2018年産米の収穫予想(7月31日現在)

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作柄(水稲)

全国作況102の「やや良」

 本社では、各都道府県別の7月末までの気象データを、作況推計プログラムに投入して作況を予想しました(8月~収穫期まで天候が平年並みに推移した場合の予測値です。今後の天候経過によっては上振れ・下振れの余地があり、確定的なものではありません)。

 2018年産(平成30年産)の水稲作柄は、一部地域で▽7月豪雨▽台風第7号、第12号の接近・上陸▽5月上旬及び6月中旬の低温-の影響が見込まれるものの、田植期以降、高温・多照で経過していることから、「平年並み」又は「やや良」で推移しているものと見られ、全国の作況指数は102の「やや良」が予想されます。

 地帯別の作況指数は、北海道、東北、中国、九州及び沖縄が99~101の「平年並み」、関東、北陸、東海、近畿及び四国が102の「やや良」が見込まれます。都道府県別にみると、作況指数99~101の「平年並み」は北海道、青森、秋田、山形など19都道県、102~103の「やや良」は宮城、福島、新潟、滋賀など28府県が見込まれます。なお、7月豪雨については、岡山、広島及び愛媛県において7月末までに集計された被害相当分を反映しています。

作付面積

水稲推計138万3千ha(主食用等)

 生産調整の取り組み状況や、各県等への聞き取りを踏まえ、本社としては主食用米等の水稲作付面積を138万3千ha、前年産実績比1万3千ha増と推計しました。なお、政府備蓄米、加工用米、新規需要米など生産調整の対象分は収穫予想から除外しています。

収穫量

主食用米等746万6千トン

 作況・作付予測に基づく本年産水稲の7月31日現在における主食用米等の予想収穫量は、全国平均で10a当たり540kg、収穫量は746万6千トン、前年産実績比16万トン増と見通しました。

 30/31年(平成30年7月から31年6月)における主食用米等の供給量は、30年6月末の在庫190万4千トン(農水省・速報値)と、上記の予想収穫量を加えて937万トンと見込まれます。農水省が基本指針で策定した需要量見通し741万1千トンを差し引くと、31年6月末の在庫は195万9千トンと見込まれます。今期より5万5千トン増となる計算ですが、近年トレンド以上の消費減が続いており、上振れする可能性もあります。


 
 

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