公表した。売上高328億39百万円(前期比22.2%増)、営業利益54億38百万円(同77.1%増)、経常利益23億72百万円(75.2%増)、四半期純利益9億50百万円(同53.2%増)となった。

 外食業界を取巻く厳しい環境下、第1四半期に続く好調な結果で、「新店効果の他に既存店の客数が大幅に増えている。8月には直営売上が過去最高の日商2億4千万円を達成した」としている。当期末の店舗数は542店舗。今後は首都圏に重点的に出店を進める他、仙台など未開拓の東北への進出も視野に入れる。

 「白飯、炒飯、天津丼、定食などご飯メニューも多く、米の需要も高い。低価格の外食への支持は高く、今後の需要拡大が期待される」(米卸)との声も。


-2009年11月5日-

◆11月2日、「(株)東京穀物商品取引所」がスタート

 東京穀物商品取引所は11月2日、組織体制を会員組織から株式会社組織へと変更し、「株式会社東京穀物商品取引所」として、新たなスタートを切った。

 当日の第1回取締役会において、前理事長の渡辺好明氏が初代代表取締役社長に選任。9名の取締役のうち7名が社外取締役で、本紙関連ではコメ卸の全国団体である全国米穀販売事業共済協同組合(全米販)の木村良理事長が起用されている。資本金は12億3千万円。


-2009年11月4日-

◆新米検査265万トン、前年比93%(10/15現在)

 農水省はこのほど、10月15日現在における21年産米の検査結果を265万万1千トン(前年同期比93%)とまとめた。10月1日から15日まで124万6千トンが積み上がった。

 種類別では、水稲うるち255万4千トン(93%)、醸造用2万9千トン(92%)、水稲もち6万7千トン(94%)、陸もち1百トン(112%)。受検率の高い北海道が減産となっているため、前年を下回る展開が続きそうだ。

 水稲うるち米の等級比率は、1等86.3%、2等12.2%、3等1.0%、規格外0.6%。1等比率は前年産同期より5.0ポイント高い。2等以下の格付けは、整粒不足27.0%(総検査数量に対する割合3.7%)、着色粒22.0%(同3.0%)。

 地帯別の1等比率は、▽北海道90%▽東北95%▽関東94%▽北陸89%▽東海60%▽近畿73%▽中四国64%▽九州62%-と、6割以上を確保している。


-2009年11月2日-

◆22都府県で前回比1~2ポイントアップ(作況)

 10月15日現在の水稲作況で平年を下回っているのは、北海道89、東海96、近畿98のみ。その他の地域は、沖縄の103を除き、九州101、東北・四国100、北陸・関東東山・中国99と平年並みとなった。

 前回調査(9月15日現在)からのマイナス変動は、北海道▲2、山梨・長野・岐阜・鳥取各▲1。

 逆に、熊本+3、群馬・埼玉・神奈川・香川・愛媛・長崎各+2、青森・宮城・福島・栃木・東京・大阪・奈良・島根・岡山・山口・福岡・佐賀・大分・宮崎・鹿児島各+1。遅場地帯の方が回復傾向にあるようだ。


-2009年10月30日-

◆「あぶくまもち」「ともほなみ」など品種登録出願

 農水省は10月29日、種苗法に基づく品種登録出願を公表した。稲部門は以下の4品種。カッコ内は出願者。▽はたはったん(自然農法国際研究開発センター)▽ともほなみ(愛知県、農業生物資源研究所、農業・食品産業技術総合研究機構)▽あぶくまもち(福島県)▽コシヒカリかずさ2号(本田技研工業)。

 福島県農業総合センターが育成した「あぶくまもち」(福島糯8号)は、耐冷性が強く、穂発芽しにくい中山間地向けの水稲もち品種。阿武隈山間地域(標高400~600m)の「ヒメノモチ」に代わる地域限定品種として普及推進する予定。母「ふ系172号」に父「奥羽糯347号」を交配し育成。ヒメノモチの血が受け継がれている。

 出穂期は「ヒメノモチ」よりも2日早い(8月5日頃)中生の早。いもち病のほ場抵抗性は、葉いもち、穂いもちとも「ヒメノモチ」と同等で、強。収量は、「ヒメノモチ」並み~優り、品質は「ヒメノモチ」並み。切り餅、丸め餅にする時の作業性に優れ、「ヒメノモチ」よりも加工適性が高い…のが特徴。


-2009年10月29日-

◆製粉値下げ、米卸も10キロのスポット企画で対抗

 製粉大手各社は、11月下旬から小麦粉の出荷価格を引き下げることを公表した。これを受けてパンメーカー等では、商品の値下げや増量の検討に入っているもようで、「精米など米穀への影響は避けられない」(関東A卸)と見られている。

 量販店等の売場においては、先行しての値下げも始まっており、「消費者の目を引きつけようと、メーカーからの提案で今月中旬から実施している。対象商品の動きは良い」(関西Bチェーン)という。対抗する意味で、「すでに十分に値頃だが、10キロで新たなスポット企画を検討している」(A卸)。


-2009年10月28日-

◆田の耕地面積250万6千ha、1万ha減(21年)

 農水省は27日、21年耕地面積(7月15日現在)を公表した。それによると、全国の耕地面積(田畑計)は460万9,000ha、前年より1万9,000ha(0.4%)減少。要因は、宅地等への転用や耕作放棄等のかい廃。

 田の耕地面積は250万6,000ha(前年比1万ha減)。拡張面積は、自然災害等からの復旧、開墾、田畑転換等で116ha。かい廃は1万0,300ha(宅地転用3,530ha、耕作放棄2,180ha、田畑転換2,260haなど)。

 畑の耕地面積は210万3,000ha(9,000ha減)。拡張3,750ha、い廃1万3,100ha。


-2009年10月27日-

◆「戸別所得補償制度」に関する意見を募集(農水省)

 農林水産省は、先週末から11月10日まで「戸別所得補償制度」に関する意見を募集している。

 同省は平成23年度から導入する「戸別所得補償制度」の円滑な実施に向け、22年度に全国規模で実証を行うモデル対策として、(1)米戸別所得補償モデル事業(2)水田利活用自給力向上事業とともに、生産費等不足するデータを取得するための調査事業等も実施するため、総額5,618億円の予算を要求している。

 詳しくは同省HP(http://www.maff.go.jp/j/press/kanbo/kihyo01/091023_1.html )参照。


-2009年10月26日-

◆伊藤忠とユニーが資本・業務提携

 伊藤忠商事とユニーは10月22日、資本・業務提携すると発表した。両社は商品調達や物流の効率化などを進めると同時に、店舗展開面でも協力関係を行っていきたいとしている。

 ユニーは、中部地区を基盤とし、総合スーパー「アピタ」、食品スーパー「ピアゴ」など235店舗を展開。また、約6,300店舗を展開するサークルKサンクスを傘下にしている。

 伊藤忠商事は、ファミリーマートを抱えていることから、将来的な協力関係も予想され、「スケールメリットを目指すのは当然の流れ。精米、弁当、おにぎりなど米穀関係を含めて、新たな動きが出てくるはず」(関係卸)と指摘される。

 さらに、ユニーは、今年3月にイズミヤ、フジと3社で業務提携を結び、共同でPB商品の開発を進めており、「伊藤忠の仕入れルートが加わることにより、新規の産地開拓も考えられる」(同)。加えて、「川下の物流網を確保したい商社と、幅広い調達ルートを望む末端流通では、今後も協力関係が拡大していくだろう」(商社筋)との声も聞かれる。


-2009年10月23日-

◆もち集荷は「1万トンを少し下回る」(JAいわて中央)

 岩手もち米生産の大半を担うJAいわて中央の21年産もち米集荷は、「施設分が終わったものの、個人分がまだある。目途が付くのは月末頃になる見通しだが、最終は計画の1万トン強に対し1万トンを若干下回りそうだ。不稔はなかったものの、作柄が平年より少し落ちるため」(関係者)としている。

 品質は若干、カメムシの影響が出ているもよう。9月末現在の検査実績は、県全体で3,771トン、1等比率86%。


-2009年10月22日-

◆JF商談会09に米粉商品を紹介(米穀機構)

 米穀機構は11月17日に開催される「JFフードサービスバイヤーズ商談会2009」に米穀機構のコーナーを設け、全国の米粉関係企業10社による国産米を原料にした米粉・米粉加工食品を提案する。開催場所は東京都立産業貿易センター浜松町館3F。

 同商談会は外食産業と関連業界の経営者、商品開発・仕入責任者、担当者を対象に、ビジネスマッチングの場として行われている。

 今回は80の企業・団体から▽業態用途別の米穀類、冷凍加工米飯▽産地オンリーワン商品、産地連携による農畜産物の新品種やプレゼンテーション-などが出展・行われる。申込みは主催の日本フードサービス協会事務局(FAX03-5403-1070)まで。


-2009年10月21日-

◆新たな食事スタイル提案で増収増益(プレナス)

 (株)プレナスはこのほど、22年2月期の第2四半期(3~8月)の連結業績を公表した。売上高599億13百万円(前年同期比0.1%増)、営業利益28億69百万円(同15.2%増)、経常利益30億円(同8.4%増)、四半期純利益15億60百万円と増収増益。

 主力の持ち帰り弁当事業「ほっともっと」は、売上高514億67百万円(同0.3%増)、営業利益25億80百万円(同15%増)となり、「定番人気商品の値下げを実施すると共に、おにぎりサンドなど新しい食事スタイルを提案した」としている。

 定食事業の「やよい軒」は、売上高75億49百万円(同4.2%増)、営業利益3億65百万円(同20.7%増)で、「季節感や郷土料理を取り入れた、美味しいメニューを開発・提供した」という。

 当期末における店舗数は「ほっともっと」が2,351店舗(75店増)、「やよい軒」が158店舗(8店増)。外食全体には「外食離れと低価格競争が一層進むなど、厳しい環境で推移した」と分析する。


-2009年10月20日-

◆集荷は出荷契約の2割(千葉・もち主産地)

 千葉県のもち米主産地である某管内の集荷量は、10月半ば段階で出荷契約の約2割(2,000俵前後)にとどまっている。集荷価格は買取方式で1万4,500円。「管内の集荷はもともと出荷契約の5割程度だが、今年はそれにしても集まらない。減収ということもあるだろうが、業者筋も積極的に動いているわけでなく、農家がまだ持っているようだ」(関係者)という。

 ただし、そろそろ放出するものと見ている。「先日の集まりで、大型農家がもち米は1万6,500円までいかないだろう。11月に入れば下がるかもしれないと見ている向きもある」。品質は良好のようだ。県全体の9月15日現在の検査量は4,468トン、1等が9割を占めている。


-2009年10月19日-

◆米の売買業務、食料生産局へ(農水省・組織再編)

 農水省は10月15日、22年度の組織・定員要求を発表。戸別所得補償に関する現場への伝達や制度浸透の円滑化を図るため、現行の「地方農政事務所」(地域課と統計・情報センター含め346拠点)を廃止、「農政・統計」と「消費・安全」を推進する65の「地域センター」(仮称)と38の駐在所に集約。

 また、米トレーサビリティ等の米の流通監視業務を米の売買・管理業務から分離し、消費・安全局に移管。売買・管理業務は食料生産局(生産局を改組)に再編する。現場の地方出先機関では米の売買・管理業務は行わない。前政権で策定した再編案を引き継いだ形。


-2009年10月16日-

◆こがね、ヒヨク、ヒメノに不足感なし?

 変動の大きいもち米市況。全体需給はまだ不透明ながら、銘柄別には種子や作柄動向から傾向が見えつつある。

 高級もち米・こがねもち、みやこがねもちの種子購入は前年比102%。作柄は新潟、福島、宮城などいずれも平年並みで、不足感はなさそう。

 西日本の代表品種ヒヨクモチの種子は前年比102%。こちらの作柄も回復し、ほぼ平年並みが見込まれる。

 また、東日本の代表品種ヒメノモチの種子購入も前年比101%。主産地・岩手・山形・福島・千葉の作柄も平年並み-となっている。作柄低下が確定した北海道はくちょうもち、風の子もちでなければダメというユーザー以外はそこそこ振り替えも可能か。


-2009年10月15日-

◆福岡SAYA、新米キャンペ(ライスフレンド)

 ライスフレンド(株)(大阪市)は、JA全農ふくれんと共同で、「特栽米・福岡県産SAYA新米キャンペーン」を実施する。

 人気の高まる本格欧風レトルトカレーを景品(先着1万5,000名)に、産経新聞にタブロイド版4面広告を出すなどプロモーションを実施する。期間は11月1日~12月31日の2カ月間。関西地区の米穀店200店以上を対象に行う。

 また、インターネットを活用したバナー及びテキスト広告を関西2府4県在住のユーザーを対象に、1億回以上表示する。

 福岡SAYA(つやおとめ)は、上品な旨み、爽やかな食感で、カレーやハンバーグ等の洋食との相性が良いのが特徴。商品は5キロ精米。JAみなみ筑後、JA福岡大城、JA筑前あさくらの3JA管内で栽培されている。


-2009年10月14日-

◆販売食数伸びるも単価下落(わらべや第2四半期)

 わらべや日洋(株)はこのほど、22年2月期第2四半期(3月~8月)の連結業績を公表した。

 売上高743億6百万円(前期比2.8%減)、営業利益26億4千8百万円(同15.6%減)、経常利益27億5百万円(同15.2%減)、四半期純利益15億3千7百万円(同6.3%減)となった。

 主力である食品事業の売上高は、571億9百万円(同0.1%減)で、「販売食数は伸びたが、商品単価が下落した」とする。通期に向けても「新規エリア進出(富山・石川・福井)進出に伴い販売食数の増加は見込まれるが、引き続き商品単価の下落リスクがある」と指摘する。


-2009年10月13日-

◆宮城製粉(株)、民事再生法適用を申請、負債11億円

 宮城県の宮城製粉(株)(角田市島田三島、代表後藤浩一氏)は10月6日、東京地裁へ民事再生法の適用を申請し、同日保全命令を受けた。民間の信用調査会社の調べで分かったもので、負債は約11億円に上るものと見られている。

 同社は1993年4月に設立された豆乳加工食品、もち等製造・販売業者。切り餅、よもぎ餅を主体にあんみつ、みつ豆等デザート各種食品を手掛け、近年はコンビニやスーパー向けにダイエットや健康を意識した商品開発を行い、06年3月期には約22億8,100万円の売上高を計上していた。

 しかし同業他社から類似商品が発売され競争が激化、大幅な売上げの減少を余儀なくされ、08年、09年と2期連続で純損失を計上して債務超過に転落していた。


-2009年10月9日-

◆「さがびより」のロゴデザインを発表(佐賀)

 佐賀の米・麦・大豆マーケティング協議会はこのほど、新品種「さがびより」のロゴタイプ・パッケージデザインを発表した。

 統一感あるビジュアル・デザインで、知名度の早期醸成をコンセプトに、米袋には「米のうまさは“さ”がの誇り 町で噂の“が”ばいうまいっ!」といったように銘柄名をキャッチフレーズに織り込んで表記。21年産米は11月1日から店頭発売を開始する。

 21年産米の生産・販売方針は次の通り。[生産]▽作付面積=1,163ha(実績)▽生育=梅雨明け以降は、十分な日照時間・平年並みの気温などから良好。収穫は10月中旬から[販売]▽販売計画=5,500トン▽販売ターゲット=優先順位は県内→近県(福岡・長崎)→九州→消費地(関東・関西)。

 県内卸を中心に約7割を県内、近県で販売(約4,000トン)。消費地小売店や次年度への拡販の布石として業務用などに約3割(約1,500トン)を販売する考え。


-2009年10月8日-

◆道産代替え、秋田めんこいな候補に

 秋田めんこいなは、価格次第で業務向けに需要拡大の可能性が出ている。外食、中食など業務向け取引では、作柄ダウンの北海道米の代替えとして名前が挙がっている。

 「外食チェーンが好む粒が大きい点と、コシ系と異なるさっぱりした食感が注目されている」(有力A卸)とされ、何件かの納入先からサンプル提出を求められているという。採用に際して一番の問題は価格で、「系統相対価格は1万3,900円だが、青森や関東、近畿のB銘柄と比較してどう判断されるかだ」(同)としている。

 当面は、「道産米の作柄(調達数量の規模)が明確になるまで、20年産米を引っ張ってくれと要望されている。その間に複数産地の銘柄に関して、“不足の事態”に備え炊飯試験等を行うとの対応となっている。必要な道産米が確保出来るのがベターだが、対策だけは進めていく方針」(有力B卸)とのこと。


-2009年10月7日-

◆1日現在、空知・上川の生育は平年比「遅9日」に

 北海道農政部がまとめた10月1日現在の農産物の生育状況によると、水稲の生育は平年に比べた遅速日数が「遅8日」(9月15日現在では遅6日)で推移している。

 9月後半の気象概況としては、期間を通した気温は平年並み、降水量は少なく、日照時間は平年に比べ多かった。

 しかし、それでも主産地の空知・上川の両地区とも「遅9日」となって、前回調査よりさらに2日遅れてしまっているのが気がかりな点。


-2009年10月6日-

◆新米検査54万トン、もち前年比94%(9/15現在)

 農水省はこのほど、9月15日現在における21年産米の検査数量を54万2,350トン、前年産同期比99.4%とまとめた。9月1~15日まで約35万4千トンが積み上がった。

 種類別では、水稲うるち52万5,414トン・同99.9%、水稲もち1万0,157トン・同94.1%、醸造用6,765トン・同76.3%-と、もち米・酒米が前年割れ。生育遅れ、作柄変動の影響が注目される。

 うるち米の等級比率は、1等76.7%、2等20.5%、3等2.2%、規格外0.5%。1等比率は、前年産同期より6.5ポイント高い。2等以下に格付けされた主な理由は、着色粒(カメムシ類)29.2%、整粒不足25.7%など。


-2009年10月5日-

◆「戸別所得補償制度推進本部」を設置(農水省)

 農水省は10月1日、戸別所得補償制度の具体化に向け「戸別所得補償制度推進本部」(以下「推進本部」)を設置、初会合を開いた。

 推進本部の構成は、本部長が赤松広隆大臣、副本部長は郡司副大臣、本部長補佐が佐々木大臣政務官と舟山大臣政務官。さらに「推進本部」の下に、山田副大臣をチーム長とする「制度推進チーム」を置き、政治主導で具体的な制度設計の検討を進める。「推進チーム」の構成はチーム長代理・井出事務次官、副チーム長(総括)・針原総括審議官以下、事務局を含む20数名体制。

 推進本部の検討事項は(1)モデル事業の検討を含む戸別所得補償制度の制度設計(2)その他戸別所得補償制度の導入に当たり検討が必要な事項…だが、当面は15日が提出期限となっている新たな概算要求の作成で、市場価格や生産費の調査費、モデル事業費など、22年度予算に盛り込む中身を決めていくことになる。


-2009年10月2日-

◆認知拡大がテーマ、相次ぐチルド弁当の採用

 ファミリーマート、セブンイレブンなどコンビニチェーンでは、低温で管理して賞味期限を延ばしたチルド弁当の導入が進んでいる。期限切れに伴う廃棄ロスの問題や、環境面を考慮したことが採用の理由。消費者への認知拡大がテーマとなっている。

 現状の販売経過について関係筋は、「チルド弁当の先駆けはスリーエフで、その後のファミリーマートが導入したことで広まりつつある。通常は20℃前後から5℃前後の低温で管理することで、消費期限が3日にまで伸ばすことが出来た。また製造から配送、販売に至るまで低温で管理することから、生野菜や海鮮物等の活用が可能になった。ご飯に使用する米はそれぞれのチェーン毎に、従来からの採用銘柄を当てているようだ。ただ、実際の販売は“日持ちがしすぎて逆に不安だ”と、敬遠する消費者も少なくない。メニューの工夫とともに、安心イメージの浸透が鍵を握る」と語る。

 また、有力B卸は「一般的に認知と販売実績の拡大を前提とするが、将来性は十分にあると見ている。メニュー特性に合う米の提案も考えたい」と意欲的。


-2009年10月1日-

◆「新規需要米」活用の精米・包装米飯を輸出(神明)

 (株)神明は9月30日、「新規需要米」を活用した海外戦略について明らかにした。海外において日本の「ごはん」を定着させるため、精米・無菌包装米飯を本格的に輸出すべく、(1)新規需要米枠を利用する産地農協との契約(2)海外用パッケージ及び製品ラベルの作成(3)海外食品見本市への出展・出品(農水省とのタイアップ)…の体制が整ったとしている。各項目の概要は以下の通り。

 (1)輸出する精米・無菌包装米飯の原料は新規需要米を使用し、これらを安定確保するために富山・みな穂農協、秋田・秋田おばこ農協と供給契約を締結。21年産の計画数量は約330トン。

 (2)海外戦略の新たな取り組みとして、欧州・中国・東南アジア向けの無菌包装米飯のパッケージ及び製品ラベルを作成。製品は子会社の(株)ウーケの完全無添加食品で、香りが良くおいしいごはん。精米輸出は多くの国で輸入障壁があるのに対し、加工食品である無菌包装米飯はほとんどの国への輸出が可能。

 (3)海外の食品見本市に積極的に取り組んでおり、今年10~11月にかけてドイツ・イギリス・中国・韓国での出品などが決まっている。


-2009年9月30日-

◆ミルキーサマー、ミルキースターを育成(作物研究所)

 農研機構・作物研究所はこのほど、低アミロース水稲品種「ミルキーサマー」「ミルキースター」を育成したことを明らかにした。

 「ミルキーサマー」は、DNA選抜により、インド品種kasalath(カサラス)由来の出穂性遺伝子Hd1を「ミルキークイーン」に導入した品種。温暖地では早期出荷用、沖縄では多収で良食味の品種として活用できるという。

 「ミルキースター」は、倒伏しにくい良食味の「東北168号」と縞葉枯病抵抗性のある低アミロース品種「ミルキープリンセス」の交配により育成。稲麦二毛作の多い北関東などでの利用が期待される。

 「ミルキーサマー」の位置づけは、低アミロース品種の代表格「ミルキークイーン」と熟期の異なる低アミロース品種がほとんどないことから、極早生と晩生の品種を開発することで、産地拡大を図るのが狙い。農水省委託プロジェクト「新農業展開ゲノムプロジェクト」(政策ニーズに合致したイネ新品種の開発)により開発。

 「ミルキースター」は、麦あとの晩植栽培が多い地域で市場性の高い低アミロース品種の育成が狙い。農水省委託プロジェクト「低コストで質の良い加工・業務用農産物の安定供給技術の開発」により開発。


-2009年9月29日-

◆戸別所得補償制度の具体化に向けPT設置

 赤松農相は9月25日の会見で、戸別所得補償制度について言及。「一番大きな課題であり、来年に向けていかにスピードを上げて実証していくか。完全実施は11年からだが、10年には調査や一部モデル地区での実施を行うためにも、急ピッチで予算措置を進める」とした。

 また、「大臣以下、政務三役の5人で体制を作りながら、政務三役の下に事務次官を筆頭とするプロジェクトチーム(PT)を設置する。関係する3局から人選して10~20人程度の規模になる見込み」と、戸別所得補償制度の具体化に向けた体制を明らかにした。


-2009年9月28日-

◆「つや姫」を奨励品種に指定(宮城)

 宮城県はこのほど、山形で育成した「つや姫」を奨励品種に指定した。つや姫は高温に強く、高食味米として来年秋に本格的なデビューを予定しており、山形県ではブランド米として期待を寄せている新品種。

 宮城県では、今回の経緯について「主力のひとめぼれのシェアが高く、晩生品種は従来から弱く新たな品種を捜していた。そんな中でつや姫は栽培しやすく、高い食味であることから山形県に要請したところ、県外への普及に積極的で今回の導入に至った」(県農産園芸環境課)としている。

 種子の供給時期や数量などは未定だが、「来年には供給を受け、栽培に取組んでいきたい」(同)とのこと。


-2009年9月25日-

◆新潟コシ新米、週明けにも末端発売

 21年産新潟コシヒカリの関西卸への入庫は9月25~26日が見込まれ、早ければ週明けにも末端発売される予定。店頭売価は相対価格が20年産現行より500円引き下げられたことで、5キロ2,080~2,180円中心となりそうだ。ただ、20年産米の販売は割高感から弾かれた感があり、全国規模の大手チェーンなどでは「1,980円前後でスタートする事例も出てくる」との予想が聞かれる。

 有力A卸では、「相対水準が下がった事から、売価も前年スタート時の5キロ2,480円中心より低く設定する考え。先方バイヤーと最終的な調整中だが、2,180円前後が有力と見ている。昨年は露出度が低かった新米切り替えキャンペーンも、産地が熱心なことから各納入先でPR策を強めていく」。

 有力B量販店では、「20年産米は年間を通して販売に勢いが出ず、結果的に銘柄別シェアが5%以上ダウンした。復活にはとにかく消費者に手に取ってもらうしかなく、最初から5キロ2,000円以下でのスタートを仕入先に要望している。地区や店舗限定となる予定だが、1,880円売価も想定しているところ」という。


-2009年9月24日-

◆岐路に立つ新潟米

 20年産新潟米の販売不振については、産地も強い危機感を持つが、量販店など実際の販売現場では棚割りの減少を指摘する。21年産米の販売で失地回復が出来るか、本年産の焦点のひとつになりそうだ。

 有力A量販店チェーンでは、「ブランド米の代名詞であった新潟コシも、最近ではかつての神通力は薄れてきている。20年産米の販売戦略は失敗したと思う。割高感から、秋田こまちを始めとした他銘柄米に、相当な客が流れている。販売データからも明らかで、銘柄別のシェアも5%以上はダウンしている。深刻な消費不況という厳しい環境のなかで、途中からでも値下げして売りに出るべきだったのでは。昔なら売場から新潟コシがないことは考えられなかったが、極端な話、現在なら大丈夫だ。21年産米は勝負を掛けないと、失地回復は難しいのではないか」と見ている。

 有力B卸からは、「特に深刻なのは魚沼コシだ。不況に伴う消費者の節約志向により、ギフト向けなどでも厳しかった。価格とともに効果的な販促が課題」としている。


-2009年9月18日-

◆もち米、酒米の21年産出荷計画(新潟県本部)

 全農新潟県本部における21年産もち米の出荷計画は1万3,200トン。銘柄別内訳は、こがねもち7,300トン(20年産集荷実績7,081トン)、わたぼうし5,800トン(同4,762トン)など。

 また、酒米の21年産出荷計画は1万トン。銘柄別内訳は、五百万石8,900トン(同9,876トン)、越淡麗540トン(同493トン)など。


-2009年9月17日-

◆作柄不安で採用銘柄の決定を先延ばし(外食)

 低温・日照不足による出回り遅れ、作柄不安等で、外食各チェーンの21年産米の採用決定が遅れている。「多くの納入ルートを持つが、平均して昨年に比べ1週間から10日は先延ばしとなっている。通常なら今月の頭に決まっているチェーンも、今年は作柄をしっかり見極めてからとしている」(A卸)とのこと。

 最も話題となるのはボリュームの大きい道産米。それに関係するのか「東北や北陸のB銘柄を採用しないかと、先週辺りから営業が激しくなってきている。基本的には長年にわたり使っている道産米を、メニュー特性からも継続使用したい。ただ、卸、産地からも明確な作柄の情報が入らず、やや不安なことから話(情報収集)だけは聞いている」(大手B外食チェーン)。

 なお、某産地の関係者は、「はっきりしていないが、(北海道の)減収は避けられないようだ。状況次第では新たな業務向けの需要が発生するかもしれない」と新規の取り組みを睨んだコメントも。


-2009年9月16日-

◆新米検査18万9千トン、前年比103%(8月末)

 農水省は9月15日、8月末現在における21年産米の検査結果をまとめた。33府県で始まっており、合計18万9千トン、前年同期比103%。8月15~末日まで12万4千トンが積み上がった。前年同期との比較では茨城産が2倍近い数字。

 内訳は、水稲うるち18万7千トン、水稲もち2千トンなど。うるち米の等級比率は、1等68.4%、2等26.3%、3等4.3%、規格外1.0%。1等比率は前年産同期より7.9ポイント高。近年では16年産に次いで高い。2等以下の格付けは、着色粒36.8%、心白・腹白24.0%によるもの。

 関東産で1万トン以上受検した銘柄は、▽茨城あきたこまち2万0,335トン(1等93%)▽千葉ふさおとめ1万5,574トン(96%)▽千葉ふさこがね1万2,624トン(92%)と、いずれも1等比率は9割超。


-2009年9月15日-

◆宮崎コシ好評で、末端販売を延長(九州)

 九州量販店の、宮崎コシヒカリ販売は、高品質を追い風に例年以上に延長して販売している。店頭売価は8月中の5キロ1,680円から、100円下げの1,580円が中心となっている。

 福岡市内のA卸では、「“新米らしい品質と食感だ”とリピート客が9月に入っても多く、納入先バイヤーの要望でもある。出荷数量は前年の1.5倍の規模で推移している。営業部の市場調査でも、販売期間を延長するチェーンが福岡など消費地で目立つとの報告が入っている」(仕入部長)という。

 その他の九州産新米は、「今週から熊本コシヒカリの品揃えが拡大しており、5キロ1,780~1,880円絡みの売価でまずまずのスタートを切っている。ただ、品質を含め地域のバラつきがあるようだ。今週末には福岡夢つくしの発売を控えている」(同)とのこと。


-2009年9月14日-

◆「岡山県雄町・山田錦サミット」、出品99点で歓評会

 岡山県酒造組合、岡山県酒造好適米協議会、JA全農おかやまは9月10日、東京・ベルサール神保町で「岡山県雄町・山田錦サミット」を開催した。

 生産者と蔵元・酒販店などの相互理解や、岡山産酒造好適米とこれを原料とする日本酒のPRなどを目的に行われたもので、今年で2回目となる。当日は(1)両品種のお酒の歓評会(2)講演「日本酒と食の相性」(田崎真也氏)(3)利き酒会…などが行われた。

 歓評会への出品は▽雄町(吟醸の部)=56点▽同(純米の部)=25点▽山田錦(吟醸の部)=11点▽同(純米の部)=7点-の計99点で、優等賞などが選出された。審査員からは「雄町の酒はソフトで深い味わいがある。山田錦の吟醸はサラッとした味」などの講評が聞かれた。


-2009年9月11日-

◆スペース確保や企画物など目立つ新米販促

 首都圏の量販店では、千葉・茨城など関東産新米の販売が広がっている。厳しい消費者の節約志向から安めの売価が目立つが、一方で別売りスペースの確保など販促の熱心な店舗を多く見かける。

 先週末のチェックでも▽ジャスコ都内店=2カ所のエントランスに千葉ふさおとめ、ふさこがねの2銘柄で、新米専用の販売コーナーを設置。目立つように産地をPRする幟、ポスターを掲示すると共に、大型炊飯器を配置(炊きあがりイメージの写真付き)して購買意欲を喚起する工夫や、▽イトーヨーカドー=レジ前とエントランスに、ご飯関連商品(ふりかけ、漬け物、カレールーなど)と一緒に高知コシ・南国育ちの販売コーナーを配置するなどの試みが見られた。

 背景には「今後のパンなど小麦製品の値下げに対抗する意味で、前月中に当社の側から各納入先に提案した。また、勢いの衰えないカレー人気に加え、最近では朝ご飯(朝に健康なご飯を食べよう)とのキャンペーンもあり、量販店側も乗り気になっている」(同)ことがあるようだ。


-2009年9月10日-

◆包装もちの売上9億円(サトウ食品・第1四半期)

 サトウ食品工業(株)はこのほど、今年5~7月(第1四半期)の決算短信を公表した。業績は売上高35億69百万円(前期比1億88百万円減)、営業損失4億4百万円(前年同期4億10百万円)、経常損失3億88百万円(同3億63百万円)、純損失2億36百万円(同2億21百万円)。

 部門別の売上高は以下の通り。▽包装もち=8億56百万円(前期比2.8%減)▽包装米飯=27億9百万円(同5.7%減)。

 包装米飯部門については、「無菌化製品市場の拡大に伴い、新規参入企業を中心とした低価格化競争が常態化しているなかで、無菌化包装米飯のパイオニアメーカーとして味と品質を重視、ブランドに対する消費者からの信頼を確固することを目指すとともに、健全な市場育成に取り組むべく販売活動を行った」としている。


-2009年9月9日-

◆夢つくし新米、今週末に発売(福岡)

 福岡市内の量販店では、夢つくし新米の店頭発売を今週末の9月12~13日に予定している。5キロ価格はスタート時で1,880円前後が見込まれ、「福岡では人気の銘柄だけに、産地と組んで試食などのPR策を打つ計画」(福岡A卸)。

 また、新品種の元気つくしについては、「夢つくし人気の要因の一つでもあるテレビCMを行政が支援して放映する予定で、早い段階での認知拡大を進めている」(同)という。


-2009年9月8日-

◆米のKK(カカクヤスク)戦略継続か(西友)

 量販店チェーンの西友は1日付で株式会社から、ウォルマート・ジャパン・ホールディングス傘下の合同会社に改組した。同時にウォルマートが進めるEDLP戦略を、今後もさらに強めていく方針を明らかにした。

 精米商品では「KK(カカクヤスク)」により、20年産米は今年2月から新潟コシ5キロ1,999円、秋田こまち同1,699円の価格を現在に至るまで維持している。

 21年産米についても、「明確な計画は出ていないが、広域流通銘柄で同じくKK販売が継続されるのでは」(関係筋)との見方が聞かれる。

 販売動向は「何時でも値頃価格で米が購入出来ることから、競合地区では抜き出た威力を発揮している。納入を担当する業者は利益面で大変だろうが、苦戦が伝わる新潟コシも安定した数量を稼いでいるようだ」(同)と指摘する。


-2009年9月7日-

◆末端売価、さらに低価格傾向

 従来、精米の末端販売は5キロ1,980円が売れ筋といわれていたが、最近の首都圏スーパーの販売動向を見ると、一気に1,580~1,680円水準に下がっている感じ。ここ1~2カ月では、さらに1,300~1,400円台の売価設定も期間限定、数量限定ながら行われる事例が確認されている。

 新米の売価は、宮崎コシヒカリが5キロ1,980円水準でスタート。弾みがつかなかず1,780~1,880円に下方修正する場面が見られた。茨城あきたこまちは1,780円中心、千葉ふさおとめは1,580~1,680円、千葉ふさこがねは1,580円でそれぞれ新米セールが進行中。20年産は、北海道ほしのゆめ、埼玉彩のかがやきなどが1,500円を切る設定で売られている。


-2009年9月4日-

◆大手筋は前年販売量を上回る(8月家庭用)

 大手卸筋からは、8月の家庭向け精米販売量が速報値で前年実績を上回ったとの声が聞かれる。宮崎コシなど新米販売がプラスになったことに加え、20年産米の10キロセールが効果を発揮したもようだ。一方、価格競争に対抗出来ない中堅卸からは、近隣店舗に押されて苦しいとの事情も聞かれる。また、地域差もあるようだ。

 大手A卸では、「新米販売の中心は宮崎コシだが、品質が評価されたことからリピート客も付き、前年実績を5%ほど上回っている。他の九州、四国産の新米も売価は低いが、数量では順調な推移を示している。7月から継続する20年産米の10キロ2,980円セールも好評で、トータルでも前年実績をクリア出来たようだ」(営業課長)。

 中堅B卸では、「宮崎など新米販売はまずまずの成績だが、20年産米は他の競合店舗に価格負けして動きが鈍い。大手卸が10キロ2,980円セールを復活させたため、その価格を打ち出せない当社は苦しいところだ。数量ベースでは前年を下回る見込み。家庭向け精米販売全体では内食志向もあり、夏場の落ち込みは低かったようだ。地域格差はあるが、全体では良かったのでは」と指摘する。


-2009年9月3日-

◆9月1日現在、さらに遅れて「遅5日」へ(北海道)

 北海道農政部がまとめた9月1日現在の農作物の生育状況によると、水稲の生育は平年と比べた遅速日数が「遅5日」(8月15日現在では遅3日)で推移している。

 8月後半(16日~31日)の気象は期間を通して気温が平年に比べ低く、降水量、日照時間はともに平年より少なかった。

 そのためこれまでの遅れを取り戻すどころか、主産地の空知地区が「遅5日」(同遅4日)、上川地区は「遅6日」(同遅4日)と、逆に前回調査より1~2日さらに遅れてしまっているのが心配なところ。


-2009年9月2日-

◆福井コシ12~13日に発売予定(関西)

 関西卸への福井コシヒカリ新米の入庫は、前年に比べ3日から4日遅れの9~10日の見込み。7月中の低温・日照不足が影響したもので、富山、石川でも同じく出荷の遅れが指摘される。

 量販店など末端での発売は「ロットが積み上がれば、週末の12~13日を見込でいる」(大阪A卸)としている。

 ただ、難しいのはスタート時の売価設定で、「当初は5キロ2,180円前後を想定していたが、前年からボリュームが増加した千葉など関東産が1,580~1,680円で販売中で、再考している。1,880~1,980円になるかも」(同)とのこと。


-2009年9月1日-

◆米トレサ、酒類も追加しパブコメ受付け(農水省)

 農水省は、事故米事件を発端に制定した米トレーサビリティ法(米トレサ法)の具体的な運用方針を定める政省令「米穀等の取引等に係る情報の記録及び産地情報の伝達に関する法律の具体的な運用(案)」を固め、8月29日から9月28日までの1カ月間、パブリックコメントを受け付けている。意見等を踏まえて正式に決定する。

 米穀取扱い事業者に取引(仕入れ・販売)の記録・保存と、一般消費者への産地情報の伝達を義務付けるもので、財務省と調整中だった「清酒」「単式蒸留しょうちゅう」なども対象品目に追加した。施行期日は、トレサの記録・保存が平成22年10月1日、産地情報伝達が23年7月1日の予定。対象品目は、

 (1)主要食糧に該当するもの=米粉、米粉調製品(もち粉調製品を含む)、米こうじ、米穀をひき割りしたもの、ミール、米菓生地等

 (2)米飯類=各種弁当、各種おにぎり、ライスバーガー、赤飯、おこわ、米飯を調理したもの、包装米飯、発芽玄米、乾燥米飯等の米飯類(いずれも、冷凍食品、レトルト食品及び缶詰類を含む)[注]米飯類については、いわゆる「白めし」として一般消費者に提供されるもののほか、おかゆ、寿司、チャーハン、オムライス、カレーライス、ドリアなどご飯として提供される料理が対象

 (3)もち、だんご、米菓、清酒、単式蒸留しょうちゅう、みりん=[注]これらの米加工品は、基本的に米穀又は米粉等が原材料中1位となる商品が大部分を占める品目を日本標準商品分類(酒類は酒税法)を基本に選定。


-2009年8月31日-

◆宮城みやこがね作柄、平年並み予想

 宮城みやこがねもちは「出穂が8月15~20日と平年並みで、作柄についてもいまのところ同様の見方をしている」(内陸地帯)という。

 作付面積は微増。前年産米は例年、8月末に移動保管を掛けるが、20年産米も「(数量面で)特に変わりはない」。

 業者筋では、20年産を100俵前後抱えているところがあるようだが、21年産の主産地の作柄が懸念されていることから、特に慌てて処分する雰囲気も見受けられない。


-2009年8月28日-

◆ヒットした宮崎コシの4キロ袋販売

 良好な売れ行きが伝わる宮崎コシだが、これには4キロ袋での販売戦略も奏功したようだ。5キロ袋(1,980~2,080円)による販売が多いなかで、4キロ袋は1,580~1,680円でスタート。

 玄米価格を考慮したうえで、購買意欲を喚起する売価にミートさせる手法で、「消費者が混乱すると敬遠された納入先もあるが、企画を実施したチェーンでは数量ベースでも前年実績を上回った。その後は品質面が評価されてリピート客に繋がった」(有力A卸)との声が聞かれる。

 一方、5キロ2,080円でスタートした店舗では、「安値の20年産米のセールに埋没し、最初の1週間の動きは鈍かった。1,780~1,880円に値下げした後は、段々と上向いた」(有力B卸)としている。


-2009年8月27日-

◆籾数平年並み、こまち刈取適期は来月中旬以降(秋田)

 秋田県は8月24日、作況ニュース第7号をまとめた。それによると、本田の移植栽培(各普及指導課調査)では、出穂期は8月6日と平年より1日遅れ。

 穂揃い期(8月20日)に実施した定点調査結果では、▽あきたこまち(65地点)=穂数442本/㎡(平年比98%)、1穂着粒数74.4粒/本(103%)、㎡当たり籾数32.8千粒(100%)▽ひとめぼれ(7地点)=穂数493本/㎡(平年比96%)、1穂着粒数64.6粒/本(101%)、㎡当たり籾数31.7千粒(98%)と、籾数は平年並み。

 本年の生育は、ほ場間差が大きく、登熟もやや緩慢に進むと見込まれることから、生育状況の的確な把握と、水管理の徹底を呼びかけている。8月21日以降、平年の気温で経過した場合、あきたこまちの刈取適期の目安は、▽鹿角9月21~27日▽鷹巣9月19~25日▽能代9月19~24日▽秋田9月15~20日▽本荘9月18~23日▽大曲9月14~19日▽横手9月17~22日▽湯沢9月18~24日-と予想している。


-2009年8月26日-

◆都内で新米こまちのキャンペ(茨城・JA稲敷)

 茨城・JA稲敷、稲敷市、JA全農いばらきは8月25日、都内の東京国際フォーラムにおいて「稲敷産あきたこまち新米キャンペーン」を行った。

 ごはんミュージアムで開かれている料理教室において、田口久克・稲敷市長が参加者に新米のPRを行うとともに、周辺で消費者にあきたこまち(300g×1,000袋)などを配布した。

 今年産のあきたこまちは、「収量が少ないものの、品質は良い。米も旬があり、香りを味わってもらいたい」(根本脩・JA稲敷理事長)としている。新米キャンペーンは初の試みで、JA自らがPRすべく企画したもの。

 県産あきたこまちの検査は8月11日に始まり、21日段階で1万2,000袋(30kg)が受検、「24日現在で5万袋程度になっているのではないか。週末の刈り取りが加わり、(概算金の早期加算のある)25日までの累計は10万袋を見込んでいる」(同)という。コシヒカリの収穫は今月末頃になる見通し。


-2009年8月25日-

◆いもち病に強い良食味品種を育成

 農業生物資源研究所はこのほど、愛知県農総試、石川県立大学、農林水産先端技術研究所と共同で、陸稲(オカボ)から新しいタイプのいもち病抵抗性遺伝子を特定し、その遺伝子のゲノム情報を利用して、美味しく、いもち病に強い品種を開発したと発表した。

 これまでも陸稲はいもち病に対して持続性のある抵抗性(圃場抵抗性)を持つことはわかっていたが、交配によっていもち病抵抗性を水稲に導入した場合、いもち病には強くなるが、同時に食味が低下してしまうため、この抵抗性を育種に利用することはできなかった。

 今回、ゲノム情報を利用した育種法により、陸稲の圃場抵抗性を支配する最も重要な遺伝子pi21を特定、さらにpi21の近くにある食味を損ねる遺伝子を切り離して、pi21遺伝子だけを水稲に導入し、良食味でいもち病に強い品種を作出することができたという。

 関係機関共同で品種登録を出願、来年から一般農家による契約栽培を始める予定としている。


-2009年8月24日-

◆売上高、客数とも大きくダウン(7月コンビニ)

 日本フランチャイズチェーン協会がまとめた7月のコンビニ統計によると、売上高(既存店ベース)6,548億円(前年同月比7.5%減)、来店客数11億5,578万人(同4.5%減)。売上高は2カ月連続、来店客数は16カ月ぶりのマイナスで、堅調だったコンビニの失速傾向が明らかとなった。

 タスポ効果がなくなり、梅雨が長引いたこともマイナス要因となったようだ。また、消費者の節約志向により、平均客単価は566.5円(同3.1%減)に下落。米飯類(寿司、弁当、おにぎり等)が入る日配品の売上高は、全店ベースで前年同期に比べ5.4ポイントダウンしている。

 7月のコンビニ取引では、「一部のチェーンで高額の弁当がヒットした例もあるが、全体的に弁当は不振で、100円前後のおにぎりが健闘している。消費者の生活防衛意識は強く、低価格商品の開発が活発化するだろう」(関係卸)と見ている。


-2009年8月21日-

◆売上高179億円(ハークスレイ・4~6月)

 持ち帰り弁当ほっかほっか亭を運営する(株)ハークスレイは、平成21年4月~6月期の連結業績を公表した。

 売上高179億22百万円(前年同期比144.3%増)、営業利益38百万円(同82.4%減)、経常利益1億31百万円(同10.6%減)、純利益65百万円(前年同期は9百万円の損失)。なお、前第1四半期末日よりTRNコーポレーション(株)と同子会社を連結の範囲に含めている。

 主力の持ち帰り弁当事業は「価格帯の充実や期間限定のお値打ち商品、季節感あふれる商品の販売を展開した」としている。


-2009年8月20日-

◆8月23日頃から1週間、低温警戒(気象庁)

 気象庁は8月18日、北海道から中四国までの広い範囲で「8月23日頃からの約1週間、気温が平年よりかなり低くなる確率が30%以上の見込み」とする異常天候早期警戒情報を発表。農作物の管理に注意を呼びかけている。

 天候は、8月に入って回復気味に推移しているが、稲作にとって最後まで気を抜けない情勢となりそうだ。また、台風10号が発生、北上しており、今後の進路が注目される。

 早期警戒情報の、「かなり低い」水準は(7日平均地域平年差)、北海道-2.0℃以下、東北-2.4℃以下、関東・甲信-2.0℃以下、北陸-2.2℃以下、東海、近畿-1.6℃以下、中国-2.0℃以下、四国-1.2℃以下。


-2009年8月19日-

◆品種別の作付変動も

 米麦改良協会調べによると、主要うるち品種別の種子購入動向は、コシヒカリ、ひとめぼれの上位2銘柄は変わらずだが、ヒノヒカリが3位から4位、あきたこまちが4位から3位、きらら397が7位から8位、ななつぼしが8位から7位、ほしのゆめが11位から14位にそれぞれ変動。

 種子購入量が増加しているのは、ななつぼし(前年比115%)、こしいぶき(109%)、あいちのかおりSBL(106%)、まっしぐら(104%)、あさひの夢(103%)。逆に減少したのは、ほしのゆめ(68%)、きらら397(88%)、ヒノヒカリ(91%)、つがるロマン(93%)、キヌヒカリ(95%)、あきたこまち(96%)、はえぬき(96%)。


-2009年8月18日-

◆第2四半期、前年比増収も大幅な減益へ(木徳神糧)

 大手卸である木徳神糧(株)(本社・東京都江戸川区、平山惇社長)はこのほど、平成21年12月期第2四半期(平成21年1月1日~同年6月30日)の連結業績を発表した。

 この第2四半期における環境は、企業収益の悪化、雇用・所得の不安による個人消費の減退が依然として継続していると分析。その中でグループの中心的な米穀事業に関しては、米穀卸売業者の玄米在庫が高水準にあることや価格の先安感が根強いこと等から、卸業者間の玄米販売が大幅に減少したが、新規開拓、ミニマムアクセス米の取扱い拡大等により精米販売数量は増加し、売上高は前年同期を上回る結果となっている。

 ただし、前年に比べ仕入価格が高値で推移し、米消費全体が鈍化しているなか販売競争が激化しているため営業利益、経常利益ともに前年同期を大幅に下回ることになった。

 その結果、第2四半期連結累計期間の業績は売上高530億52百万円(前年比7.7%増)、営業利益5億34百万円(同比36.3%減)、経常利益5億22百万円(同比33.4%減)、当四半期純利益3億07百万円(同比58.1%減)--となったと報告している。

 なお、8月13日に開催した取締役会において、21年12月期期末配当予想について上方修正することを決めた。前回予想(5月14日発表)は期末の1株当たりの配当は2円で年間4円としていたが、今回、期末3円とし年間5円の配当予想に修正したもの。


-2009年8月12日-

◆もち米の作柄「白黒は盆明けてから」(北海道・北見)

 21年北海道産もち米に対する作柄懸念が、地元筋などで持ち上がっている。なかでも20年産米で作況70と不作だった網走支所の出来に関心が集まる。もち米団地がある北見管内の状況を関係筋に聞いた。

 「8月に入り、カラッとした天候となった。生育は平年に比べ4日遅れで、開花の真っ最中。作柄については、7月のダメージで少し花粉の出来が良くなく、確かに心配な状況であるが、白黒がはっきりするのは、盆明けの8月20日過ぎてからのこと。収穫は9月25日頃から始まり、10月に入る見通し。水稲はもち米しかないようなところだが、たまねぎ畑に転換していることから、作付は前年産より減っている」という。

 なお、北見市の20年産作付面積は938ha(農政事務所統計部)で、反収322kg、収穫量3,020トン。


-2009年8月11日-

◆低温や日照不足の影響に留意(第1回作柄委員会)

 農水省は8月7日、21年産第1回目の「水稲の作柄に関する委員会」を開催。8月15日現在における作柄概況調査を的確に実施するため、学識経験者による専門的な見地から意見を聞いた。

 7月以降、日照時間が平年を大きく下回っていることから、「稲体が軟弱徒長気味に生育していると考えられるため、穂数や1穂当たりもみ数の正確な把握や、いもち病や倒伏の発生状況」に留意が必要とした。

 また、北海道及び東北北部は「7月中・下旬以降、低温・日照不足で推移していることから耐冷性品種の作付動向や幼穂形成期から減数分裂期にかけての低温の動向を把握した上で、稔実への影響」、北日本及び西日本の一部地域では「梅雨前線の停滞による集中豪雨で浸冠水したほ場の影響」、さらに、全国的な日照不足の影響で植物体内の蓄積炭水化物も少ないと考えられるため、「登熟不良や品質低下の影響。特に西日本において温度が高いと予測されており、日照不足の影響が強く表れることに留意する必要がある」と指摘した。


-2009年8月10日-

◆4~6月2万8千トン、前年比2.3%減(ヤマタネ)

 (株)ヤマタネは8月7日、22年3月期第1四半期(21年4~6月)の決算短信を公表した。

 連結業績は、売上高137億20百万円(前年同期比2.2%減)、営業利益7億22百万円(同18.1%減)、経常利益4億13百万円(同31.9%減)、当期四半期純利益1億05百万円(同75.8%減)。食品部門で精米販売が堅調で売上げを伸ばし、不動産部門も増収となったが、景気低迷の影響からその他部門が減収。

 精米販売は2万1千玄米トン(前年同期比7.7%増)と引き続き増加する一方で、玄米販売は当用買いの影響で7千玄米トン(前期比22.3%減)となり、総販売量は2万8千玄米トン(同2.3%減)。

 売上高は精米販売の増加で78億1百万円(同2.3%増)となったが、営業利益は玄米の販売減と営業費用の増加で24百万円(同79.6%減)になった。


-2009年8月7日-

◆宮崎コシ、良品質でリピート客も

 福岡地区の量販店では、宮崎コシヒカリ新米が5キロ1,580~1,680円中心に販売されている。売れ行きは、良好な品質からリピート客に繋がっているという。市内のAチェーンでは、「本当に新米らしい食感だと、購入客からは高い評価をもらっている。個人的にも、良品質米が入庫したと受け止めている」(担当バイヤー)。

 また、百貨店、生協を含めた全体の価格帯は1,580~2,180円。「売れ筋は1,680円前後で、1,880円以上は反応が弱い」(県内B卸)とのこと。

 1等比率は80%を超えているようで、「2等、3等米を調達している業者からも、食味は良好で使い道が広いとの話を聞く。後は関西、関東など消費地で盛り上がれば良いのだが」(同)と新米を機に販売環境の好転を期待する。


-2009年8月6日-

◆「岡山県雄町・山田錦サミット」、9/10開催

 岡山県酒造組合、岡山県酒造好適米協議会、JA全農おかやまは9月10日、東京・ベルサール神保町(住友不動産千代田ファーストビル)で「岡山県雄町・山田錦サミット」を開催する。

 内容は(1)全国の岡山県産雄町・山田錦のお酒の審査(2)講演「日本酒と酒米」(田崎真也氏)(3)歓評会講評(4)利き酒会…など。

 参加申込みなど問い合わせはJA全農おかやま(http://home.oy.zennoh.or.jp/ )まで。


-2009年8月5日-

◆新米販売、売価設定で明暗

 宮崎コシヒカリ新米の販売状況は、売価設定により明暗が分かれているもようだ。5キロ1,980円前後でスタートした店舗は不調、1,680円前後のところはまずまずの動きを示している。食味など品質面は、概ね評価する声が多い。

