◆環境保全型農法「ワーコム米」
JA真室川町、2万5千俵を計画
山形県最上地方のJA真室川町は、環境保全型農法「ワーコム米」の生産基盤を強固なものにしている。土をクリーンにしたいとの思いから同町の農家・栗田幸太郎さんが開発した土壌改良・堆肥発酵促進剤「うまみの素ワーコム」(ぶな腐葉土などから抽出した発酵酵素を主成分に牛ふんやワラ、米ぬか、木炭などで作る)を使用する。この農法は、「真室川音頭」の里として知られ、畜産農家との連携による土づくりを強力に推し進めてきた真室川町からの全国に向けての発信である。
同農協の20年産米集荷目標数量は約7万4,000俵(加工用米約2,500俵を含む)。このうちワーコム米は、はえぬき、ひとめぼれ、あきたこまち、コシヒカリの各銘柄を合わせ約2万5,000俵が見込まれている。全農山形県本部からワーコム米扱い卸を経由して、都内を始め、大阪、名古屋などで販路を構築、年々実績を積み重ねてきた。「ワーコム米は土の活力を高め、健康な土は健康な稲を育てる。そして健康に育った米はとてもおいしい」との評価が確立している。
ワーコム米の主な販売ルートは4つ。木徳神糧を経由して首都圏のイトーヨーカドー店舗では、ワーコム農法米山形はえぬきを販売。同スーパーでの年間取扱予定数量は4,000俵強。中京地区へは、大和産業経由で同地区を地盤とするスーパーのユニー向けに減農薬・減化学肥料栽培のはえぬきを供給する。同卸との取引では、子会社の繋がりによる供給数量の拡大にも期待している。また、大阪地区は津田物産の取り扱いで地元米穀小売店を中心として、ひとめぼれ、あきたこまち、はえぬきの各銘柄を販売。さらには、ヤマタネを通じて東京・世田谷区の米穀小売店で組織する「山川会」加盟10数店が減農薬・減化学肥料栽培のひとめぼれを販売している。
販売促進のための取り組みにも熱が入る。出来秋の11月には恒例のワーコム米新米キャンペーンを繰り広げている。昨年は、初めて大阪でも開催。津田物産との共同企画で、ひとめぼれのワーコム米を通年販売している枚方市の米穀小売店で展開した。キャンペーンには、JA真室川町から4人が駆け付け、山形の秋の味覚、いも煮汁を振る舞うなど産地の魅力も強くアピールしながら宣伝を行った。東京でも2箇所で実施した。
ワーコム農法のさらなる普及に向けたワーコム米全国大会が隔年で開かれている。第4回の今年は、2月に三重県のJA伊勢で盛大に行われた。同農法に取り組む生産者やワーコム米を扱う販売業者らが多数出席し、情報を共有し合った。全国大会は、ワーコム農法を実践している農協が事務局を担当。次回は、JA新いわてでの開催が決定している。
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