2024年産米の収穫予想(7月31日現在)

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水稲作柄

全国作況101の「平年並み」

 米穀データバンクでは、各都道府県別の7月末までの気象データを、作況推計プログラムに投入して作況および収穫量を予想しました(8月1日以降、収穫期まで天候が平年並みに推移した場合の予測値です。天候経過によって上振れ・下振れの余地があり、確定的なものではありません)。

 2024年産(令和6年産)の水稲作柄は、全国作況101の「平年並み」が予想されます。田植え以降、高温・多照で経過するなど、全国的におおむね天候に恵まれて推移していますが、一部地域では日照不足等の影響がみられるほか、東北地方でも大雨の影響が見込まれています。地帯別の作況は、▽「やや良」=北海道104、東北102▽「平年並み」=関東100、北陸99、東海100、近畿100、中国101、四国101、九州101、沖縄99…となっており、「やや不良」はありませんでした。都道府県別では、102~105の「やや良」が12道県、99~101の「平年並み」が32都府県、95~98の「やや不良」が3県と見込まれます。

 なお、7月の大雨で発生した秋田県・山形県での浸水・冠水被害についても、現時点で把握できる範囲で作付面積に反映させています。また、8月以降も高温傾向が見込まれるほか、台風の発生など天候不順の影響が生じる可能性があるため、▽高温障害▽病害虫の被害▽台風の動向等…が収量・品質に与える影響に留意する必要があります。

水稲作付面積

推計125万5千ha(主食用米等)

 需要に見合った生産の取り組み状況や各県等への聞き取りを踏まえ、主食用米等の水稲作付面積を125万5千ha、前年産実績比1万3千ha増と推計しました。なお、政府備蓄米、加工用米、新規需要米など非主食用の戦略作物は収穫予想から除外しています。また、自然かい廃等があることから変動の余地があります。

水稲収穫量

主食用米等約679万トン

 作付・作況予測に基づく、7月31日現在における本年産水稲主食用米等の収穫予測は、全国平均で10a当たり収量541kg、収穫量約679万トン、前年産実績比約17万9千トン増と見通しました。

 令和6年/7年(令和6年7月から7年6月)における主食用米等の供給量は、令和6年6月末の在庫約156万トン(農水省・速報値)と、上記の予想収穫量を加えて約835万トンと見込まれます。基本指針で7月に策定された需要見通し約673万トンを差し引くと、令和7年6月末の在庫は約162万トン。在庫はまだ低い水準のため、需給がタイトな状況が見込まれます。5年産米の高騰により、6年産米の価格も高い水準でスタートしているうえ、古米在庫が少ないなか、6年産米への切り替えも早く進みそうな状況です。価格上昇による需要減も懸念されるため、販売進度と需要動向の確認が必要になりそうです。


 
 

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