 有力A量販店の売価は5キロ1,980円。「近県コシの値頃な20年産米セールの影に隠れ、消費者の反応は低い状況が続いている。今週末には1,780円前後に下げる予定で、本年産は品質が良好なことから期待出来ると考える。ほとんどの購入客から、美味しいとの反応が入っている」という。

 一方、B量販店は1,680円でスタート。「仕入先には無理にお願いして1,680円としたところ、投入から順調な販売実績を稼いでいる。値頃な20年産米が氾濫する現在の精米売場の状態では、新米でも1,780円が上限だと思う」との指摘が聞かれる。


-2009年8月4日-

◆米国とのFTA問題に強い懸念(全農総代会)

 全農は7月31日、都内で第33回通常総代会を開催した。

 20年度事業報告によると、取扱高は5兆1,740億円で、計画・前年対比ともに97%と下回った。事業別では、米穀事業が7,827億円(前年比83%)。19年産米の前倒し販売の影響により、20年度の販売量が減少し、計画(95%)を下回ったという。内訳は米穀販売7,658億円(前年比83%)、パールライス169億円(136%)。

 また、全中の茂木会長が来賓挨拶を終え、退場しようとしたところ、代議員から「挨拶をすまして帰るというのは、私どもと考え方に違いがあるのではないか。農業情勢が厳しいなか、皆さんの声を聞いて業務に当たるのが本筋」と強い憤りをうかがわせる意見が上がった。茂木会長は「私も同感であるが、公務があるので理解して欲しい」と返答して会場を後にした。

 質疑のなかでは、民主党がマニフェストのなかで採り上げた米国とのFTA問題について、総代会で見直しの緊急動議を図って欲しいとの意見が出た。これに対しては、全中が8月7日に全国集会を開くことなどを説明するとともに、総代会としても強い意見要望として承るとした。


-2009年8月3日-

◆タイムリーな需要量情報を求む

 昨年7月から今年6月までの1年間の主食需要量は、基本指針見通しの855万トンに対して、824万トン(速報値)と31万トンも大幅にショートしていたことが7月31日の食糧部会で明らかになった。

 委員でもある全米販の木村理事長は、部会の席上「需要見通しが大きくブレた。生産、流通業界にとって重要な指針となる。タイムリーに情報を出して欲しい」と農水省に要請。需要見通しは年3回出されており、今年3月にも855万トンと示したばかり。

 村井計画課長は、「ご指摘の通りだが、家計調査では落ち込む状況になかった。パン、麺にシフトしているデータもなかった」などと回答したが、初めから過大な数字で、期待値に近かった。

 農水省は、最近の米需要について「米穀販売業者等のヒアリングや家計調査によると、家庭における消費は堅調だが、外食向けは厳しい状況」としている。小麦も下がっているので、影響はこれからとの想定も。


-2009年7月31日-

◆値下げ後の動きに期待(宮崎コシ)

 首都圏の量販店では25~26日頃から、宮崎コシヒカリ新米の販売がスタートしている。店頭価格は5キロ1,980~2,080円が多く、前年産に比べ安価な設定。

 売れ行きについては、「発売して間もないが、残念ながら消費者の反応は鈍い。販促イベントを打っていない影響もあると思うが、関東コシ5キロ1,680~1,780円など20年産の値頃品に買いが集中している」(都内A卸)という。

 今後は「8月から段階的に値下げしていく予定で、1,780円前後になれば動いていくのではないか」(同)と期待する。

 一方、関西の量販店もスタート価格は1,880円が中心で、一部の食品スーパー等で1,780円前後が見られる。安値の20年産米に弾かれる格好で、首都圏と同様に「8月に入ってからが期待される」(大阪B卸)状況。


-2009年7月30日-

◆マンナン入り道産米の焼きおにぎり発売へ(大塚食品)

 大塚食品(株)(大阪市中央区)は7月29日、ホテルオークラで「新商品に関する記者説明会・試食会」を開催した。新商品は…

 ▽「マンナンごはんの こにぎり」=冷凍食品の焼きおにぎりで、北海道産米にマンナンヒカリを配合した。通常の製品に比べ、カロリーを約23%カット。内容量は282g(47g×6個)。オープン価格。

 ▽「マンナンヒカリ228gスティックタイプ」=世帯での炊飯量が少なくなっている点に着目し、便利でトライアルしやすいタイプの商品。内容量は228g(38g×6本)で、希望小売価格は475円。

 両商品ともスーパー、ドラッグストア等で、9月1日の発売予定。

 「焼きおにぎり市場は現在のところ、約100億円規模とされる。ダイエットサポートとのコンセプトで、他のメーカーと食い合うのでなく、新たな市場を開拓していく考え。また、475円というお手頃価格で、マンナンヒカリのユーザーを広げていきたい」としている。

 マンナンヒカリの販売計画は、2011年度に100億円の目標を掲げている。「今年3月にラインを増設して、今期の目標である21億円の供給が可能となった。9月に投入する新商品を武器に拡販を図っていく」という。将来的には、無菌パックご飯への参入も視野に入れているとし、「ラインの設置を含めて検討していく」方針も示した。


-2009年7月29日-

◆新米はゆっくり販売(西日本量販店)

 西日本の量販店バイヤーへの取材では、宮崎コシヒカリ新米に対する販売について消極的な姿勢が伺えた。新米が入庫したら即座に販売との姿勢は限りなく少数派で、価格が下がってくる8月から本格的にスタートとの対応が目立っている。

 西日本の有力Aチェーンでは、従来は7月から販売していたが、「21年産は7月中の取り扱いを見送り、仕入価格が下がる8月から店頭に品揃えする。今月は精米の販売が鈍っており、新米とはいえ5キロ1,880円前後では拡販は難しいと判断した。仕入先の卸にも入庫は急がなくて良いと通知している。また、消費者から期待の声が少ないのも理由」(担当バイヤー)と説明する。

 有力Bチェーンも、「今月中に取り扱うものの、本格的なスタートは8月からの予定。宮崎コシは新米第一弾との位置づけだが、現在の売場環境(20年産米の10キロ2,980円セールが氾濫)から値頃売価でないと動かない」(担当バイヤー)との指摘が聞かれる。


-2009年7月28日-

◆全農京都から原田章氏が専務取締役に就任(京山)

 (株)京山(京都市)は、このほど開催した株主総会及び取締役会において、新たな役員体制を選任した。新体制は以下(敬省略)の通り。

 ▽代表取締役社長=林正和(重任)▽代表取締役専務(JA全農京都)=原田章(新任)▽常務取締役=西山伸男(重任)▽取締役営業本部長=村上重一(重任)。

 また、非常勤で府内JAから、3名の取締役と1名の監査役が新たに就任した。


-2009年7月27日-

◆再び米袋バリエーション増加へ

 21年産米では再び米袋のバリエーションが増えそうだ。消費者の選択肢を広げる目的などから、4キロ以下がテーマとなってくるもよう。

 有力A量販店では、「20年産米は7キロ、8キロ袋を追加し、従来の2キロ、5キロと合わせアイテム数を増加させた。特に8キロ袋が容量と2,280円などの値頃売価から消費者の反応が良く、実績アップに貢献している。21年産米では4~2キロの間で、目新しい単位での新たな米袋を投入する構想を持っている」(担当バイヤー)という。

 卸筋によれば、現在はリサーチ段階とのことで、「商談の席でひとつの可能性として話題となった。米袋メーカーとの調整などもあり、具体化は不透明だが、当該バイヤーの気持ちは強いようだ。来月の商談で再び出たら、指定卸として真剣に考えていく」(B卸)としている。なお、「20年産米での成功から、末端では再度、バリエーション増加の希望は多い」(同)。


-2009年7月24日-

◆水稲作に黄信号か、8月北日本低温・全国的に晴れ少

 気象庁は7月23日、8~10月の3カ月予報を公表した。期間を通じての気温はほぼ平年並みとする一方で、8月については「北日本の気温は平年より低い確率50%」、「北日本、東日本、西日本ともに平年に比べて晴れの日が少ない」とした。

 北日本の水稲は幼穂形成期を過ぎ、出穂期に向かっているところで、7月下旬から8月上中旬にかけて重要な生育ステージに入っている。まだほとんどの地域が梅雨明けしておらず、水稲作にとって「黄信号」が点滅しかかっている。低温の時期と程度がポイントになりそうだ。

 同庁では、エルニーニョ現象の影響を考慮し、太平洋高気圧の日本付近の張り出しは平年よりやや弱く、(8~10月の期間を通じては)気温も平年並みに近いと見ている。7月の天候経過は、1~21日までの平均気温が北海道で平年を下回ったほかは、全国的に平年を上回った。日照時間は、ほぼ全国的に平年を下回っている。


-2009年7月23日-

◆首都圏でも新潟コシのセールが広がる

 首都圏量販店でも新潟コシの5キロ1,980円セールが広がり始め、暑さが本格化する8月に向けさらに値下げが進行する見込みだ。

 先週末のチェックでは、マックスバリュ、サミットで1,980円、西友1,999円、ココスナカムラ1,900円と、今月上旬時の2,380円前後から下げ対応が進んだ。

 大手A卸では、「6月中に組んだセール計画に沿った対応で、今週からは対応店舗を広げる予定だ。週末の3日間(18~20日)ながら、まずまずの反応だった。今後は動きの鈍る夏本番に向け、さらに100~200円の追加値下げを実施する。これは7月頭に緊急的に決めたもので、数量ベースの促進を狙ったもの」(営業課長)としている。

 また、秋田あきたこまちのセールは9月まで続くほか、関東コシ、山形はえぬきなど各卸による在庫セールも拡大するもようだ。

 「秋田こまちはバイヤーから継続の要望が多く、このまま9月まで走る見込み」(同)、「そろそろ抱える在庫の目途を付ける必要があり、8月頭からは関東コシ、山形はえぬきなど重い銘柄のセールを打つ考え。週末に各納入先と商談を持つが、新潟コシが下がってきたことから、10キロセールが有力かもしれない」(大手B卸・営業部長)との見方が聞かれる。


-2009年7月22日-

◆6月検査9万トン、累計526万トン(20年産)

 農水省がまとめた6月末現在における20年産米の検査実績は526万1千トン、前年産の同期比27万3千トン増(105.5%)となっている。6月単月で9万3千トンが積み上がった。予想通り、最終10月末は530万トンの大台に乗りそうだ。

 種類別は、水稲うるち500万1千トン(前年産同期比26万2千トン増)、醸造用7万7千トン(4千トン増)、水稲もち18万3千トン(7千トン増)、陸もち2百トン(2百トン減)。

 うるち米の等級比率は、1等79.9%、2等16.8%、3等1.5%、規格外1.8%。前年産より1等0.3ポイント、2等0.2ポイントそれぞれ高い。2等以下の格付け要因は、充実度28.4%(総検査数量に対する割合は5.7%)、心白・腹白23.8%(同4.8%)、着色粒14.3%(同2.9%)。


-2009年7月21日-

◆千葉低温倉庫の竣工式を開催(伊丹産業)

 伊丹産業(株)(北嶋一郎社長/兵庫県伊丹市)は7月17日、千葉精米工場において新たに建設した低温倉庫の竣工式を行った。北嶋社長は「最新の機能を持った全く新しい低温倉庫を持つことで、安全・安心対応や良い品質の商品をお届けすれることが出来る」と挨拶した。

 昨年10月30日から建設が進められ、約10カ月かけて完成。低温倉庫はこれまで近隣地区に保有していたが、「精米ラインの近くに新たに設置することで、従来以上に品質が確保出来ることからの対応」としている。

 千葉低温倉庫の概要は以下の通り。▽敷地面積=8,267・73㎡▽建物=鉄筋コンクリート2階建て▽保管量=2,200トン▽投資額=6億5,400万円(土地は17年9月に取得済み)。なお、千葉精米工場(平成18年12月竣工)の精米能力は、月間2,500トン、無洗米製造能力は月間1,000トンとなっている。


-2009年7月17日-

◆1年前の水準に戻った水もち

 もち米の市中相場は保ち合い。いま出てくるのは残払い的な売り物で、安値を嫌い処分を見送る手持ち筋も一部ありそうだ。21年産は作付微増が見込まれているが、まだ作柄は不透明。売り買いともに新米待ちの状態だ。

 現在の相場気配(関東着値)は、山形ヒメノモチ1等1万5,100~300円、千葉ヒメノモチ未検1万4,200円、陸もち未検1万2,700~3,000円。

 市況が加熱していた昨年10月下旬~11月上旬のピーク時と比較しておおよそ2,000~3,000円安。水もちは検査・未検とも、ちょうど1年前の19年産と同じか若干安い水準まで戻した格好。


-2009年7月16日-

◆持ち帰り弁当チェーンは回復傾向

 4~5月と苦戦が続いた持ち帰り弁当チェーンは、低価格メニュー投入の効果で前月から回復に向かっているもようだ。根強い消費者の節約志向に対応し、300円台のメニューを厚くしたことが要因。

 「新聞折り込みチラシなど積極的にPRしたことで、来店客数がようやく回復してきた。客単価こそ下がってしまったが、買い上げ点数の増加に期待したい」(大手A卸)という。

 また、「新型インフル騒動が完全に終息したことから、特に関西地区の店舗が急速に息を吹き返してきた。5月が悪すぎたせいもあるものの、6月は前年実績をクリアする店舗が増えた」(大手B卸)と指摘する。

 販売現場の好転で、「原料米のオーダーが増加傾向にあり、20年産米の消化促進に寄与しつつある」(A卸)と明るいコメントが聞かれる。今後のポイントは、「回復が果たして本物かということと、秋に向け指定卸のポジションを守れるかだ」(C卸)とのこと。


-2009年7月15日-

◆大幅に収益改善(プレナス第1四半期)

 (株)プレナスはこのほど、22年2月期の第1四半期(3~5月)の連結業績を発表した。概要は売上高298億25百万円(前期比1.1%減)、営業利益14億48百万円(同21.1%増)、経常利益15億39百万円(同18.2%増)、四半期純利益8億5百万円(同16.9%増)と収益が大幅に改善した。

 主力の持ち帰り弁当事業の売上高は256億28百万円。「4月に人気商品の値下げを実施したほかに、おにぎりサンドなどを発売し、新しい食事スタイルの提案を行った」とする。

 同期末の店舗数は2,310店舗。また、定食事業のやよい軒は売上高37億50百万円。「既存店の売上高が前年比0.9%増と順調に推移した」としている。店舗数は152店舗。


-2009年7月14日-

◆エルニーニョ冬まで持続、6月影響は不明瞭(気象庁)

 気象庁は7月10日、エルニーニョ監視速報を公表。「エルニーニョ現象が発生しているとみられ、冬まで持続する可能性が高い」とした。また、初期の段階にあるため、6月の日本の天候への影響は「明瞭ではなかった」と分析している。

 6月の太平洋赤道域のほぼ全体で暖水の蓄積が見られ、エルニーニョ現象の初期に見られる海洋の特徴を示しているという。同庁では、異常気象発生をより的確に予測するため、7月からはインド洋・西太平洋亜熱帯の海洋変動の監視・予測情報も追加する。

 同日、7月11日から8月10日までの1カ月予報について、「北日本は気圧の谷が数日の周期で通過する。寒気の影響で低温となる時期がある。東・西日本では、前半は低気圧や前線の影響を受けやすく曇や雨の日が多く、後半は太平洋高気圧に覆われ晴れの日が多い。沖縄・奄美は平年と同様に高気圧に覆われ晴れの日が多い」とした。


-2009年7月13日-

◆6月の販売実績、前年をクリア(大手卸)

 大手米卸に6月の販売実績を聞き取りしたところ、速報値ベースで前年同期を僅かに上回ったもようだ。秋田あきたこまちを筆頭に家庭向け精米が好調とされ、5月が不振だった外食など業務向けの回復もプラスに働いた。ただ、7~8月にかけては、夏場の失速を警戒する声も聞かれる。

 首都圏A卸では、「量販店、生協など家庭向け精米は、秋田こまち、関東コシのセールなどが効を奏し、前年実績をクリアした。しかし、月を通して見た場合には、前半の貯金を後半にやや崩した格好となっている。このため夏場に向けての失速が懸念されることから、価格を含めた販促策を練っているところ。一方、厳しかった外食向けは、ようやく客足が回復してきた」という。

 また、西日本のB卸でも、「6月の明るい材料は外食向けの回復で、最悪だった5月時点からは立ち直りつつある。家庭向けと合わせれば、何とか前年実績を上回った」としている。


-2009年7月10日-

◆10キロ2,980円セールが増加(関西)

 関西地区の量販店では今週に入り、10キロ2,980円セールが拡大しているようだ。

 大阪のA卸によると、「10キロ2,980円セールが定着し、実施の期間も長期化している。銘柄についても、滋賀・三重など近県産コシ、ななつぼし・ほしのゆめと道産米が多かったが、週明けからは秋田こまち、関東コシ、東北ひとめと種類が広がっている。今回の動きは、米卸側からの提案が発端で、重い在庫を早く処理したいとの思惑が働いたもの。セール指名銘柄を見ると、各卸の置かれた立場が分かる」としている。

 また、B卸からは、「一部のチェーンだが、新潟コシが5キロ1,780~1,880円で売られている。2,000円割れのセールは今後、さらに拡大するものと見ている」との声が聞かれた。


-2009年7月9日-

◆実施者も現状維持は少数派(生産調整アンケート)

 農業者に対する生産調整アンケート結果によると、生産調整実施者・非実施者とも「現在のまま続ければよい(以下は「現状」)」という回答は少なく、見直しや中止を求める割合が7~8割と大半を占める。

 見直しの内容については、「自主性や経営の自由度が高まるようにすべき(以下「自主性」)」との回答が両者とも「強化し、確実に行われるようにすべき(以下「強化」)」を上回った。「やめるべき」は実施者が11%、非実施者は22.7%の比率。

 また、作付面積の規模別では、「現状」が規模に関係なく、ほぼ一定(24.5~27.8%)しているのに対し、「強化」は面積が拡大するに従って回答率が高くなっている。

 一方、地域別で見ると、見直しの内容について関東・東海・近畿・中国・四国は「自主性」が高く、北海道は「強化」が上回る。東北・北陸・九州(沖縄含む)は他地域に比べ、両回答が接近している。


-2009年7月8日-

◆新潟セール不発、秋田こまち加速(首都圏・定点)

 本社が実施した21年7月上旬における精米小売価格定点調査(首都圏量販店20店舗。5キロ袋商品対象)によると、セールの拡大が予想された新潟コシヒカリは、横這い対応を採る店舗が目立ち、実施は継続を含め小数派だった。

 逆に秋田あきたこまちのセールは加速しており、1,580円の売価設定も見られた。全般的には、売れ筋の価格帯である1,680円前後に、各店ごと銘柄米を指名する展開が続いている。

 新潟コシヒカリは値戻しが見られるなど、セールは全体的な流れに転じていない。ただ、1日限定販売で1,790円のBig-A、また前回から継続する1,980円の三和、1,780円の岡田屋モアーズ、1,999円の西友と、「2極化の対応ながら値頃売価も出ている」(都内A卸)。

 一方、セールが拡大した観のある秋田あきたこまちは、1,580円(マルヤ)、1,680円(三和)など価格ゾーンも一部でさらに低下した。「稼ぎ頭として、先方バイヤーから最もセールの要望が多い」(都内B卸)ことも理由と見られる。


-2009年7月7日-

◆ウーケの包装米飯、「世界が認める日本の食150」に入選

 (株)ウーケの無菌包装米飯が、農水省による「世界が認める日本の食150」の加工食品部門で選出された。

 このほど開催された農林水産物等輸出促進全国協議会の総会で発表されたもので、対象商品は「北アルプスの天然水仕立てふんわりごはん」。今後は農水省が実施する輸出促進イベント等への参加などにより、国内外へ積極的に紹介していくことになる。

 また、ウーケでは大手量販店、外食を始め国内へ販路を拡大するとともに、ヨーロッパの食品展への参加など海外への売り込みも目指すとしている。


-2009年7月6日-

◆ご飯一杯21円とお得感を告知

 値下げに伴うパンの販促キャンペーンに対抗するため、精米アイテムも10キロ2,880円などのセールが拡大している。同時に「“ご飯茶碗一杯にすれば○○円に!”とPOPに表示して、消費者に一層のお得感をイメージさせせる」(A卸)手法も採られている。

 今週は「納入先の2つの食品スーパーを対象に、茨城コシ5キロ1,630円の棚に“茶碗一杯なら約21円”とのPOPを付けて販売している。先方のバイヤーからは、一定の効果が出ているとの声を聞いている」(同)とのこと。

 また、好評だったカレーメーカーとのタイアップ企画については、「2回目のキャンペーンを計画している。今回のコピーは、“朝にカレーを食べることでダイエット効果が”で、今月中にも複数の量販店で実施する予定」(B卸)という。両卸とも「実際の価格面と、中身を工夫したインパクトある販促を打つことが大事だ」と指摘している。


-2009年7月3日-

◆無洗米使用を全国7,400店に拡大(ファミリーマート)

 ファミリーマートは米飯類の原料を無洗米に切り替える作業を進めているが、このほど導入が全国約7,400店舗に拡大した。対象品目はおむすび、寿司、弁当(チルド弁当を含む)の全品。

 同チェーンでは2008年11月から東京、神奈川の約400店舗で無洗米を導入し、2009年3月には関東地区の約3,000店舗にまで広げている。今回の対応で北海道を除く、全国に拡大したことになる。

 米飯類製造(炊飯)における環境負荷に配慮するのが狙いで、年間で約2億5、000万リットルの水使用の削減が見込まれるという。


-2009年7月2日-

◆20年産実出庫、6月中旬で7割強(秋田主食集荷)

 秋田県主食集荷協同組合はこのほど、取引先卸など関係者を集め「秋田県産米求評会」を開催し、20年産販売状況や21年産取組方針を報告した。

 20年産の集荷実績は、全集米2万3,045トン(うち、あきたこまち2万0,910トン)、秋集米[買い取り]9,316トン(同8,830トン)の計3万2,361トン。

 全集米は前年比98%、秋集米115%の計103%。転作強化で全集米は減少したが、トータルでは前年を上回った。販売契約はほぼ100%。販売進捗(6月中旬現在の実出庫)は、全集米6割、秋集米完売で計7割強。

 一方、21年産米の出荷契約(加工用米除く)は2万6,025トン(前年産契約対比98.6%)。うち、あきたこまちは2万1,790トン(同98.6%)。秋田県の生産目標数量が前年対比で7,820トン減(1.6%減)になったことが要因。


-2009年7月1日-

◆東北末端で10キロセールが拡大

 東北地区の末端販売では先週末から、特売の規模が拡大してきている。主力銘柄で10キロ2,880~3,180円で販売される例が目立ち、実施期間や対象店舗の広がっていることが特徴。売上が伸び悩む7~8月には、さらに拡大すると見られている。

 宮城県内のA量販店では、「これまで10キロセールは週末2日限定等で実施していたが、先週末の25日頃からは1週間を通してに拡大した。仕入先からの提案によるもので、20年産米の在庫を放出したいようだ。価格は地域や店舗で異なるが、2,880~3,180円の範囲で打ち出している。周辺の他店でも同じような動きをしており、特にパール系卸さんが積極的に働きかけていると聞く」(担当バイヤー)とする。

 また、B生協からは、「東北地区では福島と山形県内のセールが突出しており、コシ、はえぬきなど2,780~2,980円の価格を打ち出している。仕入先が在庫調整に入っている模様で、数量を稼ぎたい末端側が応じた形のようだ」との指摘が聞かれる。


-2009年6月30日-

◆長岡コシなどを販売(里山元気ファーム)

 岩塚製菓(株)は6月17日、100%出資の里山元気ファーム(株)(新潟県長岡市)を設立した。新会社は「単に農場を指すのではなく、つくる人と食べる人が行き交う社交(縁)の場所」として考えているという。

 事業内容はWEB・岩塚・中沢の各直売店において農産物・農産加工品の販売。売上計画は2億円(21年7月~22年3月)。

 米の取扱い地元の長岡コシヒカリで、20年産では▽里山米(旧越路町産)=5kg3,000円(通常価格)、2kg1,500円▽棚田米(山古志産)=5kg3,500円2kg1,700円…の2種類を販売するほか、21年産米においては極上米(有機JAS認証、旧越路町産)をラインナップし、7月から予約受付を始める。極上米はたんぼごと契約しているという。販売価格は未定。


-2009年6月29日-

◆ゆめぴりかへの期待と要望

 北海道の量販店では、新品種「ゆめぴりか」に対する期待が高まっている。

 「適度な甘みと粘りがあり、食味も良く、次代の北海道米として期待している。21年産米の販売アイテムは、ななつぼし、ふっくりんこ、おぼろづきとを合わせた4本柱で取り組む。道産米の販売シェアも高まると見ている。やや心配なのは価格設定で、あまり高いと裏目になる恐れがある」(A量販店)。

 「産地も販促にかなり力を入れると聞いており、作柄が良ければ早い段階での認知度アップが期待出来ると思う。当社でも21年産から採用する予定で、新米時期には積極的な販促を打ちたい。品質、食味的には高い評価を持っており、あとは消費者に敬遠されない売価設定をすることだ」(B量販店)としている。


-2009年6月26日-

◆生産調整の見直し論議は先送りへ(特命チーム)

 農政改革特命チームの第12回会合が6月24日に開催された。再開1回目に当たり、事務局からこれまでの経過報告や、「農政改革の検討方向」について説明が行われた。

 質疑応答では、委員から「米の生産調整が大きな課題であり、どう取り扱っていくか関心のあること」との意見が出されたが、事務局の返答は「微妙な時期で慎重に検討していきたい」にとどまった。

 生産調整の論点は、アンケート調査や2次シミュレーションを踏まえ、21年度からの水田フル活用・全面活用の実施状況を検証しながら、(1)生産調整実施者の不公平感解消(2)担い手経営の安定・発展や農業経営者の創意工夫につながる(3)大幅な過剰在庫の発生回避-を基本に検討を進めるの3点のみで、具体的な進展がない。8月を目途に取りまとめる予定になっているが、9月以降にズレ込みそうだ。

 また、農政改革は▽食品の安全性の向上▽担い手の育成・確保▽農地問題▽農業生産・流通に関する施策のあり方▽農業所得の増大▽食料自給力問題▽農山漁村対策…の7項目を検討に進めている。

 このうち農業所得の増大のなかで米に向けた対応では、▽販売価格の向上=基本的に下落傾向のなか、直接販売・付加価値の向上などにより、主食用米価格の引き上げ努力が必要▽販売量の拡大=主食用米の国内消費の拡大は困難で、海外市場の開拓が重要。米粉用などは生産者と実需者の取組を支援することで、拡大・定着を推進▽コストの縮減=直播など低コスト化技術の普及や規模拡大などによる効率化。新規需要米の本格生産に取り組むことで、米作付規模を拡大など…の3方針が示された。


-2009年6月25日-

◆宮崎コシ新米、5キロ1,780円を軸に検討(九州)

 九州の末端販売では、21年産宮崎コシヒカリの店頭価格について、5キロ1,780前後を軸に発売する計画でいるようだ。新米に対する消費者の関心が低くなっていることや、「売れる価格で数量を一気に稼ぎたい」とのバイヤーの意向が働いてのこと。

 米卸、量販店への聞き取りによると、「先日の商談は宮崎コシ新米がテーマだった。結論からいえば5キロ1,780円を基本として、最初から数量を稼ごうとの考えになった。新米への関心の低さを考えた場合に、値頃感が必要だろうということ。最終的な売価設定は来月だが、1,680円でスタートする店舗も想定される」(福岡A卸)。

 「5キロ1,580~1,780円で発売とのイメージを持っており、週内にも仕入先の卸と1回目の商談を持つ予定。低価格路線が強い当地の事情を考えれば、1,780円が上限ラインだと考える。また、新米登場との高揚感は年々薄れていることで、値頃価格で発売して波に乗りたいとの気持ちが強い」(福岡B量販店)としている。


-2009年6月24日-

◆農業法人の5割強はJAとの取引なし(農業法人白書)

 (社)日本農業法人協会がこのほど公表した「農業法人白書(2008年度農業法人基礎調査の結果概要)」によると、販路の多様化に伴い約7割の法人が直販を実施、農協と取引のない法人は56%…などの状況が明らかになった。

 品目別・販売先別の割合をみると、米麦・豆類(回答数414)ではJA系統への販売が減少する一方で、市場や飲食・加工業者への販売が増加。また、コメだけではないが、直販については消費者が23.2%、小売・飲食・製造業などの業者が14.9%、消費者+業者は31.3%と、全体の69%が実施している。

 さらに、農協への加入状況をみると、「組合員である」60.7%、「代表のみが組合員」27.5%、「組合員でない」11.8%と、9割弱が農協の組合員となっているが、農協との販売取引について聞くと、「メインの販売先である」27.3%、「メインではないが取引はある」16.7%、「取引なし」56%と、5割強の法人は農協との販売取引がなかった。農業生産法人の数は2000年=5,889、2004年=7,383、2008年=1万0,519と増加しており(農水省の調べ)、今後もこうした傾向が続くとみられる。

 この調査は2008年6月から12月に郵送留め置き法により行われたもので、調査対象は同協会の会員876法人(平均売上高2億7,054万円)。過去2000年、2004年に同様の調査が行われている。


-2009年6月23日-

◆農水省処分53名、調査を統廃合(米麦調査ねつ造)

 農水省は、米麦調査業務の一斉点検結果を公表した。

 虚偽報告の発覚で全国的に3カ年まで遡って調査したところ、全国34件16カ所の農政事務所等で虚偽報告などが明らかになり、職員32名を停職・減給・戒告などの懲戒処分(退職者1、出向者1除く)、管理監督者21名を矯正措置(訓告)処分とした。米麦の在庫、販売のデータをねつ造したほか、出張経費や謝礼品などもごまかしていたという。調査を見直すほか、再発防止策を地方組織に通知した。

 同省では、現在ある米麦調査を7つから3つに集約する。生産者が調査対象となる「米穀生産者の直接販売に関する調査」と「米穀の6月末在庫調査(生産段階)」を、「生産者の米穀現在高調査」に一本化し、毎月調査から年2回(6月末、3月末)に見直す。食糧部から統計部に移管し、民間調査員を活用することを検討する。

 また、販売業者が調査対象となる「米穀の取引に関する報告徴収」(相対取引価格)を継続する一方で、「米穀の取引価格調査」と「麦製品等の取引価格調査」を一本化し、店頭調査から本店・支店への聞き取り調査方式に見直す。「米麦加工食品生産動態等統計調査」は今期限りで廃止。


-2009年6月22日-

◆「コシBL」ロゴマーク、使用承認始まる(新潟県)

 新潟県が創設した「新潟オリジナルコシヒカリ」ロゴマーク使用の承認書交付が始まった。6月18日現在で、▽新潟みらい農協▽新潟ケンベイ▽越後ながおか農協▽戸辺米穀店(東京)▽東尾張食糧販売(愛知)の5事業者が承認を受け、県ホームページに掲載された。

 BLの特徴をアピールするため決めたロゴマークを、適正に使用するための制度で、希望する生産者や卸売・小売業者を対象に、5月1日から申請を受け付けている。

 県産コシBLでトレース可能な米が条件で、申請に基づき県が審査し使用承認書を交付する。精米袋やPOP、シール、チラシ、のぼりなどに使用(経費は使用者負担)できる。履歴を確認できる客観的な資料や管理体制の整備し、その資料を3年以上保存することが必要。

 ロゴマークの商標権は県が所有し、使用料は無料。なお、承認事業者の商品全てにロゴマークが表示されているものではない。


-2009年6月19日-

◆改正農地法が成立、企業参入を緩和

 改正農地法が6月17日、参院本会議において賛成多数で可決、成立した。農地の貸借についての規制を大幅緩和して企業の農業参入を促す一方で、農地の転用規制を強化する。耕作放棄地の拡大などに歯止めをかけて農地を集積し、有効利用を促進するのが狙い。年内にも施行される。

 改正の柱は、制度の基本を「所有」から「利用」に再構築した点。農地法第1条の目的規定について、「農地を耕作者みずからが所有することを最も適当である」とする考え方を、「農地の効率的な利用を促進する」との考え方に改めた。

 農地の賃借期間を最長20年から50年に延長して有効活用を促すほか、農業に参入した企業の農業生産法人への出資比率を10%から25%に緩和した。一方、農地転用規制を見直し、違法転用の罰金(法人)を300万円以下から1億円以下に強化する。

 農地面積は、昭和36年の609万haから平成20年に463万haまで減少。農地分散、耕作放棄の増加、農業従事者の減少などが課題となっていた。今回の農地制度見直しで、どこまで農地利用拡大が進むかは、論議中の生産調整見直しを含めた農政改革次第ともいえそうだ。


-2009年6月18日-

◆21年産加工用米は全量を直接取引へ(JA新あきた)

 秋田・JA新あきたは、21年産加工用米で秋田県酒造(協)と直接取引を始める。

 「地元の米を地元で消費する観点から模索していたもの」(関係者)とされ、補正予算の10a1万5千円助成が決まる以前から取り組みを検討していたという。農政事務所に取組計画を上げる期限が今月末までで、酒造組合との契約は7月が見込まれている。

 販売数量は加工用米生産の全量に当たる2,500トンを計画。銘柄については、「農家からの出荷契約を受けている段階で、どの銘柄が該当するかは確定していない」。販売価格は60キロ9,500円前後を目途にしている模様。なお、全農が販売する20年産玄米価格は1万0,600円。


-2009年6月17日-

◆20年産検査517万トン、26万トン増(5月末)

 農水省は、5月末現在における20年産米の検査数量を516万7千トン、前年産同期比105.2%(25万6千トン増)とまとめた。5月単月で8万1千トンが積み上がった。

 このままのペースで推移すれば、最終10月末は530万トン程度になるものと推定される。前年産との比較では、収穫量の11万トン増に対して、検査量はおよそ25万トン増が見込まれる。

 種類別の検査は、水稲うるち490万9千トン(前年比105.3%)、醸造用7万6千トン(104.8%)、水稲もち18万2千トン(104.2%)、陸もち2百トン(46.8%)。


-2009年6月16日-

◆キャンペのメール配信など情報伝達も促進(はくばく会)

 全国はくばく会はこのほど、新潟市で第48回総会を開催した。20年度事業報告によると、米穀チャネルトータルでは前年比100%の実績を上げたとしている。品目別は雑穀100%、麦107%、豊熟麺100%などとなった。

 「小麦・大麦の原料高騰により、製品の価格修正が行われるなど多様な1年であった」としているが、中食・外食に向けた業務用商品の提案では、「健康・ヘルシーというニーズに合った麦・雑穀のメニュー提案で成功例が数多く見られた」という。

 また、全国の米穀店への情報発信も行う「お米とおむすび&カフェ和穀菜汁魁」(山梨県甲府市)は、開店より1年足らずで200件近くの視察があり、米穀店からの期待の高さを示した。

 21年度も原料を取り巻く環境は、外国産小麦の値下げ、国内産大麦の値上げと多様であるが、安心・安全・高品質を目指し、より良い商品作りを進めたいとしている。

 21年度事業活動については、▽米穀店2000店舗に向けて、キャンペーン企画のメール発信・ダイレクトメールの発送により、素早く確実な情報伝達の実現▽新規開拓、新しい売り方の提案=雑穀ギフトの販売、米穀卸・米穀店を通じての業務用販売の拡大-などを挙げている。


-2009年6月15日-

◆高知・徳島の早期米は3日早~平年並み

 全農高知・徳島県本部によると、早期米の生育は両産地とも順調に推移している。

 【高知】9日現在の生育状況は、平年より2~3日早く、ステージは幼穂形成期~減数分裂期。生育は概ね順調で、病害虫の発生も少ない。草丈はやや長め、茎数は平年並み~やや多めとなっている。

 【徳島】10日現在の状況は次の通り。[ハナエチゼン]生育進度は一部山沿いの地域で2~3日程度の遅れが見られるが、それ以外の地域は概ね平年並みで推移しており、現在は有効分けつ終期を迎えている。病害虫等の発生も少なく、生育は順調。[コシヒカリ]進度は概ね平年並みで推移、現在は分けつ盛期を迎えている段階。こちらも生育は順調。


-2009年6月12日-

◆売り手、買い手ともに減少(センター登録)

 コメ価格センターはこのほど、6月10日現在の登録業者名簿を更新した。

 それによると、売り手37業者(うち匿名2)、買い手232業者の計269業者となっている。

 年度変わり前(3月2日現在)に比べて、売り手14減、買い手41減。また、前年同期(6月20日現在)に比べて、売り手11減、買い手43減。

 上場・応札の機会が少ないことから更新を見合わせるケースが増えたものと見られる。21年産の上場を確認してから再登録の形か。


-2009年6月11日-

◆外食市場規模、前年比0.5%減(外食総研)

 外食産業総合調査研究センターがまとめた外食市場規模推計によると、20年は24兆4,315億円(前年比0.5%減)と前年実績を下回った。世帯1人当たりの支出額は若干増加したものの、法人交際費の減少等が影響したものと分析する。

 全体の80%占める給食主体部門は19兆4,207億円(0.3%減)で、このうち営業給食は前年比0.1%増、集団給食は1.9%減と明暗を分けた。

 【営業給食】▽飲食店=12兆8,663億円(同0.9%増)。食堂・レストラン、ファーストフードが前年を上回ったが、寿司店などが減少。

 【集団給食】▽事業所給食=1兆7,588億円(同3.5%減)。施設数の減少やコンビニなどとの競合で、社員食堂(3.0%減)、弁当給食(4.8%減)ともに減少した。

 また、持ち帰り弁当店や総菜店、テイクアウト主体のファーストフードなどで分類される料理品小売業は、6兆777億円(同2.2減)となった。


-2009年6月10日-

◆オリジナル好適米「舞風」、オール群馬の地酒づくり

 群馬県では、21年産から酒造好適米「舞風」が銘柄設定されている。県内の酒造メーカーから要請を受けた県農業技術センターが開発した二毛作に適したオリジナル好適米。

 本品種を原料に、「群馬の自然に恵まれた水」と、群馬産業技術センターで開発した「群馬KAZE酵母」を使用したオール群馬の地酒づくりに取り組む。従来品種の若水より5~10%多収で、縞葉枯病抵抗性、穂いもちに強いのが特徴。醸造特性は、若水よりも吸水性や消化性が緩やか。群馬KAZE酵母との相性も良く、淡麗な仕上がりになるという。「試験栽培・醸造試験を実施しており、21年産の作付予定は200a」(県農政課)。

 来歴は、群馬酒23号(サケピカリ)×佐賀酒12号(さがの華)。若水と比較して、出穂・成熟期は同程度で、中生の晩。稈長はやや短く短稈で、穂長は長い。収量性が優れるほか、縞葉枯病に抵抗性を持ち、穂いもち病に強い。心白の発現と大きさは同程度。


-2009年6月9日-

◆8月に鹿児島コシの新米キャンペ(ライスフレンド)

 ライスフレンド(株)(大阪市)は8月3~31日の1カ月間、JA鹿児島県経済連と共同で「美味しさサキドリ鹿児島新米コシヒカリキャンペーン」を実施する。今年は期間中にラジオ、新聞による新米の告知に注力し、米穀店・量販店など300店以上のキャンペーン参加を目標にしている。キャンペーンの内容は以下の通り。

 【米穀専門店向け施策】▽参加店に手配りチラシ500部を無償助成▽関西情報紙を中心に、新米プレゼント提供による記事を掲載▽購入特典として「かごしまのお茶ふりかけ」をプレゼント(限定1万名)。

 【量販店・生協向け】店頭で試食販売を行い、購入したお客に「手ぬぐい」をプレゼント(2千セット)する。


-2009年6月8日-

◆沖縄ひとめ系統玉は全量1等(3日初検査)

 沖縄ひとめぼれの系統玉による初検査が6月3日、石垣島の八重山ライスセンターで行われた。受検した15トン172キロ全量が1等の格付け。また、同日はみやぎ米屋がひとめぼれ480キロを受検。こちらは5月11日の県内初検査と同じく全量3等で、格落ち要因は着色粒によるもの。

 本島での末端価格は、系統相対の60キロ500円の値下げにより、「5キロで2,080円中心(前年より100~200円安)に売られる見通し。20年産より安い設定になるので、売れ行きも期待したい」(卸筋)としている。


-2009年6月5日-

◆5月の販売実績、前年をやや下回る(大手卸)

 大手米卸に5月の販売実績を聞き取りしたところ、速報値ベースでは前年同期を僅かに下回った模様だ。量販店、生協中心に家庭向けは好調だったが、業務向けのマイナスが響いた格好。また、地区別ごと「格差が出た」とも指摘される。

 首都圏A卸では、「家庭向け精米は月を通し好調が続き、新型インフルによる買い置き需要もプラス材料となった。しかし、外食・中食など業務向けでは逆にマイナス要素となり、家庭向けの黒字を取り崩す構図となってしまった。詳細なデータは集計中だが、各地区からの報告を聞く限りでは、やや前年実績を下回った感触」。

 西日本B卸でも、「関西地区の実績が5月の動きを象徴しており、家庭向けが好調で、業務向けは低調だった。トータルすると前年同月をやや割ってしまったようだ。ただ、インフル余波が小さかった東北、北陸などの地区は、家庭・業務用ともに前年実績を上回った。首都圏、関西のマイナスがなければ、5月は前年クリアとなったと予想出来ただけに残念なところ」としている。


-2009年6月4日-

◆売れ筋価格が100円下落(コンビニ弁当)

 大手Aコンビニチェーンによると、弁当の売れ筋価格は、前年と比較しておよそ100円程度下落しているという。5月中の販売データによるもので、「前年同期は400~450円が良く動いたが、今年は320~400円が売れ筋となっている。500円以上の商品は、目に見える形で動きが悪い」(担当者)という。

 消費者の節約志向を如実に反映した動きで、「対応策として300円台、400円台の新商品を前月中旬から数多く投入した。その効果で弁当類の売上がようやく回復した」としており、今後も定期的な新商品で「購買意欲を喚起する」。

 低価格路線は継続する考えだが、「かつてランチはワンコイン(500円玉)が定番だったのに、今は100円玉何枚の世界になった。これ以上の下落は回避したい」との本音も。


-2009年6月3日-

◆家庭用小麦粉の値下げ1.5%~6%

 大手製粉各社は、家庭用小麦粉製品の値下げを発表。先月の業務用に続く値下げで、コメ消費にも影響しそう。先月29日に値下げを発表した日本製粉に続き、1日には日清フーズ、昭和産業も引き下げを発表し、大手3社の値下げが出揃った。輸入麦価の下げに対応したもの。値下げ率は、約1.5%~6%。価格改定の内容は以下の通り。

 【日清フーズ】▽家庭用小麦粉=約1.5~6%値下げ(6月15日出荷分から適用)。

 【日本製粉】▽家庭用小麦粉=平均5%値下げ▽家庭用プレミックス類=平均6%値下げ(6月1日出荷分から適用)。

 【昭和産業】▽家庭用小麦粉=約5%下げ▽小麦粉二次加工品=約2%値下げ・対象13品目(6月1日納入分から適用)。


-2009年6月2日-

◆食料自給率、18道県で上昇(19年度概算値)

 農水省はこのほど、19年度における都道府県別の食料自給率(概算値。全国は40%、前年比1ポイント高)をまとめた。

 カロリーベースの食料自給率は、18道県で上昇し、12県が低下、17都府県は横ばいとなった。国産熱量のうち米の占める割合が大きく、米生産動向が反映される。佐賀の102%(36ポイント高)、長崎45%(7ポイント高)、大分51%(6ポイント高)など昨年の台風被害等から作柄が回復した九州各県の自給率が前年を上回った。

 なお、自給率100%以上は、佐賀のほか、北海道198%、青森119%、岩手104%、秋田177%、山形133%の6道県。

 また、生産額ベースの19年度食料自給率(概算値。全国66%、前年比2ポイント減)は、6県で上昇し、35道府県が低下、6都県は横ばい。国内生産額のうち野菜・畜産物の占める割合が大きく、これらの生産動向が反映される。


-2009年6月1日-

◆朝・弁当カレーの企画が成功

 関西発の情報として採り上げたカレーをテーマにした販促策。首都圏A卸も、「家庭向け精米販売の動きが良い要因のひとつは、ルウなどカレー関係の追い風がある。メジャーリーグのイチロー選手の食習慣を契機とした“朝カレー”の提案はかなり広まってきた。また、弁当向けのミニサイズ、健康志向に対応したカロリーカットのレトルトカレーなど各メーカーの打つ新企画が成功している。カレーに欠かせないのは米で、必然的に精米が売れるとの構図」(営業担当)と説明する。

 同社では継続中を含めて、メーカーと協力しての販促企画が数多くあるという。現在は首都圏、近畿と2大消費地の反応が良く、「今後は東海・九州など他の地区に、同様な手法で販促を打つ考え。すでに夏向けの企画も検討している」。


-2009年5月29日-

◆シダックス、ローソンと新規出店などで業務提携

 シダックス(株)はこのほど、コンビニのローソンと5月31日付けで、業務提携を行うと発表した。

 シダックスグループは病院・大学・事業所を始めとする施設内の給食・売店事業などを展開しており、今回の提携については(1)新規出店における協力=両社の病院・大学・事業所などへの出店に関する情報を交換し、効率的に行う(2)既存店舗の転換=シダックスグループの店舗の一部を、ローソン店舗への転換を検討する(3)新規営業モデルの検討=病院・大学・事業所内のコンビニ・外来外食のコラボによる営業形態モデルの検討-などを挙げている。

 関係筋では、今回の件に関して「コメもビジネスの柱の一つとなるだろう。末端流通では厳しい環境が続いており、今後も業態の垣根を超えた提携は続くと考えられる」と指摘する。


-2009年5月28日-

◆子会社の日本食糧卸、炊飯事業拡大を表明(グルメ杵屋)

 (株)グルメ杵屋(大阪市・住之江区)の日村千尋社長は、5月25日に本社で実施した記者懇談会で「グループの日本食糧卸の業容は、精米と炊飯の売上が50%ずつのシェアだが、将来的には炊飯部門のシェアを高めていきたい。そのために生産ラインの増強も考えていきたい」との意欲を示した。

 同社では今年2月末日付で、日本食糧卸(株)を100%子会社化している。日本食糧卸は、涼本彦之前会長が創業した関係で、従来から仕入を担当するなど繋がりが深かった。今回の経緯としては「炊飯事業を中心に米の商売の可能性が大きいと判断し、区切りとして当社の100%子会社とした。今後はグループ内店舗への納入業務を柱に、主に炊飯を中心として事業展開していく」(本社)としている。なお日本食糧卸の代表取締役社長には、福本憲治氏(前グルメ杵屋・仕入物流部部長)が就任している。

 (株)グルメ杵屋の売上高は450億6百万円(平成21年3月期)。一方、日本食糧卸(株)は1972年9月の設立、資本金は4,000万円、事業内容は米穀卸、炊飯米卸売、加工米飯卸売、大阪住之江区内に本社社屋、精米、炊飯工場、低温倉庫、物流センターを保有する。


-2009年5月27日-

◆セール銘柄拡大、在庫整理へ(卸筋)

 関西など西日本の量販店では、秋田あきたこまち10キロ2,980円セールが拡大する見通し。先行したイトーヨーカドーに続く動きで、某卸筋では「今週末から範囲を拡げて取り組む」としている。また、同時期には近畿・北陸コシ同2,980~3,080円セールの予定も組んでおり、在庫整理に入った観がある。

 関西の有力A卸では、「23~24日出荷分から秋田こまちの2,980円セールを特定チェーン(店舗。期間限定)で実施している。この企画ではイトーヨーカドーが先行し、相当の数量を稼いだといわれ、遅ればせながら計画を組んだ。対象は今週末以降に範囲を拡げていく考えで、併行して近畿・北陸産コシも同じ価格帯でセールを打つ予定」としている。

 西日本のB卸からは、「当社を含めて各卸とも20年産米の在庫整理に入っており、今後は“重い銘柄”を筆頭にセールが活発になってくるだろう。スケジュール的には秋田こまちを継続しつつ、近県のコシ系銘柄、そして新潟コシを実施していく予定でいる」との方針が聞かれた。


-2009年5月26日-

◆6~8月、北日本に寒気の影響?

