2022年産米の収穫予想(7月31日現在)
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水稲作柄 |
全国作況101の「平年並み」 |
米穀データバンクでは、各都道府県別の7月末までの気象データを、作況推計プログラムに投入して作況および収穫量を予想しました(8月1日以降、収穫期まで天候が平年並みに推移した場合の予測値です。天候経過によって上振れ・下振れの余地があり、確定的なものではありません)。
2022年産(令和4年産)の水稲作柄は、全国作況101の「平年並み」が予想されます。田植え以降、高温・多照で経過するなど、おおむね天候に恵まれた地域がある一方、6月上旬の低温・日照不足等で一部地域に生育遅れや、7月中旬の大雨等による影響が見込まれるためです。地帯別の作況は、▽やや良=北海道105、東北・関東・北陸102▽平年並み=東海・近畿101、中国100、四国99▽やや不良=九州98、沖縄97が見込まれます。都道府県別では、102~105の「やや良」が17道県、99~101の「平年並み」が22都府県、95~98の「やや不良」が8県と見込まれます。
なお、7月中旬の大雨で発生した浸水・冠水被害は、今回の予想に直接反映していません。また、8月以降も高温傾向や局地的な大雨などの天候不順が続いており、▽高温障害(不稔、白未熟粒、胴割粒の発生)▽病害虫(斑点米カメムシ類等)▽台風の動向等による収量・品質に与える影響…に留意する必要があるとみています。
水稲作付面積 |
推計126万3千ha(主食用米等) |
需要に見合った生産の取り組み状況や各県等への聞き取りを踏まえ、主食用米等の水稲作付面積を126万3千ha、前年産実績比4万ha減と推計しました。なお、政府備蓄米、加工用米、新規需要米など非主食の戦略作物は収穫予想から除外しています。また、自然かい廃等があることから変動の余地があります。
水稲収穫量 |
主食用米等684万1千トン |