 5月25日、気象庁が公表した6~8月の3カ月予報。亜熱帯高気圧の強さは平年と同程度とする一方で、オホーツク海高気圧の発生を予想している。

 3ヵ月の平均気温は、「東日本以西では平年並みか高い可能性が大きいが、北日本は時々寒気の影響を受け、気温の確率に傾向はない」という。

 北海道の予報は、「6~7月は一時的に冷たい気流の影響を受ける時期がある見込み。8月は晴れて暑い日があるが、寒気の影響で天気のぐずつく時期もある見込み」。北海道が21年産市況のカギを握ることになりそうだ。


-2009年5月25日-

◆インフルの影響で7~8キロ袋が増加(西日本)

 西日本の末端販売では、7キロ、8キロ袋のアイテムが増加している。すでに販売中の店舗は品揃えを拡大したのに加え、新たに売場に投入する店舗も出始めている模様だ。

 背景には新型インフルの影響があり、「しばらく続くと見られる精米商品の追い風に、売れ筋価格の2,880円~2,980円にヒットさせる狙いがある」(有力A卸)という。

 実際の店頭でも「容量の大きい米袋アイテムを“生活必需品コーナー”と称して、他の食品と一緒に陳列して販促を打つケースもある」(有力B卸)とのこと。

 同時に無菌米飯や冷凍米飯などの動きも良好とのことで、「やや複雑だが、今月の実績は確実に期待出来る」(A卸)との指摘も聞く。

 その反面、心配なのが終息後の揺り戻し。「その頃には新潟コシのセールが広がる見込みで、関連した販促策を考えている」(B卸)とのこと。


-2009年5月22日-

◆米など新規事業の子会社を6月に設立(岩塚製菓)

 岩塚製菓(株)は5月20日、21年3月期決算を公表。同時に米などの農産物を取り扱う子会社「里山元気ファーム(株)」を6月に設立することを明らかにした。

 連結の業績は売上高198億86百万円(前期比2.3%減)、営業損失4億28百万円(前年度は31百万円の営業利益)、経常利益5億21百万円(130.4%増)、当期純利益8億77百万円(1億21百万円の純損失)。利益面については、「在庫の圧縮やライン改善による労務費の削減を行ったが、原材料費の高騰による原価の吸収に至らず、主力製品の価格改定を実施した」としている。

 また、里山元気ファーム(株)の設立は、「お米の可能性を追求し、お米を含めた農産物・農産加工品の新規事業展開を図ること」を目的に挙げている。具体的な事業内容は「設立予定が6月23日で、それ以降に再度、お知らせるする考え」(広報)。

 新会社の概要は次の通り。▽代表取締役社長=阿部雅栄(現同社取締役新規事業開発室長)▽本店所在地=新潟県長岡市▽主な事業内容=菓子、食品の製造・販売▽資本金=1千万円▽株主=岩塚製菓100%。

 なお、米菓業界については、「素材に安心感のある米を原料としており、安全志向の消費者の需要を捉えたことから、市場規模は拡大した。一方で、原油価格の高騰による影響を避けられず、販売価格競争はより熾烈なものとなり、寡占化競争に拍車がかかった」としている。


-2009年5月21日-

◆炊飯生産量、96%と初の前年割れ(炊飯協会)

 (社)日本炊飯協会は5月20日、虎ノ門パストラルにおいて平成21年度通常総会・懇親会を開催した。

 川島会長は冒頭の挨拶で、「会員の協力で炊飯の生産量を調査しているが、今年度は前年比96%と初めて前年を割り込んだ。これは自店などによる炊飯の増加が影響したためと思われ、今後もこの傾向は続くと考えられる。更に不況の影響から西友の298円弁当、関西で70円おにぎり等が出るなど、末端価格が下落しており、炊飯業界には厳しい現状となっている。炊飯協会は今後も、会員の利益・適切で迅速な情報伝達を最大の使命と考えている」と語った。同日現在の正会員は66社、賛助会員18社。

 役員改選では新理事にエスアールジャパン(株)・村橋香副社長、炊飯協会・三橋昌幸事務局長が就任したほか、監事に愛知県経済連・天野正裕米穀販売部長が就いた。


-2009年5月20日-

◆埼玉彩のほほえみ、「食味は良好」(業者筋)

 埼玉彩のほほえみ、彩のみのりが21年産で新規に銘柄認定された。県内の農業試験場では、両品種の普及に向けて関係者を集めての説明会を開催している。

 参加した某業者筋によれば、「キヌヒカリと朝の光の代替として考えており、栽培方法は田植えをGWからズラして5月下旬とし、量を確保(反当たり600kg)するために収穫は10月上・中旬にするようにとのことだった」。試食では、「彩のほほえみの方が柔らかく、食味も良かった」としている。21年産は試験的な作付にとどまる見方。

 20年産については、農家から少量の売り玉が持ち込まれ、「1万2千円から良質なものは1万3千円絡みで買っている」という。


-2009年5月19日-

◆インフル影響、コメ購買行動にも

 市中取引きは、連休明けに値頃感のある福島、関東コシヒカリなどが拾われたあと、買い一服気味。競合する小麦粉製品値下げや新型インフル拡大などコメ消費動向に不透明な材料が増えている。

 関西地区では、新型インフルエンザの感染が拡大する中で、家庭向け精米のオーダーが伸びているもよう。外出を控え、家庭で米を保有したいとの心理が働いていると見られる。一方、イベントのキャンセルなど逆風に直面するのが外食業界。今後も客数の伸び悩みが予想される。

 関西A卸では、「新型インフルエンザの騒ぎが広まったGW前後から、精米の追加オーダーが相次いでいる。主食を確保しておきたい消費者の行動を反映したものと考えられる。担当バイヤーからは今後1~2週間、買い上げ点数の増加を予想していると言われた」という。

 一方、業務用向けでは、「外食は厳しくなる感触。メニュー改訂で反撃を期待していただけに、思わぬアクシデントが発生した格好だ。事態が沈静化するのを待つしかない」(関西B卸)。


-2009年5月18日-

◆相次ぐ生協の値下げ

 コープこうべ、パルシステム連合会など大規模生協が相次いで精米商品の値下げに動いている。単品銘柄米の定番価格を引き下げるもので、大手量販店に続いて価格競争に突入した格好だ。

 こうした動きは、「量販店が新聞折り込みチラシに、精米商品を目玉にするケースが多いことへの対応策。また、生協の中には1カ月間のロングラン企画や、量販店並みのセールを打つ例まで出てきている」(大手A卸)との指摘が聞れる。

 値下げの効果については、「消費者は価格に敏感で、改定後は5~8%数量が伸びている。(生協も)生活防衛意識に応えるのも使命」(B生協)としている。

 一方で、21年産へ向けたテーマでは、「近隣の単独生協と将来的な合併を前提に、玄米仕入の共同化や共通ブランドの開発が挙げられる。体力をつけ、量販店に対抗していく」(同)考え。


-2009年5月15日-

◆個人消費の低迷で減収減益(平禄寿司・3月決算)

 回転寿司チェーンの仙台平禄を展開する(株)ジー・テイストはこのほど、平成21年3月期の決算短信(非連結)を発表した。

 業績は売上高134億29百万円(前年同期比4.4%減)、営業利益5億96百万円(同38.2%減)、経常利益7億86百万円(同30.0%減)、当期純利益34百万円(同96.6%減)。

 主力の寿司部門の売上高は83億50百万円(同16.2%減)。「グランドメニューを毎月変更したほか80円商品を投入するなど、地域に合った最適なメニューを採用した。

 しかし、景気悪化に伴う個人消費の落ち込みの影響を受け、既存店の売上高は前年度実績を下回った」としている。


-2009年5月14日-

◆減反の維持・強化は否定的(石破大臣)

 石破農水大臣は12日の定例会見において、生産調整の見直しについて「維持・強化した場合、財政負担が増す」として、個人的にその政策は取り得ないとの考えを示した。

 「コストは下がらず、米価も下がらず、構造改革も進まない、消費者も安いものが食べられない。何の見通しがあるのか、全く理解できない」と否定的。減反強化、価格維持には、現在の財源2千億円は2倍にもなりうることを数式をもって示す必要があるとして、可能な限りデータを添えて論議していく考え。

 また、10ha(東京ドームのグランド7つ分)のコメを作って得られる所得が400万円と具体的な例を示したうえで、後継者、消費拡大、所得確保の問題など、「何が国全体の利益なのか」という議論を徹底的に進めるべきとした。

 「農林水産予算は一時的に増嵩することは有りうべし。コストを下げる、付加価値を上げるための投資は必要なこと。5年、10年後にどのように構造が変わっているか、国民負担が低減するかまで見極めて論議すべき」との認識を示した。


-2009年5月13日-

◆生育は平年並み~2日早(宮崎早期米)

 宮崎県経済連がまとめた5月7日現在の早期米生育は、平年並みから2日早い分けつ前期~分けつ盛期のステージ。

 4月下旬の強風・低温の影響で、下葉枯れや生育が若干停滞した地域も見られるが、5月に入り生育も平年並み以上に回復してきているという。

 地区別では、中部(JA宮崎中央・綾町)と児湯(西都・児湯・尾鈴)などが平年より早い傾向で、逆に南那珂(はまゆう)は若干遅れ気味。

 また、「下葉が黄褐色となっている部分も見受けられるが、大きな影響はない」(中央地区)としている。


-2009年5月12日-

◆6月中旬から新潟コシのセール拡大へ(卸)

 6月中旬から大手量販店において、新潟コシのセールが拡大する見込みだ。店頭価格は5キロ1,780~1,980円が想定され、西日本地区では10キロ企画も打たれる模様。米卸と量販店による商談で決められたもので、2千円台主体の展開が続いていただけに、販売進度の促進を期待している。

 首都圏大手A卸では、「4月下旬に行った価格交渉の場で、5キロ1,780~1,880円を提案し、了承された。秋口までの在庫をシミュレーションしたところ、新潟コシが相当に重くなることでの対応だ。タイミングを逃した感触は否めないが、値下げによる出荷ペースのアップを期待したい」という。

 西日本の大手B卸でも、「当社を含め多くの卸が新潟コシの在庫放出に動いており、全国展開の量販店を中心にセールが拡大していく流れにある。今回の商談が店頭に反映されるのは40日から60日先なので、6月半ばから新価格が浸透していく見通し。逆に新潟コシが値下げに走ったことで、福島、長野、北陸3県コシは企画が通りづらくなった。今後の焦点は、新潟以外のコシがどれだけの下げ幅を出すかだ」としている。


-2009年5月11日-

◆「所得補償モデル事業」公募(新潟県)

 新潟県では、5月1日から新潟県版「所得保障モデル事業」を募集している。主食用米から加工用米等への生産誘導を図る「水田経営安定化・フル活用モデル事業」と、中山間地域での新規就農者の所得を保障する「中山間地域新規就農者確保モデル事業」の2つ。

 農業経営の安定化と食の安全・安心という農業者・消費者双方にメリットがある所得補償制度の創設が狙い。制度の有効性を検証し、国にも提案したい考え。公募期間は6月1日までの1カ月間で、第3者委員会の選考を経て6月中旬に決定する。

 経営安定化事業は、20~30ha程度の集落(2地区、選定は21年度のみ)を対象に、5年間実施。米価下落や、水田フル活用の取り組みに一定の所得確保を支援。1地区最大600万円まで補償する。

 また、中山間地域における新規就農者の確保事業は、直接支払制度実施地域の農業生産法人など(4地区)を対象に、3年間実施。販売経験者を雇用する場合は年最高500万円(3年目は300万円)、若い農家子弟を雇用する場合は年最高300万円をそれぞれ補償する。


-2009年5月8日-

◆発芽米売上36億円、前期比4.6%減(ファンケル決算)

 (株)ファンケルはこのほど、21年3月期の決算短信を公表した。発芽米事業は、売上高35億71百万円(前期比4.6%減)。

 概要は、「コンビニのおにぎり・弁当などの業務用は拡大したが、通信販売が客の減少により不振だった」としている。損益については、その他事業としてまとめられており、営業損失は「発芽米事業などの損益が改善した」ことで9億81百万円、前期に比べ4億3百万円縮小した。

 なお、連結の業績は売上高980億4百万円(1.4%減)、当期純利益26億62百円(27.9%減)。


-2009年5月7日-

◆「コシBL」ロゴマーク使用制度を創設(新潟県)

 新潟県は、県産コシヒカリBLをアピールするため検討会で決めた「新潟オリジナルコシヒカリ」のロゴマークについて、希望する生産者や卸売・小売業者に使用を認める制度を創設した。5月1日から受け付けを開始している。

 県産コシBLであることがトレース可能なことが条件で、希望者の申請に基づき県が審査し承認する。精米袋やPOP、シール、チラシ、のぼりなどに使用できる。履歴を確認できる客観的な資料や管理体制の整備が必要で、その資料は3年以上の保存が求められる。

 ロゴマークの商標権は県が所有し、使用料は無料。使用の際に必要な経費は使用者負担。使用者は県のHPで公表されるほか、違反者した場合は承認を取り消し公表する。

 また、同県では21年度の新潟米モニターを5月1日から29日まで募集している。消費者の声を生産に反映する仕組みづくりの一環として、首都圏で販売されている新潟コシヒカリなどを対象に、品質や食味の評価と、表示状況の調査を行う。募集人数は20名。


-2009年5月1日-

◆米粉、飼料向きの「ミズホチカラ」開発(九沖農研)

 農研機構・九州沖縄農業研究センターはこのほど、米粉や飼料用米向きの多収品種「ミズホチカラ」(西海203号)を開発したと公表した。

 福岡県では、飼料用用途として21年度から作付が始まるほか、熊本県では米粉パン等の用途向けにも普及が見込まれる。同センターでは、穀物高騰を背景に、低コスト生産が可能な多収穫品種の育成を目指し、JAふくれんで飼料用米としての適性試験、熊本製粉(株)と共同研究で米粉利用への適性試験を行ってきたという。

 「ミズホチカラ」は、「奥羽326号」(韓国の多収品種・密陽23号と日本の多収品種・アキヒカリの交配後代)と「86SH283長」(韓国の多収品種・水原258号と台湾の多収品種・台農67号の交配後代)の交配。

 玄米の見かけの品質は、白未熟粒が多いため不良。米飯の食味も良くないため通常の主食用には適さないが、パンのふくらみが良く、腰折れ(焼成後変形)が少ないなど加工適性がある。命名の由来は、「水田で力らを発揮する多収品種」を表す。


-2009年4月30日-

◆「ツキミモチ」奨励品種の廃止を通知(千葉)

 全農千葉県本部はこのほど、水稲もちの「ツキミモチ」奨励品種の廃止を生産者に対して通知した。

 同品種は1966年に奨励品種に採用して以来、千葉県のもち主力品種として栽培されてきた。しかし、もち米需要の変化等により栽培面積が減少し、種子の計画的な生産・供給体制の維持が困難となり、21年産米の種子配布を停止した経緯がある。

 ただし奨励品種の廃止は決定したものの、農産物検査を行う産地品種銘柄としては継続されるため、紙袋等の検査証明書欄の「銘柄」と検査請求者記載の「品種」は、そのまま「ツキミモチ」と記載することが出来る。


-2009年4月28日-

◆金額クリアも、数量ベースは企業間で格差(量販店)

 量販店チェーンの2月決算における精米販売実績は、金額ベースでは概ね前年をクリアしたもよう。「20年産の価格改定(値上げ)が主な要因」(量販店)としている。一方、数量ベースでは、企業の体力差による明暗が感じられる。また、今年1月以降は消費者の節約志向を受け、全国的に安いアイテムから売れていく構図が鮮明となってきた。

 量販店担当者によると、「前半はパンなど小麦粉製品の値上げに伴う米への追い風で数量が伸張、昨年10月以降は単価の値上げにより金額実績を稼ぐことが出来た。最終的な数字は集計中だが、金額、数量ともに前年実績をクリア出来る見通し。ただ、1月以降は慎重な購買行動が顕著になり、銘柄に関係なく値段(低価格)で選ぶ傾向が強くなっている」(広域展開Aチェーン)。

 「ご飯食への追い風が吹いた上期の貯金と20年産米の上げ改訂で、金額ベースの通期実績は前年をクリア出来たようだ。しかし、数量ベースでは下期のダウンが響き、下回りそうだ。特に1月以降は価格訴求で大手に力負けするパターンが多く、急激に失速してしまった。この動きははほぼ全国的な傾向で、企業の体力差が実績に反映した格好」(地域内展開Bチェーン)としている。


-2009年4月27日-

◆2月期決算減収減益、関西などに出店(プレナス)

 持ち帰り弁当チェーン「ほっともっと」などを展開する(株)プレナスはこのほど、平成21年2月期の連結業績(20年3月~21年2月)を発表した。

 概要は売上高1,198億円(前年比3.3%減)、営業利益57億60百万円(同48.7%減)、経常利益61億23百万円(同47.8%減)、当期純利益31億77百万円(同39.4%減)。当期は、「持ち帰り弁当の新ブランド創設による看板・備品等の差し替えに係わる費用が一時的に発生するなど、痛みを伴うものであった」としている。

 主力業態の「ほっともっと」の当期末における店舗数は2,276店舗(44店増)、定食業態「やよい軒」は152店舗(6店増)。また、次期については、関西や中・四国など新規エリアを中心に積極的な出店を行い、店舗網の充実を図っていく考え。


-2009年4月24日-

◆GWに20円引き、新潟コシおにぎりは3割増(ローソン)

 大手コンビニのローソンは4月28日~5月6日の期間、新潟コシヒカリおにぎりの全品20円引きセールを実施する。「ゴールデンウィークは、持ち運びがしやすく、片手でも食べられる手軽さから、おにぎりの需要が高くなる。

 おにぎりの総販売数は約2割増となり、もっとも多い日には全国の店舗で合計200万個以上を販売。なかでも、ちょっとした贅沢感を味わえる『新潟コシヒカリおにぎり』シリーズの販売数は約3割に増加する」(同社)という。

 また、4月28日から、新潟コシヒカリおにぎりの新アイテムを新発売する。商品は具材の量を通常の1.5倍にした「大きな焼さけハラミ(179円)」と「生たらこ増量(168円)」の2品。


-2009年4月23日-

◆21年産もち米、作付は横ばい(佐賀)

 佐賀21年産もち米の作付は、「配分数量が前年産と同じなので、面積も横ばいで取り組む」(某JA関係者)としており、県全体でも前年並みが見込まれる。

  同県は19・20年産と連続で前年比約1割の削減を進めてきたが、縮小に歯止めをかけたようだ。農水省統計による作付面積は、両年産とも前年比1割減で、20年産は6,320ha。

 一方、20年産の系統出庫は、「前年より進捗が悪く、数ポイントは落ちている感じ」という。県全体の検査量は3月末現在で3万0,637トン、前年産最終とほぼ同じ水準。大きく変わったのは、1等比率が49%と、前年より約40ポイント上昇したこと。

 なお、20年産の収穫量は3万5,500トン(農水省統計)。収穫量が前年に比べ減少したことから、検査率は5ポイントアップしている。


-2009年4月22日-

◆亀田製菓、タイもち砕精米900トンを契約(2月)

 農水省はこのほど、加工用MA米の2月分定例販売の契約情報を公表した。

 2月分は契約業者310業者、契約数量2万1,505トン。定例販売の成約量は2万0,072トンで、上回った分は「沖縄の契約分が加わっている」(農水省)という。今後も契約情報の公表時に沖縄分が足される。

 500トン以上の契約者は▽亀田製菓=5,100トン▽霧島酒造=2,009トン▽マルコメ=2,000トン▽アルトス=520トン▽京都グレインシステム=510トン▽北海道味噌=502トン▽近藤製粉=500トン。

 また、2月の定例販売は2回に分けて行われており、2回目のメニューはタイ産もち砕精米のみで、契約は亀田製菓(900トン)が全体の67%を占めている。


-2009年4月21日-

◆美少年酒造(株)、負債19億円で民事再生法適用へ

 熊本県の酒造メーカーである美少年酒造(株)(下益城郡城南町、代表緒方直明氏ほか1名)は16日、熊本地裁へ民事再生法の適用を申請し、翌17日に保全命令を受けた。民間の信用調査会社の調べで判明したもので、負債は約19億円が見込まれている。

 同社は1879年に創業、1920年に法人改組した清酒・焼酎の老舗の製造業者。日本酒「美少年」を冠としてブランドを確立しており、ピーク時の87年9月期には売上高約24億円を計上していた。

 しかし、日本酒需要の落ち込みに伴って年々売上高が減少、08年9月期の売上高は13億400万円にまでダウン。追い打ちをかけるように08年9月に、事故米を食用と偽って転売していた三笠フーズ(株)(大阪市、08年11月に破産)から原料仕入れを行っていたことが表面化。

 さらに今年3月には三笠フーズの関連会社から約20年間にわたって裏金を受け取っていたことが発覚し、商品の返品が続くなか自主再建を断念したもの。


-2009年4月20日-

◆生産現場の取組意欲が高い「さがびより」

 佐賀県の新品種「さがびより(佐賀37号)」は、21年産で1,500haの作付が計画されている。

 「ヒノヒカリの品質低下で、農家からは何とかしてくれという要望が多かった。さがびよりは短桿で、収量はヒノヒカリを上回り、食味は同等。粒張りも良い」(関係者)としており、生産現場では取組への意欲が高い。某管内でも、配分された面積をヒノヒカリの代替として生産する。

 関係筋では、品質面などは期待が出来るため、販売がスムースにいくかを気に掛ける。1年目としては、作付面積が多いことも、販売面に目を向かせる理由のようだ。「農家はヒノヒカリ並みの価格を希望するだろうが、収量が良いことから安くても、(消費者に)受け入れられるようにすべき」との指摘も。


-2009年4月17日-

◆ヒメノモチ主体の商談

 市中のもち米取引きは、検査・未検ともヒメノモチ主体。売り買いの居所も、ほぼ想定の範囲内で定まりつつある。

 関東産ヒメノモチ1等は、関東着値1万5,500円で動いている。同未検は1万5,000円までの成約となっており、それぞれ折り合いが付いたようだ。

 東北産ヒメノモチ1等は、同1万5,700円がつながっているが、荷物は出たり消えたり。同未検の1万5,500円は割高感があり、買い見送られている。関東産水もち未検は、同1万4,800円気配。

 一方、九州ヒヨクモチ2等は、産地置場1万6,000円が通らず。気配を落としている。


-2009年4月16日-

◆吉野家の2月決算、増収減益

 (株)吉野家ホールディングスはこのほど、平成21年2月期の連結業績を発表した。業績は売上高1,742億49百万円(前期比11.9%増)、営業利益35億82百万円(同42.4%減)、経常利益43億40百万円(同41.1%減)、当期純利益2億8百万円(同12.0%増)。売上高は下期から(株)どんの連結子会社化で増収となったが、営業利益は原材料価格の高騰などで減収となった。

 主力の牛丼関連事業は、売上高1,035億33百万円(同2.5%増)、営業利益64億35百万円(同7.8%減)。当期末における吉野家の国内店舗数は1,102店舗。次期の連結見通しは、売上高2,000億円、営業利益42億円、経常利益44億円、当期純利益2億50百万円としている。


-2009年4月15日-

◆4~6月セールも主役は秋田こまち

 4月後半から6月にかけての量販店セール計画では、これまでと同様に秋田あきたこまちが主役になる模様。これに加えて、納入卸が得意とする銘柄米を5キロ1,580円前後で販売する見込み。

 東西卸によると、「量販店から要望が多いのは、新潟コシヒカリ・秋田あきこまちの2銘柄だが、価格的に対応するとなると秋田あきたこまちに集中する。消費意欲を刺激すべく1,680円が望まれ、大型連休から6月にかけて各店舗で予定を組んでいる。新潟コシヒカリは相対価格の改定もないようで、しばらくは現在の2,480円前後での販売を続けていく」(首都圏A卸)。

 「セール企画は、秋田あきたこまちを柱に、1,580円前後の価格帯アイテムを近畿・北陸産銘柄で週替わりに提案していく。新潟コシヒカリは、産地も自然体で秋まで粛々と販売を進めていく覚悟のようだ。値頃セールは新米に弾みを付ける夏場かな」(関西B卸)と語っている。


-2009年4月14日-

◆木徳神糧、8回計で6万9千トン(MA一般契約)

 今年2月までのMA一般輸入米入札(20年度第1~8回)における商社別の契約状況が明らかになった。

 落札数量は累計で40万9千トン。商社別の上位は▽木徳神糧=6万9千トン▽双日=5万6千トン▽伊藤忠商事=4万4千トン▽豊田通商=4万4千トンなど。

 木徳神糧は19年度年間で1万3千トンの契約で、20年度は大幅な増加となっている。なお、20年度は3月に17万2千トンが落札しており、総量は58万1千トン。


-2009年4月13日-

◆難しい南九州での商売

 九州圏の市場へは、東日本から中国地方まで広範囲の米卸が進出しているが、各卸の担当者が口を揃えて指摘するのは、南九州での商売の難しさ。

 なかでも鹿児島は、「スーパーの棚割はほぼ地元産100%で、県内の卸業者などが圧倒的に強く、簡単には入り込めなかった。現状は1~2アイテムの口座を開設したが、それでも地域米のルートを押さえる県内業者にはかなわない」(A卸)という。多くの進出組がここ2~3年、産地開拓を試みたが、「結びつきは非常に強く、思うような手当が出来ない」(B卸)。

 象徴的な事例といえるのが、全国規模の大手Jチェーンのケース。「通常は新店を出す場合、取引業者を福岡の本部へ呼ぶが、鹿児島についてはバイヤーが現地へ足を運んで商談を行っている。米以外でも品揃えは地域カラーが鮮明で、地元のメーカー・業者と良好な関係が必要なため」(A卸)としている。


-2009年4月10日-

◆作物気象データベースを開発(農環研)

 (独)農業環境技術研究所は、地球温暖化などの気候変動がイネの生産性に及ぼす影響を解析するための「モデル結合型作物気象データベース(MeteoCrop DB)」を開発した。

 アメダスの気象データに加え、収量や品質に影響する水田水温や穂温など、一般の気象観測では得られない水田の微気象要素を推定し、データを供給するシステムで、イネ収量の将来予測や品質低下のリスク評価、温暖化に備えた技術開発などに活用できる。

 これまでの研究から、気候変動の影響は一般の気象要素だけでは予測できないことが明らかになっており、水田の微気象要素を全国レベルで推定し、データ供給する簡便なシステムが必要とされていた。

 MeteoCrop DBでは1980年以降のアメダス約850地点における気象データや水田水温の推定値が容易に入手できるうえ、データベースに組み込まれたイネ生育モデルと水田物理環境モデルによって、主要品種(コシヒカリ)の生育ステージや出穂・開花期における穂温が推定できるため、既存の作物データベースや栽培試験データと組み合わせて、温暖化がイネの生育に及ぼす影響を簡単に調べることが可能となった。

 同データベースは3月31日からインターネット上で公開されている(http://meteocrop.dc.affrc.go.jp/)。


-2009年4月9日-

◆米飯部門の売上、単価下落で97%(ミニストップ)

 コンビニチェーンのミニストップ(株)はこのほど、2009年2月期の連結業績(08年3月~09年2月)の概要を発表した。

 業績は営業総収入1,129億71百万円(前年同期比89.2%)、営業利益70億47百万円(同89.9%)、経常利益78億47百万円(同89.9%)、当期純利益31億5百万円(同102.1%)。

 米飯・デリカ部門の売上高については、「上期はタスポ導入に合わせおにぎり100円セールを実施したことなどから前年並みを維持することが出来た。しかし、下期は消費者の生活防衛行動が顕著となり、低価格な弁当の構成比が上昇。単価が下落したことから、通期では97.1%となった」。

 今期は、イオンリテール(株)、オリジン東秀(株)と共同開発弁当に取り組む計画としている。なお、09期末における店舗数は1,772店舗で、44店舗の増加。


-2009年4月8日-

◆「さがびより」と命名(佐賀37号)

 佐賀県は4月6日、高温条件に強い「佐賀37号」の名称を「さがびより」と決めたことを公表した。

 由来は、「気候が大きく変動する中で、雨が降り続いたり、強い風が吹いても日々米づくりに励み、自慢の米を収穫する秋には笑顔で晴れやかな日を迎える、そんな『思い』を込めた」という。

 同日付けで品種登録の出願公表が行われており、商標も「さがびより」「佐賀日和」で登録申請中。作付規模は21年産1,200~1,500ha、22年産5,000haが見込まれている。

 「佐賀37号」は、県農試研究センターが「佐賀27号」(天使の詩)と「愛知100号」(あいちのかおりSBL)を交配、育成したもの。両親品種ともにコシヒカリの血を受け継ぐ。熟期は中生の晩で、ヒノヒカリより出穂期は5日遅、成熟期は3日遅。稈長はヒノヒカリより4cmほど短く、倒伏に強い。収量はヒノヒカリより10%以上多く、千粒重は1.0g重い。

 玄米の外観品質はヒノヒカリより優れ、登熟温度27℃以上の高温下でも外観品質の低下は小さい。炊飯米は、▽つやがある▽粒が大きく、しっかりしている▽食感はもっちりとしている▽甘みや香りがある▽冷めてもおいしい-のが特徴とされ、食味はヒノヒカリと同等…という。


-2009年4月7日-

◆早期米田植え、31日現在83%(宮崎)

 宮崎県では、3月31日現在の早期米の田植え進捗を83%とまとめた。今年も前年(82%)と同様のペース。

 県南の業者筋は、「例年並みのペースだが、気温が高かったことから、4月に行うところも3月中に植えるケースがあり、終了は早くなった感じ」。一方、「あまり影響はなかったようだが、3月15日頃低温になったことで、一部の圃場に凍結したところが出た」(業者筋)という。

 県では、「植え傷みなどによる植え直しの報告は上がっていない」としており、大事に至るケースはなかったと見られる。

 業者筋は、21年産の販売について厳しい展開を予想する。「地元では早期米の扱いは中元商品」といわれ、景気動向が影をさす格好のようだ。


-2009年4月6日-

◆3月後半より上昇ムード(仙台)

 宮城・仙台市内の量販店における精米販売は、「3月後半から縁故米を含め各家庭の在庫が消費され、ようやく上昇ムードに転じてきた」(市内卸)という。

 要因は大手チェーン中心に、ひとめぼれ・ササニシキなど県産銘柄の10キロ2,980~3,080円セールが拡大したこと。県外産についても、「売れ筋は5キロ1,780円前後のの秋田こまちなど。東北でも値頃でないと反応が鈍い」としている。

 また、県を挙げて取り組んでいる「みやぎ環境保全米」については、「地元テレビ局がニュースで大きく取り上げたこともあり、消費者の反応も上々で良いスタートとなった」。


-2009年4月3日-

◆17年産を原料から外す動きも(冷食メーカー)

 某大手卸筋では、冷食メーカーが4月から17年産政府米を原料指定から外すなどの動きが出たことで、今後の手当ては必要最小限にとどめる考え。また、購入銘柄については、北海道きららなど価格重視に絞った対応が進むのではないかとの指摘も。

 大手卸筋によると、冷食メーカーの対応は「17年産を原料指定から外すところと、使用割合を20~30%に限定するなどに分かれるが、重点納入先であっただけに需要は少なくなる。今後も政府米を外す傾向は増えてくることから、納入先の追加オーダーに合わせた補充買いに留める」(首都圏卸)としている。

 また、今後の購入動向は、「コシヒカリ・はえぬき・ハナエチゼンなどの需要が減り、比較的安価な北海道きらら・青森つがるロマンの2銘柄程度に絞られると見ている。当社では業務向けのブレンド配合率が低くなっており、手当ては必要最低限のみ」(関西卸)との対応。


-2009年4月2日-

◆こまち・ロマンなどでセール企画(首都圏卸)

 首都圏量販店における4~5月のセール企画は、秋田こまちを中心に岩手こまち・青森つがるロマンなど、各納入卸の得意とする銘柄で取り組まれる見込み。

 大手量販店・生協と取引する都内A卸では、「4月上旬~中旬は秋田こまち5キロ1,980円、関東コシ1,880~1,980円をメインにしている。下旬から大型連休に向けては、秋田こまち1,780円、岩手こまち1,680円などを提案している。パンの値下がりに対抗した追加のセールも検討している」という。

 食品スーパーに納入する都内B卸では、「4月~5月上旬は青森つがるロマン1,580円、北海道きらら1,780円を中心に数量を稼ぐ考え。また、初となる8キロ袋、5.25キロ袋と米袋にバリエーションを持たせ、消費者の選択肢を増やすことで購買意欲を喚起する手法も予定している。中身は検討中」としている。


-2009年4月1日-

◆4月6日より予約登録米を受付(パル連合)

 パルシステム生活協同組合連合会(会員生協の組合員総数113万4千人)は、4月6日より2009年度予約登録米の注文を受け付ける。商品カタログを通して組合員に登録を呼びかけるもので、バケツ稲の注文も同日から始める。

 予約登録米は95年(平成7年)から取り組んでおり、田植え前の段階で産地と1年間の契約を結ぶ制度。登録数量(玄米換算)は18年産8,290トン、19年産9,683トン、20年産1万0,634トンと、ここ数年は10%前後の伸びを示している。

 同制度については「収穫前から年間購入予約をすることで、生産者を応援する制度ともなっている」。指定産地銘柄は▽北海道ほしのゆめ▽青森つがるロマン▽秋田あきたこまち▽福島会津コシヒカリ▽新潟コシヒカリ▽茨城コシヒカリなど。


-2009年3月31日-

◆「あきさかり」「吟のさと」(20年度の農林認定品種)

 農水省は3月27日、20年度農林認定品種を決定し公表した。稲は、「あきさかり」と「吟のさと」の2品種。全国の独立行政法人や指定試験地、民間団体・大学への委託等で育成した品種の中から、品質、収量、耐病性の向上など、特性が優良と認められた品種を認定。特徴は以下の通り。

 ▽あきさかり(水稲農林432号)=旧系統名・越南208号。育成は福井農業試験場。多収で、食味は「コシヒカリ」と同等で極めて優れる。また、高温登熟下でも玄米品質の劣化が少ない。

 ▽吟のさと(水稲農林433号)=旧系統名・西海酒255号。育成は九州沖縄農業研究センター。玄米の心白発現が良好で、酒造適性に優る。また、耐倒伏性が強く、多収。


-2009年3月30日-

◆マンナンヒカリ、2011年で100億円の目標(大塚食品)

 大塚食品(株)(大阪市)は3月27日、ホテルオークラ東京で「マンナンヒカリの事業説明会と試食会」を開催した。
 中井吉人社長は、「マンナンヒカリは今期09年度の決算で売上高20億円に伸びてきており、認知・拡大を進め2011年度では100億円を目標にしている。今後も健康を中心に考えた商品開発を行ってゆく」と事業戦略について説明した。

 商品担当の高島靖男PMは、経緯について「2006年に売上高5億円でスタートしたが、07年が前年比120%、08年167%と実績を伸ばしてきた。当初は市販のウエートが高かったが、今期は業務・市販がほぼ50%のシェアとなった」としている。

 また、生産設備はすでに能力がいっぱいであることから、今年3月の設備拡大に続き、今後も増産体制を進めていくという。

 同商品は▽サークルKサンクス=おにぎり・弁当の4アイテム▽バンダイ=社員食堂の定食のご飯▽サイプレス=寿司シャリ-などで採用されている。当日は日本料理「青柳」の主人である小山裕久氏によるマンナンごはんを使ったメニューの試食会も行われた。


-2009年3月27日-

◆山形「つや姫」の生産者選定、田植えは5月中旬から

 山形県はこのほど、新品種「つや姫」の21年産生産者を選定した。

 生産は栽培適地を選定し、そのなかで技術力の高い生産者を登録、品質・食味・安全の三位一体の米作りを実施する。

 今秋は来年秋の本格デビューを前に、県内と首都圏向けに先行販売を行う。21年産は作付面積約60ha、300トン程度の生産。「田植えは5月中旬頃から始まり、10月初旬頃の収穫を目指す」(県)という。


-2009年3月26日-

◆弁当とおにぎりで明暗(コンビニ)

 日本フランチャイズチェーン協会はこのほど、2月のコンビニエンスストア売上高の統計結果を発表した。

 既存店ベースでは、来店客数が前年同月比3.4%増、売上高同2.0%増で、それぞれ11カ月、10カ月連続のプラスとなった。「タスポカード導入による対面販売のプラス効果が継続しており、来店客数・売上高ともに前年実績を上回った」。

 ただ、おにぎり・寿司・弁当の米飯類が入る日配品の構成比は33.5%で、3.4ポイントのマイナス。商品別の動向としては、「調理パン類は好調だったが、弁当類は不調」としている。

 卸筋では、「消費者の節約志向が依然として強く、単価の高い弁当類は苦戦する傾向。その反面で、大手チェーンを中心としたおにぎり100円セールは好調な動きを示しており、価格対応の重要性を実感している」という。


-2009年3月25日-

◆節分で巻き寿司が好調(2月・スーパー)

 日本チェーンストア協会(70社・8,786店)は3月23日、2月の全国スーパー売上高の概要を発表した。

 全店ベースでの売上高は9,526億円(前年同月比5.4%減)で、1991年以来の売上高1兆円割れとなった。これまで堅調だった食料品も前年同月比3%減。「生活者が節約志向をさらに強めている中で、鍋物食材などの動きが悪かった」という。

 今回の調査では精米販売のコメントはなかったが、節分の日関連で巻き寿司の動きが良かったとしている。

 2月の末端販売は、「量販店の決算企画を多く打った首都圏・近畿などが良かったが、地方においては消費者の動きが鈍く苦戦した。縁故米や直売がまだ消化し切れていないようで、西日本の回復が遅れている感じ。ただ、当社ではトータルで前年実績を上回った」(大手卸)としている。


-2009年3月24日-

◆21年度計画、仕入れの新たなスキーム確立へ(全米販)

 全米販は3月19日、理事会を開催し、平成21年度事業計画及び負担金、出資持ち分の譲渡、譲受加入など提出議案通り承認した。

 まず全体の情勢認識として世界的金融危機が発端となった不況の影響に言及したうえで、事故米事件に絡んで農水省の業務・組織改革、さらには農政改革にまで及んでいる現状に対して、これらの諸問題に組織を挙げて一体的に取り組む方向を提示した。

 また、気になるこの20年産米については全体需給は概ね均衡するとの見方はあるものの、今後の需要動向等によっては供給過剰が顕在化する恐れも残っていると警鐘を鳴らしている。

 21年度の事業計画に関しては、▽業界の社会的認知と地位の向上を図る▽組合員の健全な経営と適正な利益の確保▽組織運営の効率化と活性化--を大きな柱に据え、その項目ごとに細部にわたる行動方針を示した。

 仕入れ、販売など実務的な課題として提案しているのは、会員卸が主たる仕入先である全国出荷団体が取扱数量を減少させながらも、一販売業者としての姿勢を強めており、公正な取引と安定的な仕入れの確保のためには新たな仕入れルートの拡大が必須要件と指摘していること。

 その関連で全国団体として支援する方策としては、現在行っている産地共同購入やSBSへの参加に加え、組合員卸の仕入れの多様化に寄与する新たなスキームを検討すると明示している。


-2009年3月23日-

◆「南国そだち」「うしもえ」など14品種登録

 農水省は3月19日、種苗法に基づき品種登録を行い、官報告示した。稲部門は以下の14品種。カッコ内は登録者(敬称略)。

 ▽ヒカリッコ(高知・村井正之)▽誉富士(静岡県)▽南国そだち(高知県)▽兵庫牛若丸(兵庫県)▽コシヒカリえいち1号(東京・本田技研工業(株))▽コシヒカリえいち2号(同)▽コシヒカリえいち3号(同)▽コシヒカリえいち4号(同)▽うしもえ(埼玉県)▽さつま雪もち(鹿児島県)▽夢はやと(鹿児島県)▽さぬきよいまい(香川大学、香川県酒造協組、香川県農協、香川県)▽べたぼれ(宮城・佐々木康廣)▽雪の穂(愛知・(株)三和化学研究所)。


-2009年3月19日-

◆おにぎり100円など米飯の販促企画が増加(コンビニ)

 コンビニのセブン-イレブンは、3月19日から「おにぎり100円セール」を5日間限定で実施する。手巻きおにぎりなど160円までの商品は100円、贅沢おむすびなど170円以上の商品は150円にそれぞれ値引きする。

 ローソン、ファミリーマートなど他のチェーンにおいても、今月下旬~4月にかけて米飯アイテムの販促企画が多数控えている。

 5月の大型連休に向けて需要拡大を狙った動きと見られ、「途中経過ながらおにぎり類の動きが良く、当社の納入先においては原料米の出荷実績が前年を上回る感触を持っている。弁当類の動きがやや鈍いものの、今後、登場してくる新商品効果が刺激になってくると期待している」(関係卸)。


-2009年3月18日-

◆みやぎ環境保全米の発売キャンペ(みやぎ生協)

 みやぎ生活協同組合(宮城県)はこのほど、仙台市・幸町店で「宮城県環境保全米」の発売スタートのイベントを実施した。

 県や県本部等が取組んでいる20年産環境保全米の県内一斉発売に合わせたもので、当日は試食販売を始め様々なPRを行った。

 同商品は統一のブランドとロゴマークを使用した県を挙げての企画で、県内向けは1万トンの販売を計画している。

 なお、同生協の米穀販売量は約4,400トン(19年4月~20年3月)で、そのうち特栽米以上と定義とした“産直ふるさと米”が約2,900トンを占めている。


-2009年3月17日-

◆加工用米不足弁済米の販売開始、配分トップは米菓

 加工用米供給不足分による17年産現物弁済米の販売は、今月からスタートする。買受条件は加工用米の引取後となっているが、味噌業者など一部の実需者は早々と加工用米の買受を済ませているようだ。

 今年度の供給数量は製品ベースで約8,300トン。「弁済米はMA米向けでも販売していることから、加工用米不足分はもう十分という実需者もあった」(関係者)といわれるが、需要調査では9,700トンの希望が上がった。

 配分は19・20RYの実績などを基に算出し、団体別は概算で▽米菓=3,100トン▽味噌=1,600トン▽穀類=900トン▽菓子=100トン▽員外=2,500トン-となっている。穀類・菓子は希望通りの配分となったが、米菓・味噌は希望の約8割に留まった。員外も少し削られている。販売形態はうるち破砕精米で、価格はキロ140円。

 一方、MA米向けの弁済米販売は、外国産の供給に支障が出ていることから、実需者の買受ピッチが早まっている。昨年11~12月は月1千トンペースだったが、「前倒し的に買い受けている」という。


-2009年3月16日-

◆田植え早まる、コシ作付ほぼ前年並み(宮崎・中央)

 宮崎の早場地帯では、コシヒカリの田植えが始まっている。「今年は暖かく、8日頃からの開始。自家苗を植える生産者には、気候の関係で早めの指導を行っている。(JAによる)苗の出荷は22日頃を予定しており、管内の作付は今月いっぱいでほぼ終わる見通し。ただ、気になる点は雨が多く、苗が若干軟弱なこと」(中央管内)としている。

 コシヒカリの作付面積は転作が若干増えるものの、ほぼ前年並みを見込んでいる。生産者からの出荷契約は5月20日で、具体的な集荷計画はそれからになるようだ。

 一方、21年産の販売については厳しい予想も。「7月いっぱいで8~9割の出荷をしたいが、今年は昨年と一転して買い手の在庫が増えている」ことを懸念する。


-2009年3月13日-

◆ヒノ10キロ2,680円に下げる(福岡・量販店)

 福岡県の量販店では、各県ヒノヒカリが10キロ2,680~780円を中心に販売されている。「ダイエー・マルショクなどの大手の売価は前月まで2,880円前後だったが、バイヤーからの新営業年度で弾みをつけたいとの要望に応えて下げた」(県内卸)という。

 その他は福岡夢つくし5キロ1,980~2,080円、佐賀夢しずく同1,680~1,780円。佐賀夢しずくの販売は「拡大傾向にある」としている。価格は3月中旬の調査。


-2009年3月12日-

◆花粉症緩和米の生産を提案(石破農相)

 石破茂農相は3月10日に行われた経済財政諮問会議(21年第6回)で、「スギ花粉症緩和米」を生産するプロジェクトを提案した。

 農相は「農業・農村の潜在力を活かした新たな挑戦」と題した資料を提出。「減感作効果(いわゆる慣れ)」によりスギ花粉症の症状が緩和できることが動物実験によって確認されていること、また、植物工場で品質管理を行いながら生産・安定供給を行い、新たな市場と雇用を創出する狙いも提示した。

 資料によると、スギ花粉症患者は約3,800万人で、その医療費や医療関連費(マスク・目薬代等)の支出は毎年約2,300億円にものぼり、発症を抑制するスギ花粉症緩和米には市場から大きな期待があるとしている。

 「花粉症緩和米」は農水省所管の農業生物資源研究所(茨城県つくば市)が遺伝子組換え技術を用いて開発を進めていたが、2007年に厚労省から「花粉症緩和米は治療を目的にしており医薬品として扱うべき」との最終判断が出たため、医薬品としての開発に方向転換を余儀なくされた。その後、同研究所では実験用に毎年栽培を続けているが、共同開発する製薬会社も見つからず、実用化に向け暗礁に乗り上げていた。


-2009年3月11日-

◆6千トン枠で13日に実施(8回SBS入札)

 農水省は3月13日、第8回SBS入札を実施する。予定契約数量は5,508トン(うち砕精米枠は2千トン)と僅かだが、農水省では「指針で示した年間10万トン枠を淡々と消化するだけ」としている。

 応札は、前回通り一般米は中国産、砕精米はタイ産という構図が予想される。中国産うるち精米短粒種の売渡価格は、今回もキロ230円絡みの横ばいになりそうだ。国は4回連続で価格を維持しており、他種類玉を含めれば下げずとも枠は埋まるとの見方が可能。

 砕精米は、前回で枠を3千トン上回る応札があり、こちらは全量落札が確実な情勢。船積期限は今年8月31日、引取期限は同4月1日~9月30日で、前回のスケジュールと同じ。


-2009年3月10日-

◆温暖化に強い「元気つくし」開発(福岡県)

 福岡県は3月6日、温暖化に強い良食味米として「元気つくし」が誕生したことを公表した。近年、8~9月の気温が高いため、米粒の充実不足により、食味や品質の低下がみられることから、県農業試験場では平成10年から高温条件を人工的に再現できる施設を用いて、新品種の開発に取り組んでいた。

 新品種の特徴は、(1)暑い夏でも、高温に負けない高品質な米(2)ご飯は、粒がしっかりし、つやと粘りがある(3)おにぎりにしても美味しい…という。オリジナル品種として、県内限定で作付けする方針。21年産の栽培は420haの予定(約2,000トン)で、順次拡大する。「夢つくし」と並ぶブランド米として、県内中心に販売を促進する考え。

 「元気つくし」(系統名「ちくし64号」)は、「ちくし46号」(つくしろまん)と「つくし早生」を交配したもの。名前の由来は、「暑さに強く元気に育つ、おいしいお米」、今の時代に「元気を与える、おいしいお米」の気持ちを込めている。


-2009年3月9日-

◆増田製粉所の株式を日東富士製粉に譲渡(神明)

 (株)神明(神戸市・中央区/藤尾益雄社長)は3月6日に開催した取締役会で、保有している(株)増田製粉所の株式280万株(発行株式総数の28%)を日東富士製粉(株)に譲渡することを決議した。同日中に譲渡契約が締結され、今月24日に譲渡される予定。譲渡価格は8億3,160万円で、異動後の所有株式数は134万株(所有割合13.4%)となる。

 今回の件については「当社は米・砂糖・雑穀・小麦粉・その他食料品の卸売、加工を通じて、わが国の明るい食生活に貢献してきた。その中で増田製粉所が属する製粉業界の環境は、昨年来より一段と厳しさが増してきており、経営環境の変化に耐えうる企業体質の強化が求められている。このような環境に対処するために、増田製粉所と地域補完関係にあり、将来的に生産面や物流面のシナジー効果が見込める日東富士製粉へ株式を譲渡することとした」としている。

 (株)増田製粉所は明治41年の設立で、資本金5億円、売上高61億59百万円(平成20年3月期)、取扱品目は小麦粉、ふすま粉、乾麺、畜産など。日東富士製粉(株)は大正3年の設立で、資本金は2,500百万円、売上高は477億円(平成20年3月期)となっている。


-2009年3月6日-

◆飼料用米に追加支援策(自民党)

 自民党は3月5日、農業基本政策委員会(西川公也委員長)を開き、農業振興政策について論議した。主な議題は、加工・流通対策で、飼料用米に対する支援の低さが指摘され、追加対策で10a当たり10万円の生産者手取りを確保する方針を決めた。

 21年度予算では、米粉・飼料用米等の作付拡大に10a当たり5万5,000円を交付する「水田等有効活用促進対策」が盛り込まれているが、「飼料用米の販売価格に交付金を上乗せしても生産経費を差し引くと手取りはゼロかマイナスになる」(二田孝治議員)と、追加措置の必要性を指摘。

 この意見に対して、▽(主食用米の)水田よりも所得が得られることが大前提であり、補正予算で担保すべき(西川委員長)▽飼料用米には10a当たり最低8万円を交付する必要がある(加藤紘一特別顧問)-など他の農林幹部からも見解が示され、21年度補正予算の編成を前提に、追加支援策を策定する方針が決まった。谷津義男総合農政調査会長は飼料用米の手取り水準について、「品代(販売代金)を含めて10a当たり10万円をひとつの基準にする」と意欲を示した。

 なお、21年産も生産調整に取り組むことを条件に20年産の生産調整協力者に10a当たり3,000円を交付する「水田フル活用推進交付金」について町田総合食料局長は、▽今月中に地域協議会に配分する▽県を経由しない-など説明した。


-2009年3月5日-

◆マンナンヒカリ09年度の目標45億円(大塚食品)

 大塚食品(株)は、「マンナンヒカリ」の2008年度の販売金額を前年実績(約12億円)の1.8倍に当たる約21億円を見込んでいる。また、2009年度についても更なる需要を捉えることで、45億円規模の販売を目指していくとしている。

 同商品はこんにゃく精粉を主原料にした加工食品で、米と混ぜて炊くことでカロリーカットが出来るというもの。発売は2002年6月で、「グルコマンナン(こんにゃく芋の主成分)」と銘柄米のコシヒカリにちなんでのネーミング。近年のメタボリックシンドロームや、健康への意識の高まりで家庭向けに加えて、外食・中食でのニーズが増えてきたという。

 08年度については、「従来は個人需要向けの販売が中心であったが、主食のごはんでのカロリーコントロール食材として企業食堂や外食産業での需要が大幅に増加した」としている。食堂向けではJR東日本の食堂部門、大阪大学内の食堂スカイレストラン他が導入事例として挙げられる。

 また、コンビニのサークルKサンクスではおにぎり商品の原料に使われ、生協のコープこうべでは弁当・おにぎりの原料に使用されている。09年度の目標45億円については、「外食や中食等でのニーズがますます高まってきていることからの数字」としている。


-2009年3月4日-

◆記録的な暖冬

 東北の生産現場から「今年は雪が少なく、異常気象」との声も出ていたが、冬(12~2月)の平均気温は1947年以降、北日本で第3位、東日本は第2位の高温と、やはり記録的な暖冬だった。

 寒気の南下が弱く、冬型の気圧配置となることが少なかったのが要因で、北日本から東日本の日本海側では顕著な少雪となった。

 最も高温だった暖冬年の作況は、▽1948/49年=100▽2006/07=99と平年並み。この年を含めて暖冬年は1947年以降、昨年までの期間に21回あり、うち作況98以下の不作は5回。水稲作柄との相関はないものの、楽観は禁物か。

 3月3日の市中取引きは、雑未検の売り物が増える一方で買い鈍く、先週より100円切り下げ。東北産で関東着値1万3,200~300円、関東産で同1万3,300~400円。検査物は青森まっしぐら、栃木あさひの夢1等で関東着値1万3,600円。


-2009年3月3日-

◆100トン以上は18業者(1月27日分の試行契約)

 農水省はこのほど、1月27日に実施した17年産試行販売の契約情報を公表した。落札は、105業者5,140トン。うち100トン以上の契約は、以下の18業者だった。(敬称略)

 ▽伊丹産業790トン▽神明300トン▽田島屋240トン▽大阪第一食糧280トン▽神明マタイ200トン▽ヒョウベイ150トン▽大和産業130トン▽関東穀粉・千田みづほ各120トン▽樋口米穀・イクタツ・丸紅・全農パールライス東日本・米マイスター麹町・播州精米・九州むらせ・沖縄食糧・新幸地各100トン。


-2009年3月2日-

◆決算セール拡大で数量を期待

 2月の量販店決算セールが拡大。東日本では5キロ袋、西日本では10キロ袋を中心に展開されている。納入担当卸は、「利益幅は圧縮されるものの、数量ベースでは計算出来る」として、実績の上積みを期待している。

 東日本のA卸は、「先方バイヤーから要望の多い秋田こまちを1,880円(5キロ)、新潟コシを2,080円で、28日~3月上旬にかけて展開していく予定。店舗によっては限定で関東コシ5キロ1,680円も計画しており、利益は別にして数量は確実に期待出来ると見ている。やや厳しかった1月分のマイナスをカバー出来ればと考えている」(営業課長)。

 西日本のB卸は、「関西は福井ハナエチを10キロ2,880円、中四国は宮城ひとめ10キロ2,980円をメインに、各納入先の量販店でセールを実施する予定だ。食品フロア全体がセール一色。相乗効果を含めて売上は期待出来ると見ている」(営業部長)という。


-2009年2月27日-

◆上げ26銘柄、下げ8銘柄(農水省1月相対調査)

 20年産米の1月相対取引価格(農水省調査)が公表された。19年産センター上場銘柄で月1千トン以上の取引があった41産地銘柄が対象。うち前月調査と比較が可能な34銘柄の変動は、上げ26銘柄・下げ8銘柄となった。相対価格の改定が反映されたことや年内早期引取の割引がなくなったためか、東北産中心に上げ銘柄が増えた。

 最も上昇したのは、青森津軽ロマンの722円高。東日本の受渡条件で1万3,800円(1等、包装込み。消費税抜き)となっている。次いで、まっしぐら546円高、宮城ひとめぼれ443円高、岩手ひとめぼれ299円高、山形コシヒカリ296円高と続く。

 逆に値下がりは、北海道きらら249円安、佐渡コシヒカリ126円安、佐賀夢しずく117円安など。本調査は、全国出荷団体や年間仕入5千トン以上の出荷団体・出荷業者と卸売業者等の主食用の取引価格を調べたもの。


-2009年2月26日-

◆7回SBS、3週連続で3月6日に実施

 農水省はこのほど、今年度第7回SBS入札を3月6日に実施するとアナウンスした。予定数量は1万3,725トン(うち砕精米の上限は3,400トン)で、第5回の枠未達分をそのまま割り当てたもの。船積期限は今年8月31日、引取期限は今年4月1日~同9月30日。

 SBS入札は第6回を2月27日に予定しており、これで3週連続の開催になる。農水省は第6回で落札残が出た場合の対応を未定としているが、前回同様に3月13日に行うことも十分考えられる。需要者筋の対応はこれまでと変わらないと見られ、今後は国が予定価格下げても枠を埋めるのか、それとも回数を重ねることで出来るだけ上積みを図るのかによる。

 第5回の中国産うるち精米短粒種の売渡価格はキロ230円。マークアップは縮小しているものの、17年産政府米の安価な銘柄は1万2,100円絡み(キロ換算で220円台半ば)で落とせていることを考慮に入れれば、予定価格の下げ余地はあると見られる。


-2009年2月25日-

◆山形97号、名称「つや姫」に決定

 山形県は2月23日、山形97号の名称を「つや姫」に決定した。山形97号は県がコシヒカリを超える良食味品種として開発したもので、平成22年10月のデビューに向けてブランド化戦略を立てて進めている期待の品種。

 名称の決定に向けては昨年8月に全国から約3万2千件の公募を受け、会議などで7件に絞ったなかから県民に投票してもらい、上位3点の「山形97号」「出羽穂の香」「つや姫」を選出。

 3点のなかで出羽穂の香は栃木のブランド名に穂の香が使われていること、山形97号は他県で作付される場合に県名がついていたのでは抵抗感を持たれることも考えられることから外れ、山形97号の特性の一つである「艶がある」ことが評価された。21年産では約300トンの先行販売を行い、認知度を高めていく方針。


-2009年2月24日-

◆弁当類の売上が不調(1月コンビニ)

 日本フランチャイズチェーン協会はこのほど、1月のコンビニエンスストア売上高の統計結果を発表した。

 既存店ベースでの来店客数は前年同月比7.6%増と10ヵ月連続のプラス、売上高も同7.0%増と9ヵ月連続のプラスとなった。「引き続きタスポカード導入によるたばこの対面販売が好調で、来店客数の増加と売上高を押し上げた」としている。

 おにぎり、寿司、弁当と米飯類が入る日配品の構成比は33.2%で、前年同月と比較して1.2ポイントのアップだったが、商品別の動向では「弁当類が不調であった」とのこと。

 1月のコンビニ取引には「生活防衛意識の高まりは依然として強く、購入単価を抑える傾向から弁当類が敬遠される動きが出てきた。その反面、1個100円~120円を中心としたおにぎり関係は好調で、原料米の出荷実績は前年同期を僅かに上回った。2月についても同様な傾向が続いており、今後は値頃感を刺激する弁当の新商品開発がテーマになっている」(関係米卸)との指摘が聞かれる。


-2009年2月23日-

◆MA米の販売前にカビ毒分析を実施(農水省)

 農水省はこのほど、MA米販売における検査体制の方針を示した。現在は販売後のカビ毒の発生を防ぐために解袋による目視確認を行っているが、今後はこれに加えて全てのロットについてカビ毒分析を実施するとしている。

 検査の流れは(1)MA米を販売する際に全袋を開け、目視でカビの有無をチェック。カビがないことを確認したうえで、新しいフレコンに詰め替える。カビがあった場合は袋単位で廃棄(2)フレコンに詰め替えたものは、同一の場所(倉庫等)における1~3日の解袋作業量(50トンを上限)を1ロットとする(3)ロット全てのフレコンからサンプルを採取(4)サンプルは食品衛生法で規制されているカビ毒(アフラトキシンB1)を分析する。なお、飼料用はアフラトキシンB1・ゼアラレノン・デオキシニバレノールが対象(5)検査の結果、食品衛生法の場合は陰性になったもの(飼料用は基準以下)を販売する。それ以外の場合はロット全袋を廃棄。

 また、今後はカビ毒の検査を行うことから、カビ発見時の同一船・同一契約のコメの販売凍結は行わない。なお、今回の措置は暫定的なもので、チェックに応じて見直しが行われるという。


-2009年2月20日-

◆減収減益(フジオフード決算)

 (株)フジオフードサービスはこのほど、平成20年12月期(平成20年1月1日~12月31日)の連結業績の概要を公表した。

 売上高は213億69百万円(前年同期比5.2%減)、経常利益9億38百万円(同27.1%減)。「まいどおおきに食堂を始め全ブランドの業績改善に全社一丸となって取組むと同時に、効率化のために不採算店舗の閉店を実施した」としている。

 当事業年度末の店舗数は748店舗(直営268店、FC480店)で、うどん業態の「浪速麺乃庄つるまる」は20店舗まで拡大した。

 同社の年間米使用数量は北海道ほしのゆめを中心に約8,000トン規模。また、外食儀業界全体には「景況感の悪化が個人消費の節約志向につながると同時に、食品偽装問題が相次ぐなど経営環境は非常に厳しい状況にある」と分析する。


-2009年2月19日-

◆SBS第6回、1万3千トン枠で27日に実施

 農水省はこのほど、今年度第6回SBS入札を2月27日に実施するとアナウンスした。予定数量は1万2,747トン(うち砕精米の上限は1,200トン)で、砕精米枠はもち米も対象となる。

 今回の設定は年間10万トン枠から1~4回の落札量と第5回(20日の実施)の予定数量を差し引いたもの。第5回で落札残が出た場合も「第6回に上積みすることはない」(農水省)とされる。

 会計年度末まで1カ月残しており、第7回が実施される可能性は十分ありそうだ。船積期限は今年7月31日、引取期限は4月1日~8月31日。


-2009年2月18日-

◆カルロ-ズ試食会、新食感を提案(USAライス連合)

 USAライス連合会日本代表事務所は2月17日、都内でカリフォルニア米「カルローズ」の試食会を開催した。

 カルローズは2007年9月の国内販売スタート以来、新しい食感として定着しつつあり、当日は日本米と異なる特徴をいかした各種の料理を紹介した。

 国内での販売は昨年、木徳神糧によりデニーズ全店で取り扱われたほか、今年に入って伊藤忠商事(販売は伊藤忠ライス)が輸入に携わるようになり、「より安定した流通経路になった」。昨年の輸入量は400トン弱。

 中粒種であるカルローズの特徴は▽軽い食感▽アルデンテ感▽香り・味を吸収しやすい▽冷めても美味しい▽簡単・手間なし▽ドレッシング・オリーブオイルと合う…とされ、「これまでに味わえなかった食の機会、メニューの多様性が図られる。連合会としても出来るだけ支援していきたい」としている。詳細はホームページ(http://www.usarice-jp.com/)まで。


-2009年2月17日-

◆新潟県本部、来年8月に新精米工場

 全農はこのほど、新潟県本部の現行2精米工場を廃止し、新精米工場を新設する考えを明らかにした。全国流通の新潟コシヒカリを中心に取り扱う基幹精米工場と位置づけ、精米販売の拡大に取り組む考え。

 全農米穀事業の機能強化には、パールライス子会社と一体となった量販店・業務用等実需者への精米販売の拡大が重要として、高品質・低コスト・トレーサ対応など取引先のニースに対応できる工場として再編するのが狙い。

 新工場は21年11月に着工、22年8月に完成の予定。全農が取得し、全農パールライス東日本に賃貸する。今月24日の新潟県本部運営委員会で確認の予定。

 概要は、県本部隣接地(新潟市西区)に鉄筋造2階建て、建築面積2,861㎡(延床面積7,544㎡)、精米機9トン/h×1基、4トン/h×1基、無洗米設備2トン/h×1基、年間とう精能力2万2,000トン(8時間/日、22日/月稼働として計算)、他用途搬送システム(他用途ラック9列×10段、モバイルコンテナ1トン×64基)など。工事概算額は34億円。現行の新潟精米工場(年間能力1万5,000トン)、上越精米工場(同3万トン)は廃止する。


-2009年2月16日-

◆1月末検査469万トン、前年比105%

 農水省は2月13日、1月末現在における20年産米検査結果を468万9千トン(前年同期比105.2%)とまとめた。

 1月単月で11万2千トンが積み上がっており、前年同期より23万4千トン多い。既報のように生産量は11万トン増で、このまま検査が進めば、未検米出回りは10万トン以上も縮小することになりそうだ。

 種類別では、水稲うるち444万3千トン(前年同期比105.3%)、醸造用7万4千トン(104.5%)、水稲もち17万3千トン(103.3%)、陸稲もち2百トン(68.8%)と、陸もち以外はいずれも前年を上回っている。

 うるち米の等級比率は、1等79.7%、2等17.3%、3等1.6%、規格外1.5%。1等比率は前年同期と同じ。2等以下の格付け理由は、充実度25.8%、心白・腹白25.4%、着色粒15.5%。


-2009年2月13日-

◆家庭向け精米、1月下旬から鈍化の声(卸)

 昨年12月後半から好調さが続いていた家庭向け精米販売だが、その反動からか1月下旬から失速との指摘が伝わる。秋田こまち、関東コシ、近畿コシとセールを実施の銘柄は堅調ながら、新潟コシ、東北ひとめなと値引きの少ない銘柄が苦戦している模様。

 失速が目立ってきたのは1月18日前後からで、「一定規模は稼いでいた通常売価での販売が、目に見える形で動かなくなってきた。反応があるのはセールを継続する秋田こまち、関東コシ程度で、それでも前半までの勢いは影を潜めた状態だ。年末20日過ぎから出荷が加速した分の反動か?今月下旬に向けて予定される“量販店決算駆け込みセール”に期待したい」(首都圏A卸)との状況が聞かれる。

 また、銘柄別には、「コンビニ向けの出荷が伸びているものの、家庭向けで苦戦する新潟コシはやや気になる。ある程度の数量実績をコンスタントに稼がないと、次年産販売へマイナスイメージを残しかなねい。また配分的に安易なセールを打てないが、東北ひとめにも同様なやや懸念を持っている。納入エリア(店舗)によっては前年と比較して、数量実績の落ち込みが目立つ例があり、打開策を検討している」(西日本B卸)との動きを聞く。


-2009年2月12日-

◆政府買入、初度で8万8千トン落札

 集荷円滑化対策による20年産区分出荷米の政府買入れの初度入札が2月6日に行われ、10万0,805トン枠のうち、8万7,995トンが落札となった。落札率は87.3%。全銘柄の加重平均(産地在姿渡し。包装込み)は、1万3,589円(消費税込み1万4,268円)。84業者が申込み、53業者が落札した。240産地銘柄のうち、全量落札は177産地銘柄(74%)、全量不落は34産地銘柄(14%)。

 落札がなかった産地銘柄およそ1万1千トンは12日に再度入札が実施される。また、初度・再度入札の結果、不落札の産地銘柄は随意契約の意向を確認したうえで見積合わせが行われる。最終的に、ほぼ全量が落札となる見通しだ。

 初度入札の結果を都道府県別にみると、秋田、茨城、富山、福井、山口など15府県が全量落札。その他、北海道98%、岩手92%、山形99%、栃木90%、新潟96など主産地も初度入札での落札率が高い。


-2009年2月10日-

◆四半期の売上高582億円に増加(亀田製菓)

 亀田製菓(株)はこのほど、平成21年第3四半期決算を公表。

 連結業績(20年4月~12月)は売上高582億31百万円(前年同期562億12百万円)、営業利益20億99百万円、経常利益22億51百万円、四半期純利益12億9百万円で、概ね計画通りの推移になったとしている。

 概要については「原材料・エネルギー費の高騰は一段落したものの、総じて高止まりの推移となっている。

 当グループはコストダウン活動を積極的に展開するとともに、20年4月より一部の米菓製品の価格改定を実施。これらの対応に加え、積極的な販売促進活動により販売が堅調に推移した」という。


-2009年2月9日-

◆存在感を示すササ

 低温に弱いなど栽培の困難さから生産規模が縮小傾向のササニシキだが、量販店などの末端販売においては、「銘柄別シェアは6~7%前後ながら、ここ何年かは安定した数量を稼いでいる。特徴は、銘柄をササと決めているヘビーユーザーが多いことで、50歳代以上の顧客層が大部分を占める」(関西A量販店)。

 「共同購入では毎月オーダーをもらう客も少なくなく、数量の予想がある程度は可能な銘柄米だ。仕入規模の関係から爆発的に動く米ではないが、必要な銘柄米であることは確か」(首都圏B生協)と、存在感を示す。

 産地は宮城県産が圧倒的に多く、「60歳以上の客層にはいまだに、宮城はササとの顧客も存在する」(B生協)とのこと。

 同生協が気にするのは、「和食店で食べて美味しかった等の理由から、30~40代の客層が購入するケースが見られ始めたこと。ボリューム的にはまだ低いが、やや気になるデータ」という。顧客へのモニター調査では「食べ慣れない食感が新鮮だった」との声も出ている。


-2009年2月6日-

◆食糧法改正で罰則強化、懲役や罰金最高1億円へ

 2月5日、自民党で政調、農林部会・総合農政調査会・林政調査会の合同会議が開催され、農水省が示したコメ関係3法案条文を了承した。

 (1)米穀等の取引等に係る情報の記録及び産地情報の伝達(2)主要食糧の需給及び価格の安定に関する法律の一部改正(3)米穀の新用途への利用の促進-に関する法律案。今通常国会に提出される。

 食糧法改正案は、事故米穀の不正規流通問題を受け、主食用以外に用途(加工用米、飼料用米など)を限定された米穀の用途外使用を禁止するなど米穀の出荷・販売事業者の遵守事項を創設。流通ルート解明などの際に、報告徴収や立入検査を拒否した場合、現行の30万円以下の罰金から「6カ月以下の懲役又は50万円以下の罰金」へ改正するほか、農林水産大臣の勧告・命令に従わない場合は、命令違反として「1年以下の懲役又は100万円以下の罰金(法人は1億円以下の罰金)」を科すなど罰則を強化する。

 米トレーサビリティ法案は、事故米問題を受けて、食品としての安全性の確保、表示の適正化及び適正かつ円滑な流通確保のため、米穀等を取り扱う事業者に対し、米穀等の取引等に係る情報の記録・産地情報の伝達を義務付けるもの。

 また、米粉・エサ米法案は、新規用途への利用促進のため、生産者と加工品製造業者が連携した取り組みや新品種育成に対して、支援措置を講ずる。


-2009年2月5日-

◆初めて「もち砕精米1千トン」落札(SBS)

 SBS入札でもち砕精米が初めて落札された。これまでは国内産需給への影響懸念から対象外だった。落札は米国産108トン、タイ産1,040トンの計1,148トン。価格面ではうるち砕精米と異なり、魅力のある水準といえそうだ。

 タイ産米の売渡価格キロ107.8円は、1月分定例販売に比べ6.6円安。米国産米は定例販売メニューにないが、先日行われた17年産現物弁済もち米入札の落札平均より約16円安い。砕精米のため使用は加工業界に限られる見通しだが、今後、国内産もち米相場にも影響を及ぼしそうだ。

 一方、もち精米は1,098トンの落札。数量が膨らまなかったものの、申込量に対する落札比率は米国産5割、中国産6割で、同国産うるち精米の2~3割に比べ高い。米国産もちは第3回がほぼ100%の落札で、今回の残も486トンと少なく、商社筋が現地で行った契約栽培も残り少ない状況か。SBSもち米の落札は、砕精米を含めて6,504トンになる。


-2009年2月4日-

◆にこまる取扱いに積極的な量販店

 高温障害に強い品種として普及拡大が期待される九州産にこまるは、産地・米卸が一緒になり末端流通へのアプローチが進められている。大手量販店は概ね好意的で、販売も拡大しつつあるが、生協ではやや慎重な姿勢が目立つようだ。

 「長崎県内では前年産から人気が継続する形で、安定した売上実績を稼いでいる。20年産米では生産量が増加したことで、他の量販店チェーンへの納入も進めほぼ良好な動きをしている。店頭価格は佐賀産を含めて5キロ1,880円前後。販促POP(期待の品種だとアピール)の効果もあり、新規に購入する客が増えつつある。今後も産地と協力してタイミング良くPRをしていく考え」(福岡県内卸の営業部長)と順調に普及しつつある。

 また、一方で、「量販店のバイヤーは比較的に柔軟に提案を受け入れてくれるが、生協向けでは認知度はまだ低いこともあり慎重な姿勢が目立つ。担当バイヤーも地球温暖化等で必要な銘柄との考えは持つが、実際の導入にはテストを重ねてからとの回答。まずは月に2回程度のカタログ掲載からスタートする計画」(福岡B卸)の段階という。


-2009年2月3日-

◆2月1日付けで正式合併、営業開始(アグリK・C熊本)

 アグリK・C熊本株式会社は、(株)熊本県中央食糧と熊本県菊池食糧(株)が昨年8月23日に締結した合併契約書のとおり、この2月1日付けで正式に合併し、同日付けで営業を開始した。

 新会社の概要は、田邊甚代表取締役会長、松村賢治代表取締役社長の両代表を筆頭にした新経営陣の下、資本金71,932千円、従業員28名(うち正社員22名)体制で初年度の総売上高30億円(経常利益は3千万円)を目標に新たなスタートを切った。

 事業内容としては、米穀類の製造及び加工品の販売を主体に、食料品・家庭電気製品・燃料等の販売の他、飼料・肥料などの販売も手がける。

 旧熊本菊池食糧の住所を本店所在地とするものの、改築・改装を行うため当面は旧熊本中央食糧(熊本市長嶺西1丁目)の事務所を営業、製造の拠点とする方針。


-2009年2月2日-

◆JAS違反の改善指示すべて公表(農水省・運用改定)

 農水省は1月29日、JAS法に基づく指示・公表の運用指針を改定した。これまで食品表示偽装で改善指示など行政処分が行われた場合、「原則として公表」とされていたが、地方自治体によって対応が異なっているため、原則を削除してすべて「公表」に改めたもの。同日付けで地方自治法に基づく技術的助言として通知した。

 また、非公表の扱いとなる指導を行う場合の要件についても「改善の意志を示している場合」としていた表現を「改善方策を講じている場合」と明確化した。

 さらに、表示根拠の書類を整備・保存せず、報告徴収・立入検査にも適切に対応しない業者を行政指導の対象とするほか、書類の意図的な廃棄が確認された場合などは、指導を受けた事業者名等を公表することとした。


-2009年1月30日-

◆コメ関連3法案、了承(自民党合同会議)

 自民党は1月29日、農林部会・総合農政調査会・林政調査会の合同会議を開いた。農水省は、通常国会に提出する(1)米粉・エサ米法案(2)米トレーサビリティ法案(3)食糧法改正案などコメ関連3法案の骨子を説明し、了承された。

 米粉・エサ法案は、新用途への利用を促進するため、生産者と製造業者の連携した取組や新品種育成の計画に認定制度を設け、農業改良資金の償還期間の延長や種苗法出願・登録料の減免など支援する。施行は公布日から6カ月以内。

 米トレーサビリティ法案は、米穀取扱い業者に、米穀等の取引情報の記録・情報伝達を義務付けるもの。施行は、事業者間の情報記録は公布日から1年6カ月以内、一般消費者への情報伝達は2年6カ月以内。

 食糧法改正案は、事故米穀の不正規流通を踏まえ、主食用以外に用途を限定(加工原料米、飼料用等)された米穀の用途外使用・販売の禁止など事業者の遵守事項を創設、大臣による勧告・命令や、懲役刑・罰金刑など罰則の導入を検討中。

 米トレサ法案については、「小規模の生産者直売などに負担にならないように」、米粉促進法案には、「助成措置の単価(5万5千円)をもっと高く」などの意見が出た。また、政府案・農政改革6大臣会合の協議とは別に論議を進め、施策をまとめる方針。


-2009年1月29日-

◆低カロリー米飯商品、市場拡大へ

 生協、食品スーパーでは従来品よりカロリーをカットした、おにぎり、弁当などのアイテムの人気が続いており、「先方バイヤーからは新企画の提案が求められていて、今後の動き次第では大きなマーケットに成長する可能性もある」(関西大手A卸)と指摘される。

 通常の米(ご飯)にこんにゃく素材などをブレンドしたもので、「最大の顧客は若い女性客だが、体重を気にするミドル層の購入も目立ってきた」(同)という。ヒットの背景には「健康をコンセプトとした商品には変わらぬ強いニーズがあり、その需要に最近の内食傾向がプラスの要素となり支持された」(同)と分析する。

 今後も「他のスーパーは勿論のこと、大手コンビニチェーンも高い関心を示している。すでに商談が進行中の納入先もあり、今春以降の稼ぎ頭に期待している」とのこと。加えて、まだリサーチ程度ではあるが、「定食など外食チェーンへ売り込む考えも」(同)とする。


-2009年1月28日-

◆100円以上の変動、上げ8・下げ12(12月相対)

 20年産米の12月相対取引価格(農水省調査)が公表された。センターの19年産上場銘柄で、月間1千トン以上の取引があった37産地銘柄が対象。うち前月調査と比較できる32産地銘柄のうち100円以上の変動は、上げ8銘柄、下げ12銘柄。

 最も上げ幅の大きかったのは北海道きらら476円、次いで、ほしのゆめ216円、新潟こしいぶき194円、佐渡コシヒカリ・滋賀キヌヒカリ164円など。

 逆に下げは、大分ヒノヒカリ365円、山形コシヒカリ342円、山形はえぬき324円、青森つがるロマン285円など。

 11月に全農相対が上げ改定された青森、宮城産は2産地とも逆に値下がりになっており、大口契約の値引きや全農以外の取引分が反映されたものと見られる。全農相対価格との直接比較でも青森、宮城、山形、福島産などは価格差が大きい。


-2009年1月27日-

◆HACCP認定事業所、70カ所へ(炊飯協会)

 (社)日本炊飯協会は1月23日、都内で平成21年新年賀詞交歓会を開催した。

 川島弘士会長((株)川島屋社長)は、「当協会にはHACCP・ごはんランキング・ごはんソムリエの三つの認定事業を持っており、特に炊飯HACCP認定事業所は総認定数の25%に当たる70カ所になった」と報告、不況により購買力の低下が懸念される環境を説明したうえで、「強い商品力」の必要性を強調した。

 HACCP認定事業の柱は主要原材料のトレサビリティーと二次汚染防止で、「安全・安心のリーダーシップを発揮し、業界の発展に努力していきたい」と挨拶した。


-2009年1月26日-

◆政府買入10万トン入札公告、530区分で2月6日に実施

 集荷円滑化対策による20年産区分出荷米の政府買入れ枠は10万0,805トンと決まり、1月23日に入札公告された。

 対象は34道府県の水稲うるち米で、産地・品種・等級別に530の買入区分に整理されている。等級内訳は、1等8万1,782トン(81%)、2等1万6,088トン(16%)、3等2,934トン(3%)と、1等が8割を占める。

 入札実施日は2月6日(郵送は5日午後5時必着)。参加資格者は、全農・全集連など全国団体のほか、経済連、農協、個人など契約方針作成者の130業者。


-2009年1月23日-

◆コシBL表示、「新潟オリジナル」(県検討会)

 新潟県は1月20日、コシヒカリBLの表示に関する「新潟米の情報提供に関する検討会」を開いた。

 昨年末に行った消費地での市場調査結果を分析し論議を進めた結果、消費者の意見が拮抗した表現方法の「新潟オリジナルコシヒカリ」と「進化した新潟コシヒカリ」については、前者の「オリジナル」が望ましいとの合意に達した。

 また、付帯して(1)オリジナルの根拠(2)BLの表記(3)新潟の取り組み…を織り込んだ4点セットを情報内容とすることで、意見が一致した。今後、具体的な表示例や進め方について検討を進め、年度内に方向をとりまとめる方針。


-2009年1月22日-

◆きらら裸1万4,527円に上昇

 1月21日、20年産で初めて全農系統玉が上場されたコメ価格センターの20年産第3回入札の結果、落札平均(裸1等、東京・大阪渡し。センター手数料、包装代、消費税を除く)は、▽北海道きらら1万4,527円(現行相対比円1,027円高)▽ななつぼし1万4,198円(498円高)▽青森つがるロマン1万4,200円(100円高)▽まっしぐら1万4,019円(219円高)▽会津ひとめぼれ1万5,160円(660円高)▽熊本ヒノヒカリ1万5,241円(841円高)-など、ほぼ予想通りの銘柄が値上がり。

 42産地品種銘柄1万2,413トンの上場に対して、落札は9,559トン(落札率77%)。申込数量倍率は3.5倍。最も倍率が高かったのは、北海道きららの12.6倍だった。


-2009年1月21日-

◆家庭向け精米販売、12月後半から好調(卸)

 家庭向け精米販売は、昨年末からの好調さが1月に入っても継続しており、セール対象銘柄を中心に数量実績を稼ぎつつあるもよう。米卸からは、12月20日前後を境に動きが加速した点が指摘されている。全体的には、11月不振を12月売上がカバーした格好で、今後は2月の量販店決算セールなどの動向が鍵を握りそうだ。

 消費地卸への聞き取りでは、「新米販促セールの反動で落ち込んだ11月から一転して、12月は数量ベースで前年比10%増と良好な成績を示した。後半の動きが良くて、20日過ぎから出荷ペースが大幅に加速した。アイテムでは、秋田こまち、北陸、近畿コシと、セール指名した銘柄の売れ行きが良かった。5キロ2,980~3,280円の魚沼コシも好調だった」(関西A卸)。

 「年末からの勢いは今月に入っても続いており、数量ベースで7%は前年実績を上回っている状況。ここまでの販売経過は10月は絶好調、11月はその反動で失速し、12月で相殺した形。特徴は12月後半に良く動いたこと。今後の焦点は2月の量販店決算セールで、その成績が米卸3月決算の明暗を分ける」(首都圏B卸)。


-2009年1月20日-

◆購買意欲喚起に新たなセール企画(量販店)

 生活防衛意識から消費者の買い控え行動が顕著な中、各量販店では工夫を凝らしたセール対応が見られる。いずれも新たな試みにより購買意欲を喚起しようとの目的。
 
 都内中心に店舗展開するココスナカムラでは“価格凍結”とした、2週間のロングセールを実施している。今月の企画は16日~31日の期間で、茨城コシヒカリ無洗米5キロ1,880円が指名される。また14日~17日の週末セールには、茨城コシヒカリ同1,650円が打たれる他、冷凍食品5割引きセールなど様々な企画が実施される。

 同じく首都圏を基盤とするマルエツでは週2回だったセール実施を、週3回に拡大して販促を掛ける計画で、「秋田あきたこまち、新潟コシヒカリ、関東コシヒカリと、店舗や実施時期を調整して、セール指名銘柄を提案していく考え」(関係卸)とのこと。

 新たなセール企画の先駆けは西友で昨秋から1ヵ月間のロングセール、多社チラシ価格照合制度と次々に新たな試みを実施している。業界で話題と呼んだ価格照合制度については、「店舗によっては1日に5~6件程度の申し出があると聞いている。精米商品に関しては、これまで目立った対象事例は発生していない模様だ」(関係筋)という。


-2009年1月19日-

◆20年産検査458万トン、前年比6%増(12月末)

 20年産米の検査は、12月末現在で457万8千トン(前年同期比105.6%)となった。

 農水省調べによると、12月単月で21万トンが積み上がり、前年同期より数量ベースで24万4千トン上回っている。生産量に対する受検率は51.9%で、前年同期より2.2ポイント高い。

 種類別では、水稲うるち433万8千トン(105.7%)、醸造用米7万2千トン(104.7%)、水稲もち16万8千トン(103.6%)、陸もち2百トン(71.4%)と陸もちを除き、いずれも順調。うるち米の等級比率は、1等79.9%、17.2%、3等1.6%、規格外1.4%。1等比率は前年同期より0.1ポイント高。

 主要品種の検査実績は、▽コシヒカリ154万9千トン(104.2%)▽あきたこまち46万8千トン(98.2%)▽ひとめぼれ49万1千トン(103.8%)▽ヒノヒカリ22万7千トン(100.1%)。


-2009年1月16日-

◆ふーど米1,000トン計画(パルシステム)

 パルシステム連合会生産者・消費者協議会は1月13日、グランドプリンスホテル赤坂において「第16回農法研究会」を開催した。ふーど米研究会からは、21年産米の1,000トン計画が示された。作付面積を拡大し、技術向上による収量増を図る。

 ふーど米は、「種子の段階から化学合成農薬・化学肥料を使用せず、堆肥や有機肥料による土作りを重視した栽培」を基本として、▽種子消毒=温湯浸法(60度のお湯に約10分浸す)▽育苗=生育に必要な栄養素はすべて有機質を利用する。産地によってはプール育苗(水を張って苗の病原菌感染を防ぐ)で栽培▽堆肥=地域の有機資材(稲わら・蓄糞・米ぬか・おから等)を完熟発酵させ使用▽肥料=魚かすやナタネなどの有機質を投入▽植え付け数を少なくすることで、風通しを良くし病気を防ぐ▽除草=基本は手取り。紙マルチやアイガモ農法、米ぬか散布、機械除草など手間をかける…等の基準が定められている。

 19年産米で887トン、20年産米で911トンの栽培数量となっている。現在、18産地24名が参加し、今後も拡大を目指す方針。


-2009年1月15日-

◆レジ脇の精米販売が好調(外食)

 フードコート型店舗を中心に客足が回復傾向ながら、外食業界を取り巻く環境は依然として厳しい。

 そんな中で西日本地区の有力A和食チェーンでは、店舗内に設置した精米販売コーナーの動きが良く、「米をテーマにした販促策は効果が大きく、今後とも魅力ある提案を打っていきたい」(担当バイヤー)という。扱うのは買取契約先の棚田米と、仕入先米卸から仕入れる生き物ブランド米の2アイテム。

 昨秋から新たな試みとしてレジ脇の物販コーナを転用したもので、「元々は玩具など子供向けの商品を置いていたが、昨年11月に精米商品100%に切り替えた。動機は一連の事故米騒動で、米への不信感を逆手に店舗で安全な米を提供しようと考えた」とのこと。

 棚田米は従来から自社通販(一部は社員向け販売)で扱っており、生き物ブランド米は「大手スーパー、百貨店で好調とのことで、取引先米卸に提案を求めて採用した」という。

 5キロ3千円後半~4千円前半と高めの売価設定が危惧されたが、「以前から米にこだわってきた下地(メニューで使用米を告知するなど)もあり、予想以上の数量を稼ぎつつある。改めて食への安心意識の高さ感じた」(同)という。このため同社チェーンでは、「主力業態以外にも拡販すべく、新規を含め提案を求めていく」としている。


-2009年1月14日-

◆全農、21日か28日にセンター上場へ

 全農は、今月21日か28日にもコメ価格センターの20年産入札取引に上場する見通し。本年産での上場は初めて。

 全農は出来秋以来、相対契約を優先する販売を進めてきたが、集荷のめどがつき始めたことや、産地づくり交付金など政策価格の関係から上場を行うものと見られる。複数の産地が上場しそうだ。

 年明け1月のセンター開催予定は14日と28日となっているが、今週14日は上場の申出がなく見送られている。未確認ながら、今月21日か28日で調整中との情報が伝わっており、21日に臨時開催される可能性も高くなっている。


-2009年1月13日-

◆初回の「コメ指数(KRI)」は『97.6』(関西商取)

 関西商品取引所(岩村信理事長)は1月9日、初の『関西商取コメ指数(KRI)』を公表した。

 基礎となる価格及びその条件等は既報(12月5日付け。同所のホームページにも掲載)の通りで、基準年度を価格変動が小さく、比較的価格が安定した平成17年度(平成17年9月~同18年8月)に設定、その平均価格を100としてスタートさせた。

 結果、初回指数は『97.6』となった。今後も毎週金曜日(当日が休日の場合は、繰り下げる)に公表される。相場変動のひとつの目安となるため、その動向に注目されたい。


-2009年1月9日-

◆酒米、供給過剰の公算大

 20年産米の需要では酒米が供給過剰になる公算大。昨年11月末現在の検査量は6万6千トンで、前年同期比4%増。一方、国税庁が公表している清酒の課税数量は20年1~9月累計で41万9千kl(前年比98%、国税局分)と前年割れのペース。不況が清酒の消費にも影響を与えそうで、先々の製造量も厳しい展開が見込まれる。

 一方、米トレサ法の導入が検討されるコメ関連商品の表示問題。酒類業界は管轄が異なるため、昨年の米流通システム検討会の論議では原産地表示伝達義務の対象品目から外れた格好になっており、対象とされる加工業界から不公平感が出ている。現状は、「清酒の製法品質表示基準」で、原材料名「米、米こうじ」などの表示が定められているのみ。

 SBS入札における砕精米は酒類業界向けが多いといわれるなど、同業界も外国産米の使用は間違いないところ。事故米穀に絡んで国内産米への切り替えも伝わるが、他業界の取り組み次第では対象外ですまなくなるかも。


-2009年1月8日-

◆「オリジナル」「進化」支持率は半々(新潟コシBL)

 新潟県は1月6日、昨年11月に首都圏で実施したコシヒカリBL表示に関する市場調査結果(速報)を公表した。

 「新潟米の情報提供に関する検討会」の議論を踏まえ、店頭でコシヒカリBLを表示する際に、POPや米袋などでどのような表現をすれば消費者から支持されるか把握するため、他産地コシと区別できることを表す「新潟オリジナルコシヒカリ」と、技術力を集結して進化させたことを表す「進化した新潟コシヒカリ」の2つのキャッチコピーについて、都内の米穀小売店4店、首都圏生協4店、表参道・新潟館(ネスパス)において比較陳列で販売して購入者の意向を調べた。

 結果、回答数880のうち、「オリジナル」45.5%、「進化」45.1%、「無効回答」9.4%-で、半々の結果となった。選ぶ際に評価したポイント(複数回答)で最も多かったのは、「いもち病に強く、『進化』させたコシヒカリ」53.5%、次いで「他産地のコシヒカリと区別ができること」49.8%、「新潟オリジナルであること」49.2%と続いた。

 県では、今月中にも情報提供検討会を開いて市場調査の結果を分析し、年度内に具体的な表示方法などを決めたい考え。


-2009年1月7日-

◆減反廃止?? 波紋呼ぶ大臣発言

 石破農水大臣が、タブーなく論議するとの考えを示した生産調整(減反)見直し発言が波紋を呼んでいる。

 1月5日の大臣定例会見では、「廃止を前提に考えているわけではない」とした上で、生産調整実施者の不公平感が払拭されないことや、WTO対応などと関連して検討していかなければならないとして、21年産からの水田フル活用という政策の状況を見ながら水田農業政策のあり方を全ての角度から抜本的に検討する考えを改めて示している。

 国家貿易など全体のパッケージとして、食料・農業・農村基本計画の見直しや22年度に向けた組織改革の中で検討を進める方針。国民的な理解と共感も必要としている。

 現状は、水田有効活用の道筋が示されたばかりで、コメ政策の方向が大きく変わる見通しにはないが、総選挙を控えて何があってもおかしくない情勢。生産者の所得補償がキーワードになりそうだ。


-2009年1月6日-

◆11月相対価格、下げ13・上げ22(農水省)

 農水省は昨年末、20年産米の主食用11月相対取引価格(速報)を公表した。

 対象となった38産地銘柄のうち、前月より値下がりになったのは新潟コシヒカリ、秋田あきたこまち、北海道きららなど14産地銘柄。

 新潟一般コシヒカリは1万6,245円(消費税抜き。包装込み)、前月比504円安で、全農相対の引き下げが反映された格好。逆に、北海道ななつぼし、岩手ひとめ・こまち、宮城ひとめ・ササ、関東コシヒカリ、香川ヒノなど22産地銘柄は値上がりとなっている。

 本調査は、センター入札がないこと等から国が報告を求め、本年産から公表しているもので、(1)全国出荷団体(2)年間仕入5千トン以上の道県出荷団体等(3)年間直売5千トン以上の出荷業者と卸売業者等の相対取引価格(数量と価格が決定した時点を基準)の1等米の数量と価格を加重平均したもの。大口割引などが適用された価格。公表対象は、19年産のセンター上場銘柄で、かつ月1千トン以上の取引があった銘柄。


-2008年12月26日-

◆多収性品種の原種種子31事業体に譲渡、商社も

 農水省は、21年の種子生産に向けた多収性稲品種原種種子の譲渡結果を公表した。9品種31事業主体161口(1口は種籾10アール相当分で4キログラム)で、モミロマン、夢あおば、北陸193号などが人気だった。

 品種別の事業主体数と口数は以下の通り。県や農協、WCS生産組合などのほか、商社にも譲渡。三井物産は、べこごのみ、北陸193号、きたあおばの3品種計30口の譲渡を受けた。

 同省は、飼料用、米粉用などの非主食用の米生産を支援するため、農研機構が育成・管理している種子を試験研究用の利用や、地域の需要に応じた種子生産の取り組みに譲渡するとして募集していた。

 ▽べにあおば=2事業2口▽ホシアオバ=2事業8口▽べこごのみ=3事業14口▽北陸193号=5事業25口▽タカナリ=2事業4口▽ふくひびき=2事業16口▽夢あおば=8事業25口▽きたあおば=1事業10▽モミロマン=6事業57口。


-2008年12月25日-

◆条件緩和で再チャレンジ

 タスポ効果による来店客数の増加で好調なコンビニの米飯売上だが、その中でも地域限定アイテムが消費者に強い支持を集めている。

 地方行政とコンビニチェーンが協力して、地元食材を豊富に使った商品を開発する手法で、「行政側には地域の特産品の知名度アップが期待でき、コンビニ側でも他チェーンとの差別化が打ち出せる」(関係A米卸)と互いにメリットがある。

 その場合には米も地元産米が採用されるケースが多く、「全国的に知名度の低い銘柄米の採用例も目立ち、次の企画で再び指名される可能性が大きい」(同)としている。

 納入は既存の大手卸が担当するケースが多いものの、「県、地域ブロックなど限定販売の方式が採られることから、地元業者にも売り込み次第で十分にチャンスがある」(商社筋)との指摘も聞かれる。

 ただ、実際にチャレンジしたという地方の某卸によると、「口座を持たないということから納入条件は、価格、デリバリーともハードルは高い。先日の営業では価格的に折り合いが付かず、結果的には失敗に終わってしまった。しかし、今後は同様な企画を計画するコンビニチェーンの増加に伴い、ハードルが低くなるとの流れが聞かれる。機会を見て何度でもチャレンジしていきたい」(B卸常務)と意欲的。


-2008年12月24日-

◆神明と共同で低カロリー米商品を開発(木徳神糧)

 木徳神糧(株)は、(株)神明などと組み、年明け1月下旬にコラボレーション商品を発売する予定。商品は「毎日続くマンナンが入ったおいしいおこめ」で、マンナンヒカリを特栽米岩手ひとめぼれ無洗米に7%配合した。

 こんにゃくが原料のマンナンヒカリを使用することで、通常の米に比べ15%程度カロリーが抑えられたとのこと。価格は700g入り・店頭小売780円程度の見通しで、中身は140g入り袋に小分される。

 発売先は木徳神糧がイトーヨーカドーなどセブン&アイ・ホールディングス、神明はジャスコなどイオングループ店舗での展開が予定されている。

 今回の件は、今年始めに立ち上げた「e顔*食卓プロジェクト」で開発されたもので、大塚食品(株)、アルファー食品(株)と加工食品メーカー2社も参加しており、「各社が得意とする部分で協力していこうと、コラボレーション企画の話が進んだ。今後も様々な可能性から話合いを進めていき、第二段第三段の商品化の可能性も」とのこと。

 また11月1日から発売した家庭向けコメ油「こめしぼり」は、国内産100%を売りに順調な販売経過を示しているとしている。


-2008年12月22日-

◆第3回SBS、1月9日に通常の2万5千トン枠で実施

 20年度第3回SBS入札が来年1月9日に実施される。注目された予定数量は2万5千トン(うち砕精米枠2,500トン)で、第2回のように前回の枠未達分の上乗せはしない。

 農水省では「淡々と行うだけ」としており、第2回が大幅に枠を下回ったことから、上積みしても仕方ないとの判断か。

 20年度は1~2回累計で2万5千トンがショートしており、第3回の結果次第では第5回を実施しても、年間10万トンに届かずというケースも。前回の枠未達は16年度で、6千トンがショートした。

 スケジュールは年度内が船積期限21年2月28日、引取期限同3月31日。翌年度対応は同様に21年4月22日、同5月29日で、国庫債務行為負担分となる。


-2008年12月19日-

◆来年2月から食品表示偽装業者すべて公表へ

 農水省は、JAS法の運用指針を改正し、食品表示偽装の業者名をすべて公表する方針を決めた。また、伝票など関係書類を故意に破棄するなど悪質な手法で偽装を隠蔽した業者名も公表できるようにする。国と地方自治体の解釈が異なるケースが出ているため、見直しを決めた。

 同省では、今月18日から来月18日までパブリックコメントを募集し、早ければ2月から実施したい考え。米穀は、事故米の不正規流通事件の発覚を契機に、米トレサ法の導入が検討されているが、同時にJAS法の運用も強化されることになる。年明けは、より慎重な対応が求められそうだ。

 現在、JAS法の運用は、広域に営業展開している業者は国、県内など地域内業者は都道府県がそれぞれ所管しており、表示違反で改善指示した場合、すべて公表する国に対して、地元企業の保護などを背景に公表しない自治体があり、不公平感が生じていた。

 平成14年以降、自治体の判断で非公表扱いの「指導」としたケースが54件、「指示」で非公表のケースが18件あったという。このうち、米穀関連も複数含まれている。


-2008年12月18日-

◆米卸と食品メーカーとのコラボ企画が進行中

 米卸業界では食品メーカーとのコラボレーション企画が話題。量販店、生協、コンビニ等の店頭での発売を目指し、開発が進められている模様。

 注目されるひとつの契機となったのが、コープこうべでの「カロリーコントロールおむすび」の成功事例。兵庫コシにこんにゃく食材を独自にブレンドすることで、従来のおにぎりと比較してカロリーを22%もカットした。

 消費者の健康志向、メタボ対応を狙ったもので、「若い女性などの昼食需要などで、1日で1,300個以上も売ったと聞いている。市場のニーズを上手に吸い上げた商品開発で、我々としても大いに刺激となった。まだ案の段階だが健康をキーワードとして、複数の食品メーカーと協議の場を持っている」(大手A卸営業部長)との状況が聞かれる。

 玄米、精米、炊飯の3部門での開発を目指すとのことで、「春先3月~4月にも具体化すれば」(同)としている。また、業界内では「先行しているB卸、C卸では年明け早々にも、コラボ企画商品を発売してくるようだ」とも。


-2008年12月17日-

◆シッテ米も豊作、農家買い1万円(宮崎)

 宮崎の作況は104で豊作となったが、今年は「定期的に雨が降るなど収穫後の天候にも恵まれ、シッテ米も穫れている」(販売業者)という。シッテ米は、刈り取り後に出る二番穂のことで「ひこばい」とも呼ばれる。

 生産者の売値は60kg9,000~1万円。同業者は数トン手当てしており、品質は「ヒエなどの実が入っているため色彩選別機に2回通すなどの作業が必要だが、粒がしっかりして歩留まりも良い」と使い手があるようだ。使用は複数原料米向け。


-2008年12月16日-

◆焼酎用の原料米1千トンを全量国産へ(アサヒビール)

 アサヒビールはこのほど、芋焼酎の製造販売の再開にあたり、原料米を国産のみなどにする新たな品質管理体制について明らかにした。

 米焼酎を含めたグループ全体の焼酎用の米使用量は年間1千トン。グループ会社はさつま司酒造(株)、ニッカウヰスキー(株)で、製造委託先の西酒造(株)も対象となる。

 同社は、芋焼酎の一部商品において今年9月、三笠フーズにより不正転売された事故米穀が含まれていた原酒を使用した製品の自主的回収や販売を休止していた。新たな体制は芋焼酎の麹用で使用する米について、農協あるいは農家までの流通経路が明確な国産米のみ(従来は主に輸入米を使用)とし、さらにグループ会社・製造委託先で使用する原料においても同社指定の米穀加工会社から調達するとしている。

 米穀加工会社は「複数ある」(広報部)に留まり、社名は明らかにしていない。販売再開は来年3月。また、米焼酎についても在庫がなくなり次第、切り替えていく。


-2008年12月15日-

◆もち検査、前年並みの14万9千トン(11月末)

 農水省は12月12日、20年産米の検査結果(速報値)を公表した。それによると、水稲うるち415万3千トン(前年同期比18万9千トン増)、醸造用6万6千トン(2千トン増)、水稲もち14万9千トン(1千トン増)、陸もち1百トン(1百トン減)の合計436万7千トン(19万2千トン増)。11月15日から末日まで18万3千トンが積み上がった。

 需給が不透明なもち米は、北海道、佐賀、熊本などが前年同期を下回るが、岩手、秋田、山形、新潟、千葉などが前年を大きく上回っている。

 都道府県別で前年同期を1割以上上回っているのは、北海道、埼玉、福井、三重、鳥取、岡山、広島、山口、徳島、愛媛、高知、宮崎など。逆に、前年同期を下回っているのは、宮城、栃木、香川、佐賀など。佐賀、熊本はもち米が前年を下回ることが影響している。


-2008年12月12日-

◆4週目から新潟コシセール拡大へ

 関西地区の量販店では今月12月23日~25日前後から、新潟コシヒカリ5キロ1,880円~1,980円セールが拡大する見込みだ。先月末の商談で通った企画が適用されるもので、全国展開の大手チェーンを中心に年末年始にかけ実施される模様。また歳暮ギフトでの受注不振が伝わる魚沼コシも、2,980円~3,380円企画が増えそうだ。

 納入担当卸への聞き取りでは、「新潟コシヒカリは2週目段階で5キロ2,280円~2,380円が中心で、前月末時とほぼ同水準で動きは今ひとつといった感触。ただ、23日前後からは先の商談でまとまった、1,880円~1,980円セールを広範囲で打つ予定。スポットではあったが20年産米では、実質的に初の2千円切れセールだけに実績は大いに期待出来るだろう」(関西大手A卸)。

 「新潟コシヒカリの2千円切りセールと同時に、店舗数限定ながら魚沼コシヒカリの2,980円~3,380円企画も打つ考え。今年は様々な要因から化粧箱入り5千円近くのギフトは、前年に比べて25%も受注が減る感触で店頭販売でカバーする必要がある」(関西大手B卸)という。


-2008年12月11日-

◆緊急保証の対象に「米麦卸売業」が追加指定

 政府与党が決めた緊急総合対策のうち新しい保証制度『原材料価格高騰対応等緊急保証』が10月31日からスタートしているが、その指定業種の中に「米麦卸売業」が12月10日付けで新たに追加された。

 この制度は、原油に加え原材料価格の高騰や仕入価格の高騰を転嫁できていない中小企業者を対象にその資金繰りを支援するためのもので、民間の金融機関から融資を受ける際に信用保証協会が保証を行う仕組み。

 今回、米麦卸売業が指定業種の対象となった経緯は、コメ卸売業者の全国団体である全米販が農水省窓口を通じて、担当所管である経済産業省中小企業庁に指定の要請をしていたことが功を奏したもの。

 周知のようにコメ卸は仕入価格がアップしていることに加え、関連資材や運送コスト等も上昇しており資金需要が増しているのが現実。すでに西日本地区でこの制度を活用した卸も出ているという。


-2008年12月10日-

◆20年産水陸収穫量882万トン

 農水省は12月9日、20年産水陸稲の収穫量(確定値)を公表。水稲881万5,000トン、陸稲8,490トンの計882万3,000トン(前年産比10万9,000トン増)となった。

 うち主食用の水稲収穫量は865万8,000トンと、前回調査10月15日現在の数字と変わらず、生産目標より約51万トン増が確定した。集荷円滑化対策の発動で、区分出荷米として約11万トンの政府買入れが決まっているが、このままでは消費がさらに増えなければ過剰となる計算で、今後のコメ消費動向に焦点が移っている。

 水稲の10a当たり収量は543kgで、前回調査10月15日現在と変わらず。作況指数も102の「やや良」。前回調査から10a収量が変動したのは、大分の1kg増と沖縄・第二期作の2kg減。収穫量で変動したのは大分の200トン増のみで、沖縄の二期作は面積が少なく、ラウンドの関係で変わらず。作況指数の変動も、沖縄第二期作の1ポイント減(作柄表示地帯別の沖縄・八重山)にとどまった。


-2008年12月9日-

◆三菱商事、イオンの業務提携の影響は(商社、卸)

 三菱商事はイオンの発行済株式の5%程度を取得し、資本業務提携を結び筆頭株主となるもよう。今後は商品調達など業務面での協力関係を強化すると同時に、コンビニエンスストア、量販店など両社グループが保有するチェーン店網の活用を目指すようだ。

 米穀業界への影響については、「一時の勢いにブレーキが掛かったイオンと、小売部門の拡大を進める三菱商事側の思惑が一致しての対応だろう。まずはミニストップ、ローソンなどコンビニエンスストアの原料米調達の行方が焦点となってくるだろう。ベンダー、米卸、産地と3者間での調整が気になるところ」(商社筋)。

 「同じく提携関係にある丸紅グループと合わせて、今後の1~2年間で指定米卸など再編が十分に考えられる。むしろメインを担当する米卸より、地方部店をめぐる産地卸の変動が予想される。調整の過程で新参のチャンスを得る業者が出てくるのでは」(関係大手卸)との指摘が聞かれる。


-2008年12月8日-

◆販売失速、タイアップ企画で販促(量販店)

 10月まで好調を続けてきた精米販売だが、値上げの影響等によって11月中旬頃から失速傾向にあるもよう。とくにコシ系の高額銘柄はセールを控えたこともあり、前年同期に比べ10~15%ダウンとの話も聞かれる。

 西日本の有力A量販チェーンでは、「11月中旬~12月頭までは、かなりの苦戦が続いている。単純に値段が高いことに加えて、パン、パスタなどが企業努力で逆に価格を下げているのも大きい」(担当バイヤー)とのこと。このため同チェーンでは、年末年始商戦に向けて、「週ごとのセール銘柄米の提案に、冬の売れ筋である鍋物商材とのタイアップ企画を打つ考え」という。

 具体的には、キムチ鍋、カレー鍋などの素とともに、1キロ~5キロの精米商品を販促しようというもので、「ごはん食への回帰現象は少し鈍化しただけで、PRのやり方によってはまだ進む。年明け以降も様々な販売企画で市場を拡大していきたい」としている。


-2008年12月5日-

◆来年1月9日より『コメ指数(KRI)』公表へ(関西商取)

 関西商品取引所(岩村信理事長)はこのほど、来年1月から『関西商取コメ指数(KRI)』を公表することを決めた。

 基礎となる価格は、本社発行の「日刊・米穀市況速報」の調査価格を使用する。その構成銘柄はコシヒカリ(新潟一般、千葉、茨城、栃木、富山の各産地)、あきたこまち(秋田産)、ひとめぼれ(宮城産)、はえぬき(山形産)の計8産地品種銘柄で、農水省が公表する卸売(小売)価格調査銘柄にも選定されている代表的な産地品種。

 価格条件は、▽10トン以上の仲間相場▽検査米1等の1俵当たりの税抜き価格▽東京着価格及び大阪市内着価格の中値の平均値--の3項目。価格変動が小さく、比較的価格が安定した平成17年度(平成17年9月~同18年8月)を基準年度に設定。その平均価格を100としてスタート。指数値の計算法は、価格の水準を適格に表すことを重視して、「単純算術平均相対法」を採用。

 公表開始日は平成21年1月9日(金)、その後は毎週金曜日(当日が休日の場合は繰り下げて公表)に同所のホームページのほか、経済紙をはじめ関連する業界紙上にて公表する予定という。

 同所は平成18年4月、米穀市場開設に係る定款変更申請について主務省である農水省より不認可の通知を受けたものの、その後もコメ先物取引に関する啓蒙活動を継続。また昨年8月には、コメ当業者からの「先行価格指標の具現化」及び「価格変動リスクヘッジ」へのニーズの高まりに応える形で、「コメ受渡等ワーキンググループ」を再開させ、現在に至るまで8回の会合を開催するなどコメ先物市場開設の準備を着々と推し進めている。今回の指数公表はその環境整備の一環として、現物先物市場で明示される先行指標ではなく、コメ価格水準を表す指標として公表するもの。


-2008年12月4日-

◆「単一の原料米」「%→割表示」告示へ(農水省)

 12月2日、農林物資規格調査会総会(JAS総会)が開催され、農水省が「玄米及び精米品質表示基準の一部改正」を諮問した。

 農産物検査を受けたものでも異品種の混入があることを踏まえ、一括表示内における現行の%(百分率)表示の義務付けを廃止。(1)単一原料米は「単一の原料米」である旨を記載し、使用割合欄を削除する(2)ブレンド米については割の単位での表示を義務付ける-というもの。案通り、答申された。これを受けて農水省では「告示の手続きを行う」。

 審議では品質表示が分かりやすくなるのか疑問などの意見も出たが、「消費者・業界の声を踏まえて変えさせていただくことになった」(農水省)と説明。また、単一の原料米の表記位置など詳細はQ&Aで示していく方針。


-2008年12月3日-

◆セールで巻き返す新潟コシ、年末は魚沼も

 首都圏量販店では、前月下旬からジャスコ、西友他の店舗で、新潟コシの5キロ2,080円~2,280円セールがスタートし上々の反応を示しているもよう。また、定期的なセールで好調が伝わる秋田こまちは、各店舗で1,980円セールが継続されている。

 関係米卸への聞き取りでは、「納入先からは5キロ1,880円~1,980円価格を希望する声が多かったが、先行的な意味でのセールで2,180円前後とした。今後は他店舗(米卸)の展開状況を見ながら1,980円セールも実施していく考え。新潟コシは2,480円が続いてただけに来店客の反応は良く、初回入庫分は早々と売り切れたと連絡が入った」(都内A卸)。

 「秋田こまちはまだ1,980円セールに向ける余裕があり、定期的に打っていく方針。また新潟コシは何とか1,980円セールを打てる環境から、主に郊外店を中心に実施していく考え。魚沼コシも現在の5キロ3,780円~3,880円を、年末年始商戦では2,980円~3,080円で数量を稼ぐ戦略も」(都内B卸)との状況が聞かれる。


-2008年12月2日-

◆買い取り価格を1万3,550円に改定(JA北つくば)

 茨城のJA北つくばは11月28日、20年産の買い取り価格を1万3,550円に改訂すると発表した。

 9月から1万3,100円で買い取り集荷を行っていたが、販売先と予想より高く契約できたこと、また、流通経費や人件費などの経費削減を積み重ねたことにより、450円の追加払いが可能になったもの。すでに支払いが終わっている生産者には差額を支払う。

 同JAの20年産集荷数量は約30万1,500俵(1万8、000トン)で、そのうちコシヒカリの買い取り分は21万3,000俵(1万2,600トン)、全農県本部への再委託分は約9万俵(5,400トン強)。

 販売先は首都圏を中心とした卸売業者・量販店・商社など22社で、買い取り分の契約はほぼ終了しているうえ、追加取引の要望も出ており、さらに2万俵(1,200トン)の追加集荷にも取り組む方針。


-2008年12月1日-

◆12月9日入札分から落札者公表の余波

 12月9日に実施される17年産政府米試行入札から、落札業者名と数量がホームページで公開されることが28日に出された入札公告で明らかになった。買い受け業者の対応が焦点になっている。

 「初めは参加を回避するところが多いのではないか」「倍率が下がれば、下値で落とせるチャンス。どうせ使わざるを得ない」「20年産裾物にシフトすれば、市況は上がるのでは」などの憶測が流れている。広島コシや熊本森のくまさんなど新メニューも登場するが・・・。

 一方、28日の食糧部会では、20/21年(今年7月から来年7月)の主食用需給見通しが前年実績と同じ855万トンに上方修正された。これで21年6月末在庫は20年同期より11万トン増える計算。国の備蓄水準は100万トンが上限で、民間のどこかで増えることになる。コメ消費の結果次第で増減も。


-2008年11月28日-

◆もち米、売り指値下げ

 もち米は、なかなか買い声が出ない。売り指値は、先週まで東北・関東ヒメノモチの1等関東置場1万7,000円、未検同1万6,500円あたりが下値水準だったが、今週は千葉ヒメノ1等で未検並みの価格が出始めてきた。

 需要筋からは、「すでに必需分を確保済みで、いまさら換金玉の安いものが出てきても買えない」との声も出ており、すんなり売り物が捌ける状況にもなさそうだ。

 くず米も買い一巡。無選別は、東北産で関東着値125円中心、関東産で同110円台後半のものが、サンプル取引でそれぞれ折り合ったものがポツポツ成約。

 中米は、東北産が関東値値1万0,500~1万1,500円と上旬から売り指値が変わらず、なかなか買い手と折り合えない。くず白米も荷動きは芳しくない。


-2008年11月27日-

◆ご飯単品の注文が増える(持ち帰り弁当)

 持ち帰り弁当チェーンの動きとして、「白飯単品の売上点数が増加している」との話が聞かれる。通常はおかずとセットになっているが、「ご飯だけというオーダーや、弁当1個にご飯2個といった客が、相当の規模で増えてきている。結果的に原料米需要のアップに繋がっており、当社の出荷実績を押し上げている」(関係A米卸)とのこと。

 広域展開する大手チェーンと取引関係にある同卸では、「納入先担当者と要因を分析したところ、小家族化や独身世帯の増加が背景にあるようだ。加えて、景気後退による中食への回帰現象も大きい」(同)とされ、10月出荷実績は前年比106%と好調だったとする。

 また、「業界内の混乱に伴い、未開拓の地区に新たに新規出店を進めたことのプラス分も寄与した。もちろん、スクラップ店舗分のマイナスもあるが…」との指摘も。今後の注目事項としては、「まだまだ先の話だが、新エリアへの大量出店に伴って新たな指定卸が出てくるかもしれない」(同)としている。


-2008年11月26日-

◆ブレンド精米、卸平均2.3%値上がり

 ブレンド精米の10月販売価格は、卸業者平均3,165円(10kg当たり包装・消費税込み)、前月比2.3%アップ、小売業者平均3,686円、同1.8%アップ…となっていることが農水省調査で明らかになった。

 裾物が値上がりし、着値1万2千円台で手当て可能な原料玄米がほとんどないことが影響しているものと見られる。調査対象は、卸125業者、小売187業者。

 卸ブレンド米の販売価格帯別アイテム数も、3,000円未満37%(9月比4ポイント減)、3,000円以上3,500円未満46%(同2ポイント増)、3,500円以上4,000円未満15%(同2ポイント増)-など、3,000円未満が減少。


-2008年11月25日-

◆予想以上に売れる生き物ブランド米

 量販店や生協で発売されている生き物ブランド米。「予想以上に売れており、良い意味で読み違えた」(首都圏A生協)との動きを示している。

 野鳥が暮らせる環境をテーマに5キロ2,900円前後と割高な商品だが、「当生協のイメージアップが主な狙い。補完的に売れればと想定したが、ほぼ商業ベースになっている」と嬉しい誤算。

 また、同様なアイテムを1日から投入した関西B量販店でも「正直なところ驚くほどの消費者反応で、発売前に予想した数字の3倍は出ている。商品コンセプトが支持されたと認識する。極端に荷動きが悪い新潟コシと対照的。発売して2週間ながら上々すぎる成績だ」(バイヤー)とされ、周囲にも新たに導入する動きが聞かれるという。

 この状況を受け某卸では「伸び悩む棚田米商品の販促に活用すべく、営業部員にリサーチを指示した」(米穀部長)という。


-2008年11月21日-

◆区分出荷米の買入、3等以上の水稲うるち玄米に限定

 農水省は11月19日、農業団体、米穀機構、都道府県、農政事務所などに対して、「集荷円滑化対策による20年産区分出荷米の政府買入に係る特例取扱いの実施等」について通知し、円滑な買入事務の実施を求めた。入札は、来年2月上旬頃となる見通し。

 区分出荷米の政府売渡し予定者に競争参加資格を与え、入札参加には区分出荷米であることの申請書の提出を義務化する。買入対象米穀は、(1)20年産の区分出荷米(対策加入生産者から売渡委託または買い取った区分出荷米も対象)(2)水稲うるち玄米に限定(3)3等以上(4)水分含有率15.0%以下(5)紙袋、麻袋、樹脂袋は農検合格規格、フレコンは買入要領規格同等程度。

 買い入れる区分出荷米は、北海道きらら○等○○○トンなど、産地・銘柄及び等級ごとの上限数量を公告。買入区分ごとの数量及びその合計数量が、当該入札者が取り扱う区分出荷米数量の範囲内で、かつ予定価格を超えない単価で、低価の者から順次、買入数量に達するまで落札決定する。従来入札の仕組みと同じ。


-2008年11月20日-

◆もち・酒米は不可(区分出荷)

 20年産の区分出荷米は政府買入となったことで、もち・酒造好適米は対象から外される。「農水省の担当者による説明では、うるち米を供出出来るように地域内で協力・調整が必要になるとしている。ただ、実施するには他から買い受けするケースも出てくるのではないか」(関係者)との見方も。

 もち米主産地で作況が101以上のところは北海道・岩手・山形・新潟・熊本など。このうち北海道のJA系統は作付面積の自主削減を実施していることから、もち米の区分出荷は行わない方針といわれる。酒造好適米の主産地では新潟・富山・兵庫などが101以上となっている。


-2008年11月19日-

◆相対価格の調査結果、11月末に公表(井出次官)

 公表が遅れている20年産相対価格の調査結果について、農水省の井出事務次官は定例会見において、「11月末を目途に公表準備を進めている」ことを明らかにした。

 当初日程よりずれ込んでいる理由について、「およその対象業者数が70、産地品種銘柄112あり、調査の精度を検証・確認している」ことを挙げた。

 農水省は、コメ価格センターの上場・落札数量が減少したことを受けて、今年産から契約ベースでの相対取引価格を調査・公表することを決めている。

 「今後のセンター取引の見通しや、相対価格公表がどのように相場に反映されるかを見ながら、指標価格のあり方を検討していかなければならない」との考えを示した。


-2008年11月18日-

◆新潟コシ、居所修正を受けセール(卸)

 先週末に通知された新潟コシヒカリの全農相対価格の修正を受け、各卸は販売計画の見直し作業に入った。焦点は年末年始商戦における量販店売価で、卸利益を考慮して5キロ1,980円をラインに納入先と商談に臨む模様だ。

 東西米卸への聞き取りでは「今月頭から新潟は下げ改訂との噂があり、打診レベルで納入先と準備していた。先週末に正式通知を受け17日中には社内で検討し、今週末に各納入先と商談に入るスケジュール。5キロ袋では1,980円をセールの基本価格とし、他の銘柄米のセール計画を考慮しながら企画を立てて提案する」(関西大手A卸)。

 「12月の量販店セール企画は10月末段階で提出済みだが、今回の居所修正を受け変更を考えているところ。他の米卸も同様だろうから、やはり5キロ1,980円を打ち出せるかが鍵となってくる」(首都圏B卸)との状況が聞かれる。


-2008年11月17日-

◆もち米供給は前年の半分以下(県内向け産地)

 系統によるもち米の集荷が苦戦している。なかでも生産量が少なく、県内業者への販売が主体の産地は厳しい展開となっているようだ。

 某需要者筋によれば、自県産の購入量は「前年実績の半分以下に落ち込む見通し」という。もともと数量が少ないとはいえ、今年は全国提示分も減っており、系統分の手当ては大きく減少する見込み。

 一方、旧計画外米は「業者筋の案内が佐賀産ヒヨクモチ2等で1万8,800円、熊本産同1万8,600円、北海道産はくちょうもち未検米1万7,800円」(近畿圏内の業者)とされ、高値から手当てを逡巡する向きも。加工業者のなかには、もち粉を再検討するところも出ているようだ。


-2008年11月14日-

◆加工向け需要で広範囲から札入れが(政府米入札)

 落札率、落札業者数とも前回から増加となった11月11日の政府米入札では、加工向け関係での必要札が広範囲から入れられた模様。

 本社聞き取りによると▽千葉コシ1万2,700円▽茨城コシ1万2,800円▽福井コシ1万2,850円▽富山コシ1万2,900円▽宮城ひとめ1万2,700円との落札事例が聞けた。関東コシは北陸コシに比べ100円程度低い水準で落ちている。

 使い道と今後については、「チャーハン、ピラフなど冷凍米飯向けが主な販売先で、今後も先方からのオーダー状況を見ながら必要量は手当していく考え。今回も含めて最近の政府米入札では加工向け需要で、少量ながら必要札を入れる業者が広範囲から増えている感触」(関西有力A卸)という。


-2008年11月13日-

◆外食値上げ交渉の成功事例

 外食チェーンとの20年産米価格交渉が佳境だが、内食回帰など厳しい環境から値上げには難航している模様だ。

 大手米卸への聞き取りでも「量販店が概ね認めてくれるのに比べて、なかなか交渉が進展しないのが実情。比較的に業績が好調な納入先は何とか通りそうだが、ファミレスなど苦戦中のチェーンは厳しい」(関西大手A卸)、「交渉中の11件のうち値上げが了承してくれたのは5件で、平均して5円がやっとで渋々ながら応じてくれた」(関西大手B卸)との状況が聞かれる。

 背景には小麦関連、鮮魚など多くの食材価格の高騰が大きいことに加え、「仕入コスト上昇に伴うメニュー価格の値上げは、即座に客数減少に繋がることで可能な限り避けたい」(有力和食チェーン)との思惑もある。

 成功事例の卸では「概算金と相対価格の一覧表、系統本部が用意した肥料コスト負担など説明したパンフレットの3セットに、事故米絡みの悪影響を示したリポートを作成して提出した。トレース可能で安全、安心な当社の米を、多少の値上げでも採用するメリットを説明し納得してもらった」(B卸)としている。


-2008年11月12日-

◆第2回もち提示223トン(全集連)

 全集連は11月10日、需要者に対し20年産もち米の年間契約第2回提示を行った。メニューは2産地4種類222.9トンで、提示方法は全量が需要者別。

 種類別内訳は[山形]ヒメノモチ60トン[新潟]▽こがねもち131.61トン▽わたぼうし29.64トン▽その他水稲1.65トン。スケジュールは申込期日11月21日、決定通知同28日。需要者別で行われていることから、申込みは提示数量通りになりそうだ。

 21RYの契約は第1回提示が見送られており、契約栽培と今回の分を合わせると760トン規模。前年度の第2回までに比べ300トン弱下回る状況。


-2008年11月11日-

◆落札ゼロ、米国産は応札もなし(第2回一般MA入札)

 11月7日実施の20年度第2回MA一般輸入米入札は、予定数量5万1千トン全量が不成立となった。タイ産・グローバル・テンダーは各1者の応札で入札が成立せず、米国産にいたっては応札自体がなかった。落札がゼロとなるのは19年度第10回(20年4月)以来2回目のこと。

 一般輸入米入札は例年10回前後に分けて行われているが、会計年度末までのあと4カ月半で消化するには月2回程度のハイペースの実施が必要。農水省では第3回の開催時期について、「商社にヒアリングをするなど情報収集してから決める」としており現段階で未定。

 また、今回の応札は商社が輸入米穀買入委託契約書の変更に伴い、保険会社との調整に時間がかかっていることも影響したようだ。なお、「応札があったことから、(変更により入札が)出来ないわけではない」との見方で、手法の見直しはないようだ。


-2008年11月10日-

◆11月12日から表示特別調査、ネット販売も対象(農水省)

 農水省は、11月12日から12月末までの期間、全国の小売・卸など約2,000業者を対象に、20年産袋詰精米の表示特別調査を実施する。

 毎年実施している銘柄米調査のほか、今年のテーマとしてインターネット上等において通信販売される袋詰精米を加えた。「近年、さまざまな事案が出る中で、ネット関係も結構あるため、傾向を探る」(農水省)のが目的。

 表示調査のほか、20年産の銘柄米を全国約300商品(うち通信販売100商品)を目標に買い上げて、品種判別も行う。調査の結果、表示の疑義や異品種混入の疑義が認められた場合、都道府県と連携して調査。JAS違反が確認されれば、措置を講じる。

 調査対象は、小売販売業者(量販店、小売店)、卸売業者。小売には通信販売事業を営む者が含まれる。

 調査は、(1)表示確認=表示事項、遵守事項の確認(2)根拠確認=対象者が販売する20年産の銘柄米及びインターネット上等において通信販売される袋詰精米を主体に、内容の一致状況、表示根拠を確認(3)品種判別=20年産の銘柄米を買い上げて、品種判別を行う。


-2008年11月7日-

◆21年産の銘柄設定、選択制導入で申請受付

 21年産における国内産農産物の銘柄設定・変更・廃止についての受け付けが始まる。米の産地品種銘柄は選択制が導入され、都道府県ごと「必須銘柄」と「選択銘柄」の2つに区分されることになっている。

 選択銘柄は、「鑑定可能な登録検査機関が1以上あること」が主な要件。従来の「奨励品種や市町村の一定の地域でまとまった取り組みがあり、拡大が見込まれるものに限定」などの要件は必要なく、流通が少ない品種でも銘柄設定が可能。必須銘柄は鑑定を義務付け、選択銘柄は登録機関が選択することになる。

 新規申請は、「必須」「選択」別で申し込む。20年産銘柄は、必須銘柄に移行することになるが、選択銘柄に区分変更する申請も受け付けられる。各県によって申請時期は異なり、おおよそ11~12月に受付け、申請者・県、生産・実需団体など関係機関で意見聴取の後、農水省に申請、決定を受ける運び。来年3月に告示される予定。


-2008年11月6日-

◆大阪市内に関西支店を開設(木徳神糧)

 木徳神糧(株)(平山惇社長/東京都)は、大阪市内に関西支店を開設し営業機能を集中させる。従来は滋賀精米工場内に置かれていたが、「より積極的な営業活動を行うために、組織体制を変更する形で大阪に拠点を持つ方針を決めた。事務所の場所や人員については検討中だが、年度内には業務をスタートさせる」(本社)とのこと。

 また、商品面では1日から一般家庭向けコメ油「こめしぼり」(520円)を、イトーヨーカドーの基幹23店舗で発売している。自社精米工場の精米ラインに抽出設備を新設し商品化したもので、「現在のところ販売されているコメ油製品の三分の一が輸入品と言われている環境下で、安心出きる国内産100%として発売した」としている。


-2008年11月5日-

◆一般11月7日、SBS14日(MA米入札)

 農水省はこのほど、MA米の入札日程を明らかにした。

 [第2回一般米]11月7日実施。契約予定数量は5万1千トンで、区分は一般米と砕精米。国別などの内訳は▽タイ(長粒種)2万5千トン▽米国(中粒種)1万3千トン▽グローバル・テンダー(中粒種)1万3千トン。

 [第1回SBS]11月14日。契約予定数量は2万5千トンで、区分は一般米(2万2,500トン)・砕精米(2,500トン)。船積期限は21年1月30日、引取期限は同3月6日。

 同時に公表された「輸入米穀買入委託契約書」の見直しについては、10月に出た輸入麦と変わらずで、事故品などが発生した場合は、商社負担で返送あるいは廃棄物処理が行われる。商社はリスク対応のために保険手続きを進めており、SBS入札などの価格にも影響が出てきそうだ。


-2008年11月4日-

◆食衛法、JAS法の中で検討を(全米販・安藤常務)

 10月31日、農水省で第4回米流通システム検討会が開催された。引き続き、関係業界のヒアリングを実施。今回は、▽安藤勲・全米販常務理事▽高橋利郎・日本酒造組合中央会理事▽山崎喜彦・㈱グリーンハウス執行役員商品本部副本部長▽相澤良太・㈱イトーヨーカ堂加工食品部開発商品担当バイヤー▽樋浦憲次・㈱武蔵野常務取締役執行役員経営企画本部長-各氏が業界や自社の現状を紹介し、トレーサ、原料原産地表示、流通規制のあり方について議論を進めた。

 全米販の安藤常務は、事故米事案は工業用等の利用しか認められない安価な事故米が不正に食用ルートに乗った特殊ケースとして、「自由化された現行の流通構造が引き起こしたとは受け止めていない」との考えを示した。トレーサは、他の食品と同じく、食品衛生法、JAS法にしたがった仕組みの整備を促進しており、米政策改革の目指す方向を修正する必要は特段ないとした。

 また、原料原産地表示もJAS法の中で総合的に検討すべきとした。流通規制は、米全体について国の管理を強めることは基本的に反対とし、加工用米・MA米・新規需要米など用途等が特定されたものは不正流通の防止強化や仕入・加工・販売の報告義務づけ、また不正規流通の罰則を強化すべきとした。


-2008年10月31日-

◆作況102変わらず、36都道府県で区分出荷実施へ(10/15現在)

 農水省は10月30日、20年産水稲の10月15日現在における作況指数を102の「やや良」とまとめた。これで作況101以上となった36都道府県(地域)の集荷円滑化対策の発動が確定した。今年は特例的に、主食価格並みの実勢水準で政府買入れされることも決まっており、どこの産地銘柄が区分出荷されるかが今後の焦点になる。

 登熟は順調に推移し10a当たりの予想反収は543kgと、前回9月15日現在より1kgアップしたが、作況指数は102で変わらず。青刈りを除いた作付面積は162万4,000ha、前年比4万5,000ha減。結局、10万ha削減目標の半分にも満たなかった。主食用作付見込みは159万6,000haが見込まれている。

 予想収穫量見込みは881万5,000トン。うち、主食用の予想収穫量は865万8,000トン。目標生産量よりも50万8,000トン増となる見通し。区分出荷10万トン程度を市場から隔離した上で、どこまで当初見込みより消費量が増加するかがもうひとつの焦点だ。


-2008年10月30日-

◆関係業界からヒアリング(米流通システム検討会)

 10月29日、農水省で第3回米流通システム検討会が開催された。トレーサビリティ、原料原産地表示、流通規制-の3テーマについて、業界関係者からヒアリングを行った。

 今回は、▽市川和哉・㈱大戸屋執行役員商品部長▽齋藤孝喜・全国米菓副理事長▽佐藤功・全国包装米飯協会会長▽米本博一・全農常務-の4氏が自社や業界における取り組み、検討課題に対する考えを報告。

 全農米本常務は、今回の不正規流通事件は流通段階でのトレースができない現行の流通の盲点を悪用したとして、「米穀を取り扱う全ての業者に対し、米の仕入れ・加工・販売等の記帳や行政への報告を義務付ける必要がある」としたほか、原料原産地表示も「米加工品や外食産業での米使用も含めた全ての米商品に原産地表示の義務付けを拡大することが必要」などの考えを示した。

 齋藤全国米菓副理事長は、原料原産地表示は不安定な原料(くず米、MA米)購入事情に影響するとの考えを示し、安定した国産加工米の供給を要請した。阿南委員は、「義務付けや流通規制は国に要望するものではなく、事業者が実施すべき」との意見を述べた。


-2008年10月29日-

◆遅れ戻す新米検査、もち米は105%(10/15現在)

 農水省は10月28日、10月15日現在における20年産米の検査結果を286万4千トン(前年同期比98%)とまとめた。

 10月1日から15日まで136万5千トンが積み上がった。遅れていた関東産は102%と前年を上回り、北海道も98%とほぼ前年近くまで戻した。現在、遅れているのは東北(84%)だけ。

 種類別で見ると、水稲うるち276万1千トン(前年同期比98%)、醸造用3万2千トン(101%)、水稲もち7万1千トン(105%)などで、水稲もち米の進捗が順調。

 うるちの等級比率(カッコ内は前年差でポイント)は、▽1等81.3%(▲1.0)▽2等16.8%(+2.0)▽3等1.3%(▲0.3)▽規格外0.7%(▲0.6)。前年同期と比べて1等比率がやや下回るものの、3等・規格外など下位等級は少ない。


-2008年10月28日-

◆播州精米がJAS違反(兵庫)

 兵庫県北播磨農政局農林振興事務所は10月24日、西脇市黒田庄町の播州精米(株)が但馬コシを丹波産と偽って販売していたとしてJAS法に基づく改善を指示した。

 同事務所によると「不正販売の情報を受けて調査したところ明らかになった。現在のところ把握しているのは今年8月から9月にかけて、但馬コシ約400袋を丹波産として販売していたもので、売り先は県内や大阪の量販店、小売店など」としている。

 また鹿児島、三重県産米をブレンドしたものを、兵庫県産と偽って販売していたことも判明したとのこと。


-2008年10月27日-

◆20年産販売、前年比4万9千トン増(全農22日現在)

 全農の米本常務理事は10月23日、宮城米取扱懇談会で20年産米穀情勢について説明した。

 9月末現在における主食うるち米の販売状況は、14万3,000トン(前年同期11万3,000トン)と前年比128%で推移しており、「7~9月の端境期の19年産米のタイト感から20年産米の早喰い需要が旺盛であった。南九州地区では前年産が台風の影響等で収穫量が大幅に減少したが、今年産は収穫が順調に推移していること等が要因」とした。

 また、22日現在の速報値では「前年同期に比べ4万9,000トン上回っている」とのこと。需給環境については「20年産米の生産量865万トンから予想される政府買い入れ12万トンを引くと、昨年の需要量853万トンとぴったりになる。ただ、本年も853万トンの需要が本当に見込めるかなど、今後の動きを慎重に見ていく必要がある」としている。


-2008年10月24日-

◆区分出荷米、実勢価格での政府買入れ決定(農水省)

 農水省は10月22日、集荷円滑化対策により区分出荷される20年産米の豊作分を実勢価格で政府買入れすることを決め、農業団体・都道府県など関係者に通知した。

 従来の区分出荷では1俵7千円(生産者支援金4千円、短期融資3千円)しか保証されず、21年産以降の水田フル活用推進には生産調整実施者の不公平感の是正が重要と判断。政府備蓄米の在庫が9月末で約90万トンで、適正水準を念頭に置けばある程度買入れが行える状況とした。入札は年明け以降に実施となる見通し。

 区分出荷の政府買入は、(1)対象=10月15日現在で作況101以上となり、区分出荷の対象となった都道府県及び地域の産米(2)手法=入札方式(3)価格=銘柄ごとに、センター価格または相対価格を基準に全農等手数料を差し引いた価格程度(4)等級=1~3等…など。

 価格の設定手法はこれまでの通常買入れとほとんど変わらず。センター取引がないため、実質的に相対価格が基準となる見通し。違うのは3等が対象となっていることや銘柄指定枠がないことくらいか。


-2008年10月23日-

◆もち1回年契はほぼ全量の1万2千トンで決定(全農)

 全農による21RYもち米の第1回年間契約数量は、1万2,156.39トンで決定した。提示数量(1万2,181.29トン)に対し99.8%とほぼ全量が結び付いた。

 第1回提示は11産地16種類。全量が需要者別提示だったことや、販売価格が市中相場より安価なことから、実需者サイドは系統玉の確保を優先したものと見られる。

 これで20年産の契約数量は契約栽培分を含め7万8千トンで、前年度同期に比べ2千トン多い。第2回提示は11月4日の予定。北海道・佐賀産などで数千トン規模の提示が見込まれる。


-2008年10月22日-

◆販売業者の在庫調査8月から277業者に(農水省)

 米穀機構はこのほど、8月末における米穀販売業者のうるち玄米在庫(速報値)を16万4千トンとまとめた。

 今回の調査結果は、今年8月から行われている農水省「米穀取引に関する報告徴収」によるもの。対象は、米穀の販売事業を行う者で、年間の玄米取扱い数量が4,000トン以上の値。20年7月以前の調査に含まれていた年間取扱い4,000トン未満の旧登録卸在庫は外れる。

 ちなみに調査対象は、7月調査の362業者から8月調査は277業者と23%減少しているが、在庫数量ベースでは3%減にとどまり、「連続して見ても誤差は少ない」(農水省)としている。


-2008年10月21日-

◆こだわり米・秋田こまち30口上場(センター入札)

 コメ価格センターで10月22日に行われる20年産第2回入札(定期注文取引)に、民間玉の秋田産あきたこまち(こだわり米)2アイテム各180トンの計360トン(30口)が上場される。

 地域区分は、旧大曲市と能代市。受渡地は、関東甲信(茨城、栃木、群馬、埼玉、千葉、東京、神奈川、山梨、長野)限定で、運賃・包装代は申込価格に含まれる。受渡時期は、10月24日から31日まで。

 上場者の付属説明書によると、旧大曲市は「大仙みのり会」、能代市のものは「かまくら会」による栽培米。


-2008年10月20日-

◆関心高い「おぼろづき」「ふっくりんこ」

 ホクレンが今秋から首都圏販売を計画する「おぼろづき」「ふっくりんこ」に興味を示す量販店、米穀小売店が多い。

 とくに高級スーパーと分類される食品専門スーパーを納入先に抱える卸の関心は高く、「一定の価格までなら許容範囲の顧客が多く、販促コストなど込みでの販売が期待出来る。是非とも導入を検討したい。最近は新品種に対する米担当バイヤーの柔軟な姿勢が目立ち、商談に際してもスムースに進む傾向がある」(都内A卸)と取扱いに前向き。

 また、B卸も「まっしぐら導入時の販促PRのノウハウを活かせば、北海道の新品種も売り込める自信はある。サンプルを入手してからの話だが、納入先の米穀店との商談で話題になっている」としている。


-2008年10月17日-

◆新ブランド創設経費などで減収減益(プレナス・中間)

 持ち帰り弁当店「ほっともっと」を運営する(株)プレナスは10月15日、平成20年8月中間期連結業績(20年3月1日~8月31日)の概要を発表した。

 売上高は598億58百万円(前年同期比3.4%減)、営業利益24億90百万円(同48.5%減)、経常利益27億68百万円(同45.3%減)。「新ブランドほっともっとを創設し、営業を開始するという大きな事業の転換期を迎えた。最終的には賛同していただけなかった一部加盟店の離脱、看板・備品等の差し替えに係る費用が一時的に発生するなど痛みを伴うものであった」としている。

 売上高の内訳は、持ち帰り弁当事業が513億20百万円(前期比5.5%減)、定食事業が72億46百万円(同9.9%増)、その他レストラン事業が12億91百万円(同17%増)。中間期末における「ほっともっと」の店舗数は、新規出店192店舗、退店249店舗の合計2,175店舗、定食事業「やよい軒」は149店舗となった。

 また、平成21年2月期の通期見通しは、売上高1,204億円(前期比2.8%減)、営業利益59億10百万円(同47.4%減)、経常利益63億70百万円(同45.7%減)の予想で、「新規エリアにおける出店体制をより充実させることで、今後の新規出店をさらに加速させていきたい」としている。


-2008年10月16日-

◆ストーリーのある米(コンビニ)

 コンビニ各社では、10月以降もおにぎり、弁当など米飯類の新商品企画が多く控える。なかでも地場業者、JA等の新規開拓のチャンスは、「ストーリー性のある米」(関係商社)。

 従来から盛んな地方行政とタイアップした地元食材導入の過程から、「栽培方法や産地の特色など米にストーリーを持たせ、より地域色を鮮明に出していく」との考え方。採用に際しては小ロットでも可能とのことで、「基本的に栽培手法、産地周辺の環境などで、ひとつのストーリーが語れること」(同)という。

 物語はPOP、パッケージ(包装)等に活用する考えで、「日本食の基本である米に熱心な姿勢を示す狙いもある」。多くのチェーンでは冬メニューからの投入を検討中で、「今月中には本部に売り込む必要がある」という。また、おにぎりの具など米に、他の食材をセットする営業も有効とも。


-2008年10月15日-

◆宮城ひとめ販売、前年並みスタート(首都圏卸)

 宮城ひとめぼれは、10月3~4日から消費地での販売が拡大しており、「スタート価格は5キロ2,280円、無洗米2,380円と設定し、発売して1週間ながらほぼ前年並みの実績(数量ベース)で経過している。リピート客に繋げるかは価格、販促など今後が勝負。入庫分の品質はまずまずだが、前年産と比較してやや小粒な印象を受ける」(首都圏卸)という。

 県内の20年産水稲の刈取りは9日現在で4万6,738ha、進捗率61%と平年より4日遅れ。地域別には▽大河原=5,785ha(73%)▽仙台=1万1,162ha(73%)▽大崎=1万1,486ha(52%)▽栗原=5,370ha(50%)▽登米=6,630ha(59%)▽石巻=5,705ha(69%)▽気仙沼=600ha(53%)。


-2008年10月14日-

◆米流通検査マニュアル作成、販売先の社名・数量公表

 農水省は10月10日、事故米不正規流通対策の工程表で示した「米流通に関する検査マニュアル」を作成し、公表した。

 政府所有米穀を加工用・飼料用等で販売する場合の横流れ防止対策。(1)販売先の情報公開(2)定期的な報告徴求(3)食糧法に基づく立入検査の定期的・随時抜き打ち実施(4)立入検査手順の明確化とチェック項目の統一(5)販売先の買受者に対する報告徴求・立入検査(6)加工等への立合抜き打ち実施(7)立入検査等報告書の作成と審査…などが整備された。

 これまで実施されていなかった販売先(破砕工場等を含む)の会社名や販売数量を販売の都度、ホームページで公表ほか、必要に応じ買受者に対して報告徴求・立入検査を実施し、政府の販売先の帳簿が正しいか照合する。


-2008年10月10日-

◆岩手ひとめ新米、9日にも首都圏で発売

 岩手の米卸・(株)純情米いわては10月6日、ひとめぼれ、あきたこまちなどと岩手産新米を県内向けに一斉発売した。

 発売先は百貨店、量販店、生協等で、「天候不順の影響で昨年より4~5日遅れながら、良好な品質の新米を出荷することが出来た。胴割れやカメムシ被害は例年に比べて少ない」としている。今月中旬からはいわてっこ、どんぴしゃりの出荷もスタートする予定。

 また、ひとめぼれの県外出荷については「今週始めから出荷が本格化」(全農岩手)しており、首都圏の量販店等では9~10日にも登場してくる見込み。価格は「5キロ2,280円前後を予定」(都内卸)とのこと。


-2008年10月9日-

◆米・米調製品の暫定税率延長を要望(農水省)

 財務省はこのほど、平成21年度関税改正要望事項を公表した。コメ関連では農水省が「米及び米調製品」において暫定税率の適用期間の延長を要望している。適用期間は平成21年4月1日~22年3月31日。

 延期を要望する理由・必要性は(1)諸外国からの無秩序かつ大量・安価な米及び米加工品の輸入を抑制し、国産米の需給に影響を与えないことを目的とする(2)ウルグアイ・ラウンド農業合意以後は、現在行われている農業交渉(ドーハ・ラウンド)に委ねられているが、現在において合意されていないため、本関税率・制度の延長を要するなどとしている。

 また、延長による効果として、国家貿易以外の輸入量が米・米加工品とも国内の全体需給にほとんど影響を与えない程度に抑えられており、延長の要望は妥当というもの。なお、米の関税はWTO協定でキロ341円。米菓で29.8~34%。

 関税改正の流れは財務省と関係省庁が通常9月から、翌年度の改正要望を協議する。関税・外国為替等審議会関税分科会において審議を行い、12月中下旬頃に財務大臣に対して答申。財務省は例年2月頃、閣議決定ののち国会に提出し、審議・採決を経て3月末に公布される。改正法の施行時期は基本的に4月1日からとなる。


-2008年10月8日-

◆「おぼろづき」「ふっくりんこ」を全国販売へ(ホクレン)

 ホクレンはこのほど、首都圏を中心に今秋から「おぼろづき」と「ふっくりんこ」の販売を開始することを明らかにした。北海道の高級ブランド米と位置づけて、それぞれ1,000トン以上を販売目標に設定している。

 「おぼろづき」はアミロース含有率が14%前後と低く、日本穀物検定協会へ委託した食味試験結果ではコシヒカリに匹敵する評価を獲得している自信の品種。この20年産米では前年比75%増の約7,000トンの収量を見込んでいる。

 一方、「ふっくりんこ」は2003年に試験栽培がスタートした新品種の米。生産者によって組織された「ふっくりんこ蔵部」が、栽培・生産・出荷について厳しいガイドラインを定め、基準に達した米だけを出荷するという努力を重ねた結果、品質の高いお米として、函館を中心とした道南地区で圧倒的な人気を博している。今年の生産量は約1万トン(前年は5,000トン、道内で完売)が見込まれているが、その一部を首都圏に振り向ける予定。

 ホクレンではこの2品種について、試食販売を積極的に採り入れながら販売拡大を推進していく方針。


-2008年10月7日-

◆米国産包装もち、容量を縮小(イオン)

 大手量販店であるイオンは包装もちのPB商品を販売しているが、米国産もち米を原料にしている切り餅の製品量を400g(100g減)に変更している。10月3日の岩槻サティの調査(前回は8月30日)。

 販売価格は400g358円で、これまでの500g商品(398円)より実質値上げとなる。20年度SBS入札は未だ行われておらず、これも容量変更の要因か。

 国産もち製品については、出来秋から値上げするメーカーも多いが、同じPBである丸もちは国産原料で、容量(500g)・価格(398円)とも変わっていなかった。


-2008年10月6日-

◆「米流通システム検討会」立ち上げ、委員11名

 農水省は10月3日、事故米不正規流通対策の工程表で示していた「米流通システム検討会」を立ち上げた。(1)米の流通規制(2)米のトレーサビリティ(3)米の原産地表示…などの課題を実務的に検討し、具体的なシステムを構築する。

 今月第3週に第1回会合を開く予定で、11月中に新制度の骨格をまとめる。次期通常国会に食糧法改正法案を提出する考え。委員のメンバーは、学識経験者、米穀集荷販売団体、量販、外食など以下の11名で構成する。敬称略。

 ▽相澤良太((株)イトーヨーカ堂商品部バイヤー担当)▽阿久澤良造(日本獣医生命科学大学教授)▽阿南久(全国消費者団体連絡会事務局長)▽川史郎(全農米穀部長)▽酒井純(社団法人食品需給研究センター主任研究員)▽佐藤勇(亀田製菓(株)取締役常務執行役員)▽新山陽子(京都大学大学院教授)▽樋浦憲次((株)武蔵野常務取締役執行役員)▽藤田高雄(全米販理事長付)▽森下裕一((株)吉野家執行役員)▽吉田俊幸(高崎経済大学学長)。


-2008年10月3日-

◆新潟コシ2,380円前後が中心(首都圏)

 首都圏量販店では先月26日~27日頃から新潟コシヒカリ新米が発売となっており、店頭価格は5キロ2,380円前後が中心となっている。品質については「新米らしい食感が納入先バイヤーから高い評価をもらっており、リピート客に繋がる販促PRの計画が求められている」(都内卸)という。

 その影響か今週の入りジャスコなど大手量販店では、5キロ1,980円~2,080円のセールが見られ「通常の精米売場への陳列に加えて、店舗によってはレジ脇に特設売場が設置されるなど力が入っている」という。また、今週末から週明けにかけては、「収穫が順調に進めば秋田あきたこまち新米が入庫する見込みとなっており、数量がまとまった時点で末端発売していく予定。価格は5キロ2,280円を目安に考えるが、10月2日の商談で決定する見込み」(同)。

 販売中の新米に関しては、「一部の納入先では富山コシヒカリを新米切り替えを待たずに切らした例があり、5キロ1,880円前後でお詫びセールを毎週のように打っている。どれだけ顧客が戻ってくれるかが焦点」との状況も聞かれる。


-2008年10月2日-

◆検査進捗は前年比106%、東日本出遅れ(9/15現在)

 農水省はこのほど、9月15日現在における20年産米の検査結果を54万6千トン(前年同期比106%)とまとめた。9月1日~15日で36万2千トンが積み上がった。種類別では、水稲うるち52万6千トン(106%)、醸造用9千トン(115%)、水稲もち1万1千トン(101%)。

 農政局別で前年同期と比較すると、北陸136%、東海107%、近畿117%、中四国114%、九州121%と前年を大きく上回る一方で、関東89%、東北57%、北海道12%-と東日本の主産地が8月中旬以降の低温・日照で登熟が緩慢となったほか、雨天の影響でいずれも出遅れている。

 うるち米の等級比率は、1等70.2%(前年同期比▲3.9ポイント)、2等25.6%(+8.2)、3等3.2%(▲0.7)、規格外0.9%(▲3.7)。2等以下の格付けは、心白・腹白36.4%、着色粒28.6%が主な要因。


-2008年10月1日-

◆全日本食品がハナマサに50%出資

 中堅規模スーパーが加盟する商品共同仕入会社の全日本食品は、業務用スーパー「肉のハナマサ」を展開する花正に50%出資した。10月から全日本食品グループへの加盟が予定され、PB商品などの共同開発等が進められていくと見られる。

 ハナマサは精肉、鮮魚、各種加工品など食品専門スーパーで、プロ仕様とした大容量の品揃えが特徴となっている。精米商品も新潟コシヒカリ、秋田あきたこまち、コシヒカリブレンドを始め、1店舗当たり常時8~10アイテムが品揃えされる。

 納入は「主に都内の2卸が中心となって担当している模様。価格は一般的な量販店と変わらないが、他の食材と共についで買いが目立っている」(関係米卸)とのこと。店舗は都内中心に約50店舗が展開中で、「今回の件で納入卸体制に変化が出る可能性もある」(同)との指摘が聞かれる。


-2008年9月29日-

◆流通規制強化、原産国表示義務付けへ(農水省)

 農水省は9月28日、第2回目の事故米対策本部を開催し、流通ルートの全容解明や再発防止のための米流通規制強化など食糧法改正も視野に入れた対応策の工程表(スケジュール)を決めた。

 事故米問題については、10月中に全体像を解明するとともに、事故米の輸出国への返却・廃棄など契約条件の改定や、善意の関連事業者への回収費用支援などを進める。一方、米については、(1)流通規制[規制強化](2)トレーサビリティ[取扱業者に対する仕入れ・加工・販売の記録義務付け、報告](3)原料原産地表示[コメ関連商品に義務付け](4)罰則強化-など、食糧法改正を検討し、次期通常国会に法案提出する考え。10月に米流通の専門家で構成する「米流通システム検討会」(仮称)を立ち上げ、第3週に第1回開講を開催。11月中に新制度の骨格をまとめる。

 流通規制の強化、さらにはトレーサビリティやコメ関連商品の原産国表示(現行で米部門は、もち製品のみ義務付け)の義務化で、流通市場は混乱必至の状況。市況面では、国産米に強材料か。


-2008年9月29日-

◆割高でも産白にスポット

 関西の末端販売では、新米コーナーに“産地直送”をPRする店舗が増えている。対象は、北陸、近畿コシが多く、「産地で精米した上で、直接お店にお届けしました・・・」等のPOPが設置される。

 店頭価格は、5キロ当たり2,480~2,580円前後と安くはないが、「例の事故米事件で、消費者はいつも買っている米より100~200円高くても、安心できる米を買いたいとの心理が働いている」(関西A量販店)とのことで、好調な動きを示している。各量販店では、「10~11月からの新規取引を狙って、東北の卸や生産者団体からの申込み(営業)が増えている」(同)という。

 こうした動きに対して、「産白にスポットが当たっているのは事実だが、どけだけブームが続くかは疑問だ。ただ、パール卸などには注意している」(大阪B卸)との声が聞かれる。


-2008年9月25日-

◆加工MA米の定例販売も急遽延期

 9月24日に予定されていた加工用MA米の定例販売が延期となった。18日に本社が取材した段階では、事故米穀に絡んでの「延期などは考えていない」(農水省)としており、今回の延期について実需者サイドに連絡を行ったのは「当日の24日」と急な話。今後については「対応を検討しているところ。実需者に迷惑をかけないようにしたい」との返答に留まる。

 一方、実需者サイドは一刻も早い再開を求めている。原料仕入れが不透明になるという根本的な問題以外にも、「MA米は事故米穀と異なり、安全なもの」との認識から、同一視しかねないような対応には不満が上がりそうだ。


-2008年9月25日-

◆事故米絡みで、井之上製粉にJAS改善指示(宮崎)

 宮崎県は9月22日、井之上製粉(株)(都城市千町4847)に対しJAS法に基づく指示を行った。県によると、三笠フーズに係わる事故米穀の不正規流通調査のなか発覚したもので、中国産もち精米を熊本県産米として販売していたことが確認されたという。

 9月17日に立入調査を実施。この結果、▽井之上製粉は米穀販売業者(熊本県)から平成19年12月20日に中国産もち精米4,000kgを仕入れたが、米穀販売業者が発行した請求書には「中国モチ(白)」と記載されており、原産地として「中国」が伝達された▽井之上製粉はもち精米4,000kgを再精米により合計3,600kgの製品を製造し、「くまもともち米」と表示された米袋120袋に詰め、19年12月25日から20年6月25日に間までに1菓子業者に全量を販売したとしている。

 また、佐賀県は16日、県内の米穀仲介業者に対しJAS法による文書指導を行っている。事故米穀の不正販売において9月9日に立入調査をしたところ、事故米の原産地について容器もしくは包装・納品書等による伝達が行われていなかったという。


-2008年9月24日-

◆台風被害900ha、倒伏分はくず米発生多に(宮崎)

 宮崎県がこのほど公表した台風13号による水稲被害は、北諸方郡・西諸方郡・中部地区(宮崎市など)中心に900ha超となっている。

 普通期の作付面積は約1万1千ha。「倒伏の程度は大したものではない」(県)という。某JA関係者は「普通期の約5%程度が倒伏となった。収穫1カ月前の青いものが倒れており、減収及びくず米・規格外の発生が多くなりそうだ」と懸念する。


-2008年9月22日-

◆買い取り・直売は1万2,600トン(JA北つくば)

 茨城のJA北つくばは18日、20年産の買い取り集荷分は契約段階で1万2,600トンになると発表した。管内契約数量の約7割にあたる数量で、全農茨城に再委託する分は残りの約6,000トン(18万袋強)となる見込み。

 20年産では出荷契約の段階で農協の買い取り集荷(一時払い+追加払い)か、全農への再委託(共計のなかでの精算)か、生産者が選択できるようにしており、コシヒカリの買い取り価格を1万3,100円(茨城県本部の概算金は1万2,000円)に設定したところ、3,440戸の生産者が買い取りを選択したもの。

 販売先は首都圏を中心とした卸売業者、量販店、商社など22社で、「集荷数量が固まり次第、価格を含めて契約をつめていく。できれば年内を目途に追加払いも行いたい」(同JA)としている。

 同農協は昨年、JAで初めてコメ価格センターの売り手登録業者となり、上場も行っているが、「今年産の上場についてはまだ検討中で、集荷数量と収穫前契約の数字が決まってからとなる」模様。


-2008年9月19日-

◆SBS入札延期

 9月17日に予定されていた20年度第1回SBS入札が延期となった。米の国際相場の高騰などから、実施が例年に比べ3カ月程度遅れて組まれたが、事故米穀の不正規流通問題が発覚したことで、「事故米穀の処理方法の要領作成が先決となったようだ」(商社筋)としている。

 今回のSBS入札は中国産の供給がなく、実施されたとしても米国産主体の展開。価格のアップは予想されるものの、「米国産もち米などの需要があった」という。延期が長期間になるようだと、米国産もち米は年内需要に間に合わない可能性も出てくる。影響が考えられるのは国産もちだけでなく、外国産うるち米の動向次第では裾物にも影響を及ぼしそうだ。

 今回の問題は事故米穀を不正規流通させた業者と、その監視体制がおろそかだった農水省に責任があり、今後のSBS入札自体は「検査などこれまでの体制と変わらないのではないか」と見ている。


-2008年9月18日-

◆落札68業者5,300トン(17年産政府米)

 農水省が9月16日に行った17年産政府米試行入札の結果は、落札加重平均1万2,610円、前回比27円下げ。提示1万2千トンに対して、落札は5,300トン(落札率44%)。応札は156業者(前回比26減)、うち落札は68業者(12減)となった。

 24産地銘柄のうち、全量落札は▽北海道きらら▽青森つがるロマン▽群馬ゴロピカリ-の3銘柄。特定銘柄に狙いを絞った応札になる一方で、高い銘柄は敬遠されているため、落札水準は下がらず。次回入札は9月30日頃の予定。

 本社聞き取りによると、落札水準は▽北海道きらら1万2,100~200円▽青森つがるロマン1万2,300円▽東北ひとめぼれ1万2,500円▽関東コシヒカリ1万2,700円。

 今回の落札で、17年産の試行販売は1~8回累計4万6,730トンまで積み上がった。1~4回で落札になった19年産3万8,100トンを加えると総計8万4,830トン。売り買い見合いルールの20年産政府買入れ枠に連動する。


-2008年9月17日-

◆コンビニ本部への売り込みが活発化

 三笠フーズの事故米不正転売。9月16日現在で、関係企業数が約370社に拡大したことが明らかになった。前代未聞の悪質な事件で、当事者の責任が一番重いが、それに匹敵する責任を負うのが農水省だ。

 事前告知での立ち入りなど監視体制の甘さや、昨年1月に匿名の情報があってから発覚まで1年9カ月も費やすなど、ずさんな対応。過去の食品偽装事件の経験がまったく反映されていない。

 さらには、太田大臣の「人体に影響がないことは自信を持って申し上げられる。あんまりじたばた騒いでいない」「中国製ギョーザの時に比べれば、濃度は低い状態」発言や、白須次官の「責任は一義的には食用に回した企業にある。立ち入り調査は不十分だったが、農水省に責任があるとは考えていない」発言は、消費者視点から大きく離れて、ひんしゅくをかっている。流通ルートの企業名公表のあり方についても二転三転し流通現場は混乱、官邸から指示が出されるほどのおそまつぶりだ。

 米穀流通業界からは、「毎日、数十件の取引先から証明書を求められている。それも輸入米でなく、国産うるち米の検査物だよ」と困惑する声と、「農水省は何をやっているんだ」と批判の声が日増しに大きくなっている。加工業界からは、損害賠償訴訟を検討する動きも出ているもようだ。

 焼酎、米菓にとどまらず、食用にも波及したことで、自らPRしているコメ消費拡大にも影響大。実態の早期解明、事故米や使用商品の回収などが最優先事項だが、風評被害をどこまで抑えられるかが当面の課題だ。


-2008年9月16日-

◆コンビニ本部への売り込みが活発化

 コンビニ業界では、ampmの売却話で騒がしいが、一方で本格的な北陸、東北産新米の出回りを直前に控え、「各産地からコンビニ本部へ米の売り込みが、例年以上に活発化してきている」(関係A卸)もよう。

 背景には、各社が力を入れる、リージョナルマーケティングと呼ばれる地産地消の商品開発がある。「地域の食材を積極的に活用した新商品の投入で、他チェーンとの差別化で集客促進を図るのが狙い。食材を提供する側も大手チェーンに採用されることで、信用力のアップと実際の売上高増に繋がる」(同)とのこと。

 米主産地である北陸、東北などの各県では、20年産米での食い込み目指して営業攻勢を掛けている。特徴的なのはおにぎり、弁当等の原料米向けと並んで、900g~1kgと精米商品での売り込みが目立つ点。

 「まず県内限定販売の採用を狙い、口座開設後はエリア拡大を狙っていきたい。コンビニでの精米売上は伸びつつあり、何とか20年産米でチャンスを掴みたい」(某県パール卸)という。


-2008年9月12日-

◆事件の余波、くず米にも

 事故米穀の不正規流通事件では、加工業界が大打撃。製造委託していた原酒に事故米が含まれていたとして大手メーカーのアサヒビールも芋焼酎「さつま司」「かのか」など一部製品の回収を余儀なくされている。今後の原料使用にも影響が及びそうだ。

 「外国産米は扱えないというところが出るだろう」(業者筋)とされ、くず米の値上がりを予想する向きもある。

 一方、20年産の過剰米対策では、集荷円滑化対策の発動準備が各県で進んでいるが、新潟県ではまたぞろ「くず米で対応」との案も出ているらしい。成り行きに注視。


-2008年9月11日-

◆豊作下の概算金上乗せ

 今週は東北各県の集荷概算金が決まりつつある。主力品種のひとめぼれ、はえぬき、コシヒカリで1万2,200~300円。前年産の設定より2千円強の上値水準。

 産地からは、「8月下旬から9月上旬の低温で登熟やや不良で経過しているが、作柄は平年以上。良品質が期待できる」との声も多い。

 西日本は、「夜温が下がっており、久しぶりに九州産は豊作見通し」との話が伝わるなど、全国的には平年作以上が確保できる見通し。

 全国集荷団体は、しばらく相対取引で販売し、出回りが本格化してからセンター入札を活用する方針を示しており、スタートは18年産水準で突っ走る考え。

 市中もこれを指標に取引きが進んでいるが、油断できない。過剰米対策は、「総選挙のタイミングで変わる」(消息筋)との指摘もあり、相場の先行きを楽観しすぎるのは危険だ。


-2008年9月10日-

◆富山てんたかく1,880~1,980円(卸)

 関西地区卸へは9月3日~4日に富山てんたかく新米が入庫し、早いところで週末6日前後に末端発売された。

 店頭価格は5キロ1,880円~1,980円と前年並みで、「初回分ということもあるが外見、品質とも良好で、前年産に続いて良質米が入庫している状況。食味は80ポイント以上が期待出来るのでは」(大阪有力A卸)とのこと。

 また、コシヒカリは「前年より出荷が早まってくるとの予想もあったが、天候の関係で17日~18日と概ね前年並みの入荷を見込んでいる」(同)。

 富山コシヒカリについては8月下旬頃から消費地での欠品も見られ、「19年産は手持ち在庫が枯渇寸前で新米の出荷早まりを期待したが、現在のところは19日前後が入庫スケジュール」(都内B卸)との声も。


-2008年9月9日-

◆2万8千トン落札、3割が不落(1回MA一般入札)

 農水省は9月5日、20年度第1回MA一般輸入米入札を実施した。予定数量4万1千トンのうち2万8千トンが落札。

 1万3千トンは予定価格をオーバーしたことから、不落札扱いとなった。加重平均はトン10万2,361円。同じ米国・タイ産を対象に実施した19年度第9回(20年3月)に比べると2万1千円高い水準。

 また、19年度未達分7万トンについては、再入札を行わないことが決まった。5日の定例会見で太田農水大臣が明らかにしたもので、「約束数量を超える入札機会を提供するなど、適切に対処した」としている。19年度の輸入量は70万トンで確定。


-2008年9月8日-

◆第1四半期の売上38億円(サトウ食品)

 サトウ食品工業(株)はこのほど、21年4月期第1四半期(20年5~7月)の決算短信(非連結)を公表した。

 それによると、売上高37億57百万円(前年同期比+5.6%)、四半期純損失2億21百万円。部門別の売上高は▽包装餅8億81百万円(+38.2%)。

 カップめんやパンなど簡便な加工食品から、家庭内調理を伴う商品に消費者の関心が移っているといわれ、手作り・節約志向が重なって手作り用の包装餅などがスーパーで売上を伸ばした。▽包装米飯28億72百万円(▲1.5%)▽その他3百万円(▲13.3%)。

 また、全ての包装餅商品(鏡餅を含む)の価格を10月1日出荷分から値上げする。改訂内容は希望小売価格の5~10%の値上げ。「サトウの切り餅パリッとスリット」700gで、参考小売価格は860円(改訂前815円)になる。原油高騰・資材価格の上昇、さらには20年産もち米価格(全農)が約5%高に決定するものと見ての対応。


-2008年9月5日-

◆てんたかく県外初出荷、品質良好(富山)

 全農富山県本部は9月3日、県産米の初出荷式を行い、てんたかく59トンが東京、愛知、兵庫など消費地に出荷された。すべて1等に格付けされており、収量・品質ともに良好で、香り、食味もよいとされる。前年産の県外出荷は6日で、3日早い。コシヒカリの出荷は9月中旬を見込んでいる。

 県本部の20年産主食うるち米の取扱い目標は、▽コシヒカリ10万0,600トン(前年産実績比109%)▽てんたかく1万0,200トン(109%)▽てんこもり2,100トン(443%)▽その他1,300トン(166%)▽合計11万4,200トン(111%)となっている。


-2008年9月4日-

◆20年産集荷目標27万7千トン(山形)

 JA全農山形は2日、酒田市のホテルで「平成20年産山形県産米販売拡大推進大会」を開催した。今年4月に新生「全農山形県本部」が発足し、地域に根ざした事業展開を基本に、着実な歩みを進めている。

 20年産米の集荷目標は27万6,700トン。品種別は、[基幹品種]▽はえぬき16万8,400トン▽コシヒカリ2万7,600トン▽ひとめぼれ3万5,900トン[需要指定品種]▽あきたこまち2万2,100トン[その他]1万3,800トン[酒米]▽出羽燦々他1,100トン[もち米]▽ヒメノモチ他7,800トン。


-2008年9月3日-

◆端境期の裾物不足

 1万3千円以下の売り物がなく、端境期の裾物不足が顕著になっている。買い手は、あきらめ顔で、新米未検の出回りが増えるまでガマンの姿勢。

 例年、9月に入れば新米切り替わりで古米処分や、未検新米がポツポツ散見される時期だが、19年産はスポットで東北雑品種の未検が関東着値1万3,200~500円で出る程度。

 また20年産未検は検査優先で後回しにされており、千葉ふさおとめ未検もほとんど出てこない。2日現在、一番安いのが20年千葉産ふさこがね1等の関東着値1万3,200円になっている。

 17年産政府米の市中取引きも1万3,000円以上。試行入札は、3年古米のうえ、在姿渡しで運賃がかかるなど割高感があり、固定ユーザー以外の関心は低い。


-2008年9月2日-

◆集中豪雨で収穫遅れの懸念も(岩手・宮城)

 ひとめぼれを主力銘柄とする岩手、宮城両県内では、前月末の低温、日照不足の影響は回避したが、断続的に続いている集中豪雨による収穫遅れが指摘される。

 9月1日段階の聞き取りでは、「先月末の低温では特にひとめぼれへの影響が心配されたものの、出穂期が過ぎていたこともありほぼ回避出来たとの感触。ただ、このところ1日置きにまとまった降雨があり、地域によっては収穫時期に遅れが出る可能性も」(岩手県内JA)。

 「当地区管内では低温は回復傾向にあるものの、強い雨が続き生育への影響がやや懸念される。昨年は早い地区で19日前後に検査が実施されたが、今年は1~2日の遅れも」(宮城県内JA)との状況。


-2008年9月1日-

◆耐暑性持つコメに注目(量販店)

 関西量販店の米担当バイヤーの課題は、20年産通年銘柄米の仕入先卸選定と店割りの雛形作り。「北陸、近畿の新米販売と併行して、毎日のように新規を含め商談スケジュールが入っている」(有力A量販店)という。

 納入卸の動きでは、8月下旬段階では、単品アイテム納入での新規参入以外は大きな変動は聞かれない。しかし取材の過程では、長崎にこまるに代表される耐暑性に優れた品種への興味が強く感じられた。

 同バイヤーも「ここ数年の西日本産地の栽培経過からは、地球温暖化の影響が色濃く反映されている。将来の米調達を考えた場合には、暑さに強い品種を視野に入れる必要がある」として、20年産米では仕入先卸にサンプル提出を要望するという。

 こうした動きは西日本地区に新店計画を持つ量販店ほど熱心で、「地元米を品揃えするのは新店成功の必須事項で、中国以西の店舗を対象に今年から4~5年先を睨んだ米仕入を考えていく。目玉は各産地で開発が進む耐暑性を持つコメ」とのこと。


-2008年8月29日-

◆20年産、6~7割が「やや良」(農水省、8月15日現在)

 農水省は8月28日、8月15日現在における20年産水稲の作柄概況を公表した。早場地帯の6割強、遅場地帯の7割が「やや良」で、その他は「平年並み」の範ちゅう。平年作以下はゼロ。早期栽培の作況も105~106が見込まれ、今後、よほど大きな被害が発生しない限り、豊作となりそうだ。

 早場地帯(19道県)の作柄は、「やや良」12道県、「平年並み」7県が見込まれている。5月から6月にかけての低温・日照不足等の影響で初期生育が抑制されたが、7月以降は高温・多照に推移しているため生育は回復。もみ数も確保され、登熟も順調に推移していると見込んでいる。また、遅場地帯(27都府県)の生育も「やや良」19府県、「平年並み」8府県が見込まれる。

 一方、収穫が終盤に入った早期栽培地域(5県)の作況指数は、徳島105の「やや良」、高知、宮崎、鹿児島が106の「良」が見込まれる。


-2008年8月28日-

◆新規契約の打診が例年の倍(外食)

 9月~10月の本入札(納入卸の選択)を前に各外食チェーンへ、米卸(産地JA含む)による20年産米提案が活況だ。

 特に今年は米が脚光を浴びる影響からか、「例年ならせいぜい5~6社の新規契約打診が、22日までに12社と倍増している。現在も商談希望の連絡が入る状況で、担当は対応に苦慮している」(A和食チェーン)との声が聞かれる。

 提案を受けた銘柄は「庄内ひとめぼれ、青森まっしぐら、福島コシヒカリ、長野コシヒカリ、島根コシヒカリ他といったところで、いずれも炊飯特性データとサンプル持参で熱心に売り込んでくる」という。なかでもはえぬきは、産地1JA、2米卸から打診があるとのことで、「昨年に続いての提案で、熱心な姿勢が目立つ」とのこと。

 白飯、炊き込みご飯、おにぎり等で単品銘柄を使用する同チェーンでは、「精米施設、年間安定供給力等を考慮、9月中旬までに既存先を含め第一次の絞り込みを行う」としている。


-2008年8月27日-

◆注目される輸入小麦10月売渡改定の上げ幅

 米消費追い風の要因にもなっている輸入小麦の政府売渡価格改定が注目されている。

 4月と10月の年2回、直近の8カ月間の買付価格の平均値等を踏まえて決定する仕組み。単純計算なら10月期は2割程度引き上げられるところだが、改定続きのため上げ幅圧縮の可能性も。

 白須農水事務次官は定例会見において、「今年10月期は、昨年の12月から今年7月までの買付平均等を踏まえて決定することになっているが、現時点で引き上げ幅は決定していない」としたほか、2段階方式が検討されているという一部報道に対して、「年2回というルールで、10月期の改定幅を小さくして、来年4月までの間にもう1回改定することは考えていない」と説明している。


-2008年8月26日-

◆熊本キヌ、関東産睨みながらの取引(近畿圏)

 20年産熊本キヌヒカリの品質は「高温障害による背白などやカメムシ被害で2等の比率が高かったが、ここにきて3等中心になりつつある」(産地業者)という。

 業者間取引の目安は九州圏着で2等1万3,500円程度。近畿圏からも引き合いがあるが、売り手・買い手のギャップ(500円程度)からなかなか商談成立に至らないようだ。「買い手は関東産の動向を見てからという判断だろう。こちらも作付が減っており、今後の出具合を図りながらの対応になる。長期的になりそうだ」との見通し。

 農水省調べでは20年産作付は、19年産に比べ0.9ポイント減(熊本県うるち米に占める比率は2.6%)。また、くず米は「発生が少ないが、質が悪い。取引価格は持ち込みキロ100~110円で高い」としている。


-2008年8月25日-

◆新米フェア活況、イベント求める量販店

 関西地区の量販店チェックでは、新米フェアが前年に比べ活発な印象。夏場に入っても続いている米への追い風が影響するのか、新米コーナがスペース、演出ともに目立つ。

 中でもイオン系のマックスバリュ大阪市内店では、徳島米が5キロ、10キロ袋合計で7アイテム近くが集中販売されていた。主なところで20年産コシヒカリ5キロ2,080円、19年産キヌヒカリ同1,580円、19年産ハナエチゼン(産地精米)同1,680円といったところ。店内エントランス付近の絶好の位置に陳列され、短時間のチェックながら足を止める顧客が多く見られた。

 ジャスコ、ダイエー、ライフと他の店舗でも同様に、九州、四国産新米を全面に押し出す販促手法が採られていた。「価格設定が難しいところだが、今年は米の提案には例年以上に間口が広い。作柄の関係で単純比較は出来ないものの、前年は無関心に近かった量販店も今年は対応が一変。先方から場所を空けるので新米イベントはどうか?との打診があった。通年銘柄の登場まで続くと良いが...」(大阪卸)。


-2008年8月22日-

◆北陸産新米の出荷早まり、棚割り調整(関西卸)

 関西卸では、福井産新米の出荷が早まったことを受けて、九州、四国産米などと合わせて棚割り調整に入っている。

 福井ハナエチゼンは、「22~23日には入庫する見込みで、ロットがまとまれば週末の23~24日に発売したい。価格は近畿着裸で1万4,200円」(関西A卸)という。また、北陸産で最も早い福井コシヒカリについては、「例年より3~4日早い9月5日には出荷できそうとの連絡が入っており、8~9日前後の発売を予定」(関西B卸)している。

 北陸産の出回りが早まったことを受けて各卸では、宮崎コシヒカリ、高知コシヒカリ、徳島コシヒカリなどの現行販売する新米と合わせて、量販店バイヤーと棚割りバランスの商談を続けている。福井米については、「9月10日頃に出回ってくる滋賀コシヒカリなど近畿産と同じく、高温障害がやや懸念されるため、入庫後のチェックを厳格にしていく」(同)考え。


-2008年8月21日-

◆上位品種は不動、ななつぼし上伸(20年産作付比率)

 農水省は8月19日、20年産水稲うるち米の品種別作付状況(10a以上の生産者から抽出した情報をもとに推計)を公表した。

 「コシヒカリ」「ひとめぼれ」「ヒノヒカリ」「あきたこまち」「キヌヒカリ」など上位10品種で全体の8割と、集中する傾向は変わらず。そのなかで、「ヒノヒカリ」「あきたこまち」「きらら397」「ほしのゆめ」は前年より0.1~0.6ポイント下がり、「ななつぼし」などに置き換わった。

 また、上位20以内では「彩のかがやき」(埼玉)が19位に上伸。前年20位だった「ふさおとめ」が圏外に。なお、都道府県別では、前年産と同様に上位3品種で全体の8割以上が作付されている。


-2008年8月20日-

◆20年産のセンター入札日程決定、初回上場27日か

 コメ価格センターは、20年産入札取引の実施予定日を公表した。年内は毎週、年明けは隔週の実施。原則、上場申出は金曜、買い手への通知・一般公表は月曜、実施は水曜-のスケジュール。初回予定は今月27日だが、19日現在で上場銘柄は未定。

 20年産センター入札ルールは前年産と同じ。(1)通年(2)期別(3)定期注文(4)特定(5)日常的…の5つの取引形態があるが、19日までに通年取引・期別取引(四半期)への上場申し出は出ておらず、本年産も定期注文主体で入札が行われることがほぼ確定した。

 前年産のスタートは8月29日で、千葉コシヒカリ1,200トン、三重一般コシヒカリ194トンが上場された。申込倍率は3.0~4.3倍ついたが、指値以下の応札で落札はなかった。


-2008年8月19日-

◆ついきプロヴァンス、JAS法違反(福岡県)

 福岡県は8月14日、築上町の第3セクター・(株)ついきプロヴァンスに対しJAS法に基づく指示を行った。

 県によると、同社が運営する築上町物産館「メタセの杜」で、未検査米を「夢つくし」「ひのひかり」と表示して販売していたことを確認したため。

 経緯は▽不正表示に関する情報提供があり、県が調査を開始▽調査の結果、19年9月から20年8月までの間、仕入れた未検査米の一部を「福岡県夢つくし19年産100%」(4,540kg)、「福岡県ひのひかり19年産100%」(2,050kg)と表示し、販売していたとされる。


-2008年8月13日-

◆宮崎コシ、前年比2桁増(末端販売)

 西日本の末端販売では、新米・宮崎コシヒカリの販売が好調に推移しており、15日以降に発売が予定される三重コシヒカリなど東海産新米にも期待がかかる。一方、19年産米では自制が続いた新潟コシヒカリに、28日前後のセール復活が指摘される。

 各消費地チェーンへの聞き取りでは、「不作であった前年産と単純に比較は出来ないものの、宮崎コシヒカリは数量ベースで前年比10%増で推移している。店頭価格は5キロ1,880円、無洗米タイプ1,980円で、購入した消費者からは大粒で新米らしいとの好意的な声が多い。15日~16日には徳島ハナエチゼン、20日~21日には三重コシヒカリが発売されるスケジュール。パン、パスタ類など他の食品の値上げが続く中で、米への追い風を止めないため価格は1,880円前後を検討している」(有力A量販店)。

 「宮崎コシヒカリの販売経過には久々に手応えを感じており、4日~9日のデータでは数量ベースで前年比12%増との状況。価格は5キロ2,080円で、前年は1,880円だったので金額ベースでも良好な結果。特に共同購入分のオーダーが好調で、購入後の声(ネットアンケート)も評価する声が多い。新米では18日の週の三重コシヒカリをカタログ掲載する予定で、その後は近畿、北陸新米の入庫を待つスケジュール。三重コシヒカリは5キロ2,080円でスタート」(B生協)の予定。


-2008年8月12日-

◆北日本は日照不足に留意(第2回水稲作柄委員会)

 農水省は8月8日、20年産水稲の作柄に関する委員会(第2回)を開催した。

 8月15日現在における作柄概況調査にあたり、委員からは、(1)北日本は日照不足で推移したことから穂数・もみ数・登熟や倒伏・病害虫への影響(2)関東以西は大きな減収要因は少ないと見られるが、気象の推移に注視(3)斑点米カメムシ類の被害状況や、北日本のいもち病発生(4)出穂期から登熟期にかけての高温による品質への影響-にそれぞれ留意する必要があるとの提言を行った。

 関東以西は7月以降、高温・多照に推移したことから、生育は回復し、平年並みに推移していると見込まれるとした。調査結果は、下旬に公表される。


-2008年8月11日-

◆上育453号、「ゆめぴりか」と命名(北海道)

 8月5日付けで品種登録出願が公表(官報告示)された北海道の「ゆめぴりか」。系統名は上育453号で、親は低アミロース良食味系統の「北海287号」と多収良食味系統の「ほしたろう」。

 アミロース含量が適度に低いため粘りがあり、食味は「ほしのゆめ」を明らかに優り、「おぼろづき」並みかやや上回る。収量性は「ほしのゆめ」「おぼろづき」より高く、耐冷性・耐倒伏性は両品種よりやや劣る。「おぼろづき」と「ほしのゆめ」の一部に置き換わり、普及が見込まれる。

 名前は公募し、アイヌ語で「美しい」を意味する「ぴりか」を入れた造語が選ばれた。北海道米の食味向上に寄与し、本州産ブランドに並ぶ評価が期待されている。


-2008年8月8日-

◆次回の試行販売も17年産限定の見込み

 政府米の試行販売がいつまで続くか注目されている。当面、次回8月18日の週も継続して実施される見通しだが、「試行」の文字がとれるのも近そうだ。

 農水省は、第5回結果(8月5日実施分)や19年産をメニューから外した影響を見極めながら、次回の試行販売について検討している。

 先の食糧部会で枝元計画課長は、「店頭の棚からなくなることのないようにするのが基本で、状況を見極めながら慎重に対応したい」(食糧部会で枝元計画課長)と試行販売について言及しており、末端で消費者が買えないような事態にならない限り、19年産の再登場はなさそうだ。

 このため、次回対象は、前回と同じ17年産1万2千トン枠と予想される。販売残が発生した状況から増枠はなさそう。


-2008年8月7日-

◆全国作況102の「やや良」(7月末現在)

 本社では、各都道府県別の7月末までの気象データを、作況推計プログラムに投入して作況を予想した。

 20年産水稲は、田植え後の5月中旬と、5月下旬から6月上旬にかけて強い寒気が南下したことから北日本、東日本の初期生育が抑制されたものの、6月は全国的にほぼ平年並みの気温で推移し、7月も全国的に高温で経過したことから生育は回復傾向で、おおむね順調に推移している。

 全国の作況指数は102の「やや良」になることが予想される。地帯別では、北海道、東北、関東、東海、近畿、四国が作況指数102~105の「やや良」、北陸、中国、九州、沖縄が99~101の「平年並み」が見込まれる。

 作況指数102~105の「やや良」は、北海道、宮城、秋田など34都道府県、99~101の「平年並み」は山形、新潟など13県がそれぞれ見込まれる。なお、7月以降、高温傾向が続いており、高温障害による品質低下の懸念も出ている。


-2008年8月6日-

◆北海道95%、佐賀99%(もち種子、県別購入)

 20年産水稲もち米の種子購入は、前年産比95%と減少していることが米麦改良協会調べで明らかになった。

 主な産地は、▽北海道95%▽岩手102%▽山形104%▽千葉97%▽新潟93%▽佐賀99%▽熊本93%。主産地・北海道と佐賀が前年割れの一方で、東北ヒメノモチの産地が微増。

 関東では、千葉以外も茨城94%、栃木93%と減少しており、未検玉の出回りにも影響しそうだ。


-2008年8月5日-

◆売上横ばい、利益増(松屋フーズ)

 牛めし・定食チェーンを展開する(株)松屋フーズは8月1日、平成21年3月期第1四半期連結業績(平成20年4月1日~6月30日)の概要を発表した。

 売上高は151億89百万円(前年同期比0.1%減)、営業利益3億60百万円(同19.0%増)、経常利益3億54百万円(20.1%増)で、「売上高は前年同時期と比較してほぼ横ばいながら、原材料費及び人件費などコスト面の改善効果により、利益面は前年実績を上回ることが出来た」としている。期末店舗数は牛飯定食店700店、寿司業態14店、とんかつ業態12店、その他5店の合計731店となっている。

 外食業界全体は、「外食マーケット自体の縮小傾向が強まる中で、中食企業など業態の垣根を超えた競争が激化しつつある。また、消費者の安全・安心意識の高まりから、各企業の取組み姿勢が強く問われるようになってきている」と分析する。

 同チェーンは牛めし・定食の松屋が90%を占めており、最近では寿司の「福松」、「すし丸」、 とんかつチェーンの「松八」と新ブレンドも積極的に展開する。米は北海道きらら中心のブレンド米を年間2万トン規模で使用。


-2008年8月4日-

◆集荷円滑化対策、コメサポート情報を提供(米穀機構)

 米穀機構はこのほど、契約方針作成者などに対し、「平成20年産水稲の作柄(7月15日現在)」を通知した。西南暖地における早期栽培などの作柄概況は既報の通り。

 その他は気象情報と病害虫発生予報。なかでも斑点カメムシ類の発生は全国的に多い傾向で、7月23日までに8県から「注意報」が発表されている。早期水稲は東海の一部で「やや多い」、四国・九州で「多い」または「やや多い」。普通期は東北・南関東・甲信・北陸・中国及び四国の一部で「多い」または「やや多い」との予想。宮崎コシヒカリは検査スタートでカメムシによる等級落ちが出ており、今年は全国的に注意する必要がありそうだ。

 なお、今年は「集荷円滑化対策のための作柄情報交換会」を開催しない。作柄関連情報については「コメサポート情報」として提供し、集荷円滑化対策の実効性確保に向けた取り組みに活用してもらう。


-2008年8月1日-

◆WTO決裂も、競争力強化が重要

 WTO交渉が決裂した。早期再開は難しいとされるが、ラミー事務局長案(農産品の重要品目数は原則4%、条件・代償付きで2%追加)は日本の主張(8%)とかけ離れていただけに、再開されれば日本農業にとって厳しい展開になる見通し。国内産米の競争力強化が重要になっている。

 コメに限定すれば、議長案が適用されたとしても、重要品目から外れることは想定しずらい。また、外国産を国内産に対抗できる関税(現行341円から2~5割削減でも)になることも考えにくかった。ただ、コメは「麦や大豆と違い、暴落する可能性がある」(商社筋)ほか、高関税を維持すればその分はMA米の輸入幅が大きくなり、少なくとも100万トン超の枠が課せられる計算だった。輸出抑制が行われているなか、30万トン以上の輸入増加が可能かという問題はあるにせよ、少なからぬ影響が考えられた。

 主食業界では、「マークアップによる調整が行われるかもしれないが、常識的にいってSBSの比率も増えるのではないか」と予想する声もあった。主食用については、国会決議により等量の国内産を海外に輸出することが求められているとはいえ、増枠になれば低価格米の需要への波及は避けられない。加工業界やエサ用へのMA米販売増は、最終的に国産米需要の縮小につながる。間接的にはコメ加工品の関税率も課題だ。米菓の半製品の輸入が増えれば、国内の原料米需要に跳ね返ってくる。交渉が先に伸びたとはいえ、楽観できない状況が続く。

 20年度第1回SBS入札の公告は、7月31日午前段階で行われていない。商社筋では「実需から実施要望が出ている」ことから、早期開催を求めている。


-2008年7月31日-

◆試行メニューから消えた19年産(政府米入札)

 8月5日に行われる第5回目の政府米試行入札。30日の入札公告から19年産メニューが消えた。

 17年産は各500トンと倍増し、3銘柄を追加した計1万2千トンに増やしたが、いきなりの変更に販売業者からは戸惑いが広がっている。

 農水省は今回の変更について、(1)前回増枠の結果、申込倍率は半分になった(2)価格も1千円下げるなど一定の落ち着きが出ている…など、パニックは解消され、試行販売の役割は終わったとの見解で、今後は回転備蓄(従来の備蓄米販売)に切り替える方針。


-2008年7月30日-

◆コシBL、「安心・安全」「環境」など情報発信へ

 新潟県はこのほど、第3回新潟米の情報提供に関する検討会を開催し、引き続きコシBLの情報発信のあり方を論議した。

 前回、▽「新潟米の米づくりは常に進化している」ことを共通の土台として、情報発信について検討を進める▽売場での情報発信と、売場以外の情報発信を区別して検討していく…の方向で合意したことを踏まえ、情報発信の方向性について「安心・安全」「環境」「高品質・良食味」の要素を表現していくことになった。

 売り場以外での情報については、ホームページや雑誌などで発信していく方向。また、売り場は、販売者の責任・判断となるため、産地側から取り組み可能な内容も検討する。

 8月上旬に第4回検討会を開催して今後の進め方を論議、年明け1月下旬に情報発信等の結果を検討し、課題を整理する予定。


-2008年7月29日-

◆%表示の義務付け廃止、「単一」表示へ(共同会議)

 農水省で7月28日、第35回食品の表示に関する共同会議が開催され、「玄米及び精米品質表示基準の見直し」について論議した。

 これまでの論議通り、コンタミが発生する現状を踏まえて、現行の%(百分率)表示の義務付けを廃止し、(1)単一原料米については、「単一」の原料米である旨を、(2)ブレンド米については、○割等-とそれぞれ記載する制度に変更する…ことが了承された。

 パブリックコメントやJAS総会などを経て、正式に決定する。今後、実務的なことはQ&Aで示し、周知する考え。


-2008年7月28日-

◆米飯分野の好調が続く(コンビニ6月)

 日本フランチャイズチェーン協会はこのほど、6月のコンビニエンスストア売上高の統計結果を発表した。

 既存店ベースでの来店客数は10億3,713万人(前年同月比2.3%増)と3ヶ月連続プラス、売上高は6,001億円(同4.2%増)と2ヶ月連続のプラス結果で、「たばこ自動販売機用成人識別ICカードの導入地域拡大で、来店客数が増加したのに伴い売上高のプラスに繋がった」としている。おにぎり、寿司、弁当類が入る日配品の構成比は34.2%で、前年同月と比較して1.1ポイントのアップとなった。

 米飯関連商品の動きには「6月もセブンイレブン、ローソン、ファミリーマートなど大手チェーンで、具材や米にこだわった新アイテム投入を続けており好調を持続している。7月も前半はおにぎり100円セールなど販促効果等で、動きの良さは継続するが、中旬に入り暑さか?西日本でやや鈍化」(関係卸)と聞いているという。


-2008年7月25日-

◆19年産千円下げ、17年産百円下げ

 7月23日に行われた政府米試行入札の結果。19年産は、前回比1千円下げ程度とやや下げ渋った感じだが、増枠になったことで申込倍率も下がり、産地銘柄によっては予想以上に「お買い得」の下値札が拾われている。

 本社聞き取りでは、同じ関東産コシヒカリでも下値水準は千葉産1万5,000円(税抜き、以下同)に対して茨城産1万6,600円と、1,600円もの差が生じている。一方、新潟コシヒカリは一般コシが佐渡コシの1,181円高で、今回も産地銘柄の居所がメチャメチャ。会津コシ、千葉コシなどが狙い目だった。

 また、初めて提示された大阪在姿分は、産地在姿の落札より100~200円高かったもようだ。落札業者は183業者(前回比52増)。


-2008年7月24日-

◆コメ販売は5ヶ月連続で好調(6月スーパー)

 日本チェーンストア協会は7月22日、6月のスーパー売上高(会員数73社・8,713店)を発表した。

 既存店ベースでの売上高は1兆0,814億円(前年同月比0.9%減)と前月に続いてのマイナス結果。「食料品の売上は、引き続き堅調な推移を見せたが、衣料品、住関連部門の動きが鈍かった」としている。食料品については、「精米商品、総菜が好調な経過を示しており、全体的には特売品や価格凍結品の動きが良かった」とのこと。

 5ヶ月連続して好結果が続く精米商品には、「全国に店舗展開する大手チェーンが概ね好調で、数量ベースで10%増との事例も聞いている。ふりかけ、カレールーなど関連メーカーと組んだ販促キャンペーンが、当社の納入先スーパーでは消費者の反応が良かった。ただ、7月はさすがに連日の暑さで失速気味」(A米卸)との指摘が聞かれる。


-2008年7月23日-

◆宮崎コシ、8月1日頃から店頭発売(西日本末端)

 西日本の末端販売における新米・宮崎コシヒカリの発売。大手量販店で8月1~2日頃、生協・食品スーパー等で7~8日頃にそれぞれ予定している。今年産は良好な生育経過が伝わり、台風被害等により品質が低下した前年産に比べて、売れ行きが期待されている。店頭価格は5キロ1,980円~2,080円が主流となるもようだ。

 各消費地チェーンへの聞き取りでは、「仕入先米卸の入庫状況を見てからの判断となるが、現在ところ8月1日に5キロ1,980円での発売予定を組んでいる。まだ企画段階だが、今年は米への追い風が吹くため、鶏肉・果物など他の食材と共に宮崎フェアを打つ考え。米卸からの連絡では、品質に関してはかなり期待出来るとのことで、早目の発売とした」(A量販店バイヤー)。

 「前年産は品質低下で組合員に迷惑を掛けたことから、今年は8月の2週目以降の発売予定を組んでいた。しかし、先週末に現地視察したところ相当に良好な生育で、やや後悔している。生協組織の性格から慎重姿勢が求められたが、店舗向けは1日にも投入したかった。価格は5キロ2,080円を考えている」(B生協バイヤー)などの状況が聞かれる。


-2008年7月22日-

◆コシ相場、すでに1千円下げ

 コシヒカリの売り唱えは、政府米入札増枠発表(16日)直前に比べ、平均1千円程度下げているが市中の反応は鈍い。

 今のところ、こまち、ひとめで売れているのは着1万7千円以下のもの。入札の結果が発表される24日までは、買い手の模様眺めが続きくだろう。

 半面、19年産米で1万3千円台から1万4千円台前半のものについては、供給増の見通しが立たず、売り手市場の状態をなかなか脱しきれない。17年産政府米も「試行入札」の間は政府予定価格が高く、割安感はない。

 ただ、9月から17、18年産米の通常入札が始まる可能性があり、その場合は17年産の予定価格は大幅に下がりそうだ。


-2008年7月18日-

◆宮崎コシ、5日関東着1万6,800円売り

 新米・宮崎コシヒカリの商談が始まった。17日現在の売唱えは、8月5日関東到着条件で1等1万6,800円、9日到着条件で同1万6,300円。1万7千円割れのスタートは、23日に行われる19年産試行入札の応札価格にも影響を及ぼしそうだ。

 地元筋では、「(入札増枠アナウンス前に)関東の販売業者が置場1万7千円絡みでハシリの玉を手当てしたという話も出たが、九州圏内の業者が買った話は聞かれないし、とてもその価格では手が出せない」(九州の中間業者)。

 卸筋から入る買い打診は1万5,500~600円程度で、8月初旬以降の「価格が安くなってからの対応で十分のようだ。以前のように新米の分を他の商品の儲けで補えるような状況ではないし、消費者の新米コシに対する反応も鈍い」という。高温障害を懸念する声も出ている。


-2008年7月17日-

◆19年産は2万1千トンに増枠(政府米入札)

 7月23日に実施される政府米入札では、19年産の販売対象が14産地銘柄2万1千トンに増枠されることが決まった。

 前回まで提示されていた7産地銘柄は一律2千トン枠になったほか、新規に福島コシや茨城コシなど7産地銘柄が追加された。前回比3.4倍になったことで下値札が拾われることは間違いなく、不足感は一気に解消しそうだ。

 今回の増枠は、米消費が基本指針の予測より20万トン増大していることが背景にあり、次回8月入札も同規模の販売枠が提示される見通し。

 17年産は21銘柄5,250トンと据え置きだが、9月からは通常の備蓄米販売(17年産、18年産)の再開も視野に入りそうだ。


-2008年7月16日-

◆種子島コシ、収穫ピークは19日からの3連休

 鹿児島・種子島コシヒカリの収穫が始まった。今年の生育は「日照不足が心配されたが、出穂・開花以降の天候に恵まれたため熟れ具合が早い。

 収穫は今週末の3連休(19~21日)で一斉に始まるとともに、相当に進みそうだ」(関係筋)とされ、26~27日でほぼ終わりそうな状況。

 作柄も良好で、平年作を上回る見通し。初検査は商人系が18日、JAは19日が予定されている。


-2008年7月15日-

◆冷凍向けでも需要多い17年産米

 提示5,250トンが全量落札となった政府米入札の17年産では、チャーハン、ピラフなど冷凍食品メーカーを納入先に持つ業者も積極的に札入れしたもよう。

 西日本卸への聞き取りでは、「自社営業部からの要望で3回目で初めて、本気札で17年産米の手当に動いた。落札出来たのは北海道きららが按分で1万2,580円、青森つがるロマンが1万2,700円、岩手あきたこまちが1万3,200円といったところ。特に北海道きららは冷凍チャーハン、ピラフ等の原料米として、得意先のメーカーから調達要望が多い」(大手A卸)。

 「系列の米穀小売店と加工食品メーカー向けに、秋田あきたこまち、宮城ひとめぼれ、福島コシヒカリを、いずれも1万3,200円で落札した。17年産米は一定の古米需要から使い勝手が広く、品質に問題がない限りは納入先も使ってくれる」(中堅B卸)という。


-2008年7月14日-

◆宮崎初検査、7月22日の週後半からか

 宮崎産早期米の初検査は「24~25日頃を見込んでいるが、決まってはいない」(はまゆう管内)とされる。西都市でも同じ頃を予定しており、22日の週後半以降のスタートが確実なところか。

 県経済連によると、早期米の生育ステージは、6月30日現在で穂ばらみ期~乳熟期。生育進度は梅雨入り以降の低温及び日照不足の影響で、平年より5日遅れ。平年と比較して草丈は長く、茎数はやや少ない。


-2008年7月11日-

◆元農水大臣も政府米の販売増枠を要請(自民基本小委)

 7月10日、自民党の農業基本政策小委員会(西川委員長)が開かれ、米政策見直し論議を進めた。産地づくり対策のあり方については、参加が増えると助成額が薄まることや、肥料など資材費の高騰対策などを理由に、別途の対策を組むべきなど金額の充実を求める意見が出た。
 また、生産調整の達成県からペナルティ要請も出ている未達県に対する取扱いについては、県単位や市町村単位のペナルティは未達県の実施者に不公平感が生じ、助成金を減らすとますます未達になるとの意見が出た。農水省総合食料局の町田局長も「地域全体だと不公平になる」との認識を示した。元農水副大臣の宮越議員は、新規需要米について、補正予算を組んで追加で積み上げを図るべきとした。

 一方、元農水大臣の赤城議員からは、政府備蓄米の放出について「栃木コシが1万8千円乗せで結構だが、茨城産が放出されていない。ニーズがあり、早く出して欲しい」と要請した。これに対して、農水省は「3回の結果を分析。米価に影響しないように、検討したい」とした。


-2008年7月10日-

◆栃木コシ1,179円高で1万8千円乗せ

 7月8日に行われた政府米入札の結果は、19年産栃木コシヒカリが前回より1,179円高の1万8,073円(産地在姿、消費税抜き。以下同)まで急騰したほか、その他19年産も200~400円続伸。

 全農相対価格との比較では、宮城ひとめ・秋田こまち・栃木コシ・新潟コシが約3割高、山形はえぬき・富山コシが約2割高の水準まで上昇した。

 19年産、17年産ともに提示全量が落札となっており、米卸からは「火に油を注いでいる。生産者に反映されず、卸業者のみに負担を強いる入札。7万トンを政府買入れした秋田こまち、新潟コシは少なくとも1万トン水準で提示すべき」の声も。次回入札は23日頃に実施される見通し。

 「今回は修正を見送ったが、買い手の意見を聞いて検討中」(計画課)とメニュー見直しの方向も示唆されるが、9日段階で買い手が期待するような水準での増枠気配は感じられなかった。今回は、312業者(前回比3増)が参加、うち落札は131業者(同16増)だった。


-2008年7月9日-

◆7月実施は困難に(SBS入札)

 20年度第1回SBS入札は、7月実施が困難な状況となった。農水省は8日午前段階で公告を行っておらず、入札までおよそ3週間を要するため。

 農水省の担当部署では「GOサインが出れば、行える準備は出来ている」(貿易課)としているものの、商社筋などは国の政策的な思惑を懸念し、明確な方針を打ち出して欲しいとの思いが強い。

 「実需者からは問い合わせが入っている。期限に余裕(昨年の1回目の船積みは9月12日)があるものの、こちらとしても早く実施して欲しい」(商社筋)という。

 外国側の輸出は「タイ・ベトナムが出すなど柔軟な対応になっているところがある一方で、中国がはっきりしない。中国が無理とすると、2万5千トンの枠が埋まらないかもしれない。ただ、米国との契約栽培があるし、米国サイドも国に対し実施するように働きかけているのではないか」と見ている。


-2008年7月8日-

◆北海道もち、競争倍率へ(20年産契約栽培)

 全農による21RYもち米契約栽培の購入申込締切は7月7日。全国一斉で唯一、提示された20年産北海道米(1,259.7トン)は競争倍率が付くことなったようだ。

 「需要者提示分(20年産米は6,028.2トン)だけでは足りなくて、全国一斉にも申し込んだ実需者があると聞いている。さらに、倍率が付くという話から、実績の少ないところが多めに申し込でいるようだ」(関係筋)とされる。

 一方、需要者別の20年産提示総量は2万1,572.73トンで、こちらもほとんどが結び付きそう。既契約数量と合わせても6万5千トン。20RYの19年産米実績(6万8千トン)に比べ少なく、契約栽培は数量確保が優先される見通し。


-2008年7月7日-

◆加工用米も20年産から収穫前契約を導入

 全農は加工用うるち米の販売で、20年産米から収穫前契約を導入、年3回に分けて契約する手法に変更する考え。これまでは出来秋の10月頃に販売数量・価格を提示し、実需者から申込みを受ける年1回を基本(出来秋時は出荷契約の約9割を提示、その後の集荷状況を踏まえて追加というケースも)としてきた。

 実需者筋によれば、これを収穫前に全体の約半分を提示し、残りの半分を2回(出来秋と年明けか)に分ける格好のようだ。「収穫前というからには、今月末までに具体的な話が出るのだろう。こちらとしてもMA米など原材料手当てに不安が出ており、手法自体は歓迎する」とされる。全国出荷団体による20年産米の取組計画は17万8千トン(農水省への変更報告は7月15日まで)。

 一方、6月中旬現在における水田農業推進協議会の作付集計では、2万6,825ha(平年収量ベース14万2千トン)となっている。販売価格は、MA米の価格上昇などから、値上げされる公算が大。なお、地域流通農業者(実需者との直接取引)の取組数量は「手続きが終わっていない」(農水省)とされ未定。今月中には固まる見通し。


-2008年7月4日-

◆生産調整は目標の3割、約7万ha未達(6月中旬)

 20年産米の生産調整は、前年産比10万ha削減目標に対して6月中旬現在で3割程度にとどまり、未達面積は前年産と同じ7万ha規模が見込まれることが明らかになった。

 長期5年契約の拡大分に10a当たり5万円の踏切料などを助成する緊急一時金(水田水田農業活性化緊急対策)の実施見込面積も2万5千haにとどまっている。未達分を数量換算すると37万トン程度になる計算。

 農水省は、過剰作付分について、引き続き非主食用米として販売契約の締結を指導する一方で、過剰作付県の取扱いを検討する方針だが、未達解消はかなり厳しい情勢だ。


-2008年7月3日-

◆銘柄・数量メニュー前回と変わらず(8日政府米入札)

 農水省は7月2日、来週8日に実施する3回目の政府米入札の販売メニューについて、対象銘柄・数量ともに前回と変わらずで提示した。

 「産地や販売業界から情報収集し状況を分析中で、検討する時間をもらった」(計画課)としており、センター価格より2割以上高くなった栃木コシの提示数量を含め、すべて前回に据え置いた。条件も(1)1銘柄10トン単位で最高100トンまで(2)在庫産地の在姿渡し…と変わらず。

 同省では、見え始めた20年産の姿も考えながら次回(今月22日の週)以降の入札について慎重に検討する方針を示している。なお、試行入札は、コメ価格センターで20年産入札が始まるまで(8月一杯)最低でも継続する見通し。


-2008年7月2日-

◆八重山の収穫8割終了、ひとめは1等主体

 沖縄ひとめぼれの収穫は、八重山地区で8割方が終わり、同地区の検査は来週あたりから終盤に向かう模様。与那国でも検査が始まり、本島の県北は来週から開始の見込み。

 県内の卸筋によれば、仕入れは「いまのところ石垣島(八重山管内)のみのため、ほぼ1等米が入っている。県産米はどうしても着色の傾向が見られるが、粒自体はしっかりしている」とされ、食味は平年並みのようだ。

 末端の売れ行きは「米全体が良くなっているものの、こと新米に限れば平年並み」との見方。ひとめぼれの末端価格は5キロ2,180円。19年産コシヒカリが1,980円などで売られており、価格的な魅力が薄いためのようだ。


-2008年7月1日-

◆19年産政府米のメニュー増枠を希望(卸)

 7月第2週に予定される3回目の政府米試行入札へ向けて、行政は米卸など買い手に対し、販売手法やメニューについて意向調査を行っているが、車側販売の実施、提示銘柄の拡大、販売数量の増枠など初回直後と同じ要望が出ている。

 西日本有力米卸への本社聞き取りでは、「19年産米は新潟コシヒカリを2万1,800円、17年産富山コシヒカリを1万3,300円で落札した。平均価格より高目だが量販店向けPB商品向けと、持ち帰り米飯チェーン向けブレンド材料として絶対確保が必要だった。行政には19年産メニューの増枠希望を伝えておいたが、他卸からも同様なニーズが吸い上げられているようだ。時期的にも7月中にコシ系の調達を希望する卸が多い」(A卸・仕入本部長)。

 「19年産米は、生協向けに山形はえぬきを1万5,900円、17年産米は業務向けに山口コシヒカリを1万3,100円で確保した。19年産米は新潟コシが欲しかったが、次回は若干冷えると見て見送った。19年産米の提示メニュー拡大の声が大手卸を含め強く、期待出来るかも」(仕入課長)との指摘も。


-2008年6月30日-

◆コメ不足、政府米入札前より深刻化

 2回行われた政府米入札だが、コメの消費増に追いつかず、全国各地で卸、小売りの在庫が底を見せ始めている。

 コメの消費量について、国は毎年1%程度の需要減退を見込んでいるが、小麦粉製品を始め副食類の値上がりによる春先からのコメの消費が増加に転じていることは明らかだ。1%減と見込んだものが前年並みなら8万トン、1%増に逆転したら16万トンの狂いを生ずることになる。

 市中取引では売り物の涸渇が著しく、「売りメニューがこれほど淋しくなったのは記憶にない」(日本農産情報)と言われている。政府米入札が始まる前の5月は相場は上昇しながらも、取引きは活発だった。

 現状はうるち米全般に「無い物高」の様相を呈し始めている。火事で消防が出動したが、火の勢いが強すぎて(消防車の台数が足りなくて)、放水前より火の手のが強まっているような図である。農水省も「入札試行」だなどと、悠長なことを言っていられる状況ではなくなっていることを認識すべきである。


-2008年6月27日-

◆市丸勝一新社長が就任会見と事業報告(大阪第一食糧)

 (株)大阪第一食糧(大阪・浪速区)は6月25日、市丸勝一新社長の就任記者会見を行い、経営方針を示すとともに第8期(19年4月1日~20年3月31日)の業績を報告した。

 24日の取締役会で代表取締役社長に選任された市丸社長は、「奥ノ博久前社長が健康上の理由で退任されたのに伴い、大変厳しい時期ではあるが社長に就任することになった。本日は、全社員に3つのキーワードを私の方針として示した。1つは変革で、まだ事業協同組合からの気持ちから脱し切れておらず、はっきりとした意識改革をお願いした。2つめはトライで、これは特に小売営業担当に向けてもう一度挑戦意識を持ってもらいたいとお願いした。3つめはチャレンジで、異業種企業と組むなどして、新たな商品開発に取り組んでいく」とした。

 同社長は、まず自らが率先して示すとして、社長室と社長専用車を廃止したことを明らかにした。また、前期の業績については、売上高208億1,200万円(前期比84.6%)、米穀販売実績137万俵(同83.2%)、経常利益5,000万円(同109.9%)で、「売上高は37億9,600万円の減収となったが、これは卸間での玄米販売が縮小した結果。量販店、外食取引は10%売上高が伸びており、この分野を積極的に伸ばしていきたい。今期は、利益を最低ライン5,000万円に設定し、数量実績では2%程度のアップを目指していく。また、累損がまだ残っており、これを第9期~10期には解消していきたい」と説明した。


-2008年6月26日-

◆栃木コシ699円高、富山コシ869円安(政府米入札)

 6月24日に行われた第2回目の政府米試行入札の落札加重平均(産地在姿、消費税抜き。以下同)は、▽17年産1万3,320円(前回比164円安)▽19年産1万7,421円(同206円高)となった。

 入札直前に不足感の強かった19年産栃木コシヒカリは1万6,894円(前回比699円高)と、市中相場と同じ水準まで上伸した。一方、富山コシヒカリは1万7,450円(869円安)まで下げた。

 その他の19年産は、前回比100円内外での上げ下げにとどまった。17年産は、7銘柄に落札残(前回3銘柄)が発生し、下値探り応札対応が見られた。


-2008年6月25日-

◆新潟米の進化をアピール(コシBL)

 新潟県では、新潟コシカリBLの販売表示方法などを論議しており、今月中旬に開かれた第2回新潟米の情報提供のあり方に関する検討会では、「(環境にやさしい、農薬を減らしているなど)新潟米が進化していることを消費者にアピールすることが必要」との方向を確認した。

 店頭表示、精米表示については販売業者の判断が必要となるため、産地からの情報発信はそれらと区分して検討していくこととした。

 米袋のBL表示については、「販売業者の責任で、産地が強制する話ではない。BLと従来コシが混在して流通しているなかで、米袋での区別表示は面倒だしコストもかかる」(関係筋)との指摘もあり、当面、消費者や流通業者にプラスメッセージとして受け止められる情報発信を先行して進めることになりそうだ。

 論議を契機に県内の末端販売では、店頭BL掲示や区別販売などの動きも伝えられるが、「消費者の購入行動に変化は見られない」(同)との声も。


-2008年6月24日-

◆コシ系が人気(広島の末端販売)

 広島市内における精米販売ではコシヒカリ系が好まれる傾向で、自県産を筆頭に北陸、中部など各地区のコシヒカリが棚の多くを占める。

 6月上旬時における精米売場チェック(5キロ当たり)では、▽ユアーズ(広島県内に41店、岡山県内に1店と合計42店の食品スーパーを展開)=広島コシヒカリ1,880円、長野コシヒカリ1,980円、新潟コシヒカリ2,780円、岩手ひとめぼれ1,980円(納入は(株)オクモト)▽そごう=(全国に12店の百貨店を展開)広島コシヒカリ2,180円、無洗米タイプ2,280円、新潟コシヒカリ2,780円、島根仁多コシヒカリ3,780円(納入は全農広島直販)といったところ。

 同地区の精米販売には、「広島市は中国地区で最大の消費地であり、他県に比べ県外産米も多く流入する。基本的には長年に渡りコシヒカリ志向が強く、中でも地元の広島コシヒカリが一番の人気。最近ではあきろまんの知名度もアップしつつある。新潟を始め北陸等のコシヒカリの動きも良い。

 また、ここ1~2年ではひとめぼれ、はえぬき等の東北銘柄も店頭での露出が高まりつつある。島根仁多コシヒカリは高額だが、固定ファンが存在する」(某量販店)との指摘が聞かれる。


-2008年6月23日-

◆3月決算は減収増益(神明)

 (株)神明(神戸市・中央区)の2008年3月期決算は、神明単体で売上高が1,311億7,100万円(前期比2.8%減)、営業利益16億4,900万円(同69.2%増)、経常利益17億2,300万円(同63.3%増)との減収増益となった。

 年間の米販売数量は玄米換算で50万7,000トン(同2.8%減)で、玄米販売分のマイナスが影響したとのこと。神明マタイ、東京中央食糧などグループ各社の合計売上高は約1,950億円となっている。

 次期見通しについては売上高1,379億9,500万円、経常利益23億6,900万円、米販売数量53万7,700トンを目指す。

 今年3月にグループ4社を集約させる形で東京本社ビルを完成させた同社では、現在のところ2ヶ所の精米工場建設のプロジェクトを持つ。丸紅と共同で設立した(株)ウーケの無菌化米飯工場(富山県入善町)は平成21年1月の稼働が、また千葉県印旛地区の精米工場は当初計画より遅れ気味ながら21年度中の稼働が見込まれる。


-2008年6月20日-

◆中山物産、統合精米工場が完成、稼働開始(大阪)

 大阪の米穀販売業者である中山物産(株)(八尾市太田、中山棟司社長)はこのほど、BG無洗米工場に隣接する敷地に、本社、倉庫、精米工場からなる新棟を建設。従来の本社工場の精米設備2ラインを移設すると同時に、東洋精米機製作所の精選機器を各ラインに拡充した統合精米工場を完成させ、稼働を開始した。

 同社は明治8年創業の老舗米穀業者。大阪府下を中心に商圏を拡げ、若手営業の起用によってユニークな独自商品を企画提案する提案型営業を展開、最近では月産2,500トンを超える急速な成長を遂げている。

 米穀業界は周知のとおり厳しさは増すばかりだが、中山社長は、「今後さらに厳しくなるだろう業界の状況を踏まえ、それに打ち勝つための体制作りが急務」とする考えから、安全・安心をアピールできる商品作りと徹底した合理化を実現するため今回の設備投資を断行したもの。さらに同社は、消費者に安心を与える方法の一環として「美味しく召し上がれる目安期間」を米袋に印字する提案も行っていく方針という。


-2008年6月19日-

◆19年産新潟コシなど4銘柄1千トン提示(試行入札)

 農水省は、第2回目となる政府米の試行入札公告を行った。

 初回入札(9日実施)に対し、19年産の宮城ひとめぼれ、秋田あきたこまち、新潟一般コシヒカリ、富山コシヒカリ-4銘柄の販売予定数量が1,000トン(前回700トン)にわずかながら増枠となった。

 その他は、産地銘柄・数量ともに変わらずで、17年産21銘柄5,250トン、19年産7銘柄6,100トンの計1万1,350トン(前回比1,200トン増)。

 条件は、(1)応札は、1銘柄につき10トン単位で最高100トンまで(2)産地倉庫における在姿での受渡し(3)引取期限は翌月末(7月31日)…など変更なし。24日に実施される。


-2008年6月18日-

◆入札ルール、20年産も現行手法を継続(センター運営委)

 コメ価格センターは6月17日、運営委員会を開催し、決算・事業報告について意見交換した。

 消息筋によると、入札ルールについては「(現行の取引手法は)複雑すぎる」との意見が出たものの、「毎年ルールを変更するのもいかがなものか」「19年産入札は特殊要因(米緊急対策の実施)があり、途中で売る物がなくなった」などを背景に、ルール変更を求める意見は出ず、継続することが決まった。

 現行入札は、通年・期別・定期注文・特定・日常の5取引のうち「定期注文取引」だけが活用されている状態で、将来的には取引手法の整理も検討課題に挙がりそうだ。


-2008年6月17日-

◆米穀関連の被害軽微、政府米引取も支障なし(地震)

 6月14日、マグニチュード7.2(暫定値)、最大震度6強(岩手県奥州市、宮城県栗原市)の地震が発生、「岩手・宮城内陸地震」と命名された。

 同日、東北農政局は、農政局長を本部長とする地震災害対策本部を設置した。16日現在、本社聞き取りによると、岩手・宮城県とも米卸・小売関係では、「(16日正午現在で)被害報告はない」(岩手事務所・計画課)、「一部の倉庫で荷崩れなどが見られるものの、大きな被害はない」(東北農政局・食糧部)とされており、先に行われた政府米試行入札の落札玉引取りにも「影響ない」(同)としている。

 農水省が16日にまとめた被害状況(15日19時現在)によると、農地・農業用施設(岩手・宮城、山形)関係では、▽農業用ダム貯水池への土砂流入等=6カ所▽農業用水、ため池、頭首工、農道等の損壊=75カ所▽農地の損壊=4カ所-となっている。


-2008年6月16日-

◆新潟コシ応札、2万1千円台に集中か(試行初回)

 6月9日の試行入札は、324業者が応札し、落札は109業者だった。年産別の落札(延べ)は、17年産=約150業者、19年産=約100業者-程度のもよう。全般的に、中小業者が多い傾向だったと見られる。

 19年産新潟コシヒカリは、平均落札(税抜き)2万2,011円。本社聞き取りによると、下値2万1,600~上値2万3,000円台。落札当落線上の2万1千円台に応札が集中していたもようで、よほど増枠にならない限り、次回の落札平均は期待ほど下がらないものと予想される。

 また、19年産秋田あきたこまちは、平均落札(同)1万7,523円。本社聞き取りでは、1万6千円前後での落札が複数確認されており、平均価格以上で大口の落札があったものと推定される。当該業者が必要数量を確保していれば第2回入札の平均は大きく下がりそうだ。


-2008年6月13日-

◆国際相場下げへ、SBS実施へ機運高まる?

 20年度SBS入札の第1回は6月12日午前段階で、商社に対し実施についてのアナウンスが行われていない。

 「4回の実施を考えれば、各回の間隔からそろそろあってもおかしくない。これまでは実需などから期待を含めた話が出るものの、結局は噂レベルで終わってしまった」(商社筋)とされるが、タイ産米の国際相場が下げに転じたことから実施に向けての機運は高まりそうだ。一方、一般輸入は「噂自体出ない」状況。

 農水省が6月11日に公表した米国農務省報告によると、タイ産うるち精米のFOB価格は6月第1水曜日で850ドル/トン前後(砕米混入率10%)。5月21日に1,018ドルと史上最高値を更新した後、ベトナムが7月から輸出を再開するとの情報を受け下げに転じている。


-2008年6月12日-

◆新規開拓材料に棚田米が脚光(九州の外食業界)

 九州地区の外食企業では、各県別に地元産銘柄を採用するケースが多く、新営業年度に入った4月以降から20年産へ向けた前哨戦がスタートしている。

 新規開拓に絡む話で最も多いのはヒノヒカリだが、今年の特徴は「山間部における棚田米が他社との差別化として、提案材料として用意する業者が増えている」(福岡卸)との指摘が聞かれる。

 実際のところ福岡、大分等を基盤とするチェーンでは、「比較的に米使用数量が少ない居酒屋業態など、保有するブランドのひとつを対象に棚田米を指定する事例が多い」とのこと。理由は稀少価値のある米としてアピール効果が大きい点で、「折り込みチラシやメニューでPRしている」とのこと。

 このため新規参入を目指す業者は棚田米を確保した上で、「まずは少量契約で口座を開設し、実績を積んでメインの業態へも営業を掛ける戦略」(同)という。既存卸では「対抗策は準備済み」とのことだ。


-2008年6月11日-

◆過去最高の324業者が応札(政府米)

 6月9日に行われた政府米試行入札。有資格者474業者のうち、324業者が応札し、109業者が落札した。

 従来の政府米売渡し入札とは位置づけが異なるが、応札業者は政府米の入札制度がスタートした16年4月以降、最多だった昨年7月の270業者を2割も上回り最高記録を更新した。

 申込数量も、1銘柄上限100トンの制限付きながら昨年3月以来の10万トン超。申込数量の10万トン乗せは、18年6月、7月、19年3月に次いで4回目となる。

 過去2年、春から夏にかけて政府米の需要が増える傾向にあり、昨年も春季の販売抑制でヒートアップしたのは記憶に新しい。今回、隔週で実施が予定されている試行入札も当面は高い参加率で推移するものと見られる。

 参加者からは、「1銘柄当たりの販売数量が少なく、増やしてもらいたい」「地方業者ほど運賃で損をする。在姿を止めて従来の条件に戻して欲しい」などを要請する声が聞かれる。


-2008年6月10日-

◆沖縄ひとめ、6日の初検査は全量2等(みやぎ米屋)

 沖縄ひとめぼれの初検査が6月6日に行われた。みやぎ米屋が15袋(30kg紙袋)実施したもので、等級は充実が劣ることから全量2等の格付け。「有機無農薬に取り組んでいる生産者2名分が対象。例年に比べ虫害は少ない」(関係者)とされる。

 JA玉は6日段階で生産者3名による搬入に留まり、検査は9日の週に延期。「4日に搬入された玉を籾乾燥したところ、こちらは昨年より充実が良かった。作柄は昨年並みとの声が聞かれる」という。9日は機械メーカーのテストが行われるため、収穫が進む見通し。

 JA検査は今年も月・水・金曜日を予定しており、11日・13日の検査量は膨らみそうだ。なお、今年は2月植え分が低温の影響を受けたことで、遅く植えたものと時期格差が縮まる見通し。


-2008年6月9日-

◆仙台周辺量販店で小袋アイテムが充実

 宮城県内の量販店でも都市部を中心として、1キロ~2キロの小袋アイテムが充実しつつあり、「今後の新店計画に伴う重要テーマとなっている」(県内業者)という。

 背景には、JR仙台駅を中心に地下鉄沿線などへの大規模マンション開発があり、「郊外型店舗では週末にまとめて購入するパターンに対し、都市部では勤め帰りに総菜等と一緒に買う購買行動が目立っている」(同)とのこと。このため持ち帰りが容易な小袋アイテムのニーズが高まり、「多少割高でも購入する消費者が少なくない」との報告も聞かれるという。

 実際に市内ダイエー店舗6月上旬時のチェックでは、目分量ながら2月時の1.5倍に小袋アイテムが拡大していた。内容は、地元卸による宮城ひとめぼれ、ササニシキ、たきたて、まなむすめに、周辺県卸(パール系含む)の東北銘柄を集め独立したコーナーが作られていた。この動きは今後もしばらくは続くと見られ、「新たな需要の喚起を期待すると同時に、新アイテム等で他業者の食い込みを警戒」(同)する。


-2008年6月6日-

◆20年産米、生育は平年並みに推移(北海道)

 北海道農政部はこのほど、6月1日現在における農作物の生育状況を公表した。

 それによると、5月の天気は数日の周期で変化、1日にオホーツク海側で最高気温が30℃以上の真夏日となったが、9日から13日にかけては3月下旬並みの強い寒気が入り、降雪・降霜が観測されるなど寒暖の差が大きかった。気温は月を通しては平年並み、降水量も同様で、日照時間だけが平年を下回った。

 水稲の移植作業は平年並み(農作業遅速は平年比早1日)に終了、その生育も平年並みに推移している。


-2008年6月5日-

◆ジャスコ都内店に8キロ袋商品が登場

 ジャスコ都内店に先週末から石川ゆめみづほ8キロ袋商品が、2,780円で平積み方式で登場した。新潟こしいぶき2,980円に続く8キロ袋商品で、今春から拡大した4キロ袋商品と共にバリエーションが大きく広がった。

 これら4キロ、8キロ袋商品は関西地区店舗から投入がスタートし、首都圏を始め東日本地区に拡大しており、「大容量タイプの精米商品で、消費者が購買意欲を喚起するのは2,880円~2,980円前後。10キロ袋では価格転換が困難なため、8キロ袋商品を投入していった。4キロ袋商品は石川ゆめみづほ1,480円で、選択肢を増やす目的」(関係卸)という。


-2008年6月4日-

◆アメリカ米作付減の可能性(農水省・商社意見交換会)

 先月、農水省で行われた商社との「国際的な食料需給の情報に関する意見交換会」の概要がまとまった。今後の穀物価格については、昔のような安値に戻るという楽観した見方は出来ないなかで、天候リスクなど様々な変動要因に注視していく必要があることを確認した。米については、

 ▽自給的穀物で貿易率が他の農産物より低いことに留意する必要があり、一国での需給変動が貿易や国際価格に大きな影響を及ぼす状況下で、現在、輸出国による輸出規制が実施されている。

 ▽豪州は、過去2年の干ばつにより壊滅的打撃を受けており、マイナークロップである米に水を使えないことから生産量は激減、輸出余力がなくなった。

 ▽アメリカは、水利権の転売により、水を要さない作物への作付転換が進んでおり、米の作付が減る可能性があることに加えて、中粒種が短粒種と同等の値段になってきているため、今後短粒種の生産が落ち込む可能性がある。

 ▽中国は積極的増産に努めているが、輸出余力を獲得するレベルまではたどりつかない可能性がある▽中国四川省の地震や、ミャンマーのサイクロン被害の影響も米の需給に影響してくる可能性がある…などの意見が出された。

 出席したのは、伊藤忠商事、兼松、住友商事、豊田通商、丸紅、三井物産、三菱商事の7社。


-2008年6月3日-

◆宮崎コシ2千2百トン計画、良質米の販売へ(主食集荷)

 宮崎県主食集荷(協)は5月29日、取引卸を招いて「産地報告会」を開催した。

 20年産コシヒカリの集荷・販売計画は、前年と同じ2,200トン。産地サイドでは19年産米の品質低下を受け、危機感を持って生産に取り組んでおり、今年は「(需要者に)認めてもらえるような品質の米が販売できると確信をもっている」(関係者)という。

 生育進度は平年比3日程度の遅れだが、作柄は平年並みの見込み。販売価格については「買ってもらえなければ話にならない」とされ、需給バランスに沿った価格に落ち着くとの受け止め方。


-2008年6月2日-

◆高知コシの集荷計画、前年と同じ8,500トン

 高知20年産早期米の系統集荷計画は、南国そだち400トン、ナツヒカリ1,000トン、コシヒカリ8,500トンの計9,900トン。コシヒカリは前年計画と同じで、ナツヒカリは200トンの増加。

 「生産者による出荷契約は5月末が締切り」(JA関係者)とされ、6月半ば以降には具体的な状況が見えてくる。

 また、生育については「順調で、進度は平年並み。コシヒカリのステージは、分けつ最盛期に近い段階。草丈は若干低く、分けつは平年並み」とされる。


-2008年5月30日-

◆BL表示、情報提供の検討会を30日立上げ(新潟県)

 新潟県は、コシヒカリBL表示の具体的な方策を検討する「新潟米の情報提供に関する検討会」を5月30日に立ち上げる。

 今年3月にまとめた「新潟米ブランドの強化に関する検討会」で、(1)消費者からの分かりやすい表示を求める声に応え、コシヒカリBLの良さを消費者に十分理解を得るため、産地として消費者、生産者、流通関係者、表示責任者の理解を得ながら、精米袋への表示についても何らかの対応を進めることが必要(2)消費者から遺伝子組み替え米やブレンド米等と誤解されかねないことから、県、生産者、流通関係者が一体となって消費者に対する十分な情報提供をすみやかに行う(3)消費者の理解が得られ、ブランドの強化に結びつく表示方法は、新たな検討会を立ち上げ、十分な研究・検討を行う必要がある(4)精米袋への表示は、販売者の判断・責任で行われることから、関係者の理解と協力が不可欠で、十分に認識して進めていく必要がある…などの提言をまとめていた。

 第2ステップの新検討会の委員は、消費生活の学識経験者や生産団体、流通団体、県などの関係者ほかマーケティング専門家を加えて10名程度となる予定。

 泉田県知事は、一部の販売でBL表示が始まっていることに対して、「小売段階で情報が提供されていくことは良いこと」としているほか、「アンケートをやる予定で、一部のものから実験的にトライアルでやっていく」として、BL表示に向けたマーケティングを進める考えを示している。


-2008年5月29日-

◆外食がレジ脇で精米販売も

 米への追い風が続く環境下で、外食各社ではおにぎりをメニューに加えたり、小袋での精米商品を店頭販売するなどの動きが出てきている。

 おにぎりを主に朝食メニューとして検討するのは首都圏A社。中華メニューを主力とする同チェーンでは珍しい取組みで、「実験的に前年産で提供した事例はあるが、米への関心が高まり、6月中旬を目途に本格導入を」(購買部長)とのこと。基本的には現在使用中の東北銘柄を流用する予定だが、「価格次第だが、魅力ある提案があれば考慮も」とする。

 一方、西日本のBフェミレスチェーンでは、「スーパーでの好調な動きに触発され、レジ脇で1キロ等の精米商品を置こうと考えている。可能なら店舗立地により地元米を揃えたいので、既存の仕入先を含めて6月中には商談に入る予定」(商品部長)とのこと。


-2008年5月28日-

◆19・17年産、来月9日から試行入札(政府米)

 農水省は5月27日、国産政府米の販売再開を決め、6月9日に実施する入札公告を行った。

 一部銘柄の不足感や卸間売買での価格上昇が見られる一方で、センター上場がほとんど終了していることから、需給動向を的確に把握するために19年産を含めて特例的に「試行入札」を行うことにしたもの。当面、隔週で実施する。

 初回入札の対象は、19年産7銘柄(各700トン)4,900トンと17年産21銘柄(各250トン)5,250トンの合計1万0,150トン。

 ポイントは、(1)国内産の需給や価格に悪影響が生じた場合、中止を含めて検討する(2)1社当たりの応札は1銘柄につき、10トン単位で最高100トンまで(3)受渡しは在庫倉庫における在姿渡しで、車側販売は実施しない(4)初度入札のみで、再度入札・不落札玉の随意契約販売は実施しない-の4点。

 落札米穀の引取期限は、入札実施日の翌月末まで。従来通り、入札翌日に結果を公表する。入札参加の有資格者は、5月27日現在で474業者となっている。


-2008年5月27日-

◆開店セールで茨城コシ10キロ2,980円(ダイエー)

 弁当など中食食品を機軸としたダイエーの新業態フーディアム2号店が5月24日、川崎市内のJR武蔵小杉駅近くにオープンした。

 安全・安心、健康、上質をコンセプトとした食品スーパーで、1号店である多摩店と同じく米飯類には新潟コシヒカリ100%使用をPRする。24日、25日の2日間が新規オープンセールとして、茨城コシヒカリが5キロ1,580円、10キロ2,980円で集客の目玉として販売された。

 こうした米飯加工アイテムに産地銘柄を前面に出す手法は、大阪のイズミヤを始め各地で広がりつつあり、「今後は中堅規模スーパーにも拡大していく見込み。納入米卸には新規開拓チャンスと共に、コンタミ等の安全対策が厳しくなる」(関係卸)との指摘を聞く。


-2008年5月26日-

◆「2番手」のこまち、ひとめが安い

 うるち米相場は調整局面に入り、新潟コシの上げが止まり、先週は福島・関東コシ、秋田産こまちが反落した。

 ここへきて目立つのは、秋田産以外のあきたこまち、宮城産以外のひとめぼれの下げ幅が大きいこと。3月以降の急騰相場のなかで秋田産こまちや宮城産ひとめの上げに「連れ高」となってきた茨城こまちや福島ひとめが5月9日以前の高値に比べると500~1,000円幅で下げているもの。

 全農、全集連ではこれらの銘柄も、ほぼ例外なく契約が完了しているが、卸業者段階で今後在庫に余裕が出るとすればこのクラスの銘柄になる確率が高い。さらに下のB銘柄の相場は、政府米との兼ね合いで需給環境が流動的であり、当用分の暫定仕入れ価格という色彩が濃い。


-2008年5月23日-

◆秋田のコメ生産、農協・卸と協力で(イオン)

 大手量販店イオン(株)が秋田県内でコメの生産事業に参入するとの報道に対し、秋田おばこ農協は「事実に異なる点がある」との内容の文書を出している。

 主な内容は(1)20年産米で生産数量1,000トンは800トン(2)栽培基準はイオン指導によるものではなく、県農業試験場と秋田おばこ農協が行う(3)農協を排除した米の仕入との内容となっているが、出荷はすべて農協、米卸(精米)を経由して行う―の3点。

 この件についてイオン本社では、「秋田県内の農業組合法人たねっこに生産委託するもので、農協や米卸を外しての仕入とは発表していない。20年産米の生産に際しては、おばこ農協や米卸とも協力して取組んでいく考え。数量は約1,000トンを予定している。栽培指導についてはイオンPB米商品として企画するため、当社独自のDNA鑑定等を実施させてもらう考え。栽培基準は産地の特別栽培米基準を適用する」(広報室)としている。


-2008年5月22日-

◆20年産系統もち、販売価格は上げに転換か

 21RYもち契約栽培の諸条件は、既報の提示数量の項目(販売計画の7割が上限)以外でも、大枠は前年度と変わらない見通し。

 ポイントとなる(1)複数年契約は3カ年が対象(20~22年産米)(2)20年産販売価格は基準価格に対し±5%で決定…となりそうだ。

 基準価格は「この段階で(現行の販売価格に対し)上げてしまうと、20年産米の生産に影響する懸念があり、現行価格スライドで検討していると聞いている。ただ、販売価格はいろいろな生産コストのアップや世界的な穀物事情などから、これまでのように下げることは止めて欲しいと上部団体に伝えている」(JA関係者)という。

 一方、基準価格を上げたい考えの産地もあるといわれ、全農がバランスをとるため「調整を図る場面も出てくるかもしれない」と指摘する関係者も。


-2008年5月21日-

◆07年の米麦卸倒産10件・負債72億円(帝国データバンク)

 帝国データバンクによると、2007年度(07年4月~08年3月)の米麦卸の倒産は10件、負債総額72億31百万円で、件数・金額とも前年度を上回っている。

 東京支社情報部・阿倍史朗情報編集課長が全国米穀工業の総会後の講演「倒産動向と危ない会社」で語ったもので、倒産は「米穀小売業も増加傾向にある。スーパーは高い水準が続き、地方のスーパーで苦しんでいるところが多い。食品スーパーも体力が弱っており、他店舗展開しているところでは撤退するなどの動きが見られる」という。

 危ない会社の見分け方としては【ヒト】代表者の交代、幹部社員の退職など【モノ】製品開発と設備投資、取引先の倒産など【カネ】収益状況の傾向、支払い条件の変更など-の3点を取り上げて、それぞれのポイント説明した。「客のところに行って様子を見るなど現地確認をし、前回と比べてどのくらい変わっているかをチェックすることが大切」という。

 また、取り込む詐欺を防ぐため、パクリ屋に見られる特徴として▽設立の経緯▽代表者▽業種▽取引銀行▽業績▽取引実績の裏付けが乏しい▽調査依頼が増加…の項目を挙げた。


-2008年5月20日-

◆近畿、東海を中心に新規出店(ハークスレイ)

 持ち帰り弁当店ほっかほっか亭を運営する(株)ハークスレイ(大阪市)はこのほど、平成20年3月期の連結業績結果の概要を発表した。

 売上高は247億70百万円(前期比1.5%増)、経常利益13億31百万円(同48.4%減)、当期純損失29億46百万円(前期は当期純利益10億49百万円)となり、「持ち帰り弁当事業ほっかほっか亭では玄米を商品化した玄米シリーズや、兵庫県尼崎市と共同開発したメタボ対応のヘルシー弁当等が好評であった。ただ期末店舗数が36店舗減少したなどの影響が出ている」としている。

 今期は5月に連結子会社化した店舗コンサルティング支援のTRNコーポレーション(株)と、経営に関するコミットメントを高め食材、資材の共同購入などを進めていくという。新店の出店に際しても「同社のノウハウを生かし近畿、東海地区を中心に新規出店を進め、顧客満足度の高い店舗を実現していく考え」としている。


-2008年5月19日-

◆20年産もち契約栽培、提示は上限7割の見込み

 全農による21RYもち契約栽培は、前年と同様に販売計画数量の7割を上限に取り組まれる見込み。20年産米は昨年6月の複数年契約で約4万3千トンが結び付いており、既契約分のある産地は上限枠からその分を差し引いた数量になる。

 前年度の19年産契約栽培は、既契約分と提示数量を合わせ7万1千トン規模で取り組まれた。

 20年産米の提示については「JAの意向などを聞いたうえで数字を詰めたい」(某産地)とされ、未だ数量を固めていないものの、配分枠は19年産米と同じ数量という。19年産米の取組数量(7万1千トン)から20年産米の既契約数量を引くと2万8千トン。前年5月に提示された19年産米に比べ約2倍となるが、系統もちの契約状況は前年より好転していることから、3万トン近い提示の可能性は十分ありそうだ。

 なお、市中相場が強含みにあることから、20年産基準価格は現行の19年産販売価格より上げたい意向の産地があると伝わる。


-2008年5月16日-

◆イオンが秋田でコメ生産、PB米で販売へ

 大手量販店のイオン(株)(千葉県・千葉市)が20年産米から秋田県内においてコメの生産事業に参入することが明らかになった。農業組合法人「たねっこ」(秋田県大仙市)と委託生産契約を結び、約170haの専用水田を確保して、あきたこまちを栽培する。

 20年産米では約1,000トンの生産を見込んでおり、収穫後はトップバリュ・グリーンアイ特別栽培米秋田あきたこまちとして販売する予定。店頭価格は5キロ1,980円を想定する。

 今回の件については、「イオングループのPB米商品は安全、安心、安定供給を基本的な考えとしており、秋田県内での委託生産事業はこれまでの取組みの一環。当社グループでは中国など海外へも広く店舗展開しており、将来的には品質の良い日本米の海外における販売も考えていきたい」(広報室)としている。今後は、他地区でも4~5カ所の水田を確保し、自社でのコメ生産数量を拡大していく方針。

 PBトップバリュ・グリーンアイ(特別栽培米)は19年産で1万トン・40億円の販売計画になっており、22年産米では数量ベースで2万5,000トンまで拡大していく。イオングループ全体の精米販売規模は、「PB米商品以外にも多くの銘柄米を揃えており、相当なボリュームになるが、具体的な数量は未公表」(同)としている。


-2008年5月15日-

◆弁済米をフィリピンに輸出か

 国際的なコメ市場では、米穀機構が保有する17年産米がフィリピン向けに輸出されるのではないかという観測が流れている。世界最大のコメ輸入国フィリピン国内では、国際市況の高騰と、インド政府よるコメ輸出禁止などで輸入数量がなかなか確保できず、同国内ではコメ不足パニックのようなことも起こっている。

 5月5日に行われたフィリピン政府の買い付け(67万5千トン、トン767ドル)に応札したのはベトナムだけだったが、結果は「書類不備」という理由で買い付けゼロに終わった。フィリピン当局はその際、「日本を含む東アジア諸国から10万トン以内の輸入を交渉中」としていた。

 最近になって市場に「日本米は2005年産米で販売元は民間の組織になる」という推測情報が流れ出しており、米穀機構の手元にある弁済米(6万7千トン)に目が向けられているもの。米穀機構では「(フィリピン向け輸出について)何もしていないし、国から話もない」としている。


-2008年5月14日-

◆ほっともっと2,028店でスタート(プレナス)

 持ち帰り弁当チェーンを展開する(株)プレナス(福岡市・博多区)は5月13日、新ブランド「ほっともっと」の事業計画を発表した。

 新ブランド立ち上げの15日時点の予想店舗数は2,028店で、内訳は直営店が1,113店舗、加盟店が915店舗。説明会等を通して加盟店オーナーに賛同を求めた結果だが、全体で266店舗が退店となったとのこと。

 展開地区は北海道、宮城、山形、福島、栃木、群馬、埼玉、千葉、東京、神奈川、新潟、山梨、長野、静岡、山口、福岡、佐賀、長崎、熊本、大分、宮崎、鹿児島、沖縄と従来地区に加え、20日には神戸市中央区に関西地区の第一号店をオープンさせる予定。また15日からは茨城地区本部を開設し、県内を中心に営業をスタートさせる計画。

 展開にあたっては「日本の食文化に欠かせない米は重要な素材で、その品質には徹底してこだわり続けていく」と米へのこだわりを強調する。同社グループの年間米使用数量は玄米ベースで約4万トン。そのうち東日本エリアで6割の2万4,000トン、福岡を中心の西日本エリアで4割の1万6,000トンが使用されるとのこと。

 物流拠点は、東日本が埼玉県の杉戸物流センター、九州・山口エリアが福岡県の甘木物流センターの2箇所。福岡甘木物流センターに自社精米センターを保有しており、「3日間で玄米の精米加工から商品供給を行うシステムを確立した」としている。


-2008年5月13日-

◆東北ひとめ、九州ヒノブレンドを投入(量販店取引)

 量販店の精米販売では新潟コシヒカリ、秋田あきたこまちの値戻しが進み、今後はほぼ通常売価での対応が続くと見られている。セール対象は東北ひとめぼれ、秋田産以外のあきたこまち単品に指定が集中する他に、九州ヒノヒカリのブレンドアイテムも注目される。

 各地区への聞き取りでは…「魚沼コシヒカリ、新潟コシヒカリ、秋田あきこまちの3大定番銘柄は、在庫の関係から今後は通常売価での販売が多くなる。こうした事情は各納入先から、概ね理解と了承をもらっている。セールは東北ひとめぼれ、少しだけ余裕の関東コシヒカリをタイミングを見て投入していく。本来ならブレンド米商品を考えたいが、関東市場では受けが悪く近県玉を中心に繋いでいく」(都内卸)。

 「食への不信ムードを背景として、国産米100%のブレンド米は受け入れられると考える。政府米の噂も気になるところではあるが、今月4週目頃から売り打診が活発になるだろう九州ヒノヒカリを活用していきたい」(大阪卸)。

 「新潟コシヒカリは在庫が無くなり次第に棚から外して、各県ヒノヒカリの単品アイテムを厚くする方針。大消費地である博多周辺以外では、欠品しても大きな支障はないと判断している。ただ、ヒノヒカリは大阪など関西からの引き合いもあり、相場の上昇が心配されるところ」(九州卸)などの声が聞かれた。


-2008年5月12日-

◆秋田こまち、宮城ひとめは1万7千円台

 コメ値上がりの火はまだ消えていない。連休明けの5月7日こそ、模様眺め気分があったが、8日には新たに出た売り物が上値を通す展開で相場が上昇、関東コシ1等で関東置場1万6,500~700円、秋田産こまち、宮城産ひとめは1等関東着1万7千円台に乗せた。西日本産コシヒカリも急上昇しており、1万6千円台に乗せてきている。

 政府米については情報というより憶測が目まぐるしく飛び交っている。「某卸の営業が6月再開と売り先に説明している」という伝聞がある一方で、同じ卸の営業が「再開は11月だと言っていた」と真逆の情報もある。本社予想としては、7月再開が大本命という立場を保持しておく。


-2008年5月9日-

◆米粉・飼料用米で食料供給力を強化(新農政2008)

 政府の食料・農業・農村政策推進本部(本部長・福田康夫首相)は5月7日、食料の安定供給体制の確立に向けた今後の農政指針「21世紀新農政2008」をまとめた。世界の食料事情が深刻化する中で、米粉や飼料用米などの米を利用した新たな可能性の追求など国内における食料供給力の強化などを盛り込んだ。

 この指針は、農水省の有識者会議「食料の未来を描く戦略会議」(生源寺真一座長)の提言を踏まえてまとめたもの。(1)国際的な食料事情を踏まえた食料安全保障の確保(2)消費者の「食」への信頼確保と食生活の充実を図る施策の展開(3)国内農業の体質強化による食料供給力の確保…などが柱。

 輸入国として独自の中長期世界食料需給予測モデルを開発して食料需給レポート等の情報を提供するほか、米粉や飼料用米など米を利用して国内の食料供給力を強化する。国内農業の体質強化では、農地の賃借を容易にするための措置など農地政策改革や、行政と農業団体の連携により生産調整の達成に全力をあげることなどが盛り込まれた。


-2008年5月8日-

◆日本産精米の中国輸出条件が確立

 日本産精米の中国向け輸出条件が確立した。昨年4月に基本的な検疫条件は一致しており、具体的なくん蒸処理方法などの細部条件について協議が進められていた。

 今回まとまった内容は、(1)くん蒸処理の際の再汚染防止措置として、くん蒸倉庫については予め3カ月間のトラップ調査と、くん蒸処理の都度の1カ月のトラップ調査を実施。

 (2)新たな精米工場の指定に際して実施する事前のトラップ調査期間を1年間とする…ことなど。


-2008年5月7日-

◆沖縄ひとめ、月末から収穫へ

 20年産沖縄ひとめぼれの1期作は、前年並みの今月末頃からの収穫が見込まれている。昨年の初検査は5月31日。

 減反強化の必要のない同県では、1期作全体の作付面積が「ほぼ100%前年と変わらない」(関係者)とされ、今年も2千トン強の収穫量(昨年は2,470トン)になりそうだ。品種は渡嘉敷などでちゅらひかりが作付されているが、大半はひとめぼれの見込み。

 系統の販売価格はこれからの交渉次第だが、買い手筋は19年産米の相場高騰のあおりを受けないように「慎重に進めたい」との考え。19年産ひとめぼれの販売価格は1等1万6千円(7月10日までの那覇港着値)で、前年より300円安で決まった。

 なお、19年産2期作は「台風の影響で、収量が平年の半分しかなく、販売は終了している」という。


-2008年5月2日-

◆キンレイ、杵屋など首都圏進出に意欲

 関西を基盤とする大手外食企業は、今営業年度以降に東京など首都圏地区への新店舗計画が目白押し。米需要が期待されており、仕入れ面で5月以降に新たな展開の可能性も指摘される。

 和食・しゃぶしゃぶ「かごの屋」を展開する(株)キンレイ(大阪)は、2011年までに53店の店舗数を90店以上にまでに拡大する計画。やや手薄な関東は、重点地区として積極展開するという。現在の使用米は山形はえぬき中心のブレンド米。

 同じく大阪が本拠の(株)グルメ杵屋も、続々とオープンする都内、横浜などの商業施設に旺盛に出店する計画。出店に際しては主力のうどん杵屋、そば処そじ坊に、韓国料理シジャンなど組み合わせ多様なブランドを一気に展開する手法が採られる。東日本地区の現在の使用銘柄米は、福島、秋田など東北ひとめぼれ。

 その他でも居酒屋チェーンのがんこフードサービス(株)(大阪)が、新たなとんかつ専門店で首都圏への拡大方針を示すなど意欲的。


-2008年5月1日-

◆18年産加工用米、農家の最終手取り8,430円

 全農による18年産加工用米の生産者への追加払いは、60ka当たり1,650円(税込み)に決まった。18年産米の概算金(生産者手取保証)は6,780円で、追加を加えた最終手取額は8,430円。販売単価の下落などで、17年産米に比べると566円安になる。

 18年産変形加工品の販売価格はkg135円で、前年度の17年産米に比べ25円安。18年産米は13万8千トンの集荷に対し、19RYで13万7千トンを販売し、残り1千トンも今年3月までに終了している。

 19年産米は15万トン程度の集荷が見込まれ、全量が結び付いた模様。概算金は4,400円。前年度と同様に保管料などのコスト削減が実施出来る見通しだが、販売単価は18年産米に比べ値下げされており、最終手取りはダウンする可能性も。

 なお、米穀機構が加工用米不足対応として17年産現物弁済米の販売を始めていることから、需要者のなかには19年産加工用米(破砕精米)の引取が終わっているところも出ている。

 20年産米は5~6月に生産者と出荷契約を交わし、概算金については7月頃を目途に設定される見通し。


-2008年4月30日-

◆「関東BPH1号」など10品種を農林認定品種に

 農水省はこのほど、19年度農林水産省「農林認定品種」として20作物37品種を決定、公表した。

 従来、農水省が独立法人・指定試験地など委託等より育成された優良品種の認定と命名(命名登録制度)を行ってきたが、19年度から育成機関に品種命名を委ねる新たな認定制度に改めたもの。

 稲品種では、品質・収量・耐病性の向上など特性が優良と認められた10品種が対象となった。申請機関(主となる育成機関)と特性は以下の通り。

 ▽関東BPH1号(農業・食品産業技術総合研究機構 作物研究所)=トビイロウンカ抵抗性のヒノヒカリ同質遺伝子系統
 ▽関東HD2号(同)=出穂期が遅いコシヒカリ同質遺伝子系統
 ▽ゆきのめぐみ(同 北海道農業研究センター)=巨大胚米でGABAやビタミンE含量が多い
 ▽べこごのみ(同 東北農業研究センター)=乾物収量が高く、早生に属する飼料イネ品種
 ▽みずほのか(同 近畿中国四国農業研究センター)=アミノ酸度の低いすっきりした清酒を醸造できる
 ▽しろくまもち(北海道立上川農業試験場)=硬化性が高く、つきもちでの食味が良い品種
 ▽やまのしずく(宮城県立古川農業試験場)=こころまちより冷害に強く、食味が良い品種
 ▽ゆきむすび(同)=冷害やいもち病に強く、食味が良い中山間地向けの低アミロース品種
 ▽みねはるか(愛知県立農業試験場)=いもち病に対する防除を省略できるほど同病に強い
 ▽まんぷくもち(福井県立農業試験場)=収量が安定的に高く、餅質が優れる糯品種。


-2008年4月28日-

◆ノーブル・ジャパン(株)に社名変更(アンドレイ)

 アンドレイ・ファーイースト(株)は3月17日の株主総会並びに取締役会において、4月1日より社名を「ノーブル・ジャパン株式会社」に変更することを決めた。

 新会社は「ノーブルグループ100%子会社に移行後、増資を行い穀物部門のみならずエネルギー等グループのリソースを活用し新しいマーケットの開拓にも着手、さらなるビジネスの拡大を図っていきたい」としている。


-2008年4月25日-

◆5~7月は高温傾向、一時北日本に寒気も(気象庁)

 気象庁は4月24日、5~7月の3カ月予報を公表。予報期間の気温は、東日本と西日本で「高い」、北日本と沖縄・奄美で「平年並み高い」見込み。6~7月は一時的にオホーツク海高気圧が発達して北日本で低温の可能性もあるとしたが、「暑い夏」と予報した暖候期予報の内容に変更はなかった。

 各地で田植えがスタートしているが、「4月の気温が高すぎて、平年並みの天候でおさまらない感じ。豊凶どちらにしても極端に振れるかも」(北日本のコメ卸)などの予想が出始めている。4月1~22日までの平均気温は、ほぼ全国的に平年を上回り、北日本日本海側では2度以上上回ったところがある。

 今回の予想根拠は、南シナ海からフィリピン東方海上にかけて対流活動が活発となり、日本の南海上での太平洋高気圧の西への張り出しが弱く、その軸が平年より北に位置すると予測。また、チベット高気圧が平年より強く、寒気が南下しにくい流れが予測されていること。この傾向は各月とも同じという。

 月別は、▽5月=天気は数日の周期で変わる。沖縄・奄美では平年と同様に曇や雨の日が多い▽6月=天気は平年と同様に曇や雨の日が多い。北日本では数日の周期で変わる▽7月=天気は終日の周期で変わる。東日本日本海側では平年と同様に曇や雨の日が多い。東日本太平洋側、西日本では平年に比べ晴れの日が多い。沖縄・奄美では平年と同様に晴れの日が多い。


-2008年4月24日-

◆初の落札ゼロ(MA一般輸入・第10回入札)

 農水省は4月22日、19年度第10回MA一般輸入米入札を実施したが、初の落札ゼロとなった。世界の穀物相場の高騰が、影響したものと見られる。

 概要は入札予定数量6万2,502トンに対し、不成立4万1,502トン、不落札2万1千トンの内訳。

 19年度は3月までの会計年度中に予定数量を消化出来ず、翌年度に持ち越していた。通常なら新年度第1回の入札が5月に行われるが、今回の結果から20年度の取り組み自体にも大きな影響を及ぼすことになりそうだ。


-2008年4月23日-

◆ヒノ確保済みも、懸念は東北銘柄(九州小売)

 九州の某小売によれば、九州ヒノヒカリはほぼ年間分を確保済み。仕入価格は1~2等プールで1万3千円を少し切った水準という。小売価格は通常5kg1,700円絡みで、特売でも「1,600円絡みに留め、極端なディスカウントをしないようにしている」。

 一方、福島会津コシヒカリ・福島ひとめぼれなど東北銘柄は使用量が少ないものの、「3月半ばに卸から購入した会津コシヒカリは5月いっぱいもつ見込みだが、今後の玉の手当てがはっきりしない」と先々に懸念を持っている。会津コシヒカリの仕入値(4月上旬)は1等1万5千円半ばで、小売価格は5kg2,780円。

 「今後の仕入値がいくらになるか分からないが、安売りはしていないので、赤字にはならないと思う」。魚沼コシヒカリに次ぐ高額商品で、固定客がいることから切らすというわけにもいかないようだ。


-2008年4月22日-

◆ほっともっと2千店超で立ち上げ(プレナス決算)

 持ち帰り弁当店大手の(株)プレナス(福岡市・博多区)は4月18日、平成20年2月期(平成19年3月1日~平成20年2月29日)の連結業績概要を発表した。

 売上高1,238億82百万円(前期比1.0%増)、営業利益112億37百万円(同14.7%減)、経常利益117億37百万円(同12.1%減)、当期純利益52億41百万円(同21.8%減)となり、「新ブランドほっともっと店舗へ転換させていくことに伴い発生する16億52百万円のコストを特別損失として計上したため、前年実績を下回る結果となった」としている。主力の持ち帰り弁当事業の当期末店舗数は、前期比12店舗減の2,223店舗となっている。

 5月15日からスタートする新ブランドほっともっとに関しては、「引き続きほっかほっか亭での営業を希望する加盟店もあったが、2,000店舗を超える規模で立ち上げることが出来る見通し」と説明した。

 次期の業績予想は売上高1,220億円(前期比1.5%減)、営業利益87億30百万円(同22.3%減)、経常利益91億10百万円(同22.4%減)、当期純利益50億50百万円(同3.7%減)で、「関西地区などこれまで出店できなかったエリアへの店舗展開と、中長期的な経営基盤を確立させていく方針。しかし、新ブランドの立ち上げや、未開拓エリアへの展開等に伴うコストが一時的に発生する」とのこと。


-2008年4月21日-

◆20年産米の予約10%増(生協)

 小麦など世界的な穀物価格の高騰を受け、パン、麺類等が値上げを余儀なくされる中でコメに注目が集まっている。

 広域流通銘柄を中心に東日本地区で精米を販売する有力生協では、「毎月1回5キロをお届け…など領布会形式で募集している20年産米を対象とした予約数量が15日段階で前年実績10%増の状況。ギョーザ事件が影響した組合員減少を考えれば、コメへの追い風が影響しているのではないか」(本部)と分析する。

 実際に商品が動くのは10月以降となるが、新潟コシヒカリ、秋田あきたこまち、宮城ひとめぼれ、茨城コシヒカリの4アイテムの人気が高いとのこと。

 また現行の19年産米についても「パン、麺類の値上げ改訂が進む5月以降からは、共同購入、店舗販売とも活況が期待できる」(同)としている。


-2008年4月18日-

◆1等9割超は9道県、東高西低が顕著(水稲うるち)

 19年産水稲うるちの1等比率は、3月末で79.4%、前年同期より1.2ポンイト高。2等以下に格付けされた主な理由は、充実度30.0%、心白・腹白19.9%。

 昨年と同様に東高西低が顕著で、北海道・岩手・秋田・山形・福島・栃木・千葉・長野・奈良の9道県が1等9割超なのに対して、香川・高知・福岡・佐賀・長崎・宮崎などは3割未満。近年、九州では温暖化や台風被害によって等級落ちの傾向が続いており、高温条件下に適応した「にこまる」などの品種が普及し始めている。

 17年産から19年産まで3年連続して1等9割以上を確保しているのは、岩手、栃木、長野の3県。また、近畿以西で唯一9割以上を確保している奈良県では、作付シェアが8割近い中生ヒノヒカリの1等比率が97%となっているのが要因。


-2008年4月17日-

◆過熱、止まらない相場上昇

 市中相場の値上がりが止まらない。月曜の14日は高値買いがやや減り、沈静化する気配もあったが、15、16日と買いが戻り、出来値は軒並み先週を上回っている。

 新潟一般コシは余裕で2万円突破(1等関東着値基準)しているのをはじめ、関東コシ、秋田こまち、宮城ひとめは1万4千円台半ばにさしかかっている。福島中通りコシは1万5千円台半ば、富山コシは1万6千円台乗せの気配。

 主産地では播種が進行中だが「業者が買い付けに回っているので農家は今の相場上昇を知っている。これでは生産調整強化なんかできるわけがない」(福島)、「コメ価格を上げておいてもっと減反しろとは、国のやっていることがチグハグ」(新潟)など批判の声があがっている。

 一方、消費地では食堂、レストランなどの外食企業と米穀販売業者で納入継続がうまくいかないケースが増えているらしく、「最近外食から新規の仕入れ商談がいくつか舞いこんできている」(中部)という指摘もある。


-2008年4月16日-

◆銘柄米相場の暴走とは違う末端状況

 3月中旬から始まったコシ、こまち、ひとめの相場暴走は、今週もまだ止まったとは言えない。低価格クラスでは青森つがるロマン1等の値上がりに引きずられるように、まっしぐら1等も堅調。未検米は関東コシ未検が一頃より高いとはいえ、まだ置場1万3千円水準であり、大部分の銘柄の未検はまだ着1万2千円台である。

 家庭用小袋精米向けの検査物の値上がりが先行、業務用向け未検は需給状況や末端価格の上がらないこともあって相場もそれほど上がっていない。

 政府米の販売再開時期がまた注目されているが、現状では7月再開を妨げる理由はどこにもない。このまま、19年産が値上がりしていっても生産者には還元されず、本年産新米の相場とは別次元の現象だからだ。


-2008年4月15日-

◆九州産米、検査6万トン増・未検9万トン増(3月末)

 やはり19年産の需給は九州産米がカギを握りそうだ。農水省が公表した3月末の検査累計は471万トン(前年同期比100.2%)と、依然として前年並みの数字で推移。前年産より増産になった15万トン相当分はそのまま未検米となる公算が大きくなっている。

 緊急対策による政府買入などの市場隔離後の全体需給は、「均衡~若干過剰」が見込まれるなかで、産地別や検査米の過不足が春以降の市況に大きく影響している。

 九州産米は、検査米が前年同期より6万トン増、未検米が同9万トン増となっており、需給の大きなポイントになっている。なお、全体の最終検査数量は505~510万トン前後が見込まれる。

 地帯別で見ると、検査米は北海道、北陸産の減少分を関東、九州産が補う格好。一方、未検米は3月末現在で400万トン、前年同期比14万8千トン増。前年同期との比較では、甲信東海が下回るほかは、いずれも上回っている。


-2008年4月14日-

◆米国08年産の契約栽培、現地打診は2割高(商社筋)

 今年5~6月の実施が見込まれる20年度SBSの第1回入札は、波乱の幕開けになりそうだ。

 某商社筋によれば、「ここ1カ月で状況がガラッと変わった。現地での価格上昇がどうにもならず、リスクを考えれば対応は慎重にならざるを得ない。商社ごとの判断は、固定の実需者を持っているかによっても違ってくるだろう」とされる。

 米国2008産米の種まきは4月末頃から始まるため、契約は遅くとも4月半ばまでに目途を付ける必要がある。「現地からの価格打診は、19年度より20%程度のアップ。穀物の高騰は世界的傾向で、いまのところ下がる要因が見つからない」(商社筋)とされ、足踏みしている間に状況はより厳しくなるようだ。

 米国農務省が公表したタイ国家貿易取引委員会によるうるち精米(砕米混入率10%)のFOB価格は、4月第1週水曜日でトン当たり776ドル。前年同期に比べ2倍以上、今年3月比でも約60%の上昇となる。


-2008年4月11日-

◆19年産もち米は全量契約の見通し(全農)

 全農による19年産もち米の集荷・販売数量は、10万7千トンが見込まれている。

 20RYの契約は契約栽培+第1~3回年間契約の累計で約8万6千トン。この他にスポット取引や全国提示を行っていない産地玉の結び付けが進んでおり、全量契約に向けて「あと一踏ん張りの状況」(関係者)とされ、今期中の結び付けに目途が付いたようだ。

 18年産米は11万3千トンの集荷・販売に対し、1万5千トン(20RY引取契約1万4千トン+未契約1千トン)を繰り越したが、19年産米は久方振りに単年度で契約が完了する見通し。


-2008年4月10日-

◆日の本穀粉と福岡農産が新規取得(SBS資格)

 米麦輸入業者の20年~22年度の資格審査が行われ、SBS輸入で新たに日の本穀粉(株)と福岡農産(株)が資格を取得した。

 一方、資格者名簿から野村貿易(株)とラサ商事(株)が抹消された。これで米の有資格者は一般16社、SBS29社となる。

 また、19年度MA一般輸入米の未契約分は「今月中に入札を予定している」(農水省)とされる。


-2008年4月9日-

◆南国そだち減、ナツ・コシにシフト(高知)

 高知産早期米の田植えは、5~6日の週末時点で「南国市・高知市が6~7割の進捗。今度の週末(12~13日)でほぼ終了するのではないか」(関係者)とされる。平年ペースで進んでおり、天候的にも問題がない。

 品種別は20年産からとさぴかの種子供給が中止され、自家採種のみとなる。19年産米で大幅に拡大した南国そだち(約120ha)は若干減少する見通しで、その分はナツヒカリ・コシヒカリにシフトするようだ。

 「19年産の南国そだちは日照不足・台風などが作柄に影響した。生産者のなかには仕切直しという考えがある」といわれる。系統の集荷・販売計画は、今月中に決まる模様。


-2008年4月8日-

◆20年産もち、計画は3万2千トン(北海道)

 北海道20年産もち米の計画数量は、19年産米と同様に3万2,200トン(系統分)で立てられたようだ。加工用もち米は実需者側との要望がマッチし、「若干増える見通し」(関係者)にある。田植えは「気持ち早まるかも知れない。ここらも雪がなく、例年に比べ1週間以上早い感じだ」といわれる。

19年産もち米の集荷は2万8千トン絡みに落ち着いた模様。契約は3月上旬段階でほぼ終了している。その後、スポットの申し込みが上がっており、19年産米は早々にケリがつきそうだ。


-2008年4月7日-

◆緊急対策で転作を増やす農家も(宮崎JA)

 宮崎県の某JAによれば、早期米の田植えは9割方が終了し、ほぼ平年並みのペースとなっている。

 20年産米の作付は転作が達成出来ているにも関わらず、「緊急対策により一部の生産者が自主転作に取り組む状況にある」という。自主転作分は普通期米を含めた全体のわずか数%だが、JAに米が集まらない環境下においては「困った対応」との受け止め方をしているようだ。

 販売面では買い手卸側の価格動向を見ながら直売の対応を考える。19年産米は早期米に規格外が大量に発生したことから、約半分を直売で捌いたとしている。また、品質低下に見舞われたことで、20年産米は土壌改良材を使用するなど品質改善に取り組んでいる。品種構成は飯米農家がさきひかり・まいひかりの作付比率を高める傾向にあるが、全体としては19年産米とほぼ同じで、早期米はコシヒカリが大半を占める。


-2008年4月4日-

◆もち米作付、前年並みの2千ha(JAいわて中央)

 岩手県・JAいわて中央による20年産米の作付計画は、前年産米並みのうるち・もち米合計で約6千haとなっている。同JAは減反を達成しているうえ、「売り先があることから、産地交付金の助成でエサ米用に取り組まれたら困る」という状況。

 県内の大半を占めるもち米の作付は約2千haで、19年産米(2,070ha)に比べ微減を見込む。ヒメノモチが約8割(1,500~600ha)を占め、残りはもち美人400ha、こがねもち50ha。うるち米はひとめぼれが2,600ha程度と6割強で、どんぴしゃり・あきたこまちが補完する。

 田植えは「カメムシ被害の回避や温暖化の影響があるので、5月17~18日(土・日曜日)から次の週にかけてと、後ろにズラすように指導している」という。


-2008年4月3日-

◆全農販売玉、二重の組み替え

 全農が販売した玄米の川下での動き方が変わってきている。

 自社使用量の多い大手卸は他卸に譲ることが可能な米が非常に限られている。半面、普段あまり目立たない卸筋からの売り物がポツポツ見られる。次に、19年産までは市中で楽に調達できた主役級銘柄はおおむね不足しており、全農玉のなかから手当するにしても第2列、第3列の銘柄になるという傾向が出てきている。出元の変化と、対象銘柄の変化という二重の変化だ。

 今週は新潟一般コシ、宮城ひとめ、秋田こまちの3銘柄は、買い注文に対する売り物が極端に少なく、3月相場に「ちょっと色を付ける」くらいの買い指し値では手当難。出るとしても価格は売り手の言いなりに近い。


-2008年4月2日-

◆07年間登録米、8,500トン規模に(パル連合)

 パルシステム事業連合(東京・文京区)は4月7日、2008年予約登録米の受付をスタートする。田植え前の春先に1年間の購入契約を結ぶ同制度は、1995年の開始から今年で14年目を迎えることになる。2007年実績(19年産米)は、登録組合員数約10万人、供給数量約8,500トンとなっている。

 「予約登録米の多くは特栽米エコ・チャレンジ米が対象となることから、実績の伸びに比例する形で環境保全米への取組みが広がってきた」との効果も発揮しているとのこと。また、3週目の共同購入分には予約登録米お試し銘柄セット(宮城ひとめぼれ、北海道ほしのゆめ、フードの無洗米)として、各銘柄450g×3袋セット680円がカタログ掲載される。

 08年予約登録米の指定銘柄(産地)は、▽北海道ほしのゆめ(JA北いぶき)▽青森つがるロマン(JA常盤村)▽秋田あきたこまち(JAこまち、JA秋田ふるさと)▽宮城ひとめぼれ(JAみどりの)▽福島会津コシヒカリ(JA会津いいで)▽新潟コシヒカリ(JAささかみ、JA北蒲みなみ)▽茨城コシヒカリ(JAつくば市谷田部)に、東京マイコープ限定指定で長野コシヒカリ(JA佐久浅間)となっている。


-2008年4月1日-

◆はえぬき・ひとめ原料の「交粒米」販売(東北食糧)

 (株)東北食糧(山形市)は酒販チェーンのやまや(仙台市)と共同企画による「仙山交粒米(せんざんこうりゅうまい)」を山形・宮城県で販売している。

 原料米は19年産山形はえぬきと同宮城ひとめぼれの各50%のブレンドで、小売目安価格は10kg3,780円(税込み)。

 やまやが以前から仙台と山形の交流を図るイベンドを行っていたことから企画したもので、「両県の代表銘柄米を原料に選んだ」(東北食糧)とされる。初年度の販売は約30トンを見込んでいる。東北食糧では自県産米の販売拡大に向け、今後も商品の企画を考えていきたいとしている。


-2008年3月31日-

◆19年度MA一般、年度内に消化出来ず

 19年度のMA一般輸入米は予定枠を残しているものの、3月28日午前段階で商社にアナウンスが行われておらず、会計年度内での消化が見込めない状況になった。

 MA一般輸入米の落札量は、第9回入札までの累計が53万0,550実トン。SBS入札分による10万トンを除くと、約58万トン(過去2年の実績)が一般米枠で輸入されており、5万トン程度が残っていると見られる。国際相場の高騰が遅れている要因。

 残玉については「タイ産米を対象にするのではないか。ただし、相手側もこちらの状況が分かっており、足下を見られかねない」(商社筋)と厳しい情勢を語る。農水省サイドからは「2期・3期作で作っているところもあり、新穀が出回る時期の動向を見ることも考えられる」とされ、対応を決めかねている模様。


-2008年3月28日-

◆コシBL表示4月以降も検討、従来コシ増?(新潟)

 新潟県が検討しているコシBL表示問題は、4月以降も継続して論議することが決まった。当面、販売・流通上での米袋変更や混乱はなさそうだが、表示問題が浮上したことで従来コシヒカリへの関心が高まっている。種子需要も増えているもようで、20年産の作付にも影響し、従来コシ需要に変化が出る可能性も。

 新潟県は3月26日、新潟米ブランド強化に関する検討会(第5回・最終)を開き、コシヒカリBL表示問題について、「何らかの対応が必要」との取りまとめを行った。

 ただ、消費者のBL認知度が低い中で、表示対応しても遺伝子組み替えではないかなど誤解や混乱を招くおそれがあるとして、具体的な表示方法については結論を持ち越し、4月以降も検討会を立ち上げて引き続き論議していくことになった。ブランド強化策では、「一定水準以上の食味、品質確保」に取り組む方向が示され、タンパク質含有率による区分集荷・販売などを研究する。

 業界筋では、「当面は、消費者に農薬を大幅に削減して栽培できるBLの良さを積極的にPRし、浸透した段階で米袋表示も研究しようということ。法律で定められた一括表示欄は変えられないし、産地が決めても米袋を作成・販売する卸や小売が判断することで、理解や協力が必要になる。シール対応もコストがかかる」との認識を示す。


-2008年3月27日-

◆きらら1万3,777円横ばい、島根ハナエチは不落

 3月26日、コメ価格センターで行われた19年産の第21回入札(定期注文取引)の結果、北海道きららの落札加重平均(東京基準、裸、税抜き)は1万3,777円、前回比4円安。予想通り横ばいで、全量が落札となった。申込数量倍率は5.6倍と、前回(6.7倍)を下回った。

 一方、初上場となった民間の島根ハナエチゼンは、上場97トンに対して2.4倍の申込倍率が付いたが、落札はゼロ。売り手の指値と応札にかり離があった。


-2008年3月26日-

◆米国に米菓販売子会社を設立(亀田製菓)

 亀田製菓(株)(新潟市)はこのほど、米国に子会社を設立することを明らかにした。柿の種を中心とする米菓などの販売が主たる事業で、今年4月の設立を予定している。同社によると、「国内で生産した米菓を輸出し、米国産のピーナッツを混ぜる」という。

 米国における米菓市場は小売金額で約200億円(米菓に属するあられ・あせんべいの合計、同社調べ)と推定され、LOHAS・健康食品ブームに乗って今後も大きく拡大するものと予測している。同社が直接、米菓を輸出するのはこれが初めてで、「西海岸から始めて市場の確認を行うことも目的」とされる。

 新会社の概要は▽商号=KAMEDA USA,INC.▽資本金=US300万ドル▽所在地=米国カリフォルニア州トーランス市▽代表者=代表取締役・谷山泰朗(海外業務室長)▽株主=亀田製菓(株)(100%)。


-2008年3月25日-

◆歯止めにならない全農マル公

 例年の春相場は全農VS販売業界という構図だったが、今年の場合、19年産の販売契約をほぼ完了した全農は、もはやプレイヤーではなくなった。これからの全農玉の相場は卸VS卸の勝負である。

 卸が全農から買った米は、余ればマル公割れとなり、足りないとなればマル公を突き抜けて上がってしまう。全農が未契約玉を持ったまま値を突っ張っている場合と違って、マル公が歯止めにならず相場の流動性は増している。


-2008年3月24日-

◆20年産「内助の功」販売へリサーチ活動(幸南食糧)

 幸南食糧(株)(大阪府・松原市)では平成20年産米より、育成者権を取得した「内助の功」を外食企業向けに販売していく考え。

 主に寿司業態店を対象に「ササニシキ系のさっぱりした食感をアピールし、寿司店を筆頭に関西地区の外食企業に売り込んでいきたい。すでにリサーチ活動をスタートさせている」(五十嵐専務)としている。

 同品種は(株)中島美雄商店(滋賀県・草津市)が開発した民間育成品種で、独自ブランドを充実を目指し先に育成者権の譲渡を受けたもの。ササニシキ系の極良食味で、3月18日に品種登録された。20年産では主に滋賀県内で栽培を実施し「600トン規模の販売を見込んでいる。関西地区で好まれる食感との感触を持っている」としている。

 回転、持ち帰りなど寿司業態店では全国的な生産規模縮小に反比例する形で、寿司ネタを生かす米としてササニシキを求める声が多く聞かれている。


-2008年3月21日-

◆パン値上げで、米需要増は5~6月?

 小麦相場の高騰を受けて、パンの値上げが予想される環境下、大手コンビニ各社によるおにぎり、弁当類の新アイテムが目白押し。米穀業界ではご飯需要の喚起を期待している。

 有力コンビニチェーンの精米納入を担当する首都圏A卸では、「実際にパン、パスタなどの小売価格が値上げとなってから、ジワジワと消費者に心理的な効果が波及してくると読む。現状では原料米オーダー上乗せ等の要望は来ていないが、重点納入先のコンビニ本部からは、5月GWへ向け米飯アイテムの新アイテムを大幅に増やすとの通知を受けている。注意事項として5~6月に“追加分”が発生したケースでは、指定原料米を切らさぬよう留意を…が付記されている」(営業本部)という。

 また、西日本地区のコンビニを担当する関西B卸では、「大手パンメーカーがどういう姿勢を打ち出すかによるが、仮に大幅値上げとなった場合には追い風だ。コンビニなど中食需要に加えて、一般家庭向けの精米商品も期待出来ると考える。上手く条件がマッチして原料米数量に波及するとしたら、早くて5月上旬頃からではないか」(仕入部長)と期待している。


-2008年3月19日-

◆ほっかほっか亭の出店エリア拡大へ(ハークスレイ)

 持ち帰り弁当店大手の(株)ハークスレイ(大阪・北区)はこのほど、店舗コンサルティング支援を行うTRNコーポレーション(株)(東京・渋谷区)を連結子会社化すると発表した。

 現在のところ発行済み株式の31.93%を保有しており、今後は株式公開買い付けを進めていく計画。関東地区等で店舗ザザイン等を手がけるTRNコーポとの結び付きを強化することで、新規出店展開など事業拡大を狙う。

 ハークスレイは西日本地区(山口、九州地区を除く)において、持ち帰り弁当店「ほっかほっか亭」を運営している。

 今回の件では「当社では現在のところ売上高1千億円規模の中食グループを目指して、西日本地区の1府13県においてほっかほっか亭チェーンを展開している。西日本地区を基盤とする当社グループと、関東、東海地区で事業展開するTRNコーポと組むことで相互補完効果が期待出来る」としている。

◆エリア拡大へ関西営業部を新設(プレナス)

 持ち帰り弁当店大手の(株)プレナス(福岡市・博多区)は3月17日、4月1日付で関西営業部を新設すると発表した。

 同社では九州、山口、関東、東北、北海道地区に、「ほっかほっか亭」を展開しており、関西地区においては定食チェーンの「やよい軒」のみが出店されている。

 今回の対応については、「持ち帰り弁当事業の新ブランドHottoMooto(ほっともっと)が5月15日に展開を開始するため、エリア拡大を図る」としている。


-2008年3月18日-

◆検査2月末累計459万トン、前年比99.9%

 農水省がまとめた2月末現在における19年産検査結果は459万トン(前年同期比99.9%)となった。

 2月単月で13万4千トン積み上がったが、ほぼ前年並みのペース。前年産より生産量は15万トン多く、未検米の流通が多くなっているものと見られる。

 種類別は、水稲うるち434万8千トン(100.3%)、醸造用米7万1千トン(96.4%)、水稲もち17万1千トン(91.7%)、陸もち3百トン(36.8%)。


-2008年3月17日-

◆とねのめぐみ、約1,500俵集荷(ふるさとかわち)

 日本モンサント(株)が開発・育成した水稲品種「とねのめぐみ」は、昨年から茨城県稲敷郡の(株)ふるさとかわちが種子の販売を行っている。

 どんとこいとコシヒカリを交配して育成された「とねのめぐみ」は、コシヒカリ並みの良食味で、草丈が短く倒伏しにくい、収量が10%ほど多いなどの特性を持つため、茨城県外からも注文が相次ぎ、19年産では約100ha分の種子を県内及び県外に供給したという。

 ふるさとかわちでは自社で集荷・販売も行っており、18年産で1,145俵、19年産では約1,500俵と3割ほど扱い数量も増えている。20年産の種子についてもほぼ前年並みの数量となる見込み。

 (株)ふるさとかわちは河内町、農協、地元業者・生産者が出資し、地域の米のブランド化を図る目的で設立された第3セクター。コメの集荷・販売状況は16年産4,271俵、17年産は4,252俵、18年産4,575俵と推移し、19年産では5,000俵を目標としている。


-2008年3月14日-

◆佐賀の温暖化対応は「佐賀37号」

 佐賀県では、温暖化に対応した県独自の有望品種として「佐賀37号」を選定し、普及に向けた取り組みを進めている。

 管内5カ所で行われた実証ほの結果では、(1)ヒノヒカリに比べて未熟粒の発生が少なく、充実も良く、品質が優れる(2)食味は、ヒノヒカリと遜色ない(3)収量性は、ヒノヒカリと比べて111%と安定…なとが確認されたという。

 九州各県は、気象変動による品質低下などの被害が深刻化。米価下落と併せて収益性が低下しており、競争力のある新品種の開発が急務になっている。

 佐賀37号は、「佐賀27号」(天使の詩)と「愛知100号」(あいちのかおりSBL)を交配、育成しているもの。両親品種ともにコシヒカリの血を受け継ぐ。


-2008年3月13日-

◆GWに向けて値頃ヒノブレンド投入も

 量販店決算セールが一段落となった西日本末端販売では、5月のGW商戦に向けて九州ヒノヒカリ2等米などを使った値頃ブレンドが投入されるとの話が聞かれる。主に関西地区周辺の販売業者の納入によるもので、5キロ1,380~1,480円、10キロ2,780~2,880円の価格帯が見込まれ、広域流通銘柄の単品アイテムへの影響が懸念されている。

 大阪市内の卸業者によると、「2月頃から関西地区への九州など西日本ヒノヒカリの流入が増加しており、値頃ブレンド商品として盛んに食品スーパー等へ売り込まれていた。いずれもスポットでの新規開拓狙いで、結構な件数が成約したが続出したDS破綻等の影響で延期されたようだ。詳しい情報は把握出来ていないが、4月下旬に食品SM等の業態で売場投入との話が伝わっている。当社納入先量販店周辺への影響を心配しているところ」(大阪A卸)。

 「当社の得意先である大手量販店バイヤーから、4月下旬から安値ブレンド米発売の情報が入り、調べたら九州ヒノヒカリブレンド米だった。ここ数年はブレンド米アイテムはやや日陰の位置だったが、最近の加熱とも言える国産農産物ブームでは侮れない存在だ」(大阪B卸)としている。


-2008年3月12日-

◆木徳神糧、タイ料理レセプションに協賛(FOODEX)

 木徳神糧(株)は3月11日、幕張メッセで開催されたFOODEX2008のタイパビリオンで、タイ王国大使館が主催する「タイ料理レセプション」にヤマモリ、池光エンタープライズ他とともに協賛参加した。当日は、外食企業担当者やプレスなど多数が出席した。

 タイ王国全権駐日大使によるオープニングセレモニーに続く昼食レセプションでは、▽フレッシュサーモンのラープ・タイ長粒種もち米添え▽グリーンカレーのコロッケ仕立て▽花のしずくのレッドカレー…など新鮮なイメージのタイ料理が提供された。

 11~14日の期間で開催される今回のFOODEX08には、タイ国の企業50社が参加して多種に渡るタイ食品・料理の提案が行われる。


-2008年3月11日-

◆新潟コシの店頭販売を抑制

 新潟コシの店頭価格値上がりが目立つ。表面上の理由は玄米価格上昇だろうが、大手スーパーのバイヤーが米卸に甘いわけでなく、6月以降の品切れを警戒して販売量を抑制しているのだろう。

 首都圏では新潟コシの特売がほとんどなくなったため、特売される銘柄は東北産ひとめ、こまち、関東コシといった例年のスタイルに戻った。今週はどれが安いかはチラシ見るまではわからないような状態である。

 新潟コシの相場、一般、岩船、佐渡産とも売りが細く、一般でも1等関東・近畿着1万8千円に迫っている。岩船、佐渡産は同1万8千円台後半の気配。魚沼産だけは、ダレ気味で2万3千円確保もままならない状態が続いている。


-2008年3月10日-

◆大手卸「決算期だから売らない」

 3月末に決算を迎える大手卸では、売り上げ高を確保するため駆け込み的な玄米販売に力を入れることが多かった。ところが、今年は一転、3月一杯までは玄米販売を抑制する姿勢を見せている。

 想像するに、精米の末端価格は玄米価格に比較すると安定しているなかで、今期の売り上げ・利益はそこそこ出ており、これからの売り上げはなるべく来期に回そうという判断が働いているかもしれない。2、3月決算セールを当てにしていた買い手サイドにすれば、逆に供給が絞られたような意味があり、一部銘柄の供給が窮屈になる原因にもなっている。

 問題は決算処分セールで相場が下がった年に4月から相場が締まるとは限らないのと同様に、決算売り控えが終わって多少売り物が増えたからといって、1、2月のような価格で出てくるとは限らないこと。


-2008年3月7日-

◆米国産主体の応札か(5回SBS入札)

 19年度第5回SBS入札が3千トン枠で3月7日に実施される。商社筋によれば、事前段階では「買い手サイドも付き合い程度という感じで、こちらも淡々といったところ」という。

 これまでのSBS入札は中国産米が一般米枠の75%(19年度1~4回累計)を占めるが、中国産冷凍食品の事件が波及しているようで「中国産米の応札は考えていない」(商社筋)と消極的な声も。仮に米国産米主体の申込みになったとしても、供給面での懸念はないようだ。

 前回の米国産うるち精米短粒種の売渡価格はキロ228円で、中国産米より20円安価。価格面でも両国産米に格差が出ている。20年度第1回は5月下旬~6月上旬の実施が予想される。落札状況は国による予定価格の設定水準と、必需筋が約1カ月間の空白(第4回の落札玉の引取期限は5月9日)を既に手当て出来ているかによりそうだ。申込自体は遊び札が入るかもしれない。


-2008年3月6日-

◆公開定例会でコメ論議(日本青年会議所・米穀部会)

 日本青年会議所・米穀部会は、3月15日に3月公開定例会を開催する。基調講演では、大泉一貫・宮城大学事業構想学部部長が「日本のコメ~産業としてのコメ生産のゆくえ~」と題して講演するほか、「日本の売れているコメ・売れているご飯~そこから見える消費ニーズとは~」(コーディネーター・坂本文仁米穀部会部会長)をテーマにパネルディスカッションを行う。

 パネリストには、三橋美幸(株)ミツハシ代表取締役社長、山縣敏史(有)やまがた屋代表取締役、箱石文祥ホクレン米穀事業本部部長、染野実(有)ソメノグリーンファーム社長、下澤理如鳥取三洋重機(株)ホームアプライアンス推進事業部部長を招き、コメ産業として生き残り、発展するためのあり方を考える。

 会場は、東京プリンスホテル・プロビデンスホール。講演会・パネルディスカッションは、15時から18時30分。入場料は無料で、事前の申し込みが必要。終了後には、懇親会(参加費1万円)も設営されている。問い合わせは、日本青年会議所米穀部会(TEL・FAX0235-57-2572)まで。


-2008年3月5日-

◆道期待の新品種「上育453号」名称公募

 北海道は、2月に道優良品種に認定された新品種「上育453号」の名称を道民から公募している。期間は2月28日から3月14日まで。原則7文字以内で、ひらがな、カタカナ、漢字若しくはこの組み合わせ又は記号(アルファベット、数字)の組み合わせ。既存品種名や特定の個人名、作付地名、企業名を含むものは除く。

 最優秀作品賞1名には副賞として北海道米1年分(60kg)、優秀作品賞5名に北海道米半年分(30kg)を贈る。1位の最優秀作品の名称で品種登録出願を行う予定。発表は、品種登録出願後(20年秋以降)。

 上育453号は、低アミロース良食味系統の「札系96118」(後の「北海287号」。おぼろづきの親)に多収良食味系統の「上育427号」(後の「ほしたろう」、ほしのゆめの子)を交配して、育成されたもの。

 アミロースが適度に低く、炊飯米は粘りがあるのが特徴。食味は、ほしのゆめを上回り、おぼろづき並みかやや優れる。おぼろづき、ほしのゆめに比べて収量性も高い。ほしのゆめ、おぼろづきに置き換わり、基幹品種として普及が期待されているのでチェックしておきたい。今年は種子を生産し、21年産の一般栽培見込みは2,600ha。普及見込面積は1万ha。


-2008年3月4日-

◆第5回SBS入札、3月7日に3千トンで実施

 農水省は第5回SBS入札を3月7日に実施するとアナウンスした。予定数量は3,180トンで、内訳は一般米枠2,862トン、砕精米枠318トン。

 年間10万トン枠の残玉を対象に行うものだが、商社筋は数量が少ないことから見送る可能性も指摘していた。農水省では実施について「余っている分をたんたんと消化するだけ」との説明。

 一般輸入米入札は海外の穀物事情などで不成立・不落札が生じており、国とすればSBS入札分はきっちり消化しておきたいという思惑もあるはず。

 前回、中国産うるち精米短粒種のマークアップはキロ82円(前回比5円安)に下がったが、落札を主眼に置けば引き続き下がる可能性も。応札を検討してみるのも無駄ではないかもしれない。実施が3月にズレ込んだ関係で、引取期限などが例年より延期されている。船積期限は20年5月30日、引取期限は6月30日で、ともに国庫債務行為負担。


-2008年3月3日-

◆青森まっしぐらの行き先は?

 ゆめあかりに代わる品種として生産規模が拡大する青森まっしぐらは、外食企業に続き食品スーパーからの新規採用事例も目立ち始めた。ゆめあかり、むつほまれと同じ青森産米からの引き継ぎに加えて、関東、近畿など各県コシヒカリからの切り替え事例も聞かれる。

 特に首都圏は青森米の口座件数が多いこともあるが、「スーパーの新営業年度に便乗して、4月からスポット契約に成功した」(都内米卸)と春先からの販路拡大が指摘される。気軽に提案出来ないイメージのスーパーだが、基本的に新品種の話には興味を示してくれる。「後は中身次第だ」とのこと。

 事実、18年産米で申し訳程度に置かれていた関西有力チェーンでは、「19年産米では某近畿コシヒカリから、1年間だが定番銘柄の座を奪った」(大阪卸)という。仮に4月以降に同様の成功例が聞かれれば、得意な産地の新品種を武器にした営業合戦が始まるかも?


-2008年2月29日-

◆夢つくし上げ改定、ひとめ・こまちは勝残り?(福岡)

 福岡市内の末端販売チェックでは、品薄状況にある福岡夢つくしが中旬以降から価格改定の動きが見られ、「最安値はそれまでの5キロ1,680円から1,880円中心となってきており、在庫事情から他銘柄へ切り替える卸も出てきている」(福岡卸)という。主力の各県ヒノヒカリは5キロ1,680円前後で、上旬段階と同じ水準が続いている。

 また、前年産で棚割を拡大した本州産銘柄は、「生き残りの目安は、3~4月の販売(セール)計画。東北ひとめぼれ、あきたこまちはオーダーも多く順当なところだろう。逆に北陸コシヒカリは当社納入先に関しては、反応が鈍く棚割り減少で元に戻りそうな感触」と指摘する。

 一方、「地元業者等では関西など本州消費地へ、相当量のヒノヒカリ2等を出荷していると聞く。食品スーパー向けのブレンド原料に使用するようで、3~4月にも投入されてくるのでは?」との指摘が聞かれる。


-2008年2月28日-

◆届出業者への生産者直売比率、12月も前年上回る

 生産者直売のうち、米穀小売・旧登録卸・加工業者など「届出事業者等」への販売比率が高くなっている。

 米穀機構の公表した需給データ(農水省調査)によると、届け出事業者等の比率は▽11月22%(前年同期8%)▽12月20%(同8%)と、8~9月の水準を維持したままで、前年同期を大きく上回っている。

 19年産は、農協系統の集荷価格見直しにより、生産者と米穀販売業者のパイプが太くなり、かつ固定化している可能性も考えられる。19年度7~12月平均の販売先別比率は、▽届出事業者19%▽縁故者11%▽一般消費者等44%▽外食事業者等1%▽その他(産地仲買人等)24%。


-2008年2月27日-

◆コメ販売、地域格差を指摘(1月スーパー売上)

 日本チェーンストア協会がまとめた1月の全国スーパー売上高(会員数78社・8653店)によると、既存店ベースでの売上高は1兆1,721億円(前年同月比1.8%減)と25ヶ月連続のマイナスとなっている。結果については「分野別に見ると食料品はほぼ前年並みを確保出来たが、上旬を中心に衣料品の不振が大きく響いた」と分析している。

 精米販売状況について広域展開の大手A卸では、「1月の出荷(数量)実績は関西など消費地は5%前後のマイナスだが、納入先量販店の新店効果で東北を始めとした地方部がプラスとなっている。全体的にはほぼ前年並みとの感触だが、地域により成績の格差が大きかった。主要銘柄では2,480円前後に値戻しした新潟コシヒカリは急ブレーキだが、5~10キロでのセールを継続した秋田こまち、宮城、岩手ひとめぼれの動きが良かった」とする。

 同じく広域に納入ルートを持つ大手B卸では、「セールのタイミングの関係もあり当社納入範囲では、関西地区が苦戦する傾向が報告されている。善戦は関東コシヒカリ5キロ1580円など積極セールの首都圏で、不振の関西地区や東海地区をカバーした格好。1月はエリアにより優劣が明確」としている。


-2008年2月26日-

◆しろくまもち一般栽培1年延期、種子うるち混入(道)

 北海道が育成し、20年産から一般栽培がスタートするはずだった新もち品種の「しろくまもち(上育糯451号)」の種子にうるちが混入していたことが明らかになり、1年延期になることが決まった。

 種子試験で許容基準0.04%以下に対して0.1~0.2%前後の混入が確認され不合格となったもので、道の試験場で原々種・原種生産の段階でうるち米の花粉が自然交雑した可能性が高いと見られている。なお、はくちょうもち、風の子もちの種子があり、もち生産に支障はない(道農産振興課)という。

 「しろくまもち」は、北海糯290号(ほしのゆめ×はくちょうもち)と大地の星を交配して育成された水稲もち米。はくちょうもちより硬化性が高く(硬くなりやすい)、つき餅の食味がやや優れるのが特徴。加工食後の柔らかさ・粘りが長時間維持され、おこわ等の主食用に向くはくちょうもちと合わせて、需要拡大を図る狙いで育成された。


-2008年2月25日-

◆コシつくばSD1号など品種登録(農水省)

 農水省は2月22日、種苗法に基づき品種登録を行い、官報公示した。稲部門は、以下の6品種。カッコ内は登録者。コシヒカリつくばSD1号は、穀検の19年産食味ランキング(参考品種)で「特A」に評価されるなど食味評価も高い。「のびのび」「恋しぐれ」などのブランド名で普及拡大している。

 ▽コシヒカリつくばSD1号(茨城・株式会社植物ゲノムセンター、株式会社植物ディー・エヌ・エー機能研究所)▽すえあかり(岐阜・尾関二郎)▽西都の雫(さいとのしずく。山口県)▽彩南月(あやなつき。鹿児島県)▽レーク65(滋賀県)▽ゆきん子舞(ゆきんこまい。新潟県)。

 当該品種の19年産検査数量(1月末)は、コシヒカリつくばSD1号(山形2,866トン、茨城1,075トン)、西都の雫(醸造用米=山口73トン)、彩南月(鹿児島262トン)、レーク65(滋賀1,135トン)、ゆきん子舞(新潟3,448トン)。


-2008年2月22日-

◆08年産米の収穫量は1万8千トンに(豪州)

 オーストラリアでは2年連続の干ばつの影響で、2008年産米の収穫量は前年よりさらに落ち込み、約1万8千トンとなることが確定した。

 オーストラリア農業資源経済局(ABARE)が19日に公表した作物レポートによると、ニューサウスウェールズ州のコメ作付面積は約2千ha、単収見込みは9トンのため、収穫量は1万8千トン(籾ベース)、前年実績より89%減と予測されている。

 オーストラリア・ライスグロワーズが各農家から収集した数字でもほぼ同様の規模となっており、作付品種も「08年産米はほとんどが中粒種」(ライスグロワーズ)とみられ、前年産と同様、日本向けの確保は厳しい状況。


-2008年2月21日-

◆評価高い「ひとめ」(穀検19年産食味ランク公表)

 穀検は2月20日、19年産米の食味ランキングを公表した。食味試験は、前年産と同様に近畿の複数産地コシヒカリ(2産地)をブレンドした同協会独自の基準米との相対法で行われ、特に良好なものを「特A」、良好なものを「A」、概ね同等なものを「A’」、やや劣るものを「B」、劣るものを「B’」とランク付けした。

 124産地品種(前年産122)の評価結果は、特Aランクが17(前年17)、Aランクが45(同43)、A’ランクが62(同62)、Bが0(同0)となった。18年産と比較すると上げ12産地銘柄、下げ11産地銘柄だった。特AとAの比率を滋賀県を境に東西に分けると、東が56%(前年60%)、西41%(同36%)で、前年に続いて「東高西低」傾向のなかで、西が前年産より食味が上昇しているのが特長。

 特Aランクは、17産地銘柄(前年17)で、宮城県中ひとめぼれ・京都丹後コシヒカリが前年のAランクから特Aに返り咲き。一方、茨城県北コシヒカリ・大分九大ひとめぼれがAランクに降格。茨城県北コシは外観、大分九大ひとめは香り・味の項目が下げ要因となり、わずかに特Aに届かなかったという。特Aの中で最高得点は、山形庄内ひとめぼれで、全体もひとめぼれの評価は高い傾向。ベスト10の中では、福島中通りコシヒカリ、新潟佐渡・岩船コシヒカリの評価も高かったという。

 新規対象となった富山県東コシヒカリ、岐阜飛騨コシヒカリ、佐賀南部夢しずくは、それぞれAランク、青森まっしぐらはA’ランクに。参考品種の山形(庄内)つくばSD1号、茨城(奥久慈)コシヒカリ、茨城(つくば)つくばSD1号はれぞれ特A、滋賀(甲賀)秋の詩はAランクの評価だった。


-2008年2月20日-

◆スポンサー支援を得て再建を(酒の楽市)

 民事再生法を申請し保全命令を受けた(株)前田(池田市神田)の第1回債権者説明会が2月18日、エルおおさかエルシアターで行われた。負債総額は約109億7,200万円で、債権者には総合食品卸、酒類メーカー、リース会社の名前が見られる。本紙関連の米穀業者も複数が含まれる。

 民事再生申立てに至った原因は、「平成15年9月からの酒類販売免許の自由化に伴う競争激化に備え店舗数を増やしたが、そうした新規店舗開店費用を短期借入金で賄っていたことから資金繰りが悪化。平成18年9月に(株)ボン・サンテの株式を約4億7,000万円で取得したが、取得代金を運転資金から捻出したことでますます悪化した。また店舗拡大に伴う買掛金債務の額も増大し、平成19年12月には仕入先への支払いが遅延する事態となった。

 打開を図るべく支援要請をしてきたが、平成20年2月15日の資金繰りの目途が立たず申し立てを行った」と説明された。今後はスポンサーの支援を得て再建する方法が採られる見込みで、すでに支援に名乗りをあげている徳岡との調整が焦点となる模様だ。

 地元関係者によると、「酒の楽市は60店のうち黒字が33店舗、赤字は27店舗で、業務スーパーは9店のうち黒字が3店舗、赤字が6店との状態。徳岡としては酒の楽市の黒字店を継続していく考えのようだ。支援先は入札方式で決める方針だが、おそらく同じ酒類扱いから徳岡が指名を受けるのではないか」と指摘される。

 民事再生申立て時における同社の資本金は1,200万円、従業員は1,362名(正社員237名)、大阪、兵庫、福岡に酒DS「酒の楽市」60店舗、FC契約方式の「業務スーパー」9店舗を展開していた。


-2008年2月19日-

◆期末総店舗数768店舗に(フジオフードシステム)

 定食チェーン「まいどおおきに食堂」を展開する(株)フジオフードシステム(大阪市・北区)は2月15日、平成19年12月期(19年1月1月~19年12月31日)における非連結業績概要を発表した。

 売上高は225億43百万円(前期比20%増)、経常利益12億87百万円(同26.2%減)、当期純利益1億88百万円(同73.2%減)。「大衆というカテゴリーで日本一の外食事業になるを旗印に、まいどおおきに食堂を中心に店舗展開を進めてきたが、郊外型店舗の業績改善が当初の予定通りに進まなかった」としている。

 新規出店は直営60店、FC117店の合計177店で、期末総店舗数は直営272店、FC496店の合計768店舗。主力業態である「まいどおおきに食堂」で提供される白飯には、北海道ほしのゆめ単品を基本に、青森まっしぐら、島根ひとめぼれ等が使用される。

 外食業界を取り巻く環境には「食品原材料費の高騰、安全管理体制の厳格化など、企業の姿勢が厳しく問われる時代になってきた」と分析する。平成20年12月期には売上高223億95百万円(前期比0.6%減)、経常利益14億円(同8.7%増)、当期純利益3億84百万円(同3.9%増)の見通し。


-2008年2月18日-

◆三重、鳥取、山口産も100円加算廃止(全農)

 全農は2月14日、米卸など取引先に19年産主食うるち米一般契約価格の改定を通知した。

 3月1日以降、三重一般・伊賀コシヒカリ、鳥取コシヒカリ・ひとめぼれ、山口コシヒカリ・ヒノヒカリ・ひとめぼれの7産地品種銘柄の100円加算がなくなる。

 加算はセンター上場終了月の翌月申込分から廃止されることになっており、これで全農玉の100円加算は全産地がなくなった。3月以降は、ホクレンの上場余地が残されているだけか。

 今回改定される産地銘柄の新価格(大阪基準。裸1等、税抜き)は、▽三重一般コシヒカリ1万3,907円、三重伊賀コシヒカリ1万4,307円▽鳥取コシヒカリ1万3,878円、鳥取ひとめぼれ1万3,602円▽山口コシヒカリ1万3,902円、山口ヒノヒカリ1万3,411円、山口ひとめぼれ1万3,411円。


-2008年2月15日-

◆「酒の楽市」(株)前田が民事再生申請、負債100億円

 大阪を中心に近畿圏でディスカウントストア「酒の楽市」などを展開する(株)前田(池田市神田、前田貞洋代表。資本金1,200万円)は2月13日、大阪地裁に民事再生法の適用を申請し、同日保全命令を受けた。負債は約100億円の見込み。

 民間の信用調査会社などによると、同社は大正10年6月に創業、昭和47年8月に(株)前田商店を設立し、平成6年4月に現在の社名に変更。大阪、兵庫、福岡に「酒の楽市」「楽市スーパーセンター」「プロ仕様卸値館」「業務スーパー(FC)」などの屋号で酒類や食料品のディスカウントストアおよそ70店舗を展開。従業員数は、20年1月現在で正社員数240名、アルバイト数(パート含む)1,156名。

 売上高は、19年3月期で294億9,500万円まで伸張させたが、借入金への依存や競争激化で採算が悪化、資金繰りに行き詰まり今回の措置となった。「酒の楽市」では、米穀も取扱いアイテムのひとつで、ホームページで“こだわりの米”として産地直送米をPRしていた。複数の米穀業者と取引きしていたようだ。

 関西の米穀関係者からは、「ビール、焼酎などアルコール類がメインだが、産白をセールスポイントに精米商品の扱いも多かった。今回の件では関西のA業者が1億円、B業者が5,000万円、C業者が1,000万円など、関西地区の4業者が引っかかったとの話が聞かれる。今月15日の支払い日を直前に控えて、ほとんど噂が出なかっただけに額が大きくなったようだ」との指摘も聞かれるが、事実関係は確認できていない。


-2008年2月14日-

◆BL表示は慎重に検討(新潟米ブランド強化検討会)

 新潟県は2月12日、「新潟米」ブランドの強化に関する検討会の第2回会合を開催した。県産米の価格が下落していることなどを踏まえて、現状を検証し対応策をまとめるのが狙い。泉田県知事が提起したコシヒカリBL表示のあり方の問題も含まれる。

 関係筋によると、今回は(1)品揃え[コシヒカリ偏重](2)品質向上(3)BL表示-などについて意見交換したという。BLについては、農薬の使用量が少なくてすむなど良さがあり、安心安全をもっとPRすべきとの共通認識が確認される一方で、表示のあり方については「もっと慎重に検討する必要がある」との意見が出たようだ。

 検討会は、農業団体の委員等を含め12名で構成されており、5回の検討会を開き、ブランド向上のあり方を取りまとめる予定。


-2008年2月13日-

◆ギョーザ問題で精米共同仕入計画も凍結(生協)

 中国製冷凍ギョーザの中毒事件の広がりが影響し、生協間における仕入共同化のスケジュールに遅れが生じている。「新営業年度に入る今年4月にも、近隣県の地域生協と1~2アイテムの価格訴求型商品(ブレンド米)を共同調達する予定だった。しかし、予想以上にギョーザ問題が深刻で凍結してしまった」(有力生協)との状況が聞かれる。

 生協業界では、共同仕入を模索する動きが盛んで、首都圏や近畿地区では8~10生協が集まる大きな案件も出ていた。しかし、「一昨年のミートホープ絡みの冷凍コロッケに続く今回の事態で、いざ調達を集約した時の危機管理が問題となって浮上した。もともと国産産100%の精米分野は安心だが、生協本体が共同化に慎重な姿勢になり一時棚上げになった」(同)という。

 仮に今春に向け集約がスケジュール通り進行した場合には、「数千トン規模の単位で納入卸のシェア変動も予想された。外される見通しにあったところは一息で、巻き返すチェンスもあるのでは」(同)との指摘も。


-2008年2月12日-

◆増収増益、玄米・精米販売も増(ヤマタネ第3四半期)

 (株)ヤマタネは2月8日、平成20年3月期の第3四半期の財務・業績概況(連結)を公表した。

 平成19年4月~12月の連結業績は、売上高406億13百万円(前第3四半期比1.5%増)、営業利益29億44百万円(4.9%増)、経常利益19億52百万円(8.7%増)、当期(四半期)純利益7億79百万円(12.3%増)となった。

 売上げ増は、物流部門の取扱い増加と食品部門の玄米・精米販売数量の増加が要因。利益は、金融・証券部門が市況低迷の影響で37百万円の営業損失となったものの、物流部門が好調、食品部門が黒字転換、不動産部門が堅調-に推移した。食品部門の売上高は204億16百万円(4.9%増)となった。

 20年3月期の通期業績予想は、売上高530億円、営業利益41億円、経常利益27億円、当期純利益10億80百万円。金融・証券部門で厳しい業務環境が続く見込みも、物流・食品部門が順調に推移して計画を上回る見込みとして、通期業績予想に変更なし。


-2008年2月8日-

◆ハナマサ、半数の店舗クローズに驚きの声(米卸)

 業務向けスーパー「肉のハナマサ」を運営する(株)ハナマサ(東京・港区)は、2月12日で都内を中心として47店を閉鎖することを明らかにした。同店は精肉、鮮魚、調味料、各種加工品など食品専門スーパーで、プロ仕様とした大容量の商品を品揃えするのが特徴となっている。

 精米商品でも新潟コシヒカリ、秋田あきたこまち、宮城ひとめぼれ、コシヒカリブレンドなど、店舗差はあるものの8~10アイテムが品揃されていた。納入は首都圏の有力3卸が主に担当している模様で、「店頭売価はブレンド米商品で10キロ3,380円~3,480円と、一般的な量販店価格と変わりない水準。立地環境による差は大きいが、客数のある店舗では毎月確実な数量を稼いでいる」(関係米卸)とのこと。

 全102店舗のおよそ半数を一斉にクローズするのは業界でも異例で、「業績好調な都心部店に比べ郊外店は苦戦と聞いていたが、半分を撤退とは驚きだ」(同)という。


-2008年2月7日-

◆魚沼コシ、2万3千円割れも

 今週は茨城、栃木のコシが軟調、1等関東着1万3千円も出来ている。正月休み明けは産地置場で1万3千円だったので、1カ月で200~300円下げたことになる。

 この間、東北産コシ、ひとめは値上がりしており、少しずつ買い手の関心は関東コシの方に戻りつつある。また、関東産こまち、ひとめなどの中間銘柄にも割安感が出てきた。

 福島コシは中通産1等で1万3,300~400円と、関東コシとは差がついた。浜通産は1万3,100円前後、会津産は1万3,900~4,100円。新潟産は一般コシが保合っているが、魚沼コシは軟調で一部2万3千円割れも出ている。


-2008年2月6日-

◆トップバリュを3月から本格導入(ダイエー)

 大手量販店ダイエーは2月4日、イオンが筆頭株主となったと発表した。また今年3月からPBトップバリュを本格導入する予定で、コメを含めて両グループ間での再編が加速していく見込みだ。

 イオンの持ち株保有率が19.26%と、丸紅の18.41%を上回ったもので、「イオン、丸紅とも安定的に長期保有するとのことから、今後とも3社での資本・業務提携による政策を推進していく」としている。同時にイオングループの主力PBであるトップバリュを3月から各店で導入していくとのことで、従来からのセービングブランドは08年中に廃止される計画。

 関係米卸によると「現在は味菜ブレンド米(19年産北海道きらら50%+18年産山形はえぬき50%)の1アイテムを、両グループの各店舗で販売している。今後は3月下旬以降を目途にアイテム拡大が予定されている」(米穀部)とのこと。現行のトップバリュ精米アイテムには、魚沼コシヒカリ、滋賀コシヒカリ、岩手ひとめぼれ、宮城ひとめぼれ他が販売されている。


-2008年2月5日-

◆県間調整7,580トンどまり(20年産需要量)

 農水省は2月4日、20年産米需要量(生産調整目標)の都道府県間調整の結果を公表した。削減を申し出した佐賀県の7,580トンを新潟、福島、青森、茨城、石川、宮城、山梨の7県で配分した格好。

 本年度から産地づくり交付金を使って国が生産調整目標数量の増減を調整する仕組みを導入したもので、目標削減の申出県には産地づくり交付金をトン当たり11万円を上限に加算、増加の申出県にはトン当たり4万円を下限に産地づくり交付金が減額される。削減を申出したのは、19年産でも目標を超過達成していた佐賀県のみだった。同県は交付金が約8億3千万円増える。

 農業団体が前年実施した県間調整600トンより拡大したが、面積換算ベースではわずか1,430haの調整。全国で前年作付実績より10万haを削減目標としている20年産生産調整の実効性確保にはほど遠い水準。次は、長期の生産調整実施や非食用米低コスト生産技術確立への転作を条件に一時金を支払う地域水田農業活性化対策の加入動向が焦点になるが、初年度のみの助成措置では効果も期待薄との声が多い。


-2008年2月4日-

◆環境保全米を基本定義に安定販売へ(宮城米)

 宮城米づくり推進本部では、平成19年~21年の3ヶ年計画で「こだわりのみやぎ米づくり推進運動」を県を挙げて実施している。基幹作目として売れる米づくりを目指したもので、今年度から第2期目に入っている。

 主な推進事項は、(1)生産戦略=晩期栽培の普及拡大として21年産米で1万4,000ha(平坦部作付面積の約20%)を数値目標とする(2)販売先供給戦略=業務用価格訴求米として「まなむすめ」の作付拡大(21年産米で4,000ha)を目指す(3)商品・消費拡大戦略=▽みやぎ吟撰米(プレミアムひとめぼれ)安定供給のための技術確立▽オリジナルブレンド米「みやぎっ娘」などを活用し、学校給食など宮城米の地産地消拡大を図る(4)環境保全米づくり全県運動への支援…など。

 環境保全米を宮城米の基本定義とすることを目標に「19年産米の契約締結時から提案していて、20年産米以降の安定した販売の布石とするための展開を構築していく」としている。また供給規模が拡大しつつあるコンビニ等の業務用に関しては、広域産地(複数JA)の栽培基準を統一し、複数年契約を目指す方針。


-2008年2月1日-

◆三重の酒米・神の穂、試験栽培で400俵収穫

 1月15日付けの官報で品種登録の出願が告示された三重県の酒米「神の穂」。品種の特徴は▽倒れにくく、栽培しやすい▽収量が多い…点が挙げられ、「試験データでは反600kg程度穫れる」(県)という。

 「山田錦は県内でも一部生産しているが、五百万石はほとんど他県産を使用している。酒造メーカーから県独自品種の要望が出ていた」。

 19年産米は4haで試験栽培が行われ、約400俵を収穫。酒造メーカー12社が試験醸造を行っており、3月21日の県酒造組合主催による新酒品評会で発表の予定。20年産米は10ha分の種子を確保、試験醸造の結果を踏まえ作付計画を決める。将来的には「県外にも販売出来るように育てていきたい」としている。


-2008年1月31日-

◆沖縄で田植え開始、通常植えは2月10日頃

 沖縄県・石垣島で20年産米の田植えが始まった。1期作は通常、2月10日頃からの開始で、「今年もいまのところ大きな変更はない」(県)とされる。ひとめぼれ主体の作付も同じ。2期作では飼料米の生産が行われる見通し。「面積など具体的なことはこれから。転作は農家の自主的な判断で、飼料米の価格上昇が理由のようだ」。

 19年産米は下表の通り作況が低下したが、品質は12月末で1等34%(前年最終比27ポイント増)と前年産を上回っている。


-2008年1月30日-

◆コメの伸び目立つ(12月スーパー)

 日本チェーンストア協会がまとめた12月の全国スーパー売上高(会員数79社・8,800店)によると、既存店ベースでの売上高は1兆3,908億円(前年同月比1.8%減)と24ヶ月連続のマイナスとなっている。結果については「食料品分野は好調を持続しており、中でも12月は乾麺、コメの伸びが目立った」と3ヶ月連続してコメの好調さを指摘している。

 広域展開する大手量販店の納入を担当する有力米卸は、「全国ベースでは新潟コシヒカリの5キロ1,980円セールを縮小した関東地区はダウンしたが、秋田こまち、東北ひとめぼれ、北陸B銘柄での10キロセールを盛んに打った西日本地区がカバーする形で前年同月比8~10%増になった」といった声が聞かれた。

 また食品スーパー、生協等へ納入する都内卸では、「新潟コシヒカリは郊外店舗と都心部店舗で明暗が別れ、セールを継続した郊外店の好調で数量ベースは僅かに前年を上回った。また12月後半から1月初旬にかけては、宮城ひとめぼれ、秋田こまちの5キロ1,880円~1,980円と、千葉、茨城コシヒカリの5キロ1,780円セールの反応が良かった」との指摘も聞かれる。


-2008年1月29日-

◆狭い値幅の中間銘柄

 東北産のひとめ、こまちで1等関東着1万3千円を切るものが見当たらない。山形はえぬきもじりじり切り上げ1万3千円に接近中だ。こうなると着1万3,100~300円の福島、関東コシの動きが良くなる。

 また、これまで東北産こまち、ひとめの安値の陰に隠れていた銘柄の出番も増している。関東産あきたこまち、ふさおとめなどの復活組と、めんこいな、まなむすめなど東北の中間銘柄である。

 裾物1等でも関東着1万2,400~500円はするご時世だから、「中間」といっても1万2,600~900円の隙間しかないのだが。


-2008年1月28日-

◆生産者狙った農作物の取り込み詐欺が多発

 このところ全国各地で、生産者を狙った農作物の取り込み詐欺と見られる被害が多発。米穀も対象になっている。新潟県や九州農政局では、「信用できる相手か確認する」「取引にあたっては代金引換対応等を行う」など、注意を呼びかけている。

 新潟県では、県のホームページで氏名等を公表しているエコファーマー及び県特別栽培農産物認証情報により、実被害や詐欺と疑わしい事例が報告されているとして、「知らない相手から取引の依頼があった際には信用できる相手かどうか確認するなど十分注意するよう」呼びかけた。

 最初はサンプルとして少量の注文をして代金を支払い、信用させた後に大口の注文をして支払をせず行方をくらますという手口が一般的と、例示を挙げた。大分農政事務所も同様の告知を行っている。


-2008年1月25日-

◆全農12月末契約215万トン、取引77万3千トン

 1月23日に実施された宮城米生産流通会では、全農宮城県本部より米穀情勢が報告された。19年産主食うるち米の全農契約状況は、12月末現在で215万トン(前年同期148万トン)と、前年より66万トン上回るペースで進んでいるとした。

 契約が早まっている主な要因としては、「米緊急対策による政府売渡し等により需給にタイト感が出始め、価格浮揚が予想されることで卸が契約を相当量積み上げていること。19年産米の相対取引において、早期に契約購入した販売先に価格メリットを付与する仕組みを導入したことなどが考えられる」とした。

 また、販売状況(引取り)については、「12月末現在で77万3,000トン(前年同期70万7,000トン)と、前年差6万6,000トン増、前年比109%と大きく上回るペースで好調な進捗状況」と説明した。

 販売経過については、「11月末累計では前年比99%と前年産をやや下回っていたものの、相対取引において早期の契約購入した販売先に価格メリットを付与する仕組みを導入し、19年12月末受渡期限の対象のものが多かったことから、12月単月では前年比132%と前年産を大きく上回った」という。


-2008年1月24日-

◆20年産ヒヨク作付1割減へ(佐賀)

 佐賀県の系統による20年産ヒヨクモチの作付計画は、前年に比べ約1割の削減で進められている模様。19年産米(5,730ha)も前年比1割減で取り組んでおり、2年連続で縮小される格好。「もち米を減らした分は、にこまるなどに切り替える考え」(JA関係者)という。

 20年産米の販売計画は概算で2万8,500トン。18年産米に比べると約5千トンの大幅な減少となる。

 19年産米の検査は昨年12月末で2万6,338トン。某団地関係者によれば、同日現在の検査は「予約に対し80%程度。今後の上積みは5~6ポイントではないか」とされる。最終見込みが予約に対し1割強減る要因は「収量が思うように上がっていない。バラつきがあるものの均せば8.7~8俵の収穫で、通常は9.5俵程度で見ている」。

 全農は佐賀産米の集荷見込みを2万9千トンと需要者サイドに説明(昨年11月)していたが、それを下回る可能性もありそうだ。


-2008年1月23日-

◆ふーど米を1,000トンに拡大(パル連合)

 パルシステム事業連合会はグランドプリンスホテル赤坂において1月17日、第15回農法研究会及び第10回環境保全型農業推進会議を開催。当日はJAささかみ、JAみどりの、(株)ジーピーエスなど米穀関連者を始め、畜産、酪農産地、会員生協等約200名が出席した。

 精米販売分野ではふーど米研究会の渡邊幹事より「各産直産地の一層の協力を仰ぎながら、ふーど米(有機栽培米)の生産を09年に1,000トンにまで拡大していく。07年産については06年の500トンから700トンに増産となった」と報告が行われた。現在は08年度の計画準備段階とのことで、「1~3月は各産地においての活動計画策定、作付け前の栽培技術研修会等を実施していく。

 また今年は9月に中国で開催される日韓中・環境創造型稲作技術会議、10月に韓国で開催されるラムサール条約締約国際会議と、海外における活動も強化していく計画」としている。


-2008年1月22日-

◆19米穀年度、道産米の道内食率7割超える(北海道)

 北海道農政部は1月18日、平成19米穀年度(18年11月~19年10月末)における道産米の道内食率が70.2%と初めて7割を超え、過去最高となったと発表した。

 同年度の販売は主に18年産米で、食味、品質ともに良好だったうえ、本格的に販売が開始された新品種・おぼろづきが好評を博したこと、なおかつ官民一体となったPR活動等が浸透してきたことなどを食率アップの理由に挙げている。

 なお直近の販売状況についても、ホクレンの19年産米販売が12月末現在で3万トン(前年同期比128%)となっていることを取り上げ、引き続き順調に推移しているとしている。道産米の道内食率の当面の目標は80%。


-2008年1月21日-

◆千葉県印旛地区に新精米工場を建設(神明)

 (株)神明(藤尾益雄社長/神戸市・中央区)では来年1月の稼働を目標として、千葉県内に新たな精米工場を建設する。

 現在は土地取得及び建築確認の段階ながら「印旛地区への建設を前提に計画を進めており、竣工及び稼働スタートは平成21年1月を目標にしている」(本社)とのこと。

 新工場はグループ会社の東京中央食糧(株)の千葉新工場との位置づけで、「東京の東雲精米工場周辺の宅地化が進んでおり、満足に機能出来ない状況にある。現在は中央食糧分の精米業務は、(株)神明マタイの東京工場で行っている。神明本体を含めて関東地区での能力不足から、千葉県内に新工場を保有との決定に至った」という。東雲精米工場はクローズする予定。

 完成すれば九州工場(佐賀県)西宮浜北工場、西宮浜南工場、阪神工場(兵庫県)、関東工場、(株)神明マタイ東京工場(千葉県)と7工場体制となる。この他、丸紅との共同会社・(株)ウーケの無菌化包装米飯の製造工場が、今年12月の竣工予定で建設中。


-2008年1月18日-

◆全農相対、17日申込分から3銘柄が改定

 入札結果を受けて、全農は19年産主食うるち米一般契約の17日申込分から青森つがるロマン、新潟一般コシヒカリ・魚沼コシヒカリの価格を改定し、米卸など取引先に通知している。

 落札平均に100円加算されたもので、東京基準、裸1等、税抜きで▽青森つがるロマン1万3,544円(361円下げ)▽新潟一般コシ1万7,630円(972円下げ)▽魚沼コシ2万3,607円(107円高)。

 新潟コシは、一般・魚沼産ともに今回の入札で最後と見込まれており、この場合、来月1日申込分から100円加算はなくなる。


-2008年1月17日-

◆新潟コシ末端販売、西高東低の傾向(12月~1月)

 新潟コシヒカリの昨年12月~今年1月の末端販売は、西高東低の傾向が聞かれており、量販店販売ではセールの頻度で差が出ている模様だ。

 東西卸への聞き取りでは、「出来秋から11月中までは5キロ1,980円セールを積極的に打った影響で、前年を上回る数量ベースが続いた。しかし、定価ベースに戻した12月に入ってからは急ブレーキで、中旬から1月上旬にかけてはセールを継続した東海、関西店舗のみ出荷が好調だった。セール対象を秋田こまちに移した関東地区はこの傾向が顕著」(首都圏A卸)。

 「12月以降の当社納入先については、セール継続の郊外店はプラス、ストップ(北陸ハナエチゼン等へシフト)した都市部店はマイナス傾向で、トータルして数量ベースで前年比5~7%増といったところ。5キロ2千円を超えると途端に反応が鈍くなる」(関西B卸)。

 「地域的なマーケット特性(低価格傾向)もあって、新潟コシヒカリは5キロ1,980円セールを年末まで継続し、前年比10~15%増で推移した。2,280円前後に価格を改定した今月8日以降からは、ほぼ前年並みになっている」(福岡C卸)といった声が聞かれる。


-2008年1月16日-

◆首都圏の店舗拡大で米需要も増(がんこフードサービス)

 和食業態店「がんこ」を運営する(株)がんこフードサービス(大阪市・淀川区)では、2月1日にJR立川駅前に「寿司・和食がんこ立川店」をオープンさせる。

 新規開店記念として1日~3日の3日間は、料理長厳選メニュー27品が30%引きで提供される。上野、蒲田、銀座1丁目、銀座4丁目、川崎に続き都内6号店目になり、今後も首都圏地区へ他店舗化を目指していく。

 同社グループの年間米取扱数量は約500トン規模で、主力業態の「和食がんこ」では無洗米タイプの単品銘柄とブレンド米が使用されている。店舗は大阪を中心として90店舗以上が展開されており、「回転寿司がんこ」「とんかつ頑固」など新業態展開による米需要の増加が見込まれている。

 精米仕入体制については肉、魚介類など全分野を対象に毎月開催の食材会議で、既存の納入業者を含めて入札方式で指名される仕組みが採られている。


-2008年1月15日-

◆全農山形・庄内本部、4月1日に統合

 1月10日に開催された「山形県農協代表経営者協議会全体会議」で、全農山形県本部と全農庄内本部が4月1日に統合することで基本合意した。

 統合により県本部単位での取扱い品目の多様化や事業分量のスケールアップなどが図られ、販売力の向上に結び付くとしている。

 統合後の名称は「全農山形県本部」とし、本所も現在の山形県本部本所(山形市)に置く。現在の庄内本部本所は庄内地域の事業運営拠点として「庄内統括事務所」とする。

 経営計画は今後、詳細な計画を策定するが、20年度の取扱高見込みは1,640億円。なお、事業取扱高は東北地区で1位、全国36都府県本部の中で4位となる。


-2008年1月11日-

◆「コシBL」表示を検討する委員会設置へ(新潟県)

 新潟県の泉田知事は1月9日、県内で置き換わっている「コシヒカリBL」が従来と同じ「コシヒカリ」で流通していることについて「BL」に改めることを検討する委員会を設置することを明らかにした。

 同知事は昨年、コシヒカリとの違いを分からないように売ってしまおうという戦略だったと言及し、現行の名称で販売していることについて否定的な考えを示していた。

 県では、「本年産で価格が下落したことを踏まえ、ゼロに立ち戻り検証するため、新潟米ブランド向上のあり方を検討する委員会を設置する。その中で、BL表示も検討する。月内の早い段階に立ち上げるべくメンバー構成を含め準備中」(農産園芸課)としている。

 品種群で設定される銘柄表示のあり方が消費者に分かりにくいということも事実で成り行きが注目されるが、県内の米穀生産・流通関係者からは不満と困惑の声が聞かれる。BL表記へ見直しになれば、販売量に影響することは間違いなく、従来のコシヒカリ種子に戻す生産者が増えることも予想される。


-2008年1月10日-

◆16日センター入札に新潟一般・魚沼コシ上場の公算

 米卸業界では、1月16日のセンター入札に新潟一般コシヒカリと魚沼コシヒカリが上場されるとの情報が話題で、上場数量は一般コシ100口(1,224トン)、魚沼30口(367.2トン)で間違いなさそうだ。

 一般コシヒカリは、前回入札(12月5日実施)で1万8,502円と2,702円急騰した価格の居所調整が注目されている。

 市中取引では1万6千円台後半で商談が進むが、前回も1万7千円台の応札が複数入っており、どこまで下がるかやや不透明。

 一方、魚沼コシは本年産で初登場。品目横断対策に絡む価格づくりや、地域区分上場などの絡みから上場のタイミングを図っていたもよう。指値は現行相対の2万3,500円で変わらないものと見られる。


-2008年1月9日-

◆相場に緩む気配はなし

 1月7、8日の取引きでは、着1万2千円前後の未検から、着1万2千円台後半の1等までほぼ順調に売れており、相場は12月から横這いでも、緩む気配はない。

 市中取引への取り組みは、消費地の方が産地より早いこともあり、目先に限れば売り・買いのバランスは4対6くらいで買い方が優勢のような雰囲気である。

 政府の備蓄米販売が凍結されていることと、全農が持ち越した18年産が数字的には見合いの関係とはいっても、大部分の流通業者にとっては16年産ストップだけが響いており、裾物供給は去年の1-2月より窮屈に感じられている。


-2008年1月8日-

◆金芽米の年商、約30億円の見込み(トーヨーライス)

 トーヨーライスが販売している『金芽米』の年間(平成19年4月~同20年3月)売上高は、約30億円に上る見込みとなっている。

 オリンピックに絡んで一時は商品供給が間に合わなくなるほどフィーバーしたが、説明商品であるという商品特性から現在は安定した販売状況となっており、今後も「ゆるやかな伸びを目指す」(幹部)方針という。

 売上高を業態別にみると、最も多いのが生協で全体の約4割を占有、次いで企業内食堂等を含めた業務用向けが3割、量販店2割、その他(米穀店、通販等)約1割という比率。原料については、「19年産米では長野コシ、岩手こまちが多い。今年は品質が良好で食味も高い」という。